JP6344171B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Description

ぱちんこ遊技機に関する。
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、始動口(スタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「特別図柄」(或いは主遊技図柄)と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が特定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態{通常時は閉状態にある大入賞口(いわゆるアタッカー)が所定条件で開放する内容の遊技}に移行するタイプの機種(いわゆる「第一種ぱちんこ遊技機」)である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶等のディスプレー上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が特定態様(例えば「7」)で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様(例えば「777」)で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。
ここで、当該仕組みはこの種のぱちんこ遊技機で共通するので、他種との差別化を図るためには、前記図柄の変動態様を含めた演出全般に対し、いかに工夫を凝らし高い興趣性を付与するかということに注力されている。
特開2012−223233 特開2006−087898
しかしながら、遊技の興趣性を更に高めるためには、従来の演出手法にはない斬新な演出手法が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
情報を表示可能な情報表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
情報表示部への情報表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
前記乱数に基づく当否判定結果に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)に停止表示された停止識別情報が所定態様であった場合、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とする特別遊技を実行し得る特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側の遊技状態として、通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において、通常遊技状態及び特定遊技状態のいずれかとするよう制御する遊技状態移行制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される情報表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、情報表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する情報表示内容を制御する情報表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側における特別遊技の実行終了後において、主遊技部(例えば、主制御基板M)側の遊技状態を示唆又は報知するための情報であって複数種類の表示態様を有する遊技状態伝達情報を表示可能であり、当該複数種類の表示態様における各表示態様に応じて、主遊技部(例えば、主制御基板M)側が特定遊技状態であることへの期待度が相違し得るよう構成されており、
遊技状態伝達情報を表示開始するに際しては、主遊技部(例えば、主制御基板M)側が通常遊技状態であるか特定遊技状態であるかに基づき、前記複数種類の表示態様の内の或る種類の表示態様にて表示開始し、且つ、当該或る種類の表示態様にて遊技状態伝達情報を表示開始した後においては、識別情報が変動表示されてから停止表示されるまでを一単位とし、当該一単位の繰り返しに応じて、当該或る種類の表示態様とは異なる種類の表示態様へ遊技状態伝達情報の表示態様を変更可能に構成されており、
前記或る種類の表示態様とは異なる種類の表示態様へ遊技状態伝達情報の表示態様を変更するに際しての変更可能な種類の表示態様は、前記或る種類の表示態様にて遊技状態伝達情報を表示開始した時点で決定されており、前記或る種類の表示態様とは異なる種類の表示態様へ遊技状態伝達情報の表示態様を変更するに際しては、主遊技部(例えば、主制御基板M)側が通常遊技状態であるか特定遊技状態であるかに拘わらず、当該決定された変更可能な種類の表示態様の内のいずれかへ変更するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、従来の演出手法にはない斬新な演出手法を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度B変動態様決定処理のフローチャートである。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。 図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。 図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み保留内容決定処理のフローチャートである。 図29は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図30は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での覚醒ステージ中演出内容決定処理のフローチャートである。 図31は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、宝玉増加煽り演出イメージ図である。 図32は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、覚醒大当り演出イメージ図である。 図33は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での継続チャレンジ演出内容決定処理のフローチャートである。 図34は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、継続チャレンジ演出イメージ図である。 図35は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図36は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(いわゆる、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(いわゆる、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、遊技機の上部左右等にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが重ねるように配置されており、且つ、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれている。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球と、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球のどちらもが、第1主遊技始動口A10及び第2主遊技始動口B10に誘導されるよう構成されている。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが、上下に重ねるように配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを離隔して配置するよう構成してもよい。そのように構成した場合、第2主遊技始動口電動役物B11dの上部を塞ぐ部材を設けてもよい。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難く、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、補助遊技始動口H10は、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、誘導され易く、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易いよう構成してもよい(例えば、遊技領域D30に左右に夫々、補助遊技始動口H10を設けてもよい)}。
次に、アウト口D36の右上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが重なるように配置されており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。そして、第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口に設けられた方形板状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカーであり、遊技領域D30から突出し遊技領域D30を流下する遊技球を受入れ可能な箱状の部材を大入賞口自体が有しており、方形板状部材が進出状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが阻害されることで大入賞口が閉状態となり、方形板状部材が退避状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが許容されることで大入賞口が開状態となる構成)としてもよく、第1大入賞口C10への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。また、棒状部材の端部を支点として遊技者から見て左右に駆動することにより遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様(いわゆる、チューリップ型アタッカー)としてもよい。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる(第2大入賞口ソレノイドC23を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口に設けられた方形板状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカーであり、遊技領域D30から突出し遊技領域D30を流下する遊技球を受入れ可能な箱状の部材を大入賞口自体が有しており、方形板状部材が進出状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが阻害されることで大入賞口が閉状態となり、方形板状部材が退避状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが許容されることで大入賞口が開状態となる構成)としてもよく、第2大入賞口C20への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。また、棒状部材の端部を支点として遊技者から見て左右に駆動することにより遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様(いわゆる、チューリップ型アタッカー)としてもよい。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。ここで、特に図示していないが、主制御基板Mが搭載するROMに関しては、不正行為によって改造されたプログラム等を書き込まれることを防止するため、未使用の領域を設けないよう構成することが好適である(例えば、未使用領域を全て0によって充填、使用している領域を若い番地に詰めて書き込む、等)。また、ノイズや不正行為によって、通常時には参照しないデータを参照してしまうことを防止するため、未使用のデータ(例えば、スペック違いの遊技機において参照するデータや、開発段階でのテストにのみ使用するデータ等)を設けないよう構成することが好適である。また、RAMの領域を使用する際についても同様に、若い番地に詰めて領域を使用し、未使用のプログラム領域を設けないよう構成することが好適である。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口ソレノイドC13、第2大入賞口ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオン・オフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、を有している。また、遊技進行手段MPは、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段MP10と、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開閉決定に直接関連する各種処理を行うための第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bと、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段MP30と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)の移行を伴わずに第1大入賞口C10を開放し得る小当り遊技の実行を司る小当り遊技制御手段MP40と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段MP50と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hと、第1大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、第1大入賞口入球判定手段MJ11‐C10と、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する、第2大入賞口入球判定手段MJ11‐C20と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bと、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。このような方法で乱数を取得することにより、遊技者に予想され難い、非周期的な乱数を発生させることが可能である。逆に、例えば、ある抽選に使用した乱数を使用して、次回の乱数を生成する方法の場合、当該次回の乱数を予想され易くなってしまう。そのため、乱数を発生させるに際し、前回の抽選で使用された乱数を用いることなく、新たな乱数を発生させることが好適である。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aと、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bと、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐A、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐B及び補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段MN20と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50と、後述する限定頻度時における主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する限定頻度変動態様決定手段MN52と、を有している。ここで、当否抽選手段MN10は、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11‐Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11‐A、第2主遊技当否抽選手段MN11‐B及び補助遊技当否抽選手段MN11‐Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Hを夫々有している。また、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度時における主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照されるテーブルであって、遊技状態や特別遊技終了後の主遊技図柄の変動回数等によって参照するテーブルが決定されるよう構成された複数のテーブルからなる限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taと、限定頻度A時に、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taのうちのどのテーブルを参照するかを決定するために特別遊技終了後からの主遊技図柄の変動回数をカウントする限定頻度カウンタAMN52cと、限定頻度B時に、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taのうちのどのテーブルを参照するかを決定するために特別遊技終了後からの主遊技図柄の変動回数をカウントする限定頻度カウンタBMN52c-2と、限定頻度に係る情報(フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bと、を有している。尚、限定頻度変動態様決定手段MN52が限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taを参照する場合には、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照する場合と、(1)共通のテーブルを参照して変動態様の選択率を異ならせる(即ち、選択対象となる変動態様自体は同一であるが、選択率が異なる)、(2)選択対象となる変動態様及び選択率は同一であるが、選択された変動態様に係る変動時間値に更なる固定値を加算する、(3)異なる変動態様{第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)には存在しない変動態様}が存在する、(4)選択され得るすべての変動態様が相違するよう構成してもよい。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
ここで、限定頻度とは、特定の図柄が停止表示された後の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が、当該特定の図柄が停止表示される前の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率とは異なる状態(限定頻度状態であり、即ち、特定の変動期間においてのみ特殊な変動パターンテーブルが選択される状態)のことである。尚、限定頻度状態となる契機としては、特定の図柄が停止する以外に、大入賞口の開放、大入賞口の開放契機となる図柄(大当り図柄、小当り図柄、等)の停止、あるタイミング(特定の図柄停止後、停止後の変動開始、等のタイミング)から所定の変動回数の経過等としてもよい。尚、特殊な変動パターンテーブルとは、各遊技状態(確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)にて参照される主遊技テーブル3(現在の遊技状態における限定期間内のみで参照されるのではなく、現在の遊技状態における次回大当り、小当り又は特定の図柄の停止時まで参照される変動態様決定用抽選テーブルである)以外の変動態様決定用抽選テーブルである。尚、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taを参照している状態を、以降、限定頻度時(特に、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し易い状態であることを伴うものを限定頻度A時、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し難い状態であることを伴うものを限定頻度B時)、限定頻度状態、限定頻度中、等と呼ぶことがある。
ここで、主遊技乱数に基づいて当否抽選を実行する際、当否抽選手段MN10は、主遊技乱数値が、すべての当り乱数値のいずれかと同じ値であるか否かを判定する、又は、当り乱数値の一部又は全部が連続した数値である場合には、主遊技乱数値が当り乱数値の上限値以下であり下限値以上であるか否かを判定することにより、当否判定を実行する。このような当否判定を実行することで、正確な判定処理を実行できることとなる。逆に、当り乱数範囲の上限のみとの比較、又は下限のみとの比較によって当否判定を実行する場合、乱数範囲の端の値(例えば、乱数値の範囲が0〜1023である場合、0又は1023)を当り乱数値とする必要があるため、不正(例えば、主制御基板Mに電流を流す不正行為であり、記憶領域のビットがすべて0又は1になり易い)に対して脆弱になってしまう危険性がある。また、本例では、一つの乱数を用いて1回の抽選を実行するよう構成している{1回の抽選に複数の乱数を用いる(いわゆる、2段階抽選を実行する)場合、二つの乱数が同期することを防ぐ必要があるため}。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技図柄決定手段MN41‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11‐Hとを有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bと、第2主遊技始動口電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11dと第2大入賞口電動役物C21dを開閉させる第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段MP33‐Cと、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技における第1大入賞口C10の開放時間を計測する小当り遊技用タイマMP41tと、小当り遊技に係る情報を一時記憶する小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bと、を有している。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52を有している。ここで、時短遊技終了条件判定手段MP52は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、保留先読み演出を実行するための保留先読み演出実行制御手段SM26と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマSM21tと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22bを有している。
