JP6220653B2 - 光学式位置検出装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

光学式位置検出装置およびそれを用いた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、光学式位置検出装置およびそれを用いた電子機器に関する。
近年、手などの物体の位置を認識することで、接触することなく電子機器を制御する技術が提案されている。この技術は、4分割フォトダイオード(PD)を用いる方式と、イメージセンサを用いる方式の2つに大別することができる。
4分割PDを用いる方式としては、例えば特許文献1(特開2013−88122号公報)および特許文献2(特開2013−61233号公報)に記載されたものがある。
特許文献1,2の発明では、手によって反射された反射光を4つのPDで検出して、検出された反射光の出力強度から、手の2次元位置を検出している。
一方、イメージセンサを用いる方式としては、例えば特許文献3(特開2013−69273号公報)、特許文献4(特開平09−91079号公報)および特許文献5(特開平10−177449号公報)に記載されたものがある。
特許文献3の発明では、光源から光が照射されている人差し指を突出させた手の状態の画像を撮像し、閾値に基づいて二値化し、拳の形状を識別して、拳の重心座標と指先の位置とを検出している。また、拳の重心座標と指先の重心座標との間の距離および角度を計算し、所定の条件を満たすときに位置決定信号を出力している。
また、特許文献4の発明および特許文献5の発明では、特許文献3と同様の手法で手の反射画像から指先の画像を抽出し、指先の画像の重心から指先の位置を検出しているが、特許文献4の発明では、イメージセンサに対する遠近方向の位置を、手から反射した反射光量および指先の画像の大きさから検出しており、特許文献5の発明では、指先が一定時間静止したことを検出し、位置決定信号として出力している。
特開2013−88122号公報 特開2013−61233号公報 特開2013−69273号公報 特開平09−91079号公報 特開平10−177449号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2の発明では、出力素子であるフォトダイオードの数が4個と少ないため、手などの正確な空間位置を検出することが困難であるという問題があった。
また、特許文献3,特許文献4および特許文献5の発明では、撮像された画像から拳あるいは指先の画像を抽出して形状を認識(計算)して、この認識した形状が、拳あるいは指先であるか否かを判定する必要がある。その結果、画像処理の演算にかかる中央処理装置(CPU)への負担が大きくなり、位置検出装置の周辺に高度な計算機能を有する演算回路が必要となるため、製造コストが高くなるという問題があった。さらに、イメージセンサに対して手を近づける動作および遠ざける動作により位置決定信号を出力する場合、イメージセンサに対して指を垂直に動かさなければ指の重心位置が変化してしまい、位置決定信号を誤って出力してしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題を鑑み、位置決定信号の誤出力を防止すると共に、安価かつ高精度な光学式位置検出装置及びこれを用いた電子機器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の光学式位置検出装置は、
光を出射する発光素子と、
上記発光素子から出射された光を物体に照射する発光レンズと、
上記物体からの反射光を集光する受光レンズと、
上記受光レンズにより集光された上記物体からの反射光を受光する受光面を有し、上記物体からの反射光により上記受光面に形成された受光スポットの受光強度分布を検出するエリアセンサと、
上記エリアセンサから出力される受光信号に基づいて、上記受光スポットの受光強度が第1閾値以上の第1領域の重心位置を算出すると共に、上記受光スポットの受光強度が上記第1閾値よりも小さい第2閾値以上の第2領域の大きさを算出する受光信号処理部と、
