本願発明の複数の実施形態では、ビデオデータ伝送方法及び関連デバイスを提供し、これにより、DASHサービスの伝送モードを改善することによって、より多くのユーザの複数の要求を満たす。
本願発明の第1の態様では、基地局を提供し、当該基地局は、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを受信する場合、選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断するよう構成される判断モジュールと、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し、測定構成情報に従って、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とによりフィードバックされる、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報を受信するよう構成される測定情報送受信モジュールと、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信するよう構成される決定モジュールであって、これにより、伝送変換装置は、決定情報に従って、ユニキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのユニキャスト伝送を実行するよう命令し、及び/又は、決定情報に従って、マルチキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのマルチキャスト伝送を実行するよう命令する、決定モジュールとを備え、ここで、決定情報は、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとを含む。
第1の可能な実施方式において、当該基地局は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得するよう構成されるビデオ情報取得モジュールをさらに備え、ここで、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報は、二次基地局に接続されるユーザ装置により、二次基地局により送信される測定構成情報に従って、測定を実行することによって得られる。
第1の態様の第2の可能な実施方式に関連して、第3の可能な実施方式において、決定モジュールは、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択するよう構成される伝送モード選択ユニットと、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択するよう構成される伝送ビットレート選択ユニットと、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を伝送変換装置に送信するよう構成される決定送信ユニットとを含む。
第1の態様の第3の可能な実施方式に関連して、第4の可能な実施方式において、伝送モード選択ユニットは、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートを参照ビットレートとして選択するよう構成される参照ビットレート選択サブユニットと、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算するよう構成される消費リソース計算サブユニットと、第1の総リソースを第2の総リソースと比較することによって、最小総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択するよう構成される伝送モード選択サブユニットとを含む。
第1の態様の第4の可能な実施方式に関連して、第5の可能な実施方式において、伝送ビットレート選択ユニットは、チャネル品質情報と、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報とに従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータの単位消費リソースであってビデオビットレートクラス情報の各ビットレートに対応する単位消費リソースを別々に計算するよう構成される単位消費計算サブユニットであって、単位消費リソースは、各タイムスロットにおいて消費されるリソースである、単位消費計算サブユニットと、各ビットレートでの各ビデオデータのピーク信号対雑音比の、対応する単位消費リソースに対する計算比率を別々に計算するよう構成される比率計算サブユニットと、計算比率に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータのソーティング結果を生成し、ソーティング結果を降順にトラバースするよう構成されるソーティング及びトラバーサルサブユニットと、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択するよう構成される比率選択サブユニットと、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択するよう構成される伝送ビットレート選択サブユニットとを含み、各ビデオデータの現在最大伝送ビットレートに対応する計算比率が、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しく、予め設定されたリソース条件は、マルチキャスト伝送モードにおいて消費されるリソースが第1のサブフレーム数量閾値より少ないこと、及び、マルチキャスト伝送モード及びユニキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースが第2のサブフレーム数量閾値より少ないことである。
第1の態様の第3の可能な実施方式、又は第1の態様の第4の可能な実施方式、若しくは第1の態様の第5の可能な実施方式に関連して、第6の可能な実施方式において、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比(SINR)パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含み、又は、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質とを含み、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
第1の態様の第3の可能な実施方式、又は第1の態様の第4の可能な実施方式、若しくは、第1の態様の第5の可能な実施方式、あるいは、第1の態様の第6の可能な実施方式に関連して、第7の可能な実施方式において、基地局は、ビデオデータの伝送ビットレートを更新するよう、測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、更新されたチャネル品質情報を受信し、決定情報を更新する構成される更新モジュールをさらに備える。
第1の態様、又は第1の態様の第1の可能な実施方式、若しくは第1の態様の第2の可能な実施方式、あるいは第1の態様の第3の可能な実施方式、又は第1の態様の第4の可能な実施方式、若しくは第1の態様の第5の可能な実施方式、あるいは、第1の態様の第6の可能な実施方式、又は第1の態様の第7の可能な実施方式に関連して、第8の可能な実施方式において、一次基地局識別情報を伝送変換装置に送信するよう構成される識別情報送信モジュールであって、これにより、伝送変換装置は、一次基地局識別情報に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する、識別情報送信モジュールを、基地局はさらに備える。
本願発明の第2の態様では、伝送変換装置を提供し、当該伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素のビデオサービス情報を取得するよう構成される取得モジュールと、基地局にビデオサービス情報を送信するよう構成されるビデオ情報送信モジュールであって、これにより、選択装置により選択される一次基地局である基地局は、ビデオサービス情報と取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報とに従って、決定情報を生成する、ビデオ情報送信モジュールと、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに決定情報を別々に送信するよう構成される決定情報受信モジュールであって、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する、決定情報受信モジュールとを備える。
第1の可能な実施方式において、ビデオ情報送信モジュールは、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、基地局にビデオサービス情報を送信するよう具体的に構成され、ビデオ情報送信モジュールにより送信されたビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、決定情報は、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む。
本願発明の第3の態様では、選択装置を提供し、当該選択装置は、一次基地局と二次基地局とを選択し、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む選択結果を生成するよう構成される選択結果生成モジュールと、基地局に、選択結果とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを送信するよう構成される選択結果送信モジュールであって、これにより、基地局は、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成するよう、選択結果と測定構成情報とに従って、チャネル品質情報を取得する、選択結果送信モジュールとを備え、選択結果を受信する基地局は、選択結果における一次基地局についての情報に対応する基地局である。
第1の可能な実施方式において、選択結果生成モジュールは、ネットワークから、一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう構成される第1の選択ユニットと、ネットワークから、最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう構成される第2の選択ユニット、又は、ネットワークから、最良のハードウェア性能を提供する一の基地局を一次基地局として選択し、ネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう構成される第3の選択ユニットを含む。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、選択装置は、ポリシ及び課金ルール機能(PCRF)ネットワーク要素により送信される、現在の選択装置に対応するユーザ装置の識別情報とE−UTRANセルグローバル識別子(ECGI)とを受信するよう構成される識別情報受信モジュールと、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って検索することによって、ユーザ装置に対応する基地局を得て、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信するよう構成される検索及び送信モジュールとをさらに備え、ユーザ装置の識別情報とECGIとは、PCRFネットワーク要素により、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるユーザ装置ネットワークアドレスに従って検索することによって得られる。
本願発明の第4の態様では、基地局を提供し、当該基地局は、プロセッサと、通信インタフェースと、メモリとを備え、通信インタフェースは、伝送変換装置、選択装置、ユーザ装置、及び二次基地局と通信するよう構成され、メモリは、プログラムを格納するよう構成され、プロセッサは、そのプログラムを実行するよう構成され、これにより、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを受信する場合、選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断することと、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し、測定構成情報に従って、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とによりフィードバックされる、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報を受信することと、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、決定情報を伝送変換装置に送信することとを実行し、これにより、伝送変換装置は、決定情報に従って、ユニキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのユニキャスト伝送を実行するよう命令し、及び/又は、決定情報に従って、マルチキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのマルチキャスト伝送を実行するよう命令し、決定情報は、ビデオデータの伝送ビットレートと伝送モードとを含む。
第1の可能な実施方式において、プロセッサは、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得するようさらに構成され、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報は、二次基地局に接続されるユーザ装置により、二次基地局により送信される測定構成情報に従って測定を実行することによって、得られる。
第4の態様の第2の可能な実施方式に関連して、第3の可能な実施方式において、プロセッサは、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従ってビデオデータの伝送モードを選択し、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択し、伝送変換装置に、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を送信するよう具体的に構成される。
第4の態様の第3の可能な実施方式に関連して、第4の可能な実施方式において、プロセッサは、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートを参照ビットレートとして選択し、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算し、第1の総リソースを第2の総リソースと比較することによって、最小総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択するよう具体的に構成される。
第4の態様の第4の可能な実施方式に関連して、第5の可能な実施方式において、プロセッサは、チャネル品質情報とビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報とに従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータの単位消費リソースであってビデオビットレートクラス情報の各ビットレートに対応する単位消費リソースを別々に計算し、単位消費リソースは、各タイムスロットにおいて消費されるリソースであって、各ビットレートでの各ビデオデータのピーク信号対雑音比の、対応する単位消費リソースに対する計算比率を別々に計算し、計算比率に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータのソーティング結果を生成し、ソーティング結果を降順にトラバースし、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択し、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択するよう具体的に構成され、各ビデオデータの現在最大伝送ビットレートに対応する計算比率が予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しく、予め設定されたリソース条件は、マルチキャスト伝送モードにおいて消費されるリソースが第1のサブフレーム数量閾値より少ないこと、及び、マルチキャスト伝送モード及びユニキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースが第2のサブフレーム数量閾値より少ないことである。
第4の態様の第3の可能な実施方式、又は第4の態様の第4の可能な実施方式、若しくは、第4の態様の第5の可能な実施方式に関連して、第6の可能な実施方式において、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比(SINR)パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含み、又は、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質とを含み、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
第4の態様の第3の可能な実施方式、又は第4の態様の第4の可能な実施方式、若しくは第4の態様の第5の可能な実施方式、あるいは、第4の態様の第6の可能な実施方式に関連して、第7の可能な実施方式において、プロセッサは、ビデオデータの伝送ビットレートを更新するよう、測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、更新されたチャネル品質情報を受信し、決定情報を更新するようさらに構成される。
第4の態様、又は第4の態様の第1の可能な実施方式、若しくは、第4の態様の第2の可能な実施方式、あるいは、第4の態様の第3の可能な実施方式、又は第4の態様の第4の可能な実施方式、若しくは第4の態様の第5の可能な実施方式、あるいは、第4の態様の第6の可能な実施方式、又は第4の態様の第7の可能な実施方式に関連して、第8の可能な実施方式において、プロセッサは、伝送変換装置に一次基地局識別情報を送信するようさらに構成され、これにより、伝送変換装置は、一次基地局識別情報に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。
本願発明の第5の態様では、伝送変換装置を提供し、当該伝送変換装置は、プロセッサと、通信インタフェースと、メモリとを備え、通信インタフェースは、基地局、ユニキャストサービスネットワーク要素、及びマルチキャストサービスネットワーク要素と通信するよう構成され、メモリは、プログラムを格納するよう構成され、プロセッサは、そのプログラムを実行するよう構成され、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素のビデオサービス情報を取得することと、選択装置により選択される一次基地局である基地局が、ビデオサービス情報と取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報とに従って、決定情報を生成するよう、ビデオサービス情報を基地局に送信することと、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素にその決定情報を別々に送信することとを実行し、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。
