JP6266193B2 - データ圧縮装置、データ伸長装置、データ圧縮プログラム、データ伸長プログラム、データ圧縮方法及びデータ伸長方法 - Google Patents
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Description
具体的な残差を符号化する方式としては、予測値として入力データ列の1つ前の値である前回値を用い、入力値から前回値を減じて残差を計算し、残差をガンマ符号化、又は、デルタ符号化で符号化する方式がある。
残差を符号化する方式では、予測値と入力値とが近い値であるほど、残差は0に近くなる。そのため、予測値を予測する精度を向上させることで、圧縮率を高くすることができる可能性が高い。
この発明は、一方の整数列の位置をずらすと、他方の整数列と似た挙動を示す場合に、予測値を予測する精度を向上させることを目的とする。
外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測する予測部と、
前記入力値d[i]と、前記予測部によって予測された予測値p[i]との差を残差r[i]として計算する残差計算部と、
前記残差計算部によって計算された残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成する符号化部と
を備える。
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係るデータ圧縮システム1の構成を説明する。
データ圧縮システム1は、データ圧縮装置10と、データ伸長装置20とを備える。データ圧縮装置10とデータ伸長装置20とはネットワーク30を介して接続されている。
データ圧縮装置10は、入力データ列dと外部データ列eとを入力として、入力データ列dを符号化した符号データ列cを生成する装置である。データ伸長装置20は、データ圧縮装置10によって生成された符号データ列cと、外部データ列eとを入力として、符号データ列cを復号した出力データ列oを生成する装置である。
実施の形態1に係るデータ圧縮システムでは、では、入力データ列dにおける対象位置iの入力値d[i]は、外部データ列eにおける対象位置iより位置差mずれた位置の外部値e[i−m]に近い値である場合に、圧縮率を高めることができる。具体的には、図2に示すように、一定の位相差を持つ2つの波形データの一方から一定時刻毎にサンプリングされた値の列が入力データ列dであり、他方から一定時刻毎にサンプリングされた値の列が外部データ列eであるような場合を想定する。図2では、2つの波形データの一方から一定時刻毎にサンプリングされた値が入力値d[0],...,d[X]であり、他方から一定時刻毎にサンプリングされた値が外部値e[0],...,e[X]である。図2では、位相差が位置差mである。なお、図2では、位置差mは正の値であるが、位置差mは負の値であってもよい。
入力データ列dに含まれる入力値の個数と、外部データ列eに含まれる外部値の個数とは任意である。実施の形態1では、外部データ列eに含まれる外部値の個数は、入力データ列dに含まれる入力値の個数以上であるとして説明する。なお、外部値の個数が入力値の個数未満の場合には、入力値の個数と外部値の個数との差の数だけ、外部データ列eに0といった任意の整数値を付加すればよい。
データ圧縮装置10は、コンピュータである。
データ圧縮装置10は、プロセッサ11と、記憶装置12と、通信装置13とを備える。プロセッサ11は、信号線14を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
記憶装置12には、データ圧縮装置10の各部の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ11に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、データ圧縮装置10の各部の機能が実現される。
データ伸長装置20は、コンピュータである。
データ伸長装置20は、プロセッサ21と、記憶装置22と、通信装置23とを備える。プロセッサ21は、信号線24を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
記憶装置22には、データ伸長装置20の各部の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ21に読み込まれ、プロセッサ21によって実行される。これにより、データ伸長装置20の各部の機能が実現される。
記憶装置12,22は、具体的には、RAM及びHDDである。RAMは、Random Access Memoryの略である。HDDは、Hard Disk Driveの略である。記憶装置は、ROM及びフラッシュメモリといった他のハードウェアで構成されてもよい。ROMは、Read Only Memoryの略である。
通信装置13,23は、データを受信するレシーバー及びデータを送信するトランスミッターを含む装置である。通信装置13,23は、具体的には、通信チップ又はNICである。NICは、Network Interface Cardの略である。
同様に、プロセッサ21によって実現される各部の機能の処理の結果を示す情報とデータと信号値と変数値は、記憶装置22、又は、プロセッサ21内のレジスタ又はキャッシュメモリに記憶される。以下の説明では、プロセッサ21によって実現される各部の機能の処理の結果を示す情報とデータと信号値と変数値は、記憶装置22に記憶されるものとして説明する。
図3及び図5を参照して、実施の形態1に係るデータ圧縮装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係るデータ圧縮装置10の動作は、実施の形態1に係るデータ圧縮方法に相当する。また、実施の形態1に係るデータ圧縮装置10の動作は、実施の形態1に係るデータ圧縮プログラムの処理に相当する。
