JP6259727B2 - 基地局および移動通信システム - Google Patents

基地局および移動通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6259727B2
JP6259727B2 JP2014134199A JP2014134199A JP6259727B2 JP 6259727 B2 JP6259727 B2 JP 6259727B2 JP 2014134199 A JP2014134199 A JP 2014134199A JP 2014134199 A JP2014134199 A JP 2014134199A JP 6259727 B2 JP6259727 B2 JP 6259727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement gap
base station
plane data
activation
timer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014134199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016012858A (ja
Inventor
隆介 松川
隆介 松川
河辺 泰宏
泰宏 河辺
優輔 佐々木
優輔 佐々木
義顕 大藤
義顕 大藤
耕平 清嶋
耕平 清嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2014134199A priority Critical patent/JP6259727B2/ja
Publication of JP2016012858A publication Critical patent/JP2016012858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6259727B2 publication Critical patent/JP6259727B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、移動通信の分野に関し、特に、データ通信を行っていないユーザ装置に対するメジャーメントギャップ起動を抑止する基地局と移動通信システムに関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)方式の移動通信では、移動端末(UE:User Equipment)の通信状態を維持したままセル間を移動させるハンドオーバ(HO)制御が行われている。
移動端末は、在圏する基地局(eNB:Evolved Node B)及び隣接基地局から電波を受信して通信品質を測定し、測定結果をメジャーメントレポート(Measurement Report)として在圏する基地局へ通知する。メジャーメントレポートを受信した基地局は、測定結果に基づいてハンドオーバ先の基地局を決定する。
移動端末で在圏(サービング)セルの周波数帯と異なる周波数帯の測定を行う場合、基地局と移動端末の間で、他周波セルの受信品質測定のための時間区間が設定される。この区間をメジャーメントギャップ(Measurement GAP)という。
図1に示すように、在圏セルの基地局(eNB#1)は、自セルの受信品質が劣化した場合、他の周波数帯へのハンドオーバの可否を判断するために、移動端末(UE)20に対してメジャーメントギャップの起動を指示する。メジャーメントギャップが起動されると、データ通信区間4とデータ通信区間4の間に、他周波測定のためのメジャーメントギャップ区間5が割り当てられる。移動端末20は、メジャーメントギャップ区間5ではデータ通信を行わずに、他周波セル(eNB#2)の受信品質を測定する。在圏セル(eNB#1)と他周波セル(eNB#2)は、地理的に異なるエリアを形成するセルであってもよいし、同じ地理的エリア内で重畳される異なる周波数のセルであってもよい。
現状では、メジャーメントギャップ起動契機となった場合に、一律にメジャーメントギャップが起動され、移動端末20にて他周波セルの無線品質測定が行われる。
3GPP TS 36.331
メジャーメントギャップ起動契機に一律にメジャーメントギャップが起動されると、以下の問題点が発生する。
(1)Uプレーン(User-Plane)データ(「ユーザデータ」とも表記する。)通信をしていないUEについては無線リソースを確保する必要がないが、メジャーメントギャップ起動契機に伴って無線リソースをeNB#1で確保することにより、チャネル品質指標(CQI:Channel Quality Indicator)、スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)などの無線リソースが枯渇する。
(2)メジャーメントギャップ起動処理による無駄なRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)シグナリングが発生し、PDCCH(Physical Downlink Control Channel:物理下りリンク制御チャネル)と、下りリンク及び上りリンクでの共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel/PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)のリソース消費により、スループットが劣化する。
