JP6443574B1 - レイキャスティングプログラム、探索制御データ、探索制御データ生成方法、レイキャスティング装置 - Google Patents
レイキャスティングプログラム、探索制御データ、探索制御データ生成方法、レイキャスティング装置 Download PDFInfo
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Abstract
Description
図1は、本発明の実施形態1に係るレイキャスティング装置100の構成図である。レイキャスティング装置100は、CT装置やMRI装置によって取得した対象物のスライス画像から、当該対象物の3次元画像(ボリュームレンダリング画像)を生成する装置である。レイキャスティング装置100は、CPU(Central Processing Unit)110、ボクセル画像作成部121、座標変換部122、起点座標探索部123、レイキャスティング処理部124、表示部125、記憶部130を備える。CPU110は演算装置である。表示部125は、作成された情報を出力して表示する表示装置である。記憶部130は、CPU110が用いるデータを格納する記憶装置である。
ボクセル画像作成部121は、スライス画像からボクセル画像を作成する。ボクセル画像の各ボクセルには、ボクセル値としてスライス画像の画素値(信号値、CT画像の場合はCT値とも呼ばれる)を与え、ボクセル値を基に色値(具体的には、RGB値)と不透明度(具体的には、α値)を持たせる。ボクセル値は例えばCT装置によって取得したCT値で一般に16ビットで与えられるのに対し、色値(RGB値)と不透明度(α値)は各々8ビットの値をもたせボクセルあたり32ビットで表現される。各ボクセルに対してカラーマップを割り当てる場合、各ボクセルのボクセル値を基に色値(RGB値)および不透明度(α値)を与える。各ボクセルに対してカラーマップを割り当てない場合でも、各ボクセルのボクセル値を所定の計算式に基づいて、16ビットのボクセル値を8ビットの色値(RGB値)および不透明度(α値)に変換する。
座標変換部122は、以後のステップにおいて座標変換を実施する際に用いる座標変換パラメータを算出する。座標変換パラメータの算出S220は、ボクセルに対して仮想光を照射する際、ボクセル単位に逐次座標変換処理を行えるようにするために、視点を基準とする視点座標系を基にボクセル画像が定義されているボクセル座標系にボクセルの3次元座標値を変換し、ボクセル座標系において対応する複数の8近傍のボクセルの色値または/かつ不透明度を補間するための処理である。座標変換の概念図と座標変換パラメータの具体例については後述する。
起点座標探索部123は、ボリュームレンダリング画像の各画素において、仮想光の光強度および当該画素の輝度(RGB値)を積算する処理を開始するボクセルの起点座標を、ボリュームレンダリング画像の全画素について算出する。仮想光が通過する全てのボクセルが完全に透明である(不透明度が0である)場合、仮想光の光強度はそのまま維持されてボクセル画像の空間を素通りしてしまうので、レイキャスティング処理は必要ない。したがって本実施形態1においては、視点から見て不透明度が0ではない最初のボクセルの座標を、視線方向に沿って探索することとした。探索により最初に発見される不透明度が0ではないボクセルの座標を起点座標と呼ぶ。本ステップにおいては、ボリュームレンダリング画像の画素(x,y)ごとに、起点座標を探索する。探索結果はボリュームレンダリング画像の画素の座標値(x,y)に対応させて探索制御テーブルとして保持しておく。探索制御テーブルの例については後述する。
ボリュームレンダリング画像の各画素(x,y)は、2次元座標系で定義されている。これに対して、ボクセルの座標系は3次元座標系で定義されており、3次元のボクセル座標系を2次元座標系に投影変換させることによりボリュームレンダリング画像を算出する。各画素(x,y)に対して投影変換されるボクセルは深さ方向に複数個存在するため、同一の座標(x,y)に対応する視線方向に連続する複数個のボクセルをz方向に配置させたものを視点座標系と称す。各画素の輝度値を算出するにあたり、視点座標系においてz方向に仮想光を投射し、仮想光が通過する各ボクセルに対して座標変換を行い、ボクセル画像が定義されている3次元のボクセル座標系における対応するボクセルの色値と不透明度を取得することになる。この座標変換処理において、ステップS220で算出した座標変換パラメータを用いることができる。座標変換処理は起点座標探索部123の制御の下で座標変換部122が実施する。座標変換処理は本ステップにおいて視点座標系のボクセルを参照するごとに実施する。
