JP6271586B2 - Hoaラウドネスレベルを測定する方法及びhoaラウドネスレベルを測定する装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高次アンビソニックス(HOA;Higher-Order Ambisonics)コンテンツのためのラウドネスレベル調整に関する。特に、それは、HOAラウドネスレベルを測定する方法及びHOAラウドネスレベルを測定する装置に関する。
この項目は、以下で記載及び/又は請求される本発明の様々な態様に関連する可能性がある技術の様々な態様を読者に紹介することを目的とする。この議論は、本発明の様々な態様のより良い理解を促すために読者に背景情報を提供するのに役立つと思料される。然るに、それらの記述は、先行技術の承認としてではなく、この観点において読まれるべきであることが理解されるべきである。
例えばアンビソニックスなどの音場信号は、音場の表現を搬送する。アンビソニックス・フォーマットは、音場の球面調和関数展開に基づく。基本のアンビソニックス・フォーマット又はB−フォーマットは、次数0及び1の球面調和関数を使用し、一方、いわゆる高次アンビソニックス(HOA)は、少なくとも2次の更なる球面調和関数も使用する。すなわち、HOA信号は、例えば、次数0の信号(W−チャネル,N=0)、次数1(N=1)の1つ以上の信号、次数2(N=2)の1つ以上の信号などのような、異なった次数Nの異なった部分信号を有する。復号化プロセスは、個々のラウドスピーカ信号を得るために必要とされる。オーディオシーンを合成するために、空間ラウドスピーカ配置を示すパン関数は、所与の音源の空間ローカリゼーションを得るために必要とされる。
復号器側で行われる1つのタスクは、再生レベルを定めることである。先行技術[1]に記載されており且つ図1に示されるように、各ラウドスピーカフィードの増幅器ゲインGは、−18dBFSrmsで入力されるデジタル全帯域ピンクノイズが78±5dBAの音圧レベル(SPL;Sound Pressure Level)を引き起こすように設定される。図1において、ピンクノイズ・テスト信号は、夫々のラウドスピーカについて個々に、増幅器12におけるスピーカ増幅を調整することによって各ラウドスピーカ13の音圧レベルをレベル調整するために使用される。デジタルのピンクノイズ・テスト信号は、D/Aコンバータにおいてアナログ信号に変換される。ミキシング及び提示の現場でのSPLレベル調整、並びにミキシング部屋でのコンテンツのラウドネスレベル調整は、プログラム又はアイテムを切り替えるときに、一定の知覚ラウドネスを可能にする。
[コンテンツ・ラウドネスレベル較正]
ミキシング設備及び提示現場の再生レベルがこのようにして設定される場合に、アイテム又はプログラムを切り替えることは、更なるレベル調整なしで可能であるべきである。チャネルに基づくコンテンツに関して、これは、コンテンツがミキシング場所で好ましいラウドネスレベルに調整される場合に簡単に達成される。好ましい聴取レベルの基準は、アイテム全体自体又はアンカー信号のラウドネスのいずれかであることができる。
基準としてアイテム全体自体を使用することは、コンテンツがファイルとして記憶される場合に、‘ショート形式のコンテンツ’にとって有用である。聴取による調整に加えて、EBU R128[2]に従うラウドネス・ユニット・フル・スケール(LUFS;Loudness Units Full Scale)におけるラウドネスの調整は、コンテンツのラウドネス調整のために使用され得る。LUFSの代替名は、ITU−R BS.1770[3]からの‘Loudness, K-weighted, relative to Full Scale’(1LUFS=1LKFS)である。あいにく、[2]における解決法は、最大で5チャネル・サラウンドまでのセットアップのためにしかコンテンツをサポートしない。22チャネル・ファイルのラウドネス測定は、全22チャネルが1の等しいチャネル重みによって因数分解される場合に、知覚ラウドネスと相関し得るが、依然として完全な聴取テストによる証拠又は裏付けがない。基準として例えばダイアログなどのアンカー信号を使用する場合に、レベルはこの信号に対して選択される。これは、例えばフィルム音響、ライブ録音及び放送などの‘ロング形式のコンテンツ’にとって有用である。好ましい聴取レベルを広げる更なる要件は、ここでは話し言葉の明りょう度である。
先と同じく、聴取による調整に加えて、コンテンツは、例えばATSC A/85[4]において定義されるように、ラウドネス測定に関して正規化されてよい。コンテンツの最初の部分はアンカー部分として識別される。次いで、[3]において定義される測定が計算されるか、あるいは、それらの信号及び目標ラウドネスを達成するためのゲイン係数が決定される。ゲイン係数は、アイテム全体を調整するために使用される。あいにく、先と同じく、サポートされるチャネルの最大数は5に制限される。
ITU−R BS.1770[3]からの図2は、EBU R128[2]及びATSC A/85[4]において使用されるラウドネス測定を示す。[2]は、コンテンツアイテム全体の測定されたラウドネスを−23dBLKFSへとゲイン調整することを提案する。[4]において、アンカー信号のラウドネスのみが測定され、コンテンツは、アンカー部分が−24dBLKFSの目標ラウドネスを達成するようにゲイン調整される。様々な入力信号L,R,C,Ls,RsはK−フィルタ21においてフィルタリングされ、各チャネルの電力は電力アベレージャ22において平均化され、各チャネルは23で重み付けされ、そして、重み付けされた信号は、測定されたラウドネス値を25で得るよう24で足し合わされる。
