JP6339835B2 - 送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システム - Google Patents

送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6339835B2
JP6339835B2 JP2014067780A JP2014067780A JP6339835B2 JP 6339835 B2 JP6339835 B2 JP 6339835B2 JP 2014067780 A JP2014067780 A JP 2014067780A JP 2014067780 A JP2014067780 A JP 2014067780A JP 6339835 B2 JP6339835 B2 JP 6339835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless node
wireless
wakeup signal
wakeup
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014067780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015192275A (ja
Inventor
阿部 憲一
憲一 阿部
博之 四方
博之 四方
伊藤 哲也
哲也 伊藤
悠希 渡邉
悠希 渡邉
晃朗 長谷川
晃朗 長谷川
素華 湯
素華 湯
貴寿 木村
貴寿 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
NEC Communication Systems Ltd
Kansai University
Original Assignee
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
NEC Communication Systems Ltd
Kansai University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR Advanced Telecommunications Research Institute International, NEC Communication Systems Ltd, Kansai University filed Critical ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority to JP2014067780A priority Critical patent/JP6339835B2/ja
Publication of JP2015192275A publication Critical patent/JP2015192275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6339835B2 publication Critical patent/JP6339835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

この発明は、送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システムに関するものである。
従来、複数のセンサー端末と、管理端末とを備える無線センサーネットワークが知られている(特許文献1)。
複数のセンサー端末は、センサーを備える。管理端末は、複数のセンサー端末と通信する通信経路を構築し、その構築した通信経路に基づいて各センサー端末と無線通信を行う。
センサー端末は、ネットワークに参入する際に、第1の送信電力で既存のセンサー端末を介して管理端末に加入要求を送信する。
管理端末は、加入要求を受信すると、加入要求を受信した経路上のセンサー端子のトラフィック負荷を算出し、ホップ数およびトラフィック負荷が共に許容範囲内であれば、参入するセンサー端末の通信経路を加入要求を受信した経路とし、ホップ数およびトラフィック負荷の少なくとも一方が許容範囲外であれば、参入するセンサー端末に対して、第1の送信出力よりも大きい第2の送信出力で、管理端末又はトラフィック負荷の小さい特定のセンサー端末に直接接続するように指示を出力して通信経路を再構築する。そして、参入するセンサー端末は、指示を受信した場合、管理端末宛にデータを送信する際に、第2の送信出力でデータを管理端末又は特定のセンサー端末へ送信する。
特開2013−055451号公報
しかし、無線センサーネットワークに使用されているIEEE802.15.4では、省電力化を目的に、ビーコンフレームの送信間隔を広く取っているため、稼動状態であるか否かを判断するフレーム間隔が広い。また、センサー端末がビーコンフレームを送信しないモードで動作している場合、ビーコンフレームのように、稼動状態であるか否かを判断するフレームが存在しない。
その結果、通信対象のノードの起動メッセージおよび起動確認メッセージ等、送信されるフレーム数が多くなるという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、送信されるフレーム数を低減可能な送信機を提供することである。
また、この発明の別の目的は、送信されるフレーム数を低減可能な送信機からウェイクアップ信号を受信する受信機を提供することである。
更に、この発明の別の目的は、送信されるフレーム数を低減可能な送信機を備える無線ノードを提供することである。
更に、この発明の別の目的は、送信されるフレーム数を低減可能な送信機を備える無線ノードによって構成される無線通信システムを提供することである。
この発明の実施の形態によれば、送信機は、生成手段と、送信手段とを備える。生成手段は、送信対象の情報である送信対象情報を含み、起動させたい通信端末をスリープ状態から起動状態へ移行させるためのウェイクアップIDを表わすフレーム長を有するn(nは1以上の整数)個の無線フレームからなるウェイクアップ信号を生成する。送信手段は、生成手段によって生成されたウェイクアップ信号を送信する。
この発明の実施の形態による送信機は、送信対象情報とウェイクアップIDとを含むウェイクアップ信号を生成して送信する。つまり、送信機は、送信対象情報とウェイクアップIDとを1個のウェイクアップ信号によって送信する。
従って、送信対象情報とウェイクアップIDとを別々に送信する場合に比べ、フレーム数を低減できる。
また、この発明の実施の形態によれば、受信機は、受信手段と、検出手段とを備える。受信手段は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の送信機から送信されたウェイクアップ信号を当該受信機が採用する無線通信方式における無線通信帯域の全体で受信する。検出手段は、受信手段によって受信されたウェイクアップ信号から送信対象情報を検出する。
この発明の実施の形態による受信機は、ウェイクアップ信号を受信し、その受信したウェイクアップ信号から送信対象情報を検出する。つまり、受信機は、ウェイクアップIDと送信対象情報とを含むウェイクアップ信号から送信対象情報を検出する。
従って、送信対象情報とウェイクアップIDとを別々に受信する場合に比べ、フレーム数を低減できる。
更に、この発明の実施の形態によれば、無線ノードは、送信機と受信機とを備える。送信機は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の送信機からなる。受信機は、請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の受信機からなる。
従って、送信対象情報を送受信するときのフレーム数を低減できる。
更に、この発明の実施の形態によれば、無線通信システムは、複数の無線ノードを備える。複数の無線ノードの各々は、請求項12に記載の無線ノードからなる。
従って、複数の無線ノードは、フレーム数を低減して無線通信を行うことができる。
この発明の実施の形態によれば、無線通信におけるフレーム数を低減できる。
この発明の実施の形態による無線センサーネットワークの概略図である。 図1に示す無線ノードの構成を示す概略図である。 図1に示すサーバの構成を示す概略図である。 図3に示すパーソナルコンピュータの構成を示す概略図である。 制御パケットDIOの構成図である。 制御パケットDAOの構成図である。 フレーム長とデータとの対応表を示す図である。 ウェイクアップ信号の構成図である。 ルーティングテーブルの構成図である。 図1に示す無線センサーネットワークにおける無線ノード、サーバおよび表示端末の配置状態を示す図である。 経路を構築するときの動作を説明するためのフローチャートである。 図11に示すフローチャートに従って構築されるトポロジーの例を示す図である。 図9に示すルーティングテーブルの具体例を示す図である。 起動通知の送信方法を説明するための第1の例を示す図である。 起動通知の送信方法を説明するための第2の例を示す図である。 起動通知の送信方法を説明するための第3の例を示す図である。 データの送信方法を説明するための図である。 応答データが有るときのデータの送信方法を説明するための図である。 送信対象のデータおよび起動通知の送信方法を説明するための図である。 応答データが起動通知を兼ねる場合のデータの送信方法を説明するための図である。 応答データが起動通知を兼ねる場合のデータの別の送信方法を説明するための図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による無線センサーネットワークの概略図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による無線センサーネットワーク10は、無線ノード1〜6と、サーバ7と、表示端末8とを備える。
無線ノード1〜6およびサーバ7は、無線通信空間に配置される。サーバ7は、パーソナルコンピュータ71と、無線ノード72とを含む。
無線ノード1〜6,72は、例えば、IEEE802.15.4gに対応した920MHz帯で無線通信を行う。
無線ノード1〜6,72は、後述する方法によって、RPL:IPv6 Routing Protocol for Low−Power and Lossy Networks(RFC6550)を用いて各無線ノード1〜6からサーバ7(無線ノード72)までの経路を構築する。また、無線ノード1〜6,72は、後述する方法によって、RPLを用いて各無線ノード1〜6からサーバ7(無線ノード72)までの経路を維持する。
そして、無線ノード1〜6,72の各々は、送信対象のデータを送受信する。
無線ノード72は、無線ノード1〜6からデータを受信し、その受信したデータをパーソナルコンピュータ71へ出力する。
無線ノード72は、パーソナルコンピュータ71からデータを受け、その受けたデータを無線ノード1〜6へ送信する。
パーソナルコンピュータ71は、無線ノード72からデータを受け、その受けたデータを記憶する。そして、パーソナルコンピュータ71は、その記憶したデータをLAN(Local Area Network)またはWLAN(Wireless Local Area Network)を介して表示端末8へ送信して表示する。
パーソナルコンピュータ71は、データを表示端末8から受信し、その受信したデータを無線ノード72へ出力する。
表示端末8は、LANまたはWLANを介してデータを受け、その受けたデータを表示する。また、表示端末8は、データを外部から受け、その受けたデータをLANまたはWLANを介してパーソナルコンピュータ71へ送信する。
図2は、図1に示す無線ノード1の構成を示す概略図である。図2を参照して、無線ノード1は、アンテナ11,12と、無線通信部13と、ウェイクアップ信号生成部14と、制御部15と、ウェイクアップ信号受信部16と、ウェイクアップ信号判定部17とを含む。
無線ノード1は、スリープ状態と、起動状態とを有する。スリープ状態とは、無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14が停止しており、ウェイクアップ信号受信部16およびウェイクアップ信号判定部17が動作しており、制御部15が起動状態へ移行するための割込みを待ち受けるだけの低消費電力状態である状態を言う。
また、起動状態とは、無線通信部13、ウェイクアップ信号生成部14、制御部15、ウェイクアップ信号受信部16およびウェイクアップ信号判定部17が動作している状態を言う。
制御部15は、起動状態においては、5mWの電力で動作し、低消費電力状態においては、5μWの電力で動作する。
アンテナ11は、無線通信部13に接続される。アンテナ12は、ウェイクアップ信号受信部16に接続される。
無線通信部13は、920MHz帯の全領域の電波を通過させるフィルターATFを内蔵している。無線通信部13は、制御部15からの指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。そして、無線通信部13は、起動状態において、データの送受信を行う。また、無線通信部13は、特定のチャネルで無線通信を行う。
また、無線通信部13は、起動状態において、ウェイクアップ信号をウェイクアップ信号生成部14から受け、その受けたウェイクアップ信号を変調し、その変調したウェイクアップ信号をアンテナ11を介して少なくとも1回送信する。
また、無線通信部13は、起動状態において、アンテナ11およびフィルターATFを介してウェイクアップ信号を受信し、その受信したウェイクアップ信号を復調して制御部15へ出力する。
更に、無線通信部13は、制御部15からの指示信号COM2に応じて起動状態からスリープ状態へ移行する。
ウェイクアップ信号生成部14は、制御部15からの指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。そして、ウェイクアップ信号生成部14は、起動状態において、送信対象情報を制御部15から受け、その受けた送信対象情報を含むウェイクアップ信号を後述する方法によって生成して無線通信部13へ出力する。また、ウェイクアップ信号生成部14は、起動状態において、チャネル情報を制御部15から更に受け、送信対象情報およびチャネル情報を含むウェイクアップ信号を後述する方法によって生成して無線通信部13へ出力する。ここで、送信対象情報は、送信対象のデータ、無線ノード1がスリープ状態から起動状態へ移行したことを示す起動通知、送信対象のデータに対する応答データ、転送データ、制御パケットDIO,DAOおよび近隣者広告NA等からなる。
更に、ウェイクアップ信号生成部14は、制御部15からの指示信号COM2に応じて起動状態からスリープ状態へ移行する。
制御部15は、無線通信が発生していないとき、5μWの電力で動作する低消費電力状態にある。そして、制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17から起動信号DRVを受けると、5mWの電力を受けて起動状態へ移行する。
制御部15は、起動状態へ移行すると、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
また、制御部15は、起動状態において、送信対象のデータ等の送信対象情報および/またはチャネル情報を生成してウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
更に、制御部15は、起動状態において、無線通信部13からウェイクアップ信号を受け、その受けたウェイクアップ信号から送信対象情報を取り出し、その取り出した送信対象情報を受理する。そして、制御部15は、送信対象情報が送信対象のデータであり、送信対象のデータの送信先が他の無線ノードである場合、送信対象のデータを転送データとしてウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
更に、制御部15は、通信対象の無線ノードが起動したことを示すビット列をウェイクアップ信号判定部17から受け、その受けたビット列に基づいて、通信対象の無線ノードが起動したことを検知する。
更に、制御部15は、各無線ノード1〜6からサーバ7(=無線ノード72)までの経路を構築するとき、制御パケットDIOまたは制御パケットDAOを生成してウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
更に、制御部15は、無線通信が終了すると、指示信号COM2を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。そして、制御部15は、低消費電力状態へ移行する。
ウェイクアップ信号受信部16は、フィルターATFを内蔵している。ウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してウェイクアップ信号を受信し、その受信したウェイクアップ信号の受信電波に基づいてウェイクアップ信号を構成する無線フレームのフレーム長を検出する。そして、ウェイクアップ信号受信部16は、その検出したフレーム長をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
ウェイクアップ信号判定部17は、無線ノード1の識別情報および後述するブロードキャストIDを保持している。ウェイクアップ信号判定部17は、フレーム長をウェイクアップ信号受信部16から受け、その受けたフレーム長を後述する方法によってウェイクアップIDに変換する。そして、ウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップIDが無線ノード1の識別情報に一致するか否かを判定する。ウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップIDが無線ノード1の識別情報に一致するとき、起動信号DRVを生成して制御部15へ出力する。一方、ウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップIDが無線ノード1の識別情報に一致しないとき、制御部15へ何も出力しない。
また、ウェイクアップ信号判定部17は、起動通知を示すフレーム長を有する無線フレームがウェイクアップ信号に含まれるとき、起動通知を示すフレーム長を後述する方法によってビット列に変換する。そして、ウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップIDが無線ノード1の識別情報に一致するとき、起動通知を示すビット列を制御部15へ出力する。一方、ウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップIDが無線ノード1の識別情報に一致しないとき、起動通知を示すビット列を制御部15へ出力しない。
