JP6340655B2 - Plasma processing apparatus and plasma processing method - Google Patents
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Description
本発明は、プラズマ処理装置に関するものであり、特に環状フレームと保持シートからなる搬送キャリアに保持されたウエハのプラズマ処理に有効な技術に関するものである。 The present invention relates to a plasma processing apparatus, and more particularly, to a technique effective for plasma processing of a wafer held on a conveyance carrier including an annular frame and a holding sheet.
プラズマ処理装置として、特許文献1及び2に開示されたものが知られている。これらプラズマ処理装置は、環状フレームと保持シートからなる搬送キャリアに保持されたウエハを処理対象とするものである。そして、ウエハをプラズマにてダイシングする際、カバーで環状フレームを覆うことにより、環状フレームがプラズマに晒されないようにしている。
As plasma processing apparatuses, those disclosed in
しかしながら、前記従来のプラズマ処理装置では、石英やセラミックス等の耐エッチング性に優れた材料からなるカバーリングによって環状フレームが直接プラズマに晒されないようにはしてはいるものの、エッチングを繰り返して行っていくうちにカバーリングに熱が蓄積されて高温となる結果、保持シートが熱ダメージを受けてしまうという問題がある。 However, in the conventional plasma processing apparatus, the annular frame is not directly exposed to the plasma by a covering made of a material having excellent etching resistance such as quartz and ceramics, but the etching is repeatedly performed. As a result of the heat accumulated in the cover ring over time, the holding sheet suffers from heat damage.
そこで、本発明は、プラズマ処理による搬送キャリアの保持シートが受ける熱ダメージを防止することを課題とする。 Therefore, an object of the present invention is to prevent thermal damage received by the holding sheet of the transport carrier due to plasma processing.
本発明の第1の態様は、環状のフレームと保持シートからなる搬送キャリアに保持された基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、減圧可能な内部空間を有するチャンバと、前記チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ源と、前記チャンバ内に設けられ、前記搬送キャリアが載置される第1領域と、当該第1領域から外方に広がった第2領域とを有する実質的に平坦な上面を備えたステージと、前記ステージの上方に、平面視で前記第2領域と重なるように配置されるカバーとを備え、前記ステージは、電極部を備え、前記電極部は、前記第1領域から前記第2領域に及ぶ領域を占める静電吸着用電極を内蔵し、前記第1領域から前記第2領域における前記電極部を冷却する冷却手段を備えたことを特徴とする、プラズマ処理装置を提供する。 According to a first aspect of the present invention, there is provided a plasma processing apparatus for performing a plasma process on a substrate held by a conveyance carrier composed of an annular frame and a holding sheet, and a chamber having a depressurizable internal space; A substantially flat upper surface having a plasma source for generating plasma, a first region provided in the chamber and on which the carrier is placed, and a second region extending outward from the first region And a cover disposed above the stage so as to overlap the second region in plan view, the stage including an electrode portion, and the electrode portion from the first region A plasma treatment comprising a built-in electrostatic adsorption electrode that occupies an area extending to the second area, and cooling means for cooling the electrode section in the second area from the first area. To provide a device.
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。 Embodiments according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In the following description, terms indicating specific directions and positions (for example, terms including “up”, “down”, “side”, “end”) are used as necessary. Is for facilitating understanding of the invention with reference to the drawings, and the technical scope of the present invention is not limited by the meaning of these terms. Further, the following description is merely illustrative in nature and is not intended to limit the present invention, its application, or its use.
