JP6278234B2 - Planetary roller type transmission - Google Patents
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Description
この発明は、遊星ローラ式変速機に関する。 The present invention relates to a planetary roller transmission.
従来から、遊星ローラ式変速機が知られている。遊星ローラ式変速機は、入力軸と、出力軸と、入力軸に同心状に配置された固定輪と、入力軸および固定輪の双方に転がり接触する複数の円筒状の遊星ローラと、出力軸に固定されたキャリアとを備える。下記特許文献1には、複数の遊星ローラを軸方向に挟んで配置された一対の円環状の規制部材が記載されている。一対の規制部材は、個々の遊星ローラの軸方向移動の範囲を規制する。 Conventionally, planetary roller transmissions are known. The planetary roller type transmission includes an input shaft, an output shaft, a fixed wheel disposed concentrically with the input shaft, a plurality of cylindrical planetary rollers that are in rolling contact with both the input shaft and the fixed wheel, and an output shaft. And a carrier fixed to the. The following Patent Document 1 describes a pair of annular regulating members arranged with a plurality of planetary rollers sandwiched in the axial direction. The pair of regulating members regulate the range of axial movement of each planetary roller.
遊星ローラへのスキュー(所期の回転軸線に対する、遊星ローラの中心軸線の傾斜)が発生する際には、遊星ローラは規制部材に間欠的に接触する。また、遊星ローラの規制部材に対する接触強さも、遊星ローラの位置やスキュー角に応じて変化する。そのため、出力軸の回転トルクにムラが生じるおそれがある。
そこで、この発明の目的は、遊星ローラと規制部材との接触に起因する回転ムラを低く抑制でき、これにより、回転精度の高い遊星ローラ式変速機を提供することである。
When the skew to the planetary roller (inclination of the central axis of the planetary roller with respect to the intended rotation axis) occurs, the planetary roller intermittently contacts the regulating member. Further, the contact strength of the planetary roller with respect to the regulating member also changes according to the position of the planetary roller and the skew angle. Therefore, there is a possibility that the rotational torque of the output shaft is uneven.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a planetary roller type transmission that can suppress the rotation unevenness caused by the contact between the planetary roller and the regulating member to be low, and thereby has high rotation accuracy.
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、入力軸(11)と、前記入力軸の周囲において当該入力軸に同心状に配置された固定輪(12)と、前記入力軸および前記固定輪の双方に転がり接触する複数の円筒状の遊星ローラ(13)と、出力軸(6)と、前記出力軸に固定され、前記複数の遊星ローラの各々を回転可能に支持するキャリア(10)と、弾性変形可能に設けられ、前記複数の遊星ローラの各々を軸方向(X)に挟んで、当該複数の遊星ローラの軸方向の移動を規制する一対の環状規制板(21,22;121,122)と、各環状規制板の前記遊星ローラが接触する部分において当該遊星ローラと反対側に環状空間(31,32;131,132)を介して配置され、各環状規制板の弾性変形量を規制する規制壁(29,30;129,130)とを含むことを特徴とする、遊星ローラ式変速機(5;105)を提供する。
The invention according to claim 1 for achieving the above object includes an input shaft (11), a fixed ring (12) concentrically arranged around the input shaft and the input shaft, and the input shaft. And a plurality of cylindrical planetary rollers (13) in rolling contact with both of the fixed wheels, an output shaft (6), and a carrier fixed to the output shaft and rotatably supporting each of the plurality of planetary rollers. (10) and a pair of annular restricting plates (21, 21) that are elastically deformable and sandwich each of the plurality of planetary rollers in the axial direction (X) and restrict movement of the plurality of planetary rollers in the
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符合を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。
請求項2に記載の発明は、前記環状空間の軸方向幅(W1,W2;W3,W4)は、前記環状規制板における前記遊星ローラが接触する部分にスキュー想定値の荷重が作用した場合に、弾性変形している環状規制板が前記規制壁に当らないような幅に設定されている、請求項1に記載の遊星ローラ式変速機である。
In this section, the alphanumeric characters in parentheses represent reference signs of corresponding components in the embodiments described later, but the scope of the claims is not limited to the embodiments by these reference numerals.
