JP6380418B2 - 遠隔会議方法及び通信プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークを介して、複数の端末装置が接続され、複数の端末装置の間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する遠隔会議方法及び通信プログラムに関する。
従来、ネットワークを介して、複数の端末装置が接続され、複数の端末装置の間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する技術が知られている。また、遠隔会議において、ユーザのプライバシーを保護する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のシステムの装置は、顔画像から居眠り状態かを判断する。装置は、居眠り状態に遷移したと判断した場合、画像・音声の配信を停止する。装置は、居眠り状態から覚醒したと判断した場合、画像・音声の配信を再開する。
特開2012−100185号公報
従来のシステムでは、例えば、遠隔会議アプリケーションを起動したままの状態で、他のアプリケーションを用いて作業をしている等の、居眠り状態以外の場合については考慮されていない。
本発明の目的は、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能な遠隔会議方法及び通信プログラムを提供することである。
本発明の第一から第三態様に係る遠隔会議方法は、ネットワークを介して、第一端末装置と第二端末装置とを含む複数の端末装置が接続され、前記複数の端末装置の間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する遠隔会議方法であって、前記第一端末装置の第一入力部から、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第一メディアデータを取得する取得ステップと、前記第二端末装置の第二入力部から取得された、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第二メディアデータを前記第一端末装置で受信する受信ステップと、前記第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断する判断ステップと、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第一メディアデータを不鮮明に変換した第三メディアデータを生成する生成ステップと、前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記第二メディアデータを前記第一端末装置の第一出力部に出力する第一出力ステップと、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合に、前記第一メディアデータを前記第二端末装置の第二出力部に出力し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第三メディアデータを前記第二出力部に出力する第二出力ステップとを含む。
第一態様の遠隔会議方法によれば、第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にある場合にのみ、第一メディアデータが第二端末装置の第二出力部に出力される。一方、第二端末装置から受信した第二メディアデータは、判断ステップの判断結果に関わらず第一出力部に出力される。遠隔会議方法は、第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にない場合には、第一メディアデータが第二端末装置の第二出力部に出力しないことで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
第一から第三態様の遠隔会議方法において、前記第一メディアデータは映像データを含み、前記第二出力部は表示部を含み、前記生成ステップは、前記映像データの情報量を低減させることで前記第三メディアデータを生成してもよい。この場合の遠隔会議方法によれば、第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にない場合に、第一メディアデータよりも情報量が少ない第三メディアデータを第二端末装置の第二出力部に出力することで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
第一態様又は第二態様の遠隔会議方法において、前記第一メディアデータは音データを含み、前記第二出力部は音出力部を含み、前記生成ステップは、前記音データが表す音の出力量を低減させることで前記第三メディアデータを生成してもよい。この場合の遠隔会議方法によれば、第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にない場合に、第一メディアデータよりも出力量が少ない第四メディアデータを第二端末装置の第二出力部に出力することで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
第一態様の遠隔会議方法において、前記第二メディアデータは映像データを含み、前記第一出力部は表示部を含み、前記第一出力ステップは、前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記映像データを前記第一端末装置の前記表示部に出力し、前記判断ステップは前記遠隔会議アプリケーションの画面の全面積に対する前記第一端末装置の前記表示部に表示されている前記遠隔会議アプリケーションの前記画面の表示面積の割合が所定値以上となる場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断する第一態様の遠隔会議方法によれば、第一端末装置の第一出力部の表示領域に占める、遠隔会議アプリケーションに関わる画面の表示割合が所定値以上となる状態にある場合には、第一メディアデータが第二端末装置の第二出力部に出力される。遠隔会議アプリケーションに関わる画面の表示割合が所定値未満になる場合は、例えば、遠隔会議アプリケーションとは関係のない他のアプリケーションが第一端末装置において実行されているなど、遠隔会議アプリケーションに関わる画面が一部しかユーザから目視できない場合である。このような場合、第一端末装置のユーザは、第一端末装置が遠隔会議アプリケーションを起動中であり、第二端末装置にメディアデータを送信していることを失念している可能性がある。また第一端末装置のユーザは、第一メディアデータが第二出力部に出力されることを意図していない可能性がある。つまり遠隔会議方法は、第一端末装置の第一出力部の表示領域に占める、遠隔会議アプリケーションに関わる画面の表示割合が所定値未満となる状態には、第一メディアデータが第二端末装置の第二出力部に出力しないことで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
態様の遠隔会議方法において、前記判断ステップは、前記遠隔会議アプリケーションに関わる画面が操作対象の画面として設定されている場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断する第二態様の遠隔会議方法によれば、遠隔会議アプリケーションに関わる画面が操作対象の画面になっていない場合は、例えば、遠隔会議アプリケーションとは関係のない他のアプリケーションが第一端末装置において実行されている場合である。遠隔会議アプリケーションに関わる画面が操作対象の画面になっている状態は、会議アプリケーションにユーザのフォーカスが当たっていると想定される状態である。このような場合、第一端末装置のユーザは、遠隔会議アプリケーションを使用していないので、第一メディアデータが第二出力部に出力されることを意図していない可能性がある。つまり遠隔会議方法は遠隔会議アプリケーションに関わる画面が操作対象の画面になっていない状態には、第一メディアデータが第二端末装置の第二出力部に出力しないことで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
態様の遠隔会議方法において、前記第一メディアデータは音データを含み、前記第二出力部は音出力部を含み、前記生成ステップは、前記音データが表す音の出力量を低減させることで前記第三メディアデータを生成する。前記遠隔会議アプリケーションに関わる画面は、前記遠隔会議アプリケーションとは別に前記第一端末装置で実行されている特定アプリケーションの画面であって、前記遠隔会議アプリケーションによって前記第二端末装置に対して繰り返し送信されるキャプチャ画像に対応する前記特定アプリケーションの画面を含む。第三態様の遠隔会議方法によれば、第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にない場合に、第一メディアデータよりも出力量が少ない第四メディアデータを第二端末装置の第二出力部に出力することで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。遠隔会議アプリケーションが使用されている場合、複数の端末装置間で、遠隔会議アプリケーションとは別のアプリケーションを使用した資料が共有されることがある。第三態様の遠隔会議方法によれば、遠隔会議アプリケーションとは別のアプリケーションが実行中の場合に、その別のアプリケーションが遠隔会議アプリケーション上で共有中のアプリケーションであるかを考慮して、遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断できる。
