JP6424763B2 - X線観察用の曲げ試験機 - Google Patents

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Description

この発明は、試験片に曲げ負荷を与える曲げ試験において、試験片の変化を非破壊で観察するためのX線観察用の曲げ試験機に関する。
試験片に試験力を与えて、材料の強度などの特性を明らかにする材料試験では、試験片の内部破壊の状態を観察するために、X線透視・CT撮像を行う場合がある。工業用のX線透視・CT装置は、X線源とそれに対向して配置されたX線検出器と、X線源とX線検出器との間に試験体を載置した状態で回転するステージを備え、ステージを回転させながらX線透視を実行することにより、試験体の内部の3次元構造が観察できる構成となっている(特許文献1参照)。このようなX線CT装置のステージ上に設置して材料試験中にX線透視・CT撮像を行うことが可能な試験機としては、特許文献2に記載されたような、引張試験用の材料試験機が提案されている。
引張試験では、試験片の両端が上下に配設されたつかみ具により把持されることから、特許文献2に記載の引張試験用の材料試験機においては、下つかみ具を配設した基台と上つかみ具に接続された空圧シリンダとの間をX線透過性材料から構成される円筒部材を配置することで、上つかみ具と下つかみ具との間の引張負荷が与えられた試験片の内部をX線により360度全方向から観察することが可能となっている。
特開2005−351879号公報 特開2005−195414号公報
図6は、従来の曲げ試験機150をX線CT装置に設置した状態を説明する概要図である。従来の曲げ試験機150は、基台151と基台151に立設された一対の支柱152と、一対の支柱152に横架されたクロスヘッド153と、クロスヘッド153に配設されたシリンダ式のアクチュエータ155を備え、アクチュエータ155のピストンロッド156に取り付けられた圧子157を、基台151に取り付けられ、先端に支点が形成された一対の支持台154に支持された試験片TPに押し込むことにより、曲げ試験を実行するように構成されている。
このような曲げ試験機150をX線CT装置のステージ113に設置して曲げ試験を実行した場合、図6に示すように、金属等によって構成される圧子157や支持台154等の部材がX線透過の妨げとなり、X線画像に部材部分の形状が写り込み、360度の異なった方向からの透視画像を利用した試験片TPのCT撮像が行えない問題が生じる。曲げ試験の場合、試験力の負荷方向がX線CT装置のステージ113面に対して垂直方向となる試験機の構成では、特許文献2の引張試験を行う材料試験機のように、基台151とクロスヘッド153との間を、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等のX線透過性材料で構成しても、圧子157や支持台154がX線透過の妨げとなり、圧子付近の試験片TPの内部構造を観察することができない。また、圧子157と支持台154の両方をX線透過性材料で構成することも考えられるが、たとえそうしてもX線光軸上に多くの部材が存在すること自身がX線CT撮影にとっては不利となる。また、X線CT撮影においてX線光軸方向の長さがなるべく短くなるよう試料を配置した方がよいという定石からすれば、図6の配置はもともとあまり推奨されない配置である。
このため、従来は、X線CT装置とは別に設置された曲げ試験機で曲げ試験を行い、その試験の途中で、試験片を曲げ試験機から取り外し、X線CT装置のステージ上に試験片を載置して360度のX線CT撮影を実行し、その後、再び曲げ試験機に取り付ける、という動作を繰り返すことで、曲げ負荷が加えられた試験片の内部破壊の経時的変化を調べていた。
