JP6351545B2 - パラメータ管理装置およびパラメータ管理プログラム - Google Patents
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Description
その方法の1つとして、多数の機器と複数のサーバとのそれぞれの設定パラメータを対象にして整合性チェックおよび誤り検出を効率的に行う方法が求められている。
機器およびサーバの台数がNである場合、設定パラメータの組み合わせの数はC(N,2)である。設定パラメータの組み合わせの数は機器およびサーバの台数に比例するため、機器およびサーバの台数が多くなると設定パラメータ間の差異を把握するのに時間がかかる。
特に、パラメータ値が正規表現で示される場合、パラメータ値を示す正規表現の長さは100バイトを超えることがある。その長さは数キロバイトになることもある。このように長いパラメータ値の変更箇所を多数の機器に跨って比較し、その差異を把握するには多くの手間と時間と要する。そのため、パラメータ値の差異を効率的に把握する方法が求められる。
但し、特許文献1は、各機器の同一パラメータのパラメータ値を対象にして、各パラメータ値の差異を求める方法については開示していない。
対象パラメータに設定されたパラメータ値であって文字列で記されたパラメータ値である対象パラメータ値を、前記対象パラメータを有する管理対象別に含んだパラメータ値ファイルを用いて、前記パラメータ値ファイルに含まれる対象パラメータ値を重複せずに含んだ集計結果ファイルを生成するパラメータ値集計部と、
生成された集計結果ファイルから、一つの対象パラメータ値を比較元パラメータ値として決定する比較元決定部と、
決定された比較元パラメータ値と他の対象パラメータ値との異なる部分である差異部分を抽出し、抽出した差異部分を特定する差異部分情報を含んだ差異抽出ファイルを生成する差異抽出部とを備える。
そのため、各管理対象の対象パラメータに設定されたパラメータ値を対象にしてパラメータ値の全ての組み合わせについて差異部分を特定する場合に比べて、各パラメータ値の差異部分を特定するための処理に要する時間を短縮することができる。
各管理対象の対象パラメータに設定されたパラメータ値を対象にして、各パラメータ値の差異部分を特定する形態について、図1から図13に基づいて説明する。
図1に基づいて、パラメータ管理システム100について説明する。
パラメータ管理システム100は、複数の管理対象110と、パラメータ管理装置200と、運用管理端末120とを備える。
管理対象110の一例は、機器と、サーバと、それらにインストールされたソフトウェアである。ソフトウェアの一例は、OSと、アプリケーションプログラムである。OSは、Operating Systemの略称である。
対象パラメータ値202は、比較対象条件201を満たす対象パラメータのパラメータ値111であり、ネットワークまたはケーブルを介して管理対象110からパラメータ管理装置200に出力される。
運用管理端末120は、運用管理者が入力した比較対象条件201をパラメータ管理装置200に出力し、パラメータ管理装置200から比較結果ファイル209を取得し、比較結果ファイル209が示す比較結果を表示装置に表示する。
運用管理業務の一例は、複数の管理対象110を備えるシステムを対象とする運用状況の把握と、障害発生時の対処と、管理対象110の設定更新である。
複数のパラメータ値111は、パラメータファイル112に格納されて、管理対象110のメモリまたはディスクに記憶される。
ServerNameと、ServerModeと、IP_ADDRと、EMAIL_ADDRは、パラメータ名の一例である。
これらのパラメータ名とイコール記号を介して対応付いた文字列がパラメータ値である。パラメータ値となる文字列は、正規表現で表すことができる。
パラメータ管理装置200は、条件受付部210と、パラメータ値収集部220と、パラメータ値抽出部230と、パラメータ値集計部240と、比較元決定部250と、差異抽出部260と、比較結果出力部270と、記憶部290とを備える。
図4に示すように、比較対象条件201は、管理対象名とグループ名とパラメータ名とを含んでいる。
