JP6250308B2 - 外科用締結具及び外科用締結具を留置するための装置 - Google Patents

外科用締結具及び外科用締結具を留置するための装置 Download PDF

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Description

本発明は、概して外科用締結具と、外科用締結具を留置するための方法及び装置、特に予め屈曲された外科用締結具及びその使用方法に関する。
体内において靱帯、腱、及び/又は他の軟組織がそれらが付属する骨から完全又は部分的に剥離することは、特にスポーツ選手の間では比較的一般的に見られる傷害である。こうした傷害は、これらの組織に過剰な応力が加わった結果として起こることが一般的である。例として、組織の剥離は、転倒などの事故、仕事に関連した活動時、スポーツ競技の最中、又は他の多くの状況及び/又は活動のいずれかにおける過度労作の結果として発生し得る。
部分剥離の場合には、充分な時間が与えられ、傷害が更なる不要な応力に曝されないように注意が払われるならば傷害は多くの場合自然治癒する。しかしながら完全剥離の場合には、軟組織をそれが付属する骨に再付着させるために外科手術が必要となる場合もある。軟組織を骨に再付着させるための多くの装置が現在存在している。現在存在する装置の例としては、ネジ、ステープル、縫合糸アンカー、及び鋲が挙げられる。
組織は、伝統的な開放手術中、又は最小侵襲性の、例えば関節鏡外科手技中に、骨に付着され得る。最小侵襲性外科手技は、通常、開放手術よりも好まれており、これは、侵襲的が低く、患者に外傷を生じる可能性が低く、患者の回復時間を短縮し得るためである。最小侵襲性外科手技では、外科医は1つ以上の小さい切開部を通して手術部位の診断及び治療手技を行う。患者の外傷を低減し、回復時間を短縮させ得ることから、切開部のサイズ及び数を低減することが望ましい。しかしながら、組織再付着に関与する外科手技では、切開部のサイズは、十分なサイズ及び強度の締結具を送達して組織を固定するために不必要に大きくなり得る。加えて、多数の締結具を適用することは、締結具を送達する装置が、各締結具の送達後に患者から除去されて、送達されるべき新たな締結具を装填する必要があり得るため、時間を要し、また煩わしい。
したがって、改良された外科用締結具と、外科用締結具を留置するための方法及び装置が依然として必要とされている。
本発明は、概して、外科用締結具と、外科用締結具を留置するための方法及び装置を提供する。一実施形態において、カニューレの遠位端を、骨の上に重なる組織に隣接して配置することと、締結具の第1の脚をカニューレの遠位端から前進させて、第1の脚を組織を通して骨内に推進することと、を含む外科的方法を提供する。第1の脚を前進させた後、カニューレの遠位端を組織に対して再配置する。カニューレの遠位端を再配置した後、締結具の第2の脚をカニューレの遠位端から前進させて、第2の脚を組織を通して骨内に推進することにより、組織を骨に付着させる。
カニューレの遠位端の再配置は、第1の脚と第2の脚との間に延びる締結具のバックスパン(back span)が、第1の脚に対して枢動するように、カニューレの遠位端を移動させることを含んでもよい。締結具は、カニューレの遠位端が組織に対して再配置された際、バックスパンが付勢されて枢動するように、形状記憶材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態において、カニューレの遠位端の再配置により、締結具の第1の脚と第2の脚との間に延びる締結具の中間部分が、カニューレの側壁内に形成された開口部を通して延び得る。
この方法は、任意の数のバリエーションを有することができる。例えば、締結具の第1の脚を前進させることは、締結具の第1の脚をカニューレの長手方向軸線に沿って前進させて、締結具の第1の脚をカニューレの外部に通過させることを含んでもよく、カニューレの遠位端を再配置することは、カニューレの長手方向軸線を横切る方向にカニューレを移動させることを含んでもよい。別の例のために、締結具の第1の脚を前進させることは、プッシャをカニューレを通して遠位方向に推進して、締結具の第1の脚を組織を通して骨内に押すことを含んでもよく、締結具の第2の脚を前進させることは、プッシャをカニューレを通して遠位方向に推進して、締結具の第2の脚を組織を通して骨内に押すことを含んでもよい。
別の実施形態では、締結具の第1の末端部を細長い部材の内側通路を通して長手方向に前進させて、第1の末端部を内側通路の外部に通過させ、そして患者の組織を通して、組織の下にある骨内に通過させることを含む外科的方法を提供する。締結具の第1の末端部を前進させた後、細長い部材を組織に対して側方に移動させることにより、内側通路内に位置する締結具の第2の末端部を、組織に対して側方に移動させてもよく、それによって締結具の第1の末端部と第2の末端部との間に延びる締結具の中間部分を、細長い部材の側壁内に形成された開口部を通して延びるようにする。細長い部材を移動させた後、締結具の第2の末端部を、細長い部材の内側通路を通して長手方向に前進させて、第2の末端部を内側通路の外部に通過させ、そして組織を通して、組織の下にある骨内を通過させてもよい。
いくつかの実施形態において、締結具の第2の末端部を前進させた後、第2の締結具の第1の末端部を、細長い部材の内側通路を通して長手方向に前進させて、第2の締結具の第1の末端部を内側通路の外部に通過させ、そして患者の組織を通して、組織の下にある骨内に通過させてもよい。第2の締結具の第1の末端部を前進させた後、細長い部材を組織に対して側方に移動させることにより、内側通路内に位置する第2の締結具の第2の末端部を、組織に対して側方に移動させてもよく、それによって第2の締結具の第1の末端部と第2の末端部との間に延びる第2の締結具の中間部分を、細長い部材の側壁内に形成された開口部を通して延びるようにする。細長い部材を移動させた後、第2の締結具の第2の末端部を、細長い部材の内側通路を通して長手方向に前進させて、第2の締結具の第2の末端部を内側通路の外部に通過させ、そして組織を通して、組織の下にある骨内に通過させてもよい。
本方法は、多数のバリエーションを有することができる。例えば、細長い部材を側方に移動させることにより、中間部分がカニューレの側壁内に形成された開口部を通して延びるように中間部分を枢動させてもよい。別の例のために、締結具の第2の末端部を前進させた後、細長い部材を長手方向に移動させて細長い部材を患者の身体から除去することよって、締結具を患者内に埋め込まれたまま残留させてもよい。更なる別の例のために、締結具の第1の末端部を長手方向に前進させることは、プッシャを細長い部材の内側通路を通して遠位方向に駆動して、締結具の第1の末端部を組織を通して骨内に押すことを含んでもよく、締結具の第2の末端部を長手方向に前進させることは、プッシャを細長い部材の内側通路を通して遠位方向に駆動して、締結具の第2の末端部を組織を通して骨内に押すことを含んでもよい。尚、別の例のために、締結具の第1の末端部を長手方向に前進させて、締結具の第1の末端部を組織を通して骨内に押すことと、締結具の第2の末端部を長手方向に前進させて、締結具の第2の末端部を組織を通して骨内に押すこととは、締結具を初期の実質的に真っ直ぐな構成から、最終的なU字状構成に動作させ得る。
別の実施形態では、カニューレは、カニューレの内側通路内に実質的に直線状の構成で配置された締結具を有する。カニューレの遠位端を、骨の上に重なる組織に対して第1の位置に配置することと、配置後、締結具の第1の末端部を内側通路を通して長手方向に前進させて、締結具の第1の末端部を内側通路の外部に通過させ、組織を通して、骨内に通過させることと、を含む、外科的方法を提供する。第1の末端部を前進させた後、カニューレの遠位端を組織に対して第1の位置から第2の位置に移動させることにより、締結具を実質的に直線状の構成から屈曲した構成に動作させてもよい。カニューレの遠位端を移動させた後、締結具の第2の末端部をカニューレの内側通路を通して長手方向に前進させて、締結具の第2の末端部を内側通路の外部に通過させ、組織を通して、骨内に通過させてもよい。
カニューレの遠位端を側方に移動させることにより、締結具の第1の末端部と第2の末端部との間に延びる締結具の中間部分が、カニューレの側壁内に形成された開口部を通して延び得、及び/又は中間部分が、実質的に長手方向の配向から、実質的に側方の配向に移動し得る。
締結具は、多様な構成を有することができる。締結具は、カニューレの遠位端が第1の位置から第2の位置に移動された際、締結具が付勢されて、実質的に直線状の構成から屈曲構成に動作するように、形状記憶材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態において、屈曲構成にある締結具は、カニューレの内側通路の直径よりも大きい幅を有してもよい。
別の態様では、第1の脚、第2の脚、及び第1の脚と第2の脚との間に延びる中間部分を有する外科用締結具を備える外科用システムを提供する。外科用締結具の少なくとも一部分は、形状記憶材料から形成されている。外科用締結具は、実質的に直線状の構成と、初期設定の屈曲構成との間で可動である。第1の脚及び第2の脚は、組織を通して骨内に前進されるように構成され、中間部分は骨の外部に配置されている。
システムはまたカニューレを備えてもよく、カニューレは、内部に延びる内側ルーメンを有し、かつ細長いカニューレの遠位端において該カニューレの側壁を貫通して形成された開口部を有する。開口部は、カニューレの最遠位端から近位方向に延び、カニューレの近位端の遠位において終結してもよい。外科用締結具は、カニューレの内側ルーメン内にて実質的に直線状の構成で配置され、内側ルーメン内の実質的に直線状の構成から、第1の脚がカニューレの最遠位端を通して内側ルーメンの外部へ前進され、中間部分が開口部を通して延び、第2の脚が内側ルーメン内に配置されている、屈曲構成に動作するように構成されてもよい。システムはまたプッシャを備えてもよく、プッシャは、カニューレの内側ルーメン内にて摺動可能に移動し、内側ルーメン内に配置された外科用締結具を押して、外科用締結具を、第1の脚がカニューレの最遠位端を通して内側ルーメンの外部へ前進され、中間部分が開口部を通して延び、第2の脚が内側ルーメン内に配置されている、屈曲構成に動作させるように構成されている。