(3)UEが他の周波数を測定することにより消費電力が増大する。
そこで、上記の問題点を解決し、メジャーメントギャップ起動の契機が発生した場合でも、メジャーメントギャップを起動する必要のない場合や、起動しないほうがよい場合にはメジャーメントギャップ起動を抑止する技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、実施形態では、基地局にてUプレーンデータ通信の有無に基づいて、メジャーメントギャップ起動の要否または可否を判断する。あるいは、ハンドオーバ実施回数、無線リソース使用数等の輻輳管理情報に基づいてメジャーメントギャップ起動の要否を判断する。メジャーメントギャップ起動が必要または可能であると判断された場合にメジャーメントギャップを起動し、メジャーメントギャップ起動は行わないと判断された場合は、メジャーメントギャップを起動しないか、または呼解放を実施する。
一つの態様では、基地局装置は、
メジャーメントギャップ起動契機に、前記メジャーメントギャップ起動の対象となる移動端末が送受信するUプレーンデータが有るか否かを判断する判断部と、
前記Uプレーンデータがある場合に前記移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示し、前記Uプレーンデータが無い場合にメジャーメントギャップ起動を指示しないか、または呼解放を決定する制御部と、
を有する。
別の態様では、基地局は、
自セルの輻輳度合を示す輻輳管理情報を取得し保持する情報保持部と、
メジャーメントギャップ起動契機に、前記輻輳管理情報の値が所定の条件を満たすか否かを判断する判断部と、
前記輻輳管理情報の値が前記所定の条件を満たす場合に、前記メジャーメントギャップ起動の対象となる移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示し、前記所定の条件を満たさない場合に、前記移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示しないか、または呼解放を決定する制御部と、
を有する。
上記構成により、メジャーメントギャップの起動が不要あるいは望ましくない場合に、移動端末に対するメジャーメントギャップ起動を抑止することができる。これにより、無線リソースの枯渇やスループットの低下、移動端末の消費電力増大を防止することができる。
メジャーメントギャップ起動時の他周波セル測定を説明する概略図である。 第1実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止のシーケンス図である。 第2実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止のシーケンス図である。 第3実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止のシーケンス図である。 第4実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止のシーケンス図である。 第5実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止のシーケンス図である。 第6実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止のシーケンス図である。 実施形態の基地局の概略ブロック図である。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態のメジャーメントギャップ抑止制御のシーケンス図である。第1実施形態では、Uプレーンデータ通信の有無に基づいて、メジャーメントギャップ起動を指示するか否かを判断する。基地局(eNB)10、移動端末(UE)20、モビリティ管理装置(MME:Mobility Management Entity)30は、移動通信システム1に含まれる。
UE20とeNB10の間でRRC接続(RRC_Connected)が確立され、UE20はeNB10と接続状態にある(S11)。接続が確立されると、eNB10からUE20に対して、メジャーメントレポートの送信契機の設定情報が通知される。メジャーメントレポートはUE20から一定周期で送られてもよいし(周期型)、在圏セルの受信品質が劣化した場合に送信されてもよい(イベント型)。一例として、実施形態では、在圏セルの受信品質が閾値未満になった場合にUE20からeNB10にメジャーメントレポートが送信されるものとする。
eNB10において、UE20からのメジャーメントレポートの受信、すなわち自セルの品質劣化は、メジャーメントギャップ起動の契機となる(S12)。eNB10は、メジャーメントギャップ起動契機に、Uプレーンデータ通信の有無を判断する(S13)。Uプレーンデータ通信の有無は、たとえばUE非アクティブタイマ(UE Inactive Timer)の値や、TAタイマ(Time Alignment Timer)の値を参照することで判断することができる。UE非アクティブタイマは、各UEに対するユーザデータが存在しない時間を計測するタイマである。このタイマが閾値を超えている場合、対応するUEに対するユーザデータが存在せず、Uプレーンデータ通信は行われていないと判断する。