管理対象名は、管理対象110を識別する名称である。管理対象110がネットワーク機器である場合、IPアドレスおよびMACアドレスは管理対象名の一例である。
グループ名は、パラメータグループを識別する名称である。
パラメータ名は、対象パラメータ値202を識別する名称である。
図5に示すように、比較対象ファイル203は、管理対象名とグループ名とパラメータ名とパラメータ値とを互いに対応付けている。
パラメータ値ファイル204は、対象パラメータ値202を対象パラメータを有する管理対象110別に含む。対象パラメータ値202は、対象パラメータに設定されたパラメータ値であって文字列で記されたパラメータ値である。
また、パラメータ値ファイル204は、対象パラメータがない管理対象110別にヌル値を対象パラメータ値202として含む。ヌル値は、対象パラメータがないことを意味する値である。
PIDは、管理対象名とグループ名とパラメータ名とパラメータ値とフラグとの組を識別するパラメータ識別子である。
存在フラグは、対象パラメータが管理対象110に存在するか否かを示す。
フラグ値がゼロである場合、対象パラメータは管理対象110に存在する。フラグ値がゼロであり、且つ、パラメータ値が空である場合、対象パラメータは管理対象110に存在するが、管理対象110の対象パラメータには対象パラメータ値202が設定されていない。
フラグ値がゼロでない場合、対象パラメータは管理対象110に存在しないため、パラメータ値はヌル値である。
集計結果ファイル205は、GIDとパラメータ値と存在フラグとPID数とPIDリストとを互いに対応付けている。
GIDは、パラメータ値とフラグとPID数とPIDリストとの組を識別する集計結果識別子である。
PID数は、図6のパラメータ値ファイル204において、パラメータ値が共通するPIDの数である。
PIDリストは、図6のパラメータ値ファイル204において、パラメータ値が共通する1つ以上のPIDを示す。
比較元決定部250は、生成された集計結果ファイル205から、一つの対象パラメータ値202を比較元パラメータ値206として決定する。
但し、比較元決定部250は、ヌル値である対象パラメータ値202を比較元パラメータ値206にしない。
集計結果ファイル205は、対象パラメータ値202毎に対象パラメータ値202が共通して設定された管理対象110の数に対応する出現数を含む。
比較元決定部250は、集計結果ファイル205に含まれる対象パラメータ値202毎の出現数を用いて、比較元パラメータ値206を決定する。
図7の集計結果ファイル205において、PID数が出現数に相当する値である。
差異抽出ファイル207は、GID_sとOffset_sとLength_sとGID_dとOffset_dとLength_dと差異フラグと表記フラグとを互いに対応付けている。
GID_sは、比較元パラメータ値206のGIDである。
Offset_sは、比較元パラメータ値206における比較部分の位置を示す。
Length_sは、比較元パラメータ値206における比較部分の長さを示す。
GID_dは、比較先パラメータ値のGIDである。
Offset_dは、比較先パラメータ値における比較部分の位置を示す。
Length_dは、比較先パラメータ値における比較部分の長さを示す。
差異フラグは、比較先パラメータ値における比較部分が差異部分と共通部分とのいずれであるかを示す。差異部分は、比較元パラメータ値206における比較部分と異なる。共通部分は、比較元パラメータ値206における比較部分と同じである。
表記フラグは、差異部分を表記する方法を示す。
差異フラグが差異部分を意味するdiffを示す場合、GID_sとOffset_sとLength_sとGID_dとOffset_dとLength_dとは、差異部分を特定するための差異部分情報である。
比較結果出力部270は、差異抽出ファイル207を用いて比較結果ファイル209を生成し、生成した比較結果ファイル209を出力する。
比較結果ファイル209は、差異部分を表す表記が付加された対象パラメータ値202を含んだファイルである。
比較先パラメータ値のうち、比較元パラメータ値206と共通する共通部分は、第1の色で記される。
比較先パラメータ値のうち、比較元パラメータ値206に含まれる比較部分に対応する部分であって比較部分と異なる部分である差異部分は、第2の色で記される。
