<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(パチンコ機100)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置844と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120、枠ランプ122、ターボ状態報知ランプ151などが取り付けられている。
ここで、ターボ状態報知ランプ151とは、発射ハンドル134の発射強度が、後述するターボ状態であることを示唆するためのランプ(LED)のことであり、ターボ状態の場合に点灯し、そうでない場合(通常状態の場合)に消灯する。
遊技領域124は、前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで区画形成される。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置844へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置844へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置844は、本体104の下方に取り付けられ、発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<遊技台の背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射制御基板174を収納する発射制御基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
以下、主制御部300を構成する主基板156を、主制御基板156という場合があり、第1副制御部400を構成する第1副基板160を、第1副制御部基板160という場合があり、第2副制御部500を構成する第2副基板164を、第2副制御部基板164という場合があり、払出制御部600を構成する払出基板170を、払出制御基板170という場合がある。
<遊技盤>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、遊技状態表示ランプ222と、ラウンドランプ223と、状態表示灯(右打ち表示灯)224と、を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、特図1第4図柄表示領域208eは、後述する特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは、後述する特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否判定結果が当選の場合には、当りの種別に応じて「○」や「△」を表示させ、特図変動遊技の当否判定結果がはずれの場合には「×」を表示させる。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
ラウンドランプ223は、大当り遊技のラウンド数を報知するためのランプである。状態表示灯(右打ち表示灯)224は、遊技者に対して、後述する右打ちを促す報知を行うためのランプであり、右打ちを促す場合に点灯し、そうでない場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228a,228bと、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200の左下に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228a,228b(以下、普図始動口228a,228bの両方を指して普図始動口228という場合がある)は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側中央に普図始動口228bを1つ配設し、左側中央に普図始動口228aを1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技(特図1変動遊技)を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技(特図2変動遊技)を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では、第1可変入賞口234を遊技盤200の中央部下方に配設し、第2可変入賞口235を第1可変入賞口234の右上に(遊技盤200の右下に)配設している。なお、本明細書においては、第1可変入賞口234を「第一アタッカ」と言う場合があり、第2可変入賞口2345を「第二アタッカ」と言う場合がある。
これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、それぞれ、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に、扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する(詳細は後述)。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、互いに異なる構造であってもよい。
本実施形態では、第2可変入賞口235は遊技盤200の右下に配置されているため、球を遊技領域124の右側のルートを狙って流下させること(いわゆる、右打ち)で第2可変入賞口235に入賞(入球)可能であるが、遊技領域124の左側のルートを狙って流下させること(いわゆる、左打ち)では第2可変入賞口235に入球させることができない(または、入球が困難になる)ように構成されている。一方、第1可変入賞口234は遊技盤200の中央部下方に配置されているため、球を右打ちしても左打ちしても第1可変入賞口234に入球可能に構成されている。すなわち、第2可変入賞口235への入球確率(入賞率)は、左打ちした場合の入賞率(本実施形態では0%)よりも、右打ちした場合の入賞率が高くなっている。
なお、本実施形態では、球を右打ちしたときに第2可変入賞口235に入球しなかった球(例えば、第2可変入賞口235の扉部材235aによって弾かれた球)は第1可変入賞口234に入球することが可能な配置としているが、例えば、第1可変入賞口234を遊技盤200の左下に配置し、第1可変入賞口234は左打ちした場合にのみ入球可能とする一方で、第2可変入賞口235は右打ちした場合にのみ入球可能に構成してもよい。すなわち、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235を、それぞれ遊技領域124の異なるルート上に配置してもよい。
また、本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射ソレノイドを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。演出可動体224は、不図示のモータを備え、モータによって例えば上下に動作する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、主に遊技の進行(例えば、遊技者による操作の検出、遊技状態の遷移、遊技媒体の払出制御、当否判定など)を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222、ラウンドランプ223と、状態表示灯(右打ち表示灯)224等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(詳細は後述する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている(詳細は図31(a)を用いて後述する)。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、外部端子板609を接続しており、払出制御部600は、この外部端子板609を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350に対して、主制御部300や払出制御部600が有する各種情報を出力する(詳細は後述する)。なお、ここでは、外部端子板609を主制御部300や払出制御部600と別体にする例を示したが、主制御部300または払出制御部600に内蔵してもよいし、その他の構成を採用してもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、球の発射を許可または禁止する発射許可信号や、発射ハンドル134内に設けた各種センサが出力する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射装置844の制御や、上皿126から発射装置844に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
同図(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図G」までの7種類の特図が、また、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」と「特図a」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」と「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」と「特図c」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、15R特別大当り、7R特別大当り、および7R大当りの遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」と「特図a」は、特図高確率普図高確率状態であり、7R特別大当り図柄である「特図B」と「特図b」は、特図高確率普図高確率状態であり、7R大当り図柄である「特図C」と「特図c」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図C」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
また、「特図D」は、特図高確率普図高確率状態の2R大当り図柄であり、「特図E」は、特図高確率普図低確率状態の2R大当り図柄である。「特図F」は小当り図柄(以下、「小当り」ともいう。)であり、該小当りの遊技終了後は、該小当りが表示された際の遊技状態を継続する。なお、普図高確率状態における遊技において特図Fが表示された場合には、小当りの遊技中は、普図高確率状態を維持していても良いし、維持していなくても良い。大当りの遊技中は、普図低確率状態に移行する。また、「特図G」と「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。本実施形態では、15R大当りや7R大当りよりも相対的に利益量が小さな当り(特図D〜特図F)を特図1にのみ設定することで、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技の方が相対的に有利な変動遊技となるようにしている。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R特別大当り、または15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、隠れ確変や小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、突然確変を報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、当り図柄である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述の検出センサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」、または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。なお、この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
なお、本明細書に記載の実施例における遊技機では、上記の図柄にのみ依存して遊技状態が変化する内容を記載しているが、あくまでも一例であり発明の内容をこれらに限定するものでは無い。例えば、特定の特図が表示された場合に、アタッカが開放し、該アタッカ内に設けられた領域を遊技球が検出したことに基づいて、遊技状態を特図高確率状態に移行させたり、小当りを大当りに昇格させても良い。(いわゆる1種2種タイプの遊技機やアタックラウンドシステムタイプの遊技機に本件記載内容を適用しても良い。)また、大当りとなる特図が表示された場合に、該特図の表示に基づく大当りの開始が自動的に行われずに、遊技球の通過が検出された場合に該大当りの開始を発生するような構成であっても良い。
<発射ハンドル>
次に、図6を用いて、上述の発射ハンドル134について詳細に説明する。なお、図6(a)は、発射ハンドル134の外観斜視図であり、同図(b)は、発射ハンドル134を遊技者が操作している状態を示す側面図であり、同図(c)は、発射ハンドル134の分解斜視図である。
<発射ハンドルの構造>
同図(c)の分解斜視図に示すように、発射ハンドル134は、パチンコ機100の前面枠扉106に固定される円筒形状のハンドルベース802と、このハンドルベース802の内側空間に収容されるハンドル検出部804と、ハンドルベース802の開口部に配設されてハンドルベース802に対して摺動可能なダイヤル806と、このダイヤル806を挟んでハンドルベース802の反対側に配設されて演出などに用いられるハンドル照明部808と、を有して構成されている。
<発射ハンドル/ハンドルベース>
ハンドルベース802は、小径部810と、この小径部810の一端側に連続して形成された大径部812と、によって構成されている。大径部812の開口部の外縁には、ダイヤル806が嵌合かつ摺動可能なダイヤル用案内溝812aが全周に亘って形成されている。また、大径部812の内側空間には、ハンドル照明部808のハンドル照明基板取付ベース808aを固定・支持するための第1軸部812b、第2軸部812c、および第3軸部812dが立設されている。
第1軸部812bは、ダイヤル806の第1案内溝806aと係合することで、ダイヤル806を所定方向に案内しつつ、ダイヤル806の回動範囲(最小回転量)を制限する部材としても機能し、第2軸部812cは、ダイヤル806の第2案内溝806bと係合することで、ダイヤル806を所定方向に案内しつつ、ダイヤル806の回動範囲(最大回転量)を制限する部材としても機能するものである。
<発射ハンドル/ハンドル検出部>
ハンドル検出部804は、ダイヤル806を初期位置の方向に付勢するための発射バネ804aと、ダイヤル806に固定される発射ボリューム804bと、この発射ボリューム804bを保持する発射ボリュームブラケット804cと、この発射ボリュームブラケット804cに配設されるタッチスイッチ804dと、発射ボリュームブラケット804cに回動可能に支持される発射停止レバー804eと、この発射停止レバー804eの状態を検出することが可能な発射停止スイッチ804fと、球の発射強度を変更するためのターボボタン804gと、このターボボタン804gの状態を検出することが可能なターボスイッチ804hと、ダイヤル806の台座となるワッシャ804iと、を有して構成されている。
発射ボリューム804bは、ダイヤル806に固定される回転軸804b1を有し、ダイヤル806の回転角度を検出することが可能なポテンショメータ(可変抵抗器)によって構成されており、検出した回転角度の情報を、発射強度調整信号として外部に出力可能である。この発射ボリューム804bは、図示しないハーネスによって発射制御部630に電気的に接続されており、発射制御部630では、発射強度調整信号により、ダイヤル806の回転角度を検出することが可能である。
タッチスイッチ804dは、ダイヤル806が遊技者によって握られているか否か(遊技者がダイヤル806に触れているか否か)を検出することが可能なタッチセンサによって構成されており、本例では、ダイヤル806が遊技者によって握られている(遊技者がダイヤル806に触れている)場合には、ローレベルのタッチスイッチ信号を外部に出力し、ダイヤル806が遊技者によって握られていない(遊技者がダイヤル806に触れていない)場合には、ハイレベルのタッチスイッチ信号を外部に出力する。このタッチスイッチ804dは、図示しないハーネスによって発射制御部630に電気的に接続されており、発射制御部630では、タッチスイッチ信号により、ダイヤル806が遊技者によって握られているか否か(遊技者がダイヤル806に触れているか否か)の判定が可能である。なお、タッチスイッチ804dからの配線が断線している場合にはハイレベルのタッチスイッチ信号を外部に出力し、タッチスイッチ804dからの配線が短絡している場合にはローレベルのタッチスイッチ信号を外部に出力してもよい。
発射停止スイッチ804fは、発射停止レバー804eが押下操作されているか否かを検出することが可能なセンサによって構成されており、本例では、発射停止レバー804eが遊技者によって押下操作されていない場合には、ローレベルの発射停止スイッチ信号を外部に出力し、発射停止レバー804eが遊技者によって押下操作されている場合には、ハイレベルの発射停止スイッチ信号を外部に出力する。この発射停止スイッチ804fは、図示しないハーネスによって発射制御部630に電気的に接続されており、発射制御部630では、発射停止スイッチ信号により、発射停止レバー804eが押下操作されているか否かの判定が可能である。
ターボスイッチ804hは、ターボボタン804gが押下操作されているか否かを検出することが可能であり、本例では、ターボボタン804gが遊技者によって押下操作されていない場合には、ローレベルの発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)を外部に出力し、ターボボタン804gが遊技者によって押下操作されている場合には、ハイレベルの発射強度切替スイッチ信号を外部に出力する。このターボスイッチ804hは、図示しないハーネスによって発射制御部630に電気的に接続されており、発射制御部630では、発射強度切替スイッチ信号により、ターボボタン804gが押下操作されているか否かの判定が可能である。なお、ターボスイッチ804hからの配線が断線している場合にはローレベルのタッチスイッチ信号を外部に出力し、ターボスイッチ804hからの配線が短絡している場合にはハイレベルのタッチスイッチ信号を外部に出力してもよい。
<発射ハンドル/ダイヤル>
ダイヤル806は、ハンドルベース802の第1軸部812bに係合される第1案内部806aと、ハンドルベース802の第2軸部812cに係合される第2案内部806bと、発射ボリューム804bの回転軸804b1に嵌合・固定される円筒形状の中央軸部806cと、遊技者がダイヤル806の操作を行うための操作部(凸部)806dと、を有して構成されている。
本例の操作部806dは、ダイヤル806の外側に突出形成された第1操作部806d1と第2操作部806d2によって構成されている。第1操作部806d1は、正面視三角形状の部材からなり、正面視左側の側面に傾斜を形成することで、遊技者が指(例えば、親指)を引っかけることが可能な形状としている。また、第2操作部806d2は、正面視三角形状の部材からなり、正面視左側の側面に傾斜を形成することで、同図(b)に示すように、遊技者が指(例えば、人差し指)を引っかけることが可能な形状としている。
<発射ハンドル/ハンドル照明部>
ハンドル照明部808は、ハンドルベース802に固定されるハンドル照明基板取付ベース808aと、このハンドル照明基板取付ベース808aに取り付けられるハンドル照明基板808bと、このハンドル照明基板808bの一方側の面を覆うためのハンドル照明基板カバー808cと、これらのハンドル照明基板取付ベース808a、ハンドル照明基板808b、およびハンドル照明基板カバー808cの全体を覆うための半球状のハンドルカバー808dと、を有して構成されている。
ハンドル照明基板808bには、複数のLEDが搭載されており、これらのLEDから出射された光は、ハンドルカバー808dを通じて外部に届けられる。このハンドル照明基板808bは、図示しないハーネスによって発射制御部630に電気的に接続されており、発射制御部630では、ハンドル照明基板808bに搭載されたLEDの点灯制御が可能である。
なお、本実施形態に係るハンドルカバー808dは、遊技者がダイヤル806を回動操作した場合にダイヤル806と連動して回転する構成となっているが、ダイヤル806のみが回動する構成であってもよい(例えば、図19参照)。また、ハンドル照明基板808bに搭載された複数のLEDは、本例では演出に使用するものであるが、ターボボタン804gが操作された場合に、演出で使用する発光態様と異なる発光態様で発光させることで、前面枠扉106の前面に設けたターボ状態報知ランプ151と同様に、ターボ状態であるか否かを報知可能な報知手段として機能させてもよい。また、ハンドルカバー808dに表示機能を備え、当該表示機能により、ターボボタン804gの操作中であることを報知する表示や、ターボボタン804gを押下すべきであることを報知する表示をしてもよい。また、ハンドルカバー808dに貸出ボタンや返却ボタンの機能を設けてもよい。
<発射ハンドルの機能>
遊技者がダイヤル806の操作部806dを操作することで、初期位置のダイヤル806が時計回りに回転されると(ダイヤル806の回転操作が行われると)、ダイヤル806に固定された発射ボリューム804bの回転軸804b1が、ダイヤル806の回転に同期して回転する。詳細は後述するが、発射制御部630は、発射ボリューム804bから入力される発射強度調整信号に基づいて遊技球の発射強度の制御を行う。
また、発射制御部630は、タッチスイッチ804dから入力されるタッチスイッチ信号の情報(遊技者がダイヤル806に触れているか否かの情報)に基づいて、遊技球の発射を行うか否かの判定を行う。当該判定の結果、遊技者がダイヤル806に触れていないと判定した場合は、ダイヤル806が回転操作されていても、発射動作を行わないように構成している。
また、発射制御部630は、発射停止スイッチ804fから入力される発射停止スイッチ信号の情報(発射停止レバー804eが押下操作されているか否かの情報)に基づいて、遊技球の発射を行うか否かの判定を行う。当該判定の結果、発射停止レバー804eが押下操作されていると判定した場合は、ダイヤル806が回転操作されていても、発射動作を行わないように構成している。また、発射制御部630は、ターボスイッチ804hから入力される発射強度切替スイッチ信号の情報に基づいて、球の発射強度の制御を行う。
<各種基板>
次に、図7を用いて、パチンコ機100を構成する各種基板について説明する。なお、図7は、基板構成の一例を示したブロック図である。なお、上記図2及び図4を用いて説明した構成については、図面において同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。
<各種基板/遊技盤側>
本例の遊技盤200には、主として、主制御基板156、第1副制御基板160、第2副制御基板164、液晶制御基板820、盤面基板822が搭載されている。主制御基板156は、遊技盤200内で、第1副制御基板160、盤面基板822、図柄表示基板823(例えば、図4に示す特図表示装置212,214、普図表示装置210,各種状態表示部328などが搭載される基板)、特図1始動口センサ838、および特図2始動口センサ840に接続されているとともに、本体104に搭載された内枠中継基板824にも接続されている。
第1副制御基板160は、遊技盤200内で、液晶制御基板820および第2副制御基板164に接続されている。液晶制御基板820は、メイン液晶826(例えば、図4に示す装飾図柄表示装置208)およびサブ液晶828(例えば、装飾図柄表示装置208とは別体の液晶表示装置)に接続されている。第2副制御基板164は、サブ液晶828を駆動するためのサブ液晶可動部830と、盤面側可動役物832(例えば、図4に示す演出可動体224)と、盤面側照明基板834(例えば、図4に示す遊技盤用ランプ駆動装置530、遊技盤用ランプ532)に接続されている。主制御基板156に接続された盤面基板822は、さらに盤面中継基板836を介して、各種センサ320および各種ソレノイド332に接続されている。
また、第1副制御基板160は、本体104側の盤枠中継基板847を介して、ボタン(チャンスボタン)136、ボタン照明(チャンスボタンランプ)138、ドア側可動役物(ボタン内可動物)246、ドア側照明基板(各種ランプ)418、スピーカ120に接続されているとともに、本体104側の内枠周辺基板846を介して、電源基板182に接続されている。
<各種基板/本体側>
本例の本体104には、主として、払出制御基板170、発射制御基板174、電源基板182、ガラス枠中継基板842が搭載されている。払出制御基板170は、内枠中継基板824を介して、遊技盤200側の主制御基板156に接続されているとともに、本体104内で発射制御基板174などに接続されている。発射制御基板174は、発射装置844(例えば、図4に示す発射モータ632、球送り装置634)およびガラス枠中継基板842に接続されている。なお、本例では、発射装置844の駆動源としてロータリーソレノイド(発射ソレノイド)を用いているが、ソレノイドやモータなどを駆動源としてもよい。
電源基板182は、本体104側の内枠中継基板824を介して、遊技盤200側の主制御基板156や当該主制御基板156に接続された基板や部品に電力を供給する。また、電源基板182は、本体104側の内枠周辺基板846を介して、遊技盤200側の第1副制御基板160や当該第1副制御基板160に接続された基板や部品に電力を供給する。また、電源基板182は、本体104側の払出制御基板170および発射制御基板174やこれらの基板に接続された基板や部品に電力を供給する。
ガラス枠中継基板842は、発射ハンドル134内に搭載されたハンドル中継基板848を介して、上述の発射停止スイッチ804f、タッチスイッチ804d、発射ボリューム804b、ターボスイッチ804hに接続されているとともに、ターボボタン804gの押下操作の有無を報知するためのターボ押下ランプ850に接続されている。
<発射制御基板>
次に、図8および図9を用いて、発射制御基板174の内部構成について詳細に説明する。なお、図8は、発射制御基板174の内部構成を示したブロック図であり、図9は、発射制御基板174の回路図である。
図8に示すように、発射制御部174は、球を発射するための各種条件を設定する入力条件設定部174aと、この入力条件設定部174aや発射特性設定部174dにクロック信号を供給するクロック発生部174bと、このクロック発生部174bから入力されるクロック信号に基づいて球の発射タイミングを計測する発射カウンタ部174cと、球の発射特性を制御する発射特性設定部174dと、球の発射強度を制御する発射強度設定部174eと、発射装置844の発射モータ632を駆動する定電流制御部174fと、を有して構成されている。
<発射制御基板/入力条件設定部>
次に、発射制御基板174の入力条件設定部174aについて詳細に説明する。図8に示す入力条件設定部174aは、一つまたは複数の入力信号に基づいて、発射カウンタ部174cに出力する出力信号を制御する回路である。本例では、払出制御基板170から入力する発射許可信号と、発射ハンドル134のタッチスイッチ804dから入力するタッチスイッチ信号と、発射停止スイッチ804fから入力する発射停止スイッチ信号の3つの入力信号に基づいて、発射カウンタ部174cに対してカウントを許可または禁止する信号を出力する。
図9の回路図を用いて詳細に説明すると、入力条件設定部174aは、主として、フィルタ部174a1と、信号反転部174a2(IC5)と、信号ラッチ部174a3(IC3)と、信号比較部174a4(IC1)によって構成されている。
フィルタ部174a1は、コネクタCN2から入力するタッチスイッチ信号および発射停止スイッチ信号や、コネクタCN1から入力する発射許可信号をそれぞれ整流するための回路であり、本例では、各々の信号のフィルタを2つの抵抗とコンデンサで構成している。
信号反転部174a2は、入力信号の論理を反転して出力するための回路であり、本例では、インバータICを用いている。フィルタ部174a1を通過したタッチスイッチ信号、および発射停止スイッチ信号は、それぞれ信号反転部174a2を2回通過した後、信号ラッチ部174a3の入力端子に入力される。一方、フィルタ部174a1を通過した発射許可信号は、信号反転部174a2を通過することなく信号反転部174a2を迂回して、信号ラッチ部174a3の入力端子に入力される。
信号ラッチ部174a3は、後述するクロック発生部174bからクロック入力端子Clockに入力するクロック信号の立ち上がりエッジを検出した場合に、入力端子1D〜8Dに入力する入力信号を内部にラッチ(一時記憶)するための回路である。本例では、信号反転部174a2から入力するタッチスイッチ信号および発射停止スイッチ信号と、信号反転部174a2を迂回して入力する発射許可信号を、クロック入力端子Clockに入力するクロック信号の立ち上がりエッジを検出したタイミングでラッチする。なお、信号ラッチ部174a3におけるラッチタイミングは入力クロック信号の立ち上がりエッジに限定されず、入力クロックの立ち下がりエッジを検出したタイミングでもよいし、その他のタイミングでもよい。
信号比較部174a4は、複数の入力信号に基づいて1つの出力信号を生成するための回路である。本例では、3つのインバータを有する3入力AND回路を用いており、3つの入力信号がすべてローレベルの信号の場合に、ハイレベルの信号を発射カウンタ部174cに向けて出力し、3つの入力信号のいずれかがローレベルの信号ではない場合に、ローレベルの信号を発射カウンタ部174cに向けて出力するように構成している。
すなわち、本例では、入力条件設定部174aは、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、および発射許可信号がすべてローレベルの信号の場合にのみ、換言すれば、ダイヤル806が遊技者によって握られており、かつ、発射停止レバー804eが遊技者によって押下操作されておらず、かつ、払出制御基板170から入力する発射許可信号が発射許可の状態を示している場合にのみ、発射カウンタ部174cにハイレベルの信号を出力するように構成されている。
<発射制御基板/クロック発生部>
次に、発射制御基板174のクロック発生部174bについて詳細に説明する。図8に示すクロック発生部174bは、入力条件設定部174a、発射カウンタ部174c、および発射特性設定部174dにクロック信号を供給する回路である。本例では、生成した所定周波数(所定周期)のクロック信号を、入力条件設定部174a、発射カウンタ部174c、および発射特性設定部174dに出力する。
図9の回路図を用いて詳細に説明すると、クロック発生部174bは、主として、発振子174b1(X1)と、第1分周部174b2(IC6)と、第2分周部174b3(IC4)によって構成されている。本例のクロック発生部174bでは、発振子174b1から出力されるクロック信号を第1分周部174b2と第2分周部174b3で2回、分周することで、周波数20kHz、周期50msのクロック信号を生成する。そして、このクロック信号を、入力条件設定部174aの信号ラッチ部174a3のクロック入力端子Clockと、入力条件設定部174aの信号反転部174a2を介して、発射カウンタ部174cのカウント部174c1のクロック入力端子CLKに向けて出力する。
<発射制御基板/発射カウンタ部>
次に、発射制御基板174の発射カウンタ部174cについて詳細に説明する。図8に示す発射カウンタ部174cは、クロック発生部174bから入力されるクロック信号に基づいて球の発射タイミングを計測する回路である。本例では、クロック発生部174bから入力される周期50msのクロック信号を12回カウントすることで600ms(=50ms×12回)を計測し、600msに1回の周期で、球の発射を許可または禁止する発射制御信号を定電流制御部174fに向けて出力する。
図9の回路図を用いて詳細に説明すると、発射カウンタ部174cは、主として、カウンタ部174c1(IC2)と、3入力NOR回路174c2と、3つのインバータを有する3入力AND回路174c3によって構成されている。
カウンタ部174c1は、クロック入力端子CLKに所定回数(本例では、12回)のクロック信号が入力された場合に、このクロック信号の立ち上がりエッジに同期して、RC0端子からハイレベルの信号が出力可能である。本例では、クロック入力端子CLKには、クロック発生部174bから入力される周期50msのクロック信号が入力されるため、600ms(=50ms×12回)に1回の周期で、クロック信号の立ち上がりエッジに同期して、RC0端子からハイレベルの信号が出力可能となる。
また、カウンタ部174c1は、ENT入力端子とENP入力端子の両方にハイレベルの信号が入力された場合にのみ、RC0端子からの出力信号を許可する機能を備えている。本例では、ENT入力端子にはDC5vの電圧が常時入力するように構成していることから、ENP入力端子に入力される入力信号、すなわち、入力条件設定部174aの信号比較部174a4から出力される出力信号がハイレベルの場合にのみ(タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、および発射許可信号がすべてローレベルの信号の場合にのみ)、クロック信号の立ち上がりエッジに同期して、RC0端子からハイレベルの発射制御信号が出力される。
カウンタ部174c1のRC0端子から出力される発射制御信号は、3入力NOR回路174c2で論理が反転された後、カウンタ部174c1の/LOAD入力(「/」の記号は、該当する信号がローアクティブであることを示す)にフィードバックされるとともに、3入力AND回路174c3に出力される。カウンタ部174c1は、/LOAD入力にローレベルの信号が入力された場合に、内部のカウンタを初期化するように構成されており、本例では、RC0端子からハイレベルの発射制御信号が出力された場合に内部のカウンタが初期化され、改めて12回のカウントが開始される。なお、初回のみ12回を超える回数(例えば15回)のカウントを行ってもよい。
また、3入力NOR回路174c2から出力された信号は、インバータで再び論理が反転された後、3入力AND回路174c3の2つの入力端子に入力される。また、3入力AND回路174c3の残りの1つの入力端子には、入力条件設定部174aの信号比較部174a4から出力される出力信号が入力される。したがって、3入力AND回路174c3においても、入力条件設定部174aの信号比較部174a4から出力される出力信号がハイレベルの場合にのみ(タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、および発射許可信号がすべてローレベルの信号の場合にのみ)、ハイレベルの出力信号の出力が可能となる。
<発射制御基板/発射強度設定部>
次に、発射制御基板174の発射強度設定部174eについて詳細に説明する。図8に示す発射強度設定部174eは、球の発射強度を制御する回路である。本例では、発射ハンドル134の発射ボリューム804dから入力する発射強度調整信号に基づいて、後段の定電流制御部174fに出力する電流(電圧)の制御を行う。
図9の回路図を用いて詳細に説明すると、発射強度設定部174eは、主として、バッファ回路174e1と、増幅部174e2と、後述する発射特性設定部174dのゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3と、加算部174e3によって構成されている。
バッファ回路174e1は、コネクタCN2から入力する発射強度調整信号のノイズを低減するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。増幅部174e2は、バッファ回路174e1を通過した後の発射強度調整信号を増幅するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。なお、増幅部174e2の出力電圧Vo1は、入力電圧をVi、抵抗R28の抵抗値をr1、抵抗R22の抵抗値をr2と定義した場合に、Vi1(1+(r1/r2))で算出することができる。
加算部174e3は、増幅部174e2を通過した後の発射強度調整信号に基づいて複数の電圧を加算するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。なお、加算部174e3の出力電圧Vo2は、入力電圧をVi2、抵抗R24の抵抗値をr1、抵抗R19の抵抗値をr2、抵抗R17の抵抗値をr3、抵抗R18と抵抗R16と可変抵抗VR1の合成抵抗値をr4、抵抗R24の地点の電圧をv1、抵抗R19の地点の電圧をv2、抵抗R17の地点の電圧をv3と定義した場合に、−(r4/r1)v1−(r4/r2)v2−(r4/r3)v3で算出することができる。
なお、本例では、加算部174e3の抵抗R17に対して、第一の方向に電流を流すためのダイオードD1を直列に接続するとともに、加算部174e3の抵抗R19に対して、第一の方向とは反対の第二の方向に電流を流すためのダイオードD2を直列に接続している。このような構成により、加算部174e3の出力電力Vo2は、入力電圧Vi2(=増幅部174e2を通過した後の発射強度調整信号の電圧)の大きさに応じて、
(1)−(r4/r1)v1−(r4/r2)v2−(r4/r3)v3
(2)−(r4/r1)v1−(r4/r3)v3(※r2に電流が流れない場合)
(3)−(r4/r1)v1−(r4/r2)v2(※r3に電流が流れない場合)
の3段階に変化することになる。
<発射制御基板/発射特性設定部>
次に、発射制御基板174の発射特性設定部174dについて詳細に説明する。図8に示す発射特性設定部174dは、球の発射特性を制御する回路である。本例では、発射特性設定部174dは、発射ハンドル134のターボスイッチ804hから入力する発射強度切替スイッチ信号に基づいて、発射ハンドル134の発射特性を、第一の発射特性(以下、「通常発射」と言う場合がある)と第二の発射特性(以下、「ターボ発射」という場合がある)の一方から他方に切り替える制御を行う。
図9の回路図を用いて詳細に説明すると、発射特性設定部174dは、主として、入力条件設定部174aの信号反転部174a2および信号ラッチ部174a3と、スイッチング部174d1と、ゲイン調整部174d2と、バイアス調整部174d3によって構成されている。
コネクタCN2から入力する発射強度切替スイッチ信号は、信号反転部174a2を通過した後、信号ラッチ部174a3の入力端子に入力され、クロック発生部174bから入力するクロック信号の立ち上がりエッジのタイミングでラッチされる。
スイッチング部174d1は、ゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3の機能をオンまたはオフにする回路であり、本例では、FET回路を用いている。本例では、信号ラッチ部174a3でラッチされた発射強度切替スイッチ信号がハイレベルの信号の場合に、FET回路がオンとなることで、ゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3の機能がオンとなり、球の発射特性が第二の発射特性(ターボ発射)となる。なお、第二の発射特性(ターボ発射)の詳細については後述する。
一方、信号ラッチ部174a3でラッチされた発射強度切替スイッチ信号がローレベルの信号の場合に、FET回路がオフとなることで、ゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3の機能がオフとなり、球の発射特性が第一の発射特性(通常発射)となる。なお、第一の発射特性(通常発射)の詳細については後述する。
ゲイン調整部174d2は、上述の発射強度設定部174eの加算部174e3の抵抗R24に並列に接続された抵抗R33を接続状態または未接続状態にすることで、加算部174e3の出力電圧を変化させるための回路である。バイアス調整部174d3は、上述の発射強度設定部174eが備える抵抗R27に並列に接続された抵抗R34を接続状態または未接続状態にすることで、発射強度設定部174eおよび定電流制御部174fのバイアス電圧を変化させるための回路である。
また、信号ラッチ部174a3でラッチされた発射強度切替スイッチ信号は、発射強度切替スイッチ信号のオン/オフに同期してFET回路(Q4)をオン/オフする。これにより、FET回路(Q4)から払出制御基板170に対して、発射強度切替スイッチ信号のオン/オフ状態を示す信号(発射強度状態信号)がコネクタCN4を通じて払出制御基板170に出力される。なお、払出制御基板170は、発射強度状態信号がオン状態を示す信号の場合に、ターボ状態報知ランプ151を点灯し、発射強度状態信号がオフ状態を示す信号の場合に、ターボ状態報知ランプ151を消灯する制御を行う。
<発射制御基板/定電流制御部>
次に、発射制御基板174の定電流制御部174fについて詳細に説明する。図8に示す定電流制御部174fは、発射装置844のロータリーソレノイド(発射ソレノイド)を駆動するための回路である。本例では、発射強度設定部174eから出力される電圧に基づいてロータリーソレノイドに供給する電流(発射ソレノイド信号)を制御することで、ロータリーソレノイドの駆動を行う。
図9の回路図を用いて詳細に説明すると、定電流制御部174fは、主として、電圧比較部174f1と、電流調整部174f2によって構成されている。電圧比較部174f1は、前段の発射強度設定部174eから入力する目標電圧と、発射装置844のロータリーソレノイドからフィードバックされる電圧を比較し、ロータリーソレノイドからフィードバックされる電圧が目標電圧を下回っている場合には、後段の電流調整部174f2のFET回路Q1、Q2をオンにすることで、ロータリーソレノイドに電流(発射ソレノイド信号)を供給する。一方、ロータリーソレノイドからフィードバックされる電圧が目標電圧を上回っている場合には、後段の電流調整部174f2のFET回路Q1、Q2をオフにすることで、ロータリーソレノイドへの電流供給を停止する。
このようなFET回路のオン/オフ制御により、遊技者による発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度でロータリーソレノイドが駆動され、発射杆146および発射槌148によって球が発射される。
<発射制御信号>
次に、図10を用いて、上述の発射カウンタ部174cのカウンタ部174c1が出力する発射制御信号について詳細に説明する。なお、図10は、発射制御信号を含む各種信号のタイムチャートである。
ここで、「発射タイマ用クロック」として示す波形は、発射カウンタ部174cのカウンタ部174c1のクロック入力端子CLKに入力されるクロック信号の波形を示したものであり、「発射状態」として示す波形は、発射カウンタ部174cのカウンタ部174c1のRC0端子から出力される発射制御信号の波形を示したものである。
また、「ターボボタン」として示す波形は、発射ハンドル134から発射制御基板174に入力される発射強度切替スイッチ信号の波形を示したもの(ターボボタンが押下時にON、非押下時にOFF)であり、「ターボ有効状態」として示す波形は、信号ラッチ部174a3でラッチされた発射強度切替スイッチ信号を示した波形であり、「ターボラッチ用クロック」として示す波形は、入力条件設定部174aの信号ラッチ部174a3のクロック入力端子Clockに入力されるクロック信号の波形を示したものである。
上述のとおり、発射カウンタ部174cのカウンタ部174c1のクロック入力端子CLKには、クロック発生部174bから入力される周期50msのクロック信号が、反転部174a2を通過して論理が反転した後に入力される。そして、カウンタ部174c1は、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、および発射許可信号がすべてローレベルの信号の場合には、600ms(=50ms×12回)に1回の周期で、クロック信号(発射タイマ用クロック)の立ち上がりエッジに同期して、RC0端子からハイレベルの発射制御信号を出力する。
一方、入力条件設定部174aの信号ラッチ部174a3のクロック入力端子Clockには、クロック発生部174bから入力される周期50msのクロック信号が反転部174a2を通過することなく入力される。そして、信号ラッチ部174a3は、50msに1回の周期で、クロック信号(ターボラッチ用クロック)の立ち上がりエッジに同期して、発射強度切替スイッチ信号を内部にラッチする。
上述のとおり、発射特性設定部174dは、信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号に基づいて、第一の発射特性(通常発射)と第二の発射特性(ターボ発射)の一方から他方に切り替える制御を行う。このため、図10に示すT1およびT2のタイミングでは、信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号がハイレベルを示していることから、第二の発射特性(ターボ発射)で球が発射され、同図に示すT3およびT4のタイミングでは、信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号がローレベルを示していることから、第一の発射特性(通常発射)で球が発射される。なお、本例では、T2のタイミングから25ms間は第二の発射特性(ターボ発射)で球が発射され、T2から25ms後のタイミングから25ms間は第一の発射特性(通常発射)で球が発射される。このため、T2のタイミングから発射された球の発射強度は、T1のタイミングから発射された球(50ms間を第二の発射特性(ターボ発射)で球が発射される場合)の発射強度と比べて、発射強度が小さくてもよいし、同じでもよい。また、本例では、T4のタイミングから25ms間は第一の発射特性(通常発射)で球が発射され、T4から25ms後のタイミングから25ms間は第二の発射特性(ターボ発射)で球が発射される。このため、T4のタイミングから発射された球の発射強度は、T3のタイミングから発射された球(50ms間を第一の発射特性(通常発射)で球が発射される場合)の発射強度と比べて、発射強度が大きくてもよいし、同じでもよい。また、信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号がハイレベルの場合に第一の発射特性(通常発射)で球が発射され、信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号がローレベルの場合に第二の発射特性(ターボ発射)で球が発射されてもよい。
<発射装置の発射特性>
次に、図11を用いて、発射装置844の発射特性について詳細に説明する。なお、図11(a)は、通常発射とターボ発射の特性を示したグラフである。
ここで、図11(a)に示す発射特性図の横軸は、発射ハンドル134の(ダイヤル806の)操作量、換言すれば、発射ボリューム804dの回転量を示している。本例では、発射ハンドル134の操作量の度合いを、平仮名の(あ)〜(さ)の符号で示しており、符号(あ)が最小操作量を、符号(さ)が最大操作量をそれぞれ示している。なお、符号(あ)〜符号(い)までの発射ハンドル134の操作範囲は、発射停止スイッチ804fが機械的に押下される範囲であるので遊技球の発射は行われないが、発射ボリューム804dの回転量は0よりも大きいため、符号(あ)の操作量であっても所定量の発射強度となる。
図11(b)は操作量が最小操作量のときの発射ハンドル134の正面図であり、同図(c)は操作量が最大操作量のときの発射ハンドル134の正面図である。例えば、同図(b)に示す状態は、ダイヤル806が発射バネ804aによって初期位置まで付勢されており、操作量が0(最小)のときの発射ハンドルである。また、同図(c)に示す状態は、初期位置にあるダイヤル806を時計回りに所定角度(例えば、45度)回転させており、操作量が最大のときの発射ハンドルである。
なお、符号(え)で示す操作量から、符号(お)に示す操作量まで変化させるには、例えば、ダイヤル806を時計回りに5度回転させる必要があり、符号(お)で示す操作量から、符号(こ)に示す操作量まで変化させるには、例えば、ダイヤル806を時計回りに22.5度回転させる必要がある。
また、図11(a)に示す発射特性図の縦軸は、横軸の操作量に対応する球の発射強度(発射ソレノイドの電流値)を示している。本例では、球の発射強度の度合いを、片仮名の(ア)〜(ス)の符号で示しており、符号(ア)が最小発射強度を、符号(ス)が最大発射強度をそれぞれ示している。なお、図11(a)に示す発射特性図の縦軸の発射強度は、入力条件設定部174aが発射カウンタ部174cに対してカウントを許可または禁止する信号の出力内容に関わらないものである。
<発射装置の発射特性/第一の発射特性(通常発射)>
図11(a)において符号NLで示すグラフは、第一の発射特性(通常発射)の一例を示している。
第一の発射特性(通常発射)は、発射特性設定部174dのゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3の機能がオフであり、かつ、発射強度設定部174eの加算部174e3の出力電圧Vo2が発射強度調整信号の電圧の大きさに応じて3段階で変化することに対応して、概ね、発射特性NL1、発射特性NL2、および発射特性NL3の3段階の発射特性を示す。
発射特性NL1は、発射ハンドル134の操作量が、符号(あ)に示す操作量から符号(お)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性NL1における発射強度の傾きは、符号(ウ)に示す発射強度と符号(カ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、3つの発射特性NL1〜NL3の中で最も傾きが大きくなっている。
発射特性NL2は、発射ハンドル134の操作量が、符号(お)に示す操作量から符号(こ)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性NL2における発射強度の傾きは、符号(カ)に示す発射強度と符号(コ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、3つの発射特性NL1〜NL3の中で最も傾きが小さくなっている。
発射特性NL3は、発射ハンドル134の操作量が、符号(こ)に示す操作量から符号(さ)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性NL3における発射強度の傾きは、符号(コ)に示す発射強度と符号(シ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、発射特性NL1の傾きよりも小さく、発射特性NL2の傾きよりも大きくなっている。
すなわち、第一の発射特性(通常発射)では、第一の操作量の範囲(符号(あ)に示す操作量から符号(お)に示す操作量)における発射強度は、最も傾きが大きい発射特性NL1にしたがって変化し、続く第二の操作量の範囲(符号(お)に示す操作量から符号(こ)に示す操作量)における発射強度は、最も傾きが小さい発射特性NL2したがって変化し、続く第三の操作量の範囲(符号(こ)に示す操作量から符号(さ)に示す操作量)における発射強度は、発射特性NL1の傾きよりも小さく発射特性NL2の傾きよりも大きい発射特性NL3にしたがって変化する。
なお、本明細書においては、第一の発射特性(通常発射)に基づいて発射ハンドル134の発射強度の制御を行っている状態を、「通常時」、「非ターボ時」、「非ターボ状態」、「第一の状態」などと言う場合がある。
<発射装置の発射特性/第二の発射特性(ターボ発射)>
図11(b)において符号TLで示すグラフは、第二の発射特性(ターボ発射)の一例を示している。
上述のとおり、発射強度設定部174eの加算部174e3の出力電圧Vo2は発射強度調整信号の電圧の大きさに応じて3段階で変化するが、第二の発射特性(ターボ発射)は、発射特性設定部174dのゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3の機能がオンであることから、概ね、発射特性TL1、および発射特性TL2の2段階の発射特性を示す。
発射特性TL1は、発射ハンドル134の操作量が、符号(あ)に示す操作量から符号(き)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性TL1における発射強度の傾きは、符号(イ)に示す発射強度と符号(ス)に示す最大発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、第一の発射特性(通常発射)の3つの発射特性NL1〜NL3のいずれよりも傾きが大きくなっている。なお、ダイヤル806を発射特性TL1に対応する操作量の範囲内(上記図11(a)の符号(あ)で示す操作量と符号(き)に示す操作量の範囲内)で変化させるには、ダイヤル806を時計回りに概ね5度から10度くらい回転させる必要がある。
発射特性TL2は、発射ハンドル134の操作量が、符号(き)に示す操作量から符号(さ)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性TL2における発射強度は、符号(ス)に示す最大発射強度で一定値である。
すなわち、第二の発射特性(ターボ発射)では、第四の操作量の範囲(符号(あ)に示す操作量から符号(き)に示す操作量)における発射強度は、第一の発射特性(通常発射)の3つの発射特性NL1〜NL3のいずれよりも傾きが大きい発射特性TL1にしたがって変化し、続く第五の操作量の範囲(符号(き)に示す操作量から符号(さ)に示す操作量)における発射強度は、第一の発射特性(通常発射)の最大発射強度(符号(シ)に示す発射強度)よりも強い発射強度(符号(ス)に示す発射強度)となる。
なお、本明細書においては、第二の発射特性(ターボ発射)に基づいて発射ハンドル134の発射強度の制御を行っている状態を、「非通常時」、「ターボ時」、「ターボ状態」、「第二の状態」などと言う場合がある。また、発射特性NL1は図9に示すR24とR17に電流が流れる場合であり、発射特性NL2は図9に示すR24に電流が流れる場合であり、発射特性NL3は図9に示すR24とR19に電流が流れる場合である。また、発射特性TLは図9に示すR24とR33に電流が流れる場合である。なお、発射特性TLが発射特性NLと同様に複数の傾きを有する場合には、発射ハンドルの操作量が小さいときはR17に電流が流れる場合があり、発射ハンドルの操作量が大きいときはR19に電流が流れる場合があってもよい。
<発射強度と球の到達位置>
次に、図12を用いて、発射ハンドル134の発射強度と、球の到達位置との関係について説明する。なお、図12は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
発射装置844の発射杆146および発射槌148によって打ち出された球は、外レール202と内レール204で囲まれた球通路を通過し、遊技領域124の上部に到達するが、発射装置844の発射強度(発射ソレノイドの電流値)によって、遊技領域124における到達位置が異なる。
例えば、上記図11(a)の符号(カ)で示す発射強度で発射された球は、図12の符号P1で示す軌跡を描いて移動し、内レール204の終端部を少し超えた辺りで下方に落下する。したがって、符号(カ)で示す発射強度は、左打ちを行う場合(遊技領域124の左側のルートを狙って遊技球を流下させる場合)に適した発射強度である。
なお、図示はしないが、符号(カ)で示す発射強度よりも弱い発射強度(上記図11(a)の符号(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)、(オ)で示す発射強度)で発射された球は、内レール204を乗り越えることができずに下皿128に排出されるか、内レール204を乗り越えて遊技領域124の左側に落下する。
また、上記図11(a)の符号(ク)で示す発射強度で発射された球は、図12の符号P2で示す軌跡を描いて移動し、遊技領域124のほぼ中央で下方に落下する。したがって、符号(ク)で示す発射強度は、遊技領域124の中央を狙って遊技球を流下させる場合に適した発射強度である。
なお、図示はしないが、符号(キ)で示す発射強度で発射された球は、符号(ク)で示す発射強度で発射された球よりも遊技領域124のやや左寄りで下方に落下する。
また、上記図11(a)の符号(コ)で示す発射強度で発射された球は、図12の符号P3で示す軌跡を描いて移動し、遊技領域124の右側に配設された、低反発部材からなる球止めゴム203に衝突した後、この球止めゴム203の下方に向かって落下する。したがって、符号(コ)で示す発射強度は、右打ちを行う場合(遊技領域124の右側のルートを狙って遊技球を流下させる場合)に適した発射強度である。
なお、図示はしないが、符号(コ)で示す発射強度よりも強い発射強度(上記図11(a)の符号(サ)、(シ)、(ス)で示す発射強度)で発射された球は、球止めゴム203に衝突した後、この球止めゴム203の下方に向かって落下する点では共通するが、球が符号(コ)で示す発射強度よりも強い発射強度で発射されるため、球が発射されてから球止めゴム203に到達するまでの時間は、符号(コ)で示す発射強度、符号(サ)で示す発射強度、符号(シ)で示す発射強度、符号(ス)で示す発射強度の順番で早くなる。結果、球が発射されてから遊技領域124の右側の入賞口や始動口に到達するまでの時間も、同様の順番で早くなる。
<ターボボタンの使用有無と発射強度>
次に、図13〜図15を用いて、ターボボタン804gの使用の有無と、発射強度との関係について説明する。
図13(a)は、ターボボタン804gを押下操作せず、かつ、発射ハンドル134が初期位置にあるときのパチンコ機100の様子を示した正面図であり、図15(a)は、ターボボタン804gを押下操作せず、かつ、発射ハンドル134が初期位置にあるときの発射ハンドル134の背面図である。
この初期位置では、発射ハンドル134の操作量が、上記図11(a)の符号(あ)に対応する操作量、すなわち0であるため、発射強度は、上記図11(a)の符号(ア)に対応する発射強度、すなわち0である。したがって、初期位置では、球が遊技領域124に打ち出されることがなく、遊技者が発射ハンドル134を握っているだけの状態である。
また、図15(a)に示すように、この初期位置では、ターボボタン804gは、発射停止レバー804eよりも高い位置にあり、第1操作部806d1および第2操作部806d2よりも背面視で左側に位置している。遊技者が発射ハンドル134を通常の握り方で握った場合、人差し指は第1操作部806d1と第2操作部806d2の間に位置するため、この初期位置では、人差し指を使ってターボボタン804gを押下操作することは困難である。
また、図13(b)は、ターボボタン804gを押下操作せず、かつ、発射ハンドル134を初期位置から時計方向に回転させたときのパチンコ機100の様子を示した正面図である。
この状態は、発射ハンドル134の操作量が、例えば、上記図11(a)の符号(く)に対応する操作量であり、発射強度は、上記図11(a)の符号(ク)に対応する発射強度である。上述のとおり、符号(ク)で示す発射強度で発射された球は、遊技領域124のほぼ中央で下方に落下する。なお、遊技者が発射ハンドル134を通常の握り方で握った場合には、図13(a)に示す初期位置に比べ、ダイヤル806の操作量(回転角度)の分だけ、指の位置がダイヤル806の回転方向にずれることになる。
また、図14(a)は、ターボボタン804gを押下操作せず、かつ、発射ハンドル134を時計方向に最大操作量だけ回転させて全開位置まで回動したときのパチンコ機100の様子を示した正面図であり、図15(b)は、ターボボタン804gを押下操作せず、かつ、発射ハンドル134を時計方向に最大操作量だけ回転させて全開位置まで回動したときの発射ハンドル134の背面図である。
この全開位置は、発射ハンドル134の操作量が、例えば、上記図11(a)の符号(さ)に対応する操作量であり、発射強度は、上記図11(a)の符号(シ)に対応する発射強度である。上述のとおり、符号(シ)で示す発射強度で発射された球は、遊技領域124の右側に配設された球止めゴム203に衝突した後、この球止めゴム203のほぼ真下に向かって落下する。このように、遊技者が通常の握り方で右打ちを行った場合には、手首をダイヤル806の回転方向に大きく回転する(捻る)必要があり(図14(a)参照)、長時間の右打ち遊技においては遊技者が手首の疲労を感じる場合がある。
また、図15(b)に示すように、この全開位置では、ターボボタン804gは、第1操作部806d1と第2操作部806d2との間であって第1操作部806d1よりも第2操作部806d2に近い場所に位置している。遊技者が発射ハンドル134を通常の握り方で握った場合、人差し指は第1操作部806d1と第2操作部806d2の間であって第2操作部806d2に近い場所に位置するため、この全開位置では、人差し指を移動させれば人差し指を使ってターボボタン804gを押下操作することは容易であるが、親指はターボボタン804gから離れた第1操作部806d1の背面視右側面に位置するため、親指を使ってターボボタン804gを押下操作することは困難である。
また、図14(b)は、発射ハンドル134を時計方向に所定の操作量だけ回転させ、かつ、ターボボタン804gを押下操作したときのパチンコ機100の様子を示した正面図であり、図15(c)は、発射ハンドル134を時計方向に所定の操作量だけ回転させ、かつ、ターボボタン804gを押下操作したときの発射ハンドル134の背面図である。
この状態は、発射ハンドル134の操作量が、例えば、上記図11(a)の符号(く)に対応する操作量であり、発射強度は、上記図11(a)の符号(ス)に対応する発射強度である。上述のとおり、符号(ス)に対応する発射強度で発射された球は、遊技領域124の右側に配設された球止めゴム203に衝突した後、この球止めゴム203の下方に向かって落下する。また、符号(ス)に対応する発射強度は、図14(a)で説明した符号(シ)に対応する発射強度よりも強いため、球が発射されてから球止めゴム203に到達するまでの時間や、球が発射されてから遊技領域124の右側の入賞口や始動口に到達するまでの時間は、図14(a)で説明した符号(シ)に対応する発射強度よりも早くなる。
また、図15(c)に示すように、この位置では、ターボボタン804gは、第1操作部806d1と第2操作部806d2との間であって第1操作部806d1よりも第2操作部806d2に近い場所に位置している。遊技者が発射ハンドル134を通常の握り方で握った場合、人差し指は第1操作部806d1と第2操作部806d2の間であって第2操作部806d2に近い場所に位置するため、この位置では、人差し指を使ってターボボタン804gを押下操作することは容易であり、最もターボボタン804gの押下操作がし易い位置であるが、親指はターボボタン804gから離れた第1操作部806d1の側面に位置するため、親指を使ってターボボタン804gを押下操作することは困難である。
さらに、上記図14(a)におけるターボボタン804gを使用しない場合と比較すると、右打ちに際して手首の回転角度が少ないため、長時間の右打ち遊技に適している場合がある。また、本実施形態においては、通常の握り方において左打ち遊技を快適に行えるように、ダイヤル806の回動角度を設計しているため、快適な操作を行いつつターボボタン804を操作できる場合がある。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段(例えば、発射ハンドル134)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態となることが可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記発射手段は、少なくとも第一の場合に、第一の発射強度(例えば、図11(a)の符号(ス)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の場合に、第二の発射強度(例えば、図11(a)の符号(ス)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記第一の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第一の操作(例えば、図11(a)の符号(く)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第二の操作(例えば、図11(a)の符号(け)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第一の操作は、前記第二の操作と異なる操作であり、前記第一の発射強度は、前記第二の発射強度と同じ強度である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、疲労や汗で遊技者が操作手段に行う操作内容が意図せず変化してしまった場合であっても操作内容の変化による遊技者の不利益を防止することができる場合があり、発射手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、本発明に係る「第一の場合」、「第二の場合」、「第三の場合」、「第四の場合」、「第五の場合」、および「第六の場合」は、発射許可信号がオン、発射停止スイッチがオフ、タッチスイッチがオン、異常(エラー)の発生が無し、のうちの1または複数の場合を含むものである(以下同様)。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段(例えば、発射ハンドル134)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態となることが可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記発射手段は、少なくとも第一の場合に、第一の発射強度(例えば、図11(a)の符号(ス)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の場合に、第二の発射強度(例えば、図11(a)の符号(ス)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第三の場合に、第三の発射強度(例えば、図11(a)の符号(ク)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第四の場合に、第四の発射強度(例えば、図11(a)の符号(ケ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記第一の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第一の操作(例えば、図11(a)の符号(く)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第二の操作(例えば、図11(a)の符号(け)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第三の場合とは、前記第一の状態において前記操作手段に前記第一の操作が行われている場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第一の状態において前記操作手段に前記第四の操作が行われている場合のことであり、前記第一の操作は、前記第二の操作と異なる操作であり、前記第三の操作は、前記第一の操作と同じ操作であり、前記第四の操作は、前記第二の操作と同じ操作であり、前記第三の発射強度は、前記第四の発射強度と異なる強度であり、前記第一の発射強度は、前記第二の発射強度と同じ強度である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、疲労や汗で遊技者が操作手段に行う操作内容が意図せず変化してしまった場合であっても操作内容の変化による遊技者の不利益を防止することができる場合があり、発射手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段(例えば、発射ハンドル134)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態となることが可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記発射手段は、少なくとも第一の場合に、第一の発射強度(例えば、図11(a)の符号(オ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の場合に、第二の発射強度(例えば、図11(a)の符号(オ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記第一の場合とは、前記第一の状態において前記操作手段に第一の操作(例えば、図11(a)の符号(う)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第二の操作(例えば、図11(a)の符号(う)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第一の操作は、前記第二の操作と同じ操作であり、前記第一の発射強度は、前記第二の発射強度と同じ強度である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、発射手段の状態が変化してしまった場合であっても遊技者の不利益を防止することができる場合があり、発射手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)によれば、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段(例えば、発射ハンドル134)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態となることが可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記発射手段は、少なくとも第一の場合に、第一の発射強度(例えば、図11(a)の符号(コ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の場合に、第二の発射強度(例えば、図11(a)の符号(サ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第三の場合に、第三の発射強度(例えば、図11(a)の符号(カ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第四の場合に、第四の発射強度(例えば、図11(a)の符号(キ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記第一の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第一の操作(例えば、図11(a)の符号(お)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第二の操作(例えば、図11(a)の符号(か)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第三の場合とは、前記第一の状態において前記操作手段に前記第三の操作が行われている場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第一の状態において前記操作手段に前記第四の操作が行われている場合のことであり、前記第一の操作は、前記第二の操作と異なる操作であり、前記第三の操作は、前記第一の操作と同じ操作であり、前記第四の操作は、前記第二の操作と同じ操作であり、前記第一の発射強度は、前記第二の発射強度と異なる強度であり、前記第三の発射強度は、前記第四の発射強度と異なる強度であり、前記第一の発射強度と前記第二の発射強度との差は、前記第三の発射強度と前記第四の発射強度との差よりも大きいものである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、同じ操作でありながら第二の状態では第一の状態よりも発射強度を強くすることができる場合があり、発射手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が少なくとも操作可能な第一の操作手段(例えば、ターボボタン804g)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態となることが可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記第一の操作手段は、複数の操作状態のうちのいずれかの状態となることが可能なものであり、前記複数の操作状態のうちの少なくとも一つは、第一の操作状態であり、前記複数の操作状態のうちの少なくとも一つは、第二の操作状態であり、前記第一の操作状態とは、前記第一の操作手段が操作されない状態(例えば、ターボボタン804gの押下操作がされていない状態)のことであり、前記発射手段は、前記第一の操作手段が前記第二の操作状態である期間において、前記第二の状態となることが可能なものであり、前記発射手段は、前記第一の操作手段が前記第一の操作状態である期間において、前記第二の状態となることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、疲労や汗で遊技者が第二の操作手段に行う操作内容が意図せず変化してしまった場合であっても操作内容の変化による遊技者の不利益を防止することができる場合がある。すなわち、ターボボタンから指が意図せず離れてしまっても遊技球をターボ状態で発射することができ、遊技者の不利益を防止することができる場合があり、発射手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、前記発射手段は、少なくとも第三の場合に、第三の発射強度(例えば、図11(a)の符号(コ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記発射手段は、少なくとも第四の場合に、第四の発射強度(例えば、図11(a)の符号(サ)で示す発射強度)で遊技球を発射するものであり、前記第三の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第三の操作(例えば、図11(a)の符号(お)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第二の状態において前記操作手段に第四の操作(例えば、図11(a)の符号(か)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われている場合のことであり、前記第三の操作は、前記第四の操作と異なる操作であり、前記第三の発射強度は、前記第四の発射強度と異なる強度であってもよい。
このような構成とすれば、ターボ時でも発射強度を調整することができる場合がある。
また、前記発射手段は、発射実行手段(例えば、発射手段844)を少なくとも含んで構成されるものであり、前記発射手段は、発射制御手段(例えば、発射制御基板174)を少なくとも含んで構成されるものであり、前記発射実行手段は、前記発射制御手段によって制御されるものであり、前記発射制御手段は、前記複数の状態のうちのいずれかの状態となることが可能なものであってもよい。
また、演出表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の状態にある前記発射手段は、第一の領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の状態にある前記発射手段は、前記第一の領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の状態にある前記発射手段は、第二の領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第一の領域とは、前記表示手段の正面視右側となる領域(例えば、遊技領域124の右側の領域)のことであり、前記第二の領域とは、前記表示手段の正面視左側となる領域(例えば、遊技領域124の左側の領域)のことであってもよい。
このような構成とすれば、ターボ時でも遊技領域の左右に遊技球を打ち分けることができる場合がある。
また、前記操作手段は、遊技者の操作に応じて操作量を少なくとも変更可能なものであり、前記第一の操作の前記操作量は、第一の操作量であり、前記第三の操作の前記操作量は、第三の操作量(例えば、図11(a)の符号(お)で示す操作量)であり、前記第三の操作量は、前記第一の操作量(例えば、図11(a)の符号(く)で示す操作量)よりも小さいものであってもよい。
このような構成とすれば、ターボ時は操作量が小さい範囲で発射強度を調整することができる場合がある。
また、前記操作手段は、第一の範囲(例えば、図11(a)の符号(あ)で示す操作量から符号(き)で示す操作量の範囲)で前記操作量を少なくとも変更可能なものであり、
前記操作手段は、第二の範囲(例えば、図11(a)の符号(き)で示す操作量から符号(さ)で示す操作量の範囲)で前記操作量を少なくとも変更可能なものであり、
前記第一の範囲は、前記第二の状態において、前記操作量の変化に応じて前記発射手段の発射強度が変化する範囲であり、前記第二の範囲は、前記第二の状態において、前記操作量の変化に応じて前記発射手段の前記発射強度が変化しない範囲であり、前記第二の範囲の大きさは、前記第一の範囲の大きさよりも大きいものであってもよい。
このような構成とすれば、ターボ時は少ない操作の変更で発射強度を調整することができる場合がある。
また、前記第一の状態にある前記発射手段は、第一の発射特性(例えば、第一の発射特性(通常発射))で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の状態にある前記発射手段は、第二の発射特性で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射特性(例えば、第二の発射特性(ターボ発射))は、前記第一の発射特性とは異なるものであってもよい。
このような構成とすれば、異なる発射特性で遊技球を発射することができる場合がある。
<図9の発射制御基板の回路図について>
上記図9を用いて説明した回路図に関連する事項は、次の構成を採用してもよい。すなわち、発射制御手段は、発射装置を駆動するための電流を制御する定電流制御部を少なくとも含むものであってもよい。また、発射制御手段は、発射装置の発射強度を設定する強度設定部を少なくとも含むものであってもよい。また、発射制御手段は、発射装置の発射可能条件を設定する入力条件設定部を少なくとも含むものであってもよい。また、発射制御手段は、発射装置の発射特性を設定する発射特性設定部を少なくとも含むものであってもよい。
また、強度設定部は、少なくとも複数の部品で構成されるものであり、複数の部品のうちの一つは、第一の部品(図9のIC9)であり、第一の部品は、少なくとも複数の端子を有するものであり、複数の端子のうちの一つは、第一の端子(図9のIC9の端子2)であり、複数の端子のうちの一つは、第二の端子(図9のIC9の端子3)であり、発射特性設定部は、変化条件の成立があった場合に、第一の端子に入力される電流の値を少なくとも変化させることが可能なものであり、発射特性設定部は、変化条件の成立があった場合に、第二の端子に入力される電流の値を少なくとも変化させることが可能なものであってもよい。
また、変化条件は、ターボボタンが押下されたことを示す信号がラッチされたことを少なくとも含むものであってもよい。また、複数の部品のうちの一つは、第二の部品(図9のR24)であり、複数の部品のうちの一つは、第三の部品(図9のR27)であり、複数の部品のうちの一つは、第四の部品(図9のR33)であり、複数の部品のうちの一つは、第五の部品(図9のR34)であり、第一の端子は、配線を介して第二の部品と少なくとも接続されるものであり、第二の端子は、配線を介して第三の部品と少なくとも接続されるものであり、第一の端子は、配線を介して第四の部品と少なくとも接続されるものであり、第二の端子は、配線を介して第五の部品と少なくとも接続されるものであり、発射特性設定部は、変化条件の成立があった場合に、第二の部品と第四の部品を並列接続させることが可能なものであり、発射特性設定部は、変化条件の成立があった場合に、第三の部品と第五の部品を並列接続させることが可能なものであってもよい。
また、複数の部品のうちの一つは、第六の部品(図9のPHC1)であり、複数の部品のうちの一つは、第七の部品(図9のOPHC2)であり、第六の部品は、第一の発光部を有するものであり、第六の部品は、第一の受光部を有するものであり、第七の部品は、第二の発光部を有するものであり、第七の部品は、第二の受光部を有するものであり、発射特定設定部は、変化条件の成立があった場合に、第一の発光部を発光させて第一の受光部が受光することにより、第二の部品と第四の部品を並列接続させることが可能なものであり、発射特定設定部は、変化条件の成立があった場合に、第二の発光部を発光させて第二の受光部が受光することにより、第三の部品と第五の部品を並列接続させることが可能なものであってもよい。
また、複数の部品のうちの一つは、第八の部品(図9のR19)であり、複数の部品のうちの一つは、第九の部品(図9のD2)であり、第一の端子は、配線を介して第八の部品と少なくとも接続されるものであり、第八の部品は、第九の部品と直列接続されるものであってもよい。
また、複数の部品のうちの一つは、第十の部品(図9のR17)であり、複数の部品のうちの一つは、第十一の部品(図9のD1)であり、第一の端子は、配線を介して第十の部品と少なくとも接続されるものであり、第十の部品は、第十一の部品と直列接続されるものであってもよい。
また、第一の部品は、オペアンプであってもよく、第二の部品は、抵抗であってもよく、第三の部品は、抵抗であってもよく、第四の部品は、抵抗であってもよく、第五の部品は、抵抗であってもよく、第八の部品は、抵抗であってもよく、第十の部品は、抵抗であってもよい。
また、第九の部品は、ダイオードであってもよく、第十一の部品は、ダイオードであってもよく、第四の部品は、第二の部品よりも抵抗値が低いものであってもよく、第四の部品は、第八の部品よりも抵抗値が低いものであってもよく、第四の部品は、第十の部品よりも抵抗値が低いものであってもよく、第十の部品は、第二の部品よりも抵抗値が低いものであってもよく、第十の部品は、第八の部品よりも抵抗値が低いものであってもよく、第八の部品は、第二の部品よりも抵抗値が低いものであってもよく、第五の部品は、第三の部品よりも抵抗値が高いものであってもよい。
また、第三の部品は、第二の部品よりも抵抗値が高いものであってもよく、第六の部品は、フォトMOSリレーであってもよく、第六の部品は、フォトカプラであってもよく、第七の部品は、フォトMOSリレーであってもよく、第七の部品は、フォトカプラであってもよい。
また、機構でターボ状態を保持可能に構成してもよいし、回路でターボ状態を保持可能に構成してもよいし、制御でターボ状態を保持可能に構成してもよいし、上記のうちの少なくとも一以上でターボ状態を保持可能に構成してもよい。また、制御でのターボ状態保持方法の一例としては、例えば、回路や機構はターボ状態を保持しない構成であって、払出制御部がターボ信号オンを所定期間入力した場合にターボ状態を保持し(つまりターボ信号オフを入力してもターボ状態を保持し)、解除する場合は、ターボ信号オンオフの短期間の入力などが挙げられる。
<図10のタイムチャートについて>
上記図10を用いて説明したタイムチャートに関連する事項は、次の構成を採用してもよい。すなわち、発射制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第一の状態となるものであり、第二の条件は、操作手段(ターボボタン)が第一の操作状態(非押下)である期間に成立する場合があり、第二の条件は、操作手段(ターボボタン)が第二の操作状態(押下)である期間に成立する場合があってもよい。
また、発射制御手段は、発射タイマ用クロックをN回(例えば、一周期50msを12回)カウントした場合に、発射装置を駆動するものであってもよい。また、発射タイマ用クロックの周期は、50msとは異なる周期であってもよい。また、ターボラッチ用クロックの周期は、50msとは異なる周期であってもよい。
また、ターボラッチ用クロックの周期は、発射タイマ用クロックの周期とは異なる周期であってもよく、ターボラッチ用クロックの周期は、発射タイマ用クロックの周期よりも小さい周期であってもよく、ターボラッチ用クロックの周期は、発射タイマ用クロックの周期よりも大きい周期であってもよい。
また、ターボラッチ用クロックの周期は、600msよりも小さい周期であってもよく、発射タイマ用クロックの周期は、600msよりも小さい周期であってもよい。また、発射制御手段は、ターボボタンが押下された場合に、ターボボタンが押下されたことを示す信号の状態を所定時間(例えば50ms)変化させるものでもよい。
また、ターボボタンが押下されたことを示す信号の状態を変化させる時間は、ターボラッチ用クロックの1周期と同じであってもよいし小さくてもよいし大きくてもよい。また、発射制御手段は、発射可能条件の成立があった場合に、発射タイマ用クロックのカウントを実行可能(または必ず実行可能)なものであってもよい。また、発射制御手段は、発射可能条件の成立があった場合に、発射タイマ用クロックのカウントを中断可能(または必ず中断可能)なものであってもよい。
また、発射制御手段は、発射タイマ用クロックのカウントが中断されている期間に発射可能条件の成立があった場合に、発射タイマ用クロックのカウントを再開可能(または必ず再開可能)なものであってもよい。また、発射手段は、第一の状態(非ターボ状態)において、第一の発射間隔(600ms)で遊技球を発射可能なものであり、第二の状態(ターボ状態)において、第一の発射間隔(600ms)で遊技球を発射可能なものであり、第一の発射間隔は、第二の発射間隔と同じであってもよい。
また、図16は、発射制御信号を含む各種信号のタイムチャートの変形例であり、上記図10に対応する図である。本例は、球の発射中に入力条件信号がローレベルからハイレベルに変化したことで、発射状態が発射となる期間が、上記図10を用いて説明した50msよりも短縮され、25msになる例である。
ここで、同図における「入力条件信号」として示す波形は、信号ラッチ部174a3によってラッチされるタッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、および、発射許可信号のいずれかの信号を示す波形である。なお、入力条件信号は、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、および、発射許可信号の全てに基づいて生成される信号(例えば、信号ラッチ部174a3から発射カウンタ部174cに向けて出力される信号)であってもよい。
また、「発射可能状態」として示す波形は、入力条件設定部174aが発射カウンタ部174cに対して出力する、カウント(発射)を許可または禁止する信号を示した波形であり、本例では、ローレベルが発射を許可する(可能にする)信号、ハイレベルが発射を禁止する(不可能にする)信号である。
本例のT5のタイミングでは、信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号がハイレベルを示していることから、第二の発射特性(ターボ発射)で球が発射され、同図に示すT6のタイミングでは、信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号がローレベルを示していることから、第一の発射特性(通常発射)で球が発射される。また、本例のT5'のタイミングでは、発射可能状態がローレベルを示していることから、第二の発射特性(ターボ発射)での発射が停止され、同図に示すT6'のタイミングでは、発射可能状態がローレベルを示していることから、第一の発射特性(通常発射)での発射が停止される。
なお、発射状態期間(例えば、T5からT5'までの期間、またはT6からT6'までの期間)のうちの第一のタイミングで入力条件信号がローレベルになった場合と、発射状態期間のうちの第一のタイミングとは異なる第二のタイミングで入力条件信号がローレベルになった場合とで、発射が停止されるタイミングは、同じであってもよいし、異なっていてもよいし、入力条件信号がローレベルになるタイミングが早い方が発射が停止されるタイミングが早くてもよいし遅くてもよい。また、T5のタイミングから発射された球の発射強度は、図10のT1のタイミングから発射された球(50ms間を第二の発射特性(ターボ発射)で球が発射される場合)の発射強度と比べて、発射強度が小さくてもよい。また、T6のタイミングから発射された球の発射強度は、図10のT3のタイミングから発射された球(50ms間を第一の発射特性(通常発射)で球が発射される場合)の発射強度と比べて、発射強度が小さくてもよい。また、T5のタイミングから発射された球の発射強度は、図10のT2のタイミングから発射された球の発射強度と比べて、発射強度が小さくてもよい。また、T6のタイミングから発射された球の発射強度は、図10のT4のタイミングから発射された球の発射強度と比べて、発射強度が小さくてもよい。
<図11の発射特性について>
上記図11を用いて説明した発射特性に関連する事項は、次の構成を採用してもよい。すなわち、第二の状態は、第一の状態と比べて、ハンドルの最大操作時(図11(a)の符号(さ)の操作量)での発射強度が大きくてもよい。この場合、発射装置が経年劣化や破損などして本来の性能を発揮できずに第一の状態で遊技領域の右側に遊技球を発射できない場合でも第二の状態で遊技領域の右側に遊技球を発射できる場合がある。
また、第二の状態は、第一の状態と比べて、ハンドルの最大操作時(同図(a)の符号(さ)の操作量)での発射強度が同じでもよいし、第二の状態は、第一の状態と比べて、ハンドルの最大操作時((さ)の操作量)での発射強度が小さくてもよい。また、第二の状態は、第一の状態と比べて、同図(a)の符号(う)の操作量での発射強度が同じでもよい。また、第二の状態は、第一の状態と比べて、ハンドルの最小操作時(同図(a)の符号(あ)の操作量)での発射強度が小さくてもよい。この場合、第二の状態では第一の状態よりも遊技領域に到達できない遊技球を迅速に球受け皿に返却することができる場合がある。
また、第二の状態は、第一の状態と比べて、ハンドルの最小操作時((あ)の操作量)での発射強度が同じでもよいし、第二の状態は、第一の状態と比べて、ハンドルの最小操作時((あ)の操作量)での発射強度が大きくてもよい。また、第二の状態は、第一の状態と比べて、遊技領域左側に遊技球を発射する発射強度(同図(a)の符号(カ)の発射強度)から遊技領域右側に遊技球を発射する発射強度(同図(a)の符号(コ)の発射強度)までのハンドルの操作量が小さくてもよく、第二の状態は、第一の状態と比べて、同図(a)の符号(お)の操作量での発射強度と同図(a)の符号(か)の操作量での発射強度の差が大きくてもよい。
また、第二の状態は、同図(a)の符号(く)の操作量での発射強度と同図(a)の符号(け)の操作量での発射強度が同じでもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(く)の操作量で発射した遊技球の遊技領域内の到達位置と同図(a)の符号(け)の操作量で発射した遊技球の遊技領域内の到達位置が同じでもよい。また、第一の状態は、同図(a)の符号(く)の操作量での発射強度と同図(a)の符号(け)の操作量での発射強度が異なっていてもよい。また、第一の状態は、同図(a)の符号(く)の操作量で発射した遊技球の遊技領域内の到達位置と同図(a)の符号(け)の操作量で発射した遊技球の遊技領域内の到達位置が異なっていてもよい。
また、第二の状態は、同図(a)の符号(き)の操作量から同図(a)の符号(さ)の操作量までハンドルを回しても発射強度は変化しなくてもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(き)の操作量から同図(a)の符号(さ)の操作量まで発射特性図の線の傾きが0であってもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(き)の操作量から同図(a)の符号(さ)の操作量まで発射特性図の線が直線であってもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(あ)の操作量から同図(a)の符号(き)の操作量までハンドルを回すと発射強度が一律に変化するようにしてもよい。
また、第二の状態は、同図(a)の符号(き)の操作量から同図(a)の符号(さ)の操作量まで発射特性図の線の傾きが一つであってもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(あ)の操作量から同図(a)の符号(き)の操作量まで発射特性図の線が直線一つであってもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(き)の操作量から同図(a)の符号(さ)の操作量まで発射特性図の線の傾きが二または三以上であってもよい。
また、第二の状態は、同図(a)の符号(あ)の操作量から同図(a)の符号(き)の操作量まで発射特性図の線が二つの直線または三つ以上の直線であってもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(あ)の操作量から同図(a)の符号(さ)の操作量まで発射特性図の線の傾きが二つ((き)から(さ)は傾斜0)であってもよい。また、第二の状態は、同図(a)の符号(あ)の操作量から同図(a)の符号(さ)の操作量まで発射特性図の線の傾きが三つまたは四つ以上であってもよい。
また、第二の状態の発射特性図の線は、第一の状態の発射特性図の線と同一の傾斜角度を含んでもよく該同一の傾斜角度は0でもよい。また、同図(a)の符号(ス)の発射強度は、発射強度設定部に入力される電圧値によって決定されるものであってもよい、また、第二の状態の発射特性図の線は、曲線を含んでもよい。また、第二の状態の発射特性図の線は、連続的であってもよい。また、第二の状態の発射特性図の線は、不連続的であってもよい。
また、第二の状態の発射特性図の線は、第一の状態の発射特性図の線と同一の傾斜角度を含んでもよく該同一の傾斜角度は0でもよい。また、同図(a)の符号(ス)の発射強度は、発射強度設定部に入力される電圧値によって決定されるものであってもよい、また、第二の状態の発射特性図の線は、曲線を含んでもよい。第二の状態の発射特性図の線は、連続的であってもよい。第二の状態の発射特性図の線は、不連続的であってもよい。
また、図17は、通常発射とターボ発射の特性を示したグラフの変形例であり、上記図11に対応する図である。図17(a)では、第二の発射特性(ターボ発射)のうちの発射特性TL1を、符号(あ)に示す操作量から符号(お)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性TL1aと、符号(お)に示す操作量から符号(く)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性TL1bで構成している。そして、前半部分の発射特性TL1aの傾きを、後半部分の発射特性TL1bの傾きよりも大きくしている。
一方、図17(b)では、第二の発射特性(ターボ発射)のうちの発射特性TL1を、符号(あ)に示す操作量から符号(お)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性TL1cと、符号(お)に示す操作量から符号(か)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性TL1dで構成している。そして、後半部分の発射特性TL1dの傾きを、前半部分の発射特性TL1cの傾きよりも大きくしている。
なお、本例では、符号(お)に示す操作量から第一の発射特性と第二の発射特性がともに傾きを変化させる例を示したが、第二の発射特性が第一の発射特性よりも小さい操作量で傾きを変化させてもよいし、第二の発射特性が第一の発射特性よりも大きい操作量で傾きを変化させてもよい。また、本例では、(き)の操作量よりも大きい操作量では第二の発射特性は発射強度が変化しない例を示したが、(き)の操作量から(さ)の操作量まで発射強度を変化(例えば、(ス)の発射強度よりも大きく)させてもよく、(お)の操作量から(さ)の操作量まで傾きを同じとしてもよく、(お)の操作量と(こ)の操作量で傾きを変化させてもよく、(お)の操作量から(さ)の操作量まで傾きを1または複数回変化させてもよい。また、本例では、第一の発射特性の傾きが3以上である例を示したが、第一の発射特性の傾きが一つでもよいし、二つでもよい。
<本発明に係る発射手段、発射制御手段について>
本発明に係る発射手段は、発射装置を含むものであってもよく、発射装置のみを含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段を含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段のみを含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段と発射ハンドルを含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段と発射ハンドルのみを含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段と払出制御手段を含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段と払出制御手段のみを含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段と発射ハンドルと払出制御手段を含むものであってもよく、発射装置と発射制御手段と発射ハンドルと払出制御手段のみを含むものであってもよい。
また、払出制御手段と発射制御手段は、同じ基板に設けられるものであってもよく、払出制御手段が発射タイマ用クロックを生成してもよい。また、発射装置は、ロータリーソレノイドであってもよく、発射装置は、ソレノイドであってもよく、発射装置は、モーターであってもよい。
また、本発明に係る発射制御手段は、発射可能条件の成立があった場合に、遊技球を発射可能であり、発射可能条件は、発射許可信号がONであることを少なくとも含むものでもよく、発射可能条件は、発射停止スイッチがOFFであることを少なくとも含むものでもよく、発射可能条件は、タッチスイッチがONであることを少なくとも含むものでもよく、発射可能条件は、ハンドルが操作されていることを少なくとも含むものでもよく、発射可能条件は、異常を検知していないこと(例えば、断線検知がOFF)を含んでもよい。
また、発射制御手段は、発射許可信号がONである場合に、発射許可信号がONであることを示す信号の状態を所定時間(例えば50ms)変化させるものでもよい。また、ターボラッチ用クロックを生成するクロック生成部は、発射許可信号がONであることを示す信号をラッチするためのクロックを生成してもよい。
また、ターボラッチ用クロックを生成するクロック生成部は、発射停止スイッチがOFFであることを示す信号をラッチするためのクロックを生成してもよい。また、ターボラッチ用クロックを生成するクロック生成部は、タッチスイッチがONであることを示す信号をラッチするためのクロックを生成してもよい。
また、ターボラッチ用クロック、発射許可信号がONであることを示す信号をラッチするためのクロック、発射停止スイッチがOFFであることを示す信号をラッチするためのクロック、タッチスイッチがONであることを示す信号をラッチするためのクロックは、それぞれ別々のクロック生成部で生成されてもよいし、少なくとも複数は同じクロック生成部で生成されてもよい。
また、発射許可信号がONであることを示す信号の状態を変化させる時間は、ターボラッチ用クロックの1周期と同じであってもよいし小さくてもよいし大きくてもよい。また、発射制御手段は、発射停止スイッチがOFFである場合に、発射停止スイッチがOFFであることを示す信号の状態を所定時間(例えば50ms)変化させるものでもよい。
また、発射停止スイッチがOFFであることを示す信号の状態を変化させる時間は、ターボラッチ用クロックの1周期と同じであってもよいし小さくてもよいし大きくてもよい
・発射制御手段は、タッチスイッチがONである場合に、タッチスイッチがONであることを示す信号の状態を所定時間(例えば50ms)変化させるものでもよい。
また、タッチスイッチがONであることを示す信号の状態を変化させる時間は、ターボラッチ用クロックの1周期と同じであってもよいし小さくてもよいし大きくてもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段(例えば、ターボボタン804g)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、第一の発射制御状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態は、前記第一の発射制御状態と少なくとも異なるものであり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記第一の期間とは、前記第一の操作手段が少なくとも操作されている期間(例えば、ターボボタン804gの押下操作が行われている期間)のことであり、前記発射手段は、少なくとも第二の期間において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記第二の期間とは、前記第一の操作手段が少なくとも操作されていない期間(例えば、ターボボタン804gの押下操作が行われていない期間)のことである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の発射制御状態と第二の発射制御状態の切り替えを素早く行うことができる場合があり、発射に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。例えば、ターボボタンの1回の操作ごとに第一の発射制御状態と第二の発射制御状態の切り替えを行う場合、第一の発射制御状態から再び第一の発射制御状態に戻すまで最低でも2回の第一の操作手段の操作が必要であるが、本発明によれば、第一の操作手段の押下操作の有無で第一の発射制御状態と第二の発射制御状態の切り替えを行うことができ、(発射停止レバー804eと同様の操作で)第一の発射制御状態と第二の発射制御状態の切り替えを素早く行うことができる場合がある。
また、前記発射手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第二の操作手段(例えば、ダイヤル806)を備えたものであり、前記第一の期間とは、前記第二の操作手段が操作されている状態で記第一の操作手段が操作されている期間のことであり、前記第二の期間とは、前記第二の操作手段が操作されている状態で前記第一の操作手段が操作されていない期間のことであってもよい。
このような構成とすれば、第一の操作手段の操作有無に関連して第一の発射制御状態と第二の発射制御状態を切り替えることができる場合がある。
また、前記第二の操作手段が操作されていることを少なくとも検知可能な検知手段(例えば、タッチスイッチ804d)を備え、前記第一の期間とは、前記検知手段による検知がされている状態で前記第一の操作手段が操作されている期間のことであってもよい。
このような構成とすれば、発射が可能な時にのみ発射強度を変更できる場合がある。また、ターボボタンを使用した場合であっても、従来通り、遊技者にハンドル操作を確実に行わせることができる場合がある。
また、前記第二の操作手段が操作されていることを少なくとも検知可能な検知手段を備え、前記第一の期間とは、前記検知手段による検知がされている状態で記第一の操作手段が操作されている期間のことであり、前記第二の期間とは、前記検知手段による検知がされている状態で前記第一の操作手段が操作されていない期間のことであり、前記第一の期間とは、前記第二の操作手段が操作されている状態であっても、前記検知手段による検知がされていない期間を除いた期間のことであり、前記第二の期間とは、前記第二の操作手段が操作されている状態であっても、前記検知手段による検知がされていない期間を除いた期間のことであってもよい。
また、前記第二の操作手段は、第一の位置(例えば、初期位置)と第二の位置の間を少なくとも移動可能なものであり、前記検知手段は、遊技者が前記検知手段に触れていることを少なくとも検知可能なものであり、「前記第二の操作手段が操作されている状態であっても、前記検知手段による検知がされていない期間を除いた期間」とは、前記第二の操作手段が前記第一の位置を除く位置にいる状態で前記検知手段による検知がされない期間(例えば、ダイヤルの操作量が0ではない状態であって、単なる検知手段の故障、遊技者がハンドル固定でコイン等をハンドルにはさみ遊技者がハンドル(タッチセンサ)に触れない場合など)のことであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者がしっかりとハンドルに触れているときのみ発射強度を変更可能であり、不用意に遊技球が発射されることを防止できる場合がある。また、ハンドル固定で手を放しているときは、発射を抑制できる。
また、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、第一の発射強度(例えば、図11(a)の符号(ス)で示す発射強度)で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態にある前記発射手段は、第二の発射強度(例えば、図11(a)の符号(キ)で示す発射強度)で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射強度は、前記第二の操作手段の操作量に少なくとも応じた発射強度であり、前記第一の発射強度は、前記第二の操作手段の操作量が前記第二の発射強度と同じ状態(例えば、図11(a)の符号(き)で示す操作量)において、該第二の発射強度よりも少なくとも強い発射強度であってもよい。
このような構成とすれば、容易に発射強度の強弱を切り替えることができる場合がある。
また、前記第一の発射強度は、前記第二の操作手段の操作量に少なくとも応じた発射強度であってもよい。
また、前記発射手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第三の操作手段(例えば、発射停止レバー804e)を備えたものであり、前記第一の期間とは、前記第三の操作手段が操作されない期間のことであってもよい。
このような構成によれば、発射停止レバー(ストップボタン)の操作の有無により発射の実行可否を調整できる点では、ターボボタンを搭載した場合であっても従来通りであり、遊技者が操作に迷うことがない。
また、前記第三の操作手段は、前記第二の操作手段が操作されない場合は、遊技者が該第三の操作手段を操作しなかったとしても操作された状態とされるものであってもよい。
このような構成とすれば、ハンドルの回動操作を行った状態で、ターボボタンを操作することで初めて発射強度を変更できるので、従来の操作+ターボボタンの操作となる。つまり、遊技者にとって遊技操作が複雑になることを防止できる場合がある。
また、前記第二の操作手段は、第一の位置(例えば、初期位置)と第二の位置の間を少なくとも移動可能なものであり、「前記第一の操作手段が操作されない場合は、遊技者が該第三の操作手段を操作しなかったとしても操作された状態とされるもの」とは、前記第二の操作手段が、前記第一の位置に少なくとも位置する状態のことであってもよい。
このような構成とすれば、発射停止レバー(ストップボタン)の操作を発射条件とすることができる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、演出表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、前記表示手段の正面視右側となる領域(遊技領域124の右側の領域)に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態にある前記発射手段は、前記第二の操作手段の操作量に応じて前記表示手段の正面視右側となる領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態にある前記発射手段は、前記第二の操作手段の操作量に応じて前記表示手段の正面視左側となる領域(遊技領域124の左側の領域)に遊技球を少なくとも発射可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、手首の負担を軽減することができる場合がある(従来の第一の操作手段を使用しない右打ちは、第二の操作手段の回動操作量が多く、操作しにくい場合がある)。また、手首の負担を軽減するために第二の操作手段を握りなおす場合もあり、ターボボタンの操作により操作性を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の発射制御状態にある前記発射手段は、前記第二の操作手段の操作量が第一の操作量よりも小さい場合に前記表示手段の左側となる領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、前記第二の操作手段の操作量が第二の操作量よりも小さい場合に前記表示手段の左側となる領域に遊技球が少なくとも発射可能なものであり、前記第二の操作量は、前記第一の操作量よりも小さい操作量であってもよい。
このような構成とすれば、第一の操作手段の使用を遊技者が任意に選択可能となる場合がある。
また、前記第一の発射制御状態であることを少なくとも報知可能な報知手段(例えば、ターボ状態報知ランプ151)を備えてもよい。なお、報知手段は、ターボによる右打ちが行われている期間に報知可能であってもよく、ターボボタンを使用しない場合は右打ちであったとしても報知しなくてもよい。また、ターボボタンが使用されている状態であっても球が発射されていない場合は報知しなくてもよい。
また、前記発射手段は、遊技者による発射操作がなければ、遊技球を発射しないものであってもよい。
また、ターボボタンの採用は、二段階であってもよく、例えば、遊技者が操作できない設けられたスイッチによりターボの機能を許容するか否かを設定可能とし、前記スイッチが許容状態でありかつ、本発明の条件を満たした場合にターボになる構成であってもよい。また、ターボボタンは全体的に発射強度が弱くなるものであってもよいし、少なくとも一部のハンドル操作量に対応する範囲で弱くなるものであってもよい。
また、ターボボタンは、ストップスイッチと同じ押しボタン形式であるが、タッチセンサ等の別のものも適宜採用してもよく、押しボタン形式であってストップスイッチと同じ触感であってもよいし、異なる触感であってもよい。また、例えばハンドルユニットが可動式であり、可動状態が所定の状態になった場合にターボが機能する構成であってもよい(例えば、所定の稼働状態でターボに関するスイッチがオンになる構成であってもよい)。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、発射停止レバー804e)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、ターボボタン804g)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段(例えば、ダイヤル806)であり、前記発射手段は、前記第一の操作手段が操作された場合は、遊技球を少なくとも発射しないものであり、第一の発射制御状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態は、前記第一の発射制御状態と少なくとも異なる状態であり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記第一の期間とは、前記第三の操作手段が少なくとも操作されている期間のことであり、前記発射手段は、少なくとも第二の期間において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記第二の期間とは、前記第二の操作手段と前記第三の操作手段が少なくとも操作されている期間のことであり、前記第一の操作手段は、第一の位置(例えば、図15(a)に示す、背面視右下の位置)に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、第二の位置(例えば、図15(a)に示す、背面視上側の位置)に少なくとも設けられたものであり、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも少なくとも上方となる位置である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、第一の操作手段(ハンドル)を操作しながら容易に第二の操作手段を操作できる場合があり、発射に特徴を持った遊技台を提供できる。
また、前記発射手段は、ハンドルユニット(例えば、発射ハンドル)を少なくとも含んで構成されたものであり、前記第一の操作手段は、前記ハンドルユニットに少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、前記ハンドルユニットに少なくとも設けられたものであり、前記第三の操作手段は、前記ハンドルユニットに少なくとも設けられたものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の操作手段(ハンドル)を操作しながら、第二の操作手段により発射強度を容易に変更することができる場合がある。
また、前記第三の操作手段は、第一の凸部(例えば、第1操作部806d1)を少なくとも備えたものであり、前記第一の凸部は、前記第三の操作手段の操作に応じて第一の位置と第二の位置の間を少なくとも移動可能なものであり、前記第二の位置は、前記第三の操作手段を操作可能な範囲の最終位置となる場合における前記第一の凸部の位置であり、前記第一の操作手段は、前記第二の位置から見て第一の方向に少なくとも位置するものであり、前記第二の操作手段は、前記第二の位置から見て第二の方向に少なくとも位置するものであり、前記第二の方向は、前記第一の方向に対して前記第一の凸部を挟んで反対側となる方向であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作手段の操作を第一の操作手段を操作する指(例えば親指)と異なる指(例えば人差し指)で操作させることができる場合がある。
また、前記第一の位置は、前記第三の操作手段を操作しない場合における前記第一の凸部の位置であり、前記第一の操作手段は、前記第一の位置から見て第一の方向に少なくとも位置するものであり、前記第二の操作手段は、前記第一の位置から見て第二の方向に少なくとも位置するものであってもよい。
このような構成とすれば、発射状態で不用意に第三の操作手段(発射停止レバー)を操作することを防止できる場合がある。
また、前記第二の操作手段は、前記第一の位置と前記第二の位置との間で回動操作が少なくとも可能なものであり、前記第一の凸部が前記第二の位置となる状態における第一の方向とは、前記第一の凸部が前記回動操作に応じて前記第二の位置から前記第一の位置に向かう側の方向であってもよい。
また、前記第三の操作手段は、第二の凸部(例えば、第2操作部806d2)を少なくとも備えたものであり、前記第二の凸部は、前記第三の操作手段の操作に応じて第三の位置と第四の位置の間を少なくとも移動可能なものであり、前記第二の凸部は、前記第一の凸部が前記第一の位置となる状態において少なくとも第三の位置となるものであり、前記第二の凸部は、前記第一の凸部が前記第二の位置となる状態において少なくとも第四の位置となるものであり、前記第二の操作手段は、前記第三の位置から見て前記第二の方向に少なくとも位置するものであり、前記第二の操作手段は、前記第四の位置から見て前記第一の方向に少なくとも位置するものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の凸部と第二の凸部の間に置く指により、ハンドルを握りながら第二の操作手段(ターボボタン)を容易に操作させることができる場合がある。また、初期状態で第二の操作手段(ターボボタン)をの位置を確認しやすい場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、演出表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、前記第三の操作手段の操作量が第一の操作量となる場合(以下、「第一の場合」という。)に前記表示手段の左側となる領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第一の凸部は、前記第一の場合に少なくとも第五の位置となるものであり、前記第二の凸部は、前記第二の場合に少なくとも第六の位置となるものであり、前記第二の操作手段は、前記第五の位置から見て前記第二の方向に少なくとも位置するものであり、前記第二の操作手段は、前記第六の位置から見て前記第一の方向に少なくとも位置するものであってもよい。
このような構成とすれば、左打ちの状態で第一の凸部と第二の凸部の間にターボボタンが位置するので、操作しやすい場合がある。
また、前記第三の操作手段は、略半球体状の本体部を少なくとも備えたものであり、前記第一の操作手段は、前記本体部における頂上からの距離が第一の距離であり、前記第二の操作手段は、前記本体部における頂上からの距離が第二の距離であり、前記第二の距離は、前記第一の距離よりも少なくとも長い距離であってもよい。
このような構成とすれば、右手で第一の操作手段(ハンドル)の操作を行う場合は、一般的に第一の凸部の左側に親指を接触させる(人差し指も低頻度ながらあり得る)。つまり、第三の操作手段(発射停止レバー)を親指(や人差し指)で操作する場合には、第二の操作手段(ターボボタン)は人差し指(や中指)で操作する可能性が高いので、第一の操作手段(ハンドル)の球体形状の頂上部分からの距離が指の長さに合わせられることになり、、第二の操作手段(ターボボタン)の操作性が向上する場合がある。
また、前記第三の操作手段は、複数の凸部を備えたものであり、前記複数の凸部のうちの少なくとも一つは、前記第一の凸部であり、前記複数の凸部のうちの少なくとも一つは、前記第二の凸部であり、前記第一の凸部は、前記第二の凸部と少なくとも隣り合う凸部であり、前記第一の凸部は、前記第三の操作手段が操作されていない状態において、前記第一の操作手段に少なくとも一番近い凸部であってもよい。
また、ターボボタンの押下方向は発射停止レバーの押下方向と異なるものでもよい。この場合、発射強度を上げる機能と、発射を止める機能はほぼ反対の機能であり、操作の感触や外郭形状だけでなく、操作方向も異ならせることで誤操作を防止できる場合がある。
また、上記凸部については、3つ以上の複数であってもよい。また、本例のハンドル内の発光手段は、ターボ機能が作動中であることを報知するために使用してもよいし、別の発光手段等で報知してもよい。また、ターボボタンを演出ボタンとして使用してもよい。
<発射ハンドルの変形例>
次に、上述の発射ハンドル134の変形例について説明する。本発明に係る遊技台は、上述の発射ハンドル134に代えて、以降に説明する発射ハンドルを備えたものであってもよい。
<発射ハンドルの変形例/変形例1>
図18は、変形例1に係る発射ハンドル860を備えた遊技台の正面図であり、図19は、発射ハンドル860による報知の一例を示した図である。
この発射ハンドル860のハンドルカバー862には、文字や図形などからなる図柄が施されており、当該図柄により、ターボボタン864の位置を示唆する報知(ハンドル報知)を行うように構成されている。本例では、「TURBO」の文字と、矢印を模した図形からなる図柄が施されたシールをハンドルカバー862に貼付し、このシールを用いてハンドル報知を行う例を示すが、例えば、図柄をハンドルカバー862に彫ってもよいし、図柄をハンドルカバー862に印刷してもよい。また、図柄の態様は、文字や図形に限定されず、記号や模様などを施してもよい。
例えば、図19(a)に示す例では、発射ハンドル860の非操作時(発射ハンドル860の操作を行っていない時、または、発射ハンドル860の操作を行っているがターボボタン864を押下操作していない時)は、ハンドルカバー862のシールに施された矢印の先端が、ターボボタン864の方向を指すように構成することで、ターボボタン864の位置を遊技者に示唆するハンドル報知を行っている。
一方、発射ハンドル134のターボ時(ターボボタン864を押下操作した時)は、ハンドルカバー862のシールに施された矢印の先端が、ターボボタン864以外の方向を指すように構成することで、ターボボタン864が押下操作されていること(ターボボタン864の操作が受け付けられていること)を遊技者に示唆するハンドル報知を行っている。
このようなハンドル報知を行えば、遊技者は、非操作時にはターボボタン864の位置を確実に知ることができ、ターボボタン864の存在を知らなかった場合でも存在に気づくことができる。また、ターボ時にはターボボタン864の押下操作が受け付けられていることを容易に確認することができ、安心感を得ることができる上に、ハンドルカバー862のシールに施された矢印の先端がターボボタン864以外の方向を指すように構成することで、ターボボタン864を押下操作している最中も遊技者の手によって視認性が阻害されることが少なく、ハンドル報知の視認性を高めることができる。
また、図19(b)に示す例では、発射ハンドル860の非操作時(発射ハンドル860の操作を行っていない時、または、発射ハンドル860の操作を行っているがターボボタン864を押下操作していない時)は、ハンドルカバー862のシールに施された矢印の先端が、ターボボタン864以外の方向を指すように構成することで、ターボボタン864が押下操作されていないこと(ターボボタン864の操作が受け付けられていないこと)を遊技者に示唆するハンドル報知を行っている。
一方、発射ハンドル134のターボ時(ターボボタン864を押下操作した時)は、ハンドルカバー862のシールに施された矢印の先端が、ターボボタン864の方向を指すように構成することで、ターボボタン864が押下操作されていること(ターボボタン864の操作が受け付けられていること)を遊技者に示唆するハンドル報知を行っている。
このように、ターボボタン864が備えられている位置を少なくとも報知可能な報知手段を備えれば、非操作時における発射ハンドル134のデザイン性を高めることができるとともに、遊技者は、ターボ時にはターボボタン864の押下操作が受け付けられていることを容易に確認することができ、安心感を得ることができる。また、遊技者が分かりやすく、誤作動を防止することができる場合がある。
なお、本例の報知手段は、本体枠にシール等でターボボタンの位置を報知するものでよいし、本体枠のランプ等の諧調制御でターボボタンの位置を報知するものでもよいし、ハンドルの球体状の部分にシール等でターボボタンの位置を報知するものでもよく、表示手段や音声によるものでもよい。また、報知は、デモ中等の非遊技状態、ダイトモなどの設定中、演出の一部などで行ってよい。また、ターボボタン自体に機能が分かるように報知してもよい。
<発射ハンドルの変形例/変形例2>
図20(a)は、変形例2に係る発射ハンドル870の外観斜視図であり、同図(b)は、発射ハンドル870の分解斜視図である。図21(a)〜(c)は、発射ハンドル870の操作の一例を示した図である。
この発射ハンドル870は、上述の発射ハンドル134のターボボタン804gおよびターボスイッチ804hに代えて、ターボボタン870gおよびターボスイッチ870hを適用したものである。
上述のターボボタン804gは、ハンドルベース802の大径部812の背面に斜め上を向けて配置し、発射ハンドル134の軸心方向(発射ハンドル134の長手方向)に対して斜め方向にスライド可能に構成されている。このため、遊技者がターボボタン804gの押下操作を行う場合には、ターボボタン804gを手前斜め下方に押し込む操作が必要である。
これに対して、変形例のターボボタン870gは、ハンドルベース802の小径部810上面であってダイヤル806に近い位置に真上に向けて配置し、発射ハンドル870の軸心に対して垂直方向(発射ハンドル134の短手方向)にスライド可能に構成されている。このため、遊技者がターボボタン870gの押下操作を行う場合には、図21(a)に示すように、ターボボタン870gを真下に押し込む操作が必要である。
このように、変形例の発射ハンドル870では、ターボボタン870gを、ハンドルベース802の小径部810上面であってダイヤル806に近い位置に真上に向けて配置し、真下にスライド可能に構成しているため、図21(a)に示すように、ダイヤル806を握っている場合でも遊技者の指がターボボタン870gに伸ばしやすく、ターボボタン870gの押下操作がしやすい。このため、上述の発射ハンドル134よりも、さらに操作性を高めることができる。
また、ターボボタン870gの台座を兼ねるターボスイッチ870hを箱状体としているため、図21(b)に示すように、ターボボタン870gの押下操作を行っていない非操作時において、ダイヤル806を握ったままターボスイッチ870hの右側面に指(本例では、人差し指)を引っ掛けることができ、ダイヤル806の状態を容易かつ確実に保持できる場合がある。また、台座を兼ねるターボスイッチ870g自体の形状により、ターボスイッチ870gの配置場所を報知できる場合がある。
また、図21(c)に示すように、ダイヤル806を最大操作量、回転させた場合には、第1操作部806d1がターボボタン870gよりも左側に位置することになるが、第1操作部806d1に引っ掛ける指(通常は親指)とターボボタン870gとの間の距離を確保することができるため、ターボボタン870gを誤って押下操作してしまうような誤操作を未然に防止することができる。
なお、図示はしないが、本例では、ターボスイッチ870hと制御部を接続するハーネスを、ハンドルベース802の内側空間に引き込んだ後、他のハーネスとともにハンドルベース802の後方から引き出すように構成している。しかしながら、ターボスイッチ870hの台座部分の長さをハンドルベース802の後端まで延長し、ターボスイッチ870hと制御部を接続するハーネスを、ターボスイッチ870hの内側空間に引き込んで後方から引き出すように構成してもよい。
このような構成とすれば、ターボボタン870gとターボスイッチ870hをユニット化することができ、ターボボタン870gとターボスイッチ870hの部品交換などを容易に行うことができる場合がある。
<発射装置の発射特性の変形例>
次に、発射装置844の発射特性の変形例について詳細に説明する。
<発射ハンドルの発射特性の変形例/変形例1>
図22(a)は、変形例1に係る通常発射とターボ発射の特性を示したグラフであり、上記図11に対応するグラフである。上記図11に示した発射特性では、第一の発射特性(通常発射)NLの最大操作量(符号(さ)に示す操作量)に対応する発射強度を、符号(シ)で示す発射強度に設定し、第二の発射特性(ターボ発射)TLの最大操作量の発射強度を、符号(ス)で示す発射強度に設定しており、第二の発射特性(ターボ発射)の最大操作量の発射強度の方を大きくしていた。
これに対して、本例では、図22(a)に示すように、第一の発射特性(通常発射)NLaの最大操作量H1に対応する発射強度S1と、第二の発射特性(ターボ発射)TLbの最大操作量H1の発射強度S1を、同一の発射強度に設定している。
<発射装置の発射特性の変形例/変形例2>
図22(b)は、変形例2に係る通常発射とターボ発射の特性を示したグラフであり、上記図11に対応するグラフである。本例では、図22(b)に示すように、第一の発射特性(通常発射)NLbの最大操作量H4に対応する発射強度S2が、第二の発射特性(ターボ発射)TLbの最大操作量H4の発射強度S3よりも大きくなるように設定している(S2>S3)。
また、本例では、操作量が0〜H2の範囲内では、第一の発射特性(通常発射)NLbの発射強度が、第二の発射特性(ターボ発射)の発射強度よりも大きくなるように設定し、操作量がH2〜H3の範囲内では、第一の発射特性(通常発射)NLbの発射強度が、第二の発射特性(ターボ発射)の発射強度よりも小さくなるように設定し、操作量がH3〜H4の範囲内では、第一の発射特性(通常発射)NLbの発射強度が、第二の発射特性(ターボ発射)TLbの発射強度よりも大きくなるように設定している。これにより、第一の発射特性(通常発射)NLbのグラフと第二の発射特性(ターボ発射)TLbのグラフが、操作量H2に対応する交点C1と、操作量H3に対応する交点C1の2点で交差するように構成している。
なお、本例では、操作量がH3〜H4の範囲内では、第一の発射特性(通常発射)NLbの発射強度を操作量に比例して上昇させるように構成したが、第二の発射特性(ターボ発射)と同様に、操作量がH3〜H4の範囲内における発射強度を一定としてもよい。
<発射装置の発射特性の変形例/変形例3>
図23(a)は、変形例3に係る通常発射とターボ発射の特性を示したグラフであり、上記図11に対応するグラフである。上記図11に示した発射特性では、第一の発射特性(通常発射)NLの最小操作量(符号(あ)に示す操作量=0)に対応する発射強度を、符号(ウ)で示す発射強度に設定し、第二の発射特性(ターボ発射)TLの最大操作量の発射強度を、符号(イ)で示す発射強度に設定しており、第二の発射特性(ターボ発射)の最大操作量の発射強度の方を小さくしていた。
これに対して、本例では、図23(a)に示すように、第一の発射特性(通常発射)NLcの最小操作量H1(=0)に対応する発射強度S3と、第二の発射特性(ターボ発射)TLcの最小操作量H1(=0)の発射強度S3を、同一の発射強度に設定している。
<発射装置の発射特性の変形例/変形例4>
図23(b)は、変形例4に係る通常発射とターボ発射の特性を示したグラフであり、上記図11に対応するグラフである。本例では、図23(b)に示すように、第一の発射特性(通常発射)NLdの最小操作量H6(=0)に対応する発射強度S5が、第二の発射特性(ターボ発射)TLdの最小操作量H6(=0)の発射強度S4よりも小さくなるように設定している(S4>S5)。
また、本例では、最小操作量H6〜最大操作量H7のすべての範囲(発射ハンドル操作可能範囲)内において、第一の発射特性(通常発射)NLdの発射強度が、第二の発射特性(ターボ発射)TLdの発射強度よりも小さくなるように設定しており、第一の発射特性(通常発射)NLbのグラフと第二の発射特性(ターボ発射)TLbのグラフが交差しないように構成している。
<発射装置の発射特性の変形例/変形例5>
図24(a)は、変形例5に係る通常発射とターボ発射の特性を示したグラフであり、上記図11に対応するグラフである。本例では、図24(a)に示すように、最小操作量H8〜最大操作量H9のすべての範囲(発射ハンドル操作可能範囲)内において、第二の発射特性(ターボ発射)TLeの発射強度が、第一の発射特性(通常発射)NLeの発射強度よりも所定量αだけ大きくなるように設定しており、第一の発射特性(通常発射)NLeのグラフと第二の発射特性(ターボ発射)TLeのグラフが交差しないように構成している。
<発射装置の発射特性の変形例/変形例6>
図24(b)は、変形例6に係る通常発射とターボ発射の特性を示したグラフであり、上記図11に対応するグラフである。本例では、図24(b)に示すように、発射ハンドル操作可能範囲内における第一の範囲(本例では、最小操作量H10〜操作量H11の範囲)において、第二の発射特性(ターボ発射)TLfの発射強度が、第一の発射特性(通常発射)NLfの発射強度よりも所定量αだけ大きくなるように設定し、発射ハンドル操作可能範囲内における第二の範囲(本例では、操作量H11〜最大操作量H12の範囲)において、第二の発射特性(ターボ発射)TLfの発射強度が、第一の発射特性(通常発射)NLfの発射強度よりも所定量β(β<α)または所定量β未満の量だけ大きくなるように設定しており、第一の発射特性(通常発射)NLeのグラフと第二の発射特性(ターボ発射)TLeのグラフが交差しないように構成している。
<発射制御基板の変形例>
次に、図25を用いて、上述の発射制御基板174の変形例について詳細に説明する。なお、図25は、変形例に係る発射制御基板890の回路図であり、上記図9に対応する回路図である。
本例では、上記図9に示した回路に加えて、図25において点線で囲った部分の回路を追加・変更することで、遊技者がターボボタン804gの押下操作を途中で止めた場合でも、ダイヤル806に触れている限り、ターボボタン408gの押下操作を有効にする機能を追加している。
具体的には、図25に示すように、変形例に係る発射制御基板890は、フリップフロップ回路からなる記憶部892(IC10)を備えている。この記憶部893のクロック信号入力端子2CKには、コネクタCN2から入力する発射強度切替スイッチ信号が入力され、クリア信号入力端子2CLRには、コネクタCN2から入力するタッチスイッチ信号が入力されている。そして、コネクタCN2から入力するタッチスイッチ信号がローレベルの場合(遊技者がダイヤル806に触れている場合)には、発射強度切替スイッチ信号を記憶(保持)し、記憶した信号を出力信号端子1Q及び/1Qに出力するように構成している。
記憶部892の出力信号端子1Qから出力される信号がハイレベルの信号の場合(発射強度切替スイッチ信号がハイレベル信号の場合)には、FET回路がオンとなることで、ゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3の機能がオンとなり、球の発射特性が第二の発射特性(ターボ発射)となる。一方、記憶部892の出力信号端子1Qから出力される信号がハイレベルの信号の場合(発射強度切替スイッチ信号がローレベルの信号の場合)には、FET回路がオフとなることで、ゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3の機能がオフとなり、球の発射特性が第一の発射特性(通常発射)となる。
また、記憶部892の出力信号端子/1Qから出力される信号は、発射強度切替スイッチ信号のオン/オフに同期してFET回路(Q4)をオン/オフする。これにより、FET回路(Q4)から払出制御基板170に対して、発射強度切替スイッチ信号のオン/オフ状態を示す信号(発射強度状態信号)がコネクタCN4を通じて払出制御基板170に出力される。
<複数のターボボタンを備えた発射ハンドル>
次に、図26を用いて、複数のターボボタンを備えた発射ハンドル900について説明する。なお、図26(a)〜(c)は、ターボボタンを複数備えた発射ハンドル900の背面図であり、同図(d)は、同図(a)の状態を側面から側面図である。
この発射ハンドル900は、第1ターボボタン902と、この第1ターボボタン902と同形状の第2ターボボタン904の2つを備えている。なお、ターボボタンの数は1つまたは2つに限定されず、3つ以上のターボボタンを備えていてもよい(以下、同様)。
第1ターボボタン902は、背面視で第2ターボボタン904の右側の位置であって、ハンドルベース802の外縁近傍に配設され、第2ターボボタン904は、背面視で第1ターボボタン902の左側の位置であってハンドルベース802の外縁から少し離れた位置に配設されている。また、発射停止レバー905は、背面視でハンドルベース904の右下に配設されている。
同図(a)、(d)に示すように、発射ハンドル900の先端部Pを基準点とした場合、先端部Pから発射停止レバー905までの最短距離L1、先端部Pから第1ターボボタン902までの最短距離L2、および、先端部Pから第2ターボボタン904までの最短距離L3の関係は、距離L1<距離L2<距離L3の関係にあり、一般的な遊技者の指の長さの関係、すなわち、親指の長さ<人差し指の長さ<中指の長さの関係に対応している。
このため、遊技者は、発射停止レバー905の操作を親指で行い、第1ターボボタン902の操作を人差し指で行い、第2ターボボタン904の操作を中指で行うことで、3種類の操作手段を確実かつ容易に操作することが可能で、発射ハンドル900の操作性を飛躍的に高めることができる。
また、詳細は後述するが、第1ターボボタン902が押下操作された場合には、上述の第一の発射特性(通常発射)よりも発射強度が強く、かつ、後述する第三の発射特性(強ターボ発射)よりも発射強度が弱い第二の発射特性(弱ターボ発射)にしたがって球が発射される。一方、第2ターボボタン904が押下操作された場合には、上述の第一の発射特性(通常発射)及び第二の発射特性(弱ターボ発射)よりも発射強度が強い第三の発射特性(強ターボ発射)にしたがって球が発射される。なお、本例における第1、第2ターボボタン902、904の形状を、上記図21を用いて説明した、台座を有するターボボタンの構造としてもよく、このような構造を採用すれば、操作性の向上やターボボタンの存在を報知することができるという効果が得られる場合がある。
図26(a)は、第1ターボボタン902および第2ターボボタン904を押下操作せず、かつ、発射ハンドル900が初期位置にあるときの発射ハンドル900の背面図である。
この初期位置では、第1ターボボタン902および第2ターボボタン904は、発射停止レバー804eよりも高い位置にあり、どちらも第1操作部906d1および第2操作部906d2よりも背面視で左側に位置している。遊技者が発射ハンドル900を通常の握り方で握った場合、人差し指は第1操作部906d1と第2操作部906d2の間に位置するため、この初期位置では、人差し指を使って第1ターボボタン902または第2ターボボタン904を押下操作することは困難である。
図26(b)は、発射ハンドル900を時計方向に所定の操作量だけ回転させ、かつ、第1ターボボタン902を人差し指で押下操作したときの発射ハンドル900の背面図である。
この位置では、第1ターボボタン902は、第1操作部906d1と第2操作部906d2との間であって第1操作部906d1よりも第2操作部906d2に近い場所に位置している。遊技者が発射ハンドル900を通常の握り方で握った場合、人差し指は第1操作部906d1と第2操作部906d2の間であって第2操作部906d2に近い場所に位置するため、この位置では、人差し指を移動させれば人差し指を使って第1ターボボタン902を押下操作することは容易である。
しかしながら、親指は第1ターボボタン902から離れた第1操作部906d1の背面視右側面に位置するため、親指を使って第1ターボボタン902を押下操作することは困難であり、中指は第1ターボボタン902から離れた第2操作部906d2の背面視左側面に位置するため、中指を使って第1ターボボタン902を押下操作することも困難である。
図26(c)は、発射ハンドル900を時計方向に所定の操作量だけ回転させ、かつ、第2ターボボタン904を中指で押下操作したときの発射ハンドル900の背面図である。
この位置では、第2ターボボタン902は、第2操作部906d2の背面視左側に位置している。遊技者が発射ハンドル900を通常の握り方で握った場合、中指は第2操作部906d2の背面視左側に位置するため、この位置では、中指を移動させれば中指を使って第2ターボボタン904を押下操作することは容易である。
しかしながら、親指は第2ターボボタン904から離れた第1操作部906d1の背面視右側面に位置するため、親指を使って第2ターボボタン904を押下操作することは困難であり、人差し指は第2操作部906d2の背面視右側に位置するため、人差し指を使って第2ターボボタン904を押下操作することも困難である。
<複数のターボボタンを備えた発射ハンドル/変形例>
図27(a)は、形状の異なるターボボタンを2つ備えた発射ハンドル910の背面図である。この発射ハンドル910は、第1ターボボタン912と、この第1ターボボタン912と形状が異なる第2ターボボタン914の2つを備えている。本例では、第1ターボボタン912を背面視円形形状にしているのに対して、第2ターボボタン914を背面視菱形形状としている。
同形状のターボボタンを発射ハンドルの背面に複数配設した場合、遊技者が操作を誤る可能性があるが、本例によれば、第1ターボボタン912と第2ターボボタン914を触感で判別することが可能となるため、遊技者の操作ミスを防ぐことができ、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。
なお、本例では、複数のターボボタンの各々の形状を異ならせる例を示したが、各々の大きさを異ならせてもよいし、各々の突出量を異ならせてもよいし、各々の操作感覚を異ならせてもよいし、各々の材質や触感を異ならせてもよい。
図27(b)は、2つのターボボタンを第1操作部916d1と第2操作部916d2の間に並べて配設した発射ハンドル920の背面図である。この発射ハンドル920は、第1ターボボタン922と、この第1ターボボタン922と同形状の第2ターボボタン924の2つを備えている点では、上述の発射ハンドル900と同様であるが、第1ターボボタン922と第2ターボボタン924を第1操作部916d1と第2操作部916d2の間に並べて配設している点が異なっている。
本例によれば、第1ターボボタン922と第2ターボボタン924を一本の指(例えば、人差し指)で操作することが可能で、操作手段の操作性を高めることができる。
<複数のターボボタンを備えた発射ハンドル/発射制御基板>
次に、図28を用いて複数のターボボタンを備えた発射ハンドルの発射制御基板930の内部構成について詳細に説明する。なお、図28は、発射制御基板930の内部構成を示したブロック図であり、上記図8に対応するブロック図である。
図28に示すように、発射制御部930は、入力条件設定部174a、クロック発生部174b、発射カウンタ部174c、発射特性設定部174d、発射強度設定部174e、および、定電流制御部174fを有する点では上述の発射制御部174と同じであるが、発射特定設定部174dが、第1ターボスイッチ932と第2ターボスイッチ934から入力する発射強度切替スイッチ信号に基づいて、第一の発射特性(通常発射)、第二の発射特性(弱ターボ発射)、または、第三の発射特性(強ターボ発射)のいずれかを選択する制御を行う点が異なっている。
第1ターボスイッチ932は、上述の発射ハンドル900の第1ターボボタン902が押下操作されたか否かを検出することが可能であり、本例では、第1ターボボタン902が遊技者によって押下操作されていない場合には、ローレベルの発射強度切替スイッチ信号を外部に出力し、第1ターボボタン902が遊技者によって押下操作されている場合には、ハイレベルの発射強度切替スイッチ信号を発射制御部に出力する。
また、第2ターボスイッチ934は、上述の発射ハンドル900の第2ターボボタン904が押下操作されたか否かを検出することが可能であり、本例では、第2ターボボタン904が遊技者によって押下操作されていない場合には、ローレベルの発射強度切替スイッチ信号を外部に出力し、第2ターボボタン904が遊技者によって押下操作されている場合には、ハイレベルの発射強度切替スイッチ信号を発射制御部に出力する。なお、第1ターボスイッチ932と第2ターボスイッチ934の両方が押下操作された場合には、いずれか一方の押下操作のみを受付けるようにしてもよい。
発射制御基板930の発射特性設定部174dは、入力条件設定部174aの信号ラッチ部174a3によってラッチされた発射強度切替スイッチ信号に基づいて、第一の発射特性(通常発射)、第二の発射特性(弱ターボ発射)、または、第三の発射特性(強ターボ発射)のいずれかを選択する制御を行う。
<複数のターボボタンを備えた発射ハンドル/発射制御基板>
次に、図29を用いて、発射ハンドル900の発射特性について詳細に説明する。なお、図29は、通常発射、弱ターボ発射、および強ターボ発射の特性を示したグラフであり、上記図11に対応するグラフである。
本例の通常発射の発射特性NLは、上記図11の符号NLで示す通常発射の発射特性と同じであり、本例の強ターボ発射の発射特性TLsは、上記図11の符号TLで示すターボ発射の発射特性と同じであるため、その説明は省略する。
本例の弱ターボ発射の発射特性TLwは、傾斜部分の発射特性TLw1では、強ターボ発射の発射特性TLs1よりも発射強度が緩やかに変化するように設定されており、続く水平部分の発射特性TLw2では、強ターボ発射の発射特性TLs2よりも大きな操作量になった場合に最大発射強度に達するように設定されている。
<複数のターボボタンを備えた遊技台>
次に、図30を用いて、複数のターボボタンを備えた遊技台について説明する。なお、図30は、複数のターボボタンを備えた遊技台の正面図である。
この遊技台は、上記図18および図19を用いて説明した発射ハンドル860が備えるターボボタン864とは別に、前面枠扉106の前面に第2ターボボタン893を備えている。ターボボタン864は、発射ハンドル860の発射特性を上述の通常発射からターボ発射(または、ターボ発射から通常発射)に切り替えるための操作手段であり、もう一つの第2ターボボタン893は、発射ハンドル860の発射特性を上述の通常発射からターボ発射(または、ターボ発射から通常発射)に切り替えるための操作手段であり、本例では、どちらも同じ機能を有している。
なお、ターボボタン864と第2ターボボタン893の機能を異ならせてもよく、例えば、一方を、上述の通常発射から弱ターボ発射(または、弱ターボ発射から通常発射)に切り替えるための操作手段とし、他方を上述の通常発射から強ターボ発射(または、強ターボ発射から通常発射)に切り替えるための操作手段としてもよい。また、第2ターボボタン893の配設場所も特に限定されず、例えば、遊技台の本体104に配設してもよいし、前面枠扉106に配設されたチャンスボタン136の隣に配設してもよい。
本例によれば、一方のターボボタンと他方のターボボタンが同一の機能を有する場合には、遊技者が操作しやすいターボボタンを任意に選択することができ、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。また、一方のターボボタンと他方のターボボタンが異なる機能を有する場合には、押し間違えなどの誤操作を防止することができる場合がある。
以上説明したように、本例に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、第一の発射制御状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態(例えば、第二の発射特性(弱ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第三の発射制御状態(例えば、第三の発射特性(強ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、ハンドル806)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、第1ターボボタン902)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段(例えば、第2ターボボタン904)であり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記第一の期間とは、前記第一の操作手段が少なくとも操作されている期間のことであり、前記発射手段は、少なくとも第二の期間において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記第二の期間とは、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段が少なくとも操作されている期間のことであり、前記発射手段は、少なくとも第三の期間において、前記第三の発射制御状態となるものであり、前記第三の期間とは、前記第一の操作手段と前記第三の操作手段が少なくとも操作されている期間のことである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、第二の操作手段、第三の操作手段を用いて、通常である第一の発射制御状態から複数の発射制御状態(第二の発射制御状態、第三の発射制御状態)に容易に調整できる場合があり、発射に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
なお、本発明に係る「発射手段」は「遊技球を少なくとも発射可能なもの」であればよく、上記実施例の発射装置844のように、発射停止レバー804eの押下操作などによって一時的に遊技球が発射不能になるが、発射停止レバー804eの押下操作の解除によって遊技球が発射可能になるものも当然に含まれる。
また、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、第一の発射強度で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態にある前記発射手段は、第二の発射強度で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第三の発射制御状態にある前記発射手段は、第三の発射強度で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第一の発射強度は、前記第一の操作手段の操作量に少なくとも応じた発射強度であり、前記第二の発射強度は、前記第一の操作手段の操作量が前記第一の発射強度と同じ状態において、該第一の発射強度よりも少なくとも強い発射強度であり、前記第三の発射強度は、前記第一の操作手段の操作量が前記第一の発射強度と同じ状態において、該第一の発射強度よりも少なくとも強い発射強度であり、前記第三の発射強度は、前記第一の操作手段の操作量が前記第二の発射強度と同じ状態において、該第二の発射強度よりも少なくとも強い発射強度であってもよい(例えば、図30の発射特性NL、TLw、TLsを参照)。
このような構成とすれば、通常の発射強度よりも強い発射強度を容易に選択できる場合がある。
また、前記第二の操作手段は、前記第三の操作手段と一体的に構成されたものであり、前記発射手段は、前記第二の操作手段における第一の操作により前記第二の発射強度で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記発射手段は、前記第二の操作手段における第二の操作により前記第三の発射強度で遊技球を少なくとも発射可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、発射強度に関する操作手段を極力減らすことができ、操作性が向上する場合がある。遊技者は、遊技中は表示手段等に興味を持つ傾向にあるため、操作手段の位置を確認しない場合がある。つまり、操作手段の数を不用意に多くしないことにより操作性が向上する場合がある。
また、前記第二の操作は、前記第一の操作が行われた後で少なくとも実行可能な操作であってもよい(例えば、ターボボタンを第一の回数操作→弱(強)ターボ→ターボボタンを第二の回数操作→強(弱)ターボ。または、ターボボタンを第一の時間押し続ける→弱(強)ターボ→ターボボタンを第二の時間押し続ける→強(弱)ターボ)。
このような構成とすれば、一つの操作手段で段階的に発射強度を変更することができる場合がある。また、第一の操作(弱ターボ)経由で第二の操作(強ターボ)に移行可能なため、ターボボタンを使用しない場合(通常の回動操作量に応じて徐々に発射強度が大きくなる)と類似した発射強度の移行を行うことができるので、遊技者にとって分かりやすい場合がある。
また、前記第一の操作は、前記第二の操作が行われた後で少なくとも実行可能な操作であってもよい(例えば、ターボボタンを第一の回数操作→弱(強)ターボ→ターボボタンを第二の回数操作→強(弱)ターボ。または、ターボボタンを第一の時間押し続ける→弱(強)ターボ→ターボボタンを第二の時間押し続ける→強(弱)ターボ)。
このような構成とすれば、遊技状態によっては、とにかくまず強く発射したい場合(例えば、特図2優先変動で左打ちから右打ちに変更する場合に、相対的に不利な大当りとなる振り分けが多い特図1の入賞を避けたい場合など)があり、先に第二の操作(強ターボ)にすることで遊技者が操作しやすい場合がある。
また、前記第二の操作手段は、前記第三の操作手段と別体で構成されたものであってもよい。
このような構成とすれば、一体のものと比較して回数や時間等の複雑な操作を必要とせず、低コスト化などを実現できる場合がある。
また、前記発射手段は、ハンドルユニット(例えば、発射ハンドル134)を少なくとも含んで構成されたものであり、前記ハンドルユニットは、本体に対して固定的に設けられた固定部(例えば、ハンドルベース802)を少なくとも含んで構成されたものであり、前記第一の操作手段は、前記固定部に対して少なくとも回動可能に設けられたものであり、前記第二の操作手段は、前記固定部に少なくとも設けられたものであり、前記第三の操作手段は、前記固定部に少なくとも設けられたものであってもよい。
このような構成とすれば、第二、第三の操作手段(ターボボタン)が、固定部に集中的に配置される構成のため、操作に迷うことが少なく、遊技者が操作しやすい場合がある。
また、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第四の操作手段(発射停止レバー804e)であり、前記第四の操作手段は、前記固定部に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段の回動方向に沿った距離であって、前記第四の操作手段からの距離が第一の距離となる位置に少なくとも設けられたものであり、前記第三の操作手段は、前記第一の操作手段の回動方向に沿った距離であって、前記第四の操作手段からの距離が第二の距離となる位置に少なくとも設けられたものであり、前記第一の距離は、前記第二の距離よりも近いものでもよい。
このような構成とすれば、第三の操作手段(強ターボ)よりも第二の操作手段(弱ターボ)の方を先に機能させやすい場合があり、発射強度の順に操作させやすい場合がある。また、ターボボタンを使用しない場合(通常の回動操作量に応じて徐々に発射強度が大きくなる)と類似した発射強度の移行を行うことができるので、遊技者にとって分かりやすい場合がある。
また、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第四の操作手段(発射停止レバー804e)であり、前記第四の操作手段は、前記固定部に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段の回動方向に沿った距離であって、前記第四の操作手段からの距離が第三の距離となる位置に少なくとも設けられたものであり、前記第三の操作手段は、前記第一の操作手段の回動方向に沿った距離であって、前記第四の操作手段からの距離が第四の距離となる位置に少なくとも設けられたものであり、前記第四の距離は、前記第三の距離よりも近いものでもよい。
このような構成とすれば、強ターボ=回動量:小の場合に操作しやすく、弱ターボ=回動量:大の場合に操作しやすいので、通常の発射からの比較として、強ターボの方はより急激な発射強度の変化を可能とする一方、弱ターボの方は相対的に緩やかな発射強度の変化とすることができる場合がある。
また、前記発射手段は、ハンドルユニット(例えば、発射ハンドル134)を少なくとも含んで構成されたものであり、前記ハンドルユニットは、本体に対して固定的に設けられた固定部を少なくとも含んで構成されたものであり、前記第一の操作手段は、前記固定部に対して回動可能に設けられたものであり、前記第二の操作手段と前記第三の操作手段のうちの一方の操作手段は、前記固定部に設けられたものであり、前記第二の操作手段と前記第三の操作手段のうちの他方の操作手段は、前記本体に設けられたものでもよい。
このような構成とすれば、第二の操作手段(弱ターボ)と第三の操作手段(強ターボ)の誤操作を防止することができる場合がある。
また、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第五の操作手段(例えば、本体に設けた切替スイッチ)であり、前記第五の操作手段は、該第五の操作手段の操作(例えば、切り替えスイッチのオンオフによる切り替え)により、前記固定部に設けられた操作手段の操作による発射強度を前記第二の発射強度とするか、前記第三の発射強度とするか少なくとも選択可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者が任意によく使用するターボの種類を操作しやすい方に選択配置できる場合がある。
また、弱ターボの発射強度が、通常の発射強度よりも弱く設定すれば、強弱の切り替え操作を簡単に行うことができる場合がある。また、3つ以上のターボボタンを有していてもよく、そのうちの任意の2つを本発明の第二、第三の操作手段に適用してもよい。また、弱ターボ←→強ターボの移行は、通常→弱→強や通常→強→弱であってもよいし、弱ターボ、強ターボへの移行の際には必ず通常を介在させるようにしてもよい(通常→弱→通常→強など)。弱ターボ←→強ターボの直接的な移行を規制することで、発射に関する制御の負担を軽減できる場合がある。
また、弱ターボと強ターボが一体的なものであって、例えば操作時間の経過で弱ターボから強ターボに切り替えるタイプ(同じ操作で弱→強が切り替わるタイプ)は、例えば弱ターボを一時的な発射強度として使用することもできる。この場合、急激な発射強度の変化を起こすことを弱ターボの構成により緩和できる場合がある。また、弱ターボ、強ターボは、さらに別の条件により実行可否が決定されるものであってもよい。例えば、遊技状態に関する条件や遊技者の個別情報等の条件を加味して決定されるものであってもよい。また、ターボボタンは、タッチセンサ式等の構成であってもよい。
また、第二の操作手段(ターボボタン1)は、適度な発射強度となる場合は、第2操作部(第二の凸部)よりも左側となるが、第三の操作手段(ターボボタン2)は、第二の凸部よりも右側に配置すればターボボタン1と2は異なる指で操作させることができる場合があり、誤操作を招かない可能性が高い。反対に、ターボボタン2を第二の凸部よりも左側に配置すれば、ターボボタン1と2を同じ指で操作させることができる場合があり、操作性が高いものとなる。
また、発射停止レバー、ターボボタン1、ターボボタン2について、ハンドルカバーの頂上部分からの距離関係は、ストップスイッチ<ターボボタン1<=ターボボタン2の関係が好ましい。また、ターボボタン1を人差し指、ターボボタン2を中指で操作する場合は、1<2とすればよいし、両方同じ指で操作する場合には1=2とすればよい。
また、ターボボタンは、プッシュ式のボタン以外にもスライド式のボタンでもよいし、トグル式、レバー式、ロッカー式、ロータリー式、キーボード式のボタンでもよい。なお、ボタンを操作している期間だけターボが作動するという構造においては、操作していない場合に所定位置に自動復帰する機構を具備しているとさらによい。また、その構造は、チャンスボタンのようにカバー体を有して遊技者がカバー体に触れてスイッチが操作されるものであってもよいし、操作により発光したり、振動や、送風を行ったりするような演出手段としての機能を有していてもよい。さらにチャンスボタンとの識別が可能な構成を具備してもよい。例えば、ターボボタンであることがわかるような文字による報知(例えば、図109参照。半透明等のカバー体を介して見えるような文字)や、大きさや形状の違い、発光態様の違いを設けてもよい。また、ターボボタンの押下中を目立たせるためにターボボタン押下中に文字や発光態様が変化する構成であってもよい。また、ターボボタンの存在を目立たせないように、ターボボタンが配設される位置周辺の形状や色に同化または近似する構成であってもよい。
また、ターボボタンの位置は、上記実施例に限定されず、1つまたは複数のボタンの位置は、ハンドルや前面枠、上皿、ガラス周辺の枠装飾部分など遊技者が操作可能な位置であれば任意に設定可能である。特に、配設位置において周囲よりも突出した位置に設けられると操作がしやすいが、突出しない構成であってもよい。この場合は、遊技者がターボボタンを誤作動させてしまうことを防止できる場合がある。また、遊技者が操作不能な位置に別のターボ設定手段を設けてもよい。例えば、遊技台裏面側にディップスイッチ等を設けて、遊技店側でターボ設定の可否を選択可能とし、ターボ可能と設定された場合にのみ遊技者が操作可能な操作手段で調整が可能に構成されてもよい。
また、発射ハンドルは、回動式だけに限定されず、例えば、バイク型のハンドルや、スライドレバー等でもよい。また、正面視において右側にハンドルが配設されているが、左側であってもよいし、左右両方にハンドルを設けて一方をターボハンドル(ターボボタンと同様の機能を有するハンドル)としてもよい。さらに、遊技球は、正面視左側から垂直発射されるものでもよいし、正面視左上から横方向に発射するもの(例えば封入式の遊技台においては、遊技球の循環機構が遊技台下部に設けられるため、発射装置が正面視左上となる場合がある)であってもよい。
また、第四の発射制御状態として、弱ターボ、強ターボとは別の発射制御状態を有していてもよい。第四の発射制御状態は、弱ターボ、強ターボと異なる発射特性により制御される状態としてもよいし、いずれか一方と同じであってもよい。また、第四の発射制御状態を発射特性が通常の発射制御状態よりも弱くなるような状態としてもよい。この場合、第四の発射制御状態は、発射強度の微調整に利用できる場合がある。なお、第四の発射制御状態となりうる条件は、他の発射制御状態と同じ条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。
<制御基板間の通信>
次に、図31を用いて、パチンコ機100の制御基板間の通信について説明する。図31(a)は制御基板間の接続の一例を示したブロック図である。なお、同図に示す発射ユニット940は、上述の発射ハンドル134および発射装置844を含むユニットのことである。
発射制御基板174は、上記図7に示すハンドル中継基板848やガラス枠中継基板842を介して、発射ユニット940の発射ハンドル134に接続されている。発射ハンドル134から発射制御基板174には、発射ボリューム804bから入力される発射強度調整信号や、タッチスイッチ804dから入力されるタッチスイッチ信号や、発射停止スイッチ804fから入力される発射停止スイッチ信号や、ターボスイッチ804hから入力される発射強度切替スイッチ信号などが入力される。また、発射制御基板174は、発射ユニット940の発射装置844にも接続されており、発射制御基板174から発射装置844には、発射ソレノイド信号などが出力される。
また、発射制御基板174は、払出制御基板170にも接続されており、払出制御基板170から発射制御基板174には、発射許可信号などが出力され、発射制御基板174から払出制御基板170には、タッチスイッチ信号や発射強度状態信号などが出力される。
払出制御基板170は、上記図7に示す内枠中継基板824を介して、主制御基板156にシリアル通信線で接続されており、払出制御基板170と主制御基板156は、双方向のシリアル通信が可能である。また、主制御基板156は、第1副制御基板160にも接続されているが、主制御基板156と第1副制御基板160は、主制御基板156から第1副制御基板160への一方向の通信のみが可能である。
払出制御基板170が取得したタッチスイッチ信号や発射強度状態信号などは、払出制御基板170から主制御基板156にシリアル通信で出力することが可能であり、これらの信号は、さらに主制御基板156から第1副制御部160に一方向通信で出力することが可能である。なお、払出制御基板170が取得したタッチスイッチ信号や発射強度状態信号などを、払出制御基板170から主制御基板156や第1副制御部160に出力しないように構成してもよい。
<制御基板間の通信/変形例>
図31(b)は、制御基板間の接続の他の例を示したブロック図である。本例では、発射制御基板174と主制御基板156を、払出制御基板170を介することなく直接、接続しており、発射制御基板174から主制御基板156に対して、発射強度調整信号、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、発射強度切替スイッチ信号などを出力可能に構成している。
なお、主制御部300は第一の経路と第二の経路の両方で発射に関連する信号を受信可能であってもよい。また、第一の経路は払出制御基板170とのシリアル通信、第二の経路は発射制御基板174からの直接入力してもよい。また、発射に関連する信号は、第一の経路と第二の経路ともに発射強度状態信号であってもよいし、第一の経路と第二の経路ともに発射強度切替スイッチ信号であってもよいし、一方は発射強度状態信号、他方は発射強度切替スイッチ信号であってもよい。
本例によれば、払出制御基板170に何らかの不具合が発生することで、主制御基板156が、発射ユニット940が出力する各種信号を払出制御基板170から取得できなくなった場合でも、代わりに発射制御基板174から各種信号を取得することができ、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
また、図31(c)は、制御基板間の接続の他の例を示したブロック図である。本例では、発射制御基板174と第1副制御基板160を、払出制御基板170および主制御基板156を介することなく直接、接続しており、発射制御基板174から第1副制御基板160に対して、発射強度調整信号、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、発射強度切替スイッチ信号などを出力可能に構成している。
本例によれば、払出制御基板170に何らかの不具合が発生することで、主制御基板170が、発射ユニット940が出力する各種信号を払出制御基板174から取得できなくなった場合でも、代わりに第1副制基板160が発射制御基板174から各種信号を取得することができ、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
なお、第1副制御部400は第一の経路と第二の経路の両方で発射に関連する信号を受信可能であってもよい。また、第一の経路は主制御部300からのコマンド、第二の経路は発射制御部630からの直接入力してもよい。また、主制御部300からのコマンドは、払出制御部600とのシリアル通信に基づくコマンドであってもよいし、第二の経路とは異なる発射制御部630からの直接入力であってもよい。また、発射に関連する信号は、第一の経路と第二の経路ともに発射強度状態信号であってもよいし、第一の経路と第二の経路ともに発射強度切替スイッチ信号であってもよいし、一方は発射強度状態信号、他方は発射強度切替スイッチ信号であってもよい。
また、図32(a)は、制御基板間の接続の他の例を示したブロック図である。本例では、発射ユニット940と発射制御基板174を複数の通信線(例えば、パラレル信号線)で接続しており、各々の通信線を介して、発射強度調整信号、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、発射強度切替スイッチ信号、発射ソレノイド信号などを個別に入出力可能に構成している。
また、本例では、発射制御基板174と払出制御基板170との間を一方向通信にしており、発射制御基板174から払出制御基板170には発射許可信号などが出力可能である。さらに、本例では、払出制御基板170に、主制御基板156と遊技球等貸出装置接続端子板942を接続しており、遊技球等貸出装置接続端子板942に対しても、主制御基板156と同様に、発射強度調整信号、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、発射強度切替スイッチ信号などを出力可能に構成している。
また、図32(b)は、制御基板間の接続の他の例を示したブロック図である。本例では、発射ユニット940と発射制御基板174に加えて、発射ユニット940と払出制御基板170も複数の通信線で接続しており、発射強度調整信号、タッチスイッチ信号、発射停止スイッチ信号、発射強度切替スイッチ信号、発射ソレノイド信号などを、発射ユニット940から払出制御基板170に直接、出力可能に構成している。
本例によれば、発射制御基板174に何らかの不具合が発生することで、払出制御基板170が、発射ユニット940が出力する各種信号を発射制御基板174から取得できなくなった場合でも、代わりに発射ユニット940から各種信号を直接、取得することができ、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
なお、発射ユニット940から払出制御基板170に、タッチスイッチ信号と発射停止スイッチ信号を直接出力する構成の場合、これらの信号も加味した上で発射許可信号を発射制御基板174に出力可能になるので、発射制御基板174の回路構成を簡略化できる場合がある。
<払出制御用マイクロコンピュータの概要>
次に、図33を用いて、払出制御基板170に搭載される払出制御用マイクロコンピュータ770について説明する。図33(a)は、払出制御用マイクロコンピュータ770が備える主な端子を例示したものである。
払出制御用マイクロコンピュータ(以下、「払出制御マイコン」という場合がある)770は、2つのパラレル出力ポートPOP0,POP1と、2つのパラレル入力ポートPIP0,PIP1と、データ信号入出力端子D0〜D7と、を有して構成されている。パラレル出力ポートPOP0は、チップセレクト信号を出力可能なチップセレクト出力端子PO00/XCS0,PO01/XCS1,PO02/XCS2,PO03/XCS3,PO04/XCS4,PO05/XCSEと、シリアル通信の送信信号を出力可能な出力端子PO06/TXによって構成されている。また、パラレル出力ポートPOP1は、汎用の出力端子PO10〜PO16で構成されている。
また、パラレル入力ポートPIP0は、汎用の入力端子PI00〜PI07で構成され、パラレル入力ポートPIP1は、汎用の入力端子PI10と、外部割り込み入力端子としても使用可能な入力端子PI11/XINTと、ノンマスカブル割り込み入力端子としても使用可能な入力端子PI12/XNMIと、シリアル通信の受信信号を入力可能な入力端子PI13/RXで構成されている。なお、「/」で示す端子は機能兼用端子であることを示しており、内蔵ROMのプログラム管理エリアに値を設定することにより機能を選択可能となっている。例えば、PO01/XCS1端子は、出力ポートと外部デバイスへのチップセレクト出力のいずれかの機能を選択可能な端子である。
図33(b)は、払出制御マイコン770と外部デバイス(IC)との接続を示した図(一部抜粋)である。本例では、払出制御マイコン770のデータ信号出力端子D0〜D7を3つのIC1、IC2、およびIC3にそれぞれ接続するとともに、チップセレクト出力端子PO00/XCS0を、8本の入出力端子を有するIC1に接続し、チップセレクト出力端子PO01/XCS1を、8本の入出力端子を有するIC2に接続し、チップセレクト出力端子PO02/XCS2を、8本の入出力端子を有するIC3に接続している。
本例では、IC1から8ビットのデータを入力する場合には、チップセレクト出力端子PO00/XCS0にローレベルの信号を出力することでIC1を選択した上で、データ信号入出力端子D0〜D7からデータを入力する。また、IC2に8ビットのデータを出力する場合には、チップセレクト出力端子PO01/XCS1にローレベルの信号を出力することでIC2を選択した上で、データ信号入出力端子D0〜D7からデータを出力する。また、IC3に8ビットのデータを出力する場合には、チップセレクト出力端子PO02/XCS2にローレベルの信号を出力することでIC3を選択した上で、データ信号入出力端子D0〜D7からデータを出力する。
なお、本例では、IC1〜IC3のチップセレクト入力がローアクティブの場合の例を示したが、IC1〜IC3のチップセレクト入力がハイアクティブの場合には、チップセレクト出力端子PO00/XCS0,PO01/XCS1,PO02/XCS2から出力する信号の論理を反転させればよい。
<メインコマンド>
次に、図34を用いて、主制御部300(主制御基板156)から第1副制御部400(第1副制御基板160)に送信されるメインコマンドについて説明する。なお、図34は、メインコマンドの一例を示した図である。
本例のメインコマンドは、16ビット長のデータからなり、8ビット長の上位コマンドと8ビット長の下位コマンドに分類される。上位コマンドのビット6〜ビット4は、メインコマンドのグループを表す固定データであり、例えば、メインコマンドは、電源投入コマンド、特図保留球数コマンド等の遊技状態に関するコマンド、デバイスコマンド等のグループに分類される。また、上位コマンドのビット3〜0は、同一グループのコマンドを識別するためのデータである。なお、上記コマンドのビット7(最上位ビット)は、STB(ストローブ情報)の値が格納される領域であり、STB(ストローブ情報)の値がオンの場合、メインコマンドがセットされていることを示している。
また、下位コマンドのビット7〜ビット0は、各コマンドのパラメータ(数、種別、状態、回数、各種フラグなど)を表す可変データである。例えば、特図保留数コマンド1の下位コマンドには、当該コマンドのパラメータとして、特図1保留球数を示す数値が格納され、デバイスコマンド1−1の下位コマンドには、当該コマンドのパラメータとして、払出制御通信異常検出状態、盤面スイッチレベル異常検出状態、外部クロック異常検出状態、衝撃、磁気異常検出状態、磁界異常検出状態が格納される。
また、たとえば、特図変動停止コマンドは、特図の変動停止時に送信するコマンドであり、発射位置コマンドは、特図の停止後の、確定ウェイト時間(例えば、600ms)の経過後に送信するコマンドである。主制御部300は、確定ウェイト時間の経過後に遊技状態を変化させており、例えば、電サポは、当該タイミングで終了し、右打ち表示灯224の消灯も、当該タイミングで行う。他のコマンドのパラメータは同図に示すとおりである。
<外部端子板信号>
次に、図35と図36を用いて、上述の外部端子板609を介して外部に出力する外部端子板信号について説明する。なお、図35は、主基板156、払出基板170、外部端子板609、および外部装置(ホールコンピュータ)670の接続例を示した図であり、図36(a)は主基板156から出力する外部端子板信号の一例を示した図であり、図36(b)は払出基板170から出力する外部端子板信号の一例を示した図である。
<外部端子板信号3〜10>
主基板156は、図36(a)に示す8種類の外部端子板信号3〜10を出力可能に構成している。外部端子板信号10(セキュリティ情報信号)は、電源投入時や異常検出時に、所定期間(例えば、30秒間)、所定レベル(例えば、ハイレベル)の電圧を出力する信号である。ここで、セキュリティ情報信号の出力開始条件となる「電源投入時」とは、主制御部300の電圧監視回路338に入力される低電圧信号がオフになった後(電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(9V)に達した後)に、第1副制御部400の起動時間が経過した場合(主制御部300がカウントする副制御部起動待ちカウンタが0になった場合)が一例として挙げられる。
また、セキュリティ情報信号の出力開始条件となる「異常検出時」とは、後述する主制御部タイマ割込処理のデバイス監視処理で監視するエラーのうち、入賞に関する異常(例えば、磁気異常エラー、磁界異常エラー)や、スイッチに関する異常(例えば、スイッチレベル異常エラー、スイッチ未接続エラー)を検出した場合が一例として挙げられる。
外部端子板信号9(払出予定情報信号)は、遊技球の払出予定数を示す信号であり(詳細は後述)、外部端子板信号5〜8(大当り情報1〜4信号)は、特図変動遊技の当否判定結果に関する情報を示す信号であり、外部端子板信号4(始動口情報信号)は、始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に関する情報を示す信号であり、外部端子板信号3(図柄確定回数情報信号)は、普図や特図の図柄変動に関する情報を示す信号である。
図35に示すように、主基板156の出力端子(または入出力端子)から出力される8種類の外部端子板信号3〜10は、払出基板170と外部端子板609を介して、外部装置670(例えば、ホールコンピュータ)が備える情報入力回路350に入力される。これにより、外部装置670は、主基板157が有する各種情報を取得することが可能である。なお、この例では、外部端子板信号3〜10を主基板156の出力端子(または入出力端子)から出力する例を示したが、外部端子板信号3〜10に相当する情報を、上述の出力インターフェイスを介して、主基板156から払出基板170に制御コマンドとして出力してもよい。
また、主制御部300は、図36(a)に示すように、RAM308に1バイト長の外部出力信号情報の記憶領域を設けており、この外部出力信号情報のBit0〜Bit7には、外部端子板信号3〜10に対応する情報がそれぞれ割り当てられている。例えば、外部出力信号情報の値が10000000B(Bは2進数)の場合、外部端子板信号10に対応するセキュリティ情報が1、その他の外部端子板信号3〜9に対応する図柄確定回数情報、始動口情報、大当り情報1〜4、および払出予定情報が0であることを示している。
<外部端子板信号1、2>
払出基板170は、図36(b)に示す8種類の外部端子板信号1〜2、CR遊技機READY信号、CR遊技機貸出完了信号、払出エラーLED1〜4信号を出力可能に構成している。外部端子板信号1(払出信号)は、遊技球の払出数(払出完了数)を示す信号であり(詳細は後述)、外部端子板信号2(扉開放信号)は、前面枠扉106の開放状態を示す信号であり、CR遊技機READY信号は、遊技が可能な状態であるか否かを示す信号であり、CR遊技機貸出完了信号は、後述するEXS信号であり、払出エラーLED1〜4信号は、後述する払出報知用LEDの点灯/消灯状態を示す信号である。
図35に示すように、払出基板170の出力端子(または入出力端子)から出力される2種類の外部端子板信号1〜2は、外部端子板609を介して、外部装置670(例えば、ホールコンピュータ)が備える情報入力回路350に入力される。これにより、外部装置670は、払出基板170が有する各種情報を取得することが可能である。
また、払出制御部600は、図36(b)に示すように、RAMに1バイト長の外部出力信号情報の記憶領域を設けており、この外部出力信号情報のBit0〜Bit7には、外部端子板信号1〜2、CR遊技機READY信号、CR遊技機貸出完了信号、払出しエラーLED1〜4信号に対応する情報がそれぞれ割り当てられている。例えば、外部出力信号情報の値が00000001B(Bは2進数)の場合、外部端子板信号1に対応する払出情報が1、その他の外部端子板信号2に対応する扉開放情報、CR遊技機READY信号に対応する情報、CR遊技機貸出完了信号に対応する情報、および払出しエラーLED1〜4信号に対応する情報が0であることを示している。
<外部端子板信号の他の接続例>
次に、図37を用いて、外部端子板信号の他の接続例について説明する。図37(a)は、上記図35に示した接続例に対して、主基板と払出基板の配置を逆にした接続例である。この例では、払出基板170の出力端子(または入出力端子)から出力される2種類の外部端子板信号1〜2は、主基板156と外部端子板609を介して、外部装置670が備える情報入力回路350に入力される。また、主基板156の出力端子(または入出力端子)から出力される8種類の外部端子板信号3〜10は、(払出基板170を介することなく)外部端子板609を介して、外部装置670が備える情報入力回路350に入力される。
このような構成とすれば、払出基板170に何らかの異常が生じた場合でも、払出基板170を介さない8種類の外部端子板信号3〜10を主基板156から外部装置670に出力することが可能である。このため、例えば、払出基板170の異常により外部端子板信号1(払出情報信号)を外部装置670に出力することができなくても、主基板156が正常に動作していれば、主基板156から外部端子板信号9(払出予定情報信号)を外部装置670に出力することができ、遊技媒体の払出数に関する情報を外部装置670に確実に伝えることが可能となる。
また、図37(b)は、主基板156と払出基板170の両方を直接、外部端子板609に接続した接続例である。この例では、払出基板170の出力端子(または入出力端子)から出力される2種類の外部端子板信号1〜2は、(主基板156を介することなく)外部端子板609を介して、外部装置670が備える情報入力回路350に入力される。また、主基板156の出力端子(または入出力端子)から出力される8種類の外部端子板信号3〜10は、(払出基板170を介することなく)外部端子板609を介して、外部装置670が備える情報入力回路350に入力される。
このような構成とすれば、払出基板170に何らかの異常が生じた場合でも、払出基板170を介さない8種類の外部端子板信号3〜10を主基板156から外部装置670に出力することが可能であるとともに、主基板156に何らかの異常が生じた場合でも、主基板156を介さない2種類の外部端子板信号1〜2を払出基板170から外部装置670に出力することが可能である。
このため、例えば、払出基板170の異常により外部端子板信号1(払出情報信号)を外部装置670に出力することができなくても、主基板156が正常に動作していれば、主基板156から外部端子板信号9(払出予定情報信号)を外部装置670に出力することができ、また、主基板156の異常により外部端子板信号9(払出予定情報信号)を外部装置670に出力することができなくても、払出基板170が正常に動作していれば、払出基板170から外部端子板信号1(払出情報信号)を外部装置670に出力することができ、遊技媒体の払出数に関する情報を外部装置670に確実に伝えることが可能となる。
<主制御部から払出制御部に送信されたコマンドの処理>
図38は、本実施形態のパチンコ機100の主制御部300から払出制御部600に送信されたコマンドの処理について示す概要図である。
同図の如く、主制御部300と払出制御部600とはシリアル通信回線を介して電気的に接続されており、コマンド送信条件の成立があった場合に、主制御部300は払出制御部600に所定のコマンドを送信する。そして払出制御部600は、受信したコマンドを一旦(コマンドの解析より先に)、記憶手段(例えば、CPUコアレジスタやRAMなど)に記憶する処理と、記憶手段に記憶されたコマンドを解析する処理とを少なくとも行う。
つまり、同図に示すように、第一の処理を行う主制御部300から第二の処理を行う払出制御部600に複数のコマンド(コマンド1、コマンド2)が送信された場合、コマンド1、コマンド2のいずれもRAMなどに記憶し、その後、記憶されたコマンド1、コマンド2をそれぞれ解析するものである。例えば、コマンド2は正常なコマンドであるが、コマンド1が不正なコマンドであるような場合であっても、いずれのコマンドも一旦、RAMなどに記憶する。その後、コマンドの解析処理が行われ、不正なコマンド1は破棄され、正常なコマンド2は破棄されずコマンドに対応した処理(第二の処理)が実行される。
<主制御部と払出制御部のシリアル通信>
図39を参照して、パチンコ機100の主制御部300と払出制御部600のシリアル通信について詳細に説明する。
図39は、パチンコ機100の主制御部300と払出制御部600のシリアル通信を説明するブロック図であり、図39(a)は、シリアル通信回路の概略ブロック図であり、図39(b)は、主制御部300と払出制御部600のシリアル通信に関するレジスタを説明するブロック図である。また図39(c)は、主制御部300と払出制御部600シリアル通信の流れを説明するブロック図である。
同図(a)を参照して説明すると、パチンコ機100は、遊技制御を少なくとも実行可能な主制御部用マイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)760と、賞球付与制御を少なくとも実行可能な払出制御部用マイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)770を有する。主制御部用マイクロコンピュータ760は、主制御部300を構成する主制御基板156に実装され、払出制御部用マイクロコンピュータは、払出制御部600を構成する払出制御基板170(主制御基板156とは別の基板)に実装される。主制御部用マイクロコンピュータ760と、払出制御部用マイクロコンピュータ770は、それぞれ同図(b)に示すシリアル通信回路750、752を内蔵し、信号(例えば、賞球コマンド)をシリアル通信で送受信することができる。
主制御部用マイクロコンピュータ760は、シリアル通信用のレジスタとして例えば、ステータスレジスタ762、受信データレジスタ764、送信データレジスタ766、その他のレジスタ768を有する。また、主制御部用マイクロコンピュータ760は、汎用レジスタ(Aレジスタ712、HLレジスタ(ペアレジスタ)714、その他レジスタ716など)を含むCPUコアレジスタ710や、ROM306、RAM(バッファ)308等を備える。
払出制御部用マイクロコンピュータ770は、シリアル通信用のレジスタとして例えば、ステータスレジスタ772、受信データレジスタ774、送信データレジスタ776、その他のレジスタ778を有する。
また、払出制御部用マイクロコンピュータ770は、汎用レジスタ(記憶領域)として、汎用レジスタ(Aレジスタ722、HLレジスタ(ペアレジスタ)724、その他レジスタ726など)を含むCPUコアレジスタ720および、ROM706、RAM(バッファエリア)708等を備える。
具体的には同図(a)に示すように、記憶領域(第一の記憶領域)にRAM(バッファエリア)708が設けられ、他の記憶領域(第二の記憶領域)にCPUコアレジスタ720が設けられ、他の記憶領域(第三の記憶領域)に払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタ774および送信データレジスタ776が設けられる。
なお、主制御部用マイクロコンピュータ760の受信データレジスタ764および送信データレジスタ766は、1つの送受信データレジスタであってもよい。また、払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタ774および送信データレジスタ776は、1つの送受信データレジスタであってもよい。
同図(b)に示すように、シリアル通信回路750,752は、4チャンネル(Ch0、Ch1、Ch2、Ch3)の回路を内蔵している。すべてのチャンネルは機能的に独立しており、送信部と受信部を有して送受信が可能なチャンネルと、送信部のみを有し送信のみが可能なチャンネルがある。主制御部用マイクロコンピュータ760と払出制御部用マイクロコンピュータ770のシリアル通信には、送受信が可能なチャンネル(Ch0)を使用する。また、シリアル通信回路750、752は、FIFOモードで動作する。送信は64バイト、受信は8バイトがFIFOとして使用できる。
例えば、主制御部用マイクロコンピュータ760がデータ送信を行う場合、主制御部300のCPU304が主制御部用マイクロコンピュータ760に内蔵されたシリアル通信回路750のステータスレジスタを参照して「送信可能」の場合に送信データレジスタ766にデータをセットする。シリアル通信回路750は送信データレジスタ766にセットされたデータを送信する。
例えば、払出制御部用マイクロコンピュータ770がデータ受信を行う場合、受信データが払出制御部用マイクロコンピュータ770に内蔵されたシリアル通信回路752の受信データレジスタ774に書き込まれる。払出制御部600のCPUはステータスレジスタを参照して「受信完了」になった場合に受信データレジスタ774から受信データを読み込む。
例えば、払出制御部用マイクロコンピュータ770がデータ送信を行う場合、払出制御部600のCPUが払出制御部用マイクロコンピュータ770に内蔵されたシリアル通信回路752のステータスレジスタを参照して「送信可能」の場合に送信データレジスタ776にデータをセットする。シリアル通信回路752は送信データレジスタ776にセットされたデータを送信する。
例えば、主制御部用マイクロコンピュータ760がデータ受信を行う場合、受信データが主制御部用マイクロコンピュータ760に内蔵されたシリアル通信回路750の受信データレジスタ764に書き込まれる。主制御部300のCPUはステータスレジスタを参照して「受信完了」になった場合に受信データレジスタ764から受信データを読み込む。
また、シリアル通信回路750、752はデータを送信する場合、シリアル通信回路750、752のステータスレジスタ762、772を参照し送信状態(データ送信完了など)を検出できる。また、シリアル通信回路750、752はデータを受信する場合、ステータスレジスタ762、772を参照し、所定条件が成立している場合に受信データレジスタ764、774からデータを読み込む。具体的には、ステータスレジスタ762、772を参照することで、受信データにノイズ検出されたデータがあるか否か、ブレークコード、フレーミングエラーおよびパリティエラーを含むデータの有無、またはオーバーランの検出の有無などを確認することができる。
このようにして例えば、主制御部用マイクロコンピュータ760から送信されたコマンドは、払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタ774に書き込まれ、各種演算処理や判定処理のために払出制御部用マイクロコンピュータ770のCPUコアレジスタ712に格納された後、RAM(バッファ)708に格納される。また、後述するが、払出制御部600で受信したコマンドは、コマンド解析処理の前に一旦、RAM(バッファ)708に保存される。このように受信コマンドのバッファへの保存をコマンド解析処理に優先して行うことにより、受信データレジスタ774からRAM708にコマンドが送信される期間または、受信データレジスタ774からCPUコアレジスタ712にコマンドが送信される期間を短縮することができるので、コマンドが各レジスタに点在する状況を減らすことが可能になるため、遊技制御の安定化が可能になる場合がある。
図39(c)を参照して、主制御部300と払出制御部600のシリアル通信処理の流れについて説明する。まず主制御部300から払出制御部600に、第一の通信確認コマンド(主制御通信確認コマンド)を送信する(1)。払出制御部600は、主制御部300から主制御通信確認コマンドを受信する(2)。払出制御部600は、主制御通信確認コマンドを受信すると、第二の通信確認コマンド(第一の通信確認コマンドに対する応答のコマンド、払出制御通信確認コマンド)を主制御部300に送信する(3)。払出制御通信確認コマンドを受信した主制御部300は、払出制御部600にコマンド(例えば、ここでは賞球コマンド)を送信する(4)。
処理(1)〜(3)は通信確認中の状態であり、この状態では主制御部300は払出制御部600に対してコマンドを送信しない。処理(3)が完了すると、通信確認が完了となり、この状態で主制御部300は払出制御部600に賞球コマンドを送信する。例えば、ノイズなどの影響も考慮し、処理(1)は複数回行い、処理(3)の通信確認の完了を示すコマンドが所定回数得られない場合に通信エラー状態とする。この通信エラーの状態となった場合も、主制御部300は払出制御部600に賞球コマンドを送信しない。また、エラーを報知するため、外部に接続する装置に信号を出力する。なお、外部に接続する装置への信号出力は行わなくてもよい。
処理(1)は、例えば所定回数の割込み処理毎に1回、例えば、主制御部のタイマ割込み処理を25回(50回、・・など)実行するうちに1回、実行する。処理(2)および処理(3)は同一の割込み処理で実行してもよいし、別の割込み処理で実行してもよい。また、処理(3)と同一の割込み処理で、払出制御部600の制御状態を送信してもよい。払出制御部600の制御状態は、変化のある場合のみ(例えば、正常な状態から異常な状態に変化した場合(エラーの場合)など)送信するものとしてもよい。
また、払出制御部600は、第1のコマンド(賞球コマンド)が第一の記憶手段(受信データレジスタ774など)に記憶されている場合に賞の付与に関する処理を少なくとも実行可能であり、第2のコマンド(主制御通信確認コマンド)が前記第一の記憶手段に記憶されている場合に、主制御部300に第3のコマンド(払出制御通信確認コマンド(主制御通信確認コマンドの応答コマンド))を送信する処理を少なくとも実行可能である(これについては後に詳述する)。
なお、主制御部用マイクロコンピュータ760の受信データレジスタ764、送信データレジスタ766および、払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタ774、送信データレジスタ776いずれも、そのサイズに限りがあり、CPUコアレジスタ712、722やRAM308、708とデータを送受信する場合に、例えば、異常が発生するなどの条件が発生した場合などにデータの漏れが発生する場合がある。
図40は、本実施形態の電源制御について説明する図である。図40(a)は、電源の遮断及び供給のタイミングに伴う各制御部の動作状態を示す概要図であり、図40(b)は、電源遮断時における各制御部の動作状態を示す概要図である。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される電源を直流に変換し、払出制御部600および第1副制御部400に供給する。払出制御部600は主制御部300に電源を供給し、第1副制御部400は第2副制御部500に電源を供給する。つまり、電源がOFF状態からON状態に立ち上がると、第1副制御部400がリセット状態からリセット解除状態に立ち上がり、その後、第2副制御部500がリセット状態からリセット解除状態に立ち上がる。同様に、電源がOFF状態からON状態に立ち上がると、払出制御部600がリセット状態からリセット解除状態に立ち上がり、その後、主制御部300がリセット状態からリセット解除状態に立ち上がる。なお、電源はAC100Vを入力してもよい。
後述するが、払出制御部600がリセット解除状態に立ち上がってから主制御部300がリセット解除状態に立ち上がるまでの期間において、払出制御部600は、コマンドを受信することができ、受信したコマンドを解析することもできる。また、払出制御部600は、賞球数を設定することも可能であるが、払出処理は実行されない。その後、主制御部300がリセット解除状態に立ち上がった後に、主制御部300から送信された初回の主制御通信確認コマンドを払出制御部600で受信した場合に、設定した賞球数を(意図しないタイミングで送信された賞球コマンドとして)消去する場合がある。また、主制御部300がリセット解除状態に立ち上がった後(かつ、払出制御部600がリセット解除状態に立ち上がった後)、賞球コマンドが主制御部300から払出制御部600に送信された場合は、正常なコマンドとして処理を行う。
ここで、上記説明した内容を踏まえて、遊技台への電圧供給が低下した場合の動作について説明する。例えば大当り中の状態で停電などによって電源が切られた場合、再度電源投入によって遊技台が初期状態になると、遊技者にとって著しく不利益な状態になる。このような事態にならないよう、コンデンサに蓄えられた電力により遊技台の状態を保持する電断時処理(後述する)が実行される。この電断時処理は、電源が切られた場合(以下、電源オフと称する)の他、静電気などの要因により供給電圧が一時的に低下した場合(以下、瞬断と称する)にも実行される。同図(b)は、電断時処理の動作を示す図である。
電源が切られた場合、電圧が供給されなくなる(電断発生)が、すぐに電圧は0にはならず、コンデンサに蓄えられた電力により供給電圧が徐々に降下する。例えば、12Vの供給電圧が所定の電圧(本実施形態では9.66V)まで降下すると電圧監視回路338から低電圧信号が主制御部300のCPU304に送信される。この信号を受信したことにより、主制御部300のメイン処理(後述する)により電断が発生したと判定され、電断時処理が実行される。つまり、同図(b)に示すように、主制御部300の電源監視状態としては、電断が発生してから供給電圧が9.66Vに降下するまでは電源断解除状態であり、供給電圧が9.66Vより降下した後は、電源断状態となる。なお、ここでの電源断状態とは、電圧が所定の値を下回り、後述する低電圧信号がオンになる状態を意味するものであり、電源が実際に遮断された状態を意味するものではない。
同様に、払出制御部600では、12Vの供給電圧が所定の電圧(本実施形態では8.3V)まで降下すると、電断が発生したと判定され、電断時処理が実行される。つまり、同図(b)に示すように、払出制御部600の電源監視状態としては、電断が発生してから供給電圧が8.3Vに降下するまでは電源断解除状態であり、供給電圧が8.3Vより降下した後は、電源断状態となる。
また、主制御部300と払出制御部600はそれぞれに、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(後述する)を設けている。例えば主制御部300では、基本回路302のCPU304が起動信号の入力を受付けると、リセット割込によりリセットスタートして(リセット解除状態となり)ROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。払出制御部600も同様である。そして、12Vの供給電圧が所定の電圧を下回った場合には、リセット状態となり、電源断解除状態になるまで待機する。
<主制御部メイン処理>
次に、図41を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従ってに示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定等を行う。また、後述する通信確認コマンドの初期値として25(約100msの時間に相当する数値)を設定する。
ステップS103では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9.66V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103の処理を繰り返し実行し、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9.66V)に達しない場合にも、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS103の処理を繰り返し実行する。
ステップS105では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定の出力ポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS115)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS115に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。
そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS115に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には、電断前の状態に復帰すべくステップS109に進んでから、その後の処理を遅延させるべくステップS111に進む。チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS115に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS115に進む。
ステップS109では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS121内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS109では、その送信情報記憶領域に、電源投入情報(復電コマンド)をセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。電源投入情報は、初期起動による電源投入の場合は00Hがセットされ、復帰起動による電源投入の場合は01Hがセットされる。つまり、ステップS109では、電源投入情報として復帰起動を示す値(01H)がセットされる。ステップS111では、遅延処理を実行する。詳細は後述するが、この遅延処理では、第1副制御部400の起動を待つための処理等を行う。なお、この例では、遅延処理(ステップS111)よりも前のステップS109の処理において、電源投入情報をセットしている。これにより、電源投入情報を参照して、第1副制御部400側に、初期起動であるか復帰起動であるかを送信することができる。ただしこの構成に限らず、復電時処理(ステップS109)よりも遅延処理(ステップS111)が先に実行されるものであってもよい。
ステップS113では、WDT314による時間計測を開始する。ステップS115では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS115)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS117では、上記ステップS111と同じ遅延処理を実行する(詳細は後述)。ステップS119では、WDT314への動作許可及び初期値の設定を行う。本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定し、RAM308に設けたマスク情報に初期値(例えば、11111111B(FFH(Hは数値が16進数であることを示す。以下同じ)))を設定する。なお、WDT314への起動許可は上記ステップS101で行ってもよい。この場合、ステップ119でWDT314のクリア&リスタートを行うように構成してもよい。
ステップS121では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。なお、ステップS121では、基本乱数初期値更新処理の他に後述する基本乱数更新処理を行ってもよいし、基本乱数更新処理のみを行ってもよい。
また、ステップS123では、コマンド送信処理を行う。このコマンド送信処理では、後述するステップS233で送信情報記憶領域にセットされたコマンド(上述のメインコマンド)を第1副制御部400に送信する処理を行う。なお、上述のSTB(ストローブ情報)は、該処理でオン、オフするようにしている。ここで、主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS121、S123の処理を繰り返し実行する。
<遅延処理>
次に、図42を用いて、主制御部300のCPU304が実行する遅延処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理における遅延処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS131では、I/O310の所定の出力ポートからクリア信号を送信する処理を実行する。ステップS133では、第1副制御部400の起動を待つ周期を決める副制御部起動待ちカウンタを初期設定(例えば90を設定)する。ステップS135では、割込み機能限定カウンタを初期設定(例えば250を設定)する。割込み機能限定カウンタは、4ms毎のタイマ割込み処理で減算される。
ステップS137では、基本乱数初期値更新処理を実行する(詳細は後述)。なお、ステップS137では、基本乱数初期値更新処理の他に後述する基本乱数更新処理を行ってもよいし、基本乱数更新処理のみを行ってもよい。ステップS139では、コマンド送信処理を行い、これにより各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。
ステップS141では、割込み機能限定カウンタが0であるか否かの判定を行い、割込み機能限定カウンタが0以外の場合、ステップS137の処理に戻る。一方、割込み機能限定カウンタが0の場合、すなわち、ステップS135において割込み機能限定カウンタに250が設定され、4ms毎のタイマ割込み処理で減算されて1000ms=1秒経過した場合、ステップS143に進む。
ステップS143では、副制御部起動待ちカウンタを1減算する。ステップS145では、副制御部起動待ちカウンタが0であるか否かの判定を行い、副制御部起動待ちカウンタが0以外の場合、ステップS135に戻る。一方、副制御部起動待ちカウンタが0の場合、すなわち、ステップS133において副制御部起動待ちカウンタに90が設定され、90秒経過した場合、ステップS147に進む。ステップS147では、その他の処理を実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図43を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
なお、WDT314のクリア&リスタートは、タイマ割込処理で行わずに、メイン処理におけるループ処理の先頭(例えばステップS121の実行前)などで行うように構成してもよい。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約4msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。また、払出制御手段を介さずに発射強度状態信号や発射強度切替スイッチ信号を入力する場合には、当該ステップS205の処理で入出力の検出を行うように構成してもよい。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS212では、割込み機能限定カウンタが0であるか否かの判定を行い、割込み機能限定カウンタが0以外の場合、ステップS213に進む。一方、割込み機能限定カウンタが0の場合、ステップS214に進む。ステップS213では、割込み機能限定カウンタを1減算し、その後、ステップS215〜S235の処理を行うことなく、ステップS239に進む。
ステップS214では、特定異常検出フラグ(詳細は後述)がONであるか否かの判定を行い、特定異常検出フラグがONの場合、ステップS215〜S235の処理を行うことなく、ステップS239に進む。一方、特定異常検出フラグがOFFの場合、ステップS215に進む。
ステップS215では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS216では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。詳細は後述するが、この入賞受付処理では、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合に、RAM308に入賞口および始動口毎に設けた賞球数記憶領域に、対応する賞球数を記憶する。ステップS219では、シリアルコマンド管理処理を行う。詳細は後述するが、このシリアルコマンド管理処理では、払出制御部600とのシリアル通信の管理等を行う。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(普図A)および外れ図柄(普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図先読み制御処理を行う。この特図先読み制御処理では、特図当選乱数値などの先読みを行う。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報をRAM308の所定の領域である出力要求情報エリアに追加記憶する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報をRAM308の所定の領域である出力要求情報エリアに追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報をRAM308の所定の領域である出力要求情報エリアに追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報をRAM308の所定の領域である出力要求情報エリアに追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報をRAM308の所定の領域である出力要求情報エリアに追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報をRAM308の所定の領域である出力要求情報エリアに追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS232では、デバイス監視処理を実行する。詳細は後述するが、このデバイス監視処理では、各種デバイスのエラーの有無を検出する処理などを行う。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。具体的には、出力要求情報エリアを参照し、第1副制御部400へのコマンド出力要求が発生しているか否かを判定する。コマンド出力要求が発生している場合には、対応するメインコマンドを送信情報記憶領域にセットする処理を行う。例えば、メインコマンドが特図保留球数コマンド1の場合には、特図1保留球数の情報をRAM308の所定領域から取得するとともに該情報を示す下位コマンド(例えば、保留球数が3の場合は、「00000011」)および特図保留球数コマンド1であることを示す上位コマンドを送信情報記憶領域にセットする。
第1副制御部400では、受信したメインコマンドに含まれる上位コマンドにより、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、メインコマンドに含まれる下位コマンドの情報に基づいて、詳細な演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS234では、表示器表示設定処理を行う。この表示器表示設定処理では、上述の各種状態表示部328(普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222、ラウンドランプ223と、状態表示灯(右打ち表示灯)224)の点灯/消灯制御を行う。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。詳細は後述するが、この外部出力信号設定処理では、払出基板170に向けて外部端子板信号3〜10を出力する処理等を行う。なお、上述のとおり、外部端子板信号3〜10は、払出基板170を介さずに外部端子板609に出力するように構成してもよい。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<入賞受付処理>
次に、図44を用いて、上述の主制御タイマ割込処理における入賞受付処理(ステップS217)について説明する。なお、同図(a)は、入賞受付処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、入賞口および始動口毎に設けた賞球数記憶領域308a〜308dの構成例を示した図である。
ステップS151では、上記ステップS203における入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致するか否かの判定結果を用いて、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合にはステップS152に進み、入賞が無かった場合には処理を終了する。また、ステップS152では、入賞口および始動口毎に設けた賞球数記憶領域308a〜308dに、対応する賞球数を記憶するとともに、必要に応じて各種乱数値を取得する。
例えば、一般入賞口226への入賞があった場合には、一般入賞口226に対応する所定バイト(この例では、1バイト)の一般入賞口用賞球数記憶領域308dに、一般入賞口226に対応する賞球数(例えば、10)を記憶する。また、第1特図始動口230への入賞があった場合には、第1特図始動口230に対応する所定バイト(この例では、1バイト)の第1特図始動口用賞球数記憶領域308bに、第1特図始動口230に対応する賞球数(例えば、4)を記憶する。また、第1特図始動口230に対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
また、第2特図始動口232への入賞があった場合には、第2特図始動口232に対応する所定バイト(この例では、1バイト)の第2特図始動口用賞球数記憶領域308cに、第2特図始動口232に対応する賞球数(例えば、4)を記憶する。また、第2特図始動口232に対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
また、普図始動口228への入賞があった場合、かつ普図始動口228に対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。また、可変入賞口234への入賞があった場合には、可変入賞口234に対応する所定バイト(この例では、1バイト)の可変入賞口用賞球数記憶領域308aに、可変入賞口234に対応する賞球数(例えば、15)を記憶する。
なお、入賞口や始動口の数は本実施形態の例に限定されるものではなく、例えば、可変入賞口を複数個備える場合には、各々の可変入賞口に対して上記処理と同様の処理を行えばよい。また、球検出センサは、1つの入賞口毎または1つの始動口毎に設けてもよく、複数の入賞口毎または複数の始動口毎に設けてもよい。例えば、本実施形態では、一般入賞口226を複数備えるが、各々の一般入賞口226毎に球検出センサを設けてもよいし、複数の一般入賞口226に対して1つの球検出センサを設けてもよい。また、球検出センサを複数の入賞口毎または複数の始動口毎に設けた場合、当該複数の入賞口毎または複数の始動口毎に賞球数記憶領域を設けてもよい。また、賞球数記憶領域は1バイト長(0〜15)より大きな領域でもよく、例えば、2バイト長(0〜255)の領域でもよい。
<シリアルコマンド管理処理>
次に、図45(a)を用いて、上述の主制御タイマ割込処理におけるシリアルコマンド管理処理(ステップS219)について説明する。なお、同図(a)は、シリアルコマンド管理処理の流れを示すフローチャートである。
上述のとおり、このシリアルコマンド管理処理は、上記ステップS212において割込み機能限定カウンタが0以外であると判定された場合(タイマ割込みの機能が限定されている場合)、または、上記ステップS214において特定異常検出フラグがONであると判定された場合(磁気異常エラーや磁界異常エラーなどの特定異常情報がある場合)には実行されない処理である。なお、タイマ割込みの機能が限定されている場合に当該シリアルコマンド管理処理が実行されるように構成してもよく、特定異常情報がある場合に当該シリアルコマンド管理処理が実行されるように構成してもよい。
シリアルコマンド管理処理のステップS155では、シリアルコマンド受信処理を行う。詳細は後述するが、このシリアルコマンド受信処理では、払出制御部600からコマンドを受信したか否かを判定し、コマンドを受信した場合には、当該コマンドに対応する処理を行う。ステップS156では、シリアルコマンド送信処理を行う。詳細は後述するが、このシリアルコマンド送信処理では、払出制御部600に対してコマンドを送信する処理を行う。
<シリアルコマンド受信処理>
次に、図46(a)を用いて、上述のシリアルコマンド管理処理におけるシリアルコマンド受信処理(ステップS155)について説明する。なお、図46(a)は、シリアルコマンド受信処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS156では主制御部用マイクロコンピュータ760のステータスレジスタ762の特定ビット(受信データフルフラグ)を参照して払出制御部600からコマンドを受信したか否かを判定し、コマンドを受信していない場合には処理を終了し、コマンドを受信した場合にはステップS157に進む。なお、受信データフルフラグは、受信データレジスタ764にデータがある場合にセットされる。ステップS157では、受信したコマンドを取得して内部レジスタやRAMに保存し、ステップS158では、保存しコマンドが正常であるか否かを判定する。ここで、ステップS158では、受信したコマンドの上位バイト(コマンドコード)が予め記憶されたコマンドコードの数値範囲内にあるか無いか等に基づいて、コマンドが正常であるか否かを判定する。当該判定の結果、コマンドが正常である場合にはステップS159のコマンド解析処理(詳細は後述)に進み、コマンドが正常でない場合には、コマンド解析処理を行うことなく処理を終了する。
<シリアルコマンド受信処理/コマンド解析処理>
次に、図46(b)を用いて、上述のシリアルコマンド受信処理におけるコマンド解析処理(ステップS159)について説明する。なお、図46(b)は、コマンド解析処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS160では、払出制御部600から通信確認コマンドを受信したか否かを判定し、当該コマンドを受信した場合には、後続のステップS161〜S163の処理を実行することで各種情報を初期化し、当該コマンドを受信していない場合にはステップS164に進む。
ステップS161では、RAM308に記憶しているシリアルコマンドステータスに初期値(この例では、0)を設定し、次のステップS162では、RAM308に記憶している通信確認コマンド送信カウンタに初期値(この例では、10)を設定する。ここで、シリアルコマンドステータスは、賞球コマンドを送信可能な状態か否かを示す情報であり、当該情報が数値の0の場合には、賞球コマンドが送信可能な状態を示しており、当該情報が数値の1の場合には、賞球コマンドが送信不能な状態を示している。
また、通信確認コマンド送信カウンタは、後述するシリアルコマンド送信処理のステップS177において、通信確認コマンドを1回送信する毎に1つ減算されるカウンタであり、払出制御部600からの通信確認コマンドを正常に受信しているか否かを判定するために使用されるものである。通信確認コマンド送信コマンドの初期値として10を設定した場合、後述するシリアルコマンド送信処理のステップS178において通信確認コマンド送信カウンタが0であると判定されるのは、主制御部300が通信確認コマンドを10回送信している期間中に、払出制御部600からの通信確認コマンドを1回も受信できなかったときである。
ステップS163では、RAM308に記憶しているシリアルコマンド通信エラーフラグに0を設定した後に処理を終了する。ここで、シリアルコマンド通信エラーフラグは、シリアル通信において異常が発生したか否かを示す情報であり、当該情報が数値の0の場合には、シリアル通信が正常であることを示しており、当該情報が数値の1の場合には、シリアル通信で異常が発生したことを示している。
ステップS164では、払出制御部600から賞球信号出力要求コマンドを受信したか否かを判定し、当該コマンドを受信した場合には、後続のステップS165に進んで賞球信号出力要求数に1を加算した後に処理を終了し、当該コマンドを受信していない場合にはステップS166に進む。
ステップS166では、受信したコマンドに対応するステータス(デバイス情報)を更新し、次のステップS167では、ステータス(デバイス情報)に変化があったかどうかを判定する。当該判定の結果、ステータス(デバイス情報)に変化があった場合にはステップS168に進み、対応するメインコマンド出力要求にセットした後に処理を終了し、ステータス(デバイス情報)に変化がなかった場合には、ステップS168の処理を行うことなく処理を終了する。
ここで、上記ステップS166では、例えば、払出制御部600からデバイスコマンド1(図60、図61参照)を受信した場合には、まず、RAM308に設けたデバイス情報1に記憶されている情報を前回情報としてCPUのコアレジスタ(例えばCレジスタ)に格納する。次に、当該デバイスコマンド1に含まれる払出個数スイッチエラー状態、不正払出エラー状態、および払出超過エラー状態に対応してRAM308に設けたデバイス情報1(図50(b)参照)を更新する。そして、ステップS167で、CPUのコアレジスタの値と更新後のデバイス情報1を比較することにより、ステータスに変化があったか否かを判定する。なお、他のデバイスコマンド2〜4についても同様の処理を行い、デバイスコマンド2〜4に対応してRAM308に設けたデバイス情報2〜4(図50(b)参照)を更新する。
<シリアルコマンド送信処理>
次に、図47を用いて、シリアルコマンド送信処理について説明する。なお、同図(a)は、シリアルコマンド送信処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は主制御部300が払出制御部600に送信するコマンドの一例である。
ステップS171では、通信確認コマンド送信タイマから1を減算し、次のステップS172では、通信確認コマンド送信タイマが0であるか否か(払出制御部600に通信確認コマンドを送信してから所定の時間(本実施形態では、100ms)が経過したかどうか)を判定し、0の場合(所定の時間が経過した場合)にはステップS174以降の処理を行い、0以外の場合(所定の時間が経過した場合)にはステップS173に進む。ステップS173では、賞球コマンド設定処理を行う。詳細は後述するが、この賞球コマンド設定処理では、賞球コマンドの送信条件が成立した場合に賞球コマンドの送信準備等の処理を実行する。
ステップS174では、通信確認コマンド送信タイマに初期値(この例では、25)を設定し、次のステップS175では、上述のシリアルコマンドステータスに1(賞球コマンドが送信不能な状態)を設定する。通信確認コマンド送信タイマは、ステップS171において、主制御部タイマ割込処理の周期(本実施形態では、約4ms)毎に1つ減算されるカウンタであり、払出制御部600に通信確認コマンドを送信してから所定の時間が経過したかどうかを判定するために使用されるものである。通信確認コマンド送信タイマの初期値として25を設定した場合、ステップS172において通信確認コマンド送信タイマが0であると判定されるのは、約100ms(=4ms×25)経過後である。
なお、本実施形態では、ステップS175においてシリアルコマンドステータスに1を設定することで、通信確認コマンドを送信するタイミングでは、主制御部300から払出制御部600に賞球コマンドを送信できないように構成しているが、同タイミングで主制御部300から払出制御部600に賞球コマンドを送信できるように構成してもよい。
ステップS176では、送信データレジスタに通信確認コマンド(後述する)に対応する数値をセットすることで、シリアル通信線612を介して払出制御部600に通信確認コマンドを送信する。ステップS177では、通信確認コマンド送信カウンタから1を減算し、次のステップS178では、通信確認コマンド送信カウンタ0であるか否か(通信確認コマンドを10回送信したかどうか)を判定し、0の場合(10回送信した場合)にはステップS179以降の処理を行い、0以外の場合(10回送信していない場合)にはステップS181に進む。
ステップS179では、通信確認コマンド送信カウンタに初期値(この例では、10)を設定し、次のステップS180では、シリアルコマンドステータスに初期値(この例では、0)を設定した後にステップS181に進む。ステップS181では、その他シリアルコマンド送信処理を行った後に処理を終了する。
同図(b)に示すように、主制御部300が払出制御部600に送信するコマンドには、初期起動時の主制御通信確認コマンド(値は、10H)、復帰起動時の主制御通信確認コマンド(値は、11H)、3球の遊技球の払出を指示する賞球コマンド(値は、23H)、10球の遊技球の払出を指示する賞球コマンド(値は、2AH)、15球の遊技球の払出を指示する賞球コマンド(値は、2FH)などがある。主制御部300から受信した最初のコマンドが、復帰起動時の主制御通信確認コマンド(値は、11H)である場合、復帰処理を行い、初期起動時の主制御通信確認コマンド(値は、10H)の場合は、RAMクリア処理等を行う。このように、主制御部300は、通信確認コマンドを送信する際、常に電源投入情報を加味し、通信確認コマンドを意味する値(10H)と電源投入情報を示す値を加算して送信する。電源投入情報を示す値は、初期起動時は00Hであり、復帰起動時は01Hである。これにより、初期起動時の主制御通信確認コマンドの値は10Hとなり、復帰起動時の主制御通信確認コマンドの値は、11Hとなる。なお、通信確認コマンドを意味する値と、電源投入情報を示す値とは、通信確認コマンドの送信時に毎回加算されてもよいし、初回のみ加算されてもよいし、通信確認コマンドを所定回数送信する間は毎回加算されるものであってもよい。
本実施形態では、上述のステップS176において、主制御通信確認コマンド(値は、10H)と、主制御部メイン処理の復電時処理(ステップS109)でセットされた電源投入情報を示す値(00Hまたは01H)とを加算した値(すなわち、10Hまたは11H)を、送信データレジスタにセットして、シリアル通信線612を介して主制御部300から払出制御部600に送信される。なお、主制御通信確認コマンドは、一例として100msに1回のタイミングで送信される。
<賞球コマンド設定処理>
次に、図48と図49を用いて、上述のシリアルコマンド送信処理における賞球コマンド設定処理(ステップS173)について説明する。なお、図48は、賞球コマンド設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS191では、賞球コマンド送信条件が成立したか否かを判定し、成立した場合にはステップS192に進み、成立していない場合にはステップS198に進む。ここで、「賞球コマンド送信条件が成立した場合」とは、上述の入賞受付処理(ステップS216)において、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、または可変入賞口234への入賞があったと判定され、かつ、シリアルコマンドステータスが0(賞球コマンドが送信可能な状態)を示している場合、などが該当する。
ステップS192では、上述の可変入賞口用賞球数記憶領域308a、第1特図始動口用賞球数記憶領域308b、第2特図始動口用賞球数記憶領域308c、および、一般入賞口用賞球数記憶領域308dに記憶された賞球数の更新を行う。本実施形態では、賞球コマンド設定処理を実行する毎に(1回の主制御部タイマ割込処理を実行する毎に)、可変入賞口用賞球数記憶領域308a→第1特図始動口用賞球数記憶領域308b→第2特図始動口用賞球数記憶領域308c→一般入賞口用賞球数記憶領域308dの順番で各々の賞球数記憶領域を参照し、当該賞球数記憶領域に記憶された賞球数が1以上であるか否かを判定する。そして、賞球数が1以上の場合、賞球数から1を減算して賞球数を更新するとともに、参照している賞球数記憶領域308a〜308dに対応する賞球コマンドを賞球コマンドテーブルから取得する。
ステップS193では、ステップS192で取得した賞球コマンドに対応する数値を送信データレジスタにセットすることで、シリアル通信線612を介して払出制御部600に賞球コマンドを送信する。
図49(a)〜(c)は、賞球数記憶領域308a〜308dの賞球数の変化の一例を示した図であり、同図(d)は、賞球コマンドテーブルの一例を示した図である。この例では、N回目(Nは正の整数)の賞球コマンド設定処理において、第1特図始動口用賞球数記憶領域308bに記憶された賞球数が2(00000010B)であったことから、第1特図始動口用賞球数記憶領域308bの賞球数から1を減算し、賞球数を2(00000010B)から1(00000001B)に更新している。また、同図(d)に示す賞球コマンドテーブルから、参照している第1特図始動口用賞球数記憶領域308bに対応する第1特図始動口用の賞球コマンド(03H)を取得し、当該第1特図始動口用の賞球コマンド(03H)を払出制御部600に送信している。
また、N+1回目の賞球コマンド設定処理において、第1特図始動口用賞球数記憶領域308bに記憶された賞球数が1(00000001B)であったことから、第1特図始動口用賞球数記憶領域308bの賞球数から1を減算し、賞球数を1(00000001B)から0(00000000B)に更新している。また、同図(d)に示す賞球コマンドテーブルから、参照している第1特図始動口用賞球数記憶領域308bに対応する第1特図始動口用の賞球コマンド(03H)を取得し、当該第1特図始動口用の賞球コマンド(03H)を払出制御部600に送信している。
また、N+2回目の賞球コマンド設定処理において、一般入賞口用賞球数記憶領域308dに記憶された賞球数が1(00000001B)であったことから、一般入賞口用賞球数記憶領域308dの賞球数から1を減算し、賞球数を1(00000001B)から0(00000000B)に更新している。また、同図(d)に示す賞球コマンドテーブルから、参照している一般入賞口用賞球数記憶領域308dに対応する一般入賞口用の賞球コマンド(0AH)を取得し、当該一般入賞口用の賞球コマンド(0AH)を払出制御部600に送信している。
なお、ここでは、1回の賞球コマンド設定処理で賞球数を1つ減算する例を示したが、1回の賞球コマンド設定処理で賞球数を2つ以上減算してもよいし、この場合、同一種類の入賞口(または始動口)の賞球数を減算してもよいし、異なる種類の入賞口(または始動口)の賞球数を減算してもよい。また、賞球数記憶領域308a〜308dの参照の順番も限定されず、例えば、賞球数が多いものから先に参照してもよく、乱数値を取得するもの(例えば、第1特図始動口213や第2特図始動口214)から先に参照してもよい。また、1回の賞球コマンド設定処理で送信する賞球コマンドの回数も1回に限定されず、2回以上であってもよい。
図48に戻って、ステップS194では、賞球数記憶領域308a〜308dの値を読み出し、各々の賞球数記憶領域308a〜308dに記憶された値を加算し、RAM308に設けた全賞球数記憶領域に記憶する。ステップS195では、ステップS194で算出した全賞球数記憶領域の値(全賞球数)が所定数(この例では、10)以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS196に進み、該当しない場合にはステップS198に進む。
ステップS196では、全賞球数記憶領域の値から10を減算し、次のステップS197では、RAM308に設けた出力要求数に1を加算した後にステップS195に戻る。ステップS198では、その他の賞球コマンド設定処理を行った後に処理を終了する。
なお、この例では、ステップS195において全賞球数が所定数以上と判定された場合に、ステップS196、S197の処理を行った後に、再びステップS195の判定に戻る構成としているため、例えば、全賞球数が25の場合には、ステップS196、S197の処理が2回行われる結果、出力要求数には2が設定されることになる。しかしながら、本発明はこのような処理に限定されず、例えば、ステップS196、S197の処理を行った後に、一度、賞球コマンド設定処理を終了し、次回以降の賞球コマンド設定処理において残りの出力要求数を加算する構成としてもよい。
このような構成とした場合、先の例では、ステップS196において全賞球数が25から15に減算され、続くステップS197において出力要求数に1が設定され、次回の賞球コマンド設定処理のステップS196において全賞球数が15から5に減算され、続くステップS197において出力要求数に1が設定されることになる。
<デバイス監視処理>
次に、図50を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理におけるデバイス監視処理(ステップS232)について説明する。なお、図50(a)はデバイス監視処理の流れを示すフローチャートであり、図50(b)は、RAM308に設けた信号状態記憶領域の構成例を示した図である。
ステップS251では、ステータス(デバイス情報)の一時記憶に利用するコアレジスタ(本例では、Cレジスタ)の初期設定を行う。具体的には、Cレジスタをクリアするとともに、所定のポート情報(磁界検知やRAMクリアスイッチ信号等に対応するポートの情報)をCレジスタにセットする。ステップS252では、Cレジスタを参照し、特定の異常があるか無いか(本例では、Cレジスタのビット0に割り当てている磁界検知のビットが1か0か)を判定し、特定の異常が検出された場合(磁界検知のビットが1の場合)にはステップS253に進む。一方、特定の異常が検出されなかった場合(磁界検知のビットが0の場合)には、ステップS255に進む。なお、ステップS252で判定する「特定の異常」は、磁界検知に限定されるものではなく、他の1つまたは複数の異常を特定の異常として設定してもよい。
ステップS254では、RAM308に記憶している特定異常検出フラグをオンにし、次のステップS255に進む。なお、特定異常検出フラグは必ずしも使用しなくてもよい(後述するデバイスエラーステータスのビット0を用いればよい)。
ステップS255では、上述のシリアルコマンド通信エラーフラグが1か0かを判定し、1の場合にはステップS256に進んで、コアレジスタ(Cレジスタ)の所定ビットに1をセットした後、ステップS257に進む。一方、シリアルコマンド通信エラーフラグが0の場合には、ステップS256の処理を行うことなくステップS257に進む。このように、Cレジスタは、所定のポートの情報をセットするとともに、各種エラー情報をセットするために用いる。そして、後述する前回情報記憶用のステータス(デバイスエラーステータス)と比較して、ステータスに変化があったか否かを判定するのである。
ステップS257では、各種センサの信号状態を参照し、その他の異常がある場合にはコアレジスタ(Cレジスタ)の該当ビットに1をセットした後、ステップS258に進む。ステップS258では、コアレジスタ(Cレジスタ)の値と、RAM308に記憶しているデバイスエラーステータスとを比較し、ステータスに変化が無い場合には処理を終了し、変化がある場合にはステップS259に進む。
ステップS259では、コアレジスタ(Cレジスタ)の値を、前回情報記憶用のステータス(デバイスエラーステータス)に上書きした後、コマンド設定送信処理(ステップS233)でデバイスコマンド1−1(主制御で監視するデバイスに関するコマンド)の送信設定をすべきことを示す所定の送信情報をRAM308の所定の領域である出力要求情報エリアに追加記憶して、処理を終了する。
ここで、このデバイス監視処理で監視するエラーとしては、磁界異常エラー、磁気異常エラー、衝撃センサエラー、外部クロック異常エラー、スイッチレベル異常エラー、などが挙げられる。また、払出し制御側で監視するエラーとしては、下受け皿満タンエラー(下皿満タンエラー)、払出装置エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、払出個数スイッチエラー、主制御通信エラー、CRユニット未接続エラー、CRユニット通信エラー、などが挙げられる。
下受け皿満タンエラーとは、下皿満タンスイッチ信号のオン状態が、メイン基板の所定の入力ポートによってタイマ割り込みでオンを1回読み込んだとき(オフ状態からオン状態に切り換わるとき)にメインから払出に出力されるものである。払出装置エラーとは、払出モータが払出要求数分の駆動を終了後(実際は+ブレーキ期間+無励磁期間経過後)の次の割り込み内で、払出数(払出個数スイッチのカウント数)が払出要求数よりも少ない場合に払出装置エラーの発生を検知するものである。1個ずつ遊技球を払い出すリトライ処理が完了することにより、当該エラー状態が解除される。
払出超過エラーとは、払出要求数に対して実際に払い出された遊技球が10個多く検知されたとき払出動作を停止するものである。この払出超過エラーは、エラー解除スイッチ168によって解除するエラーであり、エラー解除スイッチ168を操作するか、RAMクリアスイッチ180による初期化(RAMクリア)によって当該エラー状態が解除される。不正払出エラーとは、払出要求が発生していない状態で遊技球の払出を検知(払出個数スイッチがカウント)したとき払出動作を停止するものである。この不正払出エラーは、エラー解除スイッチ168によって解除するエラーであり、エラー解除スイッチ168を操作するか、RAMクリアスイッチ180による初期化(RAMクリア)によって当該エラー状態が解除される。
払出個数スイッチエラーとは、払出制御基板170に制御される遊技球の払出個数スイッチ(不図示)のエラーであり、払出個数スイッチの接続異常を検知したとき(メイン基板は関係なし)払出動作を停止するものである。この払出個数スイッチエラーは、エラー解除スイッチ168によって解除するエラーであり、スイッチの接続が正しいか確認した後、エラー解除スイッチ168を操作するか、RAMクリアスイッチ180による初期化(RAMクリア)によって当該エラー状態が解除される。主制御通信エラーとは、主制御接続確認信号のオフ状態を検知した場合、または主制御動作確認信号のオン状態を2割り込み継続して検知した場合に発生するエラーであり、メイン基板からのコマンド受信が不能になるものである。但し、払出要求数が残存している場合は、その分までは払い出す。主制御接続確認信号のオン状態を検知した場合で、かつ、主制御動作確認信号のオフ状態を2割り込み継続して検知した場合に当該エラー状態が解除される。
CRユニット未接続エラーとは、CRユニット未接続エラーが解除状態のときに、CRユニット接続信号(VL信号)のオフ状態を検知し、16ms継続した場合に発生するものであり、貸出停止(賞球の払出には影響なし)となるものである。CRユニット接続信号のON状態を検知し、16ms継続した場合に当該エラー状態が解除される。なお、エラー解除した後、CRユニットREADY信号(BRDY信号)およびCRユニット貸出要求完了確認信号(BRQ信号)がオフ状態となるまでCRユニットとの通信が無効状態になる。
ここで、CRユニットとインタフェースの接続信号関係について説明する。各種信号が、CRユニットからインタフェースを介して払出基板へと伝達される場合、CRユニット接続信号とは、CRユニット内の+18V電源からなるVL信号である。CRユニットREADY信号とは、CRユニットが貸し出しの処理中であることを伝達するBRDY信号である。CRユニット貸出要求確認信号とは、CRユニットが基本単位分25個の貸出要求と貸出指示を伝達するBRQ信号である。
CRユニット通信エラーとは、貸出要求発生前にBRQ信号のオン状態を検知した場合に発生するものである(なお、他の条件もあるが、ここでは特に関係がないため割愛する)。遊技機側から通信異常を通知した後、BRDY信号およびBRQ信号をオフ状態にすることで当該エラー状態が解除される。
磁気異常エラーとは、所定量を超える磁力を検出したとき主制御動作を停止するものである。外部クロック異常エラーとは、乱数更新用クロックに異常を検出した場合に発生するエラーである。磁界異常エラーとは、所定量を超える磁界を検出した場合に発生するエラーである。スイッチレベル異常エラーとは、入賞スイッチを検出し、1s継続した場合に発生するエラーである。枠開放エラーとは、ガラス枠または内枠の開放を検出した場合に発生するエラーである。スイッチ未接続エラーとは、入賞スイッチ(不図示)のエラーであり、入賞スイッチの接続異常を検出した場合に発生するエラーである。衝撃センサエラーとは、衝撃センサが所定量を超える衝撃を検出したとき電源断まで継続してエラーを報知するものである。
<外部出力信号設定処理>
次に、図51を用いて、主制御部300のCPU304が実行する外部出力信号設定処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理における外部出力信号設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、上述の外部出力信号情報に対応する各情報(払出予定情報を除く、図柄確定回数情報、始動口情報、大当り情報1〜4、およびセキュリティ情報)に基づいて、外部出力信号情報の値を更新する。例えば、セキュリティ情報が1で、他の情報が0の場合には、外部出力信号情報の値を10000000Bに更新する。
ステップS302では、出力要求数が1以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS303に進み、該当しない場合にはステップS305に進む。ステップS303では、外部出力信号情報のBit6(払出予定情報)に1をセットする。例えば、先の例では、外部出力信号情報の値を10000000Bから11000000Bに更新する。また、ステップS304では、出力要求数から1を減算してステップS305に進む。
ステップS305では、特定異常検出フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS306に進み、オフの場合にはステップS307に進む。ステップS306では、RAM308に設けた外部出力情報のマスク処理を行う。
図52は、ステップS306における外部出力信号情報のマスク処理の一例を説明するための図である。この例では、マスク処理前の外部出力信号情報の値が11000001B、すなわち、セキュリティ情報、払出予定情報、および図柄確定回数情報が1、その他の大当り情報1〜4、および始動口情報が0の場合を示している。また、マスク処理に用いるマスク情報の値は10000000Bであることを示している。
ここで、「マスク情報」は、外部出力信号情報と同じ1バイト長の情報であり、マスク情報のBit0〜Bit7は、それぞれ外部出力信号情報のBit0〜Bit7に対応している。ステップS306のマスク処理では、このマスク情報と外部出力信号情報の論理積(AND)を算出することによって、外部出力信号情報の一部を強制的に0に設定(マスク)できるように構成している。
主制御部300は、初期設定において、マスク情報を11111111B(初期値)に設定するが、外部出力信号設定処理のステップS305において特定異常検出フラグオンと判定した場合(特定異常情報がある場合)には、マスク情報のBit0〜7のいずれかを1から0に更新する。本実施形態では、磁気異常エラーまたは磁界異常エラーが発生している場合には、図52に示すように、マスク情報のBit0〜6を1から0に更新することでマスク情報を10000000Bに設定し、マスク処理により外部出力信号情報のBit0〜6を強制的に0に設定(マスク)する。
これにより、外部出力信号情報のBit0〜6のいずれかに1が設定されている場合、すなわち、図柄確定回数情報、始動口情報、大当り情報1〜4、および払出予定情報のいずれかに1が設定されている場合でも、当該情報は全て0にマスク(設定)され、各々の情報に対応する信号からはローレベルの信号が出力される。
図51に戻って、ステップS307では、例えば、外部出力信号情報に基づいて、払出基板170に向けて外部端子板信号3〜10を出力する処理等を行う。具体的には、外部出力信号情報のBit0に1が設定されている場合には、外部端子板信号3(図柄確定回数情報信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。
同様に、外部出力信号情報のBit1に1が設定されている場合には、外部端子板信号4(始動口情報信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit2に1が設定されている場合には、外部端子板信号5(大当り情報1信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit3に1が設定されている場合には、外部端子板信号6(大当り情報2信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。
また、外部出力信号情報のBit4に1が設定されている場合には、外部端子板信号7(大当り情報3信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit5に1が設定されている場合には、外部端子板信号8(大当り情報4信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。
また、外部出力信号情報のBit6に1が設定されている場合には、外部端子板信号9(払出予定情報信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit7に1が設定されている場合には、外部端子板信号10(セキュリティ情報信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。なお、本例における「所定期間(各信号の出力時間)」は500msの期間に限定されるものではなく、500ms未満の期間でもよいし、500msよりも大きい期間でもよい。
<外部出力信号設定処理の変形例1>
図53は外部出力信号設定処理の変形例1を示した図である。この変形例1に係る外部出力信号設定処理では、上記図56に示した外部出力信号設定処理のステップS305〜S306の処理に替えて、ステップS305、S401、S402の処理を適用している。
具体的には、ステップS305では、特定異常検出フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS401に進んで外部出力信号の第一のマスク処理を行い、オフの場合にはステップS402に進んで外部出力信号の第二のマスク処理を行う。第一のマスク処理では、上記ステップS306のマスク処理と同様の処理を行うが、第二のマスク処理では、第一のマスク処理で用いるマスク情報(第一のマスク情報)とは異なるマスク情報(第二のマスク情報)を用いてマスク処理を行う。ここで、本実施例では、第一のマスク情報をRAM308の記憶領域内に設け、内容の書き換えを可能としている一方で、第2のマスク情報をROM306の記憶領域内に設け、内容の書き換えを不可能としている。
例えば、第一のマスク処理では、マスク情報のBit0〜6を1から0に更新することで、マスク情報を初期値の11111111Bから10000000Bに変更し、マスク処理により外部出力信号情報のBit0〜6を強制的に0に設定(マスク)する。一方、第二のマスク処理では、マスク情報として初期値の11111111Bをそのまま使用し、マスク処理により外部出力信号情報のBit0〜7を強制的に0に設定(マスク)しないようにする。
このような構成とすれば、条件に応じて(例えば、特定異常の有無に応じて)マスク処理を使い分けることができ、条件に適した外部信号を出力できる場合がある。
<外部出力信号設定処理の変形例2>
図54は外部出力信号設定処理の変形例2を示した図である。この変形例2に係る外部出力信号設定処理では、上記図51に示した外部出力信号設定処理のステップS305のの処理と、ステップS302〜S304の処理の順番を入れ替えている。
具体的には、ステップS305では、特定異常検出フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS306に進んでマスク処理を行い、オフの場合にはステップS302以降の処理に進むように構成している。
このような構成とすれば、所定の条件が成立している場合に、外部信号を出力しないように(または、外部信号を遅延させるように)することができ、例えば、特定異常がある場合には外部信号を出力しないように(または、外部信号を遅延させるように)することができる場合がある。このため、外部信号を適切なタイミングで出力できる場合がある。
<払出制御マイコン>
次に、払出制御基板170に搭載される払出制御マイコン770について詳細に説明する。
<払出制御マイコン/端子配置>
図55は、払出制御マイコン770の端子配置の一例を示した図である。上述のとおり、払出制御マイコン770は、2つのパラレル入力ポートPIP0,PIP1を備えており、本例では、パラレル入力ポートPIP0の端子配置を、同図(a)に示す端子配置にしているとともに、パラレル入力ポートPIP1の端子配置を、同図(b)に示す端子配置にしている。例えば、同図(a)の場合、例えば、Bit0の払出個数スイッチ信号に対応する端子はPI00端子であり、Bit2の払出スイッチ動作確認信号に対応する端子はPI02端子である。以下も同様である。また、払出制御マイコン770は、2つのパラレル出力ポートPOP0,POP1を備えており、本例では、パラレル出力ポートPOP0の端子配置を、同図(c)に示す端子配置に設定し、パラレル出力ポートPOP1の端子配置を、同図(d)に示す端子配置に設定している。
また、払出制御マイコン770は、IC1〜IC3と接続されており、同図(e)はIC1に対応するものであり、同図(f)はIC1に対応するものであり、同図(g)はIC3に対応するものである。
<払出制御マイコンの詳細/端子配置/LED制御>
図56(a)は、パラレル出力ポートPOP1のデータを出力するための出力ポート1レジスタのデータ構成を示した図であり、図56(b)は、7SEGデコーダを介して出力する場合の出力パターンを示した図である。また、図56(c)は、出力端子POP10〜POP16とLEDの各セグメントの対応関係を示した図である。
本例では、パラレル出力ポートPOP1の出力端子POP10〜POP16を、7セグメントLEDの各セグメントに接続しており、パラレル出力ポートPOP1のデータを出力するための出力ポート1レジスタを介して、7セグメントLEDの点灯/消灯制御を行う。
同図(a)に示すように、本例の出力ポート1レジスタは、ビット7(7DEN)の設定によって、内蔵の7SEGデコードを介してLEDを制御するか否かの選択が可能である。ビット7(7DEN)を1に設定した場合には、出力端子POP10〜POP16の各々のオン/オフを個別に制御することで、LEDの各セグメントの点灯/消灯制御を行う。なお、出力端子POP10〜POP16とLEDの各セグメントの対応関係は、同図(c)に示す通りである。
一方、ビット7(7DEN)を0に設定した場合には、出力端子POP10〜POP16(出力ポート1レジスタのビット6〜ビット0)から、同図(b)に示す出力パターンを7SEGデコーダに出力することで、7SEGデコードを介してLEDの点灯/消灯制御を行う。
図57は、エラー名称と、LEDの表示(LEDの点灯パターン)と、エラー表示LEDの状態と、払出表示LEDの状態の関係を示した図である。本例では、例えば、エラーが発生していない場合には、LEDを用いて数字の0を表示するとともに、エラー表示LEDと払出LEDを消灯する制御を行う。一方、エラーが発生した場合には、エラーの種類に応じて、LEDを用いて数字の1〜8を表示するとともに、同図に示す表示パターンにしたがってエラー表示LEDと払出LEDを点灯または消灯する制御を行う。
なお、エラー表示LEDや払出LEDは、払出制御基板170に設けられていてもよいし、遊技者が視認可能な遊技盤や遊技枠に設けられていてもよいし、いずれか一方を払出制御基板170に設けて他方を遊技盤や遊技枠に設けてもよい。また、エラー表示LEDを複数設け、第一のエラー表示LEDを払出制御基板170に設け第二のエラー表示LEDを遊技盤や遊技枠に設けてもよい。
<払出制御マイコン/タイマ>
図58(a)は、払出制御マイコン770が使用するタイマの一例を示した図である。払出制御マイコン770は、同図(a)に示す複数のタイマ(ソフトウェアタイマ)をRAM708に記憶しており、これらのタイマを、後述する払出制御部割込み処理のタイマ更新処理において定期的に更新(カウントアップまたはカウントダウン)するように構成されている。なお、「タイマ値(ms)」の項目に記載した数値は、各タイマによって計測する時間を示しており、例えば、CRユニット接続信号監視タイマは、2秒(=2000ms)を計測するために使用されるタイマであることを示している。
<払出制御マイコン/信号状態記憶部>
図58(b)は、払出制御マイコン770のRAM708の記憶領域の一部を示した図である。払出制御マイコン770は、RAM708の記憶領域の一部(本例では、アドレスF051h〜F056hの範囲)に、同図(b)に示す各種状態を記憶するための信号状態記憶領域を設けている。
<払出制御マイコン/検出可能エラー>
次に、図59を用いて、払出制御マイコン770で検出可能なエラーについて説明する。図59(a)は、払出制御マイコン770で検出可能なエラーの一例を示した図であり、図59(b)は、扉開放エラーの発生条件であるガラス枠開放エラーと内枠開放エラーの組み合わせを示した図である。なお、同図における「発射停止を停止する」とは、発射許可信号をオフにすることと同義である。
上述のとおり、主制御部300は、デバイス監視処理(ステップS232)で検出した各種デバイスのエラーを、払出制御部600に出力可能であるため、払出制御マイコン770では、主制御部300と同様に、下受け皿満タンエラー(下皿満タンエラー)、払出装置エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、払出個数スイッチエラー、主制御通信エラー、CRユニット未接続エラー、CRユニット通信エラー、磁気異常エラー、外部クロック異常エラー、磁界異常エラー、スイッチレベル異常エラー、枠開放エラー(前面枠扉開放エラー)、スイッチ未接続エラー、衝撃センサエラーなどの検出が可能である。また、これらのエラーの他に、払出制御マイコン770では、主制御部300からの通信確認コマンドが所定時間(本例では1000ms)、受信できなかった場合の主制御通信エラーなども検出可能である。
<払出制御マイコン/払出制御コマンド>
次に、図60および図61を用いて、払出制御部600(払出制御基板170)から主制御部300(主制御基板156)に送信される払出制御コマンドについて説明する。なお、図60は、払出制御コマンドの一例を示した図であり、図61は、後述する送信コマンド処理を実行する際に用いる送信コマンド出力要求情報の一例(a)と一部の払出制御コマンドのデータ構成を示した図(b〜e)である。
払出制御部600が主制御部300から受信するコマンドには、通信確認コマンド(「主制御通信確認コマンド」という場合がある)と、賞球数コマンド(「賞球コマンド」という場合がある)がある。これらの受信コマンドは、後述する払出制御部メイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)で解析され、各々のコマンドに対応する処理が実行される。
主制御通信確認コマンドは、主制御部300と払出制御部600の通信状態と主制御部300の起動方法(初期起動または復帰起動)を示すコマンドである。また、賞球コマンドは、指定賞球数分の遊技球の払出を示すコマンドである。
払出制御部600が主制御部300に送信するコマンドには、通信確認戻りコマンドと、賞球信号出力要求コマンドと、デバイスコマンド1〜4と、賞球払出動作状態コマンドがある。これらの送信コマンドは、後述する払出制御部メイン処理の送信コマンド処理(ステップS311)において主制御部300に送信される。主制御部300では、上述の主制御部タイマ割込処理のコマンド解析処理(ステップS159)において、これらのコマンドを解析し、各々のコマンドに対応する処理を実行する。
通信確認戻りコマンド(「通信確認コマンド」という場合がある)は、主制御部300からの通信確認コマンドを受信したことを示すコマンドである。賞球信号出力要求コマンドは、試射試験信号端子への賞球信号の出力を指示するコマンドである。デバイスコマンド1〜4は、デバイスの各種状態を示すコマンドであり、各々のデータ構成は図61に示すとおりである。賞球払出動作状態コマンドは、賞球払出しの動作状態を示すコマンドである。
本例では、上述の発射強度状態信号(ターボスイッチ信号)の情報は、デバイスコマンド4として(ビット1に設定される)払出制御部600から主制御部300に送信され、上述のタッチスイッチ信号の情報は、デバイスコマンド4として(ビット0に設定される)払出制御部600から主制御部300に送信される。なお、本例では、発射強度状態信号とタッチスイッチ信号を同じデバイスコマンドで送信可能に構成しているが、これに限定することなく、別のデバイスコマンドで送信するように構成してもよい。また、発射強度状態信号等(タッチスイッチ信号を含む)は、他の信号と同じデバイスコマンドで送信可能に構成してもよく、所定の信号(例えばCRユニット未接続エラー)とは別のデバイスコマンドで送信可能に構成するなど、デバイスコマンド1〜4と各種状態の組み合わせは適宜可能である。また、デバイスコマンドの種類は1〜4に限らない。
<払出制御マイコン/RAM>
次に、図62および図63を用いて、本実施形態の記憶領域であるRAM(バッファエリア)708の構成について説明する。図62は、払出制御部600のRAM708に設けた各記憶領域に記憶される項目の一例を示す概要図である。また、図63は、主制御部300のRAM308および、払出制御部600のRAM708にそれぞれ設けた記憶領域と、当該記憶領域の初期化のタイミングについて示す概要図である。
主制御部300および払出制御部600は、電断・復電時(例えば停電復旧時など)に遊技状態の復旧を行うため電断発生時の遊技状態を電源遮断処理によりRAM308,708に記憶し、バックアップ電源によりRAMの内容を保持する。
パチンコ機100のバックアップ機能の構成として、図示は省略するがバックアップ電源部、電源監視回路、RAMクリアスイッチを備えている。RAMクリアスイッチは、バックアップしたRAMのデータを初期化するものである。
図62に示すように、払出制御部600のRAM708に、小さいアドレス(ここでは、7F00H)からアドレス7F0DHまでの第一の領域708Aと、アドレス7F0EHからアドレス7FFFHまでの第二の領域708Bとが設けられている。第一の領域708Aは更に、複数の記憶領域に分かれ、例えば、賞球数、遊技球数、遊技情報、エラー状態、未送信コマンド、プログラム起動状態フラグ、電源状態情報などが格納される。一方、第二の領域708Bは、設定ポインタ用保存エリア、解析ポインタ保存用エリア、受信コマンドバッファエリアなどに分かれる。受信コマンドバッファエリアは、受信したコマンドが記憶される領域であり、設定ポインタ用保存エリアおよび解析ポインタ保存用エリアは、受信したコマンドの記憶処理に用いるポインタが格納される領域である。設定ポインタ用保存エリア、解析ポインタ保存用エリアおよび受信コマンドバッファエリアについては、後述する。
そして、第一の領域708Aは、電源遮断時には格納された情報が退避(バックアップ)される領域であり、第二の領域708Bは、電源投入直後に初期化される領域である。例えば、電断検出をしていない初期化処理(例えば、図41のステップS115)ではこれらの記憶領域の全てを初期化(クリア)し、復帰起動時の復電時処理(図41のステップS109)ではこれらのうち一部のみを初期化(クリア)する。つまり初期化処理では第一の領域708Aと第二の領域708Bがクリアされるが、電断が発生した場合には、第一の領域708Aの情報のみがバックアップされる。そして、その後の復電時処理では第一の領域は、RAM708の所定の領域にバックアップされた情報が復元(設定)され、第二の領域708Bのみがクリアされる。このように、払出制御部600のRAM708をクリアするタイミングは複数あり、かつ、クリアする領域も複数(第一の領域708A、第二の領域708B)ある。更に、第二の領域702Bは、払出制御部600の復帰起動時であっても、クリアされる場合があり、電断が発生した場合でもバックアップされない。つまり、受信したコマンドを記憶する領域(受信コマンドバッファエリア)およびその記憶処理に用いられる設定ポインタ用保存エリアおよび解析ポインタ保存用エリア(各ポインタの値)は復帰起動時でもクリアされる場合があり、電断時にはバックアップされない領域となる。このような構成とすることにより、主制御部300と払出制御部600の初期起動時であっても復帰起動時であっても、払出制御部600の電源投入直後は、第二の領域をクリアすることができ、意図しないタイミングで賞球コマンド等が払出制御部600に送信されることを防止できる場合がある。
ここでの図示は省略するが、主制御部300のRAM308も同様の構成としてもよい。すなわち、電断が発生した場合にバックアップされる第一の領域と、その後の復電時処理でクリアされる第二の領域とを有してもよる。主制御部300の第一の領域に格納されている情報は例えば、大当り状態(ラウンド回数も含む)、高確率・時短状態、保留メモリ(特別図柄、普通図柄)の乱数値、エラー状態、未送信コマンド、可動部材(普通電動役物、第1種特別電動役物)の動作状態などである。また、主制御部300のRAM308においても、電断が発生した場合には第一の領域に格納された情報のみがバックアップされるようにしてもよい。
図63は、図62に示した、払出制御部600のRAM708の第一の領域、第二の領域について初期化のタイミングを示す図である。本実施形態では、RAM708の初期化を行うタイミングが複数設けられている。同図において、第一のタイミングは、払出制御部600のそれぞれの電源投入直後のタイミングであり、第二のタイミングは、主制御通信確認コマンド受信時処理のタイミングである。なお、払出制御部600の電源投入直後のタイミングについては後述(図64等)する。
(1)主制御部300および払出制御部600のいずれもが初期起動等の場合
この場合、第一のタイミングでは、第一の領域708Aと第二の領域708Bのいずれもが初期化され、第二のタイミングでは第一の領域708Aと第二の領域708Bのいずれも初期化されない。
(2)主制御部300が復帰起動で、払出制御部600が初期起動等の場合は、(1)と同様である。
(3)主制御部300が初期起動等で払出制御部600が復帰起動の場合
この場合、第一のタイミングでは、第二の領域708Bのみが初期化され、第二のタイミングでは第一の領域708Aのみが初期化される。
(4)主制御部300および払出制御部600のいずれもが復帰起動の場合
この場合、第一のタイミングでは、第二の領域708Bのみが初期化され、第二のタイミングではいずれの領域も初期化されない。
<払出制御部メイン処理>
払出制御部600は、CPU、RAM708、ROM、I/Oポート、および電圧監視回路を備えている。これらCPU、RAM708、ROM、I/Oポートは一のマイクロコンピュータ(払出制御用マイクロコンピュータ)で構成されている。また、この払出制御用マイクロコンピュータは、本明細書における主制御用マイクロコンピュータと一部の機能が同じでもよく、例えば一部の機能(例えば乱数回路)を備えていなくてもよい。払出制御部600が備える電圧監視回路も、主制御部300が備える電圧監視回路と同じく、電源管理部650から払出制御部600に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9.66V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を払出制御部600のCPUに出力する。なお、主制御部300の電圧監視回路338から低電圧信号が出力されていても、この払出制御部600の電圧監視回路からは低電圧信号は出力されていないことはある。
払出制御部600には、主制御部300のCPU304から電源投入情報を含めたコマンドが送信される。このコマンドを受信したことに基づいて、払出制御部600のCPUは、払出制御部メイン処理を開始する。本実施形態では、コマンド受信時に払出制御部割込み処理は行わず、タイマ割込みで払出制御部割込み処理を行うが、シリアル通信回路の設定によって、コマンド受信時に払出制御部割込み処理を行うこともできる。
<払出制御部/払出制御部メイン処理>
次に、図64を参照して、払出制御部メイン処理について説明する。図64は、払出制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、初期設定1を行う。この初期設定1では、払出制御部600のCPUのスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定等を行う。ステップS302では、払出制御部600の電圧監視回路から低電圧信号が出力されているか否か、すなわち低電圧信号がオンであるか否かを判定する。低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS302の処理を繰り返し実行し、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS303に進む。
ステップS303では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する払出制御部タイマ割り込み処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタ・タイマに設定する処理、払出制御部600のRAM708への書き込みを許可する設定、I/Oポートの初期設定等を行う。
ステップS304では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(パチンコ機100を初期状態にする場合)にはステップS305に進み、電断前の状態に復帰する場合にはステップS306に進む。具体的には、このステップS304でも、主制御部メイン処理のステップS107と同様な処理が行われ、RAMクリアが必要な場合には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS305に進む。一方、RAMクリアが必要でない場合には、払出制御部600のRAM708から電源ステータスの情報を読み出し、電源ステータスの情報が、サスペンドを示す情報でない場合にはパチンコ機100を初期状態にすべくステップS305に進み、サスペンドを示す情報である場合には払出制御部600のRAM708についてチェックサムを実行し、チェックサムの結果が正常である場合には電断前の状態に復帰すべくステップS306に進み、チェックサムの結果が異常である場合には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS305に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS305に進む。
ステップS305では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割り込み禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定、払出制御部600のRAM708の所定の領域(例えば、全ての記憶領域)の初期化などを行う。
ステップS306では、復電時処理を行う。この復電時処理では、払出制御部600のRAM708の記憶領域のうち、復電時にクリアすべき記憶領域の初期化などを行う。すなわち、本ステップの状態は、第一のタイミング(払出制御部600の電源投入直後の状態)であるので、初期起動等であれば、第一の領域708Aおよび第二の領域708Bをクリアし、復帰起動であれば、第二の領域708Bのみをクリアする(図63参照)。
ステップS307では、初期設定3を行う。この初期設定3では、払出制御部600のRAM708に設けたエラー情報の一部をクリアしたり、割り込み許可の設定などを行う。
ステップS308では、主制御部300から入力したデータの中に未解析データがあるか無いかを判定する。ここでは、RAM708の設定ポインタで参照する値と解析ポインタで参照する値とを比較する処理を行って判定するが、これについては後述する。判定の結果、未解析データがある場合にはステップS309でコマンド解析処理を行い、未解析データがない場合にはステップS310に進む。
ステップS310では、未送信コマンドの有無を判定し、未送信コマンドがある場合はステップS311に進み、未送信コマンドが無い場合は、ステップS312に進む。
ステップS311では、未送信コマンドを払出制御部側マイクロコンピュータ770の送信データレジスタ776に設定し、送信コマンドとして出力する。
ステップS312では、ステップS302と同じく、低電圧信号がオフであるか否かを監視し、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS308に戻り、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS313に進む。
ステップS313では、電断時処理を行う。この電断時処理では、払出制御部600のRAM708に設けたスタックポインタ退避領域に現在のスタックポインタの値を記憶し、上述の電源ステータス記憶領域にサスペンドを示す情報を設定する。また、払出制御部600のRAM708の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算し、チェックサム算出用数値記憶領域に記憶している値からその加算した結果を減算した値をチェックサム(電断時チェックサム)として算出し、算出した電断時チェックサムを上述のチェックサム算出用数値記憶領域に記憶し、払出制御部600のRAM708への書き込みを禁止する設定などを行う。また、払出制御部600のRAM708の第一の領域708Aのみ、格納されている情報のバックアップを行う。
その後のステップS314では、ステップS302と同じく低電圧信号がオフであるか否かを監視する処理を行い、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)には払出制御部メイン処理の先頭(ステップS301)に戻り、低電圧信号がオンの場合は、ステップS314を繰り返し実行する。
<払出制御部/払出制御部割込み処理>
次に、図65を参照して、払出制御部600が実行する払出制御部割込み処理について説明する。同図は、払出制御部割込み処理の流れを示したフローチャートである。払出制御部600は、所定の周期(本実施形態では1msに1回)でタイマ割り込みを発生するカウンタ・タイマを備えており、このタイマ割り込みを契機として払出制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
ステップS401では、レジスタ値を退避し、ステップS402では、割り込みフラグをクリアし、ステップS403では、WDTクリアおよびリスタートを行う。また、ステップS404では、受信コマンドの処理を行う。この処理では、主制御部300からのコマンド受信(例えば、賞球コマンドの受信など)の有無を判定し、受信している場合は、受信したコマンドデータを受信コマンドバッファエリアに設定する。
ステップS405では、主制御通信確認コマンドを受信済みか否かを判定する。受信済みの場合は、ステップS406に進み、そうでない場合はステップS414に進む。上述のとおり、主制御部300は払出制御部600から電源の供給を受けているため、その起動が払出制御部600より遅れる。このため、本ステップでは主制御部300が起動するまで、これ以降のステップS406〜ステップS413の処理を待機するために判定処理を行う。
ステップS406では、ポート入力処理を行う。このポート入力処理では、I/Oポートの値を取得して、各種センサの状態などを検出する。具体的には、カードユニット608からインタフェース部606を介して入力する各種信号の状態、払出センサ604から入力する球払出信号、下皿センサから入力する信号、エラー解除スイッチから入力する信号の状態などを取得して、RAMに設けた入力信号情報記憶領域に記憶する。また、発射制御基板174から入力する発射強度状態信号がオン状態を示す信号の場合に、ターボ状態報知ランプ151を点灯し、発射強度状態信号がオフ状態を示す信号の場合に、ターボ状態報知ランプ151を消灯する制御を行う。
ステップS407では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、主制御通信監視タイマや、RAMに設けた貸出要求待ちタイマおよび貸出指示待ちタイマや、払出報知用LEDの点灯/消灯時間、モータ駆動/非駆動時間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS408では、デバイス監視処理を行う。詳細は後述するが、このデバイス監視処理では、主制御部300との通信に異常があるか否かを監視するとともに、各種エラーが発生しているか否かを判定し、エラーの発生状況に応じてLEDの消灯/点灯制御を行う。
ステップS409では、CRユニット通信処理を行う。このCRユニット通信処理では、カードユニット608からインタフェース部606を介して入力する各種信号の状態に基づいて、カードユニット608との通信を行う。例えば、カードユニット608から遊技球の貸出要求信号を受けた場合に、後述する貸出用払出数記憶部の払出数情報に貸出要求信号に含まれる貸出要求数を加算する。
ステップS410では、払出管理処理を行う。この払出管理処理では、払出装置552の制御などを行う。ステップS411では、信号出力処理を行う。この信号出力処理では、外部端子板(不図示)から外部に出力する信号の制御を行う。
ステップS412では、送信コマンド設定処理を行う。この送信コマンド設定処理では、払出制御部600から主制御部300に送信する各種コマンドを設定する処理を行う。この各種コマンドには、エラーに関するコマンドも含まれる。本明細書において「エラー」とは、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラー、下皿満タンエラー、払出しエラー、主制御通信エラー、扉開放エラーなど、本明細書において「エラー」と表記したものをすべて含む。ステップS413ではポート出力処理を行う。詳細は後述するが、このポート出力処理では、発射制御基板174に対して発射許可信号を出力する処理などを行う。
ステップS414ではレジスタ値を復帰し、ステップS415では、割り込み許可設定を行った後に処理を終了する。
このように、本実施形態では、受信コマンドをRAM708(バッファ)に格納する処理は、払出制御部割込み処理の受信コマンド処理(ステップS404)で行い、コマンドを解析する処理は、払出制御部メイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)で行う。
<受信コマンド処理(実施例A,実施例B)>
図66は、図65に示した払出制御部割込み処理の受信コマンド処理(ステップS404)の詳細について説明する図であり、図66(a)は、受信コマンド処理の一例(実施例A)を示すフローチャートであり、図66(b)は受信コマンド処理の他の例(実施例B)を示すフローチャートである。
同図(a)を参照して、実施例Aの受信コマンド処理では、まずステップS501において、払出制御部用マイクロコンピュータ770のステータスレジスタ772の特定ビット(受信データフルフラグ)を参照し、主制御部400からコマンドの受信の有無を判定する。受信データフルフラグは、受信データレジスタ774にデータがある場合にセットされる。払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタで主制御部400から送信されたコマンドを受信した場合、当該受信コマンドがAレジスタ722に格納される。Aレジスタ722に受信したコマンドがある場合は、ステップS502に進み、そうでない場合は、処理を終了する。
ステップS502では、ポインタ(後述)を用いてAレジスタ722の受信コマンドをRAM708のバッファ(第二の領域708Bに設けられた受信コマンドバッファエリア)に格納する。
実施例Aでは、受信したコマンドがある場合は、常に当該受信コマンドを受信コマンドバッファエリアに格納する。本来受け付けるべきでないコマンド(不正なコマンド)は、払出制御部メイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)において、排除する。
また、同図(b)を参照して、実施例Bの受信コマンド処理では、まずステップS601において、払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタを参照し、主制御部400からコマンドの受信の有無を判定する。受信したコマンドがある場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、処理を終了する。
ステップS602では、主制御部300からの主制御通信確認コマンドの受信の有無を判定する。主制御通信確認コマンドを受信している場合には、ステップS604に進み、そうでない場合はステップS603に進む。
ステップS603では、賞球コマンド受付許可フラグがオンであるか否かを確認する。オンの場合は、ステップS604に進み、そうでない場合は処理を終了する。賞球コマンド受付許可フラグについては後述する。
ステップS604では、受信コマンドをRAM708のバッファ(第二の領域708Bに設けられた受信コマンドバッファエリア)に格納する。
実施例Bでは、主制御通信確認コマンド以外のコマンドについては、賞球コマンド受付許可フラグがオンであれば、バッファ(第二の領域708Bに設けられた受信コマンドバッファエリア)に格納する。より詳細には、払出制御部用マイクロコンピュータ770のシリアル通信関連レジスタである受信データレジスタ774のデータを、CUPコアレジスタ720の例えば、Aレジスタ722等に格納し、その後、第二の領域708Bに設けられた受信コマンドバッファエリアに格納する。あるいは、払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタ774のデータを直接、受信コマンドバッファエリアに格納する。
つまりこの場合も、本来受け付けるべきでないコマンド(不正なコマンド)は、払出制御部メイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)において、排除する。なお、ステップS1603の判定処理の前に、受信したコマンドが賞球コマンドであるか否か、を判定する処理を行ってもよい。これにより、本来受信すべきでないコマンド(例えば、主制御通信確認コマンドや賞球コマンド以外のコマンド)を受信した場合に、当該判定処理で排除することができる。
<コマンド解析処理>
図67および図68を参照して、図64の払出制御部メイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)について説明する。図67は、コマンド解析処理(実施例C)の処理の流れを示すフローチャートである。例えば、図64に示す払出制御部メイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)として、図67に示す処理(実施例C)を行う場合は、図65に示す払出制御部割込み処理の受信コマンド処理(ステップS404)で図66(a)の処理(実施例A)を行う。あるいは、実施例Aの受信コマンド処理と、実施例Cあるいは実施例Dのコマンド解析処理のいずれかを組み合わせる処理としてもよい。また、これに限らず、実施例A,Bの受信コマンド処理と、実施例C,Dのコマンド解析処理は、制御に不具合が無い限り、適宜組み合わせることが可能である。
図67を参照して、実施例Cのコマンド解析処理について説明する。ステップS701では、RAM708の受信コマンドバッファエリアに格納されている受信コマンドを取得する。ステップS702では、取得した受信コマンドを解析する処理を行う。この処理の詳細については後述する。
ステップS703では、主制御部300からの主制御通信確認コマンドを受信しているか否かを判定する。この主制御通信確認コマンドは、図47に示した主制御部300のシリアルコマンド送信処理によって払出制御部600に送信されるものである。主制御通信確認コマンドを受信している場合は、ステップS706に進み、そうでない場合はステップS704に進む。ステップS704では、主制御通信確認コマンド受信処理を行う。主制御通信確認コマンド受信処理については後述する。
ステップS705では、受信コマンドが賞球コマンドであるか否かを判定する。受信コマンドが賞球コマンドである場合は、ステップS706に進み、そうでない場合は、処理を終了する。本ステップにおいて、受信コマンドが、主制御通信確認コマンドおよび賞球コマンドのいずれでもない場合には、受信コマンドに対する処理を行わずにコマンド解析処理を終了することになる。
ステップS706では、賞球コマンド受付許可フラグがオンであるか否かを判定し、オンの場合は、ステップS707に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS707では、賞球コマンド受信時処理を行う。賞球コマンド受信時処理については、後述する。
<主制御通信確認コマンド受信時処理(実施例E)>
次に、図68(a)を用いて、上記コマンド解析処理における主制御通信確認コマンド受信時処理(ステップS704、S805)について説明する。なお、同図(a)は、主制御通信確認コマンド受信時処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS901では、受信した主制御通信確認コマンドが、払出制御部500の起動後に最初に受信した主制御通信確認コマンドであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS902に進み、該当しない場合にはステップS904に進む。最初に受信した主制御通信確認コマンドであるか否かは、RAM708に設けた主制御通信確認コマンド受信済みフラグがオフであるか否かを判定し、主制御通信確認コマンド受信済みフラグがオフの場合は、ステップS902に進む。
ステップS902では、主制御通信確認コマンド受信済みフラグをオンに設定した後に、ステップS903に進んで起動処理(詳細は後述)を実行する。
ステップS904では、主制御通信監視タイマに初期値(この例では、500)を設定し、次のステップS905では、主制御通信エラーフラグをオフに設定する。また、ステップS906では、通信確認コマンド受信フラグをオンに設定した後に処理を終了する。
<起動処理>
次に、図68(b)を用いて、上記主制御通信確認コマンド受信時処理における起動処理(ステップS903)について説明する。なお、同図(b)は、起動処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、受信した主制御通信確認コマンドが初期起動であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1002に進み、該当しない場合には処理を終了する。本ステップの判定は、主制御部300から払出制御部600に送信される主制御通信確認コマンドの値(初期起動時は10H、復帰起動時は11H)の下位4ビットの値を参照して判定する。つまり、主制御通信確認コマンドの値が10Hの場合にはステップS1002に進み、主制御通信確認コマンドの値が11Hの場合などには処理を終了する。ここで、一度、主制御通信確認コマンドの値が10Hであることを判定した場合、それ以降、次に初期起動になるまではは復帰起動時となるため(常に、主制御通信確認コマンドの値は11Hとなるため)、次回以後に、主制御通信確認コマンドを受信した場合であっても下位4ビットの値を参照することはない。なお、主制御部300側で11Hを送信した後は、10Hを送信するようにしてもよい。
ステップS1002では、払出制御部600が復帰起動(電断前の状態に復帰する起動)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1003に進み、該当しない場合には処理を終了する。
ステップS1003では、払出制御部割込み処理を起動するタイマ割込みを含むすべての割込み禁止し、その後のステップS1004ではRAM708の一部を初期化する。ここで初期化される領域は、主制御部300が初期起動(ステップS1001)、かつ、払出制御部600が復帰起動(ステップS1002)であって、第二のタイミング(主制御通信確認コマンド受信時処理)であるので、RAM708の第一の領域708Aのみが初期化される。
ステップS1004に続く、ステップS1005では、払出制御部割込み処理を起動するタイマ割込みを含むすべての割込みを許可し、処理を終了する。
<賞球コマンド受信時処理(実施例F,実施例G)>
図69を参照して、賞球コマンド受信時処理(図67のステップS707)について説明する。図24(a)は、図67のステップS707の賞球コマンド受信時処理(実施例F)の流れを示すフローチャートである。
図69(a)を参照して実施例Fの賞球コマンド受信時処理について説明する。まず、ステップS1101では、払出制御部割込み処理を起動するタイマ割込みを含むすべての割込みを禁止する。
次のステップS1102では、解析データに基づいて賞球数を次賞球数エリアに加算する。本実施形態では、主制御部300から受信した賞球コマンドに含まれている賞球数(払出要求数)を、払出制御部600のRAM708に設けた次賞球数エリアに次賞球要求数として加算・記憶しておき、所定の期間の終了後に、その次賞球要求数分の賞球を連続的に払い出す。このため、本ステップにおいて、RAM408に設けた賞球数記憶領域に未解析データとして記憶した賞球数(払出要求数)を、次賞球数エリアに記憶されている次賞球要求数に加算する。なお、本実施形態の賞球コマンドの値は、23H(3球払出指示)、2AH(10球払出指示)、2FH(15球払出指示)であるので、本ステップにおいて賞球コマンドの下位4ビットを参照して、3H,AH,FH以外のコマンドの場合は、加算しない(排除する)ようにしてもよい。
次のステップS1103では、払出制御部割込み処理を起動するタイマ割込みを含むすべての割込みを許可して、処理を終了する。
<タイマ更新処理>
次に、図70を用いて、上述の払出制御部割込み処理におけるタイマ更新処理(ステップS707)について説明する。なお、同図は、タイマ更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS751では、主制御通信監視タイマが0以外であるかどうかを判定し、0以外の場合にはステップS752に進んで主制御通信監視タイマから1を減算した後にステップS753に進み、0の場合にはステップS753に進む。なお、本実施形態では、払出制御部タイマ割込み処理の周期は約1msであり、上記主制御通信確認コマンド受信時処理において主制御通信監視タイマの初期値として500を設定しているため、ステップS751において主制御通信監視タイマが0であると判定されるのは、主制御部300から通信確認コマンドを受信してから約1000ms(=約1ms×1000)が経過した時である。また、図58で例に挙げたタイマについても、該ステップS753で更新を行う。
ステップS753では、その他のタイマ更新処理を行った後に処理を終了する。なお、その他のタイマ更新処理としては、例えば、RAMに設けた貸出要求待ちタイマおよび貸出指示待ちタイマの更新処理や、払出報知用LEDの点灯/消灯時間、モータ駆動/非駆動時間などを計時するためのタイマの更新処理などが挙げられる。
<デバイス監視処理>
次に、図71を参照して、上述の払出制御部割込み処理におけるデバイス監視処理(ステップS408)について説明する。同図は、デバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1301では、主制御通信監視タイマが0であるかどうかを判定し、0の場合(主制御部300から主制御通信確認コマンドを受信してから所定時間(本実施形態では、約1000ms)が経過した時)にはステップS1302に進み、0以外の場合にはステップS1304に進む。
ステップS1302では、主制御通信エラーフラグをオンに設定した後にステップS1303に進む。ステップS1303では、賞球コマンド受付許可フラグをオンに設定する。つまり、主制御通信確認コマンドを受信後、所定期間(1000ms=100ms×10)が経過した場合に、賞球コマンド受付許可フラグがオフに設定される。しかしこれに限らず、主制御部300から通信確認状態である旨のコマンドを受信した場合(すなわち、主制御通信確認コマンドを受信後、1000ms到達前)に、賞球コマンド受付許可フラグをオフに設定してもよい。
なお、主制御部300で特定異常(磁気エラー)を検出した場合には、上述のとおり、主制御部300はステップS219のシリアルコマンド管理処理を実行しなくなるので、払出制御部600に主制御通信確認コマンドを送信することができなくなる。その結果、払出制御部600では主制御通信エラーとなり、遊技球を発射不能な状態に移行することとなる。ここで、本例では、主制御部300で特定異常を検出してから払出制御部600が主制御通信エラーになるまでの時間は約1000msを要するため、特定異常検出後であっても遊技球を少なくとも1球発射可能に構成している。しかしながら、これに限定することなく、例えば、主制御部300が特定異常を検出した場合には、払出制御部600に特定異常であることを示すコマンドを送信し、払出制御部600は直ちに発射許可信号をオフにするように構成してもよい。
ステップS1304では、その他デバイス状態更新処理を行う。ステップS1305では、表示器表示設定処理を行う。この表示器表示設定処理では、ステップS1305で更新したデバイス状態に基づいてLEDの点灯/消灯/点灯制御を行う。ここでは、例えば、パチンコ機100がエラー状態になった場合に、エラーが発生していることを遊技者に報知するためのLED(例えば、パチンコ機100の上部に配設されたLED)を点灯させるとともに、エラーが解消した場合には、そのLEDを消灯させる。例えば、RAM708に設けた払出超過エラーフラグがセットされている場合には、払出超過エラーが発生していることを遊技者に報知するためのLEDを点灯させるとともに、払出超過エラーフラグがクリアされた場合には、そのLEDを消灯させる。また、RAM708に設けた下皿満タンエラーフラグがセットされている場合には、下皿満タンエラーが発生していることを遊技者に報知するためのLEDを点灯させるとともに、下皿満タンエラーフラグがクリアされた場合には、そのLEDを消灯させる。
ステップS1306では、その他デバイス監視処理を行った後に処理を終了する。その他デバイス監視処理としては、例えば、ステップS1302で主制御部通信エラーフラグがオンに設定された場合に、発射装置844による球の打ち出しや払出を中止する処理などが挙げられる。
<払出管理処理>
次に、図72を用いて、上述の払出制御部割込み処理における払出管理処理(ステップS710)について説明する。なお、同図は、払出管理処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS901では、払出センサ604から球払出信号の入力があるか無いかを判定し、該当する場合にはステップS902に進み、該当しない場合にはステップS911に進む。ステップS902では、RAMに設けた貸出用払出数記憶部の払出数情報の値が0よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS903に進み、そうでない場合にはステップS904に進む。ステップS903では、貸出用払出数記憶部の払出数情報の値をデクリメント(1つ減算)する。
ステップS904では、上記払出用払出数記憶部の払出数情報の値が0よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS905に進み、そうでない場合にはステップS910に進む。ステップS905では、払出用払出数記憶部の払出数情報の値をデクリメント(1つ減算)する。ステップS906では、RAMに設けた払出時外部出力用払出記憶部の払出数情報をインクリメント(1つ加算)する。
ステップS907では、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値が10以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS908に進み、該当しない場合にはステップS911に進む。ステップS908では、RAMに設けた払出時外部装置出力カウントの値をインクリメント(1つ加算)する。ステップS909では、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値から10を減算し、減算結果を払出数情報に記憶する。ステップS910では、払出超過エラー状態と判定し、当該情報をRAMに記憶した後にステップS911に進む。
ステップS911では、払出禁止状態であるか否か、すなわち、払出超過エラー中、受皿満タンセンサ検知中、主制御部と未接続中、カードユニット608と未接続中、カードユニット608との通信異常などに該当するか否かを判定する。そして、払出禁止状態でない場合にはステップS912に進み、払出禁止状態の場合には処理を終了する。
なお、皿満タンセンサの検知中でも、払出制御を行い、払出装置と下皿をつなぐ通路まで球がいっぱいになり、払出装置が物理的に払出を行うことができない状態になったら払出動作を止めるように構成してもよい。また、皿満タンセンサの検出に基づいて、副制御部400が皿満タンの報知を行うように構成してもよい。
ステップS912では、上記貸出用払出数記憶部の払出数情報の値が0よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS914に進み、そうでない場合にはステップS913に進む。ステップS913では、上記払出用払出数記憶部の払出数情報の値が0よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS914に進み、そうでない場合には処理を終了する。ステップS914では、払出装置152の払出モータ602を駆動して遊技球の払出を行う。
<信号出力処理>
次に、図73を用いて、上述の払出制御部割込み処理における信号出力処理(ステップS711)について説明する。なお、同図は、信号出力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS951では、上記払出時外部装置出力カウンタが0より大きいか否かを判定し、該当する場合にはステップS952に進み、該当しない場合にはステップS954に進む。ステップS952では、外部端子板609に対して払出時払出数情報を示す信号(遊技球の払出完了数を示す払出信号)を出力し、ステップS953では、外部装置出力カウンタの値をデクリメント(1つ減算)する。
より具体的には、払出制御部600は、主制御部300から上述の出力予定情報および払出要求情報を受信した後、上記払出管理処理のステップS907において払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値が10以上の場合には、次のステップS908において払出時外部装置出力カウンタをインクリメントする。これにより、払出制御部600は、信号出力処理(割込み処理)のステップS952において、外部端子板609を介して情報入力回路350に払出情報信号を出力する。すなわち、払出制御部600は、払出処理において球の払出を開始した後に、遊技球の払出完了数を示す払出情報信号を外部端子板609を介して情報入力回路350に出力する。
ステップS952では、その他の信号出力処理として、例えば、外部出力信号情報に基づいて、外部端子板609に向けて外部端子板信号1〜2、CR遊技機READY信号、CR遊技機貸出完了信号、および払出しエラーLED1〜4信号を出力する処理等を行う。具体的には、外部出力信号情報のBit0に1が設定されている場合には、外部端子板信号1(払出情報信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。
同様に、外部出力信号情報のBit1に1が設定されている場合には、外部端子板信号2(扉開放情報信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit2に1が設定されている場合には、CR遊技機READY信号(PRDY信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit3に1が設定されている場合には、CR遊技機貸出完了信号(EXS信号)として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。
また、外部出力信号情報のBit4に1が設定されている場合には、払出しエラーLED1信号として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit5に1が設定されている場合には、払出しエラーLED2信号として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。
また、外部出力信号情報のBit6に1が設定されている場合には、払出しエラーLED3信号として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。また、外部出力信号情報のBit7に1が設定されている場合には、払出しエラーLED4信号として第一のレベルの信号(例えば、ハイレベルの信号)を所定期間(例えば、500msの期間)だけ出力し、0が設定されている場合には第二のレベルの信号(例えば、ローレベルの信号)を出力する。
<送信コマンド処理>
次に、図74(a)を用いて、上述の払出制御部割込み処理における送信コマンド処理(ステップS412)について説明する。なお、図74(a)は、送信コマンド処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2001では、送信コマンド出力要求情報設定処理(詳細は後述)を行い、次のステップS2002では、送信コマンド設定処理(詳細は後述)を行った後に処理を終了する。
ここで、払出制御部600が主制御部300にコマンドを送信するまでの処理概要を説明する。まず、ステップS2001の送信コマンド出力要求情報設定処理では、主制御300に送信するコマンドの種別を決定する処理を行う。次に、ステップS2002の送信コマンド設定処理では、送信対象コマンドの具体的な内容を決定して、送信するコマンドの情報(未送信コマンド)をRAM708の送信コマンドバッファエリアにセットする。そして、払出制御部メイン処理のステップS311の送信コマンド出力処理で、送信コマンドバッファエリアにセットされた未送信コマンドを払出制御部側マイクロコンピュータ770の送信データレジスタ776に設定することにより、払出制御部600から主制御部300にコマンドを送信する処理が行われる。
<送信コマンド出力要求情報設定処理>
次に、図74(b)を用いて、上述の送信コマンド処理における送信コマンド出力要求情報設定処理(ステップS2001)について説明する。なお、図74(b)は、送信コマンド出力要求情報設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2003では、第一の種類のコマンド出力要求情報設定処理(詳細は後述)を行い、次のステップS2004では、第二の種類のコマンド出力要求情報設定処理(詳細は後述)を行った後に処理を終了する。
ここで、払出制御部600が主制御部300に送信するコマンドには、通信確認戻りコマンドの送信に合わせて送信するコマンドである第一の種類のコマンドと、送信すべき情報が発生した場合に送信するコマンドである第二の種類のコマンドが存在する。第一の種類のコマンドは、デバイスコマンド1、デバイスコマンド2、デバイスコマンド3、デバイスコマンド4および賞球払出動作状態コマンドであり、第二の種類のコマンドは、賞球信号出力要求コマンドおよびデバイスコマンド2(主制御通信エラーのみ)である。上述のステップS2003は、第一の種類のコマンドを送信するか否かの決定(設定)に係る処理であり、上述のステップS2004は、第二の種類のコマンドを送信するか否かの決定(設定)に係る処理である。なお、本例では、本発明の特徴の一つである「発射強度状態」を含むデバイスコマンド4は、第一の種類のコマンドとしているが、第二の種類のコマンドとしてもよい。
<第一の種類のコマンド出力要求情報設定処理>
次に、図75(a)を用いて、上述の送信コマンド出力要求情報設定処理における第一の種類のコマンド出力要求情報設定処理(ステップS2003)について説明する。なお、図75(a)は、第一の種類のコマンド出力要求情報設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2101では、通信確認コマンド受信フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合には処理を終了し、オンの場合にはステップS2102に進む。ステップS2102では、通信確認戻りコマンド出力要求をセットする。具体的には、送信コマンド出力要求情報のBit0に所定の値(例えば「1」)をセットする(図61参照。以下、同様。)。ここで、送信コマンド出力要求情報は、RAM708の所定の領域に記憶するように構成してもよいし、CPUコアレジスタ(例えばCレジスタ)に記憶するように構成してもよい。次に、ステップS2103では、他の第一の種類のコマンド出力要求をセットしてステップS2104に進む。具体的には、送信コマンド出力要求情報のBit2〜Bit6に所定の値(例えば「1」)をセットする。そして、ステップS2104では、通信確認コマンド受信フラグをオフにし、次のステップS2105では、賞球コマンド受付許可フラグをオンにした後に処理を終了する。ここで、本例では、通信確認戻りコマンド出力要求をセットする場合には、各種ステータスに関わらずデバイスコマンド等の出力要求をセットするように構成しているが、例えばステータスに変化がある場合のみ出力要求をセットするように構成してもよい。また、本例では、通信確認戻りコマンド出力要求をセットする場合には、Bit2〜6に所定の値(例えば「1」)をセットするように構成しているが、いずれか一つのみをセットし、他の出力要求は次の通信確認戻りコマンド出力要求をセットする場合にセットするように構成してもよい。
<第二の種類のコマンド出力要求情報設定処理>
次に、図75(b)を用いて、上述の送信コマンド出力要求情報設定処理における第二の種類のコマンド出力要求情報設定処理(ステップS2004)について説明する。なお、図75(b)は、第二の種類のコマンド出力要求情報設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2201では、主制御通信エラーフラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはステップS2203に進み、オンの場合にはステップS2202に進む。ステップS2202では、主制御通信エラーコマンド出力要求(デバイスコマンド2出力要求)をセットする。具体的には、送信コマンド出力要求情報のBit3に所定の値(例えば「1」)をセットする。
次に、ステップS2203では、賞球信号フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合には処理を終了し、オンの場合にはステップS2204に進む。ステップS2204では、賞球信号コマンド出力要求をセットした後に処理を終了する。具体的には、送信コマンド出力要求情報のBit1に所定の値(例えば「1」)をセットした後に処理を終了する。なお、ステップ2201〜ステップ2202の処理は、ステップ2003の処理においてデバイスコマンド2出力要求に所定の値(例えば「1」)がセットされている場合には実行しないように(処理を通らないように)構成してもよい。また、ステップ2203〜ステップ2204の処理は、ステップ2003の処理において賞球信号コマンド出力要求に所定の値(例えば「1」)がセットされている場合には実行しないように(処理を通らないように)構成してもよい。
<送信コマンド設定処理>
次に、図75(c)を用いて、上述の送信コマンド処理における送信コマンド設定処理(ステップS2002)について説明する。なお、図75(c)は、送信コマンド設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2205では、出力要求情報に基づいてコマンドを設定した後に処理を終了する。
<ポート出力処理>
次に、図76を用いて、上述の払出制御部割込み処理におけるポート出力処理(ステップS413)について説明する。なお、図76は、ポート出力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2301では、発射許可信号ビットをクリアし、次のステップS2302では、主制御部通信エラーが発生しているか否かを判定し、発生している場合にはステップS2305に進み、発生していない場合にはステップS2303に進む。ステップS2303では、CRユニット未接続エラーが発生しているか否かを判定し、発生している場合にはステップS2305に進み、発生していない場合にはステップS2304に進む。すなわち、主制御部通信エラーではなく、かつ、CRユニット未接続エラーではない場合にのみ、ステップS2304に進む。
ステップS2304では、発射許可信号ビットをセットする。これにより、払出制御基板170から発射制御基板174に向けて発射許可信号が出力されることになる。ステップS2305では、その他ポート出力処理を行った後に処理を終了する。
<発射強度状態(発射強度状態を含むデバイスコマンド4)の送信タイミング>
次に、図77および図78を用いて、上述のデバイスコマンド4(発射強度状態を含むコマンド)の送信タイミングについて説明する。なお、図77(a)は、発射強度状態信号がオンの場合における払出制御部600から主制御部300への送信タイミングの一例を示したタイムチャートであり、同図(b)は、発射強度状態信号がオフの場合における払出制御部600から主制御部300への送信タイミングの一例を示したタイムチャートである。また、図78は、主制御部300から第1副制御部400への送信タイミングの一例を示したタイムチャートである。
図77に示す時間T1〜T7は、発射強度状態信号がオンからオフ(またはオフからオン)に切り替わったタイミングからの経過時間を示しており、時間T1、T5は、100ms未満の時間(例えば、80ms)、時間T2、T6は、T1、T5よりも長い100ms以上の時間(例えば、120ms)、時間T3、T7は、T2、T6よりも長い時間(例えば、180ms)を示している。
上述のとおり、本例では、払出制御部600は、発射強度状態信号の情報をデバイスコマンド4のビット1にセットすることで主制御部300に送信するように構成している。しかしながら、発射強度状態信号がオフからオン(またはオンからオフ)に切り替わってから時間T1経過後、T5経過後のタイミングでは100ms未満であるため(図55参照)、時間T1経過後、T5経過後のタイミングではデバイスコマンド4の発射強度状態はオフとなるように構成されている。
また、発射強度状態信号がオフからオン(またはオンからオフ)に切り替わってから時間T2経過後、T6経過後のタイミングでは、100msを超えているが、払出制御部600から主制御部300に通信確認コマンドを送信するタイミングが到来していないため、時間T2経過後、T6経過後のタイミングではデバイスコマンド4自体を送信しないように構成されている。
そして、発射強度状態信号がオフからオン(またはオンからオフ)に切り替わってから時間T3経過後、T7経過後のタイミングでは、100msを超えており、払出制御部600から主制御部300に通信確認コマンドを送信するタイミングであるため、時間T3経過後、T7経過後のタイミングでは、発射強度状態がオンであるデバイスコマンド4を送信するように構成されている。
また、本例では、主制御部300は、払出制御部600から受信した発射強度状態信号の情報を、制御コマンドとして第1副制御部400に送信するが、図75に示すように、発射強度状態信号がオフからオン(またはオンからオフ)に変化したときだけ送信するように構成している。しかしながら、変化したときだけではなく、主制御部300が第1副制御部400にコマンドを送信するタイミング毎や、払出制御部600からコマンドを受信した直後の第1副制御部400にコマンドを送信するタイミング毎に送信するように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、約33msに1回のタイミングで主制御部300からのコマンドを処理(受信したコマンドを解析して所定の処理を実行)するため、発射強度状態信号のオンオフ判定は、主制御部300と比較すると最大で約33ms遅れることになり、当該発射強度状態信号に基づいて行う各種処理(例えば、発射強度状態信号に基づく表示)は、最低でも当該時間分は遅れることになる(なお、上述のとおり、ターボボタン870gを操作してからの時間は、各制御部で遅延するため、該33ms以上遅れることになる)。
<主制御部300と払出制御部600の通信例1>
次に、図79を用いて、主制御部300と払出制御部600の通信例1について説明する。なお、同図は、主制御部300と払出制御部600の通信例1のタイミングチャートと所定のタイミングにおける変数の変化の一例を示した図である。
主制御部300は、N(Nは正の整数)回目の主制御部タイマ割込処理のシリアルコマンド送信処理において、通信確認コマンド送信タイマから1を減算し、この通信確認コマンド送信タイマが0になったタイミングで、通信確認コマンド送信タイマに初期値の25(約100msの時間に相当する数値)を設定し、シリアルコマンドステータスに1(賞球コマンドが送信不能な状態であることを示す数値)を設定する。また、同タイミングにおいて、送信データレジスタに通信確認コマンドに対応する数値をセットすることで、シリアル通信線612を介して払出制御部600に通信確認コマンドを送信した後、通信確認コマンド送信カウンタから1を減算し、例えば、通信確認コマンド送信カウンタの値が10の場合には9に更新する。
これに対し、払出制御部600は、コマンド解析処理において主制御通信確認コマンドを受信した場合に、主制御通信確認コマンド受信時処理を実行する。そして、この主制御通信確認コマンド受信時処理において、主制御通信監視タイマに初期値の1000(約1000msの時間に相当する数値)を設定し、主制御通信エラーフラグをオフに設定し、通信確認コマンド受信フラグをオンに設定する。
続いて、払出制御部600は、送信コマンド処理のステップS1001において通信確認コマンド受信フラグがオンであると判定することから、送信データレジスタに通信確認コマンドに対応する数値をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300に通信確認コマンドを送信した後に、通信確認コマンド受信フラグがオフに設定する。
また、主制御部300は、N+1回目の主制御部タイマ割込処理のシリアルコマンド受信処理において、払出制御部600から通信確認コマンドを受信したと判定することから、シリアルコマンドステータスに初期値である0(賞球コマンドを送信可能な状態であることを示す数値)を設定し、通信確認コマンド送信カウンタに初期値である10を設定し、シリアルコマンド通信エラーフラグに0を設定する。また、N+1回目の主制御部割込処理のシリアルコマンド送信処理において、通信確認コマンド送信タイマから1を減算することで、通信確認コマンド送信タイマの値を25から24に更新する。
続いて、主制御部300は、N+2回目以降の主制御部タイマ割込処理の賞球コマンド設定処理において、賞球コマンド送信条件が成立したか否かを判定し、成立した場合には、賞球コマンドに対応する数値を送信データレジスタにセットすることで、シリアル通信線612を介して払出制御部600に賞球コマンドを送信する。
<賞球コマンドの送信タイミングの一例>
例えば、同図のt1に示す期間では、主制御部300は、N+1回目の主制御部タイマ割込処理において払出制御部600から通信確認コマンドを受信してシリアルコマンドステータスが0になった後に(賞球コマンドが送信可能な状態になった後に)、賞球コマンド送信条件が1回成立したことから、N+3回目の主制御部タイマ割込処理において、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信している。
また、同図のt2に示す期間では、N+1回目の主制御部タイマ割込処理において払出制御部600から通信確認コマンドを受信してシリアルコマンドステータスが0になった後に(賞球コマンドが送信可能な状態になった後に)、賞球コマンド送信条件が2回成立したことから、N+2回目とN+3回目の主制御部タイマ割込処理において、払出制御部600に対して賞球コマンドをそれぞれ1回、送信している。
また、同図のt3に示す期間では、主制御部300は、N+1回目の主制御部タイマ割込処理において払出制御部600から通信確認コマンドを受信してシリアルコマンドステータスが0になる前に(賞球コマンドが送信可能な状態になる前に)、賞球コマンド送信条件が1回成立したことから、賞球コマンドの送信を一時的に保留している。そして、N+1回目の主制御部タイマ割込処理において払出制御部600から通信確認コマンドを受信するのを待って(賞球コマンドが送信可能な状態になるのを待って)、当該N+1回目の主制御部タイマ割込処理において、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信している。
図80(a)は、賞球コマンド送信時のタイムチャートの拡大図である。この例では、符号Aで示すタイミングにおいて始動口または入賞口に球が入球し、その後のN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Bで示すタイミングにおいて、始動口または入賞口への入球を検出している。また、同じN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Cで示すタイミングにおいて、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信している。
一方、図80(b)は、図79のt3に示す期間のタイムチャートの拡大図である。この例では、符号Aで示すタイミングにおいて始動口または入賞口に球が入球し、その後のN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Bで示すタイミングにおいて、始動口または入賞口への入球を検出している。また、同じN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Fで示すタイミングにおいて、始動口または入賞口への入球パターンが予め定めた入賞判定パターン情報に一致したと判定しているが、この例では、同時に通信確認コマンドを送信するタイミングが到来したため、符号Fで示すタイミングにおいて、賞球コマンドよりも優先して通信確認コマンドを送信している(賞球コマンドの送信を一時的に保留している)。
これに対し、払出制御部600は、M+1(Mは正の整数)回目の払出制御部メイン処理の符号Hで示すタイミングにおいて、主制御部300に通信確認コマンドを送信している。また、主制御部300は、N+1回目の主制御部タイマ割込処理の符号Cで示すタイミングにおいて払出制御部600からの通信確認コマンドの受信を確認した後、払出制御部600に対して、保留していた賞球コマンドを1回、送信している。
図79に戻って、同図のt4に示す期間では、主制御部300は、N回目の主制御部タイマ割込処理の前に、賞球コマンド送信条件が2回成立したことから、N回目の主制御部タイマ割込処理において、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信しているが、その直後に、払出制御部600に通信確認コマンドを送信するタイミングが到来したことから、シリアルコマンドステータスを1に設定している(賞球コマンドが送信不能な状態になっている)。このため、賞球コマンドの送信を一時的に保留し、N+2回目の主制御部タイマ割込処理において払出制御部600から通信確認コマンドを受信するのを待って(賞球コマンドが送信可能な状態になるのを待って)、当該N+2回目の主制御部タイマ割込処理において、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信している。
<シリアル通信エラーの一例>
同図のt6に示す期間では、主制御部300は、N回目の主制御部タイマ割込処理において払出制御部600に通信確認コマンドを送信した後、N回目以降の主制御部タイマ割込処理において当該通信確認コマンドに対する払出制御部600の応答を受信できていないことから、シリアルコマンドステータスを1に保持している。
以降、主制御部300は、通信確認コマンド送信カウンタの値が10から0になるまで通信確認コマンドに対する払出制御部600の応答を待ち、それでも応答が無い場合に、同図のt8に示すように、シリアル通信エラーフラグを0から1に変更する。また、その後に払出制御部600からの応答があった場合には、同図のt9に示すように、シリアル通信エラーフラグを1から0に変更して、シリアル通信を再開する。
<始動口または入賞口の複数の入賞を検出した場合>
図81(a)は、1回の主制御部タイマ割込処理において始動口または入賞口の複数の入賞を検出した場合のタイムチャートの一例である。この例では、符号Aと符号Iで示すタイミングにおいて始動口または入賞口に球がそれぞれ入球し、その後のN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Bと符号Jで示すタイミングにおいて、始動口または入賞口への入球を検出している。また、同じN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Cで示すタイミングにおいて、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信し、続くN+1回目の主制御部タイマ割込処理の符号Kで示すタイミングにおいて、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信している。
<払出制御部600からの通信確認コマンドの変形例>
図81(b)は、払出制御部600からの通信確認コマンドの変形例を示すタイムチャートである。この例では、符号Aで示すタイミングにおいて始動口または入賞口に球が入球し、その後のN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Bで示すタイミングにおいて、始動口または入賞口への入球を検出している。また、同じN回目の主制御部タイマ割込処理の符号Fで示すタイミングにおいて、始動口または入賞口への入球パターンが予め定めた入賞判定パターン情報に一致したと判定しているが、この例では、同時に通信確認コマンドを送信するタイミングが到来したため、符号Fで示すタイミングにおいて、賞球コマンドよりも優先して通信確認コマンドを送信している(賞球コマンドの送信を一時的に保留している)。
これに対し、払出制御部600は、M+1(Mは正の整数)回目の払出制御部メイン処理の符号Hで示すタイミングにおいて、主制御部300に通信確認コマンドを送信している。また、主制御部300は、N+1回目の主制御部タイマ割込処理の符号Cで示すタイミングにおいて払出制御部600からの通信確認コマンドの受信を確認した後、払出制御部600に対して賞球コマンドを1回、送信している。また、この賞球コマンドに対し、払出制御部600は、M+3回目の払出制御部メイン処理の符号Mで示すタイミングにおいて、主制御部300に通信確認コマンドを送信している。
<外部端子板信号の出力例>
次に、図82〜図89を用いて、外部端子板信号の出力例について説明する。なお、図面における「賞球」は、主制御部300による入賞検出のタイミングと賞球数(払出要求数)を示しており、「払出」は、払出制御部600による遊技球の払出のタイミングと払出数を示している。また、「払出予定情報信号」は、主制御部300によって出力される払出予定情報信号(外部端子板信号9)の波形を示しており、「払出情報信号」は、払出制御部600によって出力される払出情報信号(外部端子板信号1)の波形を示している。
<外部端子板信号の出力例1>
図82は、外部端子板信号の出力例1を示すタイムチャートである。この例では、主制御部300は、第1特図始動口230への入賞を検出したことにより、入賞口カウンタ更新処理(ステップS216)において、第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に賞球数として3を記憶するとともに、シリアルコマンド管理処理(ステップS219)において、払出要求数(=賞球数3)の情報を含む賞球コマンドを払出制御部600に送信する。
また、主制御部300は、シリアルコマンド管理処理(ステップS219)において、全賞球数が所定数10以上であるか否かを判定し、該当する場合には全賞球数から10を減算し、出力要求数に1を加算するが、ここでは、全賞球数が3であるため、出力要求数に1を加算する処理は行わない。また、主制御部300は、外部出力信号設定処理(ステップS235)において、出力要求数が1以上の場合に払出予定情報信号を1回出力するが、ここでは、出力要求数が0であるため、払出予定情報信号を出力する処理は行わない。
続いて、払出制御部600は、コマンド解析処理の賞球コマンド受信時処理(ステップS503)において、主制御部300から受信した賞球コマンドに含まれる払出要求数(この例では3)を、払出用払出数記憶部の払出数情報(この例では初期値の0)と、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報(この例では初期値の0)にそれぞれ加算し、払出用払出数記憶部の払出数情報を3、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報を3に更新する。また、払出制御部600は、払出管理処理(ステップS710)において、払出用払出数記憶部の払出数情報に基づいて、払出装置152の払出モータ602を駆動して遊技球の払出を行った後に、払出用払出数記憶部の払出数情報を払出数だけ減算するが、ここでは、払出用払出数記憶部の払出数情報が3であるため、3個の遊技球の払出を行った後に、払出用払出数記憶部の払出数情報を0(=3−3)に更新する。
続いて、払出制御部600は、信号出力処理(ステップS711)において、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値が所定数(本実施形態では10)以上の場合には、外部端子板609を介して情報入力回路350に払出情報信号を出力するための処理を行うが、ここでは、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報が3であるため、払出情報信号を出力するための処理は行わない。
続いて、主制御部300は、可変入賞口234への入賞を検出したことにより、入賞口カウンタ更新処理(ステップS216)において、可変入賞口234に対応する賞球数記憶領域に賞球数として15を記憶するとともに、シリアルコマンド管理処理(ステップS219)において、払出要求数(=賞球数15)の情報を含む賞球コマンドを払出制御部600に送信する。また、主制御部300は、シリアルコマンド管理処理(ステップS219)において、全賞球数が所定数10以上であるか否かを判定し、該当する場合には全賞球数から10を減算し、出力要求数に1を加算する。この例では、全賞球数が15で所定数10以上であるため、全賞球数15から所定数10を減算して全賞球数を5に更新し、出力要求数を1に更新し、出力要求数を1に更新する。
続いて、主制御部300は、外部出力信号設定処理(ステップS235)において、出力要求数が1以上の場合に払出予定情報信号を1回出力するが、この例では、出力要求数が1であるため、外部出力信号設定処理(ステップS235)において、1回目の払出予定情報信号として、ハイレベルの信号を所定期間Taに亘って出力している。
続いて、払出制御部600は、コマンド解析処理の賞球コマンド受信時処理(ステップS503)において、主制御部300から受信した賞球コマンドに含まれる払出要求数(この例では15)を払出用払出数記憶部の払出数情報(この例では0)と、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報(この例では3)にそれぞれ加算し、払出用払出数記憶部の払出数情報を15、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報を18に更新する。また、払出制御部600は、払出管理処理(ステップS710)、払出用払出数記憶部の払出数情報に基づいて、払出装置152の払出モータ602を駆動して遊技球の払出を行った後に、払出用払出数記憶部の払出数情報を払出数だけ減算するが、ここでは、払出用払出数記憶部の払出数情報が15であるため、15個の遊技球の払出を行った後に、払出用払出数記憶部の払出数情報を0(=15−15)に更新する。
また、払出制御部600は、信号出力処理(ステップS711)において、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値が所定数(本実施形態では10)以上の場合には、外部端子板609を介して情報入力回路350に払出情報信号を出力するための処理を行うが、ここでは、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報が18であるため、払出数情報の値が所定数(本実施形態では10)以上であると判定したタイミングで払出情報信号を1回出力している。なお、この例では、払出情報信号として、ハイレベルの信号を期間Tbに亘って出力している。
ここで、主制御部300が出力する払出予定情報信号のハイレベルの期間Taと、払出制御部600が出力する払出情報信号のハイレベルの期間Tbについては特に限定されないが、この例では、期間Taを期間Tb(最短期間は800ms)よりも長く設定している。このような構成とすれば、外部装置は、パルス幅の違いによって払出予定情報信号と払出情報信号を容易に区別することができる場合がある。
<外部端子板信号の出力例2>
図83は、外部端子板信号の出力例2を示すタイムチャートである。上述のとおり、主制御部300は、シリアルコマンド管理処理(ステップS219)において、全賞球数が所定数10以上であるか否かを判定し、該当する場合には全賞球数から10を減算し、出力要求数に1を加算する。この例では、全賞球数が24で所定数10以上であるため、全賞球数24から所定数10を減算して全賞球数を14に更新し、出力要求数を1に更新した後、減算後の全賞球数が14で所定数10以上であるため、再び、全賞球数14から所定数10を減算して全賞球数を4に更新し、出力要求数を2に更新している。
続いて、主制御部300は、外部出力信号設定処理(ステップS235)において、出力要求数が1以上の場合に払出予定情報信号を1回出力するが、この例では、出力要求数が2であるため、外部出力信号設定処理において、1回目の払出予定情報信号として、ハイレベルの信号を所定期間に亘って出力した後、その後の外部出力信号設定処理において、一度、ローレベルの信号を期間Tcに亘って出力し、その後の外部出力信号設定処理において、2回目の払出予定情報信号として、ハイレベルの信号を所定期間に亘って出力している。
