JP6303652B2 - Fixing device, heating control method, and image forming apparatus - Google Patents
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Description
本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタなどの静電記録式画像形成装置に使用される定着装置に関し、無端状の定着部材と加圧部材間のニップ部で転写紙等に定着処理を行う定着装置およびその定着装置を搭載した画像形成装置に関する。 The present invention relates to a fixing device used in an electrostatic recording image forming apparatus such as a copying machine, a facsimile machine, or a printer, and performs fixing processing on transfer paper or the like at a nip portion between an endless fixing member and a pressure member. The present invention relates to an apparatus and an image forming apparatus equipped with the fixing device.
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化及び高速化についての市場要求が強くなってきている。画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像が記録材シート、印刷紙、感光紙、静電記録紙などの記録材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。 In recent years, there has been an increasing market demand for energy saving and high speed for image forming apparatuses such as printers, copiers, and facsimiles. In an image forming apparatus, an unfixed toner image is transferred to a recording material sheet, printing paper, photosensitive paper, electrostatic recording paper, etc. by an image transfer method or a direct method by an image forming process such as electrophotographic recording, electrostatic recording, and magnetic recording. Formed on recording material. As a fixing device for fixing an unfixed toner image, a contact heating method fixing device such as a heat roller method, a film heating method, and an electromagnetic induction heating method is widely used.
このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば特開2004−286922号公報)やセラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば特許第2861280号公報)が知られている。 As an example of such a fixing device, a belt-type fixing device (for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2004-286922) and a surf fixing (film fixing) fixing device (for example, Japanese Patent No. 2,861,280) using a ceramic heater are known. ing.
ベルト方式の定着装置では、近年、さらなるウォームアップ時間や、ファーストプリント時間の短縮化が望まれている(課題1)。ウォームアップ時間とは、電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間である。ファーストプリント時間とは、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間である。また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足すること(所謂、温度落ち込み)が問題となっている(課題2)。 In the belt-type fixing device, in recent years, further reduction in warm-up time and first print time has been desired (Problem 1). The warm-up time is the time required from a normal temperature state to a predetermined printable temperature (reload temperature) such as when the power is turned on. The first print time is a time from when a print request is received to when a print operation is performed through a print preparation and paper discharge is completed. In addition, as the speed of image forming apparatuses increases, the number of sheets to be passed per unit time increases and the required amount of heat increases, so that there is a problem that the amount of heat is insufficient (so-called temperature drop), particularly at the beginning of continuous printing. (Problem 2).
前記課題1の問題を解決する方法として、セラミックヒータを用いたサーフ定着が提案されており、この方式により、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化、小型化が可能となった。しかし、ニップ部のみを局所加熱しているため、その他の部分では加熱されておらず、ニップの用紙などの入口においてベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においては、ベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある(課題3)。
As a method for solving the problem of the
以上のような課題1〜3を解決するために、例えば特開2007−334205号公報のような技術が提案されている。この技術は、無端ベルトを用いる構成において、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消している。これにより、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置の技術である。
In order to solve the
しかしながら、更なる省エネ性およびファーストプリントタイム向上のためには熱効率を更に向上させる必要があり、金属熱伝導体を介して無端ベルトを間接的に加熱する構成から、無端ベルトを(金属熱伝導体を介さずに)直接加熱する構成とすることが考えられる。このように、無端ベルトを直接加熱する構成とすることで、省エネ性が高く、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となる。しかし、低熱容量かつスラスト方向の熱伝導がほとんど無いため、ヒータ発光長と紙サイズが異なる場合に紙サイズより外側の領域の温度上昇(端部温度上昇)が抑制できないという新たな課題が発生している。 However, it is necessary to further improve the thermal efficiency in order to further improve energy saving and the first print time. From the configuration in which the endless belt is indirectly heated through the metal heat conductor, the endless belt (metal heat conductor) It is conceivable to employ a configuration in which heating is performed directly (without going through). In this way, by adopting a configuration in which the endless belt is directly heated, energy saving is high, and it is possible to further shorten the first print time from the heating standby time. However, since the heat capacity is low and there is almost no heat conduction in the thrust direction, there is a new problem that the temperature rise (edge temperature rise) in the area outside the paper size cannot be suppressed when the heater emission length is different from the paper size. ing.
本発明は、定着装置において、ニップ部幅方向の端部の温度上昇を抑制することを目的とする。 An object of the present invention is to suppress a temperature rise at an end portion in the nip width direction in a fixing device.
