添付の図面に例示する本発明の好ましい実施例に対して具体的に説明する。添付の図面を参照した下記の詳細な説明は、本発明によって実行可能な実施例のみを示すためのものではなく、本発明の例示的な実施例を説明するためのものである。
本明細書のほとんどの構成要素の用語は、本明細書での機能を考慮して該当分野で広く使用される一般的な用語から選択されたものであるが、その用語は、当業者の意図や慣例によって又は新たな技術の導入によって変更可能である。一部の用語は、出願人によって任意に選択され、その意味は必要に応じて下記に説明されている。したがって、本明細書で使用される用語は、用語の単純な名称や意味ではない用語の実質的な意味と共に、本明細書の全体的な内容に基づいて解釈しなければならない。
本発明において、「シグナリング」という用語は、放送システム、インターネットシステム、及び/又は放送/インターネット融合システムから送受信されるサービス情報を示す。サービス情報(service information(SI))は、既存の放送システムから受信される放送サービス情報(例えば、ATSC―SI及び/又はDVB―SI)を含むことができる。
「放送信号」という用語は、地上波放送、ケーブル放送、衛星放送、及び/又はモバイル放送から受信される信号及び/又はデータのみならず、インターネット放送、ブロードバンド放送、通信放送、データ放送、及び/又はVOD(video on demand)などの双方向放送システムから受信される信号及び/又はデータも概念的に含むことができる。
「PLP(physical layer pipe)」という用語は、物理階層に含まれるデータを伝送するための所定の単位を示すことができる。したがって、PLPという用語は、必要に応じて「データ単位」又は「データパイプ」という用語に取り替えることができる。
放送ネットワーク及び/又はインターネットネットワークと連動するように構成されたハイブリッド放送サービスは、DTV(digital television、デジタルテレビ)サービスで使用される代表的なアプリケーションとして使用することができる。ハイブリッド放送サービスは、ユーザが多様なコンテンツを経験できるように地上波放送ネットワークを介して伝送される放送A/V(audio/video)コンテンツと関連するエンハンスメント(enhancement)データをインターネットで実時間で伝送したり、放送A/Vコンテンツの一部をインターネットで実時間で伝送する。
本発明の目的は、次世代デジタル放送システムでIPパケット、MPEG―2 TSパケット、他の放送システムに適用可能なパケットを物理階層に伝送できるようにカプセル化する方法を提供することにある。また、本発明は、同一のヘッダフォーマットを使用して階層2シグナリングを伝送する方法を提案する。
以下で説明するコンテンツは、装置によって実現することができる。例えば、次の過程は、シグナリングプロセッサ、プロトコルプロセッサ、プロセッサ、及び/又はパケット生成器によって実行することができる。
本発明で使用する用語のうち、RT(real time)サービスは、文字どおりRTサービスを意味する。すなわち、RTサービスは、時間に制約を受けるサービスである。その一方、NRT(non―real time)サービスは、RTサービスを除いたNRTサービスを意味する。すなわち、NRTサービスは、時間に制約を受けないサービスである。NRTサービスのためのデータは、NRTサービスデータと称する。
本発明に係る放送受信機は、地上波放送、ケーブル放送、又はインターネットなどの媒体を介してNRTサービスを受信することができる。NRTサービスは、放送受信機の格納媒体に格納された後、所定の時間に又はユーザの要請に応じて表示装置にディスプレイされる。一実施例において、NRTサービスは、ファイルの形態で受信された後で格納媒体に格納される。一実施例において、格納媒体は、放送受信機に搭載された内部HDD(hard disc drive)である。他の例において、格納媒体は、USB(universal serial bus)メモリであるか、放送受信システムの外部に連結された外部HDDであり得る。シグナリング情報は、NRTサービスを構成するファイルを受信して格納媒体に格納し、これをユーザに提供するために必要である。本発明において、このようなシグナリング情報は、NRTサービスシグナリング情報又はNRTサービスシグナリングデータと称する。本発明に係るNRTサービスは、IPデータグラムを獲得する方法によって固定NRTサービスとモバイルNRTサービスとに区分することができる。特に、固定NRTサービスは固定された放送受信機に提供され、モバイルNRTサービスはモバイル放送受信機に提供される。本発明において、固定NRTサービスを一実施例として説明する。しかし、本発明は、モバイルNRTサービスにも適用可能である。
図1は、本発明の一実施例に係る次世代放送システムのためのプロトコルスタックを示した図である。
本発明に係る放送システムは、IP中心の放送ネットワークとブロードバンドとが結合されたハイブリッド放送システムに該当し得る。
本発明に係る放送システムは、既存のMPEG―2基盤の放送システムとの互換性を維持するように設計することができる。
本発明に係る放送システムは、IP中心の放送ネットワーク、ブロードバンドネットワーク、及び/又はモバイル通信ネットワーク(又はセルラネットワーク)の結合を基盤とするハイブリッド放送システムに該当し得る。
本図面において、物理階層は、ATSCシステム及び/又はDVBシステムなどの放送システムに採択された物理層プロトコルを使用することができる。例えば、本発明に係る物理階層において、送受信機は、地上波放送信号を送受信し、放送データを含む伝送フレームを任意の形態に変換することができる。
カプセル化階層において、IPデータグラムは、物理階層で獲得した情報から獲得したり、獲得したIPデータグラムは特定フレーム(例えば、RSフレーム、GSE―lite、GSE、又は信号フレーム)に変換される。フレームは、IPデータグラムの集合を含むことができる。例えば、カプセル化階層においては、送信機が物理階層から処理されたデータを伝送フレームに含むか、受信機が物理階層から獲得した伝送フレームからMPEG―2 TS及びIPデータグラムを抽出する。
FIC(fast information channel)は、サービス及び/又はコンテンツに接続するのに必要な情報(例えば、サービスIDとフレームとの間のマッピング情報)を含む。FICは、FAC(fast access channel)と呼ぶこともできる。
本発明に係る放送システムは、IP、UDP(user datagram protocol)、TCP(transmission control protocol)、ALC/LCT(asynchronous layered coding/layered coding transport)、RCP/RTCP(rate control protocol/RTP control protocol)、HTTP(hypertext transfer protocol)、FLUTE(file delivery over unidirectional transport)などのプロトコルを使用することができる。
本発明に係る放送システムにおいて、データは、ISOBMFF(ISO based media file format)の形態で伝送することができる。ESG(electrical service guide)、NRT(non real time)、A/V、及び/又は一般的なデータはISOBMFFの形態で伝送することができる。
放送ネットワークを介したデータの伝送は、線形コンテンツの伝送及び/又は非線形コンテンツの伝送を含むことができる。
RTP/RTCP基盤のA/V及びデータ(字幕、非常警戒メッセージなど)の伝送は、線形コンテンツの伝送に該当し得る。
RTPペイロードは、NAL(network abstraction layer)を含むRTP/AVストリームの形態及び/又はISO基盤のメディアファイルフォーマットでカプセル化された形態で伝送することができる。RTPペイロードの伝送は、線形コンテンツの伝送に該当し得る。ISO基盤のメディアファイルフォーマットでカプセル化された形態での伝送は、A/VのためのMPEG DASH(dynamic adaptive streaming over HTTP)メディアセグメントなどを含むことができる。
FLUTE基盤のESGの伝送、非時間データの伝送、NRTコンテンツの伝送は非線形コンテンツの伝送に該当し得る。これらは、MIME型ファイルの形態及び/又はISO基盤のメディアファイルフォーマットでカプセル化された形態で伝送することができる。ISO基盤のメディアファイルフォーマットでカプセル化された形態での伝送は、A/VのためのMPEG DASHメディアセグメントなどを含むことができる。
ブロードバンドネットワークを介した伝送は、コンテンツの伝送とシグナリングデータの伝送とに区分することができる。
コンテンツの伝送は、線形コンテンツ(A/V及びデータ(字幕、非常警戒メッセージなど))の伝送、非線形コンテンツ(ESG、非時間データなど)の伝送、MPEG DASH基盤のメディアセグメント(A/V及びデータ)の伝送を含む。
シグナリングデータの伝送は、放送ネットワークを介して伝送されるシグナリングテーブル(MPEG DASHのMPDを含む)を含む伝送であり得る。
本発明に係る放送システムにおいて、放送ネットワークを介して伝送される線形コンテンツと非線形コンテンツとの間の同期又は放送ネットワークを介して伝送されるコンテンツとブロードバンドを介して伝送されるコンテンツとの間の同期をサポートすることができる。例えば、一つのUDコンテンツが放送ネットワーク及びブロードバンドを介して個別的に同時に伝送される場合、受信機は伝送プロトコルに依存するタイムラインを調節し、放送ネットワークを介して伝送されるコンテンツとブロードバンドを介して伝送されるコンテンツとの間の同期を取り、該当コンテンツを一つのUDコンテンツとして再構成することができる。
本発明に係る放送システムの応用階層は、双方向性、個人化、第2スクリーン、ACR(automatic content recognition)などの技術的特徴を実現することができる。このような特徴は、ATSC 2.0からATSC 3.0に拡張するのに重要である。例えば、HTML5は双方向性の特徴のために使用することができる。
本発明に係る放送システムの表現階層において、HTML及び/又はHTML5は、対話式応用又はコンポーネント間の空間的及び時間的関係を識別するために使用することができる。
本発明において、シグナリングは、コンテンツ及び/又はサービスの効果的な獲得をサポートするために必要なシグナリング情報を含む。シグナリングデータは、バイナリ又はXMK形式で表現することができる。シグナリングデータは、地上波放送ネットワーク又はブロードバンドを介して伝送することができる。
実時間放送A/Vコンテンツ及び/又はデータはISOBMFFなどで表現することができる。この場合、A/Vコンテンツ及び/又はデータは、地上波放送ネットワークを介して実時間で伝送することもでき、IP/UDP/FLUTEを基盤として非実時間で伝送することもできる。又は、放送A/Vコンテンツ及び/又はデータは、DASHを用いてインターネットを介して実時間でストリーミングモードでコンテンツを受信又は要請することによって受信することができる。本発明の一実施例に係る放送システムにおいて、受信された放送A/Vコンテンツ及び/又はデータが結合され、双方向サービス及び第2スクリーンサービスなどの多様な向上したサービスを視聴者に提供することができる。
TS及びIPストリームのハイブリッド基盤の放送システムにおいて、リンク階層は、TS及びIPストリームタイプを有するデータを送信するのに使用することができる。多様なタイプのデータが物理階層を介して送信される場合、リンク階層は、データを物理階層によってサポートされるフォーマットに変換し、変換されたデータを物理階層に伝達することができる。この方式で、多様なタイプのデータを同一の物理階層を介して送信することができる。ここで、物理階層は、データをインタリービング、マルチプレキシング及び/又は変調することによってMIMO/MISO方式などを用いてデータを送信する段階に対応し得る。
リンク階層は、物理階層の構成が変更されるときにも、リンク階層の動作に対する影響が最小化されるように設計される必要がある。すなわち、リンク階層の動作は、動作が多様な物理階層と互換するように構成される必要がある。
本発明は、上位階層及び下位階層のタイプとは関係なく独立的に動作し得るリンク階層を提案する。これを通じて、多様な上位階層及び下位階層をサポートすることができる。ここで、上位階層とは、TS又はIPなどのデータストリームの階層を意味し得る。ここで、下位階層とは、物理階層を意味し得る。また、本発明は、リンク階層がサポート可能な機能が拡張/追加/除去され得る修正可能な構造のリンク階層を提案する。また、本発明は、無線資源が効率的に使用されるようにオーバーヘッド削減(overhead reduction)機能をリンク階層内に構成する方法を提案する。
本図面において、IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)、ALC/LCT(Asynchronous Layered Coding/Layered Coding Transport)、RCP/RTCP(Rate Control Protocol/RTP Control Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)などのプロトコル及び各階層は上述した通りである。
本図面において、リンク階層t88010は、上述したデータリンク部分(data link(カプセル化(encapsulation) part)の他の実施例であり得る。本発明は、リンク階層t88010の構造及び/又は動作を提案する。本発明が提案するリンク階層t88010は、リンク階層及び/又は物理階層の動作に必要なシグナリングを処理することができる。また、本発明が提案するリンク階層t88010は、TS及びIPパケットなどのカプセル化を行うことができ、この過程でオーバーヘッド削減などを行うことができる。
本発明が提案するリンク階層t88010は、データリンク階層、カプセル化階層、階層2などの多くの用語で呼ぶことができる。実施例によって、リンク階層に新たな名称を付与して活用することもできる。
