JP6381839B1 - 原子炉停止装置、原子炉停止方法及び炉心設計方法 - Google Patents

原子炉停止装置、原子炉停止方法及び炉心設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】制御棒の設置数が増加する場合であっても、制御棒を有効に活用して、原子炉停止性能の向上を図ることができる原子炉停止装置等を提供する。【解決手段】原子炉の炉心に挿入される複数の制御棒と、制御棒駆動装置と、安全保護系設備と、を備え、複数の制御棒は、原子炉の出力を制御するための一部の複数の制御棒からなる制御バンク103と、原子炉の出力を停止させるための他の一部の複数の制御棒からなる停止バンクと、を有し、停止バンクは、停止バンクにおける複数の制御棒のうち、一部の制御棒からなる第1停止バンク101と、他の一部の制御棒からなる第2停止バンク102と、をすくなくとも含み、安全保護系設備は、原子炉の異常時において、第1停止バンク101の制御棒と、第2停止バンク102の制御棒とを挿入タイミングを異ならせて炉心に挿入する。【選択図】図4

Description

本発明は、原子炉を停止させる原子炉停止装置、原子炉停止方法及び炉心設計方法に関するものである。
従来、原子炉に異常が発生してから原子炉トリップするまでの異常事象発生時に、その異常を判定し、異常の判定後、ランバック及び制御棒挿入等の緩和措置を行う原子炉の過渡緩和システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−030693号公報
ところで、原子力プラントの安全性を向上させるために、制御棒による原子炉停止性能を強化することが検討されている。具体的に、制御棒による原子炉停止性能を強化するために、原子炉内の制御棒の設置数を増加させることが検討されている。制御棒の設置数を増加させると、原子炉を停止するために必要な制御棒の数よりも、制御棒の設置数が多くなる場合があり、この場合、制御棒を有効に活用しきれない可能性がある。
そこで、本発明は、制御棒の設置数が増加する場合であっても、制御棒を有効に活用して、原子炉停止性能の向上を図ることができる原子炉停止装置、原子炉停止方法及び炉心設計方法を提供することを課題とする。
本発明の原子炉停止装置は、原子炉の炉心に挿入される複数の制御棒と、複数の前記制御棒を駆動させる制御棒駆動装置と、前記制御棒駆動装置による前記制御棒の駆動を制御する制御部と、を備え、複数の前記制御棒は、前記原子炉の出力を制御するための一部の複数の前記制御棒からなる制御バンクと、前記原子炉の出力を停止させるための他の一部の複数の前記制御棒からなる停止バンクと、を有し、前記停止バンクは、前記停止バンクにおける複数の前記制御棒のうち、一部の前記制御棒からなる第1停止バンクと、他の一部の前記制御棒からなる第2停止バンクと、をすくなくとも含み、前記制御部は、前記原子炉の異常時において、前記第1停止バンクの前記制御棒と、前記第2停止バンクの前記制御棒とを、挿入タイミングを異ならせて前記炉心に挿入することを特徴とする。
また、本発明の原子炉停止方法は、原子炉の炉心に挿入される複数の制御棒の駆動を制御する制御部によって、前記原子炉を停止する原子炉停止方法であって、複数の前記制御棒は、前記原子炉の出力を制御するための一部の複数の前記制御棒からなる制御バンクと、前記原子炉の出力を停止させるための他の一部の複数の前記制御棒からなる停止バンクと、を有し、前記停止バンクは、前記停止バンクにおける複数の前記制御棒のうち、一部の前記制御棒からなる第1停止バンクと、他の一部の前記制御棒からなる第2停止バンクと、をすくなくとも含み、前記原子炉の異常時において、前記第1停止バンクの前記制御棒と、前記第2停止バンクの前記制御棒とを、挿入タイミングを異ならせて前記炉心に挿入することを特徴とする。
これらの構成によれば、原子炉の異常時において、第1停止バンクの制御棒と、第2停止バンクの制御棒とを、挿入タイミングを異ならせて炉心に挿入することで、第1停止バンクの制御棒による原子炉停止機能と、第2停止バンクの制御棒による原子炉停止機能とを発揮させることができる。このため、複数の原子炉停止機能を発揮させることができるため、制御棒を有効に活用して、原子炉停止性能の向上を図ることができる。
また、前記制御部は、前記原子炉を停止させるための原子炉トリップ信号を取得すると、前記炉心への前記制御バンク及び前記第1停止バンクの前記制御棒の挿入を実行する一方で、前記炉心への前記第2停止バンクの前記制御棒の挿入を不実行とし、前記原子炉が再臨界となる事象を検知したときに出力される再臨界検知信号を取得すると、前記炉心への前記第2停止バンクの前記制御棒の挿入を実行することが、好ましい。
