JP6481794B1 - 学習用データ生成方法、学習用データ生成プログラム - Google Patents

学習用データ生成方法、学習用データ生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】予測精度の劣化を抑制する。【解決手段】実施形態の学習用データ生成方法は、コンピュータが、取得する処理と、特定する処理と、生成する処理とを実行する。取得する処理は、予測にかかる対象ごとに、当該対象の特徴を多次元で示す第1のテンソルを取得する。特定する処理は、取得した第1のテンソルのうち、各要素が序列を示す次元を特定する。生成する処理は、第1のテンソルについて、特定した次元における要素を序列ごとに区分した区分値で集約した第2のテンソルを生成する。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、学習用データ生成方法、学習用データ生成プログラムおよびデータ構造に関する。
グラフ構造のデータを深層学習することが可能なグラフ構造学習技術(以降、このようなグラフ構造学習を行う装置の一形態を「ディープテンソル(DeepTensor:DT)」と呼ぶ。)が知られている。DTは、入力としてグラフ構造を用い、グラフ構造をテンソルデータ(以下では、テンソルと記載する場合がある)として扱う。そして、DTでは、予測に寄与するグラフの部分構造(テンソルの部分パターン)をコアテンソルとして抽出することで、高精度な予測を実現する。
特開平08−329196号公報
しかしながら、上記DTでは、特徴を多次元で示すテンソルにおいて、数値データで示される次元で個々の数値が各々文字列として処理される。このため、例えば数値としての大小といった概念を認識することが困難であり、予測精度の劣化を招く場合がある。
一例として、「15」、「16」、「180」という数値について、上記DTでは、各々が異なる数字の文字列として同一に扱われる。しかしながら、大小の概念としては、「15」と「16」とはほぼ同じ大きさの数値であり、「15」または「16」と、「180」とは大きさの異なる数値であると言える。
1つの側面では、予測精度の劣化を抑制することができる学習用データ生成方法、学習用データ生成プログラムおよびデータ構造を提供することを目的とする。
第1の案では、学習用データ生成方法は、コンピュータが、取得する処理と、特定する処理と、生成する処理とを実行する。取得する処理は、予測にかかる従業員ごとに、当該従業員の出勤簿データにおける日時、曜日、出勤時刻、退勤時刻および残業時間についての序列を示す次元を少なくとも有する第1のテンソルを取得する。特定する処理は、取得した第1のテンソルのうち、序列を示す日時、曜日、出勤時刻、退勤時刻および残業時間の次元の中で残業時間を示す次元を特定する。生成する処理は、第1のテンソルについて、特定した残業時間の次元における要素をソートし、予め設定された区分にかかる閾値および区分数に従って序列ごとに区分した区分値で集約した第一の要素を残業時間の次元に配置し、且つ、日時、曜日、出勤時刻および退勤時刻の次元における要素の状態が維持された第二の要素を日時、曜日、出勤時刻および退勤時刻の次元に配置した第2のテンソルを生成する。
本発明の1実施態様によれば、予測精度の劣化を抑制することができる。
図1は、実施形態にかかる機械学習の全体例を説明する説明図である。 図2は、訓練データの例を説明する説明図である。 図3は、グラフ構造とテンソルとの関係の一例を示す説明図である。 図4は、部分グラフ構造の抽出の一例を示す説明図である。 図5は、ディープテンソルの学習例を説明する説明図である。 図6は、実施形態にかかる学習装置の機能構成例を示すブロック図である。 図7は、出勤簿データDBに記憶される勤怠情報の例を示す説明図である。 図8は、テンソル化を説明する説明図である。 図9は、集約化を説明する説明図である。 図10は、学習時の処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、テンソル化の処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、予測時の処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、ハードウェア構成例を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、実施形態にかかる学習用データ生成方法、学習用データ生成プログラムおよびデータ構造を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する学習用データ生成方法、学習用データ生成プログラムおよびデータ構造は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
近年、従業員の体調管理などは、企業にとっても取り組むべき重要な事項に位置づけられており、従業員の出勤簿データから、数か月先のメンタル不調(療養の有無)を予測し、カウンセリング等の対応を早期に実施することが行われている。一般的には、職場支援スタッフなどの専任スタッフが、膨大な人数の従業員の出勤簿データを閲覧し、頻繁な出張、長時間残業、連続する欠勤、無断欠勤、これらの組合せなどの特徴的なパターンの勤務状態に該当する従業員を目視で探している。このような特徴的なパターンは、各専任スタッフにより基準が異なることもあり、明確に定義することが難しい。