TAタイマは、タイマ満了時に個別リソースを解放するために使用するタイマである。TAタイマは、eNBがTAコマンド(Timing Advance Command)のACK(Acknowledge)を受信する度に起動され、このタイマの満了時あるいは満了から一定時間経過後に、eNBは対応するUEが上りリンク(UL:Uplink)の個別リソースを解放したものと認識する。したがって、TAタイマが満了しているとき、あるいはTAタイマの満了から一定時間経過している場合は、当該UEのユーザデータは存在せず、Uプレーンデータ通信は行われていないと判断する。TAタイマ値はUEからのTAコマンド受信時にリセットされる。
S13でUプレーンデータ通信が行われていないと判断された場合、eNB10はUE10に対してメジャーメントギャップ起動を指示しないか、もしくは呼解放を決定する。実際に送受信すべきユーザデータがない場合はハンドオーバ手順を実施しなくてもUE10に対する影響が少ないからである。Uプレーンデータ通信が行われている場合は、ハンドオーバに先立って、他周波測定のためにメジャーメントギャップ起動を決定する(S14)。
S14で呼解放が決定された場合、eNB10は呼解放手順を実施する。具体的には、コア側のMME30に対してS1−APインタフェースを介して"UE Context Release Request"メッセージを送信する(S15)。MME30から"UE Context Release Command"を受け取ると(S16)、eNB10はUE20に"RRC Connection Release"メッセージを送信する(S17)。その後、eNB10はMME30に"UE Context Release Complete"メッセージを送信して、呼解放手順を完了する(S18)。
呼が解放されるため、eNB10はUE20のための無線リソース(CQI、SR、SRSなど)を確保する必要がなく、無線リソースの枯渇を防止することができる。
なお、図2では描いていないが、S14でメジャーメントギャップ起動が決定された場合の処理は以下のとおりである。UE10の無線リソース(CQI、SR、SRS等)が解放されているときはUE10のために無線リソースを確保して"RRC Connection Reconfiguration"メッセージにてUE10にメジャーメントギャップ起動を指示し、UE20から"RRC Connection Reconfiguration Complete"メッセージを受信する。UE20は、メジャーメントギャップを起動して他周波セルを測定し、測定結果をeNB10に通知する。測定結果が所定の条件を満たす場合は、eNB10は通信品質の良好な他周波セルをハンドオーバ先に決定して、ハンドオーバ手順を実行する。
この方法により、Uプレーンデータ通信がない場合の無駄なメジャーメントギャップ起動を抑止し、無線リソースの枯渇やRRCシグナリングの増大を防止することができる。また、UE20での消費電力の増大を抑制することができる。
S12のメジャーメントギャップ起動の契機は、UE20からのメジャーメントレポートの受信に限定されない。基地局間、周波数間の負荷分散やキャリアアグリゲーションの実施、LCS(Location Service:位置情報サービス)の実施をメジャーメントギャップ起動の契機としてもよい。また、LTEから回線交換に呼を引き継がせるSRVCC(Single Radio Voice Call Continuity)や、LTEから3GにフォールバックさせるCSFB(Circuit-switched Fallback)の実施をメジャーメントギャップ起動契機としてもよい。
S13でUプレーンデータ通信の有無の判断に用いるUE非アクティブタイマやTAタイマは、アプリケーション(AP)で管理してもよいし、プラットフォーム(PF)で管理してもよい。PFで管理する場合、APはメジャーメントギャップ起動契機にタイマ値をAP−PF間インタフェースで問い合わせてもよいし、UE非アクティブタイマ値が閾値を超えた場合やTAタイマが満了した場合に、PFがAP−PF間インタフェースでAPへ報告してもよい。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止制御のシーケンス図である。第2実施形態では、eNB10の輻輳管理情報に基づいてメジャーメントギャップ起動を指示するか否かを判断する。第2実施形態では、輻輳管理情報として、各種ハンドオーバの実施回数を用いる。ハンドオーバには、基地局間ハンドオーバ(Inter-eNB HO)、周波数間ハンドオーバ(Inter-Freq HO)、リダイレクション、RAT間ハンドオーバ(Inter-Radio Access Technology HO)、SRVCC、CSFBなどが含まれる。
eNB10は、各種ハンドオーバを実施する度に実施回数をカウントする(S21)。UE20とeNB10の間でRRC接続(RRC_Connected)が確立され、UE20は接続状態にある(S22)。UE20についてのメジャーメントギャップ起動の契機が発生すると(S23)、eNB10は、一定時間内に生じた各種ハンドオーバの実施回数等を閾値と比較してメジャーメントギャップ起動の要否を判断する(S24)。
各種ハンドオーバ等の実施回数が閾値以下の場合は、無線リソースやシグナリングに余裕があるため、メジャーメントギャップ起動を決定する。各種ハンドオーバ等の実施回数が閾値を超える場合は、無線リソース枯渇やシグナリング増大への影響が大きいため、メジャーメントギャップを起動しないか、もしくは呼解放を決定する。
