[0030]添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る構成のみを表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的のための詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの詳細なしに実践され得ることが、当業者に明らかであろう。場合によっては、よく知られている構造および構成要素が、そのような概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図の形態で示される。
[0031]キャリアアグリゲーションおよび/または多重接続性通信モードにおいて複数の接続を使用するための電力ヘッドルームを報告するための方法、装置、デバイス、およびシステムを含む様々な技法が説明される。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス(たとえば、ユーザ機器(UE))は、ワイヤレスデバイスがワイヤレスネットワークにアクセスする際にそれを介して通信することができる複数のセルの各々から許可されたリソースを受信することを含み得る、キャリアアグリゲーションおよび/または多重接続性通信モードを使用して1つまたは複数のネットワークエンティティによって構成される複数のセルと通信することができる。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスは、第1の1次セル(たとえば、マスタセルグループ(MCG)/1次セルグループ(PCG)1次セルまたはPCell)と通信するための第1の構成情報を受信することができる。ワイヤレスデバイスはまた、第2のネットワークエンティティの第2の1次セル(たとえば、2次セルグループ(SCG)1次セルまたはPCellSCG)と通信するための第2の構成情報を受信することができる。多重接続性ワイヤレス通信の場合、PCellは、異なるeNodeB(たとえば、PCellを提供するマスタeNodeBまたはMeNodeB、およびPCellSCGを提供する2次eNodeBまたはSeNodeB)によって提供され得る。いずれの場合にも、第1の1次セルおよび第2の1次セル(または、それぞれのセルグループ)の各々に関して、ワイヤレスデバイスは、第1のセルまたはセルグループに関する電力ヘッドルーム報告(PHR)を送信するかどうかを決定することができ、第1のセルまたはセルグループに関するPHRを提供する観点から、第2のセルまたはセルグループに関する対応するPHRを送信することを決定することができる。この決定は、本明細書で説明する追加の考慮事項に基づき得る。
[0032]本明細書で参照されるようなPHRは、(たとえば、UEおよび/または公称電力に関して定義される最大送信電力に基づいて)セルまたはセルグループ内の現在の送信のために使用される電力に加えて使用するためにUEに残された送信電力量を表示する実PHR、(セルまたはセルグループ内の実際の送信は発生しないが)セルまたはセルグループ内で送信するためのものであった場合、使用するためのUEに残された送信電力量を表示する仮想PHRなどを含み得る。PHRは、LTEにおけるメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)であり得る。いずれの場合にも、セルまたはセルグループは、サブフレーム内のワイヤレスデバイスに関するアップリンク帯域幅割り当てを決定するためにPHRを使用することができる。
[0033]一態様では、MCGおよびSCG(または、関係するeNodeB)は、異なるフレーム構造、異なるサブフレーム構成、異なる通信タイミングまたはオフセットなどを使用して関係するキャリア上で通信するようにワイヤレスデバイスを構成することができる。したがって、ワイヤレスデバイスがMCGに関する電力ヘッドルームを報告するように構成されるとき、報告のタイミングまたはアップリンクサブフレームは、SCGにおける非アップリンクサブフレーム(たとえば、ダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレーム)に対応し得る。ワイヤレスデバイスは、そのような場合、それに応じて、MCGとともに、SCGに関する電力ヘッドルーム報告を報告するか、または省略することができる。このようにして、デバイスは、SCGに関する電力ヘッドルームに関する報告構成を決定することができる。
[0034]一例では、ワイヤレスデバイスは、MCGの電力ヘッドルーム報告とともに、SCG(および/または他のセルグループ)に関する電力ヘッドルームを報告するように構成され得る。別の例では、ワイヤレスデバイスは、MCGに関する電力ヘッドルームを報告するとき、SCGに関する電力ヘッドルームの報告を省略するように構成され得る。さらに別の例では、ワイヤレスデバイスは、MCGに関する電力ヘッドルームを報告する時点または報告を決定する時点の(または、その前)のSCG通信に関するサブフレームタイプに少なくとも部分的に基づいて、MCGに関する電力ヘッドルームとともに、SCGに関する電力ヘッドルームを報告するように構成され得、この場合、サブフレームタイプは、システム情報内および/または動的サブフレーム構成内などで表示されてよい。また、たとえば、ワイヤレスデバイスは、SCGに関するサブフレームタイプに基づいて、実PHRまたは仮想PHRを報告する(たとえば、サブフレームが、ダウンリンク、特殊、またはさもなければ、アップリンクでないとして構成される仮想PHRを報告する)ように構成され得る。さらに、MCGに関する電力ヘッドルームを報告するとき、SCGに関する電力ヘッドルームを報告するかどうかを決定することに関して主に説明されるが、本明細書で説明する機能は、SCGに関する電力ヘッドルームを報告するとき、MCGに関する電力ヘッドルームを報告するかどうかを決定することに適用され得ることを諒解されたい。
[0035]本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標):Wideband CDMA)およびCDMAの他の変形形態を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAはUMTSの一部である。3GPP(登録商標) LTE(登録商標)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様が以下でLTEに関して説明され、以下の説明の大部分でLTE用語が使用される。
[0036]図1は、本開示の一態様による、ワイヤレス通信システム100の一例を概念的に示すブロック図である。ワイヤレス通信システム100は、基地局(または、セル)105と、ユーザ機器(UE)115と、コアネットワーク130とを含む。UE115のうちの1つまたは複数は、本明細書でさらに説明するように、コンポーネントキャリア間のタイミング、サブフレーム構成などが異なる場合、PHRを生成するかどうか、および/またはどのように生成するかを決定することを含み得る、複数のコンポーネントキャリアの各々に関するPHRを生成するための通信構成要素640を含み得る。基地局105は、様々な実施形態ではコアネットワーク130または基地局105の一部であり得る、基地局コントローラ(図示せず)の制御下でUE115と通信することができる。基地局105は、第1のバックホールリンク132を通してコアネットワーク130と制御情報および/またはユーザデータを通信し得る。実施形態では、基地局105は、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクであり得る第2のバックホールリンク134を介して互いに直接または間接的に通信することができる。ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。たとえば、各通信リンク125は、上で説明した様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られることがあり、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100はまた、複数のフロー上での動作を同時にサポートし得る。いくつかの態様では、複数のフローは、複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)またはセルラーフローに対応し得る。他の態様では、複数のフローは、WWANまたはセルラーフローとワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWi−Fiフローとの組合せに対応し得る。
[0037]基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレス通信することができる。基地局105のサイトの各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの実施形態では、基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。基地局105のための地理的カバレージエリア110は、カバレージエリアの一部分のみを構成するセクタに分割され得る(図示せず)。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局、マイクロ基地局、および/またはピコ基地局)を含み得る。異なる技術のための重複するカバレージエリアがあり得る。
[0038]実装形態では、ワイヤレス通信システム100はLTE/LTE−Aネットワーク通信システムである。LTE/LTE−Aネットワーク通信システムにおいて、発展型NodeB(eNodeB)という用語は、基地局105について説明するために使用され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNodeBが様々な地理的領域にカバレージを提供する、異種LTE/LTE−Aネットワークであり得る。たとえば、各eNodeB105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、建築物)をカバーすることができ、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)内のUE115、自宅内のユーザのためのUE115など)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeノードB105はマクロeNodeBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNodeB105はピコeNodeBと呼ばれることがある。また、フェムトセルのためのeNodeB105はフェムトeNodeBまたはホームeNodeBと呼ばれることがある。eノードB105は、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。ワイヤレス通信システム100は、UE115のうちの1つまたは複数によるLTEおよびWLANまたはWiFi(登録商標)の使用をサポートし得る。
[0039]コアネットワーク130は、第1のバックホールリンク132(たとえば、S1インターフェースなど)を介してeNodeB105または他の基地局105と通信することができる。eNodeB105はまた、たとえば、第2のバックホールリンク134(たとえば、X2インターフェースなど)を介しておよび/または第1のバックホールリンク132を介して(たとえば、コアネットワーク130を通して)直接または間接的に、互いに通信することができる。ワイヤレス通信システム100は同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eNodeB105は同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNodeB105からの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eNodeB105は異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNodeB105からの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれにも使用され得る。
[0040]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各UE115は固定または移動であり得る。UE115はまた、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドでアイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UE115は、マクロeNodeB、ピコeNodeB、フェムトeNodeB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
[0041]ワイヤレス通信システム100に示された通信リンク125は、UE115からeNodeB105へのアップリンク(UL)送信、および/またはeNodeB105からUE115へのダウンリンク(DL)送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
[0042]ワイヤレス通信システム100のいくつかの態様では、UE115は、キャリアアグリゲーション(CA)または1つまたは複数のeNodeB105によって提供される2つ以上のセルとの多重接続性ワイヤレス通信をサポートするように構成され得る。CA/多重接続性のために使用されるeNodeB105はコロケートされ得るか、または高速接続を通して接続されてよく、および/またはコロケートされなくてもよい。いずれの場合も、UE115とeNodeB105との間のワイヤレス通信のためのコンポーネントキャリア(CC)のアグリゲーションを協調させることは、情報がキャリアアグリゲーションを実行するために使用されている様々なセル間で容易に共有され得るので、より容易に行われ得る。キャリアアグリゲーションのために使用されるeNodeB105がコロケートされない(たとえば、遠くに離れているかまたはそれらの間の高速接続を有しない)とき、コンポーネントキャリアのアグリゲーションを協調させることは、追加の態様を伴い得る。たとえば、デュアル接続性(たとえば、2つのコロケートされないeNodeB105に接続されたUE115)のためのキャリアアグリゲーションでは、UE115は、第1のeNodeB105(たとえば、SeNodeBまたはSeNB)の1次セルを通して第1のeNodeB105と通信するために構成情報を受信することができる。第1のeNodeB105は、第1のeNodeB105の、1つまたは複数の2次セルと1次セルまたはPCellSCGとを含む、2次セルグループまたはSCGと呼ばれるセルのグループを含み得る。UE115はまた、第2のeNodeB105(たとえば、MeNodeBまたはMeNB)の第2の1次セルを通して第2のeNodeB105と通信するために構成情報を受信することができる。第2のeNodeB105は、第2のeNodeB105の、1つまたは複数の2次セルと1次セルまたはPCellMCGとを含む、マスタセルグループまたはMCGと呼ばれるセルのグループを含み得る。