比較先パラメータ値のうち、比較元パラメータ値206に含まれない部分である差異部分は、第3の色で記される。
比較先パラメータ値のうち、比較元パラメータ値206に含まれるが比較元パラメータ値206に含まれない部分である差異部分は、空白で記される。
比較元パラメータ値206のうち、比較先パラメータ値と共通する共通部分は、第1の色で記される。
比較元パラメータ値206のうち、比較先パラメータ値に含まれない部分である差異部分は、第4の色で記される。
比較元パラメータ値206のうち、比較先パラメータ値に含まれるが比較元パラメータ値206に含まれない部分である差異部分は、空白で記される。
比較結果ファイル209は、管理対象名とグループ名とパラメータ名とパラメータ値とを互いに対応付けている。
Server#2のパラメータ値において、四角で囲んだゼロは、文字色反転ピンクで記されたゼロを表している。文字色反転ピンクは、文字色が黒から白に変わって、且つ、背景色が白からピンクに変わった状態である。
Server#4およびServer#5のパラメータ値において、破線の四角は、黄色パディングを表している。黄色パディングは、黄色に着色した空白である。
記憶部290は、パラメータ管理装置200が使用、生成または入出力するデータを記憶する。
比較対象条件201と対象パラメータ値202と比較対象ファイル203とパラメータ値ファイル204と集計結果ファイル205と比較元パラメータ値206と差異抽出ファイル207と比較結果ファイル209は、記憶部290に記憶されるデータの一例である。
パラメータ管理装置200の動作はパラメータ管理方法に相当する。また、パラメータ管理方法はパラメータ管理プログラムの処理手順に相当する。
S110は条件受付処理である。
S110において、条件受付部210は、比較対象条件201を受け付ける。
S121において、パラメータ値収集部220は、比較対象条件201から未選択の管理対象110を1つ選択する。
図4の比較対象条件201が受け付けられた場合、パラメータ値収集部220は、Server#1からServer#6のうち、未選択の管理対象110を1つ選択する。
S122において、パラメータ値収集部220は、選択した管理対象110にパラメータ値要求を送信し、選択した管理対象110から対象パラメータ値202を受信する。
パラメータ値要求は、比較対象条件201であるグループ名と、比較対象条件201であるパラメータ名とを含んでいる。比較対象条件201であるグループ名で識別されるグループを対象グループといい、比較対象条件201であるパラメータ名で識別されるパラメータを対象パラメータという。
対象パラメータ値202は、対象グループに属する対象パラメータに設定されたパラメータ値111である。図4の比較対象条件201が受け付けられた場合、対象パラメータ値202は、REGEXに属するIP_ADDRに設定されたパラメータ値111である。
S123において、パラメータ値収集部220は、選択した管理対象110の管理対象名と、比較対象条件201であるグループ名と、比較対象条件201であるパラメータ名と、取得した対象パラメータ値202とを比較対象ファイル203に新たに登録する。
但し、対象パラメータが管理対象110に存在しないため、対象パラメータ値202が取得できなかった場合、パラメータ値収集部220は、対象パラメータ値202の代わりにNULL値を比較対象ファイル203に登録する。
S124において、パラメータ値抽出部230は、比較対象ファイル203に新たに登録された管理対象名とグループ名とパラメータ名とパラメータ値とを比較対象ファイル203から抽出する。
そして、パラメータ値抽出部230は、抽出した管理対象名とグループ名とパラメータ名とパラメータ値とをパラメータ値ファイル204に新たに登録する。この際、パラメータ値抽出部230は、PIDと存在フラグとをパラメータ値ファイル204に登録する。パラメータ値がNULL値である場合、存在フラグはゼロでなく、パラメータ値がNULL値でない場合、存在フラグはゼロである。
未選択の管理対象110がある場合、処理はS121に戻る。
未選択の管理対象110がない場合、処理はS130に進む。
S130において、パラメータ値集計部240は、パラメータ値ファイル204に含まれるパラメータ値111を集計し、集計結果ファイル205を生成する。
