JP6481224B2 - バーナ、燃焼器、及びガスタービン - Google Patents

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本発明は、燃料を噴射するバーナ、このバーナを備えている燃焼器、及びこの燃焼器を備えているガスタービンに関する。
例えば、以下の特許文献1に開示されているバーナは、バーナ軸線を中心として棒状のノズルと、このノズルの外周を囲み、空気と燃料とを下流側に噴出するバーナ筒と、バーナ筒内の気体をバーナ軸線周りに旋回させる旋回翼と、を備えている。
旋回翼の径方向内側縁は、ノズルの外周面に接続されている。この旋回翼の径方向外側縁は、バーナ軸線が延びる軸線方向Daにおける全域において、バーナ筒の内周面から離れている。バーナ筒の内周面と旋回翼の径方向外側縁との間であって、最も下流側に位置には、両者間の間隔を確保するためにクリアランス設定用リブが設けられている。
特開2006−336996号公報
バーナは、燃料と空気とを下流側に向かって噴出する。バーナから噴射された燃料は、バーナの下流側に配置されている燃焼筒内で燃焼する。しかしながら、燃焼器では、その運転状況によって、燃料の燃焼で発生する火炎が上流側に向かって伝播する現象、つまりフラッシュバックが発生することがある。フラッシュバックが発生すると、バーナ筒やノズル等が熱損傷するため、この発生を抑えることが望まれている。
そこで、本発明は、フラッシュバックの発生を抑えることができるバーナ、このバーナを備えている燃焼器、及びこの燃焼器を備えているガスタービンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための発明に係る一態様としてのバーナは、
バーナ軸線を中心とする棒状部材と、筒状を成して前記棒状部材の外周を囲み、前記バーナ軸線が延びる軸線方向の一方側である上流側から他方側である下流側に、空気と燃料とを噴出するバーナ筒と、前記バーナ筒内に配置され、前記バーナ筒内を流れる気体を前記バーナ軸線周りに旋回させる旋回板と、を備え、前記旋回板は、前記棒状部材の外周面に接続されている棒側接続部と、前記バーナ筒の内周面に接続されている筒側接続部と、前記気体を前記バーナ軸線周りに旋回させるために滑らかで連続したプロファイル面が形成されているプロファイル部と、前記バーナ筒の内周面から前記バーナ軸線に対する径方向の内側に離間し、前記プロファイル部の下流端縁のうち前記径方向で最も外側の縁を自身の下流端とする切欠き面が形成されている切欠き部と、を有し、前記プロファイル部は、前記切欠き部から前記切欠き部の上流側、及び、前記切欠き部から前記径方向の内側に形成され、前記プロファイル面と前記切欠き面との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点は、前記プロファイル面中の正圧面上で最大板厚位置から下流側に前記バーナ軸線と平行に伸ばした仮想線と、前記プロファイル面中の負圧面との交点よりも、上流側であり、前記切欠き面は、前記切欠き開始点を含み前記径方向の成分を含む方向に広がっている離間遷移面と、前記下流端を含み前記軸線方向の成分を含む方向に広がって前記バーナ筒の内周面と対向する離間面と、を有し、前記離間遷移面上の点の接線と前記バーナ軸線の角度は、前記離間面上の点の接線と前記バーナ軸線との角度よりも大きい
発明者は、バーナ筒内及びバーナ筒から噴出した気体の流れを解析したところ、バーナ筒の内周面に沿った領域で、バーナ筒から噴出した燃料の燃焼で形成される火炎が上流側に伝播するおそれがあることを見出した。具体的に、バーナ筒内での流れの解析の結果、バーナ筒の内周面に沿った領域の流れは、径方向の中間部分の流れよりも下流側に向かう軸線方向成分が小さいことが判明した。これは、バーナ筒の内周面上に流れの境界層が形成されるためであると考えられる。さらに、バーナ筒の内周面に沿った領域の流れのうち、旋回板の下流側の流れは、周方向で旋回板の下流側を除く領域の流れよりも、下流側に向かう軸線方向成分が小さいことも判明した。これは、旋回板の存在に起因すると考えられる。しかも、以上のように、バーナ筒の内周面に沿った領域の流れの軸線方向成分が小さくなる程度が、燃焼器の運転状態によっては、バーナ筒の内周面に沿った領域で、火炎が上流側に伝播する可能性が十分にある程度であることが判明した。
そこで、当該バーナでは、旋回板に切欠き部を形成している。旋回板に、バーナ筒の内周面から径方向の内側に離間した切欠き面が形成されている切欠き部を形成すると、上流側からの気体が切欠き部を下流側へすり抜けるため、バーナ筒の内周面に沿った領域の流れの軸線方向成分を大きくすることができる。しかしながら、単に切欠き部を形成しただけでは、バーナ筒の内周面に沿った領域の流れの軸線方向成分があまり大きくならず、フラッシュバック発生の抑制効果をあまり期待できないことがある。
発明者は、バーナ筒の内周面に沿った領域でのフラッシュバック発生の実質的な抑制効果を得るための切欠き部は、バーナ筒内及びバーナ筒から噴出した気体の流れを解析の結果、切欠き部における切欠き開始点が、プロファイル面中の正圧面上で最大板厚位置から下流側にバーナ軸線と平行に伸ばした仮想線と、プロファイル面中の負圧面との交点よりも上流側であることを突き止めた。そこで、当該バーナでは、切欠き部における切欠き開始点を、上記のように定めた。
ここで、欠き部から切欠き部の上流側がプロファイル部を成しておらず、切欠き部よりも上流側の旋回板の上流端面が、軸線方向に対して垂直な方向に広がっている平面である場合について考察する。
この場合、上流側から流れてきた空気が旋回板の平坦な上流側端面に衝突して、軸線方向に対して垂直な方向に広がる。この結果、旋回板に切欠き部が形成されていたとしても、切欠き部を下流側にすり抜ける流れが極めて少なくなり、径方向の外側部分での流れの軸線方向成分が小さくなる。よって、旋回板に切欠き部が形成されていたとしても、この上流側がプロファイル部を成していない場合には、フラッシュバック発生を抑える効果をあまり期待できない。
そこで、当該バーナでは、切欠き部から切欠き部の上流側がプロファイル部を成すようにして、切欠き部の上流側で、プロファイル部の表面であるプロファイル面に沿った流れを確保し、切欠き部を下流側にすり抜ける流れを多くしている。