なお、図1に示す無線ノード2〜6,72の各々も、図2に示す無線ノード1と同じ構成からなる。
図3は、図1に示すサーバ7の構成を示す概略図である。図3を参照して、サーバ7は、パーソナルコンピュータ71と、無線ノード72と、RS−232C73,74とを含む。
パーソナルコンピュータ71は、RS−232C73,74によって無線ノード72に接続される。パーソナルコンピュータ71は、RS−232C73を介してデータを無線ノード72へ出力し、RS−232C74を介してデータを無線ノード72から受ける。なお、無線ノード72の制御部15がRS−232C73,74に接続される。
図4は、図3に示すパーソナルコンピュータ71の構成を示す概略図である。図4を参照して、パーソナルコンピュータ71は、Webサーバ711と、データベース712とを含む。
Webサーバ711は、RS−232C74を介して無線ノード72から送信元のアドレスとデータとを受け、その受けた送信元のアドレスおよびデータを相互に対応付けてデータベース712に格納する。
Webサーバ711は、LANまたはWLANを介して表示端末8からデータの閲覧要求を受け、またはLANまたはWLANを介して表示端末8の表示画面に描画する。
データベース712は、データを送信元のアドレスに対応付けて記憶する。
図5は、制御パケットDIOの構成図である。図5を参照して、制御パケットDIOは、rootのアドレスと、送信先と、送信元と、ID格納部と、Rankと、DTSNとを含む。
rootのアドレスは、サーバ7のアドレス、即ち、無線ノード72のアドレスからなる。
送信先は、制御パケットDIOの送信先の無線ノードのアドレスからなる。送信元は、制御パケットDIOを生成した無線ノードのアドレスからなる。ID格納部は、ESSIDまたはPANIDからなる。Rankは、256×m(mは、正の整数)からなり、サーバ7(=無線ノード72)からのホップ数が1ホップ増加するごとに“256”づつ増加する。そして、Rankは、数値が小さい程、rootに近いことを表わす。DTSNは、正の整数からなり、1つの無線ノード(=サーバ7の無線ノード72および無線ノード1〜6のいずれか)が新たな制御パケットDIOを生成するごとに“1”づつ増加する。DTSNは、各無線ノード1〜6が同じ無線ノードから制御パケットDIOを受信した場合に、制御パケットDAOを送信するか否かの判定基準になる。より具体的には、各無線ノード1〜6は、同じ無線ノードから制御パケットDIOを受信した場合に、その受信した制御パケットDIOのDTSNが、以前に受信した制御パケットDIOのDTSNよりも増加していると判定したとき、制御パケットDAOを送信し、受信した制御パケットDIOのDTSNが、以前に受信した制御パケットDIOのDTSNよりも増加していないと判定したとき、制御パケットDAOを送信しない。そして、DTSNが増加していることは、親ノードが変更されたことに相当する。
図6は、制御パケットDAOの構成図である。図6を参照して、制御パケットDAOは、親ノードのアドレスと、送信元と、DAOSequenceとを含む。
親ノードのアドレスは、制御パケットDAOを生成する無線ノードよりも1ホップだけroot側に存在し、制御パケットDAOを生成する無線ノードが無線通信可能な全ての無線ノードのアドレスからなる。
送信元は、制御パケットDAOを生成する無線ノードのアドレスからなる。DAOSequenceは、制御パケットDAOのシーケンス番号である。そして、DAOSequenceの初期値は、“240”である。DAOSequenceは、“0”〜“255”の範囲の整数からなる。DAOSequenceは、新たな制御パケットDAOが送信される毎にインクリメントされる。DAOSequenceが“128”よりも小さい場合、最大値は、“127”であり、DAOSequenceが“128”以上である場合、最大値は、“255”である。DAOSequenceは、“255”の次に、“0”になり、その後、“1”づつインクリメントされる。
制御パケットDAOが新しいか否かは、次の方法によって決定される。ここでは、比較する2つのDAOSequenceをそれぞれA,Bとする。
(i)Aが“128”〜“255”であり、Bが“0”〜“127”である場合
・(256+B−A)がSEQUENCE_WINDOW(=16)以下である場合、Aは、Bよりも小さい。
・(256+B−A)がSEQUENCE_WINDOW(=16)よりも大きい場合、Bは、Aよりも小さい。
そして、大きい方(AまたはB)を有する制御パケットDAOが新しいと判定される。
(ii)両方の値が“127”以下、または“128”以上である場合
・2つの値の差の絶対値がSEQUENCE_WINDOW(=16)以下である場合、比較結果がそのまま結果となる。
・2つの値の差の絶対値がSEQUENCE_WINDOW(=16)よりも大きい場合、同期されていないと判定され、2つのA,Bは、比較できないと判定される。
この場合、受信した制御パケットDAOが最新であると判定しないか、最後に受信したDAOSequenceを有する制御パケットDAOを最新であると判定してもよい。
この発明の実施の形態においては、次の2つのウェイクアップIDを定義する。
(1)ユニキャストID
(2)ブロードキャストID
ユニキャストIDは、任意の無線ノードを指し示すウェイクアップIDであり、各無線ノードのMACアドレス等の一意に無線ノードを特定可能なIDである。
ブロードキャストIDは、電波範囲内の全ての無線ノードを起動状態へ移行させることができるウェイクアップIDであり、予め無線センサーネットワーク10において決められている。そして、ブロードキャストIDは、無線ノード1〜6,72のウェイクアップ信号生成部14に予め設定されている。
この発明の実施の形態においては、上述したユニキャストIDまたはブロードキャストIDをウェイクアップIDとして用いる。
図7は、フレーム長とデータとの対応表を示す図である。図7を参照して、対応表TBLは、フレーム長とデータとを含む。フレーム長およびデータは、相互に対応付けられる。
12.80msecのフレーム長は、“0x0”のデータに対応付けられる。12.88msecのフレーム長は、“0x1”のデータに対応付けられる。12.96msecのフレーム長は、“0x2”のデータに対応付けられる。13.04msecのフレーム長は、“0x3”のデータに対応付けられる。
13.12msecのフレーム長は、“0x4”のデータに対応付けられる。13.20msecのフレーム長は、“0x5”のデータに対応付けられる。13.28msecのフレーム長は、“0x6”のデータに対応付けられる。13.36msecのフレーム長は、“0x7”のデータに対応付けられる。
13.44msecのフレーム長は、“0x8”のデータに対応付けられる。13.52msecのフレーム長は、“0x9”のデータに対応付けられる。13.60msecのフレーム長は、“0xA”のデータに対応付けられる。13.68msecのフレーム長は、“0xB”のデータに対応付けられる。
13.76msecのフレーム長は、“0xC”のデータに対応付けられる。13.84msecのフレーム長は、“0xD”のデータに対応付けられる。13.92msecのフレーム長は、“0xE”のデータに対応付けられる。14.00msecのフレーム長は、“0xF”のデータに対応付けられる。
そして、0x0〜0xFの各々は、4ビットからなる。
この発明の実施の形態においては、ウェイクアップIDは、フレーム長によって表される。
なお、無線ノード1〜6,72のウェイクアップ信号生成部14およびウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを保持している。
図8は、ウェイクアップ信号の構成図である。図8を参照して、ウェイクアップ信号は、4個の無線フレームWF1〜WF4または6個の無線フレームWF1〜WF6によって構成される。
無線フレームWF1は、ウェイクアップ信号の種別を表わすフレーム長を有する。より具体的には、無線フレームWF1は、ウェイクアップ信号がユニキャストウェイクアップ信号(Unicast Wake-up Signal)であることを表わすフレーム長、ウェイクアップ信号が起動通知(Wake-up Notification)であることを表わすフレーム長、ウェイクアップ信号がウェイクアップ信号および起動通知(Wake-up Signal and Notification)であることを表わすフレーム長およびウェイクアップ信号がブロードキャストウェイクアップ信号(Broadcast Wake-up Signal)であることを表わすフレーム長のいずれかを有する。
ウェイクアップ信号がユニキャストウェイクアップ信号(Unicast Wake-up Signal)であることを表わす場合、無線フレームWF1は、0x1に対応する12.88msecのフレーム長を有する。また、ウェイクアップ信号が起動通知(Wake-up Notification)であることを表わす場合、無線フレームWF1は、0x2に対応する12.96msecのフレーム長を有する。更に、ウェイクアップ信号がウェイクアップ信号および起動通知(Wake-up Signal and Notification)であることを表わす場合、無線フレームWF1は、0x3に対応する13.04msecのフレーム長を有する。更に、ウェイクアップ信号がブロードキャストウェイクアップ信号(Broadcast Wake-up Signal)であることを表わす場合、無線フレームWF1は、0xFに対応する14.00msecのフレーム長を有する。
無線フレームWF2〜WF4は、ウェイクアップIDを表わすフレーム長を有する。無線フレームWF5,WF6は、オプションである。そして、無線フレームWF5,WF6は、例えば、チャネル情報を表わすフレーム長を有する。また、無線フレームWF5,WF6は、送信対象のデータを含んでもよい。
ウェイクアップ信号がユニキャストウェイクアップ信号を表わす場合、ウェイクアップ信号WuS1は、12.88msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、起動先ノードを起動するためのウェイクアップIDを表わす12.80msec,13.28msec,13.76msecのフレーム長をそれぞれ有する無線フレームWF2〜WF4とを含む。そして、ウェイクアップ信号がチャネル情報を更に含む場合、ウェイクアップ信号WuS1は、無線フレームWF1〜WF4に加え、チャネル情報を表わす13.28msec,13.76msecのフレーム長をそれぞれ有する無線フレームWF5,WF6を含む(図8の(a)参照)。
また、ウェイクアップ信号が起動通知(Wake-up Notification)であることを表わす場合、ウェイクアップ信号WuS2は、12.96msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、上述した無線フレームWF2〜WF4とを含む。そして、ウェイクアップ信号がチャネル情報を更に含む場合、ウェイクアップ信号WuS2は、無線フレームWF1〜WF4に加え、上述した無線フレームWF5,WF6を含む(図8の(b)参照)。
更に、ウェイクアップ信号が、ユニキャストウェイクアップ信号を表わし、かつ、送信対象のデータを含む場合、ウェイクアップ信号WuS3は、データのビット列にパディングPd1を追加してフレーム長を調整した12.88msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、データのビット列にパディングPd2を追加してフレーム長を調整した12.80msecのフレーム長を有する無線フレームWF2と、データのビット列にパディングPd3を追加してフレーム長を調整した13.28msecのフレーム長を有する無線フレームWF3と、データのビット列にパディングPd4を追加してフレーム長を調整した13.76msecのフレーム長を有する無線フレームWF4とを含む(図8の(c)参照)。例えば、送信対象のデータが100byte(フレーム長が8msecである)である場合、61byteのパディングを追加して12.88msecのフレーム長に調整する。他のフレーム長に調整する場合も同様である。なお、パディングの追加は、送信対象のペイロード部分(即ち、データを処理する上で影響を与えない部分)に対して行われる。
このように、1つの送信対象のデータにそれぞれパディングPd1〜Pd4を追加して調整したフレーム長を有する無線フレームWF1〜WF4を生成するので、無線フレームWF1〜WF4は、同じ送信対象のデータを含む。
また、ウェイクアップ信号がチャネル情報を更に含む場合、ウェイクアップ信号WuS3は、無線フレームWF1〜WF4に加え、データのビット列にパディングPd5を追加してフレーム長を調整した13.28msecのフレーム長を有する無線フレームWF5と、データのビット列にパディングPd6を追加してフレーム長を調整した13.76msecのフレーム長を有する無線フレームWF6とを含む(図8の(c)参照)。この場合も、無線フレームWF1〜WF6は、同じ送信対象のデータを含む。
更に、ウェイクアップ信号が、ユニキャストウェイクアップ信号を表わし、かつ、送信対象のデータを含む場合、ウェイクアップ信号WuS4は、図8の(a)において説明した無線フレームWF1〜WF4と、データを示すビット列を含む無線フレームWF5,WF6とを含む(図8の(d)参照)。この場合、無線フレームWF5,WF6は、同じ送信対象のデータを含む。
このように、この発明の実施の形態においては、ウェイクアップ信号WuSは、4個の無線フレームWF1〜WF4または6個の無線フレームWF1〜WF6からなる。
なお、この発明の実施の形態においては、フレーム長の調整は、上述したパディングの追加に限らず、次の方法によって行われてもよい。
(A)送信対象のデータのプリアンブルの送信時間を調整してフレーム長を調整する。
(B)送信対象のデータを分割し、その分割したデータに対してパディングを追加してフレーム長を調整する。
(A)の方法の場合、送信対象のデータが100byte(フレーム長が8msec)であれば、プリアンブルの送信時間を4.88msecに調整することによって、12.88msecのフレーム長に調整する。
また、(B)の方法の場合、送信対象のデータが200byteであれば、200byteのデータを2個の100byteのデータに分割し、その分割した2個の100byteのデータのそれぞれにパディングを追加してフレーム長を調整する。
このように、この発明の実施の形態においては、フレーム長の調整は、3つの方法(データにパディングを追加してフレーム長を調整する方法、プリアンブルの送信時間を調整してフレーム長を調整する方法、およびデータを分割し、その分割したデータにパディングを追加してフレーム長を調整する方法)によって行われる。つまり、この発明の実施の形態においては、フレーム長の調整は、データの長さに基づいて行われるものであればよい。
また、ウェイクアップ信号がユニキャストウェイクアップ信号(Unicast Wake-up Signal)であることを表わすビット列は、0x1のビット列に限らず、0x1以外のビット列であってもよい。
更に、ウェイクアップ信号が起動通知(Wake-up Notification)であることを表わすビット列は、0x2のビット列に限らず、0x2以外のビット列であってもよい。
更に、ウェイクアップ信号がウェイクアップ信号および起動通知(Wake-up Signal and Notification)であることを表わすビット列は、0x3のビット列に限らず、0x3以外のビット列であってもよい。
更に、ウェイクアップ信号がブロードキャストウェイクアップ信号(Broadcast Wake-up Signal)であることを表わすビット列は、0xFのビット列に限らず、0xF以外のビット列であってもよい。
更に、無線フレームWF2〜WF4は、図8に示すフレーム長に限らず、ウェイクアップ信号の送信先のウェイクアップIDに対応したフレーム長を有する。
更に、無線フレームWF5,WF6は、図8に示すフレーム長に限らず、送信対象のチャネル情報に対応したフレーム長を有する。
図9は、ルーティングテーブルの構成図である。図9を参照して、ルーティングテーブルRTは、送信先と、次の無線ノードと、ホップ数と、Rankとを含む。送信先、次の無線ノード、ホップ数およびRankは、相互に対応付けられる。
送信先は、ウェイクアップ信号、制御パケットDIO,DAOおよびデータ等の送信対象情報の受信先の無線ノードのMACアドレスMACaddからなる。次の無線ノードは、送信先までの経路上においてルーティングテーブルRTを保持する無線ノードに送信先側で隣接する無線ノードのMACアドレスMACadd_NBからなる。
ホップ数は、ルーティングテーブルRTを保持する無線ノードから送信先の無線ノードまでのホップ数hからなる。Rankは、送信先の無線ノードのサーバ7に対する近さの程度を示し、r=256×m(=256,512,768,・・・)からなる。
なお、無線ノード1〜6,72の制御部15は、ルーティングテーブルRTを保持している。
図10は、図1に示す無線センサーネットワーク10における無線ノード1,2、サーバ7および表示端末8の配置状態を示す図である。
図10を参照して、無線ノード72,1,2は、それぞれ、電波範囲REG1〜REG3を有する。無線ノード72は、2つの電波範囲REG1,REG2が重なった領域に存在する。無線ノード1は、3つの電波範囲REG1〜REG3が重なった領域に存在する。無線ノード2は、2つの電波範囲REG2,REG3が重なった領域に存在する。
このように、自己の電波範囲がサーバ7まで届かない無線ノードが存在する状態において、各無線ノード1〜6からサーバ7までの経路の構築が行われる。
経路の構築方法について説明する。図11は、経路を構築するときの動作を説明するためのフローチャートである。図11を参照して、経路を構築する動作が開始されると、サーバ7の無線ノード72において、制御部15は、内蔵したタイマーから起動時刻を受け、起動状態へ移行する。そして、無線ノード72の制御部15は、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。その後、無線ノード72の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。
