JP6273240B2 - 継承システム、サーバ装置、端末装置、継承方法及び継承プログラム - Google Patents
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Description
まず、図1を用いて、実施形態に係る継承処理の一例について説明する。図1では、本願に係る第1の端末装置に対応するユーザ端末10と、本願に係る第2の端末装置に対応する継承端末50と、本願に係るサーバ装置に対応する認証サーバ100とを含む継承システム1によって、ユーザ端末10と認証サーバ100との間に確立したセッションを継承端末50に継承する継承処理が行われる例を示す。なお、これらの各種装置は、所定のネットワーク(例えば、インターネット)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
ここで、本願で実現される継承処理の説明に先立ち、認証サーバ100が所定の情報処理端末(以下、「クライアント20」と表記する)を利用するユーザの本人認証を行う方式について、図2及び図3を用いて説明する。
図1に示す例では、ユーザU01は、ユーザ端末10を用いて所定のサービスを利用するため、認証サーバ100による認証処理を所望するものとする。上記で説明したように、認証サーバ100による認証を受けるにあたり、ユーザU01は、ローカルで本人認証を行うことが可能な認証器を認証サーバ100に登録することを要する。ここでは、ユーザU01は、認証サーバ100に対して、ユーザ端末10が備える指紋認証器を登録するものとする。なお、図1に示す例では、指紋認証器は、ユーザ端末10内部で実現される認証機能であり、例えば、ユーザ端末10にインストールされたアプリケーション(アプリ)等により実現される。
次に、図4を用いて、継承システム1の構成について説明する。図4は、実施形態に係る継承システム1の構成例を示す図である。図4に例示するように、実施形態に係る継承システム1には、ユーザ端末10と、継承端末50と、認証サーバ100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図4に示した継承システム1に含まれる各装置は、図示した数に限られなくてもよい。
次に、図5を用いて、実施形態に係るユーザ端末10の構成について説明する。図5は、実施形態に係るユーザ端末10の構成例を示す図である。図5に示すように、ユーザ端末10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、検知部14と、記憶部15と、制御部16とを有する。なお、ユーザ端末10が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、認証サーバ100やウェブサーバ等との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、ユーザ端末10に備えられた操作キー等によって実現される。また、入力部12には、画像を撮影するための撮像装置(カメラ等)や、音声を集音する集音機器(マイク等)が含まれてもよい。
表示部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、表示部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、ユーザ端末10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12の一部と表示部13とは一体化される。
検知部14は、ユーザ端末10に対する操作や、ユーザ端末10における環境等を検知する。具体的には、検知部14は、ユーザ端末10に対するユーザU01の操作や、ユーザ端末10の所在する位置情報や、ユーザ端末10と接続されている機器に関する情報等を検知する。検知部14は、例えば、ユーザ端末10に備えられる各種センサを利用して上記の情報を検知してもよい。
記憶部15は、各種情報を記憶する。記憶部15は、例えば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部15は、認証器記憶部151と、継承端末記憶部152とを有する。
認証器記憶部151は、認証器に関する情報を記憶する。図6は、実施形態に係る認証器記憶部151の一例を示す図である。図6に示した例では、認証器記憶部151は、「認証器ID」、「タイプ」、「認証ユーザ」、「秘密鍵」といった項目を有する。
継承端末記憶部152は、ユーザ端末10からセッションの継承を受ける端末に関する情報を記憶する。図7に、実施形態に係る継承端末記憶部152の一例を示す。図7は、実施形態に係る継承端末記憶部152の一例を示す図である。図7に示した例では、継承端末記憶部152は、「継承する装置」、「継承ユーザ」、「判定要素」といった項目を有する。
制御部16は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、ユーザ端末10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部16は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