If; (W3, W4 W1, W2 ) is the load of skew assumed value in the portion where the planetary rollers are in contact in said annular regulating plate is applied The invention according to
請求項3に記載の発明は、前記環状空間の軸方向幅(W1,W2;W3,W4)は、前記環状規制板を降伏点に達するまで変形させたときの変形量よりも、小さな幅に設定されている、請求項1または2に記載の遊星ローラ式変速機である。
請求項4に記載の発明は、前記環状規制板の軸方向端縁には、前記環状規制板に交差する方向に突出する環状部(161,162)が形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊星ローラ式変速機である。
According to a third aspect of the present invention, the axial width (W1, W2; W3, W4) of the annular space is smaller than the deformation amount when the annular restricting plate is deformed until reaching the yield point. The planetary roller transmission according to
According to a fourth aspect of the present invention, an annular portion (161, 162) protruding in a direction intersecting the annular restricting plate is formed at an axial end edge of the annular restricting plate. It is a planetary roller type transmission as described in any one of these.
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊星ローラ式変速機5が搭載された印刷機等の画像形成装置の動力伝達部1の概略構成を示す図である。図2は、本発明の一実施形態に係る遊星ローラ式変速機5の要部を拡大して示す断面図である。
画像形成装置の動力伝達部1は、被駆動体2と、被駆動体2を回転駆動する遊星ローラ式変速ユニット3と、被駆動体2の被駆動体入力軸4と遊星ローラ式変速機5の出力軸6とを連結するカップリング7とを含む。動力伝達部1では、遊星ローラ式変速ユニット3は、出力軸6が水平になる横向きの状態で載置されている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a power transmission unit 1 of an image forming apparatus such as a printing machine equipped with a
The power transmission unit 1 of the image forming apparatus includes a driven
遊星ローラ式変速ユニット3は、電動モータ8と、遊星ローラ式変速機5と、電動モータ8および遊星ローラ式変速機5を一体的に収容するハウジング9とを含む。
ハウジング9は、電動モータ8を収容保持するたとえばアルミニウム製の第1のハウジング9Aと、次に述べる出力軸6の一部およびキャリア10を収容保持するたとえばアルミニウム製の第2のハウジング9Bとを含む。
The planetary roller
The
遊星ローラ式変速機5は、入力軸11と、固定輪(太陽輪)12と、複数(この実施形態ではたとえば3つ)の遊星ローラ13と、出力軸6と、キャリア10と、第1および第2のつば輪(環状規制板)21,22とを含む。
入力軸11には、電動モータ8のモータ軸8Aが連結されている。なお、モータ軸8Aを入力軸として設けてもよい。
The planetary
A
固定輪12は、第1のハウジング9Aと第2のハウジング9Bとの間に、入力軸11と同心状に挟まれた状態で固定されている。固定輪12は、円環状をなし、たとえば軸受鋼を用いて形成されている。第1のハウジング9A、固定輪12および第2のハウジング9Bは、複数本のボルト15により固定されている。
固定輪12内には、複数の遊星ローラ13が収容配置されている。複数の遊星ローラ13は、固定輪12と入力軸11との間に形成される環状空間に、等角度間隔で配置されている。各遊星ローラ13は、入力軸11の外周面および固定輪12の内周面の双方に潤滑剤を介して圧接状態で転がり接触するように配置されている。各遊星ローラ13は、円筒状(または円環状)をなし、たとえば軸受鋼を用いて形成されている。
The fixed
A plurality of