上記受光信号処理部により算出された上記受光スポットの上記第1領域の重心位置の変位および上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化の少なくともいずれか一方に基づいて、上記受光スポットの上記第1領域の重心位置が決定されたことを表す位置決定信号を出力する位置決定信号出力部と
を備えることを特徴とする。
一実施形態の光学式位置検出装置では、
上記位置決定信号出力部は、上記受光スポットの上記第1領域の重心位置が所定範囲内にあり、かつ、上記受光スポットの上記第2領域の大きさが変化したときに、上記位置決定信号を出力する。
一実施形態の光学式位置検出装置では、
上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が、上記エリアセンサの受光面に沿った一方向の変化である。
一実施形態の光学式位置検出装置では、
上記位置決定信号出力部が、
上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が、所定の変化であるか否かを判定する第1の判定と、
上記第1の判定において、上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が所定の変化であると判定した後に、上記受光スポットの上記第2領域が90°回転したか否かを判定する第2の判定とを行い、
上記第1の判定において、上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が所定の変化であると判定したときに、第1の上記位置決定信号を出力し、
上記第2の判定において、上記受光スポットの上記第2領域が90°回転したと判定したときに、第2の上記位置決定信号を出力する。
本発明の電子機器は、上記光学式位置検出装置を搭載したことを特徴とする。
本発明の光学式位置検出装置によれば、受光信号処理部が、エリアセンサから出力される受光信号に基づいて、受光スポットの受光強度が第1閾値以上の第1領域の重心位置を算出すると共に、受光強度が第2閾値以上の第2領域の大きさを算出することによって、物体の位置の変位および大きさの変化を簡単な構成で正確に算出できるので、安価かつ高精度な光学式位置検出装置を提供することが可能となる。
また、位置決定信号出力部が、受光信号処理部により計算された受光スポットの第1領域の重心位置の変位および受光スポットの第2領域の大きさの変化に基づいて位置決定信号を出力するので、位置決定信号を正確に出力することができ、位置決定信号の誤出力を防ぐことができる。
本発明の光学式位置検出装置を示す概略断面図である。 図1の光学式位置検出装置の発光素子からの出射光が、物体により反射されて、受光素子に入射する状態を示す図である。 図2の受光素子のエリアセンサ上に形成された受光スポットを示す概略図である。 図1の光学式位置検出装置の受光素子の構成を示す模式図である。 図1の光学式位置検出装置の物体の垂直方向の位置の検出を説明するための図である。 図1の光学式位置検出装置のエリアセンサ上に形成された受光スポットのX軸方向の受光強度分布を示す図である。 図6の受光スポットの受光強度分布に対応する手の形状を示す図である。 図1の光学式位置検出装置のエリアセンサ上に形成された受光スポットのX軸方向の受光強度分布の他の例を示す図である。 図8の受光スポットの受光強度分布に対応する手の動作を説明するための図である。 図2の受光素子のエリアセンサ上に形成された図9(b)の手の形状に対応する受光スポットを示す概略図である。 図8の光学式位置検出装置のダブルクリック操作を説明するための図である。 本発明の光学式位置検出装置を搭載した情報端末を示す概略図である。 本発明の光学式位置検出装置を搭載した加熱調理器を示す概略図である。
以下、本発明の光学式位置検出装置を、図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の光学式位置検出装置10は、図1に示すように、発光素子20と、受光素子30と、基板11と、レンズケース12とを備えている。
基板11は、例えばフレキシブル基板からなっている。この基板11上に、発光素子20,受光素子30およびレンズケース12が固定されている。発光素子20および受光素子30は、一定間隔を空けて配置されており、レンズケース12で覆われている。なお、基板11としてリジッド基板等を用いてもよい。
