JP6464497B2 - 多胴船 - Google Patents

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Description

本発明は、中央の主船体と両脇の副船体の3つの船体をもつ多胴船に関するものである。
レジャー用の多胴船において、水上での走行性と安定性は良好であるが、陸上での運搬性、収納性を向上するために船体の横幅を小さくするという課題がある。船体を中央船体部、左船体部および右船体部の3部分に分けるとき、これまでのアイデアとして、実開平3−73288(特許文献1)では左船体部および右船体部の両フロート部材を中央船体部に対してスライドさせ伸縮する機構や特開2000−53073(特許文献2)では左船体部および右船体部の両フロート部材を中央船体部から分離・組み付けする方法が提案されている。
さらに多胴船に車輪機能を付けると陸上での運搬性、移動性が格段に向上する。特表2004−515396(特許文献3)では水陸両用双胴船として陸上専用タイヤを提案している。また実用新案登録3142838(特許文献4)では折り畳み双胴船に複数のタイヤを採用している。
実開平3−73288 特開2000−53073 特表2004−515396 実用新案登録3142838
発明が解決しようとする課題
しかしながら、特許文献1の左船体部および右船体部の両フロート部材を中央船体部からスライドさせ伸縮する方法では前記両フロート部材がスライドするためのガイド装置が必要で、かつ縮めたときの寸法が左船体部および右船体部の2つのフロート部材の寸法と中央船体部を加えた寸法より小さくできないという課題がある。また特許文献2の左船体部および右船体部の両フロート部材を中央船体部から分離・組み付けする方法では、中央船体部に収納された前記左船体部および右船体部の両フロート部材を中央船体部の外側に移動させる労力が必要で、かつ中央船体部に左船体部および右船体部の両フロート部材を組み付けるために2つの連結棒を4ケ所固定する装置とその固定する作業が必要であるという課題がある。
一方、車輪機能について特許文献3は本格的な水陸両用双胴船であり、陸上専用タイヤが付いているが、水上で効率的な走行するためにはタイヤが水の抵抗を受けないように船内に格納するスペースやその機構など大掛かりなしくみが必要である。特許文献4では複数のタイヤが使用されているが、タイヤの直径と幅が小さいため砂場や石の多い浜ではタイヤが埋まったり石の間に入ったりして多胴船の移動が困難になる。また折り畳み機構としてもユニバーサルジョイントやアームが複数必要でかつ機構が複雑である。
課題を解決するための手段
従って、本発明は、多胴船の船体を中央船体部、左船体部および右船体部の3部分に分けるとき、多胴船の安定性と水上走行性を最大限に発揮しながら、陸上の砂場や石の多い浜でも水上走行時と同じ形で人力により押して移動できるように左船体部および右船体部を円筒形のフロート部材で構成し、そのフロート部材が回転する機構を提案する。さらに陸上での運搬性と収容性を向上するため、多胴船の横方向の寸法を簡単に小さくできるように複数の4節回転リンク機構を利用した折り畳み機構を提案する。
発明の効果
本発明の車輪機構と折り畳み機構により、船体の保管、収容、運搬、浜辺や陸上での船体の移動、船体の折り畳み操作が短時間で工具を使用することなく容易にできる効果を得る。そして多胴船をシンプルな構成としたため、軽量化を図ることができる。
本発明の折り畳み式車輪機能付き多胴船の斜視図である。(実施例1) 実施例1の船体を開いたときの平面図である。 実施例1の船体を開いたときの正面図である。 実施例1の図1のB−B線断面図である。 実施例1の図1のC−C線断面図である。 実施例1の船体を閉じたときの正面図である。 実施例1の船体の一部を分割したときの平面図である。 実施例2の折り畳み式車輪機能付き多胴船の斜視図である。 実施例2の船体を開いたときの正面図である。 実施例2の船体を閉じたときの正面図である。
図1に実施例1の多胴船の船体幅を開いた状態の斜視図を示す。A方向を船首側とし、その反対側を船尾側とする。船体を中央船体部、左船体部および右船体部の3部分に分けるとき、中央船体部は乗船部となり、左船体部および右船体部は円筒形の所定の長さの複数のフロート部材で構成されている。中央船体部は左甲板部と右甲板部にわけられている。