S131において、パラメータ値集計部240は、パラメータ値ファイル204から未選択のパラメータ値111を1つ選択する。
存在フラグがゼロである場合、処理はS133に進む。
存在フラグがゼロでない場合、処理はS136に進む。
選択したパラメータ値111と同じパラメータ値が集計結果ファイル205に登録されていない場合、処理はS134に進む。
選択したパラメータ値111と同じパラメータ値が集計結果ファイル205に登録されている場合、処理はS135に進む。
さらに、パラメータ値集計部240は、存在フラグとPID数とPIDリストとを集計結果ファイル205に新たに登録する。
集計結果ファイル205に登録される存在フラグは、パラメータ値ファイル204において、選択したパラメータ値111に対応付いた存在フラグである。
集計結果ファイル205に登録されるPID数は1である。
集計結果ファイル205に登録されるPIDリストは、パラメータ値ファイル204において、選択したパラメータ値111に対応付いたPIDである。
さらに、パラメータ値集計部240は、集計結果ファイル205において、選択したパラメータ値111と同じパラメータ値に対応付いたPIDリストにPIDを追加する。追加されるPIDは、パラメータ値ファイル204において、選択したパラメータ値111に対応付いたPIDである。
未選択のパラメータ値111がある場合、処理はS131に戻る。
未選択のパラメータ値111がない場合、パラメータ値集計処理(S130)は終了する。
S140は比較元決定処理である。
S140において、比較元決定部250は、集計結果ファイル205に含まれる複数のパラメータ値111のうちの1つのパラメータ値111を比較元パラメータ値206に決定する。
比較元パラメータ値206は、集計結果ファイル205において、PID数が最も大きいパラメータ値111である。図7の集計結果ファイル205が生成された場合、比較元パラメータ値206は、1つ目のパラメータ値111である。このパラメータ値111のPID数は3であり、他のパラメータ値111のPID数よりも大きい。
但し、パラメータ値集計部240は、PID数が最も小さいパラメータ値111、または、PID数が中間の値であるパラメータ値111、を比較元パラメータ値206にしてもよい。
S150において、差異抽出部260は、集計結果ファイル205において、比較先パラメータ値から比較元パラメータ値206と異なる差異部分を抽出し、差異抽出ファイル207を生成する。
S151において、差異抽出部260は、未選択の比較先パラメータ値を集計結果ファイル205から1つ選択する。比較先パラメータ値は、比較元パラメータ値206以外のパラメータ値111である。
比較方法の一例は、編集距離アルゴリズムおよびN−gramインデックス方式である。編集距離アルゴリズムで求める編集距離の一例は、レーベンシュタイン距離である。
また、差異抽出部260は、差異フラグと表記フラグとを差異抽出ファイル207に登録する。差異フラグのフラグ値は、共通部分を意味するsameである。表記フラグのフラグ値は、共通部分の表記を意味するゼロである。
また、差異抽出部260は、差異フラグと表記フラグとを差異抽出ファイル207に登録する。差異フラグのフラグ値は、差異部分を意味するdiffである。表記フラグのフラグ値は、差異の種類に応じた表記を意味するフラグ値である。
未選択の比較先パラメータ値がある場合、処理はS151に戻る。
未選択の比較先パラメータ値がない場合、差異抽出処理(S150)は終了する。
S160は比較結果出力処理である。
S160において、比較結果出力部270は、パラメータ値ファイル204と集計結果ファイル205と差異抽出ファイル207とを用いて比較結果ファイル209を生成し、生成した比較結果ファイル209を出力する。
S160の後、パラメータ管理方法の処理は終了する。
S161において、比較結果出力部270は、パラメータ値ファイル204に含まれる管理対象名とグループ名とパラメータ名とパラメータ値とを比較結果ファイル209に登録する。
また、比較結果出力部270は、比較結果ファイル209において、選択した差異部分情報に含まれるGID_dに対応するパラメータ値111を比較先パラメータ値として選択する。さらに、比較結果出力部270は、選択した差異部分情報を用いて、選択した比較先パラメータ値から差異部分を特定する。