入力部111は、符号化が完了したと判定した場合(ステップS101でYES)、処理を終了する。入力部111は、符号化が完了していないと判定した場合(ステップS101でNO)、処理をステップS102に進める。
具体的には、予測部112は、記憶装置12から位置差mを読み出し、対象位置iより位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を記憶装置12から読み出す。実施の形態1では、位置差mは記憶装置12に事前に記憶されているとする。そして、予測部112は、p[i]=e[i−m]という式に従い、予測値p[i]を計算する。予測部112は、計算した予測値p[i]を記憶装置12に書き込む。
なお、外部値の個数が入力値の個数未満の場合など、予測に用いたい外部値が存在しない場合には、当該外部値を0などの任意の整数値と見做して処理すれば良い。
具体的には、残差計算部113は、事前に書き込まれた入力値d[i]と、ステップS102で書き込まれた予測値p[i]とを記憶装置12から読み出す。そして、残差計算部113は、入力値d[i]から予測値p[i]を減算して、残差r[i]を計算する。残差計算部113は、計算した残差r[i]を記憶装置12に書き込む。
具体的には、符号化部114は、ステップS103で書き込まれた残差r[i]を記憶装置12から読み出す。符号化部114は、ガンマ符号、デルタ符号、ゴロム・ライス符号といった整数符号化方式により残差r[i]を変換して、入力値d[i]についての符号c[i]を生成する。符号化部114は、生成した符号c[i]を記憶装置12に書き込む。
実施の形態1に係るデータ伸長装置20の動作は、実施の形態1に係るデータ伸長方法に相当する。また、実施の形態1に係るデータ伸長装置20の動作は、実施の形態1に係るデータ伸長プログラムの処理に相当する。
入力部211は、復号が完了したと判定した場合(ステップS201でYES)、処理を終了する。入力部211は、復号が完了していないと判定した場合(ステップS201でNO)、処理をステップS202に進める。
具体的には、予測部212は、記憶装置22から位置差mを読み出し、対象位置iより位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を記憶装置22から読み出す。実施の形態1では、位置差mは記憶装置22に事前に記憶されているとする。そして、予測部212は、図5のステップS102で用いた式と同じ式に従い、予測値p[i]を計算する。予測部212は、計算した予測値p[i]を記憶装置22に書き込む。
具体的には、復号部213は、符号c[i]を記憶装置22から読み出す。そして、復号部213は、図5のステップS104で符号化部114が用いた整数符号化方式に対応した復号方式により符号c[i]を変換して、残差r[i]を計算する。復号部213は、計算した残差r[i]を記憶装置22に書き込む。
具体的には、出力値計算部214は、ステップS202で予測部212によって予測された予測値p[i]と、ステップS203で復号部213によって生成された残差r[i]とを記憶装置22から読み出す。そして、出力値計算部214は、残差r[i]に予測値p[i]を加算して、出力値o[i]を計算する。出力値計算部214は、計算した出力値o[i]を記憶装置22に書き込む。
以上のように、実施の形態1に係るデータ圧縮システム1では、外部データ列eにおける対象位置iより位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける入力値d[i]の予測値p[i]を予測する。これにより、一方の外部データ列eの位置をずらすと、入力データ列dと似た挙動を示すようになる場合に、予測値を予測する精度を向上させることができる。
<変形例1>
実施の形態1では、外部値e[i−m]を用いて予測値p[i]を予測した。しかし、変形例1として、外部値e[i−m]だけでなく、他の外部値と、入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値との少なくともいずれかを用いて、予測値p[i]を予測してもよい。この変形例1について、実施の形態1と異なる点を説明する。
図7では、予測部112が、入力データ列dの入力値d[j]と、外部データ列eとを入力としている点が図3と異なる。なお、変数jは、0からi−1までの整数値である。
具体例としては、予測部112は、外部値e[i−m−1]及び外部値e[i−m]と、入力値d[i−1]とを用いて、p[i]=d[i−1]+(e[i−m]−e[i−m−1])という式に従い、予測値p[i]を計算することが考えられる。
図8では、予測部212が、出力データ列oの出力値o[j]と、外部データ列eとを入力としている点が図4と異なる。なお、変数jは、0からi−1までの整数値である。
具体的には、予測部212は、変形例1のステップS102で予測部112が予測値p[i]を計算した方法と同じ方法により、予測値p[i]を計算する。但し、S102で予測部112が入力値d[j]を用いている場合には、入力値d[j]に代えて、入力値d[j]に対応する出力値o[j]を用いる。
つまり、データ伸長装置20の予測部212は、データ圧縮装置10の予測部112と同じ方法により予測値p[i]を予測する必要がある。しかし、データ伸長装置20の予測部212は、予測値p[i]を予測するときには、出力値としては、復号済の出力値o[0],...,出力値o[i−1]しか得られない。したがって、データ圧縮装置10の予測部112が、予測値p[i]を予測するときに、未だ符号が生成されていない入力値を用いてしまうと、データ伸長装置20が符号データ列cを正しく復号できなくなってしまう。
