JP6218520B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。具体的には、本発明は、複数の画像を合成する際にノイズを低減する画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどのデジタル撮像装置が広く普及し一般に利用されている。これらのデジタル撮像装置は、CCDやCMOSセンサなどの光電荷変換素子(撮像素子)で受光した光をデジタル信号に変換することでデジタル画像データを生成する。デジタル画像データを生成する過程では、撮像素子や回路の特性により暗電流ノイズ、熱雑音、及びショットノイズなどが発生し、デジタル画像データにランダムなノイズ(ランダムノイズ)が混入する。近年の撮像素子の小型化、高画素化に伴い画素ピッチが極小化しているため、ランダムノイズが目立ちやすくなっている。特に撮影感度を高くした場合などはランダムノイズが顕著に発生し、画質劣化の大きな要因になっている。そのため、高画質化を実現するためにはランダムノイズの除去が必要不可欠となっている。
ランダムノイズ除去の最も原理的な方法として、同一被写体を同撮影条件で連続撮影し、それらを平均する方法がある。この方法では平均枚数に応じてランダムノイズ成分のみを除去することが可能である。しかし、この方法では、連続撮影間で被写体の移動やカメラの移動があった場合には各画像間で位置ずれが発生してしまい、そのまま平均すると多重像やボケなどの画質劣化を引き起こすことが知られている。そのため、動被写体の撮影や手持ちによる撮影を行う場合には、連続撮影した各画像間の位置ズレを考慮する必要がある。
例えば、特許文献1では、連続撮影した画像のうち1枚を基準画像として、基準画像と、基準画像以外の画像との画像間の移動ベクトルを算出し、移動ベクトルに基づいて合成する画素を決定する。その際、合成する画素領域の類似度に応じて合成比率を変化させることで、誤った画素領域を合成することによる多重像やボケを軽減する方法が提案されている。また、非特許文献1では、同一被写体ではなくても、他の画像中に、着目画素と、その周辺の複数の画素とからなる領域(以下、ブロック領域)に類似するパターンが存在する場合があることを利用する。非特許文献1では、他の画像からブロック領域の類似するパターンを探索し、類似度に応じた重みを用いて合成する手法が提案されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、ノイズの影響が大きい場合、類似度の算出に誤差が生じ、間違った画素を足し込んでしまい、多重像やボケを引き起こしてしまう。また、特許文献1の方法では、正しい移動ベクトルが算出できない場合には、合成する領域の類似度が低下してしまい合成比率が低下するので、移動ベクトルの算出が難しい動被写体などではノイズを低減できないという問題もあった。
また、非特許文献1の方法では、類似度に応じた重みに基づいて平均値を計算すると、その平均値は着目画素の画素値に含まれるノイズの影響を受ける。そのため、合成したとしても着目画素の真の画素値には収束せず、ノイズのない真の画素値からずれた値に収束し、ノイズの影響が計算結果の画素値において残留ノイズとして現れてしまう。また、非特許文献1に記載の方法では、すべての画像領域において対象画像中に基準画像と類似する場所があるとは限らず、領域ごとに低減されるノイズ量が異なる。従って、領域ごとに低減されるノイズ量にムラが発生してしまうという問題もあった。
特開2011−199786号公報
A. Danielyan, V. Katkovnik, and K. Egiazarian, "BM3D Frames and Variational Image Deblurring", IEEE Trans. Image Process., vol. 21, no. 4, pp. 1715-1728, April 2012
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものである。本発明は、複数の画像データを合成する際に、従来技術と比較してノイズをより効果的に低減可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の画像データを合成する画像処理装置であって、合成に使用する画素数を設定する合成画素数設定手段と、前記複数の画像データのうち1つを基準画像とし、当該基準画像を除いた前記複数の画像データを対象画像としたとき、前記基準画像の処理画素位置における画素に類似する合成候補画素を前記対象画像から算出する合成候補画素算出手段と、前記合成候補画素算出手段によって算出された前記合成候補画素の中から合成に使用する画素を選択する合成画素選択手段と、前記合成画素選択手段によって選択した画素を合成する合成処理手段とを備え、前記合成候補画素算出手段により前記対象画像から算出された前記合成候補画素の数が、前記合成画素数設定手段により設定された前記合成に使用する画素数より少ないとき、前記合成候補画素算出手段は、前記基準画像から前記合成候補画素を算出することを特徴とする。
