JP6285834B2 - 船体突出部の振動抑制装置 - Google Patents

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Description

本開示は、水上又は水中を航行する船舶において、例えば、舵、フィンスタビライザー等のような船体突出部の振動を抑制する振動抑制装置に関する。
海洋資源調査船や漁業調査船等の調査船は、エンジンの振動や推進器の回転等に起因した船体の振動によって水中に放射された雑音が調査用の音響機器に検知されるおそれがある。これによって、該音響機器の精度が低下するため、自ら発する水中放射雑音を低減する必要がある。例えば、地震探査船などは、自ら発する低周波の水中音レベルの上限値が国際機関によって設定されている。
船舶が発する水中放射雑音のうち低周波成分は、船体の振動がアジマス推進器、舵、フィンスタビライザー等の船体突出部に伝わり、該船体突出部が船体から伝わる振動(起振振動)と共振することで大きくなる。そのため、船体突出部の共振を回避することが重要である。
図9はこの関係を模式的に示している。前記起振振動の振動数(起振振動数)と船体突出部の固有振動数との比が1前後のHの範囲にあるとき、船体突出部が共振し、水中放射雑音の低周波成分は増大する。しかし、起振振動数は、船舶の速度や航行モードで変化するため、共振を回避するのはそれほど容易ではない。
特許文献1には、船舶の推進器から推進軸に伝わる共振振動を検出するセンサと、この共振振動を弱めるための共振抑制振動を発生する振動発生器と、前記センサの検出信号を受信し、前記共振抑制振動の周波数と位相を制御するコントローラとを備え、前記共振抑制振動を推進軸の軸受を介して推進軸に伝え、推進器の共振を低減するようにした手段が開示されている。
特許文献2には、プロペラ翼の回転によって発生する水中放射雑音を低減する手段が開示されている。この手段は、船舶のプロペラ翼を囲むように配置されたコーン状のノズルの内壁に超音波発生器を設け、該超音波発生器から発生する超音波によってプロペラ翼の周囲に泡を発生させ、この泡によって水中放射雑音を低減するものである。
特表2005−516299号公報 特開2006−168605号公報
特許文献1に開示された手段は、船舶の推進器の共振を抑制するものであり、船体突出部の共振を回避するものではない。また、共振抑制振動を発生する振動発生器、及び共振抑制振動の周波数と位相を制御するコントローラ等を必要とし、装置構成が高コストとなりやすい問題がある。
また、特許文献2に開示された装置も、プロペラ翼の回転によって発生する水中放射雑音を低減するものであり、船体突出部の共振を抑制するものではない。また、超音波発生器や超音波発生器に電力を供給する超音波発生用電源装置等を必要とし、装置構成が高コストとなりやすい問題がある。
本発明の少なくとも一実施形態は、かかる従来技術の課題に鑑み、簡易かつ低コストな手段で、船体突出部の共振を抑制することで、船舶が発する水中放射雑音を低減することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る船体突出部の振動抑制装置は、水上船又は水中船の船体の突出部の振動を抑制するための振動抑制装置であって、前記突出部の内部に設けられた少なくとも一つのチャンバにおける流体の保有量、又は、前記突出部の前記船体からの突出長さの少なくとも一方を変化させ、前記突出部の固有振動数を調節するように構成された固有振動数調節部を備える。
船体突出部を一自由度系と近似すると、(式1)から、船体突出部の振動質量Mは船体突出部の構造質量mと船体突出部内のチャンバに供給された流体の質量mとから求めることができる。なお、(式1)は、流体質量mの増減によらず船体突出部及び流体の全体としての重心位置が一定であると仮定して導かれた式である。流体質量mの増減に伴って船体突出部及び流体の全体としての重心位置が変化する場合、厳密に振動質量Mを計算しようとすれば、(式1)の係数を重心位置に応じて変える必要がある。
また、船体突出部の振動剛性Kは、(式2)に示すように、船体突出部の突出長さLから決定される。そして、振動質量Mと振動剛性Kとから、(式3)により船体突出部の固有振動数fを求めることができる。
M=0.23(m+m) (式1)
Figure 0006285834
ここで、Lは船体突出部の突出長さであり、Eはヤング率であり、I(x)は断面xでの断面2次モーメントである。
Figure 0006285834
船体突出部内のチャンバに流体(例えば、海水、潤滑油等)を供給する場合、船体突出部の振動質量Mが変化する。(式3)から、振動質量Mがp倍に変化するとき、固有振動数fはp-0.5倍に変化する。即ち、振動質量Mが増加すれば、船体突出部の固有振動数fは減少する。
