JP6452211B2 - 口腔用たばこ用の再生材料の製造方法及び口腔用たばこ製品 - Google Patents

口腔用たばこ用の再生材料の製造方法及び口腔用たばこ製品 Download PDF

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Description

本発明は、口腔用たばこ用の再生材料の製造方法及び口腔用たばこ製品に関する。
SNUSのような口腔用たばこ製品では、そのpHをアルカリ性に調整することで、品質の安定性や風味が保たれる。口腔用たばこ製品のpHをアルカリ性に保つために、緩衝液を添加したり(特許文献1)、その製品の製造に用いる葉たばこ材料について特定の加熱処理を行う方法(特許文献2)が知られている。
一方、従来から知られている、シガレットの刻に含有させることを目的とする抄造シートは、たばこ製品の一連の製造過程において生じる、葉たばこの「中骨」、「くず葉」、「粉じん」を再利用して得られるものである。抄造シートの製造方法はいくつかの種類に大別されるが、そのうちのひとつとして、葉たばこの「中骨」、「くず葉」、「粉じん」を水などの溶媒に接触させ、溶媒可溶性部と溶媒不溶性部に分離し、溶媒不溶性部にパルプ等の添加物を添加した上で抄紙し、そこに、保湿剤等の添加物を添加した溶媒可溶性部をかけ戻す方法が一般的に知られている。
この抄造シートはシガレットの刻みに用いられることが一般的であり、これを口腔用たばこ製品に用いることは行われていない。
国際公開第2013/156544号 特表2010−534475号公報
上記のように、口腔用たばこ製品のアルカリ性を維持するために、緩衝剤を添加したり(特許文献1)、その製品の製造に用いる葉たばこ材料について加熱処理のような特定の処理を行う方法(特許文献2)が知られているが、それとは別に、口腔用たばこ製品をアルカリ性に維持するには、原料の選択も重要なファクターとなっている。
特に、原料となる葉たばこ材料において糖類の含有量が多いものを用いた場合には、アルカリ性に調整されたたばこ製品において、葉たばこ材料に存在する糖類が保存中に変化し、酸性物質が生成するため、口腔用たばこ製品のpHが低下する。そのため、口腔用たばこ製品には、葉たばこ材料中の糖類の含有量が少ないバーレー種やルスチカ種が主に使用され、糖類の含有量が多い黄色種等の使用は避けられている。
上記理由のために、SNUS製品をはじめとする口腔用たばこ製品では、数あるたばこ原料種の中から、原料としてわずかな範囲でしか選択することができなかった。
黄色種、オリエント種等の糖類の含有量が多い原料は、香喫味/需給の観点で口腔用たばこ製品に使用したいという要求があったが、これまで使用しづらかった。
このこととは別に、一般的な口腔用たばこ製品に使用される添加物の一つとして、塩化ナトリウムが知られている。塩化ナトリウムは、口腔用たばこ製品の水分活性を下げて保存性を良くする効果があるとともに、口腔用たばこ製品に特徴的な味をもたせる役割も担っている。
しかしながら、健康の観点から、口腔用たばこ製品に含まれるナトリウム量は、極端に過剰量とならないように管理されることが望まれている。
添加物として口腔用たばこ製品に添加されるナトリウム量は相対的に容易に管理できるものの、葉たばこ材料中に含まれるナトリウム量については、葉たばこが農産物であるが故に、生産年、生産国、品種の違いによる差異が大きく、その管理は難しいのが現状である。
これらのことから、口腔用たばこ製品の使用に最適な、糖類の含有量やナトリウムの含有量が所定範囲内に調整された、口腔用たばこ用の再生原料の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者が鋭意検討した結果、口腔用たばこ製品に用いられる再生原料(以下、再生たばこ原料ともいう)の製造方法であって、葉たばこ材料を溶媒抽出し、溶媒可溶性部と溶媒不溶性部とに分離する工程と、前記溶媒不溶性部を成形して成形物を得る工程と、を含み、成形された前記溶媒不溶性部は、溶媒可用性部以外の添加物が添加されないものである製造方法により、上記課題を解決できることがわかり、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1] 葉たばこ材料を溶媒抽出し、溶媒可溶性部と溶媒不溶性部とに分離する工程と、