そこで、本実施形態では、ディープテンソルを用いた深層学習の一例として、従業員等の出勤簿データを学習対象とし、体調不良者の出勤簿データおよび通常者の出勤簿データをディープテンソルに入力して従業員のメンタル不調を予測する予測モデルを学習する例を説明する。
[全体例]
図1は、実施形態にかかる機械学習の全体例を説明する説明図である。図1に示すように、学習装置100は、社員(従業員)の日々の出勤、退勤時間、休暇取得、出張などの状況を含む出勤簿データ203、204を機械学習200して予測モデル201を生成する。次いで、学習装置100は、学習後の予測モデル201を用いて、予測対象のある従業員の出勤簿データ205から、当該従業員が療養するか療養しないかを予測するコンピュータ装置の一例である。
具体的には、学習装置100は、療養したことがある体調不良者の出勤簿データ203と、療養したことがない通常者の出勤簿データ204とを正解付きの教師データとして、グラフ構造のデータを深層学習(ディープラーニング・Deep Learning;DL)するディープテンソルによって予測モデル201を生成する。その後、学習結果を適用した予測モデル201を用いて新規なグラフ構造のデータの正確な事象(ラベル)の推定を実現する。具体的には、予測したい人の出勤簿データ205に対して予測モデル201を適用することで、療養する(1)または療養しない(0)とするラベル推定を行う。
ここで、ディープテンソルに入力する訓練データ(教師データ)について説明する。図2は、訓練データの例を説明する図である。図2に示すように、出勤簿データ203は、ラベル(療養)が付される体調不良者の出勤簿データである。また、出勤簿データ204は、療養しなかったラベル(通常)が付される通常者の出勤簿データである。
例えば、学習装置100は、「6か月分の出勤簿データ、ラベル(3か月以内に療養あり)」と、「6か月分の出勤簿データ、ラベル(3か月以内に療養なし)」とを訓練データとして予測モデル201を学習する。学習装置100は、学習後、予測したい人の6か月分の出勤簿データ205から3か月以内に療養するか否かを予測する。
次に、ディープテンソルについて説明する。ディープテンソルとは、テンソル(グラフ情報)を入力とするディープラーニングであり、ニューラルネットワークの学習とともに、判別に寄与する部分グラフ構造を自動的に抽出する。この抽出処理は、ニューラルネットワークの学習とともに、入力テンソルデータのテンソル分解のパラメータを学習することによって実現される。
次に、図3および図4を用いてグラフ構造について説明する。図3は、グラフ構造とテンソルとの関係の一例を示す図である。図3に示すグラフ20は、4つのノードがノード間の関係性(例えば「相関係数が所定値以上」)を示すエッジで結ばれている。なお、エッジで結ばれていないノード間は、当該関係性がないことを示す。グラフ20を2階のテンソル、つまり行列で表す場合、例えば、ノードの左側の番号に基づく行列表現は「行列A」で表され、ノードの右側の番号(囲み線で囲んだ数字)に基づく行列表現は「行列B」で表される。これらの行列の各成分は、ノード間が結ばれている(接続している)場合「1」で表され、ノード間が結ばれていない(接続していない)場合「0」で表される。以下の説明では、この様な行列を接続行列ともいう。ここで、「行列B」は、「行列A」の2,3行目および2,3列目を同時に置換することで生成できる。ディープテンソルでは、この様な置換処理を用いることで順序の違いを無視して処理を行う。すなわち、「行列A」および「行列B」は、ディープテンソルでは順序性が無視され、同じグラフとして扱われる。なお、3階以上のテンソルについても同様の処理となる。
図4は、部分グラフ構造の抽出の一例を示す図である。図4に示すグラフ21は、6つのノードがエッジで結ばれたものである。グラフ21は、行列(テンソル)で表すと行列22に示すように表現できる。行列22に対して、特定の行および列を入れ替える演算、特定の行および列を抽出する演算、ならびに、接続行列における非ゼロ要素をゼロに置換する演算を組み合わせることで、部分グラフ構造を抽出できる。例えば、行列22の「ノード1,4,5」に対応する行列を抽出すると、行列23となる。次に、行列23の「ノード4,5」間の値をゼロに置換すると、行列24となる。行列24に対応する部分グラフ構造は、グラフ25となる。
このような部分グラフ構造の抽出処理は、テンソル分解と呼ばれる数学的演算によって実現される。テンソル分解とは、入力されたn階テンソルをn階以下のテンソルの積で近似する演算である。例えば、入力されたn階テンソルを1つのn階テンソル(コアテンソルと呼ばれる。)、および、より低階のn個のテンソル(n>2の場合、通常は2階のテンソル、つまり行列が用いられる。)の積で近似する。この分解は一意ではなく、入力データが表すグラフ構造中の任意の部分グラフ構造をコアテンソルに含める事ができる。
続いて、ディープテンソルの学習について説明する。図5は、ディープテンソルの学習例を説明する図である。図5に示すように、学習装置100は、療養ありなどの教師ラベル(ラベルA)が付された出勤簿データ203、204から生成された入力テンソル210を取得する。そして、学習装置100は、入力テンソル210にテンソル分解を行って、初回にランダムに生成されたターゲットコアテンソル211に類似するようにコアテンソル212を生成する。そして、学習装置100は、コアテンソル212をニューラルネットワーク(NN:Neural Network)213に入力して分類結果(ラベルA:70%、ラベルB:30%)を得る。その後、学習装置100は、分類結果(ラベルA:70%、ラベルB:30%)と教師ラベル214(ラベルA:100%、ラベルB:0%)との分類誤差を算出する。
