JP6363183B2 - カードシュータ装置およびカード収納方法 - Google Patents

Description

本発明は、プレイングゲームに用いられるカードシュータ装置に関し、プレイングカード（以下、「カード」と記載する）、特に、所定数のデッキを構成するカードおよびカードが入ったカード包装箱を持ち上げずに一度に収納することができるカードシュータ装置およびカード収納方法に関する。

ポーカー、バカラ、ブリッジ、またはブラックジャック等の各種のプレイングゲームにおいては、ディーラーが、１デッキもしくは複数デッキのカードをカードシュータ装置に収納し、そこから一枚ずつ引き出して、ゲーム参加者にカードを配る。カードをカードシュータ装置に収納する際は、一般にディーラーが、カードシュータ装置の上部の天面カバーを開放し、１デッキもしくは複数デッキのカードを、一度にまとめて手で持ち上げて収納する方法が広く用いられている（例えば、特許文献１参照）。

ポーカー、バカラ、ブリッジ、またはブラックジャック等の各種のプレイングゲームにおいて使用するカードは、６から１０デッキのカードがカードシュータ装置に収納されて使われる。８デッキのものであれば４１６枚のカードで構成され、約１２５ミリメートル（ｍｍ）の嵩となる。この所定数のデッキを構成しシャッフルされたカードは、包装箱から取り出しまたは包装箱の一部を開封してカードを露出した状態で、カットカードを挿入した後、カードシュータ装置に収納される。プレイングゲームを公正に行うため、包装箱から開封しカードシュータ装置へ収納するまで、ディーラーはゲーム参加者に対してカードの裏面のみが見える状態を保たなければならず、カードシュータ装置へ収納する際も、カードシュータ装置の天面のカバーを開放し、デッキの構成を崩すことなく一度にまとめて手で持ち上げて行わなければならない。一方、カードシュータ装置のカード収納部は、カードが中で分散したり、並びが変わることがないよう、側面部分の間隔がカードの側面とほぼ同じ程度のサイズになっており、また８デッキのカードを収納する場合、奥行きも数センチ程度しか余裕がない。このため、ディーラーが一度に所定数のデッキを構成したカードを持ち上げて収納しようとするときに、カードをうまく入れられないという問題がある。例えば、８デックのカードの一番目がカードシュータ装置に引っかかり、カードを誤って散らばらせ、デッキを崩してしまうというミスが発生しやすいという問題があった。ゲームテーブルに散らばったカードはゲームには使用出来ないため、ゲームの効率的な運用を妨げる要因となっていた。

国際公開第２０１４／０２４２３９号

本発明は、上記背景の下でなされたものである。本発明の目的は、プレイングゲームに先立ちディーラーがカードシュータ装置のカード収納部にカードを収納することが容易になり、さらにはカードを誤って散らばらせ、デッキを崩してしまうというミスを防止するカードシュータ装置、およびカードを収納する方法を提供することにある。

本発明の一の態様は、カードシュータ装置であり、このカードシュータ装置は、所定数のデッキを構成するカードを収納するカード収納部を備えた本体と、前記カード収納部の上部に配置され前記カード収納部を覆う着脱可能な天面カバーと、前記カード収納部からカードをゲームテーブル上にガイドする前方に傾斜した底面と、前記カード収納部からカードを一枚ずつ取り出すことができるよう前記本体の前方に配置されたフロントカバーと、を備え、前記フロントカバーは、前記本体の前方に設けられた係合部材と協働して前記本体から着脱可能に装着され、前記フロントカバー装着時には前記カード収納部に収納された所定数のデッキを構成するカードの前方方向の動きを制限すると共に、カードが一枚ずつ通過可能な開口部を前記底面との間に形成するとともに、前記フロントカバーを外した状態では前記底面をガイドにしてカードを前記本体の前方から前記カード収納部へ滑らせて入れることが可能な前面開口状態を形成する構成を備える。