(式2)から、断面2次モーメントが長手方向で一定の場合(断面積が一定の場合)、船体突出部の突出長さLがq倍に変化すると、固有振動数fはq-1.5倍に変化する。即ち、突出長さLが増加すれば、船体突出部の固有振動数fは減少する。
このように、船体突出部内のチャンバに供給される流体の質量又は船体突出部の突出長さを調節することで、船体突出部の固有振動数を調節できる。
前記構成(1)によれば、前記固有振動数調節部によって船体突出部の固有振動数を船体の起振振動数と共振しない振動数に調節できる。そのため、船舶の速度や航行モードが変化し、これによって船体の起振振動数が変化しても、これに応じて船体突出部の固有振動数を調節することで、船体突出部が船体と共振するのを抑制できるため、船舶が発する水中放射雑音を低減できる。
また、特許文献1のように、共振抑制振動を発生する振動発生器や、共振抑制振動の周波数と位相を制御するコントローラを備える場合と比べて、船体突出部に設けられたチャンバに流体を注入するか、又は船体突出部の突出長さを変えるという簡易かつ低コストな手段で、船体突出部の固有振動数を調節できる。
(2)幾つかの実施形態では、前記構成(1)において、
前記少なくとも一つのチャンバには、前記流体が流通可能な少なくとも一本の流路が接続されており、
前記固有振動数調節部は、前記少なくとも一つのチャンバと前記少なくとも一本の流路との連通状態を切り替えるための少なくとも一つのバルブを含んでいる。
前記構成(2)によれば、前記少なくとも一つのチャンバに供給される前記流体の供給量を前記少なくとも一本の流路に設けられた前記少なくとも一つのバルブによって調節できる。これによって、簡易かつ低コストな手段で、前記少なくとも一つのチャンバに保有される前記流体の保有量を調節し、船体突出部の固有振動数を調節できる。
(3)幾つかの実施形態では、前記構成(2)において、
前記少なくとも一つのチャンバは、前記流体が流通可能な複数の前記流路がそれぞれ接続された複数のチャンバを含み、
前記固有振動数調節部は、前記複数のチャンバのうち前記流体を満たすチャンバの個数を変えることで、前記流体の保有量を変化させるように構成されている。
前記構成(3)によれば、前記流体が満たされる前記複数のチャンバの数を調節することで、船体突出部に保有される接続流体の保有量を調節できると共に、前記複数のチャンバに流体を満たし、チャンバ内に気液界面をなくすことで、供給された流体によるスロッシングを抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記流体は、前記船体内の機械要素の潤滑に用いられる潤滑油、又は、海水である。
前記構成(4)によれば、前記流体として、船内で容易に入手可能な潤滑油、又は船外から汲み上げることができる海水を用いることで、前記流体を容易かつ低コストで確保できる。
(5)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(4)のいずれかにおいて、
前記突出部は、フィンスタビライザー又は舵である。
前記構成(5)によれば、船体に取り付けられたフィンスタビライザー又は舵の共振による水中放射雑音の発生を簡易かつ低コストな手段で抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(5)のいずれかにおいて、
前記突出部は、前記突出部の突出方向に沿って伸縮自在であり、
前記固有振動数調節部は、前記突出部を伸縮させて、前記突出長さを変化させるように構成されている。
前記構成(6)によれば、船体突出部の突出長さを変化させるだけの簡易かつ低コストな手段で、船体突出部の固有振動数を調節できる。
(7)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(6)のいずれかにおいて、
前記少なくとも一つのチャンバは、前記突出部に設けられて、前記突出部の突出方向に沿って伸縮することで容積が可変である容積可変チャンバを含み、
前記固有振動数調節部は、前記容積可変チャンバに前記流体を注入して前記容積可変チャンバを前記突出方向に沿って拡張させることで、前記流体の保有量及び前記突出長さの両方を変化させるように構成されている。
前記構成(7)によれば、船体突出部内のチャンバに供給される前記流体の質量、及び船体突出部の突出長さの両方を調節して船体突出部の固有振動数を調節するため、船体突出部の固有振動数fの調節範囲を広くすることができる。
(8)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(7)のいずれかにおいて、