ここで、学習装置100は、誤差逆伝搬法を拡張した拡張誤差伝搬法を用いて予測モデル201の学習およびテンソル分解の方法の学習を実行する。すなわち、学習装置100は、コアテンソル212が有する入力層、中間層、出力層に対して、分類誤差を下層に伝搬させる形で、分類誤差を小さくするようにコアテンソル212の各種パラメータを修正する。さらに、学習装置100は、分類誤差をターゲットコアテンソル211まで伝搬させ、予測に寄与するグラフの部分構造、すなわち療養者の特徴を示す特徴パターンもしくは通常者の特徴を示す特徴パターンに近づくように、ターゲットコアテンソル211を修正する。
このようなディープテンソルによる学習において、学習装置100は、予測にかかる対象ごとに、予め設定された期間の対象者の特徴を多次元で示す複数の要素から成るテンソル(入力テンソル210)を取得する。次いで、学習装置100は、取得した入力テンソル210のうち、序列を示す次元を特定する。次いで、学習装置100は、取得した入力テンソル210について、特定した次元を序列ごとに区分した区分値で集約したテンソルを生成する。次いで、学習装置100は、生成したテンソルをテンソル分解して、ディープテンソルによる学習を実行する。
例えば、学習装置100は、通常者と療養者のそれぞれの出勤簿データ203、204から生成されたテンソルを用いて学習する際に、残業時間などの序列(一例として大小関係)を示す次元を特定する。そして、学習装置100は、特定した残業時間の次元について、例えば残業時間が平均より多い(大)、残業時間が平均近傍の(中)、残業時間が平均より少ない(小)に区分した区分値で集約したテンソルを生成する。このようにすることで、学習装置100は、序列の先後(または大小)が僅かに異なるだけで別物として扱われて予測において重要な部分パターンの認識に影響を及ぼすことを抑止し、予測精度の劣化を抑制することができる。また、序列を示す次元について、区分値での集約を行うことで、テンソル表現上から要素数を削減することができ、処理時間の向上が見込める。具体的には、序列を示す次元について、序列がとり得る値の種類数(例えば残業時間のとり得る値)よりも少ない種類数(例えば残業時間について(大)、(中)、(小)の3種類)とすることで、大幅に要素数を削減することができる。
[機能構成]
図6は、実施形態にかかる学習装置100の機能構成例を示すブロック図である。図6に示すように、学習装置100は、通信部101、記憶部102、制御部110を有する。
通信部101は、他の装置との通信を制御する処理部であり、例えば通信インタフェースである。例えば、通信部101は、管理者の端末から、処理開始指示、訓練データ、訓練データがテンソル化された入力テンソル210、入力テンソル210において序列を示す次元などの設定情報107等を受信する。また、通信部101は、管理者の端末に対して、学習結果や学習後の予測結果などを出力する。
記憶部102は、プログラムやデータを記憶する記憶装置の一例であり、例えばメモリやハードディスクなどである。この記憶部102は、出勤簿データDB103、テンソルDB104、学習結果DB105、予測対象DB106、設定情報107を記憶する。
出勤簿データDB103は、従業員等の出勤に関する出勤簿データ(203、204)を記憶するデータベースである。ここで記憶される出勤簿データは、各企業で使用される出勤簿をデータ化したものであり、公知の様々な出勤管理システムなどから取得することができる。
図7は、出勤簿データDB103に記憶される勤怠情報の例を示す説明図である。図7に示すように、出勤簿データDB103は、「従業員No、日時、曜日、出欠区分、休暇理由、出勤時刻、退勤時刻、残業時間、出張(出勤時)、出張(退勤時)、勤務形態」を出勤簿データとして対応付けて記憶する。なお、出欠区分には、出社、療養、年次休暇(年次)、半日休暇(半休)、忌引、妻出産などの種別(カテゴリ)が格納される。また、休暇理由には、疾病などの種別が格納される。また、勤務形態には、一般、フレックス、時短などの種別が格納される。
図7の例は、勤務形態が「一般」である従業員No.100の従業員の出勤簿データを示している。例えば、図7の2行目は、「2015年4月2日木曜日」の出勤簿データであり、この日は、出張がなく、「8:49」に出社して「0:00」に退社し、残業時間が「360分」である例を示す。また、図7の7行目は、「2015年8月24日水曜日」の出勤簿データであり、この日から「2015年10月4日火曜日」まで「療養」したことを示す。
テンソルDB104は、各従業員の出勤簿データから生成された入力テンソル210などの各テンソル(テンソルデータ)を記憶するデータベースである。このテンソルDB104は、各テンソルとラベルとを対応付けた訓練データを記憶する。例えば、テンソルDB104は、「データNo、ラベル」として「テンソルNo.1、ラベル(通常者)」や「テンソルNo.2、ラベル(療養者)」などを記憶する。なお、ここで記憶される各テンソルは、学習装置100以外の別の装置で生成してもよく、学習装置100が生成することもできる。
学習結果DB105は、学習結果を記憶するデータベースである。例えば、学習結果DB105は、制御部110による学習データの判別結果(分類結果)、機械学習やディープラーニングによって学習された、ニューラルネットワーク213の各種パラメータやディープテンソルの各種パラメータなどを記憶する。
予測対象DB106は、学習された予測モデルを用いて、療養の有無を予測する対象(従業員)の出勤簿データ(205)を記憶するデータベースである。例えば、予測対象DB106は、予測対象の出勤簿データ、または、出勤簿データから生成されたテンソルを記憶する。