当該バーナでは、軸線方向で切欠き開始点の近傍から、切欠き部を下流側にすり抜ける流れを多くすることができる。このため、当該バーナでは、フラッシュバック発生の抑制効果をより高めることができる。
また、前記離間遷移面を有する前記バーナにおいて、前記離間遷移面は、前記離間遷移面と前記正圧面との境界から前記負圧面に近づくに連れて次第に下流側に向かうテーパ面を有してもよい。
当該バーナでは、離間遷移面よりも上流側の正圧面に沿って流れてきた気体を離間遷移面のテーパ面に沿って滑らかに下流側に導くことができる。よって、当該バーナでは、気体が切欠き部を下流側にすりぬけ易くなり、バーナ筒内の径方向の外側部分でのフラッシュバックをより抑制することができる。
また、前記離間遷移面を有する前記バーナにおいて、前記離間遷移面は、前記離間遷移面と前記正圧面との境界から前記負圧面に近づくに連れて次第に下流側に向かう正圧側テーパ面と、前記離間遷移面と前記負圧面との境界から前記正圧面に近づくに連れて次第に下流側に向かう負圧側テーパ面と、を有してもよい。
当該バーナでは、離間遷移面よりも上流側の正圧面に沿って流れてきた気体を離間遷移面の正圧側テーパ面に沿って滑らかに下流側に導くことができる。また、離間遷移面よりも上流側の負圧面に沿って流れてきた気体を離間遷移面の負圧側テーパ面に沿って滑らかに下流側に導くことができる。よって、当該バーナでは、気体が切欠き部を下流側にすりぬけ易くなり、バーナ筒内の径方向の外側部分でのフラッシュバックをより抑制することができる。
また、以上のいずれかの前記バーナにおいて、前記旋回板は、前記切欠き部としての外側切欠き部の他に、前記棒状部材の外周面から前記径方向の外側に離間し、前記プロファイル部の前記下流端縁のうち前記径方向で最も内側の縁を自身の下流端とする内側切欠き面が形成されている内側切欠き部を有し、前記プロファイル部は、前記内側切欠き部から前記内側切欠き部の上流側、及び、前記内側切欠き部から径方向の外側に形成されていてもよい。
バーナ筒内の径方向の内側部分、言い換えると、棒状部材の外周面近傍や棒状部材の下流側部分の圧力は、旋回流の影響で、その外周側の部分と比べると圧力が低くなる。このため、燃焼器の運転状態によっては、径方向の内側部分で火炎が上流側に伝播する場合がある。そこで、当該バーナでは、旋回板に内側切欠き部を形成している。このように、旋回板に内側切欠き部を形成すると、上流側からの気体が内側切欠き部を下流側へすり抜けるため、径方向の内側部分を流れる気体に対して、旋回板から与えられる旋回力が小さくなる。このため、径方向の内側部分を流れる気体の流れ方向には、旋回成分、言い換えると周方向成分が小さくなり、下流側に向かう軸線方向成分が大きくなる。よって、径方向内側部分でのフラッシュバックを抑えることができる。
本発明の一態様に係るバーナは、バーナ軸線を中心とする棒状部材と、筒状を成して前記棒状部材の外周を囲み、前記バーナ軸線が延びる軸線方向の一方側である上流側から他方側である下流側に、空気と燃料とを噴出するバーナ筒と、前記バーナ筒内に配置され、前記バーナ筒内を流れる気体を前記バーナ軸線周りに旋回させる旋回板と、を備え、前記旋回板は、前記棒状部材の外周面に接続されている棒側接続部と、前記バーナ筒の内周面に接続されている筒側接続部と、前記気体を前記バーナ軸線周りに旋回させるために滑らかで連続したプロファイル面が形成されているプロファイル部と、前記バーナ筒の内周面から前記バーナ軸線に対する径方向の内側に離間し、前記プロファイル部の下流端縁のうち前記径方向で最も外側の縁を自身の下流端とする切欠き面が形成されている切欠き部と、を有し、前記プロファイル部は、前記切欠き部から前記切欠き部の上流側、及び、前記切欠き部から前記径方向の内側に形成され、前記プロファイル面と前記切欠き面との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点は、前記プロファイル面中の正圧面上で最大板厚位置から下流側に前記バーナ軸線と平行に伸ばした仮想線と、前記プロファイル面中の負圧面との交点よりも、上流側であり、前記旋回板は、前記切欠き部としての外側切欠き部の他に、前記棒状部材の外周面から前記径方向の外側に離間し、前記プロファイル部の前記下流端縁のうち前記径方向で最も内側の縁を自身の下流端とする内側切欠き面が形成されている内側切欠き部を有し、前記プロファイル部は、前記内側切欠き部から前記内側切欠き部の上流側、及び、前記内側切欠き部から径方向の外側に形成されており、前記内側切欠き面は、前記プロファイル面と前記内側切欠き面との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点を含み前記径方向の成分を含む方向に広がっている離間遷移面と、前記プロファイル部の前記下流端縁のうち前記径方向で最も内側の下流端を含み前記軸線方向の成分を含む方向に広がって前記棒状部材の外周面と対向する離間面と、を有し、前記離間遷移面上の点の接線と前記バーナ軸線との角度は、前記離間面上の点の接線と前記バーナ軸線との角度よりも大きい。
当該バーナでは、軸線方向で内側切欠き部の切欠き開始点の近傍から、内側切欠き部を下流側にすり抜ける流れを多くすることができる。このため、当該バーナでは、径方向の内側部分でのフラッシュバック発生の抑制効果をより高めることができる。
また、以上のいずれかのバーナにおいて、前記切欠き開始点は、前記プロファイル面中の前記正圧面上で前記最大板厚位置よりも下流側であってもよい。
また、以上のいずれかの前記バーナにおいて、前記旋回板には、前記燃料を噴出する噴出孔が形成されていてもよい。
上記目的を達成するための発明に係る一態様としての燃焼器は、
以上のいずれかの前記バーナと、前記バーナから噴出した燃料が燃焼する燃焼領域を内周側に形成する燃焼筒と、を備えている。
上記目的を達成するための発明に係る一態様としてのガスタービンは、
前記燃焼器と、空気を圧縮して、前記燃焼器に空気を供給する圧縮機と、前記燃焼器内での燃料の燃焼で形成された燃焼ガスにより駆動するタービンと、を備えている。
本発明に係る一態様では、フラッシュバックの発生を抑えることができる。
