JP6335839B2 - 医療装置、医療画像生成方法及び医療画像生成プログラム - Google Patents

医療装置、医療画像生成方法及び医療画像生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、内視鏡観察を支援する医療装置、医療画像生成方法及び医療画像生成プログラムに関する。
近年、被検体内に挿入され、被検体内部を観察したり、処置具などを用いて処置する内視鏡を備えた医療装置としての内視鏡装置が広く普及している。内視鏡を用いて、観察(又は検査)対象の所定の管腔臓器内部を観察する場合において、画像上に観察範囲を表示する医療装置がある。
例えば、特許文献1においては、被挿入体の内部を観察する場合、観察済みの領域を、被挿入体形状情報を基にした2次元画像や3次元画像上に識別可能となるように表示する装置が開示されている。特許文献1の装置による画像上の表示を参照することで、例えば被挿入体内のいずれの位置を観察しているかをある程度把握することができ、同じ領域を重複して観察することを防止しやすいという利点がある。
特開2014−79376号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、視野の中心を基に被挿入体形状情報を基にした2次元画像や3次元画像上のどの辺の部位を観察しているかを示すものに過ぎず、観察範囲を正確に示すことはできないという問題があった。特に撮像素子が設けられた内視鏡先端部が臓器表面に対して垂直に配置されていない場合、つまり、撮像素子の視野方向が臓器表面の法線方向から傾斜している場合には、撮影範囲(観察範囲)は傾斜に従って変形するはずであるが、それに対応する方法については言及されていない。また、検査対象物である被検体内部(臓器表面)は、一般に平面ではなく、湾曲していたり折れ曲がっていたりする。このような凹凸に応じて、撮影範囲は複雑に変形するはずであるが、それに対応する方法についても言及されていない。このため、例えば、内視鏡の観察範囲を変更しながら病変の数を数える場合等において、発見した病変が既に観察した範囲のものであるか、そうでないかの区別がつかず、病変の数を正確に把握することができないことがあった。
本発明は、内視鏡等の観察装置の観察範囲を正確に示すことができる医療装置、医療画像生成方法及び医療画像生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る医療装置は、被検体内部の形状を表す情報を記録する記憶部と、前記被検体内部に挿入される挿入部と、前記挿入部に設けられ前記被検体内部の表面を撮像して撮像画像を出力する撮像部と、前記撮像画像上において3点以上の複数の画像上対象点を設定する対象点設定部と、前記撮像部によって規定される前記撮像画像の視点と前記複数の画像上対象点にそれぞれ対応する前記被検体内部の表面上の複数の実対象点との間の距離を前記実対象点毎に求める距離算出部と、前記距離算出部の算出結果に基づいて前記視点を基準とした前記実対象点の座標を求めると共に、3点以上の前記実対象点が属する平面に基づいて前記被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求める視野範囲算出部と、前記視野範囲算出部が求めた撮影範囲の座標を前記記憶部に記録された前記被検体内部の形状情報から抽出されたモデル画像の座標系に変換する座標系変換部と、前記モデル画像上に前記撮影範囲を示す指標を表示するための画像を生成する画像生成部と、を具備する。
また、本発明に係る医療画像生成方法は、被検体内部に挿入される挿入部に設けられた撮像部が、前記被検体内部の表面を撮像して撮像画像を出力し、対象点設定部が、前記撮像画像上において3点以上の複数の画像上対象点を設定し、距離算出部が、前記撮像部によって規定される前記撮像画像の視点と前記複数の画像上対象点にそれぞれ対応する前記被検体内部の表面上の複数の実対象点との間の距離を前記実対象点毎に求め、視野範囲算出部が、前記複数の画像上対象点の前記撮像画像上の位置及び前記距離算出部の算出結果に基づいて前記視点を基準とした前記実対象点の座標を求めると共に、3点以上の前記実対象点が属する平面と前記撮像部の視野角とに基づいて前記被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求め、座標系変換部が、前記視野範囲算出部が求めた撮影範囲の座標を前記被検体内部のモデル画像の座標系に変換し、画像生成部が、前記モデル画像上に前記撮影範囲を示す指標を表示するための画像を生成する。
また、本発明に係る医療画像生成プログラムは、コンピュータに、被検体内部に挿入される挿入部に設けられた撮像部が前記被検体内部の表面を撮像して得た撮像画像上において3点以上の複数の画像上対象点を設定し、前記撮像部によって規定される前記撮像画像の視点と前記複数の画像上対象点にそれぞれ対応する前記被検体内部の表面上の複数の実対象点との間の距離を前記実対象点毎に求め、前記複数の画像上対象点の前記撮像画像上の位置及び前記距離の算出結果に基づいて前記視点を基準とした前記実対象点の座標を求めると共に、3点以上の前記実対象点が属する平面と前記撮像部の視野角とに基づいて前記被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求め、前記撮影範囲の座標を前記被検体内部のモデル画像の座標系に変換し、前記モデル画像上に前記撮影範囲を示す指標を表示するための画像を生成する手順を実行させる。
