JP6282999B2 - 補聴器の指向性を試験するための装置 - Google Patents

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Description

本開示は、補聴器を試験するための装置およびそれに関連する方法に関し、具体的には補聴器の指向性を試験するための装置に関するものである。
多くの最新の補聴器は、一方向から(一般的には補聴器ユーザの前方から)到達する音響を増幅する一方で、他の方向からの音響を減衰させることができる信号処理を有している。この機能を検証するための簡単な試験は、2つの個別の測定器で、補聴器の前方および別の方向から、様々な周波数で純音を与えることになる。
補聴器が、その(複数の)マイクロフォンに与えられる信号のタイプの影響を受けにくい簡単な増幅モードで作動している場合、このタイプの試験は機能するであろう。
しかしながら、最近の高度な補聴器の開発により、補聴器の信号処理機能には、受信信号への適合が含まれている可能性がある。具体的には、あるタイプのアルゴリズムは、(複数の)マイクロフォン信号における音声の有無を検出して、この(複数の)信号を、補聴器ユーザのために音声知覚を最適化するように処理する。そのようなアルゴリズムは、純音信号を非音声またはノイズに分類して抑制することがあり、指向性特性の測定が不正確になる。
たとえば広域スペクトルにわたって同時にトーンを与えることによって指向性試験信号の抑止を防止する試みが文献に説明されており、補聴器アルゴリズムには、試験信号を「音声」として検出することによって指向性試験を可能にしている。
この方法は、状況によっては効果的かもしれないが、補聴器の音声処理アルゴリズムがより高度に向かう傾向は、刺激として自然信号を用いる要求に繋がっている。
音声、トラフィック・ノイズ、カクテル・パーティ・ノイズなどの自然信号を用いて補聴器の指向性を試験するための装置および方法が必要とされている。さらに、補聴器アルゴリズムが目的通りの動作を可能にするために、補聴器のより多くの方向から信号を同時に与え得るのが望ましい。
そこで、指向性補聴器を試験するための装置が提供される。装置は、補聴器の出力に結合する第1のマイクロフォンと、第1の信号を伝送するための第1のスピーカと、第2の信号を伝送するための第2のスピーカと、を備えている。装置は、第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を伝送し、第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を伝送し、補聴器からの音声出力信号を受信し、第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されている。
さらに、指向性補聴器を試験するための方法が開示されている。この方法は、第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を第1のスピーカによって伝送するステップと、第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を第2のスピーカによって伝送するステップ、補聴器からの音声出力信号を受け取るステップと、第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップと、を含んでいる。
テスト信号、すなわち第1信号と第2信号(例えば前と後ろ)、の選択において、高い自由度を提供することが有利な点である。このため、本明細書で開示されているいくつかの態様にしたがって、実生活の状況に似ている試験信号を選択してもよいし、人工的なテスト信号の抑制が防止されてもよいし、エンド―ユーザが経験するであろう状況で補聴器の指向性が試験されてもよい。
補聴器の指向性の試験方法は、開示されている装置に取り入れられてもよい。さらに,
いずれか1つの態様と関連して開示されているいくつかの要素や工程は、変更すべきところは変更して任意の他の態様または実施形態と共に使用されてもよい。
指向性補聴器を試験するための装置は、補聴器の出力に結合し、補聴器からの音声出力信号を受信するように構成されている第1のマイクロフォンと、第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を伝送するための第1のスピーカと、第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を伝送するための第2のスピーカと、第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されている処理ユニットと、を含んでいる。
任意で、処理ユニットは、さらに、第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されている。
任意で、第1の周波数と第2の周波数の差は、10Hz未満である。
任意で、1つまたは複数の補聴器パラメータは、前方後方比である第1の補聴器パラメータを含んでいる。
任意で、第1の周波数成分と第2の周波数成分の比または差分は、0.2から5までの範囲である。
任意で、1つまたは複数の補聴器パラメータは、第1の信号と音声出力信号に基づく第1の伝達関数を含んでいる。
任意で、1つまたは複数の補聴器パラメータは、第2の信号と音声出力信号に基づく第2の伝達関数を含んでいる。
任意で、処理ユニットは、第1の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFT、および/または第2の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFTを実行するように構成されている。
任意で、第1の信号と第2の信号は、少なくとも部分的に時間的に分離している。
任意で、第1の信号は、国際音声試験信号を含む。
指向性補聴器を試験するための方法は、第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を第1のスピーカによって伝送するステップと、第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を第2のスピーカによって伝送するステップと、補聴器から音声出力信号を受信するステップと、第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップとを含む。
任意で、1つまたは複数の補聴器パラメータは、第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析にも基づいて求められる。
