JP6224044B2 - アレイアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、アレイアンテナに関する。特に、給電線路に複数の放射素子が直列に付加された直列給電アレイアンテナに関する。
無線通信の大容量化を図るために、使用する周波数帯域の広帯域化及び高周波化が進んでいる。近年では、マイクロ波帯(0.3GHz以上30GHz以下)のみならず、ミリ波帯(30GHz以上300GHz以下)が無線通信に使用されるようになっている。なかでも、大気中での減衰が大きい60GHz帯は、データの漏洩が生じ難い帯域として注目されている。
60GHz帯の無線通信に使用されるアンテナには、広帯域性の他に高利得性が求められる。60GHz帯は、上述したように、大気中での減衰が大きいからである。60GHz帯での使用に耐える高利特性を有するアンテナとしては、例えば、アレイアンテナが挙げられる。ここで、アレイアンテナとは、複数の放射素子をアレイ状又はマトリクス状に並べたアンテナのことを指す。
アレイアンテナのなかでも、直列給電回路を用いた直列給電アレイアンテナは、並列給電回路を用いた並列給電アレイアンテナと比べて構造が簡単であるという利点を持つ。また、直列給電アレイアンテナは、並列給電アレイアンテナと比べて各放射素子までの給電線路を短く、銅損を小さく抑えることができる。なお、アレイアンテナの給電回路については、例えば、非特許文献1を参照されたい。
電子情報通信学会編、「アンテナ工学ハンドブック」、オーム社、平成20年7月25日発行、p422〜p423
しかしながら、直列給電アレイアンテナには、放射される電磁波の主ビーム方向が周波数に応じて変化してしまうという問題があった。
すなわち、直列給電アレイアンテナでは、給電線路に直列に付加された放射素子の間隔に応じた特定の周波数を有する高周波電流を入力したときに、各放射素子から放射される電磁波が同位相になる。直列給電アレイアンテナは、このときに放射される電磁波(各放射素子から放射される電磁波を重ね合わせたもの)の主ビーム方向が所期の方向(例えば、放射素子が形成された面に垂直な方向)に一致するように設計されている。入力される高周波電流の周波数が変化すると、各放射素子から放射される電磁波の位相の関係が変化し、その結果、放射される電磁波の主ビーム方向が変化する。このため、入力される高周波電流の周波数が上記特定の周波数から外れると、放射される電磁波の主ビーム方向が所期の方向から外れてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、周波数が変化しても主ビーム方向が所期の方向から外れ難い直列給電アレイアンテナを実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るアレイアンテナは、給電線路と、前記給電線路に直列に付加されたn個(nは2以上の整数)の放射素子A1,A2,…,Anと、各放射素子Ai(i=1,2,…,n)から放射された電磁波の位相を遅延させるフィルタFiと、を備えたアレイアンテナであって、各フィルタFiの位相遅延量δi(f)は、(1)第1の周波数f1において、各フィルタFiを透過した電磁波が同位相になり、かつ、(2)第2の周波数f2において、フィルタF1を透過した電磁波とフィルタF1以外の各フィルタFiを透過した電磁波との位相差が放射素子A1から放射された電磁波と放射素子A1以外の各放射素子Aiから放射された電磁波との位相差よりも小さくなる、ように設定されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、f1以上f2以下の周波数帯域において、フィルタF1以外の各フィルタFiを透過した電磁波の位相を、フィルタF1を透過した電磁波の位相に近づけることができる。これにより、f1以上f2以下の周波数帯域において、アレイアンテナの主ビーム方向を初期の方向に近づけることができる。
本発明に係るアレイアンテナにおいて、各フィルタFiの位相遅延量δ(f)は、前記第2の周波数f2において、各フィルタFiを透過した電磁波が同位相になるように設定されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、f1以上f2以下の周波数帯域において、フィルタF1以外の各フィルタFiを透過した電磁波の位相を、フィルタF1を透過した電磁波の位相に概ね一致させることができる。これにより、f1以上f2以下の周波数帯域において、アレイアンテナの主ビーム方向を初期の方向(例えば、放射素子A1,A2,…,Anが形成された面に垂直な方向)に概ね一致させることができる。
