JP6276340B2 - 電子機器、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明は電子機器、制御方法及びプログラムに関する。
従来、ユーザが端末から離れて行うジェスチャを赤外線センサにより認識し、表示される画面に対して、ジェスチャと対応する入力操作として音楽プレーヤに関する処理を実行する携帯端末が知られている(例えば特許文献1)。
上記携帯端末においてタイマーの操作を行う場合、ユーザは携帯端末に直接タッチすることが必要である。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、タイマーに関する処理を行う際の操作性を向上することができる電子機器、制御方法及びプログラムを提供することにある。
一態様の電子機器は、
非接触検出センサと、
前記非接触検出センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行うコントローラと、
を備える。
非接触検出センサと、
前記非接触検出センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行うコントローラと、
を備える。
一態様の制御方法は、
非接触検出センサとコントローラとを備える電子機器の制御方法であって、
前記非接触検出センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行うステップを有する。
非接触検出センサとコントローラとを備える電子機器の制御方法であって、
前記非接触検出センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行うステップを有する。
一態様のプログラムは、
非接触検出センサとコントローラとを備える電子機器に、
前記非接触検出センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行うステップを実行させる。
非接触検出センサとコントローラとを備える電子機器に、
前記非接触検出センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行うステップを実行させる。
本発明の一実施形態に係る電子機器、制御方法及びプログラムによれば、タイマーに関する処理を行う際の操作性を向上することができる。
図1に示すように一実施形態の電子機器1は、コントローラ11、タイマー12、カメラ13、ディスプレイ14、ストレージ15、通信ユニット16、及び近接センサ17を含む。図1は例示であるため、電子機器1は図1に示す構成要素を全て含む必要はない。また、電子機器1は図1に示す以外の構成要素を含んでもよい。
コントローラ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。コントローラ11は、他の構成要素が統合されたSoC(System-on-a-Chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ11は、複数の集積回路を組み合わせて構成されてもよい。コントローラ11は、電子機器1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的にはコントローラ11は、ストレージ15に記憶されているデータを必要に応じて参照する。コントローラ11は、ストレージ15に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行してディスプレイ14等の他の機能部を制御することによって各種機能を実現する。
タイマー12はコントローラ11からタイマー動作の指示を受け、所定時間経過した時点で、その旨を示す信号をコントローラ11に出力する。タイマー12は、所定の時刻になった時点で、その旨を示す信号をコントローラ11に出力することもできる。タイマー12は図1に示すようにコントローラ11の外部に備えられていてもよいし、コントローラ11の内部に含まれてもよい。
カメラ13は、電子機器1の周囲の被写体を撮像する。一実施形態のカメラ13は一例として、電子機器1のディスプレイ14が設けられる面の上部に設けられるインカメラである。カメラ13は、非接触検出センサの一例であり、撮像画像に対して行う画像解析の結果に基づいて、ユーザによるジェスチャを検出することができる。