実施の形態1では、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20との各部の機能がソフトウェアで実現された。しかし、変形例2として、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20との各部の機能はハードウェアで実現されてもよい。この変形例2について、実施の形態1と異なる点を説明する。
各部の機能がハードウェアで実現される場合、データ圧縮装置10は、通信装置13と、処理回路15とを備える。処理回路15は、データ圧縮装置10の各部の機能及び記憶装置12の機能を実現する専用の電子回路である。
各部の機能がハードウェアで実現される場合、データ伸長装置20は、通信装置23と、処理回路25とを備える。処理回路25は、データ伸長装置20の各部の機能及び記憶装置22の機能を実現する専用の電子回路である。
各部の機能を1つの処理回路15,25で実現してもよいし、各部の機能を複数の処理回路15,25に分散させて実現してもよい。
変形例3として、一部の機能がハードウェアで実現され、他の機能がソフトウェアで実現されてもよい。つまり、データ圧縮装置10の各部のうち、一部の機能がハードウェアで実現され、他の機能がソフトウェアで実現されてもよい。データ伸長装置20についても、一部の機能がハードウェアで実現され、他の機能がソフトウェアで実現されてもよい。
実施の形態2は、位置差mを適宜決定して、予測値p[i]を予測する点が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点について説明する。
図11を参照して、実施の形態2に係るデータ圧縮装置10の構成を説明する。
データ圧縮装置10は、図3に示す機能構成に加え、位置差決定部116を備える。位置差決定部116の機能はソフトウェアにより実現される。
記憶装置12には、位置差決定部116の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ11に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、位置差決定部116の機能が実現される。
データ伸長装置20は、図4に示す機能構成に加え、位置差決定部216を備える。位置差決定部216の機能はソフトウェアにより実現される。
記憶装置22には、位置差決定部216の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ21に読み込まれ、プロセッサ21によって実行される。これにより、位置差決定部216の機能が実現される。
図11及び図13を参照して、実施の形態2に係るデータ圧縮装置10の動作を説明する。
実施の形態2に係るデータ圧縮装置10の動作は、実施の形態2に係るデータ圧縮方法に相当する。また、実施の形態2に係るデータ圧縮装置10の動作は、実施の形態2に係るデータ圧縮プログラムの処理に相当する。
位置差決定部116は、位置差mを決定すると判定した場合(ステップS302でYES)、処理をステップS303へ進める。一方、位置差決定部116は、位置差mを決定しないと判定した場合(ステップS302でNO)、処理をステップS304へ進める。
基準個は、1以上の整数である。基準個が小さい値であるほど、位置差mの更新頻度が高くなり処理負荷が高くなる。しかし、基準個が小さい値であるほど、位置差mが適切に設定されている割合が多くなり、予測精度が高くなることが見込まれる。そこで、基準個は、処理負荷と予測精度との両方を考慮の上、事前に決定される。
また、入力データ列dが周期性を持つデータの場合は、入力データ列dの周期毎に位置差mを決定し直せばよい。そこで、この場合、位置差決定部116は、入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値d[0],...,入力値d[i−1]を記憶装置12から読み出す。そして、位置差決定部116は、入力値d[0],...,入力値d[i−1]からその周期を特定し、特定した1つの周期に含まれる入力値の個数を基準個の値とする。また、この場合、位置差決定部116は、位置差mを決定する際、周期も特定する。これにより、周期が変動するような入力データ列dに対しても、周期の変動に追随し適切なタイミングで位置差mを決定することができる。
図2であれば、元々は、同じ時刻にサンプリングされた、同じ位置の入力値d[n]と外部値e[n]とが対応している。このままでは、入力データ列dと外部データ列eとは相関していない。しかし、入力データ列dの入力値に対応する外部データ列eの外部値の位置を位相差分だけずらせば、入力データ列dと外部データ列eとが相関する。
具体的には、位置差決定部116は、入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値と、外部データ列eとについて、ピーク、すなわち極値の位置が近くなるずらし量を特定し、特定したずらし量を位置差mとして決定する。位置差決定部116は、決定した位置差mで記憶装置12に記憶された位置差mを上書きする。
ステップS3031のデータ読出処理では、位置差決定部116は、入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値d[0],...,入力値d[i−1]を記憶装置12から読み出す。また、位置差決定部116は、外部データ列eの外部値e[0],...,外部値e[i−1]を記憶装置12から読み出す。
なお、位置差mを決定する処理負荷を小さくするために、直近のいくつかの入力値及び外部値のみを用いるようにしてもよい。直近のk個の入力値及び外部値のみを用いるのであれば、位置差決定部116は、入力値d[i−k],...,入力値d[i−1]と、外部値e[i−k],...,外部値e[i−1]とを記憶装置12から読み出す。