請求項1の定着装置は、幅方向の軸の周りに回転可能な無端状の可撓性を有する定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材に対向して配置された加圧部材と、前記定着部材の内部で前記加圧部材と対向しニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着部材の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱源からの輻射光を遮光する遮光部材と、前記遮光部材を前記軸と平行な軸を中心として回転駆動する遮光部材駆動手段と、前記加熱源を前記軸と平行な軸を中心として回転させる加熱源駆動手段と、を備え、前記加熱源は、前記軸方向の中央に発熱部を有する中央ヒータと、前記軸方向の端部に発熱部を有する端部ヒータとを備えた加熱源であり、前記定着部材の回転方向の上流側に前記中央ヒータを有し、下流側に前記端部ヒータを有し、前記遮光部材と前記加熱源とを回転制御することを特徴とする。
The fixing device according to
請求項1の画像形成装置によれば、遮光部材と加熱源とを回転制御しているので、ニップ部幅方向の端部の温度上昇を抑制することができる。 According to the image forming apparatus of the first aspect, since the rotation of the light shielding member and the heat source is controlled, the temperature rise at the end in the nip width direction can be suppressed.
以下、本発明を適用した画像形成装置及び定着装置の実施形態について説明する。まず、図1に基づいて本実施形態の画像形成装置の概要構成及び動作について説明する。この実施形態の画像形成装置100は、カラーレーザープリンタであり、装置本体の中央に、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
Hereinafter, embodiments of an image forming apparatus and a fixing apparatus to which the present invention is applied will be described. First, the schematic configuration and operation of the image forming apparatus of the present embodiment will be described with reference to FIG. The image forming apparatus 100 of this embodiment is a color laser printer, and four
各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
Each of the
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。また、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3には、次の部材が備えられている。転写体としての中間転写ベルト30、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31、二次転写手段としての二次転写ローラ36である。これに加えて、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35が備えられている。
Under the
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
The
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
Each of the four
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
The
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
The
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
A bottle container 2 is provided in the upper part of the printer main body, and four
一方、プリンタ本体の下部には、記録媒体としての転写紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から転写紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、転写紙Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
On the other hand, at the lower part of the printer main body, a
プリンタ本体内には、転写紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路が配設されている。搬送路において、二次転写ローラ36の位置よりも転写紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ転写紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
In the printer main body, a conveyance path is provided for discharging the transfer paper P from the
また、二次転写ローラ36の位置よりも転写紙Pの搬送方向下流側には、転写紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの転写紙Pの搬送方向下流側には、転写紙Pを装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された転写紙Pをストックするための排紙トレイ14が設けらっれている。
A fixing
次に、実施形態における上記の定着装置20の構成について説明する。図2は実施形態における定着装置20の要部側面図、図3は定着装置20の要部斜視図及びブロック構成図、図4は定着装置20の遮光部材、フランジ及びガイド部材の斜視図である。図5は定着装置20の遮光部材駆動機構の斜視図、図6は定着装置20の遮光部材と加熱源の正面図(図6(A))及び加熱源のハロゲンヒータの発熱部の構成を示す模式図(図6(B))である。
Next, the configuration of the fixing
