JP6450298B2 - Reciprocating pump device - Google Patents
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Description
本発明は、往復動ポンプ装置に関する。 The present invention relates to a reciprocating pump device.
従来、往復動ポンプ装置として、クランクケース内にクランク軸が回転可能に保持され、クランク軸の回転運動によって往復動部材がシリンダ部内を往復動するものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このような往復動ポンプ装置では、往復動部材が往復動することで、シリンダ部内の先端側に設けられたポンプ室に作動液体が流れ込んで加圧され、外部に吐出される。 Conventionally, as a reciprocating pump device, there is known a reciprocating pump device in which a crankshaft is rotatably held in a crankcase, and a reciprocating member reciprocates in a cylinder portion by the rotational motion of the crankshaft (see, for example, Patent Document 1) ). In such a reciprocating pump device, when the reciprocating member reciprocates, the working liquid flows into the pump chamber provided on the tip side in the cylinder portion, is pressurized, and is discharged to the outside.
上記したような往復動ポンプ装置では、一般的に、クランクケース内の半分程度まで潤滑油(オイル)が満たされている。クランクケース内の潤滑油は、クランク軸の回転に従い撹拌されて流動し、クランク軸やコンロッド等の摺動部の潤滑および冷却を行っている。この潤滑油は、長時間の使用により劣化するため、必要に応じて交換を行う必要がある。 In the reciprocating pump device as described above, generally, about half of the crankcase is filled with lubricating oil (oil). Lubricating oil in the crankcase flows while being stirred as the crankshaft rotates, and lubricates and cools sliding parts such as the crankshaft and connecting rod. Since this lubricating oil deteriorates with long-term use, it is necessary to replace it as necessary.
図7(a)および(b)に示されるように、従来の往復動ポンプ装置110においては、クランクケース101内の潤滑油を交換するため、クランクケース101に注油口102および排出口103が設けられている。注油口102はクランクケース101の上部に設けられ、排出口103はクランクケース101の下部に設けられる。排出口103には、プラグ104等の栓部材が取り付けられる。注油口には、キャップ108が取り付けられる。潤滑油を交換する際には、プラグ104を取り外して潤滑油を排出し、プラグ104を取り付けた後、注油口102から潤滑油を注入する。
As shown in FIGS. 7 (a) and 7 (b), in the conventional
従来の往復動ポンプ装置110では、プラグ104の付近に補強用リブ106が設けられている。排出口103の位置には、雌ねじ用ボス107がクランクケース101の内面側に突出するように配置されている。この雌ねじ用ボス107内にプラグ104が挿入および螺合して、プラグ104が取り付けられる。補強用リブ106は、雌ねじ用ボス107の両側に立設されている。ポンプをモータにセットしたままで潤滑油をクランクケース101から排出する際、補強用リブ106が排出口103の両側にあることで、潤滑油は抜けにくくなっていた。また、クランクケース101はダイキャストで製造されており、クランクケース101の内面に抜き勾配がある。従来、プラグ104の位置は抜き勾配の上流側(図7(b)における右側)に設けられていた。抜き勾配の上流側の位置にプラグ104が配置され、さらに雌ねじ用ボス107が突出しているため、潤滑油をクランクケース101から完全に抜き切ることは困難な構造となっていた。
In the conventional
本発明は、潤滑油の排出にかかる時間を短縮することができる往復動ポンプ装置を提供することを目的とする。 An object of this invention is to provide the reciprocating pump apparatus which can shorten the time concerning discharge | emission of lubricating oil.