図2は、本発明の実施例によってリンク階層のインタフェースを示す概念図である。
図2を参照すると、送信機は、デジタル放送で主に使用されるIPパケット及び/又はMPEG―2 TSパケットが入力信号として使用される例示的な場合を考慮することができる。また、送信機は、次世代放送システムで使用可能な新たなプロトコルのパケット構造をサポートすることができる。リンク階層のカプセル化されたデータ及びシグナリング情報は物理階層に送信することができる。送信機は、放送システムによってサポートされる物理階層のプロトコルによって(シグナリングデータを含む)送信されたデータを処理し、送信機は、該当データを含む信号を送信することができる。
その一方、受信機は、物理階層から受信されたデータ及びシグナリング情報を上位階層で処理可能な他のデータに回復することができる。受信機は、パケットのヘッダを判読することができ、物理階層から受信されたパケットがシグナリング情報(又はシグナリングデータ)又は認識データ(又はコンテンツデータ)を示すか否かを決定することができる。
送信機のリンク階層から受信されたシグナリング情報(すなわち、シグナリングデータ)は、上位階層から受信され、受信機の上位階層に送信される必要がある第1シグナリング情報、リンク階層から生成され、受信機のリンク階層でデータ処理に関する情報を提供する第2シグナリング情報、及び/又は上位階層又はリンク階層から生成され、物理階層で特定データ(例えば、サービス、コンテンツ及び/又はシグナリングデータ)を迅速に検出するように伝送される第3シグナリング情報を含むことができる。
図3は、本発明の一実施例に係るリンク階層の動作モードのうちノーマルモードの動作ダイヤグラムを示した図である。
本発明が提案するリンク階層は、上位階層と下位階層との互換のために多様な動作モードを有することができる。本発明は、リンク階層のノーマルモード及び透過モードを提案する。二つの動作モードは、リンク階層内で共存可能であり、いずれのモードが使用されるのかは、シグナリング又はシステムパラメータを用いて指定することができる。実施例によって、二つのモードのうちいずれか一つのモードのみを具現することもできる。リンク階層に入力されるIP階層、TS階層などによってそれぞれ異なるモードを適用することができる。また、IP階層のストリーム別に、TS階層のストリーム別にそれぞれ異なるモードを適用することができる。
実施例によって、新たな動作モードをリンク階層に追加することができる。新たな動作モードは、上位階層と下位階層の構成に基づいて追加することができる。新たな動作モードは、上位階層と下位階層の構成に基づいて異なるインタフェースを含むことができる。新たな動作モードの使用有無も、シグナリング又はシステムパラメータを用いて指定することができる。
ノーマルモードでは、データは、リンク階層がサポートする機能をすべて経て処理された後、物理階層に伝達され得る。
まず、IP階層、MPEG―2 TS階層、又は他のいずれかの特定階層t89010から各パケットをリンク階層に伝達することができる。すなわち、IPパケットをIP階層からリンク階層に伝達することができる。同様に、MPEG―2 TSパケットをMPEG―2 TS階層からリンク階層に伝達し、特定パケットを特定プロトコル階層からリンク階層に伝達することができる。
伝達された各パケットは、オーバーヘッド削減プロセスt89020を経るか、オーバーヘッド削減プロセスt89020を経ていない状態で、カプセル化プロセスt89030を経ることができる。
第一に、IPパケットの場合、オーバーヘッド削減プロセスt89020を経るか、オーバーヘッド削減プロセスt89020を経ていない状態で、カプセル化プロセスt89030を経ることができる。オーバーヘッド削減プロセスt89020が行われるか否かは、シグナリング又はシステムパラメータによって指定することができる。実施例によって、各IPストリーム別にオーバーヘッド削減プロセスt89020が行われることもあり、オーバーヘッド削減プロセスt89020が行われないこともある。カプセル化されたIPパケットは物理階層に伝達することができる。
第二に、MPEG―2 TSパケットの場合、オーバーヘッド削減プロセスt89020を経てカプセル化プロセスt89030を経ることができる。MPEG―2 TSパケットの場合も、実施例によってオーバーヘッド削減プロセスt89020が省略可能である。しかし、一般的な場合、TSパケットは、一番前にシンクバイト(0x47)などを有するので、このような固定的なオーバーヘッドを除去することが効率的であり得る。カプセル化されたTSパケットは物理階層に伝達することができる。
第三に、IP又はTSパケットではない他のパケットの場合、オーバーヘッド削減プロセスt89020を経るか、オーバーヘッド削減プロセスt89020を経ていない状態で、カプセル化プロセスt89030を経ることができる。オーバーヘッド削減プロセスt89020が行われるか否かは、該当パケットの特性に応じて決定することができる。オーバーヘッド削減プロセスt89020が行われるか否かは、シグナリング又はシステムパラメータによって指定することができる。カプセル化されたパケットは物理階層に伝達することができる。
オーバーヘッド削減プロセスt89020では、入力されたパケットのサイズが適切な方法を通じて減少し得る。オーバーヘッド削減プロセスt89020において、入力されたパケットから特定情報を抽出又は生成することができる。この特定情報は、シグナリングと関連する情報であって、シグナリング領域を通じて伝送することができる。このシグナリング情報は、受信機がオーバーヘッド削減プロセスt89020で変更された事項を復旧し、元のパケットの形態に戻せるようにする。このシグナリング情報は、リンク階層シグナリングプロセスt89050に伝達することができる。
リンク階層シグナリングプロセスt89050は、オーバーヘッド削減プロセスt89020から抽出/生成されたシグナリング情報の伝送及び管理を行うことができる。物理階層は、シグナリングのために物理的/論理的に区分された伝送経路を有し得るが、リンク階層シグナリングプロセスt89050は、この区分された各伝送経路に合わせてシグナリング情報を物理階層に伝達することもできる。ここで、区分された伝送経路には、上述したFICシグナリングプロセスt89060又はEASシグナリングプロセスt89070などがあり得る。別に区分された伝送経路で伝送されない各シグナリング情報は、カプセル化プロセスt89030を経て物理階層に伝達することができる。
リンク階層シグナリングプロセスt89050が管理するシグナリング情報には、上位階層から伝達されたシグナリング情報、リンク階層で生成されたシグナリング情報及び/又はシステムパラメータなどがあり得る。具体的に、シグナリング情報には、上位階層から伝達され、結果的に受信機の上位階層に伝達されなければならないシグナリング情報、リンク階層で生成され、受信機のリンク階層の動作に活用されなければならないシグナリング情報、上位階層又はリンク階層で生成され、受信機の物理階層で速い検出のために使用されるシグナリング情報などがあり得る。
カプセル化プロセスt89030を経て物理階層に伝達されたデータは、DP(Data Pipe)t89040を介して伝送することができる。ここで、DPは、PLP(Physical Layer Pipe)であり得る。上述した区分された伝送経路で伝達される各シグナリング情報は、それぞれの伝送経路で伝達することができる。例えば、FICシグナリングは、物理フレーム内で指定されたFICチャネルt89080を介して伝送することができる。また、EASシグナリングは、物理フレーム内の指定されたEACチャネルt89090を介して伝送することができる。FIC又はEACなどの特定チャネルが存在するという情報は、物理階層のプリアンブル領域にシグナリングして伝送したり、特定スクランブリングシーケンスを使用してプリアンブルをスクランブルすることによってシグナリングすることができる。実施例によって、FICシグナリング/EASシグナリング情報は、指定された特別なチャネルではない一般DP領域、PLS領域又はプリアンブルを通じて伝送することもできる。
受信機は、物理階層を通じてデータ及びシグナリング情報を受け取ることができる。受信機は、これを上位階層で処理可能な形態に復元して上位階層に伝達することができる。このような過程は、受信機のリンク階層で行うことができる。パケットのヘッダを読むなどの方法で、受信機は、伝送されたパケットがシグナリング情報に関するものであるのか、それともデータに関するものであるのかを区分することができる。また、受信機は、オーバーヘッド削減が送信側で行われた場合、オーバーヘッド削減を通じてオーバーヘッドが減少したパケットを元のパケットに復旧することができる。この過程で、伝達されたシグナリング情報を活用することができる。
図4は、本発明の一実施例に係るリンク階層の動作モードのうち透過(Transparent)モードの動作ダイヤグラムを示した図である。
透過モードでは、データは、リンク階層がサポートする機能を経ていないか、その機能の一部のみを経た状態で物理階層に伝達され得る。すなわち、透過モードでは、上位階層から伝達されたパケットが別のオーバーヘッド削減及び/又はカプセル化プロセスを経ていない状態でそのまま物理階層に伝達され得る。他のパケットの場合は、必要に応じてオーバーヘッド削減及び/又はカプセル化プロセスを経ることもできる。透過モードは、バイパスモード(bypass mode)と呼ぶことができ、他の名称を付与することもできる。
実施例によって、パケットの特性及びシステムの運用に基づいて、一部のパケットはノーマルモードで処理し、一部のパケットは透過モードで処理することができる。
透過モードが適用され得るパケットは、システムによく知られているタイプのパケットであり得る。物理階層で該当パケットに対して処理できる場合、透過モードを活用することができる。例えば、よく知られているTS又はIPパケットの場合、物理階層で別のオーバーヘッド削減及び入力フォーマッティングプロセスを経ることができるので、リンク階層段階では透過モードを活用することができる。透過モードが適用され、物理階層で入力フォーマッティングなどを通じてパケットを加工する場合、上述したTSヘッダ圧縮などの動作を物理階層で行うことができる。その反対にノーマルモードが適用される場合、加工されたリンク階層パケットは、物理階層でGSパケットとして取り扱って処理することができる。
透過モードでも、シグナリングの伝送をサポートする必要がある場合、リンク階層シグナリングモジュールを含むことができる。リンク階層シグナリングモジュールは、上述したように、シグナリング情報の伝送及び管理を行うことができる。シグナリング情報は、カプセル化してDPを通じて伝送することができ、区分された伝送経路を有するFIC、EASシグナリング情報は、それぞれFICチャネル及びEACチャネルを介して伝送することができる。
透過モードで、固定されたIP住所及びポート番号を使用する方法などを通じて、該当情報がシグナリング情報であるか否かを表示することができる。この場合、該当シグナリング情報をフィルタしてリンク階層パケットを構成した後、これを物理階層を通じて伝送することもできる。
図5は、本発明の一実施例に係る送信機側のリンク階層構造を示した図である(ノーマルモード)。
本実施例は、IPパケットを処理することを仮定した実施例である。送信機側のリンク階層は、機能的な観点から見ると、大きく分けて、シグナリング情報を処理するリンク階層シグナリング部分、オーバーヘッド削減部分、及び/又はカプセル化部分を含むことができる。また、送信機側のリンク階層は、リンク階層の全体動作に対する制御及びスケジューリングのためのスケジューラt91020及び/又はリンク階層の入・出力部分などを含むことができる。
まず、上位階層のシグナリング情報及び/又はシステムパラメータt91010をリンク階層に伝達することができる。また、IP階層t91110から各IPパケットを含むIPストリームをリンク階層に伝達することができる。
スケジューラt91020は、上述したように、リンク階層に含まれた多くのモジュールの動作を決定して制御する役割をすることができる。伝達されたシグナリング情報及び/又はシステムパラメータt91010は、スケジューラt91020によってフィルタ又は活用することができる。伝達されたシグナリング情報及び/又はシステムパラメータt91010のうち、受信機で必要な情報はリンク階層シグナリング部分に伝達することができる。また、シグナリング情報のうちリンク階層の動作に必要な情報は、オーバーヘッド削減制御ブロックt91120又はカプセル化制御ブロックt91180に伝達することもできる。
リンク階層シグナリング部分は、物理階層でシグナリングとして伝送される情報を収集し、これを伝送に適した形態に変換/構成する役割をすることができる。リンク階層シグナリング部分は、シグナリングマネージャt91030、シグナリングフォーマッタt91040、及び/又はチャネルのためのバッファt91050を含むことができる。
シグナリングマネージャt91030は、スケジューラt91020から伝達されたシグナリング情報及び/又はオーバーヘッド削減部分から伝達されたシグナリング及び/又はコンテキスト(context)情報を受け取ることができる。シグナリングマネージャt91030は、伝達された各データに対して、各シグナリング情報が伝送されなければならない経路を決定することができる。各シグナリング情報は、シグナリングマネージャt91030によって決定された経路で伝達することができる。上述したように、FIC、EASなどの区分されたチャネルで伝送される各シグナリング情報はシグナリングフォーマッタt91040に伝達することができ、その他の各シグナリング情報はカプセル化バッファt91070に伝達することができる。