次に、保留先読み演出実行制御手段SM26は、保留先読み演出の実行可否を判定する保留先読み演出実行可否判定手段SM26kと、保留先読みに係る情報を一時記憶するための先読み関連情報一時記憶手段SM26bと、を有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、滞在ステージ{演出の系統のグループであり、滞在ステージが異なると、予告演出、背景演出、リーチ演出、サウンド態様、等が異なる(又は異なり得る)こととなる}のうち、「覚醒ステージ」に滞在している場合に、当該「覚醒ステージ」に滞在する変動回数を計測する覚醒ステージ滞在カウンタSM23cと、滞在ステージのうち、「悪魔ステージ」に滞在している場合に、当該「悪魔ステージ」に滞在する変動回数を計測する悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2と、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、「覚醒ステージ」において、特定変動態様「HG」が変動態様として選択された場合にカウンタ値が増加し得るカウンタであり、当該「覚醒ステージ」にて実行され得る演出である、継続チャレンジ演出に係るルーレット配列を決定する際に、参照されることとなる宝玉数カウンタSM24cと、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置SG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
ここから、フローチャートを用いて、本実施形態に係る遊技機における一般的な処理の流れの一例について説明する。フローチャートは主に、処理ステップ(長方形にて図示)、判断(ひし形にて図示)、流れ線(矢印)、開始・終了・復帰等を示す端子(角丸長方形にて図示)によって構成されている。また、処理ステップの内、別のフローチャートにて詳細を図示している場合、当該別のフローチャートを参照するものをサブルーチン(左右の線が二重線である長方形にて図示)として図示している。ここで、遊技機の開発段階においては、スペック違いの遊技機を同時に開発することも行われているが、本例においては、メイン側の処理内に、スペック違いの遊技機で実行するサブルーチン(通常は使用しないサブルーチン)を残さないよう構成しており、ノイズや不正行為によって、通常時には実行されない未使用サブルーチンに係る処理が実行されることを防止している。
はじめに、図5は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
尚、主制御基板Mが搭載する一時記憶領域(RAM等)の初期値は、特別遊技が実行される値とならないよう構成することが好適である(プログラムの処理開始直後に、ノイズや不正行為により、特別遊技の実行判定を行う処理を実行してしまった場合に特別遊技が誤って実行されることを防止するため)。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1800で、主制御基板Mは、後述の小当り遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1998で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータHC等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。尚、制御コマンド送信処理においては、サブメイン制御部SM側でコマンドを受信する順序が重要である(例えば、あるコマンドを受信した後に他のコマンドを受信することで正常に処理が実行される)場合があるため、主制御基板M側でコマンドを送信することを決定した順(コマンドをセットした順)に、コマンドを送信するよう構成されている。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bに電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。尚、本実施形態では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア及び小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグ及び小当り実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1316で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1318に移行する。このように、本実施形態においては、事前判定した停止図柄に係る情報をサブメイン制御部SM側に送信するよう構成されているため、事前判定結果が第1主遊技のハズレに係る停止図柄である「HA」の場合と「HB」の場合とでは異なる停止図柄に係るコマンドがサブメイン制御部SM側に送信されることとなる(図13に示すように、本実施形態においては、ハズレに係る停止図柄を複数種類有している)。
次に、ステップ1318で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ(非時短変動用グループ及び時短変動態様グループ)を事前判定する(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図14〜図17の主遊技テーブル3及び限定頻度テーブル参照)。尚、本実施形態においては、1つの変動態様グループには複数種類の変動態様が(変動時間)含まれ得るよう構成されている。次に、ステップ1320で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1322に移行する。尚、本実施形態のように図柄情報をサブメイン制御部SM側に送信するよう構成した場合、サブメイン制御部SM側で実行する演出として大当りを示唆する演出を実行してもよく、そのような構成とした場合には、当該大当りとなる主遊技図柄の停止図柄を遊技者に報知し得る構成とすることが望ましい(主遊技図柄の停止図柄が大当りとなる場合にのみ停止図柄を報知する)。また、ステップ1302、ステップ1304、ステップ1310又はステップ1312でNoの場合も、ステップ1322に移行する。
このように、本実施形態においては、主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数又は第2主遊技内容決定乱数)取得時(又は保留発生時)に変動態様乱数区切り情報、変動態様グループを判定するよう構成されている。
尚、保留が生起したタイミングにて、サブメイン制御部SM側へ主遊技内容決定乱数情報、当否乱数区切り情報、変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ情報を送信するよう構成してもよいが、更に、サブメイン制御部SM側に送信する情報はこれには限定されず、主遊技図柄の停止図柄に係る情報、大当りとなる主遊技図柄の利益態様に係る情報(停止予定の主遊技図柄に係る特別遊技のラウンド数、等)、保留入賞直後の保留数(第1主遊技側又は第2主遊技側の入賞した側の保留数のみでも、第1主遊技側と第2主遊技側との両方の保留数でもよい)に係る情報、等を送信し得るよう構成してもよい{当否乱数区切り情報とは、第1主遊技側(第2主遊技側)における夫々の遊技状態と、乱数値(又は乱数値範囲)と、当否抽選結果と、を紐づけてグループ分けした乱数区切り情報の一つであり、例えば、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であってもハズレ、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であっても当り、確率変動遊技状態であれば当りであるが非確率変動遊技状態であればハズレ、等のグループ分けを挙げることができる}。
次に、ステップ1322で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1322でYesの場合、ステップ1324で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1324でYesの場合、ステップ1326で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1328で、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1330で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア及び小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグ又は小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1330でYesの場合、ステップ1334で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1336で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1338に移行する。
尚、ステップ1330でNoの場合、ステップ1332で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1332でYesの場合には、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。他方、ステップ1332でNoの場合、ステップ1334に移行する。
次に、ステップ1338で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ(非時短変動態様グループ及び時短変動態様グループ)を事前判定する(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図14〜図17の主遊技テーブル3及び限定頻度テーブルを参照)。次に、ステップ1340で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第2主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。また、ステップ1322又はステップ1324でNoの場合も、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、ステップ1308及びステップ1328で、第1主遊技内容決定乱数の記憶及び第2主遊技内容決定乱数の記憶を実行しているが、主制御基板のRAMの記憶領域に、主遊技内容決定乱数を記憶する場合には、専用の記憶領域を確保し、主遊技内容決定乱数に係る情報を記憶しているバイト内には当該「主遊技内容決定乱数」に係る情報のみを記憶する(各種タイマ値等、その他の情報を記憶しない)よう構成することが好適である(同じ1バイト内に記憶した別のデータを操作する際に、ノイズ等によって主遊技内容決定乱数に係る情報が書き換わってしまうことを防止するため)。また、当否抽選乱数については、当該当否抽選乱数を取得してから、当該当否抽選乱数に係る当否抽選を実行するまでの間に、遊技状態の変化(既に記録されている保留に係る遊技状態の変化のみならず、新たに発生した保留によって遊技状態の変化が起こる可能性があるため、当該抽選乱数に係る当否抽選実行時の遊技状態は予測不可能である)が発生し得るため、当否抽選を実行するまでは当該抽選乱数を記憶するよう構成されている。尚、本実施形態においては、保留の情報に係るサブメイン制御部SMへのコマンドは、非時間短縮遊技状態においては第1主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得る一方、時間短縮遊技状態においては第2主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得るよう構成したが、いずれの遊技状態であっても第1主遊技に係る保留であるか第2主遊技に係る保留であるかに拘らず、当該コマンドを送信し得るよう構成してもよく、そのような場合には、サブメイン制御部SMが受信した当該コマンドを使用するか否かの判断を実行するよう構成してもよい。また、サブメイン制御部SMへ送信する当否結果情報に係るコマンドの具体例は、「D000H:はずれ、D001H:低確ならはずれ、高確なら当り、D002H:低確、高確両方で当り、D003H:小当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する停止図柄情報に係るコマンドの具体例は、「D100H:16R確変当り、D101H:16R非確変当り、D102H:2R確変当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する変動態様乱数区切り情報に係るコマンドの具体例は、「D200H:区切り1(時間短縮遊技状態ならグループ1、非時間短縮遊技状態ならグループ1、限定頻度状態ならグループ1)、D201H:区切り2(時間短縮遊技状態ならグループ1、非時間短縮遊技状態ならグループ2、限定頻度状態ならグループ1)、D202H:区切り3(時間短縮遊技状態ならグループ2、非時間短縮遊技状態ならグループ2、限定頻度状態ならグループ1)となっている。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在する、且つ、小当り遊技中ではないことが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1408で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図13(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示しているが、小当りが発生(小当りに当選)しないよう構成してもよい。また、本実施形態においては、第1主遊技側のハズレ図柄が複数(本例では、「HA」及び「HB」の2種類)存在する一方で、第2主遊技側のハズレ図柄が単数(本例では、「HC」)存在するよう構成されている。尚、第1主遊技(第2主遊技)側のハズレ図柄の個数に関してはあくまでも一例であり、これには何ら限定されない(例えば、第1主遊技側のハズレ図柄の個数を3つ以上としたり、第1主遊技側のハズレ図柄を単数とし且つ第2主遊技側のハズレ図柄を複数としたり、第1主遊技及び第2主遊技側の双方においてハズレ図柄を複数とする、等としてもよい)。また、本例においては、第1主遊技側のハズレ図柄において、「HA」の割合が「HB」の割合よりも多いよう構成されているが、これには限定されない(例えば、「HB」の割合が「HA」の割合よりも多いよう構成したり、これらを同等の割合としてもよい)。
次に、ステップ1410で、第1主遊技図柄決定手段MN41‐A(第2主遊技図柄決定手段MN41‐B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶する。
ここで、図13(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「3A・4A・5A・7A・9A」及び「3B・4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数及び大入賞口の開放時間は、3A、3B及び4Bが2R短開放大当り(大入賞口の開放時間が長開放大当りと比較して短時間となっている大当り)、4A、5A、9A及び5Bが4R長開放大当り(大入賞口の開放時間が短開放大当りと比較して長時間となっている大当り)、7A及び7Bが16R長開放大当りとなっている(大入賞口の開放時間が短開放大当りと比較して長時間となっている大当り)。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、本実施形態においては、ハズレ図柄は第1主遊技側に2種類(「HA」及び「HB」の2種類)、第2主遊技側に1種類(「HC」の1種類)設けているが、これには限定されず、第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれにも、ハズレ図柄は複数種類設けてもよいし、第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれのハズレ図柄も1種類となるよう構成してもよい}。
次に、ステップ1412で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、限定頻度Aフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1412でYesの場合、ステップ1450で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、後述する、限定頻度A変動態様決定処理を行い、ステップ1418に移行する。他方、ステップ1412でNoの場合、ステップ1414で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、限定頻度Bフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1414でYesの場合、ステップ1500で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、後述する、限定頻度B変動態様決定処理を行い、ステップ1418に移行する。また、ステップ1414でNoの場合、ステップ1416で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1418に移行する。
ここで、図14〜図17に示す主遊技テーブル3は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である(尚、本図においては、主遊技テーブル3のみならず、限定頻度テーブルを同時に示しているが、これに関しては後述する)。本図に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果、主遊技時短フラグ状態に基づき、ある乱数値に対する主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定され得るよう構成されている。例えば、ある乱数値に関して、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には、相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時短遊技状態)には、相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、変動態様(変動時間)の種類や選択率等には何ら限定されない。また、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。
また、本図(特に、図15)に示すように、本例においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄(保留消化時において停止予定の図柄)が「HA」である場合、短時間(本例では、変動時間が15秒以下)である変動態様が選択され易い(即ち、大当り期待度が相対的に低い演出が選択され易い)ように構成されている。他方、本例においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が30秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、本実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。尚、第2主遊技側のハズレに係る停止図柄を複数種類有するよう構成してもよく、そのような場合には、前述の構成(「HA」と「HB」に係る構成)を第2主遊技側のハズレに係る停止図柄に適用してもよい。
次に、ステップ1418で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶された図柄変動表示開始指示コマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等の決定した主遊技図柄に関する情報及び現在の遊技状態に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cが、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットする。次に、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1424で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1426で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1426でYesの場合にはステップ1428に移行し、ステップ1426でNoの場合には次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、ステップ1428で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1428でYesの場合、ステップ1430で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1432で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1434で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1436で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1436でYesの場合、ステップ1438で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1550に移行する。他方、ステップ1436でNoの場合には、ステップ1440で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1440でYesの場合、ステップ1442で、遊技内容決定手段MNは、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある、小当りフラグをオンにし、ステップ1550に移行する。尚、ステップ1440でNoの場合にも、ステップ1550に移行する。