レンズケース12は、例えば遮光性を有するポリカーボネート樹脂からなっており、発光レンズ13と受光レンズ14とを有している。発光レンズ13は、発光素子20の発光部21と対向する位置に配置されており、受光レンズ14は、受光素子30の受光面32と対向する位置に配置されている。
発光レンズ13は、例えば透明ポリカーボネート樹脂からなっており、発光素子20と対向する表面に非球面の凹面が形成されている。
受光レンズ14は、例えば透明ポリカーボネート樹脂からなっており、受光素子30に対向する表面と物体40側の表面とに非球面の凸面が形成された両凸形状を有している。
発光素子20は、例えば赤外発光ダイオードからなっており、図2に示すように、発光レンズ13を介して、物体40に向けて出射光Lを出射する。発光素子20から出射される出射光Lは、発光レンズ13により必要なビーム角で出射される。
受光素子30は、例えばウェハレベルチップサイズパッケージで形成されており、図2,図3に示すように、受光面32を有するエリアセンサ31を備え、物体40により反射された出射光Lの反射光を受光する。エリアセンサ31は、例えばm行×m列(mは0を除く自然数)のCMOSイメージセンサからなっており、50行×50列程度の低画素のものを用いるのが好ましい。
エリアセンサ31の受光面32上には、物体40により反射された反射光が、受光レンズ14を介して集光される。この集光された反射光により、受光スポット50が形成される。このとき、受光レンズ14の両凸面を非球面としているので、物体40が受光レンズ14の光軸から離れた位置にある場合でも、できるだけ歪みの少ない受光スポット50を形成することができる。
また、図4は受光素子30の構成を示しており、図4に示すように、エリアセンサ31の周囲には、受光信号処理部の一例の信号処理回路部61、駆動回路部62、信号処理ソフトメモリ部63、信号処理データメモリ部64、および、位置決定信号出力部65が設けられている。
信号処理回路部61は、例えばデジタル信号回路であり、エリアセンサ31から出力される信号に基づいて、受光スポット50の受光面32上の座標である重心位置(x0,y0)および大きさを算出し、算出された受光スポット50の重心位置(x0,y0)を表す位置信号および受光スポット50の大きさを表す信号を信号処理データメモリ部64に出力する。
駆動回路部62は、発光素子20を所定のタイミングで駆動させる。駆動回路部62の駆動のタイミングは、光学式位置検出装置10の設計条件などに応じて適宜設定できる。
信号処理ソフトメモリ部63は、信号処理回路部61が信号を処理するためのプログラムが記憶されている。
信号処理データメモリ部64は、受光スポット50の重心位置(x0,y0)および大きさに関するデータが記憶されている。
位置決定信号出力部65は、例えば信号出力部(図示せず)としてIC(Inter-Integrated Circuit(インター・インテグレイティド・サーキット:集積回路間通信))インターフェースを有し、信号処理データメモリ部64にアクセスして、信号処理回路部61により信号処理データメモリ部64に出力された受光スポット50の重心位置(x0,y0)を表す位置信号および大きさを表すデータから、受光スポット50の大きさの変化が、予め定められた受光スポット50の大きさの変化であるか否かを判定する。そして、受光スポット50の大きさの変化が、予め定められた受光スポット50の大きさの変化と判定したときに、受光スポット50の重心位置(x0,y0)を表す位置決定信号を出力する。
ここで、受光スポット50の大きさは、受光スポット50の最大寸法であってもいいし、受光スポット50の面積であってもよい。受光スポット50の大きさの変化は、異なる2つの受光スポット50の大きさの差(物理変化量)で判定することができる。
つまり、受光スポット50の大きさの変化が予め定められた受光スポット50の大きさの変化であるか否かの判定は、例えば、算出された異なる2つの受光スポット50の最大寸法/面積の変化量の絶対値が、予め定められた受光スポット50の最大寸法/面積の変化量の絶対値を超えたか否かで行うことができる。なお、変化量は絶対値である必要はなく、プラスの変化量またはマイナスの変化量を用いてもよい。
なお、位置決定信号出力部65に記憶手段を設けて、信号処理データメモリ部64を兼ねるようにしてもよい。