シグナリングフォーマッタt91040は、別に区分されたチャネルを介してシグナリング情報が伝送されるように、関連するシグナリング情報を各区分されたチャネルに合う形態でフォーマットする役割をすることができる。上述したように、物理階層には、物理的/論理的に区分された別のチャネルがあり得る。この区分された各チャネルは、FICシグナリング情報やEAS関連情報を伝送するのに使用することができる。FIC又はEAS関連情報は、シグナリングマネージャt91030によって分類してシグナリングフォーマッタt91040に入力することができる。シグナリングフォーマッタt91040は、各情報を、各自の別のチャネルに合わせてフォーマットすることができる。FIC、EASの他にも、物理階層が特定シグナリング情報を別の区分されたチャネルを介して伝送するように設計された場合は、その特定シグナリング情報のためのシグナリングフォーマッタを追加することができる。このような方式を通じて、リンク階層が多様な物理階層に対して互換可能になる。
チャネルのための各バッファt91050は、シグナリングフォーマッタt91040から伝達された各シグナリング情報を、指定された別のチャネルt91060に伝達する役割をすることができる。別の各チャネルの個数及び内容は実施例によって変わり得る。
上述したように、シグナリングマネージャt91030は、特定チャネルに伝達されないシグナリング情報をカプセル化バッファt91070に伝達することができる。カプセル化バッファt91070は、特定チャネルに伝達されないシグナリング情報を受け取るバッファとしての役割をすることができる。
シグナリング情報のためのカプセル化t91080は、特定チャネルに伝達されないシグナリング情報に対してカプセル化を行うことができる。伝送バッファt91090は、カプセル化されたシグナリング情報を、シグナリング情報のためのDP t91100に伝達するバッファとしての役割をすることができる。ここで、シグナリング情報のためのDP t91100は、上述したPLS領域を意味し得る。
オーバーヘッド削減部分は、リンク階層に伝達される各パケットのオーバーヘッドを除去し、効率的な伝送を可能にする。オーバーヘッド削減部分は、リンク階層に入力されるIPストリームの数だけ構成することができる。
オーバーヘッド削減バッファt91130は、上位階層から伝達されたIPパケットを受け取る役割をすることができる。伝達されたIPパケットは、オーバーヘッド削減バッファt91130を通じてオーバーヘッド削減部分に入力することができる。
オーバーヘッド削減制御ブロックt91120は、オーバーヘッド削減バッファt91130に入力されるパケットストリームに対してオーバーヘッド削減を行うか否かを決定することができる。オーバーヘッド削減制御ブロックt91120は、パケットストリーム別にオーバーヘッド削減を行うか否かを決定することができる。パケットストリームにオーバーヘッド削減が行われる場合、RoHCコンプレッサt91140に各パケットが伝達され、オーバーヘッド削減を行うことができる。パケットストリームにオーバーヘッド削減が行われない場合、カプセル化部分に各パケットが伝達され、オーバーヘッド削減なしでカプセル化を進行することができる。各パケットのオーバーヘッド削減の遂行有無は、リンク階層に伝達された各シグナリング情報t91010によって決定することができる。これら各シグナリング情報は、スケジューラt91020によってオーバーヘッド削減制御ブロックt91180に伝達することができる。
RoHCコンプレッサt91140は、パケットストリームに対してオーバーヘッド削減を行うことができる。RoHCコンプレッサt91140は、各パケットのヘッダを圧縮する動作を行うことができる。オーバーヘッド削減には多様な方法を使用することができる。上述した、本発明が提案した各方法によってオーバーヘッド削減を行うことができる。本実施例は、IPストリームを仮定したので、RoHCコンプレッサと表現されたが、実施例によって名称を変更することができ、動作もIPストリームの圧縮に限定されず、すべての種類のパケットのオーバーヘッド削減をRoHCコンプレッサt91140によって行うことができる。
パケットストリーム構成ブロックt91150は、ヘッダが圧縮された各IPパケットのうち、シグナリング領域に伝送される情報とパケットストリームに伝送される情報とを分離することができる。パケットストリームに伝送される情報とは、DP領域に伝送される情報を意味し得る。シグナリング領域に伝送される情報は、シグナリング及び/又はコンテキスト制御ブロックt91160に伝達することができる。パケットストリームに伝送される情報はカプセル化部分に伝送することができる。
シグナリング及び/又はコンテキスト制御ブロックt91160は、シグナリング及び/又はコンテキスト情報を収集し、これをシグナリングマネージャt91030に伝達することができる。このような方法で、シグナリング及び/又はコンテキスト情報をシグナリング領域に伝送することができる。
カプセル化部分は、各パケットを物理階層に伝達するのに適した形態でカプセル化する動作を行うことができる。カプセル化部分はIPストリームの数だけ構成することができる。
カプセル化バッファt91170は、カプセル化のためにパケットストリームを受け取る役割をすることができる。オーバーヘッド削減が行われた場合は、オーバーヘッド削減が行われた各パケットを受け取り、オーバーヘッド削減が行われない場合は、入力されたIPパケットをそのまま受け取ることができる。
カプセル化制御ブロックt91180は、入力されたパケットストリームに対してカプセル化を行うか否かを決定することができる。カプセル化が行われる場合、パケットストリームはセグメンテーション/連鎖t91190に伝達することができる。カプセル化が行われない場合、パケットストリームは伝送バッファt91230に伝達することができる。各パケットのカプセル化の遂行有無は、リンク階層に伝達された各シグナリング情報t91010によって決定することができる。これら各シグナリング情報t91010は、スケジューラt91020によってカプセル化制御ブロックt91180に伝達することができる。
セグメンテーション/連鎖(concatenation)t91190では、各パケットに対して上述したセグメンテーション又は連鎖作業を行うことができる。すなわち、入力されたIPパケットがリンク階層の出力であるリンク階層パケットより長い場合、一つのIPパケットを分割し、多数のセグメントに分けて複数のリンク階層パケットペイロードを作ることができる。また、入力されたIPパケットがリンク階層の出力であるリンク階層パケットより短い場合、多数のIPパケットをつなぎ合わせて一つのリンク階層パケットペイロードを作ることができる。
パケット構成テーブルt91200は、セグメンテーション及び/又は連鎖が行われたリンク階層パケットの構成情報を有することができる。パケット構成テーブルt91200の情報は、送信機と受信機が同一の情報を有することができる。パケット構成テーブルt91200の情報を送信機と受信機で参照することができる。パケット構成テーブルt91200の情報のインデックス値を該当リンク階層パケットのヘッダに含ませることができる。
リンク階層ヘッダ情報ブロックt91210は、カプセル化プロセスで発生するヘッダ情報を収集することができる。また、リンク階層ヘッダ情報ブロックt91210は、パケット構成テーブルt91200が有する情報を収集することができる。リンク階層ヘッダ情報ブロックt91210は、リンク階層パケットのヘッダ構造によってヘッダ情報を構成することができる。
ヘッダアタッチメントブロックt91220は、セグメンテーション及び/又は連鎖が行われたリンク階層パケットのペイロードにヘッダを追加することができる。伝送バッファt91230は、リンク階層パケットを物理階層のDP t91240に伝達するためのバッファとしての役割をすることができる。
各ブロック、モジュール及び部分は、リンク階層で一つのモジュール/プロトコルとして構成することもでき、複数のモジュール/プロトコルとして構成することもできる。
図6は、本発明の一実施例に係る受信機側のリンク階層構造を示した図である(ノーマルモード)。
本実施例は、IPパケットを処理することを仮定した実施例である。受信機側のリンク階層は、機能的な観点から見ると、大きく分けて、シグナリング情報を処理するリンク階層シグナリング部分、オーバーヘッド処理部分、及び/又はデカプセル化部分を含むことができる。また、受信機側のリンク階層は、リンク階層の全体動作に対する制御及びスケジューリングのためのスケジューラ及び/又はリンク階層の入・出力部分などを含むことができる。
まず、物理階層を通じて伝送された各情報をリンク階層に伝達することができる。リンク階層は、各情報を処理し、これらを送信側で処理する前の元の状態に戻した後で上位階層に伝達することができる。この実施例において、上位階層はIP階層であり得る。
物理階層で区分された特定チャネルt92030を介して伝達された各情報をリンク階層シグナリング部分に伝達することができる。リンク階層シグナリング部分は、物理階層から受信されたシグナリング情報を判別し、リンク階層の各部分に判別されたシグナリング情報を伝達する役割をすることができる。
チャネルのためのバッファt92040は、特定チャネルを介して伝送された各シグナリング情報を受け取るバッファとしての役割をすることができる。上述したように、物理階層に物理的/論理的に区分された別のチャネルが存在する場合、それら各チャネルを介して伝送された各シグナリング情報を受け取ることができる。別のチャネルから受けた各情報が分割された状態である場合、完全な形態の情報になるまで分割された各情報を格納することができる。
シグナリングデコーダ/パーサt92050は、特定チャネルを介して受信されたシグナリング情報のフォーマットを確認し、リンク階層で活用される各情報を抽出することができる。特定チャネルを介したシグナリング情報がエンコードされている場合は、デコーディングを行うことができる。また、実施例によって、該当シグナリング情報の無欠性などを確認することができる。
シグナリングマネージャt92060は、多くの経路を介して受信された各シグナリング情報を統合することができる。後述するシグナリングのためのDP t92070を通じて受信された各シグナリング情報もシグナリングマネージャt92060で統合することができる。シグナリングマネージャt92060は、リンク階層内の各部分に必要なシグナリング情報を伝達することができる。例えば、オーバーヘッド処理部分に、パケットの復旧のためのコンテキスト情報などを伝達することができる。また、スケジューラt92020に制御のための各シグナリング情報を伝達することができる。
シグナリングのためのDP t92070を通じて、別の特別チャネルで受信されない一般的な各シグナリング情報を受信することができる。ここで、シグナリングのためのDPとは、PLSなどを意味し得る。受信バッファt92080は、シグナリングのためのDPから受信されたシグナリング情報を受け取るバッファとしての役割をすることができる。シグナリング情報のデカプセル化ブロックt92090では、受信されたシグナリング情報をデカプセル化することができる。デカプセル化されたシグナリング情報は、デカプセル化バッファt92100を経てシグナリングマネージャt92060に伝達することができる。上述したように、シグナリングマネージャt92060は、シグナリング情報を取り合わせてリンク階層内の必要な部分に伝達することができる。
スケジューラt92020は、リンク階層に含まれた多くのモジュールの動作を決定して制御する役割をすることができる。スケジューラt92020は、受信機情報t92010及び/又はシグナリングマネージャt92060から伝達された情報を用いてリンク階層の各部分を制御することができる。また、スケジューラt92020は、各部分の動作モードなどを決定することができる。ここで、受信機情報t92010は、受信機が既に格納していた情報を意味し得る。スケジューラt92020は、チャネル切り替えなどのようにユーザが変更する情報も用いて制御に活用することができる。
デカプセル化部分は、物理階層のDP t92110から受信されたパケットをフィルタし、該当パケットのタイプによって各パケットを分離する役割をすることができる。デカプセル化部分は、物理階層で同時にデコード可能なDPの数だけ構成することができる。
デカプセル化バッファt92110は、デカプセル化のために物理階層からパケットストリームを受け取るバッファとしての役割をすることができる。デカプセル化制御ブロックt92130は、入力されたパケットストリームに対してデカプセル化を行うか否かを決定することができる。デカプセル化が行われる場合、パケットストリームは、リンク階層ヘッダパーサt92140に伝達することができる。デカプセル化が行われない場合、パケットストリームは出力バッファt92220に伝達することができる。デカプセル化の遂行有無を決定するときは、スケジューラt92020から伝達されたシグナリング情報を活用することができる。
リンク階層ヘッダパーサt92140は、伝達されたリンク階層パケットのヘッダを確認することができる。ヘッダを確認することによって、リンク階層パケットのペイロードに含まれているIPパケットの構成を確認することができる。例えば、IPパケットには、セグメンテーション又は連鎖が行われている。
パケット構成テーブルt92150は、セグメンテーション及び/又は連鎖で構成されるリンク階層パケットのペイロード情報を含むことができる。パケット構成テーブルt92150の情報は、送信機と受信機が同一の情報を有することができる。パケット構成テーブルt92150の情報を送信機と受信機で参照することができる。リンク階層パケットに含まれたインデックス情報に基づいて再結合(reassembly)に必要な値を探すことができる。
再結合ブロックt92160は、セグメンテーション及び/又は連鎖で構成されたリンク階層パケットのペイロードを元のIPストリームの各パケットとして構成することができる。各セグメントを一つに集めて一つのIPパケットとして再構成したり、連鎖された各パケットを分離して複数のIPパケットストリームとして再構成することができる。再結合された各IPパケットは、オーバーヘッド処理部分に伝達することができる。
オーバーヘッド処理部分は、送信機で行われたオーバーヘッド削減の逆過程で、オーバーヘッド削減が行われた各パケットを元のパケットに戻す動作を行うことができる。この動作をオーバーヘッド処理と呼ぶことができる。オーバーヘッド処理部分は、物理階層で同時にデコード可能なDPの数だけ構成することができる。
パケット復旧バッファt92170は、オーバーヘッド処理を行うためにデカプセル化されたRoHCパケット及びIPパケットを受け取るバッファとしての役割をすることができる。
