各図面内では、同様の要素には、同様の符号を付している。
以下、無線通信内で課金管理及び動作を補助する技術を説明する。一側面においては、サービスプロバイダの制御の下で、サーバにおいて、課金管理又は計算を実行する技術を提供する。他の側面では、メッセージング技術は、ユーザ設備(UE)等の移動通信デバイスのパケットデータ接続のための課金動作の実行を担当するネットワークエンティティと折衝する。
図1は、無線通信システムの具体例を示している。無線通信システムは、1つ以上の基地局(base station:BS)105、107及び1つ以上の無線デバイス110を含むことができる。基地局105、107は、フォワードリンク(forward link:FL)又はダウンリンク(downlink:DL)上で、1つ以上の無線デバイス110に信号を送信することができる。無線デバイス110は、それぞれのフォワードリンク(FL)又はダウンリンク(DL)を介して、基地局から信号を受信することができ、及びリバースリンク(reverse link:RL)又はアップリンク(uplink:UL)を介して、1つ以上の基地局105、107に信号を送信することができる。無線通信システムは、1つ以上の基地局を制御する1つ以上のコアネットワーク125を含むことができる。幾つかの具体例では、無線通信システムは、異なる無線アクセス技術(radio access technologies:RAT)に基づく異なるアクセスネットワーク(access network:AN)を含むことができる。
基地局105、107は、異なる無線技術に基づいて動作するように構成することができる。例えば、1つの基地局105は、E−UTRAN技術を使用でき、他の基地局107は、eHRPD技術を使用できる。本発明の技術及びシステムを実現することができる無線通信システムの具体例としては、特に、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)に基づく無線通信システム、例えば、CDMA2000 1x、HRPD(High Rate Packet Data)、eHRPD(evolved HRPD)、E−UTRAN(Evolved UTRAN)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、及びIEEE802.11規格に準拠するWiFi技術等が含まれる。無線デバイス110は、HRPD、eHRPD、E−UTRAN等の1つ以上のRATを使用するように構成できる。
具体例として、図1の無線通信システムは、3GPP2に定義されているCDMA2000に基づいていてもよい。
図2は、図1の無線通信デバイス110又は基地局105、107のための無線局アーキテクチャの具体例を示している。この具体例の無線局205は、本明細書に開示する1つ以上の無線通信技術等の方法を実装するマイクロプロセッサ等のプロセッサ回路210を含む。無線局205は、アンテナ220等の1つ以上の通信インタフェースを介して無線信号を送信及び/又は受信する送受信回路215を含むことができる。無線局205は、データを送信及び受信するための他の通信インタフェースを含むことができる。無線局205は、シグナリング及びデータを送信及び受信するための他の通信インタフェースを備えていてもよい。無線局205は、データ及び/又は命令等の情報を保存するように構成された1つ以上のメモリを含むことができる。
電気通信ネットワークは、それらのリソースの使用についての課金機能を実行する。リソースの使用とは、無線ネットワークリソース用途での無線リソースの使用であってもよく、及び/又はパケットデータネットワーク用途でのパケットデータネットワークリソースの使用であってもよい。そして、このような課金情報は、監査(auditing)、調整(reconciliation)及び請求(reconciliation)の目的で使用することができる。
CDMA2000システムでは、3GPP2標準化委員会によって定義されているように、移動局ユーザは、シンプルIP(Simple IP)モード又はモバイルIPアドレス指定(Mobile IP addressing)モードでパケットデータサービスを用いることができる。
図3は、シンプルIPアドレス指定モードが使用されている通信ネットワーク300の例示的なアーキテクチャのブロック図を示している。シンプルIPアドレス指定モードでは、ユーザデータパケットは、IPネットワーク306を介して、移動局302(例えば、UE)、パケットデータサービングノード(Packet Data Serving Node:PDSN)304及びピアノードの間でルーティングされる。このアドレス指定モードでは、移動局302の移動は、サービングPDSN308のカバレッジドメイン内に制限される。
図4は、モバイルIPアドレス指定モードが実装された通信ネットワーク400の例示的アーキテクチャのブロック図を示している。モバイルIPアドレス指定モードでユーザデータパケットは、IPネットワーク406を介して、移動局402、PDSN404及び、ホームエージェント/ローカルモビリティアンカ(Home Agent/Local Mobility Anchor:HA/LMA)410及びピアノードの間でルーティングされる。モバイルIP(MIP)プロトコルの使用によって、複数のPDSNカバレッジドメインに亘って移動性が拡張される。シンプルIPアドレス指定モードの移動ドメインを拡張するために、PDSN408とHA/LMA410との間でプロキシモバイルIP(Proxy-Mobile IP:PMIP)プロトコルを用いることができる。
CDMA2000パケットデータサービスのために定義されている課金手続は、現在、PDSNにおける課金に限定されている。MIP及びPMIP動作モードでは、パケットルーティングは、HA/LMAエンティティにおいて行われる。運営上の観点から、課金がPDSNに限定されることによって、問題が生じることがある。例えば、移動局は、その移動局のためのサービスプロバイダによってPDSNが制御されていないネットワークにローミングすることがある。このような場合、課金PDSNは、移動局のためのサービスプロバイダの課金規則及びサービス層に関する情報を有していないことがある。
本明細書に開示する技術は、HA/LMAにおいて課金を実行するために使用できるという利点を有する。一側面においては、ここに開示する技術を用いて、MIP及びPMIPアドレス指定モードのCDMA2000システムのための課金をHA/LMAにおいて実行することができる。他の側面では、本明細書に開示する技術を用いて、例えば、HA/LMA、PDSN、並びにパケットデータ認証及び認可機能、例えば、RADIUS AAAサーバ等のネットワークエンティティが、課金が発生するロケーションについて、関係する全てのエンティティと折衝及び通信することができる。
図5は、幾つかの実装例において、IPネットワーク固有のリソースの使用のみについて、HA/LMA506における課金が実行される具体例を示している。PDSN502は、パケットデータセッションの確立の時点及び例えば、X.S0011−005に定義されているような他のイベントの発生時に、RAN/AN504からエアリンクパラメータを受信する(例えば、メッセージ510)。本明細書で定義されるこれらの幾つかのイベントのためのエアリンクパラメータは、PDSNからHA/LMA506にフォワードされ、課金項目明細レコード(accounting usage detail record:UDR)が生成される(例えば、メッセージ512)。幾つかの実施の形態では、MIPv4及びPMIPv4動作モードにおいて、HA506は、サービングPDSN/FA(FA: Foreign Agent; home agentではない外部エージェント)から、MIPv4登録要求メッセージ(例えば、メッセージ512)を介して、「モビリティ拡張(mobility extensions)」の形式で移動局アイデンティティ及び無線アクセスネットワーク/アクセスネットワーク(radio access network/access networkRAN/AN)に関連するパラメータを受信する。PMIPv6動作モードでは、LMAは、サービングPDSN/モバイルアクセスゲートウェイ(mobile access gateway:MAG)から、MIPv6バインディング更新メッセージを介して、「モビリティオプション(mobility options)」として、モバイルアイデンティティ及びRAN/ANに関連するパラメータを受信する。HA/LMA506は、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)課金メッセージを用いて、RADIUSサーバ508にUDR情報を送信する(例えば、メッセージ514)。これは、図5に示されている。HA/LMA506は、RADIUSサーバがRADIUSメッセージを正しく受信したことを示す肯定応答をRADIUSサーバから受信するまで、使用データレコード(usage data record:UDR)情報を保守する。同様に、RADIUSサーバは、レコードがホームRADIU
Sサーバに提供されるか、又はオペレータ請求システムによって削除されるまでUDRを保守する。RADIUSサーバから課金システムに情報を伝える方法、並びにオペレータが使用する概要、調整及び請求プロセスは、周知の技術を用いて実行してもよい。
幾つかの実施の形態では、MIP登録要求、PMIP登録要求及び/又はPMIPバインディング更新メッセージを使用して、PDSN502からHA/LMA506に移動局アイデンティティ及びRAN/ANに関連するパラメータが伝えられる。他の具体例では、このような情報は、PDSN502とHA/LMA506との間の他の如何なる適切なメッセージングスキームを用いて、PDSN502からHA/LMA506に伝えてもよい。このような他のメッセージングスキームの具体例として、以下に限定されるものではないが、AAA RADIUSメッセージ及び関連する属性、又はAAA Diametersメッセージ及び関連するAVPを用いてもよい。