本発明の一態様は、略円筒状のクランクケース(1)内に潤滑油(L)が注入される往復動ポンプ装置において、クランクケース(1)は、略円筒状の周壁(20)と、周壁(20)の上部(20a)に設けられて、第1栓部材(17)が取り付けられる注油口(16)と、周壁(20)の底部(20b)に設けられて、第2栓部材(19)が取り付けられる排出口(18)と、を有し、周壁(20)の底部(20b)には、周壁(20)の内面(20c)から内方に突出すると共にクランクケース(1)の軸線方向に沿って延びるリブ(51,52)が設けられており、潤滑油(L)が満たされるクランクケース(1)の下半分の領域には、リブ(51,52)以外の他のリブは設けられていないことを特徴とする。 One aspect of the present invention is a reciprocating pump device in which lubricating oil (L) is injected into a substantially cylindrical crankcase (1). The crankcase (1) includes a substantially cylindrical peripheral wall (20), Provided in the upper part (20a) of the peripheral wall (20), the oil filler port (16) to which the first plug member (17) is attached, and provided in the bottom (20b) of the peripheral wall (20), the second plug member ( 19) is attached to the outlet (18), and the bottom (20b) of the peripheral wall (20) projects inwardly from the inner surface (20c) of the peripheral wall (20) and the crankcase (1) Ribs (51, 52) extending along the axial direction are provided, and other ribs other than the ribs (51, 52) are provided in the lower half region of the crankcase (1) filled with the lubricating oil (L). Is not provided .
この往復動ポンプ装置によれば、クランクケース(1)の周壁(20)の底部(20b)には、周壁(20)の内面(20c)から内方に突出するリブ(51,52)が設けられている。このリブ(51,52)に沿って、クランクケース(1)の軸線方向に潤滑油(L)が流れる。よって、潤滑油(L)を排出する際に潤滑油(L)が波打つことなく、潤滑油(L)をスムーズに排出口(18)まで流下させることができる。その結果として、潤滑油(L)の排出にかかる時間を短縮することができる。 According to this reciprocating pump device, the bottom (20b) of the peripheral wall (20) of the crankcase (1) is provided with ribs (51, 52) protruding inward from the inner surface (20c) of the peripheral wall (20). It has been. The lubricating oil (L) flows along the ribs (51, 52) in the axial direction of the crankcase (1). Therefore, when discharging the lubricating oil (L), the lubricating oil (L) can smoothly flow down to the discharge port (18) without undulating the lubricating oil (L). As a result, the time required for discharging the lubricating oil (L) can be shortened.
いくつかの態様において、周壁(20)の内面(20c)は、成型時の抜き勾配である軸線方向の勾配を有しており、排出口(18)は、勾配の下流側に設けられている。この場合、クランクケース(1)の周壁(20)の抜き勾配に従って、潤滑油(L)をスムーズに排出口(18)まで流下させることができる。 In some embodiments, the inner surface (20c) of the peripheral wall (20) has an axial gradient that is a draft at the time of molding, and the discharge port (18) is provided on the downstream side of the gradient. . In this case, according to the draft of the peripheral wall (20) of the crankcase (1), the lubricating oil (L) can smoothly flow down to the discharge port (18).
いくつかの態様において、周壁(20)の底部(20b)には、リブ(51,52)に沿って延びる案内溝(61,62)が設けられており、案内溝(61,62)は、排出口(18)に向かって下る勾配を有する。この場合、リブ(51,52)と、排出口(18)に向かって下る勾配を有する案内溝(61,62)との協働によって、より速やかに潤滑油(L)を排出することができる。 In some embodiments, the bottom (20b) of the peripheral wall (20) is provided with guide grooves (61, 62) extending along the ribs (51, 52), and the guide grooves (61, 62) It has a slope down towards the outlet (18). In this case, the lubricating oil (L) can be discharged more promptly by the cooperation of the ribs (51, 52) and the guide grooves (61, 62) having a gradient descending toward the discharge port (18). .
いくつかの態様において、周壁(20)の底部(20b)には、排出口(18)の位置において、第2栓部材(19)が取り付けられる雌ねじ用ボス部(58)が設けられており、雌ねじ用ボス部(58)は、周壁(20)の内面(20c)よりも径方向外方に設けられ、その内面(20c)からは突出しない。この場合、潤滑油(L)の排出後に、クランクケース(1)内に残留する潤滑油(L)を低減することができる。 In some embodiments, the bottom (20b) of the peripheral wall (20) is provided with a female screw boss (58) to which the second plug member (19) is attached at the position of the discharge port (18). The female screw boss portion (58) is provided radially outward from the inner surface (20c) of the peripheral wall (20), and does not protrude from the inner surface (20c). In this case, after the lubricating oil (L) is discharged, the lubricating oil (L) remaining in the crankcase (1) can be reduced.