ディスプレイ14は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、又は有機ELパネル(Organic Electro-Luminescence Panel)等を備える。ディスプレイ14は、無機ELパネル(Inorganic Electro-Luminescence Panel)等を備えてもよい。ディスプレイ14は、文字、画像、記号又は図形等を表示可能である。ディスプレイ14は、タッチスクリーンを含んで、タッチスクリーンに対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出してもよい。接触はフリックを含んでもよい。この場合ディスプレイ14は、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンに接触した位置を検出することができる。図1においてディスプレイ14は電子機器1に備えられるが、電子機器1の外部に設けられてもよい。
ストレージ15は記憶部としてプログラム及びデータを記憶する。ストレージ15は、コントローラ11の処理結果を一時的に記憶する。例えばストレージ15は、ジェスチャの操作に、どのような画面の操作が割り当てられるか(紐付けられるか)を記憶する。ストレージ15は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ15は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ15は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ15に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとを含む。アプリケーションは、例えば、ジェスチャに応じた処理をコントローラ11に実行させる。制御プログラムは、例えば、OS(Operating System)である。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット16による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ15にインストールされてもよい。
通信ユニット16は、有線又は無線により通信するためのインタフェースである。一実施形態の通信ユニット16によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えばセルラーフォンの通信規格は、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、PHS(Personal Handy-phone System)等を含む。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット16は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートすることができる。
近接センサ17は非接触検出センサの一例であり、電子機器1の周囲の対象物との相対距離、対象物の移動方向(ジェスチャー)等を非接触で検出する。一実施形態では一例として、非接触検出センサとして近接センサ17が用いられるものとして説明するが、代替例としてカメラ13が用いられてもよい。一実施形態の近接センサ17は白、赤、緑及び青を感知する4つの可視光フォトダイオードを有し、対象物との相対距離を測定することができる。また近接センサ17は1つの光源用赤外LED(Light Emitting Diode)と上下左右を感知する4つの赤外フォトダイオードとを有する。近接センサ17は、光源用赤外LEDからの赤外光が照射された対象物からの反射光がそれぞれの赤外フォトダイオードに入射する時間差により対象物の移動方向を検出する。したがって、近接センサ17は、電子機器1のユーザが電子機器1に触れずに行うエアジェスチャ(以下、単にジェスチャと称する。)を検出することができる。
図2は、ユーザが電子機器1を操作する様子を示す図である。図2では一例として電子機器1はスタンドにより支持されるが、代替例として電子機器1は壁に立てかけられて支持されてもよい。
図2に示す電子機器1はスマートフォンである。代替例として電子機器1は例えば、携帯電話端末、ファブレット、タブレットPC(Personal Computer)又はフィーチャーフォン等でもよい。電子機器1は、前述のものに限定されず、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、リモコン端末、携帯音楽プレイヤー、ゲーム機、家電製品、産業用機器(FA(Factory Automation)機器)、などの任意の電子機器などに適用できる。さらに、電子機器1は、例えばデスクトップPC、銀行のATM(Automatic Teller Machine)、駅の券売機、デジタルカメラ、電子書籍リーダなど、ディスプレイ14を有する任意の機器に適用することができる。