なお、n個の放射素子A1,A2,…,Anは、前記第1の周波数f1において各放射素子Aiから放射される電磁波の位相が同位相になるように配置されている場合、上記の条件(1)は、「前記第1の周波数f1において、フィルタF1以外の各フィルタFiの位相遅延量δi(f1)が、フィルタF1の位相遅延量δ1(f1)に一致する」ことと等価であり、上記の条件(2)は、「前記第2の周波数f2において、フィルタF1以外の各フィルタFiの位相遅延量δi(f2)が、フィルタF1の位相遅延量δ1(f2)よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ小さくなる」ことと等価である。
本発明に係るアレイアンテナにおいて、各フィルタFiの位相遅延量δi(f)は、前記第1の周波数f1と前記第2の周波数f2と含む帯域において周波数fに線形に依存する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、f1以上f2以下の周波数帯域において、フィルタF1以外の各フィルタFiを透過した電磁波の位相を、フィルタF1を透過した電磁波の位相に理論上厳密に一致させることができる(実際上厳密に一致することを要さない)。これにより、f1以上f2以下の周波数帯域において、アレイアンテナの主ビーム方向を初期の方向に理論上厳密に一致させることができる(実際上厳密に一致することを要さない)。
なお、各フィルタFiとしては、例えば、周波数選択板を用いることができる。
前記第1の周波数f1は、60GHz帯の中心周波数であり、前記第2の周波数f2は、前記60GHz帯の上限周波数である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、60GHz帯において、アレイアンテナの主ビーム方向を初期の方向に近づけることができる。
本発明に係るアレイアンテナにおいて、前記第1の周波数f1は、70GHz帯の中心周波数であり、前記第2の周波数f2は、前記70GHz帯の上限周波数である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、60GHz帯において、アレイアンテナの主ビーム方向を初期の方向に近づけることができる。
上記課題を解決するために、本発明に係るアレイアンテナは、平行に並んだm個の直線部L1,L2,…,Lmを有する給電線路と、各直線部Lj(j=1,2,…,m)に直列に付加されたn個(nは2以上の整数)の放射素子Aj1,Aj2,…,Ajnと、各放射素子Aji(i=1,2,…,n)から放射された電磁波の位相を遅延させるフィルタFjiと、を備えたアレイアンテナであって、各フィルタFjiの位相遅延量δji(f)は、(1)第1の周波数f1において、各フィルタFjiを透過した電磁波が同位相になり、かつ、(2)第2の周波数f2において、各直線部Ljについて、フィルタFj1を透過した電磁波とフィルタFj1以外の各フィルタFjiを透過した電磁波との位相差が放射素子Aj1から放射された電磁波と放射素子Aj1以外の各放射素子Ajiから放射された電磁波との位相差よりも小さくなる、ように設定されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、f1以上f2以下の周波数帯域において、各直線部Ljについて、フィルタFj1以外の各フィルタFjiを透過した電磁波の位相を、フィルタFj1を透過した電磁波の位相に近づけることができる。これにより、f1以上f2以下の周波数帯域において、アレイアンテナの主ビーム方向を初期の方向に近づけることができる。
本発明によれば、周波数が変化しても主ビーム方向が所期の方向から外れ難い直列給電アレイアンテナを実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナの構成を示す図である。(a)は、そのアレイアンテナの平面図であり、(b)は、そのアレイアンテナの側面図である。 図1に示すアレイアンテナにおける各フィルタの位相遅延量の周波数依存性を示す 図1に示すアレイアンテナの第1の実施例における各フィルタの位相遅延量の周波数依存性を示すグラフである。 (a)は、フィルタを省略したアレイアンテナの放射パターンを示すグラフであり、(b)は、図1に示すアレイアンテナの第1の実施例の放射パターンを示すグラフである。 図1に示すアレイアンテナの第2の実施例における各フィルタの位相遅延量の周波数依存性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るアレイアンテナの平面図である。
≪第1の実施形態≫
〔アレイアンテナの構成〕
本発明の第1の実施形態に係るアレイアンテナ1について、図1〜図2を参照して説明する。
