JP6270367B2 - ガス処理装置およびガス処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス処理装置およびガス処理方法に関するものである。
ごみなどの廃棄物の処理を行う廃棄物処理設備には、溶融炉や焼却炉などの廃棄物処理炉から排出される排ガスに含まれる窒素酸化物(NO)や酸性ガス(HCl、SO)を除去して、NO濃度、HCl濃度、SO濃度等を規制値以下とするための排ガス処理設備が備えられている。排ガス処理設備では、例えば、排ガス中にアンモニア(NH)を注入してNOと化学反応させることにより、NOを窒素と水に分解して、NO濃度を低減させることが行われる。一方で、消石灰(Ca(OH))等のアルカリ粉体を濾過式集塵器の前の煙道に注入し、HClやSOと化学反応させることにより、HClやSOの濃度を低減させることが行われる。その際、アンモニアを過剰に注入すると、余分なアンモニアがリークアンモニアとして外部に排出される問題が発生する一方で、アンモニア注入量が不足すると、排ガス中のNO濃度が規制値を超える問題が発生する。同様に、消石灰についても、適切な注入量が重要である。
そのため、処理すべきNO量に見合った適正なアンモニア量、および処理すべき酸性ガス量に見合った適正な消石灰量を注入するための制御装置および制御方法が種々提案されている(例えば、下記の特許文献1および2参照)。例えば、特許文献1には、脱硝触媒装置入口のNO濃度が脱硝触媒装置を通過する排ガス量に比例することに着眼し、排ガス量に基づいて注入すべきアンモニア量を求めることにより、煙突出口のNO濃度を制御する方法が開示されている。
特開2003−164725号公報 特開2012−50912号公報
しかしながら、廃棄物処理設備に投入されるごみの質の変動により、ごみ中のN濃度、Cl濃度等が変化する場合がある。例えば、都市部の引越しシーズンに粗大ごみが増える場合や、夏場に大量に草木が持ち込まれる場合等、場所や季節によってごみ質が変動する。更に、ごみ質が変動する時期や場所を予測できない場合もある。また、急激なごみ質変動が発生した場合には、排ガス処理が不安定になる場合がある。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、排ガス処理を安定的に行うことを可能とするガス処理装置およびガス処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のガス処理装置は、廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNOの濃度を低減させるためのガス処理装置であって、前記排ガス中のNO量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報を格納するアンモニア注入基準情報格納手段と、前記排ガス中のNO量を算出するNO量算出手段と、当該算出したNO量に対応するアンモニア注入量を、前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出手段と、当該算出したアンモニア注入量に対して補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正手段と、前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入手段と、当該注入したアンモニアの注入実績量を算出するアンモニア注入実績量算出手段と、前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新手段と、を備える。
また、本発明のガス処理装置は、廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、消石灰を注入することにより、前記排ガスに含まれる酸性ガスの濃度を低減させるためのガス処理装置であって、前記排ガス中の酸性ガス量と消石灰注入量との間の対応関係を示す消石灰注入基準情報を格納する消石灰注入基準情報格納手段と、前記排ガス中の酸性ガス量を算出する酸性ガス量算出手段と、当該算出した酸性ガス量に対応する消石灰注入量を、前記消石灰注入基準情報に基づき算出する消石灰注入量算出手段と、当該算出した消石灰注入量に対して補正を行い、補正後の消石灰注入量を算出する消石灰注入量補正手段と、前記補正後の消石灰注入量に基づき、前記消石灰を注入する消石灰注入手段と、当該注入した消石灰の注入実績量を算出する消石灰注入実績量算出手段と、前記注入実績量に基づき、前記消石灰注入基準情報を更新する消石灰注入基準情報更新手段と、を備える。
また、本発明のガス処理方法は、廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNOの濃度を低減させるためのガス処理方法であって、アンモニア注入基準情報格納手段には、前記排ガス中のNO量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報が格納されており、NO量算出手段が、前記排ガス中のNO量を算出するNO量算出ステップと、当該算出したNO量に対応するアンモニア注入量を、アンモニア注入量算出手段が前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出ステップと、当該算出したアンモニア注入量に対して、アンモニア注入量補正手段が補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正ステップと、アンモニア注入手段が、前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入ステップと、当該注入したアンモニアの注入実績量を、アンモニア注入実績量算出手段が算出するアンモニア注入実績量算出ステップと、アンモニア注入基準情報更新手段が、前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新ステップと、を備える。
また、本発明のガス処理方法は、廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、消石灰を注入することにより、前記排ガスに含まれる酸性ガスの濃度を低減させるためのガス処理方法であって、消石灰注入基準情報格納手段には、前記排ガス中の酸性ガス量と消石灰注入量との間の対応関係を示す消石灰注入基準情報が格納されており、酸性ガス量算出手段が、前記排ガス中の酸性ガス量を算出する酸性ガス量算出ステップと、当該算出した酸性ガス量に対応する消石灰注入量を、消石灰注入量算出手段が前記消石灰注入基準情報に基づき算出する消石灰注入量算出ステップと、当該算出した消石灰注入量に対して、消石灰注入量補正手段が補正を行い、補正後の消石灰注入量を算出する消石灰注入量補正ステップと、消石灰注入手段が、前記補正後の消石灰注入量に基づき、前記消石灰を注入する消石灰注入ステップと、当該注入した消石灰の注入実績量を、消石灰注入実績量算出手段が算出する消石灰注入実績量算出ステップと、消石灰注入基準情報更新手段が、前記注入実績量に基づき、前記消石灰注入基準情報を更新する消石灰注入基準情報更新ステップと、を備える。