本発明は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて考慮することによって、より深い理解がなされるであろう。
直線状の構成にある外科用締結具の一実施形態の側面図。 屈曲構成にある図1の外科用締結具の斜視図。 屈曲構成にある外科用締結具の別の実施形態の斜視図。 屈曲構成にある外科用締結具の更なる別の実施形態の斜視図。 屈曲構成にある外科用締結具の別の実施形態の斜視図。 外科用締結具送達装置の一実施形態の側面図。 図6の外科用締結具送達装置の遠位端の斜視図。 図7の外科用締結具送達装置カニューレの遠位端内に配置された図1の外科用締結具及びプッシャの部分透過斜視図。 内部に2つのプッシャ及び2つの締結具が配置されている、送達装置カニューレの遠位端の一実施形態の側面図。 組織及び骨に隣接して配置されている、内部に図8のプッシャが配置され、また内部に図1の外科用締結具が配置されている、図7の外科用締結具送達装置カニューレの遠位端の部分透過斜視図。 図11の外科用締結具の第1の脚を、図11の外科用締結具送達装置カニューレの遠位端の外部に、組織を通して、骨内に前進させている、図11のプッシャの部分透過側面図。 組織に対して再配置された、図11の外科用締結具送達装置カニューレの遠位端の部分透過側面図であり、図11の外科用締結具の中間部分が、外科用締結具送達装置カニューレ内に形成された窓を通して延びる、部分透過側面図。 その長手方向軸線の周囲に回転されている、図12の外科用締結具送達装置カニューレの遠位端の部分透過側面図。 外科用送達装置カニューレが組織及び骨に対して移動され得る方向及び位置の概略図。 図12の外科用締結具の第2の脚を、図12の外科用締結具送達装置カニューレの外部に、組織を通して、骨内に前進させている、図12のプッシャの部分透過側面図。
本明細書に開示される装置並びに方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が与えられるよう、特定の例示的実施形態について以下に説明する。これらの実施形態の1以上の例を添付図面に示す。当業者であれば、本明細書に具体的に記載され、添付の図面に示される装置及び方法は非限定的かつ例示的な実施形態であって、本発明の範囲、特許請求の範囲のみによって定義される点は理解されるであろう。例示的な一実施形態に関連して例示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされ得る。そのような改変及び変形は、本発明の範囲に含まれるものとする。
外科用締結具を留置するための様々な例示的な外科用締結具、方法、及び装置を提供する。一般に、本方法及び装置は、外科用締結具を留置して組織を骨に固定することが可能である。一実施形態において、外科用締結具は、該締結具が第1の最大幅を有し得る直線状の構成又は圧縮された構成と、該締結具が第1の最大幅よりも大きい第2の最大幅を有し得る第2の屈曲された構成又は拡張された構成との間で動作するように構成されてもよい。したがって、締結具は、圧縮構成にて比較的小さい開口部を通して患者の身体内に送達され、患者の身体内で拡張構成に動作して、締結具がより効果的に組織を骨に固定できる、より大きいサイズを有するように構成されてもよい。一般に、圧縮構成では、締結具は実質的に真っ直ぐであってもよく、拡張構成では、締結具は屈曲され、例えばU字状であってもよい。締結具は、該締結具に力を適用して該締結具を圧縮構成に維持する必要があるように、拡張構成に付勢され得る。送達装置は、締結具を組織を通して骨内に前進させて、組織を骨に付着させるように構成されてもよい。送達装置は、締結具に力を適用して該締結具を圧縮構成に維持するように構成されてもよく、それにより締結具が送達装置から解放された際、該締結具が圧縮構成から拡張構成へと自己拡張するように構成され得る。
使用時、下記に更に述べるように、送達装置は、該送達装置の遠位端が、骨に付着される組織に隣接して配置され得るように、患者の身体内に前進されてもよい。第一の真っ直ぐな構成にある外科用締結具を、送達装置の内側通路を通して遠位方向に前進させて、締結具の第1の部分を内側通路から組織を通して骨内に留置してもよい。次いで、送達装置の遠位端を、締結具の第2の部分が送達装置の内側通路内に配置された状態で、組織及び骨に対して再配置してもよく、このことは締結具が圧縮構成から拡張構成に自動的に動作することを可能にし得る。より詳細には、送達装置の遠位端の再配置は、第1の部分と第2の部分とを接続する、締結具の第3の部分が、第1の部分を横切るように延び、場合により送達装置内に形成された窓を通して延びるようにし得る。送達装置が再配置位置にある状態で、締結具の第2の部分が、内側通路から組織を通して骨内に留置されてもよい。そのような方法での締結具の送達は、非常に小さい切開部よりも大きい締結具が患者の身体内に留置され、十分なサイズ及び強度の締結具が組織を骨に付着させることを尚可能にすると共に、小さい切開部を通して送達され得る非常に小さいサイズの送達装置の使用を可能にし得る。
本明細書に開示した外科用締結具は、身体内での使用に安全な任意の1種以上の材料、好ましくは生体適合性材料(1種又は複数種)から形成されてもよい。例示的な実施形態において、外科用締結具の少なくとも一部分、例えば外科用締結具の中間部分は、外科用締結具がある程度の弾性を有し、例えば破壊することなく屈曲し得るように、1種以上の可撓性材料から形成されてもよい。例示的な実施形態において、外科用締結具は、少なくとも部分的に形状記憶材料から形成されてもよく、該材料は、単一の材料又は材料の組み合わせを含んでもよい。しかしながら、外科用締結具は、下記に述べるようにインプラントに構造を提供することが可能であり、かつ身体内での使用に適した任意のタイプの材料及び材料の任意の組み合わせから作製されてもよい。形状記憶材料の非限定的な例には、銅−亜鉛−アルミニウム−ニッケル合金、銅−アルミニウム−ニッケル合金、ニチノール等のニッケル−チタン合金、ナイロン又はナイロンブレンド等の熱可塑性材料、及びVeriflex(商標)等の形状記憶ポリマーが挙げられる。形状記憶材料は、下記に更に述べるように、外科用締結具を組織内に配置することができる、直線状の構成へ又は拡張構成への外科用締結具の自然な付勢を容易にし得る。形状記憶材料はまた、外科用締結具の任意の又は全部の部分が圧縮構成(外科用締結具が比較的小さい直径を有する)に変形され又は屈曲されて、組織及び骨への外科用締結具の送達を容易にし得ると共に、また外科用締結具が圧縮構成から外科用締結具の「記憶された」形状(外科用締結具がより大きい直径を有する)に自動的に動作して組織及び骨内への埋め込みを可能にすることによって、組織及び骨内への外科用締結具の送達を容易にし得る。例示的な実施形態において、外科用締結具全体が、1種以上の形状記憶材料から形成されてもよい。別の例示的な実施形態では、外科用締結具の骨貫入部分は、1種以上の非形状記憶材料、例えばチタン、ステンレス鋼等から形成されてもよく、そこから骨貫入部分が延びる外科用締結具の他の部分、例えば中間部分は、1種以上の形状記憶材料から形成されてもよい。更なる別の例示的な実施形態では、外科用締結具の骨貫入部分間の接合箇所は、1種以上の形状記憶材料から形成されてもよく、外科用締結具の残りの部分、例えば骨貫入部分と、そこから骨貫入部分が延びる中間部分とは、1種以上の非形状記憶材料から形成されてもよい。
本明細書に開示した送達装置も、身体内での使用に安全な任意の1種以上の材料、好ましくは生体適合性材料(1種又は複数種)から形成されてもよい。例示的な実施形態において、送達装置の少なくとも一部分、例えば内部を外科用締結具が前進する中空(cannulated)部分は、1種以上の実質的に剛性の材料、例えばチタン、ステンレス鋼等から形成されてもよい。
図1及び2に示す例示的な一実施形態では、組織を骨に付着させるように構成されてもよい外科用締結具10が提供されている。締結具10は、多様なサイズ、形状及び構成を有することができる。締結具10は、第1の脚12a、第2の脚12b、及び第1の脚12aと第2の脚12bとの間に延びるバックスパン又は中間部分16を含んでもよい。締結具10は、第1の脚12a及び第2の脚12bがそれぞれバックスパン16に結合する第一の接合箇所18a及び第2の接合箇所18bも含み得る。下記に更に述べるように、第1の脚12a及び第2の脚12bは、第1の脚12a及び第2の脚12bのそれぞれの接合箇所18a、18bにおいて、バックスパン16に対して屈曲して、締結具を圧縮構成と拡張構成との間で動作させるように構成されてもよい。第1の脚12a、第2の脚12b、及びバックスパン16は全て、図1及び2の締結具10において同一の形状記憶材料(1種又は複数種)から形成されているが、上述したように、締結具は、締結具の様々な部分において多様な1種以上の材料から形成されていてもよい。
締結具10は、図1に示す圧縮構成又は直線状の構成と、図2に示す拡張構成又は屈曲構成との間で動作するように構成されてもよい。締結具10は拡張構成に付勢されてもよく、このことは、下記に更に述べるように、締結具10を組織内に留置することを容易にし得る。締結具10は、例えば、拡張構成に「記憶された」形状記憶材料から少なくとも部分的に形成されることによって、拡張構成に付勢されてもよい。したがって、締結具10は、自然では拡張構成にあり、例えば締結具10が手で圧縮され、及び/又は下記に更に述べるようにカニューレ内に配置されることによって外力が適用された際に、圧縮構成にあるように構成されてもよい。説明を明確にするために、図1は外力を省略している。締結具10は少なくとも部分的に形状記憶材料(1種又は複数種)から形成され得るため、例えば外力が締結具10に適用されているか否かに応じて、脚12a、12bが拡張構成と圧縮構成との間で自動的に動作するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、少なくとも第1の接合箇所18a及び第2の接合箇所18bが形状記憶材料(1種又は複数種)から形成されて、バックスパン16に対する脚12a、12bの移動を容易にしてもよい。
