JP6309689B2 - ミリメートルウェーブを支援する無線接続システムにおいてリンク断絶を避けるために速いフォールバックを行う方法及び装置 - Google Patents

ミリメートルウェーブを支援する無線接続システムにおいてリンク断絶を避けるために速いフォールバックを行う方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、ミリメートルウェーブ(mmWave)を支援する無線接続システムに関し、リンク断絶を避けるために速いフォールバックを行う方法及びそれを支援する装置に関する。
無線接続システムが音声やデータなどのような種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線接続システムは、可用のシステムリソース(帯域幅、送信電力など)を共有して多重ユーザとの通信を支援できる多元接続(multiple access)システムである。多元接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
本発明の目的は、mmWaveシステムにおいて効率的なデータ通信を支援することにある。
本発明の他の目的は、mmWaveシステムにおいてLoS/NLoS遷移状況が発生してリンク断絶が起きる前に、迅速にリンク復元過程を行う方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、既存のレガシーシステムに比べてmmWaveシステムに適するようにフォールバック実行時間を減らす方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、それらの方法を支援する装置に関する。
本発明で達成しようとする技術的目的は、以上で言及した事項に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下に説明する本発明の実施例から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって考慮されてもよい。
本発明は、ミリメートルウェーブ(mmWave)を支援する無線接続システムに関し、リンク断絶を避けるために速いフォールバックを行う方法及びこれを支援する装置を提供する。
本発明の一態様として、ミリメートルウェーブ(mmWave)を支援する無線接続システムにおいて端末が速いフォールバックを行う方法は、mmWave基地局及びレガシー基地局とそれぞれ無線リソース制御(RRC)接続を設定するステップと、mmWave基地局から送信される下りリンクデータを受信するステップと、レガシー基地局から速いフォールバックのために割り当てるリソースに関連したリソース関連情報を受信するステップと、mmWave基地局とのmmWaveリンクにNLoS(Non−Light of Sight)遷移が発生するか否かを検出するステップと、NLoS遷移が発生すると、レガシー基地局に速いフォールバックを行うためにフォールバック要求メッセージを送信するステップとを有することができる。
本発明の他の態様として、ミリメートルウェーブ(mmWave)を支援する無線接続システムにおいて速いフォールバックを行う端末は、送信機と、受信機と、このような送信機及び受信機と機能的に接続されて速いフォールバックを支援するように構成されたプロセッサとを備えることができる。このとき、プロセッサは、mmWave基地局及びレガシー基地局とそれぞれ無線リソース制御(RRC)接続を設定し、mmWave基地局から送信される下りリンクデータを受信機を介して受信し、レガシー基地局から速いフォールバックのために割り当てるリソースに関連したリソース関連情報を受信機を介して受信し、mmWave基地局とのmmWaveリンクにNLoS(Non−Light of Sight)遷移が発生するか否かを検出し、NLoS遷移が発生すると、レガシー基地局に速いフォールバックを行うためにフォールバック要求メッセージを送信機を介して送信するように構成されてもよい。
前記態様において、リソース関連情報は、臨時セル識別子及びレガシー基地局の下りリンク伝送電力強度情報を含むことができる。このとき、リソース関連情報は、フォールバック要求メッセージが送信されるリソース領域を割り当てるためのリソース割り当て情報をさらに含むことができる。
前記フォールバック要求メッセージは、シーケンス番号(SN)状態伝送情報、端末に要求される最大伝送比率に関する情報、端末に対する保安アルゴリズム及びレガシー基地局に対するAS保安ベースキーを含むことができる。
前記方法は、前記端末がレガシー基地局とフォールバック過程を行った後、レガシー基地局から下りリンクデータを受信するステップをさらに有し、端末はレガシー基地局とのフォールバック過程後にもmmWave基地局とのRRC接続を解除しないで維持し続けるように構成されてもよい。
上述した本発明の様態は、本発明の好適な実施例の一部に過ぎず、本願発明の技術的特徴が反映された様々な実施例が、当該技術の分野における通常の知識を有する者にとって、以下に詳述する本発明の詳細な説明に基づいて導出され、理解されるであろう。
本発明の実施例によれば、次のような効果が得られる。
第一に、LoS状態からNLoS状態に遷移時にもリンク断絶無しで下りリンクデータを端末に送信し続けることができる。
第二に、mmWave端末がフォールバック実行時に既存レガシーフォールバックに比べて非常に速くフォールバックを行うことによって、リンク断絶に備えることができる。
第三に、mmWaveシステムにおいてLoS/NLoS遷移状況が発生してリンク断絶が起きる前に、迅速にリンク復元過程を行うことができる。
本発明の実施例から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の本発明の実施例に関する記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって明確に導出され理解されるであろう。すなわち、本発明を実施するに上で意図していない効果も、本発明の実施例から、当該技術の分野における通常の知識を有する者によって導出可能である。
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に関する様々な実施例を提供する。また、添付の図面は、詳細な説明と共に本発明の実施の形態を説明するために用いられる。
物理チャネル及びこれらを用いた信号送信方法を説明するための図である。 無線フレームの構造の一例を示す図である。 下りリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。 上りリンクサブフレームの構造の一例を示す図である。 下りリンクサブフレームの構造の一例を示す図である。 距離による経路減衰の線形モデリング結果を示す図である。 室内でmmWave信号が送信される状況を説明するための図である。 人によってmmWave信号の減衰が発生する場合を示す図である。 周波数によるLoS/NLoS遷移時間の変化と受信電力との関係を示す図である。 mmWave下りリンク受信信号の変化によって、以前のCQIフィードバックに基づいて動作する場合に信号検出に失敗し得ることを説明するための図である。 mmWave LoS/NLoS遷移がリンク環境に影響を及ぼす様子を説明するための受信電力シナリオを示す図である。 無線リンク断絶過程の一例を示す図である。 端末がLoS環境からNLoS環境へ遷移する状況、すなわち、NLoSが発生した場合を推定する方法を説明するための図である。 レガシーハンドオーバー過程を説明するための図である。 mmWave端末に対して速いフォールバックのための初期接続状態を説明するための図である。 レガシーシステムで行われる4段階のフォールバック準備段階が1段階のフォールバック準備段階で行われる方法を説明するための図である。 リンク断絶を避けるための速いフォールバックを行う方法を説明するための図である。 NASシグナリングとRRC接続を説明するための階層構成図の一例である。 速いフォールバックを行う方法を説明するための図である。 図1乃至図19で説明した方法を実現できる装置を示す図である。
以下の実施例は、本発明の構成要素と特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明する動作の順序は変更してもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は他の実施例に含まれてもよく、又は他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。
図面に関する説明において、本発明の要旨を曖昧にさせうる手順又は段階などは記述を省略し、当業者のレベルで理解できるような手順又は段階も記述を省略した。
明細書全体を通じて、ある部分がある構成要素を「含む(又は備える又は有する)」としたとき、これは、特別に言及しない限り、他の構成要素を除外する意味ではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…機」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの結合によって具現することができる。また、「ある(a又はan)」、「一つ(one)」、「その(the)」及び類似関連語は、本発明を記述する文脈において(特に、以下の請求項の文脈において)、本明細書に特別に指示されたり文脈によって明らかに反駁されない限り、単数及び複数の両意味で使うことができる。
本明細書で、本発明の実施例は、基地局と移動局間のデータ送受信関係を中心に説明した。ここで、基地局は移動局と直接通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書で基地局によって行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)によって行われてもよい。