本発明により、複数の画像データを合成する際に、従来技術と比較してノイズをより効果的に低減可能な画像処理装置を提供することができる。
実施例1の撮像装置の構成を示す図である。 実施例1の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 実施例1の画像処理部の内部構成を示すブロック図である。 実施例1の合成処理部の内部構成を示すブロック図である。 実施例1の全体処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の合成処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の対象画像内からの合成候補画素の算出処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の対象画像内から合成候補画素を算出する方法を説明するための図である。 実施例1の合成候補画素リストを説明するための図である。 実施例1の基準画像内から合成候補画素を算出する方法を説明するための図である。 実施例2の全体処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の対象画像内から合成候補画素を算出する方法を説明するための図である。 実施例2の基準画像内から合成候補画素を算出する方法を説明するための図である。
[実施例1]
<概要>
まず、実施例1の概要について説明する。実施例1では、連続撮影で得た画像データのうち一つを「基準画像」とし、それ以外を「対象画像」とする。実施例1では、基準画像内を画素単位で走査しながら、処理画素位置を中心としたブロック領域を用いて、対象画像中から類似する画素(以下、「合成候補画素」とする)群を探索し出力する。その際、出力した画素群の画素数が予め設定した合成に使用する画素数(以下、「合成画素数」とする)より少ない場合のみ基準画像内を走査し、合成候補画素を補充する。さらに、合成に使用する画素を合成候補画素群からランダムに合成画素数分だけ選択し合成を実現する。以下、実施例1の詳細について述べる。
<撮像装置の構成>
図1は本実施例における画像処理装置、具体的には、撮像装置の構成を示す図である。具体的には、図1(a)は撮像装置の正面図であり、図1(b)は撮像装置の背面図である。撮像装置101は、光学部102と、撮影ボタン103と、表示部104と、操作ボタン105とからなる。光学部102は、ズームレンズと、フォーカスレンズと、ブレ補正レンズと、絞りと、シャッターとから構成され、被写体の光情報を集める。撮影ボタン103は、ユーザが撮影の開始を撮像装置101に指示するためのボタンである。表示部104は、液晶ディスプレイなどが用いられて構成されており、撮像装置101にて処理された画像データや各種データなどを表示する。操作ボタン105は、ユーザが撮影条件のパラメータなどを撮像装置101に指示するためのボタンである。
<撮像装置の内部構成>
図2は本実施例における撮像装置101の内部構成を示すブロック図である。カラー撮像素子部201は、光学部102にて集められた光情報を電流値へと変換する素子であり、カラーフィルタなどと組み合わせて構成されることで色情報を取得する。CPU202は、各構成の処理すべてに関わり、ROM(Read Only Memory)203や、RAM(Rondom Access Memory)204に格納された命令を順次に読み込み、解釈し、その結果に従って処理を実行する。また、撮像系制御部205は、光学部102に対して、フォーカスを合わせる、シャッターを開く、絞りを調整するなどのCPU202から指示された制御を行う。制御部206は、撮影ボタン103や操作ボタン105からのユーザ指示によって、撮影動作の開始及び終了の制御を行う。キャラクタージェネレーション部207は、文字やグラフィックなどを生成する。A/D変換部208は、光学部102にて検知した被写体の光量をデジタル信号値に変換する。画像処理部209は、A/D変換部208にて変換されたデジタル信号の画像データに対して、画像処理を行う。エンコーダ部210は、画像処理部209にて処理した画像データをJpegなどのファイルフォーマットに変換する処理を行う。メディアI/F211は、PC/メディア213(例えば、ハードディスク、メモリカード、CFカード、SDカードなど)に画像データを送受信するためのインタフェースである。システムバス212は、データを送受信するためのバスである。
図3は本実施例における画像処理部209の内部構成を示すブロック図である。RAW画像データ記憶部301は、撮影したRAW画像データを記憶する。現像画像データ記憶部302は、RAW画像データ記憶部301に記憶しているRAW画像データを現像した画像データを記憶する。合成画像データ記憶部303は、合成した画像データを記憶する。現像処理部304は、RAW画像データ記憶部301に記憶しているRAW画像データに対して、ホワイトバランス、デモザイク、ノイズリダクション、ガンマ、シャープネスなどの現像処理を行う。次いで、現像処理部304は、現像処理結果の画像データを現像画像データ記憶部302に記憶する。合成処理部305は、複数の画像データを合成し、合成結果の画像データを合成画像データ記憶部303に記憶する。パラメータ記憶部306は、現像処理部304や合成処理部305において用いるパラメータを記憶する。
