以下の説明では、限定するのではなく例示するために、この出願の完全な理解をもたらすべく特定のシステム構造、インタフェース、及び、技術などの特定の詳細が与えられる。しかしながら、当業者であれば分かるように、特定の詳細を伴うことなくこの出願を他の実施態様で実施することもできる。他のケースでは、良く知られた装置、回路、及び、方法の詳細な説明が省かれ、それにより、この出願が不必要な詳細によって分かりにくくされることなく説明される。
システムにおける時間領域は無線フレーム(Radio Frames)を含み、この場合、無線フレームは、システムフレーム番号(System Frame Number,SFN)nfを使用することによって特定され、また、無線フレームは、周期にしたがってSFNを使用することによりポーリング態様で番号付けされる。例えば、SFNをマーキングするために10ビットが使用される場合には、nf=0,1,2,.....,1023であり、すなわち、無線フレームは、0から1023まで番号付けされた後、再び0から番号付けされる。各無線フレームは、1msの長さの10個のサブフレーム(subframes)を含み、また、各無線フレーム中のサブフレームは、サブフレーム番号nsbfを使用することによって特定される。ここで、nsbf=0,1,2,...,9である。したがって、システムにおいて、1つのサブフレームは、各無線フレームにおけるシステムフレーム番号nfとサブフレーム番号nsbfとを使用することによって特定され、これは(アップリンクサブフレーム及びダウンリンクサブフレームを含む)後述するサブフレームにも適用できる。
TDDシステムの特徴として、時間リソースがアップリンク方向及びダウンリンク方向で割り当てられる。TDDフレーム構造は、7つの異なるアップリンク及びダウンリンク時間比率の割り当て(すなわち、設定0〜6)をサポートする。設定は、トラフィック量の特徴にしたがって行われてもよい。
現在のTDDシステムは、7つのアップリンク及びダウンリンク設定をサポートし、また、それぞれのアップリンク及びダウンリンク設定の特定の設定態様が以下の表1に示される。
Uはアップリンクサブフレームを示し、Dはダウンリンクサブフレームを示し、Sは、主にダウンリンク送信のために使用される特別サブフレーム(special subframe)を示す。この出願では、特別サブフレーム及びダウンリンクサブフレームが総称してダウンリンクサブフレームと称される。
SPSは半持続性スケジューリング機構であり、また、主な方法は、RRCメッセージを使用することによってUEのためのSPS関連パラメータの1つのセットを設定することであり、この場合、一例としてアップリンクSPSを使用すると、設定されるパラメータは、SPS周期、アップリンクSPSのための暗示的解放状態等を含んでもよく、また、一例としてダウンリンクSPSを使用すると、設定されるパラメータは、SPS周期などのパラメータ、ダウンリンクSPS送信に対応するアップリンクフィードバックリソース、及び、SPSのために確保されるHARQプロセス量を含んでもよい。その後、SPS起動コマンドを使用することによってSPS送信リソースが起動され、また、UEは、SPS起動コマンドにしたがってSPS送信リソースを定期的に使用して、SPS送信を行う。
現在、異なるサービスの変化により良く適合するべく、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化する場合がある。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が変化すると、アップリンク送信のために当初使用されるアップリンクサブフレームがダウンリンクサブフレームへ変化する場合があり、或いは、ダウンリンク送信のために当初使用されるダウンリンクサブフレームがアップリンクサブフレームへ変化する場合がある。例えば、前述の表におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定0,1間の変化がUEのために設定されるとすると、無線LTEフレームにおけるサブフレーム0,1,2,3,5,6,7,8のアップリンク及びダウンリンク属性は不変のままである。ここで、0,1,5,6は、ダウンリンクサブフレームセット又は不変ダウンリンクサブフレームセットと称されてもよいダウンリンクサブフレーム又は特別サブフレームであり、2,3,7,8は、アップリンクサブフレームサブセット又は不変アップリンクサブフレームセットと称されてもよいアップリンクサブフレームであり、また、サブフレーム4,9は、アップリンクサブフレーム又はダウンリンクサブフレームとして使用されてもよく、フレキシブルサブフレームセットと称されてもよい柔軟性があるサブフレームである。前述の表1から学習され得るように、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が0から1まで変化すると、サブフレーム4は、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定0においてアップリンクサブフレームであるが、サブフレーム4は、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1においてダウンリンクサブフレームへ変化し、同様に、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定0におけるサブフレーム9は当初はアップリンクサブフレームであるが、サブフレーム9は、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1においてダウンリンクサブフレームへ変化する。これにより、SPSデータ送信に影響が及ぶ場合がある。
前述の解析のため、この出願は、TDDアップリンク及びダウンリンク比率がUEのために動的に設定される場合にフレキシブルサブフレームによって影響されることなくSPS送信を正常に行うことができるようにし得る本発明の以下の実施形態を提供する。
図2を参照すると、図2は、この出願に係る半持続性スケジューリングシステムの一実施態様の概略構造図である。この実施態様における半持続性スケジューリングシステムは、基地局110と1つ以上のユーザ機器UE120とを含み、この場合、基地局110のシステムは複数のUE120に同時に適合することができ、また、基地局110は複数のUEと別々に通信してもよい。基地局110を使用することによりUE120のためにパラメータが設定されてもよい。
図3を参照すると、図3は、この出願に係る半持続性スケジューリング方法の第1の実施態様のフローチャートである。この実施態様では、UEが方法を実行する一例が説明のために使用され、また、この実施態様における半持続性スケジューリング方法は以下を含んでもよい。
S101:TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定し、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
UEは、UEのために設定されるパラメータ情報にしたがってTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する。パラメータ情報は、基地局を使用することにより或いはプロトコルを使用することによりUEのために設定されてもよい。UEのために設定されるパラメータ情報は、想定し得るTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セット、ダウンリンクHARQ(hybrid automatic repeat request、ハイブリッド・オートマチック・リピート・リクエスト)タイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の変化の周期、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定変更命令が送られる瞬間などのパラメータのうちの少なくとも1つ以上を含む。UEのために設定されるパラメータ情報は、アップリンクSPSのパラメータ情報及びダウンリンクSPSのパラメータ情報のうちの1つ又は2つの組み合わせである。
また、UEのために設定されるパラメータ情報は、従来のSPS設定パラメータを更に含んでもよく、例えば、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定される場合、SPS設定パラメータは、アップリンクSPSのためのSPS周期及び暗示的解放状態のうちの1つ以上を含んでもよく、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定される場合、SPS設定パラメータは、SPS周期、ダウンリンクSPS送信に対応するアップリンクフィードバックリソース、及び、SPSのために確保されるHARQプロセス量などのパラメータを含んでもよい。UEにはアップリンクSPSのパラメータ情報のみが知らされてもよく、或いは、UEにはダウンリンクSPSのパラメータ情報のみが知らされてもよく、或いはUEには、アップリンクSPSのパラメータ情報及びダウンリンクSPSのパラメータ情報の両方が知らされてもよい。
本明細書中において、不変サブフレームセットは、不変アップリンクサブフレームセット及び不変ダウンリンクサブフレームセットのうちの少なくとも1つであり、この場合、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにアップリンクサブフレームであり、また、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにダウンリンクサブフレームである。
不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。例えば、TDDのTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の{0,1}の動的変化に関しては、設定{0,1}における前述の表1から学習され得るように、サブフレーム{0,1,5,6}の全てがダウンリンクサブフレームであり、すなわち、{0,1,5,6}が不変ダウンリンクサブフレームセットを形成し、一方、{2,3,7,8}の全てがアップリンクサブフレームであり、すなわち、{2,3,7,8}が不変アップリンクサブフレームセットを形成する。或いは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の{1,2}の動的変化に関しては、設定{1,2}における前述の表1から学習され得るように、サブフレーム{0,1,5,9}の全てがダウンリンクサブフレームであり、すなわち、{0,1,5,9}が不変ダウンリンクサブフレームセットを形成し、一方、{2,7}のいずれもアップリンクサブフレームであり、すなわち、{2,7}が不変アップリンクサブフレームセットを形成する。
この実施態様は、TDDフレームにおける不変サブフレームセットを決定する4つの想定し得る実施解決策を与える。
解決策1
図4を参照すると、図4は、この実施態様により与えられるTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する想定し得る解決策1のフローチャートである。この解決策において、TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定することは、以下のステップを含む。
S1011:TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得し、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含む。
UEは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得してもよく、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、例えば前述の表1における比率の設定{0,1},{1,2,3},{2,3}等であってもよい、すなわち、前述の表1におけるアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの任意の2つ以上の組み合わせであってもよい2つ以上のアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含む。随意的に、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよい。この場合、基地局eNBは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットをUEに知らせないで済む場合がある。随意的に、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、前述の表1中のアップリンク及びダウンリンク比率の設定の中にはないアップリンク及びダウンリンク比率の設定を更に含んでもよく、これは本発明において限定されない。
S1012:不変サブフレームセットを形成するために、少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定においてそのアップリンク及びダウンリンク属性が不変のままであるサブフレームを決定する。
ロング・ターム・エボリューション(LTE,Long Term Evolution)無線フレームにおける不変サブフレームセットに特に含まれるサブフレームは、TDDフレームの取得されたアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって決定されてもよい。例えば、UEのために設定されるTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、UEは、LTE無線フレームにおいて、サブフレーム{0,1,5,6}がダウンリンクサブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,3,7,8}がアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットであると決定してもよい。LTE無線フレームでは、サブフレーム{4,9}がアップリンク送信のために使用されてもよいが、サブフレーム{4,9}は、ダウンリンク送信のために使用されてもよく、したがって、フレキシブルサブフレームである。そのため、サブフレーム{4,9}は、この実施態様では不変サブフレームセット中のサブフレームとして使用されない。すなわち、アップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}では、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、UEは、サブフレーム{0,1,5,6}のうちの1つ以上のみをSPS送信のために使用できると決定し、一方、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、UEは、サブフレーム{2,3,7,8}のうちの1つ以上のみをSPS送信のために使用できると決定する。例えば、UEのために設定されるTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{1,2}であるとすると、UEは、LTE無線フレームにおいて、{0,1,5,9}がダウンリンクサブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,7}がアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットであると決定してもよい。アップリンク及びダウンリンク比率の設定{1,2}では、ダウンリンクSPSに関し、UEは、サブフレーム{0,1,5,9}のうちの1つ以上でのみSPS送信を行うことができると決定し、アップリンクSPSに関し、UEは、サブフレーム{2,7}のうちの1つ或いは2つにおいてのみSPS送信を行うことができると決定する。
解決策2
解決策2では、UEが指示情報を取得し、この場合、指示情報は、不変サブフレームセット中の1つのサブフレームを直接に指定する。すなわち、UEは、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって不変サブフレームセットを決定する必要がなく、不変サブフレームセット中の指定されたサブフレームを直接に使用してSPS送信を行う。本明細書中において、不変サブフレームセット中の指定されたサブフレームは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって得られる不変サブフレームセット中の1つ以上のサブフレームであってもよい。ダウンリンクSPSがUEのために設定される場合、不変サブフレームセット中の指定されたサブフレームは、設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって得られる不変ダウンリンクサブフレームセット中の1つ以上のサブフレームであってもよく、また、アップリンクSPSもこれと同様である。UEは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって指示情報を取得してもよい。
例えば、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、LTE無線フレームにおいて、サブフレーム{0,1,5,6}はダウンリンクサブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,3,7,8}はアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットである。この場合、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、指示情報は、不変サブフレームセット中の1つのサブフレームが{0,1,5,6}中の1つ以上サブフレーム、例えば{0,1}、{0,5}、{0,1,6}又は同様のものであることを直接に定めてもよい。アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、指示情報は、不変サブフレームセット中の1つのサブフレームが{2,3,7,8}中の1つ以上サブフレーム、例えば{2,3}、{3,8}、{2,7,8}又は同様のものであることを直接に定めてもよい。他のアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットはこれに類似し、それについては、この実施態様における例を1つずつ使用することによって説明されない。
解決策3
図5を参照すると、図5は、この実施態様により与えられるTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する想定し得る解決策3のフローチャートである。この解決策において、TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定することは、以下のステップを含む。
S1021:少なくとも1つの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得する。
1つ以上の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が存在してもよく、また、アップリンクSPS基準及びダウンリンクSPS基準の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が異なってもよい。具体的には、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定及びアップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、ダウンリンクSPSのパラメータがUEのために設定されるとき、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、また、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるとき、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。
UEは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得してもよい。
UEには、SIB1(第1のシステム情報ブロック、System Information Block 1)を使用することによってダウンリンクSPS基準の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が知らされてもよい。具体的には、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、SIB1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定である。
随意的には、UEがアップリンクSPS送信に関して参照する第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、事前に設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、また、UEがeNBによって知らされないで済む場合がある。
S1022:第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定における特定の属性を有するサブフレームによって不変サブフレームセットを形成する。
不変サブフレームセットは、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定における特定の属性を有するサブフレームによって形成される。不変サブフレームセットは、不変アップリンクサブフレームセット及び不変ダウンリンクサブフレームセットのうちの少なくとも一方である。
アップリンクSPS及びダウンリンクSPSが異なる第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を別々に使用する場合、アップリンクSPSに関しては、不変アップリンクサブフレームセットがアップリンクSPS基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって形成され、また、ダウンリンクSPSに関しては、不変ダウンリンクサブフレームセットがダウンリンクSPS基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレームによって形成される。
アップリンクSPS及びダウンリンクSPSが同じ第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用するときには、不変アップリンクサブフレームセットが第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって形成され、この場合、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームの全ては、アップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにアップリンクサブフレームであり、また、不変ダウンリンクサブフレームセットが第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレームによって形成され、この場合、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームの全ては、アップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにダウンリンクサブフレームである。
更なる詳細な説明を与えるために、一例を使用することによって説明が与えられる。