受信部161は、各種情報を受信する。例えば、受信部161は、認証サーバ100や継承端末50から送信される情報を受信する。また、受信部161は、認証サーバ100から送信される、ユーザ端末10を利用するユーザの本人認証の要求を受信する。また、受信部161は、継承端末50から、認証サーバ100との間で確立しているセッションの継承の要求を受信する。また、受信部161は、検知部14が検知する各種情報を受信する。
登録部162は、認証に関する各種情報を登録する。例えば、登録部162は、ユーザ端末10を利用するユーザU01の本人性を認証する認証器に関する情報を認証器記憶部151に登録する。また、登録部162は、認証サーバ100から認証を受けるため、認証器を認証サーバ100に登録する。
認証制御部163は、ユーザ端末10を利用するユーザU01の本人性の認証に関する処理を制御する。例えば、認証制御部163は、ユーザ端末10が有する認証器を管理する。また、認証制御部163は、登録部162によって登録された認証器を動作させ、ユーザ端末10を利用するユーザU01の本人性を認証する。すなわち、認証制御部163は、実施形態において、指紋認証器163A等の認証器としての機能を実現する。
生成部164は、認証結果情報の生成を制御する。生成部164は、認証器記憶部151に記憶された認証器による認証の結果を取得する。そして、生成部164は、認証器による認証の結果から、認証サーバ100によって処理される認証結果情報を生成する。
許可部165は、認証サーバ100との間に確立したセッションを継承端末50に継承する処理を制御する。具体的には、許可部165は、受信部161によって受信された要求に応答して、所定の条件に基づいて、継承端末50へのセッションの継承を許可する。
送信部166は、各種情報を送信する。例えば、送信部166は、生成部164によって生成された認証結果情報を認証サーバ100に送信する。また、送信部166は、認証サーバ100から送信された認証済み情報を受信部161が取得した場合には、かかる認証済み情報を、サービスを提供するウェブサーバに送信してもよい。また、送信部166は、許可部165がセッションの継承を許可した場合には、その旨を継承端末50に送信する。また、送信部166は、許可部165によって許可されたセッションの継承に関する情報を継承端末50に送信する。
次に、図8を用いて、実施形態に係る継承端末50の構成について説明する。図8は、実施形態に係る継承端末50の構成例を示す図である。図8に示すように、継承端末50は、通信部51と、入力部52と、表示部53と、検知部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。なお、継承端末50が有する各処理部の接続関係は、図8に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。また、ユーザ端末10で説明した項目と重複する処理部については、説明を省略する。
検知部54は、継承端末50に対する操作や、継承端末50における環境等を検知する。具体的には、検知部54は、継承端末50に対するユーザU01の操作や、継承端末50の所在する位置情報や、継承端末50と接続されている機器に関する情報等を検知する。検知部54は、例えば、継承端末50に備えられる各種センサを利用して上記の情報を検知してもよい。また、検知部54は、ユーザ端末10から継承に関する判定を求められた場合に、各種情報を検知する。例えば、ユーザ端末10が「音波」を発し、かかる音波を継承端末50が受信する判定を行う場合には、検知部54は、ユーザ端末10から発信された音波を検知する。さらに、検知部54は、ユーザ端末10から発信される近距離通信の確立の要求であったり、赤外線であったりといった各種情報を検知してもよい。
記憶部55は、各種情報を記憶する。記憶部55は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
継承情報記憶部551は、セッションの継承に関する情報を記憶する。図9に、実施形態に係る継承情報記憶部551の一例を示す。図9は、実施形態に係る継承情報記憶部551の一例を示す図である。図9に示した例では、継承情報記憶部551は、「継承される装置」、「継承ユーザ」、「判定要素」といった項目を有する。
制御部56は、例えば、CPUやMPU等によって、継承端末50内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部56は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
受信部561は、各種情報を受信する。例えば、受信部561は、ユーザ端末10や認証サーバ100との間で送受信される各種情報を受信する。また、受信部561は、ユーザ端末10から送信される情報であって、セッションの継承に関する情報を受信する。また、受信部561は、認証サーバ100から送信される情報であって、セッションを継承端末50に継承する旨の情報を受信する。