図1は、アレイアンテナ1の構成を示す図である。図1において、(a)は、アレイアンテナ1の平面図であり、(b)は、アレイアンテナ1の側面図である。
アレイアンテナ1は、図1に示すように、誘電体基板11と、給電線路12と、グランド導体13と、n個の放射素子A1,A2,…,Anと、n個のフィルタF1,F2,…,Fnとを備えている。ここで、nは、2以上の任意の整数である。図1には、n=3である場合のアレイアンテナ1の構成を例示している。
誘電体基板11は、誘電体からなる板状、シート状、又はフィルム状の部材である。本実施形態においては、比誘電率2.9の液晶ポリマーからなるLCP(Liquid Crystal Polymer)基板を誘電体基板11として用いる。
誘電体基板11の表面には、線状又は帯状の導体である給電線路12が形成されており、誘電体基板11の裏面は、面状の導体であるグランド導体13により覆われている。誘電体基板11を介して互いに対向する給電線路12及びグランド導体13は、マイクロストリップ線路を構成している。本実施形態においては、帯状の銅箔を給電線路12として用い、面状の銅箔をグランド導体13として用いる。
給電線路12には、放射素子A1,A2,…,Anが直列に付加されている。放射素子Ai(i=1,2,…,n)は、給電線路12の入力端12a側から数えてi番目の放射素子である。例えば、放射素子A1は、給電線路12の入力端12a側から数えて1番目の放射素子であり、放射素子A2は、給電線路12の入力端12a側から数えて2番目の放射素子であり、放射素子A3は、給電線路12の入力端12aから数えて3番目の放射素子である。各放射素子Aiは、誘電体基板11の表面に形成された導体パターンであり、例えば、給電線路12上の点Pi(以下、「給電点Pi」と記載)を起点とするオープンスタブである。
本実施形態において、給電線路12における各放射素子Aiの位置は、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf1であるときに、各放射素子Aiから放射される電磁波の位相φ1(f1),φ2(f1),…,φn(f1)が一致するように定められている。すなわち、給電線路12における放射素子A1の位置は、任意に定められており、給電線路12における放射素子A1以外の放射素子Aiの位置は、放射素子A1(への給電点P1)から放射素子Ai(への給電点Pi)までの給電線路12の長さLiが第1の周波数f1に対応する実効波長λ1=c/(f1×ε1/2)の整数倍(具体的には、i−1倍)になるように定められている。ここで、cは、光速であり、εは、誘電体基板11の比誘電率である。
給電線路12における各放射素子Aiの位置を上記のように定めた場合、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2>f1であるとき、放射素子A1以外の放射素子Aiから放射される電磁波の位相φi(f2)は、放射素子A1から放射される電磁波の位相φ1(f2)よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ遅れる。
各放射素子Aiは、対応する(符号Fの後に同じ添え字が付された)フィルタFiに覆われており、各放射素子Aiから放射された電磁波は、対応するフィルタFiを透過した後、空間に放射される。各フィルタFiは、放射素子Aiから放射された電磁波の位相を遅延させる作用を有する。周波数fにおけるフィルタFiの位相遅延量(「透過位相」と呼ばれることもある)をδi(f)とすると、フィルタFiを透過した電磁波の位相φi’(f)は、φi’(f)=φi(f)+δi(f)と表すことができる。ここで、位相遅延量δi(f)は、負の値を取る。各フィルタFiの位相遅延量δi(f)を周波数fの関数として図示すれば、図2に示すグラフのようになる。
図2に示す各フィルタFiの位相遅延量δi(f)は、下記の条件を満たすように個別に設定されたものである。各フィルタFiの位相遅延量δi(f)を下記の条件を満たすように個別に設定すれば、各フィルタFiを透過した電磁波の位相φ1’(f),φ2’(f),…,φn’(n)を、f1以上f2以下の周波数帯域において概ね一致させることができる。特に、図2に示すように、f1,f2を含む周波数帯域において各フィルタFiの位相遅延量δi(f)が周波数fに線形に依存する場合、各フィルタFiを透過した電磁波の位相φ1’(f),φ2’(f),…,φn’(n)を、当該周波数帯域において理論上厳密に一致させることができる。これにより、アレイアンテナ1の主ビーム方向を初期の方向(誘電体基板11の表面に垂直な方向)に一致させることができる。