UEのために設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であるとすると、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定は0である。この場合、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は0であってもよく、また、UEは、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定0にしたがって、ダウンリンクSPSのために使用されるダウンリンクサブフレーム{0,1,5,6}が不変ダウンリンクサブフレームセットを形成すると決定してもよい(前述の表1によれば、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定0におけるサブフレーム{0,1,5,6}はダウンリンクサブフレームである)。すなわち、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定0において、UEは、LTE無線フレーム中のサブフレーム{0,1,5,6}のうちの1つ以上を使用してSPS送信を行ってもよい。UEのために設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であれば、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定は1である。この場合、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は1であってもよく、また、UEは、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定1にしたがって、アップリンクSPSのために使用されるアップリンクサブフレーム{2,3,7,8}が不変アップリンクサブフレームセットを形成すると決定してもよい(前述の表1によれば、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるサブフレーム{2,3,7,8}はアップリンクサブフレームである)。すなわち、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定1において、UEは、LTE無線フレーム中のサブフレーム{2,3,7,8}のうちの1つ以上を使用してSPS送信を行ってもよい。
UEのために設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であるとすると、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定は2である。この場合、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は2であってもよく、また、UEは、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定2にしたがって、アップリンクSPSのために使用されるアップリンクサブフレーム{2,7}が不変アップリンクサブフレームセットを形成すると決定してもよい(前述の表1によれば、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定2におけるサブフレーム{2,7}はアップリンクサブフレームである)。すなわち、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定2において、UEは、LTE無線フレーム中のサブフレーム{2,7}のうちの1つ以上を使用してSPS送信を行ってもよい。
解決策4
図6を参照すると、図6は、この実施態様により与えられるTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する想定し得る解決策4のフローチャートである。この解決策において、TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定することは、以下のステップを含む。
S1031:TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得し、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含む。
UEは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得してもよく、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、例えば前述の表1における比率の設定{0,1},{1,2,3},{2,3}等であってもよい、すなわち、前述の表1におけるアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの任意の2つ以上の組み合わせであってもよい、或いは、前述の表1中にないアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい2つ以上のアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含む。随意的に、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよい。この場合、eNBは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットをUEに知らせないで済む場合がある。
S1032:少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択して、SPS送信の送信方向と同じである選択されたアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるサブフレームによって不変サブフレームセットを形成する。
UEは、取得された少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択する指示情報にしたがって、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択してもよく、また、SPS送信の送信方向と同じであるサブフレームが不変サブフレームセットを形成すると決定してもよい。ダウンリンクSPS送信においては、最小量のダウンリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から選択され、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定で取得されるダウンリンクサブフレームが不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。アップリンクSPS送信においては、最小量のアップリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から選択され、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定で取得されるアップリンクサブフレームが不変アップリンクサブフレームセットを形成する。
例えば、UEのために設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であるとすると、前述の表1から学習され得るように、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定0におけるLTE無線フレーム中のダウンリンクサブフレーム(特別サブフレームを含む)(アップリンク及びダウンリンク比率の設定0においては{0,1,5,6}であり、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定1においては{0,1,4,5,6,9}である)の量は最小であり、それにより、UEは、ダウンリンクSPS送信のためにTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定0におけるダウンリンクサブフレームを使用できる。UEのために設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{1,2}であれば、表1から学習され得るように、アップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるLTE無線フレーム中のダウンリンクサブフレームの量は最小であり、それにより、UEは、ダウンリンクSPS送信のためにアップリンク及びダウンリンク設定1におけるダウンリンクサブフレームを使用できる。アップリンクSPS送信において、UEは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにおける次のLTE無線フレーム中に最小量のアップリンクサブフレームを伴うTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を参照してもよい。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、前述の表1から学習され得るように、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるLTE無線フレーム中のアップリンクサブフレーム(アップリンク及びダウンリンク比率の設定0においては{2,3,4,7,8,9}であり、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定1においては{2,3,7,8}である)の量は最小であり、それにより、UEは、アップリンクSPS送信のためにTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるアップリンクサブフレームを使用できる。他のアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが類推によって推測されてもよい。
S102:そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいてSPS送信を行う。
具体的には、アップリンクSPS送信が不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいて行われ、或いは、ダウンリンクSPS送信が不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいて行われる。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中の{0,1}である一例が使用され、また、不変サブフレームセットが前述の解決策1を使用することにより決定されるものとする。ダウンリンクSPSが設定されるとすると、SPS周期は20ms(1つのサブフレームの長さが1msである)であり、また、SPS送信が起動される瞬間が0であり、UEがダウンリンクSPS送信を行う瞬間が0,20,40,...である。すなわち、UEは、0,20,40,...において対応するダウンリンクサブフレーム{0,1,5,6}におけるSPS送信を別々に行う。
この実施態様における半持続性スケジューリング方法は、SPS制御命令をSPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームから取得することを更に含んでもよく、この場合、SPS制御命令は、SPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのSPS命令、データブロックを再送信するためのSPS命令、及び、SPS解放命令のうちの1つ或いは複数の組み合わせを含む。SPS制御命令は、SPS送信、変調、及び、コーディングスキームを行うためにUEにより使用される物理リソース、並びに、SPS送信瞬間などの情報のうちの一片又は複数片の組み合わせを示してもよい。SPS制御命令を取得するために使用されるサブフレームは、SPS送信をスケジューリングできる不変サブフレームセット中のダウンリンクサブフレームである。具体的には、SPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームからSPS制御命令が取得されることは、UEがそのサブフレーム中で、SPS C−RNTIを使用することによりマスキングされるPDCCH制御命令を受けることを示す。
SPS起動を示すためにSPS制御命令が使用されるときには、SPS制御命令がSPS起動命令である。UEは、SPS起動命令の送信方向と同じであるサブフレームからSPS起動命令を取得した後、SPS送信のために使用されるサブフレームを起動する。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSのSPS起動命令はいずれも、1つのダウンリンクサブフレームからのみ取得され得る。
各サブフレームのSPS起動命令は、サブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレーム中でのみ送信され得る。一般に、ダウンリンクスケジューリングコマンド送信及びダウンリンクデータ送信は同じサブフレームで行われる。すなわち、ダウンリンクSPS起動命令は、SPS起動命令を送信するサブフレームにおいてダウンリンクSPS送信を起動させることができ、その後、SPS送信が周期的に行われてもよい。一例としてアップリンクを使用すると、SPS起動命令は、対応するアップリンクサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームでのみ送信可能であり、また、一般に、アップリンクスケジューリングコマンド送信は、アップリンクデータ送信前にK個のサブフレームで行われ、この場合、Kの値は、異なるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定に伴って変化し、例えば、Kは4,6等であってもよい。例えば、アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるアップリンクSPSのためのアップリンクサブフレーム2のSPS起動命令に関して、Kが6であれば、サブフレーム2のSPS起動命令は、前のフレームのダウンリンクサブフレーム6でのみ送信され得る(サブフレーム2の前の6番目のダウンリンクサブフレームが前のフレームのダウンリンクサブフレーム6である)。アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるダウンリンクサブフレーム1のSPS起動コマンド及びダウンリンクサブフレーム1を使用することにより送信されるデータはいずれもダウンリンクサブフレーム1で送信され、また、ダウンリンクサブフレーム5のSPS起動命令及びダウンリンクサブフレーム5を使用することにより送信されるデータはいずれもダウンリンクサブフレーム5で送信される。残りは類推によって推測されてもよい。
実際に、UEに関して、UEは、SPS起動命令を送信できる瞬間にだけSPS起動命令を聞く、或いは、UEは、他の瞬間にはSPS起動命令を聞かない、或いは、UEは、他の瞬間にSPS起動命令を聞いて検出した後にSPS起動命令を無視する。具体的には、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}である一例が使用される。前述の解決策1を使用することにより不変サブフレームセットが決定されるとすると、ダウンリンクSPS送信が行われる瞬間がサブフレーム{0,1,5,6}であってもよく、また、ダウンリンクSPS起動命令は、LTE無線フレーム中のサブフレーム{0,1,5,6}でのみ送信され得る、すなわち、他のサブフレームでは送信されない。
SPS起動命令に関し、起動されてしまったサブフレームにおいては、SPS起動命令が再び受けられれば、SPS起動命令がSPS変更命令と見なされてもよい。
データ送信が1つのサブフレームで完了されると、SPS起動命令を使用することにより割り当てられるリソースが、リソースの浪費を避けるために、その後のデータスケジューリングのために使用されるべきSPSスケジューリング命令を受けることによって解放されてもよい。この場合、SPSスケジューリング命令がSPS解放を示すために使用されるときには、SPSスケジューリング命令がSPS解放命令と称されてもよい。
随意的に、SPS解放命令は、対応するサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームで送信されてもよい。
一例としてアップリンクを使用すると、SPS解放命令は、対応するアップリンクサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームでのみ送信され得る。例えば、アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるアップリンクSPSのためのアップリンクサブフレーム2のSPS解放命令に関して、Kが6であれば、サブフレーム2のSPS解放命令は、前のフレームのダウンリンクサブフレーム6でのみ送信され得る(サブフレーム2の前の6番目のダウンリンクサブフレームが前のフレームのダウンリンクサブフレーム6である)。アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるダウンリンクサブフレーム1のSPS解放命令はダウンリンクサブフレーム1で送信され、また、ダウンリンクサブフレーム5のSPS解放命令はダウンリンクサブフレーム5で送信される。残りは類推によって推測されてもよい。
また、随意的に、SPS解放命令は、SPS送信をスケジューリングできる実際に使用される瞬間に送信されてもよい。具体的には、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}である一例が使用される。前述の態様1を使用することにより不変サブフレームセットが決定されるとすると、ダウンリンクSPSのパラメータ情報が設定されれば、SPS周期は20ms(1つのサブフレームの長さが1msである)であり、SPS送信が起動される瞬間が0であるとすると、UEがダウンリンクSPS送信を行う瞬間は0,20,40,....であり、また、SPS解放命令は、20又は40などのSPS送信をスケジューリングできる実際に使用される瞬間に送信されてもよい。
随意的には、不変サブフレームセットが決定された後に、UEがSPS送信を行うことができる特定のサブフレームを決定できるため、SPS起動命令は、不変ダウンリンクサブフレームで送信されることに限定されなくてもよく、不変サブフレーム及びフレキシブルサブフレームを含む任意のダウンリンクサブフレームで送信することができ、したがって、SPS起動命令は、SPS送信を行うために最も近くで次に利用できるサブフレームを示してもよい。このようにして、最も近くで次に利用できるサブフレームにおいてSPS送信が行われる前に、eNBがSPS起動命令を複数回送ってSPS起動命令の信頼性を向上させてもよい。この場合、UEがSPS起動命令を受けてしまっていれば、UEが同じSPS起動命令を再び受けるときに、UEがSPS起動命令のうちの任意の1つを適用してもよい。具体的には、UEは、その後に受けられる同じSPS起動命令を無視してもよく或いは破棄してもよい。同様に、SPS解放命令に関して同様の処理が行われてもよい。
随意的に、SPS送信は、アップリンク又はダウンリンクSPS新データ送信、アップリンク又はダウンリンクSPS再送信済みデータ送信、又は、SPS制御命令を含んでもよく、この場合、SPS制御命令は、アップリンク又はダウンリンクSPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのアップリンク又はダウンリンクSPS命令、データブロックを再送信するためのアップリンク又はダウンリンクSPS命令、及び、アップリンク又はダウンリンク解放命令のうちの1つ又は複数の組み合わせを含んでもよい。すなわち、本発明のこの実施形態において、決定されたSPS送信瞬間は、SPSデータ送信又はSPS制御命令の送信に適用され得る。
以上の実施態様の説明により分かるように、この出願のこの実施態様により提供される半持続性スケジューリング方法によれば、TDDフレーム中の不変サブフレームセットが決定され、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままであり、また、SPS送信は、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームで行われる。
このようにすると、TDDアップリンク及びダウンリンクの比率が動的に設定されるときにSPSを正常に行うことができ、それにより、SPSの性能を向上できるとともに、UEによりSPSを行う複雑さを減らすことができる。
前述の実施態様における半持続性スケジューリング方法は、主にSPS送信のために使用される。この出願における半持続性スケジューリング方法は、SPS送信のフィードバック送信のために更に使用されてもよい。図7を参照すると、図7は、この出願に係る半持続性スケジューリング方法の第2の実施態様のフローチャートである。この実施態様では、UEが方法を実行することが説明のために使用され、また、この実施態様における半持続性スケジューリング方法は以下のステップを含んでもよい。
S201:TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定し、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
UEは、UEのために設定されるパラメータ情報にしたがってTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する。パラメータ情報は、基地局又はプロトコルを使用することによりUEのために設定されてもよい。UEのために設定されるパラメータ情報は、想定し得るTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セット、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の変化の周期、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定変化命令が送られる瞬間などのパラメータのうちの少なくとも1つ以上を含む。UEのために設定されるパラメータ情報は、アップリンクSPSのパラメータ情報及びダウンリンクSPSのパラメータ情報のうちの1つ又は2つの組み合わせである。
TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する想定し得る実施解決策は、前述の実施態様により与えられる4つの想定し得る実施解決策と同じである。
例えば、アップリンクSPS送信に対応するダウンリンクフィードバック送信の不変ダウンリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の不変ダウンリンクサブフレームによって形成されてもよい。ダウンリンクSPS送信に対応するアップリンクフィードバック送信の不変アップリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の不変アップリンクサブフレームによって形成されてもよい。本明細書中において、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、前述の実施態様における第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく或いはこの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定でなくてもよい。
本明細書中において、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定及びアップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの少なくとも一方であってもよい。例えば、ダウンリンクSPS送信に対応するフィードバック送信がUEのために設定されるときには、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用されてもよく、また、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信がUEのために設定されるときには、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用されてもよい。
eNBには、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってUEへ送られるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが知らされてもよい。
随意的に、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のためにUEが参照するTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、SIB1で知らされるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。この場合、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のために参照されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、プロトコルにおいて事前に設定され或いは恒久的に設定されてもよく、この場合、eNBがUEに知らせないで済む場合がある。
随意的に、ダウンリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のためにUEが参照するTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、2又は5などの事前に設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のために参照されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定に関する情報がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
