JP6341515B2 - 複数拠点対応シンクライアントシステムおよび複数拠点対応コネクションブローカー - Google Patents
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Description
シンクライアントシステムの実現方式は、画面転送方式とネットワークブート方式との2種類に分類される。分類を図3に示す(非特許文献1,2,3参照)。
前述した画面転送方式では、ユーザが使用する環境は、サーバに収容され、サーバ上で実行される。図8(a)に示すように、画面転送プロトコルを使用してユーザ環境のデスクトップ画面をクライアント端末に転送することで、ユーザ環境を遠隔操作が可能となる(非特許文献4,5,6参照)。
(1)クライアント端末がコネクションブローカー(CB)に接続要求
(2)CBが認証ユーザデータベース(DB)から認証情報を取得
(3)クライアント端末を認証
(4)CBが内部のリダイレクト機能部(クライアント端末およびユーザ環境間)を有効化
(5)CBがクライアント端末にユーザ環境へのアクセス先を指示
(6)クライアント端末が指示されたアクセス先に接続要求
(7)CBがクライアント端末の通信をユーザ環境にリダイレクト
(8)クライアント端末およびユーザ環境間の通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがユーザ環境を操作できるようになる。
前述したネットワークブート方式では、NWストレージに格納されたユーザ環境のディスクイメージを、クライアント端末起動時にダウンロードし、クライアント端末上でユーザ環境を実行する(非特許文献7,8参照)。
(1)クライアント端末がネットブートを用いて拠点内NWにブロードキャストで接続要求
(2)コネクションブローカー(CB)がクライアント端末からの接続要求を検出
(3)CBが認証ユーザデータベース(DB)を用いてクライアント端末を認証
(4)CBがクライアント端末の接続要求を受理し、CD−クライアント端末間のネットブートによる接続を確立
(5)CBがストレージからユーザ環境を読み出してクライアント端末に転送し、クライアント端末がユーザ環境のデータを受信
(6)クライアント端末が受信したデータを用いて同クライアント端末上にユーザ環境を立ち上げる
という動作手順を経て、ユーザがユーザ環境を操作できるようになる。
・クライアント端末のIPアドレスやクライアント端末と拠点との間のレイテンシなどに基づいて、クライアント端末の最寄りの拠点を選択する技術(アルゴリズム)、
・選択した最寄り拠点と連携し、ユーザ環境を最寄り拠点に拠点間移行する技術、
・移行したユーザ環境への接続点として移行先拠点のリダイレクト機能部をクライアント端末に提示し、リダイレクト機能部がクライアント端末からの接続要求を移行したユーザ環境にマッピングすることで、移行したユーザ環境とクライアント端末との間の移行元の拠点を経由しない接続経路を確立する技術、
・外部のNWからネットワークブート方式で実現されているシンクライアントシステムに接続要求があった際に、ユーザ環境のディスクイメージをサーバ上に展開して実行し、画面転送方式に切り換える技術、
を開発した。
内部記憶からクライアント端末のIPアドレスを取得
(Steps2)
DB内のユーザ環境情報、拠点情報から現在のユーザ環境配置先拠点、現在のユーザ環境配置先拠点のCBのIPアドレス、リソースサイズを取得
(Steps3)
現在のユーザ環境配置先拠点のCBとクライアント端末間のRTTを計測する
(Steps4)
計測したRTTがn[ms]以下(nは任意の値)?
(Steps5:Steps4=yes)
変数x=現在のユーザ環境配置先拠点
(Steps6)
変数xに格納された拠点を出力
(Steps7:Steps4=no)
DB内のAS情報、地域情報、クライアント端末のIPアドレスから、接続元のAS番号と地域を判別
(Steps8)
DB内の提携拠点情報から、優先順位に従って拠点を検索
(Steps9)
同じASの拠点が存在する?
(Steps10:Steps9=no)
近いASの拠点が存在する?
