JP6407230B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、操作ボタンなどの操作手段の操作が所定のタイミングで行われたことを条件に、大当たりの期待度の示唆などを行う演出を行う遊技機が知られている。例えば、特許文献1には、遊技者にボタン操作を促すための演出があったときに操作ボタンを介した操作入力があった場合に、今後の大当りの発生や役物演出等、遊技状態の変化を示唆する演出が行われる。
特開2014−188056号公報
しかしながら、上記のような操作ボタンの単なる操作のみが大当たりの期待度や遊技状態の変化などを示唆する演出を実行する契機とすると、演出効果が乏しい場合があり、遊技の興趣を向上させる上では更なる改善が求められていた。
本発明の目的は、上記のような背景を鑑みて、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することである。
このような課題を解決するために、本発明に係る遊技機は、始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する特別遊技判定手段(例えば、メインCPU101a)と、通常遊技状態(例えば、低確率遊技状態)と当該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態(例えば、高確率遊技状態)との制御が可能な遊技状態制御手段(例えば、メインCPU101a)と、遊技者が操作可能な第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)と、前記第1操作手段が操作されたことを検知する第1操作検知手段(例えば、演出ボタン操作検出スイッチ18a)と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段(例えば、演出レバー19A)と、前記第2操作手段が操作されたことを検知する第2操作検知手段(例えば、演出レバー操作検出スイッチ19a)と、前記判定の結果に基づき変動表示の制御を行う変動表示制御手段(例えば、サブCPU102a)と、第1の位置から第2の位置に移動可能な可動手段(例えば、第1装飾部材17A)と、前記第1操作検知手段または前記第2操作検知手段が前記検知したことに基づいて、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動制御可能な可動制御手段(例えば、ランプCPU104a)と、を備え、前記変動表示制御手段は、前記判定の結果に基づきリーチ演出を実行する変動表示のときに、前記第1操作手段や前記第2操作手段の操作を促す操作演出の制御を実行可能(例えば、図107)であり、前記通常遊技状態にて制御されているときは第1リーチ演出(例えば、図40におけるスペシャルリーチ)を実行可能であり、前記特定遊技状態にて制御されているときは前記第1リーチ演出とは異なる第2リーチ演出(例えば、図41における特別キャラリーチ)を実行可能であり、前記特別遊技を実行しない判定の結果に基づく前記変動表示において前記リーチ演出の実行前は、前記リーチ演出の実行後に比べて、前記第1操作手段の操作を促す操作演出を実行しやすく(例えば、図107)、前記特別遊技を実行する判定の結果に基づく前記変動表示において前記第2リーチ演出を実行する場合は、前記第1リーチ演出を実行する場合よりも、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を実行しやすく(例えば、図40よりも図41の方が大当たり時において「発展予告」や「決め演出」を実行しやすく)、前記可動制御手段は、前記第2操作手段の操作を促す操作演出が制御され前記検知が行われた場合は、前記第1操作手段の操作を促す操作演出が制御され前記検知が行われた場合に比べ、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動させやすい(例えば、図109)、ことを特徴とする。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
遊技機の正面図である。 遊技機の部分斜視図である。 制御手段のブロック図である。 (a)は第1特別図柄用の大当たり決定テーブルを表す図であり、(b)は第2特別図柄用の大当たり決定テーブルを表す図である。 (a)は大当たり当選用の特別図柄決定テーブルを表す図であり、(b)は小当たり当選用の特別図柄決定テーブルを表す図であり、(c)はハズレ用の特別図柄決定テーブルを表す図である。 (a)は大当たり遊技制御テーブルを表す図であり、(b)は第1大当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブルを表す図であり、(c)は第2大当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブルを表す図であり、(d)は第3大当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブルを表す図である。 (a)は小当たり遊技制御テーブルを表す図であり、(b)は小当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブルを表す図である。 (a)は遊技条件データ決定テーブルを表す図であり、(b)は遊技条件決定テーブルを表す図である。 低確率遊技状態且つ非時短遊技状態における特別図柄変動パターン決定テーブルを表す図である。 高確率遊技状態且つ時短遊技状態における変動1〜30回目での特別図柄変動パターン決定テーブルを表す図である。 高確率遊技状態且つ時短遊技状態における変動31〜74回目での特別図柄変動パターン決定テーブルを表す図である。 高確率遊技状態且つ時短遊技状態における変動75〜84回目での特別図柄変動パターン決定テーブルを表す図である。 (a)は普通図柄用の当たり決定テーブルを表す図、(b)は普通図柄決定テーブルを表す図、(c)は普図変動パターン決定テーブル、(d)は補助遊技参照データ決定テーブルを表す図、(e)は補助遊技制御テーブルを表す図、(f)は第2始動口開閉制御テーブルを表す図である。 (a)はメインRAM101cの特別図柄保留記憶領域の構成を表す図、(b)は特別図柄保留記憶領域の各記憶部の構成を表す図、(c)はメインRAM101cの普通図柄保留記憶領域の構成を表す図、(d)は普通図柄保留記憶領域の各記憶部の構成を表す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示すフローチャートである。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 主制御基板における入力制御処理を示すフローチャートである。 主制御基板における第1始動口検出信号入力処理を示すフローチャートである。 主制御基板における第2始動口検出信号入力処理を示すフローチャートである。 主制御基板における入賞ゲート検出信号入力処理を示すフローチャートである。 主制御基板における特図特電制御処理を示すフローチャートである。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。 主制御基板における大当たり判定処理を示すフローチャートである。 主制御基板における特別図柄判定処理を示すフローチャートである。 主制御基板における特図変動パターン決定処理を示すフローチャートである。 主制御基板における特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 主制御基板における特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 主制御基板における大当たり遊技処理を示すフローチャートである。 主制御基板における小当たり遊技処理を示すフローチャートである。 主制御基板における大当たり遊技終了処理を示すフローチャートである。 演出制御基板におけるメイン処理を示すフローチャートである。 演出制御基板におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 演出制御基板におけるコマンド解析処理の途中までを示すフローチャートである。 図33のコマンド解析処理の続きを示すフローチャートである。 演出制御基板における変動演出パターン決定処理を示すフローチャートである。 演出制御基板における特定演出種別決定処理を示すフローチャートである。 演出制御基板における演出モード設定処理を示すフローチャートである。 演出制御基板における演出入力制御処理を示すフローチャートである。 演出モード決定テーブルを示す図である。 演出モードAに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示す図である。 演出モードBに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示す図である。 演出モードCに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示す図である。 演出モードDに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示す図である。 演出モードAの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。 演出モードAの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。 演出モードBの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。 演出モードBの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。 演出モードCの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。 演出モードCの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。 演出モードDの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。 演出モードDの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。 低確率遊技状態且つ非時短遊技状態用の特定演出判定テーブルを示す図である。 高確率遊技状態且つ時短遊技状態用の特定演出判定テーブルを示す図である。 ハズレ用の特定演出振動速度決定テーブルを示す図である。 大当たり、小当たり用の特定演出振動速度決定テーブルを示す図である。 ハズレ用の特定演出音声出力決定テーブルを示す図である。 大当たり、小当たり用の特定演出音声出力決定テーブルを示す図である。 ハズレ用の特定演出画像出力決定テーブルを示す図である。 大当たり、小当たり用の特定演出画像出力決定テーブルを示す図である。 特定演出の大当たり期待度の度合いを示す図である。 変動演出の時間的な流れを説明するための図である。 演出画像の例を示す図である。 演出画像の例を示す図である。 演出画像の例を示す図である。 変動演出の時間的な流れを説明するための図である。 演出画像の例を示す図である。 演出画像の例を示す図である。 変動演出の時間的な流れを説明するための図である。 演出画像の例を示す図である。 変動演出の時間的な流れを説明するための図である。 演出画像の例を示す図である。 (a)は、通常の演出ボタンの状態を模式的に説明するための図であり、(b)は特定演出時の演出ボタンの状態を模式的に説明するための図であり、(c)は特定演出時の、画像出力と音声出力が行われた状態を模式的に説明するための図である。 変動表示の結果として停止表示される表示結果の具体例を示す図である。 第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置とに表示される情報の表示例1を示す図である。 第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置とに表示される情報の表示例2を示す図である。 (a)は第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置とに表示される情報の表示例3を示す図、(b)は第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置とに表示される情報の表示例4を示す図である。 第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置とに表示される情報の表示例5の前半を示す図である。 第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置とに表示される情報の表示例5の後半を示す図である。 第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置とに表示される情報の表示例6を示す図である。 第1遊技情報表示装置の正面図である。 第1遊技情報表示装置の背面図である。 第1遊技情報表示装置の断面図である。 第1遊技情報表示装置を分解した状態の断面図である。 第1遊技情報表示装置の分解斜視図である。 第1表示用基板の正面図である。 第1表示用基板の背面図である。 カバー部材の背面図である。 第1遊技情報表示装置に係る制御構成を示す概略図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置周辺の正面図である。 被覆部材と識別手段との関係を示す概略図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置の表示例を示す図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置の正面図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置の背面図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置の断面図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置を分解した状態の断面図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置の分解斜視図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置に係る制御構成を示す概略図である。 変形例に係る第1遊技情報表示装置に係る制御構成を示す概略図である。 第2遊技情報表示装置の正面からの斜視図である。 第2遊技情報表示装置の背面からの斜視図である。 変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第1具体例を示す図である。 変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第2具体例を示す図である。 変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第3具体例を示す図である。 変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第4具体例を示す図である。 変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第5具体例およびタイミングチャートを示す図である。 複数の操作手段が操作可能であることを示すアニメーション図である。 状態遷移に係る第1具体例を示す図および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第6具体例を示す図である。 状態遷移に係る第2具体例を示す図および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第7具体例を示す図である。 状態遷移に係る第3具体例を示す図および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第8具体例を示す図である。 状態遷移に係る第4具体例を示す図および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第9具体例を示す図である。 状態遷移に係る第5具体例を示す図である。 状態遷移に係る第6具体例を示す図である。 状態遷移に係る第7具体例を示す図である。 状態遷移に係る第8具体例を示す図である。
以下、本発明の第1実施形態(「本実施の形態」ともいう。)について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1に示すように、遊技機Yは、遊技盤取付枠Y1と、遊技盤取付枠Y1に対して回動可能に支持されるガラス扉Y2、遊技球が流下する遊技領域2Aが形成されている遊技盤2とを有する。
遊技盤取付枠Y1は、遊技店の島設備に固定される外枠(図示なし)に回動可能に支持され、脱着可能に取り付けられている。
ガラス扉Y2は、水平方向の一端側においてヒンジ機構部Hを介して遊技盤取付枠Y1に脱着自在に連結されており、ヒンジ機構部Hを支点として回動可能に支持されている。よって、ガラス扉Y2を、ヒンジ機構部Hを支点として扉のように回動することによって、遊技領域2Aおよび遊技盤取付枠Y1の前面部分を開閉することができる。ガラス扉Y2は、遊技盤2を閉鎖した状態で、遊技領域2Aを視認可能に覆っている。
また、ガラス扉Y2の他端側には、ガラス扉Y2を遊技盤取付枠Y1に固定するロック機構Rが設けられている。ロック機構Rによる固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。
ガラス扉Y2には、複数の遊技球を貯留する受け皿50と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置3とが設けられている。発射操作装置3は遊技球を遊技領域2Aに向けて発射可能な遊技球発射装置(図示なし)に接続されている。なお、遊技球発射装置は、遊技盤取付枠Y1の前面に設けられている。受け皿50に貯留されている遊技球が遊技球発射装置に供給される。
発射操作装置3は、ガラス扉Y2に固定されている基体31、基体31に回動可能に設けられている発射ハンドル32を有する。遊技球発射装置は、発射ハンドル32の回動角度に応じた強さ(以下、「遊技球発射強度」という)で、遊技球を発射する。
遊技盤2の遊技領域2Aには、枠状の飾り枠29Aと、湾曲形状を呈した内側レール部材29Bと、外側レール部材29Cと、後述する大入賞口8の直下に配置され、遊技球を第2始動口7に誘導可能な誘導経路が上面に形成された誘導部材29Dとが設けられている。
飾り枠29Aは、遊技盤2の略中央部に嵌め込まれている。飾り枠29Aの内側には、液晶表示ディスプレイからなる画像表示装置14が嵌め込まれている。また、飾り枠29Aの内側端部には、第1演出用役物装置1701、第2演出用役物装置1702、第3演出用役物装置1703が設けられている。
内側レール部材29Bが飾り枠29Aの外側に配置され、外側レール部材29Cが内側レール部材29Bの外側に配置されている。所定の遊技球発射強度で発射された遊技球は、内側レール部材29Bと外側レール部材29Cとの間を上昇して遊技領域2Aに進入する。なお、遊技領域2Aには、複数の釘や風車が設けられている。遊技領域2Aに進入した遊技球は、複数の釘や風車によって様々な方向に流下し得る。
遊技領域2Aには、複数(本実施の形態では4つ)の一般入賞口11が設けられている。各一般入賞口11には、一般入賞口検出センサ11aが設けられており、この一般入賞口検出センサ11aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域2Aにおける飾り枠29Aの左側に、遊技球の通過が可能な第1入賞ゲート9が設けられている。また、遊技領域2Aにおける飾り枠29Aの右斜下側に、遊技球の通過が可能な第2入賞ゲート10が設けられている。入賞ゲート9、10には、遊技球を検出する入賞ゲート検出センサ9a、10aが設けられている。入賞ゲート検出センサ9a、10aが遊技球を検出することを条件に、普通図柄抽選が行われる。普通図柄抽選については後述する。
遊技領域2Aの下部で、画像表示装置14の下方に、不変であり、且つ、常時入球可能である第1始動口6が設けられている。第1始動口6には、遊技球を検出する第1始動口検出センサ6aが設けられている。第1始動口検出センサ6aが遊技球を検出することを条件に、第1特別図柄抽選が行われる。第1特別図柄抽選については後述する。また、第1始動口検出センサ6aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば、3個)の遊技球が賞球として払い出される。
第1始動口6の直下に、可変の第2始動口7が設けられている。第2始動口7は、第2始動口制御装置70によって入賞不可能な基本態様(閉態様)又は入賞可能な特別態様(開態様)のいずれかに制御される。第2始動口7にも、遊技球を検出する第2始動口検出センサ7aが設けられている。第2始動口検出センサ7aが遊技球を検出することを条件に、第2特別図柄抽選が行われる。第2特別図柄抽選については後述する。また、第2始動口検出センサ7aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば、3個)の遊技球が賞球として払い出される。
第2始動口制御装置70は、回動可能な普通可動片70A及び普通可動片70Aを回動させる駆動部としての第2始動口開閉ソレノイド70Bを具備している。
普通可動片70Aは、矩形状の扉部材で構成されており、通常は(所定条件が成立する以外は)、表面が遊技領域2Aと面一になる状態で停止し、第2始動口7を閉鎖している。この普通可動片70Aによる第2始動口7の閉鎖が、第2始動口7の基本態様を構成する。
一方、所定条件が成立すると、普通可動片70Aが下端部に形成された回転軸を中心に前方側に回動して第2始動口7を開放する。第2始動口7が入球可能な特別態様に制御される。この普通可動片70Aによる第2始動口7の開放が第2始動口7の特別態様を構成する。普通可動片70Aは、第2始動口7を開放するとき、遊技領域2Aから突出した状態になり、流下する遊技球を受けて第2始動口7へ誘導することが可能となる。
なお、第2始動口制御装置70についての所定条件とは、上述した普通図柄抽選において、当たり普通図柄に決定されることである。
第2入賞ゲート10の下流側に、可変の大入賞口8が設けられている。大入賞口8は、大入賞口制御装置80によって入賞不可能な基本態様又は入賞可能な特別態様のいずれかに制御される。大入賞口8には、遊技球を検出する大入賞口検出センサ8aが設けられている。大入賞口検出センサ8aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば、15個)の遊技球が賞球として払い出される。
大入賞口制御装置80は、回動可能な特別可動片80A及び特別可動片80Aを回動させる駆動部としての大入賞口開閉ソレノイド80Bを具備している。
特別可動片80Aは、矩形状の扉部材で構成されており、通常は(所定条件が成立する以外は)、表面が遊技領域2Aと面一になる状態で停止し、大入賞口8を閉鎖している。この特別可動片80Aによる大入賞口8の閉鎖が、大入賞口8の基本態様を構成する。
一方、所定条件が成立すると、特別可動片80Aが下端部に形成された回転軸を中心に前方側に回動して大入賞口8を開放する。大入賞口8が入球可能な特別態様に制御される。この特別可動片80Aによる大入賞口8の開放が大入賞口8の特別態様を構成する。特別可動片80Aは、大入賞口8を開放するとき、遊技領域2Aから突出した状態になり、流下する遊技球を受けて大入賞口8へ誘導することが可能となる。
なお、大入賞口制御装置80についての所定条件とは、上述した第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選(以下、第1特別図柄抽選と第2特別図柄抽選とをまとめて「特別図柄抽選」と総称する)において、大当たり特別図柄又は小当たり特別図柄に決定されることである。
遊技盤2の表面には、第1特別図柄第1表示器60、第2特別図柄第1表示器61、普通図柄第1表示器62、第1特別図柄保留第1表示器63、第2特別図柄保留第1表示器64、普通図柄保留第1表示器65が設けられている。なお、これらが設けられている表示装置を第1遊技情報表示装置59という。また、遊技盤2の表面には、第1特別図柄保留第2表示器83、第2特別図柄保留第2表示器84、普通図柄保留第2表示器85、右打ち第2表示器87、第1特別図柄第2表示器88、第2特別図柄第2表示器89、普通図柄第2表示器90が設けられている。なお、これらが設けられている表示装置を第2遊技情報表示装置79という。
第1特別図柄第1表示器60は、第1始動口6に遊技球が入球することを条件に行われる第1特別図柄抽選の結果を表示する可変表示装置、第2特別図柄第1表示器61は、第2始動口7に遊技球が入球することを条件に行われる第2特別図柄抽選の結果を表示する可変表示装置である。
第1特別図柄抽選とは、遊技球が第1始動口6に入球したときに大当たり判定用乱数値を取得し、取得した大当たり判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かを判定することをいう。第2特別図柄抽選とは、遊技球が第2始動口7に入球したときに大当たり判定用乱数値を取得し、取得した大当たり判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かを判定することをいう。
第1特別図柄抽選が行われると、第1特別図柄第1表示器60において、当該抽選結果に基づいて、特別図柄の変動表示が行われ、当該第1特別図柄抽選の結果を表す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄第1表示器60における第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。第2特別図柄抽選と第2特別図柄第1表示器61についても同様にある。
例えば、第1特別図柄第1表示器60及び第2特別図柄第1表示器61はそれぞれ複数のLEDを具備している。各特別図柄の変動表示において、例えば、対応する第1特別図柄第1表示器60又は第2特別図柄第1表示器61の所定のLEDが所定の間隔で点滅する。そして、特別図柄の停止表示においては、各特別図柄抽選の結果を表す特定のLEDが点灯する。
普通図柄第1表示器62は、遊技球が入賞ゲート9、10を通過することを条件に行われる普通図柄抽選の結果を表示する可変表示装置である。普通図柄抽選とは、遊技球が入賞ゲート9、10を通過したときに当たり判定用乱数値を取得し、取得した当たり判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるか否かを判定する処理のことをいう。
普通図柄抽選が行われると、普通図柄第1表示器62において、当該抽選結果に基づいて、普通図柄の変動表示が行われ、当該普通図柄抽選の結果を表す普通図柄の停止状態が行われる。すなわち、普通図柄第1表示器62における普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
例えば、普通図柄第1表示器62はそれぞれ複数のLEDを具備している。普通図柄の変動表示において、例えば、普通図柄第1表示器62の所定のLEDが所定の間隔で点滅する。そして、普通図柄の停止表示において、普通図柄抽選の結果を表す特定のLEDが点灯する。
ところで、特別図柄の変動表示中や大入賞口制御装置80が作動する特別遊技中に、始動口6、7に遊技球が入球しても、即座に特別図柄の変動表示が行われて特別図柄抽選の結果が報知される訳ではない。すなわち、一定条件下で特別図柄の変動表示が保留されることがある。本実施の形態では、一定条件として、特別図柄の変動表示を保留できる個数に上限値が設けられている。本実施の形態では、その上限値は各始動口6、7に対して「4」に設定されている。すなわち、各始動口6、7に対して特別図柄の変動表示を実行する権利を4個まで保留することができる。
第1特別図柄保留第1表示器63は、第1特別図柄の変動表示(以下、「第1特図変動表示」という)の保留個数(U1:以下、「第1特図保留数」という)を表示する。第2特別図柄保留第1表示器64は、第2特別図柄の変動表示(以下、「第2特図変動表示」という)の保留個数(U2:以下、「第2特図保留数」という)を表示する。第1特別図柄保留第1表示器63及び第2特別図柄保留第1表示器64は、例えばそれぞれ複数のLEDを具備し、各保留数に応じて所定のLEDを点灯する。
なお、普通図柄の変動表示(以下、「普図変動表示」という)についても同様に、上限保留個数が4個に設定されており、その保留個数(G:以下、「普図保留数」という)が、普通図柄保留第1表示器65において表示される。普通図柄保留第1表示器65は、例えば複数のLEDを具備し、普図保留数に応じて所定のLEDを点灯する。
また、遊技機Yには、様々な演出を実行する演出装置が設けられている。本実施の形態では、演出装置は、画像表示装置14、音声出力装置15、演出用照明装置16、及び、第1演出用役物装置1701、第2演出用役物装置1702、第3演出用役物装置1703で構成されている。画像表示装置14と、第1演出用役物装置1701、第2演出用役物装置1702、第3演出用役物装置1703とが遊技盤2に設けられ、音声出力装置15と演出用照明装置16とがガラス扉Y2に設けられている。
画像表示装置14は、様々な静止画や動画を表示することで画像による演出を行う。なお、本実施の形態においては、画像表示装置14として液晶ディスプレイが用いられているが、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等他の方式の表示装置を用いこともできる。
第1演出用役物装置1701は、可動部材として、第1装飾部材17Aを具備する。また、第2演出用役物装置1702は、可動部材として、第2装飾部材17Bを具備する。また、第3演出用役物装置1703は、可動部材として、第3装飾部材17Cを具備する。各演出用役物装置は、それぞれ備える可動部材としての装飾部材を動作させ、動作による演出を行う。音声出力装置15は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することで音声による演出を行う。演出用照明装置16は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
第1装飾部材17Aは、後述するように、サブCPU102aの制御に基づくランプCPU104aの駆動制御により、第1演出用役物装置1701が備えるソレノイドやモータ等によって駆動される。これにより、第1装飾部材17Aは、画像表示装置14よりも上側の「待機位置1」(元の位置)から、画像表示装置14の前面の中央の位置である「動作位置1−1」(移動後の位置)に移動する。また、第1装飾部材17Aは、「待機位置1」から、「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」に移動する。第1装飾部材17Aは、「待機位置1」から「動作位置1−1」に移動した後に、「待機位置1」に戻る、といった移動動作を行うか、「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して「動作位置1−2」に移動した後に、「動作位置1−1」を経由して「待機位置1」に戻る、といった移動動作を行う。
第2装飾部材17Bは、同じく、サブCPU102aの制御に基づくランプCPU104aの駆動制御により、第2演出用役物装置1702が備えるソレノイドやモータ等によって駆動される。これにより、第2装飾部材17Bは、第2装飾部材17Bの下方を支点として、画像表示装置14の右側の位置である「待機位置2」(元の位置)から左側に倒れて、画像表示装置14の前面の位置である「動作位置2」(移動後の位置)に移動する。第2装飾部材17Bは、「待機位置2」から「動作位置2」に移動すると、その後、第2装飾部材17Bの下方を支点として右側に起立し、「待機位置2」(元の位置)に戻る、といった移動動作を行う。
第3装飾部材17Cは、同じく、サブCPU102aの制御に基づくランプCPU104aの駆動制御により、第3演出用役物装置1703が備えるソレノイドやモータ等によって駆動される。これにより、第3装飾部材17Cは、第3装飾部材17Cの下方を支点として、画像表示装置14の左下側の位置である「待機位置3」(元の位置)から右側に倒れて、画像表示装置14の前面の位置である「動作位置3」(移動後の位置)に移動する。第3装飾部材17Cは、「待機位置3」から「動作位置3」に移動すると、その後、第3装飾部材17Ccの下方を支点として左側に起立し、「待機位置3」(元の位置)に戻る、といった動作が可能である。
なお、第1装飾部材17A、第2装飾部材17B、第3装飾部材17Cの何れも、ここで挙げる形状、動作態様に限定されない。
また、受け皿50には、後述する種々の演出に係る操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置18が設けられている。
演出ボタン装置18は、操作可能な「第1操作手段」としての演出ボタン18Aと、演出ボタン18Aに対する押下操作を検出する演出ボタン操作検出スイッチ18aとを具備する。
演出ボタン18Aは、演出ボタン18Aが通常の操作位置である非突出状態(図2(a))と、非突出状態よりも上方の操作位置にまで突出した突出状態(図2(b))と、押下操作を検出する際の状態として、非突出状態よりも下方へ退入した状態(図2(c))とに変化可能に構成されている。
演出ボタン18Aは、非突出状態では、受け皿50の周囲の表面から先端部のみが僅かに上方へ突出した状態である。
また、演出ボタン18Aは、突出状態では、受け皿50の周囲の表面から非突出状態よりも数倍(約7〜10倍)上方へ突出した状態である。
また、演出ボタン18Aは、受け皿50の周囲の表面から僅かに下方へ退入して、押下操作が検出される押下状態となる。すなわち、演出ボタン装置18は、演出ボタン18Aを、非突出状態と、突出状態と、押下操作が検出される押下状態とに変化可能な構造を備えている。非突出状態または突出状態の演出ボタン18Aが、押下されて押下状態となると、押下操作が検出され、その後、押下操作が解除されると、押下状態から非突出状態に戻る。
なお、演出ボタン18Aが、非突出状態の位置と、突出状態の位置と、押下操作が検出される位置(押下位置)との間を移動する方向を演出ボタン18Aの進退方向とする。
演出ボタン18Aが、押下操作が検出される状態となると、演出ボタン操作検出スイッチ18aが、演出ボタン18Aの完全な押下操作が検出されたことを示す演出ボタン操作検出信号をランプ制御基板104に出力する。
また、演出ボタン18Aが突出状態になると、突出状態検出スイッチ18a21が、演出ボタン18Aが最大に突出した位置(突出状態の位置)で保持されていることを示す突出状態検出信号をランプ制御基板104に出力する。
また、演出ボタン18Aは、光を透過可能な透明部材を筐体としており、LED(図示せず)を内蔵する。このLED(図示せず)が発光すると、その光が演出ボタン18Aを外部へ透過して、演出ボタン18Aが電飾される。
また、詳細は図72を用いて後述するが、演出ボタン18Aは非突出状態から上下方向(進退方向)に振動(往復運動)可能になっており、さらに振動速度は、低速振動と高速振動の2段階がある。演出ボタン18Aが振動しているか否かを遊技者が視覚的に判断するのは困難であり、遊技者は演出ボタン18Aに触れることにより、振動の有無を確認することができる。演出ボタン18Aが低速振動しているときに遊技者が演出ボタン18Aに触れると「ポコ・・・ポコ・・」と振動が遊技者に伝わり、演出ボタン18Aが高速振動しているときに遊技者が演出ボタン18Aに触れると「ポコポコポコポコ」と振動が遊技者に伝わるようになっている。
さらに、ガラス扉Y2の左端部には、後述する種々の演出に係る操作を行うための入力装置として機能する演出レバー装置19が設けられている。
演出レバー装置19は、操作可能な「第2操作手段」としての演出レバー19Aと、演出レバー19Aの操作を検出する操作検出スイッチ19aとを具備する。演出レバー19Aは、遊技者が把持可能な操作桿を有し、上下方向に傾倒操作可能に取り付けられており、操作検出スイッチ19aは、演出レバー19Aの下方向への傾倒操作を検出する。
なお、本実施の形態において、「第1操作手段」としての演出ボタン18A、または、「第2操作手段」としての演出レバー19Aに対する操作を有効とする状態を「操作有効状態」という。サブCPU102aは、「操作有効状態」において操作が有効となる操作手段が操作されることによって、所定の演出を実行するように制御する。この「操作有効状態」としては、予め設定された所定の期間からなる「操作有効期間」の他、所定の条件の成立によって「操作有効状態」となる例が挙げられる。
演出装置は、遊技の進行(状態)に応じて様々な演出を実行する。演出としては、例えば、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選を契機に行われる特図抽選演出がある。特図抽選演出は、画像表示装置14において行われる。特図抽選演出では、特別演出図柄の変動表示と特別演出図柄の停止表示とが行われる。
特別演出図柄の変動表示は、特別図柄の変動表示に対応して行われ、特別演出図柄が所定の態様で所定時間変動する。特別演出図柄の停止表示は、特別図柄の停止表示に対応して行われる(以下、特別演出図柄の変動表示と停止表示をまとめて称呼する場合、「特別演出図柄表示」という)。特別演出図柄の停止表示では、特別演出図柄が当該特別図柄抽選の結果を表す所定の態様で所定時間停止する。
特別演出図柄は、例えば、画像表示装置14等の表示領域140の左側領域、中央領域及び右側領域に配列された3列の特別装飾図柄Z1〜Z3(例えば、「1」から「9」までの数字を表す装飾図柄)からなる。特別演出図柄の変動表示では、各列の特別装飾図柄が、リールが回転しているかのうように、上から下に移動(変動表示)する。なお、特別演出図柄の変動表示の態様はこれに限られない。また、特別演出図柄の変動表示中には、特別図柄抽選の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等のオブジェクト画像といった様々な演出画像、また、ムービー等が表示される。
一方、特別演出図柄の停止表示においては、画像表示装置14等の表示領域140の左側領域、中央領域及び右側領域において、上記の3列の特別装飾図柄が停止表示する。特別演出図柄の停止表示が行われたときの所定の有効ライン(例えば、表示領域140における中央の水平線)上の特別装飾図柄の配列が、当該特別図柄抽選の結果を表す。
特図抽選演出の他にも、後述する普通図柄抽選を契機に行われるルーレット演出、大当たり遊技が実行されるときに行われる特別遊技演出、及び、特別図柄の変動表示又は特別遊技が所定期間行われない内部的な待機状態(所謂、客待ち状態)において行われるデモ演出等の様々な演出が行われる。
遊技盤2及びガラス扉Y2の裏面には、遊技の進行を制御する制御手段100が設けられている。制御手段は、主制御基板101、演出制御基板102、払出制御基板103、ランプ制御基板104、画像制御基板105、電源基板107、遊技情報出力端子板108などで構成されている。
(制御手段の内部構成)
次に、図3を用いて、制御手段100について説明する。
電源基板107は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機Yに電源電圧を供給するとともに、遊技機Yに供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板101に出力する。電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU101aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU101aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
主制御基板101は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板101は、メインCPU101a、メインROM101b、及び、メインRAM101cを備えている。メインCPU101aは、各種検出センサやタイマ(水晶振動子)等からの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して遊技に関する演算処理を行うとともに、各種制御装置や表示装置を直接制御し、演算処理の結果に基づく所定のコマンドなどを演出制御基板102や払出制御基板103等に送信する。メインRAM101cは、メインCPU101aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板101の入力側には、入力ポート(図示せず)を介して、第1始動口検出センサ6a、第2始動口検出センサ7a、大入賞口検出センサ8a、第1入賞ゲート検出センサ9a、第2入賞ゲート検出センサ10a、及び、一般入賞口検出センサ11aが接続されている。各検出センサは、遊技球を検出すると、検出信号を主制御基板101に出力する。
主制御基板101の出力側には、出力ポート(図示せず)を介して、第2始動口制御装置70の普通可動片70Aを作動させる第2始動口開閉ソレノイド70B、及び、大入賞口制御装置80の特別可動片80Aを作動させる大入賞口開閉ソレノイド80Bが接続されている。主制御基板101は、各ソレノイドを制御するための制御信号を第2始動口開閉ソレノイド70B及び大入賞口開閉ソレノイド80Bに出力する。
また、主制御基板101の出力側には、出力ポート(図示せず)を介して、第1特別図柄第1表示器60、第2特別図柄第1表示器61、普通図柄第1表示器62、第1特別図柄保留第1表示器63、第2特別図柄保留第1表示器64及び普通図柄保留第1表示器65が接続されている。主制御基板101は、各表示装置を制御するための表示制御信号を各表示装置60〜69に出力する。
さらに、主制御基板101の出力側には、出力ポート(図示せず)を介して、遊技情報出力端子板108が接続されている。主制御基板101は、所定の遊技に関する情報(以下、遊技情報という)を外部信号として遊技情報出力端子板108に出力する。
遊技情報出力端子板108には、遊技情報表示装置が接続されている。遊技情報出力端子板108は、遊技情報表示装置及びホールコンピュータに外部信号を出力する。遊技情報表示装置は、遊技機Yの上に設けられ、上記の所定の遊技情報(外部信号)に基づいて所定の遊技情報を表示し得る。
演出制御基板102は、サブCPU102a、サブROM102b、及び、サブRAM102cを備えている。演出制御基板102は、主制御基板101に対して、当該主制御基板101から演出制御基板102への一方向に通信可能に接続されている。主制御基板101は、遊技に関する処理に基づいて所定のコマンドを演出制御基板102に送信し、演出制御基板102は、所定のコマンドを受信する。
演出制御基板102の入力側には、ランプ制御基板104を介して、演出ボタン操作検出スイッチ18a、演出レバー操作検出スイッチ19aが接続されている。
演出ボタン操作検出スイッチ18aは、演出ボタン18Aが押下(押圧)操作され、操作検出位置に達すると、ランプ制御基板104に、演出ボタン18Aが押下操作されたことを示す演出ボタン操作検出信号を出力する。ランプ制御基板104は、演出制御基板102に、演出ボタン操作検出スイッチ18aから入力した演出ボタン操作検出信号を出力する。
演出レバー操作検出スイッチ19aは、演出レバー19Aが傾倒操作されると、ランプ制御基板104に、演出レバー19Aの傾倒操作が行われたことを示す演出レバー操作検出信号を出力する。ランプ制御基板104は、演出レバー操作検出信号を入力すると、演出制御基板102に出力する。
サブCPU102aは、主制御基板101から出力されたコマンド、演出ボタン装置18から出力された演出ボタン操作検出信号、演出レバー装置19から出力された演出レバー操作検出信号、タイマ(水晶振動子)からの入力信号等に基づいて、サブROM102bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、この演算処理に基づいて、ランプ制御基板104及び画像制御基板105に演出を制御するためのコマンドを送信する。サブRAM102cは、サブCPU102aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
払出制御基板103は、遊技球を発射させるための発射制御と、遊技球を遊技者に払い出すための払出制御とを行う。この払出制御基板103は、払出CPU103a、払出ROM103b、払出RAM103cを備えており、主制御基板101及び電源基板107に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPU103aの入力側には、タッチセンサ32aと発射ボリュームのつまみ32bが接続されている。タッチセンサ32aは発射ハンドル32内に取り付けられている。タッチセンサ32aは、遊技者や店員等が発射ハンドル32に触れると、発射ハンドル32に人が接触したことを検知し、払出制御基板103に発射ハンドル検出信号を送信する。発射ボリュームのつまみ32bは発射ハンドル32に接続されている。発射ボリュームのつまみ32bは、発射ハンドル32に連動して回動し、回動角度を検出する。
また、払出制御基板103は、出力側で電源基板107を介して発射ソレノイド41に接続されている。払出制御基板103は、タッチセンサ32aから発射ハンドル検出信号を受信すると、発射ソレノイド41の通電を許可する。
そして、発射ハンドル32が操作されて、発射ハンドル32の回転角度が変化すると、発射ハンドル32に連結されているギアが回転すると共に、ギアに連結した発射ボリュームのつまみ32bが回転する。この発射ボリュームのつまみ32bが検出する発射ハンドル32の回動角度に応じた電圧が、発射ソレノイド41に印加される。
発射ソレノイド41に電圧が印加されると、発射ソレノイド41が印加電圧に応じて作動する。このように、払出制御基板103は、タッチセンサ32aからの発射ハンドル検出信号及び発射ボリュームのつまみ32bからの入力信号が有する情報に基づいて、発射ソレノイド41を通電制御し、遊技球を発射させる。
なお、本実施の形態では、発射ソレノイド41の往復速度は、発射装置4に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。発射ソレノイド41が1往復する毎に1個の遊技球が発射されるため、1分間における発射される遊技球の個数は、約99.9(個/分)となる。
また、払出制御基板103の出力側には、貯留タンク(図示なし)から所定個数の遊技球を遊技者に払い出すための払出装置5の払出駆動部51が接続されている。払出CPU103aは、主制御基板101から送信された賞球要求信号に基づいて、払出ROM103bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置5を制御して所定の遊技球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM103cは、払出CPU103aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
ランプ制御基板104は、上記各基板と同様に、ランプCPU104a、ランプROM104b、ランプRAM104cを備えている。ランプ制御基板104の出力側には、演出用照明装置16及び演出用役物装置17が接続されている。
ランプCPU104aは、演出制御基板102から送信される演出制御に係るコマンド(以下、「演出制御コマンド」という)に基づいて演出用照明装置16の発光制御、および、演出用照明装置16の光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御を行う。また、ランプCPU104aは、演出制御コマンドに基づいて演出用役物装置17を作動させるソレノイドやモータに対する駆動制御を行う。さらに、ランプCPU104aは、演出制御コマンドに基づいて演出ボタン装置18の演出ボタン18Aを通常操作位置と特別操作位置との間を移動させる電動モータ18bに対する駆動制御及び演出ボタン装置18のLED1821dを発光させる発光制御を行う。
ランプ制御基板104の入力側には、演出ボタン操作検出スイッチ18a、及び、演出レバー操作検出スイッチ19aが接続されている。
ランプ制御基板104は、演出ボタン操作検出スイッチ18aからの演出ボタン操作検出信号や、演出レバー操作検出スイッチ19aからの演出レバー操作検出信号を入力すると、入力した検出信号を演出制御基板102に出力する。すなわち、ランプ制御基板104は、演出制御基板102と、演出ボタン装置18及び演出レバー装置19との間で演出ボタン操作検出信号や演出レバー操作検出信号を中継する。
画像制御基板105は、少なくとも画像表示装置14に表示させる動画や静止画等の画像に係る映像信号を生成し、画像表示装置14に出力する画像生成部105Bと、音声出力装置15に出力させる音声に係る音声信号を生成し、音声出力装置15に出力する音声生成部105Cと、画像生成部105B及び音声生成部105Cを統括して制御する統括部105Aとを有する。
画像制御基板105の統括部105Aは、画像表示装置14による画像表示制御を行うため統括CPU105Aa、統括ROM105Ab、及び、統括RAM105Acを備えている。
統括CPU105Aaは、制御プログラム等が記憶されている統括ROM105Abに接続されており、統括CPU105Aaの動作に必要な制御プログラムが読み出されるようになっている。統括CPU105Aaは、演出制御基板102から送信される演出制御に係るコマンドを受信すると、該コマンドに基づいて画像生成部105Bに画像表示装置14に表示させる画像の指示を出すと共に、音声生成部105Cに音声出力装置15から出力させる音声の指示を出す。
統括RAM105Acは、統括CPU105Aaの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、統括ROM105Abから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、統括ROM105Abは、マスクROMで構成されており、統括ROM105Abの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するにあたり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画のためのパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、画像表示装置14の輝度のパラメータとなるデューティー比等などの各種情報が含まれている。
画像生成部105Bは、画像プロセッサであるVDP(Video Display Processor)105Baと、画像データが格納されたCGROM105Bb、及び、画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM105Bcを備えている。
VDP105Baは、画像データが記憶されているCGROM105Bbに接続されており、統括CPU105Aaからの指示に基づいて、画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、画像表示装置14に表示させる画像(フレーム)、例えば、装飾図柄画像や装飾図柄の背景を構成する、景色、キャラクタ、及び台詞等の背景画像等の個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM105Bbは、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。
また、CGROM105Bbは、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM105Bbは、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
また、画像生成部105Bは、水晶発振器を有している。水晶発振器は、VDP105Baにパルス信号を出力する。VDP105Baは、このパルス信号を分周することで、画像表示装置14と同期を図るための同期信号(水平同期信号、垂直同期信号)を生成し、画像表示装置14に出力する。
次に、図4〜図13を参照して、メインROM101bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図4(a)、(b)は、大当たり決定テーブルの一例を示す図である。大当たり判定とは、特別図柄抽選を構成するものであり、遊技者に有利な大当たり遊技を実行するか否かを判定することである。
図4(a)は、遊技球の第1始動口6への入球を契機に行われる大当たり判定において参照されるテーブル(第1特別図柄用の大当たり決定テーブル)である。一方、図4(b)は、遊技球の第2始動口7への入球を契機に行われる大当たり判定において参照されるテーブル(第2特別図柄用の大当たり決定テーブル)である。
いずれの大当たり決定テーブルも、後述する大当たりの当選確率が、相対的に低い(標準値に設定された)状態のときに参照される大当たり決定テーブル(以下、「低確率用大当たり決定テーブル」という)と、相対的に高い(標準値より高く設定された)状態のときに参照される大当たり決定テーブル(以下、「高確率用大当たり決定テーブル」という)とで構成されている。
各大当たり決定テーブルには、大当たり判定値と判定結果とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得された大当たり判定用乱数を大当たり決定テーブルに照合することで、「大当たり」、「小当たり」又は「ハズレ」のいずれかが決定される。
大当たり判定の結果が「大当たり」であると、当該結果を示す特別図柄の停止表示後に、大入賞口8の開放を伴う大当たり遊技が実行される。大当たり判定の結果が「小当たり」であると、当該結果を示す特別図柄の停止表示後に、大入賞口8の開放を伴う小当たり遊技が実行される。大当たり判定の結果が「ハズレ」であると、大当たり遊技又は小当たり遊技のいずれも実行されない。
なお、特図抽選演出としての変動演出においては、後述するように、遊技者の大当たり当選への期待感を高めるためのリーチ演出が行われる。リーチ演出としては、例えば、演出図柄の変動表示中に画像表示装置14の表示領域140の左側領域、中央領域、及び、右側領域のうちの2つの領域で上記の特図装飾図柄が擬似停止し(演出図柄の一部が擬似的な停止表示を行い)、残り1つの領域における所定の有効ライン上で所定の特図装飾図柄が停止すれば大当たりの当選を表す特図装飾図柄の配列となる状態(所謂「リーチ状態」)が発生するリーチ演出がある。大当たり判定の結果が「ハズレ」であれば、このリーチ状態という演出的な特定状態になっても、大当たり判定の結果が「ハズレ」であることに変わりはない。
リーチ演出においてリーチ状態が発生した後には、大当たり当選の期待を高める特定の演出(所謂「スーパーリーチ演出」)が発展的に行われる場合と、行われない場合とがある。また、リーチ演出において、必ずリーチ状態が発生するとは限らない。すなわち、リーチ状態が発生せずに、遊技者の大当たり当選への期待感を高める所定の演出が行われるリーチ演出もある。なお、大当たり判定の結果が「大当たり」であれば基本的にはほとんどの場合にリーチ演出が行われる。
図5(a)〜図5(c)は、特別図柄決定テーブルの一例を示す図である。特別図柄判定とは、特別図柄抽選を構成するものであり、大当たり判定の結果に基づいて第1特別図柄第1表示器60、第2特別図柄第1表示器61において停止表示する特別図柄の種類(特別図柄の停止表示態様)を決定することである。
特別図柄判定用テーブルは、大当たり判定の結果(大当たり、小当たり及びハズレ)によって大きく分けられている。すなわち、図5(a)は、大当たり判定の結果が「大当たり」である場合の特別図柄判定において参照されるテーブル、図5(b)は、大当たり判定の結果が「小当たり」である場合の特別図柄判定において参照されるテーブル、図5(c)は、大当たり判定の結果が「ハズレ」である場合の特別図柄判定において参照されるテーブルである。
これらの各テーブルは、さらに、当該特別図柄判定の契機となる遊技球の入球があった始動口の種類(第1始動口6又は第2始動口7)によっても分けられている。
各特別図柄決定テーブルには、特別図柄判定値と、停止表示される特別図柄とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得された特別図柄判定用乱数を特別図柄決定テーブルに照合することで、停止表示される特別図柄が決定される。停止表示される特別図柄の識別情報として、特図停止図柄データ及び特別演出図柄指定コマンドが設定されている。
特図停止図柄データは、主制御基板101における処理で用いられ、特別演出図柄指定コマンドは、演出制御基板102に送信され、演出制御基板102における処理で用いられる。特別演出図柄指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に(ステップS310の特別図柄記憶判定処理時に)生成されて演出制御基板102に送信される。
特別演出図柄指定コマンドは、当該特別図柄判定に係る特別図柄が停止表示される特別図柄表示装置(第1特別図柄第1表示器60または第2特別図柄第1表示器61)を識別するための1バイトのMODEデータと、停止表示される特別図柄を識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。
特別演出図柄指定コマンドについては、MODEデータが「E3H」であれば、第1特別図柄第1表示器60で特別図柄の停止表示が行われることを表し、MODEデータが「E4H」であれば、第2特別図柄第1表示器61で特別図柄の停止表示が行われることを表す。なお、MODEデータが「E3H」の特別演出図柄指定コマンドのことを「第1特別演出図柄指定コマンド」、MODEデータが「E4H」の特別演出図柄指定コマンドのことを「第2特別演出図柄指定コマンド」という。
図6(a)は、大当たり遊技を制御する際に用いられる大当たり遊技制御テーブルの一例を示す図である。
大当たり遊技制御テーブルには、大当たり遊技を制御するための条件が格納されている。大当たり遊技を制御するための条件として、大当たり遊技が開始されてから、大入賞口8の最初の開放が行われるまでの期間であるオープニングの時間と、オープニング開始時に演出制御基板102に送信するオープニング指定コマンド、大入賞口8の開閉を制御するために用いるテーブルの種類、大入賞口8の最後の開放が終了してから、大当たり遊技が終了するまでの期間であるエンディングの時間、及び、エンディング開始時に演出制御基板102に送信するエンディング指定コマンドが設定されている。これらの大当たり遊技を制御するための条件は、大当たりの種類、すなわち、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)に関連付けられている。すなわち、大当たり遊技の際に、いずれの制御条件を用いるかは特別図柄の種類に基づいて選択される。
図6(b)〜図6(d)は、大入賞口8の開閉を制御する際に用いる大当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブルの一例を示す図である。図6(b)は大当たり遊技を構成する第1大当たり遊技において参照されるテーブルであり、図6(c)は大当たり遊技を構成する第2大当たり遊技において参照されるテーブルであり、図6(d)は大当たり遊技を構成する第3大当たり遊技において参照されるテーブルである。
大当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブルには、大当たり遊技時の大入賞口8の開閉を制御するための条件が格納されている。大入賞口8の開閉を制御するための条件として、ラウンド遊技の番号であるラウンド番号(R)、各ラウンド遊技における大入賞口8の開放(大入賞口制御装置80の作動)番号である特電作動番号(K)、及び、大入賞口8の開放時間、閉鎖時間(作動時間、未作動時間)が設定されている。
図7(a)は、小当たり遊技を制御する際に用いられる小当たり遊技制御テーブルの一例を示す図である。
小当たり遊技制御テーブルには、小当たり遊技を制御するための条件が格納されている。小当たり遊技を制御するための条件として、小当たり遊技が開始されてから、大入賞口8の最初の開放が行われるまでの期間であるオープニングの時間と、オープニング開始時に演出制御基板102に送信するオープニング指定コマンド、大入賞口8の開閉を制御するために用いるテーブルの種類、大入賞口8の最後の開放が終了してから、小当たり遊技が終了するまでの期間であるエンディングの時間、及び、エンディング開始時に演出制御基板102に送信するエンディング指定コマンドが設定されている。これらの小当たり遊技を制御するための条件は、小当たりの種類、すなわち、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)に関連付けられている。すなわち、小当たり遊技の際に、いずれの制御条件を用いるかは特別図柄の種類に基づいて選択される。
図7(b)は、大入賞口8の開閉を制御する際に用いる小当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブルの一例を示す図である。小当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブルには、小当たり遊技時の大入賞口8の開閉を制御するための条件が格納されている。大入賞口8の開閉を制御するための条件として、ラウンド番号(R)、大入賞口8の開放(大入賞口制御装置80の作動)番号である特電作動番号(K)、及び、大入賞口8の開放時間、閉鎖時間(作動時間、未作動時間)が設定されている。
図8(a)は、遊技条件データを決定する際に参照する遊技条件データ決定テーブルの一例を示す図である。遊技条件データとは、大当たりに当選した場合に、当該大当たり遊技後に新たに設定(変動)する遊技条件を表す識別情報である。遊技条件データは、当該特別図柄判定の際の大当たりの当選確率及び当該特別図柄判定の結果(特図停止図柄データ)に対応付けられている。すなわち、遊技条件データ決定テーブルは、大当たりの当選確率(低確率遊技状態/高確率遊技状態)によって分けられており、分けられた各テーブルにおいて、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)と遊技条件データとが一義的に対応付けられて格納されている。
遊技条件データは、2バイトのデータで構成されている。遊技条件データの上位バイトは、当該大当たり当選により新たに設定される大当たりの当選確率を表す。「01H」であれば、当該大当たり遊技後に大当たりの当選確率が高確率(高確率遊技状態)に設定され、「00H」であれば、当該大当たり遊技後に大当たりの当選確率が低確率(低確率遊技状態)に設定される。一方、遊技条件データの下位バイトは、当該大当たり当選により新たに設定される始動口入賞容易性を表す。「01H」であれば、当該大当たり遊技後に始動口入賞容易性が容易(時短遊技状態)に設定され、「00H」であれば、当該大当たり遊技後に始動口入賞容易性が困難(非時短遊技状態)に設定される。
図8(b)は、遊技条件決定テーブルの一例を示す図である。遊技条件判定とは、大当たり遊技が終了する際に(大当たり遊技終了処理の際に)新たに設定される遊技条件を決定することである。上述したように、本実施の形態においては、遊技条件として、大当たりの当選確率及び始動口入賞容易性が設定されている。
遊技条件決定テーブルは、遊技条件データと、各遊技条件、すなわち、その遊技条件を示すフラグ(高確率フラグ及び時短フラグ)のON/OFF及び当該遊技条件によって実行可能な特別図柄の変動表示の回数(Xa、Ja:以下、「実行可能回数」という)とが一義的に関連付けられて格納されている。特別図柄表示の実行可能回数とは、新たに設定された遊技条件による特別図柄の変動表示の規定回数を意味する。なお、この特別図柄表示の実行可能回数は、大当たり判定の判定回数に相当する。
このように、遊技機Yにおいて、メインCPU101aは、大当たり遊技を実行した際、大当たり遊技の終了後に、通常遊技状態(低確率遊技状態且つ非時短遊技状態)に比して、遊技者に有利な特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)を設定する。
メインCPU101aは、この特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)において、大当たり判定の判定回数(特別図柄表示の実行可能回数)が84回に達することを契機に特定遊技状態を終了させている。このように、遊技機Yは、所謂「ST機」として機能している。
(特別図柄の変動パターン決定テーブル)
図9〜図12は、特別図柄の変動表示の態様(以下、「特図変動パターン」という)を決定する際に参照される特図変動パターン決定テーブルの例を示す図である。
図9は、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において特図変動パターンを決定する際に参照される特図変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。
図10は、第1大当たりまたは第2大当たりに当選したときの高確率遊技状態且つ時短遊技状態での特別図柄の変動回数が1回目〜30回目であるときにおいて特図変動パターンを決定する際に参照される特図変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。
図11は、第1大当たりまたは第2大当たりに当選したときの高確率遊技状態且つ時短遊技状態での特別図柄の変動回数が31回目〜74回目であるときにおいて特図変動パターンを決定する際に参照される特図変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。
図12は、第1大当たりまたは第2大当たりに当選したときの高確率遊技状態且つ時短遊技状態での特別図柄の変動回数が75回目〜84回目であるときにおいて特図変動パターンを決定する際に参照される特図変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。
なお、第3大当たりに当選したときの高確率遊技状態且つ非時短遊技状態において特別変動パターンを決定する際に参照される特図変動パターン決定テーブル、または、小当たりに当選した際に参照される特図変動パターン決定テーブルについては、説明を省略する。
図25を用いて後述するように、メインCPU101aは、メインROM101bの遊技条件決定テーブル(図8(b))を参照し、高確率フラグ及び時短フラグのON/OFFによって決まる現在の遊技状態を確認し、さらに現在の遊技状態が高確率遊技状態且つ時短遊技状態であれば、特別図柄の変動表示の変動回数を確認し、この遊技状態、または、遊技状態且つ変動回数に応じて、特図変動パターン決定テーブルを選択する。
メインCPU101aは、現在の遊技状態が、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態(通常状態)であると判断した場合には、図9の特図変動パターン決定テーブルを参照(選択)する。
また、メインCPU101aは、現在、高確率遊技状態且つ時短遊技状態であり、特別図柄の変動回数が1回〜31回であると判断した場合には、図10の特図変動パターン決定テーブルを参照する。
また、メインCPU101aは、現在、高確率遊技状態且つ時短遊技状態であり、特別図柄の変動回数が31回〜74回であると判断した場合には、図11の特図変動パターン決定テーブルを参照する。
また、メインCPU101aは、現在、高確率遊技状態且つ時短遊技状態であり、特別図柄の変動回数が75回〜84回であると判断した場合には、図12の特図変動パターン決定テーブルを参照する。
また、メインCPU101aは、現在、高確率遊技状態且つ非時短遊技状態である場合、または、小当たりに当選した場合には、図示しない所定の特図変動パターン決定テーブルを参照する。
特図変動パターン決定テーブルは、特別図柄判定の結果及び特別図柄表示において作動する特別図柄表示装置(当該特別図柄表示に係る始動口)の種別が反映された特図停止図柄データ、及び、特図保留数(U1またはU2)、リーチの有無を判定するためのリーチ判定値、特図変動パターンを判定するための特図変動パターン判定値が格納されている。
メインCPU101aは、特図停止図柄データが「10H」〜「17H」、または「20H」、「21H」(大当たり、小当たり)の場合には、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得した特図変動パターン判定用乱数と、特図停止データに応じて振り分けられた特図変動パターン判定値(0〜255)とを照合し、特図変動パターンを決定する。
或いは、メインCPU101aは、特図停止図柄データが「18H」又は「28H」の場合(ハズレ)の場合には、当該特図変動パターン判定処理に係る特図保留数(U1又はU2)を確認する。メインCPU101aは、リーチ判定用乱数を取得し、確認した特図保留数(U1又はU2)に応じたリーチ判定値(0〜99)と照合して「リーチ無しハズレ」の特図変動パターンか、または、「リーチ有りハズレ」の特図変動パターンかを決定する。
なお、特図保留数としては最大数の「4」が記憶されることはあるが、「リーチ無しハズレ」の特図変動パターンか、「リーチ有りハズレ」の特図変動パターンかを決定する際には、保留球数として「4」は参照されない。
メインCPU101aは、「リーチ無しハズレ」を決定した場合には、取得した特図変動パターン判定用乱数を「リーチ無しハズレ」に応じて振り分けられた特図変動パターン判定値(0〜255)と照合し、特図変動パターンを決定する。
メインCPU101aは、「リーチ有りハズレ」を決定した場合には、取得した特図変動パターン判定用乱数を「リーチ有りハズレ」に応じて振り分けられた特図変動パターン判定値(0〜255)と照合し、特図変動パターンを決定する。
メインCPU101aは、特別図柄の変動表示開始時に(ステップS300の特別図柄記憶判定処理時に)特図変動パターン決定(ステップS313−3)によって特図変動パターンを決定する。
特図変動パターンには、大当たり判定の判定結果、及び、特別図柄の変動表示に要する時間(以下、「特図変動時間」という)が関連付けられている。なお、特図変動パターンは、第1特別図柄第1表示器60において表示される第1特別図柄の変動表示の態様である第1特図変動パターンと、第2特別図柄第1表示器61において表示される第2特別図柄の変動表示の態様である第2特図変動パターンとで区別される。
メインCPU101aは、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドを生成し、演出制御基板102に送信する。
特図変動パターンは、各特図変動パターン決定テーブルにおいて予め設定された所定の割合で割り振られているため、特図変動パターンには大当たり当選の期待度(信頼度)や特定の大当たり(例えば、第1大当たり、第2大当たり)へ当選する期待度(信頼度)が対応付けられていることになる。
演出制御基板102のサブCPU102aは、後述するように、主制御基板101から受信した特図変動パターン指定コマンドに基づいて演出内容を決定する。なお、図9〜図12に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として、サブCPU102aによって決定される変動演出の演出種別を特図変動パターン指定コマンドに対応付けて記載している。
ここで、演出内容として、ここで、「図柄変動」とは、画像表示装置14において、複数の特別演出図柄が変動表示されることをいう。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する特別演出図柄の組合せの一部が仮停止して、他の特別演出図柄が変動を行うような、遊技者に大当たりの期待感を付与する変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する特別演出図柄の組合せとして「777」の3桁の特別演出図柄の組み合わせが設定されている場合に、2つの特別演出図柄が「7」で仮停止して、残りの特別演出図柄が変動を行っている態様をいう。なお、「仮停止」とは、特別演出図柄が小さく揺れ動いたり、小さく変形したりして、遊技者に特別演出図柄が変動していることを示す態様をいう。
図9に示す変動演出の演出種別において、「図柄変動1」〜「図柄変動3」は、複数の特別演出図柄が変動表示された後にリーチ態様とならずに大当たり判定の判定結果として「ハズレ」を報知する変動演出である。「図柄変動1」は、4秒という極めて短い特図変動時間で行う「短縮変動」である。「図柄変動2」、「図柄変動3」は、それぞれ8秒、12秒の特図変動時間で行う変動演出である。
また、図9に示す「ノーマルリーチ」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば7)で停止表示するリーチ演出を行う変動演出である。
また、図9に示す「ノーマルリーチ→ストーリーリーチ」は、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである際に実行する変動演出である。この「ノーマルリーチ→ストーリーリーチ」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば7)で停止表示するノーマルリーチを行い、その後、ノーマルリーチよりも大当たりへの期待度が高いリーチ演出として、ストーリーリーチを行う。このストーリーリーチは、下記のチャレンジリーチにおいても登場するキャラクタが消えた飼い犬を探す旅に出て、最後に飼い犬を見つけることで大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を示唆させる内容のストーリーからなるリーチ演出である。
また、図9に示す「図柄変動2→チャレンジリーチ」は、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである際に実行する変動演出である。この「図柄変動2→チャレンジリーチ」は、「図柄変動2」後に、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば7)で停止表示するとともに上記ストーリーリーチにおいても登場するキャラクタが複数の宝箱の中から目的のアイテムを探すという宝探しゲームにチャレンジし、キャラクタがアイテムを獲得することによって大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を示唆する、という内容のチャレンジリーチを行うものである。
また、図9に示す「図柄変動3→チャレンジリーチ」は、「図柄変動3」後に、上記チャレンジリーチを行う変動演出である。
また、図9に示す「ノーマルリーチ→スーパーリーチ」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば7)で停止表示するノーマルリーチを行い、その後、ノーマルリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスーパーリーチを行う変動演出である。
また、図9に示す「ノーマルリーチ→スペシャルリーチ」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば7)で停止表示するノーマルリーチを行い、その後、上述のスーパーリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスペシャルリーチを行う変動演出である。
また、図9に示す「ノーマルリーチ→スーパーリーチ→スペシャルリーチ」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、ノーマルリーチを行った後に、スーパーリーチを行い、その後にスペシャルリーチを行う変動演出である。
図9に示すように、停止図柄データが「10H」である第1大当たりの場合に決定される特図変動パターン指定コマンドは、特図変動パターン判定値からわかるように、「E6H0AH」、「E6H0BH」、「E6H0CH」となるにつれて選択割合が高くなる。同様に、停止図柄データが「11H」である第2大当たりの場合に決定される特図変動パターン指定コマンドは、特図変動パターン判定値からわかるように、「E6H0DH」、「E6H0EH」、「E6H0FH」となるにつれて選択割合が高くなる。
一方、図9に示すように、停止図柄データが「18H」であるハズレの場合に決定される特図変動パターン指定コマンドは、特図変動パターン判定値からわかるように、「E6H09H」、「E6H08H」、「E6H07H」となるにつれて選択割合が低くなる。
サブCPU102aは、図9に示すように、主制御基板101から変動パターン指定コマンドとして「E6H0AH」を受信した場合には、「変動演出パターンA034」〜「変動演出パターンA037」の「ノーマルリーチ→スーパーリーチ」を実行することを決定し、主制御基板101から変動パターン指定コマンドとして「E6H0BH」を受信した場合には、「変動演出パターンA038」〜「変動演出パターンA041」の「ノーマルリーチ→スペシャルリーチ」を実行することを決定し、主制御基板101から変動パターン指定コマンドとして「E6H0CH」を受信した場合には、「変動演出パターンA042」〜「変動演出パターンA045」の「ノーマルリーチ→スーパーリーチ→スペシャルリーチ」を実行することを決定する。
後に、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において設定される演出モードAの変動演出として、「変動演出パターンA034」、「変動演出パターンA038」、「変動演出パターンA042」の変動演出について説明する。
「変動演出パターンA034」、「変動演出パターンA038」、「変動演出パターンA042」の大当たりに対する期待度について述べると、上述の「E6H0AH」、「E6H0BH」、「E6H0CH」の選択割合からわかるように、サブCPU102aが「E6H0AH」を受信した場合に実行する「ノーマルリーチ→スーパーリーチ」の「変動演出パターンA034」、サブCPU102aが「E6H0BH」を受信した場合に実行する「ノーマルリーチ→スペシャルリーチ」の「変動演出パターンA038」、サブCPU102aが「E6H0CH」を受信した場合に実行する「ノーマルリーチ→スーパーリーチ」の「変動演出パターンA042」となるにつれて、大当たりに対する期待度が高くなるといえる。
また、高確率遊技状態且つ時短遊技状態で選択される図10の変動パターン決定テーブルに示す「図柄変動1」〜「図柄変動3」は、それぞれ特図変動時間が2秒、6秒、10秒で行う変動演出であり、これらの特図変動時間は、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態で選択される図9の変動パターン決定テーブルに示す「図柄変動1」〜「図柄変動3」をそれぞれ実行する際の特図変動時間4秒、8秒、12秒よりも短くなっている。その上、特図変動時間が2秒と最も短い「図柄変動1」を実行するための「特図変動パターン30」の選択割合が、図9の変動パターン決定テーブルに示す特図変動時間が4秒の「図柄変動1」を実行するための「特図変動パターン00」の選択割合よりも高く設定されている。
また、図10に示す「図柄変動→特別キャラリーチ1」〜「図柄変動→特別キャラリーチ6」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、後述のモードBにおいてのみ登場する特別キャラクタによる特別キャラリーチを行う変動演出である。なお、この特別キャラリーチの詳細については、図65〜図67を用いて後述する。
また、図11に示す変動演出の演出種別において、「図柄変動1」〜「図柄変動3」は、複数の特別演出図柄が変動表示される変動演出であり、特図変動時間に相当する変動演出の演出時間が異なるものである。
また、図11に示す「図柄変動→攻撃リーチ1」〜「図柄変動→攻撃リーチ6」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、それぞれ異なるキャラクタが攻撃をかけるという内容の攻撃リーチを行う変動演出である。なお、この攻撃リーチの詳細については、図68、図69を用いて後述する。
また、図12に示す変動パターン決定テーブルでは、特図変動時間が2秒、6秒というような極めて短時間の変動演出を実行するための特図変動パターンは有していない。図12に示すように、「ジャンケン演出(負け1)」〜「ジャンケン演出(負け6)」、「ジャンケン演出(勝ち1)」〜「ジャンケン演出(勝ち3)」、「ジャンケン演出(あいこ1)」〜「ジャンケン演出(あいこ3)」は、複数の特別演出図柄を変動表示する図柄変動後に、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば7)で停止表示するリーチ状態を発生させ、2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)がジャンケンを行うという内容の「ジャンケン演出」を行う変動演出である。
「ジャンケン演出(負け1)」〜「ジャンケン演出(負け6)」は、大当たり判定の判定結果としてハズレである場合に実行される変動演出である。また、「ジャンケン演出(勝ち1)」〜「ジャンケン演出(勝ち3)」は、大当たり判定の判定結果として第1大当たりまたは第2大当たりである場合に実行される変動演出である。また、「ジャンケン演出(あいこ1)」〜「ジャンケン演出(あいこ3)」は、大当たり判定の判定結果が「第3大当たり」または「小当たり」である場合に実行される変動演出である。
なお、この「ジャンケン演出」の詳細については、図70、図71を用いて後述する。
なお、各特図変動パターンに対応して始動口入賞指定コマンド及び特図変動パターン指定コマンドが設定されている。始動口入賞指定コマンドは第1事前判定又は第2事前判定によって決定された特図変動パターンに対応し、第1事前判定又は第2事前判定後に演出制御基板102に送信される。特図変動パターン指定コマンドは特図変動パターン判定によって決定された特図変動パターンに対応し、特図変動パターン判定後に演出制御基板102に送信される。
特図変動パターン指定コマンドは、当該特別図柄判定に係る特別図柄の変動表示が行われる特別図柄表示装置(第1特別図柄第1表示器60又は第2特別図柄第1表示器61)を識別するための1バイトのMODEデータと、特図変動パターンを識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。特図変動パターン指定コマンドについては、MODEデータが「E6H」であれば、第1特別図柄第1表示器60で特別図柄の変動表示が行われることを示し、MODEデータが「E7H」であれば、第2特別図柄第1表示器61で特別図柄の変動表示が行われることを示す。
なお、MODEデータが「E6H」の特図変動パターン指定コマンドのことを「第1特図変動パターン指定コマンド」といい、MODEデータが「E7H」の特図変動パターン指定コマンドのことを「第2特図変動パターン指定コマンド」という。
始動口入賞指定コマンドは、始動口の種別を識別するための1バイトのMODEデータと、特図変動パターンを識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。始動口入賞指定コマンドについては、MODEデータが「E1H」であれば、第1始動口6に遊技球が入球したことを表し、MODEデータが「E2H」であれば、第2始動口7に遊技球が入球したことを表す。なお、MODEデータが「E1H」の始動口入賞指定コマンドのことを「第1始動口入賞指定コマンド」、MODEデータが「E2H」の始動口入賞指定コマンドのことを「第2始動口入賞指定コマンド」という。
図13(a)〜図13(f)は、第1入賞ゲート9又は第2入賞ゲート10への入賞に基づく普通図柄系遊技を制御する際に用いられるテーブルの一例を示す。
図13(a)は、当たり決定テーブルの一例を示す図である。当たり判定とは、第2始動口7の開放を伴う補助遊技を実行するか否かを判定することである。当たり判定は、後述するように、遊技球の入賞ゲート9、10の通過に基づいて取得された当たり判定用乱数に基づいて行われる。
当たり決定テーブルは、始動口入賞容易性によって分けられている。具体的には、当たり決定テーブルは、非時短遊技状態のときに参照される当たり決定テーブルと、時短遊技状態のときに参照される当たり決定テーブルとで分けられている。
各当たり決定テーブルには、当たり判定値と判定結果とが一義的に対応付けられて格納されている。取得された当たり判定用乱数を当たり決定テーブルに照合することで、「当たり」又は「ハズレ」のいずれかが決定される。「当たり」に当選すると、第2始動口7の開放を伴う補助遊技が実行される。
図13(b)は、普通図柄決定テーブルの一例を示す図である。普通図柄判定とは、普通図柄第1表示器62において停止表示される普通図柄を決定することである。普通図柄判定用テーブルは、当たり判定の結果(当たり及びハズレ)によって分けられている。
各普通図柄決定テーブルには、普通図柄判定値と、停止表示される普通図柄とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が入賞ゲート9、10を通過することを契機に取得される普通図柄判定用乱数を普通図柄決定テーブルに照合することで、停止表示される普通図柄が決定される。停止表示される普通図柄の識別情報として、普図停止図柄データ及び普通演出図柄指定コマンドが設定されている。
普通停止図柄データは、主制御基板101における処理で用いられ、普通演出図柄指定コマンドは、演出制御基板102に送信され、演出制御基板102おける処理で用いられる。
図13(c)は、普通図柄の変動表示に要する時間(以下、「普図変動時間」という)に対応付けられた普通図柄の変動パターン(以下、「普図変動パターン」という)を判定するための普図変動パターン決定テーブルを示す図である。普図変動パターン決定テーブルは、非時短遊技状態のときに参照される普図変動パターン決定テーブルと、時短遊技状態のときに参照される普図変動パターン決定テーブルとで構成されている。
各テーブルにおいて、普図変動パターン判定値と、一又は複数の普図変動パターンとが一義的に関連付けられて格納されている。後述するように、遊技球が入賞ゲート9、10を通過することを契機に取得される普図変動パターン判定用乱数を普図変動パターン決定テーブルに照合することで、普図変動パターンが決定される。
普図変動パターンに対応して普図変動パターン指定コマンドが設定されている。普図変動パターン判定後に演出制御基板102に送信される。演出制御基板102が普図変動パターン指定コマンドを受信することで、これから普通図柄の変動表示が開始されること、及び、当該普通図柄の変動表示に係る普通図柄判定の判定結果を認識することができる。
普図変動パターン指定コマンドは、現在の始動口入賞容易性に係る遊技状態を識別するための1バイトのMODEデータと、普図変動パターンを識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。普図変動パターン指定コマンドについては、MODEデータが「D6H」であれば、非時短遊技状態であることを表し、MODEデータが「D7H」であれば、時短遊技状態であることを表す。
図13(d)は、補助遊技参照データ決定テーブルの一例を示す図である。このテーブルには、補助遊技を行う際に参照されるデータ(補助遊技参照データ)が格納されている。図13(d)に示す様に、補助遊技参照データ決定テーブルには、現在の始動口入賞容易性と普図停止図柄データとの組み合わせと、補助遊技参照データとが対応付けられている。すなわち、補助遊技参照データは、当該普通図柄判定が行われた際の始動口入賞容易性状態及び当該普通図柄判定の結果に関する情報を有する。
図13(e)は、補助遊技を制御する際に用いられる補助遊技制御テーブルの一例を示す図である。
補助遊技制御テーブルには、補助遊技を制御するための条件が格納されている。補助遊技を制御するための条件として、補助遊技が開始されてから、第2始動口7の最初の開放が行われるまでの期間であるオープニングの時間と、オープニング開始時に演出制御基板102に送信するオープニング指定コマンド、第2始動口7の開閉を制御するために用いるテーブルの種類、第2始動口7の最後の開放が終了してから、補助遊技が終了するまでの期間であるエンディングの時間、及び、エンディング開始時に演出制御基板102に送信するエンディング指定コマンドが設定されている。これらの補助遊技を制御するための条件は、補助遊技参照データに関連付けられている。
図13(f)は、第2始動口7の開閉を制御する際に用いる補助遊技用の第2始動口開閉制御テーブルの一例を示す図である。補助遊技用の第2始動口開閉制御テーブルには、補助遊技時の第2始動口7の開閉を制御するための条件が格納されている。第2始動口7の開閉を制御するための条件として、補助遊技における第2始動口7の開放(第2始動口制御装置70の作動)番号である普電作動番号(D)、及び、第2始動口7の開放時間、閉鎖時間(作動時間、未作動時間)が設定されている。