図1は本発明の実施形態に係るプラズマ処理装置の一例であるドライエッチング装置1を示す。本実施形態では、このドライエッチング装置1で、ウエハ(基板)2にプラズマダイシングとそれに続くアッシングを施す。プラズマダイシングとは、複数のIC部(半導体装置)が形成されたウエハ2を、境界線(ストリート)でドライエッチングを用いて切断し、個々のIC部に分割する工法である。図2を参照すると、本実施形態では円形であるウエハ2は、図示しないIC部等が形成された表面2aと、この表面2aとは反対側の裏面2b(IC部等は形成されていない。)とを備える。また、ウエハ2の上面にはプラズマダイシングのためのパターンで、マスク3が形成されている。
FIG. 1 shows a
ドライエッチング装置1は、減圧可能な内部空間を有するチャンバ4を備える。このチャンバ4では、出入口4aを介して搬送キャリア5を内部空間に収納することができる。搬送キャリア5は、ウエハ2を着脱可能に保持する保持シート6を備える。保持シート6としては、例えば、弾性的に伸展可能であって粘着力によりウエハ2を保持するが、紫外線の照射によって化学的特性が変化して粘着力が大幅に減少するいわゆるUVテープを使用できる。一方の面が粘着性を有する面(粘着面6a)で他方が粘着性を有しない面(非粘着面6b)である。保持シート6は柔軟でそれ自体のみでは容易に撓んで一定形状を維持できない。このため、保持シート6の外周縁付近の粘着面6aには、概ねリング状で厚みの薄いフレーム7(環状フレーム)7が貼着されている。フレーム7は、例えば、ステンレス、アルミニウム等の金属や樹脂からなり、保持シート6と共に形状を保持できる剛性を有する。
The
搬送キャリア5の保持シート6には、粘着面6aに裏面2bを貼着することでウエハ2が保持されている。図3に示すように、保持シート6の粘着面6aのうちフレーム7で囲まれた円形領域6cの中央にウエハ2が配置されている。具体的には、円形領域6cの中心Csとウエハ2の中心Cw(ウエハ2を表面2a又は裏面2bから見たときの中心)とが概ね一致するように、保持シート6に対するウエハ2の位置が設定されている。ウエハ2を円形領域6cの中央に配置したことにより、保持シート6のウエハ2とフレーム7との間には一定幅で幅広の環状領域6dが形成される。そして、平面視で、この環状領域6dにRF電極21の外周縁が位置するように設定されている。
The
図1に示すように、ドライエッチング装置1のチャンバ4(真空容器)の頂部を閉鎖する誘電体壁8の上方には、上部電極としてのアンテナ9(プラズマ源)が配置されている。アンテナ9は第1の高周波電源部10に電気的に接続されている。一方、チャンバ4内の底部側には、前述のようにウエハ2を保持した搬送キャリア5が載置されるステージ11が配置されている。チャンバ4のガス導入口8aにはプロセスガス源12とアッシングガス源13とが接続され、排気口4bにはチャンバ4内を真空排気するための真空ポンプを含む減圧機構14が接続されている。
As shown in FIG. 1, an antenna 9 (plasma source) as an upper electrode is disposed above a dielectric wall 8 that closes the top of a chamber 4 (vacuum vessel) of the
図2に示すように、ステージ11は、静電チャック16A、及び、その下方側に配置される電極部本体16Bからなる電極部15と、電極部本体16Bの下方側に配置される基台部17と、これらの外周を取り囲む外装部18とを備える。また、ステージ11には冷却装置19が設けられている。
As shown in FIG. 2, the
本発明の第2の態様は、環状のフレームと保持シートからなる搬送キャリアに保持された基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、チャンバ内に搬送キャリアを搬入して、第1領域と、当該第1領域から外方に広がった第2領域とを有する実質的に平坦な上面を備えると共に、前記第1領域から前記第2領域に及ぶ領域を占める静電吸着用電極を内蔵するステージの前記第1領域に載置する工程と、前記搬送キャリアの載置された前記ステージの上方に、平面視で前記第2領域と重なるようにカバーを配置する工程と、前記第1領域から前記第2領域における前記電極部を冷却手段により冷却する工程と、を有することを特徴とするプラズマ処理方法を提供する。
According to a second aspect of the present invention, there is provided a plasma processing method for performing plasma processing on a substrate held by a carrier made up of an annular frame and a holding sheet , the carrier carrier being carried into a chamber, A stage having a substantially flat upper surface having a second region extending outward from the first region, and a built-in electrostatic chucking electrode occupying a region extending from the first region to the second region A step of placing the cover on the first region, a step of arranging a cover above the stage on which the carrier is placed so as to overlap the second region in plan view, and And a step of cooling the electrode part in the second region by a cooling means .
