JP6303999B2 - Vehicle door - Google Patents
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Description
本発明は、車両のドアに関する。 The present invention relates to a vehicle door.
特許文献1には、スライド開閉式のドアとスイング開閉式のドアを組み合わせた複合ドアを有する車両用ドアの構造が開示されている。このドアは、自動車の側面に配置されており、自動車の前後方向に並んで配置された第1ドアパネルと第2ドアパネルの二枚のパネル部材で車体の乗降口全体を閉じる構成となっている。第1のドアパネルは、スライド移動により開閉する。このドアを開けるときは、まず前側の第1ドアパネルを後方へスライドさせ、第2ドアパネルの外側に重ね合わせる。それにより、開口部の前半分を開放することができる。第1のドアパネルを完全に開くと、第1のドアパネルは車体のスライドレールから離脱し、第2のドアパネルに保持される。第2のドアパネルは、後端がヒンジ機構を介して車体に連結されており、回転することにより開閉する。第2のドアパネルを、重ね合わされた第1のドアパネルとともに回転させることで、開口部の後ろ半分も開放して、開口部を全開させることができる。
このようなドアは、二枚のドアパネルを重ね合わせた分厚い状態で回転させて開けるため、開けたときに自動車の側方へ大きく張り出す。そのため、狭いスペースで十分に乗降口を開放できなかったり、開閉操作がしにくいという不都合が生じる場合があった。 Since such a door is rotated and opened in a thick state in which two door panels are overlapped, when the door is opened, it largely projects to the side of the automobile. For this reason, there is a case in which the entrance / exit cannot be sufficiently opened in a narrow space or the opening / closing operation is difficult.
そこで、本発明では、開けたときのドアの張り出し寸法を小さく抑えながら、スライド機構とスイング機構とを組み合わせてドアの開閉態様にバリエーションを付与することができる車両用ドアを提供することを課題とした。 Accordingly, the present invention has an object to provide a vehicle door that can provide a variation in the opening and closing mode of the door by combining the slide mechanism and the swing mechanism while suppressing the overhanging dimension of the door when opened. did.
本発明は、車両前後方向に三列のシートを備える車体の少なくとも二列目のシートの位置から三列目のシートの位置まで形成された車体開口部を開閉する車両のドアであって、ドア開口部を有する第1ドア部材と、前記第1ドア部材のドア開口部を開閉し前記第1ドア部材とともに前記車体開口部を開閉する第2ドア部材と、を備え、前記第1ドア部材は、スライド機構を介してスライド可能に前記車体に連結されており、前記第2ドア部材は、ヒンジ構造を介して回転可能に前記第1ドア部材に連結されており、前記第1ドア部材が前記第2ドア部材を前記三列目のシートの側方に配置できる位置まで開方向にスライド可能に構成されている。 The present invention relates to a vehicle door that opens and closes a vehicle body opening formed from the position of at least a second row seat to the position of the third row seat of a vehicle body having three rows of seats in the longitudinal direction of the vehicle. A first door member having an opening; and a second door member that opens and closes the door opening of the first door member and opens and closes the vehicle body opening together with the first door member. , via a sliding mechanism is connected to the vehicle body slidably, the second door member is coupled to the first door member rotatably via a hinge structure, the first door member The second door member is configured to be slidable in the opening direction to a position where the second door member can be disposed on the side of the third row of seats .
このようなドアによれば、開けたときに車体開口部の外方への張り出しの小さいスライド機構により開閉される第1ドア部材に、ヒンジ機構により開閉される第2ドア部材が内蔵されているため、開けたときのドアの張り出し寸法を小さく抑えながら、ドアの開閉態様にバリエーションを付与することができる。 According to such a door, the second door member that is opened and closed by the hinge mechanism is built in the first door member that is opened and closed by the slide mechanism that projects outwardly from the vehicle body opening when opened. Therefore, a variation can be given to the opening and closing mode of the door while keeping the overhanging dimension of the door when opened.