第一から第三態様の遠隔会議方法において、前記第二出力ステップは、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合、及び前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない状態が所定時間継続しない場合に、前記第一メディアデータを前記第二出力部に出力し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない状態が前記所定時間継続した場合に、前記第三メディアデータを前記第二出力部に出力してもよい。この場合の遠隔会議方法によれば、第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にない状態が所定時間継続した場合に、第一メディアデータが第二端末装置の第二出力部に出力しないことで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
四及び第五態様の通信プログラムは、ネットワークを介してサーバに接続され、前記サーバを介して他の端末装置との間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する端末装置のコンピュータに、入力部から、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第一メディアデータを取得する取得ステップと、前記他の端末装置が取得した、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第二メディアデータを前記サーバから受信する受信ステップと、実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断する判断ステップと、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第一メディアデータを不鮮明に変換した第三メディアデータを生成する生成ステップと、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合に、前記第一メディアデータを前記サーバに送信し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第三メディアデータを前記サーバに送信する送信ステップと、前記第二メディアデータを出力部に出力する出力ステップとを実行させる指示を含む。
四及び第五態様の通信プログラムによれば、第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にある場合にのみ、第一メディアデータが他の端末装置の第二出力部に出力される。通信プログラムによれば、端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にない場合には、第三メディアデータが他の端末装置の出力部に出力される。通信プログラムが端末装置で実行された場合、端末装置は、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
第四態様の通信プログラムにおいて、前記第二メディアデータは映像データを含み、前記出力部は表示部を含み、前記出力ステップは、前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記映像データを前記表示部に出力し、前記判断ステップは、前記遠隔会議アプリケーションの画面の全面積に対する前記表示部に表示されている前記遠隔会議アプリケーションの前記画面の表示面積の割合が所定値以上となる場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断する。第四態様の通信プログラムは、第一態様の遠隔会議方法と同様の効果を奏する。
第五態様の通信プログラムにおいて、前記判断ステップは、前記遠隔会議アプリケーションに関わる画面が操作対象の画面として設定されている場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断する。第五態様の通信プログラムは、第二態様の遠隔会議方法と同様の効果を奏する。
遠隔会議システム20の全体構成図である。 第一実施形態の送信処理のフローチャートである。 第一実施形態の送信処理で実行される保護モード設定処理のフローチャートである。 第一実施形態の送信処理で実行される判断処理のフローチャートである。 端末装置21Cの表示部6の表示領域61の説明図である。 映像63Cを加工して生成される映像81から84の説明図である。 第一実施形態の受信処理のフローチャートである。 第二実施形態の送信処理で実行される判断処理のフローチャートである。 第三実施形態の送信処理のフローチャートである。 第三実施形態の受信処理のフローチャートである。 遠隔会議システム23の概要図と、判断処理と加工処理の実行主体の説明図である。
以下、本発明の第一から第三実施形態について、図面を参照して順に説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<遠隔会議システム20の概要>
図1を参照し、第一から第三実施形態に共通する遠隔会議システム20について説明する。遠隔会議システム20は、サーバ22、及び端末装置21A、21B及び21Cを備える。以下、端末装置21A、21B及び21Cを総称して、「端末装置21」という。サーバ22、及び端末装置21は、ネットワークを介して接続する。遠隔会議システム20は、端末装置21の各々のユーザに対し、仮想会議室を提供することによって、各々のユーザ間で遠隔会議を実現させるためのシステムである。
サーバ22は、ネットワークを介して、複数の端末装置21の相互間で後述の会議データが送受信されることによって実行される遠隔会議を管理する。サーバ22は、例えば、汎用のサーバ22に対して、サーバ用の遠隔会議アプリケーション(以下、「会議アプリ」という。)のプログラムをインストールすることで構成される。端末装置21は、周知の汎用Personal Computer(PC)に対して、端末装置用の会議アプリのプログラムをインストールすることで構成される。以下、端末装置21AのユーザをユーザAともいい、端末装置21BのユーザをユーザBといい、端末装置21CのユーザをユーザCともいう。端末装置21の少なくとも1つは、遠隔会議用の専用端末で構成されてもよいし、スマートフォン、タブレット端末等のモバイル端末に対して、会議アプリのプログラムをインストールすることで構成されてもよい。
<電気的構成>
サーバ22の電気的構成を説明する。サーバ22は、サーバ22を制御するCPU31を備える。CPU31は、ROM32、RAM33、記憶部34、通信I/F35、及びドライブ装置36と、非図示のインタフェース回路を介して電気的に接続する。ROM32には、ブートプログラム、BIOS等が記憶される。RAM33には、タイマ、カウンタ、フラグデータ、及び一時的なデータ等が記憶される。記憶部34は、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記憶媒体、例えば、ハードディスク及びフラッシュメモリ等で構成される。記憶部34には、CPU31が実行する処理のプログラム、及びOSが記憶される。記憶部34には、各種データが記憶される。
通信I/F35は、サーバ22がネットワークに接続するためのインタフェース素子(例えば、LANカード等)、又はサーバ22がネットワークに接続した非図示のアクセスポイントと接続して無線通信を行うためのインタフェース素子(例えば、Wi−Fi(登録商標)通信モデム等)である。CPU31は、通信I/F35を介して、ネットワークに接続する他の機器とデータの送受信を行う。ドライブ装置36は、半導体メモリ及び光ディスク等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体37に記憶された情報を読み出すことができる。CPU31は、記憶媒体37に記憶されたプログラムをドライブ装置36によって読み出し、記憶部34に記憶できる。
