以下、図面を参照して、一実施形態に係る情報処理装置について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、情報処理装置は実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図9の図面に基づいて、情報処理装置を説明する。
<実施例1>
図1A−1Dに、本実施形態の情報処理装置10におけるメニュー選択の際の操作性に関する説明図を例示する。図1A−1Dに例示の、本実施形態の情報処理装置10には、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC(PC:Personal Computer)、P
DA(Personal Data Assistance)といった携帯型の情報処理装置が含まれる。
本実施形態の情報処理装置10は、例えば、加速度センサを有し、対象物に衝突させて接触させるバンプ操作等を検出する機能を有する。また、本実施形態の情報処理装置10は、接触位置の座標を検出するデバイスを有する。情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等により接触させられた相手側の情報処理装置との間で通信を行い、接触位置に表示されたメニュー情報の送信を行うと共に相手側の情報処理装置で選択されたメニュー情報の受信を行う。
バンプ操作等により接触する情報処理装置間の通信手段として、例えば、NFC(Near
Field Communication)、赤外線、Bluetooth(登録商標)等が例示できる。また、情報
処理装置10は、例えば、バンプ操作等による接触の検出を契機として、GPS機能を機能させ近接する情報処理装置を特定し、ネットワークを介して通信するとしてもよい。情報処理装置10では、バンプ操作等により接触させられた相手側の情報処理装置との間で通信を行うことにより、バンプ操作に係るそれぞれの情報処理装置で選択されたメニュー情報を交換できる。
そして、情報処理装置10では、接触位置に表示されたメニュー情報と通信機能を介して受信した相手側の情報処理装置で選択されたメニュー情報との掛け合せ処理を実行する。ここで、メニュー情報の掛け合せ処理とは、例えば、それぞれの情報処理装置に表示されたメニュー項目の下位の選択肢を特定することが例示できる。例えば、情報処理装置10の接触位置に表示されたメニュー項目を「メニューa」とし、相手側の情報処理装置で選択されたメニュー項目を「メニューx」とする。掛け合せ処理により、情報処理装置10では、例えば、「メニューx」と関連付けられた「メニューa」の下位の選択肢である「メニューa1」等が特定されて表示される。一方、相手側の情報処理装置でも同様に、例えば、「メニューa」と関連付けられた「メニューx」の下位の選択肢である「メニューx1」等が特定されて表示される。
また、メニュー情報の掛け合せ処理として、例えば、バンプ操作等の接触により選択されたそれぞれの情報処理装置でのメニュー項目を検索条件として結合するとしてもよい。例えば、上述した例では、「メニューa」と「メニューx」とを「and」等の論理演算子で結合させた検索条件を生成することが可能となる。
本実施形態の情報処理装置10では、選択されたメニュー情報同士の掛け合せ処理を実行することにより、それぞれのメニュー情報に応じたデータの絞り込みといったメニュー間の協働処理が可能となる。ここで、協働処理とは、上述のメニュー項目の下位の選択肢の特定、メニュー項目の結合を含む処理である。情報処理装置10では、バンプ操作等により接触したそれぞれの情報処理装置で、接触位置に係るメニュー情報に基づく協働処理が実行できる。このため、本実施形態の情報処理装置では、情報処理装置同士の接触等の相互作用を有効に活用し、メニュー操作に係るユーザインターフェースの操作性が向上できる。
なお、以下の説明において、接触位置に係るメニュー間の協働処理は、それぞれの情報処理装置10を保有する利用者(以下、ユーザと称す)の合意の基に実行されるものとする。また、接触位置に係るメニュー間の協働処理は、バンプ操作により接触する相互の情報処理装置に同種のアプリケーションが搭載されているときに実行されるものとする。
図1Aに例示の説明図において、情報処理装置10は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスと表示デバイス表面へのユーザ操作による接触位置の座標を検出するデバイスとを組み合わせたタッチパネル14aを備える。タッチパネル14aは、例えば、情報処理装置10の表側に設けられる。また、情報処理装置10は、上下左右の側面に、ユーザ操作による接触位置の座標を検出するセンサデバイス(以下、タッチセンサと称す)14b#1−14b#4を備える。また、情報処理装置10は、バンプ操作等による傾き、衝撃を検出するための、図示しない加速度センサを備える。
情報処理装置10のLCD等にはメニュー間の協働処理を実行するアプリに対応付けられたメニュー項目が、複数に表示される。図1Aの例では、LCDの表示領域A1−A6に、「拡大」、「縮小」、「選択」、「次」、「前」、「低速」、「高速」といったメニュー項目が表示されている。各メニュー項目が表示される表示領域は、上下左右方向に範囲を有する。
図1Aの説明図において、情報処理装置10のタッチパネル14aは、LCD等に表示されたメニュー項目に重畳して接触したユーザの指、他の情報処理装置の接触位置の座標を検出する。タッチパネル14aで検出された接触位置の座標は、例えば、上下方向をY軸方向とし、左右方向をX軸方向として(X,Y)で示される2次元座標として表される。また、情報処理装置10の上下左右の側面に設けられたタッチセンサ14b#1−14b#4は、例えば、情報処理装置10の側面に接触させた他の情報処理装置等の接触位置の座標を検出する。
情報処理装置10の上側面に設けられたタッチセンサ14b#1は、例えば、該上側面に接触させた他の情報処理装置等の接触位置を、X軸上の座標として検出する。同様に、情報処理装置10の下側面に設けられたタッチセンサ14b#2は、例えば、該下側面に接触させた他の情報処理装置等の接触位置を、X軸上の座標として検出する。情報処理装置10の左側面に設けられたタッチセンサ14b#3、右側面に設けられたタッチセンサ14b#4についても同様に、それぞれの側面に接触させた他の情報処理装置等の接触位置を、Y軸上の座標として検出する。タッチセンサ14b#1−14b#4は、例えば、静電容量方式のセンサである。ただし、実施例1を含む以下の実施例において、タッチセンサの方式に限定がある訳ではない。
図1Aに例示の説明例において、表示領域A1−A7に表示されたメニュー項目を実行する場合、情報処理装置10は、例えば、各表示領域に重畳させて接触させた指等を検出し、メニュー項目に対応付けられた処理を実行する。また、情報処理装置10は、例えば、表示領域A1、A7の左右方向の範囲内に、バンプ操作等で接触させた他の情報処理装
置の接触位置をタッチセンサ14b#1により検出し、メニュー項目に対応付けられた処理を実行する。同様に、情報処理装置10は、例えば、表示領域A1−A3の上下方向の各範囲内に、バンプ操作等で接触させた他の情報処理装置の接触位置をタッチセンサ14b#4により検出し、メニュー項目に対応付けられた処理を実行する。情報処理装置10は、タッチセンサ14b#2、14b#3についても同様の接触位置の検出を行い、表示領域A4−A7の処理を実行する。このように、情報処理装置10は、タッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4で検出した接触位置に基づいて、LCD等に表示されたメニュー項目の処理を実行する。
なお、情報処理装置10は、タッチセンサ14b#1−14b#4に代えて、カメラ等の撮像装置で撮像された撮像画像の時系列から、バンプ操作の検出、バンプ操作による接触位置の検出を行うとしてもよい。例えば、情報処理装置10は、表面、上下左右の側面のそれぞれにカメラ等の撮像装置を備える。そして、情報処理装置10は、それぞれの撮像装置で、例えば、1/10秒といった周期間隔で撮像された時系列の撮像画像の比較を行う。情報処理装置10は、撮像画像に含まれる他の情報処理装置の画像領域内の相対的な位置の変化、サイズの変化から、バンプ操作による接触、及びバンプ操作による接触位置を検出すればよい。例えば、情報処理装置10は、実験的に他の情報処理装置との間でバンプ操作を行い、時系列の撮像画像に含まれる他の情報処理装置の相対的な位置の変化、画像領域内のサイズの相対的な変化の情報を取得する。そして、情報処理装置10は、表面、上下左右の側面のそれぞれに、取得した撮像画像の他の情報処理装置の相対的な位置の変化、画像領域内のサイズの相対的な変化の情報を接触位置に対応付けて、参照情報として補助記憶部13に格納するとすればよい。情報処理装置10は、例えば、撮像した撮像画像と補助記憶部13に格納した参照情報との比較を行いバンプ操作による接触、及びバンプ操作による接触位置を検出するとすればよい。
次に、図1Aに例示の情報処理装置10同士の、メニュー間の掛け合せ処理について、図1Bに例示の説明図を参照し説明する。図1Bに例示の説明図において、情報処理装置10a、10bは、それぞれ、図1Aに例示の本実施形態の情報処理装置10である。情報処理装置10a、10bには、それぞれのLCD等に表示されたメニューに対して掛け合せ処理を実行する同種のアプリが搭載される。なお、図1Bに例示の説明図において、情報処理装置10aは衝突される側の情報処理装置10であり、情報処理装置10bは衝突する側の情報処理装置10である。
図1Bに例示のアプリは、例えば、鉄道等の路線情報を提供するアプリである。図例の情報処理装置10aのLCD等の表示画面上には、鉄道等の路線の、敷設された地域情報がメニュー項目として表示されている。情報処理装置10aのLCD等の表示領域A8には「群馬県」、表示領域A9には「栃木県」、表示領域A10には「埼玉県」、表示領域A11には「東京都」、表示領域A12には「神奈川県」、表示領域A13には「千葉県」といった都県名が表示されている。また、表示領域A14には「前」、表示領域A15には「次」といった表示情報をスクロールさせる操作部品が表示されている。
一方、情報処理装置10bのLCD等の表示画面上には、鉄道等の路線情報がメニュー項目として表示されている。情報処理装置10bのLCD等の表示領域A16には「横浜線」、表示領域A17には「南武線」、表示領域A18には「青梅線」、表示領域A19には「五日市線」、表示領域A20には「八高線」といった路線名が表示されている。
図1Bに例示の説明図において、本実施形態の情報処理装置10bは、例えば、掛け合せ処理の対象となるメニュー項目を選択した状態で、バンプ操作等により、情報処理装置10aの表示画面上のメニュー項目の表示領域に衝突するように接触させる。そして、上表処理装置10aと10bとの間で通信を行い、接触位置に表示された情報処理装置10
aのメニュー項目、情報処理装置10bで選択されたメニュー項目の情報交換を行う。
そして、それぞれの情報処理装置10、或いは、衝突するように接触させた情報処理装置10bでは、接触位置に表示された情報処理装置10aのメニュー項目と、選択された情報処理装置10bのメニュー項目との掛け合せ処理を実行する。掛け合せ処理の結果、例えば、それぞれの情報処理装置10において、それぞれのメニュー項目に対応付けられた情報の絞り込み等が行われる。絞り込まれた情報がそれぞれの情報処理装置10a、10bのLCD等の表示画面に表示される。
或いは、情報処理装置10bにおいて、例えば、選択されたメニュー項目に対応付けられた情報の絞り込み等が行われる。絞り込まれた情報が、情報処理装置10bのLCD等の表示画面に表示される。
図1Bに例示の説明図において、例えば、情報処理装置10bは、LCD等の表示画面上に表示されたメニュー項目の中から、ユーザ操作により、指等が重畳させて接触された表示領域A17のメニュー項目を協働処理の実行対象として選択する。図例において、選択されたメニュー項目は、表示領域A17の「南武線」である。情報処理装置10bは、ユーザのバンプ操作等により、メニュー項目が選択された状態で、例えば、情報処理装置10aの表示画面上の各地域情報が示されたメニュー項目の表示領域に衝突するように接触させられる。
図1Bの例では、情報処理装置10bは、ユーザにより、地域情報を示すメニュー項目として選択された、情報処理装置10aのLCD等に表示された「神奈川県」の表示領域A12に接触させられる。例えば、情報処理装置10bの上側側面と左側側面とが連なる角部と、情報処理装置10aのLCD等の表示領域A12とが重畳するように、接触させられる。接触させられた情報処理装置10bの接触位置の座標情報は、例えば、情報処理装置10aのタッチパネル14aを介して検出される。
なお、情報処理装置10bの接触位置は、例えば、情報処理装置10aの表側のタッチパネル14a以外の、左右側面に設けられたタッチセンサ14b#3、14b#4であってもよい。情報処理装置10bのユーザは、例えば、タッチセンサ14b#3、14b#4の表示領域A12の上下方向の範囲内に位置する、対応箇所に情報処理装置10bを接触させればよい。情報処理装置10aは、例えば、タッチセンサ14b#3、14b#4への接触位置を検出し、該接触位置の座標を表示領域に含むメニュー項目を選択する。
図1Bの例では、情報処理装置10bで選択されたメニュー項目である「南武線」と、バンプ操作等により接触させた情報処理装置10aのメニュー項目である「神奈川県」とが接触位置により選択される。そして、例えば、情報処理装置10a、10b間で通信を行い、選択されたメニュー項目である、「南武線」、「神奈川県」を通知し合う。それぞれの情報処理装置10a、10bでは、通知されたメニュー項目と選択されたメニュー項目との掛け合せ処理がそれぞれに実行される。
例えば、情報処理装置10aでは、接触位置に表示された「神奈川県」と情報処理装置10bから通知された「南武線」との掛け合せ処理が行われる。一方、情報処理装置10bでは、例えば、選択された「南武線」と情報処理装置10aから通知された「神奈川県」との掛け合せ処理が行われる。掛け合せ処理の結果、情報処理装置10aでは、例えば、接触位置のメニュー項目である「神奈川県」に対する「南武線」に関する下位の選択肢の絞り込みが行われる。また、情報処理装置10bでは、例えば、選択されたメニュー項目である「南武線」に対する「神奈川県」に関する下位の選択肢の絞り込みが行われる。
掛け合せ処理により、情報処理装置10a、10bの間で実行された、それぞれのメニュー項目に対する絞り込み結果の表示例を図1Cに例示する。図1Cに例示の説明図は、バンプ操作等により接触させたそれぞれの情報処理装置10a、10bで行われたメニュー項目に対する絞り込みの結果、表示される下位の選択肢の一例である。
図1Cに例示の説明図において、情報処理装置10aのLCD等の表示領域A21には「川崎市」、表示領域A22には「横浜市」といった下位の選択肢が表示されている。表示領域A21,A22に表示の選択肢は、例えば、情報処理装置10bで選択されたメニュー項目である「南武線」と情報処理装置10aの接触位置に表示されたメニュー項目である「神奈川県」とを掛け合せて絞り込まれた地域情報の選択肢である。つまり、鉄道等の路線が敷設された地域情報をメニュー項目として表示した情報処理装置10aでは、「南武線」と「神奈川県」との掛け合せ処理により、南武線の敷設された神奈川県内の市町村が下位の選択肢である地域情報として表示される。
一方、情報処理装置10bのLCD等の表示領域A23には「川崎」、表示領域A24には「尻手」、表示領域A25には「矢向」、表示領域A26には「鹿嶋田」、表示領域A27には「平間」といった、下位の選択肢が表示されている。表示領域A23−A27に表示の選択肢は、例えば、情報処理装置10bで選択されたメニュー項目である「南武線」と情報処理装置10aの接触位置に表示されたメニュー項目である「神奈川県」とを掛け合せて絞り込まれた神奈川県内の南武線駅の選択肢である。つまり、鉄道等の路線情報をメニュー項目として表示した情報処理装置10bでは、「南武線」と「神奈川県」との掛け合せにより、神奈川県内の南武線の駅名が下位の選択肢である路線情報として表示される。