このような本発明のガス処理装置およびガス処理方法によれば、アンモニア注入実績量算出手段がアンモニアの注入実績量を算出し、アンモニア注入基準情報更新手段がアンモニア注入基準情報をアンモニア注入実績量に基づき更新する。また、消石灰注入実績量算出手段が消石灰の注入実績量を算出し、消石灰注入基準情報更新手段が消石灰注入基準情報を消石灰注入実績量に基づき更新する。アンモニア注入基準情報および消石灰注入基準情報(以下、総称として「注入基準情報」という。)を更新することにより、アンモニア注入量補正手段および消石灰注入量補正手段による補正の幅を狭めることができ、これにより排ガス処理を安定的に行うことができる。一方で、急激なごみ質変動が発生した場合には、ごみ中のN濃度やCl濃度の大幅な変化に伴い、アンモニアや消石灰の注入量に対する補正の幅が大きくなるため、注入量にハンチングが発生し、注入量制御が不安定になる場合がある。この場合に、本発明のように、注入基準情報を更新することにより、アンモニア注入量補正手段および消石灰注入量補正手段による補正の幅を狭めることができ、これにより排ガス処理を安定的に行うことができる。
また、アンモニアや消石灰の注入量をオペレータが経験等を元に状況に応じて適宜変更する場合があるが、作業結果がオペレータの技量に左右されるため、安定した結果を得られない場合がある。この場合に、本発明のように、注入基準情報を更新すれば、注入量の変更の幅を狭めることができ、これにより、オペレータの技量に左右されず、排ガス処理を安定的に行うことができる。
また、本発明のガス処理装置およびガス処理方法では、アンモニアを注入する前にNO量を検出する工程を含まない。同様に、消石灰を注入する前に酸性ガス量を検出する工程を含まない。つまり、NO量および酸性ガス量を検出する検出器を備えなくて済むため、装置構成が簡略化され、装置構成にかかるコストを削減することができる。
また、本発明において、前記アンモニア注入基準情報更新手段は、前記アンモニア注入量算出手段が算出したアンモニア注入量と、前記アンモニア注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、前記差の絶対値の累計値が第1閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新しても良い。
また、本発明において、前記消石灰注入基準情報更新手段は、前記消石灰注入量算出手段が算出した消石灰注入量と、前記消石灰注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、前記差の絶対値の累計値が第4閾値を超えた場合に、前記消石灰注入基準情報を更新しても良い。
これらの発明によれば、注入量の算出値と注入実績量との差の絶対値の累計値に基づくタイミングで注入基準情報を更新することにより、注入基準情報を更新するための具体的な手法が提供される。
また、本発明において、前記アンモニア注入基準情報更新手段は、前記アンモニア注入量算出手段が算出したアンモニア注入量と、前記アンモニア注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、前記差の絶対値の累計値の増加率が第2閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新しても良い。
また、本発明において、前記消石灰注入基準情報更新手段は、前記消石灰注入量算出手段が算出した消石灰注入量と、前記消石灰注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、前記差の絶対値の累計値の増加率が第5閾値を超えた場合に、前記消石灰注入基準情報を更新しても良い。
これらの発明によれば、注入量の算出値と注入実績量との差の絶対値の累計値の増加率に基づくタイミングで注入基準情報を更新することにより、注入基準情報を更新するための具体的な手法が提供される。
また、本発明において、前記アンモニア注入基準情報更新手段は、前回の対応関係更新から経過した時間が第3閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新しても良い。
また、本発明において、前記消石灰注入基準情報更新手段は、前回の対応関係更新から経過した時間が第6閾値を超えた場合に、前記消石灰注入基準情報を更新しても良い。
これらの発明によれば、前回の対応関係更新から経過した時間に基づき注入基準情報を更新することにより、注入基準情報を更新するための具体的な手法が提供される。
また、本発明において、前記アンモニア注入基準情報更新手段は、前記注入実績量の平均値を排ガス量ごとに求め、当該求めた平均値を前記排ガス量ごとの更新後のアンモニア注入基準情報としても良い。
また、本発明において、前記消石灰注入基準情報更新手段は、前記注入実績量の平均値を排ガス量ごとに求め、当該求めた平均値を前記排ガス量ごとの更新後の消石灰注入基準情報としても良い。
これらの発明によれば、注入実績量の排ガス量ごとの平均値を当該排ガス量ごとの更新後の注入基準情報とすることにより、注入実績量に合致した更新後の注入基準情報を得ることができる。更新後の注入基準情報が注入実績量に合致することにより、アンモニア注入量補正手段および消石灰注入量補正手段による補正の幅を狭めることができ、これにより排ガス処理を安定的に行うことができる。
また、本発明において、前記アンモニア注入基準情報更新手段は、前記注入実績量が算出されなかった範囲において、前記注入実績量が算出された範囲における排ガス量より小さい排ガス量に対しては、当該算出された注入実績量の最小値を、当該注入実績量が算出されなかった範囲における更新後のアンモニア注入基準情報とし、前記注入実績量が算出された範囲における排ガス量より大きい排ガス量に対しては、当該算出された注入実績量における増加率に応じて推定した推定注入実績量を、当該注入実績量が算出されなかった範囲における更新後のアンモニア注入基準情報としても良い。
また、本発明において、前記消石灰注入基準情報更新手段は、前記注入実績量が算出されなかった範囲において、前記注入実績量が算出された範囲における排ガス量より小さい排ガス量に対しては、当該算出された注入実績量の最小値を、当該注入実績量が算出されなかった範囲における更新後の消石灰注入基準情報とし、前記注入実績量が算出された範囲における排ガス量より大きい排ガス量に対しては、当該算出された注入実績量における増加率に応じて推定した推定注入実績量を、当該注入実績量が算出されなかった範囲における更新後の消石灰注入基準情報としても良い。
これらの発明によれば、注入実績量が算出されなかった範囲においても、その時点までに算出された注入実績量を用いて、更新後の注入基準情報を推定することができる。
本発明によれば、排ガス処理を安定的に行うことを可能とするガス処理装置およびガス処理方法を提供することができる。
