JP6303519B2 - 音響再生装置および音場補正プログラム - Google Patents

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Description

本開示の技術はたとえば、ステレオ収録音のヘッドフォン再生などに用いられる音響再生技術に関する。
ステレオ収録音の音響再生にはスピーカやヘッドフォンが用いられる。ヘッドフォンによる音響再生において、聴取者の左右耳間に音像を定位させた場合、聴感上、音像が頭部内で認識され、臨場感が喪失する。この臨場感は音像定位感であり、聴取者が感じる音との広がり感である。この臨場感の喪失を改善するため、ステレオ信号に3D(Positional)音響処理を行い、聴取者の頭部前方に仮想的に音像を定位させることが行われている。しかし、音像が頭部前方に定位しても、聴取者の向きに追従して音像が移動してしまうと、ヘッドフォンによる音響再生が実スピーカによる音響再生と相違することとなり、臨場感が喪失する。
斯かる臨場感の喪失に関し、聴取者の向きに応じて仮想音源を絶対座標系の指定位置に制御すれば、実空間の音響再生に近い臨場感が得られることが知られている(特許文献1)。
特開平8−107600号公報
ところが、人の聴覚は、頭部側面側の前後方向の認識感度が頭部前面側の左右方向より低いことが知られている。このため、仮想的に配置された仮想音源に対し、聴取者が直角方向に向いた場合には、聴取者に主観的な定位感の低下を来す。このため、仮想音源の配置間隔が頭部前面側の左右方向に定位した仮想音源間より狭い間隔で認識されてしまう。つまり、仮想音源に対する聴取者の向きによって音像位置が変化するため、臨場感が損なわれるという課題がある。
本開示技術は、斯かる課題に鑑み、聴取者の向きに応じた仮想音源の位置を制御しても、聴取者が向きを変えることによる定位感の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の技術の一側面によれば、複数の仮想音源を仮想的に配置し、聴取者の向きに応じて仮想音源の位置を制御する音響再生装置であって、聴取者の向きに応じて音響出力部から見た仮想音源間の相対角度を補正し、聴取者の向きと前記仮想音源の相対角度と、前記仮想音源間の相対角度とを用いて、補正された前記相対角度の位置に前記仮想音源を配置する処理部が提供される。
本開示の技術によれば、仮想音源群に対する聴取者が向きを変えても、音像定位の低下がなく、臨場感が高められる。
第1の実施の形態に係る音響再生装置の一例を示す図である。 音場補正の処理手順の一例を示すフローチャートである。 音場補正を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る端末装置の一例を示す図である。 端末装置のハードウェアの一例を示す図である。 音響再生処理機能の一例を示す図である。 仮想スピーカの配置制御を説明するための図である。 聴取者の向きと仮想スピーカの相対角度を説明するための図である。 聴取者の仮想スピーカの認識および仮想スピーカ間相対角度の補正を説明するための図である。 聴取者の向きに対する仮想音場の仮想スピーカ間相対角度の関係を示す図である。 聴取者と仮想スピーカの相対角度、仮想スピーカ間相対角度を示す図である。 音響再生出力制御機能の一例を示している。 3D音響処理の原理を説明するための図である。 音場補正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 聴取者の向きに対する仮想音場の仮想スピーカ間相対角度の補正を説明するための図である。 聴取者の向きに対する仮想スピーカ間相対角度を示す図である。 第3の実施の形態に係る端末装置における仮想スピーカ間相対角度の補正を説明するための図である。 聴取者の向きに対する仮想音場の仮想スピーカ間相対角度の関係を示す図である。 聴取者と仮想スピーカの相対角度、仮想スピーカ間相対角度を示す図である。 他の仮想スピーカ間相対角度の補正を説明するための図である。 他の実施の形態に係るパーソナルコンピュータを示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る音響再生装置の一例を示している。
この音響再生装置2では一例として、ステレオヘッドフォン4、方向センサ6および音響再生処理部8が備えられる。
ステレオヘッドフォン4は音響出力部の一例である。このステレオヘッドフォン4は聴取者の頭部10に装着され、左耳聴取用のスピーカ4L、右耳聴取用のスピーカ4Rを備える。
方向センサ6は聴取者の向きたとえば、聴取者の頭部10の向き角度を検出する。この角度情報が音響再生処理部8に提供され、仮想音源の位置制御および相対角度の補正に用いられる。
音響再生処理部8はステレオ収録音などの音響出力をスピーカ4L、4Rに供給し、スピーカ4L、4Rにより聴取者の頭部10の前方に仮想的な音場を生成させる。つまり、音響再生処理部8は、複数の仮想音源として仮想スピーカ12L、12R(図3のA)を仮想的に配置し、聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12Rの配置位置を制御するとともに、仮想スピーカ12L、12R間の相対角度の補正を行う。