(特別遊技の種類の説明)
ここで、特別遊技について説明する。本実施の形態においては、大入賞口8の開放(大入賞口制御装置80の作動)を伴う特別遊技は、「大当たり」に当選した際に実行される「大当たり遊技」と、「小当たり」に当選した際に実行される「小当たり遊技」とで構成されている。大当たり遊技は、主に大入賞口8の開閉態様の相違によって「第1大当たり遊技」、「第2大当たり遊技」、「第3大当たり遊技」に分けられる。
大当たり遊技では、大入賞口8の1回以上の開放を伴うラウンド遊技が所定回数実行される。各ラウンド遊技において、大入賞口8が開放し得る回数(以下、最大開放回数という)と、開放し得る時間の合計(以下、最大開放時間という)とが予め設定されている。「開放し得る」となっているのは、1回のラウンド遊技中に大入賞口8に入球できる遊技球の個数が制限されているからである(例えば9個)。したがって、大入賞口8が最大開放回数開放していなくても大入賞口8が閉鎖し、そのラウンド遊技が終了することがある。また、最大開放時間が経過していなくても大入賞口8が閉鎖し、そのラウンド遊技が終了することもある。なお、各ラウンド遊技における大入賞口8の最大開放回数及び最大開放時間は、各大当たり遊技で統一されていても統一されていなくてもよい。
(遊技条件の説明)
次に、遊技が進行する際の条件となる遊技条件について説明する。本実施の形態において、遊技条件として、大当たり当選確率と始動口入賞容易性が設定されている。大当たりの当選確率については、低確率遊技状態又は高確率遊技状態のもとで遊技が進行し、遊技球の始動口入賞容易性については時短遊技状態又は非時短遊技状態のもとで遊技が進行する。初期(電源投入時)の遊技条件は、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態に設定されており、この低確率遊技状態且つ非時短遊技状態を基準として通常遊技状態と称する。
本実施の形態において大当たり当選確率についての低確率遊技状態とは、大当たり判定における大当たり当選確率が、1/350と相対的に遊技者に不利に設定されていることをいう。これに対して高確率遊技状態とは、大当たり当選確率が低確率遊技状態より高く、すなわち、相対的に遊技者に有利な1/80に設定されていることである。したがって、大当たり当選確率が高確率遊技状態のときは、低確率遊技状態のときよりも大当たりの当選が容易となり、単位時間当たりの大当たりの当選可能回数が相対的に多くなるので、遊技者に有利な状態と言える。
非時短遊技状態とは、始動口入賞容易性が通常の状態である。具体的には、非時短遊技状態では、普通図柄の変動表示に要する時間(以下、普図変動時間という)が、15秒に設定され、当たり判定において「当たり」に当選したときに作動する第2始動口制御装置70の作動時間(第2始動口7の開放時間)の合計が0.2秒又は5.1秒に設定され、普通図柄用の当たり判定において当たりに当選する確率が1/50に設定されていることをいう。なお、「開放時間の合計」となっているのは、1回の当たりに対して第2始動口7が複数回開放することがあり、また、1回の当たりに対して遊技球が入賞できる個数が制限されており、遊技球がその個数入賞すると当該開放時間の経過を待たず閉鎖するからである。
これに対して時短遊技状態とは、非時短遊技状態に比べて、単位時間当たりにおける第2始動口7の開放時間(第2始動口制御装置70の作動時間)が長く、第2始動口7が開放態様になり易い遊技状態のことをいう。始動口入賞容易性が相対的に高いことによって、単位時間当たりにおける第2特別図柄判定の実行可能回数が多くなる。同一の大当たり当選確率のもとでは、単位時間当たりにおける第2特別図柄判定の実行回数が多い方が、必然的に単位時間当たりにおける大当たりの当選回数も多くなることから、時短遊技状態は非時短遊技状態に比して遊技者に有利な状態といえる。
上述したように、本実施の形態では、時短遊技状態では、普図変動時間が3.0秒に設定され、第2始動口7の最大開放時間の合計が5.2秒に設定され、当たりに当選する確率が1/5に設定される。すなわち、始動口入賞容易性の構成要素全てについて非時短遊技状態より遊技者に有利に設定されている。なお、時短遊技状態では、第2始動口7は1.0秒間の閉鎖(インターバル)を介して2回開放しているが、当該閉鎖がなく、1回開放するだけでも良い。また、閉鎖が複数回設けられていても良い。
なお、本実施の形態では、始動口6、7に遊技球が入球すると、3球の賞球を得ることができるものの、遊技者が適切な発射ハンドル32の操作で遊技球の発射を行っても、遊技者が所持する遊技球の個数が減少し易い。しかしながら、時短遊技状態のときは、非時短遊技状態に比して第2始動口7への入球が容易になるので、遊技者が所持する遊技球の個数の減少を抑えることができる。つまり、遊技者が所持する遊技球の個数の観点からも時短遊技状態は非時短遊技状態に比べて遊技者に有利に設定されている。
このように、大当たりの当選によって、大当たり遊技の種類(第1〜第3大当たり遊技)と、大当たり遊技後に新たに設定される遊技条件(低確率遊技状態または高確率遊技状態と、非時短遊技状態または時短遊技状態との組み合わせ)とが決定される。このことを鑑みると、実質的な大当たりの種類(遊技者が享受する利益度に基づく大当たりの種類)は、実行される大当たり遊技の種類と、当該大当たり遊技終了後に新たに設定される遊技条件(遊技状態)との組合せと言える。そこで、以下、特図停止図柄データに基づく大当たりの種類とは別に、大当たりによって導かれた大当たり遊技の種類と大当たり遊技後の遊技条件との組合せ、すなわち、遊技者が享受する利益の種類に基づいて、大当たりの種類を分類することができる。
大当たりの当選により、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)を実行させ、その後に高確率遊技状態且つ時短遊技状態に設定させる大当たりを「第1大当たり」と称し、大当たりの当選により、ラウンド数が4R(ラウンド)の大当たり遊技(「第2大当たり遊技」)を実行させ、その後に高確率遊技状態且つ時短遊技状態に設定させる大当たりを「第2大当たり」と称し、大当たりの当選により、ラウンド数が2R(ラウンド)の大当たり遊技(「第3大当たり遊技」)を実行させ、その後に高確率遊技状態且つ時短遊技状態に設定させる大当たりを「第3大当たり」と称する。
なお、大当たりに当選すると、当該大当たり遊技前の状態に関わらず当該大当たり遊技が開始する際に通常遊技状態に設定される。すなわち、大当たり遊技中は、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態になる。一方、小当たりに当選しても、遊技条件は変動しない。すなわち、小当たり当選時の遊技状態は当該小当たり遊技中も当該小当たり遊技後もそのまま継続される。
(主制御基板のメイン処理)
図15を用いて、主制御基板101のメイン処理を説明する。
電源基板107からメインCPU101aに電力が供給されると、メインCPU101aにシステムリセットが発生し、メインCPU101aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU101aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、電源投入に応じて、メインROM101bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM101cの各記憶領域を初期化する処理を行う。なお、メインCPU101aは、この初期化処理を行った旨の初期化指定コマンドを、後述のステップS700において演出制御基板102に送信するようにする。
ステップS20において、メインCPU101aは、リーチ判定用乱数、及び、特図変動パターン判定用乱数で構成される特別図柄の変動表示における特図変動パターンを決定するための特図変動用乱数の更新を行う。
ステップS30において、メインCPU101aは、大当たり判定用初期値乱数、特別図柄判定用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数等で構成される初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図16を用いて、主制御基板101のタイマ割込処理を説明する。主制御基板101に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下のタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU101aは、メインCPU101aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU101aは、特別図柄の変動時間の更新処理、特別図柄の停止時間の更新処理、オープニング時間の更新処理、大入賞口8の開閉時間の更新処理等を行う特別遊技タイマカウンタ、及び、普通図柄の変動時間の更新処理、普通図柄の停止時間の更新処理、並びに、第2始動口7の開閉時間の更新処理等を行う補助遊技タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。
ステップS120において、メインCPU101aは、大当たり判定用乱数、特別図柄判定用乱数、当たり判定用乱数で構成される特定乱数の更新を行う。
ステップS130において、メインCPU101aは、大当たり判定用初期値乱数、特別図柄用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数を更新する初期値乱数更新処理を行う。
なお、各種の乱数の更新については、乱数の種別毎に設けられた乱数カウンタを「1」加算することで、乱数の更新を行う。各種の乱数には乱数範囲が設けられている。乱数範囲は、「0」から、その乱数に定められた最大値までとなっている。そして、乱数の更新において、乱数カウンタが示す乱数が乱数範囲の最大値である場合、乱数カウンタを「1」加算せずに「0」に戻し、その時の初期値乱数からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS200において、メインCPU101aは、入力制御処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、所定の検出センサから新たに有効な信号が送信されたか否か判定する入力制御処理を行う。詳しくは、図17〜図20を用いて後述する。
ステップS300において、メインCPU101aは、第1特別図柄第1表示器60、第2特別図柄第1表示器61、第1特別図柄保留第1表示器63、第2特別図柄保留第1表示器64、及び、大入賞口制御装置80の制御(特別図柄系装置の制御)を行うための特図特電制御処理(特別図柄系処理)を行う。詳しくは、図21〜図30を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU101aは、普通図柄第1表示器62、普通図柄保留第1表示器65、第2始動口制御装置70の制御(普通図柄系装置の制御)を行うための普図普電制御処理(普通図柄系処理)を行う。
メインCPU101aは、この普図普電制御処理(普通図柄系処理)において、普図普電処理データの値をロードし、ロードした普図普電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば、入賞ゲート9、10への入賞に基づいて取得された普図判定情報に基づいて補助遊技を実行(第2始動口7が開放)するか否かの普通図柄判定等を含む普通図柄記憶判定処理を行い、普図普電処理データ=1であれば、普通図柄判定に基づいて普通図柄第1表示器62が変動しているときの普通図柄変動処理を行い、普図普電処理データ=2であれば、普通図柄第1表示器62が停止しているときの普通図柄停止処理を行い、普図普電処理データ=3であれば第2始動口7を開閉制御(第2始動口制御装置70の作動)する補助遊技処理を行う。
ステップS500において、メインCPU101aは、払出制御処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、始動口(第1始動口6、第2始動口7)、大入賞口8及び、一般入賞口11に対応する賞球カウンタが「0」を超えているか否かのチェックを行い、「0」を超えている場合、それぞれの入賞口に対応する賞球個数を示す賞球要求信号を払出制御基板103に送信する。そして賞球信号を送信するとき、その信号に係る賞球カウンタを「1」減算する更新処理を行う。
ステップS600において、メインCPU101aは、遊技に関する情報を外部信号として遊技情報表示装置700等の外部装置に出力するための外部信号出力制御データ、第2始動口開閉ソレノイド70B、及び、大入賞口開閉ソレノイド80Bを駆動させるための駆動制御データ(始動口開閉ソレノイド駆動データ及び大入賞口開閉ソレノイド駆動データ)、及び、第1特別図柄第1表示器60や第2特別図柄第1表示器61や第1特別図柄保留第1表示器63や第2特別図柄保留第1表示器64に所定の図柄を表示させるための表示制御データ(特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ)のデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU101aは、出力制御処理を行う。この処理において、まず上記S600で作成した外部信号出力制御データ、駆動制御データに基づいて信号を出力させるポート出力処理が行われる。次いで、第1特別図柄第1表示器60や第2特別図柄第1表示器61や第1特別図柄保留第1表示器63や第2特別図柄保留第2表示器64の各LEDを点灯させるために、上記ステップS600で作成した表示制御データに基づいて信号を出力させる表示装置出力処理を行う。最後に、メインRAM101cの送信バッファにセットされているコマンドを他の基板に送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS800において、メインCPU101aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU101aのレジスタに復帰させる。
図17を用いて、入力制御処理を説明する。まず、ステップS210において、メインCPU101aは、一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口11に入球したか否かを判定する。メインCPU101aは、一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力していない場合には、ステップS220に処理を移す。メインCPU101aは、一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
ステップS220において、メインCPU101aは、大入賞口検出センサ8aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口8に入球したか否かを判定する。メインCPU101aは、大入賞口検出センサ8aから検出信号を入力していない場合には、ステップS230に処理を移す。メインCPU101aは、大入賞口検出センサ8aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口8に入賞した遊技球を計数するためのラウンド入賞カウンタ(C)のカウンタ値を加算して更新する。
ステップS230において、メインCPU101aは、第1始動口検出センサ6aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口6に入球したか否かを判定する。詳細は、図18を用いて後述する。
ステップS240において、メインCPU101aは、第2始動口検出センサ7aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口7に入球したか否かを判定する。詳細は、図19を用いて後述する。
ステップS250において、メインCPU101aは、入賞ゲート検出センサ9a、10aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が入賞ゲート10を通過したか否かを判定する。詳細は、図20を用いて後述する。
次に、図18を用いて第1始動口検出信号入力処理について説明する。ステップS231において、メインCPU101aは、第1始動口検出センサ6aから有効な検出信号があったか否かを判定する。有効な検出信号がなければ当該処理を終了し、有効な検出信号があれば、ステップS232において、始動口賞球カウンタを「1」加算して更新すると共に、メインRAM101cの第1始動口入球フラグ記憶領域に第1始動口入賞フラグをONする。
メインCPU101aは、ステップS233において、第1特図保留数(U1)を計数する第1特図保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU101aは、カウンタ値(U1)が4より小さくないと判定すれば当該処理を終了し、第1特図保留数(U1)が4より小さいと判定すれば、ステップS234において第1特図保留数カウンタのカウンタ値を「1」加算して更新する。また、ステップS234において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留第1表示器63に表示される第1特図保留数(U1)を更新するために、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM101cの所定領域にセットする。
メインCPU101aは、ステップS235において、大当たり判定用乱数カウンタ、特別図柄判定用乱数カウンタ、リーチ判定用乱数カウンタ及び特図変動パターン判定用乱数カウンタが示すそれぞれの乱数値からなる特別判定情報を第1特別図柄保留記憶領域に記憶する。
第1特別図柄保留記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部に分けられており(図14(a)参照)、各種の乱数は、乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている(図14(b)参照)。
メインCPU101aは、ステップS236において、遊技球の第1始動口6への入球に基づく第1事前判定を行う。ここで、第1事前判定について説明する。
具体的には、第1事前判定において、第1特別図柄保留記憶領域で記憶されている大当たり判定用乱数、特別図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数及び特図変動パターン判定用乱数に基づいて、第1特図変動パターンを判定する。すなわち、メインCPU101aは、特図変動パターン決定処理(S313)を行う前に第1事前判定として第1特図変動パターンを判定する。
そして、メインCPU101aは、ステップS237において、第1事前判定で決定した第1特図変動パターンに対応する第1始動口入賞指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域(送信バッファ)にセットする。
次に、図19を用いて、第2始動口検出信号入力処理について説明する。ステップS241において、メインCPU101aは、第2始動口検出センサ7aから有効な検出信号かあったか否かを判定する。メインCPU101aは、有効な検出信号がないと判定すれば当該処理を終了し、有効な検出信号があると判定すれば、ステップS242に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS242おいて、始動口賞球カウンタを「1」加算して更新し、第2始動口入球規定カウンタを「1」加算して更新すると共に、メインRAM101cの第2始動口入賞フラグ記憶領域に第2始動口入球フラグをONする。第2始動口入球規定カウンタは、1回の補助遊技における第2始動口7への入賞個数を計数する。これは、本実施の形態では、1回の補助遊技に対する遊技球の第2始動口7への入球個数が制限されているからである。
メインCPU101aは、ステップS243において、第2特図保留数(U2)を計数する第2特別図柄保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU101aは、カウンタ値(U2)が4より小さくないと判定すれば当該処理を終了し、第2特図保留数(U2)が4より小さいと判定すれば、ステップS244に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS244において、第2特図保留数カウンタのカウンタ値(U2)を「1」加算して更新する。また、メインCPU101aは、ステップS244において、第2特別図柄保留第1表示器64に表示される第2特図保留数(U2)を更新するために、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM101cの所定領域にセットする。
メインCPU101aは、ステップS245において、大当たり判定用乱数カウンタ、特別図柄判定用乱数カウンタ、リーチ判定用乱数カウンタ及び特図変動パターン判定用乱数カウンタが示すそれぞれの乱数値からなる特別判定情報を第2特別図柄保留記憶領域に記憶する。
なお、第2特別図柄保留記憶領域は第1記憶部〜第4記憶部に分けられており(図14(a)参照)、各種の乱数は乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている(図14(b)参照)。
そして、メインCPU101aは、ステップS246において第2始動口7への入球に基づく第2事前判定を行う。ここで、第2事前判定について説明する。
具体的には、第2事前判定において、第2特別図柄保留記憶領域で記憶されている大当たり判定用乱数、特別図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数及び特図変動パターン判定用乱数に基づいて、第2特図変動パターンを判定する。すなわち、メインCPU101aは、特図変動パターン決定処理(ステップS313)を行う前に第2事前判定として第2特図変動パターンを判定する。
そして、メインCPU101aは、ステップS247において、第2事前判定で決定した第2特図変動パターンに対応する第2始動口入賞指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域(送信バッファ)にセットする。
次に、図20を用いて入賞ゲート検出信号入力処理について説明する。ステップS251において、入賞ゲート検出センサ9a、10aから有効な検出信号かあったか否かを判定する。メインCPU101aは、有効な検出信号がないと判定すれば当該処理を終了し、有効な検出信号があると判定すれば、ステップS252に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS252において、普図保留数(G)を計数する普通図柄保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU101aは、カウンタ値(G)が4より小さくないと判定すれば当該処理を終了し、カウンタ値(G)が4より小さいと判定すれば、ステップS253に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS253において普図保留数カウンタのカウンタ値(G)を「1」加算して更新する。また、メインCPU101aは、ステップS253において、普通図柄保留第1表示器65に表示される普図保留数(G)を更新するために、その保留数を示す普通図柄保留表示データをメインRAM101cの所定領域にセットする。
メインCPU101aは、ステップS254において当たり判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用乱数カウンタ及び普図変動パターン判定用乱数カウンタが示すそれぞれの乱数を普通図柄保留記憶領域に記憶し、当該入賞ゲート検出信号入力処理を終了する。
普通図柄保留記憶領域は第1記憶部〜第4記憶部に分けられており(図14(c)参照)、各種の乱数は、乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている(図14(d)参照)。
次に、図21を用いて、特図特電制御処理を説明する。ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば小当たり遊技処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば大当たり遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。詳しくは、図22〜図30を用いて後述する。
次に、図22を用いて、特別図柄記憶判定処理を説明する。まず、ステップS310−1において、メインCPU101aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判断する。メインCPU101aは、特別図柄の変動表示中と判定すれば、当該処理を終了し、特別図柄の変動表示中ではないと判定すれば、ステップS310−2に処理を移す。
ステップS310−2において、メインCPU101aは、第2特図保留数(U2)が1以上であるか否かを判定する。第2特図保留数(U2)が1以上ではないと判定すると、ステップS310−4に処理を移し、第2特図保留数(U2)が1以上であると判定すると、ステップS310−3に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS310−3において、第2特別図柄保留数カウンタのカウンタ値を「1」減算して更新し、ステップS310−6において、第2特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行い、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第2特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶されているデータは、第2特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されているデータは、第1特別図柄及び第2特別図柄に共通の特別図柄当該記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、第0記憶部に記憶されていたデータは、消去される。これにより、前回の遊技で用いられた大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数、及び、特図変動パターン判定用乱数値が消去される。さらに、前回の遊技で用いた停止図柄データ及び遊技条件データも各々に対応する記憶領域から消去される。
一方、ステップS310−4において、メインCPU101aは、第1特図保留数(U1)が1以上であるか否かを判定する。メインCPU101aは、ステップS310−4において、第1特図保留数(U1)が1以上であると判定すると、ステップS310−5に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS310−5において第1特別図柄保留数カウンタのカウンタ値を「1」減算して更新し、ステップS310−6において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。
例えば、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶されているデータは、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されているデータは、特別図柄当該記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、第0記憶部に記憶されていたデータは、消去される。これにより、前回の遊技で用いた大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数、及び、特図変動パターン判定用乱数値が消去される。さらに、前回の遊技で用いた停止図柄データ及び遊技条件データも各々に対応する記憶領域から消去される。
なお、ステップS310−6におけるデータのシフト処理(当該保留の消化処理)にともなって、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)を更新するために、具体的には、そのデータに係る始動口の種類に対応する特別図柄保留表示装置23、24の表示内容を変更するために、第1、第2特別図柄保留表示データをメインRAM101cの所定領域にセットする。この保留表示データには、特別図柄保留表示装置の種類に関する情報及び特別図柄保留数(U1又はU2)に関する情報が含まれている。
また、本実施の形態では、ステップS310−2〜S310−6において第2特別図柄保留記憶領域を第1特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフトさせることとしたが、遊技球が始動口に入球した順序で、第1特別図柄保留記憶領域または第2特別図柄保留記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄保留記憶領域を第2特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
ステップS310−4において、第1特別図柄保留数(U1)が1以上でないと判定された場合には、ステップS319−1〜ステップS319−3の客待ち状態設定処理に処理を移す。メインCPU101aは、最初に、ステップS319−1において、デモ判定フラグ記憶領域にデモ判定フラグ「01H」がセットされているか否かを判定する。デモ判定フラグ記憶領域にデモ判定フラグ「01H」がセットされている場合には当該特別図柄記憶判定処理を終了し、デモ判定フラグ記憶領域にデモ判定フラグ「01H」がセットされていない場合にはステップS319−2に処理を移す。
ステップS319−2において、メインCPU101aは、後述するステップS319−3でデモ指定コマンドを何度もセットすることがないように、デモ判定フラグ記憶領域にデモ判定フラグ「01H」をセットする。
ステップS319−3において、メインCPU101aは、デモ指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS311において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6においてシフトされて新しく第0記憶部に記憶されたデータに基づいて、大当たり判定処理を実行する。
ここで、図23を用いて、大当たり判定処理を説明する。まず、メインCPU101aは、ステップS311−1において、当該大当たり判定処理が、遊技球の第1始動口6への入球に基づいて行われるものであるかを判定する。
メインCPU101a、ステップS311−1において、第1始動口6であると判定すると、ステップS311−2において、第1特別図柄用大当たり決定テーブルを選択する。一方、メインCPU101a、ステップS311−1において第1始動口6ではない(第2始動口7である)と判定すると、ステップS311−3において、第2特別図柄用大当たり決定テーブルを選択する。
次に、ステップS311−4において、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。ここで、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているということは、現在の大当たり当選確率について高確率遊技状態であるということである。
メインCPU101aは、ステップS311−4において、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされていると判定すると、ステップS311−5において、ステップS311−2又はステップS311−3で選択したテーブルの中からさらに「第1高確率用大当たり決定テーブル」又は「第2高確率用大当たり決定テーブル」を選択する。
一方、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされていないと判定すると、ステップS311−6において、ステップS311−2又はステップS311−3で選択したテーブルの中からさらに「第1低確率用大当たり決定テーブル」又は「第2低確率用大当たり決定テーブル」を選択する。
ステップS311−7において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある大当たり判定用乱数を、上記ステップS311−5またはステップS311−6で選択された「高確率用大当たり決定テーブル」または「低確率用大当たり決定テーブル」に照合して、「大当たり」、「小当たり」又は「ハズレ」のいずれであるかを決定し、当該大当たり判定処理を終了する。
メインCPU101aは、大当たり判定処理が終了したら、図22に示す特別図柄記憶判定処理に戻り、ステップS312において特別図柄判定処理を行う。特別図柄判定処理では、大当たり判定処理の結果に基づいて、第1特別図柄第1表示器60、第2特別図柄第1表示器61において停止表示される特別図柄が決定される。
ここで、図24を用いて特別図柄判定処理を説明する。
まず、ステップS312−1において、メインCPU101aは、当該大当たり判定の結果が「大当たり」であるか否かを判定する。ここで「大当たり」と判定された場合には、メインCPU101aは、ステップS312−3において、大当たり当選用の特別図柄決定テーブルを選択し、「大当たり」と判定されなかった場合には、ステップS312−2に処理を移す。
ステップS312−2において、メインCPU101aは、当該大当たり判定の結果が「小当たり」であるか否かを判定する。ここで「小当たり」と判定された場合には、メインCPU101aは、ステップS312−4に処理を移し、「小当たり」と判定されなかった場合には、ステップS312−5に処理を移す。
ステップS312−3において、メインCPU101aは、始動口入賞フラグ記憶領域にONされているフラグに基づいて当該処理に係る始動口を確認し(第1始動口6又は第2始動口7)、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある特別図柄判定用乱数値を、大当たり当選用の特別図柄決定テーブル(図5(a))の特別図柄判定値と照合することにより大当たり特別図柄を決定する特別図柄判定を行う。
ステップS312−4において、メインCPU101aは、始動口入賞フラグ記憶領域にONされているフラグに基づいて当該処理に係る始動口を確認し(第1始動口6)、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある特別図柄判定用乱数値を、小当たり当選用の特別図柄決定テーブル(図5(b))の特別図柄判定値と照合することにより小当たり特別図柄を決定する特別図柄判定を行う。
ステップS312−5において、メインCPU101aは、始動口入賞フラグ記憶領域にONされているフラグに基づいて当該処理に係る始動口を確認し(第1始動口6又は第2始動口7)、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある特別図柄判定用乱数値を、ハズレ用の特別図柄決定テーブル(図5(b))の特別図柄判定値と照合することによりハズレ特別図柄を決定する特別図柄判定を行う。
そして、ステップS312−6において、ステップS312−3、ステップS312−4、ステップS312−5での特別図柄判定の結果に基づいて特別演出図柄指定コマンドを決定し、決定した特別演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次いで、メインCPU101aは、ステップS312−7において、ステップS312−3、ステップS312−4、ステップS312−5での特別図柄判定の結果に基づいて特別図柄に係る停止図柄データ(以下、「特図停止図柄データ」という)、すなわち、特別図柄の種類を決定し、決定した特図停止図柄データをメインRAM101cの所定領域にセットする。
決定された特図停止図柄データは、後述するように図25の特図変動パターン決定処理において特図変動パターンを決定する際、図27の特別図柄停止処理において「大当たり特別図柄」又は「小当たり特別図柄」等を判断する際、図28の大当たり遊技処理又は図29の小当たり遊技処理において大入賞口8の開閉態様を決定する際にも用いられる。
ステップS312−8において、メインCPU101aは、遊技条件データ決定テーブルに特図停止図柄データを照合して遊技条件データをセットし、当該特別図柄判定処理を終了する。具体的には、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域を確認して、現在の大当たりの当選確率の状態に応じた遊技条件データ決定テーブルを選択する。次いで、選択された遊技条件データ決定テーブルに特図停止図柄データを照合して遊技条件データを決定し、メインRAM101cの遊技条件データ記憶領域に記憶する。
上記のようにして特別図柄判定処理が終了したら、メインCPU101aは、図22に示す特別図柄記憶判定処理に戻り、ステップS313において、特図変動パターン決定処理を行う。特図変動パターン決定処理では、大当たり判定の結果、特別図柄判定の結果及びリーチ判定の結果に基づいて、当該(これから行う)特別図柄の変動表示に要する時間(以下、特図変動時間という)及び後述する変動演出の演出種別等に関する情報が含まれる特図変動パターンを決定する。
次に、図25を用いて、特図変動パターン決定処理を説明する。
まず、ステップS313−1において、メインCPU101aは、図8(b)の遊技条件決定テーブルにおいて、高確率フラグのON又はOFFと、時短フラグのON又はOFFを参照し、現在の遊技状態(高確率遊技状態又は低確率遊技状態、時短遊技状態又は非時短遊技状態)を確認する。
ステップS313−2において、メインCPU101aは、ステップS313−1で確認した遊技状態が高確率遊技状態且つ時短遊技状態であればステップS313−3に処理を移し、高確率遊技状態且つ時短遊技状態以外の遊技状態であればステップS313−4に処理を移す。
ステップS313−3において、メインCPU101aは、高確率遊技状態且つ時短遊技状態において、これから開始する特別図柄の変動表示の変動回数(1回〜30回か、31回〜74回か、75回〜84回か)を確認する。
ステップS313−4において、メインCPU101aは、ステップS313−1において確認した遊技状態、または、ステップS313−1において確認した遊技状態が高確率遊技状態且つ時短遊技状態である場合に(ステップS313−2でYES)、ステップS313−3において確認した特別図柄の変動表示の変動回数に応じて、特図変動パターン決定テーブルを選択する。
ステップS313−5において、メインCPU101aは、メインRAM101cに記憶されている特図停止図柄データを確認する。
なお、メインCPU101aは、特図停止図柄データが「18H」又は「28H」の場合、すなわち、特別図柄抽選の結果が「ハズレ」である場合は、さらに当該特図変動パターン決定処理に係る特図保留数(U1又はU2)を確認する。そして、メインCPU101aは、リーチ判定用乱数を取得し、確認した特図保留数(U1又はU2)に応じたリーチ判定用乱数値(0〜99)と照合して「リーチ無しハズレ」の特図変動パターンか、または、「リーチ有りハズレ」の特図変動パターンかを決定する。
ステップS313−6において、メインCPU101aは、特図変動パターン決定を行う。具体的には、メインCPU101aは、特図変動パターン決定用乱数を取得し、その取得した特図変動パターン決定用乱数と、特図変動パターン決定テーブルで記憶する判定値(0〜255)とを照合し、特図変動パターンを決定する。
メインCPU101aは、特図変動パターンを決定すると、図22に示す特別図柄記憶判定処理に戻り、ステップS310−7において、特図変動パターンに対応する特図変動パターン指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
特図変動パターン指定コマンドは演出制御基板102に送信され、演出制御基板102はこのコマンドを受信することによって、特別図柄の変動表示が開始することを認識し、最終的には特図変動パターン指定コマンドに基づいて変動演出の内容に関連付けられた変動演出パターンを決定する。
ステップS310−8において、メインCPU101aは、当該特別図柄の変動表示開始時における遊技条件の状態を確認し、その状態が反映された遊技状態指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
そして、ステップS310−9において、メインCPU101aは、当該特図変動パターンに対応付けられた特図変動時間(図9〜図12参照)を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは上記ステップS110において4ms毎に減算処理されていく。
メインCPU101aは、ステップS310−10において、第1特別図柄第1表示器60または第2特別図柄第1表示器61で特別図柄の変動表示を行うために特別図柄変動表示用データをセットする。特別図柄変動表示用データには、作動させる特別図柄表示装置の種類、変動表示の態様、変動時間等の情報が含まれる。
メインCPU101aは、ステップS310−11において、デモ判定フラグ記憶領域にフラグ「00H」をセットする、すなわち、デモ判定フラグ記憶領域をクリアし、ステップS310−12において、特図特電処理データ=1をセットし、当該特別図柄記憶判定処理を終了する。
次に、図26を用いて、特別図柄変動処理を説明する。
ステップS320−1において、メインCPU101aは、ステップS310−9における特別図柄の変動表示が終了するか否か、換言すれば、セットされた特図変動時間が経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0か?)を判定する。その結果、特別図柄の変動表示が終了しないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
メインCPU101aは、特別図柄の変動表示が終了すると判定した場合には、ステップS320−2において、演出制御基板102に特別図柄の変動表示が終了することを伝えるために特別演出図柄停止指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS320−3において、メインCPU101aは、第1特別図柄第1表示器60、第2特別図柄第1表示器61に特別図柄を停止表示するために、上記ステップS312−13でセットされた特図停止図柄データに基づいて特図停止表示用データをセットする。これにより、遊技者に当該特別図柄抽選の結果が報知される。
ステップS320−4において、メインCPU101aは、特別図柄の停止表示に要する時間(以下、「特図停止時間」という。例えば、0.8秒)を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、ステップS110において、4ms毎に減算処理されていく。
ステップS320−5において、メインCPU101aは、特図特電処理データに2をセットする。
ステップS320−6において、メインCPU101aは、第1始動口入賞フラグ又は第2始動口入賞フラグをOFFし、当該特別図柄変動処理を終了する。
次に、図27を用いて、特別図柄停止処理を説明する。
ステップS330−1において、メインCPU101aは、特別図柄の停止表示が終了するか否か、換言すれば、ステップS320−4で特別遊技タイマカウンタにセットされた特図停止時間が経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0?)を判定する。その結果、メインCPU101aは、特別図柄の停止表示が終了しないと判定した場合には、当該特別図柄停止処理を終了し、特別図柄の停止表示が終了すると判定した場合には、ステップS330−2に処理を移す。
ステップS330−2において、メインCPU101aは、時短フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。時短フラグ記憶領域にフラグがONされているということは、現在、時短遊技状態であることを意味する。時短フラグ記憶領域にフラグがONされている場合には、ステップS330−3に処理を移し、時短フラグ記憶領域にフラグがOFFされている場合には、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−3において、メインCPU101aは、時短遊技状態による特別図柄の変動表示の残り回数(J:以下「時短遊技状態残り回数」という)を示す時短遊技状態の残り回数カウンタのカウンタ値から「1」を減算した演算値(J−1)を、時短遊技状態残り回数(J)として記憶する。
ステップS330−4において、メインCPU101aは、時短遊技状態残り回数(J)=0か否かを判定する。時短遊技状態残り回数(J)=0であれば、ステップS330−5に処理を移し、時短遊技状態残り回数(J)=0でなければ、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−5において、メインCPU101aは、時短フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする。なお、上記時短遊技状態残り回数(J)が「0」になるということは、時短遊技状態において特別図柄の変動表示が実行可能回数(Ja)行われ、「時短」状態による特別図柄の変動表示が終了することを意味する。
ステップS330−6において、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているということは、現在、高確率遊技状態であることを意味する。高確率フラグ記憶領域にフラグがONされている場合には、ステップS330−7に処理を移し、高確率フラグ記憶領域にフラグがOFFされている場合には、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−7において、メインCPU101aは、高確率遊技状態による特別図柄の変動表示の残り回数(X:以下、「高確率遊技状態残り回数」という)を示す高確率遊技状態残り回数カウンタのカウンタ値から「1」を減算した演算値(X−1)を、新たな高確率遊技状態残り回数(X)として記憶する。
ステップS330−8において、メインCPU101aは、高確率遊技状態残り回数(X)=0か否かを判定する。高確率遊技状態残り回数(X)=0であれば、ステップS330−9に処理を移し、高確率遊技状態残り回数(X)=0でなければ、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−9において、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする。なお、上記高確率遊技状態残り回数(X)が「0」になるということは、高確率遊技状態において特別図柄の変動表示が実行可能回数(Xa)行われ、「高確率」状態による特別図柄の変動表示が終了することを意味する。
ステップS330−10において、メインCPU101aは、現在の遊技条件の状態を確認し、該遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−11において、メインCPU101aは、当該特別図柄停止処理に係る大当たり判定の判定結果が「大当たり」であるか否かを判定する。具体的には特図停止図柄データ記憶領域に記憶されている特図停止図柄データが大当たり特別図柄(特図停止図柄データ=10〜12、20〜21)に係るものであるか否かを判定する。ここで、大当たり特別図柄と判定された場合には、ステップS330−14に処理を移し、大当たり特別図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−12に処理を移す。
ステップS330−12において、メインCPU101aは、当該特別図柄停止処理に係る大当たり判定の判定結果が「小当たり」であるか否かを判定する。具体的には特図停止図柄データ記憶領域に記憶されている特図停止図柄データが小当たり特別図柄(特図停止図柄データ=16〜17)に係るものであるか否かを判定する。ここで、小当たり特別図柄と判定された場合には、ステップS330−17に処理を移し、小当たり特別図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−13に処理を移す。
ステップS330−13において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図22に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
ステップS330−14において、メインCPU101aは、特図特電処理データに3をセットする。
ステップS330−15において、メインCPU101aは、遊技条件フラグ記憶領域(時短フラグ記憶領域及び高確率フラグ記憶領域)、高確率遊技状態の残り変動回数カウンタ、及び、時短遊技状態の残り変動回数カウンタをリセットする。
ステップS330−16において、メインCPU101aは、特図停止図柄データに応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。次いで、メインCPU101a、特図停止図柄データに応じたオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
ステップS330−17において、メインCPU101aは、特図特電処理データに4をセットし、ステップS330−16に処理を移す。
次に、図28を用いて、大当たり遊技処理を説明する。
ステップS340−1において、メインCPU101aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。ここでいうオープニングとは、大当たり遊技が開始されてから第1ラウンド遊技(大入賞口8の最初の開放)が開始するまでの期間のことをいう。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、S340−6に処理を移す。
ステップS340−2において、メインCPU101aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0であると、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、設定されたオープニング時間を経過していない場合には、当該大当たり遊技処理を終了し、次のサブルーチンを実行し、オープニング時間を経過している場合にはステップS340−3に処理を移す。
ステップS340−3において、メインCPU101aは、大当たり遊技開始処理を行う。具体的には、特図停止図柄データに応じて、いずれの大当たりであるかを確認し、大当たりの種類に応じた大入賞口開閉制御テーブルを選択すると共に、メインRAM101cの所定領域にセットする。具体的には、特図停止図柄データに応じて、長当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブル、又は、短当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブルをメインRAM101cの所定領域にセットする。次に、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶されている値(ラウンド番号(R))に「1」を加算して記憶する。なお、ステップS340−3の時点ではラウンド遊技が1回も実行されていないので、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数記憶領域には「1」を記憶することとなる。
ステップS340−4において、メインCPU101aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、特電作動番号記憶領域に記憶されている値(特電作動番号(K))に「1」を加算して記憶する。そして、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド80Bを通電して大入賞口8を開放するために、大入賞口開閉ソレノイド通電開始データをメインRAM101cの所定領域にセットする。ここで、メインCPU101aは、ステップS340−3において決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、ラウンド番号(R)及び特電作動番号(K)に基づいて、大入賞口8の開放時間(大入賞口制御装置80の作動時間)を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
ステップS340−5において、メインCPU101aは、ラウンド指定コマンド送信判定処理を行う。具体的には、K=1であるか否かを判定し、K=1であった場合には、ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これは、ラウンド遊技が開始する旨の情報を演出制御基板102に送信するためである。例えば、長当たり遊技の1回目のラウンド遊技の1回目の開放時においては、ラウンド遊技回数記憶領域に「1」がセットされ、特電作動番号記憶領域に「1」がセットされているので、第1ラウンド遊技を示すラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。一方、特電作動番号記憶領域に「1」がセットされていない場合には、ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットせずに、当該大当たり遊技処理を終了する。すなわち、K=1である場合というのはラウンド遊技の開始を意味するので、メインCPU101aは、ラウンドの開始時にのみ、ラウンド指定コマンドを送信する。なお、演出制御基板102がラウンド指定コマンドを受信すると、例えば「ROUND1」といった具合に演出用の表示が画像表示装置14にて行われる。
ステップS340−6において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後(大入賞口8の最後の開放が終了して)から当該大当たり遊技が終了するまでの期間のことをいう。したがって、現在エンディング中であると判断した場合には、ステップS340−17に処理を移し、エンディング時間を経過したか否かが判断され、現在エンディング中でないと判断した場合には、ステップS340−7に処理を移す。
ステップS340−7において、メインCPU101aは、大入賞口8が開放中であるか否か、すなわち、大入賞口制御装置80が作動中であるか否かを判定する。メインCPU101aは、大入賞口8が開放中であると判定した場合には、ステップS340−8において、大入賞口8の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。この「開放終了条件」として、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値がラウンド遊技における規定個数(例えば9個)に達したこと、又は、最大開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が採用されている。そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS340−9に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には当該大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−9において、メインCPU101aは、大入賞口閉鎖処理を行う。大入賞口閉鎖処理は、大入賞口8を閉鎖するために大入賞口開閉ソレノイド80Bの通電停止データをサブRAM102cの所定領域にセットするとともに、上記ステップS340−3において決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド番号(R)および特電作動番号(K)に基づいて、大入賞口8の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口8が閉鎖することになる。
ステップS340−10において、メインCPU101aは、1回のラウンド遊技が終了したか否かを判定する。具体的には、1回のラウンド遊技は、特電作動番号(K)が当該ラウンド遊技において設定された開放回数となること、又は、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値(C)が規定個数(例えば9個)に達したことを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。そして、1回のラウンド遊技が終了したと判定した場合にはステップS340−12に処理を移し、1回のラウンドが終了していないと判定した場合には、当該大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−7において、メインCPU101aは、大入賞口8、9が開放中ではないと判定した場合には、ステップS340−11において、予め設定された閉鎖時間が経過したか否かを判断する。その結果、閉鎖時間が経過していない場合には、当該大当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間が経過している場合にはステップS340−4に処理を移す。
ステップS340−12において、メインCPU101aは、リセット処理を行う。具体的には、特電作動番号記憶領域をクリアすると共に、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値をクリアする。
ステップS340−13において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶された値(ラウンド番号(R))が当該大当たり遊技で実行されるラウンド遊技回数であるか否かを判定する。メインCPU101aは「Yes」と判定する場合には、ステップS340−15に処理を移し、「No」と判定する場合には、ステップS340−14に処理を移す。
ステップS340−14において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶されている現在のラウンド番号(R)に「1」を加算して記憶する。
ステップS340−15において、メインCPU101aは、大当たり遊技終了処理を行う。具体的には、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶されたラウンド番号(R)をリセットする。
ステップS340−16において、メインCPU101aは、エンディング処理を行う。具体的には、特図停止図柄データに応じて、大当たりの種類を確認し、演出制御基板102に送信する大当たりの種類に対応付けられたエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。次に、メインCPU101aは、大当たりの種類に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−17において、メインCPU101aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定した場合にはステップS340−18に処理を移し、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、そのまま当該大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−18において、メインCPU101aは、特図特電処理データに5をセットし、図30に示す大当たり遊技終了処理に処理を移す。
次に、図29を用いて、小当たり遊技処理を説明する。まず、ステップS350−1において、メインCPU101aは、現在オープニング中であるか否かを判断する。現在オープニング中であると判断した場合には、ステップS350−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判断した場合には、S350−5に処理を移す。
ステップS350−2において、メインCPU101aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間を経過していない場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過している場合にはステップS350−3に処理を移す。
ステップS350−3において、メインCPU101aは、小当たり遊技開始処理を行う。具体的に、メインCPU101aは、特図停止図柄データに基づいて、小当たりの種類に応じた大入賞口開閉制御テーブルを選択し、小当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブルを決定する。
ステップS350−4において、メインCPU101aは、大入賞口開放処理を行う。大入賞口開放処理では、まず特電作動番号記憶領域に記憶されている値(特電作動番号(K))に「1」を加算して記憶する。そして、大入賞口8を開放するために大入賞口開閉ソレノイド80Bの通電開始データをセットするとともに、上記ステップS350−3において決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在の特電作動番号(K)に基づいた大入賞口8の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットし、当該小当たり遊技を終了する。
ステップS350−5において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、最後の大入賞口8の開放が終了してから当該小当たり遊技が終了するまでの期間のこという。したがって、メインCPU101aは、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS350−13に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS350−6に処理が移す。
ステップS350−6において、メインCPU101aは、大入賞口8が開放中であるか否かを判定する。メインCPU101aは、大入賞口8が開放中ではないと判定した場合には、ステップS350−10に処理を移し、大入賞口8が開放中であると判定した場合には、ステップS350−7において、大入賞口8の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。この「開放終了条件」として、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値(C)が規定個数(例えば9個)に達したこと、または大入賞口8の1回の開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が採用される。そして、メインCPU101aは、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS350−8に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
ステップS350−8において、メインCPU101aは、大入賞口閉鎖処理を行う。大入賞口閉鎖処理では、大入賞口8を閉鎖するために大入賞口開閉ソレノイド80Bの通電停止データをセットするとともに、上記ステップS350−3において決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在の特電作動番号(K)に基づいて、大入賞口8の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口8が閉鎖することになる。
ステップS350−9において、メインCPU101aは、小当たり遊技終了条件が成立したか否かを判定する。小当たり遊技終了条件とは、特電作動番号(K)が予め設定あれた大入賞口8の開放回数になること、又は、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値(C)が規定個数(例えば9個)に達したことである。そして、メインCPU101aは、小当たり遊技終了条件が成立したと判定した場合にはステップS350−11に処理を移し、小当たり遊技終了条件が成立していないと判定した場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
ステップS350−11において、メインCPU101aは、小当たり遊技終了処理として、特電作動番号記憶領域に「0」をセットするとともに、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値(C)に「0」をセットする。すなわち、特電作動番号記憶領域及びラウンド入賞カウンタをクリアする。
ステップS350−12において、メインCPU101aは、特図停止図柄データに基づいて、小当たりの種類に応じたエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットすると共に、小当たりの種類に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS350−10において、メインCPU101aは、ステップS350−8で設定された閉鎖時間が経過したか否かを判定する。なお、閉鎖時間も、オープニング時間と同様に特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、メインCPU101aは、閉鎖時間を経過していないと判定した場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過したと判定した場合には、ステップS350−4に処理を移す。
ステップS350−13において、メインCPU101aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定した場合には、ステップS350−14に処理を移し、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、当該小当たり遊技処理を終了する。
ステップS350−14において、メインCPU101aは、特図特電処理データに「0」をセットする。
次に、図30を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。
まず、ステップS360−1において、メインCPU101aは、遊技条件データをロードする。
ステップS360−2において、メインCPU101aは、ロードした遊技条件データを遊技条件決定テーブルに照合し、高確率フラグ記憶領域に高確率フラグをONするか否かの判定を行う。メインCPU101aは、高確率フラグをONしないと判定すると、ステップS360−4に処理を移し、高確率フラグをONすると判定すると、ステップS360−3において、メインRAM101cの高確率フラグ記憶領域に高確率フラグ(01H)をONすると共に、高確率遊技状態残り回数カウンタに実行可能回数(Ja)(本実施の形態では、100回)をセットする。
ステップS360−4において、メインCPU101aは、ロードした遊技条件データを遊技条件決定テーブルに照合し、時短フラグ記憶領域に時短フラグをONするか否かの判定を行う。メインCPU101aは、時短フラグをONしないと判定すると、ステップS360−6に処理を移し、時短フラグをONすると判定すると、ステップS360−5において、メインRAM101cの時短フラグ記憶領域に時短フラグ(01H)をONすると共に、時短遊技状態残り回数カウンタに実行可能回数(Ja)(本実施の形態では、100回)をセットする。
ステップS360−6において、メインCPU101aは、現在の遊技条件の状態を確認し、現在の遊技条件の状態を示す遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS360−7において、特図特電処理データに0をセットし、図22に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
(演出制御基板によるメイン処理)
次に、演出制御基板102におけるサブCPU102aにより実行される処理について説明する。
先ず、図31を用いて、演出制御基板102のメイン処理を説明する。電源基板107からサブCPU102aに電力が供給されると、サブCPU102aにシステムリセットが発生し、サブCPU102aは、以下のメイン処理を行う。
ステップS1001において、サブCPU102aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、サブROM102bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、フラグやコマンドなどが記憶されるサブRAM102cを初期化する処理を行う。
ステップS1002において、サブCPU102aは、特別演出判定用乱数、変動演出パターン判定用乱数、演出モード判定用乱数等からなる演出を制御するために用いる演出用乱数を更新する処理を行う。
なお、演出用乱数を構成する各種乱数毎に、サブRAM102cにおいて乱数カウンタが設けられている。演出用乱数の更新処理においては、乱数の種別毎に設けられた乱数カウンタを「1」加算する。演出用乱数を構成する各種の乱数には乱数範囲が設けられている。乱数範囲は、「0」から、その乱数に定められた最大値までとなっている。そして、乱数の更新において、乱数カウンタが示す乱数値が乱数範囲の最大値である場合、乱数カウンタを「1」加算せずに「0」に戻す。
また、乱数範囲の最大値は、乱数の種別によって異なるように設定されている。これは、演出用乱数に係る乱数カウンタが完全に同期し、常時同一の乱数値となることを防ぐためである。演出用乱数に係る乱数カウンタが完全に同期することを防ぐことができれば良いので、各種の乱数範囲の最大値を異ならせるのではなく、各種の演出用乱数に相互に異なる初期値乱数を設け、乱数の更新において、乱数カウンタが示す乱数値が乱数範囲の最大値である場合、その時の初期値乱数からそれぞれの乱数値を新たに更新するようにしてもよい。
(演出制御基板によるタイマ割込処理)
演出制御基板102に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(例えば、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図32に示すタイマ割込処理が実行される。
このタイマ割込処理では、ステップS1100において、サブCPU102aは、サブCPU102aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1200において、サブCPU102aは、各種の演出に係る時間管理を行うための各タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。
ステップS1300において、サブCPU102aは、サブRAM102cの受信バッファに格納されているコマンドを解析するコマンド解析処理を行う。このコマンド解析処理の詳細については、図33、図34を用いて後述する。
なお、サブCPU102aは、演出制御基板102において主制御基板101から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板102の受信割込処理を行い、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、本ステップS1300において受信したコマンドを解析する処理が行われる。
ステップS1400において、サブCPU102aは、演出入力制御処理を行う。この演出入力制御処理の詳細については、図38を用いて後述する。
ステップS1500において、サブCPU102aは、サブRAM102cの送信バッファにセットされている各種の演出制御コマンドをランプ制御基板104及び画像制御基板105へ送信するデータ出力処理を行う。
ステップS1600において、サブCPU102aは、ステップS1100で退避した情報をサブCPU102aのレジスタに復帰させる。
(演出制御基板によるコマンド解析処理)
図33及び図34を用いて、演出制御基板102によるコマンド解析処理を説明する。
ステップS1301において、サブCPU102aは、新たにコマンドを受信し、受信バッファにコマンドが記憶されているか否かを判定する。サブCPU102aは、コマンドを受信していないと判定すると当該コマンド解析処理を終了し、コマンドを受信したと判定するとステップS1302に処理を移す。
ステップS1302において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであると判定すると、ステップS1303に処理を移し、デモ指定コマンドではないと判定するとステップS1304に処理を移す。
ステップS1303において、サブCPU102aは、デモ演出を実行するための事前処理として、サブRAM102cのデモ演出待機フラグ記憶領域にデモ演出待機フラグをONすると共に、デモ演出を開始するまでの時間(デモ演出待機時間)をデモ演出タイマカウンタにセットし、当該コマンド解析処理を終了する。
ステップS1304において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、始動口入賞指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動口入賞指定コマンドであると判定すると、ステップS1305に処理を移し、始動口入賞指定コマンドではないと判定するとステップS1306に処理を移す。
ステップS1305において、サブCPU102aは、始動口入賞指定コマンド記憶処理を行う。サブCPU102aは、始動口入賞指定コマンド記憶処理において、始動口入賞指定コマンドをサブRAM102cの演出情報記憶領域(図示せず)に記憶する。
演出情報記憶領域は、始動口の種類ごとに設けられている(第1演出情報記憶領域及び第2演出情報記憶領域)。サブCPU102aは、受信した始動口入賞指定コマンドを解析して、当該始動口入賞指定コマンドに係る始動口の種類(第1始動口6又は第2始動口7)を確認して、始動口の種類に応じた演出情報記憶領域に記憶する。
各演出情報記憶領域は、メインRAM101cの特別図柄記憶領域と同様な構成であり、始動口6、7の種類毎に第1記憶部〜第4記憶部に分けられている。始動口入賞指定コマンドは、始動口入賞指定コマンドが記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。
なお、各記憶部は、始動口入賞指定コマンドを記憶する始動口入賞指定コマンド部と、始動口入賞指定コマンド部に記憶された始動口入賞指定コマンドに基づいて行われる演出の演出データを記憶する演出データ記憶部とを備える。
ステップS1306において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであると判定すると、ステップS1307に処理を移し、遊技状態指定コマンドはないと判定すると、ステップS1308に処理を移す。
ステップS1307において、サブCPU102aは、受信した遊技状態指定コマンドが示す遊技状態を示すデータをサブRAM102cの遊技状態記憶領域にセットし、当該コマンド解析処理を終了する。
ステップS1308において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別演出図柄指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別演出図柄指定コマンドであると判定すると、ステップS1309に処理を移し、特別演出図柄指定コマンドはないと判定すると、ステップS1310に処理を移す。
ステップS1309において、サブCPU102aは、特図抽選演出を構成し、特別図柄の停止表示が行われているときに行われ、当該特別図柄抽選の結果を示唆する特別演出図柄の停止表示を行うための特別演出図柄パターン決定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。特別演出図柄パターン決定処理において、サブCPU102aは、特別演出図柄指定コマンドを解析して、受信した特別演出図柄指定コマンドが有する情報に基づいて、画像表示装置14の表示領域140において停止表示させる特別演出図柄、すなわち、特別演出図柄の停止表示において所定の有効ライン上に配置された装飾図柄の配列(組み合わせ)を決定する。
ステップS1310において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特図変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが特図変動パターン指定コマンドであると判定すると、ステップS1311に処理を移し、特図変動パターン指定コマンドはないと判定すると、ステップS1312に処理を移す。
ステップS1311において、サブCPU102aは、特図抽選演出を構成し、特別図柄の変動表示が行われているときに行われ、当該特別図柄抽選の結果を示唆する変動演出(特別演出図柄の変動表示を含む)の変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。詳しくは、図35を用いて後述する。
ステップS1312において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別演出図柄停止指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別演出図柄停止指定コマンドであると判定すると、ステップS1313及びステップS1314に処理を移し、特別演出図柄停止指定コマンドはないと判定すると、ステップS1315に処理を移す。
ステップS1313において、サブCPU102aは、特別演出図柄を停止表示させることを示す特別演出図柄停止制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。特別演出図柄停止制御コマンドは、ステップS1500のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、特別演出図柄停止制御コマンドを受信することにより、当該変動演出が終了することを認識し、当該変動演出を終了させると共に、特別演出図柄の停止表示を行う。なお、本演出の終了時期は、これに限られず、当該変動演出中の予め設定された演出上の事象に関連した特定のタイミングとすることもできる。
また、S1313において、サブCPU102aは、後述するサブRAM102cに記憶されている演出用のデータをクリアする。
ステップS1314において、サブCPU102aは、特別図柄の変動表示の終了を契機に演出モードを設定するための演出モード設定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。詳しくは、図37を用いて後述する。
なお、演出モードとは、本実施の形態では、特別図柄抽選(あるいは、特別図柄の変動表示)に対応して画像表示装置14等の演出装置で行われる変動演出の分類態様(カテゴリー)であり、遊技条件の状態等に関連付けられている。
ステップS1315において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別遊技に係るオープニング指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別遊技オープニング指定コマンドであると判定すると、ステップS1316に処理を移し、特別遊技オープニング指定コマンドはないと判定すると、ステップS1317に処理を移す。
ステップS1316において、サブCPU102aは、特別遊技に係る演出である特別遊技演出の態様である特別遊技演出パターンを決定する特別遊技演出パターン決定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。
ステップS1317において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、ラウンド指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドであると判定すると、ステップS1318に処理を移し、ラウンド指定コマンドはないと判定すると、ステップS1319に処理を移す。
ステップS1318において、サブCPU102aは、ラウンド演出の態様であるラウンド演出パターンを決定するラウンド演出パターン決定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。具体的には、サブCPU102aは、ラウンド指定コマンドに基づいてラウンド演出パターンを決定すると共に、決定したラウンド演出パターンを示すラウンド演出データをラウンド演出パターン記憶領域にセットし、決定したラウンド演出パターンを示すラウンド演出制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。
ステップS1319において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別遊技に係るエンディング指定コマンド(特別遊技エンディング指定コマンド)であるか否かを確認する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別遊技エンディング指定コマンドであると判定すると、ステップS1320に処理を移し、特別遊技エンディング指定コマンドではないと判定すると、当該コマンド解析処理を終了する。
ステップS1320において、サブCPU102aは、エンディング演出の態様であるエンディング演出パターンを決定するエンディング演出パターン決定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。
ここで、後述の変動演出パターン決定処理(図35)で用いる変動演出パターン決定テーブルについて説明する。図35を用いて後述するように、サブCPU102aは、主制御基板101から特図変動パターン指定コマンドを受信すると、この特図変動パターン指定コマンドと、現在の遊技状態において設定されている演出モードに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルとから、変動演出パターンを決定する処理を行う。
図40は、サブROM102bに記憶されている、後述の低確率遊技状態且つ非時短遊技状態で設定される演出モードAに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示している。
図41は、サブROM102bに記憶されている、後述の高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数1回〜30回で設定される演出モードBに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示している。
図42は、サブROM102bに記憶されている、後述の高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数31回〜74回で設定される演出モードCに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示している。
図43は、サブROM102bに記憶されている、後述の高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数75回〜84回で設定される演出モードDに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを示している。
図40〜図43に示す変動演出パターン決定テーブルには、特別図柄判定結果(大当たり判定の判定結果)と、主制御基板101からの特図変動パターン指定コマンドと、特図変動時間に相当する変動演出の演出時間(s)と、変動演出パターンを判定するための変動演出パターン判定値(0〜99)と、変動演出パターン判定値に応じて決定される変動演出パターンと、変動演出パターンに基づく変動演出の演出内容と、変動演出パターンに基づく変動演出における各特別演出の実行有無(実行(○)、非実行(×))とが対応付けられて記憶されている。
(演出モードAに対応付けられた変動演出パターン決定テーブル)
図40の低確率遊技状態且つ非時短遊技状態で設定される演出モードAに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルは、第1大当たりまたは第2大当たりに当選するかどうか、といった期待感を遊技者に与えるために、第1大当たりまたは第2大当たりに当選する期待度が異なる変動演出パターンとして、ノーマルリーチの実行後にスーパーリーチを実行する変動演出パターンと、ノーマルリーチの実行後にスペシャルリーチを実行する変動演出パターンと、ノーマルリーチの実行後にスーパーリーチを実行し、その後スペシャルリーチを実行する変動演出と、を有している。
また、第3大当たりまたは小当たりに当選するかどうかという期待感を遊技者に与えるために、ノーマルリーチの実行後にストーリーリーチを実行する変動演出パターンと、ノーマルリーチの実行後にチャレンジリーチを実行する変動演出パターンとを有している。
図40の演出モードAに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルに示すように、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H00H」または「E7H00H」が決定された場合には、「変動演出パターンA001」〜「変動演出パターンA003」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA001」〜「変動演出パターンA003」の変動演出は、4秒と短い変動演出時間において、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−3」)、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
また、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H01H」または「E7H01H」が決定された場合には、「変動演出パターンA004」〜「変動演出パターンA006」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA004」〜「変動演出パターンA006」の変動演出は、8秒の変動演出時間において、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A2−1」〜「図柄変動A2−3」)、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