しかしながら、試験の途中で曲げ試験機から取り外した試験片を、再度、曲げ試験機に装着する場合、圧子を試験機から取り外す前の試験片の同じ場所に当接させることは困難であり、試験片の同じ個所に曲げ負荷を加えることはできなかったために、試験の正確さが損なわれていた。このため、試験片を曲げ試験機から取り外すことなく、試験中にX線透視・CT撮像を行うことが可能な曲げ試験機が要請されていた。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、曲げ試験中の試験片の内部観察が可能なX線観察用の曲げ試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、互いに対向配置されたX線源とX線検出器の間に配置されたステージ上に設置されるX線観察用の曲げ試験機であって、前記X線源と前記X線検出器を結ぶX線光軸上に隙間を形成するために中間をX線透過性材料からなる連結保持部材により連結された上下一対の部材からなり、内部であって前記X線光軸上に装着する試験片に曲げ負荷を与えるための負荷枠として機能するフレームと、前記フレーム内部に移動可能に配置され、前記試験片に当接する第1の支点を有する第1の支点支持部材と、X線透過性材料から構成され、前記フレームに対して進退可能に保持されるとともに、前記隙間を貫通して前記フレーム内の前記第1の支点支持部材に当接することにより前記第1の支点支持部材を負荷方向に沿って移動させる押し込み部材と、X線透過性材料から構成され、前記フレーム内の前記押し込み部材と対向する位置に固定されるとともに、前記押し込み部材を介して前記第1の支点支持部材が移動することにより前記第1の支点が当接する面の反対側から前記試験片に当接する第2の支点を有する第2の支点支持部材と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のX線観察用の曲げ試験機において、前記押し込み部材は、中空円柱形状である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のX線観察用の曲げ試験機において、前記第2の支点支持部材と前記フレームとの間に力検出器を備える。
請求項1から請求項3に記載の発明によれば、X線源とX線検出器を結ぶX線光軸上に隙間が形成されるように一対の部材を上下に配置したフレームを備え、押し込み部材と第2の支点支持部材をX線透過性材料から構成したことにより、X線光軸周辺の一定領域にX線の透過を妨げる部材が配置されない領域が設けられることから、X線透視により、曲げ試験機により曲げ負荷が与えられている状態の試験片の内部観察を行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、押し込み部材を中空円筒形状としたことで、押し込み部材の厚みによるX線透過率の低下を防ぐことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、力検出器を配設したことにより、試験力の測定が可能となる。
この発明のX線観察用の曲げ試験機を適用したX線CTシステムの概要図である。 この発明の第1実施形態に係るX線観察用の曲げ試験機50の斜視図である。 この発明の第1実施形態に係るX線観察用の曲げ試験機50の側断面図である。 この発明の第2実施形態に係るX線観察用の曲げ試験機70の側断面図である。 この発明の第3実施形態に係るX線観察用の曲げ試験機80の側断面概要図である。 従来の曲げ試験機150をX線CT装置に設置した場合を説明する概要図である。
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明のX線観察用の曲げ試験機50を適用したX線CTシステムの概要図である。
このX線CTシステムは、X線照射部11と、X線検出器12と、回転ステージ13とを備える。このX線CTシステムは、対向配置されたX線照射部11とX線検出器12との間に配設された回転ステージ13上に曲げ試験機50を設置することにより、曲げ試験機50に取り付けられ、曲げ負荷が与えられた状態の試験片TPの非破壊内部観察を行うものである。
X線照射部11は、内部にX線源としてのX線管を備え、高電圧発生装置15から供給される管電圧、管電流に応じたX線をX線管から発生させる。この高電圧発生装置15はX線制御部16によって制御され、X線制御部16はX線CTシステム全体の制御を行う制御用ソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータPCに接続されている。X線検出器12は、イメージインテンシファイア(I.I.)にCCDカメラを組み合わせたもの、もしくは、FPD(Flat Panel Detector)であり、CT画像再構成演算装置18を介してパーソナルコンピュータPCに接続される。なお、X線検出器12は、透視撮影領域の拡大縮小のために回転ステージ13に対して離接可能に構成される。また、回転ステージ13もX線照射部11に対して離接可能である。