端末装置21の電気的構成を説明する。端末装置21は、端末装置21の制御を司るCPU1を備える。CPU1は、ROM2、RAM3、記憶部4、カメラ5、表示部6、通信I/F7、入力部8、マイク9、スピーカ10、及びドライブ装置11と電気的に接続する。ROM2には、ブートプログラム、BIOS等が記憶される。RAM3には、タイマ、カウンタ、フラグデータ、及び一時的なデータ等が記憶される。記憶部4は、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記憶媒体、例えば、ハードディスク等で構成される。記憶部4には、端末装置21用の会議アプリのプログラム、及びOSが記憶される。端末装置21のOSは、GUI(graphical user interface)対応であり、複数のアプリケーションを並列に処理するマルチタスク処理が可能である。カメラ5は、撮影した映像のデータをCPU1に対して出力可能である。
表示部6はLiquid Crystal Display(LCD)等のディスプレイである。通信I/F7は、端末装置21がネットワークに接続するためのインタフェース素子、又は端末装置21がネットワークに接続した非図示のアクセスポイントと接続して無線通信を行うためのインタフェース素子である。CPU1は、通信I/F7を介して、ネットワークに接続する他の機器とデータの送受信を行う。入力部8は、キーボード及びマウスを含む。ドライブ装置11は、半導体メモリ等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体12に記憶された情報を読み出すことができる。CPU1は、記憶媒体12に記憶されたプログラムをドライブ装置11によって読み出し、記憶部4に記憶できる。
<遠隔会議の概要>
遠隔会議システム20で、遠隔会議を実行する場合の処理の概要を説明する。遠隔会議システム20で遠隔会議が実行される場合、サーバ22を介して、遠隔会議に参加する複数の端末装置21間で、会議データの送受信がネットワークを介して実行される。サーバ22は、複数の端末装置21の内の何れかから会議データを受信すると、複数の端末装置21の各々に受信された会議データを送信する。会議データは、例えば、音に関する音データ、映像に関する映像データ、文字情報に関するデータ、及び共有資料に関するデータを含む。音は、マイク9によって集音されたユーザの声等を表す音である。映像は、カメラ5によって撮影されたユーザ等の様子を示す映像である。映像データ及び音データの少なくとも何れかをメディアデータともいう。共有資料は、遠隔会議において各々のユーザが参照する、遠隔会議に関連する文書ファイル等である。端末装置21のユーザは、表示部6に表示される共有資料及び映像、並びに、スピーカ10から出力される音によって、サーバ22を介して、他の端末装置21の他のユーザとの間で遠隔会議を行うことができる。
遠隔会議システム20は、例えば、在宅勤務者の勤務状況を把握する場合及び在宅勤務者間で共同作業を進行する場合等に利用できる。遠隔会議システム20を利用して在宅勤務者の勤務状況を把握する場合、例えば、通常業務時に在宅勤務者の端末装置21と常時接続をする。雇用者は、会議データを参照することで在宅勤務者の勤務状況が把握でき、必要に応じてコミュニケーションをとることができる。遠隔会議システム20が在宅勤務者の勤務状況の把握に利用される場合、在宅勤務者は常時監視されていることになり、ストレスに感じる場合がある。例えば、ユーザAが、会議アプリを利用して他のユーザとコミュニケーションをとっておらず、会議アプリとは別のアプリケーションを利用中に思わず独り言を言った場合、端末装置21Aは、会議アプリの機能により独り言を、他の端末装置21に送信する。また例えば、カメラ5がユーザAの前方に配置されている場合、会議アプリとは別のアプリケーションを利用している間、ユーザAの表情が他の端末装置21に送信されることになる。遠隔会議システム20は、遠隔会議システム20の使用状況に基づき、在宅勤務者の勤務状況を把握する場合及び在宅勤務者間で共同作業を進行する場合を検出する。遠隔会議システム20は、在宅勤務者の勤務状況を把握する場合及び在宅勤務者間で共同作業を進行する場合を検出した場合、ユーザAのプライバシーを考慮して、端末装置21Aのカメラ5及びマイク9を介して取得されたメディアデータを加工する。遠隔会議システム20は、加工されたメディアデータを、他の端末装置21の表示部6及びスピーカ10で出力する。
〈表示画面〉
図1を参照して、遠隔会議システム20で遠隔会議が実行される場合の、端末装置21の表示画面について説明する。遠隔会議システム20で遠隔会議が実行されると、端末装置21は、会議アプリを起動し、会議アプリの会議画面62を表示部6の表示領域61に表示する。会議画面62は、映像表示領域63、資料表示領域64、及びタイトルバー65を含む。映像表示領域63は、遠隔会議システム20の端末装置21A、21B及び21Cのカメラ5で各々取得された映像63A、63B、及び63Cを表示する。資料表示領域64は、遠隔会議システム20で共有されている資料を表示する。タイトルバー65は、最小化ボタン66、元のサイズに戻すボタン67、及び閉じるボタン68を備える。最小化ボタン66は、会議画面62を最小化することを指示するボタンである。元のサイズに戻すボタン67は、画面を元のサイズに戻すことを指示するボタンである。閉じるボタン68は、会議アプリを終了し、会議画面62を閉じることを指示するボタンである。
〈第一実施形態:端末装置21で実行される処理〉
図1から図7を参照して、第一実施形態の遠隔会議方法における、端末装置21において実行される送信処理及び受信処理を順に説明する。図2に示す送信処理は、メディアデータをサーバ22に送信する処理である。本例のメディアデータは、音データ及び映像データを含む。サーバ22は、端末装置21のうちの何れかからメディアデータを受信すると、複数の端末装置21の内のメディアデータを送信した端末装置21以外の端末装置21に、メディアデータを転送する。受信処理は、サーバ22から送信されるメディアデータを受信し、受信されたメディアデータを再生する処理である。送信処理及び受信処理は、端末装置21のユーザが会議アプリを起動する指示を入力した場合に起動される。
CPU1は会議アプリを起動する指示が入力されたことを検知すると、記憶部4のプログラム記憶エリアに記憶された送信処理及び受信処理を実行するための通信プログラムを、RAM3に読み出す。CPU1は、RAM3に読み出したプログラムに含まれる指示に従って、会議サーバに接続する。例えば、端末装置21では、入力部8を介して、サーバ22のURLを対象とした操作が入力される。このURLは、参加する遠隔会議を一意に識別する識別情報(例えば、会議ID)を、クエリ文字列に含んでよい。URLを対象とした操作が入力された場合、CPU1は、会議アプリを起動する。会議アプリの起動に伴い、端末装置21は、サーバ22にアクセスし、サーバ22との間でセッションを確立する。サーバ22との間でセッションが確立されることで、端末装置21は、会議IDによって識別される遠隔会議に参加した状態となる。即ち、端末装置21のユーザは、会議IDによって識別される遠隔会議が開催されるバーチャルな会議室に入室した状態となる。端末装置21は、サーバ22との間でセッションが確立されると、会議IDで識別される遠隔会議に関連する設定情報をサーバ22から受信する。設定情報は、例えば、遠隔会議の開始時刻及び終了時刻、遠隔会議において利用可能な機能、遠隔会議の属性(常時接続、定例ミーティングなど)を含んでよい。設定情報は、遠隔会議の主催者が、遠隔会議の開催に先立ち端末装置21を介してサーバ22に接続することで、予め設定されているものとする。CPU1は、サーバ22との間でセッションが確立した後で、以下のステップを実行する。
送信処理及び受信処理を実行するのに必要な各種パラメータは、記憶部4に記憶されている。送信処理及び受信処理の過程で得られた各種データは、適宜RAM3に記憶される。以下では、ステップをSと略記する。一例として、端末装置21Cで処理が実行される場合について説明する。メイン処理を実行する端末である端末装置21Cを、自装置21とも呼ぶ。複数の端末装置21のうち、自装置21以外の端末装置21A及び21Bを他装置21とも呼ぶ。
図2に示すように送信処理では、CPU1は送信用メディアデータを取得する(S1)。端末装置21のCPU1は、カメラ5によって撮影された映像データを取得する。CPU1は、マイク9によって集音された音データを取得する。CPU1は、保護モード設定処理を実行する(S200)。保護モード設定処理は、保護モードを有効(ON)に設定するか、無効(OFF)に設定するかを判断する処理である。保護モードは、会議アプリの使用状況に応じて、送信用メディアデータをプライバシー加工するモードであり、ON又はOFFに設定される。保護モードの設定は、例えば、記憶部4に記憶される。
図3に示すように、CPU1は、サーバ22から受信された設定情報に基づいて、会議IDによって特定される遠隔会議が、常時接続用の遠隔会議に設定されているかを判断する(S201)。遠隔会議のユーザ(例えば、主催者)は、在宅勤務者の勤務状況を把握する場合及び在宅勤務者間で共同作業を進行する場合等に、遠隔会議の属性を常時接続用の遠隔会議に設定する。常時接続用の遠隔会議に設定されている場合(S201:YES)、CPU1は、処理をS206に移行する。一方、常時接続用の遠隔会議に設定されていない場合(S201:NO)、CPU1は、処理をS202に移行する。
