JP6250182B2 - 低パワーモードのためのベクタリング - Google Patents

低パワーモードのためのベクタリング Download PDF

Info

Publication number
JP6250182B2
JP6250182B2 JP2016550537A JP2016550537A JP6250182B2 JP 6250182 B2 JP6250182 B2 JP 6250182B2 JP 2016550537 A JP2016550537 A JP 2016550537A JP 2016550537 A JP2016550537 A JP 2016550537A JP 6250182 B2 JP6250182 B2 JP 6250182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low power
power line
lines
matrix
high power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016550537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017506457A (ja
Inventor
ヌズマン,カール・ジェレミー
マエス,ヨッヘン
Original Assignee
アルカテル−ルーセント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルカテル−ルーセント filed Critical アルカテル−ルーセント
Publication of JP2017506457A publication Critical patent/JP2017506457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6250182B2 publication Critical patent/JP6250182B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/32Reducing cross-talk, e.g. by compensating
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/46Monitoring; Testing
    • H04B3/487Testing crosstalk effects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は、低パワーモードのためのベクタリングに関する。
少なくとも1つの新たな標準規格が、106MHzの帯域幅を使用して電話回線の最高リンク速度を1Gpsに高速化することを要望している。このようなより高い周波数では、1つに束ねられた多数の銅回線(回線と呼ぶ)間のクロストークが問題となるであろう。シンボルがまったく送信されないか、またはこれらの回線のうちの一部を介してごくわずかのシンボルしか送信されない低パワーモードの使用は、クロストーク問題をさらに複雑化する。
少なくとも一実施形態は、送信方法に関する。
一実施形態では、この方法は、アクセスノードにおいて、アクセスノードから複数のダウンストリーム装置への複数の回線を介した送信をプリコーディングするためのプリコーダ行列を決定することを含む。複数の回線は、高パワー回線と低パワー回線とを含む。高パワー回線は、アクティブ通信状態にあり、低パワー回線よりも1フレーム当たり多くのシンボルを送信する。この方法は、信号ベクトルが低パワー回線を介して送信しているシンボルにはかかわりなく、プリコーダ行列を使用して信号ベクトルをプリコーディングすることをさらに含む。ここで、決定することは、高パワー回線が低パワー回線に及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減しないようにプリコーダ行列を決定する。この方法は、プリコードされた信号ベクトルに基づいて複数の回線を介して送信することも含む。
一実施形態では、プリコーディングは、第1のスロットタイプと第2のスロットタイプの両方にプリコーダ行列を使用する。第1のスロットタイプは、複数の回線内の低パワー回線および高パワー回線が通信可能にされるフレームのタイムスロットであり、第2のスロットタイプは、高パワー回線のみが通信可能にされるフレームのタイムスロットである。
一実施形態では、決定することは、低パワー回線が互いに対して及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減しないようにプリコーダ行列を決定する。
一実施形態では、決定することは、プリコーディングが、低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用を低減し、高パワー回線が互いに及ぼすクロストーク作用を低減するようにプリコーダ行列を決定する。
少なくとも一実施形態は、受信方法に関する。
一実施形態では、この方法は、アクセスノードにおいて、複数の回線を介して信号ベクトルを受信することを含む。複数の回線は、高パワー回線と低パワー回線とを含む。高パワー回線は、アクティブ通信状態にあり、低パワー回線よりも1フレーム当たり多くのシンボルを送信する。この方法は、アクセスノードにおいて、ポストコーダ行列を決定することと、信号ベクトルが低パワー回線が通信中であることを示しているか否かにかかわりなく、ポストコーダ行列またはその部分行列を使用して信号ベクトルをポストコーディングすることとをさらに含む。ここで、決定することは、低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用をポストコーディングが低減しないようにポストコーダ行列を決定する。
一実施形態では、ポストコーディングは、第1のスロットタイプと第2のスロットタイプの両方にポストコーダ行列を使用する。第1のスロットタイプは、複数の回線内の低パワー回線および高パワー回線が通信可能にされるフレームのタイムスロットであり、第2のスロットタイプは、高パワー回線のみが通信可能にされるフレームのタイムスロットである。
一実施形態では、決定することは、第2のスロットタイプ中に高パワー回線が互いに及ぼすクロストーク作用が低減されるようにポストコーダ行列を決定する。
一実施形態では、決定することは、第1のスロットタイプ中に高パワー回線が低パワー回線に及ぼすクロストーク作用が低減されるようにポストコーダ行列を決定する。
一実施形態では、ポストコーダ行列を決定することは、低パワー回線スケーリング行列を決定することと、低パワー回線スケーリング行列に基づいてポストコーダ行列を決定することとを含む。決定することは、低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用が所望の閾値を下回ったままであるように低パワー回線スケーリング行列を決定する。
一実施形態では、所望の閾値はアクセスノードにおける雑音に基づく。
少なくとも一実施形態はアクセスノードに関する。
一実施形態では、アクセスノードはプリコーダ行列を記憶するように構成されたメモリと、アクセスノードから複数のダウンストリーム装置への複数の回線を介した送信をプリコーディングするためのプリコーダ行列を決定するように構成された制御部とを含む。複数の回線は、高パワー回線と低パワー回線とを含む。高パワー回線は、アクティブ通信状態にあり、低パワー回線よりも1フレーム当たり多くのシンボルを送信する。制御部は、信号ベクトルが低パワー回線を介して送信しているシンボルにかかわりなく、プリコーダ行列を使用して信号ベクトルをプリコードし、プリコーディングされた信号ベクトルに基づいて複数の回線を介して送信するように構成される。制御部は、高パワー回線が低パワー回線に及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減しないようにプリコーダ行列を決定するように構成される。
別の実施形態では、アクセスノードは、ポストコーダ行列を記憶するように構成されたメモリと、複数の回線を介して信号ベクトルを受信するように構成された制御部とを含む。複数の回線は、高パワー回線と低パワー回線とを含む。高パワー回線は、アクティブ通信状態にあり、低パワー回線よりも1フレーム当たりの多くのシンボルを送信する。制御部は、ポストコーダ行列を決定するように構成され、信号ベクトルが低パワー回線が通信中であることを示しているか否かにかかわらず、ポストコーダ行列またはその部分行列を使用して信号ベクトルをポストコーディングするように構成される。制御部は、低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用をポストコーディングが低減しないようにポストコーダ行列を決定するように構成される。