前記水上船又は前記水中船の航行モードを示す航行モード信号に基づいて、前記流体の保有量又は前記突出長さの少なくとも一方を変化させるように前記固有振動数調節部を制御するためのコントローラをさらに備えている。
前記構成(8)では、前記航行モード信号から船体突出部に伝わる起振振動の振動数を確認し、該起振振動数から外れるように船体突出部の固有振動数fを調節できる。そのため、船体突出部の共振を確実に抑制できる。
(9)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(7)のいずれかにおいて、
前記水上船又は前記水中船の動力機関によって生じる起振力の振動数を示す情報を取得するための起振力情報取得部と、
前記起振力情報取得部で取得された前記情報に基づいて、前記流体の保有量又は前記突出長さの少なくとも一方を変化させるように前記固有振動数調節部を制御するためのコントローラと、をさらに備えている。
前記構成(9)によれば、前記起振力情報取得部を備えることで、前記動力機関によって生じる起振振動の振動数を把握することができ、船体突出部の固有振動数fを起振振動数から確実に外れるように調節できる。よって、船体突出部の共振を確実に抑制できる。
(10)幾つかの実施形態では、前記構成(9)において、
前記起振力の振動数を示す前記情報は、前記動力機関の出力、前記動力機関の回転シャフトの回転数、又は、前記突出部の外表面の振動数である。
前記構成(10)によれば、例えばトルクセンサ、回転数センサ、加速度センサ等の公知のセンサを起振力情報取得部として用いて、船体の起振振動数を正確に把握できる。
(11)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(10)のいずれかにおいて、
前記突出部を有する前記船体と、
請求項1乃至10の何れか一項に記載の振動抑制装置と、を備えている。
前記構成(11)によれば、前記振動抑制装置によって船体突出部の共振を抑制できるので、船体から発する水中放射雑音を低減できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、前記固有振動数調節部を備えることで、簡易かつ低コストな手段で、船体突出部の共振を抑制でき、これによって、船舶が発する水中放射雑音を低減することができる。
一実施形態に係る振動抑制装置の概略構成を示す正面視断面図である。 一実施形態に係る振動抑制装置の模式図である。 一実施形態に係る振動抑制装置の模式図であって、(A)は先端の突出前を示し、(B)は先端の突出後を示す。 一実施形態に係る振動抑制装置の模式図であって、(A)は先端の突出前を示し、(B)は先端の突出後を示す。 一実施形態に係る振動抑制装置の模式図である。 一実施形態に係る振動抑制装置の模式図であって、(A)は船体部を示し、(B)は船体突出部及び固有振動数調節部を示している。 一実施形態に係るチャンバの模式図である。 一実施形態に係るチャンバの模式図である。 船体突出部の共振が起る振動数比(起振振動数/固有振動数)を示す線図の一例である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、実施形態に係る船体突出部の振動抑制装置の概略構成を示す図である。
図1に示す振動抑制装置20は、船体10の突出部(船体突出部12)の振動を抑制するように構成される。
一実施形態では、船体突出部12は、フィンスタビライザーである。フィンスタビライザーは、例えば、船底近くの両舷から突出した金属板であり、船体の揺れに対応して航行時の水流に対する角度を調節でき、この時生じる揚力によって船体の揺れを最小限に抑えるように働く。他の実施形態では、船体突出部12は、船体10に設けられたアジマス推進器又は舵である。
図1に示すように、振動抑制装置20は、船体突出部12の固有振動数を調節するための固有振動調節部28を備える。
幾つかの実施形態では、船体突出部12の内部には、少なくとも一つのチャンバ22が設けられており、チャンバ22内に流体Fが貯留可能になっている。そして、固有振動調節部28は、チャンバ22における流体Fの保有量、又は、船体突出部12の突出長さLの少なくとも一方を変化させることで、船体突出部12の固有振動数を調節するように構成されている。
また、図1に示すように、振動抑制装置20は、固有振動数調節部28を制御するためのコントローラ38を備えていてもよい。
コントローラ38は、例えば、船の航行モードを示す航行モード信号や、船の動力機関によって生じる起振力の振動数を示す情報に基づき、固有振動数調節部28を制御してもよい。なお、起振力の振動数を示す情報とは、例えば、動力機関の出力、動力機関の回転シャフトの回転数、船体突出部12の外表面の振動数であってもよい。
以下、固有振動調節部28及びコントローラ38の詳細につき説明する。