この構成によれば、制御バンクの制御棒及び第1停止バンクの制御棒を炉心に挿入して原子炉トリップを行うことができる。また、制御バンクの制御棒及び第1停止バンクの制御棒が炉心に挿入された後、原子炉が再臨界状態へ移行する場合であっても、第2停止バンクの制御棒により原子炉の停止措置を行うことができる。このため、原子炉の安全性を向上させることができる。ここで、原子炉が再臨界へ移行する場合、原子炉の停止措置を行う装置として、ホウ酸水を注入するホウ酸水注入設備がある。第2停止バンクの制御棒は、ホウ酸水注入設備と共に設けてもよいし、第2停止バンクの制御棒を、ホウ酸水注入設備の代替機能として設けることで、ホウ酸水注入設備を省いてもよい。
また、前記制御棒は、第1制御棒と、前記第1制御棒よりも中性子吸収性能が高い第2制御棒と、を含み、前記第2停止バンクの前記制御棒は、前記第1停止バンクの前記制御棒に比して、前記第2制御棒の割合が多いことが、好ましい。
この構成によれば、第1停止バンクの制御棒の構成と、第2停止バンクの制御棒の構成とを異ならせることができるため、第1停止バンクの原子炉停止機能と、第2停止バンクの原子炉停止機能とを異ならせることができ、汎用性の高いものとすることができる。例えば、第2制御棒の割合が多い第2停止バンクの制御棒を、再臨界へ移行する原子炉の炉心に挿入することで、原子炉を迅速に未臨界状態へ移行させることができる。
また、前記炉心に含まれる燃料は、燃焼度が異なっており、前記第2停止バンクの前記制御棒は、前記燃焼度が最も小さい燃料に対して、前記第1停止バンクの前記制御棒よりも近い側に配置されていることが、好ましい。
この構成によれば、新燃料等の燃焼度が最も小さい燃料は、反応によって中性子を多く放出することから、第2制御棒の割合が多い第2停止バンクの制御棒を近くに配置することで、中性子を好適に吸収して反応を抑制できるため、原子炉を好適に停止することができる。
また、前記燃焼度が最も新しい燃料は、燃料交換時において前記原子炉内に新たに装荷される新燃料であり、前記第2停止バンクの前記制御棒は、前記新燃料に隣接して配置されていることが、好ましい。
この構成によれば、新燃料に対する第2停止バンクの制御棒の位置を適切な位置とすることができる。なお、第2停止バンクの制御棒は、新燃料に対して、水平方向に隣接して配置してもよいし、鉛直方向に隣接して配置してもよく、特に限定されない。
また、前記制御バンクの前記制御棒は、前記新燃料以外の燃料に配置されていることが、好ましい。
この構成によれば、新燃料以外の燃料は、燃焼が進んだ燃料となっている。そして、原子炉の出力を制御するにあたって、制御バンクの制御棒を、新燃料以外の燃料に抜き差しすることで、原子炉の出力制御を適切に行うことが可能となる。
また、前記制御バンクの前記制御棒の数と、前記第1停止バンクの前記制御棒の数と合わせた総数は、前記第2停止バンクの前記制御棒の数に比して多いことが、好ましい。
この構成によれば、制御棒の数が多い制御バンク及び第1停止バンクによって原子炉トリップを適切に行うことができる。なお、制御バンクと第1停止バンクとの制御棒の総数は、原子炉トリップ時において高温全出力状態から、高温停止状態に移行させることが可能な数とし、残りが、第2停止バンクの制御棒の数とすることがよい。
本発明の炉心設計方法は、原子炉内に装荷される燃料の装荷パターンを設計する炉心設計方法において、前記原子炉の炉心に挿入される複数の制御棒は、前記原子炉の出力を制御するための一部の複数の前記制御棒からなる制御バンクと、前記原子炉の出力を停止させるための他の一部の複数の前記制御棒からなる停止バンクと、を有し、前記停止バンクは、前記停止バンクにおける複数の前記制御棒のうち、一部の前記制御棒からなる第1停止バンクと、他の一部の前記制御棒からなる第2停止バンクと、を少なくとも含み、燃料交換時において前記原子炉内に新たに装荷される新燃料を、前記第1停止バンクの前記制御棒に比して、前記第2停止バンクの前記制御棒が近い側となるように配置することを特徴とする。
この構成によれば、制御バンク、第1停止バンク及び第2停止バンクの複数の制御棒に対する燃料の配置を、原子炉の停止を考慮した適切な配置とすることができる。
図1は、本実施形態に係る原子力施設の概略構成図である。 図2は、図1の原子力施設に含まれる加圧水型原子炉を表す縦断面図である。 図3は、本実施形態に係る原子炉停止装置周りの構成図である。 図4は、本実施形態に係る制御棒ユニットの一例を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[本実施形態]
図1は、実施形態1に係る原子力施設の概略構成図である。原子力施設(原子力設備)1は、原子炉2を有する。原子炉2は、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)が用いられる。この加圧水型の原子炉2を用いた原子力施設1は、原子炉2を含む原子炉冷却系(一次冷却系)100と、原子炉冷却系100と熱交換するタービン系(二次冷却系)200とで構成される。原子炉冷却系100は、一次冷却材が流通し、タービン系200は、二次冷却材が流通する。