また、メニュー情報の掛け合せ処理として、バンプ操作等により接触させたそれぞれの情報処理装置で選択されたメニュー項目を結合し、検索条件とする場合では、例えば、結合されたメニュー項目を検索条件としてデータの絞り込みを行うことができる。例えば、バンプ操作等の接触に係る情報処理装置10a、10bは、地域情報、路線情報等が格納されたレコードを有するデータベース等に接続するとする。情報処理装置10a、10bは、バンプ操作等による接触を契機としてそれぞれの情報処理装置で選択されたメニュー項目の結合を行う。例えば、図1B−1Cの例では、情報処理装置10aは、「神奈川県」とのメニュー項目と情報処理装置10bから通知された「南武線」とのメニュー項目を結合し、「「神奈川県」AND「南武線」」との検索条件を生成する。また、情報処理装置10bは、「南武線」とのメニュー項目と情報処理装置10aから通知された「神奈川県」とのメニュー項目を結合し、「「南武線」AND「神奈川県」」との検索条件を生成する。そして、それぞれの情報処理装置で生成された検索条件に基づいて、各情報処理装置と接続するデータベース等を検索することで、例えば、情報処理装置10aでは、「神奈川県」との地域情報に対する「南武線」との路線情報の絞り込み行うことができる。また、例えば、情報処理装置10bでは、「南武線」との路線情報に対する「神奈川県」との地域情報の絞り込みを行うことができる。
なお、図1Cに例示の、それぞれの情報処理装置10で選択されたメニュー項目の下位情報を絞り込む処理は、選択されたメニュー項目間の掛け合せ処理の一例であり、選択されたメニュー項目間の掛け合せ処理はメニュー項目に応じて任意に設定できる。
また、例えば、情報処理装置10a、10bに搭載するアプリを物品発注のアプリとする。そして、情報処理装置10bのメニュー項目には、「にんじん」、「セロリ」、「かぼちゃ」といった物品名を表示させ、情報処理装置10aのメニュー項目には、「0個」、「1個」、「2個」、「3個」といった物品の数量を表示させる。そして、例えば、情報処理装置10bでは「にんじん」を選択し、情報処理装置10aの「3個」といった物
品の数量を選択して接触させることで、「3個」の「にんじん」を注文させるとしてもよい。この場合の掛け合せ処理の結果は、例えば、情報処理装置10bのLCD等の表示画面上に「注文/にんじん:3個」といった処理結果を表示するとすればよい。
また、バンプ操作等に係る情報処理装置のLCD等に表示されたメニュー項目の掛け合せ処理の形態として、図1Dに例示する形態が提示できる。図1Dに例示するメニュー項目の掛け合せ処理の形態は、例えば、物品購入に係るUI(ユーザインターフェース)処理の一例である。図1Dに例示の形態では、例えば、情報処理装置は10aは据え置き型のパーソナルコンピュータといった情報処理装置であり、情報処理装置10bは、スマートフォン等の可搬型の情報処理装置である。情報処理装置10aには、例えば、ユーザが購入可能なゲームデータを配布するアプリが搭載される。情報処理装置10bには、例えば、[SUICA(登録商標)]等の電子マネー機能を備えた非接触型ICカードの、商品代金の支払いに利用可能な残金情報を表示する購入アプリが搭載される。
図1Dに例示するように、情報処理装置10aには、「ゲームデータ1」、「ゲームデータ2」、「ゲームデータ3」「ゲームデータ4」といった購入可能な複数のゲームがメニュー項目として表示されている。一方、情報処理装置10bには、「購入アプリ1 2200円残」、「購入アプリ2 3100円残」といった購入アプリ毎の商品代金の支払いに利用可能な金額がメニュー項目として表示されている。例えば、情報処理装置10bでは「購入アプリ2 3100円残」が選択された状態で、情報処理装置10aの「ゲームデータ3」の表示領域を選択して接触させることで、購買に係る料金の授受を行うことが可能となる。図1Dの例では、掛け合せ処理の結果、例えば、情報処理装置10aは、購入された「ゲームデータ3」を除く他のメニュー項目をLCD等の表示画面上に表示させることができる。また、情報処理装置10bでは、「ゲームデータ3」の商品代金の支払いに利用された「購入アプリ2」について、例えば、購入後の残金額を「XXXX」として「購入アプリ2 XXXX円残」とのメニュー項目をLCD等の表示画面上に表示させることができる。情報処理装置10a、10b間の、バンプ操作等に伴うメニュー項目の掛け合せ処理により、物品購入に係る商品の選択、商品代金の支払いといったUI処理を行うことができる。
図1A−1Dで説明したように、本実施形態の複数の情報処理装置10は、バンプ操作等により接触させた情報処理装置10間で通信を行うことにより、互いの情報処理装置10で選択されたメニュー情報を通知し合うことができる。そして、それぞれの情報処理装置10は、選択された表示メニュー項目と通知されたメニュー項目との掛け合せ処理を行うことができる。このため、例えば、それぞれの情報処理装置10で選択されたメニュー項目に対する下位情報の絞り込み等の処理を、それぞれの情報処理装置10で行うことができる。
本実施形態の情報処理装置10では、接触させた情報処理装置10との間で、相互に選択されたメニュー情報に対する掛け合せ処理をそれぞれに実行できるため、メニュー間の協働処理が可能となる。例えば、それぞれの情報処理装置に表示されたメニュー項目に関連する、下位の選択肢であるサブメニュー項目の特定を行うことができる。また、例えば、それぞれの情報処理装置に表示されたメニュー項目を使用して、ユーザインターフェースに対するパラメータの結合を行うことで情報検索の条件の絞り込みが可能となる。また、一方の情報処理装置に表示された購入商品を選択し、他方の情報処理装置に表示された購入アプリによる商品代金の支払等を行うことが可能となる。この結果、本実施形態の情報処理装置10では、情報処理装置同士の接触等の相互作用を有効に利用し、メニュー選択の操作性が向上できる。
〔装置構成〕
図2に、本実施形態の情報処理装置10のハードウェアの構成を例示する。図2に例示
の情報処理装置10は、接続バスB1によって相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)11、主記憶部12、補助記憶部13、入力部14、出力部15、通信部1
6を有する。主記憶部12及び補助記憶部13は、情報処理装置10が読み取り可能な記録媒体である。
図2に例示の情報処理装置10は、例えば、図1Aに例示のタッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4といった接触位置を検出するセンサデバイスを入力部14に含む。また、情報処理装置10は、バンプ操作による傾き、衝撃等を検出する加速度センサ14cといったデバイスを入力部14に含む。なお、図2に例示のように、情報処理装置10の出力部15には、LCD15aといった表示デバイスが含まれる。情報処理装置10に搭載したアプリのメニュー項目といった操作部品は、例えば、LCD15a等の表示デバイスの表示領域に表示される。
情報処理装置10は、CPU11が補助記憶部13に記憶されたプログラムを主記憶部12の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行う。これにより、情報処理装置10は、上述した所定の目的に合致した機能を実現することができる。
図2に例示の情報処理装置10において、CPU11は、情報処理装置10全体の制御を行う中央処理演算装置である。CPU11は、補助記憶部13に格納されたプログラムに従って処理を行う。主記憶部12は、CPU11がプログラムやデータをキャッシュしたり、作業領域を展開したりする記憶媒体である。主記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。
補助記憶部13は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部13は、外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部13には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部16を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、図示しないネットワーク上の、他のPC、サーバ等の情報処理装置、外部記憶装置等が含まれる。
補助記憶部13は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ソリッドス
テートドライブ装置、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)装置等であ
る。また、補助記憶部13としては、例えば、CDドライブ装置、DVDドライブ装置、BDドライブ装置等が提示できる。記録媒体としては、例えば、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)を含むシリコンディスク、ハードディスク、CD、DVD、BD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード等がある。
入力部14は、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部14は、タッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4、カメラ、入力ボタン、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、マイクロフォン等の入力デバイスである。ポインティングデバイスには、例えば、マウス、トラックボール、ジョイスティック等が含まれる。また、入力部14には、バンプ操作等による傾き、接触時の衝撃等を検出する加速度センサ14c、近接した他の情報処理装置を検出する近接センサ等が含まれる。
入力部14から入力された情報は、接続バスB1を介してCPU11に通知される。例えば、タッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4等で検出した座標情報、加速度センサ14c、近接センサ等で検出されたセンサ検出情報等は、接続バスB1を介してCPU11に通知される。
出力部15は、CPU11で処理されるデータや主記憶部12に記憶されるデータを出力する。出力部15は、LCD15a、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)パネル、有機ELパネル等
の表示デバイスを含む。また、出力部15には、プリンタ、スピーカ等の出力デバイスが含まれる。通信部16は、例えば、情報処理装置10が接続するネットワーク、外部の情報処理装置等とのインターフェースである。通信部16には、Bluetooth、NFC、赤外
線等の通信機能が含まれる。
情報処理装置10は、CPU11が補助記憶部13に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部12に読み出して実行することにより、対象プログラムの実行と共に、図2に例示の各機能手段を実現する。情報処理装置10は、対象プログラムの実行と共に、図2に例示のタッチ位置検出部101、バンプ検出部102、メニューレイアウト部103、選択メニュー判定部104、ペアリング判定部105、選択メニュー交換部106、実行処理決定部107を実現する。但し、図2に例示の各機能手段のいずれか、あるいは、これらの一部がハードウェア回路によって動作するものであってもよい。
なお、各機能手段のうち、いずれかが、バンプ操作の対象となる情報処理装置を除く、他の情報処理装置等に含まれてもよい。例えば、情報処理装置10は、タッチ位置検出部101、バンプ検出部102、メニューレイアウト部103を含み、選択メニュー判定部104を含む情報処理装置と、ペアリング判定部105を含む情報処理装置とがネットワークを介して接続する。そして、該ネットワークに対して、選択メニュー交換部106を含む情報処理装置と、実行処理決定部107を含む情報処理装置とが接続するとしてもよい。
このように、情報処理装置10は、バンプ操作の対象となる情報処理装置を除く、複数の情報処理装置に機能手段を分散し、各機能手段が実現されることで機能してもよい。情報処理装置10は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドとして実現できるため、各機能手段の処理負荷を軽減できる。
〔機能ブロック構成〕
図3に、本実施形態の情報処理装置10における、機能ブロックの説明図を例示する。図3に例示の説明図において、情報処理装置10は、タッチ位置検出部101、バンプ検出部102、メニューレイアウト部103、選択メニュー判定部104、ペアリング判定部105、選択メニュー交換部106、実行処理決定部107の各機能手段を有する。なお、図3に例示の情報処理装置10は、以上の各機能手段が参照し、或いは、管理するデータの格納先として、例えば、図2に例示の補助記憶部13を備える。
タッチ位置検出部101は、例えば、図1Aに例示の、タッチパネル14aで検出した接触位置の座標の入力を受け付ける。タッチ位置検出部101は、タッチパネル14aで検出した接触位置の2次元座標(X,Y)に、タッチパネル14aを一意に識別する識別情報を付与し、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。同様に、タッチ位置検出部101は、例えば、図1Aに例示の、タッチセンサ14b#1−14b#4で検出した、情報処理装置10の上下左右の側面に対する接触位置の座標の入力を受け付ける。
タッチ位置検出部101は、各タッチセンサで検出した接触位置の一次元座標(X)、及び、一次元座標(Y)に、検出したタッチセンサ14b#1−14b#4を一意に識別する識別情報を付与し、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。タッチ位置検出部101は、例えば、各入力デバイスで検出された接触位置の座標を、選択メニュー判定部104に引き渡す。なお、近接センサ等で検出されたセンサ情報は、タッチ位
置検出部101により、受け付けられる。タッチ位置検出部101は、例えば、近接センサ等で検出したセンサ受信強度に、検出した近接センサ等を一意に識別する識別情報を付与し、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。
バンプ検出部102は、例えば、図2に例示の加速度センサ14cで検出された加速度情報の入力を受け付ける。加速度センサ14cで検出された加速度は、例えば、図1Aの例において、上下方向をY軸方向、左右方向をX軸方向、奥行き方向をZ軸方向として(ax、ay、az)で表される3次元の加速度情報である。バンプ検出部102は、加速度センサ14cで検出された、バンプ操作に伴う傾き、衝突による接触に伴う接触衝撃による加速度値の時系列の変化を加速度情報の入力として受け付ける。バンプ検出部102は、例えば、加速度センサ14cで検出された加速度値に対して、入力を受け付けた時刻情報を付加し、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。バンプ検出部102は、加速度センサ14cで検出された加速度値を、例えば、ペアリング判定部105に引き渡す。
メニューレイアウト部104は、例えば、図1B−C等に例示するように、起動されたアプリに対応付けられたメニュー項目の操作部品を、LCD15a等の表示領域内に配置する。メニューレイアウト部104は、例えば、メニュー項目の操作部品を一意に識別する部品識別情報に、LCD15a等の表示領域内の座標を対応付けて該操作部品の配置を行う。メニューレイアウト部104は、例えば、メニュー項目の操作部品の識別情報と、表示位置の座標とを、選択メニュー判定部104に引き渡す。