任意で、第1の周波数と第2の周波数の差は、10Hz未満である。
任意で、1つまたは複数の補聴器パラメータは、前方後方比である第1の補聴器パラメータを含む。
任意で、前方後方比は第1の伝達関数と第2の伝達関数に基づくものであり、第1の伝達関数は第1の信号と音声出力信号に基づくものであり、第2の伝達関数は第2の信号と音声出力信号に基づくものである。
他の態様および特徴ならびにさらなる態様および特徴は、次の詳細な説明を読むことで明らかとなろう。
例示的実施形態の、添付図面の参照を伴う以下の詳細な説明によって、上記および他の特徴および利点が当業者には容易に明らかになるであろう。
指向性補聴器を試験するための例示の装置を示す概略図である。 指向性補聴器を試験するための例示の装置用の例示の処理ユニットを示す概略図である。 指向性補聴器を試験するための例示の方法を示すフロー図である。 第1のクロス・スペクトル関数の決定の具体的な例を示す図である。 例示の第1の信号および例示の第2の信号のパワー・スペクトルの一例を示す図である。 無指向性モードで動作する補聴器の試験から得られた例示の補聴器パラメータの一例を示す図である。 指向性モードで動作する補聴器の試験から得られた例示の補聴器パラメータの一例を示す図である。
以下で、図面を参照しながら様々な特徴を説明する。図面は原寸に比例していることもいないこともあり、また、図面の全体にわたって、同様の構造または機能の要素は同様の参照符号によって表されることに留意されたい。図面は、特徴の説明を容易にすることのみ意図するものであることに留意されたい。図面は、特許請求の範囲に記載された発明の網羅的な説明または特許請求の範囲に記載された発明の範囲に対する限定として意図されたものではない。それに加えて、図示の特徴は、すべての態様または利点を示すわけではない。特定の特徴とともに説明される態様または利点は、必ずしもその特徴に限定されるわけではなく、そのように図示されていない場合、またはそのような明示的説明がない場合にも、他の特徴において実施することができる。
第1の信号は、補聴器の前部入力トランスデューサなどの補聴器の第1の入力トランスデューサの方へ向けられていてもよい。第2の信号は、補聴器の後部入力トランスデューサなどの補聴器の第2の入力トランスデューサの方へ向けられていてもよい。第1のスピーカは、第1の信号を、補聴器の前部入力トランスデューサなどの補聴器の第1の入力トランスデューサの方へ伝送するように構成されていてもよい。第2のスピーカは、第2の信号を、補聴器の後部入力トランスデューサなどの補聴器の第2の入力トランスデューサの方へ伝送するように構成されていてもよい。
第1の信号および/または第2の信号は音声信号でもよい。第1の信号および/または第2の信号は、英語、デンマーク語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、中国語、日本語、スペイン語などの言語の音声信号でもよい。第1の信号および/または第2の信号は国際音声試験信号(ISTS:International Speech Test Signal)でもよい。ISTSは、音声の自然な録音に基づいて国際的に認められた試験信号である。ISTSは、6つの異なる母語(アメリカ英語、アラビア語、中国語、フランス語、ドイツ語、およびスペイン語)の女性話者を反映するものである。
第1の信号および/または第2の信号はノイズ信号でもよい。第1の信号および/または第2の信号はランダム・ノイズ信号でもよい。第1の信号および/または第2の信号は、周波数の範囲にわたって、たとえば平坦な特性、減衰する特性、増加する特性、および/または可変特性のパワー・スペクトルを有するランダム・ノイズ信号でもよい。たとえば、第1の信号および/または第2の信号は、ホワイト・ノイズ、ピンク・ノイズ、ブラウン・ノイズ、ブルー・ノイズ、バイオレット・ノイズ、グレー・ノイズでもよい。
第1の信号および/または第2の信号は、たとえば他の音声信号、トラフィック・ノイズの混合信号といった自然音のノイズ信号でもよい。第1の信号および/または第2の信号は、たとえばカクテル・パーティ・ノイズおよび/またはバブル・ノイズといった、複数の音声信号を含むノイズ信号でもよい。
例示の装置および/または方法では、第1の信号は、たとえばISTSといった、音声信号であり、第2の信号は、たとえばランダム・ノイズ信号および/または自然音のノイズ信号といったノイズ信号である。
第2の信号の伝送または第2の信号の第2の部分の伝送は、第1の信号の伝送または第1の信号の第1の部分の伝送と同時でもよい。第1の信号と第2の信号を同時に送信すると、試験時間が短縮され得、および/または、補聴器が実生活の状況に類似の状況にさらされるので、試験品質が向上され得る。したがって、第1の信号と第2の信号は時間的にオーバラップしていてもよい。たとえば、第1の信号と第2の信号は、1つまたは複数のオーバラップ期間でオーバラップしていてもよい。オーバラップ期間、たとえば第1のオーバラップ期間は、少なくとも2秒の期間を有していてもよい。
第1のマイクロフォンは指向性マイクロフォンでもよい。第1のマイクロフォンは、第1のスピーカおよび/または第2のスピーカからの音声を受け取らないように遮蔽されていてもよい。第1のマイクロフォンと補聴器の出力の間に音響管を設けることにより、補聴器の出力が第1のマイクロフォンに結合され得る。補聴器の出力と第1のマイクロフォンの間に音響管を設けると、第1のスピーカおよび/または第2のスピーカからの音声を受け取るのを防止するかまたは音声を低減することができる。
この装置は、第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析を実行するように構成されていてもよい。この装置は、第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析を実行するように構成されていてもよい。
第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めてもよい。第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析および第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めてもよい。