原子炉冷却系100は、コールドレグ3aおよびホットレグ3bを介して原子炉2に接続された蒸気発生器4を有する。ホットレグ3bには、加圧器5が設けられ、コールドレグ3aは、一次冷却材ポンプ6が設けられている。そして、原子炉2、コールドレグ3a、ホットレグ3b、蒸気発生器4、加圧器5および一次冷却材ポンプ6は、原子炉格納容器7に収容されている。
原子炉2は、上記したように加圧水型原子炉であり、その内部は一次冷却材で満たされる。一次冷却材は、中性子減速材として用いられるホウ素が溶解した軽水である。また、原子炉2は、原子炉容器10の内部に、多数の燃料集合体8が収容され、この各燃料集合体8に対し、燃料集合体8の核分裂を制御する多数の制御棒9が抜差し可能に設けられている。この制御棒9は、燃料集合体8に対し、制御棒駆動装置20により抜差し方向に駆動される。制御棒駆動装置20により制御棒9が燃料集合体8へ差し込まれると、燃料集合体8における核反応は低下して停止する。一方で、制御棒駆動装置20により制御棒9が引き抜かれると、燃料集合体8における核反応は増大して臨界状態となる。また、この制御棒駆動装置20は、電力の供給が遮断され、電力喪失状態となると、制御棒9を燃料集合体8に差し込むように構成されている。
原子力施設1の原子炉冷却系100における一連の動作について説明する。原子炉2内において、制御棒9により核分裂反応を制御しながら燃料集合体8を核分裂させると、核分裂により熱エネルギーが発生する。この熱エネルギーにより、原子炉2内の一次冷却材が加熱されると、加熱された一次冷却材は、一次冷却材ポンプ6によりホットレグ3bを介して蒸気発生器4に送られる。ホットレグ3bを通過する高温の一次冷却材は、加圧器5により加圧されることで沸騰が抑制され、高温高圧となった状態で、蒸気発生器4に流入する。蒸気発生器4に流入した高温高圧の一次冷却材は、二次冷却材と熱交換を行うことにより冷却され、冷却された一次冷却材は、一次冷却材ポンプ6によりコールドレグ3aを介して原子炉2に送られる。そして、冷却された一次冷却材が原子炉2に流入することで、原子炉2が冷却される。このように、一次冷却材は、原子炉2と蒸気発生器4とを循環している。
タービン系200は、蒸気管11を介して蒸気発生器4に接続されたタービン12、タービン12に接続された復水器13、および復水器13と蒸気発生器4とを接続する給水管14に介設された給水ポンプ15、を有している。そして、タービン12は、発電機16が接続されている。
原子力施設1のタービン系200における一連の動作について説明する。蒸気管11を介して蒸気発生器4から蒸気がタービン12に流入すると、タービン12は回転を行う。タービン12が回転すると、タービン12に接続された発電機16は、発電を行う。この後、タービン12から流出した蒸気は復水器13に流入する。復水器13は、その内部に冷却管17が配設されており、冷却管17の一方には冷却水(例えば、海水)を供給するための取水管18が接続され、冷却管17の他方には冷却水を排水するための排水管19が接続されている。この復水器13は、タービン12から流入した蒸気を冷却管17により冷却することで、蒸気を液体に戻す。液体となった二次冷却材は、給水ポンプ15により給水管14を介して蒸気発生器4に送られる。蒸気発生器4に送られた二次冷却材は、蒸気発生器4において一次冷却材と熱交換を行うことにより再び蒸気となる。
図2は、図1の原子力発電プラントに含まれる加圧水型原子炉を表す縦断面図である。図2に示すように、加圧水型原子炉2において、原子炉容器10は、その内部に炉内構造物が挿入できるように、原子炉容器本体52とその上部に装着される原子炉容器蓋(上鏡)53により構成されており、この原子炉容器本体52に対して原子炉容器蓋53が複数のスタッドボルト54及びナット55により開閉可能に固定されている。
原子炉容器本体52は、原子炉容器蓋53を取り外すことで上部が開口可能であり、下部が半球形状をなす下鏡56により閉塞された円筒形状をなしている。原子炉容器本体52は、上部に一次冷却水としての軽水(一次冷却材)を供給する入口ノズル57と、軽水を排出する出口ノズル58が形成されている。入口ノズル57は、コールドレグ3aが連結されている。出口ノズル58は、ホットレグ3bが連結されている。
原子炉容器本体52は、内部に炉心槽61が配置されており、上部が原子炉容器本体52の内壁面に支持されている。また、原子炉容器本体52は、内部に上部炉心支持板62が配置されており、上部炉心支持板62は、上部が炉心槽61の上部に支持されている。上部炉心支持板62は、複数の炉心支持ロッド63により上部炉心板64が吊下げ支持されている。