電極部15の電極部本体16Bは、金属(例えば、アルミニウム合金)で構成されている。冷却部16には、冷媒流路24が形成されている。
The electrode part
冷却装置19は、冷却部16に形成される冷媒流路24と、冷媒循環装置25とで構成されている。冷媒循環装置25は、冷媒流路24に温調した冷媒を循環させ、冷却部16を所望温度に維持する。本実施形態に於ける冷却装置19では、ステージ11の第1領域と第2領域の冷却、つまり搬送キャリア5とカバー28の双方の冷却ができるようになっている。これにより、プラズマ処理装置の小型化と、構造の簡素化が可能となる。
The
外装部18はアースシールド材(導電性および耐エッチング性を有する金属)からなる。外装部18により、電極部15、冷却部16及び基台部17がプラズマから保護される。
The
搬送キャリア5は、保持シート6のウエハ2を保持している面(粘着面6a)が上向きの姿勢でステージ11の電極部15に載置され、保持シート6の非粘着面6bが電極部15の上面に接触する。搬送キャリア5は、図示しない搬送機構によって電極部15に対して予め定められた位置および姿勢(保持シート6の円形領域6cの中心Cs回りに回転角度位置を含む)で載置される。以下、この予め定められた位置および姿勢を正規位置と記載する。
The
正規位置に載置された搬送キャリア5は、後述する処理後に、第1駆動ロッド26によって持ち上げられて排出される。第1駆動ロッド26は、図1にのみ概念的に示す第1駆動機構27により昇降駆動される。具体的には、搬送キャリア5は、図1に示す上昇位置と、図2に示す降下位置とに移動させることができるようになっている。
The
チャンバ4内にはステージ11の上方側で昇降するカバー28を備える。カバー28は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属材料、若しくは、炭化ケイ素、窒化アルミニウム等の熱伝導性に優れたセラミックス材料を、外形輪郭が円形であって、内径側に窓部32を有する一定の薄い厚みのドーナツ状に形成したものである。
A
カバー28の外径寸法は、搬送キャリア5の外形輪郭よりも十分に大きく形成されている。これは、プラズマ処理中に搬送キャリア5の保持シート6とフレーム7を覆ってプラズマから保護するためである。
The outer diameter of the
カバー28の内径寸法は、ウエハ2の外径寸法に対して±2mmの範囲で設定されている。図4に示す例は、全てカバー28の内径寸法がウエハ2の外径寸法よりも大きくなっているが、カバー28の内径寸法をウエハ2の外径寸法よりも小さくしてウエハの外周部分をカバー28で覆うようにしてもよい。
The inner diameter of the
カバー28は、降下時、その下面を第2領域の上面に面接触させる。この領域は、ステージ11の外周側であり、十分な接触面積を確保することができる。したがって、カバー28の熱を第2領域へと逃がしやすくなり、カバー28を効率的に冷却することが可能となる。またカバー28の下面を、フレーム7に近い第2領域の上面に面接触させることで、搬送キャリア5(シート、フレーム、ウエハ)への熱ダメージを効果的に防止することができる。特に輻射熱で高温になりやすいフレームの加熱を抑制して、これに接するシートの熱ダメージを防止することができる。
When the
なお、カバー28と第2領域との間の密着性を高めるため、カバー28の下面又は第2領域の上面に、弾性を有するシートやOリング等を設けるようにしてもよい。これにより、カバー28の冷却効果をより一層向上させることができる。
In order to improve the adhesion between the
図4(a)に示すように、カバー28の上面は、石英、アルミナ、窒化アルミニウム、フッ化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のプラズマとの反応性の低い材料によってプロテクト部28aが形成されている。プロテクト部28aにはカバー28とは異なる材料を使用するが、どの材料を選択するかは使用するプロセスガスとの関係を考慮して決定すればよい。なお、カバー28の下面(後述する電極部15と当接する部分)には、静電吸着力を高めるために(例えば、導電シートを貼着することにより)導電層を形成してもよい。
As shown in FIG. 4A, the upper surface of the