オーバーヘッド制御ブロックt92180は、デカプセル化された各パケットに対してパケット復旧及び/又は圧縮解除を行うか否かを決定することができる。パケット復旧及び/又は圧縮解除が行われる場合、パケットストリーム復旧t92190にパケットを伝達することができる。パケット復旧及び/又は圧縮解除が行われない場合、各パケットは出力バッファt92220に伝達することができる。パケット復旧及び/又は圧縮解除の遂行有無は、スケジューラt92020によって伝達されたシグナリング情報に基づいて決定することができる。
パケットストリーム復旧t92190は、送信機で分離されたパケットストリームと、パケットストリームのコンテキスト情報とを統合する動作を行うことができる。これは、RoHCデコンプレッサt92210で処理可能になるように、パケットストリームを復旧する過程であり得る。この過程でシグナリング及び/又はコンテキスト制御ブロックt92200からシグナリング情報及び/又はコンテキスト情報を受け取ることができる。シグナリング及び/又はコンテキスト制御ブロックt92200は、送信機から伝達されたシグナリング情報を判別し、このシグナリング情報が該当コンテキストIDに合うストリームにマップされるように、パケットストリーム復旧t92190にシグナリング情報を伝達することができる。
RoHCデコンプレッサt92210は、パケットストリームの各パケットのヘッダを復旧することができる。パケットストリームの各パケットは、ヘッダが復旧されたとき、元のIPパケットの形態に復旧することができる。すなわち、RoHCデコンプレッサt92210は、オーバーヘッド処理を行うことができる。
出力バッファt92220は、IP階層t92230に出力ストリームを伝達する前に、バッファとしての役割をすることができる。
本発明が提案する送信機と受信機のリンク階層は、上述した各ブロック及び各モジュールを含み得る。これを通じて、リンク階層が上位階層及び下位階層とは関係なく独立的に動作することができ、オーバーヘッド削減を効率的に行うことができ、上下位階層などによってサポート可能な機能の確定/追加/除去が容易になり得る。
図7は、本発明の一実施例に係る、リンク階層の組織化のタイプによる定義を示す図である。
リンク階層が実際にプロトコル階層として具現されるとき、一つの周波数スロットを通じて放送サービスを送受信することできる。ここで、一つの周波数スロットとしては、主に特定帯域幅を有する放送チャネルを例に挙げることができる。上述したように、本発明によると、放送システム内で物理階層の構成の変更がある場合、又は、別個の物理階層構造を有する多くの放送システムにおいて、互換されるリンク階層を定義することができる。
物理階層は、リンク階層のインタフェースのために論理的なデータ経路を有することができる。リンク階層は、物理階層の論理的データ経路に接続して該当データ経路と関連する情報を伝送するようになる。リンク階層でインタフェースされる物理階層のデータ経路としては、次のような形態を考慮することができる。
放送システムにおいて、データ経路の形態として、ノーマルデータパイプ(Normal DP)が存在し得る。ノーマルデータパイプは、一般的なデータを伝送するためのデータパイプであって、物理階層の構成によって一つ以上のデータパイプが存在し得る。
放送システムにおいて、データ経路の形態として、ベースデータパイプ(Base DP)が存在し得る。ベースデータパイプは、特定目的のために使用されるデータパイプであって、シグナリング情報(本発明で説明するシグナリング情報の全部又は一部)及び/又は該当周波数スロットで共通するデータを伝達することができる。場合に応じて、効率的な帯域幅の管理のために、一般にノーマルデータパイプで伝送されるデータをベースデータパイプで伝送することができる。専用チャネルがある場合、伝送しようとする情報のサイズが該当チャネルが収容する能力から逸脱する場合、ベースデータパイプは補完的な役割をすることができる。すなわち、該当チャネルの収容能力から逸脱したデータはベースデータパイプで伝送することができる。
ベースデータパイプは、一つの指定されたデータパイプを持続的に使用することが一般的であるが、効率的なデータパイプの運用のために物理階層シグナリング又はリンク階層シグナリングなどの方法を用いて多くのデータパイプのうち一つ以上のデータパイプを、ベースデータパイプのために動的に選定することができる。
放送システムにおいて、データ経路の形態として、専用チャネルが存在し得る。専用チャネルは、物理階層でシグナリング又はこれと類似する特定目的のために使用されるチャネルであって、主に現在周波数スロット上でサービスされている事項を迅速に獲得させるFIC(Fast Information Channel)、及び/又は緊急警報に対する通知をユーザに直ぐ伝達するためのEAC(Emergency Alert Channel)をこれに含ませることができる。
論理的データ経路は、ノーマルデータパイプを伝送するために物理階層で具現されることが一般的である。ベースデータパイプ及び/又は専用チャネルのための論理的データ経路は、物理階層で具現されない場合もある。
リンク階層で伝送しようとするデータを伝送するための構造を図面のように定義することができる。
組織化タイプ1は、論理的データ経路がノーマルデータパイプでのみ構成された場合を示すことができる。
組織化タイプ2は、論理的データ経路がノーマルデータパイプ及びベースデータパイプを含む場合を示すことができる。
組織化タイプ3は、論理的データ経路がノーマルデータパイプ及び専用チャネルを含む場合を示すことができる。
組織化タイプ4は、論理的データ経路がノーマルデータパイプ、ベースデータパイプ及び専用チャネルを含む場合を示すことができる。
場合に応じて、論理的データ経路は、ベースデータパイプ及び/又は専用チャネルを含むこともできる。
図8は、本発明の一実施例に係る、論理的データ経路がノーマルデータパイプでのみ構成された場合における放送信号の処理を示した図である。
物理階層の論理的データ経路がノーマルデータパイプでのみ構成された場合に対してリンク階層が有する構造が図面に図示されている。上述したように、リンク階層は、リンク階層シグナリング処理部、オーバーヘッド削減処理部、及びカプセル化(デカプセル化)処理部を含むことができる。それぞれの機能モジュール(functional module)(ハードウェア又はソフトウェアとして具現可能)から出力される情報を物理階層の適切なデータ経路に伝達することが、リンク階層の主要機能の一つになり得る。
リンク階層の上位階層で構成されるIPストリームに関しては、伝送しようとするデータレートによって複数のパケットストリームを伝送することができ、該当パケットストリーム別にそれぞれオーバーヘッド削減及びカプセル化過程を行うことができる。物理階層は、一つの周波数帯域内で、リンク階層が接近できる複数の論理的データ経路であるDP(Data Pipe)で構成することができ、それぞれのパケットストリーム別にリンク階層で処理されたパケットストリームを伝達することができる。伝送されなければならないパケットストリームよりDPの個数が小さいと、データレートを考慮して、一部のパケットストリームはマルチプレクスしてDPに入力することができる。
シグナリング処理部では、送信システム情報、関連パラメータ、及び/又は上位階層で伝達されるシグナリングなどを確認し、シグナリングで伝送される情報を収集する。物理階層でノーマルDPのみで構成されているので、該当シグナリングはパケットの形態で伝送されなければならない。よって、リンク階層パケットの構成時、パケットのヘッダなどを用いてシグナリングであることを表示することができる。この場合、シグナリングを含むパケットのヘッダは、本パケットのペイロードにシグナリングデータが含まれているか否かを識別する情報を含むことができる。
上位階層でIPパケットの形態で伝送されるサービスシグナリングの場合、一般に、他のIPパケット同一な処理が可能である。但し、リンク階層シグナリングの構成のために、該当IPパケットの情報を読み出すことができる。このために、IP住所のフィルタリング方法を用いてシグナリングが含まれたパケットを探すことができる。例えば、IANAでは224.0.23.60のIP住所をATSCサービスシグナリングとして指定しているので、該当IP住所を有するIPパケットを確認し、リンク階層シグナリングを構成するために活動することができる。この場合にも、受信機に該当パケットが伝達されなければならないので、IPパケットに対する処理はそのまま行われる。受信機は、一定のIP住所に伝送されるIPパケットをパースし、リンク階層でのシグナリングのためのデータを獲得することができる。
複数の放送サービスが一つの周波数帯域を通じて伝送される場合、受信機では、すべてのDPをデコードする必要がなく、シグナリング情報を先に確認し、必要なサービスと関連するDPのみをデコードすることが効率的である。よって、受信機のリンク階層のための動作と関連して、次のような手続の動作を行うことができる。
受信機は、ユーザが受信しようとするサービスを選択又は変更すると、該当周波数にチューニングをし、該当チャネルと関連してDB(data base)などに格納している受信機の情報を読み込む。
受信機は、リンク階層シグナリングを伝送するDPに関する情報を確認し、該当DPをデコードし、リンク階層シグナリングパケットを獲得する。
受信機は、リンク階層シグナリングパケットをパースし、現在チャネルで伝送される一つ以上のDPのうちユーザが選択したサービスと関連するデータを伝送するDPに関する情報、及び該当DPのパケットストリームに対するオーバーヘッド削減情報を獲得する。受信機は、ユーザが選択したサービスと関連するデータを伝送するDPを識別する情報をリンク階層シグナリングパケットで獲得し、この情報に基づいて該当DPを得ることができる。また、リンク階層シグナリングパケットは、該当DPに適用されたオーバーヘッド削減を知らせる情報を含んでおり、受信機は、これを用いてオーバーヘッド削減が適用されたDPを復元することができる。
受信機は、物理階層で信号又はデータを処理する物理階層プロセッサに受信しなければならないDP情報を送り、該当DPからパケットストリームを受信する。
受信機は、物理階層プロセッサでデコードされたパケットストリームに対してカプセル化及びヘッダ復旧を行い、このパケットストリームをIPパケットストリームの形態で受信機の上位階層に伝送する。
その後、受信機は、上位階層のプロトコルによる処理を行い、放送サービスをユーザに提供する。
図9は、本発明の一実施例に係る、論理的データ経路がノーマルデータパイプ及びベースデータパイプを含む場合における放送信号の処理を示した図である。
物理階層の論理的データ経路がベースデータパイプ及びノーマルデータパイプで構成された場合に対してリンク階層が有する構造が図面に図示された。上述したように、リンク階層は、リンク階層シグナリング部分、オーバーヘッド削減部分、及びカプセル化(デカプセル化)部分を含むことができる。この場合、リンク階層における信号及び/又はデータの処理のためのリンク階層プロセッサは、リンク階層シグナリング処理部、オーバーヘッド削減処理部、及びカプセル化(デカプセル化)処理部を含むことができる。
それぞれの機能モジュール(ハードウェア及び/又はソフトウェアとして具現できる)から出力される情報を物理階層の適切なデータ経路に伝達することが、リンク階層の主要機能の一つであると言える。
リンク階層の上位階層で構成されるIPストリームに関しては、伝送しようとするデータレートによって複数のパケットストリームを伝送することができ、該当パケットストリーム別にそれぞれオーバーヘッド削減及びカプセル化過程を行うことができる。
物理階層は、一つの周波数帯域内で、リンク階層が接近できる複数の論理的データ経路であるDPを含むことができ、それぞれのパケットストリーム別にリンク階層で処理されたパケットストリームを伝達することができる。伝送されなければならないパケットストリームよりDPの個数が小さいと、データレートを考慮して、一部のパケットストリームはマルチプレクスされてDPに入力される。
シグナリング処理部では、送信システム情報、関連パラメータ、上位階層シグナリングなどを確認し、シグナリングで伝送される情報を収集する。物理階層の放送信号にはベースDP及びノーマルDPが含まれているので、データレートを考慮して、シグナリングはベースDPに伝送することができ、シグナリングデータは、ベースDPの伝送に適したパケットの形態で伝送することができる。このとき、リンク階層パケットの構成時、パケットのヘッダなどを用いてシグナリングであることを表示することができる。例えば、リンク階層パケットのヘッダは、本パケットのペイロードに含まれたデータがシグナリングデータであることを示す情報を含むことができる。
ベースDPなどの論理的データ経路が存在する物理階層構造では、データレートを考慮したとき、シグナリング情報のように、オーディオ/ビデオコンテンツではないデータの場合は、ベースDPに伝送することが効率的であり得る。よって、上位階層でIPパケットの形態で伝送されるサービスシグナリングの場合、IP住所フィルタリングなどの方法を用いてベースDPに伝達することができる。例えば、IANAでは224.0.23.60のIP住所をATSCサービスシグナリングとして指定しているので、該当IP住所を有するIPパケットストリームの場合はベースDPに伝達することができる。
該当サービスシグナリングに対するIPパケットストリームが多数存在する場合は、マルチプレキシングなどの方法を用いて一つのベースDPに伝達することができる。但し、別個のサービスシグナリングに対するパケットの区分は、ソース住所及び/又はポートなどのフィールドに区別することができる。この場合にも、該当サービスシグナリングパケットからリンク階層シグナリングの構成に必要な情報を読み出すことができる。
複数の放送サービスが一つの周波数帯域を通じて伝送される場合、受信機は、すべてのDPをデコードする必要がなく、シグナリング情報を先に確認し、該当サービスに関するデータ及び/又は信号を伝送するDPのみをデコードすることができる。よって、受信機は、リンク階層におけるデータ及び/又は処理と関連して次のような動作を行うことができる。
受信機は、ユーザが受信しようとするサービスを選択又は変更すると、該当周波数にチューニングをし、該当チャネルと関連してDBなどに格納された受信機の情報を読み込む。ここで、DBなどに格納された情報は、ベースDPを識別する情報を含むことができる。