炉心槽61は、下方に下部炉心支持板65が支持され、下部炉心支持板65は、外周部が位置決め部材66により原子炉容器本体52の内壁面に位置決め支持されている。炉心槽61は、下部に下部炉心板67が支持されている。炉心68は、炉心槽61における上部炉心板64と下部炉心板67により区画された領域に多数の燃料集合体8が配置されて構成されている。炉心68は、内部に多数の制御棒9が配置されており、この制御棒9は、複数がまとめられて制御棒クラスタ71を構成し、燃料集合体8に挿入可能となっている。上部炉心支持板62は、上部炉心支持板62を貫通して上下に延出する多数の制御棒クラスタ案内管72が固定されている。各制御棒クラスタ案内管72は、下端部が上部炉心板64に連結され、内部に制御棒クラスタ71が挿通可能となっている。
原子炉容器蓋53は、上部が半球形状をなし、上部に磁気式ジャッキの制御棒駆動装置20が配置されている。複数の制御棒クラスタ案内管72は、上端部が原子炉容器蓋53の管台を通してその上方まで延出され、制御棒駆動装置20から下方に延出された制御棒クラスタ駆動軸74が、制御棒クラスタ案内管72内に挿通されている。制御棒クラスタ駆動軸74は、制御棒駆動装置20により上下方向に移動可能であり、制御棒クラスタ案内管72内を通って炉心68まで延出され、制御棒クラスタ71に連結されている。制御棒駆動装置20は、制御棒クラスタ71の各制御棒9を炉心68に対して抜き差しすることで、原子炉出力を制御する。
原子炉容器本体52は、下鏡56を貫通する多数の計装管台75が設けられ、この各計装管台75は、炉内側の上端部に炉内計装案内管76が連結される一方、炉外側の下端部にコンジットチューブ77が連結されており、各炉内計装案内管76に複数の連接板78が取付けられている。シンブルチューブ79は、コンジットチューブ77内から計装管台75及び炉内計装案内管76内を通し、下部炉心支持板65及び下部炉心板67を貫通して炉心68(燃料集合体8)まで挿通されている。
原子炉容器10は、炉心68の上方に上部プレナム80が設けられ、下方に下部プレナム81が設けられ、その間にダウンカマー部82が形成されている。
また、原子力施設1は、原子炉冷却系100及びタービン系200を制御する制御系300を備えている。制御系300は、図示しない中央制御設備の他、安全保護系設備30を含んで構成されている。図3に示すように、安全保護系設備30は、原子力施設1に異常が発生した場合、原子力施設1が安全に停止するように、原子力施設1に設けられた各機器を制御している。
図3は、本実施形態に係る原子炉停止装置周りの構成図である。原子力施設1の制御系300は、原子炉2に異常が発生した場合を想定して、原子炉2の核反応を非常停止させる原子炉停止装置35を有している。原子炉停止装置35は、上記の安全保護系設備(制御部)30と、原子炉トリップ遮断器37と、上記の制御棒駆動装置20と、上記の制御棒9と、を備えている。
安全保護系設備30は、CPU等の演算装置やHDD等の記憶装置を搭載した、いわゆるデジタル設備であり、演算装置により記憶装置に記憶された各種プログラムを実行することで、原子力施設1の安全保護系を制御可能な設備となっている。なお、安全保護系とは、原子炉2の核反応を停止させる、原子力施設1を冷却する、原子力施設1からの放射性物質の漏洩を防ぐという機能を有する機能系統である。そして、安全保護系設備30は、確実に作動可能で、且つ、厳しい環境下においても作動可能なように、動作保証が高いものとなっている。
安全保護系設備30には、原子力施設1内に配設された各種検出センサが接続されており、各種検出センサから出力された検出信号に基づいて、原子力施設1に異常が発生したか否かを判断している。そして、安全保護系設備30は、原子力施設1に異常が発生したと判断した場合、原子炉2を停止させるための原子炉トリップ信号を原子炉トリップ遮断器37へ向けて発信する。
原子炉トリップ遮断器37は、安全保護系設備30から発信された原子炉トリップ信号に基づいて、制御棒駆動装置20へ供給される電力を遮断するものである。
原子炉停止装置35は、安全保護系設備30から原子炉トリップ遮断器37へ向けて、原子炉トリップ信号を出力する。すると、原子炉トリップ遮断器37は、入力された原子炉トリップ信号に基づいて電力供給を遮断する開状態となり、制御棒駆動装置20へ供給される電力を遮断する。制御棒駆動装置20へ供給される電力が遮断されると、制御棒9の支持状態が解除されることで、制御棒9は、自重によって燃料集合体8に落下する。そして、燃料集合体8に制御棒9が挿し込まれることで、燃料の核反応を低下させて、原子炉2を停止させる。
図4は、本実施形態に係る制御棒ユニットの一例を示す概略図である。図4は、図3の炉心68内の燃料集合体8及び制御棒クラスタ71の配置の一例を炉心68の上側から見たものである。制御棒ユニット90は、各制御棒クラスタ71を含む。燃料集合体8は、複数の新燃料91と複数の使用済み燃料92と、を含む。各制御棒クラスタ71は、標準制御棒94による制御棒クラスタ(以下、単に標準制御棒94と称する)または第1の高性能制御棒95による制御棒クラスタ(以下、単に第1の高性能制御棒95と称する)と、第2の高性能制御棒97による制御棒クラスタ(以下、単に第2の高性能制御棒97と称する)と、のいずれかである。すなわち、制御棒ユニット90は、標準制御棒94及び第1の高性能制御棒95のうち少なくとも一方と、第2の高性能制御棒97と、を含む。なお、本実施形態では、上記の制御棒を用いたが、グレイロッドをさらに含む構成であってもよく、特に限定されない。