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network node)からなるネットワークで移動局との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われてもよい。ここで、「基地局」は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、発展した基地局(ABS:Advanced Base Station)又はアクセスポイント(access point)などの用語に代えてもよい。
また、本発明の実施例でいう「端末(Terminal)」は、ユーザ機器(UE:User Equipment)、移動局(MS:Mobile Station)、加入者端末(SS:Subscriber Station)、移動加入者端末(MSS:Mobile Subscriber Station)、移動端末(Mobile Terminal)、又は発展した移動端末(AMS:Advanced Mobile Station)などの用語に代えてもよい。
また、送信端は、データサービス又は音声サービスを提供する固定及び/又は移動ノードを意味し、受信端は、データサービス又は音声サービスを受信する固定及び/又は移動ノードを意味する。そのため、上りリンクでは、移動局を送信端とし、基地局を受信端とすることができる。同様に、下りリンクでは、移動局を受信端とし、基地局を送信端とすることができる。
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802.xxシステム、3GPP(3rd Generation Partnership Project)システム、3GPP LTEシステム及び3GPP2システムのうち少なくとも一つに開示された標準文書によって裏付けることができ、特に、本発明の実施例は、3GPP TS 36.211、3GPP TS 36.212、3GPP TS 36.213、及び3GPP TS 36.321の文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の実施例において説明していない自明な段階又は部分は、上記の文書を参照して説明することができる。また、本文書で開示している用語はいずれも上記の標準文書によって説明することができる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態を、添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのもので、本発明が実施されうる唯一の実施の形態を示すためのものではない。
また、本発明の実施例で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更してもよい。
以下では、本発明の実施例を適用し得る無線接続システムの一例として3GPP LTE/LTE−Aシステムについて説明する。
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに適用することができる。
CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。
UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であって、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)システムは、3GPP LTEシステムの改良されたシステムである。本発明の技術的特徴に関する説明を明確にするために、本発明の実施例を3GPP LTE/LTE−Aシステムを中心に説明するが、IEEE 802.16e/mシステムなどに適用してもよい。
1. 3GPP LTE/LTE_Aシステム
無線接続システムにおいて、端末は下りリンク(DL:Downlink)を介して基地局から情報を受信し、上りリンク(UL:Uplink)を介して基地局に情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、一般データ情報及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
1.1 システム一般
図1は、本発明の実施例で使用できる物理チャネル及びこれらを用いた信号送信方法を説明するための図である。
電源が消えた状態で電源がついたり、新しくセルに進入したりした端末は、S11段階で基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。そのために、端末は基地局から1次同期チャネル(P−SCH:Primary Synchronization Channel)及び2次同期チャネル(S−SCH:Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得する。
その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)信号を受信してセル内放送情報を取得することができる。
一方、端末は初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
初期セル探索を終えた端末は、S12段階で、物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、及び物理下り制御チャネル情報に基づく物理下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報を取得することができる。
その後、端末は、基地局に接続を完了するために、段階S13乃至段階S16のようなランダムアクセス過程(Random Access Procedure)を行うことができる。そのために、端末は物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を用いてプリアンブル(preamble)を送信し(S13)、物理下り制御チャネル及びこれに対応する物理下り共有チャネルを用いてプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S14)。競合ベースのランダムアクセスでは、端末は、さらなる物理ランダムアクセスチャネル信号の送信(S15)、及び物理下り制御チャネル信号及びこれに対応する物理下り共有チャネル信号の受信(S16)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
上述したような手順を行った端末は、その後、一般的な上り/下り信号送信手順として、物理下り制御チャネル信号及び/又は物理下り共有チャネル信号の受信(S17)及び物理上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)信号及び/又は物理上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)信号の送信(S18)を行うことができる。
端末が基地局に送信する制御情報を総称して、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information)という。UCIは、HARQ−ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative−ACK)、SR(Scheduling Request)、CQI(Channel Quality Indication)、PMI(Precoding Matrix Indication)、RI(Rank Indication)情報などを含む。
LTEシステムにおいて、UCIは、一般的にPUCCHを介して周期的に送信するが、制御情報とトラフィックデータが同時に送信されるべき場合にはPUSCHを介して送信してもよい。また、ネットワークの要請/指示に応じてPUSCHを介してUCIを非周期的に送信してもよい。
図2には、本発明の実施例で用いられる無線フレームの構造を示す。
図2(a)は、タイプ1フレーム構造(frame structure type 1)を示す。タイプ1フレーム構造は、全二重(full duplex)FDD(Frequency Division Duplex)システムと半二重(half duplex)FDDシステムの両方に適用することができる。
Figure 0006309689
1スロットは、時間領域で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含む。3GPP LTEは、下りリンクでOFDMAを使用するので、OFDMシンボルは1シンボル区間(symbol period)を表現するためのものである。OFDMシンボルは、1つのSC−FDMAシンボル又はシンボル区間ということができる。リソースブロック(resource block)は、リソース割り当て単位であって、1スロットで複数の連続した副搬送波(subcarrier)を含む。
全二重FDDシステムでは、各10ms区間で10個のサブフレームを下り送信と上り送信のために同時に利用することができる。このとき、上り送信と下り送信は周波数領域で区別される。一方、半二重FDDシステムでは、端末は送信と受信を同時に行うことができない。
上述した無線フレームの構造は一つの例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるOFDMシンボルの数は様々に変更されてもよい。
Figure 0006309689