本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの構成を示す模式図である。 本発明に係る一実施形態におけるガスタービンの燃焼器周りの断面図である。 本発明に係る一実施形態における燃料器の断面図である。 本発明に係る一実施形態におけるバーナの断面図である。 本発明に係る一実施形態における旋回板及びハブ棒の斜視図である。 本発明に係る一実施形態における旋回板及びハブ棒の正面図である。 本発明に係る一実施形態における旋回板及びハブ棒の側面図である。 本発明に係る一実施形態における旋回板を示し、同図(a)は旋回板の側面図、同図(b)は同図(a)におけるB矢視図である。 本発明に係る一実施形態の第一変形例における旋回板を示し、同図(a)は旋回板の側面図、同図(b)は同図(a)におけるB矢視図である。 本発明に係る一実施形態の第二変形例における旋回板を示し、同図(a)は旋回板の側面図、同図(b)は同図(a)におけるB矢視図である。 本発明に係る一実施形態の第三変形例における旋回板の側面図である。
以下、本発明に係るガスタービンの一実施形態、さらにガスタービンが備えているバーナの各種変形例ついて、図面を参照して詳細に説明する。
「実施形態」
本発明に係るガスタービンの一実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
本実施形態のガスタービンは、図1に示すように、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機1と、燃料Fを圧縮空気中で燃焼させ燃焼ガスを生成する複数の燃焼器4と、燃焼ガスにより駆動するタービン5と、を備えている。
圧縮機1は、回転軸線Arを中心として回転する圧縮機ロータ2と、圧縮機ロータ2を回転可能に覆う圧縮機ケーシング3と、を有する。タービン5は、回転軸線Arを中心として回転するタービンロータ6と、タービンロータ6を回転可能に覆うタービンケーシング7と、を有する。圧縮機ロータ2の回転軸線Arとタービンロータ6の回転軸線Arとは、同一直線上に位置している。この圧縮機ロータ2とこのタービンロータ6とは、互いに連結されてガスタービンロータ8を成している。また、圧縮機ケーシング3とタービンケーシング7とは、互いに連結されてガスタービンケーシング9を成している。
ガスタービンロータ8には、例えば、発電機のロータが連結されている。また、ガスタービンケーシング9には、燃焼器4が固定されている。
燃焼器4は、図2に示すように、内部で燃料Fが燃焼して、この燃料Fの燃焼の結果生成される燃焼ガスをタービン5に送る燃焼筒(又は尾筒)10と、燃焼筒10内に燃料F及び空気Aを噴出する燃料噴出器20と、を有する。
燃料噴出器20は、図3に示すように、噴出した燃料を拡散燃焼させるパイロットバーナ30と、噴出した燃料を予混合燃焼させるメインバーナ40と、パイロットバーナ30及びメインバーナ40を保持するバーナ保持筒21と、を備えている。
パイロットバーナ30は、燃焼器軸線Acを中心として軸線方向Daに延びる棒状のパイロットノズル31と、このパイロットノズル31の外周を覆うパイロットバーナ筒32と、燃焼器軸線Acを中心として圧縮空気を旋回させる複数の旋回板35と、を有する。ここで、燃焼器軸線Acが延びている方向である軸線方向Daの一方側を上流側、他方側を下流側とする。また、燃焼器軸線Acは、このパイロットバーナ30のバーナ軸線でもある。
パイロットノズル31の下流側端部には、燃料を噴射する噴射孔が形成されている。パイロットノズル31で噴射孔が形成されている位置よりも上流側には、複数の旋回板35が設けられている。各旋回板35は、パイロットノズル31の外周から放射方向成分を含む方向に延びて、パイロットバーナ筒32の内周面に接続されている。パイロットバーナ筒32は、パイロットノズル31の外周に位置する本体部33と、本体部33の下流側に接続され下流側向かって次第に拡径されているコーン部34と、を有する。複数の旋回板35は、パイロットバーナ筒32における本体部33の内周面に接続されている。パイロットバーナ筒32内には、その上流側から圧縮機1で圧縮された圧縮空気が流入する。パイロットバーナ筒32は、その下流端から、この圧縮空気と共に、パイロットノズル31から噴射された燃料を噴出する。この燃料は、燃焼筒10内で拡散燃焼する。
複数のメインバーナ40は、パイロットバーナ30の外周側を囲むよう、燃焼器軸線Acを中心として、周方向に並んで配置されている。
メインバーナ40は、燃焼器軸線Acと平行なバーナ軸線Abを中心として軸線方向Daに延びる棒状部材であるハブ棒41と、このハブ棒41の外周を覆うメインバーナ筒42と、バーナ軸線Abを中心として圧縮空気を旋回させる複数の旋回板45と、を有する。なお、メインバーナ40のバーナ軸線Abは、燃焼器軸線Acと平行であるため、燃焼器軸線Acに関する軸線方向Daと、バーナ軸線Abに関する軸線方向Daとは同じ方向である。また、燃焼器軸線Acに関する軸線方向Daの上流側は、バーナ軸線Abに関する軸線方向Daの上流側であり、燃焼器軸線Acに関する軸線方向Daの下流側は、バーナ軸線Abに関する軸線方向Daの下流側である。
ハブ棒41の軸線方向Daにおける中間部には、複数の旋回板45が設けられている。各旋回板45は、ハブ棒41の外周から放射方向成分を含む方向に延びて、メインバーナ筒42の内周面に接続されている。メインバーナ筒42は、ハブ棒41の外周に位置する本体部43と、本体部43の下流側に接続され下流側向かって延びる延長部44と、を有する。複数の旋回板45は、メインバーナ筒42における本体部43の内周面に接続されている。複数の旋回板45には、後述するように、複数の噴射孔が形成されている。ハブ棒41内には、外部からの燃料が供給され、このハブ棒41から旋回板45に燃料が供給される。メインバーナ筒42内には、その上流側から圧縮機1で圧縮された圧縮空気が流入する。メインバーナ筒42内では、この圧縮空気と旋回板45から噴射された燃料とが混合して、予混合気体PMが形成される。メインバーナ筒42は、その下流端から予混合気体PMを噴出する。この予混合気体中の燃料は、燃焼筒10内で予混合燃焼する。
なお、ここでは、旋回板45に燃料を噴射する噴射孔を形成し、ここからメインバーナ筒42内に燃料を噴射する。しかしながら、旋回板45に燃料孔を形成せず、ハブ棒41に燃料孔を形成してもよい。この場合、以上で説明した棒状のハブ棒41に相当する部分がメインノズルを成す。
バーナ保持筒21は、燃焼器軸線Acを中心として円筒状を成し、複数のメインバーナ筒42の外周側を覆う。