図6を参照して説明すると、幾つかの実施の形態では、X.S0011−005で指定されているように、ピアツーピア(P−P)セッションが存在している場合、ターゲットPDSN602は、P−Pインタフェースを介して、ターゲットRANから受信したエアリンクレコードをサービングPDSNにフォワードする(例えば、メッセージ609、610)。ターゲットPDSN602は、エアリンクレコードを変更しない。サービングPDSN603は、ターゲットPDSNから受信したエアリンクレコードを用いて、移動局アイデンティティ及びパケットデータセッションに関連するパラメータを取得し、モビリティ拡張/モビリティオプション内でこれらをHA/LMA606にフォワードする(例えば、メッセージ612)。HA/LMA606は、このような情報を用いて、課金UDRを生成する。サービングPDSN603は、HA/LMA606と折衝しながら、課金の実行を継続する。また、HA/LMA606もRADIUSサーバ608に通信可能に接続され、RADIUS課金情報をRADIUSサーバ608に送信することができる(例えば、メッセージ614)。図6は、高速ハンドオフについて、HA/LMA606において課金を行う課金アーキテクチャを示している。
幾つかの実施の形態では、MIP登録要求、PMIP登録要求及び/又はPMIPバインディング更新メッセージを用いて、PDSN603からHA/LMA606に移動局アイデンティティ及びRAN/ANに関連するパラメータを伝える(メッセージ612)。なお、PDSN603とHA/LMA606との間の他の如何なる適切なメッセージングスキームを用いて、PDSN603からHA/LMA606に情報を伝えてもよい。このような他のメッセージングスキームの具体例として、以下に限定されるものではないが、AAA RADIUSメッセージ及び関連する属性、又はAAA Diametersメッセージ及び関連するAVPを用いてもよい。
図7は、モバイルIPv4動作についてのホームエージェント(Home Agent:HA708)における課金手続の具体例を示している。図7のコールフロー図は、MIP登録要求、PMIP登録要求及び/又はPMIPバインディング更新メッセージを用いて、PDSNからHA/LMAに移動局アイデンティティ及びRAN/ANに関連するパラメータを伝える手順を示している。PDSN706とHA/LMA708との間の他の如何なる適切なメッセージングスキームを用いて、でPDSN706からHA/LMA708にこの情報を伝えてもよい。このような他のメッセージングスキームの具体例として、以下に限定されるものではないが、AAA RADIUSメッセージ及び関連する属性、又はAAA Diametersメッセージ及び関連するAVPを用いてもよい。
以下では、図7に示すメッセージの矢印を参照して、交換されるメッセージの様々な例示的な実施の形態について説明する。
A1.MS702、無線アクセスネットワーク/パケット制御機能(radio access network/packet control function:RAN/PCF)704及びPDSN706の間で通信を行い、メインサービス接続がセットアップされる。
A2.ポイントツーポイントプロトコル(Point-to-Point Protocol:PPP)リンク制御プロトコル(Link Control Protocol:LCP)折衝が行われ、認証プロトコルが選択される。
A3.MS702及びPDSN706がインターネットプロトコル制御プロトコル(Internet Protocol Control Protocol:IPCP)手続を実行する。MIPv4の場合のみ、MS702は、PDSN706へのIPCP構成−要求メッセージ内にIPアドレス構成オプションを含ませない。
A4.PDSN706は、PPPの確立若しくは再交渉に続いて、又はMS702からのエージェント要請(Agent Solicitation)メッセージを受信に応じて、オペレータが構成可能な数のエージェント広告(Agent Advertisement)の送信を始める。
A5.MS702は、MN−FAチャレンジ拡張(Challenge Extension)を含むMIPv4登録要求メッセージ(MIPv4 Registration Request)をPDSN706に送信する(例えば、RFC3012)。ホームアドレス(Home Address)及びホームエージェント(Home Agent)の動的な割当には、適切に設定されたHoAフィールド及びHAフィールドが使用される。
A6.最初のモバイルアクセスがあると、PDSN706は、HAAA710に対して、FAC認証情報を用いて、AAAアクセス要求/承諾(AAA Access Request/Accept)メッセージを使用することによって、MS702を認証及び認可する。PDSNがHA/LMA708において課金(Accounting)をサポートしている場合、PDSN706は、「True」に設定された値を有するHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)をAAAアクセス要求メッセージに含ませる。PDSN706は、PMIPv4/v6動作モードをサポートしていることをHA708に示すために、PMIPベースモビリティVSA(PMIP-Based-Mobility VSA)もAAAアクセス要求メッセージに含ませる。PDSN706は、アクセス要求メッセージにPMIP−HA情報IPv4/6サービスVSA(PMIP-HA-Info-IPv4/6-Service VSA)(X.S0061)を含ませない。
認可に成功すると、加入者サービス品質(quality of service:QoS)プロファイル、ホームのエージェントアドレス(Home Agent Address)等の情報、及びFA−HAキー等の他の情報が、AAAアクセス承諾(AAA Access Accept)メッセージ内でPDSN706に返される。MS702についてHA/LMA708における課金が認可された場合、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)を返す。MS702について、HA/LMA708における課金が認可されない場合、HA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)は、アクセス承諾メッセージに含まれず、又は値を「False」に設定してアクセス承諾メッセージに含まれる。オペレータポリシに応じて、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で、認可されたHA/LMA708課金トリガ(Accounting Trigger)を示すサポート課金トリガRADIUS VSA(Supported Accounting Triggers RADIUS VSA)を返す。また、HAAA710は、MS702についてのネットワークPMIPサポートを指示し、PMN−HA/LMAキー及びPMN−HA/LMA−SPI情報をPDSNに返す(X.S0061)。
A7.PDSN706は、加入者QoSプロファイル内で受信した関連する属性をRAN704に渡す。
A8.ステップA6の後の任意の時点で、PDSN706は、選択された/割り当てられたHA708にMIPv4登録要求メッセージをフォワードする。PDSN706がHA/LMA708において課金をサポートし、HAAA710がこのMSについてのHA/LMAにおける課金を認可した場合(ステップA6)、PDSN706は、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モード(HA-LMA-Accounting-Mode)モビリティ拡張をMIPv4登録要求メッセージにませる。また、この場合、PDSN706は、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張を「セッションセットアップ(Session Setup)」に設定して、HA/LMA課金ついて指定されたモビリティ拡張をMIPv4登録要求メッセージに含ませる。PDSN706によってMIPv4登録要求メッセージに追加されたモビリティ拡張は、FA−HAキーによって機密保護される。
A9.初期の登録において、HAがMN−HA共有キーを有さない場合、HAは、HAAA710からその情報を取得する。HAは、アクセス要求メッセージ、並びに認証及びMN−HAキーを取得するために用いられるMN−AAAキーをHAAA710に送信する。PDSN706がHA−LMA課金モードモビリティ拡張の値を「True」に設定し、HAもHA/LMAにおいて課金をサポートしている場合、HAは、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)をアクセス要求メッセージに含ませる。
A10.認証に成功すると、HAAA710は、MN−HAキーを含むAAAアクセス承諾(AAA Access Accept)メッセージをHAに返す。MSについてのHA/LMAにおける課金が認可されている場合、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)を返す。MSについて、HA/LMAにおける課金が認可されない場合、HA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)は、アクセス承諾メッセージに含まれず、又は値を「False」に設定してアクセス承諾メッセージに含まれる。オペレータポリシに応じて、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で、認可されたHA/LMA課金トリガを示すサポート課金トリガRADIUS VSA(Supported Accounting Triggers RADIUS VSA)を返す。HA/LMAは、返されたHA−LMA課金モード値(HA-LMA Accounting-Mode value)(この場合、「True」)及びサポートされている課金トリガ値(Supported Accounting Triggers value)を保存する。