キャリア10は、円盤状をなしている。キャリア10の一方面(図1の右面)10A側には、遊星ローラ13の数と同数の円柱状のピン16が、一方面10Aと垂直をなして突設されている。換言すると、複数の遊星ローラ13は、共通のキャリア10に突設されている。ピン16は、図1に示すようにキャリア10と別部品であってもよいし、キャリア10と一体に設けられたものであってもよい各ピン16は、対応する遊星ローラ13内を挿通して、当該遊星ローラ13を遊嵌状態で回転可能に支持している。ピン16は、円柱状をなし、たとえば軸受鋼を用いて形成されている。
The carrier 10 has a disk shape. On one side (the right side in FIG. 1) 10A of the carrier 10,
一対の遊星ローラ13およびピン16の間には、円筒状のブッシュ17が介装されている。ブッシュ17は、円筒面からなる外周面17Aを有し、その厚みは、周方向の全域において一様である。ブッシュ17は、たとえば樹脂製やセラミック製であり、締まり嵌めによりピン16の外周に外嵌固定されている。各遊星ローラ13の内周と各ブッシュ17の外周との間には、クリアランスが設けられている。
A
キャリア10の他方面10C(図1の左面)側には、出力軸6が固定されている。また、出力軸6は、その途中部の一箇所が、1つの転がり軸受19を介して第2のハウジングに支持されている。そのため、出力軸6は回転自在に設けられている。
電動モータ8からの回転駆動力が出力軸6に付与されることにより、各遊星ローラ13が所定の自転方向に自転するとともに、所定の公転方向に公転する。遊星ローラ13の公転に伴って、キャリア10が回転(自転)する。キャリア10の回転駆動力が出力軸6を通じて遊星ローラ式変速機5から取り出され、この回転駆動力を用いて、画像形成装置の被駆動体2が回転駆動される。
The
When the rotational driving force from the
第1および第2のつば輪21,22は、複数の遊星ローラ13の各々を軸方向(入力軸11や出力軸6の軸方向Xと同方向)に挟むように配置されており、これにより、当該複数の遊星ローラ13の軸方向Xの移動を規制している。
第1のつば輪21は、たとえばリン青銅材料を用いて形成され、円環板状をなしている。第1のつば輪21は、第1のハウジング9Aの内周面とほぼ同じ内径を有している。第1のつば輪21は、第1のハウジング9Aの一方端面(図2の左端面)9AAの周縁部と、固定輪12の他方端面(図2の右端面)の周縁部との間に介装されている。リン青銅材料を用いて形成されている第1のつば輪21は、弾性変形可能(可撓性を有している)である。
The first and
The
第2のつば輪22は、たとえばリン青銅材料を用いて形成され、円環板状をなしている。第2のつば輪22は、第2のハウジング9Bの内周面とほぼ同じ内径を有している。第2のつば輪22は、第2のハウジング9Bの他方端面9BA(図2の右端面)の周縁部と、固定輪12の一方端面(図2の左端面)の周縁部との間に介装されている。リン青銅材料を用いて形成されている第2のつば輪22は、弾性変形可能(可撓性を有している)である。
The
各ボルト15は、第1および第2のつば輪21,22の挿通孔23,24を挿通した状態で、第1のハウジング9A、固定輪12および第2のハウジング9Bに挿入されており、これにより、第1および第2のつば輪21,22のハウジング9A,9Bへの固定が図られている。
この実施形態では、第1および第2のつば輪21,22は、互いに共通の諸元を有している。
Each
In this embodiment, the first and second collar rings 21 and 22 have specifications common to each other.
第1のハウジング9Aの内周面25の一方側(図2の左側)端部には、第1の環状段部27が形成されている。第1の環状段部27は、第1のハウジング9Aの一方端面9AAに連続している。第1の環状段部27によって、第1のつば輪21の軸方向Xの変形を規制する第1の規制壁29が構成されている。第1の環状段部27と第1のつば輪21の他方面21Aとによって、第1の環状空間31が区画されている。より具体的には、第1の規制壁29は、弾性変形する第1のつば輪21の内周部の他方面21A(図2の右面)と当接して、第1の規制壁29の変位量を規制する。換言すると、第1のつば輪21における遊星ローラ13が接触する部分の遊星ローラ13と反対側の主面(他方面21A)側に、第1の環状空間31を介して、第1の規制壁29が形成されている。
A first
第1の環状空間31の軸方向Xの軸方向幅W1は、第1のつば輪21における遊星ローラ13が接触する部分にスキュー想定値の荷重(遊星ローラ13の所期の圧接力×0.3の大きさを有する荷重)が作用した場合における、軸方向Xに沿う第1のつば輪21の内周部の弾性変形量よりも、大きな幅に設定されている。また、第1の環状空間31の軸方向幅W1は、第1のつば輪21を降伏点に達するまで変形させたときの変形量よりも、小さな幅に設定されている。
The axial width W1 of the first