また、図4は本実施例における合成処理部305の内部構成を示すブロック図である。合成候補画素リスト記憶部401は、合成に使用する画素の候補リストを記憶する。合成候補画素算出部402は、基準画像の処理画素位置の画素に対して、合成候補画素を対象画像の特定領域から算出し、算出した合成候補画素を合成候補画素リストに追加することで合成候補画素リスト記憶部401に記憶する。合成画素選択部403は、合成候補画素リスト記憶部401に記憶している合成候補画素の中から合成に使用する画素を選択する。合成画素数設定部404は、合成に使用する画素数を設定する。
<処理フロー>
次に、本実施例における全体処理の流れを図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS501では、ユーザが撮影枚数、絞り、シャッタースピード、ISO感度などの撮影条件を設定する。次いで、処理はステップS502に進む。
ステップS502では、撮影ボタン103が押されたかどうかを判定する。撮影ボタン103が押されたと判定された場合には処理はステップS503に進み、撮影ボタン103が押されていないと判定された場合には処理はステップS501に戻る。
ステップS503では、ステップS501において設定した撮影条件で連続撮影を行い複数のRAW画像データを取得し、取得したRAW画像データをRAW画像データ記憶部301に記憶する。次いで、処理はステップS504に進む。
ステップS504では、RAW画像データ記憶部301に記憶しているRAW画像データに対して現像処理を行い、現像された画像データを現像画像データ記憶部302に記憶する。次いで、処理はステップS505に進む。
ステップS505では、現像画像データ記憶部302に記憶している現像後の画像データを合成処理し、合成した画像データを合成画像データ記憶部303に記憶する(詳細は後述する)。次いで、処理はステップS506に進む。
ステップS506では、合成画像データ記憶部303に記憶している合成画像データをメディアI/F211を介して、PC/メディア213に出力する。
<合成処理>
図5のステップS505の合成処理について詳細に説明する。
本実施例における合成処理の概要について説明する。本実施例における合成処理では、まず、合成画素数を設定する。本実施例では、合成画素数は、合成に使用する画像データ数とし、例えば、4枚の連続撮影した画像データを入力する場合には合成画素数に4を設定する。次に、基準画像の処理画素位置の画素に対して、合成候補画素となる画素を対象画像から複数抽出する。すべての対象画像に対して合成候補画素を抽出した結果、合成候補画素の数が設定した合成画素数に満たない場合には、基準画像内からも合成候補画素を抽出する。最後に、抽出したすべての合成候補画素の中ら合成画素数分だけ合成画素を選択し、加重加算することで合成を行う。
以下、図6を用いて合成処理の流れを説明する。
ステップS601において、合成画素数設定部404は、合成画素数をセットする。本実施例では、合成画素数として連続撮影により取得した複数の画像データの数を設定する。次いで、処理はステップS602に進む。
ステップS602において、合成処理部305は、連続撮影により取得した複数の画像データの中から一つを選択して基準画像を設定する。例えば、連続撮影した際の最初の1枚目を基準画像とすることができる。次いで、処理はステップS603に進む。
ステップS603において、合成処理部305は、処理画素位置の初期化を行う。次いで、処理はステップS604に進む。
ステップS604において、合成処理部305は、ステップS602で設定した基準画像を除く画像データの中から1つの画像データを選択し、初期の対象画像とする。次いで、処理はステップS605に進む。
ステップS605において、合成処理部305は、合成候補となる画素値を出力する合成候補画素リストを初期化する。図9に、合成候補画素リストの一例を示す。図9に例示するように、合成候補画素リストは、合成候補画素の画素値と、重みと、後述する類似度とを含む。次いで、処理はステップS606に進む。
ステップS606において、合成候補画素算出部402は、処理対象画像内から合成候補画素を抽出し、合成候補画素リスト記憶部401に記憶している合成候補画素リストを更新する(詳細は後述する)。次いで、処理はステップS607に進む。
ステップS607において、合成処理部305は、すべての対象画像に対して、ステップS606の処理を行ったかどうかを判定する。すべての対象画像に対してステップS606の処理を行ったと判定された場合には、処理はステップS609に進み、そうでない場合には、処理はステップS608に進む。
ステップS608において、合成処理部305は、対象画像の更新を行う。次いで、処理はステップS606に戻る。
ステップS609において、合成処理部305は、ステップS606にて合成候補画素リストに出力した合成候補画素の数がステップS601にて設定した合成画素数以上かどうかを判定する。合成候補画素リストに出力した合成候補画素の数が設定した合成画素数以上と判定された場合には、処理はステップS611に進み、そうでない場合には、処理はステップS610に進む。