プロテクト部28aは、必ずしも上面の全領域に形成されていなくてもよい。例えば、図4(b)に示すように、カバー28の中心穴(窓部32)の内周面及びそれに連なる上面の一部にのみ形成するようにしてもよい。また、図4(c)に示すように、カバー28の内周部を段付き形状とし、その部分にプロテクト部28aを形成するようにしてもよいし、図4(d)に示すように、そこからさらに外径側にも形成するようにしてもよい。但し、プロテクト部28aをカバー28の上面全体に形成することによりカバー28の一部が照射されるプラズマにより飛散して内径側に配置されるウエハ2に付着する、いわゆるコンタミ(contamination)の発生を確実に防止することができる点で好ましい。プロテクト部28aは、溶射又は組立によりカバー28に設けることができる。カバー28の材料がアルミニウム又はアルミニウム合金等の金属材料であれば、容射と組立のいずれかの工法でプロテクト部28a(被覆層)を形成する。容射に採用できる材料としては、石英、アルミナ、窒化アルミニウム、フッ化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素がある。組立に採用できる材料としては、石英、アルミナ、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素がある。組立の場合、板状の材料のカバー28への接着、嵌め込み、締結等によって装着することができる。カバー28の材料が、炭化ケイ素、窒化アルミニウム等のセラミックス材料であれば、石英、アルミナ、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素のいずれかの材料からなる(板状、環状、ブロック状の)部材のカバー28の上面への接着、嵌め込み、締結等により装着してプロテクト部28aを形成する。なお、組立によりプロテクト部28aをカバー部28に取り付ける場合、プロテクト部28aとカバー28は面接触よりも点接触とするのが好ましい。具体的に、いずれか若しくは両方に凹凸又は突起を形成したり、粗面加工を施したりすることで、プロテクト部28aとカバー29の接触面積を抑え、プロテクト部28aからカバー28に熱伝達しにくい構造とすることができる。これにより、搬送キャリア5の熱ダメージをより効果的に防止することが可能となる。
The
RF電極21の外径寸法は、ウエハ2の外径寸法と同じかそれよりも大きくなっている。RF電極21の外径寸法は、大きくするほどエッチングレートの均一性で有利となる反面、大きくなりすぎると発生するプラズマのシース領域がカバー28にかかるようになるためカバー28へ衝突するイオンが増加し、カバー28をより激しく加熱してしまう問題がある。従って、RF電極21の外径寸法を適切に設計することが、エッチングレートの均一性とカバー28の過加熱防止(過剰に加熱されて高温になることを防止すること)を図る上で重要となる。本実施の形態では、ウエハ2の外径寸法、RF電極21の外径寸法、カバー28の内径寸法の順で大きくなるように形成することで、エッチングの均一性とカバー28の過加熱防止を両立させている。
The outer diameter of the
カバー28の昇降動作は第2駆動ロッド29によって行われる。カバー28と第2駆動ロッド29とは熱伝導性に優れた材料からなるネジ等によって固定されている。そして、カバー28が加熱された場合には、その熱は第2駆動ロッド29を介して放熱される。第2駆動ロッド29は図1にのみ概念的に示す第2駆動機構30により昇降駆動される。第2駆動ロッド29の昇降によりカバー28が昇降する。具体的には、カバー28は、図1に示す上昇位置と、図2に示す降下位置とに移動可能である。またカバー28は、下降位置に於いてその下面がステージ11の電極部15の上面と接触する。このように、第2駆動機構30は、カバー28をステージ11に対して昇降させる昇降手段として機能すると共に、カバー28をステージ11の載置面11a(電極部15の上面)に接離させる接離手段としても機能する。
The
図1に示すように、上昇位置のカバー28は、ステージ11の載置面11aの上方に十分な間隔を有して位置している。従って、カバー28が上昇位置にあれば、電極部15の上面に搬送キャリア5(ウエハ2を保持している。)を載せる作業と、その逆に電極部15の上面から搬送キャリア5を降ろす作業とを行うことが可能となっている。
As shown in FIG. 1, the
図2に示すように、降下位置のカバー28は、正規位置にある搬送キャリア5の保持シート6(ウエハ2を保持している部分は除く)とフレーム7を覆う。また、カバー28の外周側下面は、前記電極部15の上面に接触し、静電吸着用電極20によって静電吸着される。この状態では、カバー28の熱は電極部15、基台部17、外装部18からチャンバ4を介して外部へと放熱可能である。
As shown in FIG. 2, the
カバー28により搬送キャリア5を覆った状態では、カバー28の天井面28bは、フレーム7に対して十分な隙間a(例えば、5mm)を有し、プラズマ処理時の熱影響を防止する。また、カバー28の傾斜面28cは、フレーム7の内径側で露出する保持シート6に対して十分な距離を確保する。図面から明らかなように、降下位置のカバー28は、フレーム7、保持シート6、ウエハ2のいずれにも接触しない。
In a state where the
図1にのみ模式的に示す制御装置31は、第1の高周波電源部10、プロセスガス源12、アッシングガス源13、減圧機構14、直流電源22、第2の高周波電源部23、冷媒循環装置25、第1駆動機構27及び第2駆動機構30を含むドライエッチング装置1を構成する各要素の動作を制御する。
A
次に、本実施形態のドライエッチング装置1の動作を説明する。