本発明の別の態様は、カードの収納方法であり、このカードの収納方法は、所定数のデッキを構成するカードを収納する包装箱を用い、前記包装箱内のカードをゲームテーブルに配るためのカードシュータ装置に収納する方法であって、前記包装箱は、直方体形状を有し、直方体の長手方向に平行にカット線を備え、前記カット線に沿って前記包装箱を分断して前記包装箱の左もしくは右側の側面を外すことにより前記包装箱内で前記カードの側面を露出することが可能な構成を備え、前記カードシュータ装置は、所定数のデッキを構成するカードを収納するカード収納部を備えた本体と、前記カード収納部からカードをゲームテーブル上にガイドする前方に傾斜した底面と、前記本体の前方に設けられ係合部材と協働して前記本体に着脱可能に装着されるフロントカバーとを備え、前記方法は、カードシュータ装置の前記カード収納部の上部に配置された天面カバーを取り外すステップ、前記カードシュータ装置の前記本体から前記フロントカバーを取り外すステップ、所定数のデッキを構成するカードを収納した包装箱を用意し、包装箱の前記カット線に沿って前記包装箱を分断して前記包装箱の左もしくは右側の側面を外して前記包装箱内のカードの側面を露出する側面露出ステップ、側面を露出した状態の前記包装箱内のカードにカットカードを挿入するカードカットステップ、前記カードを、前記側面を外した包装箱と共に、前記フロントカバーが取外された前記本体の前方から前記底面をガイドにしてカードを前記カード収納部へ滑らせて収納するカードの収納ステップ、前記包装箱を前記カード収納部から取り除き、前記カードだけを前記カード収納部に残す、収納完了ステップ、とからなるものである。

本発明によれば、プレイングゲームに先立ちカードシュータ装置のカード収納部にカードを収納することを容易にし、カードを誤って散らばらせ、デッキを崩してしまうというミスを防止し、さらにはカジノでのゲームの作業効率の向上に繋がる。

以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。

図１（ａ）は、本願発明の実施の形態１のカードシュータ装置の斜視図である。 図１（ｂ）は、同カードシュータ装置の、天面カバーを取り外した状態の斜視図である。 図１（ｃ）は、同カードシュータ装置の天面カバーおよびフロントカバーを取り外した状態の要部拡大斜視図である。 図１（ｄ）は、同カードシュータ装置の、天面カバーおよびフロントカバーを取り外し、天面カバーの端部を同カードシュータ装置の本体前部と係止した状態の斜視図である。 図２は、シャッフルカードを包装箱から開封して取り出し、同カードシュータ装置に収納する手順の説明図である。 図３は、同カードシュータ装置から着脱可能なフロントカバーの斜視図である。 図４は、フロントカバーを同カードシュータ装置から着脱するための係合部材の斜視図である。 図５は、同カードシュータ装置の係合部材とフロントカバーのフック受け部との係合状態を示す概略説明図である。 図６（ａ）は、同カードシュータ装置の係合部材のロック装置をロック状態にする構造を示す概略説明図であり、図６（ｂ）は、同カードシュータ装置の係合部材のロック装置を解除する構造を示す概略説明図である。 図７（ａ）は、同カードシュータ装置の係合部材のロック装置の水平方向の破断図であり、図７（ｂ）は、同カードシュータ装置の係合部材のロック装置の鉛直方向の破断図である。 図８は、同包装箱の側面を取り外して、同カードシュータ装置の底面の前方部に設置した状態の斜視図である。 図９（ａ）は、同カードシューター装置の底面先端部から傾斜して同ゲームテーブル上面へ連続する傾斜延長体を備えた状態の斜視図であり、図９（ｂ）は、同状態の部分側面図である。 図１０は、カードの平面図である。 図１１は、同カードシュータ装置の先端にあるカード読取装置を露出した状態の要部拡大斜視図である。 図１２は、同カードシュータ装置の先端で延長部材を係止させた状態の要部拡大斜視図である。