圧縮構成又は直線状の構成では、締結具10は、実質的に真っ直ぐであってもよい。締結具10が圧縮構成にある際、第1の脚12aの第1の長手方向軸線A1は、第2の脚12bの第2の長手方向軸線A2と実質的に平行であり、第1の脚12aの第1の長手方向軸線A1は、中間部分16の第3の長手方向軸線A3と実質的に同軸である。また、真っ直ぐな構成において、第2の脚12bの第2の長手方向軸線A2は、中間部分16の第3の長手方向軸線A3と実質的に平行であり、第2の脚12bは、中間部分16に隣接し、また中間部分16と接触し得る。圧縮構成にある締結具10は、第1の最大幅W1及び第1の最大高さH1を有してもよい。第1の最大幅W1は様々であり得るが、例示的な実施形態では、第1の最大幅W1は約5mm未満、例えば約2mm未満、例えば約1.5mmであってもよい。脚12a、12bの貫入する遠位先端14a、14bは、それぞれ、締結具10が圧縮構成にある際、同一方向に、例えば遠位方向に指向され又は尖っていてもよく、このことは、下記に更に述べるように、組織及び/又は骨内への脚12a、12bの留置を容易にし得る。
拡張構成では、締結具10は、真っ直ぐでなくてもよく、U字形を有してもよい。U字形は、図2に示すように、締結具10が拡張構成にある際、締結具10が対称的な形状を有することを可能にし得る。それ故、締結具10が拡張構成にあるとき、第1の脚12aの第1の長手方向軸線A1と第2の脚12bの第2の長手方向軸線A2とは、互いに実質的に平行であってもよく、中間部分16の第3の長手方向軸線A3は、第1の長手方向軸線A1及び第2の長手方向軸線A2から角度的にずれ、又は第1の長手方向軸線A1及び第2の長手方向軸線A2と非平行であり得る。そのような実質的に平行な軸線は、下記に更に述べるように、締結具10の内部への配置と、送達装置を通した締結具10の前進とを容易にし得る。図示した実施形態におけるように、締結具10が拡張構成にあるとき、中間部分16の第3の長手方向軸線A3は、第1の長手方向軸線A1及び第2の長手方向軸線A2と実質的に直交し得る。別の実施形態では、締結具はU字形を有し得るが、締結具の中間部分は、締結具が拡張構成にあるとき、締結具の中間部分の第3の長手方向軸線が締結具の第1の脚及び第2の脚の長手方向軸線から非直交角度でずれ得るように、弓形を有してもよい。
拡張構成にある締結具10は、第1の最大幅W1よりも大きい第2の最大幅W2を有してもよく、第1の最大高さH1よりも小さい第2の最大高さH2を有してもよい。第2の最大幅W2は、概して中間部分16の長手方向長さL3により画定されてもよく、第2の最大高さは、概して第1の脚12a及び第2の脚12bの長手方向長さL1、L2により画定されてもよい。第2の最大幅W2は様々であり得るが、例示的な実施形態では、第2の最大幅W2は約5mmを超え、例えば約8mmを超え、例えば約10mmであってもよい。換言すれば、第2の最大幅W2は、第1の最大幅W1の少なくとも4倍であってもよく、このことは、拡張構成の締結具10の幅W2よりも約4倍小さい直径を有するルーメンを通して締結具10を送達することを可能にする。第1の脚12a及び第2の脚12bは、図示した実施形態では、実質的に同一の長手方向長さL1、L2を有するが、脚12a、12bの一方が他方よりも長い長手方向長さを有してもよい。そのような場合、より長い脚は、拡張構成の締結具の最大高さを画定し得る。締結具10の第1の脚12a及び第2の脚12bの長手方向長さL1、L2は、中間部分16の長手方向長さL3に対して様々であり得る。例えば、脚12a、12bはそれぞれ、中間部分16の長手方向長さよりも長い、又は該長さと実質的に等しい、又は該長さよりも短い長手方向長さを有してもよい。例示的な実施形態では、脚12a、12bはそれぞれ、中間部分16の長手方向長さL3よりも長い長手方向長さL1、L2を有してもよく、このことは、締結具10が、締結具10により付着される組織の所望のスパンよりも大きい厚さを有する組織内に留置されることを可能にし得、前記スパンにわたって中間部分16が延び及び/又は当接する。別の例示的な実施形態では、脚12a、12bは、それぞれ、中間部分16の長手方向長さL3よりも短い長手方向長さL1、L2を有してもよい。
第1の脚12a及び第2の脚12bはそれぞれ、多様なサイズ、形状及び構成を有することができる。例示的な実施形態において、第1の脚12a及び第2の脚12bは、図1及び2に示すように、互いに同一である。別の実施形態では、外科用締結具は、2つの異なる脚、例えば異なる長さ及び/又は幅を有する脚を含んでもよく、このことは、外科用締結具が付着される特定の組織及び骨に従って使用するために該締結具を選択することを可能にする。非限定的な例のために、組織は、組織の異なる部分にて異なる厚さを有し得るため、異なる長さの2つの骨脚を含む締結具は、第1のより短い脚が、組織の内側部分を通して前進され得、第2のより長い脚が、組織のより厚い部分を通して前進され得ることにより、同一の長さの脚を有する締結具と比較してより良好に、組織のサイズに近づくことができる。加えて、図1及び2の締結具10は2つの脚12a、12bを含むが、任意の締結具は任意の数の脚を含んでもよい。図3は、3つの脚12’を含む締結具10’の例示的な実施形態を図示し、図4は、3つの脚12”を含む締結具10”の例示的な実施形態を図示する。図3の締結具10’及び図4の締結具10”、並びにそれらの様々な要素は、一般に、本明細書に述べる他の同様の名称の要素と同様に構成かつ使用され得る。
再度図1及び2を参照すると、第1の脚12a及び第2の脚12bは、図示した実施形態では、バックスパン16と一体的に形成されている。一体的な締結具を有することにより、締結具の製造が容易になり得る。しかしながら、別の実施形態では、外科用締結具の1つ以上の脚は、締結具のバックスパン又は中間部分に取り外し可能かつ交換可能に結合されてもよく、このことは、締結具が取り付けられる特定の組織及び骨に従って使用されるように脚を選択することを可能にし得る。脚(1つ又は複数)は、例えばねじ接続、スナップ嵌め、圧縮嵌め等の多様な方法で締結具のバックスパン又は中間部分に取り外し可能かつ交換可能に結合されてもよい。
第1の脚12a及び第2の脚12bはそれぞれ、組織及び骨に貫入するように構成されている貫入部材又はバリとして構成されてもよい。したがって、第1の脚12a及び第2の脚12bは、組織及び骨を通した脚12a、12bの貫入を容易にするように構成された貫入遠位先端14a、14bを含んでもよい。貫入遠位先端14a、14bはそれぞれ、図1及び2に示すように、尖りかつ鋭くてもよく、又は貫入先端はそれぞれ、鈍くてもよい。締結具の貫入先端は、互いに異なっていてもよい。それぞれの貫入遠位先端14a、14bはまた、そのそれぞれの末端部に向かってテーパされてもよく、このことは第1の脚12a及び第2の脚12bを組織を通して骨内に貫入することを更に容易にし得る。換言すれば、第1の脚12a及び第2の脚12bはそれぞれ、三角形の形状を有してもよい。当業者が認識するであろうように、第1の脚12a及び第2の脚12bは、多数の他の形状を有してもよい。図示した実施形態では、第1の脚12a及び第2の脚12bは実質的に平面的又は2次元的であるが、締結具は、3次元的である脚(1つ又は複数)、例えば円錐形状の脚を含んでもよい。図5は、バックスパン26の反対側の末端部から延びる実質的に平面的又は2次元的な第1の脚22a及び第2の脚22bを有する締結具20の例示的な実施形態を図示し、脚22a、22bのそれぞれは、その近位部分にて実質的に矩形の形状を有し、その遠位部分にて実質的に三角形の形状を有する。遠位部分の長さに対する近位部分の長さは、様々であってもよい。
再度図1及び2の実施形態を参照すると、第1の脚12a及び第2の脚12bの一方又は両方は、組織及び骨を通した第1の脚12a及び第2の脚12bの貫入を容易にするように構成されている1つ以上の貫入機構を含んでもよい。この方法で、脚12a、12bの前進に要する力が低減され、このことは身体内への締結具の埋め込みを容易にし得る。図示した実施形態では、それぞれが脚12a、12bの形状を画定する第1の縁15a及び第2の縁15bは、その長さに沿って完全に又は部分的に鋭くてもよい。貫入機構の他の非限定的な例は、脚12a、12bの完全又は部分的表面範囲に沿って、ポリマー又は他の滑らかなコーティングを含む。
第1の脚12a及び第2の脚12bの一方又は両方は、締結具10に対する組織の保持を補助し、及び/又は、脚12a、12bが貫入されている組織及び/又は骨からの脚12a、12bの除去を妨げることを補助するように構成された1つ以上の保持機構を含んでもよい。したがって、1つ以上の保持機構は、脚12a、12bの組織及び/又は骨からの滑り落ち又は除去を防止することを助け得、このことは治癒を促進し得る。保持機構の非限定的な一例として、締結具10は、第1の切り欠き19a及び第2の切り欠き19bを含んでもよい。第1の切り欠き19a及び第2の切り欠き19bは、第1の脚12a及び第2の脚12bがそれぞれバックスパン16に取り付けられる第1の接合箇所18a及び第2の接合箇所18bに位置してもよく、このことは、内部への組織の受容を可能にすることにより組織保持を補助することに加えて、下記に更に述べるように、脚12a、12bが接合箇所18a、18bにおいてバックスパン16に対して屈曲することを促進し得る。締結具は、締結具内のいずれかの箇所に、例えば脚及び/又はバックスパン内に保持機構(1つ又は複数)を含むことができる。脚12a、12bのそれぞれは、対向する2つの切り欠き18a、18bを含むが、脚12a、12bは、任意の数の切り欠き及び任意の数の保持機構を含んでもよい。切り欠き19a、19bはそれぞれ、図示するように三角形の形状を有してもよく、又は任意の他の形状、例えば、半円形、矩形等を有してもよく、締結具内に形成された任意の他の切り欠きと同一であり又は異なっている。保持機構の他の非限定的な例には、1つ以上の突起、例えば、縁15a、15b及び/又は脚12a、12bの他の部分から延びるかかり、歯等、非平坦表面、ぎざぎざの縁、ジグザクの縁、粘着性コーティング等が挙げられる。1つ以上の突起は、接合箇所18a、18bに向かって尖るように指向されてもよく、それにより脚12a、12bを組織及び/又は骨を通して上方に牽引することに抵抗するよう構成されると共に、脚12a、12bを組織及び/又は骨を通して下方に押すことに対する抵抗を実質的に提供しないように構成される。加えて又は代替的に、中間部分16は、少なくとも中間部分16の内側表面上に少なくとも1つの保持機構を含んでもよく、このことは、内部に締結具10が留置された組織に対して中間部分16を実質的に固定された位置に保持することを助け得る。