好ましくは、前記第1ドア部材のドア開口部は、前記第1ドア部材のスライドによる閉方向側の端から開方向に延びて形成されており、前記第2ドア部材は前記第1ドア部材のスライドによる開方向側の端部が前記ヒンジ構造を介して前記第1ドア部材に連結されている。 Preferably, a door opening portion of the first door member is formed to extend in an opening direction from an end on a closing direction side by sliding of the first door member, and the second door member is formed of the first door member. An end portion on the opening direction side by the slide is connected to the first door member via the hinge structure.
この場合、開口部をより大型化しても、ドアの張り出し寸法を小さく抑えながら開口部を全開にすることを可能とすることができる。
ここで、第1ドア部材は、その第1ドア部材側に設けられた前記スライド機構のローラーと、前記車体側に設けられ、前記ローラーを案内する前記スライド機構のレールとを介して前記車体に連結されている。
また、第2ドア部材の回転自由端側の端部の上側と下側との少なくとも一方は、ロック機構により第1ドア部材のドア開口部の上端と下端との少なくとも一方にロック可能に構成されている。
In this case, even if the size of the opening is further increased, it is possible to fully open the opening while keeping the protruding dimension of the door small.
Here, the first door member is attached to the vehicle body via a roller of the slide mechanism provided on the first door member side and a rail of the slide mechanism provided on the vehicle body side and guiding the roller. It is connected.
Further, at least one of the upper side and the lower side of the end portion on the rotation free end side of the second door member is configured to be lockable to at least one of the upper end and the lower end of the door opening of the first door member. ing.
本発明によれば、開けたときのドアの張り出し寸法を小さく抑えながら、スライド機構とスイング機構とを組み合わせてドアの開閉態様にバリエーションを付与することができる車両用ドアを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the vehicle door which can provide a variation in the opening / closing aspect of a door combining a slide mechanism and a swing mechanism can be provided, suppressing the overhang dimension of the door when opened.
本実施形態では、ワンボックスタイプの自動車である車両11に装備されたドア31を例示する。図中に矢印で示される各方向は、車両11における各方向を示す。
In this embodiment, the
図1等に示されるように、車両11は、前後方向に3列のシートS1,S2,S3を備え、それぞれ車両11の前方を向いて設置されている。車両11を構成する車体13の側面には、最前列のシートS1に乗降するための車体開口部15と、前から2列目のシートS2及び前から3列目のシートS3に乗降するための車体開口部21との二つの開口が前後に並んで形成されている。前側の車体開口部15は、前端部が車体13に回転可能に連結されたスイング開閉式のドア(フロントドア)17により開閉される。後ろ側の車体開口部21は、本実施形態にかかるドア31により開閉される。本明細書では、以下、ドア31を開けることにより乗降可能な前から2列目のシートS2と前から3列目のシートS3とを、それぞれ前列シートと後列シートと称する。
As shown in FIG. 1 and the like, the