タイプ2フレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(GP:Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)の3つのフィールドで構成される特別サブフレームを含む。ここで、DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上り送信同期を合わせるために用いられる。保護区間は、上りリンクと下りリンクの間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。
下記の表1に、特別フレームの構成(DwPTS/GP/UpPTSの長さ)を示す。
Figure 0006309689
図3は、本発明の実施例で使用できる下りリンクスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。
図3を参照すると、1つの下りリンクスロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含む。ここで、1つの下りリンクスロットは、7個のOFDMシンボルを含み、1つのリソースブロックは周波数領域で12個の副搬送波を含むとするが、これに限定されるものではない。
リソースグリッド上で各要素(element)をリソース要素(resource element)とし、1つのリソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NDLは、下りリンク送信帯域幅(bandwidth)に依存する。上りリンクスロットの構造は、下りリンクスロットの構造と同一であってもよい。
図4は、本発明の実施例で使用できる上りリンクサブフレームの構造を示す。
図4を参照すると、上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別される。制御領域には、上り制御情報を運ぶPUCCHが割り当てられる。データ領域には、ユーザデータを運ぶPUSCHが割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCHとPUSCHを同時に送信しない。一つの端末に対するPUCCHにはサブフレーム内にRB対が割り当てられる。RB対に属するRBは、2個のスロットのそれぞれで異なる副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられたRB対はスロット境界(slot boundary)で周波数跳躍(frequency hopping)するという。
図5には、本発明の実施例で使用できる下りサブフレームの構造を示す。
図5を参照すると、サブフレームにおける第一のスロットでOFDMシンボルインデックス0から最大3個のOFDMシンボルが、制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルが、PDSCHが割り当てられるデータ領域(data region)である。3GPP LTEで用いられる下りリンク制御チャネルの例には、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)などがある。
PCFICHは、サブフレームにおける最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内に制御チャネルの送信のために使われるOFDMシンボルの数(すなわち、制御領域のサイズ)に関する情報を運ぶ。PHICHは、上りリンクに対する応答チャネルであって、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(Negative−Acknowledgement)信号を運ぶ。PDCCHを介して送信される制御情報を下り制御情報(DCI:downlink control information)という。下り制御情報は、上りリソース割り当て情報、下りリソース割り当て情報、又は任意の端末グループに対する上り送信(Tx)電力制御命令を含む。
1.2 PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
1.2.1 PDCCH一般
PDCCHは、DL−SCH(Downlink Shared Channel)のリソース割り当て及び送信フォーマット(すなわち、下りリンクグラント(DL−Grant))、UL−SCH(Uplink Shared Channel)のリソース割り当て情報(すなわち、上りリンクグラント(UL−Grant))、PCH(Paging Channel)におけるページング(paging)情報、DL−SCHにおけるシステム情報、PDSCHで送信されるランダムアクセス応答(random access response)のような上位レイヤ(upper−layer)制御メッセージに対するリソース割り当て、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信電力制御命令の集合、VoIP(Voice over IP)活性化の有無に関する情報などを運ぶことができる。
複数のPDCCHを制御領域内で送信することができ、端末は複数のPDCCHをモニタすることができる。PDCCHは、1つ又は複数の連続したCCE(control channel elements)の集合(aggregation)で構成される。1つ又は複数の連続したCCEの集合で構成されたPDCCHは、サブブロックインターリービング(subblock interleaving)を経た後、制御領域を通して送信することができる。CCEは、無線チャネルの状態による符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的割り当て単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(REG:resource element group)に対応する。CCEの数とCCEによって提供される符号化率の関係によってPDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
1.2.2 PDCCH構造
Figure 0006309689
Figure 0006309689
基地局は1つのPDCCH信号を構成するために{1,2,4,8}個のCCEを使用することができ、ここで、{1,2,4,8}をCCE集合レベル(aggregation level)と呼ぶ。特定PDCCHの送信のために使われるCCEの個数はチャネル状態によって基地局で決定される。例えば、良子な下りチャネル状態(基地局に近接している場合)を有する端末のためのPDCCHは、1つのCCEだけで十分でありうる。一方、よくないチャネル状態(セル境界にある場合)を有する端末の場合は、8個のCCEが十分な堅牢さ(robustness)のために要求されることがある。しかも、PDCCHの電力レベルも、チャネル状態にマッチングして調節されてもよい。
下記の表2にPDCCHフォーマットを示す。CCE集合レベルによって表2のように4つのPDCCHフォーマットが支援される。
Figure 0006309689
端末ごとにCCE集合レベルが異なる理由は、PDCCHに乗せられる制御情報のフォーマット又はMCS(Modulation and Coding Scheme)レベルが異なるためである。MCSレベルは、データコーディングに用いられるコードレート(code rate)と変調序列(modulation order)を意味する。適応的なMCSレベルはリンク適応(link adaptation)のために用いられる。一般に、制御情報を送信する制御チャネルでは3〜4個程度のMCSレベルを考慮することができる。
制御情報のフォーマットを説明すると、PDCCHを介して送信される制御情報を下り制御情報(DCI)という。DCIフォーマットによってPDCCHペイロード(payload)に乗せられる情報の構成が異なることがある。PDCCHペイロードは、情報ビット(information bit)を意味する。下記の表3は、DCIフォーマットによるDCIを示すものである。
Figure 0006309689
表3を参照すると、DCIフォーマットには、PUSCHスケジューリングのためのフォーマット0、1つのPDSCHコードワードのスケジューリングのためのフォーマット1、1つのPDSCHコードワードの簡単な(compact)スケジューリングのためのフォーマット1A、DL−SCHの非常に簡単なスケジューリングのためのフォーマット1C、閉ループ(Closed−loop)空間多重化(spatial multiplexing)モードでPDSCHスケジューリングのためのフォーマット2、開ループ(Open−loop)空間多重化モードでPDSCHスケジューリングのためのフォーマット2A、上りリンクチャネルのためのTPC(Transmission Power Control)命令の送信のためのフォーマット3及び3Aがある。DCIフォーマット1Aは、端末にいずれの送信モードが設定されてもPDSCHスケジューリングのために用いることができる。
DCIフォーマットによってPDCCHペイロード長が変わることがある。また、PDCCHペイロードの種類とそれによる長さは、簡単な(compact)スケジューリングであるか否か、又は端末に設定された送信モード(transmission mode)などによって異なってもよい。
送信モードは、端末がPDSCHを介した下りリンクデータを受信するように設定(configuration)することができる。例えば、PDSCHを介した下りリンクデータには、端末にスケジュールされたデータ(scheduled data)、ページング、ランダムアクセス応答、又はBCCHを介したブロードキャスト情報などがある。PDSCHを介した下りリンクデータは、PDCCHを介してシグナルされるDCIフォーマットと関係がある。送信モードは、上位層シグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング)によって端末に半静的に(semi−statically)設定することができる。送信モードは、シングルアンテナ送信(Single antenna transmission)又はマルチアンテナ(Multi−antenna)送信と区別できる。
