JP6310066B2 - パケット交換通信ネットワークのリンクのパフォーマンス測定 - Google Patents

パケット交換通信ネットワークのリンクのパフォーマンス測定 Download PDF

Info

Publication number
JP6310066B2
JP6310066B2 JP2016515669A JP2016515669A JP6310066B2 JP 6310066 B2 JP6310066 B2 JP 6310066B2 JP 2016515669 A JP2016515669 A JP 2016515669A JP 2016515669 A JP2016515669 A JP 2016515669A JP 6310066 B2 JP6310066 B2 JP 6310066B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
block period
node
packet flow
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016515669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016525815A (ja
Inventor
コシグリオ,マウロ
Original Assignee
テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー filed Critical テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー
Publication of JP2016525815A publication Critical patent/JP2016525815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6310066B2 publication Critical patent/JP6310066B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/50Testing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0823Errors, e.g. transmission errors
    • H04L43/0829Packet loss
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • H04L43/087Jitter
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • H04L43/0858One way delays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • H04L43/0864Round trip delays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/16Threshold monitoring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本発明は、通信ネットワークの分野に関係する。特に本発明は、パケット交換通信ネットワーク内の2つの測定点間のリンクのパフォーマンス測定(特に、パケット損失測定、および/または、遅延測定、および/または、ジッタ測定)を遂行するための方法に関係する。さらに本発明は、そのような方法を実装するように構成される通信ネットワークのためのノードおよびコンピュータに、ならびに、そのようなノードおよびコンピュータを備えるコンピュータネットワークに関係する。
パケット交換通信ネットワーク内でデータは、送信元ノードから宛先ノードに、可能性のある中間ノードを介してルーティングされるパケットの形式で送信される。例示的なパケット交換ネットワークは、IP(インターネットプロトコル)ネットワーク、Ethernetネットワーク、および、MPLS(マルチ・プロトコル・ラベル・スイッチング)ネットワークである。
パケットは常に宛先ノードに到達するとは限らず、すなわち、それらのパケットは、ネットワークを介した送信の間に失われる場合がある。パケットの損失は、異なる理由に起因する。例えば、ノードまたはリンクが障害を起こし、そのことにより、障害が迂回される、さもなければ解決されるまで、全体のパケット損失を引き起こす場合がある。あるいはパケットは、ノードにより、そのノードのポートの輻輳に起因して放棄される場合がある。加えてパケットは、ノードにより、それらのパケットがビット誤りを内包することを理由に放棄される場合がある。いずれの事例でも、パケット交換ネットワークを介してデータを送信することによりサービスを提供するとき、送信の間に失われるパケットのレートは、そのサービスの、サービスの品質(QoS)に影響を及ぼす。
加えてパケットは、送信時間に送信元ノードにより送信され、受信時間に宛先ノードにより受信される。送信時間と受信時間との間に過ぎ去る時間は、典型的には「一方向遅延(one−way delay)」と呼ばれる。パケットの一方向遅延は、以下の式により与えられる。
OWD=Trx−Ttx [1]
ただし、Trxは送信時間であり、Ttxはパケットの受信時間である。パケットの一方向遅延は、主に、パケットにより送信元から宛先までに渡られる、可能性のある中間ノードの数、各々のノードでのパケットの永続時間、および、リンクに沿った伝搬時間によって決まる。パケットは、ホップバイホップで各々のノードによりルーティングされるので、パケットにより渡られる、可能性のある中間ノードの数、および、各々のノードでのパケットの永続時間の両方は、予測不可能である。したがって、パケットの一方向遅延は、ほとんど予測不可能である。
加えて、同じパケットフローのパケットが、異なる一方向遅延を有する場合がある。同じデータフローの2つのパケットの一方向遅延での差は、「一方向到着間隔ジッタ(または、簡潔に「一方向ジッタ」)」と称される。特に、Ttx1およびTtx2が、第1のパケットおよび第2のパケットに対する送信時間であり、Trx1およびTrx2が、第1のパケットおよび第2のパケットに対する受信時間であるならば、一方向ジッタは次式のように表現され得る。
OWJ=(Trx1−Trx2)−(Ttx1−Ttx2) [2]
通信サービス(特に、通話、会議電話、ビデオ会議、その他などの、リアルタイム音声またはデータサービス)が、パケット交換ネットワークによって提供されるとき、サービスを搬送するパケットフローに影響を及ぼす、パケット損失、一方向遅延、および、一方向ジッタの測定は、サービスのエンドユーザにより知覚されるサービスの品質(QoS)の指示を提供する。したがって、通信ネットワーク内のパケットフローのパケット損失、一方向遅延、および/または、一方向ジッタを測定することは、ネットワークオペレータにとって特に関心のあるものである。
(同じ出願人の名義での)WO2010/072251は、通信ネットワークを介して送信ノードから受信ノードに送信されるデータフローのデータ損失を測定するための方法を開示している。データフローのデータユニットを送信する前に、送信ノードは、データフローをブロックに分割するために各々のデータユニットをマーキングする。特に送信ノードは、各々のデータユニットを、そのデータユニットのヘッダのビットを「1」または「0」にセットすることによりマーキングする。マーキングによって、ブロックのシーケンスが結果として生じ、その場合、「1」によってマーキングされるデータユニットのブロックは、「0」によってマーキングされるデータユニットのブロックと時間的に交互になる。ブロックは、「ブロック周期」Tbと称される同じ持続時間(例えば、5分)を有し得る。さらに送信ノードは、第1のカウンタC1を、「1」によりマーキングされるデータユニットが送信される各々の時間に、および、第2のカウンタC0を、「0」によりマーキングされるデータユニットが送信される各々の時間に、1だけ増大する。マーキングされるデータユニットは、次いで、受信ノードで受信される。受信ノードがデータユニットを受信する各々の時間に、その受信ノードは、そのデータユニットのマーキングをチェックし、第3のカウンタC’1を、マーキングが「1」であるならば増大し、第4のカウンタC’0を、マーキングが「0」であるならば増大する。カウンタC1、C0、C’1、および、C’0の値は、周期的に検出され、検出された値は、データ損失を各々のブロック周期で算出するために使用される。
(同じ出願人の名義での)WO2011/079857は、通信ネットワークの送信ノードから受信ノードに送信されるデータフローに関する(特に、一方向遅延および/または一方向ジッタを測定するための)時間測定を遂行するための方法を開示している。WO2011/079857によれば、送信ノードでは、WO2010/072251により開示される上記のマーキング動作に加えて、送信タイムスタンプがさらには、各々のブロック周期で生成され、その送信タイムスタンプは、現在のブロックの所定のデータユニット(例えば、現在のブロックの第1のデータユニット)が送信される時間を指示する。受信ノードでは、受信タイムスタンプが、各々のブロック周期で生成され、その受信タイムスタンプは、現在のブロックの所定のデータユニットが受信される時間を指示する。各々のブロック周期では、送信および受信タイムスタンプは、現在のブロックの既定のデータユニットに影響を及ぼす一方向遅延を算出するために使用される。連続するデータユニットに対して生成される送信および受信タイムスタンプによって、一方向ジッタの算出が可能となる。
一方向遅延および一方向ジッタを測定することの代わりに、2つのノード間の両方向性リンクに沿って後方および前方に送信されるパケットの、双方向遅延(two−way delay)および双方向ジッタを測定することが知られている。双方向測定は、それらは2つのノード間の同期の欠如の影響を受けないので、本質的には一方向測定より正確である。これらの測定は典型的には、測定を実行するために2つのノードの1つにより特異的に生成される、アドホックパケット(ad hoc packet)、すなわち、擬似パケット(artificial packet)に関して実行される。
IPネットワーク内の双方向遅延および双方向ジッタは、典型的には、RFC792(1981年9月)により定義される、知られているプロトコルICMP(インターネット制御メッセージプロトコル)に基づいて、知られているPing機能をアドホックパケットに適用することにより測定される。Ping機能によって、2つのノードの1つでICMPパケットのシーケンスを生成することが可能になる。各々のICMPパケットは、パケットシーケンス番号、および、ICMPパケットが送信される時間を指示する送信タイムスタンプを含む。各々のICMPパケットは、次いで、リンクに沿って後方および前方に送信される。各々のICMPパケットの、そのパケットを発生させた同じノードでの受信の際に、受信タイムスタンプが生成される。パケットシーケンス番号によって、受信されるパケットを識別し、可能性のある受信シーケンス誤りを検出することが可能となる。送信および受信タイムスタンプによって、双方向遅延およびジッタを算出することが可能となる。
さらに、知られているプロトコルである、RFC4656(2006年9月)により定義される、OWAMP(一方向アクティブ測定プロトコル(One−Way Active Measurement Protocol))、および、RFC5357(2008年10月)により定義される、TWAMP(双方向アクティブ測定プロトコル(Two−Way Active Measurement Protocol))によって、一方向測定および双方向測定をそれぞれ、IPネットワーク内で、「実」パケット(すなわち、ユーザトラフィックを実際に搬送するパケット)と同様の擬似パケットに関して遂行することが可能となる。Ping機能とは異なって、TWAMPプロトコルによって、各々の擬似パケットに、2つのさらなるタイムスタンプをリモートノードで挿入することが可能になるものであり、それらのタイムスタンプは、パケットがリモートノードで受信される時間を指示するタイムスタンプ、および、パケットがリモートノードにより再送信される時間を指示するタイムスタンプである。このことによって、双方向遅延およびジッタ算出で、リモートノードでのパケットの処理時間を考慮に入れることが可能となる。
本出願人は、パケット損失、遅延、および/または、ジッタを、実パケットに関してではなく、擬似パケットに関して測定することが、いくつかの利点を有するということに注目した。
まず第1に、実パケットの送信レートは、典型的には、予測可能でない形で可変であり、したがって、そのようなパケットに関する測定を実行することに責任を負うノードまたはコンピュータで利用可能な計算資源が、測定を履行するのに充分となるかどうかを予測することは可能でない。擬似パケットに関して測定を遂行することによって、代わりに、パケット送信レートを、測定を遂行するノードまたはコンピュータで利用可能な計算資源の量に適合させることが可能となる。
さらに実パケットは、受信シーケンス誤りを起こす傾向にあり得るものであり、そのことが、測定正確性を損なう場合がある。擬似パケットの使用によって、代わりに、いかなる受信シーケンス誤りも防止するように、擬似パケットの送信レート(または、連続するパケットの送信間時間)を好適に選択することが可能となる。
さらに、実パケットに関して測定を遂行することは、典型的には、測定を実行するために必要とされる情報を含むように、パケット(特に、パケットヘッダ)を修正することを要する。しかしながらそのような修正は、パケットフォーマットは典型的には国際標準により定義されるので、非常に狭い制約に従わなければならない。擬似パケットは、代わりに、測定を実行するために必要とされるすべての情報を含むように、非常に柔軟な方途でカスタマイズされ得る/適合させられ得る。例えばそのような情報は、パケットのヘッダに、および、ペイロードに挿入され得る。他方で、擬似パケットが測定目的で使用されるとき、ユーザトラフィックを搬送する実パケットは、有利には、変化させられないままにされる。
さらに実パケットは、クライアントにより決められる変化(例えば、宛先または送信元アドレスの変化)に従わなければならない場合があり、そのことによって、測定を実行することに責任を負うノードが、測定されることになるパケットを識別することができなくなる場合がある。そのような変化は、ネットワークオペレータに通知されるべきであり、そのネットワークオペレータは、そうでなければノードを適正に再構成することはできない。擬似パケットを使用することによって、代わりに、ネットワークオペレータは、測定に関係するすべての態様、特に、測定されることになるパケットの特徴部を直接制御することが可能となる。
上記で述べられた、擬似パケットに基づいて遅延および/またはジッタを測定するための知られている技法(すなわち、PingおよびOWAMP/TWAMP)は、上記の利点を提供するが、他方で、さらなる欠点を呈する。
知られているPing機能に関しては、それは、知られているプロトコルICMPに基づくパケットにのみ適用され得る。さらには、そのPing機能は、双方向遅延および双方向ジッタ測定のみを提供する。さらには、双方向遅延およびジッタ測定は、リモートノードでの擬似パケットの処理時間を考慮に入れないので、そのPing機能は、まったく不正確である。
知られているプロトコルOWAMP/TWAMPに関しては、OWAMPによって一方向測定が可能になり、TWAMPによって、リモートノードでの擬似パケットの処理時間を考慮に入れることが可能となる。上記で述べられたように、この後者の特徴は、TWAMPによって、2つの追加的なタイムスタンプを各々の擬似パケットに、リモートノードでのその擬似パケットの受信および再送信の際に挿入することにより実装される。しかしながら、そのような追加的なタイムスタンプおよびパケットシーケンス番号の、挿入および処理によって、不利なことに、測定で必然的に含まれるノードでの計算量は増大する。さらに、予測不可能な不整合が、発生させるノードにより(および、さらには、TWAMPではリモートノードにより)生成される送信タイムスタンプと、パケットが実際に送信される時間との間に存在するという点で、OWAMP/TWAMPに基づく測定は、本質的には不正確である。
さらに、Ping機能によっても、プロトコルOWAMP/TWAMPによっても、中間パフォーマンス測定、すなわち、擬似パケットを発生させるノードと、それらの擬似パケットを受信および再送信するリモートノードとの間のリンクの部分に関するパフォーマンス測定を遂行することは可能とならない。
上記に鑑みて、本出願人は、パケット交換通信ネットワーク内の2つの測定点(ノードまたはコンピュータ)間のリンクに関するパフォーマンス測定を、擬似トラフィックに基づいて遂行するための方法を提供する問題に取り組んできており、その方法は、前述の欠点の少なくとも1つを克服し、すなわち、PingおよびOWAMP/TWAMPより正確な測定を提供し、リンクの1つまたは複数の部分に関する中間パフォーマンス測定を可能にするものである。
以下の説明では、および、特許請求の範囲では、表現「擬似パケット」または「アドホックパケット」は、測定目的で特別に発生させられ送信され、したがって、何らのユーザトラフィックも搬送しないパケットを表すことになる。そのような擬似パケットは、任意の知られているプロトコル、特に、TCP/IPプロトコルスタックまたはISO−OSIの、トランスポートレイヤまたはレイヤ4の任意の知られているプロトコルによってフォーマットされ得る。例えば擬似パケットは、TCP/IPプロトコルスタックの知られているUDP(ユーザ・データグラム・プロトコル)によってフォーマットされ得る。
加えて、以下の説明では、および、特許請求の範囲では、用語「リンク」は、通信ネットワークの2つのノード間の接続を表すことになり、そのような接続は、おそらくは、いくつかの中間ノード、および/または、1つもしくは複数の中間ネットワークを含む、物理接続または論理接続のいずれかであり得る。
さらに、以下の説明では、および、特許請求の範囲では、表現「リンクのパフォーマンス測定を遂行する」は、
− リンクを介して送信されるパケットフローに関して誘発されるパケット損失、
− リンクを介した送信により、前記パケットフローのパケットに関して誘発される一方向遅延もしくは双方向遅延、および/または、
− リンクを介した送信により、パケットの対に関して誘発される一方向ジッタもしくは双方向ジッタ
を測定することの動作を表すことになる。
加えて、以下の説明では、および、特許請求の範囲では、表現「パケットをマーキングする」は、パケットの特徴部を、既定のマーキング値に、特に、少なくとも2つの択一的なマーキング値の1つにセットすることの動作を表すことになる。例えば、パケットをマーキングすることの動作は、パケットの1つまたは複数のビット(例えば、そのパケットのヘッダの1つのビットまたはビットシーケンス)を、少なくとも2つの既定の択一的なマーキング値の1つにセットすることの動作、その周波数、または、その位相を、少なくとも2つの既定の択一的なマーキング値の1つにセットすることの動作等々を含み得る。
第1の態様によれば、本発明は、通信ネットワークの第1のノードおよび第2のノードを接続するリンクのパフォーマンス測定を遂行するための方法であって、
a)パフォーマンス測定を開始する前に、第1のノードおよび第2のノードに、少なくとも測定開始時間およびパケット送信レートを含む測定モード情報を提供するステップと、
b)測定開始時間に、第1のノードから第2のノードへのパケットフローを生成および送信するステップであって、パケットフローが、複数のパケットを含み、それらのパケットの送信時間が、測定開始時間およびパケット送信レートにより決定され、生成および送信するステップが、第1のパケットを第1のブロック周期の間に、および、第2のパケットを第2のブロック周期の間に、生成および送信するステップを含み、それらの第2のブロック周期が、第1のブロック周期と時間的に交互になる、生成および送信するステップと、
c)第1のブロック周期または第2のブロック周期のブロック周期で、パケットフローが第2のノードで受信される間に、測定モード情報、および、パケットフローの受信の際の検出される情報を使用することにより、ブロック周期の間のパケットフローの挙動を指し示す変数を更新するステップと、