(Steps11:Steps10=no)
物理距離を元に近い拠点を複数あげ、クライアント端末の属するASへの近さを問い合わせる
(Steps12)
に最も近いか問い合わせて近いと回答した拠点を選択
(Steps13)
変数x=検索結果の拠点
(Steps14)
変数xの拠点のCBに空きリソースを問い合わせる
(Steps15)
変数xの拠点に空きリソースがある?
(Steps16:Steps15=no)
変数xの拠点を検索対象から除外(Steps8に戻り)
(Steps15=yes)Steps6に戻り。
内部記憶からクライアント端末のIPアドレスを取得
(Steps2)
DB内のユーザ環境情報、拠点情報から現在のユーザ環境配置先拠点、現在のユーザ環境配置先拠点のCBのIPアドレス、リソースサイズを取得
(Steps3)
現在のユーザ環境配置先拠点のCBとクライアント端末間のRTTを計測する
(Steps4)
計測したRTTがn[ms]以下(nは任意の値)?
(Steps5:Steps4=yes)
変数x=現在のユーザ環境配置先拠点
(Steps6)
変数xに格納された拠点を出力
(Steps7:Steps4=no)
クライアント端末のGPS座標を取得
(Steps8)
DB内の提携拠点情報とGPS座標から物理的に近い拠点を検索
(Steps9)
変数x=検索結果の拠点
(Steps10)
変数xの拠点のCBに空きリソースを問い合わせる
(Steps11)
変数xの拠点に空きリソースがある?
(Steps12:Steps12=no)
変数xの拠点を検索対象から除外(Steps8に戻り)
(Steps13=yes)Steps6に戻り。
A地域からA地域にあるユーザ環境に接続する実施例1における動作の概要を示す構成図を図22に、実施例1における動作の概要を示すシーケンス図を図23に、実施例1における接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図を図24に、実施例1における拠点内画面転送コネクション確立(A地域拠点のユーザ環境とクライアント端末との間の画面転送コネクション確立)の詳細シーケンス図を図25にそれぞれ示す。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求
(2)A地域拠点のCB6が、自拠点の認証DB5を使用してクライアント端末3を認証
(3)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を選択→自拠点が最寄りと判断
(4)A地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(5)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(6)クライアント端末3が指示されたアクセス先にアクセス
(7)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(8)クライアント端末3とユーザ環境7との通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがA地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
B地域からA地域にあるユーザ環境に接続する(B地域からの初回接続)実施例2における動作の概要を示す構成図を図26に、実施例2における動作の概要を示すシーケンス図を図27に、実施例2における拠点連携・マイグレーション(A地域拠点のサーバからA地域以外の拠点のサーバにユーザ環境をマイグレーション)の詳細シーケンス図を図28に、実施例2における拠点間画面転送コネクション確立(A地域拠点のCBが接続先を指示してクライアント端末とB地域拠点のユーザ環境7との間の接続を確立)の詳細シーケンス図を図29にそれぞれ示す。なお、接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図は実施例1の場合と同様である。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求
(2)A地域拠点のCB6が、自拠点の認証DB5を使用してクライアント端末3を認証
(3)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を探索→B地域拠点が利用可能と判断
(4)A地域拠点のCB6がB地域拠点のCB6に連携を要請し、リソースサイズ、クライアント端末3の情報などを通知
(5)B地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7の生成を指示し、リソースを確保
(6)各拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7のマイグレーションを指示
(7)サーバ4がユーザ環境7をマイグレーション
(8)B地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(9)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(10)クライアント端末3が指示されたアクセス先(B地域拠点のCB6)にアクセス