端末は、上位層シグナリングによって半静的(semi−static)に送信モードが設定される。例えば、マルチアンテナ送信には、送信ダイバーシティ(Transmit diversity)、開ループ(Open−loop)又は閉ループ(Closed−loop)空間多重化(Spatial multiplexing)、MU−MIMO(Multi−user−Multiple Input Multiple Output)、及びビーム形成(Beamforming)などがある。送信ダイバーシティは、多重送信アンテナで同一のデータを送信して送信信頼度を高める技術である。空間多重化は、多重送信アンテナで互いに異なるデータを同時に送信し、システムの帯域幅を増加させることなく高速のデータを送信できる技術である。ビーム形成は、多重アンテナでチャネル状態による加重値を与えて信号のSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)を増加させる技術である。
DCIフォーマットは、端末に設定された送信モードに依存する。端末は、自身に設定された送信モードによってモニタする参照(Reference)DCIフォーマットがある。次の通り、端末に設定される送信モードは10個の送信モードを有することができる。
(1)送信モード1:単一アンテナポート;ポート0
(2)送信モード2:送信ダイバーシチ(Transmit Diversity)
(3)送信モード3:開ループ空間多重化(Open−loop Spatial Multiplexing)
(4)送信モード4:閉ループ空間多重化(Closed−loop Spatial Multiplexing)
(5)送信モード5:多重ユーザMIMO
(6)送信モード6:閉ループランク=1プリコーディング
(7)送信モード7:コードブックに基づかない、単一レイヤ送信を支援するプリコーディング
(8)送信モード8:コードブックに基づかない、2個までのレイヤを支援するプリコーディング
(9)送信モード9:コードブックに基づかない、8個までのレイヤを支援するプリコーディング
(10)送信モード10:コードブックに基づかない、CoMPのために用いられる、8個までのレイヤを支援するプリコーディング
1.2.3 PDCCH送信
基地局は、端末に送信しようとするDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(Cyclic Redundancy Check)を付加する。CRCにはPDCCHの所有者(owner)や用途によって固有の識別子(例えば、RNTI(Radio Network Temporary Identifier))をマスクする。特定の端末のためのPDCCHであれば、端末固有の識別子(例えば、C−RNTI(Cell−RNTI))をCRCにマスクすることができる。又は、ページングメッセージのためのPDCCHであれば、ページング指示識別子(例えば、P−RNTI(Paging−RNTI))をCRCにマスクすることができる。システム情報、より具体的にシステム情報ブロック(system information block、SIB)のためのPDCCHであれば、システム情報識別子(例えば、SI−RNTI(system information RNTI))をCRCにマスクすることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を示すために、RA−RNTI(random access−RNTI)をCRCにマスクすることができる。
続いて、基地局は、CRCの付加された制御情報にチャネルコーディングを行って符号化されたデータ(coded data)を生成する。このとき、MCSレベルによるコードレートにチャネルコーディングを行うことができる。基地局は、PDCCHフォーマットに割り当てられたCCE集合レベルによる伝送率マッチング(rate matching)を行い、符号化されたデータを変調して変調シンボルを生成する。この時、MCSレベルによる変調序列を用いることができる。1つのPDCCHを構成する変調シンボルは、CCE集合レベルが1、2、4、8のいずれか一つであってもよい。その後、基地局は、変調シンボルを物理的なリソース要素にマップ(CCE to RE mapping)する。
1.2.4 ブラインドデコーディング(BS:Blind Decoding)
Figure 0006309689
基地局は端末にサブフレーム内に割り当てられた制御領域で該当のPDCCHがどこに位置するかに関する情報を提供しない。端末は基地局から送信された制御チャネルを受信するために自身のPDCCHがどの位置でどのCCE集合レベルやDCIフォーマットで送信されるかを把握できず、端末は、サブフレーム内でPDCCH候補(candidate)の集合をモニタリングして自身のPDCCHを探す。これをブラインドデコーディング(BD)という。ブラインドデコーディングとは、端末がCRC部分に自身の端末識別子(UE ID)をデマスキング(De−Masking)した後、CRC誤りを検討し、当該PDCCHが自身の制御チャネルであるか否かを確認する方法をいう。
活性モード(active mode)で端末は自身に送信されるデータを受信するために毎サブフレームのPDCCHをモニタリングする。DRXモードで端末は毎DRX周期のモニタリング区間で起床(wake up)し、モニタリング区間に該当するサブフレームでPDCCHをモニタリングする。PDCCHのモニタリングが行われるサブフレームをnon−DRXサブフレームという。
端末は、自身に送信されるPDCCHを受信するためには、non−DRXサブフレームの制御領域に存在する全てのCCEに対してブラインドデコーディングを行わなければならない。端末は、いずれのPDCCHフォーマットが送信されるか把握できないことから、毎non−DRXサブフレーム内でPDCCHのブラインドデコーディングに成功するまで、可能なCCE集団レベルでPDCCHを全てデコーディングしなければならない。端末は、自身のためのPDCCHがいくつのCCEを用いるのか把握できず、PDCCHのブラインドデコーディングに成功するまで、可能な全てのCCE集団レベルで検出を試みなければならない。
LTEシステムでは端末のブラインドデコーディングのためにサーチスペース(SS:Search Space)概念を定義する。サーチスペースは、端末がモニタリングするためのPDCCH候補セットを意味し、各PDCCHフォーマットによって異なるサイズを有することができる。サーチスペースは、共用サーチスペース(CSS:Common Search Space)及び端末特定サーチスペース(USS:UE−specific/Dedicated Search Space)を含むことができる。
共用サーチスペースの場合、全ての端末が共用サーチスペースのサイズを認知できるが、端末特定サーチスペースは、各端末ごとに個別に設定することができる。したがって、端末は、PDCCHをデコーディングするために、端末特定サーチスペース及び共用サーチスペースを全てモニタリングしなければならなくて、したがって、1サブフレームで最大44回のブラインドデコーディング(BD)を行うことになる。ここには、異なるCRC値(例えば、C−RNTI、P−RNTI、SI−RNTI、RA−RNTI)によって行うブラインドデコーディングは含まれない。
サーチスペースの制約によって、与えられたサブフレーム内で基地局がPDCCHを送信しようとする端末の全てにPDCCHを送信するためのCCEリソースが確保されない場合が発生しうる。なぜなら、CCE位置が割り当てられて残ったリソースは、特定端末のサーチスペース内に含まれないことがある。次のサブフレームでも続き得るこのような障壁を最小化するために、端末特定跳躍(hopping)シーケンスを端末特定サーチスペースの始点に適用することができる。
表4は、共用サーチスペースと端末特定サーチスペースのサイズを示す。
Figure 0006309689
ブラインドデコーディングを試みる回数による端末の負荷を軽減するために、端末は、定義された全てのDCIフォーマットによるサーチを同時に行うわけではない。具体的に、端末は、端末特定サーチスペースで常にDCIフォーマット0及び1Aに対するサーチを行う。この時、DCIフォーマット0と1Aは同じサイズを有するが、端末は、PDCCHに含まれたDCIフォーマット0と1Aを区別するために用いられるフラグ(flag for format0/format1A differentiation)を用いてDCIフォーマットを区別することができる。また、端末にDCIフォーマット0とDCIフォーマット1Aに加えて他のDCIフォーマットが要求されてもよいが、その一例としてDCIフォーマット1、1B、2がある。
共用サーチスペースで端末はDCIフォーマット1Aと1Cをサーチすることができる。また、端末はDCIフォーマット3又は3Aをサーチするように設定されてもよく、DCIフォーマット3と3Aは、DCIフォーマット0と1Aと同じサイズを有するが、端末は、端末特定識別子以外の識別子によってスクランブルされたCRCを用いてDCIフォーマットを区別することができる。
Figure 0006309689
Figure 0006309689
Figure 0006309689
上述したように、端末は、PDCCHをデコーディングするために端末特定サーチスペース及び共用サーチスペースの両方をモニタリングする。ここで、共用サーチスペース(CSS)は、{4,8}の集合レベルを有するPDCCHを支援し、端末特定サーチスペース(USS)は、{1,2,4,8}の集合レベルを有するPDCCHを支援する。表5は、端末によってモニタリングされるPDCCH候補を表す。