この定着装置20は、略円筒形状で回転可能な可撓性を有する「定着部材としての」定着ベルト21、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた「加圧部材」としての加圧ローラ22、定着ベルト21を加熱する加熱源23を備えている。また、定着装置20は、転写紙Pに対する定着効率向上のために次の各部材を備えている。すなわち、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成部材24、ニップ形成部材24を支持するステー25、加熱源23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26を備えている。さらに、ニップ形成部材24を支持するステー25をその長手方向の両端で保持固定して位置決めしている保持部材27(フランジ)、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する図示しない加圧手段等も備えている。
The fixing
さらに、定着装置20は、定着ベルト21における移動方向と直角な方向を長手方向とする断面円弧状の遮光部材40を備えている。この遮光部材40は、加熱源23を挟んで反射部材26と対向するように配置されており、加熱源23からの輻射光(赤外線を含む)が定着ベルト21に照射されるのを制限する部材である。
Further, the fixing
加熱源23は、それぞれがハロゲンヒータからなる中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bとで構成されており、この加熱源23は、定着ベルト21のニップ部以外の箇所で定着ベルト21を直接加熱する。図6(B)に示すように、中央ヒータ23Aは長手方向の中央領域を加熱対象とし、図6(B)に示す発熱部23A1が中央に設けられている。端部ヒータ23Bは長手方向の両端領域を加熱対象とし、図6(B)に示す発熱部23B1が両端に設けられている。
The
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。そして、加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。
The
加圧ローラ22は、画像形成装置の本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。定着ベルト21は加圧ローラ22により連れ回り回転する。すなわち、加圧ローラ22が図示しない駆動源により回転し、ニップ部Nでベルトに駆動力が伝達されることにより定着ベルト21が回転する。また、定着ベルト21はニップ部以外では両端部で保持部材27にガイドされ、走行する。このように、定着ベルト21は、幅方向の中心軸L(図2)の周りに回転可能な無端状で可撓性を有する定着部材である。そして、トナーTが転写された転写紙Pがニップ部Nを通過するときトナー像が定着される。上記のような構成により安価で、ウォームアップが速い定着装置を実現することが可能となる。
The
図3に示すように、定着装置20は、遮光部材駆動手段50と、加熱源駆動手段60と、「温度検出手段」としてのサーミスタからなる温度センサ70を備えている。遮光部材駆動手段50は、図5に示すように、第1歯車51、第2歯車52及び第3歯車53からなる歯車ユニット50Aと、ウォーム歯車54により歯車ユニット50Aを駆動するモータ50Bを備えている。そして、モータ50Bの駆動により、歯車ユニット50Aの回転力をガイド部材55に伝達し、前記の遮光部材40を図2に示す矢印Rのように定着ベルト21の周方向に回転させる。また、加熱源駆動手段60は、図3に示すように遮光部材駆動手段50と同様な歯車ユニット60Aとモータ60Bとを備えており、モータ60Bの駆動により、歯車ユニット60Aを介して加熱源23を図2に示す矢印Sのように位置を回転移動させる。
As shown in FIG. 3, the fixing
この実施形態では、遮光部材40と加熱源23は、前記軸Lを中心として回転移動する。なお、遮光部材40と加熱源23は、前記軸Lと平行な軸(例えば軸LP)を中心として回転移動するものでもよい。また、遮光部材40は軸Lを中心として、一方、加熱源は、軸LPを中心として回転移動するものでもよい。なお、遮光部材40は前記軸Lを中心として回転駆動し、加熱源23は中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bとの間の中央を軸(例えば軸23L)として回転移動するようにしてもよい。なお、軸は同軸でも「平行」である。
In this embodiment, the
温度センサ70は接触式サーミスタからなり、加圧ローラ22の温度を検知する。これにより、この温度センサ70は加圧ローラ22を介して定着ベルト21(定着手段)の温度を検出する。
The
図3に示すように、定着装置20の遮光部材駆動手段50と加熱源駆動手段60は、コントローラ80により駆動制御される。コントローラ80は、画像形成装置の本体側のメインコントローラに接続され、メインコントローラから、用紙サイズ、枚数、印刷時間等の各種のデータを受信するとともに、温度センサ70から加圧ローラ22の温度を検出する。そして、コントローラ80はこの温度や前記用紙サイズ、枚数、印刷時間等の各種のデータに基づいて、遮光部材駆動手段50と加熱源駆動手段60を介して、遮光部材40と加熱源23の回転制御を行う。
As shown in FIG. 3, the light shielding
図3、図4、図5及び図6(A)に示すように、遮光部材40の形状は各転写紙の紙幅に応じた遮光面積が設けられた段付き形状となっている。そして、定着ベルト21の内側に沿って、前記のように非接触で回転するように配置され、各紙幅に対応した位置に回転して加熱に不必要な領域を遮光する。これにより紙幅の狭い転写紙を連続通紙した場合でも、非通紙領域が過昇温状態になることがなく、過昇温領域をキャンセルするために生産性を落とす等の制御を最小限にとどめることができる。遮光部材40を回転させると、幅方向(スラスト方向)の遮光領域が変わるように遮光エッジ部40a(図3、図4、図5、図6(A))は斜め形状となっている。またこれに伴い、加熱源としてハロゲンヒータは、紙幅(用紙サイズ)毎に用意する必要が無い。
As shown in FIGS. 3, 4, 5, and 6 (A), the shape of the
遮光部材40と加熱源23の回転制御の方法、加熱制御方法の一例を以下に示す。印刷が開始される前に前回の印刷からの経過時間、加圧ローラ22の温度などから定着装置20の蓄熱状態を判別し印刷開始時点での遮光部材40の位置(回転方向の位置)を指定する。これにより、端部の温度上昇が早くて遮光部材40の回転が間に合わないといった不具合や、遮光しすぎることによる印刷開始時点での定着不良などの不具合を回避できる。
An example of the rotation control method of the
さらに、定着ベルト21の温度を検出するようにし、印刷中(定着の動作を行っているとき)に定着ベルト21の温度を見ながら遮光部材の位置を決めることにより定着不良を引き起こすことなく、印刷中の端部の温度上昇を抑えることができる。
Further, the temperature of the fixing
また、印刷する転写紙の紙幅(紙サイズ)や紙種などの条件により遮光部材の位置を可変にするとよい。また、印刷中に端部の温度が上昇してきたら遮光部材40の位置を移動させる構成のため、ムダに遮光することなく各紙幅(紙サイズ)に合わせて最適な遮光状態を維持できる。
