JP6425310B2 - 熱回収システムおよび制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、低中温の熱源から発電を行うためのバイナリ発電を含む熱回収システムおよび制御装置に関する。
バイナリ発電とは、低沸点の作動媒体を使用した発電ユニットを用いた発電方式である。バイナリ発電では、低温の熱源から熱交換器を介して作動媒体に熱を移動して作動媒体を蒸発させ、高圧蒸気となった作動媒体によってタービンを駆動し、発電を行う。タービンを通った作動媒体は、熱交換器で冷却され低圧液体となり、ポンプによって押し出され、二次配管内を循環する。ここでの低温とは150℃程度以下を指し、150℃を超える熱源は、発電設備の機械的強度の上限値を超えるためバイナリ発電には使用することが困難である。
近年では低温だけでなく中温で棄てられている廃熱を利用するための廃熱回収システムが構築されている。150℃を超える中温の熱源を使用するには、発電ユニットの機械的上限値を考慮すると、熱源を直接発電ユニットに流入させることはできない。中温の熱源を利用する廃熱回収システムでは、さらに熱交換器およびポンプを追加して、中温の熱源から油や水等による中間媒体に熱を移動する。中間媒体は、150℃を超えないようにすることができるので、発電設備の機械的強度を考慮せずにバイナリ発電を行うことができる。
中温で棄てられている熱源とは、たとえばプラントの炉から排出される排ガス等である。プラントの炉では、炉内の燃焼対象物の性質や量に応じて炉内温度が制御される。炉内温度は、バーナを用いて、使用する燃料と空気の流量を変化させることによって、調整される。そのため、熱源として用いる排ガスの温度や流量、つまり熱源のエネルギは、炉内の状態に応じて時間的な変化をともなう。
発電ユニットは、熱源の温度や流量の時間的な変化に応じて、発電量が変化するため、安定して高い出力を得ることが困難である。また、1台の発電ユニットでは、入力可能な熱源の温度や流量の範囲も限られている。たとえば、発電ユニットの発電定格値が小さい場合には、最大発電量を上回る熱源エネルギが入力されても、発電量は、定格値で制限され、熱源の有効活用が困難となる。また、発電ユニットの発電定格値に対して入力される熱源エネルギが小さい場合には、定格値に満たない熱源エネルギの入力される期間が増えてしまい、発電量が不十分となるおそれがある。
特開2014−190285号公報
実施形態は、低中温の熱源のエネルギが時間的に変化した場合に、効率的に発電することができる熱回収システムおよび制御装置を提供する。
実施形態に係る熱回収システムは、第1流体から第2流体に熱交換する第1熱交換器と、前記第2流体の流量を制御する第1流量制御手段と、前記第2流体の一部を分流して入力する第1バイナリ発電装置と、前記第2流体の残りの少なくとも一部を分流して入力する第2バイナリ発電装置と、前記第2流体の一部の流量を制御する第2流量制御手段と、前記第2流体の残りの少なくとも一部の流量を制御する第3流量制御手段と、前記第1流量制御手段、前記第2流量制御手段および前記第3流量制御手段を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記第1熱交換器の特性、前記第1流体の温度および前記第1流体の流量にもとづいて、前記第2流体の第1目標温度を設定する温度演算部と、前記第1目標温度にもとづいて、前記第1流量制御手段によって前記第2流体の流量を制御する第1流量制御部と、前記第1バイナリ発電装置の特性データ、前記第2バイナリ発電装置の特性データおよび前記第1目標温度にもとづいて、前記第2流量制御手段および前記第3流量制御手段のそれぞれの流量を計算する発電機流入量演算部と、を含む。
本実施形態では、複数のバイナリ発電装置を備え、制御装置によってそれぞれのバイナリ発電装置に流入する第2流体の流量を設定することができるので、効率的に発電することができる。