条件1:給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf1であるときに、フィルタF1以外のフィルタFi(i=2,3,…,n)を透過した電磁波の位相φi’(f1)=φi(f1)+δi(f1)がフィルタF1を透過した電磁波の位相φ1’(f1)=φ1(f1)+δ1(f1)と一致する。すなわち、φi(f1)+δi(f1)=φ1(f1)+δ1(f1)(mod2π)が成り立つ。
条件2:給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2(>f1)であるときに、フィルタF1以外のフィルタFi(i=2,3,…,n)を透過した電磁波の位相φi’(f2)=φi(f2)+δi(f2)がフィルタF1を透過した電磁波の位相φ1’(f2)=φ1(f2)+δ1(f2)と一致する。すなわち、φi(f2)+δi(f2)=φ1(f2)+δ1(f2)(mod2π)が成り立つ。
給電線路12における各放射素子Aiの位置が上記のように定められている場合、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf1であるとき、放射素子A1以外の放射素子Ai(i=2,3)から放射される電磁波の位相φi(f1)が、放射素子A1から放射される電磁波の位相φ1(f1)と一致する。したがって、上記の条件1は、下記の条件1’と等価になる。
条件1’:フィルタF1以外のフィルタFi(i=2,3,…,n)の周波数f1における位相遅延量δi(f1)は、フィルタF1の周波数f1における位相遅延量δ1(f1)に一致する。すなわち、δi(f1)=δ1(f1)が成り立つ。
また、給電線路12における各放射素子Aiの位置が上記のように定められている場合、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2(>f1)であるとき、放射素子A1以外の放射素子Aiから放射される電磁波の位相φi(f2)が、放射素子A1から放射される電磁波の位相φ1(f2)よりもΔi(f2)=(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ遅れる。このため、上記の条件2は、下記の条件2’と等価になる。
条件2’:フィルタF1以外のフィルタFi(i=2,3,…,N)の周波数f2における位相遅延量δi(f2)は、フィルタF1の周波数f2における位相遅延量δ1(f2)よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ大きくなる(位相遅延量δi(f)は負の値を取るので、位相遅延量δi(f2)の絶対値は、位相遅延量δ1(f2)の絶対値よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ小さくなる。)。すなわち、δi(f2)=δ1(f2)+(i−1)×2π×(f2−f1)/f1が成り立つ。
すなわち、各フィルタFiの位相遅延量δi(f)を上記の条件1’及び条件2’を満たすように個別に設定すれば、各フィルタFiを透過した電磁波の位相φi’(f)を、f1以上f2以下の周波数帯域において概ね一致させることができる。特に、f1,f2を含む特定の周波数帯域において各フィルタFiの位相遅延量δi(f)が周波数fに線形に依存する場合には、各フィルタFiを透過した電磁波の位相φi’(f)を、当該周波数帯域において理論上厳密に一致させることができる。これにより、アレイアンテナ1の主ビーム方向を初期の方向(誘電体基板11の表面に垂直な方向)に一致させることができる。
なお、位相遅延量δi(f)が上記の条件1’及び条件2’を満たすフィルタFiは、例えば公知の周波数選択板を用いて実現することができる。周波数選択板の詳細については、例えば下記文献を参照されたい。
Mudar A. Al-Joumayly, "A Generalized Method for Synthesizing Low-Profile, Band-Pass Frequency Selective Surface With Non-Resonant Constituting Elements", IEEE Transactions on Antennas and Propagation, Vol. 58, No. 12, December 2010