前記中央船体部の左甲板部は船首側の前壁部材16と船尾側の後壁部材16aと底部上面材31と側壁部内側材30が連結して構成された部分である。図4および図5に示すように左甲板部の底部は3層構造となっており、底部上面材31と底部下面材35とその間に補強用の角棒51と角棒52で連結されており、また左甲板部の側壁部も3層構造となっており側壁部内側材30と側壁部外側材34とその間に補強用の角棒50が連結されている。
前記中央船体部の右甲板部は船首側の前壁部材18と船尾側の後壁部材18aと底部上面材32と側壁部内側材33が連結して構成された部分である。図4および図5に示すように右甲板部の底部は3層構造となっており、底部上面材32と底部下面材36とその間に補強用の角棒53と角棒54で連結されており、また右甲板部の側壁部も3層構造となっており側壁部内側材33と側壁部外側材37とその間に補強用の角棒55が連結されている。
前記中央船体部は前記左甲板部と前記右甲板部とに分割されており、船首側では左甲板部の前壁部材16と右甲板部の前壁部材18がピン部材20により回動自在に連結されており、かつ船尾側では左甲板部の後壁部材16aと右甲板部の後壁部材18aがピン部材20aにより回動自在に連結されている。
前記左船体部のフロート部材40およびフロート部材40aは、それぞれ円筒形の所定の長さのフロート部材であり、前記各フロート部材はその軸芯部材24を回動しているが、その軸芯部材24は船首側で略くの字状の第一リンク部材2の一端にネジ部材4で固定され、軸芯部材24は船尾側で略くの字状の第三リンク部材2aの一端にネジ部材4aで固定されている。さらに船首側で前記第一リンク部材2はその中間部分でピン部材6により前記左甲板部の前壁部材16と回動自在に連結されている。船尾側で第三リンク部材2aはその中間部分でピン部材6aにより前記左甲板部の後壁部材16aと回動自在に連結されている。なお、前記第一リンク部材2と前記第三リンク部材2aは共に略くの字状の形状をしているが、直線形状でも同じ構成が可能であるため、第一リンク部材2と第三リンク部材2aに関する以後の説明では略くの字状という言葉を省略する。
前記右船体部のフロート部材44およびフロート部材44aは、それぞれ円筒形の所定の長さのフロート部材であり、前記各フロート部材はその軸芯部材26を回動しているが、その軸芯部材26は船首側で略くの字状の第二リンク部材8の一端にネジ部材10で固定され、軸芯部材26は船尾側で略くの字状の第四リンク部材8aの一端にネジ部材10aで固定されている。さらに船首側で前記第二リンク部材8はその中間部分でピン部材12により前記右甲板部の前壁部材18と回動自在に連結されている。船尾側で第四リンク部材8aはその中間部分でピン部材12aにより前記右甲板部の後壁部材18aと回動自在に連結されている。なお、第二リンク部材8と第四リンク部材8aは略くの字状の形状をしているが、直線形状でも同じ構成が可能であるため、第二リンク部材8と第四リンク部材8aに関する以後の説明では略くの字状という言葉を省略する。
図3に示すように、船首側にて前記左船体部に一端が回動自在に連結された第一リンク部材2と、前記右船体部に一端が回動自在に連結された第二リンク部材8はそれぞれの他端同士がピン部材14によって回動自在に連結されている。同様に船尾側にて前記左船体部に一端が回動自在に連結された第三リンク部材2aと、前記右船体部に一端が回動自在に連結された第四リンク部材8aはそれぞれの他端同士がピン部材14aによって回動自在に連結されている。
前記第一リンク部材2と第二リンク部材8と第三リンク部材2aと第四リンク部材8aは同形であり、それぞれのピン部材6からネジ部材4までの距離とピン部材12からネジ部材10までの距離とピン部材6aからネジ部材4aまでの距離とピン部材12aからネジ部材10aまでの距離は等しい。さらにそれぞれのピン部材6からピン部材14までの距離とピン部材12からピン部材14までの距離とピン部材6aからピン部材14aまでの距離とピン部材12aからピン部材14aまでの距離は等しい。
前記中央船体部の左甲板部の船首側の前壁部材16と船尾側の後壁部材16aと前記中央船体部の右甲板部の船首側の前壁部材18と船尾側の後壁部材18aは同形であり、それぞれのピン部材6とピン部材20までの距離とピン部材6aとピン部材20aまでの距離とピン部材12とピン部材20までの距離とピン部材12aとピン部材20aまでの距離は等しい。