続いて、払出制御部600は、コマンド解析処理の賞球コマンド受信時処理(ステップS503)において、主制御部300から受信した賞球コマンドに含まれる払出要求数(この例では15)を払出用払出数記憶部の払出数情報(この例では0)と、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報(この例では9)にそれぞれ加算し、払出用払出数記憶部の払出数情報を15、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報を24に更新する。また、払出制御部600は、払出管理処理(ステップS710)において、払出用払出数記憶部の払出数情報に基づいて、払出装置152の払出モータ602を駆動して遊技球の払出を行った後に、払出用払出数記憶部の払出数情報を払出数だけ減算するが、ここでは、払出用払出数記憶部の払出数情報が15であるため、15個の遊技球の払出を行った後に、払出用払出数記憶部の払出数情報を0(=15−15)に更新する。
また、払出制御部600は、信号出力処理(ステップS711)において、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値が所定数(この例では10)以上の場合には、外部端子板609を介して情報入力回路350に払出情報信号を出力するための処理を行うが、ここでは、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報が24で所定数10以上であるため、払出情報信号を1回出力するとともに、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報24から所定数10を減算し、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報を14に更新している。また、払出制御部600は、減算後の払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報が14で所定数10以上であるため、再び、払出情報信号を1回出力するとともに、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報14から所定数10を減算し、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報を4に更新している。なお、この例では、1回目の払出情報信号として、ハイレベルの信号を所定期間に亘って出力した後、一度、ローレベルの信号を期間Tdに亘って出力した後、2回目の払出情報信号として、ハイレベルの信号を所定期間に亘って出力している。
この例では、主制御部300による払出予定情報信号の出力と、払出制御部600による払出情報信号の出力を、各々2回ずつ行っているとともに、主制御部300による1回目の払出予定情報信号のハイレベル信号の出力期間と、払出制御部600による1回目の払出情報信号のハイレベル信号の出力期間の一部が重なっている。このような構成とすれば、外部装置は、払出予定情報信号および払出情報信号を同時に検出することができ、両者の論理和や論理積を算出することによって、従来に無い新たな情報を取得できる場合がある。
また、主制御部300が出力する1回目の払出予定情報信号と2回目の払出予定情報信号の間隔Tcよりも、払出制御部600が出力する1回目の払出情報信号と2回目の払出情報信号の間隔Tdを長く設定している。このような構成とすれば、外部装置は、払出予定情報信号の出力間隔と払出情報信号の出力間隔の違いによって、払出予定情報信号と払出情報信号を容易に区別することができる場合がある。
なお、この例では、主制御部300は、シリアルコマンド管理処理において、全賞球数が24で所定数10以上であるため、全賞球数24から所定数10を減算して全賞球数を14に更新し、出力要求数を1に更新した後、減算後の全賞球数が14で所定数10以上であるため、再び、全賞球数14から所定数10を減算して全賞球数を4に更新し、出力要求数を2に更新しているが、この例に限定されるものではない。
したがって、例えば、主制御部300は、N(Nは正の整数)回目のシリアルコマンド管理処理において、全賞球数24から所定数10を減算して全賞球数を14に更新し、出力要求数を1に更新した後、一度、シリアルコマンド管理処理を終了し、外部出力信号設定処理において1回目の払出情報信号を出力した後、N+1回目以降のシリアルコマンド管理処理において、全賞球数14から所定数10を減算して全賞球数を4に更新し、出力要求数を1に更新した後、外部出力信号設定処理において2回目の払出情報信号を出力してもよい。すなわち、一回のシリアルコマンド管理処理において出力要求数の更新を全て行う替りに、複数回のシリアルコマンド管理処理に分けて出力要求数の更新を行うようにしてもよい。
このような構成とすれば、賞球数の大小によってシリアルコマンド管理処理の処理時間がばらつくような事態を回避することができ、払出情報信号の出力タイミングが遅延することが無い上に、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
<外部端子板信号の出力例3>
図84は、外部端子板信号の出力例3を示すタイムチャートである。ここで、図における「図柄関連信号」は、主制御部300によって出力される図柄確定回数情報信号(外部端子板信号3)の波形を示しているが、その他の始動口情報信号(外部端子板信号4)、大当り情報1〜4信号(外部端子板信号5〜8)のいずれかに置き換えて考えることもできる(以下に説明する例も同様)。
この例では、主制御部300は、N(Nは正の整数)回目の外部出力信号設定処理において、払出予定情報信号としてハイレベルの信号を出力するとともに、図柄関連信号としてハイレベルの信号を出力している。また、その後、N+1回目以降の外部出力信号設定処理において、払出予定情報信号としてローレベルの信号を出力するとともに、図柄関連信号としてハイレベルの信号を出力している。すなわち、払出予定情報信号および図柄関連信号として同一期間、ハイレベル信号を出力している。
このような構成とすれば、外部装置は、払出予定情報信号および図柄関連信号を同時に検出することができ、両者の論理和や論理積を算出することによって、従来に無い新たな情報を取得できる場合がある。
<外部端子板信号の出力例4>
図85は、外部端子板信号の出力例4を示すタイムチャートである。この例では、主制御部300は、N(Nは正の整数)回目の外部出力信号設定処理において、出力要求数が1以上であり、かつ特定異常検出フラグオン(例えば、磁気異常を検出)の場合に、当該N回目の外部出力信号設定処理では払出予定情報信号を出力せずに、N+1回目以降の外部出力信号設定処理において払出予定情報信号の出力を行うことで、払出予定情報信号をN回目の外部出力信号設定処理から所定期間だけ遅延させて出力している。
一方、主制御部300は、N回目の外部出力信号設定処理において、出力要求数が1以上であり、かつ特定異常検出フラグオン(例えば、磁気異常を検出)の場合に、当該外部出力信号設定処理では図柄関連信号を出力せずに、N+1回目以降の外部出力信号設定処理においても図柄関連信号を出力しないように構成している。
このような構成とすれば、パチンコ機100において何らかの異常が発生したことを外部に知らせることができ、不正行為などを未然に防止できる場合がある。なお、この例では、特定異常検出フラグオンの場合に図柄関連信号を出力しない例を示したが、払出予定情報信号と同様に、本来出力するタイミングよりも遅延させて出力を行うように構成しても、同様の効果を得ることができる場合がある。
<外部端子板信号の出力例5>
図86は、外部端子板信号の出力例5を示すタイムチャートである。なお、この例では、可変入賞口234への入賞による賞球数を10に設定している。
この例では、主制御部300は、可変入賞口234への入賞を検出したことにより、入賞口カウンタ更新処理(ステップS216)において、可変入賞口234に対応する賞球数記憶領域に賞球数として10を記憶するとともに、シリアルコマンド管理処理(ステップS219)において、払出要求数(=賞球数10)の情報を含む賞球コマンドを払出制御部600に送信する。また、主制御部300は、シリアルコマンド管理処理(ステップS219)において、全賞球数が所定数10以上であるか否かを判定し、該当する場合には全賞球数から10を減算し、出力要求数に1を加算する。この例では、全賞球数が10で所定数10以上であるため、全賞球数10から所定数10を減算して全賞球数を0に更新し、出力要求数を1に更新する。
続いて、主制御部300は、外部出力信号設定処理(ステップS235)において、出力要求数が1以上の場合に払出予定情報信号を1回出力するが、この例では、出力要求数が1であるため、外部出力信号設定処理(ステップS235)において、払出予定情報信号として、ハイレベルの信号を所定期間に亘って出力している。
すなわち、この例では、可変入賞口234への入賞による賞球数(この例では10)と、出力要求数を加算する条件となる閾値(この例では10)を同一に設定しているため、1回のシリアルコマンド管理処理において出力要求数を1に更新し、後続の外部出力信号設定処理において、払出予定情報信号としてハイレベルの信号を出力している。
このように、特定の入賞口への入賞による賞球数と、出力要求数を加算する条件となる閾値を同一に設定する構成とすれば、特定の入賞口に1回入賞するたびに、払出予定情報信号を1回出力することができるため、特定の入賞口への入賞回数を推測することが可能となり、例えば、単位時間当りの入賞回数が所定回数を超える場合に、異常と判定して適切な処理(例えば、エラー報知)を行うことができる場合がある。
<外部端子板信号の出力例6>
図87は、外部端子板信号の出力例6を示すタイムチャートである。この例では、主制御部300は、可変入賞口234への入賞を2回検出したことにより、N(Nは正の整数)回目の外部出力信号設定処理において、1回目の払出予定情報信号としてハイレベルの信号を所定期間Taだけ出力した後に、所定期間Tc経過後のN+1回目以降の外部出力信号設定処理において、2回目の払出予定情報信号としてハイレベルの信号を所定期間だけ出力している。
一方、払出制御部600は、信号出力処理(ステップS711)において、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値が所定数(この例では10)以上であると判定したタイミングで、払出情報信号を所定期間Tbだけ1回出力している。
この例では、主制御部300による2回目の払出予定情報信号のハイレベル信号の出力期間と、払出制御部600による1回目の払出情報信号のハイレベル信号の出力期間の一部が重なっている。このような構成とすれば、外部装置は、2回目の払出予定情報信号および1回目の払出情報信号を同時に検出することができ、両者の論理和や論理積を算出することによって、従来に無い新たな情報を取得できる場合がある。
<外部端子板信号の出力例7>
図88は、外部端子板信号の出力例7を示すタイムチャートであり、同図(a)は上記図83のタイムチャートの一部を抜き出して示したもの、同図(b)は同図(a)に示す例において特定異常検出フラグオンと判定した場合のタイムチャートである。
この例では、同図(b)に示すように、主制御部300は、外部出力信号設定処理において、出力要求数が1以上であり、かつ特定異常検出フラグオン(例えば、磁気異常を検出)の場合に、払出予定情報信号を出力しないように構成している。このような構成とすれば、パチンコ機100において何らかの異常が発生したことを外部に知らせることができ、不正行為などを未然に防止できる場合がある。
<外部端子板信号の出力例8>
図89は、外部端子板信号の出力例8を示すタイムチャートであり、同図(a)は正常時のタイムチャートの一部を抜き出して示したもの、同図(b)は異常発生時のタイムチャートである。
この例では、同図(b)に示すように、主制御部300は、外部出力信号設定処理において、出力要求数が1以上であり、かつ特定異常検出フラグオン(例えば、磁気異常を検出)の場合に、払出予定情報信号を出力していないが、セキュリティ情報信号を出力している。一方、払出制御部600は、信号出力処理(ステップS1708)において、払出時外部出力用払出数記憶部の払出数情報の値が所定数(この例では10)以上であると判定したタイミングで、払出情報信号を出力している。
このような構成とすれば、断線などが原因でセキュリティ情報信号が外部装置に出力できない場合でも、外部装置は、主制御部300からの払出予定情報信号と、払出制御部600からの払出情報信号の情報に基づいて、払出に関する異常の有無を把握できる場合がる。また、外部装置は、セキュリティ信号および払出情報信号を同時に検出することができ、両者の論理和や論理積を算出することによって、従来に無い新たな情報を取得できる場合がある。なお、セキュリティ情報信号を出力する場合には、セキュリティ情報信号を出力しない場合の払出予定情報信号の出力タイミングよりも所定時間だけ遅延させたタイミングで払出予定情報信号を出力するようにしてもよい。
<実施形態3>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態3に係るパチンコ機(遊技台)について詳細に説明する。なお、図90〜図93及びこれらの参照符号は、本実施形態3における説明のみに使用するものとする。
図90は、上述の電源基板182、払出基板170、および主基板156間の電源供給例を示している。図90(a)に示す例では、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を備える電源基板182から電源ラインpl01と電源ラインpl02とが引き出され、電源ラインpl01と電源ラインpl02が共に、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を備える払出基板(払出制御基板)170に接続されている。電源投入後に一定時間経過したら電源ラインpl01にはDC(直流)12Vの電圧が印加され、電源ラインpl02にはDC12Vと異なる直流電圧が印加される。払出基板170からは電源ラインpl03が引き出され、電源ラインpl03は、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板(主制御基板)156に接続されている。電源ラインpl03は払出基板170内で電源ラインpl01に接続されている。従って、電源投入後に一定時間経過したら主基板156には払出基板170を介して電源基板182からDC12Vの電圧が供給される。なお、これらの電圧値は一例であって、駆動する回路によってこれらと異なる電圧値の電圧を印加するようにしてももちろんよい。
図90(b)に示す例では、電源基板182から電源ラインpl04と電源ラインpl05、および電源ラインpl06が引き出されている。電源ラインpl04は主基板156に接続されている。電源ラインpl05と電源ラインpl06は共に、払出基板170に接続されている。電源投入後に一定時間経過したら電源ラインpl04と電源ラインpl05にはDC12Vの電圧が印加され、電源ラインpl06にはDC12Vと異なる直流電圧が印加される。つまり、電源投入後に一定時間経過したら主基板156には払出基板170を介さずに、電源基板182から直接にDC12Vの電圧が供給される。
図90(c)に示す例では、電源基板182から電源ラインpl07、電源ラインpl08、電源ラインpl09、および電源ラインpl10が引き出されている。電源ラインpl07と電源ラインpl08は主基板156に接続されている。電源ラインpl09と電源ラインpl10は共に、払出基板170に接続されている。電源投入後に一定時間経過したら電源ラインpl07と電源ラインpl09にはDC12Vの電圧が印加され、電源ラインpl08にはDC5Vの電圧が印加され、電源ラインpl10にはDC5V/12Vとは異なる直流電圧が印加される。つまり、電源投入後に一定時間経過したら主基板156には払出基板170を介さずに、電源基板182から直接にDC5VとDC12Vの2種類の電圧が供給される。
図91は、主基板156内の電源供給例を示している。本例では図90(a)に示す構成を用いて説明する。払出基板170から引き出された電源ラインpl03は主基板156内に引き込まれて、DC−DCコンバータ7001の入力端子に接続されている。DC−DCコンバータ7001は電源ラインpl03に印加されたDC12Vの電圧をDC5Vに変換する機能を有している。DC−DCコンバータ7001で生成されたDC5Vの電圧は電源ラインpl11に印加される。
電源ラインpl11には複数の分岐ラインが接続されており、所定の分岐ラインがリセットIC7003の電源端子Aに接続されている。電源投入後に一定時間経過したら電源端子AにDC5Vの電圧が駆動電圧として印加され、これによりリセットIC7003が駆動される。また、電源ラインpl11から分岐した別の分岐ラインがマイコン(CPU)304の電源端子Fに接続されている。電源投入後に一定時間経過したら電源端子FにDC5Vの電圧がマイコン304の駆動電圧として印加される。なお、リセットIC7003とマイコン304の駆動電圧は同じでなく異なっていてもよい。また、リセットIC7003やマイコン304の駆動電圧の電圧値自体と電源ラインpl11に印加される電圧の電圧値が同じでなく異なっているようにいてもよい。
リセットIC7003の信号入力端子Bは別の分岐ラインを介して電源ラインpl11に接続されている。リセットIC7003は、信号入力端子Bの端子電圧をモニタして、マイコン304の端子Fに印加されるマイコン304の駆動電圧の状態を把握するようになっている。一方、リセットIC7003の信号入力端子Cは所定の分岐ラインを介して電源ラインpl03に接続されている。リセットIC7003は、信号入力端子Cの端子電圧をモニタして、電源ラインpl03に印加されている電圧の状態を把握するようになっている。
リセットIC7003には少なくとも2つの信号出力端子D、Eが設けられている。信号出力端子Dからはリセット信号(起動信号)が出力され、信号出力端子Eからは低電圧信号が出力される。リセットIC7003は、信号入力端子Bの端子電圧がマイコン304の動作保証電圧(例えば、4.5V)を超えていないと判断したら、信号出力端子Dに出力しているリセット信号をネゲート(無効)状態にする。一方、信号入力端子Bの端子電圧がマイコン304の動作保証電圧を超えたと判断したら、信号出力端子Dに出力しているリセット信号をアサート(有効)状態にする。つまり、信号入力端子Bの端子電圧がマイコン304の動作保証電圧(例えば、4.5V)を超えていない場合に、信号出力端子Dに出力されているリセット信号がネゲート状態になり、信号入力端子Bの端子電圧がマイコン304の動作保証電圧を超えた場合には、信号出力端子Dに出力されているリセット信号がアサート状態になる。なお、リセットIC7003の端子の数は任意であり図示のものは一例示であり、説明に必要な端子を図示しているだけであって、端子の数、配置位置は図示のものと同じでもよいし同じでなくてもよい。
リセットIC7003の信号出力端子Dは、信号ラインpl12を介してマイコン304の信号入力端子Gに接続されている。信号入力端子Gはシステムリセット(XSRST)端子として用いられている。このため、信号ラインpl12に出力されているリセット信号がアサート状態になると、マイコン304はセキュリティモードに移行する。このように、リセットIC7003は、信号出力端子Dがリセット信号出力端子として機能して図4に示す起動信号出力回路340としての役割を果たしている。
リセットIC7003は、信号入力端子Cの端子電圧が所定の電圧値(例えば、9V)を超えていないと判断したら、信号出力端子Eに出力している低電圧信号をアサート状態にする。一方、信号入力端子Cの端子電圧が所定の電圧値を超えたと判断したら、信号出力端子Eに出力している低電圧信号をネゲート状態にする。
リセットIC7003の信号出力端子Eは、信号ラインpl13を介してマイコン304の信号入力端子Hに接続されている。信号入力端子Hはデータ端子D0〜D7のいずれか1つのデータ端子として用いられている。例えば、マイコン304は、信号ラインpl13に出力されている低電圧信号がネゲート状態になるまで、例えば図42のステップS103とステップS105の処理を繰り返す。このように、リセットIC7003は、信号出力端子Eが定電圧信号出力端子として機能して図4に示す電圧監視回路338としての役割を果たしている。
この例では信号ラインpl13上の低電圧信号がアサート状態からネゲート状態(あるいはその逆)になるときの信号入力端子Cの所定の閾値電圧値を9Vとしているがこれに限られない。例えば、上述の主制御部タイマ割込処理のステップS239およびステップS243における電断検出から電断処理に要する期間中にマイコン304が電断処理を継続できる電圧が電源端子Fに印加されていればよい。DC−DCコンバータ7001から電源ラインpl11に出力されるDC5V電圧は、DC−DCコンバータ7001に入力する電源ラインpl03のDC12V電圧が7V程度に低下する辺りから徐々に低下を始める。そこで、信号入力端子Cの端子電圧が所定の電圧値(例えば、9V)未満になると、信号出力端子Eに出力している低電圧信号をネゲート状態からアサート状態にするようにしている。所定の電圧値として例えば9Vを用いれば、電源ラインpl11の電圧が徐々に低下しても主制御部タイマ割込処理のステップS239およびステップS243における電断検出から電断処理に要する期間中にマイコン304が動作を継続できる。
図92は、電源基板182と主基板156内の電源供給例を示している。図91に示す電源供給構成と比較して説明すると、図91で主基板156内に配置されていたDC−DCコンバータ7001とリセットIC7003が、図92に示す構成では電源基板182上に配置されている。これにより、電源ラインpl11と信号ラインpl12およびpl13は電源基板182および主基板156の間を跨いで配線されている。このような構成によれば、DC5V、DC12V、およびその他の電圧値の電源を電源基板182で全て供給可能になるので、主基板156や払出基板170に電源供給用回路を設ける必要がなくなり、基板上の回路レイアウトに余裕を持たせることができる場合がある。
図93は、主基板156内の電源供給例を示している。図93(a)は、CPU304の外部マスカブル割込み端子XINTと外部ノンマスカブル割込み端子XNMIに電源ラインpl11の分岐ラインを接続して、両端子XINTおよびXNMIにDC5Vの電圧を常時印加している状態を示している。こうすることにより、両端子XINTおよびXNMIに入力する割込み信号は常にネゲート状態を維持するため、割込み端子による外部割込みを使用しない場合には、ノイズ等による誤動作を確実に防止することができる。図93(b)に示す構成は、図91に示す構成におけるCPU304の端子Hが外部ノンマスカブル割込み端子XNMIとして機能している場合を例示している。なお、割込み端子の符号のXは、ローアクティブを示しておりL信号が入力されてアサート状態となるが、ハイアクティブでアサート状態になる回路の場合はL信号(例えば、0V)を常に入力させるようにする。
<受信コマンド処理、受信コマンド取得処理、受信コマンド解析処理(詳細)>
図94〜図101を参照して受信コマンド処理、受信コマンド取得処理および受信コマンド解析処理の詳細について説明する。
図94および図95は、払出制御部600のRAM708の第二の領域708Bに設けられた、受信コマンドバッファエリアの一例を示す図である。
図94に示すように、受信コマンドバッファエリアは、固定長(ここでは、アドレス00H〜03H)の記憶領域(バッファ)をリング状に利用し、そのバッファにデータを格納するリングバッファとして設けられる。なお、ここでは、バッファのサイズとしてアドレス00H〜03Hの記憶領域を例示しているが、バッファのサイズはこれに限らない。受信コマンドバッファエリアでは、図示の如くデータの書き込み用ポインタ(設定ポインタ)と、データの読出し用ポインタ(解析ポインタ)を用いてデータ(受信コマンドの値)の設定と解析とを行う。どちらのポインタもバッファの終端(ここでは最下層)に達すると、バッファの先頭(ここでは最上層)に戻るように回転される。このようにして、概念的にあたかも環であるかのようにしてデータが処理され、実際の領域(固定長のバッファエリア)と二つのポインタ変数(設定ポインタと解析ポインタ)のみで、データが溢れることの無いバッファ管理を実現できる。
図94は、設定ポインタの値が直接、記憶領域のアドレスを示す例である。まず、同図(a)に示すように、設定ポインタと解析ポインタはいずれも受信コマンドバッファエリアの先頭アドレス(00H)の位置を参照している。リングバッファでは、読み出し用ポインタ(解析ポインタ)は、現在参照する位置からデータを読み出すが、書き込み用ポインタ(設定ポインタ)と参照アドレスが一致した場合には、データの読み込みを終了(待機)する。つまり同図(a)の状態では、設定ポインタと解析ポインタの位置が同じであるので、払出制御部600のCUPは、データの読み出しを待機している。
この状態で、払出制御部600が主制御部300から最初の受信コマンド(例えば、2AH(10球払出を指示する賞球コマンド)を受信すると、設定ポインタの位置(00H)に受信コマンドの値(2AH)が書き込まれ(同図(b))、設定ポインタは次のアドレス(01H)に移動する(同図(c))。なお、図94および図95においては、受信コマンドの値について16進数を示す「H」を省略して示す。
設定ポインタと解析ポインタとは異なるアドレスを参照しているため、解析ポインタはデータの読み込みを開始する。つまり解析ポインタは、先頭のアドレス(00H)に格納されている値(ここでは2AH)を参照し、当該値から受信コマンドの内容を解析して対応するモジュールにジャンプする(同図(c))。解析ポインタにより値が読み出された後に、解析ポインタが参照する記憶領域がクリアされ(同図(d))、解析ポインタは次のアドレス(01H)に移動する(同図(e))。なお、解析ポインタの値をインクリメントした後にデータを読み出してもよい。
次に受信コマンド(例えば、23H(3球払出を指示する賞球コマンド)を受信すると、設定ポインタの位置(01H)に受信コマンドの値(23H)が書き込まれ(同図(f))、設定ポインタは次のアドレス(02H)に移動する(同図(g))。次の受信コマンド(例えば、2FH(15球払出を指示する賞球コマンド)を受信すると、設定ポインタの位置(02H)に受信コマンドの値(2FH)が書き込まれ(同図(h))、設定ポインタは次のアドレス(03H)に移動する(同図(i))。解析ポインタは現在のアドレス(01H)に格納されている値(ここでは23H)を参照し、当該値から受信コマンドの内容を解析して対応するモジュールにジャンプし(同図(i))、その後、解析ポインタの参照する記憶領域がクリアされる(同図(j))。解析ポインタの参照する記憶領域がクリアされると、解析ポインタは次のアドレス(02H)に移動し(同図(k))、(設定ポインタの位置とは不一致であるので)バッファの値(2FH)を読み込んで解析する。その後、解析ポインタの参照する記憶領域がクリアされ(同図(l))、解析ポインタは次のアドレス(03H)に移動する(同図(m))。
同図(m)の状態では、設定ポインタと解析ポインタの参照アドレスが一致しているため、解析ポインタはデータの読み込みを待機する。次の受信コマンド(例えば、23H)を受信すると、設定ポインタの位置(03H)に受信コマンドの値(23H)が書き込まれ(同図(n))、設定ポインタは次のアドレス(00H)に移動する(同図(o))。解析ポインタは現在のアドレス03Hの値23Hを読出し、解析を行う(同図(o))。以下同様に、データの書き込みと読み出しが行われる。
図94は、受信コマンドバッファエリアの他の例を示す図である。同図に示す例では、設定ポインタおよび解析ポインタが参照する位置(その値)と、実際にデータが格納された記憶領域のアドレスとが異なる場合を示している。つまり、設定ポインタおよび解析ポインタが参照する位置(その値)に基づき、データが格納されたアドレスを算出して、データの書き込み及び読み込みを行うものである。
図94(a)を参照して、受信コマンドが格納される受信コマンドバッファエリアとして、例えばアドレス7F10H〜7F13Hまでの領域が確保されている。一方、設定ポインタは、例えばRAM708のアドレス7F0EHに記憶され、解析ポインタは例えば、RAM708のアドレス7F0FHに記憶されており、設定ポインタと解析ポインタにそれぞれ図示の値(例えば、00H〜03H)をセットする。
つまり、同図の状態では、設定ポインタと解析ポインタはいずれもの先頭の値00Hがセットされており、受信コマンドバッファエリアにはデータが格納されていない。
この状態で、払出制御部600が主制御部300から最初の受信コマンド(例えば、2AH)を受信した場合、設定ポインタにセットされた値(00H)に基づいて所定の演算処理を行い、受信コマンドバッファエリアの先頭アドレスの値(7F10H)を算出する。そして受信コマンドバッファエリアのアドレス7F10Hに受信コマンド(2AH)を格納する(同図(b))。そして、受信コマンド格納された後、設定ポインタの位置は更新(インクリメント)され、次のアドレスに移動する。解析ポインタは、セットされている値(00H)に基づいて所定の演算処理を行い、受信コマンドバッファエリアの先頭アドレスの値(7F10H)を算出する。そして受信コマンドバッファエリアのアドレス7F10Hのデータ(2AH)を読み込み、解析する(同図(c))。その後、受信コマンドバッファエリアのアドレス7F10Hがクリアされ(同図(d))、解析ポインタが更新されて次のアドレスの値がセットされる(同図(e))。この状態で、払出制御部600が主制御部300から次の受信コマンド(例えば、23H)を受信した場合、設定ポインタにセットされる値(01H)に基づいて所定の演算処理を行い、受信コマンドバッファエリアの先頭アドレスの値(7F11H)を算出し、当該アドレス7F11Hに受信コマンド(23H)を格納する(同図(f))。その後、設定ポインタは次のアドレスを参照し、解析ポインタはセットされた値(01H)に基づいて所定の演算処理を行い、受信コマンドバッファエリアのアドレス7F11Hを算出して、格納されているデータ(23H)を取得し、解析する。以降、同様の処理を繰り返してデータの格納と解析が行われる。
なお、設定ポインタおよび解析ポインタにセットする値は、実際には、0〜15(4ビット)の値を用い、インクリメント関数で値の更新をしている。設定ポインタおよび解析ポインタは8ビットであるが、ポインタには、セットする値(4ビットで0〜15)と0FHとの論理積の演算結果をセットするので、0〜15の範囲で循環させることが可能になる。
<記憶領域の構成>
図96(a)(b)は、本実施形態の受信コマンド処理、受信コマンド取得処理および受信コマンド解析処理において使用する記憶領域の一部の構成を示す概要図である。また図96(c)は、主制御部300が払出制御部600に送信するコマンド(受信コマンド)の一例である。
図96(a)は、払出制御用マイクロコンピュータ770の内蔵レジスタの一部である、ステータスレジスタ772と受信データレジスタ774の概要図である(図39参照)。ステータスレジスタ772にはシリアル通信回路の状態を示す情報が格納され、受信データレジスタ774には、受信コマンドが格納される。なお、ここでは払出制御部600で受信したコマンドを格納する受信データレジスタ774として示しているが、送受信データが格納される送受信データレジスタであってもよい。
図96(b)は、払出制御部600のRAM708の第二の領域708Bの構成を示す概要図である。同図に示すように、第二の領域708Bは例えば、アドレス7F0EH〜7F13Hまでの領域で構成され、アドレス7F0EHが設定ポインタ保存用エリア7081であり、アドレス7F0FHが解析ポインタ保存用エリア7082であり、アドレス7F10H〜7F13Hが受信コマンドバッファエリア(リングバッファ)708Rである。
受信コマンドバッファエリア708Rには、同図(c)で示す受信コマンドが格納される。同図(c)の内容は、図47(b)に示すものと同様であるので、説明は省略する。
<受信コマンド処理(詳細)>
図97を参照して、受信コマンド処理の一例について、詳細に説明する。上述したように、受信コマンド処理は、払出制御部割込み処理(図65)のステップS404において行われる処理(図66参照)である。また、以下の説明では図93に示したように、設定ポインタおよび解析ポインタの値に基づき、受信コマンドバッファエリアのアドレスを間接的に算出して参照する場合を例に示す。つまり、初期状態では、設定ポインタおよび解析ポインタの値はいずれも00Hであり、最初にデータが格納される領域は、受信コマンドバッファエリアのアドレス7F10Hである。
まず、払出制御部600のCPUはステータスレジスタ772の特定ビットを参照して「受信完了」になった場合に、受信データレジスタ774から受信データ(受信コマンド)を読み込む(1)。
受信コマンドの格納先は、一例として、設定ポインタ保存エリア7081の値と、受信コマンドバッファエリア708Rの先頭アドレスに基づいて求める。すなわち、設定ポインタ保存エリア7081(アドレス7F0EH)の値(01H)に、受信コマンドバッファエリア708Rの先頭アドレス7F10Hを加算して格納先のアドレス7F11Hを算出する(2)。払出制御部600のCPUは、受信データレジスタ774の受信コマンドを、受信コマンドバッファエリア708Rのアドレス7F11Hに格納する(3)。受信データレジスタ774から受信コマンドが読み出されると、ステータスレジスタ772の特定ビットがクリアされる。また、払出制御部600のCPUは、設定ポインタの値を更新(インクリメント)する(4)。
なお、払出制御部600のCPUが、受信データレジスタ774の受信コマンドを、受信コマンドバッファエリア708Rのアドレス7F11Hに格納するとともに、ステータスレジスタ772の特定ビットをクリアしてもよい。
<受信コマンド取得処理(詳細)>
図98を参照して、受信コマンド取得処理の一例について、詳細に説明する。受信コマンド取得処理は、払出制御部メイン処理(図64)のステップS309において行われる処理(図67のステップS701)である。
まず、払出制御部600のCPUは、設定ポインタ保存エリア7081の値(ここでは02H)と、解析ポインタ保存エリア7082の値(ここでは01H)の値を比較し(1)、これらの値が不一致である場合、解析を行う。解析するデータ(受信コマンド)の格納先は、一例として、解析ポインタ保存エリア7082の値と、受信コマンドバッファエリア708Rの先頭アドレスに基づいて求める。すなわち、解析ポインタの値(ここでは01H)と、受信コマンドバッファエリア708Rの先頭アドレス7F10Hを加算して格納先のアドレス7F11Hを算出する(2)。払出制御部600のCPUは、受信コマンドバッファエリア708Rのアドレス7F11Hに格納されているデータを別の領域(例えば、Aレジスタ722など)に格納し、受信コマンドバッファエリア708Rのアドレス7F11Hのデータをクリアする(3)。また、払出制御部600のCPUは、解析ポインタの値を更新(インクリメント)する(4)。
この後、払出制御部600のCPUは、Aレジスタ722に格納した受信コマンドの種別(賞球コマンドであるか、通信確認コマンドであるか)を解析し、対応するモジュールにジャンプする。
<受信コマンド解析処理>
図99〜図101を参照して、受信コマンド解析処理の一例について、詳細に説明する。受信コマンド解析処理は、払出制御部メイン処理のステップS309において行われる処理(図67のステップS702)である。
図99は受信コマンドのデータの一例とジャンプテーブルの関係を示す図である。同図(a)は、受信コマンドのビット単位の設定例(内容)を示す図であり、同図(b)はジャンプテーブルの一例を示す図である。
同図(a)に示すように、受信コマンドは8ビットデータであり、上位4ビットがコマンド種別を示し、下位4ビットが実データを示している。例えば、上位4ビットの値が「1」の場合が主制御通信確認コマンドであり、そのうち、下位4ビットの実データ部分の値が「0」の場合に初期起動時であることを示し、下位4ビットの実データ部分の値が「1」の場合に復帰起動時であることを示す。また、例えば、上位4ビットの値が「2」の場合が賞球コマンドであり、そのうち、下位4ビットの実データ部分の値が「3」の場合に3球の払い出しであることを示し、下位4ビットの実データ部分の値が「10」の場合に10球の払い出しであることを示し、下位4ビットの実データ部分の値が「15」の場合に15球の払い出しであることを示す。なお、上位4ビットのコマンド種別と下位4ビットの実データは別々に一時保存されるが、これについては後述する。
同図(b)は、ジャンプテーブルの一例を示す。ジャンプテーブルは、払出制御部600のROM706の、ROM制御領域に設けられ、アドレス0700Hに、主制御通信確認コマンド受信処理(プログラム)の先頭アドレス0750Hのうちの下位8ビット(または上位8ビット)が記憶され、0701Hには、主制御通信確認コマンド受信処理の先頭アドレス(ここでは0750H)のうちの上位8ビット(または下位8ビット)が記憶されている。また、アドレス0702Hに、賞球数コマンド受信時処理(プログラム)の先頭アドレス(ここでは0780H)のうちの下位8ビット(または上位8ビット)が記憶され、0703Hには、賞球数コマンド受信時処理の先頭アドレス0780Hのうちの上位8ビット(または下位8ビット)が記憶されている。
払出制御部600のCPUは、賞球コマンドの上位4ビットを解析し、「1」の場合は、同図(b)のジャンプテーブルのアドレス0700Hを参照し、主制御通信確認コマンド受信時処理の先頭アドレス(ここでは0750H)にジャンプする。また、払出制御部600のCPUは、賞球コマンドの上位4ビットを解析し、「2」の場合は、同図(b)のジャンプテーブルのアドレス0702Hを参照し、賞球数コマンド受信時処理の先頭アドレス(ここでは0780H)にジャンプする。
図100および図101は、引き続き、受信コマンド解析処理の詳細を示す図であり、図98の(3)でAレジスタに格納された受信コマンドの解析例を示す図である。
図100(a)では、Aレジスタに例えば、3球払出を指示する賞球コマンド(23H)として「00100011」が格納されている場合を示す。まず、払出制御部600のCPUは、後にコマンド種別の判定を行うため、Aレジスタの値をBレジスタに退避する。なお、上述したように本実施形態では、図66(b)のステップS1403で賞球コマンド受付許可フラグがオフになっている場合には受信コマンドをバッファに格納せずに処理を終了し、また図67のステップS706で賞球コマンド受付許可フラグがオフになっている場合には、賞球コマンド受信時処理を行わずに処理を終了している。しかし図100(a)に示すタイミング(賞球コマンドをバッファに格納した後に)で、上位4ビットを参照して賞球コマンドであることを解析し、賞球コマンドの受付が不可(賞球コマンド受付許可フラグがオフ)となっている場合には、コマンドを破棄して処理を終了してもよい。また、主制御通信確認コマンドおよび賞球コマンド以外のコマンドを破棄した場合や、賞球コマンド受付許可フラグをオフすることで意図しない賞球コマンドを破棄した場合であっても、主制御部300にエラーである旨を送信しなくてもよい。
次に、同図(b)に示すように、Aレジスタの下位4ビットの値を取得するためにAレジスタの値「00100011」と0FH(「00001111」)の論理積を算出してAレジスタに格納する。この結果Aレジスタの値は上位4ビットがマスクされ実データ部分の値のみ(「00000011」)となる。
次に、同図(c)に示すように、Aレジスタの値(実データ部分)をCレジスタに退避し、その後、同図(d)に示すように、コマンド種別判定のためにBレジスタの値「00100011」をAレジスタに格納(復帰)する。なお、実データ部分の対比処理と、コマンド種別判定のための復帰処理の順番は、逆でもよい。
次に、同図(e)に示すように、Aレジスタの上位4ビットの値を取得するためにAレジスタの値「00100011」とF0H(「11110000」)の論理積を算出してAレジスタに格納する。この結果Aレジスタの値は下位4ビットがマスクされ、コマンド種別を示す値のみ(「00100000」)となる。
引き続き図101(a)では、Aレジスタの値について右シフトを4回行う。これによりAレジスタの値は、賞球コマンドの場合は図示の如く「00000010」となる(主制御通信確認コマンドの場合は、「00000001」となる)。
同図(b)では、オフセット算出のため、Aレジスタの値を減算(デクリメント)し、「00000001」を得る。その後、同図(c)に示すようにAレジスタのデクリメント後の値と特定の値(ここでは例えば02H)を比較(CP 02H命令)する。このタイミングで(デクリメント後の)Aレジスタの値は、通常では00Hまたは01Hであるので、キャリーが発生した場合には、正常なコマンドであり、キャリーが発生しなかった場合には意図しないコマンドと判定できる。したがって、キャリーが発生しなかった場合には意図しないコマンドであるとして処理を終了する。なお、特定の値との比較は減算処理前に行ってもよい。
次に、同図(d)では、図99(b)に示したジャンプテーブルの先頭アドレス0700Hを、払出制御部600のHLレジスタ(ペアレジスタ)724に格納する。
次に、同図(e)に示すように、HLレジスタの値に、同図(b)のAレジスタの値を2倍した値「00000010」を加算し、加算後のHLレジスタに記憶されているアドレスにジャンプする(モジュールに移行する)。HLレジスタに記憶されているアドレスへのジャンプは、例えば、「JP(HL)命令」などで行う。この例では、ジャンプテーブルのアドレス0702Hに格納されているアドレス0780Hにジャンプし、賞球数コマンド受信時処理が実行される。
また、図示は省略するが、受信コマンドが主制御通信確認コマンドの場合、同図(b)のAレジスタの値が「00000000」となる。つまり、同図(e)でHLレジスタに加算するAレジスタの値の2倍値も「00000000」となり、ジャンプテーブルのアドレス0700Hに格納されているアドレス0750Hにジャンプすることとなり、主制御通信確認コマンド受信時処理が実行される。
なお、同図(e)の後に、賞球数コマンド受信時処理に移行した場合は、図100(c)においてCレジスタに退避した実データ部分が賞球数となるので、この賞球数を図69(a)のステップS1102または図69(b)のステップS1203において、次賞球数エリアに加算する処理を行う。なお、賞球個数についての不正対策は行っていないが、賞球個数の不正対策として、Cレジスタに退避した実データ部分(下位4ビット)を参照する処理を行ってもよい。
以上、受信コマンド処理、受信コマンド取得処理および受信コマンド解析処理について説明したが、送信コマンド処理(図65のステップS412)や、送信コマンド出力処理(図64のステップS311)は、上述の受信コマンド処理、受信コマンド取得処理および受信コマンド解析処理の少なくとも一つ以上と同様に実行してもよい。
なお、主制御通信確認コマンドは定期的に払出制御部600に送信しているが、賞球コマンド送信前だけ送信するようにしてもよく、その場合、初回の主制御通信確認コマンドのみ、賞球コマンドと別に送信するようにしてもよい。また、例えば、賞球コマンド1送信につき、主制御通信確認コマンド1送信するものとしてもよい。また、主制御部タイマ割込み処理の1割込みにつき1送信、あるいは1割り込みにつき複数送信、1割り込みにつきグループ単位で送信、1割り込みにつき255を超えない範囲で複数送信などを行うものであってもよい。
また、賞球が発生した場合の賞球コマンドの送受信の際に、デバイス等の状態に関する情報を送受信すると通信量が増えすぎてしまうため、主制御部300と払出制御部600の間で定期的に通信確認コマンドを送受信する場合には、払出制御部600では側は通信確認コマンドの送受信のタイミングで、デバイス等の状態に関する情報も送受信するとよい。
また、主制御通信確認コマンドを受信しない場合には、エラーに関するコマンドを主制御部300に送信しないものとしてもよい。この場合、エラーコマンドを使って、所定の種別のエラーは送信するなど一部のエラーについては送信するものとしてもよい。
また、主制御通信確認コマンドを受信した場合、主制御部300に、複数種類のコマンドを、別々のタイミング(例えば、異なるメイン処理など)で送信する場合がある。例えば、複数種類のコマンドの送信が同時に発生した場合には、例えばエラーコマンドの上位4ビットが小さいもの順に送るなどとしてもよいし、上位4ビットが大きいもの順に送るなどとしてもよい。また、賞球コマンドは賞球に関わる重要なコマンドであることから、コマンドを暗号化してもよい。
また、上記の実施形態で説明した各処理のフローは、同様の機能が得られるものであれば、図示の流れに限定されるものではなく、処理順序は適宜入れ替えることが可能である。
また、払出制御部メイン処理で受信コマンド処理(ステップS404)を実行し、払出制御部割込み処理でコマンド解析処理(ステップS309)を実行するようにしてもよし、払出制御部メイン処理で受信コマンド処理(ステップS404)とコマンド解析処理(ステップS309)を実行するようにしてもよいし、払出制御部割込み処理で受信コマンド処理(ステップS404)とコマンド解析処理(ステップS309)を実行するようにしてもよい。
なお、図69(b)に示す賞球コマンド受信時処理では、払出制御部割込み処理(図65)における受信コマンド処理(ステップS404)の、賞球コマンド受付許可フラグの判定処理(図66(b)のステップS1403)では、賞球コマンド受付許可フラグがオフであっても、本ステップの賞球コマンド受付許可フラグがオンの場合には、次のステップS1203に進む。つまり、払出制御部割込み処理では不正なコマンドと判定されても、本ステップにおいて正常な受信コマンドとしての処理を行う場合がある。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<特図当否判定用テーブル>
図102(a)は特図当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は特図当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は特図当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は特図当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの特図当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<特図当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定で特図低確率状態(特図確変なし)の場合には、同図(a)に示す特図当否判定用低確率状態テーブル(特図1)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、取得した特図当選乱数値が10220〜10384である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または10385〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図低確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)であるから、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は10220〜10384(数値範囲の大きさは164)であるから、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=165/65536)である。
また、特図1変動遊技の大当り判定で特図高確率状態(特図確変あり)の場合には、同図(b)に示す特図当否判定用高確率状態テーブル(特図1)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が12186〜12349である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定して小当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12350〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜12349(数値範囲の大きさは164)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=163/65536)である。しがって、特図1変動遊技においては、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率とほぼ同一に設定されている。なお、本実施例においては、特図の抽選確率状態に関わらずに大当りとなる乱数(例えば10001)を設定しているが、複数の抽選確率状態で、大当りとなる乱数が重複しないように設定しても良い。
<特図当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定で特図低確率状態(特図確変なし)の場合には、同図(c)に示す特図当否判定用低確率状態テーブル(特図2)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または10220〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図低確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)であるから、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)である。
また、特図2変動遊技の大当り判定で特図高確率状態(特図確変あり)の場合には、同図(d)に示す特図当否判定用高確率状態テーブル(特図1)を参照し、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12186〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)である。なお、本実施形態では、特図1に小当りを振り分けつつ、特図2には小当りを振り分けていないが、逆に特図2にのみ小当りを振り分けても良いし、両方に振り分けても良い。また、小当り自体を設けなくても良い。
<普図当否判定用テーブル>
図103(a)は普図当否判定用低確率状態テーブルの一例を示したものであり、同図(b)は普図当否判定用高確率状態テーブルの一例を示したものである。
これらの普図当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、普図当り判定用の抽選値データと、普図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この普図当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、普図始動口228aまたは普図始動口228bを球が通過したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する普図当選乱数値に基づいて、普図変動遊技の当否結果を決定する当り判定を行う。
<普図当否判定用テーブル/普図変動遊技の当り判定>
普図変動遊技の当り判定で特図低確率状態(特図確変なし)の場合には、同図(a)に示す普図当否判定用低確率状態テーブルを参照し、取得した普図当選乱数値が49である場合は、普図変動遊技の当選(当り)と判定してRAM308に設けた当りフラグの格納領域に当りとなることを示す情報を設定する(以下、当りフラグの格納領域に当りの情報を設定することを「当りフラグをオンに設定する」という)。また、取得した普図当選乱数値が0〜48または50〜99の数値である場合には、普図変動遊技のはずれと判定して上述の当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)、特図低確率状態における当りの抽選値データの数値範囲は49(数値範囲の大きさは1)であるから、特図低確率状態の普図変動遊技の当りの当選確率は、1/100である。
また、普図変動遊技の当り判定で特図高確率状態(特図確変あり)の場合には、同図(b)に示す普図当否判定用高確率状態テーブルを参照し、取得した普図当選乱数値が0〜99の数値範囲の場合は、普図変動遊技の当選(当り)と判定して当りフラグをオンに設定する。
本実施形態では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)、特図高確率状態における当りの抽選値データの数値は100であるから、特図高確率状態の普図変動遊技の当りの当選確率は、100/100=100%である。このように、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率は、特図低確率状態における普図変動遊技の当選確率よりも高く設定されており、特図高確率状態は、特図低確率状態よりも普図変動遊技に当選しやすい状態である。なお、普図の当選確率は特に限定されず、例えば、特図高確率状態における普図変動遊技の当選確率と特図低確率状態における普図変動遊技の当選確率の両方を100%に設定してもよい。逆に、特図低確率状態においては普図の当選確率を0%に設定しても良い。
<普図の当り時動作テーブル>
図103(c)は、普図の当り時の動作を定義した当り時動作テーブルの一例である。主制御部300の基本回路302は、同図(c)に示すテーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、普図停止図柄の種類を決定する普図図柄抽選を行う。なお、当りフラグがオンの場合には、上述の普図当選乱数値から生成した当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、当りフラグがオフの場合には、上述の普図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
本例の普図図柄抽選では、普図が当りの場合には、50/100の確率で普図Aを選択し、50/100の確率で普図Bを選択し、普図がはずれの場合には、100/100の確率で普図Cを選択する。そして、時短未作動時に普図Aを選択した場合には、電チュー232を100ms開放した後に500ms閉鎖し、次に5250ms開放する制御を行い、時短作動時に普図Aを選択した場合には、電チュー232を180ms開放した後に500ms閉鎖する制御を3回行う。
また、時短未作動時に普図Bを選択した場合には、電チュー232を100ms開放する制御を行い、時短作動時に普図Bを選択した場合には、電チュー232を2400ms開放した後に500ms閉鎖し、次に1450ms開放した後に500ms閉鎖し、最後に1450ms開放する制御を行う
本実施形態では、時短未作動時における普電役開放時間の平均時間を時短作動時における普電役開放時間の平均時間よりも短いものとしたがこれに限らず、時短未作動時の方が普電役開放時間の平均時間が長くても良い。
<特図1決定用テーブル>
図104(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図1の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、上述の特図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
特図1変動遊技の図柄抽選において特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、30/100の確率で特図Aを選択し、25/100の確率で特図Bを選択し、25/100の確率で特図Cを選択し、10/100の確率で特図Dを選択し、10/100の確率で特図Eを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値(小当り用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、小当り時に100%の確率で特図Fを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で特図Gを選択する。
また、特図A、特図B、特図D、または特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に特図高確率状態(確変)に移行するが、特図Cを選択した場合には大当り遊技終了後に特図低確率状態(非確変)に移行する。また、特図A、特図B、特図C、または、特図Dを選択した場合には、特図高確率状態および特図低確率状態のいずれ状態でも大当り遊技終了後に時短(電サポ)を付与する。なお、特図Cを選択した場合には、付与する時短を特図1の100変動分としている。また、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に時短を付与せず潜伏確変状態となり、特図低確率状態かつ時短未作動時以外の状態で特図Eを選択した場合には、大当り遊技終了後に時短を付与する。
なお、本実施形態では、時短のみ特図の変動回数に応じて性能が変化するものとしたが、これに限らず、確変も特図の変動回数に応じて性能を変化させても良い。例えば特図高確率状態で特図が100変動したことに基づいて特図低確率状態に移行させても良い。また、当否判定とは別に転落抽選を実行し、該転落抽選に当選した場合に特図高確状態から特図低確率状態に移行させても良い。
同図(b)に示すように、特図1の図柄抽選の結果、特図Aを選択した場合には、第二アタッカ(可変入賞口235)を29000msの開放時間で開放する大当り遊技を15回(ラウンド)行い、特図Bまたは特図Cを選択した場合には、第一アタッカ(可変入賞口234)を29000msの開放時間で開放する大当り遊技を7回(ラウンド)行い、特図Dを選択した場合には、第一アタッカ(可変入賞口234)を29000msの開放時間で開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行う。
また、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には、第一アタッカ(可変入賞口234)を100msの開放時間で開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行い、特図低確率状態かつ時短未作動時以外の状態で特図Eを選択した場合には、第一アタッカ(可変入賞口234)を29000msの開放時間で開放する大当り遊技を2回(ラウンド)行う。すなわち、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合には第一アタッカ(可変入賞口234)の入球が困難であり、特図低確率状態かつ時短未作動時以外に特図Eを選択した場合には第一アタッカ(可変入賞口234)の入球が容易となる。また、特図F(小当り)を選択した場合には、第一アタッカ(可変入賞口234)を100msの開放時間で2回開放し、特図低確率状態かつ時短未作動時に特図Eを選択した場合と同様の制御を行う。
なお、第一アタッカ(可変入賞口234)と第二アタッカ(可変入賞口235)の開放パターンは、図104(b)に示す例に限定されず、例えば、1回の大当り遊技中に第一アタッカ(可変入賞口234)と第二アタッカ(可変入賞口235)の両方を開閉する制御を行ってもよい。また、特図1が大当りとなった場合には、必ず第一アタッカ(可変入賞口234)のみが開放し、特図1が大当りとなった場合には、第二アタッカ(可変入賞口235)が開放しないようにしていても良い。また、あらかじめ定められた数の遊技球が可変入賞口に入賞した場合には、あらかじめ定められた開放時間に達する前に可変入賞口を閉鎖状態に移行させても良い。
<特図2決定用テーブル>
図105(a)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄の各々に対応する大当り動作の一例を示した図である。
特図2変動遊技の図柄抽選において特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、70/100の確率で特図aを選択し、5/100の確率で特図bを選択し、25/100の確率で特図cを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で特図dを選択する。
また、特図a、または特図bを選択した場合には、大当り遊技終了後に特図高確率状態(確変)に移行するが、特図cを選択した場合には大当り遊技終了後に特図低確率状態(非確変)に移行する。また、特図a、特図b、または特図cを選択した場合には、特図高確率状態および特図低確率状態のいずれ状態でも大当り遊技終了後に時短(電サポ)を付与する。なお、特図cを選択した場合には、付与する時短を特図2の100変動分としている。
同図(b)に示すように、特図2の図柄抽選の結果、特図aを選択した場合には、第二アタッカ(可変入賞口235)を29000msの開放時間で開放する大当り遊技を15回(ラウンド)行い、特図bまたは特図cを選択した場合には、第二アタッカ(可変入賞口235)を29000msの開放時間で開放する大当り遊技を7回(ラウンド)行う。
このように、特図2変動遊技は、出球の少ない小当りが無く、大当り遊技中の第二アタッカ(可変入賞口235)の開放時間がすべて29000msであり、大当り遊技終了後に必ず時短が付与されるため、特図1変動遊技よりも有利度が高い遊技である。また、可変入賞口234と可変入賞口235で、遊技球が入賞した場合に遊技者に払い出される賞球を異ならせたり、一回の開放における最大入賞数を異ならせることで、より特図毎の有利度に差を設けることができる。
<第1副制御部メイン処理>
次に、図106(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理について説明する。なお、図106(a)は、第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、上述のリセット回路403からリセット信号を入力した場合に、リセット割込によりリセットスタートしてROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行する。まず、ステップS301では、初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化処理(後述する変数CNTを0に初期化する処理も含む)などを行う。
ステップS302では、RAM408に記憶している変数CNTが33以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS303に進み、該当しない場合にはステップS302の判定処理を繰り返し実行する。ここで、変数CNTは、後述する1msタイマ割込処理において1msごとに加算される変数である。したがって、ステップS302で変数CNTが33以上であるか否かを判定する処理は、ステップS301またはステップS303において変数CNTを0に初期化してから、33msの時間が経過したか否かを判定する処理と同義である。ステップS303では、変数CNTを0に初期化した後にステップS304に進む。なお、ステップS302の処理は本例に限定されず、例えば、100msに3回(1秒間に30回)、メインループ処理(ステップS302〜S312)を実行するように構成してもよい。
ステップS304では、液晶受信ドライバ処理を行う。この液晶受信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部(装飾図柄表示装置208の制御を行う制御部)から受信したコマンドの処理などを行う。ステップS305では、演出制御ドライバ処理を行う。この演出制御受信ドライバ処理では、第2副制御部500から受信したコマンドの処理などを行う。
ステップS306では、演出制御メインループ処理を行う。この演出制御メインループ処理では、後述するコマンド受信割込処理によって受信した未処理コマンドを、RAM408に設けたコマンド記憶領域から取得し、当該未処理コマンドに対応する処理を行い、例えば、上記図14に示した演出実行タイミングデータに基づいてランプや音の制御等を行う。
ステップS307では、ランプ制御メインループ処理を行う。このランプ制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたランプデータに基づいてランプに関連する制御を行う。ステップS308では、サウンド制御メインループ処理を行う。詳細は後述するが、このサウンド制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたサウンドデータに基づいてサウンド(音)に関連する制御を行う。
ステップS309では、ランプドライバ処理を行う。このランプドライバ処理では、ステップS307のランプ制御メインループ処理で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ418、440から出力する光の制御を行う。ステップS310では、サウンドドライバ処理を行う。詳細は後述するが、このサウンドドライバ処理では、ステップS308のサウンド制御メインループ処理で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音制御回路431を介してスピーカ120から出力する音の制御を行う。
ステップS311では、液晶通信ドライバ処理を行う。この液晶通信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部にコマンドを送信する処理などを行う。ステップS312では、演出制御部通信ドライバ処理を行う。この演出制御通信ドライバ処理では、第2副制御部500にコマンドを送信する処理などを行った後にステップS302に進む。
第1副制御部400は、後述するコマンド受信割込処理、1msタイマ割込処理、10msタイマ割込処理、または、DMA割込処理による中断を除いて、ステップS302〜S312の処理を繰り返し実行する。
<コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するコマンド受信割込処理について説明する。なお、同図(b)は、コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300からのコマンドを受信した場合に発生するコマンド受信割込みを契機として実行する処理である。ステップS401では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶した後に処理を終了する。
<1msタイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する1msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(c)は、1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、1ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、1msタイマ割込処理を実行する。ステップS501では、RAM406に設けた変数CNTに1を加算する処理を行った後に処理を終了する。
<10msタイマ割込処理>
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する10msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(d)は、10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、10ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、10msタイマ割込処理を実行する。ステップS601では、第一のセンサ読み取り処理を行い、次のステップS602では、第二のセンサ読み取り処理を行った後に処理を終了する。ここで、第一のセンサ読み取り処理では、例えば、センサ回路428(図6参照)を介して第2出力設定スイッチ194の検出信号を取得し、取得した検出信号を、遊技者設定値としてRAM408に記憶する処理などを行う。また、第二のセンサ読み取り処理では、他のスイッチ類の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う
<DMA割込処理>
次に、同図(e)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するDMA割込処理について説明する。なお、同図(e)は、DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、DMA転送の終了を知らせるDMA割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このDMA割込を契機として、DMA割込処理を実行する。ステップS701では、DMA転送の終了に伴う各種処理を行った後に処理を終了する。
<演出制御メインループ処理>
次に、図107(a)を用いて、上記第1副制御部メイン処理における演出制御メインループ処理(ステップSについて説明する。なお、図107(a)は、演出制御メインループ処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御メインループ処理のステップS801では、RAM408のコマンド記憶領域に記憶した、主制御部300のコマンドを取得する。ステップS802では、取得したコマンドに基づいてステータスの更新を行う。ここで、第1副制御部400は、図107(b)に示すように、RAM408の記憶領域の一部にステータス管理エリアを設けており、当該エリアに各種ステータスを記憶している。ステップS803では、電チューロング開放演出(詳細は後述)を行い、次のステップS804では、その他演出制御メインループ処理を行った後に処理を終了する。
<電チューロング開放演出>
次に、図108を用いて、上記演出制御メインループ処理における電チューロング開放演出(ステップS803)について説明する。なお、図108は、電チューロング開放演出の流れを示すフローチャートである。
ステップS2401では、RAM408に記憶している電チューロング開放演出実行規制フラグがオフかオンかを判定し、オンの場合にはステップS2406に進み、オフの場合にはステップS2402に進む。ここで、電チューロング開放演出実行規制フラグとは、本例では、特図の当否判定結果に基づいて行われる演出の期間中はオンに設定され、当該演出中以外の期間はオフに設定されるフラグである。
ステップS2402では、普図の当否判定結果が当りであるか否かを判定し、当り(本例では、普図の停止図柄が普図Aまたは普図B)の場合にはステップS2403に進み、はずれ(本例では、普図の停止図柄が普図C)の場合にはステップS2407に進む。
ステップS2303では、普図の停止図柄が普図Aであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2404に進んで成功パターンの演出に対応する演出データを設定し、該当しない場合(本例では、普図の停止図柄が普図Bの場合)にはステップS2405に進んで失敗パターンAの演出に対応する演出データを設定し、ステップS2406に進む。ここで、本例の成功パターンの演出では、ターボボタン902の押下操作を示唆する報知(ターボボタン報知)を行うように構成している。なお、ターボボタン報知の具体例については後述する。
ステップS2407では、電チューロング開放ガセ演出実行抽選処理を行い、次のステップS2408では、ステップS2407の抽選に当選したか否かを判定し、当選した場合にはステップS2409に進んで失敗パターンBの演出に対応する演出データを設定し、ステップS2406に進む。一方、ステップS2407の抽選に当選しなかった場合には演出データを設定することなくステップS2406に進む。ステップS2406では、その他電チューロング開放演出制御処理を行った後に処理を終了する。
なお、失敗パターンAと失敗パターンBの演出データは異なるデータであってもよいし、同じデータであってもよい。また、普図の当否判定結果が当りの場合には必ず成功パターンの演出を行う例を示したが、普図の当否判定結果が当りの場合に、演出抽選を行い、当該演出抽選に当選した場合にのみ成功パターンの演出を行うように構成してもよい。
なお、本実施形態における遊技台においては、上記電チューロング開放の構成を有しているため、普図低確率状態においても電チューが配置された遊技盤面右側に向けて遊技球を発射する機会がある。本実施形態における電チューは、遊技盤面右側に配置されているため、右打ちしないと入賞させることができないがこれに限らず、左打ち時にのみ入賞可能であり、右打ちをすると入賞しない構成であっても良いし、左右両方から入賞可能な位置に配置されていても良い。また、遊技球を打ち出す方向によって絶対に入賞しない構成であっても良いし、一方よりも他方の入賞率が悪くなる構成であっても良い。
<ターボボタン報知>
次に、上述のターボボタン報知の実施例について説明する。
<ターボボタン報知/実施例1−1>
図109は、実施例1−1に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。なお、以降の図面においては、ターボボタン804gの押下操作の有無を説明するために、ターボボタン804gを発射ハンドル134の上方に誇張して描いている。なお、実際にターボボタンを上皿126に設けても良いし、発射ハンドル134の背面に設けつつ、更に上皿126にも設けても良い。
上述のとおり、パチンコ機100の遊技領域124には、中央に装飾図柄表示装置208を配設し、左側に普図始動口228aを配設し、右側に普図始動口228b、第2特図始動口232、および第2可変入賞口235を配設し、中央下部に第1特図始動口230および第1可変入賞口234を配設している。
同図(a)は、遊技状態が通常状態であり、遊技者が発射ハンドル134を操作して球を遊技領域124に打ち出している状態である。この通常状態は右打ちが推奨される遊技状態ではないため、第1副制御部400は、ターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行う。本例では、第一のターボボタン報知として、「ターボを離して」という文字表示(警告表示)を、装飾図柄表示装置208における第一の表示領域を用いて行うとともに、「ターボを離して」という音声(警告音)を、第一の音量でスピーカ120から出力している。なお、報知の実行条件はボタンの押下に限らず、例えば盤面右側に設けられた遊技球の通過を検出可能な構成(例えば普図始動口228aや第2可変入賞口235)により、遊技球の通過が検出された場合に報知が行われても良い。
また、第1副制御部400は、同図(b)に示す第一のターボボタン報知を行ってから所定時間(例えば、10秒)が経過した後にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、同図(c)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第二のターボボタン報知を行う。本例では、第二のターボボタン報知として、「警告 今すぐにターボボタンを離して下さい。」という文字表示(警告表示)を、第一の表示領域よりも大きな第二の表示領域を用いて行うとともに、「今すぐにターボボタンを離して下さい」という音声(警告音)を、第一の音量よりも大きな第二の音量でスピーカ120から出力している。
このようなターボボタン報知を行えば、遊技者の不利益につながる操作を止めさせることができるため、遊技者の遊技意欲を持続させることができる場合がある。また、遊技店にとっては、遊技者に対する過大な利益の付与を抑止することができる場合がある。
なお、本例では、第二のターボボタン報知において、第一のターボボタン報知で用いた第一の表示領域よりも大きな第二の表示領域を用いた表示を行っているが、装飾図柄表示装置208に同時に表示している装飾図柄、保留アイコン、および、変動アイコンの視認性が阻害されない位置に第二の表示領域を設定している。
また、本例では、装飾図柄表示装置208による警告表示と、スピーカ120による警告音でターボボタン報知を行う例を示したが、例えば、ターボボタン804gを振動させることによって、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促してもよい。また、この場合に、第一のターボボタン報知と第二のターボボタン報知で振動量を異ならせてもよいし、第一のターボボタン報知では振動させずに第二のターボボタン報知だけ振動させてもよい。また、ターボボタン804gを発光させたり点滅させたりすることによって、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促してもよい。
また、第1副制御部400は、ターボボタン804gの押下操作を検出しなくなった後も(遊技者がターボボタン804gの押下操作を止めた後も)、所定時間(例えば、10秒)が経過するまで、同図(c)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて第二のターボボタン報知を継続するように構成している。なお、ターボボタン804gを使用してターボボタン報知を行う場合には、ターボボタン804gの押下操作を検出しなくなったときに第二のターボボタン報知を終了してもよい。
<ターボボタン報知/実施例1−2>
図110は、実施例1−2に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例では、第1副制御部400は、同図(a)に示すように、通常状態のノーマルリーチの演出中にターボボタン804gの押下操作を検出した場合には、第一のターボボタン報知を行う一方で、同図(b)に示すように、通常状態のスーパーリーチの演出中にターボボタン804gの押下操作を検出した場合には、第二のターボボタン報知を行う。
なお、同図(b)に示すように、スーパーリーチ中は、リーチ状態の装飾図柄の表示を装飾図柄表示領域の左上隅に移動して縮小表示するため、第二のターボボタン報知を行う場合には、第二のターボボタン報知による文字表示の上に、装飾図柄の表示の少なくとも一部を重ねて表示してもよいし、反対に、装飾図柄の表示の上に、第二のターボボタン報知による文字表示の少なくとも一部を重ねて表示してもよい。この際、一方の表示を他方の表示に重ねることで、他方の表示が全く遊技者から視認できなくなっても良い。
また、スーパーリーチ中の第二のターボボタン報知では、スピーカ120による警告音を中止し、装飾図柄表示装置208による警告表示のみを行ってもよい。このような構成とすれば、スピーカ120による警告音によってスーパーリーチ中の音声が聞き取りにくくなることがなく、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。逆に第二のターボボタン報知中は、本来スーパーリーチ中に報知されるハズであった音が報知されなくなっていても良い。なお、ターボボタン報知を複数の報知態様(音、表示、振動など)で行う場合、リーチ中は、すべての報知態様で第一のターボボタン報知を行い、スーパーリーチ中は、少なくとも一つの報知態様を変更したり中止したりすることで第二のターボボタン報知を行ってもよい。
<ターボボタン報知/実施例1−3>
図111は、実施例1−3に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例では、第1副制御部400は、普図始動口228bを球が通過したときのターボボタン804gの押下操作の状態に応じてターボボタン報知の態様を変化させる。
具体的には、第1副制御部400は、同図(b)に示すように、普図始動口228bを球が通過したときにターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行う。本例では、第一のターボボタン報知として、「ターボを離して」という文字表示(警告表示)を装飾図柄表示装置208を用いて行うとともに、「ターボを離して」という音声(警告音)をスピーカ120から出力している。
一方、第1副制御部400は、同図(c)に示すように、普図始動口228bを球が通過したときにターボボタン804gの押下操作を検出していないことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、発射ハンドル134(のダイヤル806)を左に回転させるように促す第三のターボボタン報知を行う。本例では、第三のターボボタン報知として、「ハンドルを左に戻して」という文字表示(警告表示)を装飾図柄表示装置208を用いて行うとともに、「ハンドルを左に戻して」という音声(警告音)をスピーカ120から出力している。
本例によれば、操作手段の操作態様に応じて最適な報知を行うことができ、遊技者の利益を高めることができる場合がある。なお、第一および第二のターボボタン報知が実行されている間に普図始動口228aを遊技球が通過したこと(ターボボタンが解除された、または、発射ハンドルが左に捻られた)が検出されたことに基づいて、該報知を中止しても良いし、一定時間は報知を継続して行っても良い。
<ターボボタン報知/実施例1−4>
図112は、実施例1−4に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。同図(a)は、遊技状態が電サポ確変状態(特図高確率普図高確率状態)であり、遊技者が発射ハンドル134を操作して球を遊技領域124に打ち出している状態である。この電サポ確変状態は右打ちが推奨される遊技状態であるため、第1副制御部400は、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、右打ちを促す右打ち促進報知を行う。本例では、右打ち促進報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「右打ち」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示を行う。
また、第1副制御部400は、同図(a)に示す右打ち促進報知を行った後にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを示唆するターボボタン押下中報知を行う。本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボ中」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示(「右打ち」表示中よりも矢印が右方向に移動する速度が早い)を行い、更に、画面端に半透明のオーラを表示するとともに、走っている吉宗が加速している様子を表す。
ここで、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられたことに基づいて態様を変更される報知は、抽選結果に関するものであっても良いし、抽選結果に関わらず報知されているものであっても良い。
すなわち、ターボボタン804gの押下操作前に行う右打ち促進報知と、ターボボタン804gの押下操作後に行うターボボタン押下中報知では、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示は共通しているが、文字表示が異なっている。このように、ターボボタン804gの押下操作前に行う報知と、ターボボタン804gの押下操作後に行う報知で、一部の報知態様のみを異ならせてもよい(他部の報知態様は共通)し、すべての報知態様を異ならせてもよい。
本例によれば、右打ち促進報知によって遊技者にとっても有利な情報を提供することができる上に、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを容易に確認することができるため、遊技者に安心感を与えることができる場合がある。また、ターボボタン804gの押下有無により態様を変更することができるため、ターボボタン804gの押下を促進することができる。
同図(c)は、大当り遊技の開始を待っている大当り開始インターバル状態である。この大当り開始インターバル状態は通常状態(普図低確率状態且つ可変入賞口の開放無し)であるが、同図(d)に示すように、大当り遊技(大当り状態)においては第2可変入賞口235の開放制御が行われ右打ちが推奨される状態であるため、第1副制御部400は、大当り開始インターバル状態でターボボタン804gの押下操作を検出した場合でも、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行わないように構成している。
また、第1副制御部400は、同図(d)に示すように、大当り遊技の実行中にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを示唆するターボボタン押下中報知を行う。本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「タ」の文字が施された円形の画像(ターボボタン802gを模した画像)を回転させるアニメーション表示を行う。なお、ターボボタン804gが押下操作されていない場合には、「タ」の文字が施された円形の画像自体が表示されなくても良いし、表示されているものの回転していなかったり回転速度が押下時よりも遅く表示されていても良い。
本例のように、遊技状態によって(例えば、電サポ確変状態と大当り状態とで)ターボボタン押下中報知の報知態様を異ならせてもよいし、一部を共通にしてもよい。また、ターボボタン押下中報知は、動画でも静止画でもよい。
<ターボボタン報知/実施例1−5>
図113および図114は、実施例5に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は通常状態であるが、図114(c)、(d)に示すように、普図の当否判定結果が普図Aまたは普図Bの場合(第2特図始動口232を所定時間開放する制御が行われる場合)において右打ちが推奨される状態となるため、第1副制御部400は、本例の通常状態でターボボタン804gの押下操作を検出した場合でも、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行わないように構成している。(常時第一のターボボタン報知を行わない構成であっても良いし、上記普図Aまたは普図Bが当選した場合における所定期間のみ第一のターボボタン報知が行われない構成であっても良い。後者の場合には、それ以外の期間においては第一のターボボタン報知を含む右打ちについての警告報知が行われる。)
具体的には、第1副制御部400は、図113(a)、(b)に示す通常状態において、普図表示装置210による普通図柄の変動中に、普図の当否判定結果に関する普図予告報知を行っている。また、図113(b)に示すように、普図予告報知において、普図の当否判定結果が当り(本例では、普図Aまたは普図B)であることを示唆する画像g1(「助」が記された球の画像)を表示している。
続いて、第1副制御部400は、図114(c)に示す通常状態において、普図の当否判定結果が当りであったことに伴って、第2特図始動口232を所定時間開放する制御(電チュー開放)が行われることを示唆する電チュー開放演出を行うとともに、右打ちを促す右打ち促進報知を行う。本例では、電チュー開放演出として、装飾図柄表示装置208を用いて、「お助けチャンス発生中」という文字表示を行い、右打ち促進報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「右打ち!」という文字表示を行う。
続いて、第1副制御部400は、図114(d)に示すように、電チュー開放の実行中にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを示唆するターボボタン押下中報知を行うとともに効果音を出力し続ける。
本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「タ」の文字が施された円形の画像(ターボボタン802gを模した画像)を回転させるアニメーション表示を行う。また、本例では、右打ち促進報知による「右打ち!」の文字表示の一部の上に、ターボボタン押下中報知によるアニメーション表示を重ねているとともに、電チュー開放演出の一部を、変動表示中の装飾図柄によって覆っている。
なお、ターボボタン押下中報知は、右打ち促進報知後にターボボタン804gの押下操作を検出していない場合に、ターボボタン804gの押下操作を促すターボボタン押下示唆報知として適用してもよい。この場合、ターボボタン804gの押下操作を検出した場合でもターボボタン押下示唆報知の表示を継続してもよいし、ターボボタン押下示唆報知の少なくとも一部を覆うように他の表示を重ねて表示してもよい。また、「タ」の文字が施された円形の画像を表示することでターボボタン押下示唆報知を行いつつ、該報知中にターボボタンの押下操作が検出されたことに基づいて該「タ」の文字が施された円形の画像を回転表示させても良い。つまり、押下促進報知と押下中報知を関連づけて報知しても良い。
なお、本実施例では、遊技状態が通常の場合であっても、電チューが長時間開放する場合には、右打ちを許可する内容としたがこれに限らず、打ち出し方向を遊技状態毎に完全に規定していても良い。例えば、上記と同様に通常状態においても電チューがロング開放する場合があり、右打ちの方が入賞率が良い場合であっても、右打ちをすると警告されるような構成であっても良い。
<ターボボタン報知/実施例1−6>
図115は、実施例1−6に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、遊技状態が電サポ確変状態から通常状態に移行する場合に、両方の遊技状態に跨がってターボボタン804gの押下操作が行われた状態を示している。
第1副制御部400は、電サポ確変状態においてターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを示唆するターボボタン押下中報知を行う。なお、本例に係るパチンコ機は回数切り確変機(ST機)であり、当該変動の次の変動から遊技状態が通常状態に移行する。
続いて、第1副制御部400は、遊技状態が電サポ確変状態から通常状態に移行した後にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作を止めるか、左打ちを促す右打ち中止報知を所定時間(本例では、当該特図変動が終了するまでの期間中)行う。本例では、右打ち中止報知として、「左打ちに戻してください」という文字表示(第一の警告表示)と、複数の左向き矢印を左方向に移動させるアニメーション表示(第二の警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行うとともに、「左打ちに戻してください」という音声(警告音)をスピーカ120から出力している。
また、第1副制御部400は、右打ち中止報知の終了後にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、同図(c)に示すように、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行う。本例では、第一のターボボタン報知として、「ターボを離して」という文字表示(警告表示)を、装飾図柄表示装置208における第一の表示領域を用いて行うとともに、「ターボを離して」という音声(警告音)を、第一の音量でスピーカ120から出力している。
本例によれば、ターボボタン408gの押下操作中に遊技状態が変化した場合でも、適切な報知を行うことができるため、遊技者の利益を高めることができる場合がある。本例とは逆の内容となるが、ターボボタンの押下が許可される期間から該ボタンの操作が許可されない期間に亘ってボタンが押下され続けた場合には、許可されない期間においてボタンが押下された場合に本来行うハズの報知を行わなくても良い。許可されない期間においてボタンが離され、再度ボタンが操作された場合には改めて警告報知を行っても良い。
<ターボボタン報知/実施例1−7>
図116は、実施例1−7に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、通常状態におけるデモ中に、ターボボタン804gの押下操作が行われた状態を示している。
同図(a)、(b)に示す状態は、通常状態において特図変動停止から所定時間(本例では、30秒)が経過したことを条件としてデモが開始された状態である。なお、本例では、同図(b)に示すデモ(模擬遊技)を開始した場合に、同図(a)に示すタイミングで装飾図柄表示装置208に表示していた装飾図柄、保留アイコン表示領域、変動アイコン表示領域を消去するとともに、「DEMO」の文字表示を行っている。
第1副制御部400は、同図(c)に示すように、デモ中にターボボタン804gの押下操作を検出した場合でも、ターボボタン報知は行わない一方で、同図(d)に示すように、デモ中にターボボタン804gの押下操作を検出し、かつ、普図始動口228bを球が通過したことを条件として、左打ちを促す左打ち促進報知を行う。本例では、左打ち促進報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「左打ちに戻して」という文字表示を行う。
すなわち、本例では、図柄変動表示中にターボボタン804gの押下操作が行われた場合に報知が行われるように構成されている。また、例えば、同図(c)の状態で遊技球が発射された直後に遊技者がハンドルを手放しつつ、ターボボタン804gの押下は継続して行った場合であっても同時(d)のように警告報知を行っても良い。つまり、警告報知は、右打ちが実際に行われたタイミングではなく、該タイミングから少し遅れた報知であっても良い。
<ターボボタン報知/実施例1−8>
図117は、実施例1−8に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、小当り状態中にターボボタン804gの押下操作が行われた状態を示している。
同図(a)に示す状態は、特図変動遊技の当否判定結果が当選(小当り)であり、小当りに対応する装飾図柄の組合せ(本例では、装飾1−装飾2-装飾3)を停止表示している状態であり、同図(b)は、小当り遊技が開始された状態である。
この小当り状態は第2特図始動口232の開放制御が行われ、第2可変入賞口235が開放可能な遊技状態であるため、第1副制御部400は、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、右打ちを促す右打ち促進報知を行う。本例では、右打ち促進報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「右打ち」という文字表示と、右向き矢印の静止画の表示を行うと共に、図示はしていないが、状態表示灯(右打ち表示灯)224)を点灯する。
また、第1副制御部400は、同図(b)に示す右打ち促進報知を行った後にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、同図(c)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行う。本例では、第一のターボボタン報知として、「ターボを離して」という文字表示(警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行うとともに、「ターボを離して」という音声(警告音)をスピーカ120から出力している。なお、このときターボボタン804gの押下操作が検出されたことに基づいて、「右打ち」という文字の表示位置を変更している。
つまり、本例においては、目立たない態様ではあるものの、遊技者に右打ちを促す「右打ち」表示を行っているにも関わらず、実際にターボボタンを押下して右打ちしようとすると警告報知が実行されるものである。
なお、本例において、同図(b)に示す右打ち促進報知を行った後に発射ハンドル134による右打ちを検出した場合には、左打ちを促す右打ち中止報知を行ってもよいし、当該報知を行わなくてもよい。
<ターボボタン報知/実施例1−9>
図118は、実施例1−9に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、ターボボタン押下中報知によって他の画像を隠したり、他の画像によってターボボタン押下中報知を隠す例を示している。
第1副制御部400は、同図(a)に示すように、電サポ確変状態においてターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、ターボボタン押下中報知を行う。本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボ中」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示を行う。
本例では、同図(a)に示す、電サポ確変状態における装飾図柄の変動中や、同図(b)に示す、電サポ確変状態におけるリーチ状態の装飾図柄の揺れ変動中においては、装飾図柄の上にターボボタン押下中報知が重なるように表示を行う場合がある。本例によれば、ターボボタン押下中報知の視認性を高めることができ、ターボボタン押下中報知によってターボボタン804gの押下操作の有無を確実に確認することができる上に、装飾図柄の変動も確認することができるため、遊技者に安心感を与えることができる場合がある。
一方、同図(c)に示す装飾図柄の停止表示中は、ターボボタン押下中報知の上に装飾図柄が重なるように表示を行う場合があり、同図(d)に示すスーパーリーチ中は、ターボボタン押下中報知をスーパーリーチ演出で視認不能にする場合がある。本例によれば、遊技者にとって重要な表示や演出の視認性を高めることができる上に、ターボボタン押下操作中報知によってターボボタン804gの押下操作の有無を確認することができるため、遊技者に安心感を与えることができる場合がある。
以上説明したように、本例に係る遊技台(パチンコ機)は、複数の報知を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射ハンドル134)と、を備えた遊技台であって、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知(例えば、図112(b)に示すターボボタン押下中報知(「ターボ中」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示))であり、第一の発射制御状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態は、前記第一の発射制御状態とは少なくとも異なる状態であり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間(例えば、ターボボタン804gの押下操作によりターボ状態に移行している期間)において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の期間(例えば、ターボボタン804gの押下操作の中止により通常状態に移行している期間)において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記報知手段は、前記第一の期間において、前記第一の報知を少なくとも報知開始可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、第一の報知によって発射手段が第一の発射制御状態にあるか否かを容易に把握することができるため、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができ、発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
また、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、第一の発射特性(例えば、第一の発射特性(通常発射))で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態にある前記発射手段は、第二の発射特性(例えば、第二の発射特性(ターボ発射))で遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射特性は、前記第一の発射特性とは異なる特性であってもよい。
このような構成とすれば、異なる発射特性で遊技球を発射することができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記第二の期間において、前記第一の報知を少なくとも報知しないものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の報知によって発射手段が第二の発射制御状態にあるか否かを容易に把握することができるため、遊技者は発射手段の状態に合わせた遊技を行うことができる場合がある。
また、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知(例えば、図112(a)に示す右打ち促進報知(「右打ち」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示)であり、前記第二の報知は、前記第一の報知(例えば、図111(b)に示す第一のターボボタン報知を(「ターボを離して」という文字表示(警告表示)と「ターボを離して」という音声(警告音))とは異なる報知であり、前記遊技台は、複数の遊技状態のうちのいずれか一つの遊技状態となることが可能なものであり、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(例えば、通常状態)であり、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態(例えば、電サポ確変状態)であり、前記発射手段は、少なくとも第三の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記報知手段は、前記第三の期間において、前記第二の報知を少なくとも報知開始可能なものであり、前記第一の期間とは、前記第一の遊技状態中の期間のことであり、前記第三の期間とは、前記第二の遊技状態中の期間のことであってもよい。
また、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段(例えば、ターボボタン804g)を備え、前記第一の期間とは、前記第一の操作手段が少なくとも操作されている期間のことであり、前記第二の期間とは、前記第一の操作手段が少なくとも操作されていない期間のことであってもよい。
また、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、第三の報知(例えば、図133(d)に示すターボボタン押下操作促進報知(「ターボ待機中」という文字表示))であり、前記報知手段は、前記第一の期間において、前記第三の報知を少なくとも報知しないものであり、前記報知手段は、前記第二の期間において、前記第三の報知を少なくとも報知開始可能なものであってもよい。
また、複数の前記報知手段(以下「複数の報知手段」という)を備え(例えば、装飾図柄装置装置208、スピーカ120、各種ランプ、演出可動体を備え)、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第一の報知手段であり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第二の報知手段であり、前記第一の報知手段は、前記第一の期間において前記第一の報知を少なくとも報知開始可能なものであり、前記第二の報知手段は、前記第一の期間において前記第一の報知を少なくとも報知開始可能なものであってもよい。
また、前記第二の報知手段による前記第一の報知は、前記第一の報知手段による前記第一の報知よりも遅れて報知が開始されるものであってもよい。
また、前記発射手段は、遊技者による発射操作が行われた場合に、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記発射手段は、遊技者による発射操作が行われていない場合には、遊技球を発射しないものであってもよい。
また、遊技者が少なくとも操作可能な第二の操作手段(例えば、発射ハンドル134)と、前記発射手段を少なくとも制御可能な発射制御手段(例えば、発射制御基板174)と、を備え、前記発射手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の発射強度(例えば、図11(a)の符号(オ)で示す発射強度)で遊技球を発射可能なものであり、前記発射手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の発射強度(例えば、図11(a)の符号(オ)で示す発射強度)で遊技球を発射可能なものであり、前記第一の条件は、前記発射制御手段が前記第一の発射制御状態において前記操作手段に第一の操作(例えば、図11(a)の符号(う)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われたことを少なくとも含むものであり、前記第二の条件は、前記発射制御手段が前記第二の発射制御状態において前記操作手段に第二の操作(例えば、図11(a)の符号(う)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われたことを少なくとも含むものであり、前記第一の操作は、前記第二の操作と同じものであり、前記第一の発射強度は、前記第二の発射強度と同じものであってもよい。
このような構成とすれば、発射制御手段の状態が変化してしまった場合であっても遊技者の不利益を防止することができる場合があり、発射手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、遊技者が少なくとも操作可能な第二の操作手段(例えば、発射ハンドル134)と、前記発射手段を少なくとも制御可能な発射制御手段(例えば、発射制御基板174)と、を備え、前記発射手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の発射強度(例えば、図11(a)の符号(コ)で示す発射強度)で遊技球を発射可能なものであり、前記発射手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の発射強度(例えば、図11(a)の符号(サ)で示す発射強度)で遊技球を発射可能なものであり、前記発射手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の発射強度(例えば、図11(a)の符号(カ)で示す発射強度)で遊技球を発射可能なものであり、前記発射手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の発射強度(例えば、図11(a)の符号(キ)で示す発射強度)で遊技球を発射可能なものであり、前記第一の条件は、前記発射制御手段が前記第二の発射制御状態において前記操作手段に第一の操作(例えば、図11(a)の符号(お)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われたことを少なくとも含むものであり、前記第二の条件は、前記発射制御手段が前記第二の発射制御状態において前記操作手段に第二の操作(例えば、図11(a)の符号(か)で示す操作量で発射ハンドル134を回転操作)が行われたことを少なくとも含むものであり、前記第三の条件は、前記発射制御手段が前記第一の発射制御状態において前記操作手段に前記第一の操作が行われたことを少なくとも含むものであり、前記第四の条件は、前記発射制御手段が前記第一の発射制御状態において前記操作手段に前記第二の操作が行われたことを少なくとも含むものであり、前記第一の操作は、前記第二の操作と異なるものであり、前記第一の発射強度は、前記第二の発射強度と異なるものであり、前記第三の発射強度は、前記第四の発射強度と異なるものであり、前記第一の発射強度と前記第二の発射強度との差は、前記第三の発射強度と前記第四の発射強度との差よりも大きいものであってもよい。
このような構成とすれば、同じ操作でありながら第二の状態では第一の状態よりも発射強度を強くすることができる場合があり、発射手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記発射手段が前記第一の発射制御状態にある場合に、前記第一の報知を少なくとも報知可能なものであってもよい。
また、遊技状態毎に報知態様を異ならせてもよく、例えば、発射状態が第一の状態から第二の状態に切り替わった時に報知を行ってもよく、発射状態が第二の状態から第一の状態に切り替わった時に報知を行ってもよい。また、ターボ中は常に報知が継続して行われてもよいし、ターボ作動時にのみ報知が行われてもよい。また、確変電サポ中と時短中は報知態様が同じでもよく、第一の態様は、ターボが作動中であることを示す報知であり、第二の態様は、ターボの作動をやめるように促す報知であってもよい。また、押下検出で報知を行わない場合があってもよい(遊技者が損をする期間においては押下を検出しても報知しない。遊技者が得をする期間においては報知する)
また、遊技球が発射されていない場合(ストップボタン押下、上皿残球数0)であっても報知されるようにしてもよい。また、遊技球が発射されていない場合には、発射特性が変わっていても報知されないようにしてもよい。また、発射状態が切り替わっていても遊技球の発射がない場合には報知態様が異なる(または報知が行われない)ものでもよい。ターボを作動させると遊技者が損をする可能性が高い期間であるにも関わらず、ターボを作動させても怒られない(遊技者が損をする期間で報知される報知が報知されない。そもそも何の報知もされない。)場合があってもよい。
また、パカパカ系の当りや復電直後、エラーの報知中など、報知が複数の要素(表示・音・発光・可動物動作等)からなる場合に、他の報知により、一つ以上の要素が隠される場合がある。ただし、隠されていない他の要素については報知が継続して行われてもよい。また、遊技を停止させるような重大なエラーが発生した場合には、ターボボタンの押下検出に基づいて、遊技球の発射自体を停止するように促す報知を行ってもよい。
また、ターボ系報知により他の報知が隠されるようにしてもよく、他の報知によりターボ系報知が隠されるようにしてもよい。例えば、報知の一部が隠される、報知の全部が隠される、ターボ系報知により予告が隠される(当該変動の予告、先読み予告、保留、図柄、キャラなど)、スーパーリーチ中はターボ報知が隠される、可動役物によりターボ報知が隠される、発射位置示唆報知(「左打ちに戻してください。」)によりターボ報知が隠される、エラー報知によりターボ系報知が隠される、電源の復旧から所定時間は報知が行われない(該報知が行われない期間においても発射特性は変更されている)、操作回数や操作時間で報知態様が変化する、報知態様が全く別の態様に変化する、報知が行われなくなる(遊技者が任意の操作で報知をやめさせることができる。)、報知態様が段階的に変化する(複数の報知態様に関連性がある。)、操作すべきでない期間において、第一の操作回数と第二の操作回数で報知態様を変更する、パスワードを入力している遊技者に対しては報知が行われ、パスワードを入力していない遊技者には報知が行われない(報知条件が達成された場合であっても)、その他の検出手段の検出結果に応じて報知態様を変更する(ハンドルのタッチセンサがOFFであるにも関わらずターボボタンがONになりっぱなし。この場合、故障の恐れがあるので、普段の報知態様とは別のエラーのような態様で報知)でもよい。
また、報知手段毎に報知タイミングにズレが生じる場合があってもよい。また、遊技者から視認困難な位置で報知される場合があってもよい(ハンドル裏に設けられたターボボタンが光る)。また、ターボボタン押下に基づく報知は、遊技盤の中心から右側で報知され、ターボボタン非押下(離したこと)に基づく報知は、遊技盤の中心から左側で報知されてもよい。
また、操作手段の操作に関する条件が成立(例えば重大なエラーの発生や不正行為の検出、店員による操作など)した場合には、発射手段の発射を停止または、複数の発射特性のうちの一方を用いた発射を行うことができないように制御してもよい。また、第一の大当り時に開閉する第一のアタッカと、第二の大当り時に開閉する第二のアタッカを備え、第一のアタッカと第二のアタッカは異なる流下経路上に設けられているにも関わらず、本遊技台は、第一の大当りも第二の大当りも同じハンドル角度で消化(大当り中に開閉するアタッカに遊技球を入球させることができる。)することができるものでもよい(第一のハンドル角は、第一の大当りと第二の大当りの両方を消化することができるが、第二のハンドル角は、第二の大当りの消化のみ可能で、第一の大当りを消化することができない)。つまり、同じハンドル角であってもターボボタンの押下により発射特性を変更できるため、上記内容を実現することができる。
また、ターボボタンに関する報知が行われ、該報知に従って操作を行うことで、該報知が終了するようにしてもよい(ターボボタンを離すように報知が行われ、遊技者がボタンを離したことが検出されたことに基づいて、該報知が終了)。この場合、離すように促す報知は、遊技者がターボボタンを押下していることに基づいて行われてもよいし、遊技者がターボボタンを操作しているか否かに関わらず行われてもよい。
<ターボボタン報知/実施例2−1>
図119および図120は、実施例2−1に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、遊技状態の変化に基づいてターボボタン902に関する報知を行う例を示している。
第1副制御部400は、図119(a)に示すように、電サポ確変状態においてターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、ターボボタン押下中報知を行う。本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボ中」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示を行っている。
続いて、第1副制御部400は、図119(b)に示すように、遊技状態が電サポ確変状態から通常状態に移行したことを条件として、右打ち中止報知を行う。本例では、右打ち中止報知として、「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示(第一の警告表示)と、「ターボボタンを離して下さい」という文字表示(第二の警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。なお、本例では、遊技状態が電サポ確変状態から通常状態に移行したことを条件として右打ち中止報知を行っているため、ターボボタン804gの押下操作を検出していない場合でも、遊技状態が電サポ確変状態から通常状態に移行したときには右打ち中止報知を行う。(ターボボタンを放し、ハンドルを右に捻っている場合でも右打ち中止報知が行われる。)
また、第1副制御部400は、図119(c)に示すように、右打ち中止報知を行った後にターボボタン804gの押下操作を検出しなかった場合(遊技者がターボボタン804gを押下操作を止めた場合)や、図119(d)に示すように、右打ち中止報知を行った後にターボボタン804gの新たな押下操作を検出した場合(右打ち中止報知を行った後に遊技者がターボボタン804gを押下操作を止めた後に再びターボボタン804gを押下操作を行った場合)にも、右打ち中止報知を継続する。本例によれば、遊技状態に合致した適切な操作方法を報知することができ、遊技者の利益を高めることができる場合がある。
また、第1副制御部400は、図120(e)に示すように、右打ち中止報知を開始してから所定時間(本例では、30秒)が経過したこと(または、ターボボタン804gの押下操作が中止され、ターボ状態から通常状態に切り替わってから所定時間(例えば、30秒)が経過したこと)を条件として右打ち中止報知を終了し、その後は、図120(f)に示すように、ターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行う。本例では、第一のターボボタン報知として、「ターボを離して」という文字表示(警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行うとともに、「ターボを離して」という音声(警告音)をスピーカ120から出力している。
<ターボボタン報知/実施例2−2>
図121は、実施例2−2に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、右打ち中止報知において、発射ハンドルに関する報知とターボボタン804gに関する報知の2つを同時に行う例を示している。
同図(a)に示す状態は、遊技者が通常状態において発射ハンドル134による右打ちを行った状態であり、第1副制御部400は、通常状態において普図始動口228bを球が通過したことを検出したことを条件として、同図(c)に示す右打ち中止報知を行う。本例では、右打ち中止報知として、「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示(第一の警告表示)と、「ターボボタンを離して下さい」という文字表示(第二の警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。すなわち、本例では、ターボボタン804gによる右打ちを行っていない場合でも、「ターボボタンを離して下さい」という文字表示(第二の警告表示)が行われることがあり、実際の操作と報知とが一部、矛盾することになる。
一方、同図(b)に示す状態は、遊技者が通常状態においてターボボタン804gの押下操作を行った状態であり、第1副制御部400は、通常状態においてターボボタン804gの押下操作を検出したこと(または、普図始動口228bを球が通過したときにターボボタン804gの押下操作を検出したこと)を条件として、発射ハンドル134による右打ちの場合と同様に、同図(c)に示す右打ち中止報知を行う。すなわち、本例では、発射ハンドル134による右打ちを行っていない場合でも、「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示(第一の警告表示)が行われることがあり、実際の操作と報知とが一部、矛盾することになる。
本遊技台においては、ハンドルを右に捻りつつターボボタンを押下することも可能であるため、そのような状況においては上述の右打ち中止報知は矛盾しないことになる。つまり、1の報知について、状況によっては矛盾が生じたり生じなかったりしても良い。
<ターボボタン報知/実施例2−3>
図122は、実施例2−3に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、ターボボタン804gを押し続けている期間中に複数種類の報知を行う例を示している。
同図(a)に示す状態は、通常状態における特図の変動表示中であり、右打ちが推奨される遊技状態ではないため、第1副制御部400は、ターボボタン804gの押下操作を検出していることを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を行う。本例では、第一のターボボタン報知として、「ターボボタンを離してください」という文字表示(警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行うとともに、「ターボを離してください」という音声(警告音)をスピーカ120から出力している。
続く同図(b)に示す状態は、通常状態における特図の停止表示中であり、右打ちが推奨される遊技状態ではないため、第1副制御部400は、ターボボタン804gの押下操作を検出していることを条件として、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知を継続する。なお、本例では、第一のターボボタン報知よりも装飾図柄の停止表示の方が表示に関して優先順位が高いため、第一のターボボタン報知の上に、装飾図柄を表示させている。
続く同図(c)に示す状態は、通常状態における大当り確定表示であり、右打ちが推奨される遊技状態ではなく、ターボボタン804gの押下操作を検出しているが、第1副制御部400は、同図(d)に示す大当り開始インターバルのタイミングまで、第一のターボボタン報知を行わないようにしている。
続く同図(d)に示す状態は、大当り遊技の開始を待っている大当り開始インターバル状態である。この大当り開始インターバル状態は通常状態であるが、直後に開始される大当り遊技(大当り状態)において右打ちが推奨される状態であるため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を用いて、右打ちを促す右打ち促進報知を行う。本例では、右打ち促進報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボボタンを押して右のアタッカを狙え!」という文字表示を行っている。
なお、本例では、遊技状態が大当り開始インターバル状態に移行したことを条件として右打ち促進報知を行っているため、ターボボタン804gの押下操作を検出している場合(大当り開始インターバル状態への移行前から遊技者がターボボタン804gの押下操作を継続している場合)でも、遊技状態が大当り開始インターバル状態に移行したときには右打ち促進報知を行う。つまり、遊技者が既にターボボタン804gを押下している場合であっても改めて操作するように促す報知が行われるため、操作を継続して行っていた遊技者に違和感を生じさせる構成である。
<ターボボタン報知/実施例2−4>
図123および図124は、実施例2−4に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、ターボボタン804gの実際の操作と矛盾する報知を行う例を示している。
図123(a)に示す状態は、電サポ確変状態においてターボボタン押下中報知を行っている状態である。第1副制御部400は、電サポ確変状態中にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを示唆するターボボタン押下中報知を行う。本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボ中」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示を行っている。
同図(b)に示す状態は、回数切り確変機(ST機)において特図の変動遊技回数が規定回数(本例では100回)に到達し、通常状態に移行した状態である。第1副制御部400は、電サポ確変状態中に特図の変動遊技回数が規定回数(本例では100回)に到達したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、右打ちの中止を促す右打ち中止報知を行う。本例では、右打ち中止報知として、「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示(第一の警告表示)と、「ターボボタンを離して下さい」という文字表示(第二の警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。遊技台は、移行の検出結果に関わらず、一定時間この報知を継続して実行する。
すなわち、本例では、発射ハンドル134による右打ちを行っていない場合でも、「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示(第一の警告表示)が行われることがあり、実際の操作と報知とが一部、矛盾することになる。また、本例では、ターボボタン804gの新たな押下操作を行っていない場合(ターボボタン804gを同図(b)に示すタイミング以前から押下操作している場合)でも、「ターボボタンを離して下さい」という文字表示(第二の警告表示)が行われることがあり、実際の操作と報知とが一部、矛盾することになる。
また、本例では、続く同図(c)〜(d)に示す通常状態においては、ターボボタン804gの押下操作を検出していないが、同図(b)のタイミングで開始した打ち中止報知を継続している。
また、図124(e)に示す大当り開始インターバルでは、第1副制御部400は、右打ち中止報知を継続しつつ、ターボボタン804gの押下操作を促すターボボタン押下操作示唆報知(本例では、「ターボボタンを押せ!」という文字表示と、ターボボタン804gの押下操作にあわせて「タ」の文字が施された円形の画像(ターボボタン802gを模した画像)が回転するアニメーション表示)を行っている。
すなわち、本例では、ターボボタン804gの押下を止めるように促す報知と、ターボボタン804gの押下を促す報知と、を同時に行っている。本例によれば、矛盾した報知を行うことによって、遊技性を高めることができ、遊技に新たな面白みを付加できる場合がある。該複数の報知による矛盾した状態は、右打ち中止報知が先に終了されることで正常になる場合と、ターボボタン押下促進報知が先に終了されることで、正常になる場合の複数のパターンがある。また、複数の報知が同時に終了することで、矛盾が解消されても良い。
<ターボボタン報知/実施例2−6>
図125は、実施例2−6に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、遊技状態の変化に基づく報知の態様と、ターボボタン804gの押下操作に基づく報知の態様が共通する例を示している。
同図(a)に示す状態は、電サポ確変状態においてターボボタン押下中報知を行っている状態である。第1副制御部400は、電サポ確変状態中にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを示唆するターボボタン押下中報知を行う。本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボ中」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示を行っている。
同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す電サポ確変状態から通常状態に移行した状態である。第1副制御部400は、ターボボタン804gの押下操作を検出したこととは無関係に、遊技状態が変化したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、右打ちの中止を促す右打ち中止報知を行う。本例では、右打ち中止報知として、「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示(第一の警告表示)と、「ターボボタンを離して下さい」という文字表示(第二の警告表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。
一方、同図(c)に示す状態は、通常状態においてターボボタン804gの押下操作を検出した状態である。第1副制御部400は、遊技状態とは無関係に、ターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、同図(b)と同じ報知態様の右打ち中止報知を行う。
すなわち、本例では、同図(b)に示す、遊技状態の変化に基づく報知の態様と、同図(c)に示す、ターボボタン804gの押下操作に基づく報知の態様と同一にしている。本例によれば、異なる要因に基づいて同一の報知が行われるため、意外性のある報知を行うことができる場合がある。なお、遊技状態の変化に基づく報知の態様と、ターボボタン804gの押下操作に基づく報知の態様は完全同一でなくてもよく、少なくとも一部が共通するものであればよい。このようにすれば、条件毎に報知態様を切り替える必要がなくなるため、設計や制御が楽になる。
本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の報知を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置884)と、を備えた遊技台であって、前記複数の報知のうちの一つは、第一の報知(例えば、図119(b)〜(d)に示す右打ち中止報知(「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示と「ターボボタンを離して下さい」という文字表示))であり、第一の発射制御状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態は、前記第一の発射制御状態とは少なくとも異なる状態であり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の期間において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記報知手段は、前記第一の期間において、前記第一の報知を少なくとも報知開始可能なものであり、前記報知手段は、前記第二の期間において、前記第一の報知を開始しないものであり、前記報知手段は、前記第二の期間において、前記第一の期間で報知が開始された前記第一の報知を継続(例えば、図119(b)〜(d)に示す期間中、継続)して少なくとも報知可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、発射手段が第一の発射制御状態から第二の発射制御状態に変更になった場合でも第一の報知を継続することができるため、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができ、発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
また、前記第一の報知は、前記第一の期間および前記第二の期間のいずれか一方の期間への変更を促す報知(例えば、図119(b)〜(d)に示す右打ち中止報知(「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示と「ターボボタンを離して下さい」という文字表示))であるであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は第一の報知にしたがって操作手段の状態の切り替え適切に行うことができ、遊技意欲を持続させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記第二の期間において、第一の時間(例えば、30秒)に亘って、前記第一の期間で報知が開始された前記第一の報知を少なくとも報知可能なものであってもよい。
また、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知であり、前記報知手段は、前記第二の期間において、第二の報知を少なくとも報知開始可能なものであり、前記報知手段は、前記第一の期間において、前記第二の期間で報知が開始された前記第二の報知を継続して少なくとも報知可能なものであり、前記第二の報知は、前記第一の報知と異なる報知であってもよい。
また、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、第三の報知であり、前記報知手段は、前記第一の期間において、前記第三の報知を少なくとも報知開始可能なものでであってもよい。
また、ターボボタンの検出結果にかかわらずに報知を実行してもよく、例えば、ターボボタンを押下していないが、盤面右側に設けられたスルーが遊技球を検出したことに基づいて、ターボボタンを離すよう報知するものでもよい(当然離しても離さなくても報知内容は変わらない)。また、遊技球がスルーを通過したことに基づいて、初めてターボボタンが押下されているか否かを判定し、該判定結果に基づいて報知を行ってもよい。
また、ターボボタンを押下中であるにも関わらず(例えば、遊技状態の変化タイミングや、特定の当否判定結果が導出されたタイミングで)ターボボタンの押下を促す報知が行われるようにしてもよい。また、報知は所定の時間にわたって行われるものでもよい。また、ターボボタンの押下検出結果にかかわらずに開始された報知は、ターボボタンの押下検出結果に基づいて終了するものでもよい。また、押下検出結果に関わらずに行われる報知は、発射特性の変更を促す報知するものでもよい。また、押下検出結果に関わらずに行われる報知は、遊技者の利益に関する報知するものでもよい。また、押下検出結果に関わらずに行われる報知は、遊技者の利益に関しない報知を行うものでもよい。また、該報知は、所定の時間にわたって報知されてもよい。
また、検出結果に基づく報知を行っているにもかかわらず、検出結果に基づかない報知を行ってよく、例えば、検出結果に基づく報知と検出結果に基づかない報知は、絶対に一緒に報知されないようにしてもよい。また、一方の報知の実行中に他方の報知が開始された場合に、実行中であった報知が中止される場合があってもよい(通常遊技状態において、大当り直前にターボボタンを押して警告報知、該警告報知中に図柄停止+右打ち報知(ターボボタンの押下検出結果に基づかずにターボボタンの押下を促進する報知)。また、検出結果に基づく報知は、検出結果に基づかない報知よりも長い時間(または、短い時間)、報知されるようにしてもよい。
また、検出結果に基づく報知と検出結果に基づかない報知が同時に行われる場合があってもよく、例えば、右打ち終了時に検出結果に基づかずに「左に戻せ」報知を実行しつつ、該報知中にオートボタンの押下を検出したため、該押下検出に基づいてさらに「左に戻せ報知」を追加で行ってもよい。また、相反する報知が同時に行われる場合があってもよく、例えば、非電サポ中にオートボタンが押下されたことに基づいて「左に戻せ報知」を開始し、該報知中に普図が当たったことに基づいて、「右打ち促進(オートボタンを押すように促す)報知」を行ってもよい。
<ターボボタン報知/実施例3−1>
図126および図127は、実施例3−1に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、電サポ確変状態中にチュートリアル報知を行う例を示している。
同図(a)から同図(b)に示す状態は、電サポ確変状態(非変動中)においてチュートリアル報知を開始した状態である。第1副制御部400は、電サポ確変状態中に特図変動遊技が所定時間(本例では、30秒)発生しなかったことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの使用方法を報知するチュートリアル報知を行う。なお、本例におけるチュートリアル報知は、ムービーからなり、遊技者による操作によって進行状況は変化しない。(中止については下記参照。)
本例では、チュートリアル報知として、図126(b)〜図127(f)の期間中に、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの配置場所の説明(本例では、図126(c)に示す「ハンドルの近くに「タ」と書かれたボタンがあるじゃろ?」という文字表示)、ターボボタン804gの機能の説明(本例では、図127(e)に示す「球の強さが変わるんじゃ!」という文字表示)を行うアニメーション表示を行っている。なお、チュートリアル報知はアニメーション表示に限定されず、1または複数の静止画によって構成してもよい。
なお、チュートリアル報知においては、ターボボタンに関する各種構成(ハンドルやターボボタンなど)を映像や画像で遊技者に報知しても良い。この際遊技者に視認可能となるものは実際の構成ではなく、CG等であっても良い。また、実際の構成と全く同じである必要もなく、デフォルメ等が施されていても良い。
また、同図(g)に示す状態は、チュートリアル報知を終了した状態である。第1副制御部400は、チュートリアル報知の内容にしたがった操作(本例では、ターボボタン804gの押下操作)を検出したことを条件として、チュートリアル報知を終了する。なお、チュートリアル報知の終了条件は、ターボボタン804gの押下操作に限定されず、その他の操作手段の操作を検出した場合に終了してもよいし、チュートリアル報知が最後まで行われた場合に自動的に終了してもよい。
また、本例では、第1副制御部400は、所定の条件が成立したこと(本例では、チュートリアル報知の途中でターボボタン804gの押下操作を検出したこと)を条件として、チュートリアル報知を途中で強制終了(キャンセル)するように構成している。なお、チュートリアル報知の強制終了条件は、ターボボタン804gの押下操作に限定されず、その他の操作手段の操作を検出した場合に強制終了してもよいし、特図の変動が開始された場合に強制終了してもよい。
<ターボボタン報知/実施例3−2>
図128は、実施例3−2に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、大当り開始インターバル時にチュートリアル報知を行う例を示している。
同図(a)に示す状態は、通常状態における特図の停止表示中であり、続く同図(b)に示す状態は、大当り遊技の開始を待っている大当り開始インターバル状態である。
第1副制御部400は、大当り開始インターバル状態に移行したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの使用方法を報知するチュートリアル報知を行う。
本例では、チュートリアル報知として、同図(c)のタイミングで、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの配置場所の説明(本例では、「押して」という文字表示と、ターボボタン804gを指し示す矢印の画像表示)、ターボボタン804gによる右打ちで狙う入賞口の説明(本例では、「入れろ!」という文字表示と、第2可変入賞口235を指し示す矢印の画像表示)を行うアニメーション表示を行っている。なお、本例では、大当り開始インターバル状態の直後に大当り遊技が開始され、第2可変入賞口235の開放制御が行われるため、同図(c)に示すタイミング(第2可変入賞口235が開いていない状態)で第2可変入賞口235に関連する説明を行っても、直後に第2可変入賞口235が開くため、遊技者が著しく不利になることはない。
また、同図(d)に示す状態は、チュートリアル報知を終了した状態である。第1副制御部400は、大当り遊技が開始されたこと(大当り開始インターバル状態が終了したこと)を条件として、チュートリアル報知を終了する。
<ターボボタン報知/実施例3−3>
図129および図130は、実施例3−3に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、右打ちが推奨されない通常状態中にチュートリアル報知を行う例を示している。
同図(a)から同図(b)に示す状態は、通常状態においてチュートリアル報知を開始した状態である。第1副制御部400は、通常状態中に特図の当否判定結果が特定の結果(本例では、はずれ)であり、かつ、特図の変動時間が特定の変動時間であることを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの使用方法を報知するチュートリアル報知の開始示唆表示を行う。
同図(b)に示す状態は、チュートリアル報知の開始示唆表示を行っている状態である。第1副制御部400は、所定条件が成立したこと(本例では、特図変動が開始されると共に、該特図変動の抽選結果がはずれで且つ特定の変動タイマが選択された場合)を条件として、チュートリアル報知を開始する。なお、チュートリアル報知の開始条件は、チャンスボタン136の押下操作に限定されず、その他の操作手段の操作を検出した場合に終了してもよいし、チュートリアル報知を自動的に開始してもよい。
特図変動が開始されると、キャラクタ爺による発言「ターボボタンとは何ですかな?」が表示されると共にキャラクタ吉宗の側にチャンスボタンが表示される。所定時間内にチャンスボタンの押下が検出された場合には同図(c)に示すように演出が進行し、所定時間内にチャンスボタンの押下が検出されなかった場合には、演出を終了する。なお、チャンスボタンの押下が検出されなかった場合であっても演出を進行させても良い。
本例では、チュートリアル報知として、図129(b)〜図130(f)の期間中に、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの配置場所の説明(本例では、図129(c)に示す「ターボボタンとは何ですかな?」、「ハンドルそばのボタンのことじゃ」という文字表示)、ターボボタン804gの機能の説明(本例では、図129(d)に示す「押すとどうなるのですかな?」、「球の勢いが変わるのじゃ!」という文字表示)を行うアニメーション表示を行っている。
なお、チュートリアル報知はアニメーション表示に限定されず、1または複数の静止画によって構成してもよい。また、通常遊技中のチュートリアル報知は、特図の当否判定結果がはずれであることを示唆する予告報知を兼ねていてもよく、チュートリアル報知が行われる特図変動遊技の当選確率がチュートリアル報知が行われない特図変動遊技の当選確率よりも低いことを示唆する予告報知を兼ねていてもよい。
同図(g)に示す状態は、チュートリアル報知を終了した状態である。第1副制御部400は、所定の条件が成立したこと(本例では、チュートリアル報知が最後まで行われたこと)を条件として、チュートリアル報知を終了する。なお、チュートリアル報知の終了条件は、チュートリアル報知が最後まで行われたこと限定されず、操作手段の操作を検出した場合に終了してもよい。
また、本例では、同図(f)に示すチュートリアル報知中は、ターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、ターボボタン804gの押下操作を止めるように促す第一のターボボタン報知(本例では、「ターボボタン804gを離してください」という文字表示(警告表示))を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。すなわち、本例では、チュートリアル報知において説明された操作(ターボボタン804gの押下操作)を行ったにも関わらず、当該操作の中止を促す報知を行っている。
また、同図(g)に示すチュートリアル報知後は、普図始動口228bを球が通過したことを条件として、右打ち中止報知(本例では、「ハンドルを左に戻して下さい」という文字表示(第一の警告表示)と、「ターボボタンを離して下さい」という文字表示(第二の警告表示))を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。すなわち、本例では、チュートリアル報知において説明された操作(ターボボタン804gの押下操作)によって生じたイベント(普図始動口228bの入球)にも関わらず、当該操作の中止を促す報知を行っている。つまり、チュートリアル報知が行われているからといってチュートリアル報知で報知された通りの操作を行うと、当該操作を止めるように促される場合がある。また、図示はしていないが、当該操作を止めるように促す報知によってチュートリアル報知の一部または全部を妨げても良い。
<ターボボタン報知/実施例3−4>
図131は、実施例3−4に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、遊技者の操作に応じたチュートリアル報知を行う例を示している。
本例では、チュートリアル報知として、大当り遊技の2Rの実行中に、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの配置場所の説明やターボボタン804gの機能の説明を行っている。具体的には、第1副制御部400は、同図(b)に示すタイミングでは、ターボボタン804gの押下操作を検出していないことを条件として、ターボボタン804gの配置場所の説明(本例では、「ハンドルそばのターボボタンを使うと大当りの消化が楽です」という文字表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。
また、同図(c)に示すタイミングでは、ターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、ターボボタン804gの配置場所の説明(本例では、「そう!そのボタンです」という文字表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。また図示はしていないが、このタイミングで別の操作手段が操作された場合(例えばチャンスボタン136)には、間違っている旨の報知を行っても良いし、ターボボタン804gが設けられた領域を図示することで、ターボボタン804gの正しい配置位置を遊技者に報知しても良い。
また、同図(d)に示すタイミングでは、ターボボタン804gの押下操作を検出していることを条件として、ターボボタン804gの機能の説明(本例では、そのボタンを押している間は球の勢いが強くなります。」という文字表示)を、装飾図柄表示装置208を用いて行っている。なお、該報知中に遊技者がターボボタン804gを放したことに基づいて別の報知が行われるように構成していても良い。
<ターボボタン報知/実施例3−5>
図132は、実施例3−5に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、複数の操作手段に関するチュートリアル報知を同時に行う例を示している。
本例では、第1副制御部400は、同図(a)に示すチュートリアル表示と同図(b)に示すチュートリアル表示を繰り返し実行することで、ターボボタン804gによる右打ちの説明と発射ハンドル134による右打ちの説明を同時に行っている。なお、同図(a)に示すチュートリアル表示と同図(b)に示すチュートリアル表示を繰り返し実行するアニメーションを表示してもよい。
具体的には、同図(a)に示すチュートリアル表示では、ターボボタン804を模した画像表示と「ターボボタンを・・・」という文字表示によって、ターボボタン804の説明であることを示唆するとともに、発射ハンドル134を手で握っている画像表示と「ハンドルを・・・」という文字表示によって、発射ハンドル134の説明であることを示唆している。
また、同図(b)に示すチュートリアル表示では、ターボボタン804を押した様子を表す画像表示と「押す!」という文字表示によって、ターボボタン804による右打ち方法を示唆するとともに、発射ハンドル134を回転させている様子を表す画像表示と「捻る!」という文字表示によって、発射ハンドル134による右打ち方法を示唆している。
なお、本実施例に記載したチュートリアル報知は、右打ちが推奨される期間(電サポ中、大当り中など)が実際に開始される直前の状態において報知されていても良いし、右打ちが推奨される期間中に報知されていても良い。また、同図(a)(b)に示すように両報知が同じ周期で繰り返し実行される必要はなく、それぞれの報知で周期が異なっていても良いし、一方の報知が周期的に繰り返されるものではなく、一回で終わるものであっても良い。
本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の報知を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、チュートリアル報知(例えば、図126(b)〜図127(f)に示すチュートリアル報知)であり、第一の発射制御状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態は、前記第一の発射制御状態とは少なくとも異なる状態であり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記第一の期間とは、第一の操作で少なくとも操作されている期間のことであり、前記第二の期間とは、第二の操作で少なくとも操作されている期間のことであり、前記チュートリアル報知とは、前記第一の操作に関する報知(例えば、ターボボタン804gの配置場所の説明やターボボタン804gの機能の説明)を少なくとも含む報知のことである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、第一の操作に関するチュートリアル報知を行うことができるため、遊技者はチュートリアル報知にしたがって操作に関する情報を把握した上で適切な操作を行うことができ、発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
また、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段(例えば、ターボボタン804g)を備え、前記第一の操作とは、前記第一の操作手段が少なくとも操作されている操作のこと(例えば、押下操作すること)であり、前記第二の操作とは、前記第一の操作手段が少なくとも操作されていない操作のこと(例えば、押下操作を中止すること)であってもよい。
このような構成とすれば、第一の操作手段によって第一の状態と第二の状態の切り替えを容易に行うことができ、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
また、前記チュートリアル報知とは、前記第一の期間を前記第二の期間に移行するための前記第一の操作手段の操作方法を示唆する報知(例えば、図128(c)に示す、「押して」という文字表示と、ターボボタン804gを指し示す矢印の画像表示)を少なくとも含む報知のことであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者はチュートリアル報知によって第一の操作手段の操作方法を知ることができ、適切な操作を行うことができる場合がある。
また、前記遊技台は、複数の遊技状態のうちのいずれか一つの遊技状態となることが可能なものであり、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、前記発射手段は、少なくとも第三の期間において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記第二の期間は、前記第一の遊技状態中の期間であり、前記第三の期間は、前記第二の遊技状態中の期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間よりも遊技者にとって不利な期間であり、前記報知手段は、前記第二の期間において、前記チュートリアル報知を少なくとも報知開始可能なものであってもよい。
また、図柄変動表示を少なくとも表示可能な図柄表示手段を備え、前記報知手段は、前記図柄変動表示が行われていない期間において、前記チュートリアル報知を少なくとも報知開始可能なものであってもよい。
また、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、前記報知手段は、前記当否判定手段によって第一の当否判定結果が導出された場合に、前記チュートリアル報知を少なくとも報知開始可能なものであってもよい。
また、前記図柄表示手段は、前記当否判定手段によって、ハズレが導出された場合に、ハズレ図柄変動を少なくとも表示可能なものであり、前記報知手段は、前記ハズレ図柄変動の表示中に、前記チュートリアル報知を少なくとも報知開始可能なものであってもよい。
また、遊技者が少なくとも操作可能な第二の操作手段(例えば、ダイヤル806)を備え、演出表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記発射手段は、少なくとも第四の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記発射手段は、前記表示手段の正面視右側となる領域(以下「右打ち領域」という)に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第四の期間とは、前記第二の操作手段が第三の操作で少なくとも操作されている期間のことであり、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、前記右打ち領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記チュートリアル報知とは、前記第一の操作および前記第三の操作のうちのいずれか一つを示唆する報知を少なくとも含む報知(例えば、図132(a)に示す、ターボボタン804gに関するチュートリアル表示と、同図(b)に示す、ハンドル806に関するチュートリアル表示のいずれか一方)のことであってもよい。
また、遊技者が少なくとも操作可能な第二の操作手段(例えば、ダイヤル806)を備え、演出表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記発射手段は、少なくとも第四の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記発射手段は、前記表示手段の正面視右側となる領域(以下「右打ち領域」という)に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第四の期間とは、前記第二の操作手段が第三の操作で少なくとも操作されている期間のことであり、前記第一の発射制御状態にある前記発射手段は、前記右打ち領域に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記チュートリアル報知は、前記第一の操作および前記第三の操作の両方を示唆する報知を少なくとも含む報知(例えば、図132(a)に示す、ターボボタン804gに関するチュートリアル表示と、同図(b)に示す、ハンドル806に関するチュートリアル表示の両方)のことであってもよい。
また、デモ中にターボボタンに関するチュートリアル報知を行ってもよい。また、図柄変動が開始された場合にチュートリアル報知をキャンセルしてもよい。また、チュートリアル報知として、発射特性を変更するための操作が図示されてもよい。また、チュートリアル報知の最中であっても、遊技状態によってはチュートリアル報知に従うと警告されるようにしてもよい。
また、チュートリアル報知に従った発射(ターボ押下右打ち)を行っている場合にチュートリアル報知が中断される確率は、チュートリアル報知に従っていない発射を行っている場合よりもチュートリアル報知が中断されにくくしてもよい。また、チュートリアル報知は遊技者の操作によって開始されるようにしてもよい。また、チュートリアル報知は遊技者の操作によってキャンセルされるようにしてもよい。また、チュートリアル報知中にターボボタン押下の検出が行われ、検出結果に基づいて報知態様が変化するようにしてもよい(例えば、チュートリアル報知が遊技者の操作態様に応じて変化していくようにしてもよい)。
また、図柄変動中にターボボタンに関するチュートリアル報知を行ってもよい。また、実行されるタイミングや条件によってチュートリアルの報知態様が異なるようにしてもよい。また、大当り変動よりもハズレ変動の方がチュートリアル報知が実行されやすくてもよい(例えば、大当り変動ではチュートリアル報知が行われなくてもよい)。
また、チュートリアル報知は、その他の予告報知(当該変動・先読み予告にかかわらず)によって一部または全部が隠される場合があってもよい。また、当該変動の抽選結果に応じてチュートリアル報知が実行されるようにしてもよい(例えば、当該変動の結果、ターボボタンを押下してもよい(押下した方がよい)状態が開始されるため、該状態が開始されることの予告報知として、チュートリアル報知を実行してもよい)。また、変動中のチュートリアル演出は、当該変動が大当りとなることを予告報知するものであってもよい。
また、実際にターボボタンを用いて遊技を行う期間が開始される直前にチュートリアル報知を行ってもよい。また、突確大当り中にチュートリアル報知を行ってもよい。また、操作手段の操作に関する条件が成立した場合には、発射手段の発射を停止または、複数の発射特性のうちの一方を用いた発射を行うことができないように制御してもよい。
また、第一の大当り時に開閉する第一のアタッカと、第二の大当り時に開閉する第二のアタッカを備え、第一のアタッカと第二のアタッカは異なる流下経路上に設けられているにも関わらず、第一の大当りも第二の大当りも同じハンドル角度で消化することができる(大当り中に開閉するアタッカに遊技球を入球させることができる)ものでもよい。第一のハンドル角は、第一の大当りと第二の大当りの両方を消化することができるが、第二のハンドル角は、第二の大当りの消化のみ可能で、第一の大当りを消化することができない。
また、ターボボタンに関する報知が行われ、該報知に従って操作を行うことで、該報知が終了するようにしてもよく、例えば、ターボボタンを離すように報知が行われ、遊技者がボタンを離したことが検出されたことに基づいて、該報知が終了するようにしてもよい。また、離すように促す報知は、遊技者がターボボタンを押下していることに基づいて行われてもよいし、遊技者がターボボタンを操作しているか否かに関わらず行われてもよい。
<ターボボタン報知/実施例4−1>
図133および図134は、実施例4−1に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、装飾図柄の組合せを用いてターボボタン報知を行う例を示している。
図133(a)に示す状態は、リーチ状態の装飾図柄組合せ(本例では、装飾7−(変動中)―装飾7)を表示している状態であり、図133(b)に示す状態は、リーチ状態の装飾図柄組合せを用いてターボボタン報知を開始した状態である。
第1副制御部400は、リーチ状態の装飾図柄組合せを表示した後に所定時間が経過したことを条件として、リーチ状態の装飾図柄組合せを用いてターボボタン報知を行う。本例では、同図(b)〜(c)に示すように、ターボボタン報知として、リーチ状態の装飾図柄組合せのうち、変動表示中の装飾図柄の画像(↓)の手前に、透過性を有する「ターボ」の文字を施した矩形画像を徐々に出現させるアニメーション表示を行っている。
なお、このターボボタン報知は、変動中の特図の当否判定結果が特定の当否判定結果(例えば、特図D(突然確変))であることを示唆する予告報知を兼ねていてもよく、他の当否判定結果(例えば、はずれや小当り)であることを示唆する予告報知を兼ねていてもよい。また、同図(b)に示すような透過性を有する「ターボ」の文字を施した矩形画像が表示された場合には、必ず特図Dが停止表示されても良いし、はずれが停止表示される場合があっても良い。また、該矩形画像が表示されなかった場合よりも表示された場合の方が突然確変が生起される確率が高くなっていても良い。
本例によれば、変動中の特図の当否判定結果を示唆することが可能な上に、当該当否判定結果によって実行されるイベント(電チュー開放など)を示唆することができるため、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。また、該イベントが発生する前と発生している最中とで関連した報知を行うことで、遊技者の遊技への没入感を煽ることができる場合がある。
また、同図(d)に示す状態は、第2可変入賞口235の開放制御が行われる大当り遊技を実行している状態である。この大当り遊技は右打ちが推奨される遊技状態であるため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を用いて、右打ちを促す右打ち促進報知を行う。本例では、右打ち促進報知として、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示を行う。
また、本例では、この右打ち促進報知と同時に、ターボボタン804gの押下操作を推奨する期間であることを示唆するターボボタン押下操作促進報知を行う。本例では、ターボボタン押下操作促進報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボ待機中」という文字表示を行っている。なお、本例のターボボタン押下操作促進報知では、大当り遊技の直前に行うターボボタン報知との関連性を高めるために、「ターボ」の文字を使用した報知を例示したが、他の文字を使用した報知でもよいし、ターボボタン804gを模した画像を使用した報知でもよい。
また、図134(e)、(f)に示す状態は、大当り状態から電サポ確変状態に移行する終了インターバルの状態であり、図134(g)に示す状態は、電サポ確変状態である。第1副制御部400は、大当り状態(終了インターバル)においては、右打ちを促す右打ち促進報知を継続するとともに、ターボボタン押下操作促進報知の態様を、「ターボ待機中」の文字表示→「ターボ発動!!」の文字表示→ターボボタン804を模した画像表示と「ターボボタンを・・・」という文字表示+ターボボタン804を押した様子を表す画像表示と「押す!」という文字表示、の順番で変化させている。
また、同図(g)に示す状態は、電サポ確変状態においてターボボタン押下中報知を行っている状態である。第1副制御部400は、電サポ確変状態中にターボボタン804gの押下操作を検出したことを条件として、装飾図柄表示装置208を用いて、ターボボタン804gの押下操作が受け付けられていることを示唆するターボボタン押下中報知を行う。本例では、ターボボタン押下中報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、「ターボ中」という文字表示と、複数の右向き矢印を右方向に移動させるアニメーション表示を行っている。
<ターボボタン報知/実施例4−2>
図135は、実施例4−2に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、特図の先読み結果に基づいてターボボタン報知を行う例を示している。
同図(b)に示す状態は、変動中および保留中の特図の先読み結果に基づいてターボボタン報知を行っている状態である。第1副制御部400は、当該変動中の特図の先読み結果(または保留中の特図の先読み結果)に基づいて、ターボボタン報知を行う。本例では、ターボボタン報知として、2番目の保留に対応する特図の先読み結果に基づいて、「ターボ準備中」という文字が施された帯状の画像表示と、2番目の保留に対応する保留アイコンに「Turbo」という文字表示を付加している。
また、本例では、特図の保留増加と同時に、ターボボタン804gを点滅させる演出を開始し、当該演出を、増加した保留に対応する特図変動遊技が終了するまで継続する。なお、増加した保留に対応する特図変動遊技が終了する前に演出を終了してもよいし、当該演出を行う一方で右打ちの機会を付与しないガセ演出を行ってもよい。なお、該演出が実行された場合には、必ず特図Dが停止表示されても良いし、はずれや特図Dとは別の大当りや小当りが発生しても良い。更に保留アイコンに「Turbo」と表示される演出と、「ターボ準備中」と表示される演出がそれぞれ別に実行されても良い。
本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の報知を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、図43に示すステップS229の特図2関連抽選処理、図43に示すステップS231の特図1関連抽選処理)と、を備えた遊技台であって、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知(例えば、図133(b)、(c)に示す、リーチ状態の装飾図柄組合せを用いて行うターボボタン報知)であり、第一の発射制御状態にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態は、前記第一の発射制御状態とは少なくとも異なる状態であり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第一の発射制御状態となるものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の期間において、前記第二の発射制御状態となるものであり、前記報知手段は、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果(例えば、特図D(突然確変))であった場合に、前記第一の報知を少なくとも報知可能なものであり、前記第一の報知とは、前記第一の発射制御状態に関する報知を少なくとも含む報知である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができる上に、第一の報知によって何らかの利益が得られるかもしれないという期待感を抱くことができ、発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
また、図柄変動表示を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)を備え、前記報知手段は、前記第一の当否判定結果に対応する前記図柄変動表示が終了するよりも前に前記第一の報知の報知を終了するものであってもよい。
このような構成とすれば、当該変動の予告報知として第一の報知を行うことができ、遊技者の期待感をさらに高めることができる場合がある。
また、図柄変動表示を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)を備え、前記報知手段は、前記第一の当否判定結果と対応する前記図柄変動表示の表示開始前に、前記第一の報知を少なくとも報知開始可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、当該変動以降の変動の先読み予告報知として第一の報知を行うことができ、遊技者の期待感をさらに高めることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記当否判定手段によって第二の当否判定結果が導出された場合に、前記第一の報知を報知しないものであってもよい。
また、前記報知手段は、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知であり、
前記報知手段は、前記当否判定手段によって第二の当否判定結果が導出された場合に、前記第二の報知を少なくとも報知可能なものであり、前記第二の報知は、前記第一の報知と同一の報知態様を含むものであり、前記第二の報知は、前記第一の報知と異なる報知態様を含むものであってもよい。
また、前記遊技台は、複数の遊技状態のうちのいずれか一つの遊技状態となることが可能なものであり、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(例えば、非電サポ状態)であり、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態(例えば、電サポ状態)であり、前記遊技台は、前記当否判定手段によって前記第一の当否判定結果が導出された場合に、前記第一の遊技状態から前記第二の遊技状態に移行可能なものであり、前記第一の遊技状態において前記発射手段が前記第一の発射制御状態にある場合には、前記第二の遊技状態において前記発射手段が前記第二の発射制御状態にある場合よりも遊技者にとって不利であってもよい。
また、先読み予告でターボボタンの押下促進報知をおこなってもよい。また、保留アイコンの報知態様が、発射手段の発射特性を変更した場合に報知される報知態様と関連する態様からなる。(発射特性が変更されている間に報知される態様の少なくとも一部と、保留アイコンの表示態様の少なくとも一部が同じ。)
また、ターボ中図柄(第一の状態であることを示唆する装飾図柄)については、抽選結果を示す図柄組み合わせのうち、少なくとも1の図柄の態様が発射手段の発射特性を変更した場合に報知される報知態様と関連する態様からなるものでもよい。また、普図ロング解放演出については、普図変動の抽選結果に応じてターボに関する報知が行われるようにしてもよいし、該演出におけるターボに関する報知と、ターボに関しない報知は、態様の一部が共通し、他部が共通しないようにしてもよい。
また、発射特性が変更されている場合と、発射特性が変更されていない場合とでは、特定の演出の実行確率が異なるようにしてもよく、例えば、一方の特性では実行されない演出があってもよい。また、ターボ状態の開始のみを予告するものではなく、ターボ状態が終了することを予告報知してもよい。また、予告された内容とは異なる現象(ガセ演出(偽の演出))が発生する場合があってもよい。
<ターボボタン報知/実施例5−1>
図136は、実施例5−1に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、遊技状態に応じてターボボタン報知の報知態様を変化させる例を示している。
本例は、同図(a)に示す通常状態(電サポ状態が始まる直前の通常状態)では、上記図133(b)を用いて説明した、リーチ状態の装飾図柄組合せを用いたターボボタン報知を行い、同図(b)に示す大当り状態(終了インターバル)では、上記図134(f)を用いて説明した、ターボボタン押下操作促進報知を行う。
また、同図(c)に示す電サポ状態では、上記図134(g)を用いて説明した、右打ち促進報知を行い、同図(d)に示す通常状態(電サポ状態が終わった直後の通常状態)では、同図(a)〜(c)に示す報知の態様とは異なる態様で、左打ちを促す左打ち促進報知を行っている。
本例によれば、電サポ状態が始まる直前の通常状態において、同図(a)に示す、装飾図柄組合せを用いたターボボタン報知を行うことに加えて、電サポ状態に移行する直前の大当り状態(終了インターバル)において、同図(b)に示す、ターボボタン押下操作促進報知を行うため、遊技者は電サポ状態に移行する前に、ターボボタン804gによる右打ちの準備を行うことができ、電サポ状態において、より確実に利益を得ることが可能となる。このため、遊技者の遊技台に対する印象を良くすることができる上に、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。
また、電サポ状態が終わった直後の通常状態においては、同図(d)に示す左打ち促進報知を行うが、ターボボタン804gの操作に関する報知は行わないため、ターボボタン804gに対する煩わしさを遊技者に与えることが無く、遊技者の遊技意欲が必要以上に減退してしまうことがない。また、発射ハンドル134によって右打ちを行っていた遊技者に対しては、遊技に適した操作を報知することができる。
<ターボボタン報知/実施例5−2>
図137は、実施例5−2に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、遊技者の有利度合いに応じてターボボタン報知の報知態様を変化させる例を示している。
本例は、同図(a)に示す出玉有り大当りの開始時においては、上記図134(f)を用いて説明した、ターボボタン押下操作促進報知を行う。この出玉有り大当り開始時は、第2可変入賞口235の開放時間が、同図(b)に示す出玉なし大当り開始時よりも長く、出玉なし大当り開始時よりも遊技者にとって有利な状態であるため、ターボボタン押下操作促進報知を積極的に行うようにしている。これにより、第2可変入賞口235への入賞確率を高めることができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができる場合がある。
一方、同図(b)に示す出玉なし大当り開始時においては、ターボボタン押下操作促進報知の一部を「ターボ?」の文字表示に変更した報知を行う。この出玉なし大当り開始時は、第2可変入賞口235の開放時間が、同図(a)に示す出玉有り大当り開始時よりも短く、出玉有り大当り開始時より遊技者にとって不利な状態であるため、右打ちを促す報知は行う一方で、ターボボタンの押下操作を促進する報知は積極的に行わないようにしている。これにより、遊技者に無駄な操作(利益にほとんど結びつかない操作)を行わせないようにすることができ、遊技者の遊技意欲の減退を回避できる場合がある。
本例によれば、右打ちが遊技者にとって有利な操作になる場合には、ターボボタンの押下操作を促進する報知を行い、そうでない場合には、ターボボタンの押下操作を促進する報知を行わないように構成しているため、遊技者に煩わしさを与えることがなく、ターボボタンに対する印象を良くすることができ、遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機)によれば、複数の報知を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、を備えた遊技台であって、前記複数の報知の一つは、第一の報知(例えば、図136(d)に示す、左打ちを促す左打ち促進報知)であり、第一の発射制御状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、第二の発射制御状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)にある前記発射手段は、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記第二の発射制御状態は、前記第一の発射制御状態とは少なくとも異なる状態であり、前記発射手段は、少なくとも第一の期間において、前記第一の発射制御状態になるものであり、前記発射手段は、少なくとも第二の期間において、前記第二の発射制御状態になるものであり、前記遊技台は、前記第一の期間において、第一の操作で操作された場合に、第一の状態をとるものであり、前記遊技台は、前記第二の期間において、第二の操作で操作された場合に、前記第一の状態をとるものであり、前記第二の操作は、前記第一の操作とは異なる操作であり、前記第一の報知は、前記第一の状態に関する報知を少なくとも含む報知である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、第一の報知によって遊技台が第一の状態にあるか否かを容易に把握することができるため、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができ、発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
また、遊技者が少なくとも操作可能な複数の操作手段を備え、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段(例えば、ターボボタン804g)であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段(例えば、発射ハンドル134)であり、前記第一の操作とは、前記第一の操作手段を操作すること(例えば、押下操作すること)であり、前記第一の操作とは、前記第二の操作手段を操作すること(例えば、回転させること)であり、前記第二の操作とは、前記第一の操作手段を操作しないこと(例えば、押下操作を中止すること)であり、前記第二の操作とは、前記第二の操作手段を操作することであってもよい。
このような構成とすれば、第一の操作手段によって第一の状態と第二の状態の切り替えを容易に行うことができ、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
また、演出表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記発射手段は、前記表示手段の正面視左側となる領域(以下「左打ち領域」という)に遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記遊技台は、前記第二の期間において、第三の操作で操作された場合に第二の状態をとるものであり、前記第二の状態は、前記第一の状態とは異なる状態であり、前記第二の状態は、前記発射手段が前記左打ち領域に遊技球を少なくとも発射する状態であり、前記第三の操作とは、前記第一の操作手段を操作しないことであり、前記第三の操作とは、前記第二の操作手段を操作することであってもよい。
また、前記複数の報知のうちの一つは、前記第二の報知は、前記第二の操作および前記第三の操作のいずれか一方に関する報知を少なくとも含む報知(例えば、図136(d)に示す、左打ちを促す左打ち促進報知)のことであり、前記第二の報知は、前記第一の報知とは異なる報知であってもよい。
なお、「左打ち」に関する報知については、ターボボタンとダイヤルのどちらか一方でも操作が継続されていると左打ちは実現できないため、具体的な方法に対する報知を行うのではなく、方法を用いた場合に起こりうる現象を報知するようにしてもよい。これは、左打ちに戻すタイミングは有利な状態が終了(大当り終了、電サポ終了など)したタイミングであることが多く、有利な状態が終了して遊技者が苛立ちを感じている可能性があるのにも関わらず、遊技者が既に行っている方法について改めて口を出すとより遊技者の苛立ちを増幅させてしまうおそれがあるためである。
また、「右打ち」に関する報知については、具体的な報知を行わない場合を有しつつも、具体的な報知を行う場合を設けることで、具体的に行われた報知を強調することができる場合がある。また、「左打ち」および「右打ち」の両方の方法を具体的に報知するパターンがあってもよく、方法についての具体的な説明が行われるパターンを有することで、方法についての報知を具体的に報知しないパターンであっても遊技者が該報知中にどのような方法をとれば良いかを想像することができる場合がある。
また、結果は同じ(左に戻してほしい)であるにも関わらず、報知態様が異なる場合があってもよく、例えば、遊技状態の切り替わりにより「左に戻せ」、ターボ状態でない時にターボを検出したことに基づいて「左に戻せ」といった報知を行ってもよい。また、操作手段の操作に関する条件が成立した場合には、発射手段の発射を停止または、複数の発射特性のうちの一方を用いた発射を行うことができないように制御してもよい。
また、ターボボタンに関する報知が行われ、該報知に従って操作を行うことで、該報知が終了するようにしてもよく、例えば、ターボボタンを離すように報知が行われ、遊技者がボタンを離したことが検出されたことに基づいて、該報知が終了するようにしてもよい。また、離すように促す報知は、遊技者がターボボタンを押下していることに基づいて行われてもよいし、遊技者がターボボタンを操作しているか否かに関わらず行われてもよい。
<ターボボタン報知/実施例6>
図138および図139は、実施例6に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、遊技状態に応じてターボボタン報知の報知態様を変化させる例を示している。
図138(b)に示す状態では、特図の停止表示を行った時点で、遊技状態が同図(a)に示す電サポ状態から通常状態に移行している。主制御部300は、特図の停止表示を行った後に、遊技状態が電サポ状態から通常状態に移行したことを知らせる制御コマンド(サブコマンド)を第1副制御部400に送信するが、本例は、当該サブコマンドの送信タイミングは次回の特図の変動表示開始時点であるため、第1副制御部400が遊技状態の移行を把握できるのは、次回の特図の変動開始時点よりも遅いタイミングとなる。
図138(c)に示す状態は、主制御部300は遊技状態が通常状態であると認識しているが、第1副制御部400は遊技状態の移行を未だ把握できておらず遊技状態が電サポ状態であると認識している状態である。
この状態では、第1副制御部400は、ターボボタンを押下すべきではない期間(通常状態)であることを認識することができないため、ターボボタン804gの押下操作を知らせるサブコマンドを受信したとしても、ターボボタン報知(警告表示)は行うことができない。
また、電サポ状態中にはデモ演出を行わないが、通常状態中にデモ開始条件が成立した場合(例えば、特図の停止表示から30秒が経過した場合)にデモ演出を開始する遊技台の場合、同図(c)に示す状態では、第1副制御部400は、ターボボタンを押下すべきではない期間(通常状態)であることを認識することができないため、主制御部300からデモ開始を知らせるデモ開始コマンドを受信したとしても、デモ演出を開始することができない。
続く図138(c)に示す状態は、第1副制御部400は遊技状態の移行を未だ把握できておらず遊技状態が電サポ状態であると認識しているときに、主制御部300が普図始動口228bへの入球を検出した状態である。
この状態でも、第1副制御部400は、ターボボタンを押下すべきではない期間(通常状態)であることを認識することができないため、普図始動口228bへの入球を検出したことを知らせるサブコマンドを受信したとしても、ターボボタン報知(警告表示)は行うことができない。
図139(f)に示す状態は、主制御部300が第1特図始動口230への入球を検出し、特図の変動表示を開始する直前の状態である。主制御部300は、特図の変動表示の開始とともに、遊技状態が電サポ状態から通常状態に移行したことを知らせるサブコマンドを第1副制御部400に送信するため、同図(f)のタイミング以降、第1副制御部400は遊技状態の移行を把握することが可能となる。
図139(g)に示す状態は、第1副制御部400が遊技状態の移行を把握している状態である。第1副制御部400は、遊技状態が電サポ状態から通常状態に移行したことに基づいて、左打ちを促進する報知を行っている。
また、図139(h)に示す状態は、第1副制御部400が遊技状態の移行を把握している状態で、主制御部300からターボボタン804gの押下操作を知らせるサブコマンドを受信した状態である。
この状態では、第1副制御部400は、ターボボタンを押下すべきではない期間(通常状態)であることを認識することができているため、ターボボタン804gの押下操作を知らせるサブコマンドを受信した場合には、ターボボタン報知(警告表示)は行うことができる。
<ターボボタン報知/実施例7>
図140および図141は、実施例7に係るターボボタン報知の一例を時系列で示した図である。本例は、電源の遮断(電断)と電源の復帰(復電)時におけるターボボタン報知の報知態様の例を示している。
図140(c)に示す状態は、停電などにより通常状態中に電断が発生した状態である。この状態では、遊技台への電源供給が停止しているため、ターボボタン804gが押下操作されたとしても、当該操作を検出することができない。したがって、ターボボタン804gに対応する処理は行わず、装飾図柄表示装置208への表示も行うことができない。
続く図140(d)に示す状態は、復電により遊技台が電断前の状態に復帰している途中(電源の復旧中)の状態である。遊技台への電源供給が開始された場合、第1副制御部400は、復電処理を行うが、当該復電処理の一部の処理として、装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域に「???」の図柄を表示する。また、主制御部300は、払出制御部600を介して発射制御部630に対し、ターボボタン804gのLEDを特別な態様で点灯させることを指示するコマンドを送信する。これにより、ターボボタン804gのLEDは、特別な態様で点灯することで復電中であることを報知する。
また、図141(e)に示すように、第1副制御部400は、電源の復旧中においては、普図始動口228bへの入球を検出したことを知らせるサブコマンドを受信したり、ターボボタン804gの押下操作を知らせるサブコマンドを受信したとしても、ターボボタン報知(警告表示)は行わない。
なお、本例では、第1副制御部400は、電源の投入から所定時間が経過するまでの期間中に、ターボボタン804gの押下操作を知らせるサブコマンドを受信した場合には、ターボボタン804gのLEDを、特別な態様で点灯するとともに、スピーカ120から「ターボボタン」という音声を出力するように構成している。このような構成とすれば、ターボボタン804gが有効に機能しているか否かを容易に確認することができる場合がある。
図141(f)に示す状態は、電源の復旧により、電断時に変動中であった特図が停止表示された状態である。第1副制御部400は、この電源の復旧以降は、普図始動口228bへの入球を検出したことを知らせるサブコマンドを受信したり、ターボボタン804gの押下操作を知らせるサブコマンドを受信したときに、ターボボタン報知(警告表示)を行う。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、第一の報知を少なくとも実行可能な第一の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記発射手段の制御を少なくとも実行可能な第一の制御手段(例えば、発射制御基板174)と、前記第一の報知手段の制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、払出制御基板170、主制御基板156、第1副制御基板160、第2副制御基板164、演出制御基板820)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記第一の状態は、前記発射手段が遊技球を少なくとも発射することが可能な状態であり、前記第二の状態は、前記発射手段が遊技球を少なくとも発射することが可能な状態であり、前記第二の状態は、前記第一の状態とは異なる状態であり、前記第一の状態と前記第二の状態は、前記第一の報知(例えば、図122(d)に示す右打ち促進報知(「ターボボタンを押して右のアタッカを狙え!」という文字表示)や、ターボボタン押下中報知、ターボボタン操作を促す報知、ターボボタン操作を解除する旨の報知、ターボボタンに関するチュートリアル報知、ターボボタンのモニタ信号、前記第二の状態に関する報知など)の行われやすさが異なる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の報知によって発射手段が第一の状態にあるか第二の状態にあるかを容易に把握することができるため、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができ、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができる上に、多彩な態様で報知を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、発射手段の制御を実行可能な第一の制御手段と報知手段の制御を実行可能な第二の制御手段を備えるため、制御負担を分散させることで各々の制御手段の制御負担を軽減することができ、安定した遊技制御ができる場合がある。
また、前記発射手段は、前記第一の制御手段を含んで構成されたものであり、前記発射手段は、発射実行手段(例えば、発射ソレノイド)を含んで構成されたものであり、前記第一の制御手段は、前記発射実行手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御手段は、前記複数の状態に少なくとも移行可能なものであってもよい。
また、前記第一の状態は、第一の発射特性(例えば、第二の発射特性(ターボ発射))で遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第二の状態は、第二の発射特性(例えば、第一の発射特性(通常発射))で遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第二の発射特性は、前記第一の発射特性とは異なる特性であってもよい。
また、前記第一の報知は、第一の条件の成立があった場合(例えば、右打ち報知を行う場合、左打ち報知を行う場合、ターボ押せ表示を行う場合、ターボ離せ表示を行う場合)に、少なくとも報知するように構成されたものであってもよい。
また、第二の報知を少なくとも実行可能な第二の報知手段(例えば、右打ち表示灯224)を備えていてもよい。また、前記第二の報知は、第二の条件の成立があった場合に、少なくとも報知するように構成されたものであってもよい。
また、前記発射手段は、発射操作が行われた場合に、遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記発射手段は、発射操作が行われていない場合には、遊技球を発射しないものであってもよい。また、前記第一の報知手段は、画像を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段と、第一の制御を少なくとも実行可能な第一の制御手段と、第一の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、前記報知手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の制御は、前記発射手段から発射される遊技球の発射強度を調整する制御を少なくとも含むものであり、前記第一の制御手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記第一の状態は、前記発射強度に関する状態であり、前記第一の状態は、第一の条件の成立があった場合に、少なくとも移行可能な状態であり、前記第一の条件は、第一の操作手段が操作されている場合に、成立する場合がある条件であり、前記第一の報知は、前記第一の操作手段に関する報知を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、第一の報知や第二の報知のタイミングは、液晶ローディング中、特別な処理を行っていないとき(制御部の負荷が少ないとき)、通常遊技状態中のターボボタン操作時(特別演出時は例外)、特別演出時(潜伏小当り時の状態示唆のための演出、一発告知のトリガー、昇格演出のトリガー)、特別遊技状態中のターボボタン操作時、電サポ遊技状態中のターボボタン操作時、特別遊技状態移行時(但し、小当り、潜伏確変の場合は例外)、特別遊技状態中の特定ラウンド開始時(エクストララウンド、Vアタッカ開放時)、電サポ遊技状態移行時、電サポ確変状態から確変状態に移行時(右打ち遊技状態→左打ち遊技状態)、非通常遊技状態から通常遊技状態移行時(右打ち遊技状態→左打ち遊技状態)、操作を促すべき状態中の特別演出以外(右打ち報知は継続)であってもよい(以下同様)。
また、第一の報知や第二の報知を行う条件は、上記図57に示した各種エラー(下受け満タンエラー、払出数不足エラーなど)のうちの1つ、複数、もしくは全てが発生した場合、または、発生していない場合であってもよい。
また、報知手段は、発射制御基板等が制御する、ターボボタンが有効であることを示すLEDや、発射制御基板等が制御する、ターボボタンが操作されていることを示すLEDや、払出制御基板が制御する、ターボボタン信号接続LED,ターボボタンオンオフLEDや、主制御基板が制御するターボボタンオンオフLEDや、第1副制御基板等が制御する、ターボボタンオンオフLED,ターボボタンの操作を戻す報知(または操作を促す)スピーカ,LED,液晶表示装置,役物、ターボボタン自体,枠右上の装飾体などであってもよい(以下同様)。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、第一の報知を少なくとも実行可能な第一の報知手段(例えば、状態表示灯(右打ち表示灯)224を含む各種状態表示部328)と、第二の報知を少なくとも実行可能な第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記第一の状態は、遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第二の状態は、遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第二の状態は、前記第一の状態とは異なる状態であり、前記第二の報知(例えば、右打ち表示灯224の点灯)は、第一の遊技状態(例えば、当り状態、電サポ状態)の場合に、少なくとも報知可能なものであり、前記第一の条件は、第一の遊技状態(例えば、大当り遊技状態)である場合に、少なくとも報知するように構成されたものであり、前記第一の報知(例えば、状態表示灯(右打ち表示灯)224を点灯させることによる右打ち促進報知や、ターボボタン押下中報知、ターボボタン操作を促す報知、ターボボタン操作を解除する旨の報知、ターボボタンに関するチュートリアル報知、ターボボタンのモニタ信号、前記第二の状態に関する報知など)の実行開始タイミングは、前記第二の報知の実行開始タイミングとは異なるものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の報知によって発射手段が第二の状態にあるか否かを容易に把握することができるため、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができる上に、多彩な態様で報知を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、第一の報知を実行可能な第一の報知手段と第二の報知を実行可能な第二の報知手段を備えるため、制御負担を分散させることで各々の制御手段の制御負担を軽減することができ、安定した遊技制御ができる場合がある。
また、前記第二の報知は、第三の条件の成立があった場合に、少なくとも報知するように構成されたものであり、前記第三の条件は、第一の遊技状態である場合に、成立する場合がある条件であってもよい。
また、前記第二の報知は、第二の遊技状態(例えば、非電サポ状態)の場合に、報知しないように構成されたものであり、前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態とは有利度が少なくとも異なる状態であってもよい。
また、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段と、第一の制御を少なくとも実行可能な発射制御手段と、第一の報知を少なくとも実行可能な第一の報知手段と、第二の報知を少なくとも実行可能な第二の報知手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の制御は、前記発射手段から発射される遊技球の発射強度を調整する制御を少なくとも含むものであり、前記発射制御手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記第一の状態は、前記発射強度に関する状態であり、前記第一の状態は、第一の条件の成立があった場合に、少なくとも移行可能な状態であり、前記第一の条件は、第一の操作手段が操作されている場合に、成立する場合がある条件であり、前記第一の報知は、第二の条件の成立があった場合に、少なくとも実行可能なものであり、前記第二の条件は、第一の遊技状態である場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の報知は、前記第一の操作手段に関する報知を少なくとも含むものであり、前記第二の報知の実行開始タイミングは、前記第一の報知の実行開始タイミングと異なるものである、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、第一の報知を少なくとも実行可能な第一の報知手段(例えば、装飾図柄表装置208)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記第一の状態は、遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第二の状態は、遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第二の状態は、前記第一の状態とは異なる状態であり、第一の遊技状態と第二の遊技状態(例えば、通常状態と当り状態、電サポ状態と非電サポ状態)では、前記第一の報知(例えば、図115(b)に示す右打ち中止報知(「左打ちに戻してください」という文字表示と、複数の左向き矢印を左方向に移動させるアニメーション表示)や、ターボボタン押下中報知、ターボボタン操作を促す報知、ターボボタン操作を解除する旨の報知、ターボボタンに関するチュートリアル報知、ターボボタンのモニタ信号、前記第二の状態に関する報知など)の行われやすさが異なる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の報知によって発射手段が第二の状態にあるか否かを容易に把握することができるため、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができる上に、多彩な態様で報知を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第一の遊技状態の場合に第一の報知を行うため、遊技者は第一の報知を通して遊技状態を把握することが可能で、遊技状態に適した操作を行うことができる場合がある。
また、図柄変動表示を少なくとも実行可能な表示手段を備え、前記第一の条件(第一の遊技状態、かつ、図柄変動表示の非実行中、または、図柄変動表示の非実行中など)は、前記図柄変動表示が実行されていない場合に、成立する場合がある(図柄変動表示が実行されている場合にも成立する場合がある)条件であってもよい。また、「報知の開始」は、図柄変動表示の非実行中でもよいし、図柄変動表示の実行中でもよい。
また、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段と、第一の制御を少なくとも実行可能な発射制御手段と、第一の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の制御は、前記発射手段から発射される遊技球の発射強度を調整する制御を少なくとも含むものであり、前記発射制御手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記第一の状態は、前記発射強度に関する状態であり、前記第一の状態は、第一の条件の成立があった場合に、少なくとも移行可能な状態であり、前記第一の条件は、第一の操作手段が操作されている場合に、成立する場合がある条件であり、前記第一の報知は、前記第一の操作手段に関する報知を少なくとも含むものであり、前記第一の報知は、第二の条件の成立があった場合に、少なくとも実行可能なものであり、前記第二の条件は、第一の遊技状態である場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置844)と、第一の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表装置208)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、第一の発射特性(通常発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、第二の発射特性(ターボ発射)による制御状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態(例えば、発射停止レバー804eが押下操作されている状態、遊技者がダイヤル806に触れていない状態、制御部間の通信エラーが発生している状態など)であり、前記第一の状態は、遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第二の状態は、遊技球を少なくとも発射可能な状態であり、前記第三の状態は、遊技球を少なくとも発射不能な状態であり、前記第二の状態は、前記第一の状態とは異なる状態であり、前記第三の状態であっても、前記第一の報知(例えば、図115(b)に示す右打ち中止報知(「左打ちに戻してください」という文字表示と、複数の左向き矢印を左方向に移動させるアニメーション表示)や、ターボボタン押下中報知、ターボボタン操作を促す報知、ターボボタン操作を解除する旨の報知、ターボボタンに関するチュートリアル報知、ターボボタンのモニタ信号、前記第二の状態に関する報知など)を少なくとも報知可能に構成されたものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の報知によって発射手段が第二の状態にあるか否かを容易に把握することができるため、遊技者は第一の報知にしたがって適切な操作を行うことができる上に、多彩な態様で報知を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第三の状態でも第一の報知を行うため、遊技者は第一の報知を通して発射不能な状態であるか否かを把握することが可能で、遊技状態に適した操作を行うことができる場合がある。
また、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段と、第一の制御を少なくとも実行可能な発射制御手段と、第一の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の制御は、前記発射手段から発射される遊技球の発射強度を調整する制御を少なくとも含むものであり、前記発射制御手段は、複数の状態に少なくとも移行可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、前記第一の状態は、前記発射強度に関する状態であり、前記第二の状態は、前記発射手段に遊技球の発射をさせない状態であり、前記第一の状態は、第一の条件の成立があった場合に、少なくとも移行可能な状態であり、前記第一の条件は、第一の操作手段が操作されている場合に、成立する場合がある条件であり、前記第一の報知は、前記第一の操作手段に関する報知を少なくとも含むものであり、前記第一の報知は、第二の条件の成立があった場合に、少なくとも実行可能なものであり、前記第二の条件は、前記発射制御手段が前記第一の状態であっても、成立する場合がある条件であり、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機100の構成に限定されるものではなく、パチンコ機100の構成に代えて(または加えて)以下に説明する変形例を適用してもよい。
<変形例/受信コマンド処理>
図142は、受信コマンド処理の変形例を示すフローチャートである。この受信コマンド処理では、まずステップS601において、払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタを参照し、主制御部400からコマンドの受信の有無を判定する。受信したコマンドがある場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、処理を終了する。
ステップS602では、主制御部300からの主制御通信確認コマンドの受信の有無を判定する。主制御通信確認コマンドを受信している場合には、ステップS604に進み、そうでない場合はステップS603に進む。ステップS603では、賞球コマンド受付許可フラグがオンであるか否かを確認する。オンの場合は、ステップS604に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS604では、受信コマンドをRAM708のバッファ(第二の領域708Bに設けられた受信コマンドバッファエリア)に格納する。
実施例Bでは、主制御通信確認コマンド以外のコマンドについては、賞球コマンド受付許可フラグがオンであれば、バッファ(第二の領域708Bに設けられた受信コマンドバッファエリア)に格納する。より詳細には、払出制御部用マイクロコンピュータ770のシリアル通信関連レジスタである受信データレジスタ774のデータを、CUPコアレジスタ720の例えば、Aレジスタ722等に格納し、その後、第二の領域708Bに設けられた受信コマンドバッファエリアに格納する。あるいは、払出制御部用マイクロコンピュータ770の受信データレジスタ774のデータを直接、受信コマンドバッファエリアに格納する。
つまりこの場合も、本来受け付けるべきでないコマンド(不正なコマンド)は、払出制御部メイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)において、排除する。なお、ステップS1603の判定処理の前に、受信したコマンドが賞球コマンドであるか否か、を判定する処理を行ってもよい。これにより、本来受信すべきでないコマンド(例えば、主制御通信確認コマンドや賞球コマンド以外のコマンド)を受信した場合に、当該判定処理で排除することができる。
<変形例/コマンド解析処理>
図143は、コマンド解析処理の変形例を示すフローチャートである。このコマンド解析処理のステップS801では、RAM708の受信コマンドバッファエリアに格納されている受信コマンドを取得する。ステップS802では、取得した受信コマンドを解析する処理を行う。
ステップS803では、主制御部300からの主制御通信確認コマンドを受信しているか否かを判定する。この主制御通信確認コマンドは、主制御部300のシリアルコマンド送信処理によって払出制御部600に送信されるものである。主制御通信確認コマンドを受信している場合は、ステップS805に進み、そうでない場合はステップS804に進む。
ステップS804では、受信コマンドが賞球コマンドであるか否かを判定する。受信コマンドが賞球コマンドである場合は、ステップS806に進み、そうでない場合は、処理を終了する。ステップS805では、主制御部通信確認コマンド受信時処理を行い、ステップS806では、次に説明する賞球コマンド受信時処理を行う。
図144は、上記図143に示すコマンド解析処理における賞球コマンド受信時処理(ステップS806)の流れを示すフローチャートである。この賞球コマンド受信時処理のステップS1201では、払出制御部割込み処理を起動するタイマ割込みを含むすべての割込みを禁止する。
次のステップS1202では、賞球コマンド受付許可フラグがオンであるか否かを判定する。賞球コマンド受付許可フラグがオンの場合は、ステップS1203に進み、そうでない場合はステップS1204に進む。本ステップにおいて、賞球コマンド受付許可フラグがオフの場合、受信コマンドは無視される。つまり、払出制御部のメイン処理のコマンド解析処理(ステップS309)において、不正なコマンドを排除している。
次のステップS1203では、解析データに基づいて賞球数を次賞球数エリアに加算する。次のステップS1204では、払出制御部割込み処理を起動するタイマ割込みを含むすべての割込みを許可して、処理を終了する。
<変形例/送信コマンド処理>
図145は、送信コマンド処理の変形例を示すフローチャートである。この送信コマンド処理のステップS1501では、通信確認コマンド受信フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1504〜S1507の処理を実行し、オフの場合にはステップS1502に進む。ステップS1504では、RAM708に記憶している1バイト長の送信コマンド出力要求情報のBit0に1を設定することで、払出制御通信確認コマンド(10H)の送信要求を設定する。
また、ステップS1505では、その他のコマンドの送信要求を設定する。払出制御部600から主制御部300に送信するその他のコマンドとして例えば、賞球信号出力要求コマンド(20H)、エラー1コマンド(30H、31H、32H、34H、38H)、エラー2コマンド(40H、41H、42H、44H、48H)、払出表示LED報知コマンド(50H、51H)などがある。
賞球信号出力要求コマンド(20H)を送信する場合には、送信コマンド出力要求情報のBit1に1を設定することで、賞球信号出力要求コマンド(20H)の送信要求を設定し、エラー1コマンド(30H、31H、32H、34H、38H)を送信する場合には、送信コマンド出力要求情報のBit2に1を設定することで、エラー1コマンド(30H、31H、32H、34H、38H)の送信要求を設定する。
また、エラー2コマンド(40H、41H、42H、44H、48H)を送信する場合には、送信コマンド出力要求情報のBit3に1を設定することで、エラー2コマンド(40H、41H、42H、44H、48H)の送信要求を設定し、払出表示LED報知コマンド(50H、51H)を送信する場合には、送信コマンド出力要求情報のBit4に1を設定することで、払出表示LED報知コマンド(50H、51H)の送信要求を設定する。
また、ステップS1506では、その他のコマンドの出力情報を設定する。ここでは、エラー情報としてエラー解除状態または賞球払出動作終了を通知する場合には、RAMに設けた1バイト長の出力情報のBit0に0を設定し、払出個数スイッチエラーの発生、下受け皿満タンエラーの発生、または賞球払出動作中を通知する場合には、出力情報のBit0に1を設定する。また、不正払出エラーまたは払出装置エラーの発生を通知する場合には、出力情報のBit1に1を設定し、払出超過エラーまたは主制御通信エラーの発生を通知する場合には、出力情報のBit2に1を設定し、扉開放エラーまたはCRユニット未接続エラーの発生を通知する場合には、出力情報のBit3に1を設定する。
ステップS1502では、主制御通信エラーフラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1503の処理を実行し、オフの場合にはステップS1508に進む。ステップS1503では、送信データレジスタに主制御通信エラーコマンドに対応する数値をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300に主制御通信エラーコマンドを送信した後にステップS1508に進む。ステップS1507では、賞球コマンド受付許可フラグをオンに設定した後、ステップS1508に進む。
ステップS1508では、賞球信号コマンド送信要求設定条件が成立したか否かを判定し、成立した場合にはステップS1509に進み、成立していない場合にはステップS1510に進む。ステップS1509では、賞球信号コマンドの送信要求を設定した後にステップS1510に進む。ステップS1510では、RAM708に記憶している送信コマンド設定カウンタに5を設定した後に、ステップS1511に進む。
ステップS1511では、送信コマンド設定処理実行条件が成立したか否かを判定し、成立した場合にはステップS1512に進み、成立していない場合にはステップS1513に進む。ステップS1512では、送信コマンド設定処理を行う。この送信コマンド設定処理では、ステップS1505で設定した送信コマンド出力要求情報の最下位Bit(Bit0)を参照し、1が設定されている場合には、送信データレジスタに通信確認コマンドに対応する数値(この例では、10H)をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300に通信確認コマンドを送信する。
続いて、送信コマンド出力要求情報を右方向に1Bitシフトした後に最下位Bit(Bit0)を参照し、1が設定されている場合には、ステップS1506で設定した出力情報と、エラー1コマンドに対応する数値(この例では、30H)を合成し、送信データレジスタに合成後の数値(この例では、30H、31H、32H、34H、38Hのいずれか)をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300にエラー1コマンドを送信する。
続いて、送信コマンド出力要求情報を右方向に1Bitシフトした後に最下位Bit(Bit0)を参照し、1が設定されている場合には、ステップS1506で設定した出力情報と、エラー2コマンドに対応する数値(この例では、40H)を合成し、送信データレジスタに合成後の数値(この例では、40H、41H、42H、44H、48Hのいずれか)をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300にエラー2コマンドを送信する。
続いて、送信コマンド出力要求情報を右方向に1Bitシフトした後に最下位Bit(Bit0)を参照し、1が設定されている場合には、ステップS1506で設定した出力情報と、払出表示LEDに対応する数値(この例では、50H)を合成し、送信データレジスタに合成後の数値(この例では、50H、51Hのいずれか)をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300に払出表示LED報知コマンドを送信する。
ステップS1513では、送信コマンド設定カウンタから1を減算した後に、ステップS1514に進む。ステップS1514では、送信コマンド設定カウンタが0であるか否かを判定し、0の場合には処理を終了し、0以外の場合にはステップS1511に戻ってコマンドの送信処理を継続する。
<変形例/主制御通信確認コマンド受信時処理>
図146は、主制御通信確認コマンド受信時処理の変形例を示すフローチャートである。この主制御通信確認コマンド受信時処理のステップS1601では、受信した主制御通信確認コマンドが、払出制御部600の起動後に最初に受信した主制御通信確認コマンドであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1602に進み、該当しない場合にはステップS1604に進む。ステップS1602では、RAM708に設けた主制御通信確認コマンド受信済みフラグをオンに設定した後に、ステップS1603に進んで上述の起動処理を実行する。
ステップS1604では、主制御通信監視タイマに初期値(この例では、500)を設定し、次のステップS1605では、主制御通信エラーフラグをオフに設定する。次のステップS1606では、賞球コマンド受付許可フラグをオンに設定し、次のステップS1607では、通信確認コマンド受信フラグをオンに設定した後に処理を終了する。
<変形例/送信コマンド処理>
図147は、送信コマンド処理の変形例を示すフローチャートである。この送信コマンド処理のステップS1701では、通信確認コマンド受信フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合にはステップS1702〜S1704の処理を実行し、オフの場合にはステップS1705に進む。ステップS1702では、送信データレジスタに通信確認コマンドに対応する数値をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300に通信確認コマンドを送信する。
ステップS1703では、通信確認コマンド受信フラグをオフに設定し、次のステップS1704では、他のエラーコマンドセット処理を行った後にステップS1705に進む。ステップS1704で実行する他のエラーコマンドセット処理としては、例えば、通信確認コマンドと、主制御通信エラーコマンド以外の第二のコマンド(例えば、払出しエラーの発生を知らせるためのコマンド)の両方を送信する必要があるかどうかを判定し、必要がある場合に、通信確認コマンドに続けて第二のコマンドを送信する処理などが該当する。
ステップS1705では、主制御通信エラーフラグが1であるか否か(オンかオフか)を判定し、オン(1)の場合にはステップS1706の処理を実行し、オフの場合にはステップS1708に進む。ステップS1706では、送信データレジスタに主制御通信エラーコマンドに対応する数値をセットすることで、シリアル通信線612を介して主制御部300に主制御通信エラーコマンドを送信する。
次のステップS1707では、賞球コマンド受付許可フラグにオフを設定し、次のステップS1708ではその他送信コマンド処理を実行して処理を終了する。
<パチンコ機100の表示制御>
次に、図148および図149を用いて、本実施形態に係るパチンコ機100の表示制御について説明する。なお、図148は、パチンコ機100の表示制御を説明するための概念図であり、図149は、「打ち方に関する表示」の具体例を示した図である。
パチンコ機100には、装飾図柄表示装置208に表示可能な表示として、図148(a)に示す「第一の種類の打ち方に関する表示」と、図148(b)に示す「第二の種類の打ち方に関する表示」と、がある。また、同図(a)に示す「第一の種類の打ち方に関する表示」には、さらに、同図(e)に示す「第一の打ち方に関する表示」と、図示しない「第二の打ち方に関する表示」があり、同図(b)に示す「第二の種類の打ち方に関する表示」には、さらに、図示しない「第一の打ち方に関する表示」と、同図(f)に示す「第二の打ち方に関する表示」があるとする。
ここで、「第一の種類の打ち方に関する表示」の一例としては、「遊技球の打ち方に関する表示」が挙げられ、「第一の打ち方に関する表示」の一例としては、「右打ちに関する表示」、(例えば、図149(a)〜(c)に示す、3種類の右打ち報知)が挙げられ、「第二の打ち方に関する表示」の一例としては、「左打ちに関する表示」(例えば、図149(d)、(e)に示す、2種類の左打ち報知)が挙げられる。
<パチンコ機100の表示制御/右打ち報知、左打ち報知>
また、図149(a)〜(c)に示す、3種類の右打ち報知の各々は、表示内容や表示領域の位置・大きさが異なっており、また、表示開始条件が成立してから表示が開始されるまでの時間や、表示終了条件が成立してから表示が終了するまで時間が異なっている。また、図149(c)に示す「右打ちしてください」という右打ち報知は、遊技者に対して警告を行うための警告表示に分類されるもので、他の表示態様とは種類が異なっている。なお、大当り中の右打ち報知では、同図(a)、(b)、(c)の報知を、この順番で段階的に行ってもよい。
また、図149(d)、(e)に示す、2種類の左打ち報知の各々は、表示内容や表示領域の位置・大きさが異なっており、また、表示開始条件が成立してから表示が開始されるまでの時間や、表示終了条件が成立してから表示が終了するまで時間が異なっている。また、図149(e)に示す「左打ちしてください」という左打ち報知は、遊技者に対して警告を行うための警告表示に分類されるもので、他の表示態様とは種類が異なっている。
<パチンコ機100の表示制御/ターボボタン報知>
また、「第二の種類の打ち方に関する表示」の一例としては、「右打ちに関する表示」が挙げられ、「第一の打ち方に関する表示」の一例としては、「発射ハンドル134による右打ちに関する表示」(例えば、「ハンドルを右に回せ」という文字表示など)が挙げられ、「第二の打ち方に関する表示」の一例としては、「ターボボタン804gによる右打ちに関する表示」(例えば、図149(f)〜(i)に示す、4種類のターボボタン804gに関するターボボタン報知)が挙げられる。
また、図149(f)〜(i)に示す、4種類のターボボタン報知の各々は、表示内容や表示領域の位置・大きさが異なっており、また、表示開始条件が成立してから表示が開始されるまでの時間や、表示終了条件が成立してから表示が終了するまで時間が異なっている。また、図149(i)に示す「ターボボタン操作の禁止状態です」というターボボタン報知は、遊技者に対して警告を行うための警告表示に分類されるもので、他の表示態様とは種類が異なっている。
本例では、図148(c)に示すように、「第一の種類の打ち方に関する表示」と「第二の種類の打ち方に関する表示」は、装飾図柄表示装置208の表示領域に同時に表示可能であり、図148(d)に示すように、「第一の種類の打ち方に関する表示」と「第二の種類の打ち方に関する表示」との間の表示領域には、他の表示が表示可能である。
一方、図148(e)に示すように、「第一の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第一の打ち方に関する表示」と「第二の打ち方に関する表示」は、いずれか一方のみが排他的に表示可能であり、図148(f)に示すように、「第二の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第一の打ち方に関する表示」と「第二の打ち方に関する表示」も、いずれか一方のみが排他的に表示可能である。
また、図148(g)に示す例では、「第二の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第二の打ち方に関する表示」が、「第一の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第一の打ち方に関する表示」の少なくとも一部を覆って、「第一の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第一の打ち方に関する表示」の少なくとも一部の表示を視認不能(または視認困難)としている(少なくとも視認性が変化している。その結果、逆に視認し易くなってもよい)。
また、図148(h)に示す例では、「第二の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第二の打ち方に関する表示」の全体が、「第一の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第一の打ち方に関する表示」の表示領域内に収まることで、「第一の種類の打ち方に関する表示」のうちの「第一の打ち方に関する表示」の大部分の表示を視認不能(または視認困難)にしている(少なくとも視認性が変化している。その結果、逆に視認し易くなってもよい)。
図148(j)に示すタイムチャートは、状態の変化を模式的に示した図であり、同図のt1に示すタイミングで「第一の状態」であったものが、同図のt2に示すタイミングで「第一の状態」から「第二の状態」に変化し、この「第二の状態」が同図t3に示すタイミング以降も維持されていることを表している。
ここで、「第一の状態」と「第二の状態」の組合せの一例としては、例えば、「通常状態」と「大当り遊技」、「特図の停止表示」と「特図の変動表示」、「電サポ状態」と「非電サポ状態」、「確変状態」と「非確変状態」、「点灯状態」と「消灯状態」、「ターボ状態」と「非ターボ状態」などが挙げられる。
上述の「第一の種類の打ち方に関する表示」や「第二の種類の打ち方に関する表示」の表示期間は、図148(i)のt1に示すタイミングからt3に示すタイミングまでの期間でもよいし、図148(i)のt1に示すタイミングからt2に示すタイミングまでの期間でもよいし、図148(i)のt2に示すタイミングからt3に示すタイミングまでの期間でもよい。また、図148(i)のt1に示すタイミングからt2に示すタイミングまでの期間は第一の表示態様で表示し、その後のt2に示すタイミングからt3に示すタイミングまでの期間は第一の表示態様とは異なる第二の表示態様で表示してもよい。
なお、「第一の種類の打ち方に関する表示」と「第二の種類の打ち方に関する表示」の分類は本例に限らず、「第一の種類の打ち方に関する表示」が警告表示(例えば、図149(c)、(e)、(i)など)で「第二の種類の打ち方に関する表示」が警告表示以外の表示という分け方でもよいし、「第一の種類の打ち方に関する表示」が第一の段階(例えば時系列的に表示を切り替える構成における最初に表示されるもの)における表示(例えば、図149(a)、(d)、(f)など)で「第二の種類の打ち方に関する表示」が第二の段階(例えば、第一の段階の後や異なるタイミングで表示されるもの)における表示(例えば、図149(b)、(e)など)という分け方にするなど、図149における「第一の種類の打ち方に関する表示」、「第二の種類の打ち方に関する表示」、「第一の打ち方に関する表示」、「第二の打ち方に関する表示」と図150における各表示態様は適宜組み合わせ可能である。
<右打ち報知の一例>
次に、図150を用いて、上述の右打ち報知の一例について説明する。なお、図150は、大当り遊技中の右打ち報知を時系列で示した図である。なお、符号(a)〜(i)に示す各表示は、同図(a)に示す特図変動表示から同図(i)に示す大当り中演出までの期間で行う表示の一部を抜き出して示したものであり、各表示間の時間間隔は必ずしも一定でなくてもよい。
同図(a)に示すタイミングでは、特図の変動表示と装飾図柄の変動表示を行い、続く同図(b)に示すタイミングでは、特図の停止表示を行う一方で、大当りに対応する装飾図柄組合せ(装飾7−装飾7−装飾7)を用いた揺れ変動表示を行っている。また、続く同図(c)に示すタイミングでは、大当りに対応する装飾図柄組合せ(装飾7−装飾7−装飾7)で停止表示を行い、続く同図(d)に示すタイミングでは、遊技状態を通常遊技から特別遊技状態に移行するとともに、ラウンドランプ223(この例では、16R)と、右打ち表示灯224を点灯させている。
また、続く同図(e)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208を用いて大当り報知(本例では、「大当り」の文字表示)と第一の右打ち報知(本例では、上記図149(a)に示す右打ち報知)を行い、続く同図(f)に示すタイミングでは、ターボボタン報知(本例では、上記図149(g)に示すターボボタン報知)を行っている。
また、続く同図(g)に示すタイミングでは、第一の右打ち報知に代えて、第二の右打ち報知(本例では、上記図149(b)に示す右打ち報知)を行い、続く同図(h)に示すタイミングでは、可変入賞口(アタッカ)235の開放を行い、続く同図(i)に示すタイミングでは、大当り中演出と第一の右打ち報知を行っている。
同図(j)に示すように、本例では、同図(d)に示すタイミングで遊技状態を通常状態から特別遊技状態に移行した後に、同図(e)に示すタイミングで第一の右打ち報知(第一の種類の打ち方に関する表示のうちの第一の打ち方に関する表示)を行い、同図(f)に示すタイミングでターボボタン報知(第二の種類の打ち方に関する表示)を行い、同図(g)に示すタイミングで第二の右打ち報知(第一の種類の打ち方に関する表示のうちの第二の打ち方に関する表示)を行い、同図(h)に示すタイミングで可変入賞口(アタッカ)235の開放を行い、同図(i)に示すタイミングで第一の右打ち報知(第一の種類の打ち方に関する表示のうちの第一の打ち方に関する表示)を行っている。
なお、各表示の実行順序(同図(e)、(f)、(g)、(i))は本例に限らない。例えば、同図(f)の後に同図(e)が表示されてもよいし、同図(g)の後に同図(e)(f)が同時に表示されてもよい。なお、各動作状態と各表示の実行タイミングや実行順序についても同様である。また、実行順序等は1種類のみ有してもよいし、2種類以上有していてもよい。例えば、大当りの種類に応じて少なくとも一部の実行順序が異なるように構成してもよい。
<ターボボタン報知の遅延処理>
次に、図151および図152を用いて、ターボボタン報知の遅延処理について説明する。図151(a)は、電サポ中にターボボタンの押下操作が行われた場合のターボボタン報知を時系列で示した図であり、同図(b)は、非電サポ中にターボボタンの押下操作が行われた場合のターボボタン報知を時系列で示した図である。また、図152は、第1副制御基板160に入力される発射関連信号と、当該発射関連信号の基ととなる入力信号の一例を示した図である。
本例の遊技台は、発射関連信号(図152の出力信号に示す、発射強度状態信号、タッチスイッチ信号、ソレノイド信号)を遅延回路を通して第1副制御部160に入力する第一の経路と、発射関連信号を遅延回路を迂回させて第1副制御部160に入力する第二の経路と、を備えている。そして、同図(a)に示す電サポ中は、ターボボタン804gの押下操作に基づく発射強度切替スイッチ信号を第二の経路で第1副制御部160に入力することで、ターボボタン804gの押下操作を検出してから、発射強度切替スイッチ信号に基づいてターボボタン報知(本例では、「ターボボタン押下中」の文字表示)を行うまでの時間をTaとしている。
一方、同図(b)に示す非電サポ中は、ターボボタン804gの押下操作に基づく発射強度切替スイッチ信号を第一の経路で第1副制御部160に入力することで、ターボボタン804gの押下操作を検出してから、発射強度切替スイッチ信号に基づいてターボボタン報知(本例では、「ターボボタン操作の禁止状態です」の文字表示)を行うまでの時間を、Taよりも遅延させてTbとしている。
なお、本例では、第1副制御基板160に発射関連信号をダイレクトに入力する例を示したが、上述のとおり、発射制御基板174、払出制御基板170、主制御基板156ななどの他の制御部や基板などを介してもよい。また、発射関連信号は、発射強度状態信号、タッチスイッチ信号、およびソレノイド信号のうちの一つまたは複数でもよい。
また、発射強度状態信号や発射強度切替えスイッチ信号(一方でもよいし、両方でもよい)に関する情報(信号そのもの、状態を示すコマンド等)を払出制御基板は入力するが、主制御基板やサブ制御基板は入力しない構成、払出制御基板および主制御基板は入力するがサブ制御基板は入力しない構成等を採った場合であっても、各例における発射に関する報知を行う遊技台については本願の適用範囲内である。
また、図152(a)に示す状態は、通常状態であり、同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す通常状態においてターボボタン804gの押下操作が行われた状態であり、同図(c)に示す状態は、発射ハンドル134の操作中、かつ、発射許可信号がオフの状態である。また、同図(d)は、同図(c)の状態に加えてターボボタン804gの押下操作が行われた状態であり、同図(e)に示す状態は、ターボボタン804gだけの押下操作が行われた状態であり、同図(f)は、発射停止レバーの押下操作が行われた状態である。
<遊技球発射不能状態におけるターボボタン報知>
次に、図153を用いて、遊技球発射不能状態におけるターボボタン報知について説明する。なお、図153は、磁気エラー検出中にターボボタンの押下操作が行われた場合のターボボタン報知を時系列で示した図である。
本例では、遊技中に特定のエラー(遊技球の発射を禁止するエラー。例えば、磁気エラー)が発生した場合に、発射装置844による球の発射を禁止するとともに、装飾図柄表示装置208を用いてエラー報知を行うように構成している。なお、特定のエラーが発生した場合には、遊技球の発射が禁止されることに加えて、主制御部タイマ割込処理の一部の処理が制限され、電源の入れ直しやRAMクリアなどの操作を行わない限り、特定のエラーから通常の遊技状態に復帰できないように構成している。
しかしながら、本例では、このような特定のエラー発生中でも、ターボボタン804gの押下操作を受け付けることが可能である上に、当該押下操作に基づいてターボボタン報知(本例では、ターボボタン操作の禁止状態です」の文字表示)を行うことを可能としている。なお、特定のエラーは、磁気エラーに限定されず、例えば、CRユニット未接続エラー、主制御通信エラー、ソレノイド信号がオフになる状態(発射停止レバーを押下している状態やタッチスイッチがオフの状態)などのエラーでもよい。また、特定のエラーの検出は、主制御部300に限定されず、他の制御部で行ってもよい。
なお、何からのエラー中におけるターボボタン操作に係る表示は、非エラー時と比較して視認性が変化していたり、変化していなくてもよい。変化している場合、エラー表示とターボボタン操作に係る表示のうちの少なくとも一方が視認困難(不能)となってもよい。この場合、一方の表示が他方の表示の視認性を変化させるものであってもよいし、一方の表示に関連するもの(例えばLED)によって視認性が変化するものであってもよい。
<ターボボタンの他の応用例>
次に、図154を用いて、ターボボタン804gの他の応用例について説明する。なお、図154は、ターボボタン804gの応用例を説明するための図である。
同図(a)、(c)に示す状態は、遊技台に電源が投入される前の状態を示しており、装飾図柄表示装置208の表示領域には何も画像が表示されていない状態である。この状態から、遊技台に電源が投入されると、第一の初期動作として、例えば、装飾図柄表示装置208の初期設定(例えば、VRAMに演出データを展開する処理、役物の動作確認処理、音を出力したりLEDを点灯させる処理、チャンスボタン136を動作させる処理など)を行う。また、この第一の初期動作中は、同図(b)、(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて第一の初期動作中であることを示唆する報知(本例では、ロード中(第一の初期動作))の文字表示)を行う。
また、本例では、第一の初期動作の終了後、遊技者や遊技店員が操作可能な位置に設けられた操作手段(本例では、ターボボタン804g、またはチャンスボタン160)が操作された場合に、第二の初期動作を行うように構成している。なお、操作手段が操作された場合に第二の初期動作を行う例を示したが、例えば、他の条件が成立している場合(例えば、前面枠扉106が開放中の場合)であって、操作手段が操作された場合に第二の初期動作を行うように構成してもよい。
<ターボボタン報知中の電断・復電>
次に、図155を用いて、ターボボタン報知中の電断・復電について説明する。なお、図155は、ターボボタン報知中の電断・復電を説明するための図である。
本例は、同図(a)に示す大当り中にターボボタン804gの押下操作が行われ、同図(b)に示すターボボタン報知(本例では、「ターボ作動中!!」の文字表示)が行われている時に電断・復電が行われた例を示している。
復電後、装飾図柄表示装置208を用いて初期画面を表示させるが、本例では、復電前にターボボタン報知を行っていたことに基づいて、復電後の初期画面の一部に、右打ち報知(本例では、「右打ちしてください→」の文字表示)を表示している。なお、この右打ち報知は、ターボボタン804gの押下操作を受け付けた場合でも、同図(d)に示すように、表示を維持するように構成している。
<各種表示の実行タイミング>
図156は、各種表示の実行タイミングの一例を示した図である。右打ち表示(右打ち報知)は、同図の一番右側の列に示す各種タイミング(例えば、小当り開始時など)で開始することができる。また、ターボ押せ表示は、同図の一番右側の列と右から二番目の列に示す各種タイミングで開始することができる。また、左打ち表示(左打ち報知)は、同図の一番右側の列と左から二番目の列に示す各種タイミング(例えば、小当り終了後など)で開始することができる。また、ターボ離せ表示は、同図の一番右側の列と一番左の列に示す各種タイミング(例えば、非電サポ時のターボ操作)で開始することができる。
なお、本例の実行タイミングはあくまで例示であり、例えば、本実施形態や後述する実施形態におけるあらゆる表示のタイミング(例えば、後述する導光板による演出開始タイミング、ブラックアウト演出終了後のタイミング)や動作のタイミング(可動物の動作開始タイミング、サブ液晶の移動開始タイミングなどの外部的なものの他、内部的なタイミング(例えば変動パターンテーブルの移行タイミング))などのタイミングを含めてもよいし、含めなくてもよい。また、R数の決定やアタッカの開放を開始するための所定のゲートへの遊技球の通過タイミングなど、遊技台の制御状態を変化させる条件のうちの一つである所定の検知(ゲート等の所定領域への遊技球の進入検知)のタイミングなども含めてもよい。
また、後述するが、本実施形態におけるターボボタンに関する表示(操作前に表示されるもの、操作中や操作後に表示されるもののうちの少なくとも一つの表示)は、他のオブジェクト(表示や役物などの遊技台を構成するものであればよい)によって視認性が変化してもしなくてもよく、また、他のオブジェクトの視認性を変化させたりさせなかったりしてもよい。また、間接的なものも含めてもよい。例えば、ターボボタン操作に基づいて画像が表示されるとともに、後述する導光板にエフェクトが表示される構成における、導光板のエフェクトによって他のオブジェクトの視認性を変化させてもよい。また、間接的なものと直接的なもののうちの少なくとも一つで視認性を変化させればよい(両方も含む)。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態2に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<<実施形態2>>
次に、図157〜図186を用いて、実施形態2に係るパチンコ機について説明する。なお、本実施形態においては、上記実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成についてのみ説明を行い、同一または類似する構成については、図面において同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。また、上記実施形態1の各実施例に記載した複数の構成のうち、1つまたは複数の構成に記載している内容を、本実施形態2の構成に適用したり、本実施形態2の各実施例に記載した複数の構成のうち、1つまたは複数の構成に記載している内容を、上記実施形態1の構成に適用したりすることで、本発明の効果をより高めることができる場合がある。
<ターボボタンとターボスイッチの変形例1>
次に、上述の発射ハンドル134が備えるターボボタン804gとターボスイッチ804hの変形例1について説明する。図157は、変形例1に係るターボボタン1804gとターボスイッチ1804hを模式的に示した側断面図である。
ターボボタン1804gは、遊技者が操作可能な位置に設けられる操作手段であり、例えば、上記図6に示すように、発射ハンドル134の上部に設けられる。なお、ターボボタン1804gは、遊技者が少なくとも操作可能な位置に設けられた操作手段であればよく、例えば、発射ハンドル134の下部、側面、前面、背面などに設けてもよいし、発射ハンドル134以外の場所(例えば、上記図6に示すチャンスボタン136の近傍、上記図109に示す、発射ハンドル134の上方の位置など)に設けてもよい。
ターボスイッチ1804hは、操作手段による操作の有無を検出可能な検出手段であり、例えば、ターボボタン1804gの押下操作の有無を検出可能である。なお、ターボスイッチ1804hは、操作手段による操作の有無を検出可能な検出手段であればよく、例えば、操作手段の連打操作、長押し操作、スライド操作、タッチ操作などを検出可能な手段であってもよい。
本例のターボスイッチ1804hは、ターボボタン1804gに係合されることでターボボタン1804gの上下方向の移動に連動して上下方向にスライド可能なスライダ部1804h1と、このスライダ部1804h1と接触可能な位置に配設された圧力センサ1804h2と、によって構成されている。圧力センサ1804h2は、外部(本例では、スライダ部1804h1)から受けた圧力をステンレスダイヤフラム、シリコンダイヤフラムなどを介して、感圧素子で計測し、電気信号(電圧値や電流値)に変換して出力することが可能な従来公知のセンサである。
本例では、遊技者等の押下操作によりターボボタン1804gが下方にスライドした場合に、ターボボタン1804gに係合されたスライダ部1804h1が下方にスライドすることで、スライダ部1804h1が圧力センサ1804h2に印可する圧力を変化させ、圧力センサ1804h2が受けた圧力に対応する電気信号を、発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)として、図161や図162を用いて後述する発射制御基板1174の発射強度設定部1174eに出力するように構成している。
なお、ターボボタン1804gの操作量は、ターボボタン1804gが第一の位置と第二の位置との間を直線移動する場合の移動量(第一の位置と第二の位置との間の最短距離)に限定されるものではなく、例えば、ターボボタン1804gが第一の位置と第二の位置との間を曲線移動する場合の移動量(ターボボタン1804gの移動軌跡の距離)も含まれる。
また、ターボボタン1804gの操作量を電気信号に変換する手段は、スライダ部1804h1と圧力センサ1804h2によるものに限定されず、例えば、スライダ部1804h1に相当する部材を省き、ターボボタン1804gから受ける空気圧を圧力センサによって電気信号に変換してもよいし、ターボボタン1804gの操作量に応じて光量が変化する光出力手段(例えば、LED)を備え、この光出力手段の光量を電気信号に変換してもよい。また、磁石とホール素子を備え、ホール素子で検出される磁力を電気信号に変換してもよいし、スライド型やロータリー型の可変抵抗を可動部材に配置し、可変抵抗の抵抗値を電気信号に変換してもよい。
また、ターボスイッチ1804hの周辺回路基板を、ターボスイッチ1804hとともに発射ハンドル134の小径部810の内側空間内に配設する一方で、タッチスイッチ804dや発射停止スイッチ804fの周辺回路基板を、発射ハンドル134の小径部810の外側に配設し、この周辺回路基板とタッチスイッチ804dや発射停止スイッチ804fをハーネスで電気的に接続するように構成してもよい。このような構成とすれば、ターボスイッチ1804hに関する制御基板上の信号線と、タッチスイッチ804dや発射停止スイッチ804fに関する制御基板上の信号線が干渉し合うことを未然に防止できる場合がある。
<ターボボタンとターボスイッチの変形例2>
次に、図158を用いて、上述の発射ハンドル134が備えるターボボタン804gとターボスイッチ804hの変形例2について説明する。図158は、変形例2に係るターボボタン1814gとターボスイッチ1814hの動作を説明するための図である。
本例のターボボタン1814gは、図158(a)に示す第一の位置と図158(c)に示す第二の位置との間を直線移動可能(スライド可能)に構成されている。なお、図158(a)に示す第一の位置は、遊技者等によってターボボタン1814gに対する押下操作がなされておらず、ターボスイッチ1814hから受ける空気圧によってターボボタン1814gが上限位置(上部のメカエンド)まで押し上げられている初期位置であり、図158(c)に示す第二の位置は、遊技者等によってターボボタン1814gに対する押下操作がなされ、かつターボボタン1814gが下限位置(下部のメカエンド)まで押し下げられている限界位置である。
本例のターボスイッチ1814hは、空気が充填された箱状の収容部1814h1と、この収容部1814h1の下方に隣接配置された圧力センサ1814h2と、によって構成されている。収容部1814h1には、ターボボタン1814gの下端部が上下動可能に収容され、圧力センサ1814hは、ターボボタン1814gの下端部から受ける空気圧に応じた電気信号を外部に出力可能である。
図158(a)に示すように、遊技者等によってターボボタン1814gに対する押下操作がなされていない状態では、ターボボタン1814gは、収容部1814h1内の空気から受ける空気圧によって上限位置(上部のメカエンド)まで上方に押し上げられ、同図(a)に示す初期位置に保持される。
一方、同図(b)、(c)に示すように、遊技者等によってターボボタン1814gに対する押下操作がなされた状態では、ターボボタン1814gの下端部が下方にスライドすることで、下端部が圧力センサ1814h2に印可する空気圧を変化させ、圧力センサ1814h2が受けた空気圧に対応する電気信号を、発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)として、図161や図162を用いて後述する発射制御基板1174の発射強度設定部1174eに出力するように構成している。
例えば、図158(b)に示す状態は、ターボボタン1814gが押下操作を受け、第一の操作量だけ下方に押し上げられた状態である。この状態では、ターボボタン1814gの下端部の移動に伴って収容部1814h1内の空気圧が第一の圧力から、第一の圧力よりも高い第二の圧力に変化することで、圧力センサ1814h2が出力する発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)の電圧は、第一の電圧から、第一の電圧よりも高い第二の電圧に変化する。
また、図158(c)に示す状態は、ターボボタン1814gが押下操作を受け、同図(b)に示す第一の操作量よりも大きい第二の操作量で下方に押し上げられ、ターボボタン1814gが限界位置に到達している状態である。この状態では、ターボボタン1814gの下端部の移動に伴って収容部1814h1内の空気圧が第二の圧力から、第二の圧力よりも高い第三の圧力に変化することで、圧力センサ1814h2が出力する発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)の電圧は、第二の電圧から、第二の電圧よりも高い第三の電圧に変化する。
なお、図158(b)、(c)に示す押下操作がなされた状態から同図(a)に示す押下操作がなされていない状態に移行した場合には、ターボボタン1814gは、収容部1814h1内の空気から受ける空気圧によって上限位置(上部のメカエンド)まで上方に押し上げられ、同図(a)に示す初期位置に、自動復帰(本例では、収容部1814h1内に充填された空気の空気圧によって人手によらずに復帰)するように構成されている。
<発射ハンドルの変形例1>
次に、図159と図160を用いて、上述の発射ハンドル134の変形例1について説明する。なお、図159(a)は、変形例1に係る発射ハンドル1134を遊技者が操作している状態を示した外観斜視図であり、図160(a)、(b)は、発射ハンドル1134のターボボタン1824gとターボスイッチ1824hの動作を説明するための図である。
変形例1の発射ハンドル1134は、上述の発射ハンドル134が備えるターボボタン804gとターボスイッチ804hに代えて、ターボボタン1824gとターボスイッチ1824hを備えている。ターボスイッチ1824hは、ターボボタン1824gの一部を収容可能な箱状の収容部1824h1と、この収容部1824h1の内部に伸縮可能に配設されてターボボタン1824gを一方向(本例では、手前側)に付勢するバネ1824h2と、このバネ1824h2の伸縮に応じて抵抗値が変化し、抵抗値に対応する電気信号を出力することが可能なスライド型の可変抵抗(図示省略)と、によって構成されている。
図160(a)に示すように、ターボボタン1824gが遊技者等によるスライド操作を受けていない状態では、ターボボタン1824gは、収容部1824h1内のバネ1824h2から受ける付勢力によって手前側にスライドされ、同図(a)に示す初期位置(第一の位置。手前側のメカエンド)に保持される。
一方、同図(b)に示すように、ターボボタン1824gが遊技者等によるスライド操作を受けて奥側にスライドされた状態では、ターボボタン1824gの操作量(ターボボタン1824gのスライド量)に応じてバネ1824h2の軸方向の寸法が変化することで、このバネ1824h2の軸方向の寸法に応じて可変抵抗が出力する電圧を変化させ、この可変抵抗が出力する電圧を、発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)として、図161や図162を用いて後述する発射制御基板1174の発射強度設定部1174eに出力するように構成している。
例えば、図160(b)に示す状態は、ターボボタン1824gがスライド操作を受けてターボボタン1824gが奥側にスライド操作され、ターボボタン1824gが限界位置(第二の位置。奥側のメカエンド)に到達している状態である。この状態では、ターボボタン1824gの移動に伴ってバネ1824h2の軸方向の寸法が第一の長さから、第二の長さよりも短い第二の長さに変化することで、可変抵抗が出力する発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)の電圧は、例えば、第一の電圧から、第一の電圧よりも高い第二の電圧に変化する。
なお、図160(b)に示すスライド操作がなされた状態から同図(a)に示すスライド操作がなされていない状態に移行した場合には、ターボボタン1824gは、バネ1824h2から受ける付勢力によって手前側にスライドされ、同図(a)に示す初期位置に、自動復帰(本例では、バネ1824h2の付勢力によって人手によらずに復帰)するように構成されている。
<発射ハンドルの変形例2>
次に、159(b)を用いて、上述の発射ハンドル134の変形例2について説明する。なお、図159(b)は、変形例2に係る発射ハンドル1234を遊技者が操作している状態を示した外観斜視図である。
変形例2の発射ハンドル1234は、発射ハンドル134が備えるターボボタン804gとターボスイッチ804hに代えて、ターボボタン1834gとターボスイッチ1834hを備えている。ターボスイッチ1834hは、ターボボタン1834gの一部を収容可能な箱状の収容部1834h1と、この収容部1824h1の内部に伸縮可能に配設されてターボボタン1834gを一方向(本例では、奥側)に付勢するバネ(図示省略)と、このバネの伸縮に応じて抵抗値が変化し、抵抗値に対応する電気信号を出力することが可能なスライド型の可変抵抗(図示省略)と、によって構成されている。
上記図159(a)に示す変形例1では、ターボスイッチ1824gが手前側に位置している状態を初期位置(第一の位置)、ターボスイッチ1824gが奥側に位置している状態を限界位置(第二の位置)としたが、本例では、ターボスイッチ1834gが奥側に位置している状態を初期位置(第一の位置)、ターボスイッチ1834gが手前側に位置している状態を限界位置(第二の位置)としている。
したがって、ターボボタン1834gが遊技者等によるスライド操作を受けていない状態では、ターボボタン1834gは、収容部1834h1内のバネから受ける付勢力によって奥側にスライドされ、図示しない初期位置に保持される。一方、図159(b)に示すように、ターボボタン1834gが遊技者等によるスライド操作を受けて手前側にスライドされた状態では、ターボボタン1834gの移動に伴ってバネの軸方向の寸法が第三の長さから、第三の長さよりも長い第四の長さに変化することで、可変抵抗が出力する発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)の電圧は、例えば、第三の電圧から、第三の電圧よりも低い第四の電圧に変化する。
<発射制御基板の変形例2−1>
次に、図161および図162を用いて、変形例2−1に係る発射制御基板1174の内部構成について詳細に説明する。なお、図161は、発射制御基板1174の内部構成を示したブロック図であり、上記図8に対応する図面である。また、図162は、発射制御基板1174の回路図であり、上記図9に対応する図面である。
以降、重複した説明を回避するために、上記図8、図9を用いて説明した内容については、図161、図162において同一の符号を付し、その説明は省略する。また、発射制御基板1174と組み合わせる発射ハンドルの種類は特に限定されないが、ここでは、上記図159(a)と図160を用いて説明した発射ハンドル1134と発射制御基板1174を組み合わせた場合について説明する。
<発射制御基板/発射強度設定部>
図161に示す発射強度設定部1174eは、球の発射強度を制御する回路に該当する点で上記図8に示す発射強度設定部174eと同一であるが、発射ハンドル1134の発射ボリューム804bから入力する発射強度調整信号と、発射ハンドル1134のターボスイッチ1824hから入力する発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)の2種類の信号に基づいて、後段の定電流制御部174fに出力する電流(電圧)の制御を行う点が異なっている。
図162の回路図を用いて詳細に説明すると、発射強度設定部1174eは、上記図9の回路図に、第2バッファ回路174e5と、第3バッファ回路174e6と、比較部174e8を追加するとともに、上記図9の回路図から、発射特性設定部174dのゲイン調整部174d2およびバイアス調整部174d3を取り除いている。
第2バッファ回路174e5は、コネクタCN2を介して発射ハンドル1134のターボスイッチ1824hから入力する発射強度切替スイッチ信号のノイズを低減するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。第3バッファ回路174e6は、第2バッファ回路174e5を通過した後の発射強度切替スイッチ信号を増幅するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。なお、第3バッファ回路174e6の出力電圧Vo1は、入力電圧をVi、抵抗R42の抵抗値をr1、抵抗R41の抵抗値をr2と定義した場合に、Vi1(1+(r1/r2))で算出することができる。
比較部174e8は、第2バッファ回路174e5および第3バッファ回路174e6を通過した後の発射強度切替スイッチ信号の電圧を基準として、バッファ回路174e1を通過した後の発射強度調整信号の電圧を反転増幅するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。なお、比較部174e8の出力電圧Vo2は、比較部174e8のプラス側の入力電圧をVi2、マイナス側の入力電圧をVi3、抵抗R28の抵抗値をr1、抵抗R22の抵抗値をr2と定義した場合に、Vi2+(Vi2−Vi3)×(r1/r2)で算出することができる。
なお、本例では、例えば、抵抗R40は4.7kΩ、抵抗R41は1kΩ、抵抗R42は7.5kΩ、抵抗R43は10kΩ、抵抗R44は9.1kΩ、抵抗R45は470Ω、抵抗R7は4.7kΩ、抵抗R22は10kΩ、抵抗R28は15kΩ、コンデンサC11は0.1μF、コンデンサC7は0.1μFとすることができる。
<発射制御基板/発射特性設定部>
本例の発射特性設定部1174dは、図161に示すように、発射ハンドル1134のターボスイッチ1824hから入力する発射強度切替スイッチ信号を入力しない構成としている。また、本例の発射特性設定部1174dでは、図162の回路図に示すように、上記図9に示す発射特性設定部174dから主要回路(スイッチング部174d1、ゲイン調整部174d2、バイアス調整部174d3)を全て取り除いている。したがって、本例では、発射特性設定部1174d全体を取り除き、クロック発生部174bからのクロック信号を発射強度設定部1174eに直接、供給するように構成してもよいし、クロック発生部174bからのクロック信号を発射強度設定部1174eに供給しないように構成してもよい。
<ハンドル中継基板>
次に、図163を用いて、変形例に係るハンドル中継基板1848について詳細に説明する。なお、図163は、変形例に係るハンドル中継基板1848の回路図である。
ハンドル中継基板1848は、上記図7を用いて説明したハンドル中継基板848と同様に、発射ハンドル1134内に搭載され、ガラス枠中継基板842(図7参照)とともに、発射ハンドル1134と発射制御基板1174との間を中継するための基板である。
本例のハンドル中継基板1848のコネクタCN2−1(発射強度調整信号)は、発射ハンドル1134の発射ボリューム804bに接続され、反対側のCN3−2(発射強度調整信号)は、発射制御基板1174の発射強度設定部1174eに接続される。また、ハンドル中継基板1848のコネクタCN2−2(発射停止スイッチ信号)は、発射ハンドル1134の発射停止スイッチ804fに接続され、反対側のコネクタCN3−3(発射停止スイッチ信号)は、発射制御基板1174の入力条件設定部174aに接続される。
また、ハンドル中継基板1848のコネクタCN2−3(タッチスイッチ信号)は、発射ハンドル1134のタッチスイッチ804dに接続され、反対側のコネクタCN3−4(タッチスイッチ信号)は、発射制御基板1174の入力条件設定部174aに接続される。また、ハンドル中継基板1848のコネクタCN1−2(発射強度切替スイッチ信号)は、発射ハンドル1134のターボスイッチ1824hに接続され、反対側のコネクタCN3−1(発射強度切替スイッチ信号)は、発射制御基板1174の発射強度設定部1174eに接続され、これらのコネクタCN1−2とコネクタCN3−1の間には、発射強度切替スイッチ信号を増幅するための演算増幅器(オペアンプ)IC7が実装される。
なお、本例では、発射強度切替スイッチ信号を増幅するための演算増幅器(オペアンプ)ICをハンドル中継基板1848に実装する例を示したが、ターボスイッチ1824hに実装すること(なるべくターボスイッチ1824hに近い位置に配置すること)が好ましい。また、本例では、例えば、抵抗R7は4.7kΩ、コンデンサC7は0.1μFとすることができる。
<制御基板間の通信>
次に、図164を用いて、パチンコ機100の制御基板間の通信について説明する。図164(a)は制御基板間の接続の一例を示したブロック図である。なお、同図に示す発射ユニット1940は、上述の発射ハンドル1134および発射装置844を含むユニットのことである。
図164(a)に示すように、上記図162を用いて説明した発射制御基板1174は、上記図163を用いて説明したハンドル中継基板1848や上記図7を用いて説明したガラス枠中継基板842を介して、発射ユニット1940の発射ハンドル1134に接続されている。発射ハンドル1134から発射制御基板1174には、発射ボリューム804bから入力される第一発射強度調整信号S1(本実施形態では、「発射強度調整信号」が該当する)や、タッチスイッチ804dから入力されるタッチスイッチ信号や、発射停止スイッチ804fから入力される発射停止スイッチ信号や、ターボスイッチ1824hから入力される第二発射強度調整信号S2(本実施形態では、「発射強度切替スイッチ信号」が該当する)などが入力される。また、発射制御基板1174は、発射ユニット1940の発射装置844にも接続されており、発射制御基板1174から発射装置844には、発射ソレノイド信号などが出力される。
また、発射制御基板1174は、払出制御基板170にも接続されており、払出制御基板170から発射制御基板1174には、発射許可信号などが出力され、発射制御基板1174から払出制御基板170には、タッチスイッチ信号や第二発射強度状態信号S3などが出力される。なお、第二発射強度状態信号S3は、発射ユニット1940から出力される第一発射強度調整信号S1(発射強度調整信号)と第二発射強度調整信号S2(発射強度切替スイッチ信号)に基づいて発射制御基板1174によって生成される信号である。
<制御基板間の通信/変形例>
図164(b)、(c)は、制御基板間の接続の他の例を示したブロック図である。図164(b)に示す例では、発射ハンドル1134のタッチスイッチ804dに加えて、ターボスイッチ1824hもタッチスイッチ(図示省略)を備えており、発射制御基板1174には、タッチスイッチ信号として、タッチスイッチ804dから入力されるタッチスイッチ信号(第一タッチスイッチ信号)と、ターボスイッチ1824hのタッチスイッチから入力されるタッチスイッチ信号(第二タッチスイッチ信号)が入力されている。また、発射制御基板1174から払出制御基板170には、これらの第一、第二タッチスイッチ信号が入力されている。
また、図164(c)に示す例は、図164(a)において発射ユニット1940が入出力する各種信号を、発射制御基板1174を介することなく払出制御基板170に直接、出力したり、発射制御基板1174を介することなく払出制御基板170から直接、入力するように構成している。
<第二発射強度調整信号S2と第二発射強度状態信号S3>
次に、図165を用いて、第二発射強度調整信号S2と第二発射強度状態信号S3の関係について説明する。なお、図165は、第二発射強度調整信号S2と第二発射強度状態信号S3の関係を説明するためのブロック図である。
図165(a)〜(d)に示す第二発射強度調整信号S2は、第二発射強度状態信号S3の変換前の信号であり、例えば、ターボスイッチ1824hが出力する発射強度切替スイッチ信号(アナログ信号)が該当する。また、同図に示す第二発射強度信号変換手段T1は、第二発射強度調整信号S2を第二発射強度状態信号S3に変換する手段であり、例えば、発射制御基板1174や、発射制御基板1174の発射強度設定部1174eや、発射制御基板1174の発射強度設定部1174eの比較部174e8や、A/D変換器などが該当する。また、第二発射強度状態信号S3は、第二発射強度調整信号S2の変換後の信号であり、例えば、発射強度調整信号と発射強度切替スイッチ信号に基づいて生成される信号(デジタル信号)が該当する。
なお、第二発射強度調整信号S2は、第二発射強度状態信号S3の生成のためだけに使用される信号に限定されるものではなく、例えば、図165(b)に示すように、第二発射強度調整信号S2を複数の信号に分岐し、複数の信号のうちの一つの信号を発射ソレノイド信号を生成するための信号として利用してもよい。また、図165(b)に示すように、第二発射強度信号変換手段T1を発射制御基板1174の一部の回路で構成してもよい。
また、図165(c)に示すように、第二発射強度調整信号S2を発射制御基板1174を介して払出制御基板170に入力し、払出制御基板170の一部の回路で構成した第二発射強度信号変換手段T1によって第二発射強度状態信号S3を生成してもよい。また、生成した第二発射強度状態信号S3を払出制御基板170に搭載した払出制御マイコンに入力してもよいし、さらに、この払出制御マイコンから第二発射強度状態信号S3を外部に出力してもよい。
また、図165(d)に示すように、第二発射強度調整信号S2を発射制御基板1174を介して払出制御基板170に入力し、払出制御基板170の一部の回路で構成した第二発射強度信号変換手段T1によって第二発射強度状態信号S3を生成し、第二発射強度信号変換手段T1から(払出制御マイコンを介すること無く)第二発射強度状態信号S3を外部に出力してもよい。
<第二発射強度信号変換手段T1>
図166は、第二発射強度信号変換手段T1による信号の変換方法の一例を示したグラフである。図166(a)に示す例では、第二発射強度信号変換手段T1は、入力される第二発射強度調整信号S2の電圧値(入力電圧値)が予め定めた電圧値(基準電圧値)V1以上であるか否かを判定し、該当する場合には、第二発射強度状態信号S3として数値の1に相当するデジタル信号(例えば、ハイレベルの信号)を出力し、該当しない場合には、第二発射強度状態信号S3として数値の0に相当するデジタル信号(例えば、ローレベルの信号)を出力するように構成している。
また、図166(b)に示す例では、第二発射強度信号変換手段T1は、入力される第二発射強度調整信号S2の電圧値(入力電圧値)が予め定めた電圧(基準電圧値)の範囲内であるか否かを判定し、例えば、電圧値がV0以上V1未満の場合には、第二発射強度状態信号S3として数値の0に相当するデジタル信号(例えば、数値の0に対応する信号。電圧値に換算すると0/4×5v=0vに相当)を出力し、電圧値がV1以上V2未満の場合には、第二発射強度状態信号S3として数値の1に相当するデジタル信号(例えば、数値の1に対応する信号。電圧値に換算すると1/4×5v=1.25vに相当)を出力し、電圧値がV2以上V3未満の場合には、第二発射強度状態信号S3として数値の2に相当するデジタル信号(例えば、数値の2に対応する信号。電圧値に換算すると2/4×5v=2.5vに相当)を出力する。
また、電圧値がV3以上V4未満の場合には、第二発射強度状態信号S3として数値の3に相当するデジタル信号(例えば、数値の3に対応する信号。電圧値に換算すると3/4×5v=3.75vに相当)を出力し、電圧値がV4以上の場合には、第二発射強度状態信号S3として数値の4に相当するデジタル信号(例えば、数値の4に対応する信号。電圧値に換算すると4/4×5v=5vに相当)を出力するように構成している。
<第一、第二発射強度調整信号S1,S2、第二発射強度状態信号S3>
次に、図167を用いて、第一発射強度調整信号S1、第二発射強度調整信号S2、第二発射強度状態信号S3の関係について説明する。なお、図167は、第一発射強度調整信号S1、第二発射強度調整信号S2、第二発射強度状態S3の関係の一例を示したタイムチャートである。
図167(a)、(b)に示す例は、第二発射強度信号変換手段T1は、入力される第一発射強度調整信号S1および第二発射強度調整信号S2のいずれか一方の電圧値(入力電圧値)が予め定めた電圧値(基準電圧値)以上であるか否かを判定し、該当する場合には、第二発射強度状態信号S3としてオンレベルのデジタル信号(例えば、ハイレベルの信号)を出力し、該当しない場合には、第二発射強度状態信号S3としてオフレベルのデジタル信号(例えば、ローレベルの信号)を出力するように構成している。
また、図167(c)、(d)に示す例は、第二発射強度信号変換手段T1は、入力される第一発射強度調整信号S1および第二発射強度調整信号S2の両方の電圧値(入力電圧値)の合計電圧値が予め定めた電圧値(基準電圧値)以上であるか否かを判定し、該当する場合には、第二発射強度状態信号S3としてオンレベルのデジタル信号(例えば、ハイレベルの信号)を出力し、該当しない場合には、第二発射強度状態信号S3としてオフレベルのデジタル信号(例えば、ローレベルの信号)を出力するように構成している。
また、図167(e)、(f)に示す例は、第二発射強度信号変換手段T1は、入力される第一発射強度調整信号S1および第二発射強度調整信号S2の両方の電圧値(入力電圧値)が予め定めた電圧値(基準電圧値)以上であるか否かを判定し、該当する場合には、第二発射強度状態信号S3としてオンレベルのデジタル信号(例えば、ハイレベルの信号)を出力し、該当しない場合には、第二発射強度状態信号S3としてオフレベルのデジタル信号(例えば、ローレベルの信号)を出力するように構成している。
<第二発射強度調整信号S2と発射装置による発射状態の関係>
次に、図168を用いて、第二発射強度調整信号S2と発射装置による発射状態の関係について説明する。なお、図168は、第二発射強度調整信号S2と発射装置による発射状態の関係を示したタイムチャートである。
ここで、「発射タイマ用クロック」として示す波形は、発射カウンタ部1174cのクロック入力端子CLKに入力されるクロック信号の波形を示したものであり、「発射状態」として示す波形は、発射カウンタ部1174cから出力される発射制御信号の波形を示したものである。
上記図162を用いて説明した発射強度設定部1174eの比較部174e8は、発射強度切替スイッチ信号(第二発射強度調整信号S2)の電圧を基準として発射強度調整信号(第一発射強度調整信号S1)の電圧を反転増幅することで、発射装置844の発射特性を変化させる。例えば、図168において符号T5や符号T8で示すタイミングでは、比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が最大値(MAX)であることから、後述するターボ100%時の発射特性で球が発射され、同図において符号T6や符号T7で示すタイミングでは、比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が0であることから、後述するターボ0%時の発射特性(通常発射)で球が発射される。
<発射装置の発射特性>
次に、図169を用いて、発射制御基板1174を適用した場合の発射装置844の発射特性について詳細に説明する。なお、図169は、発射制御基板1174を適用した場合の発射装置844の発射特性の一例を示したグラフである。
ここで、同図の横軸は、発射ハンドル1134の(ダイヤル806の)操作量、換言すれば、発射ボリューム804dの回転量を示している。本例では、発射ハンドル1134の操作量の度合いを、平仮名の(あ)〜(し)の符号で示しており、符号(あ)が最小操作量を、符号(し)が最大操作量をそれぞれ示している。なお、図に示す「発射停止スイッチON」の操作範囲は、発射停止スイッチ804eが機械的に押下される範囲であるので遊技球の発射は行われないが、発射ボリューム804dの回転量は0よりも大きいため、符号(あ)の操作量であっても所定量の発射強度となる。
また、同図の縦軸は、横軸の操作量に対応する球の発射強度(発射ソレノイドの電流値)を示している。本例では、球の発射強度の度合いを、片仮名の(ア)〜(サ)の符号で示しており、符号(ア)が最小発射強度を、符号(サ)が最大発射強度をそれぞれ示している。
<発射装置の発射特性/ターボ0%時(通常発射)の発射特性>
図169において符号T0Lで示すグラフは、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の一例を示している。ここで、ターボ0%時(通常発射)の発射特性とは、発射強度設定部1174eの比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が、最大電圧値の0%に相当する電圧値であるとき(ターボボタン1824gの操作量が、最大操作量の0%に相当する操作量であるとき、すなわち、ターボボタン1824gが操作されていないとき)の発射装置844の発射特性のことである。
ターボ0%時(通常発射)の発射特性では、発射強度設定部1174eの加算部174e3の出力電圧Vo2が発射強度調整信号の電圧の大きさに応じて3段階で変化することに対応して、概ね、発射特性T0L1、発射特性T0L2、および発射特性T0L3の3段階の発射特性を示す。
発射特性T0L1は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(あ)に示す操作量から符号(う)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T0L1における発射強度の傾きは、符号(イ)に示す発射強度と符号(ウ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、3つの発射特性T0L1〜T0L3の中で最も傾きが大きくなっている。
発射特性T0L2は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(う)に示す操作量から符号(く)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T0L2における発射強度の傾きは、符号(ウ)に示す発射強度と符号(カ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、3つの発射特性T0L1〜T0L3の中で最も傾きが小さくなっている。
発射特性T0L3は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(く)に示す操作量から符号(し)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T0L3における発射強度の傾きは、符号(カ)に示す発射強度と符号(コ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、発射特性T0L1の傾きよりも小さく、発射特性T0L2の傾きよりも大きくなっている。
すなわち、ターボ0%時(通常発射)の発射特性では、第一の操作量の範囲(符号(あ)に示す操作量から符号(う)に示す操作量)における発射強度は、最も傾きが大きい発射特性T0L1にしたがって変化し、続く第二の操作量の範囲(符号(う)に示す操作量から符号(く)に示す操作量)における発射強度は、最も傾きが小さい発射特性T0L2にしたがって変化し、続く第三の操作量の範囲(符号(く)に示す操作量から符号(し)に示す操作量)における発射強度は、発射特性T0L1の傾きよりも小さく発射特性T0L2の傾きよりも大きい発射特性T0L3にしたがって変化する。
なお、本明細書においては、ターボ0%時(通常発射)の発射特性に基づいて発射ハンドル1134の発射強度の制御を行っている状態を、「通常時」、「非ターボ時」、「非ターボ状態」、「第一の状態」などと言う場合がある。
<発射装置の発射特性/ターボ25%時の発射特性>
図169において符号T25Lで示すグラフは、ターボ25%時の発射特性の一例を示している。ここで、ターボ25%時の発射特性とは、発射強度設定部1174eの比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が、最大電圧値の25%に相当する電圧値であるとき(ターボボタン1824gの操作量が、最大操作量の25%に相当する操作量であるとき)の発射装置844の発射特性のことである。ターボ25%時の発射特性では、概ね、発射特性T25L1、発射特性T25L2、およびの発射特性T25L3の3段階の発射特性を示す。
発射特性T25L1は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(あ)に示す操作量から符号(か)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T25L1における発射強度の傾きは、符号(ウ)に示す発射強度と符号(カ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の3つの発射特性T0L1〜T0L3のうちの発射特性T0L2の傾きとほぼ等しくなっている。
発射特性T25L2は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(か)に示す操作量から符号(さ)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T25L2における発射強度の傾きは、符号(カ)に示す発射強度と符号(サ)に示す最大発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の3つの発射特性T0L1〜T0L3のうちの発射特性T0L3の傾きとほぼ等しくなっている。
発射特性T25L3は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(さ)に示す操作量から符号(し)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T25L3における発射強度は、符号(サ)に示す最大発射強度で一定値である。
すなわち、ターボ25%時の発射特性では、第一の操作量の範囲(符号(あ)に示す操作量から符号(か)に示す操作量)における発射強度は、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の発射特性T0L2にほぼ等しい発射特性T25L1にしたがって変化し、続く第二の操作量の範囲(符号(か)に示す操作量から符号(さ)に示す操作量)における発射強度は、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の発射特性T0L3にほぼ等しい発射特性T25L2にしたがって変化し、続く第三の操作量の範囲(符号(さ)に示す操作量から符号(し)に示す操作量)における発射強度は、最大発射強度で一定である。
換言すれば、ターボ25%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を左方向に第一の距離だけ平行移動させた線(操作量(く)、発射強度(カ)で特定される交点を、操作量(か)、発射強度(カ)で特定される交点まで水平移動させた線)とほぼ同一である。
なお、本明細書においては、ターボ0%時(通常発射)以外の発射特性(発射強度設定部1174eの比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が、最大電圧値の0%に相当する電圧値を超える電圧値であるときの発射装置844の発射特性)に基づいて発射ハンドル1134の発射強度の制御を行っている状態を、「非通常時」、「ターボ時」、「ターボ状態」、「第二の状態」などと言う場合がある。
<発射装置の発射特性/ターボ50%時の発射特性>
図169において符号T50Lで示すグラフは、ターボ50%時の発射特性の一例を示している。ここで、ターボ50%時の発射特性とは、発射強度設定部1174eの比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が、最大電圧値の50%に相当する電圧値であるとき(ターボボタン1824gの操作量が、最大操作量の50%に相当する操作量であるとき)の発射装置844の発射特性のことである。ターボ50%時の発射特性では、概ね、発射特性T50L1、発射特性T50L2、および発射特性T50L3の3段階の発射特性を示す。
発射特性T50L1は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(あ)に示す操作量から符号(え)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T50L1における発射強度の傾きは、符号(エ)に示す発射強度と符号(カ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の3つの発射特性T0L1〜T0L3のうちの発射特性T0L2の傾きとほぼ等しくなっている。
発射特性T50L2は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(え)に示す操作量から符号(け)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T50L2における発射強度の傾きは、符号(カ)に示す発射強度と符号(サ)に示す最大発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の3つの発射特性T0L1〜T0L3のうちの発射特性T0L3の傾きとほぼ等しくなっている。
発射特性T50L3は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(け)に示す操作量から符号(し)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T50L3における発射強度は、符号(サ)に示す最大発射強度で一定値である。
すなわち、ターボ50%時の発射特性では、第一の操作量の範囲(符号(あ)に示す操作量から符号(え)に示す操作量)における発射強度は、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の発射特性T0L2にほぼ等しい発射特性T50L1にしたがって変化し、続く第二の操作量の範囲(符号(え)に示す操作量から符号(け)に示す操作量)における発射強度は、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の発射特性T0L3にほぼ等しい発射特性T50L2にしたがって変化し、続く第三の操作量の範囲(符号(け)に示す操作量から符号(し)に示す操作量)における発射強度は、最大発射強度で一定である。
換言すれば、ターボ50%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を左方向に第二の距離(第一の距離のほぼ2倍)だけ平行移動させた線(操作量(く)、発射強度(カ)で特定される交点を、操作量(え)、発射強度(カ)で特定される交点まで水平移動させた線)とほぼ同一である。
<発射装置の発射特性/ターボ75%時の発射特性>
図169において符号T75Lで示すグラフは、ターボ75%時の発射特性の一例を示している。ここで、ターボ75%時の発射特性とは、発射強度設定部1174eの比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が、最大電圧値の75%に相当する電圧値であるとき(ターボボタン1824gの操作量が、最大操作量の75%に相当する操作量であるとき)の発射装置844の発射特性のことである。ターボ75%時の発射特性では、概ね、発射特性T75L1、発射特性T75L2、および発射特性T75L3の3段階の発射特性を示す。
発射特性T75L1は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(あ)に示す操作量から符号(う)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T75L1における発射強度の傾きは、符号(オ)に示す発射強度と符号(カ)に示す発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の3つの発射特性T0L1〜T0L3のうちの発射特性T0L2の傾きとほぼ等しくなっている。
発射特性T75L2は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(う)に示す操作量から符号(き)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T75L2における発射強度の傾きは、符号(カ)に示す発射強度と符号(サ)に示す最大発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の3つの発射特性T0L1〜T0L3のうちの発射特性T0L3の傾きとほぼ等しくなっている。
発射特性T75L3は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(き)に示す操作量から符号(し)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T75L3における発射強度は、符号(サ)に示す最大発射強度で一定値である。
すなわち、ターボ75%時の発射特性では、第一の操作量の範囲(符号(あ)に示す操作量から符号(う)に示す操作量)における発射強度は、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の発射特性T0L2にほぼ等しい発射特性T75L1にしたがって変化し、続く第二の操作量の範囲(符号(う)に示す操作量から符号(き)に示す操作量)における発射強度は、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の発射特性T0L3にほぼ等しい発射特性T75L2にしたがって変化し、続く第三の操作量の範囲(符号(き)に示す操作量から符号(し)に示す操作量)における発射強度は、最大発射強度で一定である。
換言すれば、ターボ75%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を左方向に第三の距離(第一の距離のほぼ3倍)だけ平行移動させた線(操作量(く)、発射強度(カ)で特定される交点を、操作量(い)、発射強度(カ)で特定される交点まで水平移動させた線)とほぼ同一である。
<発射装置の発射特性/ターボ100%時の発射特性>
図169において符号T100Lで示すグラフは、ターボ100%時の発射特性の一例を示している。ここで、ターボ100%時の発射特性とは、発射強度設定部1174eの比較部174e8に入力される発射強度切替スイッチ信号の電圧値が、最大電圧値の100%に相当する電圧値であるとき(ターボボタン1824gの操作量が、最大操作量の100%に相当する操作量であるとき)の発射装置844の発射特性のことである。ターボ100%時の発射特性では、概ね、発射特性T100L1、および発射特性T100L2の2段階の発射特性を示す。
発射特性T100L1は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(あ)に示す操作量から符号(お)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T100L1における発射強度の傾きは、符号(カ)に示す発射強度と符号(サ)に示す最大発射強度とを結ぶ直線の傾きにほぼ等しく、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の3つの発射特性T0L1〜T0L3のうちの発射特性T0L3の傾きとほぼ等しくなっている。
発射特性T100L2は、発射ハンドル1134の操作量が、符号(お)に示す操作量から符号(し)に示す操作量までの範囲にある場合の発射特性である。この発射特性T100L2における発射強度は、符号(サ)に示す最大発射強度で一定値である。
すなわち、ターボ100%時の発射特性では、第一の操作量の範囲(符号(あ)に示す操作量から符号(お)に示す操作量)における発射強度は、ターボ0%時(通常発射)の発射特性の発射特性T0L3にほぼ等しい発射特性T100L1にしたがって変化し、続く第二の操作量の範囲(符号(お)に示す操作量から符号(し)に示す操作量)における発射強度は、最大発射強度で一定である。
換言すれば、ターボ100%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を左方向に第四の距離(第一の距離のほぼ4倍)だけ平行移動させた線(操作量(く)、発射強度(カ)で特定される交点を、操作量(あ)、発射強度(カ)で特定される交点まで水平移動させた線)とほぼ同一である。
<発射強度と球の到達位置>
次に、図170を用いて、発射ハンドル1134の発射強度と、球の到達位置との関係について説明する。なお、図170は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
発射装置844から打ち出された球は、外レール202と内レール204で囲まれた球通路を通過し、遊技領域124の上部に到達するが、発射装置844の発射強度(発射ソレノイドの電流値)によって、遊技領域124における到達位置が異なる。
例えば、上記図169の符号(ウ)で示す発射強度で発射された球は、図170の符号P1で示す軌跡を描いて移動し、内レール204の終端部を少し超えた辺りで下方に落下する。したがって、符号(ウ)で示す発射強度は、左打ちを行う場合(遊技領域124の左側のルート(遊技領域のうちの第一の領域(左遊技領域))を狙って遊技球を流下させる場合)に適した発射強度である。
なお、図示はしないが、符号(ウ)で示す発射強度よりも弱い発射強度(上記図169の符号(ア)、(イ)で示す発射強度)で発射された球は、内レール204を乗り越えることができずに下皿128に排出されるか、内レール204を乗り越えて遊技領域124の左側に落下する。
また、上記図169の符号(エ)で示す発射強度で発射された球は、図170の符号P2で示す軌跡を描いて移動し、遊技領域124の中央やや左寄りの位置で下方に落下する。したがって、符号(エ)で示す発射強度は、左打ちを行う場合(遊技領域124の左側のルート(遊技領域のうちの第一の領域(左遊技領域))を狙って遊技球を流下させる場合)に適した発射強度である。
また、上記図169の符号(オ)で示す発射強度で発射された球は、図170の符号P3で示す軌跡を描いて移動し、遊技領域124のほぼ中央で下方に落下する。したがって、符号(エ)で示す発射強度は、遊技領域124の中央を狙って遊技球を流下させ、遊技領域124の左側と右側の両方のルート(遊技領域のうちの第一の領域(左遊技領域)と第二の領域(右遊技領域))を狙って遊技球を流下させる場合に適した発射強度である。
また、上記図169の符号(カ)で示す発射強度で発射された球は、図170の符号P4で示す軌跡を描いて移動し、遊技領域124の右側に配設された、低反発部材からなる球止めゴム203に衝突した後、この球止めゴム203の下方に向かって落下する。したがって、符号(カ)で示す発射強度は、右打ちを行う場合(遊技領域124の右側のルート(遊技領域のうちの第二の領域(右遊技領域))を狙って遊技球を流下させる場合)に適した発射強度である。
なお、図示はしないが、符号(カ)で示す発射強度よりも強い発射強度(上記図169の符号(キ)、(ク)、(ケ)、(コ)、(サ)で示す発射強度)で発射された球は、球止めゴム203に衝突した後、この球止めゴム203の下方に向かって落下する点では共通するが、球が符号(カ)で示す発射強度よりも強い発射強度で発射されるため、球が発射されてから球止めゴム203に到達するまでの時間は、符号(カ)で示す発射強度、符号(キ)で示す発射強度、符号(ク)で示す発射強度、符号(ケ)で示す発射強度、符号(コ)で示す発射強度、符号(サ)で示す発射強度の順番で早くなる。結果、球が発射されてから遊技領域124の右側の入賞口や始動口に到達するまでの時間も、同様の順番で早くなる。
<発射ハンドルの発射特性の変形例/変形例2−1>
図171(a)は、変形例2−1に係る発射特性を示したグラフであり、上記図169に対応するグラフである。なお、比較のために、上記図169に示した、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線を一点鎖線で示している。
上記図169に示した例では、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線を、ターボボタン1824gの操作量に比例して、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線に対する水平方向の距離が長くなるように設定した。
すなわち、ターボ25%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第一の距離だけ移動させた線とほぼ一致させ、ターボ50%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第二の距離(第一の距離の二倍)だけ移動させた線とほぼ一致させ、ターボ75%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第三の距離(第一の距離の三倍)だけ移動させた線とほぼ一致させ、ターボ100%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第四の距離(第一の距離の四倍)だけ移動させた線とほぼ一致させるように設定した。
これに対して、本例では、図171(a)に示すように、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線は、ターボボタン1824gの操作量が多いほど、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線に対する水平方向の距離が長くなるように設定している。
すなわち、ターボ25%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第一の距離だけ移動させた線とほぼ一致させ、ターボ50%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第二の距離(例えば、第一の距離の二倍)だけ移動させた線とほぼ一致させ、ターボ75%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第三の距離(例えば、第一の距離の四倍)だけ移動させた線とほぼ一致させ、ターボ100%時の発射特性を示す線を、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線を水平方向に第四の距離(例えば、第一の距離の六倍)だけ移動させた線とほぼ一致させるように設定した。
<発射ハンドルの発射特性の変形例/変形例2−2>
図171(b)は、変形例2−2に係る発射特性を示したグラフであり、上記図169に対応するグラフである。なお、比較のために、上記図169に示した、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線を一点鎖線で示している。
上記図169に示した例では、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線の傾きを、ターボボタン1824gの操作量に関わらず、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線の傾きとほぼ等しい傾きに設定した。
これに対して、本例では、図171(b)に示すように、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線は、ターボボタン1824gの操作量が多いほど、発射特性の傾きが大きくなるように設定している。
<発射ハンドルの発射特性の変形例/変形例2−3>
図172(a)は、変形例2−3に係る発射特性を示したグラフであり、上記図169に対応するグラフである。
上記図169に示した例では、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を、ターボボタン1824gの操作量が所定の操作量を超えた場合に最大発射強度になるように設定した。
これに対して、本例では、図172(a)に示すように、ターボ100%時を除く、ターボ25%、50%、75%時の発射特性を、ターボボタン1824gの操作量が所定の操作量を超えた場合でも最大発射強度にならないように設定している。
<発射ハンドルの発射特性の変形例/変形例2−4>
図172(b)は、変形例2−4に係る発射特性を示したグラフであり、上記図169に対応するグラフである。
上記図169に示した例では、発射ハンドル1134の操作量が異なる場合には、ターボ25%、50%、75%、100%時の各々の発射強度が異なるように設定した。
これに対して、本例では、図172(b)に示すように、発射ハンドル1134の操作量が所定の操作量の範囲X内にある場合に、ターボ0%、25%、50%、75%、100%時の各々の発射強度が同一になるように設定している。
<発射ハンドルの発射特性の変形例/変形例2−5>
図173は、変形例2−5に係る発射特性を示したグラフであり、上記図169に対応するグラフである。
上記図169に示した例では、ターボ100%時の発射特性として、発射特性T100L1、および発射特性T100L2の2段階となるように設定した。
これに対して、本例では、図173に示すように、ターボ100%時の発射特性が、発射特性T100L2のみで構成され、発射ハンドル1134の操作量に関わらず、発射強度が、最大発射強度で一定となるように設定している。
<発射制御基板の変形例2−2>
次に、図174を用いて、変形例2−2に係る発射制御基板2174の内部構成について詳細に説明する。なお、図174は、発射制御基板2174の回路図であり、上記図162に対応する図面である。重複した説明を回避するために、上記図162を用いて説明した内容については、図174において同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の発射制御基板2174は、上記図169を用いて説明した発射制御基板1174に第4バッファ回路174e9を追加するとともに、比較部174e8に代えて加算部174e10を適用したものである。第4バッファ回路174e9は、第3バッファ回路174e6を通過した後の発射強度切替スイッチ信号を増幅するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。
加算部174e10は、バッファ回路174e1を通過した後の発射強度調整信号(第一発射強度調整信号S1)と第3バッファ回路174e6を通過した後の発射強度切替スイッチ信号(第二発射強度調整信号S2)に基づいて、複数の電圧を加算するための回路であり、本例では、演算増幅器(オペアンプ)を用いている。
<発射制御基板2174を適用した場合の発射装置の発射特性>
次に、図175を用いて、発射制御基板2174を適用した場合の発射装置844の発射特性について詳細に説明する。なお、図175は、発射制御基板2174を適用した場合の発射装置844の発射特性の一例を示したグラフである。
本例では、ターボ25%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を上方向に第一の距離だけ平行移動させた線とほぼ同一であり、ターボ50%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を上方向に第二の距離(第一の距離の二倍)だけ平行移動させた線とほぼ同一である。また、ターボ75%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を上方向に第三の距離(第一の距離の三倍)だけ平行移動させた線とほぼ同一であり、ターボ100%時の発射特性を示す線は、ターボ0%時の発射特性(通常発射)を示す線を上方向に第四の距離(第一の距離の四倍)だけ平行移動させた線とほぼ同一である。
すなわち、本例では、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線が、ターボボタン1824gの操作量に比例して、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線に対する垂直方向の距離が長くなるように設定している。
<発射ハンドルの発射特性の変形例/変形例3−1>
図176は、変形例3−1に係る発射特性を示したグラフである。上記図175に示した例では、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線を、ターボボタン1824gの操作量に比例して、ターボ0%時(通常発射)の発射特性を示す線に対する垂直方向の距離が長くなるように設定した。
これに対して、本例では、図176に示すように、ターボ25%、50%、75%、100%時の発射特性を示す各々の線は、ターボボタン1824gの操作量が多いほど、発射特性の傾きが大きくなるように設定している。また、本例は、例えば図162の比較部174e8のIC9の+入力の値を固定とし、抵抗R22または抵抗R28をターボボタン1824gの操作量によって抵抗値が変化する可変抵抗に置き換えることによって実現することができる。
また、図177は、上記図174に示した発射制御基板2174の回路図の変形例である。本例では、加算部174e10のプラス側の入力電圧とマイナス側の入力電圧の電源電圧を、DC12vからDC5vに変更している。このような構成とすれば、DC12vを発射制御基板に供給するための電源ラインやコネクタを発射制御基板から取り除くことができる場合があり、低コスト化を実現できる場合がある。また、電源電圧の変動幅を少なくすることができ、電源ノイズによる誤動作を防止できる場合がある。
なお、本例では、例えば、抵抗R40は4.7kΩ、抵抗R7は4.7kΩ、抵抗R60は12kΩ、抵抗R61は1.2kΩ、抵抗R62は12kΩ、抵抗R63は10kΩ、抵抗R64は10kΩ、抵抗R65は10kΩ、抵抗R66は10Ω、抵抗R55は10kΩ、抵抗R56は12kΩ、コンデンサC30は0.1μF、コンデンサC7は0.1μF、コンデンサC21は0.1μF、コンデンサC25は0.1μF、コンデンサC32は0.1μFとすることができる。
<ターボボタンとターボスイッチの変形例1>
次に、図178を用いて、上述の発射ハンドル1134が備えるターボボタン1824gとターボスイッチ1824hの変形例1について説明する。なお、図178(a)は、変形例1に係るターボボタン1844gとターボスイッチ1844hの外観斜視図であり、同図(b)は、未操作状態のターボボタン1844gとターボスイッチ1844hの一部を透過して示す側面図であり、同図(c)は、操作状態のターボボタン1844gとターボスイッチ1844hの一部を透過して示す側面図である。
本例に係る発射ハンドルは、発射ハンドル1134が備えるターボボタン1824gとターボスイッチ1824hに代えて、ターボボタン1844gとターボスイッチ1844hを備えている。ターボボタン1844gの上面には、ターボボタン1844gの操作方法を明示(または示唆)する表示(本例では、押下操作が必要であることを明示する「PUSH」の文字表示)が施されている。なお、当該表示は、印字、彫刻、シールなどによるものであってもよい。
また、ターボスイッチ1844hは、ターボボタン1844gの一部を収容可能な箱状の収容部1844h1と、この収容部1844h1の内部に伸縮可能に配設されてターボボタン1844gを一方向(本例では、奥側)に付勢するバネ1844h2と、このバネ1844hの伸縮に応じた電気信号を出力可能な可変抵抗(図示省略)と、によって構成されている。また、収容部1844h1の底面には、ターボボタン1844gを、図177(a)に示す初期位置(第一の位置)に保持するための係止部1844h3が形成されている。
図178(a)、(b)に示すように、ターボボタン1844gの底部が係止部1844h3によって係止されている状態では、ターボボタン1844gはバネ1844h2による奥側への付勢力に影響を受けることなく、同図(b)に示す初期位置に保持される。
一方、同図(c)に示すように、ターボボタン1844gが手前側に傾斜された状態では、係止部1844h3による係止が解除され、ターボボタン1844gはバネ1844h2による奥側への付勢力によって奥側にスライドされる。そして、ターボボタン1844gのスライド量に応じてバネ1844h2の軸方向の寸法が変化し、このバネ1844h2の軸方向の寸法に応じて可変抵抗が出力する電圧が変化し、この電圧が発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)を介して発射制御部630に出力される。
本例では、ターボボタン1844gの移動に伴ってバネ1844h2の軸方向の寸法が第一の長さから、第二の長さよりも短い第二の長さに変化することで、可変抵抗が出力する電圧は、第一の電圧から、第一の電圧よりも高い第二の電圧に変化する。
<ターボボタンとターボスイッチの変形例2>
次に、図179を用いて、上述の発射ハンドル1134が備えるターボボタン1824gとターボスイッチ1824hの変形例1について説明する。なお、図179は、変形例2に係るターボボタン1854gとターボスイッチ1854hの動作を模式的に示した図である。
本例に係る発射ハンドルは、発射ハンドル1134が備えるターボボタン1824gとターボスイッチ1824hに代えて、ターボボタン1854gとターボスイッチ1854hを備えている。また、ターボボタン1854gの側面には、ターボボタン1854gのスライド方向に沿ってギア1854g1が形成されている。
また、ターボスイッチ1854hは、ターボボタン1854gの一部を収容可能な箱状の収容部1854h1と、この収容部1854h1の内部に伸縮可能に配設されてターボボタン1854gを一方向(本例では、手前側)に付勢するバネ1854h2と、ターボボタン1854gのギア1854g1と噛合するギア1854h3が外周の略半分に形成された歯車1854h4と、この歯車1854hに配設されてバネ1854hの伸縮に応じた電圧を出力可能なロータリータイプの可変抵抗(図示省略)と、によって構成されている。
図179(a)に示すように、ターボボタン1854gが奥側にスライド操作されていない状態では、ターボボタン1854gは、収容部1854h1内のバネ1854h2から受ける付勢力によって手前側にスライドされ、同図(a)に示す初期位置(第一の位置)に保持される。
一方、同図(b)に示すように、ターボボタン1854gが奥側にスライド操作されている状態では、ターボボタン1854gのスライド量に応じて歯車1854h4の回転量が変化し、この歯車1854h4の回転量に応じて可変抵抗が出力する電圧が変化し、この電圧が発射強度切替スイッチ信号(ターボスイッチ信号)を介して発射制御部630に出力される。
例えば、図179(b)に示す状態は、ターボボタン1854gが第一の移動量だけ奥側にスライドされた状態である。この状態では、ターボボタン1854gの移動に伴って歯車1854h4の回転量が第一の回転量から、第二の回転量よりも大きな第二の回転量に変化することで、可変抵抗が出力する電圧は、第一の電圧から、第一の電圧よりも高い第二の電圧に変化する。
また、図179(c)に示す状態は、ターボボタン1854gが第二の移動量だけ奥側にスライドされ、限界位置(メカエンド)に到達した状態である。この状態では、ターボボタン1854gの移動に伴って歯車1854h4の回転量が第二の回転量から、第二の回転量よりも大きな第三の回転量に変化することで、可変抵抗が出力する電圧は、第二の電圧から、第二の電圧よりも高い第三の電圧に変化する。
なお、図179(b)、(c)に示すスライド操作の状態から遊技者が指を離した場合には、ターボボタン1854gは、バネ1854h2から受ける付勢力によって手前側にスライドされ、同図(a)に示す初期位置に、自動復帰(本例では、バネ1854h2の付勢力によって人手によらずに復帰)するように構成されている。
<発射ハンドルの変形例3>
次に、図180を用いて、上述の発射ハンドル1134の変形例3について説明する。なお、図180は、変形例3に係る発射ハンドル1334の外観斜視図である。
変形例3に係る発射ハンドル1334は、上述の発射ハンドル1134に、ターボボタン1834gのスライドを規制することが可能な規制手段1334aを追加したものである。本例の規制手段1334aは、板状体からなる規制板1334a1と、この規制板1334a1を発射ハンドル1334の小径部810に取り付けるための螺子1334a2と、小径部810に形成された複数の螺子穴810aで構成されている。
本例では、ターボボタン1834gのスライド方向における二箇所に螺子穴810aを形成しており、図180(a)に示す位置に規制板1334a1を取り付けた場合には、規制板1334a1はターボボタン1834gのスライドを規制することがないが、同図(b)に示す位置に規制板1334a1を取り付けた場合には、規制板1334a1はターボボタン1834gのスライドを規制することになる。
このような規制手段1334aを備えれば、ターボボタンやターボスイッチに何らかの問題が発生した場合(例えば、故障、劣化など)にターボボタンのスライドを規制することができるため、想定外の発射強度となり、遊技者に不利益を与えてしまうような事態を未然に防止できる場合がある。
なお、本例では、規制板を螺子で取り付ける例を示したが、両面テープなどの他の方法で規制板を取り付けるように構成してもよい。また、上記実施形態1の各実施例に記載した複数の構成のうち、1つまたは複数の構成に記載している内容に、本例の規制手段を適用してもよい。
<メインコマンド>
次に、図181を用いて、主制御部300(主制御基板156)から第1副制御部400(第1副制御基板160)に送信されるメインコマンドについて説明する。なお、図181は、メインコマンドの一例を示した図であり、上記図34に対応する図面である。
本例のメインコマンドは、16ビット長のデータからなり、8ビット長の上位コマンドと8ビット長の下位コマンドに分類される。上位コマンドのビット6〜ビット4は、メインコマンドのグループを表す固定データであり、例えば、メインコマンドは、電源投入コマンド、特図保留球数コマンド等の遊技状態に関するコマンド、デバイスコマンド等のグループに分類される。また、上位コマンドのビット3〜0は、同一グループのコマンドを識別するためのデータである。なお、上記コマンドのビット7(最上位ビット)は、STB(ストローブ情報)の値が格納される領域であり、STB(ストローブ情報)の値がオンの場合、メインコマンドがセットされていることを示している。
また、下位コマンドのビット7〜ビット0は、各コマンドのパラメータ(数、種別、状態、回数、各種フラグなど)を表す可変データである。例えば、発射位置コマンドの下位コマンドには、当該コマンドのパラメータとして、払出制御部600(払出制御基板170)から受信した発射強度信号レベルの情報が設定される。ここで、発射強度信号レベルとは、第二発射強度状態信号S3の強弱を示す情報であり、例えば、上記図166(a)を用いて説明した変換方法で第二発射強度信状態号S3を生成する場合には、0または1の数値を格納し、上記図166(b)を用いて説明した変換方法で第二発射強度状態信号S3を生成する場合には、0〜4のいずれかの数値を格納する。
<払出制御マイコン/端子配置>
図182は、払出制御マイコン770の端子配置の一例を示した図である。払出制御マイコン770は、IC1〜IC3と接続されており、同図(e)はIC1に対応するものであり、同図(f)はIC2に対応するものであり、同図(g)はIC3に対応するものである。本例では、上述の第二発射強度状態信号S3をCS0(入力)のビット4に割り当てている。
<払出制御マイコン/タイマ>
図183(a)は、払出制御マイコン770が使用するタイマの一例を示した図である。払出制御マイコン770は、同図(a)に示す複数のタイマ(ソフトウェアタイマ)をRAM708に記憶しており、これらのタイマを、後述する払出制御部割込み処理のタイマ更新処理において定期的に更新(カウントアップまたはカウントダウン)するように構成されている。なお、「タイマ値(ms)」の項目に記載した数値は、各タイマによって計測する時間を示しており、例えば、第二発射強度状態信号監視タイマは、第二発射強度状態信号S3の状態を監視するためのタイマであることを示している。
<払出制御マイコン/信号状態記憶部>
図183(b)は、払出制御マイコン770のRAM708の記憶領域の一部を示した図である。払出制御マイコン770は、RAM708の記憶領域の一部(本例では、アドレスF051h〜F056hの範囲)に、同図(b)に示す各種状態を記憶するための信号状態記憶領域を設けており、例えば、アドレスF056hには、上述の発射強度信号レベルを記憶するための発射強度信号レベル状態エリアを設けている。
<払出制御マイコン/払出制御コマンド>
次に、図184および図185を用いて、払出制御部600(払出制御基板170)から主制御部300(主制御基板156)に送信される払出制御コマンドについて説明する。なお、図184は、払出制御コマンドの一例を示した図であり、上記図60に対応する図面である。また、図185は、送信コマンド処理を実行する際に用いる送信コマンド出力要求情報の一例(a)と一部の払出制御コマンドのデータ構成を示した図(b〜e)である。
払出制御部600が主制御部300に送信するコマンドには、通信確認戻りコマンドと、賞球信号出力要求コマンドと、デバイスコマンド1〜4と、賞球払出動作状態コマンドがある。これらの送信コマンドは、払出制御部メイン処理の送信コマンド処理(ステップS311)において主制御部300に送信される。主制御部300では、上述の主制御部タイマ割込処理のコマンド解析処理(ステップS159)において、これらのコマンドを解析し、各々のコマンドに対応する処理を実行する。本例では、上述の発射強度信号レベルの情報は、デバイスコマンド4のビット1に設定され、払出制御部600から主制御部300に送信される。
<ターボボタン演出>
次に、図186を用いて、ターボボタン演出について説明する。なお、図186は、ターボボタン演出の一例を時系列で示した図である。
遊技者によるターボボタン1824gの操作がターボスイッチ1824hによって検出された場合、ターボスイッチ1824hから発射制御基板1174に、第二発射強度調整信号S2(発射強度切替スイッチ信号)が出力される。発射制御基板1174は、この第二発射強度調整信号S2(発射強度切替スイッチ信号)と第一発射強度調整信号S1(発射強度調整信号)に基づいて第二発射強度状態信号S3を生成し、この第二発射強度状態信号S3は、発射制御基板1174から払出制御基板170に出力される。
この第二発射強度状態信号S3を受信した払出制御基板170は、主制御基板156にターボボタン1824gの操作を受け付けた旨のコマンドを送信し、当該コマンドを受信した主制御基板156は、第1副制御基板160にターボボタン1824gの操作を受け付けた旨のコマンドを送信する。さらに、当該コマンドを受信した第1副制御基板160は、液晶制御基板820に、メイン液晶826を用いて、ターボボタン1824gの操作を受け付けた旨の表示(本例では、「ターボボタン押下中!の文字表示)を行わせる。
遊技者によるターボボタン1824gの操作がターボスイッチ1824hによって検出されたタイミングをT1、ターボボタン1824gの操作を受け付けた旨の表示(「ターボボタン押下中!の文字表示)がメイン液晶826で開始されるタイミングをT2とすると、図186(a)に示すように、T1からT2までに時間Taを要する場合がある。
また、遊技者によるターボボタン1824gの操作の中止がターボスイッチ1824hによって検出されたタイミングをT3、ターボボタン1824gの操作を受け付けた旨の表示(「ターボボタン押下中!の文字表示)の消去を開始するタイミングをT4とすると、図186(a)に示すように、T3からT4までに時間Tbを要する場合がある。なお、ターボボタン演出は、図186(a)に示す例に限定されず、例えば、図186(b)に示すように、第二発射強度状態信号S3の電圧レベル(例えば、上記図166(b)に示す例では、0〜4の4段階)をメータを用いて表示してもよい。また、上記図166(a)に示す例のように第二発射強度状態信号S3の電圧レベルが0または1のいずれかの数値しかとらない場合であっても、メータによって第二発射強度状態信号S3の電圧レベルを表示してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、図164に示す発射ユニット1940の発射装置844、発射制御基板1174、払出制御基板170)と、を備えた遊技台であって、前記第一の操作手段は、発射強度(例えば、遊技球の発射強度)に関する手段(例えば、遊技球の発射強度を調整可能な手段)であり、前記第二の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記発射手段は、前記第二の操作手段が操作されている場合に、第二の信号(例えば、図164に示す第二発射強度状態信号S3、図166(a)に示す0または1の数値に対応する信号、図166(b)に示す0〜4の数値のいずれかに対応する信号)を少なくとも出力可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技球の発射手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
なお、前記発射手段は、1つまたは複数の装置(例えば、発射装置844など)や、1つまたは複数の基板(例えば、発射制御基板1174、払出制御基板170など)によって構成される手段であってもよいし、これらの組合せで構成される手段であってもよい。また、中継基板、中継ケーブル、コネクタなどを含むものであってもよい。また、前記発射手段を、遊技球を発射する第一の発射手段(例えば、発射装置844)と、前記第二の信号を出力する第二の発射手段(例えば、発射制御基板1174、払出制御基板170など)によって構成してもよい。また、この場合、第一の発射手段と第二の発射手段は一体でもよいし別体でもよい。また、同一の基板内(または装置内)で2つの部位に分かれて構成された手段であってもよい。
また、前記発射手段は、前記第二の操作手段が操作されている場合に、第二の信号を少なくとも出力可能な手段であればよく、例えば、前記第二の操作手段が操作されている場合に、第二の信号を必ず出力する手段であってもよいし、前記第二の操作手段が操作されている場合に、第二の信号以外の信号を出力可能な手段であってもよいし、前記第二の操作手段が操作されている場合に、第二の信号のみを出力する手段であってもよい。また、前記第二の操作手段が操作されている場合に、他の信号を経由して(または、他の信号を経由せずに)第二の信号を少なくとも出力可能であればよい。
また、前記第二の信号を、試験用信号として出力してもよいし、外部集中端子板から出力してもよい。また、前記第二の信号が出力中であることや、第一、第二の操作手段が操作中であることを示す光出力手段(例えば、LED、ランプ)を備えていてもよい。
また、前記第一の操作手段は、操作量(以下、「第一の操作量」という。)(例えば、回転量、抵抗の変化量、電圧の変化量、電流の変化量)を変更可能な手段であり、前記第二の操作手段は、操作量(以下、「第二の操作量」という。)(例えば、スライド量、抵抗の変化量、電圧の変化量、電流の変化量)を変更可能な手段であり、前記発射手段は、前記第二の操作量が第一の量の場合に、前記第二の信号を少なくとも出力しない手段であり、前記発射手段は、前記第二の操作量が第二の量の場合に、前記第二の信号を少なくとも出力可能な手段であり、前記第二の操作量は、第二の範囲で変更可能な操作量であり、前記第一の量は、前記第二の範囲における一の量であり、前記第二の量は、前記第二の範囲における一の量であり、前記第二の量は、前記第一の量よりも大きな量であり、前記第一の量は、0とは異なる量であってもよい。
なお、前記第二の操作量は、前記第一の量(信号OFF(例えば、図169のターボ0%に相当する操作量。以下同じ))<前記第二の量(信号OFF)<後述する第三の量(信号ON)(例えば、図169のターボ25%に相当する操作量)<後述する第四の量(信号ON)(例えば、図169のターボ50%に相当する操作量)の関係であってもよい。また、前記第一の操作量が第五の量(例えば、図169の符号(い)で示す回転量)の場合において、前記第二の操作量が第一の量(信号OFF)の場合に左打ち状態となるように構成してもよい。また、前記第一の操作量が第五の量の場合において、前記第二の操作量が第二の量(信号OFF)の場合に左打ち状態となるように構成してもよい。
また、前記第一の操作量が第五の量の場合において、第二の操作量が第三の量(信号ON)の場合に右打ち状態となるように構成してもよい。また、前記第一の操作量が第五の量の場合において、前記第二の操作量が第四の量(信号オン)で右打ち状態になるように構成してもよい。
また、前記第一の操作量が第六の量(例えば、図169の符号(う)で示す回転量)の場合において、前記第二の操作量が第一の量(信号OFF)の場合に左打ち状態となるように構成してもよい。また、前記第一の操作量が第六の量の場合において、前記第二の操作量が第二の量(信号OFF)の場合に右打ち状態となるように構成してもよい。
また、前記第一の操作量が第六の量の場合において、前記第二の操作量が第三の量(信号ON)の場合に右打ち状態となるように構成してもよい。また、前記第一の操作量が第六の量の場合において、前記第二の操作量が第四の量(信号ON)の場合に右打ち状態となるように構成してもよい。また、前記第一の操作量が第七の量の場合において、前記第二の操作量が第一の量(信号OFF)の場合に左打ち状態となるように構成してもよい。また、前記第一の操作量が第七の量の場合において、前記第二の操作量が第二の量(信号OFF)の場合に左打ち状態になるように構成してもよい。
また、前記第一の操作量が第七の量(例えば、図169の符号(え)で示す回転量)の場合において、前記第二の操作量が第三の量(信号ON)の場合に左打ち状態となるように構成してもよい。また、前記第一の操作量が第七の量の場合において、前記第二の操作量が第四の量(信号ON)の場合に右打ち状態となるように構成してもよい。
また、前記第二の操作量が第四の量の場合において、前記第一の操作量が所定の量(例えば、図169の符号(い)で示す回転量)を超えている場合に必ず右打ち状態になり信号も必ずONとなるように構成してもよい。また、前記第二の操作量が第一の量の場合において、前記第一の操作量が所定の量(例えば、図169の符号(い)で示す回転量)を超えていなければ必ず左打ち状態になり信号も必ずOFFになるように構成してもよい。
また、前記第一の操作手段の操作、かつ右打ち状態の場合は必ず前記第二の信号を出力し、それ以外の場合は必ず前記第二の信号を出力しなくてもよい。また、前記第一の操作手段が第一の操作、かつ前記第二の操作手段が第一の操作の場合は、右打ち状態になり、かつ前記第二の信号を出力するように構成してもよい。また、前記第一の操作手段が第一の操作、かつ前記第二の操作手段が第二の操作の場合は、右打ち状態(数球に1球が右打ちになる)になり、かつ前記第二の信号を出力するように構成してもよい。また、前記第一の操作手段が第一の操作、かつ前記第二の操作手段が第三の操作の場合は、左打ち状態になり、かつ前記第二の信号を出力するように構成してもよい。また、前記第一の操作手段が第一の操作、かつ前記第二の操作手段が第四の操作の場合は、左打ち状態になり、かつ前記第二の信号を出力しないように構成してもよい。
また、第二の操作量が予め定めた操作量を超えている場合に、前記第二の信号を出力するように構成してもよいし、第二の操作量が予め定めた操作量を超えていない場合に、前記第二の信号を出力するように構成してもよい。
また、前記発射手段は、前記第二の操作量が第三の量の場合に、前記第二の信号を少なくとも出力可能な手段であり、前記第三の量は、前記第二の範囲における一の量であり、前記第三の量は、前記第一の量よりも大きな量であり、前記第三の量は、前記第二の量よりも小さな量であってもよい。また、前記発射手段は、前記第二の操作量が第四の量の場合に、前記第二の信号を少なくとも出力しない手段であり、前記第四の量は、前記第二の範囲における一の量であり、前記第四の量は、前記第一の量よりも大きな量であり、前記第四の量は、前記第二の量よりも小さな量であってもよい。
また、前記第一の操作量は、第一の範囲で変更可能な操作量であってもよい。また、前記発射強度は、前記第一の操作量の変更があった場合に、変化する場合があり、前記発射強度は、前記第二の操作量の変更があった場合に、変化する場合があってもよい。また、前記発射手段は、第一の信号(例えば、タッチスイッチ信号)を少なくとも出力可能な手段であり、前記第一の信号は、前記第二の信号と異なる信号であってもよい。
また、第一の条件が成立している場合(例えば、タッチスイッチセンサが第一の操作手段への接触を検出している場合)には、前記第一の信号を出力し、該第一の信号が出力されていない場合にのみ(または、該第一の信号が出力されていない場合には必ず)前記第二の信号を出力するように構成してもよい。また、前記第一の信号は、前記第一の操作手段に関する信号のみで構成し、前記第二の信号は、前記第二の操作手段に関する信号のみで構成してもよい。
また、前記第二の信号(または前記第一の信号)の種類は限定されるものではなく、例えば、発射ソレノイド信号、タッチスイッチに関する信号、発射停止スイッチに関する信号、発射強度調整信号、発射許可信号、下皿満タンスイッチに関する信号、ターボ強度調整信号と発射強度調整信号を合算した信号、これらの信号のうちの複数または全ての組合せの信号であってもよい。
また、前記第二の信号の出力条件としては、前記第二の操作手段が操作されている場合のほか、例えば、前記第一の操作手段が操作され、かつ、前記第二の操作手段が操作されている場合、前記第一の信号のうちの一つ、複数の信号が出力されている場合、前記第一の信号のうちの一つ、複数の信号が出力されていない場合などが含まれる。また、前記第一の信号の出力条件としては、例えば、前記第一の操作手段が操作されている場合、前記第一の操作手段が操作され、かつ、前記第二の操作手段が操作されている場合、前記第二の信号のうちの一つ、複数の信号が出力されている場合、前記第二の信号のうちの一つ、複数の信号が出力されていない場合などが含まれる。
また、前記第一の信号の出力条件と前記第二の信号の出力条件は同一の条件でもよく、異なる条件であってもよい。また、異なる場合には、いずれか一方の条件が成立した場合にのみ前記第一の信号または/および前記第二の信号を出力してもよく、また、いずれか一方の条件が成立した場合に必ず前記第一の信号または/および前記第二の信号を出力してもよい。
また、第三の操作手段(例えば、発射停止スイッチ)を備え、前記第三の操作手段は、遊技球の発射停止に関する手段であってもよい。また、報知手段(例えば、メイン液晶826、スピーカ、LED、ランプのうちの一つ、複数、または全て)を備え、前記報知手段は、複数種類の報知を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知(例えば、遊技状態を知らせる報知、予告報知、第一の操作手段に関する報知)であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知であり、前記第二の報知は、前記第二の操作手段に関する報知(例えば、「ターボボタンを押してください」といった第二の操作手段の操作を促す報知)であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機であり、遊技球の発射強度は、前記第一の操作手段が操作されることで少なくとも調整され、遊技球の発射強度は、前記第二の操作手段が操作されることで少なくとも調整され、前記第一の操作手段における第一の部位(例えば、図6に示す発射ハンドル134の第1操作部806d1、第2操作部806d2)は、第一の位置(例えば、図11(b)に示す最小操作量に対応する位置、第一の操作手段が操作されていない状態における位置、第一の操作手段の初期位置)と第二の位置(例えば、図11(c)に示す最大操作量に対応する位置、第一の操作手段の操作可能な限界位置)の間を少なくとも移動可能であり、前記第二の操作手段における第二の部位(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824gの可動部位)は、第三の位置(例えば、図160(a)に示す初期位置、第二の操作手段が操作されていない状態における位置)と第四の位置(例えば、図160(b)に示す限界位置、第二の操作手段の操作可能な限界位置)の間を少なくとも移動可能であり、前記第一の位置から前記第二の位置までの距離は、第一の距離であり、前記第三の位置から前記第四の位置までの距離は、第二の距離であり、前記第二の距離は、前記第一の距離と異なる距離である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作量の少ない操作手段を操作することで容易に発射強度を変更できる場合があり、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
なお、第二の距離は、第一の距離よりも長い距離であってもよい。距離が長い方が、より微調整を行うことが可能な場合がある。また、前記第二の操作手段は、ハンドルユニットに一体となっていてもよいし、別体となっていてもよい。ハンドルユニットと一体の場合は、複数の操作手段を片手で操作できる場合がある。
また、ハンドルユニットと別体の場合は、例えばハンドルユニット近傍の前枠前面であれば一体の場合と同様の効果を奏する場合がある。また、ハンドルユニットと離れた位置の例としては、演出ボタンの近傍や、下皿玉抜き操作部の近傍などに配置することが好ましい。また、発射ハンドル(第一の操作手段)を操作しつつ、主に左手で操作する別の操作手段の近傍であれば、容易に操作でき、また、表示手段等の演出手段に遊技者を注目させることができる場合がある。また、前記第一の操作手段における第一の部位は、第一の位置と第二の位置の間のみを移動可能であってもよいし、前記第二の操作手段における第二の部位は、第三の位置と第四の位置の間のみを移動可能であってもよい。
また、遊技球が少なくとも流下可能な遊技領域(例えば、図170に示す遊技領域124)と、前記遊技領域に設けられた演出手段(例えば、図170に示す演出可動体224)を備え、前記第一の部位は、第五の位置(例えば、図169の符号(ウ)で示す発射強度で球が発射され、図170の符号P1で示す軌跡を描いて球が移動することとなる操作量まで回転した位置)に操作されることで遊技球を前記演出手段の一方側の領域(以下、「第一の領域」という。)(例えば、左遊技領域)に少なくとも流下させることが可能であり、前記第一の部位は、前記第二の位置に操作されることで遊技球を前記演出手段の他方側の領域(以下、「第二の領域」という。)(例えば、右遊技領域)に少なくとも流下させることが可能であり、前記第二の操作手段は、第一の条件が成立している場合に該第二の操作手段が操作されることで遊技球の発射強度を少なくとも変更可能な手段であり、前記第一の条件は、前記第一の操作手段が少なくとも操作されることであり、前記第二の部位は、前記第一の部位が前記第五の位置に操作された状態で第六の位置(例えば、図160(b)に示す限界位置)に操作されることで遊技球を前記第二の領域に少なくとも流下させることが可能であり、前記第五の位置から前記第二の位置までの距離は、第三の距離であり、前記第三の位置から前記第六の位置までの距離は、第四の距離であり、前記第四の距離は、前記第三の距離よりも短い距離であってもよく、このような構成とすれば、第二の操作手段により容易に右打ちできる場合がある。
なお、前記第五の位置は、例えば、図169の符号(エ)で示す発射強度で球が発射され、図170の符号P2で示す軌跡を描いて球が移動することとなる操作量まで回転した位置であってもよいし、図169の符号(オ)で示す発射強度で球が発射され、図170の符号P3で示す軌跡を描いて球が移動することとなる操作量まで回転した位置であってもよい。また、第一の位置と第五の位置とでは、第二の操作手段の操作量が少なく最大発射強度になる場合があるため、第六の位置は、第四の位置と異なる位置であってもよく、同じ位置であってもよい。また、第一の条件に代えて(または、加えて)第二の条件が成立した場合は、遊技球が発射されないものであり、前記第二の条件は、少なくとも第三の操作手段(発射停止スイッチ)が操作されることであってもよい。
また、前記第二の部位は、前記第一の条件が成立しない場合は、該第二の部位が操作された場合であっても遊技球の発射強度を変更できないものであり、前記第一の部位は、第一の発射強度で少なくとも遊技球を発射可能なものであり、前記第二の部位は、前記第一の部位により前記第一の発射強度で遊技球が発射されている状態で該第二の部位を操作することで、第二の発射強度で少なくとも遊技球を発射可能であり、前記第二の発射強度は、前記第一の発射強度よりも大きい発射強度であってもよい。