本発明は、以下に記載の詳細な説明および添付図面からよりよく理解されるであろう。添付図面では、同様の要素は同様の参照番号によって示されているが、参照番号は例示のためのみに付されたものであり、したがって本発明を限定するものではない。
例示の一実施形態による通信ネットワークを示す図である。 一実施形態による本ダウンストリーム非対称型ベクタリングを示すフローチャートである。 一実施形態による、パワー制御を使用したアップストリーム非対称型ベクタリングを示すフローチャートである。 例示の一実施形態による、図3の方法における低パワー回線のためのパワー割当てを選択する方法を示す流れ図である。
いくつかの例示の実施形態を示す添付図面を参照しながら、様々な例示の実施形態について以下により詳細に説明する。
例示の実施形態は、様々な変更および代替形態が可能であるが、実施形態を例示として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。ただし、例示の実施形態を開示の特定の態様に限定する意図はないことに留意されたい。逆に、例示の実施形態は、本開示の範囲に含まれるすべての変更、均等物、および代替物を包含するものである。図面の説明全体を通じて、同様の番号は同様の要素を参照する。
本明細書では、様々な要素を説明するために第1、第2などの用語を使用するが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、要素間を区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することもでき、同様に、第2の要素を第1の要素と称することもできる。本明細書で使用する「および/または」という用語は、関連づけられて列挙されている項目のうちの1つの項目または複数の項目の組合せのいずれかおよびすべてを含む。
ある要素が別の要素に「接続されている」または「結合されている」と言う場合、その要素はその別の要素に直接接続または結合され得るか、または介在要素が存在していてもよい。一方、ある要素が別の要素に「直接接続されている」または「直接結合されている」と言う場合、介在要素は存在しない。要素間の関係を説明するために使用されるその他の語(例えば、「間に」と「直接、間に」、「隣接する」と「直接隣接する」など)も同様にして解釈すべきである。
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明する目的のみのものであり、限定的であることを意図したものではない。文脈が明らかに別様に示していない限り、本明細書で使用する単数形の「a」、「an」および「the」は、複数形を含むことが意図されている。また、本明細書で使用する「含む(comprises、comprising、includes、および/またはincluding)」という用語は、記載されている特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素を具体的に示すが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
また、いくつかの代替実装形態では、記載の機能/動作は図面に記載されている順序とは異なる順序で行われてもよいことに留意されたい。例えば、連続して示されている2つの図は、関与する機能/動作に応じて、実際には実質的に同時に実行されてよく、または場合によっては逆の順序で実行されてもよい。
本明細書で使用するすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、別の定義がされていない限り、例示の実施形態が属する技術分野の業者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。また、例えば一般に使用されている辞書で定義されている用語などの用語は、該当する技術分野の文脈における意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り理想的なまたは過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解されるであろう。
例示の実施形態および対応する詳細な説明の一部は、制御部によって実行されるアルゴリズムの用語として示されている。本明細書で使用され、一般的に使用されているアルゴリズムという用語は、所望の結果が得られる首尾一貫した一連のステップとみなされる。ステップは、物理的数量の物理的操作を必要とするステップである。通常は、これらの数量は、格納、伝送、合成、比較およびその他の操作が可能な光信号、電気信号または磁気信号の形をとるが、必ずしもそうであるとは限らない。場合によっては、これらの信号は、主として一般的用法という理由により、ビット、値、要素、シンボル、文字、項、数などと呼ぶのが好都合であることがわかっている。
以下の説明では、例示の実施形態を十分に理解することができるように、具体的な詳細を示す。しかし、例示の実施形態はこれらの具体的詳細がなくても実施可能であることは当業者ならわかるであろう。例えば、不要な詳細で例示の実施形態が不明瞭にならないように、システムがブロック図で示されることがある。また、他の例では、例示の実施形態が不明瞭にならないように、よく知られている処理、構造および技術が不要な詳細なしに示されることがある。
以下の説明では、例示の実施形態について、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含むプログラムモジュールまたは機能処理として実装可能であり、既存のネットワーク要素、既存のエンドユーザ装置、および/または後処理ツール(例えばモバイル機器、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなど)において既存のハードウェアを使用して実装可能な作用および動作の記号的表現(例えばフローチャート、流れ図、データフロー図、構造図、ブロック図など)を参照しながら説明する。このような既存のハードウェアには、1つまたは複数の中央演算処理装置(CPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)コンピュータなどが含まれる。
特に別の記載のない限り、または説明から明らかであるように、「処理」または「演算」、または「計算」または「決定」または「表示」などの用語は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理的、電子的数量として表されるデータを操作し、変換して、コンピュータシステムメモリまたはレジスタ、またはその他のそのような情報記憶装置、伝送装置または表示装置内の物理量として同様に表現された他のデータとする、コンピュータシステムまたは同様の電子計算装置の動作または処理を指す。
フローチャートは、動作を順次処理として説明するが、動作の多くは並行、並列または同時に実行されてもよい。また、動作の順序は変更されてもよい。処理は、その動作が完了すると終了され得るが、図に含まれていない追加のステップも有することができる。処理は、方法、関数、手順、サブルーチン、サブプログラムなどに対応することができる。処理が関数に対応する場合、その終了はその関数が呼出し関数またはmain関数に戻ることに対応する。
また、例示の実施形態のソフトウェア実装態様は、典型的には何らかの形態の有形(または記録)記憶媒体上で符号化されるか、または何らかの種類の伝送媒体を介して実装されることにも留意されたい。本明細書で開示される「記憶媒体」という用語は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置および/または、情報を記憶するためのその他の有形の機械可読媒体を含む、1つまたは複数のデータ記憶用装置を表すことがある。「コンピュータ可読媒体」という用語は、携帯型または固定記憶装置、光記憶装置、および命令および/またはデータを記憶、保持または担持可能なその他の様々な媒体を含み得るが、これらには限定されない。
また、例示の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはこれらの任意の組合せによって実装可能である。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコードで実装する場合、必要なタスクを実行するプログラムコードまたはコードセグメントは、コンピュータ可読記憶媒体などの機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体に記憶することができる。ソフトウェアで実装する場合、プロセッサが必要なタスクを実行することになる。
コードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または、命令、データ構造体またはプログラム文の任意の組合せを表すことができる。情報、データ、引数、パラメータまたは記憶内容の受渡しおよび/または受信によって、コードセグメントを別のコードセグメントまたはハードウェア回路と結合してもよい。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリの共用、メッセージ受渡し、トークン受渡し、ネットワーク送信などを含む任意の適切な手段を介して受渡し、転送または送信することができる。
図1に、例示の実施形態による通信システムを示す。図1に示すように、システム500は、分配ポイントまたはアクセスノード100と、顧客宅内機器(CPE)200−1から200−Mとを含む。ただし、Mは1より大きい整数とすることができる。アクセスノード100は、オペレータの制御下にあってよい。アクセスノード100は、ネットワークプロセッサ(NP)120と通信するように構成された光ネットワークユニット(ONU)115を含む。知られているように、ONU115は、中央局に配置された光回線終端装置(OLT)への光ファイバチャネルを介した高帯域データ接続を提供する。ONU115は、受信したダウンストリームデータフレームまたはパケットをNP120に渡し、NP120はフレームまたはパケットの宛先を決定し、それに応じてそれらを適切なインターフェース(例えばDSL、ADSL、G.fastなどのインターフェース)に転送する。同様に、アップストリーム方向では、NP120は、インターフェースからONU115にフレームまたはパケットを転送する。
NP120は、処理装置125−1から125−Mに信号を供給する。処理装置125は、二地点間通信用に構成される。
アクセスノード100は、制御部130をさらに含む。制御部130は、処理装置125から、信号ベクトルと総称される信号データを受信するように構成される。信号データは、CPE200内の対応する処理装置260−1から260Mによって受信されることを意図した信号値を含み得る。ダウンストリーム方向では、制御部130は信号ベクトルをプリコーディングし、その結果のデータをCPE200への送信のために処理装置125に返送するようにも構成される。次に、処理装置125は、プリコーディングされた信号データを、それぞれのラインドライバ135−1から135−Mを介してそれぞれの回線300で送信する。アップストリーム方向では、処理装置125はラインドライバ135からクロストーク混信信号を受信する。制御部130は、処理装置125からクロストーク混信信号(受信信号ベクトルと総称する)を受信し、受信信号ベクトルをポストコーディングし、その後置補償された信号データを処理装置135に供給する。次に、処理装置125は、信号データの処理を続けて、対象アップストリーム情報を復調する。
一般に、処理装置間で交換されるデータは、周波数領域のサンプルであるが、別の方法としてデータを例えば時間領域のサンプルとして表すこともできる。
上述のように、制御部130は処理装置125と通信する。または、制御部130は処理装置125とそれぞれのラインドライバ135−1から135−Mとの間に介在してもよい。したがって、制御部130の位置は、図1に示す位置には限定されない。
また、アクセスノード100は1つまたは複数のメモリを含むことができることがわかるであろう。NP120、制御部130、および/または処理装置135は、メモリに記憶されているプログラムおよび/またはプログラムモジュールを実行してそれぞれの機能およびアクセスノード100の機能を果たす。以下に、アクセスノード100の動作について、いくつかの例示の実施形態に関して詳細に説明する。メモリは、NP120、制御部130、および/または処理装置135の外部および/または内部にあってよい。図を簡単にすることのみを目的として、制御部130に付随するメモリ140だけが図示されている。
上述のように、各処理装置125は付随するラインドライバ135を介して通信回線300でCPE200のうちのそれぞれの1つのCPE200と通信することができる。回線300(リンクとも呼ばれる)は、電話回線(例えばツイストペア銅回線)であってよく、CPE200−1から200−Mは電話回線でデータを送信するための通信標準規格に従って動作するモデムまたはその他のインターフェース装置であってよい。CPE200−1から200−Mは様々な顧客宅内に配置することができる。CPE200−1から200−Mはそれぞれ、ラインドライバ255−1から255−Mと、それぞれの処理装置260−1から260−Mとを含む。ラインドライバ255はそれぞれ、ラインドライバ135と同じかまたは実質的に同じであってよい。
次に、いくつかの例示の実施形態について説明する。説明では、時間がフレームに分割され、各フレームがさらにスロットに分割されているものとする。各フレーム内には、以下の2種類のスロットがある:
・すべての回線が通信可能とされるスロット(典型的には1フレームにつき1スロット)であって、これを第1のタイプと呼ぶ。
・高パワー回線のみが通信可能とされるスロットで、これを第2のタイプと呼ぶ。
高パワーまたはフル出力回線は、アクティブ通信中状態にある回線300である。しかし、低パワー回線と呼ばれる他の回線300は、省パワーモードであってよい。これらの低パワー回線の場合、ほとんどのシンボルがクワイエットであり(例えば送信がなく)、オーバーヘッド情報の維持および/またはベクタリングのために、1スーパーフレームにつき少数のシンボル(例えば所望の数の連続フレーム)のみが送信される。すなわち、高パワー回線は低パワー回線よりも1フレーム当たり多くのシンボルを送信する。また、本開示全体を通じて、高パワーまたはフル出力回線(例えばG.fast標準規格におけるL0)を表す下付き文字Fおよび低パワー回線(例えばG.fast標準規格におけるL2.1/L2.2)を表す下付き文字Lを付けて、ブロック行列表記を使用する。
ダウンストリーム方法
まず、アクセスノード100からCPE200−1から200−Mへのダウンストリーム通信について説明する。1つのトーンの基本ダウンストリームモデルは、
Figure 0006250182
であり、yは対角行列、Pは周波数領域等化器(FEQ)、HはNxNチャネル行列、CはNxNプリコーダ行列、xは回線300で送信するシンボルを示す信号ベクトル(ベクトルの各要素は回線300内のそれぞれの回線に関連づけられている)、zは雑音ベクトルである。表記H=D(I+G)を使用するのも有用である。ただし、Dは直接利得の対角行列であり、任意のよく知られている方法で推算するかまたはチャネル行列Hから導出することができ、Iは恒等行列、Gは各パワー回線間のクロストーク雑音をモデリングするクロストーク行列である。当然のことながら、チャネル行列Hは任意のよく知られている方法によって推算可能である。
対称型(all−to−all)ベクタリング
すべての回線がアクティブな場合、典型的には対角化プリコーダC=H−1Sを使用する。ここで、SはCが確実に行パワー制限を満たすように選定されたスケール値からなる対角行列である。すなわち、Sはリンク300内の回線の送信パワーを示す。この場合も、Sの値の決定は、任意のよく知られた方法によって行ってよい。当然のことながら、Sの値は送信のためにどの回線がスケジュールされているかによって決まり、そのスケジューリングは任意のよく知られている方法で行うことができる。周波数等化器は、ゼロフォーシングまたはMMSEとすることができ、典型的にはこれらは同様である。説明を簡単にするために、ゼロフォーシングの、この場合はP=S−1であるP=inv(diag(HC))を想定する。これにより、y=x+S−1zとなる。
アクティブ、アイドル、およびクワイエットシンボルについては次項での定義を参照されたい。
all−to−allベクタリングは、アクセスノード100、具体的には、メモリに記憶されているプログラム命令を実行することによってアクセスノード100の制御部130により行われてよい。
したがって、制御部130は特殊目的マシンとして以下を行うように構成される:
1.NxNプリコーダC’=H−1S’を決定する。ただし、S’は、C’の要素の二乗の行和が1より大きくならないようによく知られた方法により選定される。
2.FxFプリコーダC”=HFF −1S”を決定する。ただし、S”はC”の要素の二乗の行和が1より大きくならないようによく知られた方法により選定される。
3.高パワー回線kの場合にS=min(S’,S”)および低パワー回線の場合にS=S’となる組合せスケーリング行列Sを選定する。
4.すべての回線が通信可能にされるタイムスロットで、NxNプリコーダC=H−1Sを使用してすべての回線のシンボルをプリコーディングする。