[0043]ワイヤレス通信システム100のいくつかの態様では、デュアル接続性のためのキャリアアグリゲーションは、2次eNodeB105(たとえば、SeNodeBまたはSeNB)がそれのセルのうちの1つをPCellSCGとして動作するように構成されることを伴い得る。2次eNodeB105は、UE115がマスタeNodeB105(たとえば、MeNodeBまたはMeNB)と通信している間にUE115が2次eNodeB105と通信するためにPCellSCGを通して構成情報をUE115に送信し得る。マスタeNodeB105は、それのPCellを介して同じUE115に対して、そのUE115が他方のeNodeB105と通信するための構成情報を送信し得る。2つのeNodeB105はコロケートされないことがある。
[0044]いくつかの例では、UE115は、異なるフレーム構造、異なるサブフレーム構成、非同期タイミングなどを有するコンポーネントキャリアで構成され得る。たとえば、各キャリアは、多重接続性ワイヤレス通信内のセルまたはキャリアアグリゲーション内の同じセルに対応し得る。一例では、PCellMCG(たとえば、MCG内の関係するeNodeB105)およびPCellSCG(たとえば、SCG内の関係するeNodeB105)は、異なるフレーム構造、異なるサブフレーム構成、非同期タイミングなどに従って、UE115を構成することができる。一例では、UE115がアップリンク通信およびダウンリンク通信のために異なる周波数サブバンドを介してMCGにおいて通信することができるように、PCellMCGは、FDD通信を使用するようにUE115を構成することができる。この例では、アップリンク通信のために所与の周波数帯域上でいくつかのサブフレームが使用されるのに対して、ダウンリンク通信のために同じ周波数帯域上で他のサブフレームが使用されるように、PCellSCGは、TDD通信を使用するようにUE115を構成することができる。したがって、PCellMCGは、実質的に任意のサブフレーム内でPHRを報告するようにUE115を構成することができるが、サブフレームは、PCellSCGを有するアップリンクサブフレームに関係しない場合があり、したがって、PCellSCGに関するPHRを報告するかどうか、および/またはどのように報告するかについて何らかの不確実性が存在し得る。同様に、たとえば、トラフィック適応のための拡張干渉管理(eIMTA:evolved interference management for traffic adaptation)では、TDD通信のために構成されたセルグループは、トラフィック要求に基づいて、TDDアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成を動的に修正することができ、したがって、上記の例では、PCellMCGによってPHRを送信するように構成されたサブフレームはPCellSCGとダウンリンク通信するように構成されることが可能であり、この構成は所与のフレーム内で動的に修正可能であり得る。
[0045]本明細書で説明する例では、UE115は、MeNB(または、関係するMCG)に関する電力ヘッドルームを報告することに基づいて、SeNB(または、関係するSCG)に電力ヘッドルームを報告するように、および/またはその逆に構成され得る。たとえば、UE115は、MCGに関するPHRを送信する時間において、SCGを用いてスケジュールされたサブフレームのタイプに基づいて、MCGに関するPHRとともに、SCGに関するPHRを通信することができる。たとえば、UE115は、SCGからのシステム情報、(たとえば、eIMTAにおいて)SCGから受信された動的サブフレームまたは半静的サブフレーム構成などに基づいて決定され得る、アップリンクサブフレームでない(たとえば、ダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレーム)としてのサブフレームのタイプに基づいて、SCGに関するPHRを報告するか、または省略することができる。さらに、たとえば、UE115は、現在のアップリンク送信以外(たとえば、前のアップリンク送信)の何らかの参照に基づいて、仮想PHRとしてSCGに関するPHRを報告することができ、この場合、非アップリンクサブフレーム内に参照する何のアップリンク送信も存在しないため、生成され、(たとえば、PUCCH、PUSCHなどの上の)アップリンク送信を参照して送信される実PHRとは対照的に、サブフレームのタイプはアップリンクフレームではない。
[0046]さらに、たとえば、MCGおよびSCGが時間的に整合されない(たとえば、時間的に同期しない)場合、SCGに関するPHRは、少なくともMCGと同じくらい早期に送信されると見なされてよく、これは、PHRが送信されるMCGタイムライン上の第1のサブフレームと同時にまたはその前に開始するSCGタイムライン上の第2のサブフレームにおいてSCGに関するPHRを送信することを含み得る。しかしながら、SCGタイムライン上の第2のサブフレームがアップリンクサブフレームでない場合、UE115は、SCGに関するPHRを省略するか、またはそのPHRをSCGに関する仮想PHRとして生成する構成され得る。
[0047]図2は、本開示の一態様に従って構成されたeNodeB210およびUE250の例を概念的に示すブロック図である。たとえば、図2に示すように、システム200の基地局/eNodeB210およびUE250は、それぞれ、図1における基地局/eNodeBのうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る。UE250は、本明細書でさらに説明するように、コンポーネントキャリア間のタイミング、サブフレーム構成などが異なる場合、PHRを生成するかどうか、および/またはどのように生成するかを決定することを含み得る、複数のコンポーネントキャリアの各々に関するPHRを生成するための通信構成要素640を含み得る。通信構成要素640(および/または図6で説明する、それらの構成要素)は、コントローラ/プロセッサ280および/または1つまたは複数の他のプロセッサ(たとえば、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264など)に結合されるか、またはさもなければ、それらによって実装されることが可能である。いくつかの態様では、eNodeB210は、多重接続性(たとえば、デュアル接続性)、キャリアアグリゲーションなどをサポートし得る。eNodeB210は、それのMCGマスタセルのうちの1つをPCellMCGとして構成されたMeNodeBもしくはMeNBであるか、またはそれのSCG内のそれのセルのうちの1つをPCellSCGとして構成されたSeNodeBもしくはSeNBであり得る。いくつかの態様では、UE250も、多重接続性キャリアアグリゲーションをサポートし得る。UE250は、PCellMCGおよび/またはPCellSCGを介してeNodeB210から構成情報を受信することができる。基地局210はアンテナ2341〜tを装備され得、UE250はアンテナ2521〜rを装備され得、ここにおいて、tおよびrは1以上の整数である。
[0048]基地局210において、基地局送信プロセッサ220は、基地局データソース212からデータを受信し、基地局コントローラ/プロセッサ240から制御情報を受信することができる。制御情報は、PBCH、PCFICH、物理ハイブリッド自動再送要求/要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、PDCCHなどの上で搬送され得る。データは、PDSCHなどの上で搬送され得る。基地局送信プロセッサ220は、それぞれデータシンボルおよび制御シンボルを取得するために、データおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)することができる。基地局送信プロセッサ220はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号(RS:reference signal)のための基準シンボルを生成し得る。基地局送信(TX)多重入力多重出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルにおいて空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行することができ、基地局変調器/復調器(MOD/DEMOD)2321〜tに出力シンボルストリームを提供することができる。各基地局変調器/復調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理することができる。各基地局変調器/復調器232は、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)することができる。変調器/復調器2321〜tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ2341〜tを介して送信され得る。
[0049]UE250において、UEアンテナ2521〜rは、基地局210からダウンリンク信号を受信することができ、受信信号をそれぞれUE変調器/復調器(MOD/DEMOD)2541〜rに提供することができる。各UE変調器/復調器254は、入力サンプルを取得するために、それぞれの受信信号を調整する(たとえば、フィルタ処理し、増幅し、ダウンコンバートし、およびデジタル化する)ことができる。各UE変調器/復調器254はさらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理することができる。UE MIMO検出器256は、すべてのUE変調器/復調器2541〜rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを提供することができる。UE受信プロセッサ258は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE250の復号されたデータをUEデータシンク260に提供し、復号された制御情報をUEコントローラ/プロセッサ280に提供することができる。
[0050]アップリンク上では、UE250において、UE送信プロセッサ264は、UEデータソース262から(たとえば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、UEコントローラ/プロセッサ280から(たとえば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理することができる。UE送信プロセッサ264はまた、基準信号のための基準シンボルを生成することができる。UE送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、UE TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、SC−FDMなどのために)UE変調器/復調器2541〜rによってさらに処理され、基地局210に送信され得る。基地局210において、UE250からのアップリンク信号は、基地局アンテナ234によって受信され、基地局変調器/復調器232によって処理され、適用可能な場合は基地局MIMO検出器236によって検出され、UE250によって送られた復号されたデータと制御情報とが取得するために、基地局受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。基地局受信プロセッサ238は、復号されたデータを基地局データシンク246に提供し、復号された制御情報を基地局コントローラ/プロセッサ240に提供することができる。
[0051]基地局コントローラ/プロセッサ240およびUEコントローラ/プロセッサ280は、それぞれ、基地局210およびUE250における動作を指示し得る。UE250におけるUEコントローラ/プロセッサ280ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールはまた、たとえば、図6に示された機能ブロック、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセス(たとえば、図7、図8、および図10に示されたフローチャート、図9に示された通信タイムラインなど)を実行するか、またはその実行を指示し得る。いくつかの態様では、これらの機能ブロックおよび/またはプロセスの実行の少なくとも一部分は、UEコントローラ/プロセッサ280内のブロック281によって実行され得る。基地局メモリ242およびUEメモリ282は、それぞれ、基地局210およびUE250のためのデータおよびプログラムコードを記憶することができる。たとえば、UEメモリ282は、基地局210および/または別の基地局によって提供される多重接続性ワイヤレス通信のための構成情報を記憶することができる。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUE250をスケジュールするために使用され得る。
[0052]一構成では、UE250は、第1のアクセスポイントによって構成される少なくとも第1のセルによってサービスさせる第1の接続を確立するための手段を含み得る。UE250は、第2のアクセスポイントによって構成される少なくとも第2のセルによってサービスさせる第2の接続を確立するための手段を含み得る。UE250は、第1のセル内でアップリンク通信のために、第1のセルの第1のサブフレーム内で第1の電力ヘッドルームを報告することを決定するための手段をさらに含み得る。UE250はまた、第1のセルの第1のサブフレームの第1のタイプが第2のセルの第2のサブフレームの第2のタイプと異なるとき、第2のセルの第2のサブフレーム内の第2電力ヘッドルームに関する報告構成を決定するための手段を含み得る。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実施するように構成された、UEコントローラ/プロセッサ280、UEメモリ282、UE受信プロセッサ258、UE MIMO検出器256、UE変調器/復調器254、およびUEアンテナ252であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成されたモジュール、構成要素、または任意の装置であり得る。そのようなモジュール、構成要素、または装置の例は、図6に関して説明され得る。