そして、比較結果出力部270は、比較元パラメータ値206の差異部分と比較先パラメータ値の差異部分との少なくともいずれかに、差異部分の種類に応じた表記を追加する。追加される表記は、差異抽出ファイル207において、選択した差異部分情報に対応付いた表記フラグのフラグ値が示す表記である。
未選択の差異部分情報がある場合、処理はS162に戻る。
未選択の差異部分情報がない場合、処理はS165に進む。
比較結果ファイル209の形式は、運用管理端末120で使用されるアプリケーションが読み込むことができる形式である。
運用管理端末120で使用されるアプリケーションがWEBブラウザである場合、比較結果ファイル209は、HTMLの形式で生成される。HTMLは、HyperText Markup Languageの略称である。
S165の後、比較結果出力処理(S160)は終了する。
パラメータ管理装置200が比較結果ファイル209を出力するため、利用者は、多数の管理対象のそれぞれの対象パラメータ値202の差異を一括して把握することが可能になる。そして、対象パラメータ値202の整合性チェックおよび誤り検出といった設定管理業務が効率化される。特に、対象パラメータ値202が長い文字列である場合、各対象パラメータ値202の差異を把握するために要する時間が短縮される。
管理対象110は、機器およびサーバなどのハードウェアと、OSおよびアプリケーションなどのソフトウェアとのいずれであっても構わない。
比較対象条件201は、パラメータ管理装置200に接続された入力装置を用いて、パラメータ管理装置200に入力されても構わない。
各対象パラメータ値202の差異部分を表す表記は、色を反転させた文字と背景色が付いたパディングといった表記以外の表記であっても構わない。
対象パラメータ値202の出現数に相当するPID数の代わりに、対象パラメータ値202の類似度を用いて、比較元パラメータ値206を決定する形態について、図14から図15に基づいて説明する。但し、実施の形態1と重複する説明は省略する。
パラメータ管理システム100の構成は実施の形態1と同じである。
但し、比較元決定部250は、以下のような機能を有する。
パラメータ管理方法の処理の流れは実施の形態1と同じである。
但し、比較元決定処理(S140)において、以下のように比較元パラメータ値206が決定される。
S141において、比較元決定部250は、集計結果ファイル205に含まれる複数のパラメータ値111から、2つのパラメータ値111から成るパラメータ値111の複数組を生成する。
図7の集計結果ファイル205が生成された場合、(1,2)と(1,3)と(2,1)と(2,3)と(3,1)と(3,2)との6つのパラメータ値111の組が生成される。括弧内の2つの値はパラメータ値111のGIDである。(1,2)と(2,1)とのように2つの値が同じである2つの組は、1つの組にまとめてもよい。
2つのパラメータ値111の類似度の一例は、編集距離アルゴリズムの編集距離である。編集距離の一例は、レーベンシュタイン距離である。
図15に、パラメータ値111の組毎の類似度とパラメータ値111毎の類似度との関係を示す。
GIDが1であるパラメータ値111の類似度は、(1,2)の類似度と(1,3)の類似度とを合計した値である。
GIDが2であるパラメータ値111の類似度は、(2,1)の類似度と(2,3)の類似度とを合計した値である。
GIDが3であるパラメータ値111の類似度は、(3,1)の類似度と(3,2)の類似度とを合計した値である。
但し、比較元決定部250は、類似度が最も小さいパラメータ値111または類似度が中間の値であるパラメータ値111を比較元パラメータ値206に決定してもよい。
比較元決定部250は、各対象パラメータ値202の類似度を用いて、他の対象パラメータ値202との差異が最も少ない対象パラメータ値202を比較元パラメータ値206に決定する。これにより、抽出される差異部分が最小化されるため、各対象パラメータ値202の差異部分の把握を容易にする効果が期待できる。そして、対象パラメータ値202の整合性チェックおよび誤り検出といった設定管理業務が効率化される。