この装置は、第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されていてもよい。この装置は、第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析および第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されていてもよい。
この装置は、第1の信号および/または第2の信号および/または音声出力信号のパワー・スペクトルを取得するように構成されていてよい。この装置は、第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトルを取得するように構成されていてもよい。この装置は、第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトルを取得するように構成されていてもよい。
第1の信号および/または第2の信号および/または音声出力信号および/またはそれらの任意の組合せなどの信号のパワー・スペクトルおよび/またはクロス・スペクトルは、クロス・スペクトル解析によって取得され得る。
第1の信号は第1の周波数における第1の周波数成分を有し、第2の信号は第2の周波数における第2の周波数成分を有する。第1の周波数と第2の周波数の間の差は、1Hz未満、5Hz未満など、10Hz未満でもよい。第1の信号と第2の信号は、第1の周波数成分と第2の周波数成分などの重複している周波数成分を有していてもよい。第1の周波数と第2の周波数は、同一の周波数でよく、または実質的に同一の周波数でもよい。
第1の周波数成分および/または第2の周波数成分などの周波数成分は、特定の振幅を有していてもよい。第1の周波数成分および/または第2の周波数成分などの周波数成分は、互いに関連して特定の振幅を有していてもよい。周波数成分の振幅は、デシベルの音圧レベル(dBSPL:decibel sound pressure level)の単位で測定されてもよい。たとえばdBSPLで測定された第1の周波数成分と第2の周波数成分の間の比および/または差などの関係は、0.2から5の範囲でもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは、第1の補聴器パラメータおよび/または第2の補聴器パラメータおよび/または第3の補聴器パラメータを含んでいてもよい。1つまたは複数の補聴器パラメータは、第1の補聴器パラメータおよび/または第2の補聴器パラメータおよび/または第3の補聴器パラメータを含んでいる複数の補聴器パラメータを含んでいてもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータが第1の伝達関数を含んでいてもよい。第1の伝達関数は、第1の信号と音声出力信号に基づくものでもよい。
第1の補聴器パラメータおよび/または第2の補聴器パラメータおよび/または第3の補聴器パラメータは、第1の伝達関数でもよい。第1の伝達関数は、補聴器の前部から出力への伝達関数でもよい。第1の伝達関数に基づいて、補聴器の前部から出力への周波数応答が取得されてもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは第2の伝達関数を含んでいてもよい。第2の伝達関数は、第2の信号と音声出力信号に基づくものでもよい。
第1の補聴器パラメータおよび/または第2の補聴器パラメータおよび/または第3の補聴器パラメータは、第2の伝達関数でもよい。第2の伝達関数は、補聴器の後部から出力への伝達関数でもよい。第2の伝達関数に基づいて、補聴器の後部から出力への周波数応答が取得されてもよい。
第1の伝達関数および/または第2の伝達関数は、デュアル・チャネルFFT解析などのデュアル・チャネルDFTを用いて取得されてもよい。デュアル・チャネルDFTはクロス・スペクトル解析を含む。第1の伝達関数は、第1の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFTを用いて取得されてもよい。第2の伝達関数は、第2の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFTを用いて取得されてもよい。この装置は、第1の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFTを実行するように構成されていてもよい。それに加えて、またはその代わりに、この装置は第2の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFTを実行するように構成されていてもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは、前方後方比を含んでもよい。前方後方比は、第1の伝達関数および第2の伝達関数に基づくものでもよい。前方後方比は、第1の伝達関数および第2の伝達関数に基づくものでもよく、第1の伝達関数は、第1の信号と音声出力信号に基づくものでもよく、第2の伝達関数は、第2の信号と音声出力信号に基づくものでもよい。前方後方比は、第1の伝達関数と第2の伝達関数の比でもよい。
第1の補聴器パラメータおよび/または第2の補聴器パラメータおよび/または第3の補聴器パラメータは、前方後方比でもよい。
第1の信号と第2の信号は、少なくとも部分的に時間的に分離していてもよい。第1の信号と第2の信号は、伝送中に識別不能な1つまたは複数のインスタンスを有していてもよい。しかしながら、第1の信号と第2の信号は、ある期間にわたって識別可能であり、すなわち第1の信号と第2の信号は、伝送中に識別可能な1つまたは複数のインスタンスを有している。
第1の信号と第2の信号は、たとえば周波数成分および/または時間変化の内容が非常に異なっていてもよい。たとえば、第1の信号と第2の信号の間の相互相関(タイムラグ=0)が第1の閾値未満でもよい。したがって、短い試験信号および/または短い試験時間で、1つまたは複数の補聴器パラメータが求められてもよい。
第1の信号と第2の信号は、たとえば周波数成分および/または時間変化の内容が非常に似ている、すなわちあまり差がなくてもよい。たとえば、第1の信号と第2の信号の間の相互相関(タイムラグ=0)が第2の閾値を上回っていてもよい。第1の信号と第2の信号の類似性は、自然信号を用いることから得られてもよい。しかしながら、第1の信号と第2の信号は、第1の信号および/または第2の信号の全期間など、試験期間中に少なくとも複数のインスタンスにおいて異なっていてもよい。たとえば、第1の信号は音声信号でもよく、第2の信号は、たとえば複数の音声信号を含んでいるノイズ信号といったノイズ信号でもよい。