図3に示すように船首側において、第一リンク部材2と第二リンク部材8と左甲板部の前壁部材16と右甲板部の前壁部材18は4節回転リンクを構成し、その4節回転リンクが船体の横方向に開くとき、第一リンク部材2がリンクストッパー部材19に当たるところまで開く。開いた後、ロックピン部材25が第一リンク部材2と左甲板部の前壁部材16を貫通することにより固定できる。なおリンクストッパー部材19は左甲板部の前壁部材16にネジ部材21とネジ部材23で固定されている。同様に船尾側において、第三リンク部材2aと第四リンク部材8aと左甲板部の後壁部材16aと右甲板部の後壁部材18aは4節回転リンクを構成し、その4節回転リンクが船体の横方向に開くとき、第三リンク部材2aがリンクストッパー部材19aに当たるところまで開く。開いた後、ロックピン部材25aが第三リンク部材2aと左甲板部の後壁部材16aを貫通することにより固定できる。なおリンクストッパー部材19aは左甲板部の後壁部材16aにネジ部材で固定されている。船首側の前記4節回転リンクと船尾側の前記4節回転リンクは左右の前記甲板部と前記軸心部材で連結されており、かつ各前記フロート部材が車輪の機能を果たすため、船首側と船尾側の2つの4節回転リンクは同時にかつ小さい力で容易に開閉できる。
船首側の前記4節回転リンクと船尾側の前記4節回転リンクが最大まで開き、該両者を前記ロックピン部材25と前記ロックピン部材25aで各々固定したとき、船体幅は最大になり、乗員は左甲板部の底部上面材31と右甲板部の底部上面材32の上に乗船可能で、かつ前記左船体部および前記右船体部の前記フロート部材は大きな浮力を持っているため、安定した水上走行が可能となる。甲板は広いため、釣具等の荷物も置けて、停止時も多胴船は安定しているため乗降も容易である。また、前記左船体部のフロート部材40とフロート部材40aは、前記軸芯部材24を回動し、前記右船体部のフロート部材44とフロート部材44aは、前記軸芯部材26を回動するので、前記フロート部材が車輪の機能を果たし、陸地では人力で容易に船体を移動することができる。前記フロート部材は直径も幅も大きいので陸上の砂場や石の多い浜でも車輪として機能を果たす。その船体の陸上での移動方向は水上走行方向に対して直角に進むことになる。前記フロート部材は中実タイプか中空タイプを選択でき、中実タイプとすると前記フロート部材はパンクすることがなく不沈となり安全性が増し、中空タイプにすると多胴船を収納するとき、エアを抜くことにより前記フロート部材は小さくなり収納性が向上する。前記各フロート部材の先端と後端を円錐形状にすることにより水の抵抗が減少し、多胴船の速力性能を向上することができる。
水上走行時の水面レベルは乗員の体重が70kgのとき、図4のWの位置になり、乗員が座る前記底部上面材31と底部上面材32には達しない。しかし左甲板部の底部上面材31と右甲板部の底部上面材32の間には隙間があり、防水構造となっていないため、波の高い状況では前記底部上面材31と前記底部上面材32の隙間から水が侵入してくる。この対応として、前記底部上面材31と前記底部上面材32にゴムシートを取付けたり、または防水シートを取付けて水の侵入を防ぐことは有効である。
図6に示すように船首側において、第一リンク部材2と第二リンク部材8と左甲板部の前壁部材16と右甲板部の前壁部材18で構成される4節回転リンクが閉じるとき、リンクストッパー部材19が第一リンク部材2と右甲板部の前壁部材18に当たる位置で止まる。閉じた後、ロックピン部材25で第一リンク部材2と左甲板部の前壁部材16を貫通し固定できる。同様に船尾側において、第三リンク部材2aと第四リンク部材8aと左甲板部の後壁部材16aと右甲板部の後壁部材18aで構成される4節回転リンクが閉じるとき、リンクストッパー部材19aが第三リンク部材2aと右甲板部の後壁部材18aに当たる位置で止まる。閉じた後、ロックピン部材25aで第三リンク部材2aと左甲板部の後壁部材16aを貫通し固定できる。
船首側の前記4節回転リンクと船尾側の前記4節回転リンクが閉じ、該両者を前記ロックピン部材25とロックピン部材25aでの各々固定したとき、船体幅は最小になり、コンパクトになり運搬や保管が容易となる。同時にこの状態で前記左船体部のフロート部材40とフロート部材40aと前記右船体部のフロート部材44とフロート部材44aはそれぞれの軸芯部材24と軸芯26部材を回動するので、前記フロート部材が車輪の機能を果たし、陸地では人力で容易に船体を移動することができる。