選択メニュー判定部104は、例えば、タッチ位置検出部101とメニューレイアウト部103から引き渡されたメニュー項目の操作部品の識別情報と、表示位置の座標情報に基づいて、操作対象となるメニュー項目を判定する。選択メニュー判定部104は、例えば、タッチ位置検出部101で検出された接触位置が、操作部品の表示位置の座標範囲に含まれることを条件として、該座標範囲に表示されるメニュー項目の操作部品の識別情報を操作対象のメニュー項目の識別情報として特定する。選択メニュー判定部104は、特定したメニュー項目の識別情報を、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。そして、選択メニュー判定部104は、特定したメニュー項目の識別情報を、例えば、選択メニュー交換部106に引き渡す。
ペアリング判定部105は、例えば、バンプ検出部102で検出された加速度の変化が所定値を超える場合に、NFC等の無線通信機能を介して通信を行い、バンプ操作によって接触された、通信可能範囲内に位置する他の情報処理装置の特定を行う。例えば、ペアリング判定部105は、1/10秒といった周期間隔で、NFC等の通信可能範囲内に位置する他の情報処理装置の識別情報等の読み取りを行う。
ペアリング判定部105は、例えば、NFC等の通信機能を介して読み取りを行った時刻情報、読み取り時の電波強度情報を、他の情報処理装置の識別情報と対応付けて主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。そして、ペアリング判定部105は、例えば、バンプ検出部102で検出された加速度の変化に時系列上で対応する、電界強度の最も大きな値を伴う情報処理装置を、バンプ操作によって接触された他の情報処理装置と特定する。なお、電界強度の値は、例えば、NFC等の通信機能を有する情報処理装置10を接触させ、実験的に測定し、補助記憶部13に記憶するとしてもよい。情報処理装置10は、バンプ検出部102で検出された加速度の変化が所定値を超える場合に、例えば、読み取り時の電波強度情報を取得し、補助記憶部13に格納された実験的に測定した電界強度値との比較を行うとしてもよい。
ペアリング判定部105は、特定した情報処理装置の識別情報を、例えば、選択メニュ
ー交換部106に引き渡す。なお、情報処理装置10は、例えば、GPS機能を使用し、バンプ操作により接触された他の情報処理装置を特定するとしてもよい。例えば、情報処理装置10は、バンプ検出部102で検出された加速度値が閾値を超える場合にインターネット等を介して他の情報処理装置の位置情報を取得し、情報処理装置10の位置に近接する他の情報処理装置を特定するとしてもよい。
また、情報処理装置10は、例えば、赤外線等の近接センサを備え、近接センサの検出値が所定の閾値を超えた場合に、上述した他の情報処理装置とのNFC等による通信、或いは、ネットワークを介した位置情報の取得を行うとしてもよい。そして、バンプ操作を検出した時の近接センサの検出値が最も大きな値の識別情報に対応付けられた情報処理装置、或いは、位置情報を有する情報処理装置をバンプ操作により接触された情報処理装置として特定するとしてもよい。
選択メニュー交換部106は、バンプ操作により接触された他の情報処理装置との間で選択されたメニュー項目の情報交換を行う。選択メニュー交換部106は、例えば、選択メニュー判定部104で特定されたメニュー項目の識別情報を、バンプ操作により接触された他の情報処理装置に送信する。そして、選択メニュー交換部106は、バンプ操作により接触された他の情報処理装置から送信された、他の情報処理装置で選択されたメニュー項目の識別情報を受信する。
例えば、図1Bに例示の情報処理装置10aは、バンプ操作により接触させられた表示領域の「神奈川県」とのメニュー項目に係る操作部品の識別情報を選択メニュー判定部104により特定する。そして、情報処理装置10aは、選択メニュー交換部106により、特定された「神奈川県」とのメニュー項目に係る操作部品の識別情報を、情報処理装置10bに送信する。
一方、図1Bに例示の情報処理装置10bは、タッチパネル14aを介してユーザ操作により選択された、表示領域の「南武線」とのメニュー項目に係る操作部品の識別情報を選択メニュー判定部104により特定する。そして、情報処理装置10bは、選択メニュー交換部106により、特定された「南武線」とのメニュー項目に係る操作部品の識別情報を、情報処理装置10aに送信する。
選択メニュー交換部106は、例えば、NFC等の通信機能を介して受信した、他の情報処理装置の選択されたメニュー項目の識別情報を、主記憶部12の所定の領域に一時的に記憶する。選択メニュー交換部106は、例えば、選択メニュー判定部104で特定したメニュー項目の識別情報と、他の情報処理装置から受信したメニュー項目の識別情報とを、実行処理決定部107に引き渡す。
実行処理決定部107では、例えば、選択メニュー交換部106から引き渡された、バンプ操作によって選択されたメニュー項目と、バンプ操作により接触された他の情報処理装置で選択されたメニュー項目との掛け合せ処理が実行される。掛け合せ処理の結果、例えば、バンプ操作により選択されたメニュー項目に対する他の情報処理装置から受信したメニュー項目の表示情報に基づいた、下位の選択肢であるサブメニュー項目の特定が行われる。また、掛け合せ処理の結果、例えば、バンプ操作等によって選択されたメニュー項目と、他の情報処理装置から受信したメニュー項目との結合による情報検索の条件の絞り込みが行われる。また、掛け合せ処理の結果、バンプ操作等により選択されたメニュー項目と他の情報処理装置から受信したメニュー項目との間の演算処理が行われる。なお、バンプ操作によって選択されたメニュー項目と受信した他の情報処理装置のメニュー項目に基づく掛け合せ処理の処理内容は、メニュー項目に応じて任意に設定できる。
例えば、図1A−1C等に例示のように、バンプ操作等の接触に係る、各情報処理装置で、選択されたそれぞれのメニュー項目に係る掛け合せ処理を実行するとしてもよい。また、例えば、衝突させる情報処理装置側で、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目と衝突させる情報処理装置側で選択されたメニュー項目の掛け合せ処理を行うとしてもよい。例えば、図1Dの例では、掛け合せ処理は、衝突させる情報処理装置10bで行うものとし、衝突させた情報処理装置10aでは、購入可能なゲームデータのメニュー項目を継続して表示させるとしてもよい。衝突させる情報処理装置側で、バンプ操作に係るメニュー項目間の掛け合せ処理が行われる場合は、例えば、衝突させる情報処理装置側から衝突させた情報処理装置側への通信によるメニュー項目の伝達は行わなくともよい。衝突させる情報処理装置側が、例えば、スマートフォン等の携帯型の情報処理装置の場合、通信に係る処理負荷を軽減できる。
図3に例示の機能ブロックの説明図において、実行処理決定部107は、バンプ操作によって選択されたメニュー項目と受信した他の情報処理装置のメニュー項目に基づいて、掛け合せ処理の処理内容を決定し、実行する。
例えば、図1B−1Cに例示の情報処理装置10aでは、「神奈川県」と「南武線」との掛け合せ処理により、「川崎市」、「横浜市」といった神奈川県内の南武線の路線地域に係る市町村のサブメニュー項目が、下位の選択肢の地域情報として特定される。また、例えば、情報処理装置10bでは、「神奈川県」と「南武線」との掛け合せ処理により、「川崎」、「尻手」等の神奈川県内の南武線の駅名のサブメニュー項目が、下位の選択肢の路線情報として特定される。
実行処理決定部107で実行された、バンプ操作により接触された他の情報処理装置とのメニュー項目間の掛け合せ処理の処理結果は、例えば、LCD15aの表示画面上に表示される。
〔処理フロー〕
以下、図4A、4Bに例示のフローチャートを参照し、本実施形態の情報処理装置10における選択メニューの掛け合せ処理を説明する。図4Aは、例えば、図1B等に例示の、バンプ操作により接触される側の情報処理装置10aで実行される掛け合せ処理のフローチャートの例示である。同様に、図4Bは、例えば、図1B等に例示の、バンプ操作により接触させる側の情報処理装置10bで実行される掛け合せ処理のフローチャートの例示である。以下の説明では、例えば、バンプ操作による傾き、接触による加速度の変化を検出する加速度センサ14c、NFC等の無線通信機能は、情報処理装置10の電源投入と共に起動されているとして説明を行う。
図4Aに例示のフローチャートにおいて、掛け合せ処理の開始は、例えば、情報処理装置10に搭載されたアプリ起動のときが提示できる。情報処理装置10は、例えば、アプリ起動を契機として、図1A等に例示のタッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4の接触位置検出機能を機能させる(S1)。なお、S1の処理において、情報処理装置10は、赤外線等の近接センサを含む場合には、該近接センサのセンサ検出機能を機能させるとしてもよい。そして、情報処理装置10は、LCD15a等の表示領域における、アプリのメニュー項目と対応付する操作部品の表示領域を決定し、決定された表示領域に対応する表示位置に該メニュー項目の操作部品を表示する(S2)。メニュー項目の操作部品は、LCD15a等の表示領域における表示座標に応じて配置される。
図4Aに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、S3−S6の処理で、バンプ操作に伴う情報処理装置10への接触、接触された接触位置、接触した他の情報処理装置等を検出する。
情報処理装置10は、例えば、加速度センサ14cから受け付けた加速度値に基づいて、バンプ操作等による、衝突時の衝撃等を検知したか否かを判定する(S3)。例えば、情報処理装置10は、加速度センサ14cから受け付けた加速度値が閾値を超えることを検知し、バンプ操作等による衝突の接触を判定する。また、情報処理装置10は、例えば、加速度センサ14cから受け付けた加速度値の時系列上の時間変化が閾値を超えることを検知し、バンプ操作等による衝突の接触を判定するとしてもよい。情報処理装置10は、例えば、実験的にバンプ操作等による衝突時の衝撃による加速度値、或いは、加速度値の時間変化を取得し、補助記憶部13の所定の領域に格納する。そして、情報処理装置10は、アプリ起動を契機として補助記憶部13に格納した加速度値、或いは、加速度値の時間変化を参照し、S3の処理を行うとしてもよい。
情報処理装置10は、バンプ操作等による、加速度値の変化等を検知しない場合には(S3,No)、バンプ操作等による加速度値の変化等を検知するまで待機する。一方、情報処理装置10は、バンプ操作等による、加速度値の変化等を検知した場合には(S3、Yes)、S4の処理に移行する。
S4の処理では、情報処理装置10は、例えば、情報処理装置10に対する一定時間の接触を検知したことを判定する。情報処理装置10は、例えば、タッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4から受け付けた接触位置の座標情報が、一定時間に継続して変化しないことを条件として、接触が発生したことの検知を判定する。ここで、一定時間とは、例えば、情報処理装置10が、接触位置を確定させるための時間であり、情報処理装置10の処理性能に応じて設定できる。
情報処理装置10は、情報処理装置10への一定時間の接触が発生していない場合には(S4、No)、S3の処理に戻り、バンプ操作等による接触を検知するまで待機する。一方、情報処理装置10は、情報処理装置10への一定時間の接触が発生している場合には(S4、Yes)、タッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4から受け付けた接触位置の検知ができたか否かの判定を行う(S5)。例えば、情報処理装置10は、タッチパネル14a、タッチセンサ14b#1−14b#4から受け付けた接触位置の座標情報が、特定できたか否かにより、接触位置の検知を判定する。
情報処理装置10は、例えば、接触位置が特定できた場合には(S5、Yes)、S6の処理に移行する。一方、情報処理装置10は、例えば、接触位置が特定できない場合には(S5、No)、S3の処理に戻り、バンプ操作等による接触を検知するまで待機する。
S6の処理では、例えば、情報処理装置10は、バンプ操作により接触された、他の情報処理装置の検知の有無を判定する。バンプ操作等により接触された、他の情報処理装置の検知については、例えば、図3で説明した。情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等により接触された、他の情報処理装置を検知しない場合には(S6、No)、S3の処理に戻り、バンプ操作等による接触を検知するまで待機する。一方、情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等により接触された、他の情報処理装置を検知した場合には(S6、Yes)、S7の処理に移行する。
図4Aに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、S7−S13の処理で、接触した他の情報処理装置との間で選択されたメニュー項目の情報交換を行い、該メニュー項目に対応付けられた掛け合せ処理を実行する。
情報処理装置10は、例えば、S5の処理で検知した他の情報処理装置の接触位置の座
標に対応する、LCD15a等に表示されたメニュー項目を特定する(S7)。S7の処理で特定されたメニュー項目は、例えば、バンプ操作等の接触により選択された、情報処理装置10のメニュー項目である。LCD15a等に表示されたメニュー項目の特定は、例えば、S2の処理で配置されたメニュー項目の操作部品の表示位置の座標と、S5の処理で検知した接触位置の座標との関係により特定される。例えば、情報処理装置10は、S5の処理で検知した接触位置の座標を含む表示領域に配置された操作部品のメニュー項目を、接触位置の座標に対応するメニュー項目として特定する。
情報処理装置10は、バンプ操作等により接触された他の情報処理装置との間で通信機能を機能させる(S8)。通信機能は、例えば、NFC等が例示できる。また、通信機能は、情報処理装置10が接続するネットワークを介するとしてもよい。情報処理装置10は、例えば、GPS機能等により、バンプ操作等により接触させた他の情報処理装置を検知し、該情報処理装置との通信回線を確立するとしてもよい。
情報処理装置10は、S7の処理で特定された、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目をNFC等の通信機能を介して、他の情報処理装置に送信する(S9)。また、情報処理装置10は、NFC等の通信機能を介して、バンプ操作等により接触された他の情報処理装置で選択されたメニュー項目の受信を行う(S10)。例えば、図1Bの情報処理装置10aでは、バンプ操作等の接触により選択された「神奈川県」とのメニュー項目を情報処理装置10bに送信し、情報処理装置10bから、該情報処理装置10bでユーザにより選択された「南武線」とのメニュー項目を受信する。
情報処理装置10は、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目とバンプ操作等で接触された他の情報処理装置から受信したメニュー項目との掛け合せ処理を決定する(S11)。バンプ操作等の接触により選択された情報処理装置10のメニュー項目を「b」とし、バンプ操作等で接触された他の情報処理装置から受信したメニュー項目を「a」とする。S11の処理では、情報処理装置10は、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目の「b」に応じて、バンプ操作等で接触された他の情報処理装置から受信したメニュー項目の「a」との間で、f(b、a)の掛け合せ処理を決定する。ここで、f(b、a)は、例えば、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目の「b」に応じて設定される掛け合せ処理の処理関数である。