ステップS610において、合成候補画素算出部402は、基準画像内から合成候補画素を抽出し、合成候補画素リスト記憶部401に記憶している合成候補画素リストを更新する。次いで、処理はステップS611に進む。尚、ステップS610の処理はステップS606の処理とほぼ同様の処理であるが、合成時の重みと、探索対象となる画像データが基準画像自身である点とが異なる。図10は、基準画像内から合成候補画素を算出する方法を説明するための図である。図10中の符号1001は基準画像を、符号1002は処理画素位置を、符号1003は基準ブロック領域を、符号1004は探索領域を、符号1005は現在探索している対象ブロック領域を示す。基準ブロック領域1003及び対象ブロック1005を用いて、ステップS606と同様にして合成候補画素を抽出し、合成候補画素リストを更新する。ただし、合成時に使用する重みパラメータについては、ステップS606で対象画像内を探索する場合と異なりより小さい値を設定する。例えば、本実施例では、ステップS610において、重みとして0.5を設定する。再度図9を参照すると、No.3〜No.5の合成候補画素に対する重みが0.5であることから、これらの合成候補画素はステップS610により合成候補画素リストに追加されたことが分かる。
ステップS611において、合成画素選択部403は、合成候補画素リストの中から合成画素を合成画素数分ランダムに選択する。次いで、処理はステップS612に進む。
ステップS612において、合成処理部305は、ステップS611で選択した合成画素を用いて出力値を算出する。処理画素位置(x、y)におけるi番目の合成候補画素の画素値をIiとし、重みをwi、類似度をSiとすると出力値O(x、y)は次の(式1)によって算出される。
Figure 0006218520
ただし、
Figure 0006218520
である。次いで、処理はステップS613に進む。
ステップS613において、合成処理部305は、ステップS604〜ステップS612までの処理をすべての画素位置に対して行ったかどうかを判定する。ステップS604〜ステップS612までの処理をすべての画素位置に対して行っていないと判定された場合には、処理はステップS614に進み、そうでない場合には、合成処理ステップS505は完了してステップS506に進む。
ステップS614において、合成処理部305は、処理画素位置の更新を行う。次いで、処理はステップS604に戻る。
<処理対象画像内から合成候補画素を抽出する方法>
図6のステップS606における処理対象画像内から合成候補画素を抽出(算出)し、合成候補リストに出力する方法について説明する。尚、ステップS606の処理では、基準画像の処理画素位置を中心とするブロック領域と、対象画像の任意の探索範囲内のブロック領域とを比較(ブロックマッチング)することで、合成候補画素を算出する。
図7は、処理対象画像内から合成候補画素を算出し、算出した合成候補画素を合成候補リストに出力する処理のフローチャートである。また、図8は、ブロックマッチングを用いて合成候補画素を算出する方法を説明するための図である。
ステップS701において、合成候補画素算出部402は、図8に例示する探索を行う際のブロック領域804のサイズと、探索範囲805とを設定する。例えば、図8に示すように、5×5画素のブロック領域を設定し、対象画像内で処理画素位置と同位置を中心に7×7画素の領域を探索範囲として設定する。次いで、処理はステップS702に進む。
ステップS702において、合成候補画素算出部402は、類似度の閾値Tを設定する。例えば、類似度の閾値TとしてT=0.90を設定する。次いで、処理はステップS703に進む。
ステップS703において、合成候補画素算出部402は、合成時の重みwを設定する。例えば、合成時の重みwとしてw=1.0を設定する。次いで、処理はステップS704に進む。
ステップS704において、合成候補画素算出部402は、探索位置を初期化する。たとえば、探索位置を初期化して探索範囲の左上とすることができる。次いで、処理はステップS705に進む。
ステップS705において、合成候補画素算出部402は、類似度Sを算出する。類似度Sは、基準画像のブロック領域をbr、対象画像の探索位置iにおけるブロック領域をbt,i、ブロック領域内の各画素の画素値をb (j)(j=0〜Nb)とすると、次の(式3)によって算出される。
Figure 0006218520
ただし、
Figure 0006218520
であり、hは類似度を制御するためのパラメータである。次いで、処理はステップS706に進む。
ステップS706において、合成候補画素算出部402は、ステップS705にて算出した類似度が閾値T以上かどうかを判定する。類似度が閾値T以上であると判定された場合には、処理はステップS707に進み、そうでない場合には、処理はステップS708に進む。
ステップS707において、合成候補画素算出部402は、対象画像の探索画素位置の画素値、重み、及び、ステップS705にて算出した類似度を合成候補画素リストに追加する。次いで、処理はステップS708に進む。