回転ステージ13は、X線照射部11からX線検出器12を結ぶX線光軸Lに沿ったx軸に直交するz軸方向の回転軸Rを中心として回転するとともに、ステージ駆動機構14により、x、y、z軸方向の水平方向と上下方向への移動が可能となっている。そして、ステージ駆動機構14は、ステージ制御部17を介してパーソナルコンピュータPCに接続されている。
X線CT撮像に際しては、回転ステージ13に設置した曲げ試験機50に試験片TPを装着し曲げ負荷を与える。次に、X線照射部11から試験片TPに向けてX線を照射しつつ回転ステージ13に回転軸Rを中心として回転を与える。そして、試験片TPの周囲の360度にわたる全方向から透過したX線をX線検出器12により検出し、そのX線透過データをCT画像再構成演算装置18に取り込む。
CT画像再構成演算装置18は、プログラムやX線検出器12の検出データ等を記憶する記憶装置としてのROM、RAM、ハードディスク等と、演算装置としてのCPUと、を備えるコンピュータにより構成されている。CT画像再構成演算装置18では、取り込んだ360度分の試験片TPのX線透過データを用いて、x−y平面に沿った面でスライスした試験片TPの断層像(CT画像)が構築される。CT画像は、CT画像再構成演算装置18からパーソナルコンピュータPCに送信され、パーソナルコンピュータPCにインストールされた三次元画像構築プログラムによる三次元画像化に利用される。
パーソナルコンピュータPCには、液晶ディスプレイ等の表示装置23、および、キーボード22aとマウス22bから成る入力装置22が接続されている。なお、キーボード22aやマウス22bは、種々の操作において、オペレータによる入力を行うものである。表示装置23は、CT画像再構成演算装置18からパーソナルコンピュータPCに送信されたCT画像を表示するとともに、CT画像を利用して構築された三次元画像を表示する。なお、CT画像再構成演算装置18の機能は、パーソナルコンピュータPCと一体化されて、コンピュータの周辺装置やソフトウェアとして一つのコンピュータで実現してもよい。
次に、曲げ試験機50の詳細について説明する。図2は、この発明の第1実施形態に係るX線観察用の曲げ試験機50の斜視図であり、図3は、その断面図である。
曲げ試験機50は、負荷枠となるフレームを構成する部材として上フレーム53aと下フレーム53bとを備える。上フレーム53aと下フレーム53bは、側面視においてL字状の部材と平板からなる略コの字状の形状を有し、X線照射部11(X線源)とX線検出器12を結ぶX線光軸L上に隙間が形成されるように上下に分かれている。そして上フレーム53aと下フレーム53bの形状は、細かな取り付け穴などの差異を除くと、対称の形状である。下フレーム53bは回転ステージ13に固定された基部51上に立設された支柱52に連結され、上フレーム53aは連結保持部材61により下フレーム53bに対して上下反対向きとなるように連結されている。なお、連結保持部材61はX線透過性材料により構成されている。また、上フレーム53aと下フレーム53bはX線の通り道にはないからX線が透過しにくい材料であってよい。例えばアルミニウムやその他適当な金属を使用することができる。金属材料を使用することによって、フレームを曲げ試験として負荷される試験力に耐えられるような剛性の高いものとすることができる。
支点支持部材55aは、支点54aを有し、それが内側(図3における下側)を向くよう上フレーム53aの内側に配置され、上フレーム53aに対して負荷軸方向(図3における左右方向)に移動可能である。また、支点支持部材55bは、支点54bを有し、それが内側(図3における上側)を向くよう下フレーム53bの内側に配置され、下フレーム53b対して負荷軸方向に移動可能である。そして支点支持部材55aと支点支持部材55bは板部材59により相互に連結されて、一体的に負荷軸方向に移動可能である。なお、板部材59はX線透過性材料により構成されている。また、支点支持部材55aと支点支持部材55b、支点54aと支点54bは、上フレーム53aおよび下フレーム53bと同様に、アルミニウムやその他適当な金属を使用することができる。
