JP6275384B2 - 蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システムおよび監視方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明にかかる蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システムは、主弁及びパイロット弁を備え蒸気管に設けられる蒸気止め弁と、前記蒸気止め弁の弁本体に設けられている弁座よりも蒸気流の下流側の前記弁本体の外周面に設けられている集音棒と、前記集音棒の他端部に設けられている集音器と、前記集音器に接続され、該集音器により集音された音及び低周波音および高周波音の変動音圧の周波数を解析し、その音及び低周波音および高周波音の変動音圧の周波数から前記蒸気止め弁の主弁またはパイロット弁の何れの弁からの蒸気漏れかを判別し検知する解析装置と、を備えていることを特徴とする。
また本発明によれば、解析装置が、集音器により集音された低周波音および高周波音の変動音圧の周波数から、蒸気止め弁の主弁またはパイロット弁の何れの弁からの蒸気漏れかが判別可能な構成とされているため、蒸気漏れの発生原因が、主弁またはパイロット弁の何れの弁の調整不良あるいはスケール付着によるものかを的確に把握することができる。このように、蒸気漏れの原因を的確に把握することにより、メンテナンスを的確化、容易化することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る蒸気止め弁およびその蒸気漏れ監視システムが組み込まれる蒸気タービン発電プラントの概略構成図が示され、図2には、その蒸気止め弁およびその蒸気漏れ監視システムの構成図、図3には、蒸気止め弁からの蒸気漏れ音の一例を示す波形図が示されている。
蒸気タービン発電プラント1は、蒸気発生器であるボイラ2と、このボイラ2で生成された蒸気により回転駆動される蒸気タービン3と、該蒸気タービン3により回転駆動される発電機4とを備えている。
また、集音器25に接続される解析装置26は、パソコン等により構成されるものであって、集音器25からの音波信号を入力し、それをFFT解析してその低周波音、高周波音の変動音圧の周波数、更にはその変動音圧の振動数と振幅を計測し、該計測値と、事前に把握されている漏れ蒸気量との相関関係から、蒸気止め弁6の蒸気漏れの有無、その部位および程度を定量的に検知できる構成とされたものである。
この「シュー」という発信音は、リークした蒸気が主弁16、パイロット弁20の下流で渦を発生することによる低周波の変動音圧(1)と、リーク蒸気がその弁体隙間を通過する際に発生する高周波の変動音圧(2)とが重なった発信音となる場合が多い。低周波の変動音圧(1)の周波数は、蒸気止め弁6の主弁16とパイロット弁20の弁構造およびサイズにより異なるので、これによって、蒸気漏れが何れの弁からの漏れであるかを判別することができる。また、高周波の変動音圧(2)の振動数と振幅を計測し、事前に把握しておいた蒸気漏れ量との相関関係に基づいて、弁開度相当値(漏れ蒸気量の大小に関連する。)を推定することができる。
上記の蒸気タービン発電プラント1において、ボイラ2で生成された蒸気は、蒸気管5により蒸気止め弁6およびガバナ弁7を介して蒸気タービン3に供給され、この蒸気で回転駆動される蒸気タービン3を介して発電機4が回転駆動されることにより、発電が行われる。そして、この蒸気タービン3の運転を停止し、発電を止める場合、蒸気止め弁6を閉鎖し、蒸気タービン3への蒸気を遮断することによって、蒸気タービン3を停止するようにしている。
次に、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、集音棒24および集音器25を蒸気止め弁6の弁本体12の外周面の周方向の少なくとも3箇所以上の複数箇所に所定の間隔で設置した構成としている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図4に示されるように、蒸気止め弁6の弁本体12の弁座11よりも蒸気流の下流側において、弁本体12の外周面にその周方向に等間隔で上下、左右4箇所に集音棒24を密着させて設置し、各々の集音棒24の外端部に集音器(マイク)25を設け、各集音器25を解析装置(パソコン)26に接続した構成としている。
5 蒸気管
6 蒸気止め弁
11 弁座
12 弁本体
16 主弁
18 弁座
20 パイロット弁
23 蒸気漏れ監視システム
24 集音棒
25 集音器(マイク)
26 解析装置(パソコン)
Claims (11)
- 主弁及びパイロット弁を備え蒸気管に設けられる蒸気止め弁と、
前記蒸気止め弁の弁本体に設けられている弁座よりも蒸気流の下流側の前記弁本体の外周面に設けられている集音棒と、
前記集音棒の他端部に設けられている集音器と、
前記集音器に接続され、該集音器により集音された音及び低周波音および高周波音の変動音圧の周波数を解析し、その音及び低周波音および高周波音の変動音圧の周波数から前記蒸気止め弁の主弁またはパイロット弁の何れの弁からの蒸気漏れかを判別し検知する解析装置と、を備えていることを特徴とする蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。 - 前記集音棒は、前記弁本体の外周面を覆っている保温層を貫通してその外方に突出されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。
- 前記集音棒および前記集音器は、前記弁本体の外周面の周方向の少なくとも3箇所以上の複数箇所に所定の間隔で設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。
- 前記集音棒は、熱伝導率の低い耐熱性を有する金属製の棒材により構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。
- 前記集音棒は、直径が5mm〜15mmの中実棒とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。
- 前記集音器は、前記集音棒の外端部に対して着脱自在に設置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。
- 前記解析装置は、前記集音器によって集音された低周波音および高周波音の変動音圧の振動数と振幅を計測し、その計測値と、事前に把握されている漏れ蒸気量との相関関係から、蒸気漏れによる弁開度相当値が推定可能な構成とされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。
- 前記解析装置は、前記弁本体の外周面の周方向の少なくとも3箇所以上の複数箇所に設置された前記集音棒および前記集音器により集音された音から、前記蒸気止め弁の主弁またはパイロット弁の中心の前記弁座の中心からのずれの程度、方向が把握可能な構成とされていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視システム。
- 主弁及びパイロット弁を備える蒸気止め弁の弁本体に設けられている弁座よりも蒸気流の下流側の前記弁本体の外周面に、集音棒を介してその一端部に前記弁本体内を流れる蒸気の流動音を集音する集音器と、前記集音器に接続され、該集音器により集音された音及び低周波音および高周波音の変動音圧の周波数を解析し、その音及び低周波音および高周波音の変動音圧の周波数から前記蒸気止め弁の主弁またはパイロット弁の何れの弁からの蒸気漏れかを判別し検知する解析装置と、を設置し、
前記蒸気止め弁の閉鎖時、前記集音棒および前記集音器を介して集音された音を前記解析装置で解析することにより、その音の周波数から前記蒸気止め弁の前記主弁及び前記パイロット弁の蒸気漏れを検知することを特徴とする蒸気止め弁の蒸気漏れ監視方法。 - 前記集音棒および前記集音器により集音された低周波音および高周波音の周波数やその変動音圧の振動数と振幅から、前記蒸気止め弁の蒸気漏れやその部位および程度を定量的に検知し、事前に把握されている漏れ蒸気量との相関関係に基づいて、弁開度相当値を推定することを特徴とする請求項9に記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視方法。
- 前記集音棒および前記集音器が周方向の少なくとも3箇所以上の複数箇所に設置され、それらから集音された音から、前記蒸気止め弁の主弁またはパイロット弁の中心の前記弁座の中心からのずれの程度、方向が把握可能とされていることを特徴とする請求項9または10に記載の蒸気止め弁の蒸気漏れ監視方法。
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