以下では、直近のk個の入力値及び外部値のみを用いる場合について説明する。
ノイズによる細かい変動が混在するようなデータ列を扱う際に、極値を全て選択すると、ノイズの影響で不必要な極値を多く含んでしまう可能性がある。そこで、ノイズの影響を低減するために、ある固定幅内で最大値となる値のみを極値として抽出してもよい。また、入力値d[i−k],...,入力値d[i−1]の最大値からの差が一定値未満の極値のみを入力値の極値として抽出し、外部値e[i−k],...,外部値e[i−1]の最大値からの差が一定値未満の極値のみを外部値の極値として抽出してもよい。この方法は、データ列の最大振幅の周波数成分のみに着目したい場合に特に有効である。
実施の形態2に係るデータ伸長装置20の動作は、実施の形態2に係るデータ伸長方法に相当する。また、実施の形態2に係るデータ伸長装置20の動作は、実施の形態2に係るデータ伸長プログラムの処理に相当する。
位置差決定部216は、位置差mを決定すると判定した場合(ステップS402でYES)、処理をステップS403へ進める。一方、位置差決定部216は、位置差mを決定し直さないと判定した場合(ステップS402でNO)、処理をステップS404へ進める。
また、位置差決定部116が、入力データ列dの周期毎に位置差mを決定し直す場合には、位置差決定部216は、出力データ列oの周期毎に位置差mを決定し直す。この場合、位置差決定部216は、既に計算された出力値o[0],...,出力値o[i−1]を記憶装置22から読み出す。そして、位置差決定部216は、出力値o[0],...,出力値o[i−1]からその周期を特定し、特定した1つの周期に含まれる出力値の個数を基準個の値とする。また、この場合、位置差決定部216は、位置差mを決定する際、周期も特定する。
つまり、位置差決定部216は、出力データ列oの出力値に対応する外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、出力データ列oと外部データ列eとが相関するずらし量を位置差mとして決定する。具体的には、位置差決定部216は、既に計算された出力値からなる出力データ列oと、外部データ列eとについて、ピーク、すなわち極値の位置が近くなるずらし量を特定し、特定したずらし量を位置差mとして決定する。位置差決定部216は、決定した位置差mで記憶装置22に記憶された位置差mを上書きする。位置差mを決定する処理については、図14に基づき説明した位置差決定部116の処理と同じである。但し、位置差決定部116がある整数vについての入力値d[v]を用いる場合、位置差決定部216は入力値d[v]に代えて出力値o[v]を用いる。
以上のように、実施の形態2に係るデータ圧縮システム1では、位置差mを適宜決定して、予測値p[i]を予測する。これにより、入力データ列dの特性が変動する場合にも、予測値を予測する精度を向上させることができる。
<変形例4>
実施の形態2では、ステップS302で位置差決定部116は、基準個の入力値が符号化される度に、位置差mを新たに決定すると判定した。しかし、変形例4として、位置差決定部116は、予測値p[i]を予測する精度が基準精度を連続して下回った場合に、位置差mを新たに決定すると判定してもよい。この変形例4について、実施の形態2と異なる点を説明する。
位置差決定部116は、基準精度として、外部データ列eを用いずに入力値d[i−1]を予測した場合の精度を用いる。具体的には、位置差決定部116は、外部データ列eを用いずに予測された入力値d[i−1]の予測値p*[i−1]と入力値d[i−1]との残差r*[i−1]の絶対値を基準精度とする。
基準精度が、入力値d[i−1]と予測値p[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さい場合、予測値p[i−1]の精度が基準精度を下回ることになる。そこで、位置差決定部116は、基準精度が、入力値d[i−1]と予測値p[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、位置差mを新たに決定すると判定する。
ステップS3021の回数判定処理では、位置差決定部116は、変数Lが基準回以上であるか否かを判定する。位置差決定部116は、変数Lが基準回以上である場合(ステップS3021でYES)、処理をステップS3022に進める。一方、位置差決定部116は、変数Lが基準回以上でない場合(ステップS3021でNO)、処理をステップS3023に進める。
ここでは、予測部112は、図5のステップS102と同様に、予測値p[i−1]を予測する。また、予測部112は、入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値d[0],...,入力値d[i−2]を用いて、入力値d[i−1]の予測値p*[i−1]を予測する。具体例としては、予測部112は、入力値d[i−2]を予測値p*[i−1]とする。
ここでは、残差計算部113は、図5のステップS103と同様に、入力値d[i−1]から予測値p[i−1]を減算して残差r[i−1]を計算する。また、残差計算部113は、入力値d[i−1]から予測値p*[i−1]を減算して残差r*[i−1]を計算する。
図15のステップS402で位置差決定部216は、図13のステップS302で位置差決定部116が用いた判定方法と同じ判定方法により、位置差mを決定するか否かを判定する。したがって、位置差決定部116が図16に基づき説明した判定方法で位置差mを決定するか否かを判定するのであれば、位置差決定部216も図16に基づき説明した判定方法で位置差mを決定するか否かを判定する。
つまり、位置差決定部216は、基準精度として、外部データ列eを用いずに出力値o[i−1]を予測した場合の精度を用いる。具体的には、位置差決定部216は、外部データ列eを用いずに予測された出力値o[i−1]の予測値p*[i−1]と出力値o[i−1]との残差r*[i−1]の絶対値を基準精度とする。