次に、エリアセンサ31上に形成される受光スポット50の位置を用いた物体40の位置の検出について、図2,図3および図5を用いて説明する。図2,図3および図5では、物体40の形状は一定であり、変化しない。
物体40の位置は、次のように求められる。以下の説明では、図3に示すように、受光面32上の座標を設定している。すなわち、エリアセンサ31の辺に沿ってX軸,Y軸を定め、エリアセンサ31の頂点の1つが原点となるようにXY座標軸を設定している。なお、XY座標は、互いに直交する軸である。またZ軸は、図示していないが、X軸とY軸の交点を通り、かつ、X軸およびY軸で画定される平面に対して直交するように設定している。
まず、駆動回路部62により駆動された発光素子20から物体40に向かって出射光Lが出射され、物体40により反射される。反射された反射光は、エリアセンサ31の受光面32上に集光され受光スポット50が形成される。エリアセンサ31の受光面32上に受光スポット50が形成されると、エリアセンサ31が、形成された受光スポット50のX軸およびY軸方向の受光強度分布を検出し、検出した受光強度分布を表す受光信号を信号処理回路部61に出力する。
信号処理回路部61は、エリアセンサ31から出力された受光信号に基づいて、エリアセンサ31上に形成された受光スポット50の重心位置(x0,y0)を算出する。
例えば、図2の位置Aにおける物体40の位置は、信号処理回路部61によって、検出された受光スポット50の重心A1のXY座標から求められる。また、位置Bにおける物体40の位置は、受光スポット50の重心B1のXY座標から求められる。
一方、物体40のZ軸方向の位置は、受光スポット50の大きさの変化に基づいて、信号処理回路部61により算出される。
例えば、図5に示すように、物体40が位置C0にあるときには、位置C0におけるエリアセンサ31の受光面32上に形成された受光スポット50の最大寸法D0(破線で示す)に基づいて、物体40のZ軸方向の位置(Z座標)が計算される。また、物体40が位置C1にあるときには、位置C1におけるエリアセンサ31の受光面32上に形成された受光スポット50の最大寸法D1(実線で示す)に基づいて、物体40のZ軸方向の位置が計算される。図5においては、D1>D0であるため、位置C1が、位置C0よりもエリアセンサ31に近い位置にあることが算出される。つまり、物体40のZ座標は、相対座標として算出される。
なお、必要に応じて、物体40のZ座標を算出しないようにしてもよい。物体40のZ座標を検出しないことで、物体40が受光素子30に対して近づく/遠ざかる動作を検出することは出来なくなるが、物体40の位置の変位および大きさの変化を検出するための画像処理演算をより簡単にできる。
次に、物体40の形状が変化する場合の受光スポット50の重心位置(x0,y0)の検出について説明する。ここでは、実施例として、図7(a),図7(b)に示す手41a,41bの重心位置(x0,y0)の検出(実施例1)と、図9(a),図9(b)に示す手42a,42bの重心位置(x0,y0)の検出(実施例2)について説明する。
(実施例1)
図6は、図7(a)に示す手を握った拳の状態の手41aの受光スポット51のX軸方向の受光強度分布と、図7(b)に示す親指と小指を開いた状態の手41bの受光スポット52のX軸方向の受光強度分布とを重ねた状態を示す図である。図6では、手41aの受光スポット51の受光強度分布を破線で示し、手41bの受光スポット52の受光強度分布を実線で示している。
図6に示すように、受光強度が一定値V1以上の場合では、手41aから手41bに形状を変化させても、手41aの受光スポット51の形状と手41bの受光スポット52の形状との間にほとんど変化がない。つまり、値V1を第1閾値としたときに、受光強度の値が第1閾値以上の領域(第1領域)の受光スポット51,52の重心を求めることで、手41aから手41bに形状が変化したとしても、正確な受光スポット51,52の重心位置(x0,y0)を算出できる。その結果、手41a,手41bの位置を正確に求めることができる。
一方、受光強度が低い領域では、手41a,手41bの形状変化による影響を大きく受ける。例えば、受光強度が、値V1よりも小さい値である値V2の近傍では、受光スポット51,52の形状が大きく異なっており、両者を明確に認識できる。そのため、値V2を第2閾値としたときに、受光強度が第2閾値以上の領域(第2領域)の受光スポット51,52の大きさを算出することで、手41aに対する手41bの変化を正確に検出できる。