(11)B地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(12)クライアント端末3とユーザ環境7との間の通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがB地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
B地域からB地域にあるユーザ環境に接続する(B地域にユーザ環境が移動した状態でB地域から再接続した場合)実施例3における動作の概要を示す構成図を図30に、実施例3における動作の概要を示すシーケンス図を図31にそれぞれ示す。なお、接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図は実施例1の場合と同様、拠点間画面転送コネクション確立の詳細シーケンス図は実施例2の場合と同様である。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求
(2)A地域拠点のCB6が、自拠点の認証DB5を使用してクライアント端末3を認証
(3)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を探索→B地域拠点が最寄りと判断
(4)A地域拠点のCB6がクライアント端末3が認証済みであることをB地域拠点のCB6に通知
(5)B地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(6)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(7)クライアント端末3が指示されたアクセス先にアクセス
(8)B地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(9)クライアント端末3とユーザ環境7との通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがB地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
A地域からB地域にあるユーザ環境に接続する(B地域にユーザ環境が移動した状態でA地域から接続した場合)実施例4における動作の概要を示す構成図を図32に、実施例4における動作の概要を示すシーケンス図を図33に、実施例4における拠点連携解除・同期の詳細シーケンス図を図34にそれぞれ示す。なお、接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図、拠点内画面転送コネクション確立の詳細シーケンス図は実施例1の場合と同様である。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求
(2)A地域拠点のCB6が、自拠点の認証DB5を使用してクライアント端末3を認証
(3)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を探索→自拠点が最寄りと判断
(4)A地域拠点のCB6が内部DBのユーザ環境情報から、現在のユーザ環境7の配置先がB地域拠点と特定
(5)A地域拠点のCB6がB地域拠点のCB6にユーザ環境7の同期と連携解除を依頼
(6)各CB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7の同期を指示し、ユーザ環境7を同期
(7)B地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7の削除を指示
(8)A地域拠点のCB6とB地域拠点のCB6とが連携を解除
(9)A地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(10)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(11)クライアント端末3が指示されたアクセス先にアクセス
(12)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(13)クライアント端末3とユーザ環境7との通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがA地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
C地域からB地域にあるユーザ環境に接続する(B地域にユーザ環境が移動した状態で第3の地域から接続した場合)実施例5における動作の概要を示す構成図を図35に、実施例5における動作の概要を示すシーケンス図を図36に、実施例5における拠点連携解除・ユーザ環境マイグレーションの詳細シーケンス図を図37にそれぞれ示す。なお、接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図は実施例1の場合と同様、拠点間画面転送コネクション確立の詳細シーケンス図は実施例2の場合と同様である。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求し、A地域拠点のCB6がクライアント3端末を認証
(2)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を探索→C地域拠点が最寄りと判断
(3)A地域拠点のCB6が内部DBのユーザ環境情報から、現在のユーザ環境7の配置先がB地域拠点と特定