d)第1のブロック周期または第2のブロック周期の後続のブロック周期で、ブロック周期の終了で変数により到達される値を使用して、ブロック周期の間のパケットフローのパフォーマンスを指し示すパラメータを算出するステップと
を含む方法を提供する。
好ましくはステップb)は、第1のパケットを第1のマーキング値によりマーキングし、第2のパケットを第2のマーキング値によりマーキングするステップを含む。
より好ましくは、パケットフローの各々のパケットは、マーキングフィールドを含み、マーキングフィールドは、第1のパケットでは第1のマーキング値に、および、第2のパケットでは第2のマーキング値にセットされ、マーキングフィールドは、パケットのヘッダまたはペイロードの1つに含まれる。
パケット送信レートは、既定のトラフィックプロファイルによって、時間的に一定または可変である。
好ましくはステップa)で、測定モード情報はブロック周期持続時間Tbをさらに含み、ステップb)で、第1のブロック周期および第2のブロック周期は、ブロック周期持続時間Tbに等しい持続時間を有する。
有益にはステップa)で、測定モード情報はパケットタイプをさらに含み、ステップb)で、パケットはそのパケットタイプのものである。
有利な実施形態によれば、ステップa)で、測定モード情報は、パケット損失測定、一方向遅延測定、一方向ジッタ測定、および、双方向遅延測定の中で選択されるパフォーマンス測定タイプをさらに含む。
好ましくは、
− ステップc)は、ブロック周期の間に第2のノードで受信されるパケットフローのパケットの数を計数するステップをさらに含み、
− ステップd)で、算出するステップは、ブロック周期の間に第1のノードにより送信されるパケットフローのパケットの数を、測定モード情報に含まれるパケット送信レートに基づいて算出し、ブロック周期の間にパケットフローにより経験されるパケット損失を、ブロック周期の間に第1のノードにより送信されるパケットフローのパケットの算出される数、および、ブロック周期(T(k))の間に第2のノードで受信されるパケットフローのパケットの計数される数に基づいて算出するステップを含む。
実施形態によれば、
− ステップc)で、更新するステップは、ブロック周期の間のパケットフローの各々のパケットの受信の際に、それぞれの受信時間を検出し、それぞれの送信時間を、測定モード情報に含まれる測定開始時間およびパケット送信レートに基づいて算出し、それぞれの一方向遅延を、検出される受信時間と、算出される送信時間との間の差として算出するステップを含み、
− ステップc)で、更新するステップは、ブロック周期の間のパケットフローの各々のパケットの受信の際に、累積一方向遅延、最大一方向遅延変数、最小一方向遅延変数、および、しきい値遅延カウンタの少なくとも1つを更新するために、それぞれの一方向遅延を使用するステップを含み、
− ステップd)で、算出するステップは、ブロック周期の間のパケットフローの平均一方向遅延、ブロック周期の間のパケットフローの最大一方向遅延、ブロック周期の間のパケットフローの最小一方向遅延、および、パケットであって、それらのパケットのそれぞれの一方向遅延がブロック周期T(k)の内部のしきい値一方向遅延より高い、パケットの数またはパーセンテージの少なくとも1つを算出するために、累積一方向遅延、最大一方向遅延変数、最小一方向遅延変数、および、しきい値遅延カウンタの少なくとも1つにより、ブロック周期の終了で到達される値を使用するステップを含む。
実施形態によれば、
− ステップc)で、更新するステップは、ブロック周期の間のパケットフローの連続するパケットの各々の対の受信の際に、それらの連続するパケットの受信間に経過する時間を検出し、それらの連続するパケットの送信間に経過する時間を、測定モード情報に含まれるパケット送信レートに基づいて算出し、それぞれの一方向ジッタを、それらの連続するパケットの受信間に経過する、検出される時間、および、それらの連続するパケットの送信間に経過する、算出される時間に基づいて算出するステップを含み、
− ステップc)で、更新するステップは、ブロック周期の間のパケットフローの連続するパケットの各々の対の受信の際に、最大一方向ジッタ変数、最小一方向ジッタ変数、最大しきい値ジッタカウンタ、および、最小しきい値ジッタカウンタの少なくとも1つを更新するために、それぞれの一方向ジッタを使用するステップを含み、
− ステップd)で、算出するステップは、ブロック周期の間のパケットフローの最大一方向ジッタ、ブロック周期の間のパケットフローの最小一方向ジッタ、連続するパケットの対であって、それらの連続するパケットの対のそれぞれの一方向ジッタがブロック周期の内部の最大しきい値一方向ジッタより高い、連続するパケットの対の数またはパーセンテージ、および、連続するパケットの対であって、それらの連続するパケットの対のそれぞれの一方向ジッタがブロック周期の内部の最小しきい値一方向ジッタより低い、連続するパケットの対の数またはパーセンテージの少なくとも1つを算出するために、最大一方向ジッタ変数、最小一方向ジッタ変数、最大しきい値ジッタカウンタ、および、最小しきい値ジッタカウンタの少なくとも1つにより、ブロック周期の終了で到達される値を使用するステップを含む。
好まれる変形例によれば、方法は、
b’)測定開始時間に、第2のノードから第1のノードへのさらなるパケットフローを生成および送信するステップであって、さらなるパケットフローが、複数のさらなるパケットを含み、それらのさらなるパケットの送信時間が、測定開始時間およびパケット送信レートにより決定され、生成および送信するステップが、第1のさらなるパケットを第1のブロック周期の間に、および、第2のさらなるパケットを第2のブロック周期の間に、生成および送信するステップを含む、生成および送信するステップと、
c’)ブロック周期で、さらなるパケットフローが第1のノードで受信される間に、測定モード情報、および、さらなるパケットフローの受信の際の検出される情報を使用することにより、ブロック周期の間のさらなるパケットフローの挙動を指し示すさらなる変数を更新するステップと、
d’)後続のブロック周期で、ブロック周期の終了でさらなる変数により到達される値を使用して、ブロック周期の間のさらなるパケットフローのパフォーマンスを指し示すさらなるパラメータを算出するステップと
をさらに含む。
好ましくは、
− ステップd)で、算出するステップは、第1のノードからさらなるパラメータを受信し、パラメータおよびさらなるパラメータを使用して、リンクのパフォーマンスを指し示す双方向パフォーマンスパラメータを算出するステップを含む。
第1の変形例によれば、ステップb)は、第1のノードにより遂行され、ステップc)およびd)は、第2のノードにより遂行される。
第2の変形例によれば、ステップb)は、第1のノードに接続される第1のコンピュータにより遂行され、ステップc)およびd)は、第2のノードに接続される第2のコンピュータにより遂行される。
特に好まれる実施形態によれば、方法は、リンクの部分の中間パフォーマンス測定を遂行するステップをさらに含み、リンクの部分は、第1の測定点を提供される第1の端部、および、第2の測定点を提供される第2の反対の端部を有し、中間パフォーマンス測定は、
e)パケットフローがリンクの部分の第1の端部から送信される間に、第1の測定点で、ブロック周期の間のパケットフローの送信に関係する送信変数を決定するためにパケットフローを処理することと、
f)パケットフローがリンクの部分の第2の端部で受信される間に、第2の測定点で、ブロック周期の間のパケットフローの受信に関係する受信変数を決定するためにパケットフローを処理することと、
g)後続のブロック周期で、送信変数および受信変数を使用して、ブロック周期の間のリンクの部分のパフォーマンスを指し示すパラメータを算出することと
を含む。
第2の態様によれば、本発明は、通信ネットワークのためのノードであって、
− 少なくとも測定開始時間およびパケット送信レートを含む測定モード情報を受信することと、
− さらなるノードから、複数のパケットを含むパケットフローを受信することであって、それらのパケットの送信時間が、測定開始時間およびパケット送信レートにより決定され、パケットフローが、第1のブロック周期の間に受信される第1のパケット、および、第2のブロック周期の間に受信される第2のパケットを含み、それらの第2のブロック周期が、第1のブロック周期と時間的に交互になる、受信することと、
− 第1のブロック周期または第2のブロック周期のブロック周期で、パケットフローが第2のノードで受信される間に、測定モード情報、および、パケットフローの受信の際の検出される情報を使用することにより、ブロック周期の間のパケットフローの挙動を指し示す変数を更新することと、
− 第1のブロック周期または第2のブロック周期の後続のブロック周期で、ブロック周期の終了で変数により到達される値を使用して、ブロック周期の間のパケットフローのパフォーマンスを指し示すパラメータを算出することと
を行うように構成されるノードを提供する。
第3の態様によれば、本発明は、上記で論述されたようなノードを備える通信ネットワークを提供する。
第4の態様によれば、本発明は、コンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのコンピュータのメモリにロード可能であり、その製品が少なくとも1つのコンピュータ上で走らされるときに、上記で論述されたような方法のステップを遂行するためのソフトウェアコード部分を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
本発明は、付随する図面を参照して読まれることになる、例としてであって限定としてではなく与えられる、以下の詳細な説明から、より明らかになろう。
例示的なパケット交換ネットワークを概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるパケットの構造を概略的に示す図である。 送信する側での、本発明の実施形態による方法のフローチャートである。 受信する側での、本発明の実施形態による方法の第1のフローチャートである。 図4のフローチャートの2つのステップをさらに詳細に例示するフローチャートである。 図4のフローチャートの2つのステップをさらに詳細に例示するフローチャートである。 受信する側での、本発明の実施形態による方法の第2のフローチャートである。 第2のシナリオでの、図1の例示的なパケット交換ネットワークを概略的に示す図である。 受信する側での、本発明のさらなる実施形態による方法の第1のフローチャートである。 図8のフローチャートのステップをさらに詳細に例示するフローチャートである。 受信する側での、本発明のさらなる実施形態による方法の第2のフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態によるパフォーマンス測定を遂行するための方法が実装され得る、例示的なパケット交換通信ネットワークCNを概略的に示す。通信ネットワークCNは、IPネットワーク、Ethernetネットワーク、MPLSネットワーク、または、任意の他の知られているタイプのパケット交換通信ネットワークであり得る。
通信ネットワークCNは、任意の知られている接続形態によるリンクにより相互に相互接続される複数のノードを備える。
特に通信ネットワークCNは、第1のノードN1および第2のノードN2を備える。第1のノードN1および第2のノードN2の各々のものは、好ましくは、ルータ、スイッチ、その他などの通信デバイスを備える。加えて、第1のノードN1および第2のノードN2の各々のものは、随意には、以後本明細書で詳細に論考されるように、それぞれのコンピュータ(図1には示されない)に接続される。第1のノードN1および第2のノードN2は、リンクLにより接続される。リンクLは、直接リンクである場合があり、または、ネットワークCNの中間ノード(図面には示されない)をパススルーする場合がある。リンクLは、好ましくは両方向性リンクである。
好ましくは、通信ネットワークCNはさらには、管理サーバMSと協働することに適したものである。管理サーバMSは一方では、通信ネットワークCNのノードの任意のものに接続されるスタンドアローンサーバであり得る。あるいは管理サーバMSは、通信ネットワークCNのノードの任意のもので実装され得る。
第1のノードN1は好ましくは、第2のノードN2に対して、リンクLに沿ったアドホックパケットPkの、すなわち、測定目的で特別に発生させられ、したがって、何らのユーザトラフィックも搬送しないパケットの、パケットフローPF1を発生させ送信することに適したものである。通信ネットワークCNがIPネットワークであるならば、パケットPkは好ましくは、知られているUDPプロトコルによってフォーマットされる。
図2に示されるように、各々のパケットPkは、ヘッダHおよびペイロードPlを含む。ヘッダHは好ましくは、送信元ノードアドレスおよび宛先ノードアドレスなどの、パケットPkをルーティングするための情報を含む。パケットPkは、2つの択一的なマーキング値Va、Vbの1つにセットされ得るマーキングフィールドMFをさらに含む。マーキングフィールドMFは、パケットPkのヘッダHに、さもなければペイロードPlに含まれ得る(この後者の選択肢が、図2で図示されている)。例えばマーキングフィールドMFは、単一のビットを含み得るものであり、その2つの択一的なマーキング値VaおよびVbは、それぞれ1および0であり得る。
パケットフローPF1のパケットPkは、好ましくは、第1のノードN1によるそれらのパケットPkの生成および送信の際にマーキングされ、その第1のノードN1は、マーキングフィールドMFの値を、2つの択一的なマーキング値Va、Vbの1つに適正にセットする。以後本明細書で詳細に説明されるように、第1のノードN1は、マーキングフィールドMFに割り当てられるマーキング値Va、Vb(例えば、1または0)を、以後本明細書で「ブロック周期」と称される周期Tbによって周期的に変化させる。このようにして、第1のブロック周期(さらには、以後本明細書で「偶数ブロック周期」と称される)の間にマーキングされるパケットPkは、第1のマーキング値Va(例えば1)によりマーキングされ、一方で、第1のブロック周期と時間的に交互になる第2のブロック周期(さらには、以後本明細書で「奇数ブロック周期」と称される)の間にマーキングされるパケットPkは、第2のマーキング値Vb(例えば0)によりマーキングされる。
本発明の実施形態によれば、リンクLの何らかのパフォーマンス測定を遂行する前に、ノードN1およびN2の両方は、好ましくは、測定モード情報を提供される。そのような測定モード情報は、好ましくは、以下のデータの1つまたは複数を含む:
− リンクLのパフォーマンス測定が開始することになる日付および時間、すなわち、第1のノードN1が、リンクLに沿った第2のノードN2へのパケットフローPF1を発生させ送信することを開始することになる日付および時間を指示する、測定開始時間Tstart
− リンクLのパフォーマンス測定が停止することになる日付および時間、すなわち、第1のノードN1が、リンクLに沿った第2のノードN2へのパケットフローPF1を発生させ送信することを停止することになる日付および時間を指示する、測定終了時間Tend
− パケットタイプ、すなわち、第1のノードN1により発生させられるパケットフローPF1を構成することになるアドホックパケットPkのタイプおよび長さ;
− パケット送信レート、すなわち、第1のノードN1が、パケットフローPF1のパケットを送信することになる送信レート。パケット送信レートは、既定のトラフィックプロファイルによって、時間的に一定または可変のいずれかであり得る;
− ブロック周期Tb(例えば、5分に等しくあり得る);ならびに、
− 以下のパフォーマンス測定:パケット損失測定、一方向遅延測定、および、一方向ジッタ測定の1つまたは複数を含み得るパフォーマンス測定タイプ。同様に、一方向遅延測定は好ましくは、平均一方向遅延、最大および最小一方向遅延、しきい値一方向遅延パーセンテージの1つまたは複数を含む。さらに、一方向ジッタ測定は好ましくは、平均一方向ジッタ、最大および最小一方向ジッタ、最大および最小しきい値一方向ジッタパーセンテージの1つまたは複数を含む。
パフォーマンス測定タイプが、しきい値一方向遅延パーセンテージを含むならば、測定モード情報は、好ましくはさらには、しきい値一方向遅延OWDthを含む。
さらに、パフォーマンス測定タイプが、最大および最小しきい値一方向ジッタパーセンテージを含むならば、測定モード情報は、好ましくはさらには、最大しきい値一方向ジッタOWJthmax(正)、および、最小しきい値一方向ジッタOWJthmin(負)を含む。
測定モード情報は、ネットワークオペレータにより発生させられ、第1のノードN1および第2のノードN2に、管理サーバMSを介して直接送信され得る。あるいは第1のノードN1は、測定モード情報を管理サーバMSから受信し、それらを第2のノードN2にフォワーディングし得る。測定モード情報は、ノードN1、N2に1度だけ、第1の測定セッションに対して準備的な構成段階の間に提供され得る。あるいは測定モード情報は、ノードN1、N2に、各々のパフォーマンス測定セッションの開始の前に送出され得る。他の実施形態によれば、測定モード情報の「静的」部分(例えば、パケットタイプ、パケット送信レート、および、ブロック周期を含む)が、ノードN1、N2に、準備的な構成段階の間に提供され、一方で、測定モード情報の「可変」部分(例えば、測定開始時間、測定終了時間、および、パフォーマンス測定タイプ)が、ノードN1、N2に、新しいパフォーマンス測定セッションが開始されなければならない各々の時間に提供される。
各々のパフォーマンス測定セッションの間の第1のノードN1および第2のノードN2の動作が、ここで、図3、4、5a、5b、および、6のフローチャートを参照して、非限定的な想定の下で詳細に説明されるが、その想定とは、測定モード情報で指定されるパフォーマンス測定タイプが、パケット損失測定、一方向遅延測定(平均一方向遅延、最大および最小一方向遅延、しきい値一方向遅延パーセンテージを含む)、および、一方向ジッタ測定(平均一方向ジッタ、最大および最小一方向ジッタ、最大および最小しきい値一方向ジッタパーセンテージを含む)を含むというものである。このことは、そのような測定タイプのサブセットのみが測定セッションの内部で要求されるということが可能であるため、非限定的である。
特に図3を参照すると、各々のブロック周期T(k)(k=0、1、2、3、その他)の始まりでは、第1のノードN1が、好ましくは、現在のブロック周期T(k)が偶数ブロック周期(k=0、2、4、その他)であるか、それとも奇数ブロック周期(k=1、3、5、その他)であるかをチェックし(ステップ31)、そのことに応じて、ブロック周期T(k)の間に発生させられ送信されることになるパケットに付与されることになる、マーキング値Va(偶数ブロック周期の間)またはVb(奇数ブロック周期の間)を決定する。
次いで、現在のブロック周期T(k)が偶数ブロック周期であるならば、第1のノードN1は好ましくは、パケットPkを発生させることを開始する(ステップ32a)。第1のノードN1は好ましくは、パケットフローPF1のパケットPkのヘッダHiに、宛先アドレス(すなわち、第2のノードN2のアドレス)、送信元アドレス(すなわち、その第1のノードN1自体のアドレス)、および随意には、パケットヘッダHiの他のフィールド(例えば、IPパケットの事例ではフィールドDSCP)を挿入する。
各々のパケットPkを送信する前に、第1のノードN1は好ましくは、そのパケットPkをマーキング値Vaによりマーキングし(ステップ33a)、すなわちその第1のノードN1は、そのパケットPkのマーキングフィールドMFをVaに等しくセットする。パケットPkは次いで、第2のノードN2に、リンクLに沿って送信される(ステップ34a)。第1のノードN1は好ましくは、パケットフローPF1の第1のパケットPkを、その第1のノードN1のローカルクロックにより指示される時間Tlocが、測定モード情報で指定される測定開始時間Tstartに等しいときに送信する。後続のパケットPkは、第1のノードN1が、測定モード情報で指定されるパケット送信レートに基づいて決定する送信時間に送信される。