なお、本実施形態においては、「給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2(≠f1)であるときに、フィルタFi(i=2,3)を透過した電磁波の位相φi’(f2)とフィルタF1を透過した電磁波の位相φ1’(f2)との差φi’(f2)−φ1’(f2)が、0になる」ことを条件2として課しているが、本発明は、これに限定されない。すなわち、「給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2(≠f1)であるときに、フィルタFi(i=2,3)を透過した電磁波の位相φi’(f2)とフィルタF1を透過した電磁波の位相φ1’(f2)との差φi’(f2)−φ1’(f2)が、放射素子Ai(i=2,3)から放射された電磁波の位相φi(f2)と放射素子A1から放射された電磁波の位相φ1(f2)との差φi(f2)−φ1(f2)よりも小さくなる」ことを条件2の代わりに課してもよい。この場合、フィルタFiを透過した電磁波の位相φi’(f)を、フィルタF1を透過した電磁波の位相φ1’(f)に一致させるという作用までは得られないものの、フィルタFiを透過した電磁波の位相φi’(f)を、フィルタF1を透過した電磁波の位相φ1’(f)に近づけるという作用は得られる。すなわち、アレイアンテナ1の主ビーム方向を初期の方向に一致させるという効果までは得られないものの、アレイアンテナ1の主ビーム方向を初期の方向に近づけるという効果は得られる。
〔第1の実施例〕
次に、アレイアンテナ1の第1の実施例について、図3〜図4を参照して説明する。
本実施例に係るアレイアンテナ1は、3つの放射素子A1,A2,A3を備えた、60GHz帯(具体的には、57GHz以上66GHz以下の周波数帯域)で動作するアレイアンテナである。
本実施例においては、60GHz帯の中心周波数f1=60GHzにおいて放射素子A1,A2,A3から放射される電磁波の位相φ1(f1),φ2(f1),φ3(f1)を一致させるために、放射素子A1から放射素子A2,A3までの給電線路12の長さL2,L3を下記のように定めた。なお、2.936mmは、60GHzに対応する実効波長λ1である。
L1=2.936mm
L2=2×2.936mm。
放射素子A1から放射素子A2までの給電線路12の長さL2、及び、放射素子A1から放射素子A3までの給電線路12の長さL3を上記のように定めた場合、60GHz帯の上限周波数f2=66GHzにおいて、放射素子A2から放射される電磁波の位相φ2(f2)は、放射素子A1から放射される電磁波の位相φ1(f2)よりも2π×(66−60)/60=0.2πだけ遅れ、放射素子A3から放射される電磁波の位相φ3(f2)は、放射素子A1から放射される電磁波の位相φ1(f2)よりも2×2π×(66−60)/60=0.4πだけ遅れる。
本実施例においては、60GHz帯の上限周波数f2=66GHzにおいて放射素子A2,A3から放射される電磁波の位相φ2(f2),φ3(f2)の遅れ0.2π,0.4πを補償するために、フィルタF1,F2,F3の位相遅延量δ1(f),δ2(f),δ3(f)を下記の条件を満たすように定めた。なお、フィルタF1,F2,F3としては、上記の文献に記載された周波数選択板を用いた。各フィルタFiの位相遅延量δi(f)を周波数fの関数として図示すれば、図3に示すグラフのようになる。
条件1’:δ2(f1)=δ1(f1),δ3(f1)=δ1(f1),
条件2’:δ2(f2)=δ1(f2)+0.2π,δ3(f2)=δ1(f2)+0.4π。
フィルタF1,F2,F3の位相遅延量δ1(f),δ2(f),δ3(f)を上記の条件を満たすように定めた場合、フィルタF1,F2,F3を透過した電磁波の位相φ1’(f),φ2’(f),φ3’(f)を一致させることができる。
図4の(a)は、フィルタF1,F2,F3を設けない場合のアレイアンテナ1の放射パターンを示すグラフであり、図4の(b)は、フィルタF1,F2,F3を設けた場合のアレイアンテナ1の放射パターンを示すグラフである。図4によれば、上記の条件を満たすように位相遅延量δ1(f),δ2(f),δ3(f)が定められたフィルタF1,F2,F3を設けたことによって、アレイアンテナ1の主ビーム方向が所期の方向(誘電体基板11の表面に直交する方向)に一致することが確かめられた。
〔第2の実施例〕
次に、アレイアンテナ1の第2の実施例について、図5を参照して説明する。本実施例に係るアレイアンテナ1は、3つの放射素子A1,A2,A3を備えた、70GHz帯(具体的には、71GHz以上76GHz以下の周波数帯域)で動作するアレイアンテナである。
本実施例においては、70GHz帯の中心周波数f1=73.5GHzにおいて放射素子A1,A2,A3から放射される電磁波の位相φ1(f1),φ2(f1),φ3(f1)を一致させるために、放射素子A1から放射素子A2,A3までの給電線路12の長さL2,L3を下記のように定めた。なお、2.397mmは、73.5GHzに対応する実効波長λ1である。
L1=2.397mm、
L2=2×2.397mm。