第1の実施形態に係る廃熱回収システムを例示するブロック図である。 第1の実施形態の廃熱回収システムの一部を例示するブロック図である。 バイナリ発電ユニットの構成を例示するブロック図である。 図4(a)および図4(b)は、バイナリ発電ユニットの特性を例示する模式的なグラフである。 比較例の廃熱回収システムの一部を例示するブロック図である。 第2の実施形態に係る廃熱回収システムを例示するブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る廃熱回収システムを例示するブロック図である。
図2は、本実施形態の廃熱回収システムの一部を例示するブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の廃熱回収システム100は、熱交換器40と、バルブ42と、ポンプ43と、バイナリ発電ユニット51,52と、バルブ45,46と、制御装置10と、を備える。本実施形態の廃熱回収システム100では、2つ以上のバイナリ発電ユニットを設けることができるが、以下では、理解を容易にするため、特に断らない限り、廃熱回収システム100は、2つのバイナリ発電ユニット51,52を備える場合について説明する。
熱交換器40は、流体的に接続された一次配管101を介して熱源が供給されている。熱源は、たとえばプラントの排ガスである。熱源の温度は、たとえば、100℃〜500℃程度であり、以下では、この温度範囲を低中温という。熱交換器40は、二次配管102に流体的に接続されている。二次配管102内には、中間媒体が流動している。中間媒体は、たとえば水や油等である。二次配管102は、分岐されており、分岐された複数の二次配管103,104は、それぞれバイナリ発電ユニット51,52に流体的に接続されている。中間媒体は、分岐された二次配管103,104によってバイナリ発電ユニット51,52に供給され、排出される。バイナリ発電ユニット51,52から排出された中間媒体は、分岐配管によって1つにまとめられ、熱交換器40に回収される。
二次配管102には、バルブ(V1)42が流体的に接続されている。バルブ42は、熱交換器40の中間媒体の供給口と回収口との間に接続されている。バルブ42の開度を調整すると、中間媒体のバイパス量が変化し、二次配管102内の中間媒体の流量Q1が変化する。二次配管102の回収口の側には、ポンプ(P1)43が挿入されている。ポンプ43は、インバータ装置によって制御されるモータで駆動される。バルブ42およびポンプ43は、二次配管102内の中間媒体の流量Q1を制御する。二次配管102の途中には、温度センサ44が設けられている。温度センサ44は、中間媒体の温度を測定し、電気信号に変換して出力する。出力された温度データは、制御装置10に供給される。
分岐された二次配管103,104には、バルブ(V11,V12)45,46がそれぞれ挿入されている。バルブ45,46は、電気信号によって開度を調節され、バイナリ発電ユニット51,52にそれぞれ流入する中間媒体の流量Q11,Q12が設定される。
バルブ42,45,46の開度およびポンプ43の吐出量を設定する電気信号は、制御装置10によって生成され、供給される。
バイナリ発電ユニット51,52は、二次配管103,104を介して中間媒体を供給される。バイナリ発電ユニット51,52は、中間媒体の流量および温度に応じた出力電力で発電する。バイナリ発電ユニット51は、実際に発電している際の出力電圧データE11および出力電流データI11を出力する。バイナリ発電ユニット52も、実際に発電している際の出力電圧データE12および出力電流データI12を出力する。出力された出力電圧データE11,E12および出力電流データI11,I12は、制御装置10に供給される。
図2に示すように、制御装置10は、温度演算部12と、流量制御部13と、発電ユニット流量制御部14と、総発電量演算部15と、補正演算部16と、を含む。
温度演算部12は、一次配管101を流動する排ガスの温度を検出する温度センサおよび流量を検出する流量センサに接続されており、排ガスの温度データT1[℃]および流量データX1[Nm/hour]を入力する。
温度演算部12は、図示しないデータベースから、熱交換器40の特性データB1を取得し入力する。