次に、ステップ1550で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1428でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図11は、図10におけるステップ1450のサブルーチンに係る、限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである(本実施形態においては、限定頻度Aとは、前述したように、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し易い状態であることを伴う限定頻度となっている)。まず、ステップ1452で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値が継続可否値(第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し易い状態=時間短縮遊技の最終変動となり得る変動に係る値であり、本例では、41及び1)であるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルA-1)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1458に移行する。ここで、継続可否値とは時間短縮遊技状態が終了し得る限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値であり、本実施形態においては、特別遊技の終了後に付与され得る時短回数は20回又は60回となっており、当該特別遊技終了から、20回及び60回目の変動開始前に、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値は継続可否値となる。
ここで、図14〜図17に示すテーブルは、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(特に、限定頻度テーブルA‐1)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度Aフラグがオンであり、且つ、限定頻度カウンタ値が継続可否値(本例では、41又は1)である場合に限定頻度テーブルA‐1が参照される。
他方、ステップ1452でNoの場合、ステップ1456で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルA-2)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、主遊技図柄に関する停止図柄に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1458に移行する。
ここで、図14〜図17に示すテーブルは、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(特に、限定頻度テーブルA‐2)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度Aフラグがオンであり、且つ、限定頻度カウンタ値が継続可否値(本例では、41又は1)以外である場合に限定頻度テーブルA‐2が参照される。
次に、ステップ1458で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1460で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1460でYesの場合、ステップ1462で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグをオフにし、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。尚、ステップ1460でNoの場合も、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
次に、図12は、図10におけるステップ1500のサブルーチンに係る、限定頻度B変動態様決定処理のフローチャートである(限定頻度Bとは、前述したように、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し難い状態であることを伴う限定頻度である)。まず、ステップ1502で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルB)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、主遊技図柄に関する停止図柄に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定する。次に、ステップ1504で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1506で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタBMN52c-2を参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1508で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Bフラグをオフにし、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。尚、ステップ1506でNoの場合も、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
ここで、図14〜図17に示す限定頻度テーブルBは、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度Bフラグがオンである場合に限定頻度テーブルBが参照される。
ここで、図14〜図17を参照し、本実施形態に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様決定用抽選テーブルに関して詳述する。同図に示されるように、本実施形態においては、ある乱数値(又は乱数値範囲)に対して、変動態様乱数区切り情報が決定されるよう構成されている。当該変動態様乱数区切り情報は、第1主遊技側の当り時(ハズレ時)、第2主遊技側の当り時(ハズレ時)の夫々のテーブルに設けられている。より詳細には、第2主遊技側のハズレ時において区切り1〜区切り2の2つの区切りに区切られており(主遊技図柄の変動時間が最も短時間となり得る変動態様は区切り1に、主遊技図柄の変動時間が最も長時間となり得る変動態様は区切り2となる)、第1主遊技側の当り時及び第2主遊技側の当り時において3つの区切りに区切られており(主遊技図柄の変動時間が最も短時間となり得る変動態様は区切り1に、主遊技図柄の変動時間が最も長時間となり得る変動態様は区切り3となる)、第1主遊技側のハズレ時において区切り1〜区切り4までの4つの区切りに区切られている(主遊技図柄の変動時間が最も短時間となり得る変動態様は区切り1に、主遊技図柄の変動時間が最も長時間となり得る変動態様は区切り4となる)。
また、主遊技時短フラグのオン・オフ、及び、参照するテーブルが通常の(非限定頻度での)変動態様決定用テーブルであるか限定頻度テーブルであるか{限定頻度フラグ(限定頻度Aフラグ又は限定頻度Bフラグ)のオン・オフ(更には、限定頻度Aフラグに関しては、限定頻度カウンタAのカウンタ値が所定の値であるか否か)}、によって、変動時間及び変動態様グループの乱数値範囲が相違(例えば、同じグループ1であっても乱数値の範囲が相違)し得るよう構成されており、変動態様乱数区切り情報をサブメイン制御部SM側に送信することによって、これらの遊技状態に応じた変動態様グループがサブメイン制御部SM側にて導出可能となるよう構成されている。即ち、保留の生起時と保留の消化時とで遊技状態が遷移した場合に、保留の生起時に予定されていた変動態様グループと保留の消化時に実行される変動態様グループとが相違し得ることとなる(例えば、保留の生起時には非時間短縮遊技状態であるため変動態様グループがグループ1となる予定であったが、保留の消化時には時間短縮遊技状態となったため実際の変動態様グループがグループ2となり得る)のであるが、すべての遊技状態に亘って共通の変動態様グループが割り当てられている変動態様乱数区切り情報に関しては、当該変動態様乱数区切り情報をサブメイン制御部SM側で受信した時点で(その後の遊技状態遷移を考慮することなく)、いわゆる保留先読み演出を正常に実行することが可能となる。尚、本実施形態の、図14〜図17における「共通」とは、テーブル内容の変動時間及び変動態様、等が共通であること意味しているが、(1)変動態様は異なり変動時間値が同一である、(2)実行される演出態様が同一である、(3)遊技状態(例えば、確率変動遊技状態や非確率変動遊技状態といった遊技状態に拘わらず)に拘らず同一の演出態様を実現するためのテーブルであり、主制御基板Mにおける処理(変動パターン番号の割り当て等)は異なるが、演出態様は実質的に同一であることを「共通」としてもよい。また、停止図柄(決定図柄)によって、選択され得る変動態様の候補及び/又は候補数が異なるよう構成してもよい。また、図14〜図17の変動態様乱数区切り情報は、第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるか及び当否抽選結果が当りであるかハズレであるかによって、異なる変動態様乱数区切り情報を形成するよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるか及び当否抽選結果が当りであるかハズレであるかも含めた1つの変動態様乱数区切り情報を形成するよう構成してもよい。
また、本図に示すように、本例においては、保留数に応じて変動時間が相違し得るよう構成している。例えば、非時間短縮遊技状態時における第1主遊技図柄変動に関し、当否抽選結果がハズレ且つハズレ図柄が「HA」の場合、第1主遊技側の保留数に応じて参照する変動態様決定テーブル内容を切り替える(保留数が0〜1個の場合と、保留数が2〜3個の場合と、で参照する変動態様決定テーブル内容を変更する)よう構成している。即ち、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HA」の場合、変動時間(及び演出態様)が変動開始時の保留数によって相違し得る{保留消化時まで変動時間(及び演出態様)が不確定となり得る}よう構成されている一方、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HB」である場合、保留消化時の保留数によらずに変動時間(及び演出態様)が確定され得るよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、変動態様決定テーブル内容を切り替える基準とする保留数は適宜変更可能である(例えば、0個・1〜2個・3個の3つの区切りとしたり、0個・1個・2個・3個の4つの区切りとする、等としてもよい)。また、当否抽選結果がハズレである場合における、決定図柄が「HA」である場合と、「HB」である場合とのどちらもが、変動開始時の保留数によって変動時間が相違し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合の構成例としては、(1)保留数が0〜1個の場合の変動時間の平均値と保留数が2〜3個の場合の変動時間の平均値との差分が、決定図柄が「HA」である場合よりも「HB」である場合の方が小さくなる構成(2)決定図柄が「HA」である場合よりも「HB」である場合の方が保留数に依存せずに変動態様(変動時間)が決定される確率が高い(乱数範囲が広い)構成としてもよい。
ここで、本例においては、非時間短縮遊技状態時における第1主遊技側の図柄変動に関して、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」である場合、保留数が0〜1個の場合、乱数値が「0〜799」の場合にはグループ1となり、乱数値が「800〜1023」の場合にはグループ2となる一方で、保留数が2〜3個の場合、乱数値が「0〜899」の場合にはグループ1となり、乱数値が「900〜1023」の場合にはグループ2となる。従って、乱数値が「0〜799」の場合には、変動態様グループがグループ1に、乱数値が「900〜1023」の場合には、変動態様グループがグループ2に確定されるが、乱数値が「800〜899」の場合には、保留の消化時まで変動態様グループがグループ1となるかグループ2となるかが不明となっている。換言すれば、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HA」である場合、変動態様グループが一義的に決定され得る乱数値(又は乱数値範囲)(本例では、「0〜799」又は「900〜1023」の乱数値)と、変動態様グループが一義的に決定され難い乱数値(又は乱数値範囲)(本例では、「800〜899」の乱数値)と、が存在するため、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HA」となる保留を対象とする先読み演出を行う場合、保留消化時において当該変動が実際にはどの変動態様グループに属しているかを判断するための、保留数の判定が必要となり得ることとなる。また、新たに生起した保留の変動態様グループが一義的に決定され得る乱数値(又は乱数値範囲)である場合に、先読み抽選を実行し得るよう構成することが望ましく、そのように構成することで適切な先読み抽選を実行することが可能となる(例えば、ある保留に係る乱数値が「900〜1023」の場合には、当該ある保留の消化時において残存している保留数がいずれの場合であっても「グループ2」となるため、仮に、この「グループ2」の変動態様グループにおいてリーチ演出を実行するよう構成していた場合、当該ある保留が生起した際において、当該ある保留に関する決定図柄が「HA」となる予定であっても、保留先読み演出の実行が可能となる=最終的にリーチ演出が発生することが判明しているため、当該リーチ演出に向けての保留先読み演出を実行しても齟齬が起きない)。
尚、本例では、各グループに含まれる変動時間が同じ範囲の変動時間となる(例えば、ハズレ時において、時間短縮遊技状態であるか否かに拘わらず、グループ1には変動時間15秒以下の変動が含まれる)よう構成しているが、これには限定されず、選択され得る変動時間が全く異なる(例えば、非時間短縮遊技状態では、10〜120秒の変動時間が選択され、時間短縮遊技状態では、1〜5秒、及び10秒の変動時間が選択される)ような場合には、遊技状態に依らない絶対的な変動時間によって変動態様グループを切り分けるのではなく、ある遊技状態中における相対的な変動時間によって変動態様グループを切り分ける(例えば、非時間短縮遊技状態では、変動時間が10〜15秒の変動をグループ1、時間短縮遊技状態では、変動時間が1〜1.5秒の変動をグループ1、と切り分ける)よう構成してもよい。また、変動時間によってグループを切り分けることにも限定されず、例えば、演出の実行内容に基づいて切り分けたグループ情報(例えば、キャラクタAが登場する複数のリーチ演出の内のいずれかのリーチ演出を実行する変動をグループA、キャラクタBが登場する複数のリーチ演出の内のいずれかのリーチ演出を実行する変動をグループBとして切り分けた範囲情報であり、即ち、当該リーチ演出が実行された際の大当り期待度とリンクさせた情報)をサブメイン制御部SM側に送信し得るよう構成してもよい。
本例の構成によれば、先読み演出対象となるある保留において、当該ある保留の生起したタイミングと、当該ある保留が消化されるタイミングとで、遊技状態が相違し得る場合(例えば、当該ある保留より前に消化される保留が大当りである場合等)等の遊技状態が移行する場合も考慮した、適切な先読み演出を実行することが可能となる。より具体的には、確率変動遊技状態時に生起したある保留に関して、当該ある保留の消化タイミングにおいては非確率変動遊技状態となる場合、当該ある保留に関する変動態様乱数区切り情報に含まれる変動態様グループが、すべて期待値の高いグループに属している(遊技状態が変化しても、対象とする保留の期待度を維持出来る)、又は、確率変動遊技状態と非確率変動遊技状態とで同一の変動態様グループとなる場合には、当該ある保留に関する先読み演出を実行可能とし、当該ある保留に関する変動態様乱数区切り情報に含まれる変動態様グループとして、非確率変動遊技状態を参照した場合に期待値の低いグループを含む(遊技状態が変化することで対象とする保留の期待度が下がる可能性がある)、又は、確率変動遊技状態と非確率変動遊技状態とで異なる変動態様グループとなる場合、当該ある保留に関する先読み演出を実行不可能とする、等とすることが出来る。
また、このように遊技状態が遷移して、予定されていた変動態様グループと実際に実行される変動態様グループとが相違し得る例としては、(1)主遊技保留内に保留が複数存在している状況において、主遊技保留内のある保留が消化されて大当り(又は小当り)となり、当該ある保留に係る特別遊技終了後(又は小当りに係る特典遊技終了後)に遊技状態が遷移(例えば、非確率変動遊技状態から確率変動遊技状態へと遷移)し、当該ある保留の消化時に残存している主遊技保留内の保留の変動態様グループが相違し得る例、(2)特別遊技終了後(又は小当り終了後)から主遊技図柄が所定回数変動終了したことを契機として遊技状態が遷移(例えば、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態となり、特別遊技終了後から主遊技図柄が50回変動したタイミングで非時間短縮遊技状態に遷移、等)し得るよう構成し、特別遊技終了後(又は小当り終了後)から所定回数の主遊技図柄の変動が終了する以前に生起した保留が、特別遊技終了後から所定回数の主遊技図柄の変動が終了した以降に消化される場合に変動態様グループが相違し得る例、(3)遊技状態が確率変動遊技状態である場合に主遊技図柄の変動毎に非確率変動遊技状態へと移行する抽選(いわゆる転落抽選)を実行するよう構成し、確率変動遊技状態にてトリガ保留が生起し、トリガ保留の消化以前に転落抽選に当選したことにより変動態様グループが相違し得る例、等が挙げられる。
また、本実施形態においては、例えば、主遊技時短フラグのオン・オフによって、同一の変動態様グループ(例えば、主遊技時短フラグがオンの場合のグループ1と主遊技時短フラグがオフの場合のグループ1)であっても、当該同一の変動態様グループが有する乱数の範囲が相違し得るよう構成されており、当該相違している乱数の範囲のみからなる変動態様乱数区切り情報(例えば、第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルの当り時の区切り1)が複数存在している。また、同一の変動態様グループが有する乱数の範囲の内の主遊技時短フラグのオンとオフのどちらの場合にも含まれている乱数の範囲のみからなる変動態様乱数区切り情報(例えば、第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルの当り時の区切り3)も存在している。尚、各テーブルにおける変動態様乱数区切り情報の種類の数(例えば、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルのハズレ時における、区切り1〜区切り4の4つ)は、変動態様グループの種類の数(例えば、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルのハズレ時における、グループ1〜グループ3の3つ)よりも多くなるよう構成されている。
また、本実施形態においては、変動態様グループの内のグループ3(グループC)は、所定時間以上の変動時間(本例では、60秒以上)となる予定の場合のみ変動態様グループとして選択され得るよう構成されている。そのため、変動態様グループの内のグループ3(グループC)が選択された場合に相対的に変動時間が長時間となる{換言すれば、大当りとなる期待度が高くなる(選択され得る変動態様の内大当りの占める割合が高くなる)}こととなる。また、図15に示されるように、グループ3は時間短縮遊技状態時よりも非時間短縮遊技状態時の場合に選択され易い(乱数の範囲が広い)よう構成されている場合もある{時間短縮遊技状態中(特に、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中)は、変動時間が短時間となる変動が選択され易いよう構成することで、次回の大当りまでに要する時間を短縮し、遊技のストレスを軽減できる。また、時間短縮遊技状態では、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放され易く、第2主遊技始動口B10への入球が容易であり、保留が存在しない状況が発生し難いため}。尚、これには限定されず、グループ3が非時間短縮遊技状態時よりも時間短縮遊技状態時の場合に選択され易く構成してもよい{時間短縮遊技中(特に、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中)は、非時間短縮遊技状態中よりも遊技者にとって有利な遊技状態であるため、期待度の高い演出を多用して遊技者の期待感を煽ることが有効である}。また、変動態様グループのグループ化に関する方針は適宜変更してもよく、グループの数、各グループに属する変動態様(変動時間)の数や種類については、以上のような例示に限定されるものではない。例えば、本例では、グループ3(グループC)に属するものは「所定時間以上の変動時間となる予定のもの」であるが、それ以外にも、「選択され得る最も長時間である変動時間となる予定のもの」としてもよいし「当該グループに属する変動態様(変動時間)の平均値が所定時間以上」としてもよいし、「大当りが確定するもの」としてもよい。また、サブメイン制御部SMにて実行される演出態様(例えば、ハズレ演出、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出1、スーパーリーチ演出2、大当り確定スーパーリーチ演出、等)との対応付けにて、変動態様グループを切り分けるように構成してもよい(ハズレ演出対応変動態様グループ、ノーマルリーチ演出対応変動態様グループ、・・・、大当り確定スーパーリーチ演出対応変動態様グループ)。
また、本実施形態においては、主遊技時短フラグのオン・オフ、及び、参照するテーブルが通常の変動態様決定用テーブルであるか限定頻度テーブルであるかによって、変動時間及び変動態様グループが有する乱数の範囲が相違し得るよう構成されているが、遊技状態が非確率変動遊技状態であるか確率変動遊技状態であるか、等によって変動時間及び/又は変動態様グループが有する乱数の範囲が相違し得るよう構成してもよい。
また、本例においては、第2主遊技変動態様決定用テーブルにおいて、非確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態にて、第2主遊技図柄が大当り図柄の場合のみに選択され得る特定の変動態様(本例では、変動時間が40秒である変動態様)を有するように構成されている。このような構成とすることにより、特定の演出が選択された場合、第2主遊技図柄が大当り図柄であることが遊技者にも認識され得るため、当該特定の演出が実行されるか否かの演出を行う等、演出に多様性を持たせ、遊技の興趣性を向上させることができる。尚、本例はあくまでも一例であり、例えば、非確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態にて、第2主遊技図柄が大当り図柄の場合のみにリーチ演出が選択され得る一方で、第2主遊技図柄がハズレ図柄の場合には、非リーチ演出のみが実行され得るように構成してもよい。尚、別の遊技状態(確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態や、限定頻度状態)において、同様に、第2主遊技図柄が大当り図柄の場合のみに特定のリーチ演出(又は、リーチ演出)が選択され得るよう構成してもよい。
