JP6267990B2 - ホールボディカウンタ - Google Patents

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Description

本発明はホールボディカウンタに関し、特に、椅子に座った被検者から放出される放射線を測定するホールボディカウンタに関する。
ホールボディカウンタは、原子力発電所、被曝検査機関等において設置され、被検者の内部被曝管理のために、被検者から放出される放射線、特にγ線を測定する放射線測定装置である。仰臥姿勢にある被検者を測定するホールボディカウンタ、立位姿勢にある被検者を測定するホールボディカウンタ、及び、座位姿勢にある被検者を測定するホールボディカウンタが知られている(例えば特許文献1乃至4参照)。
後者のホールボディカウンタにおいては、放射線遮蔽部材によって囲まれた測定室の中に椅子が設置されている。椅子の背もたれ側(背面側)に測定ユニットが配置されている。その測定ユニットは、典型的には、シンチレータ部材及び光電子増倍管によって構成される。シンチレータ部材は、例えば、背もたれ面あるいは被検者の背骨にほぼ平行な関係をもって上下方向に伸長した形態を有する。その上端面又は下端面に光電子増倍管が接合されている。そのような構成において、シンチレータ部材の感度分布の中心は被検者の体幹部の中央位置あるいは腹部におけるやや胸部寄りの位置にある。
特開平9−101370号公報 特開平9−281242号公報 特開平11−30668号公報 特開2004−37395号公報 特開2000−196077号公報
134Csや137Csといった放射性物質が人体に摂取されると、それらは内臓で吸収された上で、それらの内の少なからずの部分が筋肉内に蓄積されるといわれている。筋肉は、上肢、胸部及び腹部にも存在するが、特に、臀部及び大腿部に比較的に多く存在する。それらは椅子に座った姿勢において中間的な高さよりも下方に分布している。
よって、筋肉(及び内蔵)に多く存在する放射性物質からのγ線を測定するに際しては、椅子に座った被検者の下腹部を中心とする感度分布が生じるように、あるいは、大腿部まで十分にカバーされる感度分布が生じるように、検出部を構成することが望まれる。しかしながら、上記従来のホールボディカウンタにおいてそのような感度分布は実現されていない。
なお、特許文献5には椅子における座面の下側に放射線検出器を配置することが開示されている。しかし、その構成は、単一の放射線検出器で体幹部全般の測定を行うものである。被検者の背中側に他の放射線検出器は設けられていない。そもそも、特許文献5に開示された構成は、被検者の測定と食品等の試料の測定の両方を行うためのものであり、後者の測定をも行えるように検出器が上向きとなっている。
本発明の目的は、ホールボディカウンタにおいて、椅子に座った被検者における下腹部を中心として広い範囲に亘る感度分布が生じるようにすることにある。あるいは、本発明の目的は、筋肉に蓄積し易い放射性物質からの放射線を高感度で測定することにある。
本発明に係るホールボディカウンタは、背もたれ面と座面とを有する椅子と、前記椅子に座った被検者の後方に設けられた測定ユニットであって、前記背もたれ面に沿って上下方向に伸長した第1の放射線検出器を備える第1の測定ユニットと、前記椅子に座った被検者の下方に設けられた測定ユニットであって、前記座面に沿って前後方向に伸長した第2の放射線検出器を備える第2の測定ユニットと、を含むことを特徴とするものである。
上記構成によれば、座位姿勢にある被検者の後方に第1の測定ユニットが設けられており、且つ、当該被検者の下方に第2の測定ユニットが設けられているので、臀部及び大腿部をカバーする合成感度分布を得ることが可能となる。すなわち、第1の測定ユニットにおいては、背もたれ面に沿っておよそ上下方向に(望ましくは斜面としての背もたれ面に平行に)伸長した第1の放射線測定器を有しているので、背骨方向の広い範囲にわたる第1の感度分布を得ることが可能である。第1の放射線検出器の長さや設置位置にもよるが、その第1の感度分布によって臀部までを十分にカバーすることは一般に難しく、あるいは、そのためにはかなり長い第1の放射線検出器を使用する必要が生じることからコストアップという別の問題が生じる。第1の放射線検出器を長くしても、前方にまで及ぶ大腿部を十分にカバーする感度分布を得ることはそもそも困難である。一方、第2の放射線検出器は、座面に沿っておよそ前後方向に(望ましくは斜面としての座面に平行に)伸長しているので、それによって大腿骨方向の広い範囲にわたる第2の感度分布を得ることが可能である。