Figure 0006309689
Figure 0006309689
Figure 0006309689
Figure 0006309689
2. ミリメートルウェーブ(mmWave)
2.1 LoS(Line of Sight)とNLoS(Non Line of Sight)との電力幅差
図6は、距離による経路減衰の線形モデリング結果を示す図である。
図6(a)乃至図6(c)はそれぞれ異なる地域で測定された線形モデリング結果であり、28GHz帯域でそれぞれ異なる伝搬減衰定数値が導出されることを示している。
図6(a)は、送信機と受信機との間の距離が100mである場合、LoSとNLoSチャネル状況における経路減衰が、反射損失、回転損失、侵入損失などを考慮して、それぞれ104.8dB、150dBと設定され、28GHzでの1m基準経路減衰オフセット61.4dBを考慮して線形フィルタリング技法を適用時に、LoSとNLoSの伝搬減衰定数が2.17及び4.43として算出されたことを仮定する。
図6(b)及び図6(c)は、5m基準経路減衰オフセットを考慮したものであり、その他の考慮要素は図6(a)と同一である。例えば、図6(c)は、建物と建物との間の距離が約30m程度であり、3〜4個のキャンパス建物からなっているが、このような建物の密集度は経路減衰環境側面では郊外地域級に分類することができる。一方、図6(a)の経路減衰モデルは、マンハッタンストリート格子モデルに対してレイトレーシング(Ray tracing)技法でシミュレーションした結果に基づくものであり、100m以内の経路減衰値を算出する場合、図6(b)の経路減衰モデルともっと類似な傾向を示す。
すなわち、図6(a)及び図6(b)のNLoS伝搬減衰定数が4.43及び5.76であって、差はあるが、参照距離減衰を、図6(a)は1m、図6(b)は5mに設定することを勘案すれば、100m以内における経路損失算出結果は、図6(c)に比べて類似の傾向を示す。
このような傾向に基づいて本発明の実施例では経路減衰モデルとして、28GHzのmmWave伝送に対する都心の屋外(urban outdoor)環境のLoS/NLoS経路減衰モデルを適用することを仮定する。このようなモデリング結果に基づいて28GHzのmmWave伝送に対するNLoSチャネル環境において、LoSチャネル環境に比べて経路減衰は100m基準で45.2dBの損失差が発生する。
上述した経路減衰モデリングの結果から導出された伝搬減衰定数(n)パラメータの値を適用して任意の距離における経路減衰値を次式3のように導出することができる。
Figure 0006309689
式3で、PL()は、経路減衰関数を意味し、dは、送信機と受信機との間の距離を意味し、dは基準距離を意味する。
2.2 LoS(Line of Sight)及びNLoS(Non Line of Sight)の特性
mmWave信号は、シャドーイング(shadowing)に非常に敏感である。例えば、mmWave信号は、壁などの障害物によって40dB〜80dBの信号減衰が発生し、人のからだによっても20dB〜35dBの信号減衰が発生し易い。また、人のからだ及び多くの外部の物質はmmWave信号の伝達に対して非常に深刻な伝搬遅延を発生させ得る。
図7は、室内でmmWave信号が送信される状況を説明するための図であり、図8は、人によってmmWave信号の減衰が発生する場合を示す図である。
一般に、人が走る時には14.4km/h程度、歩く時には4.8km/h程度速度で移動し、短距離走選手が走る時には平均して約10m/s程度で移動することを仮定する。このような情報に基づいて図7に示した室内環境でmmWave信号の伝搬減衰を測定し、図8のような結果を得ることができる。mmWave信号の伝搬減衰を測定するための測定パラメータは次のとおりである。
(1)Agilent E8361A vector network analyzer
(2)Vertical polarized circular horn antennas:20dBi
(3)Half beamwidth:10degree
図8(a)は、障害物のないLoS環境でmmWave信号を測定した結果であり、図8(b)は、人のからだによる伝搬減衰が発生するNLoS環境でのmmWave信号を測定した結果である。図8を参照すると、LoS/NLoS環境の差によって5m以内で約15dBの差が出る。28GHz帯域では100m距離でLoS/NLoS電力損失差は約43dB発生し得る。
図7及び図8で、0.6m/sで動く人によるLoSからNLoSへの(LoS/NLoS)遷移時間(transition time)は、約150msである。したがって、10m/sで動く物体のLoS/NLoS遷移時間変化は、(0.6*0.15)/10=9ms程度と表すことができる。人の手の突然のスイングや他の特殊な状況ではこのような遷移時間変化はより短くなり得る。したがって、このようなLoS/NLoS環境の遷移時間区間は端末の動きと環境変化によって発生するため、LoS/NLoS変化を予測することは非常に難しい。
図9は、周波数によるLoS/NLoS遷移時間の変化と受信電力との関係を示す図である。図9で、横軸は時間領域を、縦軸は周波数領域を表す。
図9を参照すると、LoSからNLoSへの遷移時間は、周波数の高い環境では急に変化し、周波数の低い環境ではその変化率が低くなる。しかし、周波数の低い環境ではLoS/NLoS間の電力差が小さくなり得る。
図9に示すように、LoSからNLoS又はNLoSからLoSに変わる時、電力減衰や増加する時間は、どのようにLoSからNLoSに変化しているかによって変更され得る。高周波領域において、LoS/NLoS遷移時に受信信号減衰幅は大きくなり、低周波では受信信号減衰幅が小さいか殆ど現れない。隣接したバンド間では、ある時間tで瞬間電力減少勾配はほぼ同様に発生する。
上述したように、mmWaveシステムは、超高周波帯域で動作する可能性が非常に大きい。すなわち、mmWave信号に対してLoS/NLoS間遷移は外部環境に非常に敏感に変動し得る。
図10は、mmWave下りリンク受信信号変化によって、以前CQIフィードバックに基づいて動作時に信号検出に失敗し得ることを説明するための図である。
図10は、8HARQ手順によってCQIから得られたチャネル情報をデコードし、その情報を用いてDCIフォーマット、MCS(modulation and coding scheme)及びRV(redundancy version)などの情報を決定する過程を示す。この時のmmWaveリンクでLoSからNLoSに変わる遷移時間(transition time)が発生した時、CQI情報が廃れる(outdated)状況を確認することができる。
下りリンク伝送の始まる時間が4TTI(LTE基準4ms)程度であるとするとき、このようなLoS/NLoS間遷移が発生すると、既存システムで最後に検出されたCQI情報は、mmWave特性上、LoSがNLoS状況に変わる時、誤ったチャネル情報を有する可能性が非常に高い。したがって、基地局は誤ったMCS及びRVなどのスケジューリング情報を端末に送信するようになり、信号検出に対して失敗可能性が高くなり、システム内処理量(throughput)性能劣化を誘発し得る。
mmWave下りリンクのチャネル変化を克服する最も簡単な解決方法は、端末がCQIフィードバックをもっと頻繁に送るように設定することである。LTEシステムのFDD基準からすれば、CQI報告時に最小の周期は2サブフレーム周期である。しかし、基地局で受信したCQIをデコードするための費用効率(Cost efficient)側面で(速い処理時間(processing time)要求)負担になり得る。また、基地局が新しいCQIフィードバックを受信してデコードするために必要な時間に再びLoS/NLoS間遷移が発生することによって、新しく受信したCQIさえ廃れてしまう現象が発生し得る。その上、CQIはSINR(signal−to−noise−plus−interference ratio)ベース情報をフィードバックする指示子であって、基地局の受信したCQI自体には既に受信信号に対する干渉による情報も含まれている。
したがって、端末及び/又は基地局でLoS/NLoS遷移を区別するためには、当該時点で受信電力ベースの測定によって判断することが好ましい。受信電力ベースのチャネル情報を送るための方法として、端末が下りリンク参照信号のRSRPを測定して報告するフィードバック方法がある。ただし、RSRPは一般に長い時間区間(long term)に対するチャネル測定に好ましい。なぜなら、端末がRSRPを測定するためにかかる最大許容時間は200msであって、mmWaveシステム観点では長すぎる時間である。すなわち、LoS/NLoS遷移は短い時間区間(short term)でのチャネル測定観点で判断しなければならず、既存のチャネル状況を報告する方法ではmmWaveシステムのLoS/NLoS遷移を検出し、それによるMCSなどを調節し難い。
2.3 mmWave LoSとNLoS間遷移と受信電力シナリオ
図11は、mmWave LoS/NLoS遷移がリンク環境に影響を及ぼす様子を説明するための受信電力シナリオを示す図である。
図11で、縦軸は受信電力強度を意味し、横軸は時間単位を意味する。受信電力の最小値(すなわち、受信機感度レベル(RSL: Receiver Sensitivity Level))は、受信端がデータを受信できる最小受信電力値を意味する。すなわち、受信端はNLoS状況に変更されてもRSL以上のデータに対しては正常受信が可能である。