CPU1は、サーバ22から受信された設定情報に基づいて、会議IDによって特定される遠隔会議において、会議終了時刻が未設定かを判断する(S202)。主催者が何らかのテーマを議論する遠隔会議を設定する場合、一般的には、会議の開始時刻と終了時刻とを設定すると考えられる。一方で、常時接続可能な状態で開放されている遠隔会議の場合は、会議の開始時刻と終了時刻とが未設定にされる場合がある。会議終了時刻が未設定の場合(S202:YES)、CPU1は、処理をS206に移行する。一方、会議終了時刻が設定されている場合(S202:NO)、CPU1は、処理をS203に移行する。
CPU1は、会議アプリのアクティブ率が、閾値以下か判断する(S203)。アクティブ率は、例えば、自装置21と同じ遠隔会議に参加している他装置21のうち、会議アプリがユーザの操作対象(即ち、アクティブ)となっている他装置21の割合として定義される。会議アプリがユーザの操作対象となっているか否かを示す情報は、例えば、会議アプリによって、定期的に自装置21からサーバ22に送信される。サーバ22は、受信した情報を、他装置21に転送する。会議アプリのアクティブ率が閾値以下の場合、遠隔会議に参加する意思のあるユーザの割合が低いことを意味するので、遠隔会議は常時接続のために用いられている可能性がある。閾値は、例えば50%であってよい。会議アプリのアクティブ率が閾値以下の場合(S203:YES)、CPU1は、処理をS206に移行する。一方、会議アプリのアクティブ率が閾値以下ではない場合(S203:NO)、CPU1は、処理をS204に移行する。
CPU1は、遠隔会議において、無音状態が一定時間継続したかを判断する(S204)。無音状態が一定時間継続している場合、遠隔会議において発言がなされておらず、遠隔会議は常時接続のために用いられている可能性がある。無音状態の判断は、例えば、サーバ22を介して受信した他装置21の音データが、全て所定のボリューム以下であるかを判断することにより行われる。あるいは、会議アプリが無音状態において音データを送信しない仕様の場合は、サーバ22から一定時間音データが受信されない場合に、無音状態であると判断される。CPU1は、別途実行される処理において、無音状態でない(即ち、有音状態)ことが検知されるたびにタイマT0を0に戻し、無音状態が新たに検知された場合にタイマT0のカウントアップを開始する。無音状態が一定時間継続した場合(S204:YES)、CPU1は、処理をS206に移行する。一方、無音状態が一定時間継続しない場合(S204:NO)、CPU1は、処理をS205に移行する。
S201〜S204の全てにおいて判断が否定された場合、CPU1は、保護モードをOFFに設定する(S205)。一方、S201〜S204の何れかにおいて判断が肯定された場合、CPU1は、保護モードをONに設定する(S206)。S205又はS206を実行した後、CPU1は、処理を図2の送信処理に戻す。
CPU1は、保護モードがONに設定されているかを判断する(S3)。保護モードは、S200が実行される代わりに、自装置21のユーザによって設定可能であってもよい。保護モードは、保護モードを設定する権限を有する端末装置21によって設定可能であってもよい。
保護モードがONではない場合(S3:NO)、CPU1はS1で取得されたメディアデータをエンコードする(S7)。端末装置21のCPU1は、カメラ5によって撮影された映像データをH.264等の所定の規格に従ってエンコードする。CPU1は、マイク9によって集音された音をG.711、G.722等の所定の規格に従ってエンコードする。CPU1は、エンコードされたメディアデータを、通信I/F7を介してサーバ22に送信する(S10)。CPU1は、遠隔会議を終了する終了指示が取得されたかを判断する(S12)。終了指示は、例えば、ユーザが入力部8を操作して、閉じるボタン68が選択した場合に取得される。終了指示を取得していない場合(S12:NO)、CPU1は、処理をS1に戻す。終了指示を取得した場合(S12:YES)、CPU1は送信処理を終了する。
サーバ22は、図1の黒塗り矢印Cで示すように、端末装置21Cからメディアデータを受信した場合、受信されたメディアデータを、端末装置21A及び端末装置21Bに送信する。同様に、サーバ22は、図1の網掛け矢印Bで示すように、端末装置21Bからメディアデータを受信した場合、受信されたメディアデータを、端末装置21A及び端末装置21Cに送信する。図1の白抜き矢印Aで示すように、端末装置21Aからメディアデータを受信した場合、受信されたメディアデータを、端末装置21B及び端末装置21Cに送信する。
保護モードがONである場合(S3:YES)、CPU1は判断処理を実行する(S4)。判断処理は、自装置21で実行中の会議アプリが特定の使用状態にあるかを判断する処理で使用されるフラグを設定する処理である。本例の特定の使用状態は、会議アプリに関わる画面が操作対象の画面になっている状態を含む。会議アプリに関わる画面は、会議画面62及び会議アプリとは別に実行されている特定アプリケーション(以下、「特定アプリ」という。)の画面を含む。
図4に示す判断処理では、CPU1は、一定時間内に自装置21に対する操作が有ったかを判断する(S21)。一定時間は自装置21に対する操作頻度等を考慮して適宜設定される。一定時間は、例えば、5分である。CPU1は、別途実行される処理において、自装置21に対する操作がある毎にタイマT1を0に戻し、新たにタイマT1のカウントアップを開始する。自装置21に対する操作は、例えば、会議アプリに対する設定を変更する指示の入力が挙げられる。
タイマT1が所定時間以内ではない場合、CPU1は、一定時間内に自装置21に対する操作が有ると判断しない(S21:NO)。この場合CPU1は、フラグにFalseを設定し(S27)、判断処理を終了し、処理を図2の送信処理に戻す。フラグは、会議アプリが特定の使用状態にあるかを示す。フラグがTrueである場合、会議アプリが特定の使用状態にあることを示し、フラグがFalseである場合、会議アプリが特定の使用状態にないことを示す。
タイマT1が所定時間以内である場合、CPU1は、一定時間内に自装置21に対する操作が有ると判断する(S21:YES)。この場合、CPU1は、会議画面62が最小化されているかを判断する(S22)。最小化ボタン66が選択された場合に、別途実行される処理により、会議画面62は最小化され、最小化されてからの経過時間を計測するタイマT2が起動される。タイマT2は、元のサイズに戻すボタン67により会議画面62の最小化が解除された場合に、停止され、0に戻される。
会議画面62が最小化されている場合(S22:YES)、会議画面62が所定時間以上継続して最小化されているかを判断する(S25)。CPU1は、タイマT2が所定時間以上である場合に、会議画面62が所定時間以上継続して最小化されていると判断する(S25:YES)。この場合CPU1は、フラグにFalseを設定し(S27)、判断処理を終了し、処理を図2の送信処理に戻す。
CPU1は、タイマT2が所定時間以上ではない場合に、会議画面62が所定時間以上継続して最小化されていると判断しない(S25:NO)。この場合CPU1は、フラグにTrueを設定し(S26)、判断処理を終了し、処理を図2の送信処理に戻す。CPU1は、会議画面62が所定時間以上継続して最小化されていると判断しない場合(S25:NO)S23の処理を実行してもよい。
会議画面62が最小化されていない場合(S22:NO)、CPU1は、会議画面62がアクティブ画面であるかを判断する(S23)。端末装置21では、複数のアプリケーションを同時に実行させることができる。各々のアプリケーションの画面の内、ユーザの操作対象となっている(即ち、フォーカスが当たっている)画面のことを「アクティブ画面」という。図5の状態(1)では、表示部6の表示領域61には、会議画面62のみが表示されており、会議画面62がアクティブ画面である(S23:YES)。この場合CPU1は、フラグにTrueを設定し(S26)、判断処理を終了し、処理を図2の送信処理に戻す。
図5の状態(2)では、表示部6の表示領域61には、会議画面62及び画面71が表示されており、会議画面62はアクティブ画面ではない(S23:NO)。この場合、CPU1は特定アプリの画面がアクティブ画面であるかを判断する(S24)。特定アプリは、遠隔会議アプリケーションとは別に自装置21で実行されている特定アプリケーションであり、会議アプリによって他装置21に対して繰り返し送信されるキャプチャ画像に対応するアプリケーションである。会議アプリを利用して文章ファイル等資料が共有された場合、共有された資料のアプリケーションが特定アプリとされる。
画面71が特定アプリの画面ではない場合(S24:NO)、CPU1は、会議アプリの画面又は特定アプリの画面がアクティブ画面ではない状態が、所定時間以上継続しているかを判断する(S25)。CPU1は、別途実行される処理において会議アプリ及び特定アプリとは別のアプリケーションの画面がアクティブ画面である場合に、タイマT3を起動する。CPU1は、会議アプリ及び特定アプリの何れかの画面がアクティブ画面となった場合に、タイマT3を停止し、タイマT3を0に設定する。タイマT3が所定時間以上である場合(S25:YES)、CPU1は、フラグにFalseを設定し(S27)、判断処理を終了し、処理を図2の送信処理に戻す。画面71が特定アプリの画面である場合(S24:YES)、又はタイマT3が所定時間以上ではない場合(S25:NO)、CPU1は、フラグにTrueを設定し(S26)、判断処理を終了し、処理を図2の送信処理に戻す。