S24で、メジャーメントギャップ起動の不実施が決定された場合は、UE10に対するRRCシグナリングを削減することができる。S24で呼解放が決定された場合は、無線リソースを有効利用することができる。呼解放の手順として、eNB10は、コア側のMME30にS1−APインタフェースを介して"UE Context Release Request"メッセージを送信する(S25)。MME30から"UE Context Release Command"を受け取ると(S26)、eNB10はUE20に"RRC Connection Release"メッセージを送信する(S27)。その後、eNB10はMME30に"UE Context Release Complete"メッセージを送信して、呼解放手順を完了する(S28)。
呼が解放されるため、eNB10はUE20のための無線リソース(CQI、SR、SRSなど)を確保する必要がなく、無線リソースの枯渇を防止することができる。
S24でメジャーメントギャップ起動が決定された場合の処理は、第1実施形態で説明したのと同様であり、重複する説明を省略する。
S24でのハンドオーバ実施回数の比較は、たとえば、直接隣接eNB間で行われるX2ハンドオーバの場合は、X2−APプロトコルレイヤで送信される"Handover Request"の送信回数と閾値を比較してもよい。MME30を介して行われるS1ハンドオーバの場合は、S1−APプロトコルレイヤで送信される"Handover Required"メッセージの送信回数と閾値を比較してもよい。あるいは、上記2種類のメッセージのトータルの送信回数と閾値を比較してもよい。
また、S24の判断に先立ち、第1実施形態のようにUプレーンデータ通信の有無を判断し、Uプレーンデータ通信がある場合にS24の閾値判断を行う構成としてもよい。
<第3実施形態>
図4は、第3実施形態のメジャーメントギャップ起動抑止制御のシーケンス図である。第3実施形態では、eNB10の輻輳管理情報としてeNB10における無線リソースの使用数を用いて、メジャーメントギャップ起動を指示するか否かを判断する。
UE20とeNB10の間でRRC接続(RRC_Connected)が確立され、UE20はeNB10と接続状態にある(S31)。メジャーメントギャップ起動契機が発生すると(S32)、eNB10は、Uプレーンデータ通信の有無を判断する(S33)。Uプレーンデータ通信の有無は、第1実施形態と同様に、UE非アクティブタイマやTAタイマの値を参照することで判断することができる。UE非アクティブタイマが閾値を超えている場合、TAタイマが満了または満了後一定時間が経過している場合などは、Uプレーンデータ通信は行われていないと判断される。
eNB10は、Uプレーンデータが有る場合は、データ通信を継続させるべく、メジャーメントギャップを起動する(S34)。Uプレーンデータが無い場合は、メジャーメントギャップを起動するか否かを判断するために以下の処理を実施する。使用中の無線リソース(CQI、SR、SRSなど)の数と閾値を比較し、使用中の無線リソースの数が閾値以下であれば、メジャーメントギャップの起動を決定する(S34)。使用中の無線リソースの数が閾値を超える場合は、メジャーメントギャップ起動の指示を行わないか、または呼解放を行う(S34)。メジャーメントギャップ起動を指示しないことによって、RRCシグナリングを削減することができる。呼解放を実施する場合は、無線リソースの利用効率を高めることができる。
呼解放の手順を実行する場合は、eNB10は、コア側のMME30にS1−APインタフェースを介して"UE Context Release Request"メッセージを送信する(S36)。MME30から"UE Context Release Command"を受け取ると(S37)、eNB10はUE20に"RRC Connection Release"メッセージを送信する(S38)。その後、eNB10はMME30に"UE Context Release Complete"メッセージを送信して、呼解放手順を完了する(S39)。
第3実施形態では、Uプレーンデータが無い場合に、無線リソースの使用数、すなわち利用可能状況に基づいてメジャーメントギャップ起動の要否または可否を判断するので、無線リソースの枯渇やRRCシグナリングの増大を防止することができる。
<第4実施形態>
図5は、第4実施形態のメジャーメントギャップ抑止制御のシーケンス図である。第4実施形態では、輻輳管理情報として、eNB10におけるS1区間のシグナル送受信回数に基づいて、メジャーメントギャップ起動の要否または可否を判断する。
eMB10は、S1−MMEインタフェースを介したS1シグナル送受信時に、送受信回数をカウントする(S41)。UE20とeNB10の間でRRC接続(RRC_Connected)が確立され、UE20はeNB10と接続状態にある(S42)。メジャーメントギャップ起動契機が発生すると(S43)、eNB10は、Uプレーンデータ通信の有無を判断する(S44)。Uプレーンデータ通信の有無は、第1実施形態と同様に、UE非アクティブタイマやTAタイマの値を参照することで判断することができる。UE非アクティブタイマが閾値を超えている場合、TAタイマが満了し、もしくは満了後一定時間が経過している場合などは、Uプレーンデータ通信は行われていないと判断される。