Next, operation | movement of the
まず、保持シート6の円形領域6cの中央にウエハ2を貼着した搬送キャリア5を図示しない搬送機構によってチャンバ4内に搬入し、ステージ11上の正規位置に配置する。このとき、カバー28は上昇位置(図1)にある。
First, the
そして、第2駆動機構30により第2駆動ロッド29を駆動し、カバー28を上昇位置(図1)から降下位置(図2)に降下させる。カバー28が降下位置となると、搬送キャリア5の保持シート6とフレーム7はカバー28で覆われ、その窓部32からウエハ2が露出する。またカバー28は第2領域に於いて電極部15と接触する。
Then, the
続いて、直流電源22から静電吸着用電極20に直流電圧を印加し、ウエハ2をステージ11の電極部15の上面に静電吸着により保持する。このとき、静電吸着用電極20がカバー28の下面の近傍に配置されているため、十分な静電力を作用させて吸着状態を安定させることができる。
Subsequently, a DC voltage is applied from the
さらに、プロセスガス源12からチャンバ4内にプラズマダイシング用のプロセスガスを導入しつつ、減圧機構14により排気し、チャンバ4内を所定圧力に維持する。その後、アンテナ9に対して第1の高周波電源部10から高周波電力を供給してチャンバ4内にプラズマを発生させてカバー28の窓部32から露出しているウエハ2に照射する。このとき、ステージ11のRF電極21には第2の高周波電源部23からバイアス電圧が印加される。また、冷却装置19によりステージ11が冷却される。ウエハ2のマスク3から露出している部分(ストリート)では、プラズマ中のラジカルとイオンの物理化学的作用よって表面2aから裏面2bまで除去され、ウエハ2は個別のチップに分割される。
Furthermore, while introducing a process gas for plasma dicing from the
ところで、以上のプラズマダイシングでは、カバー28がプラズマに晒されて加熱されることになるが、このカバー28は熱伝導性に優れた材料で構成されている。したがって、プラズマによる熱は効率良くステージ11(冷却部16)へと逃がすことができ、搬送キャリア5が熱によるダメージを受けることがない。
By the way, in the above plasma dicing, the
また、カバー28の上面にはプラズマとの反応性の低い材料からなるプロテクト部28aが形成されている。このため、プラズマによりカバー28の表面が保護され、ダメージを受けることがない。したがって、カバー28を構成する材料の一部が飛散して、窓部内に配置される搬送キャリア5上のウエハ2に付着するといった不具合は発生せず、コンタミの問題を生じさせることがない。
A
プラズマダイシング完了後、アッシングが実行される。アッシングガス源13からチャンバ4内にアッシング用のプロセスガス(例えば、酸素ガス)を導入しつつ、減圧機構14により排気し、チャンバ4内を所定圧力に維持する。その後、アンテナ9に対して第1の高周波電源部10から高周波電力を供給してチャンバ4内にプラズマを発生させてカバー28の窓部32から露出しているウエハ2に照射する。プラズマの照射によりウエハ2の表面2aからマスク3が完全に除去される。
Ashing is performed after plasma dicing is completed. While introducing an ashing process gas (for example, oxygen gas) from the
アッシング後、第2駆動機構30により第2駆動ロッド29を駆動してカバー28を降下位置から上昇位置へ移動させる。その後、第1駆動機構27により第1駆動ロッド26を駆動して搬送キャリア5を降下位置から上昇位置へと移動させ、図示しない搬送機構によって搬送キャリア5がチャンバ外に搬出する。
After ashing, the
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。 In addition, this invention is not limited to the structure described in the said embodiment, A various change is possible.
例えば、前記実施形態では、第2駆動機構30(昇降手段、接離手段)は第2駆動ロッド29を介してカバー28をステージ11に対して昇降させているが、昇降手段、接離手段の構成としては、チャンバ4内に固定されたカバー28に対してステージ11を昇降させるものであってもよい。この場合であっても、カバー28は熱伝導性に優れた材料で構成されているので、プラズマに晒されて加熱されたカバー28の熱は、チャンバ4を介して放熱することができる。したがって、前記実施形態と同様に、カバー28が高温となって搬送キャリア5が間接的に加熱されることによる不具合の発生を防止することが可能となる。
