JP6373450B1 - 生体測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に被験者の脈波等を検出できるとともに、脈波等を検出する際、被験者の動作を妨げることがない生体測定装置を提供する。【解決手段】発光素子から被験者の顔面に近赤外光を照射し、このときにカメラで撮影された被験者の顔面の画像から被験者の脈波を取得し、この脈波に基づいて被験者の状態を判定する。また、発光素子による近赤外光によりカメラで撮影された被験者の顔面の画像から脈波解析箇所を特定し、この発光素子より光度が高い別の発光素子を異なるタイミングでその脈波解析箇所に近赤外光を照射させることにより、脈波解析箇所の画像から被験者の脈波を取得し、この脈波に基づいて被験者の状態を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、被験者としての人間の状態(漫然状態、興奮状態等)を測定する生体測定装置に関するものである。
従来の生体測定装置としては、特許文献1に示す運転支援装置が有る。すなわち、車両1には、運転者の顔を撮影するための運転者カメラが搭載されている。運転者カメラで撮影した画像は制御装置に入力される。運転者の顔の画像を撮影するに際しては、主に近赤外領域の波長の光が用いられる。
さらに、運転者が心電センサーや血圧センサーを装着するようになっており、運転者の心拍数及び血圧などのデータが、無線又は有線で制御装置に入力される。
制御装置は、運転者の顔の画像のデータ、心拍数、及び血圧などのデータに基づいて、運転者の状態を検出する。その結果、例えば運転者が漫然状態にあると判断した場合には、スピーカーから各種の音声や効果音などを出力する。あるいは、運転席のシートに内蔵されたシート振動装置を駆動することによって、運転者に注意喚起を行う。
特開2015−153048号公報
上記の特許文献1では、センサー等を被験者に装着して、装着されたセンサー等が被験者の脈波等を検出する。従って、センサー等を被験者に装着する必要があるので、センサー等を装着するための手間が掛かるとともに、被験者の動作が制限される虞がある。例えば、自動車の運転中において、センサー等が被験者(運転者)に装着されることにより、被験者(運転者)が、急ハンドルなどの動作ができない虞がある。
以上のとおり、従来の装置では、例えば、自動車の運転中の被験者(運転者)の脈波等を検出することは、安全な自動車の走行に支障が生じるという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、簡単に被験者の脈波等を検出できるとともに、脈波等を検出する際、被験者の動作を妨げることがない生体測定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する為、本発明では、被験者の顔面を撮影するカメラと、前記カメラが前記被験者の顔面を撮影する際、前記被験者の顔面に近赤外光を照射する発光素子と、前記カメラで撮影された前記被験者の顔面の画像から前記被験者の脈波を取得し、前記脈波に基づいて前記被験者の状態を判定する演算装置と、を備えた生体測定装置が提供される。
また、上記の目的を達成する為、本発明では、被験者の顔面を撮影するカメラと、前記カメラが前記被験者の顔面を撮影する際、前記被験者の顔面に近赤外光を照射する第1の発光素子と、前記第1の発光素子より光度が高い近赤外光を前記被験者の顔面に照射する第2の発光素子と、前記第1の発光素子を発光させて前記第1の発光素子が前記近赤外光を照射している間に前記カメラで前記被験者の顔面を撮影し、撮影された前記被験者の顔面の画像から前記被験者の頬を特定し、前記第1の発光素子の発光を停止させた後、前記第2の発光素子を発光させて前記第2の発光素子が前記近赤外光を照射している間に前記カメラで、特定された前記被験者の頬を撮影し、撮影された前記被験者の頬の画像から前記被験者の脈波を取得し、前記脈波に基づいて前記被験者の状態を判定する演算装置と、を備えた生体測定装置が提供される。
本発明によれば、発光素子から被験者の顔面に近赤外光を照射し、このときにカメラで撮影された被験者の顔面の画像から被験者の脈波を取得し、この脈波に基づいて被験者の状態を判定するように構成したので、簡単に運転者等の脈波等を、被験者の動作を妨げずに検出することができる。
本発明の実施の形態1による生体測定装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。 図1に示す生体測定装置の外観構造を示す斜視図である。 図1に示す生体測定装置の概略的な動作を示すフローチャートである。 図3のフローチャートにおける脈波データの取得方法を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2による生体測定装置の構成を示すブロック図である。 図5に示す生体測定装置の外観構造を示す斜視図である。 図5に示す生体測定装置の概略動作を示すフローチャートである。 図5に示す生体測定装置における撮像素子と近赤外LEDの動作との関係を示すタイミングチャートである。 図7のフローチャートをより詳細に示したフローチャートである。
以下、本発明に係る生体測定装置の種々の実施の形態を、上記の添付図面を参照して説明する。なお、この生体測定装置は、移動体、例えば、自動車等の車両に搭載されるものとする。従って、被験者は、例えば、車両の運転者である。
実施の形態1.