(4)A地域拠点のCB6がC地域拠点のCB6に連携を要請し、リソースサイズ、クライアント端末3の情報などを通知
(5)A地域拠点のCB6がB地域拠点のCB6にユーザ環境7のC地域拠点へのマイグレーションと連携解除を依頼
(6)C地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7の生成を指示し、ユーザ環境用のリソースを確保
(7)B地域拠点およびC地域拠点のCB6がそれぞれのサーバ4にユーザ環境7のマイグレーションの実行を指示
(8)B地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4上のユーザ環境7を削除
(9)C地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(10)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(11)クライアント端末3が指示されたアクセス先(C地域拠点のCB6)にアクセス
(12)C地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(13)クライアント端末3とユーザ環境7との間の通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがC地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
A地域からA地域拠点にあるネットワークブート方式シンクライアントシステム上のユーザ環境に接続する(画面転送方式への切換)実施例6における動作の概要を示す構成図を図38に、実施例6における動作の概要を示すシーケンス図を図39に、実施例6における画面転送方式への切換の詳細シーケンス図を図40にそれぞれ示す。なお、接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図、拠点内画面転送コネクション確立の詳細シーケンス図は実施例1の場合と同様である。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求
(2)A地域拠点のCB6が、自拠点の認証DB5を使用してクライアント端末3を認証
(3)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を探索→自拠点が最寄りと判断
(4)A地域拠点のCB6が内部DBのユーザ環境情報から、現在のユーザ環境7がネットワークブート方式シンクライアント用であることを検出
(5)A地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7を展開するためのVMの生成を指示
(6)ストレージ上のユーザ環境7をVMに紐付け
(7)A地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(8)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(9)クライアント端末3が指示されたアクセス先にアクセス
(10)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(11)クライアント端末3とユーザ環境7との間の通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがA地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
B地域からA地域拠点にあるネットワークブート方式シンクライアントシステム上のユーザ環境に接続する(画面転送方式への切換)実施例7における動作の概要を示す構成図を図41に、実施例7における動作の概要を示すシーケンス図を図42に、実施例7における拠点連携・ストレージ紐付け・移行の詳細シーケンス図を図43にそれぞれ示す。なお、接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図は実施例1の場合と同様、拠点間画面転送コネクション確立の詳細シーケンス図は実施例2の場合と同様である。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求
(2)A地域拠点のCB6が、自拠点の認証DB5を使用してクライアント端末3を認証
(3)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を探索→B地域拠点が最寄りと判断
(4)A地域拠点のCB6が内部DBのユーザ環境情報から、現在のユーザ環境7がネットワークブート方式シンクライアント用であることを検出
(5)A地域拠点のCB6がB地域拠点のCB6に連携を要請し、リソースサイズ、クライアント端末3の情報などを通知
(6)B地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7を展開するためのVMの生成を指示し、リソースを確保
(7)各拠点のCB6が連携し、A地域拠点のストレージ上のユーザ環境をB地域拠点のサーバ4上のVMに紐付け
(8)B地域拠点のCB6がVMを起動