受信機は、ベースDPをデコードし、ベースDPに含まれたリンク階層シグナリングパケットを獲得する。
受信機は、リンク階層シグナリングパケットをパースし、現在チャネルで伝送されている多くのDPのうちユーザが選択したサービスを受信するためのDP情報、及び該当DPのパケットストリームに対するオーバーヘッド削減情報を獲得する。リンク階層シグナリングパケットは、特定サービスと関連する信号及び/又はデータを伝送するDPを識別する情報、及び/又は該当DPに伝送されるパケットストリームに適用されたオーバーヘッド削減の種類を識別する情報を含むことができる。受信機は、前記の情報を用いて、特定サービスのための一つ以上のDPに接近したり、該当DPに含まれたパケットを復元することができる。
受信機は、物理階層のプロトコルによる信号及び/又はデータの処理を行う物理階層プロセッサであって、該当サービスのために受信しなければならないDPに関する情報を送り、該当DPからパケットストリームを受信する。
受信機は、物理階層でデコードされたパケットストリームに対してデカプセル化及びヘッダ復旧を行い、このパケットストリームをIPパケットストリームの形態で受信機の上位階層に伝送する。
その後、受信機は、上位階層のプロトコルによる処理を行い、放送サービスをユーザに提供する。
図10は、本発明の一実施例に係る、論理的データ経路がノーマルデータパイプ及び専用チャネルを含む場合における放送信号の処理を示した図である。
物理階層の論理的データ経路が専用チャネル及びノーマルデータパイプで構成された場合に対してリンク階層が有する構造が図面に図示された。上述したように、リンク階層は、リンク階層シグナリング部分、オーバーヘッド削減部分、及びカプセル化(デカプセル化)部分で構成することができる。これと関連して、受信機に含まれ得るリンク階層プロセッサは、リンク階層シグナリング処理部、オーバーヘッド削減処理部、及び/又はカプセル化(デカプセル化)処理部を含むことができる。それぞれの機能モジュール(ハードウェア及び/又はソフトウェアとして具現できる)から出力される情報を物理階層の適切なデータ経路に伝達することが、リンク階層の主要機能の一つであると言える。
リンク階層の上位階層で構成されるIPストリームに関しては、伝送しようとするデータレートによって複数のパケットストリームを伝送することができ、該当パケットストリーム別にそれぞれオーバーヘッド削減及びカプセル化過程を行うことができる。物理階層は、一つの周波数帯域内で、リンク階層が接近できる複数の論理的データ経路であるDPで構成することができ、それぞれのパケットストリーム別にリンク階層で処理されたパケットストリームを伝達することができる。伝送されなければならないパケットストリームよりDPの個数が小さいと、データレートを考慮して、一部のパケットストリームはマルチプレクスしてDPに伝送することができる。
シグナリング処理部は、送信システム情報、関連パラメータ、及び/又は上位階層シグナリングなどを確認し、シグナリングで伝送される情報を収集する。専用チャネルなどの形態の論理的データ経路が存在する物理階層構造では、データレートを考慮したとき、シグナリング情報を主に専用チャネルで伝送することが効率的であり得る。しかし、専用チャネルを介して多くのデータを伝送するためには、その分だけの専用チャネルのための帯域幅が占有されなければならないので、専用チャネルのデータレートを大きく設定しないことが一般的である。また、専用チャネルは、一般にDPより速く受信及びデコードされるので、受信機で迅速に獲得される必要がある情報を主にしてシグナリングデータを伝達することがより効率的であり得る。場合に応じて、専用チャネルを介して十分なシグナリングデータが伝達されない場合、ノーマルDPを通じて上述したリンク階層シグナリングパケットなどのシグナリングデータを伝送することができ、専用チャネルを介して伝送されるシグナリングデータは、該当リンク階層シグナリングパケットを識別する情報を含むことができる。
専用チャネルは、必要に応じて多数存在することができ、物理階層によってチャネルを可能/不可にすることができる。
上位階層でIPパケットの形態で伝送されるサービスシグナリングの場合、一般に異なるIPパケットと同一の処理が可能である。但し、リンク階層シグナリングの構成のために、該当IPパケットの情報を読み出すことができる。このために、IP住所のフィルタリング方法を用いてシグナリングが含まれたパケットを探すことができる。例えば、IANAでは224.0.23.60のIP住所をATSCサービスシグナリングとして指定しているので、受信機は、該当IP住所を有するIPパケットを確認し、リンク階層シグナリングを構成するために活用することができる。この場合にも、受信機に該当パケットが伝達されなければならないので、IPパケットに対する処理はそのまま行うことができる。
サービスシグナリングに対するIPパケットストリームが多数存在する場合は、マルチプレキシングなどの方法を用いてオーディオ/ビデオデータと共に一つのDPに伝達することができる。但し、サービスシグナリングとオーディオ/ビデオデータに対するパケットは、IP住所及びポートなどのフィールドの値に互いに区分することができる。
複数の放送サービスが一つの周波数帯域を通じて伝送される場合、受信機は、すべてのDPをデコードする必要がなく、シグナリング情報を先に確認し、必要なサービスと関連する信号及び/又はデータを伝送するDPのみをデコードすることが効率的であり得る。よって、受信機は、リンク階層のプロトコルによる処理を、次のような手続で行うことができる。
受信機は、ユーザが受信しようとするサービスを選択又は変更すると、該当周波数にチューニングをし、該当チャネルと関連してDBなどに格納している情報を読み込む。DBに格納されている情報は、専用チャネルを識別する情報、及び/又はチャネル/サービス/プログラムを獲得するためのシグナリング情報を含むことができる。
受信機は、専用チャネルで伝送されるデータをデコードし、該当チャネルの目的に合うシグナリングと関連する処理を行う。例えば、FICを伝送する専用チャネルの場合は、サービス及び/又はチャネルなどの情報に対する格納及び更新処理を行うことができ、EACを伝送する専用チャネルの場合は、非常警戒情報の伝達を行うなどの処理があり得る。
受信機は、専用チャネルに伝送される情報を用いてデコードするDPの情報を獲得することができる。必要時、リンク階層シグナリングがDPを通じて伝送される場合、シグナリング情報を先に獲得するためにシグナリングが伝達されるDPを先にデコードすることができ、これを専用チャネルに伝送することができる。又は、リンク階層シグナリングのためのパケットは、ノーマルDPを通じて伝送することができ、この場合、専用チャネルを介して伝送されるシグナリングデータは、リンク階層シグナリングのためのパケットを含むDPを識別する情報を含むことができる。
受信機は、リンク階層シグナリング情報を用いて現在チャネルに伝送されている多くのDPのうちユーザが選択したサービスを受信するためのDP情報、及び該当DPのパケットストリームに対するオーバーヘッド削減情報を獲得する。リンク階層シグナリング情報は、特定サービスと関連する信号及び/又はデータを伝送するDPを識別する情報、及び/又は該当DPに伝送されるパケットストリームに適用されたオーバーヘッド削減の種類を識別する情報を含むことができる。受信機は、前記の情報を用いて、特定サービスのための一つ以上のDPに接近したり、該当DPに含まれたパケットを復元することができる。
受信機は、物理階層で受信しなければならないDPを識別する情報を、物理階層における信号及び/又はデータを処理する物理階層プロセッサに送り、該当DPからパケットストリームを受信する。
受信機は、物理階層でデコードされたパケットストリームに対してデカプセル化及びヘッダ復旧を行い、このパケットストリームをIPパケットストリームの形態で受信機の上位階層に伝送する。
その後、受信機は、上位階層のプロトコルによる処理を行い、放送サービスをユーザに提供する。
図11は、本発明の一実施例に係る、論理的データ経路がノーマルデータパイプ、ベースデータパイプ及び専用チャネルを含む場合における放送信号の処理を示した図である。
物理階層の論理的データ経路が専用チャネル、ベースデータパイプ、及びノーマルデータパイプを含む場合、リンク階層が有する構造が図面に図示された。上述したように、リンク階層は、リンク階層シグナリング部分、オーバーヘッド削減部分、及びカプセル化(デカプセル化)部分を含むことができる。これと関連して、受信機に含まれ得るリンク階層プロセッサは、リンク階層シグナリング処理部、オーバーヘッド削減処理部、及び/又はカプセル化(デカプセル化)処理部を含むことができる。それぞれの機能モジュール(ハードウェア及び/又はソフトウェアとして具現できる)から出力される情報を物理階層の適切なデータ経路に伝達することが、リンク階層の主要機能の一つであると言える。
リンク階層の上位階層で構成されるIPストリームに関しては、伝送しようとするデータレートによって複数のパケットストリームを伝送することができ、該当パケットストリーム別にそれぞれオーバーヘッド削減及びカプセル化過程を行うことができる。物理階層は、一つの周波数帯域内で、リンク階層が接近できる複数の論理的データ経路であるDPで構成することができ、それぞれのパケットストリーム別にリンク階層で処理されたパケットストリームを伝達することができる。伝送されなければならないパケットストリームよりDPの個数が小さいと、データレートを考慮して、一部のパケットストリームはマルチプレクスされてDPに入力される。
シグナリング処理部は、送信システム情報、関連パラメータ、及び/又は上位階層シグナリングなどを確認し、シグナリングで伝送される情報を収集する。物理階層の信号は、ベースDP及びノーマルDPを含むので、データレートを考慮して、シグナリングはベースDPに伝送することが効率的であり得る。このとき、シグナリングデータは、ベースDPを介した伝送に適したパケットの形態で伝送されなければならない。リンク階層パケットの構成時に、パケットのヘッダなどを用いてシグナリングであることを表示することができる。すなわち、シグナリングデータを含むリンク階層シグナリングパケットのヘッダは、該当パケットのペイロードにシグナリングデータが含まれていることを示す情報を含むことができる。
専用チャネル及びベースDPが同時に存在する物理階層構造では、シグナリング情報を専用チャネルとベースDPとに分けて伝送することができる。専用チャネルのデータレートを大きく設定しないことが一般的であるので、シグナリングのサイズが小さいと共に迅速に獲得する必要があるシグナリング情報は専用チャネルに伝送し、データ量が大きいシグナリングの場合は、ベースDPに伝達することができる。専用チャネルは、必要に応じて多数存在することができ、物理階層によってチャネルを可能/不可にすることができる。また、ベースDPは、ノーマルDPとは別の構造を有するように構成することができる。又は、ノーマルDPのうち一つを指定してベースDPとして使用することも可能である。
上位階層でIPパケットの形態で伝送されるサービスシグナリングの場合、IP住所フィルタリングなどの方法を用いてベースDPにシグナリング情報を伝達することができる。特定IP住所を有し、シグナリング情報を含むIPパケットストリームは、ベースDPに伝達することができる。該当サービスシグナリングに対するIPパケットストリームが多数存在する場合は、マルチプレキシングなどの方法を用いて一つのベースDPに伝達することができる。但し、別個のサービスシグナリングに対するパケットは、ソース住所及び/又はポートなどのフィールドの値に区分することができる。受信機は、該当サービスシグナリングパケットでリンク階層シグナリングの構成に必要な情報を読み出すことができる。
複数の放送サービスが一つの周波数帯域を通じて伝送される場合、受信機は、すべてのDPをデコードする必要がなく、シグナリング情報を先に確認し、必要なサービスと関連する信号及び/又はデータを伝送するDPのみをデコードすることが効率的であり得る。よって、受信機は、リンク階層のプロトコルによる処理を、次のような手続で行うことができる。
受信機は、ユーザが受信しようとするサービスを選択又は変更すると、該当周波数にチューニングをし、該当チャネルと関連してDBなどに格納している情報を読み込む。DBに格納されている情報は、専用チャネルを識別する情報、ベースデータパイプを識別する情報及び/又はチャネル/サービス/プログラムを獲得するためのシグナリング情報を含むことができる。
受信機は、専用チャネルで伝送されるデータをデコードし、該当チャネルの目的に合うシグナリングと関連する処理を行う。例えば、FICを伝送する専用チャネルの場合は、サービス及び/又はチャネルなどの情報に対する格納及び更新処理をすることができ、EACを伝送する専用チャネルの場合は、非常警戒情報の伝達を行うなどの処理があり得る。
受信機は、専用チャネルに伝送される情報を用いてベースDPの情報を獲得する。専用チャネルに伝送される情報は、ベースDPを識別できる情報(例えば、ベースDPの識別子及び/又はベースDPを伝送するIP住所など)を含むことができる。必要時、受信機のDB内にあらかじめ格納されているシグナリング情報及び関連パラメータを専用チャネルで伝送された情報に更新することができる。
受信機は、ベースDPをデコードしてリンク階層シグナリングパケットを獲得し、必要時、これを専用チャネルから受信されたシグナリング情報と結合することができる。受信機は、専用チャネル又は受信機の既に格納されたシグナリング情報を用いてベースDPを探すことができる。
受信機は、リンク階層シグナリング情報を用いて現在チャネルに伝送されている多くのDPのうちユーザが選択したサービスを受信するためのDP情報、及び該当DPのパケットストリームに対するオーバーヘッド削減情報を獲得する。リンク階層シグナリング情報は、特定サービスと関連する信号及び/又はデータを伝送するDPを識別する情報、及び/又は該当DPに伝送されるパケットストリームに適用されたオーバーヘッド削減の種類を識別する情報を含むことができる。受信機は、前記の情報を用いて、特定サービスのための一つ以上のDPに接近したり、該当DPに含まれたパケットを復元することができる。
受信機は、物理階層で受信しなければならないDPを識別する情報を、物理階層における信号及び/又はデータを処理する物理階層プロセッサに送り、該当DPからパケットストリームを受信する。