図1において、本実施の形態1として示す生体測定装置8は、被験者である運転者の顔写真を撮像するカメラ1と、被験者の顔に近赤外光を照射する近赤外LED4と、被験者の状態測定結果や外部の情報入力を行う外部インタフェース部(I/F)7と、演算装置10とで構成される。
演算装置10は、さらに、カメラ1のシャッター時間とタイミングを制御するカメラ制御部2と、撮像データを元に脈波を抽出し、波形を解析することで被験者の状態を測定する被験者の状態測定部3と、近赤外LED4の発光時間とタイミングを制御するLED制御部5と、脈波解析のために、取得した脈波データを蓄積する外部記憶装置6とを備えている。
なお、カメラ1は、レンズと電荷結合素子(CCD)又は相補型MOS(CMOS)などの撮像素子を備えている。また、近赤外光が反射した像を得るために、撮像素子の前に可視光領域である700nm以下の周波数を除去するフィルタ(図示せず)が設けられている。
近赤外LED4は、被験者の頬部分に照射されるように設置され、ヘモグロビンの赤外線吸収特性より、近赤外LED4の波長は700nmから900nm付近のものを用いる。
従って、カメラ1は、被験者の頬辺りを撮影するように設置され、画像の輝度の変化により脈波を得る。この輝度の変化は、被験者に照射した近赤外LED4の反射光が血中のヘモグロビンの近赤外線吸収特性で起きる。
近赤外LED4は被験者に向けて長時間照射するため、例えば、JIS C 6802におけるクラスIなどの安全基準を満たすものを用いる。
カメラ1が撮像するタイミングと、近赤外LED4がONとなるタイミングが同じになるように、被験者の状態測定部3は、図1に示すように、カメラ制御部2及びLED制御部5を制御する。この被験者の状態測定部3は、カメラ1から取得した画像による脈波の抽出と、脈波解析による被験者の状態測定のプログラムを実行する。このプログラムの実行のために、被験者の状態測定部3は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、又はFPGAなどを搭載している。
外部記憶装置6は、例えば揮発性メモリ又は不揮発性メモリを備えており、脈波を解析する最低限の時間分のデータ保存容量を有する。
外部インタフェース部7は、被験者の脈波解析結果を外部に送付し、生体測定装置8の動作命令を受信する手段として、外部の端末に有線又は無線による通信を行う機能を備える。
図1の生体測定装置8の外観が図2に示されている。この生体測定装置8は、1つの基板上に実装されており、カメラ1、カメラ制御部2(図示せず)、被験者の状態測定部3、近赤外LED4、LED制御部5、外部記憶装置6、及び外部インタフェース部7(図示せず)は、図1に示した情報の入出力を電気的接続によって行う。また、近赤外LED4の照射方向とカメラ1の撮像方向が一致するように、それぞれの位置が予め調整されている。
上記の生体測定装置8の動作概要を図3のフローチャートで説明する。
まず、画像を取得するために、被験者の状態測定部3は、被験者に向けて近赤外LED4を発光する(ステップS001)。次に、カメラ1により被験者の顔、特に頬の部分を撮像する(ステップS002)。撮像した画像は被験者の状態測定部3に入力され、脈波データを取得する(ステップS003)。取得した脈波は外部記憶装置6に蓄積され、被験者の状態測定部3により被験者の状態を測定する(ステップS004)。外部インタフェース部7から受ける命令に基づき、運転終了を行うか、測定を継続するかを判断する(ステップS005)。なお、以下、脈波データは単に脈波と称することがある。
次に、図3のフローチャートにおける脈波データの取得ステップS0003を、図4のフローチャートにて詳しく説明する。
図4において、脈波を取得するためには均等な時間間隔で画像を取得する必要がある。そのため、被験者の状態測定部3に内蔵されているカウンタ(タイマ)30のカウントを最初に開始させる(ステップS019)。
次に、カメラ1により被験者の顔を撮像し(ステップS020)、カウントtのときの画像データとして被験者の状態測定部3が蓄積する(ステップS021)。1カウント前(カウントt−1)の画像があるとき(ステップS022のYes)、カウントt−1とカウントtの両画像データ間の輝度差を被験者の状態測定部3が演算する(ステップS023)。
