JP6368140B2 - ink bottle - Google Patents
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Description
本発明は、木工あるいは建築工事において、墨汁等の着色液を付着させた糸を施工相手材に張設し、この糸により線を転写する墨壷に関する。 The present invention relates to an ink brush that stretches a thread to which a colored liquid such as ink is attached in a woodwork or a construction work, and transfers a line using the thread.
木工や建築工事で墨線を打つ線引き作業に使用される墨壷は、従来から、基本的にはケース内に糸巻及び墨汁浸透部材が設けられ、糸巻に巻かれた糸が、ケース内で墨汁を沁み込ませた墨汁浸透部材に接触しながら、ケースの一端に形成された糸繰り出し口から外部へ繰り出されるようになっており、糸の先端に、この糸を墨打ち起点に止着するためのカルコが繋着された構造を備える。 Traditionally, ink brushes used to draw ink lines in woodwork and construction work have been basically provided with a spool and a ink penetrating member in the case, and the yarn wound around the spool swallows the ink in the case. While being in contact with the inked ink penetrating member, the yarn is fed out from the yarn feeding port formed at one end of the case, and a calco for fixing the yarn to the starting point of the ink at the tip of the yarn. The structure is connected.
この種の墨壷による墨打ち作業においては、まず、カルコを相手材の墨打ち起点に止着してからケースを移動させると、これに伴い、糸巻から引き出される糸には、墨汁浸透部材との接触によって墨汁が付着するので、この糸に、カルコ側の端部とケース側の端部との間で適当なテンションを与えた状態で、相手材の墨打ち対象面に向けて手指ではじくことによって、相手材に直線状の墨線を転写することができる。 In this type of sumi-fied work, first, when the case is moved after the calco is fixed to the starting point of the other material, the thread drawn from the spool is connected to the ink penetrating member. Since the ink sticks due to contact, the fingers should be repelled toward the ink-printed surface of the mating material with appropriate tension applied between the end on the calco side and the end on the case side. Thus, a straight black line can be transferred to the counterpart material.
また、ケースの糸繰り出し口側の端部を、ケースの長手方向と垂直な面に対して傾斜した糸押さえ面として、引き出された糸をこの糸押さえ面で相手材における墨打ちの一方の起点に押し付けることができるようにしたもの(例えば下記の特許文献1参照)や、ケースの糸繰り出し口側の端部に、金属製の糸押さえ部材を取り付けて、引き出された糸をこの糸押さえ部材で相手材における墨打ちの一方の起点に押し付けることができるようにしたもの(例えば下記の特許文献2参照)が知られている。
Further, the end of the case on the side where the yarn is fed out is used as a thread pressing surface inclined with respect to a surface perpendicular to the longitudinal direction of the case, and the drawn thread is used as one starting point of the ink marking on the mating material on this thread pressing surface. A thread holding member made of metal is attached to the end of the case on the side of the yarn feeding port of the case (see, for example,
しかしながら、ケースの糸繰り出し口側の端部に傾斜した糸押さえ面を形成したものの場合は、入り隅などのような狭い箇所での作業において、糸押さえ面によって相手材に押し付けた糸の起点が見えにくくなる場合があり、金属製の糸押さえ部材を取り付けたものの場合は、墨壷の小型化が困難になるといった問題が指摘される。 However, in the case of an inclined thread holding surface formed at the end of the case on the side where the yarn is fed out, the starting point of the thread pressed against the mating material by the thread holding surface in a narrow part such as a corner is It may be difficult to see, and in the case of a metal thread holding member attached, there is a problem that it is difficult to reduce the size of the ink brush.
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、入り隅などのような狭い箇所での作業性を向上させ、かつ小型化を可能にした墨壷を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above points, and its technical problem is to improve the workability in a narrow place such as a corner and to reduce the size. It is to provide.