eNB10は、Uプレーンデータが有る場合は、データ通信を継続させるべく、メジャーメントギャップを起動する(S45)。Uプレーンデータが無い場合は、メジャーメントギャップを起動するか否かを判断するために以下の処理を実施する。一定時間に送受信したS1区間のシグナル数と閾値を比較し、S1シグナル送受信回数が閾値以下であれば、メジャーメントギャップの起動を決定する(S45)。S1シグナル送受信回数が閾値を超える場合は、メジャーメントギャップ起動の指示を行わないか、呼解放を行う(S45)。メジャーメントギャップ起動を指示しないことによって、RRCシグナリングを削減することができる。呼解放を実施する場合は、無線リソースの利用効率を高めることができる。
S45で呼解放が決定された場合は、eNB10は、コア側のMME30にS1−APインタフェースを介して"UE Context Release Request"メッセージを送信する(S47)。MME30から"UE Context Release Command"を受け取ると(S48)、eNB10はUE20に"RRC Connection Release"メッセージを送信する(S49)。その後、eNB10はMME30に"UE Context Release Complete"メッセージを送信して呼解放手順を完了する(S50)。
第4実施形態では、ネットワークの輻輳状態も勘案してメジャーメントギャップ起動の要否または可否を判断するので、ハンドオーバに伴う無線リソースの枯渇やS1シグナリングの増大を防止することができる。
<第5実施形態>
図6は、第5実施形態のメジャーメントギャップ抑止制御のシーケンス図である。第5実施形態では、UE20にメジャーメントギャップ起動を指示する際に、Uプレーンデータ通信の有無によって異なるTAタイマ値を指示する。
eNB10とUE20の間でRRC接続(RRC_Connected)が確立され、UE20はeNB10と接続状態にある(S51)。UE20からのメジャーメントレポートの受信やSRVCCの実施等により、UE20に対するメジャーメントギャップ起動契機が発生する(S52)。eNB10がUE20の無線リソース(CQI、SR、SRS等)を解放していた場合は、UE20のための無線リソースを確保する(S53)。eNB10はまた、Uプレーンデータ通信の有無を判断する(S54)。
eNB10は、メジャーメントギャップ起動契機の発生(S52)に応じて、UE20に対してメジャーメントギャップ起動の指示を決定する(S55)。このとき、Uプレーンデータ通信の有無に応じて、異なるTAタイマ値を設定する。たとえば、Uプレーンでエータ通信が行われているときは、TAタイマ値を通常の値、たとえば予め決められている最小値以外の値に設定し、Uプレーンデータ通信が行われていないときは、TAタイマ値を最小値に設定する。上述のように、TAタイマは、タイマ満了時に個別リソースを解放するために使用するタイマである。Uプレーンデータ通信を行っていないUE20に対して直ちに呼解放を指示するのではなく、TAタイマを最小値に設定することで、無線リソースの早期解放を促すことができる。もちろん、最小値以外の値を指示することも可能である。
メジャーメントギャップ起動の決定(S55)により、eNB10はUE20に"RRC Connection Reconfiguration"メッセージでメジャーメントギャップ起動指示を送信する(S56)。設定されたTAタイマ値は、例えば、"RRC Connection Reconfiguration"メッセージを送信する際に、情報エレメントIEの「timeAlignmentTimerDedicated」の値を設定することで、UE20に通知することができる。UE20から"RRC Connection Reconfiguration Complete"を受信して、メジャーメントギャップ起動手続きを完了する(S57)。
第5実施形態では、メジャーメントギャップ起動の際に、Uプレーンデータ通信を行っていないUE20に対して直ちに呼解放を指示するのではなく、TAタイマを最小値に設定することで無線リソースの早期解放を促して、無線リソースの枯渇を防止することができる。
<第6実施形態>
図7は、第6実施形態のメジャーメントギャップ抑止制御のシーケンス図である。第6実施形態では、メジャーメントギャップ起動中にUプレーンデータ通信が無くなった場合に、メジャーメントギャップの停止または呼解放をUEに指示する。
eNB10とUE20の間でRRC接続(RRC_Connected)が確立され、UE20はeNB10と接続状態にある(S61)。UE20に対するメジャーメントギャップ起動契機が発生すると(S62)、eNB10はUE20に対するメジャーメントギャップ起動の指示を決定する(S63)。eNB10はUE20に"RRC Connection Reconfiguration"メッセージでメジャーメントギャップ起動指示を送信し(S64)、UE20から、"RRC Connection Reconfiguration Complete"を受信する(S65)。
eNB10は、UE非アクティブタイマやTAタイマ値をモニタしており、これらのタイマ値に基づいて、Uプレーンデータ通信が無くなったことを検出する(S66)。Uプレーンデータ通信が無くなったことが検出されると、eNB10はメジャーメントギャップの停止を決定する(S67)。eNB10は、"RRC Connection Reconfiguration"メッセージにてメジャーメントギャップ停止指令をUE20に通知し(S68)、UE20から"RRC Connection Reconfiguration Complete"を受信する(S69)。メジャーメントギャップ停止指示とともに、あるいは停止指示に替えて、呼解放を決定してもよい。