そうすると、無線ノード72の制御部15は、サーバ7(=無線ノード72)のアドレスMACadd72からなるrootのアドレスと、無線ノード1のMACアドレスMACadd1からなる送信先と、サーバ7(=無線ノード72)のアドレスMACadd72からなる送信元と、ESSIDまたはPANIDからなるID格納部と、256からなるRankと、1からなるDTSNとを含むDIO1=[MACadd72/MACadd1/MACadd72/ESSID/256/1]を生成し、その生成したDIO1=[MACadd72/MACadd1/MACadd72/ESSID/256/1]をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。また、無線ノード72の制御部15は、ブロードキャストウェイクアップ信号をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード72のウェイクアップ信号生成部14は、DIO1=[MACadd72/MACadd1/MACadd72/ESSID/256/1]およびブロードキャストウェイクアップ信号を制御部15から受ける。そして、無線ノード72のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ブロードキャストウェイクアップ信号を表わす0xFに対する14.00msecのフレーム長を検出する。その後、無線ノード72のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、予め設定されたブロードキャストIDを3つのフレーム長FL1〜FL3に変換する。
そうすると、無線ノード72のウェイクアップ信号生成部14は、DIO1のrootアドレス(=MACadd72)を示すビット列および送信先(=MACadd1)を示すビット列にパディングPd1を追加して14.00msecのフレーム長を有する無線フレームWF1を生成する。また、無線ノード72のウェイクアップ信号生成部14は、制御パケットDIOの送信元(=MACadd72)を示すビット列およびID格納部に格納されたESSIDを示すビット列にパディングPd2を追加してフレーム長FL1を有する無線フレームWF2を生成する。更に、無線ノード72のウェイクアップ信号生成部14は、制御パケットDIOのRank(=“256”)を示すビット列にパディングPd3を追加してフレーム長FL2を有する無線フレームWF3を生成する。更に、無線ノード72のウェイクアップ信号生成部14は、制御パケットDIOのDTSN(=“1”)を示すビット列にパディングPd4を追加してフレーム長FL3を有する無線フレームWF4を生成する。そして、無線フレーム72のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS3を無線通信部13へ出力する。なお、無線フレームWF1〜WF4のフレーム長の調整は、パディングを追加する方法に限らず、上述した3つの方法のいずれかによって行われればよい。
無線ノード72の無線通信部13は、ウェイクアップ信号生成部14からウェイクアップ信号WuS3を受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3を所望の変調方式によって変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS3をアンテナ11を介して2回連続して送信する(ステップS1,S2)。その後、無線ノード72の制御部15は、指示信号COM2を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。そして、無線ノード72の制御部15は、起動状態から低消費電力状態へ移行する。また、無線ノード72の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、指示信号COM2に応じて、起動状態からスリープ状態へ移行する。これによって、無線ノード72は、起動状態からスリープ状態へ移行する。
無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3をアンテナ12およびフィルターATFを介して受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3の受信電波を一定周期で包絡線検波し、その包絡線検波の複数の検波値に基づいて“1”の個数をカウントする。この場合、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、検波値が“1”から“0”に変化すると、“1”のカウント値をリセットすることを繰返し実行する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、最初の“1”の個数に一定周期を乗算して14.00msecのフレーム長を検出し、2番目の“1”の個数に一定周期を乗算してフレーム長FL1を検出し、3番目の“1”の個数に一定周期を乗算してフレーム長FL2を検出し、最後の“1”の個数に一定周期を乗算してフレーム長FL3を検出する。
その後、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、その検出した14.00msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップ信号受信部16から14.00msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、14.00msecのフレーム長を0xFに変換し、ウェイクアップ信号WuS3がブロードキャストウェイクアップ信号であることを検知する。その後、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値B,B,B(B〜Bの各々は、4ビットからなる)に変換する。無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値B,B,Bを一列に配列したビット列Bが、予め設定されたブロードキャストIDに一致すると判定し、起動信号DRVを生成して制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17からの起動信号DRVに応じて、起動状態へ移行し、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。無線ノード1の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、制御部15からの指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。これによって、無線ノード1は、起動する(ステップS3)。
その後、無線ノード1の無線通信部13は、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3をアンテナ11およびフィルターATFを介して受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3を復調する。そして、無線ノード1の無線通信部13は、その復調したウェイクアップ信号WuS3を制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、無線通信部13からウェイクアップ信号WuS3を受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3を構成する無線フレームWF1〜WF4からrootアドレス(=MACadd72)、送信先(=MACadd1)、送信元(=MACadd72)、ESSID、Rank(=“256”)およびDTSN(=“1”)を取り出す。これによって、無線ノード1は、DIOを受信する(ステップS4)。
そして、無線ノード1の制御部15は、DIO1の1個目のアドレスMACadd72を参照して、rootがサーバ7(=無線ノード72)であることを検知する。また、無線ノード1の制御部15は、DIO1の2個目のアドレスMACadd1を参照して、DIO1の送信先が無線ノード1であることを検知する。更に、無線ノード1の制御部15は、DIO1の3個目のアドレスMACadd72を参照してDIO1の送信元がサーバ7(=無線ノード72)であることを検知する。更に、無線ノード1の制御部15は、“256”からなるRankおよび“1”からなるDTSNをDIO1から取り出して保持する。そして、無線ノード1の制御部15は、“256”からなるRankに基づいて、サーバ7から無線ノード1までのホップ数が“1”であることを検知する。“256”のRankは、Rankの最小値であり、無線ノード1は、その最小値である“256”からなるRankをサーバ7から直接受信したからである。また、無線ノード1の制御部15は、サーバ7が最小のRankを有するので、サーバ7が無線ノード1の親ノードであることを検知する。
そうすると、無線ノード1の制御部15は、ルーティングテーブルRTの送信先にMACadd72を格納し、次の無線ノードにMACadd72を格納し、ホップ数に“1”を格納し、Rankに“256”を格納する。そして、無線ノード1の制御部15は、“256”のRankに基づいて、無線ノード1のRankが“512”からなることを検知し、“512”のRankを保持する。
その後、無線ノード1の制御部15は、DIOを最初に受信したので、“1”からなるDTSNに基づいて、DTSNが増加したことを検知し、DAOを送信すると判定する。
そうすると、無線ノード1の制御部15は、無線通信部13が送信するウェイクアップ信号のウェイクアップIDとしてユニキャストIDを生成する。DAOは、サーバ7(=無線ノード72)へ送信されるので、制御部15は、サーバ7(=無線ノード72)のMACアドレスMACadd72に基づいて、上述した方法によってユニキャストIDを生成する。
また、無線ノード1の制御部15は、MACアドレスMACadd72からなる親ノードのアドレスと、MACアドレスMACadd1からなる送信元と、“1”からなるDAOSequenceとを含むDAO1=[MACadd72/MACadd1/1]を生成する。
そして、無線ノード1の制御部15は、ユニキャストIDおよびDAO1をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、ユニキャストIDおよびDAO1を制御部15から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ユニキャストウェイクアップ信号を表わす0x1を12.88msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ユニキャストIDを3つのフレーム長FL1〜FL3に変換する。
そうすると、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、DAO1の親ノードのアドレス(=MACadd72)を示すビット列にパディングPd1を追加して12.88msecのフレーム長を有する無線フレームWF1を生成する。また、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、DAO1の送信元(=MACadd1)を示すビット列にパディングPd2を追加してフレーム長FL1を有する無線フレームWF2を生成する。更に、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、DAO1のDAOSequence(=“1”)を示すビット列にパディングPd3を追加してフレーム長FL2を有する無線フレームWF3を生成する。更に、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、任意データを示すビット列にパディングPd4を追加してフレーム長FL3を有する無線フレームWF4を生成する。そして、無線フレーム1のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS3を無線通信部13へ出力する。なお、無線フレームWF1〜WF4のフレーム長の調整は、パディングを追加する方法に限らず、上述した3つの方法のいずれかによって行われればよい。
無線ノード1の無線通信部13は、ウェイクアップ信号生成部14からウェイクアップ信号WuS3を受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3を所望の変調方式によって変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS3をアンテナ11を介して2回連続して送信する(ステップS5,S6)。その後、無線ノード1の制御部15は、指示信号COM2を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。そして、無線ノード1の制御部15は、起動状態から低消費電力状態へ移行する。また、無線ノード1の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、指示信号COM2に応じて、起動状態からスリープ状態へ移行する。これによって、無線ノード1は、起動状態からスリープ状態へ移行する。
無線ノード72のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ11およびフィルターATFを介して、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3の受信電波を一定周期で包絡線検波する。そして、無線ノード72のウェイクアップ信号受信部16は、上述した方法によって、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を検出する。そうすると、無線ノード72のウェイクアップ信号受信部16は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定器17へ出力する。
無線ノード72のウェイクアップ信号判定部17は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号受信部16から受けると、対応表TBLを参照して12.88msecのフレーム長を0x1に変換する。また、無線ノード72のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値C,C,C(C〜Cの各々は、4ビットからなる)に変換する。
そして、無線ノード72のウェイクアップ信号判定部17は、0x1に基づいて、ウェイクアップ信号WuS3がユニキャストウェイクアップ信号であることを検知する。また、無線ノード72のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値C,C,Cを一連に配列したビット列Cが無線ノード72の識別情報に一致すると判定し、起動信号DRVを生成して制御部15へ出力する。
無線ノード72の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17からの起動信号DRVに応じて、起動状態へ移行する。そして、無線ノード72の制御部15は、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード72の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、制御部15からの指示信号COM1に応じて、スリープ状態から起動状態へ移行する。これによって、無線ノード72は、起動する(ステップS7)。
その後、無線ノード72の無線通信部13は、アンテナ11およびフィルターATFを介して、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3を復調する。そして、無線ノード72の無線通信部13は、その復調したウェイクアップ信号WuS3を制御部15へ出力する。
無線ノード72の制御部15は、ウェイクアップ信号WuS3を無線通信部13から受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3から親ノードのアドレス(=MACadd72)、送信元(=MACadd1)およびDAOSequence(=“1”)を取り出す。これによって、サーバ7の無線ノード72は、DAOを受信する(ステップS8)。
その後、無線ノード72の制御部15は、DAO1の先頭のアドレスMACadd72および2番目のアドレスMACadd1を参照して、無線ノード1がサーバ7の子ノードであることを検知する。無線ノード72は、無線ノード1からDAO1を直接受信したからである。そうすると、無線ノード72の制御部15は、ルーティングテーブルRTの送信先および次の無線ノードにアドレスMACadd1を格納し、ホップ数に“1”を格納し、Rankに“512”を格納する。この場合、無線ノード72の制御部15は、DAO1を無線ノード1から直接受信したので、サーバ7から無線ノード1までのホップ数が“1”であることが解る。また、無線ノード72の制御部15は、サーバ7から無線ノード1までのホップ数が“1”であるので、無線ノード1のRankが“512”であることが解る。
その後、無線ノード1は、ステップS1,S2におけるサーバ7(=無線ノード72)の動作と同じ動作を実行し、ウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信する(ステップS9,S10)。
そして、無線ノード2は、ステップS3における無線ノード1の動作と同じ動作によってスリープ状態から起動状態へ移行する(ステップS11)。
その後、無線ノード2は、ステップS4における無線ノード1の動作と同じ動作によって、無線ノード1から送信されたウェイクアップ信号WuS3を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3に含まれるDIOからrootアドレス等を取り出してDIOを受信する(ステップS12)。
そして、無線ノード2は、その取り出したrootアドレス等に基づいて、上述した無線ノード1と同じ方法によってルーティングテーブルRTに新たな経路の経路情報を格納する。また、無線ノード2は、受信したDIOに含まれるRank(=512)に基づいて、自己のRankが“768”であることを検知し、“768”からなるRankを保持する。更に、無線ノード2は、受信したDIOに含まれるDTSNの数値が増加していることを検知し、DAOを送信すると判定する。