ステップ32a〜34aは、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了まで反復させられる(ステップ35a)。
ステップ31で、ブロック周期T(k)が奇数ブロック周期であるということが決定されるならば、第1のノードN1は好ましくは、パケットPkを発生させることを開始する(ステップ32b)。パケットPkを送信する前に、第1のノードN1は好ましくは、そのパケットPkをマーキング値Vbによりマーキングし(ステップ33b)、すなわちその第1のノードN1は、そのパケットPkのマーキングフィールドMFをVaに等しくセットする。パケットPkは次いで、第2のノードN2に、リンクLに沿って送信される(ステップ34b)。上記で述べられたように、パケットPkは、第1のノードN1が、測定モード情報で指定されるパケット送信レートに基づいて決定する送信時間に送信される。
ステップ32b〜34bは、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了まで反復させられる(ステップ35b)。
第1のノードN1のローカルクロックにより指示される時間Tlocが、測定モード情報で指定される測定終了時間Tendに等しいとき、第1のノードN1は好ましくは、図3に示されるアルゴリズムを履行することを停止する。
第2のノードN2に関しては、第2のノードN2のローカルクロックにより指示される時間Tlocが、測定モード情報で指定される測定開始時間Tstartに等しいとき、第2のノードN2は好ましくは、図4に示されるアルゴリズムを履行することを開始する。以後本明細書で、第1のノードN1および第2のノードN2は相互に同期させられる、すなわち、それらのローカルクロックは同じ日付および時間を指示するということが想定される。
図4を参照することによると、各々のブロック周期T(k)の始まりでは、やはり第2のノードN2が、好ましくは、現在のブロック周期T(k)が偶数ブロック周期であるか、それとも奇数ブロック周期であるかを決定する(ステップ41)。
次いで、現在のブロック周期T(k)が偶数ブロック周期であるならば、第1の受信カウンタC(a)が、好ましくは0に初期化される(ステップ42a)。さらにステップ42aでは、第1の累積一方向遅延OWDcum(a)、第1の最小一方向遅延OWDmin(a)、および、第1の最大一方向遅延OWDmax(a)が、好ましくはさらに0に初期化される。さらにステップ42aでは、第1の第1のパケット受信タイムスタンプTrxfirst(a)、第1の最後のパケット受信タイムスタンプTrxlast(a)、第1の最小一方向ジッタOWJmin(a)、および、第1の最大一方向ジッタOWJmax(a)が、好ましくはさらに0に初期化される。さらにステップ42aでは、さらに、第1のしきい値遅延カウンタCDth(a)、第1の最小しきい値ジッタカウンタCJthmin(a)、および、第1の最大しきい値ジッタカウンタCJthmax(a)が、好ましくは0に初期化される。
次いで第2のノードN2は、第1のノードN1からパケットフローPF1のパケットPkを受信することを開始する。第2のノードN2は好ましくは、パケットフローPF1のパケットPkを識別することを、それらのパケットPkの宛先アドレスの少なくとも一部分、それらのパケットPkの送信元アドレスの少なくとも一部分、および随意には、パケットヘッダHiの他のフィールド(例えば、IPパケットの事例ではフィールドDSCP)を使用することにより行う。
パケットフローPF1のパケットPkの受信(ステップ43a)の際に、第1の受信カウンタC(a)が、好ましくは1だけ増大される(ステップ44a)。
次いで、第1の累積一方向遅延OWDcum(a)、第1のしきい値遅延カウンタCDth(a)、第1の最小一方向遅延OWDmin(a)、および、第1の最大一方向遅延OWDmax(a)が、好ましくは、図5aのフローチャートを参照して詳細に説明されるように更新される(ステップ45a)。次いで、第1の第1のパケット受信タイムスタンプTrxfirst(a)、第1の最後のパケット受信タイムスタンプTrxlast(a)、第1の最小しきい値ジッタカウンタCJthmin(a)、第1の最大しきい値ジッタカウンタCJthmax(a)、第1の最小一方向ジッタOWJmin(a)、および、第1の最大一方向ジッタOWJmax(a)が、好ましくは、図5bのフローチャートを参照して詳細に説明されるように更新される(ステップ46a)。
ステップ43a〜46aは、好ましくは、パケットフローPF1のパケットPkが受信される各々の時間に、ブロック周期T(k)の終了まで反復させられる(ステップ47a)。
ステップ41で、ブロック周期T(k)が奇数ブロック周期であるということが決定されるならば、第2の受信カウンタC(b)が、好ましくは0に初期化される(ステップ42b)。さらにステップ42bでは、第2の累積一方向遅延OWDcum(b)、第2の最小一方向遅延OWDmin(b)、および、第2の最大一方向遅延OWDmax(b)が、好ましくはさらに0に初期化される。さらにステップ42bでは、第2の第1のパケット受信タイムスタンプTrxfirst(b)、第2の最後のパケット受信タイムスタンプTrxlast(b)、第2の最小一方向ジッタOWJmin(b)、および、第2の最大一方向ジッタOWJmax(b)が、好ましくはさらに0に初期化される。さらにステップ42bでは、さらに、第2のしきい値遅延カウンタCDth(b)、第2の最小しきい値ジッタカウンタCJthmin(b)、および、第2の最大しきい値ジッタカウンタCJthmax(b)が、好ましくは0に初期化される。
パケットフローPF1の各々のパケットPkの受信(ステップ43b)の際に、第2の受信カウンタC(b)が、好ましくは1だけ増大される(ステップ44b)。
次いで、第2の累積一方向遅延OWDcum(b)、第2のしきい値遅延カウンタCDth(b)、第2の最小一方向遅延OWDmin(b)、および、第2の最大一方向遅延OWDmax(b)が、好ましくは、図5aのフローチャートを参照して詳細に説明されるように更新される(ステップ45b)。次いで、第2の第1のパケット受信タイムスタンプTrxfirst(b)、第2の最後のパケット受信タイムスタンプTrxlast(b)、第2の最小しきい値ジッタカウンタCJthmin(b)、第2の最大しきい値ジッタカウンタCJthmax(b)、第2の最小一方向ジッタOWJmin(b)、および、第2の最大一方向ジッタOWJmax(b)が、好ましくは、図5bのフローチャートを参照して詳細に説明されるように更新される(ステップ46b)。
ステップ43b〜46bは、好ましくは、パケットフローPF1のパケットPkが受信される各々の時間に、ブロック周期T(k)の終了まで反復させられる(ステップ47b)。
図4のフローチャートは、各々のブロック周期T(k)に対して、第2のノードN2のローカルクロックにより指示されるようなローカル時間Tlocが、測定モード情報で指定される終了測定時間Tendに等しくなるまで反復させられる。
図5aは、ステップ45a(および45b)をさらに詳細に示す。ステップ45i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)では、一方向遅延OWD(i)が、好ましくは、第2のノードN2のローカルクロックにより指示されるようなパケットPkの受信時間Trxと、第1のノードN1による同じパケットPkの送信時間Ttxとの間の差として算出される(ステップ501)。パケットPkの送信時間Ttxは、第2のノードN2により事前に(すなわち、第1のノードN1からそのような情報を明示的に受信することの必要性なしに)知られており、その理由は、第2のノードN2は、その送信時間Ttxを、パフォーマンス測定セッションを開始する前に、第1のノードN1と共有される測定モード情報から導出することができるからというものであるということが注目されることになる。特に第2のノードN2は有利には、各々のパケットPkの送信時間Ttxを、測定モード情報で指定される、測定開始時間Tstart、ブロック周期Tb、および、パケット送信レートから導出することができる。例えば一定のパケット送信レートの事例では、各々のパケットPkの送信時間は、1だけ減少されパケット送信レートにより除算された受信カウンタ(すなわち、偶数ブロック周期に対してはC(a)、および、奇数ブロック周期に対してはC(b))の現在の値だけ増大された、現在のブロック周期T(k)の開始時間(Tstart+k*Tbに等しい)に等しい。このことによって有利には、第2のノードN2は、パケットフローPF1のあらゆる単一のパケットPkが、第1のノードN1により測定セッションの間に送信されることになる時間を予測することが可能となる。ゆえに第2のノードN2は有利には、パケットフローPF1の各々の受信されるパケットPkにより経験される一方向遅延を自律的に算出することを、そのパケットPkの受信の際に、(測定セッションの始まりの前に受信される測定モード情報を除いて)第1のノードN1から何らかの情報を受信することの必要性なしに行い得る。
次いで、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)が、測定モード情報で指定されるしきい値一方向遅延OWDthより高いかどうかがチェックされる(ステップ502)。肯定では、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化されるしきい値遅延カウンタCDth(i)が、1だけ増大される(ステップ503)。否定では、しきい値遅延カウンタCDth(i)の値は、変化させられないままにされる。ステップ502〜503は、しきい値遅延測定が要されないならば省略される。
次いで、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される累積一方向遅延OWDcum(i)が、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)だけ増大される(ステップ504)。
次いで、パケットPkが、現在のブロック周期T(k)の間に受信される第1のパケットであるならば(ステップ505)、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される最小一方向遅延OWDmin(i)が、好ましくは、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)に等しくセットされ(ステップ506)、さらには、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される最大一方向遅延OWDmax(i)が、好ましくは、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)に等しくセットされる(ステップ507)。
そうでなければ、パケットPkが、現在のブロック周期T(k)の間に受信される第1のパケットでないならば、好ましくは、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)が、最小一方向遅延OWDmin(i)の現在の値より低いかどうかがチェックされる(ステップ508)。肯定では、最小一方向遅延OWDmin(i)の現在の値は、好ましくは、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)により置換される(ステップ508a)。否定では、最小一方向遅延OWDmin(i)の現在の値は置換されず、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)が、最大一方向遅延OWDmax(i)の現在の値より高いかどうかがチェックされる(ステップ509)。肯定では、最大一方向遅延OWDmax(i)の現在の値は、好ましくは、ステップ501で算出される一方向遅延OWD(i)により置換される(ステップ507)。否定では、最大一方向遅延OWDmax(i)の現在の値は置換されない。
ゆえに、終了の各々のブロック周期T(k)では、しきい値遅延カウンタCDth(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信されるパケットPkであって、そのパケットPkの遅延がしきい値一方向遅延OWDthより上である、パケットPkの数を記憶し、累積一方向遅延OWDcum(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信されるパケットPkにより経験されるすべての一方向遅延の合計を記憶し、最小一方向遅延OWDmin(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される「最も速い」パケットPkにより経験される一方向遅延を記憶し、一方で、最大一方向遅延OWDmax(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される「最も遅い」パケットPkにより経験される一方向遅延を記憶するものであり、「i」は、T(k)が偶数ブロック周期(k=0、2、4、その他)である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期(k=1、3、5、その他)である場合の「b」のいずれかに等しい。
図5bは、ステップ46a(および46b)をさらに詳細に示す。ステップ46i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)では、第1に、パケットPkが、ブロック周期T(k)の間に受信される第1のパケットであるかどうかがチェックされる(ステップ510)。
パケットPkが、現在のブロック周期T(k)の間に受信される第1のパケットであるならば、ステップ42i(「x」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される第1のパケット受信タイムスタンプTrxfirst(i)が、好ましくは、第2のノードN2のローカルクロックにより指示されるようなパケットPkの受信時間Trxに等しくセットされる(ステップ511)。さらに、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される最後のパケット受信タイムスタンプTrxlast(i)もまた、好ましくは、第2のノードN2のローカルクロックにより指示されるようなパケットPkの同じ受信時間Trxに等しくセットされる(ステップ512)。
そうでなければ、パケットPkが、現在のブロック周期T(k)の間に受信される第1のパケットでないならば、一方向ジッタOWJ(i)(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)が、好ましくは、Trx−Trxlast(i)(すなわち、パケットPkの受信と、以前のパケットの受信との間に経過する時間)とDtxとの間の差として算出されるものであり、そのDtxは、パケットPkの送信と、以前のパケットの送信との間に経過する時間である(ステップ513)。パケットPkの送信と、以前のパケットの送信との間に経過する時間Dtxは、第2のノードN2により事前に(すなわち、第1のノードN1からそのような情報を受信することの必要性なしに)知られており、その理由は、第2のノードN2は、その時間Dtxを、パフォーマンス測定セッションを開始する前に、第1のノードN1と共有される測定モード情報から導出することができるからというものであるということが注目されることになる。特に、パケット送信レートが一定である事例では、Dtxは、パケット送信レートの逆数(すなわち、乗法逆元)に等しく、パケットフローPF1の連続するパケットPkのすべての対に対して同じ値を有する。このことによって有利には、第2のノードN2は、パケットフローPF1の連続するパケットPkの各々の対の送信間に経過することになる時間を予測することを、(測定セッションの始まりの前に受信される測定モード情報を除いて)第1のノードN1から何らかの明示的な情報を受信することの必要性なしに行うことが可能となる。
次いで、好ましくは、ステップ513で算出される一方向ジッタOWJ(i)が、測定モード情報で指定される最大しきい値一方向ジッタOWJthmaxより高いかどうかがチェックされる(ステップ514)。肯定では、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される最大しきい値ジッタカウンタCJthmax(i)が、1だけ増大される(ステップ514a)。そうでなければ、最大しきい値ジッタカウンタCJthmax(i)の値は、変化させられないままにされ、ステップ513で算出される一方向ジッタOWJ(i)が、測定モード情報で指定される最小しきい値一方向ジッタOWJthminより低いかどうかがチェックされる(ステップ515)。肯定では、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される最小しきい値ジッタカウンタCJthmin(i)が、1だけ増大される(ステップ515a)。そうでなければ、最小しきい値ジッタカウンタCJthmin(i)の値は、変化させられないままにされる。ステップ514〜515aは、好ましくは、しきい値ジッタパーセンテージ測定が要求されないならば省略される。
次いで、最後のパケット受信タイムスタンプTrxlast(i)の値が、現在受信されるパケットPkの受信時間によって更新され、すなわち、その値は、第2のノードN2のローカルクロックにより指示されるようなパケットPkの受信時間Trxに等しくセットされる(ステップ516)。
次いで、現在受信されるパケットPkが、現在のブロック周期T(k)の間に受信される第2のパケット、すなわち、一方向ジッタOWJ(i)が算出された第1のパケットであるかどうかがチェックされる(ステップ517)。肯定では、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される最小一方向ジッタOWJmin(i)が、好ましくは、ステップ513で算出される一方向ジッタOWJ(i)に等しくセットされ(ステップ518)、さらには、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される最大一方向ジッタOWJmax(i)が、好ましくは、ステップ513で算出される一方向ジッタOWJ(i)に等しくセットされる(ステップ519)。
そうでなければ、パケットPkが、現在のブロック周期T(k)の間に受信される第2のパケットでないならば、好ましくは、ステップ513で算出される一方向ジッタOWD(i)が、最小一方向ジッタOWJmin(i)の現在の値より低いかどうかがチェックされる(ステップ520)。肯定では、最小一方向ジッタOWJmin(i)の現在の値が、好ましくは、ステップ513で算出される一方向ジッタOWJ(i)により置換される(ステップ520a)。否定では、最小一方向ジッタOWJmin(i)の現在の値は置換されず、ステップ513で算出される一方向ジッタOWJ(i)が、最大一方向ジッタOWJmax(i)の現在の値より高いかどうかがチェックされる(ステップ521)。肯定では、最大一方向ジッタOWJmax(i)の現在の値が、好ましくは、ステップ513で算出される一方向ジッタOWJ(i)により置換される(ステップ519)。否定では、最大一方向ジッタOWJmax(i)の現在の値は置換されない。
ゆえに、終了の各々のブロック周期T(k)では、最大しきい値一方向ジッタカウンタCJthmax(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される連続するパケットPkの対であって、その対の一方向ジッタが最大しきい値一方向ジッタOWJthmax(正)より上である、対の数を記憶し、最小しきい値一方向ジッタカウンタCJthmin(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される連続するパケットPkの対であって、その対の一方向ジッタが最小しきい値一方向ジッタOWJthmin(負)より下である、対の数を記憶し、第1のパケット受信タイムスタンプTrxfirst(i)は、現在のブロック周期T(k)の間に送信および受信される第1のパケットPkの受信時間を記憶し、最後のパケット受信タイムスタンプTrxlast(i)は、現在のブロック周期T(k)の間に送信および受信される最後のパケットPkの受信時間を記憶し、最小一方向ジッタOWJmin(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される連続するパケットPkの対により経験される最小一方向ジッタを記憶し、一方で、最大一方向ジッタOWJmax(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される連続するパケットPkの対により経験される最大一方向ジッタを記憶するものであり、「i」は、T(k)が偶数ブロック周期(k=0、2、4、その他)である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期(k=1、3、5、その他)である場合の「b」のいずれかに等しい。