第2のハウジング9Bの内周面26の他方側(図2の右側)端部には、第2の環状段部28が形成されている。第2の環状段部28は、第2のハウジング9Bの他方端面9BAに連続している。第2の環状段部28によって、第2のつば輪22の軸方向Xの変形を規制する第2の規制壁30が構成されている。第2の環状段部28と第2のつば輪22の一方面22Aとによって、第2の環状空間32が区画されている。より具体的には、第2の規制壁30は、弾性変形する第2のつば輪22の内周部の一方面22B(図2の左面)の内周部と当接して、第2の規制壁30の変位量を規制する。換言すると、第2のつば輪22における遊星ローラ13が接触する部分の遊星ローラ13と反対側の主面(一方面22B)側に、第2の環状空間32を介して、第2の規制壁30が形成されている。
A second
第2の環状空間32の軸方向Xの軸方向幅W2は、第2のつば輪22における遊星ローラ13が接触する部分にスキュー想定値の荷重(遊星ローラ13の所期の圧接力×0.3の大きさを有する荷重)が作用した場合における、軸方向Xに沿う第2のつば輪22の内周部の弾性変形量よりも、大きな幅に設定されている。また、第2の環状空間32の軸方向幅W2は、第2のつば輪22を降伏点に達するまで変形させたときの変形量よりも、小さな幅に設定されている。
The axial width W2 of the second annular space 32 in the axial direction X is a load of an assumed skew value at the portion of the
この実施形態では、第1および第2の第2の環状段部27,28は、互いに共通の諸元を有している。
遊星ローラ13には、スキュー(軸方向Xに沿う回転軸線に対する、遊星ローラ13の中心軸線の傾斜)や、軸方向X移動が発生することがある。図3には、遊星ローラ13が軸方向Xの他方(図2の右方)に移動する場合を示す。この場合、軸方向Xの他方(図2の右方)に移動した遊星ローラ13が、第1のつば輪21の内周部に接触し、第2のつば輪22を軸方向Xの他方(図2の右方)に向けて押し付ける。これにより、第1のつば輪21の内周部が、軸方向Xの他方(図2の右方)に弾性変形して、湾曲する。第1のつば輪21の弾性変形により遊星ローラ13からの押圧力が吸収されるので、その結果、遊星ローラ13と第1のつば輪21との接触に伴う、遊星ローラ13による押圧力(遊星ローラ13とつば輪21,22との間の摩擦力)が急激に増大することを抑制できる。遊星ローラ13が第1のつば輪21を押圧する力が大きい場合には、湾曲する第1のつば輪21の内周部の他方面21A(図2の左面)が第1の規制壁29に当接し、第1の規制壁29の変形量が規制される。
In this embodiment, the first and second second annular stepped
In the
一方、遊星ローラ13が軸方向Xの一方(図2の左方)に移動する場合、一方側の軸方向Xに移動した遊星ローラ13が、第2のつば輪22の内周部に接触し、第2のつば輪22を軸方向Xの一方(図2の左方)に向けて押し付ける。これにより、第2のつば輪22の内周部が、軸方向Xの一方(図2の左方)に弾性変形して、湾曲する。第2のつば輪22の弾性変形により遊星ローラ13からの押圧力が吸収されるので、その結果、遊星ローラ13と第2のつば輪22との接触に伴う、遊星ローラ13による押圧力(遊星ローラ13とつば輪21,22との間の摩擦力)が急激に増大することを抑制できる。遊星ローラ13が第2のつば輪22を押圧する力が大きい場合には、湾曲する第2のつば輪22の内周部の一方面22A(図2の右面)が第2の規制壁30に当接し、第2の規制壁30の変形量が規制される。
On the other hand, when the
すなわち、スキューや軸方向X移動の結果、遊星ローラ13が第1のつば輪21を図2の左方向に押圧するようになれば、第2のつば輪22の内周部が、軸方向Xの一方(図2の左方)に弾性変形し、また、スキューや軸方向X移動の結果、遊星ローラ13が第2のつば輪22を図2の右方向に押圧するようになれば、第2のつば輪22の内周部が、軸方向Xの他方(図2の右方)に弾性変形する。
That is, if the
以上により、この実施形態によれば、各つば輪21,22の遊星ローラ13が接触する部分において当該遊星ローラ13と反対側に環状空間31,32が形成されているので、遊星ローラ13のつば輪21,22への押圧接触に伴う、つば輪21,22の弾性変形が、許容される。つば輪21,22の弾性変形により遊星ローラ13からの押圧力が吸収されるので、遊星ローラ13とつば輪21,22との接触に伴う、遊星ローラ13によるつば輪21,22の押圧力(遊星ローラ13とつば輪21,22との間の摩擦力)が急激に増大することを抑制できる。これにより、トルク損失の急激な変動を抑制でき、その結果、出力軸6の回転トルクのムラを抑制できる。
As described above, according to this embodiment, since the