そして、情報処理装置10は、例えば、S11の処理で決定された掛け合せ処理であるf(b、a)を実行する(S12)。図1Cの例では、例えば、情報処理装置10aは、「神奈川県」と「南武線」との掛け合せにより、南武線が敷設された神奈川県内の市区町村を示す下位の選択肢であるサブメニュー項目を特定する。また、例えば、情報処理装置10aは、「神奈川県」と「南武線」との掛け合せにより、(「神奈川県」AND「南武線」)といった情報検索の条件の絞り込みを行う。この結果、例えば、情報処理装置10aのLCD15a等には、図1Cに例示するように、「横浜市」、「川崎市」等のメニュー項目が表示できる。
なお、バンプ操作等により接触させた他の情報処理装置で掛け合せ処理の結果が表示される場合では、例えば、情報処理装置10は、S8の処理で確立した通信機能を介し、S12の処理で実行された掛け合せ処理の結果を、他の情報処理装置に送信する(S13)。
例えば、情報処理装置10を処理能力が高いPCとし、バンプ操作により接触させる他の情報処理装置を相対的に処理能力が低いスマートフォンとする場合、S13の処理により、次の効果が期待できる。すなわち、メニュー項目の掛け合せ処理を、相対的に処理能力の高いPCで実行することにより、相対的に処理能力の低いスマートフォンでの処理負
荷を軽減できる効果が期待できる。このように、情報処理装置10と、バンプ操作等により接触させた他の情報処理装置との処理能力に差がある場合、選択されたメニュー項目の掛け合せ処理に係る処理負担を軽減するように調整が可能となる。なお、掛け合せ結果の表示は、対応するアプリ毎、メニュー項目毎に設定できる。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置10は、例えば、他の情報処理装置のバンプ操作等の接触位置を検出することにより、LCD15a等に表示させた複数のメニュー項目の中から、接触位置に対応するメニュー項目を選択することができる。情報処理装置10は、バンプ操作等の接触に係る、他の情報処理装置との間で通信機能を機能させ、該他の情報処理装置で選択されたメニュー項目を受信することができる。本実施形態の情報処理装置10では、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目と該バンプ操作等に係る他の情報処理装置から送信されたメニュー項目との間で掛け合せ処理が実行できる。
掛け合せ処理の結果、例えば、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目に対して他の情報処理装置で選択されたメニュー項目の表示情報を反映させた、下位の選択肢であるサブメニュー項目の特定が行われる。また、例えば、バンプ操作等によって選択されたメニュー項目と、他の情報処理装置から受信したメニュー項目との結合による情報検索の条件の絞り込みが行われる。また、掛け合せ処理の結果、例えば、情報処理装置10は、バンプ操作等により選択されたメニュー項目に対し、他の情報処理装置で選択されたメニュー項目の表示情報を反映させた演算処理を行うことができる。
ここで、情報処理装置10で実行されるS4−S5の処理は、検出面に接触された他の情報処理装置の、前記検出面の接触位置を検出する検出ステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11等は、検出面に接触された他の情報処理装置の、前記検出面の接触位置を検出する検出手段の一例としてS4−S5の処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS7の処理は、検出手段で検出された接触位置に対応する、表示画面の所定領域の表示部品を選択し、選択した表示部品によって指定される第1の情報を取得するステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11等は、検出手段で検出された接触位置に対応する、表示画面の所定領域の表示部品を選択し、選択した表示部品によって指定される第1の情報を取得する第1手段の一例としてS7の処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS10の処理は、他の情報処理装置において選択された表示部品によって指定される第2の情報を取得するステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11等は、他の情報処理装置において選択された表示部品によって指定される第2の情報を取得する第2手段の一例としてS10の処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS11の処理は、第1の情報と前記第2の情報の組み合わせに対する処理を実行するステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11等は、第1の情報と前記第2の情報の組み合わせに対する処理を実行する手段の一例としてS11の処理を実行する。
本実施形態の情報処理装置10では、掛け合せ処理の実行により、バンプ操作等に係る他の情報処理装置との間で、それぞれの情報処理装置で選択されたメニュー項目について、メニュー操作に係るユーザインターフェース上での協働処理を行うことができる。この結果、本実施形態の情報処理装置10は、メニュー選択の操作性を向上できる。
なお、図4Aに例示のS9の処理で、他の情報処理装置に対して送信した、バンプ操作
等の接触により選択されたメニュー項目に対する掛け合せ処理については、図4Bに例示のフローチャートを参照し説明を行う。
図4Bのフローチャートは、例えば、図1B等に例示の、バンプ操作等により接触させる側の情報処理装置10bで実行される掛け合せ処理の例示である。バンプ操作により接触させる側の情報処理装置10では、処理対象となる他の情報処理装置が異なる。例えば、図4Bに例示のフローチャートの、S3a−S11a,S12a−S13aの処理は、図4Aに例示のS3−S11,S12−S13の処理に相当する。図4Bに例示のS1−S2の処理は、図4Aに例示の処理と同様である。
図4Bに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、例えば、加速度センサ14cから受け付けた加速度値に基づいて、バンプ操作等に伴う、衝突の衝撃等を検知したか否かを判定する(S3a)。加速度値に基づく判定は、図4に例示のS3の処理と同様である。
情報処理装置10は、バンプ操作等に伴う、衝突の衝撃等を検知した場合には(S3a、Yes)、例えば、LCD15a等の表示領域に表示されたメニュー項目に対する、一定時間の接触の検知を判定する(S4a)。図1Bの例では、情報処理装置10は、例えば、LCD15a等に表示されたメニュー項目の操作部品である「南武線」の表示領域に一定時間に継続する接触が発生したかを判定する。ここで、一定時間とは、例えば、情報処理装置10が、接触位置を確定させるための時間であり、情報処理装置10の処理性能に応じて設定できる。
情報処理装置10は、例えば、LCD15a等の表示領域に表示されたメニュー項目に対する、一定時間の接触を検知した場合には(S4a、Yes)、接触位置を検知したか否かの判定を行う(S5a)。例えば、図1Bの例では、情報処理装置10は、LCD15a等に表示されたメニュー項目の操作部品である「南武線」の表示領域に対する、一定時間に継続する接触位置の座標が特定できたか否かにより、接触位置の検知の判定を行う。情報処理装置10は、例えば、LCD15a等と組合せられたタッチパネル14aから受け付けた座標情報が特定できたか否かを判定する。なお、LCD15a等に表示された各メニュー項目の操作部品の表示領域に対する、一定時間に継続する接触位置の座標の特定は、例えば、タッチセンサ14b#1−14b#4から受け付けた座標情報に基づくものであってもよい。
情報処理装置10は、例えば、LCD15a等に表示された各メニュー項目の操作部品の表示領域に対する、接触位置が特定できた場合には(S5a、Yes)、バンプ操作等により接触させた、他の情報処理装置を検知したか否かを判定する(S6a)。バンプ操作等により接触させた、他の情報処理装置の検知については、例えば、図3で説明した。情報処理装置10は、例えば、NFC等の通信機能を介し、バンプ操作等により接触させた、他の情報処理装置を検知した場合には(S6a、Yes)、S7aの処理に移行する。なお、情報処理装置10は、S3a−S6aの各判定処理で判定結果が否定結果の場合には(S3a−S6a、No)、いずれの場合も、S3aの処理に戻り、バンプ操作等に伴う、衝突の衝撃等を検知するまで待機する。
次に情報処理装置10は、図4Bに例示のフローチャートにおいて、S7a−S13aの処理で、接触させた他の情報処理装置との間で選択されたメニュー項目の情報交換を行い、該メニュー項目に対応付けられた掛け合せ処理を実行する。
情報処理装置10は、例えば、S5aの処理で検知した接触位置の座標に対応する表示領域を有する、LCD15a等に表示されたメニュー項目を特定する(S7a)。図1B
の例では、S7aの処理で特定されたメニュー項目である「南武線」は、例えば、指等の接触により、ユーザ操作で選択された、情報処理装置10に表示のメニュー項目である。そして、情報処理装置10は、バンプ操作等により衝突させた他の情報処理装置との間で通信機能を機能させ(S8a)、バンプ操作等の接触により選択した、他の情報処理装置におけるメニュー項目の受信を行う(S9a)。なお、S9aの処理で受信する他の情報処理装置におけるメニュー項目は、例えば、図4Aに例示のS9の処理で送信された、バンプ操作等の接触によって選択されたメニュー項目である。例えば、S9aの処理では、図1Bに例示の情報処理装置10bは、バンプ操作等の接触により選択した「神奈川県」とのメニュー項目を、情報処理装置10aから受信する。
バンプ操作等の接触により選択した、他の情報処理装置のメニュー項目を「b」とし、バンプ操作で衝突させる情報処理装置10の選択されたメニュー項目を「a」とする。S11aの処理では、情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等の接触により選択した、他の情報処理装置のメニュー項目の「b」と、ユーザの指等の接触により選択されたメニュー項目の「a」との間での、掛け合せ処理であるf(a、b)を決定する。ここで、f(a、b)は、例えば、バンプ操作で衝突させる情報処理装置10の選択されたメニュー項目の「a」に応じて設定される掛け合せ処理の処理関数である。
情報処理装置10は、例えば、S11aの処理で決定された掛け合せ処理であるf(a、b)を実行する(S12)。図1Cの例では、例えば、情報処理装置10aに衝突させる情報処理装置10bは、「南武線」と「神奈川県」との掛け合せにより、神奈川県内の南武線に係る下位の選択肢であるサブメニュー項目を特定する。また、例えば、情報処理装置10bは、「南武線」と「神奈川県」との掛け合せにより、(「南武線」AND「神奈川県」)といった情報検索の条件の絞り込みを行う。この結果、例えば、情報処理装置10bのLCD15a等には、図1Cに例示するように、、「川崎」、「尻手」、「矢向」等の駅名のメニュー項目が表示できる。
情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等により衝突させた他の情報処理装置へ、S7aの処理で特定した、ユーザの指等の接触により選択されたメニュー項目をNFC等の通信機能を介して送信する(S10a)。
また、情報処理装置10は、通信機能を介して、バンプ操作等により衝突させた他の情報処理装置において実行されたメニュー項目の掛け合せ処理の結果を受信する(S13a)。例えば、情報処理装置10を処理能力が相対的に低いスマートフォンとし、バンプ操作等で衝突させた他の情報処理装置を相対的に処理能力が高いPCとする場合、S13aの処理により、次の効果が期待できる。すなわち、メニュー項目の掛け合せ処理を、相対的に処理能力の高いPCで実行させることにより、相対的に処理能力の低いスマートフォンでの処理負荷を軽減できる効果が期待できる。このように、情報処理装置10と、バンプ操作等により衝突させた他の情報処理装置との処理能力に差がある場合、選択されたメニュー項目の掛け合せ処理に係る処理負担を軽減するように調整が可能となる。なお、掛け合せ結果の表示は、対応するアプリ毎、メニュー項目毎に設定できる。
ここで、情報処理装置10で実行されるS4a−S5aの処理は、検出面に接触された他の情報処理装置の、前記検出面の接触位置を検出する検出ステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11等は、検出面に接触された他の情報処理装置の、前記検出面の接触位置を検出する検出手段の一例としてS4a−S5aの処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS7aの処理は、検出手段で検出された接触位置に対応する、表示画面の所定領域の表示部品を選択し、選択した表示部品によって指定される第1の情報を取得するステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11
等は、検出手段で検出された接触位置に対応する、表示画面の所定領域の表示部品を選択し、選択した表示部品によって指定される第1の情報を取得する第1手段の一例としてS7aの処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS10aの処理は、他の情報処理装置において選択された表示部品によって指定される第2の情報を取得するステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11等は、他の情報処理装置において選択された表示部品によって指定される第2の情報を取得する第2手段の一例としてS10aの処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS11aの処理は、第1の情報と前記第2の情報の組み合わせに対する処理を実行するステップの一例である。また、情報処理装置10のCPU11等は、第1の情報と前記第2の情報の組み合わせに対する処理を実行する手段の一例としてS11aの処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態の、バンプ操作等により他の情報処理装置に対して衝突する側の情報処理装置10では、バンプ操作等の接触により選択した、他の情報処理装置のLCD15a等に表示されたメニュー項目を受信することができる。そして、本実施形態の、バンプ操作等により他の情報処理装置に対して衝突する側の情報処理装置10では、ユーザの指等の接触により選択されたメニュー項目とバンプ操作等の接触により選択した他の情報処理装置のメニュー項目との掛け合せ処理が実行できる。
掛け合せ処理の結果、例えば、ユーザの指等の接触により選択されたメニュー項目に対して、バンプ操作等の接触により選択した他の情報処理装置のメニュー項目の表示情報を反映させた、下位の選択肢であるサブメニュー項目の特定が行われる。また、例えば、バンプ操作等によって選択されたメニュー項目と、他の情報処理装置から受信したメニュー項目との結合による情報検索の条件の絞り込みが行われる。また、掛け合せ処理の結果、例えば、情報処理装置10は、ユーザの指等の接触により選択されたメニュー項目に対し、バンプ操作等の接触により選択した他の情報処理装置のメニュー項目の表示情報を反映させた演算処理を行うことができる。
本実施形態の、バンプ操作等により他の情報処理装置に対して衝突する側の情報処理装置10においても、図4Aに例示の情報処理装置10と同じ効果を得ることができる。すなわち、本実施形態の情報処理装置10は、掛け合せ処理の実行により、バンプ操作等に係る他の情報処理装置との間で、それぞれの情報処理装置で選択されたメニュー項目について、メニュー操作に係るユーザインターフェース上での協働処理を行うことができる。この結果、本実施形態の情報処理装置10は、メニュー選択の操作性を向上できる。