本ステップにおいては、不透明度が0ではないボクセルを探索するので、ボクセルが有するその他の値(色値)を参照する必要はない。すなわち起点座標探索部123は、本ステップにおいて各ボクセルの不透明度のみを参照し、その他の値(色値)は参照しない。座標変換処理は、視点座標系の単一の座標(x,y,z)のボクセルに対して、ボクセル画像が定義されている3次元のボクセル座標系における対応する座標(x’,y’,z’)のボクセルの色値(RGB)および不透明度を取得する処理であるが、座標値(x’,y’,z’)は実数値で端数をもつため、座標値(x’,y’,z’)の8近傍の整数の座標値に対応する各ボクセルの色値(RGB)および不透明度を補間する演算処理を必要とする。色値の参照を行なわずに不透明度のみを参照する方法をとることにより、座標変換処理の演算負荷が1/4に削減される。
レイキャスティング処理部124は、ボリュームレンダリング画像の各画素(x、y)において、ステップS230で探索した起点座標を起点として、視点座標系においてz方向に仮想光を投射し、仮想光が通過する各ボクセルに対してボクセル画像が定義されている3次元のボクセル座標系における対応するボクセルの色値と不透明度を用いて仮想光の光強度および当該画素の輝度(RGB値)を積算することにより、ボリュームレンダリング画像の各画素(x,y)の画素値を算出する。本ステップにおいても、視点座標系とボクセル座標系は異なるので、ステップS220で算出した座標変換パラメータを用いて座標変換を行い、視点座標系の各ボクセルに対してボクセル座標系における対応するボクセルの色値と不透明度の双方を算出する必要がある。座標変換処理はレイキャスティング処理部124の制御の下で座標変換部122が実施する。座標変換処理は本ステップにおいても視点座標系のボクセルを参照するごとに実施する。
表示部125は、ステップS240において算出した各画素(x,y)の輝度値(RGB値)を用いて、ボリュームレンダリング画像を出力先の装置またはデバイスに応じて出力する。
・X軸方向のオフセットXoff(単位:ボクセル)をあらかじめ座標変換パラメータとして保持しておく。YZ軸についても同様にあらかじめ保持しておく。
・XYZ軸方向のROI(Region Of Interest)をあらかじめ座標変換パラメータとして保持しておく。ROIはXYZ軸各方向における表示範囲を指示し、指定された範囲外のボクセルがボリュームレンダリング画像において非表示になるように、範囲外のボクセルの不透明度を全て0に設定する作用をもつ。
・拡大縮小倍率Scaleをあらかじめ座標変換パラメータとして保持しておく。XYZ各軸について同じ値を用いてもよいし、それぞれ異なる値を用いてもよい。
・Z方向変倍率:CTまたはMRIスキャンの過程において、スライス画像における2次元XY方向の画素間隔とスライス画像のZ方向(体軸方向)のスライス間隔が一般に異なるため、スライス画像の集合で構成される3次元のボクセル画像のXY方向の画像スケールとZ方向の画像スケールが異なってくる。そのため、画像をZ方向に変倍する必要がある。この場合はXY方向の解像度とZ方向の解像度の間の比率をあらかじめ算出しておき、これを座標変換時に上記拡大縮小倍率に併せて適用する。
起点座標探索部123は、起点座標を探索する対象画素(x,y)、3次元座標(x,y,z)をセットする。z座標の初期値はz=Zsとする。Zsは視点のz座標である。尚、図5の説明においては、視点座標系におけるz座標の初期値はz=0とし、z座標の値を増大させる正方向に探索する方法で説明したが、図6ではソフトウェアの実装形態に基づき、視点座標系におけるz座標の初期値はz=Zs(>0)とし、z座標の値を減少させる負方向に探索する方法で説明する。
起点座標探索部123は、3次元座標(x,y,z)について、座標変換を実施して視点座標系に座標変換する前のボクセルに対応する不透明度αを算出する。算出手順としては、例えば上述のように隣接するボクセルの不透明度を重み付け加算する手法を用いることができる。αが0であればステップS603へ進み、αが0でなければステップS605へ進む。
起点座標探索部123は、z軸方向に所定個数のボクセルをスキップする。具体的には現在のz座標からm(例えばm=8)減算する。減算した結果、z座標が0未満になった場合は、ステップS604へ進む。z座標が0以上である場合はステップS602へ戻って同様の処理を繰り返す。
起点座標探索部123は、現在の対象画素(x,y)に対応する探索制御テーブルの値M(x,y)に対して、起点座標が見つからなかった旨を示す値(例えば−1などの負値)をセットして本フローチャートを終了する。
起点座標探索部123は、変数iを初期化した後(S605)、1ずつインクリメントする(S606)。iがmまで到達した場合、または現在のz座標にiを加算すると視点z座標に達する場合は、ステップS608までスキップする。iがmまで到達しておらず、かつ現在のz座標にiを加算しても視点z座標まで達しない場合は、ステップS607へ進む。