なお、図6では、X軸と受光強度分布との関係について示しているが、Y軸と受光強度分布との関係についても同様である。
(実施例2)
図8は、図9(a)に示す人差し指を突き出した状態の手42aの受光スポット53のX軸方向の受光強度分布と、図9(b)に示す人差し指と親指を突き出した状態の手42bの受光スポット54のX軸方向の受光強度分布とを重ねた状態を示す図である。図8では、手42aの受光スポット53の受光強度分布を破線で示しており、手42bの受光スポット54の受光強度分布を実線で示している。また、図10には、手42bの受光スポット54の形状を示している。
図9(a),図9(b)に示す人差し指を突出させた状態の手42a,手42bでは、人差し指の先端がエリアセンサ31に接近しており出射光Lの反射強度が強くなるため、図8に示すように、受光強度が一定値V3以上の場合では、手42aから手42bに形状を変化させても、手42aの受光スポット53の形状と手42bの受光スポット54の形状とは略同一である。このため、値V3を第1閾値としたときに、受光強度の値が第1閾値以上の領域(第1領域)の受光スポット53,54の重心位置(x0,y0)を求めることで、手42aから手42bに形状が変化したとしても、受光スポット53,54の正確な重心位置(x0,y0)を算出でき、その結果、手42a,手42bの位置を正確に求めることができる。
一方、受光強度が低い領域では、図8に示すように、手42aに対する手42bの形状変化による影響を大きく受ける。特に、受光強度が、値V3よりも小さい値である値V4の近傍では、受光スポット53に対する受光スポット54の形状が大きく異なっており、両者を明確に認識できる。そのため、値V4を第2閾値としたとき、第2閾値以上の領域(第2領域)の受光スポット53に対する54の大きさの変化量を算出することで、手42aから手42bへの変化を正確に検出できる。
なお、図8では、図6と同様、受光面32のX軸と受光強度分布との関係についてのみ示しているが、例2では、受光面32のY軸方向の受光強度分布の検出を行っていない。これは、図9(a)から図9(b)への手の形状変化が、受光面32のX軸方向(一方向)のみの変化であるため、Y軸と受光強度との関係に何の影響も与えることがないからである。この場合、X軸およびY軸方向の受光強度分布を検出する場合と比べて、物体40の位置の変位および大きさの変化をより簡単な構成で正確に算出できる。
このように、受光スポット51,52,53,54の重心位置(x0,y0)および大きさを検出することによって、手41aに対する41bの位置の変位および大きさの変化、並びに、手42aに対する42bの位置の変位および大きさの変化を正確に算出できるため、手41aに対する41bの位置の変位および大きさの変化、並びに、手42aに対する42bの位置の変位および大きさの変化を検出するための複雑な画像処理演算を必要とせず、結果、光学式位置検出装置10の製造コストを低減できる。
なお、第1閾値および第2閾値は、光学式位置検出装置10の設計条件などに応じて適宜設定できる。例えば、受光強度の上位20%を第1閾値の値、下位15%の値を第2閾値の値として採用してもよい。また、信号処理データメモリ部64に記憶されたデータから、適切な値を算出するようにしてもよい。
また、上記光学式位置検出装置10では、位置決定信号出力部65が、受光スポット50の大きさの変位に基づいて位置決定信号を出力しているが、これに限られない。例えば、受光スポット32の重心位置(x0,y0)の変位に基づいて位置決定信号を出力してもいいし、受光スポットの重心位置(x0,y0)および受光スポット50の大きさの変位に基づいて位置決定信号を出力してもよい。
なお、受光スポット50の重心位置の変位は、異なる2つの受光スポット50の重心位置の差(座標変位量)で判定してもいいし、算出された受光スポット50の重心の座標が、基準となる座標(例えば最初に算出した受光スポット50の重心の座標)から所定の座標範囲にあるか否かで判定してもよい。