設定情報107は、ユーザが管理者の端末などを介して予め設定した設定内容を示す。例えば、設定情報107における設定内容には、出勤簿データDB103に含まれる項目(出欠区分、休暇理由、出勤時刻、退勤時刻、…)において、日時、残業時間などの序列を示す項目の設定などがある。また、設定情報107における設定内容には、序列を示す次元を序列ごとに区分する際の、区分にかかる閾値および区分数(一例として大、中、小の場合は3区分)などがある。
制御部110は、学習装置100全体の処理を司る処理部であり、例えばプロセッサなどである。この制御部110は、テンソル取得部111、特定部112、テンソル生成部113、学習部114および予測部115を有する。なお、テンソル取得部111、特定部112、テンソル生成部113、学習部114および予測部115は、プロセッサなどが有する電子回路やプロセッサなどが実行するプロセスの一例である。
テンソル取得部111は、各出勤簿データをテンソル化し、予測にかかる対象(本実施形態では従業員)ごとに、対象の特徴を多次元で示すテンソルを取得する処理部である。
具体的には、テンソル取得部111は、各出勤簿データに含まれる要素(例えば、出張、出欠、残業時間、日付、月度)で構成されるn(n=要素の種別分)階テンソルを生成して、テンソルDB104に格納する。このとき、テンソル取得部111は、ユーザ等から指定されたラベル(療養もしくは通常者)、または、出勤簿データの出欠区分から特定したラベル(療養もしくは通常者)を、テンソルに対応付けて格納する。
例えば、テンソル取得部111は、療養する傾向を特徴づけると想定される各属性を各次元として、出勤簿データからテンソルを生成する。一例として、テンソル取得部111は、月度、日付、出欠区分、出張有無、残業時間の5要素を用いた5次元の5階テンソルを生成する。なお、4か月分のデータである場合は、月度の要素数は「4」、各月の曜日数の最大値が31であることから日付の要素数は「31」、出欠の種類が出勤・年次・半休・忌引・妻出産であることから出欠区分の要素数は「5」、出張はありとなしであることから出張有無の要素数は「2」となる。したがって、出勤簿データから生成されるテンソルは、「4×31×5×2×(残業時間の要素数)」のテンソルとなり、出勤簿データの各月度、日付における出欠区分、出張有無に対応する要素の値が1、そうでない要素の値が0となる。
図8は、テンソル化を説明する図である。図8に示すように、テンソル取得部111が出勤簿データから取得する入力テンソル210は、横方向に月度、縦方向に日付、奥行き方向に出欠区分、左から出張ありのデータで途中から出張なしのデータとなる。なお、残業時間の次元についても同様であるが、紙面で表現可能な次元数の制約上、説明を省略する。日付は、上から1日目を順に示し、出欠区分は、手前から出社、休暇、休日を示す。例えば、要素221は、月度1の1日目に出社して出張した要素を示し、要素222は、月度1の2日目に休暇を取得して出張しなかった要素を示す。
なお、本実施形態では、上述した入力テンソル210を簡略化して図8の下段に示すように記載することとする。すなわち、月度、日付、出欠区分、出張有無、残業時間の各要素を重ねたキューブ状で表現することとし、各月度かつ日付の出張有無を区別して表現し、各月度かつ日付の出欠区分を区別して表現することとする。
特定部112は、テンソル取得部111が各出勤簿データから取得した入力テンソル210のうち、序列を示す次元を特定する処理部である。具体的には、特定部112は、設定情報107を参照し、ユーザが予め設定した日時、残業時間などの序列を示す項目をもとに、序列を示す次元の特定を行う。なお、本実施形態では、一例として、残業時間が序列を示す項目(次元)として設定情報107に設定されているものとする。
テンソル生成部113は、入力テンソル210について、特定部112が特定した次元を序列ごとに区分した区分値で集約したテンソルを生成する処理部である。
具体的には、テンソル生成部113は、入力テンソル210から特定部112が特定した次元について、序列の順序性を考慮するためにソートを行う。次いで、テンソル生成部113は、設定情報107で設定された区分にかかる閾値および区分数に従い、区分ごとに集約する。次いで、テンソル生成部113は、序列の次元における区分ごとの集約化により、入力テンソル210の残業時間を区分ごとに集約化したテンソルを生成する。
例えば、テンソル生成部113は、入力テンソル210における残業時間について、100分以下を(小)、100分〜360分を(中)、360分以上を(大)とする3区分に集約する。また、一例として日付を集約する場合は、入力テンソル210における日付について、月の始めから10日までを(上旬)、11日から20日までを(中旬)、21日から31日までを(下旬)と集約してもよい。
なお、テンソル生成部113は、ソートした序列の分布状況に基づいて、区分するための閾値を決めてもよい。例えば、テンソル生成部113は、分布の平均(μ)、分散(σ)を求め、平均(μ)から±2σを(中)、−2σ以下を(小)、+2σ以上を(大)とするように閾値を決定してもよい。このように、分布状況に基づいて区分にかかる閾値を決定することで、統計的な分布に合わせた区分を行うことができる。
図9は、集約化を説明する説明図である。なお、図9を参照して説明する集約化においては、出勤簿データDB103の出勤簿データにおける残業時間が序列を示す項目(次元)として特定されているものとする。