図2は、一実施形態に係る振動抑制装置20Aを示す図である。
図2に示す例示的な実施形態では、船体突出部12の内部には空間が形成され、該空間は仕切壁24a〜24dによって船体突出部12の長手方向(船体10の幅方向)に複数(図1では5個)のチャンバ22a〜22eが形成される。振動抑制装置20Aの固有振動調節部28aは、チャンバ22a〜22eに流体Fを供給し、各チャンバの流体保有量の増減によって船体突出部12の固有振動数を調節可能に構成されている。
チャンバ22a〜22eには、それぞれ、船体10の内部から各チャンバまで延びる流路26a〜26eが連通している。流路26a〜26eには夫々開閉弁30a〜30eが設けられている。
振動抑制装置20Aの固有振動数調節部28aは、開閉弁30a〜30eを含む流体給排部で構成されている。固有振動調節部28aとしての流体給排部は、開閉弁30a〜30eの開閉によって、船体10の内部に流体Fをチャンバ22a〜22eに給排可能になっている。
前記流体給排部は、例えば、図示のように、流路26a〜26eが接続されたヘッダ32と、ヘッダ32に接続された流体給排管34と、流体給排管34に設けられた正逆回転可能な正逆可変ポンプ36とを含んでいてもよい。
また、図2に示す例示的な実施形態では、振動抑制装置20Aは、開閉弁30a〜30eの開閉動作及び正逆可変ポンプ36の動作など、固有振動数調節部28aを制御するコントローラ38を備えている。
前記構成において、チャンバ22a〜22eに流体Fを供給することで、流体質量mを増大させる。流体質量mを増大させることで、(式1)から振動質量Mが増大し、振動質量Mが増大すると、(式3)から、船体突出部12の固有振動数fが減少する。逆に、チャンバ22a〜22eから流体Fを排出することで流体質量mを減少させれば、(式1)から振動質量Mが減少し、(式3)から、船体突出部12の固有振動数fが増大する。こうして、固有振動調節部28aとしての流体給排部によって、各チャンバの流体保有量の増減によって船体突出部12の固有振動数を調節することができる。
なお、振動質量Mは流体質量mが船体突出部12の先端に付加されるとき最も大きくなるので、流体Fをチャンバ22a〜22eに供給する場合、船体突出部12の先端に位置するチャンバ22eから船体突出部12の根本に向かって順に供給してもよい。即ち、22e→22d→22c→22b→22aの順で流体Fを供給してもよい。これにより、流体質量mの増減に対する固有振動数fの変化量が大きくなり(固有振動数fの感度が向上し)、固有振動数fの調節可能範囲を拡大することができる。
固有振動数fが変化することで、船体10から船体突出部12に伝わる起振振動の振動数と船体突出部12の固有振動数fとをずらすことができ、これによって、船体突出部12の共振を抑制できる。また、固有振動数調節部28aを設け、チャンバ52への流体Fの保有量を調節するだけの簡易かつ低コストな手段でこれを達成できる。
また、幾つかの実施形態では、チャンバ22a〜22eへの流体Fの保有量を調節する際に、各チャンバ内で気液界面が形成されないように、チャンバを流体Fで満たすようにしてよい。この場合、固有振動数調節部28aは、チャンバ22a〜22eのうち流体Fで満たされるチャンバの個数を変えて、チャンバ22a〜22eへの流体Fの保有量を調節する。これによって、チャンバ22a〜22eに供給された流体Fによるスロッシング現象を抑制できる。
さらに、流体Fとして、主機推進機関又は補助機関等に用いられ、船内で容易に入手できる潤滑油、又は船外から汲み上げられる海水を用いれば、流体Fを容易かつ低コストで確保できる。
なお、各チャンバに流体Fを給排する流体給排部は、前記構成の流体給排部に限らず、別な構成の流体給排部とすることができる。
例えば、流体給排部は、各チャンバ22a〜22eに対し、ヘッダ32からの流体Fを各チャンバ22a〜22eに供給するための流体供給管と、船体10内に設けた流体貯留タンク(不図示)に向けて流体Fを各チャンバ22a〜22eから排出するための流体排出管と、を含んでいてもよい。
図3は、他の実施形態に係る振動抑制装置20Bを示す図である。
図3に示す振動抑制装置20Bの固有振動数調節部28bは、突出方向に沿って伸縮自在に構成された船体突出部12を伸縮させて、船体突出部12の突出長さLを変化させるように構成されている。
図3において、固有振動数調節部28bは、船体突出部12の先端部12aに、船体突出部12の本体に対して船体突出部12の長手方向へ摺動可能に配置された複数の摺動体40及び42と、船体突出部12の本体に設けられたアクチュエータ44と、摺動体40に設けられたアクチュエータ46とで構成されている。アクチュエータ44のピストン44aは摺動体40に接続され、アクチュエータ46のピストン46aは摺動体42に接続されている。