温度演算部12は、熱交換器の特性データB1、熱源(排ガス)の温度データT1[℃]および熱源の流量データX1[Nm/hour]にもとづいて、中間媒体の目標温度t01を計算して出力する。
流量制御部13は、温度演算部12の出力に接続されており、目標温度t01を入力する。流量制御部13は、中間媒体の温度を検出する温度センサ44に接続されており、中間媒体の温度データt1[℃]を入力する。
流量制御部13は、中間媒体の温度データt1が目標温度t01に近づくように、バルブ42の開度およびポンプ43の吐出量を設定して、中間媒体の流量Q1を制御する。なお、図中、(Q1)のかっこは、中間媒体の流量Q1となるように、流量制御部13によって、バルブV1開度制御信号およびポンプP1吐出量制御信号がバルブ42およびポンプ43にそれぞれ供給されることを示す。バルブV1開度制御信号は、バルブ42の開度を設定する信号であり、ポンプP1吐出量制御信号は、ポンプ43の吐出量を設定する信号である。
バルブ42およびポンプ43が中間媒体の流量Q1を制御することによって、中間媒体の有するエネルギは、低中温の熱源である排ガスのエネルギの時間変化に応じて変化する。
発電ユニット流量制御部14は、温度演算部12の出力に接続されており、目標温度t01を入力する。
発電ユニット流量制御部14は、図示しないデータベースから、バイナリ発電ユニット51,52の特性データG11,G12をそれぞれ取得して入力する。
発電ユニット流量制御部14は、目標温度t01およびバイナリ発電ユニット51,52の特性データG11,G12を入力して、バイナリ発電ユニット51,52にそれぞれ流入する中間媒体の流量Q11,Q12を設定する。なお、図中、(Q11,Q12)のかっこは、バイナリ発電ユニット51,52にそれぞれ流入する中間媒体の流量がQ11,Q12になるように、発電ユニット流量制御部14によって、バルブV11開度制御信号およびバルブV12制御開度信号がバルブ45およびバルブ46にそれぞれ供給されることを示す。バルブV11開度制御信号は、バルブ45の開度を設定する信号であり、バルブV12開度制御信号は、バルブ46の開度を設定する信号である。
バイナリ発電ユニット51,52に流入する中間媒体の流量Q11,Q12は、バイナリ発電ユニット51,52の発電量W11,W12の合計である総発電量W1が最大になるように設定される。なお、二次配管102を流れる中間媒体の流量Q1は、分岐後の二次配管103,104を流れる中間媒体のそれぞれの流量Q11,Q12の和である。
総発電量演算部15は、温度演算部12の出力および発電ユニット流量制御部14の出力に接続されている。総発電量演算部15は、温度演算部12から出力される目標温度t01および発電ユニット流量制御部14から出力されるバイナリ発電ユニット51,52の発電量W11,W12にもとづいて、総発電量の計算値を求める。
補正演算部16は、バイナリ発電ユニット51,52のそれぞれの出力に接続されており、バイナリ発電ユニット51,52が出力している出力電流データI11,I12および出力電圧データE11,E12を取得する。補正演算部16は、それぞれのバイナリ発電ユニット51,52の出力電流データI11,I12および出力電圧データE11,E12にもとづいて、実際に出力されている電力を計算し、データの取得時間ごとに電力を積算して、電力量の実績値をバイナリ発電ユニット51,52ごとに計算する。
補正演算部16は、総発電量演算部15の出力に接続されており、バイナリ発電ユニット51,52が出力することができる計算上の電力を入力する。
補正演算部16は、バイナリ発電ユニット51,52が出力する電力の実績値と計算値との差にもとづいて、流入する中間媒体の流量Q11,Q12を補正する。補正されたそれぞれの流量の補正値は、発電ユニット流量制御部14に供給される。