また、本例においては、図15に示されるように、第1主遊技側の変動態様において、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HA」である場合、非時間短縮遊技状態時において参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルと、限定頻度Bフラグがオンの場合(本例では、例えば、小当りに当選した場合等)に参照される限定頻度テーブルBと、のテーブルの内容(例えば、乱数値に対応した変動時間及び変動態様グループ)が同一となっている。即ち、本実施形態においては、第1主遊技側においては、変動パターンテーブルが変更された場合でも、非時間短縮遊技状態である場合、ハズレ図柄(本例では、「HA」であるが、「HB」についても同様のテーブル構成としてもよい)に係るテーブルの内容(乱数値に対応する変動時間、変動態様グループ、変動態様が保留数に依存するか否か、等)が同一となり得るように構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、確率変動遊技状態であるか否かによって、ハズレ図柄に係るテーブルの内容を変更し得る(又は同一とし得る)構成としてもよいし、第2主遊技側の変動態様において同様の構成を設けてもよい。
また、本例においては、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が同一(「HA」又は「HB」)であったとしても、遊技状態に応じて異なる変動態様が選択され得るように構成されている。例えば、第1主遊技側の変動態様決定用テーブルにおいて、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HB」である場合に関して、非時間短縮遊技状態である場合には、変動時間が30秒以上となる演出のみが選択されるよう構成されている一方で、時間短縮遊技状態である場合には、変動時間が5秒である演出が選択され得る(具体的には、非時間短縮遊技状態である場合、時間短縮遊技状態である場合と比較して、変動時間が短い演出が選択され易い)ように構成されている。更には、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」である第1主遊技側の変動態様決定用テーブルにおいて、時間短縮遊技状態である場合には、非時間短縮遊技状態である場合と比較して、変動時間が短い(本例では、5秒)変動である変動態様が相対的に選択され易いように構成されている。尚、本例は一例であり、遊技状態が異なる場合でも、決定図柄が同一である場合には、同一の変動態様(より具体的には、例えば、変動時間)が選択されるように構成してもよい。また、本実施形態においては、決定図柄が「HA」の場合には、非時間短縮遊技状態である場合には、保留数によって変動態様(変動時間)が相違し得る{変動態様(変動時間)が保留数に依存し得る}一方、時間短縮遊技状態である場合には、保留数によって変動態様(変動時間)が相違しないよう構成されている。また、決定図柄が「HB」の場合には、遊技状態に拘らず、保留数によって変動態様(変動時間)が相違しないよう構成されている。
尚、本例はあくまでも一例であり、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HB」である場合、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合と、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合とで、変動時間が長時間(本例では、変動時間が60秒以上)となる変動態様の選択割合を異なるものとしてもよい{より具体的には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合には、相対的に変動時間が長時間(本例では、変動時間が60秒以上)となる変動態様の選択割合を高める又は低めるように構成してもよい}。同様に、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」である場合、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合と、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合とで、変動時間が短時間(本例では、変動時間が20秒以上)となる変動態様の選択割合を異なるものとしてもよい{より具体的には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合には、相対的に変動時間が短時間(本例では、変動時間が20秒以上)となる変動態様の選択割合を高める又は低めるように構成してもよい}。
また、上述の通り、本実施形態においては、当否抽選結果がハズレであり、決定図柄が「HA」であり且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技側の変動態様において、変動時間が変動開始時の保留数によって相違し得るグループを有するよう構成している。他方、同様に決定図柄が「HA」であっても、時間短縮遊技状態である場合の第1主遊技側の変動態様においては、保留消化時の保留数によらずに変動時間(及び演出態様)が確定され得るよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、例えば、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」(「HB」)である場合には、遊技状態(確率変動状態であるか否か及び/又は時間短縮遊技状態であるか否か)に拘わらず、変動時間(及び演出態様)が変動開始時の保留数によって相違し得る{又は、非時間短縮遊技状態において、第1主遊技側の決定図柄が「HB」である場合、保留消化時の保留数によらずに一の変動時間(及び演出態様)に確定され得る}ように構成してもよい。
また、本実施形態においては、停止図柄が「HA」となる予定である保留の場合には、当該「HA」に係る保留の消化時における保留数によって、変動態様の選択傾向が相違し得るよう構成されており、変動態様乱数区切り情報によって、当該「HA」に係る保留の消化時の保留数によって変動態様グループが相違する場合と相違しない場合とがあるよう構成されている。また、停止図柄が「HB」となる予定である保留の場合には、当該「HB」に係る保留の消化時における保留数によって、変動態様の選択傾向が相違しないよう構成されていることを改めて補足しておく。
また、本実施形態においては、図17に示されるように、第2主遊技側に係るハズレ時に変動態様を決定する際に参照される限定頻度テーブルA‐2には、後述する特定変動態様である「HG」(15秒の変動時間)が設けられている。当該「HG」は保留数に依存せず、所定の乱数範囲(本例では、750〜949)となっている。尚、本実施形態においては、変動態様として特定変動態様「HG」が選択された場合、後述する宝玉増加煽り演出が実行され得ることとなる。
次に、図18は、図10におけるステップ1550のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1570で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1570でYesの場合、ステップ1572で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1574で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値(残り時短回数)が0であるか否かを判定する。ステップ1574でYesの場合、ステップ1576及びステップ1578で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1552、ステップ1570又はステップ1574でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図19は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1606で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値をゼロクリアする。次に、ステップ1608で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値及び限定頻度カウンタBMN52c‐2のカウンタ値をクリアする。次に、ステップ1610で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグ及び限定頻度Bフラグをオフにする。次に、ステップ1612で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1614で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。尚、ステップ1602でNoの場合も、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。
次に、図20は、図5におけるステップ1700のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704及びステップ1706で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1707で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1708で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1712に移行する。
他方、ステップ1702でNoの場合、ステップ1710で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1710でYesの場合には、ステップ1712に移行する。尚、ステップ1710でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、ステップ1712で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1712でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1714で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bに開放パターン(例えば、主遊技図柄の停止図柄が3A、3B又は4Bの場合、「0.2秒間開放→1.0秒間閉鎖→次ラウンド」という開放パターン、主遊技図柄の停止図柄が4A、5A、7A、9A、5B又は7Bの場合、「29.0秒間開放→閉鎖」という開放パターン)をセットする。尚、本実施形態においては、3A、3B又は4Bに係る特別遊技中に実行されるラウンド数は2Rであり、前述した開放パターンが2Rの間実行されることにより、小当り遊技における大入賞口の開放パターンと同一(又は、略同一)の開放パターンとなるよう構成されている。尚、小当り遊技中に実行されるラウンド数は1Rとなっている。
次に、ステップ1716で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1718で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1720で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば29秒)をセットしてスタートし、ステップ1722に移行する。他方、ステップ1712でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1714〜1720の処理を行うことなく、ステップ1722に移行する。
次に、ステップ1722で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1724で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1724でYesの場合には、ステップ1728に移行する。他方、ステップ1724でNoの場合、ステップ1726で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、29秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1726でYesの場合にも、ステップ1728に移行する。尚、ステップ1726でNoの場合には、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、ステップ1728で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1730で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1732で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1733で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1734で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1734でYesの場合、ステップ1736で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1738で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1750で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。尚、ステップ1734でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、図21は、図20におけるステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1752で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、3A・5A・7A・9A・3B・5B・7B)であるか否かを判定する。ステップ1752でYesの場合、ステップ1754で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1756に移行する。他方、ステップ1752でNoの場合、即ち、停止図柄が非確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行しない大当り図柄であり、本例では、4A・4B)の場合も、ステップ1756に移行する。
次に、ステップ1756で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が確変・時短大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、5A・7A・9A・3B・5B・7B)であるか否かを判定する。ステップ1756でYesの場合、ステップ1758で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が覚醒ステージ確変・時短大当り図柄(本例では、5A・3B)であるか否かを判定する。尚、覚醒ステージ確変・時短大当り図柄とは、大当り終了後に、「覚醒ステージ」(滞在ステージであり、当該ステージ終了時に、遊技者に対して、確率変動遊技状態であるか否かを報知し得るステージ)に移行する大当り図柄である。ステップ1758でYesの場合、ステップ1760で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタAMN52に所定回数(本例では、60回)をセットする。次に、ステップ1762で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグをオンにする。次に、ステップ1764で、特定遊技制御手段MP50は、覚醒ステージ移行コマンド(「覚醒ステージ」に移行する旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1778に移行する。尚、ステップ1758でNoの場合にも、ステップ1778に移行する。
他方、ステップ1756でNoの場合(即ち、本例では、停止図柄が3A・4A・4Bのいずれかである場合)、ステップ1766で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が非確変・時短大当り図柄(特別遊技の実行終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、4A・4B)であるか否かを判定する。ステップ1766でYesの場合、ステップ1768で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に、大当り図柄に基づいた時短回数をセットする(大当り図柄の種類によって時短回数が異なり得るよう構成されており、例えば、停止図柄4Aが更に4A‐1と4B‐1とに細分化されていた場合において、4A‐1又は4B‐1の場合は20回、4A‐2又は4B‐2の場合は60回、の時短回数とする等)。このように、本例では、4A図柄(4B図柄)に属する大当り図柄の中に、時短回数が20回である4A‐1(4B‐1)と、時短回数が60回である4A‐2(4B‐2)と、が含まれるよう構成しているが、大当り図柄の種類及び時短回数の種類はこれには限定されず、その他の時短回数(例えば、時短回数が40回)である4A‐3(4B‐3)を更に設ける等してもよく、また、例示した各大当り図柄における時短回数や4A図柄(4B図柄)内の、4A‐1及び4A‐2(4B‐1及び4B‐2)の割合等も適宜変更可能である。次に、ステップ1770で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値に、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値にセットされた時短回数と同じ値(20回又は60回)をセットする。次に、ステップ1772で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグをオンにする。次に、ステップ1774で、特定遊技制御手段MP50は、覚醒ステージ移行コマンド及び限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1778に移行する。他方、ステップ1766でNoの場合{即ち、停止図柄が、潜伏確変大当り図柄(本例では、3A)の場合}、ステップ1776で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、大当り当選時において、主遊技確変フラグ又は主遊技時短フラグの少なくとも一方がオンであったか否かを判定する。ステップ1776でYesの場合、ステップ1778に移行する。
次に、ステップ1778及びステップ1780で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
他方、ステップ1776でNoの場合{即ち、主遊技確変フラグ及び主遊技時短フラグがオフ(通常遊技状態)である場合}、ステップ1782で、特定遊技制御手段MP50は、悪魔ステージ移行コマンド(悪魔ステージに移行する旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。尚、通常遊技状態において当選した「3A」図柄に係る特別遊技終了後には確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行すると共に、通常遊技状態において当選した小当り遊技終了後には通常遊技状態のままとなり、いずれの場合も略同一の演出を実行するよう構成されている。その結果、「3A」図柄か小当り図柄かいずれの当り図柄に係る特別遊技(小当り遊技)が実行されたかが遊技者は判別困難となり(いわゆる、潜伏状態を創出し)、遊技の興趣性を向上させることとなるのである。
次に、図22は、図5におけるステップ1800のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある、小当りフラグをオフにする。次に、ステップ1806で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bに開放パターン(本例では、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技の実行時と同様の第1大入賞口C10の開閉パターンであり、例えば、0.2秒間開放→1.0秒間閉鎖→0.2秒間開放→閉鎖)をセットする。次に、ステップ1808で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある、小当り実行フラグをオンにする。次に、ステップ1810で、小当り遊技制御手段MP40は、第1大入賞口C10を開放すると共に、小当り遊技用タイマMP41tをスタートする(タイマ値がカウントダウンされる)。次に、ステップ1811で、小当り遊技制御手段MP40は、特別遊技開始表示指示コマンド(サブメイン制御部SM側へのコマンドであり、本例では、小当り遊技中の演出態様は、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技中の演出態様と同一となっているため、潜伏確変大当り図柄の場合と同一のコマンドとなっている)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1812に移行する。尚、本実施形態においては、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(通常遊技状態)において小当り又は潜伏確変大当りに当選した場合に、小当り遊技中の第1大入賞口C10の開放態様及び演出態様を、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技中と同一とすると共に、小当り遊技終了後と潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技終了後に実行される滞在ステージも同一とすることで、小当り図柄と潜伏確変大当り図柄とのいずれの大当り図柄に係る特別遊技(又は、小当り遊技)が実行されたかが遊技者は判別困難となり(いわゆる、潜伏状態を創出し)、遊技の興趣性を向上させることとなるのである。
他方、ステップ1802でNoの場合、ステップ1811で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1811でYesの場合、ステップ1812に移行する。