なお、アクチュエータ44,46は、電動シリンダ又は油圧シリンダであってもよい。
幾つかの実施形態では、アクチュエータ44及び46は、船体内部に設けられたコントローラ38で制御される。
摺動体40又は42の摺動によって船体突出部12の突出長さLが例えばL’に変化するため、前述の(式2)から振動剛性Kが変化する。船体突出部12の長手方向の断面形状が一定の場合、船体突出部12の突出長さLがq倍に変化すると、船体突出部12の固有振動数fはq-1.5倍に変化する。そのため、突出長さLが増大すれば固有振動数fは減少し、突出長さLが減少すれば固有振動数fは増大する
このように、固有振動数調節部28bによって船体突出部12の固有振動数fが変化することで、船体10から伝わる起振振動の振動数と船体突出部12の固有振動数fの間に差を持たせることができ、そのため、船体突出部12の共振を抑制できる。
なお、図2に示す実施形態の構成と図3に示す実施形態の構成を組み合わせた構成の固有振動数調節部を採用することができる。
図4は、他の実施形態に係る振動抑制装置20Cを示す図である。
図4に示す実施形態では、船体突出部12の内部に設けられる少なくとも一つのチャンバ22は、船体突出部12の突出方向に沿って伸縮することで容積が可変である容積可変チャンバ50を含んでいる。振動抑制装置20Cの固有振動数調節部28cは、前記容積可変チャンバ50に流体Fを注入して前記容積可変チャンバ50を突出方向に沿って拡張させることで、流体Fの保有量及び突出長さLの両方を変化させるように構成される。
一実施形態では、前記容積可変チャンバ50は、船体突出部12の先端部12aに船体突出部12の長手方向に伸縮可能な中空の袋状構造体51によって構成される。袋状構造体51は、例えば、ゴム製又は樹脂製とし、かつ蛇腹状に形成して伸縮可能に構成することができる。
また、幾つかの実施形態では、袋状構造体51より船体突出部12の根本側に、仕切壁52a及び54aで仕切られた複数のチャンバ52及び54が容積可変チャンバ50とは別に形成される。船体内部から流路56、58及び60が導設され、これら流路は夫々袋状構造体50及びチャンバ56、58に開口している。
固有振動数調節部28cは、例えば、船体内部に前記流体給排部のような流体給排部(不図示)が設けられ、流路56,58及び60に、例えば、潤滑油や海水のような流体Fが給排される。
前記流体給排部から袋状構造体51に流体Fを給排することで、船体突出部12の突出長さLをL’に変化させ、かつ流体質量mを変化できる。また、幾つかの実施形態では、袋状構造体51への流体Fの給排に加えて、チャンバ52又は54に流体Fを給排することで、流体質量mをより大きく変化できる。
このように、上述した実施形態によれば、流体質量m及び船体突出部の突出長さLの両方を調節できるため、船体突出部12の固有振動数の調節範囲を広範囲にすることができる。そのため、船体突出部12の共振回避が容易になる。
図5は、他の実施形態に係る振動抑制装置20Dを示す図である。
図5に示す実施形態では、水上船又は水中船の航行モードを示す航行モード信号に基づいて、前記流体の保有量又は船体突出部の突出長さの少なくとも一方を変化させるように固有振動数調節部28dを制御するためのコントローラ38をさらに備えている。
振動抑制装置20Dでは、船舶の航行モードを示す航行モード信号Nmがコントローラ38に入力される。コントローラ38では、入力された航行モード信号Nmに対応して発生し船体突出部12に伝わる起振振動数を回避するように、固有振動数調節部28dを制御する。
図5に示す例示的な実施形態では、コントローラ38は、例えば船体10内の操縦室に設置された入力インターフェース64から入力される航行モード信号Nmを受領するための信号受領部100と、航行モード信号Nmに対応する起振振動数が記憶された記憶部102と、固有振動調節部28dに送信される制御信号を生成するための制御信号生成部104とを備える。制御信号生成部104は、信号受領部100から入力される航行モード信号Nmに対応する起振振動数を記憶部102から読み出し、該起振振動数に対して船体突出部12の固有振動数fが異なる値を取るように固有振動数調節部28dを制御するための制御信号を出力する。
本実施形態では、船体突出部12は、例えば、図3に示す実施形態と同様の袋状構造体51及びチャンバ52、54と、流路56、58及び60とを備えている。固有振動数調節部28dは、開閉弁62a、62b及び62cを有すると共に、例えば、前記実施形態と同様の流体給排部(不図示)を備え、コントローラ38で開閉弁62a、62b及び62cの開閉動作を制御することで、袋状構造体51、チャンバ52及び54への流体Fの給排制御を行っている。