また、前記第二の部位(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)は、前記第一の条件が成立している状態で、前記第四の位置に操作された場合は、遊技球を少なくとも前記第二の領域に流下させることが可能であってもよく、このような構成とすれば、第二の操作手段を右打ち専用の操作手段として利用できる場合がある。なお、前記第二の部位は、前記第一の条件が成立している状態で、前記第四の位置に操作された場合に、遊技球の発射タイミングによっては遊技球を前記第一の領域に流下させることがあってもよい。
また、上記図169の符号(ウ)で示す発射強度よりも弱い発射強度(上記図169の符号(ア)、(イ)で示す発射強度)で発射された球は、内レール204を乗り越えることができずに下皿128に排出されるか、内レール204を乗り越えて遊技領域124の左側に落下してファール球になる場合があるが、前記第二の操作手段が操作された場合に、前記第二の発射強度が、遊技球が遊技領域(左遊技領域や右遊技領域)に到達可能な発射強度に高まるように構成してもよい。なお、この場合の第二の発射強度は、遊技球が右遊技領域に届かない構成であってもよく、第一の操作手段の操作量が少ないことを遊技者に報知できる場合がある。
また、遊技球の発射強度は、前記第一の部位の移動量に対応して変更可能であり、遊技球の発射強度は、前記第二の部位の移動量に対応して変更可能であってもよく、このような構成とすれば、第一の操作手段も第二の操作手段も発射強度の微調整が可能となる場合がある。
また、前記第一の部位は、第一の方向(例えば、図11(c)に示す時計回りの回転方向、ダイヤルの円周に沿った方向)に操作可能な手段であり、前記第二の部位は、第二の方向(例えば、図160(a)、(b)に示す直線方向、バネの伸縮方向)に操作可能な手段であり、前記第二の方向は、前記第一の方向と異なる方向であり、前記第一の距離とは、前記第一の方向に沿った距離のことであり、前記第二の距離とは、前記第二の方向に沿った距離のことであり、前記第三の距離とは、前記第一の方向に沿った距離のことであり、前記第四の距離とは、前記第二の方向に沿った距離のことであってもよい。また、前記第一の方向と前記第二の方向は同じ方向であってもよい。また、方向は同じであるが(左右方向)発射強度が強くなる方向が互いに違うものであってもよい。
また、前記第一の操作手段は、操作されていた該第一の操作手段が操作されなくなった場合に少なくとも前記第一の位置(例えば、図11(b)に示す最小操作量に対応する位置、第一の操作手段が操作されていない状態における位置、第一の操作手段の初期位置)に戻る手段であり、前記第二の操作手段は、操作されていた該第二の操作手段が操作されなくなった場合に少なくとも前記第三の位置(例えば、図160(a)に示す初期位置、第二の操作手段が操作されていない状態における位置)に戻る手段であってもよい。
例えば、前記第二の操作手段がバネ等で自動復帰する構成であり、かつ前記第一の操作手段よりも大きさが小さい場合には、前記第二の操作手段の操作量が大きい場合にバネの反発力が強くなってしまう場合があるため、前記第二の操作手段が、複数段階の位置で保持可能な構成とすれば、第二の操作手段の操作性が向上する場合がある。
また、前記第二の操作手段が操作されていない状態で初期位置に待機させる機構を備えてもよく、このような構成とすれば、例えば、バネ等の劣化により初期位置に復帰しない場合に発射不良が起こることを防止できる場合がある。また、前記第二の操作手段による発射不良が起こりうることを防止する手段を備えてもよい。また、前記第二の操作手段は、ハンドルユニットに対して着脱可能な構成であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機であり、遊技球の発射強度は、前記第一の操作手段が操作されることで少なくとも変更可能であり、遊技球の発射強度は、前記第二の操作手段が操作されることで少なくとも変更可能あり、前記第一の操作手段は、遊技者が操作を終えた場合に少なくとも初期位置(例えば、図11(b)に示す最小操作量に対応する位置、第一の操作手段が操作されていない状態における位置、第一の操作手段の初期位置)に戻ることが可能な手段であり、前記第二の操作手段は、遊技者が操作を終えた場合に少なくとも初期位置(例えば、図160(a)に示す初期位置、第二の操作手段が操作されていない状態における位置)に戻ることが可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作手段の操作を行っている場合に発射強度を変更できる場合があり、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
なお、前記第一、第二の操作手段を初期位置に戻す手段は、バネに限定されず、例えば、ゴム、可撓性部材等であってもよいし、第二の操作手段(例えば、ターボボタン)に触れているか否かを検出可能な検出手段を設け、第二の操作手段に触れていない場合は電気的機構により第二の操作手段を初期位置に戻す構成であってもよい。また、上述のタッチスイッチ804dや発射停止スイッチ804fは、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のいずれか一方、または両方に設けられていてもよい。また、前記第一の操作手段(発射ハンドル)の操作が所定量に達した場合に、前第二の操作手段(ターボボタン)が初めて操作可能となるようなロック機構を設けていてもよい。
また、前記第二の操作手段は、第一の条件が成立している場合に該第二の操作手段が操作されることで遊技球の発射強度を少なくとも調整可能な手段であり、前記第一の条件は、前記第一の操作手段が少なくとも操作されることであり、前記第一の操作手段は、第一の発射強度で少なくとも遊技球を発射可能な手段であり、前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段により前記第一の発射強度で遊技球が発射されている状態で該第二の操作手段を操作することで、第二の発射強度で少なくとも遊技球を発射可能な手段であり、前記第二の発射強度は、前記第一の発射強度よりも大きい発射強度であってもよく、このような構成とすれば、第二の操作手段が操作されている場合に発射強度を強くし、第二の操作手段が操作されていない場合は第一の操作手段による発射強度で遊技球を発射させることができる場合がある。
また、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第三の操作手段(例えば、図6に示す発射停止レバー804e)を備え、前記第三の操作手段は、該第三の操作手段が操作されることで前記第一の条件が成立している場合であっても遊技球を発射させない手段であり、前記第一の操作手段は、該第一の操作手段が前記初期位置に位置している場合に前記第三の操作手段を操作する手段であり、前記第二の操作手段は、該第二の操作手段が前記初期位置に位置している場合に前記第三の操作手段を操作しない手段であってもよく、このような構成とすれば、第一の操作手段が操作されない場合は、遊技球の発射を確実に停止させることができる場合がある。
なお、遊技者が前記第二の操作手段から手を離した場合、そのタイミングによっては、前記第二の操作手段に関する発射特性に対応する発射強度で次の遊技球が発射される場合があってもよい。また、遊技者がコインやテープ等で前記第一の操作手段や前記第二の操作手段の位置を固定したような場合は、遊技者が手を離しても前記第一の操作手段や前記第二の操作手段が初期位置に戻らない場合があってもよい。また、前記第二の操作手段は、第一の操作手段の操作を前提にする手段ではなく、単独でも遊技球を発射させることが可能であってもよい。また、この場合、前記第三の操作手段は、前記第二の操作手段が初期位置にある状態で操作される手段であってもよい。
また、前記第一の操作手段が操作されていることを少なくとも検出可能な検出手段(例えば、図6に示すタッチスイッチ804d、発射ボリューム804b)を備えてもよく、前記検出手段は、前記第一の操作手段と一体に設けられた手段であってもよいし、前記検出手段は、前記第一の操作手段と別体に設けられた手段であってもよいし、前記検出手段は、前記第二の操作手段が操作されていることを検出可能な手段であってもよい。
また、前記第一の操作手段は、少なくともハンドルユニットを構成する手段であり、前記第二の操作手段は、少なくとも前記ハンドルユニットを構成する手段であり、前記第三の操作手段は、少なくとも前記ハンドルユニットを構成する手段であってもよく、このような構成とすれば、遊技球の発射に関する操作を片手で行うことができる場合がある。
また、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第四の操作手段を備え、前記第四の演出手段は、演出ボタンであり、前記第二の操作手段は、前記ハンドルユニットとは少なくとも別体で構成された手段であり、前記第二の操作手段は、前記第四の操作手段の近傍に設けられた手段であってもよい。
また、遊技球が少なくとも流下可能な遊技領域と、複数の遊技状態と、前記遊技領域に設けられた演出手段を備え、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第二の遊技状態であり、前記第一の遊技状態は、通常状態であり、前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも少なくとも有利な遊技状態であり、前記第二の操作手段は、該第二の操作手段が操作されることで遊技球が前記演出手段の右側を少なくとも流下可能な手段であり、前記第二の遊技状態は、前記演出手段の右側の領域に遊技球を発射させて遊技する遊技状態であってもよい。
また、右打ちは、左打ちに比べて発射強度に微調整が必要ないため、有利な遊技状態である右打ちを簡単に楽しめるように演出ボタンの近くに第二の操作手段を配置しておけば、左手でターボボタンを押しながら演出ボタンを操作できる場合があり、有利な遊技状態において特に効果を発揮する場合がある。
また、前記第二の操作手段を前記初期位置から移動することを少なくとも規制可能な規制手段(例えば、図179に示す規制手段1334a)を備え、前記規制手段は、第一の位置(例えば、図179(b)に示す位置)と第二の位置(例えば、図179(a)に示す位置)を少なくとも移動することが可能な手段であり、前記規制手段は、該規制手段が前記第一の位置にある場合は、前記第二の操作手段が前記初期位置から移動することを規制する手段であり、前記規制手段は、該規制手段が前記第二の位置にある場合は、前記第二の操作手段が前記初期位置から移動することを許容する手段であってもよい。自動復帰の機構(例えばバネ)が故障した場合には、第二の操作手段が初期位置に位置できない場合があるが、第一の操作手段のみで発射操作が可能なように、第二の操作手段の位置を規制することができる場合がある。なお、規制手段は、遊技台に予め取り付けられた手段でもよいし、遊技台に後付けされる手段であってもよい。また、前記規制手段は、少なくとも一つの位置が第二の操作手段の操作を規制可能な位置に設けられていればよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第三の操作手段(例えば、図6に示す発射停止レバー804e)と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機であり、遊技球の発射強度は、前記第一の操作手段が操作されることで少なくとも調整され、遊技球の発射強度は、前記第二の操作手段が操作されることで少なくとも調整され、遊技球の発射強度は、前記第三の操作手段が操作されることで0に調整され、前記第三の操作手段は、前記第一の操作手段が遊技者により操作されない状態において少なくとも該第一の操作手段に操作される手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、発射強度の微調整を可能にしつつ、第一の操作手段が操作されない場合は確実に遊技球の発射を行わないようにすることが可能な場合があり、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。
なお、第二の操作手段が操作されない場合に第三の操作手段を操作する構成であってもよく、このような構成とすれば、第一の操作手段と第二の操作手段を操作しなければ遊技球が発射されないため、両方の操作手段を必ず操作させることができる場合がある。
また、前記第二の操作手段は、第一の条件が成立している場合に該第二の操作手段が操作されることで遊技球の発射強度を少なくとも調整可能な手段であり、前記第二の操作手段は、前記第一の条件が成立していない場合は該第二の操作手段が操作された場合であっても遊技球が発射されない手段であり、前記第一の条件は、前記第一の操作手段が少なくとも操作されることであり、前記第一の操作手段は、第一の発射強度で少なくとも遊技球を発射可能な手段であり、前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段により前記第一の発射強度で遊技球が発射されている状態で該第二の操作手段を操作することで、第二の発射強度で少なくとも遊技球を発射可能な手段であり、前記第二の発射強度は、前記第一の発射強度よりも大きい発射強度であり、前記第三の操作手段は、前記第一の発射強度で遊技球が発射されている状態で該第三の操作手段を操作する(以下、「第一の状態」という。)ことで遊技球を発射させない手段であり、前記第三の操作手段は、前記第二の発射強度で遊技球が発射されている状態で該第三の操作手段を操作する(以下、「第二の状態」という。)ことで遊技球を発射させない手段であり、前記第一の発射強度は、前記第一の状態から前記第三の操作手段が操作されなくなった場合に遊技球を発射可能な発射強度であり、前記第二の発射強度は、前記第二の状態から前記第三の操作手段が操作されなくなった場合に遊技球を発射可能な発射強度であってもよい。
また、前記第一の発射強度は、前記第一の操作手段が第一の位置に操作されることで少なくとも遊技球を発射可能な発射強度であり、前記第二の発射強度は、前記第二の操作手段が第二の位置に操作されることで前記第一の発射強度から少なくとも変更可能な発射強度であり、前記第二の発射強度は、前記第二の操作手段が前記第二の位置に操作された状態で前記第一の操作手段を前記第一の位置に操作することで少なくとも遊技球を発射可能な発射強度であってもよく、このような構成とすれば、先に第二の操作手段のみが操作された場合に遊技球は発射されないが、その状態で第一の操作手段を操作した場合には第二の発射強度で遊技球を発射することができる場合がある。また、第二の操作手段の発射特性から遊技球の発射を開始することができる場合がある。
また、前記第二の操作手段が前記第二の位置に操作された状態から前記第一の操作手段を操作した場合は、前記第二の発射強度に到達するまで前記第二の操作手段の発射特性に基づいて遊技球を発射可能であってもよいし、前記第二の発射強度に到達するまで前記第一の操作手段の発射特性に基づいて遊技球を発射可能であってもよい
また、本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、発射手段(例えば、図8に示す発射装置844、図162に示す発射制御基板1174、図164に示す払出制御基板170)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、発射強度に応じて遊技球を発射可能な手段であり、前記第一の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第二の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第一の操作手段は、操作量(以下、「第一の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第二の操作手段は、操作量(以下、「第二の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第一の操作量(例えば、発射ハンドル1134の回転量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記第二の操作量(例えば、ターボボタン1824gのスライド量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合がある、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に応じた操作量で遊技球を発射することができる場合がある。
また、前記第二の操作量の変化があった場合に、第一の非変化条件が成立している状態(例えば、発射ハンドル1134が図169の符号(サ)で示す発射強度、かつ符号(け)で示す回転量の場合に、ターボボタン1824gのスライド量を75%ターボ時から100%ターボ時に変化させた状態)では前記発射強度が変化しなくてもよく、このような構成とすれば、疲労や汗で遊技者が第一の操作手段 に行う操作内容が意図せず変化してしまった場合であっても操作内容の変化による遊技者の不利益を防止することができる場合がある。
また、前記第一の操作量の変化があった場合に、第二の非変化条件が成立している状態(例えば、ターボボタン1824gのスライド量が100%ターボ時の場合に、発射ハンドル1134の回転量を符号(け)で示す回転量から符号(さ)で示す回転量に変化させた状態)では前記発射強度が変化しなくてもよく、このような構成とすれば、疲労や汗で遊技者が第二の操作手段 に行う操作内容が意図せず変化してしまった場合であっても操作内容の変化による遊技者の不利益を防止することができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、発射手段(例えば、図8に示す発射装置844、図162に示す発射制御基板1174、図164に示す払出制御基板170)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、発射強度に応じて遊技球を発射可能な手段であり、前記第一の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第二の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第一の操作手段は、操作量(以下、「第一の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第二の操作手段は、操作量(以下、「第二の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第一の操作量(例えば、発射ハンドル1134の回転量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記第二の操作量(例えば、ターボボタン1824gのスライド量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記発射強度は、前記第一の操作手段が操作されていない場合に、前記第二の操作量に変化があっても変化しない、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に応じた操作量で遊技球を発射することができる場合がある。また、第二の操作手段の操作が無い場合の遊技球の発射を防止することができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、発射手段(例えば、図8に示す発射装置844、図162に示す発射制御基板1174、図164に示す払出制御基板170)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、発射強度に応じて遊技球を発射可能な手段であり、前記第一の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第二の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第一の操作手段は、操作量(以下、「第一の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第二の操作手段は、操作量(以下、「第二の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第一の操作量(例えば、発射ハンドル1134の回転量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記第二の操作量(例えば、ターボボタン1824gのスライド量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記発射手段は、第一の場合に、第一の発射強度(例えば、図169のターボ25%時の発射特性T25Lの符号(オ)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第二の場合に、第二の発射強度(例えば、図169のターボ25%時の発射特性T25Lの符号(カ)で示す発射強度)となる手段であり、前記第二の発射強度は、前記第一の発射強度と異なる強度であり、前記第一の場合とは、前記第二の操作量が第一の量(例えば、図169のターボ25%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第二の操作量が第二の量(例えば、図169のターボ25%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第二の量は、前記第一の量と同じ量である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に応じた操作量で遊技球を発射することができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、発射手段(例えば、図8に示す発射装置844、図162に示す発射制御基板1174、図164に示す払出制御基板170)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、発射強度に応じて遊技球を発射可能な手段であり、前記第一の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第二の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第一の操作手段は、操作量(以下、「第一の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第二の操作手段は、操作量(以下、「第二の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第一の操作量(例えば、発射ハンドル1134の回転量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記第二の操作量(例えば、ターボボタン1824gのスライド量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記発射手段は、第一の場合に、第一の発射強度(例えば、図169のターボ25%時の発射特性T25Lの符号(オ)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第三の場合に、第三の発射強度(例えば、図169のターボ50%時の発射特性T50Lの符号(オ)で示す発射強度)となる手段であり、前記第三の発射強度は、前記第一の発射強度と同じ強度であり、前記第一の場合とは、前記第二の操作量が第一の量(例えば、図169のターボ25%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第三の場合とは、前記第二の操作量が第二の量(例えば、図169のターボ50%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第二の量は、前記第一の量と異なる量である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に応じた操作量で遊技球を発射することができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、発射手段(例えば、図8に示す発射装置844、図162に示す発射制御基板1174、図164に示す払出制御基板170)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、発射強度に応じて遊技球を発射可能な手段であり、前記第一の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第二の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第一の操作手段は、操作量(以下、「第一の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第二の操作手段は、操作量(以下、「第二の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第一の操作量(例えば、発射ハンドル1134の回転量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記第二の操作量(例えば、ターボボタン1824gのスライド量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記発射手段は、第一の場合に、第一の発射強度(例えば、図169のターボ25%時の発射特性T25Lの符号(オ)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第四の場合に、第四の発射強度(例えば、図169のターボ50%時の発射特性T50Lの符号(カ)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第二の場合に、第二の発射強度(例えば、図169のターボ25%時の発射特性T25Lの符号(カ)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第五の場合に、第五の発射強度(例えば、図169のターボ50%時の発射特性T50Lの符号(ク)で示す発射強度)となる手段であり、前記第一の場合とは、前記第一の操作量が第一の量(例えば、図169の符号(え)で示す回転量)の場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第一の操作量が前記第一の量の場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第一の操作量が第二の量(例えば、図169の符号(か)で示す回転量)の場合のことであり、前記第五の場合とは、前記第一の操作量が前記第二の量の場合のことであり、前記第二の量は、前記第一の量と異なる量であり、前記第一の場合とは、前記第二の操作量が第三の量(例えば、図169のターボ25%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第二の操作量が第四の量の場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第二の操作量が前記第三の量の場合のことであり、前記第五の場合とは、前記第二の操作量が前記第四の量(例えば、図169のターボ50%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第四の量は、前記第三の量と異なる量であり、前記第一の発射強度と前記第四の発射強度の差は、前記第二の発射強度と前記第五の発射強度の差と異なる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に応じた操作量で遊技球を発射することができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段(例えば、図159(a)に示す発射ハンドル1134)と、第二の操作手段(例えば、図159(a)に示すターボボタン1824g)と、発射手段(例えば、図8に示す発射装置844、図162に示す発射制御基板1174、図164に示す払出制御基板170)と、を備えた遊技台であって、前記発射手段は、発射強度に応じて遊技球を発射可能な手段であり、前記第一の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第二の操作手段は、前記発射強度に関する手段であり、前記第一の操作手段は、操作量(以下、「第一の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第二の操作手段は、操作量(以下、「第二の操作量」という。)を変更可能な手段であり、前記第一の操作量(例えば、発射ハンドル1134の回転量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記第二の操作量(例えば、ターボボタン1824gのスライド量)の変化があった場合に、前記発射強度が変化する場合があり、前記発射手段は、第二の場合に、第二の発射強度(例えば、図169のターボ25%時の発射特性T25Lの符号(カ)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第五の場合に、第五の発射強度(例えば、図169のターボ50%時の発射特性T50Lの符号(ク)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第六の場合に、第六の発射強度(例えば、図169のターボ25%時の発射特性T25Lの符号(エ)で示す発射強度)となる手段であり、前記発射手段は、第七の場合に、第七の発射強度(例えば、図169のターボ75%時の発射特性T75Lの符号(キ)で示す発射強度)となる手段であり、前記第二の場合とは、前記第一の操作量が第一の量(例えば、図169の符号(か)で示す回転量)の場合のことであり、前記第五の場合とは、前記第一の操作量が前記第一の量の場合のことであり、前記第六の場合とは、前記第一の操作量が第二の量(例えば、図169の符号(う)で示す回転量)の場合のことであり、前記第七の場合とは、前記第一の操作量が前記第二の量の場合のことであり、前記第二の量は、前記第一の量と異なる量であり、前記第二の場合とは、前記第二の操作量が第三の量(例えば、図169のターボ25%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第五の場合とは、前記第二の操作量が第四の量(例えば、図169のターボ50%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第六の場合とは、前記第二の操作量が前記第三の量の場合のことであり、前記第七の場合とは、前記第二の操作量が第五の量(例えば、図169のターボ75%に相当する操作量)の場合のことであり、前記第四の量は、前記第三の量と異なる量であり、前記第五の量は、前記第三の量と異なる量であり、前記第五の量は、前記第四の量と異なる量であり、前記第二の発射強度と前記第五の発射強度の差は、前記第六の発射強度と前記第七の発射強度の差と同じである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に応じた操作量で遊技球を発射することができる場合がある。
なお、第一の操作手段(発射ハンドル)の操作がある場合、第一の操作手段(発射ハンドル)の操作量に関わらず、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量の変化で遊技領域の左領域と右領域に遊技球を発射可能としてもよい。また、上記図171(a)を用いて説明したように、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量に応じた発射特性は、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量の増加量が多いほど発射特性の横方向の平行移動距離が大きくてもよい。
また、上記図171(b)を用いて説明したように、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量に応じた発射特性は、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量の増加量が多いほど発射特性の傾きが大きくてもよい。また、上記図15)を用いて説明したように、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量に応じた発射特性は、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量の増加に応じて発射特性が縦方向に平行移動するものでもよい。
また、上記図172(a)を用いて説明したように、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量に応じた発射特性は、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量が100%以外は発射強度が最大値にならないように構成してもよい。また、上記図172(b)を用いて説明したように、ターボボタンの操作量に応じた発射特性は、ハンドルの操作量が特定の範囲ではターボボタンの操作量に応じた変化をしないように構成してもよい。
また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量の変化で遊技領域の左領域と右領域に遊技球を発射可能であってもよい。また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量が同じで、発射強度も同じ(第一の操作手段(発射ハンドル)の操作量が異なる)ものでもよい。また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量が異なっていて、発射強度も異なる(第一の操作手段(発射ハンドル)の操作量が同じ)ものでもよい。
また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量の変化量が同じで、発射強度の変化量が同じものでもよい。また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量0%の発射特性と第二の操作手段(ターボボタン)の操作量N%の発射特性は、重ならなくてもよい。また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量0%の発射特性と第二の操作手段(ターボボタン)の操作量N%の発射特性は、少なくとも一部が重なってもよい。また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量0%ハンドル(い)未満の発射強度は遊技球が遊技領域に届かないものでもよい。
また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量100%未満の発射強度は遊技球が遊技領域の右側領域に届くものでもよい。また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量100%よりも低いN%未満の発射強度は遊技球が遊技領域の左側領域に届くものでもよい。また、第二の操作手段(ターボボタン)の操作量があった場合に、発射強度が第二の操作手段(ターボボタン)の操作が無かった場合よりも小さくなる場合(例えば、図169の符号(あ)から符号(い)の期間の少なくとも一部の期間)があってもよい。
また、前記発射制御手段は、発射可能条件の成立があった場合に、遊技球を発射可能であってもよく、前記発射可能条件は、発射許可信号がオンであることを少なくとも含むものであり、前記発射可能条件は、発射停止スイッチがオフであることを少なくとも含むものである。また、前記発射可能条件は、タッチスイッチがオンであることを少なくとも含むものであり、前記発射可能条件は、第一の操作手段(発射ハンドル)が操作されていることを少なくとも含むものであり、前記発射可能条件は、異常を検知していないこと(例えば、断線検知がオフ)を含んでもよい。また、前記発射制御手段は、発射許可信号がオンである場合に、発射許可信号がオンであることを示す信号の状態を所定時間(例えば50ms)変化させるものでもよい。
また、前記第二の操作手段(ターボボタン)は、ロータリータイプのポテンショメータ、スライドタイプのポテンショメータ、圧電センサ、磁気センサ、圧電素子、測距センサのうちの少なくとも何れかであってもよい。
また、前記発射手段は、第十の場合に、第十の発射強度となる手段であり、前記発射手段は、第十一の場合に、第十一の発射強度となる手段であり、前記発射手段は、第十二の場合に、第十二の発射強度となる手段であり、前記発射手段は、第十三の場合に、第十三の発射強度となる手段であり、前記第十の場合とは、前記第一の操作量が第一の量の場合のことであり、前記第十一の場合とは、前記第一の操作量が前記第一の量の場合のことであり、前記第十二の場合とは、前記第一の操作量が第二の量の場合のことであり、前記第十三の場合とは、前記第一の操作量が前記第二の量の場合のことであり、前記第二の量は、前記第一の量と異なる量であり、前記第十の場合とは、前記第二の操作量が第三の量の場合のことであり、前記第十一の場合とは、前記第二の操作量が第四の量の場合のことであり、前記第十二の場合とは、前記第二の操作量が第五の量の場合のことであり、前記第十三の場合とは、前記第二の操作量が第六の量の場合のことであり、前記第四の量は、前記第三の量と異なる量であり、前記第五の量は、前記第三の量と異なる量であり、前記第六の量は、前記第三の量と異なる量であり、前記第五の量は、前記第四の量と異なる量であり、前記第六の量は、前記第四の量と異なる量であり、前記第六の量は、前記第五の量と異なる量であり、前記第十の発射強度と前記第十一の発射強度の差は前記第十二の発射強度と前記第十三の発射強度の差と同じであってもよいし、前記第十の発射強度と前記第十一の発射強度の差は前記第十二の発射強度と前記第十三の発射強度の差と異なっていてもよい。
また、遊技球の発射中(発射杆146が回動中であって発射槌148が遊技球に接触していない状態)に前記第二の操作手段(ターボボタン)の操作量が増加した場合に、遊技球の発射中に前記第二の操作手段(ターボボタン)の操作量が変化しない場合と比べて、発射強度が大きくなってもよいし、発射強度が同じであってもよい。
また、遊技球の発射中(発射杆146が回動中であって発射槌148が遊技球に接触していない状態)に前記第二の操作手段(ターボボタン)の操作量が減少した場合に、遊技球の発射中に前記第二の操作手段(ターボボタン)の操作量が変化しない場合と比べて、発射強度が小さくなってもよいし、発射強度が同じであってもよい。
また、前記発射手段は、前記第一の操作量が第十の量の場合に、第十の発射強度となる手段であり、前記発射手段は、前記第一の操作量が第十一の量の場合に、第十一の発射強度となる手段であり、前記発射手段は、前記第一の操作量が第十二の量の場合に、第十二の発射強度となる手段であり、前記第十一の発射強度は、前記第十の発射強度とは異なる強度であり、前記第十二の発射強度は、前記第十の発射強度とは異なる強度であり、前記第十二の発射強度は、前記第十一の発射強度とは異なる強度であってもよい。
また、前記発射手段は、前記第一の操作量の変化に応じて発射強度がリニアに変化する手段であってもよい。
また、前記発射手段は、前記第二の操作量が第十三の量の場合に、第十三の発射強度となる手段であり、前記発射手段は、前記第二の操作量が第十四の量の場合に、第十四の発射強度となる手段であり、前記発射手段は、前記第二の操作量が第十五の量の場合に、第十五の発射強度となる手段であり、前記第十四の発射強度は、前記第十三の発射強度とは異なる強度であり、前記第十五の発射強度は、前記第十三の発射強度とは異なる強度であり、前記第十五の発射強度は、前記第十四の発射強度とは異なる強度であってもよい。
また、前記発射手段は、前記第二の操作量の変化に応じて発射強度がリニアに変化する手段であってもよい。また、前記発射手段は、前記第一の操作量の変化に応じて発射強度が発射特性に沿った変化をする手段であってもよい。
<<他の実施形態>>
<全体構成>
まず、図187を用いて、本発明の他の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図188は、図187のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図189は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208d、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、特図1第4図柄表示領域208eは(後述する)特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは(後述する)特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否結果が当選の場合には「○」を表示させ、特図変動遊技の当否結果がはずれの場合には「×」を表示させる。なお、各表示領域208a〜208fの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の下方には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ配設している。詳細は後述するが、これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。なお、本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。演出可動体224は、不図示のモータを備え、当該モータによって装飾図柄表示装置208の前方を上下方向に移動可能に構成されている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図190を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図191(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図191(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
他の特図1の停止図柄態様について説明すると、「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は小当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
また、特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
図191(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たり、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たり、「特図a」の16R特別大当たり、「特図b」の8R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、「特図C」の突然確変と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」や「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図191(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図192(a)は当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が12186〜13823である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185または12186〜13823以外の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは12185)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=12185/65536)であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜13823(数値範囲の大きさは12185)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=1638/65536)である。一方、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は10220〜11857(数値範囲の大きさは1638)であるから、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=1638/65536)である。
<当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。なお、特図2変動遊技では小当りには当選しないように構成している。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185以外の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは12185)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=12185/65536)であり、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。一方、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。
<特図決定用テーブル>
図193(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。これらの特図決定用テーブルには、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否判定結果と、抽選値データと、停止図柄の種類が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、取得した、はずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
<特図決定用テーブル/特図1停止図柄>
例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜24の数値である場合、特図1停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が25〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Bを選択し、図柄抽選乱数値が50〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Cを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値(小当り用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、小当り時に100%の確率で、特図1停止図柄として特図Dを選択し、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で、特図1停止図柄として特図Eを選択する。
<特図決定用テーブル/特図2停止図柄>
例えば、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜69の数値である場合、特図2停止図柄として特図aを選択し、図柄抽選乱数値が70〜74の数値である場合、特図2停止図柄として特図bを選択し、図柄抽選乱数値が75〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図cを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で、特図2停止図柄として特図dを選択する。
<可変入賞口性能、特図性能>
図194(a)は、可変入賞口性能を示したものである。この可変入賞口性能には、可変入賞口の種別と、遊技盤200における配置位置と、大当り遊技の最大ラウンド数と、1ラウンド当りの最大カウント数と、1カウント当りの賞球数の関係を示している。また、同図(b)は、特図性能を示したものである。この特図性能には、特図1または特図2の停止図柄と、可変入賞口の種別と、最大ラウンド数と、累計賞球数と、確変および電サポの有無の関係を示している。
主制御部300の基本回路302は、上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Aを選択した場合には15R特別大当り遊技を行う。この15R特別大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大15回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が9回、1カウント当りの賞球数が14の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数15回×最大カウント数9回×賞球数14=1890で表現することができる。また、15R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Bを選択した場合には15R通常大当り遊技を行う。この15R通常大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大15回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が9回、1カウント当りの賞球数が14の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数15回×最大カウント数9回×賞球数14=1890で表現することができる。また、15R通常大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図低確率普図高確率状態(確変なし、電サポあり)に移行する。
上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Cを選択した場合には2R特別大当り遊技を行う。この2R特別大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大2回、短時間開放する遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、ほぼ0と表現することができる。また、2R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Dを選択した場合には2R通常大当り遊技を行う。この2R通常大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大2回、短時間開放する遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、ほぼ0と表現することができる。また、2R通常大当り遊技の終了後は、遊技状態を移行させない。
また、上述の図柄抽選で特図2停止図柄として特図aを選択した場合には16R特別大当り遊技を行う。この16R特別大当り遊技は、第2可変入賞口235の扉部材235aを最大16回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が10回、1カウント当りの賞球数が15の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数16回×最大カウント数10回×賞球数15=2400で表現することができる。また、16R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
また、上述の図柄抽選で特図2停止図柄として特図bを選択した場合には8R特別大当り遊技を行う。この8R特別大当り遊技は、第2可変入賞口235の扉部材235aを最大8回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が10回、1カウント当りの賞球数が15の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数8回×最大カウント数10回×賞球数15=1200で表現することができる。また、8R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
また、上述の図柄抽選で特図2停止図柄として特図cを選択した場合には8R通常大当り遊技を行う。この8R通常大当り遊技は、第2可変入賞口235の扉部材235aを最大8回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が10回、1カウント当りの賞球数が15の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数8回×最大カウント数10回×賞球数15=1200で表現することができる。また、8R通常大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図低確率普図高確率状態(確変なし、電サポあり)に移行する。
<主制御部メイン処理>
次に、図195を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図190に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図196を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図190に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図191(d)に示す普図A)および外れ図柄(図191(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図191(a)に示す特図a〜特図d(特図1状態更新処理では、図191(a)に示す特図A〜特図E)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図197を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図198を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図194(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)の構造>
次に、上述の第1可変入賞口234の構造について詳細に説明する。なお、第2可変入賞口235は第1可変入賞口234と同一構造であるため、その説明は省略する。図199(a)は、装飾部材250に取り付けられ、扉部材234aが閉鎖された状態の第1可変入賞口234の外観斜視図であり、同図(b)は、装飾部材250に取り付けられ、扉部材234aが開放された状態の第1可変入賞口234の外観斜視図である。また、図200は、装飾部材250と第1可変入賞口234の分解斜視図である。
装飾部材250は、上述の一般入賞口226を構成する壁部250a1が形成された入賞口ユニット250aと、この入賞口ユニット250aが固定されるベースユニット250bと、このベースユニット250bに嵌め込まれて固定される透明部材からなる装飾ユニット250cと、を有して構成されている。
入賞口ユニット250aには、一般入賞口226を構成するU字形状の壁部250a1が2つ形成されている。ベースユニット250bには、入賞口ユニット250aに形成された壁部250a1に対応する位置に、壁部250a1内に入球した遊技球を所定位置に案内するための球通路256b1が突出形成されている。また、ベースユニット250bには、正面視左側に、装飾ユニット250cを背面側から嵌め込むための第1開口部250b2が形成されているとともに、正面視右側に、第1可変入賞口234の扉部材234aが嵌め込まれる矩形状の第2開口部250b3が形成されている。
第1可変入賞口234は、ベースユニット250bの第2開口部250b3に回動自在に取り付けられる扉部材234aと、この扉部材234aの後方に配置されてベースユニット250bに取り付けられる可変入賞口ユニット260と、を有して構成されている。
<可変入賞口ユニット>
次に、可変入賞口ユニット260について詳細に説明する。図200の分解斜視図に示すように、可変入賞口ユニット260は、半透明部材からなる下ケース262と、下ケース262のセンサ収容部に収容される直方体形状の入球センサ264と、下ケース262の駆動部収容部に収容され、扉部材234aを駆動するための駆動部266と、この駆動部266を覆うように配置される板状の防磁板268と、下ケース262に固定される半透明部材からなる上ケース270と、を有して構成されている。
入球センサ264は、遊技球の最大直径よりもやや大きな内径を有する球通路264aを備え、この球通路264aを遊技球が通過したことを検知可能に構成されている。なお、入球センサ264による遊技球の検出方法は限定されないが、例えば、遊技球が球通路264aの内部空間を通過しているときにハイレベルの信号を出力し、遊技球が球通路264aの内部空間を通過していないときにローレベルの信号を出力するように構成される。また、入球センサ264は、その長手方向が下ケース262の短手方向に沿うように(下ケース262の長手方向に直交するように)配設されている。これにより、可変入賞口ユニット260の長手方向の長さを従来の遊技台よりも短くして省スペース化を図っている。
駆動部266は、ソレノイド266aと、このソレノイド266aのソレノイド軸に係合され、ソレノイド軸の軸方向にスライド可能な軸受部266bと、この軸受部266bに係合され、扉部材234aを回動させる腕部266cと、を有して構成されている。また、ソレノイド266aの上方には、防磁板268が配設されており、これにより、ソレノイド266aが通電時に発する磁力が外部に漏えいして遊技球の転動に影響を及ぼすことを防止している。
ソレノイド266aへの電力が供給されていない状態では、ソレノイド軸がソレノイド266a側に退出することにより、軸受部266bに係合する腕部266cが反時計回りに回動される。これにより、腕部266cに係合する扉部材234aが、図199(a)に示す閉鎖位置に回動される。一方、ソレノイド266aへの電力が供給されている状態では、ソレノイド軸がソレノイド266aから遠ざかる方向に突出することにより、軸受部266bに係合する腕部266cが時計回りに回動される。これにより、腕部266cに係合する扉部材234aが、図199(b)に示す開放位置に回動される。すなわち、ソレノイド266aへ通電を行うことによって扉部材234aを開放位置に移動させ、第1可変入賞口234に球が入球可能な状態とすることができ、ソレノイド266aへ通電を停止することによって扉部材234aを閉鎖位置に移動させ、第1可変入賞口234に球が入球不可能な状態とすることができる。
<可変入賞口ユニット/球通路>
図201(a)は、可変入賞口ユニット260を正面右斜め上方から見た外観斜視図であり、同図(b)は、可変入賞口ユニット260を正面左斜め上方から見た外観斜視図である。また、図202(a)は、図201(a)よりもやや下方から見た可変入賞口ユニット260の外観斜視図であり、同図(b)は、球通路272の側面276の側断面図である。
可変入賞口ユニット260には、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aを転動して進入した遊技球を所定位置まで案内するための球通路272(274、276、278)が設けられている。球通路272は、下ケース262に形成された下面274と、下ケース262に垂直方向に突出形成された下側側面262bおよび上ケース270に垂直方向に突出形成された上側側面270bからなる側面276(262a、270b)と、上ケース270に形成された上面278と、によって三方を囲まれて構成されている。すなわち、側面276に対向する部位は、扉部材234aによって開放または閉鎖される開口部とされている。
球通路272の下面274は、可変入賞口ユニット260の正面視右側端部274aから左側端部274bに向かって下降する傾斜面とされている。この下面274の傾斜面により、球通路272に進入した遊技球を、下面274の右側端部274aから左側端部274bに向かって転動させ、左側端部274b近傍に配置された入球センサ264の球通路264aの方向に円滑かつ確実に案内するようにしている。
また、下面274の左側端部274b近傍には、上方に向けて突出された誘導壁274cが形成されている。この誘導壁274cは、下面274における扉部材234a側から入球センサ264側に向かって下降する傾斜面とされている。この誘導壁274cの傾斜面により、下面274の右側端部274aから左側端部274bに向かって転動した遊技球を、左側端部274b近傍に配置された入球センサ264の球通路264aに向けて円滑かつ確実に案内するとともに、遊技球が球通路272から扉部材234a側に飛び出さないようにしている。
また、図202(b)に示すように、球通路272の側面276を、下ケース262の下側側面262bと、上ケース270の上側側面270bの2つの部材で構成しているため、下側側面262bと上側側面270bとの間には僅かな隙間が設けられている。したがって、球通路272の側面276に接触しながら下面274上を転動する遊技球Bは、下側側面262bの端部262b1や、上側側面270bの端部270b1に接触し、これらの端部262b1、270b1に案内されながら(移動が規制されて)下面274上を転動することになる。これにより、遊技球を側面276に沿って入球センサ264の球通路264aに向けて円滑かつ確実に案内するようにしている。なお、図202(b)においては、下側側面262bと上側側面270bを面一としたが、一方の面を他方の面に対して突出させ、突出する面の端部によって遊技球を案内するように構成してもよい。
図203は、可変入賞口ユニット260の一部を透過して示す平面図である。下ケース262の下側側面262aには、球通路274に向かって突出する誘導凸部262a1が形成されている。この誘導凸部262a1は、平面視で逆三角形形状に成形されている。この誘導凸部262a1により、球通路272の下側側面262aに接触しながら下面274上を右側端部274aから左側端部274bに向かって転動する遊技球を、誘導壁274cの方向に導くようにしている。
また、上ケース270の上面278には、下ケース262側に向かって突出する三角リブ278aが形成されている。この三角リブ278aにより、下面274上において他の遊技球に衝突するなどして跳ね上がった遊技球を、入球センサ264の球通路264aに向けて円滑かつ確実に案内するようにしている。
図204は、図203におけるA−A線に沿う側断面図である。球通路272の側面276の背面(球通路274とは反対側の面)には、ギザギザ形状のローレット加工が施されている。このローレット加工により、側面276の背面側に配置された基板280や、ソレノイド266aが、遊技者によって正面側から視認困難とし、基板280やソレノイド266aに不正な細工を施されることを防止している。また、基板280を収容する収容部と、ソレノイド266aを収容する収容部との間には、遊技球が通過可能な角筒形状の球通路282を形成しているとともに、その内壁には、内方に向かって突出するリブ282aを設けている。このリブ282aには、上述のローレット加工を施さないようにしており、これにより、球通路282を通過する遊技球が正面側から視認可能になるように構成している。
また、球通路272の下面274における入球センサ264の近傍には、下面274に蓄積されたゴミや塵などを下方に排出するための挿通孔274dが形成されている。このような挿通孔274dを設けることで、遊技球に付着して入球センサ264の近傍に蓄積されたゴミや塵を下方に落下させることができ、入球センサ264の近傍における球詰まりを未然に防止することができる。また、図示はしないが、可変入賞口ユニット260を組み立てると、この挿通孔274dの一部に、他の部材が挿し込まれるように構成されており、挿通孔274内に堆積したゴミや塵が他の部材によって強制的に排出されるように構成している。また、入球センサ264の左方外側にはリブ810が設けられている。
<扉部材>
図205(a)〜(f)は、それぞれ、扉部材243aの平面図、正面図、左側面図、右側面図、底面図、および背面図であり、同図(g)は、扉部材243aの斜視図である。
扉部材243aは、板状の透明部材からなり、長手方向両端には、背面290を基端として垂直方向に突出形成された第1脱落防止壁290a、第2脱落防止壁290bが形成されている。これらの第1脱落防止壁290a、第2脱落防止壁290bは、扉部材243aが開放位置にあるときに背面290上に進入した遊技球が、背面290の両側から落下(脱落)しないように防止するための部材である。
第1脱落防止壁290aには、可変入賞口ユニット260の駆動部266の腕部266cに係合される2本の棒状部材からなる係合部290a1が突出形成されている。第2脱落防止壁290bには、同図(c)の左側面図に示すように、凹部290b1が形成されている。この凹部290b1は、扉部材243aが透明部材で構成されていることから、当該部位における光の屈曲率を変化させ、扉部材243aの正面から(同図(b)の方向から)、扉部材243aの左奥に配置される入球センサ264を見にくくし(入球センサ264の視認を妨げ)、不正行為などを防止する役割を果たす部位である。
また、同図(f)、(g)に示すように、扉部材243aの背面290には、遊技球が進入する側の長辺である進入側長辺290cから、遊技球が退出する側の長辺である退出側長辺290dに向かって下降する第1傾斜面290eと、この第1傾斜面とは異なる角度で退出側長辺290dに向かって下降する第2傾斜面290fが形成されている。
また、扉部材243aの背面290の長手方向両側には、第1脱落防止壁290aと退出側長辺290dが交わる点を頂点として、背面290に向かって下降する第1誘導斜面290gと、第2脱落防止壁290bと退出側長辺290dが交わる点を頂点として、背面290に向かって下降する第2誘導斜面290hが形成されている。これらの第1誘導斜面290g、第2誘導斜面290hは、進入側長辺290cを乗り越えて背面290に進入した遊技球を、退出側長辺290dの中央部方向に誘導するための部位であり、進入側長辺290cから退出側長辺290dに向かって拡径する背面視がほぼ三角形状の非対象の部位とされている。
また、本実施形態では、第1誘導斜面290gの傾斜角度よりも、第2誘導斜面290hの傾斜角度の方が大きくなるように設計しており、遊技球が同じ速度で扉部材243aの背面290に進入した場合でも、第1誘導斜面290gの傾斜は乗り越えられるが、第1誘導斜面290gよりも急な第2誘導斜面290hの傾斜は乗り越えることができない場合がある。
また、同図(a)、(b)、(e)に示すように、扉部材243aの正面294には、正面視右側上部から下部にかけて、突出部294aが突出形成されている。なお、正面294に形成する突出部は、図206(a)に示すように曲線形状でもよく、また、同図(b)に示すように、多角錐形状であってもよい。このような突出部を形成することで、正面294に装飾用のシール等を貼り付ける場合に、位置決めを容易に行うことができる場合がある。
図206(c)は、開放位置にある従来の扉部材を右側面から見た図であり、同図(d)は、開放位置にある本実施形態に係る扉部材243aを右側面から見た図である。本実施形態に係る扉部材243aの先端部の最大幅W2は、従来の扉部材の先端部の最大幅W1よりも狭くなるように設計されており、扉部材243aと透明板部材(盤面ガラス)118との間に遊技球が挟まる可能性を従来よりも低減している。また、本実施形態に係る扉部材243aの最大突出量L2は、従来の扉部材の最大突出量L1よりも大きくなるように設計されており、扉部材243aが開放位置にあるときに、従来よりも多くの遊技球を扉部材243a内に進入させ、遊技者になるべく多くの利益を付与できるようにしている。
<遊技球の転動ルート>
次に、第1可変入賞口234に入球した遊技球が転動する転動ルートについて詳細に説明する。図207は、遊技球の転動ルートの一例を示した図である。遊技球の転動ルートは複数種類考えられるが、例えば、第1ルートR1、第2ルートR2、および第3ルートR3の3つが考えられる。
図208は、第1ルートR1を通過する遊技球の様子を示した図である。同図に示すように、第1ルートR1は、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第1誘導斜面290gを乗り越えて速度を落とした後(同図(a))、球通路272の下面274の右側端部274a近傍に進入し(同図(b))、下面274の側面276に沿って右側端部274aから左側端部274bに向かって傾斜面を転動し(同図(b)〜(c))、誘導凸部262a1に衝突して側面276から遠ざかる方向に跳ね返り(同図(c))、側面276に対向する誘導壁274cに衝突し(同図(d))、この誘導壁274cに沿って下面274を左側端部274bまで転動し(同図(e))、入球センサ264の球通路264aを通過し(同図(f))、球通路に到達するルートである。
図209は、第2ルートR2を通過する遊技球の様子を示した図である。第2ルートR2は、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第1誘導斜面290gに乗り上げることなく第1誘導斜面290gの縁に沿って背面290上を転動し(同図(a))、扉部材243aと下面274に高低差(段差)がある部位では背面290を転動し(同図(b))、扉部材293aと下面274に高低差(段差)がない部位では、球通路272の下面274に進入し(同図(c)〜(d))、誘導壁274cの脇を通過して下面274を左側端部274bまで転動し(同図(d)〜(e))、入球センサ264の球通路264aを通過し(同図(f))、球通路に到達するルートである。この第2ルートR2は、遊技球が扉部材234aの背面290に進入してから入球センサ264の球通路264aを通過するまでの時間(第1可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間)が、第1ルートR1〜第3ルートR3の中で最も短くなる最短ルートである。
図210は、第3ルートR3を通過する遊技球の様子を示した図である。第3ルートR3は、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第2誘導斜面290hに乗り上げた後に(同図(a))、側面276に衝突して左側端部274bから右側端部274aに向かって下面274の傾斜に逆らって転動した後(同図(b))、右側端部274aから左側端部274bに向かって傾斜面を転動し始め(同図(c))、誘導壁274cの脇を通過して左側端部274bまで転動し(同図(d)〜(e))、入球センサ264の球通路264aを通過し(同図(f))、球通路に到達するルートである。この第3ルートR3は、遊技球が扉部材234aの背面290に進入してから入球センサ264の球通路264aを通過するまでの時間(第1可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間)が、第1ルートR1〜第3ルートR3の中で最も長くなる最長ルートである。
図211は、第3ルートR3を通過する遊技球の他の様子を示した図である。扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第2誘導斜面290hに乗り上げた後に(同図(a))、側面276に衝突するまでは、上記図210のルートと同じであるが、この例では、同図(b)に示すように、遊技球が、当該遊技球の進行方向に対して略90度の反射角度で跳ね返った後に、第1誘導斜面290gの縁に沿って背面290上を転動し(同図(c))、さらに背面290上を長手方向に沿ってループ状に転動した後に(同図(d)〜(f))、誘導壁274cの脇を通過して左側端部274bまで転動し(同図(g)〜(h))、入球センサ264の球通路264aを通過し、球通路に到達するルートである。このルートでは、側面276によって遊技球を入球センサ264から遠ざかる方向(入賞口外部)に案内することができるため、進入してきた遊技球を再度入賞口の外に出しやすくなり、遊技球が検出手段を通過するまでにかかる時間をより長くすることができる場合がある。
<第1可変入賞口と第2可変入賞口の効果>
次に、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235の効果について説明する。図212は、遊技盤200を正面から見た略示正面図であり、上記図189と同じ図面である。
上述のとおり、本実施形態では、遊技盤200の中央部下方に第1可変入賞口234を配設し、遊技盤200の右下に第2可変入賞口235を配設しており、遊技領域124の左側を狙って遊技球を打ち出した場合には、第2可変入賞口235よりも第1可変入賞口234に遊技球が入球しやすく、遊技領域124の右側を狙って遊技球を打ち出した場合には、第1可変入賞口234よりも第2可変入賞口235に遊技球が入球しやすくなるように構成されている。また、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する大当り遊技(または小当り遊技)を行い、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する大当り遊技を行うように構成している。
したがって、遊技者は、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234への入球を狙って、遊技球を遊技領域124の左側に打ち出す(いわゆる、左打ちをする)ように球発射ハンドル134の操作量を調整し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235への入球を狙って、遊技球を遊技領域124の右側に打ち出す(いわゆる、右打ちをする)ように球発射ハンドル134の操作量を調整して遊技を行うことになる。
このため、第1可変入賞口234への入球は、第1可変入賞口234の右側からの入球(第1ルートR1または第2ルートR2)よりも、左側からの入球(第3ルートR3)の可能性が高く、第1可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間が長くなり、第2可変入賞口235よりも、オーバー入賞を誘発し、特図1変動遊技に基づく大当り遊技を長時間楽しむことができる。
パチンコ機100は、第1可変入賞口234(第2可変入賞口235も同様)において、入球センサ264が所定数(例えば10個)の遊技球の通過を検知すると、扉部材235aを閉鎖状態へと変化させる。しかし、開放状態から閉鎖状態までの移動期間(完全に扉部材235aが閉鎖するまでの間)は、第1可変入賞口234に遊技球の進入が可能となる。つまり、入球センサ264が所定数(例えば10個)の遊技球の通過を検知した後も、それを超える数の遊技球の進入が可能であり、遊技者にとって有利な状態となる。このように、所定数(例えば、10個を超えて)遊技球が入賞することを、本明細書ではオーバー入賞という。
なお、第1可変入賞口234に入球してから入球センサ264に検知されるまでに時間が係る場合がある。そのため遊技球が第1可変入賞口234に滞留している期間に入球センサ264により所定数の遊技球が検知される場合がある。
一方、第2可変入賞口235への入球は、第2可変入賞口235の左側からの入球(第3ルートR3)よりも、右側からの入球(第1ルートR1または第2ルートR2)の可能性が高く、第2可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間が短くなり、第1可変入賞口234よりもオーバー入賞が抑止され、特図2変動遊技に基づく大当り遊技の消化効率が高められる。
<可変入賞口の変形例>
次に、可変入賞口の変形例について説明する。図213(a)は、変形例1に係る可変入賞口600を模式的に示した図である。この変形例1に係る可変入賞口600は、可変入賞口ユニット602と扉部材604を備え、扉部材604の長手方向両側に脱落防止壁604aが突出形成されている。
扉部材604の背面606は、扉部材604の長手方向右側から左側に向かって下降する第1傾斜面606aと、この第1傾斜面606aの下縁に連続して形成され、かつ扉部材604の短手方向と平行な方向に可変入賞口ユニット602に向かって下降する第2傾斜面606bと、第1傾斜面606aの上縁に連続して形成され、かつ第1傾斜面606aとは反対方向に向かって下降する第3傾斜面606cと、この第3傾斜面606cの下縁に連続して形成され、かつ扉部材604の短手方向と平行な方向に可変入賞口ユニット602に向かって下降する第4傾斜面606bと、を有して構成されている。また、第3傾斜面606c、第4傾斜面606dの長手方向の長さは、それぞれ、第1傾斜面606a、第2傾斜面606bの長手方向の長さよりも長くなるように設計されている。
可変入賞口602の下面608は、扉部材604の背面606の第2傾斜面606bに隣接し、かつ可変入賞口602の短手方向と平行な方向に入球センサ610に向かって下降する第1傾斜面608aと、扉部材604の背面606の第4傾斜面606dに隣接し、かつ入球センサ610に向かって斜めに下降する第2傾斜面608bと、この第2傾斜面608bに連続して形成され、入球センサ610に向かって斜めに下降する第3傾斜面608cと、を有して構成されている。
この変形例1では、扉部材604が開放位置にあるときに扉部材604の背面606の第1傾斜面606aに入球した遊技球は、扉部材604の背面606の第1傾斜面606a→第2傾斜面606b→可変入賞口602の下面602の第1傾斜面608aの第1ルートで転動して入球センサ610に到達する。この第1ルートは、遊技球が扉部材604の背面606に進入してから入球センサ610の球通路610aを通過するまでの時間(可変入賞口600内に遊技球が滞在する時間)が最も短くなる最短ルートである。
また、扉部材604の背面606の第3傾斜面606cに入球した遊技球は、扉部材604の背面606の第3傾斜面606c→第4傾斜面606d→可変入賞口602の下面602の第2傾斜面608b(または第3傾斜面608c)の第2ルートで転動して入球センサ610に到達する。この第2ルートは、遊技球が扉部材604の背面606に進入してから入球センサ610の球通路610aを通過するまでの時間(可変入賞口600内に遊技球が滞在する時間)が最も長くなる最長ルートである。
また、扉部材604の背面606の第4傾斜面606dに入球した遊技球は、扉部材604の背面606の第4傾斜面606d→可変入賞口602の下面602の第2傾斜面608b(または第3傾斜面608c)の第3ルートで転動して入球センサ610に到達する。この第3ルートは、遊技球が扉部材604の背面606に進入してから入球センサ610の球通路610aを通過するまでの時間(可変入賞口600内に遊技球が滞在する時間)が、第2ルートよりも短く、第1ルートよりも長くなるルートである。
変形例1に係る可変入賞口600によれば、1つの可変入賞口によって、遊技球を少なくとも3つのルートを介して入球センサ610に誘導することができ、例えば、第2ルートでは、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができ、第1ルートでは、オーバー入賞が抑止され、大当り遊技の消化効率が高められる。
図213(b)は、変形例2に係る可変入賞口620を模式的に示した図である。この変形例2に係る可変入賞口620は、可変入賞口ユニット622と扉部材624を備え、扉部材624の長手方向両側に脱落防止壁624aが突出形成されている。
扉部材624の背面626は、扉部材624の長手方向左側から中央に向かって下降する第1傾斜面626aと、扉部材624の長手方向右側から中央に向かって下降する第2傾斜面626bと、を有し、第1傾斜面626aと第2傾斜面626bの下縁が入球センサ630の中心軸とほぼ一致するように構成されている。また、第1傾斜面626aの長手方向の長さn1は、第2傾斜面626bの長手方向の長さn2よりも長くなるように(n1>n2)設計されている。
可変入賞口622の下面628は、可変入賞口622の長手方向左側から中央の入球センサ630に向かって下降する第1傾斜面628aと、可変入賞口622の長手方向右側から中央の入球センサ630に向かって下降する第2傾斜面628bと、を有して構成されている。また、第1傾斜面628aの長手方向の長さm1は、第2傾斜面628bの長手方向の長さm2よりも長くなるように(m1>m2)設計されている。
この変形例2では、扉部材624が開放状態のときに扉部材624の背面626の第1傾斜面626aに入球した遊技球は、扉部材624の背面626の第1傾斜面6206a→第2傾斜面626b→可変入賞口622の下面628の第2傾斜面628bの第1ルートで転動して入球センサ630に到達する。また、扉部材624の背面626の第2傾斜面626bに入球した遊技球は、扉部材624の背面626の第2傾斜面626b→第1傾斜面626a→可変入賞口620の下面628の第2傾斜面628aの第2ルートで転動して入球センサ610に到達する。
扉部材624の背面626の第1傾斜面626aの長手方向の長さn1と、可変入賞口622の下面628の第1傾斜面628aの長手方向の長さm1が同一で、かつ、扉部材624の背面626の第2傾斜面626bの長手方向の長さn2と、可変入賞口622の下面628の第2傾斜面628bの長手方向の長さm2が同一であれば、変形例2に係る可変入賞口620では、遊技球が扉部材624の背面626に進入してから入球センサ630の球通路630aを通過するまでの時間(可変入賞口620内に遊技球が滞在する時間)は、第1ルートと第2ルートで同一である。
変形例2に係る可変入賞口620によれば、遊技球が第1ルート、第2ルートのいずれのルートを通過した場合でも、可変入賞口内に遊技球が滞在する時間を均一にすることができる。
図214(a)は、可変入賞口の下面と扉部材の背面に、入球センサの中心軸を境にオーバー入賞し易いルートとオーバー入賞し難いルートを形成した例を示した図である。
この例では、扉部材の背面の右側領域に入球した遊技球は、扉部材と可変入賞口によって入球センサに近づく方向に誘導されるが、扉部材の背面の左側領域に入球した遊技球は、扉部材によって入球センサから遠ざかる方向に一度誘導された後、可変入賞口によって入球センサに近づく方向に誘導される。この例に係る可変入賞口と扉部材によれば、扉部材の入球位置によって、遊技球の転動ルートを異ならせることができる。
図214(b)は、可変入賞口の下面と扉部材の背面に、入球センサの中心軸を境にオーバー入賞し易いルートとオーバー入賞し難いルートを形成し、かつ入球センサを両方のルート上に設けた例を示した図である。
この例では、扉部材の背面の右側領域に入球した遊技球は、扉部材と可変入賞口によって右側の第1入球センサに近づく方向に誘導されるが、扉部材の背面の左側領域に入球した遊技球は、扉部材によって左側の第2入球センサから遠ざかる方向に一度誘導された後、可変入賞口によって第2入球センサに近づく方向に誘導される。この例に係る可変入賞口と扉部材によれば、扉部材の入球位置によって、遊技球の転動ルートを異ならせることができる上に、異なる入球センサに遊技球を入球させることができる。
図215(a)は、シャッタ式の可変入賞口650の一例を示した外観斜視図であり、同図(b)は、可変入賞口650の一部の断面を示す側断面図である。この可変入賞口650は、可変入賞口ユニット652への入球が可能となる開放位置と入球が不可能となる閉鎖位置との間をスライド可能な扉部材654を備える。
扉部材654は、入球センサ656から遠ざかる方向に下降する第1傾斜面654aと、この第1傾斜面654aの上縁に連続して形成され、かつ入球センサ656に近づく方向に下降する第2傾斜面654aと、を有して構成されている。
この可変入賞口650では、扉部材654の第1傾斜面654aに落下した遊技球は、第1傾斜面654aの傾斜に沿って入球センサ656から遠ざかる方向に転動し、扉部材654の開放位置への移動により可変入賞口ユニット652内に落下した場合には、可変入賞口ユニット652の底面の傾斜によって入球センサ656の方向に誘導される。一方、扉部材654の第2傾斜面654bに落下した遊技球は、第2傾斜面654bの傾斜に沿って入球センサ656に近づく方向に転動し、扉部材654の開放位置への移動により可変入賞口ユニット652内に落下した場合には、可変入賞口ユニット652の底面の傾斜によって入球センサ656の方向に誘導される。
この可変入賞口650によれば、1つの可変入賞口によって、遊技球を少なくとも2つのルートを介して入球センサ656に誘導することができ、例えば、第1傾斜面654aを転動するルートでは、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができ、第2傾斜面654bを転動するルートでは、オーバー入賞が抑止され、大当り遊技の消化効率が高められる。
<可変入賞口ユニットおよび球通路の形状>
次に、図216〜図222を参照して、本実施形態の可変入賞口ユニット260および可変入賞口ユニット260の球通路274の形状についてさらに説明する。
図216は、可変入賞口ユニット260の一部を透過して示す平面図(ここでは不図示の扉部材234a側から見た正面図)である。既述の如く、可変入賞口ユニット260の球通路272は、下面(底面)274、側面276、上面278で囲まれた領域であり、可変入賞口ユニット260の前方側(図216に示す側面276に対向する部位)は、扉部材234a(ここでは不図示)によって開放または閉鎖される開口部820とされている。同図に示すように、以下、開口部820の長手方向LDにおける両端(正面視左側端部274bと正面視右側端部274a)の間の距離を、開口部幅W0といい、開口部幅W0の長手方向LDにおける中央(中心線)を、開口部中心線820cという。
可変入賞口ユニット260において、入球センサ264は、開口部中心線820cよりも左側端部274bに近い位置に設けられる。より詳細には、入球センサ264(例えば、入球センサ264の、開口部820の長手方向LDにおける中心264c)から左側端部274bまでの開口部820の長手方向LDの距離は、第1の距離LL1であり、入球センサ264の中心264cから開口部中心線820cまでの、開口部820の長手方向LDにおける距離は、第2の距離LL2であり、第2の距離LL2は、第1の距離LL1よりも長い距離である。なお、ここでは第1の距離LL1および第2の距離LL2について、入球センサ264の中心264cを基準に説明したが、入球センサ264の開口部820の長手方向LDにおけるいずれかの端部(図示の状態で左端部または右端部)を基準にしてもよい。
図217(a)は、図216におけるA−A線に沿う側断面図であり、図217(b)は、図217(a)におけるB−B線に沿う側断面図である。
同図(a)に示すように、本実施形態の可変入賞口ユニット260の球通路272は、可変入賞口ユニット260の長手方向LDに沿って並ぶ、第1球通路領域822(左下がりの斜線ハッチングの領域)、第2球通路領域824(横縞のハッチングの領域)、第3球通路領域826(右下がりの斜線ハッチングの領域)を少なくとも有する。すなわち可変入賞口ユニット260は、開口部820の左側端部274bの更に左方外側に入球センサ264が配置され、左側端部274bから右側端部274aに向かって、第3球通路領域826、第1球通路領域822および第2球通路領域824がこの順で配置される。また、第3球通路領域826、第1球通路領域822および第2球通路領域824は互いに隣接し、第3球通路領域826および第1球通路領域822はいずれも、開口部中心線820cと入球センサ264(左側端部274b)の間に配置される。第3球通路領域826は、第1球通路領域822と入球センサ264の間に配置される。
第1球通路領域822は、開口部820を通して遊技者から視認可能な位置に設けられている。また第1球通路領域822は、第1球通路幅W1を有する領域を少なくとも含む。第1球通路幅W1は同図において誘導凸部262a1の先端から、これと対向する誘導壁274cまでの可変入賞口ユニット260の短手方向SDにおける距離(幅)である。
第2球通路領域824は、第1球通路領域822と右側端部274aの間に、開口部中心線820cを挟んで開口部中心線820cの両側に渡るように配置される。第2球通路領域824は、可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおいて、第2球通路幅W2を有する領域を少なくとも含む。第2球通路幅W2は第1球通路領域822との隣接部から右側端部274a側の端部までの可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおける距離(幅)である。第2球通路幅W2は、第1球通路幅W1よりも大きく、遊技球Bの直径WBの2倍よりも大きい。また第2球通路幅W2は、左側端部274bから開口部中心線820cまでの可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおける幅WC(=W0/2)より大きく、開口部幅W0より小さい。また、第2球通路領域824は、可変入賞口ユニット260の扉部材234aが開放位置にある場合(図示の状態の場合)に、遊技者から少なくとも視認容易なものである。
第3球通路領域826は、第3球通路幅W3を有する領域を少なくとも含む。第3球通路幅W3は同図において第1球通路領域822との隣接部付近における球通路272の側面276から、これと対向する誘導壁274cまでの可変入賞口ユニット260の短手方向SDにおける距離(幅)である。また第3球通路幅W3は、可変入賞口ユニット260の短手方向SDにおける第3球通路領域826の最大幅であり、第1球通路領域822の第1球通路幅W1および、遊技球の直径よりも大きい。
第3球通路領域826は、第1球通路領域822よりも入球センサ264に近い位置に設けられる。より詳細には、入球センサ264(例えば、入球センサ264の可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおける中心264c)から第1球通路領域822(例えば、第1球通路領域822の可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおける中心822c)までの当該長手方向LDの距離は、第3の距離LL3であり、入球センサ264の中心264cから第3球通路領域826(例えば、第3球通路領域826の可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおける中心826c)までの、当該長手方向LDの距離は、第4の距離LL4であり、第4の距離LL4は、第3の距離LL3よりも短い距離である。
また、第2球通路領域824は、第1球通路領域822よりも、右側端部274a側に設けられた領域である。より詳細には、右側端部274aから第1球通路領域822(例えば、第1球通路領域822の中心822c)までの、可変入賞口ユニット260の長手方向LDの距離は、第5の距離LL5であり、右側端部274aから第2球通路領域824(例えば、第2球通路領域824の可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおける中心824c)までの、当該長手方向LDの距離は、第6の距離LL6であり、第6の距離LL6は、第5の距離LL5よりも短い距離である。なお、ここでは第3の距離LL3〜第6の距離LL6について、それぞれの領域の中心を基準に説明したが、それぞれの領域の、可変入賞口ユニット260の長手方向LDにおけるいずれかの端部(図示の状態で左端部または右端部)を基準にしてもよい。
また、第2球通路領域824は、その一部に第4球通路幅W4を有する領域(幅広部824a)を少なくとも含む。第4球通路幅W4は、ここでは、第1球通路領域822との隣接部近傍の第2球通路領域824の一部(幅広部824a)の可変入賞口ユニット260の短手方向SDにおける幅である。また第4球通路幅W4は、可変入賞口ユニット260の短手方向SDにおける第2球通路領域824の最大幅であり、第1球通路領域822の第1球通路幅W1よりも大きい。
同図(b)に示すように、入球センサ264は、遊技球Bが少なくとも進入可能な球通路(センサ孔)264aを有し、遊技球Bが球通路264aに進入した場合に、遊技球Bの進入を検知可能となっている。球通路264aは第5球通路幅W5を有する。第5球通路幅W5は、球通路264aの最大幅である。ここでは一例として同図(b)の側断面視において球通路264aは、真円形状ではないが全周に渡り曲線で構成され、Y軸方向(垂直方向)の径WYよりもX軸方向(水平方向)の径WXがわずかに長い円形状であり、第5球通路幅W5はX軸方向の幅(最大となる径WX)である。また、球通路(センサ孔)264aの中心(一点鎖線の交点で示す)を通るX軸方向の径が最大の径である。そして、第1球通路領域822の第1の球通路幅W1は、第5の球通路幅W5よりも小さい幅である。
球通路264aのY軸方向の径WYおよびX軸方向の径WXはいずれも、遊技球Bの直径WBよりも長い径である。なお、Y軸方向の径WYは、第5球通路幅W5(X軸方向の径WX)と同じ長さでもよく、第5球通路幅W5より小さくてもよく、第5球通路幅W5より大きくてもよい。また、球通路264aの形状は、真円でもよく、少なくとも一部が直線で構成されていてもよく、例えば、六角形状や八角形状であってもよいが、いずれの場合も第5球通路幅W5は、最大径の長さである。
このように、本実施形態では可変入賞口ユニット260の球通路274の一部に、誘導凸部262a1によって遊技球Bの直径WBよりもその幅(第1球通路幅W1)が短いた第1球通路領域822が設けられ、図217(a)において誘導凸部262a1の右側に位置する第2球通路領域824の第2球通路幅W2(可変入賞口ユニット260の長手方向LDの幅)は第1球通路幅W1以上の幅であり、更に具体的には遊技球2個以上(遊技球Bの直径WBの2倍以上)の幅である。
第2球通路領域824は可変入賞口ユニット260を転動する遊技球Bが一時的に滞留する領域であるが、このような構成により、可変入賞口ユニット260の長手方向LDに遊技球Bが多く滞留した場合であっても、球詰まりを抑制することができる。
また、誘導凸部262a1と入球センサ264の間に第1球通路幅W1および遊技球の直径よりも広い幅(第3球通路幅W3)を含む第3球通路領域826が設けられている。
これにより、遊技球Bが入球センサ264によって検知されるまでの時間を長くし、オーバー入賞をしやすくさせることができる。
図218は、可変入賞口ユニット260の側断面を示す図であり、図218(a)は図216と同様の平面図であり、図218(b)は図218(a)におけるA−A線に沿う側断面図であり、図218(c)は図218(a)におけるB−B線に沿う側断面図であり、図218(d)は図218(a)におけるC−C線に沿う側断面図であり、図218(e)は図218(a)におけるD−D線に沿う側断面図である。
同図(b)に示すように、入球センサ264の左方外側には、アウト球の通路へ遊技球を誘導するリブ810が設けられている。リブ810は、下ケース262背面側から、上ケース270背面側、上ケース270上面側、上ケース270前面側および下ケース262前面側に渡って、側断面視において略C字状に設けられるとともに、前面側(図示の右側)よりも背面側(図示の左側)が低くなるように傾斜している。
同図(c)に示すように、可変入賞口ユニット260の球通路272の下面(底面)274の下方には、発光手段830が設けられる。発光手段830は例えばLEDであり、球通路272を下方から照明する。
同図(c)(d)に示すように、可変入賞口ユニット260の球通路272は少なくとも一部(例えば、第1球通路領域822と第3球通路領域826の領域)において、開口部820(ここでは不図示の扉部材234a)側の下面(底面)274が、他の下面274よりも高くなった誘導壁274cが構成されている。また誘導壁274cは、誘導凸部262a1付近から、入球センサ264に向かうにつれてその幅(球通路272への張り出し量)が大きくなる。このような誘導壁274cによって遊技球をスムーズに入球センサ264に誘導することができる。
一方、同図(e)に示すように、誘導凸部262a1より右端部側では、誘導壁274cが設けられず、球通路272の下面274は平坦面となっており、勢いを減少させることなく、球通路272に遊技球を転動させることができる。また、同図における第2球通路領域824の一部(幅広部824a)の下面274の幅(第4球通路幅W4)は遊技球の直径よりも大きく、この例では、第3球通路領域826の第3球通路幅W3(同図(d))より大きい幅である。
図219は、図218(b)と同じ側断面図であり、入球センサ264を通過した遊技球Bがアウト球の通路へ誘導される状態を示している。
リブ810は、背面側に向かうにつれて下方に傾斜し、入球センサ264を通過してアウト球の通路に向かう遊技球Bの球通路の幅W'を、遊技球Bの直径よりも大きくかつ、遊技球Bの直径の二倍(さらに詳細には直径の1.5倍)よりも小さくしている。
入球センサ264の球通路(センサ孔)264aを通過した遊技球Bは、リブ810の底面の形状に沿って転動し(同図(a)(b)(c))、背面側に向かう。可変入賞口ユニット260の短手方向SDの幅は小さいため、遊技球Bの転動の勢いがつきすぎると、遊技球Bが跳ね上がり、アウト球の通路に向かう途中で球詰まりを起こす可能性がある。しかし、同図(e)に示すように、リブ810によって転動の勢いが適度に減衰されて遊技球Bの跳ね上がりが抑制され、アウト球の通路にスムーズに移動させるとともに、球通路内での遊技球Bの球詰まりを防止している。
なお、本実施形態における第1球通路領域822の第1球通路幅W1は、上述したように第1球通路領域822の下面(底面)274における幅、すなわち、誘導凸部262a1の下端(下面274側の端部)から、これと対向する誘導壁274cの下端(下面274側の端部)までの距離(幅)をいう。しかしこれに限らず、第1球通路幅W1は、誘導凸部262a1の上端から、対向する誘導壁274cの上方までの水平方向の距離(幅)であってもよいし、誘導凸部262a1の下端と上端の間から、対向する誘導壁274cまでの水平方向の距離(幅)であってもよい。また、誘導壁274cは、図218(c)の側断面図に示すように、上端における側面276からの突出量よりも下端における側面276からの突出量が大きくなるように傾斜する壁(勾配が垂直以下の壁)に限らず、上端における側面276からの突出量よりも下端における側面276からの突出量が小さくなるように傾斜するオーバーハング状の壁(勾配が垂直を超える壁)でもよいし、上端と下端の間が、上端および下端よりも突出するような突起状の壁(下方に向かって勾配が垂直以下で傾斜するとともに、途中でオーバーハング状になる壁)であってもよい。
図220は、本実施形態に係るシャッタ式入賞装置(可変入賞ユニット)700の一例を示した分解斜視図である。図220は、シャッタ式入賞装置(可変入賞ユニット)700の前方から後方を図左下から右上に向かって示している。
シャッタ式入賞装置700は、大別すると、可変入賞口画成部710、入賞装置基台720、照明部730、基台カバー740、シャッタ駆動用部材750、シャッタ駆動用ソレノイド760、シャッタ駆動系収容部770、およびシャッタ800で構成されている。
可変入賞口画成部710は、例えば透明樹脂材料により一体的に成型されて、前面部(前面部表面)710a、前面部裏面710b、左側面部710c、右側面部710d、底面部第1傾斜平面710e、底面部第2傾斜平面710f、非入賞球通路710g、後方傾斜面710h、および上端辺710iを有している。なお、図220では、底面部第2傾斜平面710f、および後方傾斜面710hは隠れているので引出線および符号は付していない。また、左側面部710c、右側面部710d、底面部第1傾斜平面710e、底面部第2傾斜平面710f等は、遊技盤200表面に当接された基台平面部(ベース板)720aから前方に向かって突出するので突出部と称する場合がある。
可変入賞口画成部710は、前方に向かって形成される一対の左側面部710cおよび右側面部710dを有している。左側面部710cの上部は、右から左に下る傾斜平面の非入賞球通路710gが設けられている。右側面部710dの上部にも、右から左に下る傾斜平面が設けられている。非入賞球通路710gの傾斜平面と右側面部710d上部の傾斜平面とはほぼ同一面(以下、第1基準平面という)内に含まれている。つまり、左側面部710cの高さは右側面部710dの高さより低く形成されている。
また、可変入賞口画成部710は、左側面部710cおよび右側面部710dに連なって前面側に形成された前面部710aを有している。前面部710aの平面状の表面には、低い凹凸による飾り模様が施され、凸部は例えば金色に鍍金されている。このため、前面部710aは飾り部710aとも称する。
前面部710aの上部は、第1基準平面から所定距離をおいて第1基準平面に平行に直線状に傾斜する上端辺710iが設けられている。
前面部裏面710bは第1基準平面にほぼ直交する平面状に形成されている。前面部裏面710bの上端辺710i近傍には上端辺710iに沿って第1基準平面に平行に凹凸部900(不図示)が配置されている。凹凸部900については後述する。
左側面部710cおよび右側面部710dと前面部710aで囲む領域の下部には底面部が形成されている。底面部は、前面部裏面710bにほぼ直交し、左から右に向かって下に傾斜する底面部傾斜平面を有している。さらに底面部は、底面部傾斜平面に続く後方傾斜面710h(図220では不図示)を備えている。底面部傾斜平面は第1の傾斜角度を有する底面部第1傾斜平面710eと、底面部第1傾斜平面710eの下流に連続するとともに底面部第1傾斜平面710eよりも傾斜角度の小さい底面部第2傾斜平面710f(図220では不図示)とで構成されている。以下、底面部第2傾斜平面710fを含む平面を第2基準平面という。パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合、第2基準平面は水平面を挟んで第1基準平面のほぼ反対側にあり、第2基準平面と水平面とでなす角は、第1基準平面と水平面とでなす角にほぼ等しくなっている。底面部第2傾斜平面710fの下流には、前方から後方に向かって下に傾斜する後方傾斜面710hが設けられている。なお、傾斜平面は、一部が曲面状であってもよい。
可変入賞口画成部710の左側面部710c、右側面部710d、底面部第1傾斜平面710e、第2底面傾斜面710f、および非入賞球通路710gの各後端辺は、前面部裏面710bから一定の所定幅だけ後側で前面部裏面710bに平行な平面内に含まれている。
入賞装置基台720は図189に示す遊技盤200の右下所定位置にシャッタ式入賞装置700を位置決め固定する際に遊技盤200に唯一ねじ留めされる部材である。入賞装置基台720は、例えば透明樹脂材料により成型されて、下から右上に向かう端辺が遊技領域124の右下端辺の円弧形状に合わせた円弧形状を有している。入賞装置基台720は、基台平面部(ベース板)720a、シャッタ出没用開口部720b、入賞球通過用開口部720c、発光窓720d、720e、シャッタ収容屋根前部720f、および一般入賞球通路720gを有している。
入賞装置基台720の前面はほぼ全面が平面状に形成されている。前面上方の所定位置には第2可変入賞口235の一内面となる基台平面部720aが設けられている。基台平面部720aの右端の所定位置には遊技球が通過可能な大きさの開口が形成された入賞球通過用開口部720cが設けられている。可変入賞口画成部710の左側面部710c、右側面部710d、底面部第1傾斜平面710e、底面部第2傾斜平面710f、および非入賞球通路710gの各後端辺を基台平面部720aの表面の所定位置に位置合わせして、2本の取付ねじ714で基台平面部720a裏面側から可変入賞口画成部710を基台平面部720aの前側に固定して第2可変入賞口235が構成される。第2可変入賞口235は、前面部裏面710bと基台平面部720a表面とで所定幅でほぼ平行に配置された対向内壁が構成され、底面部第1傾斜平面710e、底面部第2傾斜平面710f、および後方傾斜面710h、さらに前面部裏面710bに垂直で上下方向に延びる右側面部710dの左壁面で、対向内壁を結ぶ底面部および側面部が構成される。また、前面部裏面710bを含む平面、基台平面部720aの表面を含む平面、底面部第1傾斜平面710eを含む平面、および右側面部710dの左壁面を含む平面が第1基準平面と交差して画定される第1基準平面内の閉領域で第2可変入賞口235の開口面(開口領域)が構成される。後方傾斜面710hは後方端辺が入賞球通過用開口部720cの下辺上にまで延びて固定される。
第2可変入賞口235の開口面と基台平面部720aの表面との交線の下方の基台平面部720aには、当該交線に平行に当該交線の左右方向の幅内で細長長方形の開口が3つ形成された発光窓720dが配置されている。また、当該交線の上方には、当該交線に平行に当該交線の左右方向の幅をわずかに超える幅で細長長方形の開口が形成されたシャッタ出没用開口部720bが配置されている。
基台平面部720aの表面下方であって、入賞装置基台720の円弧状端辺の上側には平滑性が比較的高い透明樹脂平面板が取付られた円形外形の発光窓720eが配置されている。入賞装置基台720の所定表面には、低い凹凸による飾り模様が施され、凸部は一部が例えば金色に鍍金され、他部は透過性を備え、凹部は例えば半透過性を有するように加工されている。
基台平面部720aの裏面であってシャッタ出没用開口部720bの上方には、シャッタ収容屋根前部720fが設けられている。シャッタ収容屋根前部720fの右側には一般入賞球通路720gが配置されている。一般入賞球通路720gの前側には一般入賞口226が配置されて入賞装置基台720裏面から2本の取付ねじ716で固定されている。入賞装置基台720の円弧状端辺の上端表面には、遊技領域124の右上方から流下してくる遊技球の進路を左下方に変更する球通路712が配置されて入賞装置基台720裏面から1本の取付ねじ718で固定されている。
照明部730は、例えば透明樹脂材料により一体成型されて、入賞装置基台720の裏面に形成された不図示の凹凸部に嵌め込まれて配置される形状を有している。照明部730は、光射出部730a、730b、入賞球通過用通路730c、および上側平面部730dを有している。
光射出部730aは、照明部730が入賞装置基台720の裏面に嵌め込まれると、基台平面部720aに開口された3つの発光窓720dに嵌め込まれるように3つの発光窓720dの開口輪郭に倣う突出部を有している。突出部の前部は、光射出部730aが発光窓720dに嵌め込まれると基台平面部720a表面にほぼ一致する平面形状に形成されている。突出部の前部平面の裏面には入射光を散乱させる微小プリズムが複数整列して配置されている。突出部内方には、例えばLED等の発光素子(不図示)が配置され、光射出部730aは、当該発光素子からの光を突出部前部平面から発光窓720dを介して第2可変入賞口235内に射出する。
光射出部730bは、照明部730が入賞装置基台720の裏面に嵌め込まれると、基台平面部720aの表面下方の円形外形の発光窓720eに嵌め込まれるように発光窓720eの開口輪郭に倣う突出部を有している。突出部の前部は、光射出部730bが発光窓720eに嵌め込まれると発光窓720e裏面にほぼ一致する平面形状に形成されている。突出部の前部裏面には入射光を散乱させる微小プリズムがランダムに複数配置されている。突出部後方には、例えばLED等の発光素子(不図示)が配置され、光射出部730bは、当該発光素子からの光を突出部前部平面から発光窓720eを介して前方に射出する。
入賞球通過用通路730cは、照明部730が入賞装置基台720の裏面に嵌め込まれると、基台平面部720aの右端の所定位置に開口された入賞球通過用開口部720cと前後方向に定距離を隔てて対向する。
照明部730が入賞装置基台720の裏面に嵌め込まれると、入賞球通過用通路730cと入賞球通過用開口部720cとの間の隙間を含む所定空間が形成され、当該所定空間に球検出センサ732が挟持されるようになっている。球検出センサ732は、球が通過可能な内径を有する開口部と、開口部を球が通過すると球検出信号を生成する電気回路部とを備えている。球検出センサ732の開口部は、入賞球通過用開口部720cと入賞球通過用通路730cとの間に配置されて、第2可変入賞口235から入球して入賞球通過用開口部720cに到達した遊技球を通過させて入賞球通過用通路730cに流下させる。
光射出部730aの上部の上側平面部730dは、照明部730が入賞装置基台720の裏面に嵌め込まれると、シャッタ出没用開口部720bの左右方向の下辺より所定距離低い位置に配置される。
基台カバー740は、例えば透明樹脂材料により一体成型されて、入賞装置基台720の裏面と組合わせて配置される。基台カバー740は、前面がほぼ平面形状のカバー面とカバー面の周囲のカバー面前側に所定高さで屹立する縁部を有している。カバー面の前面と縁部とで薄い凹部が形成される。カバー面の所定位置に入賞球通過用開口部740aと上側平面部740bとが形成されている。照明部730と球検出センサ732を入賞装置基台720の裏面に嵌め込んで、不図示の発光素子とそれらの配線類を凹部に収容して基台カバー740を入賞装置基台720の裏面に位置決めして3本の取付ねじ746で入賞装置基台720の裏面に固定する。
入賞球通過用開口部740aは照明部730の入賞球通過用通路730cの後方開口を露出させる位置に配置され、上側平面部740bは、シャッタ出没用開口部720bの左右方向の下辺にほぼ一致する位置に配置される。
シャッタ駆動用部材750、シャッタ駆動用ソレノイド760、およびシャッタ800は、シャッタ駆動系収容部770に収容される。シャッタ駆動系収容部770は、例えば透明樹脂材料により一体成型されて、前面が開口された箱形状をしている。前方から開口を見て左から右に順に、ソレノイド収容部770a、シャッタ駆動板収容部770b、球通路770c、およびセンサ収容部770dが区画されている。ソレノイド収容部770a、シャッタ駆動板収容部770b、および球通路770cの上方には、シャッタ収容部770eが区画され、シャッタ収容部770e上部はシャッタ収容屋根後部770fになっている。シャッタ収容屋根後部770fには放熱用のスリットが複数開口されている。
ソレノイド収容部770aには、シャッタ駆動用ソレノイド760が収容されている。シャッタ駆動用ソレノイド760は、ヨーク760a、コイル760b、可動鉄心760cを有している。コイル670bは例えばフェライト製のボビンに銅線が巻き回されている。ボビン内方の一端側に固定鉄心を配し、固定鉄心と例えば鉄製のヨーク760aとが磁気的に接続されている。ヨーク760aは中空の箱形状から対向2面を除去した構造を有している。ヨーク760aの上下対向2面の一面にコイル670bの固定鉄心が固定され、他面にはボビン内方の他端側が位置するようにコイル670bはヨーク760a内に設置されている。ヨーク760aの当該他面にはボビン内方の他端側が露出する開口が設けられている。開口を介しボビン内方に可動鉄心760cが挿通されている。可動鉄心670cの先端にはシャッタ駆動用部材750の揺動冶具750aの上端の把持部に差し込む把持用円板が固定されている。可動鉄心670cはコイル760bの内方で上下方向に移動可能に保持されている。コイル760bに電流を流さない状態で可動鉄心670cは不図示のばねにより下方に付勢されており、コイル760bに電流を流すことにより上方に移動する。これにより、可動鉄心670cの先端に取り付けられた揺動冶具750aが上下動するようになっている。
ソレノイド収容部770aの後壁面には、シャッタ駆動用ソレノイド760をソレノイド収容部770aに固定するための取付金具772が、2つの取付ねじ776で固定されている。シャッタ駆動用ソレノイド760のヨーク760aのソレノイド収容部770aの後壁と対面する側には2つのねじ穴が設けられている。ソレノイド収容部770aの後壁および取付金具772には当該2つのねじ穴に対応する位置に貫通孔がそれぞれ設けられている。この貫通孔を介して取付金具772の後側から2つの取付ねじ774をヨーク760aの2つのねじ穴にねじ込んでシャッタ駆動用ソレノイド760がソレノイド収容部770aに固定されている。
シャッタ駆動用部材750は、揺動冶具750aとシャッタ駆動板とを有している。揺動冶具750aは例えば黒色樹脂等で成型されている。シャッタ駆動板は例えば黒色樹脂等で一体成型され、軸部750bと、それぞれ板状の第1板部750c、第2板部750d、および第3板部750eを有している。
第1板部750cの下端左側面には、ソレノイド収容部770aに収容された揺動冶具750aの右側面に形成された案内溝内に突出して、当該案内溝で方向を規制されて移動可能な案内軸が形成されている。
第1板部750cの上端辺には左右側面からほぼ垂直に突出する軸を有する軸部750bが形成されている。第2板部750dの下端辺は第1板部750cの上端辺と一体となり軸部750bを共有している。第1板部750cに対し、第2板部750dは軸部750bで前側に所定角度で曲げられている。第3板部750eは第2板部750dの上端辺から第2板部750dの板面に平行に延びて形成されている。第3板部750eの板厚は第2板部750dの板厚より薄く形成されている。第3板部750eの上端辺は断面が円弧状に形成されている。
軸部750bから第3板部750e上端までの距離は、軸部750bから第1板部750cの案内軸までの距離より長く形成されている。
シャッタ駆動用部材750のシャッタ駆動板はシャッタ駆動板収容部770bに収容される。シャッタ駆動板収容部770bにはシャッタ駆動板の軸部750bの両軸を受ける軸受部が設けられている。シャッタ駆動板をシャッタ駆動板収容部770bに収容して軸部750bの両軸を軸受部に載置すると、シャッタ駆動板の第1乃至第3板部750c〜750eは軸部750bを回転中心として前後に回動(揺動)可能となる。
また、シャッタ駆動板をシャッタ駆動板収容部770bに収容して、第1板部750cの下端左側面に突出する案内軸はソレノイド収容部770aに収容された揺動冶具750aの右側面に形成された案内溝に差し込まれる。
シャッタ駆動用ソレノイド760の非駆動時には、可動鉄心670cの先端の揺動冶具750aはその底面がソレノイド収容部770aの底面に当接して停止している。この非駆動時の揺動冶具750aの案内溝内の案内軸の停止位置における第3板部750eの上端辺の位置を初期位置とする。
揺動冶具750aの案内溝は、揺動冶具750aが上昇すると、軸部750bを回転中心として第1板部750cの案内軸を前方向に回転移動させるように溝通路が形成されている。このため、シャッタ駆動用ソレノイド760に通電して可動鉄心670cを駆動して揺動冶具750aを所定距離上昇させると、揺動冶具750aの案内溝の上昇に伴い案内溝内の溝通路に倣って案内軸が移動して軸部750bを回転中心として第1板部750cを前方向に回転移動させる。これにより、軸部750bを挟んで第1板部750cの反対側に位置する第3板部750eの上端辺を初期位置から所定距離後方に移動させることができる。
シャッタ収容部770eには、収容したシャッタ800を前後に出没可能に保持するための一組の左右レール部材752、754が取り付けられている。左右レール部材752、754はそれぞれ例えば黒色樹脂等で成型されている。左レール部材752は、逆コ字状の凹型レール部と、凹型レール部の基端に設けられた取付端部とを有している。右レール部材754は、コ字状の凹型レール部と、凹型レール部の基端に設けられた取付端部とを有している。左右レール部材752、754は、シャッタ800の左右端辺をそれぞれ摺動可能に保持する余裕を持たせてシャッタ収容部770eの後壁面に2つの取付ねじ756、758でそれぞれ固定されている。また、左右レール部材752、754は、シャッタ式入賞装置700を組み立てたときに、シャッタ800がシャッタ出没用開口部720bから出没可能なように、左レール部材752より右レール部材754の方が上方に取り付けられている。
シャッタ(扉部材)800は、例えば透明樹脂部材で一体成型されて全体視において、薄板直方体形状をしている。シャッタ800は、シャッタ平面部800a、シャッタ先端部800b、および駆動用部材連結部800cを有している。シャッタ平面部800aはほぼ長方形平面を有しており、左右幅は第2可変入賞口235の開口面の左右幅よりわずかに広い幅を有している。シャッタ平面部800aの前側端辺から所定幅でシャッタ先端部800bが形成されている。シャッタ先端部800bは、シャッタ平面部800aの上平面の前側端辺から所定角度で前方に下降する傾斜上平面と、シャッタ平面部800aの下平面に一致して前方に延びる下平面を有している。傾斜上平面と下平面が交差する先端辺は所定の丸め加工が施されている。傾斜上平面と下平面とで挟む角は、例えば25度〜30度である。シャッタ800のシャッタ先端部800bを細く形成したので、シャッタ800と遊技球とが接触した時点の接点となる面積を減らして球噛みの可能性を低減させることができる。シャッタ先端部800bの上面側が傾斜しているので、凹凸部900の角部との間で遊技球が挟まりかけたときの力を逃がすことができる。
シャッタ平面部800aの後側端辺ほぼ中央部に駆動用部材連結部800cが設けられている。駆動用部材連結部800cは下側が開口してシャッタ駆動用部材750の第3板部750eの上端辺が差し込まれる凹部を有している。
シャッタ800の駆動用部材連結部800c側を後方にして左右レール部材752、754にシャッタ800の左右側面部を差し込みながら、駆動用部材連結部800cの凹部にシャッタ駆動用部材750の第3板部750eの上端辺を差し込んで、シャッタ800およびその駆動系が構成される。
シャッタ駆動系収容部770は、シャッタ駆動板収容部770bの右側に球通路770cが形成されている。また、球通路770cの右側にセンサ収容部770dが形成されている。センサ収容部770dには所定のセンサ762が配置されている。
シャッタ駆動用部材750、シャッタ駆動用ソレノイド760、およびシャッタ800等を収容したシャッタ駆動系収容部770は、入賞装置基台720の裏面にねじ留めされた基台カバー740の裏面に3本の取付ねじ748で基台カバー740に固定される。なお、基台カバー740の裏面の所定位置には、シャッタ駆動板の軸部750bの軸がシャッタ駆動板収容部770bの軸受部から脱落しないように軸受部の開口を塞ぐ閉鎖部が設けられている。また、シャッタ駆動系収容部770のシャッタ収容屋根後部770fの上面はシャッタ収容屋根前部720fの上面にほぼ一致している。
図221は組み立てられたシャッタ式入賞装置700の斜視図である。図221(a)、(b)共に、シャッタ式入賞装置700の前方から後方を図左下から右上に向かって示している。図221(a)は、シャッタ800が現出して第2可変入賞口235の開口面を塞いでいる状態を示している。図221(a)に示す状態は、シャッタ駆動用ソレノイド760が非駆動状態で可動鉄心670cがばねにより下方に押されて第3板部750eが初期位置で駆動用部材連結部800cを介してシャッタ800を前方に押している状態である。これにより、シャッタ出没用開口部720bからシャッタ800が現出して、シャッタ先端部800bが前面部裏面710bに接触し、第2可変入賞口235の開口面を塞いで第2可変入賞口235を閉鎖状態にしている。
また、シャッタ先端部800bの左端は非入賞球通路710gの上方に、右端は右側面部710dの上方に一部がかぶるように現出して第2可変入賞口235の開口面の閉鎖を行っている。シャッタ平面部800aは、右から左に向かって下降するように傾斜しており、球通路として機能する。第2可変入賞口235の開口面上方のスペースを極力広く取っているので、シャッタ800の閉鎖時にシャッタ800の上部に乗った遊技球を速やかに流下させることが可能となっている。例えば、球通路712に達した球はバウンドしたり転がったりしながら第2可変入賞口235上のシャッタ平面部800aを通過して、非入賞球通路710gを転がったり跳び越したりして左下方に流下する。
図221(b)は、シャッタ800が退出して第2可変入賞口235の開口面が現れている状態を示している。図221(b)に示す状態は、シャッタ駆動用ソレノイド760が駆動状態でばねの力より電磁石の磁力が勝り可動鉄心670cが上昇して、第3板部750eの上端辺が初期位置から後方に移動して駆動用部材連結部800cを介してシャッタ800を後方に引っ張っている状態である。この状態で、シャッタ出没用開口部720bの後方にシャッタ800が退出して、第2可変入賞口235の開口面が現れて第2可変入賞口235が開放されている。このように、シャッタ800は、可変入賞口画成部710の左側面部710cの左上端辺と右側面部710dの右上端辺、および前面部710aの上端辺710iを含む空間S内に出没可能になっている。図221(b)に示すように第2可変入賞口235の開口面が現れている場合は、例えば球通路712に達した球はバウンドしたり転がったりしながら高確率で空間Sおよび開口面を通過して第2可変入賞口235に入球する。
特図1または特図2始動口230、232に入球があり特図1または特図2の関連抽選処理(図193のステップS229、S231)により当否判定結果が15R特別大当りとなると、主制御部300は当該特図変動遊技の終了後の大当り遊技において特図1または特図2の状態更新処理(図193のステップS225、S227)によりシャッタ800の出没動作の制御を行う。この際に、第1副制御部400の制御(図194のステップS315等)に基づき、大当り遊技中に、第2可変入賞口235の開口面の後下側に臨んでいる光射出部730aからの発光および光射出部730bからの発光によりシャッタ式入賞装置700が光る演出が行われる。
なお、同図に示すシャッタ式入賞装置700に、他の入球手段(入賞口)が設けられてもよい。
図222は組み立てられたシャッタ式入賞装置700を示している。図222(a)は、シャッタ式入賞装置700を上方から右後方にずれた位置から見た斜視図であって、シャッタ式入賞装置700の前側を図左方に示し、左側を図上方に示している。図222(b)は、シャッタ式入賞装置700を直上から見た状態であって、シャッタ式入賞装置700の前側を図左方に示し、左側を図上方に示している。図222(a)、(b)は共にシャッタ800がシャッタ出没用開口部720b内に没して第2可変入賞口235(または第1可変入賞口234、以下同様)の開口面が露出した図221(b)の状態を示している。
図222(a)、(b)に示すように、前面部裏面710bの上端辺710i近傍に上端辺710iにほぼ平行に延びる凹凸部900が形成されている。凹凸部900は空間S内でシャッタ800の現出位置よりも上部に形成されている。凹凸部900は、例えば可変入賞口画成部710と一体的に成型され、上端辺710iに沿って延びる凸状の梁部の上面に略同一形状の斜面部が一列に離散的に複数配置された構造を有している。斜面部は前面部裏面710bの上端辺710i寄りから後下方に向かって延びる傾斜平面を有しており、当該傾斜平面を一側面とする三角柱の概略形状をしている。この形状は凹凸部900で左右方向に形成される。この形状により、上方から流下してきた遊技球が当該傾斜平面に当たると遊技球を第2可変入賞口235の後側に落下させることができる。また、前面部裏面710bと凸状梁部下面の角部が凹凸部900の凹部となっている。凹凸部900の詳細については図198を用いて後程説明する。
図222(a)、(b)に示すように、前面部裏面710bと右側面部710dの左壁面との交差角部には前面部裏面710bにほぼ垂直に平面状の板状部の球整列第1部材910が形成されている。球整列第1部材910は凹凸部900の下方で例えば前面部裏面710bおよび右側面部710dの左壁面と一体的に成型されている。球整列第1部材910は、右側面部710dの左壁面から前面部裏面710bに対し所定距離隔てて左方に平
行に延びる後端辺と、後端辺から左前方に延びて前面部裏面710bと接する直線状の斜端辺とを有している。
前面部裏面710bと基台平面部720aの表面との間の幅は、例えば、遊技球の直径(11mm)の1.3倍〜1.6倍程度であり好適には1.5倍程度になっている。同様に、球整列第1部材910の前面部裏面710bから後端辺までの幅は、例えば、遊技球の直径の0.3倍〜0.5倍程度であり好適には0.4倍程度に設定されている。このため、球整列第1部材910の板状部が前面部裏面710b側から遊技球1/2個分よりも小さく突出形成されているので、球整列第1部材910上に遊技球が乗り上げてしまわないようになっている。また、遊技球の転動による側面側の摩擦を軽減可能となる。
図222(b)に示すように、直上から見た球整列第1部材910の後端辺の長さは、例えば、遊技球の直径の1.3倍〜1.6倍程度であり好適には1.5倍程度である。同様に、球整列第1部材910の斜端辺の長さは、例えば、遊技球の直径の0.6倍〜1.0倍程度であり好適には1.0倍程度である。図222(b)に示すように直上から見ると、後方傾斜面710hは球整列第1部材910の後端辺で一部が隠されて遊技球1個分が載置可能な略正方形に観察される。
球整列第1部材910の後端辺や斜端辺に遊技球が接触することにより、底面部第1傾斜平面710e、底面部第2傾斜平面710f、および後方傾斜面710hの底面傾斜部で構成される球通路の下流側における遊技球の転動可能な幅(または領域)を徐々に狭くして流下する球を整列させることができる。これにより、球検出センサ732に向かって、球検出センサ732に近づくにつれて遊技球を整列させることが可能になる。また、第2可変入賞口235内の球通路の球詰まりを解消することができる。
図222(a)、(b)に示すように、球整列第1部材910と交差して平面状の薄板状の球整列第2部材920が形成されている。球整列第2部材920は、後方傾斜面710hから立上がって右側面部710dの左壁面にほぼ平行で前面部裏面710bにほぼ垂直に形成されている。球整列第2部材920は、例えば、前面部裏面710b、球整列第1部材910、および後方傾斜面710hと一体的に成型されている。球整列第2部材920は、後方傾斜面710hから前面部裏面710bに対し所定距離隔てて上方に平行に延びる後端辺と、後端辺上端部から前方に延びて前面部裏面710bと接する直線状の上端辺とを有している。
球整列第2部材920の前面部裏面710bから後端辺までの幅は、球整列第1部材910のそれとほぼ同一である。球整列第2部材920の右側面部710dの左壁面からの距離は、例えば遊技球の直径の0.3倍〜0.5倍程度であり好適には0.4倍程度である。このため、球整列第2部材920上に遊技球が乗り上げてしまわないようになっている。
球整列第1部材910は底面部第1傾斜平面710eの上方から下流側の右側面部710dの左壁面に連なって形成されるとともに、球整列第2部材920は下流側の右側面部710dの左壁面から遊技球1/2個分よりも短い距離となる位置に突出形成している。これにより、右側面部710dの左壁面と球整列第2部材920の間に遊技球が乗ってしまうことを防止可能な場合がある。
球整列第2部材920の上端辺や後端辺に遊技球が接触することにより、後方傾斜面710h上方に遊技球が滞留したり、球整列第1部材910上側からの遊技球の入賞により、球整列第1部材910の上方に遊技球が載ってしまうことを解消することが可能となる。
<<実施形態3>>
図223〜図224を参照して、可変入賞口ユニット840および可変入賞口ユニット840の球通路842の他の形態について説明する。
図223は、不図示の扉部材が開放位置にある場合の可変入賞口ユニット840を示す図であり、図223(a)(c)が上面図であって、図217(a)に相当する図(球通路842)の下面(底面)848を視認する図)である。また図223(b)は前面側(遊技者側)から見た可変入賞口ユニット840の透過側面図である。
図223(a)(b)に示すように、可変入賞口ユニット840には、扉部材(不図示)が開放位置にあるときに可変入賞口ユニット840に進入した遊技球を所定位置まで案内するための球通路842(844、846、848、850、852)が設けられている。球通路842は、前面側(遊技者側)側面844と、これと対向する背面側側面846と、下面848と、左側側面850と、右側側面852とによって五方を囲まれて構成されている。すなわち、下面848に対向する部位は、扉部材によって開放または閉鎖される開口部860とされている。開口部860の長手方向の両端は、ここでは右側側面852と左側側面850である。またここでは一例として、図220〜図222に示したようなシャッタ式の可変入賞口ユニット840を示しており、扉部材は下面848に対向する部位において、例えば、背面側側面846と前面側側面844の間を移動して、開放位置と閉鎖位置の間でスライド可能となっており、図示の状態は、扉部材が開放位置にある場合を示している。
可変入賞口ユニット840の右側側面852よりの背面側側面846には、入球センサ854が設けられている。入球センサ854は、同図(b)の側面視において略円形状の球通路854aを有し、球通路854aは、可変入賞口ユニット840の右側側面852の近傍に位置している。
また、同図(b)に示すように、可変入賞口ユニット840の左側側面850には、傾斜面850cが形成されている。傾斜面850cは可変入賞口ユニット840の上面(開口部860)から球通路842の下面848に向かうにつれて突出量が増加するような勾配を有している。また下面848は、傾斜部848aと、段差部848bと、平坦部848cを有している。傾斜部848aは、左側側面850(傾斜面850c)の下端部からから右側側面852方向に向かって下方に傾斜しており、その傾斜角度は傾斜面850cの傾斜角度より小さい。傾斜部848aの右側端部には段差部848bが形成されて、下段となる位置に平坦部848cが形成されている。平坦部848cは、入球センサ854の球通路854aの前方に位置し、球通路854aは、段差部848bと右側側面852の間に位置している。
また、前面側側面844の下端部には、可変入賞口ユニット840の球通路842に向かって突出する誘導凸部868が設けられている。誘導凸部868は、球通路842の下面上を左側側面850から右側側面852に向かって転動する遊技球を、背面側側面846の方向に導くようにしており、これにより遊技球はスムーズに入球センサ854の球通路854aに進入可能となる。
本実施形態の開口部幅W0は、開口部860の長手方向LDの距離であり、左側側面850(傾斜面850c)の上端部から右側側面の上端までの距離をいい、開口部幅W0の長手方向LDにおける中央(中心線)を、開口部中心線860cという。
誘導凸部868と、段差部848bと平坦部848c、および入球センサ854の球通路854aは、開口部中心線860cと右側側面852の間に設けられる。
つまり入球センサ854(入球を検知する球通路854a)は、開口部中心線860cよりも右側端部856aに近い位置(開口部中心線860cよりも右側端部856a側に寄った位置)に設けられる。より詳細には、球通路854aの中心から右側端部856aまでの開口部860の長手方向LDの距離は、第1の距離LL1であり、開口部中心線860cから右側端部856aまでの開口部860の長手方向LDの距離は、第2の距離LL2であり、第2の距離LL2は、第1の距離LL1よりも長い距離である。
またここでは、球通路854aの中心から開口部中心線820cまでの開口部820の長手方向LDの距離は、第2'の距離LL2'であり、第2'の距離LL2'は、第1の距離LL1よりも長い距離である。なお、球通路854aは、開口部中心線820cより右側で開口部中心線820cと右側側面852の間に配置されていればよく、第1の距離LL1が第2'の距離LL2'より長くてもよい。
同図(c)に示すように、可変入賞口ユニット840は、第1球通路領域862(左下がりの斜線ハッチングの領域)、第2球通路領域864(横縞ハッチングの領域)、および第3球通路領域866(右下がりの斜線ハッチングの領域)を有し、可変入賞口ユニット840の長手方向LDに沿って左側側面850から、第2球通路領域864、第1球通路領域862、第3球通路領域866がこの順で並んでいる。
第1球通路領域862は、開口部中心線860cと入球センサ854(球通路854a)の間に配置され、開口部860を介して遊技者から視認可能な位置に設けられている。また第1球通路領域862は、第1球通路幅W1を有する領域を少なくとも含む。第1球通路幅W1は同図において誘導凸部868の先端から、これと対向する背面側側面846までの可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける距離(幅)である。
第2球通路領域864は、第1球通路領域862と左側端部856bの間に配置される。第2球通路領域864は、開口部860(可変入賞口ユニット840)の長手方向LDにおいて、第2球通路幅W2を有する領域を少なくとも含む。第2球通路幅W2は第1球通路領域862との隣接部から左側側面850(傾斜面850cの上端部)端部までの水平方向の距離(可変入賞口ユニット840の長手方向LDにおける距離)である。第2球通路幅W2は、第1球通路幅W1よりも大きく、遊技球の直径の2倍よりも大きく、開口部幅W0より小さい。また、第2球通路領域864は、可変入賞口ユニット840の扉部材(不図示)が開放位置にある場合(図示の状態の場合)に、遊技者から少なくとも視認容易なものである。
第3球通路領域866は、第1球通路領域862と入球センサ854の間で、第1球通路領域862よりも入球センサ854(球通路854a)に近い位置に設けられる。より詳細には、球通路854aの中心854cから第1球通路領域862(例えば、第1球通路領域822の可変入賞口ユニット840の長手方向LDにおける中心862c)までの当該長手方向LDの距離は、第3の距離LL3であり、球通路854aの中心854cから第3球通路領域866(例えば、第3球通路領域866の可変入賞口ユニット840の長手方向LDにおける中心866c)までの、当該長手方向LDの距離は、第4の距離LL4であり、第4の距離LL4は、第3の距離LL3よりも短い距離である。
また、第3球通路領域866は、第3球通路幅W3を有する領域を少なくとも含む。第3球通路幅W3は同図において背面側側面846から、これと対向する前面側側面844までの可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける距離(幅)である。また第3球通路幅W3は、可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける第3球通路領域866の最大幅であり、第1球通路領域862の第1球通路幅W1および、遊技球の直径よりも大きい。
また、第2球通路領域864は、第1球通路領域862よりも、左側端部856b側に設けられた領域であり、第4球通路幅W4を有する領域(幅広部864a)を少なくとも含む。第4球通路幅W4は、背面側側面846から、これと対向する前面側側面844までの可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける距離(幅)である。また第4球通路幅W4は、可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける第2球通路領域864の最大幅であり、第1球通路領域862の第1球通路幅W1よりも大きい。またここでは、第3球通路幅W3と第4球通路幅W4は同等である。
入球センサ854の球通路(センサ孔)854aは第5球通路幅W5を有する。第5球通路幅W5は、球通路854aの最大幅である。ここでは一例として球通路854aのX軸方向の中心を通る径が最大の径となっている。第1球通路領域822の第1の球通路幅W1は、第5の球通路幅W5よりも小さい幅である。
なお、本実施形態の誘導凸部868は、前面側(遊技者側)側面844の一部が背面側側面846方向に突出したものである。しかしこれに限らず、誘導凸部868は下面848(傾斜部848a)の一部が上方に突出したものであってもよい。また、背面側側面846から前面側側面844方向に突出する誘導凸部868であってもよい。また、遊技者側と反対側の壁部に凸部が設けられたものであってもよい。
また、本実施形態の第1球通路領域862は、誘導凸部868と背面側側面846で挟まれた第1球通路幅W1の領域と、誘導凸部868の周囲で遊技球の直径よりも幅が広い領域(同図(c)における誘導凸部868の左右の領域)と、誘導凸部868とが含まれた領域である。しかしこれに限らず、第1球通路領域862は、誘導凸部868と背面側側面846で挟まれた第1球通路幅W1の領域のみでもよいし、遊技球の直径よりも広い幅の領域を含んでもよいし、遊技球の直径よりも狭い幅の領域のみを含んでもよいし、誘導凸部868を含まない領域であってもよい。
また、本実施形態では、第1球通路領域862と第2球通路領域864とが隣接しているが、これに限らず、第1球通路領域862と第2球通路領域864とは、隣り合う位置に設けられた領域であってもよく、第1球通路領域862と第2球通路領域864の間に他の領域が設けられていてもよい。
また、本実施形態では、第1球通路領域862と第3球通路領域866とが隣接しているが、これに限らず、第1球通路領域862と第3球通路領域866とは、隣り合う位置に設けられた領域であってもよく、第1球通路領域862と第2球通路領域864の間に他の領域が設けられていてもよい。
なお、第3球通路幅W3は、第4球通路幅W4と異なる通路幅であってもよく、第3球通路幅W3が第4球通路幅W4よりも大きい通路幅であってもよく、逆であってもよい。
図224は、第2実施形態の可変入賞口ユニット840を遊技球Bが転動する様子を示す図であり、同図(a)〜(f)が図223(a)に対応する上面図であり、同図(A)〜(F)が図223(b)に対応する透過側面図である。
同図に示すように、遊技球Bは扉部材(不図示)が開放位置にあるときに、左側端部856bよりの開口部860から進入し、左側側面850の傾斜面850cに沿って転動し(同図(a)、(A))、その後下面848の傾斜部848aに沿って左側側面850から右側側面852向かって転動して誘導凸部868に達する(同図(b)、(B))。第1球通路領域862では誘導凸部868と背面側側面846間の第1球通路幅W1が遊技球Bの直径よりも小さいため、遊技球Bは誘導凸部868と衝突してこれに乗り上げる(同図(c)、(C))。その後遊技球Bは、下面848の段差部848bを通過して(同図(d)、(D)、(e)、(E))平坦部848cに達し、入球センサ854の球通路854aに進入する(同図(f)、(F))。
左側側面850の傾斜面850cおよび、下面848の傾斜部848aは、可変入賞口ユニット840の球通路842に進入した遊技球Bを、左側端部856bから右側端部856aに向かって転動させ、右側端部856a近傍に配置された入球センサ854の球通路854aの方向に円滑かつ確実に案内するようにしている。
また、入球センサ854の球通路854aの近傍には、誘導凸部868と段差部848bが設けられている。遊技球Bは誘導凸部868に衝突するとともにこれを乗り越え、さらに段差部848bを通過して平坦部848cに落下することにより、その転動する速度(勢い)が適度に減衰される。これにより、入球センサ854の球通路854aに向けて円滑かつ確実に遊技球Bが案内されるとともに、遊技球Bが右側側面852に衝突して跳ね返り、後続の遊技球Bとも衝突するなどして、球通路854aの前方で球詰まりを起こすことを回避している。
<<実施形態4>>
図225を参照して、第2実施形態に示した可変入賞口ユニット840および可変入賞口ユニット840の球通路842の他の形態について説明する。
図225は、不図示の扉部材が開放位置にある場合の可変入賞口ユニット840を示す図であり、図225(a)(c)が上面図であって、図225(b)は前面側(遊技者側)から見た可変入賞口ユニット840の透過側面図である。なお、ここでは第2実施形態と異なる構成について主に説明し、第2実施形態と同一構成要素は同一符号で示し、その説明を省略する。
本実施形態では、下面848の一部(傾斜部848aの右側端部の一部)に上面視(同図(a))において、前面側側面844および背面側側面846のいずれからも離間した位置に、矩形状の切欠き部870を設けて、段差部848bの形状を上面視において凹凸状とし、これを誘導凸部872としている。切欠き部870は、可変入賞口ユニット840の長手方向LDにおける幅870W1も、可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける幅870W2も、遊技球Bの半径(WB/2)より小さく、例えばそれぞれ5mm程度である。なお、幅870W1、870W2は遊技球Bの半径と同程度であってもよい。
この場合、同図(c)に示すように、第1球通路領域862は切欠き部870と、切欠き部870の前面側の段差部848b(前面側誘導凸部872a)と背面側の段差部848b(背面側誘導凸部872b)を含む領域である。また、前面側誘導凸部872a、切欠き部870、背面側誘導凸部872bそれぞれの、可変入賞口ユニット840の短手方向SDの幅がそれぞれ、第1球通路幅W11、W12、W13である。
また、第2球通路領域864は、第1球通路領域862と左側側面850の間の領域であり、第2球通路幅W2は、可変入賞口ユニット840の長手方向LDにおける第2球通路領域864の長さである。
また、第3球通路領域866は、第1球通路領域862と右側側面852の間の領域であり、第3球通路幅W3は、前面側側面844とこれに対向する背面側側面846の間の距離である。
また、入球センサ854の球通路(センサ孔)854aの第5球通路幅W5は、一例として、球通路854aのX軸方向の中心を通る最大の径である。
本実施形態の第1球通路領域862は、第1球通路幅W11、W12、W13の領域と、誘導凸部872の周囲で遊技球Bの直径WBよりも幅が広い領域(同図(c)における誘導凸部872の左右の領域)と、誘導凸部872とが含まれた領域である。しかしこれに限らず、第1球通路領域862は、第1球通路幅W11、W12、W13の領域のみでもよいし、遊技球の直径よりも広い幅の領域を含んでもよいし、遊技球の直径よりも狭い幅の領域のみを含んでもよいし、誘導凸部872を含まない領域であってもよい。
また、本実施形態では、第1球通路領域862と第2球通路領域864とが隣接しているが、これに限らず、第1球通路領域862と第2球通路領域864とは、隣り合う位置に設けられた領域であってもよく、第1球通路領域862と第2球通路領域864の間に他の領域が設けられていてもよい。
また、本実施形態では、第1球通路領域862と第3球通路領域866とが隣接しているが、これに限らず、第1球通路領域862と第3球通路領域866とは、隣り合う位置に設けられた領域であってもよく、第1球通路領域862と第3球通路領域866の間に他の領域が設けられていてもよい。
図226は、第3実施形態の可変入賞口ユニット840を遊技球Bが転動する様子を示す図であり、同図(a)〜(e)が図223(a)に対応する上面図であり、同図(A)〜(E)が図223(b)に対応する透過側面図である。
同図に示すように、遊技球Bは扉部材(不図示)が開放位置にあるときに、左側端部856bよりの開口部860から進入し、左側側面850の傾斜面850cに沿って転動し(同図(a)、(A))、下面848の傾斜部848aに沿って左側側面850から右側側面852向かって転動して(同図(b)、(B))誘導凸部872に達する(同図(c)、(C))。上面視において凹凸状に切欠き部870が設けられた段差部848bからなる誘導凸部872は遊技球Bをわずかに保持する。その後遊技球Bは、平坦部848cに達し、入球センサ854の球通路854aに進入する(同図(d)、(D)、(e)、(E))。
同図(c)、(C)の状態において、誘導凸部872(切欠き部870)が大きすぎると遊技球Bの保持量が大きくなり、遊技球Bの転動が停止し、球詰まりの原因となる場合があるが、本実施形態では切欠き部870の幅870W1、870W2はいずれも遊技球Bの半径より小さいため、遊技球Bの転動する速度(勢い)が適度に減衰される。これにより、入球センサ854の球通路854aに向けて円滑かつ確実に遊技球Bが案内されるとともに、遊技球Bが右側側面852に衝突して跳ね返り、後続の遊技球Bとも衝突するなどして、球通路854aの前方で球詰まりを起こすことを回避している。
<変形例1>
図227は、第2実施形態の誘導凸部868の他の形態を示す図である。図227は、不図示の扉部材が開放位置にある場合の可変入賞口ユニット840を示す図であり、図227(a)が上面図であり、図227(b)は前面側(遊技者側)から見た可変入賞口ユニット840の透過側面図である。
誘導凸部868は、前面側側面844に接していなくてもよく、同図に示すように、前面側側面844、背面側側面846のいずれからも離間した位置に設けられるものであってもよい。
この場合、第1球通路領域862は第1球通路幅W11、W12を含む。第1球通路幅W11は、誘導凸部868から前面側側面844までの、可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける長さであり、第1球通路幅W12は、誘導凸部868から背面側側面846までの、可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける長さである。
そして、第1球通路領域862は、遊技球Bの直径よりも小さい幅(第1球通路幅W11、W12)の領域の他に遊技球Bの直径よりも大きい幅WZの領域を含んでいるが、遊技球Bの直径よりも小さい幅の領域の他に遊技球Bの直径と同じ幅の領域を含んでもよいし、遊技球Bの直径よりも小さい幅の領域の他に遊技球Bの直径よりも幅の狭い他の領域を含んでもよい。
図228は、第3実施形態の誘導凸部872の他の形態を示す図である。図228は、不図示の扉部材が開放位置にある場合の可変入賞口ユニット840を示す図であり、図228(a)が上面図であり、図228(b)は前面側(遊技者側)から見た可変入賞口ユニット840の透過側面図である。
誘導凸部872は、背面側側面846に隣接した位置に設けられてもよい。すなわち、背面側側面846の下面(底面)848の一部に、切欠き部870と段差部848bからなる誘導凸部872が形成される。
この場合、第1球通路領域862の第1球通路幅W1は、誘導凸部872から背面側側面846までの、可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおける長さであり、第1球通路幅W1は、遊技球Bの半径よりも小さい。
そして、第1球通路領域862は、遊技球Bの直径よりも小さい幅(第1球通路は阿波W1)の領域の他に遊技球Bの直径よりも大きい幅WZの領域を含んでいるが、遊技球Bの直径よりも小さい幅の領域の他に遊技球の直径と同じ幅の領域を含んでもよいし、遊技球Bの直径よりも小さい幅の領域の他に遊技球の直径よりも幅の狭い他の領域を含んでもよい。
なお、この場合の誘導凸部872は、前面側側面844に隣接した位置に設けられてもよい。
また、第2実施形態の誘導凸部868、第3実施形態の誘導凸部872は、上面視において矩形状で、立方体又は直方体状に(誘導凸部868,872の壁面が垂直に)構成された場合を例に説明したが、これに限らず、誘導凸部868,872の壁面が傾斜面で構成されてもよい。その場合、誘導凸部868,872の傾斜面の勾配が垂直より小さい傾斜面であってもよいし、垂直より大きい傾斜面(オーバーハングの傾斜面)であってもよいし、これらを含んだ形状であってもよい。
<<実施形態5>>
図229を参照して、可変入賞口ユニットの他の形態について説明する。図229は、本実施形態に係る可変入賞口ユニット880の一例を示す図であり、同図(a)は外観斜視図であり、同図(b)は上面図であり、同図(c)は同図(b)のA−A線断面図であり、同図(d)は正面図であり、同図(e)は同図(d)のB−B線断面図である。また、同図においては、不図示の扉部材が開放位置にある場合の可変入賞口ユニット880を示す図である。また、図230は、図229(e)に対応する断面図である。
図229に示すように、可変入賞口ユニット880には、扉部材(不図示)が開放位置にあるときに可変入賞口ユニット880に進入した遊技球を所定位置まで案内するための球通路882(884、886、888、890、892)が設けられている。球通路882は、左側側面884と、これと対向する右側側面886と、下面(底面)888と、これに対向する上面890、背面側側面892とによって五方を囲まれて構成されている。すなわち、背面側側面892に対向する部位は、扉部材によって開放または閉鎖される第1開口部894とされている。
左側側面884は球通路882の中央方向に向かって突出するような湾曲部884aと平面部884bを含んで構成される。同様に、右側側面886は球通路882の中央方向に向かって突出するような湾曲部886aと平面部886bを含んで構成される。湾曲部884a、886aにより、球通路882は、第1開口部894から背面側に向かうにつれて、第1開口部894の長手方向LDの幅Wが徐々に狭まる形状となっている。また平面部884b、886bとは互いに平行になるように対向して配置され、背面側側面892とともに矩形状の空間SPを構成している。そして当該矩形状の空間SPにおいて、背面側側面892に対向する部位は、第2開口部896とされている。第2開口部896には、扉部材は設けられず、常に開放状態となっているが、開放状態と閉鎖状態の間を移動可能な扉部材が設けられていてもよい。また、ここでは右側側面886の平面部886bと背面側側面892との近傍に、入球センサの球通路898aが設けられる。また同図での図示は省略するが、球通路898aを通過した遊技球を検出する入球センサが設けられている。
さらにこの例では、第2開口部896に誘導凸部900が設けられている。誘導凸部900は左側側面884の下端部に、球通路882に突出するように設けられた直方体形状の凸部である。しかしこれに限らず、誘導凸部900は、傾斜面を有する形状であってもよい。また誘導凸部900は、右側側面886から突出するように設けられてもよく、その場合入球センサ898は、左側側面884の平面部884bと背面側側面892との近傍に設けられてもよい。また、誘導凸部900は、左側側面884および右側側面886のいずれからも離間して、第2開口部896の中央付近に設けられてもよい。更に誘導凸部900は、左側側面884(または右側側面886)や下面888に切欠きを設けて凹凸形状の部位であってもよい。
この例では、左側側面884の湾曲部884aおよび右側側面886の湾曲部886aとによって、第1開口部894にいずれの方向から遊技球が進入した場合であっても、最奥部に位置する入球センサの球通路898aにほぼ均等に遊技球を誘導することが可能となっている。また、可変入賞口ユニット880の最奥部に球通路898aが設けられるため、第1開口部894の左方向および右方向のいずれから遊技球が進入した場合であっても、球通路898a(入球センサ)までの距離を稼ぎ、遊技球が滞留することによってオーバー入賞を誘発し易くなっている。
このような構成において、左側側面884に設けた誘導凸部900によって、最奥部の右側に配置された球通路898aに、よりスムーズに遊技球を進入させることができる。例えば、誘導凸部900を配置しない場合には、第1開口部894の右方向から進入した遊技球は、最奥部の右側に配置された球通路898aには直接的に進入しにくく、左側側面884の平面部884bや背面側側面892等に衝突したのち、球通路898aに進入する可能性が高くなる。このとき遊技球が転動する速度によっては、平面部884b、886b、背面側側面892と衝突を繰り返し、球詰まりが発生する恐れもある。このような場合、左側側面884に誘導凸部900を設けることにより、第1開口部894の右方向から進入した遊技球がこれに衝突して転動の勢いが適度に減衰される可能性が高くなるため、球詰まりを防いで、入球センサに遊技球を進入させやすくすることができる。また誘導凸部900に衝突して方向を転換した遊技球が直接、入球センサに進入する可能性も高めることができる。
一方、第1開口部894の左方向から進入した遊技球が、誘導凸部900に衝突した場合、その転動方向が変化したり、転動する速度が低くなることによって、球通路898a(入球センサ)までの到達時間を稼ぐことができ、オーバー入賞を誘発する可能性を高めることができる。
図230に示すように、この場合の第1開口部894の幅W0は、左側側面884の前方側端部から右側側面886の前方側端部までの、第1開口部894の左側端部894bから右側端部894aまでの長手方向LDの距離である。
また、球通路882は、第1球通路領域902(左下がりの斜線ハッチングの領域)、第2球通路領域904(横縞のハッチングの領域)および第3球通路領域906(縦島のハッチングの領域)を有している。第1球通路領域902は誘導凸部900と、誘導凸部900の前面側の領域と背面側の領域とを含む領域である。また、誘導凸部900から右側側面886までの、第1開口部894の長手方向LDの幅が、第1球通路幅W1である。第2球通路領域904は、第1開口部894と第1球通路領域902の間の領域であり、第2球通路幅W2は、第1開口部894から第1球通路領域902の端部までの、可変入賞口ユニット880の前面側から背面側に向かう方向(奥行き方向DDという)の距離である。また、第3球通路領域906は、第1球通路領域902と背面側側面892の間の領域であり、第3球通路幅W3は、第1球通路領域902の端部から背面側側面892までの奥行き方向DDの距離である。
また、入球センサの球通路(センサ孔)898aの第5球通路幅W5は、一例として、球通路898aの最大径(第1開口部894の長手方向LDに平行な直径)である。
以上、複数の可変入賞口ユニットについて説明したが、少なくとも大当りの場合に、遊技球を遊技領域124の右側に打ち出す(いわゆる、右打ちをする)ように球発射ハンドル134の操作量を調整して遊技を行わせる遊技台(パチンコ機)においては、右打ちに特化した形状の可変入賞口ユニットを設けると好適である。
例えば、図212に示すように、本実施形態では、遊技盤200の右下に第2可変入賞口235を配設しており、遊技領域124の右側を狙って遊技球を打ち出した場合には、第1可変入賞口234よりも第2可変入賞口235に遊技球が入球しやすくなるように構成されている。そしてこのような場合は、第2可変入賞口235の左側上方から遊技球が進入する可能性よりも、第2可変入賞口235の右側上方から遊技球が進入する可能性が高くなる。このような構成においては、例えば、図216、図217に示すような実施形態2の可変入賞口ユニット260を設けるとよい。
これにより、可変入賞口ユニット260の球通路274を転動する遊技球を入球センサ264まで誘導し易くすることができる。また、入賞する遊技球によっては、入球センサ264までの距離を伸ばして入球センサ264で検知されるまでの時間を延長できる場合もあるので、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができる。
同様に、少なくとも大当りの場合に、遊技球を遊技領域124の左側に打ち出す(いわゆる、左打ちをする)ように球発射ハンドル134の操作量を調整して遊技を行わせる遊技台(パチンコ機)においては、左打ちに特化した形状の可変入賞口ユニットを設けると好適である。
例えば、図212に示すように、遊技盤200の中央下方に第1可変入賞口234を配設することで、遊技領域124の左側を狙って遊技球を打ち出した場合には、第1可変入賞口234に遊技球が入球しやすくなる。このような場合は、第1可変入賞口234の右側上方から遊技球が進入する可能性よりも、第1可変入賞口234の左側上方から遊技球が進入する可能性が高くなる。このような構成においては、例えば、図223〜図228に示すような実施形態3の可変入賞口ユニット840を設けるとよい。
これにより、可変入賞口ユニット840の球通路842を転動する遊技球を入球センサ854まで誘導し易くすることができる。また、入賞する遊技球によっては、入球センサ854までの距離を伸ばして入球センサ854で検知されるまでの時間を延長できる場合もあるので、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができる。
また、左打ち用としては、図229に示す実施形態4の可変入賞口ユニット880を用いても好適である。図229の可変入賞口ユニット880は、上述したように、遊技球が第1開口部894の左方向から進入した場合であっても、右方向から進入した場合であっても、遊技球を入球センサ898まで誘導し易くなり、また、遊技球によっては、入球センサ898までの距離を伸ばして入球センサ898で検知されるまでの時間を延長できる場合もあるので、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができる。
また、図199〜図211および図216〜図219で説明している可変入賞口ユニット260は、左打ち用、右打ち用のいずれに用いても好適である。また、上記で説明した好適な可変入賞口ユニット260、840は、右打ち用のユニットが左打ち用に適用されてもよく、右打ち用のユニットが左打ち用に適用されてもよい。また、大当り中に右打ちする遊技台においても、遊技盤200の中央下方に可変入賞口が設けられてもよい。
<変形例2>
図231を参照して、可変入賞口ユニットの他の形態について説明する。図231(a)(b)は、変形例2に係る可変入賞口ユニット908の概略構成を示す図であり、前面側(遊技者側)からみた透過正面図である。
図231(a)に示すように、可変入賞口ユニット908は、羽根形状の開閉手段を備えたものであってもよい。すなわち、可変入賞口ユニット908は開放位置と閉鎖位置の移動が可能な可動部(羽根部材)924と、羽根部材924が開放位置にあるときに可変入賞口ユニット908に進入した遊技球を所定位置まで案内するための球通路912(914、916、918)と、入球センサ950が設けられている。羽根部材924は、図示の正面視において、可変入賞口ユニット908の右側面に設けられている。球通路912は、上面914と、下面(底面916)と左側側面918、および図示を省略している前面側側面および背面側側面によって五方を囲まれて構成されている。すなわち、左側側面918に対向する部位は、扉部材によって開放または閉鎖される開口部922とされている。また球通路912(下面916)は、正面視において右側端部から左方端部に向かって下方に傾斜する傾斜面となっている。また可変入賞口ユニット908の右側端部付近(球通路912の左側側面918近傍)には、入球センサ950が設けられる。そして下面916の一部に、上面方向に向かって突出する誘導凸部926が設けられている。
このように球通路912の一部に誘導凸部926を設けることにより、遊技球を入球センサ950まで誘導し易くなり、また、遊技球によっては、入球センサ950までの距離を伸ばして入球センサ950で検知されるまでの時間を延長できる場合もあるので、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができる。
また、可変入球手段は、他の入賞口ユニットや、可動部(開閉手段)924を備えた可動役物としてもよく、可変入球手段の内部にさらに他の可変入球手段が設けられた2種タイプにも適用可能であり、例えば、同図(c)に示すように、第二の可変入賞口(V入賞口)932を備えた第一の可変入賞口ユニット930等に適用可能である。また、検知手段(入球センサ)を有さない可変入球手段にも適用可能である。
同図(c)を参照して、第一の可変入賞口ユニット930は、球通路912の下面916の一部に、他の入賞口(V入賞口932)を備えている。V入賞口932には、例えば、シャッタ式の扉部材962が設けられている。そして、第1特図始動口230または第2特図始動口232のいずれかに入賞した場合には、センター役物ユニット930の羽根部材924を所定時間(例えば、0.9秒)、所定回数(例えば、1回)開閉し、該開閉時にV入賞口932へ入球することにより、羽根部材924を特定時間(例えば、30秒)特定回数(例えば、15回)開閉する大当たり遊技を開始する。あるいは、特図抽選の結果、大当りに当選した場合には、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235の扉部材を開放する大当り遊技を開始し、特図抽選の結果、小当りに当選した場合には、第一の可変入賞口ユニット930の羽根部材924およびV入賞口932の扉部材962を開閉し、羽根部材924の開放時に、開放しているV入賞口932に遊技球が入球することにより、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235の扉部材を開閉する大当たり遊技を開始するものであってもよい。また、特図抽選の結果、当りに当選した場合には、羽根部材924およびV入賞口932の扉部材962を所定時間、所定回数開放し、入球した場合に払出しをおこなってもよく(1ラウンド)、羽根部材924の開放時に、開放しているV入賞口932に入球した場合は2ラウンド以降の大当りを開始するものでもよい。さらに、大当りラウンド中に、V入賞口932へ入球することにより、確変フラグがオンになるようにしてもよい。(V入賞口932へ入球しなかった場合は、特図高確普図高確状態にならない。)
図232は、本実施形態における、第1球通路領域822を説明する図であり、同図(a)が実施形態2の可変入賞口ユニット260の上面図であり、同図(b)(c)が実施形態3,4に係る可変入賞口ユニット840の上面図である。
同図(a)に示すように、第1球通路領域822は、可変入賞口ユニット260の短手方向SDにおいて遊技球Bの直径WBよりも小さい幅のみからなる領域であってもよい。この場合、遊技球Bの直径WBと同じ幅の領域は、第1球通路領域822に含まれない。すなわち、同図において、球通路272の下面274で誘導凸部262a1を除いた、ハッチングで示す領域が、第1球通路領域822である。なお、図示は省略するが、実施形態3,4に係る可変入賞口ユニット840においても同様に、第1球通路領域862は、可変入賞口ユニット840の短手方向において遊技球Bの直径WBよりも小さい幅のみからなる領域であってもよく、例えば、図223(c)において、左下がりの斜線ハッチングの領域のうち、下面848で誘導凸部868を除いた領域を、第1球通路領域862としてもよい。
さらに、図232(b)(c)に示すように誘導凸部868が複数(第1の誘導凸部8681、第2の誘導凸部8682)設けられていてもよい。この場合、第1球通路領域822は、第1の誘導凸部8681の一端(一番左の端)から第2の誘導凸部8682の一端(一番右の端)までの連続する領域であってもよく、第1の誘導凸部8681を含む領域と、第2の誘導凸部8682を含む領域との複数の(分離された)第1球通路領域822があってもよい。
またこれらの場合の第1球通路領域822は、第1の誘導凸部8681、第2の誘導凸部8682のそれぞれと、可変入賞口ユニット840の短手方向SDにおいて遊技球Bの直径WBよりも小さい幅の下面848とを含む領域であってもよく、第1の誘導凸部8681と第2の誘導凸部8682のみ(その下面のみ)の領域であってもよく、第1の誘導凸部8681、第2の誘導凸部8682を除く、遊技球Bの直径WBよりも小さい幅の下面848のみの領域(左下がりの斜線ハッチングの領域)あってもよい。
また、同図(b)に示すように、第1の誘導凸部8681と第2の誘導凸部8682とは、隣り合う位置(同じ側面(ここでは、前面側側面844))に配置されていてもよい。この場合、同図に示すように、隣り合う第1の誘導凸部8681と第2の誘導凸部8682誘導凸部とが同士が接触しない位置に配置されていてもよく、接触する位置に配置されていてもよい。また、接触しない場合において、誘導凸部同士の配置間隔は、それらの間の底面(または誘導凸部における最も幅の広い部分の端部)の距離が遊技球Bの直径WBより大きくてもよく、小さくてもよく、同じであってもよい。
また、同図(c)に示すように、第1の誘導凸部8681と第2の誘導凸部8682とは、向かい合う位置に対向して配置(前面側側面844と背面側側面846側にそれぞれ配置)されていてもよい。この場合、第1の誘導凸部8681と第2の誘導凸部8682とが可変入賞口ユニット840の長手方向LDにおいて同じ位置に、完全に対向するように配置されてもよいし、完全に対向せず、可変入賞口ユニット840の長手方向LDにおいて左右にずれた位置(一部が対向する位置)に配置されてもよいし、第1の誘導凸部8681と第2の誘導凸部8682とが前面側側面844と背面側側面846側にそれぞれ配置されつつも全く対向しないように配置されてもよいし(同右図参照)、同じ側面に設けられていなくてもよい。
また、図示は省略するが、複数の誘導凸部(第1の誘導凸部8681、第2の誘導凸部8682)は、同図(a)可変入賞口ユニット260にも適用できる。
<変形例3>
図233および図234は、第2特図始動口232を示す図であり、図233(a)は正面右上方から見た外観斜視図であり、図233(b)は正面図であり、図234(a)は、正面右上方から見た分解斜視図であり、図234(b)は背面左上方から見た分解斜視図である。
図233に示すように、第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。
図234に示すように、第2特図始動口232の羽根部材232aの背面側には球検出センサ(入球センサ)940が設けられている。第2特図始動口232への入球を入球センサ940が検出した場合、ここでは不図示の払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、排出用の球通路942を転動してパチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。
このような第2特図始動口232において、入球センサ940より後方に位置する(入球センサ940の球通路940a通過後の遊技球の通過経路に位置する)部位(ここでは、排出用の球通路942)に、遊技球を誘導する切欠き部944を設けてもよい。当該切欠き部944によって、球通路942を通過する遊技球の勢いを適度に抑制し、遊技島側に連通する球通路に遊技球をスムーズに誘導させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、第一の開口部(例えば、開口部820,860,894,922)が少なくとも設けられたものであり、前記可変入球手段は、検知手段(入球センサ264,854,940)が少なくとも設けられたものであり、前記可変入球手段は、第一の状態(例えば、閉鎖状態)および第二の状態(例えば、開放状態)のいずれか一方から他方に少なくとも変化可能なものであり、前記第二の状態とは、前記第一の状態よりも遊技球が少なくとも進入しやすい状態のことであり、前記検知手段は、遊技球の進入を少なくとも検知可能なものであり、前記第一の開口部における長手方向の一方の端部は、第一の端部(例えば、左側端部274b,856b,894b)であり、前記第一の開口部における長手方向の他方の端部は、第二の端部(例えば、右側端部274a,856a,894a)であり、前記検知手段は、第一の位置に少なくとも設けられたものであり、前記第一の位置とは、前記第一の開口部の中央よりも前記第一の端部に近い位置のことであり、前記可変入球手段は、第一の領域(例えば、第1球通路領域822,902)が少なくとも設けられたものであり、前記第一の領域は、第一の幅(例えば、第1球通路幅W1)の領域を少なくとも含むものであり、前記第一の幅とは、前記可変入球手段の短手方向における幅のことであり、前記第一の領域とは、前記第一の開口部の中央と前記検知手段の間に少なくとも設けられた領域のことであり、前記可変入球手段は、第二の領域(例えば、第2球通路領域824,904)が少なくとも設けられたものであり、前記第二の領域とは、前記第一の領域と前記第二の端部の間に少なくとも設けられた領域のことであり、前記第二の領域は、第一の横幅(例えば、第2球通路幅W2)の領域を少なくとも含むものであり、前記第一の横幅とは、前記可変入球手段の長手方向における幅のことであり、前記第一の横幅の距離は、前記第一の幅の距離よりも少なくとも大きい、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記検知手段から前記第一の端部までの距離は、第一の距離であり、前記検知手段から前記第一の開口部の中央までの距離は、第二の距離であり、前記第二の距離は、前記可変入球手段の長手方向における距離のことであり、前記第二の距離は、前記第一の距離よりも少なくとも長い距離であってもよい。
本実施形態によれば、可変入球手段に特徴を持った遊技台を実現できる。すなわち、可変入球手段の内部で複数のルートを経由して検知手段に進入する遊技球のうち、検知手段から一番遠いルートで移動する遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、遊技球を滞留させやすくすることができる場合がある。これにより、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。また検知手段の直前において遊技球が集中することによる球詰まりの発生を防ぐことができる場合がある。また、第一の領域の幅を第一の幅にすることにより、可変入球手段で遊技球の一部が滞留した場合であっても、可変入球手段内で球詰まりの発生を防止することができる場合がある。
また、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)は、開閉手段(例えば、扉部材234a)が少なくとも設けられたものであり、前記第一の状態とは、前記開閉手段が少なくとも閉鎖された状態を含む状態のことであり、前記第二の状態とは、前記開閉手段が少なくとも開放された状態を含む状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、可変入球手段に特徴を持った遊技台を実現できる。すなわち、可変入球手段の内部で複数のルートを経由して検知手段に進入する遊技球のうち、検知手段から一番遠いルートで移動する遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、遊技球を滞留させやすくすることができる場合がある。これにより、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。また検知手段の直前において遊技球が集中することによる球詰まりの発生を防ぐことができる場合がある。また、第一の領域の幅を第一の幅にすることにより、可変入球手段で遊技球の一部が滞留した場合であっても、可変入球手段内で球詰まりの発生を防止することができる場合がある。
また、可変入球手段は、開口部と、検知手段と、開閉手段と、第一の領域と第二の領域を少なくとも含む球通路が設けられたものである。当該球通路は、第一の領域と第二の領域とそれ以外の領域を含む通路であってもよく、第一の領域と第二の領域のみを有する通路であってもよい。
また、「開閉手段が少なくとも閉鎖された状態を含む状態」とは、開閉手段が閉鎖された状態と開閉手段が開放状態から閉鎖状態へ移行している期間が含まれた状態であってもよい。また、「開閉手段が少なくとも閉鎖された状態を含む状態」とは、開閉手段が閉鎖された状態のみを示す状態であってもよい。
また、「開閉手段が少なくとも開放された状態を含む状態」とは、開閉手段が開放された状態と開閉手段が閉鎖状態から開放状態へ移行している期間が含まれた状態であってもよい。また、「開閉手段が少なくとも開放された状態を含む状態」とは、開閉手段が開放された状態のみを示す状態であってもよい。
また、「可変入球手段」は、「可変入賞手段」であってもよい。
また、検知手段は、遊技球を少なくとも検知可能なものであってもよい。
また、第一の開口部の中央から第一の端部までの距離よりも、中央から検知手段までの距離の方が長いようにしてもよい。また、逆であってもよく、同じであってもよい。
また、第一の幅とは、底面における幅のことであり、底面からの高さが第一の高さにおける通路の幅は、第五の幅であってもよい。ここで、底面から第一の高さまでの距離は、遊技球の半径と同じ距離であってもよく、半径よりも低くてもよく、半径よりも高くてもよい。また、第五の幅は、遊技球の直径よりも広くしてもよく、狭くしてもよく、同じであってもよい。また、第一の領域における開口部の底面から開口部の上面の高さは第二の高さであり、第二の高さは、第一の高さよりも高くてもよい。また、第二の高さは、遊技球の直径よりも高くてもよい。また、可変入球手段の底面から上面までの高さは第三の高さであり、第三の高さは、第一の高さよりも低くてもよく、同じであってもよく、高くてもよい。また、第三の高さは、遊技球の直径よりも高くてもよく、低くてもよく、同じであってもよい。
また、第二の領域における第一の横幅とは、「底面における遊技球の通路の横幅」のことを示していてもよい。
また、第二の領域は、第一の開口部の中央と第二の端部の間に少なくとも設けられた領域であってもよい。
また、第二の領域は、第一の開口部の中央と第二の端部の間にのみ設けられた領域であってもよい。
また、第二の領域は、第一の開口部の中央と第二の端部の間以外にも設けられた領域であってもよい。
また、前記検知手段(例えば、入球センサ264,854,940)は、遊技球が少なくとも進入可能な第二の開口部(例えば、入球センサ264の球通路264a,854a,898a,940a)が設けられたものであり、前記検知手段は、遊技球が前記第二の開口部に進入した場合に、該遊技球の進入を少なくとも検知可能なものであり、前記第一の幅(例えば、第1球通路幅W1)とは、第二の幅(例えば、第5球通路幅W5)よりも少なくとも小さい幅のことであり、前記第二の幅とは、前記第二の開口部において最大となる径のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、可変入球手段内の球詰まりを抑止し、遊技球をスムーズに検知させることができる場合がある。
また、前記第一の横幅(例えば、第2球通路幅W2)とは、遊技球の直径の二倍よりも少なくとも大きい幅のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、可変入球手段の内部で複数のルートを経由して検知手段に進入する遊技球のうち、検知手段から一番遠いルートで移動する遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、遊技球を滞留させやすくすることができる場合がある。これにより、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。また検知手段の直前において遊技球が集中することによる球詰まりの発生を防ぐことができる場合がある。
また、前記可変入球手段は、前記第二の状態(例えば、開放状態)において第一の条件が成立した場合に、前記第一の状態(例えば、閉鎖状態)へ少なくとも変化可能なものであり、前記第一の条件の成立要件は、前記検知手段に第一の数の遊技球が検知されたことを少なくとも含む要件である、ものとしてもよい。
また、「第一の状態へ少なくとも変化可能なもの」とは、第二の状態から第一の状態のみへ変化可能であることを示していてもよい。また、「第一の状態へ少なくとも変化可能なもの」とは、第二の状態から第一の状態と異なる第三の状態へ変化可能であることを含むことを示すものであってもよい。
また、第一の条件の成立要件は、「遊技状態が大当り中であること」と「開閉手段が開放状態であること」と「検知手段に第一の数の遊技球が検知されたこと」であってもよい。
・第一の条件は、「検知手段に第一の数の遊技球が検知される」要件以外の要件を含む要件(例えば、開放状態が開始されてから所定の時間(例えば30秒)が経過する)が成立した場合にも成立するものであってもよい。
このような構成とすることにより、遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、遊技球を滞留させやすくすることができる場合がある。これにより、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。
また、前記第二の領域(例えば、第2球通路領域824,904)は、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260)が前記第二の状態(例えば、開放状態)である場合に、遊技者から少なくとも視認容易なものである、ものとしてもよい。
ことを特徴とする遊技台。
このような構成とすることにより、遊技者から可変入球手段に入球した遊技球を見やすくし、これから利益が与えられることを認識させやすくすることで遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、可変入球手段は、第二の状態と、第一の状態から第二の状態への移行期間と、第二の状態から第一の状態への移行期間において視認容易なものであってもよい。また、可変入球手段は、第二の状態である場合にのみ遊技者から視認容易なものであってもよい。
また、遊技盤(例えば、遊技盤200)を備え、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)は、前記遊技盤に少なくとも設けられたものである、ものとしてもよい。
また、可変入球手段は、遊技盤にのみ設けられたものであってもよい。また、可変入球手段は、遊技盤以外の部品(例えば、前面枠扉)にも設けられてもよい。また、可変入球手段は、遊技板に設けられたものであってもよい。
このような構成とすることにより、可変入球手段に特徴を持った遊技台を実現できる。すなわち、可変入球手段の内部で複数のルートを経由して検知手段に進入する遊技球のうち、検知手段から一番遠いルートで移動する遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、遊技球を滞留させやすくすることができる場合がある。これにより、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。また検知手段の直前において遊技球が集中することによる球詰まりの発生を防ぐことができる場合がある。また、第一の領域の幅を第一の幅にすることにより、可変入球手段で遊技球の一部が滞留した場合であっても、可変入球手段内で球詰まりの発生を防止することができる場合がある。
なお、上記の構成において、第一の幅は遊技球の直径よりも小さいものであってもよい。また、第三の幅は遊技球の直径より大きく、第一の幅は遊技球の直径よりも小さいものであってもよい。
これにより、検出手段へスムーズに遊技球を誘導させることができる場合がある。
また、可変入球手段の下面(底面)の少なくとも一部は、傾斜面であってもよい。また、当該傾斜面は、遊技球を検知手段へ少なくとも誘導可能なものであってもよい。また、当該傾斜面は、第二の領域から検知手段へ向かって下降傾斜しているものであってもよい。
また、可変入球手段の下面(底面)の少なくとも一部は、傾斜面であってもよい。また、可変入球手段の下面(底面)の全部は、傾斜面であってもよい。また、傾斜面は遊技球を検知手段へ誘導するものであってもよい。
これにより、検知手段にスムーズに遊技球を誘導させることができる場合がある。
また、開閉手段は、開閉手段(例えば、扉部材234a)の第一の面(例えば、扉部材234aの裏面側(扉部材234aが開放状態の場合に遊技球が通過する面)に傾斜面が少なくとも設けられたものであってもよい。また当該傾斜面は、開閉手段が第二の状態(例えば、開放状態)である場合に、遊技球を可変入球手段内へ少なくとも誘導可能なものであってもよい。また、開閉手段は、第二の面が設けられており、第二の面は、第一の面の裏面であってもよい。また、第二の面は、遊技球が通過可能な遊技領域と隣り合う面(例えば、扉部材234aが閉鎖状態において、遊技領域124に隣り合って視認可能となる面)であってもよい。例えば、上記の実施形態において、実施形態2の扉部材234aは、開放状態においては、上記の第一の面に遊技球が転動可能であるとともに、閉鎖状態においては第二の面に遊技球が転動可能である。
これにより、開閉手段が第二の状態の場合に、遊技球を可変入球手段内へ誘導されやすくし、遊技者に不利益を与えることを防ぐことができる場合がある。また、遊技球をスムーズに誘導し、遊技球を検知手段へ誘導するまでの時間を短くすることができる場合がある。また、遊技球が開閉手段上で停滞するのを防ぐことができる場合がある。
また、上記の構成において、開閉手段は、複数の傾斜面が少なくとも設けられたものであってもよい。また、複数の傾斜面のうちの第一の傾斜面は、第一の位置へ遊技球を少なくとも誘導可能なものであってもよい。また、複数の傾斜面のうちの第二の傾斜面は、第二の位置へ遊技球を少なくとも誘導可能なものであってもよい。また、第一の位置は、検知手段側に近い位置(第一の端部側)であってもよい。また、第二の位置は、検知手段と反対側に近い位置(第二の端部側)であってもよい。また、検知手段は、第二の位置よりも第一の位置に近い位置に設けられているものであってもよい。また、第一の傾斜面と第二の傾斜面の形状は、異なる形状(左右非対称)であってもよい。また、第一の傾斜面と第二の傾斜面の形状は、同じ形状(左右対称)であってもよい。
また、開閉手段は、1つの傾斜面のみが設けられたものであってもよい。また、開閉手段は、第一の傾斜面と第二の傾斜面のみが設けられたものであってもよい。また、開閉手段は、3つ以上の傾斜面が設けられたものであってもよい。
これにより、第二の傾斜面に誘導された遊技球が検知手段に検出されるまでの時間を長くすることができる場合がある。また、複数の方向へ遊技球が誘導されやすいので、球詰まりを起こしにくくすることができる場合がある。
また、開閉手段は、第一の面が設けられており、第一の面は、開閉手段が第一の場合に、遊技球を遊技領域へ誘導可能なものであってもよい。また、第一の面は、開閉手段が第二の場合に、遊技領域外へ移動するものであってもよい。また、なお、開閉手段は、第二の面が設けられていてもよく、第二の面は、第一の面の裏面のことであってもよい。例えば、上記の実施形態において、図221に示すようなシャッタ式可変入賞装置(可変入球ユニット)700の場合、扉部材(シャッタ800)の一方の面(シャッタ平面部800a)はシャッタ800の閉鎖状態において遊技球が転動可能であるが、開放状態においては、シャッタ平面部800aの裏面側に遊技球が転動することはない。すなわち、シャッタ式の可変入球ユニット700の場合には、扉部材の一方の面のみに、遊技球が転動可能となる。
また、上記の実施形態において、開口部の下縁の少なくとも一部が開閉手段の少なくとも一部よりも高い位置に位置しているものであってもよい。
また、開口部の下縁の一部のみが開閉手段の一部のみよりも高い位置に位置していてもよい。また、開口部の下縁の一部のみが開閉手段の全部よりも高い位置に位置していてもよい。また、開口部の下縁の全部が開閉手段の一部のみよりも高い位置に位置していてもよい。また、開口部の下縁の全部が開閉手段の全部よりも高い位置に位置していてもよい。
このように、可変入賞手段の球通路の下面(開口部の下縁)に、上方に向けて突出されるとともに傾斜面を有する誘導壁(誘導壁274c)を設けることにより、誘導壁の傾斜面に沿って、遊技球を底面から持ち上がるように転動させることができ、遊技球を検知手段の球通路に向けて円滑かつ確実に案内するとともに、遊技球が可変入賞手段の球通路から扉部材側に飛び出すことを防止することができる場合がある。
また、第一の幅は、可変入球手段の下面(底面)における幅のことであってもよい。
また、上記の実施形態において、払出手段を備え、払出手段は、第二の条件が成立した場合に、第二の数の遊技球を少なくとも払出可能なものであってもよい。また、第二の条件の成立要件は、遊技球が検知手段に検知されたことを少なくとも含む要件であってもよい。また、その場合、検知手段が第一の数の遊技球を検知すると、可変入球手段が第一の状態へ変化するものであってもよい。また、第一の状態になるまでは、遊技球は進入可能であり、可変入球手段内に第三の数の遊技球が少なくとも進入可能であり、第三の数は、第一の数より多いものであってもよい。
これにより、遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。また、遊技者に付与される利益を増加させることができる場合がある。
また、可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、第一の開口部(例えば、開口部820,860,894,922)が少なくとも設けられたものであり、前記可変入球手段は、検知手段(例えば、入球センサ264,854,940)が少なくとも設けられたものであり、前記可変入球手段は、第一の状態(例えば、閉鎖状態)および第二の状態(例えば、開放状態)のいずれか一方から他方に少なくとも変化可能なものであり、前記第二の状態とは、前記第一の状態よりも遊技球が少なくとも進入しやすい状態のことであり、前記検知手段は、遊技球の進入を少なくとも検知可能なものであり、前記第一の開口部における長手方向の一方の端部は、第一の端部(例えば、左側端部274b,856b,894b)であり、前記第一の開口部における長手方向の他方の端部は、第二の端部(例えば、右側端部274a,856a,894a)であり、前記検知手段は、第一の位置に少なくとも設けられたものであり、前記第一の位置とは、前記第一の開口部の中央よりも前記第一の端部に近い位置のことであり、前記可変入球手段は、第一の領域(例えば、第1球通路領域822,902)が少なくとも設けられたものであり、前記第一の領域は、第一の幅(例えば、第1球通路幅W1)の領域を少なくとも含むものであり、前記第一の幅とは、前記可変入球手段の短手方向における幅のことであり、前記第一の領域とは、前記第一の開口部の中央と前記検知手段の間に少なくとも設けられた領域のことであり、前記第一の領域は、前記第一の開口部を通して遊技者から少なくとも視認可能な位置に、少なくとも設けられている、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記検知手段から前記第一の端部までの距離は、第一の距離であり、前記検知手段から前記第一の開口部の中央までの距離は、第二の距離であり、前記第二の距離は、前記可変入球手段の長手方向における距離のことであり、前記第二の距離は、前記第一の距離よりも少なくとも長い距離であるものとしてもよい。
本実施形態のパチンコ機100によれば、可変入球手段に特徴を持った遊技台を実現できる。すなわち、第一の領域の幅を第一の幅にすることにより、可変入球手段で遊技球の一部が滞留した場合であっても、可変入球手段内で球詰まりの発生を防止することができる場合がある。また、第一の開口部を通して遊技者から第一の領域が視認可能であることより、遊技者が開閉手段内の遊技球を確認しやすくし、これから利益が与えられることを認識させやすくすることで遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、第一の開口部(例えば、開口部820,860,894,922)は、開閉手段(例えば、扉部材234a)が少なくとも設けられたものであり、前記第一の状態とは、前記開閉手段が少なくとも閉鎖された状態を含む状態のことであり、前記第二の状態とは、前記開閉手段が少なくとも開放された状態を含む状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、可変入球手段で遊技球の一部が滞留した場合であっても、可変入球手段内で球詰まりの発生を防止することができる場合がある。また、第一の開口部を通して遊技者から第一の領域が視認可能であることより、遊技者が開閉手段内の遊技球を確認しやすくし、これから利益が与えられることを認識させやすくすることで遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、第一の開口部(例えば、開口部820,860,894,922)は、第二の領域(例えば、第3球通路領域826,906)が少なくとも設けられたものであり、前記第二の領域とは、前記第一の領域よりも前記検知手段に近い位置に少なくとも設けられた領域のことであり、前記第二の領域は、第二の幅(例えば、第3球通路幅W3)の領域を少なくとも含むものであり、前記第二の幅とは、前記可変入球手段の短手方向における幅のことであり、前記第二の幅とは、前記第一の幅よりも少なくとも大きい幅のことである、ものとしてもよい。
また、前記検知手段から前記第一の領域までの距離は、第三の距離であり、前記検知手段から前記第二の領域までの距離は、第四の距離であり、前記第四の距離は、前記可変入球手段の長手方向における距離のことであり、前記第四の距離は、前記第三の距離よりも少なくとも短い距離であり、であってもよい。
このような構成とすることにより、遊技球を可変入球手段内に滞留させやすくし、遊技者に、遊技球が可変入球手段内に多く存在しているようにしているような期待感を与えやすくすることができる場合がある。また、第一の幅を有する第一の領域において遊技球が転動する勢いが適度に減衰されるため、遊技者に可変入球手段内の遊技球を視認し易くさせることができる場合がある。
また、前記検知手段(例えば、入球センサ264,854,940)は、遊技球が少なくとも進入可能な第二の開口部(例えば、入球センサ264の球通路264a,854a,898a,940a)が設けられているものであり、前記検知手段は、遊技球が前記第二の開口部に進入した場合に、該遊技球の進入を少なくとも検知可能なものであり、前記第一の幅(例えば、第1球通路幅W1)は、第三の幅(例えば、第5球通路幅W5)よりも少なくとも小さい幅であり、前記第三の幅とは、前記第二の開口部において最大となる径のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、可変入球手段内の球詰まりを抑止し、遊技球をスムーズに検知させることができる場合がある。
また、前記第二の領域(例えば、第3球通路領域826,906)とは、前記検知手段と前記第一の領域の間に少なくとも設けられた領域のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、遊技球を滞留させやすくすることができる場合がある。これにより、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。また検知手段の直前において遊技球が集中することによる球詰まりの発生を防ぐことができる場合がある。
また、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)は、第四の領域(例えば、第2球通路領域824の一部(幅広部824a))が少なくとも設けられたものであり、前記第四の領域は、第四の幅(例えば、第4球通路幅W4)の領域が少なくとも設けられたものであり、前記第四の幅とは、前記可変入球手段の短手方向における幅のことであり、前記第四の幅とは、前記第一の幅よりも少なくとも大きい幅のことであり、前記第四の領域とは、前記第一の領域よりも前記第二の端部側に少なくとも設けられた領域のことである、ものとしてもよい。
また、前記第二の端部から前記第一の領域までの距離は、第五の距離であり、前記第二の端部から前記第四の領域までの距離は、第六の距離であり、前記第六の距離は、前記可変入球手段の長手方向における距離のことであり、前記第六の距離は、前記第五の距離よりも少なくとも短い距離である、ものとしてもよい。
であってもよい。
このような構成とすることにより、遊技球を可変入球手段に滞留させやすくし、遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くすることができる場合がある。これにより、オーバー入賞を誘発させやすくすることができる場合がある。また検知手段の直前において遊技球が集中することによる球詰まりの発生を防ぐことができる場合がある。
また、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)は、前記第二の状態(例えば、開放状態)において第一の条件が成立した場合に、前記第一の状態(例えば、閉鎖状態)へ少なくとも変化可能なものであり、前記第一の条件の成立要件は、前記検知手段に第一の数の遊技球が検知されたことを少なくとも含む要件である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技球が検知手段に検知されるまでの時間を長くし、オーバー入球を誘発させやすくすることができる場合がある。
また、遊技盤(例えば、遊技盤200)を備え、前記可変入球手段(例えば、可変入賞口ユニット260,650,700,840,880,908,930,232)は、前記遊技盤に少なくとも設けられたものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、第一の領域の幅を第一の幅にすることにより、可変入球手段で遊技球の一部が滞留した場合であっても、可変入球手段内で球詰まりの発生を防止することができる場合がある。また、第一の開口部を通して遊技者から第一の領域が視認可能であることより、遊技者が開閉手段内の遊技球を確認しやすくし、これから利益が与えられることを認識させやすくすることで遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、検知手段は、可変入球手段の外側に設けられていてもよい。その場合、検知手段により検知された遊技球が可変入球手段へ入球することができる場合がある。
また、「底面」とは、「可変入球手段内部において、遊技球が転動可能な平面」のことであってもよく、「可変入球手段内部において、遊技球が転動可能な平面のうちの最も広い平面」のことであってもよい。なお、底面の一部または全部は傾斜していてもよい。
また、本実施形態に係るパチンコ機100は、第一の状態(例えば、扉部材234a、235aが閉鎖位置にある状態)および該第一の状態よりも遊技球が進入し易い第二の状態(例えば、扉部材234a、235aが開放位置にある状態)のいずれか一方から他方に変化可能な可変入球手段(例えば、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、遊技球が進入可能な開口部(例えば、球通路272の側面276に対向する開口部)を有し、前記可変入球手段は、遊技球の進入を検出可能な検出手段(例えば、入球センサ264)を有し、前記可変入球手段は、開閉可能な開閉手段(例えば、扉部材234a、235a)を有し、前記開閉手段は、前記第一の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内不能に構成されているものであり、前記開閉手段は、前記第二の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内可能に構成されているものであり、前記検出手段は、前記可変入球手段における第一の位置(例えば、長手方向一端部近傍)に備えられ、前記開閉手段は、複数の誘導手段を備え、前記複数の誘導手段は、第一の誘導手段(例えば、第2誘導斜面290h)および第二の誘導手段(例えば、第1誘導斜面290g)を少なくとも含み、前記複数の誘導手段は、前記開閉手段の長手方向において非対称に備えられ、前記第一の誘導手段は、前記第一の位置とは異なる第二の位置に向けて前記遊技球を誘導可能に構成されている、ものとしてもよい。
本実施形態に係るパチンコ機100によれば、複数の誘導手段を左右非対称に備えることで、開閉手段に接触する遊技球の左右の比率に差があっても球詰まり等を起こすことなく大当りを消化することができる場合がある。また、第一の誘導手段に誘導された遊技球について、可変入球手段に進入してから検出手段に検出されるまでの時間を長くすることができるため、規定数以上の遊技球が入球するオーバー入賞の頻度を向上させることができ、遊技者に付与される利益を増加させることができる場合がある。また、検出手段の方向に向かう遊技球が集中し、球詰まりを起こした場合であっても、第一の誘導手段に誘導された遊技球によって異なるベクトル(方向)の力を与えることができる場合があり、球詰まりを解消しやすい場合がある。また、背面に設けることにより、遊技球からは誘導手段の形状が視認しづらい(開閉手段の閉鎖時は見えず、開放時も遊技者の目線とほぼ水平で見づらい)上に、開閉手段の背面において遊技球の滞留時間を変化させる構成を備えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。
また、前記可変入球手段は、(底面(例えば、下面274)に)前記第一の位置に向かって下降傾斜する傾斜面を有し、前記第一の誘導手段は、前記第二の位置に向かって下降傾斜する傾斜面を有し、前記第二の誘導手段は、前記第一の位置に向かって下降傾斜する傾斜面を有していてもよい。
このような構成とすれば、第一の誘導手段に誘導された遊技球については、第一の位置とは反対の方向に誘導されるため、可変入賞手段内での滞留時間を長くすることができ、逆に第二の誘導手段に誘導された遊技球については、滞留時間を短くすることができる。また、第二の誘導手段に誘導された遊技球は、第二の誘導手段による誘導と傾斜面による誘導により球速が速いことで、スムーズな消化を行うことができるが、その分球詰まりを起こしやすい。しかし、第一の誘導手段に誘導された遊技球が別ベクトルの力を加えることで球詰まりを解消することができる場合がある。また、可変入賞手段に向かう遊技球の方向を釘の調整により変更した場合に生じる有利度の変化が顕著になるため、遊技釘に対して遊技者の注目を集めることができる場合がある。また、一の遊技台に同一形状の可変入賞手段を複数備えた場合であっても、該可変入賞手段が備えられた領域やゲージ構成(釘の配置や調整)によって、大当りの性能を変更することができるため、遊技球の転動、特に可変入賞手段に入る様子や、可変入賞手段に入ってから検出手段に入るまでの様子に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また、前記第一の位置は、前記可変入球手段の短手方向における特定の側面からなり、前記検出手段は、前記第一の位置において、前記可変入球手段の長手方向と一致する方向に移動する遊技球を検出可能に備えられ、前記可変入球手段の底面は、前記検出手段が備えられた前記特定の側面側の第一の底面と、前記特定の側面とは反対側の第二の底面と、を含み、前記第一の底面は、前記傾斜面の最上部と同じ高さに設けられ、前記第二の底面は、前記傾斜面の最下部と同じ高さに設けられていてもよい。
このような構成とすれば、案内される誘導手段によって変化する滞留時間の差をより顕著にすることができる場合がある(例えば、第一の誘導手段に誘導された場合は、よりオーバー入賞を誘発し、第二の誘導手段に誘導された場合には、更に滞留時間を短縮することができる)。また、検出手段を可変入賞手段の側面に備えることで、滞留時間を短縮しつつ、該ユニットの上下方向及び前後方向の幅を従来よりもコンパクトにできる場合がある。
また、前記可変入球手段は、前記第二の状態において、短手方向の幅が遊技球の径よりも小さい狭幅領域を有し、少なくとも前記狭幅領域において前記傾斜面が設けられ、前記可変入球手段は、前記狭幅領域内の第一の位置において、第一の幅からなり、前記可変入球手段は、前記可変入球手段の長手方向において前記第一の位置よりも前記検出手段に近い前記狭幅領域内の第二の位置において、前記第一の幅よりも大きい第二の幅からなるものでもよい。
このような構成とすれば、可変入賞手段が占有する領域を小さくすることができ、開閉手段を駆動させるためのソレノイドやリンク機構等の必要な部品を備える領域に余裕ができ、設計の自由度を向上できる場合がある。また、ソレノイドから生じる熱を逃がす領域を大きく設けることができる場合がある。また、開閉手段閉鎖時における残存球の消化速度を向上させることができる場合があり、ひいては単位大当りの消化時間の短縮により同じ時間であっても遊技者により多くの利益を付与することができる場合がある。また、可変手段の閉鎖時における球詰まりを抑止しつつ、傾斜および可変手段の閉鎖により遊技球に与えられる力を該遊技球の速度に変化させることで、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記第一の状態において、前記開口部の下縁の少なくとも一部が、前記開閉手段の下縁よりも高い位置に位置してもよい。
このような構成とすれば、開閉手段から開口を介して可変入賞手段に進入する際に、該段差により球威を低下させられることで、奥方向への移動を抑止しつつ、最短経路で遊技球を検出手段へと誘導することができる場合がある。また、第一の誘導手段により誘導され、傾斜面を上った後に可変入賞手段に案内された遊技球を段差によって再度開閉手段上に移動させ、その後該段差と第二の誘導手段により検出手段へと誘導することで、滞留時間を最大限長く保ちつつも、開閉手段および可変入賞手段から遊技球を脱落させることが少ない場合がある。特に図203に記載のように、可変入賞手段の底面を連続的に傾斜させることで、開口部の下縁と開閉手段の下縁との位置関係を連続的に変化させても良い。本実施の形態においては、正面からみて右方向にいくほど可変入賞手段の底面が高くなるため、開閉手段の側から可変入賞手段に入賞しづらくなる。そこから左方向へとスライドしていく程下縁の高さの差が小さくなるため、入賞しやすくなる。本実施例においては、更に左に言った場合に再度下縁の高さの差を設けることで、左右方向における略中心位置の位置において下縁の高さの差を最も小さくしている。下縁の高さの差は、全領域に亘って設けられていても良い。また、本実施の形態とは逆に開閉手段の下縁を可変入賞手段の下縁よりも高い位置に設けることで可変入賞手段内の遊技球がこぼれおちることを確実に防ぐことができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機100の構成に限定されず、例えば、開閉手段の長手方向における両端には開閉手段上の遊技球の脱落を防止するための防護壁(例えば、第1脱落防止壁290a、第2脱落防止壁290b)を備えてもよい。また、可変入賞手段の底面に備えられた傾斜面は複数備えられてもよく、それぞれの傾斜面で傾斜角度を異ならせてもよい。また、複数の傾斜面の間の底面が水平になっていてもよい。
また、第二の誘導手段を境界とし、該第二の誘導手段に誘導された遊技球はセンサに向かう最短距離を通過し、該境界を越え、前記可変入賞手段の奥側の壁に誘導された遊技球は、センサに向かう二番目に短い距離を通過するように構成すれば、センサに入球するままでの距離と時間が2つのルートで異なるため、球詰まりの発生を抑止できる場合がある。
また、第一の誘導手段は、第一の位置に向かう遊技球よりも第二の位置に向かう遊技球の方が多くなるように遊技球を誘導可能なものであっても良い。さらに第一の誘導手段は、第一の位置に向けて遊技球を誘導しないものであっても良い。
また、開閉手段(開閉手段正面に貼り付けされた装飾シールや第一の誘導手段を設けるための成型ピンの跡)によって、可変入賞手段の側面に備えられた入球センサが視認困難に遮蔽されるように構成してもよい。また、開閉手段を駆動するためのソレノイドは、センサが備えられた方向とは反対側に備えられるとともに、その長手方向が前記可変入賞手段の長手方向に合わせて備えられていてもよい。
また、同一形状のアタッカを遊技台の中心下方と、該中心下方よりも右上方に備えることで、大当りの種別(開放するアタッカ)によって遊技者に付与する利益に差を生じさせつつ、部材削減によりコストを低減することができる場合がある。
また、扉部材の背面に段階的な傾斜を設けてもよい。また、第一の誘導手段および第二の誘導手段が傾斜によって構成されている場合には、扉の閉鎖時において、内側よりも外側の方が速く閉鎖されるため、閉鎖する際に扉部材上に残存している遊技球を落下させることなく、オーバー入賞を誘発することができる場合がある。
また、第一の状態および該第一の状態よりも遊技球が進入し易い第二の状態のいずれか一方から他方に変化可能な可変入球手段を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、遊技球が進入可能な開口部を有し、前記可変入球手段は、遊技球の進入を検出可能な検出手段を有し、前記可変入球手段は、前記開口部を開閉可能な開閉手段を有し、前記開閉手段は、前記第一の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内不能に構成されているものであり、前記開閉手段は、前記第二の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内可能に構成されているものであり、前記検出手段は、前記可変入球手段における第三の位置にある遊技球を検出可能なものであり、前記開閉手段は、複数の傾斜面を備えたものであり、前記複数の傾斜面のうちの少なくとも一つの傾斜面は、第一の傾斜面であり、前記複数の傾斜面のうちの少なくとも一つの傾斜面は、第二の傾斜面であり、前記第二の傾斜面の形状は、前記第一の傾斜面の形状とは異なるものであり、前記第一の傾斜面は、第二の位置よりも第一の位置に遊技球を誘導しやすいものであり、前記第二の傾斜面は、前記第一の位置よりも前記第二の位置に遊技球を誘導しやすいものであり、前記第一の位置は、第二の端部よりも第一の端部に近い位置であり、前記第二の位置は、前記第一の端部よりも前記第二の端部に近い位置であり、前記第三の位置は、前記第二の位置よりも前記第一の位置に近い位置であり、前記第一の位置は、前記第二の位置と前記第三の位置の間の位置であり、前記第一の端部とは、前記開口部の長手方向における一方の端部のことであり、前記第二の端部とは、前記開口部の長手方向における前記第一の端部とは逆側の端部のことであり、前記可変入球手段は、前記第二の状態において、底面の短手方向の幅が遊技球の直径よりも小さい第一の領域を有するものであり、前記第一の領域は、前記第三の位置から前記第一の位置までの距離よりも前記第三の位置から前記第一の領域までの距離が近くなる位置に設けられたものであり、前記第一の領域は、前記第二の位置よりも前記第一の位置に近い位置に設けられたものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、複数の傾斜面を左右非対称に備えることで、開閉手段に接触する遊技球の左右の比率に差があっても球詰まり等を起こすことなく大当りを消化することができる場合がある。また、第一の傾斜面に誘導された遊技球について、可変入球手段に進入してから検出手段に検出されるまでの時間を長くすることができるため、規定数以上の遊技球が入球するオーバー入賞の頻度を向上させることができ、遊技者に付与される利益を増加させることができる場合がある。検出手段は、第三の位置(第一の端部の近傍)にある遊技球を検出可能となり、滞留時間を短縮しつつ、該ユニットの上下方向及び前後方向の幅を従来よりもコンパクトにできる場合がある。また、可変入賞手段が占有する領域を小さくすることができ、開閉手段を駆動させるためのソレノイドやリンク機構等の必要な部品を備える領域に余裕ができ、設計の自由度を向上できる場合がある。また、ソレノイドから生じる熱を逃がす領域を大きく設けることができる場合がある。また、開閉手段閉鎖時における残存球の消化速度を向上させることができる場合があり、ひいては単位大当りの消化時間の短縮により同じ時間であっても遊技者により多くの利益を付与することができる場合がある。また、開閉手段の閉鎖時における球詰まりを抑止しつつ、第一の領域および開閉手段の閉鎖により遊技球に与えられる力を該遊技球の速度に変化させることで、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。また、第三の位置の近傍(遊技球の移動経路上、第一の位置を超えた位置)に第一の領域を設けて底面の短手方向の幅が遊技球の直径より狭い領域に遊技球を通過させることによって、遊技球を左側端部274b近傍に配置された入球センサ264の球通路264aに向けて円滑かつ確実に案内することができる場合がある。また、第一の領域を通過する遊技球は、球通路272の底面から持ち上がるようにして転動することで遊技球に異なるベクトルの力を与えることができ、検出手段近傍で発生する球詰まりを解消できる場合がある。
また、前記可変入球手段は、前記第二の状態において、前記短手方向の幅が遊技球の直径よりも大きい第二の領域を有するものとしてもよい。
このような構成とすれば、第一の領域と第二の領域の形状(短手方向の幅)を異ならせることにより、遊技球の転動(速度)にばらつきを与えられる場合があり、通過手段内における遊技球の滞留時間に変化を与えることができる場合がある。また、滞留時間に変化を与えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。また、遊技球の転動(速度)がばらつくことにより、検出手段に向かう遊技球が集中することを回避できる場合があり、検出手段近傍での球詰まりを抑止しつつ、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。また、開閉手段閉鎖時における残存球の消化速度を向上させることができる場合があり、ひいては単位大当りの消化時間の短縮により同じ時間であっても遊技者により多くの利益を付与することができる場合がある。また、可変手段の閉鎖時における球詰まりを抑止しつつ、傾斜および可変手段の閉鎖により遊技球に与えられる力を該遊技球の速度に変化させることで、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記可変入球手段の前記底面は、前記第二の位置から前記第一の位置に向かって下降傾斜している、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、第二の位置から第一の位置に向かって遊技球を転動させやすくすることができ、幅が狭い第一の領域付近においても球詰まりの発生を抑制し、遊技球を確実に検出手段に案内することができる場合がある。
また、前記可変入球手段は、前記短手方向の奥側の側面に該短手方向の手前側に突出する突出部が設けられたものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、球通路272の下側側面262aに接触しながら下面274上を右側端部274aから左側端部274bに向かって転動する遊技球を、誘導壁274cの方向に導くことができる場合がある。また、遊技球が誘導凸部262a1に衝突して側面276から遠ざかる方向に跳ね返らせることができる場合があり、遊技球の転動(速度)にばらつきを与えるとともに、球通路272内における遊技球の滞留時間に変化を与えることができる場合がある。また、滞留時間に変化を与えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。また、遊技球の転動(速度)がばらつくことにより、検出手段に向かう遊技球が集中することを回避できる場合があり、検出手段近傍での球詰まりを抑止しつつ、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記第一の状態において、前記開口部の下縁の少なくとも一部が、前記開閉手段の下縁よりも高い位置に位置する、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、開閉手段から開口を介して可変入賞手段に進入する際に、該段差により球威を低下させられることで、奥方向への移動を抑止しつつ、最短経路で遊技球を検出手段へと誘導することができる場合がある。また、第一の誘導手段により誘導され、傾斜面を上った後に可変入賞手段に案内された遊技球を段差によって再度開閉手段上に移動させ、その後該段差と第二の誘導手段により検出手段へと誘導することで、滞留時間を最大限長く保ちつつも、開閉手段および可変入賞手段から遊技球を脱落させることが少ない場合がある。特に図203に記載のように、可変入賞手段の底面を連続的に傾斜させることで、開口部の下縁と開閉手段の下縁との位置関係を連続的に変化させても良い。本実施の形態においては、正面からみて右方向にいくほど可変入賞手段の底面が高くなるため、開閉手段の側から可変入賞手段に入賞しづらくなる。そこから左方向へとスライドしていく程下縁の高さの差が小さくなるため、入賞しやすくなる。本実施例においては、更に左に言った場合に再度下縁の高さの差を設けることで、左右方向における略中心位置の位置において下縁の高さの差を最も小さくしている。下縁の高さの差は、全領域に亘って設けられていても良い。また、本実施の形態とは逆に開閉手段の下縁を可変入賞手段の下縁よりも高い位置に設けることで可変入賞手段内の遊技球がこぼれおちることを確実に防ぐことができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技球が少なくとも通過可能な通過手段(例えば、球通路272)と、前記通過手段を通過した遊技球を少なくとも検出可能な検出手段(例えば、入球センサ264)と、少なくとも開閉可能な開閉手段(例えば、扉部材234a)と、を備えた遊技台であって、前記通過手段は、開口(例えば、側面276に対向する開口部)を少なくとも有するものであり、前記通過手段は、第一の領域(例えば、誘導凸部262a1と誘導壁274cの間の狭幅領域)を少なくとも有するものであり、前記通過手段は、第二の領域(例えば、図207に示す第3ルートR3の矢印の先端付近の領域)を少なくとも有するものであり、前記開口は、遊技球が少なくとも進入可能なものであり、第一の状態において、遊技球が前記開口に少なくとも進入可能なものであり、第二の状態において、遊技球が前記開口に進入不能なものであり、前記第一の領域は、第一の方向において、前記検出手段から第一の距離離れた領域であり、前記第二の領域は、前記第一の方向において、前記検出手段から第二の距離離れた領域であり、前記第一の領域における第二の方向の幅は、第一の幅であり、前記第二の領域における前記第二の方向の幅は、第二の幅であり、前記第一の状態とは、前記開閉手段が少なくとも開放されている状態のことであり、前記第二の状態とは、前記開閉手段が少なくとも閉鎖されている状態のことであり、前記第一の方向とは、前記通過手段の長手方向のことであり、前記第二の方向とは、前記通過手段の短手方向のことであり、前記第一の距離は、前記第二の距離よりも、短い距離であり、前記第一の幅は、前記第二の幅よりも狭い幅である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係るパチンコ機100によれば、通過手段に特徴を持った遊技台を実現できる。すなわち、遊技球が通過する第一の領域と第二の領域の形状(第二の方向における第一の幅と第二の幅)を異ならせることにより、遊技球の転動(速度)にばらつきを与えられる場合があり、通過手段内における遊技球の滞留時間に変化を与えることができる場合がある。また、滞留時間に変化を与えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。また、通過手段が占有する領域を小さくすることができ、開閉手段を駆動させるためのソレノイドやリンク機構等の必要な部品を備える領域に余裕ができ、設計の自由度を向上できる場合がある。また、ソレノイドから生じる熱を逃がす領域を大きく設けることができる場合がある。また、遊技球の転動(速度)がばらつくことにより、検出手段に向かう遊技球が集中することを回避できる場合があり、検出手段近傍での球詰まりを抑止しつつ、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記第一の領域における底面は、第一の底面であり、前記第二の領域における底面は、第二の底面であり、前記第一の底面における前記第二の方向の幅は、前記第一の幅であり、前記第二の底面における前記第二の方向の幅は、前記第二の幅としてもよい。
このような構成とすれば、通過手段の一部において底面の幅を狭くすることができるので、遊技球の転動(速度)にばらつきを与えられる場合があり、通過手段内における遊技球の滞留時間に変化を与えることができる場合がある。また、滞留時間に変化を与えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。また、通過手段の底面の幅方向において占有する領域を小さくすることができ、開閉手段を駆動させるためのソレノイドやリンク機構等の必要な部品を備える領域に余裕ができ、設計の自由度を向上できる場合がある。また、ソレノイドから生じる熱を逃がす領域を大きく設けることができる場合がある。また、遊技球の転動(速度)がばらつくことにより、検出手段に向かう遊技球が集中することを回避できる場合があり、検出手段近傍での球詰まりを抑止しつつ、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記第一の底面は、前記第二の底面よりも低い位置に少なくとも設けられたものとしてもよい。
このような構成とすれば、第二の底面から第一の底面に向かって遊技球を転動させやすくすることができ、第二の方向の幅が狭い第一の底面付近においても球詰まりの発生を抑制し、遊技球を確実に検出手段に案内することができる場合がある。
また、利益を少なくとも付与可能な利益付与手段(例えば、払出装置152)を備え、前記利益付与手段は、前記検出手段が遊技球を検出した場合に、前記利益を少なくとも付与可能なものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、利益の付与に関わる遊技球を検出手段で検出する以前に、検出手段の近傍での球詰まりを抑止しつつ、開閉手段の閉鎖により遊技球に与えられる力を該遊技球の速度に変化させることで、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記通過手段は、第三の領域(例えば、図207に示す第1ルートR1の矢印の先端の領域)を少なくとも有するものであり、前記第三の領域は、前記第一の方向において、前記検出手段から第三の距離離れた領域であり、前記第三の領域における前記第二の方向の幅は、第三の幅であり、前記第三の距離は、前記第二の距離よりも、長い距離であり、前記第三の幅は、前記第二の幅よりも狭い幅である、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、通過手段の形状がより複雑になるので、遊技球の転動(速度)にさらにばらつきを与えられる場合があり、通過手段内における遊技球の滞留時間に変化を与えることができる場合がある。また、滞留時間に変化を与えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。また、通過手段の底面の幅方向において占有する領域を小さくすることができ、開閉手段を駆動させるためのソレノイドやリンク機構等の必要な部品を備える領域に余裕ができ、設計の自由度を向上できる場合がある。また、ソレノイドから生じる熱を逃がす領域を大きく設けることができる場合がある。また、遊技球の転動(速度)がばらつくことにより、検出手段に向かう遊技球が集中することを回避できる場合があり、検出手段近傍での球詰まりを抑止しつつ、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記通過手段は、第四の領域(例えば、入球センサ264の直近の領域)を少なくとも有するものであり、前記第四の領域は、前記第一の方向において、前記検出手段から第四の距離離れた領域であり、前記第四の領域における前記第二の方向の幅は、第四の幅であり、前記第四の距離は、前記第一の距離よりも短い距離であり、前記第四の幅は、前記第一の幅よりも広い幅である、ものとしてもよい。また、前記遊技台は、パチンコ機である、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、通過手段の形状がより複雑になるので、遊技球の転動(速度)にさらにばらつきを与えられる場合があり、通過手段内における遊技球の滞留時間に変化を与えることができる場合がある。また、滞留時間に変化を与えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。また、検出手段の直前において第一の領域よりも第二の方向の幅が広い領域を設けることで、検出手段近傍での球詰まりを抑止しつつ、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。また、遊技球の転動(速度)がばらつくことによっても、検出手段に向かう遊技球が集中することを回避できる場合があり、検出手段近傍での球詰まりを抑止しつつ、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
なお、上記ターボボタン(第1実施形態に記載の構成)と上記アタッカ(第2〜第5実施形態に記載の構成)を遊技台に設けることで、右打ち遊技における遊技者への操作負担を軽減しつつ、アタッカへの入賞率およびオーバー入賞の発生率を向上させることができる。
特に、ターボボタンを用いることで、ハンドルを操作することなく振り打ち(盤面左側領域と盤面右側領域の両方に遊技球を発射する方法)を容易に行うことが可能となる。上記振り打ちは、ハンドルの操作量が多くコツが必要であり、初心者が実施するには難易度の高い打ち方であった。また、上記振り打ちの実行可否によって付与される利益に差が生じる場合があったため、遊技者の熟練度によって付与される利益に差が生じる恐れがあった。上記アタッカは、入賞する箇所に応じてアタッカ内部での遊技球の滞留時間がそれぞれ異なる形状をしているため、例えば、上記アタッカを盤面左側領域と盤面右側領域の両方から遊技球が進入する領域(例えば盤面中央領域)に設けた場合には、上記振り打ちを実施することで、容易にオーバー入賞を発生させることが可能となる。ここで、ターボボタンを設けることで、遊技者の熟練度によって差を生じさせずに高い利益を付与することが可能となる上記アタッカを設けることが可能となる。
<<第6実施形態>>
以下、図面を用いて、本発明の第6実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図235を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きでかつ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図237参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図236は、図235のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図238参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、を配設している。
図237は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各図柄表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施の形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータを備え、肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図238を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図239(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図239(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図239(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図J」の10種類の特図が示されている。図239(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変または潜伏確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、いずれも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図239(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図239(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図239(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図239(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図240を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図241を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(普図A)およびはずれ図柄(普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグはオンにされている。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグはオフにされている。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、回数切り確変タイプ(STタイプ)の遊技台の場合には、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグはオンにされている。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材234aの開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に所定の確変回数(例えば、10000回)をセットする(STタイプの場合)。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグはオンにされている。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、特図1変動遊技が特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、例えば、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、実質的な保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図240に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図240に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図242を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図242(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図242(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図242(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図242(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図242(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図243を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図243(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図243(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図243(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図243(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知(操作手段の操作を促す情報の報知の一例)を少なくとも実行可能な操作要求報知手段と、操作要求報知手段による操作要求報知の少なくとも一部または全体が遊技者に認識困難となるような動作を少なくとも実行可能な動作手段(報知制御手段の第二の制御により制御される手段の一例)とを備える。以下、遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知、および当該操作要求報知の少なくとも一部または全体が遊技者に認識困難となるような動作のそれぞれの例について説明する。なお、操作要求報知は、所定の操作を要求していることを直接的に明示していてもよいし、直接的に明示していなくてもよい。例えば、所定の報知が行われている状態で所定の操作を行うことによって何か(例えば演出の一部または全部)が変化する場合には、当該所定の報知は操作要求報知に含まれる。
図244(a)は、装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図244(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。ここで、図244(a)および後述する各図では、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの太矢印で表している。装飾図柄表示装置208の画面右上には、第四図柄を表示可能な第四図柄表示領域208eと、特図変動遊技の保留数を数字で表示する特図保留数表示領域208fとが設けられている。本例では、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。
図244(b)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図244(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右上に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面下方には、当該特図変動遊技に対応する変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域700と、変動アイコン表示領域700の左方に位置し、特図1変動遊技の保留数と同数の保留アイコン(例えば、円形の画像)を表示可能な特図1保留アイコン表示領域701と、変動アイコン表示領域700の右方に位置し、特図2変動遊技の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図2保留アイコン表示領域702と、が設けられている。本例では、変動アイコン表示領域700には変動アイコンが表示されておらず、特図1保留アイコン表示領域701には3つの保留アイコンが表示されており、特図2保留アイコン表示領域702には保留アイコンが表示されていない。本例では、特図保留数表示領域208fで保留数を表示しつつ、特図1保留アイコン表示領域701でも保留数を表示している。
図244(c)は、保留アイコンの表示態様の例を示している。図244(c)の上段に示すように、保留アイコンの中には、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示される場合がある。チャンスボタン136の押下を示唆するマークは、例えば、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とを含んでいる。このようなマークを含む保留アイコンの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。当該保留アイコンが表示されている状態でチャンスボタン136が押下されると、当該保留アイコンまたは他の保留アイコンの表示態様は、図244(c)の下段に示すように、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が円の周方向に等間隔(90°間隔)で記された態様や、所定のキャラクタ(例えば、サボハニ、番長など)の絵柄に合致した態様などの種々の態様に変化するようにしてもよい。なお、チャンスボタン136の押下によって態様が変化するのは、当該保留アイコン(チャンスボタン136の押下を示唆するマークを含む保留アイコン)であってもよいし、当該保留アイコン以外の他の保留アイコンであってもよいし、当該保留アイコンのみであってもよい。
図244(d)は、装飾図柄の停止表示態様の例を示している。図244(d)に示すように、装飾図柄は、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示された態様で表示される場合がある。チャンスボタン136の押下を示唆するマークは、例えば、「PUSH」という文字と、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とを含んでいる。このようなマークを含む装飾図柄の停止表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。なお、図244(d)では「装飾2」の図柄を例示しているが、「装飾1」、「装飾3」〜「装飾10」のいずれの図柄であってもよい。例えば、変動表示される3つの装飾図柄のうち最初に停止する装飾図柄が図244(d)に示すような態様で停止表示された場合、遊技者によりチャンスボタン136が押下されると疑似連に移行する。また例えば、1つ目〜3つ目に停止する装飾図柄がそれぞれ図244(d)に示すような態様で停止表示され、停止表示される度に遊技者によりチャンスボタン136が押下され、チャンスボタン136が押下される度に抽選により成功または失敗が決定される場合に、全てが成功であったときには特別なSPリーチや特別なモードに移行する。また例えば、装飾図柄のいずれかが図244(d)に示すような態様で停止表示された場合、その状態でチャンスボタン136が押下されると、普通にチャンスボタン136が押下されたときに実行されるアクション(例えば、前述または後述の例に挙げたチャンスボタン押下時のアクション)が実行されるように構成してもよい。また例えば、図244(c)上段の保留アイコンと、図245の装飾図柄が同時に表示されている状態でチャンスボタン136の操作があった場合、そのボタン操作は、保留アイコンについて無効(例えば、反応しない、所定の演出を行わない)で装飾図柄について有効(例えば、反応する、所定の演出を行う)であってもよいし、保留アイコンについて有効で装飾図柄について無効であってもよいし、保留アイコンおよび装飾図柄の両方について無効であってもよいし、保留アイコンおよび装飾図柄の両方について有効であってもよい。なお、ボタン操作が一方について有効で他方について無効ある場合には、ボタン操作に基づき有効の方の演出を行った後は無効の方も有効になるようにしてもよい。
図244(e)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図244(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、右打ちを示唆する「→右打ち→」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば確変中において遊技者に打ち方を示唆するために表示される。このようなメッセージの表示は、遊技者に右打ちを要求する操作要求報知に該当する。このメッセージは、例えば左側に設けられた普図始動口や、左打ち時にしか入賞しない特図1始動口に入賞した場合に、改めて警告表示として表示してもよい。
図244(f)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図244(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、左打ちを示唆する「←左打ち←」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば確変(電サポ)が終了したときにおいて、遊技者に打ち方を示唆するために表示される。このようなメッセージの表示は、遊技者に左打ちを要求する操作要求報知に該当する。
図244(g)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図244(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、左打ちに戻すことを示唆する「左打ちに戻して下さい」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば、左打ちすべき遊技状態で右打ちされた場合(例えば、左打ちすべき遊技状態に移行した後に、右打ちルートに設けられている普図始動口を遊技球が通過した場合)に警告として表示される。このようなメッセージの表示は、遊技者に左打ちを要求する操作要求報知に該当する。
図244(h)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図244(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、可変入賞口234を狙うことを示唆する「↑チャンスアタッカを狙え」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば、大当り遊技における初期のラウンドや、小当り遊技において、可変入賞口234に入った球を使って演出を行う遊技台などで表示される。このようなメッセージの表示は、可変入賞口234を狙って遊技球を打ち出すことを遊技者に要求する操作要求報知に該当する。
図245(a)、(b)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図245(a)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面下方に、「吉宗は・・・」というメッセージ(チュートリアル表示の一部)とともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、チュートリアル表示の続きが表示されることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図245(b)に示すように、「八大将軍です」というチュートリアル表示の続きが表示される。図245(a)に示す「吉宗は・・・」というメッセージ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図245(c)は、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図245(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cには、当選した図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が表示されている(この図柄組合せの表示自体が大当りの利益度を示す情報である場合がある)。装飾図柄表示装置208の画面上方には、大当り遊技中であることを報知する「〜大当り中〜」というメッセージが表示されている。また装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の現ラウンド数(本例では「10R」)、連荘中に倒した敵の数などの大当り遊技中の演出に係る数値(本例では「16体撃破」)、連荘中に獲得した賞球数(本例では「28314pt」)等が表示されている。これらの表示は、可変入賞口234を狙って遊技球を打ち出すことを遊技者に要求する操作要求報知に該当する。なお、例えば賞球15個の可変入賞口234に1つの遊技球が入球した場合、表示される賞球数は、得られた賞球数「15」と可変入賞口234への入球で失われた球数「1」との差(純利益)である「14」(=15−1)であってもよいし、賞球数の「15」であってもよい。
また、装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球を抜いてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
図245(d)は、装飾図柄表示装置208のデモ表示の例を示している。図245(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾2−装飾8−装飾0」が表示されている。第四図柄表示領域208eには、特図変動遊技が終了していることを示す白丸が表示され、特図保留数表示領域208fには、特図変動遊技の保留数が0であることを示す数字「0」が表示されている。すなわち、図柄表示領域208a〜208c、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208fは、この遊技台が空き台であることを表示している。これらの表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面上方には、この遊技台が空き台(デモ中)であることを報知する「〜客待ち中〜」というメッセージが表示されている。なお、空き台であることを示す表示は、必ずしも本例のように文字メッセージで明示する必要はなく、画面の背景表示でデモ中であることが分かるようになっていてもよい。また、デモ中であることが分からなくても図柄が停止していることが分かればよい。これらの表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面右方には、「ダイトモはこちら」というメッセージとともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、会員制サービスに係る画面が表示されることを遊技者に示唆している。この表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図245(e)、(f)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図245(e)に示す状態では、装飾図柄表示装置208には、「Aリーチは発展に期待だ」という姫キャラクタのセリフ(チュートリアル表示の一部)とともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、姫キャラクタのセリフに応答する他のキャラクタのセリフ(続きのチュートリアル表示)が表示されることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図245(f)に示すように、「爺出現でチャンスアップだ」という爺キャラクタのセリフが表示される。図245(e)に示す姫キャラクタのセリフ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図245(g)、(h)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図245(g)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面上方には、現時点の演出ステージがAステージであることを報知する「〜Aステージ〜」というメッセージが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の画面右方には、「ステチェンするなら」というメッセージとともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。「ステチェンするなら」というメッセージ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークは、ステージチェンジ可能な状態(例えば、変動開始直後など)で表示されるものであり、チャンスボタン136を押下することによって演出ステージがAステージから別のステージに切り替えられることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図245(h)に示すように、演出ステージがAステージからBステージに切り替わるとともに、装飾図柄表示装置208の画面上方に表示されるメッセージが「〜Aステージ〜」から「〜Bステージ〜」に切り替わる。また、演出ステージがBステージに切り替わった後にも、ステージチェンジ可能な状態であれば、装飾図柄表示装置208の画面右方に、「ステチェンするなら」というメッセージと、チャンスボタン136の押下を示唆するマークとが表示される。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、演出ステージがBステージから別のステージに切り替えられることを遊技者に示唆している。これらの「ステチェンするなら」というメッセージやチャンスボタン136の押下を示唆するマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図246(a)は、チャンスボタン136に代えて、あるいはチャンスボタン136に加えて、遊技者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとしてパチンコ機100に設けられ得る決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cの構成の例を示している。図246(a)に示すように、決定ボタン136aは、円形状の平面形状を有している。左(または上)を選択する左選択ボタン136bは、「左」を示唆する平面形状(例えば、頂角が左側にする二等辺三角形状の形状、左向き矢印状の形状)を有しており、決定ボタン136aの左側に配置されている。右(または下)を選択する右選択ボタン136cは、「右」を示唆する平面形状(例えば、左選択ボタン136bと線対称の形状)を有しており、決定ボタン136aの右側に配置されている。
図246(b)、(c)は、図246(a)に示すボタン136a〜136cが設けられたパチンコ機100における装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図246(b)に示す状態では、図245(g)と同様に、装飾図柄表示装置208の画面上方には、現時点の演出ステージがAステージであることを報知する「〜Aステージ〜」というメッセージが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の画面右方には、「Aステージ」というメッセージとともに、右選択ボタン136cの押下を示唆するマークが表示されている。「Aステージ」というメッセージ、および右選択ボタン136cの押下を示唆するマークは、ステージチェンジ可能な状態で表示されるものであり、右選択ボタン136cを押下することによって演出ステージがAステージから別のステージに切り替えられることを遊技者に示唆している。この状態で右選択ボタン136cが押下されると、図246(c)に示すように、演出ステージがAステージからBステージに切り替わるとともに、装飾図柄表示装置208の画面上方に表示されるメッセージが「〜Aステージ〜」から「〜Bステージ〜」に切り替わる。また、演出ステージがBステージに切り替わった後にも、ステージチェンジ可能な状態であれば、装飾図柄表示装置208の画面右方に、「Bステージ」というメッセージと、左選択ボタン136bの押下を示唆するマークとが表示される。この表示は、左選択ボタン136bを押下することによって、演出ステージがBステージから元のAステージに戻ることを遊技者に示唆している。これらの「Aステージ」、「Bステージ」というメッセージや、左選択ボタン136bまたは右選択ボタン136cの押下を示唆するマークは、遊技者に左選択ボタン136bまたは右選択ボタン136cの押下を要求する操作要求報知に該当する。図246(b)、(c)に示す操作要求報知は、図245(g)、(h)に示す操作要求報知と似ているが、図245(g)に示すボタン押下前の操作要求報知と、図245(h)に示すボタン押下後の操作要求報知とが同態様であるのに対し、図246(b)に示すボタン押下前の操作要求報知と、図246(c)に示すボタン押下後の操作要求報知とでは態様が異なっている。なお、A⇔B⇔C⇔Aのように3つのステージA、B、C(または4つ以上のステージ)が循環的に移行可能なタイプでもよい。この場合、図246(b)、(c)に示す操作要求報知では、左選択ボタン136bの押下を示唆するマーク、および右選択ボタン136cの押下を示唆するマークの両方が表示されるようにしてもよい。
また例えば、チャンスボタンが2つ設けられた遊技台において、第一のチャンスボタンの押下を要求する操作要求報知がなされている状態で第二のチャンスボタンを押下したときに所定の反応を示すようにしてもよい。
図246(d)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図246(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央には、チャンスボタン136を模したボタン画像と、メータを表すメータ動画像とが表示されている。メータ動画像は、例えば、横長長方形状の形状を有し、当該動画像の出現当初には全体が白色であり、時間の経過とともに左端から徐々に黒色部分が増加していく。これらのボタン画像およびメータ動画像は、チャンスボタン136を押下することを明示的に示唆するものではないが、当業者または遊技者であれば、これらの画像が、メータ動画像の全体が黒色となってしまう前にチャンスボタン136を押下すべきであることを暗示するものであることを認識できる。したがって、これらのボタン画像およびメータ動画像の表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。このように、操作要求報知には、所定の操作を明示的に要求する報知だけでなく、所定の操作が促されていることを当業者または遊技者が認識できるような報知も全て含まれる。なお、チャンスボタン136を押下すべきであることを暗示する報知は、3→2→1→0のようなカウントダウン表示を含んでいてもよい。
図246(e)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図246(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、現時点の演出モードが吉宗モードであることを報知する「吉宗モード」というメッセージが表示されている。特図保留数表示領域208fの上段には数字「3」が表示され、下段には数字「4」が表示されている。この表示は、特図1変動遊技の保留数が3つであり、特図2変動遊技の保留数が4つであることを報知している。特図保留数表示領域208fの下方には、遊技者にとって有利な状態に係る残り変動回数(例えば、時短の残り変動回数、ST機における確変の残り変動回数など)が表示されている(本例では「残70回」)。この表示は、遊技者に遊技球の打出し(始動口への入球)を要求する操作要求報知に該当する。
図246(f)、(g)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図246(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域700の上方には、爺キャラクタ画像と、爺キャラクタのセリフとしての「家紋が止まれば吉宗チャンス」というメッセージと、が表示されている。これらは、普図変動に係る演出として表示され、後述するルーレットで「家紋」図柄が停止表示されれば所定のチャンスタイムが開始されることを示唆するものである。これらの爺キャラクタ画像およびメッセージは、遊技者に遊技球の打出し(始動口への入球)を要求する操作要求報知に該当する。
図246(g)に示すように、普図当りおよび電チューロング開放当り時に入賞した保留については、当該保留が消化される前後に、変動アイコン表示領域700またはその近傍で、特別なアニメーション演出が行われる。例えば、電チューロング開放当り時に入賞した特図2の保留に対応する保留アイコンが特図2保留アイコン表示領域702から変動アイコン表示領域700に移動すると(保留が消化されると)、装飾図柄の変動表示とは別に、変動アイコン表示領域700内でルーレットの回転(演出用図柄の変動表示)が開始される。所定時間経過後にルーレットが停止すると、変動アイコン表示領域700内には複数種類の演出用図柄のうちいずれかの図柄が表示される。その後、変動アイコン表示領域700に停止表示される演出用図柄に基づき、種々の演出が実行される。図246(g)に示す例では、特図2の保留に対応する保留アイコンが変動アイコン表示領域700に移動するとともにルーレットの回転が開始され、ルーレットの停止により「千両箱」図柄が表示され、その後、「千両箱」図柄が画面上方に向かって移動する。このような「千両箱」図柄の動作(本例では表示位置の移動)は、特図始動口への入球により増加した保留が消化されることにより実行される動作であるため、操作要求報知(例えば、遊技球の打出しを要求する報知)に関連する操作要求関連動作に該当する。「千両箱」図柄が画面上方に向かって移動する際、当該「千両箱」図柄は一時的に爺キャラクタ画像に重なる。したがって、操作要求関連動作(「千両箱」図柄の表示位置の移動)により、操作要求報知(爺キャラクタ画像の表示)の視認が困難になる。
図246(h)は、装飾図柄表示装置208のデモ表示の例を示している。図246(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾2−装飾8−装飾0」が表示されている。第四図柄表示領域208eには、特図変動遊技が終了していることを示す白丸が表示され、特図保留数表示領域208fには、特図変動遊技の保留数が0であることを示す数字「0」が表示されている。すなわち、図柄表示領域208a〜208c、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208fは、この遊技台が空き台であることを表示している。これらの表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面上方には、この遊技台が空き台(デモ中)であることを報知する「〜客待ち中〜」というメッセージが表示されている。この表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面下方には、「ボタンPUSHでメニュー表示」というメッセージがテロップ表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによってメニュー画面(例えば、会員制サービスに係る画面)が表示されることを遊技者に示唆している。この表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、チャンスボタン136の押下に基づいて表示されるメニュー画面は、画面上に表示されている各種情報と重複して表示されるようにしてもよい。このようなメニュー画面の表示は、操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図247(a)、(b)は、装飾図柄表示装置208、およびその周囲に設けられた演出可動体(可動役物)の例を示している。図247(a)、(b)に示す例では、装飾図柄表示装置208の周囲には、図237に示した演出可動体224に加えて、演出可動体800、802が設けられている。演出可動体224、800、802は、例えば、所定の演出抽選に当選した場合などに、所定の動作パターンで動作する。なお、以下の説明で「重なる」、「重ならない」とは、遊技者側から見たときのものである。
本例の演出可動体224の前腕部224bは、ステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で回動可能である。前腕部224bは、一方の可動端位置(例えば、初期位置、待機位置)にある状態では装飾図柄表示装置208の画面とは重ならないようになっている(図247(a)参照)。また前腕部224bは、他方の可動端位置(例えば、最大可動端位置、演出位置)にある状態では装飾図柄表示装置208の画面の一部に重なるようになっている(図247(b)参照)。
演出可動体800は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体800は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。演出可動体800は、上方の可動端位置にある状態では装飾図柄表示装置208の画面上端よりも上方に位置し、画面とは重ならないようになっている(図247(a)参照)。また演出可動体800は、下方の可動端位置にある状態では装飾図柄表示装置208の画面の上方の一部に重なるようになっている(図247(b)参照)。本例では、演出可動体800が下方の可動端位置にある状態では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cや第四図柄表示領域208e、特図保留数表示領域208f等が、演出可動体800により遮蔽されて視認できなくなる。ただし、第四図柄表示領域208eは、演出可動体800の位置に関わらず常に視認できるようになっていてもよい。
演出可動体802は、パンダを模した形状を有している。演出可動体802は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。本例では、装飾図柄表示装置208の前方に、画面下端と同程度の高さの水平なステージ(不図示)が設けられている。このステージには、演出可動体802の上下方向の移動が可能な開口部が設けられている。演出可動体802は、下方の可動端位置にある状態では、一部(本例ではパンダの頭部)のみがステージ上に露出し、他の部分(本例ではパンダの胴体、手足等)はステージの下方に格納されている(図247(a)参照)。またこの状態では、ステージ上にある演出可動体802の一部は、装飾図柄表示装置208の画面の下方の一部と重なるようになっている。ステージ下方に格納されている演出可動体802の他の部分は、遊技者からは視認できない。
また演出可動体802は、上方の可動端位置にある状態では、ほぼ全体がステージ上に現れる(図247(b)参照)。またこの状態では、演出可動体802のほぼ全体が装飾図柄表示装置208の画面の下方の一部と重なるようになっている。本例では、演出可動体802は、いずれの位置においても装飾図柄表示装置208の画面と重なるようになっているが、例えば下方の可動端位置にある状態では装飾図柄表示装置208の画面とは重ならないようになっていてもよい。
ここで、図247(b)のA部に示すように、下方の可動端位置にある演出可動体800と、上方の可動端位置にある演出可動体802とは、互いに接触しないようになっている。したがって、演出可動体800および802は、それぞれがいずれの位置にあっても互いに接触することはない。一方、図247(b)のB部に示すように、下方の可動端位置にある演出可動体800と、他方の可動端位置にある演出可動体224の前腕部224bとは、互いに接触する。このため、これらの演出可動体の動作パターンを規定する演出データは、演出可動体800および前腕部224bがこれらの位置に同時に到達しないように設計されている。
演出可動体224、800、802が装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置に移動または回動すると、当該画面の一部が視認できなくなる場合がある。したがって、装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置への演出可動体224、800、802の移動または回動は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図248(a)〜(c)は、装飾図柄表示装置208の表示および遮蔽装置246の動作の例を示している。図248(a)に示す状態では、遮蔽装置246は全開状態にあり、装飾図柄表示装置208の画面全体が視認可能である。装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右下に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
図248(b)に示す状態では、遮蔽装置246は全閉状態にあり、装飾図柄表示装置208の画面は遮蔽装置246の格子の孔から部分的にのみ視認可能である。これにより、装飾図柄表示装置208の変動中の装飾図柄、および「球抜きしてください」というメッセージは視認困難になっている。本例の遮蔽装置246(右扉246b)には、全閉状態における第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208f(または第四図柄表示領域208eのみ)に対応する位置に、開口部246cが設けられている。これにより、遮蔽装置246が全閉状態であっても、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208f(または第四図柄表示領域208eのみ)は視認可能となっている。
遮蔽装置246が全閉状態にあるときには、装飾図柄表示装置208での表示態様を通常とは異なる態様としてもよい。例えば、図248(c)に示す例では、図柄表示領域208a〜208cが必要に応じて縮小および/または移動することにより、装飾図柄が遮蔽装置246(左扉246a)の格子の孔から容易に視認可能になっている。なお、扉が移動し終わったときには図248(b)または(c)に示すような状態であるが、扉の移動中は装飾図柄やメッセージ等がこれより視認困難な状態であってもよい。
遮蔽装置246の閉動作は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知(「球抜きしてください」というメッセージ)の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する。
なお、本例の遮蔽装置246に設けられてる隙間(孔)は、その周囲が部材によって「ロ」の字状に囲まれているが、遮蔽装置246には、周囲が部材によって「コ」の字状に囲まれた切欠き状の隙間が設けられていてもよい。
図248(d)〜(f)は、装飾図柄表示装置208の表示、および演出可動体の動作の例を示している。図248(d)〜(f)に示す例では、装飾図柄表示装置208の周囲には、演出可動体800、804が設けられている。
演出可動体800は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体800は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。演出可動体800は、少なくとも、装飾図柄表示装置208の画面とは重ならない位置と、装飾図柄表示装置208の画面の一部と重なる位置とをとり得るようになっている。演出可動体800は、例えば、移動の途中に一時的に第四図柄表示領域208eを遮蔽する場合があるが、第四図柄表示領域208eを遮蔽する位置では停止しないようになっていてもよい。
演出可動体804は、液晶表示装置等を用いたサブ表示装置を備えている。演出可動体804は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。本例では、演出可動体804の備えるサブ表示装置には、少なくとも、特図1の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図1保留アイコン表示領域701が設けられている。また、サブ表示装置は、遊技者に所定の操作を要求するメッセージ等を表示可能になっている。
図248(d)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面の下端部のごく一部が演出可動体804と重なっているが、装飾図柄表示装置208の実質的な表示の全てが視認可能である。装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右上に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面左下には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。一方、演出可動体804に設けられた特図1保留アイコン表示領域701には、3つの保留アイコンが表示されている。図示していないが、もう一つの演出可動体800は、装飾図柄表示装置208の画面上端よりも上方に位置している。
図248(e)に示す状態では、演出可動体804が上方に少し移動するとともに、移動した演出可動体804のサブ表示装置には「チャンスボタン押せ」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、装飾図柄表示装置208に表示されている「球抜きしてください」というメッセージは、演出可動体804の移動により視認困難になっている。すなわち本例では、操作要求報知を表示する演出可動体804自体が、別の操作要求報知を視認困難にしている。なお、装飾図柄表示装置208の「球抜きしてください」というメッセージが視認困難になる代わりに、演出可動体804のサブ表示装置に同内容の表示がされるようにしてもよい。
図248(f)は、チャンスボタン136が押下された後の状態を示している。本例では、装飾図柄表示装置208の表示等によりチャンスボタン136の押下が示唆されている期間内にチャンスボタン136が押下され、かつ、所定の演出抽選に当選した場合に、演出可動体800が下方に移動する。なお、演出可動体800は、チャンスボタン136の押下が示唆されている期間内にチャンスボタン136が押下された場合には必ず動作するようになっていてもよい。図248(f)に示す状態では、演出可動体800は、下方に移動して装飾図柄表示装置208の画面に重なっている。本例では、チャンスボタン136の押下により下方に移動した演出可動体800は、装飾図柄表示装置208の画面の一部を遮蔽するが、当該画面のうち図柄表示領域208a〜208c、第四図柄表示領域208e、特図保留数表示領域208f、および操作要求報知(「球抜きしてください」というメッセージ)には重ならないように停止する。なお、下方に移動した演出可動体800は、装飾図柄表示装置208の操作要求報知(「球抜きしてください」というメッセージ)を遮蔽し、当該操作要求報知を視認困難にしてもよい。なお、装飾図柄表示装置208の画面に「チャンスボタンを押せ」という表示があり、チャンスボタンが押下されると演出可動体804が移動し、当該演出可動体804によって「チャンスボタンを押せ」の表示が視認困難になるようにしてもよい。
また、演出可動体800は、演出可動体804(サブ表示装置)と重なる位置にまで移動し、サブ表示装置の操作要求報知(「チャンスボタン押せ」というメッセージ)を遮蔽して当該操作要求報知を視認困難にしてもよい。すなわち、操作要求報知(例えば、「チャンスボタン押せ」というメッセージ)の少なくとも一部は、当該操作要求報知に関連する動作(例えば、チャンスボタン136の押下を少なくとも含む所定の条件が成立したことに基づいて実行される演出可動体800の移動動作)によって認識困難となるようにしてもよい。
装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置への演出可動体800、804の移動、またはサブ表示装置の画面と重なる位置への演出可動体800の移動は、装飾図柄表示装置208またはサブ表示装置での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図249は、前面枠扉106に設けられる透明板部材118の構成の例を示している。図249に示すように、透明板部材118の一端部(本例では左上の端部)には、透明板部材118内に光を入射させる複数(例えば3つ)の光源850が設けられている。光源850としては例えばLED等が用いられる。複数の光源850は、透明板部材118の面内方向において比較的狭い所定の配置間隔で配置されている。また、透明板部材118の別の端部(本例では右下の端部)には、透明板部材118内に光を入射させる複数(例えば、光源850の個数と同数)の光源852が設けられている。光源852としては例えば光源850と同一のLED等が用いられる。複数の光源は、透明板部材118の面内方向において、光源850の配置間隔よりも広い配置間隔で配置されている。光源850、852は、例えば、第1副制御部400または第2副制御部500により発光制御され、所定条件が成立したときに発光する。
透明板部材118の第1領域118aにおける表面または裏面には、光源850からの光を反射または散乱させるドットパターン(例えば、多数の凹部、凸部、凹凸など)が形成されている。光源850からの光は、透明板部材118内に入射して内部を導光し、ドットパターンの形成された第1領域118aで反射または散乱して外部に取り出される。これにより、光源850が発光すると、遊技者には透明板部材118の第1領域118aが発光しているように視認される。光源850の配置間隔は比較的狭いため、光源850からの光のうち第1領域118aのドットパターンに入射する光の割合を高くすることができる。このため、第1領域118aの発光強度は比較的高くなる。
透明板部材118の第2領域118bにおける表面または裏面には、光源852からの光を反射または散乱させるドットパターン(例えば、多数の凹部、凸部、凹凸など)が形成されている。光源852からの光は、透明板部材118内に入射して内部を導光し、ドットパターンの形成された第2領域118bで反射または散乱して外部に取り出される。これにより、光源852が発光すると、遊技者には透明板部材118の第2領域118bが発光しているように視認される。光源852の配置間隔は光源850の配置間隔よりも広いため、光源852からの光は透明板部材118内で分散し易く、光源852からの光のうち第2領域118bのドットパターンに入射する光の割合が低くなり易い。このため、第2領域118bの発光強度は第1領域118aよりも低くなる場合がある。
透明板部材118の第1領域118aや第2領域118bが発光すると、遊技者から見て第1領域118aや第2領域118bの奥側に重なって配置される装飾図柄表示装置208等の表示装置は視認困難になる。このため、光源850、852の発光による第1領域118aや第2領域118bの発光は、装飾図柄表示装置208等の表示装置での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図250(a)、(b)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図250(a)に示す状態では、装飾図柄表示装置208には、「Aリーチは発展に期待だ」という姫キャラクタのセリフ(チュートリアル表示の一部)とともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、姫キャラクタのセリフに応答する他のキャラクタのセリフ(続きのチュートリアル表示)が表示されることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図250(b)に示すように、「爺出現でチャンスアップだ」という爺キャラクタのセリフが表示される。爺キャラクタのセリフは、姫キャラクタのセリフと重なって手前のレイヤーに表示されるため、姫キャラクタのセリフは視認困難となっている。図250(a)に示す姫キャラクタのセリフ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、図250(b)に示す爺キャラクタのセリフの表示は、操作要求報知の少なくとも一部(姫キャラクタのセリフ)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。本例では、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知の少なくとも一部(姫キャラクタのセリフ)は、当該操作要求報知に関連する動作(チャンスボタン136が押下されたことに基づいて実行される爺キャラクタのセリフの表示)によって遊技者に認識困難となっている。
図250(c)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図250(c)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面中央には、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。このマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。このメッセージの下方には、主人公キャラクタ画像が表示されている。主人公キャラクタ画像の背後には、主人公キャラクタのオーラを表すエフェクト画像が表示されている。このエフェクト画像は、主人公キャラクタ画像よりも奥で、「球抜きしてください」というメッセージよりも手前のレイヤーに配置されている。エフェクト画像は、遊技者によるチャンスボタン136の長押しによって徐々に大きくなっている。
図250(c)に示す状態のエフェクト画像は、「球抜きしてください」というメッセージに重なっており、当該メッセージを視認困難にしている。徐々に大きくなっているエフェクト画像の表示は、操作要求報知の少なくとも一部(「球抜きしてください」というメッセージ)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。図250(c)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を示唆するマークは、エフェクト画像によって視認困難にはなっていないが、エフェクト画像によって視認困難になるようにしてもよい。この場合、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知の少なくとも一部(チャンスボタン136の押下を示唆するマーク)は、当該操作要求報知に関連する動作(チャンスボタン136が長押しされたことに基づいて実行されるエフェクト画像の表示サイズの拡大)によって遊技者に認識困難となる。本例では、エフェクト画像の大きさと大当りの期待度とには関連性があり、例えば、大当りの期待度が高い場合にはエフェクト画像が大きくなり易い。また、エフェクト画像が大きい場合には操作要求報知が視認困難となる度合いが高くなり易い。結果として、大当りの期待度が高い場合には、操作要求報知が視認困難となる度合いが高くなり易い。
図250(d)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図250(d)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが、「球抜きしてください」というメッセージの手前に重なって表示され、当該メッセージを視認困難にしている。この例では、「球抜きしてください」というメッセージ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、チャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、操作要求報知の少なくとも一部(「球抜きしてください」というメッセージ)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。
図250(e)、(f)は、装飾図柄表示装置208の表示、およびスピーカ120からの音声出力の例を示している。図250(e)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面中央には、「PUSH!!」というメッセージとともにチャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。これらのメッセージおよびマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。さらに、スピーカ120からは、「球を抜いてください」という音声メッセージが中音量で、所定の間隔で繰り返し出力されている。この音声メッセージの出力は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
この状態でチャンスボタン136が押下され、かつ、所定の演出抽選に当選すると、図250(f)に示すように、演出可動体800が装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置に移動するとともに、スピーカ120からは「ジャキーン」という効果音が大音量で出力される。スピーカ120からは「球を抜いてください」という音声メッセージが中音量で繰り返し出力されているが、この音声メッセージは、上記の効果音が大音量で出力されることにより認識困難となっている。すなわち、「ジャキーン」という効果音の大音量での出力は、操作要求報知の少なくとも一部(「球を抜いてください」という音声メッセージの出力)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。
図251は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示と、画面の手前を上下方向に移動可能であり第一の表示および第二の表示を遮蔽可能な遮蔽手段との関係の例を示している。図251および後述する図252〜図254において、第一の表示および第二の表示は、いずれも遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知に該当するものとする。また図251〜図253において、遮蔽手段は、当該操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作を実行可能な動作手段に該当するものとする。第一の表示は画面下方に位置しており、第二の表示は第一の表示よりも上方に位置している。図251(a)〜(h)は、遮蔽手段が下方から上方に移動する様子を時系列で示している。
図251(a)に示す状態では、遮蔽手段(図251(a)では図示せず)は、装飾図柄表示装置208の画面下端よりも下方に位置している。この状態では、第一の表示および第二の表示は視認可能である。
図251(b)に示す状態では、遮蔽手段の上端部は、装飾図柄表示装置208の画面下端よりも上方に位置しているが、第一の表示よりも下方に位置している。この状態では、第一の表示および第二の表示は視認可能である。
図251(c)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示の全体と重なっているが、第二の表示とは重なっていない。この状態では、第一の表示は視認困難(例えば、全体が視認不可能)であるが、第二の表示は視認可能である。
図251(d)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示の全体と重なっているとともに、第二の表示の下部とも重なっている。この状態では、第一の表示は視認困難(例えば、全体が視認不可能)であり、第二の表示も視認困難(例えば、一部が視認不可能)である。
図251(e)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示の上部と重なっているとともに、第二の表示の全体とも重なっている。この状態では、第一の表示は視認困難(例えば、一部が視認不可能)であり、第二の表示も視認困難(例えば、全体が視認不可能)である。
図251(f)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示とは重なっていないが、第二の表示の全体と重なっている。この状態では、第一の表示は視認可能であるが、第二の表示は視認困難(例えば、全体が視認不可能)である。
図251(g)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示とは重なっていないが、第二の表示の上部と重なっている。この状態では、第一の表示は視認可能であるが、第二の表示は視認困難(例えば、一部が視認不可能)である。
図251(h)に示す状態では、遮蔽手段は、第二の表示よりも上方に位置している。この状態では、第一の表示および第二の表示は視認可能である。
以上の説明では、隠すもの(遮蔽手段)が1つであり、隠されるもの(第一の表示、第2の表示)が2つである例を示したが、隠すものが2つ以上であってもよいし、隠されるものが1つまたは3つ以上であってもよい。
図252および図253は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示と、画面の手前を上下方向に移動可能な遮蔽手段との関係の例を示している。遮蔽手段の左右方向の幅は画面の幅よりも狭いものとする。また、遮蔽手段は、画面の左右方向中心部付近を上下方向に移動するものとする。図中の破線は、遮蔽手段の左端および右端の移動軌跡を表している。
図252(a)に示す例では、第一の表示および第二の表示はいずれも横長であり、それぞれの左右方向の幅は遮蔽手段の左右方向の幅よりも狭い。第一の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも右側に位置し、第一の表示の右端は遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも左側に位置している。第二の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも左側に位置し、第二の表示の右端は遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも左側に位置している。第一の表示および第二の表示の上下方向の高さは、いずれも遮蔽手段の上下方向の高さよりも低い。この場合、第一の表示は、遮蔽手段の位置によって、遮蔽手段とは重ならない非遮蔽状態(視認可能な状態)、一部が遮蔽手段と重なる一部遮蔽状態(一部が視認困難な状態)、全体が遮蔽手段と重なる全遮蔽状態(全体が視認困難な状態)、の3状態をとり得る。第二の表示は、遮蔽手段の位置によって、非遮蔽状態、一部遮蔽状態、の2状態をとり得る。第二の表示は全遮蔽状態をとることはない。例えば、遮蔽手段が下方の可動端から上方の可動端に向かって移動したとき、第一の表示は、非遮蔽状態→一部遮蔽状態→全遮蔽状態→一部遮蔽状態→非遮蔽状態の順に変化し、第二の表示は、非遮蔽状態→一部遮蔽状態→非遮蔽状態の順に変化する。
図252(b)に示す例では、第一の表示は図252(a)と同様であるが、第二の表示は縦長であり、画面の右端に配置されている。第二の表示は、遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示は上記と同様の3状態をとり得る。第二の表示は、遮蔽手段がどの位置にあっても非遮蔽状態をとる。
図252(c)に示す例では、第一の表示は図252(a)と同様であるが、第二の表示は第一の表示の真上に配置されている。第一の表示および第二の表示はいずれも、遮蔽手段の左端の移動軌跡と右端の移動軌跡との間に位置している。また、第二の表示の上端部から第一の表示の下端部までの距離は、遮蔽手段の上下方向の高さよりも長いものとする。この場合、第一の表示および第二の表示はそれぞれ、遮蔽手段の位置によって、非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態、の3状態をとり得る。ただし、第一の表示および第二の表示の両方が同時に、全遮蔽状態をとることはない。
図252(d)に示す例では、図252(c)の配置と比較すると、第一の表示と第二の表示の配置が入れ替わっている。この場合、第一の表示および第二の表示はそれぞれ、遮蔽手段の位置によって、非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態、の3状態をとり得る。ただし、第一の表示および第二の表示の両方が同時に、全遮蔽状態をとることはない。
図253(a)に示す例では、図252(c)の配置と比較すると、第二の表示の左右方向の幅が遮蔽手段の左右方向の幅よりも広くなっている。第二の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも左側に位置し、第二の表示の右端は遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示は非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態の3状態をとり得るのに対し、第二の表示は全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図253(b)に示す例では、第一の表示は画面の左寄りに配置され、第二の表示は第一の表示の右側に配置されている。第一の表示の左端から第二の表示の右端までの距離は、遮蔽手段の左右方向の幅よりも広くなっている。第一の表示の左端は、遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも左側に位置している。第二の表示の右端は、遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示および第二の表示はいずれも全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図253(c)に示す例では、図253(b)の配置と比較すると、遮蔽手段の幅が左側に広がっている。第一の表示の左端から第二の表示の右端までの距離は、遮蔽手段の左右方向の幅よりも広いが、第一の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示は非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態の3状態をとり得る。第二の表示は全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図253(d)に示す例では、第一の表示が第二の表示の左上に位置している。第一の表示の上端から第二の表示の下端までの距離は、遮蔽手段の上下方向の幅よりも長い。この場合、第一の表示は非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態の3状態をとり得る。第二の表示は全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図251〜図253では遮蔽手段が上下方向に移動する例について説明したが、遮蔽手段が別の方向(例えば、左右方向)に移動する例についても同様に考えることができる。
図254(a)〜(d)は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示の例を時系列で示している。第一の表示および第二の表示は、いずれも遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知に該当するものとする。例えば、第一の表示は画面の左側に配置されており、第二の表示は画面の中央部下寄りに配置される。
図254(a)は、ある特図変動遊技が実行されている状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。この状態では、第一の表示および第二の表示の両方が画面に表示されている。
図254(b)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、依然として第一の表示および第二の表示の両方が画面に表示され続けている。
図254(c)は、次の特図変動遊技が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄表示領域208eには特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3から2に減少したことを示す数字「2」が表示されている。この状態では、第一の表示は表示され続けているが、第二の表示は消去されている。
図254(d)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、第一の表示が表示され続けている。
このように、操作要求報知に該当する表示には、複数変動期間に跨って表示され続けるもの(本例では第一の表示)と、次変動の開始とともに消去されるもの(本例では第二の表示)とがある。
図254(e)〜(h)は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示の別の例を時系列で示している。
図254(e)は、ある特図変動遊技が実行されている状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。この状態では、第一の表示が画面に表示されている。
図254(f)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、第一の表示に加えて第二の表示が新たに表示される。
図254(g)は、次の特図変動遊技が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄表示領域208eには特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3から2に減少したことを示す数字「2」が表示されている。この状態では、第一の表示は表示され続けているが、第二の表示は消去されている。
図254(h)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、第一の表示に加えて第二の表示が再び表示される。
このように、操作要求報知に該当する表示には、複数変動期間に跨って表示されるが、図柄停止表示期間中にのみ表示されて図柄変動表示期間中には消去されるもの(本例では第二の表示)がある。
図255は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例1を時系列で示している。図255(a)〜(d)に示す例では、所定の演出開始条件が成立したことに基づき、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が実行されるものとする。対決演出が開始されると、図255(a)に示すように、装飾図柄表示装置208には主人公キャラクタと敵キャラクタとの対決シーンの動画像が表示される。また、遊技者にチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知として、「長押しで気合をためろ」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが、画面の中央部に表示される。なお、本例の操作要求報知ではチャンスボタン136の長押し操作を要求しているが、チャンスボタン136の1回または複数回の押下(短押しでも可)を要求するものであってもよい。また、画面左方には、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。本例では、「球抜きしてください」というメッセージは主人公キャラクタの一部と重なっているが、重なっていなくてもよい。また本例では、「球抜きしてください」というメッセージは、主人公キャラクタ画像や後述するオーラ画像よりも手前のレイヤーに表示されているが、主人公キャラクタ画像やオーラ画像よりも奥のレイヤーに表示されてもよいし、主人公キャラクタ画像およびオーラ画像のうちの一方よりも奥で他方よりも手前のレイヤーに表示されてもよい。
遊技者によりチャンスボタン136が押下(例えば長押し)されると、本例では、図255(b)に示すように、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が終了する。なお、チャンスボタン136が押下された後も、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が表示され続けてもよい。また、対決シーンの動画像は引き続き表示されており、チャンスボタン136の長押し操作が行われると、長押し操作の時間の長さによって演出態様が変化する場合がある。本例では、チャンスボタン136の長押し操作が所定時間以上になると、主人公キャラクタの背後にはオーラ画像が表示される。図255(b)に示す状態では、比較的小さいオーラ画像が表示されている。「球抜きしてください」というメッセージは、オーラ画像が表示されることによって視認困難になっている。オーラ画像の表示は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
表示されるオーラ画像の大きさは、チャンスボタン136の長押し操作の時間が長くなるに従って徐々に大きくなる場合がある。例えば、図255(b)に示す状態からチャンスボタン136の長押し操作がさらに継続されると、図255(c)に示すように、オーラ画像の表示サイズが拡大される場合がある。オーラ画像の表示サイズが拡大されることによって、「球抜きしてください」というメッセージがさらに視認困難になる。オーラ画像の表示サイズの拡大は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
また、図255(c)に示す状態からチャンスボタン136の長押し操作がさらに継続されると、図255(d)に示すようにオーラ画像がさらに拡大される場合がある。オーラ画像が大きくなるほど、「球抜きしてください」というメッセージが視認困難となる度合いが高まる。本例では、オーラ画像が大きければ大きいほど期待度の高い演出であることを表している。当該演出におけるオーラ画像の大きさの上限は、当該変動開始時の乱数抽選等により予め決定されている。なお、遊技者がチャンスボタン136の長押し操作を途中でやめた場合には、オーラ画像の大きさは長押し操作をやめた時点での大きさに維持されてもよいし、オーラ画像の大きさが徐々に小さくなってもよい。
本例の演出表示が終了する時点でのオーラ画像の大きさは、予め決定されたオーラ画像の大きさの上限と、チャンスボタン136の長押し操作時間とによって決まる。例えば、オーラ画像の大きさの上限が最大値(例えば図255(d)に示す大きさ)に設定される確率は、当該変動の当否判定結果が大当りである場合には相対的に高く、当否判定結果がはずれである場合には相対的に低くなっている。また、オーラ画像の大きさの上限が最小値(例えば図255(b)に示す大きさ)に設定される確率は、当該変動の当否判定結果が大当りである場合には相対的に低く、当否判定結果がはずれである場合には相対的に高くなっている。
一方、予め決定されたオーラ画像の大きさの上限が最大値であったとしても、チャンスボタン136の長押し操作時間が短い場合には、オーラ画像の大きさが小さいままで演出表示が終了する場合がある。本例では、チャンスボタン136の長押し操作時間の上限は、当該演出の開始から終了までの時間(例えば、1変動期間、複数変動に跨って実行される演出の場合には当該複数変動期間)である。したがって、演出の期間そのものが短い場合、長押し操作時間が短くなり易いため、期待度の高い演出が実行され難い場合がある。これに対し、演出の期間が長い場合、長押し操作時間が長くなり易いため、期待度の高い演出が実行され易い場合がある。
本例では、「球抜きしてください」というメッセージは、オーラ画像よりも手前のレイヤーに表示されているため、視認困難の度合いが高まっても視認不能にはならない場合があるが、一部が視認不能になるようにしてもよいし、全体が視認不能になるようにしてもよい。
また本例では、操作要求報知(例えば、「球抜きしてください」というメッセージ)の少なくとも一部は、所定の動作(例えば、オーラ画像の表示、オーラ画像の表示サイズの拡大)によって遊技者に視認困難となる。ここで、操作要求報知の少なくとも一部が視認困難になる、という状態には、操作要求報知の一部が視認困難、操作要求報知の一部のみが視認困難、操作要求報知の全体が視認困難、操作要求報知の一部が視認不能、操作要求報知の一部のみが視認不能、操作要求報知の全体が視認不能、操作要求報知の一部が視認困難で他の一部が視認可能(視認容易)、操作要求報知の一部が視認不能で他の一部が視認可能(視認容易)、操作要求報知の一部が視認困難で他の一部が視認不能、操作要求報知の一部が視認困難で他の一部が視認不能でさらに他の一部が視認可能(視認容易)、などが含まれる。
図256は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例2を時系列で示している。図256(a)〜(d)に示す例では、所定の演出開始条件が成立したことに基づき、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が実行されるものとする。対決演出が開始されると、図256(a)に示すように、装飾図柄表示装置208には主人公キャラクタと敵キャラクタとの対決シーンの動画像が表示される。また、遊技者にチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知として、「長押しで気合をためろ」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが、画面の中央部に表示される。本例では、図255(a)とは異なり、「球抜きしてください」というメッセージは表示されていない。
遊技者によりチャンスボタン136が押下(例えば長押し)された場合、本例では、図256(b)に示すように、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が依然として表示され続ける。図256(b)に示す状態では、主人公キャラクタ画像の背後に比較的小さいオーラ画像が表示されている。本例のオーラ画像は、主人公キャラクタ画像よりも奥で、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知よりも手前のレイヤーに表示されている。図256(b)に示す状態では、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とオーラ画像とが重なっていないため、当該操作要求報知は視認困難ではない。
図256(c)に示す状態では、チャンスボタン136の長押し操作によってオーラ画像の表示サイズが拡大されている。拡大されたオーラ画像は、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知の一部と重なっている。これにより、当該操作要求報知の一部が視認不能となっている。
図256(d)に示す状態では、チャンスボタン136の長押し操作によってオーラ画像の表示サイズがさらに拡大されている。図256(c)と比較すると、オーラ画像の拡大によって、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知との重複部分(例えば、重複面積)が増加しており、当該操作要求報知の視認不能部分が増加している。
本例では、操作要求報知(例えば、チャンスボタン136の長押し操作を要求する表示)の少なくとも一部は、当該操作要求報知により要求された操作(例えば、チャンスボタン136の長押し操作)が行われたことを少なくとも含む所定条件が成立したことに基づいて実行される動作(例えば、オーラ画像の表示、オーラ画像の表示サイズの拡大)によって、遊技者に認識困難となる。
装飾図柄表示装置208において操作要求報知が表示されるレイヤーは、演出に関するもの(例えば、演出に関するボタン長押しの要求)については、図256に示す例のように相対的に奥側(例えば、オーラ画像よりも奥側)になる場合があり、システム的なもの(例えば、球抜きの要求、「店員を呼んでください」などの要求)については、図255に示す例のように相対的に手前側(例えば、オーラ画像よりも手前側)になる場合がある。
図257は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例3を時系列で示している。図257(a)〜(d)に示す例では、図255と同様に、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。また、図256と同様に、遊技者にチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知として、「長押しで気合をためろ」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが表示されている。
遊技者によりチャンスボタン136が押下(例えば長押し)された場合、本例では、図257(b)に示すように、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が依然として表示され続ける。図257(b)に示す状態では、主人公キャラクタ画像の背後に比較的小さいオーラ画像が表示されている。本例のオーラ画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知および主人公キャラクタ画像よりも奥で、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知よりも手前のレイヤーに表示されている。図257(b)に示す状態では、オーラ画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の一部と重なっているが、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とは重なっていない。したがって、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知は視認困難になっているが、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知は視認困難にはなっていない。
図257(c)に示す状態では、オーラ画像の表示サイズが拡大されている。これにより、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知とオーラ画像との重複部分が増加する。したがって、当該操作要求報知の視認困難の度合いが増加している。またオーラ画像は、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とも重なる。これにより、当該操作要求報知も視認困難となる。
図257(d)に示す状態では、オーラ画像の表示サイズが更に拡大されている。これにより、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知とオーラ画像との重複部分がさらに増加しているため、当該操作要求報知の視認困難の度合いが増加している。また、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とオーラ画像との重複部分がさらに増加しているため、当該操作要求報知の視認困難の度合いが増加している。
ここで、例えば図257(c)から図257(d)への変化において、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知、およびチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知に関しては、いずれもオーラ画像との重複部分が増加している。ところが、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知はオーラ画像よりも手前のレイヤーに表示されているため、重複部分が増加したとしても視認困難の度合いはさほど増加しない場合がある(視認困難の度合いが全く変化しない場合や、視認困難の度合いが逆に減少する場合もある)。一方、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知はオーラ画像よりも奥のレイヤーに表示されているため、重複部分の増加が視認困難の度合いの増加に直結する場合がある。
図258は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例4を示している。図258(a)に示す状態では、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が開始されている。また、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。さらに、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「PUSH!!」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが表示されている。
遊技者によりチャンスボタン136が押下されると、本例では、対決演出の動画像や各種操作要求報知よりも手前のレイヤーに配置された小画面において、主人公キャラクタの表情を拡大した動画像が表示されるカットイン演出が行われる。本例では、信頼度(期待度)の異なる複数のカットイン演出が用意されている。カットイン演出の信頼度は、小画面に表示される主人公キャラクタの表情(例えば、気合の入った表情ほど信頼度が高い)や、小画面の上下方向の高さ(例えば、高さが高いほど(または上下の枠が太いほど)信頼度が高い)によって表される。
図258(b)は、信頼度の高いカットイン演出の例を示している。この例では、小画面の高さが高いため、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知、およびチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知はいずれも、手前のレイヤーに表示された小画面によって視認不能になっている。
図258(c)は、信頼度の低いカットイン演出の例を示している。この例では、小画面の高さが低いため、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知は当該小画面とは全く重なっていない。したがって、当該操作要求報知は全体が視認可能になっている。また、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知は、一部のみが当該小画面と重なっている。したがって、当該操作要求報知は一部のみが視認不能になっている。
図258(b)、(c)に示すように、本例では、カットイン演出の種類によって各種操作要求報知の視認困難度合いが異なっている。信頼度の高いカットイン演出ほど、各種操作要求報知の視認困難度合いが高い場合がある。
なお、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知は、カットイン演出の小画面が表示された後に消去してもよいし(図258(c)参照)、カットイン演出の小画面が表示されるとともに消去してもよい(図258(d)参照)。
図259は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例5を示している。図259(a)に示す状態では、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が開始されている。また、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。さらに、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「PUSH!!」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが表示されている。本例のボタン画像は、当該変動の信頼度が高いほど大きい表示サイズで表示される。図259(a)に示すボタン画像は標準サイズである。ボタン画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知よりも手前のレイヤーに表示される。
図259(b)は、拡大サイズのボタン画像が表示されている状態を示している。拡大サイズのボタン画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の一部と重なっている。これにより、当該操作要求報知の一部は視認不能となっている。球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の視認困難度合いは、ボタン画像の表示サイズが大きいほど高くなる。本例では、当該操作要求報知は、標準サイズのボタン画像が表示された場合には視認困難とはならず、拡大サイズのボタン画像が表示された場合にのみ視認困難となる。
図259(a)に示す状態(ボタン画像が標準サイズ)でチャンスボタン136が押下された場合と、図259(b)に示す状態(ボタン画像が拡大サイズ)でチャンスボタン136が押下された場合とでは、その後に実行される演出は同じであってもよいし同じでなくてもよいし必ず同じであってもよい。例えば、チャンスボタン136が押下されると、所定の演出可動体が動作する。この演出可動体の動作により、操作要求報知が視認困難になる場合がある。表示されているボタン画像の大きさによって異なる演出可動体が動作するようにしてもよいし、表示されているボタン画像の大きさによって演出可動体の動作パターン(例えば、可動範囲)が異なるようにしてもよい。
また、図259(a)に示す状態では、標準サイズのボタン画像の全体が不透過状態(透過率0%)になっている。このため、ボタン画像と重なっている部分の背景画像が視認不可能になっている。一方、図259(b)に示す状態では、拡大サイズのボタン画像の一部(側面部分)が透過状態(透過率100%)になっている。このため、ボタン画像の側面部分と重なっている、主人公キャラクタの一部、敵キャラクタの一部および背景画像の一部が視認可能になっている。このように、標準サイズで表示されている操作要求報知(ボタン画像)の全体が不透過状態になっており、拡大サイズで表示されている操作要求報知画像(ボタン画像)の一部が透過状態になっていてもよい。
なお、標準サイズのボタン画像の一部は透過状態になっていてもよい。また、拡大サイズで表示されている操作要求報知画像(ボタン画像)は、全体が不透過であってもよい。また、拡大サイズで表示されている操作要求報知画像(ボタン画像)の少なくとも一部の透過率は、0%〜100%であってもよい。また、操作要求報知画像(ボタン画像)の少なくとも一部の透過率は、時間の経過とともに徐々に上昇するようになっていてもよい。
なお、ボタン画像の側面のみが透過状態になっていてもよく、当該ボタン画像の上面(チャンスボタン136の上面(押下面)を表す部分)は不透過であってもよい。また、ボタン画像の上面のみが透過状態になっており、当該ボタン画像の側面は不透過になっていてもよい。
図259(c)に示す例では、拡大サイズのボタン画像よりも手前のレイヤーに、当該ボタン画像に重なって、「左右キーでモード変更」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者に選択ボタン136b、136c(図246(a)参照)の操作を要求する操作要求報知に該当する。このように、操作要求報知は、ボタン画像の手前のレイヤーに表示される場合もある。
図260は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例6を示している。図260(a)は、大当り演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画面には、「大当り!!」というメッセージが表示されている。本例では、当該大当りのラウンド数は16Rであるが、この時点で遊技者には大当りのラウンド数が報知されていないものとする。
その後の図260(b)に示す状態では、「大当り!!」というメッセージが消去されるとともに、図柄表示領域208a〜208cには当選した図柄組合せが表示される。
その後の図260(c)に示す状態では、「球を抜いて下さい」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
その後の図260(d)に示す状態では、「家紋落下で16R大当り確定!!」というメッセージが表示されている。
その後の図260(e)に示す状態では、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「押せ!!」というメッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を示す下向き矢印画像とが表示される。
本例では大当りのラウンド数が16Rであるため、チャンスボタン136が押下されると、図260(f)に示すように、家紋画像が上方から移動(落下)してくるアニメーションが表示される。これにより、大当りのラウンド数が16Rであることが遊技者に報知される。また、家紋画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球を抜いて下さい」というメッセージ)よりも手前に重なって表示されるため、当該操作要求報知の一部は家紋画像によって視認困難になる。すなわち、家紋画像が上方から移動してくるアニメーションの表示は、当該操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
その後の図260(g)に示す状態では、家紋画像が消去され、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の全体が視認可能となる。
図261は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例7を示している。図261(a)は、リーチ発展後にSPリーチを選択させる演出が開始された状態を示している。この状態では、装飾図柄表示装置208の画面が横に三分割されている。左側の分割領域は期待度中(二つ星)のAリーチを表し、中央の分割領域は期待度高(三つ星)のBリーチを表し、右側の分割領域は期待度最高(五つ星)のXリーチを表している。また、画面中央部には、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「ボタンで行き先を決めろ」というメッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を示す下向き矢印画像とが表示される。さらに、画面左側には、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きして下さい」というメッセージが表示されている。
その後、図261(b)に示すように、3つの分割領域のうちいずれか1つを囲む太枠カーソルが3つの分割領域間を高速で移動し始める。太枠カーソルは、チャンスボタン136が押下されたタイミングで停止する。そして、停止した太枠カーソルで囲まれた分割領域に対応するリーチ演出が選択される。なお、どのリーチ演出が選択されるか、すなわち、太枠カーソルがどの分割領域を囲んだ状態で停止するか、は予め決定されていてもよい。
例えば、太枠カーソルが中央の分割領域を囲んだ状態で停止してBリーチが選択されると、図261(c)、(d)に示すように、中央の分割領域およびそれを囲む太枠カーソルが画面全体に拡大されるアニメーションが表示される。これにより、Bリーチが選択されたことが遊技者に報知される。このとき、太枠カーソルは、画面左側に表示された操作要求報知(「球抜きして下さい」というメッセージ)を横切るため、当該操作要求報知が視認困難になる。したがって、中央の分割領域およびそれを囲む太枠カーソルが画面全体に拡大されるアニメーションの表示は、操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
以上説明したように、本実施の形態による遊技台は、第一および第二の制御を少なくとも実行可能な報知制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500など)と、遊技者により操作可能な複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、球排出レバー132など)と、情報を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、演出可動体804が備えるサブ表示装置、スピーカ120など)と、を備えた遊技台であって、前記報知制御手段は、第一の制御条件の成立があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記報知制御手段は、第二の制御条件の成立があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記報知手段に、操作情報の報知を実行させる制御を少なくとも含むものであり、前記操作情報は、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段の操作を促す情報を少なくとも含むものであり、前記操作情報の報知は、前記第二の制御(例えば、演出可動体を動作させる制御、遮蔽手段を移動させる制御、装飾図柄表示装置208において操作情報よりも手前のレイヤーにエフェクト画像を表示させる制御、光源850、852を発光させる制御など)が実行された場合に、少なくとも一部が遊技者に認識困難(例えば、視認困難)な状態となるものであり、前記第二の制御条件は、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段が操作されたことを少なくとも含むものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、操作手段の操作を促す操作情報を認識困難な状態にすることができるため、遊技者の注意を当該操作情報に引き付けることができる場合がある。また、演出を多様化することができるため、遊技者に飽きが生じるのを防止でき、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、上記実施の形態による遊技台において、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図1関連抽選処理(ステップS231)、特図2関連抽選処理(ステップS229)など)をさらに有することを特徴とする。また、上記実施の形態による遊技台において、図柄変動条件の成立があった場合に、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208など)をさらに有することを特徴とする。また、上記実施の形態による遊技台において、制御状態移行条件の成立があった場合に、第一の制御状態および第二の制御状態(例えば、第一の制御状態よりも有利度の高い制御状態、大当り遊技状態)の一方から他方に制御状態を少なくとも移行させることが可能な制御状態移行手段(例えば、特図1状態更新処理(ステップS227)、特図2状態更新処理(ステップS225)など)をさらに有することを特徴とする。
また、上記実施の形態による遊技台において、主制御手段(例えば、主制御部300など)と副制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500など)を少なくとも含む遊技制御手段を備え、前記主制御手段は、遊技の進行に関する制御を少なくとも実行可能なものであり、前記副制御手段は、前記主制御手段から送信される制御コマンドに基づいて演出に関する制御を少なくとも実行可能なものであることを特徴とする。
また、上記実施の形態による遊技台において、前記操作情報(例えば、球排出レバー132の操作を促す情報など)は、前記主制御手段が取得した情報(例えば、下皿満タンエラー情報、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドに含まれる情報など)に基づくものであってもよい。また、前記報知制御手段は、前記主制御手段と前記副制御手段とを含むものであってもよい。
上記実施の形態において、遊技者に操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作を示唆する報知は、当該操作手段自体の演出(例えば、チャンスボタン136の点灯、点滅、振動など)を含んでいてもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図図235〜図261を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、球排出レバー132、選択ボタン136b、136c)と、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第一の制御を少なくとも実行可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
複数の制御状態の移行制御を少なくとも実行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、球排出レバー132)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン136を表すボタン画像)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球抜きしてください」))であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、オーラ画像、家紋画像)であり、
前記表示制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の表示の実行中に前記第一の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に前記第三の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、第一の期間において少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の制御が実行された場合に、前記第二の表示の前面に前記第三の表示が表示されることで、該第二の表示の少なくとも一部(以下、「第一の領域」という。)は、前記第一の制御の実行前よりも実行後の方が、視認性が低くなるものであり、
前記第三の表示の少なくとも一部(以下、「第二の領域」という)は、前記第一の領域と重なる位置に表示されるものであり、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の操作手段は、操作された場合に、遊技球を貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)から該遊技球が排出されるように構成されたものであり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の外観を示す画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から前記遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、遊技を演出する演出表示である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって遊技球を貯留皿から排出することを促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第三の表示の実行中に前記第二の表示が行われている状態において、前記第一の期間が経過することによって該第三の表示が消去される場合であっても、該第二の表示は継続して表示可能なものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第三の表示が消去された後に第二の表示を継続して表示させて、第二の操作手段の操作を遊技者が忘れることがないようにすることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示の実行中であっても表示可能なものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示の実行中であっても表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第一の制御は、前記第二の表示の実行中であっても実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第二の表示の非実行中であっても実行可能なものである、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第二の表示の実行中に前記第二の操作手段が操作され場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の制御は、前記表示手段に表示されている前記第二の表示を消去させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記表示制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記表示手段に前記第一の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第四の制御は、前記表示手段に前記第二の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の表示は、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の操作受付期間)において少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第二の期間は、前記第一の期間の開始前に開始される期間である、
ことを特徴とする。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記第二の領域の透過率は100%ではない、
ことを特徴とする。
(10)上記パチンコ機100であって、
前記第一の制御が実行された場合に、前記第二の表示の前面に前記第三の表示が表示されることで、前記第一の制御の実行後における前記第一の領域は、視認不能となるものである、