燃焼筒10は、燃焼器軸線Acを中心として円筒状を成し、メインバーナ40及びパイロットバーナ30から噴出した燃料が燃焼する燃焼領域12を形成する燃焼部11と、筒状を成し、燃料の燃焼で生成された燃焼ガスをタービン5の燃焼ガス流路内に導く燃焼ガス案内部15と、を有する。燃焼筒10の燃焼ガス案内部15は、燃焼筒10の燃焼部11の下流側に形成されている。
メインバーナ40の旋回板45は、図4〜図7に示すように、ハブ棒(棒状部材)41の外周面に接続されている棒側接続部46と、メインバーナ筒42の内周面に接続されている筒側接続部47と、気体をバーナ軸線Ab周りに旋回させるために滑らかで連続したプロファイル面51が形成されているプロファイル部50と、メインバーナ筒42の内周面からバーナ軸線Abに対する径方向Drの内側に離間した外側切欠き面61が形成されている外側切欠き部60と、ハブ棒41の外周面から径方向Drの外側に離間した内側切欠き面71が形成されている内側切欠き部70と、を有する。なお、バーナ軸線Abを中心とした周方向を以下では単に周方向Dcとし、バーナ軸線Abを中心とした径方向Drを以下では単に径方向Drとする。
この旋回板45で、下流側の部分であって、バーナ軸線Abに対する径方向Drの外側部分が外側切欠き部60を成し、径方向Drの内側部分が内側切欠き部70を成す。また、この旋回板45で、外側切欠き部60から外側切欠き部60の上流側、内側切欠き部70から内側切欠き部70の上流側、及び径方向Drにおける外側切欠き部60と内側切欠き部70との間がプロファイル部50を成す。また、この旋回板45で、外側切欠き部60の上流側のプロファイル部50の径方向Drの外側端が筒側接続部47を成し、内側切欠き部70の上流側のプロファイル部50の径方向Drの内側端が棒側接続部46を成す。
プロファイル部50には、燃料を噴射する前述の噴射孔59が形成されている。このプロファイル部50の表面であるプロファイル面51は、旋回板45よりも上流側から流れくる空気Aの流れを受ける正圧面52と、周方向Dcで正圧面52とは反対側を向く負圧面53と、を有する。正圧面52には、負圧面53側に押される圧力が作用し、負圧面53には、正圧面52側から負圧面53側に引かれる負圧が作用する。プロファイル部50の上流端縁54及びプロファイル部50の下流端縁55は、いずれも、正圧面52と負圧面53との境界になる。
外側切欠き面61は、プロファイル部50の下流端縁55のうち径方向Drで最も外側の縁を自身の下流端65とする。また、内側切欠き面71は、プロファイル部50の下流端縁55のうち径方向Drで最も内側の縁を自身の下流端75とする。外側切欠き面61及び内側切欠き面71は、いずれも、周方向Dcの成分を含む方向に広がっている面である。また、外側切欠き面61及び内側切欠き面71は、いずれも、周方向Dc及び径方向Dr成分を含む方向に広がり下流側に向いている離間遷移面62,72と、周方向Dc及び軸線方向Da成分を含む方向に広がってメインバーナ筒42の内周面と対向する離間面63,73と、を有する。
なお、ここでは、離間遷移面62,72が周方向Dc及び径方向Dr成分を含む方向に広がっている面であると規定している。しかしながら、これは、軸線方向Da成分を含む方向に一切広がっていないことを意味するものではなく、その広がり方向が軸線方向Da成分よりも周方向Dc成分及び径方向Dr成分の方がはるかに大きいことを意味する。また、ここでは、離間面63,73が周方向Dc及び軸線方向Da成分を含む方向に広がっている面であると規定しているが、これは、径方向Dr成分を含む方向に一切広がっていないことを意味するものではなく、その広がり方向が径方向Dr成分よりも周方向Dc成分及び軸線方向Da成分の方がはるかに大きいことを意味する。
図8に示すように、プロファイル面51と外側切欠き面61との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点64は、プロファイル面51中の正圧面52上で最大板厚位置56から下流側にバーナ軸線Abと平行に伸ばした仮想線と、プロファイル面51中の負圧面53との交点57よりも、上流側である。また、プロファイル面51と内側切欠き面71との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点74も、プロファイル面51中の正圧面52上で最大板厚位置56から下流側にバーナ軸線Abと平行に伸ばした仮想線と、プロファイル面51中の負圧面53との交点57よりも、上流側である。また、外側切欠き面61に関する切欠き開始点64、及び内側切欠き面71に関する切欠き開始点74は、いずれも、正圧面52上で最大板厚位置56よりも下流側である。
なお、図4及び図8(a)では、離間面63,73が下流側に向かうに連れて、次第に径方向Dr内側に近づく側に傾斜しているように描かれている。しかしながら、本実施形態の離間面63,73は、実際には、下流側に向かうに連れて、次第に径方向Dr内側に近づく側に傾斜していない。つまり、例えば、本実施形態の離間面63は、離間面63中の上流側の部分とメインバーナ筒42の内周面との間隔と、離間面63中の下流側の部分とメインバーナ筒42の内周面との間隔とが、実質的に同じである。これは、旋回板45は、下流側に向かうに連れて次第に周方向Dcの一方側に滑らかに曲がっている関係上、二次元上に旋回板45を作図する場合、離間面63,73が下流側に向かうに連れて、次第に径方向Dr内側に近づく側に傾斜しているように描かれてしまうからである。
次に、本実施形態のガスタービンの動作及び作用について説明する。
圧縮機1は、外気を吸い込んでこれを圧縮する。圧縮機1で圧縮された空気Aは、燃焼器4のメインバーナ40及びパイロットバーナ30内に導かれる。メインバーナ40及びパイロットバーナ30には、燃料供給源からの燃料が供給される。メインバーナ40は、燃料と空気Aと予混合した予混合気体PMを、燃焼筒10の燃焼部11内に噴出する。この予混合気体PMは、燃焼部11内で予混合燃焼する。また、パイロットバーナ30は、燃焼筒10の燃焼部11内に、燃料と空気Aとを予混合せずにそれぞれ噴出する。この燃料は、燃焼部11内で拡散燃焼する。燃焼筒10の燃焼部11内での燃料の燃焼で発生した高温高圧の燃焼ガスは、燃焼筒10の燃焼ガス案内部15によりタービン5の燃焼ガス流路内に導かれ、タービンロータ6を回転させる。