ここで図6を参照すると、後に続くブロック周期T(k+1)の間に、ブロック周期T(k+1)が偶数ブロック周期であるか、それとも奇数ブロック周期であるかが決定される(ステップ601)。
ブロック周期T(k+1)が偶数ブロック周期であるならば、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在変化している可能性があり、一方で、Vbによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在一定であり、したがって、ブロック周期T(k)に関係するパフォーマンス測定を提供するために使用され得るということが決定される。
ゆえに、パケット損失PL(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の間に第1のノードN1により送信されるパケットの数Ctxと、ブロック周期T(k)の終了での第2の受信カウンタC(b)の値との間の差として算出される。ブロック周期T(k)の間に第1のノードN1により送信されるパケットの数Ctxは、第2のノードN2により事前に(すなわち、第1のノードN1からそのような情報を受信することの必要性なしに)知られており、その理由は、第2のノードN2は、そのパケットの数Ctxを、パフォーマンス測定セッションを開始する前に、第1のノードN1と共有される測定モード情報から導出することができるからというものであるということが注目されることになる。特に第2のノードN2は有利には、送信されるパケットの数Ctxを、測定モード情報で指定される、ブロック周期Tbおよびパケット送信レートに基づいて導出することができる。例えば、パケット送信レートが一定である事例では、パケットの数Ctxは、パケット送信レートにより除算されたTbに等しく、すべてのブロック周期T(k)に対して同じ値を有する。このことによって有利には、第2のノードN2は、各々のブロック周期T(k)の間に第1のノードN1により送信されることになる、パケットフローPF1のパケットPkの数を予測することが可能となる。ゆえに第2のノードN2は有利には、各々のブロック周期T(k)でのパケットフローPF1のパケット損失PL(k)を自律的に算出することを、(測定セッションの始まりの前に受信される測定モード情報を除いて)第1のノードN1から何らかの情報を受信することの必要性なしに行い得る。
さらに、平均一方向遅延OWDav(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了での第2の受信カウンタC(b)の値により除算された、ブロック周期T(k)の終了での第2の累積一方向遅延OWDcum(b)の値として算出される(ステップ603a)。
さらに、最小一方向遅延OWDmin(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了での第2の最小一方向遅延OWDmin(b)の値に等しくセットされ(ステップ604a)、一方で、最大一方向遅延OWDmax(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了での第2の最大一方向遅延OWDmax(b)の値に等しくセットされる(ステップ605a)。
さらに、平均一方向ジッタOWJav(k)が、好ましくは、以下の式によって算出される。
Figure 0006310066
ただしDtxavは、ブロック周期T(k)の間の第1のノードN1によるパケットフローPF1の2つの連続するパケットPkの送信間に経過する平均時間である(ステップ606a)。時間Dtxavは、第2のノードN2により事前に(すなわち、第1のノードN1からそのような情報を受信することの必要性なしに)知られており、その理由は、第2のノードN2は、その時間Dtxavを、パフォーマンス測定セッションを開始する前に、第1のノードN1と共有される測定モード情報から導出することができるからというものであるということが注目されることになる。特に、測定モード情報で指定されるようなパケット送信レートが一定であるならば、平均時間Dtxavは、時間Dtxに等しく(図5bのステップ513を確認されたい)、すなわち、パケット送信レートの逆数(すなわち、乗法逆元)に等しい。ゆえに、第2のノードN2はさらに、有利には、ブロック周期T(k)の間に受信される連続するパケットPkの対に影響を及ぼす平均一方向ジッタを自律的に算出することを、(測定セッションの始まりの前に受信される測定モード情報を除いて)第1のノードN1から何らかの情報を受信することの必要性なしに行うことができる。
さらに、最小一方向ジッタOWJmin(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了で到達される第2の最小一方向ジッタOWJmin(b)の値に等しくセットされ(ステップ607a)、一方で、最大一方向ジッタOWJmax(k)が、ブロック周期T(k)の終了で到達される第2の最大一方向ジッタOWJmax(b)の値に等しくセットされる(ステップ608a)。
さらに、ブロック周期T(k)の間に送信および受信されるパケットPkであって、そのパケットPkの一方向遅延が、測定モード情報で指定されるしきい値一方向遅延OWDthより上である、パケットPkのパーセンテージ%OWDth(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了で到達される第2の受信カウンタC(b)の値により除算された、ブロック周期T(k)の終了で到達される第2のしきい値遅延カウンタCDth(b)の値として算出される(ステップ609a)。
さらに、ブロック周期T(k)の間に送信および受信されるパケットPkの対であって、その対の一方向ジッタが、測定モード情報で指定される最小しきい値一方向ジッタOWJthmin(負)より下である、対のパーセンテージ%OWJthmin(k)が、好ましくは、C(b)−1により除算された、ブロック周期T(k)の終了で到達される第2の最小しきい値ジッタカウンタCJthmin(b)の値として算出される(ステップ610a)。さらに、ブロック周期T(k)の間に送信および受信されるパケットPkの対であって、その対の一方向ジッタが、測定モード情報で指定される最大しきい値一方向ジッタOWJthmax(正)より上である、対のパーセンテージ%OWJthmax(k)が、好ましくは、C(b)−1により除算された、ブロック周期T(k)の終了で到達される第2の最大しきい値ジッタカウンタCJthmax(b)の値として算出される(ステップ611a)。
ステップ601で、ブロック周期T(k+1)が奇数ブロック周期であるということが決定されるならば、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在一定であり、したがって、ブロック周期T(k)に関係するパフォーマンス測定を提供するために使用され得るものであり、一方で、Vbによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在変化している可能性があるということが決定される。
ゆえに、ブロック周期T(k)に関係する、パケット損失PL(k)、一方向遅延OWDav(k)、OWDmin(k)、OWDmax(k)、一方向ジッタOWJav(k)、OWJmin(k)、OWJmax(k)、および、しきい値パーセンテージ%OWDth(k)、%OWJthmax(k)、%OWJthmin(k)が、好ましくは、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数を使用して算出される(ステップ602b〜611b)。ステップ602b〜611bは、それらが、Vbによりマーキングされるパケットに関係する変数にではなく、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数に適用されるということを除いて、上記で説明されたステップ602a〜611aと実質的に同様である。ゆえに、詳細な説明は繰り返されない。
好ましくは、図6のアルゴリズムが遂行される時間は、ブロック周期T(k+1)の開始時間に対して安全待ち時間SWTだけ遅延させられる。実際のところ、リンクLに沿ったパケットPkの伝搬遅延に、または、受信シーケンス誤りに起因して、偶数ブロック周期T(k)の間に第1のノードN1により送信される、Vaによりマーキングされる最後のパケットが、後続の奇数ブロック周期T(k+1)の始まりで第2のノードN2により受信される場合がある。ゆえに、奇数ブロック周期T(k+1)の始まりでは、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数は、依然として変動している可能性がある。同様に、奇数ブロック周期T(k)の間に第1のノードN1により送信される、Vbによりマーキングされる最後のパケットが、後続の偶数ブロック周期T(k+1)の始まりで第2のノードN2により受信される場合がある。ゆえに、偶数ブロック周期T(k+1)の始まりでは、Vbによりマーキングされるパケットに関係する変数は、依然として変動している可能性がある。安全待ち時間SWTは、VaまたはVbによりマーキングされるパケットに関係する変数が、それらの変数の値がブロック周期T(k+1)の間で安定させられているときにのみ、パケット損失、一方向遅延、一方向ジッタ、および、パーセンテージを算出するために使用されるということを保証するものである。安全待ち時間SWTは、好ましくは、ブロック周期Tbの1%から50%の間に含まれる。例えば、ブロック周期Tbが5分に等しいならば、安全待ち時間SWTは、20%のTb、すなわち1分に等しくあり得る。
安全待ち時間SWTによって、さらには、上記で説明されたように実行される、最大/最小遅延およびジッタ測定、ならびに、しきい値遅延およびジッタパーセンテージ測定は、連続するブロック周期間の縁部で起こる、可能性のある受信シーケンス誤りの影響を受けなくなる(上記で説明されたように実行される、平均遅延およびジッタならびにパケット損失測定は、むしろ本質的に、いかなるシーケンス誤りの影響も受けない)。この点で、特に好まれる変形例によれば、パケットフローPF1のパケット送信レートは、いかなる受信シーケンス誤りも防止するように選択される。特にパケット送信レートは、好ましくは、連続するパケットPkの送信間に経過する、上記で述べられた時間Dtx(上記の図5bのステップ513を確認されたい)が、既定の一方向遅延より長いように選択される。Dtxの値は、リンクLの送信特徴によって決まる。例えばDtxは、平均一方向遅延OWDav(k)(受信シーケンス誤りを考慮することなく測定される)、または、最大一方向遅延OWDmax(k)(非常に低いパケット送信レート、すなわち、受信シーケンス誤りが起こり得ないということを保証するパケット送信レートを使用して測定される)より高く選定され得る。
次いで随意には、ブロック周期T(k)に関係する、パケット損失PL(k)、一方向遅延OWDav(k)、OWDmin(k)、OWDmax(k)、一方向ジッタOWJav(k)、OWJmin(k)、OWJmax(k)、および、しきい値パーセンテージ%OWDth(k)、%OWJthmax(k)、%OWJthmin(k)は、管理サーバMSに送信され得るものであり(図面には示されないステップ)、その管理サーバMSは、それらがネットワークオペレータによりアクセスされ得るように、それらを記憶する。このステップは、例えば、通信セッションを、第2のノードN2と管理サーバMSとの間で、知られている通信プロトコル、例えばFTP(ファイル転送プロトコル)に基づいて確立することにより遂行され得る。通信セッションは、第2のノードN2または管理サーバMSのいずれかにより開始され得る。
図6のフローチャートに示されるステップは、好ましくは、各々のブロック周期で反復させられ、各々の反復は、以前のブロック周期に関係するパフォーマンス測定を提供する。
上記で説明された方法は、いくつかの利点を有する。
まず第1に、パフォーマンス測定(特に、遅延およびジッタ測定)は非常に正確であり、その理由は、上記で説明されたような第2のノードN2により算出される送信時間が、非常に精密な方途で、パケットフローPF1のパケットPkiが第1のノードN1により実際に送信される時間を指示するからというものである。ゆえに、(例えば、送信の前のパケット処理によりもたらされる予測不可能なずれに起因する)予期される送信時間と実際の送信時間との間の不整合に起因する、可能性のある不正確性が、有利には回避される。
随意には、チェックが、パケットPkの、測定モード情報から開始して第2のノードN2により算出されるような予期される送信時間Ttxと、実際の送信時間との間の整合に関して提供され得る。このチェックは好ましくは、例えば、第1のノードN1が、パケットフローPF1の送信が測定モード情報に最大限準拠するということを保証することができない事例で実行される。このチェックを実行するために、チェック平均一方向遅延が、好ましくは、測定モード情報に基づいて第2のノードN2により決定される送信時間Ttx(図5aのステップ501を確認されたい)の代わりに、第1のノードN1のローカルクロックにより指示されるような実際の送信時間を使用して算出される。そのような算出が、好ましくは、以下のように実行される。
− 第1のノードN1で、平均送信時間が、ブロック周期T(k)の間に送信されるパケットの数により除算された、ブロック周期T(k)の間に送信されるすべてのパケットPkの送信時間の合計として算出され、
− 第2のノードN2で、平均受信時間が、ブロック周期T(k)の間に受信されるパケットの数により除算された、ブロック周期T(k)の間に受信されるすべてのパケットPkの受信時間の合計として算出され、
− 平均送信時間が、第1のノードN1により第2のノードN2に送信され、
− 第2のノードN2で、チェック平均一方向遅延が、平均受信時間と平均送信時間との間の差として算出される。
次いで誤差が、チェック平均一方向遅延と、図6のフローチャートのステップ603a/603bで算出される平均一方向遅延OWDav(k)との間の差として算出される。そのような誤差が所与のしきい値より低いならば、上記で説明されたような、第2のノードN2により実行される、最小および最大遅延およびジッタ測定、ならびに、しきい値遅延およびジッタパーセンテージ測定は、正確と考えられる。そうでなければ、そのような測定は、信頼性が低いとして放棄される。
上記で説明されたような方法のさらなる利点は、リンクLのパフォーマンス測定が、受信側で(すなわち、第2のノードN2、または、第2のノードN2に接続されるコンピュータにより)、測定セッションの間に何らかの情報を第1のノードN1から受信することなく遂行されるということである。測定が開始される前に第2のノードN2に提供される測定モード情報は、実際のところ、第2のノードN2が、パケット損失、一方向遅延(平均、最小、および、最大)、一方向ジッタ(平均、最小、および、最大)、および、しきい値パーセンテージの算出に対して必要とされる、すべての送信カウンタおよび送信時間を自律的に導出することを可能とする、パケットフローPF1に関する情報を含む。したがって、送信カウンタおよび送信時間を第1のノードN1から第2のノードN2に送信すること(または、ノードN1およびN2の両方から、算出を遂行するネットワークマネージャNMなどの中央エンティティへの、カウンタおよび時間の送信)のための、余分な帯域幅は要されない。
さらに、最大/最小遅延およびジッタの測定は、受信側での非常に低減される計算量を要する。実際のところ、すべてのパケットPkの送信時間は、受信側で事前に知られているので、一方向遅延OWD(i)および一方向ジッタOWJ(i)が、各々のパケットPkの受信の際に、算出され(図5aでのステップ501、および、図5bでのステップ513を確認されたい)、ブロック周期T(k)に関係する最小および最大遅延およびジッタを記憶する変数の値を更新するために使用される(図5aでのステップ506〜509、および、図5bでのステップ518〜521を確認されたい)。ゆえに有利には、ブロック周期T(k)の間に受信されるすべてのパケットPkのすべての受信時間を記憶することの必要性はなく、そのことは、一方向遅延OWD(i)および一方向ジッタOWJ(i)の算出が、第1のノードN1から受信される送信時間を使用して事後に遂行されるならば、むしろ要されることになるものである。
加えて、本発明の方法は擬似トラフィックに関して実行されるので、その方法は、実トラフィックに適用される技法より上の、擬似トラフィックに適用される、知られている技法のものと同じ利点を呈するものであり、それらの利点は主に、オペレータが、測定されることになるトラフィックの特徴部を制御し得るという事実に由来するものである。
まず第1に、パケットフローPF1のパケット送信レートは、有利には、パフォーマンス測定が(以後本明細書で詳細に論考されるように、第2のノードN2、または、第2のノードN2に接続されるPCのいずれかにより)遂行される、受信側で利用可能な計算資源に適合させされ得る。例えば、300〜400Mbpsに対応するパケット送信レート(典型的には、1Gbpsから10Gbpsまでの範囲に及び得る、実トラフィックの送信レートよりはるかに低い)によって、以後本明細書で詳細に説明されるように、上記で説明されたようなすべてのパフォーマンス測定を、第2のノードN2に接続される商用コンピュータにより遂行することが可能となる。
さらに、パケットフローPF1のパケット送信レートは、いかなる受信シーケンス誤りも防止するように調整され得る。さらに、パケットフローPF1のパケットPkは、代わりに、パケットPkのヘッダまたはペイロードのいずれかに含まれ得るマーキングフィールドMFを含むように、非常に柔軟な方途でカスタマイズされ得る/適合させられ得る。加えて、ユーザトラフィックをノードN1とN2との間で搬送する実パケットは、有利には、変化させられないままにされる。
上記で説明された実施形態では、第1のノードN1から第2のノードN2への向きでのリンクLのパフォーマンスのみが測定されるということが想定された。他の実施形態によれば、さらには、逆の向きでの(すなわち、第2のノードN2から第1のノードN1への)リンクLのパフォーマンスが測定される。図7を参照することによると、この目的に対して、第2のノードN2は好ましくは、第1のノードN1に対して、アドホックパケットPkのさらなるパケットフローPF2を発生させ送信する。第2のノードN2により発生させられ送信されるさらなるパケットフローPF2は、好ましくは、第1のノードN1および第2のノードN2により、測定セッションを開始する前にやり取りされる測定モード情報に準拠する。特に、さらなるパケットフローPF2の送信は、測定モード情報で指定される測定開始時間Tstartで開始し、さらなるパケットフローPF2のパケットPkは、測定モード情報で指定されるタイプのものであり、測定モード情報で指定されるパケット送信レートで送信される。さらに、さらなるパケットフローPF2のパケットPkは、測定モード情報で指定されるブロック周期Tbによって時間的に交互になる、マーキング値Va、Vbによってマーキングされる。したがって、パケットフローPF1、および、さらなるパケットフローPF2は、実質的に同一である。特に、第1のノードN1がパケットフローPF1のパケットPkを送信する各々の時間で、同じ時間に第2のノードN2は、さらなるパケットフローPF2のパケットPkを送信する(2つのノードが同期させられるならば)。