ことを特徴とする。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記第二の制御手段は、前記表示制御手段を少なくとも含んで構成されるものである、ことを特徴とする。
(12)上記パチンコ機100であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものである、
ことを特徴とする。
(13)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、球排出レバー132、選択ボタン136b、136c)と、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第一の制御を少なくとも実行可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
複数の制御状態の移行制御を少なくとも実行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、球排出レバー132)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン136を表すボタン画像)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球抜きしてください」))であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、オーラ画像、家紋画像)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第四の表示(例えば、主人公キャラクタの画像、敵キャラクタの画像)であり、
前記表示制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の表示の実行中に前記第一の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に前記第三の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、第一の期間において少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の制御が実行される前は、前記第二の表示の背面に前記第四の表示が表示されており、
前記第一の制御が実行された場合に、前記第二の表示の前面に前記第三の表示が表示されることで、該第二の表示の少なくとも一部(以下、「第一の領域」という。)は、前記第一の制御の実行前よりも実行後の方が、視認性が低くなるものであり、
前記第三の表示の少なくとも一部(以下、「第二の領域」という)は、前記第一の領域と重なる位置に表示されるものであり、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の操作手段は、操作された場合に、遊技球を貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)から該遊技球が排出されるように構成されたものであり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の外観を示す画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から前記遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、遊技を演出する演出表示である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって遊技球を貯留皿から排出することを促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
(14)上記パチンコ機100であって、
前記第三の表示の実行中に前記第二の表示が行われている状態において、前記第一の期間が経過することによって該第三の表示が消去される場合であっても、該第二の表示は継続して表示可能なものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第三の表示が消去された後に第二の表示を継続して表示させて、第二の操作手段の操作を遊技者が忘れることがないようにすることができる場合がある。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示の実行中であっても表示可能なものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示の実行中であっても表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(16)上記パチンコ機100であって、
前記第一の制御は、前記第二の表示の実行中であっても実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第二の表示の非実行中であっても実行可能なものである、
ことを特徴とする。
(17)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第二の表示の実行中に前記第二の操作手段が操作され場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の制御は、前記表示手段に表示されている前記第二の表示を消去させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(18)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記表示制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記表示手段に前記第一の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第四の制御は、前記表示手段に前記第二の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の表示は、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の操作受付期間)において少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(19)上記パチンコ機100であって、
前記第二の期間は、前記第一の期間の開始前に開始される期間である、
ことを特徴とする。
(20)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(21)上記パチンコ機100であって、
前記第二の領域の透過率は100%ではない、
ことを特徴とする。
(22)上記パチンコ機100であって、
前記第二の制御手段は、前記表示制御手段を少なくとも含んで構成されるものである、ことを特徴とする。
(23)上記パチンコ機100であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものである、
ことを特徴とする。
(24)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球抜きしてください」))であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、オーラ画像、家紋画像)であり、
前記表示手段は、第一の表示領域に前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示領域に前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示とは少なくとも異なるものであり、
前記第二の表示領域の少なくとも一部は、前記第一の表示領域の少なくとも一部と重なるものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出を多様化することができるため、遊技者に飽きが生じるのを防止でき、遊技の興趣を向上できる場合がある。
(25)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(26)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の表示の非表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(27)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(28)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第二の表示の非表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(29)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示領域の少なくとも一部の領域に少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(30)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示の少なくとも一部は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の領域に少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(31)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示の少なくとも一部は、前記第一の表示の少なくとも一部と重なるように少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(32)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、複数の文字(例えば、「球抜きしてください」というメッセージ)を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(33)上記パチンコ機100であって、
前記複数の文字の少なくとも一部は、前記第二の表示の少なくとも一部と重なるように少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(34)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示の少なくとも一部は、前記複数の文字の少なくとも一部と重なるように少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(35)上記パチンコ機100であって、
前記複数の文字の少なくとも一部は、前記第二の表示の表示開始前と該第二の表示の表示開始後とで視認性が少なくとも異なるものである、
ことを特徴とする。
(36)上記パチンコ機100であって、
遊技球を貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(37)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、遊技を演出する演出表示である、
ことを特徴とする。
(38)上記パチンコ機100であって、
遊技者が少なくとも操作可能な操作手段(例えば、球排出レバー132、チャンスボタン136)を備えた、
ことを特徴とする。
(39)上記パチンコ機100であって、
可動手段(例えば、演出可動体224、演出可動体800、演出可動体802、演出可動体804)を備え、
前記可動手段は、第一の位置に少なくとも移動可能なものであり、
前記可動手段は、第二の位置に少なくとも移動可能なものである、
ことを特徴とする。
(40)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
<<第7実施形態>>
次に、本発明の第7実施形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第6実施形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図262は、本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図262(a)〜(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での具体的演出を時系列で示している。
本実施の形態によるパチンコ機100は、演出可動体806を有している。演出可動体806は、演出装置206の下方に設置されている。演出可動体806は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208(第一の表示手段)の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。また、演出可動体806は、横長長方形の形状を有している。演出可動体806は、液晶表示装置等を用いたサブ表示装置808(第二の表示手段)を備えている。サブ表示装置808は、表示領域が演出可動体806の横長長方形状の枠806a内に位置するように、演出可動体806に固定されている。このため、サブ表示装置808は、演出可動体806と一体的に移動可能になっている。枠806aの外側の枠部807は、サブ表示装置808の額縁領域になっている。枠部807は、樹脂部材やLEDランプ等で装飾されていてもよい。
ここで、装飾図柄表示装置208と、サブ表示装置808(演出可動体806)との位置関係について説明する。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者に相対的に近い位置を「前」と表記し、当該「前」より遊技者に遠い位置を「後」と表記する。従って、例えば、遊技者により近い方を「前方」と表記し、当該「前方」より遊技者に遠い方を「後方」と表記する。また、遊技者により近い側を「前側」と表記し、当該「前側」より遊技者に遠い側を「後側」と表記する。
装飾図柄表示装置208と、サブ表示装置808(演出可動体806)とは、演出装置206に設置されている。演出装置206の後側から前側に向かって、装飾図柄表示装置208、サブ表示装置808(演出可動体806)の順に設置されている。言い換えると、サブ表示装置808は、装飾図柄表示装置208の前側に設けられている。演出装置206内の装飾図柄表示装置208とサブ表示装置808との間には、後側から順に、装飾部(例えば、後述する装飾部810)、演出可動体224、透明板(例えば、後述する導光板812)が設置されている。なお、装飾部、演出可動体224および透明板の並び順は、任意に変更することができる。また、当該透明板はなくてもよい。
また、演出装置206内のサブ表示装置(演出可動体806)の前側には、装飾部(例えば、後述する装飾部814)、透明板、前面ステージ244が後側からこの順に設置されている。当該透明板は、前面ステージの後側に遊技球が侵入するのを防ぐために設けられている。このため、当該透明板は、前面ステージ244からの遊技球の侵入を防ぐことができればよく、演出装置206の相対的下方(前面ステージ244の近傍)にのみ設置されていてもよいし、演出装置206の全面を覆うように設置されていてもよい。また、当該装飾部および当該透明板の並び順は、後側から前側に向かって、当該透明板、当該装飾板の順であってもよい。なお、当該透明板はなくてもよい。
図262〜図264では、装飾図柄表示装置208(第一の表示手段)と、演出可動体806と、サブ表示装置808(第二の表示手段)と、特図1表示装置212と、特図1保留ランプ218と、特図2表示装置214と、特図2保留ランプ220とを示している。説明を容易にするため各構成要素は図237に示す配置とは異ならせて示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。
装飾図柄表示装置208の表示領域の下長辺(横辺)の中央からやや左側近傍には、保留アイコン表示領域710が設けられている。保留アイコン表示領域710では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域710では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって所定の信頼度で各保留に係る特図変動遊技の当否判定結果を先読み予告報知することが可能である。本例の保留アイコン表示領域710は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留1に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4番目の保留2〜4に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。また本例の保留アイコン表示領域710では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。
また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の下方には、2個の小さな正方形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。上側の正方形表示領域が特図1用の特図1第四図柄表示領域b1であり、下側の正方形表示領域が特図2用の特図2第四図柄表示領域b2となっている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。本例およびこれ以降の例において、特図変動遊技中の第四図柄の正方形表示領域内は白抜きとし、正方形表示領域の輪郭だけを示すものとする。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず、特図変動遊技の実行中には常時定位置に表示されている。
また、装飾図柄表示装置208の表示領域右短辺(縦辺)の中央付近には、長方形状の保留数表示領域712a、712bがそれぞれ設けられている。保留数表示領域712aは、特図1の保留数を表示し、保留数表示領域712bは、特図2の保留数を表示するようになっている。
図262(a)は、特図1変動遊技が終了して、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図Iが停止表示されている。また、特図1保留ランプ218の左から1〜4番目のLEDがそれぞれ点灯され、特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることが表示されており、特図2保留ランプ220の全てのLEDが消灯され、特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが表示されている。
特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、保留アイコン表示領域710の第1領域には保留アイコンa1、第2領域には保留アイコンa2、第3領域には保留アイコンa3、第4領域には保留アイコンa4がそれぞれ表示されている。保留アイコンa1〜a4の表示態様は、白色円形になっている。また、現時点での特図1の保留数は4つであるので、保留数表示領域712aには「4」と表示され、特図2の保留数は0であるので、保留数表示領域712bには「0」と表示されている。
また、演出可動体806は、初期位置(第一の位置)で停止している。本実施例によるパチンコ機100において、演出可動体806の初期位置は、装飾図柄表示装置208の下方になっている。演出可動体806が初期位置に位置している場合、演出可動体806と装飾図柄表示装置208とは、遊技者から見て重ならないようになっている。また、演出可動体806が初期位置で待機している場合、サブ表示装置808にはパチンコ機100の機種名(例えば、「CR吉宗」)が表示されている。
図262(a)から続く図262(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208c(左中右図柄表示領域208a、208b、208cという場合がある)では、装飾図柄の変動表示が実行されている。本実施例では、特図1変動遊技の実行中には、特図1表示装置212の7個のセグメントのうちの一つのセグメント(例えば、中央のセグメント)が点灯・消灯を繰り返している。また、特図2変動遊技の実行中には、特図2表示装置214の7個のセグメントのうちの一つのセグメント(例えば、中央のセグメント)が点灯・消灯を繰り返している。これにより、遊技者は各特図が変動表示されていることを確認することができる。
また、特図1の保留が1個消化されて、特図1の保留数が3個になったので、特図1保留ランプ218の左から1〜3番目のLEDがそれぞれ点灯され、保留アイコン表示領域710には、第1領域に保留アイコンa1が表示され、第2領域には保留アイコンa2が表示され、第3領域には保留アイコンa3が表示され、保留数表示領域712aには「3」と表示されて、特図1の保留数が3個であることが報知されている。
図262(b)から続く図262(c)は、実行中の特図1変動遊技の予告演出(リーチ演出)が開始された状態を示している。本例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「ボタン連打で吉宗を応援しよう!」という文字列と、吉宗を応援する村人c5とが表示される。また、サブ表示装置808には、チャンスボタン136を模した画像と、殿様(吉宗)c1とが表示される。また、サブ表示装置808には、チャンスボタン136を模した画像の上方に「よーい」という文字列が表示されて、チャンスボタン136の操作受付期間が開始されることが報知されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に位置していた左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小されて当該表示領域の右上方に移動され、装飾図柄の変動表示が実行される。
図262(c)から続く図262(d)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。操作受付期間が開始されると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「連打!!」という文字列とが表示され、サブ表示装置808にはチャンスボタン136を模した画像を指す白抜き矢印が表示されて、遊技者にチャンスボタン136の連打を促す演出が実行される。また、サブ表示装置808には、チャンスボタン136を模した画像の下方に横長棒状のメータ画像が表示される。メータ画像は、長方形状の枠画像を備え、枠画像内の色つき部分の長さでチャンスボタン136の操作受付期間を示すようになっている。また、サブ表示装置808には「応援」という文字列が表示されて、殿様c1を応援する演出が実行されている。
図262(d)から続く図262(e)は、遊技者がチャンスボタン136を複数回連打した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、チャンスボタン136の押下回数(チャンスボタンセンサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数)に応じた数の「頑張れ!」という文字列が表示される。
また、操作受付期間開始後に演出可動体806は、装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動を開始する。パチンコ機100は、チャンスボタン136の連打回数に応じて演出可動体224を移動開始してもよいし、他の条件の成立(例えば、操作受付期間の開始、所定時間の経過)で移動開始してもよい。演出可動体806が装飾図柄表示装置208の前方を移動中には、演出可動体806およびサブ表示装置808と重なる装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されている画像や図柄の全部または一部は視認不能になる。図262(e)に示す状態では、保留アイコンa3の全部が視認不能になっている。
また、図262(e)に示す時点で、下皿128に貯留されている遊技球(賞球)が満タンになったことを下皿満タンセンサが検知したことに基づいて、下皿満タンエラーが生じる。例えば、前回の大当り遊技中に何らかの理由によって払い出されなかった賞球がこの時点で払い出されたり、一般入賞口226への遊技球の入賞に基づく賞球の払い出しにより、大当り遊技中でない場合にも下皿満タンエラーが生じる場合がある。下皿満タンエラーが生じると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央に下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703(第一の表示)が表示される。下皿満タンエラー表示703は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。下皿満タンエラー表示703は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
また、図262(e)に示すように、下皿満タンエラー表示703は、帯状の帯画像と帯画像のほぼ中央に表示される「球を抜いてください」という文字列を有している。下皿満タンエラー表示の表示開始時には、帯状画像は黒色で不透過に表示される。また、「球を抜いてください」という文字列は白抜き文字で表示される。また、下皿満タンエラー表示703は、演出表示領域208dに表示されている村人c5および「頑張れ!」の文字列よりも手前のレイヤーに表示されている。このため、村人c5および「頑張れ!」の文字列の一部は視認不能になっている。また、特図2の保留数を示す保留数表示領域712bの「0」の表示は、下皿満タンエラー表示703よりも手前に表示されている。これにより、下皿満タンエラーの発生時においても、特図の保留数を正確に遊技者に認識させることができる場合がある。また、下皿満タンエラー表示703は、第四図柄表示領域b1、b2と重ならずに表示される。このため、下皿満タンエラーの発生時においても、第四図柄の視認性は低下しない。
図262(e)から続く図262(f)は、演出可動体806が装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示されている下皿満タンエラー表示703と、村人c5と、「頑張れ!」の一部は、演出可動体806およびサブ表示装置808で隠されて視認し難い状態(一部が視認不能)になっている。また、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、不透過状態から透過状態に変化している。このため、下皿満タンエラー表示703と重なって表示されている「頑張れ!」の文字列が視認可能になる。このように、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、不透過状態(透過率0%)と透過状態(透過率50%)とに交互に変化して表示される。帯画像の不透過、透過は、連続的に徐々に変化してもよいし、段階的に変化してもよい。
また、村人c5と、「頑張れ!」の文字列とは、演出可動体806およびサブ表示装置808で隠された後、装飾図柄表示装置208から消去される。なお、村人c5と、「頑張れ!」とは、演出表示領域208dに表示されている「連打!!」の表示とともに消去されてもよい。
図263は、本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図263(a)〜(f)は、図262(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図263(a)は、演出可動体806が装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を移動して、装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央で停止した状態を示している。本例では、操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数操作された場合に、演出可動体806が移動完了位置である装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央まで移動するようになっている。これにより、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示703の帯画像の一部と、「球を抜いてください」という文字列全体とが演出可動体806およびサブ表示装置808で隠されて視認不能になっている。また、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、透過状態から黒色の不透過状態に変化して表示されている。なお、演出可動体806およびサブ表示装置808により、下皿満タンエラー表示703だけでなく、装飾図柄、保留アイコン、演出表示(例えば、村人c5、当該変動の予告演出、先読み予告演出)等の他の表示の少なくとも一部が隠されてもよい。また、演出可動体806およびサブ表示装置808により下皿満タンエラー表示703の少なくとも一部が隠されている場合、演出可動体806およびサブ表示装置808により、装飾図柄、保留アイコン、演出表示(例えば、村人c5、当該変動の予告演出、先読み予告演出)等の他の表示を隠さないようにしてもよい。また、下皿満タンエラー表示703の少なくとも一部が演出可動体806およびサブ表示装置808により隠されている場合、下皿満タンエラーが生じていることをサブ表示装置808に表示してもよい。この場合、装飾図柄表示装置208に下皿満タンエラー表示703が継続して表示されてもよいし、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置808で下皿満タンエラーの表示期間が重複する状態と、装飾図柄表示装置208またはサブ表示装置808の一方だけに下皿満タンエラー表示がされる状態とを含むようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208またはサブ表示装置808のいずれか一方の表示装置で下皿満タンエラー表示がされている場合に、他方の表示装置で下皿満タンエラー表示を表示しないようにしてもよい。
また、操作受付期間は終了しているので、装飾図柄表示装置208に表示されていた「連打!!」という文字列が徐々に消去され、サブ表示装置808に表示されていたチャンスボタン136を模した画像と、操作受付期間を示すメータ画像とは消去される。
また、村人c5が装飾図柄表示装置208から消去された後、サブ表示装置808において、ガッツポーズをした殿様c1と、村人c5との表示が開始される。サブ表示装置808におけるガッツポーズをした殿様c1と、村人c5との表示開始タイミングは、同じであってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。
図263(a)から続く図263(b)は、ガッツポーズをした殿様c1と、村人c5とがサブ表示装置808に表示された状態を示している。また、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、不透過状態(透過率0%)から透過状態(透過率50%)に徐々に変化している。
図263(b)から続く図263(c)は、下皿満タンエラー表示703の帯画像が不透過状態(透過率0%)に変化した状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されていた「連打!!」という文字列は消去されている。
図263(c)から続く図263(d)は、図柄表示領域208a〜208cでの「装飾7」のゆれ変動表示が開始された状態を示している。揺れ変動表示開始時には、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に図柄表示領域208a〜208cが移動して、装飾図柄のゆれ変動表示が開始される。これにより、図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示される。演出可動体806は、装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央で停止した状態のままであるので、左右図柄表示領域208a、208cでゆれ変動表示されている左右の装飾図柄の一部と、中図柄表示領域208bでゆれ変動表示されている中央の装飾図柄の全部とは、演出可動体806およびサブ表示装置808で隠されて視認不能になっている。また、下皿満タンエラー表示703は、図柄表示領域208a〜208cに表示されている装飾図柄よりも手前のレイヤーに表示される。これにより、図柄表示領域208a〜208cでゆれ変動表示されている左右の装飾図柄の一部は、演出可動体806およびサブ表示装置808に加えて下皿満タンエラー表示703で隠されている。このため、図柄表示領域208a〜208cでいずれの装飾図柄がゆれ変動表示されているかを遊技者に認識させずに、実行中の特図1変動遊技で特別大当りに当選するかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。
図263(d)から続く図263(e)は、下皿満タンエラー表示703が透過状態(透過率50%)に変化した状態を示している。これにより、図263(d)に示す状態と比較して、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでゆれ変動されている装飾図柄の視認性が向上する。また、サブ表示装置808に表示されている吉宗c1と、村人c5とが徐々に消去される。
図263(e)から続く図263(f)は、演出可動体806が初期位置に向かって移動を開始した後の状態を示している。演出可動体806の移動により、下皿満タンエラー表示703の「球を抜いてください」の文字列が視認可能になっている。しかしながら、下皿満タンエラー表示703が不透過状態(透過率0%)に変化している。このため、遊技者は、左中右図柄表示領域208a〜208cに表示されている装飾図柄を認識することができない場合がある。また、演出可動体806の移動開始タイミングは、吉宗c1と、村人c5とが消去開始された後でもよいし、吉宗c1と、村人c5とが消去開始される前でもよいし、吉宗c1と、村人c5とが消去開始されるのと同時であってもよい。
図264は、本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図264(a)〜(c)は、図263(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図264(a)は、演出可動体806が初期位置に向かって移動している状態を示している。また、下皿満タンエラー表示703は、透過状態(透過率50%)に変化している。これにより、左中右図柄表示領域208a〜208cにおいて「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示されているのを遊技者が認識できるようになる。また、サブ表示装置808では、吉宗c1と村人c5とが消去されて、「CR吉宗」の表示に徐々に表示色が濃くなるように表示されている。
図264(b)は、演出可動体806が初期位置で停止した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示されている。また、下皿満タンエラー表示703は、不透過状態(透過率0%)に変化している。これにより、左中右図柄表示領域208a〜208cにおいてゆれ変動表示されている「装飾7−装飾7−装飾7」の一部が隠される。また、サブ表示装置808には、「CR吉宗」と表示されている。
図264(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、「特図A」の大当り(15R特別大当り)に当選したことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。また、下皿満タンエラー表示703は、透過状態(透過率50%)に変化している。下皿満タンエラー表示703は、下皿満タンエラーが解除されるまで(下皿満タンセンサが遊技球を検出しなくなるまで)表示され続ける。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段としての装飾図柄表示装置208と、第二の表示手段としてのサブ表示装置808と、を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703を少なくとも表示可能なものである。
サブ表示装置808は、第二の表示として殿様c1、村人c5を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703の少なくとも一部は、サブ表示装置808が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものである。
第一の状態とは、サブ表示装置808により殿様c1、村人c5が少なくとも表示されている状態のことである、
本実施例によるパチンコ機100によれば、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示703の視認性が低くなる場合があることにより、見え難いエラー表示がなされている装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示703の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を下皿満タンエラー表示703よりも見え易い殿様c1、村人c5に向けさせることができる場合がある。
球抜き報知は、貯留皿(例えば、上皿126、下皿128)が満タンであることを報知するエラー表示であってもよい。
球抜き報知は、特図変動遊技が終了した場合に非表示にされてもよい。この場合、次の特図変動遊技が開始したときに下皿満タンエラーを報知する表示が再度表示されるようにしてもよい。
球抜き報知は、特図表示装置に大当り図柄が停止表示された場合に非表示にされてもよい。この場合、下皿満タンエラーを報知する表示は、大当り遊技開始時に再度表示されてもよいし、大当り遊技開始時では非表示され、大当り遊技のラウンド中に再度表示されるようにしてもよい。
球抜き報知を一度非表示にした後に再度表示する場合、非表示にする前の態様と再度表示した時の態様を同じにしてもよく、異ならせてもよい。
また、装飾図柄表示装置208での球抜き報知の表示を非表示にした場合であっても、他の表示手段(例えば、LEDランプや、サブ表示装置808など)や音出力手段(例えば、スピーカ120)で下皿満タンエラーが生じていることを報知するようにしてもよい。
次に、本発明の第7実施形態の実施例2―2によるパチンコ機100について図265〜図268を用いて説明する。図265は、本実施例2−2によるパチンコ機100が備える装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814の分解斜視図である。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者により近い面を「前面」と表記し、当該「前面」より遊技者に遠い面を「後面」と表記する。
図265に示すように、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812(第二の表示手段)、装飾部814が後側から前側にこの順に並んで配置されている。装飾部814は、前面ステージ244の後側に配置されている。図265では、装飾部810、814は横長平板状で簡略化して図示されている。装飾部810、814の前面には、例えば樹脂等で所定の形状に成形された装飾部材やランプ等が設置されている。また、装飾部810には、横長長方形状の開口部810aが開口されている。装飾部810は、開口部810aが装飾図柄表示装置208の画面に重なるように配置される。また、開口部810aの面積は、装飾図柄表示装置208の表示領域の面積よりも小さくなっている。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が装飾部810により隠される。装飾図柄表示装置208の表示領域のうち開口部810aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な領域である。また、装飾図柄表示装置208の表示領域を囲む額縁領域805は遊技者に視認されないようになっている。
導光板812は、例えば、アクリル樹脂で形成されている。導光板812の側面には、複数のLEDランプ(不図示)が配置されている。また、導光板812の後面には、所定のパターンのレンズカットが形成されている。これにより、LEDランプから導光板812の側面に入射した光線は、導光板812の後面に形成されたレンズカットにより遊技者側に反射して、導光板812から出射する。導光板812から所定の絵柄(例えば、図265に示すように、殿様の顔の絵柄705(以下、殿様の顔705と称する))に所定色(例えば、赤、緑、青)で発光しているように遊技者に視認される。これにより、導光板812には、所定の絵柄が表示される。本例では導光板812に表示される絵柄は、殿様の顔705の一種類であるが、導光板812に複数の絵柄が表示されるようにしてもよい。また、点灯するLEDランプのパターンにより、導光板812に表示される絵柄を異ならせてもよい。また、導光板812に形成するレンズカットのパターンにより、導光板812に表示される絵柄(発光する模様)を異ならせてもよい。また、本例では、LEDランプの非点灯時は、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能となっている。なお、LEDランプの非点灯時も導光板812に表示される絵柄は遊技者から視認可能であるようにしてもよく、視認容易であるようにしてもよく、視認困難であるようにしてもよく、視認不能であるようにしてもよい。
導光板812の前側には、装飾部814が配置されている。装飾部814には、横長長方形状の開口部814aが開口されている。装飾部814は、開口部814aと導光板812の前面とが重なるように配置される。また、開口部814aの面積は、導光板812の表面積よりも小さくなっている。このため、導光板812の一部が装飾部814により隠される。導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な表示領域である。このため、導光板812の表示領域を囲む外周部812a(図中、点線の外側)は遊技者から見えないようになっている。また、本例では、導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分における絵柄以外の領域は、LEDランプの発光時、非発光を問わず、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能または視認容易となっている。
装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814は、演出装置206内に設置される。装飾部810と、導光板812との間に、演出可動体224、800(図247参照)等の複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、装飾図柄表示装置208と導光板812との間に複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に一または複数の演出可動体(例えば、演出可動体806)が配置されていてもよい。また、当該演出可動体の前側に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。
次に、図266を用いて、装飾図柄表示装置208と導光板812とにより表示される表示例について説明する。図266は、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814を遊技者側から見た模式図である。
図266(a)に示すように、装飾部814の開口部814aを介して導光板812に表示されている殿様の顔705が視認される。また、装飾部810の開口部810aを介して装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が視認される。
図266(b)は、装飾図柄表示装置208で実際に演出が実行されている状態を示している。また、図266(c)は、図266(b)から装飾部810、814および導光板812を取り除いて示す図である。図266(c)の点線で囲んだ領域は、開口部810aを介して遊技者が実際に視認可能な装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。
図266(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾6−装飾7」が停止表されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の上方には、第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。また、第四図柄表示領域b1、b2の下方には、保留数表示領域712a、712bがそれぞれ設けられている。また、保留アイコン表示領域710には、保留アイコンa1、a2、a3がそれぞれ表示されている。装飾図柄表示装置208が図266(c)に示すような演出を実行しているときに、導光板812に殿様の顔705が表示されると、図266(b)に示すように遊技者には視認される。殿様の顔705は、透明な導光板812に所定色で発光して表示されているので、後側が透過するように(後側が視認可能に)表示されている。このため、装飾図柄表示装置208に表示されている画像や図柄は、殿様の顔705と重なっている部分の視認性が相対的に低くなり、殿様の顔705と重なっていない部分の視認性が相対的に高くなっている。
また、図266(b)に示すように、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712aの全体と、保留数表示領域712bのほぼ全体(保留数が数字で表示されている部分)とは、殿様の顔705に重ならないように表示されている。このため、導光板812に殿様の顔705が表示されている場合であっても、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712a、712bの視認性を低下させることなく、遊技者は、特図変動遊技の実行有無や特図の保留数を容易に認識することができる場合がある。
保留数表示領域712a(特図1の保留数を表示)の全体または一部と保留数表示領域712b(特図2の保留数を表示)の全部または一部が殿様の顔705と重ならない位置に表示されるようにしてもよい。
保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bのうちの少なくとも一方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、他方が殿様の顔705と重ならない位置に表示されていてもよい。また、保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bの両方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、両方とも重ならない位置に配置されていてもよい。
次に、図267および図268を用いて、本実施例によるパチンコ機100の具体的演出について説明する。図267(a)〜(g)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での具体的演出を時系列で示している。
図267〜図268では、装飾図柄表示装置208を示し、装飾部810、814および導光板812の図示は省略している。また、導光板812の側面に配置されたLEDランプが発光して、導光板812に殿様の顔705が表示された場合には、殿様の顔705を装飾図柄表示装置208上に図示している。
図267(a)は、特図2変動遊技が終了して、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図2変動遊技に係る当否判定結果が特別大当りであることが報知された状態を示している。特図2変動遊技が終了し、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。
図267(a)に示す時点における遊技状態は、特図高確率普図高確率状態(電サポ付き確変状態)である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上方には、「確変中」と表示され、特図高確率状態(確変状態)であることが報知されている。
また、本実施例によるパチンコ機100は、普図高確率状態(電サポ中)には、特図2の保留を示す保留アイコンのみを表示するようになっている。このため、保留アイコン表示領域710には、特図2の保留数を示す保留アイコンa11、a12、a13、a14が左方からこの順に表示されている。保留アイコンa11、a12、a13、a14は、この順に、1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、保留アイコンa11は保留順位が一番目の保留(最先の保留)を示し、保留アイコンa12は保留順位が二番目の保留を示し、保留アイコンa13は保留順位が3番目の保留を示し、保留アイコンa14は保留順位が4番目の保留を示している。また、保留アイコンa11〜a14の表示態様は、白色円形になっている。また、現時点での特図1の保留数は4つであるので、保留数表示領域712aには「4」と表示され、特図2の保留数は4であるので、保留数表示領域712bには「4」と表示されている。なお、パチンコ機100は、電サポ中であっても特図1の保留を示す保留アイコンを保留アイコン表示領域710に表示してもよい。
図267(a)から続く図267(b)は、図267(a)で終了した特図2変動遊技で特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。特別大当りは(特図Aの大当り)は、大当り遊技後に遊技状態が確変状態(特図高確率状態)に移行する。装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われず、また、保留アイコン表示領域710も消滅して、保留アイコンは表示されない。それらに代えて、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「確変大当り」の文字列による特別大当り当選報知演出が実行されている。
図267(b)から続く図267(c)は、大当り遊技が開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われない。また、本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技中であっても保留アイコン表示領域710に保留アイコンを表示する。
また、図267(c)に示す状態では、15R大当り遊技の第1ラウンド(1R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、浜辺の背景画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上は、大当り遊技の実行中のラウンド数を表示するラウンド数表示領域717になっており、ここでは「1R」と表示されて大当り遊技の第1ラウンドが実行中であることが報知されている。また、演出表示領域208dの左上は大当り種別を表示する大当り種別表示領域718となっており、ここでは「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。
図267(c)から続く図267(d)は、大当り遊技が第6ラウンド(6R)に突入した状態を示している。ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されて大当り遊技の第6ラウンドが実行中であることが報知されている。
図267(d)から続く図267(e)は、図267(a)〜図267(d)では表示されていなかった殿様の顔705(第二の表示)が導光板812に表示された状態を示している。殿様の顔705が導光板812に表示されたことにより、装飾図柄表示装置208による表示(例えば、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示)の視認性が低下する。なお、図267(e)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
本実施例において、導光板812に表示される殿様の顔705は、特図先読み処理の結果、現時点で保留されている特図変動遊技に対する先読み結果に大当りがあると判定された場合(所謂、保留内連荘があると判定された場合)にのみ表示される。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。また、特図先読み処理は、図241に示す主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)内で実行される。例えば、図267(a)に示す時点までに実行された特図先読み処理において、保留内に大当りがあった場合、大当り遊技中に保留内連荘があることを殿様の顔705を表示することにより報知する。本実施例において、殿様の顔705は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。
図267(e)から続く図267(f)は、大当り遊技中の可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球が下皿128に払い出され、下皿128が満タンになり、下皿満タンエラーが発生した状態を示している。下皿満タンエラーが生じると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方に下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704(第一の表示)が表示される。下皿満タンエラー表示704には、長方形状の枠と、当該枠内に表示される「球を抜いてください」という文字列とが含まれている。下皿満タンエラー表示704は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。下皿満タンエラー表示704は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。下皿満タンエラー表示704は、装飾図柄表示装置208の前側に配置された導光板812に殿様の顔705が表示されている場合には、視認性が相対的に低くなる。また、下皿満タンエラー表示704は、下皿128に貯留されている遊技球(賞球)が球排出レバー132の操作により例えばドル箱に排出されて、下皿満タンエラーが解除されるまで表示され続ける。
また、図267(f)に示すように、保留アイコンa13の表示色が白色から変化している(図中、右上がりのハッチングで示す)。パチンコ機100は、保留アイコンa13の表示色を変化させて、保留順位が3の特図2変動遊技に係る先読み結果が大当りであることを報知している。大当り遊技中に表示色の変化した保留アイコンa13は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。なお、図267(f)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図267(f)から続く図267(g)は、保留アイコンa13の表示色が図267(f)に示す時点からさらに変化した状態を示している(図中、クロスハッチングで示す)。このように、大当り遊技中に保留アイコンを用いて実行されるプレミア演出では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色が随時変化するようになっている。この保留アイコンの表示色の変化は、例えば、青色から、緑色、赤色へと連続的に変化していくものであってもよいし、保留アイコンが発光しているように変化していくものであってもよい。なお、図267(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図268は、本実施の形態の実施例2−2によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図268(a)〜(c)は、図267(g)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図268(a)は、保留アイコンa13の表示色の変化が完了した状態を示している。保留アイコンa13は、その後、対応する保留が消化されて消去されるまで、表示色の変化が完了した時の色で表示される。なお、特別遊技中(例えば、大当り遊技中)の保留アイコンの表示態様と通常遊技中(例えば、確変中、時短中、特図低確普図低確状態など)の保留アイコンの表示態様を異ならせるようにしてもよい。なお、図267(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図268(a)から続く図268(b)は、導光板812の側面に配置されたLEDランプが消灯して、導光板812に表示されていた殿様の顔705が消去された状態を示している。本例では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色の変化が完了した後に殿様の顔705が消去される。なお、殿様の顔705の消去タイミングは、保留アイコンの変化完了タイミングよりも先であってもよく、同時であってもよく、後であってもよい。また、殿様の顔705が消去されたことにより、下皿満タンエラー表示704、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示の視認性が向上する。なお、殿様の顔705は、複数のラウンド間に跨って表示されてもよい。
また、下皿満タンエラー表示704に含まれる「球を抜いてください」という文字列は、例えば、黒色で表示されている。また、当該文字列の背面に表示されている背景画像の海の部分は、例えば、濃い青色で表示されている。濃い青色に重なって黒色の「球を抜いてください」という文字列が表示されるので、下皿満タンエラー表示704の一部である当該文字列は見難くなっている。このように、背景画像の色によっては、下皿満タンエラー表示704の一部が見難くなる場合がある。
図268(b)から続く図268(c)では、大当り遊技の第6ラウンドが終了して、ラウンド間インターバルに突入した状態を示している。ラウンド間インターバルとは、大当り遊技中における1回のラウンドでの可変入賞口234の閉鎖から当該ラウンドの次のラウンドでの可変入賞口234が開放するまでの期間をいう。ラウンド間インターバルでは、ラウンド数表示領域717が消去されて、ラウンド数が表示されなくなる。また、ラウンド間インターバル中であっても下皿満タンエラー表示704は表示され続ける。また、殿様の顔705は、ラウンド間インターバルでも継続して表示されてもよく、ラウンド間インターバルでは非表示され、次のラウンドへ移行してから再度表示されてもよい。なお、ラウンド間インターバル中も終了したラウンドのラウンド数表示(例えば、6R)が継続して表示されていてもよく、可変入賞口234の開放と同時または開放した後に開始するラウンドのラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。また、可変入賞口234の閉鎖(例えば、第6ラウンドにおける可変入賞口234の閉鎖)と同時または閉鎖した後に、次に開始するラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。
図268(c)から続く図268(d)では、大当り遊技の第7ラウンドが開始された状態を示している。ラウンド間インターバルが終了して第7ラウンドが開始されたので、ラウンド数表示領域717が設けられて「7R」と表示されている。
図268(d)から続く図268(e)では、下皿満タンエラーが解除された状態を示している。例えば、遊技者によって球排出レバー132が操作されて下皿128に貯留されていた賞球(遊技球)がドル箱に排出されたので、下皿満タンエラーが解除される。これにより、下皿満タンエラー表示704が消去される。
図268(e)から続く図268(f)は、当該大当り遊技の最終ラウンドである第15ラウンドが終了する直前の状態を示している。ラウンド数表示領域717には「15R」と表示されて、大当り遊技の第15ラウンドが実行されていることが報知されている。
図268(f)から続く図268(g)は、大当り遊技が終了した状態を示している。直近の特図2変動遊技に係る当否判定結果は特別大当り(特図Aの大当り)であったので、当該大当り遊技の終了後には、遊技状態が特図高確率状態(確変状態)になる。また、直近の特図2変動遊技終了時の遊技状態も特図高確率状態である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体に拡大された演出表示領域208dには「確変継続!」と表示され、遊技状態が特図高確率状態に移行することが報知される。また、大当り遊技終了時には、保留アイコン表示領域710が消滅し、保留アイコンが表示されないようになっている。なお、大当り遊技終了時も保留アイコンを継続して表示させるようにしてもよい。
なお、ラウンド間インターバルにおいて、下皿満タンエラー表示704が非表示になるようにしてもよい。また、下皿満タンエラー発生時には、下皿満タンエラー表示704とともに、音声によるエラー報知を行うようにしてもよい。
また、殿様の顔705は、点灯と消灯を繰り返すようにして(導光板812の側面に設けられた複数のLEDランプの点灯と消灯を繰り返して)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、点滅するように(複数のLEDランプを点滅させて)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、所定の輝度(複数のLEDランプが所定の輝度で点灯し続けて)で表示され続けてもよい。
また、殿様の顔705は、単色で表示されてもよいし、時間の経過とともに色が連続的に変化するように表示されてもよいし、グラデーション表示されてもよい。
また、重大なエラー(例えば、遊技店の店員によって解除が必要なエラー)が発生した場合には、殿様の顔705を消去してもよい。
また、重大なエラーが発生しても、殿様の顔705が継続して表示されてもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、装飾図柄表示装置208でのラウンド数表示を別の表示に変更してもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、ラウンド数表示を含むすべての表示を非表示にし、重大なエラーが発生していることを報知する表示のみを表示するようにしてもよい。また、重大なエラーが発生しても、ラウンド数表示を継続させてもよい。
また、遊技中(大当り中、図柄変動中)に電断復電が発生した場合(例えば、落雷による電源電圧降下などの電気系統の異常が発生し、その後復電した場合)は、所定のタイミング(大当りラウンド中なら次のラウンドの開始、図柄変動中なら次変動の開始)まで演出表示を非表示にし、「電源復旧中」などの電源復帰表示を表示してもよい。また、「球を打ち出してください」などの表示を行ってもよい。この場合において、エラーが発生している場合は、エラーが発生していることを表示してもよい。また、重大なエラーのみ表示するようにしてもよい。また、エラー表示をせず、別の表示手段(例えば、LEDランプや、サブ表示装置808など)や音出力手段(例えば、スピーカ120)でエラーが発生していることを報知するようにしてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段としての装飾図柄表示装置208と、第二の表示手段としての導光板812と、を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704を少なくとも表示可能なものである。
サブ表示装置808は、第二の表示として殿様の顔705を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の少なくとも一部は、導光板812が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものである。
第一の状態は、導光板812により殿様の顔705が少なくとも表示されている状態のことである。
本実施例によるパチンコ機100によれば、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、見え難いエラー表示がなされている装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を下皿満タンエラー表示703よりも見え易い殿様の顔705に向けさせることができる場合がある。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100おいて、装飾図柄表示装置208は、第一の表示として、後述の注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790を表示可能なものであってもよい。また、サブ表示装置808は、第二の表示として、後述の先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792を表示可能なものであってもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図262〜図268を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記第二の表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、第一の表示による報知内容を遊技者が認識しようとして第一の表示手段に注目し、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示のみを表示可能なものであってもよい。
第一の表示の全部または一部のみが、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示のみが表示されている状態のことであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示を含む一又は複数の表示が表示されている状態のことであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低い状態になるものであってもよい。
第一の状態は、第二の表示手段により第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704)のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている遊技に関する表示が、第二の表示手段に表示されている演出表示により見え難くなるため、第二の表示手段に表示された演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記第二の表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなるので、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者に推測させやすくすることができる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態と異なる一又は複数の状態よりも視認性が低くものであってもよい。
第二の状態とは、第二の表示を含む一または複数の表示が第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、
第一の領域は、前記第一の状態において、第二の領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域とは、前記第一の表示手段の少なくとも一部(例えば、遊技に関する表示を表示する領域、画像表示領域、額縁領域805)のことであり、
前記第二の領域とは、前記第二の表示手段の少なくとも一部(例えば、演出表示を表示する表示領域、画像表示領域、枠部807、外周部812a)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者を第一の表示手段に注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の領域とは、第一の表示手段の一部の領域のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第二の領域とは、第二の表示手段の一部のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域のみと重なる位置に設けられたものであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域を含む一または複数の領域と重なる一に設けられたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、エラー表示(例えば、下皿満タンエラー表示703、704)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、遊技者にエラー表示を認識させる努力をさせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示が表示されたことにより、第二の表示(演出表示)を見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側に少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されたものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示を表示することで、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示を第二の表示の後側に表示することにより、第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段を含む一または複数の部品(例えば、表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられ、第一の表示手段と異なる部品(例えば、第一および第二の表示手段と異なる表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも後側に設けられたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一および第二の表示と異なる一または複数の表示よりも後側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示領域(例えば、画像表示領域、遊技に関する表示を表示する領域)が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示領域(例えば、画像表示領域、演出表示を表示する表示領域)が少なくとも設けられたものであり。
前記第一の表示領域は、前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示領域は、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
第三の表示領域は、前記第一の状態において、第四の表示領域と重なる位置に少なくとも設けられたものであり、
前記第三の表示領域とは、前記第一の表示領域の少なくとも一部のことであり、
前記第四の表示領域とは、前記第二の表示領域の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第三の表示領域と第四の表示領域が重なる位置に設けられるので、第一の表示領域に表示された第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。また、第二の表示領域に表示された第二の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第一の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第三の表示領域は、第一の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第四の表示領域は、第二の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第三の表示領域の一部または全部は、第一の状態において、第四の表示領域の一部または全部と重なる位置に少なくとも設けられたものであってもよい。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報(例えば、遊技店の店員または遊技者の操作を要求する情報(球抜き報知、エラー報知、チャンスボタンの押下要求報知など)を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む表示(第一の表示)の一部が演出表示(第二の表示)の一部により視認度が低くなることにより、第一の表示手段へ遊技者の視線を向けやすくさせることができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(9)上記パチンコ機100であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
操作手段は、遊技者が操作可能な位置にのみ設けられたものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知のみを含むものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知を含む一または複数の報知を含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、演出手段(例えば、演出可動体806)をそなえている。演出手段は、少なくとも可動(例えば、移動、回転、振動)するものである。なお、演出手段は、移動、回転および振動のうちの一または二以上の動作が行われるものであってもよく、移動、回転、振動のすべてを実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812(PM板))が設けられたものであってもよい。
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は動かない。また、第一の表示手段は、固定されている。
第二の表示手段の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。第二の表示手段には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。第二の表示手段には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、第二の表示手段の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
なお、第二の表示手段は可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な液晶表示装置であってもよい。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、第三の表示手段を備え、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段の両方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方のみが少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段と同様のものが用いられていてもよい。
なお、第三の表示手段は、可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な演出手段に設置されていてもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段で実行可能な演出を実行してもよい。
なお、第二の表示手段に適用した技術事項は、第三の表示手段にも適用可能である。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、さらなる表示手段(例えば、液晶表示装置や導光板で構成される表示手段)が設けられていてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第二の表示の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
これにより、第二の表示を見え易く、遊技者が第二の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第一の表示の透過率一部または全部のは、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第一の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第一の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認困難であることを示していてもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認不能であることを示していてもよい。
第一の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第一の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
なお、第一の領域は、第一の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第一の領域は、所謂センター役物の一部に該当する。
なお、第二の領域は、第二の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第二の領域は、サブ表示装置808の装飾部分などに該当する。
本実施の形態によるパチンコ機100には、エラーを少なくとも報知可能なエラー報知手段が設けられていてもよい。
エラー報知手段には、装飾ランプ(発光による報知)、スピーカー(音による報知)、導光板(透明板)(発光により文字や模様が浮き出る)、液晶(画像や文字による表示)などが含まれる。
第一の表示手段や第二の表示手段などの表示手段でエラー表示が行われる第一のエラーがある。
表示手段でエラー表示を行わない第二のエラーがある。
エラー表示は、第一のエラーのことである。
なお、第一のエラーは、エラー表示されない(エラー報知されない)と遊技者が気づきにくいエラーのことであってもよい。例えば、この第一のエラーは、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第一のエラーは、遊技者に不正を警告するためのエラーのことであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合に遊技者に不正を警告するためのエラー報知を行う。
なお、第一のエラーは、遊技店の店員にパチンコ機100の異常を報知するためのエラーであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合にパチンコ機100の異常を報知するためのエラー報知を行う。
なお、第二のエラーは、すぐに解消する必要性が低いエラーであってもよい。この第二のエラーは、例えば、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第二のエラーは、エラー表示しなくても遊技者が気づきやすいエラー(例えば、遊技球が発射できない、装飾図柄表示装置208に画像が表示されない、賞球が払出しされない、演出可動体224などが動作しないなどのエラー)であってもよい。
パチンコ機100に生じうるエラーには、例えば、遊技球の払い出し個数の異常に関するエラー、下皿が満タンの場合に報知される下皿満タンエラー(球抜き報知)、アタッカーや電チューの開放条件が成立していない場合にアタッカーや電チューへの遊技球の入賞が検知された場合に報知される異常入賞エラー。不正をセンサ(例えば、磁気や電波等)が検知した場合に不正行為として報知される不正を報知するエラー(電波センサエラー、磁気センサエラーなど)、パチンコ機100へ外部から振動が与えられた場合に報知される振動検知エラー(振動検知エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で放置されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で放置されてもよい)、パチンコ機100の故障を報知する遊技機故障エラー、扉開放エラー、払出手段の異常に関する払出手段エラー、基板の接続不良に関するエラー、演出可動体224などの停止位置の異常に関するエラーなどがある。
上記エラーのうち、いずれが第一のエラーであってもよい。また、上記エラーのうち、いずれが第二のエラーであってもよい。
また、上記エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で放置されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で放置されてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技球を少なくとも貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)を備える
上記の操作手段は、操作された場合に、貯留皿に貯留された遊技球が少なくとも排出可能なものである。
上記の第一の表示は、遊技者に対して、貯留皿から遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものである。
この構成によれば、遊技球を貯留皿から排出させることを促す報知の少なくとも一部が演出表示によって隠されることで、当該報知の視認性が低下することにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の操作手段(例えば、球排出レバー132)を備える。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備える。
上記の操作手段は、第一の操作手段および第二の操作手段のうちの少なくとも一方の操作手段であってもよい。
なお、操作手段は、チャンスボタンであってもよい。
なお、操作手段は、返却ボタン(例えば、返却操作ボタン142)であってもよい。
なお、操作手段は、貸出ボタン(例えば、球貸操作ボタン140)であってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可動可能(例えば、移動可能、回転可能、振動可能)な可動表示装置を複数備えていてもよい。可動表示装置には、例えば、液晶表示装置が用いられている。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の一部の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置が移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つだけが移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の演出可動体の一つが可動表示装置であってもよい。
可動表示装置の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。可動表示装置には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、可動表示装置の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。可動表示装置には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、可動表示装置の全体が透過しているものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい、この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、可動表示装置の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
第一の表示と第二の表示とがそれぞれ表示された場合に、第一の表示の視認性が相対的に高くなり、第二の表示の視認性が相対的に低くなるようにしてもよい。
遊技に関する表示には、例えば、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、ユーザーモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
遊技者が球発射ハンドルを134操作中に、遊技球の発射強度を少なくとも変更可能な操作手段(発射強度変更操作手段)が設けられていてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が操作されている場合にのみ強くなるように変更されるようにしてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が1回操作されたことに基づいて、強くなるように変更されるようにしてもよい。この場合、さらに発射強度変更操作手段が1回操作されると、遊技球の発射強度が元に戻るようになっていてもよい。
第一の表示の一例として、発射強度変更操作手段が操作されていることを報知可能な表示、発射強度変更操作手段の操作を促す表示、発射強度変更操作手段の操作解除を促す(例えば、押下式の発射強度変更操作手段から手を離すよう促す)表示、発射強度変更操作手段の操作を連想させる表示(例えば、電チューロング開放演出のルーレット演出で発射強度変更操作手段を連想させる画像(例えば、右打ちで大当り遊技を行う場合において、実行中の特図変動遊技の大当り確定の予告表示)が停止した場合)などが挙げられる。
発射強度変更操作手段に関する表示は、複数の遊技状態に応じて(例えば、電サポ中と非電サポ中など)表示態様が異なるのであってもよい。この場合、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は第二の表示によって隠されないようにしてもよい。また、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されないようにしてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は、第二の表示によって隠されてもよい。
なお、発射強度変更操作手段に関する表示は、右打ち報知(例えば、後述の右打ち報知演出724)と異なる表示態様であってもよく、右打ち報知に含まれる表示態様であってもよく、右打ち報知と同じ表示態様であってもよい。
なお、右打ち報知と発射強度変更操作手段に関する表示は、表示される期間が一部重複するものであってもよい。電サポ終了時に「左にハンドルを戻してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から4回目の特図変動遊技が終了するまでの期間であり、「発射強度変更操作手段から手を離してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から1回目の特図変動遊技が終了するまでの期間である。
<<第8実施形態>>
次に、本発明の第8実施形態に係る遊技台について図269〜図277を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第6実施形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
まず、図269を用いて本実施の形態の実施例3−1によるパチンコ機100について説明する。
図269(a)および図269(b)は、特図変動遊技中における装飾図柄表示装置208での表示例を示している。図269(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。図269では、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの太矢印で表している。装飾図柄表示装置208の画面右上には、第四図柄を表示可能な第四図柄表示領域208eと、特図変動遊技の保留数を数字で表示する特図保留数表示領域208fとが設けられている。第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。
また、図269(a)に示すように、下皿満タンエラー表示704が表示されており、下皿満タンエラーが発生していることが報知されている。また、本例では、下皿満タンエラーとともに、球タンク150内の遊技球がなくなった、または、所定数以下になって球不足エラーが生じている。この球不足エラーは、例えば、パチンコ機100が設置されている島設備において遊技球が詰まった場合等に生じる場合がある。また、下皿満タンエラーは遊技者による球排出レバー132の操作によって解除可能であるが、球不足エラーは、遊技店においては遊技店員によってのみ解除可能なエラーである。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央には「球不足エラー 店員を呼んでください」という文字列を含む球不足エラー表示706が表示され、球不足エラーが発生していること、および、球不足エラーを解除するためには遊技店の店員による操作が必要であることが遊技者に報知されている。
また、図269(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間となっており、球不足エラー表示706の下方には、チャンスボタン136を表す画像と当該画像を指す下向きの矢印とを含むチャンスボタン操作要求表示707が表示されて、遊技者にチャンスボタン136の操作を促している。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの下方には、女の子(チビ姫)のキャラクタ画像と、女の子のセリフ「Aリーチは発展に期待だ」という吹き出し画像とを含むチュートリアル表示708が表示されている。チュートリアル表示では、遊技中に実行される演出についての説明等がなされる。本例のチュートリアル表示708は、本実施例によるパチンコ機100に設けられている複数のリーチ演出のうちAリーチが実行されると、その後にリーチ演出が発展する可能性あることを示唆している。
図269(b)は、図269(a)に示す状態から遊技者によってチャンスボタン136が操作(一回の押下)された後の状態を示している。チャンスボタン136が操作されたことに基づいて、爺のキャラクタ画像と、爺のセリフ「爺出現でチャンスアップだ」という吹き出し画像とを含むチュートリアル表示709が表示される。これにより、実行中の特図変動遊技において大当り信頼度の相対的に高い演出が実行されることが示唆される。また、チュートリアル表示709は、下皿満タンエラー表示704よりも手前のレイヤーに表示される。また、チュートリアル表示709は、下皿満タンエラー表示704の少なくとも一部と重なるように表示される。このため、チュートリアル表示709によって下皿満タンエラー表示704の少なくとも一部が隠されて、下皿満タンエラー表示704の視認性が低下する。一方、チュートリアル表示709は、球不足エラー表示706とは重ならないように表示される。このため、チュートリアル表示709の表示時であっても、球不足エラー表示706の視認性は低下しない。また、チュートリアル表示709は、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208fには重ならないように表示される。このため、チュートリアル表示709の表示時であっても、第四図柄および特図保留数表示の視認性は低下しない。
次に、図269(c)〜図269(e)に示す演出について説明する。図269(c)は、特図変動遊技中における装飾図柄表示装置208での表示例を示している。図269(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。
また、下皿満タンエラーが発生しているので、演出表示領域208dの左方には下皿満タンエラー表示704が表示されている。図269(e)において、下皿満タンエラー表示704の奥のレイヤーに表示されている背景は白色になっている。このため、下皿満タンエラー表示704の黒色で表示されている「球を抜いてください」という文字列の視認性は相対的に高くなっている。
ここで、図269(d)に示すように、当該特図変動遊技の実行中に宇宙で殿様とパンダとが対決する演出が開始される。演出表示領域208dには、刀を構えた殿様の画像と、ボクシンググローブをはめたパンダの画像と、対決場所である宇宙の背景画像が表示される。下皿満タンエラー表示704は、例えば、殿様の画像よりも手前のレイヤーに表示される。また、下皿満タンエラー表示704および殿様の画像よりも奥のレイヤーに表示される背景画像の宇宙空間部分は黒に近い灰色で表示される。このため、下皿満タンエラー表示704の黒色で表示されている「球を抜いてください」という文字列の視認性は相対的に低下している。また、装飾図柄や特図保留数表示の視認性も同様に低下している。一方で、図269(c)では黒丸で表示されていた第四図柄は、図269(d)に示す演出が開始されると、その輪郭部分が白抜きで表示される。このため、図269(d)に示す演出が開始されても、遊技者に第四図柄を認識させ易くして特図変動遊技の実行中であることを分かり易くすることができる場合がある。なお、第四図柄は、常に輪郭部分が白抜きで表示されていてもよい。つまり、どのような状態においても第四図柄は視認容易であるようにされてもよい。
また、図269(e)は、図269(c)に示す下皿満タンエラー表示704に遊技者が気付いて球排出レバーを操作して、下皿満タンエラーが解除された後に、殿様とパンダとが対決する演出が開始された状態を示している。下皿満タンエラーが解除されているので、下皿満タンエラー表示704は消去されている。また、図269(d)と図269(e)とを比較すると、図269(e)の方が殿様の画像の視認性が高くなっている。このように、エラー(例えば、下皿満タンエラー)未発生時の方がエラー発生時よりも演出表示(例えば、殿様等のキャラクタ画像)の視認性を高くすることができる。
次に、図269(f)および図269(g)に示す演出について説明する。図269(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右上に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面下方には、当該特図変動遊技に対応する変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域700と、変動アイコン表示領域700の左方に位置し、特図1変動遊技の保留数と同数の保留アイコン(例えば、円形の画像)を表示可能な特図1保留アイコン表示領域701と、変動アイコン表示領域700の右方に位置し、特図2変動遊技の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図2保留アイコン表示領域702と、が設けられている。本例では、変動アイコン表示領域700には変動アイコンが表示されておらず、特図1保留アイコン表示領域701には3つの保留アイコンが表示されており、特図2保留アイコン表示領域702には保留アイコンが表示されていない。本例では、特図保留数表示領域208fで保留数を表示しつつ、特図1保留アイコン表示領域701でも保留数を表示している。
また、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部と重なるようにチュートリアル表示708が表示されている。チュートリアル表示708は、装飾図柄よりも手前のレイヤーで表示される。このため、装飾図柄の少なくとも一部は、チュートリアル表示708で隠されて視認性が低下している。
図269(g)は、当該特図変動遊技の実行中に遮蔽手段816が装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内を上方向に向かって移動している状態を示している。図中、遮蔽手段816の左下方に示す上向きの矢印は、遮蔽手段816の移動方向を示している。遮蔽手段816は、装飾図柄表示装置208の前方に移動することにより、装飾図柄表示装置208での表示を遮蔽することが可能である。遮蔽手段816としては、例えば、前述の演出可動体800、802、804、806等が挙げられる。
本例では、遮蔽手段816と装飾図柄表示装置208の表示領域の下端とが重なると、変動アイコン表示領域700、特図1保留アイコン表示領域701、特図2保留アイコン表示領域702が消滅して、全ての保留アイコンが消去される。また、チュートリアル表示708も消去される。また、変動アイコンが表示されていた場合には、変動アイコンも消去してもよい。また、装飾図柄表示装置208の画面の中央に位置していた図柄表示領域208a〜208cは、当該画面の例えば左上方に移動する。これにより、図柄表示領域208a〜208cは、遮蔽手段816と重ならず遮蔽されない。このように、遮蔽手段816の移動を伴う演出の実行時において、装飾図柄を隠さないようにする。
なお、遮蔽手段816の移動を伴う演出の実行時において、保留アイコンや変動アイコンを表示するようにしてもよい。また、遮蔽手段816の移動中には、装飾図柄表示装置208にエフェクト画像等が表示されてもよい。また、当該エフェクト画像の少なくとも一部は、遮蔽手段816で隠されてもよい。また、遮蔽手段816の移動を伴う演出の実行時には、特図保留数表示領域208fが消滅して特図保留数が消去されてもよいし、装飾図柄表示装置208には第四図柄のみが表示されてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、表示手段として装飾図柄表示装置208を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として、例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704、を少なくとも表示可能なものである。
装飾図柄表示装置208は、第二の表示としてチュートリアル表示709を少なくとも表示可能なものである。
装飾図柄表示装置208は、第三の表示として球不足エラー表示706を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の少なくとも一部は、装飾図柄表示装置208が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものである。
第一の状態は、装飾図柄表示装置208にチュートリアル表示709が少なくとも表示されている状態のことである。
球不足エラー表示706は、装飾図柄表示装置208が第一の状態である場合に、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704よりも視認性が少なくとも高い位置に、少なくとも表示されるものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の視認性が低くなる場合があるので、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704による報知内容を認識しようとして装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の視認性が低くなる合があるので、遊技者の視線をチュートリアル表示709に向けさせることができる場合がある。また、第一の状態でも球不足エラー表示706は確認しやすいので、遊技者がチュートリアル表示709を見つつも球不足エラー表示706を確認しやすくなる場合がある。
次に、図270〜図275を用いて本実施の形態の実施例3−2によるパチンコ機100について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、例えば、注意喚起報知演出、電チューロング開放演出(詳細は後述)、あるいは先読み報知演出等の複数の報知演出を実行可能な装飾図柄表示装置208を備えている。図270は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で表示可能な注意喚起報知(第一の表示)について説明するテーブルである。
注意喚起報知は、遊技の利益には直接的には無関係な事項について遊技者に注意を喚起する報知である。遊技の利益には遊技者に利益として付与される賞球およびそれに関する情報が含まれる。注意喚起報知の内容は遊技の利益に直結しないため、遊技者が注意喚起報知を無視したり注意喚起報知に従わない場合でも遊技の利益に影響はない。但し、注意喚起報知は、遊技の利益以外の遊技者の利益に影響を及ぼす可能性のある、例えば身体的、精神的、あるいは金銭的なものを含む。
なお、遊技者に利益として付与されるものは上述の賞球(所謂ぱちんこ球)に限るものではなく、例えばメダル等であってもよい。また、必ずしも賞球やメダル等の実物が遊技者に付与される必要は無く、例えば先ず電子的に利益が遊技者に付与され、当該電子的な利益を遊技者が遊技に用いたり、実物の賞球に変換できてもよい。もちろん遊技者に実物が付与されず、遊技者が電子的な利益を景品に交換できてもよい。
また、遊技に関係する利益としては、当該利益を用いて、遊技台で再度遊技を行うことができるものと規定してもよい。逆に言えば、遊技に関係しない利益とは、当該利益を用いも遊技台で再度遊技を行うことができないものと規定してもよい。
図270に示すテーブルには、九つの注意喚起報知(遊技の利益に少なくとも関係しない報知)が例示されている。図270では各注意喚起報知の名称とともに報知内容および報知タイミングを示している。
名称が「年齢制限」の注意喚起報知は、報知内容が「18歳未満の遊技および遊技場への入場は、法律で規制されております。」であり、報知タイミングは「デモ中」である。つまり、報知タイミングは、特図変動遊技が非作動中であること、およびアタッカが非作動中であることを前提としている。「年齢制限」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、遊技利益を得られたとしても、景品への交換が認められないという金銭的不利益がある。
名称が「攻略法」の注意喚起報知は、報知内容が「悪質な攻略法販売にご注意ください。」であり、報知タイミングは「デモ中」である。「攻略法」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、無為な情報に金銭を支払う恐れがある金銭的不利益がある。
名称が「遊技時間」の注意喚起報知は、報知内容が「長時間遊技される場合には、適度に休憩を挟んでください。」であり、報知タイミングは「デモ中/遊技開始後2時間経過」である。「遊技時間」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、長時間の遊技による遊技者の身体機能の低下、疲労などの身体的不利益がある。
名称が「演出」の注意喚起報知は、報知内容が「光源を長時間直視しないようにしてください。演出装置に指など挟まないよう注意してください。適切な音量、光量で遊技をお楽しみください。」であり、報知タイミングは「デモ中/音量、光量調整中」である。「演出」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、大音量での遊技による聴力低下、高輝度のランプの点灯や点滅による光過敏性発作等の身体的不利益がある。
名称が「二次利用制限」の注意喚起報知は、報知内容が「本遊技機における写真や動画等のインターネットへのアップロードを禁止します。」であり、報知タイミングは「デモ中/演出実行時」である。「二次利用制限」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、法令違反による罰金や禁固刑等の金銭・社会地位的不利益がある。
名称が「投資抑止」の注意喚起報知は、報知内容が「過度の投資にご注意ください。パチンコ・パチスロは、適度に楽しむ遊びです。」であり、報知タイミングは「デモ中/前回の大当りから所定の回転数経過」である。「投資抑止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益としては投資失敗による金銭的不利益がある。
名称が「取り忘れ防止」の注意喚起報知は、報知内容が「プリペイドカードの取り忘れや盗難にご注意ください。」であり、報知タイミングは「大当り終了時/電サポ状態終了時」である。「取り忘れ防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、取り忘れたプリペイドカード内の残金の逸失による金銭的不利益がある。
なお、当該「取り忘れ防止」の注意喚起報知を上述のタイミング以外のタイミングで行ってもよい。例えば、通常遊技状態において発生した大当り(所謂「初当たり」)の終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知し、当該大当りを契機として発生した連荘中の大当りの終了時には「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知しなくてもよい。また、大当りが発生した場合であっても、当該大当りによって遊技者が得られる利益が他の大当りよりも小さかったり、利益が得られない大当りの場合には「取り忘れ防止」注意喚起報知が報知されなくてもよい。そもそも遊技者によるプリペイドカードの取り忘れは、プリペイドカードに残金が残った状態で、利益が付与された場合に、当該利益に遊技者の意識がいってしまい、残金が残っているプリペイドカードの存在を忘れてしまうことで発生するため、遊技者に利益が付与された直後に当該「取り忘れ防止」注意喚起が報知されることが望ましく、また、遊技者がプリペイドカードの存在を忘れてしまう程度の利益が付与された後で報知されることが望ましい。さらに、「取り忘れ防止」注意喚起報知が最も奏功する契機としては、遊技者が遊技をやめるタイミングであるため、連荘終了時(例えば、時短付与なしの通常大当りを引いた場合や、ST機におけるSTの終了時等の遊技者にとって有利な状態が終了するタイミング)に当該「取り忘れ防止」注意喚起報知が報知されることが望ましい。
また、特図高確率状態(確変)に突入してから最初の大当りに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してもよい。また、特図高確率状態(確変)でその後の遊技状態が特図低確率状態に移行する大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してもよい。また、特図低確率状態でその後の遊技状態が特図低確率状態に維持される大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に当選したことに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してなくてもよい。また、特図低確率状態でその後の遊技状態が特図低確率状態に維持される大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に当選したことに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してなくてもよい。
名称が「破損防止」の注意喚起報知は、報知内容が「破損の恐れがありますので、強い力で操作手段を操作しないでください。」であり、報知タイミングは「デモ中/演出実行時」である。「破損防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、操作手段の破損により怪我をするという身体的不利益がある。
名称が「撮り忘れ防止」の注意喚起報知は、報知内容が「ユーザーモード設定中です。遊技終了時の2次元バーコードの撮り忘れにご注意ください。」であり、報知タイミングは「デモ中/ユーザーモード設定中(常時)」である。「撮り忘れ防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、設定したユーザーモードの内容が消えてしまうという遊技的不利益がある。ただし、金銭に関わる遊技不利益ではない。
なお、上記の注意喚起報知の報知タイミングは、上述のタイミングで必ず実行されなくてもよい。また、上述の報知タイミング以外のタイミングで実行される場合があってもよい。また、上記の注意喚起報知は例示であって、上記以外の注意喚起報知を実行してももちろんよい。
また、注意喚起報知(遊技の利益に少なくとも関係しない報知)は、例示したものに限らず、報知された内容に遊技者が従わなかった場合に、当該遊技者に遊技利益とは異なる不利益が発生するものであればよい。
図271は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の表示例を示している。図271(a)〜(l)のそれぞれと、図272〜図275内の各図は、図237に示す遊技盤200から、装飾図柄表示装置208と、普図表示装置210と、特図1表示装置212と、特図2表示装置214と、普図保留ランプ216と、特図1保留ランプ218と、特図2保留ランプ220と、可変入賞口234(以下、「大盤振舞アタッカー234」と称する場合がある)とを抜き出して示している。説明を容易にするため各構成要素は図237に示す配置とは異ならせて示している。
本実施の形態によるパチンコ機100は、いわゆる右打ち機用の遊技盤を有している。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口234は、右側経路上に配置されている。このため、普通図柄始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口234のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口234が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230は、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。また、左側経路に普図始動口をさらに設けてもよい。また、特図2始動口232を遊技盤の中央下方に配置して、右側経路を落下する遊技球と、左側経路を落下する遊技球との特図2始動口230への入球し易さを同じにしてもよい。
図271(a)に示す状態では、普図保留ランプ216が全て消灯しており、普図の保留がないことが報知されている。また、普図表示装置210には普図Bが停止表示されており、普図変動遊技がはずれであったことが報知されている。特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されており、前回の特図1変動遊技がはずれであったことが報知されている。特図2保留ランプ220は左側のLEDが1つ点灯して他の3つは消灯しており、特図2の保留が1つあることが報知されている。また、特図2表示装置214には特図Aが停止表示されており、今回の特図2変動遊技が15R特別大当りであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域には図柄表示領域208a〜208cのいずれにも装飾図柄の「装飾7」が停止表示されて、今回の特図2変動遊技の結果が15R特別大当りであることが報知されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域711が配置され、円形模様に「八」、「代」、「将」、「軍」の文字を均等に配した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域711の右側には特図1または特図2の保留を表示する特図保留表示領域713が配置され、円形模様に「八」、「代」、「将」、「軍」の文字を均等に配した、変動アイコンと同じ絵柄の保留アイコン713aが1つ表示され、特図2の保留が1つあることが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。
図271(a)に続く図271(b)に示す状態では、大当り遊技開始演出が実行されている。大当り遊技開始演出では、装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われず、また、変動アイコン表示領域711および特図保留表示領域713も消滅して、変動アイコンや保留アイコンは表示されない。それらに代えて、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「大盤振舞大当り」の文字列による大当り遊技開始演出715が表示されている。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。
図271(b)に続く図271(c)に示す状態では、15R大当り遊技の第1ラウンド(1R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、中央部の広い領域で大当り遊技時演出716が実行されている。演出表示領域208dの左上は、大当り遊技の実行中のラウンド数を表示するラウンド数表示領域717になっており、ここでは「1R」と表示されて第1ラウンドの大当り遊技が実行中であることが報知されている。演出表示領域208dの右上は大当り種別を表示する大当り種別表示領域718となっており、ここでは「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で開閉する。
図271(c)に続く図271(d)に示す状態では、15R大当り遊技の第15ラウンド(15R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、中央部の広い領域で大当り遊技時演出716が実行されている。ラウンド数表示領域717には「15R」が表示されて第15ラウンドの大当り遊技が実行中であることが報知されている。大当り種別表示領域718には「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で開閉する。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、大当り遊技中に普図の保留が2つ増加したことが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が実行されている。
図271(d)に続く図271(e)に示す状態では、大当り遊技終了演出が実行されている。大当り遊技終了演出では、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「確変突入じゃ!」の文字列を含むキャラクタ画像による確変報知演出720が表示されている。確変報知演出720では、大当り遊技後の遊技状態が確変状態になっていることを報知している。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。
図271(e)に続く図271(f)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは確変報知演出720が終了して、「取り忘れ防止」の注意喚起報知を行う注意喚起報知演出722が開始されている。注意喚起報知演出722では、演出表示領域208dの中央に大きく、ICカード挿入口から矢印に沿ってICカードが出てくるアニメーションが表示され、演出表示領域208dの上段右端から「ICカードの取り忘れに」の文字列が左に向かって順次出現するアニメーションが表示され、演出表示領域208dの下段左端から「ご注意ください」の文字列が右に向かって逆順に出現するアニメーションが表示される。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図Bが停止表示されており、普図変動遊技がはずれであったことが報知されている。
図271(f)に続く図271(g)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。「取り忘れ防止」を注意喚起する注意喚起報知演出722が引き続き実行されている。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が開始されている。
図271(g)に続く図271(h)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。注意喚起報知演出722は引き続き実行されている。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図271(h)に続く図271(i)に示す状態では、「取り忘れ防止」の注意喚起報知演出722は終了しており、図271(a)における特図2変動遊技が終了した状態の装飾図柄の停止図柄が再度表示され、次の特図2変動遊技の開始直前の状態が表示されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図271(i)に続く図271(j)に示す状態では、特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図271(j)に示すように、特図2保留ランプ220の一番左のLEDランプが消灯し、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また、特図保留表示領域713では、保留アイコン713aの数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。本例の保留減少アニメーションは、特図保留表示領域713内の保留アイコン713aを全体として左方向に移動させて、変動アイコン表示領域711に移動させるものである。特図2保留ランプ220は、一番左のLEDランプを消灯することにより、特図2の保留が1から0に減少したことを報知している。
また、直近の大当りが特図Aの大当りであったので、大当り遊技終了後には、遊技状態が電サポ状態(普図高確率状態)に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、普図始動口228および特図2始動口232が右側経路上に配置されている。このため、遊技状態が電サポ状態である場合には、遊技者は右打ちで遊技球を打ち出して遊技を行う。このため、演出表示領域208dの上下段には、遊技者に右打ちをすべきことを知らせるために、右打ち報知演出724が開始されている。右打ち報知演出724では、演出表示領域208dの上段左端から黒色の帯状のテロップに白字の「⇒右打ち⇒⇒」の文字列が、右に向かって逆順に移動するアニメーションが表示され、演出表示領域208dの下段右端から黒色の帯状のテロップに白字の「⇒右打ち⇒⇒」の文字列が、左に向かって順次移動するアニメーションが表示されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図271(j)に続く図271(k)に示す状態では、引き続き特図2変動遊技の開始状態を示しており、保留減少アニメーションが実行されている状態を示している。保留アイコン713aが、図271(j)に示されている状態よりもさらに変動アイコン表示領域711の方向に移動した状態を示している。右打ち報知演出724は引き続き実行されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図271(k)に続く図271(l)に示す状態では、引き続き特図2変動遊技の実行中の状態を示している。演出表示領域208d内の左下側の変動アイコン表示領域711には変動アイコンが表示されて、現時点で特図変動遊技の実行中であることが報知されている。変動アイコン表示領域711の右側の特図保留表示領域713には保留アイコンがなく、特図2の保留がないことが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。
特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されており、前回の特図1変動遊技がはずれであったことが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており、特図2の保留がないことが報知されている。また、特図2表示装置214では特図2の変動遊技が実行されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が実行されている。また、演出表示領域208dの上下段には、遊技者に右打ちをすべきことを知らせるために、黒色の帯状のテロップに白字で左端から右端に向かって、「右」、「打」、「ち」、「⇒」、または「⇒⇒」の文字列が順次移動するアニメーションで右打ち報知演出724が実行されている。
図271(e)〜図271(h)に示す状態は、特図変動遊技が停止中であるとともに可変入賞口234が動作しない期間である大当り終了インターバルである。大当り終了インターバル中は、遊技者により発射された遊技球が普図始動口228を通過したことに基づく普図変動遊技が作動可能なので遊技中ではあるものの、特図変動遊技と可変入賞口234の開閉動作は非作動となる期間なので、遊技球を発射する意義が他の期間よりも薄い期間であると言える。
図272は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−2を示している。図272(a)〜(e)に示す状態は、図272(a)〜(e)と同一なのでそれらの説明は省略する。
また、図272(f)〜図272(i)の期間は、図271(f)〜(h)と同一である。図272(f)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは図271(e)と同様の確変報知演出720が終了して、図271(f)と同様の「取り忘れ防止」の注意喚起のための注意喚起報知演出722が開始されている。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図Bが停止表示されており、普図変動遊技がはずれであったことが報知されている。
図272(f)ではさらに、特図先読み処理で特図2の保留を先読みして停止図柄を事前判定した結果に基づく先読み予告報知の演出が開始された状態を示している。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。また、特図先読み処理は、図241に示す主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)内で実行される。
先読み予告報知(第二の表示)の報知条件は、注意喚起報知演出722(第一の表示)の報知中で、かつ、特図変動遊技の非作動中および大盤振舞アタッカー234の非作動中(閉状態の維持)である。図272(f)に示す先読み予告報知演出730では、家紋を表す画像が、注意喚起報知演出722を隠すように演出表示領域208dの中央に表示される。但し、図272(f)では、先読み予告報知演出730の画像の透過率が比較的高く設定されており、遊技者は先読み予告報知演出730の画像を通して注意喚起報知演出722を視認可能である。
図272(g)に示す状態ではさらに、先読み予告報知演出730の画像の透過率が徐々に低くなり、遊技者は先読み予告報知演出730の画像を通して注意喚起報知演出722を視認することが困難になる。こうすることにより、遊技者は、初めは注意喚起報知演出722に注目するが、次第に先読み予告報知演出730に注目するようになる。
図272(h)に示す状態ではさらに、先読み予告報知演出730の画像の透過率が0%になり、遊技者は先読み予告報知演出730の画像を通しては注意喚起報知演出722を視認できなくなっている。このように図272に示す例では、特図2の保留の先読み結果に基づいて実行された先読み予告報知によって、ICカード抜き取り忘れ防止のための注意喚起報知が隠される。なお、先読み予告報知は大当り確定のものでなくてもよく、偽の先読み予告報知の実行により、注意喚起報知の視認を妨げてもよい。
図272(h)に続く図272(i)では、先読み予告報知演出730が終了して、先読み予告報知演出730で隠されていた「取り忘れ防止」の注意喚起報知演出722が視認可能になった状態を示している。図272(i)に続く図272(j)は図271(l)に示す状態と同一であるので説明は省略する。
図272(k)に示す状態では、特図2表示装置214には特図Aが停止表示されており、今回の特図2変動遊技が15R特別大当りであったことが報知されている。装飾図柄表示装置208の画像表示領域には図柄表示領域208a〜208cのいずれにも装飾図柄の「装飾7」が停止表示されて、今回の特図2変動遊技の結果が15R特別大当りであることが報知されている。また、特図2保留ランプ220は全てのLEDが点灯しており、特図2の保留が4つあることが報知されている。また、特図保留表示領域713には、円形模様に「八」、「代」、「将」、「軍」の文字を均等に配した絵柄の保留アイコン713b、713c、713d、713eがそれぞれ表示されている。なお、特図変動遊技が終了して大当りとなっている場合には、変動アイコンおよび保留アイコンを非表示にしてもよい。また、大当り時に非表示とするのは、変動アイコンまたは保留アイコンのいずれか一方のみでもよい。
このように、所定の報知タイミングで注意喚起報知の演出を実行することにより、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。また、注意喚起報知は遊技の利益(遊技球の多少)に関係しないため、他の報知で隠しても、遊技者が遊技において最も関心を持つ遊技の利益に影響を与えることがない。
図273は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−3を示している。図273(a)〜(k)については、先読み予告報知の演出が異なる以外は図272(a)〜(k)と同一であるため同一部分に関する説明は省略する。
図273(f)〜(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなり、図272(f)〜(h)に示す先読み予告報知演出730に代えて、演出表示領域208dの全体を黒表示にして白抜きの文字列を表示させて先読み予告を報知する先読み予告報知演出740が実行されている状態を示している。先読み予告報知(第二の表示)の報知条件は、注意喚起報知演出722(第一の表示)の報知中で、且つ、特図変動遊技の非作動中および大盤振舞アタッカー234の非作動中(閉状態の維持)である。先読み予告報知演出730では演出表示領域208dが黒色で塗りつぶされるため、注意喚起報知演出722が実行されていても遊技者は注意喚起の画像を視認できない。注意喚起報知演出722の代わりに先読み予告報知演出740が行われているとも言える。なお、注意喚起報知演出722と先読み予告報知演出740の演出実行時間は同じでも異なっていてもよい。
このように、他の演出(例えば、先読み報知演出)が実行されることで、注意喚起報知演出が一切実行されなくてもよい。また、他の演出が実行されることで、注意喚起報知演出を別の報知態様に切り替えてもよい。例えば、画像表示と音声報知とで行われていた注意喚起報知の報知態様を音声報知のみに切り替えたり、本来行われるはずであった報知態様とは全く異なる報知態様に変更したりしてもよい。
図273(h)に続く図273(i)では、先読み予告報知演出730が終了して、先読み予告報知演出730で隠されていた「取り忘れ防止」の注意喚起報知演出722が視認可能になった状態を示している。このように、注意喚起報知演出722の実行期間全てではなく一部を先読み予告報知演出730で隠し、残りの期間は注意喚起報知演出722が確認できるように構成してもよい。
図274は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−4を示している。図274(a)に示す状態では、普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の2つが点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図変動遊技が実行されている。特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図1の変動遊技が実行されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており、特図2の保留がないことが報知されている。また、特図2表示装置214には特図Jが停止表示されており、前回の特図2変動遊技がはずれであったことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。変動アイコン表示領域711には変動アイコンが表示されて、現時点で特図1変動遊技の実行中であることが報知されている。特図保留表示領域713には保留アイコンが表示されておらず、特図1および特図2の保留がないことが報知されている。
図274(a)に続く図274(b)に示す状態では、普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の2つが点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されており、当該特図1の変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており、特図2の保留がないことが報知されている。また、特図2表示装置214には特図Jが停止表示されており、前回の特図2変動遊技がはずれであったことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域の図柄表示領域208a〜208cには「装飾6−装飾1−装飾2」が停止表示されて、今回の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。変動アイコン表示領域711には変動アイコンが表示されておらず、特図変動遊技が非作動中であることが報知されている。特図保留表示領域7には保留アイコンが表示されておらず、特図2の保留がないことが報知されている。
図274(c)は、図274(b)に示す状態から所定時間が経過したデモ演出期間中の状態を示している。注意喚起報知が含まれるデモ演出は、特図の変動停止から所定時間の経過に基づいて実行される。また、注意喚起報知が含まれるデモ演出は、普図が変動している最中であっても実行される。デモ演出期間中は装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとして使用され、図柄表示領域208a〜208cは表示されず、変動アイコン表示領域711と特図保留表示領域713も表示されない。デモ演出期間中には演出表示領域208dの下段にチャンスボタン136の画像とともに「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の文字列が表示されて、遊技者がチャンスボタン136を押下すると各種メニューを呼び出せることが報知されている。図274(c)では、図270に示す「年齢制限」の注意を喚起する注意喚起報知演出750が実行されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。
図274(c)に続く図274(d)は、デモ演出期間中であって、注意喚起報知演出750の内容が図270に示す「年齢制限」から「攻略法」に変更された状態を示している。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。
また、演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域が配置されている。本例では、当該普図変動遊技の当否判定結果は停止図柄が普図B(はずれ)であるものとする。デモ期間中は電チューロング開放演出の実行が規制されていない。電チューロング開放演出とは、非時短中(非電サポ中)における普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間(例えば、約5秒)および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
本例では、普図変動遊技の当り判定ではずれとなっているが、第1副制御部400の実行した抽選処理において、特図2始動口(電チュー)232がロング開放するかもしれないことを煽る電チューロング開放偽演出の実行に当選し、電チューロング開放偽演出760が電チューロング開放演出領域で実行されている。電チューロング開放偽演出760として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。
電チューロング開放演出による普図変動遊技の結果の予告報知(第二の表示)の報知条件は、注意喚起報知演出750(第一の表示)の実行中で、且つ、特図変動遊技の非作動中および大盤振舞アタッカー234の非作動中(閉状態の維持)であるのに加えて、電チューロング開放演出の実行が規制されていないこと、および普図変動遊技の停止図柄が普図B(はずれ)である場合には、電チューロング開放偽演出の実行に当選することである。
図274(d)に示すように、電チューロング開放偽演出760により注意喚起報知演出750の一部が隠されて、遊技者が当該一部を確認するのを困難にしている。注意喚起報知演出750では、第一の表示部として電チューロング開放演出領域と重なる部分と、第二の表示部として電チューロング開放演出領域と重ならない部分とを含んでいる。このため、注意喚起報知演出750と電チューロング開放偽演出760が同時に実行されている場合であっても、注意喚起報知演出750の少なくとも一部は遊技者に認識可能となる。注意喚起報知の少なくとも一部を敢えて遊技者に視認させることで、電チューロング開放偽演出760はより遊技者の注目を集めることができる。このように、所定の報知タイミングで注意喚起報知の演出を実行することにより、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。
図274(d)に続く図274(e)は、デモ演出期間中であって、注意喚起報知演出750の内容が図270に示す「攻略法」から「演出」に変更された状態を示している。また、普図表示装置210では普図Bが停止表示されて普図変動遊技がはずれであることが報知されている。また、電チューロング開放偽演出760は、「お助けチャンス抽せん中」と武士の表示とともに「残念」の文字が表示されて、普図変動遊技の結果がはずれで特図2始動口232が開放しないことが報知される。
図274(e)に続く図274(f)は、デモ演出期間中であって、注意喚起報知演出750の内容が図270に示す「演出」から「投資抑止」に変更された状態を示している。図274(f)に示す状態では、普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の1つが点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図変動遊技が実行されている。
図274(f)に続く図274(g)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにメニュー画像を表示させたユーザーメニュー演出770を実行している状態を示している。なお、普図表示装置210では普図変動遊技が実行されている。ユーザーメニュー演出770が開始されると、デモ演出が中止されるため注意喚起報知演出750も終了する。こうすることにより、デモ演出中に行われた注意喚起報知を遊技者による操作で隠すことができる。遊技者がチャンスボタン136を操作したことに基づいてユーザーメニューの表示が開始されると、実行されていたデモ演出が中止されるので、注意喚起報知を不要と考えている遊技者がデモ演出を任意に中止することができる。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な設定操作部を有している。設定操作部は、例えば、球貯留皿付扉108のチャンスボタン136近傍に配置されている。設定操作部は、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また、設定操作部は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図237参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
図274(g)に続く図274(h)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作してメニュー画像に表示されている「終了」アイコンにポインタを移動させてユーザーメニュー演出770を終了させようとしている状態を示している。
図274(h)に続く図274(i)は、ユーザーメニュー演出770の終了後の状態を示している。普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の2つが点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。装飾図柄表示装置208は図274(b)に示す状態と同様の表示に戻る。図274(i)に示す状態の表示から所定の時間が経過すると再度デモ演出が実行される。このときのデモ演出の内容は最初から開始されてもよいし中断された位置から引き続いて実行されてもよい。
図275は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−5を示している。
図275(a)は、ユーザーメニュー演出770が実行されている状態を示している。演出表示領域208dの上段には「メニュー」の文字列が中央に配置されたタイトルバーが表示されている。画面左側には上から下に向かって順に、「会員登録」、「パスワード入力」、「バーコード発行」、「データクリア」、「音量・光量調整」、「終了」と記載された6つのアイコンが並んでいる。6つのアイコンのうち、「バーコード発行」と「データクリア」はパスワード入力後に選択可能となるためこの時点では選択不可能を示す低明度に表示されている。6つのアイコンの右側には、選択可能なアイコンを指し示す手形のポインタが配置されている。図275(a)では「パスワード入力」アイコンの右側にポインタが位置している。画面右側には「爺」のキャラクタ画像が表示され、吹き出しの中に「項目を選んで決定するのじゃ」という文字列が表示されて、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出772が実行されている。
図275(a)に続く図275(b)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作して、メニュー画像に表示されている「パスワード入力」アイコンにポインタを位置させて設定操作部の確定ボタンを押下した結果、演出表示領域208dにパスワード入力画面が表示された状態を示している。演出表示領域208dの上段には「パスワード入力」の文字列が中央に配置されたタイトルバーが表示されている。画面左側には4桁の数字を入力する入力領域が表示されている。入力領域にはすでに上位2桁に「15」が入力されている。下位2桁には未入力を示す「**」が表示されている。画面右側にはテンキーが表示され、ポインタが「5」の位置にあることが示されている。
図275(b)に続く図275(c)は、遊技者がポインタをテンキーの「OK」アイコンに位置させて、設定操作部の確定ボタンを押下した結果、パチンコ機100側から「パスワードの入力を受け付けました」という報知が表示された状態を示している。
図275(c)に続く図275(d)は、パスワード入力が受け付けられた結果、「バーコード発行」と「データクリア」も高明度になって選択可能になった状態を示している。また、画面右側には「爺」のキャラクタ画像が表示され、吹き出しの中に「項目を選んで決定するのじゃ」という文字列が表示されて、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出772が実行されている。また、演出表示領域208dの右上角部には遊技者の現時点の到達レベルが250であり、遊技における称号が「将軍」であることを報知するユーザーレベル報知演出775が実行されている。ユーザーレベル報知演出775は、遊技者にユーザーレベルを確認させるとともにユーザーモードが設定中であることを意識させる注意喚起報知でもある。図275(d)に示すように、ユーザーレベル報知演出775により操作説明に関する注意喚起報知演出772の一部が隠されて、遊技者が注意喚起報知演出772の一部を視認できなくなっている。このように、所定の報知タイミングで注意喚起報知の演出を実行することにより、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。
また、図275(d)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作してメニュー画像に表示されている「終了」アイコンにポインタを移動させてユーザーメニュー演出770を終了させようとしている状態を示している。
図275(d)に続く図275(e)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作して、メニュー画像に表示されている「終了」アイコンにポインタを位置させて設定操作部の確定ボタンを押下した結果、ユーザーメニュー画像から遷移した状態を示している。図275(e)に示す演出表示領域208dでは、ユーザーレベル報知演出775とともに、「爺」のキャラクタ画像が表示され、吹き出しの中に「遊技終了時の2次元バーコードの撮り忘れに注意するんじゃぞ」という文字列が表示されて、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出780が実行されている。図275(e)に示すように、ユーザーレベル報知演出775により操作説明に関する注意喚起報知演出780の一部が隠されている。これにより、遊技者は注意喚起報知演出780の一部を確認するのが困難になっている。このように、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。また、ユーザーモードの設定は遊技者の任意であるため、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出780自体が遊技者の任意により実行されたものであるとみなすこともできる。本実施例では、遊技者の任意により実行された注意喚起報知演出780を敢えてユーザーレベル報知演出775で隠している。
図275(e)に続く図275(f)は、特図1始動口230に遊技球が入球して特図1変動遊技が開始された状態を示している。当該特図1変動遊技が開始されると、操作説明を報知する演出780は終了して非表示となり、装飾図柄表示装置208の表示領域に左中右図柄表示領域208a、208b、208cが設定されて、装飾図柄の変動表示が行われる。特図変動遊技の最中にもユーザーレベル報知演出775は実行されており、遊技者に対しユーザーモードが設定中であることを注意喚起する注意喚起報知としても機能している。ユーザーレベル報知演出775はユーザーモードの設定中は常時実行されるようになっている。ユーザーレベル報知演出775により、遊技者は、ユーザーモード設定中であること、ひいては2次元バーコードの発行を忘れないようにすべきであることの注意喚起をユーザーモードの設定中に常時受けることができる。
なお、注意喚起報知の実行可否や実行タイミング等を遊技者により設定できるようにしてもよい。例えば、時刻を設定し、設定された時刻になったことを遊技者に報知するアラーム機能が作動した際に実行される報知の少なくとも一部を他の報知により隠すようにしてもよい。
ユーザーモードは遊技者が任意に設定可能である。ユーザーモード設定中は、遊技利益とは異なる利益が遊技者に与えられる場合がある。例えば、特別なポイントが付与されたり、演出のカスタマイズ機能が付与されたり、特別な画像やサウンドを選択できるようになったり、特別な称号等が付与されたり、ミッション達成リストを閲覧できたり、遊技累計データ等を参照したりすることができるという利益が得られる。ユーザーモード設定中は、ユーザーモードが設定されていることを注意喚起するユーザーレベル報知演出775や、ユーザーモード終了時に特別な操作を行わない限り、今回遊技のデータが反映されないことを注意するための操作説明に関する注意喚起報知演出772が行われる。
ある遊技者にとっては非常に重要であり、また別の遊技者にとっては全く重要ではないデータに関する注意喚起報知(例えば、注意喚起報知演出772)を他の報知(例えば、ユーザーレベル報知演出775)により阻害することで、遊技者のとらえ方によって異なる印象を与えることができる。これにより当該他の報知を行った場合には、特定の遊技者のみを当該他の報知に注目させることができる。
次に、図276を用いて装飾図柄表示装置208での表示の視認性が変化する例について説明する。まず、図276(a)〜(f)を用いて、第一の表示790と第二の表示792との視認性が変化する例について説明する。
図276(a)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図276(a)の右方に示すように、第一の表示790の一部に重なるように第二の表示792が表示される。このように、第一の表示790の前面に第二の表示792を表示することで、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させ、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くすることができる場合がある。また、図276(a)の左方に示す状態から右方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792に向かって移動するようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合、移動している第一の表示790に注目を集めて、第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図276(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化さることができる。また、図276(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792から徐々に離れていくようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重なって移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え難くし、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図276(b)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792の前面に表示させて、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図2394(b)の右方に示すように第二の表示792の表示色を濃くなるように変化させてもよい。これにより、第二の表示792の表示色が変化している場合には、表示色が変化している第二の表示792を何も変化していない第一の表示790よりも見え易くし、表示色の変化終了後には第一の表示790よりも背面に表示されている第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図276(b)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790と第二の表示792とを重ねたまま、第二の表示792の表示色を薄くなるように変化させるとで、第二の表示792の前面に重なっている第一の表示790をより見え易くし、第二の表示792をより見え難くすることができる場合がある。
また、図276(c)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔D1を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図276(c)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との間隔がD2(D1>D2)になる。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し難くすることができる場合がある。
また、図276(c)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し易くすることができる場合がある。
また、図276(c)の左方に示す状態から右方に示す状態に、または右方に示す状態から左方に示す状態に段階的に切り替える場合、移動している表示に注目を集めて、第一の表示790および第二の表示792のうち移動させる方の表示を移動させない方の表示よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図276(d)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図276(d)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との前後関係を逆転させて、第二の表示792を第一の表示790よりも前面に表示するようにしてもよい。このように、第一の表示790の背面に表示されていた第二の表示792を第一の表示790の前面に表示することで第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くし、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図276(d)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。第二の表示792の背面に表示されていた第一の表示790を第二の表示792の前面に表示することで第一の表示790を第二の表示792よりも見え易くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図276(e)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて、第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図276(e)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色を変化させてもよい。この場合、表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
また、図276(e)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790および第二の表示792をともに明るくする表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
第一の表示790および第二の表示792には、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、キャラクタ画像または背景画像等の演出表示、エラー表示、操作要求報知の表示、チュートリアル表示などが含まれる。第一の表示790と第二の表示792とは、異なる種類の表示(例えば、エラー表示と装飾図柄の表示)との組み合わせであってもよいし、同じ種類の表示(例えば、3つ装飾図柄のうちの2つ、保留アイコン同士)の組み合わせであってもよい。また、第一の表示790と第二の表示792との視認性を変化させて、第一の表示790および第二の表示792の少なくとも一部または一部のみの視認性を変化させてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の一方を他方より見え難く(見え易く)することができる場合がある。
図276(f)の左方に示すように、背景が白色である場合、薄墨色で表示されている第一の表示790は、濃い灰色で表示されている第二の表示792よりも見え難くなっている。このように、背景が白色である場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え難くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え易くなる。
一方、図276(f)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色は図276(f)の左方に示す状態から変化せずに、背景のみが白色から黒色に変化した場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え易くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え難くなる。このように、第一の表示790および第二の表示792自体が変化しない場合であっても、背景の色の変化により第一の表示790および第二の表示792の視認性が変化する場合がある。
また、図276(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つの表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係しない表示(例えば、第三の表示)があってもよい。例えば、表示A、表示B、表示Cの3つが装飾図柄表示装置208に表示されている場合に、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Aと表示Bとの視認性を変化させつつ、表示Cの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Bと表示Cとの視認性を変化させつつ、表示Aの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Cと表示Aとの視認性を変化させつつ、表示Bの視認性を維持することができる場合がある。
また、図276(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つ表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係する表示が3つ以上あってもよい。例えば、表示Aおよび表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bおよび表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Cおよび表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示C第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。これにより、3つの表示の視認性を変化させて、遊技者をこの3つの表示に注目させることができる場合がある。
また、図276(g)に示すように、保留アイコンa1〜a4を表示している保留アイコン表示領域794の背景色がその他の背景色と異なっており、保留アイコン表示領域794が明確に区別することができる場合に、保留アイコン表示領域794内で図276(a)〜(e)に示す表示の切り替えを行う場合には、装飾図柄表示装置208の表示領域内で演出表示の視認性が変化する領域を保留アイコン表示領域794内だけに留めることができる場合がある。
次に、図277を用いて、明度差(コントラスト)によって二つの表示の視認性が変化する例について説明する。図277は、R(赤色)、G(緑色)およびB(青色)の階調レベルを0階調値〜255階調値間で40階調レベルずつ変化させた場合のカラーチャートを示している。本例では、円形画像と、当該円形画像と重なって表示される正方形画像との階調レベルを変化させた例について説明する。円形画像と、正方形画像とは、円の中心と正方形の対角線の交点とが一致するように重なって表示される。また、円形画像の円の直径は、正方形画像の一辺の長さよりも短くなっている。また、円形画像は、正方形画像よりも手前のレイヤーに表示される。また、円形画像および正方形画像の透過率は0%になっている。
図277のカラーチャートにおいて、縦方向には円形画像のR値、G値、B値が示され、横方向には正方形画像のR値、G値、B値が示されている。本例では、円形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。同様に、正方形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。
例えば、図277の第1行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像と正方形画像とは黒色で表示されているので両者を区別して認識することができない。また、図277の第8行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像と正方形画像とは白色で表示されているので両者を区別して認識することができない。このように、円形画像と正方形画像とに明度差が小さい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に低くなる。
一方、図277の第8行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像は白色で表示され、正方形画像は黒色で表示されているので、両者の識別は容易である。また、図277の第1行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像は黒色で表示され、正方形画像は白色で表示されているので、両者の識別は容易である。このように、円形画像と正方形画像との明度差が大きい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に高くなる。
このように、二つの画像が重なって表示される場合、当該二つの画像の明度差を同じまたは小さくすれば、当該二つの画像の識別を困難にして、当該二つの画像の視認性も低下させることができる。また、当該二つの画像の明度差を大きくすれば、当該二つの画像の識別を容易にして、当該二つの画像の視認性も向上させることができる。
遊技者による画像の視認性を向上させるには、重なって表示される二つの画像のうちの奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに明度差(コントラスト差)をつけることが効果的である。また、遊技者の表示の視認性を向上させるために、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに色相差や彩度差をつけてもよい。しかしながら、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像との色相が異なっていても、明度および彩度がほぼ同じであると、当該二つの画像の視認性が低下する。このため、当該二つの画像の視認性を向上させるには、当該二つの画像に明度差をつけるのが最も効果的である。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図269〜図277を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、チュートリアル表示709、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第三の表示(例えば、球不足エラー表示706、第四図柄表示領域208eに表示される第四図柄、特図保留数表示領域208fに表示される特図の保留数)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであり、
前記第三の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示の視認性が低くなる場合があるので、第一の表示による報知内容を認識しようとして遊技者を表示手段に注目させて、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる合があるので、遊技者の視線を第二の表示に向けさせることができる場合がある。また、第一の状態でも第三の表示は確認しやすいので、遊技者が第二の表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
第一の表示は、表示手段における第一の表示位置に表示されるものであってもよい。
第二の表示は、表示手段における第二の表示位置に表示されるものであってもよい。
第三の表示は、表示手段における第三の表示位置に表示されるものであってもよい。
第三の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示位置よりも視認性が高い位置であってもよい。
第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第三の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。
第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第二の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。
・第三の表示の一部または全部は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技に関する表示が演出表示により見え難くなるため、演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。また演出表示が表示されていても遊技者は第三の表示は確認しやすいので、演出表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなることにより、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者が推測しやすくするなる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態および第二の状態と異なる一または複数の状態よりも視認性が低くなるものであってもよい。
第二の状態は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されているものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示が表示されるので、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示が第二の表示の後側に表示されるので、第一の表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一の表示以外の一または複数の表示よりも後ろ側に表示されたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、エラー表示のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、エラー表示の報知内容を認識しようと遊技者に思わせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示よりも第二の表示の視認性が高いので、第二の表示を遊技者が見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。また、エラー表示がされているときも第三の表示を確認しやすくすることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む第一の表示の一部の視認性が演出表示の一部によって隠されて低下するので、遊技の視線を表示手段へ向けやせさすことができる場合がある。また、遊技者にとって重要度の高い第三の表示は、第一の状態であっても容易に確認することができるので、遊技者が安心して遊技を行うことができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132、チャンスボタン136)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部が隠されて、当該報知の少なくとも一部の視認性が低下するので、演出表示に遊技者を集中させて遊技を楽しませることができる場合がある。また、演出表示に遊技者を集中させつつも、第三の表示の確認させやすくすることができる場合がある。
上記の「第一の表示よりも視認性が少なくとも高い位置」とは、第二の表示が表示されている場合に、遊技者が常に第三の表示を少なくとも確認可能な位置のことである。これにより、第一の表示が第二の表示によって隠されて、第二の表示の視認性が低くなっている場合であっても、第三の表示は遊技者から常に確認可能なので、第三の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技球の払出に関する情報(例えば、球抜き報知や払出手段に関するエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。これにより、遊技者が遊技の利益に関わる情報を見逃すことを防ぐことができる場合がある。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技の進行に関する情報(例えば、第四図柄(変動中であることを示す)、装飾図柄の変動表示、保留アイコン、打ち方報知(右打ち報知、「ハンドルを左に戻せ」の報知など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、パチンコ機100の異常に関する情報(基板の接続異常や演出可動体の位置検知異常など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、不正に関する情報(電波センサーエラー、磁気センサーエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808)を備えていてもよい。
上記の「表示手段」は、第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段のことであってもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100には、普図の当り図柄が2種類設けられていてもよい。例えば、一方の当り図柄に当選すると、非電サポ中でも遊技球が特図2始動口232に4つ入球可能に羽根部材232aが開くようなっており、他方の当り図柄に当選すると非電サポ中には遊技球が特図2始動口232に入球不可能な程度に羽根部材232aが開くようになっていてもよい。非電サポ中に当該他方の当り図柄に当選した場合、電チューロング開放演出では、普図変動遊技ではずれた場合と同じ演出が実行されてもよい。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図278を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、
ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図279は、図278のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基
板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図280は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その上部に演出可動体224を配設し、その下部に普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。図280では演出可動体224は装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部の初期位置にあり、初期位置では遊技者から演出可動体224は視認できないようになっている。演出可動体224は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で移動できるようになっている。演出可動体224の構成や駆動系については後程図面を用いて説明する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セ
グメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第一普図始動口227と、第二普図始動口229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
第一普図始動口227および第二普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成されている。本実施の形態では、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内に第一普図始動口227が配置され、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内に第二普図始動口229が配置されている。すなわち、本実施の形態では、左打ちで第一普図始動口227に遊技球が通過可能になっており、右打ちで第二普図始動口229に遊技球が通過可能になっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。また、所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外の期間において、球が第一普図始動口227を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、装飾図柄表示装置208を用いて、所定の確率で普図装飾図柄変動ゲームを実行する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第二普図始動口229の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自
在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。第二普図始動口229およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が第二普図始動口229を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、第一普図始動口229および特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が第一普図始動口227を通過したり、特図1始動口230に入球したりすることはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または第一普図始動口227、第二普図始動口229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図281を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口
234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332等を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224および、後述する可動物703の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224と可動物703の現在位置や初期位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶
するためのROM406と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路を備えている。基本回路には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246の制御を行うための駆動回路を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図282を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図282(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図282(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図282(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」および「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」、「特図B」、「特図C」、「特図D」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図E」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後には15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄であり隠れ確変と称する。隠れ確変は、大当り遊技終了後には特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。隠れ確変は、大当り遊技終了後には電サポ状態に移行しない。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄である。小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図E」や「特図F」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りであるか否かの抽選を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図282(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図
柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図G」および「特図H」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。また、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」、「特図J」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図282(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図282(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。本実施の形態によるパチンコ機100は、普図変動遊技における当りか否かの決定および停止図柄の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。例えば当り図柄1、2は、特図2始動口232(電チュー)の開放パターンが異なっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図282(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図282(d)は普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普通図柄用装飾図柄には、「普図装飾1」、「普図装飾2」、「普図装飾3」の3種類がある。普図装飾1は例えば「○」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾2は例えば「◎」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾3は例えば「×」を想起させる図柄態様を有している。所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外に第一普図始動口227を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208に、「普図装飾1」→「普図装飾2」→「普図装飾3」・・・の順番で表示を切り替える普図装飾図柄変動ゲームを所定の確率で行う。
「普図A」の当りを報知する場合には、「普図装飾1」を停止表示し、「普図B」の当りを報知する場合には、「普図装飾2」を停止表示し、「普図C」のはずれを報知する場合には、「普図装飾3」を停止表示する。
次に、図283を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を
出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図283に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図281に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図284を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約
2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図281に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、若しくは第一普図始動口227または第二普図始動口229の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、227、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期
値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行う。本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の初期値生成用乱数では、普図の図柄決定抽選で用いる普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新するようになっている。例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタ、普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタおよび普図決定用乱数値を生成する普図決定用乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
また、例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜65535とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が65536であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜65535の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には
、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、本実施の形態では、普図変動遊技の変動時間は、例えば普図低確率状態で20000msになっており、普図高確率状態で1000msになっている。パチンコ機100は、普図変動遊技の変動時間を所定のテーブルを用いた抽選で決定してもよく、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新してもよい。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、227、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、第一普図始動口227、第二普図始動口229および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータ
の次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数値カウンタから大当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
第一普図始動口227または第二普図始動口229へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、第1普図当りフラグがオンの場合には当り図柄1(普図A)の表示態様となるように、第2普図当りフラグがオンの場合には当り図柄2(普図B)に表示態様となるように、はずれフラグがオンの場合にははずれ図柄(普図C)の表示態様となるように、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄1(普図A)、当り図柄2(図282普図B)、およびはずれ図柄(普図C)のいずれかの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この
設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図決定結果に基づき第1普図当りフラグまたは第2普図当りフラグのいずれかがオンにされる。この第1、第2普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定(普図変動遊技の当否判定)を行う。当り判定の結果が当りの場合には、乱数値記憶領域に記憶している普図決定用乱数値に基づいた乱数抽選により図柄の決定を行う。普図決定結果が当り図柄1である場合にはRAM308に設けた第1普図当りフラグをオンに設定し、普図決定結果が当り図柄2である場合にはRAM308に設けた第2普図当りフラグをオンに設定する。当り判定の結果がはずれの場合には、RAM308に設けた普図はずれフラグをオンに設定する。また、本実施の形態では、普図高確率状態での普図の図柄変動時間は1000msであり、普図低確率状態での普図の図柄変動時間は20000msになっている。普図の図柄変動時間を抽選で決定する場合には、普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)
。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図280の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図282(a)に示す特図Aまたは特図B、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Cまたは特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A、特図B)、15R大当り図柄(特図C、特図D)、突然確変図柄(特図E)、隠れ確変図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状
態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり
、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ
(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332
を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図283に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図283に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図285を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力
する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図285(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図286乃至図312を用いて本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる演出可動体の構造および動作について説明する。図286は、図280と同様にパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図286は、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
演出可動体224は例えば刀を模した形状をしており、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠に対し、刃が上を向いて右側に刀の切っ先が位置し左側に刀の柄(つか)が位置している。この配置関係を維持して演出可動体224は長方形状の開口枠内を上下に移動できるようになっている。また演出可動体224は、初期位置では開口枠上辺より開口枠内側に移動して視認不可能になる。なお、演出可動体224が最大降下位置では開口枠下辺より開口枠内側に移動して視認不可能になるようにしてもよい。
図287は、図286と同様にパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図287は、演出可動体224の基部701が図286に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ回転した状態を示している。
次に、図288および図289を用いて本実施の形態によるパチンコ機100の可動物ユニ
ットの構造について説明する。これ以降の説明において、パチンコ機100を遊技店の島設備等に設置した状態で遊技者に近くなる側を「前」(前方、前側、前端等)とし、またその逆を「後」(後方、後側、後端等)とし、遊技者から見て鉛直上方を「上」(上方、上側、上端等)とし、またその逆を「下」(下方、下側、下端等)とし、遊技者から見て水平左方を「左」(左方、左側、左端等)とし、またその逆を「右」(右方、右側、右端等)とする。図288は、本実施の形態による可動物ユニット700を正面側から見た外観斜視図である。図289は、本実施の形態による可動物ユニット700を背面側から見た外観斜視図である。図288(a)および図289(a)は、演出可動体224が初期位置にある場合を示している。可動物ユニット700は、細長状金属板を有する右駆動系基部713と左駆動系基部712を左右方向に対向させ、右駆動系基部713上端と左駆動系基部712上端を細長金属板の接続部材710で接続し、右駆動系基部713下端と左駆動系基部712下端を細長金属板の接続部材711で接続して長方形枠状に組み立てられている。
右駆動系基部713には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材717が固定されている。右駆動系基部713の下端にはモータmrが配置され、モータmrの回転軸に歯車gr1が固定され、歯車gr1には歯車gr2が噛み合わされている。右駆動系基部713の上端にプーリprが配置され、プーリprと歯車gr2にはベルトvrが架け渡されている。ベルトvrは案内部材717の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材717の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材721が取り付けられている。被案内部材721はベルトvrに固定されている。モータmrを駆動してベルトvrを動かすことにより、ベルトvrに固定された被案内部材721は案内部材717に案内されて、案内部材717の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材721には演出可動体224の右端を保持する可動体右端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
左駆動系基部712には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材715が固定されている。左駆動系基部712の下端にはモータmlが配置され、モータmlの回転軸に歯車gl1が固定され、歯車gl1には歯車gl2が噛み合わされている。左駆動系基部712の上端にプーリplが配置され、プーリplと歯車gl2にはベルトvlが架け渡されている。ベルトvlは案内部材715の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材715の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材719が取り付けられている。被案内部材719はベルトvlに固定されている。モータmlを駆動してベルトvlを動かすことにより、ベルトvlに固定された被案内部材719は案内部材715に案内されて、案内部材715の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材719には演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
演出可動体224の右端には基部701の中央部を回転中心として可動物703を回転させるモータ723が固定されている。図288(b)および図289(b)は、右駆動系と左駆動系とが協働して同期して演出可動体224を初期位置から下方に所定距離だけ平行移動させた状態を示している。図288(c)および図289(c)は、図288(b)および図289(b)に示す位置に演出可動体224の基部701が停止している状態で、可動物703が回転移動した状態を示している。
図290は、本実施の形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解
斜視図(部分)である。図示は省略したが、可動物ユニット700の右駆動系にも同様の構成が設けられている。ベルトvlに固定されて案内部材715を摺動可能に保持している被案内部材719には箱状領域が設けられており、当該箱状領域内には被案内部材719の摺動方向に直交する方向に所定距離だけ突出可能な爪部725が収容されている。爪部725の先端は楔状に形成されている。また、爪部725の先端上部は後述するピン729と接触可能な斜面が形成されている。箱状領域内には爪部725の後端に接触するバネ723が配置されている。バネ723の作用により爪部725は常時突出方向に付勢されている。箱状領域は爪部725とバネ723を収容して蓋部材727で閉鎖されている。
案内部材715には被案内部材719の下側に演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材731が摺動可能に取り付けられている。可動体左端保持部材731には、被案内部材719の爪部725と係合可能な先端が楔状の爪部731aが形成されている。
演出可動体224の左端を保持した可動体左端保持部材731が案内部材715の最下端に位置している状態で、モータmlを所定の一方向に回転させてベルトvlを移動させると、被案内部材719が下降して、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aとを係合させることができる。これにより可動体左端保持部材731を被案内部材719に接続させることができる。係合が完了した後にモータmlを他方向に回転させてベルトvlを移動させて被案内部材719を上昇させると、被案内部材719に接続された可動体左端保持部材731も一緒に上昇する。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最下端に位置した演出可動体224を引き上げることができる。
左駆動系基部712の上部で演出可動体224の初期位置より所定距離だけ上方であって、被案内部材719の爪部725と接触可能な位置にピン729が突出して固定されている。被案内部材719が初期位置を超えて上昇して爪部725をピン729に接触(衝突)させると、ピン729により爪部725が箱部材側に押し込まれる方向に所定量移動する。これにより、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とを分離することができる。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最上位に位置した演出可動体224を自由落下させることができる。
演出可動体224を初期位置に戻すには、被案内部材719を最下端に位置する可動体左端保持部材731まで移動させて爪部725と爪部731aを係合させてから、被案内部材719を上方まで移動させ、同様の動作を右駆動系も同期させて行うことにより演出可動体224を初期位置に移動させることができる。
図291(a)は、本実施の形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解斜視図(部分)である。図291(b)〜(d)は図291(a)の円形部を拡大して示している。図291(b)〜(d)を用いてピン729による爪部725と爪部731aの係合解消動作について説明する。図291(b)は、可動体左端保持部材731を保持した被案内部材719が駆動系の駆動により初期位置より所定距離だけ上方に移動している状態を示している。被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aは係合している。また、被案内部材719の爪部725の上部斜面にピン729の底部が当接している。被案内部材719がさらに上方に移動すると、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725上部斜面を押すため、爪部725は可動体左端保持部材731の爪部731aとの係合を解消する方向に移動される。
図291(c)は、被案内部材719がさらに上方に移動して、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725の上部斜面を押して爪部725と爪部731aとの係合が解消された状態を示している。
図291(d)は、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とが分離されて可動体左端保持部材731が自由落下している途中を示している。
図292は、本実施の形態による演出可動体224の正面図である。図292(a)は、可動物703が基部701に対し変位しない初期位置にある状態を示している。図292(b)は、可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ変位した状態を示している。可動物703の駆動にはモータ723と不図示のプーリとベルトによる駆動系が用いられている。図292(c)は、可動物703が反時計回りに最大角度回転した状態を示している。可動物703は内部にLED基板が備えられており、LEDを発光させた演出を行うことができる。
図293は、本実施の形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。基部701の右端部のモータ723(不図示)の回転を伝達する歯車gcと基部701の中央部703cに回転可能に固定された歯車(不図示)にベルトvcが架け渡されている。中央部703cの歯車には可動物703が接続されている。モータ723を回転させることによりベルトvcが駆動されて中央部703cの歯車が回転することにより可動物703を基部701に対して回転移動させることができる。
基部701の中央部703cの左側には、発光素子と受光素子が空間部740aを介して対向配置されたフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は、空間部740aを挟んで対向配置された発光素子と受光素子とを有している。発光素子と受光素子(図293ではともに不図示)は、パチンコ機100を島設備等に設置した状態で、発光部から受光部への光路が水平前後方向になるように空間部740aに向けて配置されている。演出可動体224の後側に位置する装飾図柄表示装置208からの射出光がフォトセンサ740の受光素子の受光部に入光しないように、受光素子より後方に所定の広さで例えば黒色樹脂を用いた光不透過部材が設けられている。本例ではフォトセンサ740の筐体の一部の受光素子より後方の壁部740bが光不透過部材として用いられている。
フォトセンサ740の近傍には、フォトセンサ740の空間部740aに進入して発光素子から射出された光が受光素子で受光されないように遮光する遮光片750cを備えたシャッタ750が取り付けられている。シャッタ750は回転中心750aで回転可能に固定されている。回転中心750aについて遮光片750cの反対側には、可動物703に設けられた突出片703sが当接可能な突出片当接部750bが設けられている。回転中心750aは内部にバネ機構(不図示)を備えており、当該バネ機構により、シャッタ750は外部から力が作用しない限り遮光片750cがフォトセンサ740の空間部740aに進入しないように付勢されている。突出片703sが突出片当接部750bに当接して押圧するとフォトセンサ740の空間部740aに遮光片750cが進入する。シャッタ750近傍は蓋部材701aを基部701に取り付けて保護されている。
本実施例では、フォトセンサ740で遮光片750cの有無を検知し、第1副制御部400は、フォトセンサ740が遮光片750cを検知したときは可動物703が初期位置にあると判定し、フォトセンサ740が遮光片750cを検知しないときは可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
図294は、本実施の形態による演出可動体224の背面図である。図295(a)は、本
実施の形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。図295(b)〜(d)は図295(a)の円形部を拡大して示している。図294および図295(b)〜(d)を用いて突出片703sとシャッタ750の動作について説明する。図294(a)および図295(b)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図294(b)および図295(c)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図294(c)および図295(d)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から最大角度回転してメカエンドに接触して停止した状態を示している。突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱して突出片当接部750bに押圧力が作用しないため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降して停止状態を維持するとともに遮光片750cも上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出した状態を維持する。フォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能である。
図296は、本実施の形態による演出可動体224の背面図および部分断面図である。図296(a)は、本実施の形態による演出可動体224の背面図であり、図294(a)と同様である。図296(b)は図296(a)のA−A線で切断した断面を示し、図296(c)は図296(b)の一部を拡大した断面を示している。図296(a)〜(c)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図296(d)は、本実施の形態による演出可動体224の背面図であり、図294(b)と同様である。図296(e)は図296(d)のB−B線で切断した断面を示し、図296(f)は図296(e)の一部を拡大した断面を示している。図296(d)〜(f)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図297〜図300は本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図297〜図300を用いて演出可動体224の動作について説明する。図297〜図300に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。図297(a)は、第一の手段としての演出可動体224が初期位置に停止しており、演出可動体224の後方に配置された第二の手段としての装飾図柄表示装置208の表示領域から前方
に向かって光が射出されている状態を示している。演出可動体224の基部701にはフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は水平前後方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の前方の壁部には発光素子740cが配置され、後方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740dより少なくとも後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。また、演出可動体224には、第四の手段として可動物703が設けられている。また、演出可動体224が初期位置において可動物703も初期位置にあるのでシャッタ750の遮光片750cは空間部740aに鉛直方向に突出して発光素子740cからの射出光を遮光している。このため、受光素子740dでは所定の閾値強度を超える光は検出されない。
演出可動体224は、装飾図柄表示装置208に関し、装飾図柄表示装置208と前後方向に重ならない初期位置(第一の位置)と、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置(第二の位置)とを含む範囲を移動可能である。
なお、本例では、演出可動体224が上下方向に直線軌道を移動可能な例を示しているが、直線軌道に限定されずに演出可動体224が曲線を含む軌道や円弧を含む軌道を移動可能にしてもよいし、上下方向に限定されずに左右方向や斜め方向に移動可能であってもよい。また、演出可動体224は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であってもよい。
また、フォトセンサ740は、発光素子740cからの光を受光素子740dが受光するか否かで、可動物703が初期位置にあるか否かを検知する。可動物703が初期位置にある場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cに遮られて受光素子740dで受光できず、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られないので受光素子740dで受光できる。なお、可動物703が初期位置にある場合に、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られずに受光素子740dで受光でき、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られて受光素子740dで受光できないようにしてもよい。
シャッタ750の遮光片750cは、可動物703の移動に応じて位置を変化させる。本例では、可動物703とは別体にシャッタ750を設けたが、可動物703と遮光片750cが一体に設けられていてもよい。また、遮光片750cの表面の少なくとも一部または全部の反射率は、演出可動体224の表面の少なくとも一部または全部の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
可動物703は、第三の位置(初期位置)と第四の位置(移動位置)を含む範囲を移動可能である。本例では、中央部703cの回転軸を中心に回転移動し、第三の位置よりも第四の位置の方が演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる。つまり、可動物703が基部701からはみ出す度合いが大きくなる。また、可動物703は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、第三の位置と第四の位置とで発光態様を異ならせてもよい。
図297(b)は、演出可動体224が初期位置から矢印に示すように下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域からは図示のように光が前方に照射されている。装飾図柄表示装置208から射出された光は前方に位置する演出可
動体224を後方から照射するが、フォトセンサ740の一対の壁部の後方の壁部740bは少なくとも受光素子740dより後方の領域が光不透過部材として機能している。このようにフォトセンサ740を構成する部材の一部が光不透過部材として、受光素子740dよりも後方に位置することによって、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。
図298は、図297(b)の状態から可動物703が中央部703cの回転軸を中心に回転し、図297(b)に示した位置(第三の位置)よりも演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる第四の位置に移動した状態を示している。可動物703が所定量回転すると、図295(b)〜(d)を用いて説明したように、シャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押圧していた突出片703sが移動するため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。これにより、発光素子740cから射出した光は受光素子740dで受光される。
図299は、本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図299(a)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、一対の壁部の前方の壁部に受光素子740dが配置され、後方の壁部740bには発光素子740cが配置されている。こうすることにより、可動物703が初期位置にある場合には、受光素子740dの後方に発光素子740cを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材と遮光片750cとが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dに受光させないようにできる場合がある。
図299(b)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、鉛直方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の下方の壁部には発光素子740cが配置され、上方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740dより後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。なお、遮光片750cは可動物703の初期位置からの移動に伴って水平前後方向に移動するようになっている。こうすることにより、受光素子740dの後方には、受光素子740dを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材からなる壁部740bが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光し難くできる場合がある。また、装飾図柄表示装置208からの光の方向と、発光素子740cからの光の方向とが直交するため、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dに受光させ難くすることができる場合がある。
図300は、本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図300(a)〜(c)に示す演出可動体224は例えば図297に示す演出可動体224と同様の構成を有し、さらに第三の手段としてフォトセンサ740とは別体の薄板状の光不透過部材760を設けた点に特徴を有している。図300(a)に示す光不透過部材760は、基部701の後側で少なくともフォトセンサ740の後方を覆うように配置されている。図300(b)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および下側で少なくともフォトセンサ740の後方および下方を覆うように配置されている。図300(c)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および上下側で少なくともフォトセンサ740の後方および上下方を覆うように配置されている。このような光不透過部材760をフォトセンサ740の少なくとも後方に配置することにより、装飾図柄表示装置208からの光をより確実に受光素子740dに入射させないようにすることができる場合がある。なお、光不透過部材760は薄板状に限らず例えば、基部701の後面で少なくともフォ
トセンサ740の後方に塗装した遮光膜等であってもよい。
次に、図301〜図306を用いて本実施の形態によるパチンコ機100での演出動作について説明する。図301は、特図1変動遊技における演出等を示している。図301(a)〜(h)はこの順にほぼ時系列にパチンコ機100の動作を示している。図301(a)、(c)〜(f)、(h)の各図は、図280に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。図301(b)は、第一普図始動口227に遊技球が通過することを示している。図301(g)は、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した状態を示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図301(a)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。2番目と3番目の保留表示h2、h3は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a
5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図301(b)は、第一普図始動口227を連続的に遊技球が3つ通過したことを示している。
図301(c)は、図301(a)に示す特図1変動遊技の最中に図301(b)に示すように第一普図始動口227を遊技球が3つ通過して1回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には図282(d)に示した3つの普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には2個のLEDが点灯しており普図の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「2」が表示されている。
図301(d)は、図301(a)に示す特図1変動遊技の最中に図301(c)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果がはずれであることを示す普図装飾3(例えば、バツ印を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図301(e)は、図301(a)に示す特図1変動遊技の最中に2回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には1個のLEDが点灯しており普図の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「1」が表示されている。
図301(f)は、図301(a)に示す特図1変動遊技の最中に図301(e)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えば当り図柄「普図B」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果が当りであることを示す普図装飾2(例えば、二重丸を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域であって特別演出領域803の周囲には普図当選時のエフェクト画像g1が表示されている。
図301(f)に示すように普図変動遊技に当選すると、図301(g)に示すように、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した電チュー開放状態となる。
図301(h)は、特図2始動口232が図301(g)に示す電チュー開放状態において行われる演出の一例を示している。特別演出領域803には電チュー開放中を示す「殿」のキャラクタ画像が表示され、殿の発声を示す吹き出し領域には例えば「電チュー開放中!」というチュートリアル(遊技台説明)画像g2が表示されている。このように本例では、図301に示すような普図変動遊技に対応する普図演出表示が行われる。
図302は、特図1変動遊技における演出等を示している。図302(a)〜(h)はこの順に時系列にパチンコ機100の動作を示している。図302(a)〜(h)の各図は、図280に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図302(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第4図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目と2番目の保留表示h1、h2は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。3番目の保留表示h3は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図302(b)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われ
ている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には2つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、2つの保留表示h1、h2がされて特図1の保留数が2であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「2」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は通常保留表示であり、2番目の保留表示h2は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像による変動アイコン表示がされている。
図302(c)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。
図302(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図302(e)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っている状態を示している。
図302(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図302(g)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212が特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄の変動表示を行っている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には1つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、1つの保留表示h1がされて特図1の保留数が1であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「1」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像が表示されている。
図302(h)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図303は、特図1変動遊技における演出等を示している。図303(a)〜(h)はこの順に時系列にパチンコ機100の動作を示している。また、図303(a)に示す状態は図302(h)に示す状態から引き続いている。
図303(a)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾5が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図303(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾6−装飾5」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図303(c)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には全てのLEDが消灯しており特図1の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、保留表示がされておらず特図1の保留数が0であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「0」が表示されている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように「爺」の画像による変動アイコン表示がされている。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域には、「ボタンを押せ!」というメッセージとともにチャンスボタン136を模した画像でボタン押下示唆表示がされている。また、チャンスボタン136の押下を受け付ける期間を示すボタン受付期間表示画像がされている。
ボタン受付期間表示画像に示す残り時間内に遊技者がチャンスボタン136を押下するかボタン受付期間が経過すると、図303(d)に示すように、日の丸を模した画像が当該特図1変動遊技の結果を予告する予告画像として表示される。左図柄表示領域208aには装飾7が停止表示されている。
図303(e)は、左図柄表示領域208aに装飾7が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図303(f)は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展した状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示され、表示領域の大部分が演出表示領域として使用される。本例では、武士が大声で「勝負じゃ!」と叫んでいるスーパーリーチ画像が表示されている。
図303(g)は、武士が勝負に勝って「勝ち」の文字が表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が 停止表示さ
れた状態を示している。
図303(h)は、表示領域の右上角部に縮小表示されていた左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の中央に移動して大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が拡大されて停止表示された状態を示している。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。このように本例では、図302および図303に示すような特図変動遊技に対応する特図演出表示が行われる。
図304は、本実施の形態によるパチンコ機100での演出例を示している。図304(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される時刻設定表示画面を例示している。図304(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される演出設定表示画面を例示している。図304(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される音量設定表示画面を例示している。図304(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される輝度設定表示画面を例示している。遊技者は、図304(a)〜(d)に示す各画面によってパチンコ機100に対し種々の設定を行うことができる。
図304(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される当たり中表示画面を例示している。表示領域の中央部大画面が演出表示領域に用いられ、本例では馬に乗った武士が山道を移動している当たり中表示画像が表示されている。表示領域の周囲には、例えば、左上角部には当該大当りが特別大当りであることを示す「7」の数字の特別大当り画像が表示されている。また、表示領域上辺部には獲得球数表示画像が表示されている(本例では「80球」と表示されている)。また、表示領域右上角部にはラウンド数表示画像が表示されている(本例では、「1R」と表示されている)。また、右下角部には大当り回数(連荘回数)表示画像が表示されている(本例では、「大当り回数:1」と表示されている)。
図304(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される電サポ中表示画面を例示している。電サポ状態時に特図変動遊技が行われており、表示領域中央の左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。電サポ状態時は右打ちをして第二普図始動口229に多くの遊技球を通過させるとともに、特図2始動口232に多くの遊技球を入賞させるようにすべきである。このため、装飾図柄の変動表示を背景表示として装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に大きく「右打ちしてね!」の文字列と拡大された遊技球に時計回りの矢印による打ち出し方向示唆表示がされている。なお、特別演出領域803には、特図2の通常保留の画像による変動アイコン表示がされており、さらに、特図2保留表示領域には1個の通常保留表示h4がされている。
図304(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるデモ表示画面を例示している。本例では、「Daito」の文字列が表示されている。図304(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるエラー表示画面を例示している。本例では、扉開放エラー画面と皿満タンエラー画面が表示されている。
図305は本実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図305(a)〜(j)のそれぞれは、図286に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
図305(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図301(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域
a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224で隠されることがないようにされている。
図305(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図301(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図305(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図305(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図305(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図305(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図305(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224で隠されないようにしている。
図305(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図304(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224で隠されないようにしている。
図305(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図304(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図305(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図304(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図305(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224で隠されないようにしている。
図306は本実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図306(a)〜(j)のそれぞれは、図287に示すように、演出可動体224の基部701が図286に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに最大角度だけ回転した状態を示している。
図306(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図301(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224の基部701または可動物703で隠されることがないようにされている。
図306(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図301(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図306(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図306(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物7
03が隠している状態を示している。図306(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図306(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図306(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図306(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図303(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図306(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図304(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図306(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図304(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図306(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図304(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図306(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
次に、以上説明した実施形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図278乃至図306を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100やスロットマシン)は、動作を実行可能な可動手段(例えば、図286,図287,図305,図306に示す演出可動体224)と、或る表示(例えば、図306(a)に示す左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域での保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1の表示のうちのいずれかの表示、図306(f)に示す予告画像の表示、図306(j)に示す皿満タンエラー画面の表示)を表示可能な表示手段(例えば、図305や図306に示す装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記可動手段は、第一の動作(例えば、図305に示すような、下方向への移動動作)を実行可能な手段であり、前記可動手段は、第二の動作(例えば、図306に示すような、可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ回転する動作)を実行可能な手段であり、前記第二の動作は、前記第一の動作の実行後に実行される場合がある動作であり前記第二の動作の動作期間において、前記可動手段の少なくとも一部と前記或る表示の少なくとも一部が重なる場合があり、前記表示手段は、前記或る表示とは別の他の或る表示(例えば、図306(a)に示す特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6の表示のうちのいずれかの表示)を表示可能な手段であり、前記第二の動作の動作期間において、前記可動手段と前記他の或る表示は重ならない、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に或る表示について注目させることができる場合がある。なお、前記第一の動作の実行後における前記可動手段と前記表示手段との重なる面積よりも、前記第二の動作の実行後における該可動手段と該表示手段との重なる面積のほうが大きくてもよい。また、前記可動手段は、初期位置(例えば、図297(a)に示す位置)に位置することが可能な手段であり、前記初期位置において、前記可動手段と前記表示手段は前後方向に重ならなくてもよい。また、前記第二の動作の動作期間において、前記可動手段の少なくとも一部と前記或る表示の少なくとも一部が重なるよりも前に、該可動手段の少なくとも一部と前記或る表示とは別の表示(例えば、図306(i)に示す特別演出領域803での変動アイコンの表示)の少なくとも一部が重なる場合があってもよい。また、前記或る表示とは、予告表示(例えば、図306(f)に示す予告画像の表示)のことであってもよい。また、前記或る表示とは、先読み予告表示(例えば、図306(a)に示す保留表示)のことであってもよい。また、前記或る表示とは、球抜き表示(例えば、図306(j)に示す皿満タンエラー画面の表示)のことであってもよい。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の演出手段を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、演出可動体224)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ740)であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、発光手段(例えば、発光素子740c)であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、受光手段(例えば、受光素子740d)であり、
前記フォトセンサは、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段(例えば、フォトセンサ740の壁部740b)であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記遮光手段は、第一の状態では、前記第二の演出手段と前記受光手段との間(例えば、受光素子740dより後方)に位置するものであり、
前記第一の状態とは、前記第一の演出手段の位置が第一の位置である状態のことであり、
前記第一の位置とは、前記第一の演出手段へ向けて前記第二の演出手段が発する光の少なくとも一部が照射される位置(例えば、表示画面前方平面内の位置)のことである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、移動動作を少なくとも実行可能な第一の演出手段が有するフォトセンサと表示手段としての第二の演出手段の間に遮光手段が位置するので、フォトセンサが第二の演出手段の光で誤検知することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100において、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段(例えば、可動物703)であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段を少なくとも有するものであり、
前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って移動可能なものであり、
前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記フォトセンサは、複数のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光可能な第一のセンサ状態であり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光不可能な第二のセンサ状態であり、
前記フォトセンサは、第二の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの一方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記フォトセンサは、第三の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ
状態のうちの他方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記第二の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が第二の位置である状態であり、
前記第三の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が前記第二の位置ではない状態である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段の移動動作で移動する第三の演出手段がさらに移動動作を実行可能なため、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100において、
前記第二の演出手段は、表示(例えば、装飾図柄の表示や種々の演出等)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100において、
前記第二の演出手段は、複数の表示(例えば、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、等)のうちの少なくとも何れかの表示を実行可能なものであり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の表示(例えば、装飾図柄、予告表示、先読み予告表示、等)の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100において、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
本発明によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、上記実施形態に限らず、発光手段と受光手段の間の位置に少なくとも移動可能な遮光板(例えば、遮光片750c)を備え、遮光板は、光反射率が第一の反射率である第一の領域を少なくとも有するものであり、第一の演出手段は、光反射率が第二の反射率である第二の領域を少なくとも有するものであり、第一の反射率は第二の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向とは異なる方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と反対の方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と直交する方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は
、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と同じ方向であってもよい。
また、フォトセンサの少なくとも一部は、遮光手段であってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサとは別に第一の演出手段に備えられるものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方のみを少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの下方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの上方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの側方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの前後左右上下のうちの後方及び1または複数の方向を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方及び下方に少なくとも位置するものであってもよい。すなわち、従来のぱちんこ機にフォトセンサを搭載した場合、ぱちんこ機は光を反射する遊技球が遊技領域を常に流下するため、フォトセンサの受光部に到達する光の経路を特定することができない場合があるが、表示装置からの光と転動する遊技球からの光をフォトセンサの後方と下方をそれぞれ覆うことによって誤検知を防ぐことができる場合がある。また、必要以上に覆わない(前後左右上下のうち、2方向のみ覆う)ことで、第一の演出手段の重量を計量化して移動時の電力の低減やコストダウンを図ることができる場合がある。また、遮光手段は、フォトセンサを構成する部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、発光手段が設けられた部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、受光手段が設けられた部材の一部であってもよい。
また、複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であってもよい。また、第一の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第三の演出手段は、前記第二の演出手段の少なくとも一部を前方から覆う位置への前記移動動作を実行可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第二の演出手段は、第一の表示と第二の表示を同時に表示可能なものであってもよい。また、複数の表示のそれぞれは遊技情報を示す表示(以下、「複数の遊技情報を示す表示」という。)であってもよい。また、複数の遊技情報を示す表示または複数の遊技情報は、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、チュートリアル表示、特図演出表示、普図演出表示、背景表示、ボタン押下示唆表示、変動表示、疑似変動表示、停止表示、リーチ表示、スーパーリーチ表示、大当たり表示、はずれ表示、大当たり中演出表示、大当たりラウンド数表示、ラウンド毎のカウント数表示、獲得球数表示、大当たり連荘数表示、確変中演出表示、時短中演出表示、打ち出し方向示唆表示、先読みモード中表示、定期的(例えば1時間毎)に実行される定期演出表示、デモ画面表示、音量設定表示、光量設定表示、演出情報設定表示、遊技者情報設定表示、エラー表示、のうちの少なくとも何れかを含むものであってもよい。また、第一の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示されるものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、第二の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示され
るものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第四の演出手段であってもよい。
図307は、本実施の形態による演出可動体224の構成の変形例1を示している。図307(a)は、本変形例によるパチンコ機100の演出可動体224が備えるフォトセンサ900の外観斜視図である。フォトセンサ900は、全体として直方体形状を有するカバー体(筐体)900aと、カバー体900aの長手方向の一側面に配置された発光素子900bおよび受光素子900cを有している。カバー体900aは、例えば、黒色樹脂で形成されている。発光素子900bと受光素子900cとは、カバー体900aの長手方向に並んで配置されている。フォトセンサ900は、反射型のフォトセンサである。フォトセンサ900は、図281に示すセンサ回路428を介して第1副制御部400の基本回路402に接続されている。
図307(b)〜(d)は、本変形例による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図307(b)〜(d)に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。図307(b)は、第一の演出手段としての演出可動体224が初期位置に停止しており、演出可動体224の後方に配置された第二の演出手段としての装飾図柄表示装置208の表示領域から前方に向かって光が射出されており、第三の演出手段としての可動物703が初期位置で停止している状態を示している。
演出可動体224の基部701にはフォトセンサ900が取り付けられている。フォトセンサ900は、発光素子900bおよび受光素子900cが前方を向くように配置されている。また、基部701には、発光素子900bから射出された光を受光素子900cに反射可能な反射板902が取り付けられている。可動物703が初期位置に停止している場合、反射板902はフォトセンサ900と前後方向で対向する。反射板902は、受光素子900cからの光を反射可能なように、例えば、白色樹脂で形成されている。
また、反射板902は、図294〜図296に示すシャッタ750と同様のシャッタ(不図示)に備えられている。当該シャッタは回転中心で回転可能に固定されている。回転中心に対して反射板902の反対側には、可動物703に設けられた突出片(不図示)が当接可能な突出片当接部(不図示)が設けられている。回転中心は内部にバネ機構(不図示)を備えており、当該バネ機構により、シャッタは外部から力が作用しない限り反射板902がフォトセンサ900と対向する位置で停止しないように付勢されている。突出片が突出片当接部に当接して押圧するとフォトセンサ900と対抗する位置に反射板902が移動する。このように、本例のシャッタの駆動系には、図294〜図296に示すシャッタ750と同様の駆動系が用いられている。
反射板902がフォトセンサ900と対向する位置は、発光素子900bからの光の光路上になる。このため、反射板902がフォトセンサ900と対抗する位置で停止している場合、発光素子900bからの光が反射板902で反射される。このため、発光素子900bからの反射光が受光素子900cで受光される。
本変形例では、フォトセンサ900で反射板902の有無を検知し、第1副制御部400は、フォトセンサ900が反射板902を検知したときは可動物703が初期位置にあると判定し、フォトセンサ900が反射板902を検知しないときは可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
図307(b)では、可動物703は初期位置に位置しており、反射板902はフォトセンサ900と前後方向で対向する位置に位置する。この状態では、フォトセンサ900の
発光素子900bから射出された光が反射板902で反射され受光素子900cで受光される。
図307(c)は、演出可動体224が初期位置から下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域からは図示のように光が前方に照射されている。装飾図柄表示装置208から射出された光は前方に位置する演出可動体224を後方から照射するが、フォトセンサ900のカバー体900aは、光不透過部材として機能している。本例では、受光素子900cより後方のカバー体900aの壁部900dが光不透過部材として機能する。このようにフォトセンサ900を構成する部材の一部が光不透過部材として、受光素子900cよりも後方に位置することによって、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子900cが受光することを防止することができる。
図307(d)は、図307(c)の状態から可動物703が中央部703cの回転軸を中心に回転し、図307(b)に示した位置(第三の位置)よりも演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる第四の位置に移動した状態を示している。可動物703が所定量回転すると、反射板902は上方向に移動する。これにより、反射板902は、発光素子900bから射出される光の光路上から離脱する。このため、発光素子900bからの光は反射板902で反射されないので受光素子900cで受光されない。第1副制御部400は、フォトセンサ900が反射板902を検知しないので可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
このように、本変形例では、可動物703が第三の位置(初期位置)で停止している場合、フォトセンサ900は反射板902を検出可能となる。また、可動物703が第三の位置から所定量回転して第四の位置に移動した場合、フォトセンサ900は反射板902を検出不可能となる。
図308は、本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例2〜4を示している。
図308(a)に示す変形例2の演出可動体224のフォトセンサ900は発光素子900bおよび受光素子900cが上方を向くように配置されている。図308(a)では、可動物703は第四の位置で停止しており、反射板902はフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向しない位置で停止している。反射板902がフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向しない位置は、発光素子900bから射出される光の光路外である。このため、発光素子900bからの光は反射板902で反射されないので受光素子900cで受光されない。第1副制御部400は、フォトセンサ900が反射板902を検知しないので可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
また、本例の反射板902は前後方向に移動可能になっている。可動物703が初期位置に移動すると、これに伴い、反射板902は後方に移動してフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対抗する位置で停止する。反射板902がフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向する位置は、発光素子900bからの光の光路上になる。このため、反射板902がフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対抗する位置で停止している場合、発光素子900bからの光が反射板902で反射される。このため、発光素子900bからの光の反射光が受光素子900cで受光される。
また、装飾図柄表示装置208から射出された光は前方に位置する演出可動体224を後方から照射するが、フォトセンサ900のカバー体900aは、光不透過部材として機能している。本例では、受光素子900cより後方のカバー体900aの壁部900eが光不透過部材として機能する。これにより、受光素子900cの後方には、光不透過の樹脂部材からなる壁部900eが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子900cが受光し難くできる場合がある。
図308(b)に示す変形例3の演出可動体224のフォトセンサ900は、発光素子900bおよび受光素子900cが側方(左側方、右側方でもよい)を向くように配置されている。図308(b)では、可動物703は第四の位置で停止しており、反射板902はフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向しない位置で停止している。反射板902がフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向しない位置は、発光素子900bから射出される光の光路外である。このため、発光素子900bからの光は反射板902で反射されないので受光素子900cで受光されない。第1副制御部400は、フォトセンサ900が反射板902を検知しないので可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
また、本例の反射板902は上下方向に移動可能になっている。可動物703が初期位置に移動すると、反射板902は後方に移動してフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対抗する位置で停止する。反射板902がフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向する位置は、発光素子900bからの光の光路上になる。このため、反射板902がフォトセンサ900と対抗する位置で停止している場合、発光素子900bからの光が反射板902で反射される。このため、発光素子900bからの光の反射光が受光素子900cで受光される。
また、装飾図柄表示装置208から射出された光は前方に位置する演出可動体224を後方から照射するが、フォトセンサ900のカバー体900aは、光不透過部材として機能している。本例では、受光素子900cより後方のカバー体900aの壁部900fが光不透過部材として機能する。これにより、受光素子900cの後方には、光不透過の樹脂部材からなる壁部900fが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子900cが受光し難くできる場合がある。
図308(c)に示す変形例4の演出可動体224のフォトセンサ900は、発光素子900bおよび受光素子900cが後方を向くように配置されている。図308(c)では、可動物703は第四の位置で停止しており、反射板902はフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向しない位置で停止している。反射板902がフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向しない位置は、発光素子900bから射出される光の光路外である。このため、発光素子900bからの光は反射板902で反射されないので受光素子900cで受光されない。第1副制御部400は、フォトセンサ900が反射板902を検知しないので可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
また、本例の反射板902は上下方向に移動可能になっている。可動物703が初期位置に移動すると、反射板902は後方に移動してフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対抗する位置で停止する。反射板902がフォトセンサ900の発光素子900bおよび受光素子900cと対向する位置は、発光素子900bからの光の光路上になる。このため、反射板902がフォトセンサ900と対抗する位置で停止している場合、発光素子900bからの光が反射板902で反射される。このため、発光素子900bからの光の反射光が受光素子900cで受光される。
また、本例の演出可動体224は、フォトセンサ900とは別体の薄板状の光不透過部材760を備えている。光不透過部材760は、基部701の後側で少なくともフォトセンサ900の後方を覆うように配置されている。このような光不透過部材760をフォトセンサ900の少なくとも後方に配置することにより、装飾図柄表示装置208からの光をより確実に受光素子900cに入射させないようにすることができる場合がある。なお、光不透過部材760は薄板状に限らず例えば、基部701の後面で少なくともフォトセンサ900の後方に塗装した遮光膜等であってもよい。
なお、発光素子900bが可視光以外を射出し、受光素子900cが当該可視光以外の光を検出するようになっていてもよい。発光素子900bが例えば赤外光を射出し、受光素子900cが当該赤外光を検知して可視光を検知しない場合、装飾図柄表示装置208は可視光を射出しているため、図308(c)に示す構成において、光不透過部材760はなくてもよい。
次に、以上説明した実施形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図307および図308を参照しつつ説明する。
(1)上記パチンコ機100は、
複数の演出手段を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、演出可動体224)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、検出手段(例えば、フォトセンサ900)が少なくとも設けられた手段であり、
前記検出手段は、発光部(例えば、発光素子900b)を少なくとも含んで構成された手段であり、
前記検出手段は、受光部(例えば、受光素子900c)を少なくとも含んで構成された手段であり、
前記検出手段は、被検出体(例えば、反射板902)を検出可能であり、
第一の状態である場合に、前記受光部は、前記発光部からの光を受光不可能であり、
第二の状態である場合に、前記受光部は、前記発光部からの光を受光可能であり、
前記第二の演出手段は、前方に向かって光を出射可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第二の演出手段の前記前方に設けられた手段であり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段(例えば、カバー体900a、壁部900d、壁部900e、壁部900f、光不透過部材760)であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能な手段であり、
前記第一の状態とは、前記第二の演出手段と前記受光部の間に前記遮光手段が位置している状態のことであり、
前記受光部は、前記被検出体が反射した前記発光部からの光を受光可能である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、検出手段が第二の演出手段の光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記検出手段は、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ900)である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、フォトセンサが第二の演出手段の光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出手段は、画像表示(例えば、装飾図柄の表示や種々の演出表示等)を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、検出手段が第二の演出手段の画像表示の実行に伴う光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出手段は、複数の画像表示のうちの少なくとも何れかの画像表示を実行可能な手段であり、
前記複数の画像表示のうちの少なくとも一つは、第一の画像表示(例えば、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、等)であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の画像表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能な手段であり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
受光部は、被検出体が反射した発光部からの光を受光可能な受光部であってもよい。
また、被検出体は、第一の状態である場合に、発光部からの光を反射しない位置に位置する被検出体であり、被検出体は、第二の状態である場合に、発光部からの光を反射する位置に位置する被検出体であってもよい。
また、検出手段は、反射型フォトセンサであってもよい。
また、被検出体は、検出手段よりも前方に位置する被検出体であってもよい。
また、被検出体は、検出手段よりも上方に位置する被検出体であってもよい。
また、被検出体は、検出手段よりも下方に位置する被検出体であってもよい。
また、受光部は、前方からの光を受光する受光部であってもよい。
また、受光部は、上方からの光を受光する受光部であってもよい。
また、受光部は、下方からの光を受光する受光部であってもよい。
また、遮蔽手段は、検出手段とは別体であり、遮蔽手段は、検出手段と第二の演出手段との間に位置するものであってもよい。
また、被検出体は、検出手段よりも後方に位置する被検出体であってもよい。
また、受光部は、後方からの光を受光する受光部であってもよい。
図309は、本実施の形態による変形例によるパチンコ機100の演出可動体224およ
び装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図309に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。
図309(a)は、演出可動体224が後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。本例の演出可動体224は、図297に示す演出可動体224とほぼ同様の構成を備え、可動物703に設けられた発光部910を備える点に特徴を有している。発光部910は、可動物703の前面側に配置されている。発光部910からは図示のように光が前方に射出されている。発光部910は前方に光を射出するものであればよく、例えば、LED基板、液晶表示装置または有機EL表示装置のいずれであってもよい。液晶表示装置および有機EL表示装置は、フルカラー表示を可能であってもよいし、単色表示を可能であってもよい。発光部910は前方に向かって光を射出し、受光素子740dは発光部910の後方に配置されているので、発光部910からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。なお、発光部910と受光素子740dとの間に光不透過部材(第二の遮光手段)を設けてもよい。なお、演出可動体224の基部701の前面側に発光部を設けてもよい。
図309(b)は、演出可動体224が後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。本例の演出可動体224は、図307に示す演出可動体224とほぼ同様の構成を備え、演出可動体224の基部701に設けられた発光部912を備える点に特徴を有している。発光部912は、基部701の前面側に配置されている。発光部912からは図示のように光が前方に射出されている。発光部912は前方に光を射出するものであればよく、例えば、LED基板、液晶表示装置または有機EL表示装置のいずれであってもよい。液晶表示装置および有機EL表示装置は、フルカラー表示を可能であってもよいし、単色表示を可能であってもよい。発光部912は前方に向かって光を射出し、受光素子900cは発光部912の後方に配置されているので、発光部912からの光を受光素子900cが受光することを防止することができる。なお、発光部912と受光素子900cとの間に光不透過部材(第二の遮光手段)を設けてもよい。なお、演出可動体224の可動物703の前面側に発光部を設けてもよい。
図309(c)は、演出可動体224が後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。本例の演出可動体224は、図297に示す演出可動体224と同様の構成を備えている。本例の演出可動体224の前方には、板面が装飾図柄表示装置208の表示面とほぼ平行になるように導光板914が配置されている。導光板914は、例えば透明なアクリル樹脂で形成されている。導光板914の上側の側端部には、複数のLEDランプ916が配置されている。また、導光板914の後面側には、所定パターンのレンズカットが形成されている。LEDランプ916から導光板914の側面に入射した光は、導光板914の後面に形成されたレンズカットにより前面側に反射して、導光板914から射出される。これにより、導光板914には、所定の絵柄(例えば、キャラクタの絵柄)が表示される。導光板914からは図示のように光が前方に照射されている。受光素子740dは導光板914の後方に配置されているので、導光板914からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。なお、導光板914と受光素子740dとの間に光不透過部材(第二の遮光手段)を設けてもよい。
図309(d)は、演出可動体224が後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。本例の演出可動体224は、図297に示す演出可動体224と同様の構成を備えている。本例の演出可動体224の前方には、透明LED基板918が配置されている。透明LED基板918は、例えば透明樹脂フィルム基板上に所定間隔でマトリクス状に複数のLEDが配置されている。LEDへの電力供給
は透明樹脂フィルム基板上に形成された例えばITO(インジウム・錫・オキサイド)による透明電極配線層や、銅あるいはアルミニウム等による金属配線層により行われる。透明LED基板918からは図示のように光が前方に射出されている。受光素子740dは透明LED基板918の後方に配置されているので、透明LED基板918からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。なお、透明LED基板918と受光素子740dとの間に光不透過部材(第二の遮光手段)を設けてもよい。
次に、以上説明した実施形態によるパチンコ機100の特徴的構成について図309を参照しつつ説明する。
(1)上記パチンコ機100は、
複数の演出手段を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、演出可動体224)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、検出手段(例えば、フォトセンサ740、フォトセンサ900)が少なくとも設けられた手段であり、
前記検出手段は、発光部(例えば、発光素子740c、発光素子900b)を少なくとも含んで構成された手段であり、
前記検出手段は、受光部(例えば、受光素子740d、受光素子900c)を少なくとも含んで構成された手段であり、
前記検出手段は、被検出体(例えば、遮光片750c、反射板902)を検出可能であり、
第一の状態である場合に、前記受光部は、前記発光部からの光を受光不可能であり、
第二の状態である場合に、前記受光部は、前記発光部からの光を受光可能であり、
前記第二の演出手段は、前方に向かって光を出射可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第二の演出手段の前記前方に設けられた手段であり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段(例えば、壁部740b、カバー体900a)であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能な手段であり、
前記第一の状態とは、前記第二の演出手段と前記受光部の間に前記遮光手段が位置している状態のことであり、
前記検出手段の前方で発光動作が可能な発光手段(例えば、発光部910、912、導光板914、透明LED基板918)を備える、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、検出手段が第二の演出手段の光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記検出手段は、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ740、フォトセンサ900)である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、フォトセンサが第二の演出手段の光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出手段は、画像表示(例えば、装飾図柄の表示や種々の演出表示等)を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、検出手段が第二の演出手段の画像表示の実行に伴う光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出手段は、複数の画像表示のうちの少なくとも何れかの画像表示を実行可能な手段であり、
前記複数の画像表示のうちの少なくとも一つは、第一の画像表示(例えば、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、等)であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の画像表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能な手段であり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
また、検出手段の前方で発光動作が可能な発光手段を備えてもよい。
また、発光手段は、前方へ向って光を出射可能な手段であってもよい。
また、第一の演出手段は、発光手段が少なくとも設けられた手段であってもよい。
また、発光手段は、LED基板であってもよい。
また、LED基板は、片面にのみLEDを搭載した基板であってもよい。
また、発光手段は、第一の演出手段とは別体に構成される手段であってもよい。
また、発光手段は、LEDを搭載した透明基板であってもよい。
また、発光手段は、発光部を少なくとも含む手段であり、発光手段は、透明板部材を少なくとも含む手段であり、透明板部材は、発光部からの光の方向を前方へ向う方向に変化させることが可能な部材であってもよい。
また、検出手段の前方で発光動作が可能な発光手段は、2以上であってもよく、発光手段がそれぞれ前後に重なっていてもよい。
また、複数の発光手段は、LED基板、透明LED基板、発光部の光の方向を変化させる透明板部材の内の少なくともいずれかであってもよい。
また、検出手段と発光手段との間に第二の遮光手段を設けてもよい。
次に、図310を用いて本実施の形態によるパチンコ機100での演出動作について説明する。図310は、特図1変動遊技における演出等を示している。図310(a)〜(e)はこの順にほぼ時系列にパチンコ機100の動作を示している。
図310(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近
傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図310(a)は、特図1変動遊技の実行中であり、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。2番目と3番目の保留表示h2、h3は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われていない。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「1」が表示されている。
また、図307(a)に示すように、演出可動体224は初期位置(第一の位置)で停止している。可動物703は、演出可動体224が初期位置(第一の位置)に位置する場合に、初期位置(第三の位置)に位置している。
演出可動体224は、上下方向への移動動作(第一の移動動作)が可能である。図307(b)は、演出可動体224が初期位置から下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。可動物703は初期位置で停止している。また演出可動体224は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801の少なくとも一部を遊技者が視認できないように隠している。一方、演出可動体224は、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6を隠さないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224で隠されることがないようにされている。
図310(c)は、演出可動体224の第二の位置(装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置)での停止時に可動物703が中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ回転した状態を示している。可動物703は、反時計回りの回転後であっても特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の
第4図柄表示領域a6を隠さないようにしている。
図310(d)は、演出可動体224の第二の位置での停止時に可動物703が中央部を回転中心として時計回りに所定角度だけ回転した状態を示している。これにより、可動物703は初期位置に戻っている。
図310(e)は、演出可動体224が上昇して第一の位置(初期位置)に戻った状態を示している。演出可動体224は、可動物703の初期位置での停止中に第二の位置から第一の位置に移動する。
演出可動体224は、上下方向に移動する第一の移動動作が可能である。第一の移動動作のうちの第一の動作は下方への移動動作(下降)である。第一の移動動作のうちの第二の動作は上方への移動動作(上昇)である。演出可動体224は、第一の移動動作を行うことにより、第一の位置(初期位置、(図310(a)、(e)参照))と第二の位置(装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置、(図310(b)〜(d)参照))とに位置することが可能である。
可動物703は、回転動作する第二の移動動作が可能である。第二の移動動作のうちの第三の動作は反時計回りの回転動作である。第二の移動動作のうちの第四の動作は時計回りの動作である。可動物703は、第二の移動動作を行うことにより、第三の位置(初期位置(図310(a)、(b)、(d)、(e)参照))と第四の位置(移動位置(図310(c)参照))に位置することが可能なである。可動物703は、演出手段224が第一の位置に位置する場合に第三の位置に位置する。また、可動物703は、演出可動体224が第二の位置する場合に第三の動作を行って第四の位置に移動可能である。また、可動物703は、演出可動体224が第二の動作を行っている期間中に、第三の位置に位置する。
本例において、演出可動体224が第二の位置に位置している場合に、可動物703は第三の動作および第四の動作を複数回行ってもよい。すなわち、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置で演出可動体224が停止している場合に、可動物703は、反時計回りの回転動作(第三の動作)と時計回りの回転動作(第四の動作)を二回以上行ってもよい。また、演出可動体224は、可動物703が初期位置で停止している場合に、上方への移動動作および下方への移動動作を二回以上行ってもよい。すなわち、演出可動体224は、図310(a)、(b)、(e)に示す順に移動する動作を複数回行ってもよいし、図310(d)、(e)、(b)に示す順に移動動作を複数回行ってもよい。また、演出可動体224および可動物703の一連の動作は連続していてもよいし、一連の動作間に停止期間があってもよい。なお、図310(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す順に移動する動作を演出動作として行う例を示したが、初期動作としてもよく、演出動作と初期動作とは、各動作の移動速度のうちの少なくとも何れかが異なっていてもよく、各動作間の停止期間のうちの少なくとも何れかが異なっていてもよい。また、演出動作は、予告として行われる動作であってもよい。また、演出動作は、先読み予告として行われる動作であってもよい。また、初期動作は、予告として行われない動作であってもよい。また、初期動作は、先読み予告として行われない動作であってもよい。
図311は、図310に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図311に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。図311(a)〜(e)は図310(a)〜(e)にそれぞれ対応している。
図311(a)は、演出可動体224が初期位置で停止している状態を示している。演出可動体224の後方であって、装飾図柄表示装置208の上方には、発光部920が設けられている。発光部920は、例えば、透明LED基板であり例えば透明樹脂フィルム基板上に所定間隔でマトリクス状に複数のLEDが配置されている。図311(a)では、発光部920は非発光状態であり光を前方に向けて射出していない。
また、演出可動体224および発光部920の上方には、センター役物922が配置されている。センター役物922は、例えば、樹脂等で所定形状に形成させた装飾物である。センター役物922は、図280に示す演出装置206の上端に配置されている。演出可動体224が初期位置に位置している場合に可動物703が回転動作を行うと、可動物703がセンター役物922に接触して破損してしまう恐れがある。本例では、演出可動体224が初期位置に位置している場合に可動物703は回転動作せずに初期位置で停止している。このため、本例では可動物703の破損を防止することができる場合がある。
図311(b)は、図311(a)の状態から演出可動体224が初期位置から下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域からは図示のように光が前方に照射されている。装飾図柄表示装置208から射出された光は前方に位置する演出可動体224を後方から照射するが、フォトセンサ740の一対の壁部の後方の壁部740bは少なくとも受光素子740dより後方の領域が光不透過部材として機能している。このようにフォトセンサ740を構成する部材の一部が光不透過部材として、受光素子740dよりも後方に位置することによって、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。
図311(c)は、図311(b)の状態から可動物703が中央部703cの回転軸を中心に回転し、第三の位置(初期位置)よりも演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる第四の位置に移動した状態を示している。可動物703が所定量回転すると、図295(b)〜(d)を用いて説明したように、シャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押圧していた突出片703sが移動するため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。これにより、発光素子740cから射出した光は受光素子740dで受光される。
また、発光部920から前方に向かって光が射出されている。発光部920は、演出可動体224が水平前後方向で重なっている場合に発光せず、演出可動体224が水平前後方向で重なっていない場合に発光する。これにより、発光部920は、演出装置206を照明して、演出を目立たせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
図311(d)は、図311(c)の状態から可動物703が中央部703cの回転軸を中心に回転し、第四の位置から第三の位置に移動した状態を示している。また、発光部920は非発光状態になっている。発光部920は、可動物703が第四の位置に位置している場合に発光し、可動物703が初期位置に位置している場合に発光しない。これにより、可動物703が回転したことを目立たせることができる場合がある。
図311(e)は、図311(d)の状態から演出可動体224が上方に移動して初期位置に位置している状態を示している。本例では、可動物703が初期位置(第三の位置)に位置している状態で演出可動体224が初期位置に向かって移動する。これにより、可動物703がセンター役物922に接触しないので、可動物703の破損を防止することができる場合がある。
図312は、本実施の形態の変形例による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図312に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。
図312(a)は演出可動体224が初期位置に位置している状態を示している。演出可動体224の基部701にはフォトセンサ930が取り付けられている。フォトセンサ930は水平前後方向に所定幅で形成された空間部931を挟んで対向配置された一対の壁部930a、930bを有している。壁部930aは空間部931の前側に配置され、壁部930bは空間部931の後側に配置されている。また、壁部930aには発光素子900bが配置され、壁部930bには受光素子930dが配置されている。発光素子930cと受光素子930dは互いに対向し、パチンコ機100を島設備等に設置した状態で、発光素子930cから受光素子930dへの光路が前後方向になるように空間部740aに向けて配置されている。また、フォトセンサ930は、図281に示すセンサ回路428を介して第1副制御部400の基本回路402に接続されている。
また、センター役物922の下面には遮光片932が取り付けられている。遮光片932は、演出可動体224が初期位置で停止している場合に空間部931に位置し、発光素子930cからの射出光を遮光している。このため、受光素子930dでは所定の閾値強度を超える光は検出されない。フォトセンサ930は、発光素子930cからの光を受光素子930dが受光するか否かで、演出可動体224が初期位置にあるか否かを検知する。第1副制御部400は、フォトセンサ930が遮光片932を検知したときは演出可動体224が初期位置にあると判定し、フォトセンサ930が遮光片932を検知しないときは演出可動体224が初期位置以外の位置にあると判定する。
図312(b)は、図312(a)の状態から演出可動体224が初期位置から下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方の第二の位置に位置している状態を示している。演出可動体224が初期位置から第二の位置に移動すると、遮光片932が空間部931から退出する。これにより、発光素子930cからの射出光が遮光片932で遮光されず、受光素子930dでは所定の閾値強度を超える光が検出される。このように、演出可動体224が初期位置から移動している場合は、発光素子930cからの光が遮光片932cで遮られないので受光素子930dで受光できる。
このように、フォトセンサ930が演出可動体224と共に移動し、遮光片932が移動せずに固定されていてもよい。
なお、本例の演出可動体224は可動物703を備えていてもよい。この場合、演出可動体224は可動物703の位置を検出するフォトセンサ(例えば、フォトセンサ740、フォトセンサ900)を有していてもよい。また、演出可動体224は可動物703を備えていなくてもよい。
図312(c)、(d)は本実施の形態の変形例による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。本例において、演出可動体224が遮光片932を備え、センター役物922がフォトセンサ930を備える点に特徴を有している。
図312(c)は演出可動体224が初期位置に位置している状態を示している。演出可動体224の基部701には遮光片932が取り付けられている。また、センター役物922の下面にはフォトセンサ930が取り付けられている。遮光片932は、演出可動体
224が初期位置で停止している場合に空間部931に位置し、発光素子930cからの射出光を遮光している。このため、受光素子930dでは所定の閾値強度を超える光は検出されない。フォトセンサ930は、発光素子930cからの光を受光素子930dが受光するか否かで、演出可動体224が初期位置にあるか否かを検知する。第1副制御部400は、フォトセンサ930が遮光片932を検知したときは演出可動体224が初期位置にあると判定し、フォトセンサ930が遮光片932を検知しないときは演出可動体224が初期位置以外の位置にあると判定する。
図312(d)は、図312(c)の状態から演出可動体224が初期位置から下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方の第二の位置に位置している状態を示している。また、発光部920前面側から前方に向かって光が射出されている。演出可動体224が初期位置から第二の位置に移動すると、遮光片932が空間部931から退出する。これにより、光素子930cからの射出光が遮光片932で遮光されず、受光素子930dでは所定の閾値強度を超える光が検出される。このように、演出可動体224が初期位置から移動している場合は、発光素子930cからの光が遮光片930cで遮られないので受光素子740dで受光できる。
このように、遮光片932が演出可動体224と伴に移動し、フォトセンサ930が移動せずに固定されていてもよい。
なお、本例の演出可動体224は可動物703を備えていてもよい。この場合、演出可動体224は可動物703の位置を検出するフォトセンサ(例えば、フォトセンサ740、フォトセンサ900)を有していてもよい。また、演出可動体224は可動物703を備えていなくてもよい。
次に、以上説明した実施形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図310〜図312を参照しつつ説明する。
(1)上記パチンコ機100は、
複数の演出手段を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、演出可動体224)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、移動動作(以下、「第一の移動動作」という。)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、検出手段(例えば、フォトセンサ740、フォトセンサ900、フォトセンサ930)が少なくとも設けられた手段であり、
前記検出手段は、発光部(例えば、発光素子740c、発光素子900b、発光素子930c)を少なくとも含んで構成された手段であり、
前記検出手段は、受光部(例えば、受光素子740d、受光素子900c、受光素子903d)を少なくとも含んで構成された手段であり、
前記検出手段は、被検出体(例えば、遮光片750c、反射板902、遮光片932)を検出可能であり、
第一の状態である場合に、前記受光部は、前記発光部からの光を受光不可能であり、
第二の状態である場合に、前記受光部は、前記発光部からの光を受光可能であり、
前記第二の演出手段は、前方に向かって光を出射可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第二の演出手段の前記前方に設けられた手段であり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段(例えば、壁部740b、カバー体900a、壁部900d、壁部900e、壁部900f、光不透過部材760)であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能な手段であり、
前記第一の状態とは、前記第二の演出手段と前記受光部の間に前記遮光手段が位置している状態のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段(例えば、可動物703)であり、
前記第三の演出手段は、移動動作(以下、「第二の移動動作」という。)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段が少なくとも設けられた手段であり、
前記被検出体は、前記第三の演出手段の移動動作に伴って少なくとも移動する被検出体であり、
前記第一の演出手段は、第一の位置(例えば、初期位置(図310(a)、(e)参照))に位置することが可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、第二の位置(例えば、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置(図310(b)〜(d)参照))に位置することが可能な手段であり、
前記第三の演出手段は、第三の位置(例えば、初期位置(図310(a)、(b)、(d)、(e)参照))に位置することが可能な手段であり、
前記第三の演出手段は、第四の位置(例えば、移動位置(図310(c)参照))に位置することが可能な手段であり、
前記第一の位置とは、前記第一の演出手段の初期位置のことであり、
前記第三の位置とは、前記第三の演出手段の前記第一の演出手段に対する相対位置のことであり、
前記第四の位置とは、前記第三の演出手段の前記第一の演出手段に対する相対位置のことであり、
前記第二の位置は、前記第一の位置とは異なる位置であり、
前記第四の位置は、前記第三の位置とは異なる位置であり、
前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段が前記第一の位置に位置する場合に、前記第三の位置に位置する手段であり、
前記第一の移動動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、下方への移動動作)であり、
前記第一の移動動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、上方への移動動作)であり、
前記第一の動作とは、前記第一の演出手段が前記第一の位置から前記第二の位置に移動する動作であり、
前記第二の動作とは、前記第一の演出手段が前記第二の位置から前記第一の位置に移動する動作であり、
前記第三の演出手段は、前記第二の動作の動作期間に、前記第三の位置に位置する手段である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、検出手段が第二の演出手段の光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、第三の演出手段の破損を防止することができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記検出手段は、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ740、フォトセンサ900、フォトセンサ930)である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、フォトセンサが第二の演出手段の光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出手段は、画像表示(例えば、装飾図柄の表示や種々の演出表示等)を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、検出手段が第二の演出手段の画像表示の実行に伴う光を誤検出することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出手段は、複数の画像表示のうちの少なくとも何れかの画像表示を実行可能な手段であり、
前記複数の画像表示のうちの少なくとも一つは、第一の画像表示(例えば、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、等)であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の画像表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能な手段であり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
また、複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段であり、第三の演出手段は、移動動作(以下、「第二の移動動作」という。)を少なくとも実行可能な手段であり、第一の演出手段は、前記第三の演出手段が少なくとも設けられた手段であり、被検出体は、第三の演出手段の移動動作に伴って少なくとも移動する被検出体であり、第一の演出手段は、第一の位置に位置することが可能な手段であり、第一の演出手段は、第二の位置に位置することが可能な手段であり、第三の演出手段は、第三の位置に位置することが可能な手段であり、第三の演出手段は、第四の位置に位置することが可能な手段であり、第一の位置とは、前記第一の演出手段の初期位置のことであり、第三の位置とは、前記第三の演出手段の前記第一の演出手段に対する相対位置のことであり、第四の位置とは、前記第三の演出手段の前記第一の演出手段に対する相対位置のことであり、第二の位置は、前記第一の位置とは異なる位置であり、第四の位置は、前記第三の位置とは異なる位置であり、第三の演出手段は、第一の演出手段が第一の位置に位置する場合に、第三の位置に位置する手段であり、第一の移動動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作であり第一の移動動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作であり、第一の動作とは、前記第一の演出手段が前記第一の位置から前記第二の位置に移動する動作であり、第二の動作とは、第一の演出手段が第二の位置から第一の位置に移動する動作であり、第三の演出手段は、第二の動作の動作期間に、第三の位置に位置する手段であってもよい。
また、前記第二の移動動作のうちの少なくとも一つは、第三の動作(例えば、反時計回
りの回転動作)であり、第二の移動動作のうちの少なくとも一つは、第四の動作(例えば、時計回りの回転動作)であり、第三の動作とは、前記第三の演出手段が前記第三の位置から前記第四の位置に移動する動作であり、第四の動作とは、第四の演出手段が第四の位置から第三の位置に移動する動作であってもよい。
また、第一の動作、第三の動作、第四の動作、第二の動作の順に各演出手段を動作させてもよい。
また、第一の動作、第三の動作、第四の動作、第二の動作の順に各演出手段を動作させ、各動作の間の少なくとも何れかの期間に演出手段が移動しない期間を設けてもよい。
また、上記動作を図柄変動表示の期間に実行してもよい。
また、第一の位置に位置する第一の演出手段の近傍に構造体(例えば、センター役物922)を配置してもよい。
また、構造体の位置は、第一の位置に第一の演出手段が位置する状態で第三の演出手段が第三の動作を実行した場合に、第三の演出手段が構造体に接触する位置であってもよい。
また、被検出体は、第三の演出手段の移動動作に伴って少なくとも移動する被検出体であり、被検出体は、第一の状態である場合に、受光部と発光部の間に位置する被検出体であり、被検出体は、第二の状態である場合に、受光部と発光部の間に位置しない被検出体であってもよい。
また、第三の演出手段は、第一の演出手段の動作の後に第一の確率(例えば、100%、60%、50%、40%、0%)で動作してもよい。
また、検出手段は、カバー体(例えば、筐体、カバー体900a)を少なくとも含んで構成された手段であり、
遮光手段は、カバー体であってもよい。
また、カバー体とは別体の他の遮光手段(第二の遮光手段)を設けてもよい。
また、複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第四の演出手段であってもよい。
また、発光手段は、第一の移動動作、第二の移動動作のうちの少なくともいずれかが実行された場合に発光動作を実行するようにしてもよい。
また、検出手段は、第一の演出手段の移動動作によって、角度(例えば、90度、180度)が変化可能な手段であってもよい。
また、検出手段は、遊技者が視認不可能な位置に位置する手段であってもよい。
また、被検出体は、遊技盤(例えば、遊技盤200)に設けられた被検出体であり、検出手段は、第一の演出手段が初期位置に位置する場合に、被検出体を検出可能な手段であってもよい。
また、第一の演出手段は、被検出体が少なくとも設けられた手段であり、検出手段は、遊技盤に設けられた手段であり、検出手段は、第一の演出手段が初期位置に位置する場合に、被検出体を検出可能な手段であってもよい。
また、初期位置に位置する第一の演出手段の後方に、第二の発光手段を設けてもよい。
また、検出手段は、透過型フォトセンサであってもよい。
また、検出手段は、回帰反射型フォトセンサであってもよい。
また、第一の演出手段は、2以上の検出手段が少なくとも設けられた手段であってもよい。
また、第一の演出手段は、2以上の第三の演出手段が少なくとも設けられた手段であってもよい。
また、第一の演出手段に設けられた検出手段は、1つのみであってもよい。
また、第一の演出手段に設けられた第三の演出手段は、1つのみであってもよい。
また、第一の演出手段は、1つのみであってもよい。
また、第一の演出手段は、2以上であってもよい。
また、遮光手段は、1つのみであってもよい。
また、遮光手段は、2以上であってもよい。
また、第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能に構成してもよく、他の動作(例えば、発光動作)も実行するように構成してもよい。
また、第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能に構成してもよく、他の動作(例えば、表示動作)も実行するように構成してもよい。
また、第一の演出手段は、移動動作(第一の移動動作)を実行可能に構成してもよく、移動条件の成立があった場合にのみ移動動作を実行するように構成してもよい。
また、第二の演出手段は、発光動作を実行可能に構成してもよく、発光条件の成立があった場合にのみ発光動作を実行するように構成してもよい。
また、第一の演出手段は、移動動作を必ず実行可能な手段であってもよい。
また、第二の演出手段は、発光動作を必ず実行可能な手段であってもよい。
また、第一の演出手段が備える可動物は、一つのみでもよいし、二つ以上でもよい。
また、第一の演出手段は、非移動動作(停止)を実行可能な手段であってもよい。
また、第二の演出手段は、非発光動作(消灯)を実行可能であってもよい。
また、第三の演出手段は、非移動動作(停止)を実行可能な手段であってもよい。
なお、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図314を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、錠ユニット105によるロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、パチンコ機100の製造工場の作業者、遊技店員、遊技者)の操作によって遊技に関する設定(例えば、時刻の設定、演出内容の設定)を行う操作手段700(後述)と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図315は、図314のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図316は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。また、装飾図柄表示装置208は、1個の小さな例えば円形の図柄を表示可能な表示範囲を有し、演出表示領域208dの例えば左下角部に設けられた第4図柄表示領域(図316では不図示)を有している。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図317を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンの検出部724からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図318を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図318(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。図318(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図318(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」までの6種類の特図が示されている。図318(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(特図変動遊技の変動時間短縮状態と合わせて時短状態と呼ぶ)に移行する。時短状態については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変状態)であり、15R大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図低確率普図高確率状態(電サポ状態または時短状態)である。なお、特図高確率普図高確率状態や特図低確率普図高確率状態になるタイミングは、大当り遊技終了後の最初の特図変動遊技の開始時である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後は15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図D」は2R大当り図柄であり潜伏確変と称する。潜伏確変は、大当り遊技終了後は特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。
「特図E」は小当り図柄であり、小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図C」や「特図D」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。また、「特図F」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図318(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。図318(b)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図a」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄である。「特図a」と「と屑b」はとも、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態となる。これらの「特図a」および「特図b」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図c」は8R大当り図柄であり、大当り遊技終了後は特図低確率普図高確率状態になる。「特図d」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図318(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当り、16R特別大当り、8R大当り、または8R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りや16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、潜伏確変、または小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」)を停止表示する。
一方、「特図K」、「特図h」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図318(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図318(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図318(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図319を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図319に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図317に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図320を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図317に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS205では、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107からの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタおよび普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に入賞口毎、あるいは始動口毎に設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図318(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図318(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値を普図タイマ番号決定用乱数値として取得し、取得した普図タイマ番号決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図321および図322を用いて詳述する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)でも、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図316の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオン、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には図318(b)に示す特図a、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図c、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオフの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、16R特別大当り図柄(特図a)、8R特別大当り図柄(特図b)、8R大当り図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドまたは8ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、15R大当り(または15R特別大当り)開始コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、16R特別大当り開始コマンドの場合であれば、16R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、2R大当り開始コマンドの場合であれば、2R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドは、コマンドデータに特図1および2の種別とともに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報が含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を含んでいるようにしてもよい。本実施形態では、先読み結果情報コマンド内には全保留に対する先読み結果の情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグのの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図319に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図319に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図321を用いて、特図先読み処理(図320のステップS224)についてより詳細に説明する。図321は特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。まず、主制御部300は、特図2始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS251)。特図2始動情報が増加しているか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動情報が増加していると判断し、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には特図2始動情報は増加していないと判断する。
特図2始動情報が増加していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図2始動情報に係る特図2乱数値の組を特図2始動情報記憶領域から取得し、取得した特図2始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS252)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS252)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図324および図325参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄の情報を特図2先読み結果として、RAM308に設けられた特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS253)、ステップS254に移行する。主制御部300は、ステップS251において、特図2始動情報が増加していないと判断したら、ステップS252、S253を実行せずにステップS254へ移行する。
次に、主制御部300は、特図1始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS254)。特図1始動情報が増加しているか否かの判断は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数とを比較して行う。特図1始動情報が増加していると判断した場合には、ステップS255に移行し、特図1始動情報が増加していないと判断した場合には、特図先読み処理を終了する。
ステップS255では、主制御部300は、未判定情報設定条件として非電サポ中であるか否かを判断する。未判定情報設定条件としては、先読み結果の報知時点が電サポ期間に含まれる場合、大当り遊技中に含まれる場合、あるいは、特図1に係る保留に大当り図柄が事前判定されている場合等が挙げられる。
主制御部300は、未判定情報設定条件が成立していないと判断した場合には、増加した特図1始動情報に係る特図1乱数値の組を特図1始動情報記憶領域から取得し、取得した特図1始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS256)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図1の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS256)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図324および図325参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図1変動遊技の停止図柄を特図1先読み結果として、RAM308に設けられた特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS257)、特図先読み処理を終了する。
ステップS255において、未判定情報設定条件が成立していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図1始動情報を先読みせず、「未判定」情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶して、特図先読み処理を終了する。
図322は、先読み結果記憶部に先読み結果が記憶された状態を例示している。図322(a)は、特図1用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示しており、図322(b)は、特図2用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示している。また、図322(c)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部に記憶されている情報を例示している。
図322(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図1始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図322(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施例では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図2始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図322(a)において、「先読み結果1」には先読み結果1として、停止図柄「特図F」が記憶されていることを示している。同様に、「先読み結果2」には停止図柄「特図F」が記憶され、「先読み結果3」には停止図柄「特図A」が記憶され、「先読み結果4」には停止図柄「特図F」が記憶されている。
図322(b)では、「先読み結果1」に停止図柄「特図d」が記憶され、「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄の情報が記憶されていない状態が例示されている。
なお、図324において、停止図柄等の情報が記憶されていない状態は「なし」と表現するものとする。
図322(c)では、「先読み結果1」に停止図柄ではなく未判定情報が記憶されている。未判定情報が記憶されている場合には「未判定情報」と表現するものとする。「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄等の情報が記憶されていない「なし」が格納されている。
次に、本実施形態によるパチンコ機100での特図1関連抽選処理について図323を用いて説明する。本実施形態によるパチンコ機100は例えば、図323に示す流れに基づいて、特図1関連抽選処理を実行するようになっている。特図1関連抽選処理は、例えば主制御部300のCPU304がROM306やRAM308等を制御することにより実行される。
図323は、特図1関連抽選処理の流れの一例を示すフローチャートである。図323に示すように、特図1関連抽選処理ではまず、特別図柄または特別電動役物が作動中か否か、すなわち特図変動遊技中または当り遊技中か否かを判定する(ステップS301)。例えば主制御部300は、特図変動遊技中または当り遊技中であると判定すると後述するステップS303〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了し、特図変動遊技中または当り遊技中でないと判定するとステップS303に移行する。
ステップS301の次のステップS303では、保留球があるか否か、すなわち特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されているか否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていると判定するとステップS305に移行し、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていないと判定すると後述するステップS305〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了する。
ステップS303の次のステップS305では、特図1確率変動フラグがオン状態か否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1確率変動フラグがオン状態であると判定するとステップS307に移行し、当該フラグがオン状態でないと判定するとステップS309に移行する。
ステップS305の次のステップS307では、後程図324(b)を用いて説明する特図1用の当否判定用高確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。本実施形態によるパチンコ機100は特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるので、例えば主制御部300は、特図2保留数記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を読み出し、特図2乱数値の組が記憶されていない場合には特図1保留数記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を読み出し、図324(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照して当否判定を実行し、ステップS311に移行する。
一方、ステップS305の次のステップS309では、後程図324(a)を用いて説明する特図1用の当否判定用低確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。ステップS309における処理は、当否判定の際に参照するテーブルが図324(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]である点を除いてステップS307と同様であるため説明は省略する。主制御部300は、ステップS309の処理が終了するとステップS311に移行する。
ステップS307またはステップS309の次のステップS311では、当否判定結果が大当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が大当りである判定するとステップS319に移行し、当否判定結果が大当りでないと判断するとステップS313に移行する。
ステップS311の次のステップS319では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図325(a)に示す特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定し、ステップS321に移行する。
一方、ステップS311の次のステップS313では、当否判定結果が小当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が小当りである判定するとステップS317に移行し、当否判定結果が小当りでないと判定するとステップS315に移行する。
ステップS313の次のステップS317では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図327(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態では小当り図柄は1つなので100%の確率で「特図E」に決定される。
一方、ステップS313の次のステップS315では、はずれ図柄を決定する。図325(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態でははずれ図柄は1つなので100%の確率で「特図F」に決定される。
ステップS315、S317またはS319の次のステップS321では、図柄に応じて変動時間を決定する。例えば主制御部300は、図326に示す特図1変動時間決定テーブルを参照して特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する。なお、特図2関連抽選処理も同様であるのでその説明は省略する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図324および図325を用いて説明する。図324および図325に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図324(a)〜(d)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図324(a)は、特図低確率中に用いられる特図1用のテーブルを示し、図324(b)は、特図高確率中に用いられる特図1用のテーブルを示している。図324(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図324(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。
図324(a)および図324(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図324(a)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜10383および数値10384〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10384〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10220〜10383に対応して「小当り」が割り当てられている。
図324(b)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜12349、数値12350〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12350〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられ、数値12186〜12349に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図1]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図324(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図324(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図324(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図324(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。図324(c)および図324(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図324(c)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10220〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
図324(d)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12186〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
主制御部300の基本回路302は、特図2変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図2]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図324(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図324(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
本実施形態では、特図2の小当り確率を特図1の小当り確率よりも低い例の1つとして、特図2の小当り確率を0にしている。特図2に小当りとなる乱数範囲を設定してももちろんよい。また、特図2の小当り確率を特図1と同じまたは特図1よりも高くしてもよい。
このように本実施形態では、特図1変動遊技による特図1当否判定結果は第一の確率で小当りが選択され、特図2変動遊技による特図2当否判定結果は第一の確率よりも低い第二の確率で小当りが選択される。