第6実施形態では、メジャーメントギャップ起動時に無線リソースを補足するものの、Uプレーンデータ通信の終了に応じてメジャーメントギャップ起動を停止するので、UEの消費電力を低減することができる。また、呼解放する場合は、eNB10の無線リソースや、その他UEのために使用するリソース(ID、メモリなど)を有効活用することができる。
<装置構成>
図7は実施形態の基地局(eNB)10の概略構成図である。eNB10は、UE20との間で無線通信を行う無線通信部11、基地局間あるいはMME30との間でX2インタフェースまたはS1インタフェースを介して通信を行うX2/S1通信部12、タイマ群13、カウンタ群14、及び制御部15を有する。
無線通信部11は、UE20からメジャーメントレポートを受信する。X2/S1通信部12は、近隣のeNBとの間やMME30との間でメッセージや情報の送受信を行う。タイマ群13には、UE非アクティブタイマやTAタイマなどが含まれ、UEごとに特定のタイミングで計測を行う。
カウンタ群14は、eNB10が実施するハンドオーバ回数や、S1シグナル送受信回数をカウントする。ハンドオーバ実施回数として、例えば、隣接基地局への"Handover Request"の送信回数や、MME30への"Handover Required"の送信回数、あるいはこれらの双方の回数をカウントする。S1シグナルの送受信回数は、S1インタフェースを介してMME30との間で行われる制御信号の送受信回数であり、呼解放手順で送受信される制御メッセージの他、隣接eNBからMME30経由でeNB10に通知される"Handover Request"を含む。
制御部15は、Uプレーンデータ判断部151、カウント情報取得保持部152、リソース管理部153、他周波セル測定制御部154、及び呼解放処理部155を有する。Uプレーンデータ判断部151は、タイマ群13のタイマ値を参照することで、着目するUE20がUプレーンデータ通信中か否かを判断する。カウント情報取得保持部は、カウンタ群14を参照して、一定時間に行われたハンドオーバの実施回数やS1シグナル送受信回数を取得し、保持する。リソース管理部153は、無線リソース(CQI、SR,SRS等)の使用状況を管理する。他周波セル測定制御部154は、メジャーメントギャップ起動契機が発生したときに、Uプレーンデータ通信の有無、カウント情報、無線リソース使用数の少なくともひとつに基づいて、メジャーメントギャップ起動を指示するか否かを決定する。また、呼解放を実施するか否かを判断する。呼解放処理部155は、他周波セル測定制御部154が呼解放を決定した場合に、呼解放の手順を実施する。
以上の構成、手法によると、メジャーメントギャップ起動契機に一律にメジャーメントギャップ起動を指示するのではなく、Uプレーンデータ通信の有無やeNBの輻輳管理情報に基づいてメジャーメントギャップ起動を抑止するので、メジャーメントギャップ起動に伴うRRCシグナリングの増大や無線リソースの無駄使いを防止することができる。また、Uプレーンデータ通信を行っていないUEを呼解放することによって、UEの消費電力を低減することができる。その結果、呼損の回避、干渉レベルの低減、上り送信電力の低減等の効果を得ることができる。
本発明は第4世代以降の移動通信システムにも適用可能である。また、第1〜第6実施形態の構成、手法を任意に組み合わせることができる。
1 移動通信システム
10 eNB(基地局)
11 無線通信部
12 X2/S1通信部
13 タイマ群
14 カウンタ群
15 制御部
20 UE(移動端末)
30 MME(モビリティ管理装置)
151 Uプレーンデータ判断部
152 カウント情報取得保持部
153 リソース管理部
154 他周波セル測定制御部
155 呼解放処理部

Claims (10)

  1. メジャーメントギャップ起動契機に、前記メジャーメントギャップ起動の対象となる移動端末が送受信するUプレーンデータが有るか否かを判断する判断部と、
    前記Uプレーンデータがある場合に前記移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示し、前記Uプレーンデータが無い場合にメジャーメントギャップ起動を指示しないか、または呼解放を決定する制御部と、
    を有することを特徴とする基地局。
  2. 自セルの輻輳度合を示す輻輳管理情報を取得し保持する情報保持部と、
    メジャーメントギャップ起動契機に、前記輻輳管理情報の値が所定の条件を満たすか否かを判断する判断部と、
    前記輻輳管理情報の値が前記所定の条件を満たす場合に、前記メジャーメントギャップ起動の対象となる移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示し、前記所定の条件を満たさない場合に、前記移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示しないか、または呼解放を決定する制御部と、
    を有することを特徴とする基地局。
  3. 前記輻輳管理情報は、前記基地局でのハンドオーバ実施回数、無線リソース使用数、S1シグナル送受信回数の少なくとも一つを含み、