本実施形態のガス処理設備1が廃棄物処理設備に備えられている場合の模式図である。 制御装置10のハードウェア構成図である。 制御装置10の機能的構成を説明するためのブロック図である。 排ガス流量とNO量との間の正比例の相関関係を示す図である。 排ガス流量と酸性ガス量との間の正比例の相関関係を示す図である。 格納部106に格納されたアンモニア吹込基準情報の一例を示す図である。 格納部106に格納されたアンモニア吹込基準情報の一例を示す図である。 格納部106に格納された消石灰吹込基準情報の一例を示す図である。 制御出力と第1補正係数との対応関係を示す図である。 制御出力と第2補正係数との対応関係を示す図である。 更新部115が吹込基準情報を更新したことを示す図である。 更新部115が吹込基準情報を更新する方法を示す図である。 薬剤の算出吹込量と吹込実績量との差の絶対値の累計値に基づき、更新部115が吹込基準情報を更新するタイミングを決定することをイメージする図である。 薬剤の算出吹込量と吹込実績量との差の絶対値の累計値の増加率に基づき、更新部115が吹込基準情報を更新するタイミングを決定することをイメージする図である。 制御装置10の動作を示すフローチャートである。 本実施形態の効果を説明するための図である(実施例)。 本実施形態の効果を説明するための図である(比較例)。
以下、添付図面を参照して本発明にかかるガス処理装置およびガス処理方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下に説明する図面は本発明のガス処理装置およびガス処理方法を説明するための例示的なものに過ぎず、図示される各部の寸法等は、実際のガス処理装置およびガス処理方法における寸法等と異なる場合がある。
(ガス処理設備1の全体構成)
まず、本発明の実施形態に係る制御装置10(特許請求の範囲の「ガス処理装置」に相当)を含むガス処理設備1の構成について、図1を参照しながら説明する。制御装置10は、廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアまたは消石灰を注入することにより、排ガスに含まれるNOまたは酸性ガスの濃度を低減させるためのガス処理装置である。図1は、本実施形態のガス処理設備1が廃棄物処理設備に備えられている場合の模式図である。溶融炉や焼却炉などの廃棄物処理炉41から排出された排ガスは、燃焼室42を経てボイラ43に送られ熱回収された後、排ガス温度調節器44で所定温度まで冷却され、濾過式集塵器45で除塵される。除塵された排ガスは、誘引通風機46により脱硝触媒装置47に送られ、脱硝触媒装置47において脱硝された後、煙突48から排出される。また、濾過式集塵器45では、消石灰(Ca(OH))と酸性ガス(HClやSO等)との反応生成物が乾燥状態で捕集され回収される。
脱硝触媒装置47内では、排ガスに含まれる窒素酸化物(NO)が、装置内部に配置された触媒層に吸着したアンモニア(NH)と反応して窒素と水に分解される。なお、触媒は、酸化チタン(TiO)を主成分とし、活性成分である酸化バナジウム(V)、酸化タングステン(WO)などが添加されている。誘引通風機46と脱硝触媒装置47との間に設けられた排ガス管路61にはアンモニア管路62の終端が接続されている。アンモニア管路62の始端に備えられたアンモニア供給装置20からアンモニア管路62を介して送給されたアンモニアは、排ガス管路61内に吹込まれることにより脱硝触媒装置47内に供給される。なお、NOとアンモニアとの反応式は例えば下記の式(1)の通りである。
4NO+4NH+O→4N+6HO…(1)
また、消石灰(Ca(OH))等のアルカリ粉体を濾過式集塵器45の前の煙道63に吹込み、反応生成物を乾燥状態で濾過式集塵器45にて捕集し回収する。このときの酸性ガス(HClやSO)と消石灰との反応式は例えば下記の式(2)および(3)の通りである。下記の反応式で生成された塩化カルシウム(CaCl)等がばいじんとして濾過式集塵器45にて捕集される。
Ca(OH)+2HCl→CaCl+2HO…(2)
Ca(OH)+SO→CaSO+HO…(3)
また、アンモニア管路62の経路上には制御弁55が設けられており、制御装置10(より詳細には後述するようにアンモニア流量調節部111)によって制御弁55の開閉度を制御することにより、アンモニアの吹込量が調節される。制御装置10は、煙突48に設置したNO分析計52及び排ガス流量計51の各出力に基づいてアンモニア吹込量(アンモニア注入量)を算出して制御弁55の開閉度を制御することにより、煙突出口における煙突出口NO濃度を低減している。
また、消石灰管路64の経路上には制御弁56が設けられており、制御装置10(より詳細には後述するように消石灰流量調節部112)によって制御弁56の開閉度を制御することにより、消石灰の吹込量が調節される。制御装置10は、煙突48に設置した酸性ガス分析計53及び排ガス流量計51の各出力に基づいて消石灰吹込量(消石灰注入量)を算出して制御弁56の開閉度を制御することにより、煙突出口における煙突出口酸性ガス濃度を低減している。
なお、図1においては図示を省略しているが、アンモニア供給装置20、消石灰供給装置30、制御弁55、56、排ガス流量計51、アンモニア流量計54、消石灰流量計57、NO分析計52、酸性ガス分析計53等の種々の装置および計測器は、制御装置10とそれぞれ情報の送受信およびコントロール可能に接続されている。
(制御装置10の構成)
以下、制御装置10の構成について詳細に説明する。図2は制御装置10のハードウェア構成図である。図2に示すように、制御装置10は、物理的には、CPU11、ROM12及びRAM13等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス14、ディスプレイ等の出力デバイス15、種々の計測装置や制御弁との間でデータの送受信を行うためのネットワークカード等の通信モジュール16、ハードディスク等の補助記憶装置17などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。後述する制御装置10の各機能は、CPU11、ROM12、RAM13等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU11の制御の元で入力デバイス14、出力デバイス15、通信モジュール16を動作させると共に、主記憶装置12,13や補助記憶装置17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図3は、制御装置10の機能的構成を説明するためのブロック図である。図3に示すように、制御装置10は、機能的には、排ガス流量算出部101と、NO量算出部102(特許請求の範囲の「NO量算出手段」に相当)と、酸性ガス量算出部103(特許請求の範囲の「酸性ガス量算出手段」に相当)と、アンモニア吹込量算出部104(特許請求の範囲の「アンモニア注入量算出手段」に相当)と、消石灰吹込量算出部105(特許請求の範囲の「消石灰注入量算出手段」に相当)と、格納部106(特許請求の範囲の「アンモニア注入基準情報格納手段」および「消石灰注入基準情報格納手段」に相当)と、煙突出口NO濃度調節部107と、煙突出口酸性ガス濃度調節部108と、制御出力傾向演算部109と、補正部110(特許請求の範囲の「アンモニア注入量補正手段」および「消石灰注入量補正手段」に相当)と、アンモニア流量調節部111(特許請求の範囲の「アンモニア注入手段」に相当)と、消石灰流量調節部112(特許請求の範囲の「消石灰注入手段」に相当)と、実績アンモニア流量算出部113(特許請求の範囲の「アンモニア注入実績量算出手段」に相当)と、実績消石灰流量算出部114(特許請求の範囲の「消石灰注入実績量算出手段」に相当)と、および更新部115(特許請求の範囲の「アンモニア注入基準情報更新手段」および「消石灰注入基準情報更新手段」に相当)とを備えて構成される。