演算した輝度差は画像データとして外部記憶装置6に保存する(ステップS024)。そして、カウントtの画像データを被験者の状態測定部3のカウントt−1の画像データ保存領域に移行し(ステップS025)、運転を継続する場合は(ステップS026のNo)、カウンタ30が1カウントするまで待機し(S027)、1カウント後に再度被験者の顔を撮像し、脈波データを取得する。
カウントt−1のときの画像データが無いとき(ステップS022のNo)、カウントtの画像データを被験者の状態測定部3のカウントt−1の画像データ保存領域に移行し(ステップS025)、1カウント待機し(ステップS027)、カウントtのときの画像データを撮像し、脈波データとして取得する(ステップS020〜ステップS024)。
図4に示すように、画像の取得、輝度差の演算、及び脈波データの取得(ステップS020〜ステップS026)を実行する時間は1カウント以内である。そのため、カメラ1のシャッター時間と近赤外LED4の照射時間の上限はこれらを加味した上で予め調節する。
なお、被験者の状態測定部3は脈波取得後に波形の整形処理を行っても良い。例えば、取得した脈波より外乱のノイズを削除するために0.45Hz以下の周波数のみを通すローパスフィルタ処理を行う。
また、脈波の解析による被験者の状態の測定方法は公知の技術である。手法としては、脈波の揺らぎを測定する。具体的には、脈波を二階微分し、脈波のピーク間隔を測定し、高速フーリエ変換又は最大エントロピー法による周波数解析等を行う。この周波数特性の低周波域(0.04Hz〜0.15Hz)と高周波域(0.15〜0.45Hz)のスペクトル高さの比の変化を解析することで、被験者の状態を測定する。
また、これ以外でも、既に公知技術となっている脈波解析による被験者の状態を測定する方法がある場合は、それらを活用しても構わない。さらに、波形処理方法も所望の周波数を抽出するものであれば、他の手法を用いても構わない。
実施の形態2.
図5に示す本発明の実施の形態2による生体測定装置14は、運転者の顔写真を撮像するカメラ1と、運転者の顔に近赤外光を照射する近赤外LED10a及び10bと、運転者の状態測定結果や外部の情報入力を行う外部インタフェース部7と、運転者の状態より運転に支障があると判断した場合に、報知を行う注意喚起デバイス12と、演算装置20とで構成される。なお、以下の説明では、被験者として運転者を例に挙げて説明する。従って、この場合の生体測定装置14は、運転支援装置でもある。
演算装置20は、さらに、カメラ1のシャッター時間とタイミングを制御するカメラ制御部2と、脈波解析のために、取得した脈波データを蓄積する外部記憶装置6と、顔を検出し、撮像データを元に脈波を抽出し、波形を解析することで運転者の状態を測定する被験者の状態測定部9と、近赤外LED4の発光強度と発光時間とタイミングを制御するLED出力制御部11と、注意喚起デバイス12の制御を行う注意喚起制御部13とを有する。
なお、上記の実施の形態1と同様に、カメラ1はレンズと電荷結合素子(CCD)又は相補型MOS(CMOS)などの撮像素子を備えている。
また、近赤外光が反射した像を得るために、撮像素子の前に可視光領域である700nm以下の周波数を除去するフィルタが備えられている。
また、被験者の状態測定部9は、近赤外LED10a及び10bが、カメラ1により運転者の顔を撮像し、撮像した画像から顔を検出し、検出した顔より頬付近に近赤外光を照射するようにLED出力制御部11を制御する。また、近赤外LED10a及び10bの波長はヘモグロビンの赤外線吸収特性より、700nmから900nm付近を用いる。
カメラ1は、脈波を測定するときは運転者の頬周辺を撮影し、画像の輝度の変化により、脈波を得る。この輝度の変化は運転者に照射した近赤外LED10a及び10bの反射光が血中のヘモグロビンの近赤外線吸収特性で起きる。頬周辺の撮影は、運転者の顔画像を検出して、撮像素子で頬の反射光が入射する対象領域(ROI)を設定する。また、近赤外LED10a及び10bは、被験者に向けて照射するため、例えばJIS C 6802におけるクラスIなどの安全基準を満たすものを用いる。