図2は、音場補正の処理手順の一例を示している。この処理手順は本開示の音場補正プログラムの一例であり、音響再生装置2に搭載されたコンピュータにより実行される。
この処理手順では、方向センサ6のセンサ信号を取得し、このセンサ信号により聴取者の向きを検出する(S11)。
音響出力により仮想スピーカ12L、12Rを聴取者の前方位置に仮想的に配置し、聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12Rの位置を制御する(S12)。
聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12R間の相対角度を補正する(S13)。
<第1の実施の形態の効果>
このような音場補正の処理により、聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12R間の相対角度を補正し、聴覚の前後方向の感度が低いことによる定位感の低下が抑制される。
この定位感の低下抑制について、図3を参照して説明する。図3のAは、聴取者の頭部10の前方に音像が定位している場合を示している。図3のBは、聴取者の向きが音像と直交関係となる場合を示している。図3のCは、聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12R間の相対角度の補正を示している。
図3のAに示すように、音響再生処理部8およびステレオヘッドフォン4によれば、音響出力により聴取者の頭部10の前方に仮想的に仮想スピーカ12L、12Rおよび音像14が定位する。仮想スピーカ12L、12Rおよび音像14は仮想音源群または複数の音源の一例である。
図3のBに示すように、仮想スピーカ12L、12Rおよび音像14と直交方向に聴取者の頭部10の向きを変えても、仮想スピーカ12L、12Rおよび音像14は図3のAと同様に定位する。しかしこの場合、人の聴覚の認識感度が左右方向に比較して前後方向で低いため、図3のAに示す仮想スピーカ12L、12Rより仮想スピーカ12L’、12R’のように狭い間隔で認識され、小さい音像14’に前後方向に縮小される。つまり、仮想スピーカ12L、12Rおよび音像14の定位感が低下し、臨場感が損なわれることになる。
このような定位感の低下を抑制するため、図3のCに示すように、聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L’’、12R’’のように仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegを補正する。この仮想間相対角度ΔSPdegは音響出力部であるスピーカ4L、4Rから見た仮想スピーカ12L、12R間の相対角度である(以下、各実施の形態において同様である)。そこで、この仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegを聴取者の頭部10の向きに応じて拡大する。
これにより、補正された仮想スピーカ12L’’、12R’’間の相対角度が聴取者の向きが変わっても図3のAに示す正対位置と同様の定位となり、定位感の低下が補完される。この結果、仮想スピーカ12L’’、12R’’間の相対角度ΔSPdegを補正しない場合に比較し、臨場感が高められる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る端末装置の一例を示している。図4において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この端末装置16は本開示の音響再生装置の一例であり、たとえば、スマートフォンである。この端末装置16には一例として長方形状で偏平な装置筐体18が備えられる。この装置筐体18には表示部20が備えられている。この表示部20はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)の画面部である。この表示部20の画面にはタッチパネル22が設置されている。このタッチパネル22は入力部の一例である。このタッチパネル22を指やスタイラスペンでタッチや擦るなどの操作により、端末装置16に対する情報入力が行える。
装置筐体18の一側面部としてたとえば、図中下縁部には音響信号の出力コネクタ部24が備えられている。この出力コネクタ部24にはステレオヘッドフォン4がヘッドフォンプラグ26の装着により接続される。このステレオヘッドフォン4の接続形態は、ケーブル28を用いた有線による接続に限定されない。端末装置16とステレオヘッドフォン4の接続にはたとえば、Bluetooth(登録商標)規格による無線接続を用いてもよい。