それは屈曲姿勢にある下肢それ全体に対する感度の向上をもたらすものである。本発明によれば、上記のような2つの感度分布からなる合成感度分布を得ることが可能である。つまり、第1の検出ユニットと第2の検出ユニットは被検者の側面側から見ておおよそL字状の配列をもっており、それらによる2つの感度分布はおおよそ直交関係にある。これにより、下腹部の位置に相当するL字の内側(小さい角度側)において、感度のピークあるいは感度の山が生じ易くなる。よって、臀部及び大腿部の体内被曝を精度良く測定することが可能であるから、筋肉に蓄積し易い放射性核種からの放射線を効率的に検出できる。望ましくは、大腿部から胸部までの広い範囲にわたって、あるいは、足先から頭頂部までにわたって、比較的良好な感度を得られる。
望ましくは、前記第1の測定ユニットは、前記第1の放射線検出器としての第1のシンチレータ部材と、前記第1のシンチレータ部材で生じた光を検出する第1の光検出器と、を含み、前記第2の測定ユニットは、前記第2の放射線検出器としての第2のシンチレータ部材と、前記第2のシンチレータ部材で生じた光を検出する第2の光検出器と、を含む。第1のシンチレータ部材は背骨あるいは体幹部の中心軸にほぼ平行な中心軸を有し、第2のシンチレータ部材は大腿骨あるいは大腿部の中心軸にほぼ平行な中心軸を有する。左右方向に複数本のシンチレータ部材を配置することも可能であるが、コスト面からは左右方向の中央に1本のシンチレータ部材を配置した方が有利であり、そのような構成でも左右方向に十分な感度を得られる。
望ましくは、前記第1のシンチレータ部材の上端側に前記第1の光検出器が設けられ、前記第2のシンチレータ部材の後端側に前記第2の光検出器が設けられる。第1のシンチレータ部材の上端側に第1の光検出器を設ければ、第1の光検出器と、第2の測定ユニットとの物理的干渉を回避できる。すなわち、第2のシンチレータ部材の後端側に第2の光検出器を配置した場合においても、それが第1の光検出器に衝突してしまうことがない。第2のシンチレータ部材の後端側に第2の光検出器を設ければ、第2のシンチレータ部材をより前方へ配置することが可能となる。これにより、大腿部の前側及び膝下部位に対する感度を高められる。
望ましくは、前記第1のシンチレータ部材の下端部の直下付近に前記第2のシンチレータ部材の後端部が位置している。第1のシンチレータ部材と第2のシンチレータ部材の後端部との間に隙間が生じている場合において、第2のシンチレータ部材の後端部が第1のシンチレータ部材の直下位置まで及んでいれば、放射線の検出漏れを少なくすることが可能である。すなわち、放射線の検出漏れを軽減するために、第2のシンチレータ部材をより長くしてもよいが、その場合にはコストアップという問題が生じるので、上記構成のように、第1のシンチレータ部材の直下位置程度まで第2のシンチレータ部材の後端部を伸長させるのが望ましい。背骨の長さよりも大腿部の長さの方が短いという観点から見て、上記の配列は合理的である。
望ましくは、前記第1の測定ユニットと前記第2の測定ユニットは互いに同一の構成を有する。この構成を採用する場合、第1のシンチレータ部材と第2のシンチレータ部材が同じ形態で構成され、つまり同じ長さで構成されるので、上記のような配置関係を採用するのが特に望ましい。なお、個々のシンチレータ部材を湾曲させることも可能であるが、その場合には製造困難性及びコストアップという問題が生じやすい。そこで、一般には直線的に伸長したシンチレータ部材が利用される。
椅子が設置される測定室の内部に甲状腺測定ユニットを更に配置し、第1及び第2の測定ユニットによる測定と同時に、甲状腺に対して局所的な測定を行うようにしてもよい。その甲状腺測定ユニットを取り外し可能に構成し、測定室の外部において、甲状腺の測定を行えるようにしてもよい。その場合、測定室内の被検者に対して第1及び第2の測定ユニットによる測定が行われ、それと同時に、測定室外の被検者に対して甲状腺に対する測定が行われてもよい。
本発明によれば、ホールボディカウンタにおいて、椅子に座った被検者における下腹部を中心として広い範囲に亘る感度分布を得られる。あるいは、本発明によれば、筋肉に蓄積し易い放射性物質からの放射線を高感度で測定できる。
本発明に係るホールボディカウンタの好適な実施形態を示す第1の斜視図である。 ホールボディカウンタの第2の斜視図である。 ホールボディカウンタの水平断面図である。 図3においてIVで示される断面を表した断面図である。 第1測定ユニット及び第2測定ユニットを示す図である。 合成感度分布を模式的に示す図である。 測定室内での甲状腺測定を示す図である。 測定室外での甲状腺測定を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係るホールボディカウンタの好適な実施形態が示されており、図1はその第1の斜視図である。このホールボディカウンタは原子力発電所、被曝検査機関等に設置されるものであり、被検者からの放射線を測定する放射線測定装置である。ホールボディカウンタは特に内部被曝を検査する場合において用いられる。