前記左船体部の軸心部材24は連続した1本であるが、図7に示すように、前記フロート部材40とフロート部材40aが分割できるように軸心部材24から軸心部材24aを分割することができる。前記軸心部材24と前記軸心部材24aはそれぞれの接合端部をオス部とメス部とし、該両者を結合する際は、前記オス部とメス部の接合端部を結合し、ロックピン部材45でその接合端部を貫通し固定する。該両者を分離する際はロックピン部材45を抜き、軸心部材24と軸心部材24aを分離する。同様に前記右船体部の軸心部材26は連続した1本であるが、図7に示すように、前記フロート部材44とフロート部材44aが分割できるように軸心部材26から軸心部材26aを分割することができる。軸心部材26と軸心部材26aはそれぞれの接合端部をオス部とメス部とし、該両者を結合する際は、前記オス部とメス部の接合端部を結合し、ロックピン部材46でその接合端部を貫通し固定する。該両者を分離する際はロックピン部材46を抜き、軸心部材26と軸心部材26aを分離する。前記フロート部材40aとフロート部材44aをそれぞれフロート部材40とフロート部材44から分離することにより船体の長さが小さくなり保管性と収容性が向上し、多胴船を車内へ搭載することも可能となる。また、実施例1の多胴船をもう一隻作り、その多胴船2隻のそれぞれの軸芯部材の接合端部をオス部とメス部とし、その接合端部をロックピン部材で固定することにより、2隻を連結し、2人乗りの多胴船にすることができる。
図4で述べたように前記左甲板部の側壁部も3層構造となっており側壁部内側材30と側壁部外側材34とその間に補強用の角棒50が連結されているが、図7において船べり部の47の位置に多胴船を漕ぐためのオールの支点となる台部材を付けることができる。同様に前記右甲板部の側壁部も3層構造となっており側壁部内側材33と側壁部外側材37とその間に補強用の角棒55が連結されているが、船べり部の48の位置に多胴船を漕ぐためのオールの支点となる台部材を付けることができる。また、船外機の支持台を前記左船体部の船尾側の第三リンク部材2aに取り付けて、船尾側の49の位置に船外機を据え付けることができる。従って多胴船の推進方法として手漕ぎのオールと船外機の両方を据え付けることが可能で、そのどちらを使うかは選択できる。
図8に実施例2の多胴船の船体幅を開いた状態の斜視図を示す。D方向を船首側とし、その反対側を船尾側とする。船体を中央船体部、左船体部および右船体部の3部分に分けるとき、中央船体部は乗船部となり、左船体部および右船体部は円筒形の所定の長さの複数のフロート部材で構成されている。実施例1との変更点は中央船体部の乗船部の構成方法であり、実施例1では中央船体部が板材で構成された中窪み形状の甲板で、かつ甲板は左甲板部と右甲板部に分割され、該両者は回動自在に連結されていたが、実施例2では中央船体部の最上位面はフレキシブルな網部材で連続した面となっており、軽量化を図ることができる。
前記中央船体部の左側では網部材160が左側部材130と左側部材132の間に挟まれて、複数のネジ部材138により固定されている。左側部材130と左側部材132は船首側の前壁部材116の一端とネジ部材131とネジ部材133で固定連結されている。また左側部材130と左側部材132は船尾側の後壁部材116aの一端とネジ部材131aとネジ部材133aで固定連結されている。
前記中央船体部の右側では網部材160が右側部材134と右側部材136の間に挟まれて、複数のネジ部材139により固定されている。右側部材134と右側部材136は船首側の前壁部材118の一端とネジ部材135とネジ部材137で固定連結されている。また右側部材134と右側部材136は船尾側の後壁部材118aの一端とネジ部材135aとネジ部材137aで固定連結されている。
船首側では左側の前壁部材116と右側の前壁部材118がピン部材120により回動自在に連結されており、かつ船尾側では左側の後壁部材116aと右側の後壁部材118aがピン部材120aにより回動自在に連結されている。
前記左船体部のフロート部材140およびフロート部材140aは、それぞれ円筒形の所定の長さのフロート部材であり、前記各フロート部材はその軸芯部材124を回動しているが、その軸芯部材124は船首側で第一リンク部材102の一端にネジ部材104で固定され、軸芯部材124は船尾側で第三リンク部材102aの一端にネジ部材104aで固定されている。さらに船首側で前記第一リンク部材102はその中間部分でピン部材106により前記左側の前壁部材116と回動自在に連結されている。船尾側で第三リンク部材102aはその中間部分でピン部材106aにより前記左側の後壁部材116aと回動自在に連結されている。