<実施例2>
図5A−5Dに、実施例2における、バンプ操作等の接触に係る情報処理装置10のメニュー表示状態の変化の説明図を例示する。実施例2(以下、本実施形態と称す)の情報処理装置10では、例えば、バンプ操作等の接触に係る情報処理装置間の相対的な状態を検出し、検出した状態に応じてLCD15a等に表示するメニュー表示状態を変化させる。
(処理例1)
図5A、5Bに例示するように、本実施形態の情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等に係る他の情報処理装置の接近を検出し、該接近する他の情報処理装置の接近方向を特定する。特定される方位方向は、例えば、情報処理装置10のLCD15a等の表示画面に対する上下左右の方位方向である。本実施形態の情報処理装置10は、LCD15a
等の表示画面上に表示された掛け合せ処理に係るメニュー項目の表示領域の表示の仕方を変化させる。情報処理装置10は、例えば、LCD15a等の表示画面上に表示された掛け合せ処理に係るメニュー項目の表示領域を、特定された他の情報処理装置の接近方向側へ移動させる。本実施形態の情報処理装置10では、他の情報処理装置の接近を検出すると、該接近方向側へ表示画面上に表示されたメニュー項目の表示領域が移動するため、バンプ操作等の接触によるメニュー項目選択時の位置決めが容易となる。この結果、本実施形態の情報処理装置10では、バンプ操作等によるメニュー選択時の操作性を高めることができる。
バンプ操作等に係る他の情報処理装置の接近及び接近方向は、例えば、赤外線等の近接センサにより検知できる。例えば、情報処理装置10は、表面、上下左右の側面に赤外線等の近接センサを配置し、1/10秒といった周期間隔で各近接センサから検出した強度値(検出値)を時系列で取得する。そして、例えば、情報処理装置10は、各近接センサで検出された強度値の比較を行い、最も高い強度値を有する近接センサが設けられた方向を、バンプ操作に伴う他の情報処理装置の接近方向と特定すればよい。なお、バンプ操作等に伴う、他の情報処理装置の接近は、時系列で取得した近接センサの検出値の増加で判定することができる。
例えば、情報処理装置10は、実験的に他の情報処理装置を接近させ、所定の距離に対する近接センサで検出した強度値を取得し、閾値として補助記憶部13の所定の領域に格納するとすればよい。そして、情報処理装置10は、所定の近接距離に対応する閾値と近接センサで検出した強度値との比較を行い、該強度値が閾値を超えた場合に時系列で取得した強度値間での比較を行うとしてもよい。また、例えば、事前に近接センサの検出値と他の情報処理装置の近接距離との校正曲線を作成し、検出値に応じて距離を求めるとしてもよい。校正曲線は、例えば、補助記憶部13の所定の領域に格納するとすればよい。情報処理装置10は、補助記憶部13に格納された校正曲線を参照し、接近する他の情報処理装置との相対距離を求めることができる。
情報処理装置10は、例えば、赤外線等の近接センサの検出値を定期的に取得し、所定の距離範囲に到達した、バンプ操作等に伴い接近する他の情報処理装置を検出する。そして、情報処理装置10は、LCD15a等の画面上に表示されたメニュー項目の操作部品の表示領域を、該他の情報処理装置が接近する方向側に移動させるように変化させる。
図5A、5Bに例示の情報処理装置10aは、図1B等に例示の、バンプ操作等により、他の情報処理装置が接触される側の情報処理装置10である。また、図5A、5Bに例示の情報処理装置10bは、図1B等に例示の、バンプ操作等により、他の情報処理装置に接触する側の情報処理装置10である。
図5Aに例示の情報処理装置10では、例えば、バンプ操作等に伴う掛け合せ処理として同種のアプリを起動した状態で、LCD15a等に表示されたメニュー項目の操作部品の表示領域を接近する他の情報処理装置の方向側へ移動させるように変化させる。
図5A(a)に例示のように、バンプ操作等の接触により、メニュー項目が選択される情報処理装置10aの初期状態では、起動されたアプリのメニュー項目がLCD15a等の表示画面のほぼ中央の表示領域に配置され表示されている。図5A(a)に例示の情報処理装置10aでは、起動されたアプリのメニュー項目の操作部品が、LCD15a等のほぼ中央に位置する表示領域A28−A31に配置されている。
図5A(b)に例示するように、情報処理装置10aは、バンプ操作等により、接触される他の情報処理装置10bを、例えば、赤外線等の近接センサを介して検出する。赤外
線等の近接センサは、例えば、情報処理装置10aの表面側、上下左右の側面に設けられる。図5A(b)の例では、情報処理装置10aは、右側側面に設けられた近接センサにより、バンプ操作等に係る他の情報処理装置である情報処理装置10bの接近を検出する。そして、情報処理装置10aは、例えば、右側側面に設けられた近接センサの検出値が所定の閾値を超えることを条件として、LCD15a等のほぼ中央に位置するように配置されたメニュー項目を画面上の右側側面近傍の表示領域に位置するように変化させる。図5A(b)の例では、情報処理装置10aは、図5A(a)で表示画面のほぼ中央に表示したメニュー項目の操作部品の表示領域A28−A31を、表示画面の右側領域である表示領域A28a−A31aにそれぞれを移動させるように変化させる。
なお、他の情報処理装置の接近方向へ移動させるように変化させるときの変化量は、LCD15a等の画面のサイズ等に応じて任意に設定できる。例えば、情報処理装置10は、予め変化量を定めておき、バンプ操作等に伴う他の情報処理装置の接近距離の時間変化に応じて、徐々に変化させてもよい。また、情報処理装置10は、近接センサの検出値が一定範囲の距離値に相当する閾値を超えたことを条件として、操作部品の近接方向の端部側を画面上の表示領域の端部近傍に一斉に移動させるように変化させてもよい。
なお、情報処理装置10は、例えば、カメラ等の撮像装置で撮像された撮像画像の時系列から、バンプ操作等に係る他の情報処理装置の接近および接近方向を検知するとしてもよい。例えば、情報処理装置10は、表面、上下左右の側面のそれぞれにカメラ等の撮像装置を備える。そして、情報処理装置10は、それぞれの撮像装置で、例えば、1/10秒といった周期間隔で撮像された時系列の撮像画像の比較を行う。情報処理装置10は、撮像画像に含まれる他の情報処理装置の撮像領域の相対的な位置の変化、画像領域内のサイズの相対的な変化から、バンプ操作等に伴う接近、及び接近方向を検出すればよい。
次に、本実施形態の、バンプ操作等の接触に係る情報処理装置10では、例えば、バンプ操作等の接触による掛け合せ処理を実行するアプリが複数に存在する場合、図5Bに例示のメニュー表示状態の変化が可能である。
図5Bに例示の情報処理装置10では、例えば、バンプ操作等に伴い、接近する他の情報処理装置との間で、NFC等の通信機能を介して通信を行う。そして、情報処理装置10は、他の情報処理装置のLCD15a等の表示画面上に表示されたメニュー項目に対するアプリのアプリ識別情報等を受信する。通信機能を介して受信したアプリ識別情報等は、例えば、バンプ操作等の接触により掛け合せ処理を実行するために、他の情報処理装置のユーザ等により選択・起動されたアプリのアプリ識別情報である。
図5Bに例示の情報処理装置10は、例えば、通信機能を介して受信したアプリ識別情報と同種のアプリを起動し、該アプリに対応付けられたメニュー項目をLCD15a等の表示画面上に表示させる。そして、情報処理装置10は、例えば、図5Aで説明したように、バンプ操作等に係る他の情報処理装置の接近と共に、LCD15a等に表示されたメニュー項目の表示画面上の表示領域を接近方向側に移動させるように変化させる。
なお、以下の説明では、アプリのアプリ識別情報をバンプ操作等に係る情報処理装置間で送受信するものとして説明を行うが、例えば、掛け合せ処理に係るメニュー項目が属するメニューグループのグループ識別情報を送受信するとしてもよい。バンプ操作等に係る情報処理装置間で、メニュー項目が属するメニューグループのグループ識別情報の送受信を行うことにより、掛け合せ処理に係るメニュー項目を検知し、表示させることができる。
図5B(a)に例示の情報処理装置10aのLCD15a等の表示画面上には、例えば
、「埼玉」、「群馬」、「千葉」といったメニュー項目が表示されている。表示領域A32の「埼玉」、表示領域A33の「群馬」、表示領域A34の「千葉」といったメニュー項目は、例えば、バンプ操作等の接触により実行させる掛け合せ処理とは無関係なメニュー項目である。
図5B(b)に例示のように、バンプ操作等の接触により実行させる掛け合せ処理に係るメニュー項目を表示させた情報処理装置10bを、図5B(a)の情報処理装置10aの右側方向から近接させる。図5B(b)の例では、情報処理装置10bのLCD15a等には、掛け合せ処理に係るアプリの「にんじん」、「セロリ」、「かぼちゃ」といったメニュー項目がそれぞれ表示領域A39−A41に表示されている。情報処理装置10bの掛け合せ処理に係るアプリは、例えば、物品発注のアプリであり、バンプ操作等の接触により、メニュー項目として表示された物品に対する注文数量が情報処理装置10aとの掛け合せ処理により決定される。
図5B(b)に例示の情報処理装置10aは、例えば、右側面に設けられた近接センサ、カメラ等の撮像装置等により、バンプ操作等に係る他の情報処理装置である情報処理装置10bの接近を検出する。情報処理装置10aは、例えば、近接センサの検出値が閾値を超えたことを条件として、情報処理装置10bが所定の距離範囲内に接近したことを検出する。或いは、情報処理装置10aは、カメラ等の撮像装置で取得した時系列の撮像画像から、例えば、撮像画像内の情報処理装置10bの撮像領域の相対的なサイズの増加、及び、撮像領域のサイズが閾値を超えたことを条件として、該情報処理装置10bが所定の距離範囲内に接近したことを検出する。
情報処理装置10aは、例えば、バンプ操作等に係る情報処理装置10bの、所定の距離範囲内に接近したことを契機として、NFC等の通信機能を機能させ、情報処理装置10bのアプリ識別情報等を受信する。そして、情報処理装置10aは、例えば、情報処理装置10bから受信したアプリ識別情報と同種のアプリを起動し、該アプリの掛け合せ処理に係るメニュー項目をLCD15a等の表示画面上に表示する。情報処理装置10aのLCD15a等に表示されるメニュー項目は、例えば、バンプ操作等の接触により掛け合せ処理のメニュー項目が選択される、情報処理装置10bの接近する方向側の端部に表示される。
なお、図5B(b)に例示の情報処理装置10bにおいても、同様の、情報処理装置10aに対する接近の検出処理が行われる。例えば、情報処理装置10bは、情報処理装置10bの左側面に設けられた近接センサ、カメラ等の撮像装置等により、バンプ操作等に係る他の情報処理装置である情報処理装置10aに対する接近を検出する。そして、情報処理装置10bは、例えば、バンプ操作等に係る情報処理装置10aの、所定の距離範囲内に接近したことを契機として、図5Aで説明したように、掛け合せ処理に係るメニュー項目を、LCD15a等の左側領域に表示させる。
図5B(b)に例示の情報処理装置10aのLCD15a等の表示画面上には、情報処理装置10bから受信したアプリ識別情報に対応するメニュー項目が表示されている。例えば、情報処理装置10aの表示領域A35には「1個」、表示領域A36には「2個」、表示領域A37には「3個」、表示領域A38には「4個」との、注文数量を表すメニュー項目が表示されている。各メニュー項目は、LCD15a等の表示画面上の、情報処理装置10bの接近方向である右側領域に表示されている。
一方、図5B(b)に例示の情報処理装置10bのLCD15a等の表示画面上には、掛け合せ処理に係るメニュー項目が、情報処理装置10aが接近する左側領域に表示されている。情報処理装置10bのLCD15a等の表示画面上の、「にんじん」、「セロリ
」、「かぼちゃ」といった、物品の種類を表すメニュー項目は、情報処理装置10aの接近方向である左側領域に表示されている。
図5B(b)の例において、例えば、情報処理装置10bのユーザは、表示領域A40の「セロリ」等を指等の接触により選択した状態で、情報処理装置10aのLCD15a等に表示されたメニュー項目に対してバンプ操作等による接触を行う。例えば、バンプ操作等により、情報処理装置10aの表示領域A36に表示された「2個」とのメニュー項目に対して接触による選択が行われた場合、「セロリ」×「2個」との掛け合せ処理が行われる。
ユーザは、例えば、情報処理装置10aの「2個」のメニュー項目の表示領域が表示されたタッチパネル14aに重畳させて情報処理装置10bを接触させる。または、例えば、ユーザは、情報処理装置10aの「2個」のメニュー項目が表示された表示領域に対応する右側面のタッチセンサ14b#4の範囲領域に、情報処理装置10bを接触させる。この結果、バンプ操作等により接触させた情報処理装置10a、10b間で選択されたメニュー項目の掛け合せ処理が行われ、例えば、情報処理装置10bのユーザは、情報処理装置10aのユーザに対して、「2個」の「セロリ」を注文することができる。
なお、情報処理装置10bのユーザは、「セロリ」が表示された表示領域に対応する左側面の範囲領域を、情報処理装置10aの「2個」のメニュー項目が表示された表示領域に対応する右側面のタッチセンサ14b#4の範囲領域に接触させるとしてもよい。情報処理装置10bは、左側面の、「セロリ」が表示された表示領域に対応するタッチセンサ14b#4の範囲領域への一定時間の接触を検知し、メニュー項目である「セロリ」を特定できる。そして、情報処理装置10bは、NFC等の通信機能を機能させ、選択されたメニュー項目である「セロリ」を情報処理装置10aに送信する。情報処理装置10aでは、情報処理装置10bから受信したメニュー項目の「セロリ」と、バンプ操作等の接触で選択されたメニュー項目の「2個」との掛け合せ処理が実行される。情報処理装置10aは、NFC等の通信機能を介し、実行結果である「2個」の「セロリ」が注文されたことを情報処理装置10bに送信するとすればよい。
図5Bに例示の情報処理装置10では、バンプ操作等に係る他の情報処理装置の接近を検出すると、該他の情報処理装置との間で掛け合せ処理に係るアプリ識別情報、或いは、メニューグループのグループ識別情報を送受信することができる。このため、例えば、情報処理装置10のLCD15a等の表示画面上に、掛け合せ処理とは無関係なメニュー項目が表示されていても、他の情報処理装置の接近検出を契機として、掛け合せ処理に係るメニュー項目を表示画面上に表示できる。この結果、図5Bに例示の情報処理装置10では、バンプ操作等におけるメニュー選択時の利便性を高めることができ、操作性が向上できる。
(処理例2)
図5Bに例示の説明例では、バンプ操作等に係る掛け合せ処理として、一方に表示されたメニュー項目に対して、他方に表示された数値等のメニュー項目を対応付ける処理を説明した。本実施形態の情報処理装置10では、例えば、バンプ操作等に係る掛け合せ処理が、一方に表示されたメニュー項目に対して、他方に表示された数値等のメニュー項目を対応付ける処理を行う場合、表示させたメニュー項目の数値等を増加減させるよう変化させる。本実施形態の情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等により接触させた接触時間の長さ、接触位置の移動方向を検出し、他方に表示された数値等のメニュー項目の増加減を行う。
図5Cに、本実施形態の情報処理装置10における、表示された数値等のメニュー項目
の増加減に係るメニュー表示状態の変化の説明図を例示する。図5Cに例示の情報処理装置10a、10bは、図5Bに例示の情報処理装置である。図5C(a)の例は、例えば、掛け合せ処理を行うメニュー項目を情報処理装置10a、10bの表示画面に表示させた状態で、バンプ操作等により接触させた状態である。情報処理装置10bのLCD15a等には、例えば、物品発注のアプリに対応付けられた「にんじん」、「セロリ」、「かぼちゃ」といった、物品の種類を表すメニュー項目が表示されている。一方、情報処理装置10aのLCD15a等には、例えば、物品発注のアプリに対応付けられた「1個」、「2個」、「3個」、「4個」といった、注文数量を表すメニュー項目が表示されている。