本実施形態のドア31で開閉される車体開口部21は、前列シートS2が通常着座使用状態であるときに、前列シートS2を前後にスライドさせたり背凭れを傾倒させることなく、前列シートS2と後列シートS3の双方に乗降可能な大きさである。ここで、通常着座使用状態とは、図1等に示されるように、前列シートS2と後列シートS3とのそれぞれに着座可能な通常の前後位置に配置されているとともに、背凭れが、通常の着座姿勢の着座者の背中を支持するように立てた状態とされた状態である。なお、本明細書において、シートとの相対的な位置関係の説明は、断りのない限りシートが通常着座使用状態である場合における相対関係を示す。車体開口部21の上端縁21cは、車体13の側面上部にて前後方向に延びるルーフサイドレール25により区画されている。車体開口部21の下端縁21dは、車体13の側面上部にて前後方向に延びるロッカパネル26により区画されている。車体開口部21の前端縁21a及び後端縁21bは、それぞれピラー27,28で区画されている。車体開口部21の前端縁21aは、前列シートS2よりも前側に位置し、上下に略直線状に形成されている。それにより、車体開口部21は、前列シートS2の前方に形成された、この前列シートS2に着座する乗員の乗降スペースA2に通じる。また、車体開口部21は、前列シートS2と後列シートS3との間に形成された、後列シートS3に着座する乗員の乗降スペースA3にも通じる。そのために、車体開口部21の後端縁21bは、後列シートS3の側方に位置する。車体開口部21の後端縁21bは、上部は後方へ膨らみ、下部はなだらかに前方へ湾曲している。
The vehicle body opening 21 opened and closed by the
ドア31は、車体開口部21の一部分を閉じる第1ドア部材41と、他の部分を閉じる第2ドア部材71とを備える。
The
第1ドア部材41は、図1に示されるように、ドア31を完全に閉じた状態(全閉状態)において、車体開口部21の後ろ側の略半分を塞ぐ。第1ドア部材41は、車体開口部21の後ろ側の略半分を塞ぐことのできる大きさのメイン部45と、メイン部45の前端の上端部より前方へ延びる細長い上側フレーム部47と、メイン部45の前端の下端部より前方へ延びる細長い下側フレーム部49とを備える。上側フレーム部47は、ドア31を完全に閉じた状態において、車体開口部21の上端縁21cに沿って前方へ延び、その前端は車体開口部21の前端縁21aに至る。下側フレーム部49は、ドア31を完全に閉じた状態において、車体開口部21の下端縁21dに沿って前方へ延び、その前端は車体開口部21の前端縁21aに至る。
As shown in FIG. 1, the
第1ドア部材41は、車体開口部21に通じるドア開口部51を有する。ドア開口部51は、上側フレーム部47、下側フレーム部49及びメイン部45で囲まれて設けられている。したがって、ドア開口部51は、第1ドア部材41の前端から後方に延びて形成されており、ドア31を完全に閉じた状態において車体開口部21の前側の略半分に重複して位置する。図6に示されるように、上側フレーム部47は、車体13の屋根部の両側部を構成するルーフサイドレール25の外側に重なって配されている。図13に示されるように、下側フレーム部49の上端は、ドア開口部51から車室内の床面に上り下りするために設けられたステップ52と略同等の高さに配されている。このドア開口部51は、後述するように第2ドア部材71で開閉される。
The
第1ドア部材41は、第1ドアパネル43を主体として形成されている。第1ドアパネル43は、図7等に示されるように、車両11の外面意匠を構成するアウタパネル43aと、該アウタパネル43aを内面側から補強するインナパネル43bとからなり、アウタパネル43aとインナパネル43bの周囲が接合されて閉断面が形成されている。図1に示されるように、第1ドア部材41のメイン部45には、第1ドアパネル43に、車体開口部21に通じる窓開口部44hが形成されており、窓ガラス44gが嵌められて窓44が形成されている。上側フレーム部47と下側フレーム部49は、それぞれ第1ドアパネル43がメイン部45から前方へ延びて形成されている。
The
図4,図5に示されるように、第1ドア部材41は、スライド機構53を介して車体13に連結されている。スライド機構53は、第1ドア部材41を車両11の前後方向にスライド可能とするものである。スライド機構53は、車体13に設けられたレール(アッパーレール55a,ロアレール55b,センターレール55c)と、レールに案内されて転動する第1ドア部材41に設けられたローラー(アッパーローラー57a,ロアローラー57b,センターローラー57c)とで構成される。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
図5に示されるように、アッパーローラー57aは、第1ドア部材41の上端部の前端である上側フレーム部47の前端に設けられており、第1ドア部材41から車両11の内方に張り出すベースアームの先端に軸支されている。ロアローラー57bは、第1ドア部材41の下端部の前端である下側フレーム部49の前端に設けられており、第1ドア部材41から車両11の内方に張り出すベースアームの先端に軸支されている。センターローラー57cは、第1ドア部材41の後端部であるメイン部45の後端部の上下方向の中間に設けられており、第1ドア部材41から車両11の内方に張り出すベースアームの先端に軸支されている。