そうすると、無線ノード2は、ステップS5,S6における無線ノード1の動作と同じ動作によってウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信する(ステップS13,S14)。
無線ノード1は、ステップS3における動作と同じ動作によって、スリープ状態から起動状態へ移行する(ステップS15)。そして、無線ノード1は、ステップS8におけるサーバ7の無線ノード72の動作と同じ動作によってウェイクアップ信号WuS3を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3に含まれるDAOから親ノード等を取り出してDAOを受信する(ステップS16)。その後、無線ノード1は、DAOに含まれるDAOSequenceに基づいて、上述した方法によって、受信したDAOが最新であると判定し、DAOを転送すべきと判定する。
そして、無線ノード1は、ステップS5,S6の動作と同じ動作によってウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信する(ステップS17,S18)。
そして、サーバ7の無線ノード72は、ステップS7における動作と同じ動作によってスリープ状態から起動状態へ移行する(ステップS19)。
その後、サーバ7の無線ノード72は、ステップS8における動作と同じ動作によってウェイクアップ信号WuS3を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3に含まれるDAOから親ノード等を取り出してDAOを受信する(ステップS20)。そして、無線ノード72は、DAOの親ノードのアドレスがMACadd1からなり、送信元がMACアドレスMACadd2からなるので、ルーティングテーブルRTの送信先にMACアドレスMACadd2を格納し、次の無線ノードにMACアドレスMACadd1を格納し、ホップ数に“2”を格納し、Rankに“768”を格納してルーティングテーブルRTを更新する。なお、無線ノード72は、自己から無線ノード1までのホップ数が“1”であることが無線ノード1を送信先とする経路に対応してルーティングテーブルRTに既に格納されており、無線ノード2の親ノードが無線ノード1であるので、自己から無線ノード2までのホップ数が“2”であることを検知できる。また、無線ノード72は、無線ノード1のRankが“512”であることが無線ノード1を送信先とする経路に対応してルーティングテーブルRTに既に格納されており、無線ノード2の親ノードが無線ノード1であるので、無線ノード2のRankが“768”であることを検知できる。
以降、サーバ7(=無線ノード72)および無線ノード1〜6は、上述した動作を繰り返し実行し、サーバ7から各無線ノード1〜6までの経路を確立し、その確立した経路の経路情報を含むルーティングテーブルRTを作成する。そして、無線ノード72は、その作成したルーティングテーブルRTに基づいて、無線ノード1〜6,72のトポロジー状態を示すトポロジー図を作成して保持する。
なお、図11においては、ウェイクアップ信号WuS3は、2回連続して送信されると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、ウェイクアップ信号WuS3は、3回連続して送信されてもよく、一般的には、複数回連続して送信されればよい。
また、図11においては、DIOの構成要素であるrootアドレス、送信先、送信元、ID格納部、RankおよびDTSNのうち、rootアドレスおよび送信先を無線フレームWF1に割り当て、送信元およびID格納部を無線フレームWF2に割り当て、Rankを無線フレームWF3に割り当て、DTSNを無線フレームWF4に割り当てると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、rootアドレス、送信先、送信元、ID格納部、RankおよびDTSNは、4個の無線フレームWF1〜WF4にどのように割り当てられてもよい。
同様に、DAOの要素である親ノードのアドレス、送信元およびDAOSequenceは、4個の無線フレームWF1〜WF4にどのように割り当てられてもよい。
図11に示すフローチャートにおいて、サーバ7の無線ノード72は、DIOを送信する場合、DIOとウェイクアップID(=ブロードキャストID)とを含むウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信し、無線ノード1を起動状態へ移行させるとともにDIOを送信する(ステップS1〜S3参照)。そして、無線ノード72は、ウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信すると、スリープ状態へ移行する。
また、無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS3に応じて起動状態へ移行すると、ウェイクアップ信号WuS3に含まれるDIOを受信し、DAOを送信する場合、DAOとウェイクアップID(=ユニキャストID)とを含むウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信し、無線ノード72を起動状態へ移行させるとともにDAOを送信する(ステップS5〜S7参照)。そして、無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS3を2回連続送信すると、スリープ状態へ移行する。
更に、無線ノード1は、DIOを送信する場合、DIOとウェイクアップID(=ブロードキャストID)とを含むウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信し、無線ノード2を起動状態へ移行させるとともにDIOを送信する(ステップS9〜S11参照)。そして、無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信すると、スリープ状態へ移行する。
更に、無線ノード2は、ウェイクアップ信号WuS3に応じて起動状態へ移行すると、ウェイクアップ信号WuS3に含まれるDIOを受信し、DAOを送信する場合、DAOとウェイクアップID(ユニキャストID)とを含むウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信し、無線ノード1を起動状態へ移行させるとともにDAOを送信する(ステップS13〜S15参照)。そして、無線ノード2は、ウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信すると、スリープ状態へ移行する。
更に、無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS3に応じて起動状態へ移行すると、DAOを受信し、DAOを転送する場合、DAOとウェイクアップID(ユニキャストID)とを含むウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信し、サーバ7の無線ノード72を起動状態へ移行させるとともにDAOを送信する(ステップS17〜S19参照)。そして、無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信すると、スリープ状態へ移行する。
このように、無線ノード1,2,72の各々は、DIOまたはDAOとウェイクアップIDとを含むウェイクアップ信号WuS3を2回連続して送信する。また、無線ノード1,2,72の各々は、他の無線ノードから送信されたウェイクアップ信号WuS3を受信し、ウェイクアップ信号WuS3に含まれるDIOまたはDAOを取り出す。
従来の無線センサーネットワークにおいては、送信元のノードは、送信先のノードを起動させるためのウェイクアップ信号を送信し、起動通知を送信先のノードから受信した後に、DIOまたはDAOを送信先のノードへ送信する。即ち、DIOまたはDAOを送信元のノードから送信先のノードへ送信するために3個のフレームが送受信される。
これに対して、この発明の実施の形態においては、DIOまたはDAOを送信元のノードから送信先のノードへ送信するためにDIOまたはDAOとウェイクアップIDとを含むウェイクアップ信号WuS3を2回送受信する。
従って、送信されるフレーム数を低減できる。
ここで、フレーム数を低減できるとは、DIOまたはDAOを含み、かつ、複数の無線フレームからなるウェイクアップ信号を1つのフレームと想定した場合に、従来の送信方法に比べ、フレーム数を低減できるという意味である(以下、同じ。)。
なお、上述したように、ウェイクアップ信号WuS3は、3回以上送信される場合もあるが、この場合でも、送信先の無線ノードは、実際には、3回以上送信された3個以上のウェイクアップ信号WuS3のうち、2個のウェイクアップ信号WuS3を受信して起動状態へ移行するとともにDIOまたはDAOを取り出す。
従って、送信先を起動させるためのウェイクアップIDと、DIOまたはDAOとを送信するためのフレーム数を低減できる。
また、送信元の無線ノードは、図8の(d)に示すウェイクアップ信号WuS4の無線フレームWF5,WF6にDIOまたはDAOを含めてウェイクアップ信号WuS4を1回送信すると、送信先の無線ノードは、ウェイクアップ信号WuS4の無線フレームWF2〜WF4を受信した時点で無線フレームWF2〜WF4のフレーム長を検出して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14を起動状態へ移行させ、無線通信部13によってウェイクアップ信号WuS4の無線フレームWF5,WF6を受信してDIOまたはDAOをウェイクアップ信号WuS4から取り出すことができる。
従って、送信されるフレーム数を更に低減できる。
上述したように、経路を構築する場合、各無線ノード1〜6,72は、DIOまたはDAOと、ウェイクアップIDとを含むウェイクアップ信号を少なくとも1回送信すればよい。
図12は、図11に示すフローチャートに従って構築されるトポロジーの例を示す図である。
図12を参照して、図11に示すステップS1〜S8が実行されることにより、無線ノード1がサーバ7に接続される(図12の(a)参照)。
その後、図11に示すステップS9〜S20が実行されることにより、無線ノード2が無線ノード1に接続される(図12の(b)参照)。
そして、図11に示すステップS1〜ステップS20が繰り返し実行されることにより、無線ノード3がサーバ7に接続され(図12の(c)参照)、無線ノード4が無線ノード3に接続され、無線ノード5が無線ノード3に接続され、無線ノード6が無線ノード4に接続される(図12の(d)参照)。
rootノードである無線ノード72がルーティングテーブルRTを作成する場合、無線ノード72は、無線ノード1〜6の各々が作成した制御パケットDAOを受信し、その制御パケットDAOには、制御パケットDAOを作成した無線ノード(=無線ノード1〜6のいずれか)の親ノードのアドレスが格納されている。従って、無線ノード72は、無線ノード1〜6の各々が作成した制御パケットDAOを順次受信することによって、図12の(d)に示すトポロジーを把握できる。
このように、無線センサーネットワーク10においては、ループ状の経路が存在せず、かつ、ツリー構造のトポロジーがRPLに従って構築される。
そして、サーバ7の無線ノード72がrootであり、無線ノード1,3の親ノードが無線ノード72である。また、無線ノード1は、無線ノード2の親ノードであり、無線ノード3は、無線ノード4,5の親ノードである。更に、無線ノード4は、無線ノード6の親ノードである。
一方、無線ノード1,3は、無線ノード72の子ノードであり、無線ノード4,5は、無線ノード3の子ノードであり、無線ノード6は、無線ノード4の子ノードである。
その結果、無線ノード72は、2つの無線ノード1,3を子ノードとして持ち、無線ノード1は、1つの無線ノード2を子ノードとして持ち、無線ノード3は、2つの無線ノード4,5を子ノードとして持ち、無線ノード4は、1つの無線ノード6を子ノードとして持つ。
このように、無線ノード1〜6,72は、RPLに従って、各無線ノードの親ノードが1個であるようにトポロジーを構築する。
また、同じ値からなるRankを含む複数のDIOを受信した場合、各無線ノード1〜6,72は、単位時間当たりに送受信されるDIOの送受信数である送受信確率を演算し、その演算した送受信確率が最大であるDIOを送信した無線ノードを親ノードとして選択する。
図11に示すフローチャートは、定期的(例えば、30分ごと)に実行され、または新たな無線ノードが無線センサーネットワーク10に参入したときに実行され、または各無線ノード1〜6の親ノードが変更または削除されたときに実行される。また、図11に示すフローチャートは、トポロジーが変化したときに実行される。
新たな無線ノードが無線センサーネットワーク10に参入した場合、新たに参入した無線ノードは、DIOの送信要求であるDISをブロードキャストする。そして、DISを受信した無線ノードがDIOを送信することによって図11に示すフローチャートが実行され、新たなトポロジーが構築される。
図13は、図9に示すルーティングテーブルRTの具体例を示す図である。なお、図13に示すルーティングテーブルRT−1は、図12の(d)に示す無線ノード4におけるルーティングテーブルRTである。
図13を参照して、無線ノード4のルーティングテーブルRT−1は、送信先として、無線ノード3,6,72を有する。送信先が無線ノード3(MACadd3)である場合、送信先に対応する「次の無線ノード」には、無線ノード3のMACアドレスMACadd3が格納される。そして、送信先に対応する「ホップ数」には、“1”が格納される。また、送信先に対応する「Rank」には、“512”が格納される。
無線ノード4は、無線ノード3で生成された制御パケットDIOを無線ノード3から受信し、その受信した制御パケットDIOに含まれる送信元が無線ノード3(=MACadd3)であることを検知することにより、無線ノード3が自己に隣接する無線ノードであること、および無線ノード3までのホップ数が“1”であることを検知する。また、無線ノード4は、無線ノード3から受信した制御パケットDIOに含まれる「Rank」に“512”が格納されていることを検知し、無線ノード3の「Rank」が“512”であることを検知する。従って、無線ノード4は、ルーティングテーブルRT−1の第1行目の経路情報を作成できる。
また、無線ノード4は、無線ノード3から受信した制御パケットDIOに含まれる「Rank」が“512”であり、制御パケットDIOに含まれる「rootのアドレス」がMACadd72であることを検知すると、自己の「Rank」が“768”(=512+256)であることを検知する。そして、無線ノード4は、自己の「Rank」が“768”であり、「Rank」は、1ホップごとに“256”づつ増加するので、“768”を“256”で除算し、その除算結果“3”から“1”を減算することにより、無線ノード72までのホップ数(=2)を取得する。なお、除算結果“3”から“1”を減算するのは、無線ノード72の「Rank」が“256”であるので、ホップ数を求めるには、「Rank」が何回増加したかを求める必要があるからである。また、「rootのアドレス」がMACadd72であるので、無線ノード4は、送信先としての無線ノード72に対応する「Rank」が“256”であることが解る。更に、無線ノード4は、制御パケットDIOを無線ノード3から受信し、無線ノード72までのホップ数が“2”であるので、送信先としての無線ノード72に対応する「次の無線ノード」が無線ノード3(=MACadd3)であることを検知する。従って、無線ノード4は、ルーティングテーブルRT−1の第2行目の経路情報を作成できる。
更に、無線ノード4は、無線ノード6から制御パケットDAOを受信し、その受信した制御パケットDAOに含まれる送信元(=MACadd6)に基づいて、無線ノード6が自己に隣接する子ノードであることを検知する。制御パケットDAOに含まれる「親ノードのアドレス」がMACadd4(=無線ノード4)からなり、制御パケットDAOは、制御パケットDIOの応答であり、かつ、上り方向(各無線ノード1〜6からサーバ7(=無線ノード72)への方向)で送信される制御パケットである。従って、無線ノード4は、無線ノード6が自己の子ノードであることを検知する。また、無線ノード4は、制御パケットDAOを無線ノード6から直接受信したので、無線ノード6までのホップ数が“1”であることを検知する。更に、無線ノード4は、自己の「Rank」が“768”であり、無線ノード6までのホップ数が“1”であるので、無線ノード6の「Rank」が“1024”であることを検知する。従って、無線ノード4は、ルーティングテーブル161−1の第3行目の経路情報を作成できる。
なお、サーバ7(=無線ノード72)が送信対象情報を無線ノード6へ送信する場合、サーバ7(=無線ノード72)は、無線ノード72から無線ノード6までの経路情報(=無線ノード72→無線ノード1→無線ノード4→無線ノード6)と、送信対象情報と、ウェイクアップIDとを含むウェイクアップ信号を生成して送信する。従って、経路情報(=無線ノード72→無線ノード1→無線ノード4→無線ノード6)上の無線ノード1,4の各々は、経路情報(=無線ノード72→無線ノード1→無線ノード4→無線ノード6)を参照することによって、自己から2ホップ以上離れた無線ノードを送信先とする経路情報をルーティングテーブルRT−1に格納できる。
その結果、無線ノード1〜6の各々は、無線センサーネットワーク10を構成する全ての無線ノードを送信先とする経路情報をルーティングテーブルRT−1に格納できる。
図14は、起動通知の送信方法を説明するための第1の例を示す図である。図14を参照して、送信元の無線ノード1および送信先の無線ノード2は、同じチャネルCh33で無線通信を行う。
図14においては、送信元の無線ノード1が送信先の無線ノード2を起動させる場合において、送信先の無線ノード2が起動通知を送信元の無線ノード1へ送信する方法について説明する。