このステレオヘッドフォン4には既述の方向センサ6が設置されている。この実施の形態では、方向センサ6がステレオヘッドフォン4のヘッドアーム部30に設置されているが、ヘッドアーム部30以外の箇所に設置されてもよい。ステレオヘッドフォン4の接続に無線接続を用いる場合にはたとえば、方向センサ6のセンサ信号もBluetooth規格による無線信号を用いて端末装置16で受信してもよい。
図5は、端末装置16のハードウェアの一例を示している。この端末装置16では一例として、表示部20、メモリ32、プロセッサ34、センサ信号受信部36、オーディオ出力部38、入力部40が備えられる。
メモリ32にはハードディスク装置や半導体メモリなどの記録媒体が用いられる。このメモリ32にはプログラム記憶部42、データ記憶部44およびRAM(Random-Access Memory)46が備えられる。プログラム記憶部42にはOS(Operating System)、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムなど、各種のソフトウェアが格納される。本開示の音場補正プログラムは、ファームウェアプログラムまたはアプリケーションプログラムに含まれる。データ記憶部44には定数、演算式などのデータが格納される。この格納データには音場補正の情報処理に用いられる各種の情報や演算式が含まれる。RAM46はプロセッサ34で実行される情報処理のワークエリアに用いられる。音場補正処理の実行の際、音場補正プログラムおよびその処理情報がRAM46に展開される。
プロセッサ34は、メモリ32にあるOSや各種のプログラムの実行により、仮想音場11の生成や、仮想スピーカ12L、12R間の相対角度の補正などの情報処理を行う。
表示部20はLED(Light Emitting Diode)などにより情報表示を行う。この情報表示にはたとえば、音場補正処理の際、音源情報としてたとえば、スピーカ表示を含んでもよい。このスピーカ表示としてたとえば、仮想スピーカ12L、12Rや音像14を視覚的に表示してもよい。
センサ信号受信部36にはプロセッサ34の制御により、方向センサ6のセンサ信号を受信する。方向センサ6にはたとえば、電子コンパスが用いられる。この電子コンパスではたとえば、聴取者の顔の前方向を0°とした場合、頭部10の回転方向を表すセンサ信号を出力する。
この方向センサ6はセンサ信号受信部36に対し、ケーブル48により有線接続されてもよいし、たとえば、Bluetooth規格による無線接続により接続されてもよい。
オーディオ出力部38にはプロセッサ34の制御により、音響信号出力が得られる。この音響信号はステレオヘッドフォン4に加えられる。
入力部40には既述のタッチパネル22の他、各種コネクタ部からの信号入力部などの情報入力系統を含んでもよい。
<端末装置16の音響再生処理機能>
図6は、端末装置16の音響再生処理機能の一例を示している。この処理機能では、ステレオ信号から仮想スピーカ12L、12Rの音源信号を生成し、方向センサ6のセンサ信号により聴取者の頭部10の向きを検出し、その向きに応じて仮想スピーカ12L、12Rを仮想的に配置し、その位置を制御する。そして、この音響再生処理機能では、聴取者の頭部10の向きに応じて仮想スピーカ12L、12R間の相対角度を補正し、補正された相対角度に仮想スピーカ12L、12Rの配置位置を決定する。この音響再生処理機能には向き検出機能50、仮想スピーカ配置制御機能52および音響再生出力制御機能54が含まれ、各機能はプロセッサ34で実行するプログラムによって実現される。以下、各機能について説明する。
向き検出機能50: この向き検出機能50は、センサ信号受信部36で受信したセンサ信号を取得し、このセンサ信号を用いて聴取者の頭部10の向きが検出される。つまり、頭部10の向きは既述の仮想スピーカ12L、12Rに対する顔の向きである。方向センサ6の検出角度をSensordegとし、聴取者の頭部10の向き(初期方向)の角度をInitdegとすると、顔の方向角度Userdegは、
Userdeg=Sensordeg−Initdeg ・・・(1)
となる。この方向角度Userdegは、仮想スピーカ配置制御機能52に提供される。
仮想スピーカ配置制御機能52: この仮想スピーカ配置制御機能52には、仮想スピーカ方向制御機能56、仮想スピーカ相対角度補正機能58および仮想スピーカ位置決定機能60が含まれる。
仮想スピーカ方向制御機能56: この仮想スピーカ方向制御機能56は、聴取者の頭部10の方向角度に応じて、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdegを算出する。図7のAは、聴取者の頭部10の正面に仮想スピーカ12L、12Rおよび音像14が定位した状態を示している。これに対し、図7のBに示すように、聴取者の頭部10の向きが図中右方向に回転した場合には、この方向変化を打ち消すように仮想スピーカ12L、12Rの配置を左方向に回転させる。また、図7のCに示すように、聴取者の頭部10の向きが図中左方向に回転した場合には、この方向変化を打ち消すように仮想スピーカ12L、12Rの配置を右方向に回転させる。