本発明のいくつかの態様よれば、潤滑油(L)の排出にかかる時間を短縮することができる。 According to some embodiments of the present invention, it is possible to reduce the time taken to discharge the lubricating oil (L).
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の実施形態において、往復動ポンプ装置は、プランジャポンプ装置であり、プランジャが水平方向に3列並設された横型3連プランジャポンプ装置である。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following embodiments, the reciprocating pump device is a plunger pump device, which is a horizontal triple plunger pump device in which three rows of plungers are arranged in parallel in the horizontal direction.
図1および図2に示されるように、プランジャポンプ装置100は、クランクケース(駆動部ケース)1と、クランクケース1に連結されたマニホルド2と、により外形が構成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図3に示されるように、マニホルド2内には、往復動部材3を構成する後述のプランジャスリーブ23が往復動するシリンダ部4と、シリンダ部4の先端側にポンプ室5と、が形成される。また、マニホルド2には、ポンプ室5に作動液体を導入するための吸入口6と、ポンプ室5内で圧縮された作動液体を吐出するための吐出口7と、が設けられる。吸入口6と吐出口7とは流路8により連絡されており、流路8の吸入口6側には吸入弁9が設けられ、流路8の吐出口7側には吐出弁10が設けられる。流路8のうちの吸入弁9と吐出弁10との間の部分11がポンプ室5に繋がっている。
As shown in FIG. 3, a cylinder portion 4 in which a plunger sleeve 23 (described later) constituting the reciprocating
なお、マニホルド2には、ポンプ室5の作動液体のクランクケース1側への漏洩を防止すべく、往復動部材3(プランジャスリーブ23)と液密に摺接する高圧シール31および低圧シール32が、ポンプ室5側からこの順に配設されている。
The
図3および図4に示されるように、クランクケース1は中空に構成され、当該クランクケース1内には、クランク軸(駆動軸)12、クランク軸12に回転可能に連結されたコンロッド14、および、プランジャ13とコンロッド14とを回転可能に連結するピストンピン15等が配置されている。これらは往復動部材3を駆動するための駆動部30を構成する。駆動部30を内部に収容したクランクケース1は、略円筒状の周壁20を有する。クランクケース1は、クランク軸12の軸線に直交する断面形状が、所定の肉厚に形成された略円形状となっている。クランクケース1の周壁20は、たとえば、長軸が水平方向に位置する楕円形状を呈してもよい。クランクケース1の周壁20は、真円形状を呈してもよく、他の円形状を呈してもよい。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
また、プランジャ13と、当該プランジャ13よりポンプ室5側に配置されたプランジャスリーブ23とは、ボルト24により連結されて往復動部材3が構成されている。クランクケース1からマニホルド2に亘る内部において、クランクケース1側にプランジャ13が配置され、マニホルド2側のシリンダ部4内にプランジャスリーブ23が配置される。クランク軸12とコンロッド14との間の回転部分や、コンロッド14とピストンピン15との間の回転部分等が、クランクケース1内の摺動部となっている。
The
クランクケース1の内部には、潤滑油(オイル)Lが注入されている。潤滑油Lは、クランクケース1内においてクランク軸12の中心軸線辺り、すなわち、クランクケース1内の半分程度まで注油されている。これにより、駆動部30の略下半部程度まで(駆動部30の一部)が潤滑油Lに浸される。
Lubricating oil (oil) L is injected into the
なお、クランクケース1のマニホルド2側には、往復動部材3のプランジャ13と液密に摺接するオイルシール33が配設されている。オイルシール33は、クランクケース1内の潤滑油Lの漏洩を防止する。
An oil seal 33 that is in fluid-tight sliding contact with the