排ガス流量算出部101は、煙突48に設置された排ガス流量計51の出力に基づいて排ガス流量を算出するものである。排ガス流量算出部101が算出した排ガス流量は、NO量算出部102および酸性ガス量算出部103に出力される。
NO量算出部102は、排ガス流量算出部101が算出した排ガス流量に基づき、排ガス中のNO量を算出するものである。NO量算出部102は、例えば図4に示すような相関関係に基づき、排ガス流量を入力値としてNO量を算出することができる。なお、図4に示すように、排ガス流量とNO量との間では正比例の相関関係が存在する。図示は省略するが、当該相関関係を示す情報を格納する別途の格納部も設けても良く、NO量算出部102の中に当該情報が予め格納されていても良い。NO量算出部102は、算出したNO量をアンモニア吹込量算出部104に出力する。
酸性ガス量算出部103は、排ガス流量算出部101が算出した排ガス流量に基づき、排ガス中の酸性ガス量を算出するものである。酸性ガス量算出部103は、例えば図5に示すような相関関係に基づき、排ガス流量を入力値として酸性ガス量を算出することができる。なお、図5に示すように、排ガス流量と酸性ガス量との間では正比例の相関関係が存在する。図示は省略するが、当該相関関係を示す情報を格納する別途の格納部を設けても良く、酸性ガス量算出部103の中に当該情報が予め格納されていても良い。酸性ガス量算出部103は、算出した酸性ガス量を消石灰吹込量算出部105に出力する。
アンモニア吹込量算出部104は、NO量算出部102が算出したNO量に対応するアンモニア吹込量を、アンモニア吹込基準情報(特許請求の範囲の「アンモニア注入基準情報」に相当)に基づき算出するものである。アンモニア吹込基準情報は、排ガス中のNO量とアンモニア吹込量との間の対応関係を示す情報であり、格納部106に格納されている。図6は、格納部106に格納されたアンモニア吹込基準情報の一例を示す。アンモニア吹込量算出部104は、図6に示したような情報に基づき、NO量を入力値としてアンモニア吹込量を算出することができる。アンモニア吹込量算出部104は、算出したアンモニア吹込量を補正部110に出力する。
また、アンモニア吹込量算出部104は、図7に示すようなNO量とアンモニア吹込量との相関関係に基づいてアンモニア吹込量を算出するように構成されていても良い。図7の例では、NO量がc(Nm/h)以下の場合はアンモニア吹込量を一定値とし、最低アンモニア吹込量としている。一方、c(Nm/h)を超えると、NO量の大きさに応じてアンモニア吹込量を増量するようにしている。ここで、cとしては例えば、最大NO量を18Nm/hとすると、その1割の1.8Nm/hとすることができる。なお、図7では、アンモニア当量比(0.7〜1.3)に基づき、NO量とアンモニア吹込量との間の対応関係が算出されている。この当量比は、廃棄物処理設備の試運転において、脱硝触媒装置47の入/出のNO量及び脱硝率を測定、検証して決定する。
消石灰吹込量算出部105は、酸性ガス量算出部103が算出した酸性ガス量に対応する消石灰吹込量を、消石灰吹込基準情報(特許請求の範囲の「消石灰注入基準情報」に相当)に基づき算出するものである。消石灰吹込基準情報は、排ガス中の酸性ガス量と消石灰吹込量との間の対応関係を示す情報であり、格納部106に格納されている。図8は、格納部106に格納された消石灰吹込基準情報の一例を示す。消石灰吹込量算出部105は、図8に示したような情報に基づき、酸性ガス量を入力値として消石灰吹込量を算出することができる。消石灰吹込量算出部105は、算出した消石灰吹込量を補正部110に出力する。
煙突出口NO濃度調節部107は、煙突48に設置したNO分析計52の出力に基づいて、制御出力(操作出力)を算出するものである。具体的には、NO分析計52により得られた煙突出口における煙突出口NO濃度の測定値と、図示しない入力装置を用いて入力された煙突出口NO濃度の目標値との偏差に比例する制御出力を0〜100%の範囲で算出する。煙突出口NO濃度調節部107は、算出した制御出力を制御出力傾向演算部109に出力する。
制御出力傾向演算部109は、煙突出口NO濃度調節部107が算出した制御出力の時間平均値(例えば1時間当たりの制御出力の平均値)を算出して、当該算出した制御出力の時間平均値を補正部110に出力するものである。
補正部110は、アンモニア吹込量算出部104が算出したアンモニア吹込量に対して補正を行い、補正後のアンモニア吹込量を算出するものである。まず、補正部110は、制御出力傾向演算部109より入力した制御出力の時間平均値に基づいて、第1補正係数を算出する。第1補正係数は、アンモニア吹込量算出部104が算出したアンモニア吹込量を補正するためのものである。補正部110は、例えば図9に示すような制御出力と第1補正係数との対応関係に基づいて第1補正係数を算出する。すなわち、制御出力がb1%以上b2%以下の場合は第1補正係数を1とし、制御出力がb1%未満の場合は、制御出力の大きさに応じて第1補正係数を1より小さくする(例えば、制御出力0%のとき第1補正係数を0.9とする。)と共に、制御出力がb2%超の場合は、制御出力の大きさに応じて第1補正係数を1より大きくする(例えば、制御出力100%のとき第1補正係数を1.1とする。)。ここで、b1としては例えば20〜30%、b2としては例えば70〜80%とすることができる。
補正部110は、アンモニア吹込量算出部104が算出したアンモニア吹込量に、上記算出した第1補正係数を掛け合わせて、アンモニア吹込量の補正を行い、補正後のアンモニア吹込量を算出する。補正部110は、算出した補正後のアンモニア吹込量をアンモニア流量調節部111に出力する。
一方で、酸性ガスに対しても同様な構成がなされている。すなわち、煙突出口酸性ガス濃度調節部108は、煙突48に設置した酸性ガス分析計53の出力に基づいて、制御出力(操作出力)を算出するものである。具体的には、酸性ガス分析計53により得られた煙突出口における煙突出口酸性ガス濃度の測定値と、図示しない入力装置を用いて入力された煙突出口酸性ガス濃度の目標値との偏差に比例する制御出力を0〜100%の範囲で算出する。煙突出口酸性ガス濃度調節部108は、算出した制御出力を制御出力傾向演算部109に出力する。
制御出力傾向演算部109は、煙突出口酸性ガス濃度調節部108が算出した制御出力の時間平均値(例えば1時間当たりの制御出力の平均値)を算出して、当該算出した制御出力の時間平均値を補正部110に出力する。
補正部110は、消石灰吹込量算出部105が算出した消石灰吹込量に対して補正を行い、補正後の消石灰吹込量を算出する。まず、補正部110は、制御出力傾向演算部109より入力した制御出力の時間平均値に基づいて、第2補正係数を算出する。第2補正係数は、消石灰吹込量算出部105が算出した消石灰吹込量を補正するためのものである。補正部110は、例えば図10に示すような制御出力と第2補正係数との対応関係に基づいて第2補正係数を算出する。補正部110は、第1補正係数を算出する場合と同様の手法で第2補正係数を算出することができる。
