JP6409463B2 - パターン認識装置、パターン学習装置、パターン学習方法およびパターン学習プログラム - Google Patents
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パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力手段と、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算手段と、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算手段と、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新手段と、
前記パラメータ更新手段による更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力手段と、
を備え、
前記正則化計算手段は、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する。
上記パターン学習装置を有するパターン認識装置であって、
前記識別関数のパラメータの初期値および前記パラメータ出力手段が出力した前記更新後の前記識別関数のパラメータを格納する認識辞書と、
前記初期値および前記学習用の入力ベクトルに基づいて、前記パターン学習装置に前記更新後の前記識別関数のパラメータを生成させるパラメータ生成指示手段と、
入力された認識対象の入力ベクトルに基づいて、前記更新後の前記識別関数のパラメータを用いた前記識別関数によりクラス識別を行なうクラス識別手段と、
を備える。
パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力ステップと、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算ステップと、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算ステップと、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新ステップと、
前記パラメータ更新ステップにおいて更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力ステップと、
を含み、
前記正則化計算ステップにおいては、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する。
パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力ステップと、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算ステップと、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算ステップと、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新ステップと、
前記パラメータ更新ステップにおいて更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力ステップと、
をコンピュータに実行させるパターン学習プログラムであって、
前記正則化計算ステップにおいては、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としてのパターン学習装置100について、図1を用いて説明する。パターン学習装置100は、パターン認識に用いる識別関数のパラメータを更新する装置である。
次に、本発明の第2実施形態に係るパターン学習部を含むパターン認識装置について説明する。本実施形態に係るパターン学習部は、評価関数の正則化項を識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義することにより、特徴変換行列の適正化、すなわち、認識精度を向上し、かつ、特徴変換行列のスパース化を行なう。本実施形態においては、評価関数の正則化項を識別関数の特徴変換行列の列を用いたノルムの比で定義する。
本実施形態の特徴を明瞭にするため、パターン学習の前提技術について簡単に説明する。まず、特徴選択と特徴変換とについて具体的に説明する。
図6Aは、前提技術における特徴選択610を説明するための図である。特徴選択610は、d次元の入力ベクトルxの要素のうち、いくつかの要素を抜きだしたq次元(q<d)のベクトルzを作る処理であり、q×d行列Sで記述できる。ただし、行列Sの各行は1つの要素のみ“1”であり、他の要素は“0”である。
図6Bは、前提技術における特徴選択後の特徴変換620を説明するための図である。特徴変換620は、q次元のベクトルzをさらに低次元のp次元(p<q)に線形変換する処理であり、p×q行列Aで記述される。
図6Cは、前提技術における特徴選択および特徴変換を行なう特徴変換行列630を説明するための図である。図6Cに示すように、図6Bの行列Sと行列Aとはまとめることができ、これを特徴変換行列Bと表記すると、図6Cに黒で示したように、いくつかの列ベクトルについては要素の値が全て“0”となっている。これは、行列Sのスパース性に起因しており、ベクトルyはその列ベクトルに対応するベクトルxの要素値の影響を受けない、つまり特徴選択によって選ばれないことを意味する。
図6Dは、前提技術におけるパターン学習部640の機能構成を示すブロック図である。
ところが、上記前提技術では、識別関数のパラメータの1つである特徴変換行列を更新するたびに各要素が際限なくゼロに近づくため、評価関数の最小解に到達できない。例えば、識別関数の損失項が特徴変換行列を定数倍しても同じ値をとるように定義されている場合には、特徴変換行列が安定して求まらないため、パターン認識精度の向上には限界がある。
本実施形態においては、ノルム比で正則化項を定義する。例えば、L1ノルム(数式4)とL2ノルム(数式5)とを用いると、
図2は、本実施形態に係るパターン学習部240を含むパターン認識装置200の機能構成を示すブロック図である。なお、本実施形態においては、パターン認識装置200を独立した装置として説明するが、情報処理装置内にパターン認識部として組み込まれた構成でもよい。
図3は、本実施形態に係る認識辞書220の構成を示す図である。なお、図3には、識別関数のパラメータのみを図示し、識別関数や評価関数などは省略する。
図4は、本実施形態に係るパターン学習部240の機能構成を示すブロック図である。なお、パターン学習部240は、単独でも装置あるいはICチップとして製造して市場に提供可能であり、独立したパターン学習装置と称してもよい。パターン学習部240は、パターン認識装置200のパラメータ生成指示に基づいて、動作する。