As shown in FIG. 5, the
図4に示されるように、車体13には、アッパーローラー57aを案内するアッパーレール55aが車体開口部21の上縁部に、ロアローラー57bを案内するロアレール55bが車体開口部21の下縁部に配設されている。アッパーレール55aとロアレール55bとは、車体開口部21の前端から前列シートS2の背凭れ付近の前後位置まで延びている。また、センターローラー57cを案内するセンターレール55cは、車体開口部21の後方の車体13の側壁面23に設けられており、車体開口部21の後端縁21bから車体13の後端部近傍まで延びている。センターレール55cの設けられる車体開口部21の後端縁21bの位置は、車体開口部21の最も後方へ膨らんだ位置よりも前方の位置である。各レール55a,55b,55cは、車体13の前後方向に延びて設けられており、その前端部は、車体13の内方へ湾曲している。かかるスライド機構53によれば、第1ドア部材41は、基本的に車体13の前後方向へスライドするが、車体13の内方又は外方へも変位する。第1ドア部材41は、閉じた状態では車体開口部21の嵌り車体13の側壁面23と面一となる。第1ドア部材41は、開けるときは、先ず車両外方へ変位しながら後方へスライドして側壁面23の外側に重なり、側壁面23に沿って後方へスライドする。第1ドア部材41を閉じるときは、この逆の動きをする。第1ドア部材41のスライドによる開閉方向は、後方が本発明の開方向、前方が本発明の閉方向に相当する。第1ドア部材41は、スライド機構53による連結が解除されない状態で車体13に連結されている。すなわち、ドア31の開閉態様に関わらず常にスライド機構53を介して車体13に連結されており、ローラー(アッパーローラー57a,ロアローラー57b,センターローラー57c)は、レール(アッパーレール55a,ロアレール55b,センターレール55c)から離脱しない。
As shown in FIG. 4, in the
第2ドア部材71は、図5に示されるように、第1ドア部材41に取り付けられており、第1ドア部材41のドア開口部51を開閉する。第2ドア部材71は、その後端がヒンジ機構73を介して第1ドア部材41のドア開口部51の後縁部に連結されている。第2ドア部材71は、閉じた状態では第1ドア部材41のドア開口部51に嵌り、第1ドア部材41と面一となる。第2ドア部材71は、開けるときは、後端側を中心に車両11の外方へ回転させる。ドア31は、第2ドア部材71の回転角度を規制するチェックアーム74を備え、第2ドア部材71の最大開放状態及び特定の開放途中状態にてその状態を保持する。
As shown in FIG. 5, the
第2ドア部材71は、第2ドアパネル75を主体として形成されている。図8等に示されるように、第2ドアパネル75は、車両11の外面意匠を構成するアウタパネル75aと、該アウタパネル75aを内面側から補強するインナパネル75bとからなり、アウタパネル75aとインナパネル75bの周囲が接合されて閉断面が形成されている。第2ドアパネル75は、上部の後ろ側が切り欠かれており、その上部と後部とが窓フレーム81で囲まれて窓開口部77hが形成されている(図6,図7参照)。そして、窓開口部77hに窓ガラス77gが嵌められて窓77が形成されている。窓開口部77hには、窓ガラス77gの端部を上下にスライド可能な状態でシールするガラスラン83が設けられており、窓ガラス77gは、ガラスラン83に保持されつつ上下にスライドして開閉する。
The
窓フレーム81は、枠本体部81aと、ガラスラン保持部81bと、ガラスラン規制部81cと、ウェザーストリップ保持部81dとを備える。枠本体部81aは断面略矩形である。ガラスラン保持部81bとガラスラン規制部81cとは、枠本体部81aの車両11の外方に向く面に設けられており、ガラスラン保持部81bは窓フレーム81の外周側に位置し、ガラスラン規制部81cは窓フレーム81の内周側に位置する。ガラスラン保持部81bは車両11の外方に張り出す板状に形成されている。ガラスラン規制部81cは、車両11の外方に突出する凸条であり、その突出度合いは、ガラスラン保持部81bよりも小さい。ガラスラン83は、窓ガラス77gを車両11の内外から挟んでスライド可能な状態でシールする一対の帯状のリップ部83a,83bを備える。車両11の内側のリップ部83bは、車両11の内側の面がガラスラン規制部81cに当接することで車両11の内側へ入り込むのが規制されている。ガラスラン83は、ガラスラン保持部81bに外嵌する溝部83cを備え、溝部83cがガラスラン保持部81bに外嵌することで窓フレーム81に取り付けられている。ガラスラン83は、窓開口部77hの外周方向に張り出す帯状のシール部83dを備え、第1ドア部材41のドア開口部51の周縁に当接して第1ドア部材41と第2ドア部材71との隙間を塞ぐ。ウェザーストリップ保持部81dは、第1ドア部材41のドア開口部51の周縁に対向する窓フレーム81の外周側の面に設けられており、ウェザーストリップ99aの基部が嵌合している。