制御装置10は、たとえばプログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller、以下、PLCという。)である。PLCは、コントローラを有しており、温度演算部12、流量制御部13、発電ユニット流量制御部14、総発電量演算部15および補正演算部16は、コントローラの機能として実現される。熱交換器40の特性データB1は、たとえばPLCのメモリに格納されている。PLCのメモリには、バイナリ発電ユニット51,52の特性データG11,G12も格納されている。温度データT1,t1、流量データX1、バイナリ発電ユニットの電圧データおよび電流データは、たとえばPLCの入力モジュールを介してPLCのコントローラに供給される。また、バルブ42,45,46のための駆動信号は、コントローラで生成され、出力モジュールを介して、バルブ42,45,46に供給される。
本実施形態の廃熱回収システム100の動作について説明する。
図3は、バイナリ発電ユニットの構成を例示するブロックである。
図4(a)および図4(b)は、バイナリ発電ユニットの特性を例示する模式的なグラフである。
本実施形態の廃熱回収システム100では、熱交換器40の二次配管102側に中間媒体の流量制御手段としてバルブ42およびポンプ43を備えている。制御装置10は、データベースから熱交換器40の特性データB1を取得し、たとえば定周期で排ガスの温度および流量を計測し、温度データT1および流量データX1を取得する。制御装置10は、入力した温度データT1、流量データX1および熱交換器の特性データB1にもとづいて、中間媒体の目標温度t01を計算する。このようにして、廃熱回収システム100では、中間媒体のエネルギを、排ガスのエネルギの時間変化に応じて、変化させることができる。
図3に示すように、バイナリ発電ユニット51は、高温側の熱交換器1と、タービン2と、低温側の熱交換器3と、ポンプ4と、を含む。蒸発器と呼ばれる熱交換器1の一次側の配管には、水や油等の中間媒体が流動している。熱交換器1の二次側の配管には、作動媒体が流動している。作動媒体は、低沸点の不燃性の不活性流体であり、たとえばハイドロフルオロカーボン等の代替フロン等である。熱交換器1は、中間媒体と作動媒体との間で熱交換を行う。熱交換された作動媒体は、熱交換器1の二次側の配管に流体接続されたタービン2に供給される。タービン2に吸気されて膨張する作動媒体によって、タービン2の回転翼が回転し、タービンの回転軸と接続された発電機(図示せず)によって、発電される。作動媒体は、凝縮器とも呼ばれる低温側の熱交換器3に供給され冷却されて、ポンプ4によって送出圧力を上げて、熱交換器1へ戻される。他のバイナリ発電ユニット52等も同一の構成を有し、同一の動作を行う。
図4(a)および図4(b)に示すように、バイナリ発電ユニット51,52は、それぞれ異なる入出力特性を有している。この入出力特性においては、横軸は、バイナリ発電ユニット51に流入する中間媒体の流量Q11[m/hour]である。縦軸は、中間媒体の流量に対する発電量W11(電力[kW])である。中間媒体の流量Q1xと発電量W1x(ここでxは1または2)との間の関係は、中間媒体の温度データt1によって変動するので、入出力特性は、パラメータとして中間媒体の温度を用いている。これらの図では、中間媒体の温度ta,tb,tcは、ta>tb>tcである。バイナリ発電ユニットは、一般に、中間媒体の流量の増大とともに発電量が増大する。同じ流量のときには、中間媒体の温度の上昇とともに発電量は増大する。たとえば、図4(a)は、バイナリ発電ユニット51の入出力特性であり、図4(b)は、バイナリ発電ユニット52の入出力特性である。
これらのグラフより、この例では、バイナリ発電ユニット51は、バイナリ発電ユニット52に比べて、流量に対する発電量の依存性が小さい。一方バイナリ発電ユニット52は、バイナリ発電ユニット51に比べて流量に対する発電量の関係の温度依存性が小さい。つまり、これらのバイナリ発電ユニット51,52を同時に用いた場合には、中間媒体の温度が低い場合には、バイナリ発電ユニット52の流量をバイナリ発電ユニット51の流量よりも大きく設定することによって、総発電量を大きくすることができる。また、中間媒体の温度が高い場合には、バイナリ発電ユニット51の流量を大きく設定することによって、総発電量を大きくすることができる。
以下の式(1)によって、総発電量W1を最大にするように、バイナリ発電ユニット51,52に流入する中間媒体の流量Q11,Q12が求められる。