本実施形態のパチンコ機100は特図2優先変動機である。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低い。このため、電サポ中は、パチンコ機の開発者が意図した遊技をしていない遊技者へは小当りが多くなるようにしてペナルティを与え、パチンコ機の開発者が意図した遊技を行うよう促すことができる場合がある。例えば、遊技盤200の右側の領域に特図2始動口が配置されている場合、電サポ状態のときは遊技者が右打ちをすることを開発者は意図している。この場合において、遊技者が右打ちをせず開発者の意図とは異なる左打ちをすると、遊技者に不利な状態が生じるようにすれば、右に打った方が有利だと遊技者に思わせることができる場合がある。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率が低いので、電サポ中の小当りは特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の場合が多い。そのため、所定の変更条件が成立したときに変更可能な演出を異ならせることで、特図2始動口232にあまり入球していないことを遊技者に間接的に報知し、射幸性を抑えることができる場合がある。
また、本実施形態のパチンコ機100によれば、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低いので、特図2変動遊技で演出面でも不利な小当りを減らすことにより、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも有利であることを際立たせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
図325は特図決定用テーブルを示している。図325(a)は特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を示している。図325(b)は特図2用の特図決定用テーブル[特図2]を示している。図325(a)において、特図決定用テーブル[特図1]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図324(a)または図324(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図325(a)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜24、数値25〜49、数値50〜54、および数値55〜99の4つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜99の1つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図325(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜24に対応して「特図A(15R確変)」、数値25〜49に対応して「特図B(15R)」、数値50〜54に対応して「特図C(突然確変)」、数値55〜99に対応して「特図D(潜伏確変)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図E(小当り)」の停止図柄態様が割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図F(はずれ)」の停止図柄態様が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に特図Aから特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図1]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に特図Eの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Fの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図325(b)において、特図決定用テーブル[特図2]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。なお、理解を容易にするため、「停止図柄」の右側に「図柄の説明」を付している。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図324(c)または図324(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図325(b)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜69、数値70〜74、および数値75〜99の3つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図325(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜69に対応して「特図a(16R確変)」、数値70〜74に対応して「特図b(8R確変)」、数値75〜99に対応して「特図c(8R)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図d(はずれ)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に特図aから特図cのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図2]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図dの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図326は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において主に用いられる。図326に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図326に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図1変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第5までの5個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Aまたは特図Bの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜45000と数値45001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜45000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチAハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチAがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値45001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチBハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチBがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Dまたは特図Eの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜65535の2つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、ノーマルリーチハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にノーマルリーチがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500、数値65501〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65000の範囲内にあれば、変動時間が3000msで装飾図柄表示装置208での演出態様が短縮ハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65400の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65401〜65500の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65501〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
第5のサブテーブルは、停止図柄が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が0〜2の場合、または当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図1の保留数が0〜3の場合に用いられる。第5のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
図327は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において主に用いられる。図327に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図327に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図2変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第4までの4個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、停止図柄が特図a〜特図cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が1〜3の場合に用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が1500msで装飾図柄表示装置208での演出態様が超短縮ハズレとなる演出が選択される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が0の場合に用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図2の保留数が0〜3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
次に、図328を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後程図330を用いて説明する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、図328(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS421で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図329を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS803に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS1001では、図329(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図330乃至図333を用いて本実施形態のパチンコ機100による演出動作の実施例1について説明する。図330は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理(ステップS409)の1つである選択演出制御処理の流れを示すフローチャートである。選択演出制御処理において第1副制御部400は、まず、選択演出の開始タイミングであるか否かを判断する(ステップS1101)。ここで、選択演出の開始タイミングとしては、例えば、図柄変動遊技が行われていない待機状態(デモ画面による演出中を含む)であってもよいし、特図変動遊技中であってもよい。また、遊技状態は、通常遊技状態、確変状態、時短状態等のいずれであってもよい。また、大当り遊技中の所定ラウンド目(例えば、15R大当りの1ラウンド目)であってもよいし、大当り遊技中の全ラウンド(例えば、大当り遊技の開始演出と終了演出を除く)であってもよい。
第1副制御部400は、ステップS1101で選択演出開始タイミングであると判断したらステップS1103に移行し、選択演出開始タイミングでないと判断したら選択演出制御処理を終了する。ステップS1103に移行した場合には第1副制御部400は、選択演出の表示を行う。選択演出の表示例としては、例えば、装飾図柄表示装置208の所定位置に、遊技者が選択して実行されている演出(例えば、スピーカ120による曲の演奏)の説明(曲名や曲の説明等)を表示することが含まれる。また、遊技者が選択可能な演出を表示することも選択演出の表示に含まれる。例えば、遊技者に複数の演出からいずれかを選択させるための演出リストの表示や、遊技者に選択を促すための表示(例えばチャンスボタン136の押下を促す表示)も選択演出の表示に含まれる。
選択演出を表示したら、第1副制御部400は、遊技者による選択操作が行われたか否かを判断する(ステップS1105)。選択操作の例としては、例えば、チャンスボタン136の押下、方向キー139のいずれかのキーの押下等が含まれる。ステップS1105で選択操作がないと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1109に移行し、現在実行中の演出(例えば、図331の演出A、演出α)の継続処理を行って選択演出制御処理を終了する。ステップS1105で選択操作があったと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1107に移行し、演出開始タイミングであるか否かを判断する。ステップS1107で演出開始タイミングでないと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1109に移行し、現在実行中の演出(例えば、図331の演出A、演出α)の継続処理を行って選択演出制御処理を終了する。ステップS1107で演出開始タイミングであると判断したら、第1副制御部400は、ステップS1111に移行し、選択された演出(例えば、図331の演出B、演出β)を実行させる処理をして選択演出制御処理を終了する。
ステップS1107での演出開始タイミングとしては、例えば、規定時間の経過、選択結果の反映までの遅延時間の終了や、特図変動遊技の開始のタイミングが挙げられる。ステップS1111での選択された演出の実行には、各制御手段(画像、音等)に選択した演出に関するコマンドを送信することが含まれる。
図331は、本実施形態による実施例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図331の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図331の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図331の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出β(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。また、操作手段ではチャンスボタン136が押下されたことを条件として時点t1で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。選択不可能期間は選択操作を行ってもセンサの検知結果が受け付けられない期間である。選択不可能期間は所定のT秒間である。
選択不可能期間中の例えば時点t2で遊技者がチャンスボタンの136を押下しても選択は受け付けられないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。
所定のT秒間が経過して選択不可能期間が終了する時点t3以降から操作手段は再び選択可能期間に入る。時刻t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。また、操作手段は時点t4で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。選択不可能期間は所定のT秒間である。
選択不可能期間中で遊技者がチャンスボタン136を押下しても、選択は受け付けられないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。
選択不可能期間が終了する時点t5以降から操作手段は再び選択可能期間に入る。時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、選択された演出が開始してからT秒間は、選択手段の操作結果が受け付けられない(無効となる)ので、遊技者は演出の選択を行うことができない。遊技者に対して一定期間は選択した演出を必ず見させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
図332および図333は、実施例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図332(a)〜(d)および図333(a)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図332(A)〜(D)および図333(A)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図332(a)は図331に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図332(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図332(b)は図331に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図331を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図332(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。また、操作手段では時点t1で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
図332(c)は図331に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図331を用いて説明したように時点t2は、時点t1からT秒経過しておらず選択不可能期間内にあるので時点t2で遊技者がチャンスボタン136を押下しても当該押下による処理は無効にされて演出の変更は行われない。このため、時点t2で選択演出表示領域800では、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが続行される。また、図332(C)に示すように、スピーカ120からは時点t2で、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが続行される。
図332(d)は図331に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図331を用いて説明したように時点t4は時点t3で開始された選択可能期間内にあるので遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t4で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cは、「M3:君のカケラ」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図332(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。また、操作手段では時点t4で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
図333(a)は図331に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図331を用いて説明したように時点t6は時点t5で開始された選択可能期間内にあるので遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、「M4:メガ!ギガ!サマー!」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図333(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。また、操作手段では時点t6で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理((ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備え、遊技者が操作可能な操作手段として、例えばチャンスボタン136を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出A)と第二の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、所定の条件の成立があった場合に、第一の演出から第二の演出に少なくとも変更可能な変更制御として、例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、所定の条件は、第一の演出の実行中に遊技者が操作手段を操作したこと(例えば、チャンスボタン136の押下)により少なくとも成立し、演出変更手段は、所定の条件の成立があった後の所定の期間(例えば、T秒間)は遊技者による操作手段の操作を受け付けないことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、選択した演出が開始されてから所定期間は操作手段による演出選択の受付を行わない(無効とする)ので、遊技者は演出の選択を行うことができなくなる。これにより、一定期間は選択した演出を遊技者に必ず視聴させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
本実施例の選択演出表示領域は、文字列を表示しているが、画像を表示してもよい。また、選択演出表示領域は、画像と文字列の組み合わせ、画像のみ、文字列のみ等であってもよい。なお、実施例2以降に示す選択演出表示領域も同様である。
操作手段は、チャンスボタン以外であってもよく、例えばハンドルや方向キーなど遊技者が操作可能な操作手段であればよい。なお、実施例2以降に示す操作手段も同様である。
図334は、本実施形態による実施例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図334の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図334の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図334の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第二の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1からT秒後の時点t3で、第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第三の演出に含まれるものとする)が開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出β(例えば、第四の演出に含まれるものとする)が開始される。このように、本実施例では、チャンスボタン136の押下による演出の選択からT秒間の遅延時間を経た時点で、選択された演出が第一および第二の演出手段に反映され、第一の演出から第三の演出に切替えられ、同様に第二の演出から第四の演出に切り替えられる。
また、T秒間の遅延時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2からT秒後の時点t4で、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。本例では、遅延期間中に再度の演出選択の操作があった場合は、遅延期間が重複するようにしているが、先に開始した遅延期間が終了した後に、次の遅延期間が開始するようにしてもよい。
時刻t4からある時間が経過した時点t5で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t5からT秒後の時点t6で、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
図335および図336は、実施例2におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図335(a)〜(d)および図336(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図335(A)〜(D)および図336(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図335(a)は図334に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図335(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図335(b)は図334に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図334を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間のT秒間が経過するまでは演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが続行する。また、図335(B)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図335(c)は図334に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図334を用いて説明したように時点t2は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間中であるので演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが続行する。また、図335(C)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図335(d)は図334に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3は、遊技者が最初にチャンスボタン136を押下した時点t1から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bは、スピーカ120から流れる「M2:キセキの宇宙」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t3で、スピーカ120では「M1:そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図335(D)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図336(a)は図334に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4は、遊技者が時点t1に続いてチャンスボタン136を押下した時点t2から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で選択演出表示領域800では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cは、スピーカ120から流れる「M3:君のカケラ」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t4で、スピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図336(A)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。
図336(b)は図334に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図334を用いて説明したように時点t5は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t5において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間のT秒間が経過するまでは演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t5では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図336(B)に示すように、時点t5で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図336(c)は図334に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点t5から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で選択演出表示領域800では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、スピーカ120から流れる「M4:メガ!ギガ!サマー!」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図336(C)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理((ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出A)と第三の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能であり、スピーカ120は、第二の演出(例えば、演出α)と第四の演出(例えば、演出β)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、第一の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第一の演出から第三の演出に少なくとも変更可能な第一の変更制御として、例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、第1副制御部400は、第二の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第二の演出から第四の演出に少なくとも変更可能な第二の変更制御として、例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、第一の変更制御は、第一の条件の成立があってから第一の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であり、第二の変更制御は、第二の条件の成立があってから第二の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であることを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出は、第一の時間が経過した後に第三の演出に変更され、第二の演出は、第二の時間が経過した後に第四の演出に変更されることから多彩な演出を行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
より具体的には、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
また、上記パチンコ機100において、第一の条件の成立時期は、第二の条件の成立時期と少なくとも一致することを特徴とする。上記パチンコ機100によれば、第一の条件と第二の条件の成立時期が重複するので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、複数の演出の変更条件がほぼ同じタイミングで成立しているのにもかかわらず、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
図337は、本実施形態による実施例3におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図337の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図337の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図337の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第二の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第三の演出に含まれるものとする)が開始される。一方、第二の演出手段では時点t1からT秒後の時点t3で演出αが終了して演出β(例えば、第四の演出に含まれるものとする)が開始される。このように本実施例では、チャンスボタン136の押下による演出の選択と同時(第一の時間がゼロ)に第一の演出手段では選択結果が反映されて第一の演出から第三の演出に切替えられ、チャンスボタン136の押下による演出の選択からT秒間の遅延時間(第二の時間がT秒)を経た時点で、選択された演出が第二の演出手段に反映され、第二の演出から第四の演出に切り替えられる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の遅延時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、第二の演出手段では演出βが続行される。時点t2からT秒後の時点t4で、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。本例では、遅延期間中に再度の演出選択の操作があった場合は、遅延期間が重複するようにしているが、先に開始した遅延期間が終了した後に、次の遅延期間が開始するようにしてもよい。
時刻t4からある時間が経過した時点t5で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t5で、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、第二の演出手段では演出βが続行される。時点t5からT秒後の時点t6で、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例において、第一の時間がゼロで、第二の時間のT秒と異なることを特徴とする。上記パチンコ機100によれば、第一の時間と第二の時間は異なるので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。さらに、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
図338および図339は、実施例3におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図338(a)〜(d)および図339(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図338(A)〜(D)および図339(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図338(a)は図337に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図338(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図338(b)は図337に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図337を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t1でチャンスボタン136を押下すると、時点t1で選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では演出αが続行される。
図338(c)は図337に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図337を用いて説明したように時点t2は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では即座に演出Bから演出Cに演出が変更される。時点t2で選択演出表示領域800では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。一方、第二の演出手段では、所定の遅延時間中であるので演出の変更が行われない。このため、図338(C)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図338(d)は図337に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3は、遊技者が最初にチャンスボタン136を押下した時点t1から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で選択演出表示領域800では演出Cが続行される。また、時点t3で、スピーカ120では「M1:そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図338(D)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図339(a)は図337に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4は、遊技者が時点t1に続いてチャンスボタン136を押下した時点t2から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で選択演出表示領域800では演出Cが続行している。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図339(A)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。
図339(b)は図337に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図337を用いて説明したように時点t5は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t5において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t5でチャンスボタン136を押下すると、時点t5で選択演出表示領域800では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。一方、第二の演出手段では演出γが続行される。
図339(c)は図337に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点t5から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で選択演出表示領域800には演出Dが続行している。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図339(C)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
なお、特図変動遊技の停止中はチャンスボタン136を押下しても演出の変更がされないようにしてもよい。例えば、特図変動遊技が終了して次の特図変動遊技が開始されるまでにチャンスボタン136が押下された場合は、選択操作を受け付けるようにしてもよいし、選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。デモ画面の実行中の場合も選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。また、選択結果が反映されるまでの期間に特図変動遊技が停止する状態が含まれる場合は選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。また、特図変動遊技の終了後に次の特図変動遊技が開始されるまでの間であって、保留がある場合にのみ選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。
また、特図変動中であっても特定の期間中(例えば、複数ある装飾図柄のうちの1つが停止表示された場合)は、選択操作の受付を行わないものにしてもよい。
また本実施例における遅延は、操作手段を操作してから受け付けられるまでの時間を含むものであってもよい。例えば、センサ検知から副制御部400に制御コマンドが送られるまでの時間も含むものであってもよい。
なお、これらの選択操作の結果の受付に関する変形例は、他の実施例についても適用可能である。
図340は、本実施形態による実施例4におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図340の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図340の上段のt0〜t5は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図340の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は所定の期間中は常時可能になっている。例えば、大当り遊技における第1ラウンド目は操作手段による演出選択が常時可能になるようにしてもよい。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Tより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4では、第二の演出手段では演出αが終了して演出δ(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
本実施例において、第一の演出手段は、選択した演出がすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してから待機時間が経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点t5は操作手段による演出選択ができる選択可能期間の終了時点を示している。例えば、大当り遊技の第1ラウンドは選択可能期間だが第2ラウンドは選択不可能期間とするような場合が含まれる。以下、時点t5が大当り遊技の第2ラウンドの開始時点である場合で説明する。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から第2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長い場合は、第二の演出手段では演出δが時点t4から時点t5まで実行され、さらに時点t5からの第2ラウンドでも実行される。第一の演出手段では時点t5から新たな演出D´が実行される。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより短い場合は第二の演出手段での演出は変更されない。
図341および図342は、実施例4におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図341(a)〜(d)および図342(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図341(A)〜(D)および図342(A)〜(D)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図341(a)は図340に示す時点t0より以前での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0より以前において特図変動遊技の結果が大当りで大当り遊技の開始演出が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では「大当り」表示が行われている。図341(A)に示すように、時点t0より以前において、スピーカ120からは大当り開始用BGM(バック・グラウンド・ミュージック)の曲810が流れる演出が実行されている。
図341(b)は図340に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において、例えば15R大当り遊技が開始された1R(第1ラウンド)目での演出を示している。装飾図柄表示装置208の右上領域にラウンド数が「1R」として表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域中央には選択演出が実行されている。演出選択用の選択画面が表示され、演出リストが表示される。例えば演出1として曲コードと曲タイトルを示す「M1:そこにあるかも知れない・・・」と、演出2として曲コードと曲タイトルを示す「M2:キセキの宇宙」と、演出3として曲コードと曲タイトルを示す「M3:君のカケラ」と、演出4として曲コードと曲タイトルを示す「M4:メガ!ギガ!サマー!」と、演出5として曲コードと曲タイトルを示す「M5:温泉ホルモン」とが表示領域の左上から右下に向けて順次表示される。さらに、左下にチャンスボタン136を模した画像とともに「曲を選択してね」というメッセージ(演出(例えば曲)の選択を促す報知であってもよい)と下向き矢印とで遊技者への説明画面が表示されている。選択画面および説明画面は、1R目の演出として表示される。なお、選択画面および説明画面は、図341(a)に示す状態や大当りラウンド中(1R目の演出から最終ラウンド(本実施例の場合、15R、16R、8R、2R)終了までの間)、例えばチャンスボタン136を遊技者が押下することにより表示されてもよい。
この状態において、選択画面上で現在選択されている演出は枠が太枠で表示されている。図341(b)に示すように時点t0では選択画面上で演出1が選択されている。また、本実施例では、チャンスボタン136を1回押すと選択された演出枠が1つ下方にずれるようにしている。本例では、時点t0で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Aが実行される。また、図341(B)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない」の曲810が流れる演出αが実行される。つまり、演出αは、演出Aと同時に実行される。なお、演出αは、演出Aが実行された後に実行されてもよく、演出Aが実行される前に実行されてもよい。
図341(c)は図340に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図340を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、大当り遊技の1Rが続行している。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t1でチャンスボタン136を押下すると、時点t1で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Bが実行される。一方、スピーカ120では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図341(C)に示すように、時点t1では演出αが続行される。
図341(d)は図340に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Cが実行される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間T(例えば、T=1秒とする)より短いため、図341(D)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図342(a)は図340に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。スピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t3で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Dが実行される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.5秒とする)は待機時間Tより短いため、図342(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図342(b)は図340に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4において、スピーカ120は曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図342(B)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。
図342(c)は図340に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t5は大当り遊技の第2ラウンドの開始時点を示している。装飾図柄表示装置208では、時点t5から新たな演出D´が実行される。時点t5で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となり、さらに太表示の演出枠に対して他の演出枠の表示コントラストが低下した演出D´が実行される。これにより、遊技者は曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の演奏を含む演出が確定したことを知ることができる。
時点t5から所定期間だけ演出D´が実行されると、図342(d)に示すように、「メガ!ギガ!サマー!」の曲に関連付けられた画像の演出が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、本例では、遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から第2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長いので時点t4から演出δが時点t5まで実行され、図342(C)、(D)に示すように、さらに時点t5からの第2ラウンドでも演出δが実行される。演出δは、時点t5でそれ以前からの続きで曲が流れるようにしてもよいし、時点t5から改めて曲の最初から始まるようにしてもよい。また、演出D´は、演出Dの実行が確定されたことを示す報知(または表示)であってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備え、遊技者が操作可能な操作手段として、例えばチャンスボタン136を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出α)と第二の演出(例えば、演出δ)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、所定の条件の成立があった場合に、第一の演出から第二の演出に少なくとも変更可能な変更制御として、例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、所定の条件は、第一の演出の実行中に遊技者が操作手段を操作し、且つ、当該操作があってから所定の待機時間(例えば、1秒)が経過したことにより少なくとも成立することを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段では、選択された演出がすぐに反映され、第二の演出手段では、選択してからT秒経過しないと選択された演出が反映されない。つまり、選択してから所定期間が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、選択後即座に選択した演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
図343は、本実施形態による実施例5におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図343の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図343の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図343の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。
時点t2は、時点t1からある時間が経過して、第一の演出手段において演出Bに加えてさらに演出Lが開始された時点を示している。演出Lは遊技者に操作手段の操作(チャンスボタン136の押下)を促す演出が含まれている。演出Lで使用される操作手段は演出選択で用いられる操作手段と同じである。操作手段では演出Lが開始されたことを条件として時点t2で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。つまり、操作手段(例えば、チャンスボタン136)を使う演出Lにおける操作手段の操作受付有効期間は選択演出の選択不可能期間となる。ここでの選択不可能期間は、操作手段の受付結果の反映を選択演出よりも演出Lに優先するために行っている規制期間である。実施例1での選択不可能期間とは意味が異なる。選択不可能期間は所定のT秒間である。選択不可能期間中の例えば時点t3で遊技者がチャンスボタンの136を押下すると、当該押下は演出Lに対して有効になり、第一および第二の演出手段に対する演出の選択とはならないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。なお、操作受付有効期間中に操作手段が操作された直後から選択可能期間にしてもよい。例えば、時点t3〜時点t4の間も選択可能期間にしてもよい。また、第二の演出手段は、操作受付有効期間中に選択操作をされた場合に、上記実施例2〜4と同様にある期間後に操作結果が反映されるようにしてもよい。
所定のT秒間が経過して選択不可能期間が終了すると操作手段は再び選択可能期間に入る。選択可能期間中の時点t4で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t5で演出Lが終了する。時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、選択演出とは別の演出Lが開始してからT秒間は、選択手段の操作結果が受け付けられない(無効となる)ので、遊技者は演出の選択を行うことができない。遊技者に対して一定期間は演出Lに集中させることができ、興趣の向上が図れる場合がある。
図344〜図347は、実施例5におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図344〜図347の(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図344〜図347の(A)〜(D)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図344(a)は図343に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図344(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図344(b)は図343に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図343を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図344(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図344(c)は図343に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図343を用いて説明したように時点t2は、時点t1からある時間が経過して、装飾図柄表示装置208において演出Bに加えてさらに演出Lが開始された時点である。図344(c)に示すように、演出Lは、例えば左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cを一部隠すように画像が表示される。当該画像は、例えば左側に武士を示すキャラクタ画像903と、その右隣りにチャンスボタン136と当該ボタンの操作受付期間を示すインジケータとを模した説明画像901とを有する。操作受付期間を示す表示はゲージ以外であってもよく、たとえば数値表示、キャラクタなどの画像の個数での表示などであってもよい。チャンスボタン136は演出Lで使用される操作手段と演出選択で用いられる操作手段で共用される。図344(C)に示すように、スピーカ120では演出βが続行されている。
図344(d)は演出Lの実行途中の状態を例示している。説明画像901中のインジケータの黒棒が短くなり、操作受付期間が短くなってきていることが示されている。特図変動遊技は続行しており、選択演出表示領域800では演出Bが続行している。図344(D)に示すように、スピーカ120では演出βが続行している。
図345(a)は図343に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図343を用いて説明したように時点t3は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3は選択不可能期間中なのでチャンスボタン136の押下は受け付けられず、選択演出表示領域800では、M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが続行している。一方、演出Lは操作受付期間中なのでチャンスボタン136の押下が受け付けられて説明画像901には、「チャンス?」の文字が表示される演出が実行される。図345(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが続行している。
図345(b)は図343に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図343を用いて説明したように時点t4は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4は演出Lでの操作受付期間が既に終了して選択可能期間中なので、チャンスボタン136の押下により、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して、「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図345(B)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。一方、演出Lは当該特図変動遊技の結果の予告報知を行う演出が行われる。予告報知は所定の信頼度に基づいて決定された態様で報知を行う。本例では説明画像901とキャラクタ画像903の下段に例えば右側に姫を示すキャラクタ画像905と、その左隣りに「がんばって!!」の文字が表示される演出が行われる。説明画像901、907、キャラクタ画像903、905により左中装飾図柄表示領域208a、208bの全部と右装飾図柄表示領域208cの一部を隠している状態となっている。一方で選択演出表示領域は隠していない。なお、選択演出表示領域の一部、または全部を演出L(説明画像901、907、キャラクタ画像903、905)により隠してもよい。
図345(c)は図343に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図343を用いて説明したように時点t5で演出Lが終了してキャラクタ画像903、905および説明画像901、907が表示領域から消えて、特図変動遊技が続行している状態が視認される。選択演出表示領域800では演出Cが続行されている。また、図345(C)に示すように演出γが続行される。
なお、演出Lの実行開始(t2)からT秒間の間に操作手段を操作しなかった場合は、図345(c)と同様にキャラクタ画像903、905および説明画像901、907が表示領域から消えるようにしてもよい。また、図345(a)と同様にキャラクタ画像903と説明画像901を表示するようにしてもよく、図345(b)と同様にキャラクタ画像903、905および説明画像901、907を表示するようにしてもよい。
また、説明画像は、当該変動の信頼度を示唆する演出(報知、表示)であってもよく、当該変動の次以降の変動の信頼度を示唆する先読み演出(報知、表示)であってもよい。
図345(d)は図343に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が停止表示されている。図343を用いて説明したように時点t6で遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、「M4:メガ!ギガ!サマー!」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図345(D)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
図346(a)は図343に示す時点t7での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t7において特図変動遊技が引き続き実行されており、左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾5の図柄が表示され、右装飾図柄表示領域208cは装飾0の図柄が表示されて、それらが揺れ変動をしている。選択演出表示領域800では、時点t7で演出Dが続行されている。また、図346(A)に示すように、スピーカ120では演出δが続行されている。なお、揺れ変動時は、選択選出が変更できないようにしてもよい。また、選択演出を変更可能にしてもよい。この場合、両方が変更できるようにしてもよく、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できて、他方(第二の演出手段での演出)の変更は遅れて行われるようにしてもよい。
図346(b)は図343に示す時点t7以降での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t7以降において特図変動遊技の図柄変動停止表示がされて、左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾5の図柄が停止表示され、右装飾図柄表示領域208cは装飾0の図柄が停止表示されて特図変動遊技にはずれたことが報知される。選択演出表示領域800では、時点t7以降も演出Dが続行されている。また、図346(B)に示すように、スピーカ120では演出δが続行されている。なお、図柄確定時は、選択した演出が行われないようにしてもよく、例えば、無音状態になるようにしてもよい。
図346(c)は図343に示す時点t7での装飾図柄表示装置208で行われる演出の他の例を示している。時点t7において特図変動遊技が引き続き実行されており、左右装飾図柄表示領域208a、208cに装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bはいまだ変動しているリーチ状態である。選択演出表示領域800では、時点t7で演出Dが続行されている。また、図346(C)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMを流すリーチ演出が開始される。左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示された後にリーチ用BGMが開始される。なお、リーチ中は、選択選出が変更できないようにしてもよい。また、選択演出を変更可能にしてもよい。変更できた場合であっても、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できたことを報知し、他方(第二の演出手段での演出)は報知しない(例えばリーチ用BGMを流すため、変更したBGMを聞こえないようにする)ようにしてもよい。また、両方が変更できるようにしてもよく、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できて、他方(第二の演出手段での演出)の変更は遅れて行われるようにしてもよい。なお、左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示される前にリーチ用BGMが開始されてもよく、左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示されると同時にリーチ用BGMが開始されてもよい。
図346(d)は図346(c)に引き続いて、図343に示す時点t7以降での装飾図柄表示装置208で行われるスーパーリーチ演出を示している。スーパーリーチ演出では、装飾図柄変動表示は表示領域の右上の比較的小さい表示領域911内に表示される。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。装飾図柄表示装置208の中央の大領域ではスーパーリーチ演出用画像913が表示される。また、図346(D)に示すように、スピーカ120では演出δは終了してスーパーリーチ用BGMが開始される。装飾図柄表示装置208でスーパーリーチ演出用画像913が表示された後に、スーパーリーチ用BGMが開始される。なお、スーパーリーチ中は、選択演出を行わないようにしてもよい。この場合に、選択操作をした結果は反映されていてもよい。なお、リーチ中と同様の処理を行ってもよい。なお、少なくとも図柄変動中は不図示の第四図柄が装飾図柄表示装置208に表示されているようにしてもよい。なお、装飾図柄表示装置でスーパーリーチ演出用画像913が表示される前に、スーパーリーチ用BGMが開始されてもよく、装飾図柄表示装置でスーパーリーチ演出用画像913が表示されると同時に、スーパーリーチ用BGMが開始されてもよい。
図347(a)は図346(c)あるいは図346(d)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技でのリーチ演出またはスーパーリーチ演出でのはずれ演出を示している。左右装飾図柄表示領域208a、208cには装飾2の図柄が揺れ表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾3の図柄が揺れ表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図347(A)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMやスーパーリーチ用BGMは終了して無音状態となっている(図中、無音820として示している)。中装飾図柄表示領域が揺れ表示された後に、無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が停止表示された後に、無音状態となっている。なお、中装飾図柄表示領域が揺れ表示される前に、無音状態となってもよく、中装飾図柄表示領域が揺れ表示されると同時に、無音状態となってもよい。
図347(b)は図347(a)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技の結果としてはずれの確定表示をしている状態を示している。左右装飾図柄表示領域208a、208cには装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾3の図柄が停止表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図347(B)に示すように、スピーカ120では無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が揺れ表示された後に、無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が停止表示された後に、無音状態となっている。なお、中装飾図柄表示領域が揺れ表示される前に、無音状態となってもよく、中装飾図柄表示領域が揺れ表示されると同時に、無音状態となってもよい。
図347(c)は図346(c)あるいは図346(d)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技でのリーチ演出またはスーパーリーチ演出での大当り演出を示している。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには装飾2の図柄が揺れ表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図347(C)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMやスーパーリーチ用BGMは終了して無音状態となっている(図中、無音820として示している)。
図347(d)は図347(c)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技の結果として大当りの確定表示をしている状態を示している。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾2の図柄が停止表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図347(D)に示すように、スピーカ120では無音状態となっている。なお、図347(a)〜(d)に示す状態のいても選択演出表示領域800が表示されていてもよい。
図348は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の遊技盤200を示している。図316に示す遊技盤200は1つの液晶表示装置だけを有し、当該液晶表示装置が装飾図柄表示装置208として機能しているのに対し、図348に示す本実施例の遊技盤200は、複数の液晶が設けられている点に特徴を有している。図348に示す遊技盤200は、第一の液晶表示装置(メイン液晶表示装置)が装飾図柄表示装置208として機能し、第二の液晶表示装置(サブ液晶表示装置)が演出表示装置915として機能するようになっている。演出表示装置915は、装飾図柄表示装置208の上方に配置されている。なお、本例では第一の液晶表示装置の方が第二の液晶表示装置より大きいが、液晶表示領域の大きさは同じであってもよく、また逆であってもよい。例えば、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄表示、第四図柄、選択演出を含む種々の演出、エラー表示等を行い、演出表示装置915では、保留表示や選択演出を含む種々の演出を行う。なお、装飾図柄表示装置208で保留表示を行ってもよく、演出表示装置915で装飾図柄、第四図柄、エラー表示等を行うようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208での演出と演出表示装置915での演出を連動させるようにしてもよい。また、演出表示装置915は演出可動体224に設けられており、演出可動体224の動作が装飾図柄表示装置208での演出や演出表示装置915での演出と連動するようにしてもよい。なお、装飾図柄表示装置208が演出可動体224に設けられていてもよい。
図348に示す遊技盤200の右上方には文字列「八代」を模した形状のランプ940が配置されている。ランプ940は図317に示す各種ランプ418に含まれて、第1副制御部400による制御に基づいて、例えば、現在の背景モードに合わせて色を変えることができるようになっている。
図349は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の操作手段700を示している。図349は、操作手段700を上方から見た外観を示している。操作手段700は、操作部702を有している。操作部702は、チャンスボタン136、設定操作部139、操作部装飾部材720、チャンスボタンランプ138(図314参照)、球抜ボタン130、およびチャンスボタンの検出部(押下検出センサ)724(図317参照)を有している。
チャンスボタン136は、チャンスボタンキャップ704とチャンスボタン装飾部材706を有している。チャンスボタンキャップ704は、例えば透明樹脂材料で形成され、上面が塞がれた中空円柱形状を有している。チャンスボタン704の上面は、上方に膨らんだ曲面形状に形成されている。チャンスボタンキャップ704は透明樹脂材料により形成されているので、遊技者はチャンスボタンキャップ704の下方に配置されているチャンスボタンランプ138から射出される光を視認することができる。チャンスボタン装飾部材706は回転するようになっている。
チャンスボタン136内には、チャンスボタン136の駆動部(図317参照)708が配置されている。駆動部708は、第2副制御部500に接続された振動モータを制御する。これにより遊技者は、チャンスボタンキャップ704が振動しているのを感じ取ることができる。
図349に示すように、チャンスボタン136は、操作部装飾部材720内の左よりに配置されている。チャンスボタン136の右側には設定操作部139が配置されている。設定操作部139は、遊技者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタン139aと、確定ボタン139aの後方に位置する上ボタン139bと、確定ボタン139aの前方に位置する下ボタン139cと、確定ボタン139aの右方に位置する右ボタン139dと、確定ボタン139aの左方に位置する左ボタン139eと、右ボタン139dのさらに右方に位置するキャンセル(クリア)ボタン139fとを備えている。また設定操作部136は、各ボタン139b〜139fのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部139は、各ボタン139b〜139fおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。遊技者は、各ボタン139b〜139fを操作して遊技者の固有識別情報を入力し、自己の遊技者情報等を外部サーバーに蓄積することができる。
図349に示すように、操作部ベース722の設定操作部139の右方には、球抜ボタン130が取付けられている。操作部装飾部材720に設けられた所定形状の開口部から球抜きボタンの上面が露出するようになっている。これにより、遊技者は、球抜ボタン130を押して上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させることができる。
本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタンランプ138が発光状態になるとチャンスボタン136は発光状態になる。また、不図示の電動機の作動によりチャンボタン装飾部材706が回転している状態になると、チャンスボタン136が回転状態になる。また、チャンスボタン136の駆動部708の振動モータの作動によりチャンスボタンキャップ704が振動している状態になるとチャンスボタン136が振動状態になる。
図350は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図350の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図350の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図350の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図350の下段は、第三の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含んでいる。第三の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
時点t1からある時間が経過した時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t2からある時間が経過した時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t5からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。時点t6では、第一の操作手段のチャンスボタン136が押下されているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Zが続行される。
時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの第三の演出手段では演出Zが続行する。
このように本実施例では、第二の操作手段に対応する第三の演出手段で、周期的(T秒毎)に選択結果が反映される。T秒間の間に選択操作があった場合は、次の演出開始可能タイミングで反映される。
図351〜図353は、実施例6におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示している。図351、図352の(a)〜(c)および図353の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図351、図352の(A)〜(C)および図353の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図351(a)は図350に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図351(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図351(b)は図350に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t0からある時間が経過した時点t1では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、第二の演出手段のスピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図351(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図351(c)は図350に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t1からある時間が経過した時点t2では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t2で、第二の演出手段のスピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図351(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図352(a)は図350に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t2からある時間が経過した時点t3では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図352(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810の演奏が続行する。
図352(b)は図350に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図352(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図352(c)は図350に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t5は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t5からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。本例では、変動開始と同時に演出Z(「姫モード」)が表示される。なお、変動開始する前に演出Zが開始されてもよい。また、変動開始と同時に演出Zが開始されてもよい。なお、変動開始前は演出Zが開始されるものでなくてもよい。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Cが続行され、また、図352(C)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図353(a)は図350に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t5からある時間が経過した時点t6では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t6で、第二の演出手段のスピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図353(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。時点t6では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行される。
図353(b)は図350に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t7で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Cが続行している。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行する。また、図353(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図354は、本実施形態による実施例7におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図354の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図354の上段のt0〜t10は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図354の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図354の下段は、第三の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含んでいる。第三の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t10以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタンのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t10以降まで選択可能期間が継続する。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
また、第二の演出手段におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Taより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t1からある時間が経過した時点t2では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Taより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t2からある時間が経過した時点t3では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出αが続行される。
時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内にチャンスボタン136の押下はなく、時点t3から次のチャンスボタン136の押下までは時間T3(>Ta)が経過した時点t8となるので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
時点t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t6では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t7は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t7からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t7では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間より後の時点t8で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Dが終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t8では演出δが続行される。時刻t7からある時間が経過した時点t8では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Zが続行される。
時点t9は、時点t7で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t7で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が0回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Zから0番目の演出(つまり、演出Z)を選択する。従って、時点t9からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t9では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Eが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t8から待機時間Ta秒が経過した時点t10において、時点t8から時点t10までの期間内にチャンスボタン136の押下はなく、時点t8から次のチャンスボタン136の押下までは時間T4(>Ta)が経過した時点となるので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eが続行される。
図355〜図358は、実施例7におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示している。図355〜図357の(a)〜(c)および図358の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図355〜図357の(A)〜(C)および図358の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図355(a)は図354に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図355(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図355(b)は図354に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。図354を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、特図変動遊技が続行している。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図355(B)に示すように、時点t1では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図355(c)は図354に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図355(C)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間Ta(=1秒)がセットされる。
図356(a)は図354に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.8秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図356(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。また、時点t3では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間Ta(=1秒)がセットされる。
図356(b)は図354に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが続行する。また、図356(B)に示すように、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行されている。
図356(c)は図354に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t4からある時間が経過した時点t5では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内に第一の操作手段のチャンスボタン136の押下はないので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。図356(C)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。また、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。
図357(a)は図354に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t6では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t6で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t6では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t6で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが続行する。また、図357(A)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行されている。
図357(b)は図354に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t7は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t7からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。本例では、変動開始と同時に演出Z(「姫モード」)が表示される。なお、変動開始する前に演出Zが開始されてもよい。また、変動開始と同時に演出Zが開始されてもよい。なお、変動開始前は演出Zが開始されるものでなくてもよい。時点t7では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行され、また、図357(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図357(c)は図354に示す時点t8での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t8では時点t0で開始した特図変動遊技が継続している。時点t8で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t8で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが終了して「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが開始される。演出Eにおける「M5:温泉ホルモン」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図357(C)に示すように、時点t8では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行される。時点t8では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行される。
図358(a)は図354に示す時点t9での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t9は、時点t7で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t9は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾3−装飾9−装飾8が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t9では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Eが続行される。時点t7から時点t9までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t9からの演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行する。また、図358(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図358(b)は図354に示す時点t10での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t9からある時間が経過した時点t10では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t8から待機時間Ta秒が経過した時点t10において、時点t8から時点t10までの期間内に第一の操作手段のチャンスボタン136の押下はないので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。図358(B)に示すように、スピーカ120からは曲名が「温泉ホルモン」の曲810が流れる演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eが続行される。また、第三の演出手段では演出Z(姫モード)が続行する。
図359は、本実施形態による実施例8におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図359の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図359の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図359の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図359の下段は、第三の演出手段と第四の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含み、第四の演出手段はランプ940を含んでいる。第三および第四の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。時点t0で第四の演出手段は演出χを実行中であるか時点t0から演出χを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行され、第四の演出手段では演出χが続行される。
時点t1からある時間が経過した時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t2からある時間が経過した時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。一方、第四の演出手段では演出χが終了して演出ψが開始される。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。一方、第四の演出手段では演出ψが終了して演出ωが開始される。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t5からは第三の演出手段から演出Zが実行される。一方、第四の演出手段では演出ωが終了して演出ω´が開始される。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。時点t6では、第一の操作手段のチャンスボタン136が押下されているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。よって、第三の演出手段では演出Zが続行され、第四の演出手段では演出ω´が続行される。
時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの第三の演出手段では演出Zが続行され、第四の演出手段では演出ω´が続行される。
このように本実施例では、第二の操作手段に対応する第三の演出手段で、周期的(T秒毎)に選択結果が反映される。T秒間の間に選択操作があった場合は、次の演出開始可能タイミングで反映される。第二の操作手段に対応する第四の演出手段では、操作結果が即座に反映されるようになっている。
図360〜図362は、実施例8におけるパチンコ機100の第一〜第四の演出手段で実行される選択演出を示している。図360、図361の(a)〜(c)および図362の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図360、図361の(A)〜(C)および図362の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120と第四の演出手段に含まれるランプ940を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図360(a)は図359に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出Aはスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図360(A)に示すように、時点t0において、第二の演出手段のスピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。また、第四の演出手段のランプ940では演出X(吉宗モード)に対応した色のLEDが発光して「八代」の文字が視認される演出χが実行されている。
図360(b)は図359に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t0からある時間が経過した時点t1では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、第二の演出手段のスピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図360(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。よって、第三の演出手段の演出表示装置915では演出Xが続行される。図360(B)に示すように、第四の演出手段では演出χが続行される。
図360(c)は図359に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t1からある時間が経過した時点t2では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t2で、第二の演出手段のスピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図360(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Xが続行される。また、図360(C)に示すように、第四の演出手段では演出χが続行される。
図361(a)は図359に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t2からある時間が経過した時点t3では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。なお、演出表示装置915には「次変動から爺モード」という表示とともに「爺」のキャラクタ画像が表示される。一方、図361(A)に示すように、第四の演出手段のランプ940では設定操作部139での操作が即座に反映されて、演出χが終了して演出ψが開始される。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図361(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810の演奏が続行する。
図361(b)は図359に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。なお、演出表示装置915には「次変動から姫モード」という表示とともに「姫」のキャラクタ画像が表示される。一方、図361(B)に示すように、第四の演出手段のランプ940では設定操作部139での操作が即座に反映されて、演出ψが終了して演出ωが開始される。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図361(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図361(c)は図359に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t5は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t5からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。また、図361(C)に示すように、第四の演出手段のランプ940では演出ωが終了して演出ω´が開始される。演出ω´では「姫モード」の演出Zに対応した色のLEDが発光して「八代」の文字が視認される。本例では、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光した後(予め決められた輝度で発光する状態になった後)に、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了する。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Cが続行され、また、図361(C)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。なお、ランプ940の発光と演出Zの表示は、同時に開始されてもよく、ランプ940の発光が開始された後に演出Zの表示が開始されてもよく、演出Zの表示が開始された後にランプ940の発光が開始されてもよい。また、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光すると同時に、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了してもよく、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了した後に、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光するようにしてもよい。
図362(a)は図359に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t5からある時間が経過した時点t6では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t6で、第二の演出手段のスピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図362(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。時点t6では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では「姫モード」の演出Zが続行される。また、図362(A)に示すように、第四の演出手段のランプ940では演出ω´が続行される。
図362(b)は図359に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾3−装飾9−装飾8が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t7で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Cが続行している。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの演出表示装置915では演出Zが続行する。また、図362(B)に示すように、第三の演出手段のスピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行し、第四の演出手段のランプ940では演出ω´が続行される。なお、第四の演出手段のランプ940も演出表示装置915と同様に、次の特図変動遊技が開始する場合に選択された演出が実行されるものであってもよい。
図363は、本実施形態による実施例9におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図363の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図363の上段のt0〜t9は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図363の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第一の操作手段による演出選択が行われる。図363の下段は、第二の操作手段に基づく第一の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。このように本例では、第一の演出手段は第一の操作手段と第二の操作手段とで選択演出が実行されて、2種類の演出が同時に進行する。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者による設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t9以降まで選択可能期間が継続する。また、時点t0で第一の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始している。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t9以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、第二の演出手段では時点t1で演出αが続行される。時点t1では、第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかが押下されているが、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Bが開始されるとともに演出Xが続行される。
また、第二の演出手段におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Taより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t1からある時間が経過した時点t2では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Cが開始されるとともに演出Xが続行される。
さらに、時点t2での設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下により、先のボタン139a〜139eのいずれかの押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Taより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t2からある時間が経過した時点t3では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Dが開始されるとともに演出Xが続行される。
さらに、時点t3での設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下により、先のボタン139a〜139eいずれかの押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Xが終了して演出X´が開始する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出X´の開始とともに演出Dが続行され、第二の演出手段では演出αが続行される。
時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれの押下もなく、時点t3から次に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかが押下されるのは時間T3(>Ta)が経過した時点t7となるので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dと演出X´が続行される。
時点t6は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。また、第二の操作手段に関係する第一の演出手段での演出は、所定の確率で特図変動遊技の開始に伴い演出の変更が行われるようになっている。第一の演出手段では、時点t6で演出X´が終了して演出Yが開始する。よって、第一の演出手段では演出Yの開始とともに演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間の後の時点t7で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Dが終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t7では演出δが続行される。時点t7では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第一の演出手段では演出Eの開始とともに演出Yが続行される。
時点t8は、時点t6で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。第二の操作手段に関係する第一の演出手段での演出は、所定の確率で特図変動遊技の開始に伴い演出の変更が行われるが、この例では第一の演出手段では、時点t8で演出Yは変更されずに続行している。よって、第一の演出手段では演出Yとともに演出Eが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t7から待機時間Ta秒が経過した時点t9において、時点t7から時点t9までの期間内に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれの押下もなく、時点t7から次の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下までは時間T4(>Ta)が経過した時点となるので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eと演出Yが続行される。このように本実施例では、実施例7における第三の演出手段を第一の演出手段に変更した場合を示しており、第一の演出手段に複数の選択演出が表示される例を示している。なお、演出が切り替わるタイミングは、変動開始時であってもよい。また、演出が切り替わるタイミングは、図柄停止(装飾図柄が停止し、ゆれ変動となっているときや特図表示装置の図柄が停止したときなど)や、大当り開始時(表示領域に大当りと表示されたときや、ラウンドランプが点灯したときなど)、大当り終了時(表示領域で大当り終了演出が表示されているときや、ラウンドランプが消灯したときなど)、演出Xが開始してから所定時間(たとえば10秒)経過したときであってもよい。
図364は、実施例9におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図364の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図364の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。図364の(a)と(A)、(b)と(B)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図364(a)は図363に示す時点t3と時点t4との間における装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図364(A)は図363に示す時点t3と時点t4との間におけるスピーカ120で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208の中央では特図変動遊技による装飾図柄変動遊技が実行されている。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄が変動表示(図中、矢印で示す)されている。装飾図柄表示装置208の表示領域内の右下側には選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800ではスピーカ120から出力可能な曲の曲コードと曲名を表示する演出が行われる。時点t3と時点t4との間の時点では、選択演出表示領域800では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列が表示される演出Dが実行されている。選択演出表示領域800の下方には「方向キーでBGMを変更」という文字列955が表示されて演出Dを他の演出に変更できることを報知している。方向キーは第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかのことである。装飾図柄表示装置208の表示領域内の左下側には演出表示領域950が設けられている。演出表示領域950には「吉宗モード」の文字と当該文字の下に「殿様」のキャラクタ画像が表示された演出Xが実行されている。演出表示領域950の下方には「チャンスボタンでモード変更」という文字列が表示されて演出Xを他の演出に変更できることを報知している。図364(A)は、スピーカ120では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」という曲810が流れる演出αが実行されていることを示している。
図364(b)は図363に示す時点t4と時点t5との間における装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図364(B)は図363に示す時点t4と時点t5との間におけるスピーカ120で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208の中央では特図変動遊技による装飾図柄変動遊技が実行されている。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄が変動表示(図中、矢印で示す)されている。時点t4と時点t5との間の時点では、選択演出表示領域800では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列が表示される演出Dが実行されている。選択演出表示領域800の下方には「方向キーでBGMを変更」という文字列955が表示されて演出Dを他の演出に変更できることを報知している。演出表示領域950には「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字と当該文字の下に「爺」のキャラクタ画像が表示された演出X´が実行されている。本例では、「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字と「爺」のキャラクタ画像は、同時に表示される。なお、「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字が表示された後に「爺」のキャラクタ画像が表示されてもよく、その逆でもよい。演出表示領域950の下方には「チャンスボタンでモード変更」という文字列が表示されて演出X´を他の演出に変更できることを報知している。図364(B)は、スピーカ120では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」という曲810が流れる演出αが実行されていることを示している。
図365は、本実施形態による実施例10におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図365の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図365の上段のt0〜t4は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図365の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で演出手段は一方の演出(第一の演出)Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、さらに演出手段は他方の演出(第二の演出)αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は所定の期間中(t0〜t4)は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、演出手段では時点t1で一方の演出Aが終了して演出Bが開始される。他方の演出は遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出Bの開始とともに演出αが続行される。
また、T秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、一方の演出Bが終了して演出Cが開始される。時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で演出手段では他方の演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
時点t2から待機時間T秒が経過した時点t3では、演出手段では一方の演出Cが続行されるとともに他方の演出αが終了して演出γが開始される。
本実施例は、実施例4で説明した選択演出に対し、1つの演出手段で複数の選択演出を行っている点に特徴を有している。また、本実施例においても、一方の演出は、選択した演出がすぐに反映され、他方の演出は、選択してから待機時間が経過しないと開始されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、他方の演出では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点t4は操作手段による演出選択ができる選択可能期間の終了時点を示している。例えば、時点t0から時点t4までの特図変動遊技では選択可能期間だが時点t4からの特図変動遊技では選択不可能期間とするような場合が含まれる。以下、時点t4が特図変動遊技の開始時点であり当該特図変動遊技中は選択不可能期間である場合で説明する。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t2から時点t4までの時間T2が、時点t2からの待機時間Tより長い場合は、演出手段では他方の演出γが時点t3から時点t4まで実行され、さらに時点t4からの特図変動遊技でも実行される。時点t4から一方の演出は新たな演出C´が開始される。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t2から次の特図変動遊技の開始時点t4までの時間T2が、時点t2からの待機時間Tより短い場合は他方の演出は変更されない。
図366は、実施例10におけるパチンコ機100の演出手段で実行される選択演出を示している。図366(a)〜(d)は、演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図366(a)〜(d)を通して、装飾図柄表示装置208には、特図変動遊技の結果として左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されている。本例では、図柄変動中と図柄停止中に少なくとも選択演出が実行可能である。なお、図柄変動中のみ選択演出が実行可能であってもよく、図柄停止中のみ選択演出が実行可能である。
図366(a)は、図365に示す時点t0から時点t1の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Aが実行されている。演出Aでは、表示領域の背景全面を使って「殿様」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが実行されている。演出αでは、表示領域右上角に横長長方形のモード表示領域960が画定され、モード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図366(b)は、図365に示す時点t1から時点t2の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Bが実行されている。演出Bでは、表示領域の背景全面を使って「爺」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが続行しておりモード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図366(c)は、図365に示す時点t2から時点t3の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Cが実行されている。演出Cでは、表示領域の背景全面を使って「姫」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが続行しておりモード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図366(d)は、図365に示す時点t3から時点t4の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Cが続行して表示領域の背景全面を使って「姫」のキャラクタ画像965が表示されている。また、他方の演出として演出αが終了して演出γが実行されている。演出γでは、モード表示領域960内に「姫モード」の文字列が表示される。
図367は、本実施形態による実施例4の変形例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図367の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図367の上段のt0〜t5、tv〜tyは種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図367の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。演出選択は所定の期間中は常時可能になっている。本例では、全期間において演出選択が常時可能になっているが、例えば、大当り遊技の例えば1ラウンド目だけに演出選択を可能にしたり、所定の特図変動遊技中だけに演出選択を常時可能にしてもよい。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Tより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4では、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
本実施例において、第一の演出手段は、選択した演出がすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してから待機時間が経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点tvは特図変動遊技における装飾図柄が停止表示した時点である。時点t5は時点tvから所定のTa秒間経過した時点である。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長い場合は、第二の演出手段では演出δが時点t4から時点t5まで実行される。第二の演出手段では時点t5から一定期間演出が停止される。第二の演出手段がスピーカ120である場合は無音状態となる。なお、制御的には音を出すコマンドが主制御部300から第1副制御400に出力されている場合もある。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより短い場合は第二の演出手段での演出αは変更されない。
時点twは時点tvからTb(>Ta)秒間が経過した時点である。時点twから第一の演出手段では演出Dが終了して演出D´が開始される。演出D´は例えばデモンストレーション用画面(デモ画面)である。時点twからある時間経過した時点txで遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出D´が終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では演出の停止状態が継続する。
時点txからある時間経過した時点tyは、特図変動遊技の開始時点である。時点txから時点tyまでの期間TcがTc≧Tである場合は、時点tyから第二の演出手段で演出εが開始する。期間TcがTc<Tである場合は、時点tyから第二の演出手段で演出δが開始する。
図368〜図370は、変形例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図368、図369の(a)〜(d)および図370(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図368、図369の(A)〜(D)および図370(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図368(a)は図367に示す時点t0より以前に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0以前において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左装飾図柄表示領域208aに装飾2が揺れ変動表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が揺れ変動表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が揺れ変動表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図368(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図368(b)は図367に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技中であり、左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止状態で表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止状態で表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止状態で表示されている。選択演出表示領域800では演出Aが続行されている。図368(B)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは演出αが続行されている。
図368(c)は図367に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t1において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。時点t1で遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われると、第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の選択演出表示用域800では演出Aが終了して、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では、図368(C)に示すように、スピーカ120からは演出αが続行されている。
図368(d)は図367に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。第二の演出手段のスピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で装飾図柄表示装置208の選択演出表示領域800では演出Bが終了して、「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間T(例えば、T=1秒とする)より短いため、図368(D)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図369(a)は図367に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。スピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t3で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが実行される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.5秒とする)は待機時間Tより短いため、図369(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図369(b)は図367に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技中であり、左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止状態で表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止状態で表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止状態で表示されている。時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4において、スピーカ120は曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図369(B)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。
図367に示す時点tvは特図変動遊技における装飾図柄が停止表示した時点である。時点t5は時点tvから所定のTa秒間経過した時点である。図369(c)は図367に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。また、図369(C)に示すように、スピーカ120では時点t5から演出が停止されて無音状態となる。なお、特図変動停止からTa秒経過すると、スピーカ12を無音状態にするだけでなく、別のBGMを流すようにしてもよい。また、無音にする場合も音量を徐々に下げていくようにしてもよく、音量を一気に下げるようにしてもよい。
図369(d)は図367に示す時点twでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点twは時点tvからTb(>Ta)秒間が経過した時点である。装飾図柄表示装置208では、時点twから演出Dが終了して演出D´が開始される。演出D´は「吉宗」の文字を含むデモ画面による演出を含んでいる。また、図369(D)に示すように、スピーカ120では時点twで無音状態が維持されている。
図370(a)は図367に示す時点txでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点txでは、時点tw以降であってスピーカ120での演出が無音状態となっている。この時点txのデモ画面表示中に遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、デモ画面が消えて、特図変動遊技での左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止表示され、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止表示される画像が表示される。また、選択演出表示用域800が再表示されて、「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが開始される。一方、第二の演出手段のスピーカ120では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点txでは、図370(A)に示すように、スピーカ120は無音状態を維持する。このように本例では、デモ画面表示中に選択操作をした場合、デモ表示をキャンセルし、図柄表示画面を表示させるようにしているが、デモ画面をある期間表示した後に、図柄表示画面を表示するようにしてもよい。また、デモ画面表示中は選択操作ができないようにしてもよい。
図370(b)は図367に示す時点tyでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点tyは、時点txからTc秒だけ時間経過して特図変動遊技が開始された時点である。選択演出表示用域800では「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが続行される。一方、スピーカ120では、時点txから時点tyまでの期間Tcが待機時間Tに対してTc≧Tである場合は、図370(B)に示すように、無音状態を終了して、時点tyから曲名が「温泉ホルモン」の曲810が流れる演出εが開始される。
図370(c)も図367に示す時点tyでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。選択演出表示用域800では「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが続行される。一方、スピーカ120では、時点txから時点tyまでの期間Tcが待機時間Tに対してTc<Tである場合は、図370(C)に示すように、無音状態を終了して、時点tyから曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
図371は、本実施形態による実施例4の変形例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図371の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図371の上段のt0〜t5は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図371の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
本変形例は、実施例4に示す動作とともに、パチンコ機100が何らかのエラー状態を生じている場合に第一および第二の演出手段にエラー表示をさせる点に特徴を有している。このため、図371に示す時間的動作のうちエラー表示以外は実施例4の図340に示す時間的動作と同一であるので、当該同一の動作についての説明は省略する。図371に示すように、時点t0と時点t1の間のある時点でパチンコ機100にエラー状態が生じると第一の演出手段では選択演出とともにエラー表示が行われる。エラー表示はエラー状態がなくなる時点t5以降の時点まで行われる。また、図371に示すように、第一の演出手段でエラー表示が行われるのに同期して第二の演出手段では、選択演出とともにエラー音の出力が行われる。
図371に示す例ではエラー表示とエラー音の出力を同時に開始しているが、エラー画像を先に表示し、所定期間(例えば10秒)の経過でエラー音を出力するようにしてもよいし、その逆であってもよい。また、エラー表示とエラー音を必ず出力させるエラー出力パターンに対し、エラー画像を先に表示し、所定時間(例えば、エラー検知から30秒)が経過してもエラー状態が解消されない場合にエラー音を出力させるようにしてもよく、またその逆であってもよい。つまり、エラー状態が解消された場合は遅れて出力される方をキャンセルするエラー出力パターンを用いてもよい。また、エラー音はエラー状態が解除されるまで継続的に流れるようにしてもよく、またエラー状態になってから所定時間(例えば30秒)の経過でエラー音の出力を終了させてもよい。
図372は、変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図372(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図372(A)〜(D)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図372(a)は図371に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図372(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図372(b)は図371に示す時点t1から時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、特図変動遊技が続行している。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図372(B)に示すように、時点t1では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t0と時点t1の間のある時点からパチンコ機100がエラー状態なっており、図372(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t1で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図372(B)に示すように、スピーカ120では時点t1で演出αとともに、演出αより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。本例では、装飾図柄表示装置での「エラー!!」の表示とスピーカからのエラー音の出力は同時に開始される。なお、装飾図柄表示装置で「エラー!!」が表示された後に、スピーカからエラー音を出力するようにしてもよく、スピーカからエラー音を出力された後に、装飾図柄表示装置で「エラー!!」が表示されるようにしてもよい。なお、パチンコ機100がエラー状態中は、上記のようにスピーカ120から演出αの曲810の出力とともにエラー音830を出力するようにしているが、曲810の出力をなくしてエラー音830だけしか聞こえないようにしてもよい。さらに、エラー状態の内容によって、曲810とエラー音830の出力の仕方を変えるようにしてもよい。例えば、主として遊技者に報知するための「下皿128の球満タンエラー」のときは、遊技者が下皿から箱に球を移すことにより、エラー報知を終了させることができるので、曲810の音量をエラー音830より低い状態または同じ状態にして曲810とエラー音830の両方を出力してもよいし、遊技者だけでなく少なくとも遊技店員にも報知する必要がある「扉開放エラー」、「払出エラー」、あるいは「磁石検知エラー」等のときは、店員により確認が必要な重大なエラーであるためエラー音だけが出力されるようにしてもよい。
図372(c)は図371に示す時点t2から時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において、特図変動遊技が続行している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図372(C)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、パチンコ機100のエラー状態は継続しており、図372(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t2で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図372(C)に示すように、スピーカ120では時点t2で演出αとともに、演出αより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。
図372(d)は図371に示す時点t4から時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。選択演出表示領域800では、時点t4で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが行われている。また、図372(D)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが行われている。また、パチンコ機100のエラー状態は継続しており、図372(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t4で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図372(D)に示すように、スピーカ120では時点t2で演出δとともに、演出δより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。このように、エラー状態中も選択演出が行えるようにしているが、エラー状態中は選択演出が行えないようにしてもよい。また、エラー内容ごとに選択演出が行えるものと行えないものがあってもよく、エラー中は選択演出表示領域800が表示されないものであってもよく、エラー表示により選択演出の少なくとも一部または全部が視認困難(または視認不可)な状態になっていてもよい。
図373は、変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出の他の例を示している。図373(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図373(A)〜(D)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図373(a)、(A)は図371に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示しており、図372(a)、(A)と同一の演出動作が行われている。
図373(b)、(B)〜図373(d)、(D)に示す演出の時点は図372(b)、(B)〜図372(d)、(D)にそれぞれ対応している。図372(b)〜図372(d)では、エラー状態中も選択演出表示領域800が表示されて選択演出が行えるようになっている。これに対し、本例では、図373(b)〜図373(d)に示すように装飾図柄表示装置208の表示領域全域にエラーが生じていることを示すエラー表示画像が表示されており、エラー状態中は選択演出が行えないようになっている。なお、装飾図柄表示装置208に選択演出表示領域が表示されていない場合であっても、選択演出が行えるようにしてもよい。本例では、装飾図柄表示装置でのエラー表示画像の表示とスピーカからのエラー音の出力は同時に開始される。なお、装飾図柄表示装置でエラー表示画像が表示された後に、スピーカからエラー音を出力するようにしてもよく、スピーカからエラー音を出力された後に、装飾図柄表示装置でエラー表示画像が表示されるようにしてもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図314乃至図373を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120)、図340〜図342参照(以下同様))と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出のうちの一の演出(以下、「第一の演出」(例えば、演出α)という)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第一の場合(例えば、選択可能期間にチャンスボタン136が押下された時刻t3からT秒間の待機時間が経過した場合(時刻t4))に、前記第一の演出から前記複数の演出のうちの他の一の演出(以下、「第二の演出」(例えば、演出δ)という)へ変更される手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間(例えば、選択可能期間(時刻t0〜t5))である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下(時刻t3))があってから第一の時間(例えば、T秒)が経過した場合(例えば、時刻t4)のことであり、
前記演出手段は、第二の場合(例えば、選択可能期間が終了した場合(時刻t5))に、第二の期間(例えば、第一の期間の終了後の期間)において該演出手段で実行される演出(以下、「第三の演出」(例えば、演出δ)という)が少なくとも決定される手段であり、
前記第二の場合とは、演出決定条件(例えば、選択可能期間の終了(時刻t5))の成立があった場合のことであり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間の終了した後に開始される期間のことであり、
前記演出手段は、第三の場合(例えば、第二の期間が開始された場合(時刻t5))に、前記第三の演出が先頭から開始される手段であり、
前記第三の場合とは、前記第二の期間が開始された場合のことである、
ことを特徴とする。
(2)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、終了条件(例えば、選択可能期間の終了)の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記終了条件が成立する要件は、前記第一の期間の開始(例えば、時刻t0)から第二の時間(例えば、時刻t0〜t5の時間)が経過したことを少なくとも含む要件である、ことを特徴とする。
(3)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、演出変更期間(例えば、選択可能期間)のことであり、
前記演出変更期間とは、前記第一の演出から前記第二の演出への変更を一または複数回実行可能(例えば、図340の時間(T3−T)=時刻t4〜t5の時間が時間Tより長い場合は、時刻t4〜t5の期間にチャンスボタン136を押下すれば複数回の変更が可能)な期間のことである、
ことを特徴とする。
(4)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、大当りにおいて少なくとも実行される期間である(例えば、図340参照)、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100において、
前記大当りは、複数回のラウンドから少なくとも構成されるものであり、
前記第一の期間は、前記複数回のラウンドのうちの一回のラウンド中に少なくとも実行される期間である(例えば、図340参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示手段(例えば、第一の演出手段(装飾図柄表示装置208))と、
音出力手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120))と、
演出を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
遊技者が少なくとも操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記音出力手段は、第一の曲(例えば、演出α(図340参照;以下同))を少なくとも出力可能な手段であり、
前記音出力手段は、第二の曲(例えば、演出δ)を少なくとも出力可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の曲のタイトル表示(例えば、演出A)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の曲のタイトル表示(例えば、演出D)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第一の条件(例えば、チャンスボタン136の押下の検出)の成立があった場合に、第一の制御(例えば、タイトル表示の変更制御)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、第二の制御(例えば、曲の変更制御)を実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第二の条件(例えば、演出の変更可能期間の開始(選択可能期間の開始(段落「0242」)))の成立があった後に、前記第二の制御を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第三の条件(例えば、演出の変更可能期間の終了(選択可能期間の終了(段落「0249」)))の成立の前に、前記第二の制御を少なくとも終了する手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、第三の制御(例えば、曲の決定制御)を実行可能な手段であり、
前記第一の条件が成立するための要件とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)が検知されたことを少なくとも含む要件のことであり、
前記第一の制御は、前記第一の曲のタイトル表示から前記第二の曲のタイトル表示に少なくとも変更可能な制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の曲から前記第二の曲に少なくとも変更可能な制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の制御よりも後で少なくとも実行される制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の条件の成立から第一の時間(例えば、T秒)が経過してから実行される制御であり、
前記第三の制御は、前記第三の条件の成立があった後に、前記音出力手段によって出力される曲を少なくとも決定する制御であり、
前記演出制御手段は、第一の場合(例えば、T秒間の待機時間の経過があった場合)に、前記第二の制御により前記第一の曲から前記第二の曲へ少なくとも変更可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第二の場合(例えば、T秒間の待機時間の経過に至らない場合)に、前記第二の制御により前記第一の曲から前記第二の曲へ少なくとも変更しない手段であり、
前記第一の場合とは、最後に前記第一の条件の成立があってから前記第一の時間が経過した場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第一の条件の成立があってから前記第一の時間が経過する前に、再度前記第一の条件の成立があった場合のことであり、
前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記演出制御手段によって変更された曲(以下、「第三の曲」(例えば、演出δ)という)を少なくとも出力可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、前記第三の曲の出力を終了させる制御を行う手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、第四の制御(例えば、曲の先頭から開始する制御)を行う手段であり、
前記第四の制御は、前記第三の制御により決定された曲を先頭から開始させる制御である、
ことを特徴とする。
(2)上記パチンコ機100において、
前記演出制御手段は、演出変更期間(例えば、選択可能期間)において、前記第一の制御を一または複数回実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記演出変更期間において、前記第二の制御を一または複数回実行可能な手段であり、
前記演出変更期間は、演出を少なくとも変更可能な期間であり、
前記演出変更期間は、第二の時間少なくとも行われる期間である、
ことを特徴とする。
(3)上記パチンコ機100において、
前記演出変更期間は、大当りにおいて少なくとも実行される期間である、
ことを特徴とする。
(4)上記パチンコ機100において、
前記大当りは、複数回のラウンドから少なくとも構成されるものであり、
前記演出変更期間は、前記複数回のラウンドのうちの一回のラウンド中に少なくとも実行される期間である、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100において、
前記操作手段は、第一の操作部(例えば、チャンスボタン136)が設けられた手段であり、
前記操作手段は、第二の操作部(例えば、設定操作部139の方向キー)が設けられた手段であり、
前記第一の条件が成立するための要件とは、前記第一の操作部および前記第二の操作部のうちの一方の操作部の操作が検知されたことを少なくとも含む要件のことである、
ことを特徴とする。
(6)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120)、図340〜図342参照(以下同様)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、演出α)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、選択可能期間(時刻t0〜t5)において、第二の期間(例えば、第一の期間の終了後の期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記第一の演出が前記演出手段によって実行されている際に、前記演出制御手段によって該第一の演出を前記第二の期間に実行する演出として決定された場合に、前記演出手段は、該第一の演出を一端終了し、前記第二の期間において最初から実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としてもよい。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出A)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出α)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第三の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第四の演出(例えば、演出β)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、第一の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第一の変更制御(例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、第二の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第二の変更制御(例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の変更制御は、前記第一の演出から前記第三の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記第二の変更制御は、前記第二の演出から前記第四の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記第一の変更制御は、前記第一の条件の成立があってから第一の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であり、
前記第二の変更制御は、前記第二の条件の成立があってから第二の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出は、第一の時間が経過した後に第三の演出に変更され、第二の演出は、第二の時間が経過した後に第四の演出に変更されることから多彩な演出を行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
より具体的には、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100において、
前記第一の条件の成立時期は、前記第二の条件の成立時期と少なくとも一致することを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の条件と第二の条件の成立時期が重複するので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、複数の演出の変更条件がほぼ同じタイミングで成立しているのにもかかわらず、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100において、
前記第一の時間は、前記第二の時間と異なるものであることを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の時間と第二の時間は異なるので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。さらに、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100において、
前記演出手段は、遊技者により演出を選択可能な複数の選択演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の選択演出のうちの第一の選択演出は、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の選択演出は、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の選択演出のうちの第二の選択演出は、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の選択演出は、前記第四の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、演出手段は、遊技者により演出を選択可能な選択演出を実行可能なので、遊技者に違和感を与え、選択したにもかかわらず、すぐに反映しないため、変更された演出をより注目させることができる場合がある。また、選択演出の中にある複数の演出の中から、今選択された演出が何であるかをしっかりと遊技者に報知することができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100において、
前記演出手段は、複数の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の演出手段のうちの第二の演出手段(例えば、スピーカ120)は、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、前記第四の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段は第一の演出を、第二の演出手段は第二の演出をそれぞれ実行可能なので、遊技者に違和感を与え、変更された演出をより注目させることができる場合がある。
(6)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出A)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、変更条件の成立があった場合に、変更制御(例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を行うものであり、
前記変更制御は、前記第一の演出から前記第二の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記変更条件は、前記第一の演出の実行中に遊技者が前記操作手段を操作したことにより少なくとも成立するものであり、
前記演出変更手段は、前記変更条件の成立があった後の予め定められた所定の期間は遊技者による前記操作手段の操作を受け付けない、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、選択した演出が開始されてから所定期間は操作手段による演出選択の受付を行わない(無効とする)ので、遊技者が演出の選択を行うことができなくなる。これにより、一定期間は選択した演出を遊技者に必ず視聴させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
(7)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出α)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出δ)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、変更条件の成立があった場合に、変更制御(例えば、図330に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記変更制御は、前記第一の演出から前記第二の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記変更条件は、前記第一の演出の実行中に遊技者が前記操作手段を操作し、且つ、当該操作があってから予め定められた所定の期間が経過したことにより少なくとも成立する、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段は、選択した演出をすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してからT秒経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記第一の条件は、第二の条件と異なるタイミングで成立するようにしてもよい。具体例としては、例えば、装飾図柄表示装置208でチャンスボタン136の操作演出が表示され、遊技者がチャンスボタン136を操作する(第一の条件の成立)。次いで、1分後にスピーカ120から「チャンスボタンを押せ!」と指示され、遊技者が再度チャンスボタン136を操作する(第二の条件の成立)。なお、同一のチャンスボタン136でなくてもよい。チャンスボタン136と他の操作手段(方向キー、トリガー、第一のチャンスボタン、第二のチャンスボタン)との組み合わせも可能である。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、上記第一の条件は第二の条件と同じ条件であってもよい。具体例としては、例えば、一の操作手段が所定の操作(所定回数(1回または複数回)の押下(連打)、長押し、スライド、所定のキー操作(例えば方向キーを「上下左右」の順で押す)など)をした場合を条件(条件(1))としてもよい。また、ある時点から消化したゲーム数(あるいは、特図変動回数)が所定回数を超えた場合を条件(条件(2))としてもよい。ある時点とは、ぱちんこ機の場合は、例えば、確変状態時、時短開始時、特定の演出モード(突然確変や小当り用のモードや、遊技状態は変わらず演出のみが変わるモード)の開始時、電サポから非電サポ状態に変わった変動の開始時などが該当する。スロットマシンの場合は、ART、RT、ATの開始時などが該当する。また、パチンコ機スロットマシンの双方に共通して電源投入時などが該当する。また、当り時に獲得した遊技媒体(遊技球、メダルなど)が所定個数を超えた場合を条件(条件(3))としてもよい。こうすることにより、同じ条件で変更可能なのに、変更された演出の反映時期が異なるので、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。
また例えば、上記第一の条件は、第二の条件と異なる条件であってもよい。具体例としては、第一の条件は、第一の操作手段が操作されたときであり、第二の条件は、第二の操作手段が操作されたときであってもよい。つまり、操作手段の違いを条件としていてもよい。あるいは、第一の条件は、操作手段を第一の回数(例えば1回)操作したときであり、第二の条件は、操作手段を第二の回数(例えば5回)操作したときであってもよい。つまり、操作の違いを条件としていてもよい。他にも長押しやスライド、所定のキー操作などの操作の違いを条件としていてもよい。さらには、第一の条件は、操作手段を操作したときであり、第二の条件は上記条件(2)であってもよい。また、第一の条件は、操作手段を操作したときであり、第二の条件は上記条件(3)であってもよい。また、第一の条件と第二の条件で、上記条件(2)のあるときが異なるパターンであってもよい。また、第一の条件と第二の条件で、上記条件(3)の所定個数が異なるパターンであってもよい。また、第一の条件は上記条件(2)で、第二の条件は上記条件(3)であってもよい。なお上記記載において、第一の条件と第二の条件を逆に適用することも可能である。こうすることにより、条件によって演出の開始時期が異なるので、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また例えば、上記の第一の時間と第二の時間は同じであってもよい。こうすることにより、選択された演出の反映が遅れることによる違和感を少なくすることができる場合がある。
また例えば、一方の演出が選択演出で他方はそれ以外の変化演出であってもよい。第一の演出手段(第二の演出手段)は、選択演出を実行可能であり、第二の演出手段(第一の演出手段)は、選択演出を少なくとも行わないものであってもよい。具体例としては、第二の演出手段(第一の演出手段)で行う演出が上記条件(1)、(2)、あるいは(3)のいずれかで、操作手段の操作により変化される演出であってもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、操作手段以外の方法で演出を変更可能としてもよい。操作手段による操作で変更されるわけではなく、ある条件の成立時に制御的に演出が変更されるようにしてももちろんよい。例えば、予め決められている演出やランダムに選ばれた演出が条件成立時に行われるようにしてもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、操作手段は単数でもよい。一の操作手段で少なくとも第一の演出手段と第二の演出手段の選択演出を選択可能としてもよい。例えば、スピーカ120での曲の出力と装飾図柄表示装置208での曲名選択などを一の操作手段で選択可能としてもよい。こうすることにより、選択結果の反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、第一の操作手段は第一の演出手段に、第二の操作手段は第二の演出手段に対応していてもよい。このため複数の操作手段を備える。第一の操作手段の操作は、第一の演出手段に対応し、第二の操作手段の操作は、第二の演出手段に対応させる。例えば、チャンスボタン136は装飾図柄表示装置208に対応し、方向キー139は演出表示装置915にそれぞれ対応するようにしてもよい。こうすることにより、選択結果の反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにしてもよい。例えば、上記実施例に示すように第一の演出手段で第一の選択演出と第三の選択演出を実行可能にしてもよい。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにして、さらに複数の操作手段を用い、同じ演出手段で同じ操作手段を用いるようにしてもよい。例えば、第一の演出手段の第一の選択演出は第一の操作手段に対応し、第二の演出手段の第二の選択演出は第二の操作手段に対応する。また、第一(第二)の演出手段の第三の選択演出は第一(第二)の操作手段に対応する。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにして、さらに複数の操作手段を用い、同じ演出手段で異なる操作手段となるように用いてもよい。例えば、第一の演出手段の第一の選択演出は第一の操作手段に対応し、第二の演出手段の第二の選択演出は第二の操作手段に対応する。また、第一(第二)の演出手段の第三の選択演出は第二(第一)の操作手段に対応する。第三の選択演出の実行中は、少なくとも第四の演出を選択可能とする。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、上記第一の時間と第二の時間を以下のように限定してもよい。
(a)演出の選択後は第一の演出手段は第一の時間だけ、第二の演出手段は第二の時間だけ、それぞれ操作手段の操作が受け付けられない。
(b)演出が選択されてから第一の演出手段の演出の実行が第一の時間遅延し、第二の演出手段の演出の実行が第二の時間遅延して実行される。
(c)演出が選択されてから第一の演出手段(第二の演出手段)の実行が第一の時間(第二の時間)遅延する。第二の演出手段(第一の演出手段)の演出は、第一の時間(第二の時間)よりも短い第二の時間(第一の時間)遅延する。なお、短い方の時間は、遅延しない(つまり、すぐに反映される)ようにしてもよい。
(d)演出が選択されてから第一の演出手段(第二の演出手段)の実行が第一の時間(第二の時間)を経過しないと実行されない。第二の演出手段(第一の演出手段)については、第二の時間(第一の時間)分遅延させる、あるいは操作を受け付けない、遅延せずにすぐに反映させる等の変形が適用可能である。
こうすることにより、以下の効果を奏する。
上記(a)では、誤操作による意図しない演出の選択を防ぐことができる場合がある。
上記(b)、(c)で操作から変動終了までの時間分遅延の場合は、他の演出の邪魔になるのを防ぎ、違和感なく選択結果を反映させることができる場合がある。
上記(b)、(c)で特定時間遅延の場合は、違和感を与え、遊技者に注目させることができる。
上記(d)では、遊技者が望まない演出を実行するのを防ぐことができる場合がある。遊技者に煩わしさを感じるのを防止できる場合がある。
また例えば、操作手段の操作で演出の変更ができるようにしてもよい。遊技者が操作可能な操作手段を設けて、第一の演出の実行中に操作手段を操作(第一の条件の成立)することにより、第一の演出を第三の演出に変更可能としてもよい。また、第二の演出の実行中に操作手段を操作(第二の条件の成立)することにより、第二の演出を第三の演出に変更可能としてもよい。なお、「操作手段を操作することにより」は、正確には「操作手段が操作されたことが検知されたことにより」である。遊技者に操作されても、センサで検知されなければ演出が変更できない。
また例えば、上記第三の演出手段と一の操作手段とを組み合わせてもよい。3つの演出手段が1つの操作手段に対応していてもよい。第三の演出手段は、第四の選択演出を実行可能としてもよい。また、第四の選択演出の実行中は、少なくとも第五の演出が選択可能としてもよい。こうすることにより、一の操作手段で複数の演出を選択しても、操作手段により演出の反映にズレがあるので、遊技者に違和感を与え、選択結果を反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、上記第三の演出手段と複数の操作手段を組み合わせてもよい。第一の演出手段と第二の演出手段は第一の操作手段に対応させ、第三の演出手段は第二の操作手段に対応させてもよい。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の条件は、有効期間中に遊技者による選択操作が検出された場合に成立するものであり、第二の条件は、前記有効期間中に遊技者による前記選択操作が検出された場合に成立するものであってもよい。
第一の条件は、実行要件が充足された場合に成立するものであり、第二の条件は前記実行要件が充足された場合に、成立するものであってもよい。また、前記実行要件は、有効期間中に遊技者による選択操作が検出された場合に充足されるものであってもよい。また、第一の条件は、複数の第一の要件のうちのいずれかの要件が充足された場合に成立するものであり、前記複数の第一の要件のうちの一つの要件は、前記実行要件であってもよい。また、第二の条件は、前記複数の第二の要件のうちのいずれかの要件が充足された場合に、成立するものであり、前記複数の第二の要件のうちの一つの要件は、前記実行要件であってもよい。
また、上記実施形態においては、例えば時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、例えば演出Aが終了して例えば演出Bが開始されるようにしているが、これに限られず、時点t1から所定時間をかけて演出Aが徐々に終了するとともに演出Bが徐々に開始するようにしてもよい。この場合、演出AおよびBに画像が含まれている場合は演出Aの画像がフェードアウトし演出Bの画像がフェードインする。また、演出AおよびBに楽曲や音声等が含まれている場合は演出Aの音量が徐々に小さくなるとともに演出Bの音量が徐々に大きくなる。
また、複数の遊技状態のうちの第二の遊技状態は、複数の遊技状態のうちの第一の遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態であってもよい。
また、前記第二の遊技状態は、大当りであってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、抽選により第一の確率で大当りに当選するもの(例えば、特図低確普図低確状態)であり、前記第二の遊技状態は、前記抽選により第二の確率で大当りに当選するもの(例えば、特図高確普図高確状態、特図低確普図高確(電サポ)状態)であり、前記第一の確率は、前記第二の確率よりも低いものであってもよい。なお、確率は、特図または普図が大当りする確率を示す。
また、前記第一の遊技状態は、小当りであり、第二の遊技状態は、大当りであってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図318(a)の特図B、特図c)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図318(a)の特図A、特図a、特図b)であってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図318(a)の特図C、特図D、特図b、特図c)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図318(a)の特図A、特図B、特図a)であってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図318(a)の特図C、特図D)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図318(a)の特図A、特図B、特図a、特図b、特図c)であってもよい。
また、選択演出は、遊技状態によって表示態様(形状、画像、文字列、色、大きさ、透過度、音など)を異ならせてもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態での表示態様と前記第二の遊技状態での表示態様が異なるものであってもよい。
また、例えば、前記第一の遊技状態における選択演出の大きさ(表示領域や画像などの面積、音量など)よりも前記第二の遊技状態における選択演出の大きさ(表示領域や画像などの面積、音量など)が大きくてもよい。また、逆でもよい。また、前記第一の遊技状態における選択演出(表示態様)の透過度よりも前記第二の遊技状態における選択演出(表示態様)の透過度が高いものであってもよい。また、逆でもよい。また、前記第一の遊技状態における選択演出の色(例えば文字列や画像、表示領域の背景の色)は、前記第二の遊技状態における選択演出の色と異なるものであってもよい。
また、選択演出は、前記遊技状態に応じて表示されない場合があるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態である場合に実行されず、前記第二の遊技状態である場合にのみ実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態および前記第二の遊技状態である場合に、少なくとも実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態および前記第二の遊技状態である場合にのみ実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、いずれの遊技状態であっても実行可能なものであってもよい。
なお、突然確変の大当り演出中は、少なくとも選択演出を行わないものであってもよい。
なお、潜伏確変の大当り演出中は、少なくとも選択演出を行わなくてもよい。
なお、小当り演出中は、少なくとも選択演出を行わなくてもよい。
なお、潜伏確変中と小当り中の演出は、同じものであってもよい。
なお、突然確変で選択選出を少なくとも行ってもよい。
なお、突然確変の大当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、潜伏確変の大当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、小当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
また、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図374に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図374に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図375(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図376を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図377は、図376のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図378は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220とを配設している。また、演出装置206は、盤面ランプ224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。なお、特図2始動口232は電チュー内に配設されているということもできる。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の下方で特図1始動口230と特図2始動口232との間に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
特図1始動口230から可変入賞口234の左端までの領域に複数の遊技釘238が遊技球の径より狭い間隔でほぼ一直線状に並んで配置されている。このため、大当り時には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、第二流下経路に遊技球を飛翔させないと、可変入賞口234に遊技球が入賞しない構成となっている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、盤面ランプ224のうち遊技球の転動不可能な領域に4つの花柄が上下に並ぶ盤面ランプ224bを配設し、盤面右側で遊技球の転動可能な外レール202に沿って並ぶ複数(本例では10個)の円形ランプからなる盤面ランプ224aを配設している。
盤面ランプ224aは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行ったり、隣接する2〜3個をひとまとまりとした円形ランプ群の発光輝度を残余の円形ランプ群の輝度と異ならせ、当該ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行ったりすることができる。
また、盤面ランプ224aは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では10個の円形ランプの全てを点灯する点灯態様にするなどして通常演出や右打ち報知と異なる点灯パターンを用いることができる。
盤面ランプ224bは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行って、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行っうことができる。
また、盤面ランプ224bは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では4個の花びら状ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では保留個数分の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する花びら状ランプには特異的な発光色で点灯させるす点灯パターンを用いることができる。
なお、盤面ランプ224は、右打ち報知や先読み予告報知等をしない場合は所定の通常の点灯演出を実行可能に構成されている。
また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および盤面ランプ224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
遊技盤200の右下方には、状態報知ランプ222が設けられている。状態報知ランプ222は水平方向に一直線に並ぶ4個のランプ(例えば、LED)で構成されている。状態報知ランプ222の各ランプは、左から順に、右打ちランプ、大当り中ランプ、非電サポランプ、電サポランプとして機能する。右打ちランプは遊技者が右打ちをすべきときに点灯しそれ以外では消灯する。大当り中ランプは大当り遊技中に点灯しそれ以外では消灯する。非電サポランプは非電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。電サポランプは電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。
次に、図379を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、状態報知ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400および払出制御部600への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138や盤面ランプ224)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図380(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図380(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図380(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図380(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後に開始される特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。なお、遊技状態が特図高確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、電サポ状態は維持される。また、遊技状態が特図低確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、改めて電サポ100回が付与される。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図380(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサ検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図380(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図380(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図380(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図381を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図381に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図379に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図382を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図379に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図380(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図380(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、当該保留に係る特図変動遊技の当否結果に基づく停止図柄と変動時間等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図401および図402を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図378の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図380(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図385(a)または図385(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図386(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図386(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、図386(a)に示す特図1決定用テーブルを参照する以外は特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動時間を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(事前判定した停止図柄と変動時間の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図381に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図381に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図383を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図383(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図384を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図384(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技等について図385乃至図418を用いて説明する。まず、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図385を用いて説明する。図385に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図385(a)および図385(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図385(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図385(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。
図385(a)および図385(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図385(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図385(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図385(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図385(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図386は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図386(a)は特図1決定用テーブルを示し、図386(b)は特図2決定用テーブルを示している。図386(a)に示す特図1決定用テーブルおよび図386(b)に示す特図2決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図385(a)または図385(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図386(a)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図386(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。 また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図386(b)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜65および数値66〜99の2つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図386(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜65に対応して「特図A」、数値66〜99に対応して「特図B」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図A」および「特図B」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。また、図386(b)に示すように、「当否判定結果」が「大当り」である場合の「図柄乱数の範囲」における乱数値は、「停止図柄」が「特図A」または「特図B」のみに振り分けられている。このため、特図2変動遊技において、当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」または「特図B」のいずれか一方に決定され、「特図C」〜「特図F」は選択されないようになっている。したがって、特図2変動遊技の大当り遊技は、特図1変動遊技の大当り遊技と比較して遊技者に対して有利に設定されている。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図2表示装置214に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図2特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。 図387は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図387に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図387に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図386(a)の特図1決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図C〜特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ無:保留3)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の4つに区分されている。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図388は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図388に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図388に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図386(b)の特図2決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図G・特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」の5つに区分されている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図G・特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」が選択される。また、「停止図柄」が「特図G・特図H」である場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」〜「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」〜「8」のそれぞれは、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図G・特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。本実施の形態によるパチンコ機100の特図2変動遊技では、「特図C」〜「特図F」の停止図柄が選択されないので、停止図柄が小当りを報知する「特図G」または「特図H」のいずれかである場合にのみ「装飾図柄表示装置での演出態様」として「チャンス目全停止」が選択されるようになっている。このため、「チャンス目全停止」の演出態様で演出が実行されると小当りが確定する。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
次に、装飾図柄表示装置208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(詳細は後述)の表示態様を変更するか否かを抽選する際に参照する保留変化抽選テーブルについて図389を用いて説明する。図389は、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを抽選する保留変化抽選の際に参照する保留変化抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。保留変化抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1205で用いられる。保留変化抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図389に示す保留変化抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」および「保留B」の5つに区分されている。「変動時間」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図382に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、後述する図390(a)に「通常保留」として示す保留表示画像の表示態様が変化せずに、デフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、後述する図390(b)に「保留A」として示す「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示し、その右隣の「保留B」は、後述する図390(c)に「保留B」として示す「吉宗」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」および「保留B」は、「変動時間」に対応して、保留変化抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜99が割り当てられ、「保留B」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「保留A」に数値40〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜95が割り当てられ、「保留B」に数値96〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜69が割り当てられ、「保留B」に数値70〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜49が割り当てられ、「保留B」に数値50〜99が割り当てられている。なお、図389およびこれ以降に示すテーブルでは、数値が割り当てられていない場所には「−」が表示されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、保留変化による先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、保留変化による先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「保留A」、および「保留B」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「保留A」、および「保留B」は、「変化なし」と比較して、図389に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「保留B」の方が「保留A」よりも信頼度が高くなるように、「保留B」は、「保留A」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「保留A」の信頼度よりも「保留B」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「保留A」を実行するよりも「保留B」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「保留A」や「保留B」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図390は、特図変動遊技の保留表示の表示態様の一例を示している。パチンコ機100は、特図変動遊技の保留表示として例えば3つの表示態様を有している。図390(a)は、保留変化予告抽選において「変化なし」が選択された場合(保留変化抽選において不当選となった場合)の保留表示画像の表示態様を示している。図390(a)に示すように、「変化なし」での保留表示画像の表示態様は、例えば所定の色に塗り潰された円形の絵柄を表した表示態様となる。図390(a)に示す保留表示画像の表示態様は特図変動遊技の保留表示の表示態様が変更されない場合のデフォルト表示での表示態様である。このため、保留変化抽選が実行されない場合の保留表示画像も図390(a)に示す表示態様となる。「変化なし」の保留表示態様は、通常の表示態様に相当している。図390(b)は、保留変化予告抽選において「保留A」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図390(b)に示すように、「保留A」に当選した場合の保留表示画像は、「悪徳商人越後屋」のキャラクタを表した表示態様となる。図390(c)は、保留変化予告抽選において「保留B」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図390(c)に示すように、「保留B」に当選した場合の保留表示画像は、「吉宗」のキャラクタを表した表示態様となる。「保留A」または「保留B」の表示態様は、通常の表示態様とは異なる特別表示態様に相当している。
次に、盤面ランプ224a、224bの点灯態様を変更して先読み報知演出を実行するか否かを抽選する際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブルについて図391を用いて説明する。図391は、盤面ランプ224aの点灯態様を変更するか否かを抽選する盤面ランプ先読み抽選の際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1207で用いられる。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図391に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図382に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、盤面ランプ224aが通常演出でのデフォルト点灯(予め決められた所定の点灯や点滅態様)であることを示し、その右隣の「点灯(青)」は、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行されることを示し、その右隣の「点滅(青)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を青色で点滅させて先読み予告演出を実行することを示し、その右隣の「高速点滅(赤)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を赤色で高速に点滅させて先読み予告演出を実行することを示している。「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変動時間」に対応して、盤面ランプ先読み抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得するようになっている。
盤面ランプ224aの点灯態様が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかで先読み予告演出を実行する場合には、盤面ランプ224bもそれに同期して先読み予告演出を実行する。盤面ランプ224bには4個の花びら模様のランプが配置されており、先読み予告演出に際しては、先読み予告に係る特図1または特図2についての保留の数と同数の数の花びら模様のランプが例えば下方から順に点灯し、さらに、先読み予告に係る保留に対応した花びら模様のランプは他のランプと異なる色に点灯するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜99が割り当てられ、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「点灯(青)」に数値40〜89が割り当てられ、「点滅(青)」に数値90〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜95が割り当てられ、「点滅(青)」に数値96〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜96が割り当てられ、「点灯(青)」に数値97が割り当てられ、「点滅(青)」に数値98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜69が割り当てられ、「点滅(青)」に数値70〜84が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値85〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「点灯(青)」に数値20〜49が割り当てられ、「点滅(青)」に数値50〜69が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値70〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変化なし」と比較して、図391に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「高速点滅(赤)」の方が「点滅(青)」よりも信頼度が高くなるように、「高速点滅(赤)」は、「点滅(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「点滅(青)」の方が「点灯(青)」よりも信頼度が高くなるように、「点滅(青)」は、「点灯(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「点灯(青)」の信頼度よりも「点滅(青)」の信頼度の方が高く、さらに「点滅(青)」の信頼度よりも「高速点滅(赤)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「点灯(青)」を実行するよりも「点滅(青)」を実行する方が、さらに「点滅(青)」を実行するよりも「高速点滅(赤)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「点灯(青)」や「点滅(青)」、「高速点滅(赤)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図392〜図400は、後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1311で用いられる通常予告抽選テーブル等の一例を示している。通常予告抽選の「通常予告」は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味している。通常予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。通常予告抽選テーブルは、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する通常予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる。また、通常予告抽選テーブルに基づく通常予告演出は、リーチ形成前やリーチ形成後に実行されるようになっている。通常予告抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図392に示す通常予告抽選テーブル1は、リーチ前予告演出に用いられ、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「ボタンなし系」、および「ボタン有り系」の4つに区分されている。「変動時間」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図382に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「ボタンなし系」は、操作手段としてのチャンスボタン136等を用いた演出を伴わない予告報知を示し、その右隣の「ボタン有り系」は、チャンスボタン136等の押下を促す操作要求画像を含む予告報知が実行されることを示している。「ボタンなし系」および「ボタン有り系」は、取得した通常予告実行判定用第1乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから通常予告実行判定用第1乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜99が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜89が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜94が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜98が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜49が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値50〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜29が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値30〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のボタン演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「ボタン有り系」が「ボタンなし系」よりも信頼度が高くなるように、「ボタン有り系」は、「ボタンなし系」と比較して、図392に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「ボタンなし系」の信頼度よりも「ボタン有り系」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「ボタンなし系」を実行するよりも「ボタン有り系」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「ボタンなし系」や「ボタン有り系」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図393に示す通常予告抽選テーブル2は、図392に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンなし系が選択された場合に使用される。図393に示す通常予告抽選テーブル2は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図382に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図395(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図395(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図395(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜84が割り当てられ、「キャラA」に数値85〜96が割り当てられ、「キャラB」に数値97〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラB」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜96が割り当てられ、「キャラA」に数値97が割り当てられ、「キャラB」に数値98が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜97が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値95〜99が割り当てられている。
図393に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタンなし系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図393に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図394に示す通常予告抽選テーブル3は、図392に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択された場合に使用される。図394に示す通常予告抽選テーブル3は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図382に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図395(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図395(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図395(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第3乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラA」に数値90〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。
図394に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図394に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図395は、リーチ前の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図395(a)には「キャラA」の通常予告演出時に表示される「パンダ」を表したキャラクタ画像が示され、図395(b)には「キャラB」の通常予告演出時に表示される「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像が示され、図395(c)には「キャラC」の通常予告演出時に表示される「姫」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
図396に示す通常予告抽選テーブル4は、図392に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択され、さらに、図394に示す通常予告抽選テーブル3に基づき「キャラA、「キャラB」、「キャラC(当確)」のいずれかが選択された場合に使用される。図396に示す通常予告抽選テーブル4は、左列から「表示態様/ボタン態様」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC」の4つに区分されている。「表示態様/ボタン態様」は、図397および図398に示す表示態様およびボタン態様の組合せを示している。ここで、図397および図398を用いて表示態様およびボタン態様について説明する。
図397は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示可能な、チャンスボタン136を模した画像の表示態様を示している。図397(a)は、表示態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を模したチャンスボタン画像を中央に配し、その上部に「PUSH」という文字列を配し、その下部にチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像を配している。本例での有効期間画像は横に長い枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に短くなるように表示されるようになっている。図397(b)は、表示態様が「振動」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図397(c)は、表示態様が「振動+回転」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しつつ回転しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図397(d)は、表示態様が「振動+回転」であり、且つ、チャンスボタン画像と有効期間画像が図397(c)の画像に比して大きく表示される。また、「PUSH」の文字列や有効期間画像は表示されなくてもよい。図397(d)に示す表示態様はこれ以降「デカボタン表示」とも称する。
図398は、チャンスボタン136の動作態様(ボタン態様)を示している。図398(a)は、ボタン態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を示している。図398(b)は、ボタン態様が「振動」であり、チャンスボタン136が振動している状態を示している。図398(c)は、ボタン態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136が振動しつつ、チャンスボタン136内で発光するチャンスボタンランプ138が回転してチャンスボタン136が回転しているように視認させる。態様である。
さて、図396に戻り、「表示態様/ボタン態様」は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されるチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様と、当該画像が表示されているときの実際のチャンスボタン136のボタン態様との組合せを示している。「通常/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「通常/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「通常/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。「振動/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「振動/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「振動+回転/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動+回転」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「デカボタン表示/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「デカボタン表示」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。
「表示態様/ボタン態様」の図中右隣の「キャラA」は、図394に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラA」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得するようになっている。
「キャラA」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜89が割り当てられ、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、および「振動/通常」には数値が割り当てられておらず、「振動/振動」に数値90〜99が割り当てられ、「振動+回転/振動」と「デカボタン表示/振動+回転」には数値が割り当てられていない。
「キャラA」の図中右隣の「キャラB」は、図394に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラB」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラB」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜49が割り当てられ、「通常/振動」に数値50〜54が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値55〜59が割り当てられ、「振動/通常」には数値60〜64が割り当てられ、「振動/振動」に数値65〜89が割り当てられ、「振動+回転/振動」に数値90〜94が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値95〜99が割り当てられている。
「キャラB」の図中右隣の「キャラC」は、図394に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラC」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラC」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値が割り当てられておらず、「通常/振動」に数値0〜19が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値20〜39が割り当てられ、「振動/通常」には数値40〜59が割り当てられ、「振動/振動」に数値が割り当てられておらす、「振動+回転/振動」に数値60〜79が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値80〜99が割り当てられている。
図396に示すように、「キャラA」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は選択されないようになっている。一方、「キャラC」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」だけが選択されるようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の演出が実行されると、当該特図変動遊技の当否判定結果が当りとなる可能性が高くなる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」が、「通常/通常」または「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」よりも信頼度が高くなるように、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は、「通常/通常」と「振動/振動」と比較して、図396に示す乱数の振り分けが「キャラC」の場合に多く「キャラA」の場合に少なくなるように設定されている。
「通常/通常」と「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」の信頼度よりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「通常/通常」または「振動/振動」のを実行するよりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。
このように本実施形態では、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136のボタン態様と同じ態様の表示態様で操作要求画像を表示可能である。さらに、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が操作されたことに関連する表示演出として、複数種類の表示演出を表示可能であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第一の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第二の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示であり、「キャラA」の表示演出よりも「キャラC」の表示演出が実行される場合の方が大当りの信頼度が高く、チャンスボタン136のボタン態様と同じ表示態様となる第一の操作要求画像(例えば、「通常/通常」、「振動/振動」)よりも、チャンスボタン136のボタン態様と異なる表示態様となる第二の操作要求画像(例えば、「通常/振動」、「振動/通常」、「通常/振動+回転」など)の方が、「キャラC」の表示演出が行われ易いようになっている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の表示演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
図399に示す通常予告抽選テーブル5は、特図変動遊技でのリーチ演出が開始された後に行われるリーチ後予告演出(カットイン予告)のためのリーチ後予告抽選に使用される。図399に示す通常予告抽選テーブル5は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図382に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図387または図388に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、リーチ後予告演出(通常予告演出の一部とみることもできる)が実行されないことを示し、その右隣の「キャラD」は、後述する図400(a)に「キャラD」として示す「爺」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラE」は、後述する図400(b)に「キャラE」として示す「ボクサー」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラF(当確)」は、後述する図400(c)に「キャラF」として示す「番長」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得したリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタからリーチ後予告実行判定用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「10000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラE」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラE」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「15000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜39が割り当てられ、「キャラE」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜29が割り当てられ、「キャラE」に数値30〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。
図399に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラF(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ後予告演出で「キャラF(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果はリーチA当りかリーチB当りの確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、リーチ後予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ後予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「なし」と比較して、図399に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラE」の方が「キャラD」よりも信頼度が高くなるように、「キャラE」は、「キャラD」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラF(当確)」の方が「キャラE」よりも信頼度が高くなるように、「キャラF(当確)」は、「キャラE」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラD」の信頼度よりも「キャラE」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラD」を実行するよりも「キャラE」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラE」の信頼度よりも「キャラF(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラE」を実行するよりも「キャラF(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラD」、「キャラE」、あるいは「キャラF(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図400は、リーチ後の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図400(a)には「キャラD」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「爺」を表したキャラクタ画像が示され、図400(b)には「キャラE」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「ボクサー」を表したキャラクタ画像が示され、図400(c)には「キャラF」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「番長」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出でのリーチ後予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
次に、図401および図402を用いて特図先読み処理について説明する。図401および図402は、図382に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図401に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の遊技状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001に移行し、時短フラグがオフ状態であって非電サポ中であると判断するとステップS1101に移行する。
本実施形態のパチンコ機100は図378に示すように、電サポ時は特図2始動口232に入球するように右打ちをさせ、非電サポ時は特図1始動口230に入球するように左打ちをさせる構成になっている。このため、電サポ時の特図1始動口230への入賞や非電サポ時の特図2始動口232への入賞はイレギュラーであるので、このようなイレギュラーの入賞については特図先読み処理の対象から除外している。
ステップS1000の次のステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。当該入賞があったか否かの判断は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。例えば主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1003へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1003〜S1013の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1001の次のステップS1003では、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして当該保留に係る特図2変動遊技の当否を事前判定し、当否結果が大当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定による当否結果が大当りであると判断するとステップS1005に移行し、当該当否結果が大当りでないと判断するとステップS1007に移行する。
ステップS1003の次のステップS1005では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図386(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、事前判定による当否結果が大当りでない場合はステップS1007に移行し、当該当否結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、当該当否結果が小当りである判断するとステップS1009に移行し、当該当否結果が小当りでないと判断するとステップS1011に移行する。
事前判定による当否結果が小当りの場合はステップS1009において、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図386(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1007で事前判定した当否結果が小当りでなく、はずれであると判断した場合はステップS1011に移行し、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値を先読みし、当該乱数値に対して図386(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
ステップS1005、S1009、またはS1011の次のステップS1013では、これらのステップにおいて事前判定された停止図柄に基づいて、特図2変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、当該停止図柄と、特図変動時間決定用乱数値と、図388に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図2変動遊技の変動時間を決定し、特図先読み処理を終了する。
また、ステップS1013では例えば、特図2先読み処理を実行した保留に係る特図2変動遊技の当否結果と、ステップS1013で事前判定した特図変動時間とを特図2先読み結果として主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図変動時間を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図402に示すステップS1101へ移行する。図402に示すステップS1101〜S1113で行う各処理は、図401を用いて説明したステップS1001〜S1013の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。また、図401および図402に示す特図先読み処理は、当該処理を実行する対象の特図変動遊技の保留記憶数が上限範囲内である場合に実行する。
図401および図402における特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、特図1または2始動口230、232に遊技球が入球して始動情報が取得された場合の第1副制御部先読み予告実行処理について図403を用いて説明する。図403は、例えば図383に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理および後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行するようになっている。
図403に示すように、始動入賞時(始動情報取得時)の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、現時点で先読み予告報知演出が実行中であるか否かを判断する(ステップS1201)。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み実行中フラグの値を読み出して、当該値がオン状態を示していれば、先読み予告報知演出の実行中であるであると判断してステップS1215に移行し、当該値がオフ状態を示していれば先読み予告報知演出の実行中でないと判断してステップS1203に移行する。
ステップS1203では、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1205に移行し、所定の変動時間でないと判断すると後述のステップS1205〜S1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1205では、保留変化の抽選処理1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図389に示す保留変化抽選テーブルを用いて「変化なし」、「保留A」、「保留B」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図389に示す保留変化抽選テーブルと、RAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから取得した保留変化抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理1を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1205の次のステップS1207では、保留変化の抽選処理2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得して、図391に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを用いて「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」、「高速点滅(赤)のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図391に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルと、RAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから取得した盤面ランプ先読み抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理2を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1207の次のステップS1209では、上記の保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が「変化なし」以外、つまり当選しているか否かが判断される。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理1の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「保留A」または「保留B」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。また、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理2の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が当選の場合はステップS1211に移行し、保留変化の抽選処理1および保留変化の抽選処理2の双方の抽選結果がいずれも「変化なし」、つまり非当選の場合は後述のステップS1211とS1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、先読み予告報知の実行回数の設定を行う。先読み予告報知の実行回数は特図保留数に基づいて設定する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1または2で当選すると、主制御部300から送出された先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報を取得してRAM408の所定の記憶領域に設けた先読み予告実行回数記憶部に記憶する。先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図2の場合は、当該コマンド内に含まれる特図2の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶し、先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図1の場合は、当該コマンド内に含まれる特図1の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶する。例えば、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図1の2個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「1」で保留個数情報は「2」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「2」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。また、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図2の3個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「2」で保留個数情報は「3」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「3」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告実行回数と同数番目の保留表示画像の表示態様を保留変化抽選の当選内容に基づいて変更するようになっている。
ステップS1211の次のステップS1213では、第1副制御部400は、先読み予告報知演出が実行中であることを示すため、RAM408に記憶された先読み実行中フラグをオン状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告報知が実行中であるか否かを示す先読み予告実行中フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知は実行中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオン状態に設定したらステップS1215に移行する。
ステップS1213の次のステップS1215では、保留変化の抽選処理1の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が非当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を「変化なし」のデフォルト表示とする情報を含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、所定の色に塗りつぶされた円形の保留表示の表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を保留変化抽選結果に基づいて、「保留A」または「保留B」のいずれかに対応する保留表示態様の情報と、保留個数情報とを含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「悪徳商人越後屋」の「保留A」または「吉宗」の「保留B」のいずれかの表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。保留変化の抽選処理2の抽選結果が非当選の場合は、盤面ランプ224a、224bの点灯状態を「変化なし」のデフォルト状態とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224a、224bに出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、デフォルト表示の点灯態様で盤面ランプ224a、224bが発光する。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果が当選の場合は、盤面ランプ224aの点灯状態を「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224aに出力するとともに、盤面ランプ224aの保留コマンドに対応させた所定の点灯態様を指定して盤面ランプ224bに出力して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」の点灯態様で盤面ランプ224aが点灯しそれに同期して所定の点灯態様で盤面ランプ224bが発光する。
本実施形態によれば、第1副制御部400において保留変化の抽選処理1(ステップS1205)および保留変化の抽選処理2(ステップS1207)の双方の抽選に当選すると、主制御部300における特図1保留ランプ218または特図2保留ランプ220のいずれかを含めた三箇所で保留数の情報の報知が可能となる。こうすることにより、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
本実施形態では、ステップS1205の保留変化の抽選処理1とステップS1207の保留変化の抽選処理2とが互いに独立して行うようにしているが、例えば、保留変化の抽選処理1で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理2を実行するようにしてもよい。また、保留変化の抽選処理2を先に実行して、抽選処理2で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理1を実行するようにしてもよい。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理について図404を用いて説明する。図404は、例えば図383に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図404に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、先読み予告実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み予告実行中フラグはオン状態であると判断してステップS1303に移行し、当該値が「0」であれば、先読み予告実行中フラグがオフ状態であると判断して後述するステップS1303〜ステップS1309の処理を実行せずにステップS1311に移行する。
本実施形態によるパチンコ機100では、ステップS1205の保留変化抽選処理1において「保留A」または「保留B」に当選するか、またはステップS1207の保留変化抽選処理2において「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」に当選すると(ステップS1209のYes)、先読み予告実行回数が設定されるとともに(ステップS1211)、先読み実行中フラグがオン状態に設定される(ステップS1213)。
ステップS1303では、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を「1」だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から「1」を減算して、ステップS1305に移行する。
ステップS1303の次のステップS1305では、ステップS1303において「1」減算された先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判定するとステップS1307に移行し、減算後の先読み予告実行回数が「0」でないと判定するとステップS1311に移行する。
ステップS1305の次のステップS1307では、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。これにより、盤面ランプ224a、224bは、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれでもない通常の表示態様による点灯表示を行う。
ステップS1307の次のステップS1309では、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定して先読み予告報知が終了したことを示すために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶し、ステップS1311に移行する。ステップS1311では、通常予告の抽選処理を実行して特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
次に、図404に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1311の通常予告抽選処理について図405を用いて詳細に説明する。第1副制御部400は、ステップS1401において、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1403に移行し、所定の変動時間でないと判断すると通常予告抽選処理を終了する。
ステップS1403では、予告抽選1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図392に示す予告抽選テーブル1を用いて「ボタンなし系」か「ボタン有り系」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図392に示す予告抽選テーブル1と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第1乱数値とを用いて、予告抽選1処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選1処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1403の次のステップS1405では、第1副制御部400は予告抽選1処理の抽選結果が「ボタン有り系」か否かを判断し、「ボタン有り系」でないと判断した場合はステップS1407に移行し、「ボタン有り系」であると判断した場合はステップS1409に移行する。
「ボタン有り系」でないと判断してステップS1407に移行した場合は、予告抽選2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得して、図393に示す予告抽選テーブル2を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図393に示す予告抽選テーブル2と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第2乱数値とを用いて、予告抽選2処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選2処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
「ボタン有り系」であると判断してステップS1409に移行した場合は、予告抽選3を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得して、図394に示す予告抽選テーブル3を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図394に示す予告抽選テーブル3と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第3乱数値とを用いて、予告抽選3処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選3処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1409の次のステップS1411では、予告抽選4を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから通常予告実行判定用第4乱数値を取得して、図396に示す予告抽選テーブル4を用いて「通常/通常」、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、「振動/通常」、「振動/振動」、「振動+回転/振動」、または「デカボタン表示/振動+回転」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、予告抽選3の結果と、ROM406から読み出した図396に示す予告抽選テーブル4と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第4乱数値とを用いて、予告抽選4処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選4処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1407での予告抽選2処理またはステップS1411での予告抽選4処理が実行されると、次にステップS1413に移行する。ステップS1413では、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間(本例では、「10000ms」および「15000ms」)に等しいか否かを判断する。この判断は、ノーマルリーチ演出は他のリーチ演出より演出実行時間が短いためリーチ演出開始後にカットイン予告を実行可能なタイミングが得られないため、ノーマルリーチ演出が実行される場合はリーチ後予告を行わないように処理する。このため、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間であると判断すると通常予告抽選処理を終了し、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間でないと判断すると予告抽選5処理を行うステップS1415に移行する。
ステップS1415では、予告抽選5を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得して、図399に示す予告抽選テーブル5を用いて、「キャラD」、「キャラE」、または「キャラF(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図399に示す予告抽選テーブル5と、RAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタから取得したリーチ後予告実行判定用乱数値とを用いて、予告抽選5処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選5処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。ステップS1415での処理を実行したら通常予告抽選処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の遊技演出について図406乃至図418を用いてより具体的に説明する。図406乃至図418の各図には、パチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224(224a、224b)とを示し、その下方に模式的に特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220を示している。まず、図406〜図408を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図406(a)乃至図408(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図406(a)では、特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には3個のLEDが点灯して特図1の保留が3個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図406(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2が表示され、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3が表示され、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a1〜a3はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
盤面ランプ224a、224bは、図406(a)に示すような特図変動遊技の終了後から次の特図変動遊技が開始されるまでの間は所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。本例では、盤面ランプ224aでの通常演出は10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点滅する点灯態様で実行される。また、盤面ランプ224bでの通常演出は4個の花びら状ランプの上側2つと下側2つのグループが交互に点滅する点灯態様で実行される。
図406(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に図406(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図406(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を2個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。図406(b)およびそれ以降の図において特図変動遊技中の特図1または特図2表示装置212、214では図406(b)の特図1表示装置212に示す7セグメントの中央の横棒が黒く他が白い表示で特図の図柄変動が行われていることを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図406(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図406(b)に示すように、保留表示画像a3が消去されて2個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1、a2となる。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図406(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図406(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図406(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図406(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図406(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、上述の図406(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行して、例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を1個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図406(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図406(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1だけとなる。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図382に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図401および図402に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図385(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図386(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図387に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図403に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は40000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図389に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留A」に当選したと判定し(ステップS1205)、図391に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「変化なし」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留A」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図406(e)に示すように、図390(b)に示す「保留A」に対応する表示態様の「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「変化なし」が選択されたので、図406(e)から図408(c)に示す間は、盤面ランプ224a、224bは、図406(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中と同様に、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図406(f)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図406(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図407(a)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図407(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。また、主制御部300は、図382に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの1個を点灯させて特図1の保留が1個になったことを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図392に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタンなし系」が選択される。第1副制御部400は、ボタンなし系の場合は(ステップS1405のNo)、予告抽選2処理を実行する(ステップS1407)。ステップS1407において第1副制御部400は、図393に示す予告抽選テーブル2を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「なし」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので、ノーマルリーチの変動時間であると判断して(ステップS1413のNo)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行せずに通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、ノーマルリーチのリーチ演出が実行され、当該ノーマルリーチ演出に先立つリーチ前予告演出もリーチ後予告演出も行われない。
以上の処理が終了すると、図407(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図407(a)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Aの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
図407(b)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はノーマルリーチであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから10000msの経過後)に、図407(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図407(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図407(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図407(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図407(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図392に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図394に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラA」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図396に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「通常/通常」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図399に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラD」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「通常/通常」の演出が行われ、引き続き「キャラA」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラD」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図407(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図407(d)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図407(e)は、図407(d)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図407(e)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図398(a)に示す「通常」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様も図397(a)に示す「通常」である。
図407(f)は、遊技者がチャンスボタン136を押下してリーチ前予告演出の「キャラA」が演出表示領域208dに表示された状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が乗せられた状態を模式的に示している。
図408(a)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図408(b)は、リーチ後予告演出として「キャラD」が表示された状態を示している。次いで図408(c)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから40000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾7−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図408(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
次に、図409〜図410を用いて本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図409(a)〜図410(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図409(a)は特図1変動遊技が行われている状態を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
図409(a)では、特図1表示装置212は変動表示が開始されており、特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には1個のLEDが点灯して特図1の保留が1個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。この特図1変動遊技の開始に先立って、上述の実施例1で説明した特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行する。例えば、この当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msである。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図409(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数の情報を含むコマンドを受信しているので、図409(a)に示すように、1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1を表示する。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図382に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図401および図402に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図385(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が当りであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図386(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1111)、図387に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図403に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は45000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図389に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留B」に当選したと判定し(ステップS1205)、図391に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「点灯(青)」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留B」および「点灯(青)」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様と盤面ランプ224の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図409(b)に示すように、図390(b)に示す「保留B」に対応する表示態様の「吉宗」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「点灯(青)」が選択されたので、図409(b)〜図409(e)に示す連続した2回の特図変動遊技の間は、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」に対応した10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行される。また、盤面ランプ224aの先読み予告演出に同期して盤面ランプ224bでは保留個数分の2個の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する下から2個目の花びら状ランプには遊技者に期待感を持たせるべく特異的な発光色で点灯させる。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図409(c)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図409(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図409(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図409(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLEDの点灯を1つにし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が8000msであるので所定の変動時間に該当しないと判断して、通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図409(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図409(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Bの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから8000msの経過後)に、図409(e)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図409(b)〜(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」の演出手順に従った点灯制御で先読み予告表示が実行される。盤面ランプ224aの点灯制御に同期して盤面ランプ224bでは、特図1の保留数に等しい数の花びら模様のランプが点灯し、且つ先読み予告に係る保留を示す花びら模様のランプは所定の色で点灯する。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として保留数の情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、保留数の情報に対して、特図1保留ランプ218の点灯態様、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1での表示態様、および盤面ランプ224bの点灯態様による計三箇所で保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、特図1保留ランプ218の組合せを用いて三箇所以上で保留数の情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、特図変動開始コマンドや先読み結果情報コマンドを受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての特図1保留ランプ218は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて保留数の情報の信頼性が高い特図1保留ランプ218を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所で実行される保留数の報知のうちの装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1と盤面ランプ224bの点灯による少なくとも二つによる保留数の報知は、例えば、保留数増加後保留数減少までの期間や先読み報知期間等の同一の期間を少なくとも含んで行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
また本実施例では、遊技情報は、図柄変動表示の保留回数を示す始動保留表示である。複数の演出手段は、保留回数を示す保留表示手段としての特図1保留ランプ218と、ランプ報知手段としての盤面ランプ224a、224bとを備え、始動保留表示による報知は、保留表示手段と、画像表示手段と、ランプ報知手段の三箇所で少なくとも実行可能である。
本実施例によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
また本実施例では、始動保留表示による報知のうちの少なくとも一つの報知は先読み予告として機能することが可能であることを特徴とする。本実施例によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
図409(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図409(f)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図409(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図392に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図394に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラB」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図396に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「振動+回転/振動」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図399に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラF」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「振動+回転/振動」の演出が行われ、引き続き「キャラB」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラF」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図409(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図409(f)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図410(a)は、図409(f)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図410(a)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図398(b)に示す「振動」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様は図397(c)に示す「振動+回転」である。
このように本実施例では、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、操作手段としてのチャンスボタン136を含む第1副制御部400と、画像表示手段として、例えば、装飾図柄表示装置208とを備えており、演出手段は遊技者が操作可能な操作手段として演出ボタン(チャンスボタン136)を含んでおり、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136の押下操作を要求する操作要求画像としてのチャンスボタン136の画像を表示可能であり、操作要求画像は、チャンスボタン136を識別可能なようにチャンスボタン136の形状の画像を含んでおり、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様(本例では「振動」)とは異なる表示態様(本例では「振動+回転」)で表示可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
図410(b)は、遊技者がチャンスボタン136を押下したことに関連して、リーチ前予告演出の「キャラB」による表示演出が演出表示領域208dで実行された状態を示している。
図410(c)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図410(d)は、リーチ後予告演出として「キャラF」が表示された状態を示している。次いで図410(e)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから45000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図A」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
図409(f)〜図410(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図410(f)は、大当りに当選したことを報知する演出が行われている状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは大当り演出が開始され、盤面ランプ224aおよび盤面ランプ224bではランプ全部が最高輝度で点灯する大当り演出が行われる。
次に、図411を用いて本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図411(a)〜図411(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での大当り開始演出を時系列で示している。図411(a)〜図411(e)には図406等に示した構成に加えて状態報知ランプ222を模式的に示している。図411(a)〜図411(d)は特図変動遊技の結果として大当りに当選して、大当り遊技の1R(第1ラウンド)が開始するまでに行われる大当り開始演出の一例を示している。図示は省略したが、この大当り開始演出の開始に先立って、右打ち指示のための処理が実行される。
主制御部300は、特図変動遊技の結果が大当りであると判断すると、当該特図変動遊技の終了後に、駆動回路330を制御して状態報知ランプ222のうち、右打ちランプと大当り中ランプを点灯させ、非電サポランプおよび電サポランプを消灯させる。次いで、大当り開始コマンドに状態報知ランプ222の情報を含ませて第1副制御部400に送出する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに対し、パチンコ機100の遊技盤200を模した画像と、遊技者の手が球発射ハンドル134を大きく右に回している状態を示す画像と、遊技球が右方向に飛ぶべきことを示す矢印と、「右打ち」の文字列とを表示するための制御処理を行う。
また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。例えば、最上方から1番目と2番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、3番目〜5番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、6番目〜8番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、9番目と10番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにする制御を行う。また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224bの4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。
以上の処理が終了すると、図411(a)〜(d)に示す大当り開始演出の最中において、盤面ランプ224aにより、ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、盤面ランプ224bにより、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでも右打ち指示の報知が行われる。一方主制御部300による制御で状態表示Rンプ222でも右打ちランプが点灯して右打ち報知が実行される。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として右打ちの情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、右打ちの情報に対して、状態表示ランプ222の点灯態様、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの表示態様、および盤面ランプ224a、224bの点灯態様による計四箇所で右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、状態表示ランプ222の組合せを用いて三箇所以上で右打ちの情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、大当り開始コマンド等を受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての状態表示ランプ222は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて右打ちの情報の信頼性が高い状態表示ランプ222を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所以上で実行される右打ちの報知のうちの盤面ランプ224a、224bの点灯による少なくとも二つによる右打ちの報知は同一期間行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
図411(e)は大当り遊技の第1ラウンドが開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、複数の演出手段による三箇所以上の右打ち報知は終了して、第1ラウンドの大当り演出が開始される。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには例えば学帽を被った青年の顔が表示される演出とともに、当該ラウンドが1Rであることを報知する表示が行われる。また、右打ち指示の「右打ち」の表示も行われる。また、盤面ランプ224は大当り演出に基づく点灯動作を行う。また、右打ちにより特図2始動口232に入賞して特図2保留ランプ220で保留が1つある状態が示される。
次に、図412を用いて本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図412(a)は、大当り遊技中に球つまりエラーが発生した場合の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの演出例を示している。大当り遊技中に球つまりエラーが生じると、演出表示領域208dには球つまりエラーを報知する「球つまりエラー 店員を呼んで」という表示がなされる。この場合においても演出表示領域208dには右打ち指示の「右打ち」表示が継続している。
このように本実施例では、複数の演出手段のうちの少なくとも一部の演出手段として例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、球つまりエラーが生じた場合にエラー報知を実行可能であり、且つエラー報知が行われた場合にも、少なくとも一つの遊技情報の報知として例えば、右打ち指示を継続可能である。本実施例によれば、エラー報知が行われたとしても右打ち指示の報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。なお、盤面ランプ224a、224bはエラーに対応したエラー報知発光態様で点灯する。
図412(b)〜図412(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での大当り遊技でのチャンスボタン136を用いた演出を時系列で示している。本実施例では、遊技者が操作可能な操作手段としてのチャンスボタン136と、画像を表示可能な画像表示手段としての装飾図柄表示装置208とを備え、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dは、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を表示可能である。演出表示領域208dは、チャンスボタン136に対する操作要求画像を複数表示可能であり、遊技者のチャンスボタン136に対する複数回の操作に応じた演出を実行可能である。
図412(b)はチャンスボタン136を用いた演出の開始時点の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの画像を例示している。演出表示領域208dには、ラウンド数(=8)と右打ち指示の画像と学帽を被った青年の顔とが表示され、さらに、「○が揃えば確変だ」の文字列画像が表示されている。
次いで図412(c)では、大当り中の演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。なお、図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。
操作要求画像は横方向に3つ並んでいる。左側と中側の操作要求画像の表示態様は図397(a)に示す「通常」であり、右側の操作要求画像の表示態様は図397(c)に示す「振動+回転」である。それぞれの操作要求画像の下部にはチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。また、各操作要求画像の下方には、遊技者によるチャンスボタン136の押下の結果を表示するための領域が設けられ、結果表示前は下向きの矢印が表示されている。
図412(c)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図398(a)に示す「通常」である。
図412(d)は、遊技者がチャンスボタン136を一回押下して、左側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。このように本実施例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する毎に左から順に操作要求画像が消えていく演出構成となっている。中側と右側の操作要求画像の有効期間画像は共にある程度時間が経過したことを示している。
図412(e)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「通常」である。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、中側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。右側の操作要求画像の有効期間画像はさらに操作有効期間が経過したことを示している。
図412(f)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「振動+回転」である。つまり、操作要求画像の表示態様に合わせてボタン態様が変化している。このようにチャンスボタン136は、操作要求画像が表示する態様の動作をすることが可能である。チャンスボタン136が操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、チャンスボタン136の動作を遊技者に報知することができる場合がある。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、右側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」が表示された状態を示している。さらに、演出表示領域208d中央に「確変!」の文字列が表示される。
本実施例によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
上記実施例では、遊技者の前記操作手段に対する操作について、一または複数の操作有効期間を示す有効期間表示画像は棒状部分が徐々に短くなる表示で時間経過を表すようにしているが、これに代えて例えば、数字のカウントダウンなどを表示させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、複数の操作要求画像のそれぞれに有効期間表示画像を設けるようにしている。こうすることにより、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。一方、煩雑な表示を避けるために複数の操作要求画像に対してそれより少ない数(例えば一つ)の有効期間表示としてももちろんよい。
また、上記実施例では、操作有効期間は、複数回のチャンスボタン136の操作に対して共通であり、複数の操作要求画像に対して一の有効期間表示画像を表示可能としている。こうすることにより、チャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
また上記実施例では、複数の操作要求画像のうち3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり他の左側や中側の操作要求画像の表示態様である「通常」と異なるようにしている。こうすることにより、操作要求画像の表示態様が所定の予告として機能することができる場合がある。本例では、3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が確変の予告として機能している。
また、上記実施例では、一回のチャンスボタン136の操作に対して、一つの操作要求画像が消えるようにしている。こうすることにより、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
また上記実施例において、他と異なる表示態様である操作要求画像は、チャンスボタン136の複数回の操作のうち最後の操作に対応するようにしている。こうすることにより、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
なお、操作要求画像の有効期間が切れたらチャンスボタン136の押下がなくても自動的に所定の演出が実行されるようにしてもよい。
次に、図413を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図413(a)は、大当り遊技が7連荘以上である場合に当該7連荘以上であることを遊技情報として三箇所で報知する例を示している。
図413(a)では、スピーカ120から7連荘以上であることを報知する特別な楽曲が出力され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは「8連荘中!」の文字列による報知が表示され、盤面ランプ224bでは7連荘以上であることを報知する特別な点灯態様で点灯が行われて、計三箇所で現在の大当り遊技が7連荘以上であることが報知されている。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つである7連荘以上であることに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。演出表示領域208dでは現在の連荘数を数で表示しているが、スピーカ120や盤面ランプ224等では7連荘以上では連荘数にかかわらず同一の演出を実行している。
図413(b)〜(d)は、図412(c)〜(f)に示すチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。図412(c)〜(f)に示す例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する度に左側、中側、右側の順に操作要求画像が消滅していたが、本変形例では、遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅する構成にしている。
図413(b)は図412(c)と同じ状態を示している。図413(c)は、遊技者がチャンスボタン136を3回押下して、左中右側の操作要求画像の下方にそれぞれ「○」の画像が表示された状態を示している。図413(d)は遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅した状態を示している。
本変形例によっても、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
次に、図414を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図414(a)は、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。演出表示領域208dには「5回以上押せ!」という文字列が表示されているが、操作要求画像は2つしか表示されていない。また、有効期間表示もされていない。このようにチャンスボタン136の押下要求回数と操作要求画像の数が一致していなくてもよい。この例のように遊技者が複数回の操作が必要であることが認識できる程度であってもよい。
図414(b)は、操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より派手であってもよい。また、図414(c)は、操作要求画像の表示態様が「通常」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より地味であってもよい。
図414(d)は、操作要求画像の表示態様が「デカボタン表示(振動+回転)」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」である場合を示している。この「表示態様/ボタン態様」も、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様とは異なる表示態様に含まれる。
次に、図415を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図415(a)は、複数の操作要求画像に対して共通の一つの有効期間表示画像を用いている状態を示している。こうすることによりチャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。このように有効期間表示が操作要求回数と同じ数である必要はなく、例えば3回の操作要求に対して2つの有効期間表示画像を表示するようにしてもよい。こうすることにより、画像表示手段の表示領域に合わせて有効期間表示の個数を設定できる場合があり、演出に対する興趣の向上に寄与する。
図415(b)は、複数の操作要求画像が同じ表示態様の場合を示している。このような演出であってももちろんよい。図415(c)は、パチンコ機100が装飾図柄表示装置208の他にサブ液晶表示装置209を有している場合を示している。サブ液晶表示装置209には保留数を示す「2」が表示されている。このように、メイン制御による特図1保留ランプとサブ制御による装飾図柄表示装置208とサブ液晶表示装置209との三箇所で保留数を報知するようにしてもよい。
次に、図416を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における演出について説明する。上記実施例では、複数の操作要求画像において、最後の操作要求画像の表示態様がそれより前に消滅する操作要求画像に対して表示態様を異ならせていたが、これに限らず、図416(a)に示すように、最後の操作要求画像以外の操作要求画像の表示態様が他の操作要求画像の表示態様と異なるようにしてももちろんよい。図416(a)では、2回目の操作要求画像が他の操作要求画像と異なる表示態様で表示されている。
図416(b)〜(d)は、本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における特図変動遊技を示している。上記実施例の図407(d)〜(f)では、図柄変動遊技において、1つの操作要求画像を表示してチャンスボタン136の押下を要求する例を示しているが、図416(c)に示すように、特図変動遊技中に複数の操作要求画像を表示してチャンスボタン136の複数回の押下を要求する演出を行ってもよい。
また、チャンスボタン136の操作有効期間として例えば、10秒が設定されており、装飾図柄表示装置208は、操作要求画像を操作有効期間の少なくとも一部の期間として、例えば、初めの5秒間に表示可能であり、操作要求画像は操作有効期間に関する情報を示す有効期間画像として、例えば、時間経過とともに棒状部が短くなる表示を含んでおり、左側と中側の操作要求画像の有効期間画像は、図416(c)に示すように、第一の有効期間画像として例えば、棒状部が青色表示であり、左側の操作要求画像の有効期間画像は、第二の有効期間画像として例えば、棒状部が赤色表示であり、第一および第二の有効期間画像は、同一の操作有効期間となる場合に表示可能であり、第一の操作要求画像には第一の有効期間画像が含まれ、第二の操作要求画像には第二の有効期間画像が含まれるようにしてもよい。こうすることにより、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
次に、図417を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例に係るパチンコ機100は操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている。方向キー137は演出表示領域208dに表示された選択演出等で所望の選択肢を選択する際に用いられる。変形例に係る図417(a)〜図417(c)は、上記実施例の図407(d)〜(f)に対応している。本変形例では図417(b)に示すように、チャンスボタン136だけでなく方向キー137も操作手段として用いることができる。本例では複数の演出ボタンを備え、操作要求画像が示すチャンスボタン136とは異なる方向キー137を操作した場合であっても該操作は有効となり、図417(c)に示すように表示演出が実行される。この場合に、チャンスボタン136を押下した場合は「キャラA」の表示演出が実行され、方向キー137を操作した場合は「キャラC」が演出表示されるように、操作した演出ボタンの種類によって表示演出が変化したり抽選割合が変化したり、表示演出自体が異なったりするようにしてもよい。
また、図417(d)に示すように、操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている場合に、操作要求画像にもチャンスボタン136と方向キー137を並列させた演出を用いてもよい。
次に、図418を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における演出について説明する。図418(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された右打ち指示の画像を示している。図418(b)は、図417(a)に示した右打ち指示の画像の簡略画像を示している。簡略画像で可変入賞口を示す横長長方形の枠部は、図418(a)の右打ち指示の画像に示される可変入賞口234の表示態様とは異なる態様で表示されている。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図376乃至図418を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技に関連する遊技情報(例えば、保留数の情報、右打ちの情報)の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、1または複数の演出手段を用いて報知する報知制御機構)を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知(例えば、遊技情報が保留数である場合に、特図1保留ランプ218による保留数の報知とともに、装飾図柄表示装置208と盤面ランプ224a、224bの計三箇所で保留数の報知をする。また、サブ液晶表示装置209による保留数の報知や、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内での三箇所以上の保留数の報知や、それらの組合せ等)を少なくとも実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208、サブ液晶表示装置209)を備え、
前記報知手段は、前記複数の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ、特図保留ランプの組合せ)を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
遊技の進行に関する制御(例えば、主制御部タイマ割込処理)を少なくとも実行可能なメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技の演出に関する制御(例えば、第1副制御部メイン処理)を少なくとも実行可能なサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218)は、前記メイン制御手段により制御されることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、メイン制御手段により制御される演出手段(報知手段)の情報の信頼性が高い場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、および装飾図柄表示装置208による保留数の報知、あるいは、特図1保留ランプ218、装飾図柄表示装置208、およびサブ液晶表示装置209による保留数の報知等)のうちの少なくとも二つの報知(例えば、特図1保留ランプ218と装飾図柄表示装置208による保留数の報知、特図1保留ランプ218と盤面ランプ224aによる保留数の報知、あるいは装飾図柄表示装置208内の二箇所での保留数の報知等)を、同一の期間(例えば、保留数増加後保留数減少までの期間、先読み報知期間)を少なくとも含んで実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能であることを特徴とする。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記報知手段は、エラー(例えば、球つまりエラー)が生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、右打ち指示)を継続可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、エラー報知が行われたとしても報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。
(9)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段(例えば、特図1保留ランプ218)であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段(例えば、盤面ランプ224a)であり、
前記遊技情報は、遊技に関連する情報(例えば、保留数の情報)を少なくとも含む情報であり、
前記第一の報知手段は、第一の遊技情報(例えば、保留数の情報)に関する報知を第一の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする。
(10)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、 前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出(例えば、操作の度に所定の画像(○やキャラクタ等)を表示する演出)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、有効期間表示画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像(例えば、バーが短くなる表示、数字のカウントダウンなど)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(12)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知可能な場合がある。
(13)上記パチンコ機100であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
(14)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
(16)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)のうち少なくとも一の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動あり)を、他の第一の画像の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動なし)と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作要求画像の表示態様が予告として機能することができる場合がある。
(17)上記パチンコ機100であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
(18)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、 前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記操作手段は、第二の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしている表示態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間(例えば、操作要求期間)の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第一の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第二の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件(例えば、図405に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での一の抽選結果)が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件(例えば、図405に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での他の抽選結果)が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
(19)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の態様(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)と同じ態様での前記操作要求画像(例えば、チャンスボタン136の画像)を少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
さらに、
前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の表示演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示)であり、
前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く(例えば、大当りの信頼度が高い)、
前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易いことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
なお、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に地味(例えば、表示態様が振動や回転ありで、ボタン態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が地味な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が地味で表示態様が地味である場合よりも、ボタン態様が地味で表示態様が派手の方が法則崩れが熱い状態となる。
また、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に派手(例えば、ボタン態様が振動や回転ありで、表示態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が派手な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合よりも、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となる。あるいは、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合の方が、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となってもよい。
(20)上記パチンコ機100であって、
前記操作手段(例えば、チャンスボタン136)とは別の操作手段(例えば、方向キー137)をさらに備え、
前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、
前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者の好みで演出ボタンを使い分けることができる場合がある。
(21)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が青のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が赤のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
(22)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段が、操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、演出手段の動作を遊技者に報知することができる場合がある。
なお、前記第一の条件および前記第二の条件は、前記操作手段の操作有効期間が同じ場合に、いずれか一方の条件が成立可能である。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで開始されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで開始されてもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで開始され、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで開始されてもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで終了されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで終了してもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで終了し、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで終了してもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、複数の演出手段を用いた報知について説明しているが、一の演出手段内の三箇所以上で報知するようにしてもよい。また、通常時は、所定の遊技情報に対して二箇所で報知を行うようにして、所定条件が成立した場合のみ三箇所以上で報知を行うようにしてもよい。
また、図柄変動表示の所定の契機に報知数が減少するようにしてもよい。所定の契機の成立で、少なくともメイン制御手段に制御される演出手段は報知を継続するようにしてもよい。また、少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220)は、常時報知を行うようにしてもよい。また、サブ制御で制御される複数の保留報知はいずれも先読み予告を実行可能としてもよい。
また、所定の遊技情報が保留の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が保留の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224の組合せでもよい。また、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208内の二箇所の組合せ、あるいは、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、サブ液晶表示装置209の組合せ等が可能である。
また、盤面ランプ224をはじめ種々のランプや装飾図柄表示装置208、あるいはサブ液晶表示装置209の保留表示で先読み予告を行うようにしてもよい。例えばランプは、所定期間(例えばスペシャルリーチ確定の図柄変動表示)などでは先読み予告とは別の機能として演出を行うようにしてもよい。通常時は装飾機能としての演出を行いつつ、所定条件成立で保留表示機能を有するようにしてもよい。
また、一の保留数を報知するのに一の報知手段が対応していなくてもよい。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内で三箇所以上の表示をしてもよい。また、三箇所以上での報知中から所定の契機(例えば、スペシャルリーチ開始時)に報知数が減る(メイン制御による報知だけを残しサブ制御による報知は消す)構成でもよい。
また、少なくとも一つの報知手段(例えばメイン制御による特図1保留ランプ218)が正確な保留数情報を示し、その他の演出手段は他の演出(例えば先読み予告や擬似保留など)に使用してもよい。
なお、間接的な報知も本実施形態の報知に含まれる。例えば、保留3以上でしか出現しない予告演出や装飾図柄変動表示が行われている場合は、「保留3以上」の一報知として含まれる。
また、所定の遊技情報が連続大当り(いわゆる連荘)の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が連荘情報の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、大当り中や電サポ中における装飾図柄表示装置208での7連荘表示や特別な背景表示、あるいは7連荘以上で盤面ランプ224がレインボー発光したり、スピーカ120から特別な楽曲等が流れるなどの組合せが可能である。
必ずしも連荘情報の報知が全ての演出手段で完全に一致する必要性はない。7連荘での報知と7連荘以上の報知が同じであってもよい。報知が遊技者に対してくどくなり過ぎるのを防止することができる場合がある。また、間接的な報知の例として、例えば一回の大当りで約2000個の遊技球が獲得可能な仕様で10000個前後の表示が行われている場合には5連荘の報知として含んでいてもよい。
また、所定の遊技情報が右打ち指示の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が右打ち指示の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプ、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224の発光階調制御、スピーカ120による右打ち指示の音声出力などの組合せが可能である。
一旦終了させた報知が、所定条件の成立で再度実行されるものであってもよい。例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプの報知点灯とサブ制御による装飾図柄表示装置208での報知表示中に遊技者が左打ちを行った場合に、注意喚起の右打ちを促すためにスピーカ120による報知音声や盤面ランプ224による報知点灯などを行うものも含まれる。
また、上記実施例では主に三箇所での報知を示したが、四箇所以上の報知であってもよい。
報知の内容としては、必ずしも所定の遊技情報のみに対しての報知だけではなく所定の遊技情報に関する報知を少なくとも含んで、他の遊技情報に関する報知を行う構成であってもよい。例えば、右打ち報知の盤面ランプ224の発光色によって確率変動等の遊技情報を報知する構成であってもよい。また、図柄変動表示中であれば、所定の遊技情報に関する報知が先読み予告や大当り予告などに機能する構成であってもよい。こうすることにより、単なる報知としての機能だけでなく多様性を持たせることができる場合がある。
複数の演出手段は、全てメイン制御手段に制御されてもよいし、全てサブ制御手段に制御されてもよい。また、複数のサブ制御手段により制御される構成であってもよい。メイン制御手段に制御されれば報知の確実性が保持されるし、サブ制御手段に制御されるようであればメイン制御手段の負担軽減効果がある。
少なくとも一つの報知が他と異なる期間に実行される構成であってもよい。少なくとも一つの報知が他の報知の実行条件とは異なる条件に基づいて実行される構成であってもよい。また、報知の実行条件を複数備える構成であってもよい。こうすることにより、例えば右打ちの注意喚起など、異なる条件の成立自体を効果的に報知できる場合がある。