第1の可能な実施方式において、プロセッサは、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、ビデオサービス情報を基地局に送信するよう具体的に構成され、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
第5の態様又は第5の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、決定情報は、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む。
本願発明の第6の態様では、選択装置を提供し、当該選択装置は、プロセッサと、通信インタフェースと、メモリとを備え、通信インタフェースは、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素及び基地局と通信するよう構成され、メモリは、プログラムを格納するよう構成され、プロセッサは、そのプログラムを実行するよう構成され、これにより、一次基地局と二次基地局とを選択し、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む選択結果を生成することと、基地局に、選択結果とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを送信することとを実行し、これにより、基地局は、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成するよう、選択結果と測定構成情報とに従って、チャネル品質情報を取得し、選択結果を受信する基地局は、選択結果における一次基地局についての情報に対応する基地局である。
第1の可能な実施方式において、プロセッサは、ネットワークから、一の基地局を一次基地局としてランダム選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる、又は、ネットワークから、最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる、若しくは、ネットワークから、最良のハードウェア性能を提供する一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう具体的に構成される。
第6の態様又は第6の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、プロセッサは、ポリシ及び課金ルール機能(PCRF)ネットワーク要素により送信される、現在の選択装置に対応するユーザ装置の識別情報とE−UTRANセルグローバル識別子(ECGI)とを受信し、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って検索することによって、ユーザ装置に対応する基地局を得て、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信するようさらに構成され、ユーザ装置の識別情報とECGIとは、PCRFネットワーク要素により、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるユーザ装置ネットワークアドレスに従って検索することによって、得られる。
本願発明の第7の態様では、ビデオデータ伝送方法を提供し、当該ビデオデータ伝送方法は、基地局が、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを受信する場合、基地局により、選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する段階と、基地局により、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し、測定構成情報に従って、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とにフィードバックされる、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報を受信する段階と、基地局により、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信する段階であって、これにより、伝送変換装置は、決定情報に従って、ユニキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのユニキャスト伝送を実行するよう命令し、及び/又は、決定情報に従って、マルチキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのマルチキャスト伝送を実行するよう命令する、段階とを備え、ここで、決定情報は、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとを含む。
第1の可能な実施方式において、基地局により、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信する段階の前に、方法は、基地局により、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得する段階をさらに備え、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
第7の態様又は第7の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報は、二次基地局に接続されるユーザ装置により、二次基地局により送信される測定構成情報に従って測定を実行することによって、得られる。
第7の態様の第2の可能な実施方式に関連して、第3の可能な実施方式において、基地局により、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信する段階は、基地局により、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択する段階と、基地局により、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択する段階と、基地局により、伝送変換装置に、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を送信する段階とを含む。
第7の態様の第3の可能な実施方式に関連して、第4の可能な実施方式において、基地局により、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択する段階は、基地局により、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことが可能な最小ビットレートを参照ビットレートとして選択する段階と、基地局により、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算する段階と、基地局により、第1の総リソースを第2の総リソースと比較することによって、最小総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択する段階とを含む。
第7の態様の第4の可能な実施方式に関連して、第5の可能な実施方式において、基地局により、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択する段階は、基地局により、チャネル品質情報とビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報とに従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータの単位消費リソースであってビデオビットレートクラス情報の各ビットレートに対応する単位消費リソースを別々に計算される段階であって、単位消費リソースは各タイムスロットにおいて消費されるリソースである、段階と、基地局により、各ビットレートでの各ビデオデータのピーク信号対雑音比の、対応する単位消費リソースに対応する計算比率を別々に計算する段階と、基地局により、計算比率に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータのソーティング結果を生成し、ソーティング結果を降順にトラバースする段階と、基地局により、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択する段階と、基地局により、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択する段階とを含み、各ビデオデータの現在最大伝送ビットレートに対応する計算比率が、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しく、予め設定されたリソース条件は、マルチキャスト伝送モードにおいて消費されるリソースが第1のサブフレーム数量閾値より少ないこと、及び、マルチキャスト伝送モード及びユニキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースが第2のサブフレーム数量閾値より少ないことである。
第7の態様の第3の可能な実施方式、又は第7の態様の第4の可能な実施方式、若しくは第7の態様の第5の可能な実施方式に関連して、第6の可能な実施方式において、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比(SINR)パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含み、又は、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質を含み、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
第7の態様の第3の可能な実施方式、又は第7の態様の第4の可能な実施方式、若しくは第7の態様の第5の可能な実施方式、あるいは第7の態様の第6の可能な実施方式に関連して、第7の可能な実施方式において、方法は、ビデオデータの伝送ビットレートを更新するよう、測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、基地局により、更新されたチャネル品質情報を受信し、決定情報を更新する段階をさらに備える。
第7の態様又は第7の態様の第1の可能な実施方式、若しくは第7の態様の第2の可能な実施方式、あるいは第7の態様の第3の可能な実施方式、又は第7の態様の第4の可能な実施方式、若しくは第7の態様の第5の可能な実施方式、あるいは第7の態様の第6の可能な実施方式、又は第7の態様の第7の可能な実施方式に関連して、第8の可能な実施方式において、方法は、基地局により、伝送変換装置に一次基地局識別情報を送信する段階であって、これにより、伝送変換装置は、一次基地局識別情報に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する段階をさらに備える。
本願発明の第8の態様では、ビデオデータ伝送方法を提供し、当該ビデオデータ伝送方法は、伝送変換装置により、ユニキャストサービスネットワーク要素のビデオサービス情報を取得する段階と、伝送変換装置により、基地局にビデオサービス情報を送信する段階であって、これにより、選択装置により選択される一次基地局である基地局は、ビデオサービス情報と取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報とに従って、決定情報を生成する、段階と、伝送変換装置により、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素にその決定情報を別々に送信する段階であって、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する、段階とを備える。
第1の可能な実施方式において、伝送変換装置により、基地局にビデオサービス情報を送信する段階は、伝送変換装置により、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、基地局にビデオサービス情報を送信する段階を含み、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
第8の態様又は第8の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、決定情報は、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートを含む。
本願発明の第9の態様では、ビデオデータ伝送方法を提供し、当該ビデオデータ伝送方法は、選択装置により、一次基地局と二次基地局とを選択し、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む選択結果を生成する段階と、選択装置により、基地局に選択結果とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを送信する段階であって、これにより、基地局は、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成するよう、選択結果と測定構成情報とに従って、チャネル品質情報を取得する、段階とを備え、選択結果を受信する基地局は、選択結果における一次基地局についての情報に対応する基地局である。
第1の可能な実施方式において、選択装置により、一次基地局と二次基地局とを選択する段階は、ネットワークから一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる段階、又は、ネットワークから、最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる段階、若しくは、ネットワークから、最良のハードウェア性能を提供する一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる段階を含む。
第9の態様又は第9の態様の第1の可能な実施方式に関連して、第2の可能な実施方式において、選択装置により、選択規則に従って選択結果を生成する段階の前に、方法は、選択装置により、ポリシ及び課金ルール機能(PCRF)ネットワーク要素により送信される、現在の選択装置に対応するユーザ装置の識別情報とE−UTRANセルグローバル識別子(ECGI)とを受信する段階と、選択装置により、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って検索することによって、ユーザ装置に対応する基地局を得て、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信する段階とをさらに備え、ユーザ装置の識別情報とECGIとは、PCRFネットワーク要素により、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるユーザ装置ネットワークアドレスに従って検索することによって、得られる。
本願発明の第10の態様では、コンピュータ記憶媒体を提供し、当該コンピュータ記憶媒体は、プログラムを格納してよく、そのプログラムが実行されるとき、第7の態様において提供されているビデオデータ伝送方法のいくつかの又は全ての段階が含まれる。
本願発明の第11の態様では、コンピュータ記憶媒体を提供し、当該コンピュータ記憶媒体は、プログラムを格納してよく、そのプログラムが実行されるとき、第8の態様において提供されているビデオデータ伝送方法のいくつかの又は全ての段階が含まれる。
本願発明の第12の態様では、コンピュータ記憶媒体を提供し、当該コンピュータ記憶媒体は、プログラムを格納してよく、そのプログラムが実行されるとき、第9の態様において提供されているビデオデータ伝送方法のいくつかの又は全ての段階が含まれる。
上述から分かるように、本願発明の複数の実施形態によれば、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって決定情報が生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、その決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザに対してより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
以下では、本願発明の複数の実施形態における複数の添付の図面を参照して、本願発明の複数の実施形態における複数の技術的解決手段を明確に説明する。説明される複数の実施形態は、本願発明の複数の実施形態の一部に過ぎず、全てではないことが明らかである。本願発明の複数の実施形態に基づいて、当業者により創造努力することなく得られる他の全ての実施形態が本願発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1を参照すると、図1は、本願発明の実施形態に係る基地局1の概略構造図である。基地局1は、判断モジュール11と、測定情報送受信モジュール12と、決定モジュール13とを備える。
判断モジュール11は、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを受信する場合、選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断するよう構成される。
具体的に、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを、判断モジュール11が受信する場合、判断モジュール11は、その選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断し得る。加えて、判断モジュール11は、ネットワークにおける別の基地局が二次基地局であるとさらに認識し得る。選択結果は、選択規則に従って選択装置により選択される一次基地局についての情報と、選択規則に従って、選択装置により選択される二次基地局についての情報とを含む。選択装置は、MME(Mobility Management Entity、移動性管理エンティティ)ネットワーク要素、又は、MCE(Multi−cell/multicast Coordination Entity、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ)ネットワーク要素であり得る。選択規則は、ネットワークから一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いること、又は、ネットワークから、最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いることであり得る。