図5Aは、本実施形態に係るパラメータ更新部405の構成を示すブロック図である。なお、図5Aは、評価関数値の変化値が閾値より小さい場合に、最適値に収束した終了条件とする構成を示す。しかしながら、終了条件がこれに限らず、更新回数を終了条件としてもよい。
図5Bは、本実施形態に係るパラメータ更新部405におけるパラメータテーブル510の構成を示す図である。パラメータテーブル510は、パラメータ更新部405において学習中にデータ保持のために使用される。
図7は、本実施形態に係るパターン学習部240を含むパターン認識装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図7において、パターン学習部240に関連する要素のみを選択すれば、パターン学習装置として動作する。
図8は、本実施形態に係るパターン認識装置200の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図7のCPU710がRAM740を使用しながら実行し、図2のパターン認識装置200の機能構成部を実現する。
図9は、本実施形態に係るパターン学習処理(S803)の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図7のCPU710がRAM740を使用しながら実行し、図4のパターン学習部240の機能構成部を実現する。
図10は、本実施形態に係るノルム比に基づく正則化の例を示す図である。図10に基づいて、本実施形態において、正則化項をノルム比により定義する効果を説明する。なお、識別関数の損失項が特徴変換行列を定数倍しても同じ値をとるように定義されている場合に、ノルム比により定義された正則化項も変化しないので、安定して最小解に向かうことは、先に説明した。図10においては、ノルム比により定義された正則化項による、さらなる効果を説明する。図10においては、ノルムの要素が2の場合の例を示すが、要素が2個より多い場合も同様の効果を奏するものである。
次に、具体的なパターン認識およびパターン学習の構成および動作を説明する。ここで、学習用データであるd次元の入力ベクトルを{xn,tn|n = 1,…,N}、パターン識別器として用いるd次元の参照ベクトルを{yk|k = 1,…,K}と表記する。xnはn番目のサンプル、tnはxnの正解クラス、Nはサンプル数、Kはクラス数である。
図11Aは、本実施形態に係るパターン学習部240を含むパターン認識装置200の具体的な構成を示すブロック図である。
図11Bは、本実施形態に係るパターン学習部240の具体的な構成を示すブロック図である。
図12Aは、本実施形態に係るパターン学習部240を含むパターン認識装置200の具体的な処理手順を示すフローチャートである。
図12Bは、本実施形態に係るパターン学習処理(S803)の具体的な手順を示すフローチャートである。
次に、本発明の第3実施形態に係るパターン学習部を含むパターン認識装置について説明する。本実施形態に係るパターン学習部を含むパターン認識装置は、上記第2実施形態と比べると、特徴変換行列の列ベクトルおよび行ベクトルをGroup Lassoによってスパース化する点で異なる。すなわち、本実施形態の正則化項は、列ベクトルを要素とするノルム比と、行ベクトルを要素とするノルム比とを含む。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
図13は、本実施形態に係る正則化計算部1303の構成を示す図である。なお、図13において、図4の正則化計算部403と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
図14は、本実施形態に係るパターン学習処理(S1403)の手順を示すフローチャートである。本実施形態においては、図14の手順により図9の手順を代替する。このフローチャートは、図7のCPU710がRAM740を使用しながら実行し、パターン学習部の機能構成部を実現する。なお、図14において、図9と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
次に、本発明の第4実施形態に係るパターン学習部を含むパターン認識装置について説明する。本実施形態に係るパターン学習部を含むパターン認識装置は、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、本実施形態の評価関数を用いて特徴変換行列と共に参照ベクトルも最適化する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態または第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
図15は、本実施形態に係る認識辞書1520の構成を示す図である。なお、図15において、図3と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。また、図15には、識別関数のパラメータのみを図示し、識別関数や評価関数などは省略する。
図16は、本実施形態に係るパターン学習処理(S1603)の手順を示すフローチャートである。本実施形態においては、図16の手順により図9の手順を代替する。このフローチャートは、図7のCPU710がRAM740を使用しながら実行し、パターン学習部の機能構成部を実現する。なお、図16において、図9と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
次に、本発明の第5実施形態に係るパターン学習部を含むパターン認識装置について説明する。本実施形態に係るパターン学習部を含むパターン認識装置は、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、パターン認識装置においてパターン学習部とは別途に参照ベクトルの初期化において最適化する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態、第3実施形態または第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
図17は、本実施形態に係るパターン学習部240を含むパターン認識装置1700の機能構成を示すブロック図である。なお、図17において、図2と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
図18は、本実施形態に係るパターン認識装置1700の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図7のCPU710がRAM740を使用しながら実行し、図18のパターン認識装置1700の機能構成部を実現する。なお、図18において、図8と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