(9)B地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(10)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(11)クライアント端末3が指示されたアクセス先(B地域拠点のCB6)にアクセス
(12)B地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(13)クライアント端末3とユーザ環境7との間の通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがB地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
実施例7によってB地域に展開されたVMに、B地域から接続する実施例8の内容は、前述した実施例3と同様であるから省略する。
実施例7によってB地域に展開されたVMに、C地域から接続する実施例9の内容は、前述した実施例5と同様であるから省略する。
実施例7によってB地域に展開されたVMに、A地域から接続する(B地域にユーザ環境が移動した状態でA地域から接続した場合)実施例10における動作の概要を示すシーケンス図を図44に、実施例10における拠点連携解除・書き戻しの詳細シーケンス図を図45にそれぞれ示す。なお、接続要求・認証・端末情報取得の詳細シーケンス図および拠点内画面転送コネクション確立の詳細シーケンス図は実施例1の場合と同様、画面転送方式への切換の詳細シーケンス図は実施例6の場合と同様である。
(1)クライアント端末3がA地域拠点のCB6に接続要求
(2)A地域拠点のCB6が、自拠点の認証DB5を使用してクライアント端末3を認証
(3)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の最寄り拠点を探索→自拠点が最寄りと判断
(4)A地域拠点のCB6が内部DBのユーザ環境情報から、現在のユーザ環境7の配置先がB地域拠点と特定
(5)A地域拠点のCB6がB地域拠点のCB6にユーザ環境7の書き戻しと連携解除を依頼
(6)B地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7のデータのA地域拠点のストレージへの書き戻しを指示
(7)B地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にVMの削除を指示
(8)A地域拠点のCB6とB地域拠点のCB6とが連携を解除
(9)A地域拠点のCB6が自拠点のサーバ4にユーザ環境7を展開するためのVMの生成を指示
(10)ストレージ上のユーザ環境7をVMに紐付け
(11)A地域拠点のCB6が内部のリダイレクト機能部(クライアント端末→ユーザ環境)を有効化
(12)A地域拠点のCB6がクライアント端末3にユーザ環境7へのアクセス先を指示
(13)クライアント端末3が指示されたアクセス先にアクセス
(14)A地域拠点のCB6がクライアント端末3の通信をユーザ環境7にリダイレクト
(15)クライアント端末3とユーザ環境7との間の通信路が確立
という動作手順を経て、ユーザがA地域拠点のユーザ環境7を操作できるようになる。
4:サーバ、5:認証ユーザデータベース(DB)、6:複数拠点対応コネクションブローカー(CB)、7:ユーザ環境、61:受付機能部、62:認証機能部、63:リダイレクト機能部、64:データベース(DB)、65:外部連携機能部、66:拠点選択アルゴリズム、67:制御機能部。
Claims (6)
- 地理的に離隔した地域にそれぞれ設けられた複数の地域拠点がクライアント端末と接続可能なネットワークに接続され、各地域拠点は前記クライアント端末にデスクトップ画面を提供するユーザ環境を収容・実行可能なサーバを少なくとも含み、いずれかの地域拠点のサーバに収容され実行されているユーザ環境とクライアント端末との間に画面転送通信路を確立し、デスクトップ画面をクライアント端末に転送する画面転送方式によって実行されるシンクライアントシステムであって、
前記各地域拠点は、
提携拠点情報、NW情報、地域情報、ユーザ環境情報、拠点と地域間の物理距離を保持するデータベースと、
他の地域拠点内の同様の他の装置と連携する外部連携機能部と、
前記データベース上の情報またはこれに加えて外部連携機能部を用いてクライアント端末の接続地点に地理的に最寄りで且つ前記ユーザ環境を収容可能なサーバのリソースを有する地域拠点の候補を選択する拠点選択機能部と、
各機能間の連携を行う制御機能部とを少なくとも有する複数拠点対応コネクションブローカーを具備し、
前記制御機能部は、
クライアント端末からの接続要求の発生時に前記拠点選択機能部を用いて地域拠点の候補を選択させ、
前記選択された地域拠点の候補がサーバ上に既存のユーザ環境が存在する現在の地域拠点であれば、当該現在の地域拠点上の複数拠点対応コネクションブローカーをクライアント端末に接続先として指示し、クライアント端末からの接続要求を前記既存のユーザ環境にマッピングさせることで、前記クライアント端末と既存のユーザ環境との間に画面転送通信路を確立し、
前記選択された地域拠点の候補が現在の地域拠点以外の他の地域拠点であれば、当該他の地域拠点のコネクションブローカーと連携して前記ユーザ環境を当該他の地域拠点のサーバ上に移行させ、当該他の地域拠点上の複数拠点対応コネクションブローカーをクライアント端末に接続先として指示し、クライアント端末からの接続要求を前記移行されたユーザ環境にマッピングさせることで、前記クライアント端末と移行されたユーザ環境との間に画面転送通信路を確立する機能を有する