この場合、すべての回線上でアクティブまたはアイドルシンボルを送信する。
5.高パワー回線が通信可能にされるタイムスロットで、FxFプリコーダC=HFF −1を使用して高パワー回線のみのシンボルをプリコーディングする。
次に、アクセスノード100は、高パワー回線でアクティブまたはアイドルシンボルを、低パワー回線でこの場合はクワイエットシンボルを送信する。
当然ながら、少なくとも2つのプリコーダ行列CおよびCが決定され、格納されなければならない。また、高パワー回線の組が変化した場合、プリコーダ行列CおよびCが再計算され、格納されなければならない。
ダウンストリーム用の非対称型ベクタリング
低パワー回線が存在する場合、対応するCPE200がシンボルを送信中でないシンボル中に低パワー回線の送信機をオフにすることができればよい。回線k上のシンボルについて以下の用語を使用することとする:
・アクティブシンボル − 回線kが搬送する情報を有するシンボル(プリコーダの入力kは非ゼロ)。
・アイドルシンボル − 回線kが搬送する情報を有しないシンボルであるが、クロストーク打ち消しの目的で補償信号からなるシンボルが送信される(すなわち、プリコーダの入力kはゼロであるが、出力kは非ゼロ)。例えばチャネル推定の目的のためなど。
・クワイエットシンボル − 回線kの送信機がアクティブでないシンボル(プリコーダの出力kがゼロ)。
低パワー回線上のパワーを節約するために、アイドルシンボルとは対照的に、可能な限り多くのクワイエットシンボルを有することが望ましい。これは、送信機のアナログフロントエンドは、クワイエットシンボル中には省パワー状態になることができるが、アイドルシンボル中はアクティブ状態のままでなければならないためである。対称型プリコーディングを使用する場合、プリコーダ行列は、所定のシンボルについてアクティブな回線の組に応じて変更される必要がある。これを回避するために、高パワー回線またはフル出力回線は低パワー回線から保護されるがその逆はない、非対称型ベクタリングの使用を考えることができる。
以下の形態のプリコーダまたはプリコーディング行列を定義する:
Figure 0006250182
ここで、スケーリング行列SおよびSの最大値は、C内の行の行パワーが1を超えないように選択され、CFFは、フル出力回線間のクロストーク作用を打ち消すまたは低減するプリコーダCの部分を表し、CFLはフル出力回線に及ぼす低パワー回線のクロストーク作用を打ち消すまたは低減するプリコーダCの部分を表し、CLFは、低パワー回線に及ぼす高パワー回線のクロストーク作用を打ち消すまたは低減するプリコーダCの部分を表し、CLLは、低パワー回線に及ぼす低パワー回線のクロストーク作用を打ち消すまたは低減するプリコーダの部分を表す。当然ながら、CLFをゼロ行列に設定すると、プリコーダCはフル出力または高パワー回線が低パワー回線に及ぼすクロストーク作用を打ち消しも低減もしない。また、低パワー回線が互いに及ぼす作用をプリコーダCが打ち消しまたは低減しないように、スケーリング行列Sを恒等行列または他の何らかの対角行列に設定してもよい。(例示の一実施形態では、SとSの両方は近似的に恒等である)。
このプリコーダCは、低パワー回線に対応する各行はその対角要素のみが非ゼロであるためにそれらの行が補償信号を有しないため、低パワー回線側の簡略化された不連続動作に適している。したがって、低パワー回線上のシンボルはアクティブまたはクワイエットであり、アイドルシンボルはない。これによって、必要に応じて異なる回線上で異なるレベルの省パワーが可能になる。例えば、低パワーモードの短い回線は1スーパーフレーム当たり1つのシンボルのみを送信すればよいのに対して、より長い回線は2つのシンボルを送信する必要がある場合がある。
その結果としての、等化前のチャネルは以下のようになる:
Figure 0006250182
フル出力回線は、直接利得Dを有するクロストークのないチャネル(すなわち理想的なベクタリング化パフォーマンス)を得る。低パワー回線は、基本的に非ベクタリング化パフォーマンスを得る。
すべての低パワー回線がアクティブなときの最悪の場合の干渉に対処するために、低パワーシンボルのビットローディングを選択することができる。その場合、低パワー回線は不連続的に動作することができる。すなわち、他の回線に影響を及ぼさずに低パワー回線の任意のサブセットをクワイエットにすることができる。上記の式で、低パワー回線k上のクワイエットシンボルはSのk番目の要素をゼロに設定することによって表すことができる。他の回線よりもビットローディングが低い低パワー回線は、必要に応じて1スーパーフレーム当たりより多くのシンボルを使用することができる。このようにして、異なる回線が異なるレベルの省パワーを達成することができる。
本手法の別の一面は、低パワー動作中に低パワー回線でエラーフィードバックの必要がないことである。遷移の要件によっては、低パワーモードからフル出力モードに遷移するときの遷移期間において何らかのフィードバックが必要な場合がある。図2に、一実施形態によるこのダウンストリーム非同期ベクタリングのフローチャートを示す。説明のみを目的として、本実施形態について図1のシステム上での実装に関して説明する。
図のように、ダウンストリームの非同期ベクタリングは、アクセスノード100、具体的には、メモリ140に記憶されているプログラム命令を実行することによりアクセスノード100の制御部130によって行われ得る。したがって、制御部130は以下を行う特殊目的マシンとして構成される:
1.ステップS410において、Cの要素の二乗の行和が1を超えないように知られた方法を使用してSおよびSを選定して、式(2)のようにプリコーダ行列Cを決定する(例えばSとSとは近似的に恒等行列であってよい)。プリコーダ行列Cは、制御部130によってメモリ140に記憶されてよい。
2.ステップS420において、低パワー回線を介してアクティブシンボルまたはクワイエットシンボルのいずれが送信されているかを問わず、制御部130はプリコーダ行列Cを使用して信号ベクトルxをプリコーディングする。例えば、ステップS420において、すべての回線が通信可能にされるタイムスロット(第1のタイプ)で、制御部130はプリコーダCを使用してすべての回線のシンボルをプリコーディングする。別の例として、ステップS420において、高パワー回線のみが通信可能にされるタイムスロット(第2のタイプ)で、制御部130はプリコードCを使用してすべての回線のシンボルをプリコーディングする。
3.次に、ステップS430において、アクセスノード100が、プリコーディングされた信号ベクトルCxをラインドライバ135(および任意選択により処理装置125)を介して回線300で送信する。プリコーディングされた信号ベクトルCxは、回線300で送信するシンボルを示す。例えば、アクセスノード100は、アクティブまたはアイドルシンボルを高パワー回線で送信し、第1のタイプのタイムスロットでアクティブまたはクワイエットシンボルを低パワー回線で送信する。別の例として、アクセスノード100は、高パワー回線でアクティブまたはアイドルシンボルを送信し、低パワー回線でクワイエットシンボル(送信なし)を送信する。
当然のことながら、非対称型ベクタリングでは、単一のプリコーダ行列のみが計算され格納される。単一のプリコーダ行列は、(i)すべての回線が通信するスロットと、(ii)高パワーまたはフル出力回線のみが通信するスロットとに使用される。すなわち低パワー回線で、信号ベクトルがアクティブシンボルまたはクワイエットシンボルのいずれを送信しているかにかかわらず、同じ単一のプリコーダ行列が使用される。したがって、非対称型ベクタリングは対称型ベクタリングより、実装に必要とするメモリも計算資源も大幅に少ない。
パワー制御を使用したfull−to−fullベクタリング
別の方式は、低パワー回線をまったくベクタリングしない方式、すなわちCFLもゼロに設定するが、低パワー回線がフル出力回線に影響を与えないように低パワー回線上で十分に低い送信パワーを使用することである。これは、以下のプリコーダによって表される:
Figure 0006250182
その結果のチャネルは以下のようになる:
Figure 0006250182
この場合、CFFの行パワーが1を超えないようにSを選定する必要があり、SはHFLにおける行パワーがフル出力回線上の受信機雑音と比較して無視できる程度になるように十分に小さいものとする必要がある。このSの低い値のため、低パワー回線のパフォーマンスは前述の方式よりは低くなり、最小レートを得るために1スーパーフレーム当たりより多くのシンボルが必要とされる。