起点座標探索部123は、3次元座標(x,y,z+i)について、座標変換を実施して視点座標系に座標変換する前のボクセルに対応する不透明度αを算出する。算出手順はステップS602と同じである。αが0であればステップS608へ進み、αが0でなければステップS606へ戻ってiをインクリメントして同様の処理を繰り返す。
起点座標探索部123は、現在の対象画素(x,y)に対応する探索制御テーブルの値M(x,y)に対して、ステップS607の1つ手前のz座標(z+i−1)をセットして本フローチャートを終了する。
本実施形態1に係るレイキャスティング装置100は、起点座標探索とレイキャスティング処理において用いる座標変換の座標変換パラメータをあらかじめ算出しておき、これを用いて起点座標探索とレイキャスティング処理の各々において参照が必要な最小限のボクセルに限定して座標変換を実施する。これにより、あらかじめボクセル座標系から視点座標系に変換された全てのボクセルデータ構造体を作成した上で、起点座標探索とレイキャスティング処理を行う公知の方法に比べ、3次元のボクセルデータ構造体を保持するメモリが不要になるとともに、座標変換の回数を削減することができ、メモリアクセス負荷および演算負荷を抑制することができる。例えば、512×512画素のスライス画像が256枚で構成されるボクセル画像を視点座標系に変換すると、Z方向変倍率を2.0として、x:512×y:512×z:512ボクセルの視点座標系に変換されたボクセルデータ構造体を作成する必要があり、512の3乗回の座標変換が必要になる。これに対して、起点座標探索を行う際は、不透明度が0でないボクセルが即座に見つかれば、z方向に後続するボクセルに対しては参照する必要が無く、座標変換を省略することができる。また、レイキャスティング処理を行う際は、仮想光の光強度が所定の値以下に減衰すれば積算処理を打ち切ることができ、z方向に後続するボクセルに対しては参照する必要が無く、座標変換を省略することができる。これらの省略により、座標変換の回数を約1/3程度削減することができる。したがって、パーソナルコンピュータなどの一般的コンピュータであっても、実用的な時間内でレイキャスティング法を用いてボリュームレンダリング画像を生成することができる程度に、演算負荷を抑制することができる。
レイキャスティング処理において、ボリュームレンダリング画像の画質を向上させるため、具体的にはボリュームレンダリング画像中の被写体のエッジ部の段差・ジャギー(エイリアシングという)を除去する処理を行うため、座標変換を行う際、ボクセルの座標値を1ボクセル間の中間座標(サブサンプルという)だけ微小にオフセットを加えて(サブサンプリングという)、座標変換パラメータの算出S220、起点座標の探索S230およびレイキャスティング処理S240を各々複数回実施した上で、得られたボリュームレンダリング画像の画素値を平均化してスムージングする場合がある。これをアンチエイリアシングと呼ぶ。具体的には、座標変換パラメータの算出、起点座標の探索およびレイキャスティング処理を各々2回実行して平均化する場合、2回目の処理を実行する際、参照する視点座標系のボクセルの3次元座標値(x,y,z)の各値に0.5だけ加算して座標変換を行い、ボクセル座標系における不透明度または/かつ色値を取得する。そうすると、2回目の処理で得られるボリュームレンダリング画像における被写体の像が1回目の処理で得られボリュームレンダリング画像に比べ、最大1画素の範囲で位置ずれが生じ、これらを重ねて平均化することによりエッジ部における段差が解消される。実施形態1で説明した手法はサブサンプリングを実施する際にも用いることができる。本発明の実施形態2では、その具体例について説明する。レイキャスティング装置100の構成は実施形態1と同様である。
ユーザがボリュームレンダリング画像を閲覧する際に、視点(座標変換パラメータにおけるX軸周り、Y軸周り、Z軸周りの回転角Rx、Ry,Rz)や倍率(座標変換パラメータにおける拡大縮小倍率Scale)を画面上で連続的に変更する場合がある。レイキャスティング装置100は、変更後の視点や倍率に対応するボリュームレンダリング画像を再描画する。このときユーザは、例えば画面上でマウスをドラッグすることにより視点のパラメータ(X軸周り、Y軸周り、Z軸周りの回転角Rx、Ry,Rz)を変更する。ユーザがマウスをドラッグしている間もボリュームレンダリング画像をリアルタイムに算出し更新し続けることができれば、ユーザにとっての操作感を向上させることができる。しかし、パーソナルコンピュータなどの一般的コンピュータで診断等に活用できるレベルの高精細なボリュームレンダリング画像をリアルタイムで生成するのは演算負荷が重く、ユーザのマウス操作に追従させてボリュームレンダリング画像を更新し続けることは困難である。そこで本発明の実施形態3では、ユーザがマウスドラッグにより視点を変更している間における演算負荷を抑制する手法を説明する。レイキャスティング装置100の構成は実施形態1と同様である。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