継承制御部562は、セッションの継承に関する処理を制御する。例えば、継承制御部562は、認証サーバ100とユーザ端末10との間で確立しているセッションの継承を継承端末50(あるいは、継承端末50を利用するユーザ)が所望する場合、セッションの継承を認証サーバ100に要求する。
送信部563は、各種情報を送信する。例えば、送信部563は、ユーザ端末10や認証サーバ100に各種情報を送信する。具体的には、送信部563は、セッションの継承の要求を認証サーバ100に送信したり、ユーザ端末10から継承が許可された旨の情報を認証サーバ100に送信したりする。
次に、図10を用いて、実施形態に係る認証サーバ100の構成について説明する。図10は、実施形態に係る認証サーバ100の構成例を示す図である。図10に示すように、認証サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、認証サーバ100は、認証サーバ100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10や継承端末50との間で情報の送受信を行う。なお、通信部110は、ユーザ端末10や継承端末50から送信される認証結果情報を処理する場合には、安全性の高い特定の認証手順(プロトコル)に則って処理を行う。
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、登録情報記憶部121を有する。
登録情報記憶部121は、認証サーバ100に登録された認証器に関する情報を記憶する。ここで、図11に、実施形態に係る登録情報記憶部121の一例を示す。図11は、実施形態に係る登録情報記憶部121の一例を示す図である。図11に示した例では、登録情報記憶部121は、「認証器ID」、「タイプ」、「認証ユーザ」、「公開鍵」といった項目を有する。
制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、認証サーバ100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(継承プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
受信部131は、各種情報を受信する。例えば、受信部131は、認証サーバ100における認証を所望するユーザ端末10から、認証器の登録の要求を受信する。また、受信部131は、例えば、ユーザ端末10がウェブサーバにアクセスし、アクセス先のウェブサーバが提供するサービスがユーザ端末10に認証を要求する場合に、かかる認証要求をウェブサーバから受信する。この場合、受信部131が受け付けた認証要求に対応して、後述する送信部135は、ユーザ端末10に認証を行わせる旨を示す要求を送信する。また、受信部131は、認証処理において、ローカルで行われた認証結果に基づいて生成される情報である認証結果情報を受信する。受信部131は、認証サーバ100が規定する特定の認証手順を用いて、ユーザ端末10から送信される認証結果情報を処理する。
登録部132は、認証器に関する情報を登録する。例えば、登録部132は、受信部131によって受信された情報に基づいて、登録を要求したユーザ端末10が備える認証器を登録する。登録部132は、登録した情報を登録情報記憶部121に記憶する。
検証部133は、認証結果情報を検証する。具体的には、検証部133は、ユーザ端末10から送信された認証結果情報を解析し、認証結果情報に基づいて認証されるべきユーザU01を特定する。さらに、検証部133は、登録情報記憶部121を介して、認証結果情報の生成元である認証器に対応する秘密鍵を特定する。そして、検証部133は、認証結果情報に付された署名が、登録された認証器の秘密鍵によって作成された署名であるか否かを、秘密鍵に対応する公開鍵を用いて検証する。
実行部134は、セッションの継承を実行する。例えば、実行部134は、継承端末50から送信されたセッションの継承に関する情報に基づいて、ユーザ端末10との間で確立したセッションの継承端末50への継承を実行する。継承端末50から送信されたセッションの継承に関する情報には、例えば、ユーザ端末10がセッションの継承を継承端末50に許可した旨を示す情報や、ユーザ端末10がいずれの情報に基づいて継承端末50にセッションの継承を許可したか等を示す情報を含む。
送信部135は、各種情報を送信する。例えば、送信部135は、サービスの利用に際してユーザ端末10を利用するユーザの本人性の認証を行うことが求められた場合に、ユーザ端末10に、認証を要求する旨の情報を送信する。また、送信部135は、認証結果情報を検証した検証部133によって、認証結果情報の送信元のユーザの本人性が認証された場合、認証済み情報をユーザ端末10に送信する。また、送信部135は、実行部134によって継承が実行された場合には、かかる情報を継承端末50に送信する。
次に、図12を用いて、実施形態に係る継承システム1による処理の手順について説明する。図12は、実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。
上述した継承システム1による継承処理は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、継承システム1の他の実施形態について説明する。