図8のAは、聴取者の頭部10が正面つまり、0°の位置を示している。この頭部10の向きではつまり、相対角度SPdeg=0°、方向角度Userdeg=0°である。
これに対し、図8のBは、頭部10の方向が90°に回転した場合を示している。この場合、相対角度SPdegは、聴取者の方向角度Userdegに対し、
SPdeg=−Userdeg ・・・(2)
とし、聴取者の頭部10の回転角度を打ち消す値として求められる。これら相対角度SPdeg および方向角度−Userdegは、仮想スピーカ方向制御機能56から仮想スピーカ相対角度補正機能58および仮想スピーカ位置決定機能60に提供される。
仮想スピーカ相対角度補正機能58: この仮想スピーカ相対角度補正機能58では、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdegの値に応じて仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegを補正する。
図9のAは、仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正前の状態を示している。この場合、頭部10から見て顔の前面に仮想スピーカ12L、12Rが定位しており、Userdeg=0°である。
これに対し、図9のBは、聴取者の顔の方向角度Userdeg=90°の場合を示している。仮想スピーカ12L、12R間の相対角度ΔSPdegでは、人の聴覚の方向認識感度が頭部10の前面側の左右方向に比較し、前後方向が低いことを考慮し、図9のBに示す仮想スピーカ12L’’、12R’’の位置に相対角度ΔSPdegを補正している。これにより、人の聴覚の方向認識感度が頭部10の前面側の左右方向に比較し、前後方向が低いことが補完される。この結果、聴取者には仮想スピーカ12L’’、12R’’が図9のAに示す位置で仮想スピーカ12L、12Rとして認識できる。図9のBにおいて、X1、X2は、相対角度が補正された仮想スピーカ12L’’、12R’’が聴取者に認識される仮想スピーカ12L、12Rの位置を示している。
図10は、仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正関数の一例を示している。この補正関数は、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rとの相対角度SPdeg=±90°で最大値(ΔSPdeg high)、SPdeg=0°or±180°で最小値(ΔSPdeg low )を取る一次関数である。
これを数式で示すと、
ΔSPdeg=F(SPdeg) ・・・(3)
となる。図10に示す補正関数を数式で示せば、
F(SPdeg)=
(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*(SPdeg+180)
+ΔSPdeg low 〔SPdeg:−180°〜−90°〕
−(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*(SPdeg+90)
+ΔSPdeg high 〔SPdeg:−90°〜0°〕
(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*SPdeg
+ΔSPdeg low 〔SPdeg:0°〜90°〕
−(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*(SPdeg−90)
+ΔSPdeg high 〔SPdeg:90°〜180°〕
・・・(4)
となる。
この補正関数F(SPdeg)は一例であり、他の関数たとえば、2次関数や、Sin関数、Cos関数を用いてもよい。
仮想スピーカ位置決定機能60: この仮想スピーカ位置決定機能60では、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdegと、仮想スピーカ12L、12R間の相対角度ΔSPdeg とから仮想スピーカ12Lの配置角度Ldeg、仮想スピーカ12Rの配置角度Rdegを決定する。
仮想スピーカ12Lの配置角度Ldegは、
Ldeg=SPdeg+ΔSPdeg/2 ・・・(5)
仮想スピーカ12Rの配置角度Rdeg は、
Rdeg=SPdeg−ΔSPdeg/2 ・・・(6)
となる。
図11は、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rとの相対角度SPdeg=90°の場合の仮想スピーカ12L、12Rの配置および各角度を示している。このように決定された配置角度Ldeg、Rdegは、音響再生出力制御機能54に提供される。この場合、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rとの相対角度SPdeg=90°を基準に、仮想スピーカ12Lの配置角度Ldeg、仮想スピーカ12Rの配置角度Rdegが決定される。