補正部110は、消石灰吹込量算出部105が算出した消石灰吹込量に、上記算出した第2補正係数を掛け合わせて、消石灰吹込量の補正を行い、補正後の消石灰吹込量を算出する。補正部110は、算出した補正後の消石灰吹込量を消石灰流量調節部112に出力する。
アンモニア流量調節部111は、補正部110より入力した補正後のアンモニア吹込量に基づき、アンモニアを排ガス管路61に吹込むものである。具体的に、アンモニア流量調節部111は、例えば補正後のアンモニア吹込量に比例する制御信号を出力することにより、制御弁55の開閉度を制御し、アンモニアを排ガス管路61に吹込ませる。
消石灰流量調節部112は、補正部110より入力した補正後の消石灰吹込量に基づき、消石灰を煙道63に吹込むものである。具体的に、消石灰流量調節部112は、例えば補正後の消石灰吹込量に比例する制御信号を出力することにより、制御弁56の開閉度を制御し、消石灰を煙道63に吹込ませる。
実績アンモニア流量算出部113は、アンモニア流量調節部111が吹込んだアンモニアの吹込実績量(注入実績量)を算出するものである。実績アンモニア流量算出部113は、アンモニア流量計54からの出力に基づきアンモニアの吹込実績量を算出する。実績アンモニア流量算出部113は、算出したアンモニアの吹込実績量を更新部115に出力する。
実績消石灰流量算出部114は、消石灰流量調節部112が吹込んだ消石灰の吹込実績量を算出するものである。実績消石灰流量算出部114は、消石灰流量計57からの出力に基づき消石灰の吹込実績量を算出する。実績消石灰流量算出部114は、算出した消石灰の吹込実績量を更新部115に出力する。
更新部115は、実績アンモニア流量算出部113より入力した吹込実績量に基づき、アンモニア吹込基準情報を更新するものである。更新部115は、例えば、吹込実績量の平均値を排ガス量ごとに求め、当該求めた平均値を排ガス量ごとの更新後のアンモニア吹込基準情報とすることにより、アンモニア吹込基準情報を更新する。また、更新部115は、実績消石灰流量算出部114より入力した吹込実績量に基づき、消石灰吹込基準情報を更新するものでもある。更新部115は、例えば、吹込実績量の平均値を排ガス量ごとに求め、当該求めた平均値を排ガス量ごとの更新後の消石灰吹込基準情報とすることにより、消石灰吹込基準情報を更新する。
図11は、更新部115がアンモニア吹込基準情報および消石灰吹込基準情報(以下、総称として「吹込基準情報」、または「折れ線」という。)を更新したことを示す図である。図11(A)において、グラフG1は更新前の折れ線を示す。図11(A)の多数の点P1、P2、P3…はアンモニアまたは消石灰の吹込実績量を示す。更新前の折れ線G1と吹込実績量との間に大きな差(例えばd)が存在することがわかる。つまり、アンモニアまたは消石灰等の薬剤を実際に吹込む際に、薬剤吹込量に対して大きな補正を行ったことがわかる。一方で、グラフG2は、吹込実績量の平均値を排ガス量ごとに求め、当該求めた平均値を平滑化してつないだグラフである。図11(B)は、破線で表示された更新前の折れ線G1から、実線で表示された更新後の折れ線G2に、折れ線が変更されたことを示す。
また、更新部115は、吹込実績量が算出されなかった範囲において、吹込実績量が算出された範囲における排ガス量より小さい排ガス量に対しては、当該算出された吹込実績量の最小値を、当該吹込実績量が算出されなかった範囲における更新後の吹込基準情報とする。また、更新部115は、吹込実績量が算出された範囲における排ガス量より大きい排ガス量に対しては、当該算出された吹込実績量における増加率に応じて推定した推定吹込実績量(推定注入実績量)を、当該吹込実績量が算出されなかった範囲における更新後の吹込基準情報とする。
図12は、更新部115が吹込基準情報を更新する方法を示す図である。吹込実績量が算出された範囲(図12で示す領域(a))の場合に、更新部115は、例えば排ガス量H1における吹込実績量P4、P5、P6の平均値A1を求める。そして、各排ガス量に対してそれぞれ求めた吹込実績量の平均値を平滑化してつなぐことで、グラフG2の領域(a)部分を作成することができる。または、更新部115は、図12に示す所定の平均値計算エリアに属する吹込実績量P4、P5、P6、P7、P8…の平均値A2を求め、各平均値計算エリアに対してそれぞれ求めた吹込実績量の平均値を平滑化してつなぐことで、グラフG2の領域(a)部分を作成することができる。または、以上の両方の方法で求めた吹込実績量の平均値を平滑化してつなぐことで、グラフG2の領域(a)部分を作成することができる。図12は、両方の方法で吹込実績量の平均値を求めた場合を示している。
一方で、吹込実績量が算出されなかった範囲、特に吹込実績量が算出された領域(a)における排ガス量より小さい排ガス量の範囲(図12で示す領域(b))の場合に、更新部115は、領域(a)にて算出された吹込実績量の最小値B1を、領域(b)における更新後の吹込基準情報とする。また、吹込実績量が算出されなかった範囲、特に吹込実績量が算出された領域(a)における排ガス量より大きい排ガス量の範囲(図12で示す領域(c))の場合に、更新部115は、領域(a)にて算出された吹込実績量の増加率に応じて、つまり図12の領域(a)におけるグラフG2の傾きを維持したままで推定した推定吹込実績量(図12のB2やB3など)を、領域(c)における更新後の吹込基準情報とする。なお、領域(b)と領域(c)において、上述の手法を逆にして更新後の吹込基準情報を求めても良い。
吹込基準情報を更新するタイミングに関して、更新部115は、アンモニア吹込量算出部104が算出したアンモニア吹込量と、実績アンモニア流量算出部113が算出した吹込実績量との差を算出し、当該差の絶対値の累計値が第1閾値を超えた場合に、アンモニア吹込基準情報を更新しても良い。同様に、更新部115は、消石灰吹込量算出部105が算出した消石灰吹込量と、実績消石灰流量算出部114が算出した吹込実績量との差を算出し、当該差の絶対値の累計値が第4閾値を超えた場合に、消石灰吹込基準情報を更新しても良い。
図13は、薬剤の算出吹込量と吹込実績量との差の絶対値の累計値に基づき、更新部115が吹込基準情報を更新するタイミングを決定することをイメージする図である。図13に示すように、薬剤の算出吹込量と吹込実績量との偏差を吹込回数ごとに計算し、その絶対値の累計値が第1閾値または第4閾値の一例である1000を越えたタイミングで、更新部115が吹込基準情報を更新する。図13の例においては、54回目の吹込み後に吹込基準情報が更新され、55回目の吹込みから変更後の吹込基準情報が適用される。なお、図13の例において、偏差の絶対値の累計は日単位で行われてもよく、絶対値の累計値が24時間ごとにリセットされても良い。