S202:そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信に対応するフィードバック送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいて、SPS送信に対応するフィードバック送信を行う。
具体的には、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信が不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいて行われ、或いは、ダウンリンクSPS送信に対応するフィードバック送信が不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいて行われる。
この実施態様における半持続性スケジューリング方法は、SPS制御命令をSPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームから取得することを更に含んでもよく、この場合、SPS制御命令は、SPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのSPS命令、データブロックを再送信するためのSPS命令、及び、SPS解放命令のうちの1つ或いは複数の組み合わせを含む。SPS制御命令は、SPS送信、変調、及び、コーディングスキームを行うためにUEにより使用される物理リソース、並びに、SPS送信瞬間などの情報のうちの一片又は複数片の組み合わせを示してもよい。SPS制御命令を取得するために使用されるサブフレームは、SPS送信をスケジューリングできる不変サブフレームセット中のダウンリンクサブフレームである。具体的には、SPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームからSPS制御命令が取得されることは、UEがそのサブフレーム中で、SPS C−RNTIを使用することによりマスキングされるPDCCH制御命令を受けることを示す。特定の実施プロセスは、前述の実施態様におけるそれと同じであり、また、ここでは再び詳細が与えられない。
この出願における半持続性スケジューリング方法の前述の第1の実施態様及び第2の実施態様が互いに組み合わされてもよい。すなわち、SPS送信中及びSPSに対応するフィードバック送信中には、いずれもこの出願における半持続性スケジューリング方法のために使用できる。
TDDシステムでは、同じTTI(transmission time interval、送信時間間隔)におけるSPS新データ送信とデータ再送信との間の衝突を回避するために、アップリンクSPSに関し、異なるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定において、周期にオフセットが存在してもよい。
異なるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定においては、アップリンクSPS周期のオフセットに関し、以下の表2が参照されてもよい。
TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定及び前述の表2を使用することにより、以下の式に関連して、アップリンクSPS送信が起動された後の各SPS送信の特定の瞬間を計算できる。
T=[(10×S+Q)+N×C]+V×(N mod 2)]mod 10240 (式1)
ここで、TはSPS送信の瞬間を示し、Sは、SPS送信が起動された後に最初にSPS送信が行われる無線フレームの番号を示し、Qは、SPS送信が起動された後に最初にSPS送信が行われるサブフレームの番号を示し、Nは、周期の連続番号、すなわち、どの時点でSPS送信が行われるのかを示し、N=0は1番目のSPS送信を示してもよく、N=1は2番目のSPS送信を示し、Cは周期を示し、Vはオフセットを示し、modは係数であり、N mod 2は、Nを2で割ることによって剰余が得られることを意味し、また、それに続くmod 10240は正規化のためである。
以下、一例を使用して、各SPS送信の特定の瞬間を具体的に計算する方法について説明する。
例えば、アップリンクSPS周期Cが10msであり、アップリンクSPS送信が起動される時点Qがサブフレーム2であり、初期設定でアップリンクSPS送信が0番目の無線フレームから始まり、すなわち、Sが0であり、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるサブフレーム2のオフセットVが1であり、及び、起動時点から始まる1番目の送信が0番目の周期であるとすると、起動時点から始まる1番目の送信の瞬間Tは[(10×0+2)+0×10+1×(0 mod 2)]mod 10240、すなわち、2に等しい。起動時点から始まる他の送信の瞬間に関しても前述の式にしたがって計算される。したがって、前述の式によれば、起動時点から始まるSPS送信において、全ての送信が行われる時点が2,13,22,33,....であることが計算され得る。
アップリンクSPS送信が起動される時点Qがサブフレーム3へ変えられて、他のパラメータが不変のままであれば、前述の式にしたがって、起動時点から始まるSPS送信において、全ての送信が行われる時点が3,12,23,32,....であることが計算され得る。
アップリンクSPSにおいては、異なるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定において、周期のオフセットが異なる場合がある。そのため、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の動的変化に適合して正常なSPSをより良く実施するべく、この出願における半持続性スケジューリング方法では、アップリンクSPS送信がアップリンクサブフレームで行われるときに、アップリンクSPS送信の送信周期がオフセットされてもよい。
したがって、この出願における半持続性スケジューリング方法の第3の実施態様では、アップリンクSPS送信の送信周期をオフセットするための方法が更に提供される。アップリンクSPS送信の送信周期をオフセットすることにより、SPS新データ送信とデータ再送信との間の衝突を同じTTIにおいて効果的に回避できる。
図8を参照すると、図8は、以下のステップを含む、この出願に係る半持続性スケジューリング方法の第3の実施態様におけるアップリンクSPS送信の送信周期をオフセットするフローチャートである。
S3011:アップリンクSPS送信の周期オフセットを取得する。
この実施態様において、アップリンクSPS送信の周期オフセットを取得することは、具体的には、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得すること、及び、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定とアップリンクSPS送信のために特に使用されるサブフレームとを使用することによってサブフレームのアップリンクSPS送信の周期オフセットを決定することであってもよい。例えば、前述の表2から学習され得るように、取得される第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は1であり、サブフレーム2のアップリンクSPS送信の周期オフセットは1である。或いは、前述の表2から学習され得るように、取得される第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は3であり、サブフレーム4のアップリンクSPS送信の周期オフセットは−2である。本明細書中において、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、前述の実施態様で言及された第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定と同じであってもよく或いは異なってもよい。
第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定、UEのために設定されるパラメータ情報中の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定における最小量のアップリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの1つであってもよい。具体的には、例えば、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるときに、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用されてもよい。第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ブロードキャストメッセージ又はRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって設定されてもよい。
随意的には、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、事前に設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBがUEに知らでないで済む場合がある。
随意的には、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、LTEフレーム中に最小量のアップリンクサブフレームを伴うUEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率のセットにおけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、前述の表1から学習され得るように、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるLTE無線フレーム中のアップリンクサブフレームの量は最小であり、また、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は1である。
第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージを使用することによって設定されてもよい。随意的に、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
随意的に、この実施態様において、アップリンクSPS送信の周期オフセットを取得することは、更に具体的には、オフセットの特定の情報を取得することによって、例えば、いずれの特定のサブフレーム又はいずれの特定のサブフレーム使用/いずれのオフセットかに関する使用情報又はいずれのオフセットかに関する情報がブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージを使用することにより設定されることを得ることであってもよい。UEは、この設定情報にしたがって周期オフセットを行ってもよい。随意的に、特定の情報は、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
S3012:周期オフセットにしたがってアップリンクSPS送信の送信周期をオフセットする。
アップリンクSPS送信の送信周期は、周期オフセットにしたがってオフセットされる。送信周期がオフセットされるアップリンクSPS送信の特定の瞬間は、オフセット及び前述の式1にしたがって計算されてもよく、また、計算された特定の瞬間に新データ送信が行われる。
例えば、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1であり、アップリンクSPSの周期Cが10msであり、アップリンクSPS送信が起動される時点Qがサブフレーム2であり、初期設定でアップリンクSPS送信が0番目の無線フレームから始まり、すなわち、Sが0であり、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるサブフレーム2のオフセットVが1であるとすると、前述の式1にしたがって、起動時点から始まるSPS送信において、全ての送信が行われる時点が2,13,22,33,....であることが計算され得る。一方、全ての送信後に不具合と思われる再送信データが送られる時点は、別々に、12,23,32,43,....である。このようにすると、再送信されるデータと新たに送信されるデータとの間の衝突が同じTTIにおいて回避される。
同様に、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1であり、アップリンクSPSの周期Cが10msであり、アップリンクSPS送信が起動される時点Qがサブフレーム3であり、初期設定でアップリンクSPS送信が0番目の無線フレームから始まり、すなわち、Sが0であり、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるサブフレーム3のオフセットVが−1であるとすると、前述の式1にしたがって、起動時点から始まるSPS送信において、全ての送信が行われる時点が3,12,23,32,.....であることが計算され得る。一方、全ての送信後に不具合と思われる再送信データが送られる時点は、別々に、13,22,33,42,....である。
この出願のこの実施態様において、アップリンクサブフレームのSPS周期オフセットは、一定の第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することによって決定することができ、また、SPS周期オフセットにしたがってアップリンクSPS送信の送信周期がオフセットされる。したがって、SPS新データ送信とデータ再送信との間の衝突を同じTTIにおいて効果的に回避できる。
この実施態様におけるアップリンクSPS送信の送信周期をオフセットするための方法は、別々に使用されてもよく、或いは、半持続性スケジューリング方法の第1又は第2の実施態様に対して或いは第1及び第2の実施態様により組み合わせられる実施態様に対して適用されてもよい。
図9を参照すると、図9は、この出願に係る半持続性スケジューリング方法の第4の実施態様のフローチャートである。この実施態様では、基地局が方法を実行する。この実施態様における半持続性スケジューリング方法は以下を含む。
S301:基地局は、UEのために、不変サブフレームセットを決定できるパラメータ情報を設定し、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
UEのために基地局により設定されるパラメータ情報は、指示情報を含むとともに、想定し得るTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セット、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の変化の周期、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定変化命令が送られる瞬間などのパラメータのうちの少なくとも1つ以上を更に含む。指示情報は、いずれの態様を使用してTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定すべきかをUEに指示するために使用される。この実施態様は、基地局によりUEに対して知らされる指示情報に関して以下の幾つかの想定し得るケースを与える。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することにより不変サブフレームセットを決定することである。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得することにより、UEは、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに全てがアップリンクサブフレームであるサブフレームによって不変アップリンクサブフレームセットを形成するとともに、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに全てがダウンリンクサブフレームであるサブフレームによって不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、設定された指示情報により直接に指定される不変サブフレームセットを使用することである。基地局は、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって不変サブフレームセット又は不変サブフレームセットの1つ以上のサブセットを決定する。不変サブフレームセット中のサブフレームは、指示情報を使用することにより直接に指定される。例えば、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であるとすると、LTE無線フレームにおけるサブフレーム{0,1,5,6}は、ダウンリンクサブフレーム又は特別サブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,3,7,8}がアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットである。この場合、ダウンリンクSPS設定パラメータがUEのために設定されれば、基地局は、不変サブフレームセットが{0,1,5,6}中の1つ以上のサブフレーム、例えば、{0,1}又は{1,5,6}により形成されるセットでもよいことを指示情報を使用することにより直接に指定してもよく、また、アップリンクSPS設定パラメータがUEのために設定されれば、基地局は、不変サブフレームセットが{2,3,7,8}中の1つ以上のサブフレーム、例えば、{2,3}又は{7,8}により形成されるセットでもよいことを指示情報を使用することにより直接に指定してもよい。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することにより不変サブフレームセットを決定することであり、この場合、基地局が指示情報をUEに対して知らせるときに同時に、基地局は、UEのために少なくとも1つの基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を更に設定してもよい。UEは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することによって不変サブフレームセットを決定する。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSは、異なる基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を別々に使用してもよく、或いは、同じ基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用してもよい。アップリンクSPSに関して、不変アップリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームを使用することによって形成されてもよく、また、ダウンリンクSPSに関して、不変ダウンリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレームを使用することによって形成されてもよい。
基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定及びアップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの少なくとも一方を含んでもよい。アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるときには、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用され、また、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるときには、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用される。
例えば、基地局によりUEに対して知らされることは、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴う設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにおけるアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することにより不変サブフレームセットを決定することである。この場合、基地局がUEのためにTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを設定してもよく、それにより、UEは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を見つける。
S302:パラメータ情報をUEに知らせる。
UEは、システムブロードキャストメッセージを使用することによって或いはRRC再設定メッセージなどの専用のRRCメッセージ又は他のメッセージ又はこれらの2つの組み合わせを使用することによってUEのために基地局により設定されるパラメータ情報が知らされてもよい。すなわち、UEには、システムブロードキャストメッセージを使用することによってパラメータ情報の一部分が知らされてもよく、また、UEには、RRC再設定メッセージなどの専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってパラメータ情報の他の部分が知らされてもよい。専用のRRCメッセージを使用することによって全てのパラメータ情報の一部がUEに知らされるときには、UEがRRC完了メッセージを基地局に送ってもよい。
図10を参照すると、図10は、この出願に係る半持続性スケジューリング方法の第5の実施態様のフローチャートである。この実施態様における半持続性スケジューリング方法は以下のステップを含む。
S401:TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化する。
TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに、S402が行われる。
S402:SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するかどうかを決定する。
TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性も変化するかどうかが決定される。例えば、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は{0,1}で動的に変化し、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が0から1まで変化すると、サブフレーム{0,1,5,6}は全てがダウンリンクサブフレームであり、また、サブフレーム{2,3,7,8}は全てがアップリンクサブフレームであり、一方、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が0のときにアップリンクサブフレームであるサブフレーム4は、アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1のときにダウンリンクサブフレームへ変化し、また、TDD アップリンク及びダウンリンク比率の設定が0のときにアップリンクサブフレームであるサブフレーム9は、アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1のときにダウンリンクサブフレームへ変化する。したがって、TDDアップリンク及びダウンリンクの比率が0から1へ変化すると、サブフレーム{0,1,5,6}及びサブフレーム{2,3,7,8}のアップリンク及びダウンリンク属性は不変のままであり、また、サブフレーム{4,9}のアップリンク及びダウンリンク属性は変化する。
SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化すると、S403が行われる。
S403:SPS送信を無視する。
そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するサブフレームにおけるSPS送信が無視される。
典型的な実施態様として、この実施態様における半持続性スケジューリング方法は、無視されたSPS送信が新データ送信であるかどうかを更に決定するとともに、無視されたSPS送信が新データ送信であると決定されると、その後のスケジューリング命令に対して応答を更に行って無視されたSPS新データ送信を再び行うことを更に含んでもよい。