本発明によれば、内視鏡等の観察装置の観察範囲を正確に示すことができるという効果を有する。
本発明の一実施の形態に係る医療装置を示すブロック図。 図1の医療装置の外観を示す説明図。 画像処理装置5によって表示される画像を説明するための説明図。 撮影範囲の求め方の原理を説明するための説明図。 撮影範囲の求め方の原理を説明するための説明図。 撮影範囲の求め方の原理を説明するための説明図。 撮影範囲の求め方の原理を説明するための説明図。 観察対象を複数の領域(対象面)に分割して撮影範囲を求める場合の一例を示す説明図。 観察対象を複数の領域(対象面)に分割して撮影範囲を求める場合の一例を示す説明図。 観察対象を複数の領域(対象面)に分割して撮影範囲を求める場合の一例を示す説明図。 観察対象を複数の領域(対象面)に分割して撮影範囲を求める場合の一例を示す説明図。 本実施の形態における動作フローを示すフローチャート。 モデル画像上の指標を説明するための説明図。 モデル画像上の指標を説明するための説明図。 輝度勾配が比較的大きく変化する部分を示す説明図。 画像上対象点を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る医療装置を示すブロック図である。また、図2は図1の医療装置の外観を示す説明図である。
観察装置である内視鏡の視野角は、内視鏡の例えば先端部に設けた撮像素子及び撮像素子に被検体光学像を導く光学系の特性によって決定される。しかし、例えば、撮像素子が設けられた内視鏡先端部が臓器表面に対して垂直に配置されていない場合、つまり、撮像素子の視野方向が臓器表面の法線方向から傾斜している場合には、撮影範囲(観察範囲)は傾斜に従って変形する。また、検査対象物である被検体内部(臓器表面)は、一般に平面ではなく、湾曲していたり折れ曲がっていたりする。この場合、このような凹凸に応じて、撮影範囲は更に変形することが考えられる。
そこで、正確な撮影範囲をモデル画像上に表示するためには、観察対象である被検体内部の形状、撮像素子の観察対象に対する向き及び位置関係を考慮する必要がある。本実施の形態は、内視鏡先端部(撮像素子)に対する位置、向き、形状が未知の観察対象を観察する場合でも、正確な撮影範囲を求めて提示するものである。
図2において医療装置1は、被検体内部の観察を行うものである。本実施の形態では、被検体内部として患者Pa内部の所定の管腔臓器(具体例では膀胱B)内部を観察(又は検査)する例について説明する。医療装置1は、観察装置である内視鏡2と、光源装置3と、プロセッサ4と、画像処理装置5と、モニタ6と、磁場発生装置7とを備えて構成される。医療装置1は、通常光観察と特殊光観察の2つの観察モードで観察する機能を有していてもよい。医療装置1のユーザとしての術者は、ベッド8上に仰向け等で載置されている患者Paにおける所定の管腔臓器(単に管腔臓器、又は臓器とも言う)としての膀胱B内部の内視鏡検査を行う。
内視鏡2は、操作部2aと、可撓性を有する挿入部2bと、ユニバーサルケーブル2cとを有する。内視鏡2は、例えば膀胱検査用の内視鏡である。ユニバーサルケーブル2c内には、図1に示すライトガイド9が挿通されており、内視鏡2は、光源装置3からの照明光を、ライトガイド9を通して挿入部2bの先端部2dの照明窓から出射する。この照明光によって、挿入部2bの先端部2dが挿入された被検体内部である所定の管腔臓器(としての膀胱B)内部が照明されるようになっている。
図1に示すように、挿入部2bの先端部2dには、対物光学系10と撮像素子11とが設けられている。撮像素子11は、対物光学系10の結像位置に撮像面が配置され、撮像面に結像された被検体光学像を光電変換して撮像信号として出力するようになっている。こうして、撮像素子11は、光源装置3の照明光により照明された膀胱Bの内壁を撮像する。対物光学系10及び撮像素子11によって、管腔臓器内部を撮像して撮像画像を出力する撮像部(又は撮像装置)12が構成される。
撮像素子11により得られた撮像信号は、ユニバーサルケーブル2c内の信号線を介してプロセッサ4に入力される。プロセッサ4には画像生成回路4aが設けられており、画像生成回路4aは、入力された撮像信号を用いた画像生成処理を行い、管腔臓器としての膀胱B内部の内視鏡画像(撮像画像)を生成するようになっている。
画像生成回路4aは、生成した撮像画像を画像処理装置5に出力する。画像処理装置5の画像取込回路24は、プロセッサ4において生成された内視鏡画像を、一定の周期で取り込む処理を行う画像取込部の機能を有する。画像取込回路24は、例えば、フレームレートと同じ、1秒間に30枚の内視鏡画像を、プロセッサ4から取得する。また、画像取込回路24は、プロセッサ4からのレリーズ信号も受信する。画像取込回路24は、画像生成回路4aからの撮像画像を取り込んで、表示I/F23を介してモニタ6に与える。これにより、内視鏡2によって取得された内視鏡画像は、モニタ6における内視鏡画像表示エリアに表示されるようになっている。
プロセッサ4は、観察モードを切り換えるための切換スイッチ4bを有している。画像生成回路4aは、切換スイッチ4bにより指定された観察モード信号が入力され、切換スイッチ4bにより指定された観察モードに応じた内視鏡画像を生成する。より具体的には、画像生成回路4aは、通常光観察モードが指定された場合には、通常光(としての白色光)の照明の下で撮像した通常光観察画像を生成し、特殊光観察モードが指定された場合には、特殊光観察画像(より狭義には狭帯域光観察画像)を生成する。