第1の切り欠き19a及び第2の切り欠き19bは、第1の接合箇所18a及び第2の接合箇所18bに位置することによって、組織の保持を補助するように構成され得るのみでなく、例えば、下記に更に述べるように、内部の組織を密封することによって締結具10が屈曲又は枢動するよう付勢され得る枢動地点を画定し、例えば接合箇所18a、18bの位置を画定して、バックスパン16に対する第1の脚12a及び第2の脚12bの枢動を補助するように構成され得る。図示した実施形態では、接合箇所18a、18bにおける枢動地点は、切り欠き19a、19bにより画定されているが、締結具は、例えば材料の薄くなったエリア、1つ以上の切り込み線、蝶番等、枢動地点を画定する追加の又は代替的な要素を含んでもよい。
図5の締結具20は、脚22a、22bのそれぞれの内側表面上に形成された、非平坦表面の形態の第1の保持機構と、第1の内部チャネル29a及び第2の内部チャネル29bの形態の第2の保持機構とを含む。非平坦表面は、多様な構成を有することができる。非限定的な例のために、非平坦表面は、第1の脚22a及び第2の脚22bの内側表面上の凹部又は隆起表面のいずれかから形成された実質的に平行な一連の線であってもよい。平行線は、それらのそれぞれの第1の脚22a及び第2の脚22bの長手方向軸線に対して、任意の角度にあってもよい。他の非限定的な例のために、非平坦表面は、ランダム化された非平坦表面を有してもよい。非平坦表面は、第1の脚22a及び第2の脚22bの内側表面上のみに存在するが、非平坦表面は、第1の脚22a及び第2の脚22bの任意の1つ以上の部分に存在してもよい。
第1の内部チャネル29a及び第2の内部チャネル29bは、多様なサイズ、形状、及び構成を有することができる。第1の内部チャネル29a及び第2の内部チャネル29bは、それぞれ、第1の脚22a及び第2の脚22bがそれぞれバックスパン26に結合する第1の接合箇所28a及び第2の接合箇所28bにより画定され得る。第1の内部チャネル29a及び第2の内部チャネル29bは、それらのそれぞれの接合箇所28a、28bの内側表面により画定され得るが、内側チャネル29a、29bは、他の形状を有してもよい。したがって、第1の内部チャネル29a及び第2の内部チャネル29bのサイズ及び形状は、それらのそれぞれの接合箇所28a、28bの内側表面により画定されてもよく、図示した実施形態では、これはC字形の断面を有する。締結具20が組織を通して骨内に送達された際、組織の容積は、弧形状の内側チャネル29a、29b内に定着又は捕捉されてもよく、このことは、締結具20に対する組織の保持を改善し得る。内側チャネル29a、29bのサイズ及び形状は、保持部により捕捉される組織の容積と、接合箇所28a、28bの屈曲特性とに影響を与え得る。
再度図1及び2の実施形態を参照すると、バックスパン16は、任意のサイズ、形状、及び構成を有することができる。図示した実施形態では、バックスパン16は実質的に矩形の形状を有するが、バックスパン16は他の形状、例えば、菱形形状、卵形、ジグザク、弓形、3つの脚が延びるY形、4つの脚が延びるX形等を有してもよい。図3は、弓形バックスパン16’の一例を図示する。図示した図1及び2の実施形態では、バックスパン16は、実質的に平面的かつ直線状であるが、バックスパン16は、少なくとも締結具が拡張構成にあるときに、弧の形態等の任意の数の他の形態を有してもよく、このことは、平面的なバックスパンよりも、組織のより大きい容積の保持を容易にし得る。
様々な留置装置を使用して、外科用締結具を組織及び骨内に留置することができる。一般に、本明細書に述べた任意の外科用締結具を患者の身体内へ送達するように構成されている留置装置は、内部に延びる通路を有してもよく、前記通路は、少なくとも1つの締結具が内部にて前進できるサイズを有し得る。一般に、留置装置は、患者の身体内の開口部、例えば患者内に形成された切開部を通して挿入されて、留置装置の近位端を患者の外部に配置し、留置装置の遠位端を第1の位置にて患者内に配置するように構成されてもよい。留置装置の遠位端が第1の位置にて患者内に配置された状態で、留置装置の遠位端が組織に隣接するように配置され、締結具が留置装置の通路を通して組織内及び組織の下にある骨内に前進され得る。留置装置は、締結具の第1の部分、例えば締結具の一方の脚が、組織及び骨内に留置された後、締結具の第2の部分、締結具の第2の脚が留置装置内に配置されたままの状態で、組織及び骨に対して再配置されるように構成されてもよい。次いで、留置装置から締結具の第2の部分を、第1の位置からある距離離れた第2の位置に留置することにより、締結具のバックスパンが第1の位置と第2の位置との間に延びるようにしてもよい。留置装置は、該留置装置が患者内に挿入される際に、留置装置の通路内に配置されている1つ以上の締結具を有するように構成されてもよいが、いくつかの実施形態では、1つ以上の締結具は、送達装置が患者内に挿入された後に送達装置の通路内に配置されてもよい。
図6及び7は、本明細書に述べた締結具の任意の1つ以上を組織及び骨に送達するように構成されている留置装置30の例示的な実施形態を図示する。装置30は、内部に延びる通路41を有する中空の細長い本体38を含んでもよい。通路41は、通路41内に少なくとも1つの締結具(図示せず)が受容されるように構成されてもよい。少なくとも1つの締結具が通路41内に予め装填されてもよく、又は締結具(1つ又は複数)は、締結具の使用に先だって通路41内に手で配置されてもよい。細長い本体38は、そこから細長い本体が遠位方向に延びるハンドル32を有する装置30の中空の細長い本体として示されているが、送達装置は、開放近位端及び遠位端を有する独立型の(standalone)中空部材を含んでもよい。
ハンドル32は、多様なサイズ、形状及び構成を有することができる。図示した実施形態では、ハンドル32は、第1のアクチュエータ、例えば第1のトリガー34と、第2のアクチュエータ、例えば第2のトリガー36と、を含む。トリガー34、36は、ハンドル32上の任意の場所に位置してもよい。ハンドル32は、ユーザーが留置装置30を片手で保持及び操作できるよう構成されてもよい。送達装置30はマガジン(図示せず)を含んでもよく、該マガジンは、内部に1つ以上の締結具を収容し、かつ装置30内に装填されて、該マガジンから締結具(1つ又は複数)を留置するように構成されている。第1のトリガー34は、作動され、例えば手で押圧されて、第1の締結具(図示せず)をカニューレ38の通路41を通して、カニューレ38の遠位端40の外部へ遠位方向に前進させるように構成されてもよい。第2のトリガー36は、作動され、例えば手で押圧されて、第2の締結具(図示せず)をカニューレ38の通路41を通して、カニューレ38の遠位端40の外部へ遠位方向に前進させるように構成されてもよい。下記に更に述べるように、留置装置30は、カニューレ38の遠位端40を患者から除去する必要なく、多数の締結具を患者の身体内の手術部位に送達するように構成されてもよい。装置30は2つのトリガーを含むが、留置装置は、作動されて1つ以上の締結具をカニューレ18から留置するように構成された単一のトリガーを有してもよい。また、留置装置は、例えば、例えば回転可能なノブ、レバー、押しボタン等、1つ以上の締結具を装置のカニューレの通路を通して前進させるように構成された、1つ以上のトリガー以外の1つ以上のアクチュエータを有してもよい。ハンドル32は、カニューレ38をハンドル32に対して長手方向軸線38Aの周囲に回転させるように構成されたアクチュエータ(図示せず)、例えば回転可能なノブ、レバー、押しボタン等も含み得、このことは、下記に更に述べるように、締結具が留置される組織に対する該締結具の配置を容易にすることを助けることができる。
カニューレ38は、任意のサイズ、構成及び形状を有することができる。カニューレ38は、円形断面を有する円筒形状を有してもよいが、外科用締結具を送達することが可能な任意の他の形状を有してもよい。カニューレ38は、任意の直径を有することができる。一実施形態において、カニューレ38は、カニューレ38の遠位端40が骨の上に重なる組織に隣接して配置できるように、開口部、例えば患者の皮膚内に形成された切開部、を通したカニューレ38の挿入を可能にするサイズの外径38Dを有してもよい。非限定的な例として、カニューレ38の外径38Dは、最小侵襲性手術用のサイズ、例えば約1.5〜10mmの範囲内の直径を有してもよい。例示的な実施形態において、外径38Dはカニューレ38の長手方向長さに沿って一定であってもよいが、外径は、例えば遠位端40と比較してカニューレ38の近位端で大きくなっていてもよい。
カニューレ38の内径(図示せず)、例えば通路41の直径も様々であってもよく、内部に締結具を配置可能であり、また内部で締結具を前進させることが可能なサイズであってもよい。したがって、通路41は、締結具に力を提供して、締結具を圧縮構成に保つように構成されてもよい。カニューレ38は、内部に個別に配置されている締結具、又は内部に複数の締結具が装填されたマガジン又はカートリッジの一部としての締結具を有するように構成されてもよい。例示的な実施形態において、カートリッジは、2つの締結具を含んでもよい。カニューレ38は、内部に1つ以上のマガジン又はカートリッジが装填されるように構成されてもよい。