選択装置が選択結果を送信する前に、選択装置は、PCRF(Policy and Charging Rules Function、ポリシ及び課金ルール機能)ネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGI(E−UTRAN Cell Global Identifier、E−UTRANセルグローバル識別子)とに従って、ユーザ装置に対応する基地局を検索し、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信し得る。これにより、ユーザ装置のチャネル品質情報を収集するとき、各基地局が、受信したユーザ装置の識別情報により示されるユーザ装置に測定を実行するよう命令することができ、ここで、ユーザ装置の識別情報は、DASHビデオデータを要求するユーザ装置の識別情報を指す。
選択装置が、PCRFネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGIとを受信する前に、ユニキャストサービスネットワーク要素が、PCRFネットワーク要素に、既知のユーザ装置情報を送信し得る。これにより、PCRFネットワーク要素は、そのユーザ装置情報に従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし得る。PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従ってクエリすることによって、ユーザ装置が属する選択装置を得て、ユーザ装置の識別情報をその対応する選択装置に送信し得る。ユニキャストサービスネットワーク要素は、DASHプロキシ(DASH Proxy、DASHプロキシ)ネットワーク要素であってよい。例えば、DASHプロキシネットワーク要素は、ユーザ装置ネットワークアドレスをPCRFネットワーク要素に送信する。次に、PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置ネットワークアドレスに従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置が属するMMEネットワーク要素を判断し、サービス提供ゲートウェイを用いて、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをMMEネットワーク要素に送信する。MMEネットワーク要素は、ネットワークにおける全ての基地局の識別情報に従って、各ユーザ装置の識別情報に対応する基地局を判断し、各ユーザ装置の識別情報をそのユーザ装置に対応する基地局に送信する。これにより、各基地局は、その基地局に接続され、DASHビデオデータを要求するユーザ装置を認識し得る。
測定情報送受信モジュール12は、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し、測定構成情報に従って、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とによりフィードバックされる、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報を受信するよう構成される。
具体的に、測定情報送受信モジュール12は、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し得る。現在の基地局に接続されるユーザ装置が測定構成情報を受信する場合、現在の基地局に接続されるユーザ装置は、測定構成情報に従って、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質とマルチキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質とを別々に測定し得る、又は、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質のみを測定し得る。測定情報送受信モジュール12は、現在の基地局に接続されるユーザ装置による測定により得られるチャネル品質情報を受信する。二次基地局が測定構成情報を受信する場合、二次基地局は、二次基地局に接続されるユーザ装置に測定構成情報を配信し、二次基地局に接続されるユーザ装置によりアップロードされるチャネル品質情報を受信し得る。測定情報送受信モジュール12は、二次基地局によりアップロードされるチャネル品質情報を受信し得る。
測定構成情報は、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータと測定期間とを含み得る。ユーザ装置がマルチキャスト伝送モードにおいてチャネル品質を測定する性能を有する場合、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータは、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータとを含み得る。又は、ユーザ装置がマルチキャスト伝送モードにおいてチャネル品質情報を測定する性能を有しない場合、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータは、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータを含み得る。
チャネル品質情報は、現在の基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報と、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報とを含む。チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比(SINR)パラメータ、又は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて及びマルチキャスト伝送モードにおいて別々に測定されるSINR信号対干渉雑音比パラメータである。
二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報は、二次基地局に接続されるユーザ装置により、二次基地局により送信される測定構成情報に従って測定を実行することによって、得られる。
基地局は、メッシュ(Mesh、無線メッシュネットワーク)を用いて、各二次基地局と相互接続し通信する。
決定モジュール13は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信するよう構成され、これにより、伝送変換装置は、決定情報に従って、ユニキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのユニキャスト伝送を実行するよう命令し、及び/又は、決定情報に従って、マルチキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのマルチキャスト伝送を実行するよう命令する。
具体的に、決定モジュール13は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信し得る。決定情報は、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとを含む。伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに、決定情報を送信し得る。この場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートに従って、対応するDASHビデオデータのユニキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行してよく、マルチキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのマルチキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行してよい。例えば、少数のユーザに要求されるビデオデータが、ユニキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、多数のユーザに同時に要求されるビデオデータが、マルチキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、例えば、MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network、マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク)伝送モードにおいて伝送されてよい。この混合ユニキャスト及びマルチキャスト伝送モードにおいて、周波数リソースを減少させることができ、スペクトル利用率を増加させることができ、これにより、DASHサービスがネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができる。
マルチキャストサービスネットワーク要素は、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンタ(BM−SC)ネットワーク要素であり得る。伝送変換装置は、DASHサービスのユニキャスト及びマルチキャスト変換を実行するよう構成される新たに追加される制御管理エンティティである。伝送変換装置は、DASHプロキシネットワーク要素、BM−SCネットワーク要素、又はパブリックデータネットワークゲートウェイ(P−GW)などのエンティティ内に配置され得る。伝送変換装置が新たに追加されるエンティティであるため、伝送変換装置と基地局との間に通信を実行するための定義されたインタフェースが存在しない。従って、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間の既存のインタフェースを参照してよく、インタフェースは、純ユーザプレーンインタフェースで、インターネットプロトコル(IP)ネットワークベースのインタフェースであり、これにより、伝送変換装置と基地局との間に定義されるインタフェースが、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間に定義されたインタフェースと同じである。
ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。基地局は、伝送変換装置内のビデオサービス情報を収集し得る。伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素からビデオサービス情報を取得する。ユニキャストサービスネットワーク要素が、ユーザ装置に、DASHサーバにより返されるメディアプレゼンテーション記述を伝送する場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、そのメディアプレゼンテーション記述を傍受して解析し、これにより、ビデオサービス情報を取得する。例えば、伝送変換装置は、ユーザ装置により要求され、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるビデオデータのアドレスユニフォームリソースロケータ(URL)とビデオビットレートクラス情報とを取得してよく、ここで、ビデオビットレートクラス情報は、688kbps、1427kbps、及び2056kbpsを含む。
ユーザ装置がユニキャスト及びマルチキャストチャネル品質を測定することができる場合、決定モジュール13は、容量最大化規則と、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し得る。ユーザ装置がユニキャストチャネル品質のみを測定することができる場合、決定モジュール13は、容量最大化規則と、チャネル品質情報と、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し得る。この場合、マルチキャスト伝送モードにおける基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。例えば、基地局は、参照マルチキャスト信号対雑音比として、マルチキャスト伝送モードにおいて伝送を実行する95%のユーザ装置がカバーされるチャンネル品質を用いる。
容量最大化規則は、特定のネットワークリソース内に、ビデオサービスを得ることができるユーザの数量を現在のネットワークリソースによりサポートされることができる最大値に達させること、加えて、それらのユーザにより得られるビデオサービスの品質を現在のネットワークリソースによりサポートされることができる最大値に達させることを指す。容量最大化規則は、総消費リソースのサイズとビデオ品質のPSNR(Peak Signal to Noise Ratio、ピーク信号対雑音比)とに従って、設定され得る。すなわち、容量最大化規則は、ビデオサービスを得るユーザの数量とビデオサービス品質との間のバランスを考慮することを可能にし得る。これにより、ユーザ数及びビデオサービス品質の両方が最大値に達する。伝送ビットレートは、容量最大化規則に従って選択されてよく、これにより、より多くのユーザが高品質ビデオサービスを得ることができる。
さらに、図2を参照して、図2は、本願発明の実施形態に係る決定モジュール13の概略構造図である。決定モジュール13は、伝送モード選択ユニット131と、伝送ビットレート選択ユニット132と、決定送信ユニット133とを含み得る。
伝送モード選択ユニット131は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択するよう構成される。
具体的に、伝送モード選択ユニット131は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択し得る。伝送モード選択ユニット131は、チャネル品質情報に従って、ユニキャスト伝送モードにおいてビデオデータにより消費される総リソースと、マルチキャスト伝送モードにおいてビデオデータにより消費される総リソースとを別々に計算し得る。伝送モード選択ユニット131は、より少ない総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択する。
伝送ビットレート選択ユニット132は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択するよう構成される。
具体的に、伝送モード選択ユニット131が対応する伝送モードを選択した後、伝送ビットレート選択ユニット132は、容量最大化規則と、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択し得る。第一に、伝送ビットレート選択ユニット132は、チャネル品質情報に従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータのユニット消費リソースであってビデオビットレートクラス情報の各ビットレートに対応するユニット消費リソースを別々に計算し得る。次に、伝送ビットレート選択ユニット132は、各ビデオデータの各DASHビットレートに対応するビデオ品質のPSNRに従って、かつ、対応するユニット消費リソースに従って、各ビデオデータに対応する伝送モードの伝送ビットレートを選択し得る。伝送ビットレート選択ユニット132により伝送ビットレートを選択する一の目的が、各RB上でより高いRSNRをもたらすサービスを可能な限り優先的に提供し、又は各RB上でより高いRSNRをもたらすユーザに可能な限り優先的にサービス提供をすることである。
決定送信ユニット133は、伝送変換装置に、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を送信するよう構成される。
伝送モード選択ユニット131と伝送ビットレート選択ユニット132とがそれぞれ、対応する伝送モードと対応する伝送ビットレートとを選択した後、決定送信ユニット133は、伝送変換装置に、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を送信し得る。これにより、伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに決定情報を送信し得る。この場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのユニキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行してよく、マルチキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのマルチキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行してよい。例えば、少数のユーザに要求されるビデオデータが、ユニキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、多数のユーザに同時に要求されるビデオデータが、マルチキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、例えば、MBSFN伝送モードにおいて伝送されてよい。この伝送モードにおいて、周波数リソースを減少させることができ、スペクトル利用率を増加させることができ、これにより、DASHサービスがネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができる。
チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含んでよく、又は、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける基地局のチャンネル品質とを含み、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
さらに、図3を参照すると、図3は、本願発明の実施形態に係る伝送モード選択ユニット131の概略構造図である。伝送モード選択ユニット131は、参照ビットレート選択サブユニット1311と、消費リソース計算サブユニット1312と、伝送モード選択サブユニット1313とを含み得る。
参照ビットレート選択サブユニット1311は、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートを参照ビットレートとして選択するよう構成される。
具体的に、参照ビットレート選択サブユニット1311は、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートを参照ビットレートとして選択し得る。例えば、特定のビデオデータに対して、ビデオデータに対応するビデオビットレートクラス情報は、3つのビットレートクラス、すなわち、クラス1と、クラス2と、クラス3とを含む。クラス1のビットレートが、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートである場合、クラス1のビットレートは、参照ビットレートとして用いられる。
消費リソース計算サブユニット1312は、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算するよう構成される。
特定のビデオデータに対して、消費リソース計算サブユニット1312は、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算し得る。