A11.HAは、PDSN706から受信したMIP登録要求を認証する。認証に成功すると、HAは、HA−LMA課金モード値(この場合、「True」)を保存し、ホームアドレス及び「成功(success)」コードを含むMIP登録応答メッセージをPDSN706に返す。HAは、HAAA710から受信した値(この場合、「True」)を有するHA−LMA課金モードモビリティ拡張をMIP登録応答メッセージに含ませる。HA−LMA課金VSA(HA-LMA-Accounting VSA)は、FA−HAキーによって機密保護されている。
A12.PDSN706は、HAから、登録の成功の指示(コード0)と共にMIP登録応答を受信すると、MSについてのモビリティバインディングを更新する。PDSN706は、MSにMIP登録応答を送信する。PDSN706は、MIP登録応答メッセージ内で受信したHA−LMA課金モード値(この場合、「True」)を保存する。
なお、HA及びPDSN706の両方においてHA/LMAにおける課金がサポートされており、このMSについて、HA/LMAにおける課金が認可された場合、以下の手続が適用可能である。HA708は、上述のステップA11において、HA/LMAにおけるこのような課金のサポートについて学習する。PDSN706は、上述のステップA12において、HA/LMAにおけるこのような課金のサポートについて学習する。
A13.MSについて、HA/LMAにおける課金がサポートされている場合(ステップA11)、HAは、ステップA8において受信したHA/LMA課金モビリティ拡張に基づいて、UDRを構築する。HAは、課金要求(開始)(Accounting-Request (Start))メッセージによって、構築されたUDRをRADIUSサーバにフォワードする。
A14.RADIUSサーバは、課金−応答(Accounting-Response)メッセージによって応答する。
A15.他のRAN/PCFへのハンドオフ等のイベントが発生した結果、PDSN706において、同じパケットデータセッションについての新たなA10又はP−P接続がセットアップされる。ハンドオフは、PDSN内ハンドオフであってもよく、PDSN間ハンドオフであってもよく、高速ハンドオフであってもよい。このようなイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化する。或いは、他の何らかのイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化することもある。
A16.ステップA15におけるイベントによってトリガされて、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化すると、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHA/LMAに送信する。PDSN706は、上述のステップA6において受信したPMN−HAキー及びPMN−HA−SPI値に基づいて、MN−HA認証拡張(MN-HA Authentication Extension)を生成する。PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージの構造の詳細については、3GPP2ドキュメントX.S0061に記載されている。PDSN706は、ステップA15のイベントの結果、値が変化したHA/LMA課金モビリティ拡張/オプションをPMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。ハンドオフによるイベントトリガ(ステップA15)によって、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプションは、状況に応じて、「ハンドオフ(Handoff)」又は「高速ハンドオフ(Fast Handoff)」に設定される。他のイベントトリガタイプについては、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプション値の適切な設定が使用される。
これが最初のPMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージである場合、HA/LMAは、ステップA17を実行することによってHAAA710に対してメッセージを認証する。HAAA710からPMN−HA/LMAキーを受信し、PRRQ/PBUの認証に成功すると(ステップA17参照)、HA/LMAは、PMIPv4登録応答/PMIPv6バインディング更新メッセージをPDSN706に送信する。
A17.HA/LMAは、AAAアクセス要求をHAAA710に送信し、受信したPRRQ/PBUを検証する。HAAA710は、PMN−HA−SPIを用いてPMN−HAキーを取得し、AAAアクセス承諾(AAA Access Accept)をHAに送信する。PMN−HAキー及びPMN−HA−SPIは、AAAアクセス承諾メッセージに含まれる。
A18.HA内の課金クライアント及びHAAA710RADIUSサーバは、ステップA16において受信した課金トリガによる要求に応じて、課金要求/応答(停止/開始/一時的更新(Stop/Start/Interim-Update))メッセージを交換する。
A19.ハンドオフ等のイベントが発生した結果、PDSN706において、同じパケットデータセッションについてのA10又はP−P接続が切断される。このようなイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化する。或いは、他の何らかのイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化することもある。
A20.ステップA19におけるイベントによってトリガされて、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化すると、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHAに送信する。PDSN706は、上述のステップA6において受信したPMN−HAキー及びPMN−HA−SPI値に基づいて、MN−HA認証拡張(MN-HA Authentication Extension)を生成する。PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージの構造の詳細については、3GPP2X.S0061に記載されている。PDSN706は、ステップA19のイベントの結果、値が変化したHA/LMA課金モビリティ拡張/オプションをPMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。ハンドオフ/A10又はP−P接続の切断によるイベントトリガ(ステップA19)によって、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプションは、「ハンドオフ(Handoff)」に設定される。他のイベントトリガタイプについては、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプション値の適切な設定が使用される。
A21.HA内の課金クライアント及びHAAA710RADIUSサーバは、ステップA20において受信した課金トリガによる要求に応じて、課金要求/応答(停止/開始/一時的更新(Stop/Start/Interim-Update))メッセージを交換する。
A22.MIPバインディングの期限切れ又はパケットデータセッションの明示的な終了によって、ユーザセッションが終了する。
A23.HAは、セッション継続(Session Continue)属性が「False」に設定された課金要求(停止)メッセージを送信して、RADIUSサーバとの課金セッションを終了する。
A24.RADIUSサーバが課金−応答メッセージで応答する。
なお、一側面においては、上述したメッセージング技術を用いて、移動局についての課金機能及び使用情報に関してRADIUSサーバと直接の通信を行うPDSNを補助することができる。幾つかの実施の形態では、PDSNは、最初に情報をHA/LMAに送信し、続いて、HA/LMAが、移動局についての課金に関して、RADIUSサーバと通信する。ある動作的シナリオでは、移動局は、非サービスプロバイダの無線ネットワークにローミングする。このような場合、PDSNは、移動局のためのサービスプロバイダの直接的な制御下にないことがある。なお、HA/LMAは、移動局のサービスプロバイダの制御下にある。したがって、一側面においては、HA/LMAを介して課金情報を渡すことを可能にすることによって、サービスプロバイダは、移動局に提供されるサービスを直接的に制御することができるようになる。上述のように、PDSN及びRADIUSサーバは、移動局について課金が実行される箇所で折衝を行うことができる。幾つかの実施の形態では、RADIUSサーバは、移動局のための課金をPDSN(サービスプロバイダのネットワークの直接的な制御下であるかを問わない。)で行うか、HA/LMA(移動局のサービスプロバイダの直接的な制御下にある。)で行うかを制御することができる。
以下、図8を参照して、プロキシMIPによるIPv4のためのHA/LMAにおける課金の例示的シナリオについて説明する。
図8に示すコールフロー図では、PMIP登録要求及び/又はPMIPバインディング更新メッセージを用いて、移動局アイデンティティ及びRAN/ANに関連するパラメータをPDSN706からHA/LMAに搬送しているが、このような情報は、PDSN706及びHA/LMAとの間で他の適切な如何なるメッセージングスキームを用いて、PDSN706からHA/LMAに伝えてもよい。この他のメッセージングスキームの具体例として、以下に限定されるものではないが、AAA RADIUSメッセージ及び関連する属性又はAAA Diametersメッセージ及び関連するAVPを使用してもよい。
B1.メインサービス接続がセットアップされる。
B2.PPP LCP折衝が行われ、認証プロトコルが選択される。