[0053]図3は、本開示の一態様による、UEにおけるキャリアのアグリゲーションおよび/または接続を概念的に示すブロック図である。アグリゲーションは、1つまたは複数のコンポーネントキャリア1からN(CC1〜CCN)を使用してeNodeB305−aと、および/または1つまたは複数のコンポーネントキャリアMからP(CCM〜CCP)を使用して2次eNB305−bと通信することができる、マルチモードUE315を含むシステム300内で発生し得る。たとえば、eNodeB305−aおよび/または2次eNB305−bは、AP、フェムトセル、ピコセルなどを含み得る。UE315は、本明細書でさらに説明するように、コンポーネントキャリア間のタイミング、サブフレーム構成などが異なる場合、PHRを生成するかどうか、および/またはどのように生成するかを決定することを含み得る、複数のコンポーネントキャリアの各々に関するPHRを生成するための通信構成要素640を含み得る。UE315は、この例では、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)をサポートするマルチモードUEであり得る。たとえば、UE315は、少なくともWWAN無線アクセス技術(たとえば、LTE)および/またはWLAN無線アクセス技術(たとえば、Wi−Fi)をサポートし得る。マルチモードUEはまた、本明細書で説明するように、多重接続性キャリアアグリゲーションをサポートし得る。UE315は、図1、図2、図3、図4、図5、図6のUEのうちの1つの一例であり得る。eNodeB305−aおよび/または2次eNB305−bは、図1、図2、図3、図4、図5、図6のeNodeBまたは基地局のうちの1つの一例であり得る。図3には、1つのUE305、1つのeNodeB305−a、および1つの2次eNB305−bのみが示されているが、システム300は、任意の数のUE305、eNodeB305−a、および/または2次eNB305−bを含むことができることを諒解されよう。一例では、UE315は、1つまたは複数のLTEコンポーネントキャリア330−1から330−Nを介して1つのeNB305−aと通信しながら、別の1つまたは複数のコンポーネントキャリア330−Mから330−Pを介して別のeNB305−bと通信することができる。
[0054]eノードB305−aは、LTEコンポーネントキャリアCC1からCCN330上の順方向(ダウンリンク)チャネル332−1から332−Nを介してUE315に情報を送信することができる。さらに、UE315は、LTEコンポーネントキャリアCC1からCCN上の逆方向(アップリンク)チャネル334−1から334−Nを介してeNodeB305−aに情報を送信することができる。同様に、eNodeB305−bは、LTEコンポーネントキャリアCCMからCCP330上の順方向(ダウンリンク)チャネル332−mから332−pを介してUE315に情報を送信することができる。さらに、UE315は、LTEコンポーネントキャリアCCMからCCP330上の逆方向(アップリンク)チャネル334−mから334−pを介してeNodeB305−aに情報を送信することができる。
[0055]図3、ならびに開示される実施形態のいくつかに関連する他の図の様々なエンティティを説明する際に、説明の目的で、3GPP LTEまたはLTE−Aワイヤレスネットワークと関連する名称が使用される。ただし、システム300は、限定はしないが、OFDMAワイヤレスネットワーク、CDMAネットワーク、3GPP2 CDMA2000ネットワークなどの他のネットワークにおいて動作することができることを諒解されたい。
[0056]マルチキャリア動作中、異なるUE315に関連するダウンリンク制御情報(DCI)メッセージは、複数のコンポーネントキャリア上で搬送され得る。たとえば、PDCCH上のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)送信のためにUE315によって使用されるように構成された同じコンポーネントキャリア上に含まれ得る(すなわち、同一キャリアシグナリング)。代替または追加として、DCIは、PDSCH送信ために使用されるターゲットコンポーネントキャリアとは異なるコンポーネントキャリア上で搬送され得る(すなわち、クロスキャリアシグナリング)。いくつかの実装形態では、半静的に有効化され得るキャリアインジケータフィールド(CIF)は、PDSCH送信のためにターゲットキャリア以外のキャリアからのPDCCH制御シグナリングの送信を容易にするために、一部または全部のDCIフォーマット内に含まれ得る(クロスキャリアシグナリング)。
[0057]本例では、UE315は、1つのeノードB305−aからデータを受信することができる。しかしながら、セルエッジ上のユーザは、データレートを制限する場合がある高いセル間干渉を経験する場合がある。マルチフローは、UEが同時に2つのeNodeB305−aおよび305−bからデータを受信することを可能にする。いくつかの態様では、2つのeNodeB305−aは、コロケートされないことがあり、多重接続性キャリアアグリゲーションをサポートするように構成され得る。マルチフローは、UEが同時に2つの隣接するセル内の2つのセルタワーの範囲内にあるとき(以下の図5参照)、2つのまったく別個のストリーム内で2つのeNodeB305−a/305−bからのデータを送信および受信することによって動作する。UEは、デバイスがいずれかのeNodeBの到達範囲のエッジ上にあるとき、同時に2つのeNodeB305−aおよび/または305−bと通話する。同時に2つの異なるeNodeBからモバイルデバイスに2つの独立データストリームをスケジューリングすることによって、マルチフローは、ワイヤレス通信ネットワークにおける不均一なローディングを活用する。これは、セルエッジユーザ経験を向上させるのを助けるとともに、ネットワーク容量を増大させる。一例では、セルエッジにおけるユーザ向けのスループットデータ速度が倍になり得る。いくつかの態様では、マルチフローはまた、UEがWWANタワー(たとえば、セルラータワー)とWLANタワー(たとえば、AP)との到達範囲内にあるとき、両方のタワーに同時に通話するUEの能力を指すことがある。そのような場合、タワーは、タワーがコロケートされないとき、複数の接続を通してキャリアアグリゲーションをサポートするように構成され得る。
[0058]図4は、本開示の一態様による、UE415とPDN440(たとえば、インターネットまたはインターネットにアクセスするための1つまたは複数の構成要素)との間のデータ経路445および450の一例を概念的に示すブロック図である。データ経路445、450は、異なる無線アクセス技術からのデータをアグリゲートするためのワイヤレス通信システム400のコンテキスト内で示されている。図2のシステム200は、ワイヤレス通信システム400の部分の一例であり得る。ワイヤレス通信システム400は、マルチモードUE415と、eNodeB405と、(たとえば、X2インターフェースに基づいて)バックホールリンク438を介してeNodeB405に結合され得る2次eNodeB406と、発展型パケットコア(EPC)480と、PDN440と、ピアエンティティ455とを含み得る。UEは、本明細書でさらに説明するように、コンポーネントキャリア間のタイミング、サブフレーム構成などが異なる場合、PHRを生成するかどうか、および/またはどのように生成するかを決定することを含み得る、複数のコンポーネントキャリアの各々に関するPHRを生成するための通信構成要素640を含み得る。マルチモードUE415は、多重接続性(たとえば、デュアル接続性)キャリアアグリゲーションをサポートするように構成され得る。EPC480は、モビリティ管理エンティティ(MME)430と、サービングゲートウェイ(SGW)432と、PDNゲートウェイ(PGW)434とを含み得る。ホーム加入者システム(HSS)435は、MME430と通信可能に結合され得る。UE415は、LTE無線機420とLTE無線機425とを含み得る。これらの要素は、前のまたは後の図を参照しながら上で説明したそれらのカウンターパートのうちの1つまたは複数の態様を表し得る。たとえば、UE415は、図1、図2、図3、図5、図6におけるUEの一例であり得、eNodeB405は、図1、図2、図3、図5、図6のeNodeB/基地局の一例であり得、eNB406は、図3の2次eNB305−bの一例であり得、および/またはEPC480は、図1のコアネットワークの一例であり得る。図4におけるeNodeB405および/または406は、互いにコロケートされないことがあるか、またはさもなければ、高速通信していないことがある。加えて、一例では、eNodeB405および406は、異なるEPC480と通信することができる。
[0059]再び図4を参照すると、eNodeB405および/または406は、(たとえば、1つまたは複数のeNodeBを有する)1つまたは複数のLTEコンポーネントキャリアのアグリゲーションを使用して、UE415にPDN440へのアクセスを提供することが可能であり得る。したがって、UE415は、デュアル接続性でのキャリアアグリゲーションを伴い得、ここで、一方の接続は1つのネットワークエンティティ(eNodeB405)に対してであり、他方の接続は異なるネットワークエンティティ(eNodeB406)に対してである。UE415は、複数のNodeBとの多重接続性、eNodeBの複数のセルとのキャリアアグリゲーションなどを提供するために、EPC408を横断するか、またはPDN440にアクセスしない追加の通信経路445、450を介して、追加のeNodeB405および/または406と通信することができることを諒解されたい。PDN440へのこのアクセスを使用して、UE415は、ピアエンティティ455と通信することができる。eNodeB405および/または406は、(たとえば、データ経路445を通して)発展型パケットコア480を通してPDN440へのアクセスを提供することができ、eNodeB406は、(たとえば、データ経路450を通して)PDN440への直接アクセスを提供することができる。
[0060]MME430は、UE415とEPC480との間のシグナリングを処理する制御ノードであり得る。MME430は、ベアラおよび接続管理を行うことができる。MME430は、したがって、UE415のためのアイドルモードUEトラッキングおよびページングと、ベアラアクティブ化および非アクティブ化と、SGW選択とを担当し得る。MME430は、S1−MMEインターフェースを介してeNodeB405および406と通信することができる。MME430は、UE415をさらに認証し、UE415との非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)シグナリングを実装することができる。
[0061]HSS435は、機能の中でも、加入者データを記憶し、ローミング制限を管理し、加入者のためのアクセス可能アクセスポイント名(APN:access point name)を管理し、加入者をMME430に関連付け得る。HSS435は、3GPP団体によって規格化された発展型パケットシステム(EPS)アーキテクチャによって定義されたS6aインターフェースを介してMME430と通信することができる。
[0062]LTEを介して送信されるすべてのユーザIPパケットは、eNodeB405および/または406を通して、S5シグナリングインターフェースを介してPDNゲートウェイ434に接続され、S11シグナリングインターフェースを介してMME430に接続され得るSGW432に転送され得る。SGW432は、ユーザプレーン内に存在し、eNodeB間ハンドオーバおよび異なるアクセス技術間のハンドオーバのためのモビリティアンカーとして働き得る。PDNゲートウェイ434は、UEのIPアドレス割り当てならびに他の機能を提供し得る。
[0063]PDNゲートウェイ434は、SGiシグナリングインターフェースを介して、PDN440などの1つまたは複数の外部パケットデータネットワークへの接続性を提供することができる。PDN440は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、パケット交換(PS:Packet-Switched)ストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のタイプのPDNを含み得る。
[0064]本例では、UE415とEPC480との間のユーザプレーンデータは、トラフィックがLTEリンクの経路445を介して流れるのか、経路450を介して流れるのかにかかわらず、1つまたは複数のEPSベアラの同じセットを横断し得る。1つまたは複数のEPSベアラのセットに関係するシグナリングまたは制御プレーンデータは、eNodeB405および/または406を経由して、UE415のLTE無線機420とEPC480のMME430との間で送信され得る。
[0065]LTEに関して図4の態様について説明したが、アグリゲーションおよび/または複数の接続に関する同様の態様はまた、UMTSまたは他の同様のシステムもしくはネットワークワイヤレス通信無線技術に関して実装され得る。
[0066]図5は、本開示の一態様による、多重接続性キャリアアグリゲーションを概念的に示す図である。ワイヤレス通信システム500は、UE515にサービスするように構成され得る、マスタセルグループまたはMCG(または、PCG)と呼ばれるセルのセットまたはグループを有するマスタeNodeB505−a(MeNodeBまたはMeNB)を含み得る。MCGは、1つの1次セル(PCellMCG)510−aと、1つまたは複数の2次セル510−b(1つのみが示されている)とを含み得る。ワイヤレス通信システム500はまた、UE515にサービスするように構成され得る、2次セルグループまたはSCGと呼ばれるセルのセットまたはグループを有する2次eNodeB505−b(SeNodeBまたはSeNB)を含み得る。SCGは、1つの1次セル(PCellSCG)512−aと、1つまたは複数の2次セル512−b(1つのみが示されている)とを含み得る。また、多重接続性ワイヤレス通信(たとえば、デュアル接続性)のためにキャリアアグリゲーションをサポートするUE515が示されている。UE515は、通信リンク525−aを介してMeNodeB505−a、または関係するPCellMCGと通信し、通信リンク525−bを介してSeNodeB505−b、または関係するPCellSCGと通信することができる。加えて、UE515は、本明細書でさらに説明するように、コンポーネントキャリア間のタイミング、サブフレーム構成などが異なる場合、PHRを生成するかどうか、および/またはどのように生成するかを決定することを含み得る、複数のコンポーネントキャリアの各々に関するPHRを生成するための通信構成要素640を含み得る。