また、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H02H」または「E7H02H」が決定された場合には、「変動演出パターンA007」〜「変動演出パターンA009」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA007」〜「変動演出パターンA009」の変動演出は12秒の変動演出時間において、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A3−1」〜「図柄変動A3−3」)、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H03H」または「E7H03H」が決定された場合には、「変動演出パターンA010」〜「変動演出パターンA012」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA010」〜「変動演出パターンA012」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−3」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−3」)を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H07H」または「E7H07H」が決定された場合には、「変動演出パターンA022」〜「変動演出パターンA025」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA022」〜「変動演出パターンA025」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−4」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−4」)を行い、その後、ノーマルリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスーパーリーチ(「スーパーリーチA1−1」〜「スーパーリーチA1−4」)を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H08H」または「E7H08H」が決定された場合には、「変動演出パターンA026」〜「変動演出パターンA029」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA026」〜「変動演出パターンA029」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−4」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−4」)を行い、その後、ノーマルリーチ、スーパーリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスペシャルリーチ(「スペシャルリーチA1−1」〜「スペシャルリーチA1−4」)を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H09H」または「E7H09H」が決定された場合には、「変動演出パターンA030」〜「変動演出パターンA033」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA030」〜「変動演出パターンA033」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−4」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−4」)を行い、その後、ノーマルリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスーパーリーチ(「スーパーリーチA1−1」〜「スーパーリーチA1−4」)を行った後に、スーパーリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスペシャルリーチ(「スペシャルリーチA1−1」〜「スペシャルリーチA1−4」)を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第1大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H0AH」または「E7H0AH」が決定された場合には、「変動演出パターンA034」〜「変動演出パターンA037」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA034」〜「変動演出パターンA037」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−4」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−4」)を行い、その後、ノーマルリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスーパーリーチ(「スーパーリーチA1−1」〜「スーパーリーチA1−4」)を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第1大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H0BH」または「E7H0BH」が決定された場合には、「変動演出パターンA038」〜「変動演出パターンA041」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA038」〜「変動演出パターンA041」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−4」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−4」)を行い、その後、ノーマルリーチ、スーパーリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスペシャルリーチ(「スペシャルリーチA1−1」〜「スペシャルリーチA1−4」)を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第1大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H0CH」または「E7H0CH」が決定された場合には、「変動演出パターンA042」〜「変動演出パターンA045」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA042」〜「変動演出パターンA045」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−4」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−4」)を行い、その後、ノーマルリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスーパーリーチ(「スーパーリーチA1−1」〜「スーパーリーチA1−4」)を行った後に、スーパーリーチよりも大当たりに対する期待度が高いスペシャルリーチ(「スペシャルリーチA1−1」〜「スペシャルリーチA1−4」)を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第2大当たりである場合においては、停止表示される特別演出図柄の数値が異なる以外は特別図柄判定結果が第1大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
特別図柄判定結果が第3大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H10H」または「E7H10H」が決定された場合には、「変動演出パターンA058」〜「変動演出パターンA060」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンA058」〜「変動演出パターンA060」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動A1−1」〜「図柄変動A1−3」)、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値で停止表示するノーマルリーチ(「ノーマルリーチA1−1」〜「ノーマルリーチA1−3」)を行い、その後、上述したように、チャレンジリーチにおいても登場するキャラクタが消えた飼い犬を探す旅に出て、最後に飼い犬を見つけることで大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を示唆させる内容のストーリーからなるストーリーリーチ(「ストーリーリーチA1−1」〜「ストーリーリーチA1−3」)を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンA061」〜「変動演出パターンA063」の変動演出は、「図柄変動2」後に、上述したように、キャラクタが複数の宝箱の中から目的のアイテムの剣を探すという宝探しゲームにチャレンジし、キャラクタがアイテムを獲得するによって大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を示唆する、という内容のチャレンジリーチ(「チャレンジリーチA1−1」〜「チャレンジリーチA1−3」)を行い、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンA064」〜「変動演出パターンA066」の変動演出は、「図柄変動3」後に、キャラクタが複数の宝箱の中から目的のアイテムのマントを探すという宝探しゲームにチャレンジし、キャラクタが獲得するアイテムによって大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を示唆する、という内容のチャレンジリーチ(「チャレンジリーチA2−1」〜「チャレンジリーチA2−3」)を行い、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が小当たりである場合においては、特別図柄判定結果が第3大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
演出モードAの変動演出パターン決定テーブルにおいて、「変動演出パターンA001」〜「変動演出パターンA075」には、特別演出として「セリフ予告A」、「キャラ予告A」、「発展予告A」、「決め演出A」の実行(○)、非実行(×)の旨の情報が対応付けられている。
ここで、「セリフ予告」とは、後述するように、大当たりに対する期待度が異なる複数のセリフの何れかを後述のキャラクタが話す様子の演出画像を画像表示装置14に表示することによって、大当たり遊技を実行する可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える予告演出である。演出モードAにおいては、後述するように、「セリフ予告」として「セリフ予告A」のうちの「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A5」のうちの何れかが実行される。
また、「キャラ予告」とは、後述するように、大当たりに対する期待度が異なる複数のキャラクタの何れかの画像を画像表示装置14に表示することによって、大当たり遊技を実行する可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える予告演出である。演出モードAにおいては、後述するように、「キャラ予告」として「キャラ予告A」のうちの「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A5」のうちの何れかが実行される。
また、「発展予告」とは、後述するように、演出ボタン18Aの状態(非突出状態または突出状態)、或いは、演出ボタン18Aや演出レバー19Aの操作に基づいて表示されるエフェクト画像の種類によって、現在の演出から大当たりに対する期待度が高いより高い次の演出に発展する可能性を報知するとともに、大当たり遊技を実行する可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える予告演出である。演出モードAにおいては、後述するように、「発展予告」として「発展予告A」のうちの「発展予告A1」または「発展予告A2」が実行される。
また、「決め演出」とは、後述するように、大当たりの当落の決定を報知する演出であり、第1大当たりまたは第2大当たりに当選している場合には、第1装飾部材17Aを移動動作させ、ハズレの場合には、第1装飾部材17Aを動作させない演出である。演出モードAにおいては、後述するように、「決め演出」として「決め演出A」のうちの「決め演出A1」または「決め演出A2」が実行される。
図40に示すように、例えば、特別図柄判定結果が「変動演出パターンA034」には、「セリフ予告A」、「キャラ予告A」、および「発展予告A」の実行(○)、「決め演出A」の非実行(×)の旨の情報が対応付けられている。
サブCPU102aは、後述の変動演出パターン決定処理のステップS1311−4において「変動演出パターンA034」を決定した場合には、ステップS1311−6において、特別演出として「セリフ予告A」、「キャラ予告A」、「発展予告A」を実行する旨を確認する。
低確率遊技状態且つ非時短遊技状態よりも大当たりに当選しやすい高確率遊技状態且つ時短遊技状態で行う変動演出は、予告演出で煽り過ぎることのないシンプルな演出としている。
また、この高確率遊技状態且つ時短遊技状態で行う最大84回の変動演出は、冗長とならないように、特図変動回数1回〜30回で行う演出モードBと、特図変動回数31回〜74回で行う演出モードCと、特図変動回数75回〜84回で行う演出モードDとで異なる演出を行うようにしている。
(演出モードBに対応付けられた変動演出パターン決定テーブル)
図41の演出モードBに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルが有する変動演出パターンは、大当たりの当選確率が上述の低確率遊技状態且つ非時短遊技状態よりも高い高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数1回〜30回で実行される変動演出の変動演出パターンである。
このような高確率遊技状態且つ時短遊技状態では、通常、遊技者は、大当たりに当選し易いであろう、といった期待感を抱いている。そこで、演出モードBでは、特図変動回数が少ない早い期間で大当たりに当選するだろうか、という期待感を遊技者に与えるために、特図変動回数1回〜30回において、演出モードAの変動演出よりも演出内容が単純な変動演出を実行するようにしている。
演出モードBにおいては、大当たり判定の判定結果がハズレである場合には、高い割合で、即座に次の特図変動回数の変動演出が実行されるように、演出モードAよりも特図変動時間が2秒と変動演出の変動演出パターンを高い割合で有している。また、特別演出図柄の変動後に、リーチに発展する場合には、演出モードBにおいてのみ登場するキャラクタ同士が戦うという内容の「特別キャラリーチ」のみを実行するようにしている。
図41の演出モードBに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルに示すように、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H30H」または「E7H30H」が決定された場合には、「変動演出パターンB001」または「変動演出パターンB002」が決定される。
「変動演出パターンB001」、「変動演出パターンB002」の変動演出は、2秒と短い変動演出時間において、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動B1−1」、「図柄変動B1−2」)、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
また、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H31H」または「E7H31H」が決定された場合には、「変動演出パターンB003」または「変動演出パターンB004」が決定される。また、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H32H」または「E7H32H」が決定された場合には、「変動演出パターンB005」または「変動演出パターンB006」が決定される。
「変動演出パターンB003」〜「変動演出パターンB006」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動B2−1」、「図柄変動B2−2」、「図柄変動B3−1」、「図柄変動B3−2」)、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H33H」または「E7H33H」が決定された場合には、「変動演出パターンB007」または「変動演出パターンB008」が決定される。同様に、特図変動パターン指定コマンド「E6H34H」または「E7H34H」が決定された場合には、「変動演出パターンB009」または「変動演出パターンB010」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H35H」または「E7H35H」が決定された場合には、「変動演出パターンB011」または「変動演出パターンB012」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H36H」または「E7H36H」が決定された場合には、「変動演出パターンB013」または「変動演出パターンB014」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H37H」または「E7H37H」が決定された場合には、「変動演出パターンB015」または「変動演出パターンB016」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H38H」または「E7H38H」が決定された場合には、「変動演出パターンB017」または「変動演出パターンB018」が、それぞれ決定される。
「変動演出パターンB007」〜「変動演出パターンB018」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動B3−1」、「図柄変動B3−2」、「図柄変動B2−1」、「図柄変動B2−2」)、その後、特別キャラクタが登場する特別キャラリーチ(「特別キャラリーチB4−1」、「特別キャラリーチB4−2」、「特別キャラリーチB5−1」、「特別キャラリーチB5−2」、「特別キャラリーチB6−1」、「特別キャラリーチB6−2」、「特別キャラリーチB1−1」、「特別キャラリーチB1−2」、「特別キャラリーチB2−1」、「特別キャラリーチB2−2」、「特別キャラリーチB3−1」、「特別キャラリーチB3−2」)を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第1大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H39H」または「E7H39H」が決定された場合には、「変動演出パターンB019」または「変動演出パターンB020」が決定される。同様に、特図変動パターン指定コマンド「E6H3AH」または「E7H3AH」が決定された場合には「変動演出パターンB021」または「変動演出パターンB022」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H3BH」または「E7H3BH」が決定された場合には「変動演出パターンB023」または「変動演出パターンB024」がそれぞれ決定される。
「変動演出パターンB019」〜「変動演出パターンB024」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動B3−1」、「図柄変動B3−2」)、その後、特別キャラクタが登場する特別キャラリーチ(「特別キャラリーチB1−1」、「特別キャラリーチB1−2」、「特別キャラリーチB2−1」、「特別キャラリーチB2−2」、「特別キャラリーチB3−1」、「特別キャラリーチB3−2」)を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第2大当たりである場合においては、停止表示される特別演出図柄の数値が異なる以外は特別図柄判定結果が第1大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
特別図柄判定結果が第3大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H3FH」または「E7H3FH」が決定された場合には、「変動演出パターンB031」または「変動演出パターンB032」が決定される。同様に、特図変動パターン指定コマンド「E6H40H」または「E7H40H」が決定された場合には「変動演出パターンB033」または「変動演出パターンB034」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H41H」または「E7H41H」が決定された場合には「変動演出パターンB035」または「変動演出パターンB036」がそれぞれ決定される。
「変動演出パターンB031」〜「変動演出パターンB036」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動B2−1」、「図柄変動B2−2」)、その後、特別キャラクタが登場する特別キャラリーチ(「特別キャラリーチB4−1」、「特別キャラリーチB4−2」、「特別キャラリーチB5−1」、「特別キャラリーチB5−2」、「特別キャラリーチB6−1」、「特別キャラリーチB6−2」)を行い、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が小当たりである場合においては、特別図柄判定結果が第3大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
演出モードBの変動演出パターン決定テーブルにおいて、「変動演出パターンB001」〜「変動演出パターンB042」には、特別演出として「発展予告B」、「決め演出B」の実行(○)、非実行(×)の旨の情報が対応付けられている。
例えば、特別図柄判定結果が「変動演出パターンB019」には、「発展予告B」の実行(○)、「決め演出B」の非実行(×)の旨の情報が対応付けられている。
サブCPU102aは、後述の変動演出パターン決定処理のステップS1311−4において「変動演出パターンB019」を決定した場合には、ステップS1311−6において、特別演出として「発展予告B」を実行する旨を確認する。
(演出モードCに対応付けられた変動演出パターン決定テーブル)
図42の演出モードCに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルが有する変動演出パターンは、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数が31回〜74回後に行われる変動演出の変動演出パターンである。
この演出モードCでは、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数1回〜30回においても大当たりに当選しない場合に実行される変動演出の変動演出パターンを有している。そのため、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数31回〜74回において、演出モードBの「特別キャラリーチ」とは異なるリーチ演出を有する変動演出パターンとして演出モードCにおいてのみ登場するキャラクタが攻撃をかけるという内容の「攻撃リーチ」の変動演出パターンを有している。
図42の演出モードCに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルに示すように、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H50H」または「E7H50H」が決定された場合には、「変動演出パターンC001」または「変動演出パターンC002」が決定される。
「変動演出パターンC001」、「変動演出パターンC002」の変動演出は、2秒と短い変動演出時間において、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動C1−1」、「図柄変動C1−2」)、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
また、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H51H」または「E7H51H」が決定された場合には、「変動演出パターンC003」または「変動演出パターンC004」が決定される。また、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H52H」または「E7H52H」が決定された場合には、「変動演出パターンC005」または「変動演出パターンC006」が決定される。
「変動演出パターンC003」〜「変動演出パターンC006」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動C2−1」、「図柄変動C2−2」、「図柄変動C3−1」、「図柄変動C3−2」)、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H53H」または「E7H53H」が決定された場合には、「変動演出パターンC007」または「変動演出パターンC008」が決定される。同様に、特図変動パターン指定コマンド「E6H54H」または「E7H54H」が決定された場合には、「変動演出パターンC009」または「変動演出パターンC010」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H55H」または「E7H55H」が決定された場合には、「変動演出パターンC011」または「変動演出パターンC012」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H56H」または「E7H56H」が決定された場合には、「変動演出パターンC013」または「変動演出パターンC014」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H57H」または「E7H57H」が決定された場合には、「変動演出パターンC015」または「変動演出パターンC016」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H58H」または「E7H58H」が決定された場合には、「変動演出パターンC017」または「変動演出パターンC018」が、それぞれ決定される。
「変動演出パターンC007」〜「変動演出パターンC018」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動C2−1」、「図柄変動C2−2」、「図柄変動C3−1」、「図柄変動C3−2」)、その後、所定のキャラクタが攻撃をかける演出からなる攻撃リーチ(「攻撃リーチC4−1」、「攻撃リーチC4−2」、「攻撃リーチC5−1」、「攻撃リーチC5−2」、「攻撃リーチC6−1」、「攻撃リーチC6−2」、「攻撃リーチC1−1」、「攻撃リーチC1−2」、「攻撃リーチC2−1」、「攻撃リーチC2−2」、「攻撃リーチC3−1」、「攻撃リーチC3−2」)を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第1大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H59H」または「E7H59H」が決定された場合には、「変動演出パターンC019」または「変動演出パターンC020」が決定される。同様に、特図変動パターン指定コマンド「E6H5AH」または「E7H5AH」が決定された場合には「変動演出パターンC021」または「変動演出パターンC022」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H5BH」または「E7H5BH」が決定された場合には「変動演出パターンC023」または「変動演出パターンC024」がそれぞれ決定される。
「変動演出パターンC019」〜「変動演出パターンC024」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動C3−1」、「図柄変動C3−2」)、その後、所定のキャラクタが攻撃をかける演出からなる攻撃リーチ(「攻撃リーチC1−1」、「攻撃リーチC1−2」、「攻撃リーチC2−1」、「攻撃リーチC2−2」、「攻撃リーチC3−1」、「攻撃リーチC3−2」)を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第2大当たりである場合においては、停止表示される特別演出図柄の数値が異なる以外は特別図柄判定結果が第1大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
特別図柄判定結果が第3大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H5FH」または「E7H5FH」が決定された場合には、「変動演出パターンC031」または「変動演出パターンC032」が決定される。同様に、特図変動パターン指定コマンド「E6H60H」または「E7H60H」が決定された場合には「変動演出パターンC033」または「変動演出パターンC034」が、特図変動パターン指定コマンド「E6H61H」または「E7H61H」が決定された場合には「変動演出パターンC035」または「変動演出パターンC036」がそれぞれ決定される。
「変動演出パターンC031」〜「変動演出パターンC036」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示し(「図柄変動C2−1」、「図柄変動C2−2」)、その後、所定のキャラクタが攻撃をかける演出からなる攻撃リーチ(「攻撃リーチC4−1」、「攻撃C4−2」、「攻撃リーチC5−1」、「攻撃リーチC5−2」、「攻撃リーチC6−1」、「攻撃リーチC6−2」)を行い、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が小当たりである場合においては、停止表示される特別演出図柄の数値が異なる以外は特別図柄判定結果が第3大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
演出モードCの変動演出パターン決定テーブルにおいて、「変動演出パターンC001」〜「変動演出パターンC042」には、特別演出として、「発展予告C」及び「決め演出C」の実行(〇)または非実行(×)の旨の情報が対応付けられている。
例えば、特別図柄判定結果が「変動演出パターンC019」には、「発展予告C」及び「決め演出C」の実行(○)の旨の情報が対応付けられている。
サブCPU102aは、後述の変動演出パターン決定処理のステップS1311−4において「変動演出パターンC019」を決定した場合には、ステップS1311−6において、特別演出として「発展予告C」及び「決め演出C」を実行する旨を確認する。
(演出モードDに対応付けられた変動演出パターン決定テーブル)
図43の演出モードDに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルが有する変動演出パターンは、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数が75回〜84回後に行われる変動演出の変動演出パターンである。
この演出モードDでは、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数31回〜74回においても大当たりに当選しない場合に実行される変動演出の変動演出パターンを有している。そのため、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数31回〜74回での演出モードCの「攻撃リーチ」とは異なるリーチ演出を有する変動演出パターンとして、演出モードDにおいてのみ登場する、ジャンケンを行うキャラクタがジャンケンの対戦相手となるキャラクタと、所定回数ジャンケンを行うという内容の「ジャンケン演出」の変動演出パターンを有している。このようなジャンケン演出の変動演出によって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の特図変動回数が残り回数が少ない状態で大当たりに当選してほしいという期待感を遊技者に抱かせるようにしている。
図43の演出モードDに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルに示すように、特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H70H」または「E7H70H」が決定された場合には、「変動演出パターンD001」〜「変動演出パターンD003」のうちの何れかが決定され、「E6H71H」または「E7H71H」が決定された場合には、「変動演出パターンD004」〜「変動演出パターンD006」のうちの何れかが決定され、「E6H72H」または「E7H72H」が決定された場合には、「変動演出パターンD007」〜「変動演出パターンD009」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンD001」〜「変動演出パターンD009」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D1−1」〜「図柄変動D1−3」、「図柄変動D2−1」〜「図柄変動D2−3」、「図柄変動D3−1」〜「図柄変動D3−3」)中に、「ジャンケン1回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回のジャンケンを行い、味方のキャラクタが負けるという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果がハズレである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H73H」または「E7H73H」が決定された場合には、「変動演出パターンD010」〜「変動演出パターンD012」のうちの何れかが決定され、特図変動パターン指定コマンド「E6H74H」または「E7H74H」が決定された場合には、「変動演出パターンD013」〜「変動演出パターンD015」のうちの何れかが決定され、特図変動パターン指定コマンド「E6H75H」または「E7H75H」が決定された場合には、「変動演出パターンD016」〜「変動演出パターンD018」のうちの何れかが決定される。
「変動演出パターンD010」〜「変動演出パターンD018」の変動演出は、「図柄変動」後に「ジャンケンリーチ」を実行し、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD010」〜「変動演出パターンD012」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D1−1」〜「図柄変動D1−3」)中に、「ジャンケン2回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD1−1」〜「ジャンケンリーチD1−3」)中の2回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが負けるという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD013」〜「変動演出パターンD015」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D2−1」〜「図柄変動D2−3」)中に、「ジャンケン3回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD2−1」〜「ジャンケンリーチD2−3」)中の2回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが勝ち、3回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが負けるという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD016」〜「変動演出パターンD018」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D3−1」〜「図柄変動D3−3」)中に、「ジャンケン4回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD3−1」〜「ジャンケンリーチD3−3」)中の2回目、3回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが勝ち、4回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが負けるという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果がハズレである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD019」〜「変動演出パターンD021」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D1−1」〜「図柄変動D1−3」)中に、「ジャンケン2回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD1−1」〜「ジャンケンリーチD1−3」)中の2回戦目のジャンケンでも味方のキャラクタが勝つという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD022」〜「変動演出パターンD024」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D2−1」〜「図柄変動D2−3」)中に、「ジャンケン3回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD2−1」〜「ジャンケンリーチD2−3」)中の2回目、3回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが連続して勝つという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD025」〜「変動演出パターンD027」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D3−1」〜「図柄変動D3−3」)中に、「ジャンケン4回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD3−1」〜「ジャンケンリーチD3−3」)中の2回戦目〜4回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが連続して勝つという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が第2大当たりである場合においては、停止表示される特別演出図柄の数値が異なる以外は特別図柄判定結果が第1大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
特別図柄判定結果が第3大当たりである場合において特図変動パターン指定コマンドとして「E6H7CH」または「E7H7CH」が決定された場合には、「変動演出パターンD037」〜「変動演出パターンD039」のうちの何れかが決定され、特図変動パターン指定コマンド「E6H7DH」または「E7H7DH」が決定された場合には「変動演出パターンD040」〜「変動演出パターンD042」のうちの何れかが決定され、特図変動パターン指定コマンド「E6H7EH」または「E7H7EH」が決定された場合には「変動演出パターンD043」〜「変動演出パターンD045」の何れかが決定される。
「変動演出パターンD037」〜「変動演出パターンD039」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D1−1」〜「図柄変動D1−3」)中に、「ジャンケン2回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD1−1」〜「ジャンケンリーチD1−3」)中の2回戦目のジャンケンで味方のキャラクタと対戦相手のキャラクタとが「あいこ」となるという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD040」〜「変動演出パターンD042」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D2−1」〜「図柄変動D2−3」)中に、「ジャンケン3回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD2−1」〜「ジャンケンリーチD2−3」)中の2回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが勝ち、3回戦目のジャンケンで味方のキャラクタと対戦相手のキャラクタとが「あいこ」となるという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を報知する変動演出である。
「変動演出パターンD043」〜「変動演出パターンD045」の変動演出は、複数の特別演出図柄を変動表示する「図柄変動」(「図柄変動D3−1」〜「図柄変動D3−3」)中に、「ジャンケン4回勝とう!!」と報知して2人のキャラクタ(味方のキャラクタ、対戦相手のキャラクタ)が1回戦目のジャンケンを行って味方のキャラクタが勝ち、その後の「ジャンケンリーチ」(「ジャンケンリーチD3−1」〜「ジャンケンリーチD3−3」)中の2回目、3回戦目のジャンケンで味方のキャラクタが連続して勝ち、4回戦目のジャンケンで味方のキャラクタと対戦相手のキャラクタとが「あいこ」となるという内容の演出を行い、大当たり判定の判定結果が第3大当たりまたは小当たりである旨を報知する変動演出である。
特別図柄判定結果が小当たりである場合においては、特別図柄判定結果が第3大当たりである場合と同様の変動演出が実行される。
「変動演出パターンD001」〜「変動演出パターンD054」には、特別演出として「発展予告D」、「キャラ予告D」、「決め演出D」の実行(〇)の旨の情報が対応付けられている。
例えば、特別図柄判定結果が「変動演出パターンD019」には、「発展予告D」の実行(○)、「決め演出D」の実行(○)の旨の情報が対応付けられている。
サブCPU102aは、後述の変動演出パターン決定処理のステップS1311−4において「変動演出パターンD019」を決定した場合には、ステップS1311−6において、特別演出として「発展予告D」、「キャラ予告D」、「決め演出D」を実行する旨を確認する。
図42〜図43に示すように、大当たり遊技の終了後の特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)において、特別図柄の変動回数が1回〜30回で実行される演出モードBの変動演出よりも、変動回数が31回〜74回で実行される演出モードCの変動演出の方が特別演出の実行割合が高く、演出モードCの変動演出よりも、変動回数が35回〜84回で実行される演出モードDの変動演出の方が特別演出の実行割合が高い。
(各特別演出の種別)
図44及び図45は、サブCPU102aが図40の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定した際に参照するテーブルであり、サブROM102bに記憶されている。
図44は、「演出モードA」の変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図44(a)は、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合の演出モードAの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図44(b)は、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」、「第2大当たり」、「第3大当たり」または「小当たり」である場合の演出モードAの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。
図44(a)、(b)に示すテーブルには、「セリフ予告A」としての「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A5」の実行割合(%)が設定され、「キャラ予告A」としての「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A5」の実行割合(%)が設定され、「発展予告A」としての「発展予告A1」〜「発展予告A6」の実行割合(%)が設定され、「決め演出A」としての「決め演出A1」、「決め演出A2」の実行割合(%)が設定されている。
また、図45は、演出モードAの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。図45(a)は、演出モードAにおける「セリフ予告A」の種別毎の設定内容を記憶する「セリフ予告A情報テーブル」を示す図である。図45(b)は、演出モードAにおける「キャラ予告A」の種別毎の設定内容を記憶する「キャラ予告A情報テーブル」を示す図である。図45(c)は、演出モードAにおける「発展予告A」の種別毎の設定内容を記憶する「発展予告A情報テーブル」を示す図である。図45(d)は、演出モードAにおける「決め演出A」の種別毎の設定内容を記憶する「決め演出A情報テーブル」を示す図である。
サブCPU102aは、図40の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定すると、図45のテーブルで設定されている各特別演出の種別の何れを実行するかを図44(a)、(b)のテーブルに示す実行割合に基づいて、抽選により決定する。
「セリフ予告A1」は、「一攫千金じゃ!!」という「セリフa1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「セリフ予告A1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X11)では、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、後述の「キャラa1」が「セリフa1」として「一攫千金じゃ!!」を言うという内容の演出画像(図62の(a−1−4)参照))を画像表示装置14に表示するとともに、可動部材として第3装飾部材17Cを「待機位置3」から「動作位置3」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
「セリフ予告A2」は、「百両獲得か?」という「セリフa2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「セリフ予告A2」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X11)では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行され、演出ボタン18Aの状態は非突出状態のままとされる。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、後述の「キャラa1」が「セリフa1」として「百両獲得か?」を言うという内容の演出画像(図63の(b−1−4)参照)を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
「セリフ予告A3」は、「十両獲得か?」という「セリフa3」の演出画像を画像表示装置14に表示する以外は、「セリフ予告A2」と演出内容は同様である。
「セリフ予告A4」は、操作有効期間を設定せず、所定のタイミングで、「一両獲得か?」という「セリフa4」の演出画像を画像表示装置14に表示する以外は、「セリフ予告A2」と演出内容は同様である。
「セリフ予告A5」は、操作有効期間を設定せず、所定のタイミングで、「銭を獲得か?」という「セリフa5」の演出画像を画像表示装置14に表示する以外は、「セリフ予告A1」と演出内容は同様である。
図44(a)、(b)のテーブルでは、「セリフ予告A」において、ハズレの場合は「セリフ予告A1」の実行割合が最も低く、大当たり等の場合はハズレの場合は「セリフ予告A1」の実行割合が最も高い。すなわち、「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A5」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「セリフ予告A1」が最も高く、「セリフ予告A2」〜「セリフ予告A5」になるにつれて低くなるように、「セリフ予告A」において、「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A5」の実行割合が設定されている。
「セリフ予告A」は、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「セリフ予告A1」と、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「セリフ予告A2」〜「セリフ予告A5」から構成される。そして、大当たり確率が1/350である演出モードAにおいては、ハズレである割合が大当たり等である割合よりも相当高く、このハズレであるときは、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「セリフ予告A2」〜「セリフ予告A5」の実行割合が、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「セリフ予告A1」の実行割合よりも高い。したがって、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である演出モードAの「セリフ予告」演出においては、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、演出モードAの変動演出において、大当たり等であるときは、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「キャラ予告A1」が実行される割合が高くなっており、演出ボタン18Aの操作を促す演出よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
「キャラ予告A1」は、「キャラa2−1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「キャラ予告A1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間Y11)では、操作促進報知は実行されない。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、後述の「キャラa2−1」の演出画像(図62の(a−2−4)参照)を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
「キャラ予告A2」は、「キャラa2−2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「キャラ予告A2」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間Y11)では、操作促進報知は実行されず、演出ボタン18Aの状態は非突出状態のままとされる。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、後述の「キャラa2−2」(図63の(b−2−4)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
「キャラ予告A3」は、「キャラa2−2」に代えて「キャラa2−3」(図64の(c−2−4)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示する以外は、「キャラ予告A2」と演出内容は同様である。
「キャラ予告A4」は、操作有効期間を設定せず、所定のタイミングで、「キャラa2−2」に代えて「キャラ予告a2−4」(図示せず)の演出画像を画像表示装置14に表示する以外は、「キャラ予告A2」と演出内容は同様である。
「キャラ予告A5」は、操作有効期間を設定せず、所定のタイミングで、「キャラa2−2」に代えて「キャラ予告a2−5」(図示せず)の演出画像を画像表示装置14に表示する以外は、「キャラ予告A2」と演出内容は同様である。
図44(a)、(b)のテーブルでは、「キャラ予告A」において、ハズレの場合は「キャラ予告A1」の実行割合が最も低く、大当たり等の場合はハズレの場合は「キャラ予告A1」の実行割合が最も高い。すなわち、「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A5」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「キャラ予告A1」が最も高く、「キャラ予告A2」〜「キャラ予告A5」になるにつれて低くなるように、「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A5」の実行割合が設定されている。
「キャラ予告A」は、演出レバー19Aの傾倒操作に基づいて「キャラa2−1」の演出画像を画像表示装置14に表示する「キャラ予告A1」と、演出ボタン18Aの押下操作に基づいて、「キャラa2−2」〜「キャラa2−5」の演出画像を画像表示装置14に表示する「キャラ予告A2」〜「キャラ予告A5」から構成される。そして、大当たり等よりも割合が高いハズレであるときは、演出ボタン18Aの押下操作に基づいてキャラ画像が表示される「キャラ予告A2」〜「キャラ予告A5」が実行される割合が、演出レバー19Aの傾倒操作に基づいてキャラ画像が表示される「キャラ予告A1」が実行される割合よりも高い。したがって、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である演出モードAの「キャラ予告A」演出においては、演出ボタン18Aの操作に基づいてキャラ画像が表示される演出が実行される割合が、演出レバー19Aの操作に基づいてキャラ画像が表示される演出が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、大当たり等であるときは、演出レバー19Aの傾倒操作に基づいてキャラ画像が表示される「キャラ予告A1」が実行される割合が高くなっており、演出ボタン18Aの操作に基づいてキャラ画像が表示される演出よりも、演出レバー19Aの操作に基づいてキャラ画像が表示される演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
「発展予告A1」は、「エフェクトa1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告A1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X12)では、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「エフェクトa1」(図62の(a−3−4)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、可動部材として第2装飾部材17Bを「待機位置2」から「動作位置2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
「発展予告A2」は、「エフェクトa2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告A2」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X12)では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行され、演出ボタン18Aの状態は突出状態とされる。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「エフェクトa2」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、可動部材として第2装飾部材17Bを「待機位置2」から「動作位置2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
「発展予告A3」は、「エフェクトa1」に代えて「エフェクトa3」(図示せず)の演出画像を画像表示装置14に表示し、可動部材を動作させない以外は、「発展予告A1」と演出内容は同様である。
「発展予告A4」は、操作有効期間において演出ボタン18Aを非突出状態とする以外は、「発展予告A2」と演出内容は同様である。
「発展予告A5」は、「エフェクトa1」に代えて「エフェクトa2」(図示せず)の演出画像を画像表示装置14に表示し、可動部材を動作させない以外は、「発展予告A1」と演出内容は同様である。
「発展予告A6」は、操作有効期間において演出ボタン18Aを非突出状態とし、「エフェクトa2」に代えて「エフェクトa3」(図示せず)の演出画像を画像表示装置14に表示し、可動部材を動作させない以外は、「発展予告A2」と演出内容は同様である。
図44(a)、(b)のテーブルでは、「発展予告A」において、「発展予告A1」〜「発展予告A6」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「発展予告A1」が最も高く、「発展予告A2」〜「発展予告A6」になるにつれて低くなるように、「発展予告A1」〜「発展予告A6」の実行割合が設定されている。
「発展予告A」は、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告A1」「発展予告A3」「発展予告A5」と、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告A2」「発展予告A4」「発展予告A6」から構成される。そして、大当たり確率が1/350である演出モードAにおいては、ハズレである割合が大当たり等である割合よりも相当高く、このハズレであるときは、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告A2」「発展予告A4」「発展予告A6」の実行割合が、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告A1」「発展予告A3」「発展予告A5」の実行割合よりも高い。したがって、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である演出モードAの「発展予告」演出においては、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、演出モードAの変動演出において、大当たり等であるときは、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出ボタン18Aの操作を促す演出よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
また、図44(a)、(b)のテーブルでは、「スーパーリーチ」から「スペシャルリーチ」に発展する変動演出においては操作有効期間中に高い割合で演出ボタン18Aが突出状態となり、「スーパーリーチ」から「スペシャルリーチ」に発展しない変動演出においては操作有効期間中に高い割合で演出ボタン18Aが非突出状態となるように、「発展予告A1」〜「発展予告A6」の実行割合が設定されている。
「決め演出A1」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光a1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図63の(b−3−3)参照)。この「決め演出A1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X22)では、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「閃光a1」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
「決め演出A2」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光a2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図63の(b−3−3)参照)。この「決め演出A2」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X22)では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行され、演出ボタン18Aの状態は突出状態とされる。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「閃光a2」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
図44(a)、(b)のテーブルでは、「決め演出A」において、「決め演出A1」、「決め演出A2」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「決め演出A2」よりも「決め演出A1」の方が高くなるように、「決め演出A1」、「決め演出A2」の実行割合が設定されている。すなわち、大当たり判定の判定結果がハズレの場合よりも、大当たり判定の判定結果が当たり(第1〜第3大当たり、小当たり)の場合の方が、「決め演出A1」がより高い割合で決定される。
「決め演出A」は、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出A1」と、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出A2」とから構成される。そして、大当たり確率が1/350である演出モードAにおいては、ハズレである割合が大当たり等である割合よりも相当高く、このハズレであるときは、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出A2」の実行割合が、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出A1」の実行割合よりも高い。したがって、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である演出モードAの「決め演出」においては、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、演出モードAの「決め演出」において、大当たり等であるときは、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出ボタン18Aの操作を促す演出よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
図46及び図47は、サブCPU102aが図40の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定した際に参照するテーブルであり、サブROM102bに記憶されている。
図46は、「演出モードB」の変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図46(a)は、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合の演出モードBの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図46(b)は、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」、「第2大当たり」、「第3大当たり」または「小当たり」である場合の演出モードBの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。
図46(a)、(b)に示すテーブルには、「発展予告B」としての「発展予告B1」、「発展予告B2」の実行割合(%)が設定され、「決め演出B」としての「決め演出B1」、「決め演出B2」の実行割合(%)が設定されている。
また、図47は、サブROM102bに記憶されている、演出モードBの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。図47(a)は、演出モードBにおける「発展予告B」の種別毎の設定内容を記憶する「発展予告B情報テーブル」を示す図である。図47(b)は、演出モードBにおける「決め演出B」の種別毎の設定内容を記憶する「決め演出B情報テーブル」を示す図である。
サブCPU102aは、図41の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定すると、図47のテーブルで設定されている各特別演出の種別の何れを実行するかを図46(a)、(b)のテーブルに示す実行割合に基づいて、抽選により決定する。
「発展予告B1」は、「エフェクトb1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告B1」では、演出ボタン18Aに対する操作を有効とする操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X41)を設定し、その操作有効期間において、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図66の(d−2−1)参照)。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「エフェクトb1」(図66の(d−2−3)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
「発展予告B2」は、「エフェクトb2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告B2」では、演出レバー19Aに対する操作を有効とする操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X41)を設定し、その操作有効期間において、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図66の(d−2−2)参照)。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「エフェクトb2」(図66の(d−2−3)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
図46(a)、(b)のテーブルでは、「発展予告B」において、「発展予告B1」、「発展予告B2」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「発展予告B2」が「発展予告B1」よりも高くなるように「発展予告B1」、「発展予告B2」の実行割合が設定されている。
「発展予告B」は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告B1」と、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告B2」とから構成される。そして、ハズレ確率が1/1.02である高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードBにおいては、ハズレである割合が大当たり等である割合よりも相当高く、ハズレである場合、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展演出B2」の実行割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展演出B1」の実行割合よりも高い。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードBの「発展演出」においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、演出モードBの「発展予告」において、大当たり等であるときは、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
「決め演出B1」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光b1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図67の(e−3−4)参照)。この「決め演出B1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X52)では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図63の(e−3−2)参照)。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対する1回の押下操作がされることに基づいて、「閃光b1」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
「決め演出B2」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光b2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図67の(e−3−4)参照)。この「決め演出B2」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X52)では、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図67の(e−3−3)参照)。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対する傾倒操作がされることに基づいて、「閃光b2」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
図46(a)、(b)のテーブルでは、「決め演出B」において、「決め演出B1」、「決め演出B2」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「決め演出B1」よりも「決め演出B2」の方が高くなるように、「決め演出B1」、「決め演出B2」の実行割合が設定されている。すなわち、大当たり判定の判定結果がハズレの場合よりも、大当たり判定の判定結果が当たり(第1〜第3大当たり、小当たり)の場合の方が、「決め演出B1」がより高い割合で決定される。
「決め演出B」は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出B1」と、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出B2」とから構成される。そして、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードBにおいては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出B2」の実行割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出B1」の実行割合よりも高い。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードBの「決め演出」においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、大当たり等であるときは、演出モードBの「決め演出」において、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
図48及び図49は、サブCPU102aが図42の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定した際に参照するテーブルであり、サブROM102bに記憶されている。
図48は、「演出モードC」の変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図48(a)は、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合の演出モードCの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図48(b)は、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」、「第2大当たり」、「第3大当たり」または「小当たり」である場合の演出モードCの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。
図48(a)、(b)に示すテーブルには、「発展予告C」としての「発展予告C1」、「発展予告C2」の実行割合(%)が設定され、「決め演出C」としての「決め演出C1」、「決め演出C2」の実行割合(%)が設定されている。
また、図49は、サブROM102bに記憶されている、演出モードCの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。図49(a)は、演出モードCにおける「発展予告C」の種別毎の設定内容を記憶する「発展予告C情報テーブル」を示す図である。図49(b)は、演出モードCにおける「決め演出C」の種別毎の設定内容を記憶する「決め演出C情報テーブル」を示す図である。
サブCPU102aは、図42の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定すると、図49のテーブルで設定されている各特別演出の種別の何れを実行するかを図48(a)、(b)のテーブルに示す実行割合に基づいて、抽選により決定する。
「発展予告C1」は、「エフェクトc1」(図69の(g−2−3)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。「発展予告C1」は、「エフェクトc1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告C1」では、演出ボタン18Aに対する操作を有効とする操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X71)を設定し、その操作有効期間において、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図69の(g−2−1)参照)。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「エフェクトc1」(図69の(g−2−3)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
「発展予告C2」は、「エフェクトc2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告C2」では、演出レバー19Aに対する操作を有効とする操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X71)を設定し、その操作有効期間において、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図68の(g−2−2)参照)。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「エフェクトc2」(図69の(g−2−3)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
図48(a)、(b)のテーブルでは、「発展予告C」において、「発展予告C1」、「発展予告C2」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「発展予告C2」が「発展予告C1」よりも高くなるように「発展予告C1」、「発展予告C2」の実行割合が設定されている。
「発展予告C」は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告C1」と、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告C2」とから構成される。そして、ハズレ確率が1/1.02である高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードCにおいては、ハズレである割合が大当たり等である割合よりも相当高く、ハズレである場合、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展演出C2」の実行割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展演出C1」の実行割合よりも高い。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードCの「発展演出」においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、演出モードCの「発展予告」において、大当たり等であるときは、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
「決め演出C1」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光c1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図69の(g−3−4)参照)。この「決め演出C1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X72)では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図69の(g−3−2)参照)。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対する1回の押下操作がされることに基づいて、「閃光c1」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
「決め演出C2」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光c2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図69の(g−3−4)参照)。この「決め演出C2」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X52)では、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される(図69の(g−3−3)参照)。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対する傾倒操作がされることに基づいて、「閃光c2」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
図48(a)、(b)のテーブルでは、「決め演出C」において、「決め演出C1」、「決め演出C2」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「決め演出C1」よりも「決め演出C2」の方が高くなるように、「決め演出C1」、「決め演出C2」の実行割合が設定されている。すなわち、大当たり判定の判定結果がハズレの場合よりも、大当たり判定の判定結果が当たり(第1〜第3大当たり、小当たり)の場合の方が、「決め演出B1」がより高い割合で決定される。
「決め演出C」は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出C1」と、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出C2」とから構成される。そして、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードCにおいては、ハズレである場合、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出C2」の実行割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出C1」の実行割合よりも高い。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードCの「決め演出」においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、大当たり等であるときは、演出モードCの「決め演出」において、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
図50及び図51は、サブCPU102aが図43の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定した際に参照するテーブルであり、サブROM102bに記憶されている。
図50は、「演出モードD」の変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図50(a)は、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合の演出モードDの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。図50(b)は、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」、「第2大当たり」、「第3大当たり」または「小当たり」である場合の演出モードDの変動演出パターン毎に各特別演出の種別を決定するための特別演出種別決定テーブルを示す図である。
図50(a)、(b)に示すテーブルには、「発展予告D」としての「発展予告D1」、「発展予告D2」の実行割合(%)が設定され、「決め演出D」としての「決め演出D1」、「決め演出D2」の実行割合(%)が設定されている。
また、図51は、サブROM102bに記憶されている、演出モードDの変動演出において実行可能な各特別演出の種別毎の設定内容を記憶する特別演出情報テーブルを示す図である。図51(a)は、演出モードDにおける「発展予告D」の種別毎の設定内容を記憶する「発展予告D情報テーブル」を示す図である。図51(b)は、演出モードDにおける「決め演出D」の種別毎の設定内容を記憶する「決め演出D情報テーブル」を示す図である。
サブCPU102aは、図43の変動演出パターン決定テーブルによって変動演出パターンを決定すると、図51のテーブルで設定されている各特別演出の種別の何れを実行するかを図50(a)、(b)のテーブルに示す実行割合に基づいて、抽選により決定する。
「発展予告D1」は、「エフェクトd1」(図71の(j−3−3)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告D1」では、演出ボタン18Aに対する操作を有効とする操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X101)を設定し、その操作有効期間において、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「エフェクトd1」の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
「発展予告D2」は、「エフェクトd1」(図71の(j−3−3)参照)の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「発展予告D2」では、演出レバー19Aに対する操作を有効とする操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X101)を設定し、その操作有効期間において、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「エフェクトd2」の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
図50(a)、(b)のテーブルでは、「発展予告D」において、「発展予告D1」、「発展予告D2」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「発展予告D2」が「発展予告D1」よりも高くなるように「発展予告D1」、「発展予告D2」の実行割合が設定されている。
「発展予告D」は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告D1」と、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展予告D2」とから構成される。そして、ハズレ確率が1/1.02である高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードDにおいては、ハズレである割合が大当たり等である割合よりも相当高く、演出モードDでハズレである場合、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展演出D2」の実行割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展演出D1」の実行割合よりも高い。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードDの「発展演出」においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、演出モードDの「発展予告」において、ハズレよりも割合が低い大当たり等であるときは、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
「キャラ予告D1」は、「キャラd1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「キャラ予告D1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間Y101)では、操作促進報知は実行されない(図71の(j−4−1)参照)。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、後述の「キャラd1」の演出画像(図71の(j−4−3)参照)を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
「キャラ予告D2」は、「キャラd1」に代えて「キャラd2」(図示せず)の演出画像を画像表示装置14に表示する以外は、「キャラ予告D1」と演出内容は同様である。
「キャラ予告D3」は、「キャラd3」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである。この「キャラ予告D3」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間Y101)では、操作促進報知は実行されない(図71の(j−4−1)参照)。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「キャラd3」の演出画像を画像表示装置14に表示する、といった内容の対応演出を実行する。
図50(a)、(b)のテーブルでは、「発展予告D」において、「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「キャラ予告D1」が最も高く、「キャラ予告D2」、「キャラ予告D3」となるにつれてより低くなるように「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」の実行割合が設定されている。
「キャラ予告D」は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「キャラ予告D1」「キャラ予告D2」と、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「キャラ予告D3」とから構成される。そして、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードDにおいては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「発展演出D3」の実行割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「キャラ予告D1」「キャラ予告D2」の実行割合よりも高い。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードDの「発展演出」においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、演出モードDの「発展予告」において、大当たり等であるときは、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