連結保持部材61はフランジ付きの中空円筒形状であり、この中空の孔部には雌ネジが形成されている。この孔部には外周部に雄ネジが形成された中空円柱形状の押し込み部材62が螺合している。押し込み部材62の上フレーム53aと下フレーム53bとの隙間を貫通して上フレーム53aと下フレーム53bにより囲まれた領域に突出した先端は、上フレーム53a側の支点支持部材55aと下フレーム53b側の支点支持部材55bとを連結する板部材59に当接している。すなわち、押し込み部材62は、上下フレームの中間部にある隙間を貫通してフレームに対して進退可能に配置され、板部材59を介して支点支持部材55aと支点支持部材55bを押す構造となっている。なお、押し込み部材62はX線透過性材料により構成されている。
上フレーム53aと下フレーム53bにより囲まれた押し込み部材62に対向する位置には、圧子57が配設される。圧子57は、試験片TPへの当接端が押し込み部材62側を向くように、上フレーム53aと下フレーム53bの間の隙間に架け渡されるように、取り付けられる。すなわち、試験片TPに曲げ負荷を与える方向である負荷軸がステージ面(x−y平面)に対して平行となるように、圧子57の試験片TPへの当接端が、上フレーム53aと下フレーム53bとの間の隙間に配置されることになる。この圧子57は上述の連結保持部材61と同様に上フレーム53aと下フレーム53bを連結する機能も果たしている。なお、この圧子57は、X線透過性材料により構成されている。
この曲げ試験機50では、上フレーム53aと下フレーム53bとを、連結保持部材61と圧子57とにより接続することで、1つのフレームとなり、試験片TPに曲げ負荷を与えるための負荷枠として機能している。そして、負荷方向は、押し込み部材62の移動方向であって、回転ステージ13のステージ面と平行な方向となる。なお、この発明におけるフレーム(一対の上フレーム53aと下フレーム53b)の中間の隙間は、試験片TPの観察領域に対応した幅があればよく、連結保持部材61が配設される側においては、押し込み部材62を挿入して移動させることが可能な幅があればよい。また、この実施形態では、上フレーム53aと下フレーム53bにおける圧子57を配設する側の平板を取り外し可能なものとしていることから、圧子57の取り付けを容易に行うことができる。
この曲げ試験機50では、曲げ試験で試験片TPに与える試験力に耐え得る強度を試験機本体に持たせるために、上フレーム53a、下フレーム53b、支点支持部材55a、55b、および、支点54a、54bを金属で構成している。一方、上フレーム53aと下フレーム53bとの間に隙間を持たせ、圧子57、板部材59、連結保持部材61、押し込み部材62をX線透過性材料により構成することで、X線光軸Lの周囲の視野範囲にX線の透過を妨げる部材を配置しないようにしている。これにより、回転軸Rを中心に回転ステージ13を回転させたときに、視野範囲での試験片TPおよび圧子57以外の部材の写り込みを無くし、360度方向からの曲げ試験中の試験片TPのX線透視・CT撮像を可能としている。そして、曲げ試験機50により試験片TPに曲げ負荷をかけながらCT撮像を行うことが可能となることから、試験片TPの内部破壊の経時的変化をより正確に観察することが可能となる。
なお、圧子57、板部材59、連結保持部材61、押し込み部材62を構成するX線透過性材料としては、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等が使用される。ここで、X線透過性材料とは、当該材料のX線吸収の程度が、試料のCT像観察もしくはX線による所定方向からの透視観察を行うに際して影響を及ぼさない程度であればよい。また、この曲げ試験機50では、押し込み部材62を中空円柱形状とし、圧子57の負荷方向の厚みを試験片TPへの押圧力を損なわない程度に薄く形成していることから、部材の厚みによるX線透過率の低下を少なくすることができる。