前記右船体部のフロート部材144およびフロート部材144aは、それぞれ円筒形の所定の長さのフロート部材であり、前記各フロート部材はその軸芯部材126を回動しているが、その軸芯部材126は船首側で第二リンク部材108の一端にネジ部材110で固定され、軸芯部材126は船尾側で第四リンク部材108aの一端にネジ部材110aで固定されている。さらに船首側で前記第二リンク部材108はその中間部分でピン部材112により前記右側の前壁部材118と回動自在に連結され、船尾側で第四リンク部材108aはその中間部分でピン部材112aにより前記右側の後壁部材118aと回動自在に連結されている。
船首側にて前記左船体部に一端が回動自在に連結された第一リンク部材102と、前記右船体部に一端が回動自在に連結された第二リンク部材108はそれぞれの他端同士がピン部材114によって回動自在に連結されている。同様に船尾側にて前記左船体部に一端が回動自在に連結された第三リンク部材102aと、前記右船体部に一端が回動自在に連結された第四リンク部材108aはそれぞれの他端同士がピン部材114aによって回動自在に連結されている。
前記第一リンク部材102と第二リンク部材108と第三リンク部材102aと第四リンク部材108aは同形であり、それぞれのピン部材106からネジ部材104までの距離とピン部材112からネジ部材110までの距離とピン部材106aからネジ部材104aまでの距離とピン部材112aからネジ部材110aまでの距離は等しい。さらにそれぞれのピン部材106からピン部材114までの距離とピン部材112からピン部材114までの距離とピン部材106aからピン部材114aまでの距離とピン部材112aからピン部材114aまでの距離は等しい。
前記中央船体部の船首側の左側の前壁部材116と船尾側の左側の後壁部材116aと前記中央船体部の右側の船首側の前壁部材118と船尾側の右側の後壁部材118aは同形であり、それぞれのピン部材106とピン部材120までの距離とピン部材106aとピン部材120aまでの距離とピン部材112とピン部材120までの距離とピン部材112aとピン部材120aまでの距離は等しい。
図9に示すように、船首側において、第一リンク部材102と第二リンク部材108と左側の前壁部材116と右側の前壁部材118は4節回転リンクを構成し、その4節回転リンクが船体の横方向に開くとき、第二リンク部材108がリンクストッパー部材119に当たるところまで開く。開いた後、リンクストッパー部材119に連結された所定の強度の紐部材125を第二リンク部材108の穴部127に通して紐を結束することにより固定できる。なおリンクストッパー部材119は右側の前壁部材118にネジ部材で固定されている。同様に船尾側において、第三リンク部材102aと第四リンク部材108aと左側の後壁部材116aと右側の後壁部材118aは4節回転リンクを構成し、その4節回転リンクが船体の横方向に開くとき、第四リンク部材108aがリンクストッパー部材119aに当たるところまで開く。開いた後、リンクストッパー部材119aに連結された所定の強度の紐部材を第四リンク部材108aの穴部に通して紐を結束することにより固定できる。この船尾側における紐の結束方法は前記船首側の場合と同一である。なおリンクストッパー部材119aは右側の後壁部材118aにネジ部材で固定されている。
船首側の前記4節回転リンクと船尾側の前記4節回転リンクが最大まで開き、該両者を各々前記紐部材で結束したとき、船体幅は最大になり、乗員は網部材160の上に乗船可能で、かつ前記左船体部および前記右船体部の各フロート部材は大きな浮力を持っているため、安定した水上走行が可能となる。同時に、前記左船体部のフロート部材140とフロート部材140aは、前記軸芯部材124を回動し、前記右船体部のフロート部材144とフロート部材144aは、前記軸芯部材126を回動するので、前記フロート部材が車輪の機能を果たし、陸地では人力で容易に船体を移動することができる。前記フロート部材は直径も幅も大きいので陸上の砂場や石の多い浜でも車輪として機能を果たす。その船体の陸上での移動方向は水上走行方向に対して直角に進むことになる。実施例1と同様に前記フロート部材は中実タイプと中空タイプが選択でき、また前記各フロート部材の先端と後端を円錐形状にすることにより水の抵抗が減少し、多胴船の速力性能を向上することができる。水上走行時の水面レベルは乗員の体重が70kgのとき、図9のWの位置になり、乗員が座る網部材160には達しない。