次に、ステップ1812で、小当り遊技制御手段MP40は、第1大入賞口入賞検出装置C11sを参照し、第1大入賞口C10に入賞(入球)があったか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bを参照して第1大入賞口C10に所定個数(例えば、10個)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1814でYesの場合には、ステップ1818に移行する。他方、ステップ1812又はステップ1814でNoの場合、ステップ1816で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを参照して大入賞口開放に係る所定時間(本例では、例えば、0.2秒間開放→1.0秒間閉鎖→0.2秒間開放→閉鎖に係る1.4秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1816でYesの場合、ステップ1818に移行する。
次に、ステップ1818で、小当り遊技制御手段MP40は、第1大入賞口電動役物C11dの駆動を停止して第1大入賞口C10を閉鎖する。次に、ステップ1820で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを停止してリセットする。次に、ステップ1822で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある小当り実行フラグをオフにする。次に、ステップ1823で、小当り遊技制御手段MP40は、特別遊技終了表示指示コマンド(サブメイン制御部SM側へのコマンドであり、本例では、小当り遊技中の演出態様は、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技中の演出態様と同一となっているため、潜伏確変大当り図柄の場合と同一のコマンドとなっている)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1824に移行する。
次に、ステップ1824で、小当り遊技制御手段MP40は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグ及び主遊技時短フラグがオフ(通常遊技状態)であるか否かを判定する。ステップ1824でYesの場合、ステップ1826で、小当り遊技制御手段MP40は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Bフラグをオンにする。次に、ステップ1828で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bを参照し、停止している主遊技図柄は短回数小当り図柄{本例では、1Kであり、長回数小当り図柄(2K)よりも、小当り遊技終了後に限定頻度テーブルが参照される変動回数が少なくなっている}であるか否かを判定する。ステップ1828でYesの場合、ステップ1830で、小当り遊技制御手段MP40は、限定頻度カウンタBMN52c-2に短回数(10回)をセットし、ステップ1834に移行する。他方、ステップ1828でNoの場合、ステップ1832で、小当り遊技制御手段MP40は、限定頻度カウンタBMN52c-2に長回数(30回)をセットし、ステップ1834に移行する。次に、ステップ1834で、小当り遊技制御手段MP40は、悪魔ステージ移行コマンド及び限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値に係るコマンド(サブメイン制御部SM側へのコマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップの1997処理)に移行する。尚、ステップ1811、ステップ1816又はステップ1824でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、本実施形態においては、小当り遊技実行中において開放する大入賞口を第1大入賞口C10としたが、これには限定されず、小当り遊技実行中において開放する大入賞口を第2大入賞口C20としてもよい、そのように構成した場合には、潜伏確変大当り図柄(本例では、3A)に係る特別遊技の実行中において開放する大入賞口も第2大入賞口C20とすることが好適である。
次に、図23〜図36を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(d)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブメイン制御部SM側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブメイン制御部SM側のRAMに再セット)。次に、ステップ2003で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、保留数(例えば、装図保留カウンタ値)を復元(RAMクリア後である場合には、主制御基板M側での保留数が0個であるため、初期値である0を設定することとなる)する。尚、実行中の演出や先読み演出に係る情報等は復元されず(また、保留の内容に係る情報も主制御基板M側から再送されないため)、次変動の開始時までは「準備中」画面を表示する。このように構成することで、後述するような、保留先読み演出の実行中に電断が発生した場合には、サブメイン制御部SM側で記憶している情報が失われてしまうため、当該電断の復帰後には、トリガ保留である旨の情報(本実施形態では、後述する入賞時先読み抽選に当選した場合に、ステップ2176又はステップ2222にて保留に付加される情報であり、当該情報を有する保留は保留先読み演出の実行要因となる)が残っておらず、保留表示態様は高期待度の保留(例えば、赤色保留)から通常保留(例えば、白色保留)に変更されることとなる。その結果、電断によって(例えば、電断や電断復帰時のノイズ等によって)メイン側で記憶されている保留情報とサブメイン制御部SM側で記憶されている保留情報とに齟齬が生じた場合であっても、メイン側で低期待度の変動中である一方でサブメイン制御部SM側では高期待度の保留表示を実行してしまう、といった事態を回避できることとなるのである。尚、電断時の処理はこれには限定されず、電断の復帰後も、保留先読み演出に係る情報を削除せずに、高期待度の保留の表示態様を維持し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、例えば、サブメイン制御部SM側に電断中も情報を維持しておくことが可能な退避領域を設け、電断発生時には演出に係る情報を当該退避領域にバックアップし、電断復帰時にバックアップした情報を復元するよう構成すればよい。また、電断復帰時や変動開始時、変動停止時、保留発生時(当該新たに発生した保留以外の保留に関しても)に主制御基板M側から保留の内容に係る情報を再度受信するよう構成してもよい。尚、装飾図柄の変動中に電断が発生した場合には、当該電断時の情報を維持する機能を有していない場合、主制御基板M側から当該変動の終了コマンドを受信するまでの間は暗転画面(例えば、「準備中」等と表示する画面)が表示されることとなる}。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(b)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(b)が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ2050で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する滞在ステージ決定処理を実行する。次に、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2300で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2500で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2600で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2999で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2050〜S2999)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(c)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図24は、図23におけるステップ2050のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2051で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、覚醒ステージフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2051でYesの場合、ステップ2052で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から覚醒ステージ移行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2052でYesの場合、ステップ2054で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値に係るコマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2054でYesの場合、ステップ2055で、背景演出表示制御手段SM23は、当該受信した限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値を覚醒ステージ滞在カウンタSM23cにセットし、ステップ2058に移行する。他方、ステップ2054でNoの場合、ステップ2056で、背景演出表示制御手段SM23は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cに所定回数(本例では、60回)をセットし、ステップ2058に移行する。尚、ステップ2056の処理を実行する場合には、メイン側の遊技状態は確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となっていることを補足しておく。尚、本実施形態においては、非確変・時短大当り図柄(4A・4B)に係る特別遊技終了後の時短回数及び限定頻度状態となる変動回数(限定頻度テーブルA‐1又は限定頻度テーブルA‐2を参照して変動態様を決定することとなる変動回数)は、20回と60回の2種類が存在することに対し、覚醒ステージ確変・時短大当り図柄(5A・3B)に係る特別遊技終了後の時短回数及び限定頻度状態となる変動回数(限定頻度テーブルA‐1又は限定頻度テーブルA‐2を参照して変動態様を決定することとなる変動回数)は60回のみとなっているため、当該覚醒ステージ確変・時短大当り図柄(5A・3B)に係る特別遊技終了後には、サブメイン制御基板SM側に限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値に係るコマンドを送信しないよう構成されている。その結果、ステップ2054でNoとなった場合には、覚醒ステージ確変・時短大当り図柄(5A・3B)に係る特別遊技終了後であると判断し、ステップ2056にて、当該覚醒ステージ確変・時短大当り図柄(5A・3B)に係る時短回数である60回が、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cにセットされることとなる。
次に、ステップ2058で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、覚醒ステージフラグをオンにし、ステップ2060に移行する。尚、ステップ2051でNoの場合にも、ステップ2060に移行する。次に、ステップ2060で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、超覚醒ステージフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2060でYesの場合、ステップ2061で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして、「覚醒ステージ」をセットし、ステップ2063に移行する。他方、ステップ2060でNoの場合、ステップ2062で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして、「超覚醒ステージ」をセットし、ステップ2063に移行する。
次に、ステップ2063で、背景演出表示制御手段SM23は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。尚、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cのカウンタ値は1変動毎(主遊技図柄の停止毎)に1減算されていくよう構成されている。ステップ2063でYesの場合、ステップ2066に移行する。他方、ステップ2063でNoの場合、ステップ2064で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、新たに特別遊技が実行されたか否かを判定する。ステップ2064でYesの場合、ステップ2065で、背景演出表示制御手段SM23は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cのカウンタ値をゼロクリアし、ステップ2066に移行する。
次に、ステップ2066で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、覚醒ステージフラグをオフにする。次に、ステップ2067で、背景演出表示制御手段SM23は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内にある、覚醒ステージ実行中フラグをオフにする(ここで、覚醒ステージ実行中フラグは、ステップ2357にてオンとなるフラグである)。次に、ステップ2068で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、超覚醒ステージフラグをオフにする(ここで、超覚醒ステージフラグは、ステップ2534にてオンとなるフラグである)。次に、ステップ2069で、背景演出表示制御手段SM23は、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ2070で、背景演出表示制御手段SM23は、決定している宝玉天井個数をリセットし(宝玉天井個数はステップ2404にて決定される)、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。尚、ステップ2064でNoの場合も、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
他方、ステップ2052でNoの場合、ステップ2071で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、悪魔ステージフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2071でYesの場合、ステップ2072で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から悪魔ステージ移行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2072でYesの場合、ステップ2073で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値に係るコマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2073でYesの場合、ステップ2074で、背景演出表示制御手段SM23は、当該受信した限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値を悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2にセットし、ステップ2077に移行する。他方、ステップ2073でNoの場合、ステップ2075で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ遊技状態報知値決定用テーブルを参照し、抽選により、悪魔ステージ遊技状態報知値を決定する。ここで、同図右上段は、悪魔ステージ遊技状態報知値決定用テーブルの一例である。同図に示されるように、悪魔ステージ遊技状態報知値は10と30の2種類の値が選択され得るよう構成されており、10よりも30の方が選択され易くなっている(遊技状態が確率変動遊技状態である場合には、大きい値が選択され易くなっている)。次に、ステップ2076で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2に当該決定した悪魔ステージ遊技状態報知値をセットし、ステップ2077に移行する。尚、ステップ2075の処理を実行する場合には、メイン側の遊技状態は確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態となっていることを補足しておく。
次に、ステップ2077で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、悪魔ステージフラグをオンにし、ステップ2078に移行する。尚、ステップ2071でNoの場合にも、ステップ2078に移行する。次に、ステップ2078で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして、「悪魔ステージ」をセットする。次に、ステップ2079で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2を参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。尚、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2のカウンタ値は1変動毎(主遊技図柄の停止毎)に1減算されていくよう構成されている。ステップ2079でYesの場合、ステップ2082に移行する。他方、ステップ2079でNoの場合、ステップ2080で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、新たに特別遊技が実行されたか否かを判定する。ステップ2080でYesの場合、ステップ2081で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2のカウンタ値をゼロクリアし、ステップ2082に移行する。次に、ステップ2082で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、悪魔ステージフラグをオフにし、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。尚、ステップ2080でNoの場合にも、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
他方、ステップ2072でNoの場合、ステップ2084で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bのフラグエリアを参照し、現在の遊技状態は確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2084でYesの場合、ステップ2086で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「天国ステージ」(確率変動遊技状態である場合に滞在し得ることとなる滞在ステージ)をセットし、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。他方、ステップ2084でNoの場合、ステップ2088で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「非確変ステージ」(非確率変動遊技状態である場合に滞在し得ることとなる滞在ステージ)をセットし、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
次に、図25は、図23におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された新たな保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。次に、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、等)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。尚、主制御基板M側から、当否結果、停止図柄、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、に係る情報が送信されなかった場合には、ステップ2106又はステップ2108にて、当該情報は保留情報一時記憶領域に一時記憶されないこととなる。次に、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該新たな保留は第1主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2110でYesの場合、ステップ2150で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第1主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2112に移行する。他方、ステップ2110でNoの場合、ステップ2200で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第2主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2112に移行する。