For example, in the above embodiment, the second drive mechanism 30 (lifting means, contact / separation means) moves the
また、静電吸着用電極20は実施形態のような双極型に限定されず、単極型であってもよい。
Further, the
また、本実施形態では、カバー28を静電吸着するように構成したが、カバー28の静電吸着は必須ではなく、静電吸着用電極20は少なくとも第1領域にあればよい。
Further, in the present embodiment, the
また、ドライエッチング装置1で実行される処理はプラズマダイシングとアッシングに限定されず、例えば通常のドライエッチングであってもよい。また、ドライエッチング装置1は実施形態のようなICP型に限定されず平行平板型であってもよい。
Moreover, the process performed with the
1…ドライエッチング装置
2…ウエハ
3…マスク
4…チャンバ
5…搬送キャリア
6…保持シート
7…フレーム
8…誘電体壁
9…アンテナ
10…第1の高周波電源部
11…ステージ
12…プロセスガス源
13…アッシングガス源
14…減圧機構
15…電極部
16A…静電チャック
16B…電極部本体
17…基台部
18…外装部
19…冷却装置(冷却手段)
20…静電吸着用電極
21…RF(高周波)電極
22…直流電源
23…第2の高周波電源部
24…冷媒流路
25…冷媒循環装置
26…第1駆動ロッド
27…第1駆動機構
28…カバー
28a…プロテクト部
28b…天井面
28c…傾斜面
29…第2駆動ロッド
30…第2駆動機構
31…制御装置
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
Claims (4)
減圧可能な内部空間を有するチャンバと、
前記チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ源と、
前記チャンバ内に設けられ、前記搬送キャリアが載置される第1領域と、当該第1領域から外方に広がった第2領域とを有する実質的に平坦な上面を備えたステージと、
前記ステージの上方に、平面視で前記第2領域と重なるように配置されるカバーと
を備え、
前記ステージは、電極部を備え、
前記電極部は、前記第1領域から前記第2領域に及ぶ領域を占める静電吸着用電極を内蔵し、
前記第1領域から前記第2領域における前記電極部を冷却する冷却手段を備えたこと
を特徴とする、プラズマ処理装置。 A plasma processing apparatus for performing plasma processing on a substrate held by a carrier carrying an annular frame and a holding sheet,
A chamber having an internal space capable of decompression;
A plasma source for generating plasma in the chamber;
A stage provided in the chamber and having a substantially flat upper surface having a first region on which the carrier is placed and a second region extending outward from the first region;
A cover disposed above the stage so as to overlap the second region in plan view;
The stage includes an electrode part,
The electrode unit includes an electrostatic adsorption electrode that occupies a region extending from the first region to the second region;
A plasma processing apparatus, comprising: cooling means for cooling the electrode portions in the second region from the first region.
前記電極部は、高周波が印加されるRF電極を内蔵し、前記RF電極の外周縁が、平面視で前記保持シートの前記基板と前記フレームとの間の環状領域であって、前記カバーの前記内周縁の内周側に位置することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。 The inner peripheral edge of the cover is located between the outer peripheral edge of the substrate held by the transport carrier placed on the stage and the inner peripheral edge of the frame in plan view,