送信元の無線ノード1の制御部15は、送信先の無線ノード2を起動させる場合、無線ノード2のMACアドレスMACadd2のハッシュ値を演算してウェイクアップIDを求める。そして、無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップIDをウェイクアップ信号生成部14およびウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップIDを制御部15から受け、その受けたウェイクアップIDを保持する。また、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、ウェイクアップIDを制御部15から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ユニキャストウェイクアップ信号を示す0x1を12.88msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップIDをフレーム長FL1〜FL3に変換する。
そうすると、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、任意データを含み、かつ、12.88msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4とを生成する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS1を無線通信部13へ出力する。
無線ノード1の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS1をウェイクアップ信号生成部14から受け、その受けたウェイクアップ信号WuS1を変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS1をチャネルCh33でアンテナ11を介して送信する(ステップS21)。
無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してチャネルCh33でウェイクアップ信号WuS1を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS1の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を検出する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号受信部16から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.88msecのフレーム長を0x1に変換し、0x1に基づいて、ウェイクアップ信号WuS1がユニキャストウェイクアップ信号であることを検知する。
その後、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値D,D,D(D,D,Dの各々は、4ビットからなる。)に変換する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値D,D,Dを一列に配列したビット列Dが無線ノード2のIDに一致すると判定し、起動信号DRVを生成して制御部15へ出力する。
無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17からの起動信号DRVに応じて、起動状態へ移行する。そして、無線ノード2の制御部15は、起動状態において、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード2の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。これによって、無線ノード2は、スリープ状態から起動状態へ移行する。
無線ノード2が起動状態へ移行すると、無線ノード2の制御部15は、起動通知を生成する。
次に、無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップIDを生成するが、この発明の実施の形態においては、各無線ノード1〜6,72は、送信先の無線ノードとして機能する場合、次のいずれかの方法によってウェイクアップIDを生成する。
(1)データ等を受信した結果、送信元のノード(この場合は、無線ノード1)が分かる場合、送信元のノードを指定するウェイクアップIDを生成する。
(2)送信元のノードが分からない場合、自ノード(この場合は、無線ノード2)を指定するウェイクアップID、またはブロードキャストIDを生成する。
無線ノード2の制御部15は、送信元のノード(=無線ノード1)を指定するウェイクアップIDがステップS21において受信したウェイクアップ信号WuS1に含まれていないので、自ノードのMACアドレスのハッシュ値を演算して自ノードを指定するウェイクアップIDを生成し、またはブロードキャストIDを生成する。
そして、無線ノード2の制御部15は、起動通知およびウェイクアップID(またはブロードキャストID)をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、起動通知およびウェイクアップID(またはブロードキャストID)を制御部15から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、起動通知を示す0x2を12.96msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップID(またはブロードキャストID)をフレーム長FL1〜FL3に変換する。
そうすると、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、任意データを含み、かつ、12.96msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4とを生成する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS2を無線通信部13へ出力する。
無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS2をウェイクアップ信号生成部14から受ける。そして、無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS2を変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS2をチャネルCh33でアンテナ11を介して送信する(ステップS22)。
無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してチャネルCh33でウェイクアップ信号WuS2を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS2の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を検出する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号受信部16から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.96msecのフレーム長を0x2に変換する。また、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値E,E,E(E,E,Eの各々は、4ビットからなる。)に変換する。
その後、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値E,E,Eを一列に配列したビット列Eが無線ノード1のウェイクアップID(またはブロードキャストIDまたは無線ノード2のウェイクアップID)に一致すると判定し、0x2を制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17から0x2を受け、その受けた0x2に基づいて、無線ノード2が起動したことを検知する。
そうすると、無線ノード2の制御部15は、送信対象のデータを生成し、その生成した送信対象のデータを含むパケットを生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、その生成したパケットを無線通信部13へ出力する。
無線ノード1の無線通信部13は、パケットを制御部15から受け、その受けたパケットを変調し、その変調したパケットをチャネルCh33でアンテナ11を介して送信する(ステップS23)。
無線ノード2の無線通信部13は、アンテナ11およびフィルターATFを介してチャネルCh33でパケットを受信し、その受信したパケットを復調して制御部15へ出力する。そして、無線ノード2の制御部15は、パケットを無線通信部13から受け、その受けたパケットからデータを取り出す。
このように、送信元の無線ノード1および送信先の無線ノード2が同じチャネルCh33を用いる場合、送信元の無線ノード1は、チャネル情報を含まないウェイクアップ信号WuS1を送信し、送信先の無線ノード2は、チャネル情報を含まず、かつ、起動通知を含むウェイクアップ信号WuS2を送信する。
そして、送信元の無線ノード1がスリープ状態へ移行している場合でも、ウェイクアップ信号WuS2は、無線ノード1を起動状態へ移行するためのウェイクアップIDを含んでいるので、ウェイクアップ信号WuS2の1回の送信で無線ノード1を起動して起動通知を無線ノード1へ送信できる。その結果、フレーム数を低減できる。
図15は、起動通知の送信方法を説明するための第2の例を示す図である。図15を参照して、送信元の無線ノード1は、チャネルCh33で無線通信を行ない、送信先の無線ノード2は、チャネルCh33と異なるチャネルCh35で無線通信を行なう。即ち、無線ノード1,2は、相互に異なるチャネルで無線通信を行なう。
送信元の無線ノード1の制御部15は、送信先の無線ノード2を起動させる場合、無線ノード2のMACアドレスMACadd2のハッシュ値を演算してウェイクアップIDを求める。また、無線ノード1の制御部15は、無線ノード2が起動後に使用するチャネルCh33を示すチャネル情報C_INF1を生成する。そして、無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップIDおよびチャネル情報C_INF1をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。また、無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップIDをウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ウェイクアップIDを制御部15から受け、その受けたウェイクアップIDを保持する。また、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、ウェイクアップIDおよびチャネル情報C_INF1を制御部15から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ユニキャストウェイクアップ信号を示す0x1を12.88msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップIDをフレーム長FL1〜FL3に変換する。更に、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、チャネル情報C_INF1をフレーム長FL4,FL5に変換する。
そうすると、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、任意データを含み、かつ、12.88msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL4を有する無線フレームWF5と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL5を有する無線フレームWF6とを生成する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF6からなるウェイクアップ信号WuS1(Ch33)を無線通信部13へ出力する。
無線ノード1の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS1(Ch33)をウェイクアップ信号生成部14から受け、その受けたウェイクアップ信号WuS1(Ch33)を変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS1(Ch33)をチャネルCh33でアンテナ11を介して送信する(ステップS24)。
無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してウェイクアップ信号WuS1(Ch33)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS1(Ch33)の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL5を検出する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL5をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL5をウェイクアップ信号受信部16から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.88msecのフレーム長を0x1に変換し、0x1に基づいて、ウェイクアップ信号WuS1(Ch33)がユニキャストウェイクアップ信号であることを検知する。
その後、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値D,D,D(D,D,Dの各々は、4ビットからなる。)に変換し、フレーム長FL4,FL5をそれぞれビット値D,D(D,Dの各々は、4ビットからなる。)に変換する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値D,D,Dを一列に配列したビット列Dが無線ノード2のIDに一致すると判定し、起動信号DRVを生成して制御部15へ出力する。その後、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値D,Dを一列に配列したビット列Dを制御部15へ出力する。
無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17からの起動信号DRVに応じて、起動状態へ移行する。そして、無線ノード2の制御部15は、起動状態において、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。その後、無線ノード2の制御部15は、ビット列Dをウェイクアップ信号判定部17から受け、その受けたビット列Dに基づいて起動後に使用するチャネルCh33を検出する。
無線ノード2の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。そして、無線ノード2の制御部15は、チャネルCh33を無線通信部13に設定する。これによって、無線ノード2は、チャネルCh33でスリープ状態から起動状態へ移行する。
無線ノード2が起動状態へ移行すると、無線ノード2の制御部15は、起動通知を生成する。また、無線ノード2の制御部15は、無線ノード1を指定するウェイクアップIDを知らないので、自ノードのMACアドレスのハッシュ値を演算して自ノードを指定するウェイクアップIDを生成し、またはブロードキャストIDを生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、起動通知およびウェイクアップID(またはブロードキャストID)をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、起動通知およびウェイクアップID(またはブロードキャストID)を制御部15から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、起動通知を示す0x2を12.96msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップID(またはブロードキャストID)をフレーム長FL1〜FL3に変換する。
そうすると、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、任意データを含み、かつ、12.96msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4とを生成する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS2を無線通信部13へ出力する。
無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS2をウェイクアップ信号生成部14から受ける。そして、無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS2を変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS2をチャネルCh33でアンテナ11を介して送信する(ステップS25)。
無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してチャネルCh33でウェイクアップ信号WuS2を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS2の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を検出する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号受信部16から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.96msecのフレーム長を0x2に変換する。また、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値E,E,Eに変換する。