The
図4,図5に示されるように、ドア31は、第1のロック機構33と、第2のロック機構35と、第3のロック機構37とを備える。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
第1のロック機構33は、ドア31の前端部を車体13の車体開口部21の前端縁21aへ係脱可能に係止する。第1のロック機構33は、ドア31に設けられた係合部(ラッチ)33aと、この係合部33aが係合する車体13に設けられた被係合部(ストライカ)33bとからなる。係合部33aは、ドア31の前端部の上下方向の中間に設けられており、第2ドア部材71の前端部に設けられている。
The
第2のロック機構35は、ドア31の後端部を車体13の車体開口部21の後端縁21bに係脱可能に係止する。第2のロック機構35は、ドア31に設けられた係合部35aと、この係合部35aが係合する車体13に設けられた被係合部35bとからなる。係合部35aは、ドア31の後端部の上下方向の中間に設けられており、第1ドア部材41のメイン部45の後端部に設けられている。
The
第3のロック機構37は、第2ドア部材71を第1ドア部材41に対して閉じた状態で保持する。第3のロック機構37は、ドア31の前端部の上下に対で設けられている。それぞれ、第2ドア部材71に設けられた係合部37a,37bと、各係合部37a,37bが係合する第1ドア部材41に設けられた被係合部37c,37dとからなる。
The
ドア31は、車体13との隙間を塞ぐシール構造を有している。ドア31の全周は、図6,図8,図9に示されるように、車体13とドア31の隙間は車体13に取り付けられたウェザーストリップ93a,93b,93cで塞がれている。ウェザーストリップ93a,93b,93cは、ドア31による圧縮方向に分割形成された筒状の中空シール部を備え、ドア31と車体13に挟まれて弾性変形することでドア31と車体13の隙間を塞ぐ。また、図6に示されるように、ドア31の上端部では、ルーフサイドレール25(車体13)に取り付けられた帯状のリップシール部を二重に備えるウェザーストリップ93によっても車体13との隙間が塞がれている。また、図9に示されるように、ドア31の前端部の縁には、隣接するフロントドア17との隙間を塞ぐ見切りシール95が設けられている。
The
ドア31は、第1ドア部材41と第2ドア部材71との隙間を塞ぐシール構造も有している。図6,図7,図8に示されるように、第1ドア部材41と第2ドア部材71の隙間は、第1ドア部材41に取り付けられたウェザーストリップ97a,97b,97cと、第2ドア部材71に取り付けられたウェザーストリップ99a,99b,99cとにより二重にシールされている。第1ドア部材41側のウェザーストリップ97a,97b,97cと、第2ドア部材71側のウェザーストリップ99a,99b,99cはそれぞれ筒状の中空シール部を備え、第1ドア部材41と第2ドア部材71に挟まれて弾性変形して第1ドア部材41と第2ドア部材71の隙間を塞ぐ。このような二重のシール構造により、風雨の侵入を防ぐだけでなく、高い遮音性も発揮される。
The
ドア31の開閉状態について説明する。ドア31は、全閉状態、第1開状態、第2開状態及び第3開状態をとる。
The open / closed state of the
全閉状態は、図1及び図10に実線で示されるように、第1ドア部材41も第2ドア部材71も閉じられた状態である。全閉状態では、車体開口部21の全体が閉鎖される。このとき、第3のロック機構37によって第2ドア部材71が第1ドア部材41に係止されるとともに、第1のロック機構33及び第2のロック機構35によってドア31が車体13に係止されている(図4及び図5参照)。
The fully closed state is a state where both the
第1開状態は、図2及び図11に実線で示されるように、第2ドア部材71が閉じられた状態で第1ドア部材41を後方へスライドさせて開けた状態である。第1ドア部材41が限界まで後方へスライドすると、ドア31の前端は、前列シートS2の背凭れの近傍に位置し、車体開口部21の前側略半分が開放される。そのため、前列シートS2へ乗降することができる。このとき、ドア31の後端31bは、車両11の後端末であるリアバンパー19よりも後方へは張り出さない。第1開状態では、第3のロック機構37によって第2ドア部材71が第1ドア部材41に係止されており、第1のロック機構33及び第2のロック機構35による車体13へのドア31の係止は解除されている(図4及び図5参照)。
The first open state is a state in which the