ディスプレイ14を備えた電子機器1は、自動車のステアリング、カーナビゲーション、及びダッシュボードに内装された車載コントロールパネルなど、その他、自動車に限らない各種の乗り物にも採用することができる。
図2に示すように電子機器1の上部にはカメラ13及び近接センサ17が設けられる。
コントローラ11が、近接センサ17の出力に基づいて、ユーザのジェスチャを検出する手法を図3及び図4を参照しながら詳細に説明する。図3は、電子機器1を正面から視認したときの近接センサ17を示す図である。近接センサ17は、光源用赤外LED17aと、上下左右を感知する4つの赤外フォトダイオードとを有する。図3に向かって上側に配置される赤外フォトダイオードをセンサSU、右側に配置される赤外フォトダイオードをセンサSR、下側に配置される赤外フォトダイオードをセンサSD、左側に配置される赤外フォトダイオードをセンサSLと称する。センサSU、センサSD、センサSL及びセンサSRは上下左右に略等間隔に配置される。
図3は、図2のA−A断面図である。センサSD、センサSL、センサSR及びセンサSUは、レンズ17bを介して検出対象物からの反射光を検出する。
図3において、ユーザの手等の検出対象物が空間内で方向D1の方向に移動したときにセンサSD、センサSL、センサSR及びセンサSUが検出する光の検出値の推移を図4に示す。方向D1は、電子機器1の長手方向と略平行の方向である。
図4に示す通り、領域R41において、センサSDの検出値はセンサSUの検出値よりも高い。したがって、
(センサSDの検出値)−(センサSUの検出値)
を時間で積分したときの積分値は正である。このときコントローラ11は、検出対象物が方向D1の始点近傍を通過していると判定する。
(センサSDの検出値)−(センサSUの検出値)
を時間で積分したときの積分値は正である。このときコントローラ11は、検出対象物が方向D1の始点近傍を通過していると判定する。
領域R42において、センサSDの検出値はセンサSUの検出値よりも低い。したがって、
(センサSDの検出値)−(センサSUの検出値)
を時間で積分したときの積分値は負である。このときコントローラ11は、検出対象物が方向D1の終点近傍を通過していると判定する。
(センサSDの検出値)−(センサSUの検出値)
を時間で積分したときの積分値は負である。このときコントローラ11は、検出対象物が方向D1の終点近傍を通過していると判定する。
このように、コントローラ11はセンサSDの検出値とセンサSUの検出値を参照することにより、検出対象物が方向D1の方向に移動したことを検出することができる。同様にコントローラ11は、センサSLの検出値とセンサSRの検出値との差を時間で積分したときの積分値の正負に基づいて、検出対象物が電子機器1の短手方向に略平行な方向に移動したことを検出することができる。
またコントローラ11は、センサSD、センサSL、センサSR及びセンサSUの全ての検出値を用いることで、検出対象物がどのように移動したか、すなわちどのようなジェスチャが行われたかを詳細に判定することができる。代替例としてコントローラ11は、4つのセンサのそれぞれの検出値のピークがどれほど時間的にずれているかを判定することにより、検出対象物がどのように移動したかを詳細に判定してもよい。
検出されるジェスチャは例えば、左右のジェスチャ、上下のジェスチャ、斜めのジェスチャ、電子機器1と遠ざかる又は近づくジェスチャ、時計回りで円を描くジェスチャ、及び反時計回りで円を描くジェスチャ等である。例えば左右へのジェスチャとは、電子機器1の短手方向と略平行な方向に行われるジェスチャである。上下のジェスチャとは、電子機器1の長手方向と略平行な方向に行われるジェスチャである。斜めのジェスチャとは、電子機器1と略平行な平面において、電子機器1の長手方向と短手方向とのいずれとも平行でない方向に行われるジェスチャである。
再び図2を参照しながら、一実施形態の電子機器1のコントローラ11が、ジェスチャに基づいて実行する、タイマーに関する処理を説明する。コントローラ11は、ユーザ操作に基づいて所定のモードが起動されたか否かを判定する。一実施形態の所定のモードは例えば、ユーザが予め設定した時刻にアラームが鳴動するモードであるが、電子機器1における任意のモードを含んでもよい。
一実施形態において非接触検出センサの一例である近接センサ17の駆動は、タイマーの駆動に依存する。したがってコントローラ11は、アラームが鳴動していることを検出すると、近接センサ17を駆動する。このときコントローラ11は、消費電力の低減のため、ディスプレイ14を消灯してもよい。コントローラ11は、ジェスチャを検出したときにディスプレイ14を点灯してもよい。