本発明の活用例として、画像中に含まれる対象物を自動検出する検出装置や、検出装置をコンピュータに実現するためのプログラムなどの用途が挙げられる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力手段と、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算手段と、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算手段と、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新手段と、
前記パラメータ更新手段による更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力手段と、
を備え、
前記正則化計算手段は、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する、パターン学習装置。
(付記2)
前記特徴変換行列は、入力ベクトルの要素を選択することにより次元を減らす特徴選択と、前記入力ベクトルを線形変換して次元を減らす特徴変換と、を行なう行列である、付記1に記載のパターン学習装置。
(付記3)
前記正則化項が、前記特徴変換行列の列ベクトルを用いたノルムの比で定義される付記1または2に記載のパターン学習装置。
(付記4)
前記正則化項が、前記特徴変換行列の行ベクトルを用いたノルムの比で定義される付記1乃至3のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
(付記5)
分子をLvノルムとし、分母をLwノルムとする場合(v, wは実数)、wがvより大きいノルムの比を前記正則化項とする、付記1乃至4のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
(付記6)
前記正則化項は、分子をL1ノルムとし、分母をL2ノルムとする、ノルムの比を用いる、付記5に記載のパターン学習装置。
(付記7)
前記識別関数は、前記パラメータの初期値として、前記特徴変換行列と、入力ベクトルのクラス識別に用いる参照ベクトルと、を有し、
前記パラメータ更新手段は、所定の参照ベクトルに基づいて、前記特徴変換行列を変更する、付記1乃至6のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
(付記8)
前記識別関数は、前記パラメータの初期値として、前記特徴変換行列と、入力ベクトルのクラス識別に用いる参照ベクトルと、を有し、
前記パラメータ更新手段は、前記参照ベクトルと前記特徴変換行列とを変更する、付記1乃至6のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
(付記9)
前記損失項は、前記特徴変換行列を定数倍しても同じ値をとるように、分子と分母とに前記特徴変換行列を含む間違いやすさを表わす量の関数として定義される、付記1乃至8のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
(付記10)
前記識別関数のパラメータの初期値を生成する初期値生成手段を、さらに備え、
前記初期値生成手段は、クラスごとの入力ベクトルの平均を参照ベクトルとして設定し、主成分分析で得られる固有ベクトルφiを固有値の大きい順にp個選んで特徴変換行列B=(φ1,…,φp)Tと設定する、付記1乃至9のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
(付記11)
付記1乃至10のいずれか1項に記載のパターン学習装置を有するパターン認識装置であって、
前記識別関数のパラメータの初期値および前記パラメータ出力手段が出力した前記更新後の前記識別関数のパラメータを格納する認識辞書と、
前記初期値および前記学習用の入力ベクトルに基づいて、前記パターン学習装置に前記更新後の前記識別関数のパラメータを生成させるパラメータ生成指示手段と、
入力された認識対象の入力ベクトルに基づいて、前記更新後の前記識別関数のパラメータを用いた前記識別関数によりクラス識別を行なうクラス識別手段と、
を備えるパターン認識装置。
(付記12)
前記パラメータ生成指示手段は、前記識別関数のパラメータとして前記特徴変換行列を更新させ、
前記識別関数のパラメータである参照ベクトルを更新させる参照ベクトル更新手段を、さらに備える付記11に記載のパターン認識装置。
(付記13)
前記識別関数のパラメータの初期値を生成する初期値生成手段を、さらに備え、
前記初期値生成手段は、クラスごとの入力ベクトルの平均を参照ベクトルとして設定し、主成分分析で得られる固有ベクトルφiを固有値の大きい順にp個選んで特徴変換行列B=(φ1,…,φp)Tと設定する、付記11または12に記載のパターン認識装置。
(付記14)
パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力ステップと、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算ステップと、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算ステップと、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新ステップと、
前記パラメータ更新ステップにおいて更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力ステップと、
を含み、
前記正則化計算ステップにおいては、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する、パターン学習方法。
(付記15)
前記識別関数のパラメータの初期値を生成する初期値生成ステップを、さらに含み、
前記初期値生成ステップにおいては、クラスごとの入力ベクトルの平均を参照ベクトルとして設定し、主成分分析で得られる固有ベクトルφiを固有値の大きい順にp個選んで特徴変換行列B=(φ1,…,φp)Tと設定する、付記14に記載のパターン学習方法。
(付記16)
付記14または15のパターン学習方法を含むパターン認識方法であって、
前記初期値および前記学習用の入力ベクトルに基づいて、前記パターン学習方法により前記更新後の前記識別関数のパラメータを生成させるパラメータ生成指示ステップと、
入力された認識対象の入力ベクトルに基づいて、前記更新後の前記識別関数のパラメータを用いた前記識別関数によりクラス識別を行なうクラス識別ステップと、
を含むパターン認識方法。
(付記17)
前記パラメータ生成指示ステップにおいては、前記識別関数のパラメータとして前記特徴変換行列を更新させ、
前記識別関数のパラメータである参照ベクトルを更新させる参照ベクトル更新ステップを、さらに含む付記16に記載のパターン認識方法。
(付記18)
パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力ステップと、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算ステップと、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算ステップと、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新ステップと、
前記パラメータ更新ステップにおいて更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力ステップと、
をコンピュータに実行させるパターン学習プログラムであって、
前記正則化計算ステップにおいては、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する、パターン学習プログラム。
(付記19)
前記識別関数のパラメータの初期値を生成する初期値生成ステップを、さらに含み、
前記初期値生成ステップにおいては、クラスごとの入力ベクトルの平均を参照ベクトルとして設定し、主成分分析で得られる固有ベクトルφiを固有値の大きい順にp個選んで特徴変換行列B=(φ1,…,φp)Tと設定する、付記18に記載のパターン学習プログラム。
(付記20)
付記18または19のパターン学習プログラムを含むパターン認識プログラムであって、
前記初期値および前記学習用の入力ベクトルに基づいて前記パターン学習プログラムを実行させ、前記更新後の前記識別関数のパラメータを生成させるパラメータ生成指示ステップと、
入力された認識対象の入力ベクトルに基づいて、前記更新後の前記識別関数のパラメータを用いた前記識別関数によりクラス識別を行なうクラス識別ステップと、
をコンピュータに実行させるパターン認識プログラム。
(付記21)
前記パラメータ生成指示ステップにおいては、前記識別関数のパラメータとして前記特徴変換行列を更新させ、
前記識別関数のパラメータである参照ベクトルを更新させる参照ベクトル更新ステップを、さらにコンピュータに実行させる付記20に記載のパターン認識プログラム。
Claims (10)
- パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力手段と、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算手段と、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算手段と、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新手段と、
前記パラメータ更新手段による更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力手段と、
を備え、
前記正則化計算手段は、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する、パターン学習装置。 - 前記特徴変換行列は、入力ベクトルの要素を選択することにより次元を減らす特徴選択と、前記入力ベクトルを線形変換して次元を減らす特徴変換と、を行なう行列である、請求項1に記載のパターン学習装置。
- 前記正則化項が、前記特徴変換行列の列ベクトルを用いたノルムの比で定義される請求項1または2に記載のパターン学習装置。
- 前記正則化項が、前記特徴変換行列の行ベクトルを用いたノルムの比で定義される請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
- 分子をLvノルムとし、分母をLwノルムとする場合(v, wは実数)、wがvより大きいノルムの比を前記正則化項とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパターン学習装置。
- 前記識別関数は、前記パラメータの初期値として、前記特徴変換行列と、入力ベクトルのクラス識別に用いる参照ベクトルと、を有し、
前記パラメータ更新手段は、所定の参照ベクトルに基づいて、前記特徴変換行列を変更する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパターン学習装置。 - 前記識別関数は、前記パラメータの初期値として、前記特徴変換行列と、入力ベクトルのクラス識別に用いる参照ベクトルと、を有し、
前記パラメータ更新手段は、前記参照ベクトルと前記特徴変換行列とを変更する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパターン学習装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパターン学習装置を有するパターン認識装置であって、
前記識別関数のパラメータの初期値および前記パラメータ出力手段が出力した前記更新後の前記識別関数のパラメータを格納する認識辞書と、
前記初期値および前記学習用の入力ベクトルに基づいて、前記パターン学習装置に前記更新後の前記識別関数のパラメータを生成させるパラメータ生成指示手段と、
入力された認識対象の入力ベクトルに基づいて、前記更新後の前記識別関数のパラメータを用いた前記識別関数によりクラス識別を行なうクラス識別手段と、
を備えるパターン認識装置。 - パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力ステップと、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算ステップと、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算ステップと、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新ステップと、
前記パラメータ更新ステップにおいて更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力ステップと、
を含み、
前記正則化計算ステップにおいては、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する、パターン学習方法。 - パターン認識に用いる識別関数のパラメータの初期値を入力する初期値入力ステップと、
学習用の入力ベクトルに基づいて、前記識別関数を評価する評価関数における認識誤りに相当する損失項を計算する損失計算ステップと、
前記評価関数における正則化項を計算する正則化計算ステップと、
前記損失項と前記正則化項との総和が減少するように、前記識別関数のパラメータを更新するパラメータ更新ステップと、
前記パラメータ更新ステップにおいて更新後の前記識別関数のパラメータを出力するパラメータ出力ステップと、
をコンピュータに実行させるパターン学習プログラムであって、
前記正則化計算ステップにおいては、前記識別関数の特徴変換行列を用いたノルムの比で定義される正則化項を計算する、パターン学習プログラム。
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