次に、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留はトリガ保留である旨の情報を有しているか否かを判定する(本実施形態においては、トリガ保留である旨の情報は、ステップ2176又はステップ2222にて付加される)。ステップ2112でYesの場合、ステップ2250で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する、先読み保留内容決定処理を実行し、ステップ2122に移行する。他方、ステップ2112でNoの場合も、ステップ2122に移行する。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2114で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2114でYesの場合、ステップ2116で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報(特に、当否結果、停止図柄情報、変動態様グループ及び変動態様乱数区切り情報)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2120で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2122に移行する。尚、ステップ2114でNoの場合にもステップ2122に移行する。
次に、ステップ2122で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して決定した保留表示態様にて演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図26は、図25におけるステップ2150のサブルーチンに係る、第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2152で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内に第2主遊技保留(第1主遊技側よりも優先して消化されてしまう保留)が存在しないか否かを判定する。ステップ2152でYesの場合、ステップ2154で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2154でYesの場合、ステップ2158で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ここで、トリガ保留とは、入賞時先読み抽選(第1主遊技入賞時先読み抽選、第2主遊技入賞時先読み抽選)に当選した保留である。ステップ2158でYesの場合、ステップ2160で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2160でYesの場合、ステップ2162に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2162で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2162でYesの場合、ステップ2164で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2174に移行する。他方、ステップ2162でNoの場合、ステップ2166で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留に係る停止図柄は「HA」であるか否かを判定する。ステップ2166でYesの場合、ステップ2168で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループ3であるか否かを判定する。このように、本実施形態においては、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様グループを考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成している。尚、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様乱数区切り情報を考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成してもよい。ステップ2168でYesの場合、ステップ2170で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/10)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2174に移行する。他方、ステップ2166でNoの場合(即ち、当該新たな保留に係る停止図柄が「HB」である場合)、ステップ2172で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2174に移行する。このように、本実施形態においては、第1主遊技に係る停止図柄が「HA」である場合よりも「HB」である場合のほうが先読み抽選に当選しやすいよう構成されている。
次に、ステップ2174で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2174でYesの場合、ステップ2176で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。
他方、ステップ2152でNoの場合(保留内に第2主遊技保留が存在している場合)、ステップ2178で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内に一時記憶されている保留に係る情報から「トリガ保留」である旨の情報を削除し(トリガ保留である旨の情報を有する保留が保留内に存在しない場合には、本処理は実行せずに次の処理に移行する)、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、ステップ2154、ステップ2158、ステップ2160、又はステップ2174でNoの場合にも、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、ステップ2178の処理は、第2主遊技側の保留が存在(発生)した場合、本実施形態のような第2主遊技側優先消化の遊技機においては、当該新たに発生した第2主遊技側の保留を先に消化するため、予定されていた変動順とならなくなり、複数変動に亘る先読み演出が正常に実行されない事態を回避するための構成である。また、先読み抽選の禁則条件として、当該新たな保留以前の保留に、特定の変動態様グループの保留(又は、特定の変動態様乱数区切り情報の保留)が存在しないか否かという条件を禁則条件としてもよい。
次に、図27は、図25におけるステップ2200のサブルーチンに係る、第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2202で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ステップ2204でYesの場合、ステップ2206で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2206でYesの場合、ステップ2208に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2208で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2208でYesの場合、ステップ2210で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2220に移行する。他方、ステップ2208でNoの場合、ステップ2212で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループCであるか否かを判定する。ステップ2212でYesの場合、ステップ2216で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/5)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2220に移行する。他方、ステップ2212でNoの場合、ステップ2220に移行する。
次に、ステップ2220で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2220でYesの場合、ステップ2222で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、ステップ2202、ステップ2204、ステップ2206又はステップ2220でNoの場合にも、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。
次に、図28は、図25におけるステップ2250のサブルーチンに係る、先読み保留内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2252で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、トリガ保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2252でYesの場合、ステップ2254で、装図保留情報表示制御手段SM22は、トリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2122の処理)に移行する。他方、ステップ2252でNoの場合、ステップ2256で、トリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2122の処理)に移行する。
ここで、同図下段の2つのテーブルは、保留表示態様決定テーブル(大当り時)と保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)である。本実施形態においては、保留変化演出実行時に変化し得るトリガ保留の表示態様を保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、虹色、赤色、緑色、青色の4つであり、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、赤色、緑色、青色の3つであり、保留表示態様決定時専用の乱数によって抽選される。尚、保留表示態様決定テーブル(大当り時)参照時においては赤色が最も選択され易く、他方、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)参照時においては青色が最も選択され易くなっており、保留変化演出が発生した際の保留の表示態様毎の大当り期待度は、虹色が大当り時のみで選択され、虹色を除く色としては、期待度が高いものから赤色、緑色、青色の順となっている。尚、変化し得る表示態様はあくまで一例であり、種類を増減させても、変化し得る色を変更しても何ら問題ない。また、本例では、保留の表示色によって大当りとなる期待度を示唆し得るよう構成したが、これには限定されず、例えば、大当りとなった場合における(又は、大当りとなる期待度と併せて)、特別遊技実行後の遊技状態を示唆し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、特に、確率変動遊技状態中において、保留の表示色によって、その保留にて大当りとなった場合の、特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行する期待度を示唆する(例えば、保留表示色が赤色であれば確変期待度大、青色であれば確変期待度小、等)よう構成することで、遊技者にとって有利な確率変動遊技状態が継続するか終了するかを煽る、効果的な演出を実行することが可能である。
このように、本実施形態においては、保留変化演出の実行時には、複数種類の保留の表示態様から選択された表示態様によって大当り期待度が相違し得るよう構成されている。また、先読み演出の実行中(先読み抽選に当選したタイミングからトリガ保留に係る主遊技図柄の変動終了まで)に複数回の保留変化演出を実行し得るよう構成してもよい。このように構成し、例えば、先読み演出の実行中に保留変化演出が2回実行される場合において、1回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様が青色であった場合には、2回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様は緑色又は赤色となるようにする、即ち、保留変化演出が実行されるたびに大当り期待度の高い保留の表示態様へと変化(ランクアップ)していくよう構成することが望ましい(遊技者の期待感を損なわないため)。また、保留表示変化に係る演出はこれには限定されず、結果的に保留表示変化を伴わない演出態様を設けてよく、例えば、変動開始時(又は、保留消化時)に保留が震えるような演出が起こり、そのまま保留表示が変化しない演出態様(所謂、ガセパターン)と、その後保留表示変化が実行される演出態様とを設けてもよい。
次に、図29は、図23におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、装図表示内容決定手段SM21nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、覚醒ステージフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2306でYesの場合、ステップ2310で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}、変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}及び装飾図柄の変動に係る演出内容を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶し、ステップ2312に移行する。
他方、ステップ2306でNoの場合、ステップ2308で、装図表示内容決定手段SM21nは、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が継続チャレンジ実行値(後述する継続チャレンジ演出を実行する変動に係るカウンタ値であり、本例では、1又は41)ではないか否かを判定する。ステップ2308でYesの場合、ステップ2350で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、覚醒ステージ中演出内容決定処理を実行し、ステップ2312に移行する。他方、ステップ2308でNoの場合、ステップ2400で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、継続チャレンジ演出内容決定処理を実行し、ステップ2312に移行する。尚、本実施形態においては、ステップ2308にて、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cのカウンタ値を参照し、「覚醒ステージ」滞在中にどの演出を実行するか(即ち、サブメイン制御部SM側にて独自に管理している情報に基づき、継続チャレンジ演出を実行するか否か)を判定しているが、これには限定されず、主制御基板M側から送信される情報{例えば、限定頻度状態Aの残り滞在回数、限定頻度状態Aの滞在時において現在参照している抽選テーブルの種別(例えば、図17に示される限定頻度テーブルA−1等の種別)、或いは、当該抽選テーブルの種別毎に選択され得る変動態様の種別が分かれている(同一種別のものが選択されない)場合には当該変動態様の種別}に係るコマンドに基づき、当該判定を実行するよう構成してもよい(即ち、サブメイン制御部SM側は、主制御基板M側から送信されてくる情報に従属する形で、継続チャレンジ演出を実行するか否かを制御するよう構成してもよい)。次に、ステップ2312で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。
次に、図30は、図29におけるステップ2350のサブルーチンに係る、覚醒ステージ中演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2352で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該変動は大当りとなる変動ではないか否かを判定する。ステップ2352でYesの場合、ステップ2353で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、覚醒ステージ実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2353でYesの場合、ステップ2354で、予告演出表示制御手段SM24は、現在の遊技状態及び覚醒ステージ滞在カウンタのカウンタ値に基づいて、宝玉天井個数決定用テーブルを参照し、宝玉天井個数を決定し、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶する。
ここで、同図左下段のテーブルは宝玉天井個数決定用テーブルの一例である。同図に示されるように、宝玉天井個数決定用テーブルは確率変動遊技状態の場合に参照されるテーブルと、非確率変動遊技状態且つ覚醒ステージ滞在カウンタのカウンタ値が60の場合に参照されるテーブルと、非確率変動遊技状態且つ覚醒ステージ滞在カウンタのカウンタ値が20の場合に参照されるテーブルとの3つのテーブルを有しており、確率変動遊技状態の場合に参照されるテーブルがテーブル種別1、非確率変動遊技状態且つ覚醒ステージ滞在カウンタのカウンタ値が60の場合に参照されるテーブルがテーブル種別2、非確率変動遊技状態且つ覚醒ステージ滞在カウンタのカウンタ値が20の場合に参照されるテーブルがテーブル種別3、とそれぞれのテーブルにテーブル種別が割り当てられている(後述するステップ2355の処理にて参照されたテーブル種別は一時記憶される)。尚、宝玉天井個数はテーブル種別によって相違し得るよう構成されており、宝玉天井個数の最大数である5個は遊技状態が確率変動遊技状態(テーブル種別1のテーブルが参照される)の場合にのみ選択され得るよう構成されている。
次に、ステップ2355で、予告演出表示制御手段SM24は、ステップ2354で宝玉天井個数を決定する際に使用したテーブルのテーブル種別を、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶する。次に、ステップ2356で、予告演出表示制御手段SM24は、宝玉数カウンタSM24cに初期値(本例では、1)をセットし、宝玉ランプ(本例では、演出表示装置SGの右上部に表示される)を1つ(宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値の初期値を同値である)点灯し、ステップ2358に移行する。尚、ステップ2353でNoの場合にも、ステップ2358に移行する。尚、本実施形態においては、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値及び宝玉ランプの点灯数の初期値を1とするよう構成したが、これには限定されず、当該初期値を2以上の数値とし得るよう構成してもよい。また、そのように構成した場合、例えば、当該初期値が大きいほど、「覚醒ステージ」滞在中における遊技状態が、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である期待度が高くなる(非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である期待度と比較して高くなる)よう、抽選によって当該初期値を決定するよう構成してもよい(勿論、ランダムでも構わない)。
次に、ステップ2358で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該変動が第2主遊技側に係る変動であるか否かを判定する。ステップ2358でYesの場合、ステップ2360で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該変動の主遊技図柄の変動態様は特定変動態様「HG」(本例では、15秒の変動時間)であるか否かを判定する。ステップ2360でYesの場合、ステップ2362で、予告演出表示制御手段SM24は、宝玉数カウンタSM24cを参照し、当該カウンタ値が宝玉天井個数よりも小さい値であるか否か(宝玉天井個数に達していないか否か)を判定する。ステップ2362でYesの場合、ステップ2364で、予告演出表示制御手段SM24は、所定確率(例えば、1/3)で当選する宝玉増加抽選(後述する、宝玉増加煽り演出実行時に宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値を増加させるか否かの抽選)を実行する。次に、ステップ2366で、予告演出表示制御手段SM24は、ステップ2364の抽選結果を参照し、当該実行された宝玉増加抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2366でYesの場合、ステップ2368で、予告演出表示制御手段SM24は、宝玉増加数決定用テーブルを参照し、宝玉増加数(宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値に加算する値)を決定する。
ここで、同図右下段のテーブルは宝玉増加数決定用テーブルの一例である。同図に示されるように、宝玉増加数は1個又は2個のうちから選択されるよう構成されており、2個よりも1個の方が選択され易くなっている。尚、宝玉増加数の数値及び種類数は変更してもよく、例えば、4個を設けて1回の宝玉増加抽選の当選によって、宝玉ランプがすべて点灯し得るよう構成してもよい。また、そのように構成した場合には、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が宝玉天井個数を超過することがないように、宝玉天井個数を超過してしまう場合には、超過分を減算して宝玉天井個数と宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値とを同値とすることが望ましい(例えば、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が3であり且つ宝玉天井個数が5である場合に、宝玉増加数として4が選択された場合には、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が7になってしまい、宝玉天井個数である5を超過してしまうため、超過分を減算して、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値を5とすることであり、後述する、ステップ2370〜ステップ2374の処理と同様の趣旨である)。