図9に示すように、テンソル生成部113は、出勤簿データDB103の出勤簿データにより得られた入力テンソル210における残業時間の次元について残業時間の大小に従ってソートし、テンソル210aを得る。次いで、テンソル生成部113は、設定された閾値および区分数に従って残業時間を区分したテンソル210bを得る。次いで、テンソル生成部113は、残業時間の要素を、区分を示す区分値(例えば大、中、小)に置き換えて集約化したテンソル210cを生成する。
このように、序列の次元を序列ごとに集約化したテンソル210cを生成することで、抽出される部分パターンが膨大なものとなることを抑止し、予測精度の劣化を抑制することができる。また、序列を示す次元について、区分値での集約を行うことで、テンソル表現上から要素数を削減することができ、処理時間の向上が見込める。
学習部114は、テンソル生成部113より生成されたテンソル210cを入力として、ディープテンソルによる予測モデル201の学習およびテンソル分解の方法の学習を実行する処理部である。具体的には、学習部114は、図5で説明した手法と同様、入力対象のテンソル(テンソル210c)からコアテンソル212を抽出してニューラルネットワーク213に入力し、ニューラルネットワーク213からの分類結果とテンソル210aに付与されているラベルとの誤差(分類誤差)を算出する。そして、学習部114は、分類誤差を用いて、ニューラルネットワーク213のパラメータの学習およびターゲットコアテンソル211の最適化を実行する。その後、学習部114は、学習が終了すると、各種パラメータを学習結果として学習結果DB105に格納する。
例えば、テンソル分解は、ターゲットコアテンソル211に類似するようにコアテンソル212を算出することにより、分類に重要な構造をコアテンソル212の類似の位置に配置する。そして、このコアテンソル212を用いてニューラルネットワーク213を学習することにより、精度の高い分類を実現する。テンソル分解は、2段階の最適化により計算される。第1段階では、与えられたターゲットコアテンソル211を用いて、テンソル210cを最もよく近似するように要素行列のみ最適化される。第2段階では、第1段階で最適化された要素行列を用いて、テンソル210cを最もよく近似するようにコアテンソル212を最適化する。
入力テンソルに重みづけするということは、コアテンソル212作成時の要素行列に数字的な重みづけ(線形の量を変更している)を行っていることになる。コアテンソル212自体は共通(或る部分的な特徴)であるが、その元となるテンソル210cは、コアテンソル212(共通)作成時の要素行列が異なることになる。
予測部115は、学習結果を用いて、判別対象のデータのラベルを予測する処理部である。具体的には、予測部115は、学習結果DB105から各種パラメータを読み出し、各種パラメータを設定したニューラルネットワーク213を構築する。そして、予測部115は、予測対象DB106から予測対象の出勤簿データのテンソルを読み出して、ニューラルネットワーク213の入力層に入力する。次いで、予測部115は、療養または療養しないかの予測結果をニューラルネットワーク213の出力層より出力する。そして、予測部115は、予測結果をディスプレイに表示したり、管理者の端末に送信したりする。
なお、予測部115は、学習時と同様の手法で、上述したテンソル取得部111、特定部112およびテンソル生成部113を介して予測対象の出勤簿データのテンソル化を実行することもできる。
[学習の流れ]
図10は、学習時の処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、処理が開始されると、テンソル取得部111は、出勤簿データを出勤簿データDB103から読み込み(S101)、学習対象の従業員1人を選択する(S102)。次いで、学習装置100では、選択した従業員についての出勤簿データをテンソル化する(S103)。
図11は、テンソル化の処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、処理が開始されると、テンソル取得部111は、出勤簿データをもとに、出勤簿データに含まれる各要素をテンソル化した入力テンソル210を取得する(S111)。次いで、特定部112は、設定情報107を参照して、入力テンソル210のうち、序列を示す次元を特定する(S112)。
次いで、テンソル生成部113は、入力テンソル210で特定した次元について、設定された閾値および区分数に従って順序の区分で集約化する(S113)。次いで、テンソル生成部113は、序列を示す次元を集約化したテンソル210cを生成する(S114)。
S103に次いで、テンソル取得部111は、次の対象となる従業員の有無を判定する(S104)。次の対象となる従業員がいる場合(S104:Yes)、テンソル取得部111は、S102に処理を戻す。次の対象となる従業員がいない場合(S104:No)、学習部114は、生成されたテンソル210cをもとに、学習処理(予測モデル201の生成)を行う(S105)。
[予測の流れ]
図12は、予測時の処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、処理が開始されると、予測部115は、予測対象DB106から出勤簿データを読み込み(S201)、予測対象の従業員1人を選択する(S202)。
次いで、予測部115は、選択した従業員についての出勤簿データをテンソル化する(S203)。このとき、予測部115は、上述したテンソル取得部111、特定部112およびテンソル生成部113を介し、図11と同様のテンソル化を行ってもよい。