以下に本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。

本発明の実施の形態１について説明する。図１（ａ）（ｂ）（ｃ）は、実施の形態１のカードシュータ装置１の斜視図であり、互いに異なる状態を表している。カードシュータ装置１は、所定数のデッキを構成するカード２ｓを収納するカード収納部３を備えた本体７と、カード収納部３の上部には、カード収納部３を覆う着脱可能な天面カバー４が配置されている。また、カード収納部３は、カード収納部３に収納されているカード２ｓを支え、かつ前方からカード２をゲームテーブル６上にガイドする底面５が本体７に形成されている。さらに、カード収納部３からカードを一枚ずつ取り出すことができるよう、カードシュータ装置１の本体７前方にフロントカバー８が配置されており、フロントカバー８は、カードシュータ装置１の前方に設けられた係合部材９と協働してカードシュータ装置１から着脱可能に装着され、フロントカバー８装着時にはカード収納部３に収納された所定数のデッキを構成するカード２ｓの前方Ｆ矢印方向の動きを制限すると共にカード２を一枚ずつ通過可能な開口部１０を底面５に形成するよう構成されている。フロントカバー８の取り外し時には所定数のデッキを構成するカード２ｓをカード収納部３に収納することが可能になる。フロントカバー８の上部に磁石を設けることにより、本体７への天面カバー４の装着を安定させることができる。さらに図１（ｄ）に記載のとおり、天面カバー４の裏側の端部に、突起１１があり、カードシュータ装置１の係止部材１２に引っかけ、橋渡しすることができ、天面カバー４から底面５まで続くスロープを形成することができる。

図２を用いて、所定数のデッキを構成するカード２ｓを収納する包装箱１３を用い、前記包装箱１３内のカード２をゲームテーブル６に配るためのカードシュータ装置１に収納する方法について説明する。前記包装箱１３は、直方体形状を有し、直方体の長手方向に平行にカット線１３ｃを備え、前記カット線１３ｃに沿って前記包装箱１３を分断して前記包装箱１３の左もしくは右側の側面を外すことにより前記包装箱１３内で前記カード２ｓの側面を露出することが可能な構成を備え、前記カードシュータ装置１は、所定数のデッキを構成するカード２ｓを収納するカード収納部３を備えた本体と、前記カード収納部３からカード２をゲームテーブル６上にガイドする前方に傾斜した底面５と、前記本体７の前方に設けられ係合部材９と協働して前記本体７に着脱可能に装着されるフロントカバー８とを備えている。

本方法は、（１）カードシュータ装置１の前記カード収納部３の上部に配置された天面カバー４を取り外し（天面カバー取り外しステップ）、（２）前記カードシュータ装置１の前記本体７から前記フロントカバー８を取り外し（フロントカバー取り外しステップ）、（３）所定数のデッキを構成するカード２ｓを収納した包装箱１３を用意し、包装箱１３の前記カット線１３ｃに沿って前記包装箱１３を分断して前記包装箱１３の左もしくは右側の側面を外して前記包装箱１３内のカード２ｓの側面を露出させ（カード側面露出ステップ。図２においては、２で示される）、（４）側面を露出した状態の前記包装箱１３内のカード２ｓにカットカード１４を挿入し（カードカット挿入ステップ。図２においては、３で示される）、（５）前記カード２ｓを、前記包装箱１３の一部と共に、前記フロントカバー８が取外された前記本体７の前方から前記底面５をガイドにして前記カード収納部３へ滑らせて収納し（カード２ｓの収納ステップ。図２においては、４で示される）、（６）前記包装箱１３を前記カード収納部３から取り除き、前記カード２ｓだけを前記カード収納部３に残す（収納完了ステップ。図２においては、６で示される）、の各ステップにより構成され、カード２ｓがカード収納部３に収納される。

なお、包装箱１３のカット線は１本に限定されない。例えば、カット線を２本備える包装箱１３を使用することもできる。まずこのカット線を２本備える包装箱１３の左側または右側いずれか一方の側面を外し、カットカード１４を入れる（ステップ（４））。次にもう一方の側面を外し、残った中央部の帯状の部分でカード２ｓを保持した状態、すなわち、カード２ｓの両側面が露出した状態でカード２ｓをカード収容部３に収容してもよい。

また、図１（ｄ）に記載のとおり、カードシュータ装置１の前方の先端に、ゲームテーブル６の上面に橋渡しする構造を形成する延長部材２１を配置することができる。延長部材２１の上面から前記包装箱１３の一部と共にカード２ｓを滑らせて、カード収納部３に収納することができる。この図では前記延長部材２１として、天面カバー４を用いて、カードシュータ装置１の前方の先端に、ゲームテーブル６の上面に橋渡しする構造を形成する例を表している（図２においては、符号１および４で示される）。