放射素子A1から放射素子A2までの給電線路12の長さL2、及び、放射素子A1から放射素子A3までの給電線路12の長さL3を上記のように定めた場合、70GHz帯の上限周波数f2=76GHzにおいて、放射素子A2から放射される電磁波の位相φ2(f2)は、放射素子A1から放射される電磁波の位相φ1(f2)よりも2π×(76−73.5)/73.5≒0.068πだけ遅れ、放射素子A3から放射される電磁波の位相φ3(f2)は、放射素子A1から放射される電磁波の位相φ1(f2)よりも2×2π×(76−73.5)/73.5≒0.136πだけ遅れる。
本実施例においては、70GHz帯の上限周波数f2=76GHzにおいて放射素子A2,A3から放射される電磁波の位相φ2(f2),φ3(f2)の遅れ0.068π,0.136πを補償するために、フィルタF1,F2,F3の位相遅延量δ1(f),δ2(f),δ3(f)を下記の条件を満たすように定めた。なお、フィルタF1,F2,F3としては、上記の文献に記載された周波数選択板を用いた。各フィルタFiの位相遅延量δi(f)を周波数fの関数として図示すれば、図5に示すグラフのようになる。
条件1’:δ2(f1)=δ1(f1),δ3(f1)=δ1(f1),
条件2’:δ2(f2)=δ1(f2)+0.068π,δ3(f2)=δ1(f2)+0.136π。
フィルタF1,F2,F3の位相遅延量δ1(f),δ2(f),δ3(f)を上記の条件を満たすように定めた場合、フィルタF1,F2,F3を透過した電磁波の位相φ1’(f),φ2’(f),φ3’(f)を一致させることができる。したがって、アレイアンテナ1の主ビーム方向を所期の方向(誘電体基板11の表面に直交する方向)に一致させることができる。
≪第2の実施形態≫
本発明の第2の実施形態に係るアレイアンテナ2について、図6を参照して説明する。図6は、アレイアンテナ2の平面図である。
アレイアンテナ2は、図6に示すように、誘電体基板11と、給電線路12と、グランド導体13と、m×n個の放射素子A11,A12,…,A1n,…,Am1,Am2,…,Amnと、m×n個のフィルタF11,F12,…,F1n,…,Fm1,Fm2,…,Fmnとを備えている。ここで、m及びnは、それぞれ2以上の任意の整数である。図6には、m=4及びn=3である場合のアレイアンテナ2の構成を例示している。
誘電体基板11は、誘電体からなる板状、シート状、又はフィルム状の部材である。本実施形態においては、比誘電率2.9の液晶ポリマーからなるLCP(Liquid Crystal Polymer)基板を誘電体基板11として用いる。
誘電体基板11の表面には、線状又は帯状の導体である給電線路12が形成されており、誘電体基板11の裏面は、面状の導体であるグランド導体13により覆われている。誘電体基板11を介して互いに対向する給電線路12及びグランド導体13は、マイクロストリップ線路を構成している。本実施形態においては、帯状の銅箔を給電線路12として用い、面状の銅箔をグランド導体13として用いる。給電線路12は、平行に並んだm個の直線部12b1〜12bmを含んでいる。
給電線路12の各直線部12bj(j=1,2,…,m)には、放射素子Aj1,Aj2,…,Ajnが直列に付加されている。放射素子Aji(i=1,2,…,n)は、直線部12bjに付加された放射素子Aj1,Aj2,…,Ajnのうち、給電線路12の入力端12a側から数えてi番目の放射素子である。各放射素子Ajiは、誘電体基板11の表面に形成された導体パターンであり、例えば、給電線路12上の点Pji(以下、「給電点Pji」と記載)を起点とするオープンスタブである。
本実施形態において、給電線路12における各放射素子Ajiの位置は、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf1であるときに、各放射素子Ajiから放射される電磁波の位相φ11(f1),φ12(f1),…,φ1n,…,φm1(f1),φm2(f1),…,φmnが一致するように定められている。すなわち、給電線路12の各直線部12bjにおける放射素子Aj1の位置は、入力端12aから放射素子A11,A21,…,Am1(への給電点P11,P21,…,Pm1)までの給電線路12の長さが一致するように定められている。また、給電線路12の各直線部12bjにおける放射素子Aj1以外の放射素子Ajiの位置は、放射素子Aj1(への給電点Pj1)から放射素子Aji(への給電点Pji)までの給電線路12の長さが第1の周波数f1に対応する実効波長λ1=c/(f1×ε1/2)の整数倍(具体的には、i−1倍)になるように定められている。ここで、cは、光速であり、εは、誘電体基板11の比誘電率である。給電線路12の各直線部12bjにおける各放射素子Ajiの位置をこのように定めた場合、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2>f1であるとき、放射素子Aj1以外の放射素子Ajiから放射される電磁波の位相φji(f2)は、放射素子Aj1から放射される電磁波の位相φj1(f2)よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ遅れる。