図5C(a)の例では、例えば、情報処理装置10bの表示領域A40のメニュー項目である「セロリ」の、及び、情報処理装置10aの表示領域A36の表示領域A36のメニュー項目である「2個」の表示領域範囲がバンプ操作等により接触された状態である。なお、図4A等で説明したように、接触状態が一定時間に継続すると、情報処理装置10a、10bのそれぞれで、接触位置に係るメニュー項目の特定が行われる。
本実施形態の情報処理装置10は、例えば、接触によるメニュー項目の特定の前に、接触時間の長さ、接触位置の移動方向を検出し、情報処理装置10aのLCD15a等に表示された注文数量のメニュー項目の数値の増加減を行う。
例えば、情報処理装置10bで選択した物品の種類を表すメニュー項目に対する注文数量が、情報処理装置10aに表示されたメニュー項目に表示されていない場合を想定する。情報処理装置10bのユーザは、例えば、接触位置に係るメニュー項目が特定される前に、情報処理装置10aに接触させた情報処理装置10bの接触位置を上下方向に相対的に移動させる。図5C(b)は、情報処理装置10aの側面に接触させた情報処理装置10bの接触位置を相対的に下方向に移動させた場合の例である。情報処理装置10aの側面に接触させた情報処理装置10bの接触位置は、例えば、図1Aに例示のタッチセンサ14b#4により検出される。
図5Cに例示の情報処理装置10aである情報処理装置10は、例えば、バンプ操作等による接触を検出すると、時間計測のためのタイマ等を起動させる。バンプ操作等による接触は、例えば、加速度センサ14cの加速度値、カメラ等の撮像装置で撮像された撮像画像の時間変化から検出される。
情報処理装置10は、タイマ起動後、例えば、接触位置を特定するまでの所定期間が経過するまでの間に、タッチセンサ14#4から受け付けた接触位置の変化を検出する。接触位置の変化は、例えば、タッチセンサ14#4から受け付けた接触位置の座標値の時系列から検出される。また、情報処理装置10は、例えば、タッチセンサ14#4から受け付けた接触位置の座標値の時系列から、変化前後の座標値の相対的な増加及び減少から接触位置の移動方向を特定する。例えば、タッチセンサ14#4の座標値が、情報処理装置10の側面に沿って上端から下端に向けて増加する場合では、情報処理装置10は、受け付けた座標値が時系列上で相対的に増加傾向にある場合、接触位置は下方向に移動していると特定できる。同様に、情報処理装置10は、受け付けた座標値が時系列上で相対的に減少傾向にある場合、接触位置は上方向に移動していると特定できる。
情報処理装置10は、接触位置の移動方向を検出すると、例えば、検出した移動方向に応じて、LCD15a等の表示画面上に表示させたメニュー項目の数値等を増加減するように変化させる。例えば、情報処理装置10は、検出した移動方向が下方向の場合には、メニュー項目の表示数値を増加するように変化させる。また、例えば、情報処理装置10は、検出した移動方向が上方向の場合には、メニュー項目の表示数値を減少するように変
化させる。
図5C(b)の例では、バンプ操作等により情報処理装置10aの側面に接触させた情情報処理装置10bは、ユーザにより、情報処理装置10aの側面に沿って下方向に移動している。情報処理装置10bとの接触位置の移動を検出した情報処理装置10aのLCD15a等の表示画面上には、表示数値が増加したメニュー項目である、「5個」、「6個」、「7個」、「8個」が表示されている。図5C(b)の情報処理装置10aの表示画面上の表示領域A35a−A38aに表示された各メニュー項目は、それぞれ、図5C(a)に例示の表示領域A35−A38に表示されたメニュー項目に対応している。
以上、説明したように、図5Cに例示の情報処理装置10aである情報処理装置10では、バンプ操作等により接触させた接触時間の長さ、接触位置の移動方向が検出できる。そして、情報処理装置10は、検出した接触位置の移動方向に応じて、LCD15a等に表示させた掛け合せ処理に係るメニュー項目の表示数値等を増加減するように変化させることができる。このため、例えば、バンプ操作等に係る掛け合せ処理が、表示された数値等のメニュー項目の中から選択して対応付けを行う場合、選択する数値範囲を接触位置の移動により広げることができる。この結果、本実施形態の情報処理勝利10では、メニュー選択時のユーザビリティを高めることができ、操作性が向上できる。
なお、情報処理装置10aと情報処理装置10bとの接触状態は、例えば、それぞれの側面が上下方向に密着するように接触させるとしてもよい。図5Cに例示のように、情報処理装置10bの移動に伴い、密着させた側面の接触領域と非接触領域とが区別できるため、例えば、接触領域と非接触領域との境界位置の上下方向の移動を検出するとすればよい。情報処理装置10aは、例えば、検出された接触領域と非接触領域との境界位置の上下方向の移動方向に応じて、LCD15a等に表示させた掛け合せ処理に係るメニュー項目の表示数値等を増加減するように変化させればよい。
また、例えば、情報処理装置10は、検出した接触位置の移動方向に応じて、LCD15a等の表示領域をスクロールさせることにより、掛け合せ処理に係るメニュー項目の表示数値等を増加減するように変化させるとしてもよい。例えば、図5Cの例では、情報処理装置10aは、情報処理装置10bとの接触位置の移動を検出し、図5C(a)で表示されたメニュー項目の表示領域をスクロールさせ、図5C(b)に例示のメニュー項目が表示された表示画面を表示させるとしてもよい。
(処理例3)
本実施形態の情報処理装置10では、例えば、接触後の、バンプ操作等により衝突する側の他の情報処理装置の所定動作を検出し、該所定動作に応じてLCD15a等に表示するメニュー項目の表示状態を変化させる。例えば、バンプ操作等の接触による掛け合せ処理に係るメニュー項目が複数のメニューグループに対応する場合、情報処理装置10は、所定動作に応じて、処理対象のメニュー項目が属するメニューグループの表示の切り替えを行うことができる。バンプ操作等により衝突する側の他の情報処理装置のユーザは、接触させた状態で所定動作を行うことにより、切り替え表示された複数のメニューグループの中から、掛け合せ処理対象となるメニュー項目を選択することができる。
図5Dに、本実施形態の情報処理装置10における、バンプ操作等により衝突する側の他の情報処理装置の所定動作の検出に応じてメニュー項目の表示状態を変化させる場合の説明図を例示する。図5Dは、バンプ操作等により衝突する側の他の情報処理装置の回転動作を所定動作として検出する例の説明図である。
図5Dに例示の説明図において、情報処理装置10a、10bは、例えば、図5Cに例
示の情報処理装置である。情報処理装置10aは、バンプ操作等により衝突される側の情報処理装置10であり、情報処理装置10bは、バンプ操作等により衝突する側の他の情報処理装置としての情報処理装置10である。図5D(a)に例示の情報処理装置10a、10bの状態は、掛け合せ処理を行うメニュー項目を情報処理装置10a、10bの表示画面に表示させた状態で、バンプ操作等により接触させた状態であり、図5C(a)と同じ状態である。
図5Dに例示の情報処理装置10aは、例えば、右側面に設けられたカメラ等の撮像装置により撮像された時系列の撮像画像から、右側面に接触した情報処理装置10bの回転動作を検出する。情報処理装置10aは、例えば、バンプ操作等の接触を契機として、1/10秒といった周期間隔で撮像された時系列の撮像画像の比較を行う。情報処理装置10aは、例えば、撮像画像に含まれる情報処理装置10bの画像領域内の相対的な位置の変化、サイズの変化から、右側面に接触させた情報処理装置10bの回転動作を検出する。
また、例えば、実験的に他の情報処理装置を接触させた状態で、他の情報処理装置の回転動作に係る時系列の撮像画像を取得し、該撮像画像に含まれる他の情報処理装置の相対的な位置の変化、サイズの変化に係る情報を取得するとしてもよい。例えば、情報処理装置10は、取得した回転動作に係る情報を参照情報として補助記憶部13に格納し、時系列で取得した撮像画像と参照情報との比較を行い、回転動作を検出するとしてもよい。
例えば、情報処理装置10aの右側面に接触させた情報処理装置10bの回転動作を撮像するカメラの取付け位置が、右側面の上端部とする。情報処理装置10bの時計回り(右回り)の回転に応じて、情報処理装置10bのLCD15a等の表示画面上の上部領域に表示されたメニュー項目が情報処理装置10aの背面側に離れていく画像が撮像される。同時に、情報処理装置10bのLCD15a等の表示画面上の下部領域に表示されたメニュー項目が表面側から近づいてくる画像が撮像される。一方、情報処理装置10bの反時計回り(左回り)の回転に応じて、例えば、情報処理装置10bの筐体背面側の上部領域が情報処理装置10aの表面側に離れていく画像が撮像される。同時に、情報処理装置10bの筐体背面側の下部領域が、情報処理装置10aの背面側から近づいてくる画像が撮像される。このように、情報処理装置10bの回転方向に応じて、該情報処理装置10bの異なる状態が撮像画像として撮像できるため、情報処理装置10aは、側面に接触された情報処理装置10bの回転動作に伴う回転方向を検出できる。
情報処理装置10aは、例えば、検出された情報処理装置10bの回転方向に応じて、LCD15a等に表示させたメニュー項目が属するメニューグループの表示切り替えを行う。例えば、情報処理装置10aは、情報処理装置10bの時計回りの回転に対して、メニュー項目が属するメニューグループの識別番号を番号順に進め、次の識別番号を有するメニューグループのメニュー項目をLCD15a等に表示させる。また、例えば、情報処理装置10aは、情報処理装置10bの反時計回りの回転に対して、メニュー項目が属するメニューグループの識別番号を番号順に戻し、直前の識別番号を有するメニューグループのメニュー項目をLCD15a等に表示させる。
図5D(b)に例示の説明図は、情報処理装置10aの側面に接触させた情報処理装置10bを時計回りに回転させた場合の、メニュー項目の表示状態の変化の一例である。図5D(b)において、例えば、情報処理装置10bのユーザは、情報処理装置10aの側面に接触させた状態で時計回りに回転させる。情報処理装置10bのLCD15a等には、図5D(a)に例示の「にんじん」等のメニュー項目が表示されている。
情報処理装置10aでは、例えば、右側面に設けられたカメラ等の撮像装置で撮像され
た時系列の撮像画像から、情報処理装置10bの時計回りの回転が検出される。情報処理装置10aは、検出された情報処理装置10bの回転方向に応じて、図5D(a)に例示のメニュー項目が属するメニューグループの識別番号を番号順に進め、次の識別番号を有するメニューグループのメニュー項目をLCD15a等に表示させる。図5D(b)に例示の「埼玉」、「群馬」、「千葉」、「栃木」といったメニュー項目は、例えば、「にんじん」等の野菜産地を表すメニューグループに属する。情報処理装置10aのLCD15a等に表示されたメニュー項目は、情報処理装置10bの時計回りの回転に応じて、注文数量を表すメニューグループから、野菜産地を表すメニューグループに切り替えられている。
例えば、情報処理装置10bのユーザは、情報処理装置10aの表示画面上に野菜産地を表すメニュー項目を表示させた状態で、一旦、接触を解き、所望の野菜産地に対応するメニュー項目の表示領域に、再び、バンプ操作等を行う。そして、例えば、図5D(a)に例示する情報処理装置10aの注文数量のメニュー項目を表示させ、掛け合せ処理により、所望産地の「にんじん」等の物品注文を行うことができる。
なお、情報処理装置10bのユーザは、図5D(b)に例示の情報処理装置10aに対し、情報処理装置10bを接触させた状態で反時計回りに回転させることにより、情報処理装置10aに表示させるメニュー項目を図5D(a)の表示状態に戻すことができる。情報処理装置10aは、例えば、情報処理装置10bの反時計回りの回転を検出し、野菜産地を表すメニューグループの識別番号を番号順に戻し、直前の識別番号を有するメニューグループに属する注文数量のメニュー項目をLCD15a等に表示させる。
以上、説明したように、図5Dに例示の情報処理装置10aである情報処理装置10では、接触後の、バンプ操作等により衝突する側の他の情報処理装置である情報処理装置10bの回転動作といった所定動作を検出することができる。そして、情報処理装置10aでは、検出した情報処理装置10bの所定動作に応じて、LCD15a等に表示するメニュー項目が属するメニューグループを切り替えることができる。このため、バンプ操作等の接触により選択するメニュー項目を、複数のメニューグループの中から選択することができるので、掛け合せ処理に係るメニュー項目の選択範囲を拡張することができる。この結果、本実施形態の情報処理装置10では、情報処理装置同士の接触等の相互作用を有効に利用し、メニュー選択時の多様性を高めることができ、操作性が向上する。
なお、情報処理装置10aに接触させた情報処理装置10bの所定動作は、例えば、情報処理装置10bで検出し、NFC等の通信機能を介して、情報処理装置10aに送信するとしてもよい。例えば、所定動作が回転動作の場合、情報処理装置10bは、加速度センサ機能、方位センサ機能等により、回転動作を検出できる。情報処理装置10bは、例えば、バンプ操作等による接触の検出を契機として、検出した回転動作を情報処理装置10bに送信すればよい。情報処理装置10aは、NFC等の通信機能を介して受信した情報処理装置10bの回転動作に応じて、LCD15a等に表示するメニュー項目の属するメニューグループの切り替えを行えばよい。
<実施例3>
次に、図6A、6B、7A−7C,8A−8Cに例示の説明図を参照し、実施例3(以下、本実施形態と称す)の情報処理装置10の表示されたメニュー項目の選択操作について説明する。本実施形態の情報処理装置10では、例えば、複数のメニューグループがLCD15a等に表示される場合に、同種のアプリが搭載された複数の情報処理装置に対してバンプ操作等の接触による選択操作を行うことで、メニュー項目の選択操作の容易化を図る。
比較例として、単一の表示画面に複数のメニューグループが表示されるアプリの画面例を図9に例示する。図9に例示の表示画面は、例えば、病院等の医療施設における処置対象者(患者)を管理する電子カルテ等のアプリを起動した情報処理装置のLCD15a等の表示画面例である。図9の画面例では、「患者名」、「緊急度」、「診療科」、「処方薬」、「処置場所」といった処置対象者を管理する複数のメニューグループが近接して配置されている。各メニューグループには、それぞれのメニューグループに属するメニュー項目が対応付けられている。なお、それぞれのメニュー項目は、例えば、ネットワーク等を介して電子カルテデータベース等に接続する。
図9の画面例では、表示領域B1のメニューグループの「患者名」では、管理対象となる処置対象者名である「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」等のメニュー項目が表示されている。表示領域B2のメニューグループの「緊急度」には、表示領域B1の「患者名」に対する処置の緊急度の区分を表す「緊急」、「通常」等のメニュー項目が表示されている。表示領域B3のメニューグループの「診療科」には、表示領域B1の「患者名」に対処する診療科名である「内科」、「整形外科」、「神経外科」等のメニュー項目が表示されている。表示領域B4のメニューグループの「処方薬」には、表示領域B3の「診療科」で処方された薬名である「薬XXXX」、「薬YYYY」、「薬ZZZZ」等のメニュー項目が表示されている。表示領域B5のメニューグループの「処置場所」には、表示領域B2の「緊急度」に対応する医療行為が行われる処置場所である「病室」、「第1手術室」、「第2手術室」等のメニュー項目が表示されている。表示領域B1、B3−B5等のメニューグループの操作部品には、複数のメニューグループが近接して配置された状態で表示されるため、メニュー項目を上下にスクロール表示させるスクロールバーが含まれている。