このような仮定に基づいて図11(a)を参照すると、NLoS状態の受信電力はRSLより低く、NLoS持続時間が長い。図11(b)の場合、NLoS状態の受信電力はRSLより高く、NLoS持続時間が長い。図11(c)の場合、NLoS状態の受信電力はRSLより低く、NLoS持続時間が短い。図11(d)の場合、NLoS状態の受信電力はRSLより高く、NLoS持続時間が短いことが確認できる。
受信端がフォールバック(Fallback)を効果的に行うためには、図11に示すシナリオ別にmmWaveフォールバック方法を考慮することが好ましい。例えば、図11(a)のような受信電力シナリオでは、受信電力がRSLを下回るとともに、NLoS状態で持続される環境である。したがって、受信端は、リンクが断絶(failure)すると、無線リンク断絶過程(Radio link failure procedure)を速く行わなければならない。このとき、図12に示すように、既存無線リンク失敗過程のように2回のリンク復元(link recovery)段階を経た後にも受信端のリンクが断絶すると、受信端は遊休段階に進入する。この時、上記2回のフェーズを用いたリンク復元段階には少なくとも1000msの時間がかかるため、リンクが続けて断絶状態になると、受信伝送量が急に減る。したがって、図11(a)の場合、受信端はリンクが断絶する前に速くフォールバックを行うことが好ましい。
図12は、無線リンク断絶過程の一例を示す図である。図12を参照すると、受信端は、一般動作(normal operation)を行っているが、無線リンクに問題が発生したことを感知できる。この場合、受信端は一番目のフェーズ(phase)でリンク復元過程を行うが、この時、復元タイマーT310が動作し、0〜2000msがかかり得る。仮に、T310タイマーの間にリンクが復元されないと、受信端は二番目のフェーズに進入して復元タイマーT311を動作させる。当該タイマーは1000msまで設定され得る。受信端はT310、T311タイマー区間内でリンクが復元されると、送信端と再び通信を行うが、二番目のフェーズまでリンクが復元されないと遊休状態に進入する。図12に関する更なる詳細は、3GPP TS 36.300規格文書を参照する。
再び図11を参照すると、図11(b)及び(d)は、受信端が既存フォールバック手順(本発明の実施例で、フォールバック手順はハンドオーバーと類似の過程であると仮定する。)を行っても、送信端とリンクが継続して連結されているため、何らの問題も発生しない。
しかし、図11(c)に示すシナリオの場合、受信端がフォールバックをトリガーして完了するまでの時間が、LoS/NLoS遷移が測定された時点からLoSに回帰する時間より短いと、フォールバックを行うことがシナリオ上有利である。しかし、その反対状況(NLoS区間が短い場合)ではフォールバックを行わない方が受信端のデータ処理量観点で有利である。したがって、受信端がこのようなフォールバック実行条件を各シナリオ別によく行うために、受信端は各受信電力シナリオをあらかじめ推定及び予測することが好ましい。
2.4 mmWave LoSとNLoS間遷移による受信電力推定シナリオ
受信端(例えば、端末)がLoSからNLoS状況へと変わる時、図11(a)と図11(b)の状況を区別するためには、リンク断絶の発生する時点をあらかじめ予測及び推定することが重要である。
図13は、端末がLoS環境からNLoS環境へ遷移する状況、すなわち、NLoSの発生した場合を推定する方法を説明するための図である。
図13(a)のようにリンク断絶が発生する瞬間、端末はLoSからNLoSへの遷移を推定することができる。図13(a)のように端末はLoS/NLoS遷移時に、mmWave LoS/NLoS勾配情報を推定(出願番号PCT/KR2015/006716号公報を参照)し、端末とmmWave BS間の距離をLoS状況でパイロットを用いて測定して、伝送周波数情報からLoSとNLoS状況の受信強度幅を推定する段階を行うことによって、リンク断絶の発生する時点を推定することができる。
また、端末は、図11(c)シナリオに対して図13(b)のようにNLoS状況からLoSに回帰する現象も予測及び推定することが好ましい。なぜなら、フォールバックトリガリングを行うか否かは、NLoS電力がRSLより低いとき、当該レベルがどれくらい持続するかによって決定されるためである。
図13(b)のようにLoS−>NLoS−>LoSに遷移する動作に対する時間長は、mmWave端末の固有動きパターンに敏感に作用する。したがって、端末は確率的、経験的に端末の動きパターン情報からNLoS遷移の有無を推定せざるを得ない。したがって、端末は確率的な推定によってNLoS推定に誤りが発生し得る。
したがって、以下に説明する本発明の実施例では、NLoSからLoSに回帰するシナリオは考慮せず、受信電力シナリオ中にリンク断絶が発生するシナリオとリンク断絶が発生しないシナリオに対するフォールバック方法を提案する。
2.5 レガシーフォールバック過程
図14は、レガシーハンドオーバー過程を説明するための図である。
図11(a)で説明したように、受信端がLoS/NLoS遷移を測定してからリンク断絶が起きる前に速くフォールバックを行うことが伝送速度損失を防ぐ上で最も重要である。図11(a)状況で既存フォールバック方法はハンドオーバー過程と同一である。したがって、既存ハンドオーバー過程が始まって完了するまでの時間遅延を求めてLoS/NLoS遷移時間と比較することによって、受信端がNLoS遷移測定以降からリンク断絶発生の前までの間に既存フォールバック方法を実行可能であるかを確認することができる。
図14は、既存のレガシーハンドオーバー遅延速度(handover latency)を一般的に計算したものである。各段階別所要時間は次のとおりである。
(1)ハンドオーバー準備(Handover Preparation)段階には略17.8msがかかり、(2)ハンドオーバー実行段階には略10.5msがかかり、(3)ハンドオーバー完了(Handover Completion)段階には略120msがかかる。したがって、総ハンドオーバー遅延時間は概略148.3msで(に)推定されることができる。
ハンドオーバー準備段階が終わると受信端はリンク回復過程を行う。したがって、ハンドオーバー準備過程とLoS/NLoS遷移過程とを比較すると、受信端(すなわち、端末)がリンク断絶の発生する前に既存フォールバック過程(すなわち、ハンドオーバー)でLoS/NLoS遷移を処理できるか否かが分かる。
ハンドオーバー準備段階は略17.8msであるため、端末の動きパターンが力走レベルである時をユーザが一般的な状況で速く動ける程度であるとすれば、mmWave端末のためにハンドオーバー準備段階は約10msと減ることが好ましい。
したがって、以下に説明する本発明の実施例は、mmWave受信電力シナリオを示した図11(a)及び図11(b)のために、既存フォールバック手順を10ms程度に減らすことを目標とする。
3. mmWaveフォールバック方法
以下では、mmWaveシステムのLoS/NLoS遷移状況の発生時に、リンク断絶が発生する前に受信端で速くレガシー基地局にフォールバックを行うための要求事項を送信し、それに伴う情報をあらかじめ提供する方法を提案する。これによってフォールバック実行時間を減らす方法も併せて提案する。また、以下では説明の便宜のために、受信端はmmWave端末であり、送信端はmmWave基地局であると仮定する。
3.1 リンク断絶を避けるためのフォールバック条件
リンク断絶を避けるための第一のフォールバック条件として、mmWave基地局とレガシー基地局が重なり合って配置されたネットワーク環境でmmWave基地局とレガシー基地局はmmWave端末と常にRRC接続状態を維持するように構成することができる。
図15は、mmWave端末に対して速いフォールバックのための初期接続状態を説明するための図である。
本発明の実施例で、レガシー基地局は、LTE/LTE−Aシステムで支援するセルラー基地局を意味し、mmWave基地局は、超高周波帯域のmmWave動作を支援する基地局を意味する。ただし、セルラー基地局で超高周波帯域のmmWave動作を支援する場合にはmmWave基地局として動作することができる。
図15を参照すると、レガシー基地局は、S−GW(Serving GateWay)及びMME(Mobility Management Entity)とX2インターフェースで接続しており、レガシー基地局とmmWave基地局はXnインターフェースで接続していることを仮定する。また、レガシー基地局とS−GW、レガシー基地局とmmWave BSは、互いに理想的なバックホールで接続していると仮定する。また、mmWave基地局と端末はmmWaveリンクで接続していてもよい。
図15のような仮定の下に、mmWave基地局、レガシー基地局とターゲット端末がそれぞれRRC接続状態であれば、ハンドオーバーインタラプト時間は省略可能であり、全フォールバックにかかる時間は、図14に示すハンド誤報過程を基準に137.8msと減少し得る。
リンク断絶を避けるための二番目のフォールバック条件として、mmWave HATネット(hatnet)接続時にネットワーク接続状態はS−GW−>レガシーBS−>mmWave BSを基本とする。
例えば、図15に示すようにmmWave端末がネットワークに初期接続を行う場合に、S−GWからレガシー基地局、レガシー基地局からmmWave基地局、mmWave基地局からmmWave端末への順に設定を完了することができる。この場合、mmWave端末がmmWaveリンク上でLoS/NLoS遷移を検出してフォールバックを行うときにもS−GWとレガシー基地局間リンクは変わらない。したがって、図14に示したハンドオーバー完了過程は考慮しなくてもよい。これによって、レガシーハンドオーバー過程と比較して120ms程度を減らすことができる。
したがって、一番目及び二番目の条件が達成される場合、図14で示したフォールバック過程に対する遅延は148.3msから17.8msへと減り得る。