カメラ1が撮像するタイミングと、近赤外LED10a及び10bをONにするタイミングが同時になるように、被験者の状態測定部9は、カメラ制御部2とLED出力制御部11を制御する。
外部記憶装置6は、例えば揮発性メモリ又は不揮発性メモリを備えており、脈波を解析する最低限の時間分と状態異常を検知した結果を保存する容量を有する。
図5に示すように、被験者の状態測定部9はカメラ1から取得した画像により、顔の検出、脈波の抽出及び脈波解析による運転者の状態測定のプログラムを実行する。これらのプログラムの実行のために、被験者の状態測定部9は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、又はFPGAなどを搭載する。
また、図5に示すように、被験者の状態測定部9は、カメラ制御部2とLED出力制御部11と注意喚起制御部13の動作の指令を行う。
外部インタフェース部7は、運転者の脈波解析結果を外部に送付し、生体測定装置8の動作命令を受信する手段として、外部の端末に有線又は無線による通信を行う機能を備える。
この生体測定装置14の外観が、図6に示されており、生体測定装置14は1つの基板17上に実装されており、カメラ1、カメラ制御部2、被験者の状態測定部9、近赤外LED10a及び10b、LED出力制御部11、注意喚起デバイス12(図示せず)、注意喚起制御部13(図示せず)、外部記憶装置6、及び外部インタフェース部7(図示せず)は、図5に示した情報の入出力を電気的接続によって行う。また、近赤外LED10a及び10bの照射方向とカメラ1の撮像方向が一致するように、それぞれの位置を予め調整する。
近赤外LED10a及び10bは、それぞれ、脈波を取得する際に強い光を照射するために、複数個のLEDを配置しても良い。複数個配置した場合には、近赤外LED10aは顔全体に照射するように配置し、近赤外LED10bは顔下半分を照射するように配置する。また、近赤外LED10bは複数個を想定しているが、放射強度が単体で出力可能であるならば、近赤外LED10aと10bを単体にしても構わない。
次に、本実施形態2の生体測定装置14の動作を、図7に示すフローチャートを参照して概略的に説明する。
まず、画像を取得するために、運転者に向けて近赤外LED10aを発光する(ステップS006)。次に、運転者の顔の撮像を行い(ステップS007)、設定した時間に撮像を止め(ステップS008)、カメラ1の撮像が停止した後に近赤外LED10aの発光を停止させる(ステップS009)。撮像した運転者の画像を被験者の状態測定部9により、顔検出を行い(ステップS010)、ROIを推定する(ステップS011)。
次に、近赤外LED10bを発光させ(ステップS012)、カメラ1により運転者の頬の部分を撮像する(ステップS013)。設定した時間に頬の画像を停止し(ステップS014)、撮像を停止させた後、近赤外LED10bの発光も停止させる(ステップS015)。脈波データは外部記憶装置6に蓄積され、被験者の状態測定部9により運転者の状態を測定する(ステップS016)。状態測定部9は、必要であれば、注意喚起制御部13により、運転者に危険性を報知する(ステップS017)。最後に、運転終了を行うか、測定を継続するかを判断して(ステップS018)、終了する。
ここで、図7に示した生体測定装置14の動作を、図8のタイミングチャートによりさらに詳しく説明する。
図8は、近赤外LED10a及び10bのON/OFFタイミングと、カメラ1の撮像素子のON/OFFタイミングとを示しており、図示のように、カメラ1の撮像のタイミングと、近赤外LED10a及び10bの発光タイミングとが同期するように制御を行う。
また、脈波データの取得は、運転者の顔を近赤外LED10aで撮像するフレーム(一点鎖線Aで示す。)の間で行う。脈波は頬に存在する動脈、例えば眼窩下動脈、頬骨眼窩動脈等の動脈の反射光より測定するため、表皮を透過するように、光の強さを撮像時より高めて測定を行う。