他の典型的な実施態様において、この実施態様における半持続性スケジューリング方法は、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するSPS利用できるサブフレームの後のW番目のSPS利用できるサブフレームまで無視されたSPS送信を遅らせること、或いは、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するSPS利用できるサブフレームの前のM番目のSPS利用できるサブフレームへと無視されたSPS送信を進ませることを更に含んでもよい。ここで、W,Mはいずれも自然数である。
W,Mは、RRCメッセージを使用することによって設定されてもよく、或いは、前もって事前に設定されてもよく、例えば、W=1は、UEが無視されたSPS送信の瞬間を次の利用できる瞬間まで遅らせることを示す。例えば、アップリンクSPS送信の瞬間がダウンリンクへ変化すれば、UEは、SPS送信の瞬間を次のアップリンク瞬間まで遅らせる。例えば、M=1は、UEが無視されたSPS送信の瞬間を次の利用できる瞬間まで進ませることを示す。
例えば、以下の表3に示されるように、UEのTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であり、また、設定0において、UEのアップリンクSPS送信がサブフレーム4で行われるとすると、設定が1へ変化するときに、サブフレーム4の送信方向がダウンリンクへ変化し、UEがアップリンクSPS送信を無視してもよく、UEは、無視されたSPS送信を次のアップリンクサブフレーム7まで遅らせてもよく(W=1のとき)、或いは、無視されたSPS送信を前のアップリンクサブフレーム3まで進ませてもよい(M=1)。ダウンリンクもこれと同様であり、そのため、詳細が再び与えられない。
この実施態様における半持続性スケジューリング方法によれば、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化すると、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するかどうかが決定され、また、アップリンク及びダウンリンク属性が変化するときには、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するサブフレームにおけるSPS送信が無視される。このようにして、SPS送信を行うために利用できる幾つかのサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するときには、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が変化するため、SPSデータ送信のための処理態様が与えられる。
また、この実施態様における半持続性スケジューリング方法によれば、無視されたSPS送信のための処理態様が更に与えられる。すなわち、無視されたSPS送信がSPS新データ送信であるときには、無視されたSPS送信を再び行って、それにより、無視されたSPS新データ送信におけるデータ損失を確保するために、その後のスケジューリング命令に対して応答が更になされる。
更に、無視されたSPS送信は、送信のために、後の利用できるサブフレームまで遅らされ或いは前の利用できるサブフレームまで進められてもよい。このようにすると、サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性の変化により引き起こされるデータ損失を効果的に回避できるとともに、SPS送信の性能及び信頼性が向上される。
現在の研究は、不変アップリンクサブフレームにおけるUEへの干渉とアップリンク及びダウンリンクフレキシブルサブフレームにおけるUEへの干渉との間に大きな違いがあることを更に見出す。
LTE無線通信システムでは、端末が事前に設定されたトリガー条件及び報告条件を満たすと、端末は、パワーヘッドルームを基地局へ報告し、これがパワーヘッドルーム報告(Power Headroom Report,PHR)と称される。PHRは、端末の最大送信電力と基地局への推定アップリンク送信電力との間の差を報告するために使用され、それにより、基地局は、報告されるパワーヘッドルームにしたがって端末に関して電力制御及びアップリンクスケジューリングを行う。
従来技術では、PHR報告のトリガーは、主に、以下の幾つかのケース、すなわち、1.周期的なPHRタイマーが経過する;2.禁止PHRタイマーが経過する或いはタイムアウトする、及び、最後のPHR報告の後にパスロス変化が閾値を超える;3.アップリンク二次成分キャリアが起動される等を含む。一般に、PHRパラメータ設定は、3つのRRC設定パラメータ、すなわち、周期的PHRタイマー(Periodic PHR−Timer)、禁止PHRタイマー(Prohibit PHR−Timer)、及び、ダウンリンクパスロス変化(dl−Pathloss Change)を含んでもよい。
しかしながら、従来技術におけるPHR報告のトリガー条件は、基地局がセルのためにTDD設定情報を持続的に設定し且つ取得される情報が制限を有するという前提の下で送られる不変サブフレームにしたがって端末がPHR報告を行うことであり、したがって、基地局がセルのためにTDD設定情報を動的に設定する適用シナリオにおいては、PHR報告及び新たな報告をトリガーするための新たな方法が必要とされる場合があり、それにより、基地局はアップリンクスケジューリングを正確に行う。
本発明のこの実施形態における解決策は、TDDアップリンク及びダウンリンクの比率が動的に設定されるときに異なるPHRパラメータセットが異なるサブフレームセットのために設定されてもよいことを含む。
この実施形態における特定の方法は以下を含んでもよい。
ステップ501:UEが第1のPHRパラメータ及び第2のPHRパラメータを受け、この場合、第1のPHRパラメータは、第1の周期的PHRタイマー、第1の禁止PHRタイマー、及び、第1のダウンリンクパスロス変化のうちの少なくとも1つを含み、及び、第1のPHRパラメータが不変サブフレームセットに適用され、また、第2のPHRパラメータは、第2の周期的PHRタイマー、第2の禁止PHRタイマー、及び、第2のダウンリンクパスロス変化のうちの少なくとも1つを含み、及び、第2のPHRパラメータがフレキシブルサブフレームセットに適用される。
第1のPHRパラメータ及び第2のPHRパラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって基地局によりUEに知らされてもよく或いは事前に設定されてもよく、これは本明細書中では限定されない。
また、随意的に、UEが第3のPHRパラメータを受け、この場合、第3のPHRパラメータは、第3の周期的PHRタイマー、第3の禁止PHRタイマー、及び、第3のダウンリンクパスロス変化のうちの少なくとも1つを含む。第3のPHRパラメータは、第1のPHRパラメータにも第2のPHRパラメータにも含まれないパラメータであってもよい。第3のPHRパラメータは、不変サブフレームセットのPHRに適用されるべき第1のPHRパラメータと組み合わされてもよく、或いは、第3のPHRパラメータは、フレキシブルサブフレームセットのPHRに適用されるべき第2のPHRパラメータと組み合わされてもよい。すなわち、不変サブフレームセットのPHR及びフレキシブルサブフレームセットのPHRは、それらのそれぞれのPHRパラメータを部分的に使用してもよく、また、他の部分に関しては、第3のPHRパラメータを参照してもよい。
第3のPHRパラメータは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって基地局によりUEに知らされてもよく或いは事前に設定されてもよく、これは本明細書中では限定されない。
ステップ502:UEは、受けられた第1のPHRパラメータ及び第2のPHRパラメータを適用して、不変サブフレームセットのPHR及び/又はフレキシブルサブフレームセットのPHRをトリガーする。
具体的には、例えば、第1の周期的PHRタイマーがタイムアウトすると、不変サブフレームセットのPHRがトリガーされるとともに、不変サブフレームセットのPHRが送られた後に、第1の周期的PHRタイマーが再び始動され、また、第2の周期的PHRタイマーがタイムアウトすると、フレキシブルサブフレームセットのPHRがトリガーされるとともに、フレキシブルサブフレームセットのPHRが送られた後に、第2の周期的PHRタイマーが再び始動される。
更に、随意的には、UEは、受けられた第3のPHRパラメータを適用して、不変サブフレームセットのPHR及び/又はフレキシブルサブフレームセットのPHRを別々にトリガーする。
具体的には、例えば、第3のPHRパラメータが第3のダウンリンクパスロス変化を含むときには、不変サブフレームセットのPHR及び/又はフレキシブルサブフレームセットのPHRをトリガーするために、第3のダウンリンクパスロス変化の値を参照する。第3のPHRパラメータが第3の周期的PHRタイマーを含むときには、不変サブフレームセットのPHR及び/又はフレキシブルサブフレームセットのPHRをトリガーするために、第3の周期的PHRタイマーの値を参照する。
UEのために不変サブフレームセット及び/又はフレキシブルサブフレームセットに関して異なるPHRパラメータを設定することにより、不変サブフレームセットのPHR及び/又はフレキシブルサブフレームセットのPHRのトリガーを適時に別々に実施することができ、それにより、基地局がスケジューリングを行うのを更に効果的に支援できる。
図11を参照すると、図11は、この出願に係るユーザ機器100の第1の実施態様の概略構造図である。この実施態様におけるユーザ機器100は、決定モジュール11及び第1の実行モジュール12を含む。
決定モジュール11は、TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定するように構成され、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
決定モジュール11は、UEのために設定されるパラメータ情報にしたがってTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する。パラメータ情報は、基地局又はプロトコルを使用することによりUEのために設定されてもよい。UEのために設定されるパラメータ情報は、想定し得るTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セット、ダウンリンクHARQ(hybrid automatic repeat request、ハイブリッド・オートマチック・リピート・リクエスト)タイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の変化の周期、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定変化命令が送られる瞬間などのパラメータのうちの少なくとも1つ以上を含む。UEのために設定されるパラメータ情報は、アップリンクSPSのパラメータ情報及びダウンリンクSPSのパラメータ情報のうちの1つ又は2つの組み合わせである。
また、UEのために設定されるパラメータ情報は、従来のSPS設定パラメータを更に含んでもよく、例えば、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定される場合、SPS設定パラメータは、アップリンクSPSのためのSPS周期及び暗示的解放状態のうちの1つ以上を含んでもよく、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定される場合、SPS設定パラメータは、SPS周期、ダウンリンクSPS送信に対応するアップリンクフィードバックリソース、及び、SPSのために確保されるHARQプロセス量などのパラメータを含んでもよい。UEにはアップリンクSPSのパラメータ情報のみが知らされてもよく、或いは、UEにはダウンリンクSPSのパラメータ情報のみが知らされてもよく、或いはUEには、アップリンクSPSのパラメータ情報及びダウンリンクSPSのパラメータ情報の両方が知らされてもよい。
本明細書中において、不変サブフレームセットは、不変アップリンクサブフレームセット及び不変ダウンリンクサブフレームセットのうちの少なくとも1つであり、この場合、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにアップリンクサブフレームであり、また、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにダウンリンクサブフレームである。
不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
この実施態様は、TDDフレームにおける不変サブフレームセットを決定モジュール11により決定する4つの想定し得る実施解決策を与える。
解決策1において、決定モジュール11は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得するように構成され、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含み、また、決定モジュール11は、不変サブフレームセットを形成するために、そのアップリンク及びダウンリンク属性が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定において不変のままであるサブフレームを決定するように構成される。
決定モジュール11は、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得してもよく、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、例えば前述の表1における比率の設定{0,1},{1,2,3},{2,3}等であってもよい2つ以上のアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含み、随意的には、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよい。この場合、eNBは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットをUEに知らせないで済む場合がある。随意的に、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、前述の表1中のアップリンク及びダウンリンク比率の設定の中にはないアップリンク及びダウンリンク比率の設定を更に含んでもよく、これは本発明において限定されない。
決定モジュール11は、TDDフレームの取得されたアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって、ロング・ターム・エボリューション(LTE,Long Term Evolution)無線フレームにおける不変サブフレームセットに特に含まれるサブフレームを決定する。例えば、UEのために設定されるTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、UEは、LTE無線フレームにおいて、サブフレーム{0,1,5,6}がダウンリンクサブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,3,7,8}がアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットであると決定してもよい。LTE無線フレームでは、サブフレーム{4,9}がアップリンク送信のために使用されてもよいが、サブフレーム{4,9}は、ダウンリンク送信のために使用されてもよく、したがって、フレキシブルサブフレームである。そのため、サブフレーム{4,9}は、この実施態様では不変サブフレームセット中のサブフレームとして使用されない。すなわち、アップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}では、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、UEは、サブフレーム{0,1,5,6}のうちの1つ以上のみをSPS送信のために使用できると決定し、一方、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、UEは、サブフレーム{2,3,7,8}のうちの1つ以上のみをSPS送信のために使用できると決定する。
解決策2において、決定モジュール11は、指示情報を取得するように構成され、この場合、指示情報は、不変サブフレームセット中の1つのサブフレームを直接に指定する。
決定モジュール11は指示情報を取得し、この場合、指示情報は、不変サブフレームセット中のサブフレームを直接に指定する。すなわち、UEは、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって不変サブフレームセットを決定する必要がなく、不変サブフレームセット中の指定されたサブフレームを直接に使用してSPS送信を行う。本明細書中において、不変サブフレームセット中の指定されたサブフレームは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって得られる不変サブフレームセット中の1つ以上のサブフレームであってもよい。ダウンリンクSPSがUEのために設定される場合、不変サブフレームセット中の指定されたサブフレームは、設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって得られる不変ダウンリンクサブフレームセット中の1つ以上のサブフレームであってもよく、また、アップリンクSPSも同様である。UEは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって指示情報を取得してもよい。
例えば、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、LTE無線フレームにおいて、サブフレーム{0,1,5,6}はダウンリンクサブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,3,7,8}はアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットである。この場合、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、指示情報は、不変サブフレームセット中の1つのサブフレームが{0,1,5,6}中の1つ以上サブフレーム、例えば{0,1}、{0,5}、{0,1,6}又は同様のものであることを直接に定めてもよい。アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されれば、指示情報は、不変サブフレームセット中の1つのサブフレームが{2,3,7,8}中の1つ以上サブフレーム、例えば{2,3}、{3,8}、{2,7,8}又は同様のものであることを直接に定めてもよい。
解決策3において、決定モジュール11は、少なくとも1つの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得するとともに、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定における特定の属性を有するサブフレームによって不変サブフレームセットを形成するように構成される。
不変サブフレームセットは、不変アップリンクサブフレームセット及び不変ダウンリンクサブフレームセットのうちの少なくとも1つであり、この場合、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにアップリンクサブフレームであり、また、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにダウンリンクサブフレームである。
決定モジュール11は、少なくとも1つの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得するように構成され、この場合、1つ以上の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が存在してもよい。随意的に、アップリンクSPS基準の第1の基準アップリンク比率の設定は、ダウンリンクSPS基準の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定と異なってもよい。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSが異なる第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を別々に使用する場合、アップリンクSPSに関しては、不変アップリンクサブフレームセットがアップリンクSPS基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって形成され、また、ダウンリンクSPSに関しては、不変ダウンリンクサブフレームセットがダウンリンクSPS基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレームによって形成される。
アップリンクSPS及びダウンリンクSPSが同じ第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用するときには、不変アップリンクサブフレームセットが第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって形成され、また、不変ダウンリンクサブフレームセットが第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレーム及び特別サブフレームによって形成される。
随意的に、不変ダウンリンクサブフレームセットを形成するために使用される第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、SIB1により示される比率の設定である。具体的には、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、SIB1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定である。
具体的には、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定及びアップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるとき、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、また、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるとき、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。具体的に、決定モジュール11は、少なくとも1つの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得して、アップリンクSPSに関しては、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって不変アップリンクサブフレームセットを形成し、ダウンリンクSPSに関しては、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレーム及び特別サブフレームによって不変ダウンリンクサブフレームセットを形成するように構成される。
随意的には、UEがアップリンクSPS送信に関して参照する第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、事前に設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、また、UEがeNBによって知らされないで済む場合がある。
解決策4において、決定モジュール11は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得するように構成され、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含み、また、決定モジュール11は、少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択して、SPS送信の送信方向と同じである選択されたアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるサブフレームによって不変サブフレームセットを形成するように構成される。