つまり、受光スポット50の重心位置の変位が予め定められた受光スポット50の重心位置の変位であるか否かの判定は、例えば、算出された異なる2つの受光スポット50の重心位置の座標変位量の絶対値が、予め定められた受光スポット50の重心位置の変位量の絶対値を超えたか否かで行うことができる。変化量は絶対値である必要はなく、プラスの変化量またはマイナスの変化量を用いてもよい。
上記構成の光学式位置検出装置10は、例えば入力デバイスとして用いることができる。例えば、図9(a)に示す手42aから図9(b)に示す手42bに変形させる動作を決定入力操作(クリック操作)として設定すると、信号処理回路部61によって算出された受光スポット53(図8に示す)の第2領域の大きさと受光スポット54(図8に示す)の第2領域の大きさとの差が所定の値を超えたときに、位置決定信号出力部65が、受光スポット54の第1領域の重心位置(x0,y0)が決定されたことを表す位置決定信号を出力し、位置決定信号に基づくクリック操作を行うことができる。このように、光学式位置検出装置10を用いた入力デバイスでは、物体40の大きさの変化による影響の大きい第2領域(受光強度の低い第2閾値以上の領域)において受光スポット53に対する54の大きさの変化を算出し、この受光スポット53に対する54の大きさの変化に基づいて位置決定信号を出力するので、位置決定信号に基づくクリック操作の実行を正確に検出でき、誤入力を低減できる。
なお、上記光学式位置検出装置10の位置決定信号出力部65に、受光スポット54の重心位置(x0,y0)を表す信号を光学式位置検出装置10の外部に出力する出力部を設けることで、光学式位置検出装置10をポインティングデバイスとして用いることもできる。
また、例えば、受光スポット50の第1領域の重心位置(x0,y0)が所定範囲内にあり、かつ、受光スポット50の第2領域の大きさが変化したときに、位置決定信号出力部65が位置決定信号を出力するように設定することで、入力ポイントを表す受光スポット50の重心位置を簡単に決定できる。これにより、操作感の優れた光学式位置検出装置10を提供できる。
光学式位置検出装置10を用いた入力デバイスでは、クリック操作の連続入力も可能である。例えば、図11に示すように、手42aから手42bに形状を変化させて最初のクリック操作を行って第1の位置決定信号を出力した後(受光スポット54は図11(a)の状態)、形状を手42bのまま保持した状態で、90℃回転させる動作をした場合に(受光スポット54は図11(b)の状態)、第2の位置決定信号を続けて出力することができる。このとき、連続出力された第1,第2の位置決定信号が所定の間隔であったときに、ダブルクリック操作として検出するよう構成できる。
上記ダブルクリック操作は、ユーザが任意に設定可能である。例えば、図9に示す手42aから手42bへの形状変化を2回繰り返す動作が行われたときにダブルクリック操作の実行を検出するように設定してもいいし、図7に示す手41aから手41bに形状変化させた後に、手41bの状態を保持したまま90°回転させる動作が行われたときにダブルクリック操作の実行を検出するように設定してもよい。
なお、上記光学式位置検出装置10は、入力デバイスだけでなく、タブレット,スマートフォンあるいはパーソナルコンピュータ等の電子機器の一例の情報端末70に搭載可能であり、図12に示すように、非接触のポインティングデバイスとして用いることができる。
また、上記光学式位置検出装置10は、図13に示す電子機器の一例の加熱調理器80等の家庭用電気機器に搭載することもできる。光学式位置検出装置10をメニュー操作入力デバイスとして用いた加熱調理器80では、メニュー操作を非接触で行うことができ、調理中であっても手を洗ったり拭いたりすることなく加熱調理器80の操作ができる。
さらに、上記光学式位置検出装置10は、図示していないが、自動発券機、自動販売機あるいは回転寿司等の飲食店で用いられるメニュー等に用いて、操作を非接触で行えるようにできる。このように、本発明の光学式位置検出装置10を用いれば、機器の操作を非接触で行うことができるようになるので、従来のように、不特定多数の人が触った機器を操作することがなくなる。その結果、例えば潔癖症の人であっても上記機器を気兼ねなく操作でき、また、公衆衛生を害することもなくなる。
本発明の光学式位置検出装置10を纏めると次のようになる。
本発明の光学式位置検出装置10は、