なお、図8の点線Bで示すように、脈波の測定には近赤外LED10bから強い光を照射するため、カメラ1の測定上限を超えないようにカメラ制御部2は感度を落とすような制御を行っても良い。
ここで、図7に示した生体測定装置14の脈波の取得ステップS1013は、上述した実施の形態1においてステップS0003に関して説明した図4のフローチャートと同様に実行することができるので、繰り返しの説明は省略する。
次に、この生体測定装置14の動作を、図9のフローチャートを参照して詳しく説明する。
まず、顔検出と脈波取得の時間(期間)は任意の均等な時間(期間)で行う必要がある。そのため、被験者の状態測定部9に内蔵されたカウンタ30及びカウンタ31のカウントを開始させる(ステップS028)。
外部記憶装置6に運転者の脈波比較データが存在している場合(ステップS029のYes)、運転者の顔をカメラ1と近赤外LED10aにより検出し(ステップS030)、運転者の顔が検出できた場合(ステップS031のYes)、運転者の脈波をカメラ1と近赤外LED10bにより取得する(ステップS032)。
脈波比較データが無い場合(ステップS029のNo)、脈波による運転者の状態測定を行う前に比較データを作成する。そのために、運転者の顔をカメラ1と近赤外LED10aにより検出し(ステップS042)、運転者の顔が検出できた場合(ステップS043のYes)、カメラ1と近赤外LED10bにより運転者の脈波を取得する(ステップS044)。なお、この場合の脈波の取得にも図4のステップS023と同様に輝度差を求める場合には、比較すべき対象として予めデフォルト値を用意しておけばよい。
脈波比較データの有無に拘わらず、運転者の顔が検知不可能な時、カウンタ31のカウントt2を“1”だけインクリメント(ステップS050、ステップS051)、3秒(カウントt2=90)以上連続して顔検知が出来ない場合(ステップS052のYes)、リスクポイントRを“5”だけインクリメントする(ステップS053)。
脈波の比較データは外部記憶装置6に記憶され(ステップS045)、ここで、顔検出と脈波取得の時間を均等にするために、1カウント迄待機する(ステップS046)。待機後はカウンタ30のカウントt1を“1”だけインクリメントし、カウンタ31のカウントt2はリセットする(ステップS047)。
脈波の比較データを得るには、或る程度の時間が必要であり、今回はカウントt1が3分間(t1=5400)以上になるまで脈波を取得する(ステップS048のNo)。カウントt1が3分以上になったとき(ステップS048のYes)、画像比較データが取得されたことから、カウンタ30をリセットして(ステップS049)、ステップS031に進み、運転者の状態測定に移行する。
移行後は、運転者の状態を測定するために外部記憶装置6に脈波データを蓄積し(ステップS033)、ここで、顔検出と脈波取得の時間を均等にするために、1カウント迄待機する(ステップS034)。待機後は、カウンタ30のカウントt1を“1”だけインクリメントし、カウンタ31はリセットする(ステップS035)。
脈波の比較データを得るには、或る程度の時間が必要であり、今回は、カウントt1が10秒(t1=300)以上になるまで脈波を取得する(ステップS036のNo)。カウントt1が10秒以上になったとき(ステップS036のYes)、被験者の状態測定部9により脈波の解析を行う(ステップS036)。
脈波の解析より得られた脈波のピーク間隔の周波数スペクトルから状態のリスクの有無を判定し(ステップS038)、状態のリスクがあり(ステップS038のYes)、感情の高ぶりがあるとき、リスクポイントRを“2”だけインクリメントし(ステップS039)、眠気などの漫然状態のときはリスクポイントRを“3”だけインクリメントする(ステップS040)。状態のリスクが無いとき(ステップS038のNo)、リスクポイントRを“1”だけデクリメントする(ステップS041)。
このリスクポイントRが「5」を下回っているならば(ステップS054のYes)、運転者に警告はせずに、現在のリスクポイントRと解析に使用した脈波を外部記憶装置6に保存し、外部記憶装置6に保存されている古いデータは保存した脈波のデータ分、古い順から削除する(ステップS055)。