芸術的な考慮から、コンテンツはミキシングスタジオで調整されるべきである。これは、個人の聴取によってなされる。自動ラウドネス測定は、サポートとして、特定のラウドネスが超えられないことを示すために、使用され得る。
HOA及びオーディオ・オブジェクト(AO;Audio Object)に基づくコンテンツ、尚また、異なる数又は異なる位置のラウドスピーカにリミックスされる必要があるチャネルベースのコンテンツに関し、レンダリングは考慮に入れられるべきである。レンダラが満たすべき特性が存在する必要があり、そのようなレンダラは、ミキシングスタジオで且つ消費者の提示現場で使用されるべきである。
上記を鑑み、解決されるべき1つの課題は、復号されたオーディオデータの再生が、特に、異なるオーディオアイテム間を切り替えるときに、又は異なるラウドスピーカ・セットアップにレンダリングするときに、等しいラウドネスにより知覚されるべきことである。本発明は、少なくともこの課題を解決する。
原理上は、発明は、オーディオ信号のW−チャネル(すなわち、音場信号の0次の部分信号)のみのラウドネスを測定することと、W−チャネルの測定されたラウドネスに従って信号の全チャネルのためのマスタゲインを平均にすること(すなわち、マスタゲインのレベルを調整すること)とを有する。
発明の一実施形態に従って、HOAオーディオ信号のラウドネスレベルを調整する方法は、HOAオーディオ信号のW−チャネルのラウドネスを測定するステップと、所望のラウドネスレベルを得るために、W−チャネルの測定されたラウドネスに従ってHOA信号の全ての係数チャネルのためのHOAマスタゲインを平均にするステップとを有する。
更に、発明の一実施形態において、HOAラウドネスレベル調整のための装置は、HOA信号のW−チャネルのラウドネスを測定するHOAラウドネス測定部と、HOAラウドネス測定部から受け取ったW−チャネルの測定されたラウドネスに従ってHOA信号の全ての係数チャネルのためのゲインを調整するHOAマスタゲイン部とを有する。
有利に、W−チャネルのラウドネスを測定し、HOAマスタゲインを平均にすることは、送信側で、すなわち、HOAフォーマットのオーディオ信号を送信又は記憶する前に、行われ得る。発明の更なる有利な実施形態は、従属請求項、以下の記載及び図において開示される。
各ラウドスピーカの音圧レベルをレベル調整するためにピンクノイズ・テスト信号を使用する既知の解決法を示す。 既知のシステムにおいて使用されるITU−R BS.1770ラウドネス測定を示す。 発明の一実施形態に従う、特別な所与のラウドスピーカ・セットアップへのコンテンツのレンダリングのための構造を示す。 エネルギ保存レンダリング行列の実際的な例についての空間セットアップ及びエネルギ分布を示す。 次数N=1〜6をレンダリングする22.0チャネル・セットアップへレンダリングされる3つのテストアイテムの両耳ラウドネス値を示す。 発明に従うレンダリングにより5つの異なるスピーカ・セットアップへレンダリングされたテストアイテムの両耳ラウドネス値を示す。 レンダリング後の平均ラウドネスと比較されるHOA W−チャネル信号のラウドネス値を示す。 例えば、HOAライブ放送のために有用な、本発明に従うシステムを示す。 チャネルベースの送信系のためのシステムを示す。
発明の例となる実施形態は、添付の図面を参照して記載される。
図3は、コンテンツがいずれかの特定のスピーカ・セットアップへレンダリングされるオーディオ再生装置又はその部分を示す。コンテンツのフォーマットは、高次アンビソニックス(HOA)、オーディオ・オブジェクト(AO)又はチャネルベース(その場合に、それは異なるセットアップへレンダリングされる。)であることができる。ラウドスピーカフィードwの再生は、特に、アイテムを切り替えるときに、又は異なるラウドスピーカ・セットアップへレンダリングするときに、等しいラウドネスにより知覚されるべきである。入力ベクトルbは、ひと組の信号の単一の時間サンプルを、その単一の時間サンプルのレンダリングの前について記述する。ベクトルwは、ひと組のスピーカフィードの単一の時間サンプルを、レンダラ31におけるその単一の時間サンプルのレンダリング後について記述する。レンダラ31の特性は、生成において且つ消費者側において同じである必要があり、あるいは、少なくとも、生成側において知られている必要がある。レンダリング後、ラウドスピーカフィードwは、D/Aコンバータ32においてデジタルからアナログに変換され、増幅器33において増幅され、そして、次いで、ラウドスピーカ34に供給される。
以下で、所望のレンダリング特性は、3つ全てのコンテンツフォーマット(HOA、AO、チャネルベース)から始まって、次いで、HOAの詳細に入りながら、導出される。HOA信号は、例えば、次数0の信号(W−チャネル、N=0)、次数1(N=1)の1つ以上の信号、次数2(N=2)の1つ以上の信号などのような、異なった次数Nの異なった部分信号を有することが知られる。
[信号エネルギ及び知覚ラウドネス]
理論解析を簡単にするために、我々は、次のように定義されるτ時間サンプルブロックの信号w(図3)のエネルギに集中する(詳細は以下を参照):
Figure 0006271586
ここで、Wは、L個のラウドスピーカ・チャネル及びτ個のサンプルの行列であり、Wl,iは行列要素であり、lはスピーカのインデックスを表し、iはサンプルのインデックスを表す。エネルギEは、[5]から知られるような200Hzを超える周波数についてのアンカー信号の知覚ラウドネスの公正な推定を与える。K−フィルタは200Hzよりも低い周波数を抑えるので[2]、Eはラウドネス測定に略比例する。直接の比較のためのラウドネス測定及びエネルギ測定は、表1において以下で与えられる。明らかになるように、HOA W−チャネルのラウドネスレベル及び信号エネルギ(列“HOA(W)”)は、レンダリングされる信号(列“Rendered”)及び両耳信号(列“Binaural”)のラウドネスレベル及び信号エネルギに極めて近く、実質的に等しい。値は、見本となるように、22.0セットアップ(NHK)を参照しており、すなわち、22個のラウドスピーカ及び4次のHOA信号(L=22,N=4)による。