ステップS708において、合成候補画素算出部402は、すべての探索位置で処理を行ったかどうかを判定する。すべての探索位置で処理を行ったと判定された場合には、処理はステップS607に進み、そうでない場合には、処理はステップS709に進む。
ステップS709において、合成候補画素算出部402は、探索位置の更新を行う。次いで、処理はステップS705に戻る。
本実施例では、上述した処理制御を行うことで、動被写体などが映り込むことによって画像全体での均一な合成が困難な場合であっても、画像全体での均一なノイズ低減を実現することが可能となる。
なお、本実施例では、連続撮影により取得した画像データの数と、合成画素数とを同じにするとして説明したが、所定の合成画素数を設定し、この所定の合成画素数を満足するように処理が行われれば、合成画素数は上述したものに限定されない。
また、本実施例では、基準画像を連続撮影で得た画像データのうちの最初に得た画像データとしたが、基準画像はこれに限定されない。例えば、連続撮影により得た画像データのうち、最も主被写体を捉えた画像データを基準画像としても構わない。
また、本実施例では、対象画像を探索する際に、基準画像と同様の処理画素位置を中心に探索するとした。本実施例によれば、ブロックマッチングにより合成候補画素を算出するため、基準画像と対象画像との位置合わせが難しい場合でも十分適切な合成画素を探索することができる。つまり本実施例が示す通り、位置合わせをしなくてもノイズ低減効果を得ることができる。しかしながら、探索方法はこれに限定されない。例えば、基準画像と、対象画像とを射影変換やアフィン変換で大まかに位置合わせを行った後に探索する方法であっても構わないし、特徴点やブロック領域を用いて移動ベクトルを算出し、その算出した移動ベクトルを用いて探索領域を決定する方法でも構わない。
また、本実施例では、合成に使用する画素を合成候補画素の中からランダムに選択したが、予め作成した疑似乱数テーブルを用いて合成に使用する画素を選択しても構わない。つまり、特定の画素が常に選択されなければ良いのであり、合成に使用する画素を選択する方法は上述したものに限定されない。
[実施例2]
実施例1では、現像後の画像データを用いて合成する方法について説明した。これに対し、実施例2では、現像する前のRAW画像データを合成する。デジタルカメラのRAW画像データは、各画素についてR、G,Bのいずれかの色しか持たずGが市松模様、RとBとが縦横に一つ置きに配置されるベイヤー配置であることが一般的であり、以下に説明する例ではベイヤー配置であるRAW画像データの合成を行う。
本実施例における全体処理の流れを図11のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1101では、ユーザが撮影枚数、絞り、シャッタースピード、ISO感度などの撮影条件を設定する。次いで、処理はステップS1102に進む。
ステップS1102では、撮影ボタン103が押されたかどうかを判定する。撮影ボタン103が押されたと判定された場合にはステップS1103に進み、撮影ボタン103が押されていないと判定された場合にはステップS1101に戻る。
ステップS1103では、ステップS1101において設定した撮影条件で連続撮影を行い複数のRAW画像データを取得し、取得したRAW画像データをRAW画像データ記憶部301に記憶する。次いで、処理はステップS1104に進む。
ステップS1104では、RAW画像データ記憶部301に記憶しているRAW画像データを合成処理し、合成画像データ記憶部303に記憶する。次いで、処理はステップS1105に進む。尚、本実施例における合成処理は実施例1の合成処理とほぼ同様であるが、合成候補画素算出部402における類似度の算出方法のみ異なる。図12及び図13を用いて本実施例における類似度の算出方法を説明する。図12中の符号1201は基準画像を、符号1202は対象画像を、符号1203は処理画素位置を、符号1204は探索領域を、符号1205は基準画像のブロック領域を、符号1206は現在探索している対象画像のブロック領域を示す。図13中の符号1301は基準画像を、符号1302は処理画素位置を、符号1303は基準画像のブロック領域を、符号1304は探索領域を、符号1305は探索対象のブロック領域を示す。図13に示すように、取得したRAW画像データがベイヤー配置のRAW画像データの場合、探索対象のブロック領域の中心にある画素の色は、処理画素位置の画素の色と同じ色にする。また、基準画像内を探索する場合も同様に、処理画素位置の画素の色と同じ色のみを探索する。
ステップS1105では、ステップS1104にて合成した合成画像データ記憶部303に記憶している合成画像データに対して現像処理を行い、現像画像データ記憶部302に記憶する。次いで、処理はステップS1106に進む。
ステップS1106では、現像画像データ記憶部302に記憶している現像後の画像データをメディアI/F211を介して、PC/メディア213に出力する。
以上、説明したように、本実施例により、ベイヤー配列であるRAW画像データに対しても画像全体で均一なノイズ低減を実現することが可能となる。また、本実施例では、各撮影画像データに対して現像処理は1度しか行わないので、処理負荷を軽減することが可能となる。