    前記制御部は、前記ハンドオーバ実施回数、前記無線リソース使用数、または前記S1シグナル送受信回数のいずれかまたは複数が閾値以下である場合に前記メジャーメントギャップ起動を指示することを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. タイマ満了時に個別リソースを解放するために使用するタイマ、
    をさらに有し、
    前記制御部は、前記Uプレーンデータの有無に応じて、前記タイマに異なるタイマ値を設定することを特徴とする請求項1に記載の基地局(オプション2;第5実施形態)。
  5. タイマ満了時に個別リソースを解放するために使用するタイマ、
    をさらに有し、
    前記判断部は前記タイマの値に基づいてUプレーンデータが有るか否かを判断し、
    前記制御部は、前記Uプレーンデータの有無に応じて、前記タイマに異なるタイマ値を設定することを特徴とする請求項2に記載の基地局。(オプション2、第5実施形態)
  6. 前記制御部は、前記メジャーメントギャップ起動の指示後に、前記判断部において前記Uプレーンデータが無くなったことが検出された場合に、前記移動端末に対するメジャーメントギャップ停止の指示を決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局。(オプション3、第6実施形態)
  7. 前記判断部は、Uプレーンデータがあるか否かをさらに判断し、
    前記制御部は、前記メジャーメントギャップ起動の指示後に、前記Uプレーンデータが無くなったと判断された場合に、前記移動端末に対するメジャーメントギャップ停止の指示を決定することを特徴とする請求項2に記載の基地局。(オプション3、第6実施形態)。
  8. 移動端末と基地局を含む移動通信システムにおいて、
    前記基地局は、メジャーメントギャップ起動契機に、前記メジャーメントギャップ起動の対象となる移動端末が送受信するUプレーンデータが有るか否かを判断し、
    前記Uプレーンデータがある場合に前記移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示し、前記Uプレーンデータが無い場合にメジャーメントギャップ起動を指示しないか、もしくは呼解放を実施することを特徴とする移動通信システム。
  9. 移動端末と基地局を含む移動通信システムにおいて、
    前記基地局は、自セルの輻輳度合を示す輻輳管理情報を取得して、メジャーメントギャップ起動契機に前記輻輳管理情報の値が所定の条件を満たすか否かを判断し、
    前記輻輳管理情報の値が前記所定の条件を満たす場合に、前記メジャーメントギャップ起動の対象となる移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示し、前記所定の条件を満たさない場合に、前記移動端末に対してメジャーメントギャップ起動を指示しないか、もしくは呼解放を実施する、
    ことを特徴とする移動通信システム。
  10. 前記基地局は、前記基地局でのハンドオーバ実施回数、無線リソース使用数、S1シグナル送受信回数の少なくとも一つを前記輻輳管理情報として取得、保持し、
    前記ハンドオーバ実施回数、前記無線リソース使用数、または前記S1シグナル送受信回数のいずれか又は複数が閾値以下である場合に、前記基地局から前記移動端末に対して前記メジャーメントギャップ起動の指示が通知されることを特徴とする請求項9に記載の移動通信システム。
JP2014134199A 2014-06-30 2014-06-30 基地局および移動通信システム Active JP6259727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134199A JP6259727B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基地局および移動通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134199A JP6259727B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基地局および移動通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016012858A JP2016012858A (ja) 2016-01-21
JP6259727B2 true JP6259727B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=55229304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014134199A Active JP6259727B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基地局および移動通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6259727B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005354196A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線通信装置及び無線通信方法