図4および図5に示されるように、クランクケース1は、軸線方向の一端が閉じられ、他端が開放されている有底円筒形である。クランクケース1は、たとえば鋳物であり、ダイキャスト等により製造されている。略円筒状をなす周壁20の内面20cは、閉鎖端部41側から開放端部42側に向けて拡径されている。これにより、周壁20の内面20cには、抜き勾配が形成されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
クランクケース1の閉鎖端部41側の内部には軸受43が配置され、この軸受43がクランク軸12の一端を支持している。クランクケース1の開放端部42には、円盤状のベアリングケース(閉鎖部材)46が固定され、開放端部42を閉鎖している。ベアリングケース46は内部に軸受44を有しており、この軸受44がクランク軸12の他端を支持している。クランク軸12の他端はベアリングケース46を貫通して突出し、その突出した部分に、モータ等の駆動源が連結される。プランジャポンプ装置100は、モータ等の駆動源にセットされた状態で、クランクケース1の軸線が水平となるように配置される。
A
なお、ベアリングケース46の内部には、軸受44よりも軸線方向の外方側において、クランク軸12と液密に摺接するオイルシール48が配設されている。オイルシール48は、クランクケース1内の潤滑油Lの漏洩を防止する。
In the bearing
図3および図4に示されるように、周壁20の上部20aには、潤滑油Lを注入するための注油口16が設けられている。この注油口16には、プラグ付キャップ(第1栓部材)17が取り付けられる。より詳細には、周壁20の上部20aには、注油口16の位置において、肉厚の雌ねじ用ボス部56が形成されている。プラグ付キャップ17は、この雌ねじ用ボス部56にねじ込まれて、着脱可能に固定される。プラグ付キャップ17は、クランクケース1の液密性を保つよう、注油口16を塞ぐ。雌ねじ用ボス部56は、周壁20の内面20cよりも径方向外方に設けられており、内面20cからは突出していない。なお、ここで言う周壁20の上部20aとは、周壁20の頂部(もっとも高い部位)を含むが、少なくとも周壁20の下部を除く部分を意味し、周壁20の頂部に限られない。周壁20の上部20aは、潤滑油Lの液位よりも高い位置である。
As shown in FIGS. 3 and 4, an
周壁20の底部20bには、潤滑油Lを排出するための排出口18が設けられている。この排出口18には、ドレインプラグ(第2栓部材)19が取り付けられる。より詳細には、周壁20の底部20bには、排出口18の位置において、肉厚の雌ねじ用ボス部58が形成されている。ドレインプラグ19は、この雌ねじ用ボス部58にねじ込まれて、着脱可能に固定される。ドレインプラグ19は、クランクケース1の液密性を保つよう、排出口18を塞ぐ。雌ねじ用ボス部58は、周壁20の内面20cよりも径方向外方に設けられており、内面20cからは突出していない。
A
上記した注油口16と排出口18とは、クランクケース1の軸線方向の中央部よりも開放端部42側に設けられている。言い換えれば、注油口16と排出口18とは、内面20cの抜き勾配の下流側に設けられている。排出口18が勾配の下流側に設けられることにより、潤滑油Lの交換時における潤滑油Lの排出がよりスムーズに行われるようになっている。注油口16および雌ねじ用ボス部56と、排出口18および雌ねじ用ボス部58とは、たとえば上下対称となる位置に設けられる。
The
図7に示される従来の雌ねじ用ボス107は、クランクケース101の内面から突出する(内面よりも高い)位置に設けられていた。よって、クランクケース101の成型時における脱型を容易とするために、雌ねじ用ボス107は、抜き勾配の上流側(図7(b)における右側)に設けられていた。しかしながら、本実施形態の雌ねじ用ボス部56および雌ねじ用ボス部58は、周壁20の内面20cから突出しない構造とされているので、注油口16または排出口18が軸線方向の途中部に設けられても、クランクケース1の成型時の脱型(軸線方向への型の移動)には支障ない。
The conventional
さらに、周壁20の底部20bには、内面20cから内方に突出する第1リブ51および第2リブ52が設けられている。第1リブ51および第2リブ52は、クランクケース1の軸線方向に平行に延びている。第1リブ51および第2リブ52は、内方を向いており、クランクケース1の軸線を通る平面に沿って延びている。言い換えれば、第1リブ51および第2リブ52は、軸線方向における排出口18の両側において一直線上に延在している。第1リブ51は、排出口18と閉鎖端部41との間に設けられている。第2リブ52は、排出口18と開放端部42との間に設けられている。
Further, a
上記したように、第1リブ51および第2リブ52は、排出口18の位置には重複しないように設けられている。第1リブ51および第2リブ52の各端部は、排出口18の円周面に面一となるように終端している(図6参照)。つまり、第1リブ51および第2リブ52は、排出口18の軸線方向に離間しており、これらの間には、排出口18の直径と等しい幅を有するリブ無し部55が設けられている。
As described above, the