B3.選択された認証プロトコルを用いて、アクセス認証及び認可が実行される。MS702は、PDSN706と認証に関連するメッセージを交換する。続いて、PDSN706は、AAAアクセス要求/承諾メッセージを用いて、HAAA710に対して認証及び認可を実行する。PDSN706がHA/LMA808において課金をサポートしている場合、PDSN706は、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)をAAAアクセス要求メッセージに含ませる。
B4.認可に成功すると、加入者QoSプロファイル等の情報がAAAアクセスAcceptメッセージ内でPDSN706に返される。MS702についてHA/LMA808における課金が認可された場合、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)を返す。MS702について、HA/LMA808における課金が認可されない場合、HA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)は、アクセス承諾メッセージに含まれず、又は値を「False」に設定してアクセス承諾メッセージに含まれる。オペレータポリシに応じて、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で、認可されたHA/LMA課金トリガ(Accounting Trigger)を示すサポート課金トリガRADIUS VSA(Supported Accounting Triggers RADIUS VSA)を返す。また、HAAA710は、MS702についてのネットワークPMIPサポートを指示し、割り当てられたHA/LMAアドレス、ネットワークPMIP−NAI、PMN−HAキー及びPMN−HA−SPI情報をPDSN706に返す。
PDSN706は、加入者QoSプロファイル内で受信した関連する属性をRANに渡す。
B5.MS702は、IPアドレス構成オプションを含むIPCP構成要求メッセージをPDSN706に送信する。
B6.PDSN706は、MN−HA/LMA認証拡張を生成し、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHA/LMA808に送信し、PDSN706とHA/LMAとの間でPMIPv4/v6トンネルを確立する。PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージの構造の詳細については、3GPP2X.S0061に記載されている。PDSN706がHA/LMA808において課金をサポートし、HAAA710がこのMS702についてのHA/LMAにおける課金を認可した場合(ステップB3)、PDSN706は、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モード(HA-LMA-Accounting-Mode)モビリティ拡張をMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージにませる。また、この場合、PDSN706は、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張を「セッションセットアップ(Session Setup)」に設定して、HA/LMA課金ついて指定されたモビリティ拡張/オプションをMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。
HAAA710からPMN−HA/LMAを受信し、PRRQ/PBUの認証に成功すると(ステップB7参照)、HA/LMAは、MS702に割り当てられたIPv4アドレスを含むPMIPv4登録応答/PMIPv6バインディング応答メッセージをPDSN706に送信する。続いて、PDSN706は、ステップB8及びステップB9で実行されたIPCP手続に従って、割り当てられたIPv4アドレスをMS702に渡す。PDSN706は、HA−LMA課金モード値(この場合、「True」)及びPMIPv4登録応答/PMIPv6バインディング応答メッセージで受信されている場合、サポートされている課金トリガ値を保存する。
B7.HA/LMA808は、AAAアクセス要求をHAAA710に送信し、受信したPRRQ/PBUメッセージを検証する。PDSN706がHA−LMA課金モードモビリティ拡張の値を「True」に設定し、HAもHA/LMA808において課金をサポートしている場合、HAは、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)をアクセス要求メッセージに含ませる。
HAAA710は、PMN−HA/LMA−SPIを用いてPMN−HA/LMAキーを取得し、AAAアクセス承諾(AAA Access Accept)をHA/LMA808に送信する。PMN−HA/LMAキー及びPMN−HA/LMA−SPIは、AAAアクセス承諾メッセージに含まれる。MS702についてのHA/LMA808における課金がサポートされている場合、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)を返す。MS702について、HA/LMA808における課金が認可されない場合、HA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)は、アクセス承諾メッセージに含まれず、又は値を「False」に設定してアクセス承諾メッセージに含まれる。オペレータポリシに応じて、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で、認可されたHA/LMA課金トリガを示すサポート課金トリガRADIUS VSA(Supported Accounting Triggers RADIUS VSA)を返す。HA/LMA808は、HA−LMA課金モード値(HA-LMA Accounting-Mode value)(この場合、「True」)及びサポートされている課金トリガ値(Supported Accounting Triggers value)を保存する。
B8.PDSN706は、PRRP/PBAにおいて受信した割り当てられたIPアドレスを含むIPCP構成否定(IPCP Configure Nak)メッセージをMS702に送信する。
B9.MS702及びPDSN706は、IPアドレスの割当のためにIPCP手続の実行を続ける。
更に、HA/LMA808及びPDSN706の両方でHA/LMA808における課金がサポートされており、このMS702について、HA/LMA808における課金が認可された場合、以下の手続が適用可能である。HA/LMA808は、上述のステップB7において、HA/LMA808における課金のサポートについて学習する。PDSN706は、上述のステップB6において、HA/LMA808における課金のサポートについて学習する。
B10.MS702について、HA/LMA808における課金がサポートされている場合(ステップB7)、HA/LMA808は、ステップB6において受信したHA/LMA課金モビリティ拡張に基づいて、UDRを構築する。HA/LMAは、課金要求(開始)(Accounting-Request (Start))メッセージによって、構築されたUDRをHAAA710RADIUSサーバにフォワードする。
B11.RADIUSサーバは、課金−応答(Accounting-Response)メッセージによって応答する。
B12.他のRAN/PCF704へのハンドオフ等のイベントが発生した結果、PDSN706において、同じパケットデータセッションについての新たなA10又はP−P接続がセットアップされる。ハンドオフは、PDSN706内ハンドオフであってもよく、高速ハンドオフであってもよい。このようなイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化する。或いは、他の何らかのイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化することもある。
B13.ステップB12におけるイベントによってトリガされて、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化すると、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHA/LMA808に送信する。PDSN706は、ステップB12のイベントの結果、例えば、本明細書に開示するような、値が変化したHA/LMA課金モビリティ拡張/オプションをPMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。ハンドオフによるイベントトリガ(ステップB12)によって、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプションは、状況に応じて、「ハンドオフ(Handoff)」又は「高速ハンドオフ(Fast Handoff)」に設定される。他のイベントトリガタイプについては、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプション値の適切な設定が使用される。
B14.PRRQ/PBUの検証に成功すると、HA/LMA808は、PMIPv4登録応答/PMIPv6バインディング更新メッセージをPDSN706に送信する。
HA/LMA808内の課金クライアント及びHAAA710RADIUSサーバは、ステップB13において受信した課金トリガによる要求に応じて、課金要求/応答(停止/開始/一時的更新(Stop/Start/Interim-Update))メッセージを交換する。
B15.ハンドオフ等のイベントが発生した結果、PDSN706において、同じパケットデータセッションについてのA10又はP−P接続が切断される。このようなイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化する。或いは、他の何らかのイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化することもある。