その後、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値E,E,Eを一列に配列したビット列Eが無線ノード1のウェイクアップID(またはブロードキャストIDまたは無線ノード2のウェイクアップID)に一致すると判定し、0x2を制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17から0x2を受け、その受けた0x2に基づいて、無線ノード2が起動したことを検知する。
そうすると、無線ノード2の制御部15は、送信対象のデータを生成し、その生成した送信対象のデータを含むパケットを生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、その生成したパケットを無線通信部13へ出力する。
無線ノード1の無線通信部13は、パケットを制御部15から受け、その受けたパケットを変調し、その変調したパケットをチャネルCh33でアンテナ11を介して送信する(ステップS26)。
無線ノード2の無線通信部13は、アンテナ11およびフィルターATFを介してチャネルCh33でパケットを受信し、その受信したパケットを復調して制御部15へ出力する。そして、無線ノード2の制御部15は、パケットを無線通信部13から受け、その受けたパケットからデータを取り出す。
このように、送信元の無線ノード1および送信先の無線ノード2が異なるチャネルCh33,Ch35を用いる場合、送信元の無線ノード1は、チャネル情報(Ch33)を含むウェイクアップ信号WuS1を送信し、送信先の無線ノード2は、チャネル情報を含まず、かつ、起動通知を含むウェイクアップ信号WuS2を送信する。
ウェイクアップ信号WuS1は、無線ノード2を起動状態へ移行するためのウェイクアップIDとチャネル情報(Ch33)とを含んでいるので、ウェイクアップ信号WuS1の1回の送信で無線ノード2を起動してチャネル情報(Ch33)を無線ノード2へ送信できる。その結果、フレーム数を低減できる。
また、送信元の無線ノード1がスリープ状態へ移行している場合でも、ウェイクアップ信号WuS2は、無線ノード1を起動状態へ移行するためのウェイクアップIDを含んでいるので、ウェイクアップ信号WuS2の1回の送信で無線ノード1を起動して起動通知を無線ノード1へ送信できる。その結果、フレーム数を低減できる。
図16は、起動通知の送信方法を説明するための第3の例を示す図である。図16を参照して、無線ノード1,2は、図15に示す場合と同様に異なるチャネルで無線通信を行なう。
送信元の無線ノード1は、図14に示すステップS21における動作と同じ動作によってウェイクアップ信号WuS1をチャネルCh33で送信する(ステップS27)。
無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してウェイクアップ信号WuS1を受信する。そして、無線ノード2は、図14において説明した動作と同じ動作によってスリープ状態から起動状態へ移行する。
無線ノード2が起動状態へ移行すると、無線ノード2の制御部15は、起動通知を生成する。また、無線ノード2の制御部15は、無線ノード1が起動後に使用するチャネルCh35を示すチャネル情報C_INF2を生成する。更に、無線ノード2の制御部15は、無線ノード1を指定するウェイクアップIDを知らないので、自ノードのMACアドレスのハッシュ値を演算して自ノードを指定するウェイクアップIDを生成し、またはブロードキャストIDを生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、起動通知、チャネル情報C_INF2およびウェイクアップID(またはブロードキャストID)をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、起動通知、チャネル情報C_INF2およびウェイクアップID(またはブロードキャストID)を制御部15から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、起動通知を示す0x2を12.96msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップID(またはブロードキャストID)をフレーム長FL1〜FL3に変換する。更に、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、チャネル情報C_INF2をフレーム長FL4,FL5に変換する。
そうすると、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、任意データを含み、かつ、12.96msecのフレーム長を有する無線フレームWF1と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL4を有する無線フレームWF5と、任意データを含み、かつ、フレーム長FL5を有する無線フレームWF6とを生成する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF6からなるウェイクアップ信号WuS2(起動通知およびCh35)を無線通信部13へ出力する。
無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS2(起動通知およびCh35)をウェイクアップ信号生成部14から受ける。そして、無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS2(起動通知およびCh35)を変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS2(起動通知およびCh35)をチャネルCh35でアンテナ11を介して送信する(ステップS28)。
無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してウェイクアップ信号WuS2(起動通知およびCh35)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS2(起動通知およびCh35)の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL5を検出する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL5をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL5をウェイクアップ信号受信部16から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.96msecのフレーム長を0x2に変換する。また、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値E,E,Eに変換する。更に、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL4,FL5をそれぞれビット値E,E(E,Eの各々は、4ビットからなる。)に変換する。
その後、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値E,E,Eを一列に配列したビット列Eが無線ノード1のウェイクアップID(またはブロードキャストIDまたは無線ノード2のウェイクアップID)に一致すると判定し、0x2およびビット値E,Eを制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17から0x2を受け、その受けた0x2に基づいて、無線ノード2が起動したことを検知する。また、無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17からビット値E,Eを受け、その受けたビット値E,Eに基づいて、チャネルCh35を使用することを検知し、チャネルCh35を無線通信部13に設定する。
そうすると、無線ノード2の制御部15は、送信対象のデータを生成し、その生成した送信対象のデータを含むパケットを生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、その生成したパケットを無線通信部13へ出力する。
無線ノード1の無線通信部13は、パケットを制御部15から受け、その受けたパケットを変調し、その変調したパケットをチャネルCh35でアンテナ11を介して送信する(ステップS29)。
無線ノード2の無線通信部13は、アンテナ11およびフィルターATFを介してチャネルCh35でパケットを受信し、その受信したパケットを復調して制御部15へ出力する。そして、無線ノード2の制御部15は、パケットを無線通信部13から受け、その受けたパケットからデータを取り出す。
このように、送信元の無線ノード1および送信先の無線ノード2が異なるチャネルCh33,Ch35を用いる場合、送信先の無線ノード2は、起動通知およびチャネル情報(Ch35)を含むウェイクアップ信号WuS2を送信し、送信元の無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS2を受信し、送信対象のデータを含むパケットをチャネルCh35で無線ノード2へ送信する。
従って、起動通知およびチャネル情報(Ch35)を別々に送信する場合よりもフレーム数を低減できる。
また、送信元の無線ノード1がスリープ状態へ移行している場合でも、ウェイクアップ信号WuS2は、無線ノード1を起動状態へ移行するためのウェイクアップIDを含んでいるので、ウェイクアップ信号WuS2の1回の送信で無線ノード1を起動して起動通知およびチャネル情報(Ch35)を無線ノード1へ送信できる。その結果、フレーム数を低減できる。
図15および図16に示したように、この発明の実施の形態においては、送信元の無線ノード1および送信先の無線ノード2が異なるチャネルを使用している場合、送信元の無線ノード1がチャネル情報を含むウェイクアップ信号WuS1を送信先の無線ノード2へ送信することによって無線ノード1,2が同じチャネルを使用できるようにする方法と、送信先の無線ノード2が起動後にチャネル情報を含むウェイクアップ信号WuS2を送信元の無線ノード1へ送信することによって無線ノード1,2が同じチャネルを使用できるようにする方法とがある。
なお、図14〜図16においては、送信元の無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS1を送信するときに、無線ノード2のウェイクアップIDをウェイクアップ信号判定部17に登録せずに、ウェイクアップ信号WuS2を受信したときに、ビット列Eが無線ノード1のウェイクアップID(またはブロードキャストIDまたは無線ノード2のウェイクアップID)に一致するかを判定しないで、無線フレームWF1のフレーム長から変換された0x2を制御部15へ出力するようにしてもよい。無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS1を送信した後に受信するウェイクアップ信号WuS2の最初の無線フレームWF1のフレーム長が起動通知を表すことを知っているからである。
図17は、データの送信方法を説明するための図である。図17を参照して、送信元の無線ノード1の制御部15は、送信先の無線ノード2へデータを送信する場合、無線ノード2のMACアドレスMACadd2のハッシュ値を演算してウェイクアップIDを求める。また、無線ノード1の制御部15は、送信対象のデータを生成する。そして、無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップIDおよび送信対象のデータをウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、ウェイクアップIDおよび送信対象のデータを制御部15から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ユニキャストウェイクアップ信号を示す0x1を12.88msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、例えば、送信対象のデータにパディングPd1を追加してフレーム長を調整し、12.88msecのフレーム長を有する無線フレームWF1を生成する。引き続いて、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップIDをフレーム長FL1〜FL3に変換する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、例えば、送信対象のデータにパディングPd2を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2を生成する。また、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、例えば、送信対象のデータにパディングPd3を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3を生成する。更に、無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、例えば、送信対象のデータにパディングPd4を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4を生成する。
このように、無線フレームWF1〜WF4の各々のフレーム長は、送信対象のデータにパディングを追加して調整されたフレーム長からなる。なお、無線フレームWF1〜WF4の各々のフレーム長は、上述した方法(A)または方法(B)によって調整されたフレーム長を有していてもよい。
無線ノード1のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4を生成すると、その生成した無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS3(データ)を無線通信部13へ出力する。
無線ノード1の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS3(データ)をウェイクアップ信号生成部14から受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3(データ)を所望の方式に従って変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS3(データ)を2回連続してアンテナ11を介して送信する(ステップS30,S31)。
送信先の無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介して、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、ウェイクアップ信号WuS3(データ)の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を検出する。その後、無線ノード2のウェイクアップ信号受信部16は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号受信部16から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.88msecのフレーム長を0x1に変換し、その変換した0x1に基づいて、ウェイクアップ信号WuS3がユニキャストウェイクアップ信号であることを検知する。
その後、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値D,D,Dに変換する。
引き続いて、無線ノード2のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値D,D,Dを一列に配列したビット列Dが無線ノード2のIDに一致すると判定し、起動信号DRVを生成して制御部15へ出力する。
無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17からの起動信号DRVに応じて、低消費電力状態から起動状態へ移行する。そして、無線ノード2の制御部15は、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。無線ノード2の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。これによって、無線ノード2は、スリープ状態から起動状態へ移行する。
そうすると、無線ノード2の無線通信部13は、アンテナ11およびフィルターATFを介して、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信する。そして、無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS3(データ)の受信電波を復調し、その復調したウェイクアップ信号WuS3(データ)を制御部15へ出力する。
無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップ信号WuS3(データ)を無線通信部13から受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3(データ)を構成する無線フレームWF1〜WF4からデータを取り出す。
また、送信元の無線ノード1は、送信先の無線ノード2が起動状態であることを検知しているとき、上述した動作によって、送信対象のデータを含むウェイクアップ信号WuS3(データ)を生成し、その生成したウェイクアップ信号WuS3(データ)を1回送信する(ステップS32)。
そして、送信先の無線ノード2は、ウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(データ)を上述した動作によって復調して受理する。
このように、送信元の無線ノード1は、送信先の無線ノード2がスリープ状態であるとき、ウェイクアップIDと送信対象のデータとを含むウェイクアップ信号WuS3(データ)を2回送信し、送信先の無線ノード2は、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信して起動し、起動後、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信してデータを受理する。