第1の信号は、第1の期間を有する有限の信号でもよい。第2の信号は、第2の期間を有する有限の信号でもよい。第1の期間および/または第2の期間は、5〜20秒の間、10〜15秒の間など、1〜30秒の間でもよい。第1の期間と第2の期間は同一でもよく、または実質的に同一でもよい。第1の期間と第2の期間の差は、2秒未満、1秒未満など、3秒未満でもよい。
第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析および/または第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析は、第1の信号および/または第2の信号および/または音声出力信号を複数のセグメントに分割するステップを含んでいてもよい。たとえば複数のセグメントまたは一群のセグメントのそれぞれといったセグメントの期間は、30〜300msの間、50〜200msの間、70〜150msの間など、10〜400msの間でもよい。たとえば複数のセグメントまたは一群のセグメントのそれぞれといったセグメントが、同一の期間を有していてもよい。
第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析および/または第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析は、第1の信号および/または第2の信号および/または音声出力信号の複数のセグメントのクロス・スペクトル解析に対する平均化のステップを含んでいてもよい。
図1は、指向性補聴器2を試験するための例示の装置50を概略的に示すものである。装置50は、補聴器2の出力4に結合するための第1のマイクロフォン52と、第1の信号56を伝送するための第1のスピーカ54と、第2の信号60を伝送するための第2のスピーカ58とを備える。
図示の指向性補聴器2などの指向性補聴器は、第1の入力トランスデューサ6、第2の入力トランスデューサ8、出力4、および補聴器処理ユニット10を備える。第1の入力トランスデューサ6および第2の入力トランスデューサ8は、一般に、主として反対方向またはほぼ反対方向からの音響信号を検出するように配置されている。たとえば、第1の入力トランスデューサ6は前部入力トランスデューサでよく、第2の入力トランスデューサ8は後部入力トランスデューサでよい。指向性補聴器2は、補聴器筐体12をさらに備える。第1の入力トランスデューサ6、第2の入力トランスデューサ8、出力4、および補聴器処理ユニット10は、補聴器筐体12に収容されている。
第1のスピーカ54は、補聴器2の第1の入力トランスデューサ6に向けて第1の信号56を伝送する。第2のスピーカ58は、補聴器2の第2の入力トランスデューサ8に向けて第2の信号60を伝送する。第1の入力トランスデューサ6は、第2の信号60または第2の信号60の一部を検出してもよい。第2の入力トランスデューサ8は、第1の信号56または第1の信号56の一部を検出してもよい。
装置50は、第1の信号56を伝送し、第2の信号60を伝送して、補聴器2から音声出力信号5を受け取るように構成されている。第1の信号56および第2の信号60は音響信号である。第1の信号は第1の周波数における第1の周波数成分を有し、第2の信号は第2の周波数における第2の周波数成分を有する。第1の周波数と第2の周波数は、同一および/またはオーバラップしていてもよく、たとえば第1の周波数と第2の周波数の差は10Hz未満でよい。第1の信号56と第2の信号60は、1つまたは複数の共通周波数の成分を含んでいてもよい。dBSPLなどの音圧で測定された第1の周波数成分と第2の周波数成分の比または差などの関係は、0.1から10の範囲、0.2から5の範囲など、0.1から20の範囲でもよい。
この装置50は、第2のスピーカ58から第2の信号60を伝送し、同時に、または1ms未満など、5ms未満の範囲内で、第1のスピーカ54から第1の信号56を伝送してもよい。第1の信号56と第2の信号60は、ある期間にわたって異なっていてもよい。たとえば、第1の信号56と第2の信号60には、伝送中に、1つまたは複数の識別不能なインスタンスがあり得るが、第1の信号56と第2の信号60は、ある期間にわたって識別可能であり、すなわち第1の信号56と第2の信号60には、伝送中に、1つまたは複数の識別可能なインスタンスがある。
装置50は、第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるようにさらに構成されている。装置50は、第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるようにさらに構成されていてもよい。
装置50は、さらに、装置処理ユニット64を備える。装置処理ユニット64は、第1のマイクロフォン52、第1のスピーカ54、および第2のスピーカ58に接続されている。装置処理ユニット64は、第1のマイクロフォン52から、補聴器2の音声出力信号5を表す入力信号66を受信する。
装置処理ユニット64は、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されてよい。さらに、装置処理ユニット64は、第1の信号56を表す第1のスピーカ信号68を伝送することによって、第1のスピーカ54を、第1の信号を伝送するように制御するように構成されていてもよく、および/または、第2の信号60を表す第2のスピーカ信号70を伝送することによって、第2のスピーカ58を、第2の信号60を伝送するように制御するように構成されていてもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは、第1の信号56および音声出力信号5に基づく第1の伝達関数を含んでいてもよい。第1の伝達関数は、第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づくものでもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは、第2の信号60および音声出力信号5に基づく第2の伝達関数を含んでいてもよい。第2の伝達関数は、第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づくものでもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは、たとえば受信した音声出力信号5の第1の信号56と第2の信号60の比である前方後方比(前後比と称されることもある)でもよい。前方後方比は、第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析と、第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析との比から求められてもよい。前方後方比は、第1の伝達関数と第2の伝達関数の間の比によって求められてもよい。