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る墨壷は、ケースと、前記ケースの内部に保持される糸巻と、前記ケースの一端に位置し、前記ケースの外部に向けて広がる漏斗状の糸繰り出し口と、前記糸巻に巻きつけられ、前記糸繰り出し口を通って外部へ引き出され先端に止着具が取り付けられている糸と、前記ケースの内部に収容され、前記糸巻と前記糸繰り出し口との間に位置し、前記糸繰り出し口から引き出される糸に墨汁を付着させる墨汁付着手段と、前記糸繰り出し口の外周から前記ケースの1つの外面に沿って延び、先端が前記外面の延長面より外側に位置する糸押さえ突起と、を備えることを特徴とする。
As a means for effectively solving the technical problem described above, the ink brush according to the invention of
なお、ここでいう「墨汁」とは、本来の墨汁には限定されず、マーキングに使用可能な着色液体全般をさすものである。 In addition, the “ink ink” here is not limited to the original ink ink but refers to all colored liquids that can be used for marking.
請求項1の構成を備える墨壷は、糸巻に巻かれた糸を、ケース内で墨汁付着手段によって墨汁を付着させながら、糸繰り出し口からケースの外部へ繰り出して、施工相手材の表面における一方の墨打ち起点に止着した止着具と他方の墨打ち起点に押し付けた糸押さえ突起との間で張設し、この糸を、相手材の表面に向けて手指ではじくことによって直線状の墨線を転写するものである。そして糸押さえ突起が糸繰り出し口の外周から前記ケースの1つの外面に沿って延び、その先端が前記ケースの外面の延長面より外側に位置するため、入り隅などのような狭い箇所での作業において、相手材に押し付けた糸押さえ突起及び糸の起点が見えにくくならず、しかもこのため糸押さえ突起が短いものでよく、墨壷の小型化を阻害しない。
The ink brush having the structure of
請求項2の発明に係る墨壷は、請求項1に記載の構成において、糸押さえ突起の糸繰り出し口と反対側の面に、ケースの糸巻側を握った手の指の先端部を当てることの可能な指当て凹部が形成されたものである。 According to a second aspect of the present invention, there is provided the ink brush according to the first aspect, wherein the tip of the finger of the hand grasping the spool side of the case is applied to the surface of the thread presser projection opposite to the thread feeding port. Possible finger rests are formed.
請求項2の構成を備える墨壷は、糸繰り出し口と反対側の面に形成した指当て凹部に、ケースの糸巻側を握った手の指(たとえば人差し指)の先端部を当てることができるので、糸押さえ突起で糸を相手材の表面に押し付ける際の使い勝手が良い。
Since the ink brush having the structure of
本発明に係る墨壷によれば、入り隅などのような狭い箇所での作業性を向上させることができ、しかも小型化が可能となる。 According to the ink brush according to the present invention, it is possible to improve workability in a narrow place such as a corner, and it is possible to reduce the size.