Figure 0006271586
[レンダラの要件]
次の簡略化が利用される。すなわち、一般性を失わずに(すなわち、それは前提条件ではない。)、DC成分を含まないテスト信号x(t)が考えられる。Aをこの信号のRMS値とし、E=Aをそのエネルギとする。テスト信号は、方向Ω=(θ,φ)の単一のソース信号であり、θは仰角であり、φは方位角である。エネルギ的考察は、最適な聴取エリア、いわゆるスイートエリアのために適用される。
テスト信号は、チャネルベースの信号、オーディオ・オブジェクト、又はHOA信号として表現され得る。以下の表はそれらの表現を提示し、bは抽象入力ベクトルであり、レンダリング後のチャネルベースの表現はベクトルwによって表され、レンダリング後のエネルギはEであり、レンダリングの等しいエネルギ(ラウドネス)のための条件はE=Eである。Dを、一般化されたレンダリング行列であるとする:
Figure 0006271586
表2で、エネルギ保存要件E=Eは、オーディオ・オブジェクトとして(上の行)、HOA信号として(真ん中の行)、又はチャネルベースの表現として(下の行)符号化される指向性テスト信号について得られる。ベクトルbは、レンダリングの前の符号化された入力である。ベクトルwはレンダリング後の信号(D/A前のラウドスピーカ信号)である。Eはレンダリング後のエネルギである。E=Aはテスト信号x(t)のエネルギであり、tは時間サンプルのインデックスである。更に以下で、Eは、見本として、HOAの場合について導出される。
Figure 0006271586
オーディオ・オブジェクト(AO)のレンダリングを考えると、オーディオ・オブジェクトのための考慮は、二乗されたレンダリング重みCの和が1に等しいとのよく知られた要件に至る:
Figure 0006271586
要件は、独立したAOの重ね合わせにも当てはまるが、相関AOについては、チャネルベースの考慮が当てはまる。
チャネルベースのコンテンツのレンダリングのための要件は、以下によって与えられる:
Figure 0006271586
ここで、ベクトルcは、コンテンツ生成内で使用されるパニング重みを含み、行列Dは、一般化されたレンダリング行列(復号化行列とも呼ばれる。)を含む。
2つのタイプのコンテンツが、見本として考えられる:
1. 元のコンテンツは、独立したAOのパニングを用いてミキシングされており、二乗されたパニング重みの和は1に等しい。その場合に、レンダリング要件はDD=I(サイズL×Lの単位行列)になる。レンダリング行列のための結果として得られる要件は以下で論じられ、発明に従う解決法はこのようなコンテンツのために使用され得る。
2. マイクロホン録音及びミキシングされたコンテンツに関し、パニング重みの性質は知られておらず、通常は、異なるラウドスピーカ・セットアップへミキシングする場合に、レンダリングされる信号のエネルギの予測は行われ得ない。よって、ダウンミキシング又は再レンダリング後のラウドネスの予測は一般に不可能であり、発明は適用可能でない。ここで、異なるアプローチのみが適用可能であると考えられる。すなわち、チャネル間の如何なる相関も取り除くための指向性及び無指向性部分の分離、並びに指向性コンテンツのためのオブジェクトに関連したレンダリング方法の使用である。その場合に、アンビエント・ミックスは、オリジナルの指向性対無指向性エネルギ比が保存されるように加えられる。従来の方法は、ミキシングスタジオで生成される新しい芸術的なミックスを作成するために使用されてきた。
エネルギを保存するHOAレンダラに関し、HOAレンダリング要件は、次のとおりである:
Figure 0006271586
HOAベースのコンテンツ内で、如何なる信号も平面波の重ね合わせとして表現される。平面波信号は、次の式によってHOAへと符号化される:
Figure 0006271586
この式で、yは、方向Ωの球面調和関数(SH;Spherical Harmonics)から成る符号化ベクトルである。ベクトルb及びyは、NがHOA次数を表すとして、(N+1)個の要素から成る。SHの直交性に起因して、ベクトル積は、次のとおりである(N3Dにより正規化されたSH):
Figure 0006271586
Iが(N+1)×(N+1)の単位行列であるとして、要件DD=Iは[5]で論じられている。このような‘エネルギ保存’復号化行列を構築するためのプロシージャは、特異値分解(SVD;Singular Value Decomposition)に基づく。[5]において、エネルギ保存は、次の式によって定義される:
Figure 0006271586
エネルギ保存の要件を満足するレンダリング行列Dを導出するステップは、次のとおりである:
1. エネルギ保存レンダリング行列Dを導出する。これは、スピーカの数LがHOA係数の数(N+1)よりも大きいか、又は少なくとも等しい限り、多くのスピーカ位置について可能である。
2. エネルギ保存レンダリング行列をHOA次数と無関係にする。Dは、E/E=1であるように構築されるから、要件E/E=1は、次の係数によるスケーリングをもたらす:
Figure 0006271586