第2開状態は、図3及び図12に実線で示されるように、第1ドア部材41が開けられた状態で第2ドア部材71を外方へ回転させて開けた状態である。第2開状態では、車体開口部21の後ろ側略半分も開放されて車体開口部21が全開となる。そのため、前列シートS2が通常使用状態のままで、後列シートS3にも乗降が可能となる。第2ドア部材71のヒンジ機構73による回転中心は、第1ドア部材41が開放されていることで、車両11の外方位置に移動している。そのため、比較的小さく回転させることで、第2ドア部材71の内側に後列シートS3に着座する乗員の乗降スペースA3に通じる乗降通路Pを形成することができる(図13参照)。このときの第2ドア部材71の側方への張り出し寸法は、図12に示されるように、車両11の最前列のシートS1への乗降口として設けられた車体開口部15を開けるフロントドア17の側方への張り出し寸法よりも小さい。第2開状態では、第3のロック機構37による第1ドア部材41への第2ドア部材71の係止も解除されている。
The second open state is a state in which the
第3開状態は、図10に一点鎖線で示されるように、第1ドア部材41が閉じられた状態で、第2ドア部材71を開けた状態である。例えば、前列シートS2に荷物を乗せる場合に適用することができる。第3開状態では、第2のロック機構35によって第1ドア部材41が車体13に係止されており、第1のロック機構33による第2ドア部材71の車体13への係合と、第3のロック機構37による第2ドア部材71の第1ドア部材41への係止は解除されている。
The third open state is a state in which the
本実施形態によれば、次の作用効果を奏する。本実施形態では、車体開口部21が、前列シートS2を前後に変位させたり背凭れを傾倒させることなく、前列シートS2とその後ろに並んで配置された後列シートS3の双方に乗降することのできる大きさに形成されている。このような大きな車体開口部21を開閉するドア31は、全体としては車体開口部21に対応した大きさである。しかし、ドア31は、開けたときの車両11の外方への張り出し寸法は小さく抑えられている。それは、全閉状態から第1開状態とするときは、ドア31が車体13の側面に沿って後方へスライドするため、車両11の側方へのドア31の張り出し寸法を小さく抑えることができる。第1開状態では、車体開口部21の前側略半分を開放して前列シートS2への乗降を可能にしつつ、ドア31の後端は車体13の後端末であるリアバンパー19よりも前方へ位置しており、後方へ張り出さない。ここで、更に第2ドア部材71を開けることで車体開口部21が全開となる。第2ドア部材71は、回転させて開けるため車両11の側方へ張り出す。しかし、ドア31全体が既に車両11の後方及び側方へ移動しているため、大きく回転させることなく車体開口部21の後ろ略半分を開放して後列シートS3へも乗降を可能とすることができる。したがって、第2ドア部材71の側方への張り出し寸法を小さく抑えることができる。このように、ドア31によれば、ドア全体を大型化しつつも車両11の外方への張り出し寸法を小さく抑えることが可能であるから、車体13により大きな車体開口部21を形成することが可能となる。それにより、前後に並んだシートS2,S3に同時に乗降したり、或いは前列シートS2に乗員が着座したまま後列シートS3に乗降することが可能となる。
According to this embodiment, there exist the following effects. In the present embodiment, the vehicle body opening 21 can get on and off both the front row seat S2 and the rear row seat S3 arranged behind the front row seat S2 without displacing the front row seat S2 back and forth or tilting the backrest. It is formed in a size that can be done. The
また、第1ドア部材41を閉じた状態で第2ドア部材71を開けることもでき(第3開状態)、ドア31全体をスライドさせなくても、第2ドア部材71だけを開けて荷物の出し入れなどを容易に行うことができる。
In addition, the
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。第1ドア部材におけるドア開口部の形成箇所は限定されず、上記実施形態のようにドアの端を含んで形成されていてもよいし、ドアの中央に形成されていてもよい。 In addition, this invention is not limited to the said embodiment. The formation location of the door opening in the first door member is not limited, and may be formed including the end of the door as in the above embodiment, or may be formed at the center of the door.