メインバーナ筒42には、圧縮機1で圧縮された空気Aがその上流端から導入される。この空気Aは、メインバーナ筒42内の複数の旋回板45よりバーナ軸線Abを中心として旋回する。燃料Fは、複数の旋回板45の噴射孔59からメインバーナ筒42内に噴射される。旋回板45から噴射された燃料Fと、旋回しつつ下流側に流れる空気Aとは、メインバーナ筒42内で予混合された後、予混合気体PMとしてメインバーナ筒42の下流端から燃焼筒10内に噴出される。
複数の旋回板45の噴射孔59からメインバーナ筒42内に噴射された燃料Fは、複数の旋回板45により形成される旋回流により、空気Aとの混合が促進される。また、予混合気体PMは、メインバーナ筒42から旋回しつつ燃焼筒10内に噴出することにより、この予混合気体PMの燃焼により形成される予混合火炎の保炎効果が高まる。
ところで、径方向Drの内側部分、言い換えると、ハブ棒41の外周面近傍やハブ棒41の下流側の部分の圧力は、旋回流の影響で、その外周側の部分と比べると圧力が低くなる。このため、燃焼器の運転状態によっては、径方向Drの内側部分で予混合火炎が上流側に伝播することがある。つまり、径方向Dr内側の部分でフラッシュバックが発生することがある。そこで、本実施形態では、旋回板45に内側切欠き部70を形成している。このように、旋回板45に内側切欠き部70を形成すると、上流側からの気体が内側切欠き部70を下流側へすり抜けるため、径方向Drの内側部分を流れる気体に対して、旋回板45から与えられる旋回力が小さくなる。このため、径方向Drの内側部分を流れる気体の流れ方向には、旋回成分、言い換えると周方向Dc成分が小さくなり、下流側に向かう軸線方向Da成分が大きくなる。よって、径方向Dr内側部分で、予混合火炎が上流側に伝播することを抑えること、つまりフラッシュバックの発生を抑えることができる。
また、発明者は、メインバーナ筒42内及びメインバーナ筒42から噴出した気体の流れを解析したところ、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域でも、予混合火炎が上流側に伝播するおそれがあることを見出した。具体的に、メインバーナ筒42内及びメインバーナ筒42から噴出した気体の流れの解析の結果、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域の流れは、径方向Drの中間部分の流れよりも下流側に向かう軸線方向Da成分が小さいことが判明した。これは、メインバーナ筒42の内周面上に流れの境界層が形成されるためであると考えられる。さらに、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域の流れのうち、旋回板45の下流側の流れは、周方向Dcで旋回板45の下流側を除く領域の流れよりも、下流側に向かう軸線方向Da成分が小さいことも判明した。これは、旋回板45の存在に起因すると考えられる。しかも、以上のように、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域の流れの軸線方向Da成分が小さくなる程度が、燃焼器の運転状態によっては、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域で、予混合火炎が上流側に伝播する可能性が十分にある程度であることが判明した。
そこで、本実施形態では、旋回板45に外側切欠き部60を形成している。旋回板45に、メインバーナ筒42の内周面から径方向Drの内側に離間した外側切欠き面61が形成されている外側切欠き部60を形成すると、上流側からの気体が外側切欠き部60を下流側にすり抜けるため、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域の流れの軸線方向Da成分を大きくすることができる。しかしながら、切欠き開始点64が、プロファイル面51中の正圧面52上で最大板厚位置56から下流側にバーナ軸線Abと平行に伸ばした仮想線と、プロファイル面51中の負圧面53との交点57よりも下流側である場合、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域の流れのうちで、外側切欠き部60をすり抜けて下流側に流れる流れが少なくなる。このため、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域の流れの軸線方向Da成分があまり大きくならず、燃焼器の運転状態によっては、前述したように、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域で、予混合火炎が上流側に伝播するおそれが残る。すなわち、以上のような外側切欠き部を形成しても、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域でのフラッシュバック発生の抑制効果をあまり期待できない。
発明者は、メインバーナ筒42の内周面に沿った領域でのフラッシュバック発生の実質的な抑制効果を得るための外側切欠き部60は、メインバーナ筒42内の流れの解析の結果、外側切欠き部60における切欠き開始点64が、プロファイル面51中の正圧面52上で最大板厚位置56から下流側にバーナ軸線Abと平行に伸ばした仮想線と、プロファイル面51中の負圧面53との交点57よりも上流側であることを突き止めた。さらに、外側切欠き面61に関する切欠き開始点64、及び内側切欠き面71に関する切欠き開始点74は、いずれも、正圧面52上で最大板厚位置56よりも下流側であることが好ましいことも突き止めた。そこで、本実施形態では、外側切欠き部60における切欠き開始点64を以上のように定めている。また、本実施形態では、同様の見地から、内側切欠き部70における切欠き開始点74を、プロファイル面51中の正圧面52上で最大板厚位置56から下流側にバーナ軸線Abと平行に伸ばした仮想線と、プロファイル面51中の負圧面53との交点57よりも上流側にしている。
さらに、本実施形態では、前述したように、各切欠き面61,71が、いずれも、切欠き開始点64,74を含み、周方向Dc及び径方向Dr成分を含む方向に広がり下流側に向いている離間遷移面62,72と、切欠き面61,71の下流端65,75を含み周方向Dc及び軸線方向Da成分を含む方向に広がっている離間面63,73と、を有する。このように、各切欠き面61,71を形成することで、軸線方向Daで切欠き開始点64,74の近傍から、各切欠き部60,70を下流側にすり抜ける流れを多くすることができる。このため、本実施形態では、フラッシュバック発生の抑制効果をより高めることができる。