緊急処置を要する処置対象者が生じた場合、例えば、管理担当者は、各メニューグループの中のメニュー項目を選択し、医療処置に応じた情報の絞り込みを行う。管理担当者は、例えば、表示領域B1の「患者名」から処置対象者を特定し、表示領域B2の「緊急度」から処置緊急度を対応付ける。そして、表示領域B3の「診療科」から対応する診療科名を特定し、表示領域B4の「処方薬」から医療行為に係る薬名の絞り込みを行い、表示領域B5の「処置場所」から医療行為が行われる処置場所を対応付ける。管理担当者による、各メニューグループのメニュー項目の特定は、例えば、マウス等のポインティングデバイスによる操作を介して行われる。このため、単一の表示画面に表示されるメニューグループ数が増加するほど、メニュー項目の選択操作は煩雑となり、処置対象に係る情報の特定に時間を費やすこととなる。
本実施形態の情報処理装置10では、例えば、情報の絞り込み操作を行う次元ごと、つまり、メニューグループ毎に表示用の情報処理装置を分散させ、各情報処理装置に対してバンプ操作等を行い、選択されたメニュー項目の掛け合せ処理を行う。本実施形態の情報処理装置10で実行される掛け合せ処理では、バンプ操作等の接触位置に応じて選択されたメニュー項目は、メニューグループ毎に分散させた他の情報処理装置に通知される。他の情報処理装置では、バンプ操作等の接触位置に応じて選択されたメニュー項目と情報処理装置10から通知されたメニュー項目との組み合わせに応じて情報の絞り込みの処理が行われる。他の情報処理装置で処理された情報の絞り込みの結果は、情報処理装置10に通知される。本実施形態の情報処理装置10は、他の情報処理装置から通知された処理結果を、情報処理装置10で接触により選択されたメニュー項目に、下位の選択肢として対応付けを行う。情報処理装置10は、他のメニューグループが表示された情報処理装置に対して、同様の処理を繰り返すことにより、下位の選択肢として対応付けられたメニュー項目に対する情報の絞り込みを実行する。
本実施形態の情報処理装置10では、複数の情報処理装置を対象とした掛け合せ処理を行うことにより、単一の情報処理装置に表示された複数のメニューグループに対する情報
の絞り込み操作を簡易化することができる。
図6A、6Bは、情報の絞り込みを行うメニューグループを複数の情報処理装置10に分散せた場合の、バンプ操作等に係るメニュー項目の掛け合せ処理の説明図である。図7A−7B、8A−8Cは、情報の絞り込みを行うメニューグループを複数の情報処理装置10に分散せた場合の、バンプ操作等に係るメニュー項目の掛け合せ処理の画面遷移例の説明図である。
図6A、6Bに例示の説明図において、情報処理装置10bは、バンプ操作等により、他の情報処理装置に対して衝突するように接触する側の情報処理装置10である。また、情報処理装置10a、10cは、バンプ操作等により、他の情報処理装置が衝突されるように接触される側の情報処理装置10である。情報処理装置10a、10b、10cには、例えば、図9に例示する、表示領域B1−B3のメニューグループがそれぞれの情報処理装置に表示される。例えば、情報処理装置10bのLCD15a等には、図9に例示の表示領域B1のメニューグループに属するメニュー項目の操作部品が表示される。また、例えば、情報処理装置10aのLCD15a等には、図9に例示の表示領域B2のメニューグループに属するメニュー項目の操作部品が表示される。情報処理装置10cのLCD15a等には、図9に例示の表示領域B3のメニューグループに属するメニュー項目の操作部品が表示される。なお、各メニューグループには、グループ識別番号が付与されている。
以下の説明において、情報処理装置10bは、例えば、緊急処理対象者に対処する管理担当者が携帯する情報処理装置10であり、情報処理装置10a、10cは、例えば、据え置き型の情報処理装置10であるとして説明する。また、情報処理装置10a、10b、10cは、例えば、ネットワークを介して電子カルテデータベース等に接続し、医療処置に係る情報の絞り込みを行うものとする。
図7Aに例示の処理シーケンス図において、緊急処置の対象者が生じた管理担当者は、例えば、所定操作を行い、携帯する情報処理装置10bを、医療処置に係る情報の絞り込み行う最初のメニューグループが表示される装置であることを指定する(S21)。管理担当者は、例えば、携帯する情報処理装置10bに対して上下に振るといったシェイク等の所定操作を実行する。情報処理装置10bは、例えば、管理担当者の上下に振るといったシェイク等の所定操作を、加速度センサ14cを介して検出する。
情報処理装置10bは、例えば、所定操作の検出を契機として電子カルテデータベース等に接続し、絞り込みを行う最初のメニューグループのグループ識別情報を取得し(S22)、該メニューグループに属するメニュー項目を取得する(S23)。情報処理装置10bは、例えば、図9に例示の、メニューグループ「患者名」のグループ識別番号、及び、該メニューグループに属するメニュー項目を取得する。取得したメニューグループ「患者名」のメニュー項目は、情報処理装置10bのLCD15a等の表示画面上に表示される。
管理担当者は、最初のメニューグループに属するメニュー項目が表示された情報処理装置10bを、例えば、情報処理装置10aの右側面に接近させる。情報処理装置10bは、例えば、表面、上下左右の側面に設けられた赤外線等の近接センサの内、左側面に設けられた近接センサを介して情報処理装置10aの接近を検出する(S24)。そして、情報処理装置10bは、NFC等の通信機能を介して、情報処理装置10bが医療処置に係る情報の絞り込み行う最初のメニューグループが表示される装置であることを情報処理装置10aに送信する(S25)。また、情報処理装置10bは、LCD15a等に表示されたメニュー項目が初期状態であることを情報処理装置10aに送信する(S26)。
一方、情報処理装置10aは、例えば、表面、上下左右の側面に設けられた赤外線等の近接センサの内、右側面に設けられた近接センサを介して情報処理装置10bの接近を検出する(S51)。そして、情報処理装置10aは、情報処理装置10bから送信された、医療処置に係る情報の絞り込み行う最初のメニューグループが表示される装置であることを受信する(S52)。また、情報処理装置10aは、情報処理装置10bから送信された、情報処理装置10bのLCD15a等に表示されたメニュー項目が初期状態であることを受信する(S53)。
情報処理装置10aは、例えば、S52−53の受信処理を契機として、電子カルテデータベース等に接続し、情報処理装置10bに表示された最初のメニューグループの次のメニューグループのグループ識別情報を取得する(S54)。そして、情報処理装置10aは、S54の処理で取得したグループ識別情報に対応するメニューグループに属するメニュー項目を電子カルテデータベースから取得する(S55)。情報処理装置10aは、例えば、図9に例示の、メニューグループ「緊急度」のグループ識別番号、及び、該メニューグループに属するメニュー項目を取得する。取得したメニュー項目は、情報処理装置10aのLCD15a等の表示画面上に表示される。なお、情報処理装置10aの画面上に表示させる、絞り込み処理に係るメニューグループの順序は、予め定められているとしてもよい。
図6Aは、S21−S26、S51−S55の処理経過後に、バンプ操作等により、情報処理装置10bと情報処理装置10aとを接触させた状態の説明図である。図6Aの説明図において、情報処理装置10aのLCD15a等の表示画面上には、S54−S55の処理で電子カルテデータベース等から取得した最初のメニューグループ「緊急度」に属するメニュー項目が表示されている。例えば、メニューグループ「緊急度」に属する「緊急」とのメニュー項目は表示領域B21、「通常」とのメニュー項目は表示領域B22に表示されている。なお、各メニュー項目は、情報処理装置10bが接近する方向の、情報処理装置10aの表示画面上の右側面側に表示されている。
また、情報処理装置10bのLCD15a等の表示画面上には、S22−S23の処理で電子カルテデータベース等から取得したメニューグループ「患者名」に属するメニュー項目が表示されている。例えば、メニューグループ「患者名」に属する「患者Aさん」とのメニュー項目は表示領域B11、「患者Bさん」とのメニュー項目は表示領域B12、「患者Cさん」とのメニュー項目は表示領域B13に表示されている。各メニュー項目は、情報処理装置10aが接近する方向である、情報処理装置10bの左側面側に表示されている。
図6Aの説明図において、例えば、管理担当者は、情報処理装置10aに表示された「緊急」とのメニュー項目の操作部品の表示領域に対応する側面領域に、情報処理装置10bをバンプ操作等により接触させる。管理担当者は、例えば、情報処理装置10bに表示された「患者Aさん」とのメニュー項目の操作部品の表示領域に対応する左側面領域を、情報処理装置10aに表示された「緊急」とのメニュー項目の操作部品の表示領域に対応する側面領域に接触させる。情報処理装置10aに表示された「緊急」とのメニュー項目と、情報処理装置10bに表示された「患者Aさん」とのメニュー項目が選択され、選択されたメニュー項目の掛け合せ処理が実行される。掛け合せ処理により、「患者Aさん」に対する「緊急」との医療処置に係る情報の絞り込みが行われる。
ここで、情報処理装置10aで実行されるS24、情報処理装置10bで実行されるS51の処理は、他の情報処理装置の接近する方向を検出するステップの一例である。また、情報処理装置10a、10bのCPU11等は、他の情報処理装置の接近する方向を検
出する手段の一例としてS24、S51の処理を実行する。
また、情報処理装置10aで実行されるS26、情報処理装置10bで実行されるS53の処理は、他の情報処理装置の表示画面に表示された表示部品の属するカテゴリの識別情報を取得するステップの一例である。また、情報処理装置10a、10bのCPU11等は、他の情報処理装置の表示画面に表示された表示部品の属するカテゴリの識別情報を取得する手段の一例としてS26、S53の処理を実行する。
図7Bに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10bは、例えば、加速度センサ14cから受け付けた加速度値の変化等から、バンプ操作等による情報処理装置10aとの接触を検出する(S27)。そして、情報処理装置10bは、例えば、通信機能を介して、接触相手である情報処理装置10aに対し、メニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを送信する(S28)。
情報処理装置10bは、例えば、情報処理装置10aからのメニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを受信し、「患者名」とのメニューグループに対応するグループ識別番号を送信する(S29)。そして、情報処理装置10bは、例えば、情報処理装置10aからの、S28の処理に対する応答を受信し、接触相手である情報処理装置10aに表示されたメニューグループが「緊急度」であることを特定する(S30)。情報処理装置10bは、例えば、情報処理装置10aから送信されたグループ識別番号に基づいて、バンプ操作等に係るメニューグループを特定する。
また、情報処理装置10bは、例えば、左側面のタッチセンサ14b#3から受け付けた座標位置に基づいて、接触に係るメニュー項目の特定を行う(S31)。情報処理装置10bは、例えば、タッチセンサ14b#3から受け付けた座標位置と、LCD15a等に表示したメニュー項目に係る操作部品の表示領域との関係から、接触によって選択された「患者A」とのメニュー項目を特定する。そして、情報処理装置10bは、例えば、通信機能を介し、情報処理装置10aに対して、バンプ操作等の接触に係るメニュー項目の問い合わせを送信する(S32)。
一方、情報処理装置10aにおいても、情報処理装置10bのS27−S32の処理と同様の処理が行われる。すなわち、情報処理装置10aは、バンプ操作等による情報処理装置10bとの接触を検出(S56)し、通信機能を介して、情報処理装置10bに対してメニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを送信する(S57)。また、情報処理装置10aは、情報処理装置10bからのメニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを受信し、メニューグループ「緊急度」に対応するグループ識別番号を送信する(S58)。また、情報処理装置10aは、S57の処理に対する情報処理装置10bの応答に含まれるグループ識別番号から、情報処理装置10bのメニューグループが「患者名」であることを特定する(S59)。そして、情報処理装置10aは、右側面のタッチセンサ14b#3から受け付けた座標位置に基づいて、接触に係るメニュー項目の特定を行い(S60)、情報処理装置10bからのバンプ操作等の接触に係るメニュー項目の問い合わせを検知する(S61)。情報処理装置10aは、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目は「緊急」であることを検知する。
図7Cに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10aは、S61の処理で検知した情報処理装置10bの問い合わせに対して、S60の処理で特定した「緊急」とのメニュー項目を情報処理装置10bに送信する(S62)。情報処理装置10aは、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目として、S60の処理で特定した「緊急」とのメニュー項目を情報処理装置10bに送信する。
図7Cに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10bは、情報処理装置10aから送信された、「緊急」とのメニュー項目を受信する(S33)。情報処理装置10bは、「緊急」とのメニュー項目を、例えば、情報処理装置10aに対するバンプ操作等で選択した、掛け合せ処理に係る情報の絞り込みの対象メニューとして受信する。
情報処理装置10bは、S31の処理で特定した「患者A」とのメニュー項目、及び、S33の処理で受信した「緊急」とのメニュー項目の掛け合せ処理を実行する。情報処理装置10bでは、「患者A」とのメニュー項目、及び、「緊急」とのメニュー項目の掛け合せ処理の結果、メニューグループ「患者名」と「緊急度」との間の絞り込みが行われる。
図6Bに例示の説明図では、情報処理装置10bのLCD15a等の表示画面には、メニューグループ「患者名」のメニュー項目である「患者Aさん」とメニューグループ「緊急度」のメニュー項目である「緊急」とが結びつけられて表示されている。図6Bの例では、S31の処理で特定したメニュー項目である「患者Aさん」との操作部品は表示領域B14に表示され、S33の処理で受信したメニュー項目である「緊急」との操作部品は表示領域B15に表示されている。そして、「患者Aさん」とのメニュー項目に対し、「緊急」とのメニュー項目は、それぞれの操作部品を結びつける線材B16により接続されている。図6Bの例では、表示領域B14の「患者Aさん」と表示領域B15の「緊急」とのメニュー項目は、階層的に結び付けられて表示されている。
このように、情報処理装置10bでは、S34の処理により、バンプ操作等の接触により選択した「緊急」とのメニュー項目を、「患者Aさん」とのメニュー項目に対応付けて表示することができる。本実施形態の情報処理装置10では、例えば、複数の情報処理装置に分散させたメニューグループに対して掛け合せ処理を行うことができる。複数の情報処理装置に分散させたメニューグループで表示させるメニュー項目との間で掛け合せ処理を行うことで、それぞれの情報処理装置に分散させたメニューグループ間の、対象となる処置情報に係るメニュー項目の組み合わせによる、絞り込みを行うことが可能となる。情報処理装置10bは、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目の組み合わせで絞り込まれた情報を、選択されたメニュー項目に対応付けて表示することができる。