リンク断絶を避けるための三番目のフォールバック条件は、mmWave端末がフォールバックトリガリングを行う主体として設定されることである。
図16は、レガシーシステムで行われる4段階のフォールバック準備段階が1段階のフォールバック準備段階で行われる方法を説明するための図である。
図16(a)には、レガシー基地局でフォールバックで行われるハンドオーバー過程を示す。このとき、図16(a)でハンドオーバー段階は4段階の過程を経て行われ、略4msの時間がかかる。なぜなら、基地局でハンドオーバーを制御する場合、端末のチャネル測定結果を基地局に伝達し、これに対してハンドオーバーを行うか否かを端末に知らせなければならないためである。しかし、図16(b)は、mmWave端末がmmWaveフォールバックを決定する場合、mmWave端末はレガシー基地局を介してフォールバック要求を送信すれば十分である。
したがって、三番目の条件によって、最終的に全フォールバック遅延は、伝搬遅延(Propagation Delay)1ms、処理遅延(Processing Delay)3ms及びS1ベアラー確立(S1Bearer Establishment)7.5mのみが考慮され、総11.5msと減る。したがって、mmWave端末は略10ms内外のmmWaveフォールバック過程を行うことができる。
3.2 リンク断絶を避けるための速いフォールバック実行方法
3.2.1 速いフォールバック準備段階
以下では速いフォールバックを準備する方法について説明する。
図17は、リンク断絶を避けるための速いフォールバックを行う方法を説明するための図である。
図17(a)は、速いフォールバックトリガーのための前提条件を説明するための図である。速いフォールバックトリガーのための前提条件として、レガシー基地局、mmWave基地局及びmmWave端末間にRRC接続が設定されていることを仮定する。また、mmWave端末とMME間NAS(Non−Access Stratum)シグナリングのためのEMM登録がされており、ECM(Evolved Packet system connection Management)接続が設定されていることを仮定する。また、X2インターフェースは、mmWaveリンク伝送速度を支援できる理想的バックホールで接続されていることを仮定する。以下ではEMM登録及びECM接続について説明する。
図18は、NASシグナリングとRRC接続を説明するための階層構成図の一例である。
図18を参照すると、端末と基地局はRRC接続が設定されており、基地局とMME間にはS1APを介してS1シグナリング接続が設定されていることが確認できる。また、端末とMME間にシグナリングのためにNASシグナリング接続(すなわち、ECM接続)が設定されていることを仮定する。
NAS層は、ベアラーコンテクスト活性化/非活性化を行うESM状態、EEM登録/解除を行うEMM状態、及びECM接続/遊休を担当するESM状態で構成される。次表6は図17の接続状態を説明するためのものである。
Figure 0006309689
再び図17を参照して説明する。
図17(a)で説明した仮定及び3.1節で説明した3つの条件に加えて、リンク断絶を避けるための四番目のフォールバック条件として、レガシー基地局はレガシー下りリンク帯域で、mmWave端末のために割り当てるリソースに関連したリソース関連情報をmmWave端末にあらかじめ送信することができる。
このとき、リソース関連情報は、端末がフォールバック要求メッセージをレガシー基地局に送信する前にレガシー基地局が周期的にレガシー下りリンクでmmWave端末に送信するメッセージを意味する。
リソース関連情報にはmmWave臨時セル識別子(mmWave Temporary BS Cell ID)及びレガシー基地局の下りリンク伝送電力強度情報が含まれてもよい。
mmWave臨時セル識別子は、保安を考慮して用いられる臨時的なmmWaveセル識別子を意味する。mmWave臨時セル識別子に基づいて、mmWave端末は、現在接続されたmmWave基地局が識別でき、mmWaveリンク断絶以降にも再びLoSリンクに復帰する時、復帰する対象mmWave基地局を識別することができる。また、レガシー基地局の下りリンク伝送電力強度情報は、mmWave端末がフォールバックを行っても問題がないかをmmWave端末が判断するために用いる。すなわち、mmWave端末が所望の時間にレガシー基地局にフォ−ルバックするために必要な情報である。
3.2.2 速いフォールバックトリガー段階
図17(b)は、速いフォールバックをトリガーするためのフォールバック要求メッセージを送信する過程を説明するための図である。
mmWave端末がレガシー基地局に対する電力強度情報から、レガシー基地局の下りリンク送信信号の強度が良く、mmWave基地局とのリンクがLoS/NLoS遷移状況であると判断すれば、mmWave端末はレガシー上りリンクでレガシー基地局にフォールバック要求メッセージを送信する。
フォールバック要求メッセージは、どのパケットからレガシー下りリンクで送るかを決定するためのSN状態伝送(Sequence Number status transfer)情報、UE−AMBR(Aggregate Maximum Bit Rate)情報、UE保安性能(UE security capability)情報及びレガシー基地局のためのAS(Access Stratum)保安ベースキーのうち一つ以上を含むことができる。
SN状態伝送情報は、mmWave端末がmmWave基地局から下りリンクデータ伝送を受信した途中にLoS/NLoS遷移が発生すると、正常に受信できなかった下りリンクデータパケットに対するSNを示すことができる。したがって、SN状態伝送情報を受信したレガシー基地局は、SN状態伝送情報が示す下りリンクデータパケットから始まってmmWave端末に送信することができる。
UE−AMBR情報は、QoSを考慮時に、端末に要求される最大伝送比率を意味する。したがって、UE−AMBR情報はmmWaveリンクとレガシーリンク間の急な伝送量差を考慮する時、適切な値に決定されることが好ましい。
UE保安性能情報は、mmWave端末で許容する保安アルゴリズムを示す情報である。
また、レガシー基地局は、mmWave端末の送信したAS保安ベースキー情報に基づいてレガシー基地局からmmWave端末に送信するシグナリング情報、データパケットなどを暗号化することができる。
3.2.3 速いフォールバック実行段階
図17(c)は、mmWave端末がLoS/NLoS遷移検出時に速いフォールバックを実行する方法を説明するための図である。
リンク断絶を避けるための五番目のフォールバック条件として、mmWave基地局とmmWave端末はフォールバック後にもRRC接続状態を維持するように構成されてもよい。すなわち、レガシー基地局へのフォールバック以降にもmmWave基地局とmmWave端末はRRC接続状態のままに維持され、mmWave端末がいつフォールバック解除(fallback release)するかを決定することができる。したがって、mmWave基地局はLoS/NLoS遷移のための参照信号をフォールバック以降にもmmWave下りリンクで端末に送信することができる。
図19は、速いフォールバックを行う方法を説明するための図である。
以下に説明する速いフォールバック方法は、前述した前提条件の下に行うことができる。また、図19では説明していないが、図19の速いフォールバックを行うために必要な事項は、上述した1節乃至3節の内容を参照することができる。
例えば、初期接続時に、S−GWからレガシー基地局に、レガシー基地局からmmWave基地局に、mmWave基地局からmmWave端末に初期接続過程が行われ、無線ベアラーが各個体間に生成され得る(S1910)。
また、mmWave端末とレガシー基地局間、mmWave端末とmmWave基地局間にはRRC接続過程が行われて、RRC接続状態が継続して維持されていることを仮定する(S1920)。
mmWave基地局はmmWave端末と設定したRRC接続に基づいて、mmWaveリンクでDLデータを送信することができる(S1930)。
レガシー基地局は後でフォールバックが行われると、端末に割り当てるリソースに対するリソース関連情報をmmWave端末に周期的、半静的又はイベントトリガー方式で端末に送信することができる(S1940)。
S1940段階のリソース関連情報は、mmWave臨時セル識別子及びレガシー基地局の下りリンク伝送電力強度情報を含むことができる(3.2.1節参照)。また、リソース関連情報にはフォールバック実行時に速いフォールバック要求メッセージを送信するレガシー上りリンクリソースに対するリソース割り当て情報がさらに含まれてもよい。
mmWave端末は、mmWave基地局と通信を行う途中にLoS/NLoS遷移を検出することができる。NLoS遷移発生の有無を検出する方法は、2節で説明した内容を参照することができる(S1950)。
NLoS遷移発生時に、mmWave端末は、S1940段階で受信したリソース関連情報に基づいて、レガシー基地局にフォールバックを行うか否かを決定することができる。例えば、伝送電力強度情報に基づいて、レガシー基地局にフォールバックを行うことが適するか否かを、mmWave端末が判断することができる。また、フォールバックを行うことが適する場合、mmWave端末は、mmWave臨時セル識別子を用いてフォールバック要求メッセージをリソース割り当て情報が示すレガシー上りリンクリソース領域で送信することができる。
レガシー基地局は端末から速いフォールバック要求を受けた場合、S−GWとあらかじめ設定したベアラー又はS−GWと新しいベアラーを設定し、レガシー基地局から端末にサービスを提供することができる。また、レガシー基地局はフォールバック以降に端末にデータを送信するためのAS保安キーを生成し、端末に下りリンクデータを送信するためのリソース領域を割り当てることができる(S1970)。