図1において、ホールボディカウンタ10は放射線遮蔽部材によって囲まれた測定室12を有している、測定室12内には被検者が座る椅子が設置されている。これについては後に説明する。
測定室12の周囲には、囲い14、天井板18及び底板16が設けられている。それらは遮蔽体を構成するものである。それらは鉛などの放射線遮蔽部材を含んで構成されており、これにより宇宙線等の外来放射線が遮断されている。囲い14は本実施形態において、左側壁14A、コーナー壁14B、前方壁14C、右側壁14D、後方壁14E及び仕切壁14Fにより構成されている。後方壁14Dの上部には窓開口22が生じている。窓開口22は、具体的には、椅子の上部を開放する通路を構成している。仕切壁14Fの上部には図示のように三角形の形状を有する窓開口24が設けられている。仕切壁14Fの全体にわたって放射線遮蔽部材が設けられ、遮蔽の必要のない空間が図示の例においては三角形の形態を構成しており、それが窓開口24を構成している。
仕切壁14Fと左側壁14Aとの間に入口開口(出入口開口)20が形成されている。被検者は入口開口20を介して外部から測定室12内に進入する。なお、座位姿勢にある被検者を基準として見て、X方向が前後方向であり、Y方向が左右方向であり、Z方向が垂直方向である。
図2には、ホールボディカウンタの第2の斜視図が示されている。図2には、特にホールボディカウンタにおける右側壁28Bが表れている。そこにおける中間位置に取付バー26が設けられている。その取付バー26は上下方向に伸長したポールであり、その両端部が一対の保持部材によって右側壁14Dに固定されている。取付バー26に対しては後に説明する甲状腺測定ユニット28Bが着脱可能に取り付けられる。ホールボディカウンタは、単一の甲状腺測定ユニットを備えている。なお、各図において、測定室外に配置された甲状腺測定ユニットが符号28Bで示されている。測定室内に配置された甲状腺測定ユニットが符号28Aで示されている。両者28A,28Bは同じものである。
図3にはホールボディカウンタの水平断面が示されている。図3には、囲い14の断面が表れている。各壁の内部には放射線遮蔽部材36が設けられている。ちなみに、符号38は仕切壁の内部に設けられた放射線遮蔽部材を示している。測定室12には椅子30が設けられている。椅子30の前方には表示器34が設けられている。符号32は、外部から椅子30へアプローチする際の経路を表している。このような曲がりくねった経路により、入口20からの外来放射線を効果的に遮断することが可能である。
図4には、図3においてIVで示される位置の垂直断面が示されている。本実施形態において、ホールボディカウンタは椅子30を有し、椅子30に座った被検者の後方に第1測定ユニット40が設けられており、椅子30に座った被検者の下方に第2測定ユニット42が設けられている。椅子30における右側及び左側にはそれぞれサイドフレームが設けられ、その内部には複数の金具が設けられている。符号45はサイドフレームのカバーを示している。それらの金具はベルトを引っ掛けるものである。人体に代えてファントムを椅子30に設置してホールボディカウンタの校正を行う場合、ファントムがベルトによって椅子30上に固定される。その場合においてはベルトを支持するための複数の金具が利用される。通常、それらの金具はカバー45によって覆われている。符号47は物体センサユニットを示している。なお、実際の校正時には、ボックス形態を有する複数のファントムが利用され、それらが椅子の上に積み上げられる。
図5には、第1測定ユニット40及び第2測定ユニット42が示されている。被検者31は椅子30に腰掛けている。椅子30は背もたれ面44を有し、それは上下方向に伸長した面であり、やや後方側に倒れ込んで傾斜している。背もたれ面44上にはクッション44Aが設けられている。背もたれ面44の下部は腰当て面46である。腰当て面46は起立した面であり、腰当て面46上にはクッション46Aが設けられている。椅子30は座面48を有する。座面48は前後方向に伸長したほぼ水平な面であり、より詳しくは前方においてやや高くなっている斜面である。座面48上にはクッション48Aが設けられている。座面48における前端から下方へ垂直面が構成されている。
