JP6359098B2 - 分散リアルタイムシステムにおいて周期的なタスクの間で適時にデータを引き渡す方法 - Google Patents
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Description
・計算ノードの数:10
・計算ノード当たりの平均タスク数:5
・タスク数:50
・TTEthernet通信システムの帯域幅:1ギガビット/秒(Gbit/sec)
・クロック同期の精度:100ナノ秒(nsec)
・1サイクル期間:10ミリ秒(msec)
・結果メッセージの平均バイト数:1000バイト(Bytes)
・結果メッセージの転送期間:10マイクロ秒(μsec)
・タスクの最短処理時間:9500マイクロ秒(μsec)
・タスクの最長処理時間:9990マイクロ秒(μsec)
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は、図示した形態に限定することを意図するものではなく、専ら理解を助けるためのものである。
また、本発明において、さらに以下の形態が可能である。
[形態1]
リアルタイム通信システムと複数の計算ノードを備えた分散型リアルタイムシステムにおいて周期的タスクの間で適時にデータを引き渡す方法であって、
各計算ノードにおけるローカルのリアルタイムクロックは、グローバル時間と同期し、
新しいサイクルiを開始するためのすべての周期的なトリガ信号z i b は、グローバル時間の進行に同期して各計算ノードで導出され、
これらの周期的なトリガ信号は、タスクを起動し、
タスクは、リアルタイム通信システムによって書き込みが行われるローカルな入力メモリ領域から、他のタスクの出力データを読み出し、
タスクは、サイクル終了前におけるそれぞれの所定の完了時刻z i f に、リアルタイム通信システムに割り当てられたローカルな出力メモリ領域に現サイクルの結果データを書き込み、
タイム・トリガ型リアルタイム通信システムに対するスケジュールは、ローカルな出力メモリ領域に存在するタスクの結果データが期間[z i f , z i+1 b ]に該結果データを必要とするタスクのローカルな入力メモリ領域に転送されるように構成され、
結果として、次のサイクルの開始時に、これらの結果データは、これらの結果データを必要とするタスクのローカルな入力メモリ領域で利用可能となる、
ことを特徴とするデータ引き渡し方法。
[形態2]
タスクは、開始後に経時インデックスをゼロに設定し、通信システムに割り当てられた出力メモリ領域に対して、結果データに加えて、経時インデックスの現在値を書き込む、
ことを特徴とする形態1に記載のデータ引き渡し方法。
[形態3]
サイクルiの終了前における所定の完了時刻z i f に現サイクルの結果データを提供できないタスクは、経時インデックスを1だけ増やし、次サイクルの完了時刻z i+1 f に出力メモリ領域に結果データを出力する、
ことを特徴とする形態1または2に記載のデータ引き渡し方法。
[形態4]
センサシステムにアクセス可能なすべてのタスクは、新しいサイクルの開始と同時にセンサデータを読み出す、
ことを特徴とする形態1ないし3のいずれか一に記載のデータ引き渡し方法。
[形態5]
タスクの完了時刻は、ばらついている、
ことを特徴とする形態1ないし4のいずれか一に記載のデータ引き渡し方法。
[形態6]
最大の処理コストを有するタスクには、最も遅い完了時刻と、これに伴う最長の処理時間が割り当てられる、
ことを特徴とする形態1ないし5のいずれか一に記載のデータ引き渡し方法。
[形態7]
すべてのタイム・トリガ型イベントは、まばらなイベント(sparse event)である、
ことを特徴とする形態1ないし6のいずれか一に記載のデータ引き渡し方法。
[形態8]
内部のグローバル時間は、外部の時間基準と同期している、
ことを特徴とする形態1ないし7のいずれか一に記載のデータ引き渡し方法。
[形態9]
1または2以上のタスクのハードウェア割り当てが変更された場合、システム領域で決定された協働するタスクの時間的な処理シーケンスとタスクソフトウェアは変更されない、
ことを特徴とする形態1ないし8のいずれか一に記載のデータ引き渡し方法。
[形態10]
1つのタスクの複数のコピーが異なる計算ノードで同時に実行される、
ことを特徴とする形態1ないし9のいずれか一に記載のデータ引き渡し方法。
[形態11]
リアルタイム通信システムおよび複数の計算ノードを備えた分散型リアルタイムシステムであって、