装置50は装置筐体62を備える。筐体62は、第1のマイクロフォン52、第1のスピーカ54、および第2のスピーカ58を備える。装置50において、示されるように、装置筐体は処理ユニット64を備える。他の例示の装置(図示せず)では、処理ユニット64は装置筐体62の外部にあってもよく、たとえば、処理ユニット64は、ラップトップ、スマートフォン、タブレット・コンピュータまたは任意の他のデバイスの処理ユニットでもよい。
装置50は、さらに、ユーザまたは追加のデバイスに出力を供給するための任意選択のインターフェース72を備える。インターフェース72は、ディスプレイ、ワイヤレス送信器ユニット、インターフェース・スピーカ、および/またはコネクタでよい。ワイヤレス送信器は、ブルートゥース送信器、WiFi送信器、3G送信器および/または4G送信器でよい。コネクタは、USBコネクタ、ファイアワイヤ・コネクタ、および/またはカスタムコネクタでよい。インターフェース72は、この装置を、ラップトップ、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、および/またはPCなどの外部デバイスに接続してもよい。
図2は、指向性補聴器2を試験するための例示の装置50用の例示の処理ユニット64を概略的に示すものである。処理ユニット64は、第1のトーン発生器74、第2のトーン発生器76、第1のクロス・スペクトル解析器78、および第2のクロス・スペクトル解析器80を備える。第1のトーン発生器74は、第1のスピーカ54および第1のクロス・スペクトル解析器78に対して、第1の信号56を表す第1のスピーカ信号68を供給する。第2のトーン発生器76は、第2のスピーカ58および第2のクロス・スペクトル解析器80に対して、第2の信号60を表す第2のスピーカ信号70を供給する。第1のクロス・スペクトル解析器78および第2のクロス・スペクトル解析器80は、さらに、音声出力信号5を表す入力信号66を受信する。
第1のクロス・スペクトル解析器78は、第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求める。第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析は、第1の信号56を表す第1のスピーカ信号68と音声出力信号5を表す入力信号66に基づくものでよい。第1のクロス・スペクトル解析器78は、第1の信号56と音声出力信号5の第1の伝達関数または第1のクロス・スペクトル関数などの、決定された1つまたは複数の補聴器パラメータを含んでいる第1の解析器出力82を供給する。
第2のクロス・スペクトル解析器80は、第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求める。第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析は、第2の信号60を表す第2のスピーカ信号70と音声出力信号5を表す入力信号66に基づくものでよい。第2のクロス・スペクトル解析器80は、第2の信号56と音声出力信号5の第2の伝達関数または第2のクロス・スペクトル関数などの、決定された1つまたは複数の補聴器パラメータを含んでいる第2の解析器出力84を供給する。
第1の解析器出力82および第2の解析器出力84は、インターフェース72および/または第2の処理ユニットに供給されてもよい。処理ユニット出力を形成するために第1の解析器出力82と第2の解析器出力84を組み合わせてもよく、補聴器2の前方後方比を決定するために第1の解析器出力82と第2の解析器出力84を組み合わせてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、第1の解析器出力82および第2の解析器出力84は個々に供給されてもよい。
図3は、指向性補聴器2を試験するための例示の方法100のフロー図を示すものである。この方法は、第1のスピーカ54を介して第1の信号56を伝送するステップ102と、第2のスピーカを介して第2の信号60を伝送するステップ104と、補聴器2からの音声出力信号5を受信するステップ106と、第1の信号56および音声出力信号5に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップ108とを含む。
第1の信号56は、第1の周波数における第1の周波数成分を有する。第2の信号60は、第2の周波数における第2の周波数成分を有する。第1の周波数と第2の周波数は、実質的に同一でよく、および/または第1の周波数と第2の周波数の間の差は、5Hz未満、2Hz未満など、10Hz未満でよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップ108は、第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づくものである。さらに、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップ108は、第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づくものでもよい。
第1の信号56を伝送するステップ102と第2の信号60を伝送するステップ104は、交換されてよく、または同時に実行されてもよい。第1の信号56を伝送するステップ102と第2の信号60を伝送するステップ104は、たとえば前方からの音声および後方からのノイズが含まれるような自然に生じる状況に似せるように、同時に実行されてもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは、第1の補聴器パラメータを含んでいてもよい。第1の補聴器パラメータは周波数の関数でもよい。第1の補聴器パラメータは、前方後方比でもよく、たとえば第1の信号56と第2の信号60の比でもよい。前方後方比は、第1の伝達関数および第2の伝達関数に基づくものでもよい。第1の伝達関数は、第1の信号56と音声出力信号5に基づくものでもよく、たとえば第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づくものでもよい。第2の伝達関数は、第2の信号60と音声出力信号5に基づくものでもよく、たとえば第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づくものでもよい。