「決め演出D1」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光d1」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図71の(j−4−6)参照)。この「決め演出D1」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出ボタン18Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X102)では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行され、演出ボタン18Aの状態は突出状態とされる。そして、操作有効期間において演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「閃光d1」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
「決め演出D2」は、可動部材としての第1装飾部材17Aを移動させるとともに「閃光d2」の演出画像を画像表示装置14に表示するものである(図71の(j−4−6)参照)。この「決め演出D2」では、操作有効期間に操作が有効となる操作手段として演出レバー19Aが選択されるものであり、操作有効期間(例えば後述の操作有効期間X102)では、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される。そして、操作有効期間において演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「閃光d2」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−2」に移動させる、といった内容の対応演出を実行する。
図50(a)、(b)のテーブルでは、「決め演出D」において、「決め演出D1」、「決め演出D2」の大当たりに対する期待度(信頼度)が「決め演出D2」よりも「決め演出D1」の方が高くなるように、「決め演出D1」、「決め演出D2」の実行割合が設定されている。すなわち、大当たり判定の判定結果がハズレの場合よりも、大当たり判定の判定結果が当たり(第1〜第3大当たり、小当たり)の場合の方が、「決め演出D1」がより高い割合で決定される。
図50(a)、(b)のテーブルでは、「決め演出D」において、ハズレの場合は「決め演出D2」が「決め演出D1」よりも高い割合で実行されるように、大当たりや小当たりの場合は「決め演出D1」が「決め演出D2」よりも高い割合で実行されるように、各実行割合が設定されている。
「決め演出D」は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出D1」と、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出D2」とから構成される。そして、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードDにおいては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出D2」の実行割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される「決め演出D1」の実行割合よりも高い。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である演出モードDの「決め演出」においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合よりも高くなっている。また、一方で、大当たり等であるときは、演出モードCの「決め演出」において、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知が実行される割合が高くなっており、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出の方が、大当たり期待度(信頼度)が高くなっている。
なお、演出モードB、演出モードC、および演出モードDにおける「発展予告」や「決め演出」については、それぞれ大当たり期待度が異なるようになっている。すなわち、演出モードBにおいて実行される「発展予告B1」、演出モードCにおいて実行される「発展予告C1」、および演出モードDにおいて実行される「発展予告D1」の中では、「発展予告D1」の大当たり期待度(信頼度)が最も高く、「発展予告C1」、「発展予告B1」となるにつれて大当たり期待度が低くなっている。また、演出モードBにおいて実行される「決め演出B1」、演出モードCにおいて実行される「決め演出C1」、および演出モードDにおいて実行される「決め演出D1」の中では、「決め演出D1」の大当たり期待度(信頼度)が最も高く、「決め演出C1」、「決め演出B1」となるにつれて大当たり期待度が低くなっている。したがって、高確率遊技状態且つ時短遊技状態においては、演出モードB、演出モードC、演出モードDと進むにつれて、演出ボタン18Aを用いた演出による大当たり期待度が高くなっていくといえる。
サブCPU102aは、図変動演出における特別演出として、操作手段(演出ボタン18A又は演出レバー19A)に対する操作を有効とする操作有効期間中に操作手段(演出ボタン18A又は演出レバー19A)が操作されることに基づいて対応演出を実行する。
サブCPU102aは、大当たり遊技の終了後の特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)におけるより早い期間(第1の期間)よりも高い割合で、特定遊技状態における、より遅い期間(第1の期間の後の第2の期間)において、変動演出中に操作有効期間を設定する。
すなわち、演出モードBの変動演出(変動1回目〜30回目)よりも演出モードCの変動演出(変動31回目〜74回目)の方がより高い割合で変動演出中に操作有効期間を設定する。また、演出モードCの変動演出よりも演出モードDの変動演出(変動75回目〜84回目)の方がより高い割合で変動演出中に操作有効期間を設定する。
また、サブCPU102aは、大当たり遊技の終了後の特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)におけるより早い期間(第1の期間)よりも高い割合で、特定遊技状態における、より遅い期間(第1の期間の後の第2の期間)において、操作を有効とする操作手段としての演出ボタン18Aを第2の状態である突出状態とする操作有効期間を設定する。
また、サブCPU102aは、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である場合は、演出レバー19Aの操作を用いた特別演出よりも、演出ボタン18Aの操作を用いた特別演出を高い割合で実行する。一方、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態では、演出ボタン18Aの操作を用いた特別演出よりも、演出レバー19Aの操作を用いた特別演出の方が、大当たり期待度が高くなるようにしている。これに対し、一方、特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)である場合は、演出ボタン18Aの操作を用いた特別演出よりも、演出レバー19Aの操作を用いた特別演出を高い割合で実行する。一方、特定遊技状態では、演出レバー19Aの操作を用いた特別演出よりも、演出ボタン18Aの操作を用いた特別演出の方が、大当たり期待度が高くなるようにしている。
(演出制御基板による変動演出パターン決定処理)
図35を用いて、演出制御基板102による変動演出パターン決定処理を説明する。
ステップS1311−1において、サブCPU102aは、サブRAM102cの演出モードフラグ記憶領域に記憶されている演出モードフラグを参照することで、後述の演出モード設定処理(図36参照)で設定された、現在の演出モードを確認して、現在の演出モードに対応付けられている変動演出パターン決定テーブルを選択する。
このステップS1311−1において、サブCPU102aは、サブRAM102cの演出モードフラグ記憶領域に記憶されている演出モードフラグを参照し、現在の演出モードが「演出モードA」であることを確認した場合には、図40に示す演出モードAに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを選択する。
或いは、このステップS1311−1において、サブCPU102aは、サブRAM102cの演出モードフラグ記憶領域に記憶されている演出モードフラグを参照し、現在の演出モードが「演出モードB」であることを確認した場合には、図41に示す演出モードBに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを選択する。
或いは、このステップS1311−1において、サブCPU102aは、サブRAM102cの演出モードフラグ記憶領域に記憶されている演出モードフラグを参照し、現在の演出モードが「演出モードC」であることを確認した場合には、図42に示す演出モードCに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを選択する。
或いは、このステップS1311−1において、サブCPU102aは、サブRAM102cの演出モードフラグ記憶領域に記憶されている演出モードフラグを参照し、現在の演出モードが「演出モードD」であることを確認した場合には、図43に示す演出モードDに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを選択する。
或いは、このステップS1311−1において、サブCPU102aは、サブRAM102cの演出モードフラグ記憶領域に記憶されている演出モードフラグを参照し、現在の演出モードが「演出モードE」であることを確認した場合には、図示しない演出モードEに対応付けられた変動演出パターン決定テーブルを選択する。
ステップS1311−2において、サブCPU102aは、サブRAM102cの受信バッファに格納されている特図変動パターン指定コマンドを確認する。
本実施の形態においては、各演出モードにおいて特図変動パターン指定コマンド毎に1つ又は複数の変動演出パターンが変動演出パターン判定値に対応付けられて格納されている。変動演出パターンとは、変動演出の演出内容を表す識別情報のことであり、変動演出の具体的な演出態様が対応付けられている。
変動演出パターンには、変動演出の時間、演出図柄の変動表示の態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出展開構成等の変動演出の構成要素が対応付けられている。なお、画像表示装置14における変動演出の変動演出パターンには、演出図柄の変動表示の表示態様、及び、キャラクタ等で構成されるオブジェクト画像や背景画像に係る表示態様も、変動演出の構成要素として対応付けられている。
ステップS1311−3において、サブCPU102aは、変動演出パターン判定用乱数を取得する。具体的に、サブCPU102aは、変動演出パターン判定用乱数に係る乱数カウンタが示す乱数値をサブRAM102cの変動演出パターン判定用乱数記憶領域に記憶する。
ステップS1311−4において、サブCPU102aは、ステップS1313−4において変動演出パターン判定用乱数記憶領域に記憶した変動演出パターン判定用乱数を、選択した変動演出パターン決定テーブルに照合することで、変動演出パターンを決定する処理を行う。
ステップS1311−5において、サブCPU102aは、ステップS1313−4で決定した変動演出パターンの変動演出に対応付けられている特別演出の実行(〇)、非実行(×)の旨の情報(図40〜図43参照)を確認することにより、この決定した変動演出パターンの変動演出において、特別演出を実行するか否かを判断する。サブCPU102aは、特別演出を実行すると場合には、ステップS1311−6に処理を移し、特別演出を実行しないと判断した場合には、ステップS1311−9に処理を移す。
ステップS1311−6において、サブCPU102aは、ステップS1311−4で決定した変動演出パターンに対応付けられている特別演出を確認する。例えばサブCPU102aは、ステップS1311−4において「変動演出パターンA034」を決定した場合、このステップS1311−6において、特別演出として「セリフ予告A」、「キャラ予告A」、「発展予告A」を実行し、「決め演出A」を実行しないことを確認する(図40参照)。
ステップS1311−7において、サブCPU102aは、ステップS1311−6で確認した特別演出の種別を抽選により決定する処理を行う。
ステップS1311−8において、サブCPU102aは、ステップS1311−6で確認した特別演出の全てについて、ステップS1311−7の特別演出の種別を決定する処理が終了したか否かを判断し、終了したと判断した場合にはステップS1311−9に処理を移し、終了していないと判断した場合にはステップS1311−7に処理を戻す。
例えば、サブCPU102aは、ステップS1311−4において「変動演出パターンA034」を決定した場合、ステップS1311−7において、図44(b)の演出モードAにおける特別演出種別決定テーブルに応じた実行割合で、「セリフ予告A」の種別として「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A5」の何れかを決定し、「キャラ予告A」の種別として「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A5」の何れかを決定し、「発展予告A」の種別として「発展予告A1」〜「発展予告A6」の何れかを決定する。
ステップS1311−9において、サブCPU102aは、特定演出を実行するか否かを判定する処理を行う。特定演出とは、演出ボタン18Aの振動等を用いて大当たり期待度を示唆する演出である。具体的には、サブCPU102aは、図52および図53に示す特定演出判定テーブルを参照し、受信した特図変動パターン指定コマンドや特定演出判定用乱数値に基づいて、特定演出の実行の有無を判定する。なお、本実施形態では、リーチ演出を行わない場合と、リーチ演出がノーマル演出の場合には特定演出を行わないようになっている。
例えば、特図変動パターン指定コマンドが「E6H04H」の場合は、50%の割合で特定演出を実行する(○)と決定し、50%の割合で特定演出を実行しない(×)と決定する。また、特図変動パターン指定コマンドが「E6H0CH」の場合は、80%の割合で特定演出を実行する(○)と決定し、20%の割合で特定演出を実行しない(×)と決定する。
ステップS1311−10において、サブCPU102aは、ステップS1311−9において特定演出を実行する(○)と判定されたか否かを確認する。そして、特定演出を実行する(○)と判定された場合はステップS1311−11に処理を移し、特定演出を実行しない(×)と判定された場合はステップS1311−12に処理を移す。
ステップS1311−11において、サブCPU102aは、特定演出の種別を決定するための特定演出種別決定処理を実行する。特定演出は、演出ボタン18Aの振動、演出ボタン18Aが振動する音の疑似的な音声の出力、および演出ボタン18Aが振動する画像の表示のいずれかまたはその組み合わせによって行われる。また、演出ボタン18Aの振動は、低速振動と高速振動との2種類のうちのいずれかが行われる。
特定演出種別決定処理について、図36を用いて具体的に説明する。まず、サブCPU102aは、ステップS1311−11−1において、特定演出における演出ボタン18Aの振動速度を決定するための振動速度決定処理を実行する。
具体的には、サブCPU102aは、図54および図55に示す特定演出振動速度決定テーブルを参照し、受信した特図変動パターン指定コマンドと振動速度決定用乱数値を用いて、振動速度を「低速」と「高速」とのいずれかに決定する。図72(a)(b)に示すように、演出ボタン18Aは振動可能となっている。そして、「高速」とは、演出ボタン18Aが振動しているときに遊技者が演出ボタン18Aに触れると「ポコポコポコポコ」と振動が遊技者に伝わる程度の振動速度である。一方、「低速」とは、上述したように、演出ボタン18Aが振動しているときに遊技者が演出ボタン18Aに触れると「ポコ・・・ポコ・・」と振動が遊技者に伝わる程度の振動速度である。
例えば、特図変動パターン指定コマンドが「E6H05H」の場合は、50%の割合で「高速」に決定し、50%の割合で「低速」に決定する。また、特図変動パターン指定コマンドが「E7H5BH」の場合は、90%の割合で「高速」に決定し、10%の割合で「低速」に決定する。本実施形態では、判定結果が大当たりの場合は、ハズレの場合よりも演出ボタン18Aの振動速度が「低速」よりも「高速」に決定される割合が高くなるようになっている。また、特図変動パターン指定コマンドに対応付けられている演出内容(リーチ演出)が、大当たり期待度が高い演出であるほど、演出ボタン18Aの振動速度が「低速」よりも「高速」に決定される割合が高くなるようになっている。したがって、特定演出を実行する場合、演出ボタン18Aの振動速度が「低速」である場合よりも「高速」である場合の方が、大当たり期待度が高い演出となっている。このステップで「高速」と決定された場合は、特定演出の実行時に演出ボタン18Aを高速で振動させ、「低速」と決定された場合は、特定演出の実行時に演出ボタン18Aを低速で振動させる。
ステップS1311−11−2において、サブCPU102aは、特定演出において演出ボタン18Aの振動音の疑似的な音声を出力するか否かを決定するための音声出力決定処理を実行する。
具体的には、サブCPU102aは、図56および図57に示す特定演出音声出力決定テーブルを参照し、受信した特図変動パターン指定コマンドと音声出力決定用乱数値を用いて、音声出力の有無を決定する。音声の出力とは、特定演出の実行中に、演出ボタン18Aの振動音である「ポコポコポコポコ」や「ポコ・・・ポコ・・」といった音声を音声出力装置15から出力することである。
例えば、特図変動パターン指定コマンドが「E6H05H」の場合は、50%の割合で音声出力を実行すること(○)に決定し、50%の割合で音声出力を実行しないこと(×)に決定する。また、特図変動パターン指定コマンドが「E7H5BH」の場合は、90%の割合で音声出力を実行すること(○)に決定し、10%の割合で音声出力を実行しないこと(×)に決定する。本実施形態では、判定結果が大当たりの場合は、ハズレの場合よりも音声出を実行する(○)割合が高くなるようになっている。また、特図変動パターン指定コマンドに対応付けられている演出内容(リーチ演出)が大当たり期待度が高い演出であるほど、音声出力を実行する(○)割合が高くなるようになっている。したがって、特定演出を実行する場合、演出ボタン18Aの振動音の疑似的な音声を出力する演出の方が、該音声を出力しない演出よりも、大当たり期待度が高い演出となっている。
ステップS1311−11−3において、サブCPU102aは、特定演出において振動する演出ボタン18Aの模擬的な画像のデータを出力するか否かを決定するための画像出力決定処理を実行する。
具体的には、サブCPU102aは、図58および図59に示す特定演出画像出力決定テーブル参照し、受信した特図変動パターン指定コマンドと画像出力決定用乱数値を用いて、画像出力の有無を決定する。画像の出力とは、特定演出の実行中に、演出ボタン18Aが振動している様子を模擬的に表した画像を画像表示装置14に表示させることである。
例えば、特図変動パターン指定コマンドが「E6H05H」の場合は、50%の割合で画像出力を実行すること(○)に決定し、50%の割合で画像出力を実行しないこと(×)に決定する。また、特図変動パターン指定コマンドが「E7H5BH」の場合は、90%の割合で画像出力を実行すること(○)に決定し、10%の割合で画像出力を実行しないこと(×)に決定する。本実施形態では、判定結果が大当たりの場合は、ハズレの場合よりも画像出を実行する(○)割合が高くなるようになっている。また、特図変動パターン指定コマンドに対応付けられている演出内容(リーチ演出)が高い大当たり期待度の演出であるほど、画像出力を実行する(○)割合が高くなるようになっている。したがって、特定演出を実行する場合、振動する演出ボタン18Aの疑似的な画像を出力する演出の方が、該画像を出力しない演出よりも、大当たり期待度が高い演出となっている。
このように、サブCPU102aは、ステップS1311−11−1〜ステップS1311−11−3の処理を実行することによって、特定演出における演出態様を決定する。演出ボタン18Aの振動速度、演出ボタン18Aの振動音の模擬音、振動する演出ボタン18Aの画像の表示は、それぞれ、大当たり期待度に応じて決定される。すなわち、特定演出において演出ボタン18Aが「高速」と「低速」とのいずれで振動するか、音声出力装置15から演出ボタン18Aの模擬的な振動音が出力されるか、画像表示装置14に演出ボタン18Aを表した画像が表示されるか、によって大当たり期待度が示唆される。したがって、図60に示すように、演出ボタン18Aの振動速度と、模擬的な演出ボタン18Aの振動音の出力と、演出ボタン18Aの画像の表示と、の組み合わせによって、段階的に大当たり期待度が異なるようになっている。
具体的には、図60に示す特定演出の大当たり期待度に表されるように、特定演出において演出ボタン18Aが「高速」で振動し、演出ボタン18Aの模擬的な振動音が出力され、さらに、演出ボタン18Aの画像が表示されると、最も高い大当たり期待度を示唆する演出となる。一方、演出ボタン18Aが「低速」で振動するのみで、演出ボタン18Aの模擬的な振動音や演出ボタン18Aの画像の出力が行われない場合は、最も低い大当たり期待度の特定演出となる。
なお、本実施形態では、特定演出を実行する場合は、図36の特定演出種別決定処理に示すように、演出ボタン18Aの振動速度、演出ボタン18Aの模擬的な振動音の出力の有無、および振動する演出ボタン18Aの画像の出力の有無をそれぞれ決定しているが、これに限られない。例えば、図60に示すように、演出ボタン18Aの振動速度、演出ボタン18Aの模擬的な振動音の出力の有無、および振動する演出ボタン18Aの画像の出力の有無の組み合わせを予め設定しておき、どの組み合わせの特定演出とするかを大当たり期待度に応じて決定するようにしてもよい。また、各変動演出パターンに特定演出の組み合わせを対応付けて設定するようにしてもよい。
サブCPU102aは、特定演出種別決定処理が終了すると、ステップS1311−12に処理を移す。
ステップS1311−12において、サブCPU102aは、ステップS1311−4で決定された変動演出パターンに対応する変動演出制御コマンドにステップS1311−7で決定した種別の特別演出の情報と、ステップS1311−11で決定した特定演出の種別の情報とを含ませ、その変動演出制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。
ステップS1311−13において、サブCPU102aは、決定された変動演出パターンに対応する変動演出データをサブRAM102cの変動演出データ記憶領域に記憶すると共に、当該変動演出の演出時間を変動演出タイマカウンタに設定する。なお、変動演出タイマカウンタは、上記ステップS1200において「4」加算処理されていく。サブCPU102aは、変動演出タイマカウンタによって、現時点における当該変動演出の経過時間を把握することができる。
なお、送信バッファにセットされた変動演出制御コマンドは、ステップS1500のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、画像制御基板105は、変動演出制御コマンドを受信すると、そのコマンドが示す変動演出パターンに基づく変動演出の演出画像を画像表示装置14に表示させる制御、及びその変動演出の音声を音声出力装置15から出力する制御を行う。また、ランプ制御基板104は、変動演出制御コマンドを受信すると、そのコマンドが示す変動演出パターンに基づく変動演出における演出用役物装置17の動作制御及び演出用照明装置16の照明制御を行う。
また、画像制御基板105は、演出制御基板102から受信した変動演出制御コマンドが示す変動演出パターンに対応付けられた特別演出の実行タイミングに、その特別演出の演出画像を画像表示装置14に表示させる制御、及びその特別演出の音声を音声出力装置15から出力する制御を行う。また、ランプ制御基板104は、変動演出制御コマンドを受信すると、そのコマンドが示す変動演出パターンに対応付けられた特別演出における演出用役物装置17の動作制御及び演出用照明装置16の照明制御を行う。
(演出制御基板による演出モード設定処理)
次に、図37を用いて演出モード設定処理について説明する。
ステップS1314−1において、サブCPU102aは、サブRAM102cの受信バッファに記憶されている特別演出図柄指定コマンドを確認し、ステップS1314−2において、当該大当たり判定の結果がハズレであるか否かを確認する。サブCPU102aは、ハズレであることを確認するとステップS1314−3に処理を移し、ハズレではないことを確認するとステップS1314−7に処理を移す。
ステップS1314−7において、サブCPU102aは、ステップS1314−1で確認した特別演出図柄指定コマンドが有する情報に基づいて、当該特別図柄判定の結果を確認する。そして、サブCPU102aは、サブROM102bに記憶されている演出モード決定テーブル(図39)を参照し、確認した当該特別図柄判定の結果と、演出モード決定テーブルとを照合して演出モードを決定する。
このステップS1314−1で確認した特別図柄判定の結果が、第1大当たりまたは第2大当たりである場合には図39に示すように、「演出モードB」が決定される。これにより、第1大当たり遊技の終了後または第2大当たり遊技の終了後には「演出モードB」が設定される。
また、このステップS1314−1で確認した特別図柄判定の結果が、第3大当たりまたは小当たりである場合には図39に示すように、「演出モードE」が決定される。これにより、第3大当たり遊技の終了後または小当たり遊技の終了後には「演出モードE」が設定される。
ステップS1314−8において、サブCPU102aは、ステップS1314−7で決定された演出モードに対応する演出モードフラグを演出モードフラグ記憶領域に記憶し、その演出モードに対応付けられている演出モード実行可能回数(Ma)を、サブRAM102cに設けられた演出モード残り回数カウンタに記憶し、当該演出モード設定処理を終了する。
演出モード実行可能回数とは、その演出モードによって実行することが可能な変動演出の回数のことである。演出モード残り回数カウンタは、演出モード実行可能回数(Ma)が設定されている特定の演出モードにおいて実行することが可能な変動演出の残り回数(M:演出モード残り回数)を示す。
上述のステップS1314−7において「演出モードB」が決定された場合には、第1大当たり遊技の終了後または第2大当たり遊技の終了後に「演出モードB」が設定され、演出モード実行可能回数(Ma)として30回が記憶される。
また、上述のステップS1314−7において「演出モードE」が決定された場合には、第3大当たり遊技の終了後または小当たり遊技の終了後に「演出モードE」が設定され、演出モード実行可能回数(Ma)として84回が記憶される。
一方、ステップS1314−3において、サブCPU102aは、現在、演出モードAであるか否か、すなわち、演出モードフラグ記憶領域に演出モードフラグ「00H」がセットされているか否かを判定する。
なお、サブCPU102aは、上述の主制御基板のメイン処理におけるステップS10の初期化処理において主制御基板101から送信された初期化指定コマンドを受信すると、演出モードフラグ「00H」をサブRAM102cの演出モードフラグ領域に記憶することで、演出モードAを設定する。
ステップS1314−3において、サブCPU102aは、演出モードAであると判定すると、当該演出モード設定処理を終了する。一方、サブCPU102aは、演出モードAではないと判定すると、ステップS1314−4において、演出モード残り回数カウンタのカウンタ値を「1」減算して演出モードの残り回数(M)を更新し、ステップS1314−5において、演出モード残り回数カウンタのカウンタ値が「0」であるか否かを判定する。
このステップS1314−5において、サブCPU102aは、演出モードの残り回数(M)の演出モード残り回数カウンタのカウンタ値が「0」ではないと判定すると当該演出モード設定処理を終了し、カウンタ値が「0」であると判定すると、ステップS1314−6において、図39に示す「移行先演出モード」の演出モードフラグを演出モードフラグ記憶領域に記憶し(移行先演出モードの設定)、当該演出モード設定処理を終了する。
例えば、サブCPU102aは、第1大当たり遊技後または第2大当たり遊技後の高確率遊技状態且つ時短遊技状態において演出モードが演出モードBに設定されている状態で、ステップS1314−5においてM=0であると判定した場合には(S1314−5でYES)、ステップS1314−6において、演出モードB後の演出モード(移行先演出モード)として演出モードCを設定する。
また、サブCPU102aは、演出モードCに設定されている状態で、ステップS1314−5においてM=0であると判定した場合には(S1314−5でYES)、ステップS1314−6において、演出モードC後の演出モード(移行先演出モード)として演出モードDを設定する。
また、サブCPU102aは、演出モードDに設定されている状態で、ステップS1314−5においてM=0であると判定した場合には(S1314−5でYES)、ステップS1314−6において、演出モードD後の演出モード(移行先演出モード)として演出モードAを設定する。
本実施の形態では、図39の演出モード決定テーブルに示すように、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態では演出モードAが設定される。
また、第1大当たりまたは第2大当たりに当選したときの第1大当たり遊技後または第2大当たり遊技後の高確率遊技状態且つ時短遊技状態においては、特図変動回数が1回〜30回であれば演出モードBが設定され、特図変動回数が31回〜74回であれば演出モードCが設定され、特図変動回数が75回〜84回であれば演出モードDが設定される。
また、第3大当たりまたは小当たりに当選したときの第3大当たり遊技後または小当たり遊技後の特図変動回数が1回〜84回であれば演出モードEが設定される。
サブCPU102aは、このようにして設定された演出モードに応じた変動演出パターン決定テーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する。
サブCPU102aは、上述の図40〜図43の変動演出パターン決定テーブルに示す変動演出パターンのうち、特別演出(「セリフ予告」、「キャラ予告」、「発展予告」、「決め演出」)の実行(〇)の情報、および図52〜図53に示す特定演出判定テーブルに基づく特定演出の実行の有無が対応付けられた変動演出パターンを決定し、その決定した変動演出パターンに対応付けられた特別演出の種別として、図45、図47、図49、図51に示す操作有効期間が対応付けられた特別演出の種別、および図54〜図59の各特定演出種別決定テーブルを参照して特定演出の種別を決定したときに、変動演出において操作有効期間を設定する。
図40〜図43の特別演出の実行割合(○の割合)及び図44、図46、図48、図50からわかるように、サブCPU102aは、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態の「演出モードA」で実行する操作有効期間が対応付けられた特別演出の種別を決定する割合よりも高い割合で、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の「演出モードB」〜「演出モードD」で実行する操作有効期間が対応付けられた特別演出の種別を決定する。すなわち、サブCPU102aは、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態での「演出モードA」の変動演出において操作有効期間する割合よりも高い割合で、高確率遊技状態且つ時短遊技状態での「演出モードB」〜「演出モードD」の変動演出において、操作有効期間を設定している。
そして、図41〜図43の特別演出の実行割合(○の割合)及び図46、図48、図50からわかるように、サブCPU102aは、第1大当たり遊技の終了後、及び、第2大当たり遊技の終了後の高確率遊技状態且つ時短遊技状態で設定される高確率遊技状態且つ時短遊技状態の「演出モードB」〜「演出モードD」のうち、「演出モードB」、「演出モードC」、「演出モードD」となるにつれてより高い割合で、そのモードで実行する特別演出の種別として、操作有効期間が対応付けられた特別演出の種別を決定する。すなわち、サブCPU102aは、「演出モードB」〜「演出モードD」のうち、特図変動回数がより少ない演出モード(第1の期間)よりも高い割合で、特図変動回数がより多い演出モード(第2の期間)において変動演出中に操作有効期間を設定している。ここで、「演出モードB」〜「演出モードD」のうち、「演出モードB」、「演出モードC」、「演出モードD」となるにつれてより高い割合で、そのモードで実行する特別演出の種別として、操作手段が突出状態(第2の状態)となる操作有効期間が対応付けられた特別演出の種別を決定する。すなわち、サブCPU102aは、「演出モードB」〜「演出モードD」のうち、特図変動回数がより少ない演出モード(第1の期間)よりも高い割合で、特図変動回数がより多い演出モード(第2の期間)において変動演出中に操作手段が突出状態(第2の状態)となる操作有効期間を設定している。
(演出制御基板による演出入力制御処理)
図38を用いて、上述のステップS1400における演出制御基板102による演出入力制御処理を説明する。
ステップS1401において、サブCPU102aは、演出ボタン18Aの押下操作に基づく演出ボタン操作検出スイッチ18aからの演出ボタン操作検出信号、演出レバー19Aの操作に基づく演出レバー操作検出スイッチ19aからの演出レバー操作検出信号の何れかを入力したか否かを判断することにより、これら何れかの操作手段への操作がされたか否かを判断する。
このステップS1401において、サブCPU102aは、何れかの操作手段への操作がされたと判断した場合にはステップS1402に処理を移し、何れの操作手段へも操作がされていないと判断した場合には、当該演出入力制御処理を終了する。
ステップS1402において、サブCPU102aは、現在、特別図柄の変動表示中であるか否かを判断し、特別図柄の変動表示中であると判断した場合にはステップS1403に処理を移し、特別図柄の変動表示中でないと判断した場合には演出入力制御処理を終了する。
ステップS1403において、サブCPU102aは、サブRAM102cの変動演出データ記憶領域に記憶されている現在の特別図柄の変動表示に応じて実行されている変動演出の変動演出パターンを確認する。
ステップS1404において、サブCPU102aは、ステップS1403で確認した変動演出パターンによる変動演出における操作有効期間中であるか否かを判断し、操作有効期間中であると判断した場合にはステップS1405に処理を移し、操作有効期間中でないと判断した場合には当該演出入力制御処理を終了する。
ステップS1405において、サブCPU102aは、ステップS1404で判断された操作有効期間中において、図45、図47、図49、および図51を参照し、この操作有効期間において有効化されている操作手段が演出ボタン18Aか演出レバー19Aかを確認する。そして、有効化されている操作手段への操作がされたか否かを演出ボタン操作検出スイッチ18aからの演出ボタン操作検出信号または演出レバー操作検出スイッチ19aからの演出レバー操作検出信号の入力の有無に基づいて判断する。
すなわち、操作有効期間において有効化されている操作手段が演出ボタン18Aである場合は、演出ボタン操作検出スイッチ18aからの演出ボタン操作検出信号の入力の有無を判断し、操作有効期間において有効化されている操作手段が演出レバー19Aである場合は、演出レバー操作検出スイッチ19aからの演出レバー操作検出信号の入力の有無を判断する。
このステップS1405において、サブCPU102aは、ステップS1405において、操作有効期間において、演出ボタン操作検出スイッチ18aまたは演出レバー操作検出スイッチ19aから有効化されている操作手段の検出信号を入力することにより、操作が有効化されている操作手段への指定操作がされたと判断した場合にはステップS1406に処理を移し、演出ボタン操作検出スイッチ18aまたは演出レバー操作検出スイッチ19aから有効化されている操作手段の検出信号を入力していないことにより、操作有効期間において有効化されている操作手段への指定操作がされていないと判断した場合には当該演出入力制御処理を終了する。
ステップS1406において、サブCPU102aは、操作有効期間中に、操作が有効化されている操作手段への指定操作に基づく対応演出を制御するための対応演出制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。サブRAM102cの送信バッファにセットされた対応演出制御コマンドは、ステップS1500のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、対応演出制御コマンドを受信すると、その対応演出制御コマンドが示す制御内容に基づく対応演出を実行するための演出制御を行う。
例えば、サブCPU102aは、ステップS1403において、変動演出パターンとして「変動演出パターンA034」を確認した場合であって、「セリフ予告A1」を実行する場合には、対応演出制御コマンドを画像制御基板105及びランプ制御基板104に送信する。これにより、画像制御基板105は、対応演出として「セリフa1」の演出画像を表示する制御を行う。また、ランプ制御基板104は、この対応演出制御コマンドに基づき第3演出用役物装置1703への駆動制御を行い、これにより、対応演出として第3装飾部材17Cが「待機位置3」から「動作位置3」に移動する移動動作を行うようになる。
本実施の形態では、特別図柄の変動表示中に行われる変動演出といった、遊技球を用いた遊技に係る遊技演出の実行中における、遊技者に演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知を行う操作有効状態では、演出ボタン18Aを非突出状態(第1の状態)又は突出状態(第2の状態)としている。
ここで、変動演出の具体例について説明する。
(演出モードAの変動演出の具体例)
先ず、演出モードAにおける変動演出パターンの変動演出の具体例について説明する。
図61(a)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H0AH」または「E7H0AH」を受信し、「変動演出パターンA034」を決定し、且つ特定演出を実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図61(b)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H0BH」または「E7H0BH」を受信し、「変動演出パターンA038」を決定した場合に実行し、且つ特定演出を実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図61(c)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H0CH」または「E7H0CH」を受信し、「変動演出パターンA042」を決定し、且つ特定演出を実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。
(変動演出パターンA034(第1大当たり)に係る変動演出)
低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンA034」が選択された場合には、サブCPU102aは、図61(a)に示すタイミングT11からタイミングT14までの変動演出を実行するための演出制御を行う。図62には、図51(a)に示す変動演出において画像表示装置14に表示する演出画像、及び演出ボタン18A、演出レバー19A、第2装飾部材17B、第3装飾部材17Cを示している。
サブCPU102aは、タイミングT11からタイミングT12までの期間(a−1)において「図柄変動A1−1」を実行し、タイミングT12からタイミングT13までの期間(a−2)において、「ノーマルリーチA1−1」を実行し、その後、タイミングT13からタイミングT14までの期間(a−3)及び期間(a−4)において、「スーパーリーチA1−1」を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、期間(a−1)における「図柄変動A1−1」では、複数の特別演出図柄が変動表示する演出画像を画像表示装置14に表示させるための演出制御を行う。
この期間(a−1)における「図柄変動A1−1」において、サブCPU102aは、先ず、複数の特別演出図柄が変動するとともに所定のキャラクタ「キャラa1(くノ一)」が登場する図62の(a−1−1)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させるための演出制御を行う。
サブCPU102aは、この「図柄変動A1−1」において、特別演出として「セリフ予告A」を実行する。「セリフ予告A」は、大当たり遊技を実行する可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える予告演出である。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA034」における「セリフ予告A」の実行割合に応じて「セリフ予告A」として、図45(a)の特別演出情報テーブルに示す「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A5」のうちの何れかを実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「図柄変動A1−1」において、「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A3」の何れかを実行する場合には、図61(a)に示すように、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X11を設定する(図45(a)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間X11においては、「セリフ予告A2」または「セリフ予告A3」の場合は、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む図62の(a−1−2)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。この操作促進報知の画像は、演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「ボタンを押せ!!」という文字からなるものである。また、「セリフ予告A1」の場合は、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む図62の(a−1−3)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。この操作促進報知の画像は、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「レバーを引け!!」という文字からなるものである。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA034」における「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A3」の実行割合に示すように、「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A3」の操作有効期間X11においては、演出ボタン18Aの状態を、非突出状態(第1の状態)のままとし)、突出状態(第2の状態)とはしないようにする。なお、操作促進報知の演出画像を表示しているときに、対応する音声を音声出力装置15から出力するようにしてもよい。
サブCPU102aは、「セリフ予告A1」を実行する場合、操作有効期間X11中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「キャラa1」が「セリフa1」(「一攫千金じゃ!!」)を話す様子の図62の(a−1−4)に示す演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、可動部材として第3装飾部材17Cを「待機位置3」から「動作位置3」に移動させる、といった内容の対応演出(予告演出)を実行する。なお、サブCPU102aは、「セリフa1」の音声を音声出力装置15から出力させる演出を実行するようにしてもよい。
サブCPU102aは、「セリフ予告A2」を実行する場合、図45(a)に示すように、操作有効期間X11中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、図62の(a−1−4)に示す演出画像とは異なり、「キャラa1」が「セリフa2」(「百両獲得か?」)を話す様子の演出画像を画像表示装置14に表示する対応演出(予告演出)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「セリフ予告A3」を実行する場合、図45(a)に示すように、操作有効期間X11中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、図62の(a−1−4)に示す演出画像とは異なり、「キャラa1」が「セリフa3」(「十両獲得か?」)を話す演出画像を画像表示装置14に表示する対応演出(予告演出)を実行するための演出制御を行う。
一方、サブCPU102aは、「セリフ予告A4」、「セリフ予告A5」を実行する場合、操作有効期間X11を設定しない。すなわち、「セリフ予告A4」、「セリフ予告A5」では、図62の(a−1−2)に示す演出画像のような操作促進報知の画像は表示されることなく、所定のタイミングで「キャラa1」がセリフを話す様子の演出画像を画像表示装置14に表示する予告演出を実行する。なお、この「セリフ予告A4」、「セリフ予告A5」の予告演出は、上述の対応演出に相当する演出である。
サブCPU102aは、「セリフ予告A4」を実行する場合、図45(a)に示すように、所定のタイミングで、図62の(a−1−4)に示す演出画像とは異なり、「キャラa1」が「セリフa4」(「一両獲得か」?)を話す様子の演出画像を画像表示装置14に表示する予告演出(対応演出に相当)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「セリフ予告A5」を実行する場合、図45(a)に示すように、図62の(a−1−4)に示す演出画像とは異なり、所定のタイミングで、「キャラa1」が「セリフa5」(「銭を獲得か?」)を話す様子の演出画像を画像表示装置14に表示する予告演出(対応演出に相当)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、期間(a−2)における「ノーマルリーチA1−1」では、画像表示装置14において、特別演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば7)で停止表示するリーチ状態を発生させる図62の(a−2−1)のリーチ演出の演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、この「ノーマルリーチA1−1」において、特別演出として「キャラ予告A」を実行する。「キャラ予告A」は、「セリフ予告A」と同様に、大当たり遊技を実行する可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える予告演出である。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA034」における「キャラ予告A」の実行割合に応じて「キャラ予告A」として「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A5」のうちの何れかを実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、特別演出として、「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A3」の何れかを実行する場合には、図61(a)に示すように、演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間Y11を設定する(図45(b)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間Y11においては、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を実行しない。すなわち、サブCPU102aは、操作有効期間Y11においては、操作促進報知の画像を含まない図62の(a−2−2)(a−2−3)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる制御を行う。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA034」における「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A3」の実行割合に示すように、「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A3」の操作有効期間Y11においては、演出ボタン18Aの状態を、非突出状態(第1の状態)のままとし、突出状態とはしないようにする。
サブCPU102aは、「キャラ予告A1」を実行する場合、操作有効期間Y11中に演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、図62の(a−2−4)に示すように、画像表示装置14において、既に表示されている「キャラa1」に加えて新たなキャラクタである「キャラa2−1」を追加表示する、といった内容の対応演出(予告演出)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「キャラ予告A2」を実行する場合、図45(b)に示すように、操作有効期間Y11中に演出ボタン18Aに対して1回の押下がされることに基づいて、画像表示装置14において、「キャラa2−1」とは異なる「キャラa2−2」を追加表示する、といった内容の対応演出(予告演出)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「キャラ予告A3」を実行する場合、図45(b)に示すように、操作有効期間Y11中に演出ボタン18Aに対して1回の押下がされることに基づいて、画像表示装置14において、「キャラa2−1」、「キャラa2−2」とは異なる「キャラa2−3」を追加表示する、といった内容の予告演出(対応演出)を実行するための演出制御を行う。
一方、サブCPU102aは、「キャラ予告A4」、「キャラ予告A5」を実行する場合、操作有効期間Y11を設定しない。すなわち、「キャラ予告A4」、「キャラ予告A5」では、図62の(a−2−2)や(a−2−3)のような操作促進報知の画像は表示されることなく、所定のタイミングで、新たなキャラクタが追加表示される予告演出を実行するための演出制御を行う。なお、この「キャラ予告A4」、「キャラ予告A5」の予告演出は、上述の対応演出に相当する演出である。
サブCPU102aは、「キャラ予告A4」を実行する場合、図45(b)に示すように、所定のタイミングで、図示しない「キャラa2−4」が追加される演出画像を表示する、といった内容の予告演出(対応演出)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「キャラ予告A5」を実行する場合、図45(b)に示すように、所定のタイミングで、図示しない「キャラa2−5」が追加される演出画像を表示する、といった内容の予告演出(対応演出)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「スーパーリーチA1−1」の期間(a−3)において、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示するとともに「キャラa3(A子)」が登場するリーチ演出の演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行するための演出制御を行う。
この期間(a−3)における「図柄変動A1−1」において、サブCPU102aは、先ず、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止させるとともに「キャラa3(A子)」が登場する図53の(a−3−1)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させるための制御を行う。
サブCPU102aは、特定演出を実行する場合は、この「スーパーリーチA1−1」において特定演出を実行するための特定演出実行期間W11を設定する。サブCPU102aは、この特定演出実行期間W11においては、上記ステップS1311−11の特定演出種別決定処理において決定した種別の特定演出を実行する。特定演出を実行する場合、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
なお、本実施形態では、特定演出は、期間(a−3)において行われるが、これに限らず、例えば、期間(a−1)や期間(a−2)、期間(a−4)に、特定演出実行期間W11を設定してもよい。
また、サブCPU102aは、この「スーパーリーチA1−1」において、特別演出として、「スーパーリーチA1−1」よりも大当たりに対する信頼度が高い演出である「スペシャルリーチA1−1」への発展を煽る「発展予告A」を実行する。「発展予告A」は、「セリフ予告A」、「キャラ予告A」と同様に、大当たり遊技を実行する可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える予告演出である。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA034」における「発展予告A」の実行割合に応じて「発展予告A」として「発展予告A1」〜「発展予告A6」のうちの何れかを実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「スーパーリーチA1−1」において、「発展予告A1」〜「発展予告A6」の何れを実行する場合においても、演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X12を設定する(図45(c)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間X12においては、図62に示すように、演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む(a−3−2)または(a−3−3)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。この操作促進報知の画像は、演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「ボタンを押せ!!」という文字からなるもの、あるいは、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「レバーを引け!!」という文字からなるものである。
但し、(a−3−2)の演出画像は、操作有効期間X12において演出ボタン18Aを突出状態としているときに表示するものであり、突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知の画像を含んでいる。
一方、(a−3−3)の演出画像は、操作有効期間X12において演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含んでいる。
サブCPU102aは、「発展予告A1」を実行する場合、操作有効期間X12中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、図62の(a−3−4)に示すように、可動部材としての第2装飾部材17Bを「待機位置2」から「動作位置2」に移動させるとともに、画像表示装置14において、第2装飾部材17Bを強調するためのエフェクト画像(エフェクトa1)を表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「発展予告A2」を実行する場合、図45(c)に示すように、操作有効期間X12中に突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、第2装飾部材17Bを「待機位置2」から「動作位置2」に移動させるとともに、画像表示装置14において、第2装飾部材17Bを強調するためのエフェクト画像(エフェクトa2)を表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「発展予告A3」を実行する場合、図45(c)に示すように、操作有効期間X12中に演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、画像表示装置14においてエフェクト画像(エフェクトa3)を表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「発展予告A4」を実行する場合、図45(c)に示すように、操作有効期間X12中に非突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、第2装飾部材17Bを「待機位置2」から「動作位置2」に移動させるとともに、画像表示装置14において、第2装飾部材17Bを強調するためのエフェクト画像(エフェクトa1)を表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「発展予告A5」を実行する場合、図45(c)に示すように、操作有効期間X12中に演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、画像表示装置14においてエフェクト画像(エフェクトa2)を表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「発展予告A6」を実行する場合、図45(c)に示すように、操作有効期間X12中に非突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、画像表示装置14において、エフェクト画像(エフェクトa3)を表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「スーパーリーチA1−1」の期間(a−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させた図62の(a−4)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンA022(ハズレ)に係る変動演出)
低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンA022」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図61(a)に示す「変動演出パターンA034」と同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT11からタイミングT12までの期間(a−1)における「図柄変動A1−1」を実行し、タイミングT12からタイミングT13までの期間(a−2)における「ノーマルリーチA1−1」を実行し、タイミングT13からの「スーパーリーチA1−1」の期間(a−3)の演出を実行するための演出制御を行う。
但し、「変動演出パターンA022」の変動演出では、サブCPU102aは、期間(a−4)において、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止する図62の(A−1)の演出画像を表示させる演出制御を行う。これにより、遊技者に大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンA038(第1大当たり)に係る変動演出)
低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンA038」が選択された場合には、サブCPU102aは、図61(b)に示すタイミングT21からタイミングT24までの変動演出を実行するための演出制御を行う。
図63には、図61(b)に示す変動演出において画像表示装置14に表示する演出画像、及び演出ボタン18A、演出レバー19A、第1装飾部材17A、第2装飾部材17Bを示している。
サブCPU102aは、「変動演出パターンA038」の変動演出において、タイミングT21からタイミングT22までの期間(b−1)において「図柄変動A1−1」を実行し、タイミングT22からタイミングT23までの期間(b−2)において、「ノーマルリーチA1−1」を実行し、その後、タイミングT23からタイミングT24までの期間(b−3)及び期間(b−4)において、「スペシャルリーチA1−1」を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、期間(b−1)における「図柄変動A1−1」では、上記(a−1−1)の演出画像に相当する(b−1−1)の演出画像を表示した後、(a−1−2)の演出画像に相当する(b−1−2)の演出画像、または(a−1−3)の演出画像に相当する(b−1−3)の演出画像を表示する。
図63の(b−1−4)の演出画像は、「セリフ予告A2」における対応演出の画像を示している。サブCPU102aは、「セリフ予告A2」を実行する場合、操作有効期間X11中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「キャラa1」が「セリフa2」(「百両獲得か?」)を話す様子の図63の(b−1−4)の演出画像を画像表示装置14に表示する対応演出(予告演出)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、期間(b−2)における「ノーマルリーチA1−1」では、図62の(a−2−1)の演出画像に相当する図54の(b−2−1)の演出画像を表示した後に、(a−2−2)の演出画像に相当する(b−2−2)の演出画像、または(a−2−3)の演出画像に相当する(b−2−3)を表示する。
図63の(b−2−4)に示す演出画像は、「キャラ予告A2」における対応演出の画像を示している。サブCPU102aは、「キャラ予告A2」を実行する場合、操作有効期間Y21中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作されることに基づいて、「キャラa2−2」が追加される(b−2−4)の演出画像を画像表示装置14に表示する対応演出(予告演出)を実行する。
サブCPU102aは、「スペシャルリーチA1−1」の期間(b−3)では、画像表示装置14において、先ず、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)とともに「キャラb1(侍)」が「キャラc1(泥棒)」を捕えようとするリーチ演出の演出画像(図63の(b−3−1))を表示させる演出制御を行う。
サブCPU102aは、特定演出を実行する場合は、この「スペシャルリーチA1−1」において特定演出を実行するための特定演出実行期間W21を設定する。サブCPU102aは、この特定演出実行期間W11においては、上記ステップS1311−11の特定演出種別決定処理において決定した種別の特定演出を実行する。特定演出を実行する場合、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
サブCPU102aは、「スペシャルリーチA1−1」において、「決め演出A1」を実行する場合においては、図61(b)に示すように、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X22を設定する(図45(d)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間X22においては、図63に示すように、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む(b−3−3)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。この操作促進報知の画像は、(b−3−3)の演出画像に示すように、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「引きたまえ!」という文字からなるものである。
サブCPU102aは、「決め演出A1」を実行する場合、操作有効期間X22中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、図63の(b−3−4)に示すように、可動部材としての第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」に移動させるとともに、画像表示装置14において、閃光の演出画像(閃光d1)を表示する、といった対応演出(決め演出)を実行するための演出制御を行う。
なお、移動した第1装飾部材17Aは、元の「待機位置1」に戻る。
一方、サブCPU102aは、「決め演出A2」を実行する場合、図61(b)に示すように、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X22を設定する(図45(d)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間X22においては、図63に示すように、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む(b−3−2)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。この操作促進報知の画像は、(b−3−2)の演出画像に示すように、突出状態の演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「押したまえ!」という文字からなるものである。
なお、画像表示装置14における演出ボタン18Aの画像は、操作有効期間における演出ボタン18Aの状態を示すものでなくてもよい。例えば、操作有効期間において演出ボタン18Aが突出状態(第2状態)であるときに画像表示装置14における演出ボタン18Aの画像が非突出状態(第1状態)を示すものであってもよいし、操作有効期間において演出ボタン18Aが非突出状態(第1状態)であるときに画像表示装置14における演出ボタン18Aの画像が突出状態(第2状態)を示すものであってもよい。
なお、サブCPU102aは、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させることがない。
また、大当たり判定の判定結果が「第2大当たり」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」までしか移動させないようにする。
上述したように、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」であるときに選択される変動演出の「決め演出」においては、第1装飾部材17Aを「動作位置1−1」よりも下の「動作位置1−2」まで移動させることから、大当たりの判定結果が、4R(ラウンド)の第2大当たり遊技を行う「第2大当たり」よりも遊技者に有利な16R(ラウンド)の第1大当たり遊技を行う「第1大当たり」に当選したことを報知している。
サブCPU102aは、「スペシャルリーチA1−1」の期間(b−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラb1」が「キャラc1」を捕えている様子の図63の(b−4)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンA026(ハズレ)に係る変動演出)
低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンA026」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図61(b)に示す「変動演出パターンA038」と同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT21からタイミングT22までの期間(b−1)における「図柄変動A1−1」を実行し、タイミングT22からタイミングT23までの期間(b−2)における「ノーマルリーチA1−1」を実行し、タイミングT23からの「スペシャルリーチA1−1」の期間(b−3)の演出を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、図44(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA026」における「決め演出A」の実行割合に応じて、「決め演出A」として「決め演出A1」、「決め演出A2」のうちの何れかを実行するための演出制御を行う。
但し、「変動演出パターンA026」の変動演出では、サブCPU102aは、「スペシャルリーチA1−1」の「決め演出A1」、「決め演出A2」の何れを実行する場合においても、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させない。そして、サブCPU102aは、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラc1」が「キャラb1」から逃げてしまう様子の図63の(B−1)の演出画像を表示することで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンA042(第1大当たり)に係る変動演出)
低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンA042」が選択された場合には、サブCPU102aは、図61(c)に示すタイミングT31からタイミングT35までの変動演出を実行するための演出制御を行う。図61には、図61(c)に示す変動演出において画像表示装置14に表示する演出画像、及び演出ボタン18A、演出レバー19A、第2装飾部材17B、第3装飾部材17Cを示している。
サブCPU102aは、「変動演出パターンA042」の変動演出において、タイミングT31からタイミングT32までの期間(c−1)において「図柄変動A1−1」を実行し、タイミングT32からタイミングT33までの期間(c−2)において、「ノーマルリーチA1−1」を実行し、その後、タイミングT33からタイミングT34までの期間(c−3)において「スーパーリーチA1−1」を実行し、タイミングT34からタイミングT35までの期間(c−4)、期間(c−5)において「スペシャルリーチA1−1」を実行するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、期間(c−1)における「図柄変動A1−1」において、サブCPU102aは、図62の(a−1−1)の演出画像に相当する図64の(c−1−1)の演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。
サブCPU102aは、この「図柄変動A1−1」において、特別演出として「セリフ予告A」を実行する。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA042」における「セリフ予告A」の実行割合に応じて「セリフ予告A」として、図45(a)の特別演出情報テーブルに示す「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A5」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、「図柄変動A1−1」において、「セリフ予告A1」〜「セリフ予告A3」の何れかを実行する場合には、図61(c)に示すように、演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X31を設定する(図45(a)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間X31においては、操作促進報知の画像を含む図64の(c−1−2)または(c−1−3)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。
図64の(c−1−4)の演出画像は、「セリフ予告A3」における対応演出の画像を示している。サブCPU102aは、「セリフ予告A3」を実行する場合、操作有効期間X31中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「キャラa1」が「セリフa3」(「十両獲得か?」)を話す様子の図64の(c−1−4)の演出画像を画像表示装置14に表示する対応演出(予告演出)を実行する。
サブCPU102aは、期間(c−2)における「ノーマルリーチA1−1」では、先ず、図62の(a−2−1)の演出画像に相当する図64の(c−2−1)の演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。
サブCPU102aは、この「ノーマルリーチA1−1」において、特別演出として「キャラ予告A」を実行する。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA042」における「キャラ予告A」の実行割合に応じて「キャラ予告A」として「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A5」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、特別演出として、「キャラ予告A1」〜「キャラ予告A3」の何れかを実行する場合には、図61(c)に示すように、演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間Y31を設定する(図45(b)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間Y31においては、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を実行しない。すなわち、サブCPU102aは、操作有効期間Y31においては、操作促進報知の画像を含まない図64の(c−2−2)または(c−2−3)に示す演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。
図64の(c−2−4)に示す演出画像は、「キャラ予告A3」における対応演出の画像を示している。サブCPU102aは、「キャラ予告A3」を実行する場合、操作有効期間Y31中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「キャラa2−3」が追加される(c−2−4)の演出画像を画像表示装置14に表示する対応演出(予告演出)を実行する。
サブCPU102aは、この「スーパーリーチA1−1」において、「スペシャルリーチA1−1」への発展を煽る「発展予告A」を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、図44(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA042」における「発展予告A」の実行割合に応じて「発展予告A」として「発展予告A1」〜「発展予告A6」のうちの何れかを実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「スーパーリーチA1−1」において、「発展予告A1」〜「発展予告A6」の何れを実行する場合においても、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X32を設定する(図45(c)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間X32においては、図64に示すように、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む(c−3−2)または演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む(c−3−3)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。この演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像は、演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「ボタンを押せ!!」という文字からなるものである。また、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像は、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「レバーを引け!!」という文字からなるものである。
図64の(c−3−4)は、「発展予告A1」の例を示している。サブCPU102aは、「発展予告A1」を実行する場合、操作有効期間X32中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、図64の(c−3−4)に示すように、可動部材としての第2装飾部材17Bを「待機位置2」から「動作位置2」に移動させるとともに、画像表示装置14において、第2装飾部材17Bを強調するためのエフェクト画像(エフェクトa1)を表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「スペシャルリーチA1−1」の期間(c−4)では、画像表示装置14において、先ず、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)とともに「キャラb1(侍)」が「キャラc1(泥棒)」を捕えようとするリーチ演出の演出画像(図64の(c−4−1))を表示させるための演出制御を行う。
サブCPU102aは、特定演出を実行する場合は、この「スペシャルリーチA1−1」において特定演出を実行するための特定演出実行期間W31を設定する。そして、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
サブCPU102aは、「スペシャルリーチA1−1」において、「決め演出A」を実行する場合においては、図61(c)に示すように、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X33を設定する(図45(d)参照)。
サブCPU102aは、操作有効期間X33においては、図64に示すように、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む(c−4−2)に示す演出画像、または演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む(c−4−3)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行するための演出制御を行う。この操作促進報知の画像は、突出状態の演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「押したまえ!」という文字からなるもの(c−4−2)、または、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「引きたまえ!」という文字からなるものである(c−4−2)。
サブCPU102aは、「決め演出A1」を実行する場合、操作有効期間X33中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、図64の(c−4−4)に示すように、可動部材としての第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」に移動させるとともに、画像表示装置14において、閃光の演出画像(閃光a1)を表示する、といった対応演出(決め演出)を実行するための演出制御を行う。
なお、移動した第1装飾部材17Aは、元の「待機位置1」に戻る。
また、サブCPU102aは、「決め演出A2」を実行する場合、操作有効期間X33中に、演出ボタン18Aに対して押下操作がされることに基づいて、図64の(c−4−4)に示すように、可動部材としての第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」に移動させるとともに、画像表示装置14において、閃光の演出画像(閃光a2)を表示する、といった対応演出(決め演出)を実行するための演出制御を行う。
なお、サブCPU102aは、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させることがない。
また、大当たり判定の判定結果が「第2大当たり」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」までしか移動させないようにする。
上述したように、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」であるときに選択される変動演出の「決め演出」においては、第1装飾部材17Aを「動作位置1−1」よりも下の「動作位置1−2」まで移動させることから、大当たりの判定結果が、4R(ラウンド)の第2大当たり遊技を行う「第2大当たり」よりも遊技者に有利な16R(ラウンド)の第1大当たり遊技を行う「第1大当たり」に当選したことを報知している。
サブCPU102aは、「スペシャルリーチA1−1」の期間(c−5)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラb1」が「キャラc1」を捕えている様子の図64の(c−5)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンA030(ハズレ)に係る変動演出)
低確率遊技状態且つ非時短遊技状態において大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンA030」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図61(c)に示す「変動演出パターンA042」と同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT31からタイミングT32までの期間(c−1)における「図柄変動A1−1」を実行し、タイミングT32からタイミングT33までの期間(c−2)における「ノーマルリーチA1−1」を実行し、タイミングT33からタイミングT34までの「スーパーリーチA1−1」を実行し、タイミングT34からの「スペシャルリーチA1−1」の期間(c−4)の演出を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、図44(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンA030」における「決め演出A」の実行割合に応じて、「決め演出A」として「決め演出A1」、「決め演出A2」のうちの何れかを実行するための演出制御を行う。
但し、「変動演出パターンA030」の変動演出では、サブCPU102aは、「決め演出A1」、「決め演出A2」の何れを実行する場合においても、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させない。そして、サブCPU102aは、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラc1」が「キャラb1」から逃げてしまう様子の図64の(C−1)の演出画像を表示させる演出制御を行う。これにより、遊技者に、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(演出モードBの変動演出の具体例)
次に、高確率遊技状態且つ時短遊技状態における変動1〜30回目で設定される演出モードBにおける変動演出パターンの変動演出の具体例について説明する。
図65(a)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H39H」または「E7H39H」を受信し、「変動演出パターンB019」を決定した場合に実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図65(b)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H3AH」または「E7H3AH」を受信し、「変動演出パターンB021」を決定した場合に実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図65(c)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H3BH」または「E7H3BH」を受信し、「変動演出パターンB023」を決定した場合に実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。
(変動演出パターンB019(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動1〜30回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンB019」が選択された場合には、サブCPU102aは、図65(a)に示すタイミングT401からタイミングT403までの変動演出を実行するための演出制御を行う。
図66には、図65(a)に示す変動演出において画像表示装置14に表示する演出画像、及び演出ボタン18Aを示している。
サブCPU102aは、タイミングT401からタイミングT402までの期間(d−1)及び期間(d−2)において「図柄変動B3−1」を実行し、タイミングT402からタイミングT403までの期間(d−3)及び期間(d−4)において、「特別キャラリーチB1−1」を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「図柄変動B3−1」の期間(d−1)では、複数の特別演出図柄を変動させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出を制御する。
この「図柄変動B3−1」の期間(d−1)において、サブCPU102aは、先ず、複数の特別演出図柄が変動する図66の演出画像(d−1)を画像表示装置14に表示する演出を制御する。
そして、サブCPU102aは、「図柄変動B3−1」の期間(d−2)では、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止してリーチ状態が発生するかどうかといった、図66のリーチ煽りの(d−2−1)または(d−2−2)、及び、(d−2−3)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
サブCPU102aは、この「図柄変動B3−1」において、特別演出として、「特別キャラリーチB1−1」への発展を煽る「発展予告B」を実行するための演出制御を行う。サブCPU102aは、図46(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンB019」における「発展予告B」の実行割合に応じて「発展予告B」として「発展予告B1」、「発展予告B2」のうちの何れかを実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「発展予告B1」、「発展予告B2」の何れを実行する場合においても、「図柄変動B3−1」において、操作手段である演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X41を設定する。操作有効期間X41は、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止してリーチ状態が発生するかどうかといった、リーチ煽り演出の実行中に設定される。