実際的なHOAレンダラ構成に関し、次が当てはまる。実際上、スピーカの位置決めはしばしば最適でなく、L<(N+1)である。その場合に、レンダリング行列設計は、理論に近づくことしかできない。偏差は、通常は、スピーカ密度が低い領域において最大であり、HOA次数を増大させる場合に大きくなる。例は、図4において示される。良好なレンダリング行列設計は、スピーカ密度が低いエリアからのエネルギの減衰を特徴とする。すなわち、そのような方向から衝突する音響は、より小さい音声で知覚されるはずである。
図4は、エネルギ保存レンダリング行列DHOAの実際の例を示す。上の並びには、異なるHOA次数についての様々なラウドスピーカ・セットアップが存在し、下の並びには、夫々の指向性エネルギ保存特性が存在する。球面をサンプリングする均等に割り付けられた方向を持った6724個の平面波は、HOA符号化され、22又は12チャネル・セットアップへレンダリングされる。指向性エネルギ保存は、グレーレベルで示され、異なるセットアップ並びにそれらの最小及び最大値は次のとおりである:
図4a)は、HOA次数N=4を有する22_NHK_45セットアップを示す:[−0.2dB;0.0dB]。
図4b)は、HOA次数N=6を有する22_NHK_45セットアップを示す:[−1.2dB;0.1dB]。
図4c)は、HOA次数N=3を有する12_SwissAudec_110セットアップを示す:[−1.1dB;0.2dB]。
明らかなように、信号エネルギは、N=4を有する22チャネル・セットアップについてむしろ均等に分布し、それにより、たった0.2dBの偏差が現れる。N=6の22チャネル・セットアップ及びN=3の12チャネル・セットアップに関し、信号エネルギは依然としてむしろ均等に分布するが、既に1.3dBの偏差を伴う(ラウドスピーカが利用可能でない方向に関してさえ)。信号エネルギの均等分布は、エネルギ保存レンダリングの利点である。
エネルギ保存は、ラウドスピーカが聴取位置の周りの完全な凸包に及ぶ場合にのみ可能であるから、レンダリング構成のステップは、次のようになる:
1. 略エネルギ保存レンダリング行列Dを構築する。2つの適切な方法は[5]、[6]において記載されている。エネルギ保存は、正面の領域において正確であるべきであり、背面下又は側面の領域においてそれほど正確でなくてよい。
2. コーシー・シュワルツの不等式(以下参照)により、レンダリング行列は、次いで、次の式によって正規化される:
Figure 0006271586
これは、近エネルギ保存行列に関して式(6)に取って代わり、式(6)は、式(7)の特別な場合として見なされ得る。代替案は、モードベクトルy=(Y (Ω),Y−1 (Ω),・・,Y (Ω),・・,Y (Ω))及び方向Ωの球面調和関数Y (Ω)により、中心(Ω=(0,0))から衝突する単位エネルギのテスト信号を用いてレンダリング行列を正規化することである:
Figure 0006271586
モードベクトルyは、方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であることができる。
リファレンスHOAコンテンツは、エネルギ及びラウドネス測定による実際の検討において上記の検討を評価するために使用されてきた。ラウドネス測定は、HOA0次の係数チャネル(W−チャネル)について、レンダリング後のマルチチャネル信号(5よりも多いチャネルを有するセットアップのための1のチャネル重みによる)について、並びにテクニカラーの聴取部屋の両耳室内インパルス応答(BRIP;Binaural Room Impulse Response)によるマルチチャネル信号の両耳ダウンミックス及び中央のスピーカチャネルからの−23LKFSテスト信号による較正について、行われてきた。エネルギ測定(フルファイル)は、無音パッセージを伴うアイテムを除いて、ラウドネス測定と極めて密に整合する。それらのパッセージはLKFS測定について無視されるので、値はここではより高い。これは、エネルギ測定が知覚ラウドネスの推定を与えるとの仮定を証明する。測定データは以下で与えられる。データの幾つかの評価は、以下で提示される。それらは、非公式の聴取テストによって確かめられる。LKFS測定精度は±2dBである。
以下は、異なるHOA次数についてレンダリングするときのラウドネス維持に言及する。図5は、22.0ラウドスピーカ・チャネル・セットアップのための異なるHOA次数についてレンダリングするときのラウドネス維持を示す。3つのテストアイテムT,T,Tの両耳ラウドネス測定は、発明に従う方法において、レンダリング次数N=1,・・,6について22.0チャネル・セットアップへレンダリングされる。テストアイテムの次数はN=6であり、レンダラは、より低い次数についてレンダリングするときに、より高い次数の成分を無視する。第1のテストアイテムTについての測定は、次数N=1についてのt11、次数N=2についてのt12等であり、第2及び第3のテストアイテムT,Tについても同様である。明らかなように、異なるレンダリング次数を有する部分信号(すなわち、夫々のテスト信号の成分)は、それらのレンダリング次数と無関係に、実質的に同じラウドネスによりレンダリングされる。
以下は、異なるラウドスピーカ・セットアップへレンダリングするときのレンダリング維持に言及する。図6は、N=4(すなわち、4次)を有する14個のHOAテストアイテムLT,・・,LT14を5つの異なるラウドスピーカ・セットアップへレンダリングするときのラウドネス維持を示す。5つの列からなる各グループ、すなわち、各テストアイテムにおいて、列(左から右)は、22.0(CfP)、12.0(Auro3D)、9.0(Auro3D)、5.0(ITU)、2.0(±30°)の選択されたラウドスピーカ・セットアップに対応する。明らかなように、5つの列からなる各グループにおける差は極めて小さい。すなわち、所与の信号は、ラウドスピーカ・セットアップ及びラウドスピーカの数と無関係に、実質的に同じラウドネスによりレンダリングされる。理論上のエネルギ保存は、スピーカの数が少なくなるにつれて劣化するので(特に、2Dセットアップ)、式(7)に従うレンダリング行列の正規化は、実際的に有用な改善されたレンダラをもたらす。