第1の補聴器パラメータ、前方後方比などの1つまたは複数の補聴器パラメータを決定するステップ108は、第1の信号56と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づいて第1の伝達関数を決定するステップと、第2の信号60と音声出力信号5のクロス・スペクトル解析に基づいて第2の伝達関数を求めるステップと、第1の伝達関数と第2の伝達関数の比を求めるステップとを含んでいてもよい。
方法100または方法100の各部分は、指向性補聴器を試験するための装置50などの装置で実施されてよい。その代わりに、またはそれに加えて、方法100または方法100の各部分は、指向性補聴器2を試験するための装置50の装置処理ユニット64などの処理ユニットで実施されてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、方法100または方法100の一部分は、たとえばパーソナル・コンピュータ、ラップトップ、スマートフォンまたはタブレット・コンピュータの処理ユニットといった処理ユニットで実行するように適合されたソフトウェアで実施されてもよい。詳細には、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップ108は、処理ユニットおよび/または処理ユニットで実行されるように適合されたソフトウェアで実施されてもよい。
1つまたは複数の補聴器パラメータは、第1の信号と音声出力信号の間の第1の伝達関数などの第1の伝達関数、第2の信号と音声出力信号の間の第2の伝達関数などの第2の伝達関数、および/または第1の伝達関数と第2の伝達関数の間の前方後方比などの前方後方比を含んでいてもよい。これらの関数のすべてが、周波数(f)の関数であってもよい。
例示の方法および/または装置において、第1の伝達関数は、
− 第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析によって第1の信号(x)と音声出力信号(y)の間の第1のクロス・スペクトル関数(G1,O(f))を求めるステップと、
− 第1の信号の第1のパワー・スペクトル関数(G1,1(f))を求めるステップと、
− 第1のクロス・スペクトル関数および第1のパワー・スペクトル関数に基づく、たとえば第1のクロス・スペクトル関数と第1のパワー・スペクトル関数の比といった、第1の信号と音声出力信号の第1の伝達関数(H(f))を求めるステップとによって求められ得る。
例示の方法および/または装置において、第1の信号(x)は前部信号でよく、および/または、第1の伝達関数は補聴器の前部から出力への周波数応答でよい。
第2の伝達関数は、
− 第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析によって第2の信号(x)と音声出力信号(y)の間の第2のクロス・スペクトル関数(G2,O(f))を求めるステップと、
− 第2の信号の第2のパワー・スペクトル関数(G2,2(f))を求めるステップと、
− 第2のクロス・スペクトル関数および第2のパワー・スペクトル関数に基づく、たとえば第2のクロス・スペクトル関数と第2のパワー・スペクトル関数の比といった、第2の信号と音声出力信号の第2の伝達関数(H(f))を求めるステップとによって求められ得る。
例示の方法および/または装置において、第2の信号(x)は後部信号でもよく、および/または、第2の伝達関数は補聴器の後部から出力への周波数応答でもよい。
前方後方比(FB(f))は、たとえば次式のように、第1の伝達関数と第2の伝達関数ならびに/もしくは第1および第2のクロス・スペクトルと第1および第2のパワー・スペクトルに基づいて求められ得る。
1,1(f)、G1,O(f)、H(f)、G2,2(f)、G2,O(f)、H(f)のうち1つまたは複数を計算するのに、いくつかのアルゴリズムが用いられてもよい。たとえば、クロス・スペクトル関数および/またはパワー・スペクトル関数を計算するのに、ウェルチの方法および/またはバートレットの方法が用いられてもよい。
これらの方法は、元の信号の短いセグメントのクロス・スペクトル関数および/またはパワー・スペクトル関数を平均化することで、クロス・スペクトル関数および/またはパワー・スペクトル関数を求める。たとえば、第1のクロス・スペクトル関数の計算では、元の信号を短いセグメント...、k−1、k、k+1、...に分割する。各セグメントに関して、各信号をフーリエ変換し、元の信号のセグメントkを表す2つのフーリエ変換を組み合わせて、セグメントkに関するセグメント・クロス・スペクトルを取得する。
この式で、X1,k(f)は、第1の信号(x)のk番目のセグメントの第1のフーリエ変換である。は共役複素数を表す。したがって、Y O,k(f)は、音声出力信号(y)のk番目のセグメントの出力のフーリエ変換の共役複素数である。
1,Oは、次式のようにセグメント・クロス・スペクトルを平均化することで計算される。
この式で、nはセグメントの総数である。同様にG1,1(f)、G2,2(f)、G2,O(f)が以下のように求められ得る。
は共役複素数を表わす。
図4は、第1の信号200および第2の信号201から第1のクロス・スペクトル関数G1,Oを求めるステップの説明に役立つ例を示すものである。第1の信号200が、たとえば上記のセグメントk−1、k、およびk+1に対応する複数のセグメント202、222、242に分割される。
k−1のセグメント・クロス・スペクトルG1,O,k−1を取得するには、第1の信号200のk−1のセグメント202のフーリエ変換204を求めて、第2の信号201のk−1のセグメント206をフーリエ変換208した共役複素数210に乗算212する。
kのセグメント・クロス・スペクトルG1,O,kを取得するには、第1の信号200のkのセグメント222のフーリエ変換224を求めて、第2の信号201のkのセグメント226をフーリエ変換した228の共役複素数230に乗算232する。
k+1のセグメント・クロス・スペクトルG1,O,k+1を取得するには、第1の信号200のk+1のセグメント242のフーリエ変換244を求めて、第2の信号201のk+1のセグメント246をフーリエ変換248した共役複素数250に乗算252する。
もたらされたセグメント・クロス・スペクトル214、234、254の平均化または重み付けを行って、第1のクロス・スペクトル関数G1,Oを見いだす。