B16.ステップB15におけるイベントによってトリガされて、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化すると、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHA/LMAに送信する。PDSN706は、ステップB15のイベントの結果、値が変化したHA/LMA課金モビリティ拡張/オプションをPMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。ハンドオフ/A10又はP−P接続の切断によるイベントトリガ(ステップB15)によって、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプションは、「ハンドオフ(Handoff)」に設定される。他のイベントトリガタイプについては、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプション値の適切な設定が使用される。
B17.HA/LMA内の課金クライアント及びHAAA710RADIUSサーバは、ステップB15において受信した課金トリガによる要求に応じて、課金要求/応答(停止/開始/一時的更新(Stop/Start/Interim-Update))メッセージを交換する。
B18.MIPバインディングの期限切れ又はパケットデータセッションの明示的な終了によって、ユーザセッションが終了する。
B19.HA/LMAは、セッション継続(Session Continue)属性が「False」に設定された課金要求(停止)メッセージを送信して、RADIUSサーバとの課金セッションを終了する。
B20.RADIUSサーバが課金−応答メッセージで応答する。
以下、図9を参照して、ネットワークPMIPv4/v6動作モードによるIPv6のためのローカルモビリティアンカ(Local Mobility Anchor)(RFC2460)における課金手続について説明する。X.S0061で指定されているように、PMIPv4及びPMIPv6の両方のネットワークプロキシMIP手続は、同様である。
このコールフロー図では、PMIP登録要求及び/又はPMIPバインディング更新メッセージを用いて、移動局アイデンティティ及びRAN/ANに関連するパラメータをPDSN706からHA/LMAに搬送しているが、このような情報は、PDSN706及びHA/LMAとの間で他の適切な如何なるメッセージングスキームを用いて、PDSN706からHA/LMAに伝えてもよい。この他のメッセージングスキームの具体例として、以下に限定されるものではないが、AAA RADIUSメッセージ及び関連する属性又はAAA Diametersメッセージ及び関連するAVPを使用してもよい。
C1.メインサービス接続がセットアップされる。
C2.PPP LCP折衝が行われ、認証プロトコルが選択される。
C3.選択された認証プロトコルを用いて、アクセス認証及び認可が実行される。MS702は、PDSN706と認証に関連するメッセージを交換する。続いて、PDSN706は、AAAアクセス要求/承諾メッセージを用いて、HAAA710に対して認証及び認可を実行する。PDSN706がHA/LMA808において課金をサポートしている場合、PDSN706は、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)をAAAアクセス要求メッセージに含ませる。
認可に成功すると、加入者QoSプロファイル等の情報がAAAアクセスAcceptメッセージ内でPDSN706に返される。MS702についてHA/LMAにおける課金が認可された場合、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)を返す。MS702について、HA/LMAにおける課金が認可されない場合、HA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)は、アクセス承諾メッセージに含まれず、又は値を「False」に設定してアクセス承諾メッセージに含まれる。オペレータポリシに応じて、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で、認可されたHA/LMA課金トリガ(Accounting Trigger)を示すサポート課金トリガRADIUS VSA(Supported Accounting Triggers RADIUS VSA)を返す。また、HAAA710は、MS702についてのネットワークPMIPサポートを指示し、割り当てられたHA/LMAアドレス、ネットワークPMIP−NAI、PMN−HAキー及びPMN−HA−SPI情報をPDSN706に返す。また、HAAA710は、IPv6動作のための/64PPPリンクプレフィックスを割り当てることができる。
C4.PDSN706は、加入者QoSプロファイル内で受信した関連する属性をRANに渡す。
C5.MS702は、インタフェースID構成オプションを含むIPCP構成要求メッセージをPDSN706に送信する。PDSN706は、インタフェースIDをMS702に割り当てる。/64PPPリンクプレフィックスは、ステップC6及びステップC7で、実行されるProxyのモバイルIPv4/IPv6手続に従って、MS702に割り当てられる。
C6.PDSN706は、MN−HA/LMA認証拡張を生成し、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHA/LMAに送信し、PDSN706とHA/LMAとの間でPMIPv4/v6トンネルを確立する。PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージの構造の詳細については、3GPP2X.S0061に記載されている。PDSN706がHA/LMAにおいて課金をサポートし、HAAA710がこのMS702についてのHA/LMAにおける課金を認可した場合(ステップC3)、PDSN706は、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モード(HA-LMA-Accounting-Mode)モビリティ拡張をMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。また、この場合、PDSN706は、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張を「セッションセットアップ(Session Setup)」に設定して、HA/LMA課金ついて指定されたモビリティ拡張/オプションをMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。
HAAA710からPMN−HA/LMAを受信し、PRRQ/PBUの認証に成功すると(ステップC7参照)、HA/LMAは、MS702に割り当てられた/64PPPリンクプレフィックスを含むPMIPv4登録応答/PMIPv6バインディング応答メッセージをPDSN706に送信する。続いて、PDSN706は、ステップC8及びステップC9で実行されたIPv6CP手続に従って、割り当てられたインタフェース識別子をMS702に渡す。PDSN706は、HA−LMA課金モード値(この場合、「True」)及びPMIPv4登録応答/PMIPv6バインディング応答メッセージで受信されている場合、サポートされている課金トリガを保存する。
C7.HA/LMAは、AAAアクセス要求をHAAA710に送信し、受信したPRRQ/PBUメッセージを検証する。PDSN706がHA−LMA課金モードモビリティ拡張の値を「True」に設定し、HAもHA/LMAにおいて課金をサポートしている場合、HAは、値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)をアクセス要求メッセージに含ませる。
HAAA710は、PMN−HA/LMA−SPIを用いてPMN−HA/LMAキーを取得し、AAAアクセス承諾(AAA Access Accept)をHA/LMAに送信する。PMN−HA/LMAキー及びPMN−HA/LMA−SPIは、AAAアクセス承諾メッセージに含まれる。MS702についてのHA/LMAにおける課金がサポートされている場合、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で値が「True」に設定されたHA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)を返す。MS702について、HA/LMAにおける課金が認可されない場合、HA−LMA課金モードRADIUS VSA(HA-LMA-Accounting-Mode RADIUS VSA)は、アクセス承諾メッセージに含まれず、又は値を「False」に設定してアクセス承諾メッセージに含まれる。オペレータポリシに応じて、HAAA710は、アクセス承諾メッセージ内で、認可されたHA/LMA課金トリガ(Accounting Trigger)を示すサポート課金トリガRADIUS VSA(Supported Accounting Triggers RADIUS VSA)を返す。HA/LMA808は、HA−LMA課金モード値(HA-LMA Accounting-Mode value)(この場合、「True」)及びサポートされている課金トリガ値(Supported Accounting Triggers value)を保存する。
C8.PDSN706は、割り当てられたインタフェース識別子を含むIPv6CP構成否定(IPv6CP Configure Nak)メッセージをMS702に送信する。
C9.MS702及びPDSN706は、インタフェース識別子の割当のためにIPv6CP手続を実行する。MS702及びPDSN706は、折衝されたIIDの先頭にリンクローカルプレフィックスFE80::/64を設けることによって、リンクローカルIPv6アドレスを構築する。関連する詳細については、3GPP2 X.S0061に記載されている。