ユーザ端末10は、継承端末50へのセッションの継承にあたって、継承端末50の信頼性を判定することにより、セッションの継承の許可を行うようにしてもよい。この点について、図13を用いて説明する。
上記実施形態では、ユーザU01は、ユーザ端末10のセッションについて、自身が利用する継承端末50への継承を要求する例を示した。しかし、セッションの継承は、同一ユーザが利用する端末に限られるものではない。この点について、図14を用いて説明する。
上記実施形態では、継承端末50が認証サーバ100にセッションの継承を要求する例を示した。しかし、継承システム1においては、継承端末50の信頼性が確保される限り、ユーザ端末10、認証サーバ100がどのような順番で処理を行っても構わない。例えば、ユーザ端末10ではなく、認証サーバ100によって継承端末50を許可する処理が行われてもよい。この点について、図15を用いて説明する。
上記実施形態では、継承端末50がセッションの継承を受ける例を示した。継承端末50を利用するユーザU01は、セッションの継承を受けることにより、認証サーバ100から認証を受けたものとして、種々のサービスを利用できる。ここで、各種サービスを提供するウェブサーバ200と、継承端末50との関係の一例について、図16を用いて説明する。
上記実施形態では、各認証器は、認証制御部163が実現する認証処理の一機能として実現される例を示した。しかし、認証器は、ユーザ端末10と接続される認証装置(ハードウェア)として実現されてもよい。
上記実施形態では、ユーザ端末10や、継承端末50や、認証サーバ100の構成例について図5、図8及び図10を用いて説明した。しかし、継承システム1に含まれる各装置は、必ずしも例示した構成によって実現されなくともよい。例えば、ユーザ端末10は、図5で例示した全ての処理部を備えることを要しない。すなわち、ユーザ端末10は、表示部13や検知部14を必ずしも内部に備えていなくてもよい。また、ユーザ端末10は、2以上の機器に分離されて図5に示す構成が実現されてもよい。例えば、ユーザ端末10は、少なくとも検知部14と認証制御部163と生成部164とを有する認証機器と、少なくとも通信部11を有する通信機器とが分離された構成を有する、2台以上の機器により実現されてもよい。
継承システム1に含まれる各装置は、所定のアプリケーションを利用することで、各装置の通信状態等を検出し、継承処理で実行される各処理を行ってもよい。
上述してきた実施形態に係るユーザ端末10や、継承端末50や、認証サーバ100は、例えば図17に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、ユーザ端末10を例に挙げて説明する。図17は、ユーザ端末10の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
上述してきたように、実施形態に係る継承システム1は、第1の端末装置であるユーザ端末10と、第2の端末装置である継承端末50と、認証サーバ100とを含む。そして、認証制御部163は、ユーザ端末10側でユーザを認証した認証の結果に対して所定の鍵(例えば、秘密鍵K10)を用いて署名を付し、当該署名が付された情報に基づいて、ユーザ端末10と認証サーバ100との間のセッションの確立を制御する。また、受信部161は、当該セッションの継承の要求を受信する。また、許可部165は、受信部161によって受信された要求に応答して、所定の条件に基づいて、セッションの継承を許可する。また、許可部165によって許可されたセッションの継承に関する情報を、当該セッションを継承する継承先である継承端末50に送信する。
10 ユーザ端末
20 クライアント
50 継承端末
60 家族端末
70 友人端末
100 認証サーバ
200 ウェブサーバ
Claims (10)
- セッションの継承元となる第1の端末装置と、当該セッションの継承先となる第2の端末装置と、サーバ装置とを含む継承システムであって、
前記第1の端末装置は、
前記第1の端末装置側でユーザの本人性を認証する手段である認証器に対応する公開鍵及び秘密鍵を発行し、当該公開鍵を当該サーバ装置に登録するとともに、当該秘密鍵を当該第1の端末装置の所定の記憶部に登録する登録部と、
前記認証器を用いて前記ユーザを認証した認証の結果に対して前記秘密鍵を用いて署名を付し、当該署名が付された情報に基づいて、前記第1の端末装置と前記サーバ装置との間のセッションの確立を制御する認証制御部と、を備え、
前記第2の端末装置は、
前記第1の端末装置と前記サーバ装置との間で確立したセッションの継承の要求を前記サーバ装置に送信する第2送信部と、
前記サーバ装置と前記第2の端末装置との間で仮セッションを確立する継承制御部と、を備え、
前記第1の端末装置は、さらに、
前記仮セッションを確立させた前記第2の端末装置から送信される要求であって、前記セッションの継承の要求を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された要求に応答して、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間に有線方式もしくは近距離無線通信方式を用いて通信が確立するか否かを判定し、通信が確立したと判定された場合に、当該第2の端末装置への前記セッションの継承を許可する許可部と、