前記溶媒不溶性部を成形して成形物を得る工程と、を含み、
成形された前記溶媒不溶性部は、溶媒可溶性部以外の添加物が添加されないものである、口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
[2] 前記溶媒可溶性部を前記溶媒不溶性部に対して添加する工程をさらに含む、[1]に記載の口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
[3] 添加する前記溶媒可溶性部の量は、前記溶媒不溶性部に対して90重量%以下である、[2]に記載の口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
[4] 前記溶媒可溶性部を前記溶媒不溶性部に対して添加する工程を含まない、[1]に記載の口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
[5] [1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法によって得られる口腔用たばこ用の再生原料と、口腔用たばこ材料とを含有する口腔用たばこ製品。
[6] 口腔用たばこ材料に対する前記再生原料の割合が70重量%以下である、[5]に記載の口腔用たばこ製品。
[7] 口腔用たばこ材料に対する前記再生原料の割合が50重量%以下である、[5]に記載の口腔用たばこ製品。
本発明の製法方法によれば、口腔用たばこ製品の使用に最適な、糖類の含有量やナトリウムの含有量が所定範囲内に調整された、口腔用たばこ用の再生原料を提供できる。
以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態及び例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。
本発明の製造方法は、葉たばこ材料を溶媒抽出し、溶媒可溶性部と溶媒不溶性部とに分離する工程を含む。
葉たばこ材料となる葉たばこの種類は特に制限されず、糖類含有量が多い黄色種や、バーレー種やルスチカ種を用いることができる。
抽出に用いる葉たばこ材料は、0.01〜100mmの大きさ(最大径)に裁断されたものを用いることができる。
また、本発明の製造方法に用いる葉たばこ材料としては、たばこ葉の任意の部分、例えばラミナや中骨を含むたばこ葉を限定なく用いることができる。
溶媒抽出の操作として以下の内容を挙げることができる。
20〜200重量部の葉たばこ材料を、1000重量部の水に入れ、その混合物を例えば10〜90℃程度、好ましくは40〜70℃程度に加熱しながら、10〜60分程度撹拌し、葉たばこ材料に含まれる糖類やナトリウムが溶解した溶媒可溶性部(抽出液)と溶媒不溶性部(抽出残渣)の混合物を得る。
この混合物を、例えば脱水機による遠心分離や、ろ過等の操作により、溶媒可溶性部(抽出液)と溶媒不溶性部(抽出残渣)に分離する。
抽出溶媒は特に制限されるものではないが、糖類やナトリウムの溶解性の観点から、水を用いることが好ましい。糖類やナトリウムの溶解性に影響を与えなければ、水と有機溶媒との混合液であってもよい。
上記の分離する工程は複数回、例えば2〜3回行ってもよい。分離する工程を複数回含ませることで、溶媒不溶性部(抽出残渣)に含まれる糖類やナトリウムの量の含有量をより多く減少させることができる。
分離された溶媒不溶性部(抽出残渣)は、リファイナーと呼ばれる叩解機を用いて叩解することで、個々の葉たばこ材料が所望の大きさになるように調整してもよい。
溶媒不溶性部を構成する葉たばこ材料からなる繊維質残渣の叩解度としては、例えば10〜700CSFであるものが、その後の成形性や成形後の物性(例えば、引張り強度)の観点から好ましい。