この方法により、前部から出力への計算におけるたとえば第2の信号といった後部信号、および後部から出力への計算におけるたとえば第1の信号といった前部信号など、測定プロシージャに対する外乱として働く他の信号が存在したとしても、伝達関数H(f)およびH(f)ならびに補聴器の周波数応答を取得することが可能になる。
第1の信号と第2の信号が、たとえば周波数成分および/または時間変化の内容が非常に異なる場合には、比較的短いサンプル、すなわちいくつかのセグメントから、クロス・スペクトル関数(G1,2およびG2,1)の信頼性のある推定が取得され得る。反対に、第1の信号と第2の信号が、たとえば周波数成分および/または時間変化の内容があまり異ならない場合には、クロス・スペクトル関数(G1,2およびG2,1)の信頼性のある推定には、より長いサンプル、すなわち増加した数のセグメントが必要とされ得る。
上記のフーリエ変換は、高速フーリエ変換(FFT)などの離散的フーリエ変換(DFT)を用いて求められてよい。
図5は、例示の第1の信号306および例示の第2の信号308のパワー・スペクトル300のシミュレーション結果の一例を示すものである。パワー・スペクトル300は、単位がHzの第1の対数軸302および単位がdBの第2の軸304を有するグラフで示されている。例示のパワー・スペクトル300において、第1の信号306は音声信号であり、第2の信号308はノイズ信号である。第2の信号308が、第1の信号306よりも、高い周波数においてより大きいパワーを含むことが理解される。第1の信号306と第2の信号308にはオーバラップする周波数が含まれることも理解される。たとえば、第1の信号306の900Hzと1000Hzの間のパワーは、第2の信号308の900Hzと1000Hzの間のパワーにほぼ似ている。
図6は、無指向性モードで動作する補聴器の試験から得られた例示の補聴器パラメータ400の一例を示す図である。例示の補聴器パラメータ400は、単位がHzの第1の対数軸402および単位がdBの第2の軸404を有するグラフで示されている。第1の補聴器パラメータ406が示す、取得された第1の伝達関数は、この例では補聴器の前部から出力への周波数応答である。第2の補聴器パラメータ408が示す、取得された第2の伝達関数は、この例では補聴器の後部から出力への周波数応答である。無指向性モードで動作しているとき、前部から出力への周波数応答406と後部から出力への周波数応答408が実質的に同等であることが理解される。したがって、補聴器は、無指向性モードでは意図されたように動作する。
図7は、指向性モードで動作する補聴器の試験から得られた例示の補聴器パラメータ500の一例を示すものである。例示の補聴器パラメータ500は、単位がHzの第1の対数軸502および単位がdBの第2の軸504を有するグラフで示されている。第1の補聴器パラメータ506が示す、取得された第1の伝達関数は、この例では補聴器の前部から出力への周波数応答である。第2の補聴器パラメータ508が示す、取得された第2の伝達関数は、この例で、補聴器の後部から出力への周波数応答である。指向性モードで動作するとき、前部から出力への周波数応答506と後部から出力への周波数応答508はかなり異なり、具体的には、図6に示された無指向性モードに関する結果と比較して異なることが理解される。したがって、補聴器は、指向性モードでは意図されたように動作する。
特定の特徴が図示、開示されているが、それらは、請求項に係る発明を限定することを意味するものではないと理解され、様々に変更、変形が、請求項に係る発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくされてもよいことは、当業者には明らかであろう。明細書と図面は、したがって限定的意味よりむしろ説明に役立つ意味で考慮されるべきである。請求項に係る発明は、全ての代替、変更、均等物を対象とすることを意図する。
装置と方法は、下記の項目で開示される。
項目1.指向性補聴器を試験するための装置であって、
− 補聴器の出力に結合され、補聴器からの音声出力信号を受け取るように構成されている第1のマイクロフォンと、
− 第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を伝送するための第1のスピーカと、
− 第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を伝送するための第2のスピーカと、
− 第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されている処理ユニットと、を備える装置。
項目2.処理ユニットは、第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されている上記項目1に記載の装置。
項目3.第1の周波数と第2の周波数の差は、10Hz未満である上記項目1〜2のいずれかに記載の装置。
項目4.1つまたは複数の補聴器パラメータは、前方後方比である第1の補聴器パラメータを含む上記項目1〜3のいずれかに記載の装置。
項目5.第1の周波数成分(dBSPL)と第2の周波数成分(dBSPL)の関係が0.2から5の範囲にある上記項目1〜4のいずれかに記載の装置。
項目6.1つまたは複数の補聴器パラメータは、第1の信号および音声出力信号に基づく第1の伝達関数を含む上記項目1〜5のいずれかに記載の装置。
項目7.1つまたは複数の補聴器パラメータは、第2の信号および音声出力信号に基づく第2の伝達関数を含む上記項目1〜6のいずれかに記載の装置。
項目8.処理ユニットは、第1の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFT、および/または第2の信号と音声出力信号のデュアル・チャネルDFTを実行するように構成されている上記項目1〜7のいずれかに記載の装置。
項目9.第1の信号と第2の信号は、少なくとも部分的に時間的に分離している上記項目1〜8のいずれかに記載の装置。
項目10.第1の信号は、国際音声試験信号である上記項目1〜9いずれかに記載の装置。
項目11.指向性補聴器を試験するための方法であって、
− 第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を第1のスピーカによって伝送するステップと、
− 第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を第2のスピーカによって伝送するステップと、
− 補聴器から音声出力信号を受信するステップと、
− 第1の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップとを含む方法。