また、つば輪21,22が遊星ローラ13から大きな押圧力を受けた場合には第1および第2のつば輪22が大きく弾性変形することが予想されるが、規制壁29,30とつば輪21,22との接触により、つば輪21,22の弾性変形量を規制している。これにより、つば輪21,22の破損の発生を未然に防止できる。とくに、この実施形態では、第1および第2環状空間31,32の軸方向Xの幅W1,W2は、対応するつば輪21,22を降伏点に達するまで変形させたときの変形量よりも小さな幅に設定されているので、つば輪21,22が塑性変形する前に、規制壁29,30が対応するつば輪21,22と接触する。これにより、つば輪21,22の破損をより効果的に防止できる。
In addition, when the collar rings 21 and 22 receive a large pressing force from the
図4は、本発明の他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機105の要部を拡大して示す断面図である。
他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機105のうち、前述の実施形態に係る遊星ローラ式変速機5と共通の構成については同一の参照符号を付し、説明を省略する。
他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機105は、前述の実施形態に係る遊星ローラ式変速機5のつば輪21,22に代えて、第1のつば輪(環状規制板)121および第2のつば輪(環状規制板)122を備える。
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a planetary
Of the
A planetary
第1のつば輪121は、第1の円環板状部151と、第1の円環板状部151から軸方向Xの他方(図4の右側。第1の円環板状部151に対し離反する方向)に向けて垂直方向(第1の円環板状部151に交差する方向)に突出する円筒状の第1のフランジ部(環状部)161とを含み、たとえばリン青銅材料を用いて一体に形成されている。第1の円環板状部151は、第1のハウジング9Aの内周面25とほぼ同じ内径を有している。第1のつば輪121は、第1のハウジング9Aの一方端面9AAの周縁部と、固定輪12の他方端面(図2の4端面)の周縁部との間に介装されている。リン青銅材料を用いて形成されている第1のつば輪121は、弾性変形可能(可撓性を有している)である。
The
第2のつば輪122は、第2の円環板状部152と、第2の円環板状部152から軸方向Xの一方(図4の左側。第2の円環板状部152に対し離反する方向)に向けて垂直方向(第2の円環板状部152に交差する方向)に突出する円筒状の第2のフランジ部(環状部)162とを含み、たとえばリン青銅材料を用いて一体に形成されている。第2の円環板状部152は、第2のハウジング9Bの内周面26とほぼ同じ内径を有している。第2のつば輪122は、第2のハウジング9Bの他方端面9BAの周縁部と、固定輪12の一方端面(図4の左端面)の周縁部との間に介装されている。リン青銅材料を用いて形成されている第2のつば輪122は、弾性変形可能(可撓性を有している)である。
The
各ボルト15は、第1および第2の円環板状部151,152の挿通孔123,124を挿通した状態で、第1のハウジング9A、固定輪12および第2のハウジング9Bに挿入されており、これにより、第1および第2のつば輪121,122のハウジング9A,9Bへの固定が図られている。
第1および第2のつば輪121,122の肉厚は、とくに第1および第2の円環板状部151,152の肉厚は、前述の実施形態に係る第1および第2のつば輪21,22よりも、それぞれ薄く設定されている。
Each
The thickness of the first and second collar rings 121 and 122, particularly the thickness of the first and second annular plate-
この実施形態では、第1および第2のつば輪121,122は、互いに共通の諸元を有している。
第1のハウジング9Aの内周面25の一方側(図4の左側)端部には、第1のハウジング9Aの一方端面9AA(図4の左端面)に連続する第1の環状段部127が形成されている。第1の環状段部127によって、第1のつば輪121の軸方向Xの変形を規制する第1の規制壁129が構成されている。第1の環状段部127と第1のつば輪121の第1の円環板状部151の他方面121Aとによって、第1の環状空間131が区画されている。第1の環状空間131の軸方向Xの軸方向幅W3は、第1のつば輪121における遊星ローラ13が接触する部分にスキュー想定値の荷重(遊星ローラ13の所期の圧接力×0.3の大きさを有する荷重)が作用した場合に、弾性変形している第1のつば輪121の第1のフランジ部161の先端が当らないような幅に設定されている。また、第1の環状空間131の軸方向幅W3は、第1のつば輪121を降伏点に達するまで変形させたときの変形量よりも、小さな幅に設定されている。この点において、第1の環状段部127は、前述の実施形態の第1の環状段部27と相違している。
In this embodiment, the 1st and 2nd collar rings 121 and 122 have the item which is mutually common.