複数の対象パラメータ値202が依存するパラメータ値111別にパラメータ値111に依存する複数の対象パラメータ値202を比較する形態について、図16から図22に基づいて説明する。但し、実施の形態1または実施の形態2と重複する説明は省略する。
パラメータ管理システム100の構成は実施の形態1と同じである。
パラメータ管理装置200の記憶部290は、依存テーブル291を記憶する。
依存テーブル291は、対象パラメータ値202と対象パラメータ値202が依存するパラメータ値111とを互いに対応付けるテーブルである。
親パラメータに依存するパラメータを子パラメータといい、子パラメータが依存するパラメータを親パラメータという。
親パラメータに設定されたパラメータ値111を親パラメータ値といい、子パラメータに設定されたパラメータ値111を子パラメータ値という。
REGEXに属するIP_ADDRおよびEMAIL_ADDRは、ServerModeという親パラメータに依存する子パラメータである。
パラメータ値収集部220は、比較対象条件201を満たすパラメータである対象パラメータが子パラメータとして依存する親パラメータを依存テーブル291を用いて特定する。
パラメータ値収集部220は、対象パラメータに設定された対象パラメータ値202である子パラメータ値と、親パラメータに設定されたパラメータ値111である親パラメータ値とを各管理対象110から収集する。
そして、パラメータ値収集部220は、収集した親パラメータ値と子パラメータ値とを含む比較対象ファイル203を生成する。
図18において、比較対象ファイル203は、管理対象名と親パラメータのパラメータ値と子パラメータ値とを互いに対応付けている。
図19において、パラメータ値ファイル204は、管理対象名別に親パラメータのパラメータ値と子パラメータのパラメータ値とを含んでいる。
図20において、集計結果ファイル205は、親パラメータ別に集計結果表205Tを有する。集計結果表205Tは、実施の形態1において集計結果ファイル205として説明した表である。
集計結果ファイル205は、親パラメータ値別に、子パラメータ値毎に子パラメータ値が共通して設定された管理対象110の数に対応する出現数を含む。
比較元決定部250は、親パラメータ値別に、子パラメータ値毎の出現数を用いて比較元パラメータ値206を決定する。
比較元決定部250は、親パラメータ値別に子パラメータ値毎に他の子パラメータ値との類似度を算出し、親パラメータ値別に子パラメータ値毎の類似度を用いて比較元パラメータ値206を決定する。
図21において、差異抽出ファイル207は、親パラメータ別に差異抽出表207Tを有する。差異抽出表207Tは、実施の形態1において差異抽出ファイル207として説明した表である。
図22において、比較結果ファイル209は、親パラメータ別に比較結果表209Tと有する。比較結果表209Tは、実施の形態1において比較結果ファイル209として説明した表である。
パラメータ管理方法の処理の流れは実施の形態1と同じであるが、パラメータ管理方法の処理の内容は以下の点で実施の形態1と異なる。
図17において、子パラメータがREGEXに属するIP_ADDRである場合、親パラメータはServerModeである。
そして、パラメータ値抽出部230は、対象パラメータ値202である子パラメータ値と共に親パラメータ値をパラメータ値ファイル204に登録する。
図19のパラメータ値ファイル204が生成された場合、集計結果ファイル205は、親パラメータ値がLoaderである集計結果表205Tと、親パラメータ値がSearcherである集計結果表205Tとを含む。
比較元パラメータ値206は、実施の形態1のようにパラメータ値111毎のPID数を用いて決定されてもよいし、実施の形態2のようにパラメータ値111毎の類似度を用いて決定されてもよい。
パラメータ管理装置200は、親パラメータ値別に子パラメータ値を分類し、親パラメータ値別に子パラメータ値の差異を特定することができる。これにより、利用者は、子パラメータ値の差異を効率的に把握することができる。
図23に基づいて、パラメータ管理装置200のハードウェア構成例について説明する。
パラメータ管理装置200は、プロセッサ901と補助記憶装置902とメモリ903と通信装置904と入力インタフェース905と出力インタフェース906といったハードウェアを備えるコンピュータである。