低パワー回線からの干渉を制御するために、正の定数θを選択し、次に、低パワー回線からフル出力回線kへの干渉がθσ より大きくならないようにSを選定する。ここでσ は背景雑音である。これにより、回線kのSNRは、この干渉のために10log10(1+θ)dBより多くは低下しないことが保証される。単位スケーリングを使用して得られる結果のチャネルの表記
Figure 0006250182
を定義すれば有用である。この表記では、フル出力回線kへの干渉の限度は以下の通りである:
Figure 0006250182
これらの限度を満たすスケール値Sを求めて、回線間の異なるトレードオフを可能にする方法がいくつかある。以下で述べるアップストリームの場合、省パワーは最悪の低パワーユーザのレートに依存するため、低パワー回線のパフォーマンスを等化することを目指す。ダウンストリーム方向では、各回線が原則として異なる数のシンボルを使用することができるため、すべての低パワー回線で必要なシンボルの総数を最小限に抑えることによって最良の省パワーが達成される。一実施形態では、すべての低パワー回線に対して共通のスケーリングS=βを設定する。
このSの式を上記の干渉制約条件に代入することにより、条件
Figure 0006250182
が得られる。次に、(プリコーダ行制約がS≦1であることを必要とすることから)各フル出力回線kについて制約β≦1とともにこの制約を条件として、できるだけ大きいβを選定することができる。この結果として得られるスケール値Sを適用することにより、フル出力回線が劣化させられないようになる。
パワー制御を使用したfull−to−fullベクタリングは、アクセスノード100によって、具体的にはメモリに記憶されたプログラム命令を実行することによりアクセスノード100の制御部130によって、行うことができる。したがって、制御部130は以下を行う特殊目的マシンとして構成される:
1.Cの要素の二乗の行和が1を超えないようにするためによく知られている方法を使用してSを選定し、高パワー回線に対する低パワー回線の影響を制限するために以下に説明するようにSを選定して、式(4)のようにプリコーダ行列Cを決定する。
2.すべての回線が通信可能にされるタイムスロットで、プリコーダCを使用してすべての回線からのシンボルをプリコーディングする。高パワー回線でアクティブまたはアイドルシンボルを、低パワー回線でアクティブまたはクワイエットシンボルを送信する。
3.高パワー回線のみが通信可能にされるタイムスロットで、プリコーダCを使用してすべての回線からのシンボルをプリコーディングする。
次に、アクセスノード100は、高パワー回線でアクティブまたはアイドルシンボルを、低パワー回線でクワイエットシンボルを送信する。
一実施形態では、制御部130は、低パワー回線のパワー割当てSを以下により決定するように構成される:
1.対応する閾値θ=10SNR_drop/10−1を計算する。ただし、SNR_dropは、低パワー回線からのクロストークによる、フル出力回線で許容されるSNRの許容最大低下である。SNR_dropは、実証的研究により決定される設計パラメータであってよい。
2.残留クロストーク行列
Figure 0006250182
を計算または推定する。
3.限度
Figure 0006250182
を計算する。
4.
Figure 0006250182
を計算する。
5. 各低パワー回線m∈Lについて、S=βとする。
アップストリーム方法
1つのトーンの基本的なアップストリームモデルは以下の通りである。
Figure 0006250182
ここでyは回線300を介してアクセスノード100において受信されたシンボルを示す受信信号ベクトル、QはNxNポストコーダ(FEQの影響を含む)、HはNxNチャネル行列、Sは1以下の値の対角パワースケーリング行列、xはCPE200から回線300を介して送信されたシンボル(回線300内のそれぞれの回線に関連づけられたベクトルの各要素)を示す信号ベクトル、zは雑音ベクトルである。この場合も、Hの対角要素からの直接利得の対角行列をDによって表す。
対称型(all−to−all)ベクタリング
すべての回線がアクティブな場合、MMSEポストコーダQ=SH*(HSH*+Σ)−1を(ほぼ最適に)使用することができる。ここで*は共役転置を示し、Σはzの(典型的には対角)雑音共分散である。HSの特異値が雑音より大幅に大きい場合、QはゼロフォーシングポストコーダQ=(HS)−1に近く、その結果、y=x+S−1−1zとなる。
all−to−allベクタリングは、アクセスノード100、具体的には、メモリに記憶されたプログラム命令を実行することによりアクセスノード100の制御部130によって行われ得る。したがって、制御部130は、以下を行う特殊目的マシンとして構成される:
1.恒等スケールS=Iを使用する。
2.すべての回線が通信可能とされるタイムスロットで、NxNポストコーダQ’=H−1を使用してすべての回線のシンボルをポストコーディングし、したがって、この場合はすべての回線上のアクティブまたはアイドルシンボルを受信する。
3.高パワー回線のみが通信可能とされるタイムスロットで、FxFプリコーダポストコーダQ’’=HFF −1を使用して、高パワー回線のみのシンボルをポストコーディングし、したがって、高パワー回線のアクティブまたはアイドルシンボルを受信し、この場合は低パワー回線上の無視シンボルを受信する。
パワー制御を使用した非対称型ベクタリング
低パワー回線が存在する場合、対応する送信機CPEがシンボルを送信中でないシンボル中に低パワー回線の受信機をオフにすることができればよい。回線k上のシンボルについて以下の用語を使用することとする(これらの用語は非対称型ダウンストリームベクタリングのものと類似しているが、送信ではなく受信の観点から表されている):
・アクティブシンボル − CPE kがシンボルを送信中であるシンボル。
・アイドルシンボル − CPE kが送信中ではないが、回線kの受信機がベクタリングのためにアクティブであるシンボル。
・無視シンボル − CPE kが送信中でなく、回線kの受信機がアクティブでないシンボル。
低パワー回線のパワーを節約するためには、アイドルシンボルではなく無視信号をできるだけ多く使用することができればよい。対称型プリコーディングを使用する場合、あるシンボルについてアクティブな回線の組に応じてプリコーダ行列を変更する。これを回避するために、この場合も非対称型ベクタリングの一形態を使用することを考える。なお、無視シンボルは、ポストコーダQのゼロ列に対応する(それに対し、クワイエットシンボルはプリコーダCのゼロ行に対応する)。したがって、アップストリームの場合、無視シンボルの使用を促すために、QFL=0を強制し、ベクタリングではなくパワー制御によってフル出力回線を低パワー回線から保護することにする。
表記および説明を簡単にするために、ポストコーダQのゼロフォーシング版について説明する。MMSE版は、当業者には容易に理解されるであろう。以下の形のポストコーダまたはポストコーディング行列Qを定義する。
Figure 0006250182
ここで、QFFはフル出力回線間のクロストーク作用を打ち消すまたは低減するポストコーダQの部分を表し、QFLはフル出力または高パワー回線に及ぼす低パワー回線の影響を打ち消すまたは低減するポストコーダQの部分を表し、QLFは、低パワー回線に及ぼす高パワー回線の影響を打ち消すまたは低減するポストコーダQの部分を表し、QLLは低パワー回線に及ぼす低パワー回線の影響を打ち消すまたは低減するポストコーダの部分を表す。当然ながら、QFLをゼロに設定することで、ポストコーダCは低出力回線が高出力回線に与える影響を打ち消しも低減もしない。
なお、ポストコーダの場合、各行は他の行とは独立して最適化され得る。すなわち、リンクkのパフォーマンスはその行のポストコーダ係数のみに依存する。この場合、フル出力回線に対応する行のポストコーダ係数は、低パワー回線がアクティブでないときの縮小サイズのチャネルHFFのために最適化される。すなわち、ポストコーダ行列Qは、第2のスロットタイプ中に高パワー回線に及ぼされるクロストーク作用を打ち消すまたは低減する。低パワー回線に対応する行のポストコーダ係数は、すべての回線がアクティブなときのフルチャネルHSのために最適化される。すなわち、ポストコーダ行列Qは、第1のスロットタイプ中に低パワー回線に及ぼされるクロストーク作用を打ち消すまたは低減する。
結果のチャネルは以下のようになる:
Figure 0006250182
リンクk上の受信機雑音は、ポストコーダQの行kの要素の二乗の和により増幅される。後で好都合なように、η を正規化ポストコーダSQの二乗の和であると定義する。すなわち、
Figure 0006250182
である。
この表記において、η −2はリンクk上の増幅された雑音分散である。クロストークチャネルが対角優位である場合、雑音分散は、対称型ベクタリングの場合と同様に、約S−2|D|−2σである。