光を出射する発光素子20と、
上記発光素子20から出射された光を物体40に照射する発光レンズ13と、
上記物体40からの反射光を集光する受光レンズ14と、
上記受光レンズ14により集光された上記物体40からの反射光を受光する受光面32を有し、上記物体40からの反射光により上記受光面32に形成された受光スポット50の受光強度分布を検出するエリアセンサ31と、
上記エリアセンサ31から出力される受光信号に基づいて、上記受光スポット50の受光強度が第1閾値V1以上の第1領域の重心位置(x0,y0)を算出すると共に、上記受光スポット50の受光強度が、上記第1閾値よりも小さい第2閾値V2以上の第2領域の大きさを算出する受光信号処理部61と、
上記受光信号処理部61により算出された上記受光スポット50の上記第1領域の重心位置(x0,y0)の変位および上記受光スポット50の上記第2領域の大きさの変化の少なくともいずれか一方に基づいて、上記受光スポット50の上記第1領域の重心位置(x0,y0)が決定されたことを表す位置決定信号を出力する位置決定信号出力部65と
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、受光信号処理部61が、エリアセンサ31から出力される受光信号に基づいて、受光スポット50の受光強度が第1閾値V1以上の第1領域の重心位置(x0,y0)を算出すると共に、受光強度が第2閾値V2以上の第2領域の大きさを算出することによって、物体40の位置の変位および大きさの変化を簡単な構成で正確に算出できるので、安価かつ高精度な光学式位置検出装置10を提供することが可能となる。
また、位置決定信号出力部65が、受光信号処理部61により計算された受光スポット50の第1領域の重心位置(x0,y0)の変位および受光スポット50の第2領域の大きさの変化の少なくともいずれか一方に基づいて、受光スポット50の重心位置(x0,y0)が決定されたことを表す位置決定信号を出力するので、位置決定信号を正確に出力することができ、位置決定信号の誤出力を防ぐことができる。
なお、「受光スポット50の重心位置(x0,y0)の変位」は、例えば受光スポット50の重心位置(x0,y0)の座標変位量であり、「受光スポット50の第2領域の大きさの変化」は、例えば受光スポット50の最大寸法の物理変化量である。
一実施形態の光学式位置検出装置10では、
上記位置決定信号出力部65は、上記受光スポット50の上記第1領域の重心位置(x0,y0)が所定範囲内にあり、かつ、上記受光スポット50の上記第2領域の大きさが変化したときに、上記位置決定信号を出力する。
上記実施形態によれば、受光スポット50の第1領域の重心位置(x0,y0)が所定範囲内にあり、かつ、受光スポット50の第2領域の大きさが変化したときに、位置決定信号出力部65が位置決定信号を出力するので、入力ポイントを表す受光スポット50の重心位置(x0,y0)を簡単に決定できる。これにより、操作感の優れた光学式位置検出装置10を提供できる。
なお、例えば、「受光スポット50の第2領域の大きさが変化したとき」とは、受光スポット50の第2領域の最大寸法の変化量の絶対値が、予め設定した変化量の絶対値を超えたときをいう。変化量は絶対値である必要はなく、プラスの変化量またはマイナスの変化量を用いてもよい。
一実施形態の光学式位置検出装置10では、
上記受光スポット50の上記第2領域の大きさの変化が、上記エリアセンサ31の受光面32に沿った一方向の変化である。
上記実施形態によれば、受光スポット50の第2領域の大きさの変化が受光面32に沿った一方向の変化のみであるので、第2領域の大きさの変化が受光面32に沿った二方向以上の変化である場合と比べて、物体40の位置の変位および大きさの変化を簡単な構成で正確に算出できる。
一実施形態の光学式位置検出装置10では、
上記位置決定信号出力部65が、
上記受光スポット50の上記第2領域の大きさの変化が、所定の変化であるか否かを判定する第1の判定と、
上記第1の判定において、上記受光スポット50の上記第2領域の大きさの変化が所定の変化であると判定した後に、上記受光スポット50の上記第2領域が90°回転したか否かを判定する第2の判定とを行い、
上記第1の判定において、上記受光スポット50の上記第2領域の大きさの変化が所定の変化であると判定したときに、第1の位置決定信号を出力し、