音響再生出力制御機能54: この音響再生出力制御機能54には、Lch側仮想スピーカ音生成機能62L、Rch側仮想スピーカ音生成機能62R、ステレオ音ミキシング機能64L、64Rが含まれる。
図12のAに示すように、Lch側仮想スピーカ音生成機能62Lは、ステレオ信号のLch入力信号InSigLと、配置角度Ldegとを受け、Lch入力信号InSigLからLch側の仮想スピーカ音信号SL−LおよびRch側の仮想スピーカ音信号SL−Rを生成する。Rch側仮想スピーカ音生成機能62Rは、ステレオ信号のRch入力信号InSigRと、配置角度Rdegとを受け、Rch入力信号InSigRからRch側の仮想スピーカ音信号SR−RおよびLch側の仮想スピーカ音信号SR−Lを生成する。
仮想スピーカ音生成機能62L、62Rの信号処理では、ステレオ入力信号InSigL(n)、InSigR(n)(n=0,..,N−1)N:1フレームのデータサンプル数から配置角度Ldeg、Rdegに応じて仮想スピーカ音信号を生成する。この仮想スピーカ音信号は、頭部10の伝達関数をhrtfL、hrtfR(インパルス応答)とすると、ステレオ入力信号の畳み込み演算を行って求めることができる。この演算には、コンピュータによって実現されるディジタルフィルタのひとつたとえば、FIR(Infinite Impulse Response:無限インパルス応答)フィルタを用いればよい。
図13に示すように、音源SSから左耳の鼓膜までの伝達関数をhrtfL、音源SSから右耳の鼓膜までの伝達関数をhrtfRとし、聴取者の頭部10の向きに対する音源角度θにおける頭部10の伝達関数hrtfL、hrtfRのインパルス応答を、
hrtfL(θ)=hrtfL(m) (m=0,M−1) ・・・(7)
hrtfR(θ)=hrtfR(m) (m=0,M−1) ・・・(8)
但し、 M: インパルス応答長
とすれば、左耳に加えられるLch側の仮想スピーカ音信号sL L(n)、sL R(n)、右耳に加えられるRch側の仮想スピーカ音信号sR L(n)、sR R(n)は、以下の式で求められる。
〔Lch側の仮想スピーカ音信号〕
Figure 0006303519
Figure 0006303519
〔Rch側の仮想スピーカ音信号〕
Figure 0006303519
Figure 0006303519
Lch側の仮想スピーカ音信号sL L(n)、sL R(n)、Rch側の仮想スピーカ音信号sR L(n)、sR R(n)は図12のBに示すように、Lch側ステレオ音ミキシング機能64LおよびRch側ステレオ音ミキシング機能64Rに提供される。この場合、Lch側成分である仮想スピーカ音信号sL L(n)、sR L(n)は、Lch側ステレオ音ミキシング機能64Lでミキシングされる。また、Rch側成分である仮想スピーカ音信号sL R(n)、sR R(n)は、Rch側ステレオ音ミキシング機能64Rでミキシングされる。
これにより、Lch側ステレオ音ミキシング機能64Lには、Lch側のステレオ出力信号OutSigL(n)が生成され、Rch側ステレオ音ミキシング機能64Rには、Rch側のステレオ出力信号OutSigR(n)が生成される。
ステレオ出力信号OutSigL(n)、OutSigR(n)を数式で示すと、
OutSigL(n)=Gain{sL L(n)+sR L(n)}
・・・(13)
OutSigR(n)=Gain{sL R(n)+sR R(n)}
・・・(14)
となる。この場合、Gainは振幅補正係数であり、たとえば、0.5とすればよい。
<処理手順>
図14は、音響再生処理の音場補正制御の処理手順を示している。この処理手順は本開示の音場補正プログラムの一例である。
この処理手順は、音響データの1フレーム毎の処理を示している。S21では、向き検出機能50による聴取者の向きを検出する。向き検出機能50では、方向センサ6のセンサ信号により聴取者の向きを監視し、聴取者の方向角度Userdegを検出する。
S22では、音響出力により仮想音場11を生成し、仮想スピーカ12L、12Rを生成する。聴取者の方向角度Userdegを受け、仮想スピーカ12L、12Rの方向を制御する。これにより、仮想スピーカ12L、12Rが聴取者の頭部10の前方に配置されるとともに、その配置位置が聴取者の方向角度Userdegを打ち消す角度の位置に制御される。
S23では、仮想スピーカ12L、12R間の相対角度ΔSPdegの補正を行う。この補正が人の聴覚が頭部側面側の前後方向の認識感度が頭部前面側の左右方向より低いことを補完するための制御である。
S24では、仮想スピーカ12L、12R間の相対角度ΔSPdegの補正(S23)を受け、仮想スピーカ12L、12Rの位置を決定する。これにより、聴取者の方向角度Userdegに応じて補正された相対角度を持つ位置に仮想スピーカ12L、12Rが制御される。
S25では、Lch側仮想スピーカ音生成機能62Lが仮想スピーカ位置決定機能60で決定された配置角度Ldegを受け、ステレオ入力信号InSigL(n)に3D音響処理を実行し、Lch側仮想スピーカ音信号を生成する。