In addition, the position of the light shielding member may be made variable according to conditions such as the paper width (paper size) and paper type of the transfer paper to be printed. In addition, since the position of the
加熱源23の中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bの配置は回転方向上流に中央ヒータ23A、下流に端部ヒータ23Bとなっている。これは小サイズ通紙の際、中央ヒータ23が上にあるほうが遮光しやすいからである。なお中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bは連結している。
The arrangement of the
図7に示すように、遮光部材40の開口部の中で一番効率よく定着ベルト21に輻射光(赤外線)を輻射できるのは回転方向の中央の位置であり、中央から上流か下流に行くほど効率が下がる。これは、直接に定着ベルト21を温める角度が回転方向中央にいるときに最大となるからである。中央から離れるほど直接に定着ベルト21を温める成分が減り、1次反射光、2次反射光の成分が増えるためである。反射部材26の反射率は98%程度である。そこで遮光部材40の回転と連動して加熱源23(中央ヒータ23A、端部ヒータ23B)を回転(位置を変える)するようにしている。
As shown in FIG. 7, it is the central position in the rotational direction that can radiate the radiation light (infrared rays) to the fixing
例えば、大サイズの転写紙の印刷をする時には遮光部材40を開く方向に回転させるが、最端部は温度ダレがあって定着不良を起こしやすいため、遮光部材40に連動して端部ヒータ23Bを効率のよい位置になるように加熱源23を回転させる。
For example, when printing large-size transfer paper, the
また、小サイズの転写紙の印刷をする時は加熱領域を狭くする方向に遮光部材40を回転させるのに連動して、中央ヒータ23Aを効率のよい位置にするように加熱源23を回転させる。これは小サイズ時には端部ヒータ23Bを消灯し中央ヒータ23Aのみ点灯させるため、中央ヒータ23Aの効率を最大にする位置が最適だからである。これによりムダな電力を消費することなく、定着状態を良好に保つことができる。
Further, when printing a small size transfer paper, the
さらに具体的には、定着装置20が冷えている状態から印刷する場合、遮光部材40は印刷開始時点には遮光率が一番低いポジション(位置)にある。例えば、A6サイズの転写紙の印刷が開始されると、A6サイズの紙幅よりも幅方向(スラスト方向)で見て外側にある加圧ローラ22の温度を温度センサ70で検出する。この検出された温度がある温度以上(例えば160℃以上)であることを検知した時点で、コントローラ80は、加熱源23からの光を遮光する方向(加熱源23と対向する表面積がより相対的に増加する方向)に遮光部材40を移動させ、非通紙領域の温度上昇を抑制しながら印刷を続ける。遮光部材40の位置と非通紙領域の温度は対になっており、コントローラ80は、この遮光部材40の位置と非通紙領域の温度のデータの組を3段階持っている。上記の例では、170℃を検出した場合には160℃を検出したときよりも、より遮光するポジションに遮光部材40を移動させる制御とする。
More specifically, when printing from a state in which the fixing
また、スラスト方向の温度センサの配置で、非通紙領域の温度上昇が検知できない紙幅の転写紙の印刷を行う場合には、印刷開始からの時間によって遮光部材40の位置を決める制御とする。遮光部材40の位置と印刷開始からの時間も対となっており、コントローラ80は、この遮光部材40の位置と印刷開始からの時間のデータの組を3段階持っている。印刷開始からの時間ではなく、印刷枚数や加熱源23の積算点灯時間(duty積算)に基づいて制御してもよい。
In addition, when printing a transfer sheet having a paper width in which the temperature increase in the non-sheet passing area cannot be detected by the arrangement of the temperature sensor in the thrust direction, the position of the
定着装置20が温まっている状態(加圧ローラ22の温度を検出する温度センサ70の検出温度がすでに170℃以上)から印刷を開始する場合には次にようにする。印刷開始までに、遮光部材40を、遮光率が一番低いポジションから2段階遮光率が高いポジションに移動させておく。
When printing is started from a state in which the fixing
また、温度センサ70のスラスト方向の位置を変更、若しくは移動可能としたり、増設したりして、B4サイズの転写紙を印刷する場合にはA6サイズの転写紙を印刷するときとスラスト方向が異なる位置にある温度センサを参照する。そして、遮光部材40を移動させる温度や遮光部材40の位置の組み合わせはA6サイズの印刷時と異なる設定とするようにしてもよい。
Further, when the position of the
また、連続通紙を続けていると遮光部材40自体の温度が上がってくるため、ある一定以上の枚数に達したら加熱源23からの赤外線(ヒータ光)を受けない位置に遮光部材40を移動させてもよい。これにより、生産性を落とすなどの制御と組み合わせて印刷を続けることも可能である。
Further, since the temperature of the
図8は加熱源23を移動させたときと、移動させないときの、スラスト方向の温度分布の一例を示す図である。横軸はスラスト方向の位置、縦軸は温度を示す。このように加熱源23を固定して移動させない場合と比較して、加熱源23を移動させることにより、スラスト方向における温度分布をより平均化させることが可能となる。
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a temperature distribution in the thrust direction when the
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。すなわち、定着装置20の各部材の形状等に限定されるものではない。
The present invention is not limited to the above embodiment. That is, various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. That is, the shape of each member of the fixing
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