110:CPU
121:ボクセル画像作成部
122:座標変換部
123:起点座標探索部
124:レイキャスティング処理部
125:表示部
130:記憶部
Claims (12)
- 対象物を断層撮影することによって取得した断層画像に対してレイキャスティング法を用いてボリュームレンダリング画像を生成する処理をコンピュータに実行させるレイキャスティングプログラムであって、前記コンピュータに、
前記断層画像のボクセル値を基に設定された色値と不透明度を有する前記対象物のボクセル画像を前記断層画像から作成するボクセル画像作成ステップ、
前記対象物に対する視点(x,y,0)を基準とした3次元(x,y,z)の視点座標系を、前記ボクセル画像の座標系に変換するパラメータであって、同一の前記視点に対して共通に用いる座標変換パラメータを算出する、座標変換パラメータ算出ステップ、
前記視点から前記視点座標系のz方向に沿って、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像を参照することにより、前記視点座標系のz座標のうち不透明度が0ではないものを起点座標として設定する起点座標探索ステップ、
前記起点座標を起点として前記視点座標系のz方向に沿って、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像のボクセルの色値と不透明度を取得して前記ボリュームレンダリング画像の画素(x,y)の画素値を算出するレイキャスティングステップ、
を実行させ、
前記レイキャスティングプログラムは、前記コンピュータにさらに、前記視点を変更する座標変換パラメータを指示する座標変換パラメータの入力を受け取るステップを実行させるとともに
前記座標変換パラメータの入力を受け取るごとに、前記座標変換パラメータ算出ステップ、前記起点座標探索ステップおよび前記レイキャスティングステップを実行させて、前記ボリュームレンダリング画像を繰り返し表示するようにし、
前記起点座標探索ステップおよび前記レイキャスティングステップにおいては、前記コンピュータに、前記座標変換パラメータの入力を受け取っている間の期間においては、前記ボリュームレンダリング画像の画素のうち少なくとも一部を間引く間引き処理を実施したうえで起点座標を設定するとともに画素値を算出させ、
前記起点座標探索ステップおよび前記レイキャスティングステップにおいては、前記コンピュータに、前記座標変換パラメータの入力が停止した時点で前記間引き処理を実施せずに起点座標を設定するとともに画素値を算出させる
ことを特徴とするレイキャスティングプログラム。 - 対象物を断層撮影することによって取得した断層画像に対してレイキャスティング法を用いてボリュームレンダリング画像を生成する処理をコンピュータに実行させるレイキャスティングプログラムであって、前記コンピュータに、
前記断層画像のボクセル値を基に設定された色値と不透明度を有する前記対象物のボクセル画像を前記断層画像から作成するボクセル画像作成ステップ、
前記対象物に対する視点(x,y,0)を基準とした3次元(x,y,z)の視点座標系を、前記ボクセル画像の座標系に変換するパラメータであって、同一の前記視点に対して共通に用いる座標変換パラメータを算出する、座標変換パラメータ算出ステップ、
前記視点から前記視点座標系のz方向に沿って、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像を参照することにより、前記視点座標系のz座標のうち不透明度が0ではないものを起点座標として設定する起点座標探索ステップ、
前記起点座標を起点として前記視点座標系のz方向に沿って、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像のボクセルの色値と不透明度を取得して前記ボリュームレンダリング画像の画素(x,y)の画素値を算出するレイキャスティングステップ、
を実行させ、
前記起点座標探索ステップにおいては、前記コンピュータに、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像を参照することにより、起点座標を設定する際、前記ボクセル画像のボクセル間の中間座標を加味して座標変換を行い、前記起点座標探索ステップをN(N>1)回実行させ、