[0067]一例では、UE515は、同じeNodeBからのコンポーネントキャリアをアグリゲートすることができるか、またはコロケートされたもしくはコロケートされないeNodeBからのコンポーネントキャリアをアグリゲートすることができる。そのような例では、使用されている様々なセル(たとえば、異なるコンポーネントキャリア(CC))は、それらが、同じeNodeBか、または制御情報を通信することができるeNodeBのいずれかによって扱われるので、容易に協調させられ得る。図5の例のように、UE515が、コロケートされない2つのeNodeBと通信しているときにキャリアアグリゲーションを実行するとき、キャリアアグリゲーション動作は、様々なネットワーク状態により異なり得る。この場合、2次eNodeB505−bにおいて1次セル(PCellSCG)を確立することは、2次eNodeB505−bが1次eNodeB505−aとコロケートされなくても、UE515において行われるべき適切な構成および制御を可能にし得る。
[0068]図5の例では、キャリアアグリゲーションは、MeNodeB505−aのPCellMCGによるいくつかの機能を伴い得る。たとえば、PCellMCGは、いくつかの例を挙げれば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、競合ベースのランダムアクセス制御チャネル(RACH)、および半永続的スケジューリングなど、いくつかの機能を処理することができる。コロケートされないeNodeBへのデュアル接続性または多重接続性を用いたキャリアアグリゲーションは、キャリアアグリゲーションが別の方法で実行される様式に対していくつかの拡張および/または変更を行わなければならないことを伴い得る。拡張および/または変更のうちのいくつかは、上で説明したように、UE515がMeNodeB505−aとSeNodeB505−bとに接続されることを伴い得る。他の特徴は、たとえば、タイマー調整グループ(TAG)にeNodeBのうちの1つのeNodeBのセルを備えさせること、SeNodeB505−b上で可能にされる競合ベースおよび競合なしランダムアクセス(RA)と、MeNodeB505−aのためのおよびSeNodeB505−bに対する別個の間欠受信(DRX)手順とを有すること、UE515に、バッファステータス報告(BSR)を1つまたは複数のベアラ(たとえば、eNodeB固有ベアラまたはスプリットベアラ)がサービスされるeNodeBに対して送らせること、ならびに2次eNodeB505−b内のPCellSCGに関して電力ヘッドルーム報告(PHR)、電力制御、半永続的スケジューリング(SPS)、および論理チャネル優先度付けのうちの1つまたは複数を可能にすることを含み得る。上で説明した拡張および/または修正、ならびに本開示で提供される他の拡張および/または修正は、例示のためであり、限定ではない。
[0069]デュアル接続性におけるキャリアアグリゲーションの場合、MeNodeB505−aとSeNodeB505−bとの間で異なる機能は分割され得る。たとえば、異なる機能は、MeNodeB505−aとSeNodeB505−bとの間で静的に分割されるか、または1つまたは複数のネットワークパラメータに基づいてMeNodeB505−aとSeNodeB505−bとの間で動的に分割され得る。一例では、MeNodeB505−aは、PCellMCGを介して、限定はしないが、初期構成、セキュリティ、システム情報、および/または無線リンク障害(RLF)に関する機能など、(たとえば、メディアアクセス制御(MAC)レイヤの上の)上位レイヤ機能を実行することができる。図5の例において説明するように、PCellMCGは、MCGに属するMeNodeB505−aのセルのうちの1つとして構成され得る。PCellMCGは、MCG内の下位レイヤ機能(たとえば、MAC/PHYレイヤ)を提供するように構成され得る。
[0070]一例では、SeNodeB505−bは、SCGのための下位レイヤ機能(たとえば、MAC/PHYレイヤ)の構成情報を提供することができる。構成情報は、たとえば、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージとしてPCellSCGによって提供され得る。PCellSCGは、SCG内のセルのうちの最低セルインデックス(たとえば、識別子またはID)を有するように構成され得る。たとえば、PCellSCGを介してSeノードB505−bによって実行される機能のうちのいくつかは、PUCCHを搬送すること、PCellSCGのDRX構成に従うようにSCG内のセルを構成し、SeNodeB505−b上の競合ベースおよび競合なしランダムアクセスのためのリソースを構成すること、PUCCHのための送信電力制御(TPC)コマンドを有するダウンリンク(DL)許可を搬送すること、SCG内の他のセルのためのPCellSCGに基づいて経路損失を推定すること、SCGに共通探索空間を提供すること、およびUE515にSPS構成情報を提供することを含み得る。
[0071]いくつかの態様では、PCellMCGは、たとえば、セキュリティ、ネットワークへの接続、初期接続、および/または無線リンク障害などの上位レベル機能をUE515に提供するように構成され得る。PCellMCGは、MCG内のセルのための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を搬送すること、MCGのうちの最低セルインデックスを含めること、MCGセルが同じ間欠受信(DRX)構成を有することを可能にすること、MeNodeB505−a上で競合ベースランダムアクセスと競合なしランダムアクセスの一方または両方のためのランダムアクセスリソースを構成すること、ダウンリンク許可がPUCCHのための送信電力制御(TPC)コマンドを搬送することを可能にすること、MCG内のセルのための経路損失推定を可能にすること、MeNodeB505−aのための共通探索空間を構成すること、および/または半永続的スケジューリングを構成することを行うように構成され得る。
[0072]いくつかの態様では、PCellSCGは、SCG内のセルのためのPUCCHを搬送すること、SCGのうちの最低セルインデックスを含めること、SCGセルが同じDRX構成を有することを可能にすること、SeNodeB505−b上で競合ベースランダムアクセスと競合なしランダムアクセスの一方または両方のためのランダムアクセスリソースを構成すること、ダウンリンク許可がPUCCHのためのTPCコマンドを搬送することを可能にすること、SCG内のセルのための経路損失推定を可能にすること、SeNodeB505−bのための共通探索空間を構成すること、および/または半永続的スケジューリングを構成することを行うように構成され得る。
[0073]図5の例に戻ると、UE515は、MeNodeB505−aおよびSeNodeB505−bに関する並列PUCCHおよび物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)構成をサポートし得る。場合によっては、UE515は、両方のキャリアグループに適用可能であり得る構成(たとえば、UE515ベース)を使用することができる。これらのPUCCH/PUSCH構成は、たとえば、RRCメッセージを通して提供され得る。
[0074]UE515は、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)およびチャネル品質インジケータ(CQI)の同時送信ならびにMeNodeB505−aおよびSeNodeB505−bに関するACK/NACK/サウンディング基準信号に関する並列構成もサポートし得る。場合によっては、UE515は、両方のキャリアグループに適用可能であり得る構成(たとえば、UEベースおよび/またはMCGもしくはSCGベース)を使用することができる。これらの構成は、たとえば、RRCメッセージを通して提供され得る。
[0075]図6は、本開示の一態様に従って構成されたUE615および構成要素の一例を概念的に示すブロック図600である。本明細書において図6と併せて説明する図7、図8、および図10は、本開示の態様による例示的な方法700を示す。図7、図8、および図10において以下で説明する動作が特定の順序でおよび/または例示的な構成要素によって実行されるものとして提示されているが、実装形態に応じて、行為の順序および行為を実行する構成要素が変更され得ることを理解されたい。さらに、以下の行為または機能が、特別にプログラムされたプロセッサ、特別にプログラムされたソフトウェアもしくはコンピュータ可読媒体を実行するプロセッサによって、または説明する行為もしくは機能を実行することが可能なハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素の任意の他の組合せによって実行され得ることを理解されたい。
[0076]図6を参照すると、図600の基地局/eNodeB605−a(PCellMCGを有するMeNodeB)、基地局/eNodeB605−b(PCellSCGを有するSeNodeB)、およびUE615は、様々な図に記載されている基地局/eNodeB(または、AP)およびUEのうちの1つであり得る。MeNodeB605−a、またはそれに関係するPCellMCG、およびUE615は、通信リンク625−aを介して通信することができる。SeNodeB605−b、またはそれに関係するPCellSCG、およびUE615は、通信リンク625−bを介して通信することができる。一例では、上で説明したように、多重接続性において、MeNodeB605−aはPCellMCGとして構成され得、SeNodeB605−bは、PCellSCGとして構成され得る。別の例では、MeNodeB605−aおよびSeNodeB605−bは、通信リンク625−aおよび625−bを介して、1つまたは複数のセル内でキャリアアグリゲーションを提供する同じeNodeBであり得る。いずれの場合も、UE615は、両方のリンクに関する報告が一緒に送信されるように、通信リンク625−aおよび625−bを介して、複数のPHRを送信するように構成され得る。通信リンク625−a、625−bの各々は、図1の通信リンク125の一例であり得る。通信リンク625−aおよび625−bは、異なるフレーム構造、異なるサブフレーム構成、異なるタイミングまたはタイミングオフセットなどを有するように構成され得る。この点について、UE615がアップリンクサブフレーム内で通信リンク625−aに関するPHRを送信するように構成されるとき、同じ時間期間の間の通信リンク625−bを介する対応するサブフレームはアップリンクサブフレームであり得ない(たとえば、ダウンリンクまたは特殊サブフレームであり得る)。UE615は、本明細書でさらに説明するように、そのようなシナリオを処理するための報告構成を決定することができる。
[0077]異なるフレーム構造、サブフレーム構成、タイミングなどを有するアグリゲートキャリアをもたらし得るLTE概念の例について下で説明する。しかしながら、異なるフレーム構造、サブフレーム構成、タイミングなどを有するキャリアに関するPHRを報告するための、本明細書で説明する概念は、下で説明するLTEまたは例示的なLTE概念に限定されないことを諒解されたい。たとえば、eNodeB605−aおよび/または605−bがLTE eNodeBである場合、eNodeB605−aおよび605−bは、アップリンクおよびダウンリンク通信のために別個の周波数リソースが提供されるFDDフレーム構造、または各サブフレームが、アップリンクまたはダウンリンク通信のいずれかのために構成されるが、同じ周波数リソースを使用し得るTDDフレーム構造を利用することができる。たとえば、LTE−TDDでは、下で示すように、7つのダウンリンクおよびアップリンクサブフレーム構成がサポートされ得る。
上の表では、2つの切替え周期性、5msおよび10msがある。5ms切替え周期性サブフレーム構成(0、1、2、および6)は各々、ダウンリンク「D」サブフレームからアップリンク「U」サブフレームへの切替えの間に発生する2つの特殊「S」サブフレームを有する。10ms切替え周期性サブフレーム構成(3、4、および5)は各々、1つの特殊「S」サブフレームを有する。特殊サブフレームは、ダウンリンクからアップリンクに通信リソースを切り替えるための時間を可能にするために定義される。たとえば、特殊サブフレームは、ダウンリンクパイロット時間スロットと、それに続いて、その間に、送信のための通信がスケジュールされないガード期間と、それに続いて、アップリンクパイロット時間スロットとを含み得る。
[0078]加えて、LTEのいくつかのバージョンでは、UEは、複数のアグリゲートコンポーネントキャリア(CC)で構成され得、この場合、CCはFDDまたはTDDとして構成され得、この場合、説明したように、CCは、同じまたは異なるセル、同じまたは異なるeNodeBを有し得る。別の例では、CCがTDDとして構成される場合、CCは、各々、上の表に示したように、異なるTDDサブフレーム構成を利用することができる。1つのCCは、UEベースで上位レイヤによって半静的に構成され得る1次CC(PCC)として設計され、もう1つのCCは2次CC(SCC)である。この構成では、ACK/NACK、CQI、およびスケジューリング要求(SR)などの制御データは、PUCCH上で送信されるとき、PCC上で送信され得る。最高で5:1のダウンリンクからアップリンクCCへのマッピングが可能であり得、1つのアップリンクCCは、最高で5個のダウンリンクCCまでPUCCH上でACK/NACK送信をサポートし得る。
[0079]別の例では、LTEのバージョンにおいて、1つまたは複数の構成を条件に、CAを含めて、FDDおよびTDDの共同演算、多重接続性などがサポートされ得る。たとえば、FDDおよびTDD CAをサポートするUEは、レガシーFDDシングルモードキャリアとレガシーTDDシングルモードキャリアの両方にアクセスすることが可能であり得、レガシーFDD UE、ならびにFDD CAおよびTDD CAをサポートするUEは、共同オペレータFDDおよびTDDネットワークの一部であるFDDキャリアにキャンプオンおよび接続することができ、レガシーTDD UE、およびFDD CAおよびTDD CAをサポートするUEは、共同オペレータFDDおよびTDDネットワークの一部であるTDDキャリアにキャンプオンおよび接続することができ、ならびに/または新しいTDDアップリンク/ダウンリンク構成は導入されなくてよい。