11 車両
13 車体
21 車体開口部
31 ドア
41 第1ドア部材
47 上側フレーム部
49 下側フレーム部
51 ドア開口部
53 スライド機構
71 第2ドア部材
73 ヒンジ機構
DESCRIPTION OF
Claims (4)
ドア開口部を有する第1ドア部材と、前記第1ドア部材のドア開口部を開閉し前記第1ドア部材とともに前記車体開口部を開閉する第2ドア部材と、を備え、
前記第1ドア部材は、スライド機構を介してスライド可能に前記車体に連結されており、
前記第2ドア部材は、ヒンジ構造を介して回転可能に前記第1ドア部材に連結されており、
前記第1ドア部材が前記第2ドア部材を前記三列目のシートの側方に配置できる位置まで開方向にスライド可能に構成されている車両のドア。 A vehicle door that opens and closes a vehicle body opening formed from a position of at least a second row of a vehicle body provided with three rows of seats in a vehicle longitudinal direction to a position of the third row of seats ,
A first door member having a door opening; and a second door member that opens and closes the door opening of the first door member and opens and closes the vehicle body opening together with the first door member,
The first door member is slidably connected to the vehicle body via a slide mechanism,
The second door member is coupled to the first door member rotatably via a hinge structure,
A vehicle door configured such that the first door member is slidable in an opening direction to a position where the second door member can be disposed on a side of the third row of seats .
前記第1ドア部材のドア開口部は、前記第1ドア部材のスライドによる閉方向側の端から開方向に延びて形成されており、前記第2ドア部材は前記第1ドア部材のスライドによる開方向側の端部が前記ヒンジ構造を介して前記第1ドア部材に連結されている車両のドア。 A vehicle door according to claim 1,
The door opening portion of the first door member is formed to extend in an opening direction from an end on a closing direction side by sliding of the first door member, and the second door member is opened by sliding of the first door member. A vehicle door in which a direction side end portion is connected to the first door member via the hinge structure.
前記第1ドア部材は、その第1ドア部材側に設けられた前記スライド機構のローラーと、前記車体側に設けられ、前記ローラーを案内する前記スライド機構のレールとを介して前記車体に連結されている車両のドア。 A vehicle door according to claim 1 or 2, wherein
The first door member is connected to the vehicle body via a roller of the slide mechanism provided on the first door member side and a rail of the slide mechanism provided on the vehicle body side and guiding the roller. Vehicle door.
前記第2ドア部材の回転自由端側の端部の上側と下側との少なくとも一方は、ロック機構により前記第1ドア部材のドア開口部の上端と下端との少なくとも一方にロック可能に構成されている車両のドア。 At least one of the upper side and the lower side of the end portion on the rotation free end side of the second door member is configured to be lockable to at least one of the upper end and the lower end of the door opening of the first door member by a lock mechanism. Vehicle door.
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