Q1=fmax[W11+W12] (1)
ここで、fmaxは、バイナリ発電ユニットの総発電量W1=W11+W12が最大になるときの各バイナリ発電ユニットの流量Q11,Q12の和を求める関数である。Q11,Q12の和は、二次配管102を流れる中間媒体の流量Q1に等しい。上述したように、発電量W11,W12は、流量Q11,Q12の関数であるとともに、中間媒体の温度によっても変化する。発電ユニット流量制御部14では、中間媒体の温度に目標温度t01を用いて、そのときのW11,W12を計算する。
本実施形態の廃熱回収システム100では、複数のバイナリ発電ユニット51,52,…のそれぞれの入出力特性に応じて、それぞれのバイナリ発電ユニットに流入する中間媒体の流量を設定することによって、総発電量を適切に最大化することができる。このときの総発電量は、温度演算部12によって計算された目標温度t01における最大値として計算される。
補正演算部16では、以下の式(2),(3)にしたがって、それぞれのバイナリ発電ユニット51,52の発電量に関する補正量a11,a12を計算する。
a11=α11×[W11(cal)−W11(act)] (2)
a12=α12×[W12(cal)−W12(act)] (3)
ここで、α11,α12は、実測と計算との発電量の差に相当する流量を算出する補正係数であり、バイナリ発電ユニット51,52のそれぞれの特性データG11,G12にもとづいて求められる。W11(cal),W12(cal)は、発電ユニット流量制御部14において計算された、バイナリ発電ユニット51,52のそれぞれの発電量の計算値である。W11(act),W12(act)は、バイナリ発電ユニット51,52の出力電流データI11,I12および出力電圧データE11,E12にもとづいて計算された発電量の実績値である。
式(2),(3)より、補正後のバイナリ発電ユニット51,52に流入する中間媒体の流量Q11(cmp),Q12(cmp)は、次の式(4),(5)によって求められる。
Q11(cmp)=Q11(cal)+a11 (4)
Q12(cmp)=Q12(cal)+a12 (5)
ここで、Q11(cal),Q12(cal)は、発電ユニット流量制御部14において計算された、バイナリ発電ユニット51,52のそれぞれに流入する中間媒体の流量である。なお、Q11(cal),Q12(cal)に対応する発電量は、それぞれW11(cal),W12(cal)である。
なお、二次配管102を流動する中間媒体の流量Q1は、バイナリ発電ユニット51,52の流量Q11,Q12の和であるので、流量Q11,Q12を補正することによって、二次配管102を流動する中間媒体の流量Q1が変化してしまう場合がある。そこで、発電ユニット流量制御部14において、補正後の流量Q11(cmp),Q12(cmp)にさらに補正係数を乗じて、中間媒体の流量Q1と等しくなるようにしてもよい。
本実施形態の廃熱回収システムの作用および効果について、比較例の廃熱回収システムと比較しつつ説明する。
図5は、比較例の廃熱回収システムの一部を例示するブロック図である。
上述したように、150℃を超える低中温の廃熱を利用するためには、バイナリ発電ユニットや配管等の機械的強度の制約があるので、熱交換器40を介して、中間媒体に熱を移動させて150℃以下とする必要がある。図5に示すように、比較例の廃熱回収システム200では、熱交換器40の一次配管101に供給される排ガスの温度および流量が、プラントの炉内温度の制御状態に応じて時間とともに変化する。排ガスのエネルギは、排ガスの温度および流量にそれぞれほぼ比例するので、排ガスの温度が低い場合でも、排ガスの流量が大きいときには、排ガスのエネルギは大きくなり得る。排ガスの流量が小さい場合には、排ガスの温度が高いと排ガスのエネルギは大きくなり得る。つまり、熱源の温度のみが変動する場合に比べて、排ガスの流量が変動する分に応じて、二次配管に移送し得るエネルギの変動範囲が広くなる。
中間媒体は、ポンプ43によってほぼ一定の流量で二次配管102内を流動し、バイナリ発電ユニット51に供給される。そのため、中間媒体の温度は、排ガスのエネルギに応じて変化する。排ガスのエネルギ変動幅は、排ガスの温度および流量に応じて広いので、中間媒体の温度の変動範囲は、これに応じて非常に広くなる。