図2に示すように一実施形態においては、コントローラ11は、アラームが鳴動していることを示す画面をディスプレイ14に表示させる。当該画面においてコントローラ11が、近接センサ17の出力値に基づいて、ユーザによる所定のジェスチャ(例えば左右のジェスチャ)を検出すると、タイマーに関する処理の一例として、アラームの鳴動を停止する(以下、アラームを停止するともいう。)とともにスヌーズ機能を起動する。すなわちコントローラ11は、アラームを停止してから所定時間が経過したことをタイマー12により検出したときに、再度アラームを鳴動させる。当該所定時間は、ユーザが任意に設定可能である。コントローラ11は、ディスプレイ14上で例えば「スヌーズ」が表示される領域R21がタッチにより選択されたことを検出したときにも、アラームを停止するとともにスヌーズ機能を起動してもよい。
他方、コントローラ11は、ディスプレイ14上で例えば「停止」が表示される領域R22がタッチにより選択されたことを検出したとき、スヌーズ機能を起動することなく以降のアラームを停止させる。コントローラ11は、ジェスチャの速度が所定値以上であると判定したときに、スヌーズ機能を起動することなくアラームを停止してもよい。
一実施形態において、スヌーズ機能により再度アラームが鳴動したとき、コントローラ11は、アラームが鳴動していることを示す画面を再度表示する。コントローラ11は、ユーザによる所定のジェスチャを検出したとき、タイマーに関する処理の一例として、アラームを停止するとともにスヌーズ機能を継続する。すなわちコントローラ11は、所定時間が経過したときに再度アラームを鳴動させる。他方、コントローラ11は領域R22がタッチにより選択されたことを検出したとき、スヌーズ機能を解除し、以降のアラームを停止させる。またコントローラ11は、ジェスチャの速度が所定値以上であると判定したとき、スヌーズ機能を解除し、以降のアラームを停止させてもよい。コントローラ11は、ジェスチャによりアラームを停止した回数が、ユーザが設定した所定値を上回ると判定したとき、スヌーズ機能を解除してもよい。
図5は、一実施形態の電子機器1が実行する制御方法の一例を示すフロー図である。
電子機器1は、アラームが鳴動していることを検出すると(ステップS1のYes)、近接センサ17を駆動し、近接センサ17の出力値を取得する(ステップS2)。
電子機器1はユーザによるジェスチャを検出すると(ステップS3のYes)、アラームを停止し、スヌーズ機能を起動する(ステップS4)。電子機器1は、アラームを停止してから所定時間経過後、スヌーズ機能によりアラームを再度鳴動させる(ステップS5)。
電子機器1はスヌーズ機能が解除されたか否かを判定する(ステップS6)。代替例として電子機器1は、ステップS6をステップS4とステップS5との間に実行してもよい。スヌーズ機能が解除されたか否かの判定方法は上述の通りであるため、ここでの説明は省略する。電子機器1は、スヌーズ機能が解除されたと判定すると(ステップS6のYes)、アラームを停止する(ステップS7)。
他方、電子機器1は、ジェスチャを検出しないときであって(ステップS3のNo)、ディスプレイ14へのタッチを検出したとき(ステップS8のYes)、アラームを停止する(ステップS9)。電子機器1は、ディスプレイ14へのタッチを検出しないとき(ステップS8のNo)、ステップS1でアラームの鳴動を検出してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS10)。電子機器1は、所定時間が経過していないと判定したとき(ステップS10のNo)にステップS2に戻り、他方で所定時間が経過したと判定したとき(ステップS10のYes)にアラームを停止する(ステップS9)。
以上説明したように、上記実施形態によればコントローラ11は、非接触検出センサの一例である近接センサ17により検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行う。これにより、ユーザはジェスチャを行うことでアラームの停止及びスヌーズ機能の起動等のタイマーに関する処理を行うことができるため、電子機器1の操作性が向上する。また、スヌーズ機能の起動とアラーム解除とを異なる操作で実現可能であるため、操作方法によるそれらの切り分けが可能である。
また上記実施形態によれば、近接センサ17の駆動はタイマーの駆動に依存する。これにより、常に近接センサ17を駆動する必要がないため、電子機器1の消費電力を低減することができる。
[他の実施形態]
続いて他の実施形態を説明する。上記実施形態の所定のモードは、アラームが鳴動するモードであるが、他の実施形態の所定のモードは、料理のレシピをディスプレイ14に表示するアプリケーション等が起動されているキッチンモードである。
続いて他の実施形態を説明する。上記実施形態の所定のモードは、アラームが鳴動するモードであるが、他の実施形態の所定のモードは、料理のレシピをディスプレイ14に表示するアプリケーション等が起動されているキッチンモードである。