CPU1は、会議アプリが特定の使用状態にあるかを判断する(S5)。CPU1は、フラグがTrueである場合に、会議アプリが特定の使用状態であると判断する(S5:YES)。この場合、CPU1は、S1で取得された送信用のメディアデータを加工せずにエンコードして(S7)、サーバ22に送信する(S10)。
CPU1は、フラグがFalseである場合、会議アプリが特定の使用状態にあると判断しない(S5:NO)。この場合、CPU1は、S1で取得された送信用のメディアデータを加工する(S8)。CPU1は、S1で取得されたメディアデータのうちの映像データを不鮮明に変換する所定の加工を施して映像データの情報量を低減させたメディアデータを生成する。不鮮明にする所定の加工とは、メディアデータの内容を認識することを困難にする加工を示す。例えば、メディアデータが映像データの場合、不鮮明に変換する所定の加工は、映像データの情報量を低減させ、ユーザのプライバシーを保護可能な加工であればよい。情報量の低減とは、映像データに含まれる被写体を認識し難い状態であればよく、必ずしもデータサイズ(例えば、ビットレート)の減少を意味しない。CPU1は更に、S1で取得されたメディアデータのうちの音データに対しては、不鮮明に変換する所定の加工として、音データが表す音の出力量を低減させたメディアデータを生成する(S8)。CPU1は、例えば、S1で取得された音データの出力量を所定の割合(例えば、8割)低減させて第四メディアデータを生成する。
映像データに関する所定の加工は、例えば、図6に例示する4種類の処理の何れかが施される。1つ目の処理は、S1で取得された映像データの解像度を粗くする処理(モザイク処理)である。1つ目の処理により、映像63Aを表す映像データから、映像81を表す映像データが生成される。2つ目の処理は、S1で取得された映像データに基づきユーザの顔の部分を検出し、検出された顔の部分を粗くする処理である。顔部分の検出は、例えば、Viola−Jones法など、公知の検出アルゴリズムによって行われる。2つ目の処理により、映像63Aを表す映像データから、映像82を表す映像データが生成される。3つ目の処理は、S1で取得された映像データをガウスフィルタ及び移動平均処理を施すフィルタ等によって全面又は顔の部分にぼかし処理に供する処理である。フィルタのサイズは、例えば、顔の表情が認識できなくなる程度のサイズに適宜調整される。3つ目の処理により、映像63Aを表す映像データから、映像83を表す映像データが生成される。4つ目の処理は、S1で取得された映像データに基づきユーザの顔の部分を検出し、顔の部分の一部を所定の画像で覆う処理(例えば、目の部分に黒色の画像を配置する)である。4つ目の処理により、映像63Aを表す映像データから、映像84を表す映像データが生成される。所定の加工は、情報量の低減が行われればよいので、映像の解像度は維持されたままでよい。もちろん、解像度が減少しても差し支えない。所定の加工は、予め定められていればよく、ユーザが設定可能であってもよいし、権限のある端末装置21の指示にしたがって設定されてもよい。
CPU1は、S8で加工済みのメディアデータと同様にエンコードして(S9)、サーバ22に送信する(S10)。終了指示を取得していない場合(S12:NO)、CPU1は、処理をS1に戻す。終了指示を取得した場合(S12:YES)、CPU1は送信処理を終了する。
図7に示すように、受信処理では、CPU1は、サーバ22からメディアデータを受信したかを判断する(S31)。CPU1は、メディアデータを受信していない場合(S31:NO)、後述のS36の処理を実行する。CPU1は、メディアデータを受信した場合(S31:YES)、受信されたメディアデータをデコードして(S32)、メディアデータを出力する(S35)。CPU1は、メディアデータの内の映像データに基づき、表示部6に映像を表示する。CPU1は、メディアデータの内の音データに基づきスピーカ10から音を出力する。S35の処理は、S26又はS27において設定されるフラグの値に関わらず実行される。CPU1は、終了指示を取得したかを判断する(S36)。終了指示を取得していない場合(36:NO)、CPU1は、処理をS31に戻す。終了指示を取得した場合(S36:YES)、CPU1は受信処理を終了する。
第一実施形態において、端末装置21A、21B及び21Cは、本発明の複数の端末装置の一例である。自装置21及び他装置21は、本発明の第一端末装置及び第二端末装置の一例である。図2のS1の処理は、本発明の取得ステップの一例である。図7のS31の処理は、本発明の受信ステップの一例である。S4及びS5の処理を実行するCPU1は、本発明の判断ステップの一例である。S35の処理は、本発明の第一出力ステップの一例である。S10の処理は、本発明の第二出力ステップの一例である。
第一実施形態の遠隔会議方法によれば、自装置21で実行中の会議アプリが特定の使用状態にある場合にのみ、S1で取得されたメディアデータが加工されずにサーバ22を介して他装置21に送信される(S5:YES、S7、S10)。一方、他装置21から受信されたメディアデータは、S5の処理の判断結果に関わらず出力される(S35)。遠隔会議方法は、自装置21で実行中の会議アプリが特定の使用状態にない場合には、S1で取得された未加工のメディアデータを他装置21で出力せず、加工済みのメディアデータを他装置21に出力することで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。例えば、遠隔会議システム20を利用して、在宅勤務者の勤務状況を把握する場合に、常時接続されていたとしても、従来に比べ、在宅勤務者であるユーザのプライバシーを保護することが可能である。遠隔会議方法は、加工済みメディアデータを他装置21に出力する。よって、遠隔会議方法は、メディアデータが他装置21で出力されない場合と比べて、自装置21のユーザのプライバシーを保護しつつ、他装置21のユーザに、自装置21のユーザの所在を知らせることができる。
第一実施形態の特定の使用状態は、会議アプリに関わる画面が操作対象の画面になっている状態を含む(S23、S24)。会議アプリに関わる画面が操作対象の画面になっていない場合は(S23:NO、S24:NO)、例えば、会議アプリとは連携されていない他のアプリケーションが自装置21において実行されているなど、遠隔会議アプリケーションに関わる画面が一部しかユーザから目視できない場合である。このような場合、自装置21のユーザは、自装置21が会議アプリを起動中であり、自装置21で取得されたメディアデータを他装置21に送信していることを失念している可能性がある。また自装置21のユーザは、S1で取得されたメディアデータが他装置21においてそのまま出力されることを意図していない可能性がある。本例の遠隔会議方法は会議アプリに関わる画面が操作対象の画面になっていない状態には、S1で取得されたメディアデータが他装置にそのままの状態では出力せず、加工して出力することで、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
遠隔会議システム20で、会議アプリが使用されている場合、複数の端末装置21間で、会議アプリとは別のアプリケーションを使用した資料が共有されることがある。第一実施形態の遠隔会議方法では、遠隔会議において資料が共有される場合があることを考慮して、会議アプリに関わる画面は、特定アプリの画面を含む(S24)。したがって第一実施液体の遠隔会議方法によれば、端末装置21において、会議アプリとは別のアプリケーションが実行中である場合に、その別のアプリケーションが会議アプリ上で共有中のアプリケーションであるかを考慮して、会議アプリが特定の使用状態にあるかを判断できる。遠隔会議方法は、例えば、複数の端末装置21のユーザ間で、特定アプリを使用して話合いをしているような場合に、特定の使用状態ではないと判断されてしまい、メディアデータが加工され、他装置21において適切に出力されない事態回避できる。
ユーザが複数のアプリケーションを適宜切り替えながら作業している場合等には、会議アプリは使用されているものの、比較的短時間、特定の使用状態ではない期間が発生する場合がある。このような場合に、随時メディアデータが加工されると不都合な場合もある。例えば、プライバシーの保護を意図していないタイミングで保護モードがOFFからONに切り替えられ、自装置21のユーザの発言が他装置21のユーザに認識されない場合が想定される。第一実施形態の遠隔会議方法では、自装置21が特定の使用状態にあると判断された場合、及び特定の使用状態にあると判断されない状態が所定時間継続しない場合に、自装置21で取得されたメディアデータが加工されずに他装置21で出力される。第一実施形態の遠隔会議方法によれば、自装置21で実行中の会議アプリが特定の使用状態にない状態が所定時間継続した場合に、S1で取得された、未加工のメディアデータを他装置21に出力しない。これにより遠隔会議方法は、プライバシーの保護を意図していない、短時間の特定の使用状態にない状態において、保護モードが切り替わることを回避できる。