<その他の実施例>
前述の実施例では、全ての基準画像に対して同様の処理を施す形態を例に説明した。しかしながら、本実施例によるノイズ低減処理と従来方法のノイズ低減処理とを画素ごとに切り替えるような形態にすることも可能である。複数の画像データ間の位置合わせをした後、対応する画素の画素値を平均する従来方法は、前述のとおり、平面に近似できない奥行きのあるシーンや移動被写体を撮影した場合など、適切に位置合わせができずに、多重像やボケを発生させてしまうことがある。そこで例えば、連続撮影によって得られる複数の画像データ間において位置合わせが可能な場合は、位置合わせをした後に従来方法の平均処理を施す。さらに、複数の画像データ間において位置合わせができない場合は、位置合わせはせずに本実施例によるノイズ低減処理を施す。このように画素毎、あるいは領域毎に切り替えることによって、適応的なノイズ低減処理を実行することも可能である。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (8)

  1. 複数の画像データを合成する画像処理装置であって、
    合成に使用する画素数を設定する合成画素数設定手段と、
    前記複数の画像データのうち1つを基準画像とし、当該基準画像を除いた前記複数の画像データを対象画像としたとき、前記基準画像の処理画素位置における画素に類似する合成候補画素を前記対象画像から算出する合成候補画素算出手段と、
    前記合成候補画素算出手段によって算出された前記合成候補画素の中から合成に使用する画素を選択する合成画素選択手段と、
    前記合成画素選択手段によって選択した画素を合成する合成処理手段と
    を備え
    前記合成候補画素算出手段により前記対象画像から算出された前記合成候補画素の数が、前記合成画素数設定手段により設定された前記合成に使用する画素数より少ないとき、前記合成候補画素算出手段は、前記基準画像から前記合成候補画素を算出することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成候補画素算出手段は、前記基準画像の処理画素位置を中心とした複数の画素から構成されるブロックを基準ブロックとし、前記対象画像の特定領域の複数の画素から構成されるブロックを対象ブロックとしたとき、前記基準ブロックと、当該対象ブロックとを比較することで前記合成候補画素を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記合成候補画素算出手段は、前記基準画像の処理画素位置を中心とした複数の画素から構成されるブロックを基準ブロックとし、前記基準画像の特定領域の複数の画素から構成されるブロックを対象ブロックとしたとき、前記基準ブロックと、当該対象ブロックとを比較することで前記合成候補画素を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記合成画素選択手段は、前記合成候補画素の中から合成に使用する画素をランダムに選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記合成処理手段は、前記合成候補画素の画素値と、当該合成候補画素に対する重み及び類似度とを用いて出力値を算出し、
    前記対象画像から算出された前記合成候補画素に対する重みは、前記基準画像から算出された前記合成候補画素に対する重みより大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記合成処理手段により合成された画像データに対して、現像処理を実行する現像処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 複数の画像データを合成する画像処理装置により実行される画像処理方法であって、
    合成に使用する画素数を設定する設定ステップと、
    前記複数の画像データのうち1つを基準画像とし、当該基準画像を除いた前記複数の画像データを対象画像としたとき、前記基準画像の処理画素位置における画素に類似する合成候補画素を前記対象画像から算出する算出ステップと、
    前記算出ステップにおいて算出された前記合成候補画素の中から合成に使用する画素を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにおいて選択した画素を合成する合成ステップと
    を備え
    前記算出ステップにより前記対象画像から算出された前記合成候補画素の数が、前記設定ステップにより設定された前記合成に使用する画素数より少ないとき、前記算出ステップにおいて、前記基準画像から前記合成候補画素を算出することを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータを請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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