次いで、予測部115は、学習結果DB105に格納されたパラメータに基づく学習済みの予測モデル201を用いて予測を実行し(S204)、療養するまたは療養しないを示す予測結果を記憶部102等に格納する(S205)。
次いで、予測部115は、次の対象となる従業員の有無を判定する(S206)。次の対象となる従業員がいる場合(S206:Yes)、予測部115は、S202に処理を戻す。次の対象となる従業員がいない場合(S206:No)、予測部115は、処理を終了する。
[効果]
上述したように、学習装置100は、予測にかかる対象ごとに、当該対象の特徴を多次元で示す入力テンソル210を取得し、取得した入力テンソル210のうち、各要素が序列を示す次元を特定する。また、学習装置100は、入力テンソル210について、特定した次元における要素を序列ごとに区分した区分値で集約したテンソル210cを生成する。このように、序列の次元を序列ごとに区分した区分値で集約化したテンソル210cを生成することで、予測において重要な部分パターンの認識に影響を及ぼすことを抑止し、予測精度の劣化を抑制することができる。例えば、出勤簿データから従業員のメンタル不調(療養の有無)を予測する場合において、残業時間などの序列の次元を序列ごとに区分した区分値で集約化することで、メンタル不調の予測精度の劣化を抑制することができる。
[学習]
上述した学習処理は、任意の回数だけ実行することもできる。例えば、すべての訓練データを用いて実行することもでき、所定回数だけ実行することもできる。また、分類誤差の算出方法は、最小二乗法など公知の算出手法を採用することができ、ニューラルネットワーク213で用いられる一般的な算出手法を採用することもできる。
[想定システム]
上記実施例では、予測の対象を従業員とし、出勤簿データ203、204を学習して療養する可能性がある従業員を予測する例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電子部品の動作データを用いた故障予測、通信データを用いた攻撃予測、道路の交通量データを用いた渋滞予測など、従業員以外の他の予測対象にも適用することができる。
また、上記実施例では、学習時、出勤簿データから自動で6か月や3か月の期間抽出の上、「療養あり」「療養なし」のラベルを付与し学習する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザによりあらかじめ期間抽出やラベルが付与されている場合は、与えられたデータや付与済みのラベルを使用することもできる。また、ラベルの設定例も一例であり、療養ありと療養なしに限らず、体調不良者と通常者、休職ありと休職なしなどのように、体調不良者の有無を区別できる様々なラベルを用いることもできる。
また、6か月の出勤簿データを予測に用いるデータとして使用したが、これに限定されるものではなく、4か月など任意に変更することができる。また、6か月の出勤簿データに対して、その後3か月以内に療養したか否かによってラベルを付与する例を説明したが、これに限定されるものではなく、2か月以内など任意に変更することができる。また、上記実施例では、学習装置100が出勤簿データをテンソル化する例を説明したが、他の装置がテンソル化したデータを取得して上記各処理を実行することもできる。
[ニューラルネットワーク]
本実施例では、RNNやCNN(Convolutional Neural Network)など様々なニューラルネットワーク213を用いることができる。また、学習の手法も、誤差逆伝播以外にも公知の様々な手法を採用することができる。また、ニューラルネットワークは、例えば入力層、中間層(隠れ層)、出力層から構成される多段構成であり、各層は複数のノードがエッジで結ばれる構造を有する。各層は、「活性化関数」と呼ばれる関数を持ち、エッジは「重み」を持ち、各ノードの値は、前の層のノードの値、接続エッジの重みの値(重み係数)、層が持つ活性化関数から計算される。なお、計算方法については、公知の様々な手法を採用できる。
また、ニューラルネットワーク213における学習とは、出力層が正しい値となるように、パラメータ、すなわち、重みとバイアスを修正していくことである。誤差逆伝播法においては、ニューラルネットワーク213に対して、出力層の値がどれだけ正しい状態(望まれている状態)から離れているかを示す「損失関数(loss function)」を定め、最急降下法等を用いて、損失関数が最小化するように、重みやバイアスの更新が行われる。
[システム]
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。また、実施例で説明した具体例、分布、数値などは、あくまで一例であり、任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[ハードウェア]
図13は、ハードウェア構成例を説明する図である。図13に示すように、学習装置100は、通信装置100a、HDD(Hard Disk Drive)100b、メモリ100c、プロセッサ100dを有する。また、図13に示した各部は、バス等で相互に接続される。
通信装置100aは、ネットワークインタフェースカードなどであり、他のサーバとの通信を行う。HDD100bは、図6に示した機能部(テンソル取得部111、特定部112、テンソル生成部113、学習部114および予測部115)を動作させるプログラムを記憶する。また、HDD100bは、プログラムの実行により参照される各種情報(出勤簿データDB103、テンソルDB104、学習結果DB105、予測対象DB106および設定情報107)を記憶する。