好ましくは、そのような実施形態によれば、第2のノードN2の、その送信側での挙動は、図3のフローチャートを参照して上記で説明されたような、第1のノードN1の挙動と同じである。さらに、好ましくは、第2のノードN2の、その受信側での挙動は、図4、5a、5b、および、6のフローチャートを参照して上記で説明されたものと同じである。そのようなステップ(それらのステップの詳細な説明は、以後本明細書で繰り返されない)の履行の結果として、第2のノードN2は好ましくは、各々のブロック周期T(k)に対して、さらなるパケットフローPF1に関係する、パケット損失PL1(k)、平均一方向遅延OWDav1(k)、最小一方向遅延OWDmin1(k)、最大一方向遅延OWDmax1(k)、平均一方向ジッタOWJav1(k)、最小一方向ジッタOWJmin1(k)、最大一方向ジッタOWJmax1(k)、しきい値遅延パーセンテージ%OWDth1(k)、最小しきい値ジッタパーセンテージ%OWJthmin1(k)、および、最大しきい値ジッタパーセンテージ%OWJthmax1(k)を算出する。
第1のノードN1に関しては、送信側でのその挙動は、図3のフローチャートを参照して上記で説明されたものと同じである。さらに、好ましくは、第1のノードN1の、その受信側での挙動は、図4、5a、5b、および、6のフローチャートを参照して上記で説明されたものとは、そのようなフローチャートに示されるステップが、第1のノードN1が第2のノードN2から受信するさらなるパケットフローPF2のパケットPkに適用されるということを除いて同じである。そのようなステップ(それらのステップの詳細な説明は、以後本明細書で繰り返されない)の履行の結果として、第1のノードN1は好ましくは、各々のブロック周期T(k)に対して、さらなるパケットフローPF2に関係する、パケット損失PL2(k)、平均一方向遅延OWDav2(k)、最小一方向遅延OWDmin2(k)、最大一方向遅延OWDmax2(k)、平均一方向ジッタOWJav2(k)、最小一方向ジッタOWJmin2(k)、最大一方向ジッタOWJmax2(k)、しきい値遅延パーセンテージ%OWDth2(k)、最小しきい値ジッタパーセンテージ%OWJthmin2(k)、および、最大しきい値ジッタパーセンテージ%OWJthmax2(k)を算出する。
ゆえに、反対のノードN2、N1からそれぞれのパケットフローPF2、PF1を受信する各々のノードN1、N2は、入来する向きでのリンクLに対するパフォーマンス測定を、もっぱら、受信されるパケットのローカル処理に基づいて、および、測定モード情報から導出可能な情報を使用して、自律的に提供することができる。情報(カウンタおよびタイムスタンプなど)のさらなるやり取りは、測定モード情報を除いて、ノードN1、N2間で必要とされず、ノードN1、N2が、それら自体のカウンタおよびタイムスタンプを中央エンティティに提供することが要されることもない。
上記の説明では、第1のノードN1および第2のノードN2は相互に同期させられるということ、すなわち、それらのローカルクロックは常に同じ日付および時間を指示するということが想定された。しかしながら、より一般的には、不整合が、通信ネットワークのノードのローカルクロック間で存在し得る。そのような不整合は、図6のフローチャートのステップ603a/b、604a/b、605a/b、および、609a/bによって実行される、一方向遅延測定(平均一方向遅延OWDav(k)、最大一方向遅延OWDmax(k)、最小一方向遅延OWDmin(k)、および、しきい値遅延パーセンテージ%OWDth(k))に関する誤差をもたらす。そのような測定は、実際のところ、すべて、図5aに示されるフローチャートのステップ501で算出される各々の受信されるパケットPkの一方向遅延の値に基づくものである。上記で解説されたように、そのような値は、第2のノードN2のローカルクロックにより指示されるようなパケットPkの受信時間Trxと、第2のノードN2が測定モード情報から導出する、予期される送信時間Ttxとの間の差として算出される。第1のノードN1および第2のノードN2が同期させられない事例では、そのような差は、2つのノードのローカルクロック間の不整合が増大するにつれて増大する誤差により影響を及ぼされる。
本発明の特に好まれる実施形態によれば、第1のノードN1および第2のノードN2が正しく調節されていない事例では、第1のノードN1および第2のノードN2の少なくとも1つ(例えば、第2のノードN2)は、以後本明細書で詳細に説明されるように、双方向遅延測定を遂行する。
第2のノードN2が双方向遅延測定を遂行することを可能とするために、第2のノードN2に、測定セッションを開始する前に提供される測定モード情報は、好ましくは、上記で述べられたしきい値一方向遅延OWDthの代わりに、しきい値双方向遅延TWDth、および、パケットPkであって、そのパケットPkの双方向遅延がしきい値双方向遅延TWDthを上回り得る、パケットPkの最大パーセンテージ(例えば、5%)を指示するしきい値双方向遅延パーセンテージ%TWDthを含む。しきい値双方向遅延TWDth、および、しきい値双方向遅延パーセンテージ%TWDthの値は、ネットワークオペレータと顧客との間で規定されるSLA(サービスレベル合意書(Service Level Agreement))の内部で定義される。さらにそのような実施形態によれば、測定モード情報で指定されるようなパケット送信レートは、好ましくは一定であり、そのことによって、パケットフローPF1、および、さらなるパケットフローPF2の両方は、各々のブロック周期T(k)に対して所与の数のパケットNbを含み、そのNbは、パケット送信レートにより除算されたブロック周期Tbに等しい。
そのような特に好まれる実施形態によれば、図7に示されるように、第1のノードN1は、パケットフローPF1を第2のノードN2に送信し、同じ時間に第2のノードN2は、さらなるパケットフローPF2を第1のノードN1に送信する。ノードN1、N2の、それらの送信する側での動作は、図3に示されるものと同様であり、したがって繰り返されない。
ノードN1、N2の(特に、第2のノードN2の)、それらの受信側での動作は、図8、9、および、10のフローチャートに示される。話を簡単にするために、ノードN1、N2は遅延測定のみを遂行するということが想定される。パケット損失およびジッタ測定は回避され、いずれの事例でもそれらは、各々のノードN1、N2により、図4、5b、および、6に示されるように実行され得る。
第2のノードN2のローカルクロックにより指示される時間Tlocが、測定モード情報で指定される測定開始時間Tstartに等しいとき、第2のノードN2は好ましくは、図8に示されるアルゴリズムを履行することを開始する。
特に、各々のブロック周期T(k)の始まりでは、第2のノードN2は好ましくは、現在のブロック周期T(k)が偶数ブロック周期であるか、それとも奇数ブロック周期であるかを決定する(ステップ41’)。
次いで、現在のブロック周期T(k)が偶数ブロック周期(k=0、2、4、その他)であるならば、第1の受信カウンタC(a)が、好ましくは0に初期化される(ステップ42a’)。さらにステップ42a’では、第1の最大一方向遅延配列DM(a)、第1の累積一方向遅延OWDcum(a)、第1の最小一方向遅延OWDmin(a)、および、第1の最大一方向遅延OWDmax(a)が、好ましくはさらに0に初期化される。第1の最大一方向遅延配列DM(a)は好ましくは、Nth個の要素を含み、NthはNbの%TWDthに等しい。例えば、Nbが100に等しく、%TWDthが5%に等しいならば、最大一方向遅延配列DM(a)は5つの要素を含む。
次いで第2のノードN2は、第1のノードN1からパケットフローPF1のパケットPkを受信することを開始する。第2のノードN2は好ましくは、パケットフローPF1のパケットPkを識別することを、それらのパケットPkの宛先アドレスの少なくとも一部分、それらのパケットPkの送信元アドレスの少なくとも一部分、および随意には、パケットヘッダHiの他のフィールド(例えば、IPパケットの事例ではフィールドDSCP)を使用することにより行う。
パケットフローPF1のパケットPkの受信(ステップ43a’)の際に、第1の受信カウンタC(a)が、好ましくは1だけ増大される(ステップ44a’)。
次いで、第1の最大一方向遅延配列DM(a)、第1の累積一方向遅延OWDcum(a)、第1の最小一方向遅延OWDmin(a)、および、第1の最大一方向遅延OWDmax(a)が、好ましくは、図9のフローチャートを参照して詳細に説明されるように更新される(ステップ45a’)。
ステップ43a’〜45a’は、好ましくは、パケットフローPF1のパケットPkが受信される各々の時間に、ブロック周期T(k)の終了まで反復させられる(ステップ47a’)。
ステップ41で、現在のブロック周期T(k)が奇数ブロック周期(k=1、3、5、その他)であるということが決定されるならば、第2の受信カウンタC(b)が、好ましくは0に初期化される(ステップ42b’)。さらにステップ42b’では、第2の最大一方向遅延配列DM(b)、第2の累積一方向遅延OWDcum(b)、第2の最小一方向遅延OWDmin(b)、および、第2の最大一方向遅延OWDmax(b)が、好ましくはさらに0に初期化される。第2の最大一方向遅延配列DM(b)は好ましくは、第1の最大一方向遅延配列DM(a)と同様に、Nth個の要素を含む。
パケットフローPF1の各々のパケットPkの受信(ステップ43b’)の際に、第2の受信カウンタC(b)が、好ましくは1だけ増大される(ステップ44b’)。
次いで、第2の最大一方向遅延配列DM(b)、第2の累積一方向遅延OWDcum(b)、第2の最小一方向遅延OWDmin(b)、および、第2の最大一方向遅延OWDmax(b)が、好ましくは、図9のフローチャートを参照して詳細に説明されるように更新される(ステップ45b’)。
ステップ43b’〜45b’は、好ましくは、パケットフローPF1のパケットPkが受信される各々の時間に、ブロック周期T(k)の終了まで反復させられる(ステップ47b’)。
図8のフローチャートは、各々のブロック周期T(k)に対して、第2のノードN2のローカルクロックにより指示される時間Tlocが、測定モード情報で指定される測定停止時間Tendに等しくなるまで反復させられる。
図9は、ステップ45a’(および45b’)をさらに詳細に示す。ステップ45i’(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)では、パケットPkの一方向遅延OWD(i)が、好ましくは、第2のノードN2のローカルクロックにより指示されるようなパケットPkの受信時間Trxと、第1のノードN1による同じパケットPkの送信時間Ttxとの間の差として算出される(ステップ501’)。ステップ501に関する上記の考察が、必要な変更を加えて、ステップ501’に適用される。
次いで、ステップ501’で算出される一方向遅延OWD(i)が、最大一方向遅延配列DM(i)(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)により記憶される、Nth個の値の中の最小値より高いかどうかがチェックされる(ステップ502’)。肯定では、最大一方向遅延配列DM(i)の最小値が、ステップ501’で算出される一方向遅延OWD(i)により上書きされる(ステップ503’)。否定では、最大一方向遅延配列DM(i)は、変化させられないままにされる。好ましくは、ステップ503’は、さらには、ステップ502’の次の反復での最大一方向遅延配列DM(i)の最小値の識別を容易にするために、最大一方向遅延配列DM(i)を昇順または降順のいずれかによってソートすることを含む。
次いで、ステップ42i(「i」は、T(k)が偶数ブロック周期である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期である場合の「b」のいずれかに等しい)で初期化される、累積一方向遅延OWDcum(i)、最小一方向遅延OWDmin(i)、および、最大一方向遅延OWDmax(i)が更新される(ステップ504’から508a’)。ステップ504’から508a’は、基本的には、図5のステップ504から508aに対応する。ゆえに、詳細な説明は繰り返されない。
ゆえに、終了の各々のブロック周期T(k)では、最大一方向遅延配列DM(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信されるNth個の「最も遅い」パケットPkの一方向遅延を記憶し、累積一方向遅延OWDcum(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信されるパケットPkにより経験されるすべての一方向遅延の合計を記憶し、最小一方向遅延OWDmin(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される「最も速い」パケットPkにより経験される一方向遅延を記憶し、一方で、最大一方向遅延OWDmax(i)は、ブロック周期T(k)の間に送信および受信される「最も遅い」パケットPkにより経験される一方向遅延を記憶するものであり、「i」は、T(k)が偶数ブロック周期(k=0、2、4、その他)である場合の「a」、または、T(k)が奇数ブロック周期(k=1、3、5、その他)である場合の「b」のいずれかに等しい。
ここで図10を参照すると、後に続くブロック周期T(k+1)の始まりでは、ブロック周期T(k+1)が偶数ブロック周期であるか、それとも奇数ブロック周期であるかが決定される(ステップ601’)。
ブロック周期T(k+1)が偶数ブロック周期(k=0、2、4、その他)であるならば、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在変化している可能性があり、一方で、Vbによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在一定であり、したがって、ブロック周期T(k)に関係するパフォーマンス測定を提供するために使用され得るということが決定される。
ゆえに、平均一方向遅延OWDav1(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了での第2の受信カウンタC(b)の値により除算された、ブロック周期T(k)の終了での第2の累積一方向遅延OWDcum(b)の値として算出される(ステップ602a’)。さらに、最小一方向遅延OWDmin1(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了での第2の最小一方向遅延OWDmin(b)の値に等しくセットされ(ステップ603a’)、一方で、最大一方向遅延OWDmax1(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了での第2の最大一方向遅延OWDmax(b)の値に等しくセットされる(ステップ604a’)。さらに、最小最大一方向遅延OWDminmax1(k)が、好ましくは、ブロック周期T(k)の終了での第2の最大一方向遅延配列DM(b)のNth個の要素の中の最小として決定される(ステップ605a’)。
ステップ601’で、ブロック周期T(k+1)が奇数ブロック周期(k=1、3、5、その他)であるということが決定されるならば、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在一定であり、したがって、ブロック周期T(k)に関係するパフォーマンス測定を提供するために使用され得るものであり、一方で、Vbによりマーキングされるパケットに関係する変数の値は、現在変化している可能性があるということが決定される。
ゆえに、ブロック周期T(k)に関係する、平均一方向遅延OWDav1(k)、最小一方向遅延OWDmin1(k)、最大一方向遅延OWDmax1(k)、および、最小最大一方向遅延OWDminmax1(k)が、好ましくは、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数を使用して算出される(ステップ602b’〜605b’)。ステップ602b’〜605b’は、それらが、Vbによりマーキングされるパケットに関係する変数にではなく、Vaによりマーキングされるパケットに関係する変数に適用されるということを除いて、上記で説明されたステップ602a’〜605a’と実質的に同様である。ゆえに、詳細な説明は繰り返されない。
第2のノードN2が、上記で説明されたようにパケットフローPF1を処理する一方で、第1のノードN1が、同様の方途で、さらなるパケットフローPF2を処理し、そのことにより、ブロック周期T(k+1)で、ブロック周期T(k)の間の第2のパケットフローPF2に関係する、平均一方向遅延OWDav2(k)、最小一方向遅延OWDmin2(k)、最大一方向遅延OWDmax2(k)、および、最小最大一方向遅延OWDminmax2(k)を提供する。第1のノードN1は好ましくは、そのようなパラメータを第2のノードN2に送信し、その第2のノードN2は、それらのパラメータを受信する(ステップ606’)。
次いで、第2のノードN2は好ましくは、平均双方向遅延TWD(k)を、パケットフローPF1に関係する平均一方向遅延OWDav1(k)、および、さらなるパケットフローPF2に関係する平均一方向遅延OWDav2(k)の合計として算出する(ステップ607’)。
次いで、第2のノードN2は好ましくは、最大双方向遅延TWDmax(k)を、2つの以下の項:
− パケットフローPF1に関係する最大一方向遅延OWDmax1(k)、および、さらなるパケットフローPF2に関係する平均一方向遅延OWDav2(k)の合計、ならびに、
− さらなるパケットフローPF2に関係する最大一方向遅延OWDmax2(k)、および、パケットフローPF1に関係する平均一方向遅延OWDav1(k)の合計
の間の最大として算出する(ステップ608’)。
随意には、ステップ608’で、第2のノードN2はさらには、理論的最大双方向遅延を、パケットフローPF1に関係する最大一方向遅延OWDmax1(k)、および、さらなるパケットフローPF2に関係する最大一方向遅延OWDmax2(k)の合計として算出し得る。
次いで、第2のノードN2は好ましくは、最小双方向遅延TWDmin(k)を、2つの以下の項:
− パケットフローPF1に関係する最小一方向遅延OWDmin1(k)、および、さらなるパケットフローPF2に関係する平均一方向遅延OWDav2(k)の合計、ならびに、
− パケットフローPF2に関係する最小一方向遅延OWDmin2(k)、および、パケットフローPF1に関係する平均一方向遅延OWDav1(k)の合計
の間の最小として算出する(ステップ609’)。
随意には、ステップ609’で、第2のノードN2はさらには、理論的最小双方向遅延を、パケットフローPF1に関係する最小一方向遅延OWDmin1(k)、および、パケットフローPF2に関係する最小一方向遅延OWDmin2(k)の合計として算出し得る。
次いで、第2のノードN2は好ましくは、最小最大双方向遅延TWDminmax(k)を、2つの以下の項:
− 第1のフローPF1に関係する最小最大一方向遅延OWDminmax1(k)、および、さらなるパケットフローPF2に関係する平均一方向遅延OWDav2(k)の合計、ならびに、
− 第2のパケットフローPF2に関係する最小最大一方向遅延OWDminmax2(k)、および、パケットフローPF1に関係する平均一方向遅延OWDav1(k)の合計
の間の最大として算出する(ステップ610’)。
次いで、第2のノードN2は好ましくは、ステップ610’で算出される最小最大双方向遅延TWDminmax(k)が、測定モード情報で指定されるしきい値双方向遅延TWDthより高いかどうかを決定する(ステップ611’)。否定では、ネットワークオペレータと顧客との間で規定されるSLAは、%TWDth未満のパケットが、しきい値双方向遅延TWDthより高い双方向遅延を呈するという点で果たされるということが決定される(ステップ612’)。そうでなければ、ネットワークオペレータと顧客との間で規定されるSLAは、%TWDthより多いパケットが、しきい値双方向遅延TWDthより高い双方向遅延を呈するという点で果たされないということが決定される(ステップ614’)。