コントローラ11は、ユーザ操作により所定のモードが起動されたことを検出すると、ディスプレイ14に、料理のレシピの説明及び画像等を含む所定の画面(以下、第1の画面と称する。)を表示させる。第1の画面は、一例として縦スクロールと横スクロールのうち縦スクロールのみが可能な画面である。画面に対して実行可能な操作は、縦スクロールと横スクロール以外にも、例えば、ページ送り、ページ戻し、ピンチイン、ピンチアウト等を含んでもよい。
コントローラ11は所定のモードが起動されたことを検出すると、近接センサ17を駆動し、近接センサ17の出力値を取得する。
コントローラ11は、近接センサ17の出力値に基づいて上下のジェスチャが行われたことを検出すると、第1の画面に対し縦スクロールを実行する。
他方、コントローラ11は、近接センサ17の出力値に基づいて左右のジェスチャを検出すると、第1の画面内に、タイマー表記が含まれるか否かを判定する。タイマー表記とは、「中火で10分煮込んでください」又は「10〜15分ほど蒸らしてください」等、所定時間を計る必要があることを示す記載である。
コントローラ11は、ディスプレイ14に表示される画面にタイマー表記が含まれると判定すると、図6に示すタイマー設定画面を第1の画面の一部に重畳して表示する。このときコントローラ11は、タイマー設定画面を任意の大きさで任意の位置に表示させることができる。例えばコントローラ11は、タイマー設定画面が上記タイマー表記に重畳しない位置にタイマー設定画面を表示してもよい。またコントローラ11は、タイマー表記よりも上に表示される内容はユーザにとって既読であり閲覧不要な内容と判定して、タイマー表記よりも上の位置にタイマー設定画面を表示してもよい。またタイマー設定画面を第1の画面の一部に重畳させることは必須ではないため、コントローラ11は、タイマー設定画面をディスプレイ14の全体に表示させてもよい。
コントローラ11は、ディスプレイ14にタイマー設定画面を表示させると、近接センサ17により検出されたジェスチャに基づいて、次のようにタイマーに関する処理を実行する。
コントローラ11は、上へのジェスチャを検出すると、1回のジェスチャにつきタイマーの時間を1分ずつ減少させる。上へのジェスチャとは、上下のジェスチャのうち、電子機器1の正面視における略上方向へのジェスチャである。減少幅は、1分でなく、例えば30秒又は10秒等であってもよい。またコントローラ11は、下へのジェスチャを検出すると、1回のジェスチャにつきタイマーの時間を1分ずつ増加させる。増加幅は、1分でなく、例えば30秒又は10秒等であってもよい。下へのジェスチャとは、上下のジェスチャのうち、電子機器1の正面視における略下方向へのジェスチャである。減少幅と増加幅は同一であってもよいし異なってもよい。このように、タイマーの時間を変更することが可能であるため、レシピ画面に表示されている時間とは別の時間を設定することが可能である。
コントローラ11は、左へのジェスチャが行われたことを検出すると、タイマー設定画面を閉じる。このとき、第1の画面に対する操作が可能である。左へのジェスチャとは、左右のジェスチャのうち、電子機器1の正面視における略左方向へのジェスチャである。コントローラ11は、右へのジェスチャが行われたことを検出すると、タイマーを開始する。コントローラ11は、タイマーの開始後に右へのジェスチャが行われたことを検出すると、タイマーを一時停止する。右へのジェスチャとは、左右のジェスチャのうち、電子機器1の正面視における略右方向へのジェスチャである。
このように他の実施形態では、ジェスチャは、タイマーの時間の設定及びタイマーの開始又は停止等、タイマーの一部の機能だけに紐付いてもよい。
図7は、一実施形態の電子機器1が定期的又は不定期的に実行する制御方法の一例を示すフロー図である。
電子機器1は、所定のモードが起動されたことを検出すると(ステップS11のYes)、第1の画面を表示し(ステップS12)、近接センサ17の出力値を取得する(ステップS13)。一例として第1の画面は、縦スクロールと横スクロールのうち縦スクロールのみが可能な画面として説明する。電子機器1は、近接センサ17の出力値に基づいて、左右のジェスチャを検出すると(ステップS14のYes)、第1の画面内にタイマー表記が含まれるか否かを判定する(ステップS15)。電子機器1は、タイマー表記が含まれると判定すると(ステップS15のYes)、タイマー設定画面を第1の画面に重畳して表示する(ステップS16)。
電子機器1は、タイマー設定画面において、タイマーに関する処理を実行する(ステップS17)。タイマーに関する処理は、図8を参照して後述する。