プロセッサ100dは、図6に示した各機能部(テンソル取得部111、特定部112、テンソル生成部113、学習部114および予測部115)と同様の処理を実行するプログラムをHDD100b等から読み出してメモリ100cに展開することで、各機能部を実行するプロセスを動作させる。すなわち、このプロセスは、学習装置100が有する各機能部(テンソル取得部111、特定部112、テンソル生成部113、学習部114および予測部115)と同様の機能を実行する。具体的には、プロセッサ100dは、テンソル取得部111、特定部112、テンソル生成部113、学習部114および予測部115等と同様の機能を有するプログラムをHDD100b等から読み出す。そして、プロセッサ100dは、テンソル取得部111、特定部112、テンソル生成部113、学習部114および予測部115等と同様の処理を実行するプロセスを実行する。
このように、学習装置100は、プログラムを読み出して実行することで学習方法を実行する情報処理装置として動作する。また、学習装置100は、媒体読取装置によって記録媒体から上記プログラムを読み出し、読み出された上記プログラムを実行することで上記の実施形態と同様の機能を実現することもできる。なお、プログラムは、上記の学習装置100によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータ、サーバ、または、クラウドコンピュータがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、同様に適用することができる。
また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータが、
予測にかかる対象ごとに、当該対象の特徴を多次元で示す第1のテンソルを取得し、
取得した前記第1のテンソルのうち、各要素が序列を示す次元を特定し、
前記第1のテンソルについて、特定した前記次元における要素を序列ごとに区分した区分値で集約した第2のテンソルを生成する、
処理を実行することを特徴とする学習用データ生成方法。
(付記2)前記コンピュータが、
前記第2のテンソルを入力テンソルデータとしてテンソル分解して、ニューラルネットワークに入力し、前記ニューラルネットワークの深層学習を実行する、
処理をさらに実行することを特徴とする付記1に記載の学習用データ生成方法。
(付記3)前記コンピュータが、
前記テンソル分解時に、ランダムに生成されたターゲットコアテンソルと類似するように生成されたコアテンソルを、前記ニューラルネットワークに入力して出力された出力値と教師ラベルとの誤差を算出し、
前記誤差を用いて、前記誤差が小さくなるように前記ニューラルネットワークを学習するとともに、前記教師ラベルの特徴を表すように前記ターゲットコアテンソルを更新する、
処理をさらに実行することを特徴とする付記2に記載の学習用データ生成方法。
(付記4)前記生成する処理は、特定した前記次元における序列の分布に基づいて当該序列ごとに区分する閾値を決める、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一に記載の学習用データ生成方法。
(付記5)前記第1のテンソルは、従業員ごとに、当該従業員の出勤簿データにおける月度、日付、出欠区分および残業時間を少なくとも各次元とするテンソルであり、
前記生成する処理は、前記残業時間の次元を、当該残業時間の大小に応じて区分した区分値で集約する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一に記載の学習用データ生成方法。
(付記6)前記区分値の種類数は、前記序列が取りうる値の種類数よりも少ない、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか一に記載の学習用データ生成方法。
(付記7)コンピュータに、
予測にかかる対象ごとに、当該対象の特徴を多次元で示す第1のテンソルを取得し、
取得した前記第1のテンソルのうち、各要素が序列を示す次元を特定し、
前記第1のテンソルについて、特定した前記次元における要素を序列ごとに区分した区分値で集約した第2のテンソルを生成する、
処理を実行させることを特徴とする学習用データ生成プログラム。
(付記8)前記コンピュータに、
前記第2のテンソルを入力テンソルデータとしてテンソル分解して、ニューラルネットワークに入力し、前記ニューラルネットワークの深層学習を実行する、
処理をさらに実行させることを特徴とする付記7に記載の学習用データ生成プログラム。
(付記9)前記コンピュータに、
前記テンソル分解時に、ランダムに生成されたターゲットコアテンソルと類似するように生成されたコアテンソルを、前記ニューラルネットワークに入力して出力された出力値と教師ラベルとの誤差を算出し、
前記誤差を用いて、前記誤差が小さくなるように前記ニューラルネットワークを学習するとともに、前記教師ラベルの特徴を表すように前記ターゲットコアテンソルを更新する、
処理をさらに実行させることを特徴とする付記7に記載の学習用データ生成プログラム。
(付記10)前記生成する処理は、特定した前記次元における序列の分布に基づいて当該序列ごとに区分する閾値を決める、
ことを特徴とする付記7乃至9のいずれか一に記載の学習用データ生成プログラム。
(付記11)前記第1のテンソルは、従業員ごとに、当該従業員の出勤簿データにおける月度、日付、出欠区分および残業時間を少なくとも各次元とするテンソルであり、