基準精度が、出力値o[i−1]と予測値p[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さい場合、予測値p[i−1]の精度が基準精度を下回ることになる。そこで、位置差決定部216は、基準精度が、出力値o[i−1]と予測値p[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、位置差mを新たに決定すると判定する。
図15のステップS402での変形例4に係る位置差決定部216の動作については、図16に基づき説明した位置差決定部116の動作と同じである。但し、位置差決定部116がある整数vについての入力値d[v]を用いる場合、位置差決定部216は入力値d[v]に代えて出力値o[v]を用いる。
実施の形態2では、実施の形態1と同じように、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20との各部の機能がソフトウェアで実現された。しかし、実施の形態1の変形例2と同じように、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20との各部の機能はハードウェアで実現されてもよい。また、実施の形態1の変形例3と同じように、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20とは、一部の機能がハードウェアで実現され、他の機能がソフトウェアで実現されてもよい。
実施の形態3では、位置差mが決定されると、決定された位置差mを検証して、適宜決定し直しする点が実施の形態2と異なる。実施の形態3では、この異なる点について説明する。
図17を参照して、実施の形態3に係るデータ圧縮装置10の構成を説明する。
データ圧縮装置10は、図11に示す機能構成に加え、検証部117を備える。検証部117の機能はソフトウェアにより実現される。
記憶装置12には、検証部117の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ11に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、検証部117の機能が実現される。
データ伸長装置20は、図4に示す機能構成に加え、検証部217を備える。検証部217の機能はソフトウェアにより実現される。
記憶装置22には、検証部217の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ21に読み込まれ、プロセッサ21によって実行される。これにより、検証部217の機能が実現される。
図17及び図19を参照して、実施の形態3に係るデータ圧縮装置10の動作を説明する。
実施の形態3に係るデータ圧縮装置10の動作は、実施の形態3に係るデータ圧縮方法に相当する。また、実施の形態3に係るデータ圧縮装置10の動作は、実施の形態3に係るデータ圧縮プログラムの処理に相当する。
検証部117は、位置差mが妥当でないと判定した場合(ステップS504でNO)、処理をステップS505に進める。一方、検証部117は、位置差mが妥当であると判定した場合(ステップS504でYES)、処理をステップS506に進める。
具体的には、検証部117は、位置差mを記憶装置12から読み出す。そして、検証部117は、予測部112に、位置差mを用いて入力値d[j]の予測値p[j]を予測させる。ここで、変数jは、0以上変数i未満の整数である。次に、検証部117は、残差計算部113に、予測値p[j]と入力値d[j]との残差r[j]を計算させる。そして、検証部117は、残差r[j]の絶対値が基準値未満であるか否かを判定する。
なお、検証部117が位置差mが妥当であるか否かを判定する方法は他の方法であってもよいが、判定に用いることができる入力値は、既に符号が生成された入力値d[0],...,入力値d[i−1]に限られる。
実施の形態3に係るデータ伸長装置20の動作は、実施の形態3に係るデータ伸長方法に相当する。また、実施の形態3に係るデータ伸長装置20の動作は、実施の形態3に係るデータ伸長プログラムの処理に相当する。
つまり、実施の形態3では、検証部217は、既に計算されたある出力値o[j]について、位置差決定部216によって決定された位置差mを用いて予測された予測値p[j]と、出力値o[j]との残差r[j]の絶対値が基準値以上である場合に、位置差mが妥当でないと判定する。一方、検証部217は、残差r[j]が基準値未満である場合に、位置差mが妥当であると判定する。
具体的には、検証部217は、位置差mを記憶装置22から読み出す。そして、検証部217は、予測部212に、位置差mを用いて出力値o[j]の予測値p[j]を予測させる。ここで、変数jは、0以上変数i未満の整数である。次に、検証部217は、残差計算部213に、予測値p[j]と出力値o[j]との残差r[j]を計算させる。そして、検証部217は、残差r[j]の絶対値が基準値未満であるか否かを判定する。
検証部217は、位置差mが妥当でないと判定した場合(ステップS604でNO)、処理をステップS605に進める。一方、検証部217は、位置差mが妥当であると判定した場合(ステップS604でYES)、処理をステップS606に進める。
つまり、検証部217は、ステップS604で一定回連続して位置差mが妥当でないと判定した場合には、位置差mを決定し直させないと判定し、そうでない場合には、位置差mを決定し直させると判定する。
以上のように、実施の形態3に係るデータ圧縮システム1では、位置差mが決定されると、決定された位置差mを検証して、適宜決定し直しする。これにより、決定された位置差mが適切でない場合に、予測値を予測する精度が低下することを防止することができる。