決定モジュール11は、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得してもよく、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、例えば前述の表1における比率の設定{0,1},{1,2,3},{2,3}等であってもよい、すなわち、前述の表1におけるアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの任意の2つ以上の組み合わせであってもよい、或いは、前述の表1の中にないアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい2つ以上のアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含む。随意的に、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによりTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットをUEに知らせないで済む場合がある。
決定モジュール11は、取得された少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択する指示情報にしたがって、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択してもよく、また、SPS送信の送信方向と同じであるサブフレームが不変サブフレームセットを形成すると決定してもよい。ダウンリンクSPS送信においては、最小量のダウンリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から選択され、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定で取得されるダウンリンクサブフレームが不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。アップリンクSPS送信においては、最小量のアップリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から選択され、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定で取得されるアップリンクサブフレームが不変アップリンクサブフレームセットを形成する。
第1の実行モジュール12は、決定モジュール11により決定されてそのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいてSPS送信を行うように構成される。
具体的には、第1の実行モジュール12は、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいてアップリンクSPS送信を行い、或いは、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいてダウンリンクSPS送信を行う。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中の{0,1}である一例が使用され、また、不変サブフレームセットが前述の解決策1を使用することにより決定されるものとする。ダウンリンクSPSが設定されるとすると、SPS周期は20ms(1つのサブフレームの長さが1msである)であり、また、SPS送信が起動される瞬間が0であり、UEがダウンリンクSPS送信を行う瞬間が0,20,40,...である。すなわち、UEは、0,20,40,...において対応するダウンリンクサブフレーム{0,1,5,6}におけるSPS送信を別々に行う。
図12を参照すると、図12は、この出願に係るユーザ機器の第2の実施態様の概略構造図である。この実施態様におけるユーザ機器200は、決定モジュール21、第1の実行モジュール22、取得モジュール23、及び、第2の実行モジュール23を含む。
決定モジュール21は、TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定するように構成され、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
第1の実行モジュール22は、決定モジュールにより決定されてそのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいてSPS送信を行うように構成される。
決定モジュール21及び第1の実行モジュール22の機能の特定の実施プロセスは、この出願のユーザ機器の第1の実施態様における対応するモジュールの実施プロセスと同じであり、詳細に関しては、図11に示される実施態様の詳細の説明を参照されたく、ここでは再び詳細が与えられない。
この実施態様におけるユーザ機器は取得モジュール23を更に含み、この場合、取得モジュール23は、SPS制御命令を、決定モジュール21により決定されてSPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームから取得するように構成され、この場合、SPS制御命令は、SPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのSPS命令、データブロックを再送信するためのSPS命令、及び、SPS解放命令のうちの1つ或いは複数の組み合わせを含む。
この実施態様におけるユーザ機器によれば、取得モジュール23は、SPS制御命令をSPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームから更に取得してもよく、この場合、SPS制御命令は、SPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのSPS命令、データブロックを再送信するためのSPS命令、及び、SPS解放命令のうちの1つ或いは複数の組み合わせを含む。SPS制御命令は、SPS送信、変調、及び、コーディングスキームを行うためにUEにより使用される物理リソース、並びに、SPS送信瞬間などの情報のうちの一片又は複数片の組み合わせを示してもよい。
SPS制御命令を取得するために使用されるサブフレームは、SPS送信をスケジューリングできる不変サブフレームセット中のダウンリンクサブフレームである。具体的には、SPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームからSPS制御命令が取得されることは、UEがそのサブフレーム中で、SPS C−RNTIを使用することによりマスキングされるPDCCH制御命令を受けることを示す。
SPS起動を示すためにSPS制御命令が使用されるときには、SPS制御命令がSPS起動命令である。取得モジュール23は、SPS起動命令の送信方向と同じであるサブフレームからSPS起動命令を取得した後、SPS送信のために使用されるサブフレームを起動する。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSのSPS起動命令はいずれも、1つのダウンリンクサブフレームからのみ取得され得る。
各サブフレームのSPS起動命令は、サブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレーム中でのみ送信され得る。一般に、ダウンリンクスケジューリングコマンド送信及びダウンリンクデータ送信は同じサブフレームで行われる。すなわち、ダウンリンクSPS起動命令は、SPS起動命令を送信するサブフレームにおいてダウンリンクSPS送信を起動させることができ、その後、SPS送信が周期的に行われてもよい。一例としてアップリンクを使用すると、SPS起動命令は、対応するアップリンクサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームでのみ送信可能であり、また、一般に、アップリンクスケジューリングコマンド送信は、アップリンクデータ送信前にK個のサブフレームで行われ、この場合、Kの値は、異なるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定に伴って変化し、例えば、Kは4,6等であってもよい。
実際に、UEに関して、取得モジュール23は、SPS起動命令を送信できる瞬間にだけSPS起動命令を聞く、或いは、UEは、他の瞬間にはSPS起動命令を聞かない、或いは、UEは、他の瞬間にSPS起動命令を聞いて検出した後にSPS起動命令を無視する。具体的には、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}である一例が使用される。前述の解決策1を使用することにより不変サブフレームセットが決定されるとすると、ダウンリンクSPS送信が行われる瞬間がサブフレーム{0,1,5,6}であってもよく、また、ダウンリンクSPS起動命令は、LTE無線フレーム中のサブフレーム{0,1,5,6}でのみ送信され得る、すなわち、他のサブフレームでは送信されない。
SPS起動命令に関し、起動されてしまったサブフレームにおいては、SPS起動命令が再び受けられれば、SPS起動命令がSPS変更命令と見なされてもよい。
データ送信が1つのサブフレームで完了されると、SPS起動命令を使用することにより割り当てられるリソースが、リソースの浪費を避けるために、その後のデータスケジューリングのために使用されるべきSPSスケジューリング命令を受けることによって解放されてもよい。この場合、取得モジュール23により取得されるSPSスケジューリング命令がSPS解放を示すために使用されるときには、SPSスケジューリング命令がSPS解放命令と称されてもよい。
随意的に、SPS解放命令は、対応するサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームで送信されてもよい。
一例としてアップリンクを使用すると、SPS解放命令は、対応するアップリンクサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームでのみ送信され得る。例えば、アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるアップリンクSPSのためのアップリンクサブフレーム2のSPS解放命令に関して、Kが6であれば、サブフレーム2のSPS解放命令は、前のフレームのダウンリンクサブフレーム6でのみ送信され得る(サブフレーム2の前の6番目のダウンリンクサブフレームが前のフレームのダウンリンクサブフレーム6である)。アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるダウンリンクサブフレーム1のSPS解放命令はダウンリンクサブフレーム1で送信され、また、ダウンリンクサブフレーム5のSPS解放命令はダウンリンクサブフレーム5で送信される。残りは類推によって推測されてもよい。
また、随意的に、SPS解放命令は、SPS送信をスケジューリングできる実際に使用される瞬間に送信されてもよい。具体的には、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}である一例が使用される。前述の態様1を使用することにより不変サブフレームセットが決定されるとすると、ダウンリンクSPSのパラメータ情報が設定されれば、SPS周期は20ms(1つのサブフレームの長さが1msである)であり、SPS送信が起動される瞬間が0であるとすると、UEがダウンリンクSPS送信を行う瞬間は0,20,40,....であり、また、SPS解放命令は、20又は40などのSPS送信をスケジューリングできる実際に使用される瞬間に送信されてもよい。
随意的には、不変サブフレームセットが決定された後に、UEがSPS送信を行うことができる特定のサブフレームを決定できるため、SPS起動命令は、不変ダウンリンクサブフレームで送信されることに限定されなくてもよく、不変サブフレーム及びフレキシブルサブフレームを含む任意のダウンリンクサブフレームで送信することができ、したがって、SPS起動命令は、SPS送信を行うために最も近くで次に利用できるサブフレームを示してもよい。このようにすると、最も近くで次に利用できるサブフレームでSPS送信が行われる前に、eNBは、SPS起動命令の信頼性を向上させるためにSPS起動命令を複数回送ることができ、この場合、UEがSPS起動命令を受けてしまっていれば、UEが同じSPS起動命令を再び受けるときに、UEは、SPS起動命令のうちの任意の1つを適用してもよい。具体的には、UEは、その後に受けられる同じSPS起動命令を無視してもよく或いは破棄してもよい。同様に、SPS解放命令に関して同様の処理が行われてもよい。
随意的に、SPS送信は、アップリンク又はダウンリンクSPS新データ送信、アップリンク又はダウンリンクSPS再送信済みデータ送信、又は、SPS制御命令を含んでもよく、この場合、SPS制御命令は、アップリンク又はダウンリンクSPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのアップリンク又はダウンリンクSPS命令、データブロックを再送信するためのアップリンク又はダウンリンクSPS命令、及び、アップリンク又はダウンリンク解放命令のうちの1つ又は複数の組み合わせを含んでもよい。すなわち、本発明のこの実施形態において、決定されたSPS送信瞬間は、SPSデータ送信又はSPS制御命令の送信に適用され得る。
第2の実行モジュール24は、決定モジュール21により決定されてそのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信に対応するフィードバック送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいて、SPS送信に対応するフィードバック送信を行うように構成される。
決定モジュール21は、UEのために設定されるパラメータ情報にしたがってTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定する。パラメータ情報は、基地局又はプロトコルを使用することによりUEのために設定されてもよい。UEのために設定されるパラメータ情報は、想定し得るTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セット、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の変化の周期、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定変更命令が送られる瞬間などのパラメータのうちの少なくとも1つ以上を含む。UEのために設定されるパラメータ情報は、アップリンクSPSのパラメータ情報及びダウンリンクSPSのパラメータ情報のうちの1つ又は2つの組み合わせである。
TDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定モジュール21により決定する想定し得る実施解決策は、図11に示される前述の実施態様により与えられる4つの想定し得る実施解決策と同じである。
例えば、アップリンクSPS送信に対応するダウンリンクフィードバック送信の不変ダウンリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の不変ダウンリンクサブフレームによって形成されてもよい。ダウンリンクSPS送信に対応するアップリンクフィードバック送信の不変アップリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の不変アップリンクサブフレームによって形成されてもよい。本明細書中において、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、前述の実施態様における第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく或いはこの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定でなくてもよい。
本明細書中において、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定及びアップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの少なくとも一方であってもよい。例えば、ダウンリンクSPS送信に対応するフィードバック送信がUEのために設定されるときには、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用されてもよく、また、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信がUEのために設定されるときには、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用されてもよい。
eNBには、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってUEへ送られるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが知らされてもよい。
随意的に、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のためにUEが参照するTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、SIB1で知らされるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。この場合、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のために参照されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、プロトコルにおいて事前に設定され或いは恒久的に設定されてもよく、この場合、eNBがUEに知らせないで済む場合がある。
随意的に、ダウンリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のためにUEが参照するTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、2又は5などの事前に設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、アップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信のために参照されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定に関する情報がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
具体的には、第2の実行モジュール24は、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいてアップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信を行い、或いは、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいてダウンリンクSPS送信に対応するフィードバック送信を行う。
この実施態様におけるユーザ機器によれば、取得モジュール23は、SPS制御命令をSPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームから取得するように更に構成されてもよく、この場合、SPS制御命令は、SPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのSPS命令、データブロックを再送信するためのSPS命令、及び、SPS解放命令のうちの1つ或いは複数の組み合わせを含む。SPS制御命令は、SPS送信、変調、及び、コーディングスキームを行うためにUEにより使用される物理リソース、並びに、SPS送信瞬間などの情報のうちの一片又は複数片の組み合わせを示してもよい。SPS制御命令を取得するために使用されるサブフレームは、SPS送信をスケジューリングできる不変サブフレームセット中のダウンリンクサブフレームである。具体的には、SPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームからSPS制御命令が取得されることは、UEがそのサブフレーム中で、SPS C−RNTIを使用することによりマスキングされるPDCCH制御命令を受けることを示す。特定の実施プロセスは、この実施態様における取得モジュール23に関する前述の関連説明での実施プロセスと同じであり、また、ここでは再び詳細が与えられない。
また、第1の実行モジュール22は、アップリンクSPS送信の周期オフセットを取得するとともに、周期オフセットにしたがってアップリンクSPS送信の送信周期をオフセットするように構成される。
TDDシステムでは、同じTTIにおけるSPS新データ送信とデータ再送信との間の衝突を回避するために、アップリンクSPSに関し、異なるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定において、周期にオフセットが存在してもよい。異なる特定のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定に置いて、アップリンクSPS周期のオフセットは異なってもよく、また、詳細に関しては、前述の表2に示されるものを参照されたい。
アップリンク及びダウンリンク比率の設定における表2に関連して、アップリンク及びダウンリンク比率の設定が決定された後、アップリンクサブフレームのSPS周期オフセットのオフセットが学習されてもよく、この出願における前述の実施態様の式1を使用することによって、アップリンクSPS送信が起動された後の各SPS送信の特定の瞬間が計算されてもよい。特定の計算に関しては、前述の実施態様における例の説明を参照されたい。
この実施態様において、第1の実行モジュール22は、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得するとともに、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定とアップリンクSPS送信のためのサブフレームとを使用することによってアップリンクSPS送信の周期オフセットを決定するように構成される。
第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定、UEのために設定されるパラメータ情報中の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定における最小量のアップリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの1つであってもよい。具体的には、例えば、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるときに、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用されてもよい。第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ブロードキャストメッセージ又はRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって設定されてもよい。
随意的には、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、事前に設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBがUEに知らでないで済む場合がある。
随意的には、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、LTEフレーム中に最小量のアップリンクサブフレームを伴うUEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率セットにおけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、前述の表1から学習され得るように、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるLTE無線フレーム中のアップリンクサブフレームの量は最小であり、また、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は1である。
第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージを使用することによって設定されてもよい。随意的に、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
随意的に、この実施態様において、アップリンクSPS送信の周期オフセットを取得モジュール23によって取得することは、更に具体的には、オフセットの特定の情報を取得することによって、例えば、いずれの特定のサブフレーム又はいずれの特定のサブフレーム使用/いずれのオフセットかに関する使用情報又はいずれのオフセットかに関する情報がブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージを使用することにより設定されることを得ることであってもよい。UEは、この設定情報にしたがって周期オフセットを行ってもよい。随意的に、特定の情報は、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