サブCPU102aは、操作有効期間X41においては、図66に示すように、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(d−2−1)または演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(d−2−2)を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。「発展予告B1」の操作促進報知の画像は、演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「ボタンを押せ!!」という文字からなるもの(d−2−1)であり、「発展予告B2」の操作促進報知の画像は、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「レバーを引け!!」という文字からなるもの(d−2−2)である。
なお、(d−2−1)の演出画像は、「発展予告B2」の操作有効期間X41において演出ボタン18Aを突出状態とするときに表示するものであり、突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知の画像を含んでいる。
サブCPU102aは、「発展予告B1」を実行する場合、操作有効期間X41中に、突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、リーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねてエフェクト画像(エフェクトb1(水色))を有する演出画像(図66の(d−2−3))を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「発展予告B2」を実行する場合、操作有効期間X41中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、リーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねてエフェクト画像(エフェクトb2(橙))を有する演出画像(図66の(d−2−3))を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するための演出制御を行う。
図66の(d−2−3)は、「発展予告B1」の例を示している。サブCPU102aは、「発展予告B1」を実行する場合、操作有効期間X41中に、突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、図66の(d−2−3)に示すように、リーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねてエフェクト画像(エフェクトb1)を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行する。
また、サブCPU102aは、「発展予告B2」では、操作有効期間X41中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、図70の(d−2−3)とは異なるリーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねたエフェクト画像(エフェクトb2)を表示する、といった発展予告(対応演出)を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「特別キャラリーチB1−1」の期間(d−3)において、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示するとともに特別キャラクタ「キャラs1(戦士)」が特別キャラクタ「キャラp1(敵の戦士)」と戦う内容の図66の(d−3−1)、(d−3−2)、(d−4)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
サブCPU102aは、特定演出を実行する場合は、この「特別キャラリーチB1−1」において特定演出を実行するための特定演出実行期間W41を設定する。そして、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
そして、サブCPU102aは、「特別キャラリーチB1−1」の期間(d−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラs1」が「キャラp1」を倒した様子の図66の(d−4)に示す演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンB013(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動1〜30回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンB013」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図65(a)に示す「変動演出パターンB019」と同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT401からタイミングT402までの期間(d−1)及び期間(d−2)における「図柄変動B3−1」を実行し、タイミングT402からタイミングT403までの期間(d−3)及び期間(d−4)においては、「特別キャラリーチB1−1」を実行する。また、特定演出を実行する場合は、「特別キャラリーチB1−1」の実行中に特定演出を実行する。
但し、「変動演出パターンB019」の変動演出では、サブCPU102aは、「特別キャラリーチB1−1」において、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラs1」が「キャラp1」に倒されてしまう様子の演出画像(D−1)を表示させる演出制御を行う。これにより、遊技者に、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンB021(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動1〜30回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンB021」が選択された場合には、サブCPU102aは、図65(b)に示すタイミングT501からタイミングT503までの変動演出を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「変動演出パターンB021」の変動演出において、タイミングT501からタイミングT502までの期間(e−1)及び期間(e−2)において「図柄変動B3−1」を実行し、タイミングT502からタイミングT503までの期間(e−2)及び期間(e−3)において、「特別キャラリーチB2−1」を実行するための演出制御を行う。
サブCPU102aは、「図柄変動B3−1」の期間(e−1)では、複数の特別演出図柄を変動させる演出画像を画像表示装置14に表示させるための演出制御を行う。
この「図柄変動B3−1」の期間(e−1)において、サブCPU102aは、先ず、複数の特別演出図柄が変動する図67の演出画像(e−1)を画像表示装置14に表示させるための演出制御を行う。
そして、サブCPU102aは、「図柄変動B3−1」の期間(e−2)では、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止してリーチ状態が発生するかどうかといった、図67のリーチ煽りの(e−2−1)または(e−2−2)、及び、(e−2−3)の演出画像を画像表示装置14に表示させるための演出制御を行う。
サブCPU102aは、この「図柄変動B3−1」において、特別演出として、「特別キャラリーチB2−1」への発展を煽る「発展予告B」を実行するように制御する。サブCPU102aは、図46(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンB021」における「発展予告B」の実行割合に応じて「発展予告B」として「発展予告B1」、「発展予告B2」のうちの何れかを実行するように制御する。
サブCPU102aは、「発展予告B1」、「発展予告B2」の何れを実行する場合においても、「図柄変動B3−1」において、操作手段である演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X51を設定する。操作有効期間X51は、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止してリーチ状態が発生するかどうかといった、リーチ煽り演出の実行中に設定される。
サブCPU102aは、操作有効期間X51においては、図67に示すように、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(e−2−1)または演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(e−2−2)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。「発展予告B1」の操作促進報知の画像は、演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「ボタンを押せ!!」という文字からなるもの(e−2−1)であり、「発展予告B2」の操作促進報知の画像は、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「レバーを引け!!」という文字からなるもの(e−2−2)である。
但し、(e−2−1)の演出画像は、「発展予告B1」の操作有効期間X51において演出ボタン18Aを突出状態とするときに表示するものであり、突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知の画像を含んでいる。
図67の(e−2−3)は、「発展予告B1」の例を示している。サブCPU102aは、「発展予告B1」を実行する場合、操作有効期間X51中に、突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、図67の(e−2−3)に示すように、リーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねてエフェクト画像(エフェクトb1)を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するように制御する。
また、サブCPU102aは、「発展予告B2」では、操作有効期間X51中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、図67の(e−2−3)に示すように、リーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねてエフェクト画像(エフェクトb2)を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行するように制御する。
サブCPU102aは、「特別キャラリーチB2−1」の期間(e−3)において、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示するとともに特別キャラクタ「キャラs2(戦士)」が特別キャラクタ「キャラp2(敵の戦士)」と戦う内容の図67の(e−3−1)等の演出画像を画像表示装置14に表示させるための演出制御を行う。
サブCPU102aは、特定演出を実行する場合は、この「特別キャラリーチB2−1」において特定演出を実行するための特定演出実行期間W51を設定する。そして、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
そして、サブCPU102aは、「特別キャラリーチB2−1」において「決め演出B」を実行するように制御する。サブCPU102aは、「特別キャラリーチB2−1」において特別演出として「決め演出B」を実行するように制御する。サブCPU102aは、図46(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンB021」における「決め演出B」の実行割合に応じて、「決め演出B」として「決め演出B1」、「決め演出B2」のうちの何れかを実行するように制御する。
図67の(e−3−2)は、「決め演出B1」の例を示している。サブCPU102aは、「決め演出B1」を実行する場合、「特別キャラリーチB2−1」において、操作手段である演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X52を設定する。サブCPU102aは、操作有効期間X52において、突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(図67の(e−3−2))を表示する演出を実行する。
サブCPU102aは、この「決め演出B1」において、操作有効期間X52中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、図67の(e−3−4)に示すように、「閃光b1」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」まで移動させる、といった内容の「決め演出」(対応演出)を実行する。
図67の(e−3−3)は、「決め演出B2」の例を示している。サブCPU102aは、「決め演出B2」を実行する場合、「特別キャラリーチB2−1」において、操作手段である演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X52を設定する。サブCPU102aは、操作有効期間X52において、演出レバー19Aへの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(図67の(e−3−3))を表示する演出を実行する。
サブCPU102aは、この「決め演出B2」において、操作有効期間X52中に演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「閃光b2」の演出画像を画像表示装置14に表示するとともに、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」まで移動させる、といった内容の「決め演出」(対応演出)を実行する。
サブCPU102aは、「特別キャラリーチB2−1」の期間(e−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラs2」が「キャラp2」を倒した様子の図67の(e−4)に示す演出画像を画像表示装置14に表示するための演出制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
なお、サブCPU102aは、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出B」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させることがない。
また、大当たり判定の判定結果が「第2大当たり」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出B」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」までしか移動させないようにする。
上述したように、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」であるときに選択される変動演出の「決め演出B」においては、第1装飾部材17Aを「動作位置1−1」よりも下の「動作位置1−2」まで移動させることから、大当たりの判定結果が、4R(ラウンド)の第2大当たり遊技を行う「第2大当たり」よりも遊技者に有利な16R(ラウンド)の第1大当たり遊技を行う「第1大当たり」に当選したことを報知している。
そして、サブCPU102aは、「特別キャラリーチB2−1」の期間(e−3)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラs2」が「キャラp2」を倒した様子の図67の(e−4)を画像表示装置14に表示させる演出の制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンB015(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動1〜30回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンB015」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図57(b)に示す「変動演出パターンB021」と同様の変動演出を制御する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT501からタイミングT502までの期間(e−1)及び期間(e−2)における「図柄変動B3−1」を実行し、タイミングT502からタイミングT503までの期間(e−3)及び期間(e−4)において「特別キャラリーチB2−1」を実行するように演出制御を行う。また、特定演出を実行する場合は、「特別キャラリーチB2−1」の実行中に特定演出を実行する。
サブCPU102aは、図46(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンB015」における「決め演出B」の実行割合に応じて、「決め演出B」として「決め演出B1」、「決め演出B2」のうちの何れかを実行する制御を行う。
但し、「変動演出パターンB015」の変動演出では、サブCPU102aは、「特別キャラリーチB2−1」の「決め演出B1」、「決め演出B2」の何れを実行する場合においても、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させない。そして、サブCPU102aは、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラs2」が「キャラp2」に倒されてしまう様子の図67の(E−1)の演出画像を表示する演出制御を行う。これにより、遊技者に大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンB023(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動1〜30回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンB023」が選択された場合には、サブCPU102aは、図65(c)に示すタイミングT601からタイミングT603までの変動演出を実行する制御を行う。
サブCPU102aは、「変動演出パターンB023」の変動演出において、タイミングT601からタイミングT602までの期間(f−1)及び期間(f−2)において「図柄変動B3−1」を実行し、タイミングT602からタイミングT603までの期間(f−3)及び期間(f−4)において、「特別キャラリーチB3−1」を実行するように、演出制御を行う。
「変動演出パターンB023」の変動演出において、タイミングT601からタイミングT602までの期間(f−1)及び期間(f−2)における「図柄変動B3−1」の演出内容は、「変動演出パターンB019」の「図柄変動B3−1」の演出内容と同様である。
サブCPU102aは、図65(c)に示す操作有効期間X61は、図65(a)に示す操作有効期間X41に相当する。
サブCPU102aは、「特別キャラリーチB3−1」の期間(f−3)において、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示するとともに特別キャラクタ「キャラs3(戦士)」(図示せず)が特別キャラクタ「キャラp3(敵の戦士)」(図示せず)と戦う内容の演出画像を画像表示装置14に表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「特別キャラリーチB3−1」において特別演出として「決め演出B」を実行する制御を行う。サブCPU102aは、図46(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンB023」における「決め演出B」の実行割合に応じて、「決め演出B」として「決め演出B1」、「決め演出B2」のうちの何れかを実行する。なお、サブCPU102aは、「決め演出B1」「決め演出B2」では、図65(c)に示すように操作有効期間X62を設定する。また、図65(c)に示す特定演出実行期間W61は、図65(a)に示す特定演出実行期間W41に相当する。
サブCPU102aは、「特別キャラリーチB3−1」の期間(f−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラs3」が「キャラp3」を倒した旨を報知する演出画像を画像表示装置14に表示する制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンB017(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動1〜30回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンB017」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には「変動演出パターンB023」と同様の変動演出を実行するように演出制御を行う。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT601からタイミングT602までの期間(f−1)及び期間(f−2)における「図柄変動B3−1」を実行し、タイミングT602からタイミングT603までの期間(f−3)及び期間(f−4)における「特別キャラリーチB3−1」を実行するように演出制御を行う。特定演出を実行する場合は、「特別キャラリーチB3−1」を実行しているときに特定演出実行期間W61を設定して特定演出を実行する。そして、特定演出実行期間W61において、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
サブCPU102aは、図46(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンB017」における「決め演出B」の実行割合に応じて、「決め演出B」として「決め演出B1」、「決め演出B2」のうちの何れかを実行する。
但し、「変動演出パターンB017」の変動演出では、サブCPU102aは、「特別キャラリーチB3−1」の「決め演出B1」、「決め演出B2」の何れを実行する場合においても、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させない。そして、サブCPU102aは、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラs3」が「キャラp3」に倒されてしまう様子の演出画像(図示せず)を表示することで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(演出モードCの変動演出の具体例)
次に、図68を用いて、高確率遊技状態且つ時短遊技状態における変動31〜74回目で設定される演出モードCにおける変動演出パターンの変動演出の具体例について説明する。
図68(a)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H59H」または「E7H59H」を受信し、「変動演出パターンC019」を決定した場合に実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図68(b)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H5AH」または「E7H5AH」を受信し、「変動演出パターンC021」を決定した場合に実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図68(c)は、サブCPU102aが主制御基板101から変動パターン指定コマンド「E6H5BH」または「E7H5BH」を受信し、「変動演出パターンC023」を決定した場合に実行する変動演出の時間的な流れを説明するための図である。
(変動演出パターンC019(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動31〜74回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンC019」が選択された場合には、サブCPU102aは、図68(a)に示すタイミングT701からタイミングT703までの変動演出を実行するための制御を行う。
図69には、図68(a)に示す変動演出において画像表示装置14に表示する演出画像、及び演出ボタン18A及び第1装飾部材17Aを示している。
サブCPU102aは、タイミングT701からタイミングT702までの期間(g−1)及び期間(g−2)において「図柄変動C3−1」を実行し、タイミングT702からタイミングT703までの期間(g−3)及び期間(g−4)において、「攻撃リーチC1−1」を実行する。
サブCPU102aは、「図柄変動C3−1」の期間(g−1)では、複数の特別演出図柄を変動させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。
この「図柄変動C3−1」の期間(g−1)において、サブCPU102aは、先ず、複数の特別演出図柄が変動する図69の演出画像(g−1)を画像表示装置14に表示する演出を実行する。
そして、サブCPU102aは、「図柄変動C3−1」の期間(g−2)では、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止してリーチ状態が発生するかどうかといった、図69のリーチ煽りの(g−2−1)または(g−2−2)、及び、(g−2−3)の演出画像を画像表示装置14に表示する制御を行う。
サブCPU102aは、この「図柄変動C3−1」において、特別演出として、「攻撃リーチC1−1」への発展を煽る「発展予告C」を実行する。サブCPU102aは、図48(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンC019」における「発展予告C」の実行割合に応じて「発展予告C」として「発展予告C1」、「発展予告C2」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、「発展予告C1」、「発展予告C2」の何れを実行する場合においても、「図柄変動C3−1」において、操作手段である演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X71を設定する。操作有効期間X71は、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止してリーチ状態が発生するかどうかといった、リーチ煽り演出の実行中に設定される。
サブCPU102aは、操作有効期間X71においては、図69に示すように、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(g−2−1)または演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の画像を含む演出画像(g−2−2)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出を実行する。「発展予告B1」の操作促進報知の画像は、演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「ボタンを押せ!!」という文字からなるもの(g−2−1)であり、「発展予告B2」の操作促進報知の画像は、演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「レバーを引け!!」という文字からなるもの(g−2−2)である。
サブCPU102aは、「発展予告C1」を実行する場合、操作有効期間X71中に、突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、リーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねてエフェクト画像(エフェクトc1(緑))を有する演出画像(図69の(g−2−3))を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行する。
サブCPU102aは、「発展予告C2」を実行する場合、操作有効期間X71中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、リーチ煽り演出の特別演出図柄に重ねてエフェクト画像(エフェクトc2(赤))を有する演出画像(図69の(g−2−3))を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行する。
サブCPU102aは、「攻撃リーチC1−1」の期間(g−3)において、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示するとともにキャラクタ「キャラb1(侍)」が疾走して敵に対して攻撃をかけるといった内容の図69の(g−3−1)等の演出画像を画像表示装置14に表示する制御を行う。特定演出を実行する場合は、「攻撃リーチC1−1」を実行しているときに特定演出実行期間W71を設定して特定演出を実行する。そして、特定演出実行期間W71において、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
サブCPU102aは、「攻撃リーチC1−1」において特別演出として「決め演出C」を実行する。サブCPU102aは、図48(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンC019」における「決め演出C」の実行割合に応じて、「決め演出C」として「決め演出C1」、「決め演出C2」のうちの何れかを実行する。
図69の(g−3−2)及び(g−3−4)は、「決め演出C1」の例を示している。サブCPU102aは、「決め演出C1」を実行する場合、「攻撃リーチC1−1」において、操作手段である演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X72を設定する。操作有効期間X72においては、遊技者に演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知(突出状態の演出ボタン18A及びタイマゲージの画像とともに「押したまえ!」という文字からなる報知促進画像)を実行する。
サブCPU102aは、この「決め演出C1」では、操作有効期間X72中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、画像表示装置14において、「閃光c1」の演出画像を表示し、可動部材として第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」まで移動させる、といった内容の「決め演出」(対応演出)を実行する。
図69の(g−3−3)は、「決め演出C2」の例を示している。サブCPU102aは、「決め演出C2」を実行する場合、「攻撃リーチC1−1」において、操作手段である演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X72を設定する。操作有効期間X72においては、遊技者に演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知(演出レバー19A及びタイマゲージの画像とともに「引きたまえ!」という文字からなる報知促進画像)を実行する。
サブCPU102aは、この「決め演出C2」では、操作有効期間X72中に演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、画像表示装置14において、「閃光c2」の演出画像(図示せず)を表示し、可動部材として第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」まで移動させる、といった内容の「決め演出」(対応演出)を実行する。
なお、サブCPU102aは、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出C」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させることがない。
また、大当たり判定の判定結果が「第2大当たり」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出C」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」までしか移動させないようにする。
上述したように、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」であるときに選択される変動演出の「決め演出C」においては、第1装飾部材17Aを「動作位置1−1」よりも下の「動作位置1−2」まで移動させることから、大当たりの判定結果が、4R(ラウンド)の第2大当たり遊技を行う「第2大当たり」よりも遊技者に有利な16R(ラウンド)の第1大当たり遊技を行う「第1大当たり」に当選したことを報知している。
そして、サブCPU102aは、「攻撃リーチC1−1」の期間(g−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラb1」が敵を「撃破」した旨を報知する図62の(g−4)に示す演出画像を画像表示装置14に表示する制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンC013(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動31〜74回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンC013」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図68(a)に示す「変動演出パターンC019」の変動演出と同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT701からタイミングT702までの期間(g−1)及び期間(g−2)において「図柄変動C3−1」を実行し、タイミングT702からの期間(g−3)において「攻撃リーチC1−1」を実行する。特定演出を実行する場合は、「攻撃リーチC1−1」を実行しているときに特定演出実行期間W71を設定して特定演出を実行する。
サブCPU102aは、図48(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンC013」における「決め演出C」の実行割合に応じて、「決め演出C」として「決め演出C1」、「決め演出C2」のうちの何れかを実行する。
但し、「変動演出パターンC019」の変動演出では、サブCPU102aは、「攻撃リーチC1−1」の「決め演出C1」、「決め演出C2」の何れを実行する場合においても、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させない。そして、サブCPU102aは、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラb1」が攻撃に「失敗」した旨を報知する演出画像(G−1)を表示することで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンC021(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動31〜74回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンC021」が選択された場合には、サブCPU102aは、図68(b)に示すタイミングT801からタイミングT803までの変動演出を実行する。
サブCPU102aは、「変動演出パターンC021」の変動演出において、タイミングT801からタイミングT802までの期間(h−1)及び期間(h−2)において「図柄変動C3−1」を実行し、タイミングT802からタイミングT803までの期間(h−3)及び期間(h−4)において、「攻撃リーチC2−1」を実行する。
「変動演出パターンC021」の変動演出において、タイミングT801からタイミングT802までの期間(h−1)及び期間(h−2)における「図柄変動C3−1」の演出内容は、「変動演出パターンC019」の「図柄変動C3−1」の演出内容と同様である。図68(b)に示す操作有効期間X81は、図68(a)に示す操作有効期間X71に相当する。
サブCPU102aは、「攻撃リーチC2−1」の期間(h−3)において、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示するとともに「キャラq2(武士)」が疾走して攻撃をかけるといった内容の演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示する制御を行う。図68(b)に示す特定演出実行期間W81は、図68(a)に示す特定演出実行期間W71に相当する。
サブCPU102aは、「攻撃リーチC2−1」の期間(h−3)において、特別演出として「決め演出C」を実行する。サブCPU102aは、図48(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンC021」における「決め演出C」の実行割合に応じて、「決め演出C」として「決め演出C1」、「決め演出C2」のうちの何れかを実行する。サブCPU102aは、「変動演出パターンC021」の変動演出において図68(b)に示すように操作有効期間X82を設定する。
そして、サブCPU102aは、「攻撃リーチC2−1」の期間(h−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラq2」が敵を「撃破」した旨を報知する演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示する制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンC015(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動31〜74回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンC015」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図61(b)に示す「変動演出パターンC021」と同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT801からタイミングT802までの期間(h−1)及び期間(h−2)において「図柄変動C3−1」を実行し、タイミングT802からの期間(h−3)において「攻撃リーチC2−1」を実行する。特定演出を実行する場合は、「攻撃リーチC2−1」を実行しているときに特定演出実行期間W81を設定して特定演出を実行する。
サブCPU102aは、図48(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンC015」における「決め演出C」の実行割合に応じて、「決め演出C」として「決め演出C1」、「決め演出C2」のうちの何れかを実行する。
但し、「変動演出パターンC015」の変動演出では、サブCPU102aは、「攻撃リーチC1−1」の「決め演出C1」、「決め演出C2」の何れを実行する場合においても、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させない。そして、サブCPU102aは、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラq2」が攻撃に「失敗」した旨を報知する演出画像を表示することで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンC023(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動31〜74回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンC023」が選択された場合には、サブCPU102aは、図68(c)に示すタイミングT901からタイミングT903までの変動演出を実行する。
サブCPU102aは、「変動演出パターンC023」の変動演出において、タイミングT901からタイミングT902までの期間(i−1)及び期間(i−2)において「図柄変動C3−1」を実行し、タイミングT902からタイミングT903までの期間(i−3)及び期間(i−4)において「攻撃リーチC3−1」を実行する。
「変動演出パターンC023」の変動演出において、タイミングT901からタイミングT902までの期間(i−1)及び期間(i−2)における「図柄変動C3−1」の演出内容は、「変動演出パターンC019」の「図柄変動C3−1」の演出内容と同様である。
すなわち、サブCPU102aは、期間(i−1)及び期間(i−2)における「図柄変動C3−1」では、図68(c)の演出画像(i−1)及び演出画像(i−2)を表示する。
そして、図68(c)に示す操作有効期間X91は、図68(a)に示す操作有効期間X71に相当する。
サブCPU102aは、「攻撃リーチC3−1」の期間(i−3)において、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示するとともに「キャラq3(浪人)」が疾走して攻撃をかけるといった内容の演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示する制御を行う。図68(c)に示す特定演出実行期間W91は、図68(a)に示す特定演出実行期間W71に相当する。
サブCPU102aは、「攻撃リーチC3−1」において特別演出として「決め演出C」を実行する。サブCPU102aは、図48(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンC023」における「決め演出C」の実行割合に応じて、「決め演出C」として「決め演出C1」、「決め演出C2」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、「変動演出パターンC023」の変動演出において「決め演出C1」を実行する場合には、図68(c)に示すように操作有効期間X92を設定する。
そして、サブCPU102aは、「攻撃リーチC3−1」の期間(i−4)において、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させるとともに、「キャラq3」が敵を「撃破」した旨を報知する演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示する制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンC017(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動31〜74回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンC017」が選択された場合には、サブCPU102aは、基本的には図68(c)に示す「変動演出パターンC023」と同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT901からタイミングT902までの期間(i−1)及び期間(i−2)における「図柄変動C3−1」を実行し、タイミングT902からの期間(i−3)における「攻撃リーチC3−1」を実行する。
サブCPU102aは、図48(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンC017」における「決め演出C」の実行割合に応じて、「決め演出C」として「決め演出C1」、「決め演出C2」のうちの何れかを実行する。
但し、「変動演出パターンC017」の変動演出では、サブCPU102aは、「攻撃リーチC3−1」の「決め演出C1」、「決め演出C2」の何れを実行する場合においても、第1装飾部材17Aを「待機位置1」から他の位置(動作位置)まで動作させない。そして、サブCPU102aは、3つの特別演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一の数値とならずに停止するとともに、「キャラq3」が攻撃に「失敗」した旨を報知する演出画像を表示することで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
次に、高確率遊技状態且つ時短遊技状態における変動75〜84回目で設定される演出モードDにおける変動演出パターンの変動演出の具体例について説明する。
サブCPU102aは、演出モードDにおいて、変動演出として、2人のキャラクタが「ジャンケン」を行うという内容のジャンケン演出を有する変動演出を実行するように演出制御を行う。
図70(a)は、「変動演出パターンD019」の変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図70(b)は、「変動演出パターンD022」の変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図70(c)は、「変動演出パターンD25」の変動演出の時間的な流れを説明するための図である。
(変動演出パターンD019(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動75〜84回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンD019」が選択された場合には、サブCPU102aは、図70(a)に示すタイミングT1001からタイミングT1003までの変動演出を実行するための演出制御を行う。
図71には、図70(a)に示す変動演出において画像表示装置14に表示する演出画像、及び演出ボタン18A、演出レバー19A、第1装飾部材17Aを示している。
サブCPU102aは、タイミングT1001からタイミングT1002までの期間(j−1)〜期間(j−3)において「図柄変動D1−1」を、また、タイミングT1002からタイミングT1003までの期間(j−4)、期間(j−5)において「ジャンケンリーチD1−1(勝ち)」を実行するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「図柄変動D1−1」の期間(j−1)では、複数の特別演出図柄を変動させる図71の(j−1)の演出画像を、また、期間(j−2)では、特別演出図柄の変動表示に「ジャンケン2回勝とう!!」との文字表示を重ねた図71の(j−2)の演出画像を画像表示装置14に表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「図柄変動D1−1」の期間(j−3)では、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止するかどうかというリーチ煽りとともに、味方のキャラクタである「キャラr1」と、対戦相手のキャラクタである「キャラu1」とが1回戦目のジャンケンを行うという内容の、図71の(j−3−1)または(j−3−2)、及び(j−3−3)の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
サブCPU102aは、このリーチ煽りの演出において、図71の(j−3−1)、(j−3−2)、(j−3−3)の演出画像に示すように、「ジャンケンリーチD1−1(勝ち)」への発展を煽る「発展予告D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD019」における「発展予告D」の実行割合に応じて「発展予告D」として「発展予告D1」、「発展予告D2」のうちの何れかを実行する制御を行う。
サブCPU102aは、特別演出として、「発展予告D1」、「発展予告D2」の何れを実行する場合においても、期間(j−3)において、操作手段である演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X101を設定する。
サブCPU102aは、操作有効期間X101においては、遊技者に演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を実行するように制御する。サブCPU102aは、操作有効期間X101において、「発展予告D1」であれば図71の(j−3−1)に示すように演出ボタン18Aを突出状態(第2の状態)として突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知を実行するように制御し、「発展予告D2」であれば図71の(j−3−2)に示すように演出レバー19Aへの操作を促す操作促進報知を実行するように制御する。
サブCPU102aは、「発展予告D1」を実行する場合には、操作有効期間X101において、演出ボタン18Aを突出状態(第2の状態)とするとともに、図71の(j−3−1)に示すように、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケンの導入部分の「ジャンケン」と言う様子の演出画像とともに、突出状態の演出ボタン18A及びタイマゲージの画像及び「押せ!!」という文字からなる、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知の演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。
一方、サブCPU102aは、「発展予告D2」を実行する場合には、操作有効期間X101において、図71の(j−3−2)に示すように、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケンの導入部分の「ジャンケン」と言う様子の演出画像とともに、演出レバー19A及びタイマゲージの画像及び「引け!!」という文字からなる、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知の演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。
なお、操作促進報知の演出画像を表示しているときに、対応する音声を音声出力装置15から出力するようにしてもよい。
サブCPU102aは、「発展予告D1」を実行する場合、操作有効期間X101中に、突出状態の演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、リーチ煽り演出の特別演出図柄、及び、ジャンケン1回戦において「キャラr1」が「キャラu1」に勝つという内容の演出画像に重ねて、エフェクト画像(エフェクトd1(青))を有する演出画像(図65の(j−3−3))を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行する。
サブCPU102aは、「発展予告D2」を実行する場合、操作有効期間X101中に、演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、リーチ煽り演出の特別演出図柄、及び、ジャンケン1回戦において「キャラr1」が「キャラu1」に勝つという内容の演出画像に重ねて、エフェクト画像(エフェクトd2(黄))を有する演出画像(図71の(j−3−3))を画像表示装置14に表示する、といった対応演出(発展予告)を実行する。
サブCPU102aは、特定演出を実行する場合は、「ジャンケンリーチD1−1」の期間(j−4)に特定演出実行期間W101を設定して特定演出を実行する。そして、特定演出実行期間W101において、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD1−1」の期間(j−4)の「ジャンケンリーチD1−1(勝ち)」では、図71の(j−4−1)に示すように、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示させると、「キャラ予告D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD019」における「キャラ予告D」の実行割合に応じて「キャラ予告D」として「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、特別演出として「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」の何れを実行する場合であっても、期間(j−4)において演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間Y101を設定する。操作有効期間X101において、サブCPU102aは、図71の(j−4−1)(j−4−2)に示すように、遊技者に演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を実行しない。
「キャラ予告D1」では、サブCPU102aは、操作有効期間X101中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、図71の(j−4−3)に示すように「キャラr1」の応援キャラクタである「キャラd1」を画像表示装置14に表示する、といった内容の予告演出(対応演出)を実行する制御を行う。
「キャラ予告D2」では、サブCPU102aは、操作有効期間X101中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、「キャラr1」の応援キャラクタである「キャラd2」を画像表示装置14に表示する、といった内容の予告演出(対応演出)を実行する制御を行う。
「キャラ予告D3」では、サブCPU102aは、操作有効期間X101中に演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、「キャラr1」の応援キャラクタである「キャラd3」を画像表示装置14に表示する、といった内容の予告演出(対応演出)を実行する制御を行う。
そして、サブCPU102aは、この「キャラ予告D」を実行した後、図71の(j−4−4)、(j−4−5)、(j−4−6)に示すように、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケン2回戦目を行うという内容の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
サブCPU102aは、このジャンケン2回戦目の演出において、図71の(j−4−4)(j−4−5)の演出画像に示すように、特別演出として「決め演出D」を実行する。
サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD019」における「決め演出D」の実行割合に応じて、「決め演出D」として「決め演出D1」、「決め演出D2」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、特別演出として、「決め演出D1」を実行する場合、この「ジャンケンリーチD1−1(勝ち)」の期間(j−4)において、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X102を設定する。そして、サブCPU102aは、この操作有効期間X102において、図71の(j−4−4)に示すように、「キャラr1」と「キャラu1」とが「グー」、「チョキ」、「パー」の何れかを出す前の様子の演出画像中に、突出状態の演出ボタン18A及びタイマゲージと、「押せ!!」との文字表示からなる、突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知の画像を表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「決め演出D1」では、操作有効期間X102中に演出ボタン18Aに対して1回の押下操作がされることに基づいて、画像表示装置14において、大当たりへの当選を煽る「閃光d1」の演出画像を表示し、可動部材として第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」まで移動させる、といった内容の「決め演出」(対応演出)を実行する。
また、サブCPU102aは、特別演出として、「決め演出D2」を実行する場合、この「ジャンケンリーチD1−1(勝ち)」の期間(j−4)において、演出レバー19Aの操作を有効とする操作有効期間X102を設定する。そして、サブCPU102aは、この操作有効期間X102において、図71の(j−4−5)に示すように、「キャラr1」と「キャラu1」とが「グー」、「チョキ」、「パー」の何れかを出す前の様子の演出画像中に、演出レバー19A及びタイマゲージと、「引け!!」との文字表示からなる、演出レバー19Aへの操作を促す操作促進報知の画像を表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「決め演出D2」では、操作有効期間X102中に演出レバー19Aに対して傾倒操作がされることに基づいて、画像表示装置14において、大当たりへの当選を煽る「閃光d2」の演出画像を表示し、可動部材として第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」を経由して、画像表示装置14の前面の下側の位置である「動作位置1−2」まで移動させる、といった内容の「決め演出」(対応演出)を実行する。
また、大当たり判定の判定結果が「第2大当たり」である場合に実行する変動演出においては、この「決め演出D」において第1装飾部材17Aを「待機位置1」から「動作位置1−1」までしか移動させないようにする。
上述したように、大当たり判定の判定結果が「第1大当たり」であるときに選択される変動演出の「決め演出D」においては、第1装飾部材17Aを「動作位置1−1」よりも下の「動作位置1−2」まで移動させることから、大当たりの判定結果が、4R(ラウンド)の第2大当たり遊技を行う「第2大当たり」よりも遊技者に有利な16R(ラウンド)の第1大当たり遊技を行う「第1大当たり」に当選したことを報知している。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD1−1(勝ち)」の期間(j−4)の「決め演出D」の実行後、図71の演出画像(j−4−7)に示すように、ジャンケン2回戦目において「キャラr1」が「チョキ」を出し、「キャラu1」が「パー」を出すことによって、「キャラr1」が「キャラu1」に勝つ様子の演出画像を表示した後に、期間(j−5)において図71の演出画像(j−5)に示すように、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態で停止させる図71の(j−5)の演出画像を画像表示装置14に表示する演出制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンD010(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動75〜84回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンD010」が選択された場合には、サブCPU102aは、図70(a)に示す「変動演出パターンD019」の変動演出と略同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT1001からタイミングT1002までの期間(j−1)〜期間(j−3)における「図柄変動D1−1」、すなわち「キャラr1」が「キャラu1」に1回戦目のジャンケンで勝つ演出を含む特別演出図柄の変動演出を実行した後に「ジャンケンリーチD1−1(負け)」を実行するように制御する。この「ジャンケンリーチD1−1(負け)」では、「ジャンケンリーチD1−1(勝ち)」のタイミングT1002からの期間(j−4)の変動演出と同様に、「キャラr1」が「キャラu1」とジャンケン2回戦目を行う演出を含むリーチ演出を実行する。
サブCPU102aは、「変動演出パターンD010」の変動演出においても、「変動演出パターンD019」と同様に期間(j−4)において特別演出として「決め演出D」を実行する。
サブCPU102aは、図50(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD010」における「決め演出D」の実行割合に応じて、「決め演出D」として「決め演出D1」、「決め演出D2」のうちの何れかを実行する。但し、サブCPU102aは、この「変動演出パターンD010」の「決め演出D1」、「決め演出D2」では、第1装飾部材17Aを動作させない。
但し、「変動演出パターンD010」の変動演出では、サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD1−1(負け)」において、「決め演出D1」を実行した後に、図71の(J−1)に示すように、ジャンケン2回戦目において「キャラr1」が「チョキ」を出し、「キャラu1」が「グー」を出すことによって「キャラr1」が「キャラu1」に負ける様子の演出画像を表示した後に、図71の演出画像(J−2)に示すように、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値とならないことで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃わない状態で停止させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出制御を行う。これにより、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンD022(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動75〜84回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンD022」が選択された場合には、サブCPU102aは、図70(b)に示すタイミングT1101からタイミングT1103までの変動演出を実行する。
サブCPU102aは、タイミングT1101からタイミングT1102までの期間(k−1)〜期間(k−3)において「図柄変動D2−1」を実行し、タイミングT1102からタイミングT1103までの期間(k−4)及び期間(k−5)において「ジャンケンリーチD2−1(勝ち)」を実行する。
サブCPU102aは、「図柄変動D2−1」では、「図柄変動D1−1」と同様の演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、期間(k−1)において、複数の特別演出図柄を変動させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。そして、「図柄変動D2−1」の期間(k−2)では、特別演出図柄の変動表示に「ジャンケン3回勝とう!!」との文字表示を重ねた演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「図柄変動D2−1」の期間(k−3)では、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止するかどうかというリーチ煽りとともに、味方のキャラクタである「キャラr1」と、対戦相手のキャラクタである「キャラu1」とが1回戦目のジャンケンを行うという内容の演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
サブCPU102aは、このリーチ煽りの演出において、「ジャンケンリーチD2−1(勝ち)」への発展を煽る「発展予告D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD022」における「発展予告D」の実行割合に応じて「発展予告D」として「発展予告D1」、「発展予告D2」のうちの何れかを実行する制御を行う。
サブCPU102aは、特別演出として、「発展予告D1」、「発展予告D2」の何れを実行する場合においても、期間(k−3)において、操作手段である演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X111を設定する。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD2−1」の期間(k−4)の「ジャンケンリーチD2−1(勝ち)」では、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示させると、「キャラ予告D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD022」における「キャラ予告D」の実行割合に応じて「キャラ予告D」として「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、特定演出を実行する場合は、期間(k−4)において特定演出を実行するための特定演出実行期間W111を設定する。そして、特定演出実行期間W111において、演出ボタン18Aを振動させるために図72(a)の状態から図72(b)の状態へと変化させ、演出ボタン18Aを高速または低速で振動させる。また、画像出力をする場合は、図72(c)に示すように、振動する演出ボタン18Aの演出画像を画像表示装置14に表示させる。さらに、音声出力をする場合は、図72(c)に示すように音声出力装置15から演出ボタン18Aの振動音の疑似音を出力する。
サブCPU102aは、特別演出として「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」の何れを実行する場合であっても、期間(k−4)において演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間Y111を設定する。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD2−1(勝ち)」において、「キャラ予告D」を実行した後、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケン2回戦目及び3回戦目を行い、「キャラr1」が「キャラu1」に連続して勝つという内容の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
そして、サブCPU102aは、期間(k−4)後半のジャンケン3回戦目の演出において「決め演出D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD022」における「決め演出D」の実行割合に応じて、「決め演出D」として「決め演出D1」、「決め演出D2」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、この「ジャンケンリーチD2−1(勝ち)」の期間(k−4)の後半のジャンケン3回戦目の演出を行う期間において、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X112を設定する。サブCPU102aは、「決め演出D1」の操作有効期間X112においては、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケン3回戦目の「グー」、「チョキ」、「パー」の何れかを出す前の様子の演出画像中に、突出状態の演出ボタン18A及びタイマゲージと、「押そう!」との文字表示からなる、突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知の画像を表示するように演出制御を行う。また、サブCPU102aは、「決め演出D2」の操作有効期間X112においては、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケン3回戦目の「グー」、「チョキ」、「パー」の何れかを出す前の様子の演出画像中に、演出レバー19A及びタイマゲージと、「引こう!」との文字表示からなる、演出レバー19Aへの操作を促す操作促進報知の画像を表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD2−1(勝ち)」の期間(k−4)の「決め演出D」の実行後、ジャンケン3回戦目において「キャラr1」が「キャラu1」に勝つ様子の演出画像を表示した後に、期間(k−5)において変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態(777)で停止させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンD013(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動75〜84回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンD013」が選択された場合には、サブCPU102aは、図70(b)に示す「変動演出パターンD022」の変動演出と略同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT1101からタイミングT1102までの期間(k−1)〜期間(k−3)における「図柄変動D2−1」、すなわち「キャラr1」が「キャラu1」に1回戦目のジャンケンで勝つ演出を含む特別演出図柄の変動演出を実行した後に「ジャンケンリーチD2−1(負け)」を実行するように制御する。この「ジャンケンリーチD2−1(負け)」では、「ジャンケンリーチD2−1(勝ち)」のタイミングT1102からの期間(k−4)の変動演出と同様に、「キャラr1」が「キャラu1」とジャンケン2回戦目、3回戦目を行うが、ジャンケン2回戦目では「キャラr1」が「キャラu1」に勝ち、ジャンケン3回戦目では「キャラr1」が「キャラu1」に負ける、という内容のリーチ演出を実行する。
サブCPU102aは、「変動演出パターンD013」の変動演出においても、「変動演出パターンD022」と同様に期間(k−4)において、特定演出を実行する場合は特定演出を実行し、また、特別演出として「決め演出D」を実行する。
サブCPU102aは、図50(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD013」における「決め演出D」の実行割合に応じて、「決め演出D」として「決め演出D1」、「決め演出D2」のうちの何れかを実行する。但し、サブCPU102aは、この「変動演出パターンD013」の「決め演出D1」、「決め演出D2」では、第1装飾部材17Aを動作させない。
但し、「変動演出パターンD013」の変動演出では、サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD2−1(負け)」において、「決め演出D1」を実行した後に、ジャンケン3回戦目において「キャラr1」が「キャラu1」に負ける様子の演出画像を表示した後に、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値とならないことで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃わない状態で停止させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出制御を行う。これにより、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
(変動演出パターンD025(第1大当たり)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動75〜84回目で大当たりの判定結果が「第1大当たり」であり「変動演出パターンD025」が選択された場合には、サブCPU102aは、図70(c)に示すタイミングT1201からタイミングT1203までの変動演出を実行する。
サブCPU102aは、タイミングT1201からタイミングT1202までの期間(l−1)〜期間(l−3)において「図柄変動D3−1」を実行し、タイミングT1202からタイミングT1203までの期間(l−4)及び期間(l−5)において「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」を実行する。
サブCPU102aは、「図柄変動D3−1」では、「図柄変動D1−1」と同様の演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、期間(l−1)において、複数の特別演出図柄を変動させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出を実行する。そして、「図柄変動D3−1」の期間(l−2)では、特別演出図柄の変動表示に「ジャンケン4回勝とう!!」との文字表示を重ねた演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「図柄変動D3−1」の期間(l−3)では、これから停止しようとする特別演出図柄(右図柄)が先に停止した特別演出図柄(左図柄)と同一の数値で停止するかどうかというリーチ煽りとともに、味方のキャラクタである「キャラr1」と、対戦相手のキャラクタである「キャラu1」とが1回戦目のジャンケンを行うという内容の演出画像(図示せず)を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
サブCPU102aは、このリーチ煽りの演出において、「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」への発展を煽る「発展予告D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD025」における「発展予告D」の実行割合に応じて「発展予告D」として「発展予告D1」、「発展予告D2」のうちの何れかを実行する制御を行う。
サブCPU102aは、特別演出として、「発展予告D1」、「発展予告D2」の何れを実行する場合においても、期間(l−3)において、操作手段である演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X121を設定する。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD3−1」の期間(l−4)の「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」では、特定演出を実行する場合は、特定演出実行期間W121を設定して図54〜図59を参照して決定された特定演出を実行する。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD3−1」の期間(l−4)の「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」では、2つの同一の数値の特別演出図柄(左図柄と右図柄)を停止表示させると、「キャラ予告D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD025」における「キャラ予告D」の実行割合に応じて「キャラ予告D」として「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、特別演出として「キャラ予告D1」〜「キャラ予告D3」の何れを実行する場合であっても、期間(l−4)において演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間Y121を設定する。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」において、「キャラ予告D」を実行した後、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケン2回戦目〜4回戦目を行い、「キャラr1」が「キャラu1」に連続して勝つという内容の演出画像を画像表示装置14に表示させる演出制御を行う。
そして、サブCPU102aは、期間(l−4)後半のジャンケン4回戦目の演出において「決め演出D」を実行する。サブCPU102aは、図50(b)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD025」における「決め演出D」の実行割合に応じて、「決め演出D」として「決め演出D1」、「決め演出D2」のうちの何れかを実行する。
サブCPU102aは、特別演出として、「決め演出D1」を実行する場合、この「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」の期間(l−4)の後半のジャンケン4回戦目の演出を行う期間において、演出ボタン18Aの操作を有効とする操作有効期間X122を設定する。サブCPU102aは、「決め演出D1」の操作有効期間X122においては、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケン4回戦目の「グー」、「チョキ」、「パー」の何れかを出す前の様子の演出画像中に、突出状態の演出ボタン18A及びタイマゲージと、「押そう!」との文字表示からなる、突出状態の演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知の画像を表示するように演出制御を行う。
また、サブCPU102aは、「決め演出D2」では、の操作有効期間X122においては、「キャラr1」と「キャラu1」とがジャンケン4回戦目の「グー」、「チョキ」、「パー」の何れかを出す前の様子の演出画像中に、演出レバー19A及びタイマゲージと、「引こう!」との文字表示からなる、演出レバー19Aへの操作を促す操作促進報知の画像を表示するように演出制御を行う。
サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」の期間(l−4)の「決め演出D」の実行後、ジャンケン4回戦目において「キャラr1」が「キャラu1」に勝つ様子の演出画像を表示した後に、期間(l−5)において変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃った状態(777)で停止させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出制御を行う。
これにより、遊技者に、ラウンド数が16R(ラウンド)の大当たり遊技(第1大当たり遊技)が実行される第1大当たりに当選したことを報知する。
(変動演出パターンD016(ハズレ)に係る変動演出)
高確率遊技状態且つ高時短遊技状態おける変動75〜84回目で大当たりの判定結果が「ハズレ」であり「変動演出パターンD016」が選択された場合には、サブCPU102aは、「変動演出パターンD025」の変動演出と略同様の変動演出を実行する。すなわち、サブCPU102aは、タイミングT1201からタイミングT1202までの期間(l−1)〜期間(l−3)における「図柄変動D3−1」、すなわち「キャラr1」が「キャラu1」に1回戦目のジャンケンで勝つ演出を含む特別演出図柄の変動演出を実行した後に「ジャンケンリーチD3−1(負け)」を実行するように制御する。この「ジャンケンリーチD3−1(負け)」では、「ジャンケンリーチD3−1(勝ち)」のタイミングT1202からの期間(l−4)の変動演出と同様に、「キャラr1」が「キャラu1」とジャンケン2回戦目〜4回戦目を行う演出を含むリーチ演出を実行する。
サブCPU102aは、「変動演出パターンD016」の変動演出においても、特定演出を実行する場合には、「変動演出パターンD025」と同様に期間(l−4)において特定演出実行期間W121を設定して図54〜図59を参照して決定された特定演出を実行する。
サブCPU102aは、「変動演出パターンD016」の変動演出においても、「変動演出パターンD025」と同様に期間(l−4)において特別演出として「決め演出D」を実行する。
サブCPU102aは、図50(a)の特別演出種別決定テーブルで設定された「変動演出パターンD016」における「決め演出D」の実行割合に応じて、「決め演出D」として「決め演出D1」、「決め演出D2」のうちの何れかを実行する。
但し、「変動演出パターンD016」の変動演出では、サブCPU102aは、「ジャンケンリーチD3−1(負け)」において、「決め演出D1」を実行した後に、ジャンケン4回戦目において「キャラr1」が「キャラu1」に負ける様子の演出画像を表示した後に、変動中の特別演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの特別演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値とならないことで、3つの特別演出図柄を同一の数値に揃わない状態で停止させる演出画像を画像表示装置14に表示する演出制御を行う。これにより、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する。
以上のように、演出モードA〜Dの変動演出において、サブCPU102aは、遊技者に演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知を行う操作有効期間では、演出ボタン18Aを非突出状態(第1の状態)又は突出状態(第2の状態)としている。
一方、サブCPU102aは、遊技者に演出ボタン18Aへの操作を促す操作促進報知を行わない操作有効期間では、演出ボタン18Aを非突出状態(第1の状態)とする一方、突出状態(第2の状態)とはしないようにしている。
また、上述のように、遊技機Yは、大当たり遊技の終了後の特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)において、演出モードB〜Dの変動演出を実行しており、演出モードBの変動演出(変動1回目〜30回目)よりも演出モードCの変動演出(変動31回目〜74回目)の方がより高い割合で変動演出中に操作有効期間を設定し、演出モードCの変動演出よりも演出モードDの変動演出(変動75回目〜84回目)の方がより高い割合で変動演出中に操作有効期間を設定している。
(各表示器の表示結果の具体例)
ここで、図73を用いて、第1特別図柄第1表示器60、第2特別図柄第1表示器61、第1特別図柄第2表示器88、第2特別図柄第2表示器89、第1画像表示装置(メイン液晶)14で変動表示の結果として停止表示される表示結果の具体例を説明する。
まず、各表示器で表示結果が導出される前に行われる各種図柄の変動表示の詳細について説明しておく。
第1特別図柄第1表示器60及び第2特別図柄第1表示器61では、電源投入(RAMクリア)時において特別図柄表示領域となる左右方向に並ぶ6つのLEDの右端が点灯(ハズレ特別図柄と同じ態様の初期特別図柄を表示)した状態となっており、始動条件の成立に基づいて特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、左端のLEDから右端のLEDに向けて点灯位置が所定周期(例えば0.25秒)で1つずつ移動することを繰り返し、最終的に1つ又は複数のLEDを点灯してハズレ特別図柄又は大当たり特別図柄が停止表示される。
そして、第1特別図柄第1表示器60で停止表示したハズレ特別図柄又は大当たり特別図柄は、次に第1特別図柄第1表示器60で変動表示が開始されるまで(第2特別図柄第1表示器61での変動表示の実行中や大当たり遊技の実行中)は停止表示されたままの状態を維持し、第2特別図柄第1表示器61で停止表示したハズレ特別図柄又は大当たり特別図柄は、次に第2特別図柄第1表示器61で変動表示が開始されるまで(第1特別図柄第1表示器60での変動表示の実行中や大当たり遊技の実行中)は停止表示されたままの状態を維持するようになっている。
第1特別図柄第2表示器88及び第2特別図柄第2表示器89では、電源投入(RAMクリア)時において第4図柄表示領域となる1つのLEDが消灯(ハズレ第4図柄と同じ態様の初期第4図柄を表示)した状態となっており、特別図柄の変動表示に同調(同期)するように第4図柄の変動表示が行われる。具体的には、1つのLEDの消灯と点灯を所定周期(例えば0.5秒)で繰り返し、最終的にLEDを消灯又は点灯してハズレ第4図柄又は大当たり第4図柄が停止表示される。なお、LEDの点灯周期については、特別図柄第1表示器のLEDの点灯周期(0.25秒)より早くしてもよい。
そして、第1特別図柄第2表示器88で停止表示したハズレ第4図柄又は大当たり第4図柄は、次に第1特別図柄第2表示器88で変動表示が開始されるまで(第2特別図柄第2表示器89での変動表示の実行中や大当たり遊技の実行中)は停止表示されたままの状態を維持し、第2特別図柄第2表示器89で停止表示したハズレ第4図柄又は大当たり第4図柄は、次に第2特別図柄第2表示器89で変動表示が開始されるまで(第1特別図柄第2表示器88での変動表示の実行中や大当たり遊技の実行中)は停止表示されたままの状態を維持するようになっている。
画像表示装置では、電源投入(RAMクリア)時において演出図柄表示領域(左側領域、中央領域、右側領域)に予め定められた3つの演出図柄(ハズレ演出図柄や大当たり演出図柄とは異なる初期演出図柄)を表示した状態となっており、特別図柄の変動表示に同調(同期)するように演出図柄の変動表示が行われる。具体的には、3つの演出図柄を上下方向にスクロールさせ、最終的にハズレ演出図柄又は大当たり演出図柄が停止表示される。
そして、演出図柄表示領域で停止表示したハズレ演出図柄又は大当たり演出図柄は、次に変動表示が開始されるまで、客待ち演出が実行されるまで、大当たり遊技が実行されるまでの何れかとなるまでは停止表示されたままの状態を維持し、客待ち演出が実行された場合や大当たり遊技が実行された場合には、演出図柄表示領域に表示されない状態となるようになっている。なお、初期演出図柄については、ハズレ演出図柄と同じ態様のものとしてもよい。
また、画像表示装置では、電源投入(RAMクリア)時において特殊図柄表示領域に予め定められた1つの特殊図柄(ハズレ特殊図柄と同じ態様の初期特殊図柄)を表示した状態となっており、特別図柄の変動表示に同調(同期)するように特殊図柄の変動表示が行われる。具体的には、1つの特殊図柄の表示態様を変化させ、最終的にハズレ特殊図柄又は大当たり特殊図柄が停止表示される。
そして、特殊図柄表示領域で停止表示したハズレ特殊図柄又は大当たり特殊図柄は、次に変動表示が開始されるまで、客待ち演出が実行されるまで、大当たり遊技が実行されるまでの何れかとなるまでは停止表示されたままの状態を維持し、客待ち演出が実行された場合や大当たり遊技が実行された場合には、特殊図柄表示領域に表示されない状態となるようになっている。
以上説明したように、遊技領域2Aの内側に配設される第4図柄表示領域の方が特別図柄表示領域よりも領域のサイズが小さい(特別図柄第1表示器よりも特別図柄第2表示器の方がLEDの数が少ない)ので、遊技領域2Aの内側の領域を極端に狭めることなくなる。また、第4図柄表示領域よりも特別図柄表示領域の方が領域のサイズが大きい(特別図柄第2表示器よりも特別図柄第1表示器の方がLEDの数が多い)ので、遊技者に対して遊技の結果を正確に報知し易くなる。
次に、変動表示の結果として各表示器に停止表示される表示結果の具体例について説明する。
特別図柄第1表示器60、61では、1種類のハズレ特別図柄を示す表示結果、及び、22種類の大当たり特別図柄を示す表示結果のうちの1つが導出表示される。
具体的には、ハズレ特別図柄を示す表示結果では、電源投入(RAMクリア)時と同じように右端の1つLEDが点灯すると共に、残りのLEDが消灯した状態となる。つまり、第1特別図柄第1表示器60のハズレ特別図柄を示す表示結果と第2特別図柄第1表示器61のハズレ特別図柄を示す表示結果は同じ表示結果となる。
一方、大当たり特別図柄を示す表示結果では、2〜5つのLEDが点灯すると共に、残りのLEDが消灯した状態となる。
なお、特別図柄判定の結果として、大当たり遊技とは異なる(大入賞口8を所定時間に亘って又は間欠的に開放させるが、大当たり遊技よりも遊技者に有利な度合いが低く、遊技状態を変化させない)小当たり遊技を実行可能とした場合には、特別図柄第1表示器60、61での小当たり特別図柄を示す表示結果では、ハズレ特別図柄を示す表示結果や大当たり特別図柄を示す表示結果とは異なる表示結果となるようにするとよい。また、小当たり遊技が1種類の場合には、小当たり特別図柄を示す表示結果も1種類となるが、小当たり遊技が複数種類ある場合には、小当たり特別図柄を示す表示結果も小たり遊技の種類に対応させて複数種類とするとよい。