<変形例6>
実施の形態3では、実施の形態1,2と同じように、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20との各部の機能がソフトウェアで実現された。しかし、実施の形態1の変形例2と同じように、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20との各部の機能はハードウェアで実現されてもよい。また、実施の形態1の変形例3と同じように、データ圧縮装置10とデータ伸長装置20とは、一部の機能がハードウェアで実現され、他の機能がソフトウェアで実現されてもよい。
Claims (22)
- 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測する予測部と、
前記入力値d[i]と、前記予測部によって予測された予測値p[i]との差を残差r[i]として計算する残差計算部と、
前記残差計算部によって計算された残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成する符号化部と、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部であって、前記入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値と、前記外部データ列eとについて、極値の位置が近くなる前記ずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部と
を備えるデータ圧縮装置。 - 前記予測部は、さらに、前記入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値を用いて、前記予測値p[i]を予測する
請求項1に記載のデータ圧縮装置。 - 前記位置差決定部は、基準個の入力値が符号化される度に、前記位置差mを新たに決定する
請求項1又は2に記載のデータ圧縮装置。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測する予測部と、
前記入力値d[i]と、前記予測部によって予測された予測値p[i]との差を残差r[i]として計算する残差計算部と、
前記残差計算部によって計算された残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成する符号化部と、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部であって、前記外部データ列eを用いずに予測された前記入力値d[i−1]の予測値p * [i−1]と前記入力値d[i−1]との残差r * [i−1]の絶対値が、前記入力値d[i−1]と前記予測値p[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、前記位置差mを新たに決定する位置差決定部と
を備えるデータ圧縮装置。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測する予測部と、
前記入力値d[i]と、前記予測部によって予測された予測値p[i]との差を残差r[i]として計算する残差計算部と、
前記残差計算部によって計算された残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成する符号化部と、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部と、
前記入力データ列dにおいて既に符号が生成されたある入力値d[j]について、前記位置差決定部によって決定された位置差mを用いて予測された予測値p[j]と、前記入力値d[j]との残差r[j]の絶対値が基準値以上である場合に、前記位置差決定部に前記位置差mを決定し直させる検証部と
を備えるデータ圧縮装置。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測する予測部と、
符号c[i]を復号して残差r[i]を生成する復号部と、
前記予測部によって予測された予測値p[i]と、前記復号部によって生成された残差r[i]との和を前記出力値o[i]として計算する出力値計算部と、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部であって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとについて、極値の位置が近くなる前記ずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部と
を備えるデータ伸長装置。 - 前記予測部は、さらに、前記出力値計算部によって計算された出力値を用いて、前記予測値p[i]を予測する
請求項6に記載のデータ伸長装置。 - 前記位置差決定部は、基準個の出力値が計算される度に、前記位置差mを新たに決定する
請求項6又は7に記載のデータ伸長装置。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測する予測部と、
符号c[i]を復号して残差r[i]を生成する復号部と、
前記予測部によって予測された予測値p[i]と、前記復号部によって生成された残差r[i]との和を前記出力値o[i]として計算する出力値計算部と、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部であって、前記外部データ列eを用いずに予測された前記出力値o[i−1]の予測値p * [i−1]と前記出力値o[i−1]との残差r * [i−1]の絶対値が、前記予測値p[i−1]と前記出力値o[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、前記位置差mを新たに決定する位置差決定部と