ここで、外側切欠き部60から外側切欠き部60の上流側、内側切欠き部70から内側切欠き部70の上流側がプロファイル部50を成しておらず、例えば、外側切欠き部60よりも上流側の旋回板45の上流端面や、内側切欠き部70よりも上流側の旋回板45の上流側端面が、軸線方向Daに対して垂直な方向に広がっている平面である場合について考察する。
この場合、上流側から流れてきた空気Aが旋回板45の平坦な上流側端面に衝突して、軸線方向Daに対して垂直な方向に広がる。この結果、旋回板45に外側切欠き部60や内側切欠き部70が形成されていたとしても、各切欠き部60,70を下流側にすり抜ける流れが極めて少なくなり、径方向Drの内側部分や径方向Drの外側部分での流れの軸線方向Da成分が小さくなる。よって、旋回板45に外側切欠き部60や内側切欠き部70が形成されていたとしても、これらの上流側がプロファイル部50を成していない場合には、フラッシュバック発生を抑える効果をあまり期待できない。
そこで、本実施形態では、外側切欠き部60から外側切欠き部60の上流側、内側切欠き部70から内側切欠き部70の上流側がプロファイル部50を成すようにして、各切欠き部60,70の上流側で、プロファイル部50の表面であるプロファイル面51に沿った流れを確保し、各切欠き部60,70を下流側にすり抜ける流れを多くしている。
以上のように、本実施形態では、フラッシュバックの発生を抑えることができる。
「バーナの第一変形例」
上記実施形態におけるメインバーナの第一変形例について、図9を用いて説明する。
本変形例のメインバーナは、上記実施形態における旋回板45の各切欠き部60,70の形状を変更したもので、その他の構成に関しては、上記実施形態のメインバーナ40と同様である。
本変形例の旋回板45aは、上記実施形態の旋回板45と同様、ハブ棒の外周面に接続されている棒側接続部46と、メインバーナ筒の内周面に接続されている筒側接続部47と、気体をバーナ軸線Ab周りに旋回させるために滑らかで連続したプロファイル面51が形成されているプロファイル部50と、メインバーナ筒の内周面からバーナ軸線Abに対する径方向Drの内側に離間した外側切欠き面61aが形成されている外側切欠き部60aと、ハブ棒の外周面から径方向Drの内側に離間した内側切欠き面71aが形成されている内側切欠き部70aと、を有する。
本変形例における外側切欠き面61a及び内側切欠き面71aは、上記実施形態の外側切欠き面61a及び内側切欠き面71aと同様、いずれも、切欠き開始点64,74を含み、径方向Dr成分を含む方向に広がっている離間遷移面62a,72aと、各切欠き面61a,71aの下流端65,75を含み周方向Dc及び軸線方向Da成分を含む方向に広がっている離間面63a,73aと、を有する。しかも、上記実施形態と同様、各切欠き部60a,70aにおける切欠き開始点64,74が、プロファイル面51中の正圧面52上で最大板厚位置56から下流側にバーナ軸線Abと平行に伸ばした仮想線と、プロファイル面51中の負圧面53との交点57よりも上流側である。
但し、本変形例における離間遷移面62a,72aは、上記実施形態における離間遷移面62,72のように、周方向Dc成分を含む方向に実質的に広がっておらず、軸線方向Da及び径方向Dr成分を含む方向に広がっている。なお、離間遷移面62a,72aが周方向Dc成分を含む方向に実質的に広がっていないとは、その広がり方向が周方向Dc成分よりも軸線方向Da成分及び径方向Dr成分の方がはるかに大きいことを意味する。
ところで、負圧面53のうち、旋回板45aの最大板厚位置56よりも下流側の部分では、下流側に向かうに連れて正圧側に寄るように、バーナ軸線Abに対して傾斜している。このため、本変形例における離間遷移面62a,72aは、軸線方向Da及び径方向Dr成分を含む方向に広がっている関係上、下流側に向かうに連れて次第に相対的に負圧面53側に近付くよう傾斜しているテーパ面を成している。言い換えると、このテーパ面は、正圧面52との境界から負圧面53に近づくに連れて次第に下流側に向かう。
以上のように、本変形例の離間遷移面62a,72aは、正圧面52との境界から負圧面53に近づくに連れて次第に下流側に向かうテーパ面を成しているため、この離間遷移面62a,72aよりも上流側の正圧面52に沿って流れてきた気体を離間遷移面62a,72aに沿って滑らかに下流側に導くことができる。よって、本変形例では、気体が各切欠き部60a,70aを下流側にすりぬけ易くなり、メインバーナ筒内の径方向Drの内側部分及び径方向Drの外側部分でのフラッシュバックを上記実施形態よりも抑制することができる。
「バーナの第二変形例」
上記実施形態におけるメインバーナの第二変形例について、図10を用いて説明する。
本変形例のメインバーナも、上記実施形態における旋回板45の各切欠き部60,70の形状を変更したもので、その他の構成に関しては、上記実施形態のメインバーナ40と同様である。
本変形例の旋回板45bも、上記実施形態及び上記第一変形例の旋回板45,45aと同様、ハブ棒の外周面に接続されている棒側接続部46と、メインバーナ筒の内周面に接続されている筒側接続部47と、気体をバーナ軸線Ab周りに旋回させるために滑らかで連続したプロファイル面51が形成されているプロファイル部50と、メインバーナ筒の内周面からバーナ軸線Abに対する径方向Drの内側に離間した外側切欠き面61bが形成されている外側切欠き部60bと、ハブ棒の外周面から径方向Drの内側に離間した内側切欠き面71bが形成されている内側切欠き部70bと、を有する。
本変形例における外側切欠き面61b及び内側切欠き面71bも、上記実施形態及び上記第一変形例の外側切欠き面61,61a及び内側切欠き面71,71aと同様、いずれも、切欠き開始点64,74を含み、径方向Dr成分を含む方向に広がっている離間遷移面62b,72bと、切欠き面61b,71bの下流端65,75を含み周方向Dc及び軸線方向Da成分を含む方向に広がっている離間面63b,73bと、を有する。しかも、上記実施形態と同様、各切欠き部60b,70bにおける切欠き開始点64,74が、正圧面52上で最大板厚位置56から下流側にバーナ軸線Abと平行に伸ばした仮想線と、負圧面53との交点57よりも上流側である。