第1リブ51および第2リブ52の高さは、駆動部30(コンロッド14)に干渉しない高さとされている。すなわち、第1リブ51および第2リブ52と、駆動部30との間には、常に間隙が存在する。第1リブ51および第2リブ52は、延在方向にわたって、同一かつ一定の厚みを有している。なお、第1リブ51および第2リブ52の厚みは、脱型の容易さを考慮して、閉鎖端部41から開放端部42に向かうにつれて徐々に厚くされてもよい。
The height of the
図4および図5に示されるように、周壁20の底部20bには、第1リブ51および第2リブ52に沿って延びる第1案内溝61および第2案内溝62がそれぞれ設けられている。第1案内溝61および第2案内溝62は、第1リブ51および第2リブ52の両脇(両側)において、それぞれ、これらと平行に設けられている。第1案内溝61および第2案内溝62は、排出口18に至るまで延びており、排出口18に連絡している。
As shown in FIGS. 4 and 5, a
第1案内溝61および第2案内溝62は、それぞれ、排出口18に向かって下る勾配を有する。すなわち、第1リブ51の両脇に設けられた2本の第1案内溝61は、閉鎖端部41側から開放端部42側に向けて低くなる勾配を有する。第2リブ52の両脇に設けられた2本の第2案内溝62は、開放端部42側から閉鎖端部41側に向けて低くなる勾配を有する。このように、一方の第1案内溝61は、周壁20の抜き勾配と同様の勾配を有するが、他方の第2案内溝62は、周壁20の抜き勾配とは逆の勾配を有する。したがって、第1案内溝61の内面20cからの深さは、一定であってもよいし、排出口18に近づくにつれて徐々に深くなってもよい。第2案内溝62の内面20cからの深さは、排出口18に近づくにつれて深くなる。排出口18に向かって下る勾配を有する第1案内溝61および第2案内溝62によって、潤滑油Lの交換時における潤滑油Lの排出がスムーズかつ迅速に行われるようになっている。
Each of the
周壁20の上部20aには、内面20cから内方に突出する第3リブ53および第4リブ54が設けられている。第3リブ53は第1リブ51と上下対称に設けられ、第4リブ54は第2リブ52と上下対称に設けられる。第3リブ53および第4リブ54は、注油口16の位置には重複しないように設けられている。第3リブ53および第4リブ54と注油口16との位置関係は、上記した第1リブ51および第2リブ52と排出口18との位置関係と同じである。
A
第1リブ51および第2リブ52は、クランク軸12を含む駆動部30の真上に配設されている。これにより、プランジャポンプ装置100の駆動時には、クランクケース1内の潤滑油Lは、クランク軸12の回転により掻き上げられ、その一部が、遠心力によってクランクケース1の周壁20の上部に到達して付着する。この周壁20の上部に付着した潤滑油Lは、リブ21を伝って下方へ落下し、駆動部50を構成する摺動部側へ戻される。潤滑油Lがクランク軸12とコンロッド14との間の回転部分に戻されることにより、摺動部を十分に潤滑及び冷却でき、その結果、油温を下げることができる。
The
図3に示されるように、潤滑油Lが満たされるクランクケース1の下半分の領域には、第1リブ51および第2リブ52以外の他のリブは設けられていない。このように、プランジャポンプ装置100においては、オイル抜きの障害となるようなリブの設け方をしておらず、スムーズなオイル抜きが可能になっている。
As shown in FIG. 3, no ribs other than the
以上説明したプランジャポンプ装置100では、モータ等の駆動源によって駆動部30が駆動され、クランク軸12が回転駆動されると、クランク軸12にコンロッド14を介して連結された往復動部材3が往復動し、プランジャスリーブ23がシリンダ部4内を往復動する。そして、往復動部材3がクランク軸12側に向かって移動することによりポンプ室5が減圧され、マニホルド2の吸入弁9、吐出弁10がそれぞれ開、閉となり、作動液体は、吸入口6、吸入弁9を通してポンプ室5へ吸入される。一方、往復動部材3がクランク軸12と反対側に向かって移動することによりポンプ室5が加圧され、吸入弁9、吐出弁10がそれぞれ閉、開となり、ポンプ室5の作動液体は吐出弁10を通して吐出口7へ吐出される。このようにして、プランジャポンプ装置100では、作動液体を吸入し加圧して吐出するポンプ作用が行われる。
In the
一方、プランジャポンプ装置100をモータ等の駆動源にセットした状態で、クランクケース1内の潤滑油Lを交換する際には、まずプラグ付キャップ17およびドレインプラグ19が外されて、注油口16および排出口18が開放される。これにより、潤滑油Lが排出される。このとき、上記した構成を有することで、潤滑油Lの排出がスムーズかつ迅速に行われ、潤滑油Lの排出にかかる時間が短縮される。また、潤滑油Lを抜き切ることができ、クランクケース1内に残留する潤滑油Lの量が低減される。
On the other hand, when the lubricating oil L in the