このように本発明の実施においては、先ずカードシュータ装置１の前記カード収納部３の上部に配置された天面カバー４を取り外し、カード収納部３の中にカード２が残っている場合はこれを取り除いておく。さらにカード収納部３にカード２ｓを収納した後、前記本体から取り外されていた前記フロントカバー８を、カードシュータ装置１に装着した（図２においては、５で示される）後、収納完了ステップ（６）を行う。

次に図３から図７（ｂ）を用いて、フロントカバー８をカードシュータ装置１から着脱するための係合部材９の詳細な構造について説明する。図４に示すとおり、カードシュータ装置１にボルトＢで固定される係合部材９には２つのＬ字型のフック１５が設けられている。フロントカバー８の、係合部材９と装着する裏側には、これと逆向きの２つのＬ字型のフック受け部１６が設けられており、図５に示すとおり両部材のマークＡを合わせて、フロントカバー８を係合部材９の上方から斜め下方向矢印Ｘへスライドさせると、係合部材９の２つのフック１５とフロントカバー８の２つのフック受け部１６が噛み合うようになっている。

また係合部材９には図４に示すとおり、内側に係止突起１７が装着された溝１８が設けられており、さらにフロントカバー８の、係合部材９と装着する裏側には、図５から図７に示すとおり、下部に棒状のボタン延長部１９を有したボタン２０が装着されている（ロック装置）。フロントカバー８を係合部材９の上方から斜め下方向矢印Ｘへ重なり合わせてスライドさせると、フロントカバー８に装着されたボタン２０の下部のボタン延長部１９は係合部材９の溝１８の中に入り込み、溝１８と溝１８の中の係止突起１７との隙間を通過して進む。しかし隙間を通過した後は、逆方向に戻そうとすると、ボタン延長部１９が係止突起１７に引っかかり、戻せない仕組みとなっている（Ｌ状態）。そこでボタン延長部１９の上部にあるボタン２０を外側から内側に矢印Ｙへ押し込むとともに、矢印Ｘと逆の方向にスライドさせることで、ボタン延長部１９が連動して内側に動き、溝１８と溝１８の中の係止突起１７との隙間を通過して、元に戻すことができる（ＵＬ状態）。ここで、ボタン２０とボタン延長部１９は弾性バネｓの構造を有した部材でフロントカバーに接続されており、ボタン２０を外側から内側に指等で押し込んだ後に離すと元に戻るため、ボタン２０を押しながらフロントカバー８を斜め上方向（矢印Ｘの逆方向）にスライドさせて取り外さなければならない仕組みとなっている。このような、フロントカバー８と係合部材９との間で構成される噛み合わせ構造やロック構造以外にも、フロントカバー８とカードシュータ装置１を着脱可能にするために、掛止形状部材、磁石、弾性バネｓを用いることもできる。

カードシュータ装置１は、フロントカバー８装着時における、底面５上の、フロントカバー下辺先端位置５１から本体の先端５２までの長さｌが、カード２ｓを収納する包装箱１３の長手方向の半分以上の長さであるように構成することが好ましい（図８参照）。このように構成すると、フロントカバー８装着時のフロントカバー下辺先端位置５１から本体の先端５２までの底面５上に側面を露出した状態の包装箱１３のカード２ｓを安定して置く、すなわちカード２ｓがゲームテーブル６の向きに傾かないようできるため、カード２ｓの並びを整える際の作業性が向上する。

また、前記本体の先端５２に別途、先端がゲームテーブル６と接触する傾斜延長体２３を設置し、傾斜延長体２３の先端がゲームテーブル６と接触するように構成することにより、底面５が、ゲームテーブル６の上面と連続するように形成されるようにしてもよい（図９(a)(b)参照）。このように構成すると、側面を露出した状態の包装箱１３のカード２ｓをゲームテーブル６と本体の先端５２にまたがるように置いた後、一旦カード２ｓの並びを整えた後に本体７の前方からカード収容部３へ滑らせて入れることができる。ここで底面５が、ゲームテーブル６の上面と連続するというのは、底面５とゲームテーブル６との間にカード２sをカード収容部３へ滑らせるうえで支障がない範囲で、傾斜延長体２３の先端とゲームテーブル６との間に段差がある場合も含む。ここで、傾斜延長体２３を用いる代わりに、本体の先端５２がゲームテーブル６と接触するようにしてもよい。このように構成すると、カード２ｓを置く場所の制限が緩まるため、カード２sの並びを整える際の作業性が向上する。