項目12.1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップが、第2の信号と音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づく上記項目11に記載の方法。
項目13.第1の周波数と第2の周波数の差は、10Hz未満である上記項目11〜12のいずれかに記載の方法。
項目14.1つまたは複数の補聴器パラメータは、前方後方比である第1の補聴器パラメータを含む上記項目11〜13のいずれかに記載の方法。
項目15.前方後方比は第1の伝達関数と第2の伝達関数に基づくものであり、第1の伝達関数は第1の信号と音声出力信号に基づくものであり、第2の伝達関数は第2の信号と音声出力信号に基づくものである上記項目14に記載の方法。
2:補聴器
4:出力
5:音声出力信号
6:第1のトランスデューサ
8:第2のトランスデューサ
10:補聴器処理ユニット
12:補聴器筐体
50:装置
52:第1のマイクロフォン
54:第1のスピーカ
56:第1の信号
58:第2のスピーカ
60:第2の信号
62:装置筐体
64:装置処理ユニット
66:入力信号
68:第1のスピーカ信号
70:第2のスピーカ信号
72:インターフェース
74:第1のトーン発生器
76:第2のトーン発生器
78:スペクトル解析器
80:スペクトル解析器
82:第1の解析器出力
84:第2の解析器出力
100:指向性補聴器の試験方法
102:第1の信号を伝送するステップ
104:第2の信号を伝送するステップ
106:音声出力信号を受信するステップ
108:補聴器パラメータを決定するステップ

Claims (14)

  1. 指向性補聴器を試験するための装置であって、
    前記補聴器の出力に結合し、前記補聴器からの音声出力信号を受け取るように構成されている第1のマイクロフォンと、
    第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を伝送するための第1のスピーカと、
    第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を伝送するための第2のスピーカと、
    前記第1の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて、1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されている処理ユニットと、を備え、
    前記1つまたは複数の補聴器パラメータは、前方後方比である第1の補聴器パラメータを含み、
    前記前方後方比は、前記第1の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル関数と、前記第2の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル関数と、の比である、
    装置。
  2. 前記処理ユニットは、前記第2の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて、前記1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるように構成されている請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の周波数と前記第2の周波数の差は、10Hz未満である請求項1に記載の装置。
  4. 前記前方後方比は第1の伝達関数と第2の伝達関数に基づくものであり、前記第1の伝達関数は前記第1の信号と前記音声出力信号に基づくものであり、前記第2の伝達関数は前記第2の信号と前記音声出力信号に基づくものである、請求項1に記載の装置。
  5. 前記第1の周波数成分と前記第2の周波数成分の比または差が0.2から5の範囲にある請求項1に記載の装置。
  6. 前記1つまたは複数の補聴器パラメータは、前記第1の信号および前記音声出力信号に基づく第1の伝達関数を含む請求項1に記載の装置。
  7. 前記1つまたは複数の補聴器パラメータは、前記第2の信号および前記音声出力信号に基づく第2の伝達関数を含む請求項6に記載の装置。
  8. 前記処理ユニットは、前記第1の信号と前記音声出力信号のデュアル・チャネルDFT、および/または前記第2の信号と前記音声出力信号のデュアル・チャネルDFTを実行するように構成されている請求項1に記載の装置。
  9. 前記第1の信号と前記第2の信号は、少なくとも部分的に時間的に分離している請求項1に記載の装置。
  10. 前記第1の信号は、国際音声試験信号を含む請求項1に記載の装置。
  11. 指向性補聴器を試験するための方法であって、
    第1の周波数における第1の周波数成分を有する第1の信号を第1のスピーカによって伝送するステップと、
    第2の周波数における第2の周波数成分を有する第2の信号を第2のスピーカによって伝送するステップと、
    前記補聴器から音声出力信号を受信するステップと、
    前記第1の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル解析に基づいて1つまたは複数の補聴器パラメータを求めるステップとを含み、
    前記1つまたは複数の補聴器パラメータは、前方後方比である第1の補聴器パラメータを含み、
    前記前方後方比は、前記第1の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル関数と、前記第2の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル関数と、の比である、
    方法。
  12. 前記1つまたは複数の補聴器パラメータは、前記第2の信号と前記音声出力信号のクロス・スペクトル解析にも基づいて求められる請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1の周波数と前記第2の周波数の差は、10Hz未満である請求項11に記載の方法。
  14. 前記前方後方比は第1の伝達関数と第2の伝達関数に基づくものであり、前記第1の伝達関数は前記第1の信号と前記音声出力信号に基づくものであり、前記第2の伝達関数は前記第2の信号と前記音声出力信号に基づくものである請求項11に記載の方法。
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