次に、ステップ2370で、予告演出表示制御手段SM24は、ステップ2368で決定した宝玉増加数を参照し、当該決定した宝玉増加数は最大数(宝玉増加数決定用テーブルにおける選択され得る宝玉増加数の最大数であり、本例では、2)であるか否かを判定する。ステップ2370でYesの場合、ステップ2372で、予告演出表示制御手段SM24は、天井宝玉個数と宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値を参照し、「天井宝玉個数−宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値」が決定された宝玉増加数(最大数であり、本例では、2)よりも小さい値であるか否かを判定する。ステップ2372でYesの場合、即ち、宝玉増加数(最大数であり、本例では、2)を宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値に加算してしまうと、天井宝玉個数を超過してしまう場合、ステップ2374で、予告演出表示制御手段SM24は、宝玉増加数を1に変更し、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値に当該変更後の宝玉増加数(本例では、1)を加算(インクリメント)し、ステップ2378に移行する。他方、ステップ2370又はステップ2372でNoの場合には、ステップ2376で、予告演出表示制御手段SM24は、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値にステップ2368にて決定した宝玉増加数を加算(インクリメント)し、ステップ2378に移行する。
次に、ステップ2378で、予告演出表示制御手段SM24は、当該変動に係る演出内容(装飾図柄の停止図柄、変動態様も含む)を宝玉増加数の値の分宝玉ランプが追加点灯する演出内容の宝玉増加煽り演出に決定し、次の処理(ステップ2312の処理)に移行する。他方、ステップ2362又はステップ2366でNoの場合、ステップ2380で、予告演出表示制御手段SM24は、当該変動に係る演出内容(装飾図柄の停止図柄、変動態様も含む)を宝玉ランプが追加点灯しない演出内容の宝玉増加煽り演出に決定し、次の処理(ステップ2312の処理)に移行する。他方、ステップ2358又はステップ2360でNoの場合、ステップ2382で、予告演出表示制御手段SM24は、主遊技図柄の停止図柄及び変動態様に基づき、当該変動に係る演出内容を決定し、次の処理(ステップ2312の処理)に移行する。他方、ステップ2352でNoの場合、ステップ2384で、当該変動に係る演出内容を覚醒大当り演出に決定し、次の処理(ステップ2312の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、宝玉天井個数は「覚醒ステージ」への移行時(特別遊技の終了時)に宝玉天井個数を決定し、以降は遊技状態及び宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値に拘らず、特定変動態様となる変動時に所定の確率で宝玉数カウンタSM24cが増加し得るよう構成されている。尚、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値の増加傾向はこれには限定されず、遊技状態が確率変動遊技状態の場合には、非確率変動遊技状態の場合よりも、当該カウンタ値が増加し易くなるよう構成してもよいし、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が宝玉天井個数に近い値となるほど当該カウンタ値が増加し難くなるよう構成してもよいし、継続チャレンジ演出が実行された回数により、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値の増加傾向が相違し得る(本例の場合には、「覚醒ステージ」の開始から1〜19変動目と「覚醒ステージ」の開始から21〜59変動目とで宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値の増加傾向を異ならせる)よう構成してもよい。
また、本実施形態においては、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が宝玉天井個数である場合に、当該変動の変動態様が特定変動態様「HG」となった場合に、宝玉増加煽り演出を実行し得るよう構成したが、当該宝玉天井個数が選択され得る最大値(本例では、5)である場合には、当該宝玉増加煽り演出を実行せずに別の演出に差し替えて演出を実行するように構成してもよい。そのように構成することにより、これ以上宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値(宝玉ランプの点灯数)が増加しないことを遊技者が認識している状況で、宝玉増加煽り演出が頻発する事態を防ぐことができ、冗長な演出の実行を回避することができることとなる。また、宝玉天井個数が選択され得る最大値(本例では、5)であり、且つ、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が当該最大値である場合に、宝玉増加煽り演出と当該宝玉増加煽り演出とは別の演出とのいずれも実行可能に構成してもよく、例えば、変動態様として特定変動態様「HG」が選択された場合の50%で当該宝玉増加煽り演出を実行し、残りの50%は当該宝玉増加煽り演出とは別の演出を実行するよう構成してもよい。
また、本実施形態においては、当該変動が特定変動態様「HG」である場合にのみ、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が増加し得る(宝玉増加煽り演出が実行され得る)よう構成したが、これには限定されず、当該変動がその他の変動態様(例えば、5秒の変動時間となる「yb1」)である場合にも当該カウンタ値が増加し得る(宝玉増加煽り演出が実行され得る)よう構成してもよい。そのように構成した場合には、特定変動態様「HG」に係る宝玉増加煽り演出の実行頻度は、当該その他の変動態様に係る宝玉増加煽り演出の実行頻度よりも高くなるよう構成することが望ましい。
次に、図31は、本実施形態にて実行される、宝玉増加煽り演出のイメージ図である。当該宝玉増加煽り演出は、前述した「覚醒ステージ」又は「超覚醒ステージ」(4A、5A、3B、4B図柄での大当りに係る特別遊技の実行後に移行する演出ステージであり、当該ステージの開始時点では、現在の遊技状態が確率変動・時間短縮遊技状態であるか、非確率変動・時間短縮遊技状態であるかが、遊技者には判別困難となる演出が実行されている)にて実行される演出である。ここで、「覚醒ステージ」又は「超覚醒ステージ」滞在中は、図示するように、表示領域SG10に宝玉メーターが表示される。宝玉メーターは、5つの宝玉ランプ(暗転又は発光して表示される宝玉画像)から成り、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値と同数の宝玉ランプが発光表示される画像オブジェクトである。また、現在の遊技状態が確率変動遊技状態である場合、現在の遊技状態が非確率変動遊技状態である場合よりも、多くの宝玉ランプが点灯し得る(点灯上限個数が多くなり易い)よう構成されている。尚、本例では、変動開始時に宝玉ランプ点灯数が1個である場合を例示している。まず、図柄変動が開始した後、左列及び右列に図柄が仮停止表示されると共に、中列に宝玉増加図柄が停止する可能性を示唆する「宝玉増加煽り演出」が実行される。
その後、当該演出が宝玉ランプの点灯数を増加させない演出(所謂、ガセ演出)である場合、中列に宝玉増加図柄が停止せずに通過し、最終的にバラケ目が停止表示されることとなる。
他方、当該演出が宝玉ランプの点灯数を増加させる演出である場合、中列に宝玉増加図柄が仮停止表示される。次に、宝玉増加図柄から放出された光が消灯表示状態の宝玉ランプに吸収され、当該宝玉ランプが点灯する(発光表示される)。その後、宝玉増加図柄の表示は消去され、適当なバラケ目が停止表示されることとなる。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、点灯する宝玉ランプが2個以上増加する演出を実行し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、例えば、擬似連演出を実行し、図柄の仮停止毎に宝玉増加図柄を仮停止表示して宝玉ランプを点灯させ得るよう構成してもよいし、各図柄列(本例では、左列・中列・右列)において夫々宝玉増加図柄を仮停止表示して宝玉ランプを点灯され得るよう構成してもよい(その場合、図柄揃いの大当りと誤認されることを防ぐため、各図柄列で表示される宝玉増加図柄の外観が夫々異なることが好適である)し、複数の宝玉ランプを点灯させ得る宝玉増加図柄を表示し得るよう構成してもよい。
次に、図32は、本実施形態にて実行される、覚醒大当り演出のイメージ図である。まず、図柄変動が開始した後、左列及び右列に図柄が仮停止表示されると共に、中列に宝玉増加図柄が停止する可能性を示唆する「宝玉増加煽り演出」が実行される。次に、中列に宝玉増加図柄が仮停止表示される。次に、宝玉増加図柄から巨大な光の玉が放出される(例えば、単に宝玉ランプの点灯数を1個増加させる演出にて表示される画像とは異なる画像を表示する)演出が実行される。
次に、当該放出された光の玉が宝玉メーターに吸い込まれると共に、宝玉メーターに五芒星が表示される(宝玉メーターの表示態様が変化する)。次に、当該表示された五芒星が発光しながら表示領域SG10の中央に移動して爆発する演出が表示される。
次に、爆発演出に係る表示が終了し、ゾロ目にて仮停止表示されている図柄が表示されて、大当りとなった旨を報知する演出を実行することとなるのである(その後、図柄が停止表示されることとなる)。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、図柄がテンパイした状態で当該覚醒大当り演出を実行し得るよう構成してもよいし、現在の遊技状態が確率変動遊技状態である可能性が高い演出を実行(例えば、宝玉ランプが最大数まで点灯)している場合にのみ、当該覚醒大当り演出を実行し得るよう構成してもよい。
尚、本実施形態においては、覚醒大当り演出は、「覚醒ステージ」又は「超覚醒ステージ」滞在中の継続チャレンジ演出の実行に係る変動を除くすべての変動において大当りとなった場合に実行されるよう構成したが、これには限定されず、覚醒大当り演出の発生条件を(1)大当り終了後に「天国ステージ」に移行することとなる大当り当選時、(2)宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が宝玉天井個数と同値である状況での大当り当選時(3)宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が宝玉天井個数の選択され得る最大値(本例では、5)と同値である状況での大当り当選時、等としてもよく、また、これらの条件を複合させてもよい。尚、覚醒大当り演出の演出態様は本例の態様には限定されず、例えば、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値が宝玉天井個数の選択され得る最大値(本例では、5)と同値である状況(宝玉ランプが5個点灯している状況)にて、大当りに当選した場合、当該変動の演出態様は、6個目の宝玉ランプが点灯することとなる宝玉増加煽り演出が発生した後に大当りに当選した旨を報知する演出態様としてもよい。そのように構成することで、1〜5個目の宝玉ランプは現在の遊技状態を示唆するために用いられる一方、6個目の宝玉ランプは当否結果を示唆するために用いられることとなり、1種類の表示態様の宝玉ランプによって異なる2種類の遊技に係る情報を報知できることとなる。
次に、図33は、図29におけるステップ2400のサブルーチンに係る、継続チャレンジ演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該変動は大当りとなる変動ではないか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、予告演出表示制御手段SM24は、宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値に基づいて、ルーレット配列決定用テーブルを参照し、継続チャレンジ演出実行時におけるルーレットの配列を決定する。
ここで、同図左下段のテーブルはルーレット配列決定用テーブルの一例である。同図に示されるように、継続チャレンジ演出実行時におけるルーレットの配列は、当該継続チャレンジ演出実行時の宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値によって決定され、現在の遊技状態や時短回数に依存せず決定される。
次に、ステップ2408で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、ステップ2355にて一時記憶したテーブル種別はテーブル種別3(特別遊技終了後に時間短縮遊技が20変動実行される場合に参照されるテーブル)ではないか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2410で、予告演出表示制御手段SM24は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値は最終変動値(「覚醒ステージ」滞在中における最終変動となるカウンタ値であり、本例では、1)であるか否かを判定する。ステップ2410でYesの場合、ステップ2412で、予告演出表示制御手段SM24は、決定したルーレット配列のうち、「継続」及び「超覚醒」を「天国」に変更し、ステップ2418に移行する。他方、ステップ2410でNoの場合、ステップ2414で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリアを参照し、超覚醒ステージフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2414でYesの場合、ステップ2416で、予告演出表示制御手段SM24は、決定したルーレット配列のうち、「超覚醒」を「継続」に変更し、ステップ2418に移行する。尚、ステップ2414でNoの場合にも、ステップ2418に移行する。ここで、ステップ2404〜ステップ2416の処理が継続チャレンジルーレット配列の決定に係る処理となっている。
尚、本実施形態においては、継続チャレンジ演出実行時の宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値によって決定されたルーレットの配列を、当該継続チャレンジ演出の実行状況に適したルーレットの配列に変更することで、実際に継続チャレンジ演出にて用いられるルーレットの配列を決定するよう構成している。このように構成することで、滞在ステージを多数有するよう構成した場合にも、継続チャレンジ演出実行時に用いられるルーレット配列決定用テーブルの種類を1種類(又は、2種類等の少ない種類)とすることができ、データ容量の削減ができることとなる(本来用意すべきルーレット配列決定用テーブル=パターンデータが、表示内容を置換してルーレット配列を決定する処理=パターン生成処理に置き換わる分だけ効果的となる)。
次に、ステップ2418で、予告演出表示制御手段SM24は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値は最終変動値(「覚醒ステージ」滞在中における最終変動となるカウンタ値であり、本例では、1)であるか否かを判定する。ステップ2418でYesの場合、ステップ2420で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2420でYesの場合、ステップ2422で、予告演出表示制御手段SM24は、継続チャレンジ演出にて停止する宝玉を「天国」に決定し、ステップ2436に移行する。他方、ステップ2420でNoの場合、ステップ2424で、予告演出表示制御手段SM24は、継続チャレンジ演出にて停止する宝玉を「終了」に決定し、ステップ2436に移行する。
他方、ステップ2418でNoの場合、ステップ2426で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2426でYesの場合、ステップ2428で、予告演出表示制御手段SM24は、所定確率(本例では、1/10)で当選する「超覚醒」宝玉選択抽選(継続チャレンジ演出にて停止する宝玉を「超覚醒」にするか否かの抽選)を実行する。次に、ステップ2430で、予告演出表示制御手段SM24は、当該抽選結果を参照し、当該「超覚醒」宝玉選択抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2430でYesの場合、ステップ2432で、予告演出表示制御手段SM24は、継続チャレンジ演出にて停止する宝玉を「超覚醒」に決定し、ステップ2436に移行する。他方、ステップ2426又はステップ2430でNoの場合、ステップ2434で、予告演出表示制御手段SM24は、継続チャレンジ演出にて停止する宝玉を「継続」に決定し、ステップ2436に移行する。ここで、ステップ2418〜ステップ2434の処理が継続チャレンジ停止宝玉の決定に係る処理となっている。
次に、ステップ2436で、予告演出表示制御手段SM24は、当該変動に係る演出内容(装飾図柄の停止図柄、変動態様も含む)を決定したルーレットの配列及び停止する宝玉に基づいた継続チャレンジ演出に決定し、次の処理(ステップ2312の処理)に移行する。他方、ステップ2402でNoの場合、ステップ2438で、予告演出表示制御手段SM24は、当該変動に係る演出内容(装飾図柄の停止図柄、変動態様も含む)をチャレンジ中大当り演出に決定し、次の処理(ステップ2312の処理)に移行する。
尚、本実施形態においては、継続チャレンジ演出を実行するタイミングを、「覚醒ステージ」に移行してから20変動目の変動中と60変動目の変動中(時間短縮遊技状態が終了する直前の変動中)とに実行するよう構成したが、これには限定されず、例えば、非確変・時短大当り図柄(4A・4B)に係る特別遊技終了後に選択され得る時短回数を20回、40回、60回の3種類として、当該特別遊技終了後から、1〜19回目、21〜39回目及び41〜59回目の変動においては、限定頻度テーブルA‐2を参照して変動態様を決定し、20回目、40回目及び60回目の変動においては、限定頻度テーブルA‐1を参照して変動態様を決定するよう構成し、当該20回目、40回目及び60回目の変動時に継続チャレンジ演出を実行するよう構成してもよい(時間短縮遊技状態の上限変動回数に係る変動にて実行するよう構成してもよい)。
次に、図34は、本実施形態にて実行される、継続チャレンジ演出のイメージ図である。本実施形態では、継続チャレンジ演出は「覚醒ステージ」に移行してから20変動目と60変動目とに実行され、時間短縮遊技状態が継続するか否か(又は、現在の遊技状態が確率変動遊技状態であるか否か)を遊技者に報知する演出である。はじめに、同図上段の、「覚醒ステージ」に移行してから20変動目に実行される継続チャレンジ演出について説明する。
まず、「覚醒ステージ」に移行してから20変動目の変動が開始される(本例では、宝玉ランプの点灯数が3個である場合を例示)。次に、宝玉メーターが拡大表示され、宝玉ランプ(宝玉メーター)の表示態様が切り替わる。例えば、点灯している宝玉ランプが「継続」又は「超覚醒」の宝玉に変化すると共に、点灯していない宝玉ランプが「終了」の宝玉に変化して、いずれかの宝玉が選択される(クローズアップされる宝玉が高速で切り替わり、所定の宝玉がクローズアップされている状態で当該切り替わりが停止する)ルーレット演出である「継続チャレンジ演出」が実行される。
ここで、当該継続チャレンジ演出で、「超覚醒」の宝玉が選択された場合、現在の遊技状態が確率変動・時間短縮遊技状態であることが確定的な演出ステージである「超覚醒ステージ」に移行する旨を報知する演出が実行され、バラケ目が停止表示されることとなる(時間短縮遊技状態が終了しないこととなる)。尚、「超覚醒ステージ」に滞在した状態で、「覚醒ステージ」に移行してから60変動目を迎えた場合には、当該60変動目に実行される継続チャレンジにおいては、「天国」の宝玉が選択され、「天国ステージ」に移行することとなる。
また、当該継続チャレンジ演出で、「継続」の宝玉が選択された場合、現在の「覚醒ステージ」が継続する旨を報知する演出が実行され、バラケ目が停止表示されることとなる(時間短縮遊技状態が終了しないこととなる)。
また、当該継続チャレンジ演出で、「終了」の宝玉が選択された場合、「覚醒ステージ」が終了し、「非確変ステージ」に移行する(時間短縮遊技状態が終了する)旨を報知する演出が実行され、バラケ目が停止表示されることとなる。
次に、同図下段の、「覚醒ステージ」に移行してから60変動目に実行される継続チャレンジ演出について説明する。尚、本実施形態では、非確率変動・時間短縮遊技状態である場合、時間短縮遊技状態は最大でも60変動しか継続しないため、当該継続チャレンジ演出は、時間短縮遊技状態が終了して通常遊技状態(非確率変動・非時間短縮遊技状態)となるか、現在の遊技状態が確率変動・時間短縮遊技状態であることが確定的となるかを煽る演出として実行されるのである。
まず、「覚醒ステージ」に移行してから60変動目の変動が開始される(本例では、宝玉ランプの点灯数が2個である場合を例示)。次に、宝玉メーターが拡大表示され、宝玉ランプ(宝玉メーター)の表示態様が切り替わる。例えば、点灯している宝玉ランプが「天国」の宝玉に変化すると共に、点灯していない宝玉ランプが「終了」の宝玉に変化して、いずれかの宝玉が選択されるルーレット演出である「継続チャレンジ演出」が実行される。
ここで、当該継続チャレンジ演出で、「天国」の宝玉が選択された場合、現在の遊技状態が確率変動・時間短縮遊技状態であることが確定的な演出ステージである「天国ステージ」に移行する旨を報知する演出が実行され、バラケ目が停止表示されることとなる(以降、宝玉メーターの表示は消去する)。
ここで、当該継続チャレンジ演出で、「終了」の宝玉が選択された場合、「覚醒ステージ」が終了し、「非確変ステージ」に移行する(時間短縮遊技状態が終了する)旨を報知する演出が実行され、バラケ目が停止表示されることとなる(以降、宝玉メーターの表示は消去する)。
次に、図35は、図23におけるステップ2500のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2506で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2508で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2510に移行する。尚、ステップ2502でNoの場合にも、ステップ2510に移行する。
次に、ステップ2510で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2510でYesの場合、ステップ2512で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2514で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2514でYesの場合、ステップ2516で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2526に移行する。
他方、ステップ2514でNoの場合、ステップ2518で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2518でYesの場合、ステップ2520で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。