C10.PDSN706は、そのリンクローカルアドレスをソースアドレスとして用いて、PPPリンク上で、最初の、要請に基づかないルータ広告(Router Advertisement:RA)メッセージを送信する。PDSN706は、MS702へのRAメッセージに割り当てられた/64リンクプレフィックスを含ませる。
C11.MS702は、IPv6CP折衝の間に折衝されたインタフェース識別子又はRFC3041で定義されている技術を用いて生成されたインタフェース識別子の先頭に、ルータ広告メッセージ内で受信した/64PPPリンクプレフィックスを設けることによって、グローバルIPv6アドレスを構築する。
なお、HA/LMA及びPDSN706の両方において、HA/LMAにおける課金がサポートされており、このMSについて、HA/LMAにおける課金が認可された場合、以下の手続が適用可能である。HA/LMAは、上述のステップC7において、HA/LMAにおける課金のサポートについて学習する。PDSN706は、上述のステップC6において、HA/LMAにおける課金のサポートについて学習する。
C12.MS702について、HA/LMAにおける課金がサポートされている場合(ステップC7)、HA/LMAは、ステップC6において受信したHA/LMA課金モビリティ拡張に基づいて、UDRを構築する。HA/LMAは、課金要求(開始)(Accounting-Request (Start))メッセージによって、構築されたUDRをHAAA710RADIUSサーバにフォワードする。
C13.RADIUSサーバは、課金−応答(Accounting-Response)メッセージによって応答する。
C14.他のRAN/PCFへのハンドオフ等のイベントが発生した結果、PDSN706において、同じパケットデータセッションについての新たなA10又はP−P接続がセットアップされる。ハンドオフは、PDSN内ハンドオフであってもよく、高速ハンドオフであってもよい。このようなイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化する。或いは、他の何らかのイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化することもある。
C15.ステップC14におけるイベントによってトリガされて、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化すると、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHA/LMAに送信する。PDSN706は、ステップC14のイベントの結果、値が変化したHA/LMA課金モビリティ拡張/オプションをPMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。ハンドオフによるイベントトリガ(ステップC14)によって、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプションは、状況に応じて、「ハンドオフ(Handoff)」又は「高速ハンドオフ(Fast Handoff)」に設定される。他のイベントトリガタイプについては、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプション値の適切な設定が使用される。
PRRQ/PBUの検証に成功すると、HA/LMAは、PMIPv4登録応答/PMIPv6バインディング更新メッセージをPDSN706に送信する。
C16.HA/LMA内の課金クライアント及びHAAA710RADIUSサーバは、ステップC15において受信した課金トリガによる要求に応じて、課金要求/応答(停止/開始/一時的更新(Stop/Start/Interim-Update))メッセージを交換する。
C17.ハンドオフ等のイベントが発生した結果、PDSN706において、同じパケットデータセッションについてのA10又はP−P接続が切断される。このようなイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化する。或いは、他の何らかのイベントの結果、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化することもある。
C18.ステップC17におけるイベントによってトリガされて、1つ以上のHA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値が変化すると、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージをHA/LMAに送信する。PDSN706は、ステップC17のイベントの結果、値が変化したHA/LMA課金モビリティ拡張/オプションをPMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージに含ませる。ハンドオフ/A10又はP−P接続の切断によるイベントトリガ(ステップC17)によって、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプションは、「ハンドオフ(Handoff)」に設定される。他のイベントトリガタイプについては、パケットデータ接続タイプ(Packet-Data-Connection-Type)モビリティ拡張/オプション値の適切な設定が使用される。
C19.HA/LMA内の課金クライアント及びHAAA710RADIUSサーバは、ステップC17において受信した課金トリガによる要求に応じて、課金要求/応答(停止/開始/一時的更新(Stop/Start/Interim-Update))メッセージを交換する。
C20.MIPバインディングの期限切れ又はパケットデータセッションの明示的な終了によって、ユーザセッションが終了する。
C21.HA/LMAは、セッション継続(Session Continue)属性が「False」に設定された課金要求(停止)メッセージを送信して、RADIUSサーバとの課金セッションを終了する。
C22.RADIUSサーバが課金−応答メッセージで応答する。
HA/LMAは、MS702に割り当てられた各IPv4及びIPv6アドレス毎にUDRを生成する。データオクテット数「Originating」及びデータオクテット数「Terminating」のパラメータは、使用されている発信する割り当てられたIPv4アドレス及び/又はIPv6アドレスのそれぞれについて、ユーザから受信し及びユーザに送信したオクテットの総数を表す。受信MIPシグナリングオクテットカウント(Inbound MIP Signaling Octet Count)及び送信MIPシグナリングオクテットカウント(Outbound MIP Signaling Octet Count)のパラメータは、MS702のためのPMIPシグナリングに関連するオクテットのカウントとして用いられる。
MS702のための各パケットデータセッションは、MSID及び関連するIPv4アドレス又はIPv6アドレスによって識別される。HA/LMAによって、各パケットデータセッションに関連付けID(Correlation ID)を割り当ててもよい。関連付けIDを使用することによって、パケットデータセッションについての複数の課金イベントを関連付けることができる。同じMS702について同時に行われるIPv4セッション及びIPv6セッションは、別個の関連付けIDを使用する。
全てのUDR情報は、{割り当てられたIPv4アドレス又はIPv6プレフィックス,MSID,アカウントセッションID,関連付けID}のタプル単位で保存及び送信される。パケットデータセッションの継続期間の間、UDRは、HA/LMAにおいて、パケットデータセッションに関連するイベントに基づいて、生成、変更、維持、コピー及び削除される。HA/LMAは、パケットデータセッションが確立されると、UDRを生成し、対応するパケットデータセッションが終了すると、UDRを閉じる。
パケットデータセッションの確立の時点で、UDRは、PDSN706から受信した「セッションセットアップ(Session-Setup)」に関連する移動局パラメータレコード(HA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値)から生成及び初期化される。パケットデータセッションには、関連付けID値及びアカウントセッションID値が割り当てられる。HA/LMAは、「開始」の指示及び「True」に設定された開始セッションパラメータを含む課金要求メッセージをRADIUSサーバに送信する。
幾つかのイベントによって、パケットデータセッションの最中にあるUDRフィールドが変化することがある。これらのイベントは、MS702のモビリティに関連していることがあり、この結果、PDSN706によって送信される移動局パラメータレコード(HA/LMA課金モビリティ拡張/オプション値)が更新される。本明細書では、サポートされる移動局パラメータレコードの幾つかの具体例を示す。移動局パラメータレコードを含むPRRQ/PBUメッセージの受信に応じて、HA/LMAは、以下のような動作を行う。
MS702のアイデンティティ(例えば、MSID)に基づいて、モビリティバインディングエントリ(Mobility Binding Entry:MBE)、MS702についてアクティブなパケットデータセッション及び関連するUDRを特定する。
先に特定したUDRからデータをコピーすることによって、MS702についての全てのパケットデータセッションのために新たなUDRを生成する。新たなUDR内のパケットカウントに関連するパラメータをゼロに初期化する。これに続いて、移動局パラメータレコードで受信したUDRパラメータによって、新たなUDRパラメータを上書きする。オリジナルで割り当てられている関連付けIDを維持しながら、新たなUDRに新たなアカウントセッションIDを割り当てる。
旧UDRのためのRADIUS課金要求「停止(Stop)」レコードを送信して、移動局パラメータレコードによって特定されたイベントの前に課金データを捕捉する。課金要求「停止」メッセージ内では、セッション継続(Session Continue)パラメータは、「True」設定される。旧UDRを閉じる。