第1の実行モジュール22は第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得し、また、表2に関連して、アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームのSPS周期オフセットが学習されてもよい。例えば、第1の実行モジュール22により取得される第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は1であり、また、前述の表2から学習され得るように、サブフレーム2のアップリンクSPS送信の周期オフセットは1である。或いは、前述の表2から学習され得るように、取得される第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は3であり、サブフレーム4のアップリンクSPS送信の周期オフセットは−2である。本明細書中において、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、前述の実施態様で言及された第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定と同じであってもよく或いは異なってもよい。
第1の実行モジュール22は、オフセット及び前述の式1にしたがって、送信周期がオフセットされるアップリンクSPS送信の特定の瞬間を計算して、計算された特定の瞬間に新データ送信を行ってもよい。
例えば、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1であり、アップリンクSPSの周期Cが10msであり、アップリンクSPS送信が起動される時点Qがサブフレーム2であり、初期設定でアップリンクSPS送信が0番目の無線フレームから始まり、すなわち、Sが0であり、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるサブフレーム2のオフセットVが1であるとすると、前述の式1にしたがって、起動時点から始まるSPS送信において、全ての送信が行われる時点が2,13,22,33,....であることが計算され得る。一方、全ての送信後に不具合と思われる再送信データが送られる時点は、別々に、12,23,32,43,....である。このようにすると、再送信されるデータと新たに送信されるデータとの間の衝突が同じTTIにおいて回避される。
この出願のこの実施態様において、アップリンクサブフレームのSPS周期オフセットは、一定の第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することによって決定することができ、また、SPS周期オフセットにしたがってアップリンクSPS送信の送信周期がオフセットされる。したがって、SPS新データ送信とデータ再送信との間の衝突を同じTTIにおいて効果的に回避できる。
図13を参照すると、図13は、この出願に係るユーザ機器の第3の実施態様の概略構造図である。この実施態様におけるユーザ機器300は、プロセッサ31、メモリ32、入力装置33、出力装置34、及び、バスシステム35を含む。
プロセッサ31はユーザ機器300の動作を制御し、また、プロセッサ31はCPU(Central Processing Unit、中央処理ユニット)と更に称されてもよい。プロセッサ31は、集積回路チップであってもよく、また、信号処理能力を有する。プロセッサ31は、更に、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理装置、離散ゲート、トランジスタ論理装置、又は、離散ハードウェアコンポーネントであってもよい。汎用プロセッサがマイクロプロセッサであってもよく、或いは、プロセッサが任意の従来のプロセッサであってもよい。
メモリ32は、リードオンリーメモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、命令及びデータをプロセッサ31に供給する。メモリ32の一部が不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を更に含んでもよい。
また、ユーザ機器300の構成要素は、バスシステム35を使用することにより互いに結合され、また、バスシステム35は、データバスを含むだけでなく、電力バス、制御バス、及び、状態信号バスを更に含む。しかしながら、明確な描写のため、図中の様々なバスがバスシステム35としてマーキングされる。
メモリ32は、以下の要素、すなわち、実行可能なモジュール又はデータ構造或いはそのサブセット或いはその拡張子セット、様々な動作を実施するように構成される様々な動作命令を含む動作命令、及び、様々な機能的サービスを実施してハードウェアベースのタスクを処理するように構成される様々なシステムプログラムを含むオペレーティングシステムを記憶する。
本発明のこの実施形態において、プロセッサ31は、メモリ32に記憶される動作命令(動作命令がオペレーティングシステムに記憶されてもよい)を呼び出すことによって以下の動作を行う。
プロセッサ31は不変サブフレームセットを決定するように構成され、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままであり、また、SPS送信は、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいて行われる。
不変サブフレームセットは、不変アップリンクサブフレームセット及び不変ダウンリンクサブフレームセットのうちの少なくとも1つであり、この場合、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにアップリンクサブフレームであり、また、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにダウンリンクサブフレームである。
プロセッサ31は、不変アップリンクサブフレームセットにおいてアップリンクSPS送信を行い、或いは、不変ダウンリンクサブフレームセットにおいてダウンリンクSPS送信を行う。
随意的に、プロセッサ31は、以下の4つの想定し得る実施解決策を使用することによってTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定してもよい。
解決策1:プロセッサ31は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得するように構成され、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含み、また、プロセッサ31は、不変サブフレームセットを形成するために、そのアップリンク及びダウンリンク属性が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定において不変のままであるサブフレームを決定するように構成される。
アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、例えば前述の表1における比率の設定{0,1}、{1,2,3}、{2,3}等であってもよい2つ以上のアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含んでもよく、プロセッサ31は、TDDフレームの取得されたアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって、ロング・ターム・エボリューション(LTE,Long Term Evolution)無線フレームにおける不変サブフレームセットに特に含まれるサブフレームを決定してもよい。例えば、UEのために設定されるTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、UEは、LTE無線フレームにおいて、サブフレーム{0,1,5,6}がダウンリンクサブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,3,7,8}がアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットであると決定してもよい。随意的に、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、前述の表1中のアップリンク及びダウンリンク比率の設定の中にはないアップリンク及びダウンリンク比率の設定を更に含んでもよく、これは本発明において限定されない。
随意的に、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによりTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットをUEに知らせないで済む場合がある。
解決策2:プロセッサ31は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得し、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含み、また、プロセッサ31は、不変サブフレームセットを形成するために、そのアップリンク及びダウンリンク属性が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定において不変のままであるサブフレームを決定する。
すなわち、解決策2において、プロセッサ31は、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって不変サブフレームセットを決定する必要がなく、不変サブフレームセット中の指定されたサブフレームを直接に使用してSPS送信を行う。本明細書中において、指定された不変サブフレームセットは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって得られる不変サブフレームセットの不変サブフレームセットの1つ以上のサブフレームであってもよい。ダウンリンクSPSがUEのために設定される場合、不変サブフレームセットは、不変ダウンリンクサブフレームセット又は設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することによって得られる不変ダウンリンクサブフレームセットのうちの1つ以上のサブフレームであってもよく、また、アップリンクSPSもこれと同様である。UEは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって指示情報を取得してもよい。
解決策3:プロセッサ31は、少なくとも1つの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得して、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって不変アップリンクサブフレームセットを形成するとともに、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレーム及び特別サブフレームによって不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。
不変サブフレームセットは、不変アップリンクサブフレームセット及び不変ダウンリンクサブフレームセットのうちの少なくとも1つであり、この場合、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにアップリンクサブフレームであり、また、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームは全て、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときにダウンリンクサブフレームである。
プロセッサ31は、少なくとも1つの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得し、この場合、1つ以上の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が存在してもよい。随意的に、アップリンクSPS基準の第1の基準アップリンク比率の設定は、ダウンリンクSPS基準の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定と異なってもよい。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSが異なる第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を別々に使用する場合、アップリンクSPSに関しては、不変アップリンクサブフレームセットがアップリンクSPS基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって形成され、また、ダウンリンクSPSに関しては、不変ダウンリンクサブフレームセットがダウンリンクSPS基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレームによって形成される。
アップリンクSPS及びダウンリンクSPSが同じ第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用するときには、不変アップリンクサブフレームセットが第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって形成され、また、不変ダウンリンクサブフレームセットが第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレーム及び特別サブフレームによって形成される。
随意的に、不変ダウンリンクサブフレームセットを形成するために使用される第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、SIB1により示される比率の設定である。具体的には、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、SIB1におけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定である。
第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定及びアップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるとき、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、アップリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、また、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるとき、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。具体的に、プロセッサ31は、少なくとも1つの第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得して、アップリンクSPSに関しては、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームによって不変アップリンクサブフレームセットを形成し、ダウンリンクSPSに関しては、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレーム及び特別サブフレームによって不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。
随意的には、UEがアップリンクSPS送信に関して参照する第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、事前に設定されるアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、また、UEがeNBによって知らされないで済む場合がある。
解決策4において、プロセッサ31は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得し、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含み、また、プロセッサ31は、少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択して、SPS送信の送信方向と同じである選択されたアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるサブフレームによって不変サブフレームセットを形成する。
プロセッサ31は、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得してもよく、この場合、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、例えば前述の表1における比率の設定{0,1},{1,2,3},{2,3}等であってもよい、すなわち、前述の表1におけるアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの任意の2つ以上の組み合わせであってもよい、或いは、前述の表1の中にないアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい2つ以上のアップリンク及びダウンリンク比率の設定を含む。随意的に、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットは、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBは、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによりTDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットをUEに知らせないで済む場合がある。
プロセッサ31は、取得された少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択する指示情報にしたがって、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定を選択してもよく、また、SPS送信の送信方向と同じであるサブフレームが不変サブフレームセットを形成すると決定してもよい。ダウンリンクSPS送信においては、最小量のダウンリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から選択され、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定で取得されるダウンリンクサブフレームが不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。アップリンクSPS送信においては、最小量のアップリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定が少なくとも2つのアップリンク及びダウンリンク比率の設定から選択され、また、アップリンク及びダウンリンク比率の設定で取得されるアップリンクサブフレームが不変アップリンクサブフレームセットを形成する。
メモリ32は、プロセッサ31により決定されるTDDフレーム中の不変サブフレームセットを更に記憶する。
随意的に、プロセッサ31は、SPS制御命令をSPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームから取得するように更に構成されてもよく、この場合、SPS制御命令は、SPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのSPS命令、データブロックを再送信するためのSPS命令、及び、SPS解放命令のうちの1つ或いは複数の組み合わせを含む。SPS制御命令は、SPS送信、変調、及び、コーディングスキームを行うためにUEにより使用される物理リソース、並びに、SPS送信瞬間などの情報のうちの一片又は複数片の組み合わせを示してもよい。
プロセッサ31は、SPS送信をスケジューリングできる不変サブフレームセット中のダウンリンクサブフレームからSPS制御命令を取得する。具体的には、SPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームからSPS制御命令が取得されることは、UEがそのサブフレーム中で、SPS C−RNTIを使用することによりマスキングされるPDCCH制御命令を受けることを示す。
SPS起動を示すためにSPS制御命令が使用されるときには、SPS制御命令がSPS起動命令である。プロセッサ31は、SPS起動命令の送信方向と同じであるサブフレームからSPS起動命令を取得した後、SPS送信のために使用されるサブフレームを起動する。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSのSPS起動命令はいずれも、1つのダウンリンクサブフレームからのみ取得され得る。
各サブフレームのSPS起動命令は、サブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレーム中でのみ送信され得る。一般に、ダウンリンクスケジューリングコマンド送信及びダウンリンクデータ送信は同じサブフレームで行われる。すなわち、ダウンリンクSPS起動命令は、SPS起動命令を送信するサブフレームにおいてダウンリンクSPS送信を起動させることができ、その後、SPS送信が周期的に行われてもよい。一例としてアップリンクを使用すると、SPS起動命令は、対応するアップリンクサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームでのみ送信可能であり、また、一般に、アップリンクスケジューリングコマンド送信は、アップリンクデータ送信前にK個のサブフレームで行われ、この場合、Kの値は、異なるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定に伴って変化し、例えば、Kは4,6等であってもよい。
実際に、UEに関して、プロセッサ31は、SPS起動命令を送信できる瞬間にだけSPS起動命令を聞く、或いは、UEは、他の瞬間にはSPS起動命令を聞かない、或いは、UEは、他の瞬間にSPS起動命令を聞いて検出した後にSPS起動命令を無視する。
SPS起動命令に関し、起動されてしまったサブフレームにおいては、SPS起動命令が再び受けられれば、SPS起動命令がSPS変更命令と見なされてもよい。
データ送信が1つのサブフレームで完了されると、SPS起動命令を使用することにより割り当てられるリソースが、リソースの浪費を避けるために、その後のデータスケジューリングのために使用されるべきSPSスケジューリング命令を受けることによって解放されてもよい。この場合、取得モジュール31により取得されるSPSスケジューリング命令がSPS解放を示すために使用されるときには、SPSスケジューリング命令がSPS解放命令と称されてもよい。
随意的に、SPS解放命令は、対応するサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームで送信されてもよい。
一例としてアップリンクを使用すると、SPS解放命令は、対応するアップリンクサブフレームをスケジューリングできるダウンリンクサブフレームでのみ送信され得る。例えば、アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるアップリンクSPSのためのアップリンクサブフレーム2のSPS解放コマンドに関して、Kが6であれば、サブフレーム2のSPS解放命令は、前のフレームのダウンリンクサブフレーム6でのみ送信され得る。アップリンク及びダウンリンクの比率{0,1}におけるダウンリンクサブフレーム1のSPS解放コマンドはダウンリンクサブフレーム1で送信され、また、ダウンリンクサブフレーム5のSPS解放コマンドはダウンリンクサブフレーム5で送信される。残りは類推によって推測されてもよい。
また、随意的に、SPS解放命令は、SPS送信をスケジューリングできる実際に使用される瞬間に送信されてもよい。具体的には、アップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}である一例が使用される。前述の態様1を使用することにより不変サブフレームセットが決定されるとすると、ダウンリンクSPSのパラメータ情報が設定されれば、SPS周期は20ms(1つのサブフレームの長さが1msである)であり、SPS送信が起動される瞬間が0であるとすると、UEがダウンリンクSPS送信を行う瞬間は0,20,40,....であり、また、SPS解放コマンドは、20又は40などのSPS送信をスケジューリングできる実際に使用される瞬間に送信されてもよい。