図１０はカード２ｓを構成するカード２を示す。バカラ等のテーブルゲームに使用されるカード２には、数字がコード化され通常では目に見えないＵＶインク等でコードＣとして印刷されている。コードＣが、カード２の上辺と、下辺に点対称に設けられている。コードＣは、紫外光を受けることにより可視化される塗料で印刷され、カードの種類表記やインデックスと重ならない位置に印刷されていることが望ましい。

次に、カード収容部３からカード２が手動で引出される際にカード２の数字（位、数、ランク）を表すコードＣをカード２から読み取る読取装置２２の詳細について図１１により説明する。読取装置２２は、カード収納部３の前方の開口部１０から１枚ずつ手動で取出されるカード２をゲームテーブル６の上に案内する底面５に設けられている。読取装置２２のセンサ群をカバーする読取装置カバー２５を兼ねた係止部材１２を取り外すと、読取装置２２のセンサ群が露出する（読取装置カバー２５はネジで着脱可能になっている）。センサ群は、例えば紫外線反応センサ（ＵＶセンサ）１２０と、２つの対象物検出センサ１２２、１２３とで構成される。

読取装置２２は、対象物検出センサ１２２、１２３の検出信号に基づいて、ＵＶセンサ１２０の読取の開始と終了が制御部（図示せず）により制御される。また、制御部（図示せず）は、カード２が正常に底面５を通過したか否かを対象物検出センサ１２２、１２３の検出信号に基づいて判定する。図１０に示すように、カードのランク（数）およびスート（ハートやスペードなど）を表す四角形のコードＣがカード２の縁に２行、４行列に配列されている。ＵＶセンサ１２０は、コードＣを検知すると、オン信号を出力する。読取装置２２では、ＵＶセンサ１２０から入力される両信号の相対関係を判定する。これにより、ＵＶセンサ１２０で検知された２つのコードＣの相対的な相違等により読取装置２２は、コードを特定し、対応するカード２の数（ランク）と種類（スート）を特定する。

このようにカード２から読み取ったカード２の数（ランク）をもとに、制御装置（図示せず）によりゲームの勝敗が判定される。

この読取装置カバー２５は読取装置２２のセンサ群が破損しないように保護する役目を果たすものであるが、読取装置カバー２５が係止部材１２としての機能を果たすように構成してもよい。

以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。

本発明にかかるカードシュータ装置、カードシュータ装置のカード収納部へのカード収納方法は、プレイングゲームに先立ちカードシュータ装置のカード収納部にカードを収納することを容易にし、カードを誤って散らばらせ、デッキを崩してしまうというミスを防止でき、カジノなどのプレイングゲームに有用である。

１ カードシュータ装置
２ カード
２ｓ 所定数のデッキを構成するカード
３ カード収納部
４ 天面カバー
５ 底面
６ ゲームテーブル
７ 本体
８ フロントカバー
９ 係合部材
１０ 開口部
１１ 突起
１２ 係止部材
１３ 包装箱
１４ カットカード
１５ フック
１６ フック受け部
１７ 係止突起
１８ 溝
１９ ボタン延長部
２０ ボタン
２１ 延長部材
２２ 読取装置
２３ 傾斜延長体
２４ ねじ
２５ 読取装置カバー
Ｃ コード
Ａ マーク

Claims (11)