また、切換スイッチ4bによる観察モード信号は、光源装置3のLED制御回路3aにも入力される。LED制御回路3aは、観察モードに応じた照明光を生成するようにLED3b,3cを制御する。即ち、LED制御回路3aは、切換スイッチ4bにより通常光観察モードが指定された場合には、通常光観察モード用の光源となる白色LED3bを発光させるように制御し、特殊光観察モードが指定された場合には、特殊光観察モード用の光源となる狭帯域の青色LED3cを発光させるように制御する。
狭帯域の青色LED3cが発光した場合には、狭帯域の青色の光は、この青色光の光路上に45度の角度で配置されたダイクロイックミラー3dにより選択的に反射された後、集光レンズ3eにより集光されてライトガイド9の基端に入射される。ライトガイド9の基端に入射された狭帯域の青色の照明光は、ライトガイド9により伝送され、ライトガイド9の先端が取り付けられた照明窓から出射される。こうして、この場合には、特殊光観察モード用の照明(より狭義には狭帯域光観察モード用の照明)が行われる。
また、白色LED3bが発光した場合には、白色光は、その光路上に配置されたダイクロイックミラー3dにより、狭帯域の青色の光を除く白色光の殆どが選択的に透過され、集光レンズ3eにより集光されてライトガイド9の基端に入射される。ライトガイド9の基端に入射された狭帯域の青色光を除く白色の照明光は、ライトガイド9により伝送され、ライトガイド9の先端に取り付けられた照明窓から出射される。こうして、この場合には、通常光観察モード用の照明が行われる。
内視鏡2の操作部2aには、レリーズボタン(又はレリーズスイッチ)14が設けられている。レリーズボタン14は、術者等のユーザが内視鏡画像を記録(又は記憶)するときに、押すためのボタンである。レリーズボタン14が押されると、レリーズボタン操作信号がプロセッサ4へ入力され、プロセッサ4は、レリーズ信号を生成して、画像処理装置5へ出力する。レリーズボタン14が押されたときの内視鏡画像は、画像処理装置5の後述するメモリ22に記録(又は記憶)される。また、医療装置1は、画像処理装置5に対して、ユーザが各種の情報の入力や選択するための入力を行う入力装置30を有する。
画像処理装置5は、内視鏡画像をモニタ6に表示させると共に、観察対象に対応するモデル画像を表示し、内視鏡画像の撮影範囲をモデル画像上に表示する機能を有する。図3は画像処理装置5によって表示される画像を説明するための説明図である。図3において、モニタ6の表示画面6a上には、内視鏡画像Ienの表示領域A1、2次元モデル画像M2を表示する表示領域A2及び3次元モデル画像M1を表示する表示領域A3が設けられる。なお、2次元モデル画像M2は、3次元モデル画像M1で近似される膀胱Bの内壁面を所定の平面に沿って展開、又は投影したものである。図3中のモデル画像M2においては、代表的な領域である頸部PR、頸部PRに対応する頂部(Top)、左壁(Left)、右壁(Right)、前壁(Front)、後壁(Back)を示している。
画像処理装置5は、表示領域A1にプロセッサ4によって生成された内視鏡画像を表示し、表示領域A2,A3にはそれぞれ2次元モデル画像、3次元モデル画像を表示する。そして、画像処理装置5は、表示領域A2,A3の2次元モデル画像上に、表示領域A1に表示した内視鏡画像の画像の範囲(撮影範囲)を示す指標を表示するようになっている。
画像処理装置5は、制御部21と、メモリ22と、表示インターフュース(以下、表示I/Fと略す)23と、画像取込回路24と、位置方向取得回路25と、駆動回路27とを備える。CPU21と、メモリ22と、表示I/F23と、画像取込回路24と、位置方向取得回路25とは、バス28を介して互いに接続されている。内視鏡画像は、画像取込回路24からバス28を介して制御部21に供給される。
記憶部としてのメモリ22は、ROM、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ等によって構成されている。メモリ22は、制御部21により実行される各種処理プログラム及び各種データを記憶する。また、メモリ22は、画像生成回路4aにより生成された内視鏡画像の情報を記憶する内視鏡画像記憶部22a及び位置方向取得回路25により取得された位置情報及び視線方向情報を記憶する位置方向情報記憶部22bを有している。また、メモリ22は、2次元(2D)及び3次元(3D)のモデル画像の画像データを記憶する2D/3Dモデル画像記憶部22cを有している。
制御部21は、図示しないCPU等のプロセッサによって構成することができ、メモリに記憶されたプログラムに従って動作して各部を制御するものであってもよい。制御部21によって、内視鏡画像の撮影範囲が求められると共に、モデル画像の表示及びモデル画像上の撮影範囲の表示が制御される。
本実施の形態において、観察装置である内視鏡2の撮影範囲、即ち、モニタ6の内視鏡画像の表示領域A1に表示される画像の範囲を正確に求めるために、撮像部12の位置及び撮影方向をそれぞれ撮像画像の視点及び視線方向として定義する。図1では、先端部2dに配置された対物光学系10により、先端部2dに配置された撮像素子11の撮像面に被検体の光学像を結像する内視鏡2の例を示したが、先端部2dに配置された対物光学系10により結像した光学像を挿入部2bの後方(基端)側に伝送し、挿入部2bの基端側に配置された撮像素子で撮像する内視鏡にも本実施の形態を適用することができる。