図7Cに例示の処理シーケンス図に戻り、情報処理装置10bは、例えば、S21の処理で指定した、医療処置に係る情報の絞り込み行う最初のメニューグループが表示される装置であるとの状態を更新する(S35)。例えば、情報処理装置10bは、S21の処理で指定した状態を、複数の情報処理装置に分散させたメニューグループの、絞り込みに係る2番手のメニューグループに対する情報を取得したとの状態に更新する。そして、情報処理装置10bは、S35の更新処理と共に、例えば、絞り込みに係る3番手のメニューグループのバンプ操作等の接触による掛け合せ処理を実行する状態に移行する(S36)。
情報処理装置10aに表示されたメニュー項目との間で医療処置に係る情報の絞り込みを行った管理担当者は、例えば、情報処理装置10bを携帯し、情報処理装置10aとは異なる情報処理装置10cに接近する。そして、管理担当者は、携帯する情報処理装置10bと情報処理装置10cとの間でバンプ操作等を実行し、それぞれの情報処理装置で選択されたメニュー項目の掛け合せ処理を行い、例えば、3番手のメニューグループに対する情報の絞り込みを実行する。
図6Bに例示の説明図では、情報処理装置10cの表示画面上には、例えば、図9に例示の3番手のメニューグループである、「診療科」に属するメニュー項目が表示されている。図6Bの例では、表示領域B31には「内科」、表示領域B32には「整形外科」、
表示領域B33には「神経外科」、表示領域B34には「耳鼻科」といった「診療科」に属するメニュー項目が表示されている。情報処理装置10bを携帯する管理担当者は、例えば、情報処理装置10cとのバンプ操作等により、「患者Aさん」の医療処置に対応する「診療科名」の情報の絞り込みを行う。
図8Aに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10bは、例えば、表面、上下左右の側面に設けられた赤外線等の近接センサの内、左側面に設けられた近接センサを介して情報処理装置10cの接近を検出する(S37)。情報処理装置10cは、例えば、医療処置に係る情報の絞り込みを行うための3番手のメニューグループに属するメニュー項目を表示する情報処理装置である。
情報処理装置10bは、例えば、情報処理装置10cに対し、NFC等の通信機能を介して医療処置に係る情報の絞り込み行う最初のメニューグループが表示される装置であることを送信する(S38)。また、情報処理装置10bは、情報処理装置10cに対し、2番手のメニューグループに対する情報の絞り込みを完了し、3番手のメニューグループに対する掛け合せ処理を実行する状態であることを送信する(S39)。
一方、情報処理装置10cは、情報処理装置10a等と同様に、例えば、表面、上下左右の側面に設けられた赤外線等の近接センサの内、右側面に設けられた近接センサを介して情報処理装置10bの接近を検出する(S71)。そして、情報処理装置10cは、例えば、NFC等の通信機能を介して、接近する情報処理装置10bが医療処置に係る情報の絞り込み行う最初のメニューグループが表示される装置であることを受信する(S72)。また、情報処理装置10cは、情報処理装置10bが、2番手のメニューグループに対する情報の絞り込みを完了し、3番手のメニューグループに対する掛け合せ処理を実行する状態であることを受信する(S73)。
情報処理装置10cは、例えば、S73の受信処理を契機として、電子カルテデータベース等に接続し、絞り込みを行う3番手のメニューグループのグループ識別情報を取得し(S74)、該メニューグループに属するメニュー項目を取得する(S75)。情報処理装置10cは、例えば、図6Bに例示の、メニューグループ「診療科」のグループ識別番号、及び、該メニューグループに属する「内科」等のメニュー項目を取得する。取得したメニュー項目は、情報処理装置10cのLCD15a等の表示画面の所定の表示領域に表示される。なお、図8Aに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10cは、予め、絞り込み処理に係る3番手のメニューグループをLCD15a等の表示画面上に表示させるとしてもよい。この場合、情報処理装置10cは、図8Aに例示の処理シーケンス図における、S73−74の処理を省略することができる。
情報処理装置10bは、例えば、NFC等の通信機能を介し、情報処理装置10aとの掛け合せ処理により選択された「患者名」のメニュー項目が「患者Aさん」であることを、情報処理装置10cに送信する(S40)。
一方、情報処理装置10cでは、情報処理装置10cから送信された「患者Aさん」とのメニュー項目が、NFC等の通信機能を介して受信される(S76)。情報処理装置10cは、例えば、電子カルテデータベース等を参照し、「診療科名」に対する処置履歴が残されている「患者Aさん」の検索を実行する。そして、情報処理装置10cは、「患者Aさん」に関する処置履歴が残されている「診療科名」を特定し、特定した「診療科名」に該当するメニュー項目の操作部品に対して、例えば、「■」等の強調マークの付与を行い、メニュー項目の表示を更新する。図6Bに例示のメニュー項目では、例えば、表示領域B31の「内科」、表示領域B34の「耳鼻科」が「患者Aさん」に関する処理履歴が残されている診療科として特定されている。そして、表示領域B31、B34のメニュー
項目においては、例えば、診療科名の冒頭部に「■」といった強調マークが付加されて表示されている。
管理担当者は、例えば、図6Bに例示の状態で、携帯する情報処理装置10bと情報処理装置10cとのバンプ操作等の接触による掛け合せ処理を実行する。図8Bに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10bは、例えば、加速度センサ14cから受け付けた加速度値の変化等から、バンプ操作等による情報処理装置10cとの接触を検出する(S41)。そして、情報処理装置10bは、例えば、通信機能を介して、接触相手である情報処理装置10cに対し、メニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを送信する(S42)。
同様に、バンプ操作等により情報処理装置10bが衝突させられた情報処理装置10cでは、例えば、加速度センサ14cから受け付けた加速度値の変化等から、情報処理装置10bとの接触が検出される(S78)。そして、情報処理装置10cは、例えば、通信機能を介して、接触相手である情報処理装置10bに対し、メニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを送信する(S79)。
図8Bに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10bは、例えば、情報処理装置10cからのメニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを受信し、「患者名」とのメニューグループに対応するグループ識別番号を送信する(S43)。そして、情報処理装置10bは、例えば、情報処理装置10cからの、S42の処理に対する応答を受信し、接触相手である情報処理装置10cに表示された3番手のメニューグループが「診療科」であることを特定する(S44)。情報処理装置10bは、例えば、情報処理装置10cから送信されたグループ識別番号に基づいて、バンプ操作等に係るメニューグループを特定する。
また、情報処理装置10bは、例えば、左側面のタッチセンサ14b#3から受け付けた座標位置に基づいて、バンプ操作等の接触に係るメニュー項目の特定を行う(S45)。情報処理装置10bは、例えば、タッチセンサ14b#3から受け付けた座標位置と、LCD15a等に表示したメニュー項目に係る操作部品の表示領域との関係から、接触によって選択された「患者A」とのメニュー項目を特定する。そして、情報処理装置10bは、例えば、通信機能を介し、情報処理装置10cに対して、バンプ操作等の接触に係るメニュー項目の問い合わせを送信する(S46)。
一方、情報処理装置10cにおいても、同様に、情報処理装置10bからのメニュー表示内容の種類であるグループ識別番号の問い合わせを受信し、メニューグループ「診療科」に対応するグループ識別番号を情報処理装置10bに送信する(S80)。また、情報処理装置10cは、S79の処理に対する情報処理装置10bの応答に含まれるグループ識別番号から、情報処理装置10bのメニューグループが「患者名」であることを特定する(S81)。そして、情報処理装置10cは、例えば、右側面のタッチセンサ14b#3から受け付けた座標位置に基づいて、情報処理装置10bとの接触に係るメニュー項目の特定を行う(S82)。情報処理装置10cは、例えば、情報処理装置10bとの接触により選択されたメニュー項目が「神経外科」であることを特定する。その後、情報処理装置10cは、情報処理装置10bからのバンプ操作等の接触に係るメニュー項目の問い合わせを検知する(S83)。
図8Cに例示の処理シーケンス図に移り、情報処理装置10cは、S83の処理で検知した情報処理装置10bの問い合わせに対して、S82の処理で特定した「神経外科」とのメニュー項目を情報処理装置10bに送信する(S84)。情報処理装置10cは、バンプ操作等の接触により選択されたメニュー項目として、S82の処理で特定した「神経
外科」とのメニュー項目を情報処理装置10bに送信する。
一方、図8Cに例示の処理シーケンス図において、情報処理装置10bは、情報処理装置10cから送信された、「神経外科」とのメニュー項目を受信する(S47)。情報処理装置10bは、「神経外科」とのメニュー項目を、例えば、情報処理装置10aに対するバンプ操作等で選択した、掛け合せ処理に係る情報の絞り込みの対象メニューとして受信する。そして、情報処理装置10bは、S31の処理で特定した「患者A」とのメニュー項目、及び、S47の処理で受信した「神経外科」とのメニュー項目の掛け合せ処理を実行する。情報処理装置10bでは、「患者A」とのメニュー項目、及び、「神経外科」とのメニュー項目の掛け合せ処理の結果、メニューグループ「患者名」と「診療科」との間の絞り込みが行われる。絞り込みの結果、例えば、「患者Aさん」とのメニュー項目に対し、「神経外科」とのメニュー項目を、それぞれの操作部品を結びつける線材により接続し、LCD15a等の表示画面上に階層的に結び付けて表示することが例示できる。
情報処理装置10bは、例えば、S21の処理で指定した、医療処置に係る情報の絞り込み行う最初のメニューグループが表示される装置であるとの状態を更新する(S49)。例えば、情報処理装置10bは、S21の処理で指定した状態を、複数の情報処理装置に分散させたメニューグループの、絞り込みに係る3番手のメニューグループに対する情報を取得したとの状態に更新する。そして、情報処理装置10bは、S49の更新処理と共に、例えば、絞り込みに係る4番手のメニューグループのバンプ操作等の接触による掛け合せ処理を実行する状態に移行する(S50)。
以上、説明したように、情報処理装置10bは、例えば、絞り込みに係る4−6番手のメニューグループをそれぞれに表示する情報処理装置に対して、S21−S50、S51−S62、S71−S84と同様の処理を繰り返し実行する。この結果、情報処理装置10bは、例えば、図9に例示の、複数のメニューグループに対する医療処置に係る情報の絞り込み、対応付けを行うことができる。本実施形態の情報処理装置10では、単一の表示画面に表示される複数のメニュー項目を、メニューグループ毎に表示する情報処理装置に分散し、情報処理装置毎にバンプ操作等による掛け合せ処理を実行することで、情報の絞り込みに係る選択操作を簡易化できる。この結果、本実施形態の情報処理装置10では、複数のメニューグループ間の選択操作を繰り返して情報の絞り込みを行う場合でも、情報処理装置同士の接触等の相互作用を有効に利用し、メニュー選択時の操作性を向上することができる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
《その他》
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成
要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
(付記1)
検出面に接触された他の情報処理装置の、前記検出面での接触位置を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された接触位置に対応する表示画面の所定領域の表示部品を選択し、前記選択した表示部品によって指定される第1の情報を取得する第1手段と、
前記他の情報処理装置において選択された表示部品によって指定される第2の情報を取得する第2手段と、
前記第1の情報と前記第2の情報の組み合わせに対する処理を実行する手段と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記他の情報処理装置の接近する方向を検出する手段と、をさらに備え、
前記他の情報処理装置の接近に応じて、前記表示画面の所定領域に表示された表示部品の表示位置を前記他の情報処理装置の接近する方向の領域に変化させる、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記他の情報処理装置の表示画面に表示された表示部品の属するカテゴリの識別情報を取得する手段と、をさらに備え、
前記取得したカテゴリの識別情報に対応する表示部品を前記表示画面に表示する、付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記検出面に接触する他の情報処理装置の接触時間、及び、接触位置の相対的な変化に応じて、前記表示画面に表示された表示部品の表示領域を増減する、付記1から付記3の何れか一の付記に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記検出面に接触する他の情報処理装置の接触時間、及び、接触位置の相対的な変化に応じて、前記表示部品に対応付けられた数量値を増減する、付記1から付記3の何れか一の付記に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記検出面に接触する他の情報処理装置の動作を時系列の画像情報として撮像する撮像部、をさらに備え、
前記撮像部で撮像された時系列の画像情報から検出された所定動作に応じて、前記表示画面に表示する表示部品の表示内容を変化させる、付記1から付記5の何れか一の付記に記載の情報処理装置。
(付記7)
他の情報処理装置の接触を検出面で検出する検出部を有するコンピュータに、
前記検出面に接触された他の情報処理装置の、前記検出面での接触位置を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された接触位置に対応する表示画面の所定領域の表示部品を選択し、前記選択した表示部品によって指定される第1の情報を取得するステップと、
前記他の情報処理装置において選択された表示部品によって指定される第2の情報を取得するステップと、
前記第1の情報と前記第2の情報の組み合わせに対する処理を実行するステップと、
を実行させるためのメニュー選択プログラム。
(付記8)
他の情報処理装置の接触を検出面で検出する検出部を有するコンピュータが、
前記検出面に接触された他の情報処理装置の、前記検出面での接触位置を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された接触位置に対応する表示画面の所定領域の表示部品を選択し、前記選択した表示部品によって指定される第1の情報を取得するステップと、
前記他の情報処理装置において選択された表示部品によって指定される第2の情報を取得するステップと、
前記第1の情報と前記第2の情報の組み合わせに対する処理を実行するステップと、
を実行するメニュー選択方法。