叩解された溶媒不溶性部は、成形機等を用いて成形される。成形後の形状としては、シート状である態様を挙げることができる。シート状の場合、その大きさや厚さとして、シガレット用に用いられる抄造シートと同様の態様を挙げることができ、大きさとしては20〜200cm×20〜90000cmを挙げることができ、厚さとしては、0.05〜1.0mmである態様を挙げることができる。
得られた溶媒不溶性部からなる成形物は、一旦乾燥させてもよい。
その後、前記の操作で得られた溶媒可溶性部(抽出液)を、得られた成形物に添加してもよい。この操作の有無、あるいは添加する溶媒可溶性部の量に応じて、溶媒不溶性部からなる成形物における、糖類やナトリウムの含有量を調整することができる。また、これにより、本発明の製造方法で作製される口腔用たばこ用の再生原料における糖類やナトリウムの含有量を調整できる。
溶媒可溶性部を溶媒不溶性部に添加する際の、溶媒可溶性部の溶媒不溶性部に対する重量は90重量%以下であることが好ましい。このような添加量であることで、本発明の製造方法で作製される口腔用たばこ用の再生原料における糖類やナトリウムの含有量を所定量以下に調整できる。ここでいう溶媒可溶性部は、抽出溶媒をそのまま含むものである。
溶媒不溶性部には、上記の溶媒可溶性部以外の添加物は添加しない。この点は、従来のシガレット用の抄造シートの製造方法と異なる。さらに、溶媒不溶性部に対して、成形を行うこと以外の処理、例えば何らかの添加物を添加して溶媒不溶性部の繊維部の性質を変化させるような処理も行わない。この点も、従来のシガレット用の抄造シートの製造方法と異なる点であり、本発明では簡便な操作となっている。
また、溶媒可溶性部にも添加物は添加しない。なお、溶媒可溶性部(抽出液)を得られた成形物に添加する場合、溶媒可溶性部を2〜10倍程度に濃縮してもよい。
その後、溶媒不溶性部からなる成形物を乾燥させる乾燥工程を含んでもよい。乾燥については、溶媒不溶性部の含水率が、5〜15重量%程度となるように行う態様を挙げることができる。乾燥工程は、Yankie Dryerのようなドラム状の乾燥機で80〜95℃の温度で行うことができ、さらにその後、高温(160〜190℃程度)で水分が5〜15重量%程度になるまで加熱乾燥を行うことができる。
さらにその後、得られた溶媒不溶性部からなる成形物を、口腔用たばこ製品に用いるのに適した大きさに裁断する工程を含んでもよい。
そのような大きさとして、例えば、葉たばこ材料からなる粉粒体である態様を挙げることができ、その粒子サイズとして、0.5〜2.0mmのメッシュを通過したものを採用する態様を挙げることができる。
たばこ粉粒体の粒子サイズが上記の範囲であることで、これを用いた口腔用たばこ製品の使用時に、葉たばこ材料に特有の香喫味が良好に得られるようになるとともに、口中でのなじみがよくなり、使用感の向上に寄与する。
また、口腔用たばこ用の再生原料として梱包等の操作を行う前に、溶媒不溶性部から構成される成形物(上記裁断後のものも含む)について乾燥を行ってもよい。
乾燥については、溶媒不溶性部からなる成形物(大きさを調整された後)の含水率が、5〜15重量%程度となるように行う態様を挙げることができる。
得られた再生たばこ原料における、糖類の含有量は、フルクトース(果糖)、グルコース(ショ糖)、サッカロース(ショ糖)、マルトース(麦芽糖)、イノシトールの合計量として、再生たばこ原料における葉たばこ材料の全量(乾燥重量)に対して、25重量%以下を挙げることができ、好ましくは、10重量%以下となる態様を挙げることができる。
再生原料の使用目的に応じて、糖類の合計量を0にすることもできる。その方法としては、上述のように、葉たばこ材料を溶媒抽出し、溶媒可溶性部と溶媒不溶性部とに分離する工程を2回以上含ませたり、1回だけでも0にすることは可能である。
なお、再生原料や後述する口腔用たばこ製品における糖類の含有量の測定は、高速液体クロマトグラフィーを用いて行うことができる。
また、得られた再生たばこ原料における、ナトリウムの含有量は、再生たばこ原料における葉たばこ材料の全量(乾燥重量)に対して、3.0重量%以下を挙げることができ、好ましくは1.0重量%以下となる態様を挙げることができる。再生原料の使用目的に応じて、ナトリウムの合計量を0にすることもできる。その方法は、糖類の含有量を0にする場合と同様である。