第一実施形態の遠隔会議方法において、メディアデータは映像データを含む。遠隔会議方法では、自装置21が特定の使用状態にあると判断されない場合に、S1で取得されたメディアデータに所定の加工を施して映像データの情報量を低減させたメディアデータが生成される。この場合他装置21では、加工されたメディアデータが出力される。遠隔会議方法によれば、自装置21で実行中の会議アプリが特定の使用状態にない場合に、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。例えば、自装置21のユーザが、他装置21のユーザに見られることを意図せずに行った、あくび、くしゃみ等の仕草、及び表情等が、他装置21のユーザに認識される可能性を低減できる。
第一実施形態の遠隔会議方法において、メディアデータは音データを含む。遠隔会議方法では、自装置21は、自装置21が特定の使用状態にあると判断されない場合に、音データが表す音の出力量を低減させたメディアデータが生成される。この場合他装置21では、加工されたメディアデータが出力される。本例の遠隔会議方法によれば、自装置21で実行中の会議アプリが特定の使用状態にない場合に、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。音データの出力量を適宜調整することで、自装置21のユーザが、他装置21のユーザに聞かれることを意図せずに発言した、独り言、会話、及び鼻歌等が、他装置21のユーザに認識される可能性を低減できる。
〈第二実施形態の遠隔会議方法:端末装置21で実行される処理〉
第二実施形態の遠隔会議方法における端末装置21が実行する送信処理では、特定の使用状態は、遠隔会議アプリケーションの画面の全面積に対する実際に自装置21の表示部6の表示されている面積の割合が所定値以上となる状態を含む。第二実施形態の送信処理では、第一実施形態の送信処理の図2のS4において、図8に示す判断処理が実行され、他の処理は第一実施形態の送信処理と同様である。第二実施形態の受信処理は、第一実施形態の受信処理と同様である。図8の第二実施形態の判断処理において、図4の第一実施形態の判断処理と同様の処理には、同じステップ番号を付与する。図8に示すように第二実施形態の判断処理は、図4に示す第一実施形態の判断処理と比較して、S23及びS24の処理に変えて、S53及びS54の処理が実行されている点で異なる。以下、第一実施形態の判断処理と同じ処理については説明を省略し、第一実施形態の判断処理とは異なるS53及びS54について説明する。第一実施形態と同様、CPU1は起動の指示が入力されたことを検知すると、記憶部4のプログラム記憶エリアに記憶された送信処理及び受信処理を実行するための通信プログラムを、RAM3に読み出す。CPU1は、RAM3に読み出したプログラムに含まれる指示に従って、以下のステップを実行する。
S53では、CPU1は、会議画面62の全面積に対する、実際の表示されている会議画面62の面積を計算する。図5の状態(1)の場合、会議画面62全体が表示されているので、表示割合は100%である。状態(2)の場合、会議画面62は、画面71によって一部が覆われている。状態(2)における、会議画面62の全面積に対する、実際の表示されている会議画面62の面積は、63%である。状態(3)の場合、会議画面62は、画面71によって一部が覆われている。状態(3)における、会議画面62の全面積に対する、実際の表示されている会議画面62の面積は、17%である。
CPU1は、S53で計算された表示割合が、所定値以上であるかを判断する(S54)。所定値は、会議画面62の使用態様等が考慮され、予め定められればよく、例えば、50%である。状態(2)では、S53で計算された表示割合が、所定値以上と判断され(S54:YES)、フラグにTrueが設定される(S26)。CPU1は、表示割合が、所定値より小さい状態の継続時間をカウントするタイマT4が起動されていれば、停止させ、値を0に設定する。
図5の状態(3)では、S53で計算された表示割合が所定値以上とは判断されず(54:NO)、CPU1は、表示割合が、所定値より小さい状態の継続時間をカウントするタイマT4が起動されていなければ、タイマT4を起動する。CPU1は、表示割合が所定値より小さい状態が、所定時間以上継続しているかを判断する(S25)。所定時間は会議画面62の使用態様等が考慮され、予め定められていればよく、例えば、5分である。CPU1は、タイマT4が所定時間以上である場合に、表示割合が所定値より小さい状態が、所定時間以上継続していると判断する(S25:YES)。CPU1は、タイマT4が所定値より小さい場合に、表示割合が所定値より小さい状態が所定時間以上継続しているとは判断しない(S25:NO)。
第二実施形態の端末装置21によれば、自装置21の表示部6の表示領域に占める、会議アプリに関わる画面の表示割合が所定値以上となる状態にある場合には、S1で取得されたメディアデータが他装置21にそのまま出力される。会議アプリに関わる画面の表示割合が所定値未満になる場合は、例えば、会議アプリとは関係のない他のアプリケーションが自装置21において実行されているなど、遠隔会議アプリケーションに関わる画面が一部しかユーザから目視できない場合である。このような場合、自装置21のユーザは、自装置21が会議アプリを起動中であり、自装置21で取得されたメディアデータを他装置21に送信していることを失念している可能性がある。また自装置21のユーザは、会議アプリを使用して作業しておらず、S1で取得されたメディアデータが出力されることを意図していない可能性がある。第二実施形態の遠隔会議方法は、そのような場合を考慮して、自装置21の表示部6の表示領域に占める、会議アプリに関わる画面の表示割合が所定値未満となる場合に、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。所定値は、実際に表示されている部分の表示項目を考慮して設定されてもよい。上記第二実施形態において、画面71が特定アプリである場合、状態(2)及び状態(3)の表示割合を100%としてもよい(S53)。
〈第三実施形態の遠隔会議方法:端末装置21で実行される処理〉
第三実施形態の遠隔会議方法では、自装置21の使用状態が特定の使用状態にあるかを判断する処理(判断処理)が自装置21において実行され、S1で取得されたメディアデータを加工する処理(加工処理)が他装置21で実行される。図9を参照して、第三実施形態の遠隔会議方法の送信処理を説明する。図9に示す第三実施形態の送信処理において、図2に示す第一実施形態の送信処理と同様の処理には、同じステップ番号を付与する。図9に示すように第三実施形態の送信処理は、S200、S5、S7からS9の処理が省略され、S2、S6及びS11の処理が実行されている点で、第一実施形態の送信処理と異なる。以下、第一実施形態の送信処理と同じ処理については説明を省略し、第一実施形態の送信処理とは異なるS2、S6及びS11の処理について説明する。第一実施形態と同様、CPU1は起動の指示が入力されたことを検知すると、記憶部4のプログラム記憶エリアに記憶された送信処理及び受信処理を実行するための通信プログラムを、RAM3に読み出す。CPU1は、RAM3に読み出したプログラムに含まれる指示に従って、以下のステップを実行する。
S2の処理において、CPU1は、S1で取得されたメディアデータをエンコードする(S2)。第三実施形態では、保護モードはユーザにより設定される。第三実施形態において、S2と、S3との間に、S200の処理が実行されてもよい。保護モードがOFFである場合(S3:NO)、CPU1は、フラグにTrueを設定する(S6)。CPU1は、S2でエンコードされたメディアデータと、S6で設定されたフラグを、サーバ22に送信する(S11)。保護モードがONである場合(S3:YES)、CPU1は、第一実施形態と同様に判断処理を実行し(S4)、判断処理においてフラグを設定する。CPU1は、S2でエンコードされたメディアデータと、S4で設定されたフラグとをサーバ22に送信する(S11)。サーバ22は、メディアデータと、フラグとを受信した場合、受信されたメディアデータとフラグとを、他装置21に送信する。
図10を参照して、第三実施形態の遠隔会議方法の受信処理を説明する。図10に示す第三実施形態の受信処理において、図7に示す第一実施形態の受信処理と同様の処理には、同じステップ番号を付与する。図10に示すように第三実施形態の受信処理は、S33、及びS34の処理が追加されている点で、第一実施形態の受信処理と異なる。
CPU1は、メディアデータとともに、フラグを受信する(S31:YES)。CPU1は、S31で受信されたメディアデータをデコードする(S32)。CPU1は、フラグがTrueであるかを判断する(S33)。S31でメディアデータとともに受信されたフラグがTrueである場合(S33:YES)、CPU1は、S32でデコードされたメディアデータをそのまま出力する(S35)。S31でメディアデータとともに受信されたフラグがFalseである場合(S33:NO)、CPU1は、S32でデコードされたメディアデータを、図2のS8と同様に加工する(S34)。CPU1は、S34で加工されたメディアデータを出力する(S35)。CPU1は、終了の指示を取得していなければ(S36:NO)、処理をS31に戻す。CPU1は、終了の指示を取得していれば(S36:YES)、受信処理を終了する。