図10のフローチャートによって実行される双方向遅延測定は、有利には、第1のノードN1および第2のノードN2のローカルクロック間の、可能性のある不整合により影響を及ぼされない。実際のところ、ステップ607’、608’、609’、および、610’で実行される一方向遅延測定間の加算は、有利には、そのような不整合を補正するものであり、その理由は、各々の加算で必然的に含まれる2つの一方向遅延測定は、同じ絶対値、および、反対の符号(正および負)を有する誤差により影響を及ぼされるからというものである。
ステップ608’、609’、および、610’で算出される、最大双方向遅延、最小双方向遅延、および、最小最大双方向遅延は、知られているラウンドトリップ遅延測定と同じ結果を提供しないということがさらに注目されることになる。実際のところ、そのような、知られている方法では、ラウンドトリップまたは双方向遅延は、リンクLに沿って後方および前方に送信される各々の単一のパケットに対して、同じパケットにより、リンクの2つの反対の向きに沿ったそのパケットの送信の際に経験される一方向遅延を加算することにより算出される。本発明の実施形態による双方向遅延測定は、代わりに、別個の対向伝搬パケットフローPF1、PF2に対する一方向遅延メトリックの加算に基づくものである。本出願人は、この手法は、もたらされる不正確性が、知られているラウンドトリップ遅延測定方法のものに匹敵する、充分に正確な結果を提供するものであると評価している。
さらに、上記で説明されたような双方向遅延測定は、第1のノードN1と第2のノードN2との間での情報のやり取りを要するが、各々のブロック周期でやり取りされる必要がある情報は、非常にわずかである(ステップ606’を確認されたい)。ゆえに、情報のそのようなやり取りは、有利には、リンクLに関して最小の帯域幅消費を伴うものである。
上記で説明されたパフォーマンス測定方法は、パケットフローPF1(およびPF2)のパケットPkをマーキングするステップと、特に、パケットフローPF1(およびPF2)をブロックに分割するためにマーキング値を周期的に変化させるステップとを含む。しかしながら、このことは限定的ではない。実際のところ、本発明の代替的な実施形態によれば、パケットフローPF1(およびPF2)は、パケットPkをマーキングすることなくブロックに分割され得る。特に、好まれる実施形態によれば、第1のノードN1は、パケットフローPF1に、ブロック周期T(k)と、後続のブロック周期T(k+1)との間の縁部をマーキングする追加的なパケットを周期的に挿入し得る。そのような事例では、第2のノードN2で、図10に示されるような双方向遅延測定を実行するために必要とされる一方向遅延測定は、有利には、第2のノードN2に、そのような区切りパケットの内部で送信され得る。
一般的には、本発明の時間測定方法では、パケットフローPF1(およびPF2)がブロックに分割されるということは、時間的に交互になる偶数ブロック周期および奇数ブロック周期の識別を可能とするのであれば、いかなる技法によってでも行われ得る。このことによって、偶数および奇数ブロック周期の間に送信されるパケットに関係する変数の二重セットを実装することが可能となる。このようにして、各々のブロック周期T(k)で、変数の一方のセットは変動しており、その一方で、変数の他方のセットは、固定された値を有し、したがって、上記で説明されたような平均タイムスタンプ、平均遅延、および、平均ジッタを算出するためのものとなり得る。
上記で述べられたように、上記で説明されたパフォーマンス測定は、ノードN1、N2自体によって、または、ノードに接続される専用コンピュータによってのいずれかで実行され得る。実際のところ一部の事例では、上記で説明された方法をノードで実装することが、望ましくない、または不可能でさえある場合がある。このことは例えば、通信ネットワークのノードが、方法ステップの履行をサポートするために要される基本的な機能性を含まないとき、または、ノードが、異なる販売業者のものであり、したがって、それらの再構成が、非常に長く費用のかかる作業になるときの事例である。そのような状況では、本発明の代替的な実施形態によれば、方法ステップの少なくとも一部は、ノードに接続される専用コンピュータにより実行される。
上記で説明された実施形態の第1の変形例によれば、第1のノードN1および第2のノードN2は、リンクLに沿ってノードN1、N2の間に置かれる、それぞれのコンピュータPC1、PC2に接続される。換言すればコンピュータPC1およびPC2は、パケットフローPF1により第1のノードN1と第2のノードN2との間でたどられる経路に沿った中間位置に配置されるパススルー・プローブである。そのような第1の変形例によれば、第1のノードN1は、図3のフローチャートによってパケットフローPF1を生成、マーキング、および、送信し、一方で、第2のノードN2により送信されるさらなるパケットフローPF2のすべての処理ステップは、好ましくはコンピュータPC1により実行される。対称的に第2のノードN2は、図3のフローチャートによってさらなるパケットフローPF2を生成、マーキング、および、送信し、一方で、第1のノードN1により送信されるパケットフローPF1のすべての処理ステップは、好ましくはコンピュータPC2により実行される。換言すれば、この第1の変形例によれば、ノードN1、N2は、完全にコンピュータPC1、PC2に責任がある、何らのパフォーマンス測定動作も遂行しない。コンピュータPC1、PC2は基本的には、パフォーマンス測定機能に加えて、ノードのすべてのトラフィック処理機能を実装する。ゆえにパフォーマンス測定は、ノードN1、N2で利用可能な機能性と無関係に実装され得る。
上記で説明された実施形態の第2の変形例によれば、第1のノードN1は好ましくは、第1のコンピュータPC1に接続され、その第1のコンピュータPC1から、その第1のノードN1はパケットフローPF1を受信し、その第1のコンピュータPC1に、その第1のノードN1は、さらなるパケットフローPF2をフォワーディングする。加えて、受信ノードN2は好ましくは、第2のコンピュータPC2に接続され、その第2のコンピュータPC2に、その受信ノードN2はパケットフローPF1をフォワーディングし、その第2のコンピュータPC2から、その受信ノードN2は、さらなるパケットフローPF2を受信する。この第2の変形例によれば、第1のコンピュータPC1は、図3のフローチャートによってパケットフローPF1を生成、マーキング、および、送信し、さらには、第2のノードN2により送信されるさらなるパケットフローPF2のすべての処理ステップを実行する。対称的に第2のコンピュータPC2は、図3のフローチャートによってさらなるパケットフローPF2を生成、マーキング、および、送信し、さらには、第1のノードN1により送信されるパケットフローPF1のすべての処理ステップを実行する。換言すればコンピュータPC1、PC2は、アドホックまたは擬似パケットフローPF1、PF2を提供し、それらのパケットフローは、ノードN1とN2との間で、ノードN1およびN2によりやり取りされる実トラフィックと混合される。さらにはこの第2の変形例によれば、ノードN1およびN2は、完全にコンピュータPC1、PC2に責任がある、パフォーマンス測定をサポートする何らの動作も遂行しない。
図面に示されない他の実施形態によれば、リンクLが、第1のノードN1と第2のノードN2との間の中間にある少なくとも1つのノードをパススルーする論理リンクである事例では、上記で説明されたようなリンクLのエンドツーエンド・パフォーマンス測定は、中間パフォーマンス測定、すなわち、リンクLの1つまたは複数の部分に関係するパフォーマンス測定と組み合わされ得る。そのような中間パフォーマンス測定は、好ましくは、リンクLの測定される部分の、パケット損失測定、および/または、一方向遅延測定、および/または、一方向ジッタ測定を提供する。パフォーマンス悪化が、リンクLのエンドツーエンド・パフォーマンス測定で検出される事例では、中間パフォーマンス測定によって、エンドツーエンド・パフォーマンス悪化を発生させる問題が生起したリンク部分を位置同定することが可能となる。
好ましくは、中間パフォーマンス測定は、2つの測定点により実行され、それらの測定点は、測定されることになるリンクLの部分を、その部分の反対の両端部で終結させる、2つのノードで実装される。両方の測定点は、リンクの中間ノードで実装され得る。あるいは2つの測定点の1つは、第1のノードN1または第2のノードN2の1つで実装され得る。2つの測定点は、近接するノードで実装され得る(そのような事例では、リンクLの測定される部分は、2つのノード間の物理接続である)。あるいは2つの測定点は、近接しないノードで実装され得る(そのような事例では、リンクLの測定される部分は、2つのノードをリンクする多重の近接する物理接続を含む論理接続である)。
各々の測定点は、ノード自体の内部に、さもなければ、ノードに接続されるコンピュータにより実装され得る。測定点がノードの内部に実装される事例では、そのようなノードは好ましくは、パケットフローPF1を識別し、パケットフローPF1に関する測定を実行するように構成される。測定点が、ノードに接続されるコンピュータにより実装される事例では、コンピュータは、パススルー構成(すなわち、パケットフローPF1はコンピュータをパススルーする)、または、非パススルー構成(すなわち、ノードは、リンクLに沿ってパケットフローPF1を送信または受信するために使用されるポートとは異なるポートを介してコンピュータに接続される)のいずれかでノードに接続され得る。第1の事例では、コンピュータは好ましくは、パケットフローPF1を識別し、パケットフローPF1に関する測定を実行するように構成される。第2の事例では、ノードは好ましくは、パケットフローPF1を識別し、パケットフローPF1のコピーを創出し、コピーをコンピュータにフォワーディングするように構成される。同様に、コンピュータは好ましくは、パケットフローPF1のコピーに関する中間測定を実行するように構成される。
リンクLの部分の中間パフォーマンス測定は、好ましくは、リンク部分のパケット損失測定を含む。パケット損失測定は好ましくは、それが、測定点により、擬似トラフィック(すなわち、パケットフローPF1)に関してであって、実トラフィックに関してではなく実行されるということを除いて、上記で述べられた(同じ出願人の名義での)WO2010/072251により説明されるものと同様である。
より詳細には、第1の測定点は好ましくは、各々のブロック周期T(k)に対して、現在のブロック周期T(k)の間に送信されるパケットフローPF1のパケットPkの数を計数する。加えて、第2の測定点は好ましくは、各々のブロック周期T(k)に対して、現在のブロック周期T(k)の間に受信されるパケットフローPF1のパケットPkの数を計数する。後続のブロック周期T(k+1)では、先行のブロック周期T(k)の間に送信および受信されるパケットの総数が、2つの測定点から(例えば、ネットワークマネージャNMにより)集められ、先行のブロック周期T(k)でのデータ損失は、送信されるパケット総数と、受信されるパケット総数との間の差として算出される。
さらに、リンクLの部分の中間パフォーマンス測定は、好ましくは、時間測定、特に、一方向遅延および/または一方向ジッタ測定を含む。時間測定は好ましくは、それが、擬似トラフィック(すなわち、パケットフローPF1)に関してであって、実トラフィックに関してではなく実行されるということを除いて、上記で述べられた(同じ出願人の名義での)WO2011/079857により説明されるものと同様である。
より詳細には、第1の測定点は好ましくは、各々のブロック周期T(k)の間に、パケットフローPF1の1つまたは複数の既定のパケットPkが送信される時間を指示する、1つまたは複数の送信タイムスタンプを生成する(例えば、現在のブロック周期T(k)の第1のパケットPk)。第2の測定点は、加えて、各々のブロック周期T(k)の間に、パケットフローPF1の1つまたは複数の既定のパケットPkが受信される時間を指示する、1つまたは複数の受信タイムスタンプを生成する。後続のブロック周期T(k+1)では、先行のブロック周期T(k)の間に生成される送信および受信タイムスタンプが、2つの測定点から(例えば、ネットワークマネージャNMにより)集められ、先行のブロック周期T(k)の間のリンク部分に関する、1つまたは複数の既定のパケットPkの各々のものに影響を及ぼす一方向遅延が、その既定のパケットの受信タイムスタンプと送信タイムスタンプとの間の差として算出される。1つまたは複数の既定のパケットPkが、各々のブロック周期T(k)に対する2つの連続するパケットPkを含むならば、そのような連続する既定のパケットPkに対して生成される送信および受信タイムスタンプによって、一方向ジッタの算出が可能となる。
さらに、リンクLの部分の中間パフォーマンス測定は、好ましくは、平均時間測定、特に、平均一方向遅延および/または平均一方向ジッタ測定を含む。
より詳細には、第1に平均一方向遅延測定を参照することによると、各々のブロック周期T(k)に対して、第1の測定点は好ましくは、ブロック周期T(k)の間に送信されるパケットPkの数を計数し、ブロック周期T(k)の間に送信されるすべてのパケットPkの送信時間の合計に等しい累積送信タイムスタンプを提供する。第2の測定点は、各々のブロック周期T(k)に対して、好ましくは、ブロック周期T(k)の間に受信されるパケットPkの数を計数し、ブロック周期T(k)の間に受信されるすべてのパケットPkの受信時間の合計に等しい累積受信タイムスタンプを提供する。後続のブロック周期T(k+1)では、先行のブロック周期T(k)の間に生成される、送信および受信されるパケットの数、ならびに、累積送信および受信タイムスタンプが、2つの測定点から(例えば、ネットワークマネージャNMにより)集められ、先行のブロック周期T(k)の間のリンク部分に関する、パケットPkに影響を及ぼす平均一方向遅延が、そのようなパラメータに基づいて、すなわち、平均受信タイムスタンプ(受信されるパケットの数により除算された累積受信タイムスタンプに等しい)と、平均送信タイムスタンプ(送信されるパケットの数により除算された累積送信タイムスタンプに等しい)との間の差として算出される。
ここで平均一方向ジッタ測定を参照することによると、各々のブロック周期T(k)に対して、第1の測定点は好ましくは、ブロック周期T(k)の間に送信されるパケットPkの数を計数し、ブロック周期T(k)の間に送信される最後および第1のパケットPkの送信時間を指示する2つの送信タイムスタンプを提供する。第2の測定点は、加えて、各々のブロック周期T(k)に対して、好ましくは、ブロック周期T(k)の間に受信されるパケットPkの数を計数し、ブロック周期T(k)の間に受信される最後および第1のパケットPkの受信時間を指示する2つの受信タイムスタンプを提供する。後続のブロック周期T(k+1)では、ブロック周期T(k)の間に生成される、送信および受信されるパケットの数、ならびに、2つの送信タイムスタンプおよび2つの受信タイムスタンプが、2つの測定点から(例えば、ネットワークマネージャNMにより)集められ、先行のブロック周期T(k)の間のリンク部分に関する、パケットPkに影響を及ぼす平均一方向ジッタが、そのようなパラメータに基づいて、すなわち、平均1点受信ジッタ(今度は、1だけ減少された受信されるパケットの数により除算された2つの受信タイムスタンプ間の差として算出される)と、平均1点送信ジッタ(今度は、1だけ減少された送信されるパケットの数により除算された2つの送信タイムスタンプ間の差として算出される)との間の差として算出される。
そのような中間パフォーマンス測定を、実トラフィックに関してではなく擬似トラフィックフローPF1に関して遂行することは、以下の点で有利であり、その点とは、エンドツーエンド・パフォーマンス測定を参照して上記で述べられたように、そのことは、ネットワークオペレータに、測定されることになるトラフィックの最大限の制御を提供し、そのことによって、パケット送信レートは、測定点で利用可能な計算資源に適合させられ得るものであり、受信シーケンス誤りは、パケット送信レートを好適に修整することにより防止され得るものであり、擬似パケットは、実トラフィックを、影響を及ぼされないままにしながら、非常に柔軟な方途でカスタマイズされ得るということである。

Claims (18)

  1. 通信ネットワーク(CN)の第1のノード(N1)と第2のノード(N2)とを接続するリンク(L)のパフォーマンス測定を行うための方法であって、
    a)パフォーマンス測定を開始する前に、前記第1のノード(N1)および前記第2のノード(N2)に、少なくとも測定開始時間(Tstart)およびパケット送信レートを含む測定モード情報を提供するステップと、
    b)前記測定開始時間(Tstart)に、前記第1のノード(N1)から前記第2のノード(N2)へのパケットフロー(PF1)を生成し送信するステップであって、前記パケットフロー(PF1)は複数のパケット(Pk)を含み、前記パケットの送信時間は、前記測定開始時間(Tstart)と前記パケット送信レートとにより決定され、生成し送信する前記ステップは、第1のパケットを第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)の間に、第2のパケットを第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)の間に、生成し送信するステップを含み、前記第2のブロック周期は、前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)と時間的に交互である、生成し送信するステップと、
    c)前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)または第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)のうちの1つのブロック周期(T(k))で、前記パケットフロー(PF1)が前記第2のノード(N2)で受信される間に、当該ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の挙動を示す変数(OWDcum(i)、OWDmax(i)、OWDmin(i)、CDth(i))を、前記測定モード情報と、前記パケットフロー(PF1)の受信の際の検出される情報とを使用することにより更新するステップと、
    d)前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)または第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)のうちの1つの後続のブロック周期(T(k+1))で、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)のパフォーマンスを示すパラメータ(OWDav(k)、OWDmax(k)、OWDmin(k)、%OWDth(k))を、前記ブロック周期(T(k))の終了で前記変数(OWDcum(i)、OWDmax(i)、OWDmin(i)、CDth(i))により到達される値を使用して算出するステップと
    を含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、ステップb)は、前記第1のパケットを第1のマーキング値(Va)によりマーキングし、前記第2のパケットを第2のマーキング値(Vb)によりマーキングするステップを含む、方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、前記パケットフロー(PF1)の各々のパケット(Pk)はマーキングフィールド(MF)を含み、前記マーキングフィールドは、前記第1のパケットでは前記第1のマーキング値(Va)に、前記第2のパケットでは前記第2のマーキング値(Vb)にセットされ、前記マーキングフィールド(MF)は、前記パケット(Pk)のヘッダ(H)またはペイロード(Pl)の一方に含まれる、方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の方法であって、前記パケット送信レートは、既定のトラフィックプロファイルに従い、時間的に一定であるかまたは可変である、方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の方法であって、