炉心68の内部の領域は、図4に示すように、横方向の座標を図4における右から左へAからRに分けて、縦方向の座標を図4における上から下へ1から15に分けた格子状に区画されて、管理されている。炉心68の内部の領域の各格子状の区画には、燃料集合体8として、燃焼度の異なる燃料である新燃料91と使用済み燃料92とのうちいずれかが配置されている。また、炉心68の内部の各格子状の区画の一部には、各制御棒クラスタ71として、標準制御棒94または第1の高性能制御棒95と、第2の高性能制御棒97と、のいずれかが配置されている。なお、図4では、標準制御棒94または第1の高性能制御棒95と、第2の高性能制御棒97と、の位置が簡易的に示されている。
新燃料91は、燃料集合体8のうち、原子炉に配置する前に燃料として1度も核分裂に使用されていないものである。一方、使用済み燃料92は、燃料集合体8のうち、少なくとも1度は燃料として核分裂に使用したものである。そのため、新燃料91は、使用済み燃料92と比較して、より多い量の中性子を放出し、核分裂反応を引き起こす。使用済み燃料92は、新燃料91と比較して、少ない量の中性子を放出する。加圧水型原子炉2では、炉心68内に複数の新燃料91と複数の使用済み燃料92とが混ぜて挿入され、用いられる。
標準制御棒94は、中性子吸収材料として、例えば、銀、インジウム及びカドミウムを含む合金(AIC:Ag-In-Cd)が用いられている。AICは、中性子吸収材料として、標準的な中性子吸収性能を有する。標準制御棒94は、標準制御棒94、第1の高性能制御棒95、及び第2の高性能制御棒97の中で最も標準的な制御棒である。標準制御棒94は、標準の中性子吸収性能を有する。すなわち、標準制御棒94は、中性子吸収性能が、第1の高性能制御棒95より少し低く、第2の高性能制御棒97より低く、全体として最も低いものとなっており、長手方向に一様である。
標準制御棒94は、上記のような構成を有するため、炉心68内での核分裂の反応度の安定した調整が可能なので、加圧水型原子炉2の通常運転時に加圧水型原子炉2の出力を好適に制御することができる。また、標準制御棒94は、第2の高性能制御棒97と比較して質量が高いので、第2の高性能制御棒97よりも炉心68内での落下特性が良いため、緊急に加圧水型原子炉2を停止する時、すなわち原子炉トリップ時に、加圧水型原子炉2が核沸騰限界(DNB:Departure of Nuclear Boiling)を超えないように好適に保護することができる。ここで、加圧水型原子炉2の通常運転時に出力を制御する機能と、原子トリップ時にDNBを超えないように保護する機能と、を合わせて制御保護性能と称する。標準制御棒94は、高い制御保護性能を有する。
第1の高性能制御棒95は、中性子吸収材料として、例えば、AICの上部の30%以上60%未満の範囲内がBC(炭化ホウ素)に置換された構成のものが用いられている。BCは、AICよりも中性子吸収性能が高く、AICよりも軽い材料である。そのため、第1の高性能制御棒95は、標準制御棒94よりも中性子吸収機能が高い。すなわち、第1の高性能制御棒95は、中性子吸収性能が、標準制御棒94より少し高く、第2の高性能制御棒97より少し低く、全体として中程度である。また、第1の高性能制御棒95は、BCの置換が30%以上60%未満の範囲内であるため、標準制御棒94よりも軽いものの、炉心68内での落下特性が大きく落ちない。そのため、第1の高性能制御棒95は、標準制御棒94と同様に、高い制御保護性能を有する。
第2の高性能制御棒97は、中性子吸収材料として、例えば、AICの上部の60%以上の範囲内がBC(炭化ホウ素)に置換された構成のものが用いられている。そのため、第2の高性能制御棒97は、第1の高性能制御棒95よりもさらに中性子吸収性能が高められたものである。すなわち、第2の高性能制御棒97は、中性子吸収性能が、標準制御棒94、第1の高性能制御棒95のいずれよりも高い。そのため、第2の高性能制御棒97は、反応度を急激に低減する調整をすることが可能なので、高い停止機能を有する。第2の高性能制御棒97は、高い中性子吸収性能を有するので、反応度を急激に低減することで、蒸気管破断(SLB:Steam Line Break)時に加圧水型原子炉2を好適に未臨界状態に維持する場合、全交流電源喪失(SBO:Station Black Out)時に加圧水型原子炉2を好適に未臨界状態に維持する場合、及び加圧水型原子炉2を低温停止状態へ移行する場合にそれぞれ要求される所望の温度まで、炉心68内の温度を低下させることができる。