プランジャポンプ装置100が備える構成に基づいて具体的に説明すると、周壁20の底部20bに第1リブ51および第2リブ52が設けられていることにより、このリブに沿って、クランクケース1の軸線方向に潤滑油Lが流れる。よって、潤滑油Lを排出する際に潤滑油Lが波打つことなく、潤滑油Lをスムーズに排出口18まで流下させることができる。その結果として、潤滑油Lの排出にかかる時間を短縮することができる。
More specifically, the
また、排出口18が勾配の下流側に設けられていることにより、クランクケース1の周壁20の抜き勾配に従って、潤滑油Lをスムーズに排出口18まで流下させることができる。
Further, since the
また、排出口18に向かって下る勾配を有する第1案内溝61および第2案内溝62が設けられている(図6参照)。第1案内溝61および第2案内溝62は、潤滑油Lの流下を促進すると共に、クランクケース1内に少量の潤滑油Lが残留している場合でも、その少量の潤滑油Lを排出口18に案内可能である。第1リブ51および第2リブ52と、これらの第1案内溝61および第2案内溝62との協働によって、より速やかにかつ確実に潤滑油Lを排出することができる。
Moreover, the
特に、排出口18よりも下流側に第2リブ52および第2案内溝62が設けられていることにより、もっとも下流に存在する潤滑油Lも、第2案内溝62を通って排出口18から排出される。
In particular, since the
内面20cからは突出しない雌ねじ用ボス部58により、潤滑油Lの排出後に、クランクケース内に残留する潤滑油Lを低減することができる。
By the female
さらには、第1リブ51〜第4リブ54によって、クランクケース1の伝熱面積が増やされるため、クランクケース1の放熱効率を高めることができる。その結果、油温を一層下げることができる。
Furthermore, since the heat transfer area of the
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。第1リブ51および第2リブ52は、上記した態様に限られない。第1リブ51および第2リブ52は、クランクケース1の軸線方向に平行に延びる場合に限られず、クランクケース1の軸線方向と所定の角度をなす方向に延びていてもよい。第1リブ51および第2リブ52のいずれか一方が省略されてもよい。第1リブ51および第2リブ52が連続しており、排出口18の位置を横断していてもよい。
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to the said embodiment. The
第1リブ51および第2リブ52は、鋳造によって周壁20に一体に成形される場合に限られず、周壁20を鋳造によって成形した後に、溶接等によって周壁20の内面20cに取り付けられてもよい。クランクケースは、ダイキャストによって製造される場合に限られない。
The
第1案内溝61および第2案内溝62の両方またはいずれか一方は、排出口18に到達していなくてもよく、したがって排出口18に連絡していなくてもよい。第1案内溝61および第2案内溝62の両方またはいずれか一方が省略されてもよい。第1案内溝61は、第1リブ51の両脇に一対が設けられる場合に限られず、1本であってもよい。第2案内溝62は、第2案内溝62の両脇に一対が設けられる場合に限られず、1本であってもよい。
Both or any one of the
上記実施形態においては、プランジャポンプ装置100を多連式としているが、単式(プランジャが1個)のプランジャポンプ装置に対しても適用可能である。上記実施形態においては、プランジャポンプ装置に対する適用を述べているが、本発明は、たとえば強制弁式を含むピストンポンプ装置等に対しても適用できる。本発明は、あらゆる往復動ポンプ全般に適用できる。
In the above embodiment, the
1…クランクケース、16…注油口、17…プラグ付キャップ(第1栓部材)、18…排出口、19…ドレインプラグ(第2栓部材)、20…周壁、20a…上部、20b…底部、20c…内面、51…第1リブ、52…第2リブ、58…雌ねじ用ボス部、61…第1案内溝、62…第2案内溝、100…プランジャポンプ装置(往復動ポンプ装置)、L…潤滑油。
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記クランクケース(1)は、
略円筒状の周壁(20)と、
前記周壁(20)の上部(20a)に設けられて、第1栓部材(17)が取り付けられる注油口(16)と、
前記周壁(20)の底部(20b)に設けられて、第2栓部材(19)が取り付けられる排出口(18)と、を有し、
前記周壁(20)の前記底部(20b)には、前記周壁(20)の内面(20c)から内方に突出すると共にクランクケース(1)の軸線方向に沿って延びるリブ(51,52)が設けられており、
前記潤滑油(L)が満たされる前記クランクケース(1)の下半分の領域には、前記リブ(51,52)以外の他のリブは設けられていないことを特徴とする往復動ポンプ装置。 In a reciprocating pump device in which lubricating oil (L) is injected into a substantially cylindrical crankcase (1),