送信対象のデータをウェイクアップIDと共に送信しない場合、ウェイクアップIDを含む無線フレームと、起動通知を含む無線フレームと、送信対象のデータを含む無線フレームとを送信する必要があるが、この発明の実施の形態によれば、ウェイクアップIDと送信対象のデータとを含むウェイクアップ信号WuS3(データ)を2回送信すればよい。
従って、フレーム数を低減できる。
また、送信元の無線ノード1は、送信先の無線ノード2が起動していることを検知しているときは、ウェイクアップIDと送信対象のデータとを含むウェイクアップ信号WuS3(データ)を1回送信し、送信先の無線ノード2は、ウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信してウェイクアップ信号WuS3から送信対象のデータを取り出す。即ち、送信先の無線ノード2は、起動している場合、1個のウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信して送信対象のデータを取り出す。
従って、無線通信の効率を向上できる。
図18は、応答データが有るときのデータの送信方法を説明するための図である。図18を参照して、送信元の無線ノード1は、図17に示すステップS30,S31と同じ動作によってウェイクアップ信号WuS3(データ)を生成し、その生成したウェイクアップ信号WuS3(データ)を2回連続して送信する(ステップS33,S34)。その後、送信元の無線ノード1は、起動状態からスリープ状態へ移行する。
そして、送信先の無線ノード2は、図17において説明した動作によって、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信して起動し、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信して送信対象のデータを受理する。
その後、送信先の無線ノード2の制御部15は、データを受信して送信元のノード(=無線ノード1)を知っているので、送信元の無線ノード1のMACアドレスMACadd1のハッシュ値を演算してウェイクアップIDを求める。また、無線ノード2の制御部15は、応答データを生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップIDおよび応答データをウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、ウェイクアップIDおよび応答データを制御部15から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ユニキャストウェイクアップ信号を示す0x1を12.88msecのフレーム長に変換する。その後、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd1を追加してフレーム長を調整し、12.88msecのフレーム長を有する無線フレームWF1を生成する。引き続いて、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップIDをフレーム長FL1〜FL3に変換する。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd2を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2を生成する。また、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd3を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3を生成する。更に、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd4を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4を生成する。
このように、無線フレームWF1〜WF4の各々のフレーム長は、応答データにパディングを追加して調整されたフレーム長からなる。
無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4を生成すると、その生成した無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を無線通信部13へ出力する。
無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS3(応答データ)をウェイクアップ信号生成部14から受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を所望の方式に従って変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を2回連続してアンテナ11を介して送信する(ステップS35,S36)。
送信元の無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介して、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を受信する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、ウェイクアップ信号WuS3(応答データ)の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を検出する。その後、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、12.88msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号受信部16から受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.88msecのフレーム長を0x1に変換し、その変換した0x1に基づいて、ウェイクアップ信号WuS3(応答データ)がユニキャストウェイクアップ信号であることを検知する。
その後、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値E,E,Eに変換する。
引き続いて、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値E,E,Eを一列に配列したビット列Eが無線ノード1のIDに一致すると判定し、起動信号DRVを生成して制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップ信号判定部17からの起動信号DRVに応じて、低消費電力状態から起動状態へ移行する。そして、無線ノード1の制御部15は、指示信号COM1を生成して無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14へ出力する。無線ノード1の無線通信部13およびウェイクアップ信号生成部14は、指示信号COM1に応じてスリープ状態から起動状態へ移行する。これによって、無線ノード1は、スリープ状態から起動状態へ移行する。
そうすると、無線ノード1の無線通信部13は、アンテナ11およびフィルターATFを介して、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を受信する。そして、無線ノード1の無線通信部13は、ウェイクアップ信号WuS3(応答データ)の受信電波を復調し、その復調したウェイクアップ信号WuS3を制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、ウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を無線通信部13から受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を構成する無線フレームWF1〜WF4から応答データを取り出す。
このように、送信先の無線ノード2は、送信対象のデータを受信した後、ウェイクアップIDと応答データとを含むウェイクアップ信号WuS3(応答データ)を2回連続して送信する。その結果、送信元の無線ノード1は、スリープ状態であっても、起動して応答データを受信できる。
従って、送信元の無線ノード1が送信対象のデータを送信した後、休止した場合でも、フレーム数を低減できる。
図19は、送信対象のデータおよび起動通知の送信方法を説明するための図である。図19を参照して、送信元の無線ノード1は、図17に示すステップS30,S31における動作と同じ動作によって、ウェイクアップIDおよび送信対象のデータを含むウェイクアップ信号WuS3(データ)を生成し、その生成したウェイクアップ信号WuS3(データ)を2回連続して送信する(ステップS37,S38)。
そして、送信先の無線ノード2は、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信して起動する。その後、送信先の無線ノード2は、データを受信して送信元のノード(=無線ノード1)を知っているので、無線ノード1のMACアドレスのハッシュ値を演算してウェイクアップIDを求める。その後、送信先の無線ノード2は、図14に示すステップS22における動作と同じ動作によって、起動通知を含むウェイクアップ信号WuS2(起動通知)を生成して送信する(ステップS39)。
送信元の無線ノード1は、ウェイクアップ信号WuS2(起動通知)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS2(起動通知)に基づいて、上述した動作によって、無線ノード2が起動したことを検知する。
その後、無線ノード1は、ステップS37,S38において生成したウェイクアップ信号WuS3(データ)を1回送信し(ステップS40)、その後、ウェイクアップ信号WuS3(データ)の送信を停止する。
このように、送信対象のデータおよび起動通知をウェイクアップ信号に含めて送信する場合、送信元の無線ノード1は、起動通知を含むウェイクアップ信号を受信するまでは、送信対象のデータを含むウェイクアップ信号を連続して送信し、起動通知を含むウェイクアップ信号を受信すると、送信対象のデータを含むウェイクアップ信号を1回送信して送信対象のデータを含むウェイクアップ信号の送信を停止する。
従って、送信元の無線ノード1は、送信対象のデータを含むウェイクアップ信号を停止できる。
図20は、応答データが起動通知を兼ねる場合のデータの送信方法を説明するための図である。
図20を参照して、送信元の無線ノード1は、図17に示すステップS30,S31における動作と同じ動作によって、送信対象のデータとウェイクアップIDとを含むウェイクアップ信号WuS3(データ)を3回連続して送信する(ステップS41〜S43)。
送信先の無線ノード2は、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(データ)に基づいて、上述した動作によって起動する。
その後、送信先の無線ノード2は、3回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(データ)に基づいて、上述した動作によって送信対象のデータを受理する。
そうすると、送信先の無線ノード2の制御部15は、データを受信して送信元のノード(=無線ノード1)を知っているので、送信元の無線ノード1のMACアドレスMACadd1のハッシュ値を演算してウェイクアップIDを求める。また、無線ノード2の制御部15は、起動通知を生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップIDおよび起動通知をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、ウェイクアップIDおよび起動通知を制御部15から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、起動通知を示す0x2を12.96msecのフレーム長に変換する。また、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップIDをフレーム長FL1〜FL3に変換する。
その後、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd1を追加してフレーム長を調整し、12.96msecのフレーム長を有する無線フレームWF1を生成する。また、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd2を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL1を有する無線フレームWF2を生成する。更に、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd3を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL2を有する無線フレームWF3を生成する。更に、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、応答データにパディングPd4を追加してフレーム長を調整し、フレーム長FL3を有する無線フレームWF4を生成する。なお、無線フレームWF1〜WF4のフレーム長の調整は、パディングを追加する方法に限らず、上述した3つの方法のいずれかを用いて行われればよい。
そうすると、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、無線フレームWF1〜WF4からなるウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を無線通信部13へ出力する。そして、無線ノード2の無線通信部13は、ウェイクアップ信号生成部14からウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を所望の変調方式によって変調し、その変調したウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)をアンテナ11を介して送信する(ステップS44)。
送信元の無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、アンテナ12およびフィルターATFを介してウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)の受信電波に基づいて、上述した方法によって、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を検出する。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号受信部16は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3をウェイクアップ信号判定部17へ出力する。
無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、12.96msecのフレーム長およびフレーム長FL1〜FL3を受ける。そして、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、12.96msecのフレーム長を0x2に変換する。
その後、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、対応表TBLを参照して、フレーム長FL1〜FL3をそれぞれビット値E,E,Eに変換する。
引き続いて、無線ノード1のウェイクアップ信号判定部17は、ビット値E,E,Eを一列に配列したビット列Eが無線ノード1のIDに一致すると判定し、0x2を制御部15へ出力する。
無線ノード1の制御部15は、0x2に基づいて、送信先の無線ノード2が起動したことを検知する。
一方、無線ノード1の無線通信部13は、アンテナ11およびフィルターATFを介してウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を復調して制御部15へ出力する。
そして、無線ノード1の制御部15は、無線通信部13からウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を受け、その受けたウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を構成する無線フレームWF1〜WF4から応答データを取り出し、応答データを受理する。
このように、応答データが起動通知を兼ねることによって、フレーム数を更に低減できる。また、応答データが起動通知を兼ねることによって、送信元の無線ノード1は、送信対象のデータの送信を停止できる。
図21は、応答データが起動通知を兼ねる場合のデータの別の送信方法を説明するための図である。
図21を参照して、無線ノード1は、図17に示すステップS30,S31における動作と同じ動作によって、ウェイクアップIDおよび送信対象のデータを含むウェイクアップ信号WuS3(データ)を生成し、その生成したウェイクアップ信号WuS3(データ)を2回連続して送信する(ステップS45,S46)。
無線ノード2は、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(データ)に基づいて、上述した方法によって起動する。
そして、無線ノード2は、起動すると、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(データ)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(データ)を復調してウェイクアップ信号WuS3(データ)に含まれる送信対象のデータを受理する。
その後、無線ノード2の制御部15は、無線ノード3のMACアドレスMACadd3のハッシュ値を演算してウェイクアップIDを求める。また、無線ノード2の制御部15は、起動通知を生成する。そして、無線ノード2の制御部15は、ウェイクアップIDおよび起動通知をウェイクアップ信号生成部14へ出力する。
無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、ウェイクアップIDおよび起動通知を制御部15から受ける。そして、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、起動通知を示す0x2を12.96msecのフレーム長に変換する。また、無線ノード2のウェイクアップ信号生成部14は、対応表TBLを参照して、ウェイクアップIDをフレーム長FL1〜FL3に変換する。