但し、本変形例における離間遷移面62b,72bは、上記実施形態における離間遷移面62,72と同様に、径方向Dr成分を有する方向に広がっているものの、軸線方向Da成分を有する方向にも広がっている正圧側テーパ面66p,76pと負圧側テーパ面66s,76sとを有する。正圧側テーパ面66p,76pは、離間遷移面62b,72bと正圧面52との境界から負圧面53に近づくに連れて次第に下流側に向かう面である。また、負圧側テーパ面66s,76sは、離間遷移面62b,72bと負圧面53との境界から正圧面52に近づくに連れて次第に下流側に向かう面である。
以上のように、本変形例の離間遷移面62b,72bは、正圧面52との境界から負圧面53に近づくに連れて次第に下流側に向かう正圧側テーパ面66p,76pを有しているため、この正圧側テーパ面66p,76pよりも上流側の正圧面52に沿って流れてきた気体を正圧側テーパ面66p,76pに沿って滑らかに下流側に導くことができる。また、本変形例の離間遷移面62b,72bは、負圧面53との境界から正圧面52に近づくに連れて次第に下流側に向かう負圧側テーパ面66s,76sを有しているため、この負圧側テーパ面66s,76sよりも上流側の負圧面53に沿って流れてきた気体を負圧側テーパ面66s,76sに沿って滑らかに下流側に導くことができる。よって、本変形例では、気体が各切欠き部60b,70bを下流側にすりぬけ易くなり、メインバーナ筒内の径方向Drの内側部分及び径方向Drの外側部分でのフラッシュバックを上記実施形態よりも抑制することができる。
「バーナの第三変形例」
上記実施形態におけるメインバーナの第三変形例について、図11を用いて説明する。
本変形例のメインバーナも、上記実施形態における旋回板45の外側欠き部60の形状を変更したもので、その他の構成に関しては、上記実施形態のメインバーナ40と同様である。
上記実施形態の旋回板45における外側切欠き部60の離間遷移面62は、径方向Drの外側から径方向Drの内側に向かう方向に直線的に広がっている。また、上記実施形態の旋回板45における外側切欠き部60の離間面63は、離間面63中の上流側の部分とメインバーナ筒42の内周面との間隔と、離間面63中の下流側の部分とメインバーナ筒42の内周面との間隔とが、実質的に同じである。
しかしながら、外側切欠き部60cの離間遷移面62cは、図11に示すように、径方向Drの外側から径方向Drの内側に向かうに連れて次第に下流側に向かうよう曲線的に広がっていてもよい。この場合、離間遷移面62cから離間面63cに移る領域が角を形成せず、滑らかな曲面を成す。また、外側切欠き部60cの離間面63cは、メインバーナ筒の内周面との間隔が下流側に向かうに連れて次第に広がるよう曲面を成していてもよい。
すなわち、旋回板45cの外側切欠き面として、離間遷移面及び離間面を形成する場合、離間遷移面62c上の各点における接線Lt1とバーナ軸線Abとの角度α1が離間面63c上の各点における接線Lt2とバーナ軸線Abとの角度α2よりも大きければ、離間遷移面62c及び離間面63cは、いずれも曲面を成していていもよく、しかも、離間遷移面62cから離間面63cに移る領域が滑らかな曲面を成してもよい。なお、図11では、バーナ軸線Abとの角度を示す関係上、このバーナ軸線Abを実際の位置とは異なる位置に描いている。
このように、離間遷移面62cから離間面63cに移る領域が滑らかな曲面を成す場合、離間遷移面62cと離間面63cとの境界は、離間遷移面62cから離間面63cに移る領域における面上の点を軸線方向Daに変化させた場合における、この点における接線Ltとバーナ軸線Abとの角度の変化率の正負が変化する位置、つまり角度に関する変曲点の位置である。
なお、ここでの離間遷移面62c上の各点における接線Lt1は、いずれも、バーナ軸線Abと交わる接線である。また、ここでの離間面63c上の各点における接線Lt2も、バーナ軸線Abと交わる接線である。また、線と線との成す角度は、補角関係にある二つの角度のうち、一方の角度で示される。本願では、接線Ltとバーナ軸線Abとの成す角度として、補角関係にある二つの角度のうち、小さい方の角度を採用している。
また、ここでは、上記実施形態における外側切欠き部60の変形例を示しているが、内側切欠き部70も外側切欠き部と同様に変形してもよい。また、本変形例は、上記実施形態の変形例であるが、第一変形例や第二変形例に関しても、本変形例と同様に変形してもよい。
「その他の変形例」
上記実施形態及び上記各変形例は、いずれも、メインバーナ40の旋回板を特徴とするものである。しかしながら、パイロットバーナ30の旋回板も、上記実施形態及び上記各変形例と同様に、内側切欠き部及び外側切欠き部を形成してもよい。
また、上記実施形態及び上記各変形例では、いずれも内側切欠き部及び外側切欠き部を有しているが、内側切欠き部を省略してもよい。
また、上記実施形態及び上記各変形例における切欠き面は、いずれも、離間遷移面と離間面とを有している。しかしながら、切欠き面は、離間遷移面と離間面とが無くてもよい。言い換えると、切欠き面は、離間遷移面と離間面とを区別できるように形成しなくてもよい。
1:圧縮機、4:燃焼器、5:タービン、10:燃焼筒、11:燃焼部、12:燃焼領域、15:燃焼ガス案内部、20:燃料噴出器、30:パイロットバーナ、31:パイロットノズル、32:パイロットバーナ筒、35:旋回板、40:メインバーナ、41:ハブ棒(棒状部材)、42:メインバーナ筒、45,45a,45b,45c:旋回板、46:棒側接続部、47:筒側接続部、50:プロファイル部、51:プロファイル面、52:正圧面、53:負圧面、54:上流端縁、55:下流端縁、59:噴射孔、60,60a,60b:外側切欠き部、61,61a,61b,61c:外側切欠き面、62,62a,62b,62c:離間遷移面、63,63a,63b,63c:離間面、64:切欠き開始点、65:下流端、66p:正圧側テーパ面、66s:負圧側テーパ面、70,70a,70b:内側切欠き部、71,71a,71b,71c:内側切欠き面、72,72a,72b:離間遷移面、73,73a,73b,:離間面、74:切欠き開始点、75:下流端、76p:正圧側テーパ面、76s:負圧側テーパ面、Ab:バーナ軸線、Ac:燃焼器軸線、Da:軸線方向、Dc:周方向、Dr:径方向、A:空気、F:燃料、PM:予混合気体

Claims (9)

  1. バーナ軸線を中心とする棒状部材と、