なお、再生原料や後述する口腔用たばこ製品におけるナトリウムの含有量の測定は、原子吸光光度法を用いて行うことができる。
本発明の口腔用たばこ用の再生原料は、例えばSNUS(スヌース)、ガム、かみたばこ、かぎたばこ、圧縮たばこ(タブレット、スティック等)、可食フィルム等の口腔用たばこ製品に用いられるものである。
口腔用たばこ製品として例えばSNUSとする場合は、SNUSの製造方法の具体的な工程として、上記で説明した本発明の口腔用たばこ用の再生原料の製造方法が含む工程に加え、適当な大きさに裁断された再生原料を包装材に充填してパウチを作製する工程を含む態様を挙げることができる。より具体的には、上述した本発明の口腔用たばこ用の再生原料を、その量を調整して例えば不織布のような原料を用いた包装材に公知の方法を用いて充填し、ヒートシールなどの手段によりシールすることでSNUSのパウチが得られる。
包装材としては特段の限定なく用いることができるが、セルロース系の不織布などが好ましく用いられる。
本発明の口腔用たばこ用の再生原料をガムとする場合は、本発明の製造方法で得られる再生原料を、公知のガムベースと公知の方法を用いて混合することで得られる。かみたばこやかぎたばこ、圧縮たばこについても、本発明の製造方法で得られる再生原料を用いること以外は、公知の方法を用いて得ることができる。また、可食フィルムについても本発明の製造方法で得られる再生原料を用いること以外は、公知の材料や方法を用いて得ることができる。
本発明の口腔用たばこ用の再生原料を用いた口腔用たばこ製品には、前記の本発明の再生原料と、それとは別の口腔用たばこ材料を含ませてもよい。
そのような口腔用たばこ材料としては、公知の口腔用たばこ材料を用いることができる。口腔用たばこ製品として、例えばSNUSとする場合には、従来から知られているSNUSに用いられる材料を特に制限なく用いることができる。
例えば、上述した本発明の製造方法で用いられる再生原料の製造に使用する葉たばこ材料と同じ種類の葉たばこ材料を用いたものであってもよいし、異なる種類の葉たばこ材料を用いたものを混合して得られる葉たばこ材料を用いてもよい。
口腔用たばこ製品として、前述した、かみたばこやかぎたばこ、圧縮たばこ、可食フィルムを製造する場合についても、本発明の製造方法で得られる再生原料に加え、公知の材料と混合することができる。
本発明の口腔用たばこ製品は、pHが約8〜約9である態様を挙げることができる。このようなpHの範囲であると、口腔用たばこ製品の保存性や、香喫味の口腔内への放出性の観点から好ましい。
pHの測定は、以下の方法により行う。
・口腔用たばこ組成物400mgを採取し、純水4mLを添加し60分間振とう抽出する。
・抽出液を22℃の室温でコントロールされた実験室内で、室温になるまで密閉容器内で放置して温度調和する。
・調和後、ふたを開けて、pHメーター(METTLER TOLEDO社製:セブンイージーS20)のガラス電極を捕集液に浸して測定を開始する。
pHメーターは、あらかじめpH4.01、6.87、9.21のpHメーター校正液にて校正する。センサーからの出力変動が5秒間で0.1mV以内に安定した点を、その抽出溶液のpHとする。
口腔用たばこ製品に、本発明の再生原料以外の口腔用たばこ材料を含有させる場合には、本発明の口腔用たばこ用の再生原料以外の口腔用たばこ材料割合は特に制限されるものではないが、口腔用たばこ材料に対する、本発明の製造方法により得られる再生原料の割合は、70重量%以下である態様を挙げることができ、50重量%以下である態様が好ましい。このような態様は、香味や口中でのなじみ、製品としての物性(例えば、かさ密度)の観点から都合がよい。
また、本発明の口腔用たばこ製品には、本発明の製造方法により得られる再生原料の他に、口腔用たばこ製品に用いられる通常の添加物を混合してもよい。