典型的には、フル出力回線上の最大パフォーマンスを得るためにS=Iとする。低パワー回線がある場合にフル出力回線上の理想的なパフォーマンスを維持するためには、RFLの二乗行和が、増幅された雑音と比較して「無視できる程度である」ようにするように、低パワー回線のスケーリング行列Sが十分に小さくされなければならない。
各フル出力回線kについて
Figure 0006250182
となるように、正の閾値θを設定し、スケーリング行列Sを選定することができる。ただし、この総和は低パワー回線mにわたって求められる。
このようなSの場合、雑音に各フル出力回線に対する干渉を加えた値はたかだか
Figure 0006250182
に過ぎず、これにより、信号対雑音比(NSR)の増加は、S=0で求めたNSRに対して10log10(1+θ)に過ぎない。したがって、θは、低パワー回線がある場合とない場合のシンボルのフル出力回線上のSNRの差を制御する。Sに関して明示的表現を得るために
Figure 0006250182
と表し、その結果、各kについての限度は
Figure 0006250182
となる。
all−to−allベクタリングの場合のように、上記の制約を満たすように低パワー回線を選択する様々な方法がある。すべての低パワー回線が同じ目標レートを満たさなければならないためと、Qの構造によりすべての低パワー回線が1スーパーフレーム当たり同数のシンボルを使用することが望ましいために、すべての低パワー回線アップストリームのパフォーマンスを等しくするのが賢明な選択であろう。低パワー回線には干渉がないため、これは増幅された雑音レベルを等しくすることを意味する。これは、何らかの定数βに対してすべての低パワー回線mについてS=βηとすることにより行われる。その結果、Sに対する一般的制約が、βに対する1組のスカラー制約になる。すなわち、各フル出力回線kについて以下のようになる:
Figure 0006250182
送信機における送信機パワー制約S≦1は、各低出力回線mについてβ≦η −1を暗黙的に意味する。すべての低パワー回線の最善の均等パフォーマンスは、これらの制約を満たすβの最大値を使用して得られる。するとすべての低パワー回線で得られるSNRは20log10βとなる。
動作上は、部分的にベクタリングされた低パワーモードは次のように動作する。1スーパーフレームの数シンボル中は、すべての受信ポートが使用中であり、アクティブおよび/またはアイドルシンボルを受信する。そのスーパーフレームの残りのシンボル中には、フル出力受信機ポートのみがアクティブであり、すべての低パワー回線がシンボルを無視する。
図3に、一実施形態による、パワー制御を使用したこのアップストリーム非対称型ベクタリングのフローチャートを示す。説明のみを目的として、本実施形態について図1のシステムでの実施態様に関して説明する。
図のように、アップストリームでの非対称型ベクタリングは、アクセスノード100、具体的にはメモリ140に記憶されたプログラム命令を実行することによりアクセスノード100の制御部130によって行われ得る。したがって、制御部130は、以下を行う特殊目的マシンとして構成される:
1.ステップS510で、S=Iとし、図6に関して以下で説明するように決定されたSを使用して、式(8)によりポストコーダ行列Qを決定する。制御部130は、ポストコーダ行列Qをメモリ140に記憶してよい。
2.ステップS520で、ラインドライバ135および/または処理装置125から回線300で信号ベクトルy’を受信する。この信号ベクトルy’は、特定のタイムスロットで回線300を介して受信されたシンボルを示す。
3.ステップS530で、推定受信信号ベクトルx’=Qy’を求めるためにポストコーダ行列Qを使用して信号ベクトルy’をポストコーディングする。信号ベクトルy’が低パワー回線が通信中であることを示している否かにかかわらず、ポストコーダ行列Qまたはその部分行列が使用される。例えば、ステップS530において、すべての回線が通信可能にされるタイムスロット(第1のタイプ)で、制御部130はポストコーダ行列Qを使用して、すべての回線からのシンボルをポストコーディングする。別の例として、高パワー回線のみが通信可能にされるタイムスロット(第2のタイプ)で、制御部130はポストコーダ行列Qの部分行列QFFを使用して、高パワー回線からのシンボルをポストコーディングする。
図4に、例示の一実施形態による、図3の方法と協調して低パワー回線のためのパワー割当てSを選定する方法を示す。図のように、制御部130は以下を行うように構成される:
1.ステップS610で、閾値θ=10SNR_drop/10−1を計算する。ここで、SNR_dropは、低パワー回線からのクロストークによる、フル出力回線で許容されるSNRの許容最大低下である。SNR_dropは、実証的研究により決定される設計パラメータであってよい。
2.ステップS620で、残留クロストーク行列
Figure 0006250182
を計算または推定する。
3.ステップS630で、各回線k∈F∪Lについて正規化受信機雑音
Figure 0006250182
を計算する。
4.ステップS640で、第1の限度
Figure 0006250182
を計算する。
5.ステップS650で、第2の限度
Figure 0006250182
を計算する。
6.ステップS660で、スケーリングパラメータ
Figure 0006250182
を計算する。
7.ステップS670で、各低パワー回線m∈LについてS=βηを設定する。
当然ながら、非対称型ベクタリングでは、単一のポストコーダ行列のみが計算され、格納される。この単一のポストコーダ行列は、(i)すべての回線が通信可能にされるスロットに使用され、(ii)高パワーまたはフル出力回線のみが通信可能にされるスロットには部分行列が使用される。すなわち、受信信号ベクトルが低パワー回線を介したアクティブ、アイドルまたはクワイエットシンボルのいずれを含むかを問わず、同じ単一のポストコーダ行列またはその部分行列が使用される。したがって、非対称型ベクタリングは、実装に必要なメモリおよび演算資源が大幅に少ない。
パワー制御を使用したfull−to−fullベクタリング
別の方式は、低パワー回線をまったくベクタリングしない(すなわち、QLFもゼロに設定し、QLLを対角にする)。これは以下のポストコーダにより表される:
Figure 0006250182
結果として得られるチャネルは次のようになる。
Figure 0006250182
このような方式を使用する考えられる動機は、簡略さ(低パワー回線に対してベクトル処理が不要)と、低パワー回線の不連続動作に対応することができることであろう。
前述のように、低パワー回線がフル出力回線に与える悪影響を抑制するスケール値Sを求める。また、低パワー回線のパフォーマンスを概ね等しくすることが望ましい。この場合、低パワー回線間の干渉のため、パフォーマンスを等しくする作業はより困難である。簡単な手法は、低パワー回線mのNSRは次式のように制限することができることに注目することである。
Figure 0006250182
ここで、
Figure 0006250182
何らかの定数βについてS=βνとすることにより複数の回線にわたってNSRの上限を等しくすることができる。
のこの式を上記で導出した所望の限度
Figure 0006250182
に代入することにより、条件
Figure 0006250182
を得る。次に、各フル出力回線kに対してはこの制約を条件とし、各低パワー回線mに対しては制約β≦ν −1を条件として、可能な限り大きいβを選定することができる。この結果得られたスケール値Sを適用することにより、フル出力回線が劣化されないようにするとともに、低パワー回線のパフォーマンスを概ね等しくする。
アクセスノード100、具体的には、メモリに記憶されたプログラム命令を実行することによりアクセスノード100の制御部130によって、アップストリームでパワー制御を使用してfull−to−fullベクタリングを行うことができる。したがって、制御部130は、以下を行う特殊目的マシンとして構成される:
1.高パワー回線に対する低パワー回線の影響を抑制するために、後述のようにSおよびS=Iを用いて、式(11)によりポストコーダ行列Qを決定する。
2.すべての回線が通信可能とされるタイムスロットで、ポストコーダQを使用してすべての回線からのシンボルをプリコーディングする。したがって高パワー回線上のアクティブまたはアイドルシンボルと、低パワー回線上のアクティブまたは無視シンボルを受信する。
3.高パワー回線のみが送信可能にされるタイムスロットで、ポストコーダQの部分行列QFFを使用して高パワー回線のみからのシンボルをプリコーディングする。したがって、高パワー回線のアクティブまたはアイドルシンボルと、低パワー回線上の無視シンボルを受信する。