1. 所定数のデッキを構成するカードを収納するカード収納部を備えた本体と
   前記カード収納部の上部に配置され前記カード収納部を覆う着脱可能な天面カバーと、
   前記カード収納部からカードをゲームテーブル上にガイドする前方に傾斜した底面と、
   前記カード収納部からカードを一枚ずつ取り出すことができるよう前記本体の前方に配置されたフロントカバーと、
   を備え、
   前記フロントカバーは、前記本体の前方に設けられた係合部材と協働して前記本体から着脱可能に装着され、前記フロントカバー装着時には前記カード収納部に収納された所定数のデッキを構成するカードの前方方向の動きを制限すると共に、カードが一枚ずつ通過可能な開口部を前記底面との間に形成するとともに、前記フロントカバーを外した状態では前記底面をガイドにしてカードを前記本体の前方から前記カード収納部へ滑らせて入れることが可能な前面開口状態を構成し、
   前記本体の先端前方に設けることが可能な延長部材をさらに有し、前記延長部材が、前記ゲームテーブル上面と前記底面との橋渡しをし、
   前記延長部材を、前記カード収納部の上部に配置され前記カード収納部を覆う着脱可能な天面カバーにより構成し、
   前記本体の先端に前記延長部材を係止する係止部材を設け、
   前記天面カバーを前記本体の先端で係止するために、前記天面カバー下側に前記係止部材に係止される突起を設けた、カードシュータ装置。
2. 前記係止部材を、前記本体の先端に設けられた、前記カード収納部から一枚ずつ取り出されたカードを読み取る読取装置を覆う読取装置カバーにより構成することを特徴とする、請求項１に記載のカードシュータ装置。
3. 前記底面の先端部から傾斜して前記ゲームテーブルの上面へ連続する傾斜延長体を備える、請求項１に記載のカードシュータ装置。
4. 前記傾斜延長体は前記本体から取り外すことができる、請求項３に記載のカードシュータ装置。
5. 前記フロントカバー装着時における、前記底面上の、前記フロントカバー下辺先端位置から、前記本体の先端までの長さが、前記カードを収納する包装箱の長手方向の半分以上の長さである、請求項１に記載のカードシュータ装置。
6. 所定数のデッキを構成するカードを収納する包装箱を用い、前記包装箱内のカードをゲームテーブルに配るためのカードシュータ装置に収納する方法であって、
   前記包装箱は、直方体形状を有し、直方体の長手方向に平行にカット線を備え、前記カット線に沿って前記包装箱を分断して前記包装箱の左もしくは右側の側面を外すことにより前記包装箱内で前記カードの側面を露出することが可能な構成を備え、
   前記カードシュータ装置は、所定数のデッキを構成するカードを収納するカード収納部を備えた本体と、前記カード収納部からカードをゲームテーブル上にガイドする前方に傾斜した底面と、
   前記本体の前方に設けられ係合部材と協働して前記本体に着脱可能に装着されるフロントカバーとを備え、
   前記方法は、
   カードシュータ装置の前記カード収納部の上部に配置された天面カバーを取り外すステップ、
   前記カードシュータ装置の前記本体から前記フロントカバーを取り外すステップ、
   所定数のデッキを構成するカードを収納した包装箱を用意し、包装箱の前記カット線に沿って前記包装箱を分断して前記包装箱の左もしくは右側の側面を外して前記包装箱内のカードの側面を露出する側面露出ステップ、
   側面を露出した状態の前記包装箱内のカードにカットカードを挿入するカードカットステップ、
   前記カードを、前記包装箱の一部と共に、前記フロントカバーが取外された前記本体の前方から前記底面をガイドにしてカードを前記カード収納部へ滑らせて収納するカードの収納ステップ、
   前記包装箱を前記カード収納部から取り除き、前記カードだけを前記カード収納部に残す、収納完了ステップ、を含むカードの収納方法。
7. 前記本体の前方先端に延長部材を設け、延長部材の天面を前記カード収納部の底面と連続して形成させ、
   前記側面を露出した状態の前記包装箱のカードを、前記延長部材上に置いた後、または前記延長部材と前記本体の先端にまたがるように置いた後、
   前記カード収納部にカードを滑らせて収納する収納ステップをさらに含む、請求項６に記載のカードの収納方法。
8. 前記延長部材として、前記カード収納部の上部に配置され前記カード収納部を覆う着脱可能な天面カバーを用いることを特徴とする、請求項７に記載のカードの収納方法。
9. 前記本体の先端に設けられた延長部材を前記本体の先端で係止するステップをさらに含む請求項７または８に記載のカードの収納方法。
10. 前記係止するステップは、突起と前記突起で係止する係止部材を用いることを特徴とする、請求項９に記載のカードの収納方法。
11. 前記係止部材として、前記本体の先端に設けられた、前記カード収納部から一枚ずつ取り出されたカードを読み取る読取装置をカバーする読取装置カバーを用いることを特徴とする、請求項１０に記載のカードの収納方法。
    

Images