第1測定ユニット40は、本実施形態において、シンチレータ部材50及び光電子増倍管52を有する。シンチレータ部材50は本実施形態においてNaIシンチレータにより構成されている。シンチレータ部材50は角柱状の形態を有し、それは背もたれ面44に平行に上下方向に伸長した形態を有している。シンチレータ部材50はアルミケースによって囲まれている。シンチレータ部材50の上端面に対して受光面を接合させつつ光電子増倍管52が設けられている。光電子増倍管52は光検出器である。被検者31から放出されたγ線がシンチレータ部材50に到達すると、そこで発光が生じ、その光が光電子増倍管52において検出され、具体的には光が電気パルスに変換される。第1測定ユニット40は、背もたれ面44における左右方向の中央位置に設けられている。
第2測定ユニット42には、本実施形態において、第1測定ユニット40と同一の構成を有している。すなわち、2つの同じ測定ユニットを用いて、第1測定ユニット40及び第2測定ユニット42が構成されている。具体的には、第2測定ユニット42はシンチレータ部材54と光電子増倍管56とを有している。シンチレータ部材54は、座面48に平行に前後方向に伸長した形態を有し、それは具体的には角柱状の形態を有している。シンチレータ部材は左右方向の中央位置に設けられている。シンチレータ部材50,54が例えば円柱状の形態を有していてもよい。
椅子30に被検者31が腰掛けた状態では、被検者31の背面が背もたれ面44に当たることになり、その臀部の後側が腰当て面46に近接し又はそれに当たることになり、さらに臀部の下面及び大腿部の下面が座面48に当たることになる。本実施形態においては、椅子30の右側及び左側に手すりが設けられている。図5において、被検者の右腕及び左腕がそれらの手すり上に置かれている。
図6を用いて合成感度分布について説明する。図6においては、第1測定ユニット40におけるシンチレータ部材50が模式的に示されており、同様に第2測定ユニット42におけるシンチレータ部材54が模式的に示されている。シンチレータ部材50の中心軸58は、本実施形態において、椅子30における上下方向に伸長した背もたれ面44に対して平行である。符号60はシンチレータ部材50における中心軸58の中間位置を直交する直交軸である。直交軸60はXZ平面内に属するものである。このようなシンチレータ部材50の配置により、感度分布66が得られる。すなわち、直交軸60を中心にほぼ対称の形態を持った感度分布66が得られる。ここで感度分布66は、中心軸58からの距離によって感度の強さを表したものである。感度分布66においては、中央部分において感度がより高い。もっとも、この感度分布66は発明を説明するために模式的にあるいは概念的に表されたものである。
従来においては、以上のような感度分布66によって被検者の全体を測定対象として放射線の測定が行われていたため、臀部及び大腿部からの放射線を必ずしも感度良く測定できないという問題があった。これに対し、本実施形態においては、第2測定ユニット42が設けられているため、合成感度分布70を得ることが可能である。具体的には、第2測定ユニット42におけるシンチレータ部材54は中心軸62を有する。その中心軸62は座面48に対しておよそ平行である。符号64はシンチレータ部材54における中心軸62方向の中央を横切る垂直軸を示している。第2測定ユニット42によれば、垂直軸64を中心として対称な感度分布68が生成される。感度分布68の中央において感度が高くなっている。
感度分布68によれば被検者における臀部、大腿部及び下肢に対する検出感度を高められる。感度分布66と感度分布68とを合成したものが合成感度分布70である。この合成感度分布70は、被検者における下腹部あるいは臀部においてもっとも大きな感度を生じさせるものである。あるいは、大腿部から胸部の全体にわたって良好な感度を得られるものである。あるいは、足のつま先から頭頂部の全体にわたって良好な感度を得られるものである。被検者の右側あるいは左側から見て、2つのシンチレータ部材50,54はおよそL字状の配列を有しており、換言すれば、2つの感度分布66,68はおよそ直交関係にある。よって、2つの感度分布66,68が重複する部分において大きな感度が得られることになり、そのような部位は下腹部あるいは臀部である。上述したように筋肉の比較的多い臀部や大腿部において特定の放射性核種が蓄積されやすい傾向が認められるため、そのような放射性核種からの放射線の測定に当たっては上記のような合成感度分布70が効果的に機能する。