リスクポイントRが「5」以上のとき(ステップS054のNo)、注意喚起デバイス12と注意喚起制御部13により、運転者に注意喚起を行う(ステップS056)。
最後に、運転終了を行うか、測定を継続するかを判断し(ステップS057)、運転を継続する場合(ステップS057のNo)、カウンタ30及び31をリセットする(ステップS058)。
図9に示す運転支援フローでは、脈波の比較データは外部記憶装置6で蓄積データを呼び出すか、新規で作成するかの何れかであるが、外部インタフェース部7より脈波の比較データを入力しても良い。
また、脈波は個人差が大きいため、運転者の個人認識を行い、外部記憶装置6より特定した個人の脈波データを呼び出しても良い。
図9に示すように、運転者の状態検知に10秒間の脈波を取得している(ステップS036)。これは、状態検知方法であるα−index法では低周波側の脈波の周期が10秒程度であるためである。そのため、他の状態検知方法を用いる場合は脈波の取得時間は任意に変更しても構わない。
図9に示すように、リスクポイントRは各リスクにおいて固定の任意の値を与えているが、現状の交通環境のリスク優先度から鑑みて設定したものであり、設計者が必要に応じて任意に変更できるものである。
本発明は、被験者の状態を測定する生体測定装置、及びその生体測定装置を用いた運転支援装置に適している。
1:カメラ、2:カメラ制御部、3:被験者の状態測定部、4:近赤外LED、5:LED制御部、6:外部記憶装置、7:外部インタフェース部(I/F)、8:生体測定装置、9:被験者の状態測定部、10a,10b:近赤外LED、11:LED出力制御部、12:注意喚起デバイス、13:注意喚起制御部。

Claims (8)

  1. 被験者の顔面を撮影するカメラと、
    前記カメラが前記被験者の顔面を撮影する際、前記被験者の顔面に近赤外光を照射する第1の発光素子と、
    前記第1の発光素子より光度が高い近赤外光を前記被験者の顔面に照射する第2の発光素子と、
    前記第1の発光素子を発光させて前記第1の発光素子が前記近赤外光を照射している間に前記カメラで前記被験者の顔面を撮影し、撮影された前記被験者の顔面の画像から前記被験者の頬を特定し、前記第1の発光素子の発光を停止させた後、前記第2の発光素子を発光させて前記第2の発光素子が前記近赤外光を照射している間に前記カメラで、特定された前記被験者の頬を撮影し、撮影された前記被験者の頬の画像から前記被験者の脈波を取得し、前記脈波に基づいて前記被験者の状態を判定する演算装置と、を備えた
    生体測定装置。
  2. 前記発光素子は、近赤外線発光ダイオードであり、
    前記カメラは、前記近赤外線の光の反射像を得るためのフィルタを備える
    請求項1に記載の生体測定装置。
  3. 前記演算装置は、前記カメラで撮影された前記被験者の画像と比較すべき画像との間の輝度差を求めて前記脈波とする
    請求項1に記載の生体測定装置。
  4. 前記演算装置は、前記カメラで撮影された前記被験者の画像に対して比較すべき脈波が無いとき、設定された時間内において前記被験者の脈波を取得し、前記脈波を比較すべき脈波とし、その後の前記脈波の取得に用いる
    請求項に記載の生体測定装置。
  5. 前記演算装置は、前記設定された時間内において前記被験者の脈波を取得できないときは、前記被験者への警報に使用されるリスクポイントを上げる
    請求項に記載の生体測定装置。
  6. 前記演算装置は、前記カメラで撮影された前記被験者の画像に対して比較すべき脈波が有るとき、前記比較すべき脈波を用いて、設定された時間で取得した前記被験者の脈波に基づき、脈波の解析を行うとともに、状態のリスクに応じてリスクポイントを加減する
    請求項に記載の生体測定装置。
  7. 前記演算装置は、前記リスクポイントが閾値を越えたときには、前記被験者へ警報を与える
    請求項に記載の生体測定装置。
  8. 前記被験者が車両の運転者である
    請求項1からのいずれか一項に記載の生体測定装置。
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