中間媒体の温度の変動範囲が非常に広くなるので、1つのバイナリ発電ユニット51ではその温度範囲をカバーすることができない場合が生じるおそれがある。たとえば、バイナリ発電ユニット51の温度範囲を超える温度の中間媒体が流入したときには、発電量は、最大温度のときの出力で飽和してしまう。また、バイナリ発電ユニット51の温度範囲よりも低い温度の中間媒体が流入したときには、バイナリ発電ユニット51は、十分な発電量を確保することができない。
これに対して、本実施形態の廃熱回収システム100では、時間的に変動する低中温の排ガスのエネルギに応じて、中間媒体の目標温度t01を設定し、中間媒体の流量Q1を制御することによって中間媒体の温度を目標温度t01に近づけるように制御する。これによって、中間媒体の温度変動の範囲を抑えることができ、排ガスのエネルギをより無駄なく確実に中間媒体に移動させることができる。
1つのバイナリ発電ユニットでは、その入出力特性を十分に生かすことができない場合があるので、本実施形態の廃熱回収システム100では、複数のバイナリ発電ユニット51,52,…を用いる。それぞれのバイナリ発電ユニット51,52,…は、入出力特性が異なっていることが好ましく、入出力特性が異なっているため、流入する中間媒体の流量の範囲を広くすることができる。
本実施形態の廃熱回収システム100では、複数のバイナリ発電ユニット51,52,…に流入する中間媒体の流量をそれぞれ設定するバルブ45,46を備えている。また、それぞれの流量Q11,Q12を、総発電量が最大になるように設定する発電ユニット流量制御部14を備えている。そのため、中間媒体の流量をバイナリ発電ユニットの総発電量を最大化するように設定することができる。
さらに、本実施形態の廃熱回収システム100では、実績値にもとづいて、バイナリ発電ユニット51,52,…のそれぞれの発電量を補正する補正演算部16を備えているので、総発電量を最適化することができる。
このようにして、本実施形態の廃熱回収システム100では、エネルギの時間変化の大きい低中温の熱源を利用して、効率的に発電することが可能になる。
(第2の実施形態)
複数の熱交換器を用い、熱交換器ごとに中間媒体の流量制御を行うことによって、温度範囲が広い中低温の熱源に対して、より効率よく、確実に廃熱を回収し、発電を行うことができる。
図6は、本実施形態に係る廃熱回収システムを例示するブロック図である。
第1の実施形態の場合と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態の廃熱回収システム300では、低中温の熱源の側に、熱交換器40に縦続に流体接続された熱交換器140をさらに備える。つまり、熱交換器140の一次配管には、熱交換器40の一次配管101から排出された熱源が流入する。熱交換器140の二次配管202には、バルブ142およびポンプ143が流体的に接続されている。また、この二次配管202は、分岐しており、分岐後の二次配管203,204を介して、複数のバイナリ発電ユニット151,152,…に流体的に接続されている。分岐された二次配管203,204には、それぞれバルブ145,146,…が設けられている。
バルブ142,145,146の開度およびポンプ143の吐出量は、制御装置10aによって生成された電気信号によって、制御される。制御装置10aをPLC等によって構築することによって、容易に上述の拡張を行うことができる。
バイナリ発電ユニット151,152は、二次配管203,204を介して中間媒体を供給される。中間媒体は、水または油等であり、バイナリ発電ユニット51,52に流入する中間媒体と同一であってもよく、異なっていてもよい。バイナリ発電ユニット151,152は、中間媒体の流量および温度に応じた出力電力で発電する。バイナリ発電ユニット151は、実際に発電している際の出力電圧データE21および出力電流データI21を出力する。バイナリ発電ユニット152も、実際に発電している際の出力電圧データE22および出力電流データI22を出力する。出力された出力電圧データE21,E22および出力電流データI21,I22は、制御装置10aに供給される。