以下、本発明に係る墨壷の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。 Hereinafter, preferred embodiments of the ink brush according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1〜図3において、参照符号1は合成樹脂材で成形されたケースである。このケース1は、ケース本体11、糸巻側カバー12及び墨室部側カバー13からなる。ケース本体11は、円形の皿状の糸巻収納部11Aと、その前方(図における右側)の墨室部11Bと、更にその前方の糸繰り出し口11Cが形成され、糸巻側カバー12は、糸巻収納部11Aの上部開口に着脱可能に設けられ、墨室部側カバー13は、図3に示すようにケース本体11における墨室部11Bの外側面に軸心が糸3の引き出し方向と略平行なヒンジ131を介して揺動可能に設けられ、墨室部11B及び糸繰り出し口11Cの上部を開閉するようになっている。
1 to 3,
糸巻側カバー12は、ケース本体11における糸巻収納部11Aの開口縁に着脱可能に固定されることによってこの糸巻収納部11Aとの間に、糸巻2を回転自在に保持するものである。詳しくは、糸巻側カバー12は環状に形成されていて、その円周方向へ適宜回転させることによりケース本体11との係合状態を解除可能であり、その回転が、墨室部側カバー13を閉じた状態においてこの墨室部側カバー13との嵌合よって規制されるようになっている。すなわち図3に示すように、墨室部側カバー13を開けば糸巻側カバー12を取り外すことができるようになっている。
The bobbin-
糸巻2は、図2に示すように、外周に糸3を巻回する糸巻本体21と、その内周に取り付けられて糸巻本体21を糸3の巻き取り回転方向へ付勢する渦巻きばね22からなる。そしてこの糸巻2は、墨室部側カバー13を開いて糸巻側カバー12をケース本体11の糸巻収納部11Aから取り外すことによって、糸巻収納部11Aから取り出すことができる。
As shown in FIG. 2, the
糸巻本体21の軸方向一端は、糸巻側カバー12の内周から外部へ露出しており、その外周部には、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなる環状の摩擦部材23が取り付けられている。そしてこの摩擦部材23の表面には、円周方向に対する摩擦力を高めるために半径方向へ延びる多数の凹凸23aが形成されている。
One end in the axial direction of the bobbin
墨室部側カバー13の揺動端部(ヒンジ131と反対側の端部)には、図1に示すように被掛合爪132及び指掛け部133が形成されている。被掛合爪132は、ケース本体11における墨室部11Bの外側面に形成された掛合爪111にスナップ的に掛合されることによって、墨室部側カバー13を閉塞状態に固定するものである。
As shown in FIG. 1, a hooked
図2及び図3に示すように、墨室部側カバー13の内面には、ゴム状弾性材料からなるパッキン134が設けられ、ケース本体11における墨室部11Bの上部開口縁に密接可能となっている。そして、墨室部11B内には、スポンジ、脱脂綿あるいはフェルト等からなり、好ましくは、墨汁の浸透保持作用に優れたセルロースの繊維からなる墨汁浸透部材4が着脱可能に収納されている。墨汁浸透部材4は、請求項1に記載された墨汁付着手段に相当するものであって、内部に糸3を通すためのスリット4aが形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a
ケース本体11における糸巻収納部11Aと墨室部11Bとの間には糸挿通部11Dが形成され、墨室部11Bと糸繰り出し口11Cとの間には糸挿通部11Eが形成されている。墨室部11B内へ向けて突出した漏斗状を呈する糸繰り出し口11C及びその突端に位置する糸挿通部11Eは、ケース本体11とこれに嵌合した墨室部側カバー13との間に形成されており、糸巻2の糸巻本体21に巻回された糸3は、糸挿通部11Dから墨室部11B内の墨汁浸透部材4のスリット4a及び糸挿通部11Eを通って、糸繰り出し口11Cからケース11の外部へ導出されるようになっている。
A
墨室部側カバー13には円形孔が開設されていて、この円形孔には、パッキン134と一体に連続した押しボタン135が密嵌されており、この押しボタン135の内面には押圧部材136が取り付けられており、押しボタン135を外側から手指で押すことによって押圧部材136が押し下げられて墨汁浸透部材4を圧縮変形するようになっている。
A circular hole is formed in the ink