本実施形態においては、下記の条件を満たすように各フィルタFjiの位相遅延量δji(f)を個別に設定する。下記の条件を満たすように各フィルタFjiの位相遅延量δji(f)を個別に設定すれば、各フィルタFjiを透過した電磁波の位相φji’(f)を、周波数f1以上周波数f2以下の周波数帯域において概ね一致させることができる。特に、周波数f1,f2を含む周波数帯域において各フィルタFjiの位相遅延量δji(f)が周波数fに線形に依存する場合には、各フィルタFjiを透過した電磁波の位相φji’(f)を、当該周波数帯域において理論上厳密に一致させることができる。これにより、アレイアンテナ1の主ビーム方向を初期の方向(誘電体基板11の表面に垂直な方向)に一致させることができる。
条件1:給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf1であるときに、給電線路12の各直線部12bjにおいて、フィルタFj1以外のフィルタFji(i=2,3,…,N)を透過した電磁波の位相φji’(f1)=φji(f1)+δji(f1)がフィルタFj1を透過した電磁波の位相φj1’(f1)=φj1(f1)+δj1(f1)と一致する。すなわち、φji(f1)+δji(f1)=φj1(f1)+δj1(f1)(mod2π)が成り立つ。
条件2:給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2(>f1)であるときに、給電線路12の各直線部12bjにおいて、フィルタFj1以外のフィルタFji(i=2,3,…,N)を透過した電磁波の位相φji’(f2)=φji(f2)+δji(f2)がフィルタFj1を透過した電磁波の位相φj1’(f2)=φj1(f2)+δj1(f2)と一致する。すなわち、φji(f2)+δji(f2)=φj1(f2)+δj1(f2)(mod2π)が成り立つ。
給電線路12における放射素子Ajiの位置が上記のように定められている場合、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf1であるとき、給電線路12の各直線部12bjにおいて、放射素子Aj1以外の放射素子Aji(i=2,3)から放射される電磁波の位相φji(f1)が、放射素子Aj1から放射される電磁波の位相φj1(f1)と一致する。したがって、上記の条件1は、下記の条件1’と等価になる。
条件1’:フィルタFj1以外のフィルタFji(i=2,3,…,N)の周波数f1における位相遅延量δji(f1)は、フィルタFj1の周波数f1における位相遅延量δj1(f1)に一致する。すなわち、δji(f1)=δj1(f1)が成り立つ。
また、給電線路12における各放射素子Ajiの位置が上記のように定められている場合、給電線路12に入力される高周波信号の周波数がf2(>f1)であるとき、給電線路12の各直線部12bjにおいて、放射素子Aj1以外の放射素子Ajiから放射される電磁波の位相φji(f2)が、放射素子Aj1から放射される電磁波の位相φj1(f2)よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ遅れる。このため、上記の条件2は、下記の条件2’と等価になる。
条件2’:フィルタFj1以外のフィルタFji(i=2,3,…,N)の周波数f2における位相遅延量δji(f2)は、フィルタFj1の周波数f2における位相遅延量δj1(f2)よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ大きくなる(位相遅延量δji(f)は負の値を取るので、位相遅延量δji(f2)の絶対値は、位相遅延量δj1(f2)の絶対値よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ小さくなる)。すなわち、δji(f2)=δj1(f2)+(i−1)×2π×(f2−f1)/f1が成り立つ。