The electrode unit includes an RF electrode to which a high frequency is applied, and an outer peripheral edge of the RF electrode is an annular region between the substrate and the frame of the holding sheet in a plan view, and the electrode of the cover The plasma processing apparatus according to claim 1, wherein the plasma processing apparatus is located on an inner peripheral side of the inner peripheral edge.
チャンバ内に搬送キャリアを搬入して、第1領域と、当該第1領域から外方に広がった第2領域とを有する実質的に平坦な上面を備えると共に、前記第1領域から前記第2領域に及ぶ領域を占める静電吸着用電極を内蔵するステージの前記第1領域に載置する工程と、
前記搬送キャリアの載置された前記ステージの上方に、平面視で前記第2領域と重なるようにカバーを配置する工程と、
前記第1領域から前記第2領域における前記電極部を冷却手段により冷却する工程と、
を有することを特徴とするプラズマ処理方法。 A plasma processing method for performing plasma processing on a substrate held by a carrier carrying an annular frame and a holding sheet,
By loading the transport carrier into the chamber, a first region, it said with the first region comprises a substantially planar upper surface and a second region that has spread outward, the second region from the first region a step you placed on the first region of the stage that incorporates the electrostatic attraction electrode occupying an area of up to,
Disposing a cover above the stage on which the transport carrier is placed so as to overlap the second region in plan view;
Cooling the electrode part in the second region from the first region by a cooling means;
A plasma processing method comprising:
前記電極部はRF電極を内蔵し、前記RF電極の外周縁が、平面視で前記保持シートの前記基板と前記フレームとの間の環状領域であって、前記カバーの前記内周縁の内周側に位置し、このRF電極に高周波電力が印加されることを特徴とする、請求項3に記載のプラズマ処理方法。 The inner peripheral edge of the cover is located between the outer peripheral edge of the substrate held by the transport carrier placed on the stage and the inner peripheral edge of the frame in plan view,
The electrode unit has a built-in RF electrode, the outer peripheral edge of the RF electrode, an annular region between the substrate and the frame of the holding sheet in plan view, the inner peripheral side of the inner peripheral edge of said cover The plasma processing method according to claim 3, wherein high-frequency power is applied to the RF electrode.
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