    筒状を成して前記棒状部材の外周を囲み、前記バーナ軸線が延びる軸線方向の一方側である上流側から他方側である下流側に、空気と燃料とを噴出するバーナ筒と、
    前記バーナ筒内に配置され、前記バーナ筒内を流れる気体を前記バーナ軸線周りに旋回させる旋回板と、
    を備え、
    前記旋回板は、
    前記棒状部材の外周面に接続されている棒側接続部と、
    前記バーナ筒の内周面に接続されている筒側接続部と、
    前記気体を前記バーナ軸線周りに旋回させるために滑らかで連続したプロファイル面が形成されているプロファイル部と、
    前記バーナ筒の内周面から前記バーナ軸線に対する径方向の内側に離間し、前記プロファイル部の下流端縁のうち前記径方向で最も外側の縁を自身の下流端とする切欠き面が形成されている切欠き部と、
    を有し、
    前記プロファイル部は、前記切欠き部から前記切欠き部の上流側、及び、前記切欠き部から前記径方向の内側に形成され、
    前記プロファイル面と前記切欠き面との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点は、前記プロファイル面中の正圧面上で最大板厚位置から下流側に前記バーナ軸線と平行に伸ばした仮想線と、前記プロファイル面中の負圧面との交点よりも、上流側であり、
    前記切欠き面は、前記切欠き開始点を含み前記径方向の成分を含む方向に広がっている離間遷移面と、前記下流端を含み前記軸線方向の成分を含む方向に広がって前記バーナ筒の内周面と対向する離間面と、を有し、
    前記離間遷移面上の点の接線と前記バーナ軸線の角度は、前記離間面上の点の接線と前記バーナ軸線との角度よりも大きい、
    バーナ。
  2. 請求項に記載のバーナにおいて、
    前記離間遷移面は、前記離間遷移面と前記正圧面との境界から前記負圧面に近づくに連れて次第に下流側に向かうテーパ面を有する、
    バーナ。
  3. 請求項に記載のバーナにおいて、
    前記離間遷移面は、前記離間遷移面と前記正圧面との境界から前記負圧面に近づくに連れて次第に下流側に向かう正圧側テーパ面と、前記離間遷移面と前記負圧面との境界から前記正圧面に近づくに連れて次第に下流側に向かう負圧側テーパ面と、を有する、
    バーナ。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載のバーナにおいて、
    前記旋回板は、前記切欠き部としての外側切欠き部の他に、前記棒状部材の外周面から前記径方向の外側に離間し、前記プロファイル部の前記下流端縁のうち前記径方向で最も内側の縁を自身の下流端とする内側切欠き面が形成されている内側切欠き部を有し、
    前記プロファイル部は、前記内側切欠き部から前記内側切欠き部の上流側、及び、前記内側切欠き部から径方向の外側に形成されている、
    バーナ。
  5. バーナ軸線を中心とする棒状部材と、
    筒状を成して前記棒状部材の外周を囲み、前記バーナ軸線が延びる軸線方向の一方側である上流側から他方側である下流側に、空気と燃料とを噴出するバーナ筒と、
    前記バーナ筒内に配置され、前記バーナ筒内を流れる気体を前記バーナ軸線周りに旋回させる旋回板と、
    を備え、
    前記旋回板は、
    前記棒状部材の外周面に接続されている棒側接続部と、
    前記バーナ筒の内周面に接続されている筒側接続部と、
    前記気体を前記バーナ軸線周りに旋回させるために滑らかで連続したプロファイル面が形成されているプロファイル部と、
    前記バーナ筒の内周面から前記バーナ軸線に対する径方向の内側に離間し、前記プロファイル部の下流端縁のうち前記径方向で最も外側の縁を自身の下流端とする切欠き面が形成されている切欠き部と、
    を有し、
    前記プロファイル部は、前記切欠き部から前記切欠き部の上流側、及び、前記切欠き部から前記径方向の内側に形成され、
    前記プロファイル面と前記切欠き面との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点は、前記プロファイル面中の正圧面上で最大板厚位置から下流側に前記バーナ軸線と平行に伸ばした仮想線と、前記プロファイル面中の負圧面との交点よりも、上流側であり、
    前記旋回板は、前記切欠き部としての外側切欠き部の他に、前記棒状部材の外周面から前記径方向の外側に離間し、前記プロファイル部の前記下流端縁のうち前記径方向で最も内側の縁を自身の下流端とする内側切欠き面が形成されている内側切欠き部を有し、
    前記プロファイル部は、前記内側切欠き部から前記内側切欠き部の上流側、及び、前記内側切欠き部から径方向の外側に形成されており、
    前記内側切欠き面は、前記プロファイル面と前記内側切欠き面との境界のうち、最も上流側の切欠き開始点を含み前記径方向の成分を含む方向に広がっている離間遷移面と、前記プロファイル部の前記下流端縁のうち前記径方向で最も内側の下流端を含み前記軸線方向の成分を含む方向に広がって前記棒状部材の外周面と対向する離間面と、を有し、
    前記離間遷移面上の点の接線と前記バーナ軸線との角度は、前記離間面上の点の接線と前記バーナ軸線との角度よりも大きい、
    バーナ。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のバーナにおいて、
    前記切欠き開始点は、前記プロファイル面中の前記正圧面上で前記最大板厚位置よりも下流側である、
    バーナ。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載のバーナにおいて、
    前記旋回板には、前記燃料を噴出する噴出孔が形成されている、
    バーナ。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載のバーナと、
    前記バーナから噴出した燃料が燃焼する燃焼領域を内周側に形成する燃焼筒と、
    を備えている燃焼器。
  9. 請求項に記載の燃焼器と、
    空気を圧縮して、前記燃焼器に空気を供給する圧縮機と、
    前記燃焼器内での燃料の燃焼で形成された燃焼ガスにより駆動するタービンと、
    を備えているガスタービン。
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