複数の報知の開始時期や終了時期は全て同じであってもよい。また、開始時期のみが全て同じで終了時期が異なっていてもよいし、開始時期が異なり終了時期が同じであってもよい。こうすることにより、報知の開始時期、終了時期の組合せにより、報知に多様性を持たせることができる場合がある。
始動保留表示による始動保留数の報知について、種々の組合せによる報知が可能である。例えば、装飾図柄表示装置208で2つの報知を行い、さらにメイン制御手段による報知を組合せることが可能である。装飾図柄表示装置208で複数の保留表示を行う場合は保留先読み等の先読み予告に多様性を持たせることができる場合がある。また、メイン制御手段側で二以上の報知を行うようにしてもよい。
始動保留表示による始動保留数の報知について、すべてが一の始動保留に対して一の始動保留表示を行う必要性はない。例えば、ランプ装置では一の始動保留に対して一の表示で行い、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内では数字により直接的に始動保留数を報知するような構成であってもよい。異なるパターンで報知を行うことで多様性が増す場合がある。また、遊技に関する演出によって遊技者に分かりやすい報知の組合せを実行することができる場合がある。
所定の遊技情報の報知として、普図の保留に関する報知でもよい。例えば、電チューが比較的長時間開放可能なものや普図の演出の当選による特典があるものに関しては三箇所以上の保留表示を行うことで遊技の興趣が向上する場合がある。
上記実施例において、複数の操作手段の操作における操作有効期間は共通である。遊技者に対して、連続した操作手段の操作が必要であることを分かりやすく報知できる場合がある。複数回の操作手段の操作が無効になる危険性を少なくすることができる場合がある。
また、操作手段の操作は少なくとも一回の図柄変動表示中に設定可能なものであってもよい。複数回の図柄変動表示で行われる構成であれば、例えば先読み予告と関連付けて操作手段に関する操作を行うことで、複数変動にまたがって遊技者を期待させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられており、他と異なる表示態様(のみ)は、対応付けとは異なる操作要求画像が表示されるようにしてもよい。予告としての機能を強調させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられていてもよい。そして、一回または複数回の操作手段の操作を行うことで一の操作要求画像が消去されるようにしてもよい。また、次回の操作に対応する操作要求画像の表示態様に合わせて操作手段の操作態様が変化可能で、前回の操作態様と異なる場合に変化するようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像が操作態様の変化予告として機能することができる場合がある。
複数の操作手段における操作有効期間は共通でなくてもよく、個々に操作有効期間が設定される構成であってもよい。こうすることにより、遊技者に複数回の操作手段の操作を促しつつも有効期間が個々に設定されていることにより、遊技者をあせらせないようにすることができる場合がある。また、図柄変動表示の演出時間(主には、操作有効期間)に対して、複数回の操作手段の操作を均等に割り当てることができる場合がある。そのため、操作有効期間が過剰に余ってしまったりすることでの遊技者の不満を軽減できる場合がある。
また上記実施例は複数の操作手段を有する遊技台にも適用可能である。複数の操作手段のうちの少なくとも一つが上記実施例の内容を具備していればよい。また、複数の操作手段に応じた操作要求画像や有効期間表示画像が同時期に表示される構成であってもよい。
また、操作有効期間は複数回の図柄変動表示にまたがって行われる構成であってもよい。こうすることにより、先読み予告として機能できる場合がある。
また上記実施例では、一回の操作手段の操作で一つの有効期間表示画像が消去される構成となっているが、二回以上の所定回数の操作を行って一つの有効期間表示画像が消去される構成であってもよい。また操作手段を操作すべき必要回数の操作が行われるまで全ての有効期間表示画像の表示が継続する構成であってもよい。こうすることにより、例えば、有効期間の残りが少なくなっている状態でも全ての有効期間表示を残すことで、該複数の有効期間表示が操作を促すことを強調することができる場合がある。
また、操作手段の操作態様と、操作要求画像の関係の対応関係は一部異なる関係であってもよい。こうすることにより、所謂「法則崩れ(対応関係(法則))」が崩れることが大当り確定の予告や大当りの期待を高める予告として機能させることができる場合がある。
また、操作手段の操作が有効か否かの条件は任意に設定可能である。一回または複数回の操作回数で有効となる、一回または複数回の操作回数ごとに抽選を行い当選することで有効(操作に対する演出が実行される)となる構成であってもよい。こうすることにより、演出時間等に合わせて操作回数を調整できる場合がある。
また、複数の操作手段を有する場合に、操作要求画像は共通であっても(いずれかの操作手段の操作を促す画像表示であっても)、他の操作手段の操作を有効にする構成であってもよい。こうすることにより、操作要求画像の共通化によりデータが少なくても済む場合がある。
また、上記他の操作手段の操作が有効であっても、無効であってもよい。上記の「法則崩れ」と同等の効果を奏する場合がある。
上記実施例において、操作手段は、パチンコ機100の枠側に取り付けられるものであってもよい。例えば、遊技台の開発過程において、枠のデザイン変更等で、演出手段自体のデザインが変更になる場合も想定される。そして、画像表示と演出手段の態様が異なる場合であっても、遊技者に重要な報知(演出ボタンを押すことや、右打ちをすることなど)の目的は維持できる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、有効期間終了後に少なくとも表示演出を実行可能なものであってもよい。こうすることにより、ボタン操作しない場合でも表示演出が行われる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、表示演出を実行しないものであってもよい。
また、上記実施例においては基準を第二の表示演出に置いているので、第二の表示演出が行われる場合は、第二の操作要求画像が出易くなっている。また、演出ボタンに関する操作要求画像は、該演出ボタンの操作有効期間の少なくとも一部の期間に表示可能とされるようにしてもよい。
上記実施例において、操作要求画像が操作要求画像の表示中における操作手段の態様とは異なる態様で表示される場合の例として、演出ボタンやロゴ役物の色違い、操作要求画像が第一の位置を示唆する表示を行い、演出ボタンやロゴ役物が第二の位置にいる、などがある。
また、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第一の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第二の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、演出手段(操作手段)の方が派手な場合は、遊技者が操作手段を操作した場合に気付かせることができる場合がある。
またあるいは、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第二の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第一の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像の方が派手な場合は、遊技者が操作要求画像をまず見ることで期待を高めつつ、操作手段を操作することで違和感を付与できるので、2段階で興趣を高めることができる場合がある。
操作要求画像について、演出手段の態様と異なる態様のみならず、同じ態様のパターンを有していてもよい。こうすることにより、同じ態様と異なる態様を使い分けることによって報知や予告として機能することができる場合がある。例えば、図柄変動表示が大当りになることの予告や先読み予告、保留数や連荘の報知等に使用できる場合がある。
操作要求画像について、一つの契機において(例えば図柄変動表示中に行われるボタン演出)、演出手段の態様と異なる態様のみで行うようにしてもよいし、同じ態様のみで行うようにしてもよい。こうすることにより、契機ごとに操作要求画像が対応付けられることにより当該契機を遊技者が認識し易い場合がある。
操作要求画像について、一つの演出手段に対応する複数の契機のいずれかにおいて(例えば、図柄変動表示中のリーチ前に行われるボタン演出とリーチ後に行われるボタン演出)、少なくとも異なる態様での操作要求画像を表示可能な構成であればよい。
遊技者が操作可能な操作手段は、演出ボタンや、遊技台とモバイルサイトを連動させたサービスで用いる操作ボタンのみではなく、球発射ハンドル134も含まれる。その一例として、大当り開始時や、電サポ開始時に右打ちの報知をする画像表示を行う場合がある。このときに球発射ハンドル134を右にひねった表示を画像表示手段上で表示するような内容も本実施例に含まれる。このとき、演出手段の態様とは異なる態様の例としては、球発射ハンドル134自体の表示をデフォルメした画像表示がある。この場合、球発射ハンドル134のデザイン変更があっても右打ちの報知というゲーム性上の一番大事な報知を確実に行うことができる場合がある。
演出手段の例として、アタッカ等の、遊技盤上に配設される入賞手段であってもよい。こうすることにより、デザイン変更に対応可能な効果を有する場合がある。
上記実施例において、演出ボタンを二つ用いる場合、演出ボタンのすべての動作に二つの演出ボタンが有効である必要はなく、所定の演出時のみ両方の演出ボタンが有効になる構成であってもよい。また、操作要求画像として、第一の演出ボタンが表示されている場合に第二の演出ボタンの操作が有効となるか否かは遊技者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。こうすることにより、有効となる演出ボタンの数が予告として機能することができる場合がある。そして、第二の演出ボタンが有効か否かを遊技者に報知しない場合の効果として、遊技者が第二の演出ボタンを操作することで表示演出が行われた場合に期待を持つことができ、第二の演出ボタンを操作するか否かを遊技者に選択させることができる。
操作要求画像と有効期間画像の対応関係は、第一の操作要求画像に対して第一の有効期間画像が対応し、第二の操作要求画像に対して第二の有効期間画像が対応する関係でなくてもよい。例えば、一部の組合せを変更することで遊技者に対して違和感を与えることができ、予告として機能する場合がある。
また、遊技状態等の条件により、操作要求画像や有効期間画像(とその組み合わせ)を変更する構成であってもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、上記実施の形態の各実施例におけるチャンスボタン136のボタン操作については、遊技者がボタン操作の有効期間中にボタンを操作しない場合であっても、ボタン操作が行われた場合と同等の演出を実行可能に構成してもよい。以下、これをオートボタンと称し、以下に詳細に説明する。
まず、オートボタンの設定方法であるが、遊技者が任意に設定可能な構成であってもよいし、遊技状態等に応じて設定される構成であってもよい。遊技者が、任意に設定可能な例としては、デモ演出中などにチャンスボタン136もしくは方向キー137、あるいはその他の十字キー等の他の操作手段の操作によりすべての遊技者が設定することが可能な構成、遊技者がパスワード等の固有の情報を入力すること等を条件として、遊技台のカスタマイズや遊技履歴を遊技者ごとに蓄積可能なオリジナルモードのように、所定条件下で遊技者が設定可能な構成が挙げられる。遊技状態に応じて設定される構成とは、例えば、電サポ状態の有無や同一の遊技状態および演出モードが所定期間や所定回数継続する場合にオートボタンにすることで、同一種類のボタン演出が連続することに対する操作の煩わしさを低減できる場合がある。
オートボタンであることに報知については、装飾図柄表示装置208やサブ液晶表示装置209等で常時報知してもよいし、オートボタンの設定時にのみ報知するようにしてもよい。また、オートボタンの設定が解除される場合に報知する構成であっても、全く報知しない構成であってもよい。
また、オートボタン中の表示については、非オートボタン中と同等にボタンの画像、有効期間表示を行うようにしてもよいし、一部の画像を表示しないように構成してもよい。一部の画像を表示しないこと自体が上述のオートボタン中であることの報知になり得る場合がある。また、一部の画像を表示しない構成の例として、ボタン表示のみ表示して有効期間表示を行わない構成とすれば、本来はボタン演出があることは報知しつつ、極度に煩わしい表示演出とならない場合がある。また、まったく表示を行わない構成であってもよい。
オートボタンの操作タイミングについては、有効期間中のいずれのタイミングであってもよい。例えば、有効期間の最初であれば遊技者に対して、オートボタンの演出が行われないかもしれないという不安を与えることなくボタン操作に伴う演出を行うことができる。有効期間の途中であれば、ボタン操作に伴う演出の前後の間延びがなくバランスを取ることができる場合がある。有効期間の最後については、遊技者をじらすことでの興趣の向上につながる場合がある。しかしながら、有効期間の最後にボタン操作に伴う演出を出現させる場合は、非オートボタン時の有効期間切れで演出を強制的に出す場合と見た目が一緒になってしまう危険性がある。この場合例えば、オートボタン時は信頼度に応じた演出を出願させ、非オートボタン時の有効期間切れの場合には当否に関係なく一番信頼度の低い演出を強制的に出現させて差を出すことも可能である。
オートボタンの遊技例としては、上述のようにオートボタンが設定されている場合には、すべてのボタン演出でオートとしてもよいし、一部のボタン演出をオートにしてもよい。一部オートの例としては、例えば、リーチ前予告はオート、リーチ後は非オートにしてもよいし、激熱演出時のみ非オート(遊技者に操作させたい)にしてもよい。また、オートと非オートを組み合わせることにより演出に多様性を持たせることができる場合がある。例えば、先読み保留予告でボタン演出を行いボタン操作に伴い、保留アイコンが変化する演出は複数の図柄変動表示に亘って有効期間が設定される場合がある。この間、図柄変動表示でボタン演出を出すと、ボタン演出が重複する場合があり、遊技者が混乱をきたす可能性がある。そのため、一方のボタン演出をオートにすることで問題を解消しつつ、演出に多様性を持たせることができる場合がある。また、サブ液晶のボタン演出のみオートにするなど、デバイスごとに個別設定も可能である。
複数回のボタン操作を要するボタン演出のオートについては、演出ごとに決定される所定回数、非オートボタン時の遊技者の操作回数に応じて設置される回数等が想定される。一般的に複数回のボタン操作を要する演出の有効期間は、少し長めに確保されている。そのため、ボタン演出に伴うパラメータ表示などは、当否判定に応じた場合に限界(これ以上パラメータが進まない)がある。そのような場合にオートの回数を多くしてしまうと有効期間が残っているのにパラメータ表示が進まなく、遊技者を落胆させてしまう危険性がある。よって、有効期間を考慮した所定回数のオート操作を行うようにするのが好ましい場合がある。また、複数回の操作のうちの1回のみなど、一部のみオートにしてもよい。ボタン操作を促す構成としてオートボタン機能を使用することができる場合がある。 また、オートボタンを設定した時に、第一副制御部400から装飾図柄表示装置208の制御系等にコマンドを送り、後は装飾図柄表示装置208側での表示制御で対処してもよいし、非オートボタン時と同じタイミングでコマンドを送るようにしてもよい。
また、偶発的な条件が成立した場合に、オートボタンにしてもよい。例えば、大当り中の下皿満タンエラーなどのエラー時には遊技球の排出動作と遊技球の発射により両手を使用している場合がある。このような場合に自動的にオートボタンとする構成であってもよい。また、オートボタン中であっても、(オートの)ボタン操作前に遊技者がボタン操作した場合は演出を行うようにしてもよい。また、オートボタン中に遊技者がボタン操作することでオートボタンが解除(非オート)される構成であってもよい。
以上説明したように、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、図398に示すチャンスボタン136)と、複数の表示を表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの一つは、第一の表示(例えば、図397に示すチャンスボタン136を模した画像)であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の表示は、複数の態様で表示可能とされ、前記複数の態様のうちの一つは、第一の態様(例えば、図397(a)に示す「通常」の表示態様)であり、前記複数の態様のうちの一つは、第二の態様(例えば、第一の態様以外の態様(例えば、図397(b)に示す「振動」や、同図(c)に示す「振動+回転」の表示態様))であり、前記複数の態様のうちの一つは、第三の態様(例えば、図397(d)に示す「デカボタン表示」の表示態様)であり、前記操作手段は、複数の状態となることが可能な手段であり、前記複数の状態のうちの一つは、第一の状態(例えば、図398(a)に示す「通常」のボタン態様)であり、前記複数の状態のうちの一つは、第二の状態(例えば、第一の状態以外の状態(例えば、図398(b)に示す「振動」や、同図(c)に示す「振動+回転」のボタン態様))であり、前記第一の態様は、前記第一の状態に応じた態様であり、前記第二の態様は、前記第二の状態に応じた態様であり、前記第三の態様は、前記第二の状態に応じた態様であり、前記第三の態様による前記第一の表示は、前記第二の態様による前記第一の表示よりも大きい表示であり、前記複数の表示のうちの一つは、第三の表示(例えば、図395および図396に示す「キャラA」)であり、前記第三の表示は、前記第一の態様で前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段が操作されると表示される場合がある表示であり、前記第三の表示は、前記第三の態様で前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段が操作されても表示されない表示である、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記複数の表示のうちの一つは、第四の表示(例えば、図395および図396に示す「キャラC」)であり、前記第三の表示が表示された場合の大当りとなる信頼度は、前記第四の表示が表示された場合の大当りとなる信頼度よりも低い、ものであってもよい。
また、前記第四の表示は、前記第三の態様で前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段が操作されると表示される場合がある表示であり、前記第四の表示が表示されると、該第四の表示が表示されず前記第三の表示が表示された場合よりも大当りとなり易い、ものであってもよい。
また、上記の「前記操作手段に関する表示」とは、ボタン表示のことであってもよい。
また、上記の「前記第三の態様による前記第一の表示」とは、デカボタン表示のことであってもよい。
また、前記第三の態様による前記第一の表示が表示される場合(例えば、図414(d)に示す場合)には、前記第二の態様による前記第一の表示は表示されず、前記第二の態様による前記第一の表示(図414(b)に示す場合)が表示される場合には、前記第三の態様による前記第一の表示は表示されない、ものであってもよい。
また、前記第二の状態とは、前記操作手段の少なくとも一部が回転していることを含む状態のことであり、前記第一の状態とは、前記操作手段が回転していない状態のことであってもよい。
また、前記第二の態様とは、前記操作手段の少なくとも一部が回転していることを示唆する態様を含む態様のことであり、前記第一の態様とは、前記操作手段が回転していないことを示唆する態様のことであってもよい。
また、前記第二の状態とは、前記操作手段の少なくとも一部が振動していることを含む状態のことであり、前記第一の状態とは、前記操作手段が振動していない状態のことであってもよい。
また、前記第二の態様とは、前記操作手段の少なくとも一部が振動していることを示唆する態様を含む態様のことであり、前記第一の態様とは、前記操作手段が振動していないことを示唆する態様のことであってもよい。
また、前記第三の態様とは、前記第二の態様と同じ態様のことであってもよい。
また、前記第二の状態は、前記第一の状態にある状態が追加された状態であってもよい。
また、前記複数の表示のうちの一つは、第二の表示(例えば、図397に示す有効期間画像)であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間において少なくとも表示される、ものであってもよい。
また、前記第二の表示とは、ゲージ表示(例えば、図397に示す有効期間画像)のことであってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよく、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
すなわち、上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図419に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図419に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図420(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態は相互に組合せることができる。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)
遊技に関連する遊技情報の報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台であって、
遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段を備え、
前記報知手段は、前記複数の演出手段を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A2に記載の遊技台であって、
遊技の進行に関する制御を少なくとも実行可能なメイン制御手段と、
遊技の演出に関する制御を少なくとも実行可能なサブ制御手段と、を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、前記メイン制御手段により制御される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A2またはA3に記載の遊技台であって、 前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知のうちの少なくとも二つの報知を、同一の期間を少なくとも含んで実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A2乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A7)
付記A6に記載の遊技台であって、
前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A8)
付記A2乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段であり、
前記報知手段は、エラーが生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知を継続可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A9)
遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段であり、
前記遊技情報は、遊技に関する情報を少なくとも含む情報であり、
前記第一の報知手段は、第一の遊技情報に関する報知を第一の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A10)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、 前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A11)
付記A10に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A12)
付記A11に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A13)
付記A11に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A14)
付記A10乃至A13に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A15)
付記A10乃至A14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A16)
付記A10乃至A15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A17)
付記A16に記載の遊技台であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A18)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、 前記操作手段は、第一の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記操作手段は、第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A19)
付記A18に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出であり、
前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く、
前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A20)
付記A18またはA19に記載の遊技台であって、
前記操作手段とは別の操作手段をさらに備え、
前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、
前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A21)
付記A18乃至A20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A22)
付記A18乃至A21のいずれか一項に記載の遊技台であって、 前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A23)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A24)
付記A23に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A25)
付記A24に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A26)
付記A24に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A27)
付記A23乃至A26に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A28)
付記A23乃至A27のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A29)
付記A23乃至A28のいずれか一項に記載の遊技台であって、 前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A30)
付記A29に記載の遊技台であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A31)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A32)
付記A31に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A33)
付記A31またはA32に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に応じて一の前記第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A34)
付記A31乃至A33のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作ごとに実行可能な演出であり、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A35)
付記A31乃至A34のいずれか一項に記載の遊技台であって、
予告を実行可能な予告手段を備え、
前記第一の画像は、複数の態様で少なくとも表示可能なものであり、 前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様であり、
前記予告手段は、前記画像表示手段に前記第二の態様による前記第一の画像を表示させることで前記予告を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A36)
付記A35に記載の遊技台であって、
前記第二の態様による前記第一の画像は、前記第一の数となる前記操作手段の操作のうちの最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A37)
付記A35またはA36に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、複数の状態となることが少なくとも可能なものであり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第一の態様は、前記操作手段が前記第一の状態となることを少なくとも示唆可能な態様であり、
前記第二の態様は、前記操作手段が前記第二の状態となることを少なくとも示唆可能な態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A38)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段による操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の数は、一であり、
前記演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A39)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、 前記遊技台は、パチンコ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作の受付回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に実行される演出であり、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A40)
付記A39に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A41)
付記A39またはA40に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の画像を消去可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A42)
付記A39乃至A41のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第四の期間に一の前記第一の画像を少なくとも表示開始可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間として、前記第三の期間とは異なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A43)
付記A39乃至A42のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像は、ボタン画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A44)
付記A39乃至A43のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像は、ゲージ画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A45)
付記A39乃至A44のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記画像表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の遊技演出について図421〜図445を用いて具体的に説明する。まず始めに、図421〜図445(図440および図441を除く)の各図に示された構成について説明する。
各図には、図421(a)に示すように、図378に示すパチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。特図1表示装置212または特図2表示装置214の変動中も本実施例では白抜きで表示しているが、実際は、所定の順でセグメントが点滅を繰り返すことで特図変動中であることを認識できる構成となっている。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の左側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、右側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図変動遊技の結果がはずれの場合には第四図柄として「×」を表す画像が表示され、当りの場合は「A」を表す画像が表示される。また、特図変動遊技の実行中には第四図柄として「−」を表す画像が表示される。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りには特図1保留アイコン表示領域が設けられている。特図1保留アイコン表示領域には保留数に応じた数の特図1保留アイコンが表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本実施形態では特図1保留アイコン表示領域に最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で左から右に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。
また、図421(b)に示すように、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している。特図2表示装置214についても同様である。
また、図421(c)に示すように、特図変動遊技の実行中における左中右図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している。
なお、本実施の形態の各実施例で示す特図変動遊技は、第1の実施の形態において説明したものと同様の制御動作により実行される。本実施の形態の実施例では特図変動遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例2−1)
まず、図421および図422を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図421(a)〜図422(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図421(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図421(b)〜(g)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図421(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄の変動表示の開始時には例えば、最初に左図柄表示領域208aで変動表示が開始され、次いで中図柄表示領域208bで変動表示が開始され、次いで右図柄表示領域208cで変動表示が開始される。なお、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで同時に変動表示が開始されるようにしてももちろんよい。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図421(c)〜(f)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図421(d)は、中右図柄表示領域208b、208cでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図421(e)は、中右図柄表示領域208bでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。図421(f)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。仮停止での装飾図柄は静止状態にならず、例えば上下方向にわずかに振動する揺れ変動状態になっている。
図421(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図421(a)〜(g)に示す特図1変動遊技は通常変動状態の基本パターンである。これ以降の説明では通常変動状態の特図変動遊技については詳細な動作順の説明を省略する。
図421(h)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留が消化されて、特図1保留ランプ218は全てのLEDが消灯して特図1の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には特図1保留アイコンは表示されていない。
図421(i)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図421(j)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図421(k)〜図422(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図421(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。以降の説明において、「ボタン演出が開始される状態」とは、まだボタン操作の受付が有効となっていない状態のことを示すものであり、「ボタン演出が開始された状態」とは、ボタン操作の受付が有効となった状態のことを示すものである。また、ボタン演出の実行中とは、ボタン操作の受付が有効となっている状態中のことを示すものである。
図421(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図421(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図421(n)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(以下、「ボタン消去アニメ」と略称する場合がある)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(o)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される演出(後述する「第一の演出」に対して当該演出を「第二の演出」と称する場合がある)を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダの画像(以下、「パンダ画像」と称する場合がある)が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(q)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図422(a)は、図421(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像(以下、「越後屋画像」と称する場合がある)が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図422(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対応したパンダ画像とは異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図422(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。このように、ボタン画像の表示数(本例では3つ)よりも少ない押下回数(本例では2回)で第一の演出が実行される場合がある。第一の演出ではボタン画像、有効期間画像、および第二の演出で表示された画像は表示されない。第一の演出の演出態様は、第二の演出でボタン画像に代えて表示されるパンダ画像や越後屋画像の組合せ(揃い方)で決定される。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図422(b´)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態の変形例を示している。図422(b´)では、左側のボタン画像に対するパンダ画像とは異なる絵柄の越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されており、画像が三つ揃いする条件が満たされなくなっている状態で、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下が行われないまま操作有効期間が無くなった状態を示している。この場合には、右側のボタン画像に対する第二の演出は行われない。
図422(b´)から引き続く図422(c´)は、第二の演出の終了後に第一の演出が実行されず、代わりに有効期間切れ報知アニメが実行されている状態を示している。このようにチャンスボタン136の押下が所定回数に満たない状態で操作有効期間が無くなった場合には、第一の演出や第二の演出を行わないようにしてもよい。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図422(c)または図422(c´)から引き続く図422(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図422(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
以上説明した本実施例によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段としてのチャンスボタン136と、複数種類の表示を表示可能な表示手段としての演出表示領域208dと、複数種類の演出を実行可能な演出手段としての装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの一つは第一の表示としてのボタン画像の表示であり、ボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を含む表示である。複数種類の表示のうちの一つは第二の表示としての有効期間画像の表示であり、有効期間画像は、チャンスボタン136の押下に関する受付が有効である第三の期間としての操作有効期間において表示される。ボタン画像の表示は、第一の期間に開始可能な表示であり、第一の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。有効期間画像の表示は、第二の期間に開始可能な表示であり、第二の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、第一の数(2以上)としての例えば、3個のボタン画像を表示可能である。複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出としてのボタン消去アニメの次に実行される演出であり、例えば、消去されたボタン画像が表示されていた位置に所定画像を出現させる演出である。また、複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出としての第二の演出の後に実行されるボタン操作の結果を報知する演出である。第一の演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(2以上)としての例えば2回となった場合に実行可能である。また、第二の演出は、3個のボタン画像のうちの一部を隠して実行される場合がある演出である。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作の受付毎に実行される演出である。第二の演出はボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てでボタン画像の表示やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみボタン画像やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよい。
(実施例2−2)
次に、図423および図424を用いて本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図421(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図423(a)は図421(j)から引き続いている。図423(a)〜図423(p)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図423(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図423(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図423(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図423(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(f)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(g)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(h)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(i)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図423(j)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(k)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化して当該変動の結果の予告をしている。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。
図423(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ゲージ表示については有効期間画像消去アニメーションが実行される。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。有効期間画像消去アニメーションでは、第三の表示としてゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像が表示される。所定時間だけ空枠画像が表示された後ゲージ表示は消去される。ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
また、図423(m)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示やボタン消去のアニメーション表示を予告として機能させることができる場合がある。
図423(n)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。最後のボタン操作によりボタン画像が消去されて表示領域内にボタン画像がない場合はボタン画像を隠す演出は行われない。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図423(o)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図423(p)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図395(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図423(q)〜図424(e)はSPリーチ演出を示している。図423(q)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図423(q)に引き続く図424(a)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。このボタン演出ではボタン画像が1つであり、また、有効期間画像の表示は行われていない。デカボタン表示は、通常のボタン表示と異なることで遊技者に期待させる予告としての機能を備えているものである。そのため、あえて有効期間表示を行わない演出とすることで、遊技者にボタン操作を早急に促すことができる場合がある。また、デカボタン表示自体が遊技者にボタン操作をより強く促す演出であるといえる。図424(b)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図424(c)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図424(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図424(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−3)
次に、図425を用いて本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図421(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図425(a)は図421(k)から引き続いている。図425(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図425(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図425(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。 図425(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図425(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図425(a)〜(e)に示すボタン演出では、複数回(本例では2回)のボタン操作で一のボタン画像が消去されて第二の演出が開始される。このようにボタン操作の回数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行したり、1回のボタン操作毎にボタン画像の消去アニメを実行したりすることにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図425(a´)は図421(k)から引き続いている。図425(a´)は、図425(a)と同様のボタン演出の開始を示しているのでその説明は省略する。
図425(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図425(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像とともに中央のボタン画像もボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図425(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置と中央のボタン画像が表示されていた位置にそれぞれパンダ画像が表示される。
図425(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、1回のボタン操作で複数(本例では2つ)のボタン画像が消去されてそれぞれの第二の演出が開始される。このように1回当りのボタン操作で消去されるボタン画像の数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行することにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図425(a´´)は図421(k)から引き続いている。図425(a´´)は、図425(a)や図425(a´)に示すボタン演出に対して、左側のボタン画像がチャンスボタン136の発光状態を模した表示態様の画像になっている点に特徴を有している。他の点は同一なのでその説明は省略する。
図425(b´´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。左側のボタン画像は他のボタン画像より高輝度で目立つように表示されている。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。 図425(c´´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があるとボタンの発光状態を模した左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図425(d´´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。
図425(a´´)〜(d´´)に示すボタン演出では、横一列に整列する3つのボタン画像の表示態様が異なる例として、発光を模した部分だけが相違するものであっても、異なる表示態様であるとしている。本例では、発光態様を他のボタン画像と異ならせることにより最初のボタン操作に対応する演出部分を示唆している。
(実施例2−4)
次に、図426を用いて本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図426(a)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図426(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図426(c)〜(e)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。図426(c)では、演出表示領域208dの中央部に比較的小さなボタン画像が表示されている状態を示している。図426(d)では、当該ボタン画像が徐々に拡大していくアニメーションが実行されている状態を示している。図426(e)は、横一列に3つのボタン画像が表示され、そのうちの中央のボタン画像の大きさが左右のボタン画像の大きさより大きいデカボタン表示にされている状態を示している。本例では、ボタン表示がアニメーションで行われるとともに、デカボタン表示と通常表示のボタン画像の表示が混在している場合を示している。本例においても、中央のデカボタン表示のボタン画像の表示態様は左右の通常のボタン画像の表示態様と異なっている。
図426(a´)〜(d´)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。本例では腕を模した演出可動体が装飾図柄表示装置208の向かって右側に配置されている。当該演出可動体を駆動して装飾図柄表示装置208の表示画面前面に移動させて画像表示領域に表示された画像を一部隠すことができるようになっている。図426(a´)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の大部分が演出表示領域208dとなっている状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横一列に3つのボタン画像が表示されている。演出表示領域208dの下側1/3程度の領域を占めて有効期間画像が表示されている。
図426(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。有効期間画像は、ゲージ部分が右方向に短くなって、操作有効期間が短くなった状態を報知している。
図426(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図426(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、演出可動体の腕が装飾図柄表示装置208の画像表示画面の前面にまで伸びて右側のボタン画像と有効期間画像の一部を隠している。
図426(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、ゲージ画像が通常よりも大きい画像(デカゲージ画像)であり、第二の演出が演出可動体の動作による演出であり、演出可動体でボタン画像やゲージ画像を一部隠すようにしている。デカゲージ画像は、それ自体で予告として機能させる構成であってもよい。例えば、通常のゲージ画像が出現するタイミングでデカゲージ画像を表示することで遊技者に大当り等を期待させることができる場合がある。この場合においては、デカゲージ画像であっても通常のゲージ画像と同じ有効期間であることが望ましいが、例えば揺れ変動(仮停止)等で時間を調節する(特図変動時間と装飾図柄の変動時間との時間を合わせる)ことも可能であるから、互いに異なる有効期間であってもよい。なお、第一の演出も演出可動体で行うようにしてもよい。
(実施例2−5)
次に、図427を用いて本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例は、実施例2−2(図423および図424参照)と同様のリーチ演出(変動時間も同じ)が実行されているがボタン演出が行われない場合について説明している。
図427(a)〜(d)に示す特図変動遊技は、図421(g)〜(j)に示すものと同一なのでその説明は省略する。また、図427(i)〜(n)に示す特図変動遊技(SPリーチ演出を含む)は、図423(q)〜図424(e)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図427(e)〜(h)は、リーチ演出の開始からSPリーチ演出に発展するまでの演出を示している。第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。本例では、第二の演出としてリーチ後のカットイン演出(ステップアップ)を実施する場合について説明する。図427(e)は、リーチ演出中に実行されるカットイン演出を示している。中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の顔画像がカットイン演出として表示されている。次いで図427(f)では、中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の全身画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。次いで図427(g)では、中図柄表示領域208bに図400(c)に示すキャラFの画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。
図427(i)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
以上説明したように、リーチ演出実行時にボタン演出が行われない場合であっても、第二の演出は、例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技の情報に関連させて行うことができる。
(実施例2−6)
次に、図428を用いて本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図421(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図428(a)は図421(j)から引き続いている。図428(a)〜図428(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図428(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出のチュートリアル表示が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が中央に1つ表示されている。チャンスボタン136を模した画像は、表示態様が「振動+回転」のボタン画像と同一の表示態様である。チャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図428(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が1つ表示されている。ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。ボタン画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。ボタン画像の下部には、1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は相対的に横に長い細長の長方形枠形状(ロングゲージ)を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像の表示はロングゲージ表示であり、ロングゲージ表示は、ロングゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ロングゲージ画像の表示は、ロングゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。なお、ロングゲージもデカゲージ画像同様に予告として機能させることもできる。通常のゲージ画像とボタンの有効期間を同じにするためには、ロングゲージにおけるゲージが減る速度を通常のゲージ画像におけるゲージが減る速度よりも早くすればよい。このようにボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の表示態様を用いることにより、当該変動の予告に用いることができる場合がある。
図428(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図428(d)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の表示の右横の位置にパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の最初の押下ではボタン画像を消去させるボタン画像消去アニメーションは実行されない。チャンスボタン136の最初の押下の受付があるとその後第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(e)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出のパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「あと二回」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が2回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(g)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の右横のパンダ画像のさらに右横にもう一つのパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の2回目の押下ではボタン画像を消去させるボタン消去アニメは実行されない。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出の2つのパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「ラスト」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が1回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本実施例では、最後のボタン操作にのみボタン表示消去のアニメーションが行われる。
図428(k)は、ゲージ表示について有効期間画像消去アニメーションが実行されない場合を例示している。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。本例では、図423(m)に示したようなゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像は表示しない。また、演出表示領域208dの右側には、逆三角形の各頂点の位置に配置された3つのパンダ画像がそれぞれ第二の演出として表示されて、「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしたことを報知している。
図428(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に横一列に同形状で同じ大きさの3つのパンダ画像が表示され、その下方に「SPリーチ確定」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図428(l)に示す状態の後に図423(q)〜図424(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
本実施例によれば、リーチ演出中にSPリーチへ発展するか否かをボタン演出で行う場合において、ボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の演出パターンを用意しておくことにより、ボタン演出で予告報知を行うことも可能になり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2−7)
次に、図429を用いて本実施の形態の実施例7によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図421(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図429(a)は図421(k)から引き続いている。図429(a)〜図429(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図429(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図429(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図429(c)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図429(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図429(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。 図429(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、左側の青年の頭部の画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメーション(以下、「演出変化アニメ」と略称する場合がある)が実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図429(g)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図429(h)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図429(i)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、青年の立画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメが実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図429(j)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に図400(c)のキャラFと同様の青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図429(k)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の4回目の押下をした状態を示している。このボタン操作は、第一の演出を発生させるための条件となっている。本例ではボタン表示が三個あり、各ボタン表示毎にボタン操作を行う演出であるため三回のボタン操作を必要とし、さらに、第一の演出を発生させるために四回目のボタン操作が必要になっている。つまり第一の演出を発生させるのに四回のボタン操作(押下)を要する構成となっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図429(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央右側に青年のキャラクタ画像が大きく表示され、左側に「激アツ SPリーチだ!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図429(l)に示す状態の後に図423(q)〜図424(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
(実施例2−8)
次に、図430を用いて本実施の形態の実施例8によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図430(a)〜図430(q)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図430(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図430(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図430(c)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図430(d)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図430(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図430(f)〜図430(k)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出として連打演出アニメーションが実行される場合を示している。
図430(f)は、リーチ演出中に連打演出アニメーションが開始された状態を示している。本例のボタン演出では、演出表示領域208dの右やや上方に、操作手段としてのチャンスボタン136を示唆する画像として内部に「押」の文字が表示された円形の表示態様の操作要求画像(以下、「押」ボタン画像と称する場合がある)が1つ表示されている。「押」ボタン画像の斜め左上には「連打しろ」の文字列が表示されている。「押」ボタン画像の下部には有効期間画像が1つ表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ表示であり、ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図430(g)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。操作有効期間の経過とともに「押」ボタン画像の表示が増加している。複数の「押」ボタン画像の表示の少なくとも一つがゲージ表示の一部を隠している。また、複数の「押」ボタン画像の表示に対してゲージ画像は1つだけ表示されている。複数の「押」ボタン画像の表示により複数回のボタン操作が要求されているのに対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、ゲージ表示は複数であってもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図430(h)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。演出表示領域208dには、複数の「押」ボタン画像の表示のうち第一のアニメーション態様としてデカボタン表示の「押」ボタン画像が1つ表示されている。デカボタン表示の第一のアニメーション態様は、デカボタン表示以外のボタン表示態様である第二のアニメーション態様より大きい画像である。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様は白地に黒の「押」の字が表示されているが、デカボタン表示のボタン表示態様は緑地に黒の「押」の字が表示されている。このようなボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様の中には白地に黒の「押」の字の表示の他に白地に例えば赤の「押」の字が表示されたボタン表示態様のものが存在していてもよい。このようなボタン表示態様の違いによってもボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、「押」ボタン画像により保留アイコンの一部やゲージ表示の一部が隠されている。
また、図430(h)では、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
また、図430(h)では、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付がある毎にボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中には第一の表示としてのボタン画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像はボタン消去画像でありボタン消去アニメに含まれている。ボタン画像の表示は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して消去可能な表示であり、ボタン消去画像の表示は、ボタン画像の表示が消去される場合に実行可能な表示である。ボタン消去画像の表示は、チャンスボタン136が押下(操作)されたことに関連して開始可能な表示である。このように、ボタン操作に関連してボタン消去アニメーション表示を行うことができるので、遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。なお、ボタン消去画像の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
さらにエフェクト画像の消滅後に第二の演出として、ボタン画像が「優」の字の画像(以下、「優」画像と称する場合がある)や「良」の字の画像(以下、「良」画像と称する場合がある)へ変化する演出が実行されている。「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、チャンスボタン136が押下されたことに関連して開始可能な演出である。ボタン画像が「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、ボタン消去アニメーションが行われた後で開始可能な演出である。第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。また、第二の演出は、ボタン消去アニメの実行中や、ボタン消去アニメの開始前に開始可能な演出であってもよい。なお、チャンスボタン136の押下の受付の度に必ずボタン消去アニメを実行する必要はなく、複数のボタン画像の一部について実行してもよいし全部について実行してもよい。
図430(i)は、連打演出アニメーションの実行中に遊技者がチャンスボタン136を連打している状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の連打により、複数の「押」ボタン画像がボタン消去アニメによりエフェクト表示から「優」画像や「良」画像のボタン表示へ変化する演出が実行されている。デカボタン表示の「押」ボタン画像もエフェクト表示を経て「当」の字の画像(以下、「当」画像と称する場合がある)に変化してSPリーチへの発展する可能性が高いことを予告している。また、図430(i)の下方にスピーカを模した絵柄および「キーン」という文字列を示しており、スピーカ120からSPリーチ突入の可能性が高いことの確定音を音声演出として画像予告演出に同期させて実行している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に大分短くなって、操作有効期間が少なくなった状態を報知している。
図430(j)は、遊技者がチャンスボタン136を連打している最中に操作有効期間が無くなって連打演出アニメーションが終了する状態を示している。操作有効期間が無くなると、有効期間画像消去アニメーションが開始される。有効期間画像消去アニメでは第二の表示としての有効期間画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像は有効期間画像消去画像であり有効期間画像消去アニメに含まれている。
図430(k)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン連打操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図400(c)に示すキャラFの画像が大きく表示され、中央右側に「当」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図430(l)〜(o)はSPリーチ演出を示している。図430(l)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図430(m)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図430(n)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図430(o)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図430(p)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図430(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−9)
次に、図431および図432を用いて本実施の形態の実施例9によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図431(a)〜図432(c)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図431(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図431(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図431(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図431(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図431(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図431(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図431(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図431(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図431(i)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図431(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図431(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図431(l)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化している。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように、ボタン画像やゲージ画像の表示態様を変化させることにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図431(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図431(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図431(o)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図431(p)〜図432(a)はSPリーチ演出を示している。図431(p)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図431(q)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図431(r)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。本例では、ボタン画像の表示態様が「信号+回転」なのに対し、チャンスボタン136のボタン態様は「通常」になっている。このように、ボタン画像の表示態様とチャンスボタン136のボタン態様とが異なっていてもよい。図431(r)に続く図432(a)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図432(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図432(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−10)
次に、図433を用いて本実施の形態の実施例10によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例では、ボタン演出の開始から最初の最初の第二の演出の開始までに行われる特徴的な演出について説明する。図433(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図433(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の代わりに方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図433(c)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136に代えて方向キー137の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図433(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
このように本実施例では、ボタン画像としてチャンスボタン136を模した画像が表示されているときに、チャンスボタン136ではない方向キー137が押下された場合にも第二の演出が実行されるようになっている。
(実施例2−11)
次に、図434を用いて本実施の形態の実施例11によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図434(a)〜図434(r)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図434(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図434(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図434(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図434(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図434(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図434(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図434(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図434(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図434(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図434(j)は、操作有効期間が切れてゲージ表示の残期間が0であることをゲージ部分の無い空枠画像で表示している状態を示している。
図434(k)は、最初のチャンスボタン136の押下が行われた後の操作有効期間内に次のボタン操作が行われず、操作有効期間が切れてしまったことを契機としてボタン消去アニメが開始された状態を示している。ボタン消去アニメでは、演出表示領域208dの中央に表示されていたボタン画像とその右側に表示されていた方向キー画像が消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。このように、操作有効期間中のボタン操作の有無でボタン消去アニメの表示態様を変更してもよい。
図434(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第三の演出(例えば、実施例2−1の第一の演出に相当する)を示している。本例の第三の演出では装飾図柄の強制表示が行われる。第三の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」係停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、中央のボタン画像が表示されていた領域には装飾図柄の変動表示を模した画像がアニメーション表示される。本例では、操作有効期間内でのボタン操作の回数が、演出表示領域208dに表示されたボタン画像の数より少ない場合に、演出表示領域208dに第三の演出として装飾図柄の変動表示を模した画像が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図434(m)〜図434(p)はSPリーチ演出を示している。図434(m)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図434(n)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図434(o)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図434(p)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図434(q)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図434(r)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−12)
次に、図435を用いて本実施の形態の実施例12によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図435(a)〜図435(n)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図435(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図435(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図435(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図435(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図435(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図435(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図435(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図435(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図435(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図435(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。本例では、操作有効期間内の所定時間に亘ってボタン操作が行われない場合は、所定時間の経過を契機としてボタン操作に基づく演出としてボタン消去アニメが実行されるようになっている。これにより、右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図435(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの後に強制的に実行される第二の演出を示している。本例の第二の演出では図柄の強制表示が行われる。第二の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図435(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。図435(j)に示すように、一旦はボタン操作を行わずにボタン消去アニメが実行され、次いで第二の演出が実行されたが、操作有効期間が残っている場合には、残りのボタン画像の表示に対する新たなボタン操作を行って次のボタン消去アニメの演出に進むようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図435(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図435(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
以上説明した実施例(2−9)〜(2−12)についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段として例えば、チャンスボタン136や方向キー137を有している。複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段としての例えばチャンスボタン136であり、複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段としての例えば方向キー137である。また、パチンコ機100は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段として、例えば演出表示領域208dを有している。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えばチャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは第二の表示としての例えば方向キー画像の表示である。第一の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含むボタン画像の表示であり、第二の表示は、方向キー137を示唆する方向キー画像の表示を少なくとも含む表示である。第一の表示は、第一の期間としての例えば、ボタン演出の実行期間中に少なくとも開始可能な表示であり、第二の表示も第一の期間に少なくとも開始可能な表示である。
また、パチンコ機100は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば装飾図柄表示装置208を有している。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出として例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出として例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出である。第一の演出は、例えばチャンスボタン136が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、第二の演出は、例えば方向キー137が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
また、チャンスボタン136は、第二の期間として例えば、操作有効期間にチャンスボタン136の操作に関する受付が少なくとも有効となり、方向キー137は、操作有効期間に方向キー137の操作に関する受付が少なくとも有効となる。ボタン演出の実行期間は、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能であり、操作有効期間に方向キー137が操作された場合は、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能なものである。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第一の条件として操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136が操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出よりもボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を先に開始可能であり、第二の条件として操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137が操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出よりも方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を先に開始可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136だけが操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出のみを実行可能であり、操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137だけが操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出のみを実行可能である。
演出表示領域208dは、第一の数として例えば、2となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも実行可能であり、第二の数として例えば、1となる方向キー画像の表示を少なくとも実行可能である。また、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出として例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図434参照)であり、装飾図柄を強制表示させる演出は、第三の条件としてチャンスボタン136が第一の数となる2回数操作され、かつ、方向キー137が第二の数となる1回数操作された場合に少なくとも実行可能な演出である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
第三の条件は、操作有効期間が終了することで成立する場合がある。操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
チャンスボタン136は、複数の状態として例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態として例えば、ボタン態様が「通常」であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態として例えば、ボタン態様が「振動」であり、第二の状態は第一の状態と異なる状態である。チャンスボタン画像の表示は、複数の表示態様として例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様として例えば、「通常」であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様として例えば、「振動」)であり、第二の表示態様は第一の表示態様と異なる表示態様である。第一の表示態様は、第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、第二の表示態様は、第二の状態に少なくとも対応する表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。 また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示として例えば、有効期間画像の表示であり、有効期間画像の表示は、操作有効期間を少なくとも示唆可能であり、
演出表示猟奇208dは、第三の数として例えば1となる有効期間画像の表示を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
(実施例2−13)
次に、図436〜図439を用いて本実施の形態の実施例13によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図436(a)〜図439(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図436(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図436(b)〜(f)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図436(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図436(c)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、チャンスボタン136を模した画像(以下、「ボタン保留アイコン」と称する場合がある)で表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンは遊技者に対し、チャンスボタン136の押下を促す画像表示でもあり、当該画像の出現によりボタン保留アイコンによる演出が開始される。ボタン保留アイコンによる演出ではゲージ表示等を用いた操作有効期間の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、チャンスボタン136の押下がない限り当該ボタン保留アイコンに係る特図変動遊技の開始をもって終了するようになっている。
図436(d)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図436(e)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から通常表示の画像に変更された状態を示している。ここでのボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から通常表示画像に変更されて先読み予告報知が偽報知であったことが判明するという演出になっている。
図436(f)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図436(g)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図436(h)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出がボタン演出より先に開始される。ボタン保留アイコンによる演出では有効期間画像の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出の操作有効期間は、例えば当該保留に係る特図変動遊技が開始される以前に終了する。
図436(i)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図436(j)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図436(k)〜図437(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図436(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図436(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図436(l)に示す状態から図437(c)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図436(m)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図436(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン演出が優先して処理されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図436(o)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図436(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図436(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図436(r)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図437(a)は、図436(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に越後屋画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図437(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対するパンダ画像と異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図437(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図437(c)から引き続く図437(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図437(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
図437(f)〜(j)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図437(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあったボタン保留アイコン画像が左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。ボタン保留アイコンによる演出は継続中である。
図437(g)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。本例では、2つ目の特図1保留アイコンa2は、先読み予告抽選でボタン保留アイコンの出現予定になったとしても、すでに1つ目の保留にボタン保留アイコンが表示されているため規制され、通常表示の表示態様になっている。
図437(h)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図437(i)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa1の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。
図437(j)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図437(k)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図437(l)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出が開始される。
図437(m)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図437(n)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図437(o)〜図438(n)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図437(o)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図437(p)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図437(p)に示す状態から図438(r)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図437(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図437(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン保留アイコによる演出が優先して処理されるようになっている。ボタン演出の有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(b)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(c)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(d)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(g)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(i)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化した状態を示している。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。これにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図438(j)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図438(k)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
また、図438(k)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
図438(l)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図438(m)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図438(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図395(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。また、本例では、当該第一の演出から図438(o)〜図438(r)に示すSPリーチ演出が終わるまでは、保留アイコンの画像は消去されて表示されない。
図438(o)〜図438(r)はSPリーチ演出を示している。図438(o)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図438(p)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図438(q)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図438(r)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図439(a)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図439(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。この後、15R特別大当り遊技が開始される。
図439(c)は、15R特別大当り遊技が終了した大当り遊技終了演出を示している。大当り遊技後に改めて装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、その上部に「確変:右打ち」の文字列が表示されている。特図1の保留については、大当り遊技を経たので、全ての保留アイコンの表示態様がデフォルトの通常表示になっている。
以上説明した実施例(2−13)についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、チャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、ボタン保留アイコンの表示である。チャンスボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、ボタン保留アイコンの表示も、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3つ)となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。チャンスボタン画像の表示は、第一の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能であり、ボタン保留アイコンの表示は、第二の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能である。チャンスボタン136は、操作に関する受付が複数の期間において有効となるように制御され、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第一の有効期間としての例えば、ボタン演出での操作有効期間であり、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第二の有効期間としての例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間である。第一の期間は、ボタン演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、第二の期間は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出としての例えば、保留アイコンによる先読み予告演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、チャンスボタン画像の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンの表示に少なくとも関連して行われる演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、ボタン演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上であり、第二の期間は、第一の期間と重なる場合がある期間である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン演出での操作有効期間を示唆可能な第三の表示として例えば、有効期間画像の表示を少なくとも可能であり、演出表示手段208dは、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間を示唆可能な表示を行わない。ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、ボタン演出での操作有効期間よりも長い期間である。有効期間表示なしのボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、有効期間表示ありのボタン演出での操作有効期間より長いので、有効期間の表示によりボタン操作の結果を報知する演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、予告として例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400と、先読み予告としての例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段としての例えば、第1副制御部400と、を備え、予告手段は、演出表示領域208dにボタン操作の結果を報知する演出を行わせることで当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能であり、先読み予告手段は、演出表示領域208dに保留アイコンによる先読み予告演出を行わせることで先読み予告を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、複数種類の保留アイコンとして例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段としての例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208dを備え、演出表示領域208dは、表示する保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能である。複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンとしての例えば、ボタン保留アイコンであり、複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンとしての例えば、青年の頭部を模した画像の保留アイコンである。ボタン保留アイコンの表示は、ボタン保留アイコンである。保留アイコンによる先読み予告演出は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン保留アイコンを青年の頭部を模した画像の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む。
ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない。ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、第三の数は、第二の数よりも小さい数である。第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、ボタン操作の結果を報知する演出よりも保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行可能である。有効期間が重なった場合のボタン操作では、保留アイコンによる先読み予告演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行することにより、ボタン演出での操作有効期間のうちに保留アイコンによる先読み予告演出とボタン操作の結果を報知する演出の両方を行わせるべく遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、保留アイコンによる先読み予告演出よりもボタン操作の結果を報知する演出を先に実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、ボタン操作の結果を報知する演出を優先するので、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、第四の数となる有効期間画像の表示を少なくとも表示可能であり、前記第四の数は一である。複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
また、第二の数は、第一の数と同じ数であってもよい。こうすることにより、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(実施例2−14)
次に、図440を用いて本実施の形態の実施例14によるボタン画像の具体例について説明する。第1の実施の形態の図397には複数のボタン画像の表示態様を示しているが、同図(a)に示すような、チャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であってもよい。同図(a)に示すボタン画像には押下面を示す領域に「押」の字が表示されている。同図(b)に示すボタン画像は、同図(a)に示すボタン画像と輪郭は同じであるが、表示色が異なっている。また、押下面を示す領域に「PUSH」の文字列が表示されている。このように輪郭が同じで色や押下面の表示を異ならせて、当該変動の当否についての予告を報知することができる。同図(c)は、縦長のチャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であり、ボタン側面および押下面にキャラクタ画像が付加されている。ボタン操作を促す報知が少なくとも含まれていればボタンであることを認識可能であり、ボタン画像はキャラクタ画像等を含んでいてもよい。
(実施例2−15)
次に、図441を用いて本実施の形態の実施例15によるゲージ画像(有効期間画像)の具体例について説明する。図441は、例えば図438(a)等に示すゲージ画像に代えて表示可能なゲージ画像の具体例を示している。図441(a)に示すゲージ画像は、ゲージ内にキャラクタ画像が表示されている。キャラクタ画像の外に柄付きや模様付きのゲージであってもよい。図441(b)に示すゲージ画像は、ゲージ画像にボタン画像が一体的に表示されている。本例では横一列に三つのボタン画像が表示されているが、ボタン画像は一つ以上であればよい。図441(c)に示すゲージ画像は、操作有効期間内におけるボタン操作のタイミングを示唆する画像を含んでいる。本例ではゲージ内のボタン操作をすべき時刻の位置に3つのボタン画像がそれぞれ配置された表示態様となっている。同図(c−1)は、操作有効期間が少し経過して、ゲージ画像の棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。同図(c−2)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左側のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を最初に押下するタイミングであることを示している。同図(c−3)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左から2個目のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を2回目に押下するタイミングであることを示している。
(実施例2−16)
次に、図442〜図444を用いて本実施の形態の実施例16によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図442(a)〜(f)、図442(a´)〜(f´)、図442(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図443(a)〜(f)、図443(a´)〜(f´)、図443(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図443(a)は、図442(f)から引き続いており、図443(a´)は、図442(f´)から引き続いており、図443(a´´)は、図442(f´´)から引き続いている。図444(a)〜(f)、図444(a´)〜(f´)、図444(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図444(a)は、図443(f)から引き続いており、図444(a´)は、図443(f´)から引き続いており、図444(a´´)は、図443(f´´)から引き続いている。また、図444(d)〜(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図444(d)は、図444(c)、図444(c´)、図444(c´´)のそれぞれから引き続いている。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図442(a)〜図444(c)は、非オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図442(a´)〜図444(c´)は、第1オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図442(a´´)〜図444(c´´)は、第2オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。
図442(a)、(a´)、(a´´)のそれぞれは、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図442(a)は、非オートボタンモードでの状態を示している。図442(a´)は、第1オートボタンモードでの状態を示している。第1オートボタンモードでは非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図442(a´´)は、第2オートボタンモードでの状態を示している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図442(b)、(b´)、(b´´)のそれぞれは、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。図442(b´´)の第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図442(b´)に示す第1オートボタンモードでは図442(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図442(b´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図442(c)、(c´)、(c´´)のそれぞれは、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図442(c´)に示す第1オートボタンモードでは図442(c)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図442(c´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図442(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図442(d´)に示す第1オートボタンモードでもボタン演出の説明表示は行われるが、ボタン演出中のボタン操作は自動で行われるので図442(d)に示す非オートボタンモードの表示態様から「PUSH」の文字列を消去した表示態様で表示されている。図442(d´´)に示す第2オートボタンモードではボタン演出は実行しない。このため、ボタン演出の説明表示も実行されない。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図442(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図442(e´)に示す第1オートボタンモードでのボタン演出の開始の表示態様も図442(e)に示す「PUSH」の文字列が消去されている、操作有効期間を示す有効期間画像は表示されている。図442(e´´)に示す第2オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されているだけでボタン演出は開始しない。従って、ボタン表示やゲージ表示は行われない。
図442(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図442(f´)に示す第1オートボタンモードでは図442(f)に示す「PUSH」の文字列を消去した表示態様でボタン演出が実行されている。また、ボタン演出の操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。図442(f´´)に示す第2オートボタンモードでは、ボタン演出とは異なる別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図443(a)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図443(a´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に左側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。また、図443(a)に示すボタン消去アニメは第1オートボタンモードでは実行されていない。図443(a´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図443(b)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図443(b´)に示す第1オートボタンモードでも、ボタン演出の実行中でボタン消去の次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動でされたボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図443(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「左に3」という文字列が表示されて、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図443(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図443(c´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図443(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、左側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図443(d)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図443(d´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に右側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図443(d´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図443(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図443(e´)に示す第1オートボタンモードにおいても、縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動によるボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図443(e´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「右に3」という文字列が表示されて、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図443(f)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動の予告をしている。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図443(f´)に示す第1オートボタンモードでも演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動を予告している。第1オートボタンモードでは、チャンスボタン136のボタン態様を変えなくてもボタン表示で遊技者に当該変動の予告報知が可能である。なお、ボタン態様を変化させて予告報知を行ってよい。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図443(f´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、右側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図444(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図444(a´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図443(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角の「オート中」の文字列が消去されている。
図444(b)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図444(b´)に示す第1オートボタンモードでも図444(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様でボタン消去アニメが実行されている。このように、第1オートボタンモードでボタン消去アニメを実行してもよいし、ボタン操作毎にボタン消去アニメをしたりしなかったりしてもよい。図444(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。
図444(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図444(c´)に示す第1オートボタンモードでも図444(c)に示すものと同一の第一の演出が実行されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図444(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に図400(c)に示すキャラFと同じ画像が表示され、その上部に「SPリーチだ」の文字列が表示されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図444(d)〜図444(i)はSPリーチ演出を示している。図444(d)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図444(e)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図444(f)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図444(g)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図444(h)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図444(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−17)
次に、図445を用いて本実施の形態の実施例17によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図445(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図390(a)に示す通常保留の表示態様である。
図445(a)は、第3オートボタンモードでの状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図445(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図445(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図445(d)は、第3オートボタンモードでのボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図445(e)は、第3オートボタンモードでのボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図445(f)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図445(g)は、第3オートボタンモードではボタン演出の実行中に遊技者によりされたボタン操作も有効となり、ボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されてボタン受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図445(h)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図445(e´)は、図445(e)に示す演出の変形例を示している。本変形例はボタン画像の数が非オートボタンでの演出でのボタン画像の数より少なくてもよいことを示している。オートボタン状態ではボタン操作は自動で行われるため、ボタン演出であることを遊技者が認識できればよいのでボタン表示は1つでもよい。
以上説明したように、オートボタンモードでのボタン演出は非オートボタンモードのボタン演出と全く同じ表示態様で行うようにすることができる。また、本例のオートボタンモードでは、遊技者によるボタン操作も有効に受付けられて所定の演出が行われるようになっている。
以上説明した実施例(2−16〜17)についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、複数種類のモードの切替制御を少なくとも実行可能なモード制御手段としての例えば、第1副制御部400と、を備えている。複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第一のモードとしての例えば、非オートボタンモードであり、複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第二のモードとしての例えば、オートボタンモードである。非オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことにならないモードのことであり、オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことになるモードのことである。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードに少なくとも対応した表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードに少なくとも対応した表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、第一の期間としての例えば、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。特図変動遊技の実行期間は、チャンスボタン136の操作に関する受付が有効である期間の第三の期間としての例えば、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3)となる「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。ボタン操作の結果を報知する演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上である。「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示と少なくとも一部が異なる。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、パチンコ機100は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段として例えば、演出表示領域208dを備えている。演出表示領域208dは、第一の装飾図柄変動表示として例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
また、パチンコ機100は、予告としての例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400を備えている。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合があり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合がある。
また、演出表示領域208dは、第二の装飾図柄変動表示としての例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間としての例えば、別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。
また、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示としての例えば、操作期間画像の表示を少なくとも含む表示であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、演出表示領域208dは、第三の数(例えば、0)となる「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示を少なくとも表示可能であり、第三の数は、第一の数よりも小さい数である。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
また、第三の数は一である場合は、オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第二の演出として例えば、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、非オートボタンモードにおいてチャンスボタン136が操作される毎に少なくとも実行可能であり、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、オートボタンモードにおいて操作有効期間に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、オートボタンモードにおける操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
次に、以上説明した第2の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図376乃至図445を参照しつつ説明する。
(1−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出(図422(c)参照))であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、消去されたボタン画像の位置にパンダ画像が出現する演出(図421(o)参照))であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出(例えば、3個のボタン画像の一部を隠す演出)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示のうちの少なくとも一部を第二の演出によって隠すようにしているので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン操作の有効期間中も第二の演出の出現により遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、第二の演出をボタン表示よりも目立たせることができる場合がある。
また、上記の「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出」は、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を隠す場合がある演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を隠す場合がある演出」であってもよい。
また、「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠して実行される演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよい。
(1−2)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
第二の演出は、操作手段の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てで第一の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみ第一の表示が隠される構成であってもよい。
第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。
第二の演出が実行された場合であっても、必ず隠されない演出(第四図柄など)が存在していてもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記第一の表示が表示開始後に開始可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の表示開始後に開始される演出なので、第二の演出によりボタン表示が隠される場合であっても、ボタン表示の表示開始後に第二の演出が開始されるため、ボタン表示を遊技者が見逃さないようにすることができる場合がある。なお、第二の演出は、第一の表示が表示開始されるよりも先に開始可能な演出であってもよい。
(1−3)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の最初の押下)の受付に応じて一の前記第一の表示(例えば、左側のボタン画像の表示)を少なくとも消去可能な手段であり、
前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示(例えば、中央のボタン画像の表示)のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特等とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去後にまだ表示されているボタン表示の一部を隠すことができる。また、ボタン表示が消去された領域を第二の演出の実行領域として有効活用できる場合がある。
なお、第二の演出は、一回の操作手段の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で一のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよい。
第二の演出は、第一の表示が消去された後であっても表示が継続されている第一表示があったとしても該第一の表示を隠さない場合があってもよい。例えば、第二の演出が複数種類の予告のうちの一つを出現させる演出であって、第一の予告では第一の表示を隠すことが可能であり、第二の予告では第一の表示を隠さない構成であってもよい。また、同じ種類の第二の演出(例えば第三の予告)であっても、例えば、ボタン操作の回数の相違(一回目の操作と二回目の操作)などによって、隠される場合と隠さない場合があってもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、(前記操作手段の受付に応じて)前記第一の表示が消去された後に表示が継続されている前記第一の表示がない場合は、前記第一の表示を隠さない演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去後にボタン表示がない場合は、ボタン表示は隠されないようにすることができる場合がある。
(1−4)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作
の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技
者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(1−5)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出はゲージ表示を隠す場合があるので、第二の演出をより目立たせることができる場合がある。
なお、第二の演出は、第二の表示の少なくとも一部を隠す構成であってもよいし、第一の表示のみを隠す構成であってもよいし、第二の表示のみを隠す構成であってもよい。第二の表示が複数表示されている場合は、そのうちの一つを隠す構成であってもよいし、複数を隠す構成であってもよい。また、第二の演出は、第二の表示を隠さない場合があってもよい。
(1−6)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、ボタン表示であり、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記第三の数は一であり、
前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、
前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示が消去される方向と、ゲージが減る方向が同じ方向なので、第二の演出によって、第二の表示が隠される場合であっても、ゲージの残り(有効期間の残り期間)を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。なお、第一の方向と第二の方向は異なる方向であってもよい。
(1−7)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、・ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(1−8)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様(例えば、ボタン表示態様が「通常」)であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様(例えば、ボタン表示態様が「振動」)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
なお、ボタン表示が予告として機能する場合、全てのボタン演出で態様が異なる必要はない。また、第三の態様を備えていてもよい。
(1−9)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(1−10)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、
前記第二の演出は、予告である、
ことを特徴とする。
予告は、当該変動遊技についての予告だけでなく、先読み予告(保留アイコンや先読み予告に関する演出が少なくとも含まれる演出など)を含む。
(1−11)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、アニメーション表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記表示手段の前方に少なくとも動作可能な可動手段を備え、
前記第二の演出は、前記可動手段の動作により前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする。
(2−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」(例えば、操作有効期間)という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、ボタンアニメーション)であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、有効期間終了アニメーション)であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、 前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上である、
ことを特等とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示に関連したアニメーション表示を実行可能であり、複数のボタン表示に関してアニメーション表示を行うことができるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、アニメーション表示によりボタン操作を静止画像表示と比較してより促すことができる場合がある。
(2−2)上記パチンコ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、ボタン消去画像)であり、
前記第三の表示は、アニメーション表示(例えば、ボタン消去アニメーションや有効期間画像消去アニメーション)であり、
前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン操作に関連してアニメーション表示を行うことができるので、ボタン操作を促すことができる場合がある。
また、第三の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。
(2−3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション(例えば、ボタン消去アニメーション)」という。)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
(2−4)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像が「優」画像の表示や「良」画像の表示へ変化する演出(図430(h)参照))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。 また、第二の演出は、第一の消去アニメーションの実行中や、第一の消去アニメーションの開始前に開始可能な演出であってもよい。
(2−5)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション(例えば、有効期間画像消去アニメーション)」という。)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ゲージ表示の消去アニメーションを実行できる。
(2−6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、ゲージ表示(例えば、横に長い長方形枠形状の画像)であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、
前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
(2−7)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示)であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示以外のボタン表示態様)であり、
前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
(2−8)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(2−9)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(2−10)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(3−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、方向キー137)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、方向キー画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、ボタン演出の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作(例えば、チャンスボタン136が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作(例えば、方向キー137が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
なお、第一の表示と第一の操作手段、第二の表示と第二の操作手段の対応関係は一義的でなくてもよい。例えば第一の表示が、第二の操作手段に対応する場合があってもよいし、第一の表示や第二の表示の種類に関わらずいずれの操作手段も有効となるような構成であってもよい。
(3−2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の操作手段は、第二の期間(例えば、操作有効期間)に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
(3−3)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の条件のみが成立した場合は、前記第一の演出のみを実行可能な手段であり、 前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の条件のみが成立した場合は、前記第二の演出のみを実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
ここで、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出のうちの一方のみであってもよい。また、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出と下記の第三の演出のうちのいずれか一つのみであってもよい。
(3−4)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第一の数(例えば、2)となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数(例えば、1)となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図434参照))であり、
前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記第三の条件は、前記第二の期間が終了することで成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
(3−5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の操作手段は、複数の状態(例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、ボタン態様が「通常」)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、ボタン態様が「振動」)であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、
前記第一の表示は、複数の表示態様(例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様(例えば、「通常」)であり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様(例えば、「振動」)であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、
前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。
また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
(3−6)上記パチンコ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の数は、一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
また、上記パチンコ機100であって、
前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、
ことを特徴とする。
(3−7)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、
前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、
前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、 前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。また、第二の期間は第一の期間と重ならない場合があってもよい。例えば、第二の演出がボタン保留アイコンによる演出である場合は、ボタン保留アイコンの表示タイミング(遊技球の始動入賞口への入賞タイミングに起因)は不定期であるため、二つの期間が重なった場合に上記内容を最低限満たす構成であれば構わない。なお、操作手段を示唆する第三の表示をさらに備えていてもよい。
(4−2)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記第二の有効期間は、第一の有効期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間表示なしの第二の有効期間は、有効期間表示ありの第一の有効期間より長いので、有効期間の表示により第一の演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、表示手段は、第二の有効期間を示唆可能な表示を行う場合があってもよいし、第一の有効期間と第二の有効期間の両方に期間を示唆可能な一つの表示があってもよい。
また、第二の有効期間は、第一の有効期間よりも短い有効期間である場合があってもよい。例えば、ボタン保留アイコンの例では、ボタン保留アイコンの表示が保留1(次の図柄変動表示の開始に関連して消去される)の場合には、ボタン保留に対応する操作有効期間は、第一の有効期間よりも短くなる場合がある。
(4−3)上記パチンコ機100であって、
予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)と、
先読み予告(例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、
前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、第一の演出が先読み予告で、第二の演出が予告であってもよいし、両方の演出が予告、両方の演出が先読み予告であってもよい。
(4−4)上記パチンコ機100であって、
複数種類の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208d)を備え、
前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、ボタン保留アイコン)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、所定の大当り信頼度を示唆する表示態様の保留アイコン)であり、
前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
(4−5)上記パチンコ機100であって、 前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、第一の保留アイコンが表示されている期間であっても新たな第一の保留アイコンを表示する構成であってもよい。
(4−6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、第三の数は、一であっても二以上であってもよい。また、別の演出では、第三の数が第二の数よりも大きい数となる場合があってもよい。
(4−7)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第二の演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない第二の演出を先に実行することにより、第一の有効期間のうちに第二の演出と第一の演出の両方を行わせるべくボタン操作を促すことができる場合がある。
(4−8)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第一の演出を優先するので、第一の有効期間と第二の有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、操作手段とは別に第二の操作手段(例えば方向キー137)の操作により第一の演出を先に実行するか、第二の演出を先に実行するか選択可能な構成であってもよい。
また、先に発生したボタン演出に対応する演出を行う構成であってもよい。
(4−9)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作
の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(4−10)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(4−11)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−12)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、
前記第一の表示は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二の操作手段(例えば、方向キー137)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、 前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
(5−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示)であり、
前記第一の表示は、第一のモード(例えば、非オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、第二のモード(例えば、オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、
前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、
前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、 前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、第一のモードであるか第二のモードであるかを報知する報知手段を別途設けてもよい。また、第二の表示は、なくてもよい(無表示も第二の表示であってもよい)。
(5−2)上記パチンコ機100であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段(例えば、演出表示領域208d)を備え、
前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
上記パチンコ機100であって、
予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)を備え、
前記第一の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、
前記第二の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、
前記第一の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記装飾図柄表示手段は、第二の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の第二の期間(例えば、別の特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の前記第二の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。(5−3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示(例えば、操作期間画像の表示)を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
(5−4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第三の数(例えば、0)となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
上記パチンコ機100であって、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。
また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
(5−5)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像の表示を別の画像に置き換える演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
(5−6)上記パチンコ機100であって、 前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
(5−7)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
また、オートボタンモードの設定については、非遊技状態であるデモ画面表示中等に方向キー137やチャンスボタン136等の操作で設定可能である。また、オードボタンモードの解除については、上記設定と同じように解除可能でもあるし、オートボタンモード中のボタン操作により解除可能である。後者の場合は、当該演出中のみ解除可能であってもよいし、それ以降に継続して非オートボタンモードにしてもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、実施例2−1では、ボタン操作の受付がされてから第二の演出が実行され、次のボタン操作の受付がされてから次の第二の演出が実行される順になっているが、第二の演出が発生する場合に次のボタン操作が行われる場合があってもよい。
また、上記実施例において、演出や表示を行う場合がある契機において当該演出や表示が何も行われない態様は、「演出なし」や「表示なし」の演出や表示が実行されるものと解釈する。
また、上記実施例におけるボタン操作の有効期間は一例であって、別の契機にボタン演出が出現する場合は当然に個別の操作有効期間が設定される。ボタン演出としては、必ずしも複数のボタン表示が実行される必要はなく、別の契機では、一回のボタン操作を行う場合があってもよいし、複数回の操作を要するにもかかわらず、一つのボタン表示と一つのゲージ表示が実行される場合があってもよい。また、同じタイミングや契機で行われるボタン演出であっても、これらの組合せにより行うようにしてもよい。こうすることでボタン表示やゲージ表示の数でも予告として機能させることができる場合がある。
複数のボタン表示が同時に表示されている場合であっても、操作有効期間の少なくとも一部の期間が互いに異なる構成であってもよい。例として、表示されているボタン表示のうちの少なくとも一つは操作有効期間ではない期間に表示開始される構成であってもよい。例えば、操作有効期間の前にボタン表示を表示することで複数回のボタン操作を行う必要があることを事前に報知できる場合がある。
複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるという点に関して、ボタン表示は同じであるが、例えば一方(直近のボタン操作に関わるボタン表示)をエフェクトなどで発光させて、他のボタン表示は暗転表示(相対的に暗くした表示)したような態様なども、複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるものに含まれる。
ボタン表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ゲージ表示にも適用してもよいし、ゲージ表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ボタン表示に適用してもよい。各種演出は、ボタン操作に関連して開始される構成であるが、他の条件によって開始される構成であってもよい。例えば、演出の開始時期をあらかじめ時間で決めており、その間にボタン操作がなされなかった場合や、ボタンとは別の操作手段の操作によって行われる場合であってもよい。
操作手段はボタンに限定されるものではなく、タッチセンサ式の操作手段や、液晶式タッチパネル、レバー式操作手段、近接センサによる操作手段等を適宜用いることができる。
例えば、実施例2−1では、第二の演出は、ボタンの操作毎に行われる演出であるが、第一の演出が行われるボタンの操作回数に達した場合には、第二の演出と第一の演出の両方を実行する構成であってもよいし、第一の演出のみ行う構成であってもよい。
また、複数の操作手段を備え、該複数の操作手段を用いてボタン演出を行う構成であってもよい。例えば、タッチパネルにより複数の選択肢から一つを選択し、演出ボタンにより選択したものを確定させる操作を行うような構成であってもよい。
ボタン操作に応じた演出が、ボタン操作を行わない別の機会(例えば、操作有効期間切れで自動的に出るタイミングとは異なる全く別の機会)に実行される構成であってもよい。
複数回のボタン操作により出現する第一の演出が、該複数回の操作が行われる前に出現する構成であってもよい。この場合における複数回の操作が行われる前とは、例えば、ボタンの操作回数が規定に操作回数に満たない場合や、規定回数のボタン操作が行われる前に有効期間が終了した場合などが相当する。
ボタンの操作毎に行われる第二の演出は、一つの表示がボタンの操作毎に変化する演出であってもよい。例えば、一回目のボタン操作でキャラAが出現し、二回目以降のボタン操作でキャラAが大きくなったり色彩が変化したりするような構成であってもよいし、二回目以降の操作で信頼度の高い別のキャラBやキャラCに変化していく構成であってもよい。
ボタン操作毎に行われる第二の演出の結果の組合せとその後に行われる第一の演出の結果に関連性がある構成であってもよい。例えば、第二の演出結果の組合せによりSPリーチの発展や大当り告知等を行う構成であってもよい。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記B1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)
付記B1に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)
付記B1または2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の表示を少なくとも消去可能な手段であり、
前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特等とする遊技台。
(付記B4)
付記B1乃至B3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)
付記B4に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B6)
付記B4またはB5に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、ボタン表示であり、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記第三の数は一であり、
前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、 前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B7)
付記B1乃至B6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B8)
付記B1乃至B7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B9)
付記B1乃至B8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B10)
付記B1乃至B9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B11)
付記B1乃至B10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、
前記第二の演出は、予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B12)
付記B1乃至B11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、アニメーション表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B13)
付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B14)
付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、 前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上である、
ことを特等とする遊技台。
(付記C2)
付記C1に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、アニメーション表示であり、
前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C3)
付記C2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C4)
付記C3に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C5)
付記C2乃至C4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C6)
付記C5に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、
前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C7)
付記C1乃至C6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様であり、
前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C8)
付記C1乃至C7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C9)
付記C1乃至C8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C10)
付記C1乃至C9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C11)
付記C1乃至C10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C12)
付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C13)
付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、 前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D2)
付記D1に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、第二の期間に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D3)
付記D2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D4)
付記D2またはD3に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D5)
付記D4に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、複数の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、
前記第一の表示は、複数の表示態様で少なくとも表示可能なものであり、 前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様であり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、
前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D6)
付記D4またはD5に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の数は、一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D7)
付記D4乃至D6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D8)
付記D1乃至D7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D9)
付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D10)
付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間において少なくとも有効とされ、
前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間において少なくとも有効とされ、
前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、 前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E2)
付記E1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E3)
付記E1またはE2に記載の遊技台であって、
予告を少なくとも実行可能な予告手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、を備え、
前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、
前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E4)
付記E1乃至E3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E5)
付記E4に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E6)
付記E1乃至E5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E7)
付記E1乃至E6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E8)
付記E1乃至E7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E9)
付記E2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E10)
付記E1乃至E9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E11)
付記E1乃至E10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E12)
付記E1乃至E11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E13)
付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E14)
付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E15)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、 前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一のモードに少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、第二のモードに少なくとも対応した表示であり、
前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、
前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F2)
付記F1に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、
前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F3)
付記F1またはF2に記載の遊技台であって
前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F4)
付記F1乃至F3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F5)
付記F1乃至F4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F6)
付記F5に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F7)
付記F1乃至F6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F8)
付記F1乃至F7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F9)
付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F10)
付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
[第3の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第3の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。なお、図446〜図475に示す符号は、原則として第3の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図446〜図475に示す符号を優先する。
まず、図446を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図446では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図448参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図447は、図446のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図449参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図448は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図448に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図448に示す例では、第1特別図柄および第2特別図柄のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図449を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図449では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。 次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図450(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図450(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図450(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図450(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図450(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図456(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図450(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図450(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図450(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図450(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図450(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図451を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図452を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図450(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図450(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図454(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図454(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図450(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。 ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図450(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図455(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図456(a)、図457(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図451に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図451に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図453(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図453(b)〜(d)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図453(b)〜(d)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図453(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図453(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図453(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図453(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図453(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図453(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図453(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図453(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図453(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図454〜図457に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図454(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図454(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図454(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図454(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図454(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図454(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図454(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図454(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図454(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図454(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図454(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図455(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図455(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図455(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図455(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図455(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図455(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図455(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図455(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図455(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図455(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図455(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図455(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図456(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図456(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。 本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図456(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図456(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図457(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図457(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図457(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図457(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図456および図457に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図458および図459を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図458(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図458(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図459を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図458(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図458(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図458(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図459(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図459(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図459(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図458(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS817に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図459に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図459(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図459(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾0」から「装飾9」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図459(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図460を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図460(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図460(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図460(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図460(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の演出等について図461乃至図473を用いて説明する。図461(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示している。ボタン演出制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する(ステップS1201)。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1203の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してステップS1211の処理に移行する。
ステップS1203では、第1副制御部400は、ボタン受付フラグがオン状態であるか否かを判断する。ボタン受付フラグは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが操作された場合にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグの値を参照して、ボタン受付フラグの値が「1」である場合にはボタン受付フラグがオン状態であると判断してステップS1205の処理に移行し、ボタン受付フラグの値が「0」である場合にはボタン受付フラグがオフ状態であると判断してステップS1207の処理に移行する。
ステップS1205では、第1副制御部400は、ボタン受付時制御処理を実行する。ボタン受付時実行処理では、チャンスボタン136や設定操作部137の操作に基づいて実行される演出を実行するための制御を行う。
ステップS1205の次のステップS1207では、第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したか否かを判断する。例えば、操作有効期間内にチャンスボタン136が所定回数操作されたり場合、設定操作部137の各ボタンが所定の順序で操作された場合、、または操作有効期間が終了した場合にボタン演出終了条件が成立する。第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したと判断するとステップS1209の処理に移行し、ボタン演出終了条件が成立していないと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1209では、第1副制御部400は、ボタン演出実行中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ステップS1207で操作有効期間が終了したと判断したので、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「0」を上書きして、ボタン演出フラグ実行中フラグをオフ状態にする。
一方、ステップS1201でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1211では、ボタン演出実行条件が成立したか否かを判断する。ボタン演出実行条件は、所定の抽選処理において、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選した場合に成立する。第1副制御部400は、ボタン演出実行条件が成立したと判断するとステップS1213の処理に移行し、ボタン演出実行条件が成立しなかったと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1213では、ボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選してボタン演出実行条件が成立したと判断しているので、ボタン演出が実行されていることを示すボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「1」を上書きする。
ステップS1215では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定処理を実行する。オートボタンモード設定処理については、図461(b)を用いて詳述する。
ステップS1215の次のステップS1217では、その他のボタン演出制御処理を行う。例えば、操作有効期間を伴う演出の実行有無を決定する抽選処理等が行われる。第1副制御部400は、その他のボタン演出制御処理を終了すると、ボタン演出制御処理を終了して、メイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図461(b)は、ボタン演出制御処理のステップS1215で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。オートボタンモード設定処理では、第1副制御部400は、まず、オートボタンモード設定中フラグがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1303の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1309の処理に移行する。
ステップS1303では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定条件は、特図変動遊技の非実行中に遊技者が呼び出し可能なユーザーモード(メニュー)において、オートボタンモード設定が呼び出された場合に成立する。また、所定の抽選に当選した場合や、電源投入からの大当り回数が所定回数に到達した場合に、オートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよい。また、所定条件成立時に強制的にオートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよいし、遊技者が任意にオートボタンモードの設定をすること自体をオートボタンモード設定条件の成立としてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、オートボタンモード設定を行う。本実施の形態では、遊技者の操作により、モード1〜4の4種類のオートボタンモードが設定可能になっている。オートボタンモードの各モードの詳細については後述する。
ステップS1307では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ステップS1305でオートボタンモードが設定されたので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
一方、ステップS1301でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断した場合の次のステップS1309では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定解除条件は、遊技者によるオートボタンモードの解除により成立する。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断するとステップS1309の処理に移行し、オートボタンモード設定解除条件が成立していないと判断すると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
ステップS1309の次のステップS1311では、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断したので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「0」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
図462は、第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理(S411)の処理の流れを示している。チャンスボタン制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン受け付けフラグをオフ状態にする(ステップS1401)。このように、チャンスボタン制御処理の実行毎にボタン受付フラグは一度オフ状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「0」を上書きしてボタン受付フラグをオフ状態にし、ステップS1403の処理に移行する。
ステップS1403では、第1副制御部400は、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1405の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1405では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグがオン状態であるか否かを判断する。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1407の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1411の処理に移行する。
ステップS1407では、第1副制御部400は、オートボタン処理を行う。オートボタン処理が行われると、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される。
ステップS1407の次のステップS1409では、第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けるか否かを判断する。第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けたと判断するとステップS1413の処理に移行し、ボタン操作を受け付けないと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
一方、ステップS1405でオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1411では、チャンスボタンセンサ426や設定操作部センサの検出結果がオンであるか否かを判断する。第1副制御部400は、チャンスボタンセンサ426の検出結果がオンであるとチャンスボタン136が操作されたと判断し、設定操作部センサの検出結果がオンであると設定操作部137が操作されたと判断する。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が操作されたと判断するとステップS1413の処理に移行し、チャンスボタン136および設定操作部137が操作されなかったと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1413では、ボタン受付フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が自動または手動で操作されたので、チャンスボタン136や設定操作部137が操作されたことを示すボタン受付フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、ボタン受付フラグをオン状態にすると、チャンスボタン制御処理を終了する。
図463は、オートボタンモードの各種設定を示している。本実施の形態では、モード1〜モード4の4種類のオートボタンモードが設けられている。モード1は、初心者向けであり、設定可能条件が設けられていない。このため、モード1は、遊技者の誰もが設定可能になっている。モード2は、中級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル50に到達した遊技者が設定可能になっている。モード3は、上級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル100に到達した遊技者が設定可能になっている。モード4は、全ての遊技者向けであるが、所定の解禁日が到来しないと設定できないようになっている。
各モードには、操作有効期間のいずれのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動で操作されるのかが決まっている。図中の「性分」の欄に示すように、モード1では「のんびり」が設定されており、操作有効期間の終盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード2では「せっかち」が設定されており、操作有効期間の序盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード3では「気分屋」が設定されており、操作有効期間内においてランダムのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード4では、「のんびり」、「せっかち」または「気分屋」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の単位時間当たりの操作回数を示す連打速度は、モード1で「低速」、モード2で「中速」、モード3で「高速」が設定されている。モード1とモード3では、遊技者がチャンスボタン136を操作せずに連打が実行されるが、モード2では、遊技者がチャンスボタン136を押し続けている場合にのみ連打が実行されるようになっている。また、モード4では、「低速」、「中速」または「高速」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の操作タイミングを合わせる演出(例えば、後述の姫ダンスSPリーチ)において、モード1は操作タイミングが許容範囲の「GOOD」に設定され、モード2は操作タイミングがわずかにずれる「GREAT」に設定され、モード3は操作タイミングが完璧に合う「PERFECT」に設定されている。モード4では、「GOOD」、「GREAT」または「PERFECT」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作を遊技者に促す操作促進放置が行われない「裏ボタン」の設定は、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード2ではチャンスボタン136が自動操作され、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されるようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、特図変動遊技の保留数を示す保留アイコンがチャンスボタン136を模した絵柄で表示されてチャンスボタン136の操作を促進する「ボタン保留」が表示された場合には、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作され、モード2ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されないようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。「ボタン保留」の表示中にチャンスボタン136が操作されると、「ボタン保留」の保留アイコンの表示態様が変化するようになっている。
また、設定操作部137の各ボタンを所定の順番で操作する十字キー(十字キーのコマンド入力)は、モード1では自動操作されるように設定され、モード2では自動操作されるように設定され、モード3では自動操作されないように設定されている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、遊技者にクジ等を引かせる選択演出では、モード1は選択肢がすぐには決まらない「優柔不断」に設定され、モード2は選択肢がすぐに決まる「即断即決」に設定され、モード3は選択肢が初期選択に決定される「デフォルト」に設定されている。モード4では、「優柔不断」、「即断即決」または「デフォルト」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、各モードに設定中の遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作は、モード1で有効に受付され、モード2で有効に受け付けられ、モード3で有効に受け付けられないようになっている。モード4では、遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作を有効に受け付けるか否かを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、図中の「備考」欄に記載のように、モード1は、特図変動遊技の非実行中(非遊技中)に装飾図柄表示装置208に表示されるオートボタン設定画面、または特図変動遊技中(遊技中)の十字キーコマンド入力によってオン、オフの設定が可能になっている。また、モード2は、オートボタンモードオン状態において、遊技者により実際にチャンスボタン136または設定操作部137が操作された場合には、オートボタンモードがオフ状態に切り替えられるようになっている。また、モード3は、連打速度がチャンスボタン136を物理的に(遊技者が直接)操作した場合には達成できない速度で連打されるようになっている。また、操作タイミングが「PERFECT」の時のみ出現する演出が設けられている。
図464は、オートボタンモードのモード1の設定方法を時系列で示している。モード1は、パチンコ機100を初めて遊技する遊技者であっても設定可能なモードである。
図464(a)は、特図変動遊技の非実行中に行われるデモンストレーション演出中の装飾図柄表示装置208の表示内容を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、直近の停止図柄である「装飾2−装飾5−装飾6」が表示されている。また、演出表示領域208dには、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」と表示され、チャンスボタン136を操作することにより、メニュー画面が呼び出される(表示される)ことが報知されている。
図464(b)は、デモンストレーション演出中にチャンスボタン136が操作されれて、ダイトモ未ログイン時(パスワード未入力時)のメニュー画面が表示された状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作してカーソルeを移動させて項目を選択し、チャンスボタン136を操作して選択項目に決定することができるようになっている。また、このことを、演出表示領域208dに表示された爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が報知している。本例のメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「QRコード(登録商標)発行」、「データクリア」、「音量、光量調整」、「オートボタンモード」が設けられている。「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とは、ダイトモにログイン時のみ選択できるメニューである。図464では、ダイトモにログインされていないので、「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とはその他のメニューよりも暗く表示され(図中、右上がりハッチングで示す)、選択できないメニューであることが示されている。
図464(c)は、メニュー画面において「オートボタンモード」が選択された状態を示している。19(c)に示す時点では、カーソルe1が「モード1」に位置し、「モード1」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「初心者にはモード1がオススメよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、モード2、モード3はダイトモにログイン中にのみ選択できるモードであり、「モード4」の解禁日は到来していない。このため、「モード2」、「モード3」および「モード4」は、選択不能になっている。また、「戻る」を選択決定すると、図464(b)に示すメニュー画面に戻るようになっている。
図464(d)は、モード1に決定された状態を示している。項目の「モード1」が点灯するように表示され(図中、点線の枠で示す)、姫の吹き出しメッセージ「モード1に決定!」が表示される。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左下方には「モード1」と表示されて、設定中のオートボタンモードが表示されている。
図464(e)は、モード1に決定されて、メニュー画面に戻った状態を示している。メニュー項目の「終了」が選択されると、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「頑張るのじゃぞ!」が表示されて、図464(f)に示すように、デモンストレーション演出が再開される。また、図464(e)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、メニュー項目の「終了」)で隠されてもよいし、図464(f)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の枠)を隠してもよい。
図465は、オートボタンモードのモード4の設定方法を時系列で示している。図465(a)は、図464(b)に示すメニュー画面で「パスワード入力」が選択決定された状態を示している。遊技者は、設定操作部137を操作して4ケタのパスワードを入力して、ダイトモにログインできるようになっている。
図465(b)は、パスワードの入力に成功した状態を示している。演出表示領域208dの中央に「パスワードの入力を受け付けました」と表示された後に、図465(c)に示すメニュー画面が表示される。ダイトモにログイン済みなので、メニュー項目の「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とが選択可能になっている。演出表示領域208dには、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が表示されている。また、演出表示領域208dの右上方には、「レベル:250」と表示され、ログインした遊技者のダイトモレベルが示されている。各レベルに応じた称号が設けられており、レベル250の称号は将軍であるので、「レベル:250」の下方に「称号:将軍」と表示されている。
この状態で、遊技者が設定操作部137の上下ボタンを操作してメニュー項目の「オートボタン」を選択し、チャンスボタン136を操作すると、図465(d)に示すように、オートボタンモード設定画面が表示される。カーソルe1が「モード4」に位置し、「モード4」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「モード4はすべての機能をカスタマイズできるのよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、ダイトモにログイン中であり、ダイトモレベルが250なので、「モード2」および「モード3」が選択可能になっている。また、「モード4」の解禁日が到来しているので「モード4」も、選択可能になっている。
図465(e)は、モード4が選択決定された後の状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作して設定する機能を選択し、設定操作部137の左右ボタンを操作して各機能の設定をすることができるようになっている。遊技者が選択した各機能の選択項目は、非選択の項目よりも明るく表示(図中、ドットハッチングで示す)される。演出表示領域208dの下方に示す「決定」が選択決定されると、モード4の設定(カスタマイズ)が終了し、「キャンセル」が選択決定されると、図465(d)に示すオートボタンモード画面に戻るようになっている。
図465(f)は、「決定」が選択決定され、オートボタンのモード4の設定が終了した状態を示している。演出表示領域208dの左下方には「モード4」と表示されて、設定中のモードが表示されている。また、「モード4」に代えて、遊技者が個別設定可能な各機能の設定状況を個別に報知してもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図466は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を時系列で示している。図466および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図466および後述する各図では、装飾図柄表示装置208と、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220および特図2表示装置214との相対的な配置関係が図448の図示に対して異ならせて示されている。図466および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図1表示装置212を示し、その右方に特図2保留ランプ220および特図2表示装置214を示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する。また、図466の左方には、装飾図柄表示装置208等を示し、左方には遊技者から見たチャンスボタン136を示す。
図466(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図466(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
図466(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。
本実施例では、オートボタンモードが設定されていない。このため、操作有効期間中にチャンスボタン136が自動操作されることはない。図466(c)に示すように、操作有効期間内にチャンスボタン136が遊技者により操作されると、図466(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。また、チャンスボタン136が押下されると、図466(c)、(d)に示すように、チャンスボタンランプ138が消灯する。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内の遊技者によるチャンスボタン136の操作に基づいて、第一の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
図467は、本実施の形態の実施例2における演出表示の例を時系列で示している。図467(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図467(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図467(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図467(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図463に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「のんびり」と同じく操作有効期間の終盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図467(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図467(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図466(d)参照)と同じである。また、チャンスボタン136が手動操作された場合と自動操作された場合とで、異なるカットイン演出が実行されてもよい。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。なお、オートボタンモードの設定状況に応じてカットイン演出の表示内容を変更してもよい。特に、オートボタンモードを設定していない限りは表示されない態様等があってもよいし、その逆であってもよい。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。本実施例においては、オートボタンモードが設定されている場合であっても、操作有効期間中は、チャンスボタン136を点灯すると共に、操作有効期間を示すメーター画像を表示していたが、これに限らず、オートボタンモードが設定されていない場合には、チャンスボタン136を点灯しつつ、操作有効期間を示すメーター画像を表示し、オートボタンモードが設定されている場合には、いずれか一方または両方を実行しなくてもよい。
(実施例3)
図468は、本実施の形態の実施例3における演出表示の例を時系列で示している。図468(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図468(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図468(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図468(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図463に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「せっかち」と同じく操作有効期間の序盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図468(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図468(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図466(d)参照)と同じである。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4)
図469は、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100が備えるチャンスボタン700を示している。本実施例によるパチンコ機100は、チャンスボタン136に代えて、もしくはチャンスボタン136に加えて、チャンスボタン700を有している。チャンスボタン700は、遊技者が操作可能な位置に設けられ、押下可能に構成されている。また、チャンスボタン700は、回転灯と同じ形状、構造を有している。チャンスボタン700内には、回転可能なランプ700aが配置されている。
図469(a)〜(d)は、チャンスボタン700が遊技者により手動で操作される例を示している。図469(a)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図469(b)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図469(c)は、遊技者によりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、図469(c)、(d)に示すように、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯する演出が開始される。しかしながら、遊技者がチャンスボタン700を操作した後もチャンスボタン700に手を乗せたままにすると、ランプ700aの回転、点灯が手で隠されてしまう場合がある。
一方、図469(e)〜(g)は、チャンスボタン700がオートボタンモードにより自動操作される例を示している。図469(e)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図469(f)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図469(g)は、オートボタンモードによりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、オートボタンモードの設定時には、遊技者によって実際にオートボタンが操作されなくても、自動操作に基づいて、ランプ700aが回転しながら点灯する状態になる。遊技者によるチャンスボタン700の操作がないため、遊技者の手によりランプ700aの視認性が低下するのを防ぐことができる。
本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモードの設定可否により、視認性を犠牲にしつつ、自分のチャンスボタン700の操作により役物(例えば、ランプ700a)を可動させる場合と、チャンスボタン700の操作を犠牲にしつつ、役物の視認性を確保する場合とを遊技者が選択することができる。
(実施例5)
図470は、本実施の形態の実施例5による演出の例を時系列で示している。図470(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1が越後屋f3をビームで倒すシューティングリーチが実行される。
本実施例のシューティングリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136の操作回数分だけ殿f1の刀からビームが発射される。このことを報知するために、シューティングリーチの開始時には、「シューティングリーチ〜ボタン連打で越後屋を撃破せよ〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード1が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード1」と表示されている。
図470(b)は、シューティングリーチが開始された状態を示している。シューティングリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始され、演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示され、操作促進報知が実行されている。
オートボタンモードのモード1の連打速度は、図463に示すように「低速」になっている。このため、図470(b)、(c)に示すように、チャンスボタン136が低速で自動操作されるので、殿f1の刀から発射されるビームが少なくなっている。
図470(d)は、遊技者が自らチャンスボタン136の連打を開始した状態を示している。オートボタンモードのモード1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作も有効とされる。このため、チャンスボタン136が自動操作されていた時よりも多くのビームが殿f1の刀から発射されている。
図471は、図470に示す演出実行時におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果(ステップS1407、S1409)と、ボタン受付フラグとの状態を示すタイミンチャートである。図471は、上から順に、チャンスボタンセンサ426のオンオフ状態と、オートボタン判定処理結果(ステップS1407からのS1409での判定)のオンオフ状態と、ボタン受付フラグのオンオフ状態を示している。また、図471の横軸は、時間を示している。チャンスボタンセンサ426は、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合にのみオンになる。オートボタン判定処理結果は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合にのみオンになる。ボタン受付フラグは、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合との両方でオンになる。
図471の時刻t1は、図470(b)に示す時である。時刻t1でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t1でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t1でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。
図471の時刻t2は、図470(c)に示す時である。時刻t2でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t2でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t2でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。また、時刻t3〜t4におけるチャンスボタン136の操作もオートボタンモードによる自動操作である。オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、等間隔で実行されている。なお、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、ランダムに実行されてもよいし、周期が異なるパターンで実行されてもよい。
時刻t5から遊技者によるチャンスボタン136の操作が開始されている。このため、時刻t5、t6において、チャンスボタンセンサ426がオンになり、ボタン受付フラグもオンになっている。
時刻t7では、遊技者によるチャンスボタン136の操作と、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作とが重なっている。この場合には、遊技者によるチャンスボタン136の操作、またはオートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作のいずれか一方のみが有効となり、チャンスボタン136は一回だけ操作されたことになる。例示はしていないが、チャンスボタン136の手動操作と自動操作とが重なった場合には、両方共有効と判定してもよい。また、例えば時刻t6において押し下げされたチャンスボタン136をそのまま維持していた場合であっても、時刻t7および時刻t10におけるオートボタン処理判定結果がONになってもよいし、逆にチャンスボタン136がON状態のままで維持されている場合には、オートボタン処理判定結果がONになるタイミングであってもボタン受付フラグをONにせずにOFFにしてもよい。
時刻t8では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。時刻t9では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。また、時刻t9は、図470(d)に示す時である。
時刻t10でチャンスボタン136がオートボタンモードにより自動操作されているが、時刻t10でボタン受付フラグがオンになっていない。このため、時刻t10でのチャンスボタン136の自動操作は無効とされている。このように、遊技者によるチャンスボタン136の操作から所定期間をチャンスボタン136の自動操作を無効としてもよい。その後、時刻t11で遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。
本実施例によるパチンコ機100は、オートボタンモードの設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作が有効とされる。本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモード設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けることで、突然、チャンスボタン136を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動でチャンスボタン136を操作することで、連打演出等(例えば、シューティングリーチ)を容易に攻略できる場合がある。
ここで、チャンスボタン136の受付期間の開始と共に、オートボタン処理判定処理の結果がONになるような構成としていてもよい。遊技者によるチャンスボタン136の押下では、チャンスボタン136の受付期間の開始を待ち受けていた場合であっても、当該期間の開始と同時にチャンスボタン136の操作を行うことは難しい、よって、どうしてもチャンスボタン136の受付期間の開始からチャンスボタン136の押下に基づく演出の実行までに時間がかかってしまう。その点、オートボタンモードを設定している場合には、チャンスボタン136の受付期間の開始とほぼ同時にチャンスボタン136の押下に基づく演出が実行されるため、より早く演出を見ることができる場合がある。
(実施例6)
図472は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を時系列で示している。図472(a)〜(d)は、オートボタンモードが作動する例を示している。図472(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図472(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。
図472(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図463に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、操作有効期間の中盤でチャンスボタン136が自動操作される。
図472(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図472(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図466(d)参照)と同じである。
図472(e)〜(h)は、オートボタンモードが作動しない例を示している。図472(e)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄の変動表示(図中、下向き矢印で示す)が実行されている。また、オートボタンモードのモード3が設定されているので、演出表示領域208dの左上方には、「モード3」と表示されている。スーパーリーチ演出の実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左下方になり、スーパーリーチ演出の非実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左上方になっている。このように、オートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は、状態ごとで変化してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域aである。変動アイコン表示領域aでは、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動の予告)することが可能である。変動アイコン表示領域aには、白色円形(デフォルト)の表示態様で、変動アイコンa1が表示されている。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域aの右側に隣接する横長の領域は、特図保留表示領域(保留アイコン表示領域)cある。特図保留表示領域cでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。特図保留表示領域cでは、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。また、本例の特図保留表示領域cでは、変動アイコン表示領域a側から順に保留順位1〜4の保留を示す保留アイコンが表示される。現在の特図1変動遊技の保留数は2つであるので、図472(e)に示すように、特図保留表示領域cには2つの保留アイコンb1、b2が白色円形(デフォルト)の表示態様で表示されている。
図472(f)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、特図1変動遊技の保留数が1つ増加した状態を示している。特図保留表示領域cには、新たに、保留アイコンb3が表示される。
保留アイコンb3は、チャンスボタン136を模した絵柄の表示態様で表示されるボタン保留である。ボタン保留は、先読み予告として表示される。ボタン保留の表示中は、チャンスボタン136の操作有効期間になる。ボタン保留が表示されている間にチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、ボタン保留の表示態様が変化するようになっている。また、オートボタンモード(モード3を除く)が設定されている最中にボタン保留が複数表示された場合に、オートボタンモードが作動した場合には、先に表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよいし、逆に後から表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよい。また、その場合には、両方のボタン保留の表示態様が変更されなくともよいし、両方のボタン保留の表示態様が同時に変更されてもよい。また、これらの制御は、オートボタンモードの設定中とそれ以外の状態とで別であってもよいし、同じであってもよい。また、オートボタンモードの作動による表示態様の変更と、実際にチャンスボタン136が押下されたことに基づく表示態様の変更とで、変更後の表示態様が異なってもよいし、同じであってもよい。また、一方の条件が成立した場合にのみ表示される態様等があってもよい。
本例では、オートボタンモードのモード3が設定されているが、モード3は、図463に示すように、ボタン保留表示時の自動操作を行わず、遊技者による操作も有効とされていない。このため、モード3設定時には、ボタン保留の表示態様が変化することがない。
図472(g)は、保留アイコンb3で保留を示していた特図1変動遊技が開始された状態を示している。ボタン保留の保留アイコンb3は、表示態様をそのままにして変動アイコンa2となる。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aに向かって徐々に移動する。
図472(h)は、変動アイコンa2が変動アイコン表示領域aに移動した状態を示している。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aへの移動完了後に表示態様が変化する。変動アイコンa2は、例えば、赤色(図中、クロスハッチングで示す)の円の中に「熱」と描かれた絵柄の表示態様に変化して、実行中の特図1変動遊技の予告表示(当該変動の予告表示)となっている。
本実施例の図472(a)〜(d)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動して、チャンスボタン136が自動操作されるようになっていてもよいし、図472(e)〜(h)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動しないで、チャンスボタン136が自動で操作されないようになっていてもよい。チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動してもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動してもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよい。
(実施例7)
図473は、本実施の形態の実施例7における演出表示の例を時系列で示している。図473の左方には装飾図柄表示装置208等を示し、右方には遊技者から見たチャンスボタン136を示している。
図473(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、姫様がダンスをする姫様ダンススーパーリーチが実行される。
本実施例の姫様ダンススーパーリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136をタイミングよく操作させる演出が実行される。このことを報知するために、姫様ダンススーパーリーチの開始時には、「姫様ダンスSPリーチ〜流れてくるボタンをタイミングよく押せ!〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード3」と表示されている。
図473(b)は、姫様ダンススーパーリーチが開始された状態を示している。姫様ダンススーパーリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。操作有効期間が開始されると、チャンスボタンランプ138が点灯する。
また、演出表示領域208dには、姫様の画像と、チャンスボタン画像gと、照準枠hとが表示される。本実施例では、再生中のBGMに合わせて、複数のチャンスボタン画像gが上方から照準枠hに向かって流れるように表示される。チャンスボタン画像gが照準枠hに重なったタイミングでチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、タイミングの良い順に、「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」の評価が得られる。
図473(c)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動で操作された状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136は、モータやソレノイド等の駆動手段により、可動可能になっている。チャンスボタン136が自動操作されるタイミングに合わせて、チャンスボタン136が押下されたように引っ込むようになっている。なお、チャンスボタン136の自動操作時に、チャンスボタン136が上方に突出する動作をするようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の操作時には、チャンスボタンランプ138が消灯する。さらに、チャンスボタン136に駆動手段が設けられている場合には、オートボタンモードの設定に応じて、当該駆動手段を動作させることで、物理的にチャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、オートボタンモードがONに設定されたことに基づいて、遊技者がチャンスボタン136を押下しないように駆動手段を駆動させることで、チャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、チャンスボタン136の内部から外部に力をかけてチャンスボタン136が動かないように固定したり、チャンスボタン136を退避させ、当該退避された状態でチャンスボタン136を固定することで、押下できなくしてもよい。
このように、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作時には、チャンスボタン136が実際に操作されたように動作するようになっている。これは、駆動手段によるチャンスボタン136の動きに限られず、チャンスボタン136が遊技者により操作された場合と、チャンスボタン136が自動操作された場合とで、見た目が同じになっていればよい。例えば、操作有効期間中にチャンスボタンランプ138が点灯し、チャンスボタン136の遊技者による操作時にチャンスボタンランプ138が消灯するようになっている場合に、オートボタンモードの作動によりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいてチャンスボタンランプ138が消灯するようにすることで、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させることができる場合がある。
また、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させるために、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタン136の見た目が共通していればよい。この場合、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタンランプ138の点灯状況(例えば、発行の有無、発光色、輝度)や姿勢、動きの状況等の複数の要素のうち少なくとも一つの要素を共通にすればよい。
図473(d)は、チャンスボタン136が自動操作された後の状態を示している。図463に示すように、オートボタンモードのモード3では、全て「PERFECT」となるタイミングでチャンスボタン136が自動操作される。このため、チャンスボタン136が自動操作された後には、照準枠hに重なるように、「PERFECT」という文字列を含むエフェクト画像が表示される。
本実施例によるパチンコ機100によれば、チャンスボタン136の操作を煩わしいと感じる遊技者に対してもチャンスボタン136を操作させることなく、チャンスボタン136が実際に操作された場合と同じ演出を遊技者に見せることができる場合がある。
次に、以上説明した第3の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図446乃至図473を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、700、設定操作部137)と、
複数の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留、シューティングリーチ、姫様ダンスSPリーチ演出)のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留の変化、)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留)であり、 前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出(例えば、カットイン演出(図466参照))を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出(例えば、モード3でのボタン保留の変化)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作を煩わしいと感じる遊技者に対しても操作手段を操作させることなく、操作手段を操作した場合と同じ演出を見せることができる場合がある。また、操作手段を操作しなかったことで視認可能となる演出を設けることで、操作手段を敢えて操作しないという新たな遊技の楽しみ方ができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、オートボタンボタンモードの非設定)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、オートボタンボタンモード)であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、
前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードでのみ実行される演出を設けることで、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで損することが無い場合がある。また逆に、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで得をする場合もある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、操作促進報知(例えば、チャンスボタン136を模した画像、メーター画像)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする。 当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段に対する操作が自動で行われる演出モードであっても操作手段の操作を促す操作促進報知を実行しておくことで、操作を自動化したことに後ろめたさを感じている遊技者を救済することができる場合がある。また、他の遊技者から第二の演出モード(例えば、オートボタンモード)を設定していることを分かり難くできる場合がある。また、複数の演出モードにおいて、制御を共通化することができるため、制御負荷を低減し設計作業の工程を削減することができる。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、カットイン演出)のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードであっても遊技者による操作手段の操作を受け付けることで、突然、操作手段を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動で操作手段を操作することで、連打演出等を容易に攻略できる場合がある。
(6)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図474に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図474に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図475(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
従来の遊技台では、遊技者が操作手段を操作しないと実行されない演出があった。また、従来の遊技台では、操作手段の操作有効期間のタイムアップ等の条件に応じて、遊技者が操作手段を操作しなくとも、操作手段を操作した場合と同様の演出を実行する場合があった。このため、従来の遊技台では、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出が単調になりやすく、予め定められた演出が決まったタイミングで実行されるため、遊技者が開始される演出の内容を予測しやすく、演出に飽きられやすいという問題があった。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出を多様にし、演出実行のタイミングをランダムにすることで、遊技者に開始される演出の内容を予測され難くし、飽きのこない演出を実行することができる。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記G1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数の演出のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G2)
付記G1に記載の遊技台であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、 前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G3)
付記G2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G4)
付記G2またはG3に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G5)
付記G4に記載の遊技台であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G6)
付記G1乃至G5のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
<第4実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第4実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図476〜図519に示す符号は、原則として第4実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図476〜図519に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図476を用いて、本発明の第4実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
設定操作部137は、設定者(例えば、遊技者など)による押下操作が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンと、を備えている。また、設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下操作を検出する操作部センサ427(図479参照)を備えている。本実施形態の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。なお、設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、上述のチャンスボタン136と同様の機能を有するように構成してもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<ぱちんこ機の背面>
図477は、図476のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤の正面>
図478は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。 第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。 演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図479を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、設定操作部137の各ボタンの押下操作を検出する操作部センサ427と、遮蔽装置センサ430・チャンスボタン検出センサ426・操作部センサ427からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図480(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」および「特図a」から「特図d」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図F」および「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図480(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。一方、「特図F」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図480(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図481を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図479に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図482を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図479に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。
すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図480(c)に示す普図A)および外れ図柄(図480(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図1および特図2それぞれについての特図先読み処理を行う(詳細は後述する)。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308は、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行った後、第2特別図柄表示装置214を用いて特図2のの確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図停止図柄、タイマ番号(特図変動時間)などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図481に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
図483は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図484(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
また、RAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS251)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS254に進む。
ステップS252では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS252の次のステップS253では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS254に移行する。
ステップS254では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS255に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS255では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS256に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS258に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS256では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS256の次のステップS257では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS258では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
<先読み結果情報> 図484は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。同図(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
同図(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、同図(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
同図(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。同図(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<特図1関連抽選処理>
次に、図485を用いて、上記主制御部タイマ割込処理における特図1関連抽選処理について説明する。なお、同図は、特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS281では、特別図柄または特別電動役物が作動中であるか否か、すなわち、特図1変動遊技中または大当り遊技中であるか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS282に進む。ステップS282では、特図1変動遊技の保留があるか無いかを判定し、特図1変動遊技の保留が無い場合には処理を終了し、保留がある場合にはステップS283に進む。
ステップS283では、上述の特図確率変動フラグがONかOFFかを判定し、特図確率変動フラグがONの場合には、ステップS284に進んで、後述する当否判定用高確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行い、特図確率変動フラグがOFFの場合には、ステップS285に進んで、後述する当否判定用低確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行う。 ステップS286では、大当りの当否判定結果が大当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS287に進み、該当しない場合にはステップS288に進む。ステップS287では、大当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、大当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図A〜特図Dのいずれか、特図2の場合には特図a〜特図cのいずれか)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS288では、小当りの当否判定結果が小当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS289に進み、該当しない場合にはステップS290に進む。ステップS289では、上述の小当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、小当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図E、特図2は小当りなし)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS290では、図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、はずれ図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図F、特図2の場合には特図d)を決定した後に、ステップS291に進む。ステップS291では、ステップS286〜S290で決定した特図停止図柄の種類および現在(特図2の変動開始時)の保留記憶数に基づいて変動種別抽選を行い、変動パターンと特図変動時間を決定する。
なお、上述の特図2関連抽選処理では、特図2に関する抽選処理を行うが、図485に示す特図1関連抽選処理のうちの、特図2を特図1に、当否判定用高確率テーブル[特図1]を当否判定用高確率テーブル[特図2]に、当否判定用低確率テーブル[特図1]を当否判定用低確率テーブル[特図2]にそれぞれ読み替えるとともに、小当り判定を無くした処理と同一であるため、その説明は省略する。
<主制御部のデータテーブル>
次に、ぱちんこ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図486(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技を当選(大当り)とするか、特図1変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図1の大当り判定または小当り判定)を行い、特図1が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図1の大当り判定または小当り判定を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。 また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10220〜10383である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10384〜65535である場合には、特図1変動遊技のはずれと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にはずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
同図(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図2の大当り判定)を行い、特図2が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2の大当り判定を行う。なお、特図2変動遊技では、小当りに当選しないように構成している。
<特図決定用テーブル>
図487(a)、(b)に示す特図決定用テーブル[特図1]および特図決定用テーブル[特図2]は、上述の大当りフラグおよび小当りフラグ(当否判定結果)と、図柄乱数値と、第1、第2特図表示装置212、214による特図停止図柄の種類を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する特図図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、取得したはずれ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
本実施形態では、特図1変動遊技においては同図(a)の特図決定用テーブル[特図1]を参照し、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜24のときに特図Aを25/100の確率で、取得した図柄乱数値が25〜49のときに特図Bを25/の確率で、取得した図柄乱数値が50〜54のときに特図Cを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が55〜99のときに特図Dを45/100の確率でそれぞれ選択する。また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には図柄乱数値に関わらず特図E(小当り)を100%の確率で選択し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図F(はずれ)を100/100(100%)の確率で選択する。
また、特図2変動遊技においては、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜69のときに特図aを70/100の確率で、取得した図柄乱数値が70〜74のときに特図bを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が75〜99のときに特図cを25/100の確率でそれぞれ選択する。また、特図2変動遊技においては、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図d(はずれ)を100%の確率で選択する。なお、特図2変動遊技では、特図1変動遊技とは異なり、小当りが選択される確率を0%に設定している。
<変動表示時間決定テーブル>
図488は、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブル一例であり、図489は、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
変動表示時間決定テーブルは、上述の特図停止図柄の種類と、特図の変動時間と、特図変動時において装飾図柄表示装置208を用いて行う演出と、乱数値を関連付けして記憶したテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの変動表示時間決定テーブルと、取得した乱数値に基づいて、特図の変動時間と、装飾図柄表示装置208の演出を決定する変動パターン抽選を行う。
例えば、特図1の変動時間を決定する場合には、図488に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bで、取得した乱数値の範囲が1001〜20000の場合には、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチA当りを選択する。また、特図2の変動時間を決定する場合には、図489に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図a〜特図cで、取得した乱数値の範囲が20001〜65535の場合には、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチB当りを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図490を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS311では、チャンスボタン136や設定操作部137などの操作手段の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを操作手段の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。 ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図491を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<操作手段画像表示処理>
次に、図492を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される操作手段画像表示処理について詳細に説明する。なお、同図は、操作手段画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、操作手段(例えば、チャンスボタン136や設定操作部137)の受付期間の開始タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1002に進み、該当しない場合にはステップS1004に進む。なお、本発明に係る操作手段は、チャンスボタン136や設定操作部137に限定されるものではなく、例えば、球発射ハンドル134なども含まれ、遊技者が操作可能なものであればよい。また、「操作手段の受付期間」とは、操作手段の操作を検出した場合に当該操作を有効と判断し、当該操作に対応する処理を実行することが可能な期間のことである。
また、「操作手段の受付期間の開始タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、特図先読み処理において特図変動遊技の大当りまたは小当りに当選した場合、所定個数の遊技球の払い出しが行われた場合、遊技状態が第一の遊技状態から遊技者にとって有利な第二の遊技状態(または、遊技者にとって不利な第三の遊技状態)に移行した場合、大当り遊技後に特図変動遊技が所定回数行われた場合、所定の抽選に当選した場合、などが挙げられる。
ステップS1002では、操作手段画像(詳細は後述するが、例えば、チャンスボタン136を模した画像)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、ステップS1003に進む。ステップS1003では、操作手段の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像(後述する操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像や、操作手段画像の表示を伴う経過時間報知画像を含む。以下同様)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行って処理を終了する。
例えば、操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像(操作手段に対して何らかの操作が必要であることが把握できる操作手段画像。例えば、操作手段を模した経過情報報知画像)が表示されている場合は、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、操作手段に関する情報を含まない経過時間報知画像(操作手段の操作が必要であることが把握できない経過時間報知画像。例えば、経過時間を表す数字のみからなる経過時間報知画像)が表示されている場合は、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。なお、本実施形態では、後述する各実施例において経過時間報知画像(例えば、メーターの目盛りの画像)を装飾図柄表示装置208に表示する例を示すが、経過時間報知画像を表示しないものであってもよい。表示しない場合は、このステップS1003の処理を行わずに処理を終了する。
ステップS1004では、装飾図柄表示装置208に操作手段画像を表示中か否かを判定し、表示中でない場合には処理を終了し、表示中の場合にはステップS1005に進む。このステップS1005では、操作手段画像に対応する操作手段(例えば、操作手段画像がチャンスボタン136を模した画像の場合にはチャンスボタン136)の操作を受付けたか否かを判定し、操作を受付けた場合にはステップS1007に進み、操作を受付けていない場合にはステップS1006に進む。
ステップS1006では、操作手段画像の表示終了タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1007に進み、該当しない場合にはステップS1008に進む。ここで、「操作手段画像の表示終了タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、ステップS1002における操作手段の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過した場合、遊技状態が異なる遊技状態に移行した場合などが挙げられる。
ステップS1007では、装飾図柄表示装置208に表示している操作手段画像(経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像や、経過時間報知画像の表示を伴う操作手段画像を含む。以下同様)を消去し、操作手段画像の表示を終了する。ステップS1008では、操作手段の受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したかどうかを判定し、該当する場合にはステップS1009に進み、該当しない場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1009では、操作手段受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したことを契機として操作手段画像を特定の画像に切り替えるために、当該特定の画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。一方、ステップS1010では、操作手段画像の表示を継続するために、操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には画像データの更新処理を行う。
例えば、経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができる操作手段画像。例えば、経過時間に合わせて表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)が変化する操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、経過時間に関する情報を含まない操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができない操作手段画像。例えば、操作手段を模した画像のみからなる操作手段画像や、操作手段の名称(例えば、チャンスボタン)を表す文字情報のみからなる操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
<予告抽選処理>
次に、図493を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される予告抽選処理について詳細に説明する。なお、同図は、予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる大当りフラグの値を参照し、大当りフラグの値がオンの場合には大当りの当選と判定してステップS1102に進み、大当りフラグの値がオフの場合には大当りの非当選と判定してステップS1103に進む。ステップS1102では、後述する予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。
ステップS1103では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる小当りフラグの値を参照し、小当りフラグの値がオンの場合には小当りの当選と判定してステップS1104に進み、小当りフラグの値がオフの場合には小当りの非当選と判定してステップS1105に進む。ステップS1104では、後述する予告抽選テーブルの「小当り」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。また、ステップS1105では、後述する予告抽選テーブルの「はずれ」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。ステップS1106では、第2副制御部500に対して、予告抽選の抽選結果の情報を含むコマンドを送信した後に処理を終了する。
<第1副制御部のデータテーブル>
次に、図494〜図496を用いて、ぱちんこ機100の第1副制御部400のROM406が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<予告抽選テーブル>
図494に示す予告抽選テーブルは、上述の予告抽選処理で行う予告抽選に用いるテーブルの一例であり、特図の図柄種別(当否結果)、特図の変動時間、予告テーブル番号、および抽選値の数値範囲を関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、大当りフラグがオンの場合、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値に基づいて、予告テーブル1〜5のいずれかを選択する抽選(予告抽選)を行う。
例えば、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B、特図1の変動時間が15000msの場合には、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「変動時間」の項目が「15000ms」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値が0〜9のときは予告テーブル2を選択し、取得した予告抽選用乱数値が10〜29のときは予告テーブル3を選択し、取得した予告抽選用乱数値が30〜94のときは予告テーブル4を選択し、取得した予告抽選用乱数値が95〜99のときは予告テーブル5を選択する。
なお、本実施形態では、大当りフラグおよび小当りフラグがオフ(はずれ)で、特図の変動時間が1500ms、3000ms、または8000msの場合には、予告抽選用乱数値とは無関係に予告テーブル1を選択する。また、予告テーブル5が選択されるのは、大当りフラグがオンで、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B(または特図2の図柄種別が特図a〜特図c)の場合だけである。また、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図D(潜伏確変)の場合の抽選値と、小当りフラグがオンの場合の抽選値を同一に設定している。なお、本実施例では、小当りは小当り用のテーブルで予告抽選を行っているが、大当り用のテーブルと同じテーブルで予告抽選を行うようにしてもよい。
<予告テーブル>
図495(a)に示す予告テーブルは、上述の予告テーブルのうちの予告テーブル4の一例であり、予告態様と抽選値の数値範囲とを関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、上述の予告抽選で予告テーブル4を選択した場合、この予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する予告態様抽選を行う。例えば、取得した乱数値が0〜9のときは「ボタン押下(1回)予告」を選択し、取得した態様を決定し、取得した乱数値が10〜24のときは「ボタン押下(2回)予告」を選択し、取得した乱数値が25〜39のときは「会話予告」を選択し、取得した乱数値が40〜59のときは「扉を開けろ予告」を選択し、取得した乱数値が60〜74のときは「宝箱選択予告」を選択し、取得した乱数値が75〜89のときは「ステップアップ予告」を選択し、取得した乱数値が90〜99のときは「タイトル予告」を選択する。
なお、図495(b)〜図495(d)、および図496(a)〜図496(b)は、「扉を開けろ予告」の内容を細分化したものであり、例えば、1回目の予告態様抽選で「扉を開けろ予告」を選択した場合には、図495(b)に示す、「扉を開けろ予告」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行う。次に、2回目の予告態様抽選で、例えば「メーターの色 青→赤」を選択した場合には、図495(c)に示す、「メーターの色 青→赤」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行う。
次に、3回目の予告態様抽選で、例えば「姫「チャンス!」」を選択した場合には、図495(d)に示す、「姫「チャンス!」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する4回目の予告態様抽選を行う。次に、4回目の予告態様抽選で、例えば「看板「リーチかも」」を選択した場合には、図496(a)に示す、「看板「リーチかも」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する5回目の予告態様抽選を行う。次に、5回目の予告態様抽選で、例えば「姫の扇(花丸)」を選択した場合には、図496(b)に示す、「姫の扇(花丸)」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する6回目の予告態様抽選を行う。
<操作手段画像表示の実施例1>
次に、図497を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例1について説明する。なお、同図は、実施例1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域に表示している。また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングは到来していないが、チャンスボタン136に対する2回の操作を遊技者に促すために、第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで第2の操作手段画像BG2の表示を行うとともに、「チャンスボタンを押せ!」という文字情報の表示を中央下部に表示している。 また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する動画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が5秒経過したこと(受付期間の残り時間が1秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が3秒経過した(受付期間の残り時間が3秒であること)ことを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。なお、この例では、同図(f)のタイミングで第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続してもよい。
実施例1に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、本実施例では、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとし、その2秒後の同図(b)に示すタイミングを、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとした例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミング、かつ、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングとしてもよい。すなわち、操作手段のN回目(Nは正の整数)の操作の受付期間の開始タイミングをすべて同じタイミングにしてもよい(他の実施例も同様)。
また、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミングとチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングを同じタイミングにした場合であっても、各々の受付時間が異なるときには経過時間の報知開始タイミングを異ならせてもよく、この例では、操作受付開始から2秒間が経過した後に、チャンスボタン136の2回目の操作の受付時間の経過時間を報知するようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例2>
次に、図498を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例2について説明する。なお、同図は、実施例2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。なお、同図(a)〜同図(f)に示す表示は、上記図497(a)〜(f)に示す表示例と同一であるため、その説明は省略する。
図498(g)は、同図(a)〜(d)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、同図(b)に示す、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(i)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。なお、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。 同図(k)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過した直後に、チャンスボタン136の2回目の操作を受付けたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているとともに、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の1回目の操作を行わなかった状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(殿と爺)を表示してもよい。
同図(l)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過した直後のタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過し、かつ、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われなかったことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例2に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。 <操作手段画像表示の実施例3>
次に、図499を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例3について説明する。なお、同図は、実施例3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例3は、上記実施例1における第1の経過時間報知画像TG1に替えて、第3の経過時間報知画像TG3を適用したものである。この第3の経過情報報知画像TG3は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよい。
実施例3に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例4>
次に、図500を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例4について説明する。なお、同図は、実施例4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示も継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該状態を継続している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去し、当該状態を継続している。
同図(e)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(f)は、同図(e)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、キャラクタ画像(殿)とは異なるキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、同図(e)に示す状態でチャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(f)に示す表示を行ってもよい。
同図(g)は、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例4に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例5>
次に、図501を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例5について説明する。なお、同図は、実施例5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例5は、上記実施例4における第2の経過時間報知画像TG2に替えて、第4の経過時間報知画像TG4を適用したものである。この第4の経過情報報知画像TG4は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよい。
実施例5に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例6>
次に、図502を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例6について説明する。なお、同図は、実施例6の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。例えば、大当り判定で特図1に大当りし、特図図柄抽選で特図1の特図停止図柄が特図Aに決定し、変動パターン抽選で特図の変動時間が45000msに決定した場合、第1副制御部400は、大当りフラグの値がオン、特図停止図柄が特図A、特図の変動時間が45000msの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づいて、上記図494に示す予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」の変動時間45000msに対応する抽選値を用いて予告抽選を行う。この予告抽選において、取得した乱数値が30〜94の数値範囲であったと仮定すると、予告テーブル4を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図495(a)に示す予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する1回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が40〜59の数値範囲であったと仮定すると、「扉を開けろ予告」を選択することになる。続いて、第1副制御部400は、上記図495(b)に示す「扉を開けろ予告」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が50〜64の数値範囲であったと仮定すると、「メーターの色 青→赤」を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図495(c)に示す「メーターの色 青→赤」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が30〜59の数値範囲であったと仮定すると、姫「チャンス!」を選択することになる。本実施例6では、このような予告抽選や予告態様抽選によって決定された予告演出態様に従って予告演出が実行される。
図502(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136に対する操作を遊技者に促すために、「扉を開けろ!!!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、この第1の経過時間報知画像TG1−1の表示と同じタイミングで、上述の「扉を開けろ予告」の予告演出に対応する画像(この例では、「扉を開けろ!!!」という文字表示と、扉を模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。本実施例では、この予告演出の一部の画像(この例では、扉を模した画像)がチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−2を兼ねている。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、上述の「メーターの色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色と第2の経過時間報知画像TG1−2の色を変化させることで、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、当該色の変化により、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(e)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、上述の姫「チャンス!」の予告演出に対応する画像(この例では、「チャンス!」という文字表示と、キャラクタ画像(姫))を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われずに1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の全表示領域で行っている。なお、同図(e)に示す表示の後に当該表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示した図であり、当該リーチ表示は、同図(d)、(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示される。
実施例6に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、本実施例の場合、予告テーブルで経過時間報知画像の表示(メーターの色)についても抽選を行っているが、経過時間報知画像について予告テーブルで抽選を行わないものであってもよい。この場合、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、あらかじめ決められた時間の経過で表示態様を変えるもの(例えばT秒経過するとメーターの色が変わるなど)であってもよい。また、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、時間の経過により表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)を変えないものであってもよい。
<操作手段画像表示実施例7>
次に、図503を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例7について説明する。なお、同図は、実施例7の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が3秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1の上方に、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間(この例では、3秒)を報知するための残り時間報知画像TG1−2(この例では、数字情報の画像)を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が5秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が1秒であることを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が0秒であること(チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したこと)を報知する画像を表示している。
なお、同図(f)は特図変動遊技の当否結果がはずれの場合のはずれ表示の一例を示した図であり、同図(g)は特図変動遊技の当否結果が大当り場合の大当り表示の一例を示した図である。これらのはずれ表示または大当り表示は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態(操作の受付期間中)において、チャンスボタン136の操作が行われた場合や、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合などに表示される。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例8>
次に、図504を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例8について説明する。なお、同図は、実施例8の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンの操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、設定操作部137の右ボタンの操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、宝箱を模した画像。白色)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、また、設定操作部137の左ボタンの操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、宝箱を模した画像。白色)を左側表示領域にそれぞれ表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンに対する操作を遊技者に促すために、「方向キーで開ける宝箱を選べ!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、これらの第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、「宝箱の色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第2の操作手段画像BG2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1の色と第2の操作手段画像BG2の色を変化させることで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第2の操作手段画像BG2の表示は変化させていない。
同図(e)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。
一方、同図(f)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、同図(e)、(f)に示す予告演出を共通にしてもよい。また、特図変動遊技の判定結果が大当りである場合には、同図(g)に示すように、同図(f)の予告演出よりも信頼度や期待感が高い予告演出を行うように構成してもよい。
同図(h)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから第1の経過時間報知画像TG1を消去している。なお、第1の経過時間報知画像TG1の消去に合わせて、第1の操作手段画像BG1と第2の操作手段画像BG2を消去してもよい。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例9>
次に、図505を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例9について説明する。なお、同図は、実施例9の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび変動アイコンの表示を行うように構成している。
ここで、保留アイコンとは、特図変動遊技の保留数を表すテクスチャ画像のアニメーションをいい、保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の中央表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(f)は、同図(c)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「リーチじゃ!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を変動アイコンCIの前方に表示してもよい。また、図示はしないが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1に加えて変動アイコンCIを消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例9の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例10>
次に、図506を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例10について説明する。なお、同図は、実施例10の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、当該特図変動遊技の当否結果に基づいて予告演出(この例では、逆さまのキャラクタ画像(殿)が「リーチかも」と書かれた看板を持っている画像の表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能とされている。なお、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部、または第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「激アツだ!!!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が予告演出の画像によって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および予告演出を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例10の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例11>
次に、図507を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例11について説明する。なお、同図は、実施例11の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動表示中に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始されたタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示領域208sにおいて普図変動表示を開始し、当該普図変動表示当否判定に基づいた予告演出を行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
なお、本実施例では、後述する図584の普図決定用テーブルを用いて、普図変動遊技の当否判定を行っており、普図制御状態が低確率で、取得した乱数値が90〜99の数値範囲であったことから、普図当り図柄2(後述する図580(d)に示す普図装飾2)が選択された場合の例を示している。なお、図584の普図決定用テーブルを用いた普図変動遊技の当否判定の詳細については、第6実施形態の第3実施例において説明する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示と当該普図変動遊技の当否判定に基づいたに予告演出(この例では、キャラクタ画像(姫)が下方から現れる表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。なお、これに加えて(または替えて)第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動遊技の当否結果に基づいく予告演出を継続するとともに、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能な状態とされている。
同図(e)は、普図の停止表示を行ったタイミングを示している。このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該普図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、キャラクタ画像(姫)が扇を持っている画像)を表示している。また、上述のとおり、普図変動遊技において普図当り図柄2が選択されたことから、普図変動表示領域208sに「普図装飾2」に対応する普図用装飾図柄を表示している。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「チャンスなのか?」という文字情報)を表示している。なお、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(e)または(f)の表示を行ってもよい。
実施例11の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例12>
次に、図508を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例12について説明する。なお、同図は、実施例12の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、3つの保留アイコンPI1〜PI3を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が3つあることを示している。なお、この例では、3番目の保留アイコンPI3としてキャラクタ画像(サボハニ)を表示することにより、3番目の特図変動遊技の先読みによる当否結果を示唆している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が3から2に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている1番目の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、2番目の保留アイコンPI2と3番目の保留アイコンPI3を、隣接する保留アイコンの位置に移動する移動アニメーションを行っている。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコンPI2、PI3の移動アニメーションが終了したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の後方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の一部は保留アイコンPI3に覆われて視認不能な状態とされている。なお、これに加えて(または替えて)保留アイコンPI3で第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(f)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動以降の特図変動(この例では、2回転後の特図変動)の当否結果を示唆する予告(この例では、「2回転後が熱いぞ!」という文字情報)を表示している。なお、当該予告は、当該特図変動以降の特図変動の当否結果を示唆する「先読み予告」の一例である。
なお、この例では、保留アイコンPI2、PI3の表示を消去しないように構成しているが、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1と同時に消去してもよい。また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)の表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例12の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
図509は、実施例12の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、同図(c)〜(e)に示すように、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の前方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の全てが保留アイコンPI3に覆われることなく視認可能な状態とされている。
実施例12の変形例の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例13>
次に、図510〜図511を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例13について説明する。なお、図510〜図511は、実施例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、2つの操作手段画像のうちの一方の画像の一部を変動アイコンで覆うように構成している。
図510(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の左側表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄表示装置208の左側表示領域において変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、この例では、第2の操作手段画像BG2は変動アイコンCIによって覆われることなく、第2の操作手段画像BG2のすべてが視認可能な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方(裏手)に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した静止画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(g)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、10秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG1を消去している。
図511(i)は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。しかしながら、キャラクタ画像(殿)の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、キャラクタ画像(殿)の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。なお、同図(j)〜(k)は、同図(i)の表示後、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前にチャンスボタン136の2回目の操作が行われなかったときの表示例を示している。
同図(l)は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域にキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(l)に示す表示を行ってもよい。なお、同図(m)は、同図(l)の表示後、所定時間経過後にキャラクタ画像(殿)を消去した後の表示例を示している。
図512は、実施例13の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、上記実施例4と同様に、同図(c)に示すタイミングで、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2と同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1とチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を表示している。そして、第1の経過時間報知画像TG1の一部を変動アイコンCIで覆うように構成している。
すなわち、同じ経過時間を報知する第1の経過時間報知画像TG1および第2の経過時間報知画像TG2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1)が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
実施例13の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
なお、変動アイコンCIが表示される位置は上記に限らず、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像のみは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも2つ以上の画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの2つの画像だけは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像だけは、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、変動アイコンによって覆われる位置に表示される画像は、少なくとも一部が覆われるものであってもよく、一部のみが覆われるものであってもよく、すべて覆われるものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例14> 次に、図513を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例14について説明する。なお、同図は、実施例14の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例6(図502参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および第1の経過時間報知画像TG1−2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1−1)を、同図(b)〜(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、当該一方の画像(第1の経過時間報知画像TG1−1)の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。また、同図(b)に示すタイミングでキャラクタ画像(殿)により第1の経過時間報知画像TG1−2の一部を覆っており、同図(c)に示すタイミングでキャラクタ画像(姫)により第1の経過時間報知画像TG1−1の一部を覆っているものである。また、本実施例では、上記実施例6(図502参照)と同様に、図494〜21を使用した予告抽選処理を行っている。なお、他の表示は上記実施例6(図502参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例15>