を備えるデータ伸長装置。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測する予測部と、
符号c[i]を復号して残差r[i]を生成する復号部と、
前記予測部によって予測された予測値p[i]と、前記復号部によって生成された残差r[i]との和を前記出力値o[i]として計算する出力値計算部と、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定部と、
前記出力値計算部によって生成されたある出力値o[j]について、前記位置差決定部によって決定された位置差mを用いて予測された予測値p[j]と、前記出力値o[j]との残差r[j]の絶対値が基準値以上である場合に、前記位置差決定部に前記位置差mを決定し直させる検証部と
を備えるデータ伸長装置。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測する予測処理と、
前記入力値d[i]と、前記予測処理によって予測された予測値p[i]との差を残差r[i]として計算する残差計算処理と、
前記残差計算処理によって計算された残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成する符号化処理と、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理であって、前記入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値と、前記外部データ列eとについて、極値の位置が近くなる前記ずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理と
をコンピュータに実行させるデータ圧縮プログラム。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測する予測処理と、
前記入力値d[i]と、前記予測処理によって予測された予測値p[i]との差を残差r[i]として計算する残差計算処理と、
前記残差計算処理によって計算された残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成する符号化処理と、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理であって、前記外部データ列eを用いずに予測された前記入力値d[i−1]の予測値p * [i−1]と前記入力値d[i−1]との残差r * [i−1]の絶対値が、前記入力値d[i−1]と前記予測値p[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、前記位置差mを新たに決定する位置差決定処理と
をコンピュータに実行させるデータ圧縮プログラム。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測する予測処理と、
前記入力値d[i]と、前記予測処理によって予測された予測値p[i]との差を残差r[i]として計算する残差計算処理と、
前記残差計算処理によって計算された残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成する符号化処理と、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理と、
前記入力データ列dにおいて既に符号が生成されたある入力値d[j]について、前記位置差決定処理によって決定された位置差mを用いて予測された予測値p[j]と、前記入力値d[j]との残差r[j]の絶対値が基準値以上である場合に、前記位置差決定処理に前記位置差mを決定し直させる検証処理と
をコンピュータに実行させるデータ圧縮プログラム。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測する予測処理と、
符号c[i]を復号して残差r[i]を生成する復号処理と、
前記予測処理によって予測された予測値p[i]と、前記復号処理によって生成された残差r[i]との和を出力値o[i]として計算する出力値計算処理と、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理であって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとについて、極値の位置が近くなる前記ずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理と
をコンピュータに実行させるデータ伸長プログラム。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測する予測処理と、
符号c[i]を復号して残差r[i]を生成する復号処理と、
前記予測処理によって予測された予測値p[i]と、前記復号処理によって生成された残差r[i]との和を出力値o[i]として計算する出力値計算処理と、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理であって、前記外部データ列eを用いずに予測された前記出力値o[i−1]の予測値p * [i−1]と前記出力値o[i−1]との残差r * [i−1]の絶対値が、前記予測値p[i−1]と前記出力値o[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、前記位置差mを新たに決定する位置差決定処理と
をコンピュータに実行させるデータ伸長プログラム。 - 外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測する予測処理と、