第2の高性能制御棒97は、中性子吸収性能が高く、SLB時又はSBO時に加圧水型原子炉2を未臨界状態に維持することができる。第2の高性能制御棒97は、ホウ酸の使用量を低減して、あるいはホウ酸を全く使用することなく制御棒のみで、加圧水型原子炉2を低温停止状態へ移行することができる。ここで、SLB時又はSBO時に加圧水型原子炉2を未臨界状態に維持する機能と、ホウ酸の使用量を低減して、あるいはホウ酸を全く使用することなく制御棒のみで、加圧水型原子炉2を低温停止状態へ移行する機能と、を合わせて停止性能と称する。第2の高性能制御棒97は、停止性能を有する。
上記のような制御棒9は、原子炉2の出力を制御するための一部の複数の制御棒9からなる制御バンク103と、原子炉2の出力を停止させるための他の一部の複数の制御棒9からなる停止バンクとに分けられている。制御バンク103の制御棒は、正常運転時において、原子炉2の出力を制御するために使用される制御棒9である。停止バンクの制御棒9は、異常時において、原子炉2を停止するために使用される制御棒9である。
制御バンク103の制御棒9としては、高い制御保護性能を有する上記の標準制御棒94または第1の高性能制御棒95が適用される。なお、本実施形態では、制御バンク103の制御棒として、第1の高性能制御棒95が適用される。制御バンク103の制御棒9は、制御系300の中央制御設備から制御棒駆動装置20が制御されることで、抜き差し動作が制御される。
停止バンクの制御棒9は、複数の制御棒9のうち、一部の制御棒9からなる第1停止バンク101と、他の一部の制御棒9からなる第2停止バンク102と、に分かれている。本実施形態では、第1停止バンク101と第2停止バンク102との二つに分けたが、二つ以上であってもよく、特に限定されない。第1停止バンク101の制御棒9としては、高い制御保護性能を有する第1の高性能制御棒95が適用される。第2停止バンク102の制御棒としては、停止性能を有する第2の高性能制御棒97が適用される。
このため、制御バンク103と第1停止バンク101の制御棒9が、第1の高性能制御棒(第1制御棒)95となり、第2停止バンク102の制御棒9が、第2の高性能制御棒(第2制御棒)97となる。このため、第2停止バンク102の制御棒9は、第1停止バンク101の制御棒9に比して、中性子の吸収性能が高いものとなる。なお、上記した制御バンク103、第1停止バンク101及び第2停止バンク102に適用される制御棒9の組み合わせは、一例であり、この構成に限定されない。例えば、制御バンク103の制御棒9を標準制御棒(第1制御棒)94とし、第1停止バンク101の制御棒9を第1の高性能制御棒(第1制御棒)95とし、第2停止バンク102の制御棒9を第2の高性能制御棒(第2制御棒)97としてもよい。
ここで、安全保護系設備30は、SLB又はSBOにおける原子炉トリップ時において、第1停止バンク101の制御棒9と第2停止バンク102の制御棒9との挿入タイミングを異ならせている。具体的に、安全保護系設備30は、原子炉2を停止させるための原子炉トリップ信号を取得すると、炉心68への制御バンク103及び第1停止バンク101の制御棒9の挿入を実行する一方で、炉心68への第2停止バンク102の制御棒9の挿入を不実行とする。このため、図4に示すように、第1の高性能制御棒95の全ては、燃料集合体8に挿入される位置(全挿入位置)となる一方で、第2の高性能制御棒97の全ては、燃料集合体8に挿入されていない位置(全引抜位置)となる。
また、安全保護系設備30は、制御バンク103及び第1停止バンク101の制御棒9が全挿入位置となった状態において、原子炉2が再臨界となる事象を検知し、この検知信号である再臨界検知信号を取得すると、炉心68への第2停止バンク102の制御棒9の挿入を実行する。つまり、安全保護系設備30は、原子炉2が未臨界状態から再臨界状態へ移行しようとすると、第2停止バンク102の制御棒9を燃料集合体8に挿入して、原子炉2が未臨界状態となるように制御する。このため、第2停止バンク102の制御棒9は、原子炉が再臨界へ移行するときに原子炉の停止措置を行うホウ酸水注入設備と、同等の機能を有するものとなっている。
ここで、制御バンク103の制御棒9の数と、第1停止バンク101の制御棒9の数と合わせた制御棒9(第1の高性能制御棒95)の総数は、第2停止バンク102の制御棒9(第2の高性能制御棒97)の数に比して多くなっている。具体的に、第1の高性能制御棒95(の制御棒クラスタ71)の数は、44体であり、第2の高性能制御棒97(の制御棒クラスタ71)の数は、24体である。
次に、制御バンク103、第1停止バンク101及び第2停止バンク102の制御棒9と、新燃料91及び使用済み燃料92を含む燃料との位置関係について説明する。上記したように、炉心68には、新燃料91及び使用済み燃料92が含まれている。第2停止バンク102の制御棒9は、燃焼度が最も小さい新燃料91に対して、第1停止バンク101の制御棒9よりも近い側に配置されている。具体的に、第2停止バンク102の制御棒9は、新燃料91に隣接して配置されている。つまり、第2停止バンク102の制御棒9は、新燃料91からなる燃料集合体8に抜き差し可能に、新燃料91の燃料集合体8の直上に隣接して配置されていてもよいし、新燃料91の燃料集合体8に隣接する燃料集合体8に抜き差し可能に配置されていてもよい。一方で、制御バンク103の制御棒9は、新燃料91以外の燃料となる使用済み燃料92からなる燃料集合体8に抜き挿し可能に配置されている。