S26では、Rch側仮想スピーカ音生成機能62Rが仮想スピーカ位置決定機能60で決定された配置角度Rdegを受け、ステレオ入力信号InSigR(n)に3D音響処理を実行し、Rch側仮想スピーカ音信号を生成する。
S27では、ステレオ音のミキシング処理を行う。S25、S26の3D音響処理で生成されるLch側成分、Rch側成分のそれぞれをミキシングし、ステレオ出力信号OutSigL(n)、OutSigR(n)を生成する。
これらの処理は音響データの1フレーム毎に連続的に実行される。
<第2の実施の形態の効果>
(1) この実施の形態によっても、仮想スピーカ12L、12Rは聴取者の頭部10の前方に仮想的に配置され、仮想スピーカ12L、12Rによる音像14によって優れた臨場感が得られる。
(2) 仮想スピーカ12L、12Rの配置は、聴取者の頭部10の向きの変化に応じ、その向き角度を相殺する角度の位置に制御されるから、仮想音場11の生成、仮想スピーカ12L、12Rおよび音像14の定位は実スピーカと同様である。これにより、優れた臨場感が得られる。
(3) 聴取者の頭部10の向きに応じて仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegが補正されるので、人の聴覚が、頭部10の側面側の前後方向の認識感度や精度が頭部前面側の左右方向より低いことが補完される。これにより、聴取者が頭部10の向きを変えても、仮想スピーカ12L、12Rや音像14の定位感の低下なく、聴取者が頭部10の向きに関係なく、優れた臨場感が得られる。
この仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正について、図15は相対角度の補正量の変化を示している。
図15のAはSPdeg=0°の場合である。仮想スピーカ間相対角度は、ΔSPdeg lowとなる。仮想スピーカ間相対角度は補正されない最も小さい値である。
図15のBはSPdeg=a°(0°<a°)の場合である。仮想スピーカ間相対角度は、ΔSPdeg a °である。この場合、仮想スピーカ間相対角度は(ΔSPdeg a °−ΔSPdeg low)の角度だけ補正されている。
図15のCはSPdeg=b°(a°<b°)の場合である。この場合、仮想スピーカ間相対角度は、ΔSPdeg b°である。この場合、仮想スピーカ間相対角度は(ΔSPdeg b °−ΔSPdeg low)の角度だけ補正されている。
図15のDはSPdeg=90°の場合である。この場合、仮想スピーカ間相対角度はΔSPdeg highとなる。仮想スピーカ間相対角度は最も大きな補正量となっている。
このように仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegは、聴取者の頭部10の向きの角度の多寡に応じて、ΔSPdeg low<ΔSPdeg a°<ΔSPdeg b °<ΔSPdeg highに補正される。
この実施の形態では、図16に示すように、聴取者と仮想スピーカの相対角度SPdegに対し、ΔSPdeg low<ΔSPdeg a °<ΔSPdeg b °<ΔSPdeg high に一次関数で増減している。これは一例であり、人の聴覚に応じて二次関数、三角関数による補正であってもよい。
〔第3の実施の形態〕
第1および第2の実施の形態では、聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12Rの双方の位置を変更することにより、仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正が行われている。第3の実施の形態では、仮想スピーカ12L、12Rの何れか一方またはいずれか一つの位置を変更する場合としてたとえば、仮想スピーカ12R側で仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正を行う。
仮想スピーカ相対角度補正機能58では、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdegの値に応じて仮想スピーカ12R側で仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正を行う。
図17のAは、補正前の仮想スピーカ12L、12Rおよび聴取者の向きを示している。この場合、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdeg=0°を基準に、仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegとして、位置修正側の仮想スピーカ12Rの相対角度をΔSPdegとする。