以下は、レンダリング後の1次HOAのW−チャネル及びアイテムのラウドネスに言及する。N3D正規化を用いると、0次の係数チャネルは、略等しいエネルギ及びラウドネスのレンダリングされた出力の調整されていないモノバージョンを含む。図7は、テクニカラーからの13個のN=4テストアイテムLM,・・,LM13についてのこの相関、すなわち、レンダリング後の平均ラウドネスと比較されるHOA W−チャネル信号のラウドネス測定を示す。モノチャネルLKFS測定(夫々のテストアイテムの左手の列)は、図6の5つの異なるスピーカ・セットアップの両耳LKFS測定の平均(夫々のテストアイテムの右手の列)と比較される。驚くべき所見は、両方が実質的に等しいことである。よって、HOA W−チャネルは、レンダリング後の全体的なラウドネスの推定として使用され得る。この特徴は、マイクロホン・アレイを使用するときに、又はコンテンツ生成内でラウドネスをモニタするときに、ライブHOA放送録音のためにラウドネスレベルを設定するのに使用され得る。
発明に従って、知覚ラウドネスは、生成側でのミキシング設備及び消費者側での提示現場が同じラウドスピーカ・レベル較正、及び特別なエネルギ保存特性を備えたレンダラを使用する場合に、正規化され得る。エネルギ保存は、任意の方向からの指向性ソース信号のエネルギを保存するレンダラの特性を記述する。これは、全ての2Dオーディオ出力フォーマット、中でも少なくともオーディオ・オブジェクト、チャネルベース及びHOAに当てはまる。
HOAコンテンツは、ミキシング設備において、例えば聴取によって、較正されたラウドネスレベルであり、エネルギ保存レンダリングはモニタリングのために使用される。適切なマスタゲインがHOAコンテンツ(全ての係数チャネル)に適用され、次いで、HOAコンテンツは、分配のために記憶される。更に、エネルギ保存レンダリングは、提示現場でも使用される。
実際に、HOAレンダは、少なくともラウドスピーカ間のエリア(すなわち、ラウドスピーカ間の位置)においてエネルギ保存するよう構成され得る。良好なラウドネス維持結果をもたらすレンダリング行列の正規化は、次の式による正規化である:
Figure 0006271586
HOA0次の係数チャネル(W−チャネル)のLKFS測定は、その場合に、関連するチャネル表現のラウドネス測定又はそれらの関連する両耳ダウンミックスとおおよそ整合する。よって、それは、コンテンツ生成内で、特に、放送及び特にライブ放送内で、ラウドネスをモニタするために使用され得る。しかし、それはまた、記録されたコンテンツをモニタするために有利であり得る。
本発明は、一実施形態において、高次アンビソニックス(HOA)のラウドネスレベルを調整する方法を提供し、それにより、音圧レベルを較正された3Dオーディオシステムでのレンダリング及び再生は、異なる現場において及び/又は異なるスピーカ・セットアップにより聴く場合に、等しいラウドネスにより知覚され得る。コンテンツのHOA符号化は特定される必要があり、レンダラはエネルギ保存の共通した特性を共有する必要がある。
一実施形態において、発明は、例えば、HOAマイクロホン録音により生成されるHOA信号、AO信号又はチャネルベース信号のライブ放送のために使用され得るHOAコンテンツラウドネスをモニタするツールに関する。
以下で、ライブ放送のためのHOAシステムが記載される。HOAマイクロホン・アレイは、スタジオでのポストプロセッシングなしで、実時間において3Dオーディオを捕捉することを可能にする。よって、そのようなコンテンツ捕捉システムは、例えば、スポーツ及び/又はコンサートイベントなどのようなライブ放送イベントに適している。以下は、3Dコンテンツのラウドネスを設定しモニタするシステムを記載する。
図8は、HOAシステム80の一実施形態を表す。最初に、マイクロホン(又はマイクロホン・アレイ)81は、記録すべきイベントまでの臨界距離内に位置付けられ、それにより、アナログ・セットアップ(例えば、適切な前置増幅)が保たれる。マイクロホン81は、その出力を実時間HOA符号器82へ供給する。符号器82は、符号化されたHOAフォーマット信号を生成する。HOAフォーマット信号は、HOAラウドネスメータ83、すなわち、HOA0次チャネル(HOA W−チャネル)を評価し、LKFS(LUFS)ラウドネス測定を計算するユニットへ供給される。W−チャネルは、HOA符号器82、HOAラウドネスメータ83又はW−チャネル抽出ユニット(図示せず。)内でHOA信号から取り出され得る。HOAラウドネスメータ83は、瞬時的なラウドネス測定、短期のラウドネス測定、及び積分されたラウドネス測定q83[1],[2]をHOAマスタゲインユニット84へ供給する。一実施形態において、ラウドネス測定はまた、手動により又は自動的に、HOAマスタゲインユニット84へ供給されるより前に、任意の適応/選択ユニット83xにおいて適応及び/又は選択されてよい。一実施形態において、HOAラウドネスメータ83は、関連するエネルギ測定を実行する。このエネルギ測定は、HOAマスタゲインユニット84においてゲインを設定するために且つラウドネスを調整するために使用される。
任意の第2のHOAラウドネス計測ユニット83mは、モニタリングの目的で、特に、より複雑なシステムのために、HOAマスタゲインユニット84の後に取り付けられてよく、任意の第1のHOAラウドネス維持レンダラ85が、モニタリングのために使用され得る。良好な実際的な解決法は、初期マスタゲインを設定するためにスピーチ・アンカー・テスト記録を使用することである。