前記許可部によって前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号を、当該セッションを継承する前記第2の端末装置に送信する第1送信部と、を備え、
前記第2送信部は、
前記仮セッションにおいて、前記第1送信部から送信された前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記第2送信部によって送信された前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号に基づいて、前記第2の端末装置への当該セッションの継承を実行する実行部、
を備えることを特徴とする継承システム。 - 前記許可部は、
前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間に有線方式又は近距離無線通信方式を用いて通信が確立するか否かを判定する場合に、音波の送受信、NFC(Near field radio communication)規格に則った通信、赤外線による通信、もしくは、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との有線接続が確立したか否かを判定要素とし、少なくとも二種類以上の当該判定要素を用いて通信が確立すると判定された場合に、当該第2の端末装置に対する継承を許可する、
ことを特徴とする請求項1に記載の継承システム。 - 前記実行部は、
前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承を判定する際に用いられた判定要素に関する信頼性に基づいて、前記第2の端末装置へのセッションの継承を実行するか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の継承システム。 - 前記実行部は、
前記第2の端末装置へのセッションの継承を実行した後に、所定時間が経過した場合、当該第2の端末装置へ継承されたセッションを終了させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の継承システム。 - 前記実行部は、
前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承を判定する際に用いられた判定要素に関する信頼性に基づいて、前記第2の端末装置に継承したセッションにおいて、前記第2の端末装置が実行可能な処理に所定の制限を設ける、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の継承システム。 - 前記許可部は、
前記第2の端末装置として、前記ユーザが利用する他の端末装置、又は、当該ユーザの家族もしくは友人が利用する端末装置に、前記セッションの継承を許可する、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の継承システム。 - セッションの継承元となる第1の端末装置と、当該セッションの継承先となる第2の端末装置と、サーバ装置とを含む継承システムにおいて、
前記第1の端末装置側で発行される鍵であって、ユーザの本人性を認証する手段である認証器に対応する鍵である公開鍵及び秘密鍵のうち、当該第1の端末装置から送信される公開鍵を登録する登録部と、
前記第1の端末装置側で前記認証器を用いてユーザを認証した認証の結果に対して、前記秘密鍵を用いて付された署名を、前記公開鍵を用いて検証する検証部と、
前記検証部によって署名が検証された場合に、前記第1の端末装置との間のセッションを確立させる実行部と、
前記実行部によって確立されたセッションに関して、第2の端末装置から、当該セッションの継承の要求を受信するとともに、当該第2の端末装置との間に仮セッションを確立する受信部と、
を備え、
前記実行部は、
前記仮セッションが確立した後に、前記受信部によって、前記セッションに関して前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号を受信された場合に、当該第2の端末装置への当該セッションの継承を実行する、
ことを特徴とするサーバ装置。 - セッションの継承元となる第1の端末装置と、当該セッションの継承先となる第2の端末装置と、サーバ装置とを含む継承システムにおいて、
前記第1の端末装置側でユーザの本人性を認証する手段である認証器に対応する公開鍵及び秘密鍵を発行し、当該公開鍵を当該サーバ装置に登録するとともに、当該秘密鍵を当該第1の端末装置の所定の記憶部に登録する登録部と、
前記認証器を用いて前記ユーザを認証した認証の結果に対して前記秘密鍵を用いて署名を付し、当該署名が付された情報に基づいて、前記第1の端末装置と前記サーバ装置との間のセッションの確立を制御する認証制御部と、
前記サーバ装置との間で仮セッションを確立させた前記第2の端末装置から送信される要求であって、前記セッションの継承の要求を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された要求に応答して、前記仮セッションにおける処理として前記第2の端末装置への前記セッションの継承を許可する許可部と、