    − 前記ステップa)で、前記測定モード情報はブロック周期持続時間Tbをさらに含み、
    − 前記ステップb)で、前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)および前記第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)は、前記ブロック周期持続時間Tbに等しい持続時間を有する、
    方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の方法であって、
    − 前記ステップa)で、前記測定モード情報はパケットタイプをさらに含み、
    − 前記ステップb)で、前記パケット(Pk)は前記パケットタイプのものである、
    方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の方法であって、前記ステップa)で、前記測定モード情報は、パケット損失測定と、一方向遅延測定と、一方向ジッタ測定と、双方向遅延測定との中で選択されるパフォーマンス測定タイプをさらに含む、方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の方法であって、
    − 前記ステップc)は、前記ブロック周期(T(k))の間に前記第2のノード(N2)で受信される前記パケットフロー(PF1)のパケット(Pk)の数(C(a)、C(b))を計数するステップをさらに含み、
    − 前記ステップd)で、算出する前記ステップは、前記ブロック周期(T(k))の間に前記第1のノード(N1)により送信される前記パケットフロー(PF1)のパケット(Pk)の数(Ctx)を、前記測定モード情報に含まれる前記パケット送信レートに基づき算出し、前記ブロック周期(T(k))の間に前記パケットフロー(PF1)が受けるパケット損失(PL(k))を、前記ブロック周期(T(k))の間に前記第1のノード(N1)により送信される前記パケットフロー(PF1)のパケット(Pk)の算出される前記数(Ctx)と、前記ブロック周期(T(k))の間に前記第2のノード(N2)で受信される前記パケットフロー(PF1)のパケット(Pk)の計数される前記数(C(a)、C(b))とに基づいて算出するステップを含む、
    方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の方法であって、
    − 前記ステップc)で、更新する前記ステップは、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の各々のパケット(Pk)の受信の際に、それぞれの受信時間(Trx)を検出し、それぞれの送信時間(Ttx)を、前記測定モード情報に含まれる前記測定開始時間(Tstart)と前記パケット送信レートとに基づき算出し、それぞれの一方向遅延(OWD(i))を、検出される前記受信時間(Trx)と、算出される前記送信時間(Ttx)との間の差として算出するステップを含み、
    − 前記ステップc)で、更新する前記ステップは、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の各々のパケット(Pk)の受信の際に、累積一方向遅延(OWDcum(i))と、最大一方向遅延変数(OWDmax(i))と、最小一方向遅延変数(OWDmin(i))と、しきい値遅延カウンタ(CDth(i))とのうちの少なくとも1つを更新するために、前記それぞれの一方向遅延(OWD(i))を使用するステップを含み、
    − 前記ステップd)で、算出する前記ステップは、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の平均一方向遅延(OWDav(k)、OWDav1(k))と、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の最大一方向遅延(OWDmax(k)、OWDmax1(k))と、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の最小一方向遅延(OWDmin(k)、OWDmin1(k))と、パケット(Pk)であって、前記パケットのそれぞれの一方向遅延(OWD(i))は前記ブロック周期(T(k))内のしきい値一方向遅延(OWDth)より大きい、前記パケット(Pk)の数またはパーセンテージ(%OWDth(k))とのうちの少なくとも1つを算出するために、前記累積一方向遅延(OWDcum(i))と、前記最大一方向遅延変数(OWDmax(i))と、前記最小一方向遅延変数(OWDmin(i))と、前記しきい値遅延カウンタ(CDth(i))とのうちの少なくとも1つにより、前記ブロック周期(T(k))の終了で到達される値を使用するステップを含む、
    方法。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の方法であって、
    − 前記ステップc)で、更新する前記ステップは、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の連続するパケット(Pk)の各々の対の受信の際に、それらの受信の間に経過する時間を検出し、それらの送信の間に経過する時間を、前記測定モード情報に含まれる前記パケット送信レートに基づき算出し、それぞれの一方向ジッタ(OWJ(i))を、それらの受信の間に経過する、検出される前記時間と、それらの送信の間に経過する、算出される前記時間とに基づいて算出するステップを含み、
    − 前記ステップc)で、更新する前記ステップは、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の連続するパケット(Pk)の各々の対の受信の際に、最大一方向ジッタ変数(OWJmax(i))と、最小一方向ジッタ変数(OWJmin(i))と、最大しきい値ジッタカウンタ(CJthmax(i))と、最小しきい値ジッタカウンタ(CJthmin(i))とのうちの少なくとも1つを更新するために、前記それぞれの一方向ジッタ(OWJ(i))を使用するステップを含み、
    − 前記ステップd)で、算出する前記ステップは、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の最大一方向ジッタ(OWJmax(k))と、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の最小一方向ジッタ(OWJmin(k))と、連続するパケット(Pk)の対であって、それらのそれぞれの一方向ジッタ(OWJ(i))は前記ブロック周期(T(k))内の最大しきい値一方向ジッタ(OWJthmax)より大きい、前記連続するパケット(Pk)の対の数またはパーセンテージ(%OWJthmax(k))と、連続するパケット(Pk)の対であって、それらのそれぞれの一方向ジッタ(OWJ(i))は前記ブロック周期(T(k))内の最小しきい値一方向ジッタ(OWJthmin)より小さい、連続するパケット(Pk)の対の数またはパーセンテージ(%OWJthmin(k))とのうちの少なくとも1つを算出するために、前記最大一方向ジッタ変数(OWJmax(i))と、前記最小一方向ジッタ変数(OWJmin(i))と、前記最大しきい値ジッタカウンタ(CJthmax(i))と、前記最小しきい値ジッタカウンタ(CJthmin(i))とのうちの少なくとも1つにより、前記ブロック周期(T(k))の終了で到達される値を使用するステップを含む、
    方法。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の方法であって、
    b’)前記測定開始時間(Tstart)に、前記第2のノード(N2)から前記第1のノード(N1)へのさらなるパケットフロー(PF2)を生成し送信するステップであって、前記さらなるパケットフロー(PF2)は、複数のさらなるパケット(Pk)を含み、前記さらなるパケットの送信時間は、前記測定開始時間(Tstart)と前記パケット送信レートとにより決定され、生成し送信する前記ステップは、第1のさらなるパケットを前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)の間に、第2のさらなるパケットを前記第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)の間に、生成し送信するステップを含む、生成し送信するステップと、
    c’)前記ブロック周期(T(k))で、前記さらなるパケットフロー(PF2)が前記第1のノード(N1)で受信される間に、前記測定モード情報と、前記さらなるパケットフロー(PF2)の受信の際の検出される情報とを使用することにより、前記ブロック周期(T(k))の間の前記さらなるパケットフロー(PF2)の挙動を示すさらなる変数を更新するステップと、
    d’)前記後続のブロック周期(T(k+1))で、前記ブロック周期(T(k))の間の前記さらなるパケットフロー(PF2)のパフォーマンスを示すさらなるパラメータ(OWDav2(k)、OWDmax2(k)、OWDmin2(k))を、前記ブロック周期(T(k))の終了で前記さらなる変数により到達される値を使用して算出するステップと
    をさらに含む、方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    − 前記ステップd)で、算出する前記ステップは、前記リンク(L)の双方向パフォーマンスを示す双方向パフォーマンスパラメータ(TWDav(k)、TWDmax(k)、TWDmin(k))を、前記パラメータ(OWDav1(k)、OWDmax1(k)、OWDmin1(k))と前記さらなるパラメータ(OWDav2(k)、OWDmax2(k)、OWDmin2(k))とを使用して算出するステップを含む、
    方法。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の方法であって、前記ステップb)は、前記第1のノード(N1)により実行され、前記ステップc)およびd)は、前記第2のノード(N2)により実行される、方法。
  14. 請求項1から12のいずれか一項に記載の方法であって、前記ステップb)は、前記第1のノード(N1)に接続される第1のコンピュータ(PC1)により実行され、前記ステップc)およびd)は、前記第2のノード(N2)に接続される第2のコンピュータ(PC2)により実行される、方法。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の方法であって、
    前記リンク(L)の部分の中間パフォーマンス測定を実行するステップをさらに含み、前記リンク(L)の前記部分は、第1の測定点が設けられた第1の端部と、第2の測定点が設けられた反対の第2の端部とを有し、前記中間パフォーマンス測定は、
    e)前記パケットフロー(PF1)が前記リンク(L)の前記部分の前記第1の端部から送信される間に、前記第1の測定点で、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の送信に関係する送信変数を決定するために前記パケットフロー(PF1)を処理するステップと、
    f)前記パケットフロー(PF1)が前記リンク(L)の前記部分の前記第2の端部で受信される間に、前記第2の測定点で、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の受信に関係する受信変数を決定するために前記パケットフロー(PF1)を処理するステップと、
    g)前記後続のブロック周期(T(k+1))で、前記ブロック周期(T(k))の間の前記リンク(L)の前記部分のパフォーマンスを示すパラメータを、前記送信変数と前記受信変数とを使用して算出するステップと
    を含む、方法。
  16. 通信ネットワーク(CN)のためのノード(N2)であって、
    − 少なくとも測定開始時間(Tstart)とパケット送信レートとを含む測定モード情報を受信し、
    − さらなるノード(N1)から、複数のパケット(Pk)を含むパケットフロー(PF1)を受信し、前記パケットの送信時間は、前記測定開始時間(Tstart)と前記パケット送信レートとにより決定され、前記パケットフロー(PF1)は、第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)の間に受信される第1のパケットと、第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)の間に受信される第2のパケットとを含み、前記第2のブロック周期は、前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)と時間的に交互であり、
    − 前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)または第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)のうちの1つのブロック周期(T(k))で、前記パケットフロー(PF1)が受信される間に、当該ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)の挙動を示す変数(OWDcum(i)、OWDmax(i)、OWDmin(i)、CDth(i))を、前記測定モード情報と、前記パケットフロー(PF1)の受信の際の検出される情報とを使用することにより更新し、
    − 前記第1のブロック周期(T(0)、T(2)、T(4)、…)または第2のブロック周期((T(1)、T(3)、T(5)、…)のうちの1つの後続のブロック周期(T(k+1))で、前記ブロック周期(T(k))の間の前記パケットフロー(PF1)のパフォーマンスを示すパラメータ(OWDav(k)、OWDmax(k)、OWDmin(k)、%OWDth(k))を、前記ブロック周期(T(k))の終了で前記変数(OWDcum(i)、OWDmax(i)、OWDmin(i)、CDth(i))により到達される値を使用して算出する
    ように構成されたノード(N2)。
  17. 請求項16に記載のノード(N2)を含む通信ネットワーク(CN)。
  18. 少なくとも1つのコンピュータに請求項1から15のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実行させるコンピュータプログラム。
JP2016515669A 2013-05-31 2013-05-31 パケット交換通信ネットワークのリンクのパフォーマンス測定 Active JP6310066B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2013/061270 WO2014191048A1 (en) 2013-05-31 2013-05-31 Performance measurement of a link of a packet-switched communication network

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016525815A JP2016525815A (ja) 2016-08-25
JP6310066B2 true JP6310066B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=48626418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016515669A Active JP6310066B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 パケット交換通信ネットワークのリンクのパフォーマンス測定

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9699062B2 (ja)
EP (1) EP3005622B1 (ja)
JP (1) JP6310066B2 (ja)
KR (1) KR102059986B1 (ja)
CN (1) CN105359461B (ja)
BR (1) BR112015029583B1 (ja)
WO (1) WO2014191048A1 (ja)

Families Citing this family (64)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8675485B2 (en) 2004-12-14 2014-03-18 Aspen Networks, Inc. Reliable ISP access cloud state detection method and apparatus
US10454714B2 (en) 2013-07-10 2019-10-22 Nicira, Inc. Method and system of overlay flow control
US10749711B2 (en) 2013-07-10 2020-08-18 Nicira, Inc. Network-link method useful for a last-mile connectivity in an edge-gateway multipath system
WO2015116980A1 (en) * 2014-01-31 2015-08-06 University Of North Dakota Network clock skew estimation and calibration
CN104135395B (zh) * 2014-03-10 2015-12-30 腾讯科技(深圳)有限公司 Idc网络中数据传输质量监控方法和系统
US20160072693A1 (en) * 2014-09-09 2016-03-10 Avaya Inc. Client-server communication evaluation and diagnostic tool
CN105991338B (zh) * 2015-03-05 2019-11-12 华为技术有限公司 网络运维管理方法及装置
US10135789B2 (en) 2015-04-13 2018-11-20 Nicira, Inc. Method and system of establishing a virtual private network in a cloud service for branch networking
US10425382B2 (en) 2015-04-13 2019-09-24 Nicira, Inc. Method and system of a cloud-based multipath routing protocol
US10498652B2 (en) 2015-04-13 2019-12-03 Nicira, Inc. Method and system of application-aware routing with crowdsourcing
US20160381597A1 (en) * 2015-06-24 2016-12-29 Relay2, Inc. WiFi Airtime Allocation
US20180300190A1 (en) 2015-06-24 2018-10-18 Relay2, Inc. Mobile application service engine (mase)
GB201515496D0 (en) 2015-09-01 2015-10-14 Microsoft Technology Licensing Llc Packet transmissions
WO2017114580A1 (en) * 2015-12-30 2017-07-06 Telecom Italia S.P.A. Performance measurement in a packet-switched communication network