基地局は、S1970段階で生成したAS保安キー及びリソース割り当て情報を端末に送信し、割り当てたリソース領域でDLデータを送信することができる(S1980)。
4. 具現装置
図20で説明する装置は、図1乃至図17で説明した方法を具現し得る手段である。
端末(UE:User Equipment)は、上りリンクでは送信端として動作し、下りリンクでは受信端として動作することができる。また、基地局(eNB:e−Node B)は、上りリンクでは受信端として動作し、下りリンクでは送信端として動作することができる。
すなわち、端末及び基地局は、情報、データ及び/又はメッセージの送信及び受信を制御するために、それぞれ、送信器(transmitter)2040,2050及び受信器(Rx module)2050,2070を備えることができ、情報、データ及び/又はメッセージを送受信するための一つ以上のアンテナ2000,2010などを有することができる。
また、端末及び基地局はそれぞれ、上述した本発明の実施例を実行するためのプロセッサ(Processor)2020,2030、及びプロセッサの処理過程を臨時的に又は持続的に記憶し得るメモリ2080,2090を備えることができる。
上述した端末及び基地局装置の構成成分及び機能を用いて本願発明の実施例を実行することができる。例えば、基地局のプロセッサは、上述した1節乃至3節に開示された方法を組み合わせて、mmWave端末にフォールバック要求メッセージを送信するために必要なリソース関連情報を生成し、送信機を制御して当該情報を送信することができる。mmWave端末のプロセッサは、チャネル状況を測定及び判断してLoS/NLoS遷移の有無を認知することができ、基地局から受信したリソース関連情報に基づいてフォールバック要求メッセージを基地局に送信することができる。詳細な内容は、上述した1節乃至3節の内容を参照することができる。
端末及び基地局に含まれた送信モジュール及び受信モジュールは、データ送信のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)パケットスケジューリング、時分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)パケットスケジューリング及び/又はチャネル多重化機能を実行することができる。また、図20の端末及び基地局は、低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)モジュールをさらに備えることができる。
一方、本発明で端末として、個人携帯端末機(PDA:Personal Digital Assistant)、セルラーフォン、個人通信サービス(PCS:Personal Communication Service)フォン、GSM(Global System for Mobile)フォン、WCDMA(Wideband CDMA)フォン、MBS(Mobile Broadband System)フォン、ハンドヘルドPC(Hand−Held PC)、ノートパソコン、スマート(Smart)フォン、又はマルチモードマルチバンド(MM−MB:Multi Mode−Multi Band)端末機などを用いることができる。
ここで、スマートフォンは、移動通信器末機と個人携帯端末機の長所を組み合わせた端末機であって、移動通信器末機に、個人携帯端末機の機能である日程管理、ファックス送受信及びインターネット接続などのデータ通信機能を統合した端末機を意味できる。また、マルチモードマルチバンド端末機は、マルチモデムチップを内蔵し、携帯インターネットシステムでも、その他の移動通信システム(例えば、CDMA2000システム、WCDMAシステムなど)でも作動できる端末機のことを指す。
本発明の実施例は、様々な手段によって具現することができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、1つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などの形態として具現することもできる。例えば、ソフトウェアコードは、メモリユニット2080,2090に記憶され、プロセッサ2020,2030によって駆動されてもよい。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の種々の手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
本発明は、本発明の精神及び必須特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態として具体化されてもよい。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制約的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的範囲における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。
本発明の実施例は、様々な無線接続システムに適用可能である。様々な無線接続システムの一例として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、3GPP2及び/又はIEEE 802.xx(Institute of Electrical and Electronic Engineers 802)システムなどがある。本発明の実施例は、上記の様々な無線接続システムだけでなく、これら様々な無線接続システムを応用したいずれの技術分野にも適用可能である。

Claims (10)

  1. ミリメートルウェーブ(mmWave)を支援する無線接続システムにおいて端末が速いフォールバックを行う方法であって、
    mmWave基地局及びレガシー基地局とそれぞれ無線リソース制御(RRC)接続を設定するステップと、
    前記mmWave基地局から送信される下りリンクデータを受信するステップと、
    前記レガシー基地局から前記速いフォールバックのために割り当てるリソースに関連したリソース関連情報を受信するステップと、
    前記mmWave基地局とのmmWaveリンクにNLoS(Non−Line of Sight)遷移が発生するか否かを検出するステップと、
    前記NLoS遷移が発生すると、前記レガシー基地局に前記速いフォールバックを行うためにフォールバック要求メッセージを送信するステップと、
    を有する、速いフォールバック実行方法。
  2. 前記リソース関連情報は、臨時セル識別子及び前記レガシー基地局の下りリンク伝送電力強度情報を含む、請求項1に記載の速いフォールバック実行方法。
  3. 前記リソース関連情報は、前記フォールバック要求メッセージが送信されるリソース領域を割り当てるためのリソース割り当て情報をさらに含む、請求項2に記載の速いフォールバック実行方法。
  4. 前記フォールバック要求メッセージは、シーケンス番号(SN)状態伝送情報、前記端末に要求される最大伝送比率に関する情報、前記端末に対する保安アルゴリズム及び前記レガシー基地局に対するAS保安ベースキーを含む、請求項1に記載の速いフォールバック実行方法。
  5. 前記レガシー基地局とフォールバック過程を行った後、前記レガシー基地局から下りリンクデータを受信するステップをさらに有し、
    前記端末は、前記レガシー基地局とのフォールバック過程後にも前記mmWave基地局とのRRC接続を解除しないで維持し続ける、請求項1に記載の速いフォールバック実行方法。
  6. ミリメートルウェーブ(mmWave)を支援する無線接続システムにおいて速いフォールバックを行う端末であって、
    送信器と、
    受信器と、
    前記送信器及び前記受信器と機能的に接続されて前記速いフォールバックを支援するように構成されたプロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、
    mmWave基地局及びレガシー基地局とそれぞれ無線リソース制御(RRC)接続を設定し、
    前記mmWave基地局から送信される下りリンクデータを前記受信器を介して受信し、
    前記レガシー基地局から前記速いフォールバックのために割り当てるリソースに関連したリソース関連情報を前記受信器を介して受信し、
    前記mmWave基地局とのmmWaveリンクにNLoS(Non−Line of Sight)遷移が発生するか否かを検出し、
    前記NLoS遷移が発生すると、前記レガシー基地局に前記速いフォールバックを行うためにフォールバック要求メッセージを前記送信器を介して送信するように構成された、端末。
  7. 前記リソース関連情報は、臨時セル識別子及び前記レガシー基地局の下りリンク伝送電力強度情報を含む、請求項6に記載の端末。
  8. 前記リソース関連情報は、前記フォールバック要求メッセージが送信されるリソース領域を割り当てるためのリソース割り当て情報をさらに含む、請求項7に記載の端末。
  9. 前記フォールバック要求メッセージは、シーケンス番号(SN)状態伝送情報、前記端末に要求される最大伝送比率に関する情報、前記端末に対する保安アルゴリズム及び前記レガシー基地局に対するAS保安ベースキーを含む、請求項6に記載の端末。
  10. 前記プロセッサは、
    前記レガシー基地局とフォールバック過程を行った後、前記レガシー基地局から下りリンクデータを前記受信器を介して受信し、
    前記プロセッサは、前記レガシー基地局とのフォールバック過程後にも前記mmWave基地局とのRRC接続を解除しないで維持し続けるように構成される、請求項6に記載の端末。
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