The crankcase (1)
A substantially cylindrical peripheral wall (20);
An oil inlet (16) provided on the upper part (20a) of the peripheral wall (20) to which the first plug member (17) is attached;
An outlet (18) provided at the bottom (20b) of the peripheral wall (20) to which the second plug member (19) is attached;
Ribs (51, 52) projecting inward from the inner surface (20c) of the peripheral wall (20) and extending along the axial direction of the crankcase (1) are formed on the bottom (20b) of the peripheral wall (20). Provided ,
The reciprocating pump device according to claim 1, wherein no ribs other than the ribs (51, 52) are provided in a lower half region of the crankcase (1) filled with the lubricating oil (L) .
前記排出口(18)は、前記勾配の下流側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の往復動ポンプ装置。 The inner surface (20c) of the peripheral wall (20) has a gradient in the axial direction, which is a draft at the time of molding,
The reciprocating pump device according to claim 1, wherein the discharge port (18) is provided on the downstream side of the gradient.
前記案内溝(61,62)は、前記排出口(18)に向かって下る勾配を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の往復動ポンプ装置。 Guide grooves (61, 62) extending along the ribs (51, 52) are provided in the bottom (20b) of the peripheral wall (20),
The reciprocating pump device according to claim 1 or 2, characterized in that the guide groove (61, 62) has a gradient descending toward the discharge port (18).
前記雌ねじ用ボス部(58)は、前記周壁(20)の内面(20c)よりも径方向外方に設けられ、前記内面(20c)からは突出しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の往復動ポンプ装置。 A female screw boss (58) to which the second plug member (19) is attached is provided at the bottom (20b) of the peripheral wall (20) at the position of the discharge port (18).
4. The female screw boss (58) is provided radially outward from the inner surface (20c) of the peripheral wall (20), and does not protrude from the inner surface (20c). The reciprocating pump device according to any one of the above.
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- 2015-10-09 JP JP2015200740A patent/JP6450298B2/en active Active
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