受信機は、物理階層でデコードされたパケットストリームに対してデカプセル化及びヘッダ復旧を行い、このパケットストリームをIPパケットストリームの形態で受信機の上位階層に伝送する。
その後、受信機は、上位階層のプロトコルによる処理を行い、放送サービスをユーザに提供する。
図12は、本発明の一実施例に係る、論理的データ経路がノーマルデータパイプ、ベースデータパイプ及び専用チャネルを含む場合において、受信機のリンク階層における信号及び/又はデータに対する具体的な処理動作を示した図である。
本実施例では、一つの周波数帯域内で、一つ以上の放送社が提供する一つ以上のサービスが伝送される状況を考慮する。一つの放送社は一つ以上の放送サービスを伝送するが、一つのサービスは一つ以上のコンポーネントを含み、ユーザは放送サービス単位でコンテンツを受信することを考慮する。又は、一つの放送サービスに含まれる一つ以上のコンポーネントの一部をユーザの選択によって他のコンポーネントに取り替えることもできる。
専用チャネルにFIC(Fast Information Channel)及び/又はEAC(Emergency Alert Channel)を伝送することができる。ベースDPとノーマルDPは、放送信号内で区分し、伝送又は運用することができる。FIC及び/又はEACの構成情報は、物理階層シグナリングを通じて伝送されたり、受信機が知ることができ、リンク階層は、該当チャネルの特性に合わせてシグナリングをフォーマットするようになる。物理階層の特定チャネルにデータを伝達することは論理的な観点で行われ、実際の動作は物理階層の特性に従うことができる。
FICを通じて、該当周波数で伝送している各放送社のサービス及びこれを受信するための経路に対する情報を伝送することができる。このために、リンク階層シグナリングで次のような情報を提供(シグナリング)することができる。
システムパラメータ ― 送信機関連パラメータ、及び/又は該当のチャネルでサービスを提供する放送社関連パラメータ。
リンク階層 ― IPヘッダ圧縮関連コンテキスト情報及び/又は該当コンテキストが適用されるDPのidを含む。
上位階層 ― IP住所及び/又はUDPポート番号、サービス及び/又はコンポーネント情報、非常警戒情報、IP階層で伝達されるパケットストリームに対するIP住所とDPとの間のマッピング関係情報。
複数の放送サービスが一つの周波数帯域を通じて伝送される場合、受信機ではすべてのDPをデコードする必要がなく、シグナリング情報を先に確認し、必要なサービスに対するDPのみをデコードすることが効率的であり得る。放送システム内で、送信機は、FICを通じて、必要なDPのみを識別できる情報を伝送し、受信機は、このFICを用いて特定サービスのために接近しなければならないDPを確認することができる。この場合、受信機のリンク階層と関連する動作は次の通りである。
受信機は、ユーザが受信しようとするサービスを選択又は変更すると、該当周波数にチューニングをし、該当チャネルと関連してDBなどに格納している受信機の情報を読み込む。受信機のDBなどに格納されている情報は、最初のチャネルのスキャン時、FICを獲得し、これに含まれた情報を用いて構成することができる。
受信機は、FICを受信し、既存に格納されていたDBを更新したり、ユーザが選択したサービスに対するコンポーネント及び各コンポーネントが伝達されるDPに対するマッピング関係に対する情報をFICから獲得する。また、シグナリングが伝送されるベースDPに対する情報をFICから獲得することができる。
受信機は、FICを通じて伝送されるシグナリングのうちRoHC(Robust Header Compression)と関連する初期化情報がある場合、これを獲得し、ヘッダの復旧を準備する。
受信機は、FICを通じて伝達される情報に基づいて、ベースDP及び/又はユーザが選択したサービスが伝送されるDPをデコードする。
受信機は、ベースDPに含まれた、受信しているDPに対するオーバーヘッド削減情報を獲得し、獲得したオーバーヘッド情報を用いてノーマルDPで受信されるパケットストリームに対してデカプセル化及び/又はヘッダ復旧を行い、このパケットストリームをIPパケットストリームの形態で受信機の上位階層に伝送する。
受信機は、受信されるサービスに対して、特定住所を有するIPパケットの形態で伝送されるサービスシグナリングをベースDPを通じて受信することができ、このパケットストリームを上位階層に伝送することができる。
受信機は、非常警戒が発生した場合、非常警戒メッセージをユーザに迅速に伝達するために、シグナリングを通じてCAPメッセージが含まれているシグナリング情報を受信し、これをパースしてユーザに直ぐ伝達し、シグナリングを通じてオーディオ/ビデオサービスを受信できる経路情報を確認できる場合、該当サービスが受信される経路を探してサービスデータを受信する。また、ブロードバンドなどを通じて伝達される情報がある場合、該当URI(Uniform Resource Identifier)情報などを用いてNRTサービス及び付加情報を受信する。非常警戒と関連するシグナリング情報に対する具体的な内容は後で説明する。
受信機が非常警戒を処理する過程は次の通りである。
受信機は、物理階層のプリアンブルなどを通じて非常警戒メッセージが伝達される状況であることを認知する。物理階層のプリアンブルは、放送信号に含まれるシグナリング信号であって、物理階層におけるシグナリングに該当し得る。物理階層のプリアンブルは、主に放送信号に含まれたデータ、放送フレーム、データパイプ及び/又は伝送パラメータを獲得するための情報を含むことができる。
受信機は、受信機の物理階層シグナリングを通じてEAC(Emergency Alert Channel)の構造を確認し、EACをデコードしてEATを獲得する。ここで、EACは、上述した専用チャネルに該当する場合もある。
受信機は、受信されたEATを確認し、CAPメッセージを抽出してCAPパーサに伝達する。
受信機は、EAT内に非常警戒と関連するサービス情報が存在する場合、該当DPをデコードし、サービスデータを受信する。EATは、非常警戒と関連するサービスを伝送するDPを識別する情報を含むことができる。
受信機は、EAT又はCAPメッセージにNRTサービスデータと関連する情報がある場合、ブロードバンドを通じて受信する。
図13は、本発明の一実施例に係るFIC(Fast Information Channel)のシンタックスを示した図である。
FICに含まれる情報は、FIT(Fast Information Table)の形態で伝送することができる。
FITに含まれる情報は、XMLの形態及び/又はセクションテーブルの形態で伝送することができる。
FITは、table_id情報、FIT_data_version情報、num_broadcast情報、broadcast_id情報、delivery_system_id情報、base_DP_id情報、base_DP_version情報、num_service情報、service_id情報、service_category情報、service_hidden_flag情報、SP_indicator情報、num_component情報、component_id情報、DP_id情報、context_id情報、RoHC_init_descriptor、context_profile情報、max_cid情報、及び/又はlarge_cid情報を含むことができる。
table_id情報は、該当テーブルセクションが高速情報テーブル(Fast Information Table)であることを示す。
FIT_data_version情報は、高速情報テーブルが含むシンタックス及びセマンティクスに対するバージョン情報を示すことができる。これを用いて、受信機は、該当高速情報テーブルに含まれたシグナリングに対する処理有無などを決定することができる。受信機は、この情報を用いて、既に格納していたFICの情報の更新有無を決定することができる。
num_broadcast情報は、該当周波数或いは伝送される伝送フレームを通じて放送サービス及び/又はコンテンツを伝送する放送局の数を示すことができる。
broadcast_id情報は、該当周波数或いは伝送される伝送フレームを通じて放送サービス及び/又はコンテンツを伝送する放送局固有の区分子を示すことができる。MPEG―2 TS基盤のデータを伝送する放送局の場合、broadcast_idはMPEG―2 TSのtransport_stream_idなどの値を有することができる。
delivery_system_id情報は、伝送される放送ネットワーク上で同一の伝送パラメータを適用して処理する放送伝送システムに対する識別子を示すことができる。
base_DP_id情報は、放送信号内でベースDPを識別する情報である。ベースDPは、broadcast_idに該当する放送局のPSI/SI(Program Specific Information/System Information)及び/又はオーバーヘッド削減などを含むサービスシグナリングを伝達するDPを称することができる。或いは、該当放送局内の放送サービスを構成するコンポーネントをデコードできる代表DPを称することができる。
base_DP_version情報は、ベースDPを通じて伝送されるデータに対するバージョン情報を示すことができる。例えば、ベースDPを通じてPSI/SIなどのサービスシグナリングが伝達されるとき、サービスシグナリングの変化が起こる場合、base_DP_version情報の値が1ずつ増加し得る。
num_service情報は、該当周波数或いは伝送フレーム内でbroadcast_idに該当する放送局が伝送する放送サービスの個数を示すことができる。
service_id情報は、放送サービスを区別できる識別子として使用することができる。
service_category情報は、放送サービスのカテゴリーを示すことができる。該当フィールドが有する値によって、次のような意味を有することができる。service_category情報の値が0x01である場合は基本(Basic)TVを示し、0x02である場合は基本ラジオ(Basic Radio)を示し、0x03である場合はRIサービスを示し、0x08である場合はサービスガイドを示し、0x09である場合は非常警戒であることを示すことができる。
service_hidden_flag情報は、該当放送サービスが非表示(hidden)であるか否かを示すことができる。サービスが非表示である場合、テストサービス或いは自体的に使用されるサービスであって、放送受信機ではこれを無視したり、サービスリストから隠すなどの処理をすることができる。
SP_indicator情報は、サービス保護(Service protection)が該当放送サービス内の一つ以上のコンポーネントに適用されるか否かを示すことができる。
num_component情報は、該当放送サービスを構成するコンポーネントの個数を示すことができる。
component_id情報は、放送サービス内の該当コンポーネントを区別する識別子として使用することができる。
DP_id情報は、該当コンポーネントが伝送されるDPを示す識別子として使用することができる。
RoHC_init_descriptorは、オーバーヘッド削減及び/又はヘッダ復旧と関連する情報を含むことができる。RoHC_init_descriptorは送信端で使用したヘッダ圧縮方式を識別する情報を含むことができる。
context_id情報は、後に来るRoHC関連フィールドがいずれのコンテキストに該当するのかを表示することができる。context_id情報はCID(context identifier)に該当し得る。
context_profile情報は、RoHCでヘッダが圧縮されるプロトコルの範囲に対して表示する。RoHCでは、コンプレッサとデコンプレッサが同一のプロファイルを有するときにストリームに対する圧縮及び復旧が可能である。
max_cid情報は、CIDの最大値をデコンプレッサに知らせるために使用される。
large_cid情報は、ブーリアン(Boolean)値を有し、CIDの構成において、ショートCID(0〜15)を使用するのか、それともエンベデッドCID(0〜16383)を使用するのか知らせる。これによって、CIDを表現するバイトのサイズも共に決定される。
図14は、本発明の一実施例に係るEAT(Emergency Alert Table)のシンタックスを示した図である。
EACを通じて非常警報と関連する情報を伝送することができる。EACは、上述した専用チャネルに該当し得る。
本発明の一実施例に係るEATは、EAT_protocol_version情報、automatic_tuning_flag情報、num_EAS_messages情報、EAS_message_id情報、EAS_IP_version_flag情報、EAS_message_transfer_type情報、EAS_message_encoding_type情報、EAS_NRT_flag情報、EAS_message_length情報、EAS_message_byte情報、IP_address情報、UDP_port_num情報、DP_id情報、automatic_tuning_channel_number情報、automatic_tuning_DP_id情報、automatic_tuning_service_id情報、及び/又はEAS_NRT_service_id情報を含む。
EAT_protocol_version情報は、受信されたEATが有するプロトコルバージョンを示す。
automatic_tuning_flag情報は、受信機が自動的にチャネル切り替えを行うか否かを知らせる。
num_EAS_messages情報は、EATに含まれているメッセージに対する個数を知らせる。
EAS_message_id情報は、それぞれのEASメッセージを識別する情報である。
EAS_IP_version_flag情報は、EAS_IP_version_flag情報の値が0である場合はIPv4であることを示し、EAS_IP_version_flag情報の値が1である場合はIPv6であることを示す。