前記生成する処理は、前記残業時間の次元を、当該残業時間の大小に応じて区分した区分値で集約する、
ことを特徴とする付記7乃至10のいずれか一に記載の学習用データ生成プログラム。
(付記12)前記区分値の種類数は、前記序列が取りうる値の種類数よりも少ない、
ことを特徴とする付記7乃至11のいずれか一に記載の学習用データ生成方法。
(付記13)予測にかかる対象ごとに、当該対象の特徴を多次元で示す第1のテンソルのうち、各要素が序列を示す次元における要素を序列ごとに区分した区分値で集約した第2のテンソルと、前記第2のテンソルに付与された正解情報とを含み、
前記第2のテンソルと前記正解情報とを学習データとして、ニューラルネットワークの入力層に入力されることにより、演算結果を示す出力値を前記ニューラルネットワークの出力層から出力させ、正解情報と前記出力値との比較に基づく学習を行う、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ構造。
20、21、25…グラフ
22〜24…行列
100…学習装置
100a…通信装置
100b…HDD
100c…メモリ
100d…プロセッサ
101…通信部
102…記憶部
103…出勤簿データDB
104…テンソルDB
105…学習結果DB
106…予測対象DB
107…設定情報
110…制御部
111…テンソル取得部
112…特定部
113…テンソル生成部
114…学習部
115…予測部
200…機械学習
201…予測モデル
203〜205…出勤簿データ
210…入力テンソル
210a、210a〜210c…テンソル
211…ターゲットコアテンソル
212…コアテンソル
213…ニューラルネットワーク
214…教師ラベル
221、222…要素

Claims (6)

  1. コンピュータが、
    予測にかかる従業員ごとに、当該従業員の出勤簿データにおける日時、曜日、出勤時刻、退勤時刻および残業時間についての序列を示す次元を少なくとも有する第1のテンソルを取得し、
    取得した前記第1のテンソルのうち、前記序列を示す日時、曜日、出勤時刻、退勤時刻および残業時間の次元の中で残業時間を示す次元を特定し、
    前記第1のテンソルについて、特定した前記残業時間の次元における要素をソートし、予め設定された区分にかかる閾値および区分数に従って序列ごとに区分した区分値で集約した第一の要素を前記残業時間の次元に配置し、且つ、前記日時、曜日、出勤時刻および退勤時刻の次元における要素の状態が維持された第二の要素を前記日時、曜日、出勤時刻および退勤時刻の次元に配置した第2のテンソルを生成する、
    処理を実行することを特徴とする学習用データ生成方法。
  2. 前記コンピュータが、
    前記第2のテンソルを入力テンソルデータとしてテンソル分解して、ニューラルネットワークに入力し、前記ニューラルネットワークの深層学習を実行する、
    処理をさらに実行することを特徴とする請求項1に記載の学習用データ生成方法。
  3. 前記コンピュータが、
    前記テンソル分解時に、ランダムに生成されたターゲットコアテンソルと類似するように生成されたコアテンソルを、前記ニューラルネットワークに入力して出力された出力値と教師ラベルとの誤差を算出し、
    前記誤差を用いて、前記誤差が小さくなるように前記ニューラルネットワークを学習するとともに、前記教師ラベルの特徴を表すように前記ターゲットコアテンソルを更新し、
    前記第2のテンソルと正解情報とを学習データとして、ニューラルネットワークの入力層に入力されることにより、テンソル分解して前記ニューラルネットワークに入力して行われる深層学習において、順序の違いを無視する処理で前記残業時間を示す次元を前記区分値で集約した状態で処理し、演算結果を示す出力値を前記ニューラルネットワークの出力層から出力させ、前記正解情報と前記出力値との比較に基づく学習を行う、
    処理をさらに実行することを特徴とする請求項2に記載の学習用データ生成方法。
  4. 前記生成する処理は、前記残業時間の次元における要素をソートし、ソートした序列の分布の平均または分布の分散状況に基づいて、前記残業時間の次元における要素を大中小の3つに区分する閾値を決める、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の学習用データ生成方法。
  5. 前記区分値の種類数は、前記序列が取りうる値の種類数よりも少ない、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の学習用データ生成方法。
  6. コンピュータに、
    予測にかかる従業員ごとに、当該従業員の出勤簿データにおける日時、曜日、出勤時刻、退勤時刻および残業時間についての序列を示す次元を少なくとも有する第1のテンソルを取得し、
    取得した前記第1のテンソルのうち、前記序列を示す日時、曜日、出勤時刻、退勤時刻および残業時間の次元の中で残業時間を示す次元を特定し、
    前記第1のテンソルについて、特定した前記残業時間の次元における要素をソートし、予め設定された区分にかかる閾値および区分数に従って序列ごとに区分した区分値で集約した第一の要素を前記残業時間の次元に配置し、且つ、前記日時、曜日、出勤時刻および退勤時刻の次元における要素の状態が維持された第二の要素を前記日時、曜日、出勤時刻および退勤時刻の次元に配置した第2のテンソルを生成する、
    処理を実行させることを特徴とする学習用データ生成プログラム。
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