カニューレ38は、装置30のユーザーが留置装置30を患者の近辺で操作することができる、より短い長手方向長さ、又は、外科医が留置装置30を患者からより遠方にて操作することができる、より長い長手方向長さを含む、任意の長手方向長さを有してもよい。例示的な実施形態において、カニューレ38は、その長手方向長さに沿って剛性であってもよく、このことは、カニューレ38の通路41内に配置された締結具を圧縮構成に保つことを容易にし得る。しかしながら、カニューレ38の1つ以上の部分は、可撓性であってもよい。非限定的な例のために、締結具が配置されていないカニューレの近位部分は、可撓性であってもよく、一方、締結具が配置されているカニューレの遠位部分は、剛性であってもよい。
図7に示すように、カニューレ38の遠位端40は、遠位端40の側壁42を貫通して形成された開口部又は窓43を有してもよい。例示的な実施形態において、カニューレ38は、カニューレ38を貫通して形成された単一の開口部43を有してもよく、このことは、下記に更に述べるように、締結具がカニューレ38を通してどこに前進され得るかの予測可能性を提供することができる。一般に、開口部43は、締結具の第1の部分、例えば第1の脚がカニューレ38内、例えばカニューレ41の内側通路41内に配置され得、締結具の第2の部分、例えば第2の脚が開口部43を通して延びて、締結具の第3の部分、例えばバックスパンを、少なくとも部分的にカニューレ38の外部に配置し得るように、締結具の中間部分(図示せず)を通過させるように構成されてもよい。
開口部43は、多様なサイズ及び形状を有することができる。一般に、開口部43は、締結具の中間部分が開口部43を通して延びることが可能なように構成されたサイズ及び形状を有してもよい。例示的な実施形態において、開口部43は、U字形を有してもよく、カニューレ38の最遠位端から近位方向に延び、カニューレ38の近位端(図示せず)の遠位で終結してもよい。しかしながら、開口部43は、他の形状、例えば矩形、円形、三角形等を有してもよい。開口部43は、任意の幅W及び任意の高さHを有してもよい。例示的な実施形態では、幅Wは、カニューレ38の遠位端40におけるカニューレ38の外周又は周囲の半分未満であってもよい。換言すれば、幅Wは、少なくともカニューレ38遠位端40におけるカニューレ38の外径38Dよりも小さくてもよい。幅Wは、開口部38の高さに沿って一定であってもよく、又は幅Wは、開口部38の高さに沿って変動し、例えば開口部38の近位端においてより細くなって、開口部38を通した締結具の案内を容易にしてもよい。幅Wは、そこを通して前進される締結具の中間部分又はバックスパンの最大幅よりも大きくてもよく、それによりそこを通した締結具の中間部分又はバックスパンの自由な通過を可能にする。
例示的な実施形態において、開口部43は、締結具が開口部43を通して延びることを可能にする高さHを有してもよい。開口部43の高さHは、内側カニューレ38の通路41内で圧縮構成にて配置された締結具の長手方向長さよりも大きくてもよいが、例示的な実施形態では、開口部43の高さHは、内側カニューレ38の通路41で圧縮構成にて配置された締結具の長手方向長さよりも小さくてもよく、このことは、開口部43を通した締結具の時期尚早の前進を防止すること助けることができる。例示的な実施形態において、開口部43の高さHは、締結具の骨貫入部分の最大長手方向長さと、締結具の中間部分又はバックスパンの最大長手方向長さとの、より長い方よりも小さくてもよく、このことは、骨貫入部分が少なくとも部分的に組織及び/又は骨内に貫入する迄、締結具が開口部43を通して延びることを防止することを助け得る。高さHは、カニューレ38内に配置され、かつカニューレ38から留置されている締結具の中間部分が、開口部43を通した締結具の前進中に、開口部43の近位端44と接触し得るように選択されてもよく、このことは、実質的に真っ直ぐな構成から屈曲構成への締結具の動作を容易にし得る。
カニューレ38は、開口部43の位置を示すように構成された1つ以上の整合機構を含んでもよい。換言すれば、1つ以上の整合機構は、カニューレ38の外周又は周囲の周りにおける、開口部43の径方向位置を示し得る。この方法で、カニューレ38の遠位端40が患者の身体内に配置された際、1つ以上の整合機構が開口部43の位置を身体外部から視覚的に示し得る。開口部43の位置を知ることにより、下記に更に述べるように、カニューレ38内に配置された1つ以上の締結具の留置が容易になり得る。1つ以上の整合機構は、多様なサイズ、形状、及び構成を有することができる。例示的な実施形態において、ハンドル32に隣接し、かつハンドル32の外部にて、カニューレ39の近位端上に1つ以上の整合マークが形成されてもよい。それ故、カニューレ38がハンドル32に対して回転するように構成され、又はカニューレ38がハンドル32に取り外し可能かつ交換可能に嵌合され得る場合、1つ以上の整合マークは開口部43と適切に整合されたままであることができる。一実施形態において、1つ以上の整合マークは、印刷され、又はエンボス加工され、又は別様にカニューレ38の近位端に視覚的に存在する、数字、英字、及び/又は他の記号、例えば「X」、ドット等を含んでもよい。別の実施形態では、1つ以上の整合マークは、印刷され、又はエンボス加工され、又は別様にカニューレ38上に視覚的に存在する長手方向に延びるマーク、例えば少なくとも1つの線等を含んでもよい。
送達装置30は、図8に示すプッシャ48も含み得、プッシャ48は、カニューレ38の通路41を通して摺動可能に移動でき、例えば、カニューレ38の長手方向軸線38Aに沿って長手方向に移動して、通路41内に配置された少なくとも1つの締結具を、通路41通して遠位方向に、そして組織及び組織の下にある骨内へ押すことができるように構成されている。プッシャ48は、多様なサイズ、形状、及び構成を有することができる。プッシャ48の遠位端46は、プッシャ48の細長いシャフト47と比較して拡大された直径を有する、例えばボール、円錐、ピラミッド、ブロック等として構成されてもよい。拡大された直径は、カニューレ38の通路41を通したシャフト47の前進を容易にすると共に、プッシャ48の1つ以上の締結具との接触を容易にし得る。プッシャ48の遠位端46は、カニューレ38の通路41のサイズ及び形状に一致するサイズ及び形状、例えば円筒形の通路に一致する円形の円板形状と、通路の直径よりも小さい直径とを有してもよい。例示的な実施形態において、プッシャ48の遠位端46は凹所を含んでもよく、前記凹所は、中心部に位置してもよく、内側通路41内に配置された締結具と接触し、締結具を内側通路41内で案内する。
例示的な実施形態において、プッシャ48は、その長手方向長さに沿って剛性であってもよく、このことは、カニューレ38の通路41を通した締結具の前進を容易にし得る。しかしながら、プッシャ48の1つ以上の部分は、可撓性であってもよい。非限定的な例のために、プッシャの近位部分は、可撓性であってもよく、一方、その遠位端を含むプッシャの遠位部分は、剛性であってもよい。
プッシャ48の遠位端46は、プッシャ48の、例えばシャフト48の長手方向軸線の周囲の回転が、締結具10の対応する回転を生じ得るように、締結具10と作動可能に接続するように構成されている少なくとも1つの嵌合(mating)機構(図示せず)を含んでもよい。少なくとも1つの嵌合機構は、様々なサイズ、形状、及び構成を有することができる。一実施形態において、少なくとも1つの嵌合機構は、締結具の近位端と解放可能に係合するように構成されている、少なくとも1つの遠位方向に延びる突起を含んでもよい。送達装置が1つ以上の締結具カートリッジを含む場合、装置のプッシャの少なくとも1つの嵌合機構は、上述と同様に、締結具カートリッジと作動可能に接続するように構成されてもよい。少なくとも1つの嵌合機構は、場合により、プッシャが近位方向に牽引された際に、カートリッジが装置のカニューレを通して近位方向に牽引されることを可能にするように構成されてもよく、このことは、カニューレからのカートリッジの除去を可能にし、及び/又はカニューレを貫通して形成された開口部に対してカートリッジを再配置することを可能にし得る。
プッシャ48は、プッシャ48がカニューレ38の通路41内に配置された際、カニューレ38に対するプッシャの相対的な位置を含むように構成された1つ以上の整合マーク(図示せず)を含んでもよい。1つ以上の整合マークは、プッシャ48の長手方向長さに沿った1つ以上の位置において、例えばシャフト47の近位部分において、多様な構成、例えば、数字マーク、英数マーク、記号、線、周辺リング等を有してもよい。この方法で、ユーザーは、送達装置30の近位部分に対する1つ以上の整合マークを監視することにより、カニューレ38に対する1つ以上の整合マークを観察して、組織及び/又は骨内への締結具の挿入不足及び/又は過剰挿入を避けることを助けることができる。
いくつかの実施形態において、送達装置は、カニューレの内側通路内にて互いに摺動可能に移動できるように構成されてもよい多数のプッシャを含んでもよい。例示的な実施形態では、プッシャのそれぞれは、内側通路内に配置された複数の締結具のうちの1つを前進させるように構成されてもよい。装置は、プッシャのそれぞれを作動させる、例えばプッシャを順番に作動させるように構成された1つのアクチュエータを含んでもよく、又は装置は、プッシャのそれぞれの専用のアクチュエータを含んでもよい。
上述したように、例示的な実施形態において、1つ以上の締結具は、通路41内に予め装填されてもよいが、プッシャ48が通路41内に挿入された後に、例えばカニューレ38の遠位端40を通して前進させることにより、通路41内に装填されてもよい。装置30の近位端(図示せず)は、プッシャ48をカニューレ38の通路41内で移動させるように構成されているアクチュエータ、例えば第1のトリガー34及び/又は第2のトリガー36を含んでもよく、ユーザーは、アクチュエータと係合してプッシャ48を通路41を通して遠位方向に前進させてもよい。