23 加熱源
24 ニップ形成部材
40 遮光部材
50 遮光部材駆動手段
60 加熱源駆動手段
70 温度センサ
80 コントローラ
21 fixing
Claims (7)
前記定着部材を加熱する加熱源と、
前記定着部材に対向して配置された加圧部材と、
前記定着部材の内部で前記加圧部材と対向しニップ部を形成するニップ形成部材と、
前記定着部材の温度を検出する温度検出手段と、
前記加熱源からの輻射光を遮光する遮光部材と、
前記遮光部材を前記軸と平行な軸を中心として回転駆動する遮光部材駆動手段と、
前記加熱源を前記軸と平行な軸を中心として回転させる加熱源駆動手段と、
を備え、
前記加熱源は、前記軸方向の中央に発熱部を有する中央ヒータと、前記軸方向の端部に発熱部を有する端部ヒータとを備えた加熱源であり、前記定着部材の回転方向の上流側に前記中央ヒータを有し、下流側に前記端部ヒータを有し、
前記遮光部材と前記加熱源とを回転制御することを特徴とする定着装置。 An endless flexible fixing member that is rotatable about an axis in the width direction;
A heating source for heating the fixing member;
A pressure member disposed to face the fixing member;
A nip forming member that forms a nip portion facing the pressure member inside the fixing member;
Temperature detecting means for detecting the temperature of the fixing member;
A light blocking member that blocks radiation from the heating source;
Light shielding member driving means for rotationally driving the light shielding member around an axis parallel to the axis;
Heating source driving means for rotating the heating source around an axis parallel to the axis;
With
The heating source is a heating source including a central heater having a heat generating portion at the center in the axial direction and an end heater having a heat generating portion at the end in the axial direction, and is upstream of the rotation direction of the fixing member. The central heater on the side, the end heater on the downstream side,
A fixing device that controls rotation of the light shielding member and the heating source.
前記遮光部材に連動して前記加熱源を回転移動させることを特徴とする定着装置の加熱制御方法。 A fixing device heating control method for controlling heating of the fixing member of the fixing device according to claim 1,
A heating control method for a fixing device, wherein the heating source is rotated in conjunction with the light shielding member.
転写紙に対する定着の動作を行っているときに前記加熱源を回転制御することを特徴とする定着装置の加熱制御方法。 A fixing device heating control method for controlling heating of the fixing member of the fixing device according to claim 1,
A heating control method for a fixing device, wherein the heating source is rotationally controlled during a fixing operation on a transfer sheet.
前記遮光部材を当該遮光部材による遮光領域を小さくする方向へ回転するときは前記
加熱源の前記端部ヒータの効率が上がる方向に当該加熱源を回転させることを特徴とする定着装置の加熱制御方法。 A fixing device heating control method for controlling heating of the fixing member of the fixing device according to claim 1 ,
A heating control method for a fixing device, wherein when the light shielding member is rotated in a direction to reduce a light shielding region by the light shielding member, the heating source is rotated in a direction in which the efficiency of the end heater of the heating source is increased. .
前記遮光部材を当該遮光部材による遮光領域を大きくする方向へ回転するときは前記加熱源の前記中央ヒータの効率が上がる方向に当該加熱源を回転させることを特徴とする定着装置の加熱制御方法。 A fixing device heating control method for controlling heating of the fixing member of the fixing device according to claim 1 ,
A heating control method for a fixing device, wherein when the light shielding member is rotated in a direction to increase a light shielding area by the light shielding member, the heating source is rotated in a direction in which the efficiency of the central heater of the heating source is increased.
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