[0080]さらに、LTEのバージョンにおいて、場合によっては、実際のトラフィック要求に基づいてTDDサブフレーム構成を動的に適応するために、拡張干渉管理およびトラフィック適応(eIMTA)が定義される。たとえば、短い持続時間の間に、eNodeBがダウンリンク上で大きなデータバーストを必要とする場合、eNodeBによって利用されるサブフレーム構成は、たとえば、上の表の構成1(6ダウンリンクサブフレーム対4アップリンクサブフレーム)から構成5(9ダウンリンクサブフレーム対1アップリンクサブフレーム)に変更され得る。TDDサブフレーム構成の適応は、この点について、10msから640ms程度になると予想される。加えて、適応は、2つ以上の近接するセルが異なるダウンリンクおよびアップリンクサブフレームを有するとき、ダウンリンクとアップリンクの両方への干渉を生じ得る。さらに、適応は、ダウンリンクおよびアップリンクHARQタイミング管理におけるいくらかの複雑さを生じ得る。たとえば、7つのTDDサブフレーム構成の各々は、(HARQ演算効率の点で)各構成に関して最適化され得るその独自のHARQタイミングを有し得る。たとえば、PDSCHから対応するACK/NACKへのタイミングは、異なるTDDサブフレーム構成に関して異なり得る。加えて、7つの(利用可能である場合、それ以上の)構成間の動的な切替えは、現在のダウンリンク/アップリンクHARQタイミングが維持される場合、ダウンリンクまたはアップリンク送信のいくつかに関して逃されたACK/NACK送信機会が存在し得ることを暗示し得る。
[0081]UEグループ共通PDCCHまたは拡張PDCCHによる再構成の明示的なレイヤ1(PHY)シグナリング、明示的な再構成DCI(たとえば、eIMTA−RNTI)に関する新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)の導入、既存の7つのTDDサブフレーム構成のうちの1つを明示的に表示するための再構成DCI内の専用ビットの数(たとえば、3)、PCellの少なくともPDCCH共通探索空間(CSS)内の再構成DCIの送信など、様々な機構を使用したTDDサブフレーム構成の動的表示が可能である。TDD eIMTAで(たとえば、eNodeBによって)構成されたUEの場合、HARQ演算に関して、アップリンクスケジューリングタイミングおよびHARQタイミングは、システム情報ブロック(SIB)1内でシグナリングされるTDDサブフレーム構成に従ってよく、および/またはダウンリンクHARQ参照構成は、TDDサブフレーム構成2、4、または5から選択されてよい。
[0082]別の例では、上で説明したように、複数のeNodeBが多重接続性ワイヤレス通信を提供することができる。この構成では、たとえば、PUCCHが、MCGのPCellまたはSCHのSCellの各々またはいずれかの上で送信され得るように、共通探索空間およびPUCCHは、SCG内の2次セル上でサポートされ得る。加えて、この構成では、アップリンク電力は複数のセルグループ間で共有され得る(たとえば、各グループにはある最低電力が保証され得、および/または電力は動的な形で共有され得る)。したがって、PHRは、複数のセルグループの各々に関するPUCCH上で送信され得る。電力が共有され得るため、送信電力を決定して、複数のセルグループの各々に関するPHRを同様の時点で送信することが有益であり得る。加えて、たとえば、複数のeNodeBは、同様の時点で、PHRの送信を要求し得る。上で説明したように、eNodeBおよび/または関係するセルを有するCCは、その間に、PHRが、別のセルグループに関するダウンリンクサブフレームである1つのセルグループに関して送信されるサブフレームをもたらし得る、異なるフレーム構造、サブフレーム構成、タイミングなどを有することが可能である。
[0083]加えて、LTEでは、少なくとも2つのタイプのPHRが存在する。第1のタイプのPHRは、UEがセル上でPUCCHなしでPUSCHを送信することを含み、そこからPHRを参照する実際のPUPSCH送信が存在しない場合、PUSCHに関して仮想PHRが使用される。第2のタイプのPHRは、UEがセル上でPUSCHおよびPUCCHを送信することを含み、そこからPHRを参照する実際のPUCCHおよび/またはPUPSCH送信が存在しない場合、PUCCHおよび/またはPUSCHに関して仮想PHRが使用される。仮想PHRは、参照PUSCHまたはPUCCHフォーマット、および最大電力削減(MPR)がないことを想定して指定され得る。LTEにおける多重接続性の場合、UEは、別のセルグループ/eNodeBに属するアクティブ化セルに関する仮想電力ヘッドルームを常に報告するように、または他のセルグループ/eNodeB(またはさもなければ、仮想電力ヘッドルーム)内のセルに関してPUCCH/PUSCH送信が存在しないとき、実際の電力ヘッドルームを報告するように構成され得る。
[0084]説明したように、多重接続性シナリオでは、PHRは、1つのセルグループ内の少なくとも1つのセル、および別のセルグループ内の少なくとも別のセルに関して報告され得る。セルグループは、異なるフレーム構造(たとえば、TDD対FDD)、異なるサブフレーム構成(たとえば、eIMTAにおけるように半静的または動的)などを有し得る。したがって、1つのセルに関してPHRが報告されるとき、それは他のセルグループ内の他のセルに関するダウンリンクサブフレームの間であり得る。さらに、仮想PHRまたは実PHRが報告されているかどうかに関して(たとえば、UEがPDCCH検出を逃したことにより、および/または、PHRに関する参照として機能するための実際のアップリンク送信が存在するかどうかに依存し得る、異なるグループのセルが仮想PHRまたは実PHRを使用しているか否かの時間内情報の欠如により、など)eNodeBとUEとの間に不整合が存在し得る。
[0085]この点について、UE615は、(たとえば、eNodeB605−aまたは605−bのうちの1つまたは複数から受信された構成情報、ネットワークに参加するときのプロビジョニングにおいて受信された構成情報、UE615内に記憶された構成から受信された構成情報に基づいて、など)電力ヘッドルーム報告を管理するための通信構成要素640を含み得る。たとえば、通信構成要素640は、別の通信リンク625−aまたは625−bに関する電力ヘッドルームを報告するとき、通信リンク625−aまたは625−bのうちの1つまたは複数に関して決定されたサブフレームタイプに少なくとも部分的に基づいて、通信リンク625−aおよび625−bに関する電力ヘッドルーム報告を管理することができる。さらに、通信構成要素640は、この点について、サブフレームタイプに少なくとも部分的に基づいて、実際のまたは仮想の電力ヘッドルーム報告を含めるために、電力ヘッドルーム報告を同様に管理することができる。加えて、MeNodeB605−a(または、関係するMCG)に関する電力ヘッドルームを報告することを決定することに基づいて、SeNodeB605−b(または、関係するSCG)の電力ヘッドルームを報告するための報告構成を決定するとして下で説明されるが、SeNodeB605−b(または、関係するSCG)に関する、またはさらに、単一のeNodeBおよび/または関係するセルを用いたアグリゲートキャリアであり得る通信リンク625−aおよび625−bに関する電力ヘッドルームを報告することを決定することに基づいて、MeNodeB605−a(または、関係するMCG)の電力ヘッドルームを報告するための報告構成を決定することに同様の概念が適用され得ることを諒解されたい。
[0086]図7を参照すると、方法700は、ブロック710で、少なくとも第1のセルによってサービスされる第1の接続を確立することを含む。UE615(図6)は、少なくとも第1のセルによってサービスされる第1の接続を確立するための通信構成要素640を含む。説明したように、たとえば、第1の接続は、本明細書で説明するように、MeNodeB605−aもしくは関係するセル(たとえば、PCellMCG)またはセルグループ(たとえば、MCG)を用いて確立された通信リンク625−aを含み得る。通信構成要素640は、第1のセルを介してネットワークアクセスを要求すること(たとえば、第1のセルを用いてランダムアクセス手順を実行すること)に応答して受信され得る、第1のセルから受信される構成に少なくとも部分的に基づいてこの第1の接続を確立することができる。
[0087]方法700はまた、ブロック712で、少なくとも第2のセルによってサービスされる第2の接続を確立することを含む。UE615の通信構成要素640は、SeNodeB605−bもしくは関係するセル(たとえば、PCellSCG)または関係するセルグループ(たとえば、SCG)を用いて確立された通信リンク625−bを含み得る、少なくとも第2のセルによってサービスされる第2の接続を同様に確立することができる。通信構成要素640は、本明細書で説明するように、(異なるセルグループ内にあり得る)セル間の多重接続性を円滑にするために、第1のセルおよび/または第2のセルから受信された構成に少なくとも部分的に基づいて、この第2の接続を確立することができる。この点について、通信構成要素640は、多重接続性において通信リンク625−aおよび625−bを介してMeNodeB605−aおよびSeNodeB605−bと通信することができるが、多重接続性において、追加のeNodeB、セル、またはセルグループを用いて複数の2次リンクが確立され得ることを諒解されたい。さらに、多重接続性が示されているが、通信構成要素640は、キャリアアグリゲーションにおいて、第1のセルまたはMeNodeB605−a(または、別のeNodeB)の別のセルを用いた第2の接続として通信リンク625−bを確立することができることを諒解されたい。いずれの場合も、通信リンク625−aと625−bの両方、および/または他の通信リンクに関して電力ヘッドルーム報告が構成され得る。
[0088]方法700はまた、ブロック714で、第1のセルの第1のアップリンクサブフレーム内で第1の電力ヘッドルームを報告することを決定することを含む。通信構成要素640は、第1のセルの第1のアップリンクサブフレーム内で第1のPHを報告することを決定するための電力ヘッドルーム(PH)報告構成要素650を含む。たとえば、通信構成要素640は、第1のセル(たとえば、PCellMCGに関する通信リンク625−a)に関するPHを報告することに関する構成を(たとえば、それとの通信を確立する際にMeNodeB605−aから)受信するか、またはさもなければ(たとえば、メモリ内に記憶された命令またはパラメータから)決定することができる。たとえば、PHを報告するための構成は、ある時間間隔に従ってよく、あるサブフレーム内であってよく、1つまたは複数のイベントの発生(たとえば、MeNodeB605−aが受ける経路損失がしきい値を超えること、PHを報告するための周期的構成、など)に基づいてよい、等々である。通信構成要素640はまた、MCGに関する第1のPHに対応する報告として(たとえば、SCGに関する)通信リンク625−bに関する第2のPHを報告するかどうかを決定することができる。報告を送信するための通信リンク625−a上のサブフレームと同期である通信リンク625−bザット上のサブフレームがアップリンクサブフレームである場合、PH報告構成要素650は、通信リンク625−bに関する対応するPHRを同様に送信することができる。しかしながら、説明したように、通信リンク625−aおよび625−bは、異なるフレーム構造(たとえば、FDD、TDDなど)、異なるサブフレーム構成(たとえば、TDDサブフレーム構成)、異なるタイミングまたはタイミングオフセットなどを使用することができ、したがって、通信リンク625−aに関するPHRが送信されるサブフレームは、通信リンク625−bの非アップリンクサブフレーム(たとえば、ダウンリンクまたは特殊サブフレーム)上で発生し得る。
[0089]したがって、方法700は、ブロック716で、第2のセルの第2のサブフレームがアップリンクサブフレームでないとき、第2のセルの第2のサブフレームに基づいて第2の電力ヘッドルームに関する報告構成を決定することをさらに含む。PH報告構成要素650は、第2のセルの第2のサブフレームがアップリンクサブフレームでないとき、(たとえば、通信リンク625−bに関する)第2のセルの第2のサブフレームに基づいて第2の電力ヘッドルームに関する報告構成を決定することができる。一例では、ブロック716で報告構成を決定することは、ブロック718で、システム情報内に表示された構成または動的サブフレーム構成に基づいて第2のサブフレームのタイプを決定することをオプションで含み得る。PH報告構成要素650は、システム情報(たとえば、SIB1)内に表示された構成または動的サブフレーム構成(たとえば、eIMTAまたは他の動的もしくは半静的サブフレーム構成)に基づいて第2のサブフレームのタイプを決定するためのサブフレームタイプ決定構成要素652を含む。一例では、サブフレームタイプ決定構成要素652は、PH報告構成要素650が第1のサブフレーム内で通信リンク625−aに関するPHRを送信することを決定することに少なくとも部分的に基づいて第2のサブフレームのタイプを決定することができる。たとえば、サブフレームタイプ決定構成要素652は、通信リンク625−bに関してSeNodeB605−b(または、関係するPCellSCGまたはSCG)からのシステム情報(たとえば、SIB1)内で受信された第2のセルに関するサブフレーム構成に少なくとも部分的に基づいて第2のサブフレームのタイプを決定することができる。説明したように、第2のセル(たとえば、SeNodeB605−bまたは関係するPCellSCGもしくはSCG内の他のセル)は、通信リンク625−b上で第2のセルとの通信に使用するためのTDDサブフレーム構成を表示するシステム情報を送信することができる。したがって、サブフレームタイプ決定構成要素652は、一例では、表示されたTDDサブフレーム構成に基づいて、所与のサブフレームに関するサブフレームタイプを決定することができる。別の例では、MeNodeB605−a(または、関係するPCellMCGまたはMCG内の他のセル)は、多重接続性のためにUE615を構成する際に、またはさもなければ、1つまたは複数のUEにブロードキャストされるシステム情報内で、通信リンク625−bに関するサブフレーム構成を表示することができる。さらに別の例では、説明したように、サブフレームタイプ決定構成要素652は、eIMTA構成内で受信されるような(たとえば、SeNodeB605−bまたは関係するPCellSCGもしくはSCG内の他のセルから)の通信リンク625−bに関して受信された動的もしくは半静的サブフレーム構成、または他の動的/半静的サブフレーム構成割当てに少なくとも部分的に基づいて、サブフレームタイプを決定することができる。この例では、eIMTAは、トラフィック適応のための追加のダウンリンクリソースを構成するために、1つまたは複数のUEと通信リンク625−b上で実装され得、SeNodeB605−bは、(たとえば、上で説明したように、明示的なレイヤ1シグナリング、DCI内の再構成に関する新しいRNTI、などに基づいて)1つまたは複数のフレーム内で利用されることになる新しいTDDサブフレーム構成についてUE615に通知することができる。したがって、この例では、サブフレームタイプ決定構成要素652は、受信されたTDDサブフレーム構成に基づいてサブフレームタイプを決定することができる。