電子機器1は左右のジェスチャを検出しないとき(ステップS14のNo)、上下のジェスチャを検出したか否かを判定する(ステップS18)。電子機器1は上下のジェスチャを検出すると(ステップS18のYes)、第1の画面に対して縦スクロールを実行する(ステップS19)。
図8は図7のステップS17のサブルーチンを示す図である。
電子機器1は、タイマー設定画面が表示された状態で、上下のジェスチャを検出すると(ステップS21のYes)、タイマーの時間を変更する(ステップS22)。タイマーの時間の変更の方法は上記実施形態で説明される通りであるため、ここでの説明は省略する。
電子機器1は、上下のジェスチャを検出しないとき(ステップS21のNo)、左へのジェスチャを検出したか否かを判定する(ステップS23)。電子機器1は、左へのジェスチャを検出すると(ステップS23のYes)、タイマー設定画面を閉じる(ステップS24)。他方、電子機器1は、左へのジェスチャを検出しないとき(ステップS23のNo)、右へのジェスチャを検出したか否かを判定する(ステップS25)。電子機器1は、右へのジェスチャを検出すると(ステップS25のYes)、タイマーを開始又は停止する(ステップS26)。
以上説明したように、上記実施形態によればコントローラ11は、非接触検出センサの一例である近接センサ17により検出されるジェスチャに基づいてタイマーに関する処理を行う。これにより、ユーザはジェスチャを行うことでタイマーの時間の設定及びタイマーの開始等のタイマーに関する処理を行うことができる。このため例えば料理中に手が汚れているとき又は電子機器1が濡れているとき等、ユーザが電子機器1に触れたくないときに、電子機器1に触れることなく電子機器1のタイマーを操作することができる。また、時間を計るために新たなアプリケーションの起動操作を行う必要がない。したがって、電子機器1の操作性が向上する。更に、常に近接センサ17を駆動する必要がないため、電子機器1の消費電力を低減することができる。
また上記実施形態によれば、ジェスチャは、タイマーの一部の機能だけに紐付いている。これにより、ジェスチャにより実行可能な操作を、タイマーの主要な機能に限定することができるため、タッチパネルほど細かい動きを検出できないエアジェスチャにより電子機器1が誤動作することを防止することができる。
[変形例]
カメラ13、ディスプレイ14、及び近接センサ17が設けられる位置は任意である。例えば上記実施形態及び他の実施形態の近接センサ17は、電子機器1の上部に設けられるが、電子機器1の下部に設けられてもよい。
カメラ13、ディスプレイ14、及び近接センサ17が設けられる位置は任意である。例えば上記実施形態及び他の実施形態の近接センサ17は、電子機器1の上部に設けられるが、電子機器1の下部に設けられてもよい。
上記他の実施形態では、第1の画面で、縦スクロールと横スクロールのうち縦スクロールのみが可能な場合が説明されているが、変形例ではそれらのうち横スクロールのみが可能である。この場合コントローラ11は、上下のジェスチャを検出したときに第1の画面内にタイマー表記があるか否かを判定し、表示されたタイマー設定画面においてタイマーに関する処理を行う。他方コントローラ11は、左右のジェスチャを検出したとき、横スクロールを実行する。
上記実施形態では、コントローラ11は、ジェスチャを検出したとき、アラームを停止しスヌーズ機能を起動する。変形例では、コントローラ11はジェスチャを検出したとき、スヌーズ機能を起動することなくアラームを停止してもよい。
コントローラ11が特定のジェスチャを検出したときに実行する処理は任意に入れ替えることが可能である。例えばコントローラ11は、上記他の実施形態において、左へのジェスチャを検出したときにタイマーを開始し、右へのジェスチャを検出したときにタイマー設定画面を閉じてもよい。
本開示内容の多くの側面は、プログラム命令を実行可能なコンピュータシステムその他のハードウェアにより実行される、一連の動作として示される。コンピュータシステムその他のハードウェアには、例えば、汎用コンピュータ、PC(パーソナルコンピュータ)、専用コンピュータ、ワークステーション、PCS(Personal Communications System、パーソナル移動通信システム)、移動(セルラー)電話機、データ処理機能を備えた移動電話機、RFID(Radio Frequency IDentification)受信機、ゲーム機、電子ノートパッド、ラップトップコンピュータ、GPS(Global Positioning System)受信機またはその他のプログラム可能なデータ処理装置が含まれる。各実施形態では、種々の動作は、プログラム命令(ソフトウェア)で実装された専用回路(例えば、特定機能を実行するために相互接続された個別の論理ゲート)や、一以上のプロセッサにより実行される論理ブロックやプログラムモジュール等により実行されることに留意されたい。