試験片TPを、この曲げ試験機50に装着するときは、支点54a、54bと圧子57との間に挿入する。そして、押し込み部材62を回して上フレーム53aと下フレーム53bによって囲まれた内側の領域に押し込み、板部材59を介して上フレーム53a側の支点支持部材55bと下フレーム53b側の支点支持部材55bとを同期して、圧子57に向けてスライド移動させる。これにより、試験片TPは、支点54a、54bおよび圧子57の3点により挟持される。
さらに、押し込み部材62が回されて押し込み部材62が押し込まれると、上フレーム53a側の支点支持部材55aと下フレーム53b側の支点支持部材55bは、より圧子57に近づくように移動する。すなわち、支点54a、54bが試験片TPに当接した状態で圧子57側に移動することにより、試験片TPに曲げ負荷が与えられる。このように、押し込み部材62が押し込まれることにより発生する押圧力が、板部材59、支点支持部材55a、55b、支点54a、54bを介して、試験片TPと圧子57との間に曲げ負荷として作用する。X線CTシステムでは、試験片TPに曲げ負荷を与えている間に回転ステージ13を回転させてX線照射部11からX線を照射しつつ、試験片TPの圧子57との当接領域周辺の360度分の透過画像を収集する。そして収集された透過画像を使用して、CT画像再構成演算装置18により試験片TPの断層画像を生成する。
この曲げ試験機50における押し込み部材62の押し込み動作として、所定のタイミング(例えば時間的に10分毎や、1回のCT画像再構成演算が終った毎)でX線照射部11からのX線照射を停止し、オペレータが手動で押し込み部材62を回して所定の量(例えば5mm)ずつ押し込む動作を行う。曲げ試験の全体としては、この手動による押し込み動作とCT撮像を繰り返して行う。また手動による押し込み動作に代えてモータ等により所定の速度で押し込むようにしてもよい。このとき、押し込み部材62の押し込み動作にモータを動力として採用し、モータと押し込み部材62との間の動力伝達部材がX線光軸L上にかかる場合には、この動力伝達部材をX線透過性材料で構成することが好ましい。
上述の第1実施形態において、支点54aと支点54bが本発明の第1の支点に相当し、支点支持部材55aと支点支持部材55bが第1の支点支持部材に相当する。また、圧子57が本発明の第2の支点支持部材に相当するとともに、圧子57の先端は第2の支点に相当する。さらに、上述の第1実施形態において、支点支持部材55a等と圧子57は互いに入れ替えてもよい。すなわち、圧子57が押し込み部材62によって移動される位置に配置され、支点支持部材55aと支点支持部材55bがフレームに固定されていてもよい。この場合は、圧子57が本発明の第1の支点支持部材となり、支点支持部材55a等が第2の支点支持部材ということになる。
次に、他の実施形態に係るX線撮影用の曲げ試験機について説明する。図4は、この発明の第2実施形態に係るX線観察用の曲げ試験機70の側断面図である。なお、上述した第1実施形態に係る曲げ試験機50と同一の部材については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、支点支持部材55a等と圧子57は互いに入れ替えてもよいのは上述の第1実施形態と同様である。
この曲げ試験機70は、力検出器としてのロードセル71を備える。第1実施形態に係る曲げ試験機50では、上フレーム53aと下フレーム53bの、連結保持部材61および押し込み部材62が配設された側とは逆側となる上フレーム53aと下フレーム53bとの間の隙間が形成されている位置に、圧子57を上フレーム53a側と下フレーム53b側の双方に直接ボルトで固定することにより配設していたが、この曲げ試験機70では、上フレーム53aと圧子57、下フレーム53bと圧子57との間に、ロードセル71を各々配設している。
2個のロードセル71は、圧子57の中心(圧子57と試験片TPとの当接点)に対して、等間隔となる位置に配置することで、圧子57にかかる荷重の1/2を各ロードセル71で検出することになる。ロードセル71は、それぞれパーソナルコンピュータPCに接続され、パーソナルコンピュータPC内の演算装置により、2個のロードセル71の検出値が合算され、試験力値として表示装置23に表示される。
この第2実施形態に係る曲げ試験機70では、試験中の試験力を計測することができることから、X線による試験片TPの内部観察を行いつつ、曲げ強さを求めることも可能となる。