特別図柄第2表示器では、1種類のハズレ第4図柄を示す表示結果、及び、1種類の大当たり第4図柄を示す表示結果のうちの1つが導出表示される。
具体的には、ハズレ第4図柄を示す表示結果では、電源投入(RAMクリア)時と同じように1つのLEDが消灯した状態となる。
一方、大当たり第4図柄を示す表示結果では、1つのLEDが点灯した状態となる。
なお、上述した小当たり遊技を実行可能とした場合には、特別図柄第2表示器での小当たり第4図柄を示す表示結果では、ハズレ第4図柄を示す表示結果や大当たり第4図柄を示す表示結果とは異なる表示結果となるようにするとよい。また、小当たり遊技が1種類の場合には、小当たり第4図柄を示す表示結果も1種類となるが、小当たり遊技が複数種類ある場合には、小当たり第4図柄を示す表示結果も小当たり遊技の種類に対応させて複数種類とするとよい。
画像表示装置14の演出図柄表示領域では、23種類以上のハズレ演出図柄を示す表示結果、及び、10種類の大当たり演出図柄を示す表示結果のうちの1つが導出表示される。
具体的には、ハズレ演出図柄を示す表示結果では、3つの演出図柄が同一でなく且つ規則性がない3つの演出図柄の組み合せ(バラケ目)が停止した状態となる。
一方、大当たり演出図柄を示す表示結果では、3つの演出図柄が同一の組み合せ(111〜999の9種類)が停止した状態となる。
なお、上述した小当たり遊技を実行可能とした場合には、画像表示装置14での小当たり演出図柄を示す表示結果では、ハズレ演出図柄を示す表示結果や大当たり演出図柄を示す表示結果とは異なる表示結果としてもよいが、所定の大当たり演出図柄を示す表示結果と同じ表示結果としてもよい。また、小当たり遊技が1種類の場合には、小当たり演出図柄を示す表示結果も1種類となるが、小当たり遊技が複数種類ある場合には、小当たり演出図柄を示す表示結果も小たり遊技の種類に対応させて複数種類とするとよい。
画像表示装置14の特殊図柄表示領域では、1種類のハズレ特殊図柄を示す表示結果、及び、1種類の大当たり特殊図柄を示す表示結果のうちの1つが導出表示される。
具体的には、ハズレ特殊図柄を示す表示結果では、電源投入(RAMクリア)時と同じように「×」図柄が停止した状態となる。
一方、大当たり特殊図柄を示す表示結果では、「○」図柄が停止した状態となる。
なお、上述した小当たり遊技を実行可能とした場合には、画像表示装置14の特殊図柄表示領域での小当たり特殊図柄を示す表示結果では、ハズレ特殊図柄を示す表示結果や大当たり特殊図柄を示す表示結果とは異なる表示結果となるようにするとよい。また、小当たり遊技が1種類の場合には、小当たり特殊図柄を示す表示結果も1種類となるが、小当たり遊技が複数種類ある場合には、小当たり特殊図柄を示す表示結果も小たり遊技の種類に対応させて複数種類とするとよい。
以上説明したように、大当たり特別図柄を示す表示結果が複数種類あるのに対し、ハズレ特別図柄を示す表示結果が1種類しかないので、ハズレ特別図柄を示す表示結果だけを覚えておけば、大当たりであるかハズレであるかを容易に判断することが可能となる。なお、大当たり特別図柄を示す表示結果の種類よりも、ハズレ特別図柄を示す表示結果の方が少なければ、ハズレ特別図柄を示す表示結果を2種類以上にしてもよい。
また、ハズレ特別図柄を示す表示結果では1つのLEDしか点灯しないのに対し、大当たり特別図柄を示す表示結果では2つ以上のLEDが点灯するため、大当たりであるかハズレであるかを容易に判断することが可能となる。
また、大当たり特別図柄毎に表示結果(LEDの点灯態様)が複数種類あるので、何れの種類の大当たり遊技が実行されるのかを瞬時に判断し難く、何れの種類の大当たり遊技が実行されるかに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
また、ハズレ特別図柄を示す表示結果が導出表示されるときに、変動開始時に点灯するLEDとは異なるLEDが点灯するので、変動時間が極端に短い場合であっても特別図柄の変動表示が行われたことを認識することが可能となる。
また、大当たり特別図柄を示す表示結果が導出表示されるときに、変動開始時に点灯するLEDとは異なるLEDが少なくとも1つは点灯するので、変動時間が極端に短い場合であっても特別図柄の変動表示が行われたことを認識することが可能となる。
また、大当たり特別図柄を示す表示結果の種類よりも、大当たり第4図柄を示す表示結果の種類や大当たり特殊図柄を示す表示結果の方が少ないので、第4図柄や特殊図柄を確認することで、大当たりであるかハズレであるかを瞬時に判断することが可能となる。なお、大当たり第4図柄を示す表示結果の種類や大当たり特殊図柄を示す表示結果よりも、大当たり特別図柄を示す表示結果の種類を少なくしてもよい。
また、大当たり特別図柄を示す表示結果の種類よりも、大当たり演出図柄を示す表示結果の種類の方が少ないので、大当たり特殊図柄を示す表示結果の種類の方が少ないので、演出図柄を確認することで大当たり遊技の種類を予想し易くなる。なお、大当たり演出図柄を示す表示結果の種類よりも、大当たり特別図柄を示す表示結果の種類を少なくしてもよい。
また、ハズレ特別図柄を示す表示結果のサイズと、ハズレ第4図柄を示す表示結果のサイズが同一又は類似(両方ともLED1つで表示)しているので、両者の対応関係を把握し易くなると共に、ハズレであることを認識し易くなる。
また、大当たり特別図柄を示す表示結果には、ハズレ特別図柄を示す表示結果で点灯するLEDが点灯するものが含まれるため、大当たり特別図柄を示す表示結果が導出された際にハズレ特別結果を示す表示結果に対する悪印象を軽減することが可能となる。
また、何れの種類の大当たり遊技が行われる場合であっても、大当たり特別図柄を示す表示結果には、ハズレ特別図柄を示す表示結果で点灯するLEDが点灯するものが含まれるため、ハズレ特別結果を示す表示結果に対する悪印象をさらに軽減することが可能となる。
また、特別図柄第1表示器60、61での変動表示中において、全てのLEDが消灯している状態や複数のLEDが点灯している状態がなく、必ず1つのLEDが点灯した状態となるため、変動表示中であることを把握し易くなる。
また、特別図柄第1表示器60、61での変動表示中において、ハズレ特別図柄を示す表示結果を除いて、最終的に停止表示されることがない複数種類の特別図柄(左側から1〜5番目の1つのLEDが点灯する態様)が出現する(表示される)ので、変動表示中であることを把握し易くなる。
(第1遊技情報表示装置と第2遊技情報表示装置と第1画像表示装置の表示例)
図74乃至図79は、第1遊技情報表示装置59と第2遊技情報表示装置79と第1画像表示装置(メイン液晶)14の表示例を示す図である。具体的には、図74は、非時短遊技状態において行われているリーチ演出(SPリーチ演出)中の表示例を示す図であり、図75は、時短遊技状態において行われているリーチ演出(SPリーチ演出)中の表示例を示す図であり、図76は、ブラックアウト演出中、可動演出部材による移動演出中の表示例を示す図であり、図77乃至図78は、大当たり遊技中の表示例を示す図であり、図79は、電断発生時の表示例を示す図である。
まず、図74について説明する。
図74(a)(b)(c)は、特定の楽曲予告パターンによる演出例の場面である。図74(a)は、本予兆演出(リーチ前演出)である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、第1特別図柄第1表示器60は所定の順序でLEDを点灯させる第1特別図柄の変動表示を行い、第1特別図柄保留第1表示器63はLEDを2つ点灯させ、第1保留が2個記憶されていることを示している。
また、第2特別図柄第1表示器61及び普通図柄第1表示器62は所定のLEDを点灯させ、第2特別図柄及び普通図柄が停止していることを示し、第2特別図柄保留第1表示器64及び普通図柄保留第1表示器65は何れのLEDも消灯させ、保留(第2保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第2遊技情報表示装置79では、第1特別図柄第2表示器88は第1特別図柄の変動表示に対応して、LEDを所定の間隔で点滅させる変動表示を行い、第1特別図柄保留第2表示器83はLEDを2つ点灯させ第1保留が2個記憶されていることを示している。
また、第2特別図柄第2表示器89及び普通図柄第2表示器82はLEDを消灯させ、第2特別図柄及び普通図柄が停止していることを示し、第2特別図柄保留第2表示器84及び普通図柄保留第2表示器85は何れのLEDも消灯させ、保留(第2保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第1画像表示装置(メイン液晶)14では、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4の第1表示部70B1には通常表示態様の保留アイコンH11が表示され、第2表示部には特殊表示態様3(赤色)の保留アイコンH12が表示され、当該変動アイコン表示領域70Dには当該変動アイコンTHが表示され、第1保留数表示領域SH1には第1保留数を示す「2」が表示されている。また、第1特殊図柄表示領域DZ1には第1特別図柄の変動表示に対応して第1特殊図柄の変動表示が行われている。
また、第2保留は記憶されていないので、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4に保留アイコンは表示されず、第2保留数表示領域SH2には「0」が表示されている。また、第2特別図柄は変動していないので、第2特殊図柄表示領域DZ2には第2特殊図柄が停止表示されている。
そして、図74(b)は発展演出が行われた後のリーチ演出(SPリーチ演出)である。第1特別図柄の変動は引き続き行われており、新たな保留(第1保留、第2保留、普図保留)は発生していないため、第1遊技情報表示装置59及び第2遊技情報表示装置79では、図74(a)と同様の表示を継続して表示している。
一方、第1画像表示装置(メイン液晶)14では、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の保留アイコン及び当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンTHの表示を消去し、演出図柄70aは左上に小さく表示して、リーチ演出(SPリーチ演出)を阻害しないようにしている。
なお、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)及び特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)の特殊図柄(第1特殊図柄、第2特殊図柄)は、図74(a)と同様の表示を継続して表示されている。
そして、図74(c)はリーチ演出(SPリーチ演出)が終了し、演出図柄が停止表示された演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、第1特別図柄第1表示器60はハズレを示す点灯態様(例えば、右端のLEDのみ点灯)でLEDを表示させ、第1特別図柄の停止表示が行っている。
なお、新たに保留(第1保留、第2保留、普図保留)は発生していないので第1特別図柄保留第1表示器63、第2特別図柄第1表示器61、第2特別図柄保留第1表示器64、普通図柄第1表示器62及び普通図柄保留第1表示器65は図74(a)(b)と同様の表示を継続して表示している。
第2遊技情報表示装置79では、第1特別図柄第2表示器88は第1特別図柄の停止表示に対応してLEDを消灯させ、当該第1特別図柄の変動がハズレであることを示している。
なお、新たに保留(第1保留、第2保留、普図保留)は発生していないので第1特別図柄保留第2表示器83、第2特別図柄第2表示器89、第2特別図柄保留第2表示器84、普通図柄第2表示器90及び普通図柄保留第2表示器85は図74(a)(b)と同様の表示を継続して表示している。
一方、第1画像表示装置(メイン液晶)14では、リーチ演出(SPリーチ演出)中は表示されていなかった第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4及び当該変動アイコン表示領域70Dの表示が再度表示され、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4の第1表示部70B1には保留アイコンH11が表示され、第2表示部には保留アイコンH12が表示されている。また、当該変動アイコン表示領域70Dに表示されていた当該変動アイコンは当該変動が終了したことから消滅している。また、第1保留数表示領域SH1には第1保留数を示す「2」が表示されている。また、演出図柄及び第1特殊図柄表示領域DZ1は第1特別図柄の停止表示に対応してハズレを示す態様にて停止表示が行われている。
なお、第2保留は記憶されていないので、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4に保留アイコンは表示されず、第2保留数表示領域SH2には「0」が表示されている。また、第2特別図柄は変動していないので、第2特殊図柄表示領域DZ2には第2特殊図柄が停止表示されている。
以上説明したように、非時短遊技状態において行われている変動演出(リーチ演出(SPリーチ演出)以外)では、特別図柄の変動表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄第1表示器60、61と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の演出図柄及び特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)とで表示されるので、特別図柄の変動表示が把握し易くなっている。
また、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4)及び保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示されるので、保留数(第1保留数、第2保留数)が把握し易くなっている。
一方、リーチ演出(SPリーチ演出)中では、リーチ演出(SPリーチ演出)に注目させるために、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4)の保留アイコンの表示は消去しているが、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示しているので、保留数(第1保留数、第2保留数)を把握することができる。
また、通常遊技状態中に実行される特定のリーチ演出(SPリーチ演出)中では、リーチ演出(SPリーチ演出)を阻害しないように第1画像表示装置(メイン液晶)14に表示される演出図柄を縮小表示しているが、特別図柄第1表示器60、61に表示される特別図柄、特別図柄第2表示器88、89に表示される第4図柄、及び、特殊図柄表示領域DZ1、DZ2に表示される特殊図柄については縮小表示せずにサイズを維持するので、演出図柄を見失ったとしても各表示器を確認することで、変動表示が行われているか否かを把握することが可能となる。
なお、第1特別図柄保留第2表示器88及び第2特別図柄保留第2表示器89では、表示態様を変化させる保留変化予告が実行されることがないため、保留数を示す表示は常に通常表示態様で表示されることになる。そのため、保留変化予告が実行される保留アイコンよりも、保留数そのものを把握し易くなる。
また、第1特別図柄保留第1表示器63及び第2特別図柄保留第1表示器64では、表示態様を変化させる保留変化予告が実行されることがないため、保留数を示す表示は常に通常表示態様で表示されることになる。そのため、保留変化予告が実行される保留アイコンよりも、保留数そのものを把握し易くなる。
また、第1保留数表示領域SH1及び第2保留数表示領域SH2では、表示態様を変化させる保留変化予告が実行されることがないため、保留数を示す表示は常に通常表示態様で表示されることになる。そのため、保留変化予告が実行される保留アイコンよりも、保留数そのものを把握し易くなる。
また、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4、及び、当該変動アイコン表示領域70Dから構成されるアイコン表示領域では、変動表示の開始に対応して第1保留数又は第2保留数が減少するときに、第1保留アイコン又は第2保留アイコンが当該変動アイコン表示領域70Dに移動(シフト)することで当該変動アイコンとして表示する保留減少演出(保留数が減少したことを示唆する特定演出)が実行されるが、第1保留数表示領域SH1及び第2保留数表示領域SH2から構成される保留数表示領域では、変動表示の開始に対応して第1保留数又は第2保留数が減少するときに、上述のような保留減少演出が行われずに数字が減算されるだけとなる。そのため、保留数表示領域を確認することで、純粋な保留数そのものを把握し易くなる。なお、当該アイコンとして表示することを特定演出に含めてもよい。
なお、リーチ演出(SPリーチ演出)中においても、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は消去させずに表示させていたが、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)の表示も消去させても良い。また、後述する図75(b)のSPリーチ演出、図76(a)のブラックアウト演出、図76(b)移動演出及びSPSPリーチ演出でも同様に保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)の表示も消去させても良い。
このように、特定の演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、ブラックアウト演出、移動演出)中において第1画像表示装置(メイン液晶)70の保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4)の保留アイコンの表示と保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)の表示とを消去したとしても、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89にて保留数(第1保留数、第2保留数)を表示しているため、保留数(第1保留数、第2保留数)を把握することができる。
次に、図75について説明する。
図75は時短遊技状態において行われているリーチ演出(SPリーチ演出)中の第1遊技情報表示装置59と第2遊技情報表示装置79と第1画像表示装置(メイン液晶)14の表示例である。
図75(a)は、時短遊技状態においてリーチ演出(SPリーチ演出)となる前の変動演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、第2特別図柄第1表示器61は所定の順序でLEDを点滅させる第2特別図柄の変動表示を行い、第2特別図柄保留第1表示器64はLEDを2つ点灯させ、第2保留が2個記憶されていることを示している。また、普通図柄第1表示器62は所定の順序でLEDを点滅させる普通図柄の変動表示を行っている。また、右打ち第1表示器67は時短遊技中であるのでLEDを点灯させ右打ち表示を行っている。
なお、第1特別図柄第1表示器60所定のLEDを点灯させ、第1特別図柄が停止していることを示し、第1特別図柄保留第1表示器63及び普通図柄保留第1表示器65は何れのLEDも消灯させ、保留(第1保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第2遊技情報表示装置79では、第2特別図柄第2表示器89は第2特別図柄の変動表示に対応してLEDを所定の間隔で点滅させる変動表示を行い、第2特別図柄保留第2表示器84はLEDを2つ点灯させ第2保留が2個記憶されていることを示している。また、普通図柄第2表示器90は普通図柄の変動表示に対応して、所定の順序でLEDを点滅させる普通図柄の変動表示を行っている。また、右打ち第2表示器87は時短遊技中であるのでLEDを点灯させ右打ち表示を行っている。
なお、第1特別図柄第2表示器80はLEDを消灯させ、第1特別図柄が停止していることを示し、第1特別図柄保留第2表示器83及び普通図柄保留第2表示器85は何れのLEDも消灯させ、保留(第2保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第1画像表示装置(メイン液晶)14では、第2特別図柄の変動表示に対応して演出図柄及び第2特殊図柄表示領域DZ2の第2特殊図柄が変動表示している。また、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の第1表示部70C1及び第2表示部70C2には保留アイコンH21、H22が表示され、当該変動アイコン表示領域70Dには当該変動アイコンが表示され、第2保留数表示領域SH2には第2保留数を示す「2」が表示されている。また、時短遊技中であるので第1画像表示装置(メイン液晶)14の右上には画像G10「右打ち→→」と表示されている。
なお、第1保留は記憶されていないので、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4に保留アイコンは表示されず、第1保留数表示領域SH1には「0」が表示されている。また、第1特別図柄は変動していないので、第1特殊図柄表示領域DZ1の第1特殊図柄は停止表示されている。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71では、第2特定遊技状態(「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」)であることを示す文字情報G11(「MM RUSH」)が表示されている。
そして、図75(b)はリーチ演出(SPリーチ演出)である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、第2特別図柄の変動が引き続き行われているので、第2特別図柄第1表示器61は図75(a)と同様に変動表示を行っている。そして、第2保留が新たに1個発生し、第2保留数が3個となったので、第2特別図柄保留第1表示器64は左側のLEDを点滅させると共に右側のLEDを点灯させ、第2保留が3個記憶されていることを示している。また、普図保留は新たに2個発生し、普図保留数が2個となったので、普通図柄保留第1表示器65はLEDを2つ点灯させ、普図保留が2個記憶されていることを示している。
なお、第1保留は新たに発生していないため第1特別図柄保留第1表示器63は消灯したままである。
第2遊技情報表示装置79では、第2特別図柄第2表示器89は図75(a)と同様に第2特別図柄に対応して変動表示を行っている。そして、第2保留が新たに1個発生し、第2保留数が3個となったので、第2特別図柄保留第2表示器84は左側のLEDを点滅させると共に右側のLEDを点灯させ、第2保留が3個記憶されていることを示している。また、普図保留は新たに2個発生し、普図保留数が2個となったので、普通図柄保留第2表示器85はLEDを2つ点灯させ、普図保留が2個記憶されていることを示している。
なお、第1保留は新たに発生していないため第1特別図柄保留第2表示器83は消灯したままである。
一方、第1画像表示装置(メイン液晶)14では、キャラクタ画像を用いたリーチ演出(SPリーチ演出)が行われている。また、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の保留アイコン、当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンTHの表示を消去し、演出図柄70aは左上に小さく表示して、リーチ演出(SPリーチ演出)を阻害しないようにしている。また、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)及び特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)の特殊図柄(第1特殊図柄、第2特殊図柄)は図75(a)と同様の表示が継続して表示されている。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71では、リーチ演出(SPリーチ演出)中であることを示す文字情報G12(「SPリーチ」)が表示される。
そして、図75(c)はリーチ演出(SPリーチ演出)が終了し、演出図柄が停止表示された演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、第2特別図柄第1表示器61はハズレを示す点灯態様(例えば、右端のLEDのみ点灯)でLEDを表示させ、第2特別図柄の停止表示を行っている。
なお、新たに保留(第1保留、第2保留、普図保留)は発生していないので第1特別図柄第1表示器60、第1特別図柄保留第1表示器63、第2特別図柄保留第1表示器64、普通図柄保留第1表示器65は図75(b)と同様の表示を行っている。また、右打ち第1表示器67も点灯したままである。
第2遊技情報表示装置79では、第2特別図柄第2表示器89は第2特別図柄の停止表示に対応してLEDを消灯させ、当該第2特別図柄の変動がハズレであることを示している。
なお、新たに保留(第1保留、第2保留、普図保留)は発生していないので第1特別図柄第2表示器88、第1特別図柄保留第2表示器83、第2特別図柄保留第2表示器84、普通図柄保留第2表示器85は図75(b)と同様の表示を行っている。また、右打ち第2表示器87も点灯したままである。
一方、第1画像表示装置(メイン液晶)14では、第2特別図柄の停止表示に対応して演出図柄及び第2特殊図柄表示領域DZ2の第2特殊図柄がハズレを示す態様で停止表示されている。また、リーチ演出(SPリーチ演出)中は表示されていなかった第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4及び当該変動アイコン表示領域70Dの表示が再度表示され、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の第1表示部70C1には保留アイコンH21が表示され、第2表示部70C2には保留アイコンH22が表示され、第3表示部70C3には保留アイコンH23が表示されている。また、当該変動アイコン表示領域70Dに表示されていた当該変動アイコンは当該変動が終了したことから消滅している。また、第2保留数表示領域SH2には第2保留数を示す「3」が表示されている。
なお、第1保留は記憶されていないので、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4に保留アイコンは表示されず、第1保留数表示領域SH1には「0」が表示されている。また、第1特別図柄は変動していないので、第1特殊図柄表示領域DZ1の第1特殊図柄は停止表示している。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71ではハズレであることを示す文字情報(「残念」)が表示される。
以上説明したように、時短遊技状態において行われている変動演出(リーチ演出(SPリーチ演出)以外)では、特別図柄の変動表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄第1表示器60、61と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の演出図柄及び特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)とで表示されるので、特別図柄の変動表示が把握し易くなっている。
また、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4)及び保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示されるので、保留数(第1保留数、第2保留数)が把握し易くなっている。
また、右打ち表示は第1遊技情報表示装置59の右打ち第1表示器67と、第2遊技情報表示装置79の右打ち第2表示器87と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の画像G10「右打ち→→」表示とで表示されるので、右打ち表示が把握し易くなっている。
一方、リーチ演出(SPリーチ演出)中では、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4)の保留アイコンの表示は消去しているが、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示しているので、保留数(第1保留数、第2保留数)を把握することができる。
また、時短遊技状態中に実行される特定のリーチ演出(SPリーチ演出)中では、リーチ演出(SPリーチ演出)を阻害しないように第1画像表示装置(メイン液晶)14に表示される演出図柄を縮小表示しているが、特別図柄第1表示器60、61に表示される特別図柄、特別図柄第2表示器88、89に表示される第4図柄及び特殊図柄表示領域DZ1、DZ2に表示される特殊図柄については縮小表示せずにサイズを維持するので、演出図柄を見失ったとしても各表示器を確認することで、変動表示が行われているか否かを把握することが可能となる。
また、第1画像表示装置(メイン液晶)14に表示する第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の保留アイコン及び当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンTHの表示を消去する演出として、上記図74及び図75に示すようにSPリーチ演出を一例として説明したが、SPリーチ演出には限られない。
例えば、図76(a)に示すような変動演出中に第1画像表示装置(メイン液晶)14及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示が突然暗転して特定の予告演出に移行したり、リーチ演出に発展したりする演出(所謂ブラックアウト演出)中は、第1画像表示装置(メイン液晶)14での第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の保留アイコン及び当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンTHの表示を消去して、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示するようにする。
このようにすることによって、ブラックアウト演出を阻害することを防止しつつ、遊技者に保留数(第1保留数、第2保留数)を把握させることができる。
また、変動演出中に可動演出部材73を用いる移動演出が行われる場合、図76(b)に示すように可動演出部材73の移動時には第1画像表示装置(メイン液晶)14での第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の保留アイコン及び当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンTHの表示を消去して、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示するようにする。
このようにすることによって、移動演出を阻害することを防止しつつ、遊技者に保留数(第1保留数、第2保留数)を把握させることができる。
また、図示はしないが、SPSPリーチ演出においても上記図74(b)、図75(c)、図76(a)(b)と同様に、第1画像表示装置(メイン液晶)14での第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の保留アイコン及び当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンTHの表示を消去して、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示するようにする。
このようにすることによって、SPSPリーチ演出を阻害することを防止しつつ、遊技者に保留数(第1保留数、第2保留数)を把握させることができる。
次に、図77乃至図78について説明する。
図77乃至図78は大当たり遊技中の第1遊技情報表示装置59と第2遊技情報表示装置79と第1画像表示装置(メイン液晶)14の表示例である。
図77(a)は、大当たり遊技の1回目のラウンド遊技演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、第1特別図柄第1表示器60は確変大当たりを示す停止態様でLEDを点灯させ、第1特別図柄の停止表示を行い、ラウンド数表示器66は確変大当たり2のラウンド数(8ラウンド)を示す態様でLEDを点灯させ、今回の大当たり遊技のラウンド数が8回であることを示し、第1特別図柄保留第1表示器63はLEDを2つ点滅させ、第1保留が4個記憶されていることを示している。また、右打ち第1表示器67は大当たり遊技中であるのでLEDを点灯させ、右打ち表示を行っている。
なお、第2特別図柄第1表示器61及び普通図柄第1表示器62は所定のLEDを点灯させ、第2特別図柄及び普通図柄が停止していることを示している。また、第2特別図柄保留第1表示器64及び普通図柄保留第1表示器65は何れのLEDも消灯させ、保留(第2保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第2遊技情報表示装置79では、第1特別図柄第2表示器88はLEDを点灯表示させ、大当たりであることを示す停止表示を行い、第1特別図柄保留第2表示器83はLEDを2つ点滅させ、第1保留が4個記憶されていることを示している。また、右打ち第2表示器87はLEDを点灯させ、右打ち表示を行っている。
なお、第2特別図柄第2表示器89及び普通図柄第2表示器90は所定のLEDを点灯させ、第2特別図柄及び普通図柄が停止していることを示している。また、第2特別図柄保留第2表示器84及び普通図柄保留第2表示器85は何れのLEDも消灯させ、保留(第2保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第1画像表示装置(メイン液晶)14では、大当たり遊技の1回目のラウンド遊技演出が行われており、大当たり遊技開始前までは表示されていた第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4の保留アイコン及び当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンの表示は消去している。また、第1保留数表示領域SH1には第1保留数を示す「4」が表示されている。また、第1特殊図柄表示領域DZ1には第1特別図柄の停止表示に対応して第1特殊図柄の大当たりを示す停止表示が行われている。また、大当たり遊技中であるので第1画像表示装置(メイン液晶)70の右上には画像G10「右打ち→→」が表示されている。
なお、第2保留は記憶されていないので、第2保留数表示領域SH2には「0」が表示され、第2特別図柄は変動していないので、第2特殊図柄表示領域DZ2は停止表示している。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71では、現在行われているラウンド遊技の回数を示す文字情報G13(「ラウンド1」)が表示される。
そして、図77(b)は5回目のラウンド遊技の大入賞口8の1回目の開放から4回目の閉鎖までの間に行われる昇格演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、普図保留が新たに発生したので、普通図柄保留第1表示器65はLEDを4つ点滅させ、普図保留が4個記憶されていることを示し、普通図柄第1表示器62は所定の順序でLEDを点滅させる普通図柄の変動表示を行っている。普通図柄第1表示器62及び普通図柄保留第1表示器65以外の表示は図77(a)と同様な表示を継続して表示している。
また、第2遊技情報表示装置79では、普通図柄保留第2表示器85はLEDを4つ点滅させ、普図保留が4個記憶されていることを示し、普通図柄第2表示器90は所定の順序でLEDを点滅させる普通図柄の変動表示を行っている。普通図柄第2表示器90及び普通図柄保留第2表示器85以外の表示は図77(a)と同様な表示を継続して表示している。
一方、第1画像表示装置(メイン液晶)14では、昇格演出に対応したキャラクタ画像を用いた演出が表示される。ここで、昇格演出が行われる前までは表示されていた画像G10「右打ち→→」表示が消去される。
なお、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)及び特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)の特殊図柄(第1特殊図柄、第2特殊図柄)は継続して表示している。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71では、ラウンド遊技の回数を示す文字情報を消去(非表示)される。
そして、図77(c)は昇格演出中の可動演出部材73の移動演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59及び第2遊技情報表示装置79では、図77(b)と同様な表示を継続して表示している。
第1画像表示装置(メイン液晶)14では、第1画像表示装置(メイン液晶)14の前面に移動している可動演出部材73に合わせてエフェクト画像G15が表示されている。また、図77(b)と同様、画像G10「右打ち→→」表示は消去されたままであり、特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)の特殊図柄(第1特殊図柄、第2特殊図柄)は図72(b)と同様な表示が継続して表示されている。一方、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は表示位置が変更され、図77(c)に示すように特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)の下側で表示されている。
このように、第1画像表示装置(メイン液晶)14で行われる演出によって、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)の表示位置を変更することによって、第1画像表示装置(メイン液晶)14で行われる演出と保留数(第1保留数、第2保留数)の表示との互いの表示(演出)を阻害することを防止している。
そして、図78(a)は昇格演出後の5回目のラウンド遊技の大入賞口8の5回目の開放から行われる演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59及び第2遊技情報表示装置79では、図77(c)と同様な表示が行われている。
第1画像表示装置(メイン液晶)14では、キャラクタ画像を用いて5回目のラウンド遊技以降も継続して大当たり遊技が行われることを告知(報知)する演出が表示されている。また、昇格演出中は表示されていなかった画像G10「右打ち→→」表示が再度表示される。
なお、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)及び特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)の特殊図柄(第1特殊図柄、第2特殊図柄)は継続して表示している。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71では、消去(非表示)していたラウンド遊技の回数を示す文字情報G13(ラウンド5)を表示される。
そして、図78(b)は大当たり遊技のエンディング演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59及び第2遊技情報表示装置79では、図79(a)と同様な表示が行われている。
第1画像表示装置(メイン液晶)14では、エンディング演出に対応したキャラクタ画像を用いた演出が表示される。また、保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数(第1保留数、第2保留数)、特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)の特殊図柄(第1特殊図柄、第2特殊図柄)及び画像G10「右打ち→→」表示は図78(a)と同様な表示が継続して表示されている。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71では、大当たり遊技が終了したことを示す文字情報G13(「BONUS終了」)を表示される。
そして、図78(c)は大当たり遊技が終了し、時短遊技に移行したこと示す演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59のラウンド数表示器66は大当たりが終了したことを契機にラウンド数の表示を終了(消灯)させている。なお、第1遊技情報表示装置59ではラウンド数表示器66以外は図78(b)と同様な表示が行われている。また、第2遊技情報表示装置79も、図78(b)と同様な表示が行われている。
一方、第1画像表示装置(メイン液晶)14では、大当たり遊技中は表示されていなかった第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4及び当該変動アイコン表示領域70Dの表示が再度表示され、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4の第1表示部70B1、第2表示部70B2、第3表示部70B3及び第4表示部70B4には保留アイコンH11〜H14が表示されている。また、第1保留数表示領域SH1には第1保留数を示す「4」が表示されている。
なお、第2保留は記憶されていないので、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4に保留アイコンは表示されず、第2保留数表示領域SH2には「0」が表示されている。また、特殊図柄表示領域(第1特殊図柄表示領域DZ1、第2特殊図柄表示領域DZ2)は第1特別図柄及び第2特別図柄が変動していないので停止表示が行われている。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71では、第2特定遊技状態(「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」)であることを示す文字情報G11(「MM RUSH」)が表示される。
以上説明したように、大当たり遊技中では、大当たり遊技演出に注目させるために保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4)の保留アイコン、当該変動アイコン表示領域70Dの当該変動アイコンTHの表示を消去しているが、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器88、89と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)とで表示されるので、保留数(第1保留数、第2保留数)を把握することができる。
また、右打ち表示は第1遊技情報表示装置59の右打ち第1表示器67と、第2遊技情報表示装置79の右打ち第2表示器87と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の画像G10「右打ち→→」表示とで表示しているので、右打ち表示が把握し易くなっている。
また、大当たり遊技中であっても昇格演出中では、第1画像表示装置(メイン液晶)14の画像G10「右打ち→→」表示を消去しているが、右打ち表示は第1遊技情報表示装置59の右打ち第1表示器67と、第2遊技情報表示装置79の右打ち第2表示器87とで表示しているので、右打ち表示(右打ち)を把握することができる。
また、右打ち表示は、何も印されていない右打ち第1表示器67のLEDの点灯と、「右打」と印されている右打ち第2表示器87のLEDの点灯と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の画像G10「右打ち→→」の表示とで行っている。つまり、右打ち表示の表示態様は右打ち第1表示器67よりも右打ち第2表示器87の方が遊技者に認識し易い表示態様で表示し、さらに、右打ち第2表示器87よりも第1画像表示装置(メイン液晶)14の方が遊技者に認識し易い表示態様で表示している。また、右打ち第2表示器87は右打ち第1表示器67よりも第1画像表示装置(メイン液晶)14の近傍に設けられており、遊技者に見やすい位置となっている点でも右打ち第1表示器67より右打ち第2表示器87の方が遊技者に認識し易くなっている。
次に、図79について説明する。
図79は電断発生時の第1遊技情報表示装置59と第2遊技情報表示装置79と第1画像表示装置(メイン液晶)14の表示例である。
図79(a)は、通常遊技状態においてリーチ演出となる前の変動演出である。ここで、第1遊技情報表示装置59では、第1特別図柄第1表示器60は所定の順序でLEDを点滅させる第1特別図柄の変動表示を行い、第1特別図柄保留第1表示器63はLEDを4つ点滅させ、第1保留が4個記憶されていることを示している。
なお、第2特別図柄第1表示器61及び普通図柄第1表示器62は所定のLEDを点灯させ、第2特別図柄及び普通図柄が停止していることを示している。また、第2特別図柄保留第1表示器64及び普通図柄保留第1表示器65は何れのLEDも消灯させ、保留(第2保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第2遊技情報表示装置79では、第1特別図柄第2表示器88は第1特別図柄の変動表示に対応して、LEDを所定の間隔で点滅させる変動表示を行い、第1特別図柄保留第2表示器83はLEDを4つ点滅させ、第1保留が4個記憶されていることを示している。
なお、第2特別図柄第2表示器81及び普通図柄第2表示器82はLEDを消灯させ、第2特別図柄及び普通図柄が停止していることを示している。また、第2特別図柄保留第2表示器84及び普通図柄保留第2表示器85は何れのLEDも消灯させ、保留(第2保留、普図保留)が記憶されていないことを示している。
第1画像表示装置(メイン液晶)14では、第1特別図柄の変動表示に対応して演出図柄及び第1特殊図柄表示領域DZ1の第1特殊図柄が変動表示されている。また、第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4の第1表示部70B1、第2表示部70B2、第3表示部70B3及び第4表示部70B4には保留アイコンH11〜H14が表示され、当該変動アイコン表示領域70Dには当該変動アイコンTHが表示されている。また、第1保留数表示領域SH1には第1保留数を示す「4」が表示されている。
なお、第2保留は記憶されていないので、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4に保留アイコンは表示されず、第2保留数表示領域SH2には「0」が表示されている。また、第2特別図柄は変動していないので、第2特殊図柄表示領域DZ2には第2特殊図柄が停止表示されている。
そして、電断が発生し、電源電圧の供給が絶たれたので、第1遊技情報表示装置59と第2遊技情報表示装置79と第1画像表示装置(メイン液晶)14の何れにおいても何も表示されていない(図79(b))。
その後、電断から復旧されると、図79(c)に示すように、第1遊技情報表示装置59と第2遊技情報表示装置79とが略同じタイミングで復旧される。具体的には、メインCPU101aによって制御されている第1遊技情報表示装置59はバックアップデータに基づいて全ての表示(特別図柄第1表示器60、61、普通図柄第1表示器62、特別図柄保留第1表示器63、64、普通図柄保留第1表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち第1表示器67、高確率遊技状態表示器68、及び、時短遊技状態表示器69)を復旧させるが、サブCPU102aに制御されている第2遊技情報表示装置79は復旧時にメインCPU101aから送信される特別図柄保留記憶指定コマンド及び普通図柄記憶指定コマンドに基づいて特別図柄保留第2表示器83、84及び普通図柄保留第2表示器85の表示を復旧する。一方、第1画像表示装置(メイン液晶)14では復旧時にメインCPU101aから送信される電源復旧指定コマンドを画像制御基板105が受信したことに基づいて電源復旧中であることを報知する電源復旧演出を行う。
そして、所定時間経過後に画像制御基板105は復旧時にメインCPU101aから送信されていた特別図柄保留記憶指定コマンドに基づいて第1画像表示装置(メイン液晶)14の表示部に保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数表示(第1保留数表示、第2保留数表示)を再開(復旧)させる(図79(d))。
以上説明したように、電断が発生して復旧するときは、保留数(第1保留数、第2保留数)の表示は第1遊技情報表示装置59の特別図柄第1表示器60、61と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄第2表示器88、89とが略同じタイミングで復旧表示され、その後、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)の保留数表示(第1保留数表示、第2保留数表示)が復旧表示される。つまり、電源復旧が行われたときは第1画像表示装置(メイン液晶)14での保留数(第1保留数、第2保留数)の表示よりも第2遊技情報表示装置79での保留数(第1保留数、第2保留数)の表示の方が先に表示(復旧)されることになる。
このように、第1画像表示装置(メイン液晶)14よりも先に第2遊技情報表示装置79での保留数(第1保留数、第2保留数)の表示を復旧することによって、第1画像表示装置(メイン液晶)14での電源復旧演出中であっても、第2遊技情報表示装置79において保留数(第1保留数、第2保留数)の表示が行われるので、保留数(第1保留数、第2保留数)を遊技者が把握することができる。
また、本実施形態では、特別図柄の保留数の表示は、通常、第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器83、84と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B1〜70B4、第2保留アイコン表示領域70C1〜70C4)及び保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)との4か所で表示されるが、特定の演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、ブラックアウト演出、移動演出)中および大当たり演出中であれば、第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器83、84と、第1画像表示装置(メイン液晶)14の保留数表示領域(第1保留数表示領域SH1、第2保留数表示領域SH2)との3か所で表示される。また、電断後の復旧後であれば、第1遊技情報表示装置59の特別図柄保留第1表示器63、64と、第2遊技情報表示装置79の特別図柄保留第2表示器83、84との2か所で表示される。
つまり、特別図柄の保留数の表示は遊技の進行状況によって、2か所で表示する場合と3か所で表示する場合と4か所で表示する場合がある。
また、本実施形態では、特別図柄保留第1表示器63、64や特別図柄保留第2表示器83、84のLEDよりも、保留アイコン表示領域70B、70Cやそこに表示される保留アイコンの方が大きいと共に、遊技機の中央寄りの位置に表示されることで遊技者に視認し易いようになっているが、保留アイコン表示領域70B、70Cやそこに表示される保留アイコンよりも、特別図柄保留第1表示器63、64や特別図柄保留第2表示器83、84のLEDを大きくしたり、遊技機の中央寄りの位置に配置したりすることで遊技者に視認し易いようにしてもよい。
なお、図73〜図79では、保留アイコン表示領域70B、70Cやそこに表示される保留アイコンよりも、保留数表示領域SH1、SH2やそこに表示される算用数字の方が大きくなっていて視認し易いようになっているが、保留数表示領域SH1、SH2やそこに表示される算用数字よりも、保留アイコン表示領域70B、70Cやそこに表示される保留アイコンを大きくして視認し易いようにしてもよい。
(第1遊技情報表示装置59及び第2遊技情報表示装置79の構造)
図80は、第1遊技情報表示装置59の正面図である。本実施形態では、第1遊技情報表示装置59は、遊技領域2Aの左下に外側レール部材29Cに隣接して配されているが、これに限定されることは無く、様々な位置に配置することができる。
第1遊技情報表示装置59は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報(換言すれば、遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報)を表示するものである。より詳しくは、第1遊技情報表示装置59は、第1,第2特別図柄第1表示器60,61、第1,第2特別図柄保留第1表示器63,64、ラウンド数表示器66、右打ち第1表示器67、高確率遊技状態表示器68、時短遊技状態表示器69、普通図柄第1表示器62、及び、普通図柄保留第1表示器65として構成することができる。
また、第2遊技情報表示装置79も、遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報を表示するものであり、同様にして、第1,第2特別図柄第2表示器88、89、第1,第2特別図柄保留第2表示器83、84、右打ち第2表示器87、普通図柄第2表示器82、及び、普通図柄保留第2表示器85として構成することができる。
(第1遊技情報表示装置59の構造の詳細)
図80に示すように、第1遊技情報表示装置59は、2列に並んだ複数のLED4045を有している。これらのLED4045は、第1,第2特別図柄第1表示器60,61、第1,第2特別図柄保留第1表示器63,64、高確率遊技状態表示器68、時短遊技状態表示器69、右打ち第1表示器67、ラウンド数表示器66、普通図柄第1表示器62、及び、普通図柄保留第1表示器65を構成する。LED4045は、内側レール部材29Bと外側レール部材29Cにより形成される遊技球の発射球案内路に沿って、並列に2列に並べられた状態で配置されている(図1参照)。なお、LED4045の配置は、これに限らず、各LED4045は遊技球の発射球案内路に沿って1列に並べられていても良いし、3列以上の列をなして並べられていても良く、発射球案内路と関係なく配列されていても良い。
図82及び図83に示すように、第1遊技情報表示装置59は、複数のLED4045が表面実装された第1表示用基板4200と、この第1表示用基板4200の前側を少なくとも覆う第1カバー部材4202と、第1表示用基板4200の後側を覆う保護部材4204とを備えている。つまり、第1カバー部材4202と保護部材4204とによって第1表示用基板4200が収容されることになる。第1遊技情報表示装置59は、第1カバー部材4202と保護部材4204との間に配置される第1表示用基板4200が遊技盤2の盤面に沿うように立て姿勢で設置される。そして、第1遊技情報表示装置59は、第1カバー部材4202及び保護部材4204によって、第1表示用基板4200に対して外側からアクセス困難又はアクセスできないよう構成されている。第1遊技情報表示装置59は、遊技盤2を構成する板部材に形成された取付開口(不図示)に嵌め合わせて該板部材に取り付けられ、遊技盤2の前側に前面が臨んで、遊技者からLED4045の光が視認可能になっている。また、第1遊技情報表示装置59は、その背面が遊技盤2(板部材)の裏側に臨み、裏側に臨むように設けられた後述するコネクタ4100(図81)に対して、遊技盤2の裏側からアクセス可能となっている。なお、第1カバー部材4202と保護部材4204とを合わせてカバー部材としてもよい。
第1遊技情報表示装置59は、該第1遊技情報表示装置59の外殻を構成する第1カバー部材4202又は保護部材4204をねじ止めや接着やその他の方法で固定して、遊技盤2に取り付けられる。ここで、第1遊技情報表示装置59は、接着等によって遊技盤2に対して、取り外し困難、再組み立て困難、又は遊技盤2から取り外した際に第1遊技情報表示装置59及び遊技盤2の何れかに痕跡が残る構成で取り付けても良い。換言すれば、第1遊技情報表示装置59と遊技盤2との取り付け構造は、遊技盤2または第1遊技情報表示装置59を破壊することなく取り外しが困難な構成、取り外しによって遊技盤2または第1遊技情報表示装置59が破壊または変形等することで元のように組み立てることが不可能な構成、取り外しによって遊技盤2または第1遊技情報表示装置59が破壊または変形等することで、遊技盤2または第1遊技情報表示装置59に取り外しの痕跡が残る構成の少なくとも1つにしてもよい。
図85に示すように、第1表示用基板4200は、遊技者の臨む面となる前面に、複数のLED4045が設けられたプリント基板であり、各LED4045から前側へ向けて光を照射可能になっている。LED4045は、該LED4045のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装ではなく、第1表示用基板4200に表面実装されている。第1表示用基板4200は、LED4045の発光素子とこの発光素子を第1表示用基板4200に固定する半田とが第1表示用基板4200における同じ前面にある。すなわち、第1表示用基板4200は、その後面にLED4045を回路に接続するためのリードが突出することはなく、LED4045を固定するための半田が後面に配置されない。本実施形態では、複数のLED4045が第1表示用基板4200の上側領域に上下2列に並べて配置されている。LED4045としては、フルカラーおよび単色の何れを用いてもよく、複数のLEDをフルカラーと単色とを組み合わせて構成してもよい。また、LED4045としては、表面実装可能であれば、チップ型あるいは砲弾型等の何れを用いることができるが、スペースを小さくできる利点からチップ型が望ましい。第1表示用基板4200は、主制御基板101の制御手段の制御下に、複数のLED4045の点灯、消灯、点滅などの状態が制御され、点灯、消灯、点滅などの状態やこれらの組み合わせや状態変化などによって、遊技者に付与される利益に関する情報を表示するようになっている。
このように、LED4045を第1表示用基板4200に表面実装することで、第1表示用基板4200におけるLED4045の配置スペースを小さくすることができ、第1表示用基板4200をよりコンパクトにすることができる。また、LED4045を第1表示用基板4200に表面実装することで、軽量化が可能となると共に、故障を低減させることができる。また、LED4045を第1表示用基板4200の前面に表面実装することで、LED4045の実装によって第1表示用基板4200の後面にスルーホール実装のような影響を与えない。従って、第1表示用基板4200は、前面において複数のLED4045が実装された実装領域に対応する後面に、他の電子部品を配置することが可能となり、第1表示用基板4200の後面を有効に用いることができ、第1表示用基板4200をよりコンパクトにすることができる。
LED4045は、発光素子が第1表示用基板4200の表面から突出するように配置される構成(図82参照)や、第1表示用基板4200の表面から突出しないように埋め込まれる構成の何れであってもよい。第1表示用基板4200は、複数のLED4045が実装される前面領域に、白色等の光を反射し易い反射部を設けてもよく、あるいは、当該前面領域に、黒色等の光を反射し難い吸収部を設けてもよい。LED4045の発光素子が第1表示用基板4200の表面から突出する場合は、発光素子の周りに反射部を設けることで、LED4045から照射した光を反射部で反射して効率よく利用できる。また、LED4045の発光素子が第1表示用基板4200に埋め込まれる場合は、発光素子の周りに吸収部を設けることで、吸収部によってLED4045から照射した光が第1表示用基板4200の前面で拡散することを防止することができる。
図85は、第1表示用基板4200を表面側から見た正面図である。第1特別図柄第1表示器60は、上列左側6個のLED4045で構成され、第2特別図柄第1表示器61は、上列中6個のLED4045で構成される。第1特別図柄保留第1表示器63は、第1特別図柄第1表示器60と第2特別図柄第1表示器61との間に配置された2個のLED4045で構成され、第2特別図柄保留第1表示器64は、第2特別図柄第1表示器61の右側2個のLED4045で構成される。第2特別図柄保留第1表示器64の右側には、高確率遊技状態表示器68、時短遊技状態表示器69、右打ち第1表示器67の順で、これらを構成するLED4045が1個ずつ並べて配置されている。また、ラウンド数表示器66は、下列左側8個のLED4045で構成され、普通図柄第1表示器62は、ラウンド数表示器66の右側3個のLED4045で構成され、普通図柄保留第1表示器65は、下列右側から2個のLED4045で構成される。なお、各表示器における複数のLED4045の数や配置は上記に限定されるものではない。
図86に示すように、第1表示用基板4200には、LED4045が実装された表面と反対側の後面にコネクタ4100が設けられており、コネクタ4100に接続されたハーネス(不図示)を介して、第1遊技情報表示装置59と主制御基板101とが電気的に接続される。コネクタ4100は、ハーネスの端部に設けられたプラグが着脱可能な所謂ジャックであり、オス型端子形状およびメス型端子形状の何れであってもよい。コネクタ4100は、該コネクタ4100のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装でもよいが、本実施形態では第1表示用基板4200の後面に表面実装されている。また、コネクタ4100は、ハーネスの端部に設けられたプラグが差し込まれるコネクタ開口が図86中後方に向けて開口している。このように、コネクタ4100の本体とこのコネクタ4100を第1表示用基板4200に固定する半田とが第1表示用基板4200における同じ後面にある。すなわち、第1表示用基板4200は、その前面にコネクタ4100を回路に接続するためのリードが突出することはなく、コネクタ4100を固定するための半田が前面に配置されない。このように、コネクタ4100を第1表示用基板4200に表面実装することで、第1表示用基板4200におけるコネクタ4100の配置スペースを小さくすることができ、第1表示用基板4200をよりコンパクトにすることができる。
コネクタ4100は、第1表示用基板4200の後面において、第1表示用基板4200の表面に実装された複数のLED4045の実装領域に対応する位置に配置されている。すなわち、複数のLED4045の実装領域とコネクタ4100とは、第1表示用基板4200を表裏に挟んで重なっている。このように、コネクタ4100を第1表示用基板4200の後面に表面実装することで、コネクタ4100の実装によって第1表示用基板4200の前面にスルーホール実装のような影響を与えない。従って、第1表示用基板4200は、前面において複数のLED4045が実装された実装領域に対応する後面に、コネクタ4100を配置することが可能となり、第1表示用基板4200の前面および後面を有効に用いて、第1表示用基板4200をよりコンパクトにすることができる。
図86に示すように、第1表示用基板4200の後面には、電流制限手段としてのチップ型の抵抗4500が実装されており、本実施形態では複数の抵抗4500がコネクタ4100と重ならない位置に並べて配置されている。また、抵抗4500は、該抵抗4500のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装でもよいが、本実施形態では第1表示用基板4200に表面実装されている。第1表示用基板4200は、抵抗4500とこの抵抗4500を第1表示用基板4200に固定する半田とが第1表示用基板4200における同じ後面にある。すなわち、第1表示用基板4200は、その前面に抵抗4500を回路に接続するためのリードが突出することはなく、抵抗4500を固定するための半田が前面に配置されない。本実施形態では、複数の抵抗4500が第1表示用基板4200の上側領域に並べて配置されている。図88に示すように、抵抗4500は、第1表示用基板4200の回路において、コネクタ4100と複数のLED4045との間に配置され、複数のLED4045に流れる電流を所定値以下になるように制限することで、各LED4045に過大電流が流れることを防止している。
このように、第1表示用基板4200に抵抗4500を実装することで、仮に抵抗4500が故障した場合であっても第1遊技情報表示装置59を交換することで対応することができ、メンテナンスが容易になる。第1遊技情報表示装置59の交換は、簡単に行うことができるので、遊技の休止期間を短くして、遊技の興趣を損なうことを回避できる。また、抵抗4500を第1表示用基板4200に表面実装することで、第1表示用基板4200における抵抗4500の配置スペースを小さくすることができ、第1表示用基板4200をよりコンパクトにすることができる。
抵抗4500は、第1表示用基板4200の後面において、第1表示用基板4200の前面に実装された複数のLED4045の実装領域に対応する位置に配置してもよい。この場合、複数のLED4045の実装領域と複数の抵抗4500の実装領域とが、第1表示用基板4200を前後に挟んで全部が重なる構成または一部重なる構成の何れであってもよい。このように、抵抗4500を第1表示用基板4200の後面に表面実装することで、抵抗4500の実装によって第1表示用基板4200の前面にスルーホール実装のような影響を与えない。従って、第1表示用基板4200は、前面において複数のLED4045が実装された実装領域に対応する後面に、抵抗4500を配置することが可能となり、第1表示用基板4200の前面および後面を有効に用いて、第1表示用基板4200をよりコンパクトにすることができる。なお、複数のLED4045の実装領域と複数の抵抗4500の実装領域とが、第1表示用基板4200を表裏に挟んで重ならないようにしてもよい。
図82および図83に示すように、第1カバー部材4202は、第1表示用基板4200の表面に実装されたLED4045のそれぞれに対応した窓4206が形成された前カバー部4208と、前カバー部4208の周縁に後側へ立ち上がるように形成された横カバー部4210とを備えている。第1カバー部材4202は、前カバー部4208と横カバー部4210とにより、後方へ開口する箱状に形成され、前カバー部4208と横カバー部4210とに囲われる内側領域に、第1表示用基板4200を収納可能になっている。そして、第1表示用基板4200を第1カバー部材4202の内側領域に収納した際には、第1表示用基板4200が横カバー部4210の開放端(後端)よりも前カバー部4208側(前側)に位置して、第1表示用基板4200全体が第1カバー部材4202の内側領域に収納される。換言すると、第1カバー部材4202は、第1表示用基板4200におけるLED4045が実装される前面を前カバー部4208で覆うと共に、第1表示用基板4200の周面を横カバー部4210で覆い、第1カバー部材4202の存在により第1表示用基板4200の前面および周面に外部からアクセス困難になっている。本実施形態の第1カバー部材4202は、内側領域が第1表示用基板4200の外縁の一部に合わせて形成され、内側領域に第1表示用基板4200を収納した際に、横カバー部4210内面に第1表示用基板4200の周面が接することで、第1表示用基板4200を位置ずれしないように保持可能となっている。
このように、第1表示用基板4200は、第1カバー部材4202に収納された状態で配置されるので、前側又は横側から第1表示用基板4200へのアクセスを困難にし、第1表示用基板4200への不正行為を防止することができる。また、第1表示用基板4200を取り外そうとしても、前述したように第1表示用基板4200へのアクセスが困難であることから、第1表示用基板4200を第1カバー部材4202から取り外すことを困難にできる。
図82および図87に示すように、第1カバー部材4202には、LED4045に対応して前カバー部4208を前後に貫通する窓4206が、前カバー部4208に形成された窓画成部4212によって画成されている。窓4206は、複数のLED4045のそれぞれに対応して設けても(本実施形態)、複数のLED4045のうち、2以上の所定数のLED4045に対応するように設けてもよい。窓4206は、四角形等の多角形や円形などの形状で、対応するLED4045の外形よりも大きく形成されて、対応する1個または複数のLED4045全体が内側に入るようになっている。第1カバー部材4202において窓4206は2列に並べられて形成されており、第1表示用基板4200の前側を覆った状態で第1カバー部材4202が配置されると、各窓4206が各LED4045に対応する位置に配置されて、各窓4206に臨む各LED4045の点灯等の状態を窓4206を介して視認可能となっている。
図82および図87に示すように、第1カバー部材4202は、前カバー部4208を前後に貫通すると共にLED4045に対応して形成される窓4206を区画し、窓4206に対応するLED4045の状態を窓4206毎に区別可能に構成した窓画成部4212を有している。窓画成部4212は、前カバー部4208から後方へ突出する筒状に形成される構成(本実施形態)や、前カバー部4208におけるLED4045の実装領域前側に対応する部位を肉厚に形成する構成などにより設けられている。なお、窓画成部4212を筒状体で構成する場合は、窓画成部4212が互いに離れて独立していても、隣り合う窓画成部4212同士の一部が一体化していてもよい。前側に臨む窓4206の前側開口と対応のLED4045に対面する窓4206の後側開口との間は、窓画成部4212によって、例えば横カバー部4210や第1表示用基板4200の板厚以上のある程度長い距離が設けられ、窓画成部4212がLED4045から照射された光を導く導光部として機能し、光が拡散してしまうことを防止している。換言すると、前カバー部4208と第1表示用基板4200の前面との間に隙間をあける構成や、前カバー部4208の前面におけるLED4045に対応する部位を前側へ突出させるように構成しても、窓4206を画成する窓画成部4212によって、LED4045の光をもれなく前側へ導くことができる。
図87に示すように、第1カバー部材4202は、窓画成部4212が第1表示用基板4200の前面に対面するように第1表示用基板4200と組み合わせられ、第1表示用基板4200の前面に実装されたLED4045の全周を窓画成部4212によって個別に囲んでいる。本実施形態では、筒状に形成された窓画成部4212の後端が第1表示用基板4200の前面に接して、隣り合うLED4045の間が窓画成部4212によって区画されている。なお、第1カバー部材4202と第1表示用基板4200とは、第1カバー部材4202の窓画成部4212と第1表示用基板4200の前面とが接するだけで、前カバー部4208の後面と第1表示用基板4200の表面との間に隙間があくように、基本的に構成されている。このように、窓4206に対応するLED4045は、窓4206を画成する窓画成部4212に囲われているので、LED4045から照射された光が拡散することなく、窓4206を介してLED4045の状態をより識別し易くすることができる。また、窓画成部4212の後端が第1表示用基板4200の前面に接して、前カバー部4208と第1表示用基板4200との隙間を塞いでいるので、当該隙間から光がとなりの窓4206に漏れることを防止でき、LED4045の状態を明確に区別できる。しかも、窓4206から不正具を侵入させても窓画成部4212によって窓4206の中だけで不正具を遮断することができ、不正行為をより適切に防止するこができる。なお、窓画成部4212の後端(後面)と第1表示用基板4200の前面との間に、わずかな隙間があくように対面させてもよい。
図87に示すように、第1カバー部材4202は、前カバー部4208の後面から後方へ突出する突起状の位置合わせ部4600を備えている。位置合わせ部4600は、第1表示用基板4200の前面に対面する窓画成部4212の後面よりも後側へ突出するように窓画成部4212と一体的に形成されている。位置合わせ部4600は、第1表示用基板4200に形成された基板孔4400(図85参照)に嵌まって、第1カバー部材4202に対して第1表示用基板4200を位置合わせ可能に構成されている。第1カバー部材4202には、複数の位置合わせ部4600が前カバー部4208の後面において互いに離間して分散配置されている。なお、複数の位置合わせ部4600のうち、窓画成部4212と離して形成されたものがあってもよい。各位置合わせ部4600は、円柱状に形成されている。位置合わせ部4600は、窓画成部4212の後面よりも後方へ突出するものの、その後端が横カバー部4210の後端よりも前側に位置し、第1カバー部材4202の内側に収納されている。
第1表示用基板4200は、板厚方向に貫通して形成された基板孔4400を備え、円柱状の位置合わせ部4600に合わせて基板孔4400も円形で形成されている。また、基板孔4400は、位置合わせ部4600の外形と同じまたはわずかに大きい開口寸法に設定されている。位置合わせ部4600と基板孔4400とは、数や位置などが対応するように設けられ、位置合わせ部4600を基板孔4400に嵌め合わせて、第1カバー部材4202の内側領域において第1表示用基板4200の相対的な位置を規定している。従って、第1カバー部材4202と第1表示用基板4200とは、位置合わせ部4600と基板孔4400との嵌合によって、互いに上下左右に位置決めした状態で組み付けられる。
このように、第1カバー部材4202と第1表示用基板4200とは、位置合わせ部4600と基板孔4400との嵌合によって、互いに位置決めした状態で組み付けられているので、LED4045とこれに対応する窓4206とをずれなく整合させることができ、LED4045の状態をより好適に識別できる。また、位置合わせ部4600は、窓画成部4212と一体的に形成されて窓画成部4212により補強されているので、窓画成部4212より後方に突出する構成としても、位置合わせ部4600の破損や変形などを回避できる。位置合わせ部4600は、窓画成部4212と一体的に形成することで、その突出寸法を短くすることもでき、位置合わせ部4600の破損や変形などをより好適に回避できる。
図86に示すように、第1表示用基板4200は、コネクタ4100を挟む配置で形成された複数の基板孔4400を備えている。第1カバー部材4202には、第1表示用基板4200に実装されたコネクタ4100を挟む配置で、複数の基板孔4400のそれぞれに対応して位置合わせ部4600が設けられている。より具体的には、第1表示用基板4200は、コネクタ4100を左右(本実施形態)、上下あるいは斜め方向に挟んで対称な位置関係で配置された対をなす基板孔4400を有し、この対をなす基板孔4400のそれぞれに対応して第1カバー部材4202に、対をなす位置合わせ部4600が設けられる。このように、第1遊技情報表示装置59には、位置合わせ部4600とこれが嵌まる基板孔4400とによる位置合わせ構造が、コネクタ4100の片側の領域だけに偏在するのではなく、コネクタ4100を挟む両側の領域に分散して設けられている。
第1遊技情報表示装置59には、位置合わせ部4600とこれが嵌まる基板孔4400とによる第1カバー部材4202と第1表示用基板4200との位置合わせ構造が、コネクタ4100を挟む両側の領域に分散して設けられている。コネクタ4100は、ハーネスのプラグの着脱に際して力が加わる部分であるが、コネクタ4100を挟んで配置された位置合わせ構造により第1表示用基板4200のずれを防止することができる。
図84に示すように、保護部材4204は、板状であり、第1表示用基板4200の後面から突出するコネクタ4100に合わせて、表裏方向に貫通するコネクタ開口4300が形成されている。コネクタ開口4300は、コネクタ4100の外形に合わせて形成され、コネクタ開口4300に通したコネクタ4100との間に大きな隙間があかないようになっている。保護部材4204は、第1カバー部材4202に収納された第1表示用基板4200の後面の少なくとも一部を外部から第1表示用基板4200の後面にアクセス困難なように覆った状態で、第1カバー部材4202(本実施形態)又は第1表示用基板4200に取り付けられる。保護部材4204は、第1カバー部材4202の内側に嵌め合わせて配置され、同じく第1カバー部材4202の内側に収納された第1表示用基板4200の後側に配置される。本実施形態の保護部材4204は、横カバー部4210で画成される第1カバー部材4202の内側領域に合わせた外形形状で形成されている。第1カバー部材4202の内側領域に保護部材4204を収納した際には、横カバー部4210内面に保護部材4204の周面が接して、保護部材4204が上下左右に位置ずれしないように保持される。そして、保護部材4204を第1カバー部材4202の内側領域に収納した際には、保護部材4204の後面が横カバー部4210の開放端(後端)と揃う位置または該開放端よりも前カバー部4208側(前側)に配置されて、保護部材4204全体が第1カバー部材4202の内側領域に収納される。
このように、第1表示用基板4200は、保護部材4204によって後側が覆われているので、第1表示用基板4200に対して後方からアクセスが困難となり、第1表示用基板4200に対する不正行為を防止できる。また、保護部材4204の存在により第1表示用基板4200を第1カバー部材4202から取り外し難くすることができる。ここで、保護部材4204は、第1カバー部材4202の内側領域に収納されているので、第1カバー部材4202に邪魔されて保護部材4204自体を取り外すことが難しくなっている。
図82に示すように、第1カバー部材4202と保護部材4204とは、凹凸による嵌合構造で組み付けられ、組み付けた後は、互いに取り外し困難、再組み立て困難、又は、分解した際に第1カバー部材4202及び保護部材4204の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成されている。嵌合構造は、第1カバー部材4202及び保護部材4204の一方(本実施形態では保護部材4204)に設けられた爪状の係合部4214を、該第1カバー部材4202及び該保護部材4204の他方(本実施形態では第1カバー部材4202)に設けられた係合受部4216に嵌め込んで、係合部4214と係合受部4216との引っ掛かりにより第1カバー部材4202及び保護部材4204を一体化している。嵌合構造は、第1カバー部材4202及び保護部材4204に互いに対応させて複数箇所設けられており、第1カバー部材4202及び保護部材4204において第1表示用基板4200を挟んで対向する辺に分散して設けられている。
図82及び図83に示すように、第1カバー部材4202には、横カバー部4210に係合受部4216が設けられている。係合受部4216は、横カバー部4210に貫通して形成された係合開口における後側の開口縁を形成するように、横カバー部4210の開放端側に設けられている。横カバー部4210は、係合開口より前側部分を外方へ開口する凹状にして板厚を薄く形成すると共に、当該凹部の開口側に亘って係合受部4216が架設されている。すなわち、本実施形態では、係合受部4216が横カバー部4210の板厚よりも薄い板厚で、内側が凹むように設けられ、係合部4214が嵌め込み易くなっている。
図82及び図83に示すように、保護部材4204には、外縁から該保護部材4204の板面に沿って突出する係合部4214が設けられている。係合部4214の幅と係合受部4216(係合開口)の幅とは、ほぼ同じに設定されると共に、係合部4214の前後方向の厚さと係合開口の前後方向の寸法とは、ほぼ同じに設定され、係合部4214を係合受部4216に嵌め合わせた際に、係合開口の開口縁に係合部4214が当たって位置決めされる。係合部4214は、前面が突出端に向かうにつれて後方へ傾く弧状又は平坦等の傾斜面になっており、後面が保護部材4204の後面に沿う平面になっている。換言すると、係合部4214は、前面が係合受部4216に対して斜めに交差するように延在し、後面が係合受部4216に対して直交または直交に近い関係で交差するように延在している。これにより、係合部4214を係合受部4216に嵌めるときは、係合受部4216に当たる係合部4214の前面の傾斜によって第1カバー部材4202を押し広げるように弾性変形させて、係合受部4216を乗り越えて係合部4214を係合開口に嵌め込み易くできる。そして、係合開口に係合部4214が嵌まると、係合受部4216に引っ掛かって係合部4214の後方移動が阻まれる。ここで、係合部4214と係合受部4216とが嵌まった際には、係合部4214の後面と係合受部4216とが平行する関係で対面して引っ掛かるので、係合部4214を係合受部4216に嵌めるときのように係合部4214により第1カバー部材4202が押し広げられるように案内されない。従って、係合受部4216に係合部4214を嵌め込むことで、保護部材4204を第1カバー部材4202から取り外すことが実質的にできない。
このように、係合部4214と係合受部4216との嵌合構造によれば、第1カバー部材4202から保護部材4204を取り外すことが困難となり、保護部材4204で第1表示用基板4200を保護して、第1表示用基板4200に対する不正行為を防止できる。また、係合部4214又は係合受部4216を破壊して、保護部材4204を第1カバー部材4202から無理矢理取り外した場合には、第1カバー部材4202に係合受部4216を破壊した痕跡が残り、保護部材4204に係合部4214を破壊した痕跡が残ることになり、不正行為があったことの発見が容易になる。更に、保護部材4204を第1カバー部材4202から無理矢理取り外した場合には、係合部4214又は係合受部4216の少なくとも一方が壊れることで、再び保護部材4204を第1カバー部材4202に取り付けることができず、再組み立て困難となる。
本実施形態の第1遊技情報表示装置59は、第1カバー部材4202と保護部材4204とが取り外し困難、再組み立て困難および取り外し痕跡が残るように構成されている。これにより、第1カバー部材4202と保護部材4204との間に挟まれて配置された第1表示用基板4200が、第1カバー部材4202から実質的に取り外し困難、第1カバー部材4202に対して再組み立て困難および第1カバー部材4202に取り外し痕跡が残るようになっている。このような構成によって、第1表示用基板4200に対する不正行為を防止できると共に、仮に不正行為があったとしても容易に発見することができる。
図82および図83に示すように、第1カバー部材4202の前側には、複数のLED4045の発光態様を個別又は2以上のLED4045の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段4220が配置されている。識別手段4220は、窓4206の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域としての透過部4222と、透過部4222の周りに設けられ、透過部4222よりも光を透過し難い第2領域としての遮蔽部4224とを備えている。また、識別手段4220は、遮蔽部4224に表示され、2以上のLED4045の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域4226(図80)を備えていてもよい。本実施形態の識別手段4220は、シート状に形成されており、第1カバー部材4202の前面に取り付けられている。識別手段4220は、第1カバー部材4202における窓4206が開口する前面領域に合わせた形状で形成することがよく、本実施形態では第1カバー部材4202の前面全体を覆うように識別手段4220が形成されている。なお、本実施形態では、識別手段4220と第1カバー部材4202とが接着されているが、識別手段4220の大きさや第1カバー部材4202への取り付け方法などはこれに限られない。
本実施形態の透過部4222は、第1カバー部材4202の窓4206の前側に位置して、当該窓4206に対応するLED4045から照射された光が透過可能であると共に透過する光に影響を与えるようになっている。透過部4222は、窓4206の表側開口全体を覆うように設けられ、窓4206の前側にある透過部4222によって、窓4206の開口および窓4206の内側に配置されるLED4045が前側から直接視認できないようにしてある。ここで、「光に影響を与える」とは、例えば、半透明とすることでLED4045を視認しにくくする態様や、色つきとすることで、LED4045から照射した光を着色する態様や、光を拡散してLED4045から照射された光を大きく見せる態様や、光を収束してLED4045から照射された光を小さく見せる態様や、これらを組み合わせた態様などを指し、本実施形態では、白色半透明の透過部4222によって光を拡散している。透過部4222は、第1カバー部材4202の前面に取り付けられるシートの一部として構成され、第1カバー部材4202に設けられた複数の窓4206に合わせた配置で、複数の透過部4222が識別手段4220に設けられている。すなわち、識別手段4220には、窓4206に合わせた四角形状で透過部4222が、窓4206と同じ大きさで形成されており、透過部4222によって窓4206の前側開口が塞がれる。
このように窓4206の前側が透過部4222で塞がれているので、第1遊技情報表示装置59の前側から第1表示用基板4200に表面実装されたLED4045をアクセスすることを困難にすることができる。すなわち、第1カバー部材4202の内側まで貫通する窓4206を介して第1表示用基板4200に対して不正行為が行われることを透過部4222により防止することができる。しかも、透過部4222によってLED4045から照射された光を調節することができるので、LED4045の状態がより識別し易くなり、また隣り合うLED4045の状態を区別し易くなる。
透過部4222の周りには、窓4206を覆う透過部4222よりも光が通り難く構成された遮蔽部4224が設けられている。換言すると、第1カバー部材4202の前側において、窓4206を囲むように遮蔽部4224が配置されている。遮蔽部4224は、透過部4222の全周を囲むように設けられ、本実施形態では識別手段4220をなす1枚のシートにおいて透過部4222以外の部位を構成している。遮蔽部4224は、第1カバー部材4202の前カバー部4208の前面において窓4206以外の領域に重なるように配置され、窓4206の内側にかからないようにしてある。遮蔽部4224は、黒色などの幅広い波長の光を吸収する色や、紺色などの寒色等、明るさの度合いが低い(光をよく吸収する)暗色で構成されており、透過部4222の色と異なっている。
このように、透過部4222の周りに光が透過困難な遮蔽部4224が設けられているので、透過部4222を判り易くすることができ、透過部4222を介して認識されるLED4045の状況がより判別し易くなる。また、仮に窓4206と透過部4222が位置ずれした場合であっても、窓4206が直接視認できないのでずれていることが判り難い。しかも、窓4206に透過部4222がかかっていれば、遮蔽部4224に囲われた透過部4222が光るので、LED4045の識別への影響が少なくすることができる。
なお、遮蔽部4224は、透過部4222の同一のシートに設定する構成に限らず、第1カバー部材4202の前カバー部4208の前面自体を遮蔽部4224として設定して、シートの透明な部分を介してあるいは遮蔽部4224の前側にシートを配置しないことで、遮蔽部4224が前側に現れる構成など、その他の構成であってもよい。
図80に示すように、組み合わせ領域4226は、遮蔽部4224に表示された枠線(本実施形態)などからなる区画標識4228によって区画されている。区画標識4228は、複数の透過部4222を取り囲むように表示され、区画標識4228に囲まれた組み合わせ領域4226が、他の領域と区別して認識させ得るようになっている。例えば、第1,第2特別図柄第1表示器60,61、第1,第2特別図柄保留第1表示器63,64、高確率遊技状態表示器68、時短遊技状態表示器69、右打ち第1表示器67、ラウンド数表示器66、普通図柄第1表示器62、及び、普通図柄保留第1表示器65において、これらのうちで複数のLED4045(透過部4222)で表示器を構成するものについて、表示器に対応する透過部4222のグループを区画標識4228で囲って、表示器毎に対応する組み合わせ領域4226を形成する。なお、区画標識4228は、枠線の態様に限らず、文字を付すことや組み合わせ領域4226内の色を変えるなど、その他、他の領域と区別されていることを認識させ得る構成であればよい。