上記のように制御棒9が配置された制御棒ユニット90が設けられる原子炉2において、原子炉2内に装荷される燃料の装荷パターンを設計する炉心設計方法においては、上記の制御棒9と燃料との位置関係を満たすように設計される。つまり、炉心設計方法においては、燃料交換時において原子炉2内に装荷される新燃料91を、第1停止バンク101の制御棒9に比して、第2停止バンク102の制御棒9が近い側となるように配置する。具体的には、第2停止バンク102の制御棒9が抜き差しされる少なくとも1体の燃料集合体8を、新燃料91の燃料集合体8となるように、また、制御バンク103の制御棒9が抜き差しされる少なくとも1体の燃料集合体8を、使用済み燃料92の燃料集合体8となるように、炉心設計を行う。また、新燃料91の燃料集合体8からみて、第2停止バンク102の制御棒9が、第1停止バンク101の制御棒9よりも近い側となるように、炉心設計を行う。
以上のように、本実施形態によれば、原子炉2の異常時において、第1停止バンク101の制御棒9と、第2停止バンク102の制御棒9とを、挿入タイミングを異ならせて炉心68に挿入することで、第1停止バンク101の制御棒9による原子炉停止機能と、第2停止バンク102の制御棒9による原子炉停止機能とを発揮させることができる。このため、複数の原子炉停止機能を発揮させることができるため、制御棒9を有効に活用して、原子炉停止性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、原子炉トリップ時において、制御バンク103の制御棒9及び第1停止バンク101の制御棒9を炉心68に挿入して原子炉2を停止させることができる。また、制御バンク103の制御棒9及び第1停止バンク101の制御棒9が炉心68に挿入された後、原子炉2が再臨界状態へ移行する場合であっても、第2停止バンク102の制御棒9により原子炉2の停止措置を行うことができる。このため、原子炉2の安全性を向上させることができる。ここで、第2停止バンク102の制御棒9は、ホウ酸水注入設備と共に設けてもよいし、第2停止バンク102の制御棒9を、ホウ酸水注入設備の代替機能として設けることで、ホウ酸水注入設備を省いてもよい。
また、本実施形態によれば、第1停止バンク101の制御棒9の構成と、第2停止バンク102の制御棒9の構成とを異ならせることができるため、第1停止バンク101の原子炉停止機能と、第2停止バンク102の原子炉停止機能とを異ならせることができ、汎用性の高いものとすることができる。例えば、第1停止バンク101に比して高性能制御棒の割合が多い第2停止バンク102の制御棒9を、再臨界へ移行する原子炉2の炉心68に挿入することで、原子炉2を迅速に未臨界状態へ移行させることができる。
また、本実施形態によれば、第2の高性能制御棒97からなる第2停止バンク102の制御棒9を新燃料91の近くに隣接して配置することで、中性子を好適に吸収して反応を抑制できるため、原子炉2を好適に停止することができる。
また、本実施形態によれば、制御バンク103の制御棒9を使用済み燃料に配置し、この燃料に抜き差しすることで、原子炉の出力制御を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1の高性能制御棒95の数が多い制御バンク103及び第1停止バンク101によって原子炉トリップを適切に行うことができる。なお、制御バンク103と第1停止バンク101との制御棒9の総数は、原子炉トリップ時において高温全出力状態から、高温停止状態に移行させることが可能な数とし、残りが、第2停止バンク102の制御棒9の数とすることがよい。
また、本実施形態によれば、制御バンク103、第1停止バンク101及び第2停止バンク102の複数の制御棒9に対する燃料の配置を、原子炉2の停止を考慮した適切な配置とすることができる。
なお、本実施形態では、原子炉トリップ時において、第1停止バンク101の制御棒9を燃料集合体8に挿入し、原子炉2の再臨界時において、第2停止バンク102の制御棒9を燃料集合体8に挿入したが、原子炉2の停止性能を高めることが可能な異なる挿入タイミングであれば、この構成に特に限定されない。
1 原子力施設
2 原子炉
3a コールドレグ
3b ホットレグ
4 蒸気発生器
5 加圧器
6 一次冷却材ポンプ
7 原子炉格納容器
8 燃料集合体
9 制御棒
10 原子炉容器
11 蒸気管
12 タービン
13 復水器
14 給水管
15 給水ポンプ
16 発電機
20 制御棒駆動装置