例示的な一実施形態による、低パワー回線のパワー割当てSを選択する方法において、制御部130は以下を行うように構成される:
1.対応する閾値θ=10SNR_drop/10−1を計算する。ここで、SNR_dropは低パワー回線からのクロストークによるフル出力回線上で許容されるSNRの最大許容低下である。SNR_dropは、実証的研究により決定される設計パラメータであってよい。
2.残留クロストーク行列
Figure 0006250182
を計算または推定する。
3.各高パワー回線k∈Hについて、正規化受信機雑音
Figure 0006250182
を計算し、各低パワー回線m∈Lについて正規化受信機雑音の限度
Figure 0006250182
を計算する。
4.限度
Figure 0006250182
を計算する。
5.限度
Figure 0006250182
を計算する。
6.
Figure 0006250182
を計算する。
7.各低パワー回線m∈Lについて、S=βνとする。
以上、本発明について説明したが、本発明は様々に変形可能であることは明らかであろう。そのような変形は、本発明からの逸脱とみなされるべきではなく、そのような変更はすべて本発明の範囲に含まれるものと意図されている。

Claims (12)

  1. 送信方法であって、
    アクセスノード(100)において、アクティブ通信状態であって低パワー回線よりも1フレーム当たりより多くのシンボルを送信する高パワー回線と低パワー回線とを含む複数の回線を介したアクセスノードから複数のダウンストリーム装置(200)への送信をプリコーディングするためのプリコーダ行列を決定すること(S410)と、
    信号ベクトルが低パワー回線を介して送信しているシンボルにかかわらず、プリコーダ行列を使用して信号ベクトルをプリコーディングすることであって、決定することが、高パワー回線が低パワー回線に及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減しないようにプリコーダ行列を決定する、プリコーディングすること(S420)と、
    プリコーディングされた信号ベクトルに基づいて複数の回線を介して送信すること(S430)とを含む、送信方法。
  2. プリコーディングすることが、第1のスロットタイプと第2のスロットタイプの両方にプリコーダ行列を使用し、第1のスロットタイプが、複数の回線内の高パワー回線および低パワー回線が通信可能にされるフレームのタイムスロットであり、第2のスロットタイプが、高パワー回線のみが通信可能にされるフレームのタイムスロットである、請求項1に記載の方法。
  3. 決定することが、低パワー回線が互いに及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減しないようにプリコーダ行列を決定する、請求項2に記載の方法。
  4. 決定することが、低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減し、高パワー回線が互いに及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減するようにプリコーダ行列を決定する、請求項2に記載の方法。
  5. アクセスノード(100)であって、
    プリコーダ行列を記憶するように構成されたメモリ(140)と、
    アクティブ通信状態であって低パワー回線よりも1フレーム当たりより多くのシンボルを送信する高パワー回線と低パワー回線とを含む複数の回線を介したアクセスノードから複数のダウンストリーム装置への送信をプリコーディングするためのプリコーダ行列を決定するように構成された制御部(130)とを含み、
    制御部が、信号ベクトルが低パワー回線を介して送信しているシンボルにかかわらず、プリコーダ行列を使用して信号ベクトルをプリコーディングし、プリコーディングされた信号ベクトルに基づいて複数の回線を介して送信するように構成され、制御部が、高パワー回線が低パワー回線に及ぼすクロストーク作用をプリコーディングが低減しないようにプリコーダ行列を決定するように構成された、アクセスノード(100)。
  6. 受信用の方法であって、
    アクセスノード(100)において、アクティブ通信中状態にあり低パワー回線よりも1フレーム当たりより多くのシンボルを送信する高パワー回線と低パワー回線とを含む複数の回線を介して信号ベクトルを受信すること(S520)と、
    アクセスノードにおいて、ポストコーダ行列を決定すること(S510)と、
    信号ベクトルが低パワー回線が通信中であることを示しているか否かにかかわらず、ポストコーダ行列またはその部分行列を使用して信号ベクトルをポストコーディングすること(S530)とを含み、決定することが、低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用をポストコーディングが低減しないようにポストコーダ行列を決定する、受信用の方法。
  7. ポストコーディングすることが第1のスロットタイプと第2のスロットタイプの両方にポストコーダ行列を使用し、第1のスロットタイプが、複数の回線内の高パワー回線および低パワー回線が通信可能にされるフレームのタイムスロットであり、第2のスロットタイプが、高パワー回線のみが通信可能にされるフレームのタイムスロットである、請求項6に記載の方法。
  8. 決定することが、第2のスロットタイプ中に高パワー回線が互いに及ぼすクロストーク作用が低減されるようにポストコーダ行列を決定する、請求項7に記載の方法。
  9. 決定することが、第1のスロットタイプ中に高パワー回線が低パワー回線に及ぼすクロストーク作用が低減されるようにポストコーダ行列を決定する、請求項7に記載の方法。
  10. ポストコーダ行列を決定することが、低パワー回線スケーリング行列を決定することと、低パワー回線スケーリング行列に基づいてポストコーダ行列を決定することとを含み、決定することが、低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用が所望の閾値を下回ったままであるように低パワー回線スケーリング行列を決定する、請求項9に記載の方法。
  11. 所望の閾値がアクセスノードにおける雑音に基づく、請求項10に記載の方法。
  12. アクセスノード(100)であって、
    ポストコーダ行列を記憶するように構成されたメモリ(140)と、
    アクティブ通信状態にあり低パワー回線よりも1フレーム当たりより多くのシンボルを送信する高パワー回線と低パワー回線とを含む複数の回線を介して信号ベクトルを受信するように構成された制御部(130)とを含み、
    制御部が、ポストコーダ行列を決定し、低パワー回線が通信中であることを信号ベクトルが示しているか否かにかかわらずポストコーダ行列またはその部分行列を使用して信号ベクトルをポストコーディングするように構成され、制御部が、ポストコーディングが低パワー回線が高パワー回線に及ぼすクロストーク作用を低減しないようにポストコーダ行列を決定するように構成された、アクセスノード(100)。
JP2016550537A 2014-02-07 2015-02-03 低パワーモードのためのベクタリング Active JP6250182B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/175,398 2014-02-07
US14/175,398 US9136907B2 (en) 2014-02-07 2014-02-07 Vectoring for low power modes
PCT/IB2015/000264 WO2015118411A2 (en) 2014-02-07 2015-02-03 Vectoring for low power modes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017506457A JP2017506457A (ja) 2017-03-02
JP6250182B2 true JP6250182B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=53373498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016550537A Active JP6250182B2 (ja) 2014-02-07 2015-02-03 低パワーモードのためのベクタリング

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9136907B2 (ja)
EP (1) EP3103199B1 (ja)