At one end (left side in FIG. 4) of the inner
第2のハウジング9Bの内周面26の他方側(図4の右側)端部には、第2のハウジング9Bの他方端面9BAに連続する第2の環状段部128が形成されている。第2の環状段部128によって、第2のつば輪122の軸方向Xの変形を規制する第2の規制壁130が構成されている。第2の環状段部128と第2のつば輪122の第2の円環板状部152の他方面122Aとによって、第2の環状空間132が区画されている。第2の環状空間132の軸方向Xの軸方向幅W4は、第2のつば輪122における遊星ローラ13が接触する部分にスキュー想定値の荷重(遊星ローラ13の所期の圧接力×0.3の大きさを有する荷重)が作用した場合に、弾性変形している第2のつば輪122の第2のフランジ部162の先端が当らないような幅に設定されている。また、第2の環状空間132の軸方向幅W4は、第2のつば輪121を降伏点に達するまで変形させたときの変形量よりも、小さな幅に設定されている。この点において、第2の環状段部128は、前述の実施形態の第2の環状段部28と相違している。
A second
以上により、この実施形態によれば、前述の実施形態と同等の作用効果に加えて次の作用効果を奏する。すなわち、各つば輪121,122の円環板状部151,152の肉厚が薄く設定されているので、つば輪121,122は、より一層弾性変形し易い。また、つば輪121,122がフランジ部161,162を有しているので、弾性変形量を増大させるべく肉厚を薄くしても、それに伴って、強度が低下することを防止できる。すなわち、つば輪121,122の強度を低下させることなく、つば輪121,122の弾性力を高めることができる。つば輪121,122の弾性変形量を増大できる結果、遊星ローラ13のつば輪121,122への押圧接触時における、遊星ローラ13からつば輪121,122への押圧力が、より一層吸収される。さらに、フランジ部161,162を有していることで、円周方向へのつば輪の剛性を低下させることなく、遊星ローラ13の公転が安定する。
As mentioned above, according to this embodiment, in addition to the same operation effect as the above-mentioned embodiment, the following operation effect is produced. That is, since the annular plate-
以上により、トルク損失の急激な変動を、より一層抑制でき、その結果、出力軸6の回転トルクのムラを抑制できる。
図5は、別の形態に係る遊星ローラ式変速機205の要部を拡大して示す断面図である。
遊星ローラ式変速機205は、入力軸(図示しない)と、入力軸と同心状に設けられた固定輪212と、入力軸211の外周面および固定輪212の内周面の双方に転がり接触するように配置された複数の遊星ローラ213と、出力軸(図示しない)と、出力軸に固定されたキャリア210と、複数の遊星ローラ213の各々を軸方向Xに挟んで、複数の遊星ローラ213の軸方向Xの移動を規制する第1および第2のつば輪221,222とを含む。
As described above, rapid fluctuations in torque loss can be further suppressed, and as a result, uneven rotation torque of the
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a planetary
The planetary
第1のつば輪221は、入力軸211に伝達される回転駆動力を発生する電動モータ(図示しない)を保持する第1のハウジング209Aと、固定輪12との間に介装されている。第2のつば輪221は、キャリア210や出力軸206を保持する第2のハウジング209Bと、固定輪212との間に介装されている。
この別の形態では、第1および第2のハウジング209A,209Bの内周面225,226は、凹所の円筒面によって構成されている。そのため、各つば輪221,222の遊星ローラ213が接触する部分において当該遊星ローラ213と反対側に、環状空間が形成されていない。そのため、遊星ローラ213のつば輪221,222への押圧接触の際に、つば輪221,222の弾性変形は許容されない。そのため、遊星ローラ213とつば輪221,222との接触に伴う、遊星ローラ213によるつば輪221,222の押圧力(遊星ローラ213とつば輪221,222との間の摩擦力)の逃げ場がないので、当該押圧力が急激に増大する。これにより、トルク損失の急激な変動を招き、その結果、出力軸の回転トルクにムラが生じるおそれがある。
The
In this other form, the inner
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の各実施形態では、第1のハウジング9Aの内径と、第2のハウジング9Bの内径とが略等しく設定されていたので、第1および第2つば輪21,22;121,122の内径をそれぞれ略等しく設定したが、第1および第2のハウジング9A,9Bが互いに異なる場合には、第1および第2のつば輪21,22;121,122の内径を互いに異ならせることとする。
As mentioned above, although two embodiment of this invention was described, this invention can also be implemented with another form.