上記第2の判定において、上記受光スポット50の上記第2領域が90°回転したと判定したときに、第2の位置決定信号を出力する。
上記実施形態によれば、連続した第1,第2の位置決定信号の出力を行うことができる。
本発明の電子機器70,80は、上記光学式位置検出装置10を搭載したことを特徴とする。
上記構成によれば、安価かつ高精度な光学式位置検出装置10を搭載した電子機器70,80を提供できる。
10 光学式位置検出装置
11 基板
12 レンズケース
13 発光レンズ
14 受光レンズ
20 発光素子
21 発光部
30 受光素子
31 エリアセンサ
32 受光面
40 物体
41a,41b,42a,42b 手
50,51,52,53,54 受光スポット
61 信号処理回路部
62 駆動回路部
63 信号処理ソフトメモリ部
64 信号処理データメモリ部
65 位置決定信号出力部
70 情報端末
80 加熱調理器

Claims (5)

  1. 光を出射する発光素子と、
    上記発光素子から出射された光を物体に照射する発光レンズと、
    上記物体からの反射光を集光する受光レンズと、
    上記受光レンズにより集光された上記物体からの反射光を受光する受光面を有し、上記物体からの反射光により上記受光面に形成された受光スポットの受光強度分布を検出するエリアセンサと、
    上記エリアセンサから出力される受光信号に基づいて、上記受光スポットの受光強度が第1閾値以上の第1領域の重心位置を算出すると共に、上記受光スポットの受光強度が上記第1閾値よりも小さい第2閾値以上の第2領域の大きさを算出する受光信号処理部と、
    上記受光信号処理部により算出された上記受光スポットの上記第1領域の重心位置の変位および上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化の少なくともいずれか一方に基づいて、上記受光スポットの上記第1領域の重心位置が決定されたことを表す位置決定信号を出力する位置決定信号出力部と
    を備えることを特徴とする光学式位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の光学式位置検出装置において、
    上記位置決定信号出力部は、上記受光スポットの上記第1領域の重心位置が所定範囲内にあり、かつ、上記受光スポットの上記第2領域の大きさが変化したときに、上記位置決定信号を出力することを特徴とする光学式位置検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の光学式位置検出装置において、
    上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が、上記エリアセンサの受光面に沿った一方向の変化であることを特徴とする光学式位置検出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光学式位置検出装置において、
    上記位置決定信号出力部が、
    上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が、所定の変化であるか否かを判定する第1の判定と、
    上記第1の判定において、上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が所定の変化であると判定した後に、上記受光スポットの上記第2領域が90°回転したか否かを判定する第2の判定とを行い、
    上記第1の判定において、上記受光スポットの上記第2領域の大きさの変化が所定の変化であると判定したときに、第1の上記位置決定信号を出力し、
    上記第2の判定において、上記受光スポットの上記第2領域が90°回転したと判定したときに、第2の上記位置決定信号を出力することを特徴とする光学式位置検出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の光学式位置検出装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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