本実施形態の廃熱回収システムでは、2つ以上の熱交換器を縦続に流体接続することができる。以下では、理解を容易にするため、特に断らない限り、2つの熱交換器40,140の場合について説明し、第1の実施形態の場合と同一の構成要素については、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。
制御装置10aの温度演算部12には、熱交換器140に流入する排ガスの温度センサ144から供給される温度データT2[℃]および流量センサから供給される流量データX2[Nm/hour]が入力される。温度演算部12には、データベースから熱交換器140の特性データB2が入力される。
温度演算部12は、温度データT2[℃]、流量データX2[Nm/hour]および熱交換器140の特性データB2にもとづいて、中間媒体の目標温度t02を計算する。
流量制御部13は、目標温度t02[℃]および中間媒体の温度データt2[℃]を入力して、中間媒体の温度データt2を目標温度t02に近づけるように、バルブ142の開度およびポンプ143の吐出量を設定して、中間媒体の流量を制御する。
発電ユニット流量制御部14には、目標温度t02およびバイナリ発電ユニット151,152の特性データG21,G22が入力され、バイナリ発電ユニット151,152にそれぞれ流入する中間媒体の流量Q21,Q22が設定される。中間媒体の流量Q21,Q22は、バイナリ発電ユニット151,152の発電する発電量が最大になるように設定される。
総発電量演算部15は、バイナリ発電ユニット151,152の発電量W21,W22にもとづいて、総発電量の計算値を求める。総発電量の最大値を求める関係式は、式(1)を一般化した以下の式(6)によって求めることができる。
Figure 0006425310
ここで、iは、1〜mまでの整数である。mは、熱交換器の縦続接続数であり、熱交換器がm段縦続に流体接続されていることを表す。jは、1〜nの整数である。nは、1つの熱交換器の二次配管に流体接続されるバイナリ発電ユニットの数である。バイナリ発電ユニットの数nは、接続される熱交換器ごとに同じであってもよく、異なっていてもよい。
補正演算部16は、それぞれのバイナリ発電ユニット151,152の電流データおよび電圧データにもとづいて、実際に出力されている電力を計算し、データの取得時間ごとに電力を積算して、電力量の実績値を計算する。
補正演算部16では、式(2),(3)を一般化した以下の式(7)によって、流量Qijの補正量aijを求める。
aij=αij×[Wij(cal)−Wij(act)] (7)
式(4),(5)を一般化した式(8)によって、補正後の流量を設定する。
Qij(cmp)=Qij(cal)+aij (8)
本実施形態の廃熱回収システム300の作用および効果について説明する。
本実施形態の廃熱回収システム300では、複数の熱交換器を縦続に流体接続しているので、それぞれの熱交換器の二次配管に供給する廃熱エネルギの範囲をより狭くすることができる。そのため、それぞれのバイナリ発電ユニットに流入される中間媒体の流量の範囲が狭くなるので、より効率のよい発電動作を行うことができる。
熱交換器の縦続接続数を増大させることによって、低中温の廃熱の回収を、発電の効率を低下させることなくより広範囲で行うことができる。
以上説明した実施形態によれば、低中温の熱源のエネルギが時間的に変換した場合であっても、効率的に発電することができる廃熱回収システムおよびその制御装置を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 熱交換器、2 タービン、3 熱交換器、4 ポンプ、10 制御装置、12 温度演算部、13 流量制御部、14 発電ユニット流量制御部、15 総発電量演算部、16 補正演算部、40 熱交換器、42 バルブ、43 ポンプ、44 温度センサ、45,46 バルブ、51,52 バイナリ発電ユニット、100 廃熱回収システム、101,201 一次配管、102〜104、202〜204 二次配管、140 熱交換器、142 バルブ、143 ポンプ、144 温度センサ、145,146 バルブ、300 廃熱回収システム