本実施形態では、コントローラ38は、船体突出部12の固有振動数fが、航行モード信号Nmから算出した前記起振振動数から外れるように、袋状構造体51又はチャンバ52,54に供給する流体Fの給排量が制御される。
これによって、船体突出部12の共振を確実に抑制できる。
図6は、他の実施形態に係る振動抑制装置20Eを示す図である。
図6に示す実施形態では、振動抑制装置20Eは、水上船又は水中船の動力機関によって生じる起振力の振動数を示す情報を取得するための起振力情報取得部74と、前記起振力情報取得部74で取得された前記情報に基づいて、前記流体の保有量又は前記突出長さの少なくとも一方を変化させるように前記固有振動数調節部28eを制御するためのコントローラ38と、を備えている。
本実施形態に係る船体突出部12は、例えば、図4又は図5に示す実施形態と同様の袋状構造体51及びチャンバ56、58と、流路56、58及び60とを備えている。振動抑制装置20Eの固有振動数調節部28eは、開閉弁62a、62b及び62cを有すると共に、例えば、前記実施形態と同様の流体給排部(不図示)を備えている。
図6において、前記動力機関として、船体10の内部に推進器72に動力を与えるための動力機関70が設けられている。また、起振力情報取得部74は、船体10に生じる起振力の振動数を示す情報を取得するようになっている。起振力情報取得部74で取得された前記情報はコントローラ38に入力される。コントローラ38は、前記情報に基づき、前記起振力の振動数を回避するように、固有振動数調節部28dを制御する。固有振動数調節部28eは、コントローラ38による制御下で、流体Fの保有量又は船体突出部12の突出長さLの少なくとも一方を変化させる。
これによって、船体突出部12の共振を確実に抑制できる。
図6に示す例示的な実施形態では、コントローラ38は、起振力情報取得部74から起振振動数を示す前記情報を受け取るための情報受領部110と、固有振動調節部28eに送信される制御信号を生成するための制御信号生成部114と、を備える。制御信号生成部114は、情報受領部110から入力される前記情報に基づき、該起振振動数に対して船体突出部12の固有振動数fが異なる値を取るように固有振動数調節部28eを制御するための制御信号を出力する。この際、制御信号生成部114は、コントローラ38に設けられた記憶部112から、情報受領部110から入力される前記情報に対応する起振振動数を読み出し、船体突出部12の固有振動数fが該起振振動数を回避した値を取るような制御信号を生成してもよい。
前記情報は、例えば、動力機関70の出力であり、推進軸76の回転数であり、あるいは船体突出部12の外表面に設けられた回転数である。
これらの情報を得るため、例えば、図6に示すように、動力機関70のトルクを検出するトルクセンサ78と、推進軸76の回転数を検出する回転数センサ80と、船体突出部12の外表面の振動を検出する加速度センサ82との少なくとも一つが起振力情報取得部74として設けられていてもよい。
これにより、トルクセンサ78、回転数センサ80、加速度センサ82等の公知のセンサを起振力情報取得部74として用いることで、船体の起振振動数を正確に求めることができる。よって、船体突出部12の固有振動数fを起振振動数から確実にずらすことができ、これによって、船体突出部12の共振を確実に抑制できる。
図7及び図8は、夫々船体突出部12の内部に形成されたチャンバ22の別の構成例を示している。図7では、船体突出部12の内部にジグザグ形状のチャンバ120が形成されている。また、図8では、船体突出部12に内部に、船体突出部12の長手方向に沿って複数の細長いチャンバが形成されている。
チャンバ120又は122に流体を給排することで、船体突出部12の振動質量Mを変えることができる。
なお、上述した実施形態の構成を適宜組み合わせてもよいことは言うまでもない。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、簡易かつ低コストな手段で、船体突出部の共振を抑制することで、船舶が発する水中放射雑音を低減できる。
10 船体
12 船体突出部
20、20A、20B、20C、20D、20E 振動抑制装置
22、22a、22b、22c、22d、22e、52,54,120,122 チャンバ
24a、24b、24c、24d、52a、54a 仕切壁
26a、26b、26c、26d、26e,46,56,58,60 流路
28、28a、28b、28c、28d、28e 固有振動数調節部
30a、30b、30c、30d、30e、62a、62b、62c 開閉弁
32 ヘッダ
34 流体給排路
36 正逆可変ポンプ
38 コントローラ
40,42 摺動体
44,46 アクチュエータ
44a、46a ピストン
50 容積可変チャンバ
51 袋状構造体