本発明の製造方法により得られた再生原料を用いた口腔用たばこ製品における、糖類の含有量は、フルクトース、グルコース、サッカロース、マルトース、イノシトールの合計量として、口腔用たばこ製品に含まれる葉たばこ材料の全量(乾燥重量)に対して、25重量%以下を挙げることができ、好ましくは10重量%以下となる態様を挙げることができる。口腔用たばこ製品における、糖類の含有量はその製品の種類に応じて0にすることもできる。その方法は、再生原料の場合と同様である。
また、本発明の製造方法により得られた再生原料を用い口腔用たばこ製品における、ナトリウムの含有量は、口腔用たばこ製品に含まれる葉たばこ材料の全量(乾燥重量)に対して、3.0重量%以下を挙げることができ、好ましくは1.0重量%以下となる態様を挙げることができる。口腔用たばこ製品におけるナトリウムの含有量は、その製品の種類に応じて0にすることもできる。その方法は、糖類の含有量を0にする場合と同様である。
このような含有量は、本発明の製造方法を用いて得られる再生たばこ原料の含有割合を調整したり、その再生たばこ原料における糖類やナトリウムの含有量を調整することによって、調整可能である。
本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
<実施例1>
葉たばこ材料としてバーレー種の中骨45kgを抽出機に入れ、60℃の水を225リットル加え20分間撹拌した。その葉たばこ材料と水の混合物を脱水機(Screw Press)により、抽出液(溶媒可溶性部)と溶媒不溶性の繊維分(溶媒不溶性部)に分離した。分離された溶媒不溶性の繊維分を調整タンクに移し、葉たばこ材料と水の比率が22.5:750(約3重量%スラリー濃度)になるように、水750リットルを加え混合した。
その溶媒不溶性の繊維分と水の混合物をRefinerと呼ばれる叩解機を使用して叩解度が150CSFになるよう叩解した。
叩解された溶媒不溶性の繊維分と水の混合物を成形機を用いてシート状に成形した。シート状に成形された溶媒不溶性の繊維分をYankie Dryerとよばれるドラム状の乾燥機で85℃の温度で加熱乾燥し、さらにトンネル型の乾燥機で180℃で水分の含有量が4重量%になるまで加熱乾燥した。
この乾燥されたシート状の溶媒不溶性の繊維分をスレッシャーと呼ばれる裁断機にて裁断後、ハンマーミルを用いてSNUS用原料として使用するのに適した大きさに粉砕して、再生たばこ原料とした。なお、本実施例で粉砕した際の当該シートを構成する粒子の平均粒径は0.3mmであった。
<実施例2>
葉たばこ材料として黄色種の中骨を使用し、実施例1と同様の手法により抽出液(溶媒可溶性部)と溶媒不溶性の繊維分(溶媒不溶性部)に分離した。本実施例では実施例1とは異なり、抽出液を一部(本実施例は半量)添加する工程を有する。
分離された溶媒不溶性の繊維分を調整タンクに移し、葉たばこ材料と水の比率が22.5:750(約3重量%スラリー濃度)になるように、水750リットルを加え混合した。
その溶媒不溶性の繊維分と水の混合物をRefinerと呼ばれる叩解機を使用して叩解度が150CSFになるよう叩解した。
叩解された溶媒不溶性の繊維分と水の混合物を成形機を用いてシート状に成形した。シート状に成形された溶媒不溶性の繊維分をYankie Dryerとよばれるドラム状の乾燥機で85℃の温度で加熱乾燥した。
溶媒可溶性部(抽出液)は減圧濃縮装置を使用し、7倍まで濃縮後、16Lを加香機にて、乾燥されたシートに添加した。さらにトンネル型の乾燥機で180℃で水分の含有量が4重量%になるまで加熱乾燥した。
濃縮液を添加したシートをスレッシャーと呼ばれる裁断機にて裁断後、ハンマーミルを用いてSNUS用原料として使用するのに適した大きさに粉砕して、再生たばこ原料とした。なお、本実施例で粉砕した際の当該シートを構成する粒子の平均粒径は0.3mmであった。
なお、実施例2で得られたシート状の再生たばこ原料における糖類及びナトリウムの含有量を表1に示す。
Figure 0006452211

なお、表中の糖類濃度(%)は、たばこ乾燥物重量に対する重量から換算された重量%であり、水分量を除いた葉たばこ材料の重量に対する割合である。