図17のBは、仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正後の仮想スピーカ12L、12Rおよび聴取者の向きを示している。この場合、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdeg=90°に応じた補正量により相対角度ΔSPdeg’’に拡大する。これにより、図17のAに示す仮想スピーカ12Rの位置が図17のBに示すように、前方側に補正される。つまり、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdegが±90°に近くなるほど、前方方向の仮想スピーカ12Rの相対角度ΔSPdegが大きな値になるように補正される。図17のBにおいて、補正後の仮想スピーカ12R’’により、聴取者には図12のAと同様の位置で仮想スピーカ12Rが認識される。
このように一方の仮想スピーカ12Rの位置を補正すれば、人の聴覚の音の方向認識感度が左右方向にくらべ前後方向が低いことによる既述の仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegが小さく認識されることを補完することができる。
図18は、相対角度ΔSPdegの補正関数の一例を示している。この補正関数は、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rとの相対角度SPdeg=±90°であり、最大値=ΔSPdeg high、SPdeg=0°or±180°で最小値=ΔSPdeg lowを取る一次関数である。
これを数式で示すと、式(3) と同様に表すことができ、この補正関数は式(4) と同様に表すことができる。
これを数式で示すと、
ΔSPdeg=F(SPdeg) ・・・(15)
となる。図18に示す補正関数を数式で示せば、
F(SPdeg)=
(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*(SPdeg+180)
+ΔSPdeg low 〔SPdeg:−180°〜−90°〕
−(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*(SPdeg+90)
+ΔSPdeg high 〔SPdeg:−90°〜0°〕
(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*SPdeg
+ΔSPdeg low 〔SPdeg:0°〜90°〕
−(ΔSPdeg high−ΔSPdeg low)/90*(SPdeg−90)
+ΔSPdeg high 〔SPdeg:90°〜180°〕
・・・(16)
となる。
そして、仮想スピーカ位置決定機能60では、補正された仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegを用いて、聴取者と仮想スピーカの相対角度SPdegと仮想スピーカ間の相対角度ΔSPdegから仮想スピーカの配置角度(Ldeg,Rdeg)が決定される。
図19は、補正された仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegを用いた仮想スピーカ12L、12Rの位置決定を示している。この場合、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rとの相対角度SPdeg=90°を基準に、仮想スピーカ12Lの配置角度Ldeg、仮想スピーカ12Rの配置角度Rdegが決定される。
仮想スピーカ12Lの配置角度Ldegおよび仮想スピーカ12Rの配置角度Rdegを数式で示すと、仮想スピーカ12Lの配置角度Ldegは、
Ldeg=SPdeg+ΔSPdeg low ・・・(17)
となる。また、仮想スピーカ12Rの配置角度Rdegは、
Rdeg=SPdeg−ΔSPdeg ・・・(18)
となる。
このような仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正は、仮想スピーカ12R側の補正に代え、仮想スピーカ12L側で行ってもよい。
図20のAは、補正前の仮想スピーカ12L、12Rおよび聴取者の向きを示している。この場合、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdeg=0°を基準に、位置修正側の仮想スピーカ12Rの相対角度を−ΔSPdegとする。
図20のBは、仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegの補正後の仮想スピーカ12L、12Rおよび聴取者の向きを示している。この場合、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdeg=90°に応じた補正量により相対角度−ΔSPdegを拡大する。これにより仮想スピーカ12Rの位置が前方側に補正される。この場合も同様に、聴取者と仮想スピーカ12L、12Rの相対角度SPdegが±90°に近くなるほど、前方方向の仮想スピーカ12Rの相対角度−SPdegが大きな値になるように補正する。図20のBにおいて、補正後の仮想スピーカ12L’’に対し、聴取者には図20のAと同様の位置で仮想スピーカ12Lを認識させることができる。
<第3の実施の形態の効果>