次に、図514を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例15について説明する。なお、同図は、実施例15の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例7(図503参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてを、同図(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例7(図503参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例16>
次に、図515を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例16について説明する。なお、同図は、実施例16の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例8(図504参照)における第1の経過時間報知画像TG1の一部を、同図(b)〜(h)に示すように、普図変動表示の当否判定結果を示唆する予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例8(図504参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例17>
次に、図516を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例17について説明する。なお、同図は、実施例17の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域の上方に表示している。また、同図(b)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、その一部が第1の操作手段画像BG1の上に重なるように表示している。すなわち、本実施例は、第1の操作手段画像BG1の一部を第2の操作手段画像BG2で覆うことにより、第1の操作手段画像BG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
また、同図(b)に示す状態において、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合には、同図(c)に示す装飾図柄の変動表示が行われ、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた場合には、同図(d)に示すように、第1の操作手段画像BG1に替えてキャラクタ画像(殿)が表示され、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた場合には、同図(e)に示すように、第2の操作手段画像BG2に替えてキャラクタ画像(爺)が表示される。
なお、本実施例では、2回の操作を促す場合に、当該操作回数と同一の2つの操作手段画像を表示する例を示したが、例えば、3回以上の操作を促す場合に、当該操作回数と同じ数の操作手段画像を表示してもよい。また、1回の操作を促す場合に、当該操作回数よりも多い数の操作手段画像を表示してもよい。この場合、1回の操作を遊技者に強く促すことができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例18>
次に、図517を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例18について説明する。なお、同図は、実施例18の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(d)に示すタイミングでは、特図変動遊技の新たな保留が発生したことを契機として、保留アイコンの増加アニメーションを行うとともに、増加後の2番目の保留アイコンPI2(この例では、チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部と、隣接する1番目の保留アイコンPI1の一部を覆うように構成している。すなわち、本実施例は、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部を保留アイコンPI2で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった経過時間報知画像や保留アイコンに遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。
また、保留アイコンPI2は、チャンスボタン136の操作に対応する操作手段画像を兼ねており、所定の受付時間内にチャンスボタン136が操作された場合には、同図(g)に示すように、保留アイコンPI2の表示態様が、操作手段画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)から、当該保留アイコンPI2に対応する特図変動遊技の当否結果を示唆する画像(この例では、特図変動遊技の先読みによる当否結果が大当りであることを示唆するキャラクタ画像(サボハニ))に変化するように構成している。
このような構成とすれば、操作手段の操作で変化する保留アイコンによって遊技情報を得ることができるため、操作手段に対する操作をさらに促すことができる上に、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、この例では、保留アイコンPI2の変化前の画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)と変化後の画像(キャラクタ画像(サボハニ))の両方で第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆うように構成しているが、変化後の画像では第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の1回目の操作を促した上で、操作手段の2回目の操作を確実に行わせることができ、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
また、チャンスボタン136の1回目の操作では、同図(f)に示すように、当該変動に関する予告演出を開始し、チャンスボタン136の2回目の操作では、同図(g)に示すように、保留アイコンの表示態様を変化させるように構成することで、保留に関する表示よりも、当該変動に関する表示を優先して表示してもよい。また、この場合に、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の役割を反対にしてもよい。また、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の少なくとも一方を、他の操作手段(例えば、設定操作部137)による操作に変更してもよい。また、チャンスボタン136の操作を1回することで当該変動に関する予告演出と保留アイコンの表示態様の両方を変化させるように構成してもよい。
<操作手段画像表示の実施例19>
次に、図518を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例19について説明する。なお、同図は、実施例19の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、同図(a)、(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は菱形の図形を点滅表示する。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すチャンスボタン136の操作の受付開始タイミングから所定時間が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、遮蔽装置246の右扉246bを閉じる方向に移動し、当該右扉246bで第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動表示中の装飾図柄のすべてを覆うことにより、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動中の装飾図柄のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成している。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった操作手段画像、経過時間報知画像、保留アイコン、および装飾図柄に遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。なお、遮蔽装置246によって第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンのすべてを覆うようにしてもよいし、変動中の装飾図柄の一部を覆うようにしてもよい。
なお、本実施例では、同図(d)に示すように、遮蔽装置246の右扉246bの移動に連動して装飾図柄の表示位置を視認可能な位置に変更してもよいし、遮蔽装置246の一部に切欠き部を形成し、当該切欠き部を通して特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fが視認可能な状態になるように構成してもよい。
このような構成とすれば、装飾図柄や第4図柄のように遊技者にとって重要な遊技情報を確実に把握することができるため、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。 <操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例>
図519は、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例を示した図である。同図には、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の一例として、操作手段の受付開始タイミングが到来したときに表示する受付開始用の画像と、操作手段の受付時間が半分経過したときに表示する受付期間半分経過用の画像と、操作手段の受付終了タイミングが到来したときに表示する受付終了用の画像を示している。
同図(a)は、操作手段画像として、操作手段のデザインを模した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(b)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせて複数に区切られたメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(c)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてランプ(LEDなどの発光手段によるものや、LCDなどの表示手段によるものを含む)が徐々に消灯されていく様子を表した画像を採用している。
同図(d)は、残り時間報知画像として、操作の受付期間の残り時間をカウントダウンしていくように構成し、同図(e)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に薄くして、受付期間の直前で画像を消去するように構成し、同図(f)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に濃くしていくように構成している。これらの操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像を上記実施例のいずれかに適用してもよい。
以上説明したように、上記第4実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図503(a)〜(e)に示す第1の経過時間報知画像TG1−1)であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図503(c)〜(e)に示す残り時間報知画像TG1−2)であり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像)であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間を報知するための残り時間報知画像)であり、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記複数の表示のうちの少なくとも一つの表示の表示態様を変化可能(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウンする、表示(操作手段に関する表示、予告演出、普図の図柄変動表示、保留アイコンなど)により操作手段に関する表示の少なくとも一部を隠す)なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記第4実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであり、前記第二の表示は、前記受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウン)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、異なる表示態様へ変化(例えば、図502(c)に示すように、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(青色)から第2の色(赤色)に変化)するものであってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができ、遊技者の飽きを防ぐことができる場合がある。また、表示を見て、遊技者が操作タイミングを決められるので、遊技者が遊技に参加しやすくなることができる場合がある。
また、前記第一の表示(例えば、メーター)は、前記第二の表示(例えば、数字)と異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示による報知により、遊技者に操作手段の操作をより強く促すことができる場合がある。また、多彩な表示による報知により、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示は、少なくとも前記受付期間が終了した場合に終了(例えば、経過時間報知画像や残り時間報知画像を消去)するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方は、当否判定の結果を示唆するもの(例えば、図499に示す第3の経過時間報知画像TG3)であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者の遊び方の選択肢が増え、より遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記複数の表示に、操作手段の操作の受付期間であることを報知する第三の表示(例えば、図503(a)〜(e)に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を含み、前記第三の表示は、操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間を報知せず、前記第三の表示は、前記受付期間中であって、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に必要以上に操作を促すことによる遊技の興趣の低下を防ぐことができる場合がある。また、表示にメリハリをつけ、遊技者をより楽しませることができる場合がある。
なお、操作手段の操作の受付期間であることのみを報知する第三の表示が表示されてもよく、操作手段の操作の受付期間であることを少なくとも報知する第三の表示が表示されてもよい。
また、第三の表示は、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間のみを報知しないものであってもよいし、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間を少なくとも報知しないものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間を少なくとも報知するものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間のみを報知するものであってもよい。
また、第三の表示は、第一の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよい。また、第三の表示は、第一および第二の表示の両方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一および第二の表示の両方の表示の実行中のみ実行可能なものであってもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも一方の表示に(または一方の表示のみ、または両方の表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも第三の表示に(または第三の表示のみ、または第一〜第三のすべての表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、前記複数の表示は、特定の時間が経過した場合に表示される第四の表示(例えば、図502(c)に示す第1の経過時間報知画像TG1−2)を含み、前記第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(白色)から第4の色(赤色)に変更)を少なくとも行うものであってもよい。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知のみを行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行わないものであってもよい。
また、上記第4実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示(第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)であり、前記表示手段は、第三の表示(例えば、図505に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第四の表示(例えば、図505に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第三の表示の表示位置と前記第四の表示の表示位置が一致している場合に、該第三の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第三の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの他方の表示の少なくとも一部である、ことを特徴とする遊技台である。
第4実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図505に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部または全部、図516に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第一の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図505に示す変動アイコンCI、図516に示す第2の操作手段画像BG2(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第二の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見づらくし、遊技者の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、第五の表示(例えば、図505に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第四の表示の表示位置と前記第五の表示の表示位置が一致している場合に、該第五の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第五の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図505に示す経過時間報知画像TG1)は、前記第四の表示(例えば、図505に示す変動アイコンCI)と異なる表示態様であってもよい。 なお、異なる表示態様とは、形状が異なるものを示してもよく、透過度が異なるものを示してもよく、色が異なるものを示してもよく、大きさが異なるものを示してもよい。また、形状が同じであっても、色が異なるものであれば異なる表示態様であってもよいように、第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)が異なれば、異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、色が異なるものであっても、形状が同じで同じ表示態様であってもよいように第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つであって、第三の表示の一部と一致しているもの)が一致していれば、同じ表示態様であってもよい。
また、前記第三の表示(例えば、図505に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1)は、前記第二の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図505に示す変動アイコンCI)は、前記第一の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見やすくし、遊技者に操作を確実に行わせることができる場合がある。また、遊技者を焦らせ、ボタンの押下を促すことができる場合がある。また、遊技に集中させ、遊技者が飽きてしまうのを防ぐことができる場合がある。
(A)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第二の表示(例えば、予告演出の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に操作手段の受付期間をより注目させることができる場合がある。
(B)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一の表示(操作手段に関する表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に予告をより注目させることができる場合がある。
なお、上記(A)、(B)の場合、第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示(または一方の表示のみ、または両方の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告を含むものであってもよいし、第一の表示と第二の表示は同じ(または異なる)当否判定の結果を示す予告であってもよい。例えば、2つとも特図の当否判定結果でもよいし、2つとも普図の当否判定結果でもよい。また、一方が特図の当否判定結果で、他方が普図の当否判定結果でもよいし、一方が当該変動の当否判定結果で、他方が次回以降の当否判定の結果(特図/普図の先読み)でもよいし、両者が、異なる変動の当否判定結果(特図/普図の先読み)でもよい。
(C)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の少なくとも一部が、複数の他の表示で隠されるようにすれば、隠された表示をより注目させることができる場合がある。なお、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の一部のみ(またはすべて)が、複数の他の表示で隠されるようにしてもよい。
(D)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示が、複数の他の表示を隠すようにすれば、隠す表示をより注目させることができる場合がある。また、隠された表示もより注目させることができる場合がある。なお、複数の他の表示のうちの一方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠され、他方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠されるようにしてもよい。
なお、上記(C)、(D)の場合、第三の表示は、少なくとも当否判定の結果を示唆する予告(または当否判定の結果を示唆する予告のみ)を行うものであってもよいし、第三の表示は、少なくとも操作手段の受付期間の報知(または操作手段の受付期間の報知のみ)を行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告および操作手段の受付期間の報知のうちの少なくとも一方(または両者のうちの一方のみ、または少なくとも両方、または両方だけ)を行うものであってもよい。なお、表示手段は、報知手段であってもよいし、表示は、報知であってもよい。
<第5実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第5実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図520〜図552に示す符号は、原則として第5実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図520〜図552に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図520を用いて、本実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技台設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技台基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図521は、図376のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図522は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。 一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図523を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。 ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<第1副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
<第2副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図524(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図524(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図524(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図525を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図525に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図523に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図526を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図523に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。 また、普図変動時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図524(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図524(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動時間を、普図変動時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、ステップS225およびステップS227では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図524(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。 また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、ステップS229およびステップS231として、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図関連抽選処理については、後で詳述する。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。 ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図525に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図525に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図527を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
<第1副制御部メイン処理>
まず、第1副制御部400のメイン処理のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426を監視し、チャンスボタン136の押下を検出した場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。詳細は後述するが、本実施形態では、特図および装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の押下操作の受付を可能とするボタン受付期間を設けている。このボタン受付期間では、変動開始から所定時間が経過した時点(例えば、図532(b)のt0秒が経過した時点)で計時を開始するものとする。
また、このボタン受付期間の開始時に、チャンスボタン136の押下操作の受付が可能であることを遊技者に報知するための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図533(b)に示すような報知(この例では、チャンスボタン136を模した画像の表示)を行う。また、ボタン受付期間中にチャンスボタン136の押下を検出した場合には、予告を行うための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図533(d)の右側に示すような予告(この例では、「激アツだ!!」という文字表示)を行う。そして、ボタン受付期間(例えば、6秒)の経過後に計時を終了するとともに、ボタン受付期間の報知や予告を消去するための処理を行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
<第1副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第1副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図527(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。続くステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第1副制御部画像制御処理>
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。 ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図528を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
<第2副制御部メイン処理>
まず、第2副制御部500のメイン処理のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
<第2副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第2副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図527(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<主制御部300のデータテーブル>
次に、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルと特図関連抽選処理について説明する。
図529は、特図1の変動時間を決定するための特図1変動時間決定テーブルと、特図2の変動時間を決定するための特図2変動時間決定テーブルの一例を示した図である。これらの特図1変動時間決定テーブルと特図2変動時間決定テーブルは、特図の停止図柄と、特図の変動時間と、乱数選択範囲と、装飾図柄表示装置208での演出態様と、テーブル番号を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300は、上述の特図1関連抽選処理において特図1変動時間決定テーブルを参照し、特図1変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りで、特図1の停止図柄として特図Aまたは特図Bが選択された場合には、テーブル番号としてテーブル1を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル1で、取得した乱数値が500の場合には、乱数選択範囲0〜1000に対応する変動時間15000ms(ノーマルリーチ当り)を選択する。
また、主制御部300は、上述の特図2関連抽選処理において特図2変動時間決定テーブルを参照し、特図2変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれで、特図2の停止図柄として特図Iまたは特図Jが選択された場合には、テーブル番号として例えばテーブル9を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル9で、取得した乱数値が55000の場合には、乱数選択範囲50001〜60000に対応する変動時間10000ms(ノーマルリーチはずれ)を選択する。
<予告演出>
次に、上述の特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)の当否判定結果に応じて装飾図柄表示装置208が表示する演出(予告に係る一連の予告演出)の詳細について説明する。この演出には、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する所定の演出(以下、「予告」ともいう)が含まれる。さらに、この演出の中には、上記予告を行うために遊技者へチャンスボタン136の操作を促す所定の演出(以下、「報知」ともいう)も含まれる。すなわち、装飾図柄表示装置208が表示する一連の予告演出は、遊技者にチャンスボタン136の操作を促す演出(報知)が最初に行われ、遊技者によりチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する演出(予告)に変化するようになっている。このとき、チャンスボタン136の操作を促す演出(報知)も、当否判定結果に応じて設定されることで当否判定結果を遊技者に示唆する機能(予告機能)を果たす場合がある。チャンスボタン136は所定の受付期間内に操作された場合にその操作が有効となるように設定されており、ボタン受付期間は様々な報知態様で遊技者に報知される。
詳述すると、まず主制御部300が、特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)において、まず大当りフラグがオンであるか否かを判定する。大当りフラグがオンである場合は、複数の大当り図柄(本実施形態では特図A〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグがオンでない場合は、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。小当りフラグがオンである場合は、複数の小当り図柄(本実施形態では特図G〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグと小当りフラグがいずれもオンでない場合は、複数のはずれ図柄(本実施形態では特図I〜特図J)の中から一つの図柄を決定する。特図の停止図柄が決定すると、その停止図柄に応じて上述の特図変動時間決定テーブル(図529参照)により変動時間を決定する。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、これらの当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間の情報を少なくとも含む図柄変更開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400のCPU404は、前述の演出制御処理(ステップS309)において、主制御部300から受信した図柄変動開始コマンドに含まれる当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間と、ROM406に特図の停止図柄および変動時間ごとに予め記憶された報知態様決定テーブルと、所定の乱数カウンタから取得した乱数値とに基づいて予告抽選処理を実行する。
例えば、主制御部300から15R大当り図柄(特図B)とスーパーリーチA当り用の変動時間(45000ms)を受信した場合は、図531に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知B→Dに態様が変化する報知態様が選択される。また、例えば、主制御部300から第1はずれ図柄(特図I)とスーパーリーチAはずれ用の変動時間(40000ms)を受信した場合は、図531に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号12のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知Fの態様が継続して途中で態様が変化しない報知態様が選択される。
詳しくは、第1副制御部400は、特図および装飾図柄の変動開始時に例えば図530に示すような予告抽選処理を実行する。まず、ステップS1001では、主制御部300から取得した当否判定結果が大当りか否か(停止図柄が特図A〜Fであるか否か)を判定する。大当りであればステップS1003に進み、そうでなければステップS1005に進む。
ステップS1003では、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。報知態様決定テーブルは、主制御部300から受信した大当り図柄および変動時間に基づいてそれぞれ決定される。例えば、図531に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号2の大当りテーブルは、図529の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルであり、その他のリーチの場合においても詳細は図示を省略するが、同様に報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1003では、図531のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経て大当りする場合は、乱数値が0〜4の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様(報知が変化しない態様)」を選択し、乱数値が5〜19の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が20〜49の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が50〜99の場合は「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する。なお、本実施形態では乱数値の数値範囲を0〜99に設定しているため、例えば、報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りの場合には、「報知Fを継続する態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。
ステップS1005では、所定の変動時間であるか否かが判断される。所定の変動時間であればステップS1007に進み、そうでなければステップS1009に進む。ここでの所定の変動時間とは、特図関連抽選処理において図529に示すテーブルに基づいて、特図の当否判定結果(停止図柄)と、数値範囲が0〜65535の乱数値を用いた抽選によって決定される特図の変動時間をいう。本実施形態では、次のステップS1007において報知態様を抽選する場合が、はずれ、ノーマルリーチはずれ、スーパーリーチAはずれまたはスーパーリーチBはずれに係る演出を行う場合に限定され、短縮はずれや超短縮はずれは除外されるようになっている。なお、本実施形態では特図の停止図柄が小当りの場合は、はずれテーブルから報知態様が決定される。
ステップS1007では、報知態様決定テーブルのうちのはずれテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。例えば、図531に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号12のはずれテーブルは、図529の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルであり、大当りテーブルの場合と同様にその他のリーチまたははずれの場合においても同様に予告用報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1007では、図531のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経てはずれの場合は、乱数値が0〜49の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択し、乱数値が50〜79の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が80〜94の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が95〜99の場合は「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する。なお、報知態様として「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りでない場合には「報知C1から報知C2に切り替わる態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。ステップS1009では、予告を実行する各種デバイス(例えば、装飾図柄表示装置208の表示画像を制御するVDP434)にコマンドを送信し、この制御フローを終了する。
なお、上記の報知態様のうち、報知Xから報知Yに切り替わる報知態様において、最初の報知態様を第1の報知態様といい、その後に切り替わる報知態様を第2の報知態様という。また、上述の報知A〜Fの各態様には、少なくとも報知期間が設定されている。例えば、報知Aは報知期間が1秒、報知Bは報知期間が2秒、報知C1およびC2は報知期間が3秒、報知Dは報知期間が4秒、報知Eは報知期間が5秒、報知Fは報知期間が6秒、というように設定されている。そして、第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる態様に当選した場合は、第1報知態様による報知期間(以下、第1の報知期間ともいう)と第2報知態様による報知期間(以下、第2の報知期間ともいう)とを加算した期間がボタン受付期間に一致するように設定されている。
また、特に図示しないが、この予告抽選処理では、主制御部300から受信した当否判定結果と、予めROM406に記憶された所定の予告抽選テーブルと、前述の乱数値とに基づいて、予告の詳細な内容(例えば、ボタンが押下されたら「激アツだ!!」という文字表示を行うか、「・・・。」という文字表示を行うか、等)も決定する。
<残り時間の報知態様の実施例1>
上述の予告抽選処理の結果、装飾図柄表示装置208によって報知されるチャンスボタン136の受付期間の残り時間の報知態様の実施例1について、図532および図533を用いて説明する。ここでは、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)の場合に、図531に示すテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて、「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。
前述のように、チャンスボタン136は予め設定された期間(ボタン受付期間)のみ操作の受付が有効となっている。ボタン受付期間は、装飾図柄表示装置208の画面に残り時間がわかる形式(ここでは、矩形状のメータの形式)で表示され、メータの残量によってボタン受付期間の残り時間の長さが報知される。報知態様は、報知期間、メータの色、報知開始時点でのメータの初期量、メータの単位時間当りの減少量(減少速度)、等をパラメータとして様々な態様に設定することが可能である。
実施例1における報知Bの態様では、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、例えば図533(b)〜(d)に示すように、変動中の装飾図柄の前面に一部重なった状態で表示される。また、例えば図533(b)に示すように、報知Bの態様による報知開始時点ではメータは満タンで表示され、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度(残り時間の実際の減少速度)と一致するように設定されている。
また、報知Dの態様では、T4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。報知Dの態様による報知開始時点では、直前の(報知Bの態様による報知終了時点での)メータの残量を維持し、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。
なお、図532および図533において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度に一致している。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。
第1の報知態様による報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色で表示する。メータの減少速度は第1の報知態様と同じである。したがって、減少速度はボタン受付期間全体に亘って一定となっている。ただし、報知Dの態様では、切り替わり直前の時点でのメータの残量を継続するので、メータの残量が2/3の状態から残り時間の報知を開始する。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
メータによってボタン受付期間を報知している間に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、メータは消えて、図533の右側に示すような予告が表示される。ここでは、当否判定結果が大当りであることを示唆する「激アツだ!!」という文字が表示される。「激アツだ!!」という予告を行えば遊技者の大当りへの期待感を高めることが可能となる。
予告について詳述すると、実施例1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値による場合分けはさらに細かく分けられて、例えば乱数値が20〜24の場合は「・・・。」が表示され、乱数値が25〜34の場合は「激アツ??」が表示され、乱数値が35〜49の場合は「激アツ!!」が表示されるようになっている。なお、報知B→D以外の他の報知態様が選択された場合も同様の設定が行われている。
このような実施例1の報知態様によれば、遊技者はボタン受付期間の残り時間の長さを把握することができるので、チャンスボタン136を好みのタイミングで押したり、あるいは押さなかったりすることが可能である。特に、時間の経過に伴って報知態様が途中で切り替わる場合(例えば15R大当りのときは乱数値が5〜99で当選した報知態様の場合、はずれのときは乱数値が50〜99で当選した報知態様の場合)があるので、チャンスボタン136を押すタイミングとして、「受付が有効になった直後に押す」、「報知態様が変化したら押す」、「遊技者の任意のタイミングで押す」、「押さない」など選択の幅が広がり、遊技が多彩になるという利点がある。つまり、予告の実行は遊技者によるチャンスボタン136の操作に応じるので、この点で特に遊技の幅が広がり、遊技の興趣をより高めることができる場合がある。
また、報知態様の切り替えにより遊技者の大当りへの期待感を増幅させて、遊技の興趣を高めることが可能である。また、遊技者による無駄なチャンスボタン136の操作を減らし、チャンスボタン136の耐久性をあげることができる場合がある。また、報知態様の切り替え前後でメータの色を変化させれば、演出の幅が広がるとともに、遊技者にチャンスボタン136の操作を促すという効果も期待できる場合がある。
また、図531に示すように、当否判定結果が大当りの場合とはずれの場合とでは、各報知態様に当選する確率が異なるように設定されているので、大当りの場合には遊技者に与える期待感が高くなる確率を増やし、一方、はずれの場合には遊技者に与える期待感が低くなる確率を増やして、両者で差を生じさせ、この点でも遊技の興趣をより高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例2>
次に、図534および図535を用いて実施例2について説明する。この実施例2も、実施例1と同様に、図531に示す予告報知テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、実施例2は、第1の報知態様による報知期間(第1の報知期間)と第2の報知態様による報知期間(第2の報知期間)とで表示されるボタン押下時の予告が別々に設定されている点で実施例1と異なっている。
なお、図534および図535において、(a)は装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。この第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「・・・。」との予告(第1の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、受付終了時点で予告の表示が消える。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータが減少する速度は第1の報知態様と同じである。この第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「激アツだ!!」との予告(第2の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、終了時点で予告の表示が消える。
第2の報知期間でもチャンスボタン136が操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。つまり、第1および第2の報知期間にわたってチャンスボタン136が操作されなければ、予告は行われない。
なお、「・・・。」との第1の予告および「激アツだ!!」との第2の予告は、主制御部300から取得した当否判定結果および変動時間に基づいて前述の予告抽選処理で設定されるものである。第1の予告は遊技者に低い期待感を与え、一方、第2の予告は遊技者に高い期待感を与えるようになっている。
予告について詳述すると、実施例2では実施例1と同様に、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値20〜49による場合分けはさらに細かく分けられている。例えば、乱数値が20〜24の場合は、報知B時に操作を受け付けると「・・・。」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が25〜34の場合は、報知B時に操作を受け付けると「激アツ??」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が35〜49の場合は、報知B時および報知D時ともに、操作を受け付けると「激アツ!!」が表示されるように設定されている。なお、他の報知態様が選択された場合も同様の設定がなされている。
実施例2では、第1の報知期間ではメータを基準色で表示するとともに設定された予告は第2の報知期間の予告と比べて低いまたは同等の期待感のものとなっている。一方、第2の報知期間ではメータを特別色で表示するとともに設定された予告は第1の報知期間の予告と比べて高いまたは同等の期待感のものとなっている。メータの表示色としては、特別色は基準色よりも遊技者に与えるインパクトが大きい。すなわち、各報知期間において、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とが関連づけられている。これによって、遊技者に対して与える期待感を報知態様と予告との組み合わせで調整することができ、遊技の興趣をより高めることができるという利点がある。
また、遊技者は、残り時間の報知態様と予告の内容とが対応していることを理解することで、チャンスボタン136を操作しなくても予告の内容を把握することができる場合がある。すなわち、大当り中の遊技者は、遊技球の払い出し(箱に遊技球を移すこと)に意識がいくため、チャンスボタン136の押下操作をできないことがある。またチャンスボタン136の操作をしたときに払い出された球をこぼす等の不利益をこうむることもある。しかしながら、残り時間の報知態様も当否判定結果を示唆する予告としての機能を果たし、チャンスボタン136を押さなくても予告の内容を推認することが可能となれば、遊技者は遊技球の払い出しに集中できるとともに次回遊技への期待感を高めることができる場合がある。
<残り時間の報知態様の実施例3>
次に、図536および図537を用いて実施例3について説明する。この実施例3は、メータが一時停止する報知態様の例であって、図531に示すテーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知A(第1の報知態様)」から「報知E(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図536および図537において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(b)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
報知Aの態様では、報知期間は1秒間で、満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒間)とする。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に通常のボタン受付期間よりも短いと錯覚させることが可能となっている。この前提として、通常時は、最初に満タン表示されたメータの単位時間当りの減少量(減少速度)を実際のボタン受付期間の減少速度に一致させて設定しておくことで、遊技を繰り返した遊技者が、ボタン受付期間は通常、決まった長さ(ここでは6秒)に設定されていることを認識可能にしておくことが好ましい。BGMにより、ボタン受付期間は通常6秒程度であると遊技者が感覚的に認識可能にしておいてもよい。このような前提条件のあるとき、実際のボタン受付期間が6秒に設定されていたとしても、通常であれば満タンのメータを1秒間に1/6ずつ減少させるところを、例えば1秒間に1/3ずつ減少させれば、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると錯覚させることができる。また、1秒間に1/5ずつ減少させれば遊技者に今回のボタン受付期間は5秒であると錯覚させることができる。
報知Eの態様では、報知期間は5秒間で、任意の残量のメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、報知開始直後に所定の時間(ここでは3秒間)メータを一時停止させる。その後、帳尻を合わせるためにメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度(1秒間に1/6ずつ減る速度)よりも速い減少速度(ここでは1秒間に1/3ずつ減る速度)で減少させて残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知期間中、メータを1秒間で1/3減少させる。
第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替わる。第2の報知態様では、最初の3秒間メータの減少を停止する。したがって、ボタン受付期間の受付開始時点から4秒経過するまで、メータは残量が2/3の状態を維持する。次いで、4秒経過した時点でメータは再び減少を開始し、1秒間に1/3ずつ減少する。したがって、5秒経過した時点でメータの残量は1/3にまで減り、6秒経過した時点つまりボタン受付期間の終了時点でメータの残量は0となる。実施例3では、メータが一時停止した分を埋め合わせるために、特に第2の報知期間においてメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度よりも速くする。
このように、この実施例3では、ボタン受付期間の実際の残り時間の長さとメータが示唆する残り時間の長さとが異なって設定されている。したがって、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替えによりメータの減少を一時停止させて、残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある場合がある。
また、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の残り時間の報知を行っても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告に係る演出を行うことが可能である。なお、実施例3では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例4>
次に、図538および図539を用いて実施例4について説明する。この実施例4も、実施例1および2と同様に、図531に示す予告用報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は実施例1および2とは異なっており、実施例4は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例である。また、ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図538および図539において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例4の報知Bの態様では、報知期間は2秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒)とする。ここでは、実施例3と同様に、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間よりも短いボタン受付期間であると錯覚させるようになっている。
報知Dの態様では、報知期間は4秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、ボタン受付期間が元に戻ってメータが回復したように遊技者に錯覚させる。その後、メータの減少速度を報知Bの態様での減少速度よりも遅く設定し、残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/3ずつ減少させる。これによって、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると認識させる。第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。これによって、第2の報知態様に切り替わった後のボタン受付期間の残り時間は4秒に増加したと遊技者に認識させる。ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例4の報知態様での報知によれば、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加し、且つ第2の報知態様でのメータの減少速度は第1の報知態様での減少速度よりも遅いので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができ、多彩な予告を行うことが可能である。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例4では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例5>
次に、図540および図541を用いて実施例5について説明する。この実施例5も、実施例1、2および4と同様に、図531に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は上述の実施例とは異なっており、実施例5は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加するとともにともに、色が変化して表示される例である。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。
なお、図540および図541において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
また、メータの色は大当りへの期待感と関連づけられており、基準色(例えば青色)の場合は期待感が低く、特別色(例えば赤色)の場合は期待感が高い。この点は実施例2と同様である。
実施例5の報知Bの態様は、報知期間が2秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/6ずつメータが減少する速度)にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させるようになっている。
報知Dの態様は、報知期間が4秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを特別色で表示し、その後メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでも、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/4ずつメータが減少する速度)で残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/6ずつ減らす。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻し、且つメータの色を基準色から特別色に変化させる。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。したがって、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例5のような報知によっても、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加するので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に一瞬錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告を行うことが可能である。
さらに、メータの色が基準色から特別色へと変化することによって、大当りへの期待感が上昇するという効果がある。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、実施例4と同様に、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例5では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例2と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例6>
次に、図542および図543を用いて実施例6について説明する。この実施例6も、図531に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。実施例6は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例であり、さらに、第1の報知期間と第2の報知期間とで、予告を表示するためのチャンスボタン136の操作条件が異なるように設定されている。なお、各報知A〜Fの内容は実施例4のものと同様に設定されていれば好ましいが、特にこれに限らない。
また、図542および図543において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例6の報知Bの態様は、報知期間はTB秒(例えば2秒)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残量を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させる。
報知Dの態様は、報知期間はTD秒(例えば4秒間)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際の残り時間の減少速度と等速で残り時間を報知する。 まず、第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に所定量ずつ[1/(TB+TD)ずつ]減少させる。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に所定量ずつ(1/TDずつ)減少させ、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量を0とする。
第1の報知期間では、チャンスボタン136の操作条件は単発的な1回の操作である。第1の報知期間中にチャンスボタン136が1回も操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続く第2の報知期間中、メータを基準色で表示するとともに、チャンスボタン136の操作条件を連打(連続した複数回の操作)に切り替える。メータの減少速度は第1の報知態様よりも速い。この第2の報知態様の間は、チャンスボタン136の操作回数と乱数値とに応じて演出画面の内容が選択されるようになっている。チャンスボタン136の操作を受け付けて演出画面が表示されると、その後、ボタン受付期間が終了する時点まで当該演出画面が継続して表示される。そして、ボタン受付期間の終了時点で装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
上記の第2の報知期間中の演出画面の選択について詳述すると、例えば図531に示す報知態様決定テーブルにおいて乱数値が20〜49で報知B→Dの態様に当選した場合であれば、乱数値が20〜39のときには、チャンスボタン136が予め設定された所定回数以上(例えば10回以上)操作されると「成功!」との演出画面が表示され、一方、チャンスボタン136が1回以上且つ所定回数未満操作されると「残念・・・」との演出画面が表示される。また、乱数値が40〜49のときには、チャンスボタン136が1回以上操作されると、「残念・・・」との演出画面が表示される。
第2の報知期間中でもチャンスボタン136が1回も操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
この実施例6のような報知によっても、遊技者にボタン受付期間が増えたような錯覚を一瞬与える効果がある。また、時間経過に伴ってチャンスボタン136の操作条件が変化するので、遊技の幅が広がるという利点がある。
また、時間の経過によりチャンスボタン136の操作条件が異なるので、遊技の幅が広がり、遊技の興趣を高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例7>
次に、図544〜図546を用いて実施例7について説明する。この実施例7は、ボタン受付期間の前後に実行される他の予告と組み合わせて、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が決定される例である。
実施例7では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間である場合、図546(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、第1の報知態様としての報知Bの態様から第2の報知態様としての報知Dの態様へ変化させる情報が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。他のテーブルについても同様である。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図546(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の前に行われる予告(以下、「先行予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜54」に含まれる乱数値22を取得した場合には、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図546(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値73を取得した場合には、報知Bの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図546(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知Dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図546(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の後に行われる予告(以下、「後続予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、ボタン受付期間の後にリーチ時文字表示予告として「激アツ!!」と表示される演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、「激アツ!!」と表示される演出画面が、「リーチ」と表示される演出画面よりも選ばれやすいように設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図546(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図544および図545に示すような一連の演出が行われる。
図544および図545に示す例では、t2〜t4の期間がボタン受付期間として設定されている。ボタン受付期間では、実施例1のときと同様にボタン受付期間の残り時間が報知される。 まず、ボタン受付期間前のt1〜t2の期間に、装飾図柄表示装置208に先行予告が表示される。この先行予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が低い予告として、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が表示されるようになっている。次いで、ボタン受付期間が始まる。ここでは、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、t3の時点で第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる報知態様に当選している。そして、第1の報知態様では、報知開始時点で満タンのメータを大当りへの期待感が低い青色(基準色)で表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。続く第2の報知態様では、メータを大当りへの期待感が高い赤色(特別色)に変更して表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄はリーチ状態となり、このときに後続予告が表示される。後続予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が高い予告として、「激アツ!!」と表示されるようになっている。
第1の報知態様ではメータを青色という基準色で表示するので、大当りの期待感が低いものとなっている。一方、第2の報知態様ではメータを赤色という特別色で表示するので、大当りの期待感が高いものとなっている。つまり、この例では、ボタン受付期間前後の予告による大当りの期待感と関連づけて、第1の報知態様は期待感の低い報知態様に設定されやすくなっているとともに、第2の報知態様は期待感の高い報知態様に設定されやすくなっている。
なお、このようにボタン受付期間中の報知態様をボタン受付期間前後の予告と関連づける場合には、少なくとも以下の5つのパターンが考えられる。
第1のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第2のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。第3のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第4のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;高→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第5のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第1のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を低くし、大当りへの期待感が高いときとの差をより明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当りになった場合に、遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。第2および第3のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を徐々に高めることができる場合がある。第4のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。第5のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を一度下げた後に高めるので、遊技者の大当りへの期待感を浮き沈みさせて、最終的に期待感をより高めることができる場合がある。
なお、実施例7の図544および図545に示す例では、ボタン受付期間の前後の予告を、装飾図柄表示装置208を利用して行われるものとしたが、例えば演出可動体224や任意のランプ等、他の演出装置によって行われるものとしてもよい。ただし、この場合にも、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とを関連づけて設定するようにする。
<残り時間の報知態様の実施例8>
次に、図547〜図550を用いて実施例8について説明する。まず、実施例8の前提状況について説明すると、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)であったとき、装飾図柄表示装置208により15R大当り(通常大当り)を示す図柄組合せで装飾図柄を停止表示させた後に、15R特別大当りを示す装飾図柄の図柄組合せに変化させる再抽選の演出を行う場合がある(ただし、内部的には確変か非確変かは決定しているので、実際に再抽選を行っているわけではない)。このとき、装飾図柄が変動を開始してから停止するまでの期間を、例えば(1)変動開始からリーチになる前、(2)リーチ中、(3)再抽選中、の3つの期間に区分することが可能であり、これら3つの期間それぞれにおいて、別々の予告を行うように設定することが可能となっている。また、再抽選について、図529に示すように、各リーチの当りとはずれとでは5000msだけ当りのほうが変動時間が長く設定されている。これは、当りの変動時間には、確変・非確変に関わらず再抽選を行う時間を含んでいるためである。
実施例8では、上述の各期間(1)〜(3)のうちのいずれか2つ以上でボタン受付期間の残り時間を報知する場合に、各期間(1)〜(3)における報知態様または予告により遊技者に与える期待感を少なくとも2つ以上関連づけるようにする。また、実施例8では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間(例えば45000ms)である場合、図550(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、期間(1)のリーチ前に第1の報知態様としての報知aの態様から第2の報知態様としての報知bの態様へ変化させる情報、期間(2)のリーチ中に第1の報知態様としての報知cの態様から第2の報知態様としての報知dの態様へ変化させる情報、期間(3)の再抽選中に第1の報知態様としての報知eの態様から第2の報知態様としての報知fの態様へ変化させる情報、が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、特に図示しないが、当該テーブルとは別に、当否判定結果が大当り且つ特図1の変動時間がスーパーリーチB当り用の変動時間である場合のテーブル等、各場合に対応したテーブルも予めROM406に記憶されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図550(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値22を取得した場合には、報知aの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。上記テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図550(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜39」に含まれる乱数値13を取得した場合には、報知bの態様としてメータが青色(基準色)で表示されるとともにメータが所定量増加する態様が選択される。報知bの態様として、「メータが所定量増加する」態様は、「メータの増加なし」の態様に比べて遊技者に与える期待感がやや高いものとして設定されている。なお、当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図550(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知cの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図550(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「30〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図550(f)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知eの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図550(g)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば上記テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知fの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。一方、例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「50〜99」に含まれる乱数値70を取得した場合には、報知fの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図550(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図547および図548に示すような一連の演出が行われる。 なお、図547および図548に示す例では、0〜t3秒がリーチ前の期間(1)、t3〜t7秒がリーチ中の期間(2)、t7〜t11秒が再抽選中の期間(3)、t11秒以降が大当りラウンド中の期間に設定されている。そして、全ての期間でボタン受付期間が報知されるとともに、それぞれの示唆する期待感を互いに関連づけて設定されている。なお、基本的に、変動開始から変動が停止して図柄が確定するまでを1ゲームとするが、大当り図柄であった場合は大当りラウンドが終わるまでを1ゲームとする。
まず、装飾図柄が停止する前の1回目のボタン受付期間では、第1の報知態様でメータは青色(基準色)で表示され、続く第2の報知態様でメータの色は引き続き青色(基準色)で表示されるとともに、メータの残量が増加している。すなわち、期待度が低いものからやや低いものに上がったものの遊技者に与える大当りへの期待感はまだ低いものとなっている。このボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されれば、例えば図535に示す「・・・。」との予告が表示されるようにする。
なお、t0〜t1秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合と、
t1〜t2秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合とで、実施例2で説明したように予告の内容を異ならせてもよい。例えば、t0〜t1秒の第1の報知
期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「・・・。」と表示され、t1〜t2秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「激アツ!!」と表示されるようにしてもよい。
リーチ中の2回目のボタン受付期間では、t5秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと変化し、メータの色が青色から赤色(特別色)へと変化して、大当りへの期待感がやや低い状態から高い状態へと移行する。そして、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)または15R大当り(通常大当り)の場合には、t7秒の時点で予め定められた大当り用の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止し、それ以外の場合には予め定められたはずれ用の装飾図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾1−装飾2」の組合せ)で停止する。当否判定結果が15R特別大当りまたは15R大当りの場合には再抽選が行われ、3回目のボタン受付期間が開始する。
なお、2回目のボタン受付期間中では、例えば実施例1と同様に、第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容と第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容とを同じに設定してもよい。あるいは、実施例2と同様に、異なる内容に設定してもよい。また、15R特別大当りおよび15R大当りは、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量となる当否判定結果である。
3回目のボタン受付期間において、t9秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと切り替わる。このとき、図550(g)に示すテーブルで第2の報知態様としてメータが青色で表示される態様が選択された場合には、図548(k)右側に示す表示が行なわれ、一方、メータが赤色で表示される態様が選択された場合には、図548(k)左側に示す表示が行なわれる。
その後、いずれの態様が選択された場合にも、チャンスボタン136がボタン受付期間中に操作されなければ、図547の(l)に示す演出画像が表示され、さらにその後、15R特別大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R特別大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」の組合せ)、あるいは15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。一方、15R大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。15R特別大当りに当選していた場合であっても、この時点で装飾図柄が15R特別大当りを示す図柄組合せで停止せずに、15R大当りを示す図柄組合せで停止する場合がある。その場合には、大当りラウンド中または終了時に確変昇格演出を行ったり、あるいは確変昇格演出を行わずに大当りラウンド終了後にそのまま特図変動遊技が特図高確普図高確の確変状態に突入したりするように設定されている。
なお、再抽選中の期間(3)では、t8〜t9秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う(図549(k)左側参照)。一方、チャンスボタン136が操作されなかった場合には、上述のように、t9秒が経過した時点で、ボタン受付期間が第1から第2の報知態様に切り替わって報知される(図549(k)中央または右側参照)。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されず、t9〜t10秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う。
再抽選を行う時間は前述のように5000msに固定されているため、装飾図柄が任意の組合せで停止表示される時間は、チャンスボタン136の操作のタイミングに応じて適宜に帳尻が合わせられる。
このように、1ゲームで複数回の残り時間を報知する場合には、遊技者に与える大当りへの期待感を多様に変化させることができる。特に、各期間の報知態様または予告による期待感を互いに関連づけて適宜に設定すれば、遊技者に与える期待感を詳細に調整することができる。
つまり、例えば、遊技者にとってすべて期待感の低い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を低くし、期待感の高い場合との区別を明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当り(特に15R特別大当り)となった場合、より遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。
また、遊技者にとって期待感の低い予告から高い予告へ変化した場合には、徐々に遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を高めることができる場合がある。また、遊技者にとって期待感の高い予告から低い予告へ変化した場合には、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。また、遊技者にとってすべて期待感の高い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感をより高めることができる場合がある。
<その他>
尚、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、ボタン受付期間の残り時間の報知態様を、図551に示すような報知態様としてもよい。この例(実施例9)では、最初に満タンのメータを基準色(例えば青色)のみで表示し、例えばボタン受付期間が6秒の場合には、1秒間に1/6ずつメータを減らしていく。
報知開始から1秒が経過した時点で、メータの一部の領域を特別色(例えば赤色)に変化させる。この特別色に変化した特別領域も、時間の経過に伴いメータが減少するのに合わせて位置を移動させていく。
メータの基端部(ここでは左端部)が基準色になっているタイミング[図551の(b)、(c)、(d)および(f)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の低い予告(例えば、図533に示す「・・・」という予告)を表示する。一方、メータの基端部が特別色になっているタイミング[図551の(e)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の高い予告(例えば、図533に示す「激アツだ!!」という予告)を表示する。このように、タイミングよくチャンスボタン136を押下しなければ期待感の高い予告が見られないというように報知態様を設定することで、遊技の幅を広げることができる場合がある。
なお、基準色のみでメータを表示する最初の態様を第1の報知態様といい、特別色の特別領域を有するメータを表示する態様を第2の報知態様という。
この例では、図551の(c−1)または(c−2)に示すように、特別色に変化した特別領域の大きさを任意に設定することができる。さらに、図551の(c−3)に示すように、特別色に変化した時点での特別領域の位置を、任意の位置に設定しなおすことができる。これによって、遊技者がチャンボタン136を押下するタイミングを変化させることができる。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9は適宜に組み合わせて構成することが可能である。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9ではメータの色を変更することで遊技者に与える大当りへの期待感の高低を変更するようにしたが、メータを点滅または非点滅というように点滅態様を変更して表示することで、大当りへの期待感の高低を変更するようにしてもよい。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、チャンスボタン136の操作を受け付けることで予告が行われるように構成しているが、チャンスボタン136以外の操作手段の操作を受け付けることで予告が行われるようにしてもよい。また、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、第1の報知態様から第2の報知態様、さらに第3の報知態様へ切り替わる態様を備えていてもよい。つまり、ボタン受付期間の残り時間の報知態様としては、時間経過に応じて報知態様が変化しないパターンと、第1から第2の報知態様の2段階で報知態様が切り替わるパターンとを少なくとも備えていればよく、3段階以上で報知態様が切り替わるパターンをさらに備える構成を除外しない。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、メータを1秒間に所定量ずつ減少させるとして説明しているが、単位時間当りに所定量ずつ減少させればよく、単位時間は1秒に限定されるものではない。さらに、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、ボタン受付期間の残り時間を矩形状のメータの形式により表したが、例えば時計の針が進む形式や、砂時計の砂が落ちる形式等、他の形式で表してももちろんよい。
また、本発明に係る遊技台は、図552に示すような、「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロット機1000」にも好適である。
すなわち、本発明の遊技台は少なくとも、所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300)と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300)と、遊技者による操作が可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、前記当否判定の結果についての予告を含む演出を行う予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を備え、前記予告手段は、遊技者による前記操作手段の操作の受付が有効となる受付期間について、当該受付期間の残り時間を所定の報知態様により報知する残時間報知手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、前記受付期間中に遊技者による前記操作手段の操作を受け付けた場合に、前記当否判定の結果を示唆する所定の予告を行う特定の予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を有し、前記所定の報知態様は、第1の報知態様と、前記第1の報知態様とは異なる第2の報知態様とを有し、前記残り時間報知手段は、所定の時間が経過して前記残り時間が所定の長さに減るまでは、前記第1の報知態様により前記残り時間を報知し、前記所定の時間が経過して以降は、所定の条件が成立しなかった場合(例えば、図531に示す報知態様決定テーブルで「報知F」に当選した場合)は前記第1の報知態様を継続して前記残り時間を報知し、一方、前記所定の条件が成立した場合(例えば、図531に示す報知態様決定テーブルで「報知A→E」または「報知B→D」または「報知C1→C2」に当選した場合)は前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替えて前記残り時間を報知するものであればよい。
また、上記の遊技台において、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様は、前記当否判定の結果に応じて設定され、前記特定の予告手段の行う予告と同様に予告として機能することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を、前記当否判定の結果に応じて所定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブル)に基づき決定し、前記当否判定の結果が前記特定の当否判定結果である場合、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を前記所定のテーブルのうちの特定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブル)に基づき決定することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記操作手段は、遊技者による単発的な1回の操作および連続した複数回の操作のうちの少なくとも一方を受付可能であり、前記特定の予告手段は、前記所定の時間が経過するまでは、前記単発的な1回の操作の受付を条件に予告を行い、前記所定の時間が経過して以降は、前記連続した複数回の操作の受付を条件に予告を行うことが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のうちの少なくとも一方により報知する前記残り時間を実際の前記残り時間の長さと異ならせることが好ましい。
このとき、前記残時間報知手段は、前記所定の長さを第1の長さとし、前記第1の報知態様により報知する前記残り時間が前記第1の長さにまで減ったとき、前記所定の条件が成立した場合は、前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替え、さらに、前記第2の報知態様により報知する前記残り時間を前記第1の長さよりも長い第2の長さに増やすことが好ましい。
また、前記残時間報知手段は、前記残り時間をメータの残量で表して報知し、前記第2の報知態様により報知する前記メータの減少速度を、前記第1の報知態様により報知する前記メータの減少速度よりも速くすることが好ましい。
なお、本発明でいう大当りは、次回の特図変動遊技が特図高確普図高確[例えば15R特別大当り(図524(a)の特図A参照)、2R大当り(突然確変;図524(a)の特図C参照)]、特図高確普図低確[例えば2R大当り(隠れ確変;図524(a)の特
図E参照)]、特図低確普図高確[例えば15R大当り(図524(a)の特図B参照)
、2R大当り(突然時短;図524(a)の特図D参照)]、および特図低確普図低確[例
えば2R大当り(突然通常;図524(a)の特図F参照)]のいずれかを指す。
また、本発明でいうはずれは、次回の特図変動遊技が特図低確普図低確で上記に当てはまらないもの[例えば、小当り(図524(a)の特図G、H参照)およびはずれ(図524(a)の特図I、J参照)]を指す。
<第6実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第6実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図553〜図619に示す符号は、原則として第6実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図553〜図619に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図553を用いて、本発明を適用可能なぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このぱちんこ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、ここでの説明では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図555参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させる演出ボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、ぱちんこ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、十字キー141も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図553では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図555に示す。
図554は、図553のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図556参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図556参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図556参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図556参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図556参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図556参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図555は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図555に示す遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置212と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、ぱちんこ機100では液晶表示装置(Liquid Crystal
Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、ぱちんこ機100では、後述するように、演出表示領域208dの左隅には普図の第4図柄と特図の第4図柄が表示される。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置212は、特図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、および特図表示装置212は、報知手段の一例に相当する。
なお、普図表示装置210、および特図表示装置212(報知手段)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(図柄表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、ぱちんこ機100では、普図表示装置210および特図表示装置212は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、ぱちんこ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、2つの普図始動ゲート251,253と、普図電動役物252と、特図始動口230と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、図553に示すぱちんこ機100では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図554に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図553に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。ぱちんこ機100では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。複数配設された一般入賞口226の中で、一つの一般入賞口226だけは、普図始動ゲート251の下方に配設されている。すなわち、その一般入賞口226は、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251と可変入賞口234の間に配設されている。以下、この一般入賞口226を、他の一般入賞口226と区別する場合には、中央一般入賞口226と称する。また、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251を、もう一方の普図始動ゲート253と区別する場合には、中央普図始動ゲート251と称する。中央普図始動ゲート251を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、その球は、中央一般入賞口226に入賞することが可能である。ただし、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過しても、賞球が払い出されることはない。中央普図始動ゲート251は第1の進入領域の一例に相当し、その下の中央一般入賞口226は第2の進入領域の一例に相当する。
ここで、図555に示す遊技盤200を備えたぱちんこ機100のゲーム性について簡単に説明する。このぱちんこ機100は、可変入賞口234に遊技球を進入させて出球を稼ぐのではなく、普図電動役物252に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機である。通常状態(後述する特図低確率普図低確率状態)では、まず、遊技盤の中央下部に設けられた中央普図始動ゲート251を狙い、この中央普図始動ゲート251に遊技球が進入すると、普図の当否判定(第1の当否判定)が行われ、普図表示装置210が変動表示を開始する。また、普図表示装置210の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示が行われる。すなわち、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、普図表示装置210に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
普図の当否判定で当りに当選した場合には、普図表示装置210が、当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄(図557(c)参照)を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、当りに対応した装飾図柄の組み合わせを停止表示する。また、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252が所定時間(例えば5.8秒間)開放する。すなわち、この普図電動役物252は、開閉自在な可動部材(ここでは扉部材2521)を備えており、扉部材2521が開放すると、特図始動口230への入賞が可能になる。扉部材2521は、特図始動口230への入賞の難易度を変更する部材である。扉部材2521が閉じたままでは特図始動口230への入球は不可能であり、扉部材2521が閉じた閉状態は入賞困難な開閉状態である。一方、扉部材2521が開いた状態は入賞容易な開閉状態である。したがって、特図始動口230は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域である。この大サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも大きい。一方、小サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも小さいか、あるいはそれら(251,253)の入り口の大きさ以下である。なお、普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は第一状態の一例に相当し、開状態は第二状態の一例に相当する。特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、7個)の球を賞球として上皿126に排出する。特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、図555に示す普図電動役物252は、可変始動手段であって、アタッカー形式の電動チューリップ(電チュー)であるといえる。
扉部材2521が開放した状態の普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図始動口230へ必ず入球する。扉部材2521の一回の開放で遊技球が特図始動口230へ複数入球しいても、最初に入球した1球についてのみ特図の当否判定(抽選)が行われる。すなわち、このぱちんこ機100では、特図の保留記憶がない。したがって、遊技盤200には特図保留ランプが設けられていない。また、普図電動役物252の近傍(この例では右横)には入賞ランプ254が設けられている。この入賞ランプ254は、特図始動口230へ入賞があると発光(点滅)する。また、扉部材2521が閉塞した時にも発光(点滅)する。入賞ランプ254は発光部の一例に相当する。
普図電動役物252の扉部材2521は、所定時間(ここでは5.8秒間)開放するが、その所定時間の間に所定球数(ここでは10球)が普図電動役物252に進入した場合には、所定球数目が進入した時点で所定時間の経過を待たずに扉部材2521は閉鎖する。普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定(抽選)が行われ、特図表示装置212が変動表示を開始する。また、特図表示装置212の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では演出表示が行われる。このようにぱちんこ機100では、普図電動役物252の一回の開放は、一回の特図の当否判定の権利の獲得と、一又は複数球の入賞による賞球の増加を目的としたものである。
特図の当否判定で大当りに当選した場合には、特図表示装置212が、大当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、大当りに対応した演出を表示し、可変始動口234が極短時間(例えば0.1秒)、所定回数(例えば、15回や2回)開放する。この可変入賞口234は、図555に示す遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段である。なお、可変入賞口234における閉状態も必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数の球を賞球として上皿126に排出する。しかしながら、上述のごとくぱちんこ機100では、可変入賞口234における開状態は極短時間(例えば0.1秒)であるため、可変入賞口234への入球による払い出しはほとんど期待することができない。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
また、通常状態(特図低確率普図低確率状態)において特図の当否判定で大当りに当選した場合には、電サポ状態(時短状態とも言い、普図高確率状態)へ必ず移行する。電サポ状態では、まず、遊技領域124の右側領域に配置された普図始動ゲート253を狙う。この普図始動ゲート253の真下に普図電動役物252は設けられている。右側の普図始動ゲート253も第1の進入領域の一例に相当し、その真下の普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も第2の進入領域の一例に相当する。
普図始動ゲート253を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、賞球が払い出されることもない。球が右側の普図始動ゲート253を通過したことを所定の球検出センサが検出すると普図の当否判定が行われ、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
ぱちんこ機100が電サポ状態であれば、普図の当否判定で当りやすい。普図の当否判定で当たれば、再び、普図電動役物252の扉部材2521が開放し、普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定が行われる。ぱちんこ機100では、確変状態(特図高確率状態)と非確変状態(特図低確率状態)では、特図の当否判定で大当りに当選する確率は変わるものの、いずれの状態でも高確率で大当りに当選するように構成されている。特図の当否判定で大当りに当選しなければ(ハズレであれば)、可変入賞口234は開放しない。しかしながら、電サポ状態であるため、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すれば、かなりの確率で普図電動役物252の扉部材2521が開放する。こうして、電サポ状態の間に、特図の大当りに何回か当選しやすい。ぱちんこ機100では、この電サポ状態の間が、特別遊技状態に相当し、ボーナスゲームの演出が行われる。
一般的に、出球が減らない状態の間に、繰り返し特図の大当りに当選することを連荘と称する。したがって、非電サポ状態であっても確変状態である間に、特図の大当りに繰り返し当選することを連荘と称する場合もある。しかしながら、図555に示す遊技盤200では、特図始動口が1つしかなく、その1つの特図始動口230には、普図電動役物252の扉部材2521が開放しないと入賞しない。そこで、ここでは、電サポ状態の間に、電サポ付きの大当りに繰り返し当選して普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開放することを連荘と称する。例えば、電サポ状態の間に、特図のハズレを一又は複数回はさんで特図の電サポ付きの大当りに当選した場合にも連荘が成立する。特図の大当りには、確変付き大当りと非確変大当りが用意されている。確変付き大当りと非確変大当りとでは、確変付き大当りに当選しやすいが、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限が設けられている。以下、この確変がらみの制限をリミッタと称し、上記回数を規定回数と称する。ここでは、規定回数は11回である。規定回数に達すると、電サポ状態から非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態へ移行する。すなわち、通常状態である特図低確率普図低確率状態になる。一方、規定回数に達する前に、特図が非確変大当りに当選すると、リミッタがリセットされ、確変付き大当りを獲得した回数は0になる。
以上説明した構成のぱちんこ機100では、普図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち普図表示装置210の変動時間として複数種類の時間が用意されており、特図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち特図表示装置212の変動時間も、複数種類の時間が用意されている。電サポ状態では普図の変動時間は短く、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すると、すぐに当否判定結果が報知される。特図の変動時間は、特図が大当りの場合には、普図電動役物252における扉部材2521の一回の開放期間(ここでは5.8秒)以下であるが、一回の開放期間よりも所定確率で長くなる場合がある。
さらに、図555に示すように、入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(普図始動ゲート251,253、特図始動口230)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなくアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が中央普図始動ゲート251へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図555に示す装飾図柄表示装置208、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は図柄表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図556を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。ぱちんこ機100では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図554に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、特図表示装置212の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、普図電動役物252の扉部材2521や可変入賞口234の扉部材2341等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、入賞ランプ254の発光制御を行うための駆動回路335とを接続している。なお、入賞ランプ254の発光制御は、第1副制御部400側で行うようにしてもよい。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、普図始動ゲート251,253(これら2つの普図始動ゲートを総称して普図始動領域という)に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動領域に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動領域に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、特図始動口230、可変入賞口234など所定の入賞口や始動口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動ゲート251,253を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図554に示す演出ボタン136の押下を検出する演出ボタン検出センサ426と、各種センサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ぱちんこ機100では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図557(a)を用いて、ぱちんこ機100の特図表示装置212が停止表示する特図の種類について説明する。
図557(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。普図電動役物252の扉部材2521は開いて特図始動口230に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間(第一変動時間)が経過すると、特図表示装置212は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図557(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図W」の22種類の特図が示されている。図557(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様として、20種類の大当り図柄(「特図A」から「特図T」)が用意されている。いずれの大当り図柄も所定ラウンド(例えば、15ラウンドや2ラウンド)の大当り図柄である。 ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。ぱちんこ機100では、図555に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。所定ラウンドの間が大当り遊技中になる。
図557(b)は、同図(a)に示す特図の特性をまとめた表である。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)で特図が大当りした場合、すなわち非電サポ状態で特図が大当りした状態では、普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開閉動作を行っている確率は極めて低く、図557(b)では普図電動役物解放時(初期)と記してある。これは、特図の当否判定が行われることになった普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放を意味している。普図電動役物解放時(初期)では、特図A〜特図Pが確変付き大当りになる。確変付きであると、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い状態へ移行する。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。ぱちんこ機100では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、確変付き大当りに当選すると、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行する。一方、特図Q〜特図Tが確変無し大当りになる。
また、普図電動役物解放時(初期)では、特図が大当りの場合は時短が付与される。すなわち、特図A〜特図Pが次回大当りまで時短付き大当りになり、特図Q〜特図Tが特図の図柄変動停止表示が100回行われる間、時短が付与される。特図A〜特図Tまでのいずれの大当り遊技終了後にも、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/60であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では1/1.00003に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.5秒に短縮される。普図確変や普図変短により、特図始動口230に入球する確率が高まる。なお、ぱちんこ機100では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、および普図変短が行われるが、電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加を行ってもよい。以上のことから、非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図始動口230に進入し難い。すなわち、非電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が閉じた状態になりやすく、特図始動口230への遊技球の進入率は低い。一方、電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が開きやすく、特図始動口230への遊技球の進入率が高められる。したがって、非電サポ状態が非特定状態(通常遊技状態にも相当)の一例に相当し、電サポ状態が特定状態(特別遊技状態にも相当)の一例に相当する。また、主制御部300のCPU304は、通常遊技状態と特別遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行手段の一例に相当する。
また、上述のごとくぱちんこ機100では、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限(リミッタ)が設けられている。主制御部300のRAM308には、確変付き大当りを獲得することができる回数をカウントする確変カウンタが設けられており、非電サポ状態から電サポ状態へ移行すると、この確変カウンタに規定回数がセットされ、確変付き大当りを獲得するたびに確変カウンタは1減算される。この確変カウンタは、規定回数カウンタの一例に相当する。リミッタが設定され規定回数に未到達時(リミッタ未到達時)、すなわち電サポ状態に移行してからの確変付き大当りの獲得回数が規定回数に達するまでは、連荘中であり、連荘中では、特図A〜特図Pが確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りになる。また、特図A〜特図Pでは、確変カウンタのリセットは行われない。一方、リミッタ未到達時では、特図Q〜特図Tは、確変無しの大当りであって、かつ確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるとともに時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与される。
さらに、確変カウンタが規定回数に到達(ここではカウンタ値が0になる)、すなわちリミッタ到達時には、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが、確変無しの大当りであって、時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与され、確変カウンタのリセットが行われる。一方、リミッタ到達時では、特図I〜特図Pおよび特図S,Tは、確変無しかつ時短無しの大当りであり、リミッタ設定が終了になり通常遊技状態へ移行する。
以上をまとめると、初当り(普図電動役物解放時(初期))からリミッタ未到達時(連荘中)間では、特図A〜特図Pが特図高確率普図高確率状態であり、特図Q〜特図Sが特図低確率普図高確率状態である。そして、リミッタに到達すると、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが特図低確率普図高確率状態であり、特図I〜特図Pおよび特図S,Tが特図低確率普図低確率状態である。このように、ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様に基づいて遊技者に付与される利益が、遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)で相違するが、異なる遊技状態で特図の停止図柄態様を共通にしている。
また、ぱちんこ機100では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図557(a)に示す、特図Vは第1ハズレ図柄であり、特図Wは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わない。なお、大当り図柄およびハズレ図柄の他に、小当り遊技前後で制御状態(遊技状態)が変化しない小当り図柄を用意してもよい。特図表示装置212は、特図の当否決定結果(第2の当否判定結果)を報知する第一図柄表示手段の一例に相当する。
図558(a)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図558(a)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は普図の当否決定結果(第1の当否判定結果)を報知する第二図柄表示手段の一例に相当する。
図558(b)は普図装飾図柄の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。普図の当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが表示されると、普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒)開放する。一方、普図のハズレを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図の停止図柄態様(図558(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
<主制御部メイン処理>
次に、図559を用いて、図556に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図556に示す主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図当否判定結果、特図決定結果、特図変動時間決定結果、普図当否判定結果、および普図変動期間決定結果、および普図保留数がそれぞれが記憶される。さらに、RAM308には、普図当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた普図保留記憶部が用意されている。
上述したように、図556に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図559に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、ぱちんこ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図377に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図556に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタと、特図変動時間決定用乱数値、および普図変動期間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図560を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図556に示す主制御部300は、所定の周期(ここでは約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(ここでは32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(ここでは、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図556に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。ぱちんこ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図556に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、可変入賞口234への入球または通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234や始動口230やゲート251,253への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(ここでは、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタを更新する。例えば、ある乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けたその乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、その乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、その乱数カウンタにセットすると共に、その乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放期間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口等ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に入賞があり、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(ここでは4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、普図の保留数が所定数未満であれば、普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値を取得する。普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数は、本発明にいう始動情報の一例に相当する。ここで取得する普図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、普図変動期間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図556に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報生成手段(第1の始動情報生成手段)の一例に相当する。ここで取得された乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた普図保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この普図保留記憶部は、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の上限個数(ここでは4個)まで記憶可能なの始動情報記憶手段に相当する。このとき始動情報をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を普図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、普図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている普図の保留数の値に1を加算し、普図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、ぱちんこ機100では特図の保留記憶がない。主制御部300のRAM308には特図入賞フラグが用意されている。特図入賞フラグは、普図電動役物252の扉部材2521が閉鎖するとオフ状態になる。したがって、普図電動役物252の扉部材2521が開放した直後には特図入賞フラグはオフ状態である。主制御部300のCPU304は、特図始動口230に入賞があり、且つ、特図入賞フラグがオフ状態であれば、所定の始動情報を取得する。すなわち、所定の始動情報として、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得する特図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、特図決定用乱数値および特図変動時間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図556に示す乱数値生成回路318の、特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた特図変動時間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段(第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に、1セットの始動情報として記憶される。
さらに、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、または可変入賞口234への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、および可変入賞口234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
加えて、特図始動口230に入賞があった場合には、主制御部300のCPU304は、図555に示す入賞ランプ254を発光させる。
なお、普図の始動情報は、普図の保留数が所定数以上であれば取得せずに、ステップS219に進む。また、特図の始動情報は、特図入賞フラグがオン状態であれば取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図556に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図558(a)に示す普図A)およびハズレ図柄(図558(b)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。
図561(a)は、普図電動役物252の動作態様をまとめた表を示す図である。普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、RAM308に設けた扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)であっても非電サポ状態(普図低確率状態)であっても、扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域には5.8秒の開放期間を示す情報を設定する。したがって、電サポ状態における普図電動役物252の動作と、非電サポ状態における普図電動役物252の動作は同じになり、遊技者は、普図電動役物252の動作態様を見て電サポ状態か否かを判断することはできない。主制御部300のCPU304は、ここで設定した5.8秒間、あるいは特図始動口230に所定球数(ここでは10球)の遊技球の入賞を検出するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を開放状態に保持する信号を出力する。ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか開状態(第二状態)にならないため、この5.8秒が第二期間の一例に相当する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物開放設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。加えて、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉部材開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に設定されている普図作動中を維持するとともに、RAM308に設けた扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒の閉鎖期間を示す情報を設定し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒の閉鎖期間を示す情報を設定する。すなわち、ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒が第一期間の一例に相当し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒が第一期間の一例に相当する。したがって、第一期間は、非電サポ状態の方が電サポ状態よりも長い。なお、上述のごとく、ここにいう電サポ状態は特定状態の一例であり、非電サポ状態は非特定状態の一例である。特定状態(電サポ状態)、は非特定状態(非電サポ状態)に比べて、可変始動手段(普図電動役物252)が第二状態(開状態)になりやすく、可変始動手段(特図始動口230)への遊技球の進入率は高い。主制御部300のCPU304は、ここで設定した閉鎖期間が経過するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を閉鎖状態に保持する信号を出力する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物閉鎖設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
そして、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(扉部材閉鎖期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図非作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
ぱちんこ機100では、普図作動中期間は、電サポ状態(普図高確率状態)では第一の作動時間(ここでは6.3秒)であり、非電サポ状態(普図低確率状態)では、第一の作動期間よりも長い第二の作動期間(ここでは65.8秒)になる。RAM308に、これらの作動期間(普図作動中期間)の経過を計時する作動期間タイマを設けておいて、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、その作動期間タイマの記憶領域に所定期間を示す情報を設定するようにしてもよい。ぱちんこ機100では、第一の所定条件の一例に相当する普図の当りに当選したという条件が成立したことに基づいて、作動期間が開始される。また、ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか第二状態(開状態)にならないが、第二状態(開状態)に複数回なる態様であってもよい。例えば、作動期間開始と同時に開状態を1秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、次いで、開状態を1.8秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、最後に開状態を2秒間維持して、閉状態を、電サポ状態では0.5秒間、非電サポ状態では60秒間維持する態様であってもよい。この場合、最後の第二状態(開状態)を維持する2秒間が第二期間の一例に相当する。また、非電サポ状態でおける、一回の作動期間の最後の閉状態を維持する60秒間は、それまでの閉状態を維持する期間(この例では0.5秒)よりも長い最長の期間である。
このようにして扉部材2521の開閉制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動手段である普図電動役物252の制御を行う可変始動制御手段の一例に相当する。
さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。主制御部300のCPU304は、まず、普図変動遊技が行われているか、あるいは普図電動役物252の開閉制御が行われているか(普図の状態が作動中)を判定し、いずれか一方でも行われている場合には、普図関連抽選処理は終了になる。反対に、いずれも行われていない場合には、保留している普図変動遊技の数が1以上であるか否かを判定し、0であれば普図関連抽選処理は終了になり、1以上であれば、RAM308に設けられた普図保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を普図保留記憶部から取り出し、さらに普図保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を普図保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している普図の保留数を1減算する。RAM308の普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、始動情報取得手段(第1の始動情報取得手段)の一例に相当する。次いで、普図当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、普図当否判定用テーブルが記憶されている。
図561(b)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(c)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図561(b)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図561(c)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図のアタリ確率は、図561(b)に示す低確率テーブルでは1/60であり、図561(c)に示す高確率テーブルでは1/1.00003であり、かなりの高確率である。普図入賞は、非電サポ状態であると中央普図始動ゲート251がメインになり、電サポ状態であると右打ちを促し普図電動役物252の扉部材2521が開放しやすい関係から右側の普図始動ゲート253がメインになる。したがって、図561(b)に示す低確率テーブルは中央普図始動ゲート251入賞時に用いられるテーブルであり、同図(c)に示す高確率テーブルは右側の普図始動ゲート253入賞時に用いられるテーブルであるといえる。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一当否判定手段の一例に相当する。また、「当り」の当否判定結果は、特定の第1の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定処理の実行が完了すると、普図の変動停止表示における普図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、普図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図562(a)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(b)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図である。また、図562(c)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図である。
普図変動期間の決定でも、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図562(a)および同図(b)に示す低確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図562(c)および同図(d)に示す高確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。また、先の普図当否判定結果に基づいて、ハズレであれば図562(b)および同図(d)に示すハズレ時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、当りであれば図562(a)および同図(c)に示す当り時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。さらに、普図変動期間の決定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、普図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、普図変動開始直前のタイミングであってもよい。加えて、非電サポ状態において普図当否判定結果がハズレであった場合には、その時の保留数にも基づいて普図変動期間が決定される。なお、上述のごとく、ぱちんこ機100では、RAM308に設けられた普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出したタイミングで保留数を1減算する関係から、ここでの普図の保留球数の最小値は0、最大値は3になる。図562(b)に示すように、普図変動期間決定用乱数値が0〜59000の範囲に属する場合、普図の保留数が3つであると3秒の普図変動期間になり、0〜2であると10秒の変動期間になる。普図変動期間決定用乱数値が59001以上である場合には、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。また、電サポ状態では、普図当否判定結果がハズレであっても、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。
また、図562(c)および同図(d)に示すように、電サポ状態であると、普図当否判定結果が当りであってもハズレであっても、普図変動期間は1.5秒の超短縮された変動期間になる。この電サポ状態である場合の普図変動期間は、後述する普図電動役物252の扉部材2521の開放期間よりも短い。また、電サポ状態である場合の普図変動期間は、非電サポ状態である場合の普図変動期間よりも短い。
さらに、図562(a)〜(d)の各テーブルには、普図変動期間の長さに応じて定められた、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の演出態様が示されている。ここで決定された普図変動時間を表す情報は、後述するように、主制御部300から第1副制御部400へ送信される普図変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、普図変動時間を表す情報に基づいて、ここで示されている普図装飾図柄の演出態様を具体的に決定する。普図装飾図柄の演出態様には、ノーマルリーチやスーパーリーチが含まれている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図555に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図558(b)に示す装飾図柄の組合せ)を停止表示することとなる状態のことである。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。なお、装飾図柄の演出態様には、特殊変動と呼ばれる態様もある。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。このリーチは、普図関連処理における普図当否判定の結果が特定の第1の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
普図変動期間の決定が終了すると、普図関連抽選処理(ステップS223)は終了になり、次いで、特図状態更新処理を実行する(ステップS225)。特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図の図柄変動停止表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は特図の変動表示(特図変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、大当りフラグおよびハズレフラグが用意されている。特図変動表示期間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は、大当り図柄(特図A〜特図T)、第1ハズレ図柄(特図V)、および第2ハズレ図柄(特図W)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば0.1秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放期間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンドや2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のRAM308には時短フラグの他に確変フラグも用意されており、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様、およびその特図決定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、特図変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
ステップS225における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理(ステップS229)を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が第二当否判定手段の一例に相当する。特図関連抽選処理(ステップS229)では、抽選(第一当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、および特図の図柄変動停止表示における変動期間(第一変動期間)の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、特図表示装置212が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には特図関連抽選処理は終了になる。一方、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば特図関連抽選処理は終了になり、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に始動情報が記憶されているか否かを判定する。始動情報が記憶されていなければ特図関連抽選処理は終了になり、始動情報が記憶されていれば所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、その特図始動情報記憶領域に記憶されている始動情報(特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取得し、特図当否判定(第一当否判定)処理を行う。主制御部300のROM306には、特図の当否判定用テーブルが記憶されている。
図563(a)は特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
この特図当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、現在の制御状態が特図確変状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。確変フラグがオフされていれば(特図低確率状態であれば)図563(a)に示す低確率のテーブルを用いて特図の当否判定を行い、確変フラグがオン状態(特図高確率状態)であれば図563(b)に示す高確率テーブルを用いて特図の当否判定を行う。特図当否判定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、ぱちんこ機100では、規定回数に達すると(リミッタ時)、非確変状態(特図低確率状態)へ移行する。この際の、特図当否判定では、図563(a)に示すように、12.5%の確率で時短無し大当りに当選し、12.5%の確率で次回の特図の図柄変動停止表示から特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで時短付きになる大当りに当選する。なお、ぱちんこ機100では特図当否判定結果は、非確変状態では、図563(a)の特図当否判定用テーブルに示すように25%の確立で大当りの結果になり、確変状態では、図563(b)の特図当否判定用テーブルに示すようにほとんど大当りの結果になる。この「大当り」の特図当否判定結果は、特定の第2の当否判定結果の一例に相当する。
特図当否判定処理の実行が完了すると、特図の停止図柄態様を決定する特図決定処理を行う。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。
図563(c)は大当り用特図決定用テーブルを示す図である。この図563(c)に示す大当り用特図決定用テーブルには、リミッタ到達までの回数が併せて示されている。
この特図決定処理では、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、特図当否判定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態に基づいて特図停止図柄態様を決定する。すなわち、特図当否判定結果が、普図電動役物解放時(初期普図当り時)の大当りであれば、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。なお、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、確変付き大当りの最大獲得回数(11回)−1回=10回になる。一方、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には確変付き大当りの最大獲得回数である11回になる。特図当否判定結果が、リミッタ未到達時(連荘中)の大当りである場合にも、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。ただし、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、1回減算になり、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図当否判定結果が、リミッタ到達時の大当りである場合には、特図決定用乱数値に基づいて、53.3%の確率で特図A〜特図H,特図Q,特図R(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図I〜特図P,特図S,特図T(確変無しかつ時短なしの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。この場合のリミッタ到達までの回数は、特図A〜特図H,特図Q,特図Rのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図I〜特図P,特図S,特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には0回になる。
すなわち、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数は11回であり、非確変状態(特図低確率状態)に非確変大当りを引くと、11回のリミッタ回数がセットされ、確変大当りを引くと10回のリミッタ回数になる。また、連荘中に非確変大当りを引くとリミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされるとともに、100回の時短が付与される。つまり、非確変大当り後の時短で特図1回の変動が許容されることになるので、このときに当ることでリミッタ回数のリセットに連荘が付加されることになる。さらに、リミッタ到達時は確変図柄が表示されても非確変大当り扱いになるが、このときに時短が付与されれば、詳しくは後述するように、実質連荘が上乗せされていくことになる。
特図決定処理の実行が完了すると、特図の図柄変動停止表示における特図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、特図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図564(a)は普図高確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図低確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(c)は普図高確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図低確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図である。
特図変動期間の決定では、先の特図当否判定結果、および電サポ状態(普図高確率状態)か非電サポ状態(普図低確率状態)に基づいて、図564に示すテーブルを用いて特図変動期間の決定を行う。さらに、特図変動期間の決定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、特図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、特図変動開始直前のタイミングであってもよい。図564(a)のテーブルに示すように、ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、かなりの高確率で特図変動期間は所定の短期間(ここでは1秒)の変動期間になる。この所定の短期間は、普図電動役物252の扉部材2521の開放期間(5.8秒)よりも短く、普図電動役物252の扉部材2521が1回開放している間に、その間に特図始動口230に入賞したことに基づく特図当否判定の結果は報知されることが電サポ状態では多くなる。また、電サポ状態では、120秒の変動期間と、360秒の変動期間も用意されている。所定の短期間になる確率は、120秒や360秒といった長期間になる確率よりも高い。
一方、図564(b)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、特図変動期間は一律に所定期間(ここでは60秒)の変動期間になる。
また、図564(c)のテーブルに示すように、電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に10秒になり、同図(d)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に60秒になる。
このように、ぱちんこ機100では、非電サポ状態では、特図の変動時間は一律に60秒になる。また、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合に限って、その特図当否判定結果を報知する特図の図柄変動停止表示の期間を異ならせており、ボーナスゲームの演出が行われる特別遊技状態中に異なる間隔で特図当否判定が行われる。
特図の変動期間を表す情報は、主制御部300から第1副制御部400へ送信される特図の図柄変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に、120秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアAの大当り演出を表示させ、360秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアBの大当り演出を表示させる。
特図変動期間の決定が終了すると、特図関連抽選処理(ステップS229)は終了になり、次いで、図560に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(ここでは、基本コマンド、特図図柄変動開始コマンド、特図図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、特図図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報を含み、特図図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図始動口230への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。これらの演出に関するコマンドを受信した第1副制御部400は、受信したコマンドに基づいて第2副制御部500に演出に関する制御コマンドを送信する。
また、上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
さらに、このステップS233では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。
また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図図柄変動開始コマンドも送信される。この普図図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、普図当否判定結果を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、普図変動時間を表す情報、確変カウンタの値を表す情報等が含まれている。さらに、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、普図電動役物252の扉部材2521が開放を開始した(する)ことを表す普図電動役物開放開始コマンドや、その扉部材2521が閉鎖した(する)ことを表す普図電動役物閉鎖コマンド等が送信される。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
また、このコマンド設定送信処理では、図556に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図556に示す各種ソレノイド332を駆動して普図電動役物252や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図表示装置212、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。さらに、普図電動役物252の扉部材2521が閉塞すると、主制御部300のCPU304は、図555に示す入賞ランプ254を発光させる。この扉部材2521閉塞時の入賞ランプ254の発光によって、後述する所定の特別演出を電チュー入賞に基づく演出と遊技者に思わせることができる場合がある。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図559に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図559に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図565を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図556に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。この演出制御処理については詳しくは後述する。
ステップS311では、図554に示す演出ボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを演出ボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
第1副制御部400のRAM408には、第2副制御部500に送信する制御コマンドを設定する送信領域が設けられている。この送信領域に制御コマンドが設定されている場合には、その制御コマンドを第2副制御部500へ送信する処理を行い(ステップS319)、ステップS303へ戻る。
図565(b)は、同図(a)に示す演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、図560に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)で、主制御部300から、普図の作動期間の開始を表す普図作動開始コマンド、普図電動役物252における扉部材2521の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンド、特図の変動開始を表す図柄変動開始コマンド等が送信される。普図作動開始コマンドには、普図電動役物252における扉部材2521の開閉パターンを表す情報が含められている。図561(a)に示すようにここでは、扉部材2521の開閉パターンは、1回開放して、1回閉鎖するパターンであるが、第1副制御部400は、この情報に基づいて、一回の普図の作動期間における扉部材2521の最後の閉鎖を認識することができる。すなわち、第一期間の一例に相当する電チュー開放終了待機時間(ここでは60秒)の直前の閉鎖を認識することができる。第1副制御部400は、演出制御処理において、まず、特別演出開始条件が成立したか否かを判定する(ステップS3091)。すなわち、普図作動開始コマンドを受信してから、最後の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンドを受信するまでの間に、一度も図柄変動開始コマンドを受信しなかった場合には、特別演出開始条件が成立し、第1副制御部400のRAM408に設けられた送信領域に、特別演出コマンドを設定し(ステップS3092)、ステップS3093に進む。一方、特別演出開始条件が不成立であれば、ステップS3092の処理は行わずにステップS3093へ進む。ステップS3093では、その他の演出制御処理を行い、演出制御処理は終了する。ステップS3092で設定された特別演出コマンドは、図565(a)に示すステップS319の情報送信処理において、第2副制御部500に送信される。第2副制御部500は、特別演出コマンドを受信すると、その特別演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を行い、装飾図柄表示装置208には、後述する所定の特別演出の画像が表示される。
次に、図565(c)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図565(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に設定し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図565(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図565(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(ここでは2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図559(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
以上説明したように、装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。また、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたものが、演出制御手段の一例に相当する。
また、第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置246の制御も実行する。
続いて、ぱちんこ機100におけるゲームの流れについて詳細に説明する。
図566は、ぱちんこ機100におけるゲームの流れの一部を示すフローチャートであり、図567は、図566に示すゲームの流れにおける装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。図567では(a)から(f)のアルファベット順に時間が経過していき、以降の図においても同様である。また、図567に示す装飾図柄表示装置208の、演出表示領域208dの左隅には、普図の第4図柄217と特図の第4図柄218が表示されている。これらの第4図柄217,218では、白丸が変動中表示を表し、黒丸が停止中表示を表し、以降の図においても同様である。
遊技が開始された状態では、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。遊技者は、中央普図始動ゲート251を狙い、左打ちを行う。やがて、中央普図始動ゲート251に入賞し(ステップS501)、普図表示装置210が図柄変動停止表示を開始する。これと同時に、図567(a)に示すように、液晶表示パネルである装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の図柄変動が開始される(ステップS502)。加えて、装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218は停止表示中であるが、普図の第4図柄217が変動表示中になる。装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄を用いたリーチ演出が行われること(ステップS503)もあるが、リーチ演出が行われず、普図表示装置210がハズレ図柄(図558(a)参照)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208には、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示し、ステップS501に戻る(ステップS504)。
図567(b)および同図(d)に示すようなリーチ演出(ステップS503)が行われても、普図表示装置210に当り図柄(図558(a)参照)が必ず停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208に、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが必ず停止表示されるとは限らず、ステップS504に進む場合もある。一方、普図当否判定結果が当りであれば、普図表示装置210に当り図柄(図558(a)参照)が停止表示されるとともに、図567(d)に示すように、装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが停止表示され(ステップS505)、普図変動遊技の当選が報知される。また、図567(d)に示すように、普図表示装置210が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の普図の第4図柄217も停止中表示になる。普図変動遊技の当選とともに、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され(ステップS506)、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒間)開放する(ステップS507)。
普図電動役物252の扉部材2521が開放することで、特図始動口230への入賞が可能になるが、入賞がなければ、ステップS501に戻り(ステップS508)、入賞があれば、最初に入賞した1球についての特図当否判定(特図抽選)が行われる(ステップS509)。特図当否判定が行われると、図567(e)および同図(f)に示すように、装飾図柄表示装置208ではボーリングのチャンスゲームが開始される(ステップS510)。加えて、装飾図柄表示装置208では、普図の第4図柄217は停止表示中であるが、特図の第4図柄218が変動表示中になる。特図当否判定結果がハズレであれば、特図表示装置212にハズレ図柄(図557(a)参照)が停止表示されるとともに、図567(h)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクが取れなかった場面の画像が表示される(ステップS511)。ここでの特図当否判定がハズレになる確率は、2/65536である(図563(a)参照)。一方、特図当否判定結果が大当りであれば、特図表示装置212に大当り図柄である特図A〜特図Pのいずれかの停止図柄(図557(a)参照)が停止表示されるとともに、図567(g)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクがとれてボーナスゲームが開始されることを報知する画像が表示される(ステップS512)。ここでの特図当否判定が大当りに当選する確率は、65534/65536であり、かなりの高確率である(図563(a)参照)。特図の大当りに当選すると、必ず、非電サポ状態(普図低確率状態)から電サポ状態(普図高確率状態)へ移行する。なお、図567(g)および(h)に示すように、特図表示装置212が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示になる。
図568は、図566に示すゲームの流れの続きを示すフローチャートであり、図569は、初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。
ここでの特図変動遊技において確変付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しの大当りに当選する確率は4%である(図563(c)参照)。確変無しの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタには11の値がセットされ、図569(a)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示される(ステップS513)。また、このときの装飾図柄表示装置208には、普図電動役物252の扉部材2521が先に1回開放したこと(図566に示すステップS507)から「1連荘中」という表示もなされる。一方、確変付きの大当りに当選すると、確変カウンタには10の値がセットされる(ステップS514)。
制御状態は、電サポ状態へ移行したことから、普図の当否判定は当りに当選しやすく、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすい。このため、特図の当否判定も行われやすく、ぱちんこ機100では、特図の当否判定は、非確変状態であると25%の確率で大当りに当選し、確変状態であればかなりの高確率で大当りに当選する。非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が2回以上の状態では、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選する確率は4%である(図563(c)参照)。例えば、残り回数が11回の状態で確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選すると、確変カウンタには、それまでセットされていた11の値から1減算した10の値がセットされ、図569(b)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、「残り10回」が表示される。また、このときの装飾図柄表示装置208には、「2連荘中」という表示もなされる。
一方、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタがリセットされ、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が増加する。この確変カウンタのリセットは、遊技者とって有利なことであるが、上述のごとく4%の確率でしか行われない。
図569(c)には、残り回数が2回の状態になったときの大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図569(c)に示す装飾図柄表示装置208には、「残り2回」と「10連荘中」の表示がなされるとともに、「上乗せチャンス ストライクをとればボーナス追加」といった表示もなされている。そして、残り回数が1回の状態になると、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208では、ボーリングのチャンスゲームが開始される。ここでの大当り遊技を行うことになった特図変動遊技の結果は、確変無しの大当りであるが、53.3%の確率で100回時短付きの大当りであり、46.7%の確率で時短なしの大当りである。特図変動遊技の結果が時短なしの大当りであった場合には、ボーナスは終了になり(ステップS519)、非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態にも移行し、通常遊技状態になる。図569(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ストライクが取れなかった場面の画像が表示されている。一方、特図変動遊技の結果が100回時短付きの大当りであった場合には、非確変状態に移行するが、特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで電サポ状態は延長される。 ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りであった場合には、図564(a)に示すように、確変状態であっっても非確変状態であっても、特図の変動期間は、多くの場合は、1秒の短期間である。しかしながら、500/65536の確率で120秒になり、35/65536の確率で360秒になる。したがって、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合にも、特図の変動期間は、長期間になる120秒や360秒が選択される可能性がある。なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間が長期間になる場合があるようにしてもよい。非確変状態であっても時短が付いているため、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすく、特図の当否判定も行われやすい。特図の変動期間が短期間(ここでは1秒)であると、すぐに特図の当否判定結果が報知されてしまい、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多くなる。すなわち、確変のリミッタ回数に普図電動役物252の扉部材2521開放回数が同期していることになる。ところが、特図の変動期間が長期間(ここでは120秒や360秒)であると、特図変動遊技が1回行われる間に、普図電動役物252の扉部材2521は複数回開放し、特図始動口230への入賞に基づく払い出し(ここでは7球/1入賞)で出球が稼げる。
図568に示すように、特図の変動期間が短期間の場合には、ステップS513に戻り、図569(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には「残り11回」が表示される。一方、特図の変動期間が長期間の場合には、主制御部300から送られてきた特図図柄変動開始コマンドに含まれている特図の変動期間を表す情報(ここでは長期間の情報)に基づいて、第1副制御部400は、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの予測計算を行う。ここでの予測計算は、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放期間が5.8秒と一律であることに基づいて行われる。なお、特図の変動期間が第一の長期間(ここでは120秒)である場合には、一律に上記規定回数よりも多い所定回とする。例えば、普図電動役物252の扉部材2521は、120秒の間に5回開放すると予測し、規定回数である11回にこの予測回数である5回を加えた16回を残り回数(特定情報の一例に相当)として表示する。また、特図の変動期間が第一の長期間よりも長い第二の長期間(ここでは360秒)である場合には、一律に所定の記号等による表示(例えば???回)を行うようにしてもよい。
ここで予測計算された回数は、非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの回数であるが、上述のごとく、特図の変動期間は多くの場合は短期間であり、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多いことから、その予測計算された回数を、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数と見なして、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に残り回数として表示させる(ステップS520)。なお、このことからもわかるように、ぱちんこ機100では、上乗せチャンスを考慮しなければ、1回の特図変動遊技と、1回の普図電動役物252の開放はリンクしている。
図570は、図569(c)に示す上乗せチャンスの変形例を示す図である。
図570(a)には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が5回の状態における大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図570(a)に示す装飾図柄表示装置208には「大ボーナスチャンス カップインしたら大ボーナス追加」といった表示がなされている。
図570(c)は、「大ボーナスチャンス」が偽の表示であった場合に表示される画面であり、「残念」という表示がなされている。すなわち、同図(a)に示す「大ボーナスチャンス」は、本来であれば、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に表示される画面であり、残り回数はリセットされるばずであるが、同図(c)では、残り回数に変化がなく、依然として「残り5回」が表示されている。
一方、図570(b)は、「大ボーナスチャンス」が真の表示であった場合に表示される画面であり、「おめでとう」という表示がなされている。
図570(d)は、特図の変動期間が第二の長期間(例えば360秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は???回になっている。
図570(e)は、特図の変動期間が第一の長期間(例えば120秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は、規定回数である11回に、120秒の予測回数である5回を加えた16回になっている。
以上説明したように、特別遊技状態中であるボーナス中に、長い演出期間(特図の変動期間)となった場合には通常とは異なる演出を行う。また、電サポ状態で特図の大当り図柄を停止表示する際、普図電動役物252の扉部材2521の開放は、多くの場合は、特図変動遊技1回に対して1回であるが、図564(a)に示す、プレミアAの演出では12回、プレミアBの演出では36回になる。また、以上説明したぱちんこ機100では、可変入賞口234(アタッカ)は開放するが、普図電動役物252の扉部材2521の開放で遊技球増加を図るものである。なお、賞球数としては、普図始動ゲート251,253に入賞時には0球、可変入賞口234(アタッカ)に入賞時には4球、普図電動役物252(特図始動口)に入賞時には7球、一般入賞口226に入賞時には10球としてもよい。本発明にいう所定条件の成立は、これらの入賞口や始動口への遊技球の進入が相当し、本実施形態の遊技台では、所定条件が成立したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段(遊技媒体を払出す遊技媒体払出手段(払出装置152))を備えている。さらに、賞球が多い普図電動役物252(特図始動口)よりも下流に賞球が少ない可変入賞口234(アタッカ)を配設している。普図電動役物252と可変入賞口234の位置関係を逆にすることも考えられるが、そうすると賞球が少ない可変入賞口234に先に入賞してしまう。本実施形態では、特別遊技状態中であるボーナス中に、普図電動役物252への入球に漏れた遊技球が可変入賞口234(アタッカ)に入賞可能となっており賞球増加に寄与する。
本実施形態のぱちんこ機100によれば、電サポ状態では、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔(1秒、120秒、360秒それぞれに基づく間隔)が異なることになり、遊技の興趣が向上する。また、本実施形態のゲーム性は、いわゆるリミッタ機(確変連荘数に上限がある)であることと、普図電動役物252(電チュー)で遊技球を増加させるものである。つまり、特図の大当り間の時間が異なることでその間の電チューの開放回数に違いが生じるため、増加する遊技球の量に変化をもたらすことができる。このゲーム性は、遊技者がはまるほど有利なゲーム性である。また、高確率かつ短時間で普通図柄の当りを導出することで、電チューの開放を頻繁に行うことができ、電チューが遊技球増加のゲーム性に寄与する。また、電サポ状態では、特図の変動時間に変化(1秒、120秒、360秒)を与えることで、電チューの開放頻度に差を設けることが可能になる。さらに、リミッタ到達までの特図大当りの導出確率を高確率にしたことで、ほぼ特図の変動時間により電チューの開放頻度、およびその開放頻度に基づく獲得可能な遊技球に変化を与えることができる。また、リミッタのリセットがなされることで、普図電動役物252(電チュー)で遊技球の増加を図るゲーム性においても特図の結果に興味を持たせることが可能になる。また、特図の変動時間が長いこと自体が、特別遊技状態中の遊技者にとって有利となるものであるが、リミッタリセット時に長い変動時間を決定可能にすることで、当該変動終了後も特図の規定回数分の当り導出まで特別遊技状態を継続することが可能になる。すなわち、リミッタリセットと長時間変動という遊技者に有利な状態を2つ同時に付与することが可能である。さらに、現在の連荘数や、リミッタまでの残り回数を報知することで、特別遊技状態中における遊技の興趣が向上する場合がある。また、電チューの開放回数に基づく報知を行うと出玉とリンクして、より興趣が向上する場合がある。さらに、特図の長時間変動は、リミッタに対して特図1回分の消化であり短時間変動と同等であるが、電チューの開放回数に関連付けて報知する情報を変化させることで遊技の興趣が増大する場合がある。本実施形態におけるゲーム性は、リミッタ機であるためいずれのタイミングにおいても、リミッタ回数以上の特別遊技状態の付与は確約されていないが、長時間変動で得られる遊技球は通常の特図消化1回分(リミッタの減算)よりも多いことを利用して、あたかもリミッタ回数以上の特別遊技状態が付与されているように遊技者に報知することが可能である。すなわち、出玉と報知をリンクさせることができる。さらに、報知内容をリミッタまでの残回数とすることで、規定回数を超える報知を行ったとしても出玉をリンクさせることできるため、遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間は、長期間になるようにしてもよい。あるいは、ハズレの場合にも、長期間の特図の変動期間を用いてもよく、この場合は、規定回数の消化がなく(リミッタの減算がなく)なく、多数の遊技球を獲得することが可能である。
また、遊技盤200盤面構成は、実施形態では、右打ちを行った際(特別遊技状態中)に普図電動役物252および可変入賞口234のいずれにも遊技球が誘導されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、可変入賞口234(アタッカ)は特別遊技状態中の発射強度では入賞困難となる場所に配設してもよい。この場合、特図の長い変動期間(大ボーナス)中にアタッカが開かない点を目立たせないことが可能となる。
さらに、本実施形態では、特図低確率時の大当り確率が1/4であり、上乗せ後(非確変大当り後)に付与される時短回数が100回であることにより、次の大当りを実現できるとともに、3/4の特図のハズレによりこの間の普図電動役物252の開放により遊技球を増加させることが可能である。
また、特図の長期間の変動期間の決定は、特図の停止図柄と完全に1:1に対応させておいてもよい。
さらに、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔は、特図の変動時間(演出時間)によるものの他、大当り遊技中の期間によっても異ならせることができる。例えば、大当り遊技の開始演出や終了演出やラウンド間のインターバルの演出の時間を変えることでも上記間隔を異ならせることができる。また、特図の停止表示期間を変えることでも、上記間隔を異ならせることができる。
続いて、本発明における特徴的な点について説明する。
本実施形態のぱちんこ機では、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過(入賞)しても賞球は払い出されないことから、普図始動ゲート251,253は、賞球の払出しという利益を遊技者に付与しない利益非付与進入領域に相当する。なお、遊技球が普図始動ゲート251,253を通過(入賞)すると、遊技者は、普図変動遊技の抽選を受けられるという利益は付与される。一方、中央普図始動ゲート251の下方に配置された中央一般入賞口226は、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、10球)の賞球が払い出され、右側の普図始動ゲート251の下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、7球)の賞球が払い出される。したがって、中央一般入賞口226や特図始動口230は、遊技球が進入すると、賞球の払出しという利益を遊技者に付与する利益付与進入領域に相当する。
本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400に普図の図柄変動開始コマンドが送信される。普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図図柄変動演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、普図図柄変動演出として所定の演出画像が表示される。また、普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図556に示す音源IC416に普図図柄変動演出として所定の音出力を指示し、スピーカ120では、所定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される所定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される所定の音出力は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
また、中央一般入賞口226や特図始動口230に遊技球が進入すると、上述のごとく、主制御部300は、入賞受付処理で入賞受付情報を設定し、その入賞受付情報は第1副制御部400に送信される。入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に賞球払出演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、賞球払出演出として特定の演出画像が表示される。また、入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、図556に示す音源IC416に賞球払出演出として特定の音出力を指示し、スピーカ120では、特定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される特定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される特定の音出力は、本発明にいう特定演出の一例に相当する。
図571は、普図図柄変動演出と賞球払出演出のタイムチャートである。この図571では、図の左から右に向かって時間が経過し、以降のタイムチャートでも同様である。
普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)が開始され、図中に示す(ウ)のタイミングで賞球払出演出が終了する。一方、図中に示す(ア)のタイミングで開始された普図図柄変動演出は賞球払出演出が終了しても継続している。すなわち、普図図柄変動演出の実行期間の方が、賞球払出演出の実行期間よりも長く、普図図柄変動演出の実行期間の中に賞球払出演出の実行期間は含まれている。
なお、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過した際の普図の保留数が所定数(例えば4)未満であれば、主制御部300は、第1副制御部400に、普図保留増加コマンドを送信する。普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図保留増加演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力するようにしてもよい。また、普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、図556に示す音源IC416に普図保留増加演出として所定の音出力を指示するようにしてもよい。こうすることで、装飾図柄表示装置208には、普図保留増加演出として所定の演出画像が表示され、スピーカ120では、所定の音出力が行われることになり、これらの所定の演出画像の表示や所定の音出力を、本発明にいう所定の演出としてもよい。
図572は、普図図柄変動演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図572(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図571に示す(ア)のタイミングに相当)と、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示(所定の演出画像の一例に相当)が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。また、中央普図始動ゲート251が第1の進入領域の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図571に示す(イ)のタイミングに相当)と、同図(c)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081(他の画像の一例に相当)が大きく表示される。すなわち、装飾図柄表示装置208における中図柄表示領域208bを覆うように、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される。この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081がかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、普図変動音の途中から賞球払出音も鳴り始め、普図変動音に賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化する。その結果、賞球払出演出が優先され、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。すなわち、賞球の発生に遊技者が気づかないことがないため、気づかない場合よりも球持ちの良い遊技台と遊技者に思わせることができる場合がある。また、遊技者が集中する演出を変化させるため、遊技者が賞球の発生に気づきやすくなる。さらに、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に入賞することで、同じ遊技球で普図図柄変動演出と普図図柄変動演出が変化した演出を楽しむことができるため、遊技者は少ない投資で多くの演出を楽しむことができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図573は、普図図柄変動演出が行われている状態における、普図保留増加演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図573(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。
また、この例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、RAM308の普図保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する普図保留表示が、普図保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。普図保留表示は、第1の始動情報記憶手段(RAM308の普図保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。すなわち、第1の始動情報記憶手段に記憶されている普図の始動情報ごとに普図保留表示が行われ、普図保留表示の数は普図の保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は第1の始動保留表示手段の一例に相当する。第1副制御部400は、普図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に普図についての保留増加指示を送信し、第2副制御部500は、その指示に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、普図の保留消化の合図となる普図図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に普図保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その普図保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ減少させる。図573(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、2つの普図保留表示が表示されている。以下、古い方の普図保留(以下、普図保留1と称する)を表す普図保留表示を第一普図保留表示291と称し、新しい方の普図保留(以下、普図保留2と称する)を表す普図保留表示を第二普図保留表示292と称する。ここでは普図の保留数は2である。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでは当該図柄変動表示が行われている最中であり、普図の保留数も所定数未満の2であるため、今回の遊技球の中央普図始動ゲート251通過に基づく始動情報がRAM308の普図保留記憶部に記憶され、普図の保留数が増加する。図573(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。ここで表示された第三普図保留表示293は、その第三普図保留表示293が表す普図保留3が消化されるまで表示され続ける。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が所定期間出力される。この普図保留増加音は、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。この第三普図保留表示293の追加表示と普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、図572(c)と同様、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が大きく表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される(図573(c)参照)。装飾図柄表示装置208に表示された、パンダの怖い顔部分2081aは、中図柄表示領域208bに表示され、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bは、演出表示領域208dに表示されている。図573に示す例でも、この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音の出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、パンダの怖い顔部分2081aがかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、演出表示領域208dに表示された第一普図保留表示〜第三普図保留表示291〜293それぞれのほとんどの部分に、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bがかぶさり、各普図保留表示291〜293が見えなくなっている。また、図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音の途中から、まず、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が鳴り始め、普図変動音に普図保留増加音がかぶさって聞こえる。次いで、賞球払出音も鳴り始め、普図変動音と普図保留増加音にさらに賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化し、普図保留増加演出も賞球払出演出によって変化する。その結果、演出に集中している遊技者に、演出の変化、すなわち賞球払出演出が行われたことによる影響によって賞球が発生したことを報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。すなわち、これまで行われていた演出画像の一部を、賞球払出演出による演出画像によって覆うことで、賞球が発生したことを視覚的に報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。また、スピーカ120からの演出音がかぶることで、賞球が発生したことを聴覚的にも報せることができる。
以上の説明では、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出に賞球払出演出がかぶさる態様であったが、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出が賞球払出演出に変化する態様であってもよい。
図574は、普図図柄変動演出が賞球払出演出に変化するタイムチャートである。
図574に示すタイムチャートでも、普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで、普図図柄変動演出を行っていた装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、その普図図柄変動演出を終了し、代わりに賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)を開始する。やがて、図中に示す(ウ)のタイミングでその賞球払出演出を終了する。
図575は、普図図柄変動演出から賞球払出演出へ変化する具体例を示す図である。
図575(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図574に示す(ア)のタイミングに相当)と、図575(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示では、背景画面は無模様である。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す第一の普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と第一の普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。
やがて、図575(c)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾6」の図柄が停止表示される。ここで停止表示された装飾図柄の表示態様は、図558(b)に示すデフォルトの表示態様である。一方、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cそれぞれでは、装飾図柄の変動表示が継続されている。なお、スピーカ120からは、第一の普図変動音の出力が継続している。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図574に示す(イ)のタイミングに相当)と、図575(d)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の背景画面が無模様の背景画面から所定の背景画面(ここではクロスハッチングの模様の背景画面)に変化するとともに、先程停止表示した左図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾6」)の表示態様もデフォルトの表示態様から所定の表示態様(ここでは黒一色の表示態様)に変化する。また、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されている、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像の表示態様も、所定の表示態様(ここでは横縞の模様の表示態様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図変動音も、これまで出力されていた第一の普図変動音から第二の普図変動音に切り替わる。この所定の背景画面と装飾図柄の所定の表示態様の表示、および第二の普図変動音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図図柄変動演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図図柄変動演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図図柄変動演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した装飾図柄は、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであり、その図柄変動表示が終了するタイミング、すなわち停止図柄が表示されるタイミングでは、デフォルトの表示態様に戻るか、あるいはその他の表示態様にさらに変化する。また、第二の普図変動音に変化した普図変動音も、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで第二の普図変動音に変化したままであり、その図柄変動表示が終了すると、普図変動音自体が鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって普図図柄変動演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
図576は、普図図柄変動演出が行われている状態において普図保留増加演出が変化する具体例を示す図である。
図576(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、この図576に示す具体例でも、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。さらに、図576(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、普図保留1を表す第一普図保留表示291と、普図保留2を表す第二普図保留表示292が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでも普図の保留数が増加し、図576(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。図576(b)では、第一普図保留表示291〜第三普図保留表示293の3つの普図保留表示が表示されているが、いずれの保留表示も、デフォルトの表示態様である無模様かつ黒一色の表示態様で表示されている。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する第一の普図保留増加音が所定期間出力される。この第三普図保留表示293の追加表示と第一の普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、同図(c)に示すように、デフォルトの表示態様であった第三普図保留表示293の表示態様が所定の表示態様に変化する。すなわち、デフォルトの表示態様で表示されている3つの普図保留表示291〜293のうち、今回増加した第三普図保留表示293のみの表示態様が所定の表示態様(ここでは横縞の模様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図保留増加音も、これまで出力されていた第一の普図保留増加音から第二の普図保留増加音に切り替わる。この第三普図保留表示293における所定の表示態様による表示、および第二の普図保留増加音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図保留増加演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図保留増加演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293は、当該図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであっても、保留3が消化されて第三普図保留表示293自体が消えるまで所定の表示態様に変化したままであってもよい。また、第二の普図保留増加音に変化した普図保留増加音は、第二の普図保留増加音に変化したまま鳴り続け、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図保留増加演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
次に、図576に示す具体例では、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293が少なくとも当該図柄変動表示が終了するまでは所定の表示態様に変化したままであったが、当該図柄変動表示が終了する前にデフォルトの表示態様に戻る例について説明する。
図577は、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化した後、普図保留増加演出に戻る例を示す図である。
図577(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に一旦変化する。そして、所定の期間、賞球払出演出が行われた後、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図577(b)における(イ)の図面は、同図(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図577(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、白地に黒い横縞が付された画像に変化している。
背景画像は遊技者から見て最も奥側に表示される第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は、第1レイヤL1よりも一つ手前の第2レイヤL2に描画される。
3つの普図保留表示の画像291〜293は、第2レイヤL2よりも一つ手前の第3レイヤL3に描画される。この第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第3レイヤL3よりもさらに一つ手前の第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白地に黒い横縞が付された画像290wが表示される。ここでは、第4レイヤL4が遊技者から見て最も手前側に表示されるレイヤになる。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが重なって、黒丸の画像290bが見えなくなり、第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが見える。
図577(b)における(ロ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図577(b)に示す(ロ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像も、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。ここでの3つの保留表示の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図577(a)に示す(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理では、(イ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こうすることで、白地に黒い横縞が付された画像290wが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様では、描画の処理付加を軽減することができる。
続いて、これまでの具体例では、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングで賞球払出演出が開始されていたが、その賞球払出演出が少し遅れて開始される例について説明する。
図578は、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングから少し遅れて賞球払出演出が開始される例を示す図である。
図578(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、遊技球が中央一般入賞口226を通過したことが検出されるが、このタイミングでは、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に変化せず、所定期間の経過、あるいはその後に発生する所定の契機に基づいて、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出に一旦変化する。ここでの所定の契機とは、具体的には、普図図柄変動演出で所定の演出(例えば、スーパーリーチ等)が実行されたことであってもよい。そして、一定期間、賞球払出演出が行われた後、図中(エ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図578(b)における(ウ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図578(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、ここでは、黒丸の画像が黒丸に白色の横縞が付加された画像に変化している。
この例でも、背景画像は第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は第2レイヤL2に描画される。
また、3つの普図保留表示の画像291〜293は第3レイヤL3に描画される。ここでも、第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白色の横縞のみの画像290sが表示される。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが重なって、黒丸に白色の横縞が付加された画像に見える。すなわち、黒丸の画像290bの一部が白色の横縞のみの画像290sによって覆われているが、黒丸の画像290bの残った部分は見えており、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bと、第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが一つになった画像である。
図578(b)における(エ)の図面は、同図(a)に示す(エ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。ここでの3つの保留表示の画像も、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図578(a)に示す(エ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理でも、(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こすうることで、白色の横縞のみの画像290sが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像290b、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様でも、描画の処理付加を軽減することができる。
なお、賞球払出演出が行われている状態、例えば、図572(c)に示すような、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示がされている状態で、中央普図始動ゲート251に遊技球が進入(入賞)し、その入賞に基づく普図の当否判定で当りに当選した場合には、所定の演出(例えば、右打ちを行うことを指示する演出)が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示され、賞球払出演出の一部である「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bに所定の演出がかぶり、賞球払出演出が変化する。
また、右打ちを行うことを指示する演出を行わない場合であっても、装飾図柄表示装置208で普図図柄変動演出を行い、普図の当否判定結果を表す装飾図柄を停止表示することで、普図電動役物252の扉部材2521が開放することを遊技者が認識することができる場合がある。
また、以上の説明では、中央普図始動ゲート251とその下方の中央一般入賞口226への遊技球の進入を例にあげて説明したが、右側の普図始動ゲート251とその下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230においても同様である。また、中央普図始動ゲート251の下方の中央一般入賞口226に限らず、その他の一般入賞口226や、賞球が払い出される進入領域であっても同様である。
さらに、以上の説明では、演出音(例えば、賞球払出音)の出力はスピーカ120を用いて行っていたが、払出装置152から払い出された遊技球が、上皿126あるいは上皿126に貯留された遊技球に衝突したことによって発生する衝突音を演出音(例えば、賞球払出音)としてもよい。こうすることで、衝突音がスピーカ120とは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
続いて、本発明の第6実施形態に係る第2実施例のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項についても、改めてもう一度説明する。また、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図579は、第2実施例の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLumineS3ence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図554に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図376に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図554に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施例では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施例の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施例の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、特図の大当りに当選して大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。この可変入賞口234は、本発明にいう入賞装置の一例に相当し、特図の大当りに当選したことが、本発明にいう第2条件が成立したことの一例に相当する。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図579に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施例では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図579に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。
なお、第2実施例におけるぱちんこ機100の制御部の回路構成については、第1実施例のぱちんこ機の制御部の回路構成と基本的には同じであるため、説明は省略する。
<図柄の種類>
次に、図580(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図580(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図580(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。図580(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施例では、特図の停止図柄態様として、4種類の大当り図柄(「特図A」から「特図D」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、特図Aが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は電サポ付き15R大当り図柄であり、特図Bが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図C」は確変付き4R大当り図柄であって、この特図Cが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。「特図D」は4R大当り図柄であって、この特図Dが停止表示されると、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施例では、図579に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施例のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。特図Aによる大当りや特図Cによる特図大当りは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施例では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図Aまたは特図Cに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Bまたは特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図Aまたは特図Bに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施例では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施例では、特図Aが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図C,特図D)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
さらに、本実施例では、大当り図柄の他に小当り図柄として特図Eの停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。なお、「特EI」以外の小当り図柄(例えば、第2の小当り図柄等)を用意しておいてもよい。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、図580(a)に示す特図Fはハズレ図柄である。このハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図F」以外のハズレ図柄(例えば、第2のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよい。
以上説明したように、本実施例のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、特別遊技状態付与手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
また、大当りには、遊技者に相対的に有利な大当りと相対的に不利な大当りがある。ラウンド数で見れば、15R系の大当り(特図A,特図B)が有利な大当りに相当し、4R系の大当り(特図C,特図D)が不利な大当りに相当する。また、確変付きか否かで見れば、特図Aによる大当りおよび特図Cによる大当りが有利な大当りに相当し、特図Bによる大当りおよび特図Dによる大当りが不利な大当りに相当する。これらの遊技者に相対的に有利な大当りの当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当し、遊技者に相対的に有利な大当り制御状態が、特別遊技状態の一例に相当する。
なお、本実施例のぱちんこ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図F)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図580(b)は特図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「特図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、特図の装飾図柄の組合せである停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。大当り(特図A〜特図D)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ"装飾図柄の組合せ1"(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)での確変大当り(特図Aまたは特図C)あるいは通常遊技状態(特図低確率普図低確率)以外での大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ"装飾図柄の組合せ2"(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。小当り(特図E)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、"装飾図柄の組合せ3"(例えば「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。また、ハズレである「特図F」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、"装飾図柄の組合せ1"、"装飾図柄の組合せ2"および"装飾図柄の組合せ3"以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、"装飾図柄の組合せ2")を停止表示するまでの一連の表示を特図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図580(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、特図の装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図580(c)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。本実施例の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」および当り図柄2である「普図B」と、ハズレ図柄である「普図C」の3種類がある。当り図柄1である「普図A」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に短い開放となる普図当りであり、当り図柄2である「普図B」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に長い開放となる普図当りである。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、3種類の図柄の内のいずれか一つの図柄を停止表示する。この図580(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
図580(d)は普図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の普図の装飾図柄には、普図装飾1〜3の3種類がある。普図始動口228を球が通過したこと、すなわち、普図始動口228に球が進入したことを普図始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの中央部分となる所定領域に、「装飾○」→「装飾◎」→・・・の順番で表示を切り替える「普図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、普図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、普図の装飾図柄の停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。普図の当り図柄1(普図A)を報知する場合には、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に普図装飾1である「装飾○」を停止表示する。普図の当り図柄2(普図B)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾2である「装飾◎」を停止表示する。一方、普図のハズレ図柄(普図C)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾3である「装飾×」を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「普図の装飾図柄の変動表示」を開始してから普図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、普図装飾2)を停止表示するまでの一連の表示を普図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図Aや普図Bの停止図柄態様(図580(c)参照)と、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に表示される一つの普図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(d)参照)は、普図の装飾図柄(同図(d)参照)の方が大きい。
<主制御部制御処理>
次に、第2実施例における主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理については、第1実施例における主制御部300のCPU304が実行する図559に示す主制御部メイン処理と基本的には同じであるため、説明は省略する。
続いて、第2実施例における主制御部タイマ割込処理について説明する。図581は、第2実施例における主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第2実施例におけるぱちんこ機100は、特図1と特図2というように特図が2種類あり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、第2実施例のぱちんこ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。
第2実施例における主制御部タイマ割込処理では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS1225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS1227)。ステップS1225およびステップS1227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS1229)、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS1231)。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。
また、入賞受付処理S1217を行った後であって、特図状態更新処理を行う前に特図先読み処理を行う(ステップS1224)。
図582(a)は、主制御部300のCPU304が実行する特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1224aでは、特図2の始動情報の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、特図2についての始動情報(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、増加した特図2の始動情報を先読みして特図2の停止図柄を事前判定する(ステップS1224b)。このステップS1224bでは、まず、特図2の保留記憶部から特図2の始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、当否判定(図581に示すステップS1229における特図2関連抽選処理)で始動情報が取得される前に、その始動情報が先読みされることになる。この先読みを行う主制御部300のCPU304が始動情報先読手段の一例に相当する。ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果等)を読むという意味で使用することがある。
主制御部300のROM306には、図582(b)に示す特図当否事前判定用テーブルおよび同図(c)に示す特図事前判定用テーブルが用意されている。
主制御部300のCPU304は、始動情報を先読みすると、将来行われる特図2関連抽選処理における当否判定結果と停止する図柄を、先読みした始動情報に基づいて事前判定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、まず、確変フラグを参照し、図582(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)に基づいて、当否判定の結果が、大当りの当否判定結果になるか、小当りの当否判定結果になるか、ハズレの当否判定結果になるかを事前判定する。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が、大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。この事前判定を行う主制御部300のCPU304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
主制御部300のROM306には、図582(b)に示す特図当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図当否判定用テーブルが記憶されている。この特図当否判定用テーブルにしても、図582(b)に示す特図当否事前判定用テーブルにしても、大当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)では1/320であるのに対し、特図高確率状態(電サポ状態)では1/32に上昇する。一方、小当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)であっても特図高確率状態(電サポ状態)であっても1/100である。
次いで、主制御部300のCPU304は、特図2当否事前判定結果が大当りであった場合には、図582(c)に示す特図事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)に基づいて、停止図柄となる大当り図柄の事前判定を行う。ここでの特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。ここでの大当り図柄の事前判定は、複数種類用意された大当りの種類のうちいずれの種類の大当りかを事前判定していることに相当する。なお、第2実施例では、小当り図柄およびハズレ図柄はそれぞれ1種類しか用意されていないため、特図2当否事前判定結果が小当りであったり、あるいはハズレであった場合には、一義的に特図2事前判定結果が得られる。
主制御部300のROM306には、図582(c)に示す特図事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図決定用テーブルが記憶されている。図582(c)に示す特図事前判定用テーブルを参照して第2実施例の特図の大当り種別について詳述すると、大当り図柄1(特図A)あるいは大当り図柄2(特図B)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが15回行われる。大当り図柄3(特図C)あるいは大当り図柄4(特図D)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが4回行われる。なお、大当り図柄1(特図A)の当選確率が50%と最も高い。
ステップS1224bに続くステップS1224cでは、ステップS1224bで得た特図2の停止図柄情報(特図2事前判定結果)を、RAM308に用意された特図2事前判定結果記憶領域に記憶し、ステップS1224dに進む。
一方、ステップS1224aにおける判定で特図2の始動情報が増加していなければステップS1224dに進み、特図2の始動情報の先読みや事前判定は行われない。
ステップS1224dでは、今度は、特図1の始動情報(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図1の保留記憶部に1セット分の乱数値が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、今度は、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かを、RAM308に用意された時短フラグを参照して判定し(ステップS1224e)、現在の制御状態が非電サポ状態であれば(時短フラグがオフ状態であれば)、ステップS1224fに進む。
ステップS1224fでは、上述のステップS1224bと同様に、まず、特図1の保留記憶部から特図1の始動情報を先読みする。次いで、ステップS1224bと同様に、図582(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報(特図1当選乱数値)に基づいて特図1当否事前判定結果を得る。続いて、特図1当否事前判定結果が大当りであった場合には、ステップS1224bと同様に、図582(c)に示す特図事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報(大当り用特図1乱数値)に基づいて、特図1事前判定結果を取得する。
ステップS1224fに続くステップS1224gでは、ステップS1224fで得た特図1の停止図柄情報(特図1事前判定結果)を、RAM308に用意された特図1事前判定結果記憶領域に記憶し、図581に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。
なお、この特図先読み処理では、特図の停止図柄の事前判定までしか行わなかったが、先読みした始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値に基づいて、特図の変動時間の事前判定まで行い、変動時間の事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)を事前判定結果記憶領域に記憶してもよい。また、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。本実施例では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、変動時間を選択しているということは変動パターンを選択していると見ることもできる。さらに、演出態様をグループ分けしておき、例えば、「はずれ・ノーマルリーチハズレ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選するようにしてもよい。あるいは、「ノーマルリーチ当り、ノーマルリーチハズレ、リーチA当り、リーチB当り、リーチA当り、リーチB当り」のリーチ演出のグループに属するか、「超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯」のリーチなしのグループに属するかを事前判定するにとどめてもよい。
RAM308の事前判定結果記憶領域に新たに記憶された事前判定情報(特図事前判定結果を表す情報)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部300から第1副制御部400に送信される。
一方、図582(a)に示すステップS1224dにおける判定で特図1の始動情報が増加していなければ、図581に示す主制御部タイマ割込処理に復帰し、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わない。
また、ステップS1224eにおいて現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合にも、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、今回増加した特図1の始動情報に基づく当否判定や停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、特図1事前判定結果記憶領域に記憶し(ステップS1224h)、図581に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。なお、大当り遊技が開始されたことに基づいて、特図1事前判定結果記憶領域における、特図1事前判定結果が記憶されている領域は、「未判定」情報に書き換えられる。また、第2実施例では、未判定情報設定条件(ここでは電サポ状態中)が成立していれば、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、その結果を主制御部300から第1副制御部400へ送らない態様であってもよい。
なお、本実施例では、主制御部300は特図事前判定結果まで得ているが、主制御部300では特図事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、必要に応じて、特図事前判定結果を得る態様であってもよい。ただし、普図の状態更新を主制御部300で行っているため、電サポ中か否かの判定を第1副制御部400で行おうとすると、普図の状態も第1副制御部400に送信する必要があり、効率的でない。よって、事前判定は、主制御部300において実行する方が効率が良い。
主制御部300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、上述の特図当否判定用テーブルを用いた特図当否判定結果、上述の特図決定用テーブルを用いた特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
ここで、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)における特図の変動時間の決定方法について説明する。以下の説明では、特図1の変動時間であっても特図2の変動時間であっても同じであるため、両者を区別することなく説明する。
図581に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)では、特図決定用テーブルを用いて特図決定結果が得られると、主制御部300のCPU304は、その特図決定結果に応じて、特図の変動時間を表すタイマ番号を決定する。
図583(a)は、主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図である。
このテーブルセット選択テーブルには、特図決定結果(特図停止図柄)、特図変動回数、およびタイマ選択テーブルの関係が規定されている。第2実施例では、タイマ選択テーブルとして2種類のテーブルが用意されている。タイマ選択テーブルは、特図の変動時間を決定するために用いられるテーブルである。主制御部300のRAM308には、タイマ選択テーブルを表す情報を格納する領域(タイマ選択テーブル情報格納領域)が設けられている。また、RAM308には、特図変動遊技の実行回数をカウントする特図変動遊技実行回数カウンタも設けられている。この特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きな値であれば、特図表示装置212による変動表示が終了し、確定した特図が所定期間停止表示された後、CPU304によって特図変動遊技実行回数カウンタの値が1減算される。
例えば、特図停止図柄が大当り図柄2である15R大当りに当選し、15R大当り遊技の終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタに100の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル4を表す情報を格納する。また、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル2を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上のポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル1を表す情報を格納する。そして、特図決定結果が切り替わるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル1を表す情報を格納し続ける。この結果、15R大当り遊技が終了すると、大当りあるいは小当りに当選しない限り、最初の100回の特図変動遊技ではタイマ選択テーブル2を用いて特図の変動時間が決定され、101回以降はタイマ選択テーブル1を用いて特図の変動時間が決定される。
図583(b)は、主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。
主制御部300のCPU304は、始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて、図583(b)に示すタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。すなわち、このタイマ番号の判定は、特図決定結果、所定の乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)、特図1の保留数と特図2の保留数を合算した保留数、および所定の期間情報テーブル(例えばタイマ選択テーブル)に基づいて行なわれ、先読み処理による先読み結果や事前判定の結果には基づかずに行なわれる。
タイマ番号は、特図1表示装置212あるいは特図2表示装置214が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図の変動表示する時間(図柄変動表示時間)を表すものである。主制御部300は図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208が、特図の装飾図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間(装飾図柄変動停止表示の時間)も、この図柄変動表示時間に合わせられる。
図583(c)は、タイマ番号と図柄変動表示時間の関係を示す図である。
第2実施例では、図柄変動表示時間に合わせて、装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンが定められている。すなわち、第1副制御部400は、タイマ番号(図柄変動表示時間)に基づいて、特図の装飾図柄の変動パターンを決定する。この図583(c)には、参考までに、タイマ番号と特図の装飾図柄の変動パターンとの関係も示されている。
タイマ1は特図変動時間が2秒になる超短縮された変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動時間が5秒になる短縮された変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動時間が10秒の通常の変動時間(基準となる変動時間)になることを表す。また、タイマ1〜タイマ3では図579に示す装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。タイマ4は特図変動時間が12秒の変動時間になることを表し、タイマ4に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。タイマ5は特図変動時間が40秒の変動時間になることを表し、タイマ6は特図変動時間が50秒の変動時間になることを表す。タイマ5および6に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。
このリーチは、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)の当否判定(本抽選)の結果が特定の当否決定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。主制御部300は、予告制御手段の一例に相当する。
第2実施例では、リーチ演出という予告を行なわない場合よりも行なう場合の方が、特図の当否判定を行ってからその当否判定の結果を報知するまでの期間の長さ(特図変動時間)が長くなるようにしている。
図583(b)に示すように、特図決定結果がはずれ図柄(「特図F」)であったときには、保留数が0〜2であれば、リーチなしのタイマ3に90%の確率で決定され、保留数が3〜7であれば、同じくリーチなしのタイマ2に98%の確率で決定される。また、はずれ図柄でテーブル1が選択されている場合には、保留数に関係なく、スーパーリーチのタイマ5又はタイマ6に1%ずつの確率で決定される。
また、当否決定結果が大当りであった場合には、特図の種類(大当り図柄1〜4)に関係なく、また、タイマ選択テーブルにも関係なく、さらに、保留数にもよらず、ノーマルリーチのタイマ4に2%の確率で決定され、スーパーリーチ1のタイマ5に32%の確率で決定され、スーパーリーチ2のタイマ6には66%の確率で決定される。また、特図決定結果が小当り図柄であったときにも同様である。
次に、図581に示す普図関連抽選処理(ステップS1223)について説明する。第2実施例における普図の始動情報は、普図当選乱数値と当り用普図乱数値になる。この普図関連抽選処理(ステップS1223)では、普図当否判定処理が行われる。
図584(a)は、主制御部300のROM306に記憶された普図当否判定用テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第2実施例では、普図のアタリ確率は、普図低確率状態(非電サポ状態)では、およそ10%であるが、普図高確率状態(電サポ状態)では100%である。
普図当否判定処理の実行が完了し、普図当否判定結果が当りであった場合には、普図停止図柄決定処理を実行する。なお、普図のはずれ図柄は1種類しかないため、普図当否判定結果がハズレであれば普図の停止図柄は一義的に定まる。
図584(b)は、主制御部300のROM306に記憶された普図決定用テーブルを示す図である。
ここでも時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図停止図柄決定処理は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの当り用普図乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、90%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、10%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。
ここで、図584(b)に示す普図決定用テーブルを参照して第2実施例の普図の当り種別について詳述すると、普図表示装置210に普図当り図柄1(普図A)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が1.8秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。一方、普図表示装置210に普図当り図柄2(普図B)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が6.0秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。
また、第2実施例では、普図変動時間は、普図の制御状態に応じて所定時間に一義的に決まっている。例えば、普図低確率状態(非電サポ状態)では10秒であり、普図高確率状態(電サポ状態)では5秒である。 <副制御部側制御処理>
次に、第2実施例における第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理等については、第1実施例における第1副制御部400のCPU404が実行する図565に示す第1副制御部の各処理と基本的には同じであるため説明は省略する。また、第2副制御部500における処理も、第1実施例と基本的には同じであるため説明は省略する。
続いて、第2実施例における先読み予告について詳述する。
まず、第2実施例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側、すなわち、普図の装飾図柄が表示される所定領域の左側には、特図1保留表示領域が用意されており、その右側には特図2保留表示領域が用意されている。特図1保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図1の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。保留表示は、始動情報記憶手段(RAM308の特図の保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。特図2保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図2の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図2の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。すなわち、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに保留表示が行われ、保留表示の数は保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は始動保留表示手段の一例に相当する。この保留表示におけるデフォルトの表示態様は、本実施例では、丸い図形を無模様かつ一色で表示する態様になり、第一の態様の一例に相当する。第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に保留増加コマンドを送信し、第2副制御部500は、その保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ減少させる。
第2実施例における先読み予告は、図581に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で行われる当否判定の結果が大当りになる可能性があることを予告するための演出である。より具体的に説明すれば、本実施例では、大当りにも、遊技者に相対的に有利な大当り(例えば、15R系の大当り:特図A,特図B)と相対的に不利な大当り(例えば、4R系の大当り:特図C,特図D)が用意されており、先読み予告は、有利な大当りになる可能性があることを予告するための演出である。なお、4R系の大当りでも確変付きの大当り(特図C)は有利な大当りとしてもよい。また、第2実施例における先読み予告は、上記特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で始動情報を取得するよりも先に取得した始動情報(先読みした始動情報)に基づいて行われる予告である。すなわち、先読み予告は、先読みした始動情報に基づく事前判定結果に基づいて行われる。
また、ここでの先読み予告には、事前判定結果が有利な大当りでなくても、有利な大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が有利な大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する予告であったり、あるいは当否判定の結果が有利な大当りになることを遊技者に期待させる予告であるといえる。
第2実施例では、保留表示の表示態様を変化させることで、保留表示を用いた先読み予告演出を行うことが可能である。この保留表示を用いた先読み予告演出は、実行開始タイミングが入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208における演出表示領域208d内になる。なお、特図の保留が0の状態で特図始動口230,232に入賞があった場合には、当該入賞に基づく特図の当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、当該入賞に基づく特図の保留表示を行わないことも考えられるが、あえて、その入賞に基づく特図の図柄変動表示を開始した直後の数秒間行うようにしてもよい。この場合には、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)中に先読み予告の演出が行われることになる。保留表示を用いた先読み予告は先読み予告の所定の予告態様の一例に相当し、装飾図柄表示装置208が、先読み予告手段の一例に相当する。
また、演出可動体224や遮蔽装置246を駆動させることで、役物作動による先読み予告演出を行うことも可能であるも行う。この役物作動による先読み予告演出は、実行開始タイミングが、入賞時であってもよいし、図柄変動停止時であってもよく、実行領域は、装飾図柄表示装置208にかぶさる領域になる。先読み予告における図柄変動停止時とは、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示及び当該図柄変動表示よりも前の図柄変動表示の少なくとも一方の停止時になる。より詳細に説明すれば、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示の停止時が、先読み予告の実行開始時になる。
また、装飾図柄表示装置208に特定のキャラクタやシンボル等の図柄を登場させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この特定の図柄を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であってもよいし、入賞後の最初の図柄変動開始コマンドを受信してから所定時間経過後の当該図柄変動開始コマンドによって開始された図柄変動表示中であってもよい。ここで、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)が開始されてから所定時間経過後の当該図柄変動表示中になる。保留が1以上の状態で入賞があった場合には、上記当該図柄変動表示よりも前に行われる図柄変動表示中になる。また、その実行領域は、装飾図柄表示装置208における、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cであってもよいし、演出表示領域208dにかかる所定領域であってもよい。
さらに、装飾図柄表示装置208の背景画像を変化させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この背景画像を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208の表示画面全体になる。
なお、先読み予告演出は画像や役物を用いた予告に限らず、音や光を用いた予告であってもよい。
第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信すると、第1副制御部メイン処理における演出制御処理で先読み予告実行処理を行う。この先読み予告実行処理では、保留表示を用いた先読み予告、役物作動による先読み予告、特定の図柄を用いた先読み予告、および背景画像を用いた先読み予告それぞれの先読み予告の実行可否抽選を行う。また、保留表示を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の保留表示の表示態様の中から先読み予告による変化後の表示態様を抽選により決定する。役物作動による先読み予告ではあれば、予め用意された複数種類の演出可動体224や遮蔽装置246の駆動パターンの中から一つの駆動パターンを抽選により決定する。特定の図柄を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類のキャラクタやシンボル等の図柄の中から先読み予告で登場させる図柄を抽選により決定する。背景画像を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の背景画像の中から先読み予告で用いる背景画像を抽選により決定する。
第2実施例でも、第1副制御部400が普図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では普図図柄変動演出が実行される。また、第1副制御部400が特図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図図柄変動演出も実行される。
図585は、普図図柄変動演出と、特図図柄変動演出および先読み予告演出の具体例を示す図である。
図585(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されているとともに、演出表示領域208dにおいて普図の装飾図柄が表示される所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。すなわち、特図変動遊技も普図変動遊技も停止している状態である。この状態で、普図始動口228を遊技球が通過すると、図585(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この普図装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当し、普図図柄変動演出は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図585(c)に示すように、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cでは、特図装飾図柄の変動表示が開始される。また、スピーカ120からは、特図1表示装置212において図柄変動表示が行われていることを表す特図変動音が出力される。この特図装飾図柄の変動表示と特図変動音の出力が、特図図柄変動演出の一例に相当する。加えて、当該第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでは、当該第1特図始動口230への入賞時に特定の図柄を用いた先読み予告演出が実行され、特定の図柄として姫のキャラクタの図柄2082が、演出表示領域208dを含む下側領域を左から右に向かって移動する。なお、この姫のキャラクタの図柄2082の移動中にスピーカ120から先読み予告演出音を出力してもよい。
以上説明した具体例では、普図変動音の途中から特図変動音も鳴り始め、普図変動音に特図変動音がかぶさって聞こえる。また、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、先読み予告演出によって通過する姫のキャラクタの図柄2082により一瞬覆われ、普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xに姫のキャラクタの図柄2082が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。したがって、本発明にいう所定の演出の一例に相当する普図図柄変動演出が、特図図柄変動演出あるいは先読み予告演出によって変化している。
なおここでは、姫のキャラクタの図柄2082の移動を、先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。
また、図585(c')に示すように、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、特図装飾図柄の中図柄が、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにかぶさって変動表示する特図図柄変動演出であってもよい。こうすることで、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。なお、特図装飾図柄の中図柄が所定領域208xにかぶさって変動表示する演出を、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告の演出として行ってもよい。
さらに、図585(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、特定の図柄を用いた予告態様で実行されているが、同図(c'')に示すように、演出可動体224を駆動させる予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに、回動してきた前腕部224bがかぶさり、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
以上説明した第2実施例における具体例でも、第1特図始動口230への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図図柄変動演出に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。このことは、以下に説明する具体例においても同様である。また、先読み予告演出によって普図図柄変動演出に変化が生じているため、遊技者は、所定の利益(ここでは賞球の払出し)の発生と、可変入賞口234が有利な状態となる可能性が高いことと、を先読み予告演出(特定演出)によって一度に認識することができ、それぞれを別個に認識する場合よりも遊技者の遊技の興趣を高めることができるとともに、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図586は、普図図柄変動演出と先読み予告演出の具体例を示す図である。以下、図585に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図585に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始されるが、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでの先読みに基づく先読み予告演出の予告態様は、背景画像を用いた態様であり、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されると同時に、図586(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表画面全体が一瞬真っ暗になり、装飾図柄表示装置208において実行されていた普図図柄変動演出も、装飾図柄表示装置208で開始される特図図柄変動演出も一瞬見えなくなる。すなわち、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
なおここでは、背景画像の切り替えを先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。すなわち、特図の装飾図柄の変動表示を開始する前に装飾図柄表示装置208の背景画像を一瞬真っ暗な背景画像(ブラックアウト画像)に切り替えた後、通常の背景画像に戻して特図の装飾図柄の変動表示を行ってもよい。こすうることでも、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。ブラックアウト画像は場面切り替え画像としても用いることができ、このような背景画像の切り替えは場面切り替え演出を兼ねた特図図柄変動演出と見ることもできる。
また、図586(c)では、背景画像を暗い画像(ブラックアウト画像)に切り替えたが、図586(c')に示すように、背景画像を明るい画像(ここではホワイトアウト画像)に切り替えてもよい。
さらに、図586(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、背景画像を用いた予告態様で実行されているが、同図(c'')に示すように、開いていた遮蔽装置246を閉める予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bによって隠され、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。なお、ホワイトアウト画像への切り替えや左扉246aおよび右扉246bが閉まる役物演出も、場面切り替え演出と見ることもできる。
なお、背景画像は半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出や特図図柄変動演出が視認可能となるので演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
さらに、第2実施例では、第1副制御部400が特図保留増加コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図保留増加演出が実行される。
図587は、普図図柄変動演出と特図保留増加演出の具体例を示す図である。
図587(a)では、特図1表示装置212において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われており、装飾図柄表示装置208では特図装飾図柄の変動表示が行われている。また、図587(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、3つの特図保留表示が表示されている。以下、最も古い特図保留(以下、特図保留1と称する)を表す特図保留表示を第一特図保留表示296と称し、二番目に古い特図保留(以下、特図保留2と称する)を表す特図保留表示を第二特図保留表示297と称し、最も新しい特図保留(以下、特図保留3と称する)を表す特図保留表示を第三特図保留表示298と称する。ここでは特図の保留数は3である。一方、普図表示装置210は停止表示しており、装飾図柄表示装置208の所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
次いで、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、特図の保留が増加する。以下、ここで増加した特図の保留を特図保留4と称し、その特図保留4を表す特図保留表示を第四特図保留表示299と称する。第1特図始動口230に遊技球が進入すると、不図示のスピーカ120から特図保留増加音が出力されるとともに、装飾図柄表示装置208の右端から、デフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄を載せたトラックの図柄2991が登場し、このトラックの図柄2991は、演出表示領域208dを左側に向かって移動する。その結果、図587(c)に示すように、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xをそのトラックの図柄2991が通過し、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xにトラックの図柄2991が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。この具体例でも、普図図柄変動演出が特図保留増加演出によって変化する。
トラックに載せられていたデフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄は、第三特図保留表示298の右横まで運ばれた後、そのトラックから降ろされ、第四特図保留表示299は第三特図保留表示298の右横に表示される。第四特図保留表示299が、第三特図保留表示298の右横に表示されると、保留表示を用いた先読み予告演出が行われる。ここでは、図587(d)に示すように、デフォルトの表示態様である黒丸の画像に、その黒丸の画像から光が放射状に発散している様子を表す光のオーラのエフェクト画像2992が付加された表示態様に変化している。この光のオーラのエフェクト画像2992は、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに入り込み、ここでも所定領域208xが小さくなる。したがって、普図図柄変動演出が、先読み予告演出によっても変化している。なお、光のオーラのエフェクト画像2992は、半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出が視認可能となるので普図図柄変動演出の演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
なお、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態は、他の表示態様に変化してもよい。図587(d')では、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態が、怖い顔のパンダのキャラクタ画像に変化している。しかも、このキャラクタ画像は、デフォルトの表示態様の黒丸の画像よりも大きく、その一部が所定領域208xに入り込み、ここでも普図図柄変動演出が先読み予告演出によっても変化している。先読み予告演出を兼ねた保留表示は、遊技者からしてみれば大当りの期待が持てる保留を表すものであり、デフォルトの表示態様の大きさよりも大きく表示することで、遊技者にわかりやすくなる。このように、先読み予告の期待度(信頼度)に応じて保留表示の大きさを変えてもよい。なお、保留表示の最初の所定期間のみ大きく表示してその後はデフォルトの表示態様の大きさと同じ大きさで表示してもよい。
図588は、普図図柄変動演出自体が変化する具体例を示す図である。以下、図585に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、ここでも所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図588(c)に示すように、図585に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始される。さらに、特図の図柄変動表示の開始に基づいて、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xの背景画面が変化し、普図図柄変動演出自体が変化する。ここでは、無模様の背景画像が斜めの縞模様の背景画像に変化している。
また、特図の図柄変動表示の開始に基づく普図図柄変動演出自体の変化として、図588(d)に示すように、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示に代えて、カウントダウン表示を行い、例えば、5→4→3→2→1→○のような表示に変化させてもよい。
なお、特図の保留が増加した場合には、特図始動口への入賞によってRAM308の特図保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出を、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにおいて実行してもよい。この場合には、図588(e)に示すように、普図装飾図柄の変動表示に代えて、特定のキャラクタやシンボル等の図柄(ここでは怖い顔のパンダのキャラク図柄)が所定領域208xに表示される。
また、以上の説明では、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の変動表示(普図図柄変動演出)を、毎回必ず行うようにしたが、普図の当否判定でハズレの場合には、所定確率(例えば、10%あるいは0%)で行うようにしてもよい。こうすることで、普図図柄変動演出に対する遊技者の期待度を高めることができる場合がある。
また、各演出に基づく音演出は無音演出を含んでもよい。こうすることで、利益(例えば、賞球の払出し)が発生したことを遊技者がより気づきやすくなる。また、特図絡みの演出の邪魔にならず、特図の当否判定に当たったと遊技者が勘違いしてしまうことを防止することができる場合もある。
なお、電サポ中は普図図柄変動演出を行わないようにしてもよい。電サポ中であれば、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が開きやすく、賞球が発生し易い状態であるので、遊技者は賞球発生に基づく演出に集中することができる場合がある。
またここでは、本発明をぱちんこ機に適用した例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以上の説明では、『所定条件が成立(例えば、入賞口や始動口への遊技球の進入)したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技台において、遊技球が進入可能な第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)と、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報(例えば、普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数)を生成する始動情報生成手段(例えば、図556に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたもの)と、前記始動情報生成手段が生成した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段(例えば、普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304)と、演出を行う演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記当否判定手段の当否判定結果に基づいて、前記演出手段に所定の演出(例えば、普図図柄変動演出)を行わせる演出制御手段(例えば、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたもの)と、遊技球の進入に基づいて前記所定条件が成立する第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)と、を備え、前記演出制御手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についての説明がなされている。
ここで、前記第1の進入領域は、遊技球が通過する領域(例えば、ゲート等)であってもよい。すなわち、前記第1の進入領域は、遊技球が転動する遊技領域に設けられたものであって、進入しても遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであってもよい。また、前記第1の進入領域に遊技球が進入しても前記所定条件は成立しない態様であってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記遊技領域に設けられたものであって、進入すると遊技球が該遊技領域よりも裏側へ導かれるものであってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記当否判定手段の当否判定結果が特定の当否判定結果であったことに基づいて、遊技球の進入が困難な第一状態から遊技球の進入が容易な第二状態へ状態変化する可変始動口を含むものであってもよい。
さらに、前記所定の演出は、画像表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよい。 また、ここにいう所定の演出を変化させた演出とは、所定の演出自体を他の演出に切り替えた演出であってもよいし、所定の演出の一部に変化を与えた演出であってもよいし、所定の演出の一部又は全部に他の演出が被さった演出であってもよい。
また、所定の遊技価値を遊技者に付与するとは、遊技媒体を払い出すことが一例としてあげられる。
またこれまでの説明においては『前記演出制御手段は、前記所定の演出を変化させるため、該所定の演出に影響を与える特定演出(例えば、賞球払出演出)を前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記演出手段は、演出画像を表示する画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を含み、前記演出制御手段は、所定の演出画像(例えば、普図の装飾図柄の変動表示)を前記画像表示手段に表示させることで前記所定の演出を該画像表示手段に行わせ、該所定の演出を変化させた演出として、該所定の演出画像の一部又は全部を他の画像(例えば、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081)の一部又は全部で覆った画像(例えば、図572(c)参照)を該画像表示手段に表示させるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
ここで、前記演出制御手段は、前記特定演出として、全部または一部が半透明な演出画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
また、前記演出手段は、所定の音を出力する音出力手段を含み、
前記演出制御手段は、前記所定の音を前記音出力手段に出力させることで前記所定の演出を該音出力手段に行わせ、前記特定演出として、前記所定の音と並行して出力される特定音を、該音出力手段に出力させるものであってもよい。こうすることで、特定演出に基づく音声によって利益の発生を遊技者は認識することができる場合がある。
さらに、前記音出力手段は、遊技球を貯留可能な球皿を含み、遊技球の払出手段から払い出された遊技球が球皿または球皿に貯留された遊技球に衝突したことに基づく衝突音を前記特定音として出力するものであってもよい。こうすることで、衝突音がスピーカとは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
またこれまでの説明においては『前記第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)は、遊技球が転動する遊技領域(例えば、遊技領域124)に設けられ、進入した遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであって、前記第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)は、前記遊技領域の、前記第1の進入領域に進入した後の遊技球が進入し得る位置に設けられたものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
さらにこれまでの説明においては『所定の第2条件が成立したこと(例えば、特図の大当りに当選したこと)に基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置(例えば、可変入賞口234)を備え、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定の第2条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出(例えば、先読み予告の演出)を、前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
以下、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて生成される始動情報を第1の始動情報とし、その第1の始動情報に基づく当否判定を第1の当否判定にするとともに第1の当否判定を行う当否判定手段を第1の当否判定手段にする。
また、前記第2の進入領域(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232)へ遊技球が進入したことに基づいて生成された第2の始動情報(例えば、特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を記憶する第2の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けた特図1および特図2の保留記憶部)と、前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている第2の始動情報を取得し、取得した第2の始動情報に基づいて当否判定を行って第2の当否判定結果を導出する第2の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行い該図柄の変動表示を終えると前記第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う第2の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、前記第2の図柄表示手段が特定の第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示した後に通常制御状態から大当り制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第2の当否判定手段による所定の第2の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、大当りの当否判定結果)になる可能性があることを予告する先読み予告演出を、該第2の当否判定手段が該所定の第2の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の第2の始動情報に基づいて所定の実行確率で実行する先読み予告演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、前記先読み予告演出手段を含み、前記演出制御手段は、前記特定演出として前記先読み予告演出を、前記先読み予告演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台であってもよい。
また、前記第2の図柄表示手段が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、特図大当り判定結果)を表す図柄態様を停止表示した後に開放する可変入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた態様であってもよい。
なお、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることを予告する先読み予告演出を実行するものであってもよいし、あるいは、前記当否判定手段が前記所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づく情報を報知する先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に開始するものであってもよい。
また、図柄変動を開始してから前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するまでの図柄変動表示を前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに行う図柄表示手段を備えた態様であれば、前記先読み予告演出制御手段は、所定の始動情報に対応した図柄変動表示中及び当該図柄変動表示よりも先に実行される図柄変動表示中の少なくとも一方で該所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になることを予告するための先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることの予告についての実行可否が該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に決定される先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことに基づいて実行するものであってもよいし、あるいは前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことを表すコマンドを受信したことに基づいて実行するものであってもよい。
また、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技機であってもよい。また、前記遊技価値は、前記遊技領域へ発射可能な所定数の遊技球数データであってもよく、前記演出制御手段は、該遊技球数データが遊技者に付与されたことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであってもよい。また、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定数の遊技球数データの該所定数を示す画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
続いて、本発明の第3実施例のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項については省略することもあるし、重複して説明することもあるが、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図589は、第3実施例の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図589に示す遊技盤200は電サポ中と大当り遊技中は右打ちを行う遊技盤である。この遊技盤200では、左領域と右領域それぞれに普図始動口(ゲート)228が設けられている。この普図始動口228は、進入領域の一例に相当し、普図始動口228を通過した球は遊技島側に排出されず、遊技領域124を転動する。左領域に設けられた普図始動口228は、非電サポ状態中の電チューロング開放(詳細は後述)を狙うことができるものであり、右領域に設けられた普図始動口228は、電サポ状態中の電チュー開放を狙うことができるものである。
また、第1特図始動口230と第2特図始動口232は、遊技領域124の中央部下方に設けられている。第1特図始動口230も第2特図始動口232も遊技球が進入可能な始動領域であるが、遊技釘238等の配設により、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成されている。一方、第2特図始動口(電チュー)232は、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球であっても、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球であっても、入球可能に構成されている。第2特図始動口232は、第1特図始動口230の真下に設けられており、この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられている。一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段(可変始動領域)に相当し、以下、電チュー(電動チューリップ)と称し、一対の羽根部材2321が開くことを電チュー開放と称する。一対の羽根部材2321が閉じた状態(第一の状態)では遊技球の進入困難状態であり、一対の羽根部材2321が開いた開状態(第二の状態)では遊技球の進入容易状態である。電チューは、進入困難状態と進入容易状態との間で少なくとも状態変更可能な始動領域である。なお、一対の羽根部材2321が開いた状態における電チューの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分未満の大きさである。
さらに、可変入賞口(アタッカー)234は、電チューの下方に設けられており、扉部材2341が可動することで入賞可能状態になる。すなわち、可変入賞口234は、入賞不能状態と入賞可能状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞領域(入賞手段)である。なお、扉部材2341が開いた状態におけるアタッカーの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分以上の大きさである。図589に示す遊技盤200では、遊技釘238等の配設により、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は、可変入賞口(アタッカー)234への入球が困難又は不可能に構成されており、大当り遊技中は、遊技者は右打ちを行う必要がある。
<図柄の種類>
次に、図590(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図、普図、および装飾図柄の種類について説明する。
図590(a)は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214において、図柄の変動表示の後、停止表示される特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示した図である。この図590(a)には、「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図590(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施例では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図E」は2R大当り図柄(突然確変)である。これらの図柄(特図A,B,E)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄(15R通常大当り)である。特図Cまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄(隠れ確変)である。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。
本実施例では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図B、特図E、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Cおよび特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。
また、15Rの大当り遊技終了後、および突然確変による大当り遊技終了後はいずれも電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。なお、本実施例でも、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。本実施例では、特図A、特図B、あるいは特図Eが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図C、あるいは特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図F)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。なお、後述するように、特図Fは、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
また、本実施例では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図590(a)に示す、特図Gは小当り図柄1であり、特図Hは小当り図柄2である。いずれの小当り図柄も、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる停止図柄態様である。なお、後述するように、小当り図柄は、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
さらに、本実施例では、ハズレ図柄として2種類の停止図柄が用意されている。特図Iはハズレ図柄1であり、特図Jはハズレ図柄2である。
以上説明したように、本実施例のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の大当り制御状態と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度の非大当り制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は大当り制御状態(第2の制御状態)と非大当り制御状態(第1の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300が行い、主制御部300は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
なお、本実施例のぱちんこ機100では、15R特別大当り図柄として、「特図A」および「特図B」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、15R通常大当り図柄として、「特図C」および「特図D」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、突然確変の大当り図柄や、隠れ確変の大当り図柄についても、複数種類の図柄が用意されている。
図590(b)は特図の装飾図柄の一例を示した図である。本実施例における特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。保留消化条件が成立した場合に、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。特図の装飾図柄を変動表示および停止表示は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示および停止表示と同期している。
15R特別大当り(「特図A」「特図B」)や15R特別大当り(「特図C」「特図D」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。これらの装飾図柄の組合せは、確変付き大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、これらの装飾図柄の組合せのうち、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)は、「特図A」または「特図B」である15R特別大当りの場合に限って停止表示される15R特別大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、2Rの大当りのうちの隠れ確変(「特図F」)、あるいは小当り(「特図G」、「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。さらに、2Rの大当りのうちの突然確変(「特図E」)を報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せや、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図J」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(装飾図柄の組合せ)を停止表示するまでの表示を特図用装飾図柄の変動表示と称することがある。特図用装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
以上説明した、特図1や特図2の停止図柄態様(図557(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(c)参照)は、特図の装飾図柄(同図(c)参照)の方が大きい。
図590(c)は、普図表示装置210において、図柄の変動表示の後、停止表示される普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示した図である。本実施例では、普図の停止図柄態様として、2種類の当り図柄(「普図A」および「普図B」)と、1種類のはずれ図柄(「普図C」)が用意されている。「普図A」は当り図柄1であり、「普図B」は当り図柄2になる。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、図590(c)に示す普図の停止図柄態様を停止表示する。この図590(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置210は、補助図柄報知手段、第一の図柄表示手段、あるいは単なる図柄表示手段の一例に相当する。
また、本実施例では、装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄の変動表示も行われる。図590(d)は普図の装飾図柄の停止図柄態様を示した図である。普図の装飾図柄の変動表示については、詳しくは後述するが、普図の装飾図柄の変動表示後に、同図(d)に示す停止図柄態様が、装飾図柄表示装置208には表示される。すなわち、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄1(「普図A」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾1」が停止表示され、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄2(「普図B」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾2」が停止表示され、いずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210が同図(c)に示すはずれ図柄(「普図C」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾3」が停止表示され、普図のはずれが報知される。なお、普図表示装置210における普図の図柄変動表示と、装飾図柄表示装置208おける普図の装飾図柄の変動表示は、同期していてもよいし、同期していなくてもよい。
続いて、本実施例における普図の当否判定について説明する。本実施例のぱちんこ機100では、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態であれば右打ちを行う。非電サポ状態で左打ちを行った場合には、左領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。また、電サポ状態で右打ちを行った場合には、右領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。なお、非電サポ状態であるにも関わらず右打ちを行い、右領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、電サポ状態であるにも関わらず左打ちを行い、左領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、普図の当否判定は行われる。ただし、普図の保留消化条件が成立しなければ、普図の当否判定は行われない。ここにいう普図の保留消化条件の成立要件は、普図の保留がある状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに成立する要件である。また、普図の保留がない状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過した場合にも成立する要件である。
本実施例における主制御部300のROM306にも、普図当否判定用テーブルが記憶されている
図591(a)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
本実施例では、普図乱数取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう普図乱数取得条件の成立要件は、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。本実施例では、普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、普図当選乱数値、および普図決定乱数値を記憶する。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図591(a)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図591(b)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図の当り確率は、図591(a)に示す低確率テーブルでは65532/65536であり、図591(b)に示す高確率テーブルでは655341/65536であり、いずれの状態であっても普図の当否判定にはほぼ当たるが、確率的に見れば、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも普図当りの当選確率は高い。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一の当否判定手段(補助当否判定手段)の一例に相当する。また、普図の「当り」の当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定が完了すると、普図の停止図柄態様を決定する。なお、普図当否判定と、普図の停止図柄態様の決定を併せて普図の当否判定(第一の当否判定)としてもよい。
図591(c)は、普図決定用低確率テーブルを示す図であり、同図(d)は普図決定用高確率テーブルを示す図である。
普図決定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図591(c)に示す低確率テーブルを用いて普図決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図591(d)に示す高確率テーブルを用いて普図決定を行う。この普図決定処理では、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、99%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、1%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。なお、ハズレ図柄は1種類のため、普図決定乱数値に基づく普図決定処理を省略してもよい。
普図の当否判定は、「当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、普図の当否判定は、普図図柄まで導出することであってもよい。
図591(c)に示す普図決定用テーブルにも、同図(d)に示す普図決定用テーブルにも、変動時間が参考までに記されている。本実施例では、普図表示装置210における普図の変動時間は、電サポ状態であれば一律に1秒であり、非電サポ状態であれば一律に20秒である。したがって、普図の変動時間は、電サポ状態であれば相対的に短い第一の変動時間になり、電サポ状態であれば相対的に長い第二の変動時間になる。なお、普図乱数取得条件が成立した場合に、普図当選乱数値および普図決定乱数値と併せて普図変動期間決定用乱数値を取得し、抽選によって普図の変動時間を決定してもよい。
次に、主制御部300で行われる一対の羽根部材2321の開閉動作、すなわち電チューの開閉パターンについて説明する。
図592(a)は、第3実施例のぱちんこ機における電チューの開閉パターンを説明するための図である。
普図決定結果が、普図Aであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾1が停止表示された後、電チューは、0.3秒間の開放を一回行う。第2実施例におけるぱちんこ機でも発射装置110による遊技球の発射間隔は0.6秒であり、普図Aの当り図柄の場合には、一対の羽根部材2321の一回の開放時間は、遊技球の発射間隔よりも短く、普図Aの普図当りに当選しても実質的には電チューへの入球は見込めず、出球を獲得することはほとんど不可能である。以下、普図Aに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューショート開放と称することがある。この電チューショート開放(第一の開放パターンに相当)は、確率的には、非電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
普図決定結果が、普図Bであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾2が停止表示された後、電チューは、最初、0.3秒間の開放を行ってから、0.5秒の閉鎖時間を経て、5秒の開放を行う。すなわち、電チューは、5.8秒間にわたって特定動作(一対の羽根部材232aの開閉動作)を行う。以下、普図Bに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューロング開放と称することがある。この電チューロング開放(第二の開放パターンに相当)では、電チューへの入球が見込め、出球を獲得することが大いに期待できる。なお、電チューロング開放では、羽根部材2321が、少なくとも発射間隔よりも長く開放する、あるいは電サポ状態における普図変動時間よりも長く開放すればよく、1回目の0.3秒間の開放を省略して2回目の長い開放のみを行うようにしてもよい。この電チューロング開放は、確率的には、電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
普図決定結果が、普図Cであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾3が停止表示された後、電チューは開放動作せず、閉じた状態を維持する。
次いで、副制御部側(第2副制御部500)で行われる第一の演出(以下、普図演出という)について説明する。本実施例における普図演出には、少なくとも、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちのいずれか一つの演出が含まれているか、あるいは、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される演出であればよい。変動中演出は、普図表示装置210による普図の図柄変動表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、確定中演出は、普図表示装置210による普図の停止図柄態様を確定表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、動作中演出は、電チューの作動中に装飾図柄表示装置208で行われる演出である。また、これらの演出は、普図の当否判定の結果に関する演出(例えば、普図当り予告)の他、特図の当否判定の結果に関する演出(例えば、特図大当り予告)が加えられた演出であってもよいし、普図の当否判定の結果に関する演出に代えて特図の当否判定の結果に関する演出が行われるものであってもよい。さらに詳しくは後述するが、普図演出は、特図1の保留アイコンを表示する領域と、特図2の保留アイコンを表示する領域との間に設けられた所定領域を含む領域で実行される。
図592(b)は、第3実施例のぱちんこ機の装飾図柄表示装置208における普図演出の数例を説明するための図である。
(ア)〜(カ)は、非電サポ状態中の変動表示パターンである。
(ア)は、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ア)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、3秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。
(イ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(イ)に示す演出では、普図装飾2、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、15秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。この演出では、高速変動中、普図装飾2が多く表示されるため、電チューロング開放の期待度が向上する。
(ウ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ウ)に示す演出では、普図装飾2が連続して表示される高速変動を繰り返し、10秒後に停止表示する。この演出では、普図装飾2のみが連続して表示されるため、停止表示も普図装飾2になる。したがって、この演出が開始されると、電チューロング開放確定になる。
(エ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(エ)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、いずれかの装飾図柄が停止表示する。したがって、「激アツ」の装飾図柄が停止表示する場合もあり、この場合には、電チューロング開放の期待度は高まらないが、特図の大当りの期待度が高まり、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放だけでなく大当りも期待させることができる場合がある。
(オ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(オ)に示す演出では、普図装飾2、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、普図装飾2か「激アツ」の装飾図柄かの一方が停止表示する。この演出では、高速変動中、特図の大当り予告が半分表示されるため、高速変動中から、電チュー開放だけでなく特図の大当りも期待させることができる場合がある。
(カ)に示す変動表示パターンでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、5秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。この演出が開始されると、可変入賞口234の開放が確定になる。
以上説明した変動表示パターンは、普図表示装置210による普図の図柄変動表示の終了のタイミングに合わせて、装飾図柄が停止表示するものであってもよい。特に、普図当りの場合には、この後、電チュー開放することから、普図表示装置210による図柄変動表示の終了のタイミングと、(ア)〜(オ)の演出終了タイミングを一致させ、遊技者に電チュー開放を予告することが好ましい。一方、特に普図はずれの場合には、必ずしも両者のタイミングを一致させる必要はなく、普図表示装置210による20秒の図柄変動表示中のどのタイミングで行ってもよい。例えば、普図表示装置210による図柄変動表示の開始前から普図演出を開始してもよいし、普図表示装置210による図柄変動表示の終了後まで普図演出を継続してもよい。さらに、(カ)に示す演出では、普図ではなく特図の当否判定の結果に関する演出であるため、普図表示装置210による図柄変動表示が行われていない期間に行ってもよい。また、装飾図柄の変動表示後に停止表示される装飾図柄は、偽の普図決定結果を表す装飾図柄であってもよいし、偽の大当り予告であってもよい。
(キ)は、上記動作中演出の一例である。この(キ)に示す動作中演出では、非電サポ状態における普図表示装置210による図柄変動表示の後、装飾図柄表示装置208に、侍のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される。非電サポ状態では、多くの場合は電チューショート開放に当選するが、その電チューショート開放の間に、(キ)に示す動作中演出が、いきなり一瞬実行される。また、電チューロング開放に当選した場合には、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出が実行される。なお、電チューが5秒間開放している間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよいし、電チューが最初に0.3秒間開放する間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよい。以下、装飾図柄表示装置208に、殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出を、電チュー開放報知演出と称することがある。
なお、(キ)に示す動作中演出を、普図表示装置210による普図Bの確定表示終了直後(電チュー作動直前)に実行するようにしてもよい。
また、非電サポ状態だけに限らず、電サポ状態において、電チューロング開放に当選した場合にも、(キ)に示す動作中演出を実行するようにしてもよい。この場合、1秒の図柄変動表示が行われた後、多くの場合は電チューロング開放に当選し、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出を実行すればよい。また、電チューショート開放に当選した場合には、0.3秒間の電チューショート開放の間に一瞬実行すればよい。
また、図592(b)の(イ)〜(オ)に示す変動表示パターンの演出時間(第一の時間)は、図592(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターンの演出時間(第二の時間)よりも長い時間であり、相対的に長い演出時間で普図の装飾図柄の変動表示演出を行うため、電チューの開放に対する期待を向上させることができる場合がある。
(ク)は、当該特図変動の大当り予告の演出の一例である。この(ク)に示す演出は、普図表示装置210による図柄変動表示中や、電チュー作動中とは無関係に、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される。すなわち、普図表示装置210による図柄変動表示中でなくても、あるいは電チュー作動中でなくても、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する演出であり、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されなくても停止表示されるかのうように予告する演出(いわゆる偽の予告演出)も含まれる。ここでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、8秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。なお、文字の装飾図柄に代えて、絵柄の装飾図柄を用いてもよい。
また、図592(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図592(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出の後に実行してもよい。すなわち、電チュー開放報知演出を変動表示パターンと組み合わせて行ってもよい。さらに、電チュー開放報知演出は、電チューショート開放時には実行せず、電チューロング開放時に実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが遊技者にとって有利な開放となる場合に限って、電チュー開放報知演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。また、普図Aが停止表示する場合には、図592(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)は実行せず、電チュー開放報知演出も実行しないようにし、普図Bが停止表示する場合に、図592(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)を実行した後に、電チュー開放報知演出も実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが有利な開放となる場合に限って、装飾図柄変動表示演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。
また、普図演出は、普図の装飾図柄の変動表示(上記変動中演出)を行わず、確定中演出として、図590(d)に示す普図装飾図柄を表示する演出であってもよいし、この確定中演出を行い、さらに普図当りの場合には電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。なお、普図当りであっても、電チューロング開放が行われる普図B当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよいし、レア表示を超短時間で行う意味では、電チューショート開放が行われる普図A当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。