別の例示的な実施形態では、送達装置は、細長い管状部材、例えば開放端を有する独立型カニューレを含んでもよい。管状部材は、締結具が該管状部材の近位端を通して、細長い部材内に延びる内側通路内に配置されるように構成されてもよい。プッシャの遠位端は、管状部材の近位端を通して該管状部材の通路内に挿入されて、通路内に配置された締結具の近位端と係合するように構成されてもよい。特に、プッシャが細長い管状部材とは別個の要素の場合、プッシャの近位端は、プッシャの取り扱いを容易にするように構成されているハンドルを含んでもよい。プッシャは、管状部材上に形成された整合マーク(1つ又は複数)に加えて又は該マークの代わりに、プッシャの近位端にてプッシャ整合マークを含んで、管状部材の遠位端に形成された開口部の位置を示すことを助けてもよい。
上述したように、送達装置は、送達装置を手術部位から除去して締結具を再び装填する必要なく、多数の締結具を送達するように構成されてもよい。そのような送達装置の一実施形態を、図9に示す。送達装置は細長い管状部材138を含み、該管状部材138は、該管状部材138の内側通路141内に移動可能に配置された第1のプッシャ52と第2のプッシャ56とを有する。第1のプッシャ52及び第2のプッシャ56は、それぞれ、締結具10a、10bを通路141を通して管状部材138の遠位端の外部へ前進させるように構成されてもよい。第1のプッシャ52及び第2のプッシャ56は、それぞれの対応する締結具10a、10bと係合するように構成された、それぞれの遠位端54、58を有してもよい。第1のプッシャ52は、第1のプッシャ52が第1の締結具10aを通路141を通して、管状部材138の外部に前進させて、組織及び/又は骨内に留置させることを可能にするサイズ及び形状を有してもよい。第1のプッシャ52のサイズ及び形状はまた、第1の締結具10aの留置後、第1のプッシャ52が通路141を通して近位方向に移動することを可能にし、それにより第2のプッシャ56が通路141内にて遠位方向に前進されて、第2の締結具10を通路141を通して管状部材138の外部に前進されて組織及び/又は骨内に留置されることを可能にし得る。一実施形態では、多数の締結具を送達するように構成されている送達装置は、1つ以上の締結具カートリッジ(図示せず)を含んでもよく、各カートリッジは、内部に納められた2つ以上の締結具を含む。プッシャ(図示せず)はカートリッジに嵌合して、カートリッジを管状部材138の遠位端へと遠位方向に前進させてもよく、プッシャの遠位端上に配置された部材は、各締結具をカートリッジから組織及び/又は骨内へ前進させてもよい。別の実施形態では、多数の締結具を送達するように構成されている送達装置、該送達装置は、単一のプッシャと、締結具のマガジンとを含んでもよく、プッシャは、送達装置が患者の身体内に配置されたままの間、締結具をマガジンから連続して前進させることができる。
本明細書に述べた任意の外科用締結具は、それぞれが異なるサイズ、形状、及び/又は構成を有する複数の外科用締結具を含むキットの一部として提供されてもよい。この方法で、特定の患者における特定の外科手技での使用に最も適したサイズ及び強度を有する外科用締結具を、使用のためにキットから選択することができる。同様に、本明細書に述べた任意の送達装置は、特定の外科手技及び/又は特定の患者に従って、送達装置を使用のためにキットから選択することができるように、1つ以上のやり方、例えばカニューレ長さ、最大直径、可撓性等で様々である複数の異なる送達装置を含むキットの一部として提供されてもよい。複数の異なる送達装置を含むキットは、複数の異なる外科用締結具も含み得る。
本明細書に述べた外科用締結具及び送達装置は、外科用締結具が組織の骨への付着を促進し得る、例えばACL修復、回旋腱板修復等、多様な外科手技にて使用することができる。例示的な実施形態において、患者の身体内への外科用締結具の通過を含む手技は、最小侵襲性手技であってもよいが、当業者が認識するであろうように、本明細書に述べた外科用締結具及び送達装置は、開放手術の器械使用にも用途を有し、またロボット支援手術にも用途を有する。
図10〜15は、締結具10を患者の身体内に前進させることを含む外科手技の例示的な実施形態を示す。この例示的な実施形態は、図1及び2に示した締結具10と、図6及び7に示した送達装置30とを参照して述べられるが、本明細書で述べた任意の外科用締結具及び任意の送達装置を、この方法又は他の方法で患者の身体内に前進させることができる。
外科手技は、標準的な技術を使用して、患者を手術のために準備することを含んでもよい。最小侵襲性手技では、1つ以上のイントロデューサ装置(図示せず)、例えばカニューレ、トロカール等を患者内の開口部を通して前進させて、手術部位へのアクセスを提供してもよい。送達装置30のカニューレ38を、そのようなイントロデューサ装置を通して患者内に導入してもよく、又は、患者内に直接前進させてもよい。当業者は、1つ以上の視認装置、例えば内視鏡等の観察(scoping)装置を、送達装置30のカニューレ38を患者内に導入した切開部、又は他の開口部、例えば他の切開部若しくは天然オリフィスを通して身体内に前進させて、身体外部からの手術部位の可視化を提供し得ることを認識するであろう。
図10に示すように、締結具10は、送達装置40の通路41内で圧縮構成にて配置されて、組織60及び/又は骨62内に留置され得る。上述したように、締結具10がカニューレ38の通路41内に配置された際、遠位先端14a及び14bは遠位方向に配向され、第1の脚12a及び第2の脚12b並びにバックスパン16はそれぞれ、カニューレ38に対して近位−遠位方向にて長手方向に延び、それらの対応する長手方向軸線A1、A2、A3は、図10に示すように、カニューレ38の長手方向軸線38Aと実質的に平行であってもよい。また上述したように、締結具10は、多様な方法で、例えば、例えばカニューレ38の近位端と連絡するハンドル32の近位端の穴又は開口部を通して、送達装置40の近位端内に前進されることにより通路41内に配置されてもよい。このような構成は、第1の遠位先端14aが、前進されて組織60及び組織60の下にある骨62と接触する、締結具10の最初の部分となることを可能にし得る。締結具10は、通路41内で圧縮構成にて配置されてもよく、第1の脚12a、例えば第1の脚12aの遠位先端14aは、締結具10を先導し、例えば通路41内で締結具10の最遠位部分である。したがって、締結具10は、圧縮構成にて非対称に屈曲していてもよく、例えば、図10に示すように、第2の接合箇所18bにおいて屈曲し、第1の接合箇所18aにて屈曲していない。別の実施形態では、通路41内に配置された締結具は、締結具の長手方向長さに沿った他の位置で、例えば、バックスパン16の長手方向長さL3に沿った地点で屈曲していてもよい。例示的な実施形態では、締結具10は、締結具10の1つの地点で、例えば第2の接合箇所18bにて屈曲され又は折られてもよく、このことは、下記に更に述べるように、カニューレ38からの締結具10の留置を容易にし得る。カニューレ38の通路41内に1つのみの締結具10が配置されて示されているが、上述したように、カニューレ38は、カニューレ38内に同時に多数の締結具が配置されるように構成されてもよい。加えて、図10〜15は単一の締結具10の留置を図示しているが、上述したように、送達装置を患者の身体から除去することなく、多数の締結具を装置から留置することができる。
締結具10が送達装置30内に装填された状態で、カニューレ38の遠位端40を組織60及び骨62に隣接した第1の位置に配置してもよい。代替的に、上述したように、カニューレ38の遠位端40は、締結具10が通路41内に装填されるのに先立って、組織60に隣接した第1の位置に配置されてもよい。
図11に示すように、カニューレ38の遠位端40が第1の位置に配置された状態で、締結具10の第1の脚12aを、カニューレ38から組織60を通して骨62内に前進させて留置してもよい。締結具10は、例えば装置30の第1のトリガー34を作動させてプッシャ48を前進させることにより、通路41を通して遠位方向に前進されて、内側通路41を通してカニューレ38の遠位端40の外部へ摺動可能に移動してもよい。第1の脚12aの貫入遠位先端14aは、第1の脚12aが組織60の深さ60dを完全に通過して骨62内に前進することを助けてもよく、組織60よりも堅い場合がある。上述したように、プッシャ48は、組織60及び/又は骨62内への締結具10の挿入不足又は過剰挿入を避けることを助け得る1つ以上の整合マークを含んでもよい。非限定的な例のために、第1のプッシャの整合マークがカニューレ38上の対応するマークと整合することによって、締結具10がカニューレ38を通して遠位方向に十分に、所定の距離前進されて第1の脚12aを通路41の外部に移動させたことを示した際、プッシャ48の作動が手動で停止され得る。代替的に、又はこれに加えて、送達装置30は、第1のトリガー34の作動により締結具10を所定の距離前進させ、例えば第1のトリガー34の1回の牽引が締結具10を所定の距離前進させるように構成されてもよい。装置30は、締結具10aをカニューレ38の遠位端40を越えて所定の距離前進させて、第1の脚12aを通路41の外部に移動させた後、機械的応答、例えば「クリック」等を提供するように構成された停止機構を含んでもよく、このことも締結具10をカニューレ38の外部へ適切な距離前進させて、第1の脚12aを組織60及び骨62内へ確実に移動させることを助け得る。第2のトリガー36は、同様に構成されてもよい。