すなわち、各フィルタFjiの位相遅延量δji(f)を上記の条件1’及び条件2’を満たすように個別に設定すれば、各フィルタFjiを透過した電磁波の位相φji’(f)を、f1以上f2以下の周波数帯域において概ね一致させることができる。特に、f1,f2を含む特定の周波数帯域において各フィルタFjiの位相遅延量δji(f)が周波数fに線形に依存する場合には、各フィルタFjiを透過した電磁波の位相φji’(f)を、当該周波数帯域において理論上厳密に一致させることができる。これにより、アレイアンテナ1の主ビーム方向を初期の方向(誘電体基板11の表面に垂直な方向)に一致させることができる。
≪付記事項≫
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 アレイアンテナ(第1の実施形態)
2 アレイアンテナ(第2の実施形態)
11 誘電体基板
12 給電線路
13 グランド導体
A1〜An 放射素子(第1の実施形態)
F1〜Fn フィルタ(第1の実施形態)
A11〜Amn 放射素子(第2の実施形態)
F11〜Fmn フィルタ(第2の実施形態)

Claims (8)

  1. 給電線路と、
    前記給電線路に直列に付加されたn個(nは2以上の整数)の放射素子A1,A2,…,Anと、
    各放射素子Ai(i=1,2,…,n)から放射された電磁波の位相を遅延させるフィルタFiと、を備えたアレイアンテナであって、
    各フィルタFiの位相遅延量δi(f)は、(1)第1の周波数f1において、各フィルタFiを透過した電磁波が同位相になり、かつ、(2)前記第1の周波数f1とは異なる第2の周波数f2において、フィルタF1を透過した電磁波とフィルタF1以外の各フィルタFiを透過した電磁波との位相差が放射素子A1から放射された電磁波と放射素子A1以外の各放射素子Aiから放射された電磁波との位相差よりも小さくなる、ように設定されている、
    ことを特徴とするアレイアンテナ。
  2. 各フィルタFiの位相遅延量δ(f)は、前記第2の周波数f2において、各フィルタFiを透過した電磁波が同位相になるように設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレイアンテナ。
  3. n個の放射素子A1,A2,…,Anは、前記第1の周波数f1において各放射素子Aiから放射される電磁波の位相が同位相になるように配置されており、
    各フィルタFiの位相遅延量δi(f)は、(1)前記第1の周波数f1において、フィルタF1以外の各フィルタFiの位相遅延量δi(f1)が、フィルタF1の位相遅延量δ1(f1)に一致し、かつ、(2)前記第2の周波数f2において、フィルタF1以外の各フィルタFiの位相遅延量δi(f2)が、フィルタF1の位相遅延量δ1(f2)よりも(i−1)×2π×(f2−f1)/f1だけ大きくなる、ように設定されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のアレイアンテナ。
  4. 各フィルタFiの位相遅延量δi(f)は、前記第1の周波数f1と前記第2の周波数f2と含む帯域において周波数fに線形に依存する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のアレイアンテナ。
  5. 各フィルタFiは、周波数選択板である、
    ことを特徴とする請求項1〜4までの何れか1項に記載のアレイアンテナ。
  6. 前記第1の周波数f1は、60GHz帯の中心周波数であり、前記第2の周波数f2は、前記60GHz帯の上限周波数である、
    ことを特徴とする請求項1〜5までの何れか1項に記載のアレイアンテナ。
  7. 前記第1の周波数f1は、70GHz帯の中心周波数であり、前記第2の周波数f2は、前記70GHz帯の上限周波数である、
    ことを特徴とする請求項1〜5までの何れか1項に記載のアレイアンテナ。
  8. 平行に並んだm個の直線部L1,L2,…,Lmを有する給電線路と、
    各直線部Lj(j=1,2,…,m)に直列に付加されたn個(nは2以上の整数)の放射素子Aj1,Aj2,…,Ajnと、
    各放射素子Aji(i=1,2,…,n)から放射された電磁波の位相を遅延させるフィルタFjiと、を備えたアレイアンテナであって、
    各フィルタFjiの位相遅延量δji(f)は、(1)第1の周波数f1において、各フィルタFjiを透過した電磁波が同位相になり、かつ、(2)前記第1の周波数f1とは異なる第2の周波数f2において、各直線部Ljについて、フィルタFj1を透過した電磁波とフィルタFj1以外の各フィルタFjiを透過した電磁波との位相差が放射素子Aj1から放射された電磁波と放射素子Aj1以外の各放射素子Ajiから放射された電磁波との位相差よりも小さくなる、ように設定されている、
    ことを特徴とするアレイアンテナ。
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