US9819591B2 (en) * 2016-02-01 2017-11-14 Citrix Systems, Inc. System and method of providing compression technique for jitter sensitive application through multiple network links
EP3513529B1 (en) * 2016-09-14 2021-04-28 Telecom Italia S.p.A. Performance measurement in a packet-switched communication network
WO2018069754A1 (en) * 2016-10-14 2018-04-19 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Heterogeneous flow congestion control
CN108075941B (zh) * 2016-11-17 2021-08-20 华为技术有限公司 检测业务流量性能的方法、发送装置及系统
US10218590B2 (en) * 2016-12-12 2019-02-26 Juniper Networks, Inc. Subscriber-aware TWAMP data monitoring in computer networks
US11706127B2 (en) 2017-01-31 2023-07-18 Vmware, Inc. High performance software-defined core network
US20200036624A1 (en) 2017-01-31 2020-01-30 The Mode Group High performance software-defined core network
US10992568B2 (en) 2017-01-31 2021-04-27 Vmware, Inc. High performance software-defined core network
US20180219765A1 (en) 2017-01-31 2018-08-02 Waltz Networks Method and Apparatus for Network Traffic Control Optimization
US10778528B2 (en) 2017-02-11 2020-09-15 Nicira, Inc. Method and system of connecting to a multipath hub in a cluster
US10523539B2 (en) 2017-06-22 2019-12-31 Nicira, Inc. Method and system of resiliency in cloud-delivered SD-WAN
IT201700081391A1 (it) * 2017-07-18 2019-01-18 Telecom Italia Spa Misura di prestazioni in una rete di comunicazioni
US11115480B2 (en) 2017-10-02 2021-09-07 Vmware, Inc. Layer four optimization for a virtual network defined over public cloud
US10686625B2 (en) 2017-10-02 2020-06-16 Vmware, Inc. Defining and distributing routes for a virtual network
US10999100B2 (en) 2017-10-02 2021-05-04 Vmware, Inc. Identifying multiple nodes in a virtual network defined over a set of public clouds to connect to an external SAAS provider
US11223514B2 (en) 2017-11-09 2022-01-11 Nicira, Inc. Method and system of a dynamic high-availability mode based on current wide area network connectivity
CN109818863B (zh) * 2017-11-22 2021-11-19 华为技术有限公司 链路优先级设置方法及装置
EP3503234B1 (en) 2017-12-20 2020-11-04 Novaled GmbH Organic electronic device comprising an inverse coordination complex and a method for preparing the same
WO2019206862A1 (en) * 2018-04-27 2019-10-31 Telecom Italia S.P.A. Enabling a performance measurement in a packet-switched communication network
CN112400289B (zh) * 2018-07-18 2024-03-08 意大利电信股份公司 分组交换通信网络中的性能测量
FR3086823A1 (fr) * 2018-09-28 2020-04-03 Orange Procede et systeme de surveillance d'une connexion entre deux equipements d'extremites, produit programme d'ordinateur correspondant.
US11165677B2 (en) 2018-10-18 2021-11-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Packet network performance monitoring
IT201800010131A1 (it) * 2018-11-07 2020-05-07 Telecom Italia Spa Abilitazione di una misura di prestazioni in una rete di comunicazioni a commutazione di pacchetto
IT201900010362A1 (it) * 2019-06-28 2020-12-28 Telecom Italia Spa Abilitazione della misura di perdita di pacchetti round-trip in una rete di comunicazioni a commutazione di pacchetto
CN112217686B (zh) 2019-07-12 2022-12-27 华为技术有限公司 一种评估往返时延的系统、方法及装置
US10999137B2 (en) 2019-08-27 2021-05-04 Vmware, Inc. Providing recommendations for implementing virtual networks
US11044190B2 (en) 2019-10-28 2021-06-22 Vmware, Inc. Managing forwarding elements at edge nodes connected to a virtual network
US11489783B2 (en) 2019-12-12 2022-11-01 Vmware, Inc. Performing deep packet inspection in a software defined wide area network
US11394640B2 (en) 2019-12-12 2022-07-19 Vmware, Inc. Collecting and analyzing data regarding flows associated with DPI parameters
US11606712B2 (en) 2020-01-24 2023-03-14 Vmware, Inc. Dynamically assigning service classes for a QOS aware network link
US11533245B2 (en) * 2020-02-10 2022-12-20 Celona, Inc. Method and apparatus for measuring end-to-end packet latency and packet delay variation via deep packet inspection at an intermediate node of a communication network
US11539606B2 (en) 2020-02-10 2022-12-27 Celona, Inc. Method and apparatus for measuring packet loss rate via deep packet inspection at an intermediate node in a communication network
IT202000004624A1 (it) * 2020-03-04 2021-09-04 Telecom Italia Spa Misura di perdite di pacchetti in una rete di comunicazioni a commutazione di pacchetto
WO2021217612A1 (zh) * 2020-04-30 2021-11-04 新华三技术有限公司 数据流分析
CN113708985B (zh) 2020-05-20 2023-01-06 华为技术有限公司 一种流量的检测方法、装置及系统
US11395329B2 (en) * 2020-06-19 2022-07-19 Qualcomm Incorporated Uplink traffic prioritization across multiple links
US11245641B2 (en) 2020-07-02 2022-02-08 Vmware, Inc. Methods and apparatus for application aware hub clustering techniques for a hyper scale SD-WAN
US11363124B2 (en) 2020-07-30 2022-06-14 Vmware, Inc. Zero copy socket splicing
US11575591B2 (en) 2020-11-17 2023-02-07 Vmware, Inc. Autonomous distributed forwarding plane traceability based anomaly detection in application traffic for hyper-scale SD-WAN
US11575600B2 (en) 2020-11-24 2023-02-07 Vmware, Inc. Tunnel-less SD-WAN
US11929903B2 (en) 2020-12-29 2024-03-12 VMware LLC Emulating packet flows to assess network links for SD-WAN
US11792127B2 (en) 2021-01-18 2023-10-17 Vmware, Inc. Network-aware load balancing
US11979325B2 (en) 2021-01-28 2024-05-07 VMware LLC Dynamic SD-WAN hub cluster scaling with machine learning
CN115334007A (zh) * 2021-04-27 2022-11-11 华为技术有限公司 通信方法及装置
US11381499B1 (en) 2021-05-03 2022-07-05 Vmware, Inc. Routing meshes for facilitating routing through an SD-WAN
US11729065B2 (en) 2021-05-06 2023-08-15 Vmware, Inc. Methods for application defined virtual network service among multiple transport in SD-WAN
US11489720B1 (en) 2021-06-18 2022-11-01 Vmware, Inc. Method and apparatus to evaluate resource elements and public clouds for deploying tenant deployable elements based on harvested performance metrics
US11375005B1 (en) 2021-07-24 2022-06-28 Vmware, Inc. High availability solutions for a secure access service edge application
US11943146B2 (en) 2021-10-01 2024-03-26 VMware LLC Traffic prioritization in SD-WAN
US11909815B2 (en) 2022-06-06 2024-02-20 VMware LLC Routing based on geolocation costs

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0528075A1 (en) * 1991-08-19 1993-02-24 ALCATEL BELL Naamloze Vennootschap Performance measurement device for a telecommunication path and method used therein
US6978223B2 (en) * 2001-09-06 2005-12-20 Bbnt Solutions Llc Systems and methods for network performance measurement using packet signature collection
JP4167876B2 (ja) 2002-10-03 2008-10-22 株式会社日立製作所 ネットワーク計測設定装置
JP2007520957A (ja) * 2004-02-06 2007-07-26 アパレント ネットワークス、インク. パケットベース・ネットワークのエンドツーエンド・パスを特徴付ける方法およびそのための装置
JP2005269000A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Sony Corp データ送信装置、データ受信装置、データ通信システム、データ送信方法及び受信方法
FR2870064A1 (fr) * 2004-05-07 2005-11-11 France Telecom Mesure de performance dans un reseau de transmission de paquets
GB2429871A (en) * 2005-06-30 2007-03-07 Nokia Corp Method of implementing unscheduled automatic power save delivery (APSD) between a terminal and an access point
WO2008024387A2 (en) * 2006-08-22 2008-02-28 Embarq Holdings Company Llc System and method for synchronizing counters on an asynchronous packet communications network
CN102308525B (zh) 2008-12-22 2014-11-26 意大利电信股份公司 通信网络中的数据丢失的测量
US8638778B2 (en) * 2009-09-11 2014-01-28 Cisco Technology, Inc. Performance measurement in a network supporting multiprotocol label switching (MPLS)
CN102075461B (zh) * 2009-11-20 2014-11-12 富士通株式会社 链路质量估计方法和装置以及链路自适应方法和装置
US8531987B2 (en) 2009-12-29 2013-09-10 Telecom Italia S.P.A. Performing a time measurement in a communication network
CN103262471B (zh) 2010-11-05 2015-12-16 意大利电信股份公司 通信网络和对通信网络中的数据流执行测量的方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3005622A1 (en) 2016-04-13
BR112015029583B1 (pt) 2022-09-06
KR102059986B1 (ko) 2020-02-11
KR20160014650A (ko) 2016-02-11
BR112015029583A2 (pt) 2017-07-25
CN105359461A (zh) 2016-02-24
JP2016525815A (ja) 2016-08-25
WO2014191048A1 (en) 2014-12-04
EP3005622B1 (en) 2018-09-12
CN105359461B (zh) 2019-10-11
US9699062B2 (en) 2017-07-04
US20160105353A1 (en) 2016-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6310066B2 (ja) パケット交換通信ネットワークのリンクのパフォーマンス測定
JP6279741B2 (ja) パケット交換通信ネットワークにおける時間測定
JP5934435B2 (ja) パケット交換通信ネットワーク内のパケットフローに関する時間測定
US20180227068A1 (en) Virtual HDBaseT link
US9800487B2 (en) Measurement on a data flow in a communication network
US11621897B2 (en) Enabling a performance measurement in a packet-switched communication network
EP2737666B9 (en) Measurement on data traffic in a communication network
EP3529952B1 (en) Performance measurement in a packet-switched communication network
JP6740371B2 (ja) 複数地点パケットフローに関する性能測定
CN115244908A (zh) 分组交换通信网络中的分组丢失测量
US11611495B2 (en) Enabling a performance measurement in a packet-switched communication network
WO2022144348A1 (en) Round-trip time measurement in a packet-switched communication network

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170510

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6310066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250