図12に図示するように、第1の脚12aを前進させた後、カニューレ38の遠位端40を、組織60及び骨62に対して第1の位置から第2の位置へと再配置してもよく、図12に示すように、第1の脚12aは、組織60を通して骨62内に前進されている。カニューレ38の遠位端40は、カニューレ38の遠位端40を、カニューレ38の長手方向軸線38Aを横切る方向に、例えば組織60及び骨62に対して側方に移動することにより再配置されてもよい。カニューレ38の遠位端40が第1の位置から移動するとき、締結具10の第2の脚12bは通路41内に配置された状態で留まり得、締結具10のバックスパン16の長手方向長さの一部は、カニューレ38の遠位端内に形成された開口部43を通過してもよい。組織60を通して骨62内に前進された第1の脚12aは、アンカーとして機能して、第1の脚12aがカニューレ38から留置された状態で、また締結具10の他の部分がカニューレ38の遠位端40内に尚配置されている状態で、カニューレ38の遠位端40が移動することを可能にし得る。バックスパン16が開口部43を通過するとき、第1の脚12aはバックスパン16に対して枢動又は屈曲し、例えば第1の接合箇所18aにおいて枢動することができ、第2の脚12bは、バックスパン16に対して枢動又は屈曲し、例えば第2の接合箇所18bにおいて枢動することができる。換言すれば、カニューレ38の側方への移動は、締結具10を圧縮構成から拡張構成へ動作させ得る。上述したように、例えば第1の接合箇所18aおける、締結具10の第1の切り欠き19a及び/又は形状記憶材料が、そのような枢動を容易にし得る。カニューレ38の再配置中、バックスパン16は、開口部43の近位端44に接触して案内され得、これは締結具10の屈曲を容易にし得る。
バックスパン16が通路41の内壁に対してプレスし、通路41から退出すること阻止されるのではなく、開口部43を確実に通過すること助けるために、カニューレ38はその長手方向軸線38Aの周囲に回転して、締結具10に対して開口部43を再配置することができる。カニューレ38は、図13の方向矢印Rで示すように、時計回り及び/又は反時計回りに回転することができる。カニューレ38の1つ以上の整合機構は、患者の身体の外部からの開口部の位置の視覚的確認を可能にすることによって、カニューレ38の回転を容易にすることができる。加えて又は代替的に、患者の身体内の1つ以上の視認装置は、第1の脚12aを組織60を通して骨62内に留置した後、締結具10に対して開口部43を所望の位置に配置することを補助してもよい。カニューレ38は、第1の脚12aを組織60を通して骨62内に留置した後、任意の時間、任意の方向に任意の量、回転される。第2の脚12bは組織60又は骨62内に未だ留置されていないため、またバックスパン16が開口部43を通して延び得るため、またカニューレ38が締結具10に対して開口部43を回転させ得るため、カニューレ38は、留置された第1の脚12a、組織60、及び骨62に対して任意の数の方向にて側方に移動されて、カニューレ38の遠位端38を組織60及び骨62に対して最適な第2の位置に案内することができる。非限定的な例のために、図14を参照すると、第1の脚12aは第1の位置1において組織及び骨62内に留置され、カニューレ38の遠位端40は、第1の方向Aに第1の距離、第2の方向Bに第2の距離、及び第3の方向Cに第3の距離、移動されて、カニューレ38の遠位端40を第2の位置2に配置することができる。第1の位置1において、及び/又は異なる方向AとB及びBとCの間の2つの接合点のそれぞれにおいて、カニューレ38は回転されて開口部43を再配置し、カニューレ38が側方に移動するときにバックスパン16が開口部43を通して延びることを可能にし得る。代替的に、同様に図14を参照すると、第1の位置1において第1の脚12aが組織及び骨62内に留置された状態で、カニューレ38の遠位端40が第4の方向Eにて第4の距離、移動されて、カニューレ38の遠位端40を第2の位置2に配置してもよい。
遠位端40を第2の位置に再配置した後、図15に示すように、プッシャ48を遠位方向に前進させて締結具10の第2の脚12bを通路41を通して組織60内へ、そして骨62内へ遠位方向に前進させることにより、締結具10を送達し、組織60を骨62に付着させてもよい。第1の切り欠き19a及び第2の切り欠き19bは、図15に示すように、組織60の近位表面の近位方向に、したがって組織60の下にある骨62の近位表面の近位方向に位置しているが、組織60の容積は、第1の切り欠き19a及び第2の切り欠き19bの一方又は両方内に納められて、締結具10を組織60内及び骨62内に保持することを補助することができる。
締結具10が送達された後、カニューレ38及びプッシャ48を患者から除去してもよく、又は装置30を使用して、例えば第2のトリガー36を作動させて第2の締結具を留置することにより、1つ以上の追加の締結具を留置してもよい。
本明細書において開示される装置は、1回の使用の後に処分されるような設計とするか、又は複数回使用されるような設計とすることができる。しかしながら、いずれの場合も、装置は少なくとも1回の使用後、再使用のために再調整され得る。再調整は、装置の分解工程、これに続く洗浄工程又は特定部品の交換工程、及びその後の再組み付け工程の任意の組み合わせを含むことができる。詳細には、装置は分解可能であり、装置の任意の数の特定の部品又は部材を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外すことができる。特定の部材の洗浄及び/又は交換に際し、装置を再調整施設において、あるいは外科手術の直前に手術チームによって再組み付けしてからその後の使用に供することができる。当業者であれば、装置の再調整に、分解、洗浄/交換、及び再組み付けのための様々な技術を利用できる点は認識されるであろう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整された装置は、全て、本出願の範囲内にある。
好ましくは、本明細書で説明した本発明は、外科手術の前に処理される。まず、新しい又は使用済みの器具を得て、必要に応じて洗浄する。次に、器具を滅菌することができる。1つの滅菌法では、プラスチック又はTYVEK(登録商標)バッグなどの、閉鎖かつ密閉された容器に器具を入れる。次いで容器及び器具を、ガンマ線、x線又は高エネルギー電子線などの、容器を貫通することができる放射線野の中に置く。この放射線によって器具上及び容器内の細菌が殺菌される。滅菌された器具は、その後、無菌容器内で保管することができる。密封容器は医療施設において開封されるまで器具を無菌状態に保つ。
装置は滅菌することが好ましい。滅菌処理は、β線又はγ線放射、エチレンオキシド、蒸気滅菌、及び液浴(例えば低温浸漬)などの当業者に周知の任意の数々の方法によって行うことができる。
上述の実施形態に基づいた本発明の更なる特徴及び利点は、当業者には認識されるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除いて、具体的に図示及び説明した内容によって限定されるものではない。本明細書に引用される全ての刊行物及び文献は、それらの全容を本明細書に援用するものである。
〔実施の態様〕
(1) 外科的方法であって、
カニューレの遠位端を、骨の上に重なる組織に隣接して配置することと、
前記カニューレの前記遠位端から締結具の第1の脚を前進させて、前記第1の脚を前記組織を通して前記骨内に推進することと、
前記第1の脚を前進させた後、前記カニューレの前記遠位端を前記組織に対して再配置することと、
前記カニューレの前記遠位端を再配置した後、前記締結具の第2の脚を前記カニューレの前記遠位端から前進させて、前記第2の脚を前記組織を通して前記骨内に推進することにより、前記組織を前記骨に付着させることと、
を含む、方法。
(2) 前記カニューレの前記遠位端を再配置することが、前記第1の脚と第2の脚との間に延びる前記締結具のバックスパンが前記第1の脚に対して枢動するように、前記カニューレの前記遠位端を移動させることを含む、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記締結具が、前記カニューレの前記遠位端が前記組織に対して再配置された際、前記バックスパンが付勢されて枢動するように、形状記憶材料から形成されている、実施態様1に記載の方法。
(4) 前記締結具の前記第1の脚を前進させることが、前記締結具の前記第1の脚を前記カニューレの長手方向軸線に沿って前進させて、前記締結具の前記第1の脚を前記カニューレの外部に通過させることを含み、前記カニューレの前記遠位端を再配置することが、前記カニューレの前記長手方向軸線を横切る方向に前記カニューレを移動させることを含む、実施態様1に記載の方法。
(5) 前記カニューレの前記遠位端を再配置することにより、前記締結具の前記第1の脚と前記第2の脚との間に延びる前記締結具の中間部分が、前記カニューレの側壁内に形成された開口部を通して延びる、実施態様1に記載の方法。
(6) 前記締結具の前記第1の脚を前進させることが、プッシャを前記カニューレを通して遠位方向に推進して、前記締結具の前記第1の脚を前記組織を通して前記骨内に押すことを含み、前記締結具の前記第2の脚を前進させることが、前記プッシャを前記カニューレを通して遠位方向に推進して、前記締結具の前記第2の脚を前記組織を通して前記骨内に押すことを含む、実施態様1に記載の方法。
(7) 外科的方法であって、
締結具の第1の末端部を細長い部材の内側通路を通して長手方向に前進させて、前記第1の末端部を前記内側通路の外部に通過させ、患者の組織を通して、前記組織の下にある骨内に通過させることと、
前記締結具の前記第1の末端部を前進させた後、前記細長い部材を前記組織に対して側方に移動させることにより、前記内側通路内に位置する前記締結具の第2の末端部を、前記組織に対して側方に移動させ、それによって前記締結具の前記第1の末端部と第2の末端部との間に延びる前記締結具の中間部分を、前記細長い部材の側壁内に形成された開口部を通して延びるようにすることと、
前記細長い部材を移動させた後、前記締結具の前記第2の末端部を、前記細長い部材の前記内側通路を通して長手方向に前進させて、前記第2の末端部を前記内側通路の外部に通過させ、前記組織を通して、前記組織の下にある前記骨内に通過させることと、