消費者装置における送信器による送信86(又は記憶ユニットによる記憶)及び受信器による受信(又は検索ユニットによる記憶されたコンテンツの読み出し)の後、第2のHOAラウドネス維持レンダラ87は、オーディオ/コンテンツを所望のラウドスピーカ・セットアップ88へレンダリングするために使用される。例えば、ステレオst、5.1サラウンド・サウンド5.1sur、他の3D音場sf又はヘッドホンhpなどの、異なるラウドスピーカ・セットアップ88が使用されてよい。HOAフォーマットの1つの利点は、如何なる特定のラウドスピーカ・セットアップへの高品質でのそのレンダリングも最適化することが比較的簡単であることである。
原理上は、HOAシステム80は、少なくとも2つの部分、すなわち、符号化部分及び復号化部分を含むものとして理解され得る。符号化部分は、符号器ユニット82、ラウドネスメータ83、マスタゲインユニット84並びに、任意に、適応/選択ユニット83x、ラウドネス計測ユニット83m及び第1のラウドネス維持レンダラ85のうちの1つ以上を含む。受信器における復号化部分は、少なくともラウドネス維持レンダリングユニット87を含む。符号化部分及び復号化部分が記憶装置を通じて接続される場合は、その記憶装置は、それらのうちのいずれか一方の部分であってよく、あるいは、別個であってよい。
図9は、一実施形態において、チャネルベースの送信又は再生のためのシステム90を表す。HOA信号は、マイクロホン/マイクロホン・アレイ91、HOA符号器92、HOAマスタゲインユニット94、HOAラウドネス計測器93及びHOAラウドネス維持レンダラ95を用いて、上述されたように捕捉されてラウドネス調整される。任意の第2のHOAラウドネス計測ユニット93mは、モニタリングのために、HOAマスタゲインユニット94の後に取り付けられてよい。HOAラウドネス維持レンダラ95は、この実施形態ではもはや任意でない。一実施形態において、ラウドネス測定はまた、手動により又は自動的に、HOAマスタゲインユニット94へ供給されるより前に、任意の適応/選択ユニット93xにおいて適応及び/又は選択されてよい。
HOAラウドネス維持レンダラ95によって供給されるチャネルベースのオーディオは、次いで、送信ユニット又は記憶ユニット96において送信又は記憶される。送信セットアップのスピーカ位置及び/又は元のコンテンツフォーマットを示すフラグは、メタデータとして信号に付加される。よって、送信セットアップのスピーカ位置、及び/又は元のコンテンツがHOAであったことを伝えるフラグは、送信又は記憶される信号においてメタデータとして含まれる。送信/記憶及び消費者側でのコンテンツの受信の後、エネルギ保存チャネルベースレンダラ99は、一実施形態において、消費者のラウドスピーカ・セットアップ98へデータをレンダリングするために使用される。他の実施形態(図示せず。)では、エネルギ保存チャネルベースレンダラ99は、送信又は記憶の前に、所定の又は個々のラウドスピーカ・セットアップ98へデータをレンダリングするために使用される。何れの場合にも、チャネルベースレンダラ99は、式(4)に従って作動する。異なるラウドスピーカ・セットアップが、上述されたように可能である。
代替的に、チャネルベースのコンテンツは、第2のHOA符号化ユニット(図示せず。例えば、チャネルベースレンダラ99の代わり)において、送信されたメタデータを用いてHOAへ再符号化され得る。このとき、第2のHOA符号化ユニットは、好適には、ラウドネス維持HOAレンダラである。
これより、HOAラウドネスメータ83、93が記載される。入力信号として、N3Dにより正規化された0次HOA係数チャネルが使用される。処理は[1],[2]と同じであり、処理はモノチャネルについてのみ記載される。様々な異なる実施形態において、HOAラウドネスメータ83、93は、瞬時的なラウドネス測定、短期のラウドネス測定及び積分されたラウドネス測定のうちの1つ以上を示すことができる。それらは、ラウドネス測定のために使用される時間フレームによって主として異なる。
ラウドネス維持レンダラが使用される条件下で、測定は、消費者のラウドスピーカ・セットアップでレンダリングした後に得られる(目標)ラウドネスに関する推測結果を導き出すことを可能にする。例えば、測定は、異なるコンテンツ又は異なるプログラムを切り替えるときにラウドネスのジャンプを伴わずに優れた聴取レベルを保つために使用され得る。音圧レベル(SPL)較正システムによれば、等しいラウドネスが実現され得る。
ラウドネス維持レンダラは、次の要件を(少なくとも近似的に)満足することを必要とする:
・AOベースのコンテンツについて:式(3);
・チャネルベースのコンテンツについて:式(4);及び
・HOAベースのコンテンツについて:式(5)。
一実施形態において、HOAレンダラは、式(6)、(7)、(8)に従うレンダリング行列正規化を使用する。次のエネルギ計算は、HOAレンダリング後の信号エネルギEを導出する。テスト信号は、AのRMS値及び方向Ω=(θ,φ)から衝突するエネルギE=Aを持ったDC成分を含まない時間信号x(t)であり、θは仰角、φは方位角である。xがτ個のサンプルのベクトルを表すとする。x=(x(t),・・・x(t),・・・x(tτ))
Figure 0006271586
HOA符号化は、次の式によって与えられる:
Figure 0006271586
なお、ベクトルy=(Y 0*(Ω),Y −1*(Ω),・・)は、方向Ωの実数値の球面調和関数から作られる。次数のインデックスo及び時間サンプルのインデックスiとして、行列要素Bo,iによれば:
Figure 0006271586
HOA領域におけるエネルギは、行列Bの二乗されたフロベニウス・ノルムによって与えられる:
Figure 0006271586
そして、上記の符号化式によれば、次のようになる:
Figure 0006271586
ラウドスピーカ信号Wは、次の行列:
Figure 0006271586
によるレンダリング後に、次の式によって与えられる:
Figure 0006271586
なお:
Figure 0006271586
である。Wは、Bの列ベクトルbから、次の式によって計算される:
Figure 0006271586
スピーカ信号のエネルギは、行列Wの二乗されたフロベニウス・ノルムによって与えられる:
Figure 0006271586
これは、列の和及び列biについてのユークリッド・ベクトル・ノルムを用いて書き換えられる:
Figure 0006271586
そして、
Figure 0006271586
によれば、次のとおりである:
Figure 0006271586
復号化行列の正規化は、以下において説明される。すなわち、如何にして式(7)及び、式(7)の特別な場合としての式(6)が導出されるかが説明される。コーシー・シュワルツの不等式は、フロベニウス・ノルムを用いて任意の行列について定義される:
Figure 0006271586
これから、レンダリング行列Dのための簡単な正規化は、次に従う:
Figure 0006271586
完璧なエネルギ保存は、ラウドスピーカの数がHOA係数の数よりも多いか又は等しい場合にのみ起こることができる(L≦(N+1))。レンダリング行列Dが完璧にエネルギ保存している場合に、その特異値分解はD=UIVになる。ここで、U,Vはユニタリ行列であり、Iはサイズ(N+1)×(N+1)の単位行列である。フロベニウス・ノルムは、ユニタリ変換の下で不変であり、この場合には、次のとおりである:
Figure 0006271586
これは式(6)を直接導く。
本発明の好適な実施形態に適用される本発明の基本的な新規の特徴が図示、記載及び指摘されてきたが、記載されている装置及び方法における、開示されている装置の形態及び詳細における、並びにそれらの動作における様々な省略及び置換は、本発明の主旨から逸脱することなしに当業者によって行われ得ることが理解されるであろう。同じ結果を達成するよう実質的に同じ方法において実質的に同じ機能を実行するそれらの要素の全ての組み合わせは、発明の適用範囲内にあることが明示的に意図される。1つの記載されている実施形態から他への要素の置換も十分に意図され且つ考えられている。本発明は単に一例として記載されているのであり、詳細の変更は発明の適用範囲から逸脱することなしに行われ得ることが理解されるであろう。明細書並びに(必要に応じて)特許請求の範囲及び図面において開示されている夫々の特徴は、独立して、又は何らかの適切な組み合わせにおいて、提供されてよい。特徴は、必要に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、又は両者の組み合わせにおいて実装されてよい。接続は、適用可能である場合に、無線接続又は有線の、必ずしも直接又は専用でない接続として、実装されてよい。
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Claims (15)

  1. 高次アンビソニックス(HOA)フォーマットの3Dオーディオ信号のラウドネスレベルを調整する方法であって、前記3Dオーディオ信号は、0次の係数を有する少なくとも1つの係数チャネルと、0よりも高い次数の係数を有する1つ以上の係数チャネルとを有する、方法において、
    前記3Dオーディオ信号の0次の係数を有する係数チャネルのラウドネスを測定するステップと、
    前記0次の係数を有する係数チャネルの前記測定されたラウドネスに従って前記3Dオーディオ信号の全ての係数チャネルのためのマスタゲインをレベル調整するステップであって、レベル調整されたHOA信号が取得されるステップと
    を有する方法。
  2. 前記3Dオーディオ信号をレンダリングするステップであって、正規化されたレンダリング行列が使用されるステップと、
    前記レンダリングされた信号のラウドネスをモニタするステップと
    を更に有する請求項1に記載の方法。
  3. 前記レンダリング行列は、Dがエネルギ保存レンダリング行列であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、又はDが略エネルギ保存レンダリング行列であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、正規化係数Dにより正規化されるレンダリング行列を使用する、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記レンダリングは、yが方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であり、且つ、Dが略エネルギ保存レンダリング行列であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、正規化係数
    [外1]
    Figure 0006271586
    により正規化されるレンダリング行列を使用する、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記レベル調整するステップにより得られる信号をレンダリングし、該レンダリングされた信号を送信するステップを更に有し、