JP2009500893A (ja) * 2005-06-29 2009-01-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 無線通信でユーザ装置の信号品質を測定する方法及び装置
JP2008205566A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Sharp Corp 移動通信システム、基地局装置、移動局装置及び移動通信方法
JP5069546B2 (ja) * 2007-03-20 2012-11-07 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信制御方法、基地局及びユーザ装置
CN101931981B (zh) * 2009-06-18 2013-08-28 华为技术有限公司 一种最小化路测日志测量方法及装置
JP4592821B2 (ja) * 2010-04-09 2010-12-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 基地局及び移動局

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016012858A (ja) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6618215B2 (ja) D2d通信の制御プレーンのためのシステムおよび方法
JP6908670B2 (ja) 基地局及び無線端末
US20220030490A1 (en) Machine-to-machine (m2m) terminal, base station, method, and computer readable medium
US9258747B2 (en) User equipment and methods for fast handover failure recovery in 3GPP LTE network
US20160338134A1 (en) Base station, user terminal, and communication control method
US10440691B2 (en) Method for controlling connection status of UE and apparatus thereof
KR101724986B1 (ko) 무선 통신 네트워크에서 핸드오버 동안 디바이스-투-디바이스(d2d) 통신을 핸들링하기 위한 무선 장치, 네트워크 노드 및 그 내부에서의 방법
US10736033B2 (en) Secondary cell group configuration
JP2019068463A (ja) 基地局、モビリティ管理装置、及びこれらの方法
EP3062555B1 (en) Cell handover method and base station
KR102091696B1 (ko) 이동 통신 시스템에서 매크로 셀과 스몰 셀 간 스위칭 동작 수행 장치 및 방법
KR20180118047A (ko) 단말 기반 핸드오버 수행 방법 및 그 장치
TW201628436A (zh) 用於服務和交遞的低潛時及/或經增強的分量載波探索
KR20140091697A (ko) 이동통신 시스템에서 단말의 전력 소모를 효과적으로 감소시키는 방법 및 장치
WO2015026316A1 (en) Method and apparatus for handling carrier aggregation and related signaling
JP6325917B2 (ja) 基地局、移動通信システム、およびハンドオーバ制御方法
JP6259727B2 (ja) 基地局および移動通信システム
JP2013059004A (ja) 基地局、ネットワーク装置及び通信制御方法
US20220007243A1 (en) User equipment, target network node and methods in a wireless communications network
US20230276279A1 (en) Method and apparatus for activating or deactivating a scg in wireless communication system
KR20230127600A (ko) 무선 이동 통신 시스템에서 부 셀그룹을 활성화하거나 비활성화하는 방법 및 장치
KR20230127601A (ko) 무선 이동 통신 시스템에서 부 셀그룹을 활성화하거나 비활성화하는 방법 및 장치
KR20230127608A (ko) 무선 이동 통신 시스템에서 부 셀그룹을 활성화하거나 비활성화하는 방법 및 장치
KR20230127596A (ko) 무선 이동 통신 시스템에서 부 셀그룹을 활성화하거나 비활성화하는 방법 및 장치
KR20230127609A (ko) 무선 이동 통신 시스템에서 부 셀그룹을 활성화하거나 비활성화하는 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6259727

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250