図80に示すように、具体的には、上列左側6個のLED4045に対応する透過部4222を区画標識4228で囲んで、第1特別図柄第1表示器60に対応する組み合わせ領域4226を表示する。上列中6個のLED4045に対応する透過部4222を区画標識4228で囲んで、第2特別図柄第1表示器61に対応する組み合わせ領域4226を表示する。第1特別図柄第1表示器60と第2特別図柄第1表示器61との間に配置された2個のLED4045に対応する透過部4222を区画標識4228で囲んで、第1特別図柄保留第1表示器63に対応する組み合わせ領域4226を表示する。第2特別図柄第1表示器61の右側2個のLED4045に対応する透過部4222を区画標識4228で囲んで、第2特別図柄保留第1表示器64に対応する組み合わせ領域4226を表示する。また、下列左側8個のLED4045に対応する透過部4222を区画標識4228で囲んで、ラウンド数表示器66に対応する組み合わせ領域4226を表示する。ラウンド数表示器66の右側3個のLED4045に対応する透過部4222を区画標識4228で囲んで、普通図柄第1表示器62に対応する組み合わせ領域4226を表示する。下列右側から2個のLED4045に対応する透過部4222を区画標識4228で囲んで、普通図柄保留第1表示器65に対応する組み合わせ領域4226を表示する。
このように、組み合わせ領域4226を表示することで、領域内にあるLED4045の状態が関連付けられて認識されることになり、遊技者にLED4045の組み合わせによる情報を認識させやすくすることができる。
図83に示すように、識別手段4220は、光を透過し易い第1層4230と、第1カバー部材4202における窓4206以外の領域前側に第1層4230に重ねて配置されて、第1層4230よりも光を透過し難い第2層4232とを有するシート状である。換言すると、透過部4222に対応する部分は、光を透過する第1層4230だけで構成され、光が透過困難な遮蔽部4224に対応する部分は、第1層4230と第2層4232との積層部で構成されている。積層部は、第2層4232があるので、全体として光が透過困難になっており、遮蔽部4224から光が透過するのを阻んでいる。ここで、積層部において、第1層4230は、第1カバー部材4202側(後側)に配置され、第2層4232が前側(表側)に配置されている。識別手段4220は、例えば、第1層4230からなるシートに、塗装や印刷等で第2層4232を積層することで得られ、透過部4222と遮蔽部4224との間に視認できるほどの段差はない。
第1遊技情報表示装置59は、遊技盤2の板部材に取り付けた際に、後面のコネクタ4100が遊技盤2の後側に露出するようになっている。第1遊技情報表示装置59は、遊技盤2の板部材に取り付けた状態で、コネクタ4100に対してハーネスを着脱することができ、使い勝手がよい。
第1カバー部材4202としては、前カバー部4208、横カバー部4210、窓画成部4212、係合受部4216および位置合わせ部4600などの各部が、一体的に形成された熱可塑性樹脂などの合成樹脂からなる成形品を用いられている。また、保護部材4204としては、係合部4214などの各部が、一体的に形成された熱可塑性樹脂などの合成樹脂からなる成形品を用いられている。
なお、表面が第1カバー部材4202で覆われた状態で第1表示用基板4200を第1カバー部材4202に溶着や接着等することで、第1表示用基板4200を、第1カバー部材4202に対して、取り外し困難、再組み立て困難又は取り外し痕跡が残る状態で取り付けてもよい。
(第1遊技情報表示装置59の変形例)
次に、第1遊技情報表示装置59の変形例について説明する。ここでは上述した第1遊技情報表示装置59との相違点を主に説明し、同様の構成については説明を基本的に省略する。
図89に示すように、第1遊技情報表示装置59は、遊技盤2に設置される被覆部材4800の後側に配置され、前側が被覆部材4800によって覆われている。被覆部材4800は、遊技盤2の前側における前後領域を塞ぐ又は埋めるように機能する部材であり、前面を構成する板部とこの板部の外周縁から後方へ延出する壁部とからなる後方へ開口する箱状になっている(図90)。ここで、「前後領域」とは、遊技盤2の板部材の前側に遊技球が通る遊技領域2Aを設けるためにできる領域である。被覆部材4800は、前面が内側レール部材29Bや外側レール部材29Cの前端と略同一になるように配置されて、本実施形態のように外側レール部材29C(遊技領域2A)の外側に配置するときは盤面飾りを兼ねることがある。なお、第1遊技情報表示装置59を遊技領域2Aの内側に配置する場合は、第1始動口6,第2始動口7や大入賞口8など、遊技領域2Aに設置される遊技部品の一部を被覆部材4800で構成していてもよい。
被覆部材4800は、第1遊技情報表示装置59の前側を覆う部分が透明又は半透明等であること、あるいは第1遊技情報表示装置59の窓4206などに対応して開口があることで、前側から窓4206を介してLED4045の状態を視認可能に構成される。被覆部材4800は、遊技盤2の板部材に対して、ねじ止め等により交換可能に取り付けられている。第1遊技情報表示装置59は、被覆部材4800の内側に収納されるように、被覆部材4800に取り付けられる。この際に、第1遊技情報表示装置59は、その背面が遊技盤2(板部材)の裏側に臨み、裏側に臨むように設けられた後述するコネクタ4100(図93)に対して、遊技盤2の裏側からアクセス可能となる。このように、被覆部材4800は、第1遊技情報表示装置59が取り付いた状態で板部材に着脱することができ、第1遊技情報表示装置59の交換や機種の変更などに応じて、被覆部材4800を簡単に交換可能である。
第1遊技情報表示装置59は、被覆部材4800で覆われているので、外部からよりアクセスが行い難くなっている。仮に、不正行為が行われた場合であっても、第1表示用基板4200に到達するまでの時間をかせぐことができ、不正を一層行い難くすることができる。
本実施形態の第1遊技情報表示装置59は、ねじ止め等により被覆部材4800に対して着脱可能に取り付けられている。従って、被覆部材4800を板部材から取り外すことで、第1遊技情報表示装置59が故障等した際に簡単に交換することができる。なお、第1遊技情報表示装置59は、接着等によって被覆部材4800に対して、取り外し困難、再組み立て困難、又は被覆部材4800から取り外した際に第1遊技情報表示装置59及び被覆部材4800の何れかに痕跡が残る構成で取り付けても良い。換言すれば、第1遊技情報表示装置59と被覆部材4800との取り付け構造は、被覆部材4800または第1遊技情報表示装置59を破壊することなく取り外しが困難な構成、取り外しによって被覆部材4800または第1遊技情報表示装置59が破壊または変形等することで元のように組み立てることが不可能な構成、取り外しによって被覆部材4800または第1遊技情報表示装置59が破壊または変形等することで、被覆部材4800または第1遊技情報表示装置59に取り外しの痕跡が残る構成の少なくとも1つにしてもよい。
第1遊技情報表示装置59は、被覆部材4800に取り付けられ、被覆部材4800を介して、遊技者からLED4045の光が視認可能になっている。また、第1遊技情報表示装置59は、その背面が遊技盤2(板部材)の裏側に臨み、裏側に臨むように設けられたコネクタ4100(図93)に対して、遊技盤2の裏側からアクセス可能となっている。
図97および図98に示すように、本変形例では、複数のLED4045に流れる電流を制御するための電流制限手段4500,4500が主制御基板101側に設けられている。なお、第1遊技情報表示装置59が演出制御基板102と電気的に接続される構成であれば、電流制限手段4500,4500を演出制御基板102に設けてもよい。図97に示すように、電流制限手段としての抵抗4500を主制御基板101に実装し、複数のLED4045に流れる電流を所定値以下になるように制限することで、各LED4045に過大電流が流れることを防止している。抵抗4500は、該抵抗4500のリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装でもよいが、主制御基板101に表面実装してもよい。これにより、主制御基板101は、抵抗4500の実装面と反対側に抵抗4500を回路に接続するためのリードが突出することはなく、実装面と反対面を有効利用できる。
抵抗4500は、主制御基板101の電気部品が実装された一面と反対側の他面に、電気部品の実装領域と対応する位置に配置してもよい。この場合、複数の抵抗4500の実装領域と電子部品の実装領域とが、主制御基板101を前後に挟んで全部が重なる構成または一部重なる構成の何れであってもよい。抵抗4500を主制御基板101の一面に表面実装することで、抵抗4500の実装によって第1表示用基板4200の前面にスルーホール実装のような影響を与えない。このように、主制御基板101の両面を有効に用いて、主制御基板101をよりコンパクトにすることができる。
図98に示すように、電流制限手段4500を主制御基板101においてドライバ5600として設けてもよい。電流制限手段4500は、複数のLED4045に流れる電流を所定値以下になるように制限することで、各LED4045に過大電流が流れることを防止している。このように、電流制限手段4500,4500を主制御基板101側に設けることで、第1表示用基板4200の抵抗を無し又は少なくできるので、第1表示用基板4200をよりコンパクトにすることができ、第1遊技情報表示装置59の小型化が可能となる。
図94、図95、および図96に示すように、第1表示用基板4200を第1カバー部材4202の内側領域に収納した際には、第1表示用基板4200が横カバー部4210の開放端(後端)と揃う位置(本実施形態)又は当該開放端よりも前カバー部4208側(前側)に位置して、第1表示用基板4200全体が第1カバー部材4202の内側領域に収納される。換言すると、第1カバー部材4202は、第1表示用基板4200におけるLED4045が実装される前面を前カバー部4208で覆うと共に、第1表示用基板4200の周面を横カバー部4210で覆い、第1カバー部材4202の存在により第1表示用基板4200の前面および周面に外部からアクセス困難になっている。本実施形態の第1カバー部材4202は、内側領域が第1表示用基板4200の外縁の一部に合わせて形成され、内側領域に第1表示用基板4200を収納した際に、横カバー部4210内面に第1表示用基板4200の周面が接することで、第1表示用基板4200を位置ずれしないように保持可能となっている。
このように、第1表示用基板4200は、第1カバー部材4202に収納された状態で配置されるので、前側又は横側から第1表示用基板4200へのアクセスを困難にし、第1表示用基板4200への不正行為を防止することができる。また、第1表示用基板4200を取り外そうとしても、前述したように第1表示用基板4200へのアクセスが困難であることから、第1表示用基板4200を第1カバー部材4202から取り外すことを困難にできる。
図94に示すように、第1カバー部材4202と第1表示用基板4200とは、位置合わせ部4600を溶融させて第1表示用基板4200と係合させる係合構造によって組み付けられ、組み付けた後は、互いに取り外し困難、再組み立て困難、又は、分解した際に第1カバー部材4202及び第1表示用基板4200の何れかに取り外しの痕跡が残るように構成されている。具体的には、位置合わせ部4600と基板孔4400とを嵌め合わせた際に、第1表示用基板4200の後面から突出する位置合わせ部4600の先端を溶融して、基板孔4400よりも大きくなるようにつぶすことで、位置合わせ部4600の先端に掛止部4600aを形成している。第1表示用基板4200は、窓画成部4212の後端と位置合わせ部4600の掛止部4600aとの間に挟まれて、第1カバー部材4202に対して固定される。
このように、前述した係合構造によれば、第1カバー部材4202から第1表示用基板4200を取り外すことが困難となり、第1カバー部材4202で第1表示用基板4200を保護して、第1表示用基板4200に対する不正行為を防止できる。また、掛止部4600aを破壊して、第1表示用基板4200を第1カバー部材4202から無理矢理取り外した場合には、第1カバー部材4202に掛止部4600aの破壊した痕跡が残り、不正行為があったことの発見が容易になる。更に、第1表示用基板4200を第1カバー部材4202から無理矢理取り外した場合には、掛止部4600aが壊れることで、第1表示用基板4200を第1カバー部材4202に再度取り付けることができず、再組み立て困難となる。
図94および図95に示すように、第1カバー部材4202の前側には、複数のLED4045の発光態様を個別又は2以上のLED4045の発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段4220が配置されている。識別手段4220は、第1カバー部材4202だけ、被覆部材4800だけ、又は、第1カバー部材4202と被覆部材4800とに分散して設けるなど、LED4045またはLED4045による表示と関連付けた配置であればよい。また、識別手段4220は、第1カバー部材4202又は被覆部材4800において前面又は後面に取り付けられる構成や、第1カバー部材4202又は被覆部材4800の内部に設けられる構成など、何れであってもよい。本実施形態の識別手段4220は、第1カバー部材4202の前面に設けられた第1識別部5122と、被覆部材4800の前面に設けられた第2識別部5124とを備え、第1識別部5122の前側に第2識別部5124が重なるように配置されている。また、図89に示すように、識別手段4220は、被覆部材4800の前面に第2識別部5124とは別に設けられた第3識別部4802を備えている。
図94に示すように、第1識別部5122は、窓4206の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域としての透過部5126と、透過部5126の周りに設けられ、透過部5126よりも光を透過し難い第2領域としての遮蔽部5128とを備えている。本実施形態の第1識別部5122は、シート状に形成されており、第1カバー部材4202の前面に取り付けられている。第1識別部5122は、第1カバー部材4202における窓4206が開口する前面領域に合わせた形状で形成することがよく、本実施形態では第1カバー部材4202の前面全体を覆うように第1識別部5122が形成されている。なお、本実施形態では、第1識別部5122と第1カバー部材4202とが第1識別部5122に設けられた粘着層により接着されているが、第1識別部5122の大きさや第1カバー部材4202への取り付け方法などはこれに限られない。なお、第1識別部5122には、2以上のLED4045の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域を備えていてもよい。
透過部5126は、第1カバー部材4202の窓4206の前側に位置して、当該窓4206に対応するLED4045から照射された光を透過可能である。透過部5126は、窓4206の表側開口全体を覆うように設けられ、窓4206の前側にある透過部5126によって、窓4206の前側開口が覆われている。透過部5126は、透明に構成してもよく、また透過する光に影響を与えるように構成して、窓4206の内側に配置されるLED4045が前側から直接視認できないようにしてもよい。ここで、「光に影響を与える」とは、例えば、半透明とすることでLED4045を視認しにくくする態様や、色つきとすることで、LED4045から照射した光を着色する態様や、光を拡散してLED4045から照射された光を大きく見せる態様や、光を収束してLED4045から照射された光を小さく見せる態様や、これらを組み合わせた態様などを指し、本実施形態では、白色半透明の透過部5126によって光を拡散している。透過部5126は、第1カバー部材4202の前面に取り付けられるシートの一部として構成され、第1カバー部材4202に設けられた複数の窓4206に合わせた配置で、複数の透過部5126が第1識別部5122に設けられている。すなわち、第1識別部5122には、窓4206に合わせた四角形状で透過部5126が、窓4206と同じ大きさで形成されており、透過部5126によって窓4206の前側開口が隙間なく塞がれる。
このように窓4206の前側が透過部5126で覆われているので、第1遊技情報表示装置59の前側から第1表示用基板4200に表面実装されたLED4045をアクセスすることを困難にすることができる。すなわち、第1カバー部材4202の内側まで貫通する窓4206を介して第1表示用基板4200に対して不正行為が行われることを透過部5126により防止することができる。しかも、透過部5126によってLED4045から照射された光を調節することができるので、LED4045の状態がより識別し易くなり、また隣り合うLED4045の状態を区別し易くなる。
透過部5126の周りには、窓4206を覆う透過部5126よりも光が通り難く構成された遮蔽部5128が設けられている。換言すると、第1カバー部材4202の前側において、窓4206を囲むように遮蔽部5128が配置されている。遮蔽部5128は、透過部5126の全周を囲むように設けられ、本実施形態では第1識別部5122をなす1枚のシートにおいて透過部5126以外の部位を構成している。遮蔽部5128は、第1カバー部材4202の前カバー部4208の前面において窓4206以外の領域に重なるように配置され、窓4206の内側にかからないようにしてある。遮蔽部5128は、黒色などの幅広い波長の光を吸収する色や、紺色などの寒色等、明るさの度合いが低い(光をよく吸収する)暗色で構成されており、透過部5126の色と異なっている。
このように、透過部5126の周りに光が透過困難な遮蔽部5128が設けられているので、透過部5126を判り易くすることができ、透過部5126を介して認識されるLED4045の状況がより判別し易くなる。また、仮に窓4206と透過部5126が位置ずれした場合であっても、窓4206が直接視認できないのでずれていることが判り難い。しかも、窓4206に透過部5126がかかっていれば、遮蔽部5128に囲われた透過部5126が光るので、LED4045の識別への影響が少なくすることができる。
なお、遮蔽部5128は、透過部5126の同一のシートに設定する構成に限らず、第1カバー部材4202の前カバー部4208の前面自体を遮蔽部5128として設定して、シートの透明な部分を介してあるいは遮蔽部5128の前側にシートを配置しないことで、遮蔽部5128が前側に現れる構成など、その他の構成であってもよい。
図95に示すように、第1識別部5122は、光を透過し易い第1層5130と、第1カバー部材4202における窓4206以外の領域前側に第1層5130に重ねて配置されて、第1層5130よりも光を透過し難い第2層5131とを有するシート状である。換言すると、透過部5126に対応する部分は、光を透過する第1層5130だけで構成され、光が透過困難な遮蔽部5128に対応する部分は、第1層5130と第2層5131との積層部で構成されている。積層部は、第2層5131があるので、積層方向(厚み方向)に光が透過困難になっており、遮蔽部5128から光が透過するのを阻んでいる。ここで、積層部において、第1層5130は、第1カバー部材4202側(後側)に配置され、第2層5131が前側(表側)に配置されている。第1識別部5122は、例えば、第1層5130からなるシートに、塗装や印刷等で第2層5131を積層することで得られ、透過部5126と遮蔽部5128との間に視認できるほどの段差はない。
このように第1識別部5122を構成することで、仮に窓4206と透過部5126が位置ずれした場合であっても、第1層5130で透過部5126に光を導くことができ、遮蔽部5128に囲われた透過部5126が光るので、LED4045の識別への影響が少なくすることができる。しかも、遮蔽部5128に対応する部分では、第1層5130に入射した光が前側の第2層5131で阻まれて前側へ漏れないので、透過部5126を明確に判別できる。
図94および図95に示すように、第2識別部5124は、窓4206の前側に位置して、被覆部材4800に取り付けられている。第2識別部5124は、窓4206の前側に設けられ、光を透過可能である又は透過する光に影響を与える第1領域としての通光部5132と、通光部5132の周りに設けられ、通光部5132よりも光を透過し難い第2領域としての遮光部5134とを備えている。また、第2識別部5124は、遮光部5134に表示され、2以上のLED4045の発光態様を組み合わせとして示す組み合わせ領域4804を備えていてもよい。本実施形態の第2識別部5124は、シート状に形成されており、被覆部材4800の前面に取り付けられている。第2識別部5124は、複数の窓4206の範囲に合わせて形成されて、1つの第2識別部5124によって複数の窓4206の前側が覆われている。なお、本実施形態では、第2識別部5124と被覆部材4800とが第2識別部5124の粘着層により接着されているが、第2識別部5124の大きさや被覆部材4800への取り付け方法などはこれに限られない。
本変形例の通光部5132は、第1カバー部材4202の窓4206の前側に位置して、当該窓4206に対応するLED4045から照射された光が透過可能である又は透過する光に影響を与えるようになっている。通光部5132は、窓4206の表側開口全体を少なくとも覆うように設けられ、窓4206の前側にある通光部5132によって、窓4206を介してLED4045の状態が視認可能にしてある。本実施形態の通光部5132は、透明に構成されると共に、複数の窓4206に対応する範囲で形成されている。なお、通光部5132は、第1識別部5122の透過部5126と同様に、透過する光に影響を与えるように構成してもよい。そして、通光部5132によってLED4045から照射された光を調節することで、LED4045の状態をより識別し易くなり、また隣り合うLED4045の状態を区別し易くなる。
通光部5132の周りには、窓4206を覆う通光部5132よりも光が通り難く構成された遮光部5134が設けられている。換言すると、第1カバー部材4202の前側において、窓4206を囲むように遮光部5134が配置されている。遮光部5134は、通光部5132の全周を囲むように設けられ、本実施形態では第2識別部5124をなす1枚のシートにおいて通光部5132以外の部位を構成している。遮光部5134は、第1カバー部材4202の前側において窓4206以外の領域に重なるように配置され、窓4206の内側にかからないようにしてある。遮光部5134は、黒色などの幅広い波長の光を吸収する色や、紺色などの寒色等、明るさの度合いが低い(光をよく吸収する)暗色で構成されており、通光部5132の色と異なっている。
このように、通光部5132の周りに光が透過困難な遮光部5134が設けられているので、通光部5132を判り易くすることができ、通光部5132を介して認識されるLED4045の状況がより判別し易くなる。また、仮に窓4206と通光部5132が位置ずれした場合であっても、ずれていることを判り難くできる。
なお、遮光部5134は、通光部5132の同一のシートに設定する構成に限らず、被覆部材4800において窓4206の前側に対応する部分前面を遮光部5134として設定して、シートの透明な部分を介してあるいは遮光部5134の前側にシートを配置しないことで、遮光部5134が前側に現れる構成など、その他の構成であってもよい。被覆部材4800に窓4206に対応して開口を設け、この開口を第2識別部5124(通光部5132及び/又は遮光部5134)で塞ぐ構成であってもよい。
組み合わせ領域4804は、遮光部5134に表示された枠線(本実施形態)などからなる区画標識4806によって区画されている。区画標識4806は、複数の通光部5132を取り囲むように表示され、区画標識4806に囲まれた組み合わせ領域4804が、他の領域と区別して認識させ得るようになっている。例えば、第1,第2特別図柄第1表示器60,61、第1,第2特別図柄保留第1表示器63,64、高確率遊技状態表示器68、時短遊技状態表示器69、右打ち第1表示器67、ラウンド数表示器66、普通図柄第1表示器62、及び、普通図柄保留第1表示器65において、これらのうちで複数のLED4045(透過部5126又は通光部5132)で表示器を構成するものについて、表示器に対応するLED4045(透過部5126又は通光部5132)のグループを区画標識4806で囲って、表示器毎に対応する組み合わせ領域4804を形成する。なお、区画標識4806は、枠線の態様に限らず、文字を付すことや組み合わせ領域4804内の色を変えるなど、その他、他の領域と区別されていることを認識させ得る構成であればよい。
具体的には、上列左側6個のLED4045に対応するように区画標識4806で囲んで、第1特別図柄第1表示器60に対応する組み合わせ領域4804を表示する。上列中6個のLED4845に対応するように区画標識4806で囲んで、第2特別図柄第1表示器61に対応する組み合わせ領域4804を表示する。第1特別図柄第1表示器60と第2特別図柄第1表示器61との間に配置された2個のLED4045に対応するように区画標識4806で囲んで、第1特別図柄保留第1表示器63に対応する組み合わせ領域4804を表示する。第2特別図柄第1表示器61の右側2個のLED4045に対応するように区画標識4806で囲んで、第2特別図柄保留第1表示器64に対応する組み合わせ領域4804を表示する。また、下列左側8個のLED4045に対応するように区画標識4806で囲んで、ラウンド数表示器66に対応する組み合わせ領域4804を表示する。ラウンド数表示器の右側3個のLED4045に対応するように区画標識4806で囲んで、普通図柄第1表示器62に対応する組み合わせ領域4804を表示する。下列右側から2個のLED4045に対応するように区画標識4806で囲んで、普通図柄保留第1表示器65に対応する組み合わせ領域4804を表示する。
このように、組み合わせ領域4804を表示することで、領域内にあるLED4045の状態が関連付けられて認識されることになり、遊技者にLED4045の組み合わせによる情報を認識させやすくすることができる。
図95に示すように、第2識別部5124は、光を透過し易い第1層5136と、窓4206に対応する領域以外に、第1層5136の前側に重ねて配置されて、第1層5136よりも光を透過し難い第2層5138とを有するシート状である。換言すると、窓4206に対応する通光部5132は、光を透過する第1層5136だけで構成され、光が透過困難な遮光部5134に対応する部分は、第1層5136と第2層5138との積層部で構成されている。積層部は、第2層5138があるので、全体として光が透過困難になっており、遮光部5134から光が透過するのを阻んでいる。ここで、積層部において、第1層5136は、後側に配置され、第2層5138が前側(表側)に配置されている。第2識別部5124は、例えば、第1層5136からなるシートに、塗装や印刷等で第2層5138を積層することで得られ、通光部5132と遮光部5134との間に視認できるほどの段差はない。
第3識別部4802は、各種情報が表示される領域であり、被覆部材4800に取り付けられている。第3識別部4802は、シート状に形成されて、被覆部材4800の前面において第2識別部5124と異なる位置(本実施形態では上側)に配置されている。第3識別部4802は表示された情報が、遊技者から視認可能になっている。なお、本実施形態では、第3識別部4802と被覆部材4800とが第3識別部4802の粘着層により接着されているが、第3識別部4802の大きさや被覆部材4800への取り付け方法などはこれに限られない。また、第3識別部4802で表示する情報を、第2識別部5124又は第1識別部5122に表示して、あるいは識別手段4220と別に表示して、第3識別部4802を省略してもよい。
このように、第3識別部4802を設けることで、表示できる情報が多くなり、第1遊技情報表示装置59で表示される情報をより判り易くすることができる。また情報毎に切り分けて複数の識別部4802,5122,5124に振り分けて表示することで、機種変更時などの変更に際して柔軟な対応ができる。
識別部4802,5122,5124(識別手段4220)は、その周面を保護部4808(図90)で覆うように構成してもよい。本実施形態では、被覆部材4800の前面に保護部4808が設けられ、被覆部材4800の前面に取り付けられた第2識別部5124の周面、および被覆部材4800の前面に取り付けられた第3識別部4802の周面をそれぞれ、保護部4808で覆っている。具体的には、保護部4808は、識別部4802,5124の取り付け位置に対応して当該識別部4802,5124の形状に合わせて形成された凹部において、前後方向に延在する壁で構成されている。また、被覆部材4800の凹部は、識別部4802,5124の厚み程度の深さであり、該凹部に嵌め込んで取り付けた識別部4802,5124の周面に保護部4808が対面すると共に、識別部4802,5124の全周を保護部4808で囲んでいる。
このように識別部4802,5124の周面を保護部4808で覆うことで、保護部4808で識別部4802,5124へ対するアクセスを困難にすることができ、周面を爪などで引っ掛けて識別部4802,5124を取り外すことを防止できる。従って、識別部4802,5124を張り替える、あるいは識別部4802,5124を取り外して第1表示用基板4200にアクセスするような不正行為を防止することができる。また、保護部4808を基準として識別部4802,5124を被覆部材4800に取り付けることで、識別部4802,5124を位置合わせすることができる。特に窓4206の前側に重なる第2識別部5124をずれなく配置することができるので、LED4045の状態をより適切に判別可能となる。
なお、本変形例では、識別部4802,5124の全周に対応して保護部4808を設けたが、保護部4808を識別部4802,5122,5124(識別手段4220)における周面の一部に対応して設ける構成であってもよい。
識別手段4220で表示する情報としては、第1遊技情報表示装置59により表示される、遊技にて遊技者に付与される利益に関する情報(説明において遊技状態情報と云う場合もある)を補助又は説明などする遊技状態表示や、機種名などの固有情報を示す固有表示、遊技機1の確率(例えば、1/299など)、遊技機1の確変の割合(例えば、60/100など)や、大当りのラウンド数(例えば、15R、4Rなど)などのスペック情報を示すスペック表示などを、単体または組み合わせて表示するとよい。なお、これらの表示は、印刷やその他、遊技者が視認可能な方法で記載されている。
例えば、遊技状態表示としては、前述した実施形態のように、区画標識4806で囲われる組み合わせ領域4804を形成することで、組み合わせ領域4804内にある複数のLED4045の状態を組み合わせとして関連付けて認識させ、複数のLED4045の組み合わせによって表示される遊技状態情報を識別し易く補助する構成としてもよい。
図91は、ラウンド数表示器66に対応して適用される遊技状態表示4810の例を示す説明である。例えば、図91(a)に示すように、遊技状態表示4810としては、ラウンド数表示器66の脇に対応する位置等、ラウンド数表示器66と対応していることが判る位置に、ラウンド数表示器66を模式的に表した絵柄で、ラウンド毎のLED4045の表示態様とラウンド数を記載する構成であってもよい。図91(a)の遊技状態表示4810は、ラウンド数表示器66の複数のLED4045の組み合わせによって表示される遊技状態情報(ラウンド数)を説明するものである。従って、図91(a)の遊技状態表示4810を参照することで、ラウンド数表示器66で示されている遊技状態情報(ラウンド数)を識別し易くすることができる。
また、遊技状態表示4810としては、数字や記号などの標識をLED4045に対応して該LED4045の脇に対応する位置(図91(b))又は前側に配置(図91(c))することで、当該標識によって、LED4045の状態を組み合わせとして関連付けて認識させるよう補助する構成や、LED4045の状態を説明する構成としてもよい。なお、前記標識は、色や形状の相違などであってもよい。
識別手段4220は、窓4206の前側に対応する構成として、第1カバー部材4202に設けられる第1識別部5122と、被覆部材4800に設けられる第2識別部5124とに分けている。2つの識別部5122,5124に識別手段4220に求められる機能を振り分けて設定することができるので、それぞれの識別部5122,5124の構成を簡単にすることができる。また、2つの識別部5122,5124に識別手段4220に求められる機能を振り分けて設定することで、LED4045の状態をより明確に区別可能になると共に、LED4045の状態をより判り易くすることができる。しかも、第1識別部5122と第2識別部5124とを重ねて配置することで、2つの識別部5122,5124の重なりによって、1つのシートでは難しい相乗効果が得られる。
被覆部材4800は、遊技盤2に交換可能に取り付けられているので、機種変更などに際して、被覆部材4800を遊技盤2から取り外して交換すれば、被覆部材4800に設けられた識別部4802,5124を含めて簡単に交換することができる。固有表示やスペック表示を被覆部材4800で行う構成とすれば、被覆部材4800を交換することで、別の機種に対応できる。また、第1識別部5122は、第1カバー部材4202に設けられているので、被覆部材4800の交換により影響を受けない。
(第2遊技情報表示装置79の構造の詳細)
図99に示すように、第2遊技情報表示装置79は、三角形状に並んだ複数のLEDを有している。これらのLEDは、第1,第2特別図柄第2表示器88,89、第1,第2特別図柄保留第2表示器83,84、普通図柄第2表示器82、普通図柄保留第2表示器85、右打ち第2表示器87を構成する。
図99及び図100に示すように、第2遊技情報表示装置79は、表面に10個のLEDが表面実装された第2表示用基板5800と、この第2表示用基板5800の前側を少なくとも覆う第2カバー部材5710等から構成されている。ここでは図示していないが、第2カバー部材5710の前側(頂部)には、複数のLEDの発光態様を個別又は2以上のLEDの発光態様の組み合わせとして識別させ得る識別手段が配置されている。
第2カバー部材5710は、当該第2カバー部材5710の底部をなす板状の台座部5730と、台座部5730から突出した三角柱状の突出部5720とから構成されている。突出部5720の側面の角部は面取りがなされており、第2遊技情報表示装置79は、突出部5720の頂部が遊技者に対面した状態で配される。
第2表示用基板5800は、遊技者の臨む面となる前面に、複数のLEDが設けられたプリント基板であり、各LEDから前側へ向けて光を照射可能になっている。LEDは、該LEDのリードをプリント基板の穴に固定するスルーホール実装ではなく、第2表示用基板5800に表面実装されている。第2表示用基板5800は、LEDの発光素子とこの発光素子を第2表示用基板5800に固定する半田とが第2表示用基板5800における同じ前面にある。すなわち、第2表示用基板5800は、その後面にLEDを回路に接続するためのリードが突出することはなく、LEDを固定するための半田が後面に配置されない。LEDとしては、フルカラーおよび単色の何れを用いてもよく、複数のLEDをフルカラーと単色とを組み合わせて構成してもよい。また、LEDとしては、表面実装可能であれば、チップ型あるいは砲弾型等の何れを用いることができるが、スペースを小さくできる利点からチップ型が望ましい。第2表示用基板5800は、演出制御基板102の制御手段の制御下に、複数のLEDの点灯、消灯、点滅などの状態が制御され、点灯、消灯、点滅などの状態やこれらの組み合わせや状態変化などによって、遊技者に付与される利益に関する情報を表示するようになっている。
このように、LEDを第2表示用基板5800に表面実装することで、第2表示用基板5800におけるLEDの配置スペースを小さくすることができ、第2表示用基板5800をよりコンパクトにすることができる。また、LEDを第2表示用基板5800に表面実装することで、軽量化が可能となると共に、故障を低減させることができる。また、LEDを第2表示用基板5800の前面に表面実装することで、LEDの実装によって第2表示用基板5800の後面にスルーホール実装のような影響を与えない。従って、第2表示用基板5800は、前面において複数のLEDが実装された実装領域に対応する後面に、他の電子部品を配置することが可能となり、第2表示用基板5800の後面を有効に用いることができ、第2表示用基板5800をよりコンパクトにすることができる。
LEDは、発光素子が第2表示用基板5800の表面から突出するように配置される構成や、第2表示用基板5800の表面から突出しないように埋め込まれる構成の何れであってもよい。第2表示用基板5800は、複数のLEDが実装される前面領域に、白色等の光を反射し易い反射部を設けてもよく、あるいは、当該前面領域に、黒色等の光を反射し難い吸収部を設けてもよい。LEDの発光素子が第2表示用基板5800の表面から突出する場合は、発光素子の周りに反射部を設けることで、LEDから照射した光を反射部で反射して効率よく利用できる。また、LEDの発光素子が第2表示用基板5800に埋め込まれる場合は、発光素子の周りに吸収部を設けることで、吸収部によってLEDから照射した光が第2表示用基板5800の前面で拡散することを防止することができる。
突出部5720には、その突出方向に沿って当該突出部5720を貫通する窓としての導光用孔部5740が10個形成されている。また、第2カバー部材5710の台座部5730は、その表面を覆った状態で第2表示用基板5800が取り付けられ、各導光用孔部5740は、第2表示用基板5800の表面に表面実装されたLEDに対応する位置に配される。これにより、突出部5720の頂部側から、導光用孔部5740を介して各LEDの点灯状態を視認することが可能となる。
一方、第2表示用基板5800の裏面には、表面に表面実装されたLEDに配線されたコネクタ5810が設けられており(図100参照)、コネクタ5810を介して、該LEDと演出制御基板102とが接続される。
そして、第2表示用基板5800は、第2カバー部材5710の台座部5730にねじ止めされており、これにより、第2表示用基板5800は、第2カバー部材5710に対し、取り外し可能、再組み立て可能、および分解した際に第2カバー部材5710又は第2表示用基板5800に痕跡が残らない状態で取り付けられる。
なお、第2表示用基板5800の第2カバー部材5710(台座部5730)への取り付け方法は、これに限定されることは無く、例えば、係合部と係合受部を用いて取り付けることで、第2カバー部材5710に対し、取り外し可能、再組み立て可能、および分解した際に第2カバー部材5710又は第2表示用基板5800に痕跡が残らない状態で取り付けられていても良い。
また、突出部5720の形状は、三角柱状に限らず、円柱状や四角柱状等、様々な形状とすることが考えられる。また、本実施形態では、一例として、第2表示用基板5800には10個のLEDが表面実装されており、第2カバー部材5710には、各LEDに対応する10個の導光用孔部5740が形成されているが、これに限らず、1又は複数のLED及び導光用孔部を設けることが考えられる。
また、第2遊技情報表示装置79を機能に応じて複数の表示装置に分割して配置するようにしてもよく、その場合には、遊技領域2Aの左下に内側レール部材29Bに隣接してまとめて配置してもよいし、遊技領域2Aの複数個所に分散配置してもよい。
第2遊技情報表示装置79を複数の表示装置に分割する場合には、例えば、第1特別図柄第2表示器88及び第1特別図柄保留第2表示器89を1つの表示装置とし、第2特別図柄第2表示器81及び第2特別図柄保留第2表示器84を1つの表示装置とし、普通図柄第2表示器82及び普通図柄保留第2表示器を1つの表示装置とし、右打ち第2表示器を1つの表示装置とするとよい。
また、第1特別図柄第2表示器88、第2特別図柄第2表示器89及び普通図柄第2表示器82を1つの表示装置とし、第1特別図柄保留第2表示器83、第2特別図柄保留第2表示器84及び普通図柄保留第2表示器85を1つの表示装置とし、右打ち第2表示器を1つの表示装置としてもよい。
また、第1特別図柄第2表示器88、第2特別図柄第2表示器89及び普通図柄第2表示器82を1つの表示装置とし、第1特別図柄保留第2表示器83を1つの表示装置とし、第2特別図柄保留第2表示器84を1つの表示装置とし、普通図柄保留第2表示器85及び右打ち第2表示器を1つの表示装置としてもよい。
(演出ボタン、演出レバーの操作促進演出の出現頻度)
次に、演出ボタン18Aおよび演出レバー19Aの操作促進演出の出現頻度について説明する。
図101は、低確率遊技状態および高確率遊技状態において、選択される変動パターンと、演出ボタン18A、演出レバー19Aの演出が選択される振り分けの一例を示す図である。
具体的には、図101(A−1)は、低確率遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例を示す図であり、図101(A−2)は、低確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルの一例を示す図である。また、図101(B−1)は、高確率遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例を示す図であり、図101(B−2)は、高確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルの一例を示す図である。
なお、図101(A−1)に示す低確率遊技状態用変動パターン決定テーブルおよび図101(B−1)に示す高確率遊技状態用変動パターン決定テーブルは、メインROM101bに記憶されている。また、図101(A−2)に示す低確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルおよび図101(B−2)に示す高確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルは、サブROM102bに記憶されている。
図101(A−1)に示すように、低確率遊技状態で大当たり抽選においてハズレの場合、「80:20」の割合で変動パターン「01」または「02」が選択される。一方、当たりの場合、「60:40」の割合で変動パターン「03」または「04」が選択される。
そして、図101(A−2)に示すように、変動パターン「01」(ハズレ)が選択された場合、「100:0」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出、すなわち、演出ボタン18Aの操作を促す演出のみが選択される。また、変動パターン「02」(ハズレ)が選択された場合、「80:20」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。
さらに、変動パターン「03」(当たり)が選択された場合、「80:20」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択され、変動パターン「04」(当たり)が選択された場合、「70:30」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。
また、図101(B−1)に示すように、高確率遊技状態で大当たり抽選においてハズレの場合、「70:30」の割合で変動パターン「05」または「06」が選択される。一方、当たりの場合、「50:50」の割合で変動パターン「07」または「08」が選択される。
そして、図101(B−2)に示すように、変動パターン「05」(ハズレ)が選択された場合、「80:20」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。また、変動パターン「06」(ハズレ)が選択された場合、「60:40」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。
さらに、変動パターン「07」(当たり)が選択された場合、「20:80」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択され、変動パターン「08」(当たり)が選択された場合、「10:90」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。
このように、低確率遊技状態(図101(A−2)参照)においては、高確率遊技状態(図101(B−2)参照)よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出が選択されやすくなっている。また、低確率遊技状態(図101(A−2)参照)においては、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出が選択されやすくなっている。
また、高確率遊技状態(図101(B−2)参照)においては、低確率遊技状態(図101(A−2)参照)よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出が選択されやすくなっている。
したがって、低確率遊技状態においては、高確率遊技状態よりも演出ボタン18Aの操作を促す演出が発生しやすく、演出ボタン18Aを使用した演出で興趣を高めることができる。また、低確率遊技状態においては、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出が発生しやすく、低確率遊技状態における特徴的な演出で興趣を高めることができる。さらに、高確率遊技状態においては、低確率遊技状態よりも演出レバー19Aの操作を促す演出が発生しやすく、演出レバー19Aを使用した演出で興趣を高めることができ、また、演出レバー19Aを使用した演出が高確率遊技状態における特徴的な演出であるため、とりわけ興趣を高めることができる。
なお、本実施の形態においては、低確率遊技状態において高確率遊技状態よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出が選択されやすくしているが、低確率遊技状態において高確率遊技状態よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出を選択されやすくしてもよい。また、低確率遊技状態においては、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出を選択されやすくしているが、演出ボタン18Aの操作を促す演出よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出を選択されやすくしてもよい。
また、本実施の形態においては、高確率遊技状態において低確率遊技状態よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出を選択されやすくしているが、高確率遊技状態において低確率遊技状態よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出を選択されやすくしてもよい。
さらに、低確率遊技状態においては、演出ボタン18Aの操作を促す演出のみが選択され、高確率遊技状態においては、演出レバー19Aの操作を促す演出のみが選択されるようにしてもよい。さらに、低確率遊技状態においては、演出レバー19Aの操作を促す演出のみが選択され、高確率遊技状態においては、演出ボタン18Aの操作を促す演出のみが選択されるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、演出ボタン18Aの操作を促す演出、または、演出レバー19Aの操作を促す演出のどちらかが選択されるようにしているが、演出ボタン18Aの操作を促す演出、および、演出レバー19Aの操作を促す演出のどちらも選択されない場合があってもよい。
(演出ボタン演出選択時の演出変化態様)
次に、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合の演出ボタン18Aの演出態様の変化について説明する。
図102は、演出ボタン演出変化態様決定テーブルの一例を示す図である。なお、図102(A)は、低確率遊技状態用演出ボタン演出変化態様決定テーブルの一例を示す図であり、図102(B)は、高確率遊技状態用演出ボタン演出変化態様決定テーブルの一例を示す図である。
なお、図102(A)に示す低確率遊技状態用演出ボタン演出変化態様決定テーブルおよび図102(B)に示す高確率遊技状態用演出ボタン演出変化態様決定テーブルは、サブROM102bに記憶されている。
変動パターン決定テーブルおよび操作促進演出決定テーブルについては、図101に示す変動パターン決定テーブルおよび操作促進演出決定テーブルと同様とする。
また、低確率遊技状態用演出ボタン演出変化態様決定テーブルは、上記低確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルで演出ボタン18Aにかかわる演出が選択された場合に参照されるテーブルである。高確率遊技状態用演出ボタン演出変化態様決定テーブルは、上記高確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルで演出ボタン18Aにかかわる演出が選択された場合に参照されるテーブルである。
図102(A)に示すように、低確率遊技状態で変動パターン「01」(ハズレ)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「100:0」の割合で「突出なし」または「突出あり」が、すなわち、「突出なし」のみが選択される。また、変動パターン「02」(ハズレ)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「90:10」の割合で変動パターン「突出なし」または「突出あり」が選択される。
一方、変動パターン「03」(当たり)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「30:70」の割合で「突出なし」または「突出あり」が選択される。また、変動パターン「04」(当たり)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「20:80」の割合で変動パターン「突出なし」または「突出あり」が選択される。
なお、「突出なし」とは、演出ボタン18Aが通常の状態(図72(a)の状態)のまま演出が終了する演出であり、「突出あり」とは、演出ボタン18Aが突出した状態(図72(b)の状態)に演出の途中で変化する演出である。
また、図102(B)に示すように、高確率遊技状態で変動パターン「05」(ハズレ)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「100:0」の割合で「突出なし」または「突出あり」が、すなわち、「突出なし」のみが選択される。また、変動パターン「06」(ハズレ)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「95:5」の割合で変動パターン「突出なし」または「突出あり」が選択される。
一方、変動パターン「07」(当たり)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「20:80」の割合で「突出なし」または「突出あり」が選択される。また、変動パターン「08」(当たり)が選択され、演出ボタン18Aによる演出が選択された場合、「10:90」の割合で変動パターン「突出なし」または「突出あり」が選択される。
このように、当たり当選時には、演出ボタン18Aの突出演出が実行されやすくなっている(図102参照)。なお、上記のように、低確率遊技状態(図101(A−2)参照)においては、高確率遊技状態(図101(B−2)参照)よりも、演出ボタン18Aにかかわる演出が選択されやすくなっている。したがって、低確率遊技状態においては、高確率遊技状態よりも、演出ボタン18Aにかかわる演出が発生しやすく、当たり当選時には、演出ボタン18Aの突出演出が実行されやすいため、遊技の興趣を向上させることができる。
(演出レバー演出選択時の演出変化態様)
次に、演出レバー19Aによる演出が選択された場合の演出レバー19Aの演出態様の変化について説明する。
図103は、演出レバー演出変化態様決定テーブルの一例を示す図である。なお、図103(A)は、低確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルの一例を示す図であり、図103(B)は、高確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルの一例を示す図である。
なお、図103(A)に示す低確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルおよび図103(B)に示す高確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルは、サブROM102bに記憶されている。
変動パターン決定テーブルおよび操作促進演出決定テーブルについては、図101に示す変動パターン決定テーブルおよび操作促進演出決定テーブルと同様とする。
また、低確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルは、上記低確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルで演出レバー19Aにかかわる演出が選択された場合に参照されるテーブルである。高確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルは、上記高確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルで演出レバー19Aにかかわる演出が選択された場合に参照されるテーブルである。
図103(A)に示すように、低確率遊技状態で変動パターン「01」(ハズレ)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「100:0」の割合で「振動なし」または「振動あり」が、すなわち、「振動なし」のみが選択される。また、変動パターン「02」(ハズレ)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「90:10」の割合で変動パターン「振動なし」または「振動あり」が選択される。
一方、変動パターン「03」(当たり)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「30:70」の割合で「振動なし」または「振動あり」が選択される。また、変動パターン「04」(当たり)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「20:80」の割合で変動パターン「振動なし」または「振動あり」が選択される。
なお、「振動なし」とは、演出レバー19Aが通常の状態(振動しない状態)のまま演出が終了する演出であり、「振動あり」とは、演出レバー19Aが振動した状態に演出の途中で変化する演出である。
また、図103(B)に示すように、高確率遊技状態で変動パターン「05」(ハズレ)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「100:0」の割合で「振動なし」または「振動あり」が、すなわち、「振動なし」のみが選択される。また、変動パターン「06」(ハズレ)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「95:5」の割合で変動パターン「振動なし」または「振動あり」が選択される。
一方、変動パターン「07」(当たり)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「20:80」の割合で「振動なし」または「振動あり」が選択される。また、変動パターン「08」(当たり)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「10:90」の割合で変動パターン「振動なし」または「振動あり」が選択される。
このように、当たり当選時には、演出レバー19Aの振動演出が実行されやすくなっている(図103参照)。なお、上記のように、高確率遊技状態(図101(B−2)参照)においては、低確率遊技状態(図101(A−2)参照)よりも、演出レバー19Aにかかわる演出が選択されやすくなっている。したがって、高確率遊技状態においては、低確率遊技状態よりも、演出レバー19Aにかかわる演出が発生しやすく、当たり当選時には、演出レバー19Aの振動演出が実行されやすいため、遊技の興趣を向上させることができる。
(高確率遊技状態における演出ボタン、演出レバーの操作促進演出の出現頻度(演出ボタン<演出レバー)および演出レバー演出選択時の演出変化態様)
次に、高確率遊技状態における演出ボタン18A、演出レバー19Aの操作促進演出の出現頻度が、上記実施の形態とは異なる場合の演出について説明する。
図104は、高確率遊技状態における変動パターン決定テーブル等である。具体的には、図104(A−1)は、高確率遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例を示す図であり、図104(A−2)は、高確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルの一例を示す図であり、図104(B)は、高確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルの一例を示す図である。
なお、図104(A−1)に示す高確率遊技状態用変動パターン決定テーブルは、メインROM101bに記憶されている。また、図104(A−2)に示す高確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルおよび図104(B)に示す高確率遊技状態用演出レバー演出変化態様決定テーブルは、サブROM102bに記憶されている。
図104(A−1)に示すように、高確率遊技状態で大当たり抽選においてハズレの場合、「70:30」の割合で変動パターン「05」または「06」が選択される。一方、当たりの場合、「60:40」の割合で変動パターン「07」または「08」が選択される。
そして、図104(A−2)に示すように、変動パターン「05」(ハズレ)が選択された場合、「40:60」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。また、変動パターン「06」(ハズレ)が選択された場合、「30:70」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。
さらに、変動パターン「07」(当たり)が選択された場合、「20:80」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択され、変動パターン「08」(当たり)が選択された場合、「10:90」の割合で演出ボタン18Aまたは演出レバー19Aの操作を促す演出が選択される。
また、図104(B)に示すように、高確率遊技状態で変動パターン「05」(ハズレ)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「100:0」の割合で「振動なし」または「振動あり」が、すなわち、「振動なし」のみが選択される。また、変動パターン「06」(ハズレ)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「95:5」の割合で変動パターン「振動なし」または「振動あり」が選択される。
一方、変動パターン「07」(当たり)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「20:80」の割合で「振動なし」または「振動あり」が選択される。また、変動パターン「08」(当たり)が選択され、演出レバー19Aによる演出が選択された場合、「10:90」の割合で変動パターン「振動なし」または「振動あり」が選択される。
このように、高確率遊技状態においては、演出ボタン18Aの操作を促す演出よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出が選択されやすく(図104(A−2)参照)、当たり当選時には、演出レバー19Aの振動演出が実行されやすく(図104(B)参照)なっているため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、高確率遊技状態において、演出ボタン18Aの操作を促す演出よりも、演出レバー19Aの操作を促す演出を選択されやすくしているが、演出レバー19Aの操作を促す演出よりも、演出ボタン18Aの操作を促す演出を選択されやすくしてもよい。さらに、高確率遊技状態において、演出レバー19Aの操作を促す演出のみが選択されるようにしてもよい。また、高確率遊技状態においては、演出ボタン18Aの操作を促す演出のみが選択されるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、演出ボタン18Aの操作を促す演出、または、演出レバー19Aの操作を促す演出のどちらかが選択されるようにしているが、演出ボタン18Aの操作を促す演出、および、演出レバー19Aの操作を促す演出のどちらも選択されない場合があってもよい。
(複数の操作部(演出ボタンと演出レバー)の操作が可能な演出)
次に、演出レバー19Aのレバー促進操作演出時に、演出レバー19Aだけではなく、演出ボタン18Aも操作が有効となる場合について、説明する。
図105は、複数の操作部(演出ボタン18Aおよび演出レバー19A)の操作を有効とする変動演出決定テーブル等の一例を示す図である。
具体的には、図105(A−1)は、高確率遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例を示す図であり、図105(A−2)は、高確率遊技状態用操作促進演出決定テーブルの一例を示す図であり、図105(B)は、演出ボタン18Aと演出レバー19Aの操作有効期間の一例を示す図である。
図106は、複数の操作部(演出ボタン18Aおよび演出レバー19A)の操作が有効となる変動演出パターンが選択された場合の画像表示装置14に表示する演出画像の一例を示す図である。
以下では、高確率遊技状態で大当たり抽選において当選し、変動パターン「07」が選択され、演出レバー19Aの操作を促す演出が選択された場合について、説明する。
図106(A)に示すように、サブCPU102aは、複数の操作部の操作が有効となる変動演出パターンを選択した場合、まず、画像表示装置14に対して、3つの装飾図柄の全てが変動しているように演出画像を表示させることにより、変動演出を行う。
次に、サブCPU102aは、図106(B)に示すように、左の装飾図柄と右の装飾図柄を同一の数字を示す図柄で仮停止表示させ、中央の装飾図柄のみが変動しているリーチ演出を、画像表示装置14に表示させる。
次いで、サブCPU102aは、図106(C)に示すように、中央の装飾図柄を、左右の装飾図柄の数字とは異なる数字を示す図柄で仮停止表示させる。そして、サブCPU102aは、この状態で遊技者が認識できる程度の時間が経過するまで待機する。
次に、サブCPU102aは、図106(D)に示すように、ギミックとして、例えば、第1装飾部材17Aを可動させ、画像表示装置14の前面に出現させる。なお、サブCPU102aは、装飾図柄の表示を、略中央から右上に変更し、表示範囲も小さくして、リーチ演出状態で表示する。
次いで、サブCPU102aは、図106(E)に示すように、第1装飾部材17Aを画像表示装置14の前面から退避させ(例えば、初期位置に戻す)、画像表示装置14に、演出レバー19Aを操作させるためのレバー促進操作演出を所定の有効期間にわたって行う。また、このとき、サブCPU102aは、演出レバー19Aおよび演出ボタン18Aが操作可能であることを認識し易くするため、光らせる。また、サブCPU102aは、演出ボタン18Aを操作しやすくするために、突出状態にする。なお、演出ボタン18Aを光らせたり、突出状態にしたりする動作は、敢えてしなくてもよい。
また、サブCPU102aは、図105(B)に示すように、レバー促進操作演出の開始とともに、演出レバー19Aおよび演出ボタン18Aの双方の操作を有効とする。この演出レバー19Aおよび演出ボタン18Aの操作は、レバー促進操作演出が行われている間、有効となる。また、演出レバー19Aまたは演出ボタン18Aの操作が検出された場合には、レバー促進操作演出は終了し、演出レバー19Aおよび演出ボタン18Aの操作有効期間も終了する。なお、操作有効期間内に、演出レバー19Aの操作も、演出ボタン18Aの操作も検出されなかった場合には、操作有効期間の終了とともに、演出レバー19Aおよび演出ボタン18Aの操作も無効となる。
そして、サブCPU102aは、図106(F)に示すように、演出レバー19Aまたは演出ボタン18Aの操作が検出されると、画像表示装置14に対して、抽選結果を示す演出画像を表示させる。
このように、画像表示装置14には、演出レバー19Aを操作させるためのレバー促進操作演出しか行われていなくても、演出レバー19Aおよび演出ボタン18Aの双方の操作が有効となるので、遊技者は、演出レバー19Aまたは演出ボタン18Aのうち、操作のしやすい操作部を使用して遊技を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、演出ボタン18Aと、演出レバー19Aという2つの操作部を用いたものとしているが、これに限らず、3つ以上の操作部を用いたものとしてもよい。
(状態遷移に係る第1具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第6具体例)
次に、図107を用いて、状態遷移に係る第1具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第6具体例について説明を行う。なお、図107においては、図107(B−1)で示す、「変動パターン04」が決定されたと仮定して説明を行う。
はじめに、図107(A)は、画像表示装置14において表示される演出の遷移(状態遷移)を表す図である。具体的には、演出図柄が変動を開始する「変動開始」と、演出図柄が変動を開始してからリーチが行われる前の「リーチ前」と、リーチが形成された以降の「リーチ後」と、当該「リーチ後」の後に行われる「発展リーチ」とで構成されている。なお、「リーチ後」の期間で行われるリーチは、大当たりに対する期待度が相対的に低いリーチが実行され、例えば、一旦、ハズレを示す図柄(例えば、「767」)を仮停止させる。その後、「発展リーチ」の期間で行われるリーチへ遷移する。なお、「発展リーチ」の期間で行われるリーチ(例えば、「スペシャルリーチ」)は、「リーチ後」の期間で行われるリーチ(例えば、「スーパーリーチ」)よりも大当たりに対する期待度が相対的に高いリーチが実行される。なお、決定された特別図柄変動パターンによっては、「リーチ後」の期間で行われるリーチでハズレを停止して、「発展リーチ」に遷移することなく変動を終了するパターンも具備しているため、例えば、ハズレを示す図柄(例えば、「767」)が仮停止した時点で、その後、「発展リーチ」に遷移するか、仮停止から確定停止となって、「発展リーチ」に遷移することなく変動が終了するかを遊技者に注目させることができるようになっている。
そして、画像表示装置14においては、「変動開始」した後の「リーチ前」において、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)を表示する。なお、演出制御基板102は、ランプ制御基板104を介して、演出ボタン18Aの操作有効期間を設定する。なお、「操作有効期間」が設定されていると、遊技者が演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作したときに、ランプ制御基板104を介して、演出制御基板102に操作情報が入力されるようになり、「操作有効期間」が設定されていないと、遊技者が演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作しても、演出制御基板102に操作情報が入力されない。また、操作有効期間は、演出ボタン18Aを模した画像および演出ボタン18Aの操作を促す画像の表示時間と同じ時間で設定されるか、それよりも長めに設定されることが想定される。そして、操作有効期間において、演出ボタン18Aが操作された場合には、例えば、リーチが形成されることを予告する予告画像等を表示する。具体的には、演出ボタン18Aが操作された場合に、キャラクタ画像を表示して、キャラクタの種類や、キャラクタのセリフ等によって、リーチが形成される可能性を報知する演出が行われる。なお、このような演出は、操作有効期間において、演出ボタン18Aが操作されなかった場合には、表示しなくてもよいし、操作有効期間において、演出ボタン18Aが操作されなかった場合には、操作有効期間の経過をもって、自動的に表示してもよい。なお、リーチ前においては、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)以外にも、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)が表示されることがある。この詳細は、図107(B−2)で後述する。
そして、画像表示装置14においては、「リーチ前」において、演出ボタン18Aの操作を促す画像等の表示を行った後に、リーチが形成される。ここで、図107の例では、画像表示装置14の表示領域140において、演出図柄表示領域(左)に「7」図柄が表示され、演出図柄表示領域(右)に「7」図柄が表示され、演出図柄表示領域(中)が変動表示している様子を示している。そして、リーチが形成されたことを示す「リーチ!」画像が表示されている。
そして、画像表示装置14においては、リーチが形成された後の、「リーチ後」において、例えば、「スーパーリーチ」に対応する演出を実行し、「スーパーリーチ」よりもさらに大当たりに対する期待度が高い「スペシャルリーチ」へ遷移するか否かを煽る演出等が行われる。なお、「スーパーリーチ」においては、一旦、ハズレの図柄を仮停止させて、その後、「スペシャルリーチ」に遷移するように構成してもよいし、ハズレの図柄を仮停止させることなく、「スペシャルリーチ」に遷移するように構成してもよい。
そして、画像表示装置14においては、「リーチ後」の、「発展リーチ」において、例えば、「スペシャルリーチ」に対応する演出を実行し、大当たりが決定されている場合には、大当たりを示す図柄を導出し、ハズレが決定されている場合には、はずれを示す図柄を導出する。なお、大当たりかハズレかのいずれかの図柄を導出するにあたり、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)を表示する。なお、演出制御基板102は、ランプ制御基板104を介して、演出レバー19Aの操作有効期間を設定する。なお、操作有効期間は、演出レバー19Aを模した画像および演出レバー19Aの操作を促す画像の表示時間と同じ時間で設定されるか、それよりも長めに設定されることが想定される。つまり、いずれかの図柄を導出するにあたり、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)を表示して、遊技者に演出レバー19Aを操作させることで、あたかも遊技者が演出レバー19Aを操作したことで、大当たりかハズレかのいずれかの図柄が導出されたような演出が行われるようになっている。なお、大当たりかハズレかのいずれかの図柄の導出は、操作有効期間において、演出レバー19Aが操作されなかった場合には、操作有効期間の経過をもって、自動的に表示することが想定される。なお、発展リーチにおいては、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)以外にも、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)が表示されることがある。この詳細は、図107(B−2)で後述する。なお、図107の例においては、大当たりを示す図柄「777」を導出し、大当たりとなったことを示す画像(大当たり!!)を表示している。
次に、図107(B−1)は、低確率遊技状態における変動パターン(特別図柄変動パターン)と、変動パターンに対応する内容(演出内容)と、変動パターンの振分の関係を示す図である。なお、図107(B−1)は、説明の便宜上、変動パターンの一部を抜粋しており、この他にも、複数の変動パターンを有している。そして、「変動パターン01(ハズレ)」は、大当たり判定の結果がハズレである場合に選択される変動パターンであって、内容としては、「ノーマルリーチ」から「スーパーリーチ」へ遷移する演出内容が定められている。また、「変動パターン02(ハズレ)」は、大当たり判定の結果がハズレである場合に選択される変動パターンであって、内容としては、「ノーマルリーチ」から「スペシャルリーチ」へ遷移する演出内容が定められている。なお、大当たり判定の結果がハズレである場合に、「変動パターン01(ハズレ)」が選択される振分は「80/100」で、「変動パターン02(ハズレ)」が選択される振分は「20/100」となっており、「変動パターン01(ハズレ)」が選択される割合が高くなっている。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。そして、「変動パターン03(当たり)」は、大当たり判定の結果が当たりである場合に選択される変動パターンであって、内容としては、「ノーマルリーチ」から「スーパーリーチ」へ遷移する演出内容が定められている。また、「変動パターン04(当たり)」は、大当たり判定の結果が当たりである場合に選択される変動パターンであって、内容としては、「ノーマルリーチ」から「スーパーリーチ」に遷移し、さらに、「スーパーリーチ」から「スペシャルリーチ」へ遷移する演出内容が定められている。なお、大当たり判定の結果が当たりである場合に、「変動パターン03(当たり)」が選択される振分は「50/100」で、「変動パターン04(当たり)」が選択される振分は「50/100」となっており、選択される割合は均等となっている。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。
次に、図107(B−2)は、低確率遊技状態における変動パターン(特別図柄変動パターン)に対応する、「リーチ前」における演出ボタン18Aの操作演出を実行する割合と演出レバー19Aの操作演出を実行する割合との関係、また、リーチ後における演出ボタン18Aの操作演出を実行する割合と演出レバー19Aの操作演出を実行する割合との関係を示している。すなわち、画像表示装置14において、「リーチ前」における演出ボタン18Aの操作を促す画像が表示される割合と演出レバー19Aの操作を促す画像が表示される割合との関係、また、画像表示装置14において、リーチ後における演出ボタン18Aの操作を促す画像が表示される割合と演出レバー19Aの操作を促す画像が表示される割合との関係を示しているともいえる。
「変動パターン01(ハズレ)」の「リーチ前」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択されることはない。また、「変動パターン02(ハズレ)」の「リーチ前」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「90/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「10/100」となっている。また、「変動パターン03(当たり)」の「リーチ前」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択されることはない。また、「変動パターン04(当たり)」の「リーチ前」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「90/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「10/100」となっている。つまり、「リーチ前」においては、変動パターンの全体として、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合が高くなっているといえる。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。
一方、「変動パターン01(ハズレ)」の「リーチ後」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「90/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「10/100」となっている。また、「変動パターン02(ハズレ)」の「リーチ後」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出ボタン18Aが選択されることはない。また、「変動パターン03(当たり)」の「リーチ後」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「50/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「50/100」となっている。また、「変動パターン04(当たり)」の「リーチ後」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「100/100」となっている。つまり、「リーチ後」においては、変動パターンの全体として、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合が高くなっているといえる。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。
このように、「リーチ前」では、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合を高くして、「リーチ」後では、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合を高くすることで、複数の操作手段を備えた場合に、いずれの操作手段を操作する局面であるかを遊技者に把握させやすくすることができる。なお、演出ボタン18Aの操作を促す演出を行っているときに、演出ボタン18Aの操作有効期間を設定するとともに、演出レバー19Aの操作有効期間を設定することもできる。但し、この場合は、演出レバー19Aの操作を促す演出は行わないようにする。つまり、操作を促す演出は、いずれか一方の操作手段の操作を促す演出しか実行しないが、いずれの操作手段も操作可能に構成する。もちろん、演出レバー19Aの操作を促す演出を行っているときに、同様のことを行ってもよい。このように構成することで、複数の操作手段を備えた場合に、遊技者が操作を行いたい操作手段を操作させることもできるので、更なる遊技興趣の向上が図れる。
なお、状態遷移に係る第1具体例において、以下のように変更することもできる。つまり、図107においては、「変動開始」後の「リーチ前」の演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示し、「操作有効期間」を設定したが、「変動開始」のタイミングで、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示し、「操作有効期間」を設定してもよい。また、「発展リーチ」において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示し、遊技者に演出レバー19Aを操作させることで、あたかも遊技者が演出レバー19Aを操作したことで、大当たりかハズレかのいずれかの図柄が導出されたような演出を行うこととしたが、当該演出を行うタイミングは、「リーチ」後から、図柄を導出するタイミングまでの間であれば、どのようなタイミングでもよい。また、演出ボタン18Aの操作を促す画像、および演出レバー19Aの操作を促す画像は、単に操作手段の画像のみを表示して、メッセージ画像は表示しなくてもよい。また、メーター画像のみを表示して、操作有効期間に対応させてゲージ画像を変化させるような画像の表示でもよい。この場合、操作手段が操作可能であることを示す画像の表示ということができる。
(状態遷移に係る第2具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第7具体例)
次に、図108を用いて、状態遷移に係る第2具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第7具体例について説明を行う。なお、図108においては、図108(B−1)で示す、「変動パターン04」が決定されたと仮定して説明を行う。
はじめに、図108(A)は、画像表示装置14において表示される演出の遷移(状態遷移)を表す図である。具体的には、演出図柄が変動を開始する「変動開始」と、リーチが形成された以降の「リーチ後(第1リーチ)」と、当該「リーチ後」の後に行われる「発展リーチ(第2リーチ)」とで構成されている。なお、「リーチ後」の期間で行われるリーチは、大当たりに対する期待度が相対的に低いリーチが実行され、例えば、一旦、ハズレを示す図柄(例えば、「767」)を仮停止させる。その後、「発展リーチ」の期間で行われるリーチへ遷移する。なお、「発展リーチ」の期間で行われるリーチ(例えば、「スペシャルリーチ」)は、「リーチ後」の期間で行われるリーチ(例えば、「スーパーリーチ」)よりも大当たりに対する期待度が相対的に高いリーチが実行される。なお、決定された特別図柄変動パターンによっては、「リーチ後」の期間で行われるリーチでハズレを停止して、「発展リーチ」に遷移することなく変動を終了するパターンも具備しているため、例えば、ハズレを示す図柄(例えば、「767」)が仮停止した時点で、その後、「発展リーチ」に遷移するか、仮停止から確定停止となって、「発展リーチ」に遷移することなく変動が終了するかを遊技者に注目させることができるようになっている。
そして、画像表示装置14においては、リーチ形成後の「リーチ後」において、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)を表示する。なお、演出制御基板102は、ランプ制御基板104を介して、演出ボタン18Aの操作有効期間を設定する。なお、操作有効期間は図107で説明した内容と同一であり、演出ボタン18Aを模した画像および演出ボタン18Aの操作を促す画像の表示時間と同じ時間で設定されるか、それよりも長めに設定されることが想定される。そして、操作有効期間において、演出ボタン18Aが操作された場合には、例えば、発展リーチへ遷移する可能性を予告する予告画像等を表示する。具体的には、演出ボタン18Aが操作された場合に、キャラクタ画像を表示して、キャラクタの種類や、キャラクタのセリフ等によって、発展リーチへ遷移する可能性を報知する演出が行われる。なお、このような演出は、操作有効期間において、演出ボタン18Aが操作されなかった場合には、表示しなくてもよいし、操作有効期間において、演出ボタン18Aが操作されなかった場合には、操作有効期間の経過をもって、自動的に表示してもよい。なお、リーチ後においては、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)以外にも、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)が表示されることがある。この詳細は、図108(B−2)で後述する。
なお、「リーチ後」において、一旦、ハズレの図柄を仮停止した後に、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示するようにしてもよい。例えば、発展リーチに遷移することが決定されている場合に、「リーチ後」において、一旦、ハズレの図柄を仮停止した後に、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示して、演出ボタン18Aが操作された場合には、第1装飾部材17Aを作動させて、発展リーチに遷移させるようにしてもよい。
そして、画像表示装置14においては、「発展リーチ」において、例えば、「スペシャルリーチ」に対応する演出を実行し、大当たりが決定されている場合には、大当たりを示す図柄を導出し、ハズレが決定されている場合には、はずれを示す図柄を導出する。なお、このいずれかの図柄を導出するにあたり、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)を表示する。なお、演出制御基板102は、ランプ制御基板104を介して、演出レバー19Aの操作有効期間を設定する。なお、操作有効期間は、演出レバー19Aを模した画像および演出レバー19Aの操作を促す画像の表示時間と同じ時間で設定されるか、それよりも長めに設定されることが想定される。つまり、大当たりかハズレかのいずれかの図柄を導出するにあたり、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)を表示して、遊技者に演出レバー19Aを操作させることで、あたかも遊技者が演出レバー19Aを操作したことで、大当たりかハズレかのいずれかの図柄が導出されたような演出が行われるようになっている。なお、大当たりかハズレかのいずれかの図柄の導出は、操作有効期間において、演出レバー19Aが操作されなかった場合には、操作有効期間の経過をもって、自動的に表示することが想定される。なお、発展リーチにおいては、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)以外にも、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)が表示されることがある。この詳細は、図108(B−2)で後述する。なお、図108の例においては、大当たりを示す図柄「777」を導出し、大当たりとなったことを示す画像(大当たり!!)を表示している。
次に、図108(B−1)は、図107(B−1)の説明で述べた内容と同一であるため、説明を省略する。次に、図108(B−2)は、低確率遊技状態における変動パターン(特別図柄変動パターン)に対応する、「第1リーチ」における演出ボタン18Aの操作演出を実行する割合と演出レバー19Aの操作演出を実行する割合との関係、また、「第2リーチ」における演出ボタン18Aの操作演出を実行する割合と演出レバー19Aの操作演出を実行する割合との関係を示している。すなわち、画像表示装置14において、「第1リーチ」における演出ボタン18Aの操作を促す画像が表示される割合と演出レバー19Aの操作を促す画像が表示される割合との関係、また、画像表示装置14において、「第2リーチ」における演出ボタン18Aの操作を促す画像が表示される割合と演出レバー19Aの操作を促す画像が表示される割合との関係を示しているともいえる。
「変動パターン01(ハズレ)」の「第1リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択されることはない。また、「変動パターン02(ハズレ)」の「第1リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「90/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「10/100」となっている。また、「変動パターン03(当たり)」の「第1リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択されることはない。また、「変動パターン04(当たり)」の「第1リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「90/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「10/100」となっている。つまり、「第1リーチ」においては、変動パターンの全体として、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合が高くなっているといえる。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。
一方、「変動パターン01(ハズレ)」の「第2リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「80/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「20/100」となっている。また、「変動パターン02(ハズレ)」の「第2リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「10/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「90/100」となっており、演出ボタン18Aが選択されることはない。また、「変動パターン03(当たり)」の「第2リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「50/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「50/100」となっている。また、「変動パターン04(当たり)」の「第2リーチ」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「100/100」となっている。つまり、「第2リーチ」においては、変動パターンの全体として、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合が高くなっているといえる。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。