墨室部側カバー13における糸巻収納部11Aと反対側の端部、すなわち糸繰り出し口11Cの外周に位置する部分には、糸繰り出し口11Cの中心軸線と平行な方向(図2において糸挿通部11D,11E間を通る糸3と平行な方向)に対して外側へ傾斜して延びる糸押さえ突起137が一体に形成され、その先端137aがケース1(墨室部側カバー13)の外側面の延長面より外側に位置している。そしてこの糸押さえ突起137は、先端137aへ向けて幅が減少するような先細り形状となっており、先端137aには複数の糸掛け溝137bが形成されている。
A direction parallel to the central axis of the
また、糸押さえ突起137の糸繰り出し口11Cと反対側の面、すなわち押しボタン135と隣接する面には、ケース1の糸巻2側(糸巻収納部11A及び糸巻側カバー12からなる部分)を握った手の指(例えば人差し指)の先端部を当てることの可能な指当て凹部137cが形成されている。
Further, the surface of the thread presser
図2に示すように、ケース本体11における糸巻収納部11Aの底部には、ばねチャージャ5が取り付けられている。このばねチャージャ5は、ワンウェイクラッチ機構及びその解除機構などからなる公知の構造を備え、糸巻2に内蔵された渦巻きばね22の付勢力を任意に調整するものである。
As shown in FIG. 2, a
図2に示すように、ケース1の外部へ導出される糸3の先端には、カルコ6が繋着されている。カルコ6は請求項1に記載された止着具に相当するものであって、合成樹脂製の中空の柄61と金属製の止着針62を備えており、図示の例では、通常は止着針62が不図示のばねによって柄61の中に収納されており、使用の際には手指で柄61をつまむと共に押片63を前記ばねの付勢力に抗して一点鎖線で示す位置へ押動することによって、柄61から突出させることができるようになっている。また、柄61の先端61aは、ケース1における漏斗状の糸繰り出し口11Cに嵌合状態に保持することが可能な形状に形成されている。
As shown in FIG. 2, a
以上のように構成された実施の形態の墨壷は、使用に際して、予め墨室部11B内の墨汁浸透部材4に墨汁を十分に含浸させておく。墨汁は、図3に示すように墨室部側カバー13を開き、墨室部11B内に注入することによって、墨汁浸透部材4に含浸させることができる。
When using the ink brush of the embodiment configured as described above, the ink
そして墨打ち(線引き)作業においては、例えばまずカルコ6を、その止着針62を相手材の表面における墨打ちの一方の起点に刺して止着してから、ケース1を墨打ちの他方の起点へ向けて移動させると、糸巻2の回転を伴いながら、糸3がケース1の移動距離分だけ引き出されて行く。この糸3は、墨室部11B内の墨汁浸透部材4のスリット4aを通る過程で、この墨汁浸透部材4に摺接することによって墨汁が付着する。また、糸巻2に内蔵された渦巻きばね22が糸巻本体21の回転に伴って蓄勢される。
In the inking (drawing) operation, for example, first, the
ケース1を墨打ちの他方の起点まで移動させたら、図4に示すように、糸3を糸押さえ突起137の糸掛け溝137bに掛けて相手材Wの表面に押止することによって、この糸3を、カルコ6との間に適当な張力で張設する。そして、この糸3を相手材の表面に向けて指ではじいて打ち付ければ、糸3に付着している墨汁によって、直線状の墨線を転写することができる。
When the
ここで、糸押さえ突起137は先端137a側ほど幅が減少する先細り形状に形成されているため、カルコ6による止着部と反対側の墨打ち起点が、例えば入り隅の奥の方などの狭い場所にあっても、糸押さえ突起137による糸3の押止が可能である。しかも糸押さえ突起137は、糸繰り出し口11Cの中心軸線と平行な方向に対して外側へ傾斜して延び、その先端137aがケース1(墨室部側カバー13)の外側面の延長面より外側に位置しているので、これによる糸3の押止位置が見えなくなりにくい。したがって、入り隅などのような狭い場所でも糸3を正確に押止して墨打ちを行うことができる。
Here, since the
しかも糸押さえ突起137は、ケース1を構成する墨室部側カバー13の端部に形成されているため、従来のように金属からなる別部材の糸押さえ部材を取り付けたものに比較して小型化が可能であり、部品数やコストの低減も可能である。
Moreover, since the
また、糸押さえ突起137によって相手材に糸3を押止する際には、図4に示すように、ケース1の糸巻2側(糸巻収納部11A及び糸巻側カバー12からなる部分)を握った手の指(例えば人差し指)の先端部を、この糸押さえ突起137に形成された指当て凹部137cに当てることで、押さえやすく、このため使い勝手が良い。