随意的には、不変サブフレームセットが決定された後に、UEがSPS送信を行うことができる特定のサブフレームを決定できるため、SPS起動命令は、不変ダウンリンクサブフレームで送信されることに限定されなくてもよく、不変サブフレーム及びフレキシブルサブフレームを含む任意のダウンリンクサブフレームで送信することができ、したがって、SPS起動命令は、SPS送信を行うために最も近くで次に利用できるサブフレームを示してもよい。このようにすると、最も近くで次に利用できるサブフレームでSPS送信が行われる前に、eNBは、SPS起動命令の信頼性を向上させるためにSPS起動命令を複数回送ることができ、この場合、UEがSPS起動命令を受けてしまっていれば、UEが同じSPS起動命令を再び受けるときに、UEは、SPS起動命令のうちの任意の1つを適用してもよい。具体的には、UEは、その後に受けられる同じSPS起動命令を無視してもよく或いは破棄してもよい。同様に、SPS解放命令に関して同様の処理が行われてもよい。
随意的に、SPS送信は、アップリンク又はダウンリンクSPS新データ送信、アップリンク又はダウンリンクSPS再送信済みデータ送信、又は、SPS制御命令を含んでもよく、この場合、SPS制御命令は、アップリンク又はダウンリンクSPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのアップリンク又はダウンリンクSPS命令、データブロックを再送信するためのアップリンク又はダウンリンクSPS命令、及び、アップリンク又はダウンリンク解放命令のうちの1つ又は複数の組み合わせを含んでもよい。すなわち、本発明のこの実施形態において、決定されたSPS送信瞬間は、SPSデータ送信又はSPS制御命令の送信に適用され得る。
随意的に、プロセッサ31は、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信に対応するフィードバック送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいて、SPS送信に対応するフィードバック送信を行うように更に構成されてもよい。
プロセッサ31は、不変アップリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいてアップリンクSPS送信に対応するフィードバック送信を行い、或いは、不変ダウンリンクサブフレームセット中のサブフレームにおいてダウンリンクSPS送信に対応するフィードバック送信を行う。
プロセッサ31は、SPS制御命令をSPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームから取得するように更に構成され、この場合、SPS制御命令は、SPS起動命令、データブロックを新たに送信するためのSPS命令、データブロックを再送信するためのSPS命令、及び、SPS解放命令のうちの1つ或いは複数の組み合わせを含む。SPS制御命令は、SPS送信、変調、及び、コーディングスキームを行うためにUEにより使用される物理リソース、並びに、SPS送信瞬間などの情報のうちの一片又は複数片の組み合わせを示してもよい。SPS制御命令を取得するために使用されるサブフレームは、SPS送信をスケジューリングできる不変サブフレームセット中のダウンリンクサブフレームである。具体的には、SPS制御命令の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームからSPS制御命令が取得されることは、UEがそのサブフレーム中で、SPS C−RNTIを使用することによりマスキングされるPDCCH制御命令を受けることを示す。特定の実施プロセスは、前述の実施態様においてSPS制御命令を取得する実施プロセスと同様であり、また、ここでは再び詳細が与えられない。
随意的に、プロセッサ31は、アップリンクSPS送信の周期オフセットを更に取得してもよく、また、周期オフセットにしたがってアップリンクSPS送信の送信周期をオフセットしてもよい。
プロセッサ31は、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得するとともに、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定とアップリンクSPS送信のためのサブフレームとを使用することによってアップリンクSPS送信の周期オフセットを決定する。
第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定、UEのために設定されるパラメータ情報中の第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定における最小量のアップリンクサブフレームを伴うアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの1つであってもよい。具体的には、例えば、アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるときに、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用されてもよい。第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ブロードキャストメッセージ又はRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによって設定されてもよい。
随意的には、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、事前に設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよく、この場合、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定がプロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBがUEに知らでないで済む場合がある。
随意的には、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、LTEフレーム中に最小量のアップリンクサブフレームを伴うUEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率のセットにおけるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定であってもよい。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが前述の表1中のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定{0,1}であるとすると、前述の表1から学習され得るように、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるLTE無線フレーム中のアップリンクサブフレームの量は最小であり、また、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は1である。
第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージを使用することによって設定されてもよい。随意的に、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
随意的に、この実施態様において、アップリンクSPS送信の周期オフセットをプロセッサ31によって取得することは、更に具体的には、オフセットの特定の情報を取得することによって、例えば、いずれの特定のサブフレーム又はいずれの特定のサブフレーム使用/いずれのオフセットかに関する使用情報又はいずれのオフセットかに関する情報がブロードキャストメッセージ又は専用のRRCメッセージを使用することにより設定されることを得ることであってもよい。UEは、この設定情報にしたがって周期オフセットを行ってもよい。随意的に、特定の情報は、プロトコルにおいて恒久的に設定され或いは事前に設定されてもよく、この場合、eNBはUEに知らせないで済む場合がある。
プロセッサ31は第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を取得し、また、表2に関連して、アップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームのSPS周期オフセットが学習されてもよい。例えば、前述の表2から学習され得るように、プロセッサ31により取得される第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は1であり、サブフレーム2のアップリンクSPS送信の周期オフセットは1である。或いは、前述の表2から学習され得るように、取得される第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は3であり、サブフレーム4のアップリンクSPS送信の周期オフセットは−2である。本明細書中において、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定は、前述の実施態様で言及された第1の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定と同じであってもよく或いは異なってもよい。
プロセッサ31は、オフセット及び前述の式1にしたがって、送信周期がオフセットされるアップリンクSPS送信の特定の瞬間を計算して、計算された特定の瞬間に新データ送信を行ってもよい。
例えば、第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1であり、アップリンクSPSの周期Cが10msであり、アップリンクSPS送信が起動される時点Qがサブフレーム3であり、初期設定でアップリンクSPS送信が0番目の無線フレームから始まり、すなわち、Sが0であり、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定1におけるサブフレーム3のオフセットVが−1であるとすると、前述の式1にしたがって、起動時点から始まるSPS送信において、全ての送信が行われる時点が3,12,23,32,....であることが計算され得る。一方、全ての送信後に不具合と思われる再送信データが送られる時点は、別々に、13,22,33,42,....である。このようにすると、再送信されるデータと新たに送信されるデータとの間の衝突が同じTTIにおいて回避される。
このようにすると、一定の第2の基準アップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することによってアップリンクサブフレームのSPS周期オフセットを決定することができ、また、SPS周期オフセットにしたがってアップリンクSPS送信の送信周期がオフセットされる。したがって、SPS新データ送信とデータ再送信との間の衝突を同じTTIにおいて効果的に回避できる。
この出願の実施態様において開示される方法は、プロセッサ31に適用されてもよく或いはプロセッサ31により実施されてもよい。実施プロセスにおいて、前述の方法のステップは、ハードウェアの集積論理回路又はプロセッサ31内のソフトウェア形態の命令を使用することによって完了され得る。本発明の実施形態に開示される方法、ステップ、及び、論理ブロック図が実施又は実行されてもよい。この出願の実施態様に開示される方法に関連して、ステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサにより実施されるように或いはデコーディングプロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組み合わせにより実施されるように直接に表されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、リード・オンリー・メモリ、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、又は、レジスタなどの当該技術分野における記憶媒体マチュア内に位置されてもよい。記憶媒体はメモリ32内に位置され、また、プロセッサ31は、メモリ32内の情報を読み取って、前述の方法のステップをそのハードウェアと組み合わせて完了する。
この出願のこの実施態様により与えられるユーザ機器が不変サブフレームセットを決定し、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままであり、また、ユーザ機器は、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいてSPS送信を行う。このようにすると、TDDアップリンク及びダウンリンクの比率が動的に設定されるときにSPSを正常に行うことができ、それにより、SPSの性能を向上できるとともに、UEによりSPSを行う複雑さを減らすことができる。
この出願は、基地局の実施態様を更に提供する。図14を参照すると、図14は、この出願に係る基地局の実施態様の概略構造図である。この実施態様における基地局400は、設定モジュール41と通知モジュール42とを含む。
設定モジュール41、UEのために、不変サブフレームセットを決定できるパラメータ情報を設定するように構成され、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
UEのために設定モジュール41により設定されるパラメータ情報は、指示情報を含むとともに、想定し得るTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セット、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の変化の周期、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定変化コマンドが送られる瞬間などのパラメータのうちの少なくとも1つ以上を更に含む。指示情報は、いずれの態様を使用してTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定すべきかをUEに指示するために使用される。この実施態様は、基地局によりUEに対して知らされる指示情報に関して以下の幾つかの想定し得るケースを与える。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することにより不変サブフレームセットを決定することである。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得することにより、UEは、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに全てがアップリンクサブフレームであるサブフレームによって不変アップリンクサブフレームセットを形成するとともに、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに全てがダウンリンクサブフレームであるサブフレームによって不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、設定された指示情報により直接に指定される不変サブフレームセットを使用することである。基地局は、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって不変サブフレームセット又は不変サブフレームセットの1つ以上のサブセットを決定する。不変サブフレームセット中のサブフレームは、指示情報を使用することにより直接に指定される。例えば、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であるとすると、LTE無線フレームにおけるサブフレーム{0,1,5,6}は、ダウンリンクサブフレーム又は特別サブフレーム、すなわち、不変ダウンリンクサブフレームセットであり、また、{2,3,7,8}がアップリンクサブフレーム、すなわち、不変アップリンクサブフレームセットである。この場合、ダウンリンクSPS設定パラメータがUEのために設定されれば、基地局は、不変サブフレームセットが{0,1,5,6}中の1つ以上のサブフレーム、例えば、{0,1}又は{1,5,6}により形成されるセットでもよいことを指示情報を使用することにより直接に指定してもよく、また、アップリンクSPS設定パラメータがUEのために設定されれば、基地局は、不変サブフレームセットが{2,3,7,8}中の1つ以上のサブフレーム、例えば、{2,3}又は{7,8}により形成されるセットでもよいことを指示情報を使用することにより直接に指定してもよい。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することにより不変サブフレームセットを決定することであり、この場合、基地局が指示情報をUEに対して知らせるときに同時に、基地局は、UEのために少なくとも1つの基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を更に設定してもよい。UEは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することによって不変サブフレームセットを決定する。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSは、異なる基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を別々に使用してもよく、或いは、同じ基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用してもよい。アップリンクSPSに関して、不変アップリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームを使用することによって形成されてもよく、また、ダウンリンクSPSに関して、不変ダウンリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレームを使用することによって形成されてもよい。
基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定及びアップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定のうちの少なくとも一方を含んでもよい。アップリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるときには、ダウンリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用され、また、ダウンリンクSPSのパラメータ情報がUEのために設定されるときには、アップリンクHARQタイミング基準のアップリンク及びダウンリンク比率の設定が使用される。
例えば、基地局によりUEに対して知らされることは、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴う設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにおけるアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することにより不変サブフレームセットを決定することである。この場合、基地局がUEのためにTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを設定してもよく、それにより、UEは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を見つける。
通知モジュール42は、UEのために設定されるパラメータ情報をUEに知らせ、また、通知モジュール42は、システムブロードキャストメッセージを使用することによってUEに知らせてもよく、或いは、RRC再設定メッセージなどの専用のRRCメッセージ又は他のメッセージ又はこれらの2つの組み合わせを使用することによってUEに知らせてもよい。すなわち、UEには、システムブロードキャストメッセージを使用することによってパラメータ情報の一部分が知らされ、また、UEには、RRC再設定メッセージなどの専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってパラメータ情報の他の部分が知らされる。専用のRRCメッセージを使用することによって全てのパラメータ情報の一部がUEに知らされるときには、UEがRRC完了メッセージを基地局に送ってもよい。
図15を参照すると、図15は、この出願に係る基地局の第2の実施態様の概略構造図である。この実施態様における基地局500は、プロセッサ51、メモリ52、入力装置53、出力装置54、及び、バスシステム55を含む。
プロセッサ51は基地局500の動作を制御し、また、プロセッサ51はCPU(Central Processing Unit、中央処理ユニット)と更に称されてもよい。プロセッサ51は、集積回路チップであってもよく、また、信号処理能力を有する。プロセッサ51は、更に、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理装置、離散ゲート、トランジスタ論理装置、又は、離散ハードウェアコンポーネントであってもよい。汎用プロセッサがマイクロプロセッサであってもよく、或いは、プロセッサが任意の従来のプロセッサであってもよい。
メモリ52は、リードオンリーメモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、命令及びデータをプロセッサ51に供給する。メモリ52の一部が不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を更に含んでもよい。
また、基地局500の構成要素は、バスシステム55を使用することにより互いに結合され、また、バスシステム55は、データバスを含むだけでなく、電力バス、制御バス、及び、状態信号バスを更に含む。しかしながら、明確な描写のため、図中の様々なバスがバスシステム55としてマーキングされる。
メモリ52は、以下の要素、すなわち、実行可能なモジュール又はデータ構造或いはそのサブセット或いはその拡張子セット、様々な動作を実施するように構成される様々な動作命令を含む動作命令、及び、様々な機能的サービスを実施してハードウェアベースのタスクを処理するように構成される様々なシステムプログラムを含むオペレーティングシステムを記憶する。
本発明のこの実施形態において、プロセッサ51は、メモリ52に記憶される動作命令(動作命令がオペレーティングシステムに記憶されてもよい)を呼び出すことによって以下の動作を行う。
プロセッサ51は、UEのために、不変サブフレームセットを決定できるパラメータ情報を設定して、そのパラメータ情報をUEに知らせ、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままである。
UEのためにプロセッサ51により設定されるパラメータ情報は、指示情報を含むとともに、想定し得るTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セット、ダウンリンクHARQタイミング基準のTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定の変化の周期、及び、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定変化コマンドが送られる瞬間などのパラメータのうちの少なくとも1つ以上を更に含む。指示情報は、いずれの態様を使用してTDDフレーム中の不変サブフレームセットを決定すべきかをUEに指示するために使用される。この実施態様は、基地局によりUEに対して知らされる指示情報に関して以下の幾つかの想定し得るケースを与える。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを使用することにより不変サブフレームセットを決定することである。TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを取得することにより、UEは、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに全てがアップリンクサブフレームであるサブフレームによって不変アップリンクサブフレームセットを形成するとともに、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに全てがダウンリンクサブフレームであるサブフレームによって不変ダウンリンクサブフレームセットを形成する。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、設定された指示情報により直接に指定される不変サブフレームセットを使用することである。基地局は、UEのために設定されるTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって不変サブフレームセット又は不変サブフレームセットの1つ以上のサブセットを決定する。不変サブフレームセット中のサブフレームは、指示情報を使用することにより直接に指定される。