このように、「第1リーチ」では、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合を高くして、「第2リーチ」では、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合を高くすることで、複数の操作手段を備えた場合に、いずれの操作手段を操作する局面であるかを遊技者に把握させやすくすることができる。なお、演出ボタン18Aの操作を促す演出を行っているときに、演出ボタン18Aの操作有効期間を設定するとともに、演出レバー19Aの操作有効期間を設定することもできる。但し、この場合は、演出レバー19Aの操作を促す演出は行わないようにする。つまり、操作を促す演出は、いずれか一方の操作手段の操作を促す演出しか実行しないが、いずれの操作手段も操作可能に構成する。もちろん、演出レバー19Aの操作を促す演出を行っているときに、同様のことを行ってもよい。このように構成することで、複数の操作手段を備えた場合に、遊技者が操作を行いたい操作手段を操作させることもできるので、更なる遊技興趣の向上が図れる。
なお、状態遷移に係る第2具体例において、以下のように変更することもできる。つまり、図108においては、「第1リーチ」において、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示し、「操作有効期間」を設定したが、「第1リーチ」が行われているときであれば、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示し、「操作有効期間」を設定するタイミングはどのようなタイミングであってもよい。また、「第2リーチ」において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示し、遊技者に演出レバー19Aを操作させることで、あたかも遊技者が演出レバー19Aを操作したことで、大当たりかハズレかのいずれかの図柄が導出されたような演出を行うこととしたが、当該演出を行うタイミングは、「第2リーチ」が行われているときであれば、どのようなタイミングであってもよい。また、演出ボタン18Aの操作を促す画像、および演出レバー19Aの操作を促す画像は、単に操作手段の画像のみを表示して、メッセージ画像は表示しなくてもよい。また、メーター画像のみを表示して、操作有効期間に対応させてゲージ画像を変化させるような画像の表示でもよい。この場合、操作手段が操作可能であることを示す画像の表示ということができる。
(状態遷移に係る第3具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第8具体例)
次に、図109を用いて、状態遷移に係る第3具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第8具体例について説明を行う。なお、図109においては、図109(B−1)で示す、「変動パターン02」「変動パターン04」が決定されたと仮定して説明を行う。
はじめに、図109(A)は、画像表示装置14において表示される演出の遷移(状態遷移)を表す図である。具体的には、演出図柄が変動を開始する「変動開始」と、リーチが形成された「リーチ」と、「リーチ」から遷移する「発展リーチ」とで構成されている。なお、「リーチ」の期間で行われるリーチは、大当たりに対する期待度が相対的に低いリーチが実行され、例えば、一旦、ハズレを示す図柄(例えば、「767」)を仮停止させる。その後、「発展リーチ」の期間で行われるリーチへ遷移する。なお、「発展リーチ」の期間で行われるリーチ(例えば、「スペシャルリーチ」)は、「リーチ」の期間で行われるリーチ(例えば、「スーパーリーチ」)よりも大当たりに対する期待度が相対的に高いリーチが実行される。なお、決定された特別図柄変動パターンによっては、「リーチ」の期間で行われるリーチでハズレを停止して、「発展リーチ」に遷移することなく変動を終了するパターンも具備しているため、例えば、ハズレを示す図柄(例えば、「767」)が仮停止した時点で、その後、「発展リーチ」に遷移するか、仮停止から確定停止となって、「発展リーチ」に遷移することなく変動が終了するかを遊技者に注目させることができるようになっている。
そして、画像表示装置14においては、「リーチ」の後の「発展リーチ」において、例えば、「スペシャルリーチ」に対応する演出を実行し、大当たりが決定されている場合には、大当たりを示す図柄を導出し、ハズレが決定されている場合には、はずれを示す図柄を導出する。なお、このいずれかの図柄を導出するにあたり、変動パターンに応じて、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)を表示する場合と、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)を表示する場合と、がある。なお、演出制御基板102は、ランプ制御基板104を介して、操作させる操作手段の操作有効期間を設定する。なお、操作有効期間は図107で説明した内容と同一であり、操作させる操作手段を模した画像および操作を促す画像の表示時間と同じ時間で設定されるか、それよりも長めに設定されることが想定される。つまり、大当たりかハズレかのいずれかの図柄を導出するにあたり、いずれかの操作を促す画像を表示して、遊技者に対応する操作手段を操作させることで、あたかも遊技者が操作手段を操作したことで、大当たりかハズレかのいずれかの図柄が導出されたような演出が行われるようになっている(以降、「決め演出」という)。なお、いずれかの図柄の導出は、操作有効期間において、操作手段が操作されなかった場合には、操作有効期間の経過をもって、自動的に表示することが想定される。なお、図109の例においては、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示した後、ハズレとなったことを示す画像(残念!)を表示し(「変動パターン02」)、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示した後、大当たりとなったことを示す画像(大当たり!!)を表示し、第1装飾部材17Aを作動させている様子を示している(「変動パターン04」)。
次に、図109(B−1)は、図107や図108における(B−1)と基本的に同一であり、振分が一部異なるのみであるため、説明を省略する。次に、図109(B−2)は、低確率遊技状態における変動パターン(特別図柄変動パターン)に対応する、決め演出における演出ボタン18Aの操作演出を実行する割合と演出レバー19Aの操作演出を実行する割合との関係、および変動パターンに対応する可動体の作動、非作動の関係を示している。すなわち、画像表示装置14において、決め演出における、演出ボタン18Aの操作を促す画像が表示される割合と演出レバー19Aの操作を促す画像が表示される割合との関係を示しているともいえる。なお、可動体とは、第1装飾部材17Aを指している。
「変動パターン01(ハズレ)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択されることはない。また、ハズレの変動パターンであるため、可動体は非作動のままである。また、「変動パターン02(ハズレ)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「70/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「30/100」となっている。また、ハズレの変動パターンであるため、可動体は非作動のままである。また、「変動パターン03(当たり)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「70/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「30/100」となっている。また、当たりの変動パターンであるため、可動体が図109の(A)の大当たり時で示すように、画像表示装置14の前面側に作動することになる。また、「変動パターン04(当たり)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出ボタン18Aが選択されることはない。また、当たりの変動パターンであるため、可動体が図109の(A)の大当たり時で示すように、画像表示装置14の前面側に作動することになる。つまり、決め演出においては、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示して、演出ボタン18Aを操作させる場合に比べ、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示して、演出レバー19Aを操作させる場合の方が、可動体が作動する割合が高くなっているといえる。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。
このように、決め演出では、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示して、演出ボタン18Aを操作させる場合に比べ、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示して、演出レバー19Aを操作させる場合の方が、可動体が作動する割合を高くすることで、決め演出において、どちらの操作手段における操作を促す画像が表示されるかに注目させることができる。なお、決め演出において、演出ボタン18Aの操作を促す演出を行っているときに、演出ボタン18Aの操作有効期間を設定するとともに、演出レバー19Aの操作有効期間を設定することもできる。但し、この場合は、演出レバー19Aの操作を促す演出は行わないようにする。つまり、操作を促す演出は、いずれか一方の操作手段の操作を促す演出しか実行しないが、いずれの操作手段も操作可能に構成する。もちろん、演出レバー19Aの操作を促す演出を行っているときに、同様のことを行ってもよい。このように構成することで、複数の操作手段を備えた場合に、遊技者が操作を行いたい操作手段を操作させることもできるので、更なる遊技興趣の向上が図れる。
なお、状態遷移に係る第3具体例において、以下のように変更することもできる。つまり、図109において、「変動開始」から「リーチ」の間と、「リーチ」から「発展リーチ」の間において、操作を促す画像を表示し、演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作させてもよい。また、この場合に、演出レバー19Aの操作を促す画像が表示された場合の方が、演出ボタン18Aの操作を促す画像が表示された場合に比べて、「決め演出」において、演出レバー19Aの操作を促す画像が表示される割合を高くしてもよい。また、演出ボタン18Aの操作を促す画像、および演出レバー19Aの操作を促す画像は、単に操作手段の画像のみを表示して、メッセージ画像は表示しなくてもよい。また、メーター画像のみを表示して、操作有効期間に対応させてゲージ画像を変化させるような画像の表示でもよい。この場合、操作手段が操作可能であることを示す画像の表示ということができる。
(状態遷移に係る第4具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第9具体例)
次に、図110を用いて、状態遷移に係る第4具体例、および変動パターンと変動パターンに係る操作手段の振分の第9具体例について説明を行う。なお、図110においては、図110(B−1)で示す、「変動パターン01」「変動パターン03」が決定されたと仮定して説明を行う。
はじめに、図110(A)は、画像表示装置14において表示される演出の遷移(状態遷移)を表す図である。具体的には、演出図柄が変動を開始する「変動開始」と、リーチが形成された「リーチ」と、「リーチ」から遷移する「スーパーリーチ」と、「スーパーリーチ」において行われる「決め演出」とで構成されている。なお、「決め演出」は、図109と同様であるため、説明を省略する。なお、図110(A)においては、「リーチ」から「スーパーリーチ」に遷移するタイミングで、可動体(第1装飾部材17A)を作動させる場合と、可動体(第1装飾部材17A)を作動させない場合とで構成されている。よって、後述する図110(B−2)で示す可動体の作動、非作動は、図109とは異なり、上述の「リーチ」から「スーパーリーチ」に遷移するタイミングでの作動、非作動を表している。つまり、図110においては、図109のように、可動体の作動が大当たりを報知するものではなく、「リーチ」から「スーパーリーチ」への遷移を報知するものであるから、ハズレの変動パターンであっても、可動体が作動することがあり、また、当たりの変動パターンであっても、可動体が非作動となることがある。なお、基本的には、可動体が作動した方が、大当たりに対する期待度が高く設定されている。
そして、画像表示装置14においては、「リーチ」から「スーパーリーチ」に遷移するタイミングで、「スーパーリーチ」に遷移することを示す画像(発展!)を表示して(併せて、可動体が作動する場合と、可動体が作動しない場合とがあって)、「スーパーリーチ」を実行して、大当たりが決定されている場合には、大当たりを示す図柄を導出し、ハズレが決定されている場合には、はずれを示す図柄を導出する。なお、大当たりかハズレかのいずれかの図柄を導出するにあたり、変動パターンに応じて、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像(ボタンを押せ!)を表示する場合と、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像(レバーを引け!)を表示する場合と、がある。なお、演出制御基板102は、ランプ制御基板104を介して、操作させる操作手段の操作有効期間を設定する。なお、操作有効期間は図107で説明した内容と同一であり、操作させる操作手段を模した画像および操作を促す画像の表示時間と同じ時間で設定されるか、それよりも長めに設定されることが想定される。つまり、いずれかの図柄を導出するにあたり、いずれかの操作を促す画像を表示して、遊技者に対応する操作手段を操作させることで、あたかも遊技者が操作手段を操作したことで、大当たりかハズレかのいずれかの図柄が導出されたような演出が行われるようになっている(図109同様、「決め演出」という)。なお、いずれかの図柄の導出は、操作有効期間において、操作手段が操作されなかった場合には、操作有効期間の経過をもって、自動的に表示することが想定される。なお、図110の例においては、演出ボタン18Aを模した画像を表示して、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示した後、ハズレとなったことを示す画像(残念!)を表示し(「変動パターン01」)、演出レバー19Aを模した画像を表示して、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示した後、大当たりとなったことを示す画像(大当たり!!)を表示し、第1装飾部材17Aを作動させている様子を示している(「変動パターン03」)。
次に、図110(B−1)は、図107〜図109における(B−1)と基本的に同一であり、振分が一部異なるのみであるため、説明を省略する。次に、図110(B−2)は、低確率遊技状態における変動パターン(特別図柄変動パターン)に対応する、「決め演出」における演出ボタン18Aの操作演出を実行する割合と演出レバー19Aの操作演出を実行する割合との関係、および変動パターンに対応する、「リーチ」から「スーパーリーチ」に遷移するタイミングでの可動体の作動、非作動の関係を示している。すなわち、画像表示装置14において、「決め演出」における、演出ボタン18Aの操作を促す画像が表示される割合と演出レバー19Aの操作を促す画像が表示される割合との関係を示しているともいえる。なお、可動体とは、第1装飾部材17Aを指している。
「変動パターン01(ハズレ)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択されることはない。また、リーチ遷移時の可動体は非作動である。また、「変動パターン02(ハズレ)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出ボタン18Aが選択されることはない。また、リーチ遷移時の可動体は作動である。また、「変動パターン03(当たり)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択されることはない。また、リーチ遷移時の可動体は非作動である。また、「変動パターン04(当たり)」は、演出ボタン18Aが選択される振分は「0/100」となっており、演出レバー19Aが選択される振分は「100/100」となっており、演出ボタン18Aが選択されることはない。また、リーチ遷移時の可動体は作動である。つまり、「決め演出」において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示して、演出レバー19Aを操作させる場合に、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示して、演出ボタン18Aを操作させる場合に比べ、リーチ遷移時において可動体が作動する割合が高いといえる。なお、当該振分値は任意の値を設定することができる。
このように、「決め演出」において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示して、演出レバー19Aを操作させる場合に、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示して、演出ボタン18Aを操作させる場合に比べ、リーチ遷移時において可動体が作動する割合を高くすることで、リーチ遷移時において、可動体が作動した場合に、その後の「決め演出」において、演出レバー19Aが操作できることを予想させることができる。なお、「決め演出」において、演出ボタン18Aの操作を促す演出を行っているときに、演出ボタン18Aの操作有効期間を設定するとともに、演出レバー19Aの操作有効期間を設定することもできる。但し、この場合は、演出レバー19Aの操作を促す演出は行わないようにする。つまり、操作を促す演出は、いずれか一方の操作手段の操作を促す演出しか実行しないが、いずれの操作手段も操作可能に構成する。もちろん、演出レバー19Aの操作を促す演出を行っているときに、同様のことを行ってもよい。このように構成することで、複数の操作手段を備えた場合に、遊技者が操作を行いたい操作手段を操作させることもできるので、更なる遊技興趣の向上が図れる。
なお、状態遷移に係る第4具体例において、以下のように変更することもできる。つまり、図110において、「変動開始」から「リーチ」の間と、「リーチ」から「発展リーチ」の間において、操作を促す画像を表示し、演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作させてもよい。また、「リーチ」から「スーパーリーチ」に遷移するときに、演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作させて、可動体が作動するように構成してもよい。また、第1装飾部材17Aを複数段階にわたって作動させることが可能に構成してもよく、例えば、「1」段階から「3」段階まで作動可能であるとして、作動段階に応じて、「決め演出」において操作可能な操作手段が、演出ボタン18Aであるか、演出レバー19Aであるかを示唆するようにしてもよい。例えば、「決め演出」において、演出ボタン18Aを操作させることを決定している場合には、「1」段階までの作動を選択しやすく、「決め演出」において、演出レバー19Aを操作させることを決定している場合には、「3」段階までの作動を選択しやすくしてもよい。このような場合、リーチ遷移時において、第1装飾部材17Aがどの段階まで作動するかによって、その後の「決め演出」において、演出レバー19Aが操作できることを予想させることができる。また、第1装飾部材17Aとは別の可動体を設けて、第1装飾部材17Aのみの作動であるか、別の可動体のみの作動であるか、ともに作動するか、によって「決め演出」において操作可能な操作手段が、演出ボタン18Aであるか、演出レバー19Aであるかを示唆するようにしてもよい。このような構成であっても、同様の効果が得られる。
また、演出ボタン18Aの操作を促す画像、および演出レバー19Aの操作を促す画像は、単に操作手段の画像のみを表示して、メッセージ画像は表示しなくてもよい。また、メーター画像のみを表示して、操作有効期間に対応させてゲージ画像を変化させるような画像の表示でもよい。この場合、操作手段が操作可能であることを示す画像の表示ということができる。
(状態遷移に係る第5具体例)
次に、図111を用いて、状態遷移に係る第5具体例について説明を行う。なお、図111においては、図109(B−1)で示す、「変動パターン03」が決定されたと仮定して説明を行う。なお、図111(A)、図111(B)ともに、「変動パターン03」における状態遷移を示している。なお、図111で示す内容は、「変動パターン03」に限らず、他の変動パターン(例えば、「操作有効期間」において、演出ボタン18Aを操作させる変動パターン)に適用することもできる。また、以下の図111〜図113に示す内容は、図107〜図110に適用することができる。
はじめに、図111(A)のケース1においては、「スーパーリーチ」中における「決め演出」において設定される操作有効期間の「3S」経過時に、例えば、演出レバー19Aを遊技者が操作したことを表している。すなわち、「変動開始」において演出図柄が変動を開始し、「変動中」を経て「リーチ」が形成される。そして、「リーチ」から「スーパーリーチ」に遷移して、「スーパーリーチ」中に、画像表示装置14において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示し、当該画像の表示とともに、演出レバー19Aの「操作有効期間」(例えば、「5S」)を設定する。つまり、演出制御基板102は、「スーパーリーチ」中に、画像制御基板105を介して、画像表示装置14に演出レバー19Aの操作を促す画像を表示し、また、演出制御基板102は、「スーパーリーチ」中に、ランプ制御基板104を介して、演出レバー19Aを有効化する。なお、「有効化」とは、遊技者が演出レバー19Aを操作したときに、ランプ制御基板104を介して、演出制御基板102に操作情報が入力される状態にあることをいう。そして、「操作有効期間」の「5S」間のうちの、「3S」経過時に、遊技者が演出レバー19Aを操作し、画像表示装置14の前面側において、第1装飾部材17Aが作動し、画像表示装置14において、大当たりとなったことを示す画像(大当たり!!)を表示している。つまり、演出制御基板102は、演出レバー19Aを有効化しているときに、ランプ制御基板104を介して、操作情報が入力されたことに基づいて、ランプ制御基板104を介して、第1装飾部材17Aを作動させる制御を行い、また、演出制御基板102は、演出レバー19Aを有効化しているときに、ランプ制御基板104を介して、操作情報が入力されたことに基づいて、画像制御基板105を介して、大当たりとなったことを示す画像を表示する制御を行う。なお、演出制御基板102は、例えば、「決め演出」において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示し、演出レバー19Aを有効化する場合、演出レバー19Aの有効化とともに、演出ボタン18Aを有効化してもよい。また、例えば、「決め演出」において、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示し、演出ボタン18Aを有効化する場合、演出ボタン18Aの有効化とともに、演出レバー19Aを有効化してもよい。
そして、「操作有効期間」の経過後は、「待機期間」に遷移する。この「待機期間」とは、例えば、「操作有効期間」の「1S」で操作を行った場合と、「操作有効期間」の「3S」で操作を行った場合とで、第1装飾部材17Aの作動タイミングや、大当たりとなったことを示す画像の表示タイミングが相違することとなるから、後述の「確定表示」が行われるまでの時間の帳尻を合わせる期間である。例えば、「操作有効期間」の「1S」で操作を行った場合と、「操作有効期間」の「3S」で操作を行った場合とでは、「待機期間」の長さは相違し、「操作有効期間」の「1S」で操作を行った場合の「待機期間」の方が長くなる。また、後述の図111(B)で示すように、「操作有効期間」で操作を行わなかった場合には、「操作有効期間」の経過をもって、第1装飾部材17Aの作動、および大当たりとなったことを示す画像の表示を行うので、「操作有効期間」の経過後の「待機期間」は、「操作有効期間」において操作を行った場合に比べ、最も短くなる。なお、この「待機期間」においては、画像表示装置14において、演出図柄(例えば、「777」)の揺れ変動表示を行うとともに、大当たりとなったことを示す画像等を表示する。よって、「操作有効期間」において操作を行った場合と、「操作有効期間」において操作を行わなかった場合とで、画像表示装置14に表示される、演出図柄(例えば、「777」)の揺れ変動表示を行う期間と、大当たりとなったことを示す画像等を表示する期間は異なっている。なお、「操作有効期間」において操作を行った場合に、「待機期間」において所定の演出を行い、「操作有効期間」において操作を行わなかった場合に、「待機期間」において所定の演出を行わないようにしてもよい。また、「待機期間」の後に、演出図柄の「再変動期間」を設けて、「待機期間」における所定の演出として、「再変動期間」における演出図柄の昇格期待度を報知する演出を行ってもよい。ここで、「再変動期間」とは、例えば、確変大当たりが決定されているときに、演出図柄においては、確変大当たりに対応しない「444」図柄などを一旦表示し、「444」図柄から、確変大当たりに対応する「777」図柄に昇格させるか否かの演出を行う期間である。このように、「待機期間」後に「再変動期間」を設け、「待機期間」における所定の演出として、「再変動期間」における演出図柄の昇格期待度を報知する演出を行うことで、「操作有効期間」において、遊技者が演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作する意欲を喚起することができる。なお、「待機期間」が経過すると、「確定表示」となり、演出図柄「777」が揺れ変動表示から、完全に停止した停止表示となる。
次に、図111(B)のケース2においては、図111(A)のケース1と、「操作有効期間」において、遊技者が演出レバー19Aを操作しなかった点の報知態様が異なっており、その他の点は共通である。すなわち、図111(B)においては、図111(A)同様、画像表示装置14において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示し、当該画像の表示とともに、演出レバー19Aの「操作有効期間」を設定したにも関わらず、遊技者が演出レバー19Aを操作しなかったことを表している。この場合、「操作有効期間」の経過をもって、第1装飾部材17Aの作動、および大当たりとなったことを示す画像の表示を行うようになっており、「操作有効期間」において操作を行った場合に比べ、第1装飾部材17Aの作動タイミングや、大当たりとなったことを示す画像の表示タイミングが相違するものの、大当たりの報知態様は、「操作有効期間」において操作を行った場合と同様である。但し、「操作有効期間」において、遊技者が演出レバー19Aを操作しなかった場合には、上述のとおり、「待機期間」が短くなるから、上述した「待機期間」における所定の演出は実行されないようになっている。よって、図111(A)のケース1と図111(B)のケース2とでは、ともに「変動パターン03」に基づく演出内容であるため、基本的に、画像表示装置14等で行われる演出等は共通であるものの、「操作有効期間」経過後の「待機期間」における演出が、「操作有効期間」において操作を行った場合と、「操作有効期間」において操作を行わなかった場合とで一部異なるようになっている。
(状態遷移に係る第6具体例)
次に、図112を用いて、状態遷移に係る第6具体例について説明を行う。なお、図112においては、図108(B−1)で示す、「変動パターン01」が決定されたと仮定して説明を行う。なお、図112(C)、図112(D)ともに、「変動パターン01」における状態遷移を示している。なお、図112で示す内容は、「変動パターン01」に限らず、他の変動パターン(例えば、「操作有効期間」において、演出ボタン18Aを操作させる変動パターン)に適用することもできる。また、図112は、図111と、大当たりであるかハズレであるかが異なっており、その他の点は共通であるため、詳細な説明は省略する。
すなわち、図112(C)では、「操作有効期間」における「3S」経過時に、演出レバー19Aを操作したものの、第1装飾部材17Aの作動、および大当たりとなったことを示す画像の表示は行われず、ハズレとなったことを示す画像(残念!)の表示が行われている。また、図112(D)では、「操作有効期間」において操作が行われなかったので、「操作有効期間」の経過をもって、ハズレとなったことを示す画像(残念!)の表示が行われている。そして、その後の「待機期間」を経て、演出図柄「767」の「確定表示」が行われる。なお、図112のケースにおいては、「待機期間」における所定の演出として、逆転大当たりとなる可能性を報知する演出を行ってもよい。ここで、「逆転大当たり」とは、予め大当たりが決定されている場合、「待機期間」の後で「確定表示」となる前に、ハズレを示す表示態様から大当たりを示す表示態様に変化させることである。このように構成することで、図111と同様に、「操作有効期間」において、遊技者が演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作する意欲を喚起することができる。
(状態遷移に係る第7具体例)
次に、図113を用いて、状態遷移に係る第7具体例について説明を行う。なお、図113は、図111(A)における「待機期間」に行う所定の演出の具体例を示す図であるので、図111(A)と異なる点のみ説明を行う。
すなわち、図113(E)では、「操作有効期間」における「3S」経過時に、演出レバー19Aを操作し、第1装飾部材17Aの作動、および大当たりとなったことを示す画像の表示とともに、所定のプレミアキャラクタ画像(大当たりが決定されている場合にのみ表示されるキャラクタ画像)が表示されている。なお、この所定のプレミアキャラクタ画像は、「操作有効期間」のみ表示することもできるし、「操作有効期間」から「待機期間」にわたって継続して表示することもできるし、「待機期間」となってから表示を開始することもできる。このように、「操作有効期間」において操作を行った場合にのみ、所定のプレミアキャラクタ画像を表示することで、「操作有効期間」において、遊技者が演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作する意欲を喚起することができる。なお、このような所定のプレミアキャラクタ画像は、「操作有効期間」において操作を行った場合の、例えば、「1/2」の確率で表示するようにしてもよいし、「操作有効期間」において操作を行った場合は必ず表示するようにしてもよい。また、「操作有効期間」において操作を行わなかった場合は、表示しないようにしてもよい。また、所定のプレミアキャラクタ画像の表示とともに、音声出力装置15から、プレミア音(大当たりが決定されている場合にのみ出力される音声)を出力するようにしてもよい。このように構成すれば、「操作有効期間」において、遊技者が演出ボタン18Aや演出レバー19Aを操作する意欲をさらに喚起することができる。
(状態遷移に係る第8具体例)
次に、図114を用いて、状態遷移に係る第8具体例について説明を行う。なお、図114(A)は、低確率遊技状態において行われる変動パターンに対応する演出態様を示し、図114(B)は、高確率遊技状態において行われる変動パターンに対応する演出態様を示している。また、図114(A)は、図107〜図110等で説明した低確率遊技状態において行われる演出の一態様を示し、図114(B)は、図107〜図110等では言及していない高確率遊技状態において行われる演出の一態様を示している。
すなわち、図114(A)では、低確率遊技状態における変動パターンに対応する演出態様として、演出図柄が「変動開始」した後、「変動中」を経てリーチが形成され、その後、「スーパーリーチ」に発展したことを示している。この「スーパーリーチ」においては、一旦、ハズレを示す図柄を仮停止し(「767」)、その後、第1装飾部材17Aを作動させて、「スペシャルリーチ」に発展したことを示している。そして、「スペシャルリーチ」において、キャラクタ同士が対決する演出を行い、演出ボタン18A、または演出レバー19Aを操作させた後に、大当たり図柄を導出することを示している。
一方、図114(B)では、高確率遊技状態における変動パターンに対応する演出態様として、低確率遊技状態における「スーパーリーチ」を行わずに、リーチ形成後は、「スペシャルリーチ」に遷移するように構成されている。すなわち、図114(A)と図114(B)とでは、中間の「スーパーリーチ」(発展演出を含む)を行うか否かにおいて一部が異なるのみで、その他の演出内容は同一である。なお、高確率遊技状態においては、いわゆる右打ち遊技を行い、図柄変動開始から大当たりか否かの結果を導出するまでの時間が低確率遊技状態に比べて、短くすることが望まれている。よって、図114(B)の例では、中間の「スーパーリーチ」を省略して、リーチ形成後は、ダイレクトに「スペシャルリーチ」に発展させることで、高確率遊技状態における遊技の消化を短縮することができる。
(その他の変更例)
なお、上記の図101〜図114の例においては、操作手段を、演出ボタン18Aと、演出レバー19Aとの関係で説明を行ったが、以下のように変更することもできる。
例えば、演出ボタン18Aは、常時操作可能な位置にあるが、演出レバー19Aは、演出レバー19Aが操作可能位置に移動した場合に操作できるように構成してもよい。具体的には、演出レバー19Aは、初期位置においては、遊技機枠体の中に収納されており、例えば、大当たりが決定された場合には高い確率(一方、ハズレが決定された場合には低い確率)で、スペシャルリーチ等の決め演出において、演出レバー19Aを初期位置から操作可能位置に移動させることで、遊技者に演出レバー19Aを操作させることができる。なお、大当たりが決定された場合に演出レバー19Aを初期位置から操作可能位置に移動させて、遊技者による操作を検知した場合に、演出レバー19Aを振動させるようにしてもよい。また、演出レバー19Aの振動に代えて、または演出レバー19Aの振動とともに、大当たりを報知する音を出力してもよい。つまり、大当たりが決定されている場合に、ハズレが決定されている場合に比べ、演出レバー19Aが操作可能位置に移動させやすく(第1の態様から第2の態様に変化しやすく)、また、大当たりが決定されているときで、操作可能位置にある演出レバー19Aが遊技者によって操作された場合に、演出レバー19Aが振動等しやすい(第2の態様から第3の態様に変化しやすい)ということができる。なお、第3の態様は、例えば演出レバー19Aに設けられた発光部が発光する態様でもよいし、装飾部が駆動して変化する態様でもよい。なお、これらの制御は、ランプCPU104aが担うことが想定される。また、演出ボタン18Aと、演出レバー19Aとは、同一部材にそれぞれ設けられていてもよいし、それぞれが別個独立の部材に設けられていてもよい。
また、演出ボタン18A、または演出レバー19Aのいずれか一方のみを備えるように構成してもよい。例えば、演出ボタン18Aのみを備える場合は、演出ボタン18Aが第1の態様と第2の態様とに切り替え可能として、例えば、大当たりが決定された場合には高い確率(一方、ハズレが決定された場合には低い確率)で、スペシャルリーチ等の決め演出において、演出ボタン18Aを第1の態様から第2の態様に切り替えることで、演出ボタン18Aを第1の態様であるときの操作と、第2の態様であるときの操作とで操作させることができる。なお、大当たりが決定された場合に演出ボタン18Aを振動させるようにしてもよい。また、演出ボタン18Aの振動に代えて、または演出ボタン18Aの振動とともに、大当たりを報知する音を出力してもよい。つまり、大当たりが決定されている場合に、ハズレが決定されている場合に比べ、演出ボタン18Aが第2の態様に変化しやすく、また、大当たりが決定されているときで、第2の態様にある演出ボタン18Aが遊技者によって操作された場合に、演出ボタン18Aが振動等しやすい(第2の態様から第3の態様に変化しやすい)ということができる。なお、例えば、第2の態様で行われる動作態様又は発光態様又は視認態様とは異なる第3の態様に変化するようなものでもよい。具体的には、演出ボタン18Aの振動態様が第1の態様から第2の態様、第3の態様、第4の態様・・・、というように遊技状態に応じて段階的に変化するようなものでもよいし、その形状、発光、回転、駆動方法など変化可能な手段が遊技状態に応じて段階的に変化するものでもよい。このように演出を遊技状態に応じて段階的に変化させることで遊技者の興趣を向上させることができる。なお、これらの制御は、ランプCPU104aが担うことが想定される。
◆上述のように、遊技機Yは、遊技者によって操作が可能であり、第1の状態(非突出(又は非振動、青色等))と、この第1の状態とは異なる第2の状態(突出(又は振動、赤色等))とに変化可能な操作手段(演出ボタン(又は操作レバー等))と、操作手段に対する操作を有効とする操作有効状態中にこの操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行する演出制御手段(サブCPU)とを備える遊技機であって、演出制御手段は、遊技者に操作手段への操作を促す操作促進報知を行う操作有効状態である第1操作有効状態において、操作手段を第1の状態又は第2の状態とし、操作促進報知を行わない操作有効状態である第2操作有効状態において、操作手段を第1の状態とする一方、第2の状態とはしないようにしている。
このように、遊技機Yは、遊技者に操作手段への操作を促す操作促進報知を行う第1操作有効状態と、操作促進報知を行わない第2操作有効状態とで、操作手段の状態を異ならせた多彩な演出を提供している。
また、上述のように、遊技機Yは、遊技者によって操作が可能な、第1操作手段、及び、第1操作手段とは異なる第2操作手段と、第1操作手段又は第2操作手段に対する操作を有効とする操作有効状態中に第1操作手段又は第2操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行する演出制御手段(サブCPU)とを備える遊技機であって、演出制御手段は、遊技者に第1操作手段又は第2操作手段への操作を促す操作促進報知を行う操作有効状態である第1操作有効状態において、第1操作手段又は第2操作手段に対して操作がされることに基づいて、操作に応じた所定の演出を実行し、操作促進報知を行わない操作有効状態である第2操作有効状態において、第1操作手段に対して操作がされることに基づいて、操作に応じた所定の演出を実行し、第2操作手段に対して操作がされても、操作に応じた所定の演出を実行しないようにしている。
このように、遊技機Yは、遊技者に操作手段への操作を促す操作促進報知を行う第1操作有効状態と、操作促進報知を行わない第2操作有効状態とで、所定の演出を実行するために用いる操作手段を異ならせた多彩な演出を提供している。
◆また、上述のように、遊技機Yは、遊技者によって操作が可能であり、第1状態(非突出(又は非振動、青色等))と、第1状態とは異なる第2状態(突出(又は振動、赤色等))とに変化可能な操作手段と、操作手段に対する操作を有効とする操作有効状態中に操作手段が操作されることに基づいて、所定の演出を実行する演出制御手段(サブCPU)とを備える遊技機であって、演出制御手段は、遊技に係る遊技演出の実行中における、遊技者に操作手段への操作を促す操作促進報知を行う操作有効状態である第1操作有効状態では、操作手段を第1状態又は第2状態とし、遊技演出を実行していない待機状態中における、操作有効状態である第2操作有効状態では、操作手段を第1状態とする一方、第2状態とすることを制限する。
このように、遊技機Yは、遊技に係る遊技演出の実行中における、遊技者に操作手段への操作を促す操作促進報知を行う第1操作有効状態と、遊技演出を実行していない待機状態中における第2操作有効状態とで、操作手段の状態を異ならせた多彩な演出を提供している。
また、上述のように、遊技機Yは、遊技者によって操作が可能な、第1操作手段、及び、第1操作手段とは異なる第2操作手段と、第1操作手段又は第2操作手段に対する操作を有効とする操作有効状態中に第1操作手段又は第2操作手段が操作されることに基づいて、所定の演出を実行する演出制御手段(サブCPU)とを備える遊技機であって、演出制御手段は、遊技に係る遊技演出の実行中における、遊技者に第1操作手段又は第2操作手段への操作を促す操作促進報知を行う操作有効状態である第1操作有効状態では、第1操作手段又は第2操作手段に対して操作がされることに基づいて、操作に応じた所定の演出を実行し、遊技演出を実行していない待機状態中における、操作有効状態である第2操作有効状態では、第1操作手段に対して操作がされることに基づいて、操作に応じた所定の演出を実行し、第2操作手段に対して操作がされても、操作に応じた所定の演出を実行することを制限する。
このように、遊技機Yは、遊技に係る遊技演出の実行中における、遊技者に操作手段への操作を促す操作促進報知を行う第1操作有効状態と、遊技演出を実行していない待機状態中における第2操作有効状態とで、所定の演出を実行するために用いる操作手段を異ならせた多彩な演出を提供している。
◆また、上述のように、遊技機Yは、始動条件の成立に基づいて遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段(メインCPU)と、判定手段により特別遊技を実行すると判定されることにより、特別遊技を実行する特別遊技制御手段(メインCPU)と、遊技者によって操作が可能であり、第1状態(非突出(又は非振動、青色等))と、第1状態とは異なる第2状態(突出(又は振動、赤色等))とに変化可能な操作手段(演出ボタン(又は操作レバー等))と、判定手段による判定結果に基づいて、判定結果を報知するための演出図柄を用いた変動演出を行う演出制御手段(サブCPU)と、を備える遊技機であって、演出制御手段は、変動演出において、操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行可能であり、所定の演出には、第1状態の操作手段に対する操作により実行する第1演出と、第2状態の操作手段に対する操作により実行する第2演出と、第1状態又は第2状態の該操作手段に対する操作により実行する第3演出とが含まれており、判定手段により特別遊技を実行すると判定されたことに基づいて実行する変動演出における第3演出では、操作手段を、第1状態とするよりも高い割合で第2状態とするようにしている。
このように、遊技機Yは、第3演出を実行する際に用いる操作手段の状態を判定手段による判定結果に応じた割合で変化させることによって、遊技者の遊技に対する興味を高めさせることができる。
また、上述のように、遊技機Yは、始動条件の成立に基づいて遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段(メインCPU)と、判定手段により特別遊技を実行すると判定されることにより、特別遊技を実行する特別遊技制御手段(メインCPU)と、遊技者によって操作が可能な、第1操作手段、及び、第1操作手段とは異なる第2操作手段と、判定手段による判定結果に基づいて、判定結果を報知するための演出図柄を用いた変動演出を行う演出制御手段(サブCPU)とを備える遊技機であって、演出制御手段は、変動演出において、第1操作手段又は第2操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行可能であり、所定の演出には、第1操作手段に対する操作に基づいて実行する第1演出と、第2操作手段に対する操作に基づいて実行する第2演出と、第1操作手段又は第2操作手段に対する操作により実行する第3演出とが含まれており、判定手段により特別遊技を実行すると判定されたことに基づいて実行する変動演出における第3演出では、第1操作手段よりも高い割合で第2操作手段が選択される。
このように、遊技機Yは、第3演出を実行する際に用いる操作手段の選択割合を判定手段による判定結果に応じて異ならせていることによって、遊技者の遊技に対する興味を高めさせることができる。
◆また、上述のように、遊技機Yは、始動条件の成立に基づいて遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定を行う判定手段(メインCPU)と、判定手段により特別遊技を実行すると判定されることにより、特別遊技を実行する特別遊技制御手段(メインCPU)と、遊技者によって操作が可能な、第1操作手段、及び、第1操作手段とは異なる第2操作手段と、判定手段による判定結果に基づいて、判定結果を報知するための演出図柄を用いた変動演出を行う演出制御手段(サブCPU)とを備える遊技機であって、演出制御手段は、変動演出における第1操作手段又は第2操作手段の操作を促す操作促進演出において第1操作手段又は第2操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行し、操作促進演出において、第1操作手段に対する操作として、第1操作種別の操作、又は、第1操作種別とは異なる第2操作種別の操作を促し、第2操作手段に対する操作として、第3操作種別の操作、又は、第3操作種別の操作とは異なる第4操作種別の操作を促し、第1操作種別の操作を促す割合と、第2操作種別の操作を促す割合とを異ならせ、第3操作種別の操作を促す割合と、第4操作種別の操作を促す割合とを異ならせている。
このように、遊技機Yは、操作促進演出において第1操作手段又は第2操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行する場合に、操作促進演出において、第1操作手段に対する操作として、第1操作種別の操作と第2操作種別の操作とを異なる割合で促し、第2操作手段に対する操作として、第3操作種別の操作と第4操作種別の操作とを異なる割合で促すことによって、多彩な操作促進演出を提供している。
そして、この操作促進演出には、第1操作手段に対する操作として、第1操作種別の操作のみを促し、第2操作手段に対する操作として、第4操作種別の操作のみを促す操作促進演出がある。
◆また、上述のように、遊技機Yは、始動条件の成立に基づいて遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段(メインCPU)と、判定手段により特別遊技を実行すると判定されることにより、特別遊技を実行する特別遊技制御手段(メインCPU)と、特別遊技の終了後に、通常遊技状態に比して、遊技者に有利な特定遊技状態を設定する特定遊技状態設定手段(メインCPU)と、遊技者によって操作が可能な操作手段(例えば演出ボタン)と、判定手段による判定結果に基づいて、判定結果を報知するための演出図柄を用いた変動演出を行う演出制御手段(サブCPU)とを備える遊技機であって、演出制御手段は、変動演出における操作手段に対する操作を有効とする操作有効状態中に操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行し、特別遊技の終了後の特定遊技状態における第1の期間よりも高い割合で、特定遊技状態における、第1の期間の後の第2の期間において、変動演出中に操作有効状態を設定する。
このように、遊技機Yは、特別遊技の終了後の特定遊技状態が続くにつれて操作手段を用いた演出が多くなるといった興趣の高い演出を提供することが可能となる。
この操作手段は、第1状態(非突出(又は非振動、青色等))と、第1状態とは異なる第2状態(突出(又は振動、赤色等))とに変化可能であり、演出制御手段は、第1の期間よりも高い割合で、第2の期間において、操作手段を第2状態とする操作有効状態を設定する。
このように、遊技機Yは、特別遊技の終了後の特定遊技状態が続くにつれて第2状態となる操作手段を用いた演出が多くなるといった興趣の高い演出を提供することが可能となる。
◆以上のように、本実施形態によれば、図52〜図53の特定演出判定テーブルを用いて、特定演出の実行の有無を判定する。この判定では、ハズレの場合よりも大当たりの場合の方が特定演出を実行すると判定されやすく、また、大当たり期待度が高いリーチ演出ほど特定演出を実行すると判定されやすくなっている。そして、特定演出を実行する場合は、演出ボタン18Aの振動速度、演出ボタン18Aの振動音の疑似的な音声の出力の有無、演出ボタン18Aの画像の出力の有無を決定する。
特定演出における演出ボタン18Aの振動速度は、図54〜図55の特定演出振動速度決定テーブルを用いて、演出ボタン18Aを高速振動させるか低速振動させるかを決定する。ハズレの場合よりも大当たりの場合の方が演出ボタン18Aを高速振動させると決定されやすく、また、大当たり期待度が高いリーチ演出ほど演出ボタン18Aを高速振動させると決定されやすくなっている。また、特定演出における演出ボタン18Aの振動音の疑似的な音声の出力の有無は、図56〜図57の特定演出音声出力決定テーブルを用いて決定する。ハズレの場合よりも大当たりの場合の方が演出ボタン18Aの振動音の疑似的な音声を出力すると決定されやすく、また、大当たり期待度が高いリーチ演出ほど演出ボタン18Aの振動音の疑似的な音声を出力すると決定されやすくなっている。さらに、特定演出における演出ボタン18Aの画像の出力の有無は、図58〜図59の特定演出画像出力決定テーブルを用いて決定する。ハズレの場合よりも大当たりの場合の方が演出ボタン18Aの画像を出力すると決定されやすく、また、大当たり期待度が高いリーチ演出ほど演出ボタン18Aの画像を出力すると決定されやすくなっている。
このように、特定演出を行う場合、演出ボタン18Aの振動速度、振動する演出ボタン18Aの疑似的な音声の出力の有無、演出ボタン18Aの画像の表示の有無のいずれか、および、図60に示すようにその組み合わせによって大当たり期待度が異なるようになっている。これにより、多段階的に大当たり期待度を遊技者に報知することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、特定演出において、演出ボタン18Aの振動速度、振動する演出ボタン18Aの疑似的な音声の出力の有無、および演出ボタン18Aの画像の表示の有無を用いて大当たり期待度を示唆するが、これに限らず、例えば、表示する演出ボタン18Aの画像の大きさや2Dと3Dとの違い、色の違い、出力する音声の大きさの違いなどを用いてもよい。また、特定演出において出力される音声は、振動する演出ボタン18Aの疑似的な音声ではなく、特定演出特有の効果音や特定のセリフ等であってもよい。また、特定演出を行う場合には、複数種類の音声を出力可能とし、出力される音声の種類によって大当たり期待度を示唆するようにしてもよい。
また、演出ボタン18Aの振動ではなく、演出レバー19Aの振動によって特定演出を行ってもよいし、演出ボタン18Aの振動ではなく、演出ボタン18Aに内蔵されたLEDの点灯や点滅等によって、演出ボタン18Aが動作しているように見せる演出であってもよい。また、演出ボタン18Aの内部に設けられた物体が動くことによって特定演出を行い、該物体の動作の有無や動作の速度によって大当たり期待度を示唆してもよい。また、演出ボタン18Aが回転することにより特定演出を行い、回転の有無や回転速度、回転方向によって大当たり期待度を示唆してもよい。また、演出ボタン18Aが突出することによって特定演出を行うようにしてもよい。
また、本実施形態においては、通常遊技状態である低確率遊技状態且つ非時短遊技状態(演出モードAであるとき)の場合、図44〜図45に示すように、第1操作手段である演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行う割合は、第2操作手段である演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を行う割合よりも高くなっている。一方、特定遊技状態である高確率遊技状態且つ時短遊技状態(演出モードB〜Dであるとき)の場合、図46〜図51に示すように、第2操作手段である演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を行う割合が、第1操作手段である演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行う割合よりも高くなっている。したがって、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態中では、遊技者は演出ボタン18Aを使用する頻度が多く、高確率遊技状態且つ時短遊技状態では、遊技者は演出レバー19Aを使用する頻度が多くなる。これにより、遊技状態に応じて操作手段の選択する楽しみを遊技者に付与し、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、遊技状態に応じて、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行う割合と演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を行う割合とを異ならせているが、これに限らず、例えば、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態では、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知は行わずに演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知のみを行うようにしたり、高確率遊技状態且つ時短遊技状態では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行わずに、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知のみを行うようにしたりしてもよい。また、例えば、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知と演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知とを行うが、高確率遊技状態且つ時短遊技状態では、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行わずに、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知のみを行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1操作手段として演出ボタン18Aを用い、第2操作手段として演出レバー19Aを用いているが、これに限らず、第1操作手段として演出レバー19Aを用い、第2操作手段として演出ボタン18Aを用いてもよい。また、第1操作手段や第2操作手段として、演出ボタン18Aとは異なる演出用のボタンや、タッチパネル、タッチセンサ、赤外線センサ、近接センサ、モーションセンサ等を用いてもよい。
また、本実施形態では、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態中では、遊技者は演出ボタン18Aを使用する頻度が多く、高確率遊技状態且つ時短遊技状態では、遊技者は演出レバー19Aを使用する頻度が多くなるようになっている。しかし、これに限らず、高確率遊技状態且つ時短遊技状態の例えば前半期間と後半期間とで、演出ボタン18Aを使用する演出の出現頻度と、演出レバー19Aを使用する演出の出現頻度とを異ならせるようにしてもよい。本実施形態においては、例えば、演出モードBであるときは、第1操作手段である演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行う割合を、第2操作手段である演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を行う割合よりも高くし、演出モードCであるときは、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を行う割合を、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行う割合よりも高くする。さらに、演出モードDであるときは、演出モードCのときよりも演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を行う割合を高くする。これにより、高確率遊技状態且つ時短遊技状態であるときの遊技の興趣を向上させることができる。
また、演出ボタン18Aのみを用いるリーチ演出と、演出レバー19Aのみを用いるリーチ演出とを実行可能とし、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態中では、演出ボタン18Aのみを用いるリーチ演出の実行頻度が高く、高確率遊技状態且つ時短遊技状態では、演出レバー19Aのみを用いるリーチ演出の実行頻度が高くなるようにしてもよい。また、演出には、演出ボタン18A専用演出と、演出レバー19A専用演出とがあり、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態中では、演出ボタン18A専用演出の出現頻度が高く、高確率遊技状態且つ時短遊技状態では、演出レバー19A専用演出の出現頻度が高くなるようにしてもよい。
なお、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知において、「ボタンを連打せよ」などと、演出ボタン18Aの複数回の操作を促す演出も実行可能であるが、この場合、該操作促進報知は「1回」とカウントする。例えば、演出ボタン18Aを5回操作することを促す操作促進報知が1回あったとしても、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知が2回あった場合は、遊技者が演出ボタン18Aを使用する頻度よりも演出レバー19Aを使用する頻度の方が多いといえる。
また、本実施形態では、第1操作手段としての演出ボタン18Aと第2操作手段としての演出レバー19Aとの2つの操作手段を有するが、これに限らず、第3操作手段など、より多くの種類の操作手段を有してもよい。3種類以上の操作手段を有する場合は、各操作手段の使用頻度(各操作手段の操作を促す操作促進報知の出現割合)を、遊技状態よって異なるようにしてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態としての低確率遊技状態かつ非時短遊技状態と、特定遊技状態としての高確率遊技状態且つ時短遊技状態とに設定可能であるが、これに限らず、低確率遊技状態かつ時短遊技状態や、高確率遊技状態かつ非時短遊技状態などの遊技状態が特定遊技状態に相当するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知は、特定遊技状態である高確率遊技状態且つ時短遊技状態である場合よりも、通常遊技状態である低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である場合の方が、実行される割合が高くなっている。すなわち、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である場合は、通常遊技状態である低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である場合よりも、演出ボタン18Aの操作を促す操作促進報知を行う割合が低い。これにより、演出ボタン18Aを用いた演出の演出効果を向上させることが可能となる。
また、本実施形態においては、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知は、通常遊技状態である低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である場合よりも、特定遊技状態である高確率遊技状態且つ時短遊技状態である場合の方が、実行される割合が高くなっている。すなわち、高確率遊技状態且つ時短遊技状態である場合は、通常遊技状態である低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である場合よりも、演出レバー19Aの操作を促す操作促進報知を行う割合が高い。これにより、演出レバー19Aを用いた演出の演出効果を向上させることが可能となる。
なお、遊技機Yは、メインCPU101aは、大当たり遊技を実行した際、大当たり遊技の終了後に、通常遊技状態(低確率遊技状態且つ非時短遊技状態)に比して、遊技者に有利な特定遊技状態(高確率遊技状態且つ時短遊技状態)を設定し、特定遊技状態において、大当たり判定の判定回数(特別図柄表示の実行可能回数)が84回に達することを契機に特定遊技状態を終了させる所謂「ST機」として説明した。しかしながら、本発明の遊技機は、「ST機」である場合に限定されず、次の大当たりに当選するまで高確率状態が継続する(若しくは、例えば10000回高確率遊技状態が継続する)「確変大当たり」と、大当たり遊技後の遊技状態が低確率遊技状態となる「通常大当たり」とを有する遊技機であってもよい。
遊技機Yがこのような遊技機である場合には、大当たり遊技後の特別図柄の変動回数が1回〜99回までの変動演出を行う期間を上述の「第1の期間」とし、大当たり遊技後の特別図柄の変動回数が100回以上の期間を上述の「第2の期間」としてもよい。この場合、サブCPU102aは、「第1の期間」よりも高い割合で「第2の期間」において、変動演出中に操作有効期間を設定する。
なお、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限定されることなく、じやん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
<上記実施形態に記載された他の発明等について>
以下、上記実施形態に記載された他の発明等について記載する。
なお、以下に記載した他の発明等は、発明として各々独立して成立可能であるものを含むとともに、他の発明等と複合して成立可能であるものも含む。
(A)遊技者によって操作が可能であり、第1の状態と、該第1の状態とは異なる第2の状態とに変化可能な操作手段と、前記操作手段に対する操作を有効とする操作有効状態中に該操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行する演出制御手段とを備える遊技機であって、前記演出制御手段は、遊技者に前記操作手段への操作を促す操作促進報知を行う前記操作有効状態である第1操作有効状態において、該操作手段を前記第1の状態又は前記第2の状態とし、前記操作促進報知を行わない前記操作有効状態である第2操作有効状態において、該操作手段を前記第1の状態とする一方、前記第2の状態とはしないことを特徴とする遊技機。
(B)遊技者によって操作が可能な、第1操作手段、及び、該第1操作手段とは異なる第2操作手段と、前記第1操作手段又は前記第2操作手段に対する操作を有効とする操作有効状態中に該第1操作手段又は該第2操作手段が操作されることに基づいて所定の演出を実行する演出制御手段とを備える遊技機であって、前記演出制御手段は、遊技者に前記第1操作手段又は前記第2操作手段への操作を促す操作促進報知を行う前記操作有効状態である第1操作有効状態において、該第1操作手段又は該第2操作手段に対して操作がされることに基づいて、該操作に応じた所定の演出を実行し、前記操作促進報知を行わない前記操作有効状態である第2操作有効状態において、前記第1操作手段に対して操作がされることに基づいて、該操作に応じた所定の演出を実行し、前記第2操作手段に対して操作がされても、該操作に応じた所定の演出を実行しないことを特徴とする遊技機。
(C)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技の制御を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技の制御を行うと判定された場合、前記特別遊技の制御を実行する特別遊技制御手段と、遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、前記第1操作手段や前記第2操作手段の操作を促す操作演出の制御を行う操作演出制御手段と、通常遊技状態または、該通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態にて遊技を制御する遊技状態制御手段と、を備え、前記操作演出制御手段は、前記遊技状態制御手段が前記通常遊技状態にて遊技を制御している場合は、前記第1操作手段の操作を促す操作演出を行う割合が、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を行う割合よりも高く、前記遊技状態制御手段が前記特定遊技状態にて遊技を制御している場合は、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を行う割合が、前記第1操作手段の操作を促す操作演出を行う割合よりも高い、ことを特徴とする遊技機。
(D)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技の制御を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技の制御を行うと判定された場合、前記特別遊技の制御を実行する特別遊技制御手段と、遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、前記第1操作手段や前記第2操作手段の操作を促す操作演出の制御を行う操作演出制御手段と、通常遊技状態または、該通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態にて遊技を制御する遊技状態制御手段と、を備え、前記操作演出制御手段は、前記遊技状態制御手段が前記特定遊技状態にて遊技を制御している場合は、前記遊技状態制御手段が前記通常遊技状態にて遊技を制御している場合よりも、前記第1操作手段の操作を促す操作演出を行う割合が低い、ことを特徴とする遊技機。
(E)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技の制御を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技の制御を行うと判定された場合、前記特別遊技の制御を実行する特別遊技制御手段と、遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、前記第1操作手段や前記第2操作手段の操作を促す操作演出の制御を行う操作演出制御手段と、通常遊技状態または、該通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態にて遊技を制御する遊技状態制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記遊技状態制御手段が前記特定遊技状態にて遊技を制御している場合は、前記遊技状態制御手段が前記通常遊技状態にて遊技を制御している場合よりも、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を行う割合が高い、ことを特徴とする遊技機。
<上記実施形態から把握できる技術的思想は以下のとおりである。>
◆(イ)遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、通常遊技状態と、該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態と、を有する遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出と、を実行可能であって、前記通常遊技状態に制御されているときは第1変動演出を実行可能であり、前記特定遊技状態に制御されているときは前記第1変動演出とは異なる第2変動演出を実行可能な演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態において前記第1変動演出を実行している場合は、前記特定遊技状態において前記第2変動演出を実行している場合よりも、前記第1操作手段の操作を促す操作演出が実行されやすい、ことを特徴とする。このように、通常遊技状態(例えば、低確率遊技状態)においては、特定遊技状態(例えば、高確率遊技状態)よりも、第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)の操作を促す演出が選択されやすくなっているため、興趣を向上させることができる。
◆(ロ)遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、通常遊技状態と、該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態と、を有する遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出と、を実行可能であって、前記通常遊技状態に制御されているときは第1変動演出を実行可能であり、前記特定遊技状態に制御されているときは前記第1変動演出とは異なる第2変動演出を実行可能な演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において前記第2変動演出を実行している場合は、前記通常遊技状態において前記第1変動演出を実行している場合よりも、前記第1操作手段の操作を促す操作演出の実行頻度が高いことがある、ことを特徴とする。このように、特定遊技状態(例えば、高確率遊技状態)においては、通常遊技状態と(例えば、低確率遊技状態)よりも、第1操作手段(例えば、演出レバー19A)の操作を促す演出が選択されやすくなっているため、興趣を向上させることができ、また、第1操作手段を使用した演出が特定遊技状態における特徴的な演出であるため、とりわけ興趣を高めることができる。
◆(ハ)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、通常遊技状態と、該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態と、を有する遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出と、を実行可能な演出制御手段と、を備え、前記第1操作手段は、第1の態様から前記第1の態様とは異なる第2の態様に変化可能であって、前記演出制御手段は、前記通常遊技状態に制御されている場合には、前記特定遊技状態に制御されている場合よりも、前記第1操作手段の操作を促す操作演出の実行頻度が高いことがあり、前記特別遊技を実行する場合には、前記第1操作手段を前記第1の態様から前記第2の態様に変化させやすいことがある、ことを特徴とする。このように、通常遊技状態(例えば、低確率遊技状態)においては、特定遊技状態(例えば、高確率遊技状態)よりも、第1操作手段(演出ボタン18A)にかかわる演出が発生しやすく、特別遊技の制御を行うと判定されたとき(当たり当選時)には、第1操作手段を第1の態様(例えば、通常状態)から第2の態様(例えば、突出状態)に変化させやすいため、遊技の興趣を向上させることができる。
◆(ニ)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、通常遊技状態と、該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態と、を有する遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出と、を実行可能な演出制御手段と、を備え、前記第2操作手段は、第1の態様から前記第1の態様とは異なる第2の態様に変化可能であって、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態に制御されている場合には、前記通常遊技状態にて制御されている場合よりも、前記第2操作手段の操作を促す操作演出が実行されやすく、前記特別遊技を行うと判定されたときには、前記第2操作手段を前記第1の態様から前記第2の態様に変化させやすい、ことを特徴とする。このように、特定遊技状態(例えば、高確率遊技状態)においては、通常遊技状態(例えば、低確率遊技状態)よりも、第2操作手段(例えば、演出レバー19A)にかかわる演出が発生しやすく、特別遊技の制御を行うと判定されたとき(例えば、当たり当選時)には、第2操作手段を第1の態様(例えば、通常状態)から第2の態様(例えば、振動状態)に変化させやすいため、遊技の興趣を向上させることができる。
◆(ホ)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、通常遊技状態と、該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態と、を有する遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出と、を実行可能な演出制御手段と、を備え、前記第2操作手段は、第1の態様から前記第1の態様とは異なる第2の態様に変化可能であって、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態に制御されている場合には、前記第1操作手段の操作を促す操作演出よりも、前記第2操作手段の操作を促す操作演出が実行されやすく、前記特別遊技を行うと判定された場合には、前記第2操作手段を前記第1の態様から前記第2の態様に変化しやすい、ことを特徴とする。このように、特定遊技状態(例えば、高確率遊技状態)においては、第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)の操作を促す演出よりも、第2操作手段(例えば、演出レバー19A)の操作を促す演出が選択されやすく、特別遊技の制御を行うと判定された場合(例えば、当たり当選時)には、第2操作手段を第1の態様(例えば、通常状態)から第2の態様(例えば、振動状態)に変化しやすいため、遊技の興趣を向上させることができる。
◆(ヘ)遊技者が操作可能な第1操作手段と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、通常遊技状態と、該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態と、を有する遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出と、を実行可能であって、前記通常遊技状態に制御されているときは第1変動演出を実行可能であり、前記特定遊技状態に制御されているときは前記第1変動演出とは異なる第2変動演出を実行可能な演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特定遊技状態において前記第2変動演出を実行している場合は、前記通常遊技状態において前記第1変動演出を実行している場合よりも、前記第2操作手段の操作を促す操作演出の実行頻度が高いことがあり、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を行っている場合に、前記第1操作手段および前記第2操作手段のいずれの操作も有効可能とする、ことを特徴とする。このように、第2操作手段(例えば、演出レバー19A)の操作を促す操作演出しか行われていなくても、第2操作手段に加え、第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)の操作が有効となるので、遊技者は、複数の操作手段のうち、操作のしやすい操作手段を使用して遊技を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
◆(ト)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する特別遊技判定手段(例えば、メインCPU101a)と、遊技者が操作可能な第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段(例えば、演出レバー19A)と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出とを制御する操作演出制御手段(例えば、サブCPU102a)と、前記判定の結果に基づき変動表示を行う変動表示手段(例えば、画像表示装置14)と、前記判定の結果に基づきリーチ演出を制御するリーチ演出制御手段(例えば、サブCPU102a)と、を備え、前記操作演出制御手段は、前記変動表示の実行後で前記リーチ演出の実行前は、前記リーチ演出の実行後に比べて、前記第1操作手段の操作を促す操作演出を実行しやすく構成されている、ことを特徴とする。このように、リーチ演出の実行前では、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合を高くして、リーチ演出の実行後では、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合を高くすることで、複数の操作手段を備えた場合に、いずれの操作手段を操作する局面であるかを遊技者に把握させやすくすることができる。
◆(チ)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する特別遊技判定手段(例えば、メインCPU101a)と、遊技者が操作可能な第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段(例えば、演出レバー19A)と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出とを制御する演出制御手段と(例えば、サブCPU102a)、を備え、前記演出制御手段は、前記判定の結果に基づき特定演出を実行可能で、前記特定演出の実行後は、前記特定演出の実行前に比べて、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を実行し易いことがある、ことを特徴とする。このように、特定演出の実行前では、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合を高くして、特定演出の実行後では、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合を高くすることで、複数の操作手段を備えた場合に、いずれの操作手段を操作する局面であるかを遊技者に把握させやすくすることができる。
◆(リ)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する特別遊技判定手段(例えば、メインCPU101a)と、遊技者が操作可能な第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段(例えば、演出レバー19A)と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出とを制御する演出制御手段(例えば、サブCPU102a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記判定の結果に基づき特定演出を実行可能で、前記特定演出として、第1特定演出と、当該第1特定演出の実行後に行われる第2特定演出を実行可能であり、前記第1特定演出を実行している場合は、前記第2特定演出を実行している場合に比べ、前記第1操作手段の操作を促す操作演出を実行し易いことがある、ことを特徴とする。このように、第1特定演出では、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合を高くして、第2特定演出では、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合を高くすることで、複数の操作手段を備えた場合に、いずれの操作手段を操作する局面であるかを遊技者に把握させやすくすることができる。
◆(ヌ)始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する特別遊技判定手段(例えば、メインCPU101a)と、遊技者が操作可能な第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段(例えば、演出レバー19A)と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出とを制御する演出制御手段(例えば、サブCPU102a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記判定の結果に基づき特定演出を実行可能で、前記特定演出として、第1特定演出と、当該第1特定演出の実行後に行われる第2特定演出を実行可能であり、前記第2特定演出を実行している場合は、前記第1特定演出を実行している場合に比べて、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を実行し易いことがある、ことを特徴とする。このように、第1特定演出では、演出レバー19Aが選択されるよりも、演出ボタン18Aが選択される割合を高くして、第2特定演出では、演出ボタン18Aが選択されるよりも、演出レバー19Aが選択される割合を高くすることで、複数の操作手段を備えた場合に、いずれの操作手段を操作する局面であるかを遊技者に把握させやすくすることができる。
◇(ル)遊技者が操作可能な第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)と、前記第1操作手段が操作されたことを検知する第1操作検知手段(例えば、操作検出スイッチ18a)と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段(例えば、演出レバー19A)と、前記第2操作手段が操作されたことを検知する第2操作検知手段(例えば、操作検出スイッチ19a)と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出とを制御する演出制御手段(例えば、サブCPU102a)と、第1の位置から第2の位置に移動可能な可動手段(例えば、第1装飾部材17A)と、前記第1操作検知手段または前記第2操作検知手段が前記検知したことに基づいて、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動制御可能な可動制御手段(例えば、ランプCPU104a)と、を備え、前記可動制御手段は、前記第2操作手段の操作を促す操作演出が制御され前記検知が行われた場合は、前記第1操作手段の操作を促す操作演出が制御され前記検知が行われた場合に比べ、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動させやすく制御される、ことを特徴とする。このように、操作手段を操作することで大当たりの判定結果が導出される決め演出では、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示して、演出ボタン18Aを操作させる場合に比べ、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示して、演出レバー19Aを操作させる場合の方が、可動体が作動する割合を高くすることで、決め演出において、どちらの操作手段における操作を促す画像が表示されるかに注目させることができる。
◆(ヲ)遊技者が操作可能な第1操作手段(例えば、演出ボタン18A)と、遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段(例えば、演出レバー19A)と、前記第1操作手段の操作を促す操作演出と、前記第2操作手段の操作を促す操作演出とを制御する演出制御手段(例えば、サブCPU102a)と、第1の位置から第2の位置に移動可能な可動手段(例えば、第1装飾部材17A)と、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動制御可能な可動制御手段(例えば、ランプCPU104a)と、を備え、前記可動制御手段は、前記演出制御手段により前記第2操作手段の操作を促す操作演出が制御される場合に、前記第1操作手段の操作を促す操作演出が制御される場合に比べ、前記演出制御手段による制御が行われる前に、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動させやすく制御される、ことを特徴とする。このように、操作手段を操作することで大当たりの判定結果が導出される決め演出において、演出レバー19Aの操作を促す画像を表示して、演出レバー19Aを操作させる場合に、演出ボタン18Aの操作を促す画像を表示して、演出ボタン18Aを操作させる場合に比べ、演出制御手段による制御が行われる前において可動体が作動する割合を高くすることで、演出制御手段による制御が行われる前において、可動体が作動した場合に、その後の「決め演出」において、演出レバー19Aが操作できることを予想させることができる。
また、「第1操作手段」とは、遊技者が操作可能な操作手段であれば、どのようなものであってもよい。例えば、ボタン、レバー、タッチパネル、ハンドルなどを適用することができる。
また、「第2操作手段」とは、遊技者が操作可能な操作手段であれば、どのようなものであってもよい。例えば、ボタン、レバー、タッチパネル、ハンドルなどを適用することができる。
なお、本実施形態では、パチンコ遊技機に用いる遊技機について説明をしたが、回胴式遊技機(スロットマシン)、雀球遊技機、アレンジボール遊技機に用いてもよい。
Y 遊技機
6 第1始動口
6a 第1始動口検出センサ
7 第2始動口
7a 第2始動口検出センサ
8 大入賞口
9 第1入賞ゲート
10 第2入賞ゲート
14 画像表示装置
17A 第1装飾部材(可動部材)
17B 第2装飾部材(可動部材)
17C 第3装飾部材(可動部材)
18A 演出ボタン(第1操作手段)
19A 演出レバー(第2操作手段)
70 第2始動口制御装置
80 大入賞口制御装置
101 主制御基板
101a メインCPU
101b メインROM
101c メインRAM
102 演出制御基板
102a サブCPU
102b サブROM
102c サブRAM

Claims (1)

  1. 始動条件が成立した場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かを判定する特別遊技判定手段と、
    通常遊技状態と当該通常遊技状態とは異なる特定遊技状態との制御が可能な遊技状態制御手段と、
    遊技者が操作可能な第1操作手段と、
    前記第1操作手段が操作されたことを検知する第1操作検知手段と、
    遊技者が操作可能であって、前記第1操作手段と異なる第2操作手段と、
    前記第2操作手段が操作されたことを検知する第2操作検知手段と、
    前記判定の結果に基づき変動表示の制御を行う変動表示制御手段と、
    第1の位置から第2の位置に移動可能な可動手段と、
    前記第1操作検知手段または前記第2操作検知手段が前記検知したことに基づいて、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動制御可能な可動制御手段と、
    を備え、
    前記変動表示制御手段は、
    前記判定の結果に基づきリーチ演出を実行する変動表示のときに、前記第1操作手段や前記第2操作手段の操作を促す操作演出の制御を実行可能であり、
    前記通常遊技状態にて制御されているときは第1リーチ演出を実行可能であり、前記特定遊技状態にて制御されているときは前記第1リーチ演出とは異なる第2リーチ演出を実行可能であり、
    前記特別遊技を実行しない判定の結果に基づく前記変動表示において前記リーチ演出の実行前は、前記リーチ演出の実行後に比べて、前記第1操作手段の操作を促す操作演出を実行しやすく、
    前記特別遊技を実行する判定の結果に基づく前記変動表示において前記第2リーチ演出を実行する場合は、前記第1リーチ演出を実行する場合よりも、前記第2操作手段の操作を促す操作演出を実行しやすく、
    前記可動制御手段は、
    前記第2操作手段の操作を促す操作演出が制御され前記検知が行われた場合は、前記第1操作手段の操作を促す操作演出が制御され前記検知が行われた場合に比べ、前記可動手段を前記第1の位置から第2の位置に移動させやすい、ことを特徴とする遊技機。
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