そこで、撮像画像の視点及び視線方向は、撮像素子11の撮像面に光学像を結像する対物光学系10の光軸の起点によって定義してもよい。なお、近似的には、視点として、対物光学系10の先端中心位置、撮像素子11の撮像面の例えば中心位置、挿入部先端部の先端位置等を採用してもよい。
(撮影範囲の求め方)
図4A〜図4Dは本実施の形態における撮影範囲の求め方の原理を説明するための説明図である。図4Aは内視鏡2によって観察対象である膀胱の壁面を撮影している様子を示す説明図であり、図4Bは図4Aの状態において得られる内視鏡画像(撮像画像)43を示している。
図4Aの例は観察対象PPが平面であるものと仮定し、撮像部12の光軸(視線方向)が観察対象の表面(対象面)に対して直交しておらず傾斜している例を示している。内視鏡2の撮像部12は視野角AIに設定されており、視野角AIに対応した結像光束41が受光面に結像する。こうして、内視鏡2によって、図4Aの結像光束41に対応した撮影範囲42の内視鏡画像である撮像画像43(図4B)が得られる。なお、観察対象に対する撮像部12の位置(視点)及び視線方向は、固定されておらず観察途中で変化する、即ち未知であるものとする。
制御部21には対象点設定部21aが設けられている。対象点設定部21aは、撮像画像43内に任意の3つの点(以下、画像上対象点という)44A,44B,44C(以下、これらの各点を区別する必要がない場合には、画像上対象点44という)を設定する。
距離算出部21bは、各画像上対象点44A〜44Cにそれぞれ対応する観察対象の対象面上の点(以下、実対象点という)45A〜45C((以下、これらの各点を区別する必要がない場合には、実対象点45という))と視点との間の距離を求める。図4Cでは線分46の長さが距離に相当する。
仮に、撮像部12として、2眼カメラを採用してステレオ画像が得られる場合には、距離算出部21bは、左右画像の対応する画像部分の視差によって、視点と実対象点45までの距離を算出することができる。また、図1の例のように、撮像部12が1つの撮像素子11しか有していない場合には、撮像部12を移動させながら撮像画像を取得し、撮像部12の位置情報をメモリ22の位置方向情報記憶部22bに記憶させ、各位置における撮像画像を内視鏡画像記憶部22aに記憶させることで、2眼カメラを用いた場合と同様の手法によって距離算出が可能である。なお、距離算出部21bは、公知の種々の距離計測法を採用して、各実対象点と視点との間の距離を求めてもよい。例えば、図示しない測距センサや赤外線カメラ等を用いてもよい。なお、距離算出部21bにおいて距離の算出を容易にするために、対象点設定部21aは、画像中の特徴点を画像上対象点としてもよい。
視野範囲算出部21d中の座標演算部21cは、視点を基準として各実対象点45の座標を算出する。例えば、座標演算部21cは、各画像上対象点44の画像43上の位置と視野角AIとの関係に基づいて、視点と各実対象点45とを結ぶ線分46の視線方向に対する角度を求め、求めた角度と距離算出部21bが求めた距離とに基づいて、各実対象点45の座標を求めてもよい。
視野範囲算出部21dは、座標演算部21cが求めた3つの実対象点45の座標から、観察対象である平面(以下、対象面ともいう)を求め、視野方向(一点鎖線矢印)に対する観察対象の対象面との角度θpを求める(図4D)。視野範囲算出部21dは、求めた角度と視野角AIとに基づいて、視野範囲の端部の座標47を求める。なお、視野範囲算出部21dは、撮像画像43の各頂点に対応する座標47のみを求めればよい。なお、視野範囲算出部21dは、視野範囲の座標47の算出時に、対物光学系10の歪を考慮してもよい。
こうして、観察対象と撮像部12との位置関係が未知の場合、即ち、観察対象に対して視点及び視線方向がどのような関係にある場合であっても、観察対象の撮影範囲を求めることが可能である。
以上の説明は、観察対象が平面であるものと仮定したものである。実際には、観察対象は平面であるとは限らない。しかし、ある範囲では観察対象は略平面であると仮定しても問題はない。そこで、本実施の形態においては、観察対象の表面は複数の平面(対象面)によって構成されているものと仮定し、各対象面毎に3つの画像上対象点(実対象点)を設定して撮影範囲を求めることで、観察対象の全体の撮影範囲を求めるようになっている。これにより、本実施の形態においては、観察対象の形状及び観察対象と撮像部12との位置関係が未知の場合であっても、正確に撮影範囲を求めることができる。
図5A〜図5Dは観察対象を複数の領域(対象面)に分割して撮影範囲を求める場合の一例を示す説明図である。例えば、対象点設定部21aは、図5Aに示すように、内視鏡2が観察対象を撮像して得た内視鏡画像(撮像画像)51上に複数の画像上対象点52を設定する。距離算出部21bは、各画像上対象点52に対応する各実対象点と視点との間の距離を求める。座標演算部21cは、各実対象点45の座標を求める。
視野範囲算出部21dは、内視鏡画像51を、少なくとも3点の画像上対象点52が含まれるように分割する。図5Bの破線は、分割位置を示しており、図5Bの例では、内視鏡画像51を4つの領域に分割したことを示している。視野範囲算出部21dは、分割した4つの領域に対応する観察対象の各表面は平面(対象面)であると仮定し、図5Cに示すように、各領域に対応する対象面p1〜p4(以下、これらの対象面を区別する必要がない場合には、対象面pという)毎に、視野方向に対する角度を推定する。