JP (1) JP6250182B2 (ja)
KR (1) KR101814316B1 (ja)
CN (1) CN105981306B (ja)
WO (1) WO2015118411A2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10038473B2 (en) * 2015-01-30 2018-07-31 Alcatel Lucent Methods and systems for reducing crosstalk via stabilized vectoring control
US20160380673A1 (en) * 2015-06-23 2016-12-29 Ikanos Communications, Inc. Vectoring across multiple co boxes/cards/dslams either owned by the same operator or by different operators
US11201647B2 (en) * 2016-08-11 2021-12-14 Motorola Mobility Llc Method and apparatus for equal energy codebooks for coupled antennas with transmission lines
CN108540188B (zh) * 2017-03-06 2021-11-09 中兴通讯股份有限公司 更新预编码系数的方法、设备及系统
US11864535B2 (en) 2021-12-21 2024-01-09 X Development Llc Mount for a calibration target for ultrasonic removal of ectoparasites from fish

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7672384B2 (en) * 2004-03-12 2010-03-02 Regents Of The University Of Minnesota Bandwidth and power efficient multicarrier multiple access
EP2297912A4 (en) * 2008-07-01 2016-11-30 Ikanos Communications Inc VECTORED DSL WITH REDUCED MEMORY
EP2464026B1 (en) * 2010-12-10 2016-07-06 Alcatel Lucent Time-Alignment of Crosstalk Acquisition Phases between Multiple Joining Lines
EP2466757A1 (en) * 2010-12-17 2012-06-20 Alcatel Lucent Crosstalk cancellation device and method with improved vectoring stabilisation
US8537655B2 (en) * 2011-01-28 2013-09-17 Alcatel Lucent Multiplicative updating of precoder or postcoder matrices for crosstalk control in a communication system
CN103297178B (zh) * 2012-02-29 2016-12-14 华为技术有限公司 一种信号传输方法、装置及系统
JP2013229661A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Sharp Corp 通信システム、通信方法、基地局装置及び移動局装置
CN103580740B (zh) * 2012-07-26 2017-09-19 华为技术有限公司 一种信号处理方法以及相关设备
US9420476B2 (en) * 2013-02-20 2016-08-16 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Systems and methods of triggering interference mitigation without resource partitioning

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160105875A (ko) 2016-09-07
WO2015118411A3 (en) 2016-01-14
US20150229354A1 (en) 2015-08-13
CN105981306A (zh) 2016-09-28
WO2015118411A2 (en) 2015-08-13
JP2017506457A (ja) 2017-03-02
EP3103199A2 (en) 2016-12-14
CN105981306B (zh) 2018-11-13
US9136907B2 (en) 2015-09-15
EP3103199B1 (en) 2017-10-18
KR101814316B1 (ko) 2018-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6250182B2 (ja) 低パワーモードのためのベクタリング
JP6657316B2 (ja) ディストリビューションポイントからのデータ伝送のための低電力モード
CN107408957B (zh) 向多个接收器装置发送数据的方法、发送器装置和介质
US9071334B2 (en) Far-end crosstalk canceling method and device
US8537655B2 (en) Multiplicative updating of precoder or postcoder matrices for crosstalk control in a communication system
US20140153630A1 (en) Rate-adaptive dynamic spectrum management
US9680525B2 (en) Signal processing method in DSL system, apparatus, and system
CN107210780B (zh) 经由稳定的向量化控制来减少串扰的方法和系统
RU2637514C2 (ru) Способ и система дезактивизации в сценарии перекрестных помех
EP2912776A1 (en) Scheme system and method for power saving in vectored communications
US9813112B2 (en) Power control method, device, and system
US20160164621A1 (en) Method and systems for reducing crosstalk
US10312966B2 (en) Methods and systems for reducing crosstalk for sets of lines
CN108702176B (zh) 用于矢量化矩阵的确定的方法和装置
US20180041246A1 (en) Line grouping for crosstalk avoidance
CN106716853B (zh) Dsl向量化系统中的方法和布置
CN106209164B (zh) 功率控制方法及装置
WO2018103086A1 (zh) 发送端联合预处理方法、装置及系统
Zafaruddin et al. Krylov algorithms for FEXT cancellation in upstream MIMO VDSL
Soysal et al. Optimizing the rate of a correlated MIMO link jointly over channel estimation and data transmission parameters
EP3331170A1 (en) Method and communication unit for combined precoding and near-end crosstalk cancellation

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6250182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250