その後、無線ノード2は、図20に示すステップS44における動作と同じ動作によって、ウェイクアップIDと、起動通知と、応答データとを含むウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を生成し、その生成したウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を2回連続して送信する(ステップS47,S48)。
無線ノード1は、無線ノード2から送信されたウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を受信し、図20における動作と同じ動作によって、無線ノード2が起動したことを検知するとともに応答データを受理する。
一方、無線ノード3は、1回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を受信し、その受信した(応答データ&起動通知)に基づいて、上述した方法によって起動する。
その後、無線ノード3は、2回目に送信されたウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を受信し、その受信したウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)に基づいて、上述した動作によって、無線ノード2が起動したことを検知する。
このように、無線ノード1への起動通知の送信と、データの無線ノード3への送信とを1回の送信で行う。
従って、フレーム数を低減できる。また、無線ノード1は、起動通知を受信することによってデータの送信を停止できる。
なお、無線ノード2がウェイクアップ信号WuS3(応答データ&起動通知)を無線ノード3へ送信することは、無線ノード2が無線ノード1から送信されたデータを無線ノード3へ転送することに相当する。
また、図21に示すデータの送信方法は、一般的には、マルチホップで無線通信を行う場合に使用される。この場合、送信元と送信先との間に存在する無線ノードは、送信元から送信されたデータを転送データとしてウェイクアップ信号に含めて送信する。つまり、送信元と送信先との間に存在する無線ノードは、転送データをウェイクアップ信号に含めて送信する。これによって、各無線ノードは、フレーム数を低減してマルチホップで無線通信を行うことができる。
なお、ウェイクアップ信号WuS3が転送データを含む場合も、無線フレームWF1〜WF4の各々のフレーム長は、転送データにパディングを追加して調整されたフレーム長からなる。なお、無線フレームWF1〜WF4の各々のフレーム長は、パディングを追加する方法に限らず、上述した3つの方法のいずれかを用いて調整されればよい。
そして、この発明の実施の形態においては、ウェイクアップ信号が送信対象のデータ、応答データおよび転送データのいずれかを送信対象情報として含む場合、ウェイクアップ信号を構成する無線フレームWF1〜WF4(または無線フレームWF1〜WF6)の各々は、送信対象のデータ、応答データおよび転送データのいずれかの一部を示すビット列を含み、かつ、送信対象のデータ、応答データおよび転送データのいずれかの長さに基づいて調整されたフレーム長を有する。
また、この発明の実施の形態においては、ウェイクアップ信号が起動通知を含む場合、ウェイクアップ信号を構成する無線フレームWF1〜WF4(または無線フレームWF1〜WF6)は、ウェイクアップIDを示すフレーム長と、起動通知を示すフレーム長とを有する。
更に、この発明の実施の形態においては、ウェイクアップ信号がチャネル情報を含む場合、ウェイクアップ信号を構成する無線フレームWF1〜WF6は、ウェイクアップIDを示すフレーム長と、チャネル情報を示すフレーム長とを有する。
更に、この発明の実施の形態においては、ウェイクアップ信号が起動通知およびチャネル情報を含む場合、ウェイクアップ信号を構成する無線フレームWF1〜WF6は、ウェイクアップIDを示すフレーム長と、起動通知を示すフレーム長と、チャネル情報を示すフレーム長とを有する。
上記においては、ウェイクアップ信号は、4個の無線フレームWF1〜WF4または6個の無線フレームWF1〜WF6からなると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、ウェイクアップ信号は、一般的には、n(nは1以上の整数)個の無線フレームからなっていればよい。
図7に示す対応表TBLにおいて、0xFFのデータまでを対象とすると、1つのフレーム長に2つの情報を載せることができ、2つの情報は、ウェイクアップ信号の種別(即ち、ユニキャストウェイクアップ信号、起動通知、ウェイクアップ信号および通知、ブロードキャストウェイクアップ信号)と、ウェイクアップIDとからなっていればよいので、ウェイクアップ信号は、1個以上の無線フレームからなっていればよい。
また、上記においては、チャネル情報は、2つの無線フレームWF5,WF6の2つのフレーム長によって表されると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、チャネル情報は、1個以上の無線フレームの1個以上のフレーム長によって表わされていてもよい。
更に、上記においては、送信対象のデータおよび起動通知等の各種の情報をウェイクアップ信号に含めて送信することについて説明した。
従って、この発明の実施の形態による送信機は、送信対象の情報である送信対象情報を含み、起動させたい通信端末をスリープ状態から起動状態へ移行させるためのウェイクアップIDを表わすフレーム長を有するn(nは1以上の整数)個の無線フレームからなるウェイクアップ信号を生成する生成手段と、生成手段によって生成されたウェイクアップ信号を送信する送信手段とを備えていればよい。
また、この発明の実施の形態による受信機は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の送信機から送信されたウェイクアップ信号を当該受信機が採用する無線通信方式における無線通信帯域の全体で受信する受信手段と、受信手段によって受信されたウェイクアップ信号から送信対象情報を検出する検出手段とを備えていればよい。
更に、この発明の実施の形態による無線ノードは、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の送信機と、請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の受信機とを備えていればよい。
更に、この発明の実施の形態による無線通信システムは、複数の無線ノードを備え、複数の無線ノードの各々は、この発明の実施の形態による無線ノードからなっていればよい。
この発明の実施の形態においては、無線通信部13、ウェイクアップ信号生成部14および制御部15は、「送信機」を構成する。
また、この発明の実施の形態においては、無線通信部13、制御部15、ウェイクアップ信号受信部16およびウェイクアップ信号判定部17は、「受信機」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システムに適用される。
1〜6,72 無線ノード、7 サーバ、8 表示端末、10 無線センサーネットワーク、11,12 アンテナ、13 無線通信部、14 ウェイクアップ生成部、15 制御部、16 ウェイクアップ信号受信部、17 ウェイクアップ信号判定部、71 パーソナルコンピュータ、73,74 RS−232C、711 Webサーバ、712 データベース。

Claims (13)

  1. 送信対象の情報である送信対象情報を含み、起動させたい通信端末をスリープ状態から起動状態へ移行させるためのウェイクアップIDを表わすフレーム長を有するn(nは1以上の整数)個の無線フレームからなるウェイクアップ信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された前記ウェイクアップ信号を送信する送信手段とを備える送信機。
  2. 前記ウェイクアップ信号は、無線通信に使用するチャネル情報を更に含む、請求項1に記載の送信機。
  3. 前記ウェイクアップ信号は、当該送信機が搭載された無線ノードがスリープ状態から起動状態へ移行したことを示す起動通知を前記送信対象情報として含む、請求項1または請求項2に記載の送信機。
  4. 前記n個の無線フレームのn個のフレーム長の各々は、送信対象のデータの長さに基づいて調整されたフレーム長からなる、請求項1または請求項2に記載の送信機。
  5. 前記n個の無線フレームのn個のフレーム長の各々は、送信対象のデータに対する応答データの長さに基づいて調整されたフレーム長からなる、請求項1または請求項2に記載の送信機。
  6. 前記n個の無線フレームのn個のフレーム長の各々は、転送データの長さに基づいて調整されたフレーム長からなる、請求項1または請求項2に記載の送信機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の送信機から送信されたウェイクアップ信号を信機が採用する無線通信方式における無線通信帯域の全体で受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたウェイクアップ信号から前記送信対象情報を検出する検出手段とを備える受信機。
  8. 前記ウェイクアップ信号の受信電波に基づいて前記n個の無線フレームのn個のフレーム長を検出し、その検出したn個のフレーム長に基づいてウェイクアップIDを取得し、その取得したウェイクアップIDが、信機が搭載された無線ノードの識別情報に一致するとき、起動信号を生成する起動手段を更に備える、請求項7に記載の受信機。
  9. 前記検出手段は、前記送信対象情報が、送信機が搭載された無線ノードがスリープ状態から起動状態へ移行したことを示す起動通知からなる場合、前記起動通知に応じて通信対象の無線ノードが起動したことを検知する、請求項7または請求項8に記載の受信機。
  10. 送信機が搭載された無線ノードがスリープ状態から起動状態へ移行したことを示す起動通知に応じて無線通信部におけるデータの送信を停止する停止手段を更に備える、請求項9に記載の受信機。
  11. 記ウェイクアップ信号に含まれるチャネル情報であって、無線通信に使用する前記チャネル情報を検出し、その検出した前記チャネル情報によって示されるチャネルを無線通信部に設定する設定手段を更に備える、請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の受信機。
  12. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の送信機と、
    請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の受信機とを備える無線ノード。
  13. 複数の無線ノードを備え、
    前記複数の無線ノードの各々は、請求項12に記載の無線ノードからなる、無線通信システム。

JP2014067780A 2014-03-28 2014-03-28 送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システム Active JP6339835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067780A JP6339835B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067780A JP6339835B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015192275A JP2015192275A (ja) 2015-11-02
JP6339835B2 true JP6339835B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=54426470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014067780A Active JP6339835B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6339835B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102219560B1 (ko) * 2017-04-19 2021-02-23 영남대학교 산학협력단 무선랜 시스템, 무선 단말의 동작 모드를 전환시키는 방법 및 이를 수행하기 위한 서비스 단말

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5858814B2 (ja) * 2012-02-08 2016-02-10 Kddi株式会社 Wan側インタフェースを個別に起動可能な無線ルータ、wan通信起動方法及びプログラム
JP5965174B2 (ja) * 2012-03-27 2016-08-03 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線装置およびそれにおける基地局の切替方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015192275A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7536929B2 (ja) 広域エネルギ回収センサ・ネットワーク展開のためのマルチホップ・ネットワーキング・プロトコル
Watteyne et al. Using IEEE 802.15. 4e time-slotted channel hopping (TSCH) in the internet of things (IoT): Problem statement
Watteyne et al. Implementation of gradient routing in wireless sensor networks
US20070183346A1 (en) Arrangement for router attachments between roaming mobile routers in a clustered network
US9148845B2 (en) Method for discovering neighboring nodes in wireless networks
CN102761931B (zh) 异步占空比无线传感器网络中进行动态数据传输的方法
JP6596763B2 (ja) 無線マルチホップネットワーク
JP6432725B2 (ja) 無線装置、それを備えた無線通信システムおよび無線装置において実行されるプログラム
JP6339835B2 (ja) 送信機、受信機、それらを備える無線ノード、その無線ノードを備える無線通信システム
Bakhsh Energy-efficient distributed relay selection in wireless sensor network for Internet of Things
Kumar et al. Power consumption based simulation model for mobile ad-hoc network
Jung et al. On self-configuring IoT with dual radios: A cross-layer approach
Li et al. A reliability-oriented web service discovery scheme with cross-layer design in manet
Minhas et al. Energy efficient multicast routing protocols for wireless sensor networks
Charan et al. Performance evaluation of AODV protocol for energy consumption and QoS in IEEE 802.15. 4 based wireless sensor network using QualNet simulator
Ghosh et al. Low power communication protocols: ZigBee, 6LoWPAN and ZigBee IP
KR100686973B1 (ko) 전력 제어가 가능한 멀티홉 무선 네트워크에서의 저전력라우팅을 위한 최적 프로토콜 설계 방법
Wang et al. On the performances of forwarding multihop unicast traffic in WBSS-based 802.11 (p)/1609 networks
JP6347039B2 (ja) 無線装置、それを備えた無線通信システムおよび無線装置において実行されるプログラム
Tao et al. AODVjr routing protocol with multiple feedback policy for ZigBee network
Valta et al. Wake-up radio implementation for internet of things
Khurana et al. Direction determination in wireless sensor networks using grid topology
Vignesh et al. Multi path interference aware reliable route path establishment in mobile adhoc network environment
Wang et al. Optimal addressing-based routing for 6LoWPAN
Krishnan et al. Energy efficient tree construction for ZigBee router network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6339835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250