視野範囲算出部21dは、求めた角度と視野角とに基づいて、対象面p毎に視野範囲の座標を求める。図5Dでは、視野範囲算出部21dは、対象面p1について、視野範囲の境界を規定する頂点P1a〜P1dの座標を求めることを示している。
なお、内視鏡画像51に対応する視野範囲は、各対象面pの縁辺のうち、各対象面p同士が接しない縁辺によって得られるので、この縁辺近傍、即ち、内視鏡画像51の縁辺近傍に画像上対象点52を設定することで、視野範囲を規定する座標を高精度に取得することが可能である。
なお、撮像部12の視野角の情報は、内視鏡2から取得してもよく、また、入力装置30によって入力するようにしてもよい。内視鏡2には、各内視鏡2に固有の識別情報(IDと略記)を発生するROM(リードオンリメモリ)等により構成されるID発生部(図2では単にIDと略記)15が設けられている。このID発生部15は、画像処理装置5内の位置方向取得回路25にIDを出力するようになっている。なお、ID発生部15は、IDをプロセッサ4を介して画像処理装置5に送信するようになっていてもよい。
位置方向取得回路25は、IDから対物光学系10の焦点距離、対物光学系10による光学像を撮像する撮像素子11の画素数、ピクセルのサイズ、視野角等、撮像部12が撮像する場合の撮像情報を取得する撮像情報取得部25bの機能を備える。位置方向取得回路25は取得した撮像情報を制御部21に出力することができ、制御部21は視野範囲の算出に位置方向取得回路25からの撮像情報を用いることができるようになっている。
(座標変換)
上述した説明において視野範囲算出部21dが求めた視野範囲の座標は、視点を基準とした座標である。例えば、視野範囲算出部21dは、視点位置を直交座標系の原点に設定して、視野範囲の形状を規定する例えば各頂点の3次元座標(x,y,z)座標を求める。
本実施の形態においては、視野範囲をモデル画像上に表示するようになっており、視点を基準とした視野範囲の座標をモデル画像上の座標系に変換する必要がある。座標演算部21cはこの座標変換を行う座標系変換部としても機能するようになっている。視点を基準とした視野範囲が実際の臓器のいずれの範囲に対応するかについては、視点が実際の臓器内のいずれの位置に存在するかを検出することで求めることができる。即ち、視点を基準とした座標を、患者Paが存在する実際の空間を基準とした座標(以下、実空間座標という)に変換することで、実際の臓器表面の視野範囲の座標を得ることができる。
この変換のために、実空間座標の基準となる磁場発生装置7と、実空間における視点位置を検出するための磁気センサ13とが設けられている。挿入部2bの先端部2dには、位置センサとしての磁気センサ13が配置されている。例えば、磁気センサ13は、図1に示すように先端部2dの撮像部12を構成する対物光学系10と撮像素子11の近傍に設けてもよい。この磁気センサ13は、先端部2dにおける撮像部12の位置、即ち、視点の3次元位置と、その位置での視線方向の検出に利用される。
位置方向取得回路25は、磁場発生装置7を駆動する駆動回路27を制御して、磁場発生装置7に所定の磁場を発生させることができるようになっている。図2の拡大図に示すように、磁気センサ13は、例えば2つのコイルを有する。これらのコイルは磁場発生装置7が発生した磁界を検出して検出結果を位置方向取得回路25に出力する。これにより、磁気センサ13は、先端部2dの位置及び方向をリアルタイムで検出するセンサとなる。
なお、図1に示す内視鏡2は、先端部2dに搭載された撮像部12を構成する対物光学系10の光軸方向が、先端部2dの軸方向と平行であるので、撮像部12の位置及び視線方向は、先端部2dの位置及びその軸方向と近似してもよい。
磁場発生装置7は既知となる所定の位置において磁場を発生する。位置方向取得回路25の情報取得部25aは、磁気センサ13から、磁場発生装置7が発生した磁場の検出信号が与えられ、入力された検出信号の振幅と位相とから先端部2dに配置された対物光学系10の位置(視点位置)及び視線方向を求める。情報取得部25aは、磁場発生装置7の位置を基準として取得した視点位置及び視線方向の情報を制御部21に与える。
座標演算部21cは、情報取得部25aからの情報に基づいて、視点を基準とした撮影範囲の座標を、磁場発生装置7の位置を基準とした実空間座標に変換する。更に、観察対象の臓器の位置とモデル画像上の位置との対応をとるために、磁場発生装置7の位置に対する観察対象である臓器の位置を求めておく。即ち、座標演算部21cは、実空間座標として、臓器の所定位置を基準とした座標を用いる。例えば、挿入部2bの先端部2dが観察対象の臓器の入口に到達した時点において磁気センサ13による位置検出を行い、この位置を基準とすることで、撮影範囲の座標として、臓器の入口を基準とした実空間座標を得ることができる。
モデル画像としては、2次元(2D)画像及び3次元(3D)画像を採用することができる。これらのモデル画像は、観察対象の臓器をモデル化したものであり、実際の臓器とは形状が異なる。従って、モデル画像上で正確な撮影範囲を表示するためには、実空間座標をモデル画像の形状に応じた座標系(以下、モデル画像座標系という)に変換する必要がある。実空間とモデル画像座標系との対応は既知であり、座標演算部21cは、この対応関係に基づいて、撮影範囲の実空間座標をモデル画像座標に変換する。