[0090]一例では、PH報告構成要素650によって(たとえば、ブロック716で)決定された報告構成は、サブフレームタイプ決定構成要素652が第2のセルの第2のサブフレームのサブフレームタイプを決定することに基づき得る。タイプがアップリンクサブフレームである場合、説明したように、PH報告構成要素650は、通信リンク625−aに関する第1の電力ヘッドルームとともに、通信リンク625−bに関する第2の電力ヘッドルームを報告することができる。第2のサブフレームがアップリンクサブフレームでない報告構成を決定するための例が、図8にさらに示される。
[0091]たとえば、図8に示すように、ブロック716で報告構成を決定することは、オプションで、ブロック810で、第2のサブフレームのタイプにかかわらず、第2のサブフレーム内で第2の電力ヘッドルームを報告することを決定することを含み得る。PH報告構成要素650は、第2のサブフレームのタイプにかかわらず、第2のサブフレーム内で通信リンク625−bに関する第2の電力ヘッドルームを報告することを決定することができる。したがって、第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでない(たとえば、ダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレームである)場合ですら、PH報告構成要素650は、(たとえば、第1のサブフレーム内での第1のPHとともに、この場合、第1のサブフレームおよび第2のサブフレームは実質的に時間の点で整合する)第2のサブフレーム内で第2のPHを報告することができる。この例では、少なくとも第2のサブフレームがダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレームである場合、PH報告構成要素650は、仮想PHRを使用して電力ヘッドルームを報告することを決定することができる。第2のサブフレームのタイプにかかわらず、電力ヘッドルームを報告することは、(たとえば、対応するリンク625−aおよび625−b上の)UE615とMeNodeB605−aおよびSeNodeB605−bとの間のPHRの一貫した整合を可能にし得る。
[0092]別の例では、ブロック716で報告構成を決定することは、ブロック812で、第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内で第2の電力ヘッドルームを報告することを省略することを決定することをオプションで含み得る。PH報告構成要素650は、第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内で第2の電力ヘッドルームを報告することを省略することを決定することができる。これは、ダウンリンク通信のために構成されたサブフレーム内で電力ヘッドルームを報告することによってアップリンクオーバーヘッドが引き起こされるのを省くことができる。この例では、PH報告構成要素650は、第2の電力ヘッドルームを報告せずに、第1のアップリンクサブフレーム内で第1の電力ヘッドルームを報告する。
[0093]さらに別の例では、ブロック716で報告構成を決定することは、ブロック814で、第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内で第2の電力ヘッドルームを選択的に報告することを決定することをオプションで含み得る。PH報告構成要素650は、第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内で通信リンク625−bに関する第2の電力ヘッドルームを選択的に報告することを決定することができる。たとえば、これは、サブフレームが通信リンク625−b上で非アップリンクサブフレームとして動的に構成されているかどうかに少なくとも部分的に基づき得る。加えて、第2の電力ヘッドルームを選択的に報告することを決定することはまた、本明細書でさらに説明するように、第2のサブフレームのタイプに基づいて第2のPHを仮想PHとして報告するか、または実際のPHとして報告するかを決定することを含み得る。
[0094]ブロック814で第2の電力ヘッドルームを選択的に報告することを決定することは、ブロック816で、第2のサブフレームのタイプがシステム情報内で受信されたサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内での第2の電力ヘッドルームの報告を省略することを決定することをオプションで含み得る。PH報告構成要素650は、通信リンク625−b上の第2のサブフレームのタイプがシステム情報内で受信されたサブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内での第2の電力ヘッドルームの報告を省略することを決定することができる。説明したように、通信構成要素640は、(たとえば、SeNodeB605−bによって)関係するセルまたはセルグループからブロードキャストされたシステム情報(たとえば、SIB1)内で通信リンク625−bに関するサブフレーム構成を受信することができる。この例では、システム情報内でブロードキャストされたサブフレーム構成に基づく第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでない(たとえば、ダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレームである)場合、PH報告構成要素650は、サブフレームが(たとえば、eIMTA内で)アップリンクサブフレームとして動的または半静的に構成されているかどうかにかかわらず、第2のサブフレーム内での第2の電力ヘッドルームの報告を省略することができる。たとえば、動的または半静的サブフレーム構成情報は、MeNodeB605−aに利用可能でない場合があり、したがって、MeNodeB605−aは、通信リンク625−bに関して表示されたサブフレーム構成に基づいて、通信リンク625−aに関するPHRとともに、通信リンク625−bに関するPHRを受信することを期待することができない。
[0095]追加または代替として、ブロック814で、第2の電力ヘッドルームを選択的に報告することを決定することは、ブロック818で、第2のサブフレームのタイプが受信された動的サブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内で第2の電力ヘッドルームを報告することを決定することをオプションで含み得る。PH報告構成要素650は、第2のサブフレームのタイプが受信された動的サブフレーム構成に基づいてアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内で第2の電力ヘッドルームを報告することを決定することができる。説明したように、通信構成要素640は、システム情報内でブロードキャストされるサブフレーム構成とは異なり得る、動的または半静的サブフレーム構成を受信することもできる。一例では、通信構成要素640は、(たとえば、SeNodeB605−bが追加のダウンリンクリソースに関してeIMTAを実装するとき、SeNodeB605−bから)通信リンク625−bに関するDCI内で動的または半静的サブフレーム構成を受信することができる。しかしながら、動的または半静的サブフレーム構成は、MeNodeB605−aまたは関係するMCGに利用可能でない場合があることを諒解されたい。この例では、PH報告構成要素650は、サブフレームがシステム情報内で受信されたサブフレーム構成内でアップリンクサブフレームとして構成されていたにもかかわらず)、第2のサブフレームが動的または半静的構成に基づいてアップリンクサブフレームでない場合、第2のサブフレーム内で第2の電力ヘッドルームを報告することを決定することができる。さらなる例が、図9を参照して以下で説明される。
[0096]別の例では、ブロック716で報告構成を決定することは、ブロック820で、第1のサブフレームおよび第2のサブフレームが時間の点で整合しない場合、第2のサブフレームが、第1のサブフレームと時間の点で整合するか、または第1のサブフレームの前に開始するサブフレームであると決定することをオプションで含む。PH報告構成要素650は、第1のサブフレームおよび第2のサブフレームが時間的に整合しない場合、第2のサブフレームが、第1のサブフレームと時間の点で整合するか、または第1のサブフレームの前に開始するサブフレームであると決定することができる。したがって、ブロック716で報告構成を決定することは、第2のサブフレームが第1のサブフレームと時間的に整合するかどうかにさらに基づき得る。第1のサブフレームおよび第2のサブフレームが時間的に整合しない場合、ブロック716で、報告構成を決定する際に使用される第2のサブフレームは、(たとえば、さらに、第1のサブフレームと重複する)時間的に第1のサブフレームの前に発生するサブフレームに対応し得る。一例では、時間的に第1のサブフレームの前に発生するが、第1のサブフレームに重複するサブフレームがアップリンクサブフレームでない場合、PH報告構成要素650は、タイミング不確実性、およびPHRに関する参照サブフレームの欠如により、通信リンク625−bに関する第2の電力ヘッドルームの報告を省略することを決定することができる。別の例では、時間的に第1のサブフレームの前に発生するが、第1のサブフレームに重複するサブフレームがアップリンクサブフレームである場合、PH報告構成要素650は、通信リンク625−aに関する第1の電力ヘッドルームとともに、通信リンク625−bに関する第2の電力ヘッドルームを報告することを決定することができる。さらなる例が、図9を参照して以下で説明される。
[0097]図9は、本開示の一態様による、(たとえば、キャリアアグリゲーションにおけるCCに関する、多重接続性におけるSCGに関する、など)通信リンク625−bに関するPHRに関する報告構成の例を示す、2つの例示的な通信タイムライン900、902を示す。タイムライン900、902では、周波数リソース上の各サブフレームが、通信リンク(たとえば、通信リンク625−b)上でアップリンク、ダウンリンク、または特殊通信のいずれかのために構成される場合、本明細書で説明するように、セル1(たとえば、MCG内でMeNodeB605−aによって提供されるセル)は、通信リンク(たとえば、通信リンク625−a)上でダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)通信のための異なる周波数リソースを使用してUEと通信するためにFDDを使用し、セル2(たとえば、SCG内でSeNodeB605−bによって提供されるセル、またはキャリアアグリゲーションにおいて異なるCCを提供するセル1とは異なるセルまたは同じセル)はTDDを使用する。したがって、一例では、非アップリンクサブフレームが、セル2に関するSIB内でアップリンクサブフレームとして表示されるが、(たとえば、eIMTAの一部として)動的サブフレーム構成の非アップリンクサブフレームとして表示され得る場合、報告構成は、ブロック716で、報告のためのサブフレームは、通信リンク625−bに関して非アップリンクサブフレームであるが、(たとえば、通信リンク625−aに関する)セル1に関するPHRとともに、(たとえば、通信リンク625−bに関する)セル2に関する対応するPHRの報告を可能にするように決定され得る。別の例では、サブフレームが、SIBまたはセル2からのDL−HARQ参照構成内で非アップリンクサブフレーム(たとえば、ダウンリンクまたは特殊サブフレーム)として表示される場合、報告構成は、ブロック716で、報告のためのサブフレームは通信リンク625−bに関する非アップリンクサブフレームであるが、セル1のPHRとともに、セル2に関する対応するPHRの報告を省略するように決定され得る。タイムライン900は、図6のUE615とSeNodeB605−bとの間の通信リンク625−bのタイムラインに対応し得る、(SIB内および動的サブフレーム構成内で表示される)セル2に関するタイムラインと、UE615とMeNodeB605−aとの間の通信リンク625−aのタイムラインに対応し得る、セル1を用いた対応するタイムラインとを含む。
[0098]しかしながら、セル1および2が実質的に同じタイミングを使用する同期ネットワークに関するタイムライン900に示すように、サブフレーム904は、セル2によってブロードキャストされるSIB1表示サブフレーム構成内でダウンリンクサブフレームとして表示される。この例では、報告構成は、セル1に関するこのサブフレーム内で送信するようにスケジュールされたPHRを送信するとき、このサブフレーム904内(または、SIB1内でダウンリンクまたは特殊サブフレームとして構成された任意のサブフレーム内)でセル2に関するPHRを送信することを省略することを指定し得る。しかしながら、サブフレーム906は、SIB1表示サブフレーム構成内でアップリンクサブフレームとしてSIB内に表示されるが、動的に表示されたサブフレーム構成で(たとえば、eIMTAで)ダウンリンクサブフレームとして再構成される。この例では、報告構成は、SIB1表示サブフレーム構成に基づいて(および、動的または半静的サブフレーム構成にかかわらず)サブフレーム906内でセル1のPHRを送信するとき、セル2に関する仮想PHRを送信することを指定し得る。この構成は、UE615とSeNodeB605−bとの間の動的構成を知らずに、(報告構成でUE615を構成することができる)MeNodeB605−aから生じ得る。