30 安全保護系設備
35 原子炉停止装置
37 原子炉トリップ遮断器
68 炉心
71 制御棒クラスタ
90 制御棒ユニット
91 新燃料
92 使用済み燃料
94 標準制御棒
95 第1の高性能制御棒
97 第2の高性能制御棒
101 第1停止バンク
102 第2停止バンク
103 制御バンク

Claims (9)

  1. 原子炉の炉心に挿入される複数の制御棒と、
    複数の前記制御棒を駆動させる制御棒駆動装置と、
    前記制御棒駆動装置による前記制御棒の駆動を制御する制御部と、を備え、
    複数の前記制御棒は、前記原子炉の出力を制御するための一部の複数の前記制御棒からなる制御バンクと、前記原子炉の出力を停止させるための他の一部の複数の前記制御棒からなる停止バンクと、を有し、
    前記停止バンクは、前記停止バンクにおける複数の前記制御棒のうち、一部の前記制御棒からなる第1停止バンクと、他の一部の前記制御棒からなる第2停止バンクと、をすくなくとも含み、
    前記制御部は、
    前記原子炉の異常時において、前記第1停止バンクの前記制御棒と、前記第2停止バンクの前記制御棒とを、挿入タイミングを異ならせて前記炉心に挿入することを特徴とする原子炉停止装置。
  2. 前記制御部は、
    前記原子炉を停止させるための原子炉トリップ信号を取得すると、前記炉心への前記制御バンク及び前記第1停止バンクの前記制御棒の挿入を実行する一方で、前記炉心への前記第2停止バンクの前記制御棒の挿入を不実行とし、
    前記原子炉が再臨界となる事象を検知したときに出力される再臨界検知信号を取得すると、前記炉心への前記第2停止バンクの前記制御棒の挿入を実行することを特徴とする請求項1に記載の原子炉停止装置。
  3. 前記制御棒は、第1制御棒と、前記第1制御棒よりも中性子吸収性能が高い第2制御棒と、を含み、
    前記第2停止バンクの前記制御棒は、前記第1停止バンクの前記制御棒に比して、前記第2制御棒の割合が多いことを特徴とする請求項1または2に記載の原子炉停止装置。
  4. 前記炉心に含まれる燃料は、燃焼度が異なっており、
    前記第2停止バンクの前記制御棒は、前記燃焼度が最も小さい燃料に対して、前記第1停止バンクの前記制御棒よりも近い側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の原子炉停止装置。
  5. 前記燃焼度が最も新しい燃料は、燃料交換時において前記原子炉内に新たに装荷される新燃料であり、
    前記第2停止バンクの前記制御棒は、前記新燃料に隣接して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の原子炉停止装置。
  6. 前記制御バンクの前記制御棒は、前記新燃料以外の燃料に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の原子炉停止装置。
  7. 前記制御バンクの前記制御棒の数と、前記第1停止バンクの前記制御棒の数と合わせた総数は、前記第2停止バンクの前記制御棒の数に比して多いことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の原子炉停止装置。
  8. 原子炉の炉心に挿入される複数の制御棒の駆動を制御する制御部によって、前記原子炉を停止する原子炉停止方法であって、
    複数の前記制御棒は、前記原子炉の出力を制御するための一部の複数の前記制御棒からなる制御バンクと、前記原子炉の出力を停止させるための他の一部の複数の前記制御棒からなる停止バンクと、を有し、
    前記停止バンクは、前記停止バンクにおける複数の前記制御棒のうち、一部の前記制御棒からなる第1停止バンクと、他の一部の前記制御棒からなる第2停止バンクと、をすくなくとも含み、
    前記原子炉の異常時において、前記第1停止バンクの前記制御棒と、前記第2停止バンクの前記制御棒とを、挿入タイミングを異ならせて前記炉心に挿入することを特徴とする原子炉停止方法。
  9. 原子炉内に装荷される燃料の装荷パターンを設計する炉心設計方法において、
    前記原子炉の炉心に挿入される複数の制御棒は、前記原子炉の出力を制御するための一部の複数の前記制御棒からなる制御バンクと、前記原子炉の出力を停止させるための他の一部の複数の前記制御棒からなる停止バンクと、を有し、
    前記停止バンクは、前記停止バンクにおける複数の前記制御棒のうち、一部の前記制御棒からなる第1停止バンクと、他の一部の前記制御棒からなる第2停止バンクと、を少なくとも含み、
    燃料交換時において前記原子炉内に新たに装荷される新燃料を、前記第1停止バンクの前記制御棒に比して、前記第2停止バンクの前記制御棒が近い側となるように配置することを特徴とする炉心設計方法。
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