指標生成部21eは、撮影範囲のモデル画像座標が与えられて、モデル画像上に撮影範囲を示す指標を表示するための表示用のデータ(以下、指標データという)を生成する。指標生成部21eは指標データを画像生成部21fに出力する。画像生成部21fは、メモリ22から内視鏡画像及びモデル画像を読み出し、内視鏡画像及びモデル画像を表示すると共に、モデル画像上に撮影範囲を示す指標を表示するための表示データを生成して、表示I/F23を介してモニタ6に出力することができるようになっている。
なお、指標生成部21eは、指標データをメモリ22に記憶させてもよい。この場合には、画像生成部21fは、現在観察中の領域(撮影範囲)を示す指標だけでなく、撮影範囲の移動に応じて過去に順次撮影された範囲についても指標として表示することが可能である。
次にこのように構成された実施の形態の動作について図6乃至図8を参照して説明する。 図6は本実施の形態における動作フローを示すフローチャートである。また、図7及び図8はモデル画像上の指標を説明するための説明図である。
医療装置1が動作状態になると、最初のステップS1において、術者は、内視鏡2を患者Paの尿道内に挿入する。ここで、例えば膀胱Bの入口に内視鏡先端の磁気センサ13が到達した時点で図示しないスイッチを押下することで、既知の位置を基準とした膀胱Bの入口の位置と方向とを算出する。次のステップS2において制御部21は、ステップ1で検出した既知の位置を基準とした実空間座標上の膀胱Bの入り口の位置と方向と、モデル画像上の膀胱Bの入り口の位置と方向とから、実空間座標とモデル画像座標との対応関係を求める。なお、この対応関係は、予めメモリ22に記憶させておいてもよい。なお、術者は、入力装置30から、膀胱B内を観察する場合において、現在観察中の領域(撮影範囲)又は観察済みの領域であることを示す指標を表示するか否かの条件(具体例としては視点から膀胱Bの内壁までの距離の閾値TL)を設定してもよい。閾値TLが設定されると、この閾値TL以内の距離範囲において、指標が生成される。術者は、術者の判断においてこの閾値TLを設定できるが、予め用意された設定値(例えば後述する30mm)を用いるようにしても良い。
実空間座標とモデル画像座標の対応関係が求まると、内視鏡画像(撮像画像)が、画像取込回路24を介して制御部21に供給される(ステップS3)。対象点設定部21aは、ステップS4において、撮像画像中に複数の画像上対象点を設定する。距離算出部21bは、ステップS5において、画像上対象点に対応する臓器表面の位置(実対象点)と視点との間の距離を実対象点毎に求める。次のステップS6において、座標演算部21cは、視点を基準として実対象点の座標を求める。
視野範囲算出部21dは、ステップS7において、内視鏡画像を複数の領域に分割し、各領域にそれぞれ対応する対象面毎に視線方向との角度を求める(ステップS8)。視野範囲算出部21dは、ステップS9において、各対象面の縁辺のうち他の対象面に接しない縁辺の座標を求め、全対象面の縁辺の座標から撮影範囲の座標を求める(ステップS10)。
ステップS10において求めた撮影範囲の座標は、視点を基準とするものである。座標演算部21cは、ステップS11において、視点基準の撮影範囲の座標を既知の位置を基準とする実空間座標に変換し、更に、ステップS12において、撮影範囲の実空間座標をモデル画像座標に変換する。
指標生成部21eは、撮影範囲のモデル画像座標が与えられて、モデル画像上に撮影範囲を示す指標を表示するための指標データを生成する。なお、指標生成部21eは、指標として撮影範囲を示す枠表示を表示するものであってもよい。画像生成部21fは、メモリ22からモデル画像を読み出し、指標データを元に、指標を含むモデル画像を生成する。画像生成部21fは、内視鏡画像と指標を含むモデル画像を表示I/F23を介してモニタ6に出力する。こうして、撮影範囲を示す指標を含むモデル画像が表示される。
制御部21は、観察対象における実際の撮影範囲の3次元座標を求めており、観察対象の表面形状が未知である場合や視点の位置及び視線方向と観察対象の対象面との関係が未知である場合でも、正確な撮影範囲の指標をモデル画像上に表示することができる。
図7及び図8はモデル画像上の表示の一例を示している。図7及び図8は挿入部2bの先端部2dの位置及び向きによって、視線方向が観察対象の表面の法線方向に一致しない例を示している。図7の表示範囲60aには、3次元モデル画像M1が表示され、図8の表示範囲60bには、2次元モデル画像M2が表示される。3次元モデル画像M1上には、内視鏡2の挿入状態を示してあり、内視鏡2は結像光束41に対応した撮影範囲で撮像を行う。3次元モデル画像M1上には、撮影範囲を示す指標61aが表示され、図8の2次元モデル画像M2上には、撮影範囲を示す指標61bが表示されている。
図7及び図8に示すように、観察対象の表面に対して視線方向が直交せず傾斜している場合でも、正確な撮影範囲を表示することが可能である。術者は、モニタ6に表示されるモデル画像上の指標61a,61bによって、現在の正確な撮影範囲を把握することができる。
また、制御部21は、撮影範囲の算出をリアルタイムで実施することができ、時々刻々変化する内視鏡挿入部2b位置及び向き(視点及び視線方向)に応じた撮影範囲を順次表示することができる。なお、制御部21は、現在の撮影範囲と過去の撮影範囲とを併せて表示されるように制御することもできる。