を含む、方法。
(8) 前記細長い部材を側方に移動させることにより、前記中間部分が前記カニューレの前記側壁内に形成された前記開口部を通して延びるように、前記中間部分を枢動させる、実施態様7に記載の方法。
(9) 前記締結具の前記第2の末端部を前進させた後、前記細長い部材を前記患者から除去することにより、前記骨内に埋め込まれた前記締結具を残留させることを更に含む、実施態様7に記載の方法。
(10) 前記締結具の前記第2の末端部を前進させた後、第2の締結具の第1の末端部を、前記細長い部材の前記内側通路を通して長手方向に前進させて、前記第2の締結具の前記第1の末端部を前記内側通路の外部に通過させ、患者の組織を通して、前記組織の下にある骨内に通過させることと、
前記第2の締結具の前記第1の末端部を前進させた後、前記細長い部材を前記組織に対して側方に移動させることにより、前記内側通路内に位置する前記第2の締結具の第2の末端部を、前記組織に対して側方に移動させ、それによって前記第2の締結具の前記第1の末端部と第2の末端部との間に延びる前記第2の締結具の中間部分を、前記細長い部材の前記側壁内に形成された前記開口部を通して延びるようにすることと、
前記細長い部材を移動させた後、前記第2の締結具の前記第2の末端部を、前記細長い部材の前記内側通路を通して長手方向に前進させて、前記第2の締結具の前記第2の末端部を前記内側通路の外部に通過させ、前記組織を通して、前記組織の下にある前記骨内に通過させることと、
を更に含む、実施態様7に記載の方法。
(11) 前記締結具の前記第1の末端部を長手方向に前進させることが、プッシャを前記細長い部材の前記内側通路を通して遠位方向に駆動して、前記締結具の前記第1の末端部を前記組織を通して前記骨内に押すことを含み、前記締結具の前記第2の末端部を長手方向に前進させることが、前記プッシャを前記細長い部材の前記内側通路を通して遠位方向に駆動して、前記締結具の前記第2の末端部を前記組織を通して前記骨内に押すことを含む、実施態様7に記載の方法。
(12) 前記締結具の前記第1の末端部を長手方向に前進させて、前記締結具の前記第1の末端部を前記組織を通して前記骨内に押すことと、前記締結具の前記第2の末端部を長手方向に前進させて、前記締結具の前記第2の末端部を前記組織を通して前記骨内に押すこととが、前記締結具を初期の実質的に真っ直ぐな構成から、最終的なU字状構成に動作させる、実施態様7に記載の方法。
(13) 外科的方法であって、
カニューレの遠位端を、骨の上に重なる組織に対して第1の位置に配置することであって、前記カニューレが該カニューレの内側通路内にて実質的に直線状の構成で配置された締結具を有する、ことと、
前記配置することの後、前記締結具の第1の末端部を前記内側通路を通して長手方向に前進させて、前記締結具の前記第1の末端部を前記内側通路の外部に通過させ、前記組織を通して前記骨内に通過させることと、
前記第1の末端部を前進させることの後、前記カニューレの前記遠位端を前記組織に対して前記第1の位置から第2の位置に移動させることにより、前記締結具を前記実質的に直線状の構成から屈曲構成に動作させることと、
前記カニューレの前記遠位端を移動させることの後、前記締結具の第2の末端部を前記カニューレの前記内側通路を通して長手方向に前進させて、前記締結具の前記第2の末端部を前記内側通路の外部に通過させ、前記組織を通して、前記骨内に通過させることと、
を含む、方法。
(14) 前記カニューレの前記遠位端を側方に移動させることにより、前記締結具の前記第1の末端部と第2の末端部との間に延びる前記締結具の中間部分が、前記カニューレの側壁内に形成された開口部を通して延びる、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記カニューレの前記遠位端を側方に移動させることにより、前記締結具の前記第1の末端部と第2の末端部との間に延びる前記締結具の中間部分が、実質的に長手方向の配向から、実質的に側方の配向に移動する、実施態様13に記載の方法。
(16) 前記締結具が、前記カニューレの前記遠位端が前記第1の位置から前記第2の位置に移動した際、前記締結具が付勢されて、前記実質的に直線状の構成から前記屈曲構成に動作するように、形状記憶材料から形成されている、実施態様13に記載の方法。
(17) 前記屈曲構成にある前記締結具が、前記カニューレの前記内側通路の直径よりも大きい幅を有する、実施態様13に記載の方法。
(18) 外科用システムであって、
第1の脚と、第2の脚と、前記第1の脚と前記第2の脚との間に延びる中間部分とを有する外科用締結具であって、前記外科用締結具の少なくとも一部分が形状記憶材料から形成され、前記外科用締結具が実質的に直線状の構成と初期設定の屈曲構成との間で可動であり、前記第1の脚及び第2の脚が、前記中間部分が骨の外部に配置された状態で、組織を通して前記骨内に前進されるように構成されている、外科用締結具と、
カニューレであって、内部に延びる内側ルーメンを有し、かつ前記細長いカニューレの遠位端における側壁を貫通して形成された開口部を有し、前記開口部が、前記カニューレの最遠位端から近位方向に延び、かつ前記カニューレの近位端の遠位において終結する、カニューレと、
を備え、前記外科用締結具が、前記カニューレの前記内側ルーメン内にて前記実質的に直線状の構成で配置され、前記内側ルーメン内の前記実質的に直線状の構成から、前記第1の脚が前記カニューレの前記最遠位端を通して前記内側ルーメンの外部へ前進し、前記中間部分が前記開口部を通して延び、前記第2の脚が前記内側ルーメン内に配置されている、前記屈曲構成に動作するように構成されている、外科用システム。
(19) プッシャを更に備え、前記プッシャが、前記カニューレの前記内側ルーメン内にて摺動可能に移動し、前記内側ルーメン内に配置された前記外科用締結具を押して、前記外科用締結具を、前記第1の脚が前記カニューレの前記最遠位端を通して前記内側ルーメンの外部へ前進され、前記中間部分が前記開口部を通して延び、前記第2の脚が前記内側ルーメン内に配置されている、前記屈曲構成に動作させるように構成されている、実施態様18に記載の外科用システム。

Claims (8)

  1. 外科用システムであって、
    第1の脚と、第2の脚と、前記第1の脚と前記第2の脚との間に延びる中間部分とを有する外科用締結具であって、前記外科用締結具の少なくとも一部分が形状記憶材料で形成され、前記外科用締結具が実質的に直線状の構成と初期設定の屈曲構成との間で可動であり、前記第1の脚及び第2の脚が、前記中間部分が骨の外部に配置された状態で、組織を通して前記骨内に前進されるように構成されている、外科用締結具と、
    カニューレであって、内部に延びる内側ルーメンを有し、かつ前記カニューレの遠位端における側壁を貫通して形成された開口部を有し、前記開口部が、前記カニューレの最遠位端から近位方向に延び、かつ前記カニューレの近位端の遠位において終結する、カニューレと、を備え、
    前記外科用締結具が、前記カニューレの前記内側ルーメン内にて前記実質的に直線状の構成で配置され、前記内側ルーメン内の前記実質的に直線状の構成から、前記第1の脚が前記カニューレの前記最遠位端を通して前記内側ルーメンの外部へ前進し、前記中間部分が前記開口部を通して延び、前記第2の脚が前記内側ルーメン内に配置されている、前記屈曲構成に動作するように構成されており、
    前記第1の脚が前記組織を通して前記骨内に前進され、前記カニューレの前記最遠位端が前記組織に対して再配置された際に、前記外科用締結具の前記中間部分は前記開口部を通して延び、
    前記中間部分が前記開口部を通して延びた際に、前記第1の脚および前記第2の脚が前記中間部分に対して屈曲して、前記外科用締結具が前記屈曲構成に動作される、外科用システム。
  2. 前記外科用締結具が前記屈曲構成にある際、及び前記外科用締結具が前記実質的に直線状の構成にある際、前記第1の脚の第1の長手方向軸線が、前記第2の脚の第2の長手方向軸線に実質的に平行である、請求項1に記載の外科用システム。
  3. 前記外科用締結具が前記屈曲構成にある際、前記中間部分の第3の長手方向軸線が、前記第1の長手方向軸線及び第2の長手方向軸線から角度的にずれている、請求項に記載の外科用システム。
  4. 前記外科用締結具が前記実質的に直線状の構成にある際、前記中間部分の第3の長手方向軸線が、前記第1の長手方向軸線と実質的に同軸である、請求項に記載の外科用システム。
  5. 前記第1の脚が第1の接合箇所において前記中間部分に結合され、前記第1の脚が前記第1の接合箇所において前記中間部分に対して屈曲するように構成され、前記第2の脚が第2の接合箇所において前記中間部分に結合され、前記第2の脚が前記第2の接合箇所において前記中間部分に対して屈曲するように構成されている、請求項1に記載の外科用システム。
  6. 前記外科用締結具が、前記第1の脚及び第2の脚の少なくとも一方が前記組織及び前記骨を通して貫入することを容易にするように構成された少なくとも1つの貫入機構を含む、請求項1に記載の外科用システム。
  7. 前記外科用締結具が少なくとも1つの保持機構を含み、前記保持機構が、前記外科用締結具に対して組織を保持すること、及び、前記組織及び前記骨の少なくとも一方からの前記第1の脚及び第2の脚の少なくとも一方の除去を妨げること、のうちの少なくとも一方を補助するように構成されている、請求項1に記載の外科用システム。
  8. プッシャを更に備え、前記プッシャが、前記カニューレの前記内側ルーメン内にて摺動可能に移動し、前記内側ルーメン内に配置された前記外科用締結具を押して、前記外科用締結具を、前記第1の脚が前記カニューレの前記最遠位端を通して前記内側ルーメンの外部へ前進され、前記中間部分が前記開口部を通して延び、前記第2の脚が前記内側ルーメン内に配置されている、前記屈曲構成に動作させるように構成されている、請求項1に記載の外科用システム。
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