前記許可部によって許可されたセッションの継承に関する情報を、当該セッションを継承する前記第2の端末装置に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする第1の端末装置。 - セッションの継承元となる第1の端末装置と、当該セッションの継承先となる第2の端末装置と、サーバ装置とを含む継承システムにおいて実行される継承方法であって、当該第1の端末装置によって実行される工程として、
前記第1の端末装置側でユーザの本人性を認証する手段である認証器に対応する公開鍵及び秘密鍵を発行し、当該公開鍵を当該サーバ装置に登録するとともに、当該秘密鍵を当該第1の端末装置の所定の記憶部に登録する登録工程と、
前記認証器を用いて前記ユーザを認証した認証の結果に対して前記秘密鍵を用いて署名を付し、当該署名が付された情報に基づいて、当該第1の端末装置と前記サーバ装置との間のセッションの確立を制御する認証制御工程と、を含み、
前記第2の端末装置によって実行される工程として、
前記第1の端末装置と前記サーバ装置との間で確立したセッションの継承の要求を前記サーバ装置に送信する第2送信工程と、
前記サーバ装置と前記第2の端末装置との間で仮セッションを確立する継承制御工程と、を含み、
さらに、前記第1の端末装置によって実行される工程として、
前記仮セッションを確立させた前記第2の端末装置から送信される要求であって、前記セッションの継承の要求を受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された要求に応答して、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間に有線方式もしくは近距離無線通信方式を用いて通信が確立するか否かを判定し、通信が確立したと判定された場合に、当該第2の端末装置への前記セッションの継承を許可する許可工程と、
前記許可工程によって前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号を、当該セッションを継承する前記第2の端末装置に送信する第1送信工程と、を含み、
前記第2送信工程は、
前記仮セッションにおいて、前記第1送信工程から送信された前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号を前記サーバ装置に送信し、
さらに、前記サーバ装置によって実行される工程として、
前記第2送信工程によって送信された前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号に基づいて、前記第2の端末装置への当該セッションの継承を実行する実行工程、
を含んだことを特徴とする継承方法。 - セッションの継承元となる第1の端末装置と、当該セッションの継承先となる第2の端末装置と、サーバ装置とを含む継承システムにおいて、
前記第1の端末装置側でユーザの本人性を認証する手段である認証器に対応する公開鍵及び秘密鍵を発行し、当該公開鍵を当該サーバ装置に登録するとともに、当該秘密鍵を当該第1の端末装置の所定の記憶部に登録する登録手順と、
前記認証器を用いて前記ユーザを認証した認証の結果に対して前記秘密鍵を用いて署名を付し、当該署名が付された情報に基づいて、前記第1の端末装置と前記サーバ装置との間のセッションの確立を制御する認証制御手順と、
を第1の端末装置に実行させ、
前記第1の端末装置と前記サーバ装置との間で確立したセッションの継承の要求を前記サーバ装置に送信する第2送信手順と、
前記サーバ装置と前記第2の端末装置との間で仮セッションを確立する継承制御手順と、
を第2の端末装置に実行させ、さらに、
前記仮セッションを確立させた前記第2の端末装置から送信される要求であって、前記セッションの継承の要求を受信する受信手順と、
前記受信手順によって受信された要求に応答して、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間に有線方式もしくは近距離無線通信方式を用いて通信が確立するか否かを判定し、通信が確立したと判定された場合に、当該第2の端末装置への前記セッションの継承を許可する許可手順と、
前記許可手順によって前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号を、当該セッションを継承する前記第2の端末装置に送信する第1送信手順と、
を第1の端末装置に実行させ、
前記第2送信手順は、
前記仮セッションにおいて、前記第1送信手順から送信された前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号を前記サーバ装置に送信し、
さらに、前記第2送信手順によって送信された前記セッションに関して前記第2の端末装置への継承が許可された旨を示す信号に基づいて、前記第2の端末装置への当該セッションの継承を実行する実行手順、を前記サーバ装置に実行させる、
ことを特徴とする継承プログラム。
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