吹込基準情報を更新する別のタイミングに関して、更新部115は、アンモニア吹込量算出部104が算出したアンモニア注入量と、実績アンモニア流量算出部113が算出した吹込実績量との差を算出し、当該差の絶対値の累計値の増加率が第2閾値を超えた場合に、アンモニア吹込基準情報を更新しても良い。同様に、更新部115は、消石灰吹込量算出部105が算出した消石灰吹込量と、実績消石灰流量算出部114が算出した吹込実績量との差を算出し、当該差の絶対値の累計値の増加率が第5閾値を超えた場合に、消石灰吹込基準情報を更新しても良い。
図14は、薬剤の算出吹込量と吹込実績量との差の絶対値の累計値の増加率に基づき、更新部115が吹込基準情報を更新するタイミングを決定することをイメージする図である。図14では、折れ線を更新した時点の累計値(算出吹込量と吹込実績量との差の絶対値の累計値)を0とし、当該折れ線と吹込実績量との偏差の絶対値を時間の経過とともに累計していき、グラフG3を作成する。そして、グラフG3の傾きが変わったタイミング(算出吹込量と吹込実績量との差の絶対値の累計値の増加率が第2閾値または第5閾値を超えたタイミング)で、更新部115が吹込基準情報を更新する。
吹込基準情報を更新する更に別のタイミングに関して、更新部115は、前回の対応関係更新から経過した時間が第3閾値または第6閾値(例えば1日、1週間等の)を超えた場合に、アンモニア吹込基準情報を更新しても良い。
(制御装置10の動作)
続いて、制御装置10により行われる動作について、図15を参照しながら説明する。図15は、制御装置10の動作を示すフローチャートである。
最初に、排ガス流量算出部101が、煙突48に設置された排ガス流量計51の出力に基づいて排ガス流量を算出する。排ガス流量算出部101が算出した排ガス流量は、NO量算出部102および酸性ガス量算出部103に出力される(ステップS1)。
次に、NO量算出部102が、排ガス流量算出部101が算出した排ガス流量に基づき、排ガス中のNO量を算出する。NO量算出部102は、算出したNO量をアンモニア吹込量算出部104に出力する。一方で、酸性ガス量算出部103は、排ガス流量算出部101が算出した排ガス流量に基づき、排ガス中の酸性ガス量を算出する。酸性ガス量算出部103は、算出した酸性ガス量を消石灰吹込量算出部105に出力する(ステップS2、特許請求の範囲の「NO量算出ステップ」および「酸性ガス量算出ステップ」に相当)。
次に、アンモニア吹込量算出部104が、NO量算出部102が算出したNO量に対応するアンモニア吹込量を、アンモニア吹込基準情報に基づき算出する。アンモニア吹込量算出部104は、算出したアンモニア吹込量を補正部110に出力する。一方で、消石灰吹込量算出部105は、酸性ガス量算出部103が算出した酸性ガス量に対応する消石灰吹込量を、消石灰吹込基準情報に基づき算出する。消石灰吹込量算出部105は、算出した消石灰吹込量を補正部110に出力する(ステップS3、特許請求の範囲の「アンモニア注入量算出ステップ」および「消石灰注入量算出ステップ」に相当)。
次に、補正部110が、アンモニア吹込量算出部104が算出したアンモニア吹込量に対して補正を行い、補正後のアンモニア吹込量を算出する。更に、補正部110は、消石灰吹込量算出部105が算出した消石灰吹込量に対して補正を行い、補正後の消石灰吹込量を算出する(ステップS4、特許請求の範囲の「アンモニア注入量補正ステップ」および「消石灰注入量補正ステップ」に相当)。
次に、アンモニア流量調節部111が、補正部110より入力した補正後のアンモニア吹込量に基づき、アンモニアを排ガス管路61に吹込む。一方で、消石灰流量調節部112は、補正部110より入力した補正後の消石灰吹込量に基づき、消石灰を煙道63に吹込む(ステップS5、特許請求の範囲の「アンモニア注入ステップ」および「消石灰注入ステップ」に相当)。
次に、実績アンモニア流量算出部113が、アンモニア流量調節部111が吹込んだアンモニアの吹込実績量を算出する。実績アンモニア流量算出部113は、算出したアンモニアの吹込実績量を更新部115に出力する。一方で、実績消石灰流量算出部114は、消石灰流量調節部112が吹込んだ消石灰の吹込実績量を算出する。実績消石灰流量算出部114は、算出した消石灰の吹込実績量を更新部115に出力する(ステップS6、特許請求の範囲の「アンモニア注入実績量算出ステップ」および「消石灰注入実績量算出ステップ」に相当)。
次に、更新部115が、実績アンモニア流量算出部113より入力した吹込実績量に基づき、アンモニア吹込基準情報を更新する。更に、更新部115は、実績消石灰流量算出部114より入力した吹込実績量に基づき、消石灰吹込基準情報を更新する(ステップS7、特許請求の範囲の「アンモニア注入基準情報更新ステップ」および「消石灰注入基準情報更新ステップ」に相当)。
続いて、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、実績アンモニア流量算出部113がアンモニアの吹込実績量を算出し、更新部115がアンモニア吹込基準情報をアンモニア吹込実績量に基づき更新する。また、実績消石灰流量算出部114が消石灰の吹込実績量を算出し、更新部115が消石灰吹込基準情報を消石灰吹込実績量に基づき更新する。アンモニア吹込基準情報および消石灰吹込基準情報(以下、総称として「吹込基準情報」という。)を更新することにより、補正部110による補正の幅を狭めることができ、これにより排ガス処理を安定的に行うことができる。一方で、急激なごみ質変動が発生した場合には、ごみ中のN濃度やCl濃度の大幅な変化に伴い、アンモニアや消石灰の吹込量に対する補正の幅が大きくなるため、吹込量にハンチングが発生し、吹込量制御が不安定になる場合がある。この場合に、本実施形態のように、吹込基準情報を更新することにより、補正部110による補正の幅を狭めることができ、これにより排ガス処理を安定的に行うことができる。
図16および図17は、本実施形態の効果を説明するための図である。図16は、折れ線と吹込量実績とが合致している場合を示す(実施例)。図16(A)は、例えば工場Aにおいて、折れ線が示す量に近い量の消石灰が吹込まれている様子を示している。その結果、図16(B)に示されるように、煙突出口におけるHCl濃度実績値が安定的に管理されている。特に図16(B)では、HCl濃度実績値と管理値との間にある程度余裕を持たせることができ、この余裕分だけ消石灰の量を削減することができる。つまり、煙突出口におけるHCl濃度実績値を安定的に管理できることから、消石灰の吹込量をHCl濃度が管理値ぎりぎりのところになるまで削減でき、当該削減した消石灰量の分だけコストダウンを実現することができる。
一方で、図17は、折れ線と吹込量実績とが合致していない場合を示す(比較例)。図17(A)は、例えば工場Bにおいて、折れ線が示す量から大きく補正された量の消石灰が実際に吹込まれている様子を示している。その結果、図17(B)に示されるように、煙突出口におけるHCl濃度実績値が大きく揺れており、安定的な管理ができなくなっている。特に図17(B)では、HCl濃度実績値と管理値との間に余裕分がなく、図16(B)で示したような消石灰量の削減は達成できない。
また、アンモニアや消石灰の吹込量をオペレータが経験等を元に状況に応じて適宜変更する場合があるが、作業結果がオペレータの技量に左右されるため、安定した結果を得られない場合がある。この場合に、本実施形態のように、吹込基準情報を更新すれば、吹込量の変更の幅を狭めることができ、これにより、オペレータの技量に左右されず、排ガス処理を安定的に行うことができる。