伝送モード選択サブユニット1313は、第1の総リソースを第2の総リソースと比較することによって、最小総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択するよう構成される。
特定のビデオデータによりユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースが、ビデオデータによりマルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースより少ないということを、伝送モード選択サブユニット1313が比較によって知った場合、伝送モード選択サブユニット1313は、ユニキャスト伝送モードを選択してビデオデータを伝送する。特定のビデオデータによりユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースが、ビデオデータによりマルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースより多いということを、伝送モード選択サブユニット1313が比較によって知った場合、伝送モード選択サブユニット1313は、マルチキャスト伝送モードを選択してビデオデータを伝送する。
チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含んでよく、又は、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける基地局のチャンネル品質とを含み、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
さらに、図4を参照すると、図4は、本願発明の実施形態に係る伝送ビットレート選択ユニット132の概略構造図である。伝送ビットレート選択ユニット132は、単位消費計算サブユニット1321と、比率計算サブユニット1322と、ソーティング及びトラバーサルサブユニット1323と、比率選択サブユニット1324と、伝送ビットレート選択サブユニット1325とを含み得る。
単位消費計算サブユニット1321は、チャネル品質情報とビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報とに従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータの単位消費リソースであってビデオビットレートクラス情報の各ビットレートに対応する単位消費リソースを別々に計算するよう構成され、ここで、単位消費リソースは、各タイムスロットにおいて消費されるリソースである。
具体的に、ユニット消費計算サブユニット1321によりマルチキャスト伝送モードにおいて計算されるユニット消費リソースの値が、各ビデオデータに対応する各DASHビットレートの、マルチキャストチャネル品質に対応する、ユニットリソースブロックの伝送レートに対する比率に等しく、ここで、マルチキャストチャネル品質は、チャネル品質情報内の最小マルチチャネル品質である。特定のビデオデータに対応する特定のビットレートに対して、ユニット消費計算サブユニット1321によりユニキャスト伝送モードにおいて計算されるユニット消費リソースの値が、ビットレートの、ユニキャストチャネル品質に対応する、ユニットリソースブロックの伝送レートに対する比率の合計に等しく、ここで、ユニキャストチャネル品質は、ビデオデータを要求する各ユーザ装置のユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質である。
比率計算サブユニット1322は、各ビットレートでの各ビデオデータのピーク信号対雑音比の、対応する単位消費リソースに対する計算比率を別々に計算するよう構成される。
具体的に、特定のビデオデータのDASHビットレートに対して、比率計算サブユニット1322により計算される計算比率が、DASHビットレートでの各ユーザ装置のPSNRピーク信号対雑音比の合計の、各ユーザ装置に対応する単位消費リソースの合計に対する比率である。
ソーティング及びトラバーサルサブユニット1323は、計算比率に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータのソーティング結果を生成し、そのソーティング結果を降順にトラバースするよう構成される。
具体的に、ソーティング及びトラバーサルサブユニット1323は、計算比率の値に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータをソーティングし、チャネル品質情報に従って、そのソーティング結果を順次にトラバースする。例えば、それぞれのビットレートクラスが1、2、及び3のビデオデータA、B、及びCが存在する。ソーティング及びトラバーサルサブユニット1323により、計算比率に従って降順に得られるソーティング結果が、A1、A2、B1、C1、A3、C2、C3、及びB3であり得る。
比率選択サブユニット1324は、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択するよう構成される。
具体的に、予め設定されたリソース条件は、マルチキャスト伝送モードにおいて消費されるリソースが、第1のサブフレーム数量閾値より少ないこと、及び、マルチキャスト伝送モード及びユニキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースが第2のサブフレーム数量閾値より少ないことである。例えば、リソース条件は、総マルチキャストRBが選択された6つのサブフレーム内であり、総RBが1つのフレーム(10のサブフレーム)の範囲内である。比率選択サブユニット1324は、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択し得る。例えば、それぞれのビットレートクラスが1、2、及び3のビデオデータA、B、及びCが存在する。ソーティング及びトラバーサルサブユニット1323により、計算比率に従って降順に得られるソーティング結果が、A1、A2、B1、C1、A3、C2、C3、及びB3であり得る。C1が予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率である場合、A1、A2、B1、及びC1は全て、予め設定されたリソース条件を満たすことができる。
伝送ビットレート選択サブユニット1325は、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択するよう構成される。
具体的に、伝送ビットレート選択サブユニット1325は、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択してよく、ここで、各ビデオデータの現在最大伝送ビットレートに対応する計算比率が、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい。
例えば、それぞれのビットレートクラスが1、2、及び3のビデオデータA、B、及びCが存在する。計算比率に従って、降順に得られるソーティング結果が、A1、A2、B1、C1、A3、C2、C3、及びB3であり得る。ビデオデータBが3つのユーザ装置に対応する場合、ビデオデータAは、マルチキャストを用いて伝送され、ビデオデータBは、ユニキャストを用いて伝送され、ビデオデータCは、マルチキャストを用いて伝送され、B1がリソース条件を満たす場合、伝送ビットレート選択サブユニット1325は、ビデオデータAの伝送ビットレートクラスを2として選択する。ビデオデータBに対して、伝送ビットレート選択サブユニット1325は、ビデオデータBに対応する全てのユーザ装置に対して、伝送ビットレートクラスを2に設定し得る。代替的に、伝送ビットレート選択サブユニット1325はまず、ビデオデータBに対応する3つのユーザ装置の3つのビットレートクラスに対応するPSNRの、単位消費リソースに対する複数の比率を降順にソーティングし得る。仮に3つのユーザ装置がa、b、及びcとして、ソーティング結果が、a1、b1、c1、a2、b2、c2、a3、b3、及びc3であり得る。次に、伝送ビットレート選択サブユニット1325は、そのソーティング結果をトラバースする。b2がリソース条件を満たし、c2がリソース条件を満たすことができないと検出したとき、伝送ビットレート選択サブユニット1325は、ユーザ装置aのビットレートクラスを2に設定し、ユーザ装置bのビットレートクラスを2に設定し、ユーザ装置cのビットレートクラスを1に設定し得る。リソースが要求を満たすことができないという状況がC2で初めて発生する場合、ビデオデータCがマルチキャストを用いて伝送されるので、この場合、ビデオデータCの全てのユーザ装置の伝送ビットレートが、クラス1の伝送ビットレートしかならず、ビデオデータAの全てのユーザ装置の伝送ビットレートがクラス3の伝送ビットレートであってよく、ビデオデータBのユーザ装置の伝送ビットレートは、少なくともクラス1の伝送ビットレートであってよい。
単位消費計算サブユニット1321と、比率計算サブユニット1322と、ソーティング及びトラバーサルサブユニット1323と、比率選択サブユニット1324と、伝送ビットレート選択サブユニット1325とにより実行される全ての手順が、容量最大化規則に基づいて実行される。伝送ビットレートが、容量最大化規則を用いて選択され、これにより、より多くのユーザが高品質ビデオサービスを得ることができる。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図5をさらに参照すると、図5は、本願発明の実施形態に係る別の基地局1の概略構造図である。基地局1は、図1に対応する実施形態における判断モジュール11と、測定情報送受信モジュール12と、決定モジュール13とを備え得る。さらに、基地局1は、ビデオ情報取得モジュール14と、更新モジュール15と、識別情報送信モジュール16とをさらに備え得る。
ビデオ情報取得モジュール14は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得するよう構成される。
具体的に、ビデオ情報取得モジュール14は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得してよく、ここで、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。伝送変換装置が新たに追加されるエンティティであるので、伝送変換装置と基地局との間に通信を実行するための定義されたインタフェースが存在しない。従って、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間の既存のインタフェースを参照してよく、そのインタフェースは、純ユーザプレーンインタフェースで、IPネットワークベースインタフェースであり、これにより、伝送変換装置と基地局との間に定義されるインタフェースが、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間に定義されたインタフェースと同じである。
ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ここで、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。ビデオ情報取得モジュール14は、伝送変換装置内のビデオサービス情報を収集し得る。伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素からビデオサービス情報を取得する。ユニキャストサービスネットワーク要素が、ユーザ装置に、DASHサーバにより返されるメディアプレゼンテーション記述を伝送する場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、そのメディアプレゼンテーション記述を傍受して解析し、これにより、ビデオサービス情報を取得する。例えば、伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信される、ユーザ装置により要求されるビデオデータのURLアドレスとビデオビットレートクラス情報とを取得してよく、ここで、ビデオビットレートクラス情報は、688kbps、1427kbps、及び2056kbpsを含む。
更新モジュール15は、測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、更新されたチャネル品質情報を受信し、決定情報を更新するよう構成され、これにより、ビデオデータの伝送ビットレートを更新する。
具体的に、更新モジュール15の測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、更新モジュール15は、現在の基地局に対応するユーザ装置と二次基地局とを用いて、チャネル品質情報を再収集し得る。これにより、更新モジュール15は、更新されたチャネル品質情報を受信し、その更新されたチャネル品質情報に従って、決定情報を更新し得る。従って、DASHビデオデータに対して、更新された伝送ビットレートが次の瞬間に得られ得る。
識別情報送信モジュール16は、伝送変換装置に一次基地局識別情報を送信するよう構成され、これにより、伝送変換装置は、一次基地局識別情報に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。
具体的に、判断モジュール11が選択結果を受信する場合、識別情報送信モジュール16は、伝送変換装置に一次基地局識別情報を送信し得る。これにより、伝送変換装置は、一次基地局識別情報に従って、どの基地局が一次基地局かを認識し得て、伝送変換装置は次にその一次基地局と通信し得る。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成されてよく、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図6をさらに参照すると、図6は、本願発明の実施形態に係るさらなる別の基地局1の概略構造図である。基地局1は、プロセッサ1001と、通信インタフェース1002と、メモリ1003とを備え得る。(基地局1内には1つ又は複数のプロセッサ1001が存在してよく、1つのプロセッサ1001が存在する例が図6に用いられる。)本願発明のいくつかの実施形態において、プロセッサ1001と、通信インタフェース1002と、メモリ1003とは、通信バスを用いて、又は、別の方式において、接続され得る。接続が通信バスを用いて実行される例が図6に用いられる。
通信インタフェース1002は、伝送変換装置、選択装置、ユーザ装置、及び二次基地局と通信するよう構成される。
メモリ1003は、プログラムを格納するよう構成される。
プロセッサ1001は、そのプログラムを実行するよう構成され、これにより、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを受信する場合、選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断することと、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し、測定構成情報に従って、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とによりフィードバックされる、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報を受信することと、チャネル品質情報と伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、決定情報を伝送変換装置に送信することとを実行し、これにより、伝送変換装置は、決定情報に従って、ユニキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのユニキャスト伝送を実行するよう命令し、及び/又は、決定情報に従って、マルチキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのマルチキャスト伝送を実行するよう命令し、ここで、決定情報は、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとを含む。
プロセッサ1001は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得するようさらに構成され、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報は、二次基地局に接続されるユーザ装置により、二次基地局により送信される測定構成情報に従って測定を実行することによって、得られる。
プロセッサ1001は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択し、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択し、伝送変換装置に、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を送信するよう具体的に構成される。
プロセッサ1001は、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートを参照ビットレートとして選択し、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算し、第1の総リソースを第2の総リソースと比較することによって、最小総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択するよう具体的に構成される。
プロセッサ1001は、チャネル品質情報とビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報とに従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータの単位消費リソースであってビデオビットレートクラス情報の各ビットレートに対応する単位消費リソースを別々に計算し、ここで、単位消費リソースは、各タイムスロットにおいて消費されるリソースであり、各ビットレートでの各ビデオデータのピーク信号対雑音比の、対応する単位消費リソースに対する計算比率を別々に計算し、計算比率に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータのソーティング結果を生成し、そのソーティング結果を降順にトラバースし、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択し、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択するよう具体的に構成され、ここで、各ビデオデータの現在最大伝送ビットレートに対応する計算比率が、予め設定されたリソース条件を満たすことのできる最小計算比率より大きい又はそれに等しく、予め設定されたリソース条件は、マルチキャスト伝送モードにおいて消費されるリソースが第1のサブフレーム数量閾値より少ないこと、及び、マルチキャスト伝送モード及びユニキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースが第2のサブフレーム数量閾値より少ないことである。
チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比(SINR)パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含み、又は、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質とを含み、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
プロセッサ1001は、測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、更新されたチャネル品質情報を受信し、決定情報を更新するようさらに構成され、これにより、ビデオデータの伝送ビットレートを更新する。
プロセッサ1001は、伝送変換装置に一次基地局識別情報を送信するようさらに構成され、これにより、伝送変換装置は、一次基地局識別情報に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図7を参照すると、図7は、本願発明の実施形態に係る伝送変換装置2の概略構造図である。伝送変換装置2は、取得モジュール21と、ビデオ情報送信モジュール22と、決定情報受信モジュール23とを含み得る。
取得モジュール21は、ユニキャストサービスネットワーク要素のビデオサービス情報を取得するよう構成される。
具体的に、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ここで、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。取得モジュール21は、ユニキャストサービスネットワーク要素からビデオサービス情報を取得し得る。ユニキャストサービスネットワーク要素が、ユーザ装置に、DASHサーバにより返されるメディアプレゼンテーション記述を伝送する場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、そのメディアプレゼンテーション記述を傍受して解析し、これにより、ビデオサービス情報を取得する。例えば、伝送変換装置2は、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信される、ユーザ装置により要求されるビデオデータのURLアドレスとビデオビットレートクラス情報とを取得してよく、ここで、ビデオビットレートクラス情報は、688kbps、1427kbps、及び2056kbpsを含む。
ビデオ情報送信モジュール22は、基地局にビデオサービス情報を送信するよう構成され、これにより、基地局は、ビデオサービス情報と取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報とに従って、決定情報を生成し、ここで、基地局は、選択装置により選択される一次基地局である。
具体的に、ビデオ情報送信モジュール22は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、基地局にビデオサービス情報を送信し得る。ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置2とを接続するよう構成されるインタフェースである。
伝送変換装置2が新たに追加されるエンティティであるので、伝送変換装置2と基地局との間に通信を実行するための定義されたインタフェースが存在しない。従って、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間の既存のインタフェースを参照してよく、そのインタフェースは純ユーザプレーンインタフェースで、IPネットワークベースインタフェースであり、これにより、伝送変換装置2と基地局との間に定義されるインタフェースが、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間に定義されたインタフェースと同じである。
ビデオ情報送信モジュール22が基地局にビデオサービス情報を送信した後、基地局は、ビデオサービス情報と、取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報と、容量最大化規則とに従って、決定情報を生成し得る。基地局が決定情報を生成する具体的な実施手順について、図1から図6に対応する複数の実施形態を参照してよく、詳細はここでは説明されない。
決定情報受信モジュール23は、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とにその決定情報を別々に送信するよう構成され、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。
具体的に、基地局が決定情報を生成した後、決定情報受信モジュール23は、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに決定情報を別々に送信し得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。決定情報は、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む。この場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのユニキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。マルチキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのマルチキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。例えば、少数のユーザに要求されるビデオデータが、ユニキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、多数のユーザに同時に要求されるビデオデータが、マルチキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、例えば、MBSFN伝送モードにおいて伝送されてよい。この伝送モードにおいて、周波数リソースを減少させることができ、スペクトル利用率を増加させることができ、これにより、DASHサービスがネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができる。
ユニキャストサービスネットワーク要素は、DASHプロキシネットワーク要素であってよく、マルチキャストサービスネットワーク要素は、BM−SCネットワーク要素であってよい。伝送変換装置2は、DASHサービスのユニキャスト及びマルチキャスト変換を実行するよう構成される新たに追加される制御管理エンティティである。伝送変換装置2は、DASHプロキシネットワーク要素、BM−SCネットワーク要素、又はP−GWなどのエンティティに配置されてよい。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図8をさらに参照すると、図8は、本願発明の実施形態に係る別の伝送変換装置2の概略構造図である。伝送変換装置2は、プロセッサ2001と、通信インタフェース2002と、メモリ2003とを備え得る。(伝送変換装置2において1つ又は複数のプロセッサ2001が存在してよく、1つのプロセッサ2001が存在する例が図8に用いられる。)本願発明のいくつかの実施形態において、プロセッサ2001と通信インタフェース2002とメモリ2003とは、通信バスを用いて、又は、別の方式において、接続され得る。接続が通信バスを用いて実行される例が図8に用いられる。
通信インタフェース2002は、基地局、ユニキャストサービスネットワーク要素、及びマルチキャストサービスネットワーク要素に通信するよう構成される。
メモリ2003は、プログラムを格納するよう構成される。
プロセッサ2001は、そのプログラムを実行するよう構成され、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素のビデオサービス情報を取得することと、選択装置により選択される一次基地局である基地局が、ビデオサービス情報と取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報とに従って、決定情報を生成するよう、ビデオサービス情報を基地局に送信することと、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とにその決定情報を別々に送信することを実行し、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。
プロセッサ2001は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、ビデオサービス情報を基地局に送信するよう具体的に構成され、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含み、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置2に接続するよう構成されるインタフェースである。
決定情報は、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図9を参照すると、図9は、本願発明の実施形態に係る選択装置3の概略構造図である。選択装置3は、選択結果生成モジュール31と、選択結果送信モジュール32とを含み得る。
選択結果生成モジュール31は、一次基地局と二次基地局とを選択し、選択結果を生成するよう構成され、ここで、選択結果は、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む。
具体的に、選択装置3は、MMEネットワーク要素又はMCEネットワーク要素であり得る。選択結果生成モジュール31は、一次基地局と二次基地局とを選択し、選択結果を生成してよく、ここで、選択結果は、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む。
選択結果生成モジュール31は、ネットワークから一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう構成される第1の選択ユニットと、ネットワークから最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう構成される第2の選択ユニットと、又は、ネットワークから最良のハードウェア性能を提供する一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう構成される第3の選択ユニットとを含み得る。
選択結果送信モジュール32は、基地局に、選択結果とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを送信するよう構成され、これにより、基地局は、選択結果と測定構成情報とに従って、チャネル品質情報を取得し、これにより、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成する。
選択結果送信モジュール32は、測定構成情報をさらに生成してよく、ここで、測定構成情報は、ユニキャスト及びマルチキャストチャネル品質の測定パラメータを含み、又は、ユニキャストチャネル品質のみの測定パラメータを有し、測定構成情報は、測定期間をさらに含み得る。選択結果送信モジュール32は、基地局に選択結果と測定構成情報とを送信してよく、これにより、基地局は、選択結果と測定構成情報とに従って、チャネル品質情報を取得し、これにより、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成する。基地局は、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報と取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報と、容量最大化規則とに従って、決定情報を生成し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とにその決定情報を別々に送信し、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。選択結果を受信する基地局は、選択結果における一次基地局についての情報に対応する基地局である。基地局が決定情報を生成する具体的な実施手順について、図1から図6に対応する複数の実施形態を参照してよく、詳細はここでは説明されない。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
さらに図10を参照すると、図10は、本願発明の実施形態に係る別の選択装置3の概略構造図である。選択装置3は、図9に対応する実施形態における選択結果生成モジュール31と、選択結果送信モジュール32とを含み得る。さらに、選択装置3は、識別情報受信モジュール33と検索及び送信モジュール34とをさらに含み得る。
識別情報受信モジュール33は、ポリシ及び課金ルール機能(PCRF)ネットワーク要素により送信される、現在の選択装置3に対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを受信するよう構成される。
検索及び送信モジュール34は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って検索することによって、ユーザ装置に対応する基地局を得て、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信するよう構成される。
具体的に、選択結果送信モジュール32が選択結果を送信する前に、識別情報受信モジュール33は、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素により送信される、現在の選択装置3に対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを受信し得る。検索及び送信モジュール34は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って検索することによって、ユーザ装置に対応する基地局を得て、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信し、これにより、ユーザ装置のチャネル品質情報を収集するとき、各基地局は、受信したユーザ装置の識別情報により示されるユーザ装置に測定を実行するよう命令してよく、ここで、ユーザ装置の識別情報は、DASHビデオデータを要求するユーザ装置の識別情報を指す。
ユーザ装置の識別情報とECGIとは、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素により、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるユーザ装置ネットワークアドレスに従って検索することによって、得られる。
識別情報受信モジュール33が、PCRFネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGIとを受信する前に、ユニキャストサービスネットワーク要素は、PCRFネットワーク要素に既知のユーザ装置情報を送信してよく、これにより、PCRFネットワーク要素は、そのユーザ装置情報に従って、その対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし得る。PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従ってクエリすることによって、ユーザ装置が属する選択装置3を得て、その対応する選択装置3にユーザ装置の識別情報を送信し得る。ユニキャストサービスネットワーク要素は、DASHプロキシネットワーク要素であってよい。例えば、DASHプロキシネットワーク要素は、PCRFネットワーク要素にユーザ装置ネットワークアドレスを送信する。次に、PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置ネットワークアドレスに従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし、その対応するユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置が属するMMEネットワーク要素を判断し、サービス提供ゲートウェイを用いて、MMEネットワーク要素に、その対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを送信する。MMEネットワーク要素における識別情報受信モジュール33は、ネットワークにおける全ての基地局の識別情報に従って、各ユーザ装置の識別情報に対応する基地局を判断し、そのユーザ装置に対応する基地局に、各ユーザ装置の識別情報を送信する。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
さらに図11を参照すると、図11は、本願発明の実施形態に係るさらなる別の選択装置3の概略構造図である。選択装置3は、プロセッサ3001と、通信インタフェース3002と、メモリ3003とを備え得る。(選択装置3において1つ又は複数のプロセッサ3001が存在してよく、1つのプロセッサ3001が存在する例が図11に用いられる。)本願発明のいくつかの実施形態において、プロセッサ3001と、通信インタフェース3002と、メモリ3003とは、通信バスを用いて、又は別の方式において、接続され得る。接続が通信バスを用いて実行される例が図11に用いられる。
通信インタフェース3002は、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素、及び、基地局と通信するよう構成される。
メモリ3003は、プログラムを格納するよう構成される。
プロセッサ3001は、そのプログラムを実行するよう構成され、これにより、一次基地局と二次基地局とを選択し、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む選択結果を生成することと、基地局に選択結果とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを送信することとを実行し、これにより、基地局は、選択結果と測定構成情報とに従って、チャネル品質情報を取得し、これにより、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成し、ここで、基地局は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、生成した決定情報を伝送変換装置に送信し、これにより、伝送変換装置は、決定情報に従って、ユニキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのユニキャスト伝送を実行するよう命令し、及び/又は、決定情報に従って、マルチキャストサービスネットワーク要素にビデオデータのマルチキャスト伝送を実行するよう命令し、選択結果を受信する基地局は、選択結果における一次基地局についての情報に対応する基地局である。