[0099]別の例では、報告構成は、通信リンク625−aの第1のサブフレームと同時に、またはその前に開始する通信リンク625−bの第2のサブフレームのサブフレームタイプに基づいて、セル1のPHRとともに、セル2に関するPHの報告を提供するように決定され得る。これは、セル2のPHRが、通信リンク625−aの第1のサブフレームと同時に、またはその後で開始する通信リンク625−bの第2のサブフレームのサブフレームタイプに基づく代替設計とは異なるが、これは、この代替案は、将来のサブフレームに基づいてPHRを計算することを潜在的に要求し得るためである。この構成は、通信リンク625−aおよび625−bのゲーティング間隔(たとえば、フレームが)非同期であり、異なるタイミングまたはタイミングオフセットを使用するときに使用され得る。この例では、第1のサブフレームの間に開始する通信リンク625−bのサブフレームのタイプはアップリンクサブフレームであってよく、またはそうでなくてもよいが、先行するサブフレームは(たとえば、サブフレームの開始時に)セル1に関するPHRを送信するための時間と重複し得るため、先行するサブフレームは、セル2に関する対応するPHRを送るべきかどうかを決定する際に使用され得る。したがって、通信リンク625−bの先行するサブフレーム(第2のサブフレーム)がアップリンクサブフレームである場合、PHRはセル2に関する対応するPHRとして(たとえば、送信のためにアップリンクが存在するかどうかに応じて、実PHRまたは仮想PHRとして)送られることが可能である。先行するサブフレームがアップリンクサブフレームでない場合、報告構成は、ブロック716で、セル2に関するPHRを送信することを省略することができるか、または、PHRに関する対応する参照アップリンク送信は存在しないことになるため、仮想PHRとしてセル2に関するPHRを送信することができるか、等々である。一例が下でタイムライン902に示される。
[00100]図9のタイムライン902は、説明したように、図6のUE615とMeNodeB605−aとの間の通信リンク625−aに対応し得る、セル1に関するタイムラインと、それぞれ、UE615とSeNodeB605−bとの間の通信リンク625−bに対応し得る、異なる考えられるタイミングオフセット(タイムオフセット1およびタイムオフセット2)を示す、セル2に関する2つの代替タイムラインとを含み得る。セル1と2の間のタイムラインは、時間の点で実質的に整合しないため、これらは非同期である。この例では、セル1に関するPHRはサブフレーム908内で送信され得る。非同期システムでは、報告構成は、上で説明したように、セル1のサブフレーム908の前に開始し、セル1のサブフレーム908に少なくとも部分的に時間の点で重複する、セル2に対するサブフレームのタイプに基づいて、セル1に関するPHRを報告するとき、セル2に関するPHRを報告するか、または省略するように決定され得る。セル2に関するこのタイムオフセット1で、セル1に関するPHRを送信するために開始されるサブフレーム908と重複するサブフレーム910は、アップリンクサブフレームである。したがって、UE615は、セル1に関するPHRを送信するとき、サブフレーム910の間の報告構成に従って、セル2に関するPHRをSeNodeB605−bに送信することができる。一例では、アップリンク送信がサブフレーム910内で発生する場合、セル2に関するPHRは、実PHRであり得る。セル2に関するこのタイムオフセット2で、セル1に関するPHRを送信するために開始されるサブフレーム908と重複するサブフレーム912は、アップリンクサブフレームではない。したがって、UE615は、セル1に関するPHRを送信するとき、サブフレーム912の間の報告構成に従って、セル2に関するPHRをSeNodeB605−bに送信することを控えることができる。別の例では、アップリンクサブフレームではないサブフレーム912の場合、報告構成は、サブフレーム912の間に仮想PHRを報告するように決定され得る(たとえば、PHRに関する参照を提供し得るアップリンク送信も送られる場合、実PHRは、サブフレーム910の場合、送信され得る)。
[00101]図7を再び参照すると、方法700は、ブロック720で、報告構成および/またはPH報告条件が満たされているかどうかに基づいて、第1の電力ヘッドルームおよび/または第2の電力ヘッドルームを報告することをオプションで含み得る。PH報告構成要素650は、報告構成および/またはPH報告条件が満たされているかどうかに基づいて、第1の電力ヘッドルームおよび/または第2の電力ヘッドルームを報告することができる。これは、通信リンク625−bに関する第2の電力ヘッドルームを報告することを含むことができ、この場合、電力ヘッドルーム報告すること、省略することが決定された場合には電力ヘッドルームの報告を控えること、などが決定される。加えて、たとえば、UE615はまた、通信リンク625−aに関するPHRとともに、通信リンク625−bに関するPHRが送信されるとき、1つまたは複数のPH報告条件が満たされるかどうかを決定するためのPH報告条件構成要素658をオプションで含み得る。たとえば、PHRの送信は、セルグループに対する経路損失の増大、(たとえば、経路損失の増大または他の条件の検出以外の)PHRの送信をスケジュールするための周期的時間に関する周期的構成など、1つまたは複数の検出された条件に基づき得る。PH報告条件を達成することは、(たとえば、リソース許可を構成する、ハンドオーバを決定する、他の通信パラメータを構成するなど)通信のためにセルまたはUE615を構成することを円滑にするためにセルサッチに関して追跡され得る。
[00102]たとえば、図10に示すように、ブロック720で第1のおよび/または第2の電力ヘッドルームを報告することは、ブロック1012で、第2のヘッドルームを報告することに基づいて第2のセルに関して電力ヘッドルーム報告条件が達成されるかどうかを決定することをオプションで含み得る。たとえば、通信リンク625−bに関するPHRが通信リンク625−aに関するPHRとともに送られるとき、PH報告条件構成要素658は、第2のセルに関する(たとえば、通信リンク625−bに関する)PH報告条件が達成されるかどうかを決定することができる。これは、PH報告条件構成要素658が、しきい値を達成するために通信リンク625−bの経路損失が増大したかどうか、通信リンク625−bに関するPHを報告するための周期的時間が終了したかどうか、などを決定することを含み得る。したがって、720で第1のおよび/または第2の電力ヘッドルームを報告することはまた、ブロック1014で、第2のセルに関して電力ヘッドルーム報告条件が達成されることを決定することに少なくとも部分的に基づく電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして、第2の電力ヘッドルームを報告することを表示することをオプションで含み得る。PH報告条件構成要素658は、第2のセルに関して電力ヘッドルーム報告条件が達成されることを決定することに少なくとも部分的に基づく電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして、第2の電力ヘッドルームを報告することを表示することができる。
[00103]いくつかの例では、PH報告条件構成要素658は、PHRのタイプに基づいて、報告条件をチェックすることおよび/またはPHRのトリガを表示することができる。したがって、たとえば、ブロック1014で、電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして第2の電力ヘッドルームの報告を表示することは、ブロック1016で、報告された第2の電力ヘッドルームが実際の電力ヘッドルームであるかどうかを決定することをオプションで含み得る。したがって、一例では、PH報告条件構成要素658は、第2の電力ヘッドルーム報告が実際の電力ヘッドルームである場合、電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして報告することを表示し、第2の電力ヘッドルーム報告が仮想電力ヘッドルームである場合、報告しないことを表示することができる。別の例では、ブロック1014で、電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして第2の電力ヘッドルームの報告を表示することは、ブロック1018で、第2の電力ヘッドルームが実際の電力ヘッドルームとして報告されるように構成されるかどうかを決定することをオプションで含み得る。PH報告条件構成要素658は、少なくとも、(たとえば、常に仮想電力ヘッドルームである場合とは対照的に)基準点に関してアップリンクデータ送信が利用可能である場合、第2の電力ヘッドルームが実際の電力ヘッドルームとして報告されるように構成されるかどうかを決定することができる。そのような場合、PH報告条件構成要素658は、電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして第2の電力ヘッドルームを報告することを表示することができる。電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして第2の電力ヘッドルームを報告することは、報告条件を再設定させるか、または報告条件の他の修正をもたらす場合があり、これは、ブロック720で、第2のセルに関する後続の電力ヘッドルームが後続の動作内で報告されるかどうかに影響を及ぼし得る。
[00104]方法700はまた、ブロック722で、第2のPHRに関する報告構成を決定するための1つまたは複数のパラメータを定義する構成を受信することをオプションで含み得る。UE615は、第2のPHRに関する報告構成を決定するための1つまたは複数のパラメータを定義する構成を受信するためのPHR構成受信構成要素660をオプションで含み得る。たとえば、PHR構成受信構成要素660は、(たとえば、対応するワイヤレスネットワークに対する接続を当初確立するとき)ネットワークプロビジョニングにおいて受信された、UE615内に記憶された構成から取得された、など、MeNodeB605−a、SeNodeB605−b、MCG/SCG内の他のノードから構成を受信することができる。したがって、この構成は、ネットワーク内のすべてのeNodeBにまたはMeNodeBに、eNodeBの組合せに、あるMeNodeBと通信しているときSeNodeBに、その逆に、などに適用可能である。この構成の1つまたは複数のパラメータは、たとえば、(たとえば、1つまたは複数のサブフレームタイプを決定することに基づいて、セルグループが非同期であることを決定することに基づいて、など)上で説明したように、PH報告構成要素650が通信リンク625−bに関するPHRをいつ報告すべきか、もしくは省略すべきか、または選択的に報告/省略すべきかを定義することができる。
[00105]別の例では、方法700は、ブロック724で、第2のPHRがPHR内の対応する報告として存在するかどうか、および/または第2のPHRが仮想PHRであるかどうかを表示することをオプションで含み得る。この点について、たとえば、UE615は、PHRが別のセルに関する対応するPHRを含むかどうかを表示するためのPH報告表示構成要素654をオプションで含み得る。この例では、MeNodeB605−aおよび/またはSeNodeB605−bは、関連するPHRが他のセルグループに関するPHRとともに含まれるかどうかを決定するためにこの表示を利用することができる。たとえば、この表示は、最初にスケジュールされたPHR内に設定されたビットインジケータ(たとえば、通信リンク625−bに関するPHRが通信リンク625−aに関するPHR内に含まれているかどうかのインジケータ)を含み得る。さらに、UE615は、通信リンク625−bに関するPHRとともに送信された、通信リンク625−bに関するPHRが実PHRであるかまたは仮想PHRであるかを表示するための仮想PH報告表示構成要素656をオプションで含み得る。一例では、単一のビットインジケータが(たとえば、PHR内で)使用されてよく、通信リンク625−bに関するPHRが実際であるか、または仮想であるかを特定することができる。UE615およびMeNodeB605−aは、サブフレーム内のアップリンク送信の存在または非存在に基づいて、通信リンク625−aに関するPHRが実際であるか、または仮想であるかを知っている可能性があるため、PHRは、通信リンク625−aに関して同様のインジケータを含まなくてもよいことを諒解されたい。この例では、MeNodeB605−aおよび/またはSeNodeB605−bは、通信リンク625−bに関するPHRが実PHRであるか、または仮想PHRであるかを決定するためにこの表示を利用することができる。
[00106]図11は、本開示の一態様に従って構成された処理システム1114を採用する装置1100のための例示的なハードウェア実装形態を概念的に示すブロック図である。処理システム1114は通信構成要素1140を含む。一例では、装置1100は、様々な図で説明したUEのうちの1つと同じもしくは同様であり得るか、またはそれとともに含まれ得る。そのような例では、通信構成要素1140は、たとえば、通信構成要素640に対応し得、したがって、その様々な構成要素の説明した機能、図7、図8、および図10において方法700で説明された機能、などを実行するように構成され得る。この例では、処理システム1114は、バス1102によって表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1102は、処理システム1114の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1102は、プロセッサ1104によって表される1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))、およびコンピュータ可読媒体1106によって表されるコンピュータ可読媒体を含む様々な回路を互いにリンクする。バス1102はまた、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。バスインターフェース1108は、バス1102と、信号を受信または送信するための1つまたは複数のアンテナ1120に接続されたトランシーバ1110との間のインターフェースを提供する。トランシーバ1110および1つまたは複数のアンテナ1120は、伝送媒体を介して(たとえば、オーバージエアで)様々な他の装置と通信するための機構を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース(UI)1112(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も提供され得る。
[00107]プロセッサ1104は、バス1102を管理することと、コンピュータ可読媒体1106に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理とを担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1104によって実行されたとき、処理システム1114に、任意の特定の装置のための本明細書で説明する様々な機能を実行させる。また、コンピュータ可読媒体1106は、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。上で説明した通信構成要素1140は、プロセッサ1104によって、もしくはコンピュータ可読媒体1106によって、またはプロセッサ1104とコンピュータ可読媒体1106の任意の組合せによって全体的または部分的に実装され得る。