ことを特徴とする複数拠点対応シンクライアントシステム。 - 請求項1に記載の複数拠点対応シンクライアントシステムにおいて、
ユーザ環境がディスクイメージで地域拠点上のストレージに格納され、ネットワークを介してクライアント端末にダウンロードされ、当該クライアント端末上で実行されるネットワークブート方式のシンクライアントシステムを含む場合、
複数拠点対応コネクションブローカーの制御機能部は、
クライアント端末からの接続要求の発生時にユーザ環境がネットワークブート方式のシンクライアント用であることを検出した場合、選択された地域拠点のサーバにストレージ上のユーザ環境を展開するためのVMを生成させ、ストレージ上のユーザ環境を当該VMに紐付け、当該地域拠点上の複数拠点対応コネクションブローカーをクライアント端末に接続先として指示し、クライアント端末からの接続要求を前記ユーザ環境にマッピングさせることで、前記クライアント端末と前記ユーザ環境との間に画面転送通信路を確立する機能をさらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載の複数拠点対応シンクライアントシステム。 - 前記拠点選択機能部は、
クライアント端末が属するASと同じASに属する地域拠点かどうか、又は
クライアント端末が属するASがその地域拠点が最寄りと定める少なくとも1つのASに含まれるかどうか、又は
クライアント端末とその地域拠点との間の接続遅延、接続遅延のジッタ、物理距離、スループット、パケットロス率、
のいずれかより選択される少なくとも1つの評価項目を用いて、最寄りの地域拠点の候補を選出する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の複数拠点対応シンクライアントシステム。 - 地理的に離隔した地域にそれぞれ設けられた複数の地域拠点がクライアント端末と接続可能なネットワークに接続され、各地域拠点は前記クライアント端末にデスクトップ画面を提供するユーザ環境を収容可能なサーバを少なくとも含み、いずれかの地域拠点のサーバに収容され実行されているユーザ環境とクライアント端末との間に画面転送通信路を確立し、デスクトップ画面をクライアント端末に転送する画面転送方式によって実行されるシンクライアントシステムにおけるコネクションブローカーであって、
提携拠点情報、NW情報、地域情報、ユーザ環境情報、拠点と地域間の物理距離を保持するデータベースと、
他の地域拠点内の同様の他の装置と連携する外部連携機能部と、
前記データベース上の情報またはこれに加えて外部連携機能部を用いてクライアント端末の接続地点に地理的に最寄りで且つ前記ユーザ環境を収容可能なサーバのリソースを有する地域拠点の候補を選択する拠点選択機能部と、
各機能間の連携を行う制御機能部とを少なくとも有し、
前記制御機能部は、
クライアント端末からの接続要求の発生時に前記拠点選択機能部を用いて地域拠点の候補を選択させ、
前記選択された地域拠点の候補がサーバ上に既存のユーザ環境が存在する現在の地域拠点であれば、当該現在の地域拠点上の複数拠点対応コネクションブローカーをクライアント端末に接続先として指示し、クライアント端末からの接続要求を前記既存のユーザ環境にマッピングさせることで、前記クライアント端末と既存のユーザ環境との間に画面転送通信路を確立し、
前記選択された地域拠点の候補が現在の地域拠点以外の他の地域拠点であれば、当該他の地域拠点のコネクションブローカーと連携して前記ユーザ環境を当該他の地域拠点のサーバ上に移行させ、当該他の地域拠点上の複数拠点対応コネクションブローカーをクライアント端末に接続先として指示し、クライアント端末からの接続要求を前記移行されたユーザ環境にマッピングさせることで、前記クライアント端末と移行されたユーザ環境との間に画面転送通信路を確立する機能を有する
ことを特徴とする複数拠点対応コネクションブローカー。 - 制御機能部は、
クライアント端末からの接続要求の発生時にユーザ環境がネットワークブート方式のシンクライアント用であることを検出した場合、選択された地域拠点のサーバにストレージ上のユーザ環境を展開するためのVMを生成させ、ストレージ上のユーザ環境を当該VMに紐付け、当該地域拠点上の複数拠点対応コネクションブローカーをクライアント端末に接続先として指示し、クライアント端末からの接続要求を前記ユーザ環境にマッピングさせることで、前記クライアント端末と前記ユーザ環境との間に画面転送通信路を確立する機能をさらに有する
ことを特徴とする請求項4に記載の複数拠点対応コネクションブローカー。 - 前記拠点選択機能部は、
クライアント端末が属するASと同じASに属する地域拠点かどうか、又は
クライアント端末が属するASがその地域拠点が最寄りと定める少なくとも1つのASに含まれるかどうか、又は
クライアント端末とその地域拠点との間の接続遅延、接続遅延のジッタ、物理距離、スループット、パケットロス率、
のいずれかより選択される少なくとも1つの評価項目を用いて、最寄りの地域拠点の候補を選出する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の複数拠点対応コネクションブローカー。
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