新たなUDRパラメータ値を含む新たなUDRのためのRADIUS課金要求「開始(Start)」レコードを送信する。課金要求「開始」メッセージ内では、開始セッションパラメータ(Beginning Session)は、「False」に設定される。
HA/LMAは、課金要求「開始」メッセージ及び課金要求「停止」メッセージの両方において、同じ関連付けIDを送信する。アカウントセッションIDは、パケットデータセッションについて、課金要求「開始」及び「停止」の対を照合するために使用される。
HA/LMAは、単一のパケットデータセッションの間、課金データがなくならない限り、RADIUS課金要求「停止」メッセージ及びRADIUS課金要求「開始」メッセージの対をいつでも送信することができる。
ある具体例では、課金要求停止/開始の対に代えて、「一時的更新(Interim-Update)」の指示を含むRADIUS課金要求を用いて、イベント発生をマーキングすることを選択することができる。
以下のイベントによって、HA/LMAは、課金に関連する動作を行う。
新たなパケットデータセッションのためのセットアップPMIPv4/v6トンネル
既存のパケットデータセッションのためのセットアップPMIPv4/v6トンネル
移動局パラメータレコードなしのPMIPv4/v6トンネルの更新
移動局パラメータレコードありのPMIPv4/v6トンネルの更新
パケットデータセッションの終了
HA/LMAを介するユーザデータ送信
一時的更新レコードトリガ
停止レコードトリガ
日時タイマ期間終了
PDSN手続
PDSN706は、パケットデータセッションの確立の時点及び例えば、X.S0011−005仕様書に定義されている他のイベントの発生時に、RAN/ANからエアリンクパラメータを受信する。HA−LMA課金モードVSAの適切な設定によって、HA/LMAにおける課金が折衝される場合、PDSN706は、移動局パラメータレコード内で加入者アイデンティティ、加入者位置及びパケットデータセッションに関連するパラメータをHA/LMAにフォワードし、これによって、HA/LMAにおいて課金UDRが生成される。このようなパラメータは、モビリティ拡張/モビリティオプションによって、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージ内でフォワードされる。
PDSN706がアクセス承諾メッセージ内でHA−LMA課金モードVSAを受信しない場合、又はHA/LMAにおける課金がサポートされていないことをHA−LMA課金モードVSAが示している場合、PDSN706は、AAAアクセス承諾メッセージ内でサポート課金トリガ(Supported-Accounting-Triggers)属性を受信しても、これを通知なしで削除する。
以下のイベントによって、PDSN706は、移動局パラメータレコードを使用して、加入者及びパケットデータセッションに関連するパラメータをHA/LMAにフォワードする。
パケットデータセッションセットアップ又はPDSN間ハンドオフ(Session-Setup) PDSN内ハンドオフ(Handoff)
高速ハンドオフ(Fast-Handoff)
上述したイベントの発生時にPDSN706によってHA/LMAにフォワードされるパラメータの定義を以下に示す。
パケットデータセッションセットアップ又はPDSN間ハンドオフ(Session-Setup) A10接続のセットアップ(初期のパケットデータセッションセットアップ又はPDSN間ハンドオフ)の間PDSN706は、サービングRAN/からA10接続セットアップ(A10 Connection Setup)及びアクティブスタートエアリンクレコード(Active Start Airlink Record)を受信する。PMIPv4/v6トンネルの確立の時点で、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージ内で、HA/LMAに表1に示すパラメータをフォワードする。
PDSN内ハンドオフ(Handoff)
PDSN内ハンドオフの間、ターゲットRAN/ANは、進行中のパケットデータセッションのためのPDSN706とのA10接続を確立し、ソースRAN/ANとのA10接続は、解放される。PDSN706は、ターゲットRAN/ANからA10接続セットアップ及びアクティブスタートエアリンクレコードを受信する。ターゲットRAN/ANから受信したエアリンクパラメータに基づいて、PDSN706は、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージ内で、表2に示すパラメータをHA/LMAにフォワードする。
高速ハンドオフ(Fast-Handoff)
高速ハンドオフの間、ターゲットRAN/は、ターゲットPDSN706とのA10接続を確立する。ターゲットPDSN706は、P−Pインタフェースを介して、ソースPDSN706にA10接続セットアップ及びアクティブスタートエアリンクレコードをフォワードする。ソースPDSN706は、ターゲットPDSN706から受信したエアリンクパラメータに基づいて、PMIPv4登録要求/PMIPv6バインディング更新メッセージ内で、表3に示されるパラメータをHA/LMAにフォワードする。
RADIUS属性
表4は、全ての3GPP2 RADIUS属性について、包括的なベンダ固有フォーマット(Vendor Specific Format)を示している。あらゆる属性について、タイプ(Type)及びベンダID(Vendor-ID)は、同じである。5535のベンダIDは、3GPP2を示すために用いられる。
幾つかの具体例では、3GPP2 X.S0011−005仕様書で定義されている3GPP2RADIUS属性をサポートしてもよい。更に、本明細書で指定するRADIUS属性をサポートしてもよい。
表5:3GPP2組織/ベンダ固有RADIUS VSAHA−LMA課金モード(HA-LMA-Accounting-Mode)PDSN706は、アクセス要求メッセージ内にこのVSAを含ませ、PDSN706がサポートする課金モードを示す。これに応じて、AAAは、このVSAを用いて、このMS702について、どの課金モードを使用するかを示す。
HA/LMAは、アクセス要求メッセージにこのVSAを含ませ、HA/LMAがサポートする課金モードを示す。これに応じて、AAAは、このVSAを用いて、このMS702について、どの課金モードを使用するかを示す。
サポート課金トリガ(Supported-Accounting-Triggers)
AAAは、アクセス承諾メッセージにこのVSAを含ませ、MS702について認可されているHA/LMA課金トリガを示す。HA/LMAにおける課金がサポートされている場合、このVSAがないことは、全てのトリガがアクティブであると解釈される。HA/LMAにおける課金がRADIUSサーバによって認可されていない場合、この属性は、通知なしで削除される。
パケットデータパラメータ
HA/LMAにおける課金をサポートするための例示的な3GPP2組織/ベンダ固有モビリティ拡張及びモビリティオプションを以下に示す。また、ここでは、PMIPv4手続をサポートするためのモビリティ拡張もリストに示す。更に、ここでは、PMIPv6手続をサポートするためのモビリティオプションもリストに示す。
MIPv4モビリティ拡張
PDSN706からホームエージェント(HA)に送信されるPMIPv4登録要求メッセージのための3GPP2組織/ベンダ固有のモビリティ拡張の幾つかを以下の表8に示す。
MIPv6モビリティオプションPDSN706からローカルモビリティエージェント(Local Mobility Agent:LMA)に送信されるPMIPv6バインディング更新メッセージのための3GPP2ベンダ固有モビリティオプション(Mobility Option:MO)の幾つかを以下の表9に示す。
モビリティ拡張及びモビリティオプション
モビリティ拡張
MIPv4のための3GPP2組織/ベンダ固有のモビリティ拡張及びPDSN706からホームのエージェント(HA)に送信されるPMIPv4登録要求メッセージは、RFC3025に指定されている通常ベンダ固有拡張(Normal Vendor Specific Extensions:NVSE)としてフォーマットされる。
HA−LMA課金モード
HA−LMA課金モードNVSE(HA-LMA-Accounting-Mode NVSE)は、このNVSEを送信するエンティティにおいて、HA/LMA課金のためのサポートの状態を伝えるために使用される。以下の表10及び表11は、HA−LMA課金モードNVSEのフォーマットを示している。
パケットデータイベントタイプ
パケットデータイベントタイプNVSE(Packet-Data-Event-Type NVSE)は、PDSN706において発生するパケットデータセッションに関連する「イベント」をホームエージェントに伝えるために使用される。パケットデータイベントタイプNVSEのフォーマットを以下の表12及び表13に示す。
MIPv6モビリティオプション
PDSN706からローカルモビリティエージェント(LMA)に送信されるPMIPv6バインディング更新メッセージのための3GPP2ベンダ固有モバイルオプションは、4n+2のアラインメント要求を有し、RFC5094で指定されているようにフォーマットされる。
HA−LMA課金モード
HA−LMA課金モード(HA-LMA-Accounting-Mode)モビリティオプションは、このモビリティオプションを送信するエンティティにおけるHA/LMA課金についてのサポートの状態を伝えるために使用される。HA−LMA課金モードモビリティオプションのフォーマットは、以下の表14及び表15に示す通りである。
パケットデータイベントタイプ
パケットデータイベントタイプモビリティオプションは、PDSN706で生じるパケットデータセッションに関連する「イベント」をLMAに伝えるために使用される。パケットデータイベントタイプモビリティオプションのフォーマットを以下の表16及び表17に示す。