Claims (4)

  1. 第1流体から第2流体に熱交換する第1熱交換器と、
    前記第2流体の流量を制御する第1流量制御手段と、
    前記第2流体の一部を分流して入力する第1バイナリ発電装置と、
    前記第2流体の残りの少なくとも一部を分流して入力する第2バイナリ発電装置と、
    前記第2流体の一部の流量を制御する第2流量制御手段と、
    前記第2流体の残りの少なくとも一部の流量を制御する第3流量制御手段と、
    前記第1流量制御手段、前記第2流量制御手段および前記第3流量制御手段を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1熱交換器の特性、前記第1流体の温度および前記第1流体の流量にもとづいて、前記第2流体の第1目標温度を設定する温度演算部と、
    前記第1目標温度にもとづいて、前記第1流量制御手段によって前記第2流体の流量を制御する第1流量制御部と、
    前記第1バイナリ発電装置の特性データ、前記第2バイナリ発電装置の特性データおよび前記第1目標温度にもとづいて、前記第2流量制御手段および前記第3流量制御手段のそれぞれの流量を計算する発電装置流入量演算部と、
    を含む熱回収システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記温度演算部の出力および前記発電装置流入量演算部の出力にもとづいて、前記第1バイナリ発電機の発電量および前記第2バイナリ発電機の発電量を含むすべてのバイナリ発電機の総発電量計算値を計算する総発電量演算部と、
    前記第1バイナリ発電機が実際に発電した電力量および前記第2バイナリ発電機が実際に発電した電力量を含む総発電量実測値と、前記総発電量計算値とを比較して補正する補正演算部と、
    を含む請求項1記載の熱回収システム。
  3. 前記第1熱交換器に縦続接続され、第3流体を出力する第2熱交換器と、
    前記第3流体の流量を制御する第4流量制御手段と、
    前記第3流体の一部を分流して入力する第3バイナリ発電機と、
    前記第3流体の残りの少なくとも一部を分流して入力する第4バイナリ発電機と、
    前記第3流体の一部の流量を制御する第5流量制御手段と、
    前記第3流体の残りの少なくとも一部の流量を制御する第6流量制御手段と、
    をさらに備え、
    前記温度演算部は、前記第2熱交換器の特性、前記第1流体の温度および流量にもとづいて、前記第3流体の第2目標温度を設定し、
    第1流量制御部は、前記第2目標温度にもとづいて、前記第4流量制御手段によって前記第3流体の流量を制御し、
    発電機流入量演算部は、前記第3バイナリ発電機の特性データ、前記第4バイナリ発電機の特性データおよび前記第2目標温度にもとづいて、前記第5流量制御手段および前記第6流量制御手段のそれぞれの流量を計算する請求項1または2に記載の熱回収システム。
  4. 第1流体から第2流体に熱交換する熱交換器から出力される前記第2流体の流量を制御する第1流量制御手段、第1バイナリ発電装置に流入する前記第2流体の一部の流量を制御する第2流量制御手段、および第2バイナリ発電装置に流入する前記流体の残りの少なくとも一部の流量を制御する第3流量制御手段を制御する制御装置であって、
    前記熱交換器の特性、前記第1流体の温度および流量にもとづいて、前記第2流体の第1目標温度を設定する温度演算部と、
    前記第1目標温度にもとづいて、前記第1流量制御手段によって前記第2流体の流量を制御する第1流量制御部と、
    前記第1バイナリ発電機の特性データ、前記第2バイナリ発電機の特性データおよび前記第1目標温度にもとづいて、前記第2流量制御手段および前記第3流量制御手段のそれぞれの流量を計算する発電装置流入量演算部と、
    を備えた制御装置。
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