プロセッサ3001は、ネットワークから一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用い、又は、ネットワークから最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用い、あるいは、ネットワークから、最良のハードウェア性能を提供する一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いるよう具体的に構成される。
プロセッサ3001は、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素により送信される、現在の選択装置3に対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを受信し、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って検索することによって、ユーザ装置に対応する基地局を得て、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信するようさらに構成され、ここで、ユーザ装置の識別情報とECGIとは、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素により、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるユーザ装置ネットワークアドレスに従って検索することによって、得られる。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図12を参照すると、図12は、本願発明の実施形態に係るビデオデータ伝送システムの概略構造図である。当該システムは、基地局4001と、伝送変換装置4002と、選択装置4003とを備え得る。基地局4001と、伝送変換装置4002と、選択装置4003とは、無線ネットワークを用いて、互いに通信し得る。基地局4001は具体的に、図1から図6に示される複数の実施形態のうちの任意の1つに係る基地局である。伝送変換装置4002は具体的に、図7及び図8に示される複数の実施形態のうちの任意の1つに係る伝送変換装置である。選択装置4003は具体的に、図9から図11に示される複数の実施形態のうちの任意の1つに係る選択装置である。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図13を参照すると、図13は、本願発明の実施形態に係るビデオデータ伝送方法の概略フローチャートである。当該方法は以下の段階を備える。
S101:基地局が、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを受信する場合、基地局は、選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。
具体的に、基地局が、選択装置により送信される、選択結果についての情報と測定構成情報とを受信する場合、基地局は、選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。加えて、基地局は、ネットワークにおける別の基地局を二次基地局としてさらに認識し得る。選択結果は、選択規則に従って選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む。選択装置は、MMEネットワーク要素又はMCEネットワーク要素であってよい。選択規則は、ネットワークから一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用い、又は、ネットワークから、最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いることであり得る。
選択装置が選択結果を送信する前に、選択装置は、PCRFネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置に対応する基地局を検索し得て、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信し、これにより、ユーザ装置のチャネル品質情報を収集するとき、各基地局は、受信したユーザ装置の識別情報により示されるユーザ装置に測定を実行するよう命令してよく、ここで、ユーザ装置の識別情報は、DASHビデオデータを要求するユーザ装置の識別情報を指す。
選択装置が、PCRFネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGIとを受信する前に、ユニキャストサービスネットワーク要素は、PCRFネットワーク要素に既知のユーザ装置情報を送信し得る。これにより、PCRFネットワーク要素は、そのユーザ装置情報に従って、その対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし得る。PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従ってクエリすることによって、ユーザ装置が属する選択装置を得て、ユーザ装置の識別情報をその対応する選択装置に送信し得る。ユニキャストサービスネットワーク要素は、DASHプロキシネットワーク要素であってよい。例えば、DASHプロキシネットワーク要素は、PCRFネットワーク要素にユーザ装置のネットワークアドレスを送信する。次に、PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置のネットワークアドレスに従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置が属するMMEネットワーク要素を判断し、サービス提供ゲートウェイを用いて、MMEネットワーク要素に対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを送信する。MMEネットワーク要素は、ネットワークにおける全ての基地局の識別情報に従って、各ユーザ装置の識別情報に対応する基地局を判断し、ユーザ装置に対応する基地局に各ユーザ装置の識別情報を送信する。
S102:基地局は、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し、その測定構成情報に従って、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とによりフィードバックされる、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報を受信する。
具体的に、測定構成情報は、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータと測定期間とを含み得る。ユーザ装置がマルチキャスト伝送モードにおいてチャネル品質情報を測定する性能を有する場合、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータは、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータとを含んでよく、又は、ユーザ装置がマルチキャスト伝送モードにおいてチャネル品質情報を測定する性能を有しない場合、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータは、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータを含み得る。
基地局は、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに、測定構成情報を送信し得る。現在の基地局に接続されるユーザ装置が測定構成情報を受信する場合、現在の基地局に接続されるユーザ装置は、測定構成情報に従って、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質とマルチキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質とを別々に測定してよく、又は、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質のみを測定してよい。現在の基地局に接続されるユーザ装置は、基地局に測定により得られるチャネル品質情報を送信する。二次基地局が測定構成情報を受信する場合、二次基地局は、二次基地局に接続されるユーザ装置に測定構成情報を配信し、二次基地局に接続されるユーザ装置によりアップロードされるチャネル品質情報を受信し得る。次に、二次基地局は、基地局にアップロードされたチャネル品質情報を送信する。
チャネル品質情報は、現在の基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報と、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報とを含む。チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定されるSINR、又は、ユーザ装置により、ユニキャスト伝送モードにおいて及びマルチキャスト伝送モードにおいて、別々に測定されるSINR信号対干渉雑音比パラメータである。
二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報は、二次基地局により接続されるユーザ装置により、二次基地局より送信される測定構成情報に従って測定を実行することによって、得られる。
基地局は、メッシュを用いて、各二次基地局と相互接続し通信する。
S103:基地局は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信する。
具体的に、基地局は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、伝送変換装置にその決定情報を送信する。決定情報は、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとを含む。伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とにその決定情報を送信し得る。この場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのユニキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。マルチキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのマルチキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。例えば、少数のユーザに要求されるビデオデータは、ユニキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、多数のユーザに同時に要求されるビデオデータは、マルチキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、例えば、MBSFN伝送モードにおいて伝送されてよい。この伝送モードにおいて、周波数リソースを減少させることができ、スペクトル利用率を増加させることができ、これにより、DASHサービスがネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができる。
基地局は、容量最大化規則に従って、伝送ビットレートを判断する。容量最大化規則は、特定のネットワークリソース内において、ビデオサービスを得ることができるユーザの数量を、現在のネットワークリソースによりサポートされることができる最大値に達させること、加えて、ユーザにより得られるビデオサービスの品質を、現在のネットワークリソースによりサポートされることができる最大値に達させることを指す。容量最大化規則は、総消費リソースのサイズとビデオ品質のPSNRとに従って設定され得る。すなわち、容量最大化規則は、ビデオサービスを得るユーザの数量とビデオサービス品質との間のバランスを考慮することを可能にし得る。これにより、ユーザ数及びビデオサービス品質の両方が、最大値に達する。伝送ビットレートは、容量最大化規則に従って、選択され得る。これにより、より多くのユーザが、高品質ビデオサービスを得ることができる。
マルチキャストサービスネットワーク要素は、BM−SCネットワーク要素であってよい。伝送変換装置は、DASHサービスに対するユニキャスト及びマルチキャスト変換を実行するよう構成される新たに追加される制御管理エンティティである。伝送変換装置は、DASHプロキシネットワーク要素、BM−SCネットワーク要素、又はP−GWなどのエンティティに配置され得る。伝送変換装置が新たに追加されるエンティティであるので、伝送変換装置と基地局との間に通信を実行するための定義されたインタフェースが存在しない。従って、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間の既存のインタフェースを参照してよく、ここで、そのインタフェースは、純ユーザプレーンインタフェースで、IPネットワークベースインタフェースであり、これにより、伝送変換装置と基地局との間に定義されるインタフェースが、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間に定義されるインタフェースと同じである。
ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ここで、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。基地局は、伝送変換装置内のビデオサービス情報を収集し得る。伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素からビデオサービス情報を取得する。ユニキャストサービスネットワーク要素が、ユーザ装置に、DASHサーバにより返されるメディアプレゼンテーション記述を伝送する場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、そのメディアプレゼンテーション記述を傍受して解析し、これにより、ビデオサービス情報を取得する。例えば、伝送変換装置は、ユーザ装置により要求されてユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるビデオデータのURLアドレスとビデオビットレートクラス情報とを取得してよく、ここで、ビデオビットレートクラス情報は、688kbps、1427kbps、及び2056kbpsを含む。
ユーザ装置がユニキャスト及びマルチキャストチャネル品質を測定できる場合、基地局は、容量最大化規則と、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し得る。ユーザ装置がユニキャストチャネル品質のみを測定できる場合、基地局は、容量最大化規則と、チャネル品質情報と、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し得る。この場合、マルチキャスト伝送モードにおける基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。例えば、基地局は、参照マルチキャスト信号対雑音比として、マルチキャスト伝送モードにおいて伝送を実行する95%のユーザ装置がカバーされるチャンネル品質を用いる。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
さらに図14を参照すると、図14は、本願発明の実施形態に係る別のビデオデータ伝送方法の概略フローチャートである。当該方法は以下の段階を備える。
S201:基地局が、選択装置により送信される、選択結果についての情報とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを受信する場合、基地局は、選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。
具体的に、基地局が、選択装置により送信される、選択結果についての情報と測定構成情報とを受信する場合、基地局は、選択結果に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。加えて、基地局は、ネットワークにおける別の基地局を二次基地局としてさらに認識し得る。選択結果は、選択規則に従って選択装置により選択される一次基地局と二次基地局とについての情報を含む。選択装置は、MMEネットワーク要素又はMCEネットワーク要素であってよい。選択規則は、ネットワークから、一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いること、又は、ネットワークから、最も多いユーザ装置に接続される基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いることであり得る。
選択装置が選択結果を送信する前に、選択装置は、PCRFネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置に対応する基地局を検索し、その対応する基地局にユーザ装置の識別情報を送信してよく、これにより、ユーザ装置のチャネル品質情報を収集するとき、各基地局は、受信したユーザ装置の識別情報により示されるユーザ装置に測定を実行するよう命令してよく、ここで、ユーザ装置の識別情報は、DASHビデオデータを要求するユーザ装置の識別情報を指す。
選択装置が、PCRFネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGIとを受信する前に、ユニキャストサービスネットワーク要素は、PCRFネットワーク要素に既知のユーザ装置情報を送信し得る。これにより、PCRFネットワーク要素は、そのユーザ装置情報に従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし得る。PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従ってクエリすることによって、ユーザ装置が属する選択装置を得て、その対応する選択装置にユーザ装置の識別情報を送信し得る。ユニキャストサービスネットワーク要素は、DASHプロキシネットワーク要素であってよい。例えば、DASHプロキシネットワーク要素は、PCRFネットワーク要素にユーザ装置のネットワークアドレスを送信する。次に、PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置のネットワークアドレスに従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし、その対応するユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置が属するMMEネットワーク要素を判断し、サービス提供ゲートウェイを用いて、MMEネットワーク要素に対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを送信する。MMEネットワーク要素は、ネットワークにおける全ての基地局の識別情報に従って、各ユーザ装置の識別情報に対応する基地局を判断し、ユーザ装置に対応する基地局に、各ユーザ装置の識別情報を送信する。