第三実施形態の遠隔会議方法によれば、自装置21の使用状態が特定の使用状態にあるかを判断する処理と、自装置21で取得されたメディアデータを加工する処理とを異なる装置で実行することができる。つまり第三実施形態の遠隔会議方法によれば、処理を分散させることができる。他装置21は、加工されていないメディアデータを取得しているので、必要に応じて加工されていないメディアデータを取得することも可能である。
本発明の遠隔会議方法及び通信プログラムは上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の(A)から(C)までの変形が適宜加えられてもよい。
(A)端末装置21は、コンピュータ(プロセッサ)を備え、通信プログラムを実行可能な装置であればよい。遠隔会議システム20が備えるサーバ22及び端末装置21の数は適宜変更されてよい。図11の遠隔会議システム23のように、遠隔会議システム23は、サーバ22を備えなくてもよい。
図11に示すように、判断処理と、加工処理との少なくとも何れかは、サーバ22及び他装置21の少なくとも何れかで実行されてもよい。図11において、判断処理を実行する装置のブロックに「判断」と表記し、加工処理を実行する装置のブロックに「加工」と表記する。会議アプリが特定の使用状態ではない場合に送信されるメディアデータについて、加工処理が施されたメディアデータが送信される場合を白抜きの矢印で示す。加工処理が施されていないメディアデータが送信される場合を黒塗りの矢印で示す。図11の場合1は、第一実施形態に示すように、判断処理及び加工処理が自装置21で行われる場合である。場合2は、第三実施形態に示すように、判断処理は自装置21で実行され、加工処理は他装置21で行われる場合である。
場合3は、判断処理は自装置21で実行され、加工処理はサーバ22で行われる場合である。加工処理をサーバ22で実行する場合、端末装置21は、第三実施形態と同様の送信処理を実行し、第一実施形態と同様の出力処理を実行する。サーバ22は、自装置21からメディアデータとともにフラグを受信する。サーバ22は、フラグがTrueである場合、受信されたメディアデータをそのまま他装置21に送信する。フラグがFalseである場合、受信されたメディアデータを加工して他装置21に送信する。
場合4は、判断処理及び加工処理がサーバ22で行われる場合である。判断処理が、自装置21以外の装置で実行される場合、判断に必要な情報(例えば、タイマT1からT4の何れか)が、自装置21から、サーバ22又は他装置21に送信される。サーバ22又は他装置21は、送信された情報に基づき、判断処理を実行すればよい。場合5は、判断処理がサーバ22で実行され、加工処理が他装置21で行われる場合である。場合6は、判断処理及び加工処理が他装置21で行われる場合である。場合7は、サーバ22を有しない遠隔会議システム23において、第一実施形態と同様の判断処理及び加工処理が自装置21で行われる場合である。場合7での送信先は他装置21であり、送信元は自装置21である。場合8は、サーバ22を有しない遠隔会議システム23において、第三実施形態と同様の判断処理は自装置21で実行され、加工処理は他装置21で行われる場合である。場合9は、サーバ22を有しない遠隔会議システム23において、判断処理は自装置21及び加工処理が他装置21で行われる場合である。遠隔会議方法の利用方法は適宜変更されてよい。
(B)図2から図4、図7から図10の処理を実行するための通信プログラムは、端末装置21及びサーバ22の少なくとも何れかである処理実行装置がプログラムを実行するまでに、処理実行装置の記憶装置に記憶されればよい。したがって、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は適宜変更されてよい。処理実行装置のプロセッサが実行するプログラムは、他の装置の記憶装置に記憶されてもよい。処理実行装置は、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置からこのプログラム受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶してもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。この場合、通信プログラムは、そのサーバがアクセス可能な記憶部(例えば、サーバのハードディスク)に記憶されることとなる。
(C)図2から図4、図7から図10の処理の各ステップは、処理実行装置のプロセッサによって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。上記処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。上記実施形態の各処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。処理実行装置のプロセッサからの指令に基づき、処理実行装置上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施形態の機能が実現される場合も本開示の範囲に含まれる。例えば、メイン処理に以下の(C−1)及び(C−2)の変更が適宜加えられてもよい。
(C−1)メディアデータは、映像データ及び音データの一方のみでもよい。メディアデータが複数種類ある場合、特定の種類のメディアデータのみが、会議アプリが特定の使用状態に応じて、出力態様が変更されてもよい。メディアデータの種類に応じて、特定の使用状態の判断の要件が異なっていてもよい。特定の使用状態は、会議アプリに関わる計測可能なパラメータを用いて判断されればよい。自装置21が特定の使用状態にあると判断されない場合に、自装置21のメディアデータを加工して他装置21に出力させるのではなく、自装置21のメディアデータを出力しなくてもよい。この場合も、ユーザのプライバシーを従来に比べ保護可能である。
(C−2)メディアデータの加工方法は適宜変更されてもよい。メディアデータが音データである場合に、特定の音フィルタに供して、メディアデータの情報量を低減させてもよい。上記実施形態の各種設定値は適宜変更されてよい。自装置21は、自装置21のマイク9で取得された音データを、自装置21のスピーカ10に出力させてもよいし、出力させなくてもよい。自装置21は、自装置21のカメラ5で取得された映像データを、自装置21の表示部6に出力させてもよいし、出力させなくてもよい。
1、31 CPU
2、32 ROM
3、33 RAM
4、34 記憶部
6 表示
、35 通信I/F
8 入力部
9 マイク
10 スピーカ
20、23 遠隔会議システム
21 端末装置
22 サーバ
62 会議画面

Claims (8)

  1. ネットワークを介して、第一端末装置と第二端末装置とを含む複数の端末装置が接続され、前記複数の端末装置の間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する遠隔会議方法であって、
    前記第一端末装置の第一入力部から、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第一メディアデータを取得する取得ステップと、
    前記第二端末装置の第二入力部から取得された、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第二メディアデータを前記第一端末装置で受信する受信ステップと、
    前記第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第一メディアデータを不鮮明に変換した第三メディアデータを生成する生成ステップと、
    前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記第二メディアデータを前記第一端末装置の第一出力部に出力する第一出力ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合に、前記第一メディアデータを前記第二端末装置の第二出力部に出力し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第三メディアデータを前記第二出力部に出力する第二出力ステップと
    を含み、
    前記第二メディアデータは映像データを含み、
    前記第一出力部は表示部を含み、
    前記第一出力ステップは、前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記映像データを前記第一端末装置の前記表示部に出力し、
    前記判断ステップは、前記遠隔会議アプリケーションの画面の全面積に対する前記第一端末装置の前記表示部に表示されている前記遠隔会議アプリケーションの前記画面の表示面積の割合が所定値以上となる場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断することを特徴とする遠隔会議方法。