[00108]情報および信号は、多種多様な技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表現され得る。
[00109]さらに、本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
[00110]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
[00111]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体内に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替では、記憶媒体はプロセッサと一体とすることができる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に存在し得る。ASICはユーザ端末内に存在し得る。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在し得る。
[00112]1つまたは複数の例示的な設計では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または任意のそれらの組合せに実装される場合がある。ソフトウェアで実装される場合、これら機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいは、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、あるいは、命令またはデータ構造の形式で所望のプログラムコード手段を伝送または記憶するために使用され、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータ、あるいは、汎用プロセッサまたは特別目的プロセッサによってアクセスされ得るその他の任意の媒体を備え得る。さらに、いかなる接続も、コンピュータ可読媒体として適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、たとえば赤外線、無線およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは、たとえば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
[00113]本開示についての以上の説明は、当業者が本開示を作成または使用することができるようにするために提供したものである。本開示への様々な変更は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレスネットワークにおいて電力ヘッドルームを報告するための方法であって、
少なくとも第1のセルによってサービスされる第1の接続を確立することと、
少なくとも第2のセルによってサービスされる第2の接続を確立することと、
前記第1のセル内の前記第1のセルの第1のアップリンクサブフレーム内で第1の電力ヘッドルームを報告することを決定することと、
前記第2のセルの第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでないとき、前記第2のセルの前記第2のサブフレームに基づいて第2の電力ヘッドルームに関する報告構成を決定することと
を備える、方法。
[C2]
前記第1の接続および前記第2の接続が同期し、前記第2のサブフレームが、前記第1の電力ヘッドルームを報告することを決定するための前記第1のアップリンクサブフレームと同時に発生する、C1に記載の方法。
[C3]
前記第2のサブフレームの前記タイプがダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレームのうちの1つである、C1に記載の方法。
[C4]
前記第1のセルまたは前記第2のセルのうちの少なくとも1つによってシグナリングされるサブフレーム構成に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のサブフレームの前記タイプを決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成を決定することが、前記アップリンクサブフレームでないとしての前記第2のサブフレームの前記タイプに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の電力ヘッドルームを仮想電力ヘッドルームとして報告することを決定することを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成を決定することが、前記第2のセルに関する前記第2の電力ヘッドルームの報告を省略することを決定することを備える、C1に記載の方法。
[C7]
半静的サブフレーム構成または動的サブフレーム構成に少なくとも部分的に基づいて前記第2のサブフレームの前記タイプを決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成を決定することが、前記第2のサブフレームが、前記半静的サブフレーム構成または前記動的サブフレーム構成に従って非アップリンクサブフレームとして表示されるとき、前記第2の電力ヘッドルームを仮想電力ヘッドルームとして報告することを決定することを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記第2の電力ヘッドルームを報告することを決定することが、前記第2のサブフレームが、前記第2のセルからのシステム情報内でシグナリングされるサブフレーム構成に従って前記アップリンクサブフレームとして表示されることを決定することに少なくとも部分的に基づく、C8に記載の方法。
[C10]
前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成を決定することが、前記第1のアップリンクサブフレームの前に発生し、前記第1のアップリンクサブフレームに重複する前記第2のセルの前記第2のサブフレームの前記タイプを決定することに少なくとも部分的に基づき、ここにおいて、前記第1のセルおよび前記第2のセルが非同期タイミングを利用する、C1に記載の方法。
[C11]
前記第1の電力ヘッドルームに基づいて前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成に関する1つまたは複数のパラメータを表示する構成を前記第1のセルから受信することを備え、ここにおいて、前記報告構成を決定することが、前記構成に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C12]
前記第1のセルに関する前記第1の電力ヘッドルームを報告することと、
前記第1の電力ヘッドルームを報告する際に、前記第2の電力ヘッドルームが前記第1の電力ヘッドルームを前記報告することに含まれるかどうかを表示することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C13]
前記第1のセルに関する前記第1の電力ヘッドルームおよび前記第2のセルに関する前記第2の電力ヘッドルームを報告することと、
少なくとも前記第2の電力ヘッドルームが、仮想電力ヘッドルームであるか、または実際の電力ヘッドルームであるかを表示すことと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C14]
前記第1のセルに関する前記第1の電力ヘッドルームおよび前記第2のセルに関する前記第2の電力ヘッドルームを報告することと、
前記第2の電力ヘッドルームを報告することに基づいて、電力ヘッドルーム報告条件が前記第2のセルに関して達成されるかどうかを決定することと、
前記電力ヘッドルーム報告条件が前記第2のセルに関して達成されることを決定することに少なくとも部分的に基づく前記電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして前記第2の電力ヘッドルームを前記報告することを表示することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C15]
前記電力ヘッドルーム報告条件に基づくとして前記第2の電力ヘッドルームの前記報告を表示することがさらに、報告された前記第2の電力ヘッドルームが実際の電力ヘッドルームであるかどうかを決定することに少なくとも部分的に基づく、C14に記載の方法。
[C16]
前記第2のセルに関する前記電力ヘッドルーム報告条件が、少なくとも部分的に基づく経路損失変更、または周期的構成である、C14に記載の方法。
[C17]
前記第1の接続および前記第2の接続が2つの異なるセルグループに属し、前記第1の接続および前記第2の接続のうちの1つが1次セルグループのものである、C1に記載の方法。
[C18]
ワイヤレスネットワークにおいて電力ヘッドルームを報告するための装置であって、
少なくとも第1のセルによってサービスされる第1の接続を確立し、少なくとも第2のセルによってサービスされる第2の接続を確立するための通信構成要素と、
前記第1のセル内の前記第1のセルの第1のアップリンクサブフレーム内で第1の電力ヘッドルームを報告することを決定し、前記第2のセルの第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでないとき、前記第2のセルの前記第2のサブフレームに基づいて第2の電力ヘッドルームに関する報告構成を決定するための電力ヘッドルーム報告構成要素と
を備える、装置。
[C19]
前記第1の接続および前記第2の接続が同期し、前記第2のサブフレームが、前記第1の電力ヘッドルームを報告することを決定するための前記第1のアップリンクサブフレームと同時に発生する、C18に記載の装置。
[C20]
前記第2のサブフレームの前記タイプがダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレームのうちの1つである、C18に記載の装置。
[C21]
前記第1のセルまたは前記第2のセルのうちの少なくとも1つによってシグナリングされるサブフレーム構成に少なくとも部分的に基づいて前記第2のサブフレームの前記タイプを決定するように構成されたサブフレームタイプ決定構成要素をさらに備える、C18に記載の装置。
[C22]
前記電力ヘッドルーム報告構成要素が、前記アップリンクサブフレームでないとしての前記第2のサブフレームの前記タイプに少なくとも部分的に基づいて仮想電力ヘッドルームとして前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成を決定するように構成される、C18に記載の装置。
[C23]
前記電力ヘッドルーム報告構成要素が、前記第2のセルに関する前記第2の電力ヘッドルームの報告を省略するための前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成を決定するように構成される、C18に記載の装置。
[C24]
半静的サブフレーム構成または動的サブフレーム構成に少なくとも部分的に基づいて前記第2のサブフレームの前記タイプを決定するように構成されたサブフレームタイプ決定構成要素をさらに備える、C18に記載の装置。
[C25]
前記電力ヘッドルーム報告構成要素が、前記第2のサブフレームが前記半静的サブフレーム構成または前記動的サブフレーム構成に従って非アップリンクサブフレームとして表示されるとき、仮想電力ヘッドルームとして前記第2の電力ヘッドルームに関する前記報告構成を決定するように構成される、C24に記載の装置。
[C26]
前記電力ヘッドルーム報告構成要素が、前記第2のサブフレームが、前記第2のセルからのシステム情報内でシグナリングされるサブフレーム構成に従って前記アップリンクサブフレームとして表示されることを決定することに少なくとも部分的に基づいて前記第2の電力ヘッドルームを報告することを決定するように構成される、C25に記載の装置。
[C27]
ワイヤレスネットワークにおいて電力ヘッドルームを報告するための装置であって、
少なくとも第1のセルによってサービスされる第1の接続を確立するための手段と、
少なくとも第2のセルによってサービスされる第2の接続を確立するための手段と、
前記第1のセル内の前記第1のセルの第1のアップリンクサブフレーム内で第1の電力ヘッドルームを報告することを決定するための手段と、
前記第2のセルの第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでないとき、前記第2のセルの前記第2のサブフレームに基づいて第2の電力ヘッドルームに関する報告構成を決定するための手段と
を備える、装置。
[C28]
前記第1の接続および前記第2の接続が同期し、前記第2のサブフレームが、前記第1の電力ヘッドルームを報告することを決定するための前記第1のアップリンクサブフレームと同時に発生する、C27に記載の装置。
[C29]
ワイヤレスネットワークにおいて電力ヘッドルームを報告するためのコンピュータ実行可能コードを備えた非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コードが、
少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも第1のセルによってサービスされる第1の接続を確立させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、少なくとも第2のセルによってサービスされる第2の接続を確立させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のセル内の前記第1のセルの第1のアップリンクサブフレーム内で第1の電力ヘッドルームを報告することを決定させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第2のセルの第2のサブフレームのタイプがアップリンクサブフレームでないとき、前記第2のセルの前記第2のサブフレームに基づいて第2の電力ヘッドルームに関する報告構成を決定させるためのコードと
を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C30]
前記第1の接続および前記第2の接続が同期し、前記第2のサブフレームが、前記第1の電力ヘッドルームを報告することを決定するための前記第1のアップリンクサブフレームと同時に発生する、C29に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。