S202:基地局は、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに測定構成情報を送信し、その測定構成情報に従って、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とによりフィードバックされる、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報を受信する。
具体的に、測定構成情報は、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータと測定期間とを含み得る。ユーザ装置がマルチキャスト伝送モードにおいてチャネル品質情報を測定する性能を有する場合、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータは、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータとを含んでよく、又は、ユーザ装置がマルチキャスト伝送モードにおいてチャネル品質情報を測定する性能を有しない場合、ユーザ装置の、チャンネル品質に対する測定パラメータは、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質の測定パラメータを含んでよい。
基地局は、現在の基地局に接続されるユーザ装置と二次基地局とに測定構成情報を送信し得る。現在の基地局に接続されるユーザ装置が測定構成情報を受信する場合、現在の基地局に接続されるユーザ装置は、測定構成情報に従って、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質と、マルチキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質とを別々に測定してよく、又は、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質のみを測定してよい。現在の基地局に接続されるユーザ装置は、基地局に測定により得られるチャネル品質情報を送信する。二次基地局が測定構成情報を受信する場合、二次基地局は、二次基地局に接続されるユーザ装置に測定構成情報を配信し、二次基地局に接続されるユーザ装置によりアップロードされるチャネル品質情報を受信し得る。次に、二次基地局は、基地局にアップロードされたチャネル品質情報を送信する。
チャネル品質情報は、現在の基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報と、二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報とを含む。チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定されるSINR信号対干渉雑音比パラメータ、又は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて及びマルチキャスト伝送モードにおいて別々に測定されるSINR信号対干渉雑音比パラメータである。
二次基地局に接続されるユーザ装置のチャネル品質情報は、二次基地局に接続されるユーザ装置により、二次基地局により送信される測定構成情報に従って測定を実行することによって、得られる。
S203:基地局は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得する。
具体的に、基地局は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて、伝送変換装置からビデオサービス情報を取得してよく、ここで、IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。伝送変換装置が新たに追加されるエンティティであるので、伝送変換装置と基地局との間に通信を実行するための定義されたインタフェースが存在しない。従って、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間の既存のインタフェースを参照してよく、ここで、インタフェースは、純ユーザプレーンインタフェースで、IPネットワークベースインタフェースであり、これにより、伝送変換装置と基地局との間に定義されるインタフェースが、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間に定義されたインタフェースと同じである。
ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ここで、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。基地局は、伝送変換装置内のビデオサービス情報を収集し得る。伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素からビデオサービス情報を取得する。ユニキャストサービスネットワーク要素が、ユーザ装置に、DASHサーバにより返されるメディアプレゼンテーション記述を伝送する場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、そのメディアプレゼンテーション記述を傍受して解析し、これにより、ビデオサービス情報を取得する。例えば、伝送変換装置は、ユーザ装置により要求され、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるビデオデータのURLアドレスとビデオビットレートクラス情報とを取得してよく、ここで、ビデオビットレートクラス情報は、688kbps、1427kbps、及び2056kbpsを含む。
S204:基地局は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択する。
具体的に、基地局は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送モードを選択し得る。基地局は、チャネル品質情報に従って、ビデオデータによりユニキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースと、ビデオデータによりマルチキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースとを別々に計算し得る。基地局は、より少ない総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択する。
S205:基地局は、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択する。
具体的に、基地局が対応する伝送モードを選択した後、基地局は、容量最大化規則と、チャネル品質情報と、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報とに従って、ビデオデータの伝送ビットレートを選択し得る。第一に、基地局は、チャネル品質情報に従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータの単位消費リソースであってビデオビットレートクラス情報の各ビットレートに対応する単位消費リソースを別々に計算し得る。次に、基地局は、各ビデオデータの各DASHビットレートに対応するビデオ品質のPSNRに従って、かつ、対応する消費される単位消費リソースに従って、各ビデオデータに対応する伝送モードの伝送ビットレートを選択し得る。基地局により伝送ビットレートを選択する一の目的が、各RB上でより高いRSNRをもたらすサービスを可能な限り優先的に提供し、又は各RB上でより高いRSNRをもたらすユーザに可能な限り優先的にサービス提供をすることである。
S206:基地局は、伝送変換装置に、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を送信する。
基地局が対応する伝送モードと対応する伝送ビットレートを選択した後、基地局は、伝送変換装置に、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートとを含む決定情報を送信し得る。これにより、伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに、その決定情報を送信し得る。この場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのユニキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。マルチキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのマルチキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。例えば、少数のユーザに要求されるビデオデータがユニキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、多数のユーザに同時に要求されるビデオデータがマルチキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、例えば、MBSFN伝送モードにおいて伝送されてよい。この伝送モードにおいて、周波数リソースを減少させることができ、スペクトル利用率を増加させることができ、これにより、DASHサービスがネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができる。
チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含み得る。ユーザ装置がユニキャスト伝送のチャンネル品質のみを測定できる場合、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質とを含んでよく、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、本願発明のこの実施形態において提供される基地局はさらに、更新されたチャネル品質情報を受信し、決定情報を更新してよく、これにより、ビデオデータの伝送ビットレートを更新する。
具体的に、基地局の測定時間間隔が測定構成情報に含まれる測定期間に達する場合、基地局は、現在の基地局に対応するユーザ装置と二次基地局とを用いて、チャネル品質情報を再収集してよく、これにより、基地局は、更新されたチャネル品質情報を受信し、更新されたチャネル品質情報に従って、決定情報を更新し得る。従って、DASHビデオデータに対して、更新された伝送ビットレートが次の瞬間に得られ得る。
本願発明のこの実施形態において提供される基地局はさらに、一次基地局識別情報を伝送変換装置に送信してよく、これにより、伝送変換装置は、その一次基地局識別情報に従って、現在の基地局が一次基地局であると判断する。
具体的に、基地局が選択結果を受信する場合、基地局は、伝送変換装置に一次基地局識別情報を送信してよく、これにより、伝送変換装置は、その一次基地局識別情報に従って、どの基地局が一次基地局かを認識してよく、伝送変換装置は、次にその一次基地局と通信し得る。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
さらに、図15を参照すると、図15は、本願発明の実施形態に係る伝送モード選択方法の概略フローチャートである。本願発明のこの実施形態における方法は、図14に対応する実施形態におけるS204に対応し得る。伝送モード選択が、本願発明のこの実施形態における説明に用いられる。本願発明のこの実施形態における方法は、以下の段階を具体的に備える。
S301:基地局は、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートを参照ビットレートとして選択する。
具体的に、基地局は、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報から、チャネル品質情報に従って、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートを参照ビットレートとして選択し得る。例えば、特定のビデオデータに対して、ビデオデータに対応するビデオビットレートクラス情報は、3つのビットレートクラス、すなわち、クラス1、クラス2、及びクラス3を含む。クラス1のビットレートが、ビデオデータがユニキャスト伝送及びマルチキャスト伝送の両方を満たすことができる最小ビットレートである場合、クラス1のビットレートは、参照ビットレートとして用いられる。
S302:基地局は、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算する。
特定のビデオデータに対して、基地局は、ユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースを計算し、マルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースを計算し得る。
S303:基地局は、第1の総リソースを第2の総リソースと比較することによって、最小総リソースが消費される伝送モードをビデオデータの伝送モードとして選択する。
特定のビデオデータによりユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースが、ビデオデータによりマルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースより少ないことを、基地局が比較により知った場合、基地局は、ユニキャスト伝送モードを選択してビデオデータを伝送する。特定のビデオデータによりユニキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第1の総リソースが、ビデオデータによりマルチキャスト伝送モードにおいて参照ビットレートで消費される第2の総リソースより多いことを基地局が比較により知った場合、基地局は、マルチキャスト伝送モードを選択してビデオデータを伝送する。
チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、ユーザ装置によりマルチキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータとを含んでよく、又は、チャネル品質情報は、ユーザ装置によりユニキャスト伝送モードにおいて測定される信号対干渉雑音比パラメータと、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のチャンネル品質とを含み、ここで、マルチキャスト伝送モードにおける現在の基地局のユーザ装置カバレッジが、予め設定されたカバレッジ閾値を超える。
本願発明のこの実施形態において、ビデオデータの伝送モードが、チャネル品質情報を用いて選択され得る。これにより、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送がDASHサービスに対して柔軟に実行され得る。
さらに、図16を参照すると、図16は、本願発明の実施形態に係る伝送ビットレート選択方法の概略フローチャートである。本願発明のこの実施形態における方法は、図14に対応する実施形態におけるS205に対応し得る。伝送ビットレート選択が本願発明のこの実施形態における説明に用いられる。本願発明のこの実施形態における方法は、以下の段階を具体的に備える。
S401:基地局は、チャネル品質情報と、ビデオサービス情報に含まれるビデオビットレートクラス情報とに従って、選択された伝送モードにおける各ビデオデータの単位消費リソースであってビデオビットレートクラス情報における各ビットレートに対応する単位消費リソースを別々に計算し、ここで、単位消費リソースは、各タイムスロットにおいて消費されるリソースである。
具体的に、基地局によりマルチキャスト伝送モードにおいて計算される単位消費リソースの値が、各ビデオデータに対応する各DASHビットレートの、マルチキャストチャネル品質に対応する、ユニットリソースブロックの伝送レートに対する比率に等しく、ここで、マルチキャストチャネル品質は、チャネル品質情報内の最小マルチチャネル品質である。特定のビデオデータに対応する特定のビットレートに対して、基地局によりユニキャスト伝送モードにおいて計算される単位消費リソースの値が、ビットレートの、各種類のユニキャストチャネル品質に対応する、ユニットリソースブロックの伝送レートに対する比率の合計に等しく、ここで、ユニキャストチャネル品質は、ビデオデータを要求する各ユーザ装置のユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質である。
S402:基地局は、各ビットレートでの各ビデオデータのピーク信号対雑音比の、対応する単位消費リソースに対する計算比率を別々に計算する。
具体的に、特定のビデオデータのDASHビットレートに対して、基地局により計算される計算比率は、DASHビットレートでの各ユーザ装置のPSNRピーク信号対雑音比の合計の、各ユーザ装置に対応する単位消費リソースの合計に対する比率である。
S403:基地局は、計算比率に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータのソーティング結果を生成し、そのソーティング結果を降順にトラバースする。
具体的に、基地局は、計算比率の値に従って、各ビットレートに対応する各ビデオデータをソーティングし、チャネル品質情報に従って、そのソーティング結果を順次にトラバースする。例えば、それぞれのビットレートクラスが1、2、及び3のビデオデータA、B、及びCが存在する。基地局により、計算比率に従って、降順に得られるソーティング結果が、A1、A2、B1、C1、A3、C2、C3、及びB3であり得る。
S404:基地局は、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択する。
具体的に、予め設定されたリソース条件は、マルチキャスト伝送モードにおいて消費されるリソースが、第1のサブフレーム数量閾値より少ないこと、及び、マルチキャスト伝送モード及びユニキャスト伝送モードにおいて消費される総リソースが第2のサブフレーム数量閾値より少ないことである。例えば、リソース条件は、総マルチキャストRBが選択された6つのサブフレーム内であり、総RBが1つのフレーム(10のサブフレーム)の範囲内であることである。基地局は、トラバーサル手順において、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率を選択し得る。例えば、それぞれのビットレートクラスが1、2、及び3のビデオデータA、B、及びCが存在する。基地局により、計算比率に従って、降順に得られるソーティング結果が、A1、A2、B1、C1、A3、C2、C3、及びB3であり得る。C1が予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率である場合、A1、A2、B1、及びC1は全て、予め設定されたリソース条件を満たすことができる。
S405:基地局は、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択する。
具体的に、基地局は、予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい計算比率に対応するビデオデータに従って、各ビデオデータに対応する現在最大伝送ビットレートを別々に選択してよく、ここで、各ビデオデータの現在最大伝送ビットレートに対応する計算比率が予め設定されたリソース条件を満たすことができる最小計算比率より大きい又はそれに等しい。