例えば、基地局によりUEに対して知らされる指示情報は、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することにより不変サブフレームセットを決定することであり、この場合、基地局が指示情報をUEに対して知らせるときに同時に、基地局は、UEのために少なくとも1つの基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を更に設定してもよい。UEは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することによって不変サブフレームセットを決定する。アップリンクSPS及びダウンリンクSPSは、異なる基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を別々に使用してもよく、或いは、同じ基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用してもよい。アップリンクSPSに関して、不変アップリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるアップリンクサブフレームを使用することによって形成されてもよく、また、ダウンリンクSPSに関して、不変ダウンリンクサブフレームセットは、基準TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定におけるダウンリンクサブフレームを使用することによって形成されてもよい。
例えば、基地局によりUEに対して知らされることは、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴う設定されたTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにおけるアップリンク及びダウンリンク比率の設定を使用することにより不変サブフレームセットを決定することである。この場合、基地局がUEのためにTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットを設定してもよく、それにより、UEは、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットにしたがって、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである最小量のサブフレームを伴うTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定を見つける。
プロセッサ51は、システムブロードキャストメッセージを使用することによってUEに知らせてもよく、或いは、RRC再設定メッセージなどの専用のRRCメッセージ又は他のメッセージ又はこれらの2つの組み合わせを使用することによってUEに知らされてもよい。すなわち、UEには、システムブロードキャストメッセージを使用することによってパラメータ情報の一部分が知らされ、また、UEには、RRC再設定メッセージなどの専用のRRCメッセージ又は他のメッセージを使用することによってパラメータ情報の他の部分が知らされる。専用のRRCメッセージを使用することによって全てのパラメータ情報の一部がUEに知らされるときには、UEがRRC完了メッセージを基地局に送ってもよい。
この出願の実施態様において開示される方法は、プロセッサ51に適用されてもよく或いはプロセッサ51により実施されてもよい。実施プロセスにおいて、前述の方法のステップは、ハードウェアの集積論理回路又はプロセッサ51内のソフトウェア形態の命令を使用することによって完了され得る。本発明の実施形態に開示される方法、ステップ、及び、論理ブロック図が実施又は実行されてもよい。この出願の実施態様に開示される方法に関連して、ステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサにより実施されるように或いはデコーディングプロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組み合わせにより実施されるように直接に表されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、リード・オンリー・メモリ、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、又は、レジスタなどの当該技術分野における記憶媒体マチュア内に位置されてもよい。記憶媒体はメモリ52内に位置され、また、プロセッサ51は、メモリ52内の情報を読み取って、前述の方法のステップをそのハードウェアと組み合わせて完了する。
図16を参照すると、図16は、この出願に係るユーザ機器の第4の実施態様の概略構造図である。この実施態様におけるユーザ機器600は、判断モジュール61及び送信制御モジュール62を含む。
判断モジュール61は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するかどうかを決定するように構成される。
TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに、判断モジュール61は、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性も変化するかどうかを決定する。例えば、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は{0,1}で動的に変化し、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が0から1まで変化すると、サブフレーム{0,1,5,6}は全てがダウンリンクサブフレームであり、また、サブフレーム{2,3,7,8}は全てがアップリンクサブフレームであり、一方、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が0のときにアップリンクサブフレームであるサブフレーム4は、アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1のときにダウンリンクサブフレームへ変化し、また、TDD アップリンク及びダウンリンク比率の設定が0のときにアップリンクサブフレームであるサブフレーム9は、アップリンク及びダウンリンク比率の設定が1のときにダウンリンクサブフレームへ変化する。したがって、TDDアップリンク及びダウンリンクの比率が0から1へ変化すると、サブフレーム{0,1,5,6}及びサブフレーム{2,3,7,8}のアップリンク及びダウンリンク属性は不変のままであり、また、サブフレーム{4,9}のアップリンク及びダウンリンク属性は変化する。決定結果は送信制御モジュール62へ出力される。
送信制御モジュール62は、アップリンク及びダウンリンク属性が変化すると判断モジュール61が決定するときにSPS送信を無視する。
SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化すると判断モジュール61が決定すると、送信制御モジュール62は、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するサブフレームにおけるSPS送信を無視する。
典型的な実施態様として、この実施態様におけるユーザ機器の判断モジュール61は、無視されたSPS送信がSPS新データ送信であるかどうかを決定するように更に構成されてもよい。決定結果は送信制御モジュール62へ出力される。
送信制御モジュール62は、SPS送信がSPS新データ送信であると判断モジュール61が決定するときに、無視されたSPS新データ送信を再び行うべくその後のスケジューリング命令に対して応答するように更に構成される。
他の典型的な実施態様として、この実施態様におけるユーザ機器の送信制御モジュール62は、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するSPS利用できるサブフレームの後のW番目のSPS利用できるサブフレームまでSPS送信を遅らせる、或いは、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するSPS利用できるサブフレームの前のM番目のSPS利用できるサブフレームへとSPS送信を進ませるように更に構成されてもよい。ここで、W,Mはいずれも自然数である。
W,Mは、RRCメッセージを使用することによって設定されてもよく、或いは、前もって事前に設定されてもよく、例えば、W=1は、UEが無視されたSPS送信の瞬間を次の利用できる瞬間まで遅らせることを示す。例えば、アップリンクSPS送信の瞬間がダウンリンクへ変化すれば、UEは、SPS送信の瞬間を次のアップリンク瞬間まで遅らせる。例えば、M=1は、UEが無視されたSPS送信の瞬間を次の利用できる瞬間まで進ませることを示す。
例えば、UEのTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であり、また、設定0において、UEのアップリンクSPS送信がサブフレーム4で行われるとすると、設定が1へ変化するときに、サブフレーム4の送信方向がダウンリンクへ変化し、UEがアップリンクSPS送信を無視してもよく、UEは、無視されたSPS送信を次のアップリンクサブフレーム7まで遅らせてもよく(W=1のとき)、或いは、無視されたSPS送信を前のアップリンクサブフレーム3まで進ませてもよい(M=1)。ダウンリンクもこれと同様であり、そのため、詳細が再び与えられない。
この実施態様により与えられるユーザ機器は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化すると、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するかどうかを決定するとともに、アップリンク及びダウンリンク属性が変化するときには、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するサブフレームにおけるSPS送信を無視する。このように、SPS送信を行うために利用できる幾つかのサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するときには、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が変化するため、SPSデータ送信のための処理態様が与えられる。
また、この実施態様により提供されるユーザ機器は、無視されたSPS送信を更に処理してもよく、すなわち、無視されたSPS送信がSPS新データ送信であるときに、無視されたSPS送信を再び行って、それにより、無視されたSPS新データ送信におけるデータ損失を確保するために、その後のスケジューリング命令に対して更に応答してもよい。
また、この実施態様により提供されるユーザ機器は、送信のために、無視されたSPS送信を後の利用できるサブフレームまで更に遅らせ、或いは、無視されたSPS送信を前の利用できるサブフレームまで更に進ませてもよい。このようにすると、サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性の変化により引き起こされるデータ損失を効果的に回避できるとともに、SPS送信の性能及び信頼性が向上される。
図17を参照すると、図17は、この出願に係るユーザ機器の第5の実施態様の概略構造図である。この実施態様におけるユーザ機器700は、プロセッサ71、メモリ72、入力装置73、出力装置74、及び、バスシステム75を含む。
プロセッサ71はユーザ機器700の動作を制御し、また、プロセッサ71はCPU(Central Processing Unit、中央処理ユニット)と更に称されてもよい。プロセッサ71は、集積回路チップであってもよく、また、信号処理能力を有する。プロセッサ71は、更に、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理装置、離散ゲート、トランジスタ論理装置、又は、離散ハードウェアコンポーネントであってもよい。汎用プロセッサがマイクロプロセッサであってもよく、或いは、プロセッサが任意の従来のプロセッサであってもよい。
メモリ72は、リードオンリーメモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、命令及びデータをプロセッサ71に供給する。メモリ72の一部が不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を更に含んでもよい。
また、ユーザ機器700の構成要素は、バスシステム75を使用することにより互いに結合され、また、バスシステム75は、データバスを含むだけでなく、電力バス、制御バス、及び、状態信号バスを更に含む。しかしながら、明確な描写のため、図中の様々なバスがバスシステム75としてマーキングされる。
メモリ72は、以下の要素、すなわち、実行可能なモジュール又はデータ構造或いはそのサブセット或いはその拡張子セット、様々な動作を実施するように構成される様々な動作命令を含む動作命令、及び、様々な機能的サービスを実施してハードウェアベースのタスクを処理するように構成される様々なシステムプログラムを含むオペレーティングシステムを記憶する。
本発明のこの実施形態において、プロセッサ71は、メモリ72に記憶される動作命令(動作命令がオペレーティングシステムに記憶されてもよい)を呼び出すことによって以下の動作を行う。
プロセッサ71は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するかどうかを決定するとともに、アップリンク及びダウンリンク属性が変化するときにSPS送信を無視するように構成される。
TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに、プロセッサ71は、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性も変化するかどうかを決定する。例えば、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定は{0,1}で動的に変化し、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が0から1まで変化すると、サブフレーム{0,1,5,6}は全てがダウンリンクサブフレームであり、また、サブフレーム{2,3,7,8}は全てがアップリンクサブフレームであり、一方、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が0のときにアップリンクサブフレームであるサブフレーム4はダウンリンクサブフレームへ変化し、また、TDD アップリンク及びダウンリンク比率の設定が0のときにアップリンクサブフレームであるサブフレーム9はダウンリンクサブフレームへ変化する。したがって、TDDアップリンク及びダウンリンクの比率が0から1へ変化すると、サブフレーム{0,1,5,6}及びサブフレーム{2,3,7,8}のアップリンク及びダウンリンク属性は不変のままであり、また、サブフレーム{4,9}のアップリンク及びダウンリンク属性は変化する。
プロセッサ71は、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化すると決定すると、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するサブフレームにおけるSPS送信を無視する。
典型的な実施態様として、この実施態様におけるプロセッサ71は、更に、無視されたSPS送信がSPS新データ送信であるかどうかを決定するとともに、無視されたSPS送信がSPS新データ送信であるときに、その後のスケジューリング命令に対して応答して、無視されたSPS新データ送信を再び行ってもよい。
他の典型的な実施態様として、この実施態様におけるプロセッサ71は、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するSPS利用できるサブフレームの後のW番目のSPS利用できるサブフレームまでSPS送信を遅らせる、或いは、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するSPS利用できるサブフレームの前のM番目のSPS利用できるサブフレームへとSPS送信を進ませるように更に構成されてもよい。ここで、W,Mはいずれも自然数である。
W,Mは、RRCメッセージを使用することによって設定されてもよく、或いは、前もって事前に設定されてもよく、例えば、W=1は、UEが無視されたSPS送信の瞬間を次の利用できる瞬間まで遅らせることを示す。例えば、アップリンクSPS送信の瞬間がダウンリンクへ変化すれば、UEは、SPS送信の瞬間を次のアップリンク瞬間まで遅らせる。例えば、M=1は、UEが無視されたSPS送信の瞬間を次の利用できる瞬間まで進ませることを示す。
例えば、UEのTDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定セットが{0,1}であり、また、設定0において、UEのアップリンクSPS送信がサブフレーム4で行われるとすると、設定が1へ変化するときに、サブフレーム4の送信方向がダウンリンクへ変化し、UEがアップリンクSPS送信を無視してもよく、UEは、無視されたSPS送信を次のアップリンクサブフレーム7まで遅らせてもよく(W=1のとき)、或いは、無視されたSPS送信を前のアップリンクサブフレーム3まで進ませてもよい(M=1)。ダウンリンクもこれと同様であり、そのため、詳細が再び与えられない。
この出願の実施態様において開示される方法は、プロセッサ71に適用されてもよく或いはプロセッサ71により実施されてもよい。実施プロセスにおいて、前述の方法のステップは、ハードウェアの集積論理回路又はプロセッサ71内のソフトウェア形態の命令を使用することによって完了され得る。本発明の実施形態に開示される方法、ステップ、及び、論理ブロック図が実施又は実行されてもよい。この出願の実施態様に開示される方法に関連して、ステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサにより実施されるように或いはデコーディングプロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組み合わせにより実施されるように直接に表されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、リード・オンリー・メモリ、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、又は、レジスタなどの当該技術分野における記憶媒体マチュア内に位置されてもよい。記憶媒体はメモリ72内に位置され、また、プロセッサ71は、メモリ72内の情報を読み取って、前述の方法のステップをそのハードウェアと組み合わせて完了する。
この実施態様により与えられるユーザ機器は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化すると、SPS送信を行うためにSPS利用できるサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するかどうかを決定するとともに、アップリンク及びダウンリンク属性が変化するときには、そのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するサブフレームにおけるSPS送信を無視する。このようにして、SPS送信を行うために利用できる幾つかのサブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性が変化するときには、TDDアップリンク及びダウンリンク比率の設定が変化するため、SPSデータ送信のための処理態様が与えられる。
また、この実施態様により提供されるユーザ機器は、無視されたSPS送信を更に処理してもよく、すなわち、無視されたSPS送信がSPS新データ送信であるときに、無視されたSPS送信を再び行って、それにより、無視されたSPS新データ送信におけるデータ損失を確保するために、その後のスケジューリング命令に対して更に応答してもよい。
また、この実施態様により提供されるユーザ機器は、送信のために、無視されたSPS送信を後の利用できるサブフレームまで更に遅らせ、或いは、無視されたSPS送信を前の利用できるサブフレームまで更に進ませてもよい。このようにすると、サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性の変化により引き起こされるデータ損失を効果的に回避できるとともに、SPS送信の性能及び信頼性が向上される。
実施態様により与えられる半持続性スケジューリング方法及びユーザ機器によれば、不変サブフレームセットが決定され、この場合、不変サブフレームセット中の各サブフレームのアップリンク及びダウンリンク属性は、TDDフレームのアップリンク及びダウンリンク比率の設定が動的に変化するときに不変のままであり、また、SPS送信は、そのアップリンク及びダウンリンク属性がSPS送信の送信方向と同じである不変サブフレームセット中のサブフレームにおいて行われる。このようにすると、TDDアップリンク及びダウンリンクの比率が動的に設定されるときにSPSを正常に行うことができ、それにより、SPSの性能を向上できるとともに、UEによりSPSを行う複雑さを減らすことができる。
この出願により与えられる幾つかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び、方法が他の態様で実施されてもよいことが理解されるべきである。例えば、装置の記載される実施態様は単なる典型例である。例えば、モジュール又はユニット分割は、単に論理的な機能分割にすぎず、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が組み合わされ或いは他のシステムに組み込まれてもよく、或いは、幾つかの特徴が無視され又は実行されなくてもよい。また、示された或いは論じられた相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインタフェースを使用することにより実施されてもよい。装置間又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は、他の形態で実施されてもよい。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に別個であってもよく或いは物理的に別個でなくてもよく、また、ユニットとして示される部品は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置されてもよく、或いは、複数のネットワークユニット上に分布されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施態様の解決策の目的を達成するように実際のニーズにしたがって選択されてもよい。
また、本発明の実施態様における機能ユニットが1つの処理ユニットに組み込まれてもよく、或いは、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに組み込まれてもよい。組み込まれるユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
組み込まれるユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装されるとともに独立した製品として販売され或いは使用される場合には、組み込まれるユニットがコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づき、本質的にこの出願の技術的な解決策、或いは、従来技術に寄与する部分、或いは、技術的な解決策の全部又は一部は、ソフトウェアプロダクトの形態で実施されてもよい。コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶されるとともに、この出願の実施態様において記載された方法のステップの全部又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又は、ネットワークデバイスであってもよい)又はプロセッサ(processor)に指示するための幾つかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる任意の媒体、例えば、USBフラッシュデバイス、除去可能なハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、或いは、光ディスクを含む。
前述の説明は、単にこの出願の実施態様にすぎず、この出願の特許範囲を限定しようとするものではない。他の関連する技術分野で直接的に或いは間接的に使用するためのこの出願の明細書及び添付図面の内容を使用することによる等価な構造的変更又は等価なプロセス変更もこの出願の特許保護範囲内に包含されるべきである。