(1) この実施の形態によっても、第2の実施の形態と同様に、聴取者の頭部10の向きに応じて仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegが補正されるので、人の聴覚が、頭部10の側面側の前後方向の認識感度や精度が頭部前面側の左右方向より低いことが補完される。これにより、聴取者が頭部10の向きを変えても、仮想スピーカ12L、12Rや音像14の定位感の低下なく、聴取者が頭部10の向きに関係なく、優れた臨場感を実現することができる。
(2) さらに、この実施の形態では、聴取者が頭部10の向きに応じて仮想スピーカ12L、12Rのいずれか一方の位置を修正することにより、仮想スピーカ間相対角度ΔSPdegを補正するので、補正の処理量を削減することができる。
〔他の実施の形態〕
(a) 上記実施の形態では音響再生装置の一例として端末装置16としてスマートフォンを例示したが、図21に示すように、PC(パーソナルコンピュータ)に本開示の技術を適用してもよい。この場合、PC66の表示部20の表示画面68に仮想スピーカ12L、12Rを表示してもよい。
(b) 上記実施の形態では方向センサ6を例示したが、方向センサ6に代え位置を検出する位置センサを用いてもよく、位置を表すセンサ信号から聴取者の方向を算出してもよい。
(c) 上記実施の形態では、仮想音源である仮想スピーカ12L、12R間の相対角度ΔSPdegを音響出力部であるスピーカ4L、4Rを基準に設定している。この基準について、聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12R間の相対角度を補正できれば、他の位置を基準としてもよい。
(d) 上記実施の形態では方向センサ6をステレオヘッドフォン4のヘッドアーム部30に設置しているが、この設置位置はヘッドアーム部30に限定されない。ステレオヘッドフォン4のいずれの位置でもよく、ステレオヘッドフォン4以外の場所に方向センサ6を設置してもよいし、端末装置16側であってもよいし、端末装置16外に設置してもよい。
(e) 上記実施の形態では聴取者の向きに応じて仮想スピーカ12L、12R間の相対角度ΔSPdegを補正しているが、聴取者の向きや移動位置に応じて相対角度ΔSPdegの補正とともに、仮想位置を補正してもよい。
(f) 上記実施の形態ではスマートフォンやPCを例示したが、本開示の技術はデジタルカメラ、デジタルレコーダ、シリコンオーディオ、ヘッドフォンなどのステレオヘッドフォン出力の再生機能を有する電子機器に適用できる。
以上説明したように、本開示の技術の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された技術に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が本開示の技術の範囲に含まれることは言うまでもない。
2 音響再生装置
4 ステレオヘッドフォン
6 方向センサ
8 音響再生処理部
10 頭部
11 仮想音場
12L、12R 仮想スピーカ
14 音像
16 端末装置
18 装置筐体
20 表示部
22 タッチパネル
24 出力コネクタ部
26 ヘッドフォンプラグ
28 ケーブル
30 ヘッドアーム部
32 メモリ
34 プロセッサ
36 センサ信号受信部
38 オーディオ出力部
40 入力部
42 プログラム記憶部
44 データ記憶部
46 RAM
48 ケーブル
50 向き検出機能
52 仮想スピーカ配置制御機能
54 音響再生出力制御機能
56 仮想スピーカ方向制御機能
58 仮想スピーカ相対角度補正機能
60 仮想スピーカ位置決定機能
62L Lch側仮想スピーカ音生成機能
62R Rch側仮想スピーカ音生成機能
64L、64R ステレオ音ミキシング機能
66 PC
68 表示画面

Claims (3)

  1. 複数の仮想音源を仮想的に配置し、聴取者の向きに応じて前記仮想音源の位置を制御する音響再生装置であって、
    聴取者の向きに応じて音響出力部から見た仮想音源間の相対角度を補正し、聴取者の向きと前記仮想音源の相対角度と、前記仮想音源間の相対角度とを用いて、補正された前記相対角度の位置に前記仮想音源を配置する処理部を含むことを特徴とする音響再生装置。
  2. 前記処理部は、聴取者の向きに応じて前記複数の仮想音源のうちの少なくともひとつの位置を補正することを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  3. コンピュータにより複数の仮想音源を仮想的に配置し、聴取者の向きに応じて音響出力部から見た仮想音源の位置を制御する音場補正プログラムであって、
    聴取者の向きに応じて仮想音源間の相対角度を補正し、聴取者の向きと前記仮想音源の相対角度と、前記仮想音源間の相対角度とを用いて、補正された前記相対角度の位置に前記仮想音源を配置する
    処理を前記コンピュータに実行させる音場補正プログラム。
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