(対象面の設定方法)
上記説明では、観察対象の撮像画像の縁辺部に複数の画像上対象点を設定し、3つの画像上対象点が含まれるように撮像画像を複数の領域に分割することで、撮像画像の範囲を求めた例を示した。観察対象の表面形状が平面上ではなく複雑な凹凸を含む形状であることを考慮すると、撮影範囲を高精度に求めるためには、多くの画像上対象点(実対象点)を設定して、撮像画像を多くの領域に分割して演算を行った方がよい。しかしながら、各対象点の数を増加させると演算量が増大し、場合によっては表示が遅延してしまうことも考えられる。
そこで、対象点の設定数を比較的少なくしながら、高精度に撮影範囲を求めるために、対象点設定部21a及び視野範囲算出部21dは相互に協働して動作し、観察対象の表面の凹凸形状が変化するラインを対象面の境界に設定することができるように画像上対象点(実対象点)を設定する。
例えば、対象点設定部21a及び視野範囲算出部21dは、撮像画像の輝度解析を行い、解析結果に従って、対象面同士の境界を設定すると共に、各対象面内に設定する画像上対象点を設定する。例えば、対象点設定部21a及び視野範囲算出部21dは、輝度の変化又は輝度勾配の変化が、所定の閾値よりも大きい場合に、当該変化部分を対象面同士の境界に設定する。
図9は輝度勾配が比較的大きく変化する部分を示す説明図である。図9は内視鏡2によって得られた内視鏡画像65を示しており、内視鏡画像65に対する輝度解析によって、図9の破線66の部分において、輝度勾配が所定の閾値よりも大きく変化したことを示している。
図10はこの場合において設定される画像上対象点を示す説明図である。図10の例では、破線66の部分に対応する表面を対象面同士の境界に設定し、この境界によって区画される各対象面に対応する画像上の各3箇所に画像上対象点67,68を設定したことを示している。
なお、上記説明においては、撮影範囲の全域を1つ以上の対象面に分割する例を示したが、撮影範囲を求めるために必要な座標は、撮影範囲の縁辺部の座標であり、撮影範囲の全ての縁辺部近傍の領域のみに画像上対象点が設定するようにしてもよい。
また、病変部やハレーションが生じている部分は、同一対象面内であっても局所的に凹凸が大きいことが考えられる。そこで、対象点設定部21aは、病変部やハレーションが生じている部分を輝度分布によって判定して、当該部分に画像上対象点を設定しないようにする。例えば、対象点設定部21aは、同一対象面内の他の部分の輝度よりも所定の閾値以上高い輝度部分は、病変部やハレーションが生じている部分と判定して、画像上対象点の設定を行わないようにしてもよい。即ち、対象点設定部21aは、同一対象面内では、他の部分との輝度差(同一対象面内の平均輝度との輝度差)が所定の閾値よりも小さい部分であって、撮影範囲の縁辺部近傍に画像上対象点を設定すればよい。
このように本実施の形態においては、撮像画像中に対象点を設定し、この対象点を用いて実際の観察対象の表面上の撮影範囲の座標を求めており、観察対象の形状、撮像部の位置や視線方向に拘わらず、撮影範囲を正確に求めることが可能であり、モデル画像上に正確な撮影範囲を示す指標を表示することができる。これにより、例えば、内視鏡の撮影範囲を変更しながら病変の数を数える場合等において、撮影範囲を正確に把握することができるので、病変の数の正確な計測が可能である。
なお、上記実施の形態においては、モデル画像上に撮影範囲を示す指標を表示する例を説明したが、モデル画像上の撮影範囲を示す表示位置に、実際の撮像画像を撮影範囲の形状に併せて変形させた撮像画像を表示させるようにしてもよい。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい
また、ここで説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御や機能は、多くがプログラムにより設定可能であり、そのプログラムをコンピュータが読み取り実行することで上述した制御や機能を実現することができる。そのプログラムは、コンピュータプログラム製品として、フレキシブルディスク、CD−ROM等、不揮発性メモリ等の可搬媒体や、ハードディスク、揮発性メモリ等の記憶媒体に、その全体あるいは一部を記録又は記憶することができ、製品出荷時又は可搬媒体或いは通信回線を介して流通又は提供可能である。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本実施の形態の医療装置を実現することができる。
1…医療装置、2…内視鏡、3…光源装置、4…プロセッサ、5…画像処理装置、6…モニタ、7…磁場発生装置、10…対物光学系、11…撮像素子、12…撮像部、13…磁気センサ、21…制御部、21a…対象点設定部、21b…距離算出部、21c…座標演算部、21d…視野範囲算出部、21e…指標生成部、21f…画像生成部、22…メモリ、24…画像取込回路、25…位置方向取得回路。

Claims (11)

  1. 被検体内部の形状を表す情報を記録する記憶部と、
    前記被検体内部に挿入される挿入部と、
    前記挿入部に設けられ前記被検体内部の表面を撮像して撮像画像を出力する撮像部と、
    前記撮像画像上において3点以上の複数の画像上対象点を設定する対象点設定部と、