図10は、無線通信を補助するプロセス1000のフローチャートである。1002において、登録要求を受信する。1004において、受信した登録要求に基づいて、課金モードのサポートを示す課金メッセージを送信する。上述のように、登録要求は、メッセージA6、B3又はC3に対応していてもよい。上述したように、幾つかの実施の形態では、課金メッセージに応じて、課金モードを用いて更なる動作を実行するか否か(例えば、ポイントツーポイント接続の課金をPDSNにおいて又はHA/LMAにおいて実行するか否か)についての指示を受信することができる。
図11は、無線通信を補助するための通信装置1100の一部のブロック図である。モジュール1102は、移動局からの登録要求を認証するモジュールである。モジュール1104は、登録要求に基づいて、課金モードのサポートを示す課金メッセージを送信するために使用される。様々な実施の形態では、モジュール1102、1104及び装置1100は、更に、本明細書に開示されている1つ以上の技術を実現するように構成される。
図12は、無線通信を補助するプロセス1200のフローチャートである。1202において、パケットデータサービスノード(packet data service node:PDSN)から、PDSNによる課金モードのサポートを示す登録メッセージを受信する。1204において、課金モードを使用するか否かを示す承諾メッセージをPDSNに送信する。幾つかの実施の形態では、プロセス1200は、HAAA(RADIUSサーバ)おいて実行される。
図13は、無線通信を補助するための装置1300の一部のブロック図である。モジュール1302は、パケットデータサービスノード(packet data service node:PDSN)から、PDSNによる課金モードのサポートを示す登録メッセージを受信するモジュールである。モジュール1304は、サービス品質(QoS)プロファイル及び課金モードを使用するか否かを示す承諾メッセージをPDSNに送信するために使用される。様々な実施の形態では、モジュール1302、1304及び装置1300は、更に、本明細書に開示されている1つ以上の技術を実現するように構成される。
図14は、無線通信を補助するプロセス1400のフローチャートである。1402において、パケットデータサービスノード(packet data service node:PDSN)からパケットデータ接続のために使用される課金モードを示す登録メッセージを受信する。1404において、モビリティ拡張フィールド、ホームアドレス及び成功コードを含む登録応答メッセージをPDSNに送信する。
図15は、無線通信を補助するための装置1500の一部のブロック図である。モジュール1502は、パケットデータサービスノード(packet data service node:PDSN)からパケットデータ接続のために使用される課金モードを示す登録メッセージを受信するために使用される。モジュール1504は、モビリティ拡張フィールド、ホームアドレス及び成功コードを含む登録応答メッセージをPDSNに送信するために使用される。様々な実施の形態では、モジュール1502、1504及び装置1500は、更に、本明細書に開示されている1つ以上の技術を実現するように構成される。
なお、本明細書に開示する技術は、一側面において、HA/LMA又はPDSNへのパケットデータ接続について、会計責任を代理するために使用することができる。一側面においては、どこで課金を実行するかについての判定は、サービスプロバイダポリシに基づいて、HAAAが行い、これをPDSN及び/又はHA/LMAに通信してもよい。
なお、本明細書で使用する技術は、サービスプロバイダの課金ポリシを実現する異なるサービスプロバイダのPDSNによってパケットデータ接続が制御される無線アクセスネットワークに移動局がローミングする際にも有用である。
ここに開示した実施の形態及び他の実施の形態、モジュール並びに機能的な動作は、デジタル電子回路で実現してもよく、本明細書に開示した構造及びこれらの構造的な均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアで実現してもよく、これらの1つ以上の組合せで実現してもよい。ここに開示した実施の形態及び他の実施の形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、コンピュータが読取可能な媒体内に符号化され、データ処理装置によって実行され、又はデータ処理装置の動作を制御するコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実現することもできる。コンピュータが読取可能な媒体は、機械可読のストレージデバイス、機械可読のストレージ基板、メモリデバイス、機械可読の伝播信号に作用する組成物又はこれらの1つ以上の組合せであってもよい。用語「データ処理装置」は、データを処理するための全ての装置、デバイス及び機械を包含し、一例としてプログラミング可能なプロセッサ、コンピュータ、複数のプロセッサ又はコンピュータがこれに含まれる。装置は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェアを構成するコード、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム又はこれらの1つ以上の組合せを含むことができる。伝播信号は、人工的に生成された信号であり、例えば、適切な受信装置への送信のために情報を符号化するように機械が生成した電気信号、光信号又は電磁波信号である。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト又はコードとも呼ばれる。)は、コンパイラ言語又はインタープリタ言語を含む如何なる形式のプログラミング言語で書いてもよく、例えば、スタンドアロンプログラムとして、若しくはモジュール、コンポーネント、サブルーチン又は演算環境での使用に適する他のユニットとして、如何なる形式で展開してもよい。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応していなくてもよい。プログラムは、他のプログラム又はデータを含むファイル(例えば、マークアップ言語文書内に保存された1つ以上のスクリプト)の一部に保存してもよく、当該プログラムに専用の単一のファイルに保存してもよく、連携する複数のファイル(例えば、モジュール、サブプログラム又はコードの一部を保存する1つ以上のファイル)に保存してもよい。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で実行されるように展開してもよく、1つの場所に設けられた又は複数の場所に亘って分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開してもよい。
本明細書に開示したプロセス及びロジックフローは、入力データを処理し、出力を生成することによって機能を実現する1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラミング可能なプロセッサによって実現してもよい。プロセス及びロジックフローは、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:FPGA)又は特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)等の専用論理回路によって実行してもよい。
コンピュータプログラムの実行に適するプロセッサには、一例として、汎用マイクロプロセッサ及び専用マイクロプロセッサの両方、並びにあらゆる種類のデジタルコンピュータの1つ以上のプロセッサの何れかを含ませてもよい。プロセッサは、通常、読出専用メモリ若しくはランダムアクセスメモリ、又はこれらの両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータの基本的な要素は、命令を実行するプロセッサと、命令及びデータを保存する1つ以上のメモリデバイスである。また、コンピュータは、通常、データを保存するための1つ以上の大容量記憶装置、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク又は光ディスクを含み、若しくは、大容量記憶装置からデータを受信し、大容量記憶装置にデータを送信し、又はこの両方の動作を行うように大容量記憶装置に動作的に接続されている。但し、コンピュータは、必ずしもこのような装置を有する必要はない。コンピュータプログラム命令及びデータの格納に適するデバイスには、一例として挙げれば、半導体記憶デバイス、例えば、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイスを含む全ての形式の不揮発性メモリ、磁気ディスク、例えば、内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスク、光磁気ディスク、並びにCD−ROMディスク及びDVD−ROMディスク等が含まれる。プロセッサ及びメモリは、専用論理回路によって補ってもよく、専用論理回路に組み込んでもよい。
本明細書は、多くの詳細事項を含んでいるが、これらの詳細事項は、特許請求している又は特許請求することができる本発明の範囲を限定するものとは解釈されず、本発明の特定の実施の形態の特定の特徴の記述として解釈される。本明細書において、別個の実施の形態の文脈で開示した幾つかの特徴を組み合わせて、単一の実施の形態として実現してもよい。逆に、単一の実施の形態の文脈で開示した様々な特徴は、複数の実施の形態に別個に具現化してもよく、適切な如何なる部分的組合せとして具現化してもよい。更に、以上では、幾つかの特徴を、ある組合せで機能するものと説明しているが、初期的には、そのように特許請求している場合であっても、特許請求された組合せからの1つ以上の特徴は、幾つかの場合、組合せから除外でき、特許請求された組合せは、部分的組合せ又は部分的な組合せの変形に変更してもよい。同様に、図面では、動作を特定の順序で示しているが、このような動作は、所望の結果を達成するために、図示した特定の順序又は順次的な順序で行う必要はなく、また、図示した全ての動作を行う必要もない。
幾つかの具体例及び実施例のみを開示した。ここに開示した内容に基づいて、上述した具体例及び実施例及び他の実施例を変形、変更及び拡張することができる。