例えば、それぞれのビットレートクラスが1、2、及び3のビデオデータA、B、及びCが存在する。計算比率に従って降順に得られるソーティング結果が、A1、A2、B1、C1、A3、C2、C3、及びB3であり得る。ビデオデータBが3つのユーザ装置に対応する場合、ビデオデータAは、マルチキャストを用いて伝送され、ビデオデータBは、ユニキャストを用いて伝送され、ビデオデータCは、マルチキャストを用いて伝送され、B1がリソース条件を満たすとき、基地局は、ビデオデータAの伝送ビットレートクラスを2として選択する。ビデオデータBに対して、基地局は、ビデオデータBに対応する全てのユーザ装置の伝送ビットレートクラスを2に設定し得る。代替的に、基地局はまず、ビデオデータBに対応する3つのユーザ装置の3つのビットレートクラスに対応するPSNRの、単位消費リソースに対する比率を、降順にソーティングし得る。仮に3つのユーザ装置がa、b、及びcだとして、ソーティング結果は、a1、b1、c1、a2、b2、c2、a3、b3、及びc3であり得る。次に、基地局は、ソーティング結果をトラバースする。b2がリソース条件を満たしており、c2がリソース条件を満たすことができないと検出した場合、基地局は、ユーザ装置aのビットレートクラスを2に設定し、ユーザ装置bのビットレートクラスを2に設定し、ユーザ装置cのビットレートクラスを1に設定し得る。リソースが要求を満たすことができないという状況がC2で初めて発生する場合、ビデオデータCがマルチキャストを用いて伝送されるので、この場合、ビデオデータCの全てのユーザ装置の伝送ビットレートが、クラス1の伝送ビットレートしかならず、ビデオデータAの全てのユーザ装置の伝送ビットレートがクラス3の伝送ビットレートであってよく、ビデオデータBのユーザ装置の伝送ビットレートは、少なくともクラス1の伝送ビットレートであってよい。
S401からS405に実行される全ての段階は、容量最大化規則に基づいて実行される。伝送ビットレートが容量最大化規則を用いて選択され、これにより、より多くのユーザが高品質ビデオサービスを得ることができる。
本願発明のこの実施形態において、各ビデオデータに対応する伝送モードの伝送ビットレートが、チャネル品質情報を用いて選択され得る。これにより、DASHサービスがネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができる。
本願発明のこの実施形態において、各ビデオデータに対応する伝送モードの伝送ビットレートが、ユニキャスト伝送モードにおけるチャンネル品質を含むチャネル品質情報を用いて、かつ、マルチキャスト伝送モードにおける基地局のチャンネル品質を用いて、選択され得る。これにより、ユーザ装置がマルチキャストチャネル品質を収集することができない場合であって、DASHサービスが依然と、ネットワーク帯域幅などの無線リソースを良く用いることができる。
図17をさらに参照すると、図17は、本願発明の実施形態に係るさらなる別のビデオデータ伝送方法の概略フローチャートである。当該方法は、以下の段階を備える。
S501:伝送変換装置が、ユニキャストサービスネットワーク要素のビデオサービス情報を取得する。
具体的に、ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。伝送変換装置は、ユニキャストサービスネットワーク要素からビデオサービス情報を取得し得る。ユニキャストサービスネットワーク要素が、ユーザ装置に、DASHサーバにより返されるメディアプレゼンテーション記述を伝送する場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、そのメディアプレゼンテーション記述を傍受して解析し、これにより、ビデオサービス情報を取得する。例えば、伝送変換装置は、ユーザ装置により要求され、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるビデオデータのURLアドレスとビデオビットレートクラス情報とを取得してよく、ここで、ビデオビットレートクラス情報は、688kbps、1427kbps、及び2056kbpsを含む。
S502:伝送変換装置は、選択装置により選択される一次基地局である基地局にビデオサービス情報を送信し、これにより、基地局は、ビデオサービス情報と取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報に従って、決定情報を生成する。
具体的に、伝送変換装置は、予め設定されたIPネットワークベースインタフェースを用いて基地局にビデオサービス情報を送信し得る。ビデオサービス情報は、ユーザ装置により要求されるビデオデータのアドレスと、ビデオデータのアドレスに対応するビデオビットレートクラス情報とを含み、ビットレートクラス情報は、ビデオデータに対応する少なくとも1つのビットレートを含む。IPネットワークベースインタフェースは、基地局と伝送変換装置とを接続するよう構成されるインタフェースである。
伝送変換装置が新たに追加されるエンティティであるので、伝送変換装置と基地局との間に通信を実行するための定義されたインタフェースが存在しない。従って、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間の既存のインタフェースを参照してよく、ここで、そのインタフェースは、純ユーザプレーンインタフェースで、IPネットワークベースインタフェースであり、これにより、伝送変換装置と基地局との間に定義されるインタフェースが、マルチメディア・ブロードキャストマルチキャスト・ゲートウェイと基地局との間に定義されたインタフェースと同じである。
伝送変換装置がビデオサービス情報を基地局に送信した後、基地局は、ビデオサービス情報と、取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報と、容量最大化規則とに従って、決定情報を生成し得る。基地局が決定情報を生成する具体的な実施手順について、図13から図16に対応する複数の方法の実施形態を参照してよく、詳細はここでは説明されない。
S503:伝送変換装置は、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに、決定情報を別々に送信し、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。
具体的に、基地局が決定情報を生成した後、伝送変換装置は、基地局により送信される決定情報を受信し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに、決定情報を別々に送信してよく、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。決定情報は、ビデオデータの伝送モードとビデオデータの伝送ビットレートを含む。この場合、ユニキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのユニキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。マルチキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に含まれる、ビデオデータの伝送モードと伝送ビットレートとに従って、対応するDASHビデオデータのマルチキャスト伝送を現在の伝送ビットレートで実行し得る。例えば、少数のユーザに要求されるビデオデータがユニキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、多数のユーザに同時に要求されるビデオデータがマルチキャスト伝送モードにおいて伝送されてよく、例えば、MBSFN伝送モードにおいて伝送されてよい。この伝送モードにおいて、周波数リソースを減少させることができ、スペクトル利用率を増加させることができ、これにより、DASHサービスがネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができる。
ユニキャストサービスネットワーク要素は、DASHプロキシネットワーク要素であってよく、マルチキャストサービスネットワーク要素は、BM−SCネットワーク要素であってよい。伝送変換装置は、DASHサービスのユニキャスト及びマルチキャスト変換を実行するよう構成される新たに追加される制御管理エンティティである。伝送変換装置は、DASHプロキシネットワーク要素、BM−SCネットワーク要素、又はP−GWなどのエンティティに配置され得る。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
図18をさらに参照すると、図18は、本願発明の実施形態に係るまた別のビデオデータ伝送方法の概略フローチャートである。当該方法は、以下の段階を備える。
S601:選択装置が一次基地局と二次基地局とを選択し、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む選択結果を生成する。
具体的に、選択装置は、MMEネットワーク要素又はMCEネットワーク要素であってよい。選択装置により一次基地局と二次基地局とを選択する段階は、ネットワークから一の基地局を一次基地局としてランダムに選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる段階、又は、ネットワークから、最も多いユーザ装置に接続される一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる段階、若しくは、ネットワークから最良のハードウェア性能を提供する一の基地局を一次基地局として選択し、そのネットワークにおける別の基地局を二次基地局として用いる段階を含み得る。選択装置は、一次基地局と二次基地局とを選択し、選択結果を生成してよく、ここで、選択結果は、一次基地局についての情報と二次基地局についての情報とを含む。
S602:選択装置は、基地局に、選択結果とユーザ装置にチャネル品質試験を実行するよう命令するのに用いられる測定構成情報とを送信し、これにより、基地局は、選択結果と測定構成情報に従って、チャネル品質情報を取得し、これにより、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成する。
選択装置は、測定構成情報をさらに生成してよく、ここで、測定構成情報は、ユニキャスト及びマルチキャストチャネル品質の測定パラメータを含み、又は、ユニキャストチャネル品質の測定パラメータのみを有し、測定構成情報は、測定期間をさらに含み得る。選択装置は、選択結果と測定構成情報とを基地局に送信してよく、これにより、基地局は、選択結果と測定構成情報とに従って、チャネル品質情報を取得し、これにより、ビデオデータのユニキャスト伝送及び/又はマルチキャスト伝送を実行するのに用いられる決定情報を生成する。基地局は、伝送変換装置から取得したビデオサービス情報と、取得した各ユーザ装置のチャネル品質情報と、容量最大化規則とに従って、決定情報を生成し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とに、決定情報を別々に送信し、これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とはそれぞれ、ビデオデータのユニキャスト伝送を実行し、ビデオデータのマルチキャスト伝送を実行する。基地局が決定情報を生成する具体的な実施手順について、図13から図16に対応する複数の方法の実施形態を参照してよく、詳細はここでは説明されない。
選択装置は、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素により送信される、現在の選択装置に対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを受信する。
選択装置は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って検索することによって、ユーザ装置に対応する基地局を得てユーザ装置の識別情報を対応する基地局に送信する。
具体的に、選択装置が選択結果を送信する前に、選択装置は、PCRFネットワーク要素により送信される、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置に対応する基地局を検索し、ユーザ装置の識別情報を対応する基地局に送信し得る。これにより、ユーザ装置のチャネル品質情報を収集するとき、各基地局は、受信したユーザ装置の識別情報により示されるユーザ装置に測定を実行するよう命令してよく、ここで、ユーザ装置の識別情報は、DASHビデオデータを要求するユーザ装置の識別情報を指す。
ユーザ装置の識別情報とECGIとは、PCRFポリシ及び課金ルール機能ネットワーク要素により、ユニキャストサービスネットワーク要素により送信されるユーザ装置ネットワークアドレスに従って検索することによって、得られる。
PCRFネットワーク要素により送信される、選択装置がユーザ装置の識別情報とECGIとを受信する前に、ユニキャストサービスネットワーク要素は、PCRFネットワーク要素に既知のユーザ装置情報を送信してよく、これにより、PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置情報に従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし得る。PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従ってクエリすることによって、ユーザ装置が属する選択装置を得て、その対応する選択装置にユーザ装置の識別情報を送信し得る。ユニキャストサービスネットワーク要素は、DASHプロキシネットワーク要素であってよい。例えば、DASHプロキシネットワーク要素は、ユーザ装置ネットワークアドレスをPCRFネットワーク要素に送信する。次に、PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置ネットワークアドレスに従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリし、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、ユーザ装置が属するMMEネットワーク要素を判断し、サービス提供ゲートウェイを用いて、MMEネットワーク要素に対応するユーザ装置の識別情報とECGIとを送信する。MMEネットワーク要素は、ネットワークにおける全ての基地局の識別情報に従って、各ユーザ装置の識別情報に対応する基地局を判断し、ユーザ装置に対応する基地局に、各ユーザ装置の識別情報を送信する。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて、生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
以下では、本願発明において提供されるビデオデータ伝送方法のプロセスを詳細に説明する。
ユニキャストサービスネットワーク要素が、取得したユーザ装置情報をPCRFネットワーク要素に送信する。
PCRFネットワーク要素は、ユーザ装置情報に従って、対応するユーザ装置の識別情報とECGIとをクエリする。
PCRFは、対応する選択装置に、クエリすることによって得られる、ユーザ装置の識別情報とECGIとを送信する。
選択装置は、ユーザ装置の識別情報とECGIとに従って、各ユーザ装置と各基地局との間の対応関係を判断する。
選択装置は、その対応関係に従って、ユーザ装置の識別情報を各対応する基地局に送信し、これにより、各基地局は、その基地局に接続されDASHビデオデータを要求するユーザ装置を認識し得る。
選択装置は、一次基地局と二次基地局とを選択し、選択結果を生成し、その選択結果と測定構成情報とを選択結果に示される一次基地局に送信する。
ユニキャストサービスネットワーク要素は、取得されるDASHビデオサービス情報を伝送変換装置に送信する。
一次基地局は、伝送変換装置におけるDASHビデオサービス情報を取得し、測定構成情報に従って、DASHビデオデータを要求するユーザ装置と二次基地局とにチャネル品質情報を収集するよう命令し、ここで、ユーザ装置と二次基地局とは一次基地局に接続される。
一次基地局は、容量最大化規則と、チャネル品質情報と、DASHビデオサービス情報とに従って、決定情報を生成し、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とにその決定情報を送信する。
ユニキャストサービスネットワーク要素は、その決定情報に従って、ユニキャスト伝送モードにおいて伝送されるよう、対応するDASHビデオデータを制御する。
マルチキャストサービスネットワーク要素は、決定情報に従って、マルチキャスト伝送モードにおいて伝送されるよう、対応するDASHビデオデータを制御する。
上述から分かるように、本願発明のこの実施形態によれば、決定情報は、ユーザ装置のチャネル品質情報とビデオサービス情報とを収集することによって、容量最大化規則に基づいて生成され得る。これにより、ユニキャストサービスネットワーク要素とマルチキャストサービスネットワーク要素とがそれぞれ、決定情報に従って、ユニキャストを用いて又はマルチキャストを用いて伝送されるべき対応するDASHビデオデータを制御し得る。従って、ユニキャスト及びマルチキャストのハイブリッド伝送モードをサポートするDASHサービスが、ネットワーク帯域幅などの無線リソースをより良く用いることができ、複数のユーザにより高いビデオ品質を提供することができ、これにより、様々なユーザの要求を満たす。
本願発明の実施形態が、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。当該コンピュータ記憶媒体は、プログラムを格納し得る。当該プログラムが実行されたとき、図13から図16の複数の方法の実施形態に記録されるビデオデータ伝送方法のいくつかの又は全ての段階が含まれる。
本願発明の実施形態が、別のコンピュータ記憶媒体をさらに提供する。当該コンピュータ記憶媒体は、プログラムを格納し得る。当該プログラムが実行されたとき、図17の方法の実施形態に記録されるビデオデータ伝送方法のいくつかの又は全ての段階が含まれる。
本願発明の実施形態が、さらなる別のコンピュータ記憶媒体をさらに提供する。当該コンピュータ記憶媒体がプログラムを格納し得る。プログラムが実行されたとき、図18の方法の実施形態に記録されるビデオデータ伝送方法のいくつかの又は全ての段階が含まれる。
当業者であれば、複数の実施形態における複数の方法の全て又はいくつかのプロセスがコンピュータプログラム命令関連ハードウェアにより実装され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。プログラムが実行されたとき、複数の実施形態における複数の方法の複数のプロセスが実行される。上述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、又は同様のものを含み得る。
上で開示されているのが本願発明の複数の例示的な実施形態に過ぎず、本願発明の保護範囲を制限することを勿論、意図されない。従って、本願発明の請求項に従って成された複数の同等の変形例が本願発明の範囲内に含まれるべきである。