    前記レンダリングは、Dが略エネルギ保存レンダリング行列であり、且つ、yが方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、又は
    Figure 0006271586
    に従って、正規化係数により正規化されるエネルギ保存レンダリング行列を使用する、
    請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記レベル調整するステップにより得られる信号を送信し、受信し、レンダリングするステップを更に有し、
    前記レンダリングは、送信及び受信の後に、Dが略エネルギ保存レンダリング行列であり、且つ、yが方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、又は
    Figure 0006271586
    に従って、正規化係数により正規化されるエネルギ保存レンダリング行列を使用する、
    請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記係数チャネルのラウドネスを測定するステップ及び前記マスタゲインをレベル調整するステップは、送信側において、送信又は記憶のステップ前に行われる、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の方法。
  8. 高次アンビソニックス(HOA)フォーマットの3Dオーディオ信号のラウドネスレベル調整のための装置であって、前記3Dオーディオ信号は、0次の係数を有する少なくとも1つの係数チャネルと、0よりも高い次数の係数を有する1つ以上の係数チャネルとを有する、装置において、
    前記0次の係数を有する係数チャネルのラウドネスを測定するラウドネス測定部と、
    前記ラウドネス測定部から受け取った前記測定されたラウドネスに従って前記3Dオーディオ信号の全ての係数チャネルのゲインを調整し、レベル調整されたHOA信号を供給するマスタゲイン部と
    を有する装置。
  9. 正規化されたレンダリング行列が使用されて、前記レベル調整されたHOA信号をレンダリングし、該レンダリングされた信号のラウドネスをモニタし、該モニタされたラウドネスが前記ラウドネス測定部を制御するのに使用されるモニタ部
    を更に有する請求項8に記載の装置。
  10. 前記ラウドネス測定部は、瞬時的なのラウドネス測定、短期のラウドネス測定、及び積分されたラウドネス測定を前記マスタゲイン部へ供給する、
    請求項8又は9に記載の装置。
  11. 前記マスタゲイン部から得られた前記レベル調整されたHOA信号をレンダリングするレンダラであって、エネルギ保存レンダリング行列が使用され、該エネルギ保存レンダリング行列は、Dが略エネルギ保存レンダリング行列であり、且つ、yが方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、又は
    Figure 0006271586
    に従って、正規化係数により正規化される、レンダラと、
    前記レンダリングされた信号を送信する送信器と
    を更に有する請求項8乃至10のうちいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記マスタゲイン部から得られた前記レベル調整されたHOA信号を送信する送信器と、
    前記送信された信号を受信する受信器と、
    前記受信された信号をレンダリングするレンダラであって、エネルギ保存レンダリング行列が使用され、該エネルギ保存レンダリング行列は、Dが略エネルギ保存レンダリング行列であり、且つ、yが方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、又は
    Figure 0006271586
    に従って、正規化係数により正規化される、レンダラと
    を更に有する請求項8乃至10のうちいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記マスタゲイン部から得られた前記レベル調整されたHOA信号を記憶する記憶部と、
    前記記憶された信号を取り出す検索部と、
    前記取り出された信号をレンダリングするレンダラであって、エネルギ保存レンダリング行列が使用され、該エネルギ保存レンダリング行列は、Dが略エネルギ保存レンダリング行列であり、且つ、yが方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、又は
    Figure 0006271586
    に従って、正規化係数により正規化される、レンダラと
    を更に有する請求項8乃至10のうちいずれか一項に記載の装置。
  14. レンダリング行列を使用することによって動作するラウドネス維持HOAレンダラを有し、前記レンダリング行列が正規化されることを特徴とするオーディオ再生装置。
  15. 前記レンダリング行列は、実質的にエネルギを保存し、
    前記レンダリング行列は、Dが略エネルギ保存レンダリング行列であり、且つ、yが方向Ωの球面調和関数から成るHOAテスト信号であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、又は
    Figure 0006271586
    に従って、あるいは、Dがエネルギ保存レンダリング行列であるとして、
    Figure 0006271586
    に従って、正規化部において正規化される、
    請求項14に記載のオーディオ再生装置。
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