また、本実施形態では、アンモニアを吹込する前にNO量を検出する工程を含まない。同様に、消石灰を吹込する前に酸性ガス量を検出する工程を含まない。つまり、NO量および酸性ガス量を検出する検出器を備えなくて済むため、装置構成が簡略化され、装置構成にかかるコストを削減することができる。
また、本実施形態によれば、吹込量の算出値と吹込実績量との差の絶対値の累計値に基づくタイミングで吹込基準情報を更新することにより、吹込基準情報を更新するための具体的な手法が提供される。
また、本実施形態によれば、吹込量の算出値と吹込実績量との差の絶対値の累計値の増加率に基づくタイミングで吹込基準情報を更新することにより、吹込基準情報を更新するための具体的な手法が提供される。
また、本実施形態によれば、前回の対応関係更新から経過した時間に基づき吹込基準情報を更新することにより、吹込基準情報を更新するための具体的な手法が提供される。
また、本実施形態によれば、吹込実績量の排ガス量ごとの平均値を当該排ガス量ごとの更新後の吹込基準情報とすることにより、吹込実績量に合致した更新後の吹込基準情報を得ることができる。更新後の吹込基準情報が吹込実績量に合致することにより、補正部110による補正の幅を狭めることができ、これにより排ガス処理を安定的に行うことができる。
また、本実施形態によれば、吹込実績量が算出されなかった範囲においても、その時点までに算出された吹込実績量を用いて、更新後の吹込基準情報を推定することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、制御装置10がアンモニアと消石灰の両方に対して濃度制御を行っているが、これに限られることなく、例えばアンモニアの濃度制御と消石灰との濃度制御を別々の装置で別途行っても良い。
1…ガス処理設備、10…制御装置、101…排ガス流量算出部、102…NO量算出部、103…酸性ガス量算出部、104…アンモニア吹込量算出部、105…消石灰吹込量算出部、106…格納部、107…煙突出口NO濃度調節部、108…煙突出口酸性ガス濃度調節部、109…制御出力傾向演算部、110…補正部、111…アンモニア流量調節部、112…消石灰流量調節部、113…実績アンモニア流量算出部、114…実績消石灰流量算出部、115…更新部、20…アンモニア供給装置、30…消石灰供給装置、41…廃棄物処理炉、42…燃焼室、43…ボイラ、44…排ガス温度調節器、45…濾過式集塵器、46…誘引通風機、47…脱硝触媒装置、48…煙突、51…排ガス流量計、52…NO分析計、53…酸性ガス分析計、54…アンモニア流量計、55…制御弁、56…制御弁、57…消石灰流量計、61…排ガス管路、62…アンモニア管路、63…煙道、64…消石灰管路。

Claims (8)

  1. 廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNO の濃度を低減させるためのガス処理装置であって、
    前記排ガス中のNO 量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報を格納するアンモニア注入基準情報格納手段と、
    前記排ガス中のNO 量を算出するNO 量算出手段と、
    当該算出したNO 量に対応するアンモニア注入量を、前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出手段と、
    当該算出したアンモニア注入量に対して補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正手段と、
    前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入手段と、
    当該注入したアンモニアの注入実績量を算出するアンモニア注入実績量算出手段と、
    前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新手段と、
    を備え、
    前記アンモニア注入基準情報更新手段は、
    前記アンモニア注入量算出手段が算出したアンモニア注入量と、前記アンモニア注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、
    前記差の絶対値の累計値が第1閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新するガス処理装置。
  2. 廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNO の濃度を低減させるためのガス処理装置であって、
    前記排ガス中のNO 量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報を格納するアンモニア注入基準情報格納手段と、
    前記排ガス中のNO 量を算出するNO 量算出手段と、
    当該算出したNO 量に対応するアンモニア注入量を、前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出手段と、
    当該算出したアンモニア注入量に対して補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正手段と、
    前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入手段と、
    当該注入したアンモニアの注入実績量を算出するアンモニア注入実績量算出手段と、
    前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新手段と、
    を備え、
    前記アンモニア注入基準情報更新手段は、
    前記アンモニア注入量算出手段が算出したアンモニア注入量と、前記アンモニア注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、
    前記差の絶対値の累計値の増加率が第2閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新するガス処理装置。
  3. 廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNO の濃度を低減させるためのガス処理装置であって、
    前記排ガス中のNO 量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報を格納するアンモニア注入基準情報格納手段と、
    前記排ガス中のNO 量を算出するNO 量算出手段と、
    当該算出したNO 量に対応するアンモニア注入量を、前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出手段と、
    当該算出したアンモニア注入量に対して補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正手段と、