符号c[i]を復号して残差r[i]を生成する復号処理と、
前記予測処理によって予測された予測値p[i]と、前記復号処理によって生成された残差r[i]との和を出力値o[i]として計算する出力値計算処理と、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定する位置差決定処理と、
前記出力値計算処理によって生成されたある出力値o[j]について、前記位置差決定処理によって決定された位置差mを用いて予測された予測値p[j]と、前記出力値o[j]との残差r[j]の絶対値が基準値以上である場合に、前記位置差決定処理に前記位置差mを決定し直させる検証処理と
をコンピュータに実行させるデータ伸長プログラム。 - プロセッサが、外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測し、
プロセッサが、前記入力値d[i]と、前記予測値p[i]との差を残差r[i]として計算し、
プロセッサが、前記残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成し、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量であって、前記入力データ列dにおいて既に符号が生成された入力値と、前記外部データ列eとについて、極値の位置が近くなるずらし量を前記位置差mとして決定するデータ圧縮方法。 - プロセッサが、外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測し、
プロセッサが、前記入力値d[i]と、前記予測値p[i]との差を残差r[i]として計算し、
プロセッサが、前記残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成し、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定し、
前記外部データ列eを用いずに予測された前記入力値d[i−1]の予測値p * [i−1]と前記入力値d[i−1]との残差r * [i−1]の絶対値が、前記入力値d[i−1]と前記予測値p[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、前記位置差mを新たに決定するデータ圧縮方法。 - プロセッサが、外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、入力データ列dにおける前記対象位置iの入力値d[i]の予測値p[i]を予測し、
プロセッサが、前記入力値d[i]と、前記予測値p[i]との差を残差r[i]として計算し、
プロセッサが、前記残差r[i]を符号化して、前記入力値d[i]についての符号c[i]を生成し、
前記入力データ列dの入力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記入力データ列dと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定し、
前記入力データ列dにおいて既に符号が生成されたある入力値d[j]について、決定された位置差mを用いて予測された予測値p[j]と、前記入力値d[j]との残差r[j]の絶対値が基準値以上である場合に、前記位置差mを決定し直させるデータ圧縮方法。 - プロセッサが、外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測し、
プロセッサが、符号c[i]を復号して残差r[i]を生成し、
プロセッサが、前記予測値p[i]と、前記残差r[i]との和を前記出力値o[i]として計算し、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量であって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとについて、極値の位置が近くなる前記ずらし量を前記位置差mとして決定するデータ伸長方法。 - プロセッサが、外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測し、
プロセッサが、符号c[i]を復号して残差r[i]を生成し、
プロセッサが、前記予測値p[i]と、前記残差r[i]との和を前記出力値o[i]として計算し、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定し、
前記外部データ列eを用いずに予測された前記出力値o[i−1]の予測値p * [i−1]と前記出力値o[i−1]との残差r * [i−1]の絶対値が、前記予測値p[i−1]と前記出力値o[i−1]との残差r[i−1]の絶対値よりも小さいことが基準回連続した場合に、前記位置差mを新たに決定するデータ伸長方法。 - プロセッサが、外部データ列eにおける対象位置iの外部値e[i]より位置差mずれた位置の外部値e[i−m]を用いて、出力データ列oにおける前記対象位置iの出力値o[i]の予測値p[i]を予測し、
プロセッサが、符号c[i]を復号して残差r[i]を生成し、
プロセッサが、前記予測値p[i]と、前記残差r[i]との和を前記出力値o[i]として計算し、
前記出力データ列oの出力値に対応する前記外部データ列eの外部値の位置をずらすことによって、前記出力データ列oと前記外部データ列eとが相関するずらし量を前記位置差mとして決定し、
生成されたある出力値o[j]について、決定された位置差mを用いて予測された予測値p[j]と、前記出力値o[j]との残差r[j]の絶対値が基準値以上である場合に、前記位置差mを決定し直させるデータ伸長方法。
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