EAS_message_transfer_type情報は、EASメッセージが伝達される形態を示す。EAS_message_transfer_type情報の値が000である場合は、無指定(not specified)である状態を示し、EAS_message_transfer_type情報の値が001である場合は、警戒メッセージなし(No Alert message)(only AV content)であることを示し、EAS_message_transfer_type情報の値が010である場合は、該当EAT内にEASメッセージが含まれることを示す。このために、長さフィールド(length field)及び該当EASメッセージに対するフィールドが追加される。EAS_message_transfer_type情報の値が011である場合、データパイプを通じてEASメッセージが伝送されることを知らせる。EASは、データパイプ内でIPデータグラムの形態で伝送することができる。このために、IP住所、UDPポート情報、及び伝送される物理階層のDP情報を追加することができる。
EAS_message_encoding_type情報は、非常警戒メッセージのエンコーディングタイプに対する情報を知らせる。例えば、EAS_message_encoding_type情報の値が000である場合は、無指定(not specified)であることを示し、EAS_message_encoding_type情報の値が001である場合は、エンコーディングなし(No Encoding)であることを示し、EAS_message_encoding_type情報の値が010である場合は、DEFLATEアルゴリズム(RFC1951)であることを示し、EAS_message_encoding_type情報の値のうち001〜111は他のエンコーディングタイプのために予約することができる。
EAS_NRT_flag情報は、受信されるメッセージと関連するNRTコンテンツ及び/又はNRTデータの存在有無を示す。EAS_NRT_flag情報の値が0である場合は、NRTコンテンツ及び/又はNRTデータが受信した警戒メッセージと関連して存在しないことを示し、EAS_NRT_flag情報の値が1である場合は、NRTコンテンツ及び/又はNRTデータが受信した警戒メッセージと関連して存在することを示す。
EAS_message_length情報は、EASメッセージの長さを示す。
EAS_message_byte情報は、EASメッセージのコンテンツを含む。
IP_address情報は、EASメッセージを伝送するIPパケットのIP住所を示す。
UDP_port_num情報は、EASメッセージを伝送するUDPポート番号を示す。
DP_id情報は、EASメッセージを伝送するデータパイプを識別する。
automatic_tuning_channel_number情報は、取り替えられなければならないチャネルの番号に対する情報を含む。
automatic_tuning_DP_id情報は、該当コンテンツを伝送するデータパイプを識別する情報である。
automatic_tuning_service_id情報は、該当コンテンツが属するサービスを識別する情報である。
EAS_NRT_service_id情報は、受信される非常警戒メッセージと関連するNRTコンテンツ及びデータが伝送される場合、すなわち、EAS_NRT_flagが可能状態である場合に該当するNRTサービスを識別する情報である。
図15は、本発明の一実施例に係る、データパイプに伝送されるパケットを示した図である。
本発明の一実施例によると、リンク階層におけるパケットの構造を新たに定義し、リンク階層の上位階層又はリンク階層の下位階層のプロトコルの変化とは関係なく互換可能なリンク階層パケットを生成することができる。
本発明の一実施例に係るリンク階層パケットは、ノーマルDP及び/又はベースDPに伝送することができる。
リンク階層パケットは、固定ヘッダ、拡張ヘッダ、及び/又はペイロードを含むことができる。
固定ヘッダは、サイズが固定されているヘッダであり、拡張ヘッダは、上位階層のパケットの構成によってサイズの変更が可能なヘッダである。ペイロードは、上位階層のデータが伝送される領域である。
パケットのヘッダ(固定ヘッダ又は拡張ヘッダ)は、パケットのペイロードの種類を表示するフィールドを含むことができる。固定ヘッダの場合、1バイトのうち一番前の3ビット(packet type)は、上位階層のパケットタイプを識別するデータを含むことができ、残りの5ビットは指示子部分(indicator part)として使用することができる。指示子部分は、ペイロードの構成方法、及び/又は確定ヘッダの構成情報を識別するデータを含むことができ、パケットタイプによって構成が変わり得る。
図面に図示されたテーブルでは、パケットタイプ(packet type)の値による、ペイロードに含まれる上位階層のパケットの種類を示している。
システムの構成によって、DPを通じてはペイロードのIPパケット、及び/又はRoHCパケットを伝送することができ、ベースDPを通じてはシグナリングパケットを伝送することができる。よって、多くの種類のパケットが混用されて伝達される場合にも、パケットタイプの値を付与し、データパケットとシグナリングパケットとを区分することもできる。
パケットタイプの値が000である場合は、IPv4のIPパケットがペイロードに含まれることを示す。
パケットタイプの値が001である場合は、IPv6のIPパケットがペイロードに含まれることを示す。
パケットタイプの値が010である場合は、圧縮されたIPパケットがペイロードに含まれることを示す。圧縮されたIPパケットは、ヘッダ圧縮が適用されたIPパケットを含むことができる。
パケットタイプの値が110である場合は、シグナリングデータを含むパケットがペイロードに含まれることを示す。
パケットタイプの値が111である場合は、フレームパケットタイプ(framed packet type)がペイロードに含まれることを示すことができる。
図16は、本発明の一実施例に係る、リンク階層における送信機及び/又は受信機の動作モード制御の過程を示した図である。
リンク階層の送信機又は受信機の動作モードを決定することは、放送システムをより効率的に使用し、放送システムに対する柔軟な設計を可能にする方法になり得る。本発明で提案するリンク階層モードを制御する方案によると、システム帯域幅及び処理時間に対する効率的運用のためのリンク階層のモードを動的に切り替えることができるという効果がある。また、本発明のリンク階層モードを制御する方案によると、物理階層の変更によって特定モードに対するサポートが必要であるか、その反対に特定モードに対する必要性がなくなった場合、これに対する対処が容易である。また、リンク階層モードを制御する方案によると、放送サービスを提供する放送社で該当サービスに対する伝送方法を指定しようとする場合にも、該当放送社の要求を放送システムで容易に収容できるという効果がある。
リンク階層の動作モードを制御するための方案は、リンク階層の内部でのみ動作するように構成したり、リンク階層の内部でのデータ構造の変化を通じて行うことができる。この場合、ネットワーク階層及び/又は物理階層で、別の機能に対する追加具現がなくても、各階層の独立的な動作を行うことが可能である。本発明で提案するリンク階層のモードは、物理階層の構造に合わせるためにシステムを変形しなく、シグナリング又はシステム内部パラメータで制御が可能である。特定モードの場合は、該当入力に対する処理が物理階層でサポートされる場合のみに動作することもできる。
図面は、送信機及び/又は受信機が、IP階層、リンク階層、及び物理階層で信号及び/又はデータを処理する流れを示した図である。
リンク階層にモード制御のための機能ブロック(ハードウェア及び/又はソフトウェアとして具現可能)が追加され、パケットの処理有無を決定するためのパラメータ及び/又はシグナリング情報を管理する役割をすることができる。モード制御機能ブロック(Mode control functional block)が有している情報を用いて、リンク階層では、パケットストリームの処理過程に該当機能を行うか否かを判断することができる。
まず、送信機での動作を説明する。
送信機は、IPストリームがリンク階層に入力されると、モード制御パラメータ(j16005)を用いてオーバーヘッド削減(j16020)を行うか否かを決定する(j16010)。モード制御パラメータは、送信機でサービス提供者によって生成することができる。モード制御パラメータに関しては後で詳細に説明する。
オーバーヘッド削減(j16020)が行われる場合、オーバーヘッド削減に対する情報を生成し、これをリンク階層シグナリング(j16060)情報に含ませる。リンク階層シグナリング(j16060)情報は、モード制御パラメータの一部又は全部を含むこともできる。リンク階層シグナリング(j16060)情報は、リンク階層シグナリングパケットの形態で伝達することができる。リンク階層シグナリングパケットは、DPにマップして受信機に伝達することもできるが、DPにマップしなく、放送信号の一定領域を通じてリンク階層シグナリングパケットの形態で受信機に伝達することができる。
オーバーヘッド削減(j16020)を経たパケットストリームは、カプセル化(j16030)されて物理階層のDPに入力される(j16040)。オーバーヘッド削減を経ない場合は、再びカプセル化を行うか否かを決定する(j16050)。
カプセル化(j16030)を経たパケットストリームは、物理階層のDP(j16040)に入力される。このとき、物理階層では、一般パケット(general packet)(リンク階層パケット)に対する処理のための動作を行う。オーバーヘッド削減及びカプセル化を経ない場合は、IPパケットが直接物理階層に伝達される。このとき、物理階層では、IPパケットに対する処理のための動作を行う。IPパケットが直接伝送される場合は、物理階層でIPパケット入力をサポートする場合のみに動作するようにパラメータを付与することができる。すなわち、モード制御パラメータの値を調節し、物理階層でIPパケットに対する処理をサポートしない場合は、IPパケットを物理階層に直接伝送する過程が動作しないように設定することができる。
送信機は、このような過程を経た放送信号を受信機に伝送する。
以下では、受信機の動作を説明する。
受信機において、ユーザの操作などによるチャネル変更などの理由で特定DPが選択され、該当DPでパケットストリームが受信されると(j16110)、パケットストリームのヘッダ及び/又はシグナリング情報を用いて、送信時にいずれのモードでパケットが生成されたのかを確認することができる(j16120)。該当DPに対する送信時に動作モードが確認されると、リンク階層の受信動作過程によってデカプセル化(j16130)及びオーバーヘッド削減(j16140)過程を経て上位階層にIPパケットが伝達される。オーバーヘッド削減(j16140)過程はオーバーヘッド復旧過程を含むことができる。
図17は、本発明の一実施例に係る、フラグの値によるリンク階層における動作及び物理階層に伝達されるパケットの形態を示した図である。
リンク階層の動作モードを決定するために、上述したシグナリング方法を用いることができる。これと関連したシグナリング情報を受信機に直接伝送することができる。この場合、上述したシグナリングデータ又はリンク階層シグナリングパケットは、後述するモード制御と関連する情報を含むことができる。
一方、受信機の複雑図を考慮して、リンク階層の動作モードを間接的に受信機に知らせる方法があり得る。
動作モードの制御に対して、次のような二つのフラグを考慮することができる。
― HCF(Header Compression Flag):該当リンク階層でヘッダ圧縮に対する適用有無を決定するフラグであって、可能及び不可を意味する値を付与することができる。
― EF(Encapsulation Flag):該当リンク階層でカプセル化に対する適用有無を決定するフラグであって、可能及び不可を意味する値を付与することができる。但し、ヘッダ圧縮技法によって必ずカプセル化が伴われなければならない場合は、EFをHCFに従属させて定義することができる。
各フラグにマップされる値は、可能及び不可を表現する範囲内でシステム構成によって付与することができ、各フラグに割り当てられるビット数も変更可能である。一実施例において、可能値を1に、不可値を0にマップすることができる。
図面は、HCF及びEFの値によってリンク階層に含まれるヘッダ圧縮及びカプセル化の動作有無と、これによって物理階層に伝達されるパケットフォーマットに対して示したものである。すなわち、本発明の一実施例によると、受信機は、HCF及びEFに対する情報として、物理階層に入力されるパケットの形態が何かを知ることができる。
図18は、本発明の一実施例に係る、モード制御パラメータをシグナリングするためのディスクリプタを示した図である。
リンク階層におけるモード制御に対する情報である各フラグは、シグナリング情報であって、ディスクリプタの形態で送信機で生成し、受信機に伝達することができる。モード制御に対する情報であるフラグを含むシグナリングは、ヘッドエンド端の送信機で動作モードを制御するための目的で使用することができ、受信機に伝達されるシグナリングに、モード制御に対する情報であるフラグが含まれるか否かは任意に選択することができる。
モード制御に対する情報である、フラグを含むシグナリングが受信機に伝送される場合、受信機では、該当DPに対する動作モードを直接選択し、パケットデカプセル化動作を行うことができる。モード制御に対する情報であるフラグを含むシグナリングが受信機に伝送されない場合、受信機は、受信機に伝達される物理階層シグナリング又はパケットヘッダのフィールド情報を用いていずれのモードで伝送されたのかを判断可能である。
本発明の一実施例に係るリンク階層モード制御ディスクリプタは、DP_id情報、HCF情報、及び/又はEF情報を含むことができる。リンク階層モード制御ディスクリプタは、上述した、FIC、リンク階層シグナリングパケット、専用チャネルを介したシグナリング、PSI/SI、及び/又は物理階層における伝送パラメータに含ませることができる。
DP_id情報は、リンク階層におけるモードが適用されたDPを識別する。
HCF情報は、DP_id情報によって識別されたDPでヘッダ圧縮が適用されたか否かを識別する。
EF情報は、DP_id情報によって識別されたDPにカプセル化が行われたか否かを識別する。
図19は、本発明の一実施例に係る、動作モードを制御する送信機の動作を示した図である。