前記レイキャスティングステップにおいては、前記コンピュータに、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像の色値と不透明度を取得して前記ボリュームレンダリング画像の画素値を算出する際、前記中間座標を加味して座標変換を行い、前記レイキャスティングステップをN回実行させ、算出されたN個のボリュームレンダリング画像の画素値を平均することにより、前記ボリュームレンダリング画像の画素値を算出する
ことを特徴とするレイキャスティングプログラム。 - 前記起点座標探索ステップにおいては、前記コンピュータに、
前記視点から前記視点座標系のz方向に沿って2ボクセル以上のボクセル間隔ごとに前記ボクセル画像の不透明度を取得することにより、不透明度が0ではない最初の不透明ボクセルを探索するステップ、
前記最初のボクセルより前記視点の方向に、前記視点座標系のz方向に沿って1ボクセルごとに前記ボクセル画像の不透明度を取得することにより、不透明度が0である最初の透明ボクセルを探索するステップ、
前記最初の透明ボクセルに隣接する不透明度が0ではないボクセルの前記視点座標系におけるz座標を前記起点座標として特定するステップ、
を実行させる
ことを特徴とする請求項1または2記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記ボリュームレンダリング画像は、xy方向それぞれに画素を有しており、
前記起点座標探索ステップにおいては、前記コンピュータに、
前記ボリュームレンダリング画像の一部の画素に対して、対応する前記ボクセル値を参照することにより、当該画素に対応する前記起点座標を探索し、前記起点座標を設定する第1のステップ、
前記第1のステップで探索した前記ボリュームレンダリング画像の画素の起点座標を参照しながら、前記第1のステップで探索しなかった前記ボリュームレンダリング画像の他の画素に対応する前記起点座標を設定する第2のステップ、
を実行させる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記ボリュームレンダリング画像は、xy方向それぞれに画素を有しており、
前記起点座標探索ステップにおいては、前記コンピュータに、
前記ボリュームレンダリング画像のx方向およびy方向に沿ってM(Mは1以上の整数)画素飛ばしに前記起点座標を探索し、前記起点座標を設定する第1のステップ、
前記第1のステップにおいて探索された、第1画素に対応する起点座標とx方向にM画素飛ばして隣接する第2画素に対応する起点座標が等しい場合は、x方向に前記第1画素と前記第2画素との間にx方向に配置されているM個の各画素に対応する起点座標として、前記第1画素に対応する前記起点座標と同じz座標値を設定する第2のステップ、
前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて設定された、第3画素に対応する起点座標とy方向にM画素飛ばして隣接する第4画素に対応する起点座標が等しい場合は、y方向に前記第3画素と前記第4画素との間にy方向に配置されているM個の各画素に対応する起点座標として、前記第3画素に対応する前記起点座標と同じz座標値を設定する第3のステップ、
を実行させる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記起点座標探索ステップにおいては、前記コンピュータに、前記ボリュームレンダリング画像の全ての画素について前記起点座標を設定した上でその結果を記録する探索制御テーブルを作成させ、
前記レイキャスティングステップにおいては、前記コンピュータに、前記探索制御テーブルが記録している前記起点座標を起点として、前記ボリュームレンダリング画像の画素値を算出させる
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記起点座標探索ステップにおいては、前記コンピュータに、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像を参照する際、ボクセルが有する色値を参照することなく不透明度を参照することにより、前記起点座標を探索させる
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記起点座標探索ステップにおいては、前記コンピュータに、
前記ボクセル画像の範囲内において前記最初の不透明ボクセルが見つからなかった場合は、前記起点座標としてその旨を表す値を設定するステップを実行させ、
前記レイキャスティングステップにおいては、前記コンピュータに、