For example, in each of the above-described embodiments, the inner diameter of the
前述の各実施形態では、規制壁29,30;129,130をハウジング9A,9Bに設ける場合について説明したが、ハウジング9A,9Bに取り付けた別の部材に、規制壁9,30;129,130を設けるようにしてもよい。
また、前述の各実施形態では、軸方向Xに垂直な環状段部27,28;127,128によって環状空間31,32;131,132が形成されているとして説明したが、径方向外方に向かうに従って遊星ローラ13側に近づくテーパ面によって、環状空間31,32;131,132が形成されていてもよい。
In each of the above-described embodiments, the case where the
In each of the above-described embodiments, it has been described that the
また、前述の各実施形態において、つば輪21,22;121,122の材質をリン青銅材料として説明したが、摩耗が少なくかつ降伏し難い焼入鋼をつば輪の材質として使用してもよい。
また、前述の各実施形態では、遊星ローラ式変速機5,105を画像形成装置に搭載する場合を例に挙げて説明したが、他の装置に適用される遊星ローラ式変速機にも本発明を適用することができる。
Further, in each of the embodiments described above, the material of the collar rings 21, 22; 121, 122 has been described as a phosphor bronze material. However, hardened steel that is less worn and difficult to yield may be used as the material of the collar ring. .
Further, in each of the above-described embodiments, the case where the
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。 In addition, various design changes can be made within the scope of matters described in the claims.
5…遊星ローラ式変速機、6…出力軸、10…キャリア、11…入力軸、12…固定輪、13…遊星ローラ、21…第1のつば輪(環状規制板)、22…第2のつば輪(環状規制板)、29…第1の規制壁、30…第2の規制壁、31…第1の環状空間、32…第2の環状空間、105…遊星ローラ式変速機、121…第1のつば輪(環状規制板)、122…第2のつば輪(環状規制板)、129…第1の規制壁、130…第2の規制壁、131…第1の環状空間、132…第2の環状空間、161…第1のフランジ部(環状部)、162…第2のフランジ部(環状部)、W1…軸方向幅、W2…軸方向幅、W3…軸方向幅、W4…軸方向幅、X…軸方向
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記入力軸の周囲において当該入力軸に同心状に配置された固定輪と、
前記入力軸および前記固定輪の双方に転がり接触する複数の円筒状の遊星ローラと、
出力軸と、
前記出力軸に固定され、前記複数の遊星ローラの各々を回転可能に支持するキャリアと、
弾性変形可能に設けられ、前記複数の遊星ローラの各々を軸方向に挟んで、当該複数の遊星ローラの軸方向の移動を規制する一対の環状規制板と、
各環状規制板の前記遊星ローラが接触する部分において当該遊星ローラと反対側に環状空間を介して配置され、各環状規制板の弾性変形量を規制する規制壁とを含むことを特徴とする、遊星ローラ式変速機。 An input shaft;
A fixed ring disposed concentrically on the input shaft around the input shaft;
A plurality of cylindrical planetary rollers in rolling contact with both the input shaft and the fixed ring;
An output shaft;
A carrier fixed to the output shaft and rotatably supporting each of the plurality of planetary rollers;
A pair of annular restricting plates that are provided so as to be elastically deformable, sandwich each of the plurality of planetary rollers in the axial direction, and restrict the movement of the plurality of planetary rollers in the axial direction;
The annular regulating plate includes a regulating wall that is disposed through an annular space on the opposite side of the planetary roller at a portion where the planetary roller comes into contact, and regulates an elastic deformation amount of each annular regulating plate, Planetary roller type transmission.
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