図5は、この発明の第3実施形態に係るX線観察用の曲げ試験機80の側断面概要図である。なお、上述した第1実施形態に係る曲げ試験機50と同一の部材については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
上述した第1実施形態の曲げ試験機50、および、第2実施形態の曲げ試験機70は、3点曲げ試験を行うための圧子57を取り付けているが、この第3実施形態の曲げ試験機80は、圧子57に替えて、4点曲げ試験用の圧子87を取り付けている。このように、この発明の曲げ試験機50、70、80では、圧子57、87が上フレーム53aおよび下フレーム53bに対して取り外しが可能であることから、所望の曲げ試験に応じて、圧子を容易に取り換えることが可能である。上述の第2実施形態と同様に、圧子87と上フレーム53aの間、および、圧子87と下フレーム53bの間にロードセルを介装して試験力を検出するようにしてもよいことはもちろんである。
第3実施形態において、支点54aと支点54bが本発明の第1の支点に相当し、支点支持部材55aと支点支持部材55bが第1の支点支持部材に相当する。また、圧子87が本発明の第2の支点支持部材に相当するとともに、圧子87の二つの突起は第2の支点に相当する。支点支持部材55a等と圧子87は互いに入れ替えてもよい。すなわち、圧子87が押し込み部材62によって移動される位置に配置され、支点支持部材55aと55bがフレームに固定されていてもよい。
上述した実施形態では、回転ステージ13にこの発明に係る曲げ試験機50、70、80を設置してX線CT撮像を行うX線CTシステムを例に説明したが、曲げ試験機50、70、80を設置するステージが回転しないX線透視システムにおいても、この発明の曲げ試験機50、70、80を設置して、曲げ負荷が与えられた試験片TPの内部を所定の方向から観察することも可能である。この場合にもこの発明に係る曲げ試験機では、X線光軸上にはX線透過性材料のみが存在する状態なので、観察が妨げられることはない。
11 X線照射部
12 X線検出器
13 回転ステージ
14 ステージ駆動機構
15 高電圧発生装置
16 X線制御部
17 ステージ制御部
18 CT画像再構成演算装置
22 入力装置
23 表示装置
50 曲げ試験機
51 基部
52 支柱
53a 上フレーム
53b 下フレーム
54a 支点
54b 支点
55a 支点支持部材
55b 支点支持部材
57 圧子
59 板部材
61 連結保持部材
62 押し込み部材
70 曲げ試験機
71 ロードセル
80 曲げ試験機
87 圧子

Claims (3)

  1. 互いに対向配置されたX線源とX線検出器の間に配置されたステージ上に設置されるX線観察用の曲げ試験機であって、
    前記X線源と前記X線検出器を結ぶX線光軸上に隙間を形成するために中間をX線透過性材料からなる連結保持部材により連結された上下一対の部材からなり、内部であって前記X線光軸上に装着する試験片に曲げ負荷を与えるための負荷枠として機能するフレームと、
    前記フレーム内部に移動可能に配置され、前記試験片に当接する第1の支点を有する第1の支点支持部材と
    X線透過性材料から構成され、前記フレームに対して進退可能に保持されるとともに、前記隙間を貫通して前記フレーム内の前記第1の支点支持部材に当接することにより前記第1の支点支持部材を負荷方向に沿って移動させる押し込み部材と、
    X線透過性材料から構成され、前記フレーム内の前記押し込み部材と対向する位置に固定されるとともに、前記押し込み部材を介して前記第1の支点支持部材が移動することにより前記第1の支点が当接する面の反対側から前記試験片に当接する第2の支点を有する第2の支点支持部材と、
    を備えることを特徴とするX線観察用の曲げ試験機。
  2. 請求項1に記載のX線観察用の曲げ試験機において、
    前記押し込み部材は、中空円柱形状であるX線観察用の曲げ試験機。
  3. 請求項1または請求項2に記載のX線観察用の曲げ試験機において、
    前記第2の支点支持部材と前記フレームとの間に力検出器を備えるX線観察用の曲げ試験機。
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