図10に示すように船首側において、第一リンク部材102と第二リンク部材108と左側の前壁部材116と右側の前壁部材118で構成される4節回転リンクが閉じるとき、リンクストッパー部材119が左側の前壁部材116に当たる位置で止まる。閉じた後、リンクストッパー部材119に連結された所定の強度の紐部材125を前記左側の前壁部材116の穴部129を通して紐部材を結束することにより固定できる。同様に船尾側において、第三リンク部材102aと第四リンク部材108aと左側の後壁部材116aと右側の後壁部材118aで構成される4節回転リンクが閉じるとき、リンクストッパー部材119aが左側の後壁部材116aに当たる位置で止まる。閉じた後、リンクストッパー部材119aに連結された所定の強度の紐部材を前記左側の前壁部材116aの穴部に通して紐部材を結束することにより固定できる。この船尾側における紐部材の結束方法は船首側の場合と同一である。
船首側の前記4節回転リンクと船尾側の前記4節回転リンクが最小まで閉じ、該両者をそれぞれ前記紐で結束したとき、船体幅は最小になり、コンパクトになり運搬や保管が容易となる。同時にこの状態で前記左船体部のフロート部材140とフロート部材140aと前記右船体部のフロート部材144とフロート部材144aはそれぞれの軸芯部材124と軸芯126部材を回動するので、前記フロート部材が車輪の機能を果たし、陸地では人力で容易に船体を移動することができる。
実施例1の図7で説明したことと同様に実施例2でも前記左船体部のフロート部材140とフロート部材140aを分離・結合できるように軸心部材124を2分割することができる。同様に前記右船体部のフロート部材144とフロート部材144aを分離・結合できるように軸心部材126を2分割することができる。前記フロート部材140aとフロート部材144aをそれぞれフロート部材140とフロート部材144から分離することにより船体の長さが小さくなり保管性と収容性が向上し、多胴船を車内へ搭載することも可能となる。また、実施例1と同様に実施例2の多胴船をもう一隻作り、その多胴船2隻のそれぞれの軸芯部材の接合端部をオス部とメス部とし、その結合部をロックピン部材で固定することにより、2隻を連結し、2人乗りの多胴船にすることができる。さらに実施例1と同様に、前記左側部材130と前記右側部材134のそれぞれ所定の位置に船を漕ぐためのオールの支点となる台部材を付けることができる。また、船外機の支持台を船尾側の前記第四リンク部材108aに取り付けて、船尾側の位置に船外機を据え付けることができる。従って船の推進方法として手漕ぎのオールと船外機の両方を据え付けることが可能で、そのどちらを使うかは選択できる。
2 第一リンク部材
2a 第三リンク部材
8 第二リンク部材
8a 第四リンク部材
16 中央船体部左甲板部の前壁部材
16a 中央船体部左甲板部の後壁部材
18 中央船体部右甲板部の前壁部材
18a 中央船体部右甲板部の後壁部材
19 船首側のリンクストッパー部材
19a 船尾側のリンクストッパー部材
40 左船体部船首側のフロート部材
40a 左船体部船尾側のフロート部材
44 右船体部船首側のフロート部材
44a 右船体部船尾側のフロート部材
102 第一リンク部材
102a 第三リンク部材
108 第二リンク部材
108a 第四リンク部材
116 中央船体部左側の前壁部材
116a 中央船体部左側の後壁部材
118 中央船体部右側の前壁部材
118a 中央船体部右側の後壁部材
119 船首側のリンクストッパー部材
119a 船尾側のリンクストッパー部材
140 左船体部船首側のフロート部材
140a 左船体部船尾側のフロート部材
144 右船体部船首側のフロート部材
144a 右船体部船尾側のフロート部材
160 網部材

Claims (2)

  1. 中央船体部とその両側に配置された円筒形のフロート部材で構成される左船体部と円筒形のフロート部材で構成される右船体部とから成る多胴船であって、
    前記左船体部に一端が回動自在に連結された第一リンク部材と、
    前記右船体部に一端が回動自在に連結された第二リンク部材の
    それぞれの他端同士がピン部材によって回動自在に連結されるとともに
    この第一リンク部材と第二リンク部材はそれぞれの中間部分が中央船体部の前壁部にピン部材で回動自在に連結されていることを特徴とする多胴船。
  2. 前記中央船体部は左甲板部と右甲板部とに分割されており、該両者はピン部材で回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1記載の多胴船。
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