他方、ステップ2518でNoの場合、ステップ2522で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、装図変動時間管理タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2522でYesの場合、ステップ2524で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2526に移行する。尚、ステップ2522でNoの場合にも、ステップ2526に移行する。
次に、ステップ2526で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2526でYesの場合、ステップ2528で、装飾図柄表示制御手段SM21は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、覚醒ステージフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2528でYesの場合、ステップ2530で、装飾図柄表示制御手段SM21は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2532で、装飾図柄表示制御手段SM21は、当該変動にて継続チャレンジ演出が実行され、「超覚醒」が停止したか否かを判定する。ステップ2532でYesの場合、ステップ2534で、装飾図柄表示制御手段SM21は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、超覚醒ステージフラグをオンにし、ステップ2536に移行する。尚、ステップ2528又はステップ2532でNoの場合にもステップ2536に移行する。
次に、ステップ2536で、装飾図柄表示制御手段SM21は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、悪魔ステージフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2536でYesの場合、ステップ2538で、装飾図柄表示制御手段SM21は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2のカウンタ値を1減算(デクリメント)し、ステップ2540に移行する。尚、ステップ2536でNoの場合にも、ステップ2540に移行する。
次に、ステップ2540で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2542で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2544で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。尚、ステップ2510又はステップ2526でNoの場合にも、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。
次に、図36は、図23におけるステップ2600のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2604でYesの場合、ステップ2606及びステップ2608で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2612に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合にも、ステップ2612に移行する。
次に、ステップ2612で、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。
次に、ステップ2614で、背景演出表示制御手段SM23は、当該実行中の大当りの当選時の遊技状態と停止中の大当り図柄に基づき、実行中の特別遊技に係る演出を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する(例えば、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技や小当り遊技の場合には、特別遊技終了後の遊技状態を遊技者が認識できないような演出が実行され得る)。次に、ステップ2616で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2616でYesの場合、ステップ2618で、背景演出表示制御手段SM23は、演出表示装置SG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2620で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2604又はステップ2616でNoの場合にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
以上のように構成することで、本実施形態に係る遊技機においては、特別遊技の終了後に「覚醒ステージ」に移行する場合、当該特別遊技の終了時に宝玉天井個数を決定し、以降の「覚醒ステージ」滞在中においては、遊技状態が確率変動遊技状態であるか否かに拘らず、特定変動態様「HG」に係る変動時に所定の確率で宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値を増加するよう構成して当該カウンタ値を管理し、且つ、継続チャレンジ演出にて使用するルーレット配列決定用テーブルを1種類のみとし、継続チャレンジ演出実行時におけるルーレットの配列を、「覚醒ステージ」滞在中に増加させた宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値を反映して変更するよう構成することで、継続チャレンジ演出実行時におけるルーレットの配列が、遊技者が増加させた宝玉数カウンタSM24cのカウンタ値及び/又は継続チャレンジ演出実行時における滞在ステージに基づいた配列とすることができることとなる。即ち、継続チャレンジ演出の実行内容(ルーレットの配列パターン)は、当該継続チャレンジ演出の実行時における遊技状態(特に、確率変動遊技状態であるか否か)よりも、当該継続チャレンジ演出の実行時に到るまでに特定変動態様「HG」が選択された回数に依存し易くなる(勿論、このルーレットを用いた演出の結果は遊技状態に依存する)。また、特定変動態様「HG」が選択される回数も同様に、遊技状態(特に、確率変動遊技状態であるか否か)に依存し難いため、継続チャレンジ演出の実行内容は、いわゆる遊技者のヒキに左右され易い(遊技状態の影響を受け難い)ものとなる。そして、継続チャレンジ演出の実行内容は、最終的には、前述した宝玉天井個数(確率変動遊技状態であるか否かに基づく要素)に依存することとなるのであるが、例えば、宝玉天井個数が多く設定された場合(確率変動遊技状態である可能性が高い場合)であっても、たまたま特定変動態様「HG」の選択回数が少なければ(遊技者のヒキが悪ければ)、確率変動遊技状態である可能性を正しく察知することができなくなる。よって、確率変動遊技状態である可能性を正しく察知したい遊技者にとっては、特定変動態様「HG」が選択される(当該選択に基づく演出実行のチャンスを得る)こと自体を望むようになるため、継続チャレンジ演出の実行時に到るまでの演出に興味を持たせることができる結果、継続チャレンジ演出の実行時に到るまでの遊技の興趣性を高めることができるのである。更には、遊技機を設計する側にとっても、確率変動遊技状態であるか否かを煽るための演出バランス調整を、宝玉天井個数を決定するための抽選テーブルにおける数値(いわゆる抽選置き数)調整に集約できるため、設計者の意図通りのバランスへ調整することが容易になるというメリットもある。
また、本実施形態においては、遊技状態が確率変動遊技状態の場合にのみ、「超覚醒ステージ」に移行し得るよう構成したが、これには限定されず、遊技状態が非確率変動遊技状態の場合にも、「超覚醒ステージ」に移行し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合には、遊技状態が確率変動遊技状態の場合の方が非確率変動遊技状態である場合よりも「超覚醒ステージ」に移行し易い(「覚醒ステージ」滞在時よりも「超覚醒ステージ」滞在時の方が遊技状態が確率変動遊技状態である期待度が高い)よう構成することが望ましい。
また、本実施形態においては、継続チャレンジ演出の選択される宝玉として、「終了」が選択された場合には、時間短縮遊技が必ず終了するよう構成したが、これには限定されず、当該「終了」が選択されたタイミングから所定時間(例えば、0.5秒)経過後に、逆転演出(例えば、終了の宝玉が割れる演出)が発生して、最終的に「天国」(「継続」、「超覚醒」でもよい)が選択され得るよう構成してもよい。そのように構成した場合には、最終的な選択される宝玉が「終了」ではない継続チャレンジ演出が実行される場合に、当該継続チャレンジ演出実行時のルーレットの配列に「終了」の宝玉が多い程、前記逆転演出が発生しやすいよう構成することが望ましい。そのように構成することにより、継続チャレンジ演出実行時のルーレットの配列に「終了」の宝玉が少ない程「終了」が選択される(逆転演出を除く)可能性が低くなり、見た目上のルーレットの配列と選択される(逆転演出を除く)宝玉の整合性が取れることとなる。
尚、本実施形態においては、先読み抽選(入賞時先読み抽選)の禁則条件として、保留内に第2主遊技保留が存在する、時間短縮遊技状態である、保留内に大当りとなる保留が存在する(新たに生起した保留を除く)、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在する、等の条件を例示したが、先読み抽選の禁則条件はこれには限定されず、例えば、確率変動遊技状態である、所定の背景演出を実行中である、主遊技保留数が所定数以下である、所定のリーチ演出を実行予定である、等を禁則条件としてもよい。
また、本実施形態においては、先読み抽選の抽選タイミングを、主遊技始動口(第1主遊技始動口A10)への遊技球の入賞タイミングとしたが、これには限定されず、主遊技図柄の変動停止タイミング(装飾図柄の変動停止タイミング)、主遊技図柄の変動途中の所定のタイミング(装飾図柄の変動途中の所定のタイミング)、主遊技図柄の変動開始タイミング(装飾図柄の変動開始タイミング)、等としてもよい。
また、本実施形態においては、所定の大当り(4A、5A、3B、4B)終了後には限定頻度に移行し得るよう構成されており、所定の大当り以外の大当り(3A、7A、9A、5B、7B)終了後には限定頻度に移行しないよう構成されている。
また、本実施形態においては、第1主遊技側に係る大当り(4A、5A)と第2主遊技側に係る大当り(3B、4B)とで、大当り終了後に「覚醒ステージ」に移行するよう構成したが、これには限定されず、大当りが第1主遊技側に係る場合と第2主遊技側に係る場合とで、大当り終了後に異なる滞在ステージに移行し得るよう構成してもよく、そのように構成した場合には、当該異なる滞在ステージのいずれにおいても継続チャレンジ演出は実行され得るよう構成することが望ましい。
また、本実施形態においては、継続チャレンジ演出における演出結果として「超覚醒」の宝玉が選択されることにより、「超覚醒」ステージに移行するよう構成したが、これには限定されず、特別遊技終了後の滞在ステージを「覚醒ステージ」ではなく「超覚醒ステージ」とし得るよう構成してもよい。そのように構成した場合には、特別遊技終了後の遊技状態が確率変動遊技状態である場合に「超覚醒ステージ」に移行し得るよう構成することが望ましい。
また、「覚醒ステージ」開始時から宝玉ランプが複数(例えば、3個)点灯している演出態様(この点灯個数の多さで遊技状態が確率変動遊技状態であることへの期待感を高める態様)や、或いは、遊技状態が確率変動遊技状態である場合であっても、宝玉天井個数を1個とすることにより「覚醒ステージ」滞在中に宝玉煽り演出が何度実行されても宝玉ランプが追加点灯しない演出態様(この宝玉ランプの追加点灯され難さにより一旦は確率変動遊技状態ではないような挙動を示しつつ、最終的には逆転して確率変動遊技状態であることが報知されるパターン)等、宝玉ランプの点灯に係る演出態様として、様々な演出態様を設けることにより、遊技者は、現在の遊技状態が確率変動遊技状態であるか否かを推測するために、この宝玉ランプの挙動に着目することとなり、遊技の興趣性が高まることとなる。
また、本実施形態に係る遊技機においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合と非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合とで「覚醒ステージ」に滞在し得るよう構成し、継続チャレンジ演出の演出態様や宝玉増加煽り演出による宝玉ランプの点灯個数の変化等により、現在の遊技状態を遊技者に推測させて楽しませる遊技性を構築しているのであるが、これらの挙動により現在の遊技状態を遊技者が簡単に認識できないよう構成する(即ち、これらの挙動の一部又はすべてを現在の遊技状態に大きく依存させない)ことで、遊技者は「覚醒ステージ」滞在中において、常に時間短縮遊技状態が継続する期待感(延いては確率変動遊技状態であることへの期待感)を持って遊技し続けることができ、興趣性の高い遊技機とすることができる。
M 主制御基板、MJ 遊技用情報制御手段
MJ10 入球判定手段、
MJ11‐A 第1主遊技始動口入球判定手段
MJ11‐B 第2主遊技始動口入球判定手段、MJ11‐H 補助遊技入球口入球判定手段
MJ11‐C10 第1大入賞口入球判定手段、MJ11‐C20 第2大入賞口入球判定手段
MJ20 乱数取得判定実行手段、MJ21‐A 第1主遊技乱数取得判定実行手段
MJ21‐B 第2主遊技乱数取得判定実行手段、MJ21‐H 補助遊技乱数取得判定実行手段
MJ30 保留制御手段、MJ31 保留消化制御手段
MJ31j 変動開始条件充足判定手段、MJ32 図柄保留手段
MJ32‐A 第1主遊技図柄保留手段、MJ32b‐A 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐B 第2主遊技図柄保留手段、MJ32b‐B 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐H 補助遊技図柄保留手段、MJ32b‐H 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
MN 遊技内容決定手段、MN10 当否抽選手段
MN11‐A 第1主遊技当否抽選手段、MN11ta‐A 第1主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐B 第2主遊技当否抽選手段、MN11ta‐B 第2主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐H 補助遊技当否抽選手段、MN11ta‐H 補助遊技用当否抽選テーブル
MN20 特別遊技移行決定手段、MN40 図柄内容決定手段
MN41‐A 第1主遊技図柄決定手段、MN41ta‐A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐B 第2主遊技図柄決定手段、MN41ta‐B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐H 補助遊技図柄決定手段、MN41ta‐H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル
MN50 変動態様決定手段、MN51‐A 第1主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐B 第2主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐H 補助遊技変動態様決定手段
MN51ta‐H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN52 限定頻度変動態様決定手段
MN52ta 限定頻度変動態様決定用抽選テーブル、MN52c 限定頻度カウンタA
MN52c-2 限定頻度カウンタB、MN52b 限定頻度関連情報一時記憶手段
MP 遊技進行手段、MP10 表示制御手段
MP11‐C 第1・第2主遊技図柄制御手段、MP11t‐C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11‐H 補助遊技図柄制御手段、MP11t‐H 補助遊技図柄変動管理用タイマ
MP20‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段、MP21‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段
MP22t‐B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ、MP30 特別遊技制御手段
MP31 条件判定手段、MP32 特別遊技内容決定手段
MP32ta 特別遊技内容参照テーブル、MP33 特別遊技実行手段
MP33‐C 第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段、MP33c 入賞球カウンタ
MP34 特別遊技時間管理手段、MP34t 特別遊技用タイマ
MP40 小当り遊技制御手段、MP41t 小当り遊技用タイマ
MP40b 小当り遊技関連情報一時記憶手段、MP50 特定遊技制御手段
MP51 確変終了条件判定手段、MP52 時短終了条件判定手段
MP52c 時短回数カウンタ、MB 遊技状態一時記憶手段
MB10‐C 第1・第2主遊技状態一時記憶手段、MB11b‐C 第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段
MB10‐H 補助遊技状態一時記憶手段、MB11b−H 補助遊技図柄情報一時記憶手段
MB20b 特別遊技関連情報一時記憶手段、MB30b 特定遊技関連情報一時記憶手段
MT 情報送信制御手段
MT10 コマンド送信用バッファ、MH 賞球払出決定手段
A 第1主遊技周辺機器、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部、C 第1・第2主遊技共用周辺機器
C10 第1大入賞口、C11s 第1大入賞口入賞検出装置
C11d 第1大入賞口電動役物、C20 第2大入賞口
C21s 第2大入賞口入賞検出装置、C21d 第2大入賞口電動役物
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御部)
SM10 表示情報受信手段、SM11b メイン側情報一時記憶手段
SM20 演出表示制御手段、SM21 装飾図柄表示制御手段
SM21n 装図表示内容決定手段、SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル
SM21b 装図関連情報一時記憶手段、SM21t 装図変動時間管理タイマ
SM22 装図保留情報表示制御手段、SM22b 装図保留情報一時記憶手段
SM26 保留先読み演出実行制御手段、SM26k 保留先読み演出実行可否判定手段
SM26b 先読み関連情報一時記憶手段、SM23 背景演出表示制御手段
SM23n 背景演出表示内容決定手段、SM23b 背景演出関連情報一時記憶手段
SM23c 覚醒ステージ滞在カウンタ、SM23c-2 悪魔ステージ滞在カウンタ
SM24 予告演出表示制御手段、SM24n 予告演出表示内容決定手段
SM24b 予告演出関連情報一時記憶手段、SM24c 宝玉数カウンタ
SM25 リーチ演出表示制御手段、SM25n リーチ演出表示内容決定手段
SM25b リーチ演出関連情報一時記憶手段、SM40 情報送受信制御手段
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SS10 副情報送受信制御手段
SS20 画像表示制御手段、SS21b 画像表示関連情報一時記憶手段
SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
    識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部と、
    情報を表示可能な情報表示部と、
    遊技の進行を制御する主遊技部と、
    情報表示部への情報表示を制御する副遊技部と
    を備え、
    主遊技部は、
    始動口への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数に基づく当否判定結果に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
    識別情報表示部に停止表示された停止識別情報が所定態様であった場合、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする特別遊技を実行し得る特別遊技制御手段と、
    主遊技部側の遊技状態として、通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において、通常遊技状態及び特定遊技状態のいずれかとするよう制御する遊技状態移行制御手段と、
    副遊技部側で実行される情報表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
    を備え、
    副遊技部は、
    主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
    遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、情報表示部にて表示する情報表示内容を制御する情報表示内容制御手段と
    を備え、
    主遊技部側における特別遊技の実行終了後において、主遊技部側の遊技状態を示唆又は報知するための情報であって複数種類の表示態様を有する遊技状態伝達情報を表示可能であり、当該複数種類の表示態様における各表示態様に応じて、主遊技部側が特定遊技状態であることへの期待度が相違し得るよう構成されており、
    遊技状態伝達情報を表示開始するに際しては、主遊技部側が通常遊技状態であるか特定遊技状態であるかに基づき、前記複数種類の表示態様の内の或る種類の表示態様にて表示開始し、且つ、当該或る種類の表示態様にて遊技状態伝達情報を表示開始した後においては、識別情報が変動表示されてから停止表示されるまでを一単位とし、当該一単位の繰り返しに応じて、当該或る種類の表示態様とは異なる種類の表示態様へ遊技状態伝達情報の表示態様を変更可能に構成されており、
    前記或る種類の表示態様とは異なる種類の表示態様へ遊技状態伝達情報の表示態様を変更するに際しての変更可能な種類の表示態様は、前記或る種類の表示態様にて遊技状態伝達情報を表示開始した時点で決定されており、前記或る種類の表示態様とは異なる種類の表示態様へ遊技状態伝達情報の表示態様を変更するに際しては、主遊技部側が通常遊技状態であるか特定遊技状態であるかに拘わらず、当該決定された変更可能な種類の表示態様の内のいずれかへ変更するよう構成されている
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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