図面には示していないが、リンク階層の処理過程前に、送信機は、上位階層(例えば、IP階層)における処理を行うことができる。送信機は、放送サービスのための放送データを含むIPパケットを生成することができる。
送信機は、システムパラメータをパース又は生成する(JS19010)。ここで、システムパラメータは、上述したシグナリングデータ及びシグナリング情報に該当し得る。
送信機は、リンク階層における放送データ処理過程で、モード制御関連パラメータ又はシグナリング情報を受信又は設定し、動作モード制御と関連したフラグ値を設定する(JS19020)。送信機において、この動作は、ヘッダ圧縮動作又はカプセル化動作が行われた後で実行することもできる。すなわち、送信機は、ヘッダ圧縮又はカプセル化動作を行い、この動作と関連する情報を生成することができる。
送信機は、放送信号を通じて伝送される必要がある上位階層のパケットを獲得する(JS19030)。ここで、上位階層のパケットはIPパケットに該当し得る。
送信機は、上位階層のパケットにヘッダ圧縮が適用されるか否かを決定するためにHCFをチェックする(JS19040)。
送信機は、HCFが可能(enable)である場合、上位階層パケットにヘッダ圧縮を適用する(JS19050)。ヘッダ圧縮が行われた後、送信機がHCFを生成することもできる。HCFは、受信機にヘッダ圧縮の適用有無をシグナリングするために使用することができる。
送信機は、ヘッダ圧縮が適用された上位階層パケットに対してカプセル化を行い、リンク階層パケットを生成する(JS19060)。カプセル化過程が行われた後、送信機がEFを生成することもできる。EFは、受信機に上位階層パケットにカプセル化が適用されたか否かをシグナリングするために使用することができる。
送信機は、リンク階層パケットを物理階層処理部に伝達する(JS19070)。その後、物理階層処理部は、リンク階層パケットを含む放送信号を生成し、これを受信機に送信する。
送信機は、HCFが不可(disable)である場合は、カプセル化に対する適用有無を決定するためにEFをチェックする(JS19080)。
送信機は、EFが可能である場合、上位階層のパケットに対するカプセル化を行う(JS19090)。送信機は、EFが不可である場合は、該当パケットストリームに対する別の処理をしない。送信機は、リンク階層で処理が完了したパケットストリーム(リンク階層パケット)を物理階層に伝達する(JS19070)。ヘッダ圧縮、カプセル化、及び/又はリンク階層パケットの生成は、送信機内のリンク階層パケット生成器(link layer packet generator)(例えば、リンク階層プロセッサ)によって行うことができる。
一方、送信機は、サービスシグナリングチャネル(SCC)データを生成することができる。サービスシグナリングチャネルデータは、サービスシグナリングデータエンコーダによって生成することができる。サービスシグナリングデータエンコーダは、リンク階層プロセッサに含ませることもでき、リンク階層プロセッサとは別に存在し得る。サービスシグナリングチャネルデータは、上述したFIC及び/又はEATを含むことができる。サービスシグナリングチャネルデータは、上述した専用チャネルに伝送することができる。
図20は、本発明の一実施例に係る、動作モードによる放送信号を処理する受信機の動作を示した図である。
受信機は、リンク階層における動作モード関連情報をパケットストリームと共に受信することができる。
受信機は、シグナリング情報及び/又はチャネル情報を受信する(JS20010)。ここで、シグナリング情報及び/又はチャネル情報に対する説明は上述した通りである。
受信機は、シグナリング情報及び/又はチャネル情報によって受信処理のためのDPを選択する(JS20020)。
受信機は、選択されたDPに対して物理階層のデコーディングを行い、リンク階層のパケットストリームを受け取る(JS20030)。
受信機は、受信されたシグナリングにリンク階層モード制御関連シグナリングが含まれているか否かを確認する(JS20040)。
受信機は、リンク階層モード関連情報を受信した場合、EFをチェックする(JS20050)。
受信機は、EFが可能である場合、リンク階層のパケットに対してデカプセル化過程を行う(JS20060)。
受信機は、パケットをデカプセル化した後でHCFをチェックし、HCFが可能である場合、ヘッダ圧縮解除過程を行う(JS20080)。
受信機は、ヘッダ圧縮解除が行われたパケットを上位階層(例えば、IP階層)に伝達する(JS20090)。受信機は、上述した過程で、HCF及びEFが不可である場合は、処理されたパケットストリームはIPパケットであると認識し、該当パケットをIP階層に伝達する。
受信機は、リンク階層モード関連情報を受信していないか、該当システムではリンク階層モード関連情報を受信機に伝送しない場合は次のように動作する。
受信機は、シグナリング情報及び/又はチャネル情報を受信し(JS20010)、該当情報によって受信処理のためのDPを選択する(JS20020)。受信機は、選択されたDPに対して物理階層のデコーディングを行い、パケットストリームを獲得する(JS20030)。
受信機は、受信されたシグナリングにリンク階層モード制御関連シグナリングが含まれているか否かを確認する(JS20040)。
受信機は、リンク階層モード関連シグナリングを受信していないので、物理階層シグナリングなどを用いて伝達されたパケットのフォーマットを確認する(JS20100)。ここで、物理階層シグナリング情報は、DPのペイロードに含まれたパケットの種類を識別する情報を含むことができる。受信機は、物理階層から伝達されたパケットがIPパケットである場合、このパケットをリンク階層での別の処理なくIP階層に伝達する。
受信機は、物理階層から伝達されたパケットがリンク階層でカプセル化を経たパケットである場合、該当パケットに対してデカプセル化過程を行う(JS20110)。
受信機は、デカプセル化過程でリンク階層パケットのヘッダなどの情報を用いてペイロードを構成するパケットの形態を確認し(JS20120)、ペイロードがIPパケットである場合、IP階層処理部に該当パケットを伝達する。
受信機は、リンク階層パケットのペイロードが圧縮IPである場合、該当パケットに対する圧縮解除過程を行う。(JS20130)。
受信機は、IPパケットをIP階層処理部に伝達する(JS20140)。
図21は、本発明の一実施例に係る受信機を示した図である。
本発明の一実施例に係る受信機は、チューナJS21010、ADC JS21020、復調器JS21030、チャネル同期及び等化部(channel synchronizer & equalizer)JS21040、チャネルデコーダJS21050、L1シグナリングパーサJS21060、シグナリング制御部JS21070、ベースバンド制御部JS21080、リンク階層インタフェースJS21090、L2シグナリングパーサJS21100、パケットヘッダ復旧JS21110、IPパケットフィルタJS21120、共通プロトコルスタック処理部JS21130、SSC処理バッファ及びパーサJS21140、サービスマップデータベースJS21150、サービスガイドプロセッサJS21160、サービスガイドデータベースJS21170、AVサービス制御部JS21180、デマルチプレクサJS21190、ビデオデコーダJS21200、ビデオレンダラJS21210、オーディオデコーダJS21220、オーディオレンダラJS21230、ネットワークスイッチJS21240、IPパケットフィルタJS21250、TCP/IPスタックプロセッサJS21260、データサービス制御部JS21270、及び/又はシステムプロセッサJS21280を含むことができる。
チューナJS21010は放送信号を受信する。
ADC JS21020は、放送信号がアナログ信号である場合、これをデジタル信号に変換する。
復調器JS21030は放送信号に対して復調を行う。
チャネル同期及び等化部(channel synchronizer & equalizer)JS21040は、チャネル同期化及び/又は等化を行う。
チャネルデコーダJS21050は、放送信号内のチャネルをデコードする。
L1シグナリングパーサJS21060は、放送信号からL1シグナリング情報をパースする。L1シグナリング情報は物理階層シグナリング情報に該当し得る。L1シグナリング情報は伝送パラメータを含むことができる。
シグナリング制御部JS21070は、シグナリング情報を処理したり、放送受信機で該当シグナリング情報を必要とする装置に該当シグナリング情報を伝達する。
ベースバンド制御部JS21080は、ベースバンドにおける放送信号の処理を制御する。ベースバンド制御部JS21080は、L1シグナリング情報を用いて放送信号に対する物理階層での処理を行うことができる。ベースバンド制御部JS21080と他の装置との間の連結関係が表示されていない場合にも、ベースバンド制御部は、処理された放送信号又は放送データを受信機内部の他の装置に伝達することができる。
リンク階層インタフェースJS21090はリンク階層パケットにアクセスし、リンク階層パケットを獲得する。
L2シグナリングパーサJS21100はL2シグナリング情報をパースする。L2シグナリング情報は、上述したリンク階層シグナリングパケットに含まれた情報に該当し得る。
パケットヘッダ復旧JS21110は、リンク階層より上位階層のパケット(例えば、IPパケット)にヘッダ圧縮が適用された場合、これに対するヘッダ圧縮解除を行う。ここで、上述したヘッダ圧縮の適用有無を識別する情報を用いて、パケットヘッダ復旧JS21110は上位階層のパケットのヘッダを復元することができる。
IPパケットフィルタJS21120は、特定IP住所及び/又はUDP番号に伝送されるIPパケットをフィルタリングする。特定IP住所及び/又はUDP番号に伝送されるIPパケットは、上述した専用チャネルを介して伝送されるシグナリング情報を含むことができる。特定IP住所及び/又はUDP番号に伝送されるIPパケットは、上述したFIC、FIT、EAT、及び/又はEAM(emergency alert message)を含むことができる。
共通プロトコルスタック処理部JS21130は、各階層のプロトコルによるデータの処理を行う。例えば、共通プロトコルスタック処理部JS21130は、IPパケットに対して、IP階層及び/又はIP階層より上位階層のプロトコルによって該当IPパケットをデコード又はパースする。
SSC処理バッファ及びパーサJS21140は、SSC(service signaling channel)に伝達されるシグナリング情報を格納又はパースする。特定IPパケットはSSCとして指定できるが、このSSCは、サービスを獲得するための情報、サービスに含まれるコンテンツに対する属性情報、DVB―SI情報及び/又はPSI/PSIP情報を含むことができる。
サービスマップデータベースJS21150はサービスマップテーブルを格納する。サービスマップテーブルは、放送サービスに対する属性情報を含む。サービスマップテーブルは、SSCに含ませて伝送することができる。
サービスガイドプロセッサJS21160は、サービスガイドをパース又はデコードする。
サービスガイドデータベースJS21170はサービスガイドを格納する。
AVサービス制御部JS21180は、放送AVデータを獲得するための全般的な制御を行う。
デマルチプレクサJS21190は、放送データをビデオデータとオーディオデータとに分離する。
ビデオデコーダJS21200はビデオデータをデコードする。
ビデオレンダラJS21210は、デコードされたビデオデータを用いて、ユーザに提供されるビデオを生成する。
オーディオデコーダJS21220はオーディオデータをデコードする。
オーディオレンダラJS21230は、デコードされたオーディオデータを用いて、ユーザに提供されるオーディオを生成する。
ネットワークスイッチJS21240は、放送ネットワーク以外に他のネットワークとのインタフェースを制御する。例えば、ネットワークスイッチJS21240はIPネットワークに接続し、IPパケットを直接受信することができる。
IPパケットフィルタJS21250は、特定IP住所及び/又はUDP番号を有するIPパケットをフィルタする。
TCP/IPスタックプロセッサJS21260は、TCP/IPのプロトコルによってIPパケットをデカプセル化する。
データサービス制御部JS21270は、データサービスの処理を制御する。
システムプロセッサJS21280は、受信機全般に対する制御を行う。
本発明の上述した方法は、上述した送信機又は受信機で実行可能である。
明確性のために、本発明を添付の図面をそれぞれ参照して説明したが、添付の図面に示した実施例を互いに併合して新たな実施例を設計することができる。また、上述した説明に言及した実施例を実行するためのプログラムが記録されたコンピュータで判読可能な記録媒体が当業者の必要に応じて設計される場合、それは、添付の請求項の範囲及びその同等範囲に属し得る。
本発明に係る装置及び方法は、上述した説明に言及した実施例の構成及び方法によって制限されない。また、上述した説明に言及した実施例は、全体的に又は部分的に選択的に結合し、多様な変形を可能にするように構成することができる。
また、本発明に係る方法は、ネットワーク装置に提供されたプロセッサで判読可能な記録媒体にあるプロセッサで判読可能なコードで実現することができる。プロセッサで判読可能な媒体は、プロセッサで判読可能なデータを記録できるすべての種類の記録装置を含むことができる。プロセッサで判読可能な媒体は、例えば、ROM、RAM、CD―ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などのうち一つを含むことができ、インターネットを介した伝送などのキャリアウェーブ式具現も含むことができる。また、プロセッサで判読可能な記録媒体がネットワークを介して連結されたコンピュータシステムに分散されることによって、プロセッサで判読可能なコードは分散システムによって格納及び実行することができる。
多様な変形及び変更が本発明の思想や範囲から逸脱することなく本発明で達成可能であることは当業者によって理解される。したがって、本発明は、添付の請求項の範囲及びその同等範囲内で本発明の変形及び変更を含むように意図される。
本明細書では、装置発明及び方法発明がすべて言及し、装置発明及び方法発明の説明は相互補完的に適用することができる。
多様な実施例が発明を実施するための最善の形態で記載された。