本発明の製造方法によれば、再生たばこ原料における、糖類やナトリウムの量が所望の量にコントロールされた再生たばこ原料を提供できる。具体的には、葉たばこ材料を溶媒抽出し、溶媒可溶性部と溶媒不溶性部に分離し、溶媒不溶性部を成形して口腔用たばこ用の再生原料を得た後、当該溶媒不溶性部からなる成形物に、溶媒可溶性部を所定量かけ戻すか、あるいはかけ戻さずにそのまま口腔用たばこ用の再生原料として調製する。
また当該方法によって得られた口腔用たばこ用の再生原料をパウチに所定量配合したSNUS製品を提供する。
従来から存在する、たばこを原料とする抄造シートは、その作製の際に得た糖類やナトリウムを含有する溶出液を抽出残渣に全量かけ戻すことにより作製されるため、得られる抄造シートに糖類が多く存在し、ナトリウムも存在する。これに対し、本発明では、糖類を含む溶媒可溶性部の、溶媒不溶性部へのかけ戻し量を調整することで、得られる再生たばこ原料における糖類やナトリウムの含有量を所望の範囲に調整できる。
よって、本発明の製造方法により得られる再生原料を、従来のたばこ原料に替えて所定量パウチに封入することで、SNUS製品がトータルで含有する糖類やナトリウムの含有量を抑制することができる。
また、本発明によれば、どのような葉たばこ材料からでも、糖類を所望の値に調整したシート等の再生原料を作製することができる。
そのため、これまで使用しづらかった糖類の含有量が多い黄色種等の原料種も再生原料として使用でき、原料の選択肢を広げることが可能となる。また、本発明の製造方法では、ナトリウムについても溶媒可溶性部に溶出することから、糖類と同様にナトリウムの含有量も所定範囲に調整されたSNUS製品を得ることができる。
さらに、抄造シート等の再生原料を所定量パウチに配合した場合のSNUS製品の喫味は担保されることから、香喫味/需給に対応したSNUS製品用の再生原料を得ることができる。
また、本発明の製造方法によれば、溶媒不溶性部である抽出残渣側に、パルプや保湿剤など一切の添加物を使用せずに成形した後、SNUS製品に用いるためにその溶媒不溶性部を粉砕するので、従来から知られているシガレットに使用される抄造シートの製造時に添加する、パルプや保湿剤の採用によって綿状繊維となる場合とは異なり、粉状に粉砕しやすくハンドリング性の向上も期待できる。

Claims (7)

  1. 葉たばこ材料を溶媒抽出し、溶媒可溶性部と溶媒不溶性部とに分離する工程と、
    前記溶媒不溶性部を成形して成形物を得る工程と、を含む口腔用たばこ用の再生原料の製造方法であり
    成形された前記溶媒不溶性部は、溶媒可溶性部以外の添加物が添加されないものであり、かつ、
    前記再生原料における葉たばこ材料の全量(乾燥重量)に対して、フルクトース、グルコース、サッカロース、マルトース、イノシトールの合計量が1.78重量%以下であり、ナトリウムの含有量が1.0重量%以下である、口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
  2. 前記溶媒可溶性部を前記溶媒不溶性部に対して添加する工程をさらに含む、請求項1に記載の口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
  3. 添加する前記溶媒可溶性部の量は、前記溶媒不溶性部に対して90重量%以下である、請求項2に記載の口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
  4. 前記溶媒可溶性部を前記溶媒不溶性部に対して添加する工程を含まない、請求項1に記載の口腔用たばこ用の再生原料の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法によって得られる口腔用たばこ用の再生原料と、口腔用たばこ材料とを含有する口腔用たばこ製品。
  6. 口腔用たばこ材料に対する前記再生原料の割合が70重量%以下である、請求項5に記載の口腔用たばこ製品。
  7. 口腔用たばこ材料に対する前記再生原料の割合が50重量%以下である、請求項5に記載の口腔用たばこ製品。
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