In addition, when the
墨打ち作業終了後は、相手材に止着したカルコ6へ向けてケース1を移動させれば、糸3の引き出し過程で蓄勢された渦巻きばね22の弛緩動作によって糸巻2が巻き取り方向へ回転するため、糸3は糸巻本体21に自動的に巻き取られる。そして最後にカルコ6を相手材から引き抜けば、糸3が更に巻き取られてカルコ6の柄61の先端61aが糸繰り出し口11Cに嵌合状態に係止される。
After completion of the inking operation, if the
そして、ケース1の糸巻2側(糸巻収納部11A及び糸巻側カバー12からなる部分)を手で握った状態では、手のひらの一部又は指の一部を、糸巻本体21の軸方向一端に取り付けられた環状の摩擦部材23に接触させることができるので、そのときの摩擦によって、渦巻きばね22の付勢力による糸3の自動巻き取り速度を容易にコントロールすることができ、あるいは前記摩擦部材23の滑り止め作用によって手で持ちやすくなるといった効果も得られる。
Then, when the
また、繰り返し使用によって糸3が切れてしまった場合は、渦巻きばね22の付勢力によって糸巻2の糸巻本体21に糸3がすべて巻き取られるので、再使用のためには、巻き取られた糸3を、糸挿通部11D、墨汁浸透部材4のスリット4a及び糸挿通部11Eを通して、糸繰り出し口11Cからケース1の外部へ引き出し、カルコ6に結びなおす必要がある。このような場合は、墨室部側カバー13を開くと共に、これによってロックが解除された糸巻側カバー12を取り外せば、図3に示すように、糸巻収納部11A及び墨室部11Bが開放されると共に、糸挿通部11Dから糸繰り出し口11Cに到る糸通し経路が開放されるので、上述のように糸3を引き出してカルコ6に結びなおす作業を容易に行うことができる。
Further, when the
次に図5は、本発明に係る墨壷の好ましい第二の実施の形態を示すものである。この実施の形態において、先に説明した形態と異なるところは、ケース本体11の墨室部11Bとこれを開閉する墨室部側カバー13からなる部分が、ケース本体11の糸巻収納部11Aとこれを開閉する糸巻カバー12からなる部分から偏心して延びており、かつ糸巻収納部11Aの底部と墨室部11Bの底部の間には指掛け凹部11Fが形成されていることによって、あたかも拳銃のグリップを握るように片手で握ることのできる形状となっていることにある。
Next, FIG. 5 shows a second preferred embodiment of the ink brush according to the present invention. In this embodiment, the difference from the previously described embodiment is that the portion consisting of the
詳しくは、糸巻カバー12は、ケース本体11における糸巻収納部11Aの上部開口における後端(図5における左端)に軸心が糸巻2の回転軸心と略平行なヒンジ121を介して設けられ、軸方向の投影形状が略半円形をなす。
Specifically, the
墨室部側カバー13は、ケース本体11における墨室部11Bの外側面に軸心が糸3の引き出し方向と略平行なヒンジ(不図示)を介して揺動可能に設けられ、墨室部11B及び糸繰り出し口11Cの上部を開閉するようになっている。また、墨室部側カバー13の後端部13aは糸巻カバー12の揺動端部(ヒンジ121と反対側の端部)12aと連接しており、かつ糸巻カバー12の揺動端部12aが、墨室部側カバー13の後端部13aとの嵌合よって糸巻収納部11Aを閉じた状態に係止されるものであり、すなわち墨室部側カバー13を開くことによって糸巻カバー12も開くことができるようになっている。
The ink chamber side cover 13 is provided on the outer surface of the
糸巻2の軸方向一端は、内周部が、ケース本体11の糸巻収納部11Aとこれを閉じた糸巻カバー12とによって形成される円形開口部1aから外部へ露出しており、この露出面にはゴム状弾性材料からなる多数の摩擦部材23が円周方向等間隔で取り付けられている。
One end in the axial direction of the
墨室部側カバー13における糸巻収納部11Aと反対側の端部、すなわち糸繰り出し口11Cの外周に位置する部分には、先に述べた形態と同様の糸押さえ突起137が一体に形成され、その先端137aがケース1(墨室部側カバー13)の外側面の延長面より外側に位置している。
A