形態1ないし10のいずれか一に記載の方法を実行するために、各計算ノードにおけるローカルなリアルタイムクロックはグローバル時間と同期している、
ことを特徴とする分散型リアルタイムシステム。
[形態12]
1または2以上のタスクのハードウェア割り当てが変更された場合、協働するタスクに対するシステム領域で決定された時間的な処理シーケンスと、タスクソフトウェアは変更されない、
ことを特徴とする形態11に記載のリアルタイムシステム。
[形態13]
1つのタスクの複数のコピーが異なる計算ノードで同時に実行される、
ことを特徴とする形態11または12に記載のリアルタイムシステム。
102 センサ・バス
103 入力センサ
104 アクチュエータ
105 通信チャネル
106 オペレーティングシステム(OS:Operating System)
110、120、130 タスク
111 入力メモリ領域
112 内部状態メモリ
113 出力メモリ領域
210 メッセージ分配部
301 横軸
Claims (8)
- リアルタイム通信システムと複数の計算ノードを備えた分散型リアルタイムシステムにおいて周期的タスクの間で適時にデータを引き渡す方法であって、
各計算ノードにおけるローカルのリアルタイムクロックは、該分散型リアルタイムシステムの時間基準としてのグローバル時間と同期し、
新しいサイクルiを開始するためのすべての周期的なトリガ信号zi bは、グローバル時間の進行に同期して各計算ノードで導出され、
これらの周期的なトリガ信号は、タスクを起動し、
タスクは、リアルタイム通信システムによって書き込みが行われるローカルな入力メモリ領域から、他のタスクの出力データを読み出し、
タスクは、サイクル終了前におけるそれぞれの所定の完了時刻zi fに、リアルタイム通信システムに割り当てられたローカルな出力メモリ領域に現サイクルの結果データを書き込み、
タイム・トリガ型リアルタイム通信システムのスケジュールは、ローカルな出力メモリ領域に存在するタスクの結果データを期間[zi f, zi+1 b]に該結果データを必要とするタスクのローカルな入力メモリ領域に転送し、
結果として、次のサイクルの開始時に、これらの結果データは、これらの結果データを必要とするタスクのローカルな入力メモリ領域で利用可能となり、
タスクは、開始後に経時インデックスをゼロに設定し、通信システムに割り当てられた出力メモリ領域に対して、結果データに加えて、経時インデックスの現在値を書き込み、
サイクルiの終了前における所定の完了時刻zi fに現サイクルの結果データを提供できないタスクは、経時インデックスを1だけ増やし、次サイクルの完了時刻zi+1 fに出力メモリ領域に結果データを出力する、
ことを特徴とするデータ引き渡し方法。 - センサシステムにアクセス可能なすべてのタスクは、新しいサイクルの開始と同時にセンサデータを読み出す、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ引き渡し方法。 - タスクの完了時刻は、ばらついている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ引き渡し方法。 - 該方法は、最大の処理コストを有するタスクに、最も遅い完了時刻と、これに伴う最長の処理時間を割り当てる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のデータ引き渡し方法。 - すべてのタイム・トリガ型イベントは、まばらなイベント(sparse event)である、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のデータ引き渡し方法。 - 前記グローバル時間は、外部の時間基準と同期している、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のデータ引き渡し方法。 - 1または2以上のタスクのハードウェア割り当てが変更された場合、システム領域で決定された協働するタスクの時間的な処理シーケンスとタスクソフトウェアは変更されない、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のデータ引き渡し方法。 - 1つのタスクの複数のコピーが異なる計算ノードで同時に実行される、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のデータ引き渡し方法。
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