プロセッサ901は信号線910を介して他のハードウェアと接続されている。入力インタフェース905はケーブル911を介して入力装置907に接続されている。出力インタフェース906はケーブル912を介して出力装置908に接続されている。
補助記憶装置902はデータを記憶する。補助記憶装置902の一例は、ROMとフラッシュメモリとHDDである。ROMはRead Only Memoryの略称であり、HDDはHard Disk Driveの略称である。
メモリ903はデータを記憶する。メモリ903の一例はRAMである。RAMはRandom Access Memoryの略称である。
通信装置904は、データを受信するレシーバ9041と、データを送信するトランスミッタ9042とを備える。通信装置904の一例は、通信チップとNICである。NICはNetwork Interface Cardの略称である。
入力インタフェース905はケーブル911が接続されるポートであり、ポートの一例はUSB端子である。USBはUniversal Serial Busの略称である。
出力インタフェース906はケーブル912が接続されるポートであり、USB端子およびHDMI端子はポートの一例である。HDMI(登録商標)はHigh Definition Multimedia Interfaceの略称である。
入力装置907はデータ、命令および要求を入力する。入力装置907の一例は、マウスとキーボードとタッチパネルである。
出力装置908はデータ、結果および応答を出力する。出力装置908の一例は、ディスプレイとプリンタである。ディスプレイの一例はLCDである。LCDはLiquid Crystal Displayの略称である。
また、補助記憶装置902には、条件受付部210とパラメータ値収集部220とパラメータ値抽出部230とパラメータ値集計部240と比較元決定部250と差異抽出部260と比較結果出力部270といった「部」の機能を実現するプログラムが記憶されている。「部」の機能を実現するプログラムは記憶媒体に記憶することができる。
OSの少なくとも一部はメモリ903にロードされ、プロセッサ901はOSを実行しながら「部」の機能を実現するプログラムを実行する。「部」の機能を実現するプログラムは、メモリ903にロードされ、プロセッサ901に読み込まれ、プロセッサ901によって実行される。
なお、パラメータ管理装置200が複数のプロセッサ901を備えて、複数のプロセッサ901が「部」の機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
「回路」及び「サーキットリ」は、プロセッサ901、ロジックICとGAとASICとFPGAといった処理回路を包含する概念である。GAはGate Arrayの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField−Programmable Gate Arrayの略称である。
フローチャート等を用いて説明した処理手順は、パラメータ管理装置、パラメータ管理方法およびパラメータ管理プログラムの処理手順の一例である。
Claims (12)
- 対象パラメータに設定されたパラメータ値であって文字列で記されたパラメータ値である対象パラメータ値を、前記対象パラメータを有する管理対象別に含んだパラメータ値ファイルを用いて、前記パラメータ値ファイルに含まれる対象パラメータ値を重複せずに含んだ集計結果ファイルを生成するパラメータ値集計部と、
生成された集計結果ファイルから、一つの対象パラメータ値を比較元パラメータ値として決定する比較元決定部と、
決定された比較元パラメータ値と他の対象パラメータ値との異なる部分である差異部分を抽出し、抽出した差異部分を特定する差異部分情報を含んだ差異抽出ファイルを生成する差異抽出部と
を備えるパラメータ管理装置。 - 前記集計結果ファイルは、対象パラメータ値毎に対象パラメータ値が共通して設定された管理対象の数に対応する出現数を含み、
前記比較元決定部は、前記集計結果ファイルに含まれる対象パラメータ値毎の出現数を用いて、前記比較元パラメータ値を決定する