続いて、図593を用いて、第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図593は、普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、主制御部300から普図変動開始コマンドが送信されてくる。図593に示す普図演出決定処理は、第1副制御部400がこの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。なお、第1副制御部400には、主制御部300から普図保留増加コマンドも送信され、第1副制御部400が普図保留増加コマンドを受信すると、普図演出決定処理を開始するようにしてもよい。
まず、普図変動開始コマンドに含まれている、現在の制御状態を表す情報に基づき、非電サポ中であるか否かを判定し(ステップS601)、電サポ状態であれば、普図演出決定処理は終了になる。非電サポ状態であれば、普図演出を実行するか否かを判定する(ステップS602)。ここでの判定では、例えば、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Bであれば普図演出を実行する。また、普図決定結果が普図Cであっても、偽の普図演出として実行するようにしてもよい。さらに、専用乱数を取得し、普図演出実行可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。特に、普図決定結果が普図Cであった場合に、偽の普図演出の実行を抽選処理によって決定してもよい。あるいは、特図図柄変動開始コマンドを受信しており、特図の図柄変動が実行中であれば、普図演出を実行するようにしてもよい。この場合、特図の大当り予告演出を含んだ普図演出を実行することが好ましい。また、特図の図柄変動が実行中であって、当該図柄変動で大当り図柄が停止表示される場合には、普図演出として、特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよいし、大当り図柄が停止表示されなくても偽の特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよい。また、ここでの特図の大当り予告演出の実行も、実効可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。
普図演出を実行しない場合には、普図演出決定処理は終了になり、普図演出を実行する場合には、今度は所定期間中か否かを判定する(ステップS603)。本実施例では、特図の大当り遊技中(アタッカ開閉動作中)や、特図の大当りの期待度が高い演出中(例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ中)には、図592(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)それぞれの演出の実行を控える。ここにいう所定期間は、特図の大当り遊技中、および特図の大当りの期待度が高い演出中になる。この所定期間中でなければ、図592(b)に示す総ての演出パターン((ア)〜(ク))の中から演出パターンを選択し(ステップS604)、ステップS606に進む。なお、図592(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図592(b)に示す(ア)〜(オ)それぞれの演出の後に実行してもよいし、図592(b)に示す(ア)〜(オ)のいずれの演出も実行せずに、電チュー開放報知演出のみを実行してもよい。また、所定期間中でなければ、電チュー開放報知演出以外の演出(図592(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク))の中から演出パターンを選択してもよい。
反対に、所定期間中であれば、図592(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出のみの演出パターンを選択し(ステップS605)、ステップS606に進む。こうすることで、大当り遊技中には、図592(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)の装飾図柄変動表示演出が実行されず、普図演出の時間が電チュー開放報知演出の演出時間のみになり、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。
ステップS606では、ステップS604またはステップS605で選択した演出パターンを表す情報を普図演出コマンドにセットして、第2副制御部500に送信し、普図演出決定処理は終了になる。普図演出コマンドを受信した第2副制御部500は、普図演出コマンドに含まれている演出パターンを表す情報に基づき、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208おける所定領域を含む領域で普図演出が実行される。
以上説明したように、本実施例では、現在の制御状態が電サポ状態であれば、ステップS601の判定によって普図演出は実行されないことになる。なお、現在の制御状態が電サポ状態であった場合に、普図演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で普図演出を実行するようにしてもよい。このように、本実施例では、普図演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。一方、電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。
また、本実施例では、大当り遊技中等の所定期間中では、ステップS603の判定によって変動中演出や確定中演出は一律に行われず、電チュー開放報知演出のみが行われる。なお、上記所定期間中に、変動中演出や確定中演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で変動中演出や確定中演出を実行するようにしてもよい。また、上記所定期間中では、変動中演出や確定中演出も行わず、一律に普図演出を行わないようにしてもよい。あるいは、行うにしても、実行可否抽選を行い、所定の確率で電チュー開放報知演出のみを実行するようにしてもよい。すなわち、第一の演出を、大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出としてもよい。普図の当否判定の当選は、特図の当否判定(大当りの抽選)の機会を向上させる要因でもあるため、普図演出を非大当り遊技中で行うことにより遊技者を期待させることができる場合がある。また、一般的に、電チューよりもアタッカの賞球の方が多く、電チューを、アタッカの上部あるいは上流側に位置する盤面配置においては、大当り遊技中に電チューの開放がアタッカへの入賞を妨げてしまう場合がある。そのため大当り遊技中には普図演出が行われにくいようにすることで、遊技者の不満を軽減できる場合がある。 ここで、特図の当否判定についても説明しておく。
本実施例では、特図始動情報取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた特図1保留記憶部あるいは特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう特図乱数取得条件の成立要件は、特図1については、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図1の保留数が所定の上限数未満である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図1の保留数が所定の上限数である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入しても成立しない要件である。また、特図2については、第2特図始動口232(電チュー)に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図2の保留数が所定の上限数未満である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図2の保留数が所定の上限数である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入しても成立しない要件である。本実施例では、特図1保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図1当選乱数値、特図1決定乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を記憶する。また、特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図2当選乱数値、特図2決定乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値を記憶する。
図594(a)は特図の当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図の当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜65535)が図594(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値が図594(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
本実施例では、大当り確率は、特図低確率状態では約1/400であるのに対して、特図高確率状態では約1/40である。
本実施例では、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。したがって、特図1当選乱数値を用いて当否判定を行った結果、ハズレであった場合には、小当り判定を行う。
図594(c)は、主制御部300のROM306に記憶されている小当り判定用のテーブルを示す図である。
特図1に限った小当り判定では、特図1当選乱数値を再び用いて、小当り判定を行う。
なお、特図2に、特図1と同様、小当りを設けてもよい。
こうして、特図1当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。また、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
次いで、特図当否判定結果に基づいて特図の図柄を決定する。
図594(d)は、主制御部300のROM306に記憶されている特図決定用テーブルを示す図である。この特図決定用テーブルは、大当り(特図A〜特図F)、小当り(特図G,H)、はずれ(特図I,J)ごとに特図の停止図柄態様(図590(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。なお、特図2には、特図F〜特図Hそれぞれに対応した乱数範囲が設けられておらず、特図2では、大当りは、15R特別大当り(特図A,B)、15R通常大当り(特図C,D)、突然確変である2R大当り図柄(特図E)になり、小当りはない。
主制御部300のCPU304は、RAM308の特図1保留記憶部、あるいは特図2保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの、特図1乱数値、あるいは特図2乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜99)を用いて、特図を決定する。
遊技にとって最も有利な15R特別大当り(特図A,B)の当選確率は、特図2の場合には70%であるのに対して、特図1の場合には30%であり、特図2の方が特図1よりも有利な大当りである。このように、本実施例では、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
次に、本実施例における演出の具体例を説明する。まず、図595〜図599を用いて説明する。図595は本実施例における演出の具体例の1/5部分を表す図であり、図596は本実施例における演出の具体例の2/5部分を表す図であり、図597は本実施例における演出の具体例の3/5部分を表す図であり、図598は本実施例における演出の具体例の4/5部分を表す図であり、図599は本実施例における演出の具体例の5/5部分を表す図であり、図595〜図599までは一つにつながった例である。
図595〜図599の各段階を示す図には、装飾図柄表示装置208が示されている。また、装飾図柄表示装置208の下には、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。普図表示装置210は一番右側に示された7セグメント表示装置であり、第2特図表示装置214は一番左側に示された7セグメント表示装置であり、第1特図表示装置212は、中央に示された7セグメント表示装置である。これらの7セグメント表示装置では、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯する。なお、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
また、図595(ア)と(イ)の間には、遊技球Bが普図始動口228を通過しようとする様子が示されている。さらに、図595(キ)や(ク)、図596(ケ)や(コ)、図597(ス)や(タ)、図598(ニ)、図599(ノ)や(ホ)には、電チュー(第2特図始動口232と一対の羽根部材232a)が示されている。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。すなわち、演出表示領域208dの中央部分に普図演出領域283が設けられている。
特図1保留表示領域281にしても特図2保留表示領域282にしても、保留アイコンは、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示される。すなわち、特図1の保留において、最も入賞タイミングが古い第1保留を表す第1保留アイコンは、普図演出領域283の左隣に表示され、特図2の保留において、最も入賞タイミングが古い第2保留を表す第2保留アイコンは、普図演出領域283の右隣に表示される。図595(ア)に示す特図1保留表示領域281には、特図1の保留が一つあることを表す、1個の特図1保留アイコン(第1特図1保留アイコン)2811が示されている。特図1保留アイコンのデフォルトの態様は黒丸である。この第1特図1保留アイコン2811は、普図演出領域283の左隣に表示されている。また、図595(ク)に示す特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン(第1特図2保留アイコン)2821が示されている。特図2保留アイコンのデフォルトの態様は、特図1保留アイコンと見分けがつくように、特図1保留アイコンのデフォルトの態様とは異なる白丸である。この第1特図2保留アイコン2821は、普図演出領域283の右隣に表示されている。
さらに、本実施例のぱちんこ機も特図2優先変動機である。
図595(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。なお、普図表示装置210が図柄変動表示を行っていない場合には、普図演出領域283に何の図柄も表示しない場合もある。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228を1球の遊技球Bが通過し、普図表示装置210では図柄変動表示が開始される。
図595(イ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示パターンは、図592(b)の(ア)に示す変動表示パターンである。また、この装飾図柄表示装置208では、特図1の大当り予告の演出として、サボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場する。このキャラクタC1は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC1によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。
図595(ウ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1は消え、特図1の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC1が消えたことにより、普図演出領域283における図柄変動表示は良好に視認することができる。
図595(エ)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、特図1の装飾図柄の変動表示は、装飾図柄表示装置208の左隅に小さく表示され、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が再び視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC2によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。また、スーパーリーチに発展すると、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図1保留アイコン2811)が消える。なお、ここでは、キャラクタC2によって普図演出領域283の一部を隠しているが、特図1の装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の左隅に移動せず、普図演出領域283の一部を特図1の装飾図柄の変動表示によって隠してもよい。特図の装飾図柄の変動表示によって普図演出領域283の一部又は全部を隠す態様は、スーパーリーチ中に限らず、特図の変動表示中であれば、どのタイミングであってもよい。
図595(オ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる残念演出が行われ、図595(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示されている。一方、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、非電サポ状態であるが、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図595(キ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、図592(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。また、残り一つの特図1の保留が消化され、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図595(ク)では、5秒間の開放状態にある電チューに遊技球が進入し、特図2の保留が一つ増加する。装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン2821(第1特図2保留アイコン2821)の表示が開始される。また、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示される。
次いで、図595(ク)に示す第1特図2保留アイコン2821が表す特図2の第1保留が消化され、第2特図表示装置214では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始される。また、電チューでは、5秒間の開放が継続され、2球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が二つ増加する。図596(ケ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が二つあることを表す、第1特図2保留アイコン2821と第2特図2保留アイコン2822が表示されている。また、その装飾図柄表示装置208では、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、電チュー開放報知演出が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄における電チュー開放報知演出が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放の入球に基づく特図2の所定の演出(大当り予告演出)によって普図演出(ここでは電チュー開放報知演出)が視認困難になっている。電チュー開放報知
よりも、電チュー開放中に入賞した際に発生する特図の図柄変動中(特図の装飾図柄の変
動中)に行われる演出(ここでは大当り予告演出)の方が遊技者にとって興味がある場合
があり、遊技者が興味のある演出を優先して、他方(ここでは電チュー開放報知演出)を
視認困難とすることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、図594(d)を用いて説明したように、ここで行われている特図2の図柄変動では、遊技者にとって有利な15R特別大当りが、特図1の図柄変動よりも発生しやすくなっており、有利な大当り発生を予告するキャラクタC3を目立たせることができる場合がある。なお、キャラクタC3によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。一方、普図表示装置210では、普図Bが停止表示されたままであるが、この普図表示装置210は良好に視認することができる。
図596(コ)では、電チューの5秒間の開放が終了し、電チューは閉鎖状態に戻る。また、図596(コ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283における電チュー開放報知演出も終了し、ここでは、普図演出領域283に何の図柄も表示されていない。さらに、この装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、何の図柄も表示されていないが普図演出領域283を良好に視認することができる。
なお、図595(イ)〜図596(コ)までの間に、普図始動口228を遊技球が通過し、普図の保留が貯まっている。
図596(サ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、図596(サ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、何の図柄も表示されておらず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。これは、図593に示すステップS602における判定で、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Aであったことにより、普図演出を行わないことに決定されたことによる。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図596(シ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる大当り告知演出が行われ、図597(ス)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R特別大当り図柄である特図Aが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Aに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されている。また、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、普図Aが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Aが停止表示された結果、電チューショート開放が行われるが、0.3秒の一回の開放期間の間には一球の入球もなく、特図2の保留数に変化はない。
やがて、15R大当り遊技が開始され、遊技者は左打ちから右打ちに切り替える。図597(セ)には、1R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。装飾図柄表示装置208の中央領域では、パンダのキャラクタが登場する大当り中演出が行われている。また、大当り遊技中は、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図2保留アイコン2821および第2特図2保留アイコン2822)が消え、普図演出領域283を含む所定領域(ここでは普図演出領域283と特図1保留表示領域281からなる下方領域)では、普図演出(第一の演出)とは異なる演出が行われている。この例では、「1連荘中」という文字が特図1保留表示領域281に表示されるとともに、1連荘中のキャラクタの顔が普図演出領域283に表示された連荘回数報知演出が行われている。こうすることで、普図演出領域283を有効利用できる。また、大当り遊技中であっても、普図の保留がある限り(普図始動口228への進入がある限り)、普図表示装置210における図柄変動表示は行われる。ただし、普図演出領域283では、連荘回数報知演出が行われており、普図の装飾図柄の変動表示は行われない(図593に示すステップS603参照)。図597(セ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されている。なお、下方領域で行われる普図演出とは異なる演出は、残りラウンド数報知演出、現在ラウンド(消化ラウンド)数報知演出、アタッカ入賞球数報知演出、アタッカ開放残時間報知演出、アタッカ開放経過時間報知演出や、アタッカへの入賞を煽る演出等であってもよい。また、大当り遊技中であっても保留アイコンを消さずに表示してもよく、普図演出とは異なる演出(例えば、連荘回数報知演出)は普図演出領域283のみで行われてもよいし、普図演出領域283の隣の領域(例えば、保留表示領域)のみで行われてもよい。さらには、大当り遊技中であっても、普図演出実行可否抽選に当選した場合等には、普図演出領域283で普図演出を行ってもよい。
図597(ソ)には、8R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208でも、大当り中演出が継続しているとともに連荘回数報知演出も継続している。また、図597(ソ)に示す普図表示装置210ではこれまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図597(タ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、これまで行われていた連荘回数報知演出に代えて、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている(図593に示すステップS605参照)。すなわち、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が行われていなかったため、いきなり電チュー開放報知演出が開始されることになる。電チューロング開放中に、4球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が4つ増加する。しかしながら、大当り遊技中は、保留アイコンは表示されない。
図597(タ')は、同図(タ)の変形例を示す図であり、図597(タ')では、普図演出領域283における電チュー開放報知演出は行わず、スピーカ120からの音声によって電チューが開放中であることを告げる電チュー開放報知演出が行われている。電チュー開放報知演出が行われなかった図597(タ')に示す普図演出領域283では、連荘回数報知演出が継続している。なお、アタッカの方が電チューよりも賞球が多いことから、積極的な電チュー開放報知演出を一切行わなくても良い場合があってもよい。
図598(チ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に確変状態に昇格することが報知されている。この図598(チ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始されている。
図598(ツ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、大当り遊技が終了したことで、図597(タ)のタイミングで電チューに入球し増加した特図2の保留数を表す第1〜第4特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。
図598(テ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、確変状態であることを表す「確変中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、次回大当りまで電サポ状態が継続する。また、この図598(テ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図598(テ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示は、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。
さらに、普図演出領域283では、電サポ状態であることから普図演出は行われず(図593に示すステップS601参照)、この普図演出領域283は、消化保留アイコンの表示領域として機能している。すなわち、ここで開始された特図2の第1保留を表す第1特図2保留アイコン2821が、特図の図柄変動表示とともに特図2保留表示領域282から、別領域である普図演出領域283に移動し、その後、当該図柄変動が終了する以前に普図演出領域283で消える。また、特図2保留表示領域282内では、今まで第2特図2保留アイコン2822であった保留アイコンが、普図演出領域283の右隣である第1特図2保留アイコン表示位置までシフト移動し、第2特図180保留アイコン2823以降の保留アイコンも同様に一つ左側へシフト移動する。なお、今まで第1特図2保留アイコン2821であった消化保留アイコンが消化保留アイコンの表示領域となった普図演出領域283(第二の領域)まで移動する時間(第二の移動完了時間)は、特図2保留表示領域282(第一の領域)に残った未消化保留アイコン(今まで第2〜第4特図2保留アイコン2822〜2824であった保留アイコン)が、特図2保留表示領域282内の別の位置まで移動する時間(第一の移動完了時間)とは異なる。また、当該変動に対応する保留アイコン(消化保留アイコン)を遊技者に長く見せて、保留が一つ消化されたことを強く印象付けるには、上記第二の移動完了時間の方が、上記第一の移動完了時間よりも長い方が好ましい。さらに、普図演出領域283は、特図1の消化保留アイコンと特図2の消化保留アイコンの共通の移動先であるが、普図演出領域283を2つに分け、特図1の消化保留アイコンの移動先と特図2の消化保留アイコンの移動先を別々に設けてもよい。
図598(ト)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。一方、普図表示装置210では、普図の図柄変動表示が開始されている。なお、普図演出領域283に移動した第1特図2保留アイコン2821(消化保留アイコン)は消えており、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、普図表示装置210で図柄変動表示が開始されても普図演出は行われていない(図593に示すステップS601参照)。
続いて、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が再び開始され、図598(ナ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「確変中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図598(ナ)に示す普図演出領域283では、消化保留アイコン2820が、デフォルトの表示態様とは異なる、当該変動における大当り予告(偽の大当り予告も含む)の表示態様(ここではパンダの顔の表示態様)に変化しているが、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、消化保留アイコン2820は、普図演出領域283への移動中、あるいは移動完了後に、表示態様を変化させる。また、遊技情報報知演出もキャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。さらに、図598(ナ)に示す普図表示装置210には、電チューロング開放の普図Bが停止表示されている。
図598(ニ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、普図演出領域283における消化保留アイコン2820による大当り予告は良好に視認することができる。なお、図598(ニ)では、電チューロング開放が開始されているが、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、電チュー開放報知演出も行われていない(図593に示すステップS601参照)。この電チューロング開放中に、遊技球が電チューに進入し、特図2の保留は満タン(4つ)になる。
図598(ヌ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、普図演出領域283には、何の図柄も表示されず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっている。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図598(ネ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾6であることを告げる大当り告知演出が行われ、図599(ノ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R通常大当り図柄である特図Dが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Dに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、図598(ネ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示を終了し、普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図599(ノ)では、電チューロング開放が行われる。
やがて、15R大当り遊技が開始され、図599(ハ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に電サポ状態(時短状態)に昇格することが報知されている。この図599(ハ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が行われている。
図599(ヒ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。また、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図599(ヒ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示も、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。図599(ヒ)に示す制御状態は、電サポ状態であり、非電サポ状態における普図の当否判定の結果の報知であっても、普図演出は行われない。ただし、ここでは普図演出を行ってもよい。
図599(フ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、電サポ状態であることを表す「時短中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、この図599(フ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。加えて、この図599(フ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示も開始されている。さらに、15R通常大当りに当選すると、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示が100回行われるまで電サポ状態が維持され、図599(フ)に示す状態では、一回目の特図の図柄変動表示が開始されているため、電サポ状態が維持される残回数は99回になる。図599(フ)に示す普図演出領域283では、電サポ状態であるため、普図表示装置210による普図の図柄変動表示が開始されても普図演出は行われず、代わりに、電サポ状態の残回数が表示されている。すなわち、図599(フ)に示す普図演出領域283では、遊技情報を報知する演出が行われている。電サポ状態中などは電チューの開放は普通に起こりうることなので、普図演出の代わりに電サポ状態の残回数の表示を行うことで遊技の興趣を向上できる場合がある。
図599(ヘ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。また、普図表示装置210でも、普図の図柄変動表示が終了し、電チューロング開放の普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図599(ホ)では、電チューロング開放が行わ、特図2の保留が満タンになる。また、図599(ホ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始され、電サポ状態が維持される残回数は98回になる。図599(ホ)に示す普図演出領域283には、98の数字が表示されている。
図599(マ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「時短中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図599(マ)に示す普図演出領域283に表示された遊技情報報知演出(98の数字)も、装飾図柄表示装置208の上方に表示された遊技情報報知演出(「時短中」という文字表示)も、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。
続いて、本実施例における先読み演出を交えた演出の一例について説明する。図600は、本実施例における先読み演出を交えた演出の一例を段階的に示す図である。
図600(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われているとともに、特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様で第1特図1保留アイコン2811が示されている。また、普図表示装置210では図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図600(イ)には、第1特図始動口230に遊技球Bが入球した様子が示されており、図600(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様とは異なる先読み予告の表示態様で第2特図1保留アイコン2812が追加表示されている。すなわち、特図1の第2保留を表す保留アイコンは、老中のキャラクタの表示態様で表示が開始されている。ここにいう先読み予告は、特図の当否判定の結果に関する予告を、当該当否判定の結果を報知する図柄変動開始前に開始する予告である。より詳細に説明すれば、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのうような予告(いわゆる偽の予告)も含む。なお、ここでは、保留アイコンの表示開始(始動口入球タイミング)から先読み予告が開始されているが、デフォルトの表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、デフォルトの表示態様および先読み予告の表示態様とは異なる表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。例えば、保留アイコンがシフト移動するタイミング(特図の図柄変動開始タイミング)で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、チャンスボタン136の押下で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。
また、図600(イ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示され、図600(ウ)では、第1保留を消化する第1特図表示装置212による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、図600(ウ)に示す普図表示装置210では、これまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図600(エ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。この電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図600(イ')は、先読み予告の変形例を示す図である。図600(イ)では、保留アイコンの表示態様を用いて先読み予告の演出を行っているが、図600(イ')では、爺様のキャラクタが大きなV字状に並んだ演出画像の表示と、先読み予告中という文字表示によって、先読み予告演出が行われている。この先読み予告演出は、普図演出領域283にも入り込んでいるが、普図の装飾図柄の変動表示によって、一部が隠されている。なお、反対に、普図の装飾図柄の変動表示が、先読み予告演出によって隠されるようにしてもよい。
図600(ウ')は、停止表示される普図装飾図柄の態様の変形例を示す図である。図600(ウ')では、停止表示された普図装飾2の図柄が普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、普図の装飾図柄の変動表示、あるいは停止表示された普図装飾図柄によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、停止表示された普図装飾2は、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図600(エ')は、電チュー開放報知演出の変形例を示す図である。図600(エ')における電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)によって隠されている。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄によって隠されている。これらの結果、電チュー開放報知演出が視認困難になっている。
なお、保留アイコンによる先読み予告は複数回の図柄変動表示にわたって連続して行われる連続予告の一種である。特図2優先変動機では、特図1についての連続予告を実行中に、特図2の図柄変動表示が割り込むことがあるが、割り込んだ特図2の図柄変動表示でも、連続予告を継続する。すなわち、先読み予告の表示態様で特図1保留アイコンが表示され、当該特図1保留アイコンの保留消化前に、特図2の図柄変動表示が割り込んでも、割り込んだ特図2の図柄変動表示中も、当該特図1保留アイコンは先読み予告の表示態様で表示され続ける。図600(エ')に示す例では、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が、電チュー開放報知演出の一部を視認困難にしており、電チュー開放報知による遊技者の期待を維持しつつ、先読み予告を目立たせることができ、大当りに対する期待を持続させることが可能な場合がある。
図601は、本実施例における普図演出に大当り予告が混在した演出の一例を段階的に示す図である。
図601(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままであり、普図の装飾図柄の変動表示は行われていない。
図601(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。この特図の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283でも普図の装飾図柄の変動表示が開始される。すなわち、特図の変動(特図の装飾図柄の変動表示)に合わせて普図演出(普図の装飾図柄の変動表示)が開始されている。
図601(ウ)では、普図演出領域283における普図の装飾図柄の変動表示が、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示演出によって隠されている。すなわち、ここでの特図の大当り予告演出は、普図演出領域283を含む下方領域にわたって表示されており、普図演出が視認困難になっている。ここでの「激アツ」という文字表示演出は、リーチ前予告であり、特図の装飾図柄の変動表示がリーチに発展することを予告する演出であってもよい。なお、ここでの普図の装飾図柄の変動表示のパターンは、例えば、図592(b)の(オ)に示す、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示を高速変動に含む変動表示パターンである。普図の装飾図柄の変動表示では、「激アツ」という文字表示は、普図演出領域283内で表示される。
図602は、図592(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われている例を段階的に示す図である。
図602(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、普図表示装置210でも図柄変動表示は行われておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。 図602(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、図602(イ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。この例では、図592(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われる。
図602(ウ)に示す普図演出領域283には、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図602(エ)に示す普図演出領域283には、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図602(オ)に示す普図演出領域283には、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図602(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、第2小当り図柄(特図H)が停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、特図Hに対応した「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されている。普図表示装置210では、図柄変動表示が継続しているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、特図の図柄変動表示の終了以前に、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図演出領域283には、「潜伏」の文字が停止表示されている。
この例では、普図演出が、特図の大当り予告として機能しているが、この例の普図演出も、普図演出領域283で実行される演出である。
なお、ここでの、特図の大当り予告として機能する普図演出は、特図1保留表示領域281および特図2保留表示領域282に入り込んでいる。したがって、特図1保留表示領域281あるいは特図2保留表示領域282に、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図保留アイコンが表示されていれば、その第1特図保留アイコンは、普図演出によって一部又は全部が隠される。大当り予告(特に現在実行中の特図変動遊技の大当り予告)は、先読み予告(将来的な特図変動遊技の大当り予告)よりも先に大当りへの期待が持てる予告であり、該大当り予告を含む普図演出を先読み予告よりも目立つように行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、普図演出領域283に表示される文字表示は、普図演出領域283内に収まる態様であってもよい。また、普図の装飾図柄の変動表示の終了タイミングが、特図の図柄変動表示の終了タイミングに一致、あるいは少し前となるように、普図の装飾図柄の変動表示の開始タイミングを、普図表示装置210の図柄変動表示開始タイミングから遅らせてもよい。
図603は、その他の演出の例を示す図である。
図603(ア)および(イ)は、大当り予告演出を演出可動体を用いた演出によって行う例である。
この例におけるぱちんこ機は、図579に示す演出可動体224を有するぱちんこ機である。図603(ア)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図演出が行われている。また、その装飾図柄表示装置208では特図の装飾図柄の変動表示が開始されている。そして、普図演出が開始された後、当該変動表示で大当りになることを予告する大当り予告演出が、装飾図柄表示装置208の横に設けられた演出可動体224によって行われる。図603(a)に示す演出可動体224は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備えている。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)を少なくとも移動可能な役物である。図603(a)では、上方に向かって回動してきた前腕部224bが、普図演出が行われている普図演出領域283を覆い、普図演出領域283は前腕部224bによって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、演出可動体224の動作を際立たせることができる場合があり、遊技の興趣が向上する。また、図603(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bによって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域を大きく使って、演出可動体224とエフェクト画像による大当り予告演出を行うことができ、スケールの大きな演出によって遊技の興趣が向上する。
図603(イ)は同図(ア)から続く様子を示す図であり、前腕部224bがさらに上方に向かって回動し、普図演出が行われている普図演出領域283の前からは前腕部224bはいなくなる。しかしながら代わりに、演出可動体224の動作に関連したエフェクト画像(ここでは3つの流れ星の画像)が装飾図柄表示装置208に表示され、普図演出領域283はそのエフェクト画像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、図603(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282にも、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bあるいはエフェクト画像によって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。なお、エフェクト画像は、演出可動体224が動作する前、動作中、あるいは動作後に表示される画像であってもよい。また、演出可動体224は、必ずしも装飾図柄表示装置208の前方に露出する必要はない。
なお、演出可動体224によって大当り予告が開始された後は、その大当り予告が終了するまで普図演出は実行されない。すなわち、この例では、図593に示すステップS603における所定期間が、演出可動体224による大当り予告の実行中に相当する。こうすることで、演出可動体224による大当り予告により注目させることが可能な場合がある。
また、演出可動体224が、装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)への動作を行わず、エフェクト画像のみで普図演出を視認困難としてもよい。
51(a)は、大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う例である。
図603(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図演出が行われている普図演出領域283の一部に重なるようにチュートリアル表示が行われている。このチュートリアル表示では、所定の表示(ここでは図595(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1)についての説明が行われている。普図演出領域283はそのチュートリアル表示像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。
図603(I)は、複数の演出が、普図演出と保留アイコンを隠す例である。なお、この例では、複数の演出は2つの演出であるが、3つ以上の演出であってもよい。
図603(I)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が行われるとともに普図演出領域283において普図演出が行われており、第1特図1保留アイコン2811が表示されている。また、この装飾図柄表示装置208には、図595(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1(第一特別演出)と、他の新たなキャラクタC4(第二特別演出)が表示されている。他の新たなキャラクタC4は、例えば、リーチ発展することの予告表示や、15R特別大当り当選の一発告知表示や、チャンスボタン136の押下を促す表示等であってもよい。この図603(I)に示す例では、これらのキャラクタC1,C4によって、普図演出領域283、保留アイコン、および特図の装飾図柄の変動表示それぞれの一部が隠されており、普図演出や保留アイコンの表示態様や特図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっている。
以下、第3実施例について補足する。
副制御手段が制御する表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)における図柄変動表示(第二の図柄変動表示)、すなわち装飾図柄の変動表示(例えば、普図演出等)が視認困難となる例については、他の演出表示(例えば、大当り予告表示や遊技情報表示等)で隠すのみではなく、他の手法も含まれる。例えば、装飾図柄の変動表示の周辺で激しく発光等行い(同系色ならより顕著)、相対的に視認困難となってもよいし、装飾図柄の変動表示と他の演出表示が同系色など、演出が重複しない場合であっても視認困難とすることが可能である。また、装飾図柄の変動表示と他の演出が行われる装置は別体であってもよい。例えば、メイン液晶と補助液晶で行ってもよい。
また、装飾図柄の変動表示が他の演出表示によって視認困難になる場合の他に、反対に他の演出表示が装飾図柄の変動表示によって視認困難になってもよい。例えば、先読み予告の一部が普図装飾図柄の変動表示により隠される構成であってもよく、信頼度の低い他の演出を普図装飾図柄の変動表示により視認困難としてもよい。大当りの期待が低い場合は、電チュー開放の演出の方が遊技者にとって興趣が持てる場合がある。
また、他の演出を視認困難とするか、装飾図柄の変動表示を視認困難とするかは状況ごとに変化させる構成であってもよい。遊技者が期待しうる演出を優先させて、他方を視認困難とする構成であってもよいし、先に結果が導出される演出を優先して他方を視認困難とする構成であってもよい。
他の演出としては、大当り予告、先読み予告、リーチ演出(リーチ変動)、潜伏等の遊技状態の示唆などを含むが、少なくとも一部が装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成であればよい。例えば、役物動作による大当り予告で役物の動作自体は装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成ではないが、同時に発生するエフェクト画像により装飾図柄の変動表示を視認困難にするものであってもよい。
また、装飾図柄の変動表示後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となる構成であってもよい。
さらに、装飾図柄の変動表示は非電サポ状態で電チューがロング開放するときに必ず行うようにしてもよいが、事項可否抽選を行い、行う場合と行わない場合があってもよい。
また、他の演出が、装飾図柄の変動表示と保留表示(保留アイコン)を同時に視認困難にする構成であってもよい。
また、電チューショート開放時に装飾図柄の変動表示を行う構成であってもよい。
また、電サポ状態中には装飾図柄の変動表示を行わないようにしてもよいし、電サポ状態中に装飾図柄の変動表示を行うようにしてもよい。 また、装飾図柄の変動表示は補助当否判定(普図の当否判定)の結果に関するもののみならず、補助当否判定の結果に加えて、当否判定(特図の当否判定)の結果など、他の予告が混在する変動表示であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示の実行頻度について、電サポ状態中と、非電サポ状態中を比較する他、ゲーム性上の発射強度(例えば、右打ち、左打ち)に影響を受ける構成であっってもよい。
大当り遊技中には、主制御手段が制御する表示装置(例えば、普図表示装置210)における図柄変動表示(第一の図柄変動表示)のみ行う構成であってもよいし、加えて、装飾図柄の変動表示も行う構成であってよい。また、大当り遊技中には、装飾図柄の変動表示は行わず、電チュー開放報知演出のみ行うようにしてもよい。
また、有利な状態である大当り遊技中と電サポ状態中が右打ちの構成であるが、大当り遊技中は左打ちであってもよいし、組み合わせは任意である。
また、これまでは特図2優先変動機で説明してきたが、入賞順変動機や、非電サポ状態中は特図1と特図2が交互に入賞し、電サポ状態中は電チューが開放して特図2のみの入賞が許容される遊技台であってもよい。特に電サポ中であれば、優先変動機と同等の効果を有することになる。また、同時変動機であってもよい。
大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う、いわゆるチュートリアル予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難とする、またはその逆であってもよい。例えば、装飾図柄の変動表示における装飾図柄の説明を行うチュートリアル予告を目立たせて(このとき装飾図柄の変動表示は視認困難となる)、その後に説明に関連した装飾図柄を停止させて、適切な説明を行うようにすることも可能である。
また、先読み予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難としてもよい。
さらに、図603(I)を用いて説明した複数の他の演出のうち、第一の他の演出は、遊技者から装飾図柄の変動表示が全く見えないように隠す構成であってもよい。また、第一の他の演出が装飾図柄の変動表示の第一の領域を隠し、第二の他の演出が第二の領域を隠す構成であってもよい。装飾図柄の変動表示は複数のキャラクタ、文字等が同時に表示可能なものであり、そのうちの少なくとも1つが他の演出によって隠される構成であってもよい。また、他の演出を隠す構成であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示を同時に複数行う構成であっても良い。
以上説明したように、これまで説明した例で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。
また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図603(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図595(イ)や図596(ケ)等)、前記第一の演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図593に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、入賞容易状態と入賞困難状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞手段(あるいは入賞領域)(例えば、アタッカ)を備え、前記入賞手段(あるいは入賞領域)は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能なものであってもよい。
また、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であってもよい。
また、状態変更不能な進入領域(例えば、第一の進入領域、言い換えれば固定進入領域である例えば、普図ゲート等)を備えた態様であってもよい。
また、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備えた態様であってもよい。この第一の図柄表示手段は、上記第一の図柄変動表示を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第一の図柄表示手段は、第一の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。
また、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)を備えた態様であってもよい。この第二の図柄表示手段は、上記第二の図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第二の図柄表示手段は、第二の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域(例えば、第二の進入領域、言い換えれば可変進入領域である電動チューリップ等)に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。 前記演出表示手段を少なくとも制御可能な演出表示手段(例えば、副制御手段400,500)を備えた態様であってもよい。
前記第一の演出は、変動演出と、開放演出を少なくとも含む演出であってもよく、
前記変動演出は、前記第一の図柄変動表示が行われている期間の中で実行される演出であり、
前記開放演出は、特定(例えば、当り)の前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示された後で実行される演出、例えば、前記始動領域が前記進入容易状態にある期間を含む期間の中で実行される演出であってもよい。
さらに、前記第一の演出は、前記特定の第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示されている期間の中で実行される停止表示演出を含んでもよい。
前記第二の演出は、大当り予告演出であったり、先読み予告演出であってもよい。
また、『前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記第一の演出の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記第二の演出とも異なる演出(例えば、電サポ状態の残回数を表示する遊技情報報知演出)であり、前記第二の演出は、前記第三の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第三の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図599(マ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、第三の演出は、保留アイコンであったり、時短回数や連荘数の表示であったりしてもよい。
また、『前記第三の演出は、大当り予告表示(例えば、キャラクタC1〜C3の登場演出)および遊技情報表示(例えば、「確変中」という文字表示)のうちの少なくとも一方を含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう大当り予告表示は、上記入賞領域が前記入賞容易状態へ状態変更することを予告する表示であってもよく、偽の表示も含まれる。また、大当り予告表示は、前記第二の当否判定が行われた後、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始された後に表示が開始される大当り予告表示であってもよいし、前記第二の当否判定が行われる前、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始される前に表示が開始される先読み予告表示であってもよい。
また、ここにいう遊技情報表示は、時短回数(前記電サポ状態における上記第二の図柄変動表示の残り回数あるいは消化済み回数)を表す表示や連荘数(大当り遊技の実行回数)を表す表示であってもよい。
また、『前記画像表示手段は、前記非電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記大当り予告表示を実行することが可能なものであり(例えば、図596(サ)等)、前記画像表示手段は、前記電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記遊技情報表示を実行することが可能なものである(例えば、図598(テ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。 また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(例えば、図592(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および前記大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図592(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図595(イ)や図596(ケ)等)、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図593に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図592(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第一の演出パターンは、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出パターン(例えば、電チュー開放報知演出以外の演出パターン:変動表示演出)である(図593に示すステップS604,ステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出パターンは、第一の時間にわたって行われる演出パターン(例えば、図592(b)の(イ)に示す変動表示パターン)、であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第二の演出パターン(例えば、図592(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターン)は、第二の時間にわたって行われる演出パターンであり、前記第一の時間(例えば、15秒)は、前記第二の時間(例えば、5.8秒)よりも長い時間である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域は、電動チューリップであり、前記電動チューリップは、第一の開放パターン(例えば、電チューショート開放パターン)と第二の開放パターン(例えば、電チューロング開放パターン)を少なくとも含む複数の開放パターンのウチの一種類の開放パターンで開放するものであり、前記第二の開放パターンは、前記第一の開放パターンよりも遊技者にとって有利な開放パターンであり、前記演出表示手段は、前記電動チューリップが前記第二の開放パターンで開放する場合に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。 ここにいう遊技者にとって有利な開放パターンとは、前記電動チューリップに遊技球が進入しやすい開放パターン、言い換えれば、出球を多く獲得することができる開放パターンであって、例えば、開放時間が長かったり、開放回数が多かったり、複数回開放する場合には、総開放時間が長かったり、一回の開放時間が長かったりする開放パターンになる。
また、『前記演出表示手段は、前記大当り制御状態中は、前記第一の演出を前記第二の演出パターンで少なくとも表示可能なものである(図593に示すステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記先読み予告演出実行中の一部又は全部の期間で、該先読み予告演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図600(エ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図592(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図592(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第一の演出パターンであってもよい。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、第1特図1保留アイコン2811)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記先読み予告演出は、前記保留アイコンの表示態様を変化させて該保留アイコンを表示する演出(例えば、図600に示す例)であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて前記保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内に表示されている前記保留アイコンの一部又は全部を、該演出画像の一部又は全部によって視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図600(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここでは、保留アイコンに限定したが、前記先読み予告演出は保留アイコンを用いない演出であってもよく、この場合には、前記画像表示手段は、第二の所定の表示領域において、前記先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段とを備え、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段を少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留(例えば、特図1の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記第一の保留に対して一つの第一の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコン2811)を第一の保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記第二の保留に対して一つの第二の保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を第二の保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域の間に位置する領域であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域のうちの少なくともいずれか一方の保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図600(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)であり、前記先読み予告演出は、前記第一の保留アイコンの表示態様を変化させて該第一の保留アイコンを表示する演出(例えば、図600に示す例)であり、前記先読み予告演出は、前記第二の保留アイコンの表示態様を変化させて該第二の保留アイコンを表示する演出であり、前記第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンのいずれか一方の保留アイコンは、前記演出画像によって視認困難になる(例えば、図600(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここにいう所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域に挟まれた領域であってもよいし、該所定の表示領域から見て、両保留表示領域は互いにズレた位置に設けられた領域であってもよい。また、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域は間隔をあけて設けられたものであって、前記所定の表示領域は、該間隔に設けられたものであってもよい。
また、『前記演出表示手段は、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記先読み予告演出とも異なる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告)であり、前記第三の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図595(イ)や図596(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第三の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出(例えば、大当り予告演出)であってもよく、あるいは遊技情報(例えば、時短回数や連荘数等)を表す演出であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208や演出可動体224)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出手段のうちの演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、演出表示を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段のうちの演出可動手段(例えば、演出可動体224)は、演出動作を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出可動手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出の演出動作(例えば、図603(ア)および(イ))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、前記演出可動手段における前記第二の演出の演出動作に関連した関連演出表示(例えば、図603(イ)に示すエフェクト画像の表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである(例えば、図603(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
すなわち、前記演出手段は、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである。
また、前記関連演出表示は、エフェクト画像表示であってもよい。
また、『前記演出手段は、前記演出表示手段による前記第一の演出を先に開始し、該第一の演出の実行中には、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出を先に開始し、該第二の演出の実行中には、前記演出表示手段による前記第一の演出を行わないものである(例えば、図603(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記第一の演出が先に開始され、該第一の演出の実行中には、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方が、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能であり、
前記第二の演出が先に開始され、該第二の演出の実行中には、前記第一の演出は行われない。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記保留表示領域の少なくとも一部も視認困難にすることが可能なものである(例えば、図603(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第二の当否判定の結果が特定の第二の当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であり、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図593に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図593に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しやすい状態であり、前記非電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しにくい状態であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、特定の動作を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作(例えば、一対の羽根部材の開閉動作であって、より具体的には電チューショート開放動作や電チューロング開放動作)であり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出を少なくとも含む演出(例えば、図592(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出)であり、前記演出表示手段は、第二の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記図柄変動表示の実行中に行われる演出表示(例えば、キャラクタC1〜C3の表示)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図596(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、第一の図柄変動表示(例えば、普図変動表示)を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備え、前記演出表示手段は、第一の演出として、前記第一の図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図592(b)の(ア)〜(カ)に示す変動中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記第一の図柄表示手段にによる前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、確定中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、動作中演出)を少なくとも表示可能なものであってもよい。
すなわち、前記第一の演出は、上記変動中演出、上記確定中演出、および上記動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図594(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図600(エ'))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
続いて、本発明の第4実施例のぱちんこ機について説明する。第4実施例のぱちんこ機は第3実施例のぱちんこ機と共通するところが多く、特に断らない限りは、第3実施例のぱちんこ機と同じである。以下の説明では、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図604(a)は、第4実施例における特図1の当否判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は特図2の当否判定用テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
第4実施例では、特図1にしても特図2にしても、大当りの当選確率は、特図低確率状態では約1/320であり、特図高確率状態では約1/32であり、第3実施例のぱちんこ機に比べて第4実施例のぱちんこ機は、大当りに当選しやすいスペックのぱちんこ機である。
また、第4実施例においても、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。
なお、特図決定用テーブルは、図594(d)に示す第3実施例のものと同じであり、テーブルセット選択テーブルは、図583に示す第2実施例のものと同じであり、特図タイマ番号テーブルも、図583に示す第2実施例のものと同じである。
したがって、この第4実施例においても、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
また、特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
また、第4実施例におけるぱちんこ機でも先読み予告が実行される。先読み予告は、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのような予告(いわゆる偽の予告)も含む。
図605(a)は、特図1の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図1当否事前判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図2の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図2当否事前判定用テーブルを示す図である。
図605(a)に示す特図1当否事前判定用テーブルは、図604(a)に示す特図1の当否判定用テーブルと同じであり、図605(b)に示す特図2当否事前判定用テーブルは、図604(b)に示す特図2の当否判定用テーブルと同じである。図605に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、特図関連抽選処理では、改めて、図604に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、特図の事前判定まで行われる。
図605(c)は、特図事前判定用テーブルを示す図である。
この図605(c)に示す特図事前判定用テーブルも、特図関連抽選処理で用いる特図決定用テーブル(図594(d)参照)と同じであるが、特図関連抽選処理では、改めて、特図決定用テーブルを用いた特図決定処理が行われる。
なお、事前判定では、特図の事前判定は行わず、特図の変動時間を事前判定して、変動時間の事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。あるいは、特図の変動時間を具体的に事前判定するのではなく、変動時間の長短の傾向や、変動時間のグループを事前判定して、それらの事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。
また、先読み予告を行うか否か、あるいは、先読み予告をどのような態様で行うか否かは、副制御部側(400,500)が、例えば、乱数抽選を行う等して決定する。
続いて、第4実施例における普図の当否判定について説明する。
図606(a)は、主制御部300のROM306に記憶されている普図当否判定用テーブルを示す図である。
本実施例における普図当否判定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。普図制御状態は、時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)低確率状態であり、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)高確率状態である。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第4実施例における普図のアタリ確率は、非電サポ状態(低確率状態)であれば約10%であり、電サポ状態(高確率状態)であれば100%である。なお、電サポ状態では、当りにのみ当選するようにしてもよい。
図606(b)は、普図決定用テーブルを示す図である。
普図決定にあたっても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。非電サポ状態であれば、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて普図決定を行う。第4実施例では、非電サポ状態であれば90%の確率で普図Aに決定され、10%の確率で普図Bに決定される。図606(b)に示す普図決定用テーブルには、普図決定結果に対応した電チューの開放態様が示されている。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で1.8秒間開放(電チューショート開放)する。一方、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数(ここでは10球)の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
また、第4実施例では、電サポ状態であれば普図Bに必ず決定される。したがって、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示されても、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。ここで、非電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示された場合には、電チューは最大で第一の時間(例えば4秒間)開放し、電サポ状態で普図表示装置210に普図Aが停止表示された場合には、電チューは最大で第二の時間(例えば6秒間)開放するようにしてもよい。
また、普図の当否判定結果がはずれである場合には、普図Cになるため、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。
なお、第4実施例では、電サポ状態に限って、普図当否判定はほぼ当りに当選するが、非電サポ状態でもほぼ(または必ず)当りに当選するようにしてもよい。この場合には、非電サポ状態で、普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で0.1秒間しか開放しないようにする。
図606(c)は、普図タイマテーブルを示す図である。
この図606(c)の普図タイマテーブルに示すように、第4実施例においても、普図の図柄に関係なく、普図の図柄変動時間は、非電サポ状態では一律に20秒(普図タイマ1)であり、電サポ状態では一律に1秒(普図タイマ2)である。このように電サポ状態よりも非電サポ状態の方が普図の図柄変動時間が長いため、非電サポ状態における普図の図柄変動表示中に長い演出を行うことができ、演出効果を高めることができる場合がある。
なお、非電サポ状態における普図の図柄変動時間を複数種類用意しておき、その中から乱数抽選によって非電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。また、電サポ状態における普図の図柄変動時間も複数種類(2種類であってもよいし、3種類以上であってもよい)用意しておき、その中から乱数抽選によって電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。あるいは、普図ごとに図柄変動時間を用意しておいてもよい、さらに、普図Bの方が、普図Aよりも長い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、普図Bを停止表示する前に、煽り演出を行いやすくなる。また反対に、普図Bの方が、普図Aよりも短い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、遊技者をより有利にすることができる。
また、第4実施例におけるぱちんこ機では、普図の始動情報取得条件が成立したことに基づいて、普図の事前判定も実行される。ここにいう普図の始動情報取得条件の成立要件は、普図始動口228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。普図の事前判定は、特図の事前判定と同様な処理である。
図607(a)は、普図の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される普図当否事前判定用テーブルを示す図である。
図607(a)に示す普図当否事前判定用テーブルは、図606(a)に示す普図当否判定用テーブルと同じである。図607(a)に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、普図関連抽選処理では、改めて、図606(a)に示す普図当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、普図の事前判定まで行われる。
図607(b)は、普図事前判定用テーブルを示す図である。
この図607(b)に示す普図事前判定用テーブルも、図606(b)に示す普図決定用テーブルと同じであるが、普図関連抽選処理では、改めて、普図決定用テーブルを用いた普図決定処理が行われる。
続いて、図608(a)を用いて、第4実施例における第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図608(a)は、第4実施例における普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
図608(a)に示す普図演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。
まず、普図演出の禁止期間中であるか否かを判定する(ステップS611)。ここにいう禁止期間とは、電サポ中の期間である。なお、この禁止期間に、後に記す特定演出のうちの少なくとも何れかの実行期間を含めてもよい。禁止期間中(電サポ中)であれば、この普図演出決定処理は終了になり、普図演出(第一の演出)は行われないことになる。電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので、普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。しかしながら、電サポ中であれば、普図演出を一律に行わないことにするのではなく、電サポ中であっても、所定確率の抽選に当選した場合には普図演出を実行するようにしてもよい。
一方、禁止期間中でなければ(非電サポ中であれば)、普図演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS612)。普図演出実行条件の成立要件は、図590(c)に示す普図Bに当選したことで成立する要件である。なお、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューロング開放が実行され、この普図演出実行条件は真の普図演出の実行条件に相当する。また、図590(c)に示す普図Aに当選して第一の確率(例えば1/10)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューショート開放が実行され、この普図演出実行条件は、電チューロング開放に対しては偽の普図演出の実行条件に相当するが、電チュー開放に対しては真の普図演出の実行条件に相当する。さらに、図590(c)に示す普図Cに当選して第二の確率(例えば1/100)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。なお、第一の確率は第二の確率以上の確率であるか、あるいは第二の確率よりも高い確率であればよい。普図表示装置210に普図Cが停止表示されると、電チューは開放せず、閉鎖したままであり、この普図演出実行条件は、偽の普図演出の実行条件に相当する。なお、ここでは普図Bに当選していれば必ず普図演出実行条件が成立するが、第三の確率(例えば1/2)の演出実行可否抽選に当選したことで成立するようにしてもよい。なお、第三の確率は第一の確率以上の確率であるか、あるいは第一の確率よりも高い確率であればよい。以上説明した普図演出実行条件が不成立であれば、この普図演出決定処理は終了になる。
反対に、普図演出実行条件が成立していれば、今度は所定条件が成立しているか否かを判定する(ステップS613)。ここにいう所定条件の成立要件は、特定演出が実行されていることで成立する要件である。特定演出としては、大当り遊技中の演出、特図の図柄変動中における大当りの期待度が高い演出(例えば、スーパーリーチ、予告演出)、所定時間毎に発生する強制演出や、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出や、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出等があげられる。上記強制演出は、特図の図柄変動中であれば、装飾図柄を隅に移動させて行われる演出であり、デモ中であれば、デモ演出の途中で行われる演出である。また、ボタン押下を促す演出は、例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。所定条件が不成立であれば、第一副制御部400のRAM408に第一の普図演出コマンドをセットし(ステップS614)、普図演出決定処理は終了になり、所定条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に第二の普図演出コマンドをセットし(ステップS615)、普図演出決定処理は終了になる。RAM408にセットされた普図演出コマンドは、図565(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた普図演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208には普図演出が表示される。第一の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に長い演出時間にわたって実行される演出であり、第二の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に短い演出時間にわたって実行される演出である。例えば、第一の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期よりも第二の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期が遅く、演出時間が短くなる。すなわち、特定演出実行中に普図演出を開始した場合の方が、特定演出非実行中に普図演出を開始した場合よりも、演出時間が短くなる。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、特定演出(例えば、大当り予告)が実行されているときは普図演出の演出時間を短くするとことで特定演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、ここにいう短い演出時間には0秒も含まれ、0秒の場合には、普図演出は実行されない。0秒の場合には、第二の普図演出コマンドを送信しないようにしてもよいし、第二の普図演出コマンドをキャンセルコマンドとしてもよい。さらに、所定条件が不成立の場合であっても、一律に第一の普図演出コマンドをセットするのではなく、ステップS614において、抽選を行い、所定確率(例えば1/20)で第二の普図演出コマンドをセットするようにしてもよい。
以上説明したように、第4実施例のぱちんこ機においても、非電サポ状態で電サポ状態よりも普図演出が行われやすい。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、普図演出を実行するとこで、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。
図608(b)は、第4実施例における所定領域予告演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
ここにいう所定領域とは、装飾図柄表示装置208における所定領域であって、例えば、特図保留表示領域が相当する。この第4実施例においても、特図保留表示領域は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられており、上述の第3実施例と同様である。ただし、第3実施例では、特図1保留表示領域と特図2保留表示領域の間に設けられた、普図演出が行われる普図演出領域を所定領域と称しているが、この第4実施例では、特図1保留表示領域、あるいは特図2保留表示領域を所定領域と称する。なお、第4実施例における所定領域は、特図保留表示領域に限られず、普図演出が行われる領域に、近接した領域あるいは隣り合う領域を含む領域であればよい。
図608(b)に示す所定領域予告演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの特図保留増加コマンドを受信すると開始される。ここにいう予告演出とは、特図の大当り予告演出が相当する。ここでの特図の大当り予告演出は、図605を用いて説明した事前判定結果に基づく先読み予告演出である。なお、第1副制御部400が、特図図柄変動開始コマンド、普図保留増加コマンド、普図変動開始コマンド、大当り演出開始コマンド等、これまで説明したいずれかのコマンドを受信した場合でも開始するようにしてもよい。これらの場合には、予告演出は、先読み予告演出に限られず、当該図柄変動の停止図柄についての予告演出であってもよいし、リーチに発展することを予告する予告演出であってもよいし、大当り終了後に確変状態、あるいは電サポ状態に移行することを予告する予告演出等であってもよい。
ステップS621では、禁止期間中であるか否かを判定する。このステップS621における禁止期間とは、普図演出中の期間である。禁止期間中(普図演出中)であれば、ステップS624に進む。
一方、禁止期間中でなければ、予告演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS622)。予告演出実行条件の成立要件は、予告実行可否抽選に当選したことで成立する要件である。この予告演出実行条件が不成立であれば、ステップS624に進む。
反対に、予告演出実行条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に所定領域予告演出コマンドをセットし(ステップS623)、ステップS624に進む。RAM408にセットされた所定領域予告演出コマンドは、図565(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた所定領域予告演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208の所定領域に予告演出が表示される。
ステップS624では、その他の予告演出抽選処理を実行し、所定領域予告演出決定処理は終了になる。その他の予告演出は、所定領域以外で行われる予告演出(先読み予告も含む)が相当する。
次に、第4実施例における演出の具体例を説明する。まず、図609および図610を用いて説明する。
図609は、第4実施例における演出の一例を流れを表すタイムチャートであり、図610は、図609に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図610の(ア)〜(ク)に示す装飾図柄表示装置等は、図609に示す(ア)〜(ク)の期間に対応するものである。なお、図609に示すタイムチャートでは、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図610に示す装飾図柄表示装置208の下には、いずれも主制御部300によって駆動制御される、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。第4実施例における説明に用いる図では、第3実施例における説明に用いた図とは、第1特図表示装置212と第2特図表示装置214の位置が逆であり、第1特図表示装置212は一番左側に示されており、第2特図表示装置214はその右側に示されている。また、普図表示装置210は一番右側に示されている。さらに、第4実施例における説明に用いる図では、各表示装置の上に、保留数の数だけ点灯する保留ランプが示されている。すなわち、一番左の第1特図表示装置212の上には第1特図保留ランプ218が4つ示され、その右(真ん中)の第2特図表示装置214の上には第2特図保留ランプ220が4つ示され、一番右の普図表示装置210の上には普図保留ランプ216が4つ示されている。これらの保留ランプもいずれも主制御部300によって点灯制御される。第4実施例では、普図の最大保留数も、特図1の最大保留数および特図2の最大保留数と同じく4つである。なお、普図にしても特図にしても最大保留数を、揃えなくてもよいし、設けなくてもよい。第4実施例における説明に用いる図でも、第3実施例における説明に用いた図と同じく、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯し、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
一方、装飾図柄表示装置208は、副制御手段(ここでは第2副制御部500)によって駆動制御させる。この装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。各保留表示領域において、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示され、この点は図595等に示す第3実施例の装飾図柄表示装置208と同じである。また、特図1保留アイコンのデフォルトの表示態様は黒丸であり、先読み予告演出を行う場合には、デフォルトの表示態様から所定の表示態様に変化する。ここでは、保留アイコンを老中のキャラクの表示態様で表示することで先読み予告演出を行う。なお、第二の所定の表示態様(例えば、老中とは異なるキャラクタ)を用意しておき、先読み予告の信頼度に応じて使い分けてもよい。例えば、大当りに本当に当選する信頼度が低い場合は所定の表示態様、その信頼度が高い場合は第二の所定の表示態様でそれぞれ保留アイコンを表示することで先読み予告演出を行ってもよい。
さらに、図610に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aの左側には縦一列に各保留数の数字表示、および第4図柄が表示されている。すなわち、一番上には特図1の保留数を表す数字表示284が設けられており、その下に特図1の第4図柄285が表示されている。その下には特図2の保留数を表す数字表示286が設けられており、その下に特図2の第4図柄287が表示されている。さらにその下には普図の保留数を表す数字表示288が設けられており、その下に普図の第4図柄289が表示されている。第4図柄は、図柄変動中を表示するものであり、図610(a)に示す左端の第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、他の表示装置214,210は停止している。特図1の第4図柄285は灰色に点灯しており、他の第4図柄287,289は消灯している。なお、各第4図柄285,287.289は、表示装置212,214,210が大当り図柄や当り図柄を停止表示した場合には、所定の色に点灯し、大当り遊技中や電チュー開閉動作中も所定の色に点灯し続けてもよい。
図610および図609(ア)に示す状態は、非電サポ状態であって、特図1の保留数が3つであり、特図2および普図の保留数は0である。図610(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、2つの保留アイコンが表示されており、もっとも古い入賞の第1保留を表す第1特図1保留アイコン2811は、老中のキャラクの表示態様で表示されており、普図演出領域283の左横で先読み予告演出が実行されている。また、その普図演出領域283は、デフォルト画像283aが表示されている。このデフォルト画像283aは、普図演出が行われていない場合に普図演出領域283に表示される画像である。さらに、図609の(ア)に示すように、電チューは作動しておらず、電チュー(一対の羽根部材232)は閉鎖した状態にある。なお、上述のごとく、図610(a)に示す第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、この図柄変動表示は、図610(ク)のタイミングを越えて継続する。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、普図の保留数が3つに増加する。図609の(イ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始するとともに、普図演出も開始される。ここでの普図演出は、図608(a)のステップS614でセットされた第一の普図演出コマンドに基づく普図演出(以下、第一普図演出と称する)である。普図の図柄変動表示は20秒間行われる。図610(イ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示は、図592(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)が20秒間行われる。また、図610(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は3になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図609の(ウ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、確定表示が行われる。すなわち、普図表示装置210が普図C(図590(c)参照)の停止図柄を0.6秒間表示する。「図柄変動表示期間」というときには、図柄の変動表示の開始から確定表示が終了するまでの期間のことをいうことがある。図610(ウ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾図柄の停止図柄態様(図590(d)参照)である普図装飾3が0.6秒間表示されている。すなわち、普図の結果表示演出が行われている。なお、ここでの第一普図演出は、図608におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、普図の結果表示演出を行う、相対的に長い第一の時間(20.6秒)にわたった演出になる。また、図610(ウ)に示す普図の第4図柄289は、普図表示装置210の確定表示中になると消灯する。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図609の(エ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を再び開始するが、ここでは、普図演出は実行されない。すなわち、図608に示すステップS612における判定で、普図演出実行条件不成立と判定されたことにより、普図演出は実行されず、偽の普図演出も行われないことになる。図610(エ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、図610(エ)に示す普図の保留数の数字表示288は2になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図609の(オ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図610(ウ)に示す普図演出領域283には、依然としてデフォルト画像283aが表示されている。すなわち、普図の結果表示演出も行われていない。なお、図610(オ)に示す普図の第4図柄289は消灯している。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図609の(カ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示をまた開始するとともに、今度は普図演出も開始される。ここでの普図の図柄変動表示も20秒間行われる。図610(カ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図演出も、第一普図演出である。また、図610(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は1になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
普図の図柄変動表示が開始されてから20秒が経過すると、図609の(キ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図610(キ)に示す普図表示装置210には普図B(図590(c)参照)の停止図柄が表示されており、普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図Bに対応した普図装飾2(図590(d)参照)が表示されており、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。そのエフェクト画像283bは特図1保留表示領域281に入り込んで、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。
続いて、図609の(ク)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図610(ク)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、電チュー開放報知演出が実行されている。ここでの電チュー開放報知演出では、「電チュー開放中」という吹き出しが付けられた殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示されている。「電チュー開放中」という吹き出しによって、遊技者は、電チューに遊技球が進入可能であることがわかり、遊技球の打ち出しタイミングを把握することができる。また、キャラクタの手は普図演出領域283を越えて伸び、特図1保留表示領域281に入り込んで、ピースサインをしている部分で第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。この電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、「電チュー開放中」という吹き出しも普図演出領域283を越えて伸び、この吹き出しは、特図2保留表示領域282に入り込んでいる。
このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて、エフェクト画像283bや電チュー開放報知演出といった普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。
なお、ここでの第一普図演出は、図608におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出まで行う、相対的に長い第二の時間(25.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図610には図示がないが、図609の(ケ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
図611は、図609に示す例の続きの流れを表すタイムチャートであり、図612は、図611に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図611の(サ)〜(セ)に示す装飾図柄表示装置等は、図612に示す(サ)〜(セ)の期間に対応するものである。なお、図611に示すタイムチャートでも、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図610中で行われていた特図1の図柄変動表示が終了し、ハズレ図柄を停止表示した後、図610に示す、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が表す特図1の保留が消化され、特図1の図柄変動表示が開始される。この特図1の図柄変動表示に合わせて、装飾図柄表示装置208も特図1の装飾図柄の変動表示が開始され、スーパーリーチに発展する。図611に示す所定条件は、図608のステップS613における所定条件であり、大当りの期待の高いスーパーリーチの演出中は、所定条件の成立中になる。図612(サ)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展した様子が示されている。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。ここのスーパーリーチの演出では、装飾図柄表示装置208の背景画像が変化し、リーチ状態にある特図1の装飾図柄の変動表示は左隅に移動して小さく表示されるとともに、女中のキャラクタC2が登場する。なお、スーパーリーチに発展すると、保留アイコンが消える。なお、保留アイコンの表示制御は行われており、遊技者から見えないだけである場合にも、この明細書では「消える」や「消す」とする。このことは、「隠される」や「隠す」でも同じことである。ただし、左端の各数字表示284,286,286は消えていない(見えている)。また、各第4図柄285,287,289も表示されている。
ここでも、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、図611の(サ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始し、この普図の図柄変動表示は20秒間行われる。一方、普図演出は、所定条件が成立している(スーパーリーチ中である)ため、図608(a)のステップS615でセットされた第二の普図演出コマンドに基づく演出(以下、第二普図演出と称する)が実行されることになるが、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の開始時には、第二普図演出はまだ開始されず、図612(サ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。なお、スーパーリーチの演出の一つである背景画像で普図演出領域283を消してしまってもよいし、所定条件成立時は普図演出が開始されるまでデフォルト画像283aも表示しないようにしてもよい。
また、図612(サ)に示すように、スーパーリーチのキャラクタC2は、足の部分が、普図演出が行われていない普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図演出領域283は視認困難になっている。
図611の(シ)に示すように、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の終了が近づいてくると(ここでは1秒前から)、普図演出領域283で第二普図演出が開始される。図612(シ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示も、図592(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)であるが、演出時間が短いため、繰り返し回数は少なくなる。
また、図612(シ)に示すように、普図演出領域283で普図演出が開始されると、今度は、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠している。この結果、キャラクタC2は視認困難になっている。なお、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が、依然として普図演出領域283の一部を隠しているようにしてもよいし、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠さないようにしてもよい。
やがて、図611の(ス)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図612(ス)に示す普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾2が0.6秒間表示され、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、ここでも、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、帯の部分までエフェクト画像283bによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2がさらに視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、第二普図演出における普図の装飾図柄の変動表示時間(図611の(シ)の期間長)は、確定表示時間(普図の結果表示演出時間:図611の(ス)の期間長)と同じであってもよいし、確定表示時間よりも短くてもよいし、長くてもよい。
続いて、図611の(セ)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図612(セ)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、図610に示す電チュー開放報知演出と同様の演出が実行されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、右胴体部分が電チュー開放報知演出における「電チュー開放中」という吹き出しによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2が視認困難になっている。ここでの電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、ここでの第二普図演出は、図608におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の短い変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出を行う、相対的に短い第三の時間(例えば、6.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図612には図示がないが、図611の(ソ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
なお、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に応じて変化させてもよく、例えば、第二普図演出の開始時期を含む所定期間(例えば前後の5秒間)の間に特図の図柄変動表示の開始がある場合に、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に合わせる(同時にする)ように制御してもよいし、特図の図柄変動表示の開始時期から遅らせるよう制御してもよいし、あるいは早めてるように制御してもよい。また、図611の(セ)の期間では、電チューは開放し続ける例を示したが、上記(セ)の期間で電チュー(一対の羽根部材232a)の開放と閉鎖をそれぞれ1又は複数回行うようにしてもよく、開放時や開放中と閉鎖時や閉鎖中とで演出表示の少なくとも一部を共通にしてもよいし、異ならせてもよい。例えば、開放時や開放中にはピースサインで、閉鎖時や閉鎖中にはグーのサインであってもよいし、ピースサインをし続けるにしても、開放時や開放中には青色の着物であり、閉鎖時や閉鎖中には赤色の着物であってもよい。
図613は、第二普図演出の変形例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図613(a)に示す変形例では、普図の装飾図柄の変動表示中((チ)の期間)には第二普図演出が行われず、確定表示が開始((ツ)の期間の始まり)されると第二普図演出が開始され、電チューロング開放中((テ)の期間)にも、第二普図演出の一部として電チュー開放報知演出(これも普図の結果表示演出の一種)を行う。すなわち、この変形例における第二普図演出は、普図の結果表示演出のみの構成になり、演出時間は、相対的に短い第四の時間(ここでは5.6秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、確定表示中の普図の結果表示演出のみになるが、0.6秒という非常に短い時間になるため、普図がはずれ(普図C)の場合には、第二普図演出を実行しないようにしてもよい。
図613(b)に示す変形例における第二普図演出では、普図の装飾図柄の変動表示中((ニ)の期間)にも、確定表示中((ヌ)の期間)にも第二普図演出が行われず、電チューロング開放が開始((ネ)の期間の始まり)されると、第二普図演出が開始される。この変形例における第二普図演出の演出時間は、相対的に短い第五の時間(ここでは5秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、この第二普図演出は実行されない。
図608におけるステップS615では、上記第三の時間の第二普図演出と、上記第四の時間の第二普図演出と、上記第五の時間の第二普図演出のうち、いずれの演出時間の第二普図演出を実行させるかを抽選により決定するようにしてもよい。また、第二普図演出として、上記第三の時間〜上記第五の時間以外の演出時間のものを用意しておいてもよい。
また、上記第三の時間〜上記第五の時間はいずれも、非電サポ状態における普図の図柄変動時間(ここでは20秒)よりも短い。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、普図演出を行っていない図柄変動表示中は他の演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
図614は、所定条件が成立状態から不成立状態になった場合の例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図614(a)に示す例は、所定条件が成立している状態(例えば、スーパーリーチ実行中)から不成立の状態(例えば、スーパーリーチ終了)になったとしても、普図の図柄変動表示開始時点で決定していた第二普図演出を実行する例である。すなわち、図611に示す第二普図演出と同じ第二普図演出を実行する((フ)〜(ホ)の期間)。
図614(b)に示す例は、所定条件が不成立になった時点から普図演出を開始する例である。この例では、普図の図柄変動表示開始時点では、所定条件が成立状態であったため、(レ)の期間の始まりから演出を開始する第二普図演出(図611に示す第二普図演出と同じ)に決定していた。しかしながら、普図の装飾図柄の変動表示中に所定条件が不成立になり、普図の装飾図柄の変動表示の途中から、普図の装飾図柄の変動表示を開始し((ル)の期間の始まり)、(レ)の期間でも普図の装飾図柄の変動表示を継続し、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い((ロ)の期間)、次いで電チュー開放報知演出を行う((ワ)の期間)。
なお、(ル)の期間用に普図の装飾図柄の変動表示を追加してもよいし、(リ)の期間の始まりから普図の装飾図柄の変動表示の表示制御は開始しておき、所定条件が成立している間は、非表示とし、所定条件が不成立になった時点で表示させるようにしてもよい。
図615は、普図先読み予告の一例を示す図である。この普図先読み予告演出は、普図の保留に普図当りがある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留に特定図柄の当り図柄(例えば、電チューロング開放の普図B)がある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留にハズレがあり且つ所定確率の抽選に当選した場合に実行するようにしてもよい(偽の普図先読み予告演出)。また、普図の保留に普図当りがあっても、普図の保留に特定図柄の当り図柄があっても、所定確率の抽選に当選しなければ実行しないようにしてもよい。
図615に示す普図先読み予告演出では、装飾図柄表示装置208において、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)を表示する。図615に示すのエフェクト画像283bも特図1保留表示領域281に入り込んでおり、第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。また、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も、エフェクト画像283bによって隠されている。
この普図先読み予告演出では、普図の保留が複数個ある状態で最後の普図の保留が当りの場合には、複数回の普図の図柄変動表示に亘って予告表示が行われ、連続予告になる。
なお、普図先読み予告演出は、普図保留増加コマンドを受信した後(普図保留増加直後)から開始してもよいが、上記特定演出(例えば、特図の大当り予告や特図のスーパーリーチ等)が実行されていた場合には、その特定演出が終了した時点から開始するようにしてもよいし、上記特定演出が途中から開始された場合には、普図先読み予告演出を非表示にしてもよい。
図616は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図616(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図616に示す状態は非電サポ状態である。
図616(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図592(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図616(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図616(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図616(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図617は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の特定演出への発展予告演出を行う例を示す図である。図616に示す例との相違点を中心に説明し、特に断らない事項については、図616に示す例と同じである。
ここにいう特定演出は、例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ演出である。なお、特図の特定演出への発展予告演出は、特図の大当り予告と見ることもできる。
図617に示す例でも、図616に示す例と同じく、特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、特図1の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283では高速変動が開始される(図617(b)参照)。
そして、図617(c)に示すように、ノーマルリーチ発生後、スーパーリーチ演出発展前に、普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図617(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄も普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。
やがて、図616(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチ演出に発展する。スーパーリーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄は消え、普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、普図演出領域283の一部には、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が重なり、普図演出領域283が視認困難になっている。
図616は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図616(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図616に示す状態は非電サポ状態である。
図616(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図592(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図616(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図616(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図616(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図618は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283が、保留消化演出の表示領域として機能する例を示す図である。
図618(a)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出が行われており、電チューロング開放が行われる。その結果、電チューに4球の入球がある。
図618(b)では、特図2保留表示領域282に4つの特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。これら4つの特図2保留アイコン2821〜2824それぞれの一部は、電チュー開放報知演出によって隠されており、視認困難になっている。
図618(c)では、これまで行われていた特図1の図柄変動表示は終了する。また、電チューロング開放も終了し、電チューは閉鎖状態になり、普図演出は終了する。しかし、図618(c)に示す普図演出領域283内には、殿様のキャラクタが表示されている。第4実施例におけるぱちんこ機も特図2優先変動機であり、この例では、特図2の保留がある場合には、普図演出領域283内には殿様のキャラクタが表示され続ける。すなわち、普図演出領域283内では、特図2の保留が総て消化されると、殿様のキャラクタが消え、図617(a)に示すデフォルト画像283aが表示される。なお、特図2の保留がなくなる前に、普図始動口228を遊技球が通過した場合には、普図演出領域283内では、殿様のキャラクタが消え、普図演出を優先して実行するようにしてもよい。
やがて、図618(d)に示すように、第2特図表示装置214では特図の図柄変動表示が開始される。普図演出領域283内に表示されていた殿様のキャラクタは、特図2の図柄変動表示の開始とともに表示態様が変更されることがある。例えば、デフォルトの殿様のキャラクタは両手に俵を抱えている表示態様であるが、消化された保留の図柄変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する場合には、当該図柄変動表示の開始とともに両手に抱えていた俵を持ち上げた表示態様に変化する。なお、殿様から他のキャラクタに変化させてもよい。また、特図2の図柄変動表示の開始毎に普図演出領域283内の表示を変化させるようにしてもよい。
なお、これまで説明した中で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。例えば、図612(セ)に示す状態では、電チュー開放報知演出が、スーパーリーチのキャラクタC2の一部を隠しているが、反対に、スーパーリーチのキャラクタC2が、電チュー開放報知演出の一部を隠し、電チュー開放報知演出が視認困難になるようにしてもよい。さらに、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、他方の演出の全演出期間にわたって隠してもよいし、全演出期間のうちの一部期間に限って隠してもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、以上説明した普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図603(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、電チュー開放報知演出)を少なくとも含む演出であり、前記第一の演出は、第一の演出時間(例えば、第三の時間(例えば、6.6秒)、第四の時間(5.6秒)、第五の時間(例えば、5秒))にわたって行われる演出であり、前記第一の演出時間は、前記図柄の変動表示時間(例えば、20秒)よりも短い時間になることがある、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出は、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
また、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、『前記当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(図608に示すステップS611)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、前記電サポ状態の方が前記非電サポ状態よりも、前記図柄の変動表示を長時間にわたって行うことが多いものである(図606(c))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記始動領域に遊技球が進入可能であることを報知する進入可能報知演出(例えば、図610(ク)等に示す「電チュー開放中」という吹き出し)を少なくとも含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記演出手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であり、前記変動中演出は、前記図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図609に示す(カ)の期間における演出)であり、前記確定中演出は、前記図柄表示手段による前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、図609に示す(キ)の期間における演出)であり、前記動作中演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、図609に示す(ク)の期間における演出)であり、前記演出手段は、前記第一の演出とは異なる第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出実行中に前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図612(シ)〜(セ))、前記演出手段は、前記第二の演出非実行中であっても前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図610(イ)〜(ウ))、前記第二の演出非実行中に開始された前記第一の演出の演出時間(例えば、第一の時間(20.6秒))よりも、該第二の演出実行中に開始された該第一の演出の演出時間(第三の時間(例えば、6.6秒))の方が短くなりやすい、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出も前記第二の演出も、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
前記第二の演出は、所定時間ごとに開始される演出であってもよいし、大足り遊技状態中に開始される演出であってもよい。また、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出であってもよい。さらには、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出であってもよい。例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出を少なくとも含む演出(例えば、図612に示すスーパーリーチ演出)である、ことを特徴とする遊技台。』につい また、『前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であることを予告する演出(例えば、図612に示すスーパーリーチ演出)を含む演出であり、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果でない場合であっても、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であるかのように予告する演出(いわゆる偽の大当り予告演出)も含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出(例えば、スーパーリーチ演出)であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図594(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図600(エ'))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
また、『前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、本発明は、封入式のぱちんこ機にも適用することができる。図619は、本発明を適用可能な封入式のぱちんこ機の正面図である。図619に示す封入式のぱちんこ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図376に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
<第7実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第7実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図620〜図656に示す符号は、原則として本第7実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図620〜図656に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図620〜図656に示されていない符号については、第1実施形態〜第6実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<図柄の種類>
まず、図620を用いて、第7実施形態に係るぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。また、図(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
同図(a)に示すように、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、叙述したように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は小当り図柄であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図高確普図高確状態であれば、(小当りに当選後は)特図高確普図高確状態であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図低確普図高確の状態であれば、(小当りに当選後は)特図低確普図高確状態である。また、「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
同図(b)に示すように、「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図620(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図b」の8R特別大当り、あるいは「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りまたは8R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、あるいは「特図a」の16R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、「特図D」の小当りや、「特図C」の突然確変を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに上記以外の図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。一方、「特図E」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図620(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<表示手段による操作手段の操作に関する表示の他の例>
次に、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じて表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が操作手段の操作に関する表示を行う他の例について説明する。以下の説明では一例として、第4実施形態で説明した操作手段画像表示処理と同様の処理によって、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
<操作手段画像表示の実施例20>
図621は、実施例20の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば右端上方に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図1変動遊技中(特図1の変動中)は特図1の第4図柄217として丸形の図形を点滅表示する。特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、特図2変動遊技中(特図2の変動中)は特図2の第4図柄218として三角形の図形を点滅表示する。なお、第7実施形態では変動遊技の一例として特図1変動遊技を行う場合を例に説明するが、特図2変動遊技であっても同様に実施できる。
装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば左端下方には、保留表示領域700が設けられ、保留表示領域700の右端部は変動アイコン表示領域702として確保されている。ここでは、特図1の保留が二つあることを表す保留アイコンPI1、PI2が表示されている。なお、以下の説明では、1つの保留表示領域700を設ける場合を例に示すが、図595に示すように特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282とを個別に設けてもよい。
同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。変動アイコン表示領域702では、消化された保留が変動アイコンCIとして表示され、保留表示領域700では、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
なお、本実施例では、第1特図表示装置212(または、第2特図表示装置214)の図柄変動表示が開始された後に、第4図柄217の点滅表示、保留アイコンPI1、PI2の減少アニメーション、装飾図柄の変動表示の順に開始される。なお、第4図柄の点滅表示、保留アイコンの減少アニメーション(表示)、および装飾図柄の変動表示の開始タイミングの順番は上記に限らず、どのような順序で表示開始されてもよく、複数が同時に表示開始されるものであってもよいものとし、これらの表示開始タイミングの順番については以降の実施例についても同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。ここでは、演出表示704は装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認困難としているが、装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認可能としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面(レイヤーの前面(遊技者側))且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の第1の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。しかし、同図(c)のタイミングで演出表示704の一部(ここでは、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、遊技者に視認困難(視認不能)とされている。
このように、本実施例では、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1)の一部に優先的にオーバーラップする(すなわち、時間的に先で且つレイヤーとして前面に表示される)第二の表示(演出表示704の一部)によって、第一の表示が隠された状態となっており、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して、第一の表示の視認性が低くなっている。ここで、本実施例の第一の表示とは、変化条件の成立があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。また、変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第一の表示の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の経過時間報知画像TG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)少なくなっていく(又は多くなっていく)画像を表示する。なお、第二の表示は、第一の表示よりも時間的に優先して表示されないものであってもよい。
同図(e)(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始(同図(d))から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このように、第1の経過時間報知画像TG1はメーター表示であり、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーター(ゲージともいう。以下、同様。)の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。そして、メーターの目盛りが徐々に少なくなっていく期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。つまり、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)が第二の表示(演出表示704の一部)によって隠されることで、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して視認性が低くなっている状態であっても、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)の表示態様の変化(メーターの目盛りが徐々に少なくなる表示)を継続している。なお、この例では、時間経過に伴って演出表示704の表示態様および表示位置は変化しない。
同図(g)〜(i)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際にはメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示(減少表示)しているがメーターの目盛りが演出表示704の後面に隠れ、メーターの目盛りの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難(視認不能)としている。換言すると、メーターの目盛りを演出表示704で隠している期間中も、目盛りの減少表示は継続させる。
なお、このように第二の表示(ここでは予告である演出表示704)がオーバーラップする(演出表示704に隠される)ことによって非表示となり、遊技者に視認不能となる第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像)がある場合は、視認不能となる部分の第一の表示(すなわち非表示となる画像)を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。このことは、本願明細書の全ての実施例において同様である。なお、遊技者に視認不能となる(非表示となる)部分の第一の表示は描画していてもよい。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前(直前)に、演出表示704が非表示となる状態を示している。これにより、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前には、第1の経過時間報知画像TG1の右端部も含めた全体が遊技者に視認可能となる。
なお本実施例において、第1の経過時間報知画像TG1の左端部を含む領域に第二の表示(ここでは演出表示704)を重ねて表示することで、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りの減少表示の開始位置と、減少表示の表示態様とを遊技者に視認困難とするものとしてもよい(以下の実施例においても同様である)。
以上、同図(d)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)がオーバーラップすることによって遊技者にとって視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
なお、この例では、予告演出に対応する画像である演出表示704によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とする場合を例に説明したが、他の演出画像または他の画像によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とするものであってもよく、これについては以下の実施例においても同様である。
<操作手段画像表示の実施例21>
図622は、実施例21の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(b)〜(e)に示すタイミングは、図621(b)〜(e)に示すタイミングの説明と同様であるが、本実施例では、第1の操作手段画像BG1は、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する画像とし、第1の経過時間報知画像TG1はチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間を表示する画像とする。
同図(f)に示すタイミングは、図622(e)のタイミングよりもさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。一方、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間を表示する第2の経過時間報知画像TG2は表示していない。この例では、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像の視認性を低下させつつ(遊技者に視認困難としつつ)、演出表示704の一部(第2の操作手段画像BG2と、下向き矢印の画像)によって、チャンスボタン136の2回目の操作を促す演出を行っている。
なお、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、第2の経過時間報知画像TG2を表示してもよい。また、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像とはチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が終了した場合に非表示にするものとし、そのタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の終了のタイミング(第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の非表示のタイミング)と同じタイミングに設定されてもよいし、それより先のタイミングでもよいし、後のタイミングでもよい。また本実施例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間は、チャンスボタン136の1回目の操作受付期間よりも時間が短い期間であるが、時間が同じ期間であってもよく、時間が長い期間であってもよい。
同図(g)〜(j)に示すタイミングは、図621(g)〜(j)に示すタイミングの説明と同様である。
図622(b)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し、特図の大当り予告演出の一種である「激アツよ!」という文字を表示している。
同図(g−2)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704によって遊技者に視認困難とされている。この例では、演出表示704の表示態様は変化させず、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示を継続している。なお、この場合、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示はチャンスボタン136の3回目の操作を促すものであってもよく、これに従ってチャンスボタン136の3回目の操作が行われた場合、同図(g−1)に示す演出表示704に変化するものとしてもよい。また、実際には、チャンスボタン136の3回目の操作を受け付けない(規制する)ものとしてもよい。
同図(g−3)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し「激アツよ!」という文字を表示している。一方、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示は継続しており、演出表示704の一部によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。この場合、実際には第1の経過時間報知画像TG1が徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングでチャンスボタン136の1回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、(f−1)では、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。
本実施例において、チャンスボタン136の操作があった場合に、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のそれぞれが、チャンスボタン136の操作に応じた画像を表示してもよいし、いずれか一方の画像を表示してもよい。また、チャンスボタン136の操作があった場合に、これを受け付けず、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のいずれも表示態様を変化させないものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例22>
図623は、実施例22の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、第1の操作手段画像BG1が、チャンスボタン136の第1の操作に対応する画像であり、第1の経過時間報知画像TG1が、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間を表示する画像であり、第2の操作手段画像BG2が、チャンスボタン136の第2の操作に対応する画像である。
同図(b)に示すタイミングは、図621(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の第2の操作の受付期間が開始した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、吹き出しの中に、チャンスボタン136の第2の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と「長押し!」の文字の画像と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。この例では、チャンスボタン136の第2の操作として、チャンスボタン136の長押しをすることを促す表示をしている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されているが、演出表示704の一部(ここでは、第2の操作手段画像BG2を表示した吹き出しの画像)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難(視認不能)となっている)。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態で、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始された状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。またこの例では、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704を変化させている。具体的には、演出表示704の表示位置は変化しないが、演出表示704の表示態様(ここでは、第2の操作手段画像BG2の塗り潰し色)を第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させている。
同図(f)に示すタイミングは、第2の操作(長押しの操作)が継続している状態である。を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。このように、演出表示704の変化後の表示態様は、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間、維持されるが、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間であっても、元の第1の色に戻るものであってもよい。また、演出表示704の変化後の表示態様は、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合であっても中断される前(または直前)と同様の表示態様が維持されていてもよく、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合は、元の第1の色に戻るようにしてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際には第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示しているがメーターの目盛り(塗り潰し部分)が演出表示704の後面に隠れ、メーターの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難としている。この場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。また、上記の場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を描画するように制御してもよい。
同図(h)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づき、第2の操作手段画像BG2を消去し、「激アツよ!」の文字を表示している。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了した状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の終了時点であっても(終了以降も)、演出表示704の表示は継続しており、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りは遊技者に視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)が非表示となり(消去され)、装飾図柄の変動表示が遊技者に視認可能となった状態である。しかし、この場合も演出表示704の表示は継続しており、これにより装飾図柄の変動表示の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(e−1)は、同図(e)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704の表示態様(ここでは、塗り潰し色)が第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させているが、チャンスボタン136の第2の操作を制御上チャンスボタン136の第1の操作と判定して、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出を開始した状態を示している。すなわち、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。なお、この場合も、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730の一部は、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(h−1)は、同図(h)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づいて表示される「激アツよ!」の文字表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。
なお、同図(i)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作(長押しや、長押しより短い期間の押下など)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。また、同図(j)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例23>
図624は、実施例23の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(b)に示すタイミングは、図621(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間中に、保留アイコンPI1を変化させる先読み予告演出が開始した状態を示している。一例として本実施例の先読み予告演出は、アニメーションによる演出表示(アニメーション表示)704を行うものである。アニメーション表示704は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域の上方から風船につながった星が表示を開始する表示開始アニメーションの実行、保留表示領域700に向かって下降し、保留アイコンPI1の付近で星が風船から離れ、保留アイコンPI1を変化させ、あるいは変化させずに、風船のみが再び上昇する移動アニメーションの実行、および消去される消去アニメーションの実行によって構成される。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降している画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(e)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、星と風船が第1の経過時間報知画像TG1に添って右から左に移動しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
このように、本実施例では移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の一部が遊技者に視認困難とされている。また、移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の覆われる位置(遊技者に視認困難となる位置)が時間経過とともに変化する。第1の経過時間報知画像TG1は、アニメーション表示704によって一部が覆われて遊技者に視認困難となっている期間も、徐々に少なくなる画像を表示している。
同図(i)〜(l)に示すタイミングは、アニメーション表示704によって保留アイコンPI1の変化表示が成功した状態を示している。すなわち保留アイコンの変化表示が成功する場合は、風船と星が保留表示領域700に接近し(同図(i))、風船から星が離脱し(同図(j))、白丸の保留アイコンPI1と星が結合して表示態様が変化した保留アイコンPI1'が表示される(変化表示が成功する)とともに風船が上昇して(同図(k))、装飾図柄表示領域208の表示領域から風船が消去される(同図(l))、アニメーション表示704を実行する。
同図(i−1)〜(j−1)は、同図(g)に示すタイミングの後の状態であり、保留アイコンの変化表示が失敗した状態を示している。すなわち、保留アイコンの変化表示が失敗する場合には、星と風船が保留表示領域700に近接しても星が風船から離脱せず(同図(i−1))、そのまま例えば左方向に移動して保留アイコンPIから離れていくアニメーション表示704を実行する。
本実施例では、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示を異なるアニメーション表示として説明したが、同じアニメーション表示が実行され、その結果、保留アイコンの表示態様のみが変化することで変化表示が成功し、または保留アイコンの表示態様のみが変化しないことで変化表示が失敗する演出としてもよい。また、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示の実行時間は同じ期間(長さ)であってもよく、例えば、成功の場合に期間が長くなるなど、異なる期間であってもよい。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングの後の状態であり、チャンスボタン136の受付期間中にチャンスボタン136を操作した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、この場合も、アニメーション表示704(第二の表示)によって、予告演出に対応する画像730(第一の表示)の一部が覆われて遊技者に視認困難とされている。
<操作手段画像表示の実施例24>
図625〜154は、実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例24では、実施例25〜実施例28の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。
図625(a)に示すタイミングでは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。保留表示領域700では、消化された保留が変動アイコンCIとして変動アイコン表示領域702に表示され、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
同図(c)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応するチャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1は、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒)が経過する前(例えば、受付期間である6秒が経過する前)の状態において(同図(d)のタイミングの後に)、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。また、本実施形態では予告演出を表示する場合を例に説明するが、他の演出表示であってもよい。
同図(f)(g)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作が行われたことを契機として、当否判定結果、変動時間および当選した予告演出に応じた演出を開始している状態であり、同図(f)(g)では装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示している。
同図(h)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出開始状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、装飾図柄の変動表示をを装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右上方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)する。また、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIを非表示に(消去)している。なお、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIの消去タイミング、ホワイトバックになるタイミングおよび装飾図柄の縮小表示のタイミングは、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されてもよい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。
同図(i)(j)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出として、例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出を実行開始している状態である。ここでは一例として剣豪キャラクタと「VS剣豪」の文字を表示した後(同図(i))、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している(同図(j))。
同図(k)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを一旦消去し、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。また、この第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を、第1の色(この例では、青色)で第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始直前の時点であって、第2の経過時間報知画像TG2の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。なお、第2の経過時間報知画像TG2の塗り潰し色は、第1の色とは異なる第2の色(例えば白色)であってもよい。さらにこのタイミングでは、例えば第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作を促す画像(例えば、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字)を表示している。さらに、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば左端に、第1の状態報知画像SG1を表示している。第1の状態報知画像SG1は、メーター表示であり、変化条件の成立があった場合に、その表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第1の状態報知画像SG1の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の状態報知画像SG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)多くなっていく(又は少なくなっていく)画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに表示態様を変化させるものである場合、表示態様の変化期間中に操作手段(チャンスボタン136)の操作に応じて、表示態様の変化を停止(又は終了)するものであってもよい。例えば、本実施例の第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに複数段(例えば10段)の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に増加し(目盛りの増加表示を行い)、最上段に達するメーターであって、目盛りの増加表示中にチャンスボタン136の操作があると、目盛りの増加表示を終了(または停止)する画像である。ここでは、時間経過に伴い、第1の状態報知画像SG1は、同図(k)に示すタイミングでは、初期状態としていずれの段も、塗り潰されていない、あるいは第1の色(白色など)で全体が塗り潰された状態で表示される。
同図(l)に示すタイミングは、同図(k)と同様の表示をしているが、同図(k)に示すタイミングより時間が経過し、チャンスボタン136の受付期間を開始した状態を示している。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に、第1の色とは異なる第2の色で順次塗り潰され、塗り潰し部分が徐々に多くなっていく画像を表示する。このとき、第1の状態報知画像SG1の塗り潰し色(第2の色)は段階的に変化するが、同一色であってもよい。
同図(n)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(o)に示すタイミングは、同図(n)の状態より時間が経過した状態で、チャンスボタン138が操作された状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示する。また、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「ボタンを押して、気合いメーターを止めろ!」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
本実施例では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは、最上段に達した後は、時間経過に伴って段階的に少なくなり、チャンスボタン136の受付期間中は目盛りの増加表示と減少表示を繰り返す。そして、チャンスボタン136の操作があったタイミングで、目盛りの表示態様の変化(増減)が停止し、その目盛りの位置によって異なる演出が実行される。
すなわち同図(o)に示すタイミングは、遊技者が時間経過とともに表示態様が変化する(目盛りが増加する)第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加を見計らい、目盛りが最上段に達したタイミングでチャンスボタン136を操作したことによって、第1の状態報知画像SG1の目盛りが最上段で停止し、遊技者にとって有利な予告演出(「アツい」演出)が実行されている状態を示している。
なお、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置は、チャンスボタン136が操作されたタイミングによらず、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。この場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたことを契機として、予め決定された位置で目盛りが停止する。
また、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置の上限が、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。すなわち、時間経過に伴い目盛りは増減するが、当該チャンスボタン136の受付期間中には演出抽選によって予め決定された位置(例えば8段目)を上限とし、最上段まで達しないものであってもよい。またこの場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたタイミングで目盛の停止位置の上限が決定するものであってもよい。
図626は、図625(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。図626(p)に示すタイミングは、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2、第1の状態表示画像SG1、予告演出の画像を消去し、図625(j)に示すタイミングの後のキャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
図626(q)(r)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに勝利したシーンを表示しており、同図(r)では、装飾図柄の縮小表示で大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(t)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を揺れ変動表示させた後、同図(v)に示すタイミングで装飾図柄の停止表示を行っている。さらに、同図(w)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「確変大当り」の文字を表示している。
以上、図625〜図626では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図625(k)以降)において、チャンスボタン136が操作された場合の表示例に説明した。
図627は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図625(k)以降)において、チャンスボタン136の操作が行われない場合の表示例を示す。
図627(k)に示すタイミングは、図625(k)のタイミングと同じ状態を示している。
図627(l)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から徐々に多くなっていく画像を表示する。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(n)(o)に示すタイミングは、同図(m)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、最上段に達した後に、段階的に少なくなる画像を表示する。
また同図(p)に示すタイミングは、同図(o)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)がなくなり、チャンスボタン136の受付期間が経過した状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、再び増加する画像を表示する。
同図(q)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に操作がされなかったため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させるとともに、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を消去している。
そして同図(r)に示すタイミングは、図626(p)と同様に、図625(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
このように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始から終了まで(同図(k)〜(p))の間において、チャンスボタン136の操作が行われていない状態では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは増減を繰り返す。
図628は、図625(o)のタイミングで表示する他の予告演出例を示す。
図628(o−1)は、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段(例えば、10段目)まで達する以前の上昇途中に、あるいは最上段に達した後の下降途中に上段(例えば8段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「強斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図628(o−2)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に中段(例えば4段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図628(o−3)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に下段(例えば1段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「弱斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
このように、チャンスボタン136が操作されたタイミングにおける第1の状態報知画像SG1の目盛りの大小に応じて予告演出を異ならせてもよい。この例では、第1の状態報知画像SG1の目盛りが大きい場合には、遊技者にとって有利度の高い予告演出を表示し、第1の状態報知画像SG1の目盛りが小さい場合には、遊技者にとって有利度の低い予告演出を表示している。しかし、これに限らず、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの停止位置によらず、同じ演出を行うようにしてもよい。
図629は、スーパーリーチ演出ではずれを表示する場合の一例であり、図625(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
図629(p)(q)に示すタイミングは、図625(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示しており、図629(q)では、装飾図柄の縮小表示ではずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(r)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ((例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)を揺れ変動表示させている状態を示している。なお同図(s)では、はずれであるので、保留表示領域700を再表示し、残りの保留数を示す保留アイコンPI1と、当該変動遊技の変動アイコンCIを再表示している。
同図(t)に示すタイミングでは、装飾図柄の停止表示を行っている。これにより、当該変動遊技が終了するので、次回の特図1変動遊技の開始に備えて、特図1第4図柄表示領域208eには丸形の図形が表示される。
同図(u)から同図(w)に示す期間は、同図(t)以降、次回の特図1変動遊技が開始するまでの状態を示している。この期間、同図(t)までの特図1変動遊技によって消化された保留を示す変動アイコンCIを消去する消去アニメーションが実行される。つまりこの例では、同図(t)に示す装飾図柄の停止表示後に、消化された保留を示す変動アイコンCIの消去アニメーションが実行される。
<操作手段画像表示の実施例25>
図630は、実施例25の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(A)に示すタイミングは、図625(k)に対応するタイミングであり、同図(D)に示すタイミングは、図625(l)に対応するタイミングである。すなわち、本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前(図625(k)と図625(l)の間の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。つまり、第二の表示(演出表示704)によって、第1の表示の少なくとも一部(第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部)は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。
その後、同図(C)に示すように、同図(B)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)、同図(D)に示すように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始を示す表示が継続される。
なお、本実施例における演出表示704の表示位置は、同図(B)に示すものに限らず、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部を視認困難とする(覆う)位置であれば、第1の状態報知画像SG1の最上段付近を覆うものであってもよいし、最下段付近を覆うものであってもよい。また第1の状態報知画像SG1の全体を覆うものであってもよい。
同図(B−1)から同図(B−4)は、同図(B)に示す、演出表示704の他の表示例である。
同図(B−1)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1(メータ−)と、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部を遊技者に視認困難とするが、装飾図柄の縮小表示708と、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fは視認困難としないものであってもよい。すなわち、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の前面で且つ、装飾図柄の縮小表示708、特図1第4図柄表示領域208eおよび特図2第4図柄表示領域208fの後面側に表示されている。
また同図(B−2)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を視認困難とするものであってもよい。
また同図(B−3)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の一部のみを視認困難とする画像(ここでは、「激アツ」というプラカードを持ったキャラクタ(殿)の画像)を表示するものであってもよい。
また同図(B−4)に示すように、演出表示704は、時間経過に伴って第1の状態報知画像SG1の全体(または略全体)を視認困難とし、または視認可能とするように移動する画像を表示するものであってもよく、この例では、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の全体とほぼ同面積の背景画像に「激アツ」という文字が表示された画像が、装飾図柄表示領域208の表示領域の左端から進入(カットイン)して左右にスライド移動するアニメーションである。
<操作手段画像表示の実施例26>
図631は、実施例26の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の操作の受付期間中(図625(l)以降の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)に示すタイミングは、図625(l)に対応するタイミングであり、同図(B)に示すタイミングは、図625(m)に対応するタイミングである。
同図(C)に示すタイミングは、図625(n)に対応するタイミングで演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に帯状に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A)(B))と比較して視認性が低下している。一方で、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1は、視認性が低下しておらず(遊技者に視認可能となっており)、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)に示すタイミングからさらに時間が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、演出表示704は、継続されている。また、第1の経過時間報知画像TG1は、同図(C)に示す状態よりさらにメーターの目盛り(塗り潰し部分)が少なくなっていく画像を表示する。
このように本実施例では、演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、遊技者に視認困難とされつつ、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
その後、同図(E)に示すように、同図(C)(D)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)る。同図(F)(G)は、それぞれ、図627(p)(q)に示す状態と同様である。
本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間中の演出表示704で第1の状態報知画像SG1が視認困難となるため、演出表示704の表示位置によっては、遊技者はチャンスボタン136を操作するタイミングがわかりにくくなる。遊技者は操作のタイミングがわかりにくいときには操作を控える場合もあるため、演出表示704によって遊技者のチャンスボタン136の操作タイミングを誘導することができる場合がある。例えば、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが下段の場合にチャンスボタン136を操作しても遊技者にとって有利な結果となる可能性が低い(気合いメーターが十分に溜まらない)場合、演出表示704で第1の状態報知画像SG1(メーター)の下段を隠すことで、遊技者はチャンスボタン136を操作しにくくなる場合がある。このようにすることで、遊技者に有利となるタイミングでの操作に誘導することができる場合がある。一方、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが上段の場合には、遊技者がチャンスボタン136を操作しようと思いつつ、最適なタイミングがわかりにくいため、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、本実施例の同図(C)(D)においても、図630(B−1)〜(B−4)に示したの演出表示704の表示例を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例27>
図632は、実施例27の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図625(j)以降の期間)に、演出表示704として、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図625(j)に対応するタイミングであり、スーパーリーチ演出中(キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンの表示中)に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始された状態を示している。具体的にはこのタイミングの演出表示704は例えば、普図変動表示領域208sでキャラクタ(ちび姫)、およびちび姫ルーレットの表示開始アニメーション(キャラクタ(ちび姫)、ちび姫ルーレットの表示、および「◎で止まると電チュー開放」の吹き出しを表示するアニメーション)が実行され(同図(A)(B))、普図の装飾図柄変動表示が開始(同図(C))される演出である。
同図(D)〜(G)は、図625(k)〜(m)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、同図(D)以降で表示される、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄変動表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(H)は、図625(n)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎(普図当り表示)の停止表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(I)(J)は、図625(o)(p)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示と「電チュー開放中」の吹き出しの表示)が継続している。特に同図(I)では、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(K)、(L)は、図625(p)(q)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示)が継続し(同図(K))、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される(同図(L))。
同図(M)は、演出表示704が終了した状態であって図625(q)と同様のタイミングを示している。
このように本実施例では、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(D)〜(I)に示す第1の状態報知画像SG1の表示開始時から表示終了時まで)は、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、演出表示704によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、演出表示704が実行されている期間中であっても、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(D)〜(H))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図625(c)または図625(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
同図(H−1)に示すタイミングは、演出表示704(普図の装飾図柄×(普図のはずれ表示)の停止表示)が継続されている状態である。また、同図(I−1)に示すタイミングは、同図(H−1)の後の状態であり、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される。このように、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が異なるようにしてもよい。なお、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が同じであるようにしてもよい。
このような普図変動表示の当否判定による演出表示704の実行(実行時間も含む)については、以降の実施例についても適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例28>
図633は、実施例28の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図625(j)以降の期間)に、2種類の演出表示704(第1の演出表示7041と第2の演出表示7042)を行うように構成している。第1の演出表示7041は例えば、実施例27の普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示であり、第2の演出表示7042は例えば、実施例25の当該変動に関する予告演出の表示である。
同図(A)〜(D)に示すタイミングは、図632(A)〜(K)と同様であるが、本実施例では、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示(第1の演出表示7041)を実行し、同図(D)のタイミングでは、第1の演出表示7041(第二の表示)が、第1の状態報知画像SG1(第一の表示)の前面に表示されることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、同図(D)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続しており、これに加えて、当該変動に関する予告演出の表示(第2の演出表示7042)が開始している。そして、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042とによって、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。さらに、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042は少なくとも一部が重複して(重畳して)表示されている。一方、この状態であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている。なお、重複表示されている領域について、メーターのみ描画しない制御を行っていてもよく、第2の演出表示7092のみ描画しない制御を行っていてもよく、両方描画しない制御を行っていても良い。また、全て描画する制御をおこなっていてもよい。
なお、この例では、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より優先して(前面に)表示されているが、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より優先して(前面に)表示されてもよい。また、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より時間的に優先して表示されてもよいし、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より時間的に優先して表示されてもよいし、これらが同時に表示されてもよい。
同図(F)に示すタイミングは、同図(E)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続して第1の状態報知画像SG1の一部の視認性を低下させているが、第2の演出表示7042は終了している。
同図(G)に示すタイミングは、図625(E)に示すタイミングと同じタイミングであり、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始した状態を示している。
同図(H)〜(O)に示すタイミングは、図625(G)〜(M)に示すタイミングと同様であるが、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(H)〜(K)のタイミング)では、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、継続表示されている第1の演出表示7041によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、第1の演出表示7041が実行されている期間中であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(H)〜(J))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図625(c)または図625(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
<操作手段画像表示の実施例29>
図634は、実施例29の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例29では、実施例30の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、チャンスボタン136の連打に応じて、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが溜まる構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図625(k)に示すタイミングと同様に、例えば、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「ボタン連打で気合いメーターを溜めろ!」という文字)を表示している。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始された状態を示しており、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)を表示している。
同図(C)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、チャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。つまりこの場合、変化条件は、チャンスボタン136の1回以上の操作であって、これが複数回成立する構成である。具体的には、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴い、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が多くなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)のタイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、引き続きチャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが同図(C)のタイミングより増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内に、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まった状態を示している。すなわち、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示して、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まったことを報知する。また、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まったことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「連打」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像730(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
同図(F)に示すタイミングは、図626(q)に示すタイミングと同様である。なお、同図(F)以降は、図626(r)以降と同様の「大当り」の操作手段画像表示が実行される。なお、本実施例において、抽選によってメーターが溜まる最大の位置が予め決定されている構成としてもよい。すなわち、チャンスボタン136の連打を繰り返し実行しても、抽選で決定された最大値(例えば、8段目)以上は増加しないものとしてもよい。なお、当否判定の結果が「はずれ」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加する演出をしてもよい。また、当否判定の結果が「大当り」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加しない(例えば、8段目までしか増加しない)演出を行うようにしてもよい。
同図(D')〜同図(G')は、本実施例において「はずれ」の操作手段画像表示が実行される表示例である。
当否判定の結果が「はずれ」となり、演出抽選で「はずれ」の演出が選択された場合、同図(D')および(E')に示すように、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内(受付期間の終了まで)に、チャンスボタン136の連打を行っても、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まらない(途中まで溜まった以降は目盛りが変化しない)画像を表示する。
同図(F')に示すタイミングでは、飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、同図(G')に示すタイミングでは殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、殿が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示している。
これ以降は、図629(q)以降と同様の「はずれ」のの操作手段画像表示が実行される。
<操作手段画像表示の実施例30>
図635は、実施例30の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図は、図634(A)〜(C)に示すタイミングに対応する状態を示している。すなわち、本実施例では、実施例29で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図634(A)〜(C)に示すタイミングとと同様である。同図(D)は、同図(C)からさらに時間が経過した状態を示しており、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴って第1の状態報知画像SG1がさらに増加している状態を示している。また、第2の経過時間報知画像TG2は徐々に少なくなっている。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「連打!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。一方で、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
同図(F)に示すタイミングは、引き続きチャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この例では、演出表示704の実行中であっても(演出表示704によって第1の状態報知画像SG1の一部が視認困難となっている期間であっても)、チャンスボタン136を連打することで第1の状態報知画像SG1の目盛りが増加していく(メーターが溜まっていく)画像を表示し、メーターの表示態様の変化(増加表示の変化)を継続する。
なお、また、第1の状態報知画像SG1を視認困難とする(隠す)演出表示704は、当否判定結果などによって、表示する位置を決定するものであってもよいし、チャンスボタン136の操作(連打回数)などによって決定されるものであってもよいし、目盛りが第1の状態報知画像SG1の最上段に達した場合に表示するものとしてもよい。このことは、以下の実施例においても同様である。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704が終了した状態を示している。演出表示704が非表示となり(消去され)、装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)の表示を継続している。
本実施例においても、図630(実施例25)〜図633(実施例26)の各演出表示704を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例31>
図636〜図637は、実施例31の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、第1の状態報知画像SG1を、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の少なくともいずれかで遊技者に視認困難とさせるものである。
図636(a)に示すタイミングは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1第4図柄表示領域208eは丸形の図形を点滅表示している。
同図(c)に示すタイミングでは、保留表示領域700において、消化された保留に対応する保留アイコンPI1が変動アイコン表示領域702に移動する移動アニメーションが開始している。
同図(d)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、保留表示領域700では移動アニメーションが完了し、残りの保留に対応する保留アイコンPI1が表示されるとともに、変動アイコン表示領域702に当該変動遊技に対応する変動アイコンCIが表示されている。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始前の状態を示しており、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右下方に縮小表示708し、当該表示領域の略全面を縦方向に複数(ここでは3つ)に分割するようにして状態報知画像SG(第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3)を表示している。この例の状態報知画像SGも、時間経過(またはチャンスボタン136の操作状態)などに伴って下段から上段に向かって目盛りが増加するメーターであり、ここでは全体が同一色(例えば白色)で塗り潰されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば上端部分に「ボタンを長押しをして、キャラクタを決めろ!」などの文字を表示している。このタイミングにおいて、例えば、右側の第3の状態報知画像SG3は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示されており、第4図柄217,218(丸形の図形(の点滅)、三角の図形)および装飾図柄の縮小表示708(いずれも第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示しており、例えば、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706を行っている。本実施例におけるチャンスボタン136の操作を促す報知表示706は、例えば第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示である。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。
すなわちこのタイミングでは、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も引き続き、第4図柄217,218および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(g)(h)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から、時間(受付期間)が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて、例えば下段から上段に向かって目盛りが順次増加していく画像を表示している。この例において目盛りは、キャラクタ(爺)、キャラクタ(姫)、キャラクタ(殿)の分割画像となっており、すなわち、第1の状態報知画像SG1においてキャラクタ(爺)、第2の状態報知画像SG2においてキャラクタ(姫)、第3の状態報知画像SG3においてキャラクタ(殿)の目盛り(分割画像)が順次増加し、完成画像に近づいていく画像を表示している。また、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3において、目盛りが増加する速度はそれぞれに異なり、また途中で目盛り増加する速度が入れ替わる(例えば、同図(g)では第3の状態報知画像SG3の目盛りの増加が速いが、同図(h)では第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加が速い)。なお、これに限らず、状態報知画像SGのうち少なくともいずれかは同じ速度で目盛りが増加するものとしてもよいし、途中でその速度が入れ替わらないものとしてもよい。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(i)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて徐々に目盛りが増加していく画像を表示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(爺))、第3の状態報知画像SG3(キャラクタ(殿))より先に、第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(姫))の目盛りが上段に達し、キャラクタ(姫)が完成画像に近づいている。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(j)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了時点の状態を示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は目盛りが最上端に達せず、キャラクタ(爺)、キャラクタ(殿)の完成画像は表示されていないが、第2の状態報知画像SG2は目盛りが最上段に達し、キャラクタ(姫)の完成画像が表示されている。また、チャンスボタン136の受付期間の終了に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分がなくなり、全体が第二の色(例えば白色)で塗り潰された画像が表示されている。
このように、本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされているが一方で、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認可能とされている。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も、第4図柄および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされている。なお、この例では、第1の状態報知画像SG1(第一の表示の一部)はいずれのタイミングにおいても、第二の表示がオーバーラップすることはなく、遊技者に視認可能とされている。
同図(k)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了後の状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されていた報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)が消去され、キャラクタ(姫)の選択が決定している。
同図(l)〜同図(m)に示すタイミングは、キャラクタ(姫)の選択が決定されたことを示す演出を実行している状態であり、同図(n)〜(o)に示すタイミングは、決定したキャラクタ(姫)によるスーパーリーチ演出を実行している状態である。
図637(p)(q)は、図636(o)の後のタイミングで、当否判定の結果がはずれの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾5−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q))。
一方、図637(p')(q')は、図636(o)の後のタイミングで当否判定の結果が大当りの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p'))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q'))。
<操作手段画像表示の実施例32>
図638は、実施例32の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は実施例32と同様に、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3のメーターの目盛りがそれぞれに増加していく構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図636(e)に示すタイミングと同様のタイミングを示しており、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前の状態を示している。
同図(B)に示すタイミングは、同図(A)の後のタイミングであり、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704が開始されている状態を示している。演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3より優先的に(前面に)表示される。この例では、演出表示704は、当該変動遊技における特図の大当り予告演出の一種である群予告演出の表示(アニメーション表示)を行っており、同図(B)に示すタイミングでは、先頭のキャラクタ(ハニ)が登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かって移動する移動アニメーションを実行する。第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって、遊技者に視認困難とされている。
同図(C)に示すタイミングは、図636(f)に示すタイミングと同様のタイミングであり、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示している。すなわち、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)を行っている。また、演出表示704(群予告のアニメーション表示)も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、複数のキャラクタ(ハニ)が登場する移動アニメーションを実行している。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。第2の状態報知画像SG2の一部は、報知表示706、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって、遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図636(g)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、多数のキャラクタ(ハニ)が次々に登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かう移動アニメーションを実行する。演出表示704は、報知表示706に優先して(前面で)実行される。すなわち、第2の状態報知画像SG2の一部は、その前面に表示される報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706はさらにその前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図636(h)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しているが、移動するアニメーション表示のため、第3の状態報知画像SG3および第2の状態報知画像SG2の前面では演出表示704は終了している。すなわち、第3の状態報知画像SG3の一部は、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされ、第2の状態報知画像SG2の一部は報知表示706によって遊技者に視認困難とされるが、報知表示706はその前面を移動するアニメーションが終了するため遊技者に視認可能となっている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされている。
同図(F)に示すタイミングは、図636(i)に示すタイミングと同様のタイミングであり、演出表示704が終了している状態を示している。
本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)の視認性を低下させる報知表示706が、その前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704(アニメーション表示)によって、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認困難となる期間もあるが(同図(D))、視認可能となる期間もある(同図(C),(E),(F))。この場合、演出表示704は、チャンスボタン136の操作の受付期間の全期間に亘って、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化を遊技者に視認可能となるアニメーション(画像)としてもよい。
<操作手段画像表示の実施例33>
図639は、実施例33の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例32(図638)の演出表示704(群予告表示)に変えて、チュートリアル表示(チュートリアル予告)710を行うものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図636(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、本実施例は同図(B)に示すように、同図(A)のタイミングの後であって且つチャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間の開始前のタイミングで、チュートリアル表示710(ここでは、吹き出しの画像と、「突然メーターが溜まるパターンもあるよ。」という文字の表示)を行っている。チュートリアル表示710は、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の前面に表示され,これらの視認性を低下させている。
同図(C)に示すタイミングは、図636(f)に示すタイミングと同じタイミングでり、第2の状態報知画像SG2の前面に表示された報知表示706がチュートリアル表示710によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図636(g)に示すタイミングと同じタイミングであり、チュートリアル表示710が消去されている状態を示している。なお、本実施例のチュートリアル表示710は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。ここで、チュートリアル表示とは、遊技機で行われる演出(予告やキャラクタなど)の説明を行う表示のことを示すものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例34>
図640は、実施例34の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、先読み保留アイコン712によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図636(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、一例として同図(B)に示すタイミングで、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが開始した状態を示している。
同図(C)(D)に示すタイミングは、図636(f)(g)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが継続しており、同図(D)のタイミングでは、先読み保留アイコン712が第1の状態報知画像SG1の一部の前面に表示され、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図636(h)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の待機アニメーションが継続しており、先読み保留アイコン712によって、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。また、同図(D)と同図(E)では、先読み保留アイコン712が待機中に移動するため、先読み保留アイコン712によって視認性が低下する(隠される)第1の状態報知画像SG1の領域が変化している。なお、本実施例の先読み保留アイコン712は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例35>
図641は、実施例35の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、エラー表示714によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)〜(D)に示すタイミングはそれぞれ、図636(e)〜(g)および(m)に示すタイミングと同じタイミングである。ここでは、一例として同図(A)に示すタイミングで、扉開放エラーを検出し、エラー表示714(例えば「エラー:扉が開いています!」という文字表示)を行っている状態を示している。エラー表示714は例えば、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3に亘って表示される。
エラー表示714は例えば同図(D)に示すように、扉開放エラーの状態が解除されない期間中は継続して表示される。なお、本実施例のエラー表示714は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例36>
図642は、実施例36の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、注意喚起報知表示718によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(a)に示すタイミングは、大当り終了画面が表示された状態であり、(b)に示すタイミングは、確変大当り終了後の1変動目の遊技が開始される前に装飾図柄が停止表示された状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、停止表示されている装飾図柄(ここでは「装飾7−装飾7−装飾7」の大当りの図柄組合せ)の前面に注意喚起報知表示718を行っている状態を示している。注意喚起報知表示718は例えば、帯状の背景画像に注意喚起する文字列を移動表示させる構成である。
同図(d)(e)に示すタイミングは、保留を1つ消化し(保留数は4から3に減少)、特図1の変動遊技が開始した状態を示している。また、注意喚起報知表示718は継続している。これらのタイミングでは注意喚起報知表示718として帯状の背景画像に重ねて「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という文字を移動表示させている。
同図(f)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図636(e)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の前面に注意喚起報知表示718が表示され、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。また、第4図柄および装飾図柄の縮小表示によって、第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図636(f)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(i)(j)に示すタイミングは、図635(i)(j)に示すタイミングと同様の状態を示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、注意喚起報知表示718を消去した状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されている報知表示706が遊技者に視認可能となっている。
本実施例の注意喚起報知表示718は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。また、本実施例の注意喚起報知表示718は、「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という移動表示が予め決められた回数、繰り返して表示される(例えば、移動表示が2周するまで表示が続く)ように制御されているが、一定時間(例えば、変動開始から10秒間など)表示されるようにしてもよい。なお、本実施例の注意喚起報知表示718は、特図の変動開始前から行われているが、特図の変動開始後に行われるようにしてもよい。なお、注意喚起報知表示718は、大当り開始前の遊技状態が特図低確状態であり、かつ大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確状態(確変状態)に移行した場合にのみ行われるようにしてもよく、特図高確普図低確状態(時短状態)から特図低確普図低確状態(通常状態)へ移行した場合(すなわち時短終了後1変動目)にのみ行われるようにしてもよい。また、遊技状態に関わらず大当り終了後に必ず行われるようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例37>
図643〜図644は、実施例37の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例37では、実施例38〜実施例41の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、遊技者にチャンスボタン136を1回〜複数回操作させるリーチ演出を実行するものであり、例えばチャンスボタン136の複数回の操作によって、状態報知画像(ここでは第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2)のメーターの目盛りを変化させる構成を有している。
同図(A)(B)に示すタイミングは、装飾図柄の縮小表示の位置は異なっているが、図625(h)(i)に示すタイミングと同様である。
同図(C)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示するとともに、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタのそれぞれのダメージの程度をメーターで示唆する第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2を表示している状態を示している。また、第1の状態報知画像SG1の上方、および第2の状態報知画像SG2の上方にそれぞれ、「YOSHIMUNE」「KENGOU」の文字を表示している。
同図(D)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作タイミング等を報知する操作報知表示720を表示している状態を示す。操作報知表示720はここでは、チャンスボタン136の操作回数を報知するために、帯状の背景画像に「チャンスは三回!!」という文字を表示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作がキャラクタ(殿)の攻撃に対応することを報知する操作報知表示720を表示している状態を示している。
同図(F)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第1の経過時間報知画像TG1を表示している。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作(キャラクタ(殿)の攻撃)が行われた状態を示している。操作報知表示720、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を一旦消去するとともに、第2の状態報知画像SG2は目盛り(塗り潰し部分)が減少した画像を表示して、剣豪キャラクタのダメージの減少を報知している。
同図(I)〜同図(L)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する操作手段画像表示である。チャンスボタン136の2回目の操作は、第2の操作手段画像BG2および第2の経過時間報知画像TG2が表示されて剣豪キャラクタの反撃に対応する操作となる以外は、同図(E)〜同図(H)と同様であるので、説明は省略する。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の3回目の操作に対応する操作手段画像表示が行われている状態である。チャンスボタン136の3回目の操作は、第3の操作手段画像BG3および第3の経過時間報知画像TG3が表示される(同図(O)。
図644(P)〜(R)に示す各タイミングは、図643(O)に示すタイミングの後の状態を示している。チャンスボタン136の3回目の操作の受付期間中に3回目の操作があり(同図(P))、これによりキャラクタ(殿)が勝利して(同図(Q)(R))、縮小表示された装飾図柄は大当りとなる図柄組合せ(例えば、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)を停止表示している(同図(R))。なお、本実施例において、操作報知表示720は、演出表示704または報知表示706であるともいえる。
<操作手段画像表示の実施例38>
図645は、実施例38の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例である。
同図(C)に示すタイミングは、図643(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示704が表示された状態を示している。この例の演出表示704は、ミッション達成表示であり、これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図643(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(F)に示すタイミングは、演出表示704が消去された状態を示している。
<操作手段画像表示の実施例39>
図646は、実施例39の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例であり、ここでの演出表示704は、打ち方報知表示である。
同図(C)に示すタイミングは、図643(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示(打ち方報知表示)704が表示された状態を示している。これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部および第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図643(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(R)に示すタイミングは、図644(R)に示すタイミングと同じタイミングを示すものである。このように本実施例では、リーチ演出が終了した場合であっても、演出表示(打ち方報知表示)704が継続される。演出表示(打ち方報知表示)704は、盤面右側の領域に打ち出された遊技球による最後のセンサ検知(例えば、普図始動口228のセンサによる遊技球の通過の検知)から予め定められた時間が経過した場合などに、その表示が終了する(表示が消去される)。
なお、打ち方報知表示は、遊技者によりハンドルがある一定の位置(右側の領域へ遊技球が打ち出される位置)まで操作された(回された)場合に、表示されるようにしてもよく、その場合は、遊技者がある位置(左側の領域へ遊技球が打ち出される位置)までハンドルを操作した場合に表示を終了するようにしてもよい。なお、打ち方報知は、演出表示のみでなく、音による報知を演出表示と同時に行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例40>
図647は、実施例40の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。なお、実施例37はチャンスボタン136を3回操作させる場合の表示例を説明したが、本実施例ではチャンスボタン136を2回操作させる場合の表示例である。
同図(G)に示すタイミングは、図643(G)に示すタイミングと同じ状態を示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間中に、チャンスボタン136が操作され、それにより演出表示704が表示された状態を示している。演出表示704は例えば予告演出であり、ここではパンダの画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に挿入されるように(カットイン)表示されている。これにより、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
また同図(I)に示すタイミングは、演出表示704が装飾図柄表示装置208の表示領域の全面に表示されている状態を示す。演出表示704は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示され、これにより第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の全てが、遊技者に視認困難とされている。
同図(J)に示すタイミングは、演出表示704が消去された(終了した)状態を示す。この状態では、キャラクタ(殿)の隣にキャラクタ(パンダ)が追加され、第1の状態報知画像SG1の上方の表示(演出表示)も「YOSHIMUNE」(同図(G)参照)から「YOSHIMUNE&PANDA」に変化している。
同図(K)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始(直)前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第2の経過時間報知画像TG2を表示している。
同図(L)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第2の経過時間報知画像TG2の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた状態を示しており、操作手段画像表示としては図644(Q)〜(R)に示す各タイミングの状態と同様であるので、説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例41>
図648は、実施例41の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示に加えて、巻き戻し演出を実行する構成を有しており、巻き戻し演出の表示の一部によって、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。
同図(L)〜同図(P)に示す各タイミングは、図643(L)〜図643(P)に示す各タイミングと同じ状態である。
同図(P)に示すタイミングは、例えば、チャンスボタン136の3回目の操作がされたことに基づき、巻き戻し演出を実行開始する状態(実行開始時の状態)を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として一時停止のマークと「一時停止」の文字を表示するとともに同じ画像を予め決められた時間表示して、画像を停止しているように見せている。なお、この場合であっても、装飾図柄の変動表示と、特図1第4図柄表示領域208eの点滅は継続している。
同図(Q)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として巻き戻しのマークと「巻き戻し」の文字を表示するとともに、それ以前のタイミングで表示した画像(数フレーム前の画像)を表示して巻き戻し表示を行っているように見せている。ここでは、同図(O)に示すタイミングで表示した画像を再表示しており、第3の経過時間報知画像TG3も、全体が塗り潰された画像を表示している。
同図(R)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示しており、同図(L)に示すタイミングで表示した画像を再表示している。同図(L)のタイミングでは、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2が表示されており、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(S)〜(V)に示す各タイミングは、ひきつづき、巻き戻し演出が実行され、同図(S)(T)に示すように、第2の操作手段画像BG2と、第2の経過時間報知画像TG2が表示されている状態を示している。なお同図(S)(T)では第3の経過時間報知画像TG3のメーター(目盛り)も巻き戻されたように表示されているが、実際にはチャンスボタン136の受付期間外である。そして同図(S)〜(V)の期間においても、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(W)に示すタイミングは、巻き戻し演出の終了時の状態を示しており、図643(B)のタイミングで表示された画像が再表示されるとともに、巻き戻し表示の演出表示704が表示されている。同図(X)に示すタイミングでは、巻き戻し演出の終了後の状態を示している。これ以降は、再び図643(B)以降の操作手段画像表示が実行される。
本実施例では、巻き戻し演出として数フレーム前の画像を再表示する例を説明したが,
これに限らず、巻き戻し用ムービー(逆再生ムービー)を準備してそれを再生してもよいし、操作手段画像表示で使用するムービーを実際に巻き戻し再生する制御用ムービーを用いて巻き戻し演出を行ってもよい。なお、巻き戻し演出中は、操作手段画像および/または経過時間報知画像を非表示にするようにしてもよい。
なお、上記実施例において、演出表示704を報知表示706に変えてもよいし、報知表示706を演出表示704に変えてもよい。
<操作手段画像表示の実施例42>
図649〜図656を参照して、実施例42として、第7実施形態の概要および他の変形例について説明する。
図649は、第7実施形態の概要について説明する図である。第7実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段の操作に関する表示(例えば、操作タイミングに応じた表示や、連打数に応じた表示など)のことであり、第一の表示は、操作手段の操作に応じて第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを多くする増加表示または減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出表示704が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出表示704が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である。
図650は、図649における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示A−0'から同図(f)の表示A−Nに示すように、操作受付期間などの期間中に、操作手段が操作されることによって表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示A−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示A−N'は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に操作手段が操作されることにより、表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、操作手段の操作とは、1回の操作、複数回の操作、連打、長押し、かざした手を近接センサーなどで検知する非接触の操作、タッチセンサなどで検知するフリック操作などである。また、操作手段が操作される期間とは、表示Aが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図651は、第7実施形態の概要について別の観点から説明する図である。第7実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に関する表示のことであり、第一の表示は、変化条件の成立(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の進行や、チャンスボタン136の連打)があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを少なくする減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である。
図652は、図651における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示B−0'から同図(f)の表示B−Nに示すように、時間の経過に応じて表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示b−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示B−N'は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に時間経過に応じて表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、時間は、操作手段の受付が可能な期間に限らず、操作手段が実際に操作されているの時間の合計(例えば、チャンスボタン136を複数回操作する(連打も含む)場合の操作時間の合計)や、操作手段が継続して操作されている(例えば長押し)時間としてもよい。また、表示Bが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図653は、第二の表示について説明する図である。同図(A)の(a)から(h)は、ぱちんこ機100の複数のタイミングにおける、操作手段画像表示の表示例である。同図において、第二の表示は表示Cと表し、第一の表示は表示A(図650参照)または表示B(図651参照)と表す。また同図(B)は第二の表示(表示C)の表示開始タイミングを時間経過で表示した図である。
また、第二の表示(表示C)は、例えば、演出表示704(アニメーション表示、打ち方演出表示、巻き戻し演出表示、チュートリアル表示、先読み保留アイコン、エラー表示、大当り確定表示、確変状態や時短状態の残り回数など)、報知表示706、第4図柄、装飾図柄の縮小表示708などである。
第二の表示(表示C)の表示タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図650(b)、図652(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図650(g)、図652(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の開始タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
一方、第二の表示の消去タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図650(b)、図652(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図650(g)、図652(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の消去タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
図654は、第二の表示の表示態様の一例を示す図である。第二の表示はその表示期間中に表示態様および表示位置が変化しないものであってもよいし、表示態様および表示位置の少なくともいずれかが変化するものであってもよい。
同図(a)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の全体を隠す(第一の表示を遊技者に視認困難とする)ものであってもよい。
また同図(b)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(縮小する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(縮小する)ものであってもい。
また同図(c)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(拡大する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(拡大する)ものであってもい。
また同図(d)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置が移動することで、第一の表示を隠す領域の位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(e)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置(または表示方向)が移動することで、第二の表示の形状によって、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(f)に示すように、第二の表示(表示C)は、その形状が変化するものであり、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の形状が変化することで、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
第二の表示は、同図(a)〜(f)のうちのいずれか1つの組合せから構成されていてもよく、同図(a)〜(f)のうちの一以上または全ての組合せから構成されていてもよい。また、同図(a)〜(f)のうちの二以上または全ての組合せには、例えば、同図(b)左図→中図→右図の変化のあとに同図(c)の変化が開始するような構成も含まれ、また、同図(b)の左図→同図(a)→同図(b)の中図と変化するような構成も含まれる(同図(a)〜同図(f)について同様である)。
図655は、第7実施形態の、第一の状態と第二の状態について説明する図である。第7実施形態では、第二の状態において、第一の表示(表示Aまたは表示B)に第二の表示(表示C)がオーバーラップする(前面に重ねて表示されること)により、第一の状態よりも第二の状態の方が、第一の表示の視認性が低くなるものである。
すなわち、同図(a)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示され、第二の表示(表示C)が表示されていない状態であり、第二の状態は、同図(a)中図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率0%で表示されている状態である。あるいは、第二の状態は、同図(a)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率100%未満(例えば、透過率50%)で表示されている状態である。
また、同図(b)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみに重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さく(例えば、第一の表示よりも小さく)表示されてる状態であり、第二の状態は、同図(b)中図又は右図に示すように第一の表示に重ねて、第二の表示が、同図(b)左図よりも大きく表示されている状態である。
また、同図(c)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が、大きい透過率(例えば、透過率80%)で表示されている状態であり、第二の状態は、同図(c)中図または左図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さい透過率(例えば、透過率30%や50%)で表示されている状態である。
また、同図(d)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)と第二の表示(表示C)が、オーバーラップしていない状態であり、第二の状態は、同図(d)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が表示されている状態である。この場合、第二の状態の第二の表示の透過率は0%以上(枠線のみで塗り潰しがない場合も含む)、100%未満とする。
また、同図(e)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示されている状態であり、第二の状態は、同図(e)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。第二の表示が第一の表示の後面に表示される場合でも、これらが同系色の場合には、第一の表示は視認性が低くなる。
また、同図(f)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色ではない場合であり、第二の状態は、同図(f)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。
なお、図654(a)〜(f)に示した第二の表示の表示態様(の変化)の1つのみ、または図654(a)〜(f)の複数の組合せに、図655(a)〜(f)に示した第一の状態と第二の状態の1つのみ、または図655(a)〜(f)の複数の組合せを互いに適用してもよい。
図656は、上記の実施形態でメーター(ゲージ)として説明した、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3、第1の経過時間報知画像TG1、第2の経過時間報知画像TG2、第3の経過時間報知画像TG3などの、他の形態を示す図である。
同図(a)〜(a'')に示すように、メーターは、連続した1つの領域からなる画像に限らず、互いに離間した複数の画像(目盛りM)から構成され、目盛り群MGとして1つのメーターを構成するものであってもよい。その場合同図(a)のように各目盛りMは全てが同じ形状であってもよいし、同図(b)のように各目盛りMは一部のみが同じ形状であってもよいし、同図(c)のように各目盛りMは全てが異なる形状であってもよい。また、メーターは目盛り群MGとして最大の目盛り数が同時に表示されており、各目盛りMの表示態様(例えば塗り潰し色など)が時間経過に伴って順次変化していく(塗り潰しされていく)構成であってもよいし、各目盛りMが時間経過に伴って順次表示されていく(目盛りMの数が増加していく)構成であってもよい。
同図(b)は、目盛りMの数が増加していくメーターの例である。この例では、時間経過に伴って、上方から目盛りMが落下し、メーター内に溜まっていく様子を示しているが、図655に示したように、各目盛りの透過率の変化によって、メーター内が埋まっていく構成としてもよい。
また同図(c)に示すように、メーターは長さや面積が積み重なって増加する(いわゆるメーターやゲージとしての形状を有する)構成に限らず、内側から外側に増加したり、色や透過率の変化によってメーター全体の形態が伸縮、拡縮するように視認できる構成であればよい。
また、ここではメーターが増加する場合を例に説明したが、メーターが減少する構成についても同様に適用できる。
従来の遊技台においては、遊技の興趣をより一層高めることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技台を提供することを目的とするものであり、本発明に係る遊技台によれば、遊技者の興趣を向上させることができる。
すなわち、以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作したタイミングに応じた表示、連打数に応じた表示など)のことであり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、遊技者に操作手段(チャンスボタン136)の操作(遊技者に有利となるタイミングでの操作あるいは、連打等)を促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
なお、「操作手段の操作に関する表示」とは、以下の表示をいう。
(a)「操作手段の操作を促す表示を含む表示」のことであってもよい。
(b)「操作手段の操作を受け付けていることを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(c)「操作手段を操作する演出を行う(または行っている)ことを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上(2つあるいは全部)の組合せの表示のことであってもよい。
(e)上記((a)〜(c)のうちの1つ、または2以上の組合せ(2つあるいは全部)の表示を含まない表示のことであってもよい。
また、「視認性が少なくとも低くなる」とは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認困難となる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認不能となる」ことを示すものであってもよい。
また、「第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である」とは、「第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部の視認性が少なくとも低くなる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「複数の表示のうちの二以上の表示の少なくとも一部または全部の視認性が低くなる」ことを示すものであってもよい。なお、前記「二以上の表示」は、「第一の表示を含む二以上の表示のこと」を示すものであってもよい。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
なお、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも優先的に表示されている」状態のことを示していてもよい。
(b)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも前側(前面)に表示されている」状態(例えば、「第一の表示が表示されているレイヤー前側のレイヤーに表示されている状態」や「同一レイヤー内で第一の表示よりも前に表示されている状態」など)のことを示していてもよい。ここで「前側」とは、「遊技者(に近い)側」のことを示してもよい。
(c)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部と重なって(重畳して)表示されている」状態のことを示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の状態のことを示していてもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちの1つ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の表示を含まない状態のことであってもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示が第一の表示の少なくとも一部とオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
なお、第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態とは、第二の表示が表示されていない状態と第二の表示は表示されているが、第一の表示を隠していない状態のいずれも含むものとする。すなわち、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「表示手段に第二の表示が表示されていない状態」を示していてもよい。
(b)「第二の表示の一部が、第一の表示の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(c)「第二の表示の全部が、第一の状態の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つまたは2以上(2つまたは全部)を示さないものであってもよい。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示であり、前記メーター表示は、前記操作手段の操作に応じて該メーター表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者に操作手段の操作状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作の受付期間、操作の状態に関する表示)のことであり、前記第一の表示は、変化条件の成立(例えば、操作の受付期間の開始、操作の受付期間中の操作手段の操作、操作手段の連打や長押しなど)があった場合に、該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、前記第一の表示は、前記第二の状態である場合に、該第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、熱い予告に視線を誘導させ、操作手段の操作の受付時間が残り少なくなっていることを遊技者が見逃さないようにさせることができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704,報知表示706など出)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示がオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者にメーター表示の変化状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704、報知表示706など)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ少なくとも変化可能な表示態様であり、前記変化条件が成立する要件とは、前記第一の態様の表示から第一の時間が経過したことを少なくとも含む要件のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、時間の経過による変化態様の変化の視認性を低くすることにより、操作の受付時間の経過をわかりにくくし、操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、第一の表示における第一の領域は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が低い領域であるものとしてもよい。
また、第一の表示における第二の領域は、第二の状態である場合に、第一の領域よりも視認性が高い領域であるものとしてもよい。
なお、上記の第一の領域および第二の領域は、以下の領域としてもよい。
(a)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。ここでメーター(表示)とは、時間経過や状態の変化によって目盛りが増減する表示(例えば、第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)をいう。
(b)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。ここでボタン画像とは、操作手段(チャンスボタン136を模した画像(例えば、第1の操作手段画像BG1など)をいう。
(d)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e)第一の領域は、上記(a)〜(d)の2以上の組合せた構成を有してもよい。例えば、(a)と(c)、(a)と(d)、(b)と(c)を組み合わせることができる。
(a')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。
(b')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。
(d')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e')第二の領域は、上記(a')〜(d')の2以上(あるいは全て)を組合せた構成を有してもよい。例えば、(a')と(c')、(a')と(d')、(b')と(c')を組み合わせることができる。
また、第二の表示は、遊技に関する表示であるものとしてもよい。なお、「遊技に関する表示」の一例として、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、オリジナルモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の少なくとも一部(例えば、ボタン画像)を、少なくとも表示しないものとしてもよい。
なお、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の一部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の一部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)ボタン画像(第1の操作手段画像BG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(b)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(c)操作を促す表示(例えば、文字表示など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの2以上あるいは全ての表示の組合せのことであってもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちのいずれか一つの表示のみを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の全部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の全部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)のことを示す表示であってもよい。
(b)メーター表示を含む複数の表示(例えば、ボタン画像や操作を促す表示(例えば、文字表示など))のことを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が開始してから第二の時間が経過した場合に、第一の表示(例えば、ボタン画像など)の少なくとも一部を、少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、第一の表示の一部または全部を継続して表示してもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させる手段であるものとしてもよい。なお、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させ、メーター表示の消去条件の成立があった場合(例えば、当該演出表示の終了など)に、メーター表示の表示を終了させるようにしてもよい。
また、第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ変化可能としてもよい。なお、第一の表示態様は、第一の態様から第三の態様へ変化可能であり、該第三の態様から第二の態様へ変化可能であってもよい。すなわち、第一の態様から第二の態様に変化するものに限らず、第一の態様から他の複数の態様(第三の態様)を経て第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、上述の実施形態における「演出表示」は以下のものが挙げられる。例えば、予告表示系(先読み(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、当該変動(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、非予告系(チュートリアル、デモ、ユーザーモード、保留表示、第四図柄、大当りに関する表示、装飾図柄など)の演出表示である。また、その他の予告演出表示、大当りに関する演出表示、ユーザーモード表示、デモ表示、チュートリアル表示、装飾図柄を使った演出表示、保留アイコンを使った演出表示などであってもよい。
また、図655を用いて説明した第二の表示の透過率について、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また、図655を用いて説明した第一の表示の透過率について、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また上記実施形態において、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段を模した表示を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示(例えば、第1の操作手段画像BG1など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示と当該操作手段を模した表示が表示される期間と重複した期間に表示される表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1などの操作の受付期間を示すメーター(またはゲージ)や「ボタンを押せ!」などの文字による表示、エフェクトなど)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むもの」とは、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)と当該操作手段の操作を促す報知が表示される期間と重複した期間に表示される表示(背景画像やエフェクト、メーター(ゲージ)など)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、表示制御が少なくとも実行された場合に、表示可能なものであっても良い。ここで「表示制御」とは、操作手段を操作されたことを含む条件が成立した場合に、少なくとも実行されるものであってもよい。また、「表示制御」とは、第二の制御手段(第一副制御部or第二副制御部)からコマンドが送信されたことにより表示されるものであってもよい。
また、上記実施形態において、「視認性が高い表示」として記載されている例が「視認性が低い表示」に適用されてもよく、「視認性が低い表示」として記載されている例が「視認性が高い表示」に適用されてもよい。
また、上記実施形態において、「少なくとも一部」とは、一部のみであってもよいし全部(全体)であってもよいことを意味する。
また、上記の各実施例に記載した内容は、各実施例内のそれぞれの構成について他の実施例へ組み合わせ可能である。
また、第7実施形態において、変化条件が成立する要件とは、操作手段の操作があったことを少なくとも含む要件のことである。ここで、「操作手段の操作」とは、以下の構成であってもよい。
(a)「操作手段が操作されたことを検知手段(操作手段のセンサ)によって検知されたこと」を示していてもよい。
(b)「検知手段によって第一(第二)副制御部へコマンドが送信されたこと」を示していてもよい。
(c)「検知手段によって送信されたコマンドを第一(第二)副制御部が受信したこと」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のいずれか1つまたは二以上(2つ又は全部)を示していてもよい。
また、第一の表示態様の変化とは、以下の構成であってもよい。すなわち、一回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、複数回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間の累計(操作手段から1回手を放してもよい)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間(操作手段から1回手を放したら終了する)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能に構成してもよく、表示態様の変化条件の成立があった場合にのみ該第一の表示の表示態様を変化するように構成してもよく、表示態様の変化条件の成立がない場合には該第一の表示の表示態様を変化しないように構成してもよい。
また第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様を変化させない部分を含むものであってもよい。
また、第一の表示または第二の表示はそれぞれ、特典ゲーム(例えば、AT)の開始表示や終了表示、特典ゲームの残り回数表示(例えば、常に表示されている残り回数表示や、特典ゲームの残りゲーム数が少なくなった場合に強調して表示される残り回数表示)、特典ゲーム数の上乗せ演出(例えば、20Gなどの文字表示が1または複数表示されることにより、特典ゲームが行われるゲーム数が増加したことを示す演出など)であってもよく、停止ボタンの押す順番を報知する押し順報知などであってもよい。ここで、ATとは、AT(アシストタイム)遊技状態のことを示し、遊技者の操作をアシストする報知(例えば、押し順報知)が実行される期間のことであってもよい。
また、表示手段は装飾図柄表示装置208により構成されるものとしてもよい。また、表示手段は、第一の表示条件の成立があった場合にのみ第一の表示を実行するようにしてもよく、第二の表示条件の成立があった場合にのみ第二の表示を実行するようにしてもよく、必ず第一の表示を表示するものとしてもよく、必ず第二の表示をするものとしてもよく、必ず第一の表示および第二の表示を表示するものとしてもよい。また、操作手段は、チャンスボタン136により構成されるものとしてもよい。
なお、表示手段が複数設けられていてもよい。その場合、複数の表示手段のうちの第一の表示手段は、特別図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、装飾図柄表示装置のことであってもよい。
また、第一の表示手段は、第一の装飾図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、第二の装飾図柄表示装置のことであってもよい。その場合、第一の装飾図柄表示装置または、第二の装飾図柄表示装置が装飾図柄表示装置208に相当してもよい。
第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方または両方が可動手段に設けられたものであってもよく、一方のみが可動手段に設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第二の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
また、第一の表示手段は第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1など)を表示し、第二の表示手段は第二の表示(例えば、演出表示704など)を表示するものであって、第一の表示手段に表示された第一の表示が第二の表示手段に表示された第二の表示によりオーバーラップされて視認性が低下するような場合についても本実施例は適用可能である。
また、第三の表示(例えば背景画像や演出表示(第二の表示も含む)など)にオーバーラップして(その前面に)、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および/または第1の経過時間報知画像TG1など)が表示されることによって、第三の表示が遊技者に視認困難となっている場合に、チャンスボタン136の操作に応じて第一の表示が消去され(非表示)となって、第三の表示が遊技者に視認可能となる構成であってもよい。
また、操作手段画像および経過時間報知画像の表示中(操作手段の受付期間中)において、遊技者により操作手段が操作された場合は、経過時間報知画像が受付期間終了時と同じ画像(残り時間0秒)を表示してから消去されるようにしてもよい。また、先に経過報知画像が消去されてから操作手段画像が消去されるようにしてもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、図507,図508の第1の経過時間報知画像TG1や、図519の経過時間報知画像、または残り時間報知画像など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、図507の普図変動表示に付随する演出や図508の保留アイコンPI3など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、前記第一の表示は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第一の表示における前記表示態様の変化は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる変化であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ことを特徴とするものである。
また、前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、ものとしてもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部と重なる位置に表示されている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第一の表示と第二の表示を注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する表示を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、第一の画像(例えば、図508の第1の操作手段画像BG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第一の表示は、第三の画像(例えば、図508の第1の経過時間報知画像TG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第二の表示は、第二の画像(例えば、図508の保留アイコンPI3)が少なくとも含まれる表示であり、前記第三の画像は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第二の状態とは、前記第二の画像が前記第三の画像にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第二の画像と第三の画像に注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の画像は、前記第二の状態である場合に、前記第三の画像の少なくとも一部とオーバーラップする画像である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、特に時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を第一の画像と比較して視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の画像と第三の画像の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の表示は、前記第二の状態である場合に、前記第一の表示の一部のみとオーバーラップする表示である、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の状態である場合に、少なくとも視認困難となる表示である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、第一の表示の一部(オーバーラップした領域)と他の領域(オーバーラップしない領域)との視認態様を異ならせ、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の表示を少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示(例えば、図505の第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類(例えば、図505の変動アイコンCI)の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、図505の第1の操作手段画像BG1)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、図505の第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図505の変動アイコンCI)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第二の表示の前記開始位置は、該第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第二の表示の前記表示態様の変化は、前記第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の種類の表示を、少なくとも表示可能なものである、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示は、前記操作手段を模した態様をした表示を含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)によって、操作手段の受付期間の残り時間を開始位置からの減少表示で報知する場合において、第二の表示の開始位置を、第二の表示よりも第三の表示(演出表示)が優先的に表示されることにより、第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものとし、第二の表示の開始位置から終了位置に向かう表示態様の変化を、第二の表示よりも第三の表示が優先的に表示されることにより、第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものとすることで、遊技者に操作手段の操作の受付期間であることを視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)の表示態様と、第二の表示の開始位置から終了位置までの表示態様の変化とを、第三の表示で視認困難とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出表示は、大当り予告を少なくとも含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、大当り予告の場合に遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させるできるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の種類の表示を少なくとも表示しないものとしてもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、第1実施形態〜第7実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H1)
遊技球が進入可能な第1の進入口と、前記第1の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、前記当否判定手段の当否判定結果に応じて所定の演出を行う演出手段と、遊技球の進入に基づいて所定の利益が発生する第2の進入口と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出を変化させることを特徴とする遊技台。
(付記H2)
付記H1記載の遊技台であって、前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて所定の利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に影響を与える特定の演出を行うことを特徴とする遊技台。
(付記H3)
付記H1又はH2記載の遊技台であって、前記演出手段は、所定の表示を行なう表示手段を含み、前記表示手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に基づく表示演出の一部を前記特定の演出に基づく表示演出の一部で覆うことを特徴とする遊技台。
(付記H4)
付記H1からH3のうちいずれか1項記載の遊技台であって、前記第1の進入口と前記第2の進入口は、前記第1の進入口へ進入した遊技球が前記第2の進入口に進入し得る位置にそれぞれ配置されることを特徴とする遊技台。
(付記H5)
付記H2に記載の遊技台であって、所定条件が成立したことに基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置を備え、前記特定の演出は、前記所定条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出であることを特徴とする遊技台。
(付記H6)
遊技価値付与条件の成立があった場合に、遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段と、遊技球が通過しても前記遊技価値付与条件が成立しない第一の進入領域と、遊技球の入球に基づいて前記遊技価値付与条件が成立する第二の進入領域と、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄態様を、図柄の変動表示を行った後に停止表示可能な報知手段と、所定の演出画像を表示可能な画像表示手段を少なくとも含み、前記報知手段とは別体で構成された演出手段と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、を備えた遊技台において、前記当否判定条件は、前記第一の進入領域への遊技球の通過があったことを少なくとも含むものであり、前記演出制御手段は、図柄の変動表示を開始した後に前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を前記画像表示手段に表示させることが可能なものであり、前記第二の進入領域は、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、遊技球が少なくとも入球可能となるものであり、前記演出制御手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の表示中に、該図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H7)
付記H6記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による図柄の停止表示中に、該図柄の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の停止表示は、前記画像表示手段による図柄の停止表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難であっても、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H8)
付記H6又はH7に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段が前記図柄変動表示を表示中に前記第二の進入領域に遊技球が入球した場合に、該図柄変動表示を遊技者が視認困難とならない演出を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能であり、前記大当り予告は、前記演出を遊技者が視認困難とならないものであることを特徴とする遊技台。
(付記H9)
付記H6からH8のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記当否判定結果は、第一の当否判定結果と第二の当否判定結果を含み、前記報知手段は、前記当否判定結果が前記第一の当否判定結果である場合には第一の図柄態様を停止表示可能であり、前記当否判定結果が前記第二の当否判定結果である場合には該第一の図柄態様とは異なる第二の図柄態様を停止表示可能であることを特徴とする遊技台。
(付記H10)
付記H6からH9のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示を前方から覆わない第一の位置と該図柄変動表示の少なくとも一部を前方から覆う第二の位置を含む複数の位置に移動可能な可動体を含み、前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一の位置から前記第二の位置に移動させることによって前記大当り予告を、該可動体に行わせることが可能なものであることを特徴とする遊技台。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H11)
遊技球が進入可能な複数の進入領域と、前記複数の進入領域のうち、第一の進入領域を少なくとも含む所定の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記複数の進入領域のうち、前記所定の進入領域とは異なる第二の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも補助当否判定を実行可能な補助当否判定手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の報知手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の報知手段と、前記第二の報知手段を少なくとも含む演出手段と、少なくとも前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、少なくとも前記第一の進入領域に遊技球が進入しやすい時短状態と、非時短状態とに制御可能な時短制御手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の進入領域は、前記第一の図柄変動表示が行われて前記当否判定の結果のうちの特定の補助当否判定の結果に応じた図柄態様が停止表示された後で、遊技球が進入可能とされるものであり、前記演出制御手段は、前記当否判定の結果に関する所定の演出および前記第二の図柄変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記演出制御手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中の所定期間において、該第二の図柄変動表示の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記第一の図柄変動表示は、前記所定期間中も視認容易なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記時短状態よりも前記非時短状態の方が実行されやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう第一の進入領域は、例えば電チューであり、所定の進入領域は、例えば、第2特図始動口232(電チュー)と第1特図始動口230であり、第二の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第一の図柄変動表示は、例えば、主制御部300が制御する普図表示装置210で行われる普図の図柄変動表示あり、第二の図柄変動表示は、例えば、副制御部400,500が制御する装飾図柄表示装置208で行われる普図の装飾図柄変動表示ある。
(付記H12)
付記H11に記載の遊技台であって、前記第二の報知手段は、画像表示手段であり、前記所定の演出は、少なくとも前記画像表示手段で実行可能とされるものであり、前記画像表示手段は、少なくとも前記第二の図柄変動表示を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記演出制御手段は、前記所定の表示領域において、前記第二の図柄変動表示の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、該第二の図柄変動表示とは異なる表示演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
ここで、前記演出制御手段は、前記異なる表示演出の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであってもよい。
(付記H13)
付記H12に記載の遊技台であって、前記所定の表示領域で実行可能な前記異なる表示演出は、大当り予告表示および遊技情報表示のうちの少なくとも一方を含むものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう大当り予告表示には、いわゆる先読み予告も含む。また、遊技情報表示としては、例えば、時短回数、連荘回数、獲得遊技球数、擬似連回数、などが含まれる。
(付記H14)
付記H13に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記非時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記大当り予告を実行させることが可能なものであり、前記時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記遊技情報表示を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H15)
付記H14に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示のうちの特定の第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄および前記大当り予告に関する図柄を含んで該第二の図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H11〜付記H15までに記載した遊技台における上記所定期間は、第二の図柄変動表示の実行中の少なくとも一部を含む期間であってもよい。また、上記所定の演出は、少なくとも大当りが発生するかどうかを予告可能な大当り予告を含むものであってもよい。また、上記演出制御手段は、上記非時短状態では、上記第二の図柄変動表示を実行しないものであってもよい。また、上記所定の表示領域では、上記第二の図柄変動表示とは異なる表示のうちの特図2の図柄変動表示に関する予告が少なくとも実行可能とされるものであってもよい。上記第二の図柄変動表示の実行中に、特図2が割り込んで、上記異なる表示が可能な状態であっても、該第二の図柄変動表示を優先して実行可能なものであってもよい。上記電チュー作動中報知を実行可能であり、第二の図柄変動表示の実行有無により上記電チュー作動中報知は報知態様が異なってもよい。例えば、第二の図柄変動表示のありとなしで電チュー近辺のランプ制御が異なってもよい。具体的に第二の図柄変動表示ありの方が、報知が派手になってもよい。ここにいう報知が派手とは、演出期間が長いことも含まれる。また、上記第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄のみを変動可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、左打ち時のほうが第二の図柄変動表示を実行しやすいものであってもよい。さらに、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態では右打ちを行う遊技台であってもよい。また、電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、第一の開放パターンよりも第二の開放パターンの方が有利であり、第二の図柄変動表示は少なくとも、前記第二の開放パターンとなる場合に実行可能とされるものであってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H16)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、大当り遊技制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動は、第二の演出により視認困難であり、前記メイン普図変動は、前記サブ普図変動が第二の演出により視認困難であっても視認容易であり、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H17)
付記H16に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動のうちの特定のサブ普図変動が、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H18)
付記H17に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、少なくとも第一の変動時間と、第二の変動時間で実行可能なものであり、前記第一の変動時間よりも前記第二の変動時間のほうが長く、前記特定のサブ普図変動は、少なくとも前記第二の変動時間を含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H19)
付記H16〜付記H18のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、前記第一の開放パターンよりも前記第二の開放パターンの方が遊技者にとって有利であり(例えば、遊技球が進入しやすい)、前記サブ普図変動は、少なくとも電チューが前記第二の開放パターンで開放する場合に実行可能とされるものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H20)
付記H18又はH19に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中は前記第一の変動時間を少なくとも含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H16〜付記H20までに記載した遊技台における前記特定のサブ普図変動は、前記第一の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記特定のサブ普図変動を除くサブ普図変動は、前記第二の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記第一の変動時間で行われるサブ普図変動は、前記補助当否判定の結果のみを報知する演出を実行可能なものであってもよい。また、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中には行われないものであってもよい。また、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものであってもよい。さらに、前記大当り遊技中には、電チューの開放報知演出のみ実行可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、所定の発射強度(例えば右打ち)のほうが前記サブ普図変動を実行しやすいものであってももよい。さらに、少なくとも大当り遊技中は前記所定の発射強度(右打ち)で遊技可能な遊技台であってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H21)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、先読み予告を行うことが少なくとも可能な演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記先読み予告および前記サブ普図変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記先読み予告の実行中に前記サブ普図変動が実行された場合には、該サブ普図変動が該先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記H22)
付記H21に記載の遊技台であって、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H23)
付記H21又はH22に記載の遊技台であって、前記演出手段には画像表示手段が少なくとも含まれ、少なくとも前記画像表示手段で、前記サブ普図変動及び前記先読み予告が実行可能であり、前記画像表示手段は、前記サブ普図変動を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記画像表示手段は、先読み予告表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記先読み予告表示領域に入り込み、前記先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、前記先読み予告は保留変化予告であり、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記保留表示領域に入り込み、保留先読み予告の少なくとも一部を視認困難とするものであってもよい。
(付記H24)
付記H21乃至H23のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、この遊技台は、特図2優先変動機であり、特図1の保留表示領域と、特図2の保留表示領域を有し、両保留表示領域は所定の表示領域を挟んで設けられたものであり、前記サブ普図変動は、両保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とすることが可能であるが、特図1の先読み予告及び特図2の先読み予告のいずれか一方の先読み予告のみを視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H25)
付記H21乃至H24のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H21〜付記H25までに記載した遊技台における前記サブ普図変動は、複数ある前記保留表示領域のうち一部の保留表示領域(例えば、入賞タイミングが最も古い第一保留の表示領域)の少なくとも一部を視認困難にするものであってもよい。また、特図1および特図2保留表示領域の第一保留を視認困難にするものであってもよい。さらに、第二保留等の他の保留を視認困難にするものであってもよい。また、非電サポ状態中に電チューが開放して特図2が割り込んだ場合に、特図2の保留の少なくとも一部は、電チュー開放報知演出により視認困難とされてもよい。また、非電サポ状態中は特図1の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであり、電サポ状態中は特図2の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであってもよい。また、入賞順変動の遊技台であって、前記サブ普図変動により視認困難とされる特定の保留表示領域は、特図1の保留表示と特図2の保留表示を行うことが可能であり、その機能は(非電サポ状態中においては)特図変動ごとに切り替わることが可能であってもよい。また、先読み保留表示と、前記サブ普図変動が同時期に行われている状態で特図の装飾図柄変動表示中に演出(例えば、スーパーリーチ等)が開始された場合に、サブ普図変動は残し、先読み保留表示は非表示とする態様であってもよいし、サブ普図変動と先読み保留表示をともに非表示とする態様であってもよいし、先読み保留表示は残し、サブ普図変動は非表示とする態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H26)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能であり、画像表示手段と、演出用可動手段と、を備え、前記演出用可動手段は、前記演出として少なくとも動作可能なものであり、前記サブ普図変動は前記画像表示手段で少なくとも行われるものであり、前記画像表示手段では、前記演出は、少なくとも前記演出用可動手段の動作に関連した画像を表示可能であり、前記演出として動作した前記演出用可動手段および前記画像の少なくとも一方により前記サブ普図変動を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記H27)
付記H26に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動が先に行われている場合には、前記演出で前記サブ普図変動を視認困難にし、前記演出が先に行われている場合には、前記画像表示手段を使用した前記サブ普図変動を実行しない、ことを特徴とする遊技台。
(付記H28)
付記H26又はH27に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記演出は前記保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H29)
付記H26乃至H28のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも非大当り遊技中のほうが行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H30)
付記H26乃至H29のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は電サポ状態よりも非電サポ状態で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H21〜付記H25までに記載した遊技台における前記演出は大当り予告を少なくとも含むものであってもよい。また、前記演出用可動手段は、少なくとも大当り予告として動作可能なものであってもよい。さらに、前記演出用可動手段は、前記演出として、画像表示手段の前側(遊技者側)への動作が少なくとも可能なものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H31)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記演出手段に演出および前記サブ普図変動を少なくとも実行させることが可能なものであり、前記サブ普図変動後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となるように前記演出を実行させることが可能であり、前記電チュー開放報知演出実行中は前記電チューへの入球が許容されている状態であり、前記電チューへ入球したことに基づく特図変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としつつも、前記メイン普図変動は視認容易である、ことを特徴とする遊技台。
(付記H32)
付記H31に記載の遊技台であって、特図1の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図1図柄変動表示手段と、特図2の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図2図柄変動表示手段と、を有し、実行中の電チュー開放報知演出を、前記特図2の図柄変動表示中の演出によって視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記H33)
付記H31又はH32に記載の遊技台であって、特図2の方が有利な大当りが付与されやすい、ことを特徴とする遊技台。
(付記H34)
この遊技台は、特図2優先変動機であり、少なくとも特図1の先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、前記特図1の先読み予告実行中に前記サブ普図変動表示を少なくとも実行可能であり、普図変動が当選して電チューが開放し、前記特図2の図柄変動表示が割り込んだ変動でも前記先読み予告を行い、該先読み予告の演出表示により電チュー開放報知演出を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、特図2優先変動機においては、電チューへ入球に応じた特図2の図柄変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としてもよい。また、入賞順変動機においては、特図の保留が所定数以下(少ない又は0)の状態および特図の図柄変動表示が停止している状態で、実行中の電チュー開放報知演出を、電チューへ入球に応じた特図の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。また、非電サポ中は特図189がほぼ交互に入賞可能であり、電サポ状態中は、普図変動を経て電チュー開放で特図2に連続入賞可能な遊技台においては、実行中の電チュー開放報知演出を、前記入賞に応じた特図2の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。こうすることで、電チュー開放報知によって、有利な特図2の図柄変動表示が連続して行われる可能性があることを報知可能な場合がある。また、アタッカの一回の開放時間が相対的に短い第一の大当り(不利な大当り)と、相対的に長い第二の大当り(有利な大当り)を有し、特図2では、該第一の大当りよりも該第二の大当りの方が出現しやすい態様であってもよいし、該第一の大当りは出現しない態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H35)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記図柄変動表示が実行されている間に前記演出表示を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記図柄の停止表示が実行されている間に前記結果表示を表示可能なものであり、前記演出表示は、第一の演出時間以上の演出時間にわたって表示されるものであり、前記第一の演出時間は、前記図柄変動表示の表示時間よりも短いものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記H36)
付記H35に記載の遊技台であって、複数の状態のいずれかに遊技状態を移行可能に構成され、前記複数の状態は、第一の状態を少なくとも含むものであり、前記複数の状態は、第二の状態を少なくとも含むものであり、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記第一の当否判定結果が前記特定の当否判定結果となる確率が高いものであり、前記表示手段は、前記第二の状態である期間よりも前記第一の状態である期間に前記演出表示を表示しやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H37)
付記H36に記載の遊技台であって、前記図柄変動表示は、複数の表示時間のうちの何れかの表示時間にわたって行われるものであり、前記複数の表示時間は、第一の表示時間を少なくとも含むものであり、前記複数の表示時間は、第二の表示時間を少なくとも含むものであり、前記第二の表示時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記表示時間が前記第二の表示時間となりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H38)
付記H35乃至付記H37のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記結果表示は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記第二の進入領域に遊技球が進入可能であることを示す進入可能表示を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H39)
付記H35乃至付記H38のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H40)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記大当り予告が実行されていないときに表示開始した前記演出表示よりも、前記大当り予告が実行されているときに表示開始した前記演出表示のほうが、前記演出時間が短くなりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
なおここでも、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記H41)
付記H40に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、付記H35〜付記H41に記載の遊技台であって、非電サポ中は電サポ中よりも電チューは短い開放時間が選ばれ易い遊技台であってもよい。すなわち、前記第二の進入領域の進入可能時間は、第一の時間と該第一の時間よりも長い第二の時間を少なくとも含む複数の時間のうちの何れかの時間であり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記進入可能時間が前記第一の時間となりやすいものであってもよい。こうすることで、第一の状態で第一の時間以外の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、普図演出は、電チューショート開放よりも電チューロング開放の方が行われやすくてもよい。すなわち、前記表示手段は、前記進入可能時間が前記第一の時間となる場合よりも前記第二の時間となる場合に前記演出表示を実行しやすいものである。この場合、第二の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、短い普図演出の時間は、短い普図変動表示の時間よりも長い構成であってもよい。すなわち、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記表示時間が前記第一の表示時間となりやすいものであり、前記第一の演出時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであってもよい。また、前記進入可能表示は、前記進入可能時間中に表示されるものであってもよい。
また、前記表示手段は、表示を少なくとも実行可能な表示領域を有するものであり、前記表示領域は、第一の表示領域を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記演出表示を前記第一の表示領域の少なくとも一部で表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の表示領域の少なくとも一部で、前記第二の当否判定の結果に関する予告表示を実行可能なものであってもよい(図616に示す例)。また、前記演出表示の少なくとも一部と前記予告表示の少なくとも一部が共通するものであってもよい。例えば、図592(b)の(ア)に示す変動表示パターンと、(エ)に示す変動表示パターンの関係があげられる。
また、特図未変動時に普図演出を行う場合は、大当り予告(例えば、「激アツ」)を停止表示しないものであってもよいし、特図未変動時に普図演出を行う場合でも、大当り予告(例えば「激アツ」)を含む変動表示を表示するものであってもよい。
さらに、普図演出を非電サポ中にのみ行うものであってもよいし、非大当り状態中にのみ行うものであってもよい。
また、前記演出表示は第一の表示(例えば、変動表示)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第二の表示(例えば、結果表示やエフェクト画像表示も含んでもよい)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第三の表示(例えば、進入可能表示)を少なくとも含むものであってもよい。ここで、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第二の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H42)
図柄変動表示を少なくとも行うことが可能な図柄表示手段と、保留アイコンの表示を行うことが可能な保留表示手段と、前記図柄表示手段の表示制御を少なくとも行うことが可能な第一の制御手段と、前記保留表示手段による前記保留アイコンの表示制御を少なくとも行うことが可能な第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものであり、前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記第一の図柄変動条件は、始動領域のうちの第一の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の図柄変動条件は、始動領域のうちの第二の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコンに関する第一の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコンに関する第二の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、予め定められた上限数以下の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、複数の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記第一の制御手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、コマンド信号を前記第二の制御手段に少なくとも送信可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第一の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第二の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記保留表示手段は、第一の表示領域を少なくとも有するものであり、前記保留表示手段は、第二の表示領域を少なくとも有するものであり、前記第一の表示は、前記消化保留アイコンを前記第一の表示領域から前記第二の表示領域に少なくとも移動(以下、第一の移動という。)させた後で、該第二の表示領域において該消化保留アイコンの消去を行うものであり、前記第二の表示は、前記未消化保留アイコンの表示位置を前記第一の表示領域内の別の位置に少なくとも移動(以下、第二の移動という。)させるものであり、前記保留表示手段は、第一の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第一の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記保留表示手段は、第二の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第二の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記第一の保留増加条件は、前記第一の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の保留増加条件は、前記第二の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第一の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第一の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第二の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第二の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第一の図柄表示手段用表示領域は、前記第二の図柄表示手段用表示領域とは異なる表示領域であり、前記第一の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域は、前記第二の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域と同じであり、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも長い時間で完了するものであり、前記保留表示手段は、前記未消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の全ての前記未消化保留アイコンは、第二の時間で前記第二の移動を完了するものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の前記消化保留アイコンは、第一の時間で前記第一の移動を完了するものであり、前記第一の時間は、第二の時間とは異なる時間である、ことを特徴とする遊技台。なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
なお、例えば、本発明に係る遊技台は、ぱちんこ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。すなわち、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。