70 動力機関
72 推進器
74 起振力情報取得部
76 推進軸
78 トルクセンサ
80 回転数センサ
82 加速度センサ
100、110 信号受領部
102,112 記憶部
104,114 制御信号生成部
F 流体
L、L’ 突出長さ
Nm 航行モード

Claims (11)

  1. 水上船又は水中船の船体の突出部の振動を抑制するための振動抑制装置であって、
    前記突出部の内部に設けられた少なくとも一つのチャンバにおける流体の保有量、又は、前記突出部の前記船体からの突出長さの少なくとも一方を変化させ、前記突出部の固有振動数を調節するように構成された固有振動数調節部を備え
    前記突出部は、フィンスタビライザー又は舵であり、
    前記突出部は、前記突出部の突出方向に沿って伸縮自在であり、
    前記固有振動数調節部は、前記突出部を伸縮させて、前記突出長さを変化させるように構成されたことを特徴とする船体突出部の振動抑制装置。
  2. 前記少なくとも一つのチャンバには、前記流体が流通可能な少なくとも一本の流路が接続されており、
    前記固有振動数調節部は、前記少なくとも一つのチャンバと前記少なくとも一本の流路との連通状態を切り替えるための少なくとも一つのバルブを含むことを特徴とする請求項1記載の船体突出部の振動抑制装置。
  3. 前記少なくとも一つのチャンバは、前記流体が流通可能な複数の前記流路がそれぞれ接続された複数のチャンバを含み、
    前記固有振動数調節部は、前記複数のチャンバのうち前記流体を満たすチャンバの個数を変えることで、前記流体の保有量を変化させるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  4. 前記流体は、前記船体内の機械要素の潤滑に用いられる潤滑油、又は、海水であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  5. 前記固有振動数調整部は、
    前記突出部に設けられた第1アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータのピストンに接続された第1摺動体と、
    前記第1摺動体に設けられた第2アクチュエータと、
    前記第2アクチュエータのピストンに接続された第2摺動体と、を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  6. 前記突出部の先端には、凹部が形成され、
    前記第1摺動体は、前記突出部の前記凹部に摺動可能に配置され、
    前記第1摺動体は、第1凹部を有し、
    前記第2摺動体は、前記第1摺動体の前記第1凹部に摺動可能に配置されることを特徴とする請求項5に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  7. 前記少なくとも一つのチャンバは、前記突出部に設けられて、前記突出部の突出方向に沿って伸縮することで容積が可変である容積可変チャンバを含み、
    前記固有振動数調節部は、前記容積可変チャンバに前記流体を注入して前記容積可変チャンバを前記突出方向に沿って拡張させることで、前記流体の保有量及び前記突出長さの両方を変化させるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  8. 前記水上船又は前記水中船の航行モードを示す航行モード信号に基づいて、前記流体の保有量又は前記突出長さの少なくとも一方を変化させるように前記固有振動数調節部を制御するためのコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  9. 前記水上船又は前記水中船の動力機関によって生じる起振力の振動数を示す情報を取得するための起振力情報取得部と、
    前記起振力情報取得部で取得された前記情報に基づいて、前記流体の保有量又は前記突出長さの少なくとも一方を変化させるように前記固有振動数調節部を制御するためのコントローラと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  10. 前記起振力の振動数を示す前記情報は、前記動力機関の出力、前記動力機関の回転シャフトの回転数、又は、前記突出部の外表面の振動数であることを特徴とする請求項9に記載の船体突出部の振動抑制装置。
  11. 前記突出部を有する前記船体と、
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の振動抑制装置と、を備えることを特徴とする船。
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