請求項1に記載のパラメータ管理装置。 - 前記比較元決定部は、前記集計結果ファイルに含まれる対象パラメータ値毎に他の対象パラメータ値との類似度を算出し、対象パラメータ値毎の類似度を用いて前記比較元パラメータ値を決定する
請求項1に記載のパラメータ管理装置。 - 前記パラメータ値ファイルは、前記対象パラメータがない管理対象別に、前記対象パラメータがないことを意味する値を前記対象パラメータ値として含み、
前記比較元決定部は、前記対象パラメータがないことを意味する値である対象パラメータ値を前記比較元パラメータ値にしない
請求項1に記載のパラメータ管理装置。 - 前記差異抽出ファイルを用いて、前記差異部分を表す表記が付加された対象パラメータ値を含んだ比較結果ファイルを生成し、生成した比較結果ファイルを出力する比較結果出力部を備える
請求項1に記載のパラメータ管理装置。 - 前記比較結果ファイルにおいて、
前記比較元パラメータ値と比較する対象パラメータ値である比較先パラメータ値のうち、前記比較元パラメータ値と共通する共通部分は第1の色で記され、
前記比較先パラメータ値のうち、前記比較元パラメータ値に含まれる比較部分に対応する部分であって前記比較部分と異なる部分である差異部分は第2の色で記され、
前記比較先パラメータ値のうち、前記比較元パラメータ値に含まれない部分である差異部分は第3の色で記され、
前記比較先パラメータ値のうち、前記比較元パラメータ値に含まれるが前記比較先パラメータ値に含まれない部分である差異部分は空白で記される
請求項5に記載のパラメータ管理装置。 - 前記比較結果ファイルにおいて、
前記比較元パラメータ値のうち、前記比較先パラメータ値と共通する共通部分は前記第1の色で記され、
前記比較元パラメータ値のうち、前記比較先パラメータ値に含まれない部分である差異部分は第4の色で記され、
前記比較元パラメータ値のうち、前記比較先パラメータ値に含まれるが前記比較元パラメータ値に含まれない部分である差異部分は空白で記される
請求項6に記載のパラメータ管理装置。 - 前記対象パラメータは、親パラメータに依存する子パラメータであり、
前記パラメータ値ファイルは、前記親パラメータに設定されたパラメータ値である親パラメータ値と、前記対象パラメータ値である子パラメータ値と、を管理対象別に含み、
前記パラメータ値集計部は、前記パラメータ値ファイルに含まれる子パラメータ値を親パラメータ値別に重複せずに含んだファイルを前記集計結果ファイルとして生成する
請求項1に記載のパラメータ管理装置。 - 前記比較元決定部は、親パラメータ値別に、前記集計結果ファイルから一つの子パラメータを前記比較元パラメータ値として決定し、
前記差異抽出部は、親パラメータ値別に決定された比較元パラメータ値を用いて、親パラメータ値別に前記差異部分情報を含んだファイルを前記差異抽出ファイルとして生成する
請求項8に記載のパラメータ管理装置。 - 前記集計結果ファイルは、親パラメータ値別に、子パラメータ値毎に子パラメータ値が共通して設定された管理対象の数に対応する出現数を含み、
前記比較元決定部は、親パラメータ値別に、子パラメータ値毎の出現数を用いて前記比較元パラメータ値を決定する
請求項9に記載のパラメータ管理装置。 - 前記比較元決定部は、親パラメータ値別に子パラメータ値毎に他の子パラメータ値との類似度を算出し、親パラメータ値別に子パラメータ値毎の類似度を用いて前記比較元パラメータ値を決定する
請求項9に記載のパラメータ管理装置。 - 対象パラメータに設定されたパラメータ値であって文字列で記されたパラメータ値である対象パラメータ値を、前記対象パラメータを有する管理対象別に含んだパラメータ値ファイルを用いて、前記パラメータ値ファイルに含まれる対象パラメータ値を重複せずに含んだ集計結果ファイルを生成するパラメータ値集計処理と、
生成された集計結果ファイルから、一つの対象パラメータ値を比較元パラメータ値として決定する比較元決定処理と、
決定された比較元パラメータ値と他の対象パラメータ値との異なる部分である差異部分を抽出し、抽出した差異部分を特定する差異部分情報を含んだ差異抽出ファイルを生成する差異抽出処理と
をコンピュータに実行させるためのパラメータ管理プログラム。
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