論理ブロックやプログラムモジュール等を実行する一以上のプロセッサには、例えば、一以上のマイクロプロセッサ、CPU(中央演算処理ユニット)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子機器、ここに記載する機能を実行可能に設計されたその他の装置及び/またはこれらいずれかの組合せが含まれる。ここに示す実施形態は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードまたはこれらいずれかの組合せにより実装される。命令は、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントであってもよい。そして、命令は、機械読取り可能な非一時的記憶媒体その他の媒体に格納することができる。コードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラスまたは命令、データ構造もしくはプログラムステートメントのいずれかの任意の組合せを示すものであってもよい。コードセグメントは、他のコードセグメントまたはハードウェア回路と、情報、データ引数、変数または記憶内容の送信及び/または受信を行い、これにより、コードセグメントが他のコードセグメントまたはハードウェア回路と接続される。
ここで用いられるストレージは、さらに、ソリッドステートメモリ、磁気ディスク及び光学ディスクの範疇で構成されるコンピュータ読取り可能な有形のキャリア(媒体)として構成することができ、かかる媒体には、ここに開示する技術をプロセッサに実行させるためのプログラムモジュール等のコンピュータ命令の適宜なセットや、データ構造が格納される。コンピュータ読取り可能な媒体には、一つ以上の配線を備えた電気的接続、磁気ディスク記憶媒体、磁気カセット、磁気テープ、その他の磁気及び光学記憶装置(例えば、CD(Compact Disk)、レーザーディスク(登録商標)、DVD(登録商標)(Digital Versatile Disc)、フロッピー(登録商標)ディスク及びブルーレイディスク(登録商標))、可搬型コンピュータディスク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)もしくはフラッシュメモリ等の書換え可能でプログラム可能なROMもしくは情報を格納可能な他の有形の記憶媒体またはこれらいずれかの組合せが含まれる。メモリは、プロセッサ/プロセッシングユニットの内部及び/または外部に設けることができる。ここで用いられるように、「メモリ」という語は、あらゆる種類の長期記憶用、短期記憶用、揮発性、不揮発性その他のメモリを意味し、特定の種類やメモリの数または記憶が格納される媒体の種類は限定されない。
1 電子機器
11 コントローラ
12 タイマー
13 カメラ
14 ディスプレイ
15 ストレージ
16 通信ユニット
17 近接センサ
17a 光源用赤外LED
17b レンズ
SU、SR、SD、SL センサ
11 コントローラ
12 タイマー
13 カメラ
14 ディスプレイ
15 ストレージ
16 通信ユニット
17 近接センサ
17a 光源用赤外LED
17b レンズ
SU、SR、SD、SL センサ
Claims (3)
- 近接センサと、
所定のモードが起動されたことを検出すると、前記近接センサを駆動し、前記近接センサにより検出されるジェスチャに基づいてディスプレイの画面内にタイマー表記が含まれると判定すると、前記近接センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーの開始及び停止の処理を行うコントローラと、
を備える電子機器。 - 近接センサとコントローラとを備える電子機器の制御方法であって、
所定のモードが起動されたことを検出すると、前記近接センサを駆動し、前記近接センサにより検出されるジェスチャに基づいてディスプレイの画面内にタイマー表記が含まれると判定すると、前記近接センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーの開始及び停止の処理を行うステップを有する
制御方法。 - 近接センサとコントローラとを備える電子機器に、
所定のモードが起動されたことを検出すると、前記近接センサを駆動し、前記近接センサにより検出されるジェスチャに基づいてディスプレイの画面内にタイマー表記が含まれると判定すると、前記近接センサにより検出されるジェスチャに基づいてタイマーの開始及び停止の処理を行うステップを実行させる
プログラム。
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