    前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入手段と、
    当該注入したアンモニアの注入実績量を算出するアンモニア注入実績量算出手段と、
    前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新手段と、
    を備え、
    前記アンモニア注入基準情報更新手段は、
    前回の対応関係更新から経過した時間が第3閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新するガス処理装置。
  4. 前記アンモニア注入基準情報更新手段は、
    前記注入実績量の平均値を排ガス量ごとに求め、当該求めた平均値を前記排ガス量ごとの更新後のアンモニア注入基準情報とする、請求項1〜の何れか1項に記載のガス処理装置。
  5. 前記アンモニア注入基準情報更新手段は、
    前記注入実績量が算出されなかった範囲において、
    前記注入実績量が算出された範囲における排ガス量より小さい排ガス量に対しては、当該算出された注入実績量の最小値を、当該注入実績量が算出されなかった範囲における更新後のアンモニア注入基準情報とし、
    前記注入実績量が算出された範囲における排ガス量より大きい排ガス量に対しては、当該算出された注入実績量における増加率に応じて推定した推定注入実績量を、当該注入実績量が算出されなかった範囲における更新後のアンモニア注入基準情報とする、請求項に記載のガス処理装置。
  6. 廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNOの濃度を低減させるためのガス処理方法であって、
    アンモニア注入基準情報格納手段には、前記排ガス中のNO量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報が格納されており、
    NO量算出手段が、前記排ガス中のNO量を算出するNO量算出ステップと、
    当該算出したNO量に対応するアンモニア注入量を、アンモニア注入量算出手段が前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出ステップと、
    当該算出したアンモニア注入量に対して、アンモニア注入量補正手段が補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正ステップと、
    アンモニア注入手段が、前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入ステップと、
    当該注入したアンモニアの注入実績量を、アンモニア注入実績量算出手段が算出するアンモニア注入実績量算出ステップと、
    アンモニア注入基準情報更新手段が、前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新ステップと、
    を備え
    前記アンモニア注入基準情報更新ステップでは、前記アンモニア注入基準情報更新手段が、
    前記アンモニア注入量算出手段が算出したアンモニア注入量と、前記アンモニア注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、
    前記差の絶対値の累計値が第1閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新するガス処理方法。
  7. 廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNO の濃度を低減させるためのガス処理方法であって、
    アンモニア注入基準情報格納手段には、前記排ガス中のNO 量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報が格納されており、
    NO 量算出手段が、前記排ガス中のNO 量を算出するNO 量算出ステップと、
    当該算出したNO 量に対応するアンモニア注入量を、アンモニア注入量算出手段が前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出ステップと、
    当該算出したアンモニア注入量に対して、アンモニア注入量補正手段が補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正ステップと、
    アンモニア注入手段が、前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入ステップと、
    当該注入したアンモニアの注入実績量を、アンモニア注入実績量算出手段が算出するアンモニア注入実績量算出ステップと、
    アンモニア注入基準情報更新手段が、前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新ステップと、
    を備え、
    前記アンモニア注入基準情報更新ステップでは、前記アンモニア注入基準情報更新手段が、
    前記アンモニア注入量算出手段が算出したアンモニア注入量と、前記アンモニア注入実績量算出手段が算出した注入実績量との差を算出し、
    前記差の絶対値の累計値の増加率が第2閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新するガス処理方法。
  8. 廃棄物処理炉から排出される排ガスに対して、アンモニアを注入することにより、前記排ガスに含まれるNO の濃度を低減させるためのガス処理方法であって、
    アンモニア注入基準情報格納手段には、前記排ガス中のNO 量とアンモニア注入量との間の対応関係を示すアンモニア注入基準情報が格納されており、
    NO 量算出手段が、前記排ガス中のNO 量を算出するNO 量算出ステップと、
    当該算出したNO 量に対応するアンモニア注入量を、アンモニア注入量算出手段が前記アンモニア注入基準情報に基づき算出するアンモニア注入量算出ステップと、
    当該算出したアンモニア注入量に対して、アンモニア注入量補正手段が補正を行い、補正後のアンモニア注入量を算出するアンモニア注入量補正ステップと、
    アンモニア注入手段が、前記補正後のアンモニア注入量に基づき、前記アンモニアを注入するアンモニア注入ステップと、
    当該注入したアンモニアの注入実績量を、アンモニア注入実績量算出手段が算出するアンモニア注入実績量算出ステップと、
    アンモニア注入基準情報更新手段が、前記注入実績量に基づき、前記アンモニア注入基準情報を更新するアンモニア注入基準情報更新ステップと、
    を備え、
    前記アンモニア注入基準情報更新ステップでは、前記アンモニア注入基準情報更新手段が、
    前回の対応関係更新から経過した時間が第3閾値を超えた場合に、前記アンモニア注入基準情報を更新するガス処理方法。
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