一般に、放射性核種の摂取直後において、それは専ら内臓に存在している。上記構成によれば、そのような内臓に存在する核種を高感度に検出することも可能である。甲状腺には特定の放射性核種が集まる傾向が認められるため、それに対しては上述したように甲状腺測定ユニットが設けられている。
背骨に沿った方向におけるより広い範囲にわたって良好な感度を得るために、シンチレータ部材50の長さをより長くすることが考えられるが、その場合においてはコストアップという問題が生じてしまう。よって、シンチレータ部材50の長さを自由に大きくすることはできず、その結果、シンチレータ部材50とシンチレータ部材54との間に不可避的に隙間が生じ、そこにおける放射線の検出漏れという問題が生じやすくなる。これに対し、本実施形態においてはシンチレータ部材50の下端部の直下までシンチレータ部材54の奥側端部が及んでおり、すなわちライン66で示される位置よりも更に奥側まで奥側端部54Aが及んでおり、2つのシンチレータ部材が離間配置されていても、放射線の検出漏れができるだけ少なくなるように構成されている。
本実施形態では、シンチレータ部材50の上端面に光電子増倍管が接合されており、それが第2測定ユニットと物理的に干渉してしまう問題が回避されている。第2測定ユニット42において、シンチレータ部材54の後端面に光電子増倍管が接合されているため、シンチレータ部材54における前端部54Bをできる限り前方まで伸ばせるという利点が得られる。これにより大腿部における前部及び膝下部に対して良好な感度を得ることが可能となる。
以上のように、同一の形態を有する2つの測定ユニットを以上のような特定の配置関係をもって設けたため、コストアップを回避しつつもより効率的な測定を実現できるという利点が得られる。
図7には、測定室内での甲状腺測定が示されている。被検者31は椅子30に腰掛けており、被検者31の甲状腺が甲状腺測定ユニット28Aによって測定されている。甲状腺測定ユニット28Aは検出器を構成するシンチレータ部材72及び光電子増倍管74を含み、その検出器がアーム機構76によって支持されている。アーム機構76は昇降機構78によって支持されている。2つの測定ユニット40,42による測定と同時に甲状腺の測定を行うことが可能である。
図8には、測定室外での甲状腺測定が示されている。測定室外に可搬型の椅子80が設置され、被検者82は椅子80に腰掛けている。そのような甲状腺測定ユニット28Bを利用して、被検者82における甲状腺が測定されている。その場合においては、測定室内から検出器及びアーム機構76が取り外され、それが取付バー26に取り付けられる。このような場合においても、測定室内の被検者の測定と同時進行で測定室外の被検者に対する甲状腺測定を行える。
以上説明したように、本実施形態に係るホールボディカウンタによれば、臀部及び大腿部をカバーする良好な合成感度分布を得ることが可能である。これによって、筋肉に蓄積されやすい特定の放射性核種を感度良く測定することが可能である。
10 ホールボディカウンタ、12 測定室、30 椅子、31 被検者、40 第1測定ユニット、42 第2測定ユニット、70 合成感度分布。

Claims (3)

  1. 背もたれ面と座面とを有する椅子と、
    前記椅子に座った被検者の後方に設けられた測定ユニットであって、前記背もたれ面に沿って上下方向に伸長した第1の放射線検出器を備える第1の測定ユニットと、
    前記椅子に座った被検者の下方に設けられた測定ユニットであって、前記座面に沿って前後方向に伸長した第2の放射線検出器を備える第2の測定ユニットと、
    を含み、
    前記第1の測定ユニットは、前記第1の放射線検出器としての第1のシンチレータ部材と、前記第1のシンチレータ部材で生じた光を検出する第1の光検出器と、を含み、
    前記第2の測定ユニットは、前記第2の放射線検出器としての第2のシンチレータ部材と、前記第2のシンチレータ部材で生じた光を検出する第2の光検出器と、を含み、
    前記第1のシンチレータ部材の上端側に前記第1の光検出器が設けられ、
    前記第2のシンチレータ部材の後端側に前記第2の光検出器が設けられた、
    ことを特徴とするホールボディカウンタ。
  2. 請求項記載のホールボディカウンタにおいて、
    前記第1のシンチレータ部材の下端部の直下付近に前記第2のシンチレータ部材の後端部が位置している、
    ことを特徴とするホールボディカウンタ。
  3. 請求項記載のホールボディカウンタにおいて、
    前記第1の測定ユニットと前記第2の測定ユニットは互いに同一の構成を有する、
    ことを特徴とするホールボディカウンタ。
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