その他の部分、例えば糸巻2やばねチャージャの構造などは、基本的には先に述べた形態と同様である。
Other parts such as the structure of the
以上のように構成された第二の実施の形態の墨壷によれば、ケース1は、糸巻収納部11Aとこれを開閉する糸巻カバー12からなる部分を、拳銃を握るように片手で握ることができ、しかも指掛け凹部11Cの存在によって握りやすく、使い勝手が良いものとなっている。
According to the ink brush of the second embodiment configured as described above, the
またこの形態でも、糸押さえ突起137は先端137a側ほど幅が減少する先細り形状に形成されているため、入り隅の奥の方などの狭い場所でも糸押さえ突起137による糸3の押止が可能であり、しかも糸押さえ突起137による糸3の押止位置が見えなくなりにくい。したがって、入り隅などのような狭い場所でも糸3を正確に押止して墨打ちを行うことができる。
Also in this form, the
糸押さえ突起137は、ケース1を構成する墨室部側カバー13の端部に形成されているため、従来のように金属からなる別部材の糸押さえ部材を取り付けたものに比較して小型化が可能であり、部品数やコストの低減も可能である。
Since the
また、糸押さえ突起137によって相手材に糸3を押止する際には、ケース1の糸巻2側(糸巻収納部11A及び糸巻カバー12からなる部分)を握った手の指(例えば人差し指)の先端部を、この糸押さえ突起137に形成された指当て凹部137cに当てることで、押さえやすく、このため使い勝手が良い。
Further, when the
そして、ケース1を手で握った状態では、手のひらの一部(又は指の一部)を、多数の摩擦部材23に接触させることができるので、そのときの摩擦によって、渦巻きばね22の付勢力による糸3の自動巻き取り速度を容易にコントロールすることができ、あるいは前記摩擦部材23の滑り止め作用によって手で持ちやすくなるといった効果も得られる。
In the state in which the
1 ケース
11 ケース本体
11C 糸繰り出し口
12 糸巻側カバー
13 墨室部側カバー
137 糸押さえ突起
137c 指当て凹部
2 糸巻
23 摩擦部材
3 糸
4 墨汁浸透部材(墨汁付着手段)
6 カルコ(止着具)
DESCRIPTION OF
6 Karuko (fastener)
Claims (2)
前記ケースの内部に保持される糸巻と、
前記ケースの一端に位置し、前記ケースの外部に向けて広がる漏斗状の糸繰り出し口と、
前記糸巻に巻きつけられ、前記糸繰り出し口を通って外部へ引き出され先端に止着具が取り付けられている糸と、
前記ケースの内部に収容され、前記糸巻と前記糸繰り出し口との間に位置し、前記糸繰り出し口から引き出される糸に墨汁を付着させる墨汁付着手段と、
前記糸繰り出し口の外周から前記ケースの1つの外面に沿って延び、先端が前記外面の延長面より外側に位置する糸押さえ突起と、
を備えることを特徴とする墨壷。 Case and
A bobbin held inside the case ;
A funnel-shaped thread delivery port located at one end of the case and extending toward the outside of the case;
Wound on the bobbin, a yarn fastening member is attached to the tip drawn to the outside through the yarn feeding port,
Housed inside the casing, located between the yarn and the yarn feeding port, and India ink attachment means for attaching the India ink the yarn drawn from the yarn feeding port,
A thread presser projection that extends from the outer periphery of the yarn delivery port along one outer surface of the case, the tip of which is located outside the extended surface of the outer surface ;
Ink bottle, characterized in that it comprises a.
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