  2. ネットワークを介して、第一端末装置と第二端末装置とを含む複数の端末装置が接続され、前記複数の端末装置の間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する遠隔会議方法であって、
    前記第一端末装置の第一入力部から、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第一メディアデータを取得する取得ステップと、
    前記第二端末装置の第二入力部から取得された、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第二メディアデータを前記第一端末装置で受信する受信ステップと、
    前記第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第一メディアデータを不鮮明に変換した第三メディアデータを生成する生成ステップと、
    前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記第二メディアデータを前記第一端末装置の第一出力部に出力する第一出力ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合に、前記第一メディアデータを前記第二端末装置の第二出力部に出力し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第三メディアデータを前記第二出力部に出力する第二出力ステップと
    を含み、
    前記判断ステップは、前記遠隔会議アプリケーションに関わる画面が操作対象の画面として設定されている場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断することを特徴とする遠隔会議方法。
  3. 前記第一メディアデータは音データを含み、
    前記第二出力部は音出力部を含み、
    前記生成ステップは、前記音データが表す音の出力量を低減させることで前記第三メディアデータを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔会議方法。
  4. ネットワークを介して、第一端末装置と第二端末装置とを含む複数の端末装置が接続され、前記複数の端末装置の間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する遠隔会議方法であって、
    前記第一端末装置の第一入力部から、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第一メディアデータを取得する取得ステップと、
    前記第二端末装置の第二入力部から取得された、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第二メディアデータを前記第一端末装置で受信する受信ステップと、
    前記第一端末装置で実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第一メディアデータを不鮮明に変換した第三メディアデータを生成する生成ステップと、
    前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記第二メディアデータを前記第一端末装置の第一出力部に出力する第一出力ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合に、前記第一メディアデータを前記第二端末装置の第二出力部に出力し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第三メディアデータを前記第二出力部に出力する第二出力ステップと
    を含み、
    前記第一メディアデータは音データを含み、
    前記第二出力部は音出力部を含み、
    前記生成ステップは、前記音データが表す音の出力量を低減させることで前記第三メディアデータを生成し、
    前記遠隔会議アプリケーションに関わる画面は、前記遠隔会議アプリケーションとは別に前記第一端末装置で実行されている特定アプリケーションの画面であって、前記遠隔会議アプリケーションによって前記第二端末装置に対して繰り返し送信されるキャプチャ画像に対応する前記特定アプリケーションの画面を含むことを特徴とする遠隔会議方法。
  5. 前記第一メディアデータは映像データを含み、
    前記第二出力部は表示部を含み、
    前記生成ステップは、前記映像データの情報量を低減させることで前記第三メディアデータを生成することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の遠隔会議方法
  6. 前記第二出力ステップは、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合、及び前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない状態が所定時間継続しない場合に、前記第一メディアデータを前記第二出力部に出力し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない状態が前記所定時間継続した場合に、前記第三メディアデータを前記第二出力部に出力することを特徴とすることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の遠隔会議方法。
  7. ネットワークを介してサーバに接続され、前記サーバを介して他の端末装置との間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する端末装置のコンピュータに、
    入力部から、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第一メディアデータを取得する取得ステップと、
    前記他の端末装置が取得した、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第二メディアデータを前記サーバから受信する受信ステップと、
    実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第一メディアデータを不鮮明に変換した第三メディアデータを生成する生成ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合に、前記第一メディアデータを前記サーバに送信し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第三メディアデータを前記サーバに送信する送信ステップと、
    前記第二メディアデータを出力部に出力する出力ステップとを実行させ
    前記第二メディアデータは映像データを含み、
    前記出力部は表示部を含み、
    前記出力ステップは、前記判断ステップの判断結果に関わらず、前記映像データを前記表示部に出力し、
    前記判断ステップは、前記遠隔会議アプリケーションの画面の全面積に対する前記表示部に表示されている前記遠隔会議アプリケーションの前記画面の表示面積の割合が所定値以上となる場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断することを特徴とする通信プログラム。
  8. ネットワークを介してサーバに接続され、前記サーバを介して他の端末装置との間で会議データを送受信することによって遠隔会議を実行する端末装置のコンピュータに、
    入力部から、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第一メディアデータを取得する取得ステップと、
    前記他の端末装置が取得した、音声及び映像の少なくとも何れかを表す第二メディアデータを前記サーバから受信する受信ステップと、
    実行中の遠隔会議アプリケーションが特定の使用状態にあるかを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第一メディアデータを不鮮明に変換した第三メディアデータを生成する生成ステップと、
    前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断された場合に、前記第一メディアデータを前記サーバに送信し、前記判断ステップで前記特定の使用状態にあると判断されない場合に、前記第三メディアデータを前記サーバに送信する送信ステップと、
    前記第二メディアデータを出力部に出力する出力ステップとを実行させ、
    前記判断ステップは、前記遠隔会議アプリケーションに関わる画面が操作対象の画面として設定されている場合、前記実行中の遠隔会議アプリケーションが前記特定の使用状態にあると判断することを特徴とする通信プログラム。
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