前記起点座標として前記最初の不透明ボクセルが見つからなかった旨を表す値が設定されている場合は、その起点座標を起点として前記ボリュームレンダリング画像の画素値を算出する処理をスキップさせ、所定の背景色を示す画素値を設定する
ことを特徴とする請求項3記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記レイキャスティングステップにおいては、前記コンピュータに、
前記視点から前記視点座標系のz方向に沿って前記ボクセル画像の各ボクセルの不透明度を取得することにより、不透明度が0である透明ボクセルであるか否かを判定する、不透明度判定ステップ、
前記不透明度判定ステップにおいて判定された透明ボクセルから開始して、不透明度が0ではない不透明ボクセルに至るまで、前記z方向に沿って前記ボクセル画像の各ボクセルの不透明度を取得する、不透明ボクセル探索ステップ、
前記透明ボクセルから前記不透明ボクセルのz方向に1つ前に位置するボクセルまでの一連のボクセルに対して、前記ボリュームレンダリング画像の画素値を算出する処理をスキップするステップ、
を実行させる
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記不透明ボクセル探索ステップにおいては、前記コンピュータに、
前記透明ボクセルから開始して、前記z方向に沿って2ボクセル以上のボクセル間隔ごとに前記ボクセル画像の不透明度を取得することにより、不透明度が0ではない最初の不透明ボクセルを探索するステップ、
前記最初の不透明ボクセルから前記透明ボクセルへ向かう方向に、前記z方向に沿って1ボクセルごとに前記ボクセル画像の不透明度を取得することにより、不透明度が0である最初の透明ボクセルを探索するステップ、
前記最初の透明ボクセルに隣接する不透明度が0ではない不透明ボクセルより前記レイキャスティングステップを再開させるように制御するステップ、
を実行させる
ことを特徴とする請求項9に記載のレイキャスティングプログラム。 - 前記ボクセル画像作成ステップにおいては、前記コンピュータに、対象ボクセルの不透明度を算出するステップを実行させ、
前記ボクセル画像作成ステップにおいては、前記コンピュータに、前記対象ボクセルに隣接する26個のボクセルがそれぞれ有する不透明度の平均値によって前記対象ボクセルが有する不透明度を更新するステップを実行させる
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のレイキャスティングプログラム。 - 対象物を断層撮影することによって取得した断層画像に対してレイキャスティング法を用いてボリュームレンダリング画像を生成するレイキャスティング装置であって、
ボクセル値として色値と不透明度を有する前記対象物のボクセル画像を前記断層画像から作成するボクセル画像作成部、
前記ボクセル画像の座標系を、前記対象物に対する視点(x,y,0)を基準とした3次元(x,y,z)の視点座標系に変換するパラメータであって、同一の前記視点に対して共通に用いる座標変換パラメータを算出する、座標変換パラメータ算出部、
前記視点から前記視点座標系のz方向に沿って、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像を参照することにより、前記視点座標系のz座標のうち不透明度が0ではないものを起点座標として設定する起点座標探索部、
前記起点座標を起点として前記視点座標系のz方向に沿って、前記座標変換パラメータを用いて座標変換を行いながら前記ボクセル画像のボクセルの色値と不透明度を取得して前記ボリュームレンダリング画像の画素(x,y)の画素値を算出するレイキャスティング処理部、
を備えており、
前記レイキャスティング装置は、前記視点を変更する座標変換パラメータを指示する座標変換パラメータの入力を受け取るとともに、
前記座標変換パラメータの入力を受け取るごとに、前記座標変換パラメータ算出部による処理、前記起点座標探索部による処理、および前記レイキャスティング処理部による処理を実行して、前記ボリュームレンダリング画像を繰り返し表示するようにし、
前記起点座標探索部および前記レイキャスティング処理部は、前記座標変換パラメータの入力を受け取っている間の期間においては、前記ボリュームレンダリング画像の画素のうち少なくとも一部を間引く間引き処理を実施したうえで起点座標を設定するとともに画素値を算出し、
前記起点座標探索部および前記レイキャスティング処理部は、前記座標変換パラメータの入力が停止した時点で前記間引き処理を実施せずに起点座標を設定するとともに画素値を算出する
ことを特徴とするレイキャスティング装置。
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