    前記撮像部によって規定される前記撮像画像の視点と前記複数の画像上対象点にそれぞれ対応する前記被検体内部の表面上の複数の実対象点との間の距離を前記実対象点毎に求める距離算出部と、
    前記距離算出部の算出結果に基づいて前記視点を基準とした前記実対象点の座標を求めると共に、3点以上の前記実対象点が属する平面に基づいて前記被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求める視野範囲算出部と、
    前記視野範囲算出部が求めた撮影範囲の座標を前記記憶部に記録された前記被検体内部の形状情報から抽出されたモデル画像の座標系に変換する座標系変換部と、
    前記モデル画像上に前記撮影範囲を示す指標を表示するための画像を生成する画像生成部と、
    を具備したことを特徴とする医療装置。
  2. 前記視野範囲算出部は、3点以上の前記実対象点が属する平面と前記撮像部の視野角とに基づいて前記被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記視野範囲算出部は、前記撮像画像を複数の領域に分割し、各領域に対応する前記被検体内部の表面上の複数の対象面毎に各対象面に対応する撮影範囲の座標を求めて、前記撮像部が撮像した被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求める
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療装置。
  4. 前記対象点設定部は、前記撮像画像の輝度分布に基づいて前記複数の画像上対象点を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の医療装置。
  5. 前記対象点設定部は、前記撮像画像の分割された各領域内において、領域内の平均輝度との差が所定の閾値内の部分において前記画像上対象点を設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の医療装置。
  6. 前記対象点設定部は、前記撮像画像の縁辺部近傍に前記画像上対象点を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の医療装置。
  7. 前記座標系変換部は、前記視野範囲算出部が求めた撮影範囲の座標を、前記被検体内部の実空間に対応する実空間座標系に変換する第1の座標変換処理と、前記実空間座標系を前記モデル画像の座標系に変換する第2の座標変換処理を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の医療装置。
  8. 前記座標系変換部は、前記第2の座標変換処理において、前記被検体内部の所定位置と前記所定位置に対応する前記モデル画像の位置とに基づいて座標変換を行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の医療装置。
  9. 前記画像生成部は、前記指標として前記撮影範囲を示す枠表示を有する画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の医療装置。
  10. 被検体内部に挿入される挿入部に設けられた撮像部が、前記被検体内部の表面を撮像して撮像画像を出力し、
    対象点設定部が、前記撮像画像上において3点以上の複数の画像上対象点を設定し、
    距離算出部が、前記撮像部によって規定される前記撮像画像の視点と前記複数の画像上対象点にそれぞれ対応する前記被検体内部の表面上の複数の実対象点との間の距離を前記実対象点毎に求め、
    視野範囲算出部が、前記複数の画像上対象点の前記撮像画像上の位置及び前記距離算出部の算出結果に基づいて前記視点を基準とした前記実対象点の座標を求めると共に、3点以上の前記実対象点が属する平面と前記撮像部の視野角とに基づいて前記被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求め、
    座標系変換部が、前記視野範囲算出部が求めた撮影範囲の座標を前記被検体内部のモデル画像の座標系に変換し、
    画像生成部が、前記モデル画像上に前記撮影範囲を示す指標を表示するための画像を生成する
    ことを特徴とする医療画像生成方法。
  11. コンピュータに、
    被検体内部に挿入される挿入部に設けられた撮像部が前記被検体内部の表面を撮像して得た撮像画像上において3点以上の複数の画像上対象点を設定し、
    前記撮像部によって規定される前記撮像画像の視点と前記複数の画像上対象点にそれぞれ対応する前記被検体内部の表面上の複数の実対象点との間の距離を前記実対象点毎に求め、
    前記複数の画像上対象点の前記撮像画像上の位置及び前記距離の算出結果に基づいて前記視点を基準とした前記実対象点の座標を求めると共に、3点以上の前記実対象点が属する平面と前記撮像部の視野角とに基づいて前記被検体内部の表面上における撮影範囲の座標を求め、
    前記撮影範囲の座標を前記被検体内部のモデル画像の座標系に変換し、
    前記モデル